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  1. 東京都議会 1994-09-12
    1994-09-12 平成6年衛生労働経済委員会 本文


    取得元: 東京都議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    午後一時七分開議 ◯植木委員長 ただいまから衛生労働経済委員会を開会いたします。  初めに、先般の人事異動に伴い、地方労働委員会事務局長及び所管四局の幹部職員の交代がありましたので、紹介いたします。  まず、地方労働委員会事務局長米川謹一郎さんが就任いたしました。  米川さんを紹介いたします。 ◯米川地方労働委員会事務局長 先般の人事異動によりまして、地方労働委員会事務局長を拝命いたしました米川謹一郎でございます。微力ではございますが、委員長初め委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りながら、全力を挙げまして労働委員会の使命であります労使関係正常化と安定のために精いっぱい努力してまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  次に、八月一日付の人事異動によりまして、事務局幹部職員の交代がありましたので、ご紹介させていただきます。  事務局次長林義房君でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。    〔理事者あいさつ◯植木委員長 次に、渡辺衛生局長より幹部職員の紹介があります。 ◯渡辺衛生局長 当局幹部職員に異動がございましたので、ご紹介を申し上げます。  技監の村田篤司君でございます。健康推進部長大井康章君でございます。企画担当部長木内征司君でございます。参事の林泰史君でございます。環境衛生技術担当参事中尾厚義君でございます。地域医療専門医療担当参事の諏佐勲君でございます。経営改善病院建設整備病院情報システム担当参事中野英則君でございます。  以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。    〔理事者あいさつ◯植木委員長 次に、小久保労働経済局長より幹部職員の紹介があります。 ◯小久保労働経済局長 去る八月一日付の異動によりまして、当局の理事者に異動がございましたので、ご紹介を申し上げます。  次長の坂庭敏弘君でございます。総務部長横山洋吉君でございます。労政部長姉崎良治君でございます。高齢者対策室長早川良躬君でございます。職業能力開発部長の塚田大君でございます。商工振興部長小畑憲司君でございます。農林水産部長土肥謙二君でございます。同和対策担当参事小野俊郎君でございます。信用組合経営改善担当参事相川征治君でございます。  以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。    〔理事者あいさつ◯植木委員長 次に、小山中央卸売市場長より幹部職員の紹介があります。
    ◯小山中央卸売市場長 中央卸売市場幹部職員に異動がありましたので、ご紹介を申し上げます。  管理部長番所宏育君でございます。築地市場整備担当部長大野俊廣君でございます。  以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。    〔理事者あいさつ◯植木委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。      ━━━━━━━━━━ ◯植木委員長 次に、今定例会中の委員会日程について申し上げます。  理事会協議の結果、お手元配布の日程のとおり申し合わせましたので、ご了承願います。  本日は、お手元配布会議日程に従いまして、地方労働委員会事務局衛生局及び労働経済局関係の第三回定例会に提出が予定されております案件の説明聴取、並びに衛生局及び労働経済局関係請願陳情の審査を行います。  なお、提出予定案件につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は付託後に行いたいと思います。ご了承願います。  これより地方労働委員会事務局関係に入ります。  初めに、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。 ◯米川地方労働委員会事務局長 平成六年第三回定例会に提出を予定しております案件につきまして、ご説明申し上げます。  今回、提出を予定しております案件は、東京都地方労働委員会委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案一件でございます。  これは、地方労働委員会委員の報酬につきまして、特別職報酬等審議会の答申の趣旨に基づき、諸物価の動向、一般職員給与改定等の状況をも考慮し、所要の改定を行うものでございます。  なお、詳細につきましては引き続き次長からご説明いたしますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯林次長 それでは、東京都地方労働委員会委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案につきまして、お手元にお配りしてございます資料によりましてご説明申し上げます。恐れ入りますが、二ページの新旧対照表をごらんいただきたいと存じます。  改正部分は、一つには、第二条に定めます報酬のうち、会長以外の委員に支給されます従事日数による額について、一日につき三千八百円を四千円に改めるものでございます。  また二点目は、三ページの別表に掲げてございます月額報酬を、会長につきましては五十二万円を五十四万円に、会長代理及び公益委員につきましては四十六万円を四十八万円に、その他の委員、これは労働者委員及び使用者委員でございますが、四十二万円を四十四万円にそれぞれ改定するものでございます。  なお、この条例は、附則にございますように平成七年一月一日から施行することといたしております。  以上、簡単ではございますが説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願いします。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  この際、資料要求のある方は発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 発言がありませんので、提出予定案件の説明の聴取を終わります。  以上で地方労働委員会事務局関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯植木委員長 これより衛生局関係に入ります。  初めに、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。 ◯渡辺衛生局長 平成六年第三回定例会に提出を予定しております衛生局関係の議案につきまして、ご説明を申し上げます。  ご審議をお願いいたします議案は、条例案七件でございます。  まず、保健所設置等に関する条例の一部を改正する条例、保健所使用条例の一部を改正する条例、及び保健所運営協議会条例の一部を改正する条例の三件についてでございますが、これらは、地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律が施行されたことに伴いまして、条例の規定を整備するものでございます。  次は、東京都立看護専門学校条例の一部を改正する条例でございます。これは、新たに東京都立南多摩看護専門学校を設置するものでございます。  次は、東京都原子爆弾被爆者等の援護に関する条例の一部を改正する条例、大気汚染に係る健康障害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例、及び予防接種による健康障害者等に対する見舞金等の支給に関する条例の一部を改正する条例の三件でございます。  これらは、健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴い、被保険者が自己負担することとなる入院時食事療養に係る標準負担額等を助成の対象とするものでございます。  以上が、本定例会に提出を予定しております議案の概要でございます。  なお、詳細につきましては、総務部長からご説明を申し上げます。 ◯海老江総務部長 それでは、条例案の内容につきましてご説明申し上げます。  お配りいたしました条例案に関する資料は、平成六年第三回東京都議会定例会条例案、資料1と、平成六年第三回東京都議会定例会条例案の概要、資料2でございます。  それでは、お手元配布の資料2、平成六年第三回東京都議会定例会条例案の概要に基づきましてご説明申し上げます。恐れ入りますが、一ページをお開き願いたいと思います。  まず、整理番号1の保健所設置等に関する条例の一部を改正する条例、整理番号2の保健所使用条例の一部を改正する条例、及び二ページの整理番号3の保健所運営協議会条例の一部を改正する条例についてでございます。  これらは、いずれも、地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律が平成六年七月一日に施行され、「保健所法」の題名が「地域保健法」に改まったことに伴いまして、条例の規定を整備するものでございます。  なお、これらの条例は、公布の日から施行することとしております。  次に、整理番号4の東京都立看護専門学校条例の一部を改正する条例についてでございます。  これは、東京都における看護従事者の充足を図ることを目的として、新たに東京都立南多摩看護専門学校を設置し、その名称、位置、課程及び学科を別表第1及び別表第2に追加するものでございます。  なお、本条例は、平成六年十二月一日から施行することとしております。  三ページをお開き願いたいと思います。  次に、整理番号5の東京都原子爆弾被爆者等の援護に関する条例の一部を改正する条例、四ページの整理番号6の大気汚染に係る健康障害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例、及び五ページの整理番号7の予防接種による健康障害者等に対する見舞金等の支給に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。  これは、健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴い、被保険者が自己負担することとなる入院時食事療養に係る標準負担額等について、原子爆弾被爆者の子、大気汚染に係る健康障害者及び予防接種による健康障害者に対して助成するものでございます。  なお、条例の施行日はいずれも平成六年十月一日でございます。  以上が、この資料によりますご説明とさせていただきますが、具体的な条例案につきましては、お手元配布の資料の1、平成六年第三回東京都議会定例会条例案をご参照いただきたいと存じます。  以上、甚だ簡単ではございますけれども、議案の説明を終わらせていただきます。どうぞよろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  この際、資料要求のある方は発言を願います。 ◯丸茂委員 大気汚染に係る健康障害者に関してですけれども、認定患者数、それから新規認定患者数、及び死亡者数等の推移について、資料を出していただきたいと思います。  二つ目には、同じく健康診断の実績、これは五年間で結構です。  それから、今回条例改正ではないのですが、特殊疾病も入院時の給食費助成対象になるということを聞いておりますので、特殊疾病の病気の種類、これは国、都、それぞれ一覧と、それから国、都、それぞれ事業の概要を示していただきたいと思います。  以上、三点お願いしたいと思います。 ◯植木委員長 ほかにございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 ただいま丸茂委員から資料要求がありましたが、これを委員会資料要求とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求された委員と調整の上、提出願います。      ━━━━━━━━━━ ◯植木委員長 次に、請願陳情の審査を行います。  請願五第三〇号、請願五第一三六号及び陳情五第三号は、いずれも同趣旨でありますので、一括して議題といたします。 ◯大塚病院事業部長 ご説明申し上げます。  都立豊島病院の改築に関する請願二件及び陳情一件につきまして、一括してご説明を申し上げます。  まず請願でございますが、お手元の資料3をお開き願います。請願五第三〇号、都立豊島病院の改築に関する請願でございます。  請願者は、板橋区、板橋区町会連合会仲宿支部支部長関口悦蔵さん外三十八名でございます。  請願の要旨は、改築中も従来どおり診療を継続して行うこと、また、改築中、改築後も、いつでも、だれでも安心して受診できる診療を行うこと、というものでございます。  二ページをお開き願います。請願五第一三六号、都立豊島病院の改築に伴う診療体制充実等に関する請願でございます。  請願者は、板橋区、金沢輝秋さん外一万三十三名でございます。  請願の要旨は、引き続き都立病院として運営すること、いつでも、だれでも、安心して診療が受けられるよう診療体制を充実すること、また、改築については、二期に分けて行い、改築期間中も継続して診療を行うこと、というものでございます。  次に陳情でございますが、三ページをお開き願います。陳情五第三七号、都立豊島病院の改築に関する陳情でございます。  陳情者は、板橋区、板橋区栄町自治会会長小澤正己さん外二千八十七名でございます。  陳情の要旨は、改築中も外来診療及び急患への対応は継続して行うこと、完成し診療開始後も患者のための病院として、いつでも、だれでも、安心して受診できること、病状に応じすべての患者が高度医療を受けられること、また、従来どおり診療拒否はなく、すべての患者に対応できる体制を堅持すること、というものでございます。  現在の状況についてでございますが、豊島病院の改築は、都立病院基本的役割でございます高度専門医療及び行政対応が必要な医療を充実強化するために、老朽、狭隘、分散化した病棟等の改築を行うものでございます。  改築の方法につきましては、基本計画等における技術的、客観的な検討の結果を踏まえ、敷地全面を使用して改築していくことが必要であるとの結論を得たものでございます。このため、改築期間中は、継続医療の観点から、豊島病院敷地内に患者相談窓口を設置して、病院紹介相談業務を行ってまいります。あわせて、他の都立病院診療代替を行うとともに、老人医療センターや近隣の大学病院等にも患者の受け入れの協力を依頼するなど、地域に必要な医療の確保に万全の対応を行ってまいります。  また、改築後は、重点医療課題への取り組みや、地域医療機関との連携など、都立病院基本的役割にふさわしい診療体制を整備するよう努めてまいります。  なお、以上のことにつきまして、関係区はもとより、地元の町会等に対しましても、たび重なる組織的あるいは個別の説明を行ってきており、現在は基本的にご理解が得られたものと考えております。  都といたしましては、こうした状況を踏まえまして、本年八月、都議会、関係区、関係機関に対しまして、平成七年三月をもって全面改築のために休止すること、並びに休止期間中の医療対応等についてご通知申し上げております。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  本件について、発言を願います。 ◯丸茂委員 都自身、都立豊島病院の改築に当たっては住民の理解あるいは協力が不可欠といってこられました。都として、八月に豊島病院事業休止意思決定をしたわけですけれども、住民の理解と協力を得るためにどのような努力をし、そして何をもって理解を得られたと判断しているのか、まずその点をお伺いいたします。 ◯中野参事 改築期間中の診療継続が困難なことにつきましては、町会長会議あるいは町会連合会支部長会等を通じまして、組織的な説明、また特に周辺四支部の四十五町会に対する個別説明を行うなど、局、病院を挙げて説明に努めてまいりました。  この説明の過程で出されました、改築方法や、改築中の医療の確保、また改築後の新病院の運営方法等についてのご提案、あるいは疑問内容に対し、真摯に検討し、その結果を回答したり、個別の疑問内容への再三にわたる説明を行うなどの対応を通じまして、一定の理解を得られたということは、さきの第一回定例会の場でも申し上げたとおりでございます。  さらにその後、地元板橋区、あるいは板橋区議会所管委員会全員協議会の場での説明、質疑、住民説明会の開催、町会役員会、あるいは患者住民の会、支部長会議などの機会あるごとの説明、報告を行ってまいりました。  その説明の際に出されましたご提案を受け、患者相談窓口医療相談所に医師の配置をするほか、養育院、老人医療センターとの連携によります患者紹介に関するシステム化など、要望にこたえてまいりました。その結果、現在では基本的な理解が得られたものと判断してございます。 ◯丸茂委員 基本的な理解が得られたといいますけれども、現実には先日も九月七日に、豊島病院の改築を考える患者住民の会の要請が行われています。また、新たに都議会への請願も出されています。そういう点で、九月七日にはどのような要請が行われたのか、お伺いしたいと思います。 ◯中野参事 九月七日の、豊島病院の改築を考える患者住民の会のご意見、ご要望を大別しますと、まず一つにつきましては、改築期間中も診療継続をしてほしいというご要望でございます。  二点目には、豊島病院から他の病院等への紹介に当たりましては、患者さんに不安を与えないように配慮してほしいというご意見、ご要望でございました。  また三点目としましては、新しい豊島病院でも紹介予約制によらず、現在と同じように診療してほしいというご要望などでございました。  そのほか、計画の平成十一年度開設におくれが出るのではないかという心配をするご意見もございました。 ◯丸茂委員 今、ご説明のあったとおり、患者と住民の会の要請の中では、十分な理解と協力、こういうものを得たとは私は判断できません。特に、患者に対する配慮も不十分であると。患者さんの話では、ある人は内科、眼科に二十年来かかっている、眼科では最近また病気が再発して、いきなり担当の医師が発令でいなくなって大変困った、もし異動先がわかれば、またそこでもお願いしたい、こんな意見も出されました。  また、別の患者さんは、カルテだけでは診療の内容が完全に伝わらない、患者に相談なく先生を異動するのは大変不当なやり方だ、こういう厳しい批判も聞いております。  そこで伺いますけれども、八月十一日の都知事名豊島病院事業休止についての通知、あるいは先ほどの説明でも、継続診療の一つとして他の病院等への紹介を行うとしていますが、実情はどうなっているのか、お伺いしておきます。 ◯中野参事 平成六年六月から八月までの三カ月間の実績について申し上げますと、隣接する老人医療センターへ五百十人、都立の大塚病院へ三百三十一人、都立荏原病院へ二百二十四人、都立大久保病院へは百七十七人でございます。  また、近隣の診療所あるいは民間病院等には、二千四人を紹介してございます。 ◯丸茂委員 都立大塚で三百三十一人という報告があったのですが、近い都立病院として、私も、どの程度の外来の状況になっているのか直接お聞きしましたら、一応外来が七百五十人を予定していたのですが、六月が九百三十四人、七月が九百三十六人、八月が八百九十四人と。そういう点では九百人を超える、あるいは近い方が外来で診療を行っており、大変過重になっているという状況がうかがわれました。
     それから、都立荏原病院の場合も今二百二十四人というご報告がありましたけれども、もし豊島病院の近くにお住まいの方が荏原に通うということになりますと、東上線大山駅から池袋で山手線に乗りかえる、山手線五反田に行って、五反田から今度は池上線に乗りかえて洗足池でおりる、洗足池からはバスに乗りかえて荏原病院まで行く、こういうことになるわけですけれども、ざっと乗車時間だけでも四十二分かかりますね。それから、池袋の乗りかえ、あるいは五反田池上線はJRから高架になりまして、上りおりが行き帰りではある。そのほか待ち時間、徒歩を入れますと、実際お近くの方が荏原に通うとなると、私の推計では一時間二十分から三十分ぐらいかかるのではないかと。こういう現実を見るならば、患者さんにとって、荏原病院が紹介されても、実際に通院し診療を受けるという点では大変大きな負担がかかるというふうに思います。そういう点では、患者、住民の皆さんが診療継続を本当にしてほしいと、こういうふうに求めるのは当然だというふうに認識しています。  また、紹介予約制についても、板橋区議会の衛生・児童委員会全員協議会でも意見が出されたとおり、いつでも、だれでも、どこでも安心してかかれる医療機関としてその役割を果たすよう、都立病院紹介予約制に反対する意見が出されています。私は、全都民的な立場から見ても、高度専門医療の充実はもちろんのこと、あわせて地方自治体として、地域住民がいつでも安心して診療してもらえる、そういった病院として地域医療も両立させるということが大変大事だと前回の審議でも述べてきたところですけれども、そういう点で地域の協力があってこそ、やはり都立病院の機能も果たせるというふうに考えています。そういう点で、継続診療を求める要求は、地域住民にとって一般診療が継続できるよう、そのことも含めて求めていると考えています。この点で、どう考えているのか改めてお伺いし、また、今後住民との話し合いをどう行って理解を得ようとするのか、この点についてもお伺いしておきたいと思います。 ◯大塚病院事業部長 都立病院高度専門医療及び行政対応が必要な医療を都民に適切に提供することをその基本的な役割としているということは、再三申し上げてまいりました。また、あわせて、これらの高度医療等を支える総合診療基盤、これを地域に不足する医療に活用するというか、寄与するといいますか、これもまた役割の一つであるというふうに考えています。都立病院の限られた医療資源の効率的な活用を図り、可能な限り多くの都民に高度専門医療を提供するためには、各医療機関相互が連携を図っていくことが必要であるというふうに考えています。今後とも地域医療システム化を通し、都民に適切な医療を提供するよう進めてまいります。  また、病院建設に当たりましては、住民の理解と協力を得ていくことが重要であるというふうに考えております。事業推進も当然でございます。必要の都度十分な説明を行い、地域住民の理解を深めながら、今後の事業運営に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◯丸茂委員 一言意見だけ述べておきますけれども、私ども、この豊島病院の改築に関する請願は、それぞれもっともな内容ですし、それから紹介外来についても、都立荏原病院等でかかりつけのいない患者さんの通院に便宜を計らうという点でも改善が図られていますし、ぜひ住民の要望をよく聞いていただいて解決を図っていただきたいという意見を述べて、終わりたいと思います。 ◯植木委員長 ほかに発言はございますか。 ◯藤沢委員 この請願等につきましては、過般二月一日、六月十六日において理事会取り扱い等を検討させていただいた折に、請願者の願意を十分に生かせるようにということで、委員会でどのような論議をすること以上に願意を生かせるように、理事一丸となって協力をしようじゃないか、こういう姿勢で我々も病院事業部に、あるいは衛生局当局に対して、そうした立場から促進を図らせていただいてきたところであります。  しかし、過般ご説明があったように、地域住民との対話、説明会において十分な同意が得られ、そんな中で全面改築の方向が定まったという報告も既になされている折でございまして、私はそういう立場に立つならば、請願者の願意が既に実現をされているということで、委員長委員会の対応として、請願者に対して十分な理解を求め、請願の取り下げを促進するような委員会運営を図ってしかるべきではなかろうかと。いろいろと単なる期待感だけをいつまでも与えながら、委員会で論議の場にだけ上げていくというような対応については、私は委員長やり方については不十分で納得ができない、そんな気持ちであります。  この件につきましては、もう既にそうした方向性が出て進められている形でありますから、仮に審議促進の請願が出たといえども、委員長が責任を持って請願代表人、あるいは請願の紹介議員等を通じて、これらを取り下げていただくように、責任を持って進めていただくよう意見を申し上げる次第でございます。 ◯植木委員長 今、藤沢理事から意見が出たわけですが、これは理事会で一応取り計らいは結論が出てこちらに臨んできたわけでございますので、この意見の取り扱いはどうしたらいいのでしょうか。理事会でやりますか。 ◯藤沢委員 いや、保留という結論については結論が出ていることですよ。しかし、意見について開陳をするということについては、理事会でだれがやるという話は一切されておりませんでしたし、私もかねがねそうした意見は理事会でも申し上げてきたところですし、当然にそうした機会を、ほかの委員に意見の開陳、質疑等が許されるなら当然やってしかるべきだ、こういう立場でやったわけですから、それについて委員長委員会運営で何かいうことは、人の意見を差し控えるとか差しとめるというのは、ちょっと専断に過ぎるのじゃないですか。 ◯植木委員長 ちょっと速記をとめていただけますか。    〔速記中止〕 ◯植木委員長 速記を始めてください。  ほかに発言がございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 異議なしと認めます。よって、請願五第三〇号、請願五第一三六号及び陳情五第三七号は、保留と決定いたしました。      ━━━━━━━━━━ ◯植木委員長 次に、六第三〇号、都立骨髄移植センターの設置と骨髄移植医療体制の整備拡充に関する請願を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯吉川医療福祉部長 請願六第三〇号、都立骨髄移植センターの設置と骨髄移植医療体制の整備拡充に関する請願についてご説明申し上げます。お手元資料3の四ページをご参照願います。  請願者は、新宿区、公的骨髄バンクを支援する東京の会代表野村正満さん外十万三千八百八十六名でございます。  まず、一についてでございますが、請願の要旨は、急増する骨髄移植のため、都立骨髄移植センターを早急に設置すること、というものでございます。  骨髄移植は、無菌室の整備など高度の医療設備と多くのスタッフを必要とすることから、民間医療施設を含む総合的な骨髄移植医療体制の充実について、国に働きかけるとともに、都としても、今後とも施策の充実に努めてまいる所存でございます。しかしながら、新たな都立骨髄移植センターの設置は困難と考えております。  次に、二についてでございますが、請願の要旨は、現在ある都立病院の無菌室を、骨髄移植ができるように、次の必要な措置を講ずることというもので、具体的には、の移植臨床医及び看護婦を増員すること、の骨髄移植を実施するのに欠かせない麻酔科や栄養科などの周辺支援体制を整備すること、というものでございます。  都立病院におきましては、現在駒込病院に六床、清瀬小児病院に一床の無菌室を設置し、年間三十例に及ぶ骨髄移植を実施しております。特に、駒込病院につきましては、その持てる機能を最大限発揮しているところであり、都内における主要な移植実施施設として、骨髄移植医療に寄与しております。  都立病院といたしましては、それぞれの都立病院の役割を踏まえた上で、今後とも骨髄移植医療に積極的に対応していく考えであり、現在改築を予定している豊島病院に二床程度の無菌室の整備を計画しているほか、府中病院においても無菌室の整備を検討しております。また、無菌室の整備に合わせて必要なスタッフの配置を行い、骨髄移植医療体制を整備してまいります。  次に、三についてでございますが、請願の要旨は、現在計画中の都立駒込病院における無菌棟関係の改築工事の期間を最大限短縮するとともに、工事期間中の代替施設を確保すること、というものでございます。  駒込病院の改修工事につきましては、無菌病棟の工事を、例年無菌室の整備保守点検で休止する時期と合わせて実施し、期間も最大限短縮して一カ月程度で終わらせるよう計画しており、移植への影響を最小限にとどめるよう配慮してまいります。  今後とも事業の充実に努めてまいりたいと存じます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 異議なしと認めます。よって、請願六第三〇号は保留と決定いたしました。      ━━━━━━━━━━ ◯植木委員長 次に、六第三六号、低肺者の入院保障に関する請願を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯吉川医療福祉部長 請願六第三六号の、低肺者の入院保障に関する請願についてご説明申し上げます。お手元資料3、五ページをご参照願います。  請願者は、清瀬市、東京都患者同盟会長小島貞夫さんでございます。  請願の要旨は、結核の犠牲者である重度後遺症を持つ低肺患者が病状の急変等により即刻入院治療を要する事態が生じたときは、特に国公立病院が責任を持って担当するよう都も努力していただきたい、というものでございます。  結核による低肺機能患者が急性呼吸不全など呼吸困難になった場合は、迅速かつ円滑に患者を入院させ、医療の確保を図る必要があります。このため、都では、結核による低肺機能患者の緊急入院事業を実施し、東京都保健所管内に居住し、医師が入院を必要と認めた結核による低肺機能患者に対して、多摩地区五病院に緊急入院ベッドを確保して対応に努めているところでございます。  また、特別区につきましては、国公立病院を含め、救急医療体制の中で対応しているところでございます。今後とも、同体制の中で万全を期してまいる所存でございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 異議なしと認め、よって、請願六第三六号は趣旨採択と決定いたしました。  以上で請願陳情の審査を終わります。  衛生局関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯植木委員長 これより労働経済局関係に入ります。  初めに、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。 ◯小久保労働経済局長 第三回定例会に提出を予定しております労働経済局関係の案件は、条例案二件でございます。お手元の資料2、条例案の概要に沿いましてご説明を申し上げたいと存じます。  ごらんいただきますように、改正を予定しております条例は、東京都農業改良普及所条例の一部を改正する条例、及び東京都海区漁業調整委員会委員及び東京都内水面漁場管理委員会委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でございます。  まず、東京都農業改良普及所条例の一部を改正する条例でございます。これは、農業改良助長法の一部を改正する法律の施行に伴い、名称を「東京都農業改良普及所」から、「東京都地域農業改良普及センター」に改めるものでございます。  この条例の施行日は、農業改良助長法の一部を改正する法律の施行日に合わせることといたしております。  次は、東京都海区漁業調整委員会委員及び東京都内水面漁場管理委員会委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でございます。  これは、海区漁業調整委員会委員及び内水面漁場管理委員会委員の報酬を、今回の特別職の報酬等の改定に合わせまして改定するものでございます。  改定内容は、報酬の額を、会長につきましては二万七千八百円を二万九千円に、委員につきましては二万六千円を二万七千百円にそれぞれ改定するものでございます。  なお、この条例の施行日は、特別職の報酬等の改定に合わせまして、平成七年一月一日を予定しております。  以上、簡単ではございますが、第三回定例会に提出を予定しております案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  この際、資料要求のある方は発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 発言がありませんので、提出予定案件説明聴取を終わります ◯植木委員長 次に、陳情の審査を行います。  五第三三〇号の二、熱帯林の保全に関する陳情を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯土肥農林水産部長 お手元の資料3をお開き願います。資料に基づきましてご説明をさせていただきます。  陳情者は、渋谷区、サラワク・キャンペーン委員会事務局長松江和子さん外十一名でございます。  陳情の趣旨でございますが、熱帯林の保全のため、国産材の利用促進につながる政策、制度的措置を実現していただきたい、というものでございます。  現在の状況関係でございますが、国内の木材需要が横ばいを続ける中で、木材の消費量における国産材のシェアは漸減しておりまして、既に二五%にまで低下する状況になっております。  一方、国内の森林の大部分は、戦後に植林された杉、ヒノキでございます。これらの多くは二十一世紀初頭には伐期を迎え、供給量の増大が期待されております。これらの状況を踏まえまして、国では、国産材の需要拡大を重要な施策として、利用促進のための事業を実施しております。  都におきましても、東京の林業、林産業の実態を考慮しながら、国の補助事業を中心にいたしまして、木材の利用促進の体制を整備する事業を実施してきております。今後とも国産材の需要拡大を図るとともに、利用促進のための施策の充実に積極的に対処してまいりたいと考えております。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯植木委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯植木委員長 異議なしと認めます。よって、陳情五第三三〇号の二は、趣旨採択と決定いたしました。  以上で陳情の審査を終わります。  労働経済局関係を終わります。  なお、本日審査いたしました請願陳情中、趣旨採択と決定いたしました分につきましては、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。  これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。    午後一時五十九分散会...