千葉市議会 2011-03-03
平成23年第1回定例会(第6日目) 本文 開催日: 2011-03-03
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時0分開議
◯議長(
茂手木直忠君) これより会議を開きます。
出席議員は49名、会議は成立いたしております。
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日程第1
会議録署名人選任の件
2 ◯議長(
茂手木直忠君) 日程第1、
会議録署名人選任の件を議題といたします。
私より指名いたします。37番・森茂樹議員、39番・米持克彦議員の両議員にお願いいたします。
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日程第2 市政に関する一般質問
3 ◯議長(
茂手木直忠君) 日程第2、市政に関する一般質問を行います。
通告順に従いお願いいたします。16番・福谷章子議員。
〔16番・福谷章子君 登壇、拍手〕
4 ◯16番(福谷章子君) おはようございます。
市民ネットワーク・無所属の会の福谷章子と申します。11月に事情により無所属になって初めての一般質問です。わかりにくいというふうに皆さんに言われます。わかってくださいとは申しませんが、どうか聞き置いていただきたいと思います。さて、きょうは桃の節句、2期8年議員をやっておりますが、桃の節句の
トップバッターは初めてです。
さて、これから迎える人口減少社会は、今まで右肩上がりの拡大路線になれてきた私たちにとって初めて迎える危機とも言えます。社会全体がどこに向かうのか、その方向性を示すべき国においては、政権与党の内部の混乱であらゆる事柄が停滞し、与党のおかしさを議論によって明らかにすべき野党もその役割を果たしているとは言えません。私たちが情報源とするマスコミや正義と信じていた検察も信用を失墜し、一体何を信じてよいのか、国民は先の見えない闇の中にほうり出されたような状況であると言っても過言ではありません。そんな中で、自治体が個性あふれる都市として生き残っていくためには、地域主権をしっかりと根づかせることが大切であると考えます。市民一人一人が出番や居場所を持ち、公共の主体としてまちづくりにかかわっていくことが不可欠です。そして、その一人一人に配慮できる優しいまちづくりをしていきたいとの考えから、子どもにやさしいまちづくりについて、市民自治の推進について質問をします。
それでは通告に従います。
初めに子どもにやさしいまちづくりについてです。1996年に発足したユニセフの「子どもにやさしいまち」CFC事業では、子供の意見を聞きながら、意思決定過程に加わるように積極的参加を促すという子供の参画を筆頭とした九つの基本を示し、子供のみならず、すべての人にとって暮らしやすい町をつくることを目指しています。
千葉市では、昨年4月にスタートした千葉市
次世代育成支援行動計画の後期計画の基本目標の第1に、次代を担う子供の参画の推進を掲げ、子供をただ守るべき対象としてではなく、町に生きる市民と位置づけ、まちづくり、未来づくりを行うとしています。一方、大人の視点では、千葉市
バリアフリー基本構想を策定するなど、住みやすいまちづくりに努めています。ここでは、高齢者や障害を持つ人を対象にバリアフリーの視点で道路整備が考えられています。
これに加えて、子供たちの視点、子供に優しいまちづくりの視点を加えることがさらなる暮らしやすいまちづくりにつながるのではないかと考えます。例えば、2009年4月に開場した広島市の新広島市民球場では、建設が一段落した段階で、専門家が子供視点での施設のチェックを行い、段差や隙間などの改修を実施し、施設がすべての観客により使いやすくなったと聞いています。
そこで、千葉市においても子供たちの視点をまちづくりに生かす観点から質問します。
千葉市の子供の参画推進事業は、この1年半でさまざまなプログラムに取り組んできましたが、そこに参加した子供たち、かかわった大人、行政にどのような気づきや変化が見られたのかお答えください。
5 ◯議長(
茂手木直忠君) 答弁願います。
こども未来局長。
6
◯こども未来局長(河野正行君) こどもの力フォーラムや職場探検などに参加した子供たちは、自分たちを取り巻くさまざまな課題に対し、専門家や行政から情報を得て現状を知り、身近な課題として認識し、最初は自分だけの問題として考え始めたものを子供たち同士やグループとの意見交換を通じ、その考えを学校の友達や地域社会へと範囲を広げながら解決策を探り、子供たちみずからの考えとしてまとめあげ、提言といたしました。その内容は子供ならではの視点や発想からの意見が多く、実際に区役所の意見箱や公衆電話の設置場所を移設したり、小学校向けの救命講習会を実施するなど、直ちに見直したり、新たな事業として取り組んだ事例もありました。また、行政としても、こうした子供の参画推進事業を通して、子供たちの意見や提言を真摯に受けとめ、子供の目線に立った、より子どもに優しいまちづくりに生かしていけるものと認識をいたしております。
以上でございます。
7 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
8 ◯16番(福谷章子君) 昨年の秋に開催されたこどもの力フォーラムでは、公園の使い方をテーマに
ワークショップを重ね、その結果として子供たちの意見の発表がありました。
そこで、都市局に伺いますが、どのような意見が子供たちから出されたのか、そして、子供たちの
ワークショップについてどのような感想を持ったのか、お聞かせください。
9 ◯議長(
茂手木直忠君) 都市局次長。
10 ◯都市局次長(鈴木達也君) どのような公園が欲しいかという話し合いの中で、子供たちからは、きれいな公園、自然が多い公園、遊具の充実した公園、大人数で遊べる公園、地域の方が見守ってくれる公園などを望む声がありました。また、自分たちでごみ拾いをする、遊具を大人につくってもらうなどの意見が出される一方、公園で困ったこととして、同じことをしても大人は怒られないが子供は怒られるなど自由に遊べないこと、犬のふんが落ちていたり、ごみが散乱し衛生的でないなどがありました。
ワークショップの感想ですが、公園に対する期待や不足しているもの、利用の仕方に関して子供たちの率直な意見を聞くことができました。その中には、公園づくりのヒントもたくさんあり、参考としていきたいと考えております。
11 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
12 ◯16番(福谷章子君) 子供たちの公園に対する意見はいろいろ出たようです。多様な機能を求めていること、それから汚れていることへの懸念、そして怒られることを気にして自由に遊べないなど、社会状況から予測できることでもあり、千葉市の公園もそうなのかと感じます。
そこで、自由に遊ぶことと規制についてはどのように考えているのか、伺います。
13 ◯議長(
茂手木直忠君) 都市局次長。
14 ◯都市局次長(鈴木達也君) 子供たちの自由な遊びは、自主性や創造力などをはぐくむ上で大切なことですが、一方で、遊びに夢中になる余り、大きな声で叫んだり、ボールが隣接の住居などに飛び込むことにより、他の利用者や近隣の迷惑となる場合もあります。このため、身近な公園では、子供たちの楽しい利用と周辺の生活環境とのバランスを図る必要があり、注意看板などにより一定の規制をすることはやむを得ないことと考えております。
15 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
16 ◯16番(福谷章子君) 最近の子供たちが外で群れ遊ぶ姿を見かけなくなったのは、ゲームの普及もありますが、こういった思わず子供が発する大きな声を地域社会が受け入れられなくなっているという、そういう環境もあるのではないかということを問題提起しておきたいと思います。
ところで、子供たちの意見は、市にとって役立つものだったのでしょうか。市民生活を豊かにするものでしょうか、お聞かせください。
17 ◯議長(
茂手木直忠君) 都市局次長。
18 ◯都市局次長(鈴木達也君) 地域から愛される公園とするためには、個々の公園ごとに子供からお年寄りまで幅広く御意見を伺うことが大切であり、子供たちの意見を公園づくりに取り入れることで、公園に対する親しみや積極的に利用しようという気持ちと合わせて、公園を自分たちで守り育てていこうという気持ちを持ってもらえるのではないかと考えております。
子供たちの利用がふえれば、地域の関心も公園に向かうことから、世代間の交流が活発になり、公園を中心とした地域づくりの輪が広がっていくことが期待でき、将来的には地域による主体的な公園の管理運営につながることも期待できるのではないかと考えております。
19 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
20 ◯16番(福谷章子君) 子供たちが思い切り遊びながら社会性を身につける場が必要だと思います。公園を中心とした地域づくりの輪が広がることを期待したいと思います。
さて、プロジェクターのほうをごらんいただきたいと思います。これは、緑区おゆみ野の遊歩道の路面表示です。朝の通学通勤時間帯に歩行者と自転車とが錯綜して危険な状況となっていました。そこで、市民団体が社会実験を行ったのが2009年の夏です。道路に1本ラインを引くだけで、人の行動はそのラインに誘導されるということがわかりました。その取り組みのビデオを見ながら、泉谷中学校の子供たちに
ワークショップで意見を聞いたところ、子供たちは何らかのルールが必要ではないかという結論を出しました。そこで、地域の人たちが集まってフォーラムを開催して話し合いました。すると、大人は、遊歩道は歩いたり、ジョギングしたり、好きなところで立ちどまったりと、自由でゆったりできる空間であってほしいので、厳しい規制は望まないけれど、安全への何らかの配慮は必要ではないかというのが多くの大人の声でした。その後、この問題をしばらく地域に投げかけ、一方で、泉谷中学校の美術部に図案を考えてもらったのがこの図案です。これが、ここ危ないよという三角マークで、これも中学生が考え、そして地域の人たちと一緒に路面表示をしているところです。これも、その足跡マークです。で、普通大人が考えると、白い人間の足跡だけなんですが、あの青いのはどうも動物の足跡だそうで、理由を聞いたら、この町はペットを飼っている人が多くて、犬と一緒に歩いている人が多いから、こういうふうに思いついたというふうに子供たちは言っていました。
このような路面表示をした結果、これはもちろん市民だけの力ではできませんので、緑土木事務所とか、それから、ことし緑区が市民提案事業として、まち育て事業として行った補助金でペンキを買って、市民の人たちや地域の人たちと一緒に子供も巻き込んでやった事業です。その結果、朝こういう状態になりました。小学生は右に自然に寄るようになりました。ただし、中学生はちょっと手強いぞという感じで、なかなか路面表示には歩きませんけれども、それでも、やはり自転車のほうも気をつけるようになったという状況です。
さて、そこで建設局に伺いたいんですけれども、このような取り組みについて、安全な道路を管理する部局としての感想をお聞かせください。
21 ◯議長(
茂手木直忠君) 建設局長。
22 ◯建設局長(清水謙司君) 遊歩道は、道路交通法の規制がかからない道路であることから、ある程度、自由な通行が可能となっていますが、その自由さの上、危険な状況につながる可能性があります。その安全を確保するためには、子供たちも含めた遊歩道を利用している地域の方々が話し合いなどを行い、みずから安全利用のための通行ルールを定め、地域の方々がそのルールを守っていくことで安全な利用の確保が図られるものと考えています。市としても、このような地域力向上の取り組みに積極的に参加するとともに、できる限りの協力をしてまいりたいと考えております。
23 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
24 ◯16番(福谷章子君) 今度、3月6日の日に、これが地域にも伝染をしまして、小谷小学校の前で、また路面表示をやるとのことです。ぜひとも、こういう市民の活動を応援していただきたいと思います。
そこで、次に市民局に伺います。
このような取り組みについて、交通安全教育を進める部局としての感想はいかがですか。
25 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
26 ◯市民局長(鈴木英一君) 交通安全教育の視点から、子供たちの交通安全対策を地域の皆さんがみずからルールを定め、関係機関と連携を図りながら取り組まれていることは、とても有意義なことと考えております。
以上でございます。
27 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
28 ◯16番(福谷章子君) 有意義であるということであるならば、次期策定予定の交通安全計画への反映については、どのようにお考えでしょうか。
29 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
30 ◯市民局長(鈴木英一君) 本市といたしましても、平成23年度に策定する第9次千葉市交通安全計画及び同実施計画におきまして、新たに設ける予定の
自転車安全利用の促進に係る取り組みの中で、自転車の交通ルールに関し関係機関及び地域の皆さんと連携した
交通安全教育活動を行うことなど、協働での交通安全対策を盛り込んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
31 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
32 ◯16番(福谷章子君) 子供たち、特に低年齢の子供たちの交通安全教育は、私は地域特性に合った
独自プログラムが必要だと考えています。特に自転車の安全利用については、なおさらそうです。こういった場所を利用して実際に走ってみるということも有効ではないかと思いますので、ぜひ積極的に盛り込んでいただきたいと思います。
それでは、子供の参画の取り組みで、昨年の夏には職場探検&
ランチミーティングが行われていました。これは消防局探検というところでは私も参観いたしましたけれども、救急救命の仕事についての説明を子供たちは非常に熱心に聞き取り、心肺蘇生の講習も夢中で行っていました。
そこで、消防局に伺います。
このたび、消防局では、小学生向けの救命講習会が行われたとのことです。救命は大人の役割と固定的に考えがちですが、そのときの子供たちの様子はどうで、また、救命講習に参加した子供たちの感想はどのようなものでしたか。
33 ◯議長(
茂手木直忠君) 消防局長。
34 ◯消防局長(安川光雄君) 救命講習は小学校4年生から6年生の児童を対象に開催し、11人が受講いたしました。講習中の児童は心肺蘇生法を初め、AEDの取り扱いなどに興味を示すとともに、実技訓練では、みな真剣に取り組んでおりました。また、児童からは、子供でも心肺蘇生を実施していいのですかといった質問もあり、積極的に講習に取り組んでおりました。また、当日は指令センターを初め、救急車、消防車の見学も実施したことから、子供たちは消防の仕事や119番の仕組みについてなど、興味深く見学しておりました。講習会終了後に、受講した児童を対象に
アンケート調査を実施した結果では、講習は楽しかった、心肺蘇生を覚えることができた、AEDの使い方がわかったといった回答が多くありました。また、救命講習を受講するきっかけについては、母親が倒れたら助けてあげることができるから、目の前の人が急に倒れたら救急処置をしてあげたいといった回答でした。これは、人を助けたいという強い意識を持って子供たちがこの講習会に参加していたものと考えられます。そして、今後同様の救命講習を受講したいと思いますかという問いに対しては、全員が受講したいと回答しておりました。
以上でございます。
35 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
36 ◯16番(福谷章子君) 子供たちの関心、興味が非常に高かったことは、とてもうれしいと思います。ところで、果たして、その子供たちは大人と同様の心肺蘇生ができたのでしょうか。
37 ◯議長(
茂手木直忠君) 消防局長。
38 ◯消防局長(安川光雄君) 救命講習を担当した指導員の感想では、児童の体格にもよりますが、小学校5年生、6年生の児童は大人と同様の心肺蘇生ができるということでありました。しかし、4年生の児童については、心肺蘇生を長時間実施するには体力的に厳しいといったことを聞いております。この小学生を対象とした救命講習は、子供たちに心肺蘇生法やAEDの取り扱いを学んでほしいという目的のほか、子供たちに命の大切さについて少しでも理解していただければと思い開催したものであります。講習中の子供たちの様子やアンケート結果から見て、子供たちにとって有意義な講習であったものと理解しております。
以上でございます。
39 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
40 ◯16番(福谷章子君) ぜひとも、小学生用の救命講習のプログラム開発をして深めていただきたいと思います。
さて、一方、夏に開催された子ども議会についてですが、この子ども議会では、幾つかのテーマごとに分かれて事前に勉強会や調査をして、子供たちは市に対して実際に提言をしていました。
そこで、環境局に伺います。
環境の問題をテーマとした子供たちからはどのような提案があり、そのような子供たちの取り組みに関して環境局としての感想をお聞かせください。
41 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
42 ◯環境局長(大野義規君) 昨年8月に開催された子ども議会では、小中学校や特別支援学校の児童生徒123人が参加し、テーマごとに12のグループに分かれ、それぞれのグループから市政に対する意見、要望が提案されました。
環境に対しては、五つのグループから提案をいただきました。ごみAグループ、ごみBグループからは、スーパーマーケット等での食品トレイ回収ボックス設置を義務づけてはどうか。また、小学4年生を対象に実施しているごみ分別スクールを全学年に行うべきではないか。交通・道路グループ、住環境グループからは、道路にガムやつばを吐く人が多く、マナーが悪いことから罰金制を検討してはどうかなど、さまざまな要望が寄せられました。
子供たちの取り組みに関する感想ですが、テレビ、新聞やインターネット等により、情報を入手していること、また、学校や家庭で日常的な話題となっていること、さらに、これまで環境学習の一環として取り組んできたごみ分別スクール及びヘラソーズの実施により、子供たちの意識や関心の高さが感じられました。これらの寄せられた要望は、既に取り組んでいるものや取り組みが難しいものなどがありますが、今後とも、子供たちが身近に感じているごみの分別の徹底やポイ捨てをなくし、美しい町をつくるための施策などを積極的に展開してまいりたいと考えております。以上でございます。
43 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
44 ◯16番(福谷章子君) このように、千葉市においても、子供たちの意見を生かす取り組みは確実に大人を含む市民の生活を豊かにし、暮らしやすいまちづくりにつながるものと考えます。
そこで、これらの動きをこども未来局や一部の部局だけのものにせず、全庁的に子供の意見や子供の視点を生かしていく取り組みが必要になってくると考えます。
このような観点で、こども未来局では、子供の参画によるまちづくりへの理解を深めるとともに、子供視点による既存事業の見直しや事業への子供の参画を円滑に推進するため、子供の参画ガイドラインを策定することが後期計画に予定されていますが、取組状況はどのようになっていますか。
45 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
46
◯こども未来局長(河野正行君) 昨年12月に包括的な連携協定を締結した一般社団法人こども環境学会との協働により、子供の参画の必要性、子供の声の聞き方、子供の参画事業の選定と進め方及び子供の提言の実現などをまとめた子供の参画ガイドラインについて、本年度内の策定を目指し、現在、鋭意作業を進めております。
以上でございます。
47 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
48 ◯16番(福谷章子君) 子供の声を聞くというと、往々にしてわがままを許すのではないかと思われがちですが、実際に子供の意見に耳を傾けてみると、子供たちはむしろ厳しいルールを適用しようとする傾向にあります。今までの御答弁をお聞きになっていても感じられたのではないでしょうか。その厳しさゆえに同調できない仲間を排除するのも、実は子供の特性です。そういった同調圧力に負けて学校には通えなくなる子供たちがいることも心にとどめておく必要があります。一方、子供がわがままになるとしたら、それは大人の体制に課題があることもあります。例えば、意見を聞く際に、子供たちが理解できる情報をきちんと伝えることは何よりも大切ですし、また、じっくり話し合って他者の意見に耳を傾けるチャンスを子供に与えることも必要です。また、子供の要望を無条件に聞き入れ空手形を切るようなことは決してあってはなりません。子供の参画に取り組んで1年半が経過しますが、これまでの市の取り組みにおいては、子供たちは最終的に社会に対して真摯な提案をしてきたように思います。これまでに市が得た経験値を参画ガイドラインに取り入れ、行政内部はもちろんのこと、子供に関する活動をする市民にもぜひ知らせていっていただきたいと思います。
さて、次に、子どもにやさしいまちづくりの二つ目は、千葉市に住むすべての子供たち一人一人に優しい千葉市となってほしいとの思いから、子供の居場所について伺います。
一つ目は、不登校児の問題です。千葉市にも自分のクラスに登校できなかったり、不登校に陥っている子供がいますが、そんな子供たちの居場所について伺います。
まず、教育委員会に伺います。現在、学校に登校できない子供は、小学生、中学生で、何人くらいいますか。
49 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
50 ◯教育次長(武田 昇君) 文部科学省によれば、不登校とは何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいは、したくてもできない状況にあることと定義されております。本市では、平成21年度、病気等の理由を除き連続または断続して30日以上欠席した児童生徒の数は789人となっております。
以上でございます。
51 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
52 ◯16番(福谷章子君) 789人の不登校の子供たちに対し、教育委員会で用意している居場所としてはどのようなものがあり、何人が利用しているのか、伺います。
53 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
54 ◯教育次長(武田 昇君) 集団活動を通して仲間意識を高める教育センターのグループ活動、小人数での個別指導を行うライトポート、また、通常学級への復帰を目指す緑町中学校教育相談指導教室を活用しております。さらには、引きこもり傾向にある児童生徒には、教育センターの家庭訪問相談や来所相談による相談活動に努めております。平成21年度の入級者数等の状況は、グループ活動50人、ライトポート130人、緑町中学校教育相談指導教室28人、家庭訪問相談51人、来所相談507人となっております。
以上でございます。
55 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
56 ◯16番(福谷章子君) ざっと計算をしますと、507人と51人で、558人が相談、それからライトポートやグループ活動、教育相談指導教室のような活動場所としての居場所がある子供たちは208人です。教育委員会は、ライトポートなどを利用していない子供たちの居場所については、どのように考えていますか。
57 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
58 ◯教育次長(武田 昇君) 各学校では、児童生徒に欠席が続いた場合、早期に家庭訪問を行い、家庭との信頼関係を築きながら全校体制で対応に取り組むとともに、教育センターやスクールカウンセラーを活用し児童生徒の悩みの解消に努めております。また、児童生徒個々の状況によっては、青少年サポートセンターなどとも連携して学校復帰を図っております。本市では、今後も早期の対応に心がけ、学校、家庭、関係各機関との連携も図りながら児童生徒の健全育成に努めてまいります。
以上でございます。
59 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
60 ◯16番(福谷章子君) 教育委員会の学校復帰への努力とか健全育成の努力は認めます。ただ、現実的には、活動の場所があるのは208人の子供たちで、一時的に癒されたり、力をつける場というのをこの500人の子供たちにも何らかの形で用意していく必要があるのではないかと思います。
それでは、こども未来局にお尋ねしますが、子ども交流館は付近に青少年サポートセンターもあり、ライトポートにも通えない子供たちの日中の居場所として機能するのではないかと考えますが、こども未来局として、そのような子供たちの受け皿としての機能は想定しているのでしょうか。
61 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
62
◯こども未来局長(河野正行君) 子ども交流館は、大型児童センターに類似した施設として、開設した当初から不登校等の問題を抱えた子供たちの居場所としての機能も想定しております。そのような子供たちを学校に戻すことだけではなく、そこに居るだけで悪い方向に進むのを防ぐ、よい方向に進んでいくという効果が期待されており、さらに仲間同士あるいは信頼される大人とのふれあいの中で、自己を見つめ直し自覚を持ってもらえるような場所にしていかなければならないと考えております。
以上でございます。
63 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
64 ◯16番(福谷章子君) 開設当初から不登校等の問題を抱えた子供の居場所として想定しているとのことですが、子ども交流館は市内に1カ所しかありません。新年度にモデル運営を開始するこどもカフェは、どのような機能を想定しているのか。また、交流館と同様のライトポートにも通えない子供たちの居場所の機能も想定しているのか、伺います。
65 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
66
◯こども未来局長(河野正行君) こどもカフェの機能といたしましては、一つに、主に小学校高学年から高校生を対象とした放課後の居場所としての遊びと学びの提供、二つに、信頼できる身近な相談相手の提供、三つに、児童虐待等の支援が必要な子供への気づきとセーフティーネットへのつなぎ、四つに、子供と地域住民のさまざまな活動や交流を通しての地域力の回復などを目指しております。このこどもカフェには、子供との接し方や市のセーフティーネット等についての市の公開講座を受講した市内の教育・保育系大学の生徒や地域のボランティアの方々などを配置することを予定しております。なお、不登校等の問題を抱えた子供の居場所としても、子ども交流館を中核として有機的な連携を図りながら対応してまいりたいと考えております。
以上でございます。
67 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
68 ◯16番(福谷章子君) それでは、教育委員会に伺います。
こども未来局が言うように、子ども交流館やこどもカフェについて、ライトポートにも通えない子供たちの居場所として位置づける必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
69 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
70 ◯教育次長(武田 昇君) 子ども交流館などの施設は、児童生徒の放課後の一時的な居場所として多様な機能を有していることから、今後、関係課と施設の利用状況などを勘案しながら、連携のあり方について研究してまいります。
以上でございます。
71 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
72 ◯16番(福谷章子君) 交流館については、一時的な日中の居場所としてサポートセンターとも連携しながら、子供たちが力を回復する場として、ぜひとも認めていただくことを要望いたします。
さて、子どもの居場所の二つ目ですが、児童虐待などでやむを得ず児童養護施設等で育った子供たちの退所時の円滑な社会生活への移行について伺います。養護施設を退所した子供たちはどのようにしているのか、千葉市の実態をお聞かせください。
73 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
74
◯こども未来局長(河野正行君) 平成22年3月に高校を卒業し市内の児童養護施設を退所した子供たちは3名おり、アルバイトをしながら専門学校に通学している者が1名、就職し社員寮に居住している者が1名、通所作業所に入所し職業訓練を受けている者が1名であります。
以上でございます。
75 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
76 ◯16番(福谷章子君) 退所してから生活が軌道に乗るまでの支援は、具体的にどのように行われているのでしょうか。
77 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
78
◯こども未来局長(河野正行君) 児童養護施設は、退所時に住まい探しや就業あっせんなどを行っていますが、退所後の子供たちのアフターケアにつきましても大きな役割を果たしており、施設に配置されている家庭支援専門相談員であるファミリーソーシャルワーカーを中心として、子供たちの生活状況の確認をしたり相談に応じるなど、自立のための支援を積極的に行っております。
以上でございます。
79 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
80 ◯16番(福谷章子君) 退所後も施設の職員が生活状況の確認をするなどの配慮を行っているようです。ユニセフの「子どもにやさしいまち」の定義では、子供たちが家族、コミュニティ、社会生活にかかわれるように取り組むこととされていますが、自立した社会生活を営むことは今は大人でも難しい世の中となっています。地域社会に溶け込み、自立した社会生活を送るためには施設だけに頼るのではなく社会的なサポートが必要と考えます。
そこで、自立していくには就労支援が欠かせませんが、現状ではどのようになっているのでしょうか。
81 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
82
◯こども未来局長(河野正行君) 就労支援ですが、なかなか就業できない子供には児童養護施設で引き続き相談を行うとともに、児童相談所を通し生活拠点の確保と就労支援を行うための自立援助ホームに入所させ、20歳まで継続して支援を行っております。また、この間、児童相談所におきまして定期的に子供の状況を確認するなどの支援を行い、子供たちが自立できるよう努めております。
以上でございます。
83 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
84 ◯16番(福谷章子君) 実は、自立援助ホームは千葉市内にはありません。そういうところも、今後配慮していく必要があるのではないかと思います。また、一方、地域なんですけれども、地域の中では、高校を中退して行き場のない子供たち、それから地域社会からもスポイルされてしまうような子供たちも現実にいます。ただ、そういう子供たちも職につくことによって彼らの生活が安定していく様子を目の当たりにします。そういった子供たち一人一人にふさわしい職場開拓をすることも今後の自治体の役割ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
85 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
86
◯こども未来局長(河野正行君) 子供たちの職場開拓ですが、国と本市が共同で運営する就労支援拠点である千葉市ふるさとハローワーク等で職業相談や紹介、就労支援などを行っております。また、さまざまな困難を抱える子供や若者を横断的に支援することを目的とした子ども・若者育成支援推進法に基づく地域協議会の設置に向けて現在協議を重ねておりますが、就労分野におきましても、複数の関係機関の参画を視野に入れ支援体制を整えてまいります。
以上でございます。
87 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
88 ◯16番(福谷章子君) 中学校卒業後、困った問題を抱えてしまったり、家庭や地域に居場所がない子供たちの就労の問題については、今後非常に大切なことになってくると思います。ぜひ力を入れていただきたいと思います。
最後にですが、確認のために伺いますが、そういった子供たちの実態については、どのようにとらえておられるのでしょうか。子供に関する施策を展開する教育委員会、こども未来局それぞれお聞かせください。
89 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
90
◯こども未来局長(河野正行君) こども未来局では、青少年サポートセンターが対応した中学校卒業後の子供やその保護者などからの相談件数は、平成22年4月から23年1月末までの10カ月で、電話による相談が44件、来所による相談が23件であります。相談内容は、家庭問題や非行、就労、怠学、不登校、交友関係など多岐にわたっており、各センターの専門相談員を中心としてそれぞれ適切に対応しております。また、さまざまな問題を抱える子供たちの立ち直りを支援するサポート事業では、本年度、中学校卒業後の子供3人を対象に延べ93回にわたり、学習指導や進路相談などの支援を行っております。
以上でございます。
91 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
92 ◯教育次長(武田 昇君) 教育委員会として中学校卒業後の進路状況については把握しておりますが、それ以外の実態について把握することは困難であります。しかしながら、学校によっては、卒業生個々の進路相談等に対応したり、必要に応じて青少年サポートセンターと連携したりするなどのケースもございます。
以上でございます。
93 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
94 ◯16番(福谷章子君) 義務教育終了後の子供たちは、実はその年齢になれば、ほとんど問題は友人関係の中で処理、本来ならできることと思いますし、また、処理していることが多いと思います。また、少々の軽い問題については、今までは地域の共同体の中で吸収できていたのではないかと思います。しかし、今、無縁社会とか孤立社会と言われる中で行政がサポートせざるを得ない子供たちの存在がふえてきているのではないでしょうか。そういった子供たち現状把握はきちんとされてきたのでしょうか。青少年サポートセンターか出身中学校が個々に努力しているようですが、今後よりよい施策展開をするためにも、こういった子供たちの様子や事例などを丁寧に検討し記録にとどめておいていただきたい。できれば、以前にも提案しましたが、千葉市版の子供白書のようなものを作成して、行政も市民も活用できたらよいのではないかと考えております。
以上で、子どもにやさしいまちづくりに関する質問を終わります。
次に、市民自治の推進についてです。
千葉市では、平成20年3月に千葉市市民参加及び協働に関する条例を制定し、市民が市政に参加する制度を整えてきました。これまでに、パブリックコメントや附属機関への公募委員の参加、それから意見募集や
アンケート調査など、政策づくりに市民が意見を言う機会がふえています。一方、事業実施に市民が主体的にかかわる制度は必ずしも十分とは言えません。特に、協働については、条例の名称となっているにもかかわらず、そのあり方はいまだ明確でないと感じます。平成21年度の千葉市市民参加・協働実施状況を見ますと、市が行っている参加協働と思われる取り組みが羅列してあり、市民参加の取り組み、協働の取り組み、市民の意向の把握、市民と職員の意識向上と人材育成とに区分されていますが、既存の仕組みの中に協働を組み込むのではなく、ふくれ上がった公共サービスを見直して、その再構築が迫られているのではないかと私は考えます。
そこで伺います。
市は協働によって何を目指すのでしょうか、お聞かせください。
95 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
96 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 協働は、市と市民とがお互いの立場や特性を理解し、協力して地域の問題解決や市民ニーズに沿った公共サービスを効果的に行うことであると考えております。このことによりまして、市民主体のまちづくりが進められ、市民の活動に広がりや活気が生まれるものと考えております。
以上でございます。
97 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
98 ◯16番(福谷章子君) 活気と広がりがあるような活動を市民が展開していくためには、市民への市政情報の発信と市民の思いを酌み取るということが非常に重要であると考えます。
そこで、今年度、広報広聴の強化の取り組みを進めてきましたが、広聴の取組状況はどのようであったか、その評価とその中で見えてきた課題は何か。一方、広報の取組状況はどうだったのか、その中で見えてきた課題について伺います。
99 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
100 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 広聴の取組状況と評価についてですが、これまでの市長への手紙などに加え、市民対話会やツイッター版対話会、市長の出前講座など、新しい市長の直接広聴に取り組んできたところであります。参加された9割以上の市民の方々から、市の考えが理解できた、対話会という機会があって有意義であった、また参加したいとの御意見をいただき、市政情報の発信とともに市民の思いを酌み取ることができたものと考えております。また、課題といたしましては、いただいた御意見等を施策や事業へ迅速に反映する方法が徹底されていなかったことが挙げられます。
次に、広報の取組状況についてですが、本年度は、昨年5月(302ページにて4月に訂正)にシティセールスとしてのツイッター、6月にメールマガジン、本年2月に市政情報モニターによる情報の発信を新たに開始するなど、より積極的な広報活動を実施してきたところであります。
次に、その中で見えてきた課題についてですが、新聞折込で配布している広報の機関媒体であります市政だよりは、近年新聞の購読率の低下によりまして、市が伝えたい情報、市民が必要とする情報が届かなくなりつつあること、また、ソーシャルメディアの急速な普及によりまして、市民の情報入手手段が多様化していることなどから、効果的な活用方法を考える必要があることでございます。
以上でございます。
101 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
102 ◯16番(福谷章子君) 広報媒体が従来の市政だよりなどの紙ベースから、ソーシャルメディアの普及により多様化していると私も感じます。エジプトの政変には、フェイスブックが重要な役割を果たしたように、潜在的な市民の思いはソーシャルメディアにおけるコミュニティーで大きく育つことも、これからはあり得ます。
そこで伺いますが、市民が持っている情報をいかに政策づくりに取り入れていくかということが今後の大きな課題になってくると思われます。市民との間に信頼関係を築いていくことが必要であると考えますが、協働を進める上で、市と市民とが相互理解をし、信頼関係を築いていくためにどのような取り組みをしていくべきと考えますか。
103 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
104 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 相互理解をし信頼関係を築いていくためには、協働に対する市民と職員双方の意識の向上が必要であると考えます。そこで、市民にはこれまでの公共サービスの受け手としての意識にとどまらず、公共の担い手としての意識を持ってもらうため、地域活動支援セミナーや新たにことぶき大学校においてボランティア養成のカリキュラムを大幅に拡大し、学習成果を地域活動に還元できるように支援してまいります。また、職員には、市民主体のまちづくりを進めるに当たり、今年度立ち上げました庁内検討組織において協働についての事例研究を行うとともに、既存事業の中で協働事業となり得るものとして抽出した事業について協働の実現に向けた調整を行ってまいります。さらに、新たに事務事業評価の中で協働の視点を取り入れるなど、さまざまな取り組みにより意識の向上を図ってまいります。
以上でございます。
105 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
106 ◯16番(福谷章子君) 事務事業評価の中で協働の視点を取り入れるとのことですが、協働においては、さまざまな利害関係者が合意形成を図ることが公益性の観点から必要な視点ではないかと考えます。地域においてさまざまな関係者、団体が合意形成をし連携を図っていくことについて、各団体の連携による協働をどう考えますか。
107 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
108 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 市民がまちづくりの一主体としてさまざまな課題の解決に向け積極的に取り組む意識を持ってもらうことは重要なことであります。一つの団体では担い切れない課題を複数の団体で解決していこうとする意識や行動へつなげていくことが必要であることから、今後、そのような連携を支援していく仕組みをつくっていく必要があると考えます。
以上でございます。
109 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
110 ◯16番(福谷章子君) 協働のもう一つの視点として、市民の主体性、自発性に基づいているかどうかが問われると思います。市民の自発的な意見、それから行動を酌み取り支援していくことが必要と考えますが、見解を伺います。
111 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
112 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 市民主体によるよりよいまちづくり、地域づくりを進めていくためには、市民の意見、行動にアンテナを張り、さまざまなニーズをとらえ、課題解決に向けサポートしていくための仕組みをつくっていく必要があると考えます。そのための手法の一つとして、次年度において市民から地域課題への解決に向けた提案を受け、市と市民と協働で取り組む協働事業提案制度を実施いたします。
以上でございます。
113 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
114 ◯16番(福谷章子君) 地域課題の解決に向けた提案を受けて協働事業提案制度を実施するとのことですが、例えば、過去に平成18年に策定されました地域福祉計画は予算の裏づけがなかったために、モデル事業の実施などを後づけで財源確保に苦労してきました。そのような経験を踏まえて、協働事業を行うに当たっての予算化についてはどのように考えていますか。
115 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
116 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 本市におきましては、これまでちば・ビジョン21において、参加と協働の社会を創るを施策展開の指針の一つとして掲げ、また、現在策定中の新基本計画においても、市民が主役のまちづくりに向け多様な世代による市民参加、協働の取り組みを進めることを掲げているところであります。今後、協働事業提案制度を含め、協働事業の推進に当たっては、この考え方をもとに必要経費の予算化を図ってまいります。
以上でございます。
117 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
118 ◯16番(福谷章子君) 地域の身近な課題を解決していくことにおいて、市民ができることにはやはり限界があります。そこで、市民に身近な窓口となる区役所のかかわりも必要となってくると考えますが、地域の自主的な活動に対する区役所の役割をどのように考えますか。
119 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
120 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 区役所は市民にとって身近な行政機関であることから、地域ニーズや課題を的確に把握した上で、本庁と連携を図りながら地域の自主的な活動を支えていく役割を担っていくことが必要であると考えます。そこで、次年度において、各区役所の総務課と地域振興課を統合した新たな地域振興課内に地域づくり支援室を設置し、本庁との連携強化を図りながら、その役割に努めてまいります。
以上でございます。
121 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
122 ◯16番(福谷章子君) 協働とは、それを進めることによって市民生活が豊かになっていく必要があり、やり方によっては単なるボランティアでしかないものになってしまうようなことがあってはならないと私は考えています。そのためには、市と市民とが継続して協働していけるように、協働に関する明確な基準を設け、それを遵守して進めていく必要があると考えます。
そこで、あるべき姿の協働を進めていくためには、協働のあり方について再考し、明確な基準をつくっていくべきと考えますが、いかがでしょうか。
123 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
124 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 全体的に行政主導となっているものを含め、協働の取り組みについては広くとらえているところであります。今後、市民参加協働推進会議におきまして、協働のあり方について検討することを予定しております。また、協働の相手方として考えられる団体との意見交換も始めたところであり、それらの意見を参考に協働のあり方について考えてまいります。
なお、先ほど、広報の取組状況につきまして、本年度、昨年5月にシティセールスとしてのツイッターと申し上げましたが、4月の間違いでございます。お詫びして訂正をさせていただきます。
125 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員。
126 ◯16番(福谷章子君) 先ほどお示ししました市民参加・協働実施状況という報告書ですか、それにおいては協働について四つの区分がなされています。で、市が実施責任を負う事業を市民に実施してもらう委託、それから、市民と市がともに主催者となって事業を実施する共催、それから、市民と市が相互の役割分担を定め協力して事業を実施する事業協力、市民が自発的、自主的に行う事業に対し市が物的支援や財政的支援などを行う支援・補助という4区分です。
私は、支援とか補助とか、そういうものが果たして協働なのかなというふうに若干疑問に思います。それぞれの内容を見てみますと、やはり市民の立場が協働なのかボランティアなのか不明確で、とりあえず何でも並べてみたという感がぬぐい切れません。市民と協働するためのルールづくりが急がれると思います。今、御答弁の中で、市民参加協働推進会議での検討とか、それから諸団体との意見交換をするとのことなので、その中で考えをさらに深めていただきたいと思います。
さて、私は自治する市民をふやしたいという思いで、8年間議員として活動してまいりました。自治する市民とは、自分を律する自立したオートノミーのほうの市民であると考えます。子どもにやさしいまちづくりで取り上げたことは、まさに子供たちに公共への意識づけをしたいということであり、それは市民自治の推進と目指すところは同じだと考えています。もちろん、あくまでも自由であることが前提ですが、その自由とは、公共生活に対する自発性と積極性を備えたポジティブリバティであってほしい。そんなふうに願いまして、2期目最後の一般質問といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
127 ◯議長(
茂手木直忠君) 福谷章子議員の一般質問を終わります。
一般質問を続けます。45番・中野弘議員。
〔45番・中野 弘君 登壇、拍手〕
128 ◯45番(中野 弘君) 自由民主党千葉市議会議員団の中野弘でございます。平成23年第1回定例会の一般質問をさせていただきます。
私の好きな言葉に、温故知新、故きを温ね新しきを知るという言葉がございます。私は、昭和27年千葉市警察署勤務、当時は治安が悪かったですね。強盗、強姦、殺人、窃盗。思いがかないまして国家地方警察から千葉市に配属されまして、当時から市民の安全・安心活動をしてまいりました。そして、昭和35年県庁に転職しまして、千葉県下の状況を勉強させていただきました。そして、昭和45年千葉市の職員として採用されたわけであります。当時はですね、やはり非常に景気が悪くて、皆さん御案内のとおり、今の美浜区ですね、海岸通りを通りますと、のりの腐ったの、シルト層が浮いたり、稲毛海岸、かつての有名な稲毛海岸は非常に臭くて通れなかったと、こういう時代でしたね。そういうことを想起しながら、質問をさせていただきます。
初めに、千葉市経済の活性化についてであります。
本市の新年度当初予算案では、一般会計の予算額は3,582億円となっております。当初に予測、予想された135億円に及ぶ財源不足は、職員給与の削減や事務事業の見直し、市債管理基金からの借り入れなどで賄うとのことであります。本市が政令指定都市へ移行する際、当時は1区、当時から6区を考えていたんですけれども100億円かかるという計算でありました。そこで、私も県からですね、市は受託事業ということで来たわけでございますけれども、稲毛臨海開発事業ということに着手したわけでございます。幸い、この事業はですね、先輩議員の中で何人かおられます。また、執行部ではたしか藤代副市長だけだと思いますけれども、600億円必要だと市長から言われましてですね、これは大変だと。銀行はですね、企業会計でございまして1円も貸してくれなかったですね。千葉市初めての大事業ですから。そして、住宅整備公団に行って90億円を借り、1日の支払利息が約250万円。職員も最低限度でありました。しかし、見事に成功しましてですね、600億円をはるかに、その倍近くたしか市は収入があったと思います。そして、日本一の緑と水辺の基金、これ50億円ですね、千葉市は基金をつくって日本一になったわけです。しかもですね、市長さんがおいでですけれども、市長さんの母校、早稲田大学ですね、これは稲毛ニュータウンは千葉市が担当、検見川、幕張地区は県が担当したわけですけれども、県は早稲田大学が欲しくて一生懸命早稲田に通ったんですね。だけど、私はですね、都の西北の早稲田がね、千葉市に来るわけないということで、そういうことでですね、団地をつくりますとね、まず水と橋とそれからお医者さんなんですね。企業会計ですから、民間と同じです。例えば、歯医者が全く希望者がない。内科、産婦人科、外科、皮膚科は、これはたくさんございました。その中でですね、どうしても歯医者は嫌がるんですね、団地には。そういうことで、皆さん御存じですかね、これもやっぱり知っておいたほうがいいと思うんですが、東京歯科大学は千葉県の我孫子の出身の血脇守之助博士がつくった学校ですね。そこでは、野口英世もここで勉強しているわけです。当時は、死体の数が医学校の順位を決めたという時代で、すばらしい学校でございます。そこで、私もちょうどたまたま秘書を知っていまして、理事長秘書を知っていたものですから誘致にまいりました。それで、毎週日曜、土曜に来いということで理事長から言われましてですね、説明に上がって、まあ見事、今の歯科大学の誘致に成功したわけでございますけれども。また、学校ですね、当時は一世帯当たり、今たしか1.2とか3とか言われておりますが、4.2から5に計算していたわけですね。団地づくりは。そして、小学校、中学校、稲毛高校、この用地を十分に取りましてね、今も先般の橋本議員の質問にありましたように、その学校用地がですね、まあ非常に価値があると思います。倍以上学校用地を取ってきたつもりでございます。
そういうことと合わせまして、まず、自慢できるのは人工砂浜ですね。これは先輩同様、一生懸命考えましてですね、世界で一番最初に人工砂浜をつくったのはモナコなんですね。モナコの次が千葉市です。日本で初めてです。それから企業庁のやった検見川、幕張と続いたわけでございますが、これもまた思い出の事業でございました。
現在は、慢性的なデフレや急速な円高が続くなど深刻な経済状況であります。本市においても厳しい財政運営を迫られていることは容易に理解をいたしますが、私はもう財源不足を補うために職員の給与などをカットするような時代ではないと思います。私は、以前から日本で千葉市しかない事業、これをやはり金太郎飴じゃなくてですね、千葉市は千葉市の特徴を生かした事業を起こすべきだと。今、姉妹・友好都市が7都市ありますが、私はですね、職員をですね、全部、政令市を含めて姉妹都市にですね、人材交流を図ってですね、そして、千葉のいいところ、先方のいいところを取り入れてですね、財政をプラスにすべきじゃないかと、こういう提案を申し上げてまいりました。
それでは、ミニ国際都市づくり、カジノを中心とした複合型観光施設の誘致について伺います。
我が国は、90年代初めのバブル崩壊以降、デフレ傾向が続き、経済が長期的に低迷し、世界に類を見ない少子・高齢化の進展とともに相まって経済停滞を余儀なくされてまいりました。このような中、日本の自然や歴史、伝統、文化と新しい観光産業を統合し、コンベンション機能を回復させ、国際観光戦略を構築していくことは喫緊の課題とも言え、観光産業の中核ともなり得るカジノの合法化を真剣に議論していくことが今まさに求められているわけだと思います。
ちょっと小さいと思うんですけれども、私はこれ、平成6年から7年にかけましてね、ちょうど稲毛の事業で成功したときなんですね。今で言えば、川鉄さんの計画がないときなんですね。東工場がちょうどなくなるというときにですね、あそこにやはり、国際都市をつくったらどうだという提案をしました。そしてですね、日本の技術は、今、634メーターですか、このタワーができつつありますけれども、日本の技術ですとですね、800メーターから1,000メーターの今はビルができるそうです。当時ですよ、平成6、7年のころの話です。ここにですね、これは人の土地で申し訳ないんですが、川鉄用地を想定しました。川鉄さんの用地はですね、まあ成田空港、羽田空港、そして東京湾、横浜をシーバスで結ぶ、そういうようなことで、1,000メーターぐらいのビルをつくれば世界一になるわけですよね。その周りにですね、フランス街、イギリス街、イタリア街、中国街、アメリカ街とか、こうつくりましてね、で、このビルの中に全部友好都市に入っていただくと。そして、広場と言いますとですね、市長さんね、こういう日本一、世界一のビルをつくれば、外国資本は当然入ってくるわけですよ。我も我もと来るわけですね。まあ、そういうことも想定させていただきまして、その周りにですね、ビルの周りに、中には大使館、当時は大使館を売ったりした国もあったわけですよ。そういうところにこれを貸してですね、その周りにお土産物や食堂街、横浜は中華街だけであれはやっているんですよね。ですから、そこに世界のお土産、食べ物、産業物、これをやったらどうかと、こういう一つの提案を。まあ、夢は見るもの咲かすものということをですね、まあ、考えてきたわけですが、残念ながら、それは不発に終わりました。石原知事がカジノを言う五、六年前の話をしました。
そこで、現在、自民党、民主党、公明党などがですね、各党から74人の国会議員が参加して党派を超えてですね、国際観光産業議員連盟、カジノ連盟ですか、平成22年4月に発足したわけでございますが、カジノはやはり世界の大半の国々では合法化されております。アジアにおいても、シンガポールやマカオなどで成功を収めており、厳格な運営のもと行われております。観光立国の起爆剤となると言われております。言いかえれば、カジノについては、国や地方公共団体が運営を厳格に管理監督することで、刑法が禁じる賭博の例外扱いにするものであります。
本市議会においても、千葉市議会アミューズメント振興議員連盟を昨年3月に発足させ、本市に複合型総合観光施設の誘致等を目指して誘致に当たって調査研究を行うなど、情報収集に努めてきたところであります。合法化案につきましては、観光振興、経済振興効果を発揮できる可能性の高い地域を優先し、地理的な分散を考慮した上で、その施工を2カ所に限定すると言われておりますが、各自治体の動きも活発化しているところであります。北海道とか東京、沖縄、みんな誘致したがっているわけです。本市は、成田国際空港、羽田空港に近く、また、千葉港を有し東京からも近く、アクアラインを使えば横浜など神奈川県からも容易に来ることができるという非常に恵まれた場所でございます。この国際都市づくりによって税収を増加させ、本市の経済を浮揚させるような経済振興策が今まさに求められているものと認識しております。
そこでお尋ねいたしますが、これまでも同僚議員がカジノを中心とした総合観光施設の導入について質問をしてきたところでありますが、再度、誘致についてどのようにお考えなのか、当局の見解をお伺いいたします。
次に、イベント誘致による経済活性化についてお伺いいたします。
経済の活性化策の一つとして、従前からイベントを開催すればイベント会場の設営、撤去、警備、経費、イベント参加者が移動する交通費や宿泊費、飲食費、お土産にかかる費用など多くの経費が発生し、経済活動は活発化し、地域経済が潤うと考えられております。最近のイベントの例で言いますと、長崎市内で2月3日から15日間、2011長崎ランタンフェスティバルが行われました。この長崎ランタンフェスティバルは、毎年、長崎県長崎市で行われるイベントで、そこに住む華人が旧正月を祝う祭りを行っているわけでございますけれども、中国ランタンが飾られ、中華街を中心に1万数千個のランタンや点灯式、オブジェが飾られているものであります。このイベントは、経済効果に注目しますと、来場者が100万人で約80億円の経済効果があると言われております。このように、我が国はそれぞれの地域ごとに自然、文化、歴史などの多様な特性、魅力を有しており、地域の自主性を生かした自立発展を可能にするためには、それぞれ地域の特性を十分に引き出すことが極めて重要であると考えられます。
そこでですね、千葉市の地図を、ちょっとこれは勉強になると思うんですけれど、広げますとですね、中央区があります。中央区のど真ん中にですね、海上山千葉寺、これはですね、1,300年前にできた、千の葉っぱと書くんですね。それで千葉市、千葉県がどうして誕生したか、皆さん御存じだと思いますけれども、頼朝が逃れてきた。それから、千の葉っぱですから、当然、千葉県が誕生したのはですね、大体、千葉寺ができてから500年後と言われています。それで祈願寺だったわけですね。そこに千葉家は千葉をもらって、センヨウ家ではおかしいですからチバ家だと。こういう言い伝えがございます。そこで、また頼朝が逃げてきて、千葉家が助けて鎌倉へ行って、千葉家はうまくなくなっちゃった。千葉を離れたためにうまくなくなっちゃったと、こういうお話が伝えられております。
そしてですね、市長さんも大分褒めていただきました。また、中央区長さん、課長さん、係長さんもですね、大晦日、遅くまでこのイベント、千葉笑い。千葉寺の境内に全国でですね、鎌倉時代から江戸時代にかけまして、千葉笑いという行事があったそうです。そこには、本も出ておりますが、全国でただ1カ所ですね、大晦日の一晩だけ、一晩だけですよ。その境内で、時の権力者、殿様とか代官とか役人の悪口を言って世直し運動があったわけですね。今で言えば、声の目安箱と申しますか、殿様はこういことをやってはだめだとか、こういうことをやってほしいとか、代官が悪いとか、役人が悪いとか、やくざが困るとかですね、そういうことを近郷近在から集まって、その境内で殿様の悪口を言っても縛られなかったと。これは家康も、徳川家も黙認していたということですが、100石を与えて。そしてですね、1年間のうさを大晦日に晴らしたわけですね。そして、自分の思ったことを全部吐き出して、鐘を突いて新年を迎えると。そして健康で暮らすと、幸せに暮らすと、こういう場所が千葉寺にあると。そして、千葉の名づけ親でもある。これを市長さん、この間褒めていただきましたけれども、ぜひ、今ですね、例えばね、佐渡おけさとか阿波踊りとか、これは非常に新しいんですけれども、全国からすばらしい観光客が行くわけですね。千葉は何もない、何もないとこう言うわけです。それで、今ある歌はですね、千葉音頭ですか、あれは全く新しくてですね、だれかがつくって、お金を払ってつくった歌なんですね。ですから、そういうメッキの剥がれるようなものではなくて、本当の歴史、本当の文化、これをですね、ぜひ優秀な市長さんにはですね、これからやっぱり千葉市の顔として、千葉笑いをですね、採用して、親子三代夏祭りとか、そういうところに採用していただきたいと、それがやはり経済の活性化に続くんじゃないかと、こういうふうに思います。
そこでお尋ねいたします。
千葉市でも、大型イベント、親子三代夏祭り、市民花火大会がございますけれども、かつての伝統的な千葉笑いのようなですね、地域に根づいたイベントを掘り出していただきまして、国際的イベントを誘致して経済の活性化を図ってはどうかと考えます。御見解をお聞きいたします。
次に、幕張新都心を生かした経済活性化について伺います。
昨年は、千葉ロッテマリーンズが5年ぶりに日本シリーズを制し、幕張新都心で盛大に優勝パレードが行われ、20万人もの来場者があり、大きなにぎわいを見せたことは大変すばらしいことであり、感激したところでございます。1989年の幕張メッセオープンでスタートした幕張新都心では、食、住、学、遊の複合機能の集積が進み、就業者、就学者、居住者、来訪者を合わせると、日々14万7,000人が活動する町へと発展いたしました。業務地区は、国際的な業務機能、本社機能、先端産業の研究開発機能などが集積するエリアとなっており、約500社もの企業が活動しております。また、幕張メッセでは、さまざまな見本市や国際会議が開催され、22年3月までに約1億2,000万人が来場したものと伺っております。一方で、都市間競争は激化し、幕張メッセにおいてこれまで開催されていた東京モーターショーが東京ビッグサイトへ移されるなど、新都心を取り巻く状況は大きく変わろうとしております。このような状況の中、いまだ拡大地区や若葉住宅地区を中心に1割程度の未利用地が残されていると伺っております。
そこでお尋ねいたします。
幕張新都心の未利用地の活用はどうなっているのか、また、これからの幕張新都心のまちづくりについてどのようにお考えなのか、お聞かせください。
次に、地球温暖化についてお伺いいたします。
私は、今年度、地球温暖化対策を議論する市の環境審議会の委員を務める機会を得ました。これまで、議員としてさまざまな環境問題に携わってまいりましたが、これを機に、改めて時代の節目ごとの環境問題の変遷について考えてみました。日本の社会は、昭和から平成に至る中で、経済は成長から安定へと、国土は開発から保全へと、また人口も一極集中から分散へと、社会の大きな流れの幾つかが変貌を遂げており、こうした中で、環境問題についてもその変化をうかがい知ることができます。
まず、昭和30年代以降の高度経済成長期では、我が国の産業構造は鉄鋼などに代表される原料や素材を生産する重化学工業化が進み、全国で臨海部におけるコンビナート型開発が行われました。そこから排出されるばい煙等により大気汚染が社会問題となった時代でございます。本市でも、京葉コンビナートから排出されるばい煙で、当時の空はいつでもかすみがかかったようで鼻を刺すようなにおいも立ち込めていたことも、私も見聞しております。何か梅の木が全部枯れたというような時代でございました。また、当時の大気汚染が原因で、今なお気管支炎やぜんそくに悩まされている多くの公害健康被害者が本市にもおられますことを忘れてはならないと思います。
特に昭和40年代は、高度経済成長に加え、懐かしい言葉ですが、太平洋ベルト地帯での地域開発が進展いたしました。これによって、各地で工場廃水が原因で海の水の色が変わってしまう赤潮など、河川や海域での水質汚染、汚濁が発生しました。これを受けて、国では、昭和45年のいわゆる公害国会で環境規制に関する多くの法律が制定され、現在の環境行政の基礎が築かれた時代です。
昭和50年代に入りますと、二度にわたる石油危機を経て、経済は安定成長期へと移行します。産業部門では、省エネルギー化が叫ばれ、サービス型産業への産業構造が変化し、大気汚染物質の少ない天然ガスや原子力の利用が進み、工場からのばい煙等による大気汚染等の公害問題は沈静化いたしました。一方で、大都市への人口集中が進み、所得水準が向上したことで、家電製品やマイカーが普及し、自動車の排気ガスや家庭からの生活排水など、日常生活による大気汚染や水質汚濁等の都市生活型公害が問題となりました。昭和の後期ではバブル経済のもとで、個人消費は拡大し、使い捨て文化が浸透してまいりました。大量生産、大量消費、大量廃棄の社会経済システムが廃棄物を増大させ、社会問題となり、本市でも廃棄物の処理に苦慮しました。
平成に入りますと、異常気象と思われる局地的な集中豪雨が各地で発生するなど、人類の活性化が地球環境に影響を与えることが懸念され、地球温暖化防止など持続可能な社会を目指して、国境を越えた地球規模の環境問題に取り組む機運が高まりました。本市においても、平成4年の政令指定都市への移行に合わせ、6年には環境基本条例の制定、7年には環境基本計画の策定と、今日の環境行政の根幹が整備されました。このころは、幕張新都心のオープン、千葉都市モノレールの開通など、本市が大都市として目覚ましい発展を遂げた時期で、大変懐かしく思い出されます。平成8年ごろ、本市では最新鋭の整備を誇る北清掃工場が稼働を始めたほか、国際的には地球温暖化に関する京都会議、ちょうどこれは私が議長のときでございました。議論が高まった時期でございました。今日、地球規模の環境問題としては、地球温暖化、生物多様性の保全を初め、オゾン層の破壊、酸性雨、熱帯雨林の減少、砂漠化などが挙げられておりました。いずれも重要な問題ではありますが、中でも最も深刻な問題は、地球の温暖化であると思います。この問題は、時間的にも空間的にも極めて壮大な問題であり、一人一人や一地方自治体ができることは限られておりますが、解決に当たっては、市民、事業者それぞれが英知を尽くして、着実に推進していくことが必要であると思います。
このような中、本市では、現在、地球温暖化対策に関する次期計画を策定中でありますが、去る1月25日に開催された環境審議会総合施策部会において、計画策定時期の延期について提案がありました。地球温暖化対策の一環としまして、温室効果ガスの排出削減対策を進めることは、一方で市民生活や経済活動に負担が生じる側面があることから、国間の利害が絡み合い、地球温暖化対策に係る国際的な枠組みが決まらない状況にあります。また、国内においても、我が国の温室効果ガス排出削減目標や主要な施策を盛り込んだ地球温暖化対策基本法が成立していない状況となっております。このような状況を踏まえれば、計画策定の延期はやむを得ない判断と考えますが、今後さらに計画の検討を進めていく中で、当市としても、温暖化対策で地球の経済活動が停滞することがないよう、地域と企業がともに繁栄し豊かなまちづくりにつながることを意識した温暖化対策を検討していただきたいと思います。
そこでお尋ねをいたします。
当局におかれましては、地球温暖化問題への取り組みの基本はどのように考えておられるのか。また、着実に成果を上げていくためにはどのような手法を講じられているのか、伺います。
次に、計画策定における蘇我地区のまちづくりについてお伺いいたします。
本市は、首都機能の一翼を担う大都市としてふさわしい都市構造の実現と市域の均衡ある発展を目指して、広域的な拠点となる都心の整備を進めてこられました。このような中、蘇我副都心は、JR蘇我駅が京葉線、私も職員時代京葉線の担当でですね、もう当時の国鉄企業室に随分通いました。当時は貨物線であったわけでございまして、木更津から塩浜までの計画であったんですけれども、縮小されまして、JRとすればですね、人口は100なら100なんですね。鉄道が2本通ってももうけは同じなんですね。そういうことで大分抵抗がありまして、稲毛ニュータウンの造成に当たりましては苦労した覚えがございます。結節点という立地条件の特性やJFEの東工場の操業停止による遊休地の積極的活用により、新たな産業や都市機能が集積する千葉都心や幕張新都心と並ぶ第三の都心としてふさわしい市街地の再構築がなされてきたところであります。
当初からの経緯を申し上げますと、平成8年5月に蘇我臨海部開発整備基本構想が発表され、その後、平成12年3月には、市政運営の指針となる千葉市総合ビジョンの中で蘇我副都心の育成、整備が位置づけられました。また、同年11月には、蘇我特定地区を指定し、蘇我特定地区の整備計画が13年10月に発表されました。蘇我特定地区のまちづくりの主な事業といたしましては、都市再生総合整備事業として、既存工場施設の除却、地区内の横断歩道橋の設置等が実施され、JR蘇我駅周辺の整備事業では、西口の駅前広場の拡張整備が行われました。土地区画整理事業では、蘇我副都心の拠点型の先導的なエリアとして、工場跡地の活力とにぎわいのある商業、業務等への土地利用転換の実現を目指し、都市基盤施設の整備が行われたところであり、平成17年4月には、ハーバーシティ蘇我がオープンし、街路事業では、蘇我臨海部地区内の骨格をなす川崎
町南北線が整備され、平成20年2月に全面供用されました。
都市公園事業では、千葉市におけるスポーツ振興の拠点となる運動公園や災害時には広域的な防災拠点となる機能も合わせ持つ公園の整備が進められ、蘇我スポーツ公園の中核施設である市民球技場では、プロサッカーチーム、ジェフユナイテッド千葉のホームスタジアム、フクダ電子アリーナとして、平成17年10月にオープンしたところであります。また、ハーバーシティ蘇我は、蘇我のまちづくりの中核施設としてにぎわいの生まれる場として、千葉市民はもとより近隣からも多くの人が訪れ、特に休日には駐車場もいっぱいとなるなど、大変なにぎわいとなっております。しかしながら、昨今の厳しい経済情勢、財政状況などから、蘇我スポーツ公園整備の全体計画の見直しを余儀なくされ、総事業費23億円が縮減されたところであり、蘇我エコロジーパークの整備については、ガス化溶融施設とメタン発酵ガス化施設の2施設の立地にとどまるなど、事業が十分に進展しない状況もあり、事業の進捗状況については危惧しているところであります。
蘇我副都心は、本市の防災上の拠点として重要であります。そこで、10年間のまちづくりの方向性についてどのようにお考えなのか、お伺いいたします。
以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
129 ◯議長(茂手木直忠君) 答弁願います。総合政策局長。
130 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 初めに、千葉市経済の活性化についてのうち、所管についてお答えします。
まず、カジノを中心とした複合型観光施設を誘致することの考えについてですが、現在、議員立法として検討が進められている特定複合観光施設区域整備法は、カジノを行う施設を核とし、会議施設、宿泊施設、飲食施設や多様な遊興施設など、複合的な機能を有する余暇遊興施設の整備を図るものであると聞いております。また、千葉県においては、カジノを含めた複合施設の導入に関し、来年度予算に調査検討費が含まれたとのことであります。カジノは社会不安があるといった意見がある一方、観光振興など、経済波及効果や雇用の創出など経済を浮揚させ活性化させる起爆剤となり得る可能性があるものと考えております。
本市は、幕張メッセを有し、成田、羽田の両空港にも近いことなどから、仮に首都圏近郊においてということになれば、地理的条件などから候補地になり得ると考えております。現在、さまざまな意見がありますが、カジノを含めた複合型観光施設の誘致につきましては、地元や経済界などの機運の高まりとともに、市民を初め県民のコンセンサスを得ることが必要であると考えております。
次に、幕張新都心未利用地の活用についてですが、拡大地区では、千葉県企業庁が事業用定期借地などを活用した事業者募集を行い、幕張メッセ、QVCマリンフィールドを初め、周辺地区との連携、回遊性を強化することにより、より大きな感動を生み出す相乗効果を目指した幕張感動回遊新都心を創出するとの提案を行ったイオンが事業予定者と決定したところであり、平成25年3月の開業が予定されております。また、若葉住宅地区では、商業業務機能を有する中層や高層の住宅地の開発が予定され、戸数4,000戸、人口約1万人の計画となっております。
次に、これからのまちづくりについてですが、このエリアのまちづくりを担っていた千葉県企業庁が平成24年度に土地造成整備事業の収束を迎えることから、市としては、公共施設の引き継ぎ等を円滑に行い、幕張新都心の町としての魅力を維持してまいります。さらに、海を生かした新たな魅力の創造やさらなる活性化について、現在策定中の新基本計画やこれに基づく実施計画に位置づけ、コンベンション機能を有し、立地条件のすぐれた幕張新都心の強みを生かしてまいります。
最後に、計画策定における蘇我地区のまちづくりについてお答えします。
新基本計画において、蘇我副都心をどのように位置づけ、どのようなまちづくりを進めていくかについてですが、これまでも、蘇我副都心については蘇我駅西口の駅前広場整備を初め、土地区画整理や街路事業などの都市基盤整備やフクダ電子アリーナなどの都市公園整備を進めるとともに、ハーバーシティ蘇我などの商業施設の整備を促進し、市街地の再構築を進めてきたところであります。しかしながら、社会経済情勢の変化や本市財政状況などから、災害時の防災拠点としての役割に重点化するため、当初の施設整備の見直しを行ったところであります。このような状況ではありますが、現在策定中の新基本計画においては、目指すべき都市の構造において、蘇我副都心をバランスのとれた多心型の都市構造を構築するための拠点として位置づけ育成を図ることとし、方向性5、都市の魅力を高めるにおいて、商業、スポーツ、レクリエーション、防災機能を核として蘇我駅周辺や臨海部の整備を推進するとともに、蘇我エコロジーパークの整備を促進することとしております。
以上でございます。
131 ◯議長(茂手木直忠君) 経済農政局長。
132 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 千葉市経済の活性化についてのうち、所管についてお答えします。
まず、地域に根づいて行われているイベントについてですが、コミュニティーの醸成や地域経済への一定の効果もあることから、地元商店街や地域住民など、関係団体が中心となって開催するイベントについて支援してまいります。また、新たな国際的イベントの誘致につきましては、官公庁では、昨年2010年をジャパン・マイス・イヤーとし、国際会議や見本市、展示会などのMICE事業を積極的に誘致する取り組みを開始したところであり、本市も千葉国際コンベンションビューローとともにMICE誘致に鋭意取り組んでまいります。
以上でございます。
133 ◯議長(茂手木直忠君) 環境局長。
134 ◯環境局長(大野義規君) 地球温暖化についてお答えします。
初めに、地球温暖化問題への取り組みの基本についてですが、今日世界的な環境問題となっております地球温暖化問題については、世界の国々が連携、協力して取り組むべき極めて重要な環境問題であると認識しております。我が国から排出される温室効果ガス量は、世界全体の4%ほどと言われておりますが、排出量の割合にとらわれず、温暖化対策に有効なさまざまな先進的技術を有する我が国は率先して取り組む必要があるものと考えております。本市では、地球温暖化対策を進めるため、平成14年11月に地球温暖化防止実行計画を策定し、市の事業活動に係る温暖化対策に率先して取り組むとともに、すべての者が自主的かつ積極的に取り組むことが重要であるとの認識のもとで、16年3月には地球温暖化対策地域推進計画を策定し、市民や企業の省エネルギー化の取り組みの促進、太陽光発電等の新エネルギーの利用促進などを柱に温暖化の防止に有効な施策を掲げ取り組んでいるところです。
次に、着実に成果を上げていくための手法についてですが、国においては、住宅用太陽光発電や高効率給湯器に対する補助金、家電や住宅に対するエコポイントなどにより、温暖化防止対策の促進を図っているほか、温室効果ガスの排出に対して課税する税制のグリーン化や再生可能エネルギーで発電した電力の固定価格買取制度の導入など、経済的誘導策についても検討が進められております。本市では、市域から排出される温室効果ガスを減らすため、市民の方には、住宅用太陽光発電設備設置の助成や焼却ごみ3分の1削減の推進、事業者には低公害車導入支援や環境保全協定による省エネ型設備の導入指導などに取り組んでおります。また、市役所といたしましても、環境マネジメントシステムC-EMSに基づく省エネルギー化の促進を初め、公用車の低公害車への切りかえ、小学校などへの太陽光発電設備の導入などを進めております。今後、さらなる温暖化対策を推進するため、来年度を目途に、市域の地球温暖化対策と市の事業活動に対する対策等を合わせた次期地球温暖化対策実行計画の策定に取り組んでおり、検討に当たりましては、地域の活性化の視点にも配慮しながら、事業者からの温室効果ガス排出量の届け出制度や太陽光、風力などの再生可能エネルギーの利用促進策など、新たな温暖化防止対策を検討しております。今後は、国の進める対策とあわせて着実な温暖化対策の推進に努めてまいります。
以上でございます。
135 ◯議長(茂手木直忠君) 中野弘議員。
136 ◯45番(中野 弘君) ただいまは御答弁ありがとうございました。すばらしい答弁をいただきましたので、2回目は要望とさせていただきます。
千葉市の活性化対策につきましては、ぜひ、カジノを含めました国際都市づくりについて積極的な対策を講じまして、むしろ、職員にはですね、特別昇給制度ぐらい設けてですね、一生懸命に国際的に活躍していただきたい。ぜひ考えていただきたいと思います。また、ふるさとまちづくりにつきましては、これは市長の肝いりだと思いますけれども、各区役所は一生懸命に今頑張っております。ぜひ、中央区の千葉笑いはですね、先般、読売、朝日が大分取材に来まして、千葉大の生徒もですね、五、六年前に私のところに何か説明してくれということで教わりにきたこともございました。そういうことで、ことしの夏祭りからですね、ぜひひとつ採用していただきまして、教育長のほうからも、市のほうからもですね、講演の文書をいただいておりますので、千葉市ここにありということをですね、ぜひひとつ阿波踊り以上にしていただきたいと思います。
最後に、私ごとでございますけれども、6期24年、ありがとうございました。おかげさまで、無事引退することができました。
137 ◯議長(茂手木直忠君) 残り30秒です。
138 ◯45番(中野 弘君)(続) これから、皆さんの御健闘を御祈念いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
139 ◯議長(茂手木直忠君) 中野弘議員の一般質問を終わります。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
午前11時44分休憩
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午後1時1分開議
140 ◯議長(茂手木直忠君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。3番・山本直史議員。
〔3番・山本直史君 登壇、拍手〕
141 ◯3番(山本直史君) 新政ちばの山本直史でございます。初当選して4年が経過しようとするところです。この間、本当にいろんなことがありました。で、勉強もさせていただきました。私は、15回連続で一応質問をしておりますけれども、常に厳しいけれども、必ず、批判批評だけじゃ済みませんので提案をしながら、厳しいですけれどもやってまいりました。本日は、1期目最後の、任期最後の質問になりますので、最後も魂と情熱を込めてやらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私が議員になって初めてした質問は生活保護の不正受給でした。そして、最後もその質問をしたいと思います。それでは、この過去4年間、私が任期になって4年間で、生活保護の不正受給の件数と金額、そして21年度の最高金額も教えてください。
以上です。よろしくお願いします。1回目です。
142 ◯議長(茂手木直忠君) 答弁願います。保健福祉局次長。
143 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 不正受給について、当該年度に判明をし遡及分を含めて決定の上返還を求めた件数と金額は、平成18年度68件、約8,421万円、19年度111件、約9,876万円、20年度164件、約1億5,820万円、21年度143件、約1億2,036万円となっております。また、21年度の最高額は、過去5年分の年金支給が判明したケースで約669万円であります。
以上です。
144 ◯議長(茂手木直忠君) 山本直史議員。
145 ◯3番(山本直史君) じゃ、一問一答ですので、びしびし行かせていただきます。任期4年のうちでですね、着実に不正受給も、生活保護もふえていますけれども不正受給もふえていますね。68件から143件。で、去年は669万円ということでしたけれども、多分、その裏にはですね、もっともっと見つかっていないのがあるような気がするんですけれども。本来、不正はあってはならないという観点からいきますと、当然、不正の金額はですね、返還させるべきだと思うんですけれども、その金額の推移についてお伺いいたします。
146 ◯議長(茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
147 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 返還額ですが、過年度分も含めまして、平成18年度約2,570万円、19年度約2,547万円、20年度約4,075万円、21年度約5,554万円となっております。
以上です。
148 ◯議長(茂手木直忠君) 山本直史議員。
149 ◯3番(山本直史君) 全体で280億円のうちの5,000万円ととらえるか、その裏はどうかわかりませんけれども、少なくとも見つかった人はですね、本来はもらえない人ですから、ちゃんと返済をしてもらえるようにですね、計画的に約束が果たされているか、そこについてお伺いしたいと思います。
150 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
151 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 期限内に確実に返還がされるようにケースワーカーが強く指導をしておりまして、約束はおおむね守られております。
以上です。
152 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
153 ◯3番(山本直史君) 真偽のほどは別として、どんどん進めていきますけれども。じゃあ、見つかるためのプロセスですけれども、本来受け取れない人が受け取る、入り口で不正がないとなった人が後で不正な状況になる可能性もあるわけですね。所得が、どこかで働いちゃったとかですね。そういった意味でいきますと、どういったプロセスで見つかるのかと。例えば、通報とか、あいつおかしいんじゃないかと、何か怪しくないかとか。もしくはケースワーカーが見つけるケースもあると思うんですけれども、それによって、どういったアクションを起こして、また、そういった件数が、通報の件数とかが何件ぐらいあるのか、それについてお伺いしたいと思います。
154 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
155 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 不正受給が発覚する場合としては、ケースワーカーが日常業務を通じて発見するものと他者からの通報で発見するものの二通りがあります。いずれの場合も、被保護者から事情聴取し関係機関等への調査を実施するなど、実態把握に努め、その結果、不正受給が確認できた場合には返還を求めるとともに、再度の不正をしないよう強く指導をしております。また、不正受給が発覚した原因別の統計はとっておりません。
以上です。
156 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
157 ◯3番(山本直史君) 今、統計はとっていないということなんですけれども、今後はやっぱり。その通報は、実は非常に重要でですね、あの人ベンツ乗っているよとかですね、何であいつがあんなヴィトンのかばんを持っているんだとかですね、何で昼ごろパチンコをやっているのとか、いろいろ、いろんな人がいるんですね。もちろん間違った情報もあると思うんですけれども、まあ、それを拾い上げて確実にしていくと。そもそも、そういうふうにならないのが一番なんですけれども、ちょっとそこについては今後改善していただきたいと思うんですね。
一方で、無料低額宿泊所についても、私はいろいろ質問させていただいたんですけれども、以前の調査ではですね、あしたもしくは来週検査に行きますよという事前に通告した検査だったものですから、余り意味がないので、抜き打ちでやってくださいというふうに言って、抜き打ちでやりますという御答弁をいただいたんですが、その後、2年間で幾つの施設をやったのかについてお伺いしたいと思います。
158 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
159 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 抜き打ち検査につきましては、毎年1回の定期的な立入調査に加えまして、内部告発や通報などがあった場合に実施をすることとしておりますが、平成21年5月に1施設に対し1回臨時の立入調査を実施いたしました。
以上です。
160 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
161 ◯3番(山本直史君) 1回はやっていただいたんですけれども、無低ばかり責めるわけじゃないんですが、ちょっときちっとその辺は対応していくことが自治体としてのスタンスがあると思いますので、そこをやっていただきたいと思うんですね。第2種社会福祉事業なんですけれども、いわゆる無低ですけれども、本来、短期間の間に自立させるために3カ月ぐらいで独立していっていただきたいというのが本当の趣旨なんですけれども、一方で、勝手に通帳をつくられたとか、要は勝手にお金が施設のほうに入っちゃうとか、何か厚銀舎はこの間新聞にも出ていましたけれども。そういう、そもそもの趣旨から、第2種福祉事業という趣旨から逸脱したような疑いがある施設は、今、市内に存在しているのかどうか、お伺いしたいと思います。
162 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
163 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 社会福祉法に基づく立入調査を年1回実施をしておりますが、現在のところ、明らかに逸脱をしているという施設は確認されておりません。
以上です。
164 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
165 ◯3番(山本直史君) それから、これも最近、ポストだとかテレビに出ていたんですけれども、生活保護者は、要は医療扶助で医療費がかからないんですね。なので、例えば精神的に病んでいるということで、病院に行ってお金をもらっちゃうというのがあるようなんですけれども、そういった不正にですね、何か薬を入手しているような事実は把握していらっしゃいますか、千葉市において。
166 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
167 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 被保護者の中で、例えば精神疾患と偽って薬を入手するなどの事例は、本市にはないものと考えております。
以上です。
168 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
169 ◯3番(山本直史君) わかりました。今、じゃ、そうしますと、病気もなくて障害もなくて、本当は働けるのに生活保護を受けているような方、仮にそういった方が就職した場合、どれぐらい抑制される金額があるのか、それについて伺いたいと思います。
170 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
171 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 病気などの就労阻害要因がない18歳から64歳までの稼働年齢層の方は、本年1月末現在で2,477人おります。この方々全員が仮に生活保護を廃止して自立した場合の効果額ですが、全員が50歳の単身者で住宅費4万5,000円と仮定して算出をいたしますと、約35億円の削減になると推測されます。
以上です。
172 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
173 ◯3番(山本直史君) 今、この週刊ポストでですね、支給額は3兆円を超えているんだと。最低賃金より高くて、年金よりも高いんだと。若者たちは働いたら負けだぜと言い始めていると書いてありますよね。これ、本当にふざけているんですけどね。この何かね、それゆけ!ニート大作戦というDVDがありまして、こういうふうにすれば生活保護を受けられるぜというDVDが秋葉原で売れていると書いてあるんですね。真実がこれなんです。だから、私としては、非常に納得のいかない部分があるんですけれども。まあ、これは局次長の率直な御感想でいいんですけれども、一言いただきたいと思います。
174 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
175 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 生活保護をめぐりまして、いろいろな問題が指摘をされているということについては認識をしております。やはり、本来はみずからが働いて自立して生活していくというのがあるべき姿だというふうに思っております。ただ、もちろん、本当に困っている人に対してはきちんと行政の手を差し伸べていくと、これも当然のことだと思っております。我々といたしましては、不正には厳正に対応するとともにですね、自立に向けまして、少しでもそういう本来あるべき姿に近づいていくようにきちっと支援をして、精いっぱい取り組んでいくということが必要だと思っております。
以上です。
176 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
177 ◯3番(山本直史君) 一問一答なので時間が全然ずれてまいりましたので、市長にコメントをいただこうと思いましたが、これは割愛させていただきます。
焼却ごみのほうに移りたいと思うんですけれども、北谷津清掃工場、これはいつ建設されてですね、一般的に耐用年数は何年と言われていますか。次はごみ問題に入りたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
178 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
179 ◯環境局長(大野義規君) 北谷津清掃工場は、昭和50年10月から2年間の継続工事で建設したものであり、昭和52年12月から稼働し、現在34年が経過しております。また、耐用年数は市町村等の稼働実績から、おおむね20年から30年程度とされております。
以上でございます。
180 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
181 ◯3番(山本直史君) もう既に今現在34年ということなんですけれども、耐用年数がくしくも20年から30年ということで、もう既に耐用年数と言われているのはもうオーバーしていまして、これ、予定どおり28年まで行きますと、これは40年を超えちゃうんですけれども、こういったのは、どこかほかの政令市でありますか。
182 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
183 ◯環境局長(大野義規君) 現時点では、他の政令市では、40年を超えて稼働している工場は1カ所あります。
以上でございます。
184 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
185 ◯3番(山本直史君) わかりました。基本的には、私は3分の1削減を目指していただきたいと思います。そのスタンスなんですけれども。そうしますと、いよいよ、じゃ、2清掃工場体制になるんだと。その移行時期はいつごろだとお考えでしょうか。
186 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
187 ◯環境局長(大野義規君) 現行計画では28年度までに廃止することとしておりますが、2清掃工場の稼働計画に基づく年間焼却量が25万4,000トンであるため、この数値以下で推移することが条件となります。今年度の削減目標である1万トンを達成した場合の焼却処理量は約26万7,000トンとなり、今後焼却ごみ量等の推移を見きわめた上で移動時期を決定してまいりたいと考えております。
以上でございます。
188 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
189 ◯3番(山本直史君) 施策としては、極めて私も目指していきたいんですけれども、残念ながらというか、いいことではないかもしれませんが、人口がふえたり景気がよくなったりとかして、ごみがふえる要因が上がってきたりとかして、結果的に25万4,000トンを上回る水準で推移した場合、それでも、そうしたら2清掃工場で大丈夫なのかについてお伺いしたいと思います。
190 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
191 ◯環境局長(大野義規君) 25万4,000トンを上回る焼却処理量で推移した場合、2清掃工場体制への移行は難しいものと考えております。
以上でございます。
192 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
193 ◯3番(山本直史君) 一問一答ということで、その難しいということはどういうことか、一応おっしゃってください。
194 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
195 ◯環境局長(大野義規君) この場合、3清掃工場体制により焼却処理を行うこととなりますが、引き続き、市民、事業者の協力のもと25万4,000トンを目指してまいりたいと考えます。
以上でございます。
196 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
197 ◯3番(山本直史君) はい。私も同じ気持ちです。今まだやっていないのがプラスチックの容器の包装だとか生ごみだとか剪定枝とかですね、有料化もやっていないんですが、これをやることによってできるんだと、そういうお考えということでよろしかったでしょうか。
198 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
199 ◯環境局長(大野義規君) 次期ごみ処理基本計画の策定調査において、家庭ごみの有料化を実施した場合、10%の削減効果が見込めることから、2清掃工場体制への移行は実現できるものと考えております。
以上でございます。
200 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
201 ◯3番(山本直史君) そうしますと、予算がない中でやりますので、有料化とのバランスをとっていただきたいと思うんですけれども。
じゃ、ちょっと、次に私、質問に移りますけれども、じゃ逆に、焼却量と施設の処理量についてお伺いしたいんですけれども、1日当たりの千葉市の燃やせる処理能力に対してですね、今、焼却量はどれぐらいなんでしょうか。何%なのか、それについてお伺いしたいと思います。
202 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
203 ◯環境局長(大野義規君) 年間25万4,000トンを焼却するためには、1日当たり約700トンとなります。2工場の処理能力は、日量975トンであり約71%となります。
以上でございます。
204 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
205 ◯3番(山本直史君) 71%というのは、そうしますと政令市の中ではどれぐらいの順位になりますか。
206 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
207 ◯環境局長(大野義規君) 21年度の実績では、政令市19市中一番高い割合となります。
以上でございます。
208 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
209 ◯3番(山本直史君) そうすると、減らして2清掃工場になってもですね、結果的にその稼働率が高いということは、なかなか余裕がなくなっちゃうという状況だと思うんですね。ですから、そこもちゃんと考えた上での計画をしていただきたいと思います。
では、次の質問に移りますけれども、一般論ですけれども、清掃工場は計画から竣工するまでに大体どれぐらいの時間がかかるのかと。住民の合意形成だとか場所の選定とかもあると思うんですけれども、大体どれくらいかかるのが一般的か、お伺いしたいと思います。
210 ◯議長(
茂手木直忠君) 環境局長。
211 ◯環境局長(大野義規君) 建設場所における住民合意の期間は別として、測量、地質等の現地調査、建設計画の作成、環境アセスメントの実施、都市計画決定及び建設工事を経て竣工まで、おおむね10年間が必要となります。
以上でございます。
212 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
213 ◯3番(山本直史君) 10年間ですから、北谷津だけじゃなくて、北清掃工場も新港もいつかは寿命が来るわけで、その間にごみがあふれちゃいけないということを考えますと、まさに長期的な考えが必要になると思うんですけれども。
それでは、このことについて、最後にちょっと市長にお伺いしたいんですけれども、人口がふえてくれば当然ごみはふえます。景気もよくなればふえます。千葉市は人口をふやそうと、景気も上げていこうと言っているんです。でも、一方で、処理能力は変わらないわけですから、分別を徹底する努力だけじゃいかないかもしれないという可能性もあるわけで、非常に今見きわめが厳しくなってきていると思うんですけれども、その2清掃工場になったと。だけど、何かごみがあふれたと言うんじゃ、ちょっと問題があると思いますので、そこについての市長の安定処理ということについての率直な御意見をお伺いしたいと思います。
214 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
215 ◯市長(熊谷俊人君) 確かに山本議員のおっしゃるとおり、2清掃工場にした場合に、そのあとも人口がふえたり景気が伸びたときにも耐え得るような、そういう計算をしておかなければならないというふうに思っています。現時点の流れで言えば、雑紙、それから生ごみ、そういった分別を徹底していくことで、ある程度まだ余地はあるとは思っておりますけれども、山本議員がおっしゃるとおり、今後、長期間永年にわたって2清掃工場を安定化させるためにはですね、さらなる追加の施策もですね、私は検討していかなければならないというふうに思っています。これについては、市民も交えてですね、どの施策を行うことがですね、市民の多くの納得を得られるのか、そのあたりもですね、我々だけで決めるのではなくて、議会ともお話をしながら、また市民とも十分協議しながらですね、その施策の導入について議論してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
216 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
217 ◯3番(山本直史君) まさに、ですから、市民一緒になって本当にごみを減らして、環境のためにもいいわけですから、それを。ただ、市としては常にそごがあっちゃいけないんだという、これは両方啓蒙していくことが必要だと思うんですね。ぜひ、そういうふうにやっていきましょう。ということで、ごみは終わりにします。
次に防災用施設のかぎの管理なんですけれども、これは一問一答は大変時間配分が難しいというところに今まさに直面しておりまして、かぎの管理について伺いたいんですけれども、今、防災関連施設、事前の情報では333カ所あるとか調べてありますけれども、かぎの管理は今どうなっていますか。そこについてお伺いしたいと思います。
218 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
219 ◯市民局長(鈴木英一君) 各施設のかぎについてですが、総合防災課、各区役所地域振興課のほか、学校や消防署または公園管理事務所など、防災用施設が設置されている施設の管理者が管理しております。なお、分散備蓄庫で小学校の余裕教室や空きスペースを利用している場合には、小学校の施設管理者に保管をいただいております。
以上でございます。
220 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
221 ◯3番(山本直史君) 区役所だとか総合防災課とか、ちゃんと保管はされていると思うんですけれども、ニュージーランドの地震で、今、日本人の邦人の方の状況は大変なことになっていますけれども、この地震が多い日本でも、まさに今来るかもしれないといった中でですね、大地震が発生した場合に想定される防災用施設の状況についてお伺いしたいと思います。
222 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
223 ◯市民局長(鈴木英一君) 大地震が発生した場合の状況は、発生が平日か休日か、また、昼間か夜間かなどによって大きく異なるものと想定をしておりますが、施設管理者が不在の状況下で発生した場合には、施設によっては開錠し活用させるまでに時間を要することも考えられます。
以上でございます。
224 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
225 ◯3番(山本直史君) これは、今の局長の答弁はそのとおりなんですね。時間を要することも考えられると。まあ、時間を要するというのは、答弁では、さらっと時間を要するなんですけれども、自助、共助、公助でですね、今助けてほしい人が逆に公園とかに行って、小学校に行って、目の前に防災施設の倉庫があるんですよ。かぎはどこなんだと言ったらですね、いや、かぎは本庁の総合防災課が持っていますと、区役所が持っていますと。じゃ、そこまで、こうやって道路が寸断しているのにどう来るんだといったとき、いや、ちょっと来れませんと。じゃ、もう目の前にあるのにどう使うんだと。何のためのこれは倉庫だったのかということにならないためには、やっぱり地域のそのかぎ管理がどうなっているかということをセットにしないと、せっかくお金をかけてやって、5年ごとに入れかえてもですね、目の前に開けば井戸水があるのに開かないということなんですから、そこについて、ちょっと本当に何とかしていただきたいなと思うんですね。
そういった意味において、避難場所に指定されている学校とか公園とかの連携、それから市民への周知についてどうなっていますか。
226 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
227 ◯市民局長(鈴木英一君) 学校や公園などの管理者とは、整備している防災用施設の維持管理上の点検業務や震度6弱以上の地震発生時に、避難所などに直接参集する市の直近要員職員を対象とした職員参集訓練の場を活用し、施設管理者並びに地域の住民代表者を対象に施設の管理状況や使い方の提供に努めております。なお、各防災用施設の設置場所の情報につきましては、区を単位として作成している区ガイドマップのほか、JRの駅や市民センターなど、多くの方が集まる場所に設置してある避難場所等案内版に掲載するとともに、市のホームページなどで広く周知するよう努めております。
以上でございます。
228 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
229 ◯3番(山本直史君) 周知徹底を図っています。回覧板だとかホームページだとかやっているのはわかるんですね。問題は受け手の問題で、受け手がちゃんと受けているかなんですけれども。そうしますとですね、避難所近くの方にかぎを管理してもらうということが物理的には私はありだと思うんですけれども、また、その人がいなくてもちゃんとバックアップ体制がとれてこそ、いざというときにも、自助、共助ができるという体制だと思うんですけれども、そこについてお伺いしたいと思います。
230 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
231 ◯市民局長(鈴木英一君) 大規模な災害が発生した場合には、まず、被災地に市民の安全が確保できる避難場所、避難所を開設するとともに、被災状況に合わせ防災施設を迅速に稼働させる必要がございます。そのため、平成23年度から地域の方の顔が見える組織といたしまして、避難所を単位とした仮称避難所運営委員会の整備を進めることとしておりますので、防災用施設のかぎの管理につきましては、住民参加による管理手法などを優先的に検討し、地域の共助によって迅速な対応が可能となる体制の構築に努めてまいりたいと考えております。また、管理者が不在の場合のバックアップ体制につきましても、重要な検討項目でありますので、地域の方の御意見を伺うなど、連携しながら取り組んでまいります。
以上でございます。
232 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
233 ◯3番(山本直史君) まさに考え方はそういうことだと思うんですね。運営委員会といって、また新たな運営委員会を持ってきてもですね、自治会かそれとも青少年育成会とどうなんだと、コミュニティづくり懇談会とどうなんだと。地域というのは同じなんだけれども、みんな組織によって人が変わっちゃうと意味がなくなっちゃいますので、まさにその運営委員会がきちんと機能するような形でぜひともつくっていただきたいと思います。
それでは、次に病院の質問に入りますけれども、病院事業会計は着実に一般会計からお金が組み入れられていますから、できるだけ一般会計の支援は要らないよと、自分たちの分は自分たちでやるよとなるのが一番理想だと思うんですが、一般会計の負担金の削減の目標についてお伺いしたいと思います。
234 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
235 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 一般会計負担金につきましては、これまで病院改革プランにおいて削減目標を、平成21年度49億6,100万円、22年度49億1,500万円、23年度47億5,100万円と定めており、新年度予算では41億1,300万円としたところです。また、23年度に病院改革プランを見直すこととしており、その中で24年度からの3カ年の削減目標を定めることとしております。
以上です。
236 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
237 ◯3番(山本直史君) 経費削減で、人件費の削減だとか調達コストの削減とか、いろいろありますけれども、そういった意味で薬剤だとか診療材料、それから事務用品ですね。物品の調達を少なくとも2病院を一緒にするとか、何かそういった形の共同購入についての実情は今どうなっていますでしょうか。
238 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
239 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 医薬品につきましては、平成18年度より両市立病院で共同購入を行っておりますが、診療材料や消耗品などの事務用品につきましては、種類が多いことなどから統一して購入することが難しく、現在、実施には至っておりません。
以上です。
240 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
241 ◯3番(山本直史君) これは乗り越えてほしい課題ですね。私はもう。先生から聞いて、これが必要だというものを集約して、一括、その場所で調達すると。ぜひそれをやっていただきたいと思いましてね、今回いろいろ調べたんですけれども、注射針もですね、海浜病院で買うのと青葉病院が買っている値段が違うんですね。それから、白内障のときの眼内レンズ。これは、私が調べたら、海浜病院は3万8,495円、青葉病院は4万3,500円か4万4,000円で買っているんですね。わかりやすく言うとですね、海浜病院で、おい、おまえ買ってこいと言ってですね、青葉病院の人が行って買ってくれば、安く買えるという構図になっているんですよ。これが共同購入じゃないところのデメリットなんです。なので、私はまさにこの物品調達に関しては、ぜひ共同購入すべきだと思いますけれども、御見解をお伺いしたいと思います。
242 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
243 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 物品の共同購入は、スケールメリットによるコスト削減や事務の効率化、合理化の面からも、積極的に取り組むべきと考えております。このため、組織改正を期に調達業務の一部を経営管理部に集約し、単価契約や支払い業務を行うこととしております。しかしながら、両病院の診療科の特殊性などから、共同購入になじまないものもあり、現在その振り分けを行っているところです。
以上です。
244 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
245 ◯3番(山本直史君) 先ほどの眼内レンズの話ですけれども、振りかえも大事なんですけれども、その間にだからどんどん、同じ税金が使われているのに病院によって値段が違っている状況なんですよ。これね、恥ずかしいと思わないと、私はいけないと思っているんですね。少なくともこのレンズについては、たまたま見つかっちゃったことなんですけれども、これは、ぜひ、この業者さんに言うとかですね、何か合わせてもらうような形でこれはすぐ対応していただきたいと思います。
それから、今、調達業務の一部を集約するということでしたけれども、私は、逆に言えばですね、今回の経営管理部で一括して調達すべきだと思いますが、そこの部分の御見解をお伺いいたします。
246 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
247 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 例えば、手術の種類によって使い分けられるメスなど、医療消耗備品の購入につきましては、病院医師の各自の要望が異なることから、すべてを経営管理部で集約して行うことは困難と考えておりますが、経費の節減を踏まえた事務の効率化につきまして、引き続き検討してまいります。
以上です。
248 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
249 ◯3番(山本直史君) できるだけ一般会計から行かないように、自立できる形で私はそういった意味で質問していますので。ジェネリックもまさにそうなんですけれども、今、後発医薬品が何種類あって、そしてその比率がどうなっているかと。まさにそれが、今まさに、そのジェネリックが何種類あってですね、それが今度は病院の中ではどう生かされているのか。何パーセントなのか。そこについてお伺いしたいと思います。
250 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
251 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 昨年12月時点での薬価基準に収載されている医薬品は1万6,203品目で、このうち後発医薬品は7,875品目となっており、比率は48.6%です。また、両市立病院の状況ですが、青葉病院では採用している医薬品1,275品目のうち後発医薬品は131品目、比率で10.3%。海浜病院では、1,164品目のうち後発医薬品は173品目、比率で14.9%となっております。
以上です。
252 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
253 ◯3番(山本直史君) 着実に御努力されていると思いますので、もっとそれを進める方向でいっていただきたいなと思います。全体では48.6%に対して、今、千葉市では10.3%と14.9%です。まあ、全部が全部とはいかないまでもですね、やっぱり、それによって抑えられるものは抑えていただきたいと思います。
あと、コスト削減ということにしてみればですね、光熱費の削減につながる、地下水を何かこうくみ上げて膜でろ過するシステムの導入をやっている病院が多くあるようなんですが、そこについての御見解をお伺いしたいと思います。
254 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
255 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 地下水膜ろ過システムは、水道料の縮減や大規模災害時の飲料水の確保の観点から効果的であると考えており、飲用に適した水質などの課題もありますが、今後、費用対効果も含めて導入に向けた検討を行ってまいります。
以上です。
256 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
257 ◯3番(山本直史君) それから、さらに1次、2次、3次の医療でですね、全部が3次医療圏に行ってしまうと混乱を巻き起こすということでですね、やはりすみ分けが大事だということで、紹介状とかがない非紹介患者の例えば初診加算料、これを見直している病院もあるようなんですけれども、千葉市は今どういったお考えでしょうか。
258 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
259 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 非紹介患者初診加算料は、病院と診療所の機能分担の推進を図る目的で設定されているものですが、機能分担の強化の観点から見直しにつきまして検討してまいります。
以上です。
260 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
261 ◯3番(山本直史君) かなり飛ばして質問したことをお詫び申し上げますが、両市立病院は非常に大事だと思います。市民のもう本当にこれは生命の最後のところだと思いますので。ただ、税金がどんどん行くとですね、これは本当に一般財源も苦しくなってしまいますので、人件費は私はそんなに削減を安易にしないほうがいいんじゃないかなと。というのは、病院の先生はですね、開業医の先生はすごくもらっていて、勤務医は少ないという話もあります。むしろ先生がいい先生に来ていただいたほうが病院のほうの収益が上がるということがありますので、人件費削減よりも先生を配置したほうが医療収益が上がるということもありますので、そのバランスだと思うんですけれども。しかし、物品調達に関してはですね、物品調達はその仕組み上の問題なので、もうこれはぜひ共同購入を私はすべきだと思います。逆に、できない理由があるんだったらそれをお伺いしたい。これは市長にお伺いしたいと思います。
262 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
263 ◯市長(熊谷俊人君) 医療の特殊性もありますので、全部できるかという問題はありますけれども、しかし、経費の節減、事務の効率化の観点から、可能な限り集約化をする必要があると考えていますし、また、そういうことをするためにですね、我々は二つの市立病院を一つのいわゆる病院事業管理者のもとで管理をしていく、そういう体制にことしの4月から移行するということでございますので、我々も一つでもですね、病院の経営の効率化を果たして、一般会計からの繰入金も減らして、市民の皆様によりよい医療サービスを提供できるように頑張ってまいりたいと考えております。
以上です。
264 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員。
265 ◯3番(山本直史君) 大変、市長からいい御答弁をいただきまして、まさに目指すべき方向性は、もう大体わかってきているんです。もう、要は本当に、みんないい町にしたいと、千葉市っていいなと、みんな思っているんです。でも、生活保護を受けている人も、さっき、それゆけ!ニート大作戦なんて言いましたけれども、だれも望んでいないかもしれない。本当は働くことの尊さだとか、やっぱりお父さんとお母さんに感謝して、子供たちが本当に夢や希望のあふれる社会にしたいとみんな思っているんですよ。だけど、景気が悪くなっちゃったり雇用環境が悪化したりとか、本当に自殺者3万人だとか、リストカット100万人とか、引きこもり177万人とか、まさにそういう日本になっちゃったんです。私は、やっぱり議員になって自分のできることをベストを尽くしてきたつもりですけれども、この間、生活保護で見ると、なかなか環境の悪化というのは大変なんだなと思いました。まさに少子・高齢化が加速してきて、そのしわ寄せが全部子供たちに行っちゃう時代に入りました。
2年前に鹿児島の知覧というところに行きまして、特攻隊の記念館なんですけれども、戦争を美化するつもりは毛頭ありませんけれども、僕は行きますと、お母さん、本当にありがとうございましたと。私はお母さんの子供でよかったと、残った人でいい世の中をつくってくださいと言って命をなくしちゃった人がいた上に今の日本があると。その中で、さあ、我々は今何をしなきゃいけないのか。私は、よく上勝町のいろどりの葉っぱビジネスの話をしますけれども、おじいちゃん、おばあちゃんが病院に行かなくなったのは、葉っぱをとるのが喜びだったんです。自分たちの葉っぱが料亭で高く売れる。それによって1,000万円の年収が上がって、まさに孫にマンションを買ってやったんだ、現金でと。納税者ですよ、逆に言えば。これ、発想の転換によって、みんなの出番を、生きがいをつくっていくことをやらなきゃいけない。私はその横石さんという人に言われました。上勝町は葉っぱとおばあちゃんしかいないんですよと。千葉市はやりようが幾らでもありますよねと言われました。私は議員として本当にどうすべきかと、自分のできることをやろうと主にやってまいりました。やはり、ここでできなかったら、日本全国がいきなり元気になることはありませんので、千葉からまさに市民自治推進課で一緒に、新しい公共も一緒にやっていくことがまだ我々の責務なんじゃないかと、僕はそれを最後にどうしても言いたくて、今申し上げさせていただきました。
まさに、我々が今できることをやるしかない。
266 ◯議長(
茂手木直忠君) 残り30秒です。
267 ◯3番(山本直史君) (続)その背中を見せていかないと子供たちは夢も希望もなくなっちゃう。その原点を忘れないで、私ももう1期チャレンジしますけれども、また戻ってきたときには、まさにそれを進めていくために全力をかけてやっていきたいと思います。御清聴ありがとうございました。(拍手)
268 ◯議長(
茂手木直忠君) 山本直史議員の一般質問を終わります。
映写資料の準備をいたさせますので、しばらくお待ちください。
一般質問を続けます。54番・野本信正議員。
〔54番・野本信正君 登壇、拍手〕
269 ◯54番(野本信正君) 一般質問を行います。
1番目は、モノレール事業の現状と今後についてであります。
今年度で全駅にエレベーターが設置され、利用しやすくなったわけであります。今後は、現在利用している乗客のサービス向上と新しい乗客をふやして沿線住民の足として発展させていくことが重要な課題であると思います。全駅をバリアフリーにした費用はどのくらいかかったのでしょうか。費用対効果を考えた場合、乗客の増加が何人ぐらい望まれて、運賃収入がどのくらいふえることが期待されるのか、お答えいただきたいと思います。
2番目の質問は、年末年始の千葉市中心部についてであります。
市民から、暮れに、孫を連れて中央公園に行ったけれども、真っ暗で何もなかったと。なぜ、イルミネーションを消したのかとお叱りを受けました。私もクリスマスから暮れにかけて中央公園と千葉駅方面に出かけ、実態調査と写真撮影をしてきました。昨年まで20年間光り輝いてきた千葉都心が真っ暗で人影もなく、だれ一人も見ていない大きなテレビだけが映っていました。ちなみに、政令市の札幌、仙台、浜松、大阪、神戸などは、財政危機の中でも、町を明るくし、集客と市民の心を明るくしているようであります。私は、昨年暮れにイルミネーションの質問をするため準備を始めましたが、2月になって、新年度予算で縮小復活することがわかりました。イルミネーションが消えたことに対する市民からの苦情や復活の声はどのくらいあったのか、中身がどういう中身だったのかをお尋ねいたします。
3番目の質問は、学校適正配置について、大規模校桜木小学校の対策についてであります。
文部科学省が35人学級、30人学級へと動き出したもとで、私は12月議会で40人学級を基準にした千葉市の適正規模の数値は現実に合わなくなっていくことを示して、小規模校の問題点をただしたわけであります。今回は大規模校について、桜木小学校について質問をいたします。
教育委員会は、桜木小学校の児童数950人、学級数は29、教員数は34人というふうにお答えになっておりますが、先日、私は学校を訪問しました。特別教室の利用が十分できないで、自分たちの教室で行っている授業もあるそうです。屋内運動場は少ない時間しか利用できないし、グラウンドの利用は27コマに対して29クラスで、不足する分、やりくりをしているようであります。給食時間の手洗い場は行列ができ、トイレは並ぶときもあり、分散して使用するようにしているとのことでした。このように、大規模校の問題を抱えながら、校長を中心に教職員の協力で元気で伸び伸びとした学校運営がされておりました。この実態に対して教育委員会の援助は十分されているのか、お伺いします。
4番目の質問は、水道の未給水地域への拡張についてであります。
泉地区の水道は、未給水地域が多く、普及率向上が望まれているわけであります。現在の普及率と給水人口はいかがでしょうか。そして、給水量とその合計に対する割合は。未給水地域の地域名、そして人口、給水予定水量と合計に対する割合をお示しいただきたいと思います。
5番目は、高齢者の住みやすいまちづくりについてであります。超高齢社会への対応として、行政の果たす役割、行政と自治会や地域の協力、自治会や地域ボランティアの取り組みへの行政の協力など、多様な活動がされているわけであります。市内で高齢化率が最も高い若葉区大宮台団地における自治会を中心とした安否確認などの事業は大変評価されているところであります。あわせて、行政が大宮台団地の高齢者が安全・安心に暮らせることを応援し的確な対策を行うことが市内全体の高齢者対策の基本となることを期待しているところであります。
そこで、過去に大学の協力で
アンケート調査をしておりますが、それを踏まえて、大宮台団地の高齢者対策をどう考え、どう実行していこうとしているのか、お答えをいただきたいと思います。
以上で第1回目の質問といたします。(拍手)
270 ◯議長(
茂手木直忠君) 答弁願います。都市局長。
271 ◯都市局長(藤平真一郎君) モノレール事業の現状と今後についてお答えいたします。
エレベーターに要した全費用とエレベーター設置による乗客の増加と運賃収入増についてですが、モノレールのエレベーターは、駅舎の建設時に設置したものやモノレール供用後に千葉県で整備したものなどがあるため、全18駅の事業費は算出できませんが、平成18年度からの5カ年計画で実施しました12駅のエレベーター39基の建設費は約14億5,000万円となっております。また、エレベーター設置による今後の乗客と運賃収入の増加見込みですが、エレベーターを設置した駅での乗客数は、ふえているところもありますし減っているところもあり、その相関関係は見い出せない状況にありますが、エレベーターの設置はモノレールのバリアフリー化に基づいており、高齢者や障害者などの利便性の向上に役立っているものと考えております。
以上でございます。
272 ◯議長(
茂手木直忠君) 経済農政局長。
273 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 年末年始の千葉市中心部についてお答えします。
イルミネーションが消えたことに対する市民からの苦情や復活の声はどのくらいあり、どんな内容かについてでございますが、昨年11月上旬から本年1月上旬までの間に、観光推進室には約50件の問い合わせがあり、内容は不景気だからこそ明るいほうがいい、来年は復活してほしい、実施しないのは残念であるなど、ほとんどが復活の要望でした。
以上でございます。
274 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
275 ◯教育次長(武田 昇君) 学校適正配置における大規模校桜木小学校の対策についてお答えします。
教職員の配置についてですが、県の定数配置基準による増置教員や養護教諭の複数配置を行うとともに、市費による少人数学習指導教員の配置をしております。また、これまで、校舎の老朽化対策として、一つに、内部及び外部の大規模改修工事を、二つに、耐震性確保のため耐震補強工事を、三つに、校庭排水機能改善のため校庭整備などを実施し、教育環境の整備に努めてまいりました。
以上でございます。
276 ◯議長(
茂手木直忠君) 水道局長。
277 ◯水道局長(篠原政廣君) 水道の未給水地域への拡張についてお答えいたします。
泉地区の給水人口や給水量についてですが、平成21年度決算では、泉地区の普及率は29.6%、給水人口は3,665人、給水量は1日平均1,013立方メートルで、計画に対する割合は給水人口が26.9%、給水量が15.3%です。また、未給水地域は野呂町、中野町など15町で、平成21年度末の現在人口は8,699人、給水予定水量は1日平均5,587立方メートルで、合計水量に対する割合は84.7%です。
以上です。
278 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局長。
279 ◯保健福祉局長(中西一成君) 高齢者の住みやすいまちづくりについてお答えいたします。
アンケート調査を踏まえた大宮台団地の高齢者対策についてですが、平成19年度に行われました
アンケート調査からは、ひとり暮らしの不安解消、買い物の日常生活の支援、移動手段の確保など、さまざまな支援を必要としていることが明らかになっております。大宮台団地においては、自治会みずからが行う見守り活動のほか、団地内を配達、訪問する事業者との協定による見守り活動などが実施されておりますが、このような活動が継続的に発展することが望ましいと考えておりまして、市としてどのような協力が可能か、地元自治会や庁内関係部局と協議いたしてまいります。
以上でございます。
280 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
281 ◯54番(野本信正君) モノレールの問題でありますけれども、モノレールの新社長は20項目の提案を行い、意欲的に改革に取り組んでいる様子であり、利用者沿線住民へのサービスが向上することが望まれています。モノレールが健全に発展していくための最大のネックは、JRや京成線などに比べ運賃が高いことであります。この際、運賃の引き下げや定期券の割引を拡大し、お得、特典の拡大などによって、利用しやすくして乗客をふやすことが求められていると思います。
そこで、JRや京成などに比べ運賃が高い、1回乗りの場合は、千城台駅・都賀駅間4.3キロメートル270円に対し、JR及び京成の運賃は幾らで、モノレールは幾ら高いのか。また、みつわ台駅・千葉みなと駅7.7キロメートル370円に対して、類似距離のJR及び京成の運賃は幾らで、モノレールは幾ら高いのか。千城台駅・千葉みなと駅13.5キロメートル490円に対して、JR及び京成線の運賃は幾らで、モノレールが幾ら高いのか、お尋ねします。
282 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
283 ◯都市局長(藤平真一郎君) JRと京成電鉄の4.3キロメートルの運賃は両者とも150円であり、モノレールのほうが120円高くなっております。7.7キロメートルでは、JRが190円、京成電鉄は180円で、それぞれ180円、190円高くなっております。13.5キロメートルでは、JRが230円、京成電鉄は250円で、それぞれ260円、240円高くなっております。
284 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
285 ◯54番(野本信正君) 次に、通勤定期6カ月の場合、千城台駅・都賀駅4.3キロメートル、5万5,840円に対して、JR及び京成の運賃は幾らで、モノレールは幾ら高いのか。また、千城台駅・千葉みなと駅、みつわ台駅・千葉みなと駅も同じ説明を願います。
286 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
287 ◯都市局長(藤平真一郎君) JR及び京成電鉄の4.3キロメートル区間の通勤定期は、JRが2万2,680円、京成電鉄が2万7,540円で、それぞれ3万3,160円、2万8,300円、モノレールのほうが高くなっております。みつわ台駅と千葉みなと駅間では、モノレールが7万7,280円で、同じ距離でJRが2万4,190円、京成電鉄が4万7,070円であり、それぞれ5万3,090円、3万6,510円高くなっております。千城台駅と千葉みなと駅間では、モノレールが10万3,040円で、同じ距離でJRは3万240円、京成電鉄が5万4,000円であり、それぞれ7万2,800円、4万9,040円高くなっております。
288 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
289 ◯54番(野本信正君) ただいま御答弁がありましたように、画面で明らかになっておりますが、モノレールで千城台駅・都賀駅間は定期が5万5,840円。同じ距離でJRは2万2,680円。モノレールのほうが3万3,160円高いわけであります。それから、みつわ台駅から千葉みなと駅間も7万7,280円に対して2万4,190円、5万3,090円モノレールのほうが高いわけであります。車両当たりの輸送量が全く違うモノレールとJRや京成線を同一に扱うことは無理のあることは承知しておりますけれども、それにしてもモノレール運賃は高過ぎると思います。全駅がバリアフリーになった今日、モノレールの今後の最重要課題として、高過ぎる運賃の引き下げにチャレンジすることが必要であると思いますが、いかがでしょうか。
290 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
291 ◯都市局長(藤平真一郎君) モノレールの運賃は、需要予測や収支予測など、国の審査を受け、将来の会社経営に影響がないことで認可されており、モノレールの経営と密接な関係がございます。現在、モノレール会社では、新社長のもと、新たな経営計画を検討しており、その中で、中長期的な需要予測などを踏まえ、値下げの可能性の判断がなされるものと考えております。なお、モノレール運賃が高いという声はいただいておりますが、モノレール会社には、市民の足として安全運行はもとより、会社経営の効率化、安定化を求めており、市としても新たな経営計画の内容を注視してまいります。
292 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
293 ◯54番(野本信正君) どうも答弁がすっきりしないんですけれども、画面にあるように、5万5,840円と2万2,680円。3万3,160円も違うんですよと。これほど違うことについて、高過ぎると、やっぱり何とかしなきゃいけないというふうには思わないんですか。
294 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
295 ◯都市局長(藤平真一郎君) JRや京成電鉄は都市間を結節する大量輸送機関であることに対し、モノレールは地域間を結節する中量輸送機関であり、建設費用、ランニングコストや運賃収入などに違いがあることから一概に比較できるものではございません。なお、市内一円で運行している路線バスの定期と比較しますと、同額程度となっております。
296 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
297 ◯54番(野本信正君) 次に、市の職員はモノレールの利用を奨励されておりますけれども、職員が千城台駅から市役所前駅まで12.8キロメートルの通勤定期は18万8,900円、市役所は通勤手当として全額支給していると思います。JRで同じ距離の定期代は6万480円ですから、3分の1の安さということになります。モノレールを利用する市職員全員に支払われる通勤手当は、年間1億3,000万円になると聞いておりますが、市が職員に支出している通勤の交通費にこんなに差があります。モノレールを引き下げれば職員の交通費の支給は節約できるのではないか、お尋ねします。
298 ◯議長(茂手木直忠君) 総務局長。
299 ◯総務局長(今井幸雄君) モノレールを利用して通勤する職員へは、6カ月定期券相当額を通勤手当として支給しております。モノレールの運賃が引き下げられれば、減額された額により支給することとなります。
以上です。
300 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
301 ◯54番(野本信正君) 次に、通学定期についてでありますが、JR線で鎌取駅から西千葉駅10.2キロメートルを利用して千葉東高に通学する高校生の定期は、6カ月で2万6,480円。画面にあります。モノレールでは、千城台駅から10.2キロメートルを利用して東高に通学する高校生の定期代は、作草部駅までですけれども、6カ月で6万6,050円。これだけ、3万9,570円モノレールを利用する人のほうが高いわけであります。これを3年間通学しますから、これで見ますと、JRは15万8,880円、モノレールは39万6,300円の差があります。23万7,420円モノレールの高校生のほうが3年間で通学費がかかるわけでありますが、子育てをする親の気持ちになって改善が必要と思いませんか。お答えください。
302 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
303 ◯都市局長(藤平真一郎君) 通学定期の値下げは減収につながることから、現在検討している新たな経営計画の中で、その可能性について判断されるものと考えております。
304 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
305 ◯54番(野本信正君) JR線の場合は、通学定期を3段階に分けてサービスしております。画面にありますように、通学定期6カ月の場合、モノレール千城台駅・都賀駅間4.3キロメートルが4万2,930円に対して、JRの場合は西千葉駅から新検見川駅で同じ4.6キロメートルで、大学生が1万5,200円、高校生が1万3,680円、中学生が1万640円になっていて、学費と交通費を支出する学生の親にとって随分助かっているわけであります。モノレールも通学定期を3段階に分けてサービスすることを提案するが、お答えください。
306 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
307 ◯都市局長(藤平真一郎君) 実施につきましては、将来の通学利用者の需要を的確に予測した経営判断が必要となりますので、御提案をモノレール会社に伝えてまいります。
308 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
309 ◯54番(野本信正君) 見てわかるように、これだけやっぱり、学生に対してサービスしている。モノレールに乗ると中学生も大学生も変わりなく取られるわけ、取られるというか、払うわけですよね。それで、こういうサービスの改善というのはね、やっぱり市民の足としてどうしても必要なことだと思うんですよ。そこを市の側がどうやってとらえてモノレール会社と協議していくのか。モノレール会社に伝えますだけじゃわかんないでしょう。ちゃんと答えていただきたい。
310 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
311 ◯都市局長(藤平真一郎君) 割引率の拡大は減収につながることから、モノレール会社で現在検討しております新たな経営計画の中で可能性が判断されるものと考えております。
312 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
313 ◯54番(野本信正君) 駅の階段が上れず利用できなかった住民も、バリアフリーにより利用できるようになり、喜ばれ、その効果による乗客の増加も期待されています。買い物やレジャー、所用、通院など、不定期に利用する乗客のサービス向上も大切な課題でありますが、ホリデー切符など3種類のお得、特典は利用者に喜ばれていますけれども、提案いたしますが、ホリデーフリー切符を平日も利用可能にする。お出かけ切符をフルタイムで利用できるなどの改善を求めますが、お答えください。
314 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
315 ◯都市局長(藤平真一郎君) お示しの2種類の企画乗車切符は、利用者の少ない時間帯や休日の利用促進策として導入しており、モノレール会社では、収支や会社経営に影響を与えない範囲で各種サービスの向上を図っており、さらなる拡大は難しいと聞いております。
316 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
317 ◯54番(野本信正君) 次に、高齢者の皆さんから、敬老の日に合わせて割り引き、ときめきフリー切符300円がありますが、これを通年にしてほしいという提案がありますが、いかがでしょうか。
318 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
319 ◯都市局長(藤平真一郎君) この件につきましては、これまでもモノレール会社に要請しておりますが、通年販売は経営に大きな負担となることから、さらなる拡大は難しいと聞いております。
320 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
321 ◯54番(野本信正君) このことこそ、市がもっとかまなきゃいけないと思うんですよ。これは保健福祉局になりますけれどもね。保健福祉局長、手を挙げなくていいですよ。あのね、敬老乗車券というのがあったときはね、それを使ってお医者さんに行ったり、いろいろ出かけられたんですね。その敬老乗車券がなくなっちゃったわけですから、モノレールのこの敬老の日に合わせたこの300円のサービス、こういうものをモノレールのほうできちっと取り上げてやってもらうということを市が全体的に、保健福祉局も含めて考えて提案していけば、なくなった敬老乗車券の復活とまではいかなくとも、その対案としては非常にいいんだと思うんですね。そういうことをぜひ考えていただきたい。市長もそう考えていただきたいと思います。
それから、次に移りますが、モノレール事業は、平成17年度まで単年度赤字が続き、累積296億円の赤字でありました。そのために、やっぱり高い運賃がしようがないと思われていたと思うんですよね。だけれども、これは千葉市が莫大な資金を投入して、さらにモノレール会社の資産を市が譲渡を受けて、現在も維持する費用がかかっているわけであります。現在の黒字は見せかけの黒字とも言えるわけですが、多額の市税を注ぎ込んだのだから、乗客を大幅にふやし健全な経営にしていく責任が市にあるんじゃないかと思うんですよ。このときの政策都市銀行への63億6,000万円を払ったり、あるいは資本金を99億円、借入金を県と市が204億円、合わせて451億円も注ぎ込んでいるんですよ。こういうことを考えたらば、やっぱりサービス向上のために運賃を値下げして、一時的なマイナスがあったとしても、中期、長期を見れば、乗客が増加と健全な運営が進むはずであると思いますが、そう思わないか、お伺いします。
322 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
323 ◯都市局長(藤平真一郎君) 運賃は、需要予測や収支予測などについて国の審査を受け、将来の会社経営に影響がないことで認可されております。現在、モノレール会社では、新たな経営計画を検討しておりますので、その中で値下げの可能性について判断されるものと考えております。なお、新社長のもと、モノレールが一層市民に愛される公共交通機関になるよう、新たな取り組みに期待し、可能な限り市も協力してまいりたいと考えております。
324 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
325 ◯54番(野本信正君) 新社長のもと、モノレール会社の判断、可能な限り協力と言っていますけれども、まるで人ごとじゃないですか。ねえ、熊谷市長の肝いりで民間の社長が入られましたけれども、新しく入った社長がそんな重荷を背負わされて何ができるんですか。やっぱりね、91.4%の資本金を持っている大株主の千葉市が判断しチャレンジしなければ前進しないと思うんです。会社と新しい社長に責任を押しつけないで値下げを求めますが、お答えいただきたい。
326 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
327 ◯都市局長(藤平真一郎君) 一般的には、株主の立場としては、会社経営の安定や収益増を求めるものと考えますが、一方、公共交通機関としての役割を担っているモノレールを多くの市民に利用していただくことも重要であることから、値下げについてはモノレール会社が策定する新たな経営計画における今後の需要予測や会社の収支の内容などを踏まえ、可能性について判断してまいりたいと考えます。
328 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
329 ◯54番(野本信正君) ただいまの答弁の中で、2回ほど、運賃は国の審査を受けて認可されているという答弁がありましたけれども、私も昭和63年の運輸大臣の認可証をここに持っております。この認可証によれば、乗車人員は平成22年の予測で11万8,000人となっております。ところが現状は4万5,570人ですから、差し引き7万2,000人何がしが少ないわけですよ。ですから、国の認可を強調するならば、もっと乗客をふやすのが、これが当然ですよね。11万人本当は乗っていなきゃいけなかったんですから。また、認可証の運賃は、最初は2キロメートル150円だったですね。それから、3キロ超えるごとに180円ということで、千葉市も最初は150円でスタートしたんですよ。それが今は190円になっちゃっている。結局、認可当時から見れば割高になっているんですよ。だから、やはり、この引き下げなきゃいけない理由があるんだと思うんですけれども、なぜ、こんなに高くなったんですか。
330 ◯議長(茂手木直忠君) 都市局長。
331 ◯都市局長(藤平真一郎君) 現在、利用客数は横ばい状態にあるため、経営の安定を目指す上でも、今後予測される人口減少社会における利用水準を維持、向上させる方策は必要不可欠であると考えます。このため、利用客へのサービスと利用者増につなげる各種イベントの開催及び企画乗車券の販売などに加え、利用客の圏域拡大など、新社長の新たな施策に期待するとともに、市としても協力してまいります。
次に、認可運賃と現行運賃についてですが、昭和63年3月の第1期開業時は2キロメートルまでの初乗り運賃を150円としておりましたが、平成3年6月の仮千葉駅の開業時に合わせて変更認可を受け改定を行い170円にしまして、さらに、平成7年8月の千葉みなと駅の開業時に現行の190円に改定したものでございます。
332 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
333 ◯54番(野本信正君) 2回の変更認可で150円を190円にしたということですけれども、変更認可を受ければ下げられるわけですから、もともと150円でスタートしたモノレールがこういう高い料金をとっていることは、やはり全体、定期代もみんな高いわけですからね、それを引き下げていく、そして乗客をふやしていくという、そのモノレールの発展の立場で取り組んでいただきたいことを申し上げて、次へ移ります。
質問の順番を変えまして、学校適正配置についてお伺いいたします。
登下校は、国道51号やほおじろ道路もあり、桜木小学校の場合、セーフティーウオッチャーが安全を見守ってくれているわけでありますけれども心配もあります。養護教諭は2人配置されていますが、人数が多いのでけがも多く、保健室はベッドが満杯になると長いすで対応しているようであります。これらに対する教育委員会の対応について伺います。
334 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
335 ◯教育次長(武田 昇君) 学校ではけがや体調不良の児童に対し、医療機関または保護者に引き渡すまでの間、一時的にベッドを利用しております。なお、多数の児童が在籍する学校では、けがや病気などの症状に応じ長いす等で対応することもありますが、必要に応じて配当予算により、保健室の整備に努めているところでございます。
以上でございます。
336 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
337 ◯54番(野本信正君) 教職員は担任、そして増置、養護、事務、給食など、合計58人になるそうです。職員室は一人机が入れられないため、長テーブルを使用している。58人全員の打ち合わせのときは満杯の職員室で行っているそうです。生徒指導は多数の教師が連携し共通理解することを心がけていて、教師間のコミュニケーションを大事にしているそうです。教師の学習については、学年主任や教務主任が相談に乗っているなど、大規模校の特徴と苦労も多いようでありますけど、これらに対する教育委員会の対応はどうなっておりますか。
338 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
339 ◯教育次長(武田 昇君) 大規模校においては教職員数の増加により職員室が手狭となっていることは認識しております。このため第2職員室を設置し、対応している学校もありますが、桜木小学校につきましては、児童数増加のため余裕教室は既に普通教室へ転用しており、職員室の拡充工事は困難な状況にあります。
以上でございます。
340 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
341 ◯54番(野本信正君) 職員室をふやすことも困難な状況というような問題も含めて勘案すれば、学校の分離が検討されるべきではないかと思います。しかし、教育委員会は平成26年度には児童数が797人、学級数は24学級で適正規模になるという試算を示しています。すなわち、現状のまま我慢することを求めているのでしょうか、お答えください。
342 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
343 ◯教育次長(武田 昇君) 児童数につきましては平成6年度より減少傾向にあり、将来推計におきましても減少が見込まれることから、徐々に大規模校の課題は解消されるものと考えております。
以上でございます。
344 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
345 ◯54番(野本信正君) しかし、教育委員会ですね、文科省が35人、30人学級と進み始めているわけですが、桜木小学校の平成26年度の数値を全学級30人学級で試算すると、児童、学級、教員など、どういう数値になるか、示していただきたい。
346 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
347 ◯教育次長(武田 昇君) 平成22年5月1日現在の児童生徒数の推計で、仮に全学年30人学級を実施した場合は、児童数797人、学級数は31学級、教員数は36人となります。
以上でございます。
348 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
349 ◯54番(野本信正君) 30人学級で試算すると、学級数が31学級とか教員が36人とか、こういうことで適正規模じゃなくなるわけですね。32の普通教室は余裕がなくなり、特別教室は今よりも使用時間が減るし、グラウンドは27コマに対して31クラスとますます手狭になっちゃう。この数値を見越して対策を立てるべきではないですか。
350 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
351 ◯教育次長(武田 昇君) 現在、国におきましては、平成23年度から小学校1年生の学級編制の標準を40人から35人に引き下げるなどの公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案が審議されておりますので、その動向を注視し、状況に応じて柔軟に対応してまいります。
以上でございます。
352 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
353 ◯54番(野本信正君) 桜木小学校区内の宅地開発の見通しで生徒数の推移を試算しているようですが、宅地課と協議している以外にも開発される可能性のある空き地がかなりあると思われますが、正確に把握すべきではないですか。
354 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
355 ◯教育次長(武田 昇君) 今後も宅地開発に関する情報収集に努めまして、より精度の高い児童生徒数の将来推計を行ってまいります。
以上でございます。
356 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
357 ◯54番(野本信正君) 30人学級で試算し、大規模でなく、12学級以上の中規模な学校にして、行き届いた教育をしていくということが大事じゃないかと思いますけど、いかがでしょうか。
358 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
359 ◯教育次長(武田 昇君) 千葉市学校適正配置実施方針では、児童生徒にとって適切な教育環境である基準といたしまして、小中学校の1学級当たりの児童生徒数ではなく、学級数を定めており、その適正規模は12学級以上24学級以下となっております。今後、学級編制の標準等が改正され、学級数が増加する場合には状況に応じて適切に対応してまいります。
以上でございます。
360 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
361 ◯54番(野本信正君) やはり学校を分離して新設校をふやしていくことが大事だと思いますが、その展望についてお伺いします。
362 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
363 ◯教育次長(武田 昇君) 新設校の設置につきましては、平成19年3月の第2次千葉市学校適正配置検討委員会の答申に基づき、31学級以上の過大規模校化が長期にわたると予想され、かつ学校用地が確保されている場合は検討を行うこととしております。このため現時点では新設校をふやしていくことは考えておりません。
以上でございます。
364 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
365 ◯54番(野本信正君) 教育委員会は頭が固いな。ひとり言。当面の対策について校庭を広げるため、正門からの坂道を改善したり、外壁を直壁にするなどして有効利用できる面積をふやすことはできないでしょうか。また、高学年の場合、体育の時間にすぐ近くにある加曽利貝塚公園の広場を利用して、伸び伸びと授業をする時間があってもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
366 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
367 ◯教育次長(武田 昇君) 学校の正門からの坂道の改善や校庭と道路の間の擁壁を直壁にすることにより校庭面積は約650平方メートル増加しますが、このための工事費用は概算で9,000万円以上必要となります。また、加曽利貝塚公園につきましては、現在、生活科や総合的な学習の時間、全校遠足で活用しております。今後、体育などでの活用についても必要に応じ、関係各課で連携を図り、学校への支援に努めてまいります。
以上でございます。
368 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
369 ◯54番(野本信正君) 先日訪問した際に見てきましたが、耐震工事の終了した教室はきれいで、トイレもドライで利用しやすくなっていましたが、耐震工事が必要のない教室のトイレは昔のままで、ドアのベニヤがささくれ、外に独特の臭気がただよっておりました。同じ学校でこんな差別があることは問題であり、トイレの改修を速やかに行うべきではないか、お答えいただきたい。
370 ◯議長(茂手木直忠君) 教育次長。
371 ◯教育次長(武田 昇君) 大規模改修を実施していない校舎棟において、内部、外部に老朽化が進んでいることは認識しております。桜木小学校のトイレの老朽化によるふぐあいにつきましては、現状を確認するとともに学校と協議し対応してまいります。
以上でございます。
372 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
373 ◯54番(野本信正君) 手狭な学校で詰め込んでの教育よりも、余裕のある学校で伸び伸びと過ごせるようにするほうが児童にも教職員にもよいのではないですか。教育委員会もそういうふうに望んでいるのではないですか。だとするならば、そこに向かって、やっぱりもっと進むべきですよ。教育は国家百年の計と言われるように、中期、長期の展望を持って、学校の分離も視野に入れた検討を求めておきたいと思います。
次へ進みます。次は、水道未給水地域への拡張についてであります。
泉地区へ供給する源水確保の現状について、水量、取得額と施設整備の合計額についてお尋ねします。
374 ◯議長(茂手木直忠君) 水道局長。
375 ◯水道局長(篠原政廣君) 泉地区に供給するための水源確保水量は1日平均6,600立方メートルで、水源取得額と施設整備の予定合計額は93億5,800万円です。
以上でございます。
376 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
377 ◯54番(野本信正君) 画面にありますように、千葉市のこの泉地区の水道、これは第2次拡張工事ですか、1万3,600人分を予定しているけれども、現在は3,665人、26.9%しか入ってないわけですね。それで給水量も15%しか使われていない。投入する費用は177億円のうち94億円がもう既に使われているということであります。これはまさに費用対効果が悪いわけでありますけれども、その原因は何か、お尋ねします。
378 ◯議長(茂手木直忠君) 水道局長。
379 ◯水道局長(篠原政廣君) 泉地区を給水区域にするため水源を確保し、浄水場等の基幹施設を整備しなければならないことや家屋の点在する地域への配水管布設であることが主な原因と考えております。
以上でございます。
380 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
381 ◯54番(野本信正君) 未給水の地域は15の町があり、この井戸水が硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素で汚染されている。そのうち汚染濃度が高くて水道普及の助成金が支給され、汚染指定地域は大広町、御殿町、小間子町の3町と聞いております。指定されるとどんな補助金が出て工事がしやすくなるのか、お伺いします。
382 ◯議長(茂手木直忠君) 水道局長。
383 ◯水道局長(篠原政廣君) 汚染地区に指定された場合、配水管布設費の一部を水道局と地元住民で折半いたしますが、この地元負担分を環境局が所管します地下水汚染に係る上水道配水管布設事業補助金交付要綱に基づき補助されることとなります。このため配水管の布設に対する住民の負担が少なくなり、要望者の増加が期待されます。
以上でございます。
384 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
385 ◯54番(野本信正君) 補助金が支出される大広町は新年度予算で工事が始まるようでありますけれども、御殿町は平成25年度実施設計の予定で書かれておりました。せっかく地元からの要望が出たのだから、もっと早めて新年度から実施すべきではありませんか。
386 ◯議長(茂手木直忠君) 水道局長。
387 ◯水道局長(篠原政廣君) 安定給水を確保するための更新時期を迎える平川浄水場などの電気、機械設備を改修する必要があることから、現在の財政状況では2地区を同時に進めることは困難であります。
以上でございます。
388 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
389 ◯54番(野本信正君) 残りの町内は現時点では給水の要望もないようですが、給水を促進するため改めて提案しますけど、井戸水が指定されている指定基準を緩和し、泉地区全地域を指定地域にして、水道普及の補助金が支給できるようにすべきではないか、お尋ねします。
390 ◯議長(茂手木直忠君) 環境局長。
391 ◯環境局長(大野義規君) 地下水汚染対策において上水道配水管布設事業補助には相当の費用と期間を要することから一定の基準は必要であり、区域指定基準を緩和することは考えておりません。これまでも上水道配水管の布設されていない地域においては、地下水汚染対策として浄水器の設置補助を行っていることから、泉地区においても地下水汚染が確認された場合は、地下水汚染に係る浄水器設置費補助金交付要綱に基づき浄水器の設置補助で対応してまいります。
以上でございます。
392 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
393 ◯54番(野本信正君) 浄水器で対応しても水道が入らないんですよ。浄水器も10年たつと使えなくなるんです。局長もこの表を見てくださいよね。これだけ、94億円もかけて、将来177億円もかけて源水を確保しているのに、わずか15.3%ですか、こんな程度しか使われていない。こういうような状況の中でやっぱり基準超過率が5%、10%満たないとしてもですね、人道的にやはり汚れた水を飲んじゃいけないんだから、健康を守るという点で水道を引くべきなんじゃないですか。その補助金をちゃんと出せるようにすべきだと思いますが、いかがでしょうか。人道的な立場はないんですか。
394 ◯議長(茂手木直忠君) 環境局長。
395 ◯環境局長(大野義規君) 本市では、地下水汚染対策として上水道配水管布設事業補助及び浄水器設置補助を行い、住民への安全な飲料水の確保を図っており、泉地区の全地域を指定地域にすることは考えておりません。
以上でございます。
396 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
397 ◯54番(野本信正君) 今のペースで進めますと、泉地区全体の普及は何年かかるのか。水道局が多額の投資をしてたくさんの源水を確保しているのに、普及が進まず、金と水を捨てているようなことになる。こんなことを続けてはならないと思うんです。もっと真剣に普及を図るべきだと思いますが、お答えいただきたい。
398 ◯議長(茂手木直忠君) 水道局長。
399 ◯水道局長(篠原政廣君) 具体的には何年かかるか今お答えすることはできませんが、土気地区を例に申し上げますと、旧土気町での昭和37年に給水を開始して以来、平成21年度末の普及率が94.9%で、いまだ100%には達しておりません。泉地区は土気地区に比較し、面積が約1.5倍であることや人口集積度が低いことのほか、現在の財政状況から泉地区の配水管布設が完了するまでには土気地区を上回る期間が必要と考えております。また、水道局は配水管の布設に当たって地元説明会等を開催し、市民局や環境局の補助制度の説明に努めるとともに、住民要望や財政状況を勘案して今後実施してまいります。
以上でございます。
400 ◯議長(茂手木直忠君) 野本信正議員。
401 ◯54番(野本信正君) 市民局長にお伺いしますけども、水道布設に対する市民局の補助制度があります。補助額の引き上げなど利用しやすく改善を図り、これを活用して泉地区の普及を図るべきだと思いますけど、いかがですか。
402 ◯議長(茂手木直忠君) 市民局長。
403 ◯市民局長(鈴木英一君) 県及び市水道局で行う配水管布設工事につきましては、環境局の汚染地区指定以外を対象として、既設の水道本管から1戸当たり20メートルまでは全額水道局が負担をしています。また、1戸当たりの布設延長が20メートルを超える場合は、その費用の2分の1を市民が負担することとなっています。市民局の上水道配水管布設事業補助金は、この市民負担を軽減するため、工事に係る費用の3分の1または20万円のいずれか低い金額を補助しています。未給水地域の上水配水管布設の普及を図るため引き続き事業を継続してまいりますが、現在の財政状況から補助額の引き上げは難しいものと考えております。
以上でございます。
404 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
405 ◯54番(野本信正君) まあ市長に伺わなきゃいけないですね。水道局長に聞いても、環境局長に聞いても、市民局長に聞いても、お先真っ暗。一体どうするんですか。同じ千葉市民でありながら水道がない。汚染した井戸水を飲んでいる泉地区に水道普及を促進するため、汚染指定の基準緩和、市民局の要綱も活用して応援する。また、多額の投資をして確保される大量の源水を有効に活用すべきではないでしょうか。水道局、環境局、市民局が一体となって事業を促進するよう市長が3局に対して指示し、もっと進めるべきだと思いますが、お答えいただきたい。
406 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
407 ◯市長(熊谷俊人君) 市民の皆さんに安全・安心な水を提供するというのは我々行政の努めだというふうに思っておりまして、泉地区の市民に関しましては、水道局、市民局、環境局それぞれが持っておりますその補助であったり要綱を有機的に活用し水道の普及に努めておりますが、家屋が点在し、効率が悪いために、配水管の布設には多くの費用と長い期間を必要といたします。厳しい財政状況の中でも、23年度の予算案におきましては大広町に給水をするための整備費を計上したところでありますけれども、積極的な配水管の布設はさまざまな状況を考えますと困難な状況と考えております。
以上でございます。
408 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
409 ◯54番(野本信正君) 非常に消極的な答弁でがっかりしておりますけれども、水道局の新基本計画によれば、10年間で100戸の家に給水する。すなわち1年間で10戸しか給水できないということなんですね。水道の入ってない戸数が3,392戸だから、このペースで行くと全世帯に給水するまでには339年かかるんですよ。水源確保は177億円、既に94億円使い、1万3,600人分の水を用意する計画が着々と進んでいるけども、年間10戸しか普及できない。費用対効果は最悪で、大変な無駄遣いになってしまうじゃありませんか。促進させるキーワードは、泉地区全体に本管整備の補助金が支給されることであります。汚染地域の指定緩和をして、補助金が全世帯に早く普及できるように求めておきたいと思います。
次に、高齢者の住みよいまちづくりについてお伺いします。
私は、この大宮台の現地でいろいろと要望を聞いておりますけれども、交通、通院、買い物など深刻な問題があります。大宮団地内の医療機関は内科、小児科、循環器科などの医院と小児科の2医院が地域の医療を守っています。しかし、総合病院などに通院する人は多くて、若葉区の病院から1日1回の送迎車が来て利用者は助かっていると言っておりました。私は、かねてより大宮団地から青葉病院を経由するバス路線の増設を求めてきましたが、どんな進捗か、お答えいただきたい。
410 ◯議長(
茂手木直忠君) 都市局長。
411 ◯都市局長(藤平真一郎君) 関係するバス事業者に対して運行を要請しておりますが、検討している運行ルートでは、道路の走行環境や折り返し場所の課題があり、これらの調整に時間を要しております。運行ルートの変更も含め、引き続きバス事業者に要請してまいります。
以上でございます。
412 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
413 ◯54番(野本信正君) 私が何年も前から質問していると全く答弁が変わっていないのは、真剣に取り組んでいるかどうか本当に疑問を持ちます。その間にどんどん年をとっていくんですよ、地域の皆さんは。
そこで、今回は青葉病院へ直接アクセスする新しいルートを提案したいと思います。千葉駅から青葉病院を経由して川戸町の川戸都苑まで運行しているバスを大宮台まで延ばすルート案であります。このバスは1日34便も運行していて、現在、終点の川戸都苑から坊谷津の坂を上り、そして磯辺茂呂町線に出て、大宮市民の森の交差点と大宮台2丁目の交差点を使ってUターンし、再度、坊谷津の方向へ戻るルートであります。ただいま地図に書いてありますように、上のところの道路を通って磯辺茂呂町線のほうにぶつかって、そして三角に行ってまた帰ってくる。このルートであります。これならば折り返し場所がなくとも運行することは可能であり、利用者は大宮団地入り口までは歩くことになりますが、青葉病院へ通院したい住民にとって大変便利になると思いますけども、いかがでしょうか。
414 ◯議長(
茂手木直忠君) 都市局長。
415 ◯都市局長(藤平真一郎君) 御提案のバスルートにつきましては、これまで検討したルートなども含めまして、関係するバス事業者に要請してまいります。
以上でございます。
416 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
417 ◯54番(野本信正君) 都市局長、もっと元気を出して答弁してくださいよ。ね、私もね、一生懸命提案しているんだから、もっと受けとめてほしい。
次に行政サービスですけど、大宮台連絡所での取り次ぎ事務はできないのかということであります。若葉区役所まで出向くのが困難になっている地域なので、連絡所で実施している事務はそこでできますが、実施していない事務を依頼された場合、職員が区役所に連絡して、後日に連絡所に届くようにして、電話をして取りにきてもらう取り次ぎサービスを提案しますが、お答えください。
418 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
419 ◯市民局長(鈴木英一君) 大宮台連絡所の取り次ぎ事務につきましては、現在、区役所市民課及び市民センターで取り扱っている事務のうち、取り次ぎ可能な事務を検証するとともに、人員体制等の検討も行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
420 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
421 ◯54番(野本信正君) 買い物に歩いていくことしかできない住民がふえているもとで、買い物支援について新年度にどんな事業が予定され、大宮団地に適用されるのか、お尋ねします。
422 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局長。
423 ◯保健福祉局長(中西一成君) 新年度予算で予定しております地域見守り活動支援事業は、ひとり暮らし高齢者の見守りや買い物支援、高齢者が気軽に立ち寄れるサロンの設置などの活動を行う団体に対し、その活動拠点の初度設備費用を助成するものですが、大宮団地において、この事業に適合する内容を新たに行おうとする団体から申請があれば補助対象となるものと考えます。
以上でございます。
424 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
425 ◯54番(野本信正君) 大宮団地ができてから、買い物の中心は団地の真ん中のネーブルストアで、その周りに商店街が構成され住民は便利に買い物ができました。今は衰退して、生鮮食料品は団地外れの7丁目のスーパーまで行かないとそろわないため、多くの住民は困っています。そこで提案ですが、団地の真ん中のネーブルストアの跡地施設で営業しているスーパーが生鮮食料品を扱ってもらって、近くの高齢者が歩いて買い物ができるように市が働きかける、商店街にも働きかけることを提案しますが、いかがでしょうか。
426 ◯議長(
茂手木直忠君) 経済農政局長。
427 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 生鮮食料品の取り扱いにつきましては、地元商店会並びに御指摘のありました店舗と意見交換してまいります。なお、商店街を実施主体とした買い物支援サービスや空き店舗を活用した商店街共同店舗等の運営に係る取り組みに対しましては、既存の商店街に対する市の支援策等の活用が可能であることから、そうした取り組みを積極的に支援してまいります。
以上でございます。
428 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
429 ◯54番(野本信正君) 次に、道路の安全、押しボタン信号機の設置であります。
大宮台2丁目と3丁目を行き来するとき中央の道路を横断します。信号機と信号機の間が100メートル、この間に横断歩道が幾つかありますが、渡るのが大変高齢者には危険です。押しボタン信号機の設置が望まれていますが、県の公安委員会に市から要望し、必要性の高いところから設置して高齢者の安全を守ってほしいと思いますが、いかがでしょうか。
430 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
431 ◯市民局長(鈴木英一君) 押しボタン式信号機の設置につきましては、歩行者の安全確保と交通事故の未然防止のため、千葉県公安委員会に要望してまいります。
以上でございます。
432 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
433 ◯54番(野本信正君) 最後に、年末年始の中心部についてお伺いします。
20年間にわたってイルミネーション事業が夜空を明るくして、市民に希望を与えておりました。商店街の活性化も応援したのが松井・鶴岡市長の時代でした。きれいですね。画面を見てください。ところが、真っ暗で集まる人もなく、市民の夢と希望を奪い、お客も集まらない年末年始にしたのが熊谷市長だと思います。これがそうですが、市長の感想をお伺いします。
434 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
435 ◯市長(熊谷俊人君) イルミネーションがなければですね、年末年始に集まらないというのもちょっとどうかと思いますけれども、今年度のイルミネーションは残念ながら休止としたわけでありますが、休止となりまして、地元商店街や経済団体も含めて、イルミネーションの意義、費用対効果、事業費負担のあり方などについて再度考えるきっかけになったのではないかと考えております。
436 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
437 ◯54番(野本信正君) 昨年、市長は予算カットしましたが、どんな理由でイルミネーションの点灯事業を廃止したのかということでありますけども、やっぱり私は単純に財政危機を理由にカットしたのじゃないのかな。イルミネーションの果たしている役割はさほど大きくないと思ってカットしたんじゃないですか。
438 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
439 ◯市長(熊谷俊人君) イルミネーション事業につきましては、御指摘のとおりですね、確かに財政難というものもございました。本年度の予算案につきましてはですね、大幅な収支不足のために、さまざまな市民の福祉サービスもやむを得ず切り詰めざるを得なかった。そういう状況の中で、1,000万円以上の支出を伴うイルミネーションについて断腸の思いで休止としたわけであります。しかし、このイルミネーション事業についてはですね、市主体の事業となってしまっているなどですね、他都市の同様の事業と比べてですね、事業費の負担、それから事業の実施に当たっての市の関与のあり方、そういった運営について、もう一度検討も必要である、そういう考え方から休止といたしたものでございます。
440 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
441 ◯54番(野本信正君) 地元や市民から要望され、地元が主体となるなどの理由があれば、市長が22年度、23年度新たに削ろうとしている事業の復活はあるという前例として見ていいんですか。
442 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
443 ◯市長(熊谷俊人君) イベント事業は大幅な財源不足の中で、市が主体となる必要性や事業の持続可能性を勘案してやむを得ず休止したものでありますけれども……
444 ◯議長(
茂手木直忠君) 残り30秒です。
445 ◯市長(熊谷俊人君) (続)おっしゃるとおり、地元が主体となり応分の負担をするなど、積極的な取り組みを行う場合などには、市の支援もあり得るものと考えております。
446 ◯議長(
茂手木直忠君) 野本信正議員。
447 ◯54番(野本信正君) はい、お答えを聞きました。再度考えるきっかけになったとか、いろいろ市が頼まれて補助金をしたかのような答弁はちょっと納得できないですけども、やっぱり20年前から20年間続いてきたんですから、その間に市と協議してきた、こういうこともあるでしょうし、今、お答えになったように、いろんな理由で消したわけですが、じゃ、その消そうとしたときにちゃんと話し合いをしていれば、地元のほうが今のような受入体制があれば受け入れられたんじゃないですか。
448 ◯議長(
茂手木直忠君) 時間です。野本信正議員の一般質問を終わります。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
午後2時39分休憩
──────────────────────────
午後4時0分開議
449 ◯議長(
茂手木直忠君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。8番・小田求議員。
〔8番・小田 求君 登壇、拍手〕
450 ◯8番(小田 求君) 無所属、右派、左派どちらでもないリベラルの小田求でございます。それでは、通告に従い一般質問を行います。
1番、ごみ削減についてですが、平成19年から10万トン削減を目標にごみ削減を進めており、平成21年度までの3年間で約5万3,000トンを削減し、平成22年度は削減目標の1万トンに対し、1月末までに約8,300トンが削減されたところであります。このような中、昨年第3回定例会において、ごみの分別・排出ルール指導強化制度が創設され、本年4月からごみの分別・排出ルールを守らない者に対する勧告、命令、罰則の適用が始まるところであります。私は稲毛区内のいわゆるワーストステーションを早朝に幾つか回ったところ、ごみの排出日を守らないごみ、分別不徹底なごみなどが多く見られました。そこで、ごみの分別・排出ルール指導強化制度が広く市民等に理解されるとともに、ごみ削減に向けて効果的な運用がなされることが必要であるという認識から、2点お尋ねいたします。
1、4月の運用開始に向け、市民、事業者へのごみ分別・排出指導制度についての周知状況について伺います。
2、分別・排出ルール違反ごみの調査及び排出指導の方法について伺います。
2番、病院に入院している子供に対する教育とボランティアについてですが、日本では憲法第26条にすべて国民は法律の定めるところにより、その能力に応じて等しく教育を受ける権利を有すると定められています。しかし、病弱や慢性疾患、事故などにより、長期の入院を余儀なくされている子供もいます。そうした子供たちにとっては、学校の勉強ができないため学習に空白期間が生じ、不安感に襲われる子供も多いと聞いています。そんな不安を少しでも解消し、学力を補償することを目的として病院内に院内学級が設置されているとのことです。
そこで伺います。
本市の院内学級の現状について。また、院内学級が設置されていない病院では、長期に入院している児童に対してどのような教育的支援が行われているのか。
長期入院の子供たちは病気に対する不安感や病院以外の人間と触れることができないことにより、人との触れ合いを渇望しています。両親がつきっきりでいるという環境も共働きがふえている今、難しいのが現状です。病院の看護師さんたちは、もちろん個々に話し相手になってあげる余裕はありません。病院でそのようなスタッフを雇うのも難しいことは理解しています。
そこで、私はボランティアの方に協力していただいたらと考え、質問させていただきます。
既に、海浜病院では小児科の入院患者のためにボランティアの方に協力していただいたようですが、どのような活動をされているのか。また、お母さん方からどんな意見があったのか、お聞かせください。
3番、公共施設における市民の利用と予約についてですが、私は公共施設の予約に当たっては市民の利便性や個人のライフスタイルの視点等から、インターネット予約及び電話予約を積極的に活用すべきであると考えております。この点に関し、体育施設については平成15年からインターネット予約を導入し、大きな成果を挙げております。
そこで、今回は市民利用の多いコミュニティセンターと公民館について、インターネット予約を中心に、以下、質問いたします。
コミュニティセンターについては、4月からこれまで30年以上も無料だった集会室等が有料となります。受益者負担の観点からはやむを得ないことだと思いますが、市は単に有料化、値上げをするだけでなく、この機会により一層の利用者サービスの向上を図ることが必要です。また、2月からコミュニティセンターの予約方法が一部変更になったようです。
そこでお尋ねいたしますが、具体的な変更内容はどのようなものなのか、お聞かせください。また、現在わざわざ施設に出向かなくても、家にいながらインターネットや電話で簡単に予約ができるシステムが普及していますが、コミュニティセンターにおけるインターネット予約、電話予約の導入についてはどうお考えなのか、お答えください。
次に、公民館について伺います。
公民館は社会教育施設であり、これまで地域の方々の学びを支えるとともに、学びを通して地域づくりを進めてまいりました。私も、毎年秋に行われる文化祭を楽しみにしている一人でもあります。公民館の予約方法につきましては、クラブ、サークルの存在を尊重した上で、より利便性の高い仕組みづくりが必要だと思います。その方法として、インターネットや電話での予約が有効であると考えますが、見解をお聞かせください。
4番、ボランティア活動をしている文化団体、芸術家への支援についてですが、文化芸術は人々に感動を与え、豊かな情操を養い、心に芽生えたゆとりと安らぎが生きる喜びをもたらしてくれます。その感動を伝えるために日ごろから学校や病院、福祉施設等を訪れ、無償で文化芸術活動をしているボランティア団体や芸術家の方が数多くいらっしゃいます。学校においては、子供たちがすぐれた文化芸術に身近に触れることで感動と勇気、将来への夢をはぐくむ情操教育の一つとして、また、病院や福祉施設等においては、生きる喜びや心の支えになる大切なひとときを提供するため、さまざまな活動を続けられております。このように、訪問による活動を続けられる一方で、ホールなどの文化施設で日ごろの活動の成果を発表したいという希望を持っている団体もあると伺っております。現在、土日のホールの利用率は90%を超えており、ほとんど空きがない状況ですが、平日は施設にもよりますが、利用率が50%を下回る施設もあります。また平日の予約状況ですが、利用日の半年前までの申し込みが多く、利用日の30日前に申し込みが入っていない日は予約が入ることは余りない状況だと伺っております。
そこで、無償でボランティア活動をしている文化芸術団体や芸術家の皆さんへ支援策の一つとして、日ごろの活動の成果を発表する場として、市内の文化ホール等を利用日からさかのぼって30日以内に申し込みをした場合には、利用料金を割り引きする制度を設けることはできないでしょうか。この制度により、各団体、芸術家の方の活動の場が広がり、さらなるボランティア活動等への意欲が高まることが期待できるとともに、文化ホール等の平日の利用促進、有効活用にもつながるものだと考えますが、市の見解をお伺いいたします。
5番、サブカルチャーによる経済振興についてですが、本市のホームページでサブカルチャーを検索いたしましたら、「熊谷市長と未来のお話2009座談会」が出てきました。参加者の発言である「ゲームやサブカルチャー関連の活動が好きな中高生も多いので、サブカルチャーを支援すれば幕張メッセから日本、世界に発信できると思います」に対し、市長は、「これから出てくるサブカルチャーでビッグイベントになりそうなものを今からメッセで開催すれば、メッセが聖地になりますね」と答えていました。そのチャンスが今やってきています。まず、サブカルチャーの意味ですが、辞書にはいろいろな意味が載っていますが、この場合、漫画、アニメ、ゲーム等を指しています。埼玉県久喜市の鷲宮神社は、アニメらき☆すたの舞台の一つであると紹介されたことから、ファンが聖地巡礼と称して訪れるようになり、彼らが絵馬にらき☆すたの登場人物の絵をかき残す、記念撮影を行う、コスプレ等で参拝するなどの行動がマスメディアを通じて報じられ、初もうでの参拝客もアニメ放送前の2007年には9万人であったものが、放送後の2008年にはこの年の埼玉県内第3位となる約30万人、また2009年には同第2位となる約42万人に達し、2011年には約47万人が訪れ、関係者の驚きを呼んだところであります。こうした巡礼を受け、地元鷲宮商工会は独自のオリジナルグッズを制作、販売し、作者や出演声優の鷲宮神社への公式参拝イベントの開催やそのほか歳末セールでらき☆すたのキャラクターをあしらったスクラッチカードを用い、お客様を呼び込むなど、さまざまな地域振興策に取り組んでいるところであります。一言申し添えますが、この鷲宮神社は昨今できた新しい神社ではありません。一説には関東最古の大社とされ、お酉様の本社とされる由緒ある神社であります。
そこで、サブカルチャーを活用し、千葉の経済振興を図ったらどうかと考えますが、見解を伺います。また、どのように文化振興に取り組むかについて、あわせて伺います。
以上で、1回目を終わります。(拍手)
451 ◯議長(
茂手木直忠君) 答弁願います。環境局長。
452 ◯環境局長(大野義規君) ごみ分別・排出ルールの指導強化制度についてお答えします。
初めに、市民、事業者への周知についてですが、市政だより、市ホームページやごみ減量広報紙「ゴー!ゴー!へらそうくん」の特集号、事業所ごみ通信「リサイクリーンちば」等により、制度のPRを行ったところです。また、町内自治会を対象とした説明会を2月末までに84回開催したほか、分別・排出ルール違反の多いごみステーションにおいて監視、指導を行う際や事業所を訪問してごみ処理の調査、指導を行う際に、周知用のリーフレットを配布しております。今後も、町内自治会への説明会等を継続して実施するほか、3月にはごみステーション看板にPRステッカーを掲示するとともに、各戸で活用していただく平成23年度版家庭ごみと資源物の出し方一覧表にも制度の概要を掲載し配布するなど、周知に努めてまいります。
次に、ルール違反ごみの調査及び排出指導の方法についてですが、ごみステーションに排出されたルール違反ごみは、市がごみステーション付近または環境事業所において開封調査を行い、また、清掃工場に搬入された事業所ごみ及び持ち込みごみは、当該施設内で搬入物検査を行います。開封調査等においてごみとして排出された郵便物などから排出者が特定できた場合は、違反内容等を記録するとともに、排出者を個別訪問し、事実確認及び分別排出指導等を行うこととしております。また、家庭ごみの指導基準は可燃ごみに資源物が混入しているなど、分別が不徹底な場合、決められた日時以外に出された場合、指定袋等の排出容器以外で排出された場合であり、事業所ごみの指導基準は可燃ごみに資源物や産業廃棄物等が混入し、分別が不徹底な場合であります。本制度の運用に当たりましては適正かつ効率的な調査、指導を行い、分別・排出ルールの徹底を図ることにより、焼却ごみのさらなる削減を推進してまいりたいと考えております。
以上でございます。
453 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
454 ◯教育次長(武田 昇君) 初めに、病院に入院している子供に対する教育とボランティアについてのうち、所管についてお答えします。
まず、本市における院内学級の現状についてですが、本市では市立青葉病院内に情緒学級を、また市立海浜病院内と国立病院機構千葉医療センター内に病弱学級を設置し、近隣の小中学校から派遣された教員が児童生徒の指導に当たっております。本年2月1日現在、病弱学級に2人の児童が、情緒学級に22人の児童生徒が在籍しております。なお、市内にある千葉県こども病院と国立病院機構千葉東病院には県立特別支援学校の院内学級が設置されており、合わせて25人の児童生徒が在籍しております。
次に、院内学級が設置されていない病院での教育的支援についてですが、県立仁戸名特別支援学校には訪問教育担当の教員が配置されており、病院からの依頼を受けて入院中の児童生徒の指導に当たっております。本年2月1日現在、25人の児童生徒が訪問教育を受けております。
最後に、公民館へのインターネット予約、電話予約の導入についてですが、公民館は社会教育法の規定によって営利活動や政治活動を制限されており、新たに公民館を利用する団体については、活動目的や活動内容、団体の会則などを確認する必要があることなどから、現在は窓口での受け付けとしております。なお、インターネット予約等は、利用者の利便性の向上、施設の利用促進といった観点からは有効な手法でありますので、今後、導入の可能性について研究してまいります。
以上でございます。
455 ◯議長(
茂手木直忠君) 保健福祉局次長。
456 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 病院で入院している子供に対する教育とボランティアについてのうち、所管についてお答えします。
海浜病院における小児科でのボランティアの活動内容等についてですが、ボランティア団体おはなしの会の方々が25年ほど前から活動されており、小児科に入院している就学前の子供を対象に毎月2回童話などの読み聞かせを、また、12月にはクリスマス会として指人形劇などを行っていただいております。保護者の方からは、子供が楽しんで聞いていた、親も子も気分転換できたなど感謝の言葉をいただき、好評を得ております。
以上でございます。
457 ◯議長(
茂手木直忠君) 市民局長。
458 ◯市民局長(鈴木英一君) 初めに、コミュニティセンターの予約方法についてお答えします。
まず、コミュニティセンターの予約については、これまでは利用日の1カ月前から先着順に受け付けておりましたが、早朝からお並びいただくことがないように利用者の利便性と公平性を考慮し、2月1日より2カ月前からの受け付け及び抽せん制に改善いたしました。さらに、登録団体においては、抽せん日の午後からは電話やファクスによる仮予約を受け付けることとしました。今後も登録団体及び地域の代表の方により構成するコミュニティセンター運営懇談会や利用者の方々の御意見を参考としながら、より利便性の高い施設となるよう努めてまいります。
次に、インターネット予約の導入についてですが、時代の需要に沿った重要な課題と認識しており、今後導入の検討を進めてまいります。
次に、ボランティア活動をしている文化団体、芸術家への支援についてお答えします。
当該団体等への支援策として、施設利用日の30日前以降に申し込みをした場合、利用料金を割り引きする制度を設けることができないかについてですが、無償ボランティアとしての活動をどのように把握、認定するかという課題はありますが、施設の平日利用促進の観点では有効な手法の一つであると認識しております。なお、現在の指定管理者は、本公演に伴うリハーサルに使用する場合及び学校で教育的に利用する場合で、利用希望日の30日前以降に申し込みがあった場合には50%割り引きの制度を設けておりますので、今後、指定管理者も交えて協議、研究してまいりたいと考えております。
最後に、サブカルチャーによる経済振興についてのうち、所管についてお答えします。
どのように文化振興に取り組むのかについてですが、インターネットの普及により情報社会となった昨今、サブカルチャーを取り入れた文化産業は発展しつつあります。特に漫画においてはその需要の幅が拡大し、漫画を原作としたテレビドラマや映画が制作され、爆発的にヒットしたり、大学においても漫画制作に関する学科が設立されるなど、サブカルチャーに対する社会的認識が変化しつつあるところです。このような社会情勢を踏まえ、古くから親しまれてきたメインカルチャーに加え、近年幅広く親しまれているサブカルチャーについても文化振興の一つとしてどのように取り組むことができるか、検討してまいります。
以上でございます。
459 ◯議長(
茂手木直忠君) 経済農政局長。
460 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) サブカルチャーによる経済振興についてのうち、所管についてお答えします。
まず、海外での日本のサブカルチャーですが、漫画やアニメ、ゲームなどがクールジャパンとして高い評価を受けており、こうしたサブカルチャーに触れることを目的に日本を訪れる外国人も多くなりつつあります。また、国内では、近年の観光の傾向として旅行事業者がパッケージ商品を企画、販売する形態から消費者が関心を持つテーマや地域に焦点を絞る少人数旅行などに変わりつつあります。このため、有名な観光地や名所旧跡の魅力を高めるだけでなく、これまでスポットライトが当てられていなかったアニメや漫画、小説等の舞台などの地域資源を掘り起こし、地域と連携して観光につなげることは国内外の来訪者の増加に寄与すると思われますので、今後、経済振興の手段としてどのように活用するか、検討してまいります。
以上でございます。
461 ◯議長(
茂手木直忠君) 小田求議員。
462 ◯8番(小田 求君) 2回目はすべて要望とさせていただきます。
1番、ごみ削減について。
周知に関しましては、さまざまなところでされているということで理解いたしました。私も、市政だより等、幾つか拝見しております。また、ごみ排出ルール違反におきましては、本年4月より4回注意して改善が見られない場合、違反者に過料を適用する制度となります。しかし、過料を取ることがこの制度の趣旨ではなく、ルールを守っていただくことが目的だと思いますので、ぜひ過料に至る前の指導により排出ルール遵守に努めていただきたいと思います。
また、紙類のごみ分別の次は生ごみの活用が大切になってくると思います。EM菌、EMぼかしによる生ごみ削減に注目し、今、専門家に意見を求め研究しております。本市では、できた肥料の受け手がないとのことでしたが、市民農園等で受け取り、使ってはいかがでしょうか。また、現在の本市での生ごみ活用としてバイオガス燃料化し、電気に変えるというものがあると聞いております。調理したあとの生ごみ等で塩分や肥料に向かないものが混ざっている場合に有効だと思いますので、その分野も進めていっていただきたいです。現在、モデル地区での生ごみ回収が行われておりますが、平成19年に始まったときには、収集運搬処分費が1トン当たり10万円かかっていたものが現在は6万円に減っています。規模を拡大し、さらなる改善により経費削減につながることが予想されます。可燃ごみとして出してしまう1トン当たりの生ごみを処理するコストの削減、バイオガス燃料化したあとの電気の売電による収益による総合的な千葉市の財政面での収支に関しましては、まだ議論がされていないとのことでした。PFIの手法を取り入れることも視野に入れ、千葉市の財政健全化とエコロジー推進に役立てていただきたいと思います。
2番、病院に入院している子供に対する教育とボランティアについてですが、現在、千葉市内で長期療養が必要な児童生徒に対する教育的支援はとても充実していると思います。今後とも、児童生徒や保護者の意向にかなうように適切な支援が充実されるよう要望いたします。
3番、公共施設における市民の利用と予約についてですが、初回は直接窓口に行く必要があると思いますが、2回目以降はインターネット、電話、ファクス等で予約できると利便性が高まると思います。公共施設は多くの市民に利用されており、その使用目的も多種多様であります。その市民のニーズに対応できるよう講堂、会議室、和室、調理室など、さまざまな学習の場が準備されております。しかしながら、各部屋が均等に利用されているわけではありません。部屋が空いていてもその部屋の広さや附帯設備などにより活動内容が制限され、利用できないことがあります。より多くの方々に利用していただくためには、活動内容が限定されることなく、多目的に利用できる部屋を設置するなどの工夫が必要です。当局におかれましては、今後の公民館の新設、改築、改修などに当たっては、これまでの公民館施設の概念にとらわれることなく、各館、各部屋の利用率を詳細に分析するとともに、利用者の声を聞きながら、その地域に合った公民館の設置に努めていただくよう要望いたします。
4番、ボランティア活動をしている文化団体、芸術家への支援についてですが、確かに無償ボランティアの把握、認定は課題だと思います。例えば、どのような活動を年間に何回以上というように具体的にルールを決めるとよいと思います。ほかのケースでの50%割引制度も認められるということなので、指定管理者も交えて検討されてください。
5番、サブカルチャーによる経済振興についてですが、まず、プロジェクターの画面をごらんください。字が見えませんね。大きい字をごらんください。
「国境で見えたアジアの縮図、日本再生のかぎはアニメ?」この記事を書いた櫻井孝昌さんはサブカルチャーの研究者であり、それを用い文化外交をされている方です。中国の丹東という北朝鮮との国境がある都市に1人立ったとき、アジアの縮図を見たという。中国と韓国経済の躍進。内向きな日本。立ちおくれている北朝鮮。その彼はこうも言う。日本の大企業を見たとき、海外と向き合う上での方法論が以前と変わらないと。アニメ、ファッション、音楽、今、世界がメード・イン・ジャパンを明確に意識しているジャンルに日本企業全体が真剣に考えるべき時代が来るのでは。私もイタリアに行くたびに新しい日本の漫画、アニメが次々とイタリア語に翻訳され、キヨスクで売っていたりテレビに映ったりして、その勢いのすさまじさを感じます。それだけメード・イン・ジャパンは、世界で望まれる高いクオリティということです。
では、プロジェクターの画面をごらんください。
さきの神社のほかに、浜松市のスタータクシーグループは、3月1日、浜松を舞台にした人気漫画、苺ましまろのイラストが入ったタクシーの運行を始め、アニメファンに照準を置いた萌えビジネスに注目し、地元のまちおこしをねらうとともに、利用者の減少に悩むタクシー業の活性化につなげています。1回目の質問のときに、そのチャンスが千葉市に来たと申しましたが、それは角川書店の井上社長がツイッターで表明した東京国際アニメフェア2011への出展取りやめにまつわる一連の動きをとらえたことです。漫画、アニメ等の販売規制を強化する東京都青少年健全育成条例に反発した角川書店と大手8社が3月26、27日、今月ですね、幕張メッセで開く共同イベント、アニメコンテンツエキスポの前売り入場券1,500円を18日発売し、わずか1日で約1万3,000枚を売り上げました。販売を手がけたアニメイト、ゲーマーズともに、1日のチケット販売枚数としては過去最高の売り上げ枚数を記録する人気ぶりで、ファンの注目を裏づけることとなりました。一方、2010年12月、さきの条例改正が可決されたのを受け、角川書店ほかによる出展ボイコットが相次いでいる東京都などが主催するアニメの総合展覧会、東京国際アニメフェアも、3月24日から27日のビッグサイトで開催され、日程が重なることから、事実上の対抗イベントとして注目を集めています。東京モーターショーとは逆に、ビッグサイトからビッグイベントが流れてきて、このエネルギーを生かした千葉市の経済を振興するタイミングが来ました。
ちょっと漫画、アニメは苦手という皆様向けのハイソサエティーなアプローチもあります。水戸芸術館においての今までにない漫画展、「新次元 マンガ表現の現在」は、インスタレーションというオブジェや照明、音による空間芸術により作者の意図を表現する手法で、体感的に漫画表現の奥深さと可能性に触れる企画展を行い、話題を呼びました。その企画展のプロデューサーの立場であるキュレーター高橋さんは、漫画が好きな人の中にアートは敷居が高いと感じる方がいるように、アートは好きだけれども漫画はほとんど読まない人もいる。しかし、未知の分野や異なる文化に触れる意味では、漫画もアートも共通点があり、その橋渡しが今回のコンセプトだと言っています。
実際にその空間をプロジェクターでごらんください。
この映像は、五十嵐大介さん、怪獣の子供のブースです。作者である五十嵐大介の作品はしばしば自然と人間のかかわりをテーマとする。海洋生物や彼らを取り巻く海の世界をイメージした展示は、高い天井を生かし、海の底から水面を仰ぎ見るような設計になっている。
これは安野モヨコ、シュガシュガルーン。ビビアン・ウエストウッドやアナ・スイなど、人気のファッションアンドコスメブランドをほうふつとする装飾的な空間は、80年代の魔女っ子漫画にオマージュを捧げつつも、現代的な意匠をふんだんに盛り込んだ本作ならでは。
ハルロド作石、BECK。本作品で頻出するライブハウスをほうふつとさせるインスタレーション。
これは二ノ宮知子、のだめカンタービレですね。有名です。ヨーロッパ風の内装で統一された部屋の中央には、ヤマハ製のグランドピアノが展示されている。30分ごとにクラシックの名曲が自動演奏されるほか、週末にはピアニストが生演奏を披露し好評を博した。ちなみにこの企画展はヤマハの協力を得ています。
浅野いにおのソラニンですけども、ちょっとぼやけているので、次に行きます。
今日マチ子、センネン画報です。インターネット上で発表され、クチコミから火がついた本作がテーマにするのは思春期ならではのみずみずしさ。
これが最後になりますけれども、くらもちふさこ、駅から5分。とある町の数日間をさまざまな視点から描いた本作。迷宮のような空間に漫画のコマが一つ一つ配置され、所々に象徴的なアイテム、弓矢と的、風船などが配置され、物語、世界が立体的かつリズミカルに展開しています。
このような企画展を文化振興課が千葉市美術館等で展開し、本市もお金を出している幕張メッセを経済企画課とともにフル稼働し、広い層をねらったサブカルチャーによる経済振興を推進していっていただきたいと思います。
以上で、私のインスタレーション一般質問を終了とさせていただきます。御清聴どうもありがとうございました。(拍手)
463 ◯議長(
茂手木直忠君) 小田求議員の一般質問を終わります。
一般質問を続けます。1番・田沼隆志議員。
〔1番・田沼隆志君 登壇、拍手〕
464 ◯1番(田沼隆志君) 無所属千葉維新会の田沼隆志です。最近、維新を名乗るグループが全国各地で起こっていまして、地域主権改革とかですね、議会改革自体の志は私も共鳴するんですけども、まだちょっとわからないなと思っています。というか、私もともと、私が一番初めに、平成21年から維新を名乗っていましたので、私は先輩なんですけども、後発組のほうがはるかに有名になっちゃったので私も頑張りたいなというふうに思っています。
今回も通告に従い質問いたしますが、ライフワークの行革と教育問題です。その共通テーマは危機認識であります。あと、教育問題2番の教科書採択ですが、昨日、宍倉議員が質問されましたので割愛いたします。
初めに、行政改革についてです。
1番、指定管理者制度についてと2、行政改革推進プランについては、関連がありますのであわせて質問します。
指定管理者制度は、経費節減と市民サービス向上を目的に導入された制度ですが、同時に現在の千葉市は脱・財政危機宣言を発して財政健全化への取り組みが緊急課題となっています。ちょうど先日の市政だよりで、市税の千産千消を言ったところであり、あらゆる税源の涵養に取り組まなければなりません。そのため指定管理者の選定においても財政健全化を考慮すべきと思います。
そこでお尋ねします。
指定管理者選定に当たり、税源涵養のため市内業者を優先するという考えはできないでしょうか。
465 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
466 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 契約事務などにおいては、市内中小企業育成の観点から可能な範囲で市内業者の優先を図っておりますが、指定管理者制度は住民サービスを効果的、効率的に提供するため、サービスの提供者を民間事業者から幅広く求めることに意義があるほか、公の施設の管理を包括的に委託することが第一義的に求められている制度と考えております。このため、指定管理者の公募に当たっては、施設管理上の必要がある場合などを除き、応募資格を市内業者に限定しないこととしておりますが、再委託先として市内業者を優先するため、審査基準に市内産業の振興や市内雇用への配慮等を設けております。今後とも、市内中小企業育成と指定管理者制度の趣旨の両面に配慮しつつ、制度運用を図ってまいります。
以上でございます。
467 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
468 ◯1番(田沼隆志君) 私はおかしいと思います。再委託で市内雇用を奨励しているのに初めの応募は全国どこでもよしというのは、ある意味矛盾もしているとすら私は思います。この財政が厳しい折に、大きな市民税の税源となり得るチャンスをみずから失っているように思える。もちろん市内業者に限定するとまでは言っていません、私も。すぐれた提案を受けられる可能性は広げることが大事ですし、結果的に他市の業者となることも自然と思います。しかし、若干でもですね、審査基準において市内業者であることを優遇するということは、この財政状況から考えると考慮されてもよいと思うんです。これは危機認識の問題で、どの程度やればよいという正解はないと思います。バランスの問題です。ぜひとも、今後の選定では若干でもですね、審査基準に市内業者優遇を入れるよう要望します。
さて、今定例会でも議論となっているスポーツ振興財団についてです。
今回財団が非指定となったのは、ほぼ人件費の高さゆえであり、率直に言って経営改善努力が十分でなかった。また、市の指導が十分でなかったということに尽きると思います。そもそも疑問なんですが、財団の経営改善計画を見ました。コストダウンの努力もうたわれています。が、数値目標がほとんどない。外郭団体経営見直し指針がありますけども、あれだと数値目標を設定するようにと定められているんですね。そういうことから、ちょっとおかしいんじゃないかと思うんですが、御答弁お願いします。
469 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
470 ◯教育次長(武田 昇君) 経営改善計画の数値目標については、千葉市外郭団体経営見直し指針において、できる限り設定するものとされております。千葉市スポーツ振興財団の経営改善計画におきましても、数値目標は指針に基づき可能な限り設定されており、妥当であると考えております。
以上でございます。
471 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
472 ◯1番(田沼隆志君) 可能な限り設定していると言いますけども、もっとできると思います。私は見ましたけど。例えば、まずそもそもですね、この指定管理の提案書で今回出しているような収支の予算計画、ないんですよ。何でないんですかね。だから妥当ですと言われてもですね、説得力に欠けると感じてしまうんです。で、その外郭団体経営見直し指針では、独自の報酬、給与制度導入というのも言っているんですね。でも実態は、財団は市の体系とほとんど給与体系が同じですね。外郭団体を所管する委員会として、これで独自に本当になっていたとお考えになるんでしょうか。お答えください。
473 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
474 ◯教育次長(武田 昇君) スポーツ振興財団の経営改善計画におきましては、平成24年度末を目途に新たな給与体系や成果に基づく給与制度を導入することとしております。なお、今回の指定管理者の応募におきましては、経営改善計画に沿って各種手当を見直し、人件費を削減するような提案がなされております。
以上でございます。
475 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
476 ◯1番(田沼隆志君) では、もう一つお聞きします。改善計画では民間の競争に勝っていくと頭で言っていますけども、そのためには財団の経営の自由度を高める努力とか環境づくりが必要だったと私は考える。だけども、例えばですね、財団の事業展開の市内限定という規制がありますけど、これは撤廃したんでしょうか。
477 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
478 ◯教育次長(武田 昇君) スポーツ振興財団は、スポーツを通じて市民の健全な心身の発達と潤いのある市民生活の形成に寄与することを目的に本市スポーツ行政を補完、代替、支援する組織として市が出資して設立されたものであることから、事業展開のうちの市内限定は撤廃しておりません。
以上でございます。
479 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
480 ◯1番(田沼隆志君) 確かに設立のときの目的からすればね、市内でいいんですよ。でも、民間と戦うと言っているわけですから、そしたら、もしかしたらスケールメリットを追求する必要があったかもしれない。そういう自由度を確保してあげることが財団の育成とか競争力強化になるんじゃないでしょうか。結局、問題の本質はですね、財団が前例踏襲文化で抜け切れなかったと。で、真の経営改善ができなかった。私にはそう見える。厳しい言い方ですけど、財団は今回の不採択という選定結果はですね、自業自得と思わなければならないと思います。
ただですね、もう一つ言いたい。それを財団を監督する市は、どのように財団を育ててきたかという点です。財団に補助金を出しているんですから、市は。だから、市の側でも無関係だということはやっぱり言えない。財団の自己改革を求めて時間は与えた。だけど、中の経営にまでほとんどメスを入れないで、このタイミングでばさっと切ったと。そんなふうに見えてしまうんです。これは余りに非情という印象がぬぐえません。組織改革とか文化改革、それから自立経営の脱皮は簡単にはできない。親が子供を育てるごとくですね、しっかりと経営の中身にまで、特に初めは手取り足取りですね、教え導く姿勢が必要だったのではないでしょうか。それこそが真の経営改革。ドライな契約じゃなく、ある意味身内ですから、身内としてウェットなお世話をするべきでした。
そこで、2点質問があります。
毎年のモニタリング評価、やられていますね。それで財団経営に対してこの管理経費の高さ、これがポイントですよね。管理経費の高さを指摘したんですか。お答えください。
481 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
482 ◯教育次長(武田 昇君) 指定管理委託料は提案書の収支予算書に基づき予算計上しており、各年度ともその範囲内で支出されていることから、モニタリング評価において経費が高いという指摘は行っておりません。
以上でございます。
483 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
484 ◯1番(田沼隆志君) 市と財団が単なる指定管理の発注と受注という関係ならそれでいいんですけども、同時に、今言ったように市は経営改善を導かなければいけない立場なわけですね。だったら、その収支予算書の枠を超えて次の戦いのための指導をするべきであったと私は考えるんです。御検討ください。
あと、もう一つですね、熊谷市長が25日の読売の報道で、5年の準備期間があったのにコスト削減などを進めてこなかったのが問題だというふうな発言がありましたけども、これはいかにも非情な発言に聞こえちゃうんですね。他人が言うのはいいんです、それを。だけど、ある意味財団改革を進める責任者でもある市長がこれを言うのは、ちょっとそれはないだろうという感じを受けるんです。
そこでお尋ねします。
市長が就任後、財団監督者としてどのような指導をしてきたのでしょうか。
485 ◯議長(
茂手木直忠君) 熊谷市長。
486 ◯市長(熊谷俊人君) スポーツ振興財団を初めとしまして、各団体の経営改善に関する取り組みについて、公共性それから効率性、自主自立などの視点から評価を行い、団体の統廃合について取り組んでまいりました。また、団体独自の給与体系の構築、それから支出の見直し、自主財源の拡充、人材の育成、さらには募集に際しての民間事業者とのコンソーシアムを組むことなど、指導、助言してまいりました。
487 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
488 ◯1番(田沼隆志君) いろいろ指導してきて負けたというのは、ある意味、市長というか執行部の皆さんの指導不十分という面での責任もあるのかなとすら感じてしまいます。結局、財団に問題と切り捨てちゃったら、それじゃ人はついてこれないですよ。だから、今回の外郭団体、今後されると思うんです、見直し。外郭団体の見直しにおいても、厳しさと温かさ、両方を使い分けて指導してもらえるように要望します。
あと、最後にですね、今回の非指定の件はですね、今後の経緯、今回継続審査になりましたけれども、ほかの外郭団体も今回の件を受けてですね、人のふり見て我がふり直せじゃないですが、改革を早急に進める必要があると考えます。その経営改善計画、ほかの外郭団体もですね、数値目標をもっとしっかり入れて、すべてつくり直すべきだと私は考えますが、御見解を伺います。
489 ◯議長(
茂手木直忠君) 総合政策局長。
490 ◯総合政策局長(宮下公夫君) 今回の指定管理者の選定結果も踏まえまして、改めて外郭団体が担うべき事業の整理を行い、外郭団体のあり方についても見直すこととしておりますので、その中で外郭団体の経営改善計画の見直し等についても検討してまいります。
以上でございます。
491 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
492 ◯1番(田沼隆志君) はい、よろしくお願いします。
次に、教育に移ります。学級崩壊についてです。
今回の質問は、ある中学校の学級崩壊に関してです。この学校では、ほぼ全校レベルで学級崩壊が進み、正常な授業ができなくなりました。今もその状態です。以下、PTA役員や複数の父兄、生徒などに聞き取りをしてまとめた現象をお伝えします。
まず、授業中の私語、立ち歩きが続出している。教師は無視をせざるを得ない状態です。教室の後ろで騒ぐとか携帯を鳴らすとか。ほかのクラスの生徒が入ってきたり、あいた席に座って遊んだりしている。それから、それを受けて、昨年12月に校長名で父兄の特別授業参観を求めて事態の沈静化を図りましたが、今でも混乱は続いています。2月でも2件暴力事件が起きました。また、今年度になってから3名の教師が療養休暇。中には精神的なものという方もいると聞いています。また、近隣からは学校にたびたび苦情が持ち込まれ、教師らは生徒に今度は警察ざただぞというふうに繰り返し警告をしていると。父兄の側も受験に影響が出たと不安心理が広がっていまして、3年生は今ですけども、2年生以下でも来年以降の受験に影響があるんじゃないかと心配している声が高まっているということです。
今でもですね、PTAの役員や父兄、そして現場教師は日々苦しみながら、何とか新年度の新学期以降の学校再生を期待して頑張っています。その声を受けて私はきょう質問していますので、まじめな生徒や父兄の期待にこたえる回答をお願いします。あいまいな一般論ではなく、直ちに有効な具体策をお願いします。
まず、学級崩壊は生徒全体の勉学意欲や学力低下のみならず、生徒の不良化、いじめなど、多くの問題を引き起こす、あってはならない危機的状況だと考えますが、教育長並びに教育委員会としてはどのようにお考えか、お答えください。
493 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
494 ◯教育次長(武田 昇君) 文部科学省では、いわゆる学級崩壊を学級がうまく機能しない状況としてとらえております。具体的には、子供たちが教室内で勝手な行動をして、教師の指導に従わず授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない学級の状態が一定期間継続し、学級担任による通常の手法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合としており、こうした状況に至った場合には、児童生徒の人間形成ないし成長、発達に大きな影響を及ぼすものととらえております。なお、いわゆる学級崩壊しているかどうかの判断は極めて困難でありますが、より重要なことは、さまざまな要因が重なり合って学級経営が困難な状況を呈していることを関係者が自覚し、解決の方向性や具体的方策を共有し合うことであると認識しております。
以上でございます。
495 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
496 ◯1番(田沼隆志君) 何で判断が困難なんでしょうか。その理由がまず唐突でわからない。文科省で具体的な定義があるのに、それに当てはまるかどうかの判別がなぜ極めて困難なんでしょう。全くわからない。
関連してお尋ねしますけども、学級崩壊は本市のほかの学校でも起こっていると聞きます。まず何校で起こっているのか。それを小中学校別に数値でお答えください。
497 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
498 ◯教育次長(武田 昇君) 学級がうまく機能しない状況についての判断は難しいため、調査は実施しておりません。
以上でございます。
499 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
500 ◯1番(田沼隆志君) どこでどれだけ起こっているのかをそれ自体把握しないで、どうして対処策が打てるんですか。さきの答弁で、児童生徒の人間形成に大きな影響があると学級崩壊のことを言っていましたけど、これは悪影響のことですよね。であるなら、すぐその対処策が必要で、そのためには状況を把握するのが当然ではないでしょうか。
重ねてお聞きします。学級崩壊の数すら把握できていないのは、危機管理として問題があると思いますが、いかがでしょうか。
501 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
502 ◯教育次長(武田 昇君) 本市では、定期的に行われている管理訪問や計画訪問、また要請訪問などのさまざまな機会を通じて幅広く学校の実情を把握し、必要に応じて指導、助言をするとともに、対応策を講じております。また、学校からの相談はもとより、保護者や地域の方々からの情報が寄せられた場合にも、指導主事等が学校を訪問し迅速な対応に努めております。
以上でございます。
503 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
504 ◯1番(田沼隆志君) 次長、私はですね、問題の有無を聞いたんです。なんですけども、実情把握活動をどうこうしていますということを今答弁されました。つまり、十分把握をしていて、問題はないという認識に聞こえました。でもですね、数すら答えられてないのに本当に危機管理ができていると、一般常識からして言えるんでしょうか。私には認識が甘すぎると思えてなりません。
あと、答弁を聞いているとですね、どうしても何か本市で学級崩壊の存在自体を認めたくない印象を受けます。そもそも、私が学級崩壊を質問すること自体が厳しいと委員会では受けとめられているようですけども、これ、勇気を持って事実を直視しないで、どうして対処ができるんでしょうか。現場は困っているんですよ。
ちょっと続けてお聞きします。詳細にお尋ねします。この問題を具体的に把握する体制。体制はどうなっているんでしょうか。また対応策。この中学の場合の事例で具体的に説明をいただきたいです。あと、その効果に対する評価もお聞きしたいです。
505 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
506 ◯教育次長(武田 昇君) 学校を訪問するなどして正確な情報の収集に努め、関係課等で構成される生徒指導特別対策委員会において速やかに必要な対策を協議するとともに、当該校には、校内指導体制や児童生徒への指導のあり方等について指導と支援を行っております。具体的には、対象児童生徒等への指導内容や方法についての助言、きめ細かな指導を行うための加配教員の配置、青少年サポートセンターや県の少年センター等職員による学校内外におけるパトロール活動の実施など、学級としての機能が回復するよう、関係各課や機関がお互いに情報を交換し合いながら対応しております。
しかし、問題の解決までには時間のかかるケースが多く、粘り強い対応が必要となるため、現時点での評価は難しいものと考えます。
以上でございます。
507 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
508 ◯1番(田沼隆志君) 対策はわかりましたけども、現時点での評価は難しいというのは、これ危機管理の欠如としか言わざるを得ないです。もう現場が何カ月も苦しんでいるんですよ。本当に。で、当該中学の各対策について私が聞いた父兄、生徒からの評価を申し上げますとですね、まず、初めの現場指導に関しては、学校長を初め、現場の指導力不足が現在の状況を招いていると。学校長及びスタッフの交替なしに現場に任せているのでは、何も手が打たれていないことになると。父兄も生徒も現在の校長及びスタッフに解決能力があるとは思っていない。昨年の夏以来の実績がそれを証明してしまっていると。それから二つ目は教員の増員ですね、対策で言われた。これは休職職員、先ほど3名と言いましたけども、この代替以外には保健体育の教師の方が1名派遣されていると聞きましたけども、効果になっていないそうです。それから、三つ目の外部職員によるパトロールですね。これも2月半ばに開始されたということですが、2月末までのところでは効果は出ていないと。PTAの役員、父兄、生徒もですね、その存在を余り認識してないということでした。
現場が常に正しいとは限りませんけども、委員会のほうで現場が見えてないリスクもあるということをどうか御理解いただきたいんです。冒頭に述べたように、学級崩壊はまだ起こっているんです。まだ収まってない。だから、子供さんも親もかなり追い詰められているという報告も受けているんです。だから、新学期に向けて対策が待たれている。それをどのような対策を用意されているか、お聞かせください。
509 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
510 ◯教育次長(武田 昇君) 引き続き、青少年サポートセンターや県の少年センターとの連携を図り、全校体制で問題の解決に粘り強く取り組むとともに、問題を共有化する中で、保護者や地域関係者との信頼関係を築き、子供や親が安心して学校生活が送れるよう、学校と家庭、地域が一体となった取り組みを進めてまいります。
以上でございます。
511 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
512 ◯1番(田沼隆志君) 私の知る限りは、まだその信頼関係というのは築けていませんので、どうかこの厳しい状況を御理解いただければと思います。
1番お聞きしたいことをお尋ねします。
さきの答弁でですね、関係者が対策を共有するのが重要というお答えがありました。そのためにはですね、関係者が共有するんですから、やっぱり校長先生のリーダーシップが非常に重要だと考えます。今の現校長はことしで退任、もうすぐ退任と聞きますので、このような学級崩壊の状況のある時に今度来られる新しい新任の校長先生にはどのような方がふさわしいとお考えになるか。あと、この当該中学でそれが適用されるのかどうかをお答えください。
513 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
514 ◯教育次長(武田 昇君) 学校長については、学校経営や学校管理能力にすぐれ、学校改善に向けて積極的に尽力できる適任者の配置に努めてまいります。
以上でございます。
515 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
516 ◯1番(田沼隆志君) 今の御答弁は、学校改善に向けてとか、積極的に尽力するという御答弁は、委員会としてはかなり異例の踏み込んだ御答弁だというふうにも理解しました。お聞きしていましたので、非常にありがたく思います。どうか本当によろしくお願いします。私の総じての今回の所感ですけども、やっぱり委員会にはですね、学級崩壊についてもっと事実を直視して危機認識を持ってもらいたいと思います。委員会のやられている対策も否定はしません。ですけれども、姿勢としてやはり余りに危機感が欠けているように思えてならない。現場の状態が見えていないのか、あるいは組織としての官僚主義的な体質があるのかわかりませんけども、非常に根深いように思われました。とにかく現場は困っていることをどうか御理解いただきたいと思います。
最後に提案ですが、学級崩壊を起こす問題児の多くはですね、やはり家庭教育に問題があるそうです。いわゆるモンスターペアレンツなどが学校現場を疲弊させてですね、それで児童生徒に目が届かなくなっているのではないでしょうか。
そこで、家庭の役割を定め啓蒙していく千葉市教育憲章を制定するのはいかがでしょうか。学級崩壊防止などですね、みんなが共通した理念を持って教育機関とか学校、地域、家庭、それぞれの役割を定めた千葉市教育憲章。宣言よりはもう少し条例に近いかもしれませんが、教育憲章を制定し、家庭や地域の役割に関する社会的な規範をつくることが有効と考えますけども、御見解をお尋ねします。
517 ◯議長(
茂手木直忠君) 教育次長。
518 ◯教育次長(武田 昇君) 教育憲章の制定につきましては、その必要性や他都市の状況等を研究してまいります。
以上でございます。
519 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
520 ◯1番(田沼隆志君) やるかやらないかよくわからない答弁ですけども、逆に余りやってなければですね、先行して千葉のシティセールスというかですね、千葉は教育立市なんだと言えますので、ぜひ他市に先駆けての制定を勇気を持ってやっていただけますようお願いをいたします。
それから、最後に青少年健全育成です。
先ほど小田議員も触れられていましたけども、東京都で先日ですね、漫画やアニメのサブカルチャーなどでの過激な性描写等を規制する青少年健全育成条例の改正が話題となっていました。また、携帯電話のフィルタリングもまだ依然、全然徹底されていないという警察の調査結果がこの間出ていました。そういった子供をめぐる環境の悪化があり、また、ニートや発達障害など、さまざまな困難を抱える子供、若者がふえてきていると。今、青少年の健全育成が大変危惧されていると思います。
しかし、それに対応する行政が依然、個別縦割りとなっていて、若者もどこに相談すればいいのかわからないという状況があると聞いています。そこで、この状況にどのように取り組むのか。ちょうど本市でもこども未来局を創設して、子供施策を一元的に扱い始めたところですので、御見解をお伺いします。
521 ◯議長(
茂手木直忠君)
こども未来局長。
522
◯こども未来局長(河野正行君) こども未来局では、子供施策に関連したさまざまな課題に一体的、総合的に取り組むため、青少年サポートセンターや児童相談所を初めとした局内組織と区役所、学校、教育委員会や警察など、内外の関係機関との連携を一層推進するとともに、各地域の青少年健全育成関係団体による環境浄化活動や非行防止活動への支援、さらには青少年の日、家庭・地域の日の取り組みを進めるなど、市民総がかりの運動となるよう努めております。
また、子ども・若者育成支援推進法に基づく地域協議会や総合相談センターの設置に向け、学識経験者、青少年健全育成団体、関係機関等の代表による地方企画委員会を組織し、地域における若者支援のための体制整備を初め、事業の推進等について協議をしておりますが、こども未来局の創設に伴い参画する機関を拡大し、より広範囲な支援が可能となりました。今後は、これらの機関、団体を含め、学校、家庭、地域、行政が一層の協力と連携を図りながら、教育、福祉、就労、矯正、医療等の支援体制の整備、拡充により、青少年の健全育成を総合的に推進してまいります。
以上でございます。
523 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員。
524 ◯1番(田沼隆志君) 市民総がかりという言葉が非常にいいなと思いました。ぜひ、私も応援できることをしたいと思います。あと、総合窓口センターの設置というのも非常に問題にかなった非常によい取り組みと思いますので、今後の展開を期待します。
最後に、これは御質問するか迷いましたけれども、市長、御結婚おめでとうございます。私も同じ日に披露宴を行いました。市長はお子さんももうすぐ生まれるということなので、本当におめでとうございます。個人としては、これで終わりなんですが、ただ、市長にはもう一面がある。公人であり、また教育行政のトップとしての面があると思います。
言いにくいことですけれども、はっきり言います。市長の広義のできちゃった婚というのは、青少年健全育成において私は看過できない。これ、本気なんですよ。私は若い人が好きで、若い人の影響、やっぱり、よく与えなくちゃいけないと思っている。で、私が大嫌いなのは、芸能人とか有名人のできちゃった婚とか離婚、あれ大嫌いなんです。あれ、しょっちゅう、ああいうのが起きていて、その有名人を尊敬している若者がそれを見たら、あ、自分もそれでいいんだと思っちゃう。これは絶対だめですよ。だから、芸能人とか有名人ができちゃった婚とか離婚をどんどん繰り返せば繰り返すほど、それが普通のことだという風潮ができてしまう。それが私には許せない。なぜ当然のことのように報告するのか、それはやっぱりですね、いけないことという感覚がないからだと思います。で、その感覚が青少年にも伝わる。もちろんですね、いろんな事情がありますし、できちゃった婚すべては否定はしません。ただ、そういうときはですね、反省とともに静かにするべきで、有名になってはいけない。また、報道もしないでほしい。逆にもし着目を免れない有名人なら隠すか謝るかして、とにかく青少年にこれをまねてほしくないというのを伝えるべきだと思います。
質問はしません。市長にできちゃった婚は青少年健全育成において、市長は悪影響を及ぼすと考えますけれども、ただ、まあ、お答えを聞かなくていいです。ただですね、私はやはり、これは本当に思っているんです。だめなものはだめだと。だめなものはだめ。青少年に誤解を与えてはいけない。だめなものはだめです。その常識を守りたい。市長はですね、百万市民のリーダーです。多くの青少年に影響力があります。非常にある。一般と違うんですよ、残念ながら。だから、これ、個人的な恨みとかですね、野党だからと、そういうことは全然ないんです。本当に、本当に。守りたいだけ、常識を。そのことをどうか御理解いただきたい。市長という存在がですね、青少年の健全育成においても模範となりますよう、多くの面で模範になっていただいていますけれども、そのことをもう一度考えていただきたいと要望させていただきまして、私の質問を終わります。(拍手)
525 ◯議長(
茂手木直忠君) 田沼隆志議員の一般質問を終わります。
以上で、本定例会の一般質問を終わります。
本日の日程は、以上で終了いたしました。
明日は、午前10時より会議を開きます。
本日は、これをもって散会といたします。御苦労さまでした。
午後4時58分散会
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地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
千葉市議会議長 茂手木 直 忠
千葉市議会議員 森 茂 樹
千葉市議会議員 米 持 克 彦
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