千葉県議会 2022-03-14
令和4年_文教常任委員会(第1号) 本文 2022.03.14
7 議事の経過概要
─────────────────────────────
開 会
午前10時0分開会
◯委員長(三沢 智君) それでは、ただいまから
文教常任委員会を開会します。
会議に先立ち申し上げます。
朝日新聞千葉総局ほか15者から、本
常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、
千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。
また、本委員会の運営について、
新型コロナウイルス感染防止対策に引き続き御協力をお願いいたします。なお、傍聴については、一般席の定員を10名とさせていただきましたので、御了承願います。
─────────────────────────────
会議録署名委員の指名
◯委員長(三沢 智君) それでは初めに、
千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、
会議録署名委員に吉本委員、加藤委員を指名します。
─────────────────────────────
付託案件
◯委員長(三沢 智君) 本委員会に付託されました案件は、議案8件であります。よろしく御審議願います。
─────────────────────────────
議案の概要説明並びに諸般の報告
◯委員長(三沢 智君) 初めに、議案の審査を行います。
教育長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。
なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。
また、これからの説明及び答弁については、全て着席したままでお願いします。
冨塚教育長。
◯説明者(冨塚教育長) 令和4年2月定例県議会におきまして、
文教常任委員会に付託され、御審議いただく議案は8議案です。付託議案の概要について御説明いたします。
議案第1号は、令和4年度千葉県一般会計予算の
教育委員会所管に係る予算案です。
教育委員会所管分は3,629億5,142万2,000円を計上し、前年度6月補正後予算と比較して2.1%、約77億円の減となっております。
主な事業について申し上げます。
いじめ対策や不登校児童生徒への支援として、
スクールカウンセラーについて、小学校の隔週配置を拡充するほか、高等学校配置の増員や特別支援学校への新規配置を行います。
児童生徒の学力や学習意欲の向上を図るため、教科横断的な問題により、児童生徒の考える力をはかる学びの
未来デザインシートの実施規模を拡充するほか、本県独自に小学校低学年及び中学年へ専科教員等を配置します。
キャリア教育に係る新たな取組として、中高生を対象に、職業理解のための映像教材の作成や、企業経営等で活躍する方の講演会の開催など、実践的なキャリア教育を推進します。
特別支援学校の過密状況解消のため、旧
千葉市立花見川第二中学校の改修等を実施し、令和9年度の新設校設置を目指します。
県立学校施設に係る新たな取組として、リース方式による照明器具のLED化に向けた調査を実施するほか、トイレ改修や和式トイレの洋式化を実施します。
教員の多忙化対策として、教員の事務作業を補助するスクール・サポート・スタッフの配置や、市町村による中学校への部活動指導員の配置に対する助成をします。
利用停止中の
総合スポーツセンター体育館について、現地建て替えに向け、解体設計等を行うこととします。
議案第19号は、令和4年度千葉県
特別会計奨学資金予算に係る予算案で、15億4,827万円を計上しております。
議案第25号は、令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第18号)の
教育委員会所管に係る補正予算案です。国の補正予算を活用して、県立学校の
ICT教育環境や農業教育環境の充実に向けた機器整備などを実施するため予算を増額する一方で、所要額の精査に伴う人件費や各事業の減額などにより、全体では65億5,598万9,000円を減額補正するものです。
議案第42号は、令和3年度千葉県
特別会計奨学資金補正予算(第1号)に係る補正予算案で、3,508万4,000円を増額補正するものです。
議案第62号は、千葉県生涯学習審議会条例の一部改正等により、附属機関の運営の適正化を図ることとし、千葉県
社会教育委員会議を千葉県生涯学習審議会に統合するものです。
議案第63号は、学校数、学級数の増減に伴い、学校職員の適正な定数管理を行うため、千葉県
学校職員定数条例の一部を改正しようとするものです。
議案第64号は、文化財保護法の改正を受け、千葉県文化財保護条例を一部改正するものです。
議案第65号は、令和4年4月から
総合スポーツセンター野球場照明塔の利用を開始することに伴い、利用料を設定するものです。
付託議案の概要は以上のとおりです。詳細については担当課長から御説明いたします。
なお、この際、当面する諸問題について3点報告申し上げます。
1点目は、学校における
新型コロナウイルス感染症への対応についてです。
感染が再拡大した本年1月以降、県教育委員会では、濃厚接触者となった県立学校職員の待機期間を短縮することを目的とした検査キットを県教育委員会から配付する仕組みを整えました。また、複数の教員が出勤できない状況に備えて、各教科の授業動画や教材を作成して県のホームページに掲載し、ICTを活用した学習を行えるようにしたほか、代替授業を円滑に行うため、授業の進捗状況を共有しておくことや、オンライン授業の準備をしておくことなどについて、改めて学校等に通知するなど、児童生徒の学びの保障に努めてきました。
この結果、学校現場における不断の努力と工夫により、県内の全ての学校で、今年度の学習内容を予定どおり終了できる見込みとなっています。
また、2月24、25日に実施した公立高等学校の入学者選抜においては、
新型コロナウイルス感染症の罹患等の理由により、本検査の一部を受検できなかった志願者が未受検の教科を追検査で受けられるようにするなど、受検機会の一層の確保を図りました。この結果、
新型コロナウイルス感染症の罹患により本検査の全部または一部を受検できなかった者など181名が、3月3日に追検査を受検しました。なお、
新型コロナウイルス感染症の罹患により追検査も受検できなかった者を対象に、3月22日に特例検査を設定しております。
今後も感染対策を一層徹底しながら、児童生徒の学びと学校運営の継続に努めてまいります。
2点目は、ちば
アクアラインマラソン2022についてです。
先月3日に開催したちば
アクアラインマラソン実行委員会第19回総会において、本大会の募集要項を決定するとともに、大会の顔となるPR大使を千葉真子さんと藤森慎吾さんにお願いすることといたしました。
ランナー募集期間は、3月25日から5月9日までとなります。3月下旬には
ランナー募集PRイベントを柏市の
ららぽーと柏の葉で開催するなど、多くの方々に向け、海の上を走る爽快感や千葉の温かいおもてなしなど、本大会や千葉の魅力を発信してまいります。引き続き、安心・安全な大会を目指し、鋭意準備を進めてまいります。
最後に、令和4年度の教育庁に係る主な組織改正について御説明いたします。
今議会において、教育委員会が所管するスポーツ、文化に関する事務の一部を、環境生活部に新設されるスポーツ・文化局に移管する議案が上程されております。移管に当たり教育委員会からは、社会教育の政治的中立性、継続性、安定性の確保等に留意することや、知事部局と教育委員会との緊密な連携を図ることについて知事に申し入れたところです。
教育委員会においては、引き続き学校体育に関する事務と指定文化財及び埋蔵文化財等に関する事務を所掌いたしますが、知事部局等とも緊密に連携し、子供たちの体力向上や文化財の保護、継承にしっかりと取り組んでまいります。
また、この移管に伴い、体育課、
学校安全保健課及び児童生徒課の3課を、保健体育課及び
児童生徒安全課の2課に改組いたします。このほか、ICT教育を総合的かつ積極的に推進するため、学習指導課内に
ICT教育推進室を新設し、担当課長を配置いたします。
以上、このたび付託された議案の概要及び当面の諸問題について報告させていただきました。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
なお、
長谷川企画管理部長及び
武内企画管理部次長でございますが、本日、体調不良のため欠席となりますので、御了承願います。どうぞよろしくお願いいたします。
─────────────────────────────
議案第1号関係
◯委員長(三沢 智君) 初めに、議案第1号令和4年度千葉県一般会計予算を議題とします。
当局に説明を求めます。
勝財務課長。
◯説明者(勝財務課長) 議案第1号令和4年度千葉県一般会計予算について御説明いたします。
まず、お手元に配付いたしました補足説明資料1により総括的な説明をさせていただきます。
一般会計の当初予算額は3,629億5,142万2,000円で、前年度6月補正後に比べ76億9,301万1,000円、2.1%の減となっております。上段の表ですが、第11款の教育費は、第1項教育総務費から第7項保健体育費で構成され、各項の金額及び財源内訳は記載のとおりです。
2枚目の債務負担行為は後ほど御説明いたします。
続いて一般会計の詳細につきましては、お手元に配付の議案説明資料、表紙に教育庁と書かれましたこちらの資料で御説明させていただきたいと思います。
資料の339ページ、
教育総務課所管の予算です。第11款第1項第1目教育委員会費は予算額1,575万3,000円で、教育委員の報酬、委員会の運営費です。
次のページ、第2目事務局費は予算額80億8,568万3,000円で、学校を除く教育機関及び
教育委員会事務局の人件費などです。
次のページ、第3目行政指導費は予算額9,176万5,000円で、5つの教育事務所の運営費などです。
次のページ上段、第4目財務管理費は予算額4,785万9,000円で、財務管理のための事務費で、給与システム用のパソコンの借り上げ料などです。
下段の第2項第1目
小学校教職員費から、343ページ上段の
中学校教職員費、下段の
高等学校総務費、344ページ上段の実習船運営費、下段の
特別支援学校総務費までは、教職員の人件費です。
次に、345ページ、
教育政策課所管の予算です。第1項第3目行政指導費は予算額4,454万5,000円で、
県立高等学校魅力化・
特色化推進事業や、令和4年度から新たに実施する
農業高校企業等連携推進事業などを計上しております。
次のページ、第6目教育指導費は予算額12億9,535万3,000円で、令和4年度に更新を行う県立学校の教職員用1人1台パソコンの借り上げ料などです。
次のページ、第4項第4目教育振興費は4億6,285万7,000円で、県立学校のPC教室に整備したパソコンや周辺機器の借り上げ料です。
次に、348ページ、財務課所管の予算です。第1項第4目財務管理費は7,874万円で、高等学校等の就学支援金の事務に係る人件費などを計上しております。
次のページ、第5目教職員人事費は予算額9億7,263万5,000円で、奨学資金の貸付けに係る運営費及び奨学のための給付金です。
次のページ上段、第2項第1目
小学校教職員費、下段の第3項第1目
中学校教職員費は、小中学校の教職員の旅費です。
次のページ、第2目
中学校教育振興費は、県立中学校2校の運営費です。
次のページ、第4項第1目
高等学校総務費は、
高等学校教職員の旅費です。
次のページ、第2目全日
制高等学校管理費と、次のページ、第3目
定時制高等学校管理費は、それぞれ全日制、
定時制高等学校の運営費などです。
次のページ、第4目教育振興費は予算額84億7,106万8,000円です。公立高校の生徒への授業料相当額を支給する
高等学校就学支援金などです。
次のページ、第5目学校建設費は予算額422万6,000円で、
県立学校改革推進プランに基づく君津・上総高校の統合に係る物品移動に要する経費です。
次のページ、第6目通信教育費は、通信教育を行う千葉大宮高校の運営費です。
次のページ、上段7目実習船運営費は、
高等学校実習船千潮丸等の運営費です。
下段の第5項第1目
特別支援学校総務費は、
特別支援学校教職員の旅費です。
次のページ、第2目
特別支援学校振興費は予算額6億5,699万円で、特別支援学校の児童生徒の就学に必要な経費を支援する就学奨励費などです。
次のページ、第3目
特別支援学校管理費は予算額20億5,616万7,000円で、特別支援学校の運営費などです。
361ページ、
特別会計奨学資金は別途御説明いたします。
次に362ページ、
教育施設課所管の予算です。第1項第4目財務管理費は予算額8億6,546万2,000円で、県立学校の機械警備委託料や消防設備の点検補修費などのほか、令和4年度から実施する
県立学校照明器具LED化に係る調査費用を計上しております。
次のページ、第3項第2目
中学校教育振興費は予算額400万円で、県立中学校のトイレの洋式化に係る整備費を計上しております。
次のページ、第4項第4目教育振興費は予算額3億977万6,000円で、産業教育に係る施設、設備の整備費などです。
次のページ、第5目学校建設費は予算額35億6,967万9,000円で、県立高等学校の空調設備の整備や長寿命化対策の整備費などのほか、トイレの洋式化に係る経費を計上しております。長寿命化対策について、令和4年度から新たに4校で大規模改修等の工事を実施することから、昨年度に比べ大幅増となっております。
次のページ、第5項第3目
特別支援学校管理費は予算額6億844万2,000円で、
県立特別支援学校の施設整備費や長寿命化対策などのほか、トイレの洋式化に係る経費を計上しております。旧
千葉市立花見川第二中学校の改修等を実施し、新設校を設置することから、基本設計などを実施する一方で、
柏特別支援学校の高等部分離に伴う校舎の新設等が完了したことなどにより、昨年度に比べ大幅減となっております。
次に、367ページ、福利課所管の予算です。第1項第5目教職員人事費は予算額332億6,600万円で、教職員の退職手当及び児童手当です。
次のページ、第7目福利厚生費は予算額9億6,371万9,000円で、共済組合などへの負担金、教職員の福利事業費、
教職員住宅事業費などです。
次のページ、第9目恩給及び退職年金費は予算額2,508万2,000円で、恩給及び退職年金の支給に要する経費です。
次に、370ページ、生涯学習課所管の予算です。第6項第1目
社会教育振興費は予算額4億7,909万5,000円で、社会教育の指導者研修や、
放課後子供教室推進事業、さわやかちば県民プラザの運営費などです。
次のページ、第2目視聴覚教育費は100万4,000円で、
総合教育センターにおける視聴覚教育に係る経費などです。
次のページ、第3目
青少年教育施設費は予算額5億3,196万8,000円で、青少年自然の家の指定管理者への委託費などです。
次のページ、第4目図書館費は予算額8億457万6,000円で、県立図書館3館の運営費や、新県立図書館と県文書館との複合施設の整備に向けた
基本設計業務委託費などです。
次に、374ページ、
学習指導課所管の予算です。第1項第6目教育指導費は予算額7億8,650万1,000円で、
サポーター派遣等の児童生徒の学力向上や外国語指導助手、ALTの活用等の国際化推進などを実施する経費です。教科横断的な問題により、児童生徒の考える力をはかる学びの
未来デザインシート事業について、対象者を増やして実施することから大幅増となっております。
次のページ、第8目
教育センター費は予算額1億8,779万6,000円で、
総合教育センターの運営費や職員研修に要する経費などです。
次の376ページ、
児童生徒課所管の予算です。第1項第6目教育指導費は予算額11億6,352万2,000円で、
スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置や、SNSを活用した相談事業などのいじめ対策や不登校児童生徒への支援のための経費などです。
スクールカウンセラーについて、小学校の隔週配置を拡充するほか、高等学校配置の増員や、特別支援学校への新規配置を行うことから大幅増となっております。
次に、377ページ、
特別支援教育課所管の予算です。第5項第2目
特別支援学校振興費は予算額2億6,488万3,000円で、特別支援教育の推進に係る経費や、児童生徒が使用するタブレット端末の借り上げ料などを計上しております。
次に、378ページ、教職員課所管の予算です。第1項第5目教職員人事費は予算額13億6,885万3,000円で、市町村立学校に非常勤講師を配置する経費や、教員の事務作業を補助するスクール・サポート・スタッフを配置する経費などのほか、令和4年度から新たに本県独自で実施する小学校低・中学年への
専科非常勤講師等の配置に係る経費を計上しております。
次のページ、第4項第1目
高等学校総務費は予算額19億9,485万1,000円で、高等学校に非常勤講師を配置する経費や、学校技能員に係る経費などです。
次のページ、第5項第2目
特別支援学校振興費は予算額23億1,510万4,000円で、特別支援学校に配置する非常勤講師や調理員、介助員に係る経費などです。
次に、381ページ、
学校安全保健課所管の予算です。第7項第1目保健振興費は11億3,576万円で、学校医の委嘱等に係る経費や、児童生徒及び教職員の健康管理に係る経費などを計上しております。
次に、382ページ、文化財課所管の予算です。第6項第5目文化振興費は予算額2億8,295万8,000円で、国及び県指定文化財の保存整備や、開発行為に伴う埋蔵文化財調査に係る助成のための経費などです。過去に文化財等を保管していた旧
千城台教職員住宅の解体工事を行うため、大幅増となっております。
次のページ、第6目博物館費は予算額11億9,092万6,000円で、博物館、美術館の運営費などを計上しております。房総のむら風土記の丘資料館の大規模改修工事の進捗に伴い大幅減となっております。
次に、384ページ、体育課所管の予算です。第7項第2目体育振興費は予算額5億9,394万2,000円で、部活動指導員の配置に係る助成や、国体への選手等派遣の経費、選手の強化や指導者の養成等を行う千葉県
競技力向上推進本部の経費などを計上しております。
アクアラインマラソンの実行にかかる経費を計上していることから大幅増となっております。
次のページ、第3目体育施設費は予算額10億8,819万3,000円で、
総合スポーツセンター及び国際総合水泳場の指定管理者への委託費などです。
総合スポーツセンター野球場の照明塔設置工事が終了したことにより大幅減となっております。
この冊子の説明は以上でございます。
先ほどの補足説明資料1の2枚目を御覧ください。3の債務負担行為について、令和4年度当初予算における新たな債務負担行為の設定は10件でございます。
初めに、
奨学資金貸付金返還金債権回収業務委託は、
特別会計奨学資金貸付金の返還金について
民間債権回収会社へ回収業務を委託するもので、令和7年度までの4か年で600万円を設定します。
次に、
特別支援教育就学奨励費管理システム運用業務委託は、
特別支援教育就学奨励費を支給するためのシステムについて保守管理を委託するもので、令和9年度までの6か年で500万円を設定します。
次に、
特別支援学校スクールバス運行業務委託は、更新分7校7台、増車分11校13台、計15校20台について複数年の運行業務委託を行うもので、令和9年度までの6か年で11億2,700万円を設定します。
次に、
県立学校空調設備整備事業ですが、職員室等の管理諸室における空調が未設置の県立高等学校14校への空調設備などを進めるもので、令和17年度までの14か年で8億300万円を設定いたします。
次に、
県立学校長寿命化対策事業ですが、大
規模改修工事実施期間中に校舎が利用できなくなる県立学校4校分の仮設校舎をリースするほか、1校で屋内運動場の改修工事を行うもので、令和9年度までの6か年で32億5,100万円を設定いたします。
次に、
県立学校施設整備事業ですが、障害のある生徒への対応として、県立学校3校にエレベーターを設置するもので、令和5年度までの2か年で2億8,200万円を設定します。
次に、新
県立図書館等複合施設整備事業ですが、県文書館との複合施設の整備に向けた実施設計等を行うもので、令和6年度までの3か年で6億1,000万円を設定いたします。
次に、
教育用コンピュータ整備事業(特別支援学校)ですが、
県立特別支援学校の
小中学部児童生徒のタブレット端末などをリースするもので、令和9年度までの6か年で1億9,000万円を設定します。
次に、
総合スポーツセンター施設整備費(
庭球場クラブハウス建替工事)ですが、
庭球場クラブハウスの建て替え工事を行うもので、令和5年度までの2か年で2億8,000万円を設定いたします。
最後に、
総合スポーツセンター体育館整備事業ですが、
体育館建て替え工事に係る基本設計を行うもので、令和5年度までの2か年で6,700万円を設定します。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) それでは、これより質疑を行います。質疑はありませんか。
臼井委員。
◯臼井正一委員 総合スポーツセンター体育館整備事業についてお伺いをいたします。
まず、新しく造る体育館の考え方をお聞かせいただきたいんですが、まず、バリアフリーに対する考え方は、いわゆる車椅子競技等の対応をどのように考えているかというのが1点と、あとは、昨年のオリンピックでも非常に注目を浴びたクライミングなんかがございますよね。ああした設備が
スポーツセンターにないということで、この際、そうした新しい
オリンピック競技なんかに対応した体育館として整備すべきだというふうに思いますけれども、現時点での考え方をお示しいただきたいと思います。
◯委員長(三沢 智君) 伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 体育課長の伊藤です。
バリアフリーの対応につきましては、高齢者や障害のある人を含む全ての人が安全に、そして安心して快適に利用できる施設を目指して整備の内容を検討しております。また、車椅子競技等についても、安全や安心に利用できるということで検討してまいります。また、クライミングの整備につきましては、今後研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 臼井委員。
◯臼井正一委員 障害者スポーツにも対応できるということですので、当然空調なんかもしっかり整備していただけるものというふうに思っていますので、そこら辺しっかりお願いしたいということと、あと、クライミングはこれから研究するということですけれども、2か年の債務負担行為ですんで、できるならば、そうした新しいスポーツに対応できるような仕様にしていただけるよう強く要望して終わります。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はありませんか。
平田委員。
◯平田悦子委員 では、私のほうから、先ほど教育長のお話でもありましたが、小学校における非常勤講師についての予算の部分で質問をしたいと思います。
今回、4月から専科で小学校の高学年のほうは国のほうで専科教員を入れていただけるというふうに進んでおり、この4月から千葉県も小学校の3、4年生の中学年に算数と理科の専任の非常勤講師を入れていただけるというのが、令和4年度の当初予算案についての資料だと149ページのところを見ながら質問させていただくんですが、今回その措置をしていただくんですが、配置される科目が算数と理科である理由と、あとは対象が中学年となっているその理由について教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 学習指導課長の佐藤でございます。
小学校3年生から、生活科に替わり理科の学習が始まること、算数でも抽象的に考える学習が増えてくる時期となること、これらのこと、それから基礎・基本の定着を図り児童が苦手意識を持つことなく高学年への接続を図られるようということから、中学年に算数、理科を配置するということといたしました。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。今言っていただいた理由と、あとは専科が入っていただけるということは、担任の先生もかなり助かるんじゃないかなというふうに思います。
資料の中で今後の配置見込みも書かれているんですが、この令和4年度だと40校というふうにされています。全県で40校ということなので、まだ少ないかなと思うんですが、この配置校というものがどのように決められているのかを教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) まず、5つの教育事務所ごとに算数、理科の配置校をそれぞれ4校としまして、各教育事務所から学校の実態を踏まえ、また学力の向上に意欲的な学校について申請していただき決定することといたしております。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 はい、承知しました。では、毎年もう増えていくというところに期待をしたいと思うんですが、この非常勤講師の方については単独または担任と共に授業を実施ということで、担任に代わって1人でも授業ができる方というふうに思うんですが、この方の勤務形態と配置校での業務というものがどのようなものがあるのかを教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 算数、理科につきましては、週10こま程度を担当するということで考えているところでございます。業務につきましては、専科の授業のほか、授業の準備や教科担任等との情報交換等を行う時間を設けるというように考えているところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。情報交換の時間も入っているということで、ほかの教科との得意、不得意であったり、どういったほかでの学習が生かせるかというところも算数や理科ってあると思いますので、そのあたりも担任の先生と連携をうまく取れるような状態だといいなというふうに思っています。
予算案の同じページに、今度は小学校の体育及び図工についての指導員の配置についても書かれていますが、この場合、専門的な指導力を備えた外部指導者というふうに書かれているんですが、どのような人材を考えているのか教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) まず、体育の人材につきましては、地域のアスリートやダンス教室の指導者、図画工作につきましては、絵画教室や陶芸教室の指導者等を想定しているところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 今の説明にもあったように、こちらの方々は教員の免許がなくても御指導いただけるような方かなと思うんですが、そういった場合の方々の、こちらも勤務形態だったり、あとはその配置校での業務というのがどのようなものなのかを教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 体育、図画工作につきましては、授業の必要に応じまして週6こま程度の勤務を想定しているところでございます。配置校での業務については、ただいまありましたとおり授業における担任の補助として、演示をしたり、当該授業の準備をしたりするほか、指導員の得意分野について教員に向けた研修を行うことも可能というところで考えております。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。学年の若いうちからより専門的な方に教えていただけるというのは、非常に子供たちにとってもいいことだと思います。また、先生方も大分、担任の方々も楽になるのかなと思いますので、今後も、こちらのほうも今後の配置見込みというのが毎年10校ずつぐらい増えていくように書かれていますので、期待をしております。
この非常勤講師なんですが、この専科とは別の枠で、予算案の資料だと142ページの部分に、学校との連携機能強化という項目でも、ここでも非常勤講師の配置というものが書かれています。この場合は、児童虐待の未然防止・早期対応を図るためというふうに説明がされているのですが、この場合の非常勤講師というものですね、需要の想定をどのように行われているのか教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 児童生徒課長の榊原でございます。
配置に当たっては、市町村教育委員会に対し、支援が必要な児童のいる学校への非常勤講師派遣希望の有無を調査しまして、必要な学校に配置しております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 今、希望を調査というふうにおっしゃられましたけども、大体来年度どのぐらい、予算がついてはいるものなので、この予算でどのような需要の想定、今さっきと言い方同じになっちゃうんですけど、どういうふうにこの予算を配分されているんですか。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 児童生徒課、榊原です。
対象児童1人当たり週10時間程度の勤務ができるように考えているところでございます。来年度につきましては、現在のところ73校に配置できるものと予定しております。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。承知しました。予算の見込みでは73校ということなんですが、この内容的に、その児童虐待の未然防止ということなので、なるべくこの人数も予想より少ないといいなというふうには思うんですが、この方々の学校でのその役割というか業務というのがどのようなものなのか教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 配置校での役割、業務については、対象児童が在籍する学級担任等教員の代替として、授業の一部を担当いたします。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございました。代替ということなので、この方単独でも授業が行えるという役割ということだと。はい、承知しました。そうなってくると、これまでにお話をさせていただいた小学校の3、4年生の理科、算数、そして図工と体育、あとは今のその児童虐待の未然防止に関わるための非常勤講師の配置、それぞれ先生をやってくれる方々というのが必要になってくるとは思うんですが、今までの議会であったり委員会でも度々話には上がっていると思うんですが、教員免許を有する講師をやっていただく人材というものが常に千葉県としては不足をしているというふうに認識をしています。そうした状況で、こうして予算をつけていただいて役職をつけていただくのはありがたいのですが、これ、どの事業とも人材の確保をどのようにしていくのかを教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 教職員課長の富田です。
非常勤講師については、両事業とも経験豊富で指導力に優れた元教諭等を想定しております。再任用や臨時的任用講師については常勤での勤務をお願いしているところですが、様々な事情により常勤勤務が難しい方がいらっしゃいます。非常勤であれば勤務可能という方を対象に、一人一人連絡を取り、人材の確保に努めてまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございました。では、ちょっとこれに関して最後要望させていただきますが、今、一人一人と連絡を取って探していただくというふうに言っていただいたんですが、やはり現場としては、その近くにいる方に学校に来ていただくことになると思うんですが、その人探しを自分たちでやらないといけないとなると、学校の先生方もかなり大変なことになりますので、県のほうでその人を探すという部分にも、現場任せにしないでしっかりと見ていってほしいなというふうに思います。
あとは、国の35人学級化が年々、今年度から始まって少しずつ進んでいくと思うんですが、引き続き学校現場、非常に人がとにかく欲しいという声をいつも聞いておりますので、引き続き弾力的な学級編制、そして臨時的任用講師が担任を持つことができて、そして柔軟な少人数指導が行えるような方が入っていただけるように、引き続き教員の増置をお願いしたいと思います。
この件に関しては以上なんですが、次に、ちばっ子学びの
未来デザインシート事業について、少しだけお聞きしたいと思います。
教育長のお話でもありましたが、これから拡大をしていく、対象が増えるというふうに聞いているんですが、令和の3年度、今年度は240校、5万人が対象でありました。来年度、655万人が対象になるというふうに聞いておりますが、これまでこの事業に取り組んできた状況と、今後の事業の展開について教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 学習指導課長の佐藤でございます。
まず、これまでの取組でございますが、令和2年度につきましては15校で約1,700人の児童生徒を対象に、令和3年度については各教育事務所1万人程度という見込みで県内5万人を抽出して、問題の適否について予備調査を実施したところでございます。この調査結果については、児童生徒につきましては今後の学習に向けてのアドバイス、あるいは学校や市町村には児童生徒の思考力や表現力の結果を提供して授業改善につなげていただくということとしております。令和4年度につきましては、紙媒体によるこれまでの調査に加えまして、1人1台端末を活用したCBT形式での回答、これが可能かどうか、15万人規模で調査したいというふうに考えているところでございます。それを基に、令和5年度からは全ての公立小中学校へ、およそ30万人規模となると思いますけれども、実施する予定でいるところです。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。時代に伴ってCBT化をされるというところで効率も上がるのかなというふうには思います。この事業がこれまで、今取り組んできたことをお話しいただいたんですが、学校現場で実際取り組んでいる方々から、授業とは別の時間を取ってこれをやらないといけないというところではあるので、何かその現場での御意見を聞いていましたら教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) まず、現場の負担を軽減するためにということで、調査については1こま45分程度となるように配慮しているところでございます。さらに、採点等については業者に委託するなど、できるだけ現場の先生方の負担とならないようにと努めているところです。また、実施した学校の先生方からは、おおむねこの事業の目的である学習したことを活用することができるかをはかる内容であるという肯定的な意見をいただいているところでございます。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。先生方から肯定的な御意見をいただいているというところで安心はしたんですが、この事業は全国でも千葉県だけで取り組んでいるものというふうに聞いております。これも授業改善につなげるという目的であるんですが、その昨年度取り組んだものの現場へのフィードバックというものがまだこれからというふうに聞いているので、では実際にどのように学校で生かせるかというところに関しては、まだ多分分かっていないことが多いとは思いますが、せっかく時間をかけて、そして千葉県が先進的にやっているものということなので、これが子供たちの学力が上がっていく成果につながればいいなというふうに思いますので、これからも応援をさせていただきたいと思っています。
すみません、最後に県立の
スポーツセンターについてを質問させていただきます。
先ほども教育長のお話だったり、臼井委員からも御意見があったんですが、これまで吉本委員も
総合スポーツセンターの整備の質問をされておりまして、その回答だったり今回の予算にも、今後体育館のその場での解体、設計、これから新しく建てるということと、あとサッカーだったりラグビー場、あとテニスのクラブハウスの改修だったりと、いろいろなスポーツの競技に関して予算が今後つけられていくんですが、以前同じこの委員会の場で私がお話しさせていただいたソフトボールと軟式野球に関して、競技をする場所のその脇に、いわゆる建屋というか、屋根のついている建物がすぐそばにないというふうな状況で、女性のプレーヤーがいる中で、外で着替えなければいけないという状況が発生しているので、更衣室だったり休憩室を造ってもらえないだろうかというふうに以前お願いをしたことがあります。その点に関して、今回こうやって大規模にいろいろと改修をされる中で、どういうふうにその部分を考えられているのか、ちょっと見解をお伺いしたいと思います。
◯委員長(三沢 智君) 伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 体育課長の伊藤です。
現在、委員おっしゃいますように県
総合スポーツセンターについては、県有建物長寿命化計画に基づきまして、体育館の建て替えや庭球場のクラブハウスの解体・新築工事に着手をしています。また、サッカー、ラグビー場のクラブハウスの大規模改修も予定をしております。更衣室につきましては、今後検討してまいりたいと思います。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 ありがとうございます。今後検討していただけるということなんですが、実際に使われているその方々から、着替えもそうなんですが、夏の大会のときに救護係の方が具合が悪くなってしまって休憩をする場所がなかったなんていうのを聞きました。やはりほかの競技で使う体育館だったり、ほかのクラブハウスだったり、トイレだったり、もちろんそういうところを使ったり、ほかの競技と一緒に使うということもできるはできるんですが、やはりその競技が行われているすぐそばで休憩をするなり着替えるなりというのがやっぱりできたほうがいいかなというふうには思うというのと、やはり競技ごとでそのファシリティーに差が出てしまうと、やはり自分がプレーしているスポーツというものがやっぱりマイナーなのかなだったり、せっかく頑張っているというところのモチベーションがやっぱり上がらないんじゃないかなというふうに思いますので、臼井委員がおっしゃったように、新しいスポーツをどんどん施設を造っていただくのももちろんなんですけれども、今あるスポーツに取り組んでいる方々にもしっかりとそういう恩恵が受けられるようなというか、いい施設を造ってもらえるといいなというふうに思いますので、改めてその点要望させていただきます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はありませんか。
田村委員。
◯田村耕作委員 それでは、私のほうからは1点、スクール・サポート・スタッフの配置についてお伺いいたします。
昨年度と同額の予算が当初予算ベースですと計上されており、また配置人数についても予算資料に示されているところでございますが、どのような基準でこの配置校を決定されるのか、その点について1点お伺いいたします。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 教職員課でございます。
配置校の決定につきましては、各市町村教育委員会からの要望、こういったものを受け付けながら、そして、こちらとしても配置できる数というのを、いろんなところを状況を勘案しまして配置校については決定させていただいているところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 田村委員。
◯田村耕作委員 これから様々な点をもって検討されるという御回答かと思いますが、このスクール・サポート・スタッフに関しましては、現場のほうからも教員の多忙化解消において極めて有意義であるという、そういうお声をいただいております。また、昨今のコロナ禍におきましては、本来であれば保健所の方が行うような、例えば濃厚接触者の調査、欠員が生じた教員の補充など、様々な、本当に今までなかったような付加的な業務が加わっているところでございます。そんな中で、このスクール・サポート・スタッフの有用性というのは、これはもう間違いないと思っております。また、さらに申し上げますと、国におきましても、昨年度もコロナ禍に鑑みまして追加の予算が計上され、今年度まだ決算は出ておりませんが、決算ベースですと、この当初予算から大幅な増額になっていることと思われます。その点も鑑みまして、国もやはりこの重要性をしっかりと認識し、手上げした都道府県にはもう全て予算をつけると、そのような決意で予算計上したとも伺っております。ぜひ、そうなってきますと県として3分の2の負担が1つ大きなネックになってしまうわけでございますが、ぜひとも今後国の動向、またコロナの動向をしっかりと見定めていただいた上で、ぜひ、教員の多忙化解消、さらに申し上げますと、この多忙化によって、千葉の宝であります子供たちに良質な教育を受けさせる、低廉で、本当に質の高い公教育を提供する機会が失われることのないよう、ぜひこの点を強くお願いいたしまして、私の質問とさせていただきます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はありませんか。
岩波委員。
◯岩波初美委員 私からも1点のみ質疑いたします。
私のほうからは、スクールソーシャルワーカーの配置、1億2,300万円予算計上されております。この件に関しては、その前にスクールソーシャルワーカーというのは、こちらでの説明においては福祉関係機関等との連携や、児童虐待が疑われるなど緊急性の高い事案に対応するために配置するというふうに説明書きがされております。本会議場でも教育長からの答弁の中に、今年度実施されている方、スクールソーシャルワーカーの皆さんに勤務状況というか仕事に関してのヒアリング、職務状況ヒアリングを行っているというように御答弁されているので、まずこの職務状況のヒアリングによってどのようなことが分かったか、評価されるところ、課題になっているところをそれぞれ主なものを説明ください。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 児童生徒課長の榊原です。
スクールソーシャルワーカーからは、追加配置等の効果として、増員のおかげで困難な事案に協力して取り組めた、支援が停滞していたケースに働きかけ進路の選択を支援することができた、また、課題については、市町村のスクールソーシャルワーカーとの連携が図れるとよい、多くの学校の支援に入る中でスクールソーシャルワーカーへの理解をさらに広げていくべきだと感じたなどの報告を受けております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。
◯岩波初美委員 分かりました。いろいろと状況が分かってきているんですが、このスクールソーシャルワーカーに関しては、前回の委員会でも伺いましたし、この間の本会議場でも伺っていますが、今、週2回の非常勤契約で行われているということと、専門職である精神保健福祉士や社会福祉士にお願いをしているということを伺いまして、あと、1人当たり約1,500件くらいの、かなり年間たくさんの対応をされているということで、週2回で1人1,500件というのは、大まかに計算すると、大体50週で週2回で計算して、1人1日15人対応しているという計算ですね。毎日、出勤のときには15人の対応をしているということなので、かなり困難案件や手のかかる案件の対応をするお仕事ですから、随分ハードな状況でお仕事されているだろうなというふうに思いまして、そうすると、こんな週2回じゃやり切れないよって、もっとちゃんと仕事を多くして、この仕事の質も高めていきたいというような要望などは、今実際現場のほうからは上がっていないのでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) スクールソーシャルワーカーへの相談は年々増加しており、配置時間に関する要望も出ていることから、9月からの追加配置の効果や課題を分析し、今後の配置の在り方も含めて検証を進め、支援体制の充実に努めてまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。
◯岩波初美委員 今後の検討ということで、今後増員等は必要があるので増やしていくということはおっしゃってくださっているので、私としては、この頭数を増やしていくということだけではなくて、スクールソーシャルワーカーの皆さんは専門職の方々ですから、もっと質の高い仕事をしていただくとか、特に困難案件に複数のワーカーで対応しているメリットがあるというふうに今おっしゃっていたので、複数で対応するとなると、やはりリーダー的なお仕事をされる方とかがやっぱり存在していっていかないと、みんな週2回の非常勤の集まりだと、なかなか仕事の質の向上という面では難しいと思うので、この1人当たりを週2日じゃなくて、やっぱり4日とか5日とかフルにやっていただくとか、そういう方向も必要だと思うんですけど、お考えは何か検討されていますか。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 今後の配置の在り方も含めて検証を進めまして、支援体制の充実に努めてまいりたいと考えます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。
◯岩波初美委員 そういうことも併せて考えていただける、いただかないと、人材確保が難しいと思います。この間、前回のお話を伺ったときには週2日で大体180万円ぐらいの報酬でやっていただいているということなので、人は生活を維持するために仕事しますから、そうすると、せっかくやろうと思っても、いや、これじゃやっていけないから病院等に勤めちゃいますとかいう方や、福祉施設に勤めますっていう方々が出てきちゃうと、せっかくの意欲のある人材を千葉県は獲得できなくなってしまいますので、ぜひその辺は働いている方々の本音のところを聞いていただいて、今回のこのスクールソーシャルワーカーってやはり児童虐待防止のための要になると思います。養育環境の改善というのが図られる上では結構重要なポジションで、これによって児童相談所の業務のかなり軽減にもつながってきますので、ここは皆さんの意向を聞きながら、とにかく私は専門にやっていただける、この仕事をメインでやっていただけるスタッフを増やしていただくことも大変重要だと思うので、それは本気でやっていただきたいと思っています。よろしくお願いします。
◯委員長(三沢 智君) それでは、加藤委員。
◯加藤英雄委員 それでは、通告してある4つの項目でお伺いしたいというふうに思います。
最初は、高校と特別支援学校の施設整備費のうち一般整備事業についてですが、来年度のそれぞれの予算額と、現在上がってきている要望数はどの程度になるのかお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 教育施設課長の宇井野でございます。
一般整備事業の令和4年度当初予算は、高校は9億5,550万円、特別支援学校は3億7,450万円です。来年度の要望数は、高校が1,747件、特別支援学校が404件です。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 今お答えいただいたんですが、前年度と比べると、高校が1億円ちょっと減額をして、特別支援学校が6,400万円ぐらいプラスになっているんですね。この高校の減額というのはどういう理由からなんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 今年度予算と比較して高校が減額、特別支援学校が増額となっておりますけれども、一般整備事業予算につきましては、教育活動への影響や施設の老朽化等を考慮の上、県立学校全体で優先順位を定めて改修案件を積み上げて予算を要求しているものでございます。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 県立学校全体でということなんですが、要望数は経年的に見ると、令和元年度は台風によるものがあって、かなりの要望が上がっていますけれども、令和2年、令和3年度って要望数はそう変わってはいないんですよね。減額になっているということは措置する箇所が少なくなるということだと思うんですが、その辺のところはどういうふうな考えでこれ、減額されたんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 繰り返しになりますけれども、県立学校全体で優先順位を定めて改修案件を積み上げて予算要求をさせていただいているものでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 では、今年度の措置見込みはどの程度になりますか。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 今年度の措置状況につきましては、1月末現在で高校で363件、特別支援学校で116件です。2月以降にも措置しているものもございますので、3月末までの間にさらに増加する見込みでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、この措置状況を見ると、令和元年度、令和2年度、高校、特支を合わせた全体の要望数に対する措置された箇所、この比率が落ちてきているんですよね。これはどういう理由なんでしょうか。具体的に数字を言っちゃうと、令和2年度が全体で637か所措置されているんです。今のお話ですと、今年度は1月末だけども479か所なんですよね。これはどういうことなんでしょうか、その事業や整備の内容にも絡んでくると思うんですけど、分かっていればお示しいただければと思います。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 一般整備事業につきましては、先ほども申し上げましたとおり個別の案件を積み上げて予算要求している部分がございます。今年度につきましては、工事費が3,000万円を超える中規模の改修工事を昨年度より多く措置したため、昨年度よりも件数が少なくなっているという状況でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 これは通告してなかったんですが、分かればでいいんですけど、これまでの答弁の中で、技術系の職員が学校を訪問して、要望箇所として上がってきている現況を現場で確認をして、それで劣化状況だとか損傷を見ながら優先順位を決めていくということなんですけど、教育施設課の中で建築、土木、電気、機械って、それぞれの技術系の職員というのは何人ぐらい。すぐ出なければ後でいただければと思うんですが。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 後ほど確認しますが、建築が14名、土木が3名、電気が6名、設備が6名でございます。念のため、後ほどもう一度確認いたします。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 ありがとうございます。これはかなり増えてきているんですよね、ここ数年で。それで、技術系職員の学校訪問、要望箇所の確認に行くその頻度というのはどの程度行っているんでしょうか。全部回れないんじゃないかなというのが頭にあるもんですから、その辺はどういうふうに行っているのか、分かればお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 例年10月頃を目途に、全校を視察調査しております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それじゃ、これは毎年聞いているんですけれども、予算設定をする上で、財政課へのこの一般整備事業の要求額というのはどの程度出していたんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 令和4年度当初予算の財政課への要求額につきましては、高校は9億5,550万円、特別支援学校は3億7,450万円でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 分かりました。じゃ、次に行きます。特別支援学校の整備事業で通告してあった内容、先ほど教育長の挨拶の中でもありましたので、これは省きます。規模は190人程度で令和9年度開校を目指すということだったんで、過密や教室不足の解消に向けて取り組んでいるということなんですが、通学区域と受け入れのそれぞれの規模はどう考えているのかお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 特別支援教育課長の青木です。
新設校の通学区域については、千葉市と八千代市の一部及び習志野市を想定しております。また、各通学区域における対象人数については通学区域の設定と密接に関わっており、慎重に対応していく必要があることから、現時点でお示しすることはできません。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 この千葉特別支援学校、八千代特別支援学校を対象にした新設校の計画は、これは第2次整備計画に載っていたもので、130人の計画から190人に増えているんですよね。これで千葉と八千代、調査だと教室不足が千葉では11教室、八千代では3教室となっているんですけれども、この教室不足は解消されるんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 解消を目的に整備をしてまいります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、新設校はもちろんなんですけど、千葉と八千代も設置基準に合致したような施設対応になるのかどうなのか、その辺のところはいかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 当然既存校についても設置基準に合致させていくよう努める必要があることから、合致できるように努めてまいります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 この第3次の整備計画については、諸般の報告のところでもうちょっとお伺いをしたいというふうに思います。
次、3番目に通告してあります教職員費についてなんですけど、小中高、特別支援学校、それから事務局、実習船で、人件費上の積算の人数、そこに含まれている臨任講師の積算人数、それぞれ何人でしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 教育総務課副参事の原でございます。
当初予算の積算人数は、毎年9月1日の現員数で算定しております。積算人数のほうは、小学校1万5,994人、中学校9,023人、高校7,526人、特別支援学校3,851人、事務局921人、実習船19人、合計3万7,334人となります。そのうち臨時的任用職員を含むフルタイムの任期付職員は3,328人です。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、今年度積算された、今年度ですよ。だから去年の段階なんですけど、3,478人が臨任講師で、教職員費予算上積算されているんですけど、4月から学校に配置された人数というのは何人になるでしょう。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 教職員課長の富田でございます。
4月からとの御質問ですが、県教育委員会としては、令和3年5月1日時点で整理しており、全ての学校種を合わせて合計3,113人となります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 はい、分かりました。じゃ、来年度のこの積算されている中で、小中、それから高校、特支で産休代替講師として定数上計上されているのは何人でしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 来年度の条例定数を決める際に、小中学校の産休代替講師として今年度より4人増の定数184人分を、高等学校については30人分、特別支援学校については13人分を人件費として計上しております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 来年度は小中で言うと184人、4人増えているんですよね。今年度は180人で対応してきて、去年の答弁だと、平成28年から定数上180人で対応してきている、今年度も180人で対応できる見込みだという答弁だったんですけども、実際には、この産休の未配置っていうのが1月1日段階で、小学校で言うと48人、2月1日で45人、依然として高い水準なんですよ。ということは、この定数上の設定が甘かったと、見直す必要があるんじゃないかなというふうにこの数字から見えるんですが、その辺のところはどういうふうな見解をお持ちでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) これらの定数については、過去数年間の実績を基に発令数等の実績を基に算出をしているところでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それは分かるんですよ。実際にその定数上計上されていても未配置がこれだけ出ていると。では、定数との関係はどういうふうに見ているのかというのを知りたいんですよ。いかがでしょう。分かればでいいんですが。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 委員御指摘のように未配置があるということは重く受け止めているところで、講師の確保ということに実際努めているところでございます。それにおいて、定数というところが184人ということで今回計上させていただいたところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 じゃ、これは通告してあるんですけど、今度の議会で突然私は聞いた記憶なんですが、講師の未配置の質問に対して教育長は、非常勤講師の活用も図っていくというふうに答弁されているんですよね、未配置対策として。予算委員会では副参事が、非常勤講師が授業を受け持つことで担任の負担軽減が図られるっていう答弁をされたんですけど、この非常勤講師というのは来年度予算上何人積算され計上されているんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 講師の未配置対策として最初から見込んでいるものではありません。既定の予算の中で、今後具体的な内容について検討してまいります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、積算はされてないけれども今後検討していくということで、どの程度の規模の非常勤の活用を考えているんでしょうか。今の未配置の現状を鑑みて、いかがでしょう。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 講師の未配置という現状に鑑み、緊急措置的な対応として非常勤講師の活用を検討するというところでございます。学校負担を軽減するための1つの方策として考えているところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、非常勤講師が授業を受け持てば、確かにその時間担任あるいは担任の代わりで入っている増置教員などの負担は軽減される。しかし、これは代替講師が配置されるわけではないんですよね。基本的に未配置の解決にはつながらないというふうに思うんですが、いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 基本的には、これについては常勤の講師を充てるということで対応すべきというところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 じゃ、応急的な対応として、この非常勤の講師の活用というのもあり得る側面があると思うんですが、やっぱり根本は年度当初からいかにその教員を増やすかと、これにかかっているなというのを申し添えて、最後、4つ目行っていいですか。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 次に、感染拡大の防止に関わる予算についてなんですが、新年度の予算の中で県立学校で感染症対策のこの事業に関わる予算額というのは幾ら計上されていて、どんな中身なんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長)
学校安全保健課長の荒金でございます。
令和4年度の当初予算は5,273万8,000円であり、内容としましては、継続的な感染対策に必要な消毒液、感染者対応に必要な保健衛生用品等となっております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 これは5か月間の設定ですよね、予算上はね。はい、いいです。それで、この5か月間なんですけれども、これは予算を学校に配分するんですか、それとも、その物品を、衛生に関わる物品などを県教委が学校に配付するんですか、どういうやり方なんでしょう。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 予算を学校に配分しております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それから、検査のこともちょっと書いておいたんですけれども、先ほど教育長は、検査キットの配付を行ったというふうに挨拶で述べられたんですが、検査キットの配付というのは、どの学校にどの程度の数配付されたのか。新年度はこの検査キットの配付はどの程度の規模を考えているのかお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 検査キットに関しては学校に配分せず、県教育委員会のほうで保管して、必要に応じて学校に配分しております。なお、文部科学省から配付された中から約700個、それから、予算から750個を用意しております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 もう1つ聞いたんだけれども、新年度は予算上何個ぐらい確保されているんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 新年度の予算には計上しておりません。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 新年度の予算もやっぱり計上すべきでしょう。今、オミクロンの亜型、BA2が大半、これは取って代わるんじゃないかって言われている中で、やっぱり検査が基本なんで。
それともう1つ、ちょっと心配なのは、昨日の新聞ですよね。千葉市では、検査キット、抗原検査キットの使用期限が実は1月の末だったと。3,670回分配付したのに使ったのは9回分だと。あとはもう廃棄処分にせざるを得ないってなっていたんですが、この使用期限というのはどのぐらいまであるんですか。分かれば。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 約71.26%が1月31日まででございまして、そのほか3月、4月までのものもあります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 71.26%と言われても分からない。さっき話された国からの700個、県が独自に用意する750個、これは使用期限はいつまでなんですか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 県立学校に配分されたのが9,684回分でありまして、使用したのが266回分、廃棄したのが6,901回分でございます。その中から700回分を県教育委員会のほうで保管しているところになります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 廃棄したのが6,901回分というふうに言ったんですが、その中から県教育委員会が保管しているというのは、廃棄に値するキットを保管しているというふうに聞こえているんです。違いますよね。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 配付されて廃棄した以外のもの、ですから、2月以降にまだ使用期限のあるものについて回収したということになります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 これで終わりにします。そうすると、先ほど冒頭にお答えいただいた国から700個、県が独自に用意した750個というのは、使用期限は切れてはいないということでいいんですよね。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) はい、切れておりません。
(加藤英雄委員、「終わります」と呼ぶ)
◯委員長(三沢 智君) その他御質疑ありますか。
吉本委員。
◯吉本 充委員 先ほどちょっと加藤委員の質問の中で気がついたことがあって確認をしたいので、まずそれを聞かせてもらいます。
学校施設から、例えば、修繕が必要であるというようなものについて、どのぐらい件数があって、そして実施して直したのは幾つだという御質問があって、なかなかそこが数が足りてないのはどうしてだというところの説明の中で、優先順位をしっかり決めてやっている。加藤委員がいいことを聞いてくれました。予算要求はどうしているんだという話が出て回答があったわけでありますが、要は、きちんと毎年その要望があった箇所は確認を県教委としてはしている。そして、それに見合うだけのものを予算要求はしているけれども、限られた財源があるからどうしても予算的につくものの中から優先順位を決めてやっているということでいいんですね。
◯委員長(三沢 智君) 宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 教育施設課長、宇井野でございます。
委員御指摘のとおりでございます。
◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。
◯吉本 充委員 限られた財源であるわけでありますから、優先順位をつけてやる、現場は早く直してほしい、この辺で県教育委員会当局も苦労しているというのはよく分かります。我々もしっかりと現場の声を聞いて、そういったことを要望、提言する立場におりますから、私たちもしっかりと、この辺は予算をつける部局に対してしっかりと物を言っていかなきゃいけないなという意を強くしたところであります。
1つだけ、そういった財源が厳しい中で、来年度の当初予算で
児童生徒課所管の子どもと親のサポートセンター事業が、前年度対比でかなり増額をしていただいています。この辺は大きくありがたいなと思っておりますので、もしその増額した概要、何の事業を今度新しくやるのかというようなことがもし分かれば、通告してませんからね、申し訳ない。もし分かれば教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 後ほどお答えさせていただきます。申し訳ございません。
(吉本 充委員、「結構です、ありがとうございました」と呼ぶ)
◯委員長(三沢 智君) その他御質疑はございませんね。──ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 教育庁所管の予算に私たちは異論ないんですが、それぞれの常任委員会で分割して審議をしていますので、承服できない部分があるので、議案第1号全体には反対の立場です。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) その他は討論は。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手多数。よって、議案第1号は可決すべきものと決定しました。
─────────────────────────────
議案第19号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第19号令和4年度千葉県
特別会計奨学資金予算を議題とします。
当局に説明を求めます。
勝財務課長。
◯説明者(勝財務課長) 議案第19号令和4年度千葉県
特別会計奨学資金予算について御説明いたします。
補足説明資料1の下段の表2の
特別会計奨学資金を御覧ください。これは、高校生等を対象とした無利子の貸付金である奨学資金を管理している会計でございます。当初予算額は15億4,827万円で、前年度6月補正後に比べて1億8,621万1,000円、13.7%の増となっております。予算額が大きく増額となっている理由は、近年、貸付者数の減により貸付額が減少している一方で、過去に貸し付けた分の返還金が増額しているためです。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第19号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手全員。よって、議案第19号は可決すべきものと決定しました。
─────────────────────────────
議案第25号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第25号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第18号)を議題とします。
当局に説明を求めます。
勝財務課長。
◯説明者(勝財務課長) 議案第25号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第18号)について御説明いたします。
お手元の補足説明資料1を御覧ください。こちらの3ページ目になります。補足説明資料2と書かれております資料を御覧いただきたいと思います。教育委員会に係る補正予算額は、一般会計で65億5,598万9,000円の減額で、補正前の額と合わせますと3,624億5,541万7,000円となります。第1項教育総務費から第7項保健体育費までの各項の補正額及び財源内訳は表に記載のとおりです。
補正の主な内容について御説明いたします。次のページを御覧ください。第1項教育総務費は12億9,772万7,000円の減額です。主な内容ですが、退職手当は、当初の見込みよりも
勧奨退職者数が減少したことなどにより減額するものです。奨学のための給付金は支給実績見込み、生徒指導推進費は
スクールカウンセラーの配置実績見込みによりそれぞれ減額いたします。第2項から第5項までの教職員人件費については、支給実績等による所要額の精査に伴い減額するものでございます。
第4項高等学校費は14億5,149万4,000円の減額です。主な内容ですが、増額となっております授業環境高度化推進事業及び農業教育環境整備事業は国補正予算を活用するもので、内容は後ほど御説明いたします。高等学校等就学支援金は支給実績に基づき減額いたします。高等学校整備費は、長寿命化対策や各学校の施設整備に係る入札執行残等を減額するものです。
第5項特別支援学校費は1億1,332万5,000円の減額です。特別支援教育費及び特別支援学校整備費は国補正予算に関連したもので、内容は後ほど御説明いたします。
第6項社会教育費は2億1,234万円の減額です。図書館管理費は、新
県立図書館等複合施設整備事業の埋蔵文化財本調査の実施が令和4年度になったことにより減額するものでございます。
第7項保健体育費は1億6,348万3,000円の減額です。国民体育大会費は、大会が延期になったこと等により減額いたします。
次のページを御覧ください。4、繰越明許費でございますけれども、表に記載の10事業、79億円余りについて繰越明許費を設定するものです。(1)から(4)までは国の補正予算を活用して実施するもので、いずれも年度内の執行が困難であることから繰越明許費を設定いたします。
(1)GIGAスクール運営支援センター整備事業は、ICT機器のトラブルなどに関する県立学校や市町村からの問合せに対応するGIGAスクール運営支援センターを設置するものです。
(2)授業環境高度化推進事業は、県立高校及び特別支援学校に授業等で活用するプロジェクターなどを整備するものです。
次のページを御覧ください。(3)農業教育環境整備事業は、農業の専門学科がある県立高校に農薬散布用ドローンなどの農業用機械を整備するものです。
(4)特別支援学校の施設整備事業は、令和4年度に実施予定だった特別支援学校に係る整備事業を前倒しして実施するものでございます。
ア、
県立学校空調設備整備事業は、八千代特別支援学校などの管理諸室等への空調設備整備を、イの
県立学校長寿命化対策事業は、市原特別支援学校プールの大規模改修を、ウの特別支援学校施設整備事業は、バリアフリートイレ等の設置や空調設備の修繕などを、それぞれ前倒しで実施いたします。
次のページを御覧ください。(5)その他繰越明許費の設定は、国補正予算に関連しない繰越明許費の設定です。
ア、文化財保存整備事業は、業者が廃業し、新たな業者を探す必要が生じたことから、適正な工期を確保することが困難となったため繰越明許費を設定するものです。
イ、博物館施設整備事業及びウの博物館計画保全事業は、予定していた工事の入札が不調となり、適正な工期を確保できないため、それぞれ繰越明許費を設定するものです。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
臼井委員。
◯臼井正一委員 退職手当が大分減額されたということで説明を受けたわけですが、勧奨退職というのは、これはいわゆるどういうことで、何がどう減ったらこんなに減るんですか。
◯委員長(三沢 智君) 神福利課長。
◯説明者(神福利課長) 福利課長の神です。
勧奨退職は、定年を迎える前に、50歳から59歳までの間に退職を申し出た職員に対して、退職手当の一部増額をして退職をするというものになります。
◯委員長(三沢 智君) 臼井委員。
◯臼井正一委員 何で増額するんですか。あぶれているから早く辞めてもらうのに増額するということは民間ではあるんだけれども、何でそんな人材に辞めてもらうのに退職金を増やす必要があるんですか。身内のお手盛りっていうことなんじゃないですか。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 教育総務課副参事、原でございます。
すみません、詳細についてはちょっと後ほど答えさせていただくということでよろしいでしょうか。
(臼井正一委員、「いいです」と呼ぶ)
◯委員長(三沢 智君) その他質疑ありませんか。
安藤委員。
◯安藤じゅん子委員 すみません、ありがとうございます。この寄附金なんですけれども、これはどういった事情でこちらに頂けたものなのか、使途とか、寄附者が何か申出があるのか教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 西原教育政策課長。
◯説明者(西原教育政策課長) 教育政策課長、西原でございます。
企業版ふるさと納税において県のほうに申出がございましたので、その一部を教育委員会のほうで受け入れたものでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。
◯安藤じゅん子委員 このふるさと納税ということでございますけれども、使途についてはどのようなことで県教委としては考えていらっしゃいますか。
◯委員長(三沢 智君) 西原教育政策課長。
◯説明者(西原教育政策課長) 寄附の宛先ということでよろしいですよね。500万円につきましては、新学習用ネットワーク事業のほうに財源として補填させていただく予定でございます。
(安藤じゅん子委員、「ありがとうございました」と呼ぶ)
◯委員長(三沢 智君) そのほかに質疑は。
平田委員。
◯平田悦子委員 すみません、私も1点だけ。通告していないんで、分かれば答えていただきたいんですが、GIGAスクール運営支援センターの整備事業に国からも補正があったのでお金がついているということなんですが、本県では、今GIGAスクールサポーターという方が教育事務所ごとにいらっしゃって、先日も近所の小学校で実際に来て何か見回ってくださっているところを見かけたんですが、その方々というのはどういう兼ね合いになるんですかね。そのセンター整備というのが箱物はあんまり必要ないような気がするんですけど、どういうものなのかというのをちょっと説明をもらえればと思います。
◯委員長(三沢 智君) 西原教育政策課長。
◯説明者(西原教育政策課長) 教育政策課長、西原でございます。
GIGAスクール運営支援センターにつきましては、先ほどの説明にもございましたけれども、県立学校の問合せに対するヘルプデスクを設置して、機器の操作ですとかトラブルへの対応ですとか、教職員を対象とする機器の活用、また研修などについてスタッフを派遣するものです。民間企業の活力をというようなことでの取扱いになってございます。
◯委員長(三沢 智君) 平田委員。
◯平田悦子委員 では、今いらっしゃるGIGAスクールサポーターの方々とかとは別の動きをされるという認識でいいんですか。
◯委員長(三沢 智君) 西原教育政策課長。
◯説明者(西原教育政策課長) 事業として重なる部分はございません。
◯委員長(三沢 智君) その他御質疑はございますか。
岩波委員。
◯岩波初美委員 先ほどの安藤委員からの質問の企業版ふるさと納税の使途についてですけれど、今回の使途がどうのということではなくて、教育委員会としては企業版ふるさと納税というのは、現行事業の拡大とか伸ばしていくということを目的に、こういうテーマにその寄附を集めていくとかという、そういう建てつけの寄附の呼びかけをされていくものだというふうに理解しているんですけれど、企業版ふるさと納税について教育委員会としてもっと呼びかけて寄附を集めていくというようなお考えはお持ちなんでしょうか。こういう分野にぜひ寄附をしていただきたいというような企業からの寄附を募るというような、そういう対策はお考えも持っていらっしゃるんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 西原教育政策課長。
◯説明者(西原教育政策課長) 教育政策課長、西原でございます。
現在の企業版ふるさと納税におきましては、千葉県といたしまして寄附の申出等を受けておりまして、千葉県全体の中で寄附の充当事業を調整をしているものでございます。その結果、今回500万円が教育委員会の事業として財源を充てさせていただいたものでございます。
◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。
◯岩波初美委員 私も、千葉県はもっとこの企業版ふるさと納税を活用したらどうかなとずっと思って、県庁のほうの、本庁のほうの担当課とも話した中では、やはりぜひこういう事業をやっていきたいんだということを現課のほうから求めて手を挙げてきてほしいというような、そうすればそれをもって千葉県が寄附を呼びかけるというような制度として使っていくものだというふうに言われているので、ぜひ積極的に活用されたらいいんじゃないかなというふうに、そういう意思を持って出してくださる企業もいらっしゃるでしょうから、それは利用してほしいなと思いますので、研究していただきたいと思います。お願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はありませんね。
原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 教育総務課副参事の原でございます。
先ほどの勧奨退職の件でございますが、制度としては、後進に道を譲っていただいて職員の新陳代謝を図るというような制度でございます。その後の給与の保障分ということで退職金の上乗せというような制度になっておりまして、民間においてもそういった早期退職制度があるというふうに認識しております。ただ、誰でもというわけではありませんで、条件として勤務成績が良好な者というようなものが主なものとしてございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 臼井委員。
◯臼井正一委員 分かればで結構ですが、一般行政職もそういう制度があるんですか。さらに言えば、優秀な人材が辞めてもらって、何で県がそんなお金出さなきゃいけないんですか。いてもらえばいいじゃないですか、優秀なら。おかしいでしょう、そんな退職金を割増しして第2の人生を歩んでくれって、それが公の組織の在り方なんでしょうかね。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) まず、この制度については全庁的な制度でございます。勤務成績が良好ということで、特に優秀というわけではなくて、特に問題なく県に貢献していただいたという方について上乗せをしているものでございます。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はありませんか。
榊原児童生徒課長。
◯説明者(榊原児童生徒課長) 児童生徒課長の榊原です。
先ほど吉本委員からの御質問にございました、子どもと親のサポートセンター事業費の増額ですが、主に老朽化した建物外壁改修工事に伴うものでございます。事業そのものについては、おおむね前年度並みということになっております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。
◯吉本 充委員 子サポの施設が老朽化というのは承知しているんだけれども、できれば、あそこは24時間対応のいのちの電話の相談等もやっているよね。今の御時世、様々な課題を抱えている学校に行けない子供たちの不登校の支援だけじゃなく、いろんな悩みの相談を受けて命を守るという場でもあるので、ぜひそこはもう少し体制を強化するなりしていただきたい。そんな大きなお金がかかる話じゃないんで、施設改修、ハードの面ももちろん大事だけれども、そういったことも今後は含んでおいてください。要望です。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) その他の質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
加藤委員。
◯加藤英雄委員 先ほどの議案第1号と同じように、
教育委員会所管の部分については異論はないんですが、ほかの分野で承服できない箇所もあり、議案第25号としては反対の立場を表明します。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) その他討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第25号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手多数。よって、議案第25号は可決すべきものと決定しました。
─────────────────────────────
議案第42号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第42号令和3年度千葉県
特別会計奨学資金補正予算(第1号)を議題とします。
当局に説明を求めます。
勝財務課長。
◯説明者(勝財務課長) 議案第42号令和3年度千葉県
特別会計奨学資金補正予算(第1号)について御説明いたします。
先ほどの補足説明資料1の3ページ目、補足説明資料の下段の表を御覧ください。2、
特別会計奨学資金ですが、3,508万4,000円の増額となっております。これは、令和2年度の貸付実績が見込みを下回り繰越金が増加したことや、令和3年度の返還実績が見込みを上回ったことなどにより増額補正をするものです。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第42号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手全員。よって、議案第42号は可決すべきものと決定しました。
暫時休憩します。
午前11時44分休憩
─────────────────────────────
午後0時58分再開
◯委員長(三沢 智君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
宇井野教育施設課長。
◯説明者(宇井野教育施設課長) 教育施設課長の宇井野でございます。
午前中に加藤委員から現地調査に係る技術職員の人数について御質問がございまして、確認いたしましたけれども、間違いございませんでした。
─────────────────────────────
議案第62号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第62号千葉県生涯学習審議会条例の一部を改正する等の条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 生涯学習課長、鈴木でございます。
議案第62号千葉県生涯学習審議会条例の一部を改正する等の条例の制定について御説明申し上げます。お手元に配付の補足説明資料3のほうを御覧ください。
まず、1、概要ですが、千葉県生涯学習審議会条例の一部の改正及び千葉県社会教育委員条例を廃止し、千葉県生涯学習審議会に千葉県社会教育委員の会議を統合しようとするものでございます。
2、改正理由を御覧ください。生涯学習に資する施策の一部に社会教育が含まれるため、平成26年度以降、社会教育法に基づく社会教育関係団体への補助金の交付に関する事項の調査、審議以外は全て生涯学習審議会での審議を行ってまいりました。社会教育委員の会議で唯一審議してきた補助金の交付については生涯学習審議会で代替可能であることから、生涯学習審議会と社会教育委員の会議の役割の整理統合に関する条例改正が必要となったものでございます。なお、両審議会につきましては、同一の委員として同じ日に開催してまいりました。
続いて、3、改正内容を御覧ください。(1)のとおり千葉県生涯学習審議会条例を改正し、社会教育法の規定に基づき、社会教育委員の会議で審議していた社会教育関係団体への補助金の交付に関する調査審議事項を追加し、(2)のとおり千葉県社会教育委員条例を廃止しようとするものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださるようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) それでは、これより質疑を行います。質疑はありませんか。
加藤委員。
◯加藤英雄委員 質疑に入る前に、今課長の説明で補足説明資料を読んでみて、本当に情けなくなりました。これを読むと、
社会教育委員会議というのは補助金の交付の審査をするだけみたいなふうに取れるんですよね。社会教育法に沿って社会教育委員の職務を果たしてもらって、千葉県の社会教育分野の発展を図るということを教育委員会がやってこなかったことの表れなんです、これは。通告してあるように、柱は3つで質問したいと思います。
1つは生涯学習審議会、社会教育委員、それぞれ条例・運営規則で定められている、これを分けていた目的は何なのか。2つ目は、今回の統合案を決定したのはどの部署、どの機関なのか、あとは手続上の問題。3つ目は、生涯学習審議会、
社会教育委員会議に統合案は諮ったのかどうか、この3つの柱でちょっと質問したいと思うんですが、委員長、よろしいですか。
◯委員長(三沢 智君) どうぞ。
◯加藤英雄委員 では、最初の柱なんですが、これまでそれぞれ独立した条例・運営規則で生涯学習審議会があり、社会教育委員条例、それから
社会教育委員会議運営規則が定められていた。この目的は何かということなんですが、それぞれどんな役割を果たしてきたというふうに認識しているのかお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 生涯学習課長、鈴木でございます。
まず、生涯学習審議会でございますけれども、生涯学習に資するための施策の総合的な推進に関する重要事項を調査審議するために生涯学習振興法に基づいて条例で県の審議会を設置、協議、運営をしてまいりました。一方、社会教育委員につきましては、社会教育団体への補助金の交付、社会教育に関する計画の立案、その他社会教育に必要な事項を調査審議するために、社会教育法に基づいて、条例で県の委員を置いていたところでございます。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 今お話しあったように、それは法律の内容ですよね、今御説明あったのは。それぞれ別個なんですよ、独立した機関として設置をしている。それで、私たちのところに示された議案の案件説明の中で、多角的、広範な視点から調査審議を行うために統合するというふうに書かれていたんですが、そうすると今までの調査や審議とはどこが違ってくるのか。調査審議がどのように発展するという認識なのか、お示しください。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 今後、生涯学習審議会のほうで審議を行うことという御提案でございます。これまで社会教育団体への補助金を交付しておりましたが、生涯学習審議会のほうにこれを審議する機能をつけ加えると、追加するといったものでございます。なお、生涯学習審議会につきましては、社会教育を含む生涯学習全般について総合的に審議を行っている機関でございます。そこに統合するに当たって欠けている機能を加えていこうといったものでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それじゃ、なぜ生涯学習審議会、
社会教育委員会議というふうに分けて、それぞれ根拠法も別なのか、なぜそれぞれの役割を果たしていかなきゃいけないのかというところを見ていきたいというふうに思うんですが、まず、根拠法上の問題なんですけども、先ほどお話しあった生涯学習振興整備法の第10条では、教育委員会または知事の諮問に応じて都道府県の処理に関する事務を行うというのが、これは生涯学習審議会ですよね。一方で、社会教育委員あるいは
社会教育委員会議は、社会教育法の第17条で、「社会教育委員は、社会教育に関し、教育委員会に助言をするため、次の職務を行う。」、これは先ほど課長が説明されたとおりなんですよ。計画の立案、定期的に会議を開いて、教育委員会の諮問において意見を述べる、あるいは教育委員会に出席して意見を述べるということまで職務としては明記をされているんですよ。それぞれ違うでしょう。この違いをどういうふうに認識して統合しようとしているんですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 生涯学習審議会につきましては、今委員のほうからお話もありましたけれども、生涯学習に資するための施策の総合的な推進といったことで、社会教育に関するものについても、その対象の事務の一部となるものでございます。また、審議会として教育委員会または知事に建議を行うといったこと、こういった機能もございます。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 全くだから違うんですよ。県の事務に関して調査をするのと、教育委員会の1つの機関として、社会教育に特化した職務が明確にされているのがこの
社会教育委員会議なんですよ。これはやっぱり教育は首長、知事部局から独立しているその1つなんだっていうところが違う。それで、明確に役割も違っているんです。生涯学習審議会は法第10条で、「教育委員会又は知事に建議することができる。」となっているでしょう。それから、
社会教育委員会議は法律第17条で教育委員会に助言をするんですよ。教育委員会議に出席して意見を述べることができるってなっている。一方は建議ですから意見具申、もう1つは助言ですから、これは教育委員会の1つの機関として、同じような教育委員会の機能を発展させるための助言をするんですよ。全く違う。この役割の違いをどういうふうに認識して統合しようとしているんですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 生涯学習審議会のほうですけれども、機能として教育委員会または知事に建議ということでございます。建議といったことは、生涯学習審議会としての考え方、これを教育委員会または知事それぞれに伝えるといったことですので、機能に大きな違いはないと考えております。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 では、それぞれを今度は、県がつくっている条例ではどうなのかというのを見ていきたいというふうに思うんですけど、その審議会と社会教育委員、条例上の委員の選任、組織の条項はどうなっているのかといえば、審議会条例第2条第2項で、委員は人格識見共に優れた者のうちから任命するってなっていますよね。社会教育委員条例の第3条は、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する者、並びに、ここに入ってくるんですけれども、学識経験のある者の中からってなっているんですよ。人格識見というのは1つの人間性、あるいは見識のある方、しかし社会教育委員というのは全て教育関係者でしょう。教育関係の学識経験のある者の中から選任、委嘱することができるってなっているんですよ。全く違うでしょう、これ。どういうふうに説明されます。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 生涯学習審議会条例のほうでは人格識見共にといったことでございます。社会教育委員条例のように個別具体の記載はないところでございますが、生涯学習といった分野の中に社会教育が占めるといったことを考え合わせますと、現在の社会教育委員条例にある学校教育及び社会教育、家庭教育、これらを行う者、それから学識経験といったもの、こういった方々は当然入ってくるものと考えております。そういったことで、人格識見共に優れた者のうちからと、現在社会教育委員条例に定めている規定も、こういったものも参考に、今後も委員の選任には当たっていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 では、県が制定した条例で今私説明したように分けているんですよ。なぜ委員のこの資格要件を県条例では分けたんですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 県条例のほうで分けてあるといった御質問でございますけれども、それぞれ根拠法が異なること、それから制定時期も違うといったことで、当然にして2つの条例にはなっております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 根拠法が違うのは、もう先ほどからお話をしていることなんですよ。どこが違うのかというのを明確にするためにも、社会教育委員、
社会教育委員会議というのは明確に教育の位置づけがされているんです。しかし、生涯学習ってなったときにはどうかというと、学習者の立場からの視点なんですよ。全く違うでしょう。だから、教育委員会が
社会教育委員会議を生涯学習に統合するなんていうのは、これは教育委員会のやるべきことじゃないって私は思うんですけど、いかがですか。独立させておくべきだと。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 確かに委員おっしゃられたように、生涯学習という言葉、これは学ぶほうの方々、そういった視点、概念かと思います。私どもといたしましては、生涯学習を県民が行っていくに際して、それを支援するといったことが役目だというふうに考えております。広く生涯学習を推進するといったことで、今回社会教育委員のほうの機能を統合したいといったものです。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 だから、生涯学習審議会で言っているように、県民の広く学習するっていうのを奨励するというのは千葉県の役割だから、これは否定してないんですよ。何で社会教育法、この法律に基づいたこの
社会教育委員会議を統合する必要があるのかと。私は、もっとさらに社会教育分野の発展のためにも、社会教育委員、
社会教育委員会議を活用すべきじゃないかなと。そこを手を抜いてきたから、補助金の交付だけしかやってこなかったというふうになっているんじゃないですか。いかがですか、その辺の経過は。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 社会教育委員については、確かに近年は補助金の交付についての審議といったものをしてまいりました。これは法律の義務づけがあったためでございます。生涯学習審議会のほうで審議していた施策、それから計画等につきましては、社会教育分野での、社会教育施設で行っていくような施策、これについても生涯学習審議会のほうできちんと審議はやらせていただいております。総合的に推進するといったことで生涯学習審議会のほうで審議を行ってまいりました。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。この質問はまだ続きます。
◯加藤英雄委員 続きます。
◯委員長(三沢 智君) だって、平行線でずっと続いちゃうんで。
◯加藤英雄委員 次の段階に行きますから。
◯委員長(三沢 智君) では、よろしくお願いします。
◯加藤英雄委員 今お話しあったんですけれども、教育委員会に出席して意見を述べるなんていうのは生涯学習の基本法には書いてないんですよ、これ。社会教育法の中に示されている教育の分野なんですよ。
それから2つ目の問題、先に進みますね、2つ目の問題。今回の統合案を決定したのはどの部署、どの機関なのかということなんですけども、条例改正は教育委員会や議会で審議するものであると回答をもらったんですけれども、教育委員会会議で審議をしたのはいつですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 令和4年1月19日でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 その教育委員会会議に原案を提起した、その原案を起案したのはどこですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 生涯学習課でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それから、第13期の審議会委員、社会教育委員、これがホームページ上で名前が載っているんですよね、9名の方々の。この任期が切れているんです、11月に。
社会教育委員会議の運営規則の中では、定例会は年3回以上招集しなければならないってなっているんですけど、今期、今年度、会議は何回招集しました。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 今年度につきましては2回でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、この運営規則からの明らかに逸脱ですよね。これは招集しなければならないという規定で、審議する案件がなければこの限りではないなんていうことは一言も書いてないですよ。これはどう見ています、招集しなかったということに。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 今期につきましては、年度の途中で任期が切れたといったこと、それで、私どもとしては生涯学習審議会への統合を検討をしていたところでございます。社会教育委員につきましては、今まで補助金のみ審議してきたといったようなことがございましたけれども、その審議が今年度分は既に終了しておりました。前2回で開いた会議で終了しておりました。来年度までの間に、2月議会を迎えるといったことで、この2月議会にて議会で審議していただく、それが適当というふうに考えて、次期につきましては委員の任命を行わないといったことでございました。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、今、第13期の方々のお話、第14期の委員の任命、委嘱、これはいつ行いました。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 令和4年の1月でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 1月の19日、教育委員会会議の日ですよね、これを任命したのは。しかし、この時点で社会教育委員条例は生きていたでしょう。条例が生きているのに何で社会教育委員の委嘱は行わなかったんですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 先ほども少し触れましたけれども、私どもは委員の任期が切れた時点で、生涯学習審議会への統合整理のほうを検討してまいりました。
社会教育委員会議で新たに協議をしなくてはいけない、こういった事項については年度内予定がなかったものでございます。ですので、直近に年度内に予定されている2月議会にお諮りするまで新たな委員は任命しないといったことを適当と考えて、任命はいたしませんでした。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 適当って考えるのはおかしいでしょう。いいですか、生涯学習審議会のその条例でも、審議会を置くってなっているんですよ。社会教育委員の条例でも社会教育委員を置くってなっているんですよ。2か月も空白をつくっておいて、しかも、委嘱しなくちゃいけないのに委嘱もしなかったというのは、これは事態を承知しておいて任命も委嘱もしなかった、任命はしたんだ、委嘱しなかったということだから、責任は大きいと思いますよ。条例がなぜあるのかという、そこからの逸脱だと思うんですが、いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 少しお考えが異なるところもございますけれども、私どもといたしましては、社会教育、生涯学習といったことにつきましては生涯学習審議会のほうでこれまでも審議してきたわけでございます。ですので、生涯学習審議会のほうで緊急案件等については対応したいと考えていたところでございます。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 また言われる前に進めますけれども、と考えていたとかって問題じゃないでしょうよ。ちゃんとあなた方がつくった条例で置くことになっているのに、勝手に置かなくてもいいと、統合するからというふうな解釈をしたのはあなた方でしょう。条例の意味がないんじゃないの、これじゃ。ちゃんと置くべきなんですよ。その上で、それぞれの意見も聞いて統合に踏み出すとかってやるべきでしょう。これは不作為責任ていうんですよ、こういうのは、行政の。というふうに思うんです。
それから、先に進みますけれども、それぞれ今回の統合案は、生涯学習審議会の委員、
社会教育委員会議には統合案は諮ったのかどうか、いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 今回の統合案につきまして、生涯学習審議会、社会教育委員の会議、両会議のほうには諮っておりません。これにつきましては、両方の審議会がそれぞれの生涯学習に関する重要な施策について、それから社会教育の計画ですとかそういったものについて審議するといったことでございます。審議会そのものの設置、改廃についてといったことでございましたので、両審議会のほうに意見は伺っておりません。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それもやっぱり法の逸脱なんですよ。社会教育法、それから社会教育委員の職務の最初のこの冒頭に、社会教育に関し、教育委員会に助言するのが社会教育委員の仕事なんですよ。社会教育に関わる条例がなくなるわけだから、あなた方はいかがですかと、助言をいただけますかってなぜ諮らなかったんですか。これも逸脱でしょう、法からの。諮るべきだったんじゃないですか、いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 諮るべきか否かといった御質問でございます。確かに委員のお話をお伺いして、丁寧に御説明するといったようなこともあったかもしれません。ただ、会議の重要な施策、計画といった、そういったものとは異なるという性質で、今回の件につきましては会議そのものの設置、改廃といったことですので、意見は伺わなかったところでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 重要な施策に関わらない、だって社会教育に関する分野の委員がいなくなるんですよ、法に基づいて置くことができるってなっている
社会教育委員会議がなくなるんですよ。その分野を委嘱されて務めていた人たちになぜ意見を聞かないんですか。上から決まったから、もうあんたたちの委員はなくなりましたよってやり方でしょう。これはちょっとおかしいんじゃないですか、部長、教育長も。こんなやり方が通ったら何でも通っちゃいますよ、これ。いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 今回、両審議会の委員にお話をしなかったといったこと、先ほど申し上げたとおりでございます。参考までに申し上げますと、今回の条例改正につきましては、他団体での運用状況、こういったものについても参考とさせていただいております。近県につきましては神奈川県ですとか東京都、こういったところで社会教育委員のほうを廃止して生涯学習審議会への統合といったようなことを行っております。そういった運営状況なども見まして、今回条例案を、条例の改正については組織の中で、私のほうからも上司とも相談いたしまして、教育委員の会議のほうに提出させていただいております。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 これを最後にしますけれども、今、他県の様子、お話しありましたけれども、東京と神奈川だけでしょう、統合しているのは、関東の中では。少数派ですよ、これ。で、教育委員会会議に諮ったかどうかじゃないんですよ。それぞれ条例に基づいて設置されている人たちに、なぜ意見を聞かなかったのか。当然やっぱり聞くべきだったんじゃないかなと。こういうふうな無謀なやり方が通れば、条例もあってないものになってしまうと、私は今度の件は一旦立ち止まって、これはもう一度再考すべきだと。そして、審議会委員だとか社会教育委員の意見もきちんと聞いて助言をいただくというところに立ち戻るべきだというふうに思いますが、いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 繰り返しにはなりますけれども、会議の設置そのものといったこと、改廃といったことについて、委員のほうから御指摘あったように、委員の方々から御意見を伺うといったことであれば、さらに丁寧なやり方ができたかなというふうには思っております。しかしながら、今回の条例案の提出について、手続において問題があったものというふうには考えておりません。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 問題がなかったというところが教育委員会の問題なんですよ。法に基づいて条例化して設置されている組織が、その人たちの意見も聞かないで、教育委員会サイドで条例を廃止しましょうと、こんな無謀なやり方はないというふうに思いますよ。これは何を意味しているのかといったら、冒頭課長が説明の中で言っていたように、社会教育分野をいかに千葉県が発展させるか、法に基づいて社会教育委員を活用して発展させるかという諮問もしていなければ、そういう活用もしていなかったんですよ。そこのところをもう一度やっぱり反省して、私は一旦戻すべきだというのを強調して終わります。
◯委員長(三沢 智君) ほかに質疑はございませんか。
岩波委員。
◯岩波初美委員 もうちょっと、私たちも十分な、今加藤委員から伺った話等を審議して、今ここに十分な形で臨めていないので確認の形をさせていただきたいんですけれども、今の話ですと、社会教育法に基づいて
社会教育委員会議は設置されるということで、それは今回設置することができるってなっているから、やめちゃうことも構わないという、そういう、要は法律違反にはならない、やめることができるんだと、そういう御判断なんですか。どういうふうに法律との関係は。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) 今委員おっしゃったとおり任意設置でございます。
◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。
◯岩波初美委員 であるから違法にはならないということだとは思いますが、今、加藤委員とのやり取りを見ますと、本来であれば、こういう重大な変更につきましては、やはり委員会の委員の意見を聞いた上で意思決定に持っていくというのが本来すべきことであるというように皆さんのほうも理解はされているんだろうなというふうに私は聞いているんですけれども、これ、無理に今条例を変えなきゃいけないんでしょうかね、教育長。これ、委員会の委員への意見を聞くということもしてないので、タイミングずらしてでもそれをやった上で条例改正に入っていくというふうなことはできないんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木生涯学習課長。
◯説明者(鈴木生涯学習課長) この2つの審議会についてですけれども、これについては平成19年から同一の委員ということで、また会議も同じ日に設定するということで運用をしてきたところでございます。平成26年以降は、その審議の内容についても法に義務づけのある補助金の審議といったものは社会教育委員のほうでやっていただいて、そのほかの社会教育という政策、施策を含む分野の仕事についても生涯学習審議会のほうで審議していただいております。こういった状況がかなり長期にわたっておりましたので、私どもといたしましては、13期が終わったところ、ここで一旦整理したいといったものでございます。確かにそういった状況が長く続いておりましたけれども、改選になる今期、こういった機会を1つの契機として御提案をしております。今回の提出に至った経緯でございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 岩波委員。
◯岩波初美委員 今のお話からも、やはり状況がそう続いてきたからということと、それらの今後の方針について重大なこういった変化については、やっぱり本来、その立ち位置で審議するべく立場にいらっしゃる委員の皆さんの合意をもって変えていくということを決めた上で条例改正の手順に入っていただくというのが、私たちとしてもそういうふうにしていただかないと、皆さんの意向なくて、議会だけで条例改正を決めていくというのはちょっと乱暴な手続じゃないかなというふうに、今ちょっと意見を申し述べて終わりたいと思います。
◯委員長(三沢 智君) ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第62号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手多数。よって、議案第62号は可決すべきものと決定しました。
─────────────────────────────
議案第63号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第63号千葉県
学校職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
富田教職員課長。
◯説明者(富田教職員課長) 教職員課長の富田でございます。
お手元の補足説明資料4を御覧ください。議案第63号千葉県
学校職員定数条例の一部を改正する条例の制定について御説明します。
1、改正の理由ですが、学校職員の定数につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第31条及び第41条により、条例により定めることとされています。今回の条例改正は、令和4年度の小中高、特別支援学校における学校数、学級数の増減等に伴い、定数の適正化を図るために行うものです。
2、定数ですが、条例に定める定数は、教育委員会の所管に属する学校の職員と県費負担教職員の2つの項目に分けて示しております。教育委員会の所管に属する学校の職員とは、県立中学校、県立高等学校及び
県立特別支援学校の職員です。県費負担教職員とは、市町村立小中学校、市町村立特別支援学校の職員です。改正される定数は、教育委員会の所管に属する学校の職員が1万1,279人、県費負担教職員が2万5,768人です。
3、定数の積算方法ですが、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律、公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律等による必要数と、県単独で必要として計上した人数を合計しています。
4、施行期日は令和4年4月1日です。
よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
◯委員長(三沢 智君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
加藤委員。
◯加藤英雄委員 じゃ、ちょっと簡単に、県単定数に限定して伺います。これは通告してあるんで、もう数字だけおっしゃっていただければ。
小中の県単定数についてですが、来年度、小中の県単定数分128人の当初予算に積算されている人件費は幾らになるでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 教育総務課副参事の原でございます。
人件費予算は、毎年9月1日現在の現員現給で算定しており、県単独措置定数の職員と標準法に基づき措置される定数の職員を区別していないため、県単独措置定数分としての人件費は算定しておりません。なお、目安ではありますが、令和4年度当初予算額を条例定数のうち県単独措置定数の占める割合で単純に按分すると、県単独措置定数分は約9億6,000万円になります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 案分すれば9億円ちょっとだと。根本的な問題で、県単定数分も含めて全て人件費は当初予算に計上されているということは確認をしているんですが、それはいいわけですね。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 当初予算における人件費は前年9月1日の現員数で積算しており、その9月1日の現員数の中には県単独措置定数として配置された職員数も含まれております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、今年度なんですけど、小中の県単定数分、もうここ3年同じ人数で来てるんですが、人件費は何人分で幾らになるんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 予算管理上、県単独措置定数の職員を区分していないことから、県単独措置定数分の支出をする人件費を算定することは困難です。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 予算委員会の中で、小中の県単定数、年間を通して令和2年度配置したのが58人というふうになっているんですよ。これは、だから人件費出るでしょう。あとの70人分はどうなのか分かりませんが、それは含まれているんじゃないですか、支出分に。いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 原副参事兼人事給与室長。
◯説明者(原副参事兼人事給与室長) 委員おっしゃるとおり、その中には含まれております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それでは、今年度、療養休暇の代替講師として発令した発令数、人数はどのぐらいになるでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 教育振興部副参事の鈴木です。
療養休暇の代替講師として配置している休暇等補助の教員については発令数で管理をしており、令和4年2月1日までに小中学校で延べ108人となっております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 発令数で管理しているって、定数は人数で出ているんですよ、みんなこれ。人数はどうなっているんですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 休暇等補助の教員については、事由が生じた時点で配置することとしているため、発令数で管理をしているところです。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 ということは、人数では数字は出せないということなんですか。小中で言えば128人の県立定数分の中から発令をして、それぞれ措置をしているということで、人数はどのぐらい積算しているのかというのは、これは出せないということなんでね、定数としては出ているけど。いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 来年度の条例定数を決める際には、小中学校の休暇等補助の教員として定数70人分を人件費として計上しております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それは、小中で言えば128人のうち、年間を通して配置したのが58人で、残り70人で、事由が発生したときやり繰りしようということでしょう。これは年間を通して雇っているという勤務形態ではないですよね、確認したいんですが。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 委員のおっしゃるとおりでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、県単定数の中で、小中128人のうち70人は、今話があったように療養休暇等の代替講師だと。高校の180人、特支の102人、このうち療養休暇の代替講師というのは何人分積算していますかね。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 小中学校分は過去の実績から勘案して70人分で計上しているところです。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 聞いてなかったのかな。高校180人のうち何人ですか。特支102人のうち何人ですかって聞いたんだけど、聞こえませんでしたか。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 申し訳ございません。今手元に数がございません。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 もう最後、これ確認にしますけど、県単定数の扱いなんですけど、今話が出たように年間人件費は当初予算に計上されている。年度当初から配置することは制度上は可能だと、この間明らかになってきました。それで、年度当初から配置をした方々に異動の辞令発令をして異動していただくことも制度上は可能だと。だったらば、この予算が計上されているんだったらば、年間を通して配置をして、それで休みに入った先生方の応急的な手当に充てるということも必要じゃないかと思うんですよ。12月の段階でこれ最多の未配置だったんですけど、小中だけで見ると、療養休暇の未配置84人なんですよ。だったらば70人を雇っておいて、それで配置をするということも、やれば十分に対応できるんじゃないかなというふうに思うんですけど、いかがですかね。
◯委員長(三沢 智君) 鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 代替の配置につきましては、勤務地や教科等の条件に合わせて配置する必要があるため、やはり臨時的任用講師のほうが柔軟に対応できるものと考えており、現状ではこのやり方が適切であるというふうに考えております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 終わりにしますけど、勤務地といえば、教育事務所管轄内だったらば異動可能でしょう、教員だってそうなんだから。そこに配置をしておけばいいんですよ。そうすればできる、免許の問題だって臨時免許の発行をしましょうって言っているわけだから、これは対応できるはずでしょう。それで、年度当初から雇って、それでも療養休暇の代替配置で、まだ未配置が出るんであれば、これは定数条例を変えればいいんですよ。それで増やせばいいんですよ、定数を。そうやってでも対応していかない限り、現場の負担がますますひどくなり、傷口が広がるというのを強調して終わります。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第63号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手多数。よって、議案第63号は可決すべきものと決定しました。
─────────────────────────────
議案第64号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第64号千葉県文化財保護条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
田中文化財課長。
◯説明者(田中文化財課長) 文化財課長の田中でございます。
お手元の補足説明資料5を御覧ください。議案第64号千葉県文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
県教育委員会では、これまで県内文化財のうち重要なものについては指定制度を用いて保存・活用を図ってきたところでございますが、今後、新たに登録制度を設け、文化財の保存・活用の取組をさらに推進していこうとするものでございます。
改正の内容といたしましては、文化財の登録をする際の手続であったり、登録後の管理方法等について規定するものでございます。
施行期日は令和4年4月1日でございます。
よろしく御審議くださるようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 文化財は貴重な国民的財産であり、適切な保存と活用を図ることが重要でありますが、近年、自然災害の頻発や少子高齢化などにより、社会的評価を受ける間もなく消滅の危機にさらされている文化財もあると聞いています。県では、昨年千葉県文化財保存活用大綱を策定し、その中には「継続した調査を行い、保護すべき文化財の把握に努め、指定、選定、登録、選択を推進」するとありますが、今回の千葉県文化財保護条例の改正は、既存の文化財の指定制度に加え、文化財の登録制度を創設するということですが、文化財の保護措置の充実を図るという趣旨であろうと思いますが、そこでお伺いします。登録制度と指定制度の違いはいかがなものか、お伺いします。
◯委員長(三沢 智君) 田中文化財課長。
◯説明者(田中文化財課長) 文化財課長の田中でございます。
まず、指定制度についてでございますが、指定制度は、文化財の現状変更に対し許可制を取るなど、文化財に強い規制をかけるものでございます。その一方、登録制度は幅広く文化財の裾野を広げて、届出制による緩やかな保護措置により保存・活用を図る制度となっております。この登録制度がこうして緩やかな規制であるために、所有者の同意を得やすく、多少変容しながらも文化財の本質的価値を維持し、結果的に文化財を活用しながら保存・継承する上で大変有効であると考えております。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 これまでの文化財の指定制度は、強い規制をかけて文化財を保護してきたところと聞きましたが、登録制度はやや緩やかな制度の下、文化財の保存・活用を図る制度であることは分かりました。
そこでお伺いさせていただきます。登録制度の創設により、今後どのように文化財の保存・活用を図っていくのかお伺いさせていただきます。
◯委員長(三沢 智君) 田中文化財課長。
◯説明者(田中文化財課長) 指定制度に合わせて登録制度を創設することで、文化財の保護手法の多様化を図り、県内の文化財を幅広く把握して光を当てるとともに、観光や地域振興等への活用を促し、関係部局と連携しながら文化財の保存・活用を図ってまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 要望なんですけれど、本条例を適切に運用していただいて、より一層文化財の保存・活用を行っていただくようお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
◯委員長(三沢 智君) その他質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第64号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手全員。よって、議案第64号は可決すべきものと決定しました。
─────────────────────────────
議案第65号関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、議案第65号千葉県
総合スポーツセンターの管理等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 体育課長の伊藤です。
補足説明資料6を御覧ください。議案第65号千葉県
総合スポーツセンターの管理等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、千葉県
総合スポーツセンター野球場照明塔設置に係る照明塔設備利用料を条例に追加することに関する議案です。
本件は、令和3年度完成予定の
総合スポーツセンター野球場照明設備について、利用料金を新設するものです。利用料金につきましては、照明塔の明るさと利用時間に応じて設定しています。
施行期日は令和4年4月1日です。
よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第65号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手全員。よって、議案第65号は可決すべきものと決定しました。
以上で議案の審査を終了します。
鈴木教育振興部副参事。
◯説明者(鈴木教育振興部副参事) 教育振興部副参事の鈴木です。
先ほど加藤議員から御質問のあった高校、それから特別支援学校の積算人数ですけれども、高等学校が15人、特別支援学校が3人となっております。
以上でございます。
─────────────────────────────
事実を正確に伝えていない放射線副読本、及び復興庁チラシを回収し、今後小中
高校への配布を中止することを求める意見書(案)関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、意見書案が2件提出されておりますので、御協議願います。
意見書の文案はお手元に配付してあります。
初めに、市民ネットワーク、平和の党、リベラル民主から、事実を正確に伝えていない放射線副読本、及び復興庁チラシを回収し、今後小中高校への配布を中止することを求める意見書(案)が提出されておりますが、本意見書案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分について御協議願います。
なお、本意見書案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。よろしくお願いします。
本意見書案について御意見がありましたら御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) それでは、本趣旨の意見書案を発議するものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手一部。それでは、意見の一致が見られませんので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告することにします。
─────────────────────────────
子どもと子育て世帯への経済的支援を求める意見書(案)関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、立憲民主・千葉民主の会から、子どもと子育て世帯への経済的支援を求める意見書(案)が提出されておりますが、本意見書案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分について御協議願います。
なお、本意見書案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。よろしくお願いします。
本意見書案について御意見がありましたら御発言願います。──それでは、本趣旨の意見書案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(三沢 智君) 挙手一部。それでは、意見の一致が見られませんので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告することにします。
─────────────────────────────
諸般の報告・その他の関係
◯委員長(三沢 智君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。
茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 今回の組織改正によりスポーツ・文化局が新設されることに伴い、教育委員会から関連する業務が移管されるとのことですが、我が党の代表質問でも少し触れていただきましたが、特にスポーツ面では気になるところがありますので、何点か質問させていただきます。
初めに、改めて体育課のどのような業務が移管されるのでしょうか、詳しく教えていただければと思います。
◯委員長(三沢 智君) 伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 体育課長の伊藤です。
体育課が所管しているスポーツに関する業務についてはスポーツ・文化局に移管されることとなります。具体的には、体育・スポーツ推進計画、ちば夢チャレンジ事業、ちば
アクアラインマラソンに関する事業については生涯スポーツ振興課に、国体や競技力向上事業、
総合スポーツセンターなどスポーツ施設に関する事業については競技スポーツ振興課にそれぞれ移管されます。教科体育や部活動、小中体連や高体連など部活動に関する団体との連携については、教育庁に新設される保健体育課が所管いたします。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 そうしますと、予算的にもかなりの金額が知事部局の所管となると思います。体育課の予算のうち、どの程度が知事部局へ移るのか、お伺いさせていただきます。
◯委員長(三沢 智君) 伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 令和4年度当初の予算のうち、千葉県
競技力向上推進本部事業、パラアスリート強化・支援事業、ちば
アクアラインマラソン開催事業、
総合スポーツセンター体育館整備事業など、合わせて約16億円が業務移管に伴い知事部局に移ることとなります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 業務、予算ともにかなりのものですね。体育課のほとんどの業務と予算が知事部局に移ることとなりますが、教育委員会としてこのことをどのように考えているのか、お伺いさせていただきます。
◯委員長(三沢 智君) 中西教育総務課長。
◯説明者(中西教育総務課長) 教育総務課長の中西でございます。
スポーツ・文化局をこのたび新たに新設をいたしまして全庁的に取り組んでいくということは、スポーツの一層の振興につながることとなりますので、教育委員会としても協力してまいりたいと考えております。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 本会議の我が党の代表質問においては、組織編成に当たっては、教育委員会からどのような意見が出たのかとの質問に対し、知事は、社会教育の政治的中立性、継続性、安定性の確保や教育委員会との緊密な連携について申入れがあったとの答弁がされました。
そこでお伺いさせていただきます。教育委員は、スポーツの知事部局への移管を心配しているのではないでしょうか、お伺いさせていただきます。
◯委員長(三沢 智君) 中西教育総務課長。
◯説明者(中西教育総務課長) スポーツと、それから文化業務等の知事部局への移管につきましては、知事から意見を求められた際に、教育委員会としては異議がない旨の回答をいたしました。また、業務の執行に当たりましては、社会教育の政治的中立性、継続性、安定性の確保に留意するとともに、教育委員会との緊密な連携を図るよう申し添えをいたしました。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 スポーツに関する業務の移管に伴い、人員も移ることとなりますが、現在、報道でもあったように現場の教員不足が問題となっておりますので、お伺いさせていただきます。
今以上に学校現場の教員をスポーツ・文化局に配置しようとしているのかお伺いします。
◯委員長(三沢 智君) 中西教育総務課長。
◯説明者(中西教育総務課長) 今回、知事部局のほうにスポーツの部分を移管するに当たって、これまで体育課等においてスポーツに関する事務を担当していた教員と同程度を知事部局に出向させるものでございまして、学校現場の教員は今まで以上に配置をしようとするものではございません。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 スポーツの振興は、知事部局や教育委員会だけでできるものではなく、スポーツ関係団体との連携が不可欠と考えます。
そこでお伺いします。スポーツ関係団体への意見は聞いたのか。また、どのような意見が出たのかお伺いさせていただきます。
◯委員長(三沢 智君) 中西教育総務課長。
◯説明者(中西教育総務課長) スポーツ関係団体におきましては、今回知事部局に移管するということに当たりまして、知事部局とともに意見を伺う機会を設けたところでございます。その際、スポーツが発展するのであれば協力したいとの理解は示されました。また、移管に当たっては、新たな組織への教員の配置や教育委員会との連携確保など要望もいただいているところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 競技力向上については、部活動は教育委員会が、高校を卒業した後は知事部局が所管し、部活動で行われていないスポーツに取り組んでいる方は、児童生徒であっても知事部局が担当することになります。また、知事部局が所管することとなっている国体には、成人だけでなく、中学生や高校生も選手として派遣しています。このような複雑に所管に分かれていることで、かえって混乱を招く心配もされます。
そこでお伺いさせていただきます。教育委員会と知事部局で部活動とスポーツ関係の所管が分かれてしまっても、しっかりと連携が図れていくのかお伺いさせていただきます。
◯委員長(三沢 智君) 伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 体育課長の伊藤です。
部活動や国体などのスポーツが円滑に実施できるよう、教育委員会の指導主事と知事部局に配置する教員が緊密に連絡を取るなど、教育委員会と知事部局の連携体制を構築するとともに、スポーツ団体との協力体制もしっかりと維持して取り組んでまいります。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 連携体制はしっかり整えていくということは、今教えていただきました。しかし、国体に選手を送る学校側は、教育委員会と知事部局のどちらに相談していいのか迷ってしまうんではないでしょうか。また、教育委員会からこれまでと同様に支援が受けられるのか、部活動の大会がこれまでどおり行えるのかなど不安な声が聞かれるのではないでしょうか。
そこでお伺いさせていただきます。教育委員会は、今後学校をどのようにサポートしていくのか。
◯委員長(三沢 智君) 伊藤体育課長。
◯説明者(伊藤体育課長) 部活動をはじめ学校で行われる様々な体育的活動については、教育委員会に新設される保健体育課が窓口となり、これまでと変わらずしっかりと支援してまいります。また、同課において、引き続き小中体連や高体連等の団体と連携し、部活動の各種大会の運営等をサポートするとともに、国体についても教職員や生徒をこれまでどおり派遣できるよう、諸条件の整備や学校への周知に努めてまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 茂呂副委員長。
◯茂呂 剛副委員長 答弁ありがとうございました。スポーツの知事部局への移管は非常に大きな改革であると考えています。これまでも児童生徒も、そして成人のアスリートも、全て教育委員会が支援してきました。今後、教育委員会と知事部局で分担することとなりますが、全ての子供たち、全てのアスリートが年齢、競技によって抜け落ちることのないよう、今後もしっかりと支援していただけるのでしょうか、心配しているところです。
そこで最後、要望なんですけれども、今後もスポーツに取り組む子供たちを切れ目なく応援できるよう、教育委員会、知事部局、学校、関係団体が一丸となって、スポーツ振興にしっかりと取り組んでいただくようお願いし、要望とさせていただきます。よろしくお願いします。
◯委員長(三沢 智君) 次に、御質問ございませんか。
安藤委員。
◯安藤じゅん子委員 大きく3点質問させていただきたいと思います。
まず、令和3年度第4回監査報告について伺いたいと思います。
個人情報の紛失により指摘、注意事項となったものが計9件、千葉商業、市川南、松戸六実、市川特支、松戸特支、つくし特支、我孫子特支、八日市場特支、市原特支で生じています。指摘事項となった3件の学校の事例について伺いたいと思います。
それぞれどのような個人情報を紛失してしまったのか。それぞれどのような再発防止策を講じたのか。3点目として、県教委として、どのようにこれら学校等に指導し注意喚起を行ったのか。また、全学校に対し何らかの再発防止策などを講じていたのか。あればどのようなものを講じたのか、1点目、お願いします。
◯委員長(三沢 智君) 中西教育総務課長。
◯説明者(中西教育総務課長) 教育総務課長の中西でございます。
今回指摘事項のあった3校それぞれの状況と再発防止策ということでございますが、まず、千葉商業高等学校におきましては、卒業生が証明書を発行するために申請する証明書交付願2名分を紛失したものでございます。証明書交付願には、氏名、住所、電話番号などの個人情報が記載されておりました。千葉商業高校におきます再発防止策でございますが、個人情報の記載された書類は速やかにファイルにつづること、また、鍵のかかる場所に保管するなど文書の取扱いについて事務室全体で指導を徹底すること。そして、事務室内で定期的にコンプライアンス研修を行い、法令遵守の徹底と意識の向上を図るなどの再発防止策を講じているということでございます。
続きまして、2件目の市川特別支援学校についてでございますが、市川特別支援学校では、氏名、住所、保護者名等が記載されている指導要録の一部、学籍に関する記録、生徒1名分を紛失したものでございます。こちらの再発防止策でございますが、指導要録の記入や点検に関しては必ず複数で行うこと、また、保管場所を施錠し、教頭が鍵を管理し、書類の取り出しと返却の確認を複数で行うなどの再発防止策を講じているということでございます。
3件目の松戸特別支援学校についてでございますが、こちらにおいては保護者から提出のあった
特別支援教育就学奨励費の申請に係る書類一式、2件を紛失してしまったというものでございます。書類には、氏名、住所、電話番号などの個人情報が記載されておりました。松戸特別支援学校の再発防止策でございますが、学校においては、保護者から書類を受領する際に収受の確認不足があったと、こういうことが考えられることから、書類の授受記録簿やチェック表の様式の見直し、複数の職員での確認を徹底するなどの再発防止策を行っております。
なお、この3校とも個人情報が外に流出したということについては確認はされておりません。
続いて、県教育委員会としての指導、それから全学校に対する再発防止策についての御質問でございますが、県教育委員会としましては、これまで職員の綱紀保持の徹底についての通知の中で、事務処理については法令等にのっとり適切に行うこと、個人情報を取扱う場合には、紛失、漏えいにより県民の信頼を損なうことがないよう留意することなど注意喚起を行ってまいりました。しかしながら、このような個人情報の紛失事故が相次いだことを重く受け止め、9月に県立学校事務長会議を通じ、個人情報の取扱いについては一層慎重に行うよう全学校に改めて注意喚起をしたところでございます。
今後は、紛失のあった所属を個別に訪問いたしまして、個人情報の管理状況を点検するとともに、必要な指導を行うことで再発防止策を徹底してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。
◯安藤じゅん子委員 御答弁ありがとうございます。個人情報の紛失による被害というものはないということで御答弁ありましたけれども、改めてこうしたことがないよう個別に対応いただく、再発が起きないように徹底指導、周知徹底を引き続き、さらに一層お願いしまして、こういった個人情報紛失による指摘が行われないように私も注視していきたいと思いますので、当局もよろしくお願いいたします。
次に、
新型コロナウイルス感染症対策のうち、教職員の感染情報公開について伺いたいと思います。
現在、ピークアウトの兆しと言われています第6波ですが、その特徴としては、若年層への感染が挙げられております。松戸市の事例でございますと、第5波と比べますと、10歳未満での陽性者数が約2倍となっており、20歳未満が全体の3割を占めている状況です。年明けの新学期の開始とともに学校現場での感染が多発しており、もはや学校が地域での感染の起点となっているのではとも思われるような事態に見舞われております。教育機会の確保は大事ですが、それは感染拡大のおそれがない状況、すなわち感染リスクが高くないという前提がまずあるべきと考えます。
県立松戸保健所では、業務の逼迫によりクラスター認定が滞り、また追跡調査や学級・学年・学校閉鎖の判断を各学校長などに委ねてきた実態があります。その判断基準、運用は科学的な裏づけもないようで、県内でばらばらになっている印象を保護者はじめ県民に与えてきてしまっています。また、保健所の業務負担増加により、中核市と一般市との間でコロナ対応に関する情報提供に地域差が出ている現状も見受けられます。
そこで伺います。県立学校の教職員が
新型コロナウイルス感染症に感染した場合、公表すべきではないのか。
2点目が、年明けからの第6波では、学校教育施設における感染が多発しています。地域の感染状況を住民が把握できるようにするためにも、市町村立小中学校の教職員が感染した場合、公表するよう県が指導すべきではないのか、お願いいたします。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長)
学校安全保健課長の荒金でございます。
県職員が感染した場合の公表基準については全庁的に定められていて、窓口業務など一般県民と接触する業務をしている者が陽性となった場合は、注意喚起のため公表することとなっております。県立学校の教職員は、接触相手が児童生徒や教職員にほぼ限られることや、学校名や年齢、性別などから個人が特定されるおそれが排除できないということから、公表対象から外れております。
市町村立小中学校に係る公表の基準の判断は、学校の設置者である市町村教育委員会が行うものと考えております。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。
◯安藤じゅん子委員 御答弁ありがとうございます。市町村立学校で働いている教職員も不特定多数、教職員は不特定多数の市民と接する職ではない、設置管理者の判断で公表したらいいという答弁でありました。千葉県警察のほうを見ると、既に788例目ということで、それぞれ公表実績、第1波からずっと新型コロナに感染しましたということで、職員の方が、所属まででございますけれども公表されている状況にあります。確かに、柏市は学校クラスターは既に50件以上認定を行っていますし、市川市は第1波から住民への情報提供を目的に、教職員含めた感染者情報の公表をしています。今回、私が取り上げました松戸市の事例でありますけれども、松戸市議会の3月定例会政策実現フォーラムの代表質問では、教職員の感染情報公開の質問に対しまして、明確に県に準じて公表しておりませんというふうに市教委が答弁しています。県の決定は大変大きな影響があると言わざるを得ません。ちなみに、今後松戸市は学校や保育所などで働く市が雇用している感染者を公表する方向で調整に入っております。施設全体でどのくらいの規模の感染が発生しているのかといった情報を地域と情報共有できるよう、改めて県立学校の教職員の感染情報公表を検討してもらいたいと要望いたします。
最後に、木更津高校理数科の定員割れ定員内不合格の状況について伺います。
まず、県立高校の合格発表に際しまして、各学校のホームページにアクセスが集中してしまい一時閲覧できなかったというトラブルが発生していました。この件につきましては再発防止に努めていただくよう要望させていただきます。よろしくお願いいたします。
では、質問に入ります。木更津高校理数科は、定員40人に対し、受検生は38人が受検し定員割れした状況でしたが、13人が不合格となり、25人しか合格しませんでした。そして、普通科を不合格となった受検生のうち、理数科を第2希望、第2志望とした受検生を15人も合格させました。13人もの定員内不合格は突出しており、他校では多くとも3人までと聞いています。
そこで、以下伺います。
1点目として、木更津高校では、理数科の受検生が定員に満たなかったが不合格者がいるとのこと、なぜそうしたことになったのか。
2点目として、県教委は学校に対しどのような指導をしているのか。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 学習指導課長の佐藤でございます。
入学許可候補者の決定は、校長の責任の下行われるものでございますけれども、各学校の示す期待する生徒像や教育課程を踏まえ、当該校の教育を受けるに足る能力、適性等を総合的に判断して選抜を行った結果であるというふうに考えているところでございます。
なお、委員御指摘のとおり、今回38名に対して13名が定員内で不合格になっているということでございますけれども、県教育委員会としましては、募集定員の遵守に努めるようにということでこれまでも文書による通知、あるいは校長会議、副校長・教頭会議等で指導してきたところでございます。特に、受検者数が募集人以下の学校につきましては、特段の理由がない限り、学ぶ意欲のある者については入学許可候補者として定員を確保するようにという指導をしてきたところでございますが、今回このようなことになり、既に木更津高校の校長につきましては3月10日に県のほうに来ていただいて指導させていただいたところでございます。
以上でございます。
◯委員長(三沢 智君) 安藤委員。
◯安藤じゅん子委員 御答弁ありがとうございます。既に3月の10日に学校長がこちらのほうに指導を受けているということであります。今回のようなこのような事例は、受検生からすると非常に分かりにくいのではないかなと思います。単に得点上位の普通科不合格者を救済するためであれば、銚子市立銚子高校が行っている普通科と理数科をくくり募集すべきではないでしょうか。県内で理数科が設置されているのは10校ございます。そのうち木更津と同様に定員割れしたのは佐原高校と匝瑳高校の2校です。佐原高校では、31人が受検して31人が全員合格し、普通科を不合格になった受検生のうち、理数科を第2志望にした9名が合格しています。匝瑳高校は10人しか受検生が受検しませんでしたが、普通科も定員割れしたため、理数科は残る30人を2次募集することになったそうでございます。このようなことからも、やはり今県教委のほうで学校任せにしてはいられないなということでアクションを起こしていただいておりますが、やっぱり何より教育課程も異なる専門学科である理数科を第1志望とした、この生徒さん、受検生さんの希望が損なわれることのないようにしっかりと対応に当たっていただきたいと要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
◯委員長(三沢 智君) 他に御質疑ある方、いらっしゃいますか。
田村委員。
◯田村耕作委員 それでは、1項目について2問ほど質問させていただきます。教員の研修についてでございます。
まず最初に、いわゆる悉皆研修、全員を対象とした研修の概要について、まずお答えください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 学習指導課長の佐藤でございます。
県教育委員会では、教員の経験年数等に応じまして教科の専門性の向上、リーダーシップの育成など、必要な資質、能力を高められるように、平成31年に策定した千葉県教職員研修体系を基に、県内の大学と連携するなどして、養成段階から管理職に至るまで様々な層に対する研修を体系化して実施しているところでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 田村委員。
◯田村耕作委員 それでは、全体像についてはお伺いしたところでございますが、今度はいわゆる科目別等、一部の教員を対象としたさらに専門性を、まさに先ほどおっしゃった中にもございましたけれども、さらなる専門性を高めるというような意味での研修の状況についてお答えください。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) まず、
総合教育センターにおいて、国語、数学、理科などの各教科について、大学教授等を講師にいたしまして、集合型で最新の教育方法等の研修を行っております。このほか、県のポータルサイトのほうに研修動画や各教科の優れた指導法について掲載することで、教員個々が教科等の資質向上に努められるようにということで行っているところでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 田村委員。
◯田村耕作委員 最後にちょっと意見だけ申し上げたいと思います。
かつてある方が教師こそ最大の教育環境だという言葉を残されたことがありまして、私も感銘深く聞いたのを覚えております。もちろんIT化の推進、また様々な設備の導入等非常に重要なことかと思いますが、それにも増して、教員のお姿というのは子供たちの学ぶ姿勢に大きな影響を及ぼすものと痛感しております。先ほどの研修のこと、ちょっと本当に大まかな形で聞かせていただきましたけれども、本当にこれらの研修を、個々の研修が有意義に行われること、これは本当に教員の皆様の能力を高める、ひいては子供たちの未来に大きな影響を及ぼすものと私自身痛感しております。
そこで、いろんな意味でこの研修参加への障害、先ほど申し上げたような、例えば多忙化というような問題が大きな障害になり得るものと懸念しております。子供たちに先ほどの繰り返しになりますが、良質な授業、良質な教育を施すこの下地づくりということで、まずは多忙化解消等の様々な研修の実施、また成功の要因を妨げるものを再度検証していただいて、ぜひ研修を有意義なものに、もちろん研修内容も様々試行錯誤されていることかと存じますけれども、さらなる高みを目指して取り組んでいただくことを御要望いたします。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 次、加藤委員。
◯加藤英雄委員 では、柱2つで、1つは感染症対策の問題、もう1つは特別支援学校の第3次の整備計画案について伺いたいと思いますが、もう感染症対策の問題で、学校での感染者が出ている問題なんかお話がありましたけれども、第6波、週で見ると1月3日からの週になると思うんですが、公立学校の児童生徒の感染者総数、教職員の感染者総数、今つかんでいるところまででいいんですが、数字をお示しいただければと思うんですが。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長)
学校安全保健課長の荒金でございます。
3月11日現在の第6波における千葉市立を除く県内公立学校の感染者数は、児童生徒が2万7,268人、教職員が1,887人、合計で2万9,155人となっております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 週ごとに見ると、ピークはやっぱり1月31日から2月6日の週なんですよね。それで、2月の18日に文科省が臨時休業状況調査結果というのを出しているんですよ。特定の学年、学級の臨時休業、学級閉鎖、学年閉鎖ですね。全国では比率で13.8%、千葉は16.1%、これは高いんですよね。学校全体の臨時休業は、全国で言うと2.0%、千葉は1.1%なんですが、この第6波で学級閉鎖した数、学年閉鎖の数、それから臨時休校という措置を取ったのはどの程度になっているのかお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 3月11日現在、第6波での県立学校におけるクラスターの発生が13件、学級閉鎖が230件、学年閉鎖が87件、休校が17件でございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 市町村立学校の報告は来てませんか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 市町村立学校においては、クラスターの発生状況は承知しておりませんが、2月末現在、学級閉鎖は2,065件、学年閉鎖は332件、休校は108件となっております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 やっぱり第5波のピークが8月ですから、これは夏季休業中だということもあるんですけれども、より感染力が強いというのと、学校という環境の中で感染者がかなり出ているというのを見たときに、この要因はどのように分析されていますか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 学校においては、昼食、部室等での着替え、部活動、放課後の飲食店への寄り道等におけるマスクを外しての会話が感染拡大の大きな要因となっていると考えております。児童生徒には、感染拡大の大きな要因となる行動をしないよう指導するとともに、学校においても感染防止対策を徹底した上で、感染が拡大している状況にあっては、授業や行事等において、特に感染リスクの高い活動について、学校の実情を踏まえ、慎重に判断するようにしております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 今対策のお話しがあったんですけれども、基本的に2年前から言われているのは、マスク、うがい、手洗いと併せて3密回避と換気と言われているんですけれども、このやっぱり学校の現状、この学校の体系が当然密は避けられない状況になってきていて、感染拡大の要因もあるというふうに私は見ているんですが、まん延防止に入るときに教育委員会が各学校に出した時差登校などの指導もされていたと思うんですけども、この学校の体系、密は避けられない体系も感染拡大の要因ではないかなと思うんですが、その辺のところの分析はいかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 密を避けられない状況にはありますが、感染拡大、感染リスクが高い活動については、実施を含めて検討するようにしております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それから、ガイドラインを改訂したのが私どものところにも届いたんですけども、もうお話が出てましたけども、感染者が出た場合の対応で学校がやらなきゃいけないのは、保健所への速やかな情報提供、保健所が行う濃厚接触者や検査対象者の特定に協力をすると。これが、読んでみると、濃厚接触者の特定の場合は、陽性判明までの経過、発症前の2日間の詳細な行動履歴を明らかにしろと。いつ、どこで、誰と、何を、どのようにしていたのか詳細に聞き取るってなっているんですよ。濃厚接触者の候補の場合は、同じ学級だったか、一緒に運動はしてなかったか、食事の場を共有してなかったかを聞き取るってなっているんですけれども、これは学校現場はかなりの作業量だというように思うんですけど、現場では実際にどのように対応しているんでしょうか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 学校において陽性者が判明した場合、その児童生徒から詳細な状況を聞き取って濃厚接触者の候補者を特定しているところでございます。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 かなりの作業だと思うんですけども、学校では実際には担任がやっているのか、それとも増置教員である教務がやっているのか、どういう体系でやっているのかなと思ってちょっと心配になったので、つかんでいればお示しください。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 学校においては、担任をはじめ学年主任、教頭、教務主任等、学校全体で濃厚接触者候補者の特定にかかっていると考えております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 ガイドラインではもう1つ、濃厚接触者の候補特定が困難な場合として、感染者がたとえ1人でも、感染状況によっては原則として当該感染者が属する学級等の全ての者を検査対象の候補とすることが考えられるとあるんですよね。こういう対応をした学級全員の検査、学年全員の検査をしたというのはあるんでしょうか、今までで。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 今、委員が御指摘のことに関しては、学校が濃厚接触者の候補者を特定できないような場合は、学級あるいは学校全体で検査をするということになっております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それをやったとこがあるのかどうか聞いたんですけれども、分からないんだと思う。それで、もうこれは最後にしますけど、東京都が2月7日から区市町村立学校の教職員に対して定期的な検査を実施しているんですよ。2月2日に東京都教育庁が通知を出して、費用は東京都負担にしますと。それで、目的は感染者を早期に発見する、それから感染拡大、集団感染、学校での集団感染、クラスターを防止することを目的にやるということで、なぜ学校が特定されたのかというと、ワクチン未接種者が集団で生活する施設というのが保育園だとか、そこに学校が入って、そこの教職員に対しての集中検査で、どういうふうにやるのかといったらば、週に1回程度の検査を始めているということなんですが、これは承知していますか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 東京都で実施していることは承知しております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 であれば、千葉県でもやっぱりこれは踏み出すべきじゃないですか、市町村教育委員会とも相談をしながら、その教員の頻回検査を行うと。週に1回、できなければ2週間に1回だとかというふうにして、クラスターを避けるための対策が必要ではないかなっていうふうに思うんですが、いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 今委員が御指摘のものは、集中的実施計画に位置づけたらということになるかと思いますが、集中的実施計画を策定するのは衛生主管部局である健康福祉部でありますので、今後とも連携を図ってまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 ぜひそれをお願いしたいんですが、健康福祉部と学校での頻回検査について意見交換をするとか、健康福祉部にそんな検査の要請をするだとかというのをしたことあるんですか。
◯委員長(三沢 智君) 荒金
学校安全保健課長。
◯説明者(荒金
学校安全保健課長) 厚生労働省から衛生主管部局への通知文に、小学校等も対象とすることを検討するようにとありましたが、それを受けて、文部科学省から教育委員会への通知文に、衛生主管部局に確認するようにとありましたので、衛生主管部局である健康福祉部に確認したところ、今後の感染状況等を踏まえ検討していくということでありました。今後とも、健康福祉部と連携を図ってまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 了解しました、じゃ、次に行きます。
特別支援学校の整備計画の問題なんですが、3月1日に文科省が公立特別支援学校における教室不足調査の結果という、これは10月19日に通知が出ているんですよね、文科省から。それが公表されました。千葉県の教室不足は、県立特支で205教室、それから公立特支総計で220教室というふうになっているんですが、教室不足のこの結果と同時に公表されたのが2年前の調査結果なんですよ。2019年、令和元年度、このときには教室不足が193教室だったんですよね。一緒に資料としてついているんですが、それが205教室に増えていて、この教室不足の増加数という点では関東では東京に次いで多いんですが、これはどういうふうに見ていらっしゃいますか。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 今委員御指摘のとおり、本県特別支援学校における教室不足数は増加してございます。この背景としては、児童生徒数が大幅に増加したということ、さらに分析をすると、1学級編制8人である高等部は減少していますけれども、小学部、中学部の児童生徒数が上昇しているというところが背景にあると考えております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それでは、第1次、第2次計画と第3次の今の計画案に分けてちょっと伺っていきたいというふうに思うんですけども、まず、第1次の計画は、平成23年、2011年から5か年間ということで、第1次とは命名されてないんですが、特別支援学校の整備計画ということで出されて、かなり整備が進みました、このときには。この時点での計画では、県立特支の過密分は全県で1,555人、違う、これは全県だ。県立の過密分が1,400人だったと。それから、県立の5年間の増加分が1,012人というふうに踏んでいて、この時点で過密分の1,400人全部はカバーできないので、700人分はこの5年間の計画でカバーをしようと。それと、過密分の1,012人を合わせて1,712人の対応をしようというのが計画なんですよ、第1次の。ということは、残りの700人の過密分というのは、次の計画に先送りをしたということでよろしいんですかね。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 結果としてそのようなことになりますけれども、それぞれの計画の策定段階で、改めて対応すべき人数というものを出しているというところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 そうすると、第2次に先送りされているんだけど、第2次の計画では、対応する人数は635人、過密分が635人になっているんですよ。この700人というのは第2次のどこに計画上組み込まれていたんでしょうか、数字が少なくなっているんですが。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 第2次の計画策定段階の対応すべき人数というところに改めて入っているということになります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 よく分からないんですが、数字が少なくなったんですよ。700人先送りしたのに過密で対応しなくちゃならないのは635人になっているんですよね。
それで、第2次整備計画の対応する人数のこの推計がかなり違っていました。後でいろいろ調べてみたらば、実際には知的で361人増えているんです、実績として。肢体不自由で10人増えて371人児童生徒が増えていると、現状は。ところが、計画、平成28年のときには128人しか増えないってなっているんですよ。これが増加分としてはね。増加分として128人になっているんですけども、第1次の計画のところで県立の過密分というのは打ち出されていて、第1次の計画が終了しました、その終了後の5か年でどのぐらい増えるのかというのがあって、そこに683人ってなっているんですよ。分かります、第1次計画の10ページなんですが。これはその683人て第1次で増えるって言いながら、第2次計画では実際に増加分128人になっちゃってるんですよ。この数字というのは検証されているんですかね。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 先ほど申し上げたように、その時点での対応人数、また推計については、その都度その都度最新のデータでやっておりますので、多少の誤差が出てくるということはあるかなというふうに考えております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 じゃ、最新のデータでやった第3次の整備計画なんですが、取組1、取組2というふうに第3次に示されています。前期の5か年で対応する規模は、過密分が1,065人ってなっているんです。それで増加分が270人というふうになっているんですが、前期5か年でそうすると1,335人に対応する計画だという理解でよろしいんですか。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) この第3次で対応すべき人数、合わせて1,335人ということになりますが、これは10か年の計画の中で対応していくということになります。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 前期5か年で対応する規模、過密分が1,065人というふうに書かれているんですよ。5か年の増加分が270人って書かれているんですよ。ということは1,335人だと思うんですが、次に行きますけども、取組1、取組2に対応する規模の数値を明記してないんですよ、今回は。第1次と第2次と違って。これはなぜなのか。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 今委員御指摘のように、第2次では対応人数について明記をしてございました。しかしながら、その後に児童生徒数が大幅に増加するということもございますので、今回柔軟に対応できるように人数を明記しなかったというところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 柔軟に対応するというふうに見てとれるんですけども、目標に行かなくとも分からないんですよ、それだと。だから、やっぱりこれは明記すべきだと思うんですけど、前期計画で対応する7つの対象校が明記されています。そのうちの花見川の中学校を使った千葉特支と八千代特支は具体的になっているんですけれども、ここにも規模や人数が、学校ごとの対応する規模や人数が明記されてないのはなぜなんですかね。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 計画策定段階では、まだ花見川第二中の施設を活用するということが公表できなかったものですから、このような形になっております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 それから、前期計画で2つの整備手法で取り組んでいきますというふうに明記されていて、1つが県立学校や市町村立学校の転用可能な校地、校舎を活用して新設する。2つ目が、既存校舎の増築、この2つの手法なんですけども、既存学校の転用とありますけども、やっぱり何で新築、新設というのを明記しなかったのか、既存学校の転用だけで対応できるのか。いかがでしょう。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 当然、計画策定に至る過程の中で、例えば新たな土地の活用であるとか、県有施設については十分に精査をいたしましたけれども、より早く過密状況に対応していくためには、この2つの手法を着実にやっていくことが確実であるという判断の下、この手法にいたしました。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 もう終わりにしますが、あの計画段階での対応した人数を見ると、第1次計画の場合1,240人に対応して、やっぱりかなり手広くやっているんですよね。これはなぜできたのかって言ったらば、主には統廃合した県立高校の校舎を転用していると。習志野、匝瑳、栄町ではそれぞれ使用しなくなった校舎を活用して新設している。第2次計画では600幾つの目標に対して283人、4割止まりなんですよ、整備が。これはなぜかと言ったらば、活用するべき校舎等がなくなってきているんですよ。見ると、市町村で使用しなくなった校舎等を活用するって項目に人数が明記されているんですけど、そこにはまだ手つかずの段階のところが結構残されている。だから、この2つの手法ではかなり整備が難しいんじゃないかなというふうに考えて今質問をしたわけです。
それで、現時点での見通しなんですけど、7つの対象校のうち、千葉特支とそれから八千代は除いて、増築を考えているのは何校なのか。学校名は聞きません。既存の学校の転用を考えているのは何校なのか、現時点で、今分かっているところでお示しいただければと思うんですが。
◯委員長(三沢 智君) 青木特別支援教育課長。
◯説明者(青木特別支援教育課長) 現時点では様々な選択肢を考えておりますので、今日、この時点で増築何校、新築何校ということを申し上げるのは難しいと考えております。
◯委員長(三沢 智君) 加藤委員。
◯加藤英雄委員 ぜひ整備を進めていただきたいなと。そのときに私は、やっぱり新築、新設というのも手法の1つとして掲げていかなければ、設置基準に合致したような特別支援学校をつくっていけないんじゃないかなというふうに思うので、ぜひそこも検討に、視野に入れて進めていただきたいと要望して終わります。
◯委員長(三沢 智君) 次に御質疑ございますか。
吉本委員。
◯吉本 充委員 私は、質問は通告してあるのは1問であります。ただ少し、先ほど安藤委員が質問された中で、木更津高校の今年度の入学者選抜試験についての質問があったので、少し私も確認をさせていただくと同時に、私の私見を述べたいと思います。
千葉県は、高校に多様な学びという形で、それぞれの入学者選抜については学校に応じていわゆる基準を設けていいという形で今実際やっていますね。例えば、入学試験と言われるいわゆる試験の点数プラス係数といいますが、それぞれが中学校時代にやってきた活動、生徒会活動、文化活動、スポーツ活動等あらゆるもの、また日頃の学業的な点数、成績を点数化して加算する、そういったもので総合判定をするというやり方をしているところもあれば、純然たる入試の点数だけで選抜しているという学校もあるやに聞いていますが、これで今現状は間違ってませんか、まず確認です。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 学習指導課長、佐藤でございます。
現在の選抜評価方法につきましては、学力検査の点数、調査書等の点数及び記載事項、それから学校設定検査というのがございますので、こちらの結果、これらを総合的に判断しているところでございます。
◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。
◯吉本 充委員 ですから、各学校、高校によって様々な基準があるんだと。つまり、まだ高校は義務教育ではありません。それぞれの子供たちが自分たちの将来を見据えて進学先を考え、一生懸命勉強をしてみんなチャレンジするわけです。ですから、入学者選抜で、その大きな数が落ちて、そして普通科のほうにあった子供たちからそっちへ行ったということに対して、それはいかがかというようなことで先ほどの質問だったというふうに理解していますが、木更津高校は、私の記憶違いでなければスーパーサイエンスハイスクールの指定も取っていますね。いかがですか。
◯委員長(三沢 智君) 佐藤学習指導課長。
◯説明者(佐藤学習指導課長) 第1期のスーパーサイエンスハイスクールを5年間を終えたところでございまして、昨年度、残念ながら文科省のほうから指定を受けられず、今回また応募しているという状況でございます。
◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。
◯吉本 充委員 つまり、より高みを目指していくんだということが、恐らく木更津高校の今の在り方だろうし、先ほどから言っているように、入学者の選抜については校長1人で決めるのではなくて、それぞれ全部の学校が入学者選抜判定会議とか成績会議とか名称はちょっと分かりませんが、教職員みんなでやるというふうに私は理解をしています。つまり、木更津高校という学校が何を目指していく学校なのかということまで踏まえれば、それはそれで今回の形は致し方がないのではないかと私は思っています。これは私の私見です。
正直言って、15の春ですからみんなが満足するような形になるのが理想でありますが、ここはやっぱりしっかりやっていただかなきゃならないし、それも1つの子供たちにとって最初の関門、試練の1つだろうかなというふうには思います。
私が通告してある質問に入らせていただきます。
一般質問でもさせていただきました。先ほど来、新年度からスポーツ・文化局ができ、そして様々なものが教育委員会から知事部局へ移管される、当然文化施設としての県立博物館・美術館等の役割もそちらに移管するということで私は今回一般質問にも立ちましたけれども、その中で、今後こうやって常任委員会でその話がもうできなくなりますからね。一般質問でできなかった部分を確認させていただきたいと思います。
2月の22日に閣議決定がされたという小さな新聞に囲み記事が出ました。それは、博物館法が一部改正になる、そして、そのことによっていわゆる現状の博物館等は、さらに今までの調査研究、情報発信だけでなく、地域の活性化あるいは他の博物館と一定基準を持つというような決まりがあるようでありますが、そういう博物館との連携をすることによって、様々な活用ができるよというようなことが、何か新聞にはちょっと書いてあったんですよ。その辺を踏まえまして、これが令和5年度の4月から施行されるんだということですから、ちょうど1年間あるわけでありますので、知事部局へ行ってしまう博物館の運営管理について、今のうちからしっかりとその辺をやっていただきたいという思いから質問させていただきます。
今回の博物館法の改正というのはどういうものなのかというふうに県教委は思っていらっしゃいますか。
◯委員長(三沢 智君) 田中文化財課長。
◯説明者(田中文化財課長) 文化財課長の田中でございます。
博物館法の改正の内容でございますが、現在のところ、まだ詳細が文化庁のほうから示されておりません。ただ、文化庁のホームページのほうで情報を確認いたしますと、今回の法改正では、今の博物館法の目的に文化芸術基本法の精神を加えると、そして、博物館同士の連携や地域の多様な文化の主体との協力による文化観光等への取組などが定められるということになっております。この法改正については現在国会において審議されておるところでございます。
また、情報によりますと、この法改正により博物館の登録要件、登録審査の手続の見直しも行われることとなる旨聞いております。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。
◯吉本 充委員 今の御答弁ですと、文化芸術という部分、あるいは博物館を登録させて、いろんなネットワークをつくっていくことによって地域の活性化等にもというようなお話がホームページで散見されるということのようであります。
そうすると、千葉県の今度博物館ですよね。今後どのように変化をしていくのか、またべきか、どのような形が望ましいというようなところまで含めて、当然千葉県が大きく関わるわけでありますから、県の役割について教えてください。
◯委員長(三沢 智君) 田中文化財課長。
◯説明者(田中文化財課長) 将来博物館には、観光、まちづくり、国際交流、福祉といった地域の多様な主体との連携であったり、博物館資料とも密接に関わる文化財保護施策との関連性も考慮しながら、博物館の社会的意義や使命を考えた上での機能強化が求められてまいります。県では、県内博物館の実地調査、登録、廃止に関する事務を担っておるところでございますが、今後、県内博物館の適正な運用を確保するために、国から示される方針を注視しながら、改正法の趣旨を関係機関に周知するとともに、これからの博物館がその求められる役割をしっかり果たしていくよう体制の整備に努めてまいります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 吉本委員。
◯吉本 充委員 1年という時間があるようでないわけであります。そして、県立博物館については県が直接関与していくわけですから、国の方針に沿った形が当然取れますが、パートナーになるべき県内にある様々な博物館あるいは博物館に類似する施設、今度きっと枠がもっと広くなりそうなんで、こういったところにはやっぱりある程度県が旗を振って主導していってもらわないと、恐らくそのメリットは何もないじゃないかみたいに、そこに登録しないみたいなところもあるかもしれないし、せっかく法が変わり様々なものに活用できそうな、これは1つのいい試みになると思うんで、ぜひその辺についても情報をしっかり取った上で、もちろん他県の様子ってよく言うけれども、そうじゃなくて、千葉県は千葉県の独自性を持って県内にある様々な施設との新登録に向かって情報を共有する中で、ぜひ頑張ってやっていただきたいという要望で終わります。
以上です。
◯委員長(三沢 智君) 他に御質問がありましたら。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) 以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。
─────────────────────────────
委員長報告
◯委員長(三沢 智君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(三沢 智君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。
─────────────────────────────
閉 会
◯委員長(三沢 智君) 以上で
文教常任委員会を閉会します。
午後2時51分閉会
Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....