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  1. 東京都議会 1960-02-29
    1960-02-29 昭和35年第1回定例会(第1号) 本文


    取得元: 東京都議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    午前十時二十八分開議 ◯議長(内田道治君) ただいまから昭和三十五年第一回東京都議会定例会を開会いたします。  これより本日の会議を開きます。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) 過ぐる二十三日皇孫殿下がめでたくご誕生あそばされました。東京都民といたしまして、まことにこれに過ぐる喜びはありません。  本日、皇孫殿下命名の儀を行わせられるよき日にあたり、都民を代表して賀表並びに賀牋を奉呈し、慶祝のまことを表わしたいと存じます。  このため本日は特に開会時刻を午前十時としてご参集いただいた次第であります。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) この際議席の変更についてお諮りいたします。  十二番は五十六番へ、三十一番は九十七番へ、五十六番は三十一番へ、九十七番は十二番は、それぞれ変更の申し出があります。申し出の通り変更することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、さよう決定いたします。  ただいま変更のありました方々は、その議席にご着席願います。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) まず会議録署名員を定めます。本件は会議規則第百二十四条の規定に基き、議長からご指名申し上げます。    七  番 小 野 慶 十君    六十七番 加 藤 好 雄君 にお願いいたします。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) 会期についてお諮りいたします。今次定例会の会期は、本二月二十九日より三月二十九日までの三十日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、さよう決定いたします。      ━━━━━━━━━━ ◯四十七番(山口虎夫君) 本日は会議の順序を変更して、質問に先だち議事に入り、日程第一を先議せられんことを望みます。 ◯議長(内田道治君) ただいまの動議にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議内と認め、さように決定いたします。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) これより日程に入ります。  日程第一を議題に供します。    〔佐々木議事部長朗読〕 一、皇孫殿下ご誕生につき賀表ならびに賀牋奉呈について ◯四十七番(山口虎夫君) 本件は、議長指名による十一名の委員をもつて構成する特別委員会を設け、案分を起草せしめられんことを望みます。 ◯議長(内田道治君) ただいまの動議にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、直ちに委員をご指名申し上げます。    十三 番 柳 田 豊 茂君    三十一番 中 島 喜三郎君    三十五番 渡 辺 文 政君    五十五番 宮 瀬 睦 夫君    八十一番 清 水 長 夫君    八十九番 佐々木 恒 司君    百四 番 上 条   貢君    百八 番 斎 藤 清 亮君    百九 番 四 宮 久 吉君    百十二番 菊 池 民 一君  以上の方々を本起草特別委員にご指名申し上げたいと存じます。ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、さよう決定いたしました。委員の方々は、直ちに議事部長室において委員会を開会し、委員長互選の上、すみやかに起草を了し、報告されるよう希望いたします。  委員会のため暫時休憩いたします。    午前十時三十二分休憩      ━━━━━━━━━━    午前十時四十六分開議 ◯議長(内田道治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  起草特別委員会の報告を求めます。百二十番菊池民一君。    〔賀表賀牋起草特別委員長菊池民一君登壇〕 ◯賀表賀牋起草特別委員長(菊池民一君) 皇孫殿下命名の儀がとり行われまするよき日にあたりまして、天皇陛下並びに皇太子殿下に対し、九百万都民の心からなる慶祝の意をお伝えする賀表賀牋起草特別委員会の経過及び結果につきましてご報告申し上げます。  先ほどの本会議におきまして、議長よりはえある起草特別委員に指名されました十一名の委員は、直ちに別室におきまして委員会を開き、まず委員長の互選を行いましたところ、はからずも不肖私がこの重責をになう光栄に浴しました。  引き続き賀表、賀牋の起草に着手いたしましたが、われわれ委員一同は、都民の喜びを率直にお伝えすべく慎重に審議をいたしました結果、次の成案を得た次第でございます。つつしんで案分を朗読いたします。           賀   表        皇太子殿下の御婚儀を寿ぎました春に        重ねてここに皇孫殿下御誕生を仰ぎ        まことに慶賀にたえません。        謹んで東京都議会を代表しうやうやしく        皇室の御繁栄を祝します。         昭和三十五年二月二十九日                    議 長 名           賀   牋        新しい希望に慶幸の年は開けて        ここに親王ご誕生の 春を迎え        祝賀の情を重ね得ましたことは        まことに歓喜にたえません        謹んで東京都議会を代表し誠意        御盛運を祈ります。         昭和三十五年二月二十九日                    議 長 名  以上起草特別委員会の経過並びに結果をご報告申し上げます。    〔満場拍手〕 ◯四十七番(山口虎夫君) 本件は委員長報告通り決定せられんことを望みます。 ◯議長(内田道治君) 本動議は特に慶祝の意を表するため、起立によって採決いたします。  ただいまの動議に賛成の方はご起立を願います。    〔総員起立〕 ◯議長(内田道治君) 起立総員、よつて本件は動議の通り決定いたしました。  ただいま決定されました賀表並びに賀牋は、議長において直ちに奉呈の手続をとりますから、さようご了承を願います。  賀表並びに賀牋奉呈のため、暫時休憩いたします。    午前十時五十分休憩      ━━━━━━━━━━    午前二時五十分開議 ◯議長(内田道治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ◯議長(内田道治君) まず議事部長をして諸般の報告をいたさせます。    〔佐々木議事部長朗読〕 一、定例会招集通知 二、議事参与員通知 三、議案送付通知二件 四、誤植訂正通知 五、昭和三十四年度東京都競走事業歳入歳出予算追加予算の専決処分について二件 六、昭和三十四年度都保有財産表の送付について 七、昭和三十四年度九月末日現在における例月出納検査結果報告 八、同年十月末日現在における例月出納検査結果報告 九、特別区執行委任予算に関する監査結果報告      ───────────── 三五財主議発第四三号   昭和三十五年二月二十二日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿    都議会定例会の招集について  二月二十日付東京都告示第二二七号をもつて、昭和三十五年第一回東京都議会定例会を、二月二十九日招集したから通知します。  (告示の写を添付する)      ………………………………… 東京都告示第二百二十七号  昭和三十五年第一回東京都都議会定例会を、二月二十九日に招集する。   昭和三十五年二月二十二日                             東京都知事  東     龍  太  郎      ───────────── 三五財主議発第五二号   昭和三十五年二月二十六日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿    都議会議事参与員について  地方自治法第一二一条及び都議会開議規則第四二条の規定による昭和三五年中における都議会議事参与員を下記のとおり通知いたします。
            記    副知事           鈴 木 俊 一    副知事           太 田   園    総務局長          羽 田 恵 助    財務局長          太 田 和 男    主税局長          松 本 留 義    広報渉外局長        武 富 巳一郎    民生局長          渡 辺   光    衛生局長          小 林   彰    労働局長          網 谷 順 一    経済局長          作 道 恭 造    建設局長          加 藤   清    建築局長          中 井 新一郎    港湾局長          飯 田 逸治郎    清掃局長          黒 川 義 雄    出納長           日比野 七 郎    オリンピック準備事務局長  御子柴 博 見    養育院長          小 松 藤 吉    中央卸売市場長       藤 原 賢 吉    総務局総務部長       原 口 一 次    財務局主計部長       林   五 郎    交通局長          人 見 捨 蔵    水道局長          佐 藤 志 郎    消防長           江 藤 彦 武    消防庁総務部長       茂 野 柾次郎      ───────────── 教庶人秘第一七号   昭和三十五年二月二十九日                       東京都教育委員会委員長  木   下   一   雄  東京都議会議長  内 田 道 治殿       都議会参与出席者について  このことについて、左記の者を昭和三十五年開会の都議会参与として出席させますから、よろしく御取計らい願ます。         記  東京都教育委員会教育長  本 島   寛      ───────────── 都公委発第一五〇号   昭和三十五年二月二十五日                       東京都公安委員会委員長  堀   切   善 次 郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿       東京都議会議事参与員の委任について  地方自治法第百二十一条の規定により、別紙の者を昭和三十五年中における都議会議事参与員に委任したから通知いたします。       都議会議事参与員    警視総監  小 倉   謙    総務部長  中 原 ただし    警務部長  原   文兵衛      ───────────── 三五人委発第九号   昭和三十五年一月八日                       東京都人事委員会委員長  小 野 木   克   彦  都 議 会 議 長 殿       都議会議事参与員の委任について  地方自治法第百二十一条の規定に基き左記の者を都議会議事参与員に委任したから御通知いたします。         記    東京都人事委員会事務局長  島 岡 静二郎      ───────────── 三四監庶発第四六号   昭和三十五年二月二十九日                                    東 京 都 監 査 委 員  都議会議長          殿       都議会議事参与員の委任について  地方自治法第一二一条の規定に基き、下記の者を昭和三十五年中都議会議事参与員に委任したから御通知いたします。         記    監査事務局長  金  子  吉  衛      ───────────── 三五東地労委発第八六号   昭和三十五年二月二十九日                      東京都地方労働委員会会長  所   沢   道   夫  都 議 会 議 長 殿       都議会議事参与員の委任について  地方自治法第百二十一条の規定に基き、左記の者を都議会議事参与員に委任したから通知いたします。         記    東京都地方労働委員会事務局長  斎  藤  良  明      ───────────── 三五財主議発第四四号   昭和三十五年二月二十一日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿       議案の送付について  昭和三五年第一回東京都議会定例会に提出するため、下記議案を送付します。         記 第一号議案   職員の退職手当に関する条例の臨時特例に関する条例 第二号議案   東京都立短期大学条例の一部を改正する条例 第三号議案   東京都福祉住宅条例 第四号議案   東京都国民健康保険委員会条例の一部を改正する条例 第五号議案   東京都失業対策事業就労者厚生資金貸付条例の一部を改正する条例 第六号議案   東京都労政会館設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例 第七号議案   東京都都行林条例 第八号議案   東京都農機具類購入資金貸付条例の一部を改正する条例 第九号議案   東京都立工業奨励館条例の一部を改正する条例 第十号議案   東京都種畜場条例の一部を改正する条例 第十一号議案  東京都立産業会館条例の一部を改正する条例 第十二号議案  東京都立公園条例の一部を改正する条例 第十三号議案  東京都霊園使用条約の一部を改正する条例 第十四号議案  東京都駐車場条例の一部を改正する条例 第十五号議案  昇降機安全条例を廃止する条例 第十六号議案  建築材料試験検査手数料条例の一部を改正する条例 第十七号議案  東京都建築審査会条例の一部を改正する条例 第十八号議案  東京都建築安全条例の一部を改正する条例 第十九号議案  東京都港湾設備使用条例の一部を改正する条例 第二十号議案  東京都屎尿浄化槽設置資金貸付条例
    第二十一号議案 〔東京市〕光明寮使用条例を廃止する条例 第二十二号議案 東京都教育委員会の審査に出頭する者の費用弁償条例を廃止する条例 第二十三号議案 東京都教育機関設置条例の一部を改正する条例 第二十四号議案 東京都体育施設条例の一部を改正する条例 第二十五号議案 東京都青少年委員の設置及び委員の報酬に関する条例の一部を改正する条例 第二十六号議案 東京都立図書館協議会条例の一部を改正する条例 第二十七号議案 売春等取締条例を廃止する条例 第二十八号議案 東京消防庁職員互助組合に関する条例 第三十号議案  予算外義務の負担について 第三十一号議案 鋼矢板購入契約 第三十二号議案 鋼矢板購入契約 第三十三号議案 鋼矢板購入契約 第三十四号議案 土地買収契約 第三十五号議案 大井競馬場賃貸借契約 第三十六号議案 京王閣競輪場賃貸借契約 第三十七号議案 後楽園競輪場賃貸借契約 第三十八号議案 江戸川競艇場賃貸借契約 第三十九号議案 大井小型自動車競争場賃貸借契約 第四十号議案  東京都とニューヨーク市との都市提携について 第四十一号議案 東京都国民健康保険団体連合会に対する診療報酬支払運転資金貸付契約 第四十二号議案 東京都火災共済協同組合に対する火災共済事業に要する資金貸付の予算外の義務の負担について 第四十三号議案 東京信用保証協会の保証債務の履行に対する補助の予算外の義務負担について 第四十四号議案 東京都信用組合保障基金会の保障基金を担保として全国信用協同組合連合会が行う融資に対する補助の予算外の義務負担について 第四十五号議案 東京信用保証協会に対する金融機関預託資金の貸付契約 第四十六号議案 全国信用協同組合連合会に対する資金貸付契約 第四十七号議案 全国信用金庫連合会対する資金貸付契約 第四十八号議案 昭和三十五年度内に締結する輸出手形買取損失てん補契約及び輸出金損失てん補契約に基づいて成立する手形てん補対象金額及び金融てん補対象金額の総額について 第四十九号議案 商工組合中央金庫に対する資金貸付契約 第五十号議案  商工組合中央金庫に対する資金貸付契約 第五十一号議案 漁業振興資金貸付契約 第五十二号議案 農業振興資金貸付契約 第五十三号議案 新宿副都心建設に関する基本方針について 第五十四号議案 都道の路線の廃止について 第五十五号議案 土地の取得について 第五十六号議案 予算外義務の負担について 第五十七号議案 昭和三十五年度一時借入金について 第五十八号議案 予算外義務の負担について 第五十九号議案 二軸ボギー電動台車購入契約 第六十号議案  東京都電気事業用資産の特別減価償却について      ───────────── 三五財主議発第五四号   昭和三十五年二月二十六日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿       議案の送付について  昭和三五年第一回東京都議会定例会に提出するため、下記議案を説明書及び参考書を添えて送付します。         記 第六十一号議案  昭和三十五年度東京都歳入歳出予算 第六十二号議案  昭和三十五年度東京都病院歳入歳出予算 第六十三号議案  昭和三十五年度東京都屠場歳入歳出予算 第六十四号議案  昭和三十五年度東京都中央卸売市場歳入歳出予算 第六十五号議案  昭和三十五年度東京都港湾事業歳入歳出予算 第六十六号議案  昭和三十五年度東京都母子福祉貸付資金歳入歳出予算 第六十七号議案  昭和三十五年度東京都農業改良資金助成歳入歳出予算 第六十八号議案  昭和三十五年度東京都競走事業歳入歳出予算 第六十九号議案  昭和三十五年度東京都工場歳入歳出予算 第七十号議案   昭和三十五年度東京都用地歳入歳出予算 第七十一号議案  昭和三十五年度東京都用品歳入歳出予算 第七十二号議案  昭和三十五年度東京都交通事業会計予算 第七十三号議案  昭和三十五年度東京都水道事業会計予算 第七十四号議案  昭和三十五年度東京都下水道事業会計予算 第七十五号議案  東京都一般会計起債について 第七十六号議案  東京都病院会計起債について 第七十七号議案  東京都中央卸売市場会計起債について 第七十八号議案  東京都港湾事業会計起債について 第七十九号議案  東京都母子福祉貸付資金会計起債について 第八十号議案   東京都交通事業会計起債について 第八十一号議案  東京都水道事業会計起債について 第八十二号議案  東京都下水道事業会計起債について 第八十三号議案  昭和三十四年度東京都歳入歳出追加更正予算 第八十四号議案  昭和三十四年度東京都病院歳入歳出追加更正予算 第八十五号議案  昭和三十四年度東京都中央卸売市場歳入歳出追加予算 第八十六号議案  昭和三十四年度東京都港湾事業歳入歳出更正予算 第八十七号議案  昭和三十四年度東京都競走事業歳入歳出追加更正予算 第八十八号議案  昭和三十四年度東京都工場歳入歳出追加更正予算 第八十九号議案  昭和三十四年度東京都用地歳入歳出追加予算 第九十号議案   昭和三十四年度東京都水道事業会計追加予算 第九十一号議案  昭和三十四年度東京都下水道事業会計更正予算 第九十二号議案  東京都職員定数条例の一部を改正する条例 第九十三号議案  非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第九十四号議案  東京都収用委員会委員等の報酬及び旅費に関する条例の一部を改正する条例 第九十五号議案  東京都固定資産評価員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第九十六号議案  東京都固定資産評価審査委員会の委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第九十七号議案  東京都職業訓練所条例の一部を改正する条例 第九十八号議案  東京都中小企業施設改善資金貸付条例の一部を改正する条例 第九十九号議案  東京都海区漁業調整委員会委員及び東京都内水面漁場管理委員会委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第百号議案    公共事業の施行に伴う建築物移転、土地購入等の資金貸付に関する条例 第百一号議案   東京都建築士審議会委員並びに東京都二級建築士試験委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第百二号議案   東京都住宅建設資金貸付条例の一部を改正する条例 第百三号議案   学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 第百四号議案   学校職員の定数に関する条例の一部を改正する条例 第五百号議案   警視庁の設置に関する条例の一部を改正する条例 第百六号議案   危険物取扱主任試験委員に関する条例 第百七号議案   予算外義務の負担について 第百八号議案   昭和三十五年度私立学校振興資金貸付に関する損失補償契約 第百九号議案   翌年度以降にわたる契約についての一部改正について 第百十号議案   都立航空工業短期大学新築工事請負契約 第百十一号議案  第六清掃工場建設工事請負契約 第百十二号議案  土地売却契約 第百十三号議案  当せん金附証票の発売について
    第百十四号議案  関東地方競馬組合規約の一部を変更する規約 第百十五号議案  公有水面埋立について 第百十六号議案  新日本観光株式会社に対する出資について 第百十七号議案  予算外義務の負担について 第百十八号議案  予算外義務の負担について 第百十九号議案  予算外義務の負担について 第百二十号議案  電動客車体購入契約 第百二十一号議案 地下鉄神田川工区建設工事請負契約 第百二十二号議案 地下鉄橘町工区建設工事請負契約 第百二十三号議案 長沢浄水場マイクロストレーナー設備工事請負契約 第百二十四号議案 土地売却契約 第百二十五号議案 予算外義務の負担について 第百二十六号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百二十七号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百二十八号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百二十九号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百三十号議案  コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百三十一号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百三十二号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百三十三号議案 コールタールエナメル塗装鋼直管購入契約 第百三十四号議案 東京都附属機関の構成員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例      ───────────── 三五財主議発第一〇一号   昭和三十五年二月二十九日                            東京都知事  東      龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿       議案の誤植訂正について  昭和三五年第一回東京都議会定例会に提出した議案について、下記のとおり訂正方お取り計らい願います。         記  第十八号議案「東京都建築安全条例の一部を改正する条例」第六十四条第二項中「自動開放装置をした排気口」を「自動開放装置をした排気口を」に  第九十二号議案「東京都職員定数条例の一部を改正する条例」付則第二項中「定員」を「定数」に  第九十六号議案「東京都固定資産評価審査委員会の委員の報酬及び資用弁償に関する条例の一部を改正する条例」改正文中「次のように改める」を「次のように改正する。」にそれぞれ訂正する。      ───────────── (昭和34年度東京都競走事業歳入歳出追加予算 省略)      ───────────── (昭和34年度東京都競走事業歳入歳出追加予算 省略) 三五財主議発第九八号   昭和三十五年二月二十六日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿    昭和三四年度都有財産表の送付について  このことについて、地方自治法第二三四条第三項の規定に基き、別冊のとおり送付します。   (別冊省略)      ───────────── 三四監庶発第四五号   昭和三十四年十一月二十六日                                    東 京 都 監 査 委 員  東京都議会議長  内 田 道 治殿       昭和三四年九月末日現在における例月出納検査の結果について  このことについて、地方自治法第二四〇条第三項の規定により、別冊の通り報告する。      …………………………………       例月出納検査報告   昭和三十四年九月末日現在                                東京都監査委員                                    大   山   雅   二                                    中   島   喜 三 郎                                    野   口   孝   一                                    大 久 保   源 之 丞 一、検査月日及び施行箇所   昭和三十四年十月二十八日(水)         出 納 長 所 属   昭和三十四年十月二十八日(水)         警視庁副出納長所属         東京消防庁副出納長所属   昭和三十四年十月二十八日(水)         交 通 局 長 所 属         水 道 局 長 所 属 二、計数の確認  本検査については、出納長、副出納長、交通、水道両局長より提出された諸表を中心として、当月分の計数について、出納関係諸帳簿、金庫提出の収支計算書、預金通帳、証憑書類、証券等と照合した結果過誤のないことを確認した。  なお、警視総監所管にかかる歳入歳出外現金についても同様過誤のないことを確認した。    (諸計算表省略)      ───────────── 三四監庶発第八六号   昭和三十四年十二月二十一日                                    東 京 都 監 査 委 員  東京都議会議長  内 田 道 治殿       昭和三十四年十月末日現在における例月出納検査の結果について  このことについて、地方自治法第二四〇条第三項の規定により、別冊のとおり報告する。      …………………………………    例月出納検査報告   昭和三十四年十月末日現在                                東京都監査委員                                    大   山   雅   二                                    中   島   喜 三 郎                                    野   口   孝   一                                    大 久 保   源 之 丞 一、検査月日及び施行箇所   昭和三十四年十二月十日(水)         出 納 長 所 属   昭和三十四年十二月九日(水)         警視庁副出納長所属         東京消防庁副出納長所属         交 通 局 長 所 属         水 道 局 長 所 属 二、検査の結果  本検査においては、出納長、副出納長、交通、水道両局長より提出された諸表を中心として、当月分の計数について、出納関係諸帳簿、金庫提出の収支計算書、預金通帳、証憑書類、証券等と照合した結果過誤のないことを確任した。  なお、警視総監所管にかかる歳入歳出外現金についても同様過誤のないことを確認した。    (諸計算表省略)      ─────────────
          特別区執行委任予算に関する監査結果報告 1、昭和三十三年度第二回臨時出納検査           中野区、江戸川区、台東区 2、昭和三十三年度定期監査           中野区 3、昭和三十四年度例月出納検査     八 月分  北 区     九 月分  北 区     十 月分  渋谷区、中央区、杉並区、江戸川区、豊島区、板橋区     十一月分  渋谷区、千代田区、新宿区、世田谷区、目黒区、板橋区、豊島区、江戸川区、中央区     十二月分  目黒区、大田区、港区、墨田区、渋谷区、千代田区、世田谷区 4、昭和三十四年度第一回臨時出納検査           渋谷区、北区 5、昭和三十四年度定期監査           渋谷区 6、昭和三十四年度区立小、中学校事務監査           目黒区 7、昭和三十五年例月出納検査           一月分  港区    (報告書省略)      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) 日程の追加について申し上げます。  本日議員より、議員提出議案第一号、ガス中毒事故の完全防止に関する意見書が提出されました。これを本日の日程に追加いたします。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) この際知事より施政一般についての大綱説明を承わることにいたします。東知事。    〔知事東龍太郎君登壇〕 ◯知事(東龍太郎君) 昭和三十五年第一回定例都議会の開会に当たりまして、私の所信を申し上げ、新年度における重要施策の構想を披瀝する機会を与えられますことは、私のはなはだ幸いに存ずるところであります。  わが国経済の安定と成長に対応いたしまして、首都東京は目ざましい発展を遂げつつあり、都民生活が漸次安定と向上を示しておりますことは、まことに御同慶にたえないところであります。しかしながらその反面には、人口と産業の集中による過大都市としての多くの問題に悩まされておりますこともご存じの通りでございます。  すなわち、まず第一に人口の集中状況でございますが、昨年も引き続き約二十八万人の年間増加を見たのでありまして、人口の集中は最近五ヵ年において、約百三十六万人、すなわち名古屋市の人口にほぼ匹敵する人口増を来たした次第であります。  本年一月一日における本都の人口は約九百十六万人でありまして、最近行いました将来人口の推計によりますと、昭和三十七年には一千万人の人口に相なるのであります。  次に産業の過度集中でございますが、これは東京が政治、経済、文化の中心都市であることから起る減少でありまして、たとえば工場の増加について見ますと、昭和二十九年以降五ヵ年間に約一万余増加いたしまして、現在三万二千をこえるに至りましたが、経済界の好況によりまして、この現象は引き続き顕著に現われている状況でございます。この人口と産業の過度集中により、過大都市としての悩みはますます増大する傾向にありますが、その中でもとりわけ交通難、住宅難を初めとして、教育施設や上下水道などの公共施設の不足、居住環境の悪化、恵まれない人々の増加、青少年の不良化などの問題があります。そこで私は他の都市に例を見ないこの人口と産業の過度の集中からくるこれら諸問題を解決するため、近代的な都市を建設することと、そして都民生活の安定と向上をはかることが、私どもに課せられた最も重要な使命であると確信いたしておる次第であります。四年後にはオリンピック大会を東京に迎えることになりますが、それまでにはわが東京を名実ともに国際水準の近代都市として整備することが私の強い念願でございます。また今回皆様のご了承を得まして、ニューヨーク市と姉妹都市の協定を結び、経済と文化の交流をはかりたいと思いますが、このことも国際都市東京の地位の向上に役立つものと期待しているからであります。  以上のような基本的考え方に基きまして、私は新年度の施策としては九つの重点施策を取り上げ、これを予算編成の基本方針といたしたのであります。  まず第一は、焦眉の問題である都内における交通難打開についての施策であります。交通難打開のためには、一般道路の整備はもちろん、地下鉄網整備、高架道路の建設等により立体化を推進することがきわめて肝要であることは申すまでもありません。そこで一般道路につきましては、特に放射四号線、環状七合繊などの主要道路の建設補修を初め、駅前広場の築造や、駐車場の整備等を促進して参りたいと存じます。また地下鉄建設事業につきましては、本年九月には押上・浅草橋間を完成する予定でありますが、さらに目下着手中の浅草橋・人形町間の建設を促進いたしますとともに、人形町・泉岳寺間の建設にも着手する予定であります。次に高速道路につきましては、首都高速道路公団に協力して、その建設を促進して参りたいと思います。なお首都における交通施策の総合性を確保し、交通難の打開をはかることは喫緊の要務と考えられますので、今後はさらに関係の交通機関及び行政機関と緊密に連絡協調し、首都における交通問題の解決をはかつて参りたい所存であります。  第二に環境衛生対策でありますが、下水道施設の整備は近代都市建設のため特に力をいたさねばならない点であると考えられますので、これが促進については事業量の飛躍的拡大をはかり、新年度は七十五億円を計上いたした次第であります。また清掃施設対策についてでありますが、塵芥屎尿の収集作業の機械化、塵芥焼却場の増設、水洗便所及び浄化槽の普及等、その整備拡充をはかりたいと存じます。さらに環境衛生にとつて今日緊急の課題であります大気汚染、水質汚濁などの都市郊外の防除対策といたしまして、施設改善資金の貸付や、公害防止のためのパトロールカーの新設をするほか、河川浚渫を強力に推進することといたしました。  第三に上水道の対策でありますが、東村山浄水場の建設を推進するとともに、新たに江戸川水系金町浄水場の拡張事業を行い、さらに配水管網の施設拡充事業を実施し、給水不良地区の解消と給水区域の拡張をはかるほか、国の行います利根川水系拡張事業に協力して資金を分担し、将来の水源を確保いたしたいと思います。  第四に、低地防災対策でありますが、低地帯の災害防除のため、ことに先般の伊勢湾台風の教訓にかんがみ、既定の高潮対策を再検討いたしまして、新年度は二十一億円余をもつて外郭堤防護岸築造事業を強力に推進して参りたいと存じます。また、外郭堤防と切り離すことのできない地盤沈下防止対策の一環といたしまして、三河島及び砂町下水処理場の還元水を利用して工業用水道を敷設することとし、その五ヵ年計画の初年度の実施に入る予定であります。  第五に、社会福祉及び労働対策であります。まず社会福祉対策としては、特に児童、老人、身体障害者、精神薄弱児などの対策を強化することといたしまして、収容児童の処遇内容の充実や、老人クラブの拡充、有料老人ホームの新設、身体障害者更生相談所の整備充実、さらには精神薄弱児通園施設の増設をはかりたいと思います。なお昨年十二月に、皆様のご協力により発足いたしました特別区国民健康保険につきましては、その後順調な実施を見つつありますが、さらに健全な育成をはかつて参りたいと考えております。また労働対策でありますが、失業対策事業につきましては経済の好転により一般雇用が増大している状況にかんがみ、その事業内容の充実や改善をはかるとともに、職業訓練事業についてはさらにこれを拡充強化し、また労政関係においては中小企業の紛争の予防に重点をおいて参りたいと思います。  第六に住宅対策でありますが、都民の住宅事情、特に低所得階層に対する住宅難は依然として解消していませんので、三十五年度におきましては一般公営住宅八千戸、福祉住宅千四百戸を建設することといたしました。従つて前年度に比べて総計千二百戸を増設することとなります。その建設に当りましては住宅の不燃化やスラム街の解消を積極的に促進する方針であります。  第七に、中小企業対策でありますが、中小企業の振興がとの産業発展のためにきわめて重要な役割を持つていることは多言を要しません。そこで中小企業に対しましては融資の円滑化をはかるとともに、設備の近代化の促進と、技術改善及び経営合理化の指導体制を一そう強化することとし、そのために所要の経費を大幅に増額することといたしました。  第八に、教育施設などの対策でありますが、義務教育人口の分布状況にかんがみ、校舎の増築、危険校舎改修に意を用いまして、その整備強化をはかり、あわせて不燃化を促進する所存であります。また高等学校の整備につきましては、将来の生徒数の増加に対応する体制を整えて参りたいと思っております。養護学校につきましては盲学校、肢体不自由児学校をそれぞれ一校新設いたしたいと思います。次に義務教育費の一部がPTAなどの負担によつてまかなわれている現況にかんがみまして、できるだけ父兄の負担を軽減して参りたいと思います。そのために三十五年度におきましては前年度の倍額を都区財政調整により措置することといたしております。  第九に青少年及び婦人対策でありますが、次代をになう青少年に希望と勇気を与えるため、社会環境の浄化、社会教育の充実に意を用いまして「青少年の家」やユース・ホステル等のレクリエーション施設の建設をはかりたいと思います。婦人対策につきましては、その社会的地位の向上を目途といたしまして、婦人相談室や内職補導所の設置、家庭福祉員制度の創設をはかる予定であります。  以上が昭和三十五年度における重点施策であります。これらの目的を達成するためには多額の経費を必要といたします。幸いにして経済界の好況によりまして新年度においては相当の都税の増収を見込める状況でありますから、これを思い切り投入して年間予算を編成し、前述の諸施策の実現を強力に推進して参ることといたしました。すなわちこれによつて一般会計予算総額一千七百四十三億円、病院等の特別会計二百八十億円、公営企業特別会計五百四十三億円、以上各会計の予算総額は二千五百六十六億円となり、前年度当初予算に比較いたしますと実に四百七十八億円の増加となった次第であります。このような予算を編成することができましたのは、いわゆる財源調整による措置がとられることなく所要の財源の確保ができたためであります。これもひとえに都議会の強力なご支援と政府及び国会の関係方面のよきご理解とによるものでありまして、ここにあらためて感謝の意を表する次第であります。  最後に、以上の諸施策の万全を期するためとの行政機構に所要の改正を加え、新年度から実施いたしたいと存じておりますので、この際基本的な方針を申し上げて各位のご了承を得たいと思うものでございます。まずと行政を計画的かつ効率的に推進し、その総合一貫性を保つための組織を設けるとともに、重点施策を強力に推進するため、これに伴う組織の合理的再編成並びに出先実施機関の拡充と権限強化を行い、また都民の利便を一そう増進するため、事務事業はできるだけ出先機関や区市町村に移して、住民の身近で解決しようとするものであります。  以上、昭和三十五年第一回定例会にあたつて私の所信を申し上げた次第でありますが、新年度の諸施策の実現のためには挙庁一致の体制を整えて、都民の期待にこたえたいと存じておりますので、何とぞ議員各位の各段のご協力をお願い申し上げますとともに、本議場を通じ都民各位にも普段のご支持を切望いたしまして、私の施政方針の説明を終ることといたします。(拍手) ◯議長(内田道治君) 次に警視総監より最近の都内治安状況の概要について説明があります。小倉警視総監。    〔警視総監小倉謙君登壇〕 ◯警視総監(小倉謙君) 本日治安状況につきましてご説明申し上げる機会を得ましたことを光栄に存じます。まず平素警視庁警察運営につきまして格別のご配慮を賜つておりますことにつきまして、厚く御礼申し上げます。  一般治安情勢でございますが、去る一月の羽田でも事件以降、目下のところ特異な事案なく推移いたしておりまするが、この際都民の生活に最も関係の深い事項で留意すべき事柄につきまして、数点申し上げたいと存ずるのであります。  まず第一に犯罪一般の傾向を見ますると、これは刑法犯のみについて申し上げますが、昭和二十四年からだんだんと減つておつたのであります。それが昭和二十九年から再び数字が上つて参りまして、昨年は二十三万一千余件という戦後最高の数字に相なつたのであります。その前年よりも約五%多い数字でございます。その内容は、いわゆる殺人強盗などの凶悪犯あるいは詐欺横領などの知能犯、これらは幾らか減つておるのでありますが、暴行、傷害、脅迫というような暴力事犯が約八%、窃盗犯が約六%いずれも増加しておりまして、これら暴力事犯とか窃盗犯は都民の生活に直接また広く被害が及ぶ犯罪でありますが、これが増加の傾向にありますことはまことに注意を要することでありまするし、極力その防圧に努めておるのであります。  特に暴力関係の取締りですが、これは各方面から強いご要望ご支援がございます。私どもといたしましても部内の捜査取締りの態勢を強化しまして徹底した取締りを続行中でありますが、昨年一ヵ年の間にいわゆる暴力団による暴行傷害等の暴力事犯で一万三千六百余人の検挙者を見ております。しかしながらご承知のようにきわめて根強い組織でありまして、また最近は麻薬とかあるいは売春事犯等との関連も著しく見られます。さらにまたいわゆる少年を手先に使うというような傾向もありまして、今後強力なる取締りをはかつていきたい。またそれとともに被害者の保護という面につきましても特別の配慮をいたして参りたいと思うのであります。昨年末ご協力によりまして新宿、池袋の地区警備派出所いわゆる大交番を設けたのでありますが、おおむね期待通りの成果をおさめておるように存じます。他の地域等につきましても必要な対策を検討いたしておる次第でございます。なお昨今きわめてささいな事柄で簡単に暴行傷害等の行為に出るような風潮が見受けられますし、また一部には自分たにのいろいろな主張のために無軌道な暴力行為や法を無視する動きも見受けられますので、これらに対しましては断固たる態度をもつて取締りに当つて参りたい、このように存じておる次第でございます。  窃盗犯、これはご承知のように全刑法犯の七五%を占めておりまして、最も都民の身近な問題であります。これがだんだんふえてきておりますので、パトロールの強化あるいは防犯活動につきましてもいわゆる侵入盗犯の予防ということを本年は最重点にいたしましてこれあの窃盗犯の予防に努めるとともに、被害の多い地域に対しましては窃盗犯特別捜査本部を設けまして組織的な操作検挙を行なつておる次第でございます。  なおこの際、犯罪の予防検挙に最も機動的に活動しておりまするパトロールカーにつきまして一言申し上げますが、年々増加いたしまして、現在二百三十九台でございます。これが一一〇番によつて出動する際の現場に到着する時間は、平均三分をどうやら割りつつある状況でございます。またこの一一〇番というのは非常に多くなりまして、毎日平均二百件をこえております。これを受けましてパトカーが、昨年じゆうの数字によりますると五万二千件について緊急出動して、犯人の検挙その他事犯の処理に当つているのであります。本年もぜひ昨年と同じ程度のパトカーを、大体六、七十台でありますが、これを増強いたしたい考えで警察庁と折衝中でありますけれども、これによりまして一一〇番を受けてから現場に到着するまでの時間を平均二分程度までに短縮いたしたい。このように努力をいたしている次第でございます。  次は少年問題でありますが、これは依然として暗い報告を申し上げざるを得ないことを残念に存じます。昨年じゆうに犯罪を犯して警視庁で処理いたしました少年が、刑法犯だけで二万三千人、これは一昨年よりも四千人ふえているのであります。その内容は、殺人、強盗、婦女暴行等の凶悪犯において約五%、暴行、傷害、脅迫等の暴力事犯において約一六%、窃盗犯において約二一%いずれも増加をいたしておりますし、また犯罪に至らない不良行為について警察で補導をいたしました件数が昨年じゆうで約二十三万件、これまた一昨年より二万七千件増加でございます。その中に暴力事犯や性的犯罪につながる不良行為が目立つているような実情でございます。このような状況でございますので、警察といたしましても本年度はさらに一そう努力をいたしまして、盛り場等における環境浄化対策の強化促進をはかつていく、あるいは少年補導その他のいろいろな相談事に応ずる施設を整備していく、あるいはまた家出いたしました気の毒な少年を悪に転落させないように、明るい施設で一時保護をするというような施設を設ける、あるいはまた婦人警察官をこういう方面に増員して充てていく、その他部内の態勢を整備いたしますとともに、関係機関と協力しまして、各地域における補導態勢を促進いたして参りたい所存でありまするが、何しろ警察の範囲を越えた問題が多うございますので、今日の少年問題の現状と将来にわたる重要性にかんがみまして、関係各方面の積極的な対策の推進をぜひお願い申し上げたいと存じている次第であります。  次は交通問題でございます。これは先ほど知事さんもお話になりましたように、日を追って交通事情は深刻になつていると思うのであります。交通事故につきましても、毎年増加しておりまして、昨年じゆうに十五万四千余件死者が千百二十六人、死者の数はその前年の二一%増の数字でございます。ことに最近暴走運転によつて学童を死に至らしめる、あるいは酔つぱらい運転をしてひき逃げをするというような悪質な事犯が少なからず発生しておりますことはまことに残念でございまして、このような遺家族のお気持を察しましても何とかこれの対策を講じていきたいと考えているのであります。  また一方都内各所に交通渋滞を来たしている個所がだんだんとふえてきております。これに対する種々の対策も講じて参りたいと思いまするが、現在国会に提案されております道路交通法など必要な根拠法規が整備されまして、一そう適切な対策を講じ得るようになりますことを期待しておりますとともに、今年は特に歩行者の安全を高める運動を強化促進していくことに力を注ぎ、また白バイもパトカーと同じように増強をはかりまして指導取締りを強化していく、その他の方法によりまして事故の予防減少をはかつて参ります半面、必要ないろいろの交通上の規制を行う、あるいは道路をできるだけ広く使うということにつきましても、交通環境の改善というような面について特別の配慮をいたし、さらにヘリコプターなど新しい機材の活用等によりまして極力交通の円滑化を促進して参りたい所存でございます。が、何といいましても数年先はどうなるかという気持もする交通事情でございますので、ぜひとも総合的、根本的な交通対策が促進されますように、今後とも関係各機関と密接な連絡をはかつてその推進に努めて参りたいと考えている次第でございます。  災害の整備について簡単に一言申し上げたいと存じます。昨年の伊勢湾台風では都内の一部にもかなりの被害と罹災者が出まして、警視庁としましても事前に全警察官を動員いたしましてこれに当つたのでありまするが、またその節最も被害が甚大でありました東海地方に、最高時約六百名の警察官を応援派遣いたしまして、その積極的な活動によりまして地元から非常な感謝を受けたのであります。この伊勢湾台風の経験によりますると、万一あの程度の台風が都内を襲つたらということを考えて、まことにりつ然たるものがあるのでございまするが、昨年の末から異常な高潮などの際に、その程度によつてそれぞれ避難の先、あるいは誘導の方法、あるいはあの悲惨な惨事を起しました流木による被害をできるだけ防止する対策、その他万般にわたりまして再検討をいたしまして、また警視庁自身としましても必要な装備資機材を早急に整備する、そしてこれに万全の措置をもつて当るということに努めて参りたいと思つておりまするので、今後ともよろしくお願いしたい。  以上状況の概略を申し上げましたが、最後に、今回警視庁設置条例の一部改正を願つておりまする警察職員の増員と警察署の新設統合について若干申し上げたいと存じます。東京都の目ざましい発展とともに警察事務も非常に複雑多種になつて参りましたが、これに対しましては機動力の強化、あるいは通信施設の改善、あるいは事務の合理化等によつて対処しておりまするけれども、何としましても各警察部門に要員が不足しておりますので、今般全国において三千人の警察官を増員するという政府のご方針にも基きまして、警視庁においては警察官七百七十名、一般職員四十四名の増員をお願いいたしたいと存じている次第でございます。この人員は昨年増員を認められましたものと同様に、当面最も都民生活に身近な面の交通警察、暴力の取締り、少年補導面などに向けて参りたいと存じております。それから、人口や交通、犯罪その他社会情勢が相当変つてきていることは申すまでもないのでございまするが、この変つてきております今日の情勢に最も合致する警察体制を整備することがきわめて緊要であると存じます。その意味におきまして郊外地域のうちで特に人口の増加等発展が著しく、すでに請願も採択されておりまする西新井、練馬の両地域にそれぞれ警察署を新設いたし、また昨年一ヵ年間の出入国人員が約三十六万人に上り、日本の空の玄関として重要な地位を占めておりまする羽田空港における警察を警察署に昇格いたしたいと存じている次第でございます。  一方今日の交通発達の状況や犯罪の行われる範囲がだんだん拡大してきているという面等から見まして、従来の警察署の規模について検討を要する向きも少くありませんので、全体から見て一署の管轄区域としては非常に狭いとか、人口が少いとか、あるいは土地の状況によつて隣接の警察署と一体的に運営することが適当であるとか、警察の負担が比較的軽いとかいうものにつきましては、それぞれの事情に応じた合理的な管轄区域にすることが警視庁第一線警察全体の能率的な運営に必要であると存じまして、相当長期間検討して参つたのでありまするが、このたびそのような意味で三つの地域、谷中警察署と坂本警察署、早稲田警察署と神楽坂警察署、京橋警察署と日本橋警察署を統合いたしまして、それぞれ一署として運営して参りたいと考えている次第でございます。ただ、申すまでもなく警察署と管轄の住民との関係が非常に密接でありまして、数十年にわたる警察署に対する住民感情からしていろいろなご意見ご要望のありますことは当然でありますので、私どもといたしましても統合地域における警戒力などについて絶対にご不安のないように措置することはもちろん、その他の点につきましてもでき得る限りの配慮をいたしている所存でありますので、この点もご賢察の上何とぞご協賛を賜りたいと存ずる次第であります。私どもは今後一そう警察職員の指導教養を徹底し、またあらゆる面における真摯な工夫検討によりまして民主警察の実を上げ、都民のご期待にこたえるよう挙庁一体で治安維持の万全を期する所存でありますので、何とぞ一そうご指導ご支援をお願い申し上げまして私の報告を終ります。 ◯議長(内田道治君) 以上をもつて説明を終ります。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) これより議事を継続いたします。  日程第二及び第三を一括して議題に供します。    〔佐々木議事部長朗読〕 三五財主議発第五三号   昭和三十五年二月二十七日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿       東京都固定資産評価審査委員会委員選任の同意について  東京都固定資産評価審査委員会委員(償却資産部会)榊原吉三は昭和三十五年二月二十七日任期満了となつたので再任いたしたいから、地方税法第四三二条第三項の規定により都議会の同意についてお取り計らい願います。       記     榊  原  吉  三     (略歴省略)      ───────────── 三五財主議発第五三号の二   昭和三十五年二月二十七日                             東京都知事  東     龍  太  郎  東京都議会議長  内 田 道 治殿       東京都固定資産評価審査委員会委員選任の同意について  東京都固定資産評価審査委員会委員(償却資産部会)新井源水は昭和三十五年二月二十七日任期満了となつたので下記の者を選任いたしたいから地方税法第四二三条第三項の規定により都議会の同意についてお取り計らい願います。       記     中  西  寅  雄     (略歴省略)      ───────────── ◯六十八番(荒木由太郎君) 本件はいずれも知事選任に同意せられんことを望みます。 ◯議長(内田道治君) ただいまの動議にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、本件はいずれも動議の通り決定いたします。      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) 日程第四より第七までを一括して議題に供します。    〔佐々木議事部長朗読〕 一、第一号議案 職員の退職手当に関する臨時特例に関する条例外三議案      ────────── (議案記載省略)      ────────── ◯議長(内田道治君) 本案に関し執行機関の説明を求めます。鈴木副知事。    〔副知事鈴木俊一君登壇〕 ◯副知事(鈴木俊一君) ただいまの上程になりました第八十七号議案外三議案についてご説明いたします。  まず第八十七号議案は競争事業会計の追加更正予算でありまして、投票権の販売実績の増加に伴う関係経費の追加と、事務費などの不用見込額の更正をするもので、総額六億二千三百三十五万余円を計上いたしました。  なお、このほか条例案一件、その他の事件案二件となつております。よろしくご審議をお願いいたします。 ◯議長(内田道治君) 本案中、第一号議案につきましては、地方公務員法第五条第二項の規定に基き、あらかじめ人事委員会の意見を徴しておきました。議事部長をして朗読いたさせます。
       〔佐々木議事部長朗読〕 三五人委収第一三六号   昭和三十五年二月二十四日                     東京都人事委員会  委員長  小  野  木  克  彦  東京都議会議長  内 田 道 治殿       職員に関する条例に対する意見について  昭和三十五年二月二十三日付都議発第一七三号をもつて御照会の左記条例案については、本委員会においては、原案に異議ありません。         記 第一号議案 職員の退職手当に関する条例の臨時特例に関する条例 ◯議長(内田道治君) 本案中、第四十号議案に関し、五番町田勝二君及び十五番川村千秋君より発言の通告があります。 ◯六十八番(荒木由太郎君) 本案はいずれも質疑及び委員会の審査を省略し、原案通り可決せられんことを望みます。 ◯議長(内田道治君) ただいまの動議にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕    〔梅津議員発言の許可を求め、その他発言する者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、本案はいずれも動議の通り決定いたしました。    〔梅津議員「議長、議長」と呼び登壇し発言〕      ━━━━━━━━━━ ◯議長(内田道治君) この際日程の順序を変更し追加日程第一を議題に供します。    〔佐々木議事部長朗読〕 一、議員提出議案第一号 ガス中毒事故の完全防止に関する意見書 ◯議長(内田道治君) これについて、その案文はお手元に配付してありますので、朗読は省略いたします。      ───────────── 議員提出議案第一号       ガス中毒事故の完全防止に関する意見書  右提出する   昭和三十五年二月二十九日  提 出 者     大 山 正 行  岡 田 幸 吉  石 川   治  小 林 三 四     町 田 勝 二  松 本 鶴 二  小 野 慶 十  上 山 輝 一     葉 山 政 男  宮 澤 良 雄  石 塚 幸治郎  佐 野   進     柳 田 豊 茂  中 山   一  川 村 千 秋  梅 津 四 郎     山 岸 信 子  杉 山 三 七  富 沢   仁  細 井 太 七     小 山 省 二  上 野 藤五郎  小 泉 武 雄  平 山 羊 介     大 山 雅 二  河 野 一 郎  坂 本 重次郎  松 尾 喜八郎     吉 田 秀 英  飯 塚 愛之助  田 村 徳 次  嶋 田 繁 正     板 橋 英 雄  渡 辺 文 政  加 藤 清 政  田 山 東 虎     広 川 シズエ  村 上 ヒ デ  山 屋 八万雄  吉 峰 長 利     樋 口 亀 吉  小野田 増太郎  内 田 道 治  中 田 俊 一     山 口 虎 夫  佐々木 千 里  小 山 貞 雄  萬 田 勇 助     竜   年 光  豊 田 精 三  岸 本 千代子  依 田 圭 五     宮 瀬 睦 夫  中 島 喜三郎  大日向 蔦 次  竹 内 雷 男     小 畑 マサエ  藤 田 孝 子  浦 部 武 夫  小 川 精 一     富 田 直 之  森   敬之助  田 村 福太郎  鏡   省 三     加 藤 好 雄  荒 木 由太郎  建 部   順  加 藤 靖 一     出 口 林次郎  中 島 与 吉  岡 田 助 雄  川 口 清治郎     河 野 平 次  田 中 貞 造  三 浦 八 郎  実 川   博     久保田 幸 平  岡   謙四郎  清 水 長 雄  藤 森 賢 三     篠   統一郎  金 子 二 久  鯨 岡 兵 輔  染 野   愛     石 島 参 郎  醍 醐 安之助  佐々木 恒 司  古 谷   栄     春日井 秀 雄  宮 澤 道 夫  田 村 幾太郎  内 田 雄 三     川 端 文 夫  佐 藤   進  岸   寛 司  青 山 良 道     山 川 国 蔵  加 藤 千太郎  大 村 仁 道  村 田 宇之吉     中 沢   茂  上 條   貢  大久保 重 直  齋 藤 卯 助     窪 寺 傳 吉  齋 藤 清 亮  四 宮 久 吉  大 森 一 雄     糟 谷 磯 平  菊 池 民 一  野 口 辰五郎  秋 山 定 吉     守 本 又 雄  水 戸 三 郎  金 子 傳 吉  大 沢 三 郎     高 橋 清 人  北 田 一 郎  東京都議会議長  内  田  道  治殿      …………………………………       ガス中毒事故の完全防止に関する意見書  最近、続発しているガス中毒の根因は、毒性の強いガスの供給にあり、先般、江東区内で発生した導管亀裂による惨事もこれを立証するもので、使用者の不注意によらない中毒事故として新たな不安を都民に与えている。  東京ガス株式会社はかかる事態に対処するため、今回、ガスの毒性減少を図る一酸化炭素変性装置を今秋完成を目途として建設するとのことであるが、一日も速かに完工されるよう願つてやまない。  しかしてガス事業は都民の利害に直結する独占的大企業であるから、ガス事業法等関係法令を厳正に適用し、更に国の監督が常に有効適切に実行されなければ公共の安全は確保されない。  よつて政府はガス事業者の猛省と速かに諸施設の整備強化を促進するとともに、適正な法的措置を講じ災害防止の万全を期せられるよう強く要望する。  右地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   昭和三十五年二月  日                                    議     長     名  内閣総理大臣┐  通商産業大臣┘あて      ───────────── ◯議長(内田道治君) お諮りいたします。本案は原案通り決することにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認め、原案の通り決定いたします。 ◯議長(内田道治君) なお、本意見書は議長において直ちに提出の手続をとります。      ━━━━━━━━━━ ◯六十八番(荒木由太郎君) 本日はこの程度をもつて散会し、明三月一日より六日まで議案調査のため休会、来たる三月七日本会議を開会せられんことを望みます。 ◯議長(内田道治君) ただいまの動議にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(内田道治君) ご異議ないと認めます。よつて明三月一日より同六日まで休会し、来たる三月七日午後一時本会議を開会いたします。  ただいまご着席の方々には、あらためてご通知をいたしませんから、さようご了承を願います。  本日はこれをもつて散会いたします。    午後三時三十九分散会...