◯議長(斉藤高根君) 次は、日程第3、議案等の審議に入ります。
議案第15号から議案第42号及び陳情第1号並びに陳情第2号を一括して議題に供します。
ただいま議題に供されました案件につきましては、それぞれ関係委員会に付託し、審査願い、その報告書は
会議システムに登録のとおりでありますが、その経過並びに結果について、各委員長からご報告を願います。
まず、
座親政彦総務常任委員会委員長から、ご報告をお願いいたします。座親委員長。
〔
総務常任委員会委員長 座親政彦君登壇〕
6
◯総務常任委員会委員長(座親政彦君) 改めまして、議場の皆さん、おはようございます。
去る2月23日に
総務常任委員会に付託されました、議案7件の審査結果につきまして、ご報告申し上げます。
委員会は2月27日に開催いたしました。審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を聴取した後に、慎重な審査を行いました。
まず、議案第25号 職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、平成29年の人事院勧告及び千葉県
人事委員会勧告等を踏まえ、本市の一般職の職員の給与の額等並びに特別職の職員で常勤のもの及び市議会議員の期末手当の支給率を改定するため、関係条例の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第26号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、発達相談員の職務の実施形態等を改定し、
子ども家庭相談員、家庭相談員、及び母子・
父子自立支援員の報酬の支給種別等を変更し、介護相談員の報酬の額を引き上げ、並びに、
火葬場整備運営事業者選定委員会委員及び
鳥獣被害対策実施隊員を設置するため、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第27号 木更津市行政組織条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、行政需要の変化に的確に対応した組織機構の改革に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第28号 木更津市職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、行政需要の変化に的確に対応した業務執行体制の整備に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第36号 木更津市証紙条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、
財務部市民税課で行う市税に関する
証明書発行業務を
市民部市民課にて行うこととするため、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第38号 財産(土地)の処分についてでございますが、本案は、市が保有する普通財産を処分することについて、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第41号 手数料条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、本案は、
都市緑地法等の一部を改正する法律及び地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令の施行等に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
以上で
総務常任委員会の報告を終わります。
7 ◯議長(斉藤高根君) 次に、
渡辺厚子教育民生常任委員会委員長からご報告を願います。渡辺委員長。
〔
教育民生常任委員会委員長 渡辺厚子さん登壇〕
8
◯教育民生常任委員会委員長(渡辺厚子さん) 議場の皆様、おはようございます。
それでは、去る2月23日に
教育民生常任委員会に付託されました、議案11件及び陳情2件、計13件の審査結果につきまして、ご報告申し上げます。
委員会は2月28日に開催いたしました。審査に当たりましては、執行部及び陳情者から詳細な説明を聴取した後、慎重な審査を行いました。
最初に、議案第21号 木更津市
金田地域交流センターの設置及び管理に関する条例の制定についてでありますが、本案は、市民の自主的な活動の場を提供することにより、市民相互の交流の促進及び
地域コミュニティの活性化を図るため、木更津市
金田地域交流センターを設置しようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第22号 木更津市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定についてでありますが、本案は、介護保険法第47条第1項第1号、第79条第2項第1号並びに第81条第1項及び第2項の規定に基づき、
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定めるため、新たに条例を制定しようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第24号
木更津市立青年の家設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定についてでありますが、本案は、
木更津市立青年の家の廃止に伴い、条例を廃止しようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第29号 木更津市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、持続可能な
医療保険制度を構築するための
国民健康保険法等の一部を改正する法律の施行による、
国民健康保険法の一部改正に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第30号 木更津市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、持続可能な
医療保険制度を構築するための
国民健康保険法等の一部を改正する法律の施行による、高齢者の医療の確保に関する法律の一部改正に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第31号 木更津市
指定地域密着型サービス事業者の指定に関する基準並びに
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行による、
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第32号 木更津市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第33号 木更津市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行による、
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第37号
木更津市立公民館設置及び
管理運営条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
木更津市立中央公民館の移転に伴い、
木更津市立中央公民館の位置、使用区分、単位及び使用料の変更等をするため、関係条文の整備をしようとするものであり、賛成者多数をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第39号 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に規定する特定事業に係る契約の変更契約の締結についてでありますが、本案は、木更津市
学校給食センターによる
学校給食配膳業務について、真舟小学校の児童数増加による学級数の増加に伴い、平成29年3月22日に可決された、木更津第一小学校改築及び(仮称)木更津市
学校給食センター整備事業に係る契約の変更契約を締結するため、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律第12条及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得ようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第42号 木更津市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
介護保険法施行令の一部を改正する政令の施行及び第7期木更津市
介護保険事業計画策定に伴う保険料率の改定等に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、賛成者多数をもって、原案を可と認めました。
次に、陳情第1号
受動喫煙防止条例の早期制定を求める陳情書でありますが、本陳情は、地域の特性に応じた
受動喫煙防止条例を早期に制定することを求めるものであります。喫煙の健康障害については既に医学的にも立証され、受動喫煙については、たばこを吸わない人が健康障害をこうむることから、社会的対策が強く求められております。委員会では、受動喫煙に関しては広域的に進めることが重要であり、国の動向を注視しながら進めていく必要があるという意見や、市全体で政策として取り組み、最終的に条例化すべきとの意見があったものの、受動喫煙による健康被害をなくすよう、さらなる対策を進めていく必要があることから、賛成者多数をもって、採択すべきものと決定いたしました。
次に、陳情第2号 「千葉県
受動喫煙防止条例の早期制定を求める意見書」の提出に関する陳情書でありますが、本陳情は、千葉県
受動喫煙防止条例の早期制定を求める意見書を千葉県に提出するよう求めるものである。県内の飲食店等のサービス産業で働く労働者や利用者、また自ら受動喫煙から身を守ることができない子どもたちの健康を守るために、千葉県
受動喫煙防止条例の制定が強く望まれています。条例制定よりも各種団体への働きかけなど、
受動喫煙防止対策を進めることが重要との意見もありましたが、県単位での広域的な取り組みが重要と考えられることから、賛成者多数をもって、採択すべきもの、関係機関宛てに意見書を提出すべきものと決定いたしました。
以上で
教育民生常任委員会の報告を終わります。
9 ◯議長(斉藤高根君) 次に、
岡田貴志建設経済常任委員会委員長からご報告を願います。岡田委員長。
〔
建設経済常任委員会委員長 岡田貴志君登壇〕
10
◯建設経済常任委員会委員長(岡田貴志君) 議場の皆様、おはようございます。
私からは、
建設経済常任委員会に付託されました、議案3件の審査結果について、ご報告いたします。
委員会は去る1日に開催をいたしました。審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を聴取した後、慎重なる審査を行いました。
まず、議案第23号 木更津市
火葬場整備運営事業者選定委員会設置条例の制定についてでありますが、本案は、火葬場の適正な整備及び管理運営に関する事業に係る民間事業者の選定に関し、必要な事項について調査審議する、木更津市
火葬場整備運営事業者選定委員会を置くため、新たに条例を制定しようとするものであり、新火葬場建設に関し住民合意を得たとは言えない状況で本条例を制定することには反対であるとの意見もありましたが、賛成者多数をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第34号 木更津市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は
都市緑地法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
次に、議案第35号 木更津市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本案は、
都市緑地法等の一部を改正する法律の施行に伴い、関係条文の整備をしようとするものであり、全会一致をもって、原案を可と認めました。
以上で
建設経済常任委員会の報告を終わります。
11 ◯議長(斉藤高根君) 最後に、
座親政彦予算審査特別委員会委員長から、ご報告を願います。座親委員長。
〔
予算審査特別委員会委員長 座親政彦君登壇〕
12
◯予算審査特別委員会委員長(座親政彦君)
予算審査特別委員会に付託されました、議案第15号から議案第20号及び議案第40号の7議案につきまして、ご報告いたします。
審査は、3月5日から7日までの3日間で行いました。
まず、議案第15号 平成30年度木更津市
一般会計予算でございますが、市長選挙が3月25日に執行予定であることに伴い、骨格予算として編成されたものでございますが、前年度比1.1%減の432億6,000万円と、平成29年度に次ぐ過去2番目の予算規模となりました。本市を取り巻く状況は、子育て・教育環境の充実や交通利便性の向上に向けた取り組み、住環境の整備等を進める中で、着実に人口が増加していることから、まちの活力が向上し、市税収入も増加しているところでございますが、人口増加に比例し、子育て支援、介護、教育など、行政需要も増加の一途をたどっております。
そのような中で、歳入におきましては、喫煙人口の減少により市たばこ税の減少が見込まれるものの、市税全体では前年度と比較して3億4,659万円の増収を見込んでいるほか、国庫支出金は5億5,444万円の増、財産収入は約5億663万円の減、
財政調整基金等からの繰入金は、6億3,483万円の減となっております。
一方で、歳出につきましては、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を実施するための
子育て世代包括支援センター事業、耐震性能が不足している中央公民館の仮移転事業、
消防本部庁舎整備事業など、市民の安心・安全施策を確実に実施するよう予算措置をされており、骨格予算と言いながら、市民生活に支障を来すことのないよう、きめ細かい予算編成となっているものと認めるところでございます。今後も、社会保障費の増加や公共施設、公共インフラの整備・更新など、本市を取り巻く課題は山積しておりますが、自主財源の確保に努め、限られた財源を効率的・重点的に配分し、
市民サービスのさらなる向上を期待いたします。
また、
特別会計予算及び
水道事業会計予算におきましても、財源の効率的かつ適正な配分により、市民生活の充実と福祉向上に必要な各種施策を盛り込んだ予算が、計上されているものと認めるところでございます。
以上、審査の結果、議案第15号から議案第20号及び議案第40号は、全議案とも、原案を可とすべきものと決定をいたしました。
各予算における事業の執行に当たりましては、さらに創意工夫を凝らし、より一層の歳出抑制に努め、将来にわたって、健全な財政基盤の確立を目指すとともに、
市民サービスの向上を図るため、鋭意努力するよう要望をいたします。
以上で
予算審査特別委員会の報告を終わります。
13 ◯議長(斉藤高根君) 以上で委員長報告は終わりました。
───────────────────────────────────────
14 ◎議案第15号~議案第42号・陳情第1号・陳情第2号の質疑・
討論・採決
◯議長(斉藤高根君) ただいま行われました各委員長報告に対するご質疑はありませんか。
〔発言する者なし〕
15 ◯議長(斉藤高根君) 質疑がありませんので、各委員会に付託されました案件について、一括して討論を行います。
まず、反対者の討論を求めます。佐藤議員。
〔23番 佐藤多美男君登壇〕
16 ◯23番(佐藤多美男君) 私からは、議案第23号、議案第37号、議案第42号の3議案についての反対討論を行います。
まず、議案第23号 木更津市
火葬場整備運営事業者選定委員会設置条例の制定についてであります。
物事を進めるに当たっては、順序が必要です。住民合意は前提であります。陳情が議会で通らなかったとして、
大久保団地自治会が新火葬場建設に容認のかじを切りましたが、団地住民の間では、環境面あるいは交通面での心配の声、反対の声がくすぶったままであります。市環境部としても、懸命に説明の努力をしていることは認めるとしても、現状では、住民合意の上で進めているとは言い切れません。木更津市墓地等の経営の許可等に関する条例の規定による説明会は行われておりません、この段階での
火葬場整備運営事業者選定委員会の設置は、既成事実を重ねてなし崩しとなることから、認めるわけにはまいりません。
次に、議案第37号
木更津市立公民館設置及び
管理運営条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
この議案は、中央公民館が7月よりこのスパークルビルへ仮移転するに当たり、使用料等を変更・新設するものであります。別表の改定では、
公民館使用料を原則無料から原則有料にするといった、180度の転換を前提とするものであり、住民負担増を強いるものであり、容認できません。議案を撤回し、全公民館を原則無料に戻すべきであります。なお、君津市は原則無料であります。少なくとも袖ケ浦市、富津市のように、文化・教育等のサークル・団体は免除とすべきであります。
最後、議案第42号 木更津市
介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
提案理由は、第7期木更津市
介護保険事業計画策定に伴う保険料率の改定であります。平成27年度から平成29年度における保険料の基準額は、年額5万9,400円、月額は4,950円、これに対して平成30年から平成32年までの第7期計画での基準額は、年額6万5,400円、月額は5,450円でありますが、改めようとするものであります。つまり、年額で6,000円、月額で500円の10.1%の引き上げとなり、市民負担の増額であり、認めるわけにはまいりません。保険料の抑制の努力を最大限行うべきであります。
私からの反対理由は以上です。
17 ◯議長(斉藤高根君) 次、賛成者。近藤議員。
〔11番 近藤 忍君登壇〕
18 ◯11番(近藤 忍君) 私からは、議案第15号 平成30年度木更津市
一般会計予算から議案第20号 平成30年度木更津市公共下水道事業
特別会計予算までの、一般会計及び5つの
特別会計予算について、賛成の立場から討論させていただきます。
私は、今月5日から7日までの3日間にわたり開催された、
予算審査特別委員会の審査を、全て傍聴させていただきました。座親委員長を初めとして、
予算審査特別委員会の皆さんには、精力的にご審査いただきましたことに、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
さて、この4年間、渡辺市長が取り組んでこられました3つの柱である、将来に向けた土台づくり、木更津力の強化、まちなかのにぎわいづくりの施策の効果があらわれ、人口の増加や企業立地の進展が進み、本市の活力が高まるとともに、雇用の増加や法人の進出による市民税の増加、住宅や大型商業施設、企業等の建設に伴う固定資産税の増加等で、本市の市税収入も堅調に増加を続けてまいりました。
そのような中で、平成30年度
一般会計予算を見ますと、市長選挙を目前に控えて骨格予算となり、予算総額は、前年度比1.1%、4億6,000万円減の432億6,000万円となりましたが、それでも過去2番目の予算規模となっております。予算の内容では、近年増加する一方の扶助費に加え、
金田地域交流センターや消防本部庁舎、真舟小学校や中郷小学校などの校舎の整備など、継続事業により予算規模が膨らんでおります。その中においても、子育て支援のための
子ども家庭相談員や発達相談員の増員を行い、新たに、市民会館大ホールの代替施設として近隣市の施設を利用した場合に利用料の一部を助成するなど、骨格予算ではありながら、さまざまな分野において
市民サービスの向上を図られております。
また、各種特別会計におきましても、委員長報告のとおり、必要な各種施策が盛り込まれておりました。
歳入では、防衛補助を初めとする特定財源を確保し、基金の活用や税外収入の確保などに努めるとともに、歳出の削減に取り組まれるなど、限られた財源を効果的・重点的に配分した予算編成は、評価すべきものと考えます。これらの施策の執行に当たりましては、さらなる創意工夫を凝らし、より少ない支出でより効果的な
市民サービスが行えるよう願っております。
以上で、これらの予算案に対する賛成討論とさせていただきます。
19 ◯議長(斉藤高根君) 次に、反対者。鈴木議員。
〔10番 鈴木秀子さん登壇〕
20 ◯10番(鈴木秀子さん) 私からは、議案第15号ないし議案第18号並びに議案第20号の5議案について、反対の立場から討論を申し上げます。
まず、議案第15号 平成30年度木更津市
一般会計予算について、反対討論を申し上げます。
平成30年度
一般会計予算額は432億6,000万円であります。この予算規模の中には、住民要望に応えるものがたくさんあることは承知しております。同時に、当初予算には、市長の政治姿勢があらわれているものであります。
第1に、本市の財政悪化の原因となった、今までのアクアラインやアカデミアパーク関連大型プロジェクト事業の推進、金田地区の開発の水道事業を含めて金田東・西両地区の総事業費ベースで270億円、市単独負債総額100億円を超す莫大な税金投入をすることによって進める、開発優先の政治姿勢であります。平成30年度は、
金田西特定土地区画整理事業に負担金として、平成29年度当初予算より上回る額の5億8,000万円の予算計上であります。
第2は、新たに進出してきた企業への誘致奨励金は1億7,200万円の支出、そして、街なか居住マンション建設補助事業には4億4,700万円の大幅増といった、大企業や特定企業を優遇し、奉仕する予算であります。
第3は、開発優先、大企業や特定企業を優遇、奉仕をする一方、市民には高い国保税、高いごみ袋代の存続、高い保育料、公民館使用は原則無料から有料化に180度転換し、市民負担がさらに増加されます。住宅リフォーム助成は耐震絡みであります。清川駅のプラットホーム改善の住民要望に対しては背を向けたまま、渦巻く福祉・暮らしへの施策は後回しの予算編成であります。開発を優先しながら、市民の福祉・暮らしは後回しの予算編成だと言わざるを得ません。
平成30年度
一般会計予算には反対であります。
次に、議案第16号 平成30年度木更津市国民健康保険
特別会計予算について、反対討論を申し上げます。
全体予算は134億1,950万円であります。滞納世帯に対する国保証の取り上げが続いております。資格証明書では医療費全額負担のため、病院に行くのを控え、病気をこじらせて重症化する事態も発生しております。資格証明書発行数は1,300件を超え、県内53市町村中、発行率も制裁率も相変わらず県下1番目、トップであります。1人当たりの国保税調定額は、平成28年医療分と介護納付金の合計では、第9位の高さであります。一般会計より当初予算からの繰り入れによって、高くて払えない市の国保税を引き下げ、市民の健康と命を守るべきであります。
議案第17号 平成30年度木更津市
後期高齢者医療特別会計予算について、反対討論を申し上げます。
後期高齢者医療制度は、医療給付費8兆円の削減まずありきとして編み出した、世界でもまれなものであります。75歳以上を勝手に後期高齢者とレッテルを貼り、家族から切り離し、年金から天引き、施行されてから10年を経過いたしました。平成30年度から、1人当たりの平均保険料が、千葉県では基準年額7万2,597円であり、1.12%の値上げであります。保険者は千葉県
後期高齢者医療広域連合でありますが、高齢者いじめに加担することは許せません。
議案第18号 平成30年度木更津市介護保険
特別会計予算について、反対討論を申し上げます。
平成30年度からの第7期計画では、保険料の基準年額が6万5,400円と、6,000円、約10.1%の値上げがなされました。基金の取り崩しや保険料徴収段階を11段階から13段階に増やし、所得に応じた見直しをするなど、極力値上げをしないように工夫した努力は認めますが、被保険者の負担増です。また、介護保険料を払っても特別養護老人ホームに入所できない待機者が、いまだに285人にも及んでおります。保険あって介護なしと言われる介護保険制度に基づく予算に、賛成するわけにはまいりません。
議案第20号 平成30年度木更津市公共下水道事業
特別会計予算について、反対討論を申し上げます。
当初予算は、歳入歳出総額66億3,000万円でありますが、その中でも突出しているのが金田地区の開発関係事業費であります。金田西1号幹線、金田西地区枝線管渠整備事業費、金田西雨水ポンプ場建設事業費の合計額は22億円であります。公共下水道予算総額66億円に占める割合は33%であります。一般会計からの繰り入れは13億円にもなります。真舟地区、清見台地区の住民も、その他の地域住民も、首を長くして、いつかいつかと公共下水道の延伸、布設を待っているのに、金田が終わってからと後回しにされています。公共下水道事業は金田の新都市づくりが最優先、ほかの地区は後回しでしょう。ご承知のとおり、公共下水道事業会計では、現在ですら225億円を超える大借金を抱えております。平成30年度末には233億円に迫ろうとしております。年間予算額の3.5倍に及ぶ借金を抱えているといった異常事態なのに、またまた金田関係で大借金しようというのでは、余りにも無謀です。撤回を求めます。
以上が反対理由であります。
21 ◯議長(斉藤高根君) 次、賛成者。岡田議員。