平成17年 6月 定例会(第2回) 平成17年第2回
宮代町議会定例会 第8日
議事日程(第5号) 平成17年6月10日(金)午前10時00分開議
開議日程第1
会議録署名議員の指名について ●議案の質疑、討論、
採決日程第2 議案第40号
専決処分の承認を求めることについて日程第3 議案第41号 宮代町税条例の一部を改正する条例について日程第4 議案第42号 宮代町
青少年問題協議会設置条例の一部を改正する条例について日程第5 議案第43号 宮代町
ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例について日程第6 議案第44号 彩の
国さいたま人づくり広域連合を組織する
地方公共団体の数の減少について日程第7 議案第45号 平成17年度宮代町
一般会計補正予算(第1号)について日程第8 議案第46号 平成17年度宮代町
公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)について日程第9 議案第47号 平成17年度宮代町
水道事業会計補正予算(第1号)について ●
議員議案の上程、
提案理由の説明、質疑、討論、
採決日程第10
議員議案第4号
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例について日程第11 議会だより
編集特別委員会の閉会中の
継続調査の件について
町長あいさつ 議長あいさつ 閉議
閉会出席議員(20名) 1番
唐沢捷一君 2番
合川泰治君 3番
西村茂久君 4番
加納好子君 5番
木村竹男君 6番
大高誠治君 7番
角野由紀子君 8番
高柳幸子君 9番
加藤幸雄君 10番
丸藤栄一君 11番
柴山恒夫君 12番 高岡大純君 13番
川野昭七君 14番 横手康雄君 15番
山下明二郎君 16番 飯山直一君 17番 野口秀雄君 18番 小河原 正君 19番
榎本和男君 20番 小山 覚君
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人 町長 榊原一雄君 助役 柴崎勝巳君 収入役 島村孝一君 教育長 桐川弘子君
総務政策課長 西村 朗君
町民生活課長 篠原敏雄君
健康福祉課長 折原正英君
産業建設課長 田沼繁雄君
教育推進課長 岩崎克己君
上水道室長 鈴木 博君本会議に出席した
事務局職員 事務局長 織原 弘 書記 熊倉 豊 書記
浅野菜津紀
△開議 午前10時00分
△開議の宣告
○議長(小山覚君) 改めまして、皆さん、おはようございます。 ただいまの
出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
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△
議事日程の報告
○議長(小山覚君) 本日の
議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
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△
会議録署名議員の指名
○議長(小山覚君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第120条の規定により、議長において、18番、
小河原正議員、19番、
榎本和男議員を指名いたします。
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△議案第40号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第2、議案第40号
専決処分の承認を求めることについての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第40号
専決処分の承認を求めることについての件を挙手により採決いたします。 本案は承認することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は承認することに決定しました。
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△議案第41号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第3、議案第41号 宮代町税条例の一部を改正する条例についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) 議席10番議員の丸藤でございます。 宮代町税条例の一部を改正する条例について、何点かお尋ねしたいと思います。 今回の税条例の改正、
人的非課税の範囲を見直すとして、現行の65歳以上の者のうち前年の
合計所得金額が125万円以下の者に対する
個人住民税の
非課税措置が段階的に廃止されるということであります。 この65歳以上の
非課税限度額廃止によって、宮代町ではどれぐらいの方に影響が出るのか。また、負担増は1人当たりどれぐらいになるのか。それで、全体で総額どのぐらいの影響になってしまうのか、その点お聞きをしたいと思います。 それから、これは確認なんですが、
定率減税の半減ということで、できればこれの
影響人数と影響額についてもわかる範囲でお示し願いたいと思います。 それから、この高齢者の
非課税限度額廃止によって、
介護保険料についても影響が出ると思うんですけれども、そのあたりはどういうふうな影響が出るのか、その点もお聞きしたいと思います。 それから、医療費の
負担限度額も住民税が非課税か課税かで違ってくると思いますが、
高額療養費の
自己限度額が変わって、
個人負担がふえるんではないかなと思いますが、その点もどのように影響されるのか、お聞きしたいと思います。 それから、これはある程度想定される影響なんですけれども、そのほかにどのような影響が出ますでしょうか。もしわかりましたら、わかる範囲でお示しいただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(小山覚君)
丸藤議員の質疑に答弁願います。
町民生活課長。
◎
町民生活課長(
篠原敏雄君) それでは、ご質問のうち
介護保険料の関係を除きましてお答えをさせていただきます。 まず、1点目の
人的非課税の見直しの関係で影響する人数でございますけれども、いわゆる均等割のみ新たに課税となる方が約150人、それから均等割と所得割が新たに課税となる方が約330人、合わせまして480人ほどと想定をしてございます。 1人当たりの負担増ということでございますけれども、均等割につきましては、町民税3,000円でございますので、初年度はその3分の1課税ということで1,000円、2年目が2,000円、それ以降は3,000円の課税になるということでございます。 それで、均等割と所得割を合わせまして1人当たりで平均をいたしますと、おおむね初年度が1万1,300円ほどになると見込んでございます。したがいまして、2年目がその倍ということで2万2,600円程度、3年目が3万4,000円程度というふうに見込んでございます。 総額の関係でございますが、平年ベースで試算しまして、約1,700万弱程度と試算をしてございます。したがいまして、
経過措置で1年目はその3分の1でございますので、約560万ぐらいですか、2年目がその倍ということで1,120万程度というふうに見込んでございます。 次に、
定率減税の関係でございますけれども、この関係で影響を受ける人数につきましては、17年度ベースで
特別徴収それから普通徴収合わせまして約1万5,000人いらっしゃいますので、その方に影響があるというふうに思われます。 額につきましては、2分の1縮減ということで、およそ8,000万円の影響額ということで試算をしてございます。 それから、医療費の限度額の関係で、
高額療養費個人負担の関係でございますけれども、こちらにつきましては、いわゆる住民税の
非課税世帯の場合に、
高額療養費の一部負担の限度額が3万5,400円とされてございます。このたびの
非課税措置の見直しに伴いまして、非課税でなくなる世帯につきましては住民税の
課税世帯の低位の所得の階層に移行されてまいります。そうしますと、一部負担金の限度額が7万2,300円、この階層に移行されるということで影響があるということになってまいります。 以上でございます。
○議長(小山覚君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(
折原正英君)
介護保険に係る影響ということでお答え申し上げます。 今回の
税制改正によりまして、前年の
合計所得金額が125万以下の年齢65歳以下に係る
非課税措置が廃止されるということでございますけれども、この改正が平成18年度分の
個人住民税から適用されるということでございまして、
介護保険料につきましては、ご案内のとおり65歳以上の第1号被保険者の保険料については、所得に応じた保険料ということで5段階方式をとらさせていただいているところでございまして、65歳以上の本人が
住民税非課税の場合を基準額として、第3段階ということでとらえまして、
本人課税の場合は基準額より高い額を、世帯の非課税の場合は軽減された額をご負担していただくシステムとなっております。 今回の
税制改正によりまして、現行の保険料について適用されると仮定した場合、3つのケースが考えられると思います。 1つ目として、本人が
住民税非課税の第3段階の方が、本人が
住民税課税ということで第4段階になるということも予想されます。この場合の影響額につきましては、年額3万4,900円から4万3,700円というふうになります。 2つ目といたしまして、
世帯全員が
住民税非課税でございます第2段階の方が、本人が
住民税課税ということで第4段階になる方も予想されます。この場合の影響額につきましては、年額2万6,200円から4万3,700円ということになります。 3つ目といたしまして、極めて少ないとは思われますけれども、
世帯全員が
住民税非課税であります第2段階の方が、本人が
住民税非課税のままでも配偶者が課税となったことによって第3段階となる方が予想されます。この場合の影響額は、年額2万6,200円から3万4,900円というふうになります。 しかし、これはあくまで現在ある保険料をもとにしてということでございまして、ご理解いただきたいと存じます。 以上です。
○議長(小山覚君)
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) じゃ再質問させていただきたいと思います。 今、高齢者の
非課税限度額廃止による影響額を聞いたわけなんですけれども、この
介護保険料の方については、個々に詳しく今説明していただきましたが、現段階からというお話がありましたけれども、そうすると
介護保険料だけでも
トータルしますとどのようになるんでしょうか。
トータルについてもわかればお示し願いたいと思うんですが。 それから、
高額療養費の
個人負担については了解いたしました。 あと、先ほどほかにどのような影響が出るのでしょうかということで、わかる範囲でお示しいただきたいということで伺ったんですが、答えがなかったんですけれども、例えば
社会福祉協議会が年末に行っている年末見舞金も、場合によっては受けられなくなってしまうんではないかなと、そういうふうに思うわけですが、その点お聞きしたいと思います。 それから、これは確認をさせていただきたいと思うんですが、当初この一部
改正条例案の説明の中でもありましたけれども、今後の少子・
高齢化社会において、年齢にかかわらず能力に応じて公平に負担を分かち合うことが必要だということで、高齢者を年齢だけで優遇する制度については見直しを行うというような趣旨の説明がありましたが、やはり高齢者というのは担税力がないんです。だからこそ
租税政策上適当でないということで、これまで非課税とされてきたものだというふうに私は理解しているんです。その点、租税力がない、こういう人たちに
非課税限度額廃止をするということは、国の方の税改正の関係でこういうふうにしなければいけないけれども、担当者として、町としての見解をこの件についてお聞きしたいと思うんですが。 以上です。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(
折原正英君) 再質問にお答え申し上げます。 現段階での
介護保険の
トータルの影響ということでございますけれども、実際に影響だと思われる方は、数字では私どもとしては把握しておりません。ただ、現在平成16年度末でいきますと、第2段階の方が1,417人、第3段階の方が2,522人、合計約4,000人近くの方が第2段階、第3段階ということでいらっしゃるということで、ごく粗い試算では約2割の方が影響が出るというふうに推測されます。しかし、個々の
介護保険料について、それを積算したものはございませんので、申しわけございませんが、現段階ではわからないということでございます。 また、ご案内のとおり
介護保険料については、第2段階をより細分化するというような話で、法案が今審議中ということでもございます。いわゆる
負担能力の低い方についてはより低い保険料を設定するという形での改正案もされているようでございますので、その動向を注視したいというふうに存じます。 続いて、社協の年末の見舞金ということでのご質問でございますけれども、直接的には影響ないということでございます。 以上です。
○議長(小山覚君)
町民生活課長。
◎
町民生活課長(
篠原敏雄君) お答え申し上げます。 このたびの
人的非課税の廃止に係る町の考え方というお尋ねかと思いますけれども、いわゆるこの
非課税措置の見直しが図られました背景等につきましては、過日のいわゆる
補足説明の中で申し上げさせていただきましたけれども、
租税体系全体の中で、さまざまな
社会経済情勢等を勘案しながら、こういった措置がとられてきているというふうに町としては考えておるところでございます。 以上でございます。
◆10番(
丸藤栄一君) 結構です。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。
西村議員。
◆3番(
西村茂久君) 3番の西村です。 前段の質問とも関連があるんですけれども、今回もそうなんですけれども、国の税法が改正をされて、その関連での
条例改正ということになっているわけですけれども、もともと今の
地方分権に移行する、そういう時代の中で、基本になる地方税、特に住民税をどういうふうに範囲を決めていただくかということは、もともとはその自治体に本来ゆだねられるべきであって、仮に全国的なある意味での公平性というものをやるとしても、あくまでそれは基本であって、自治体に裁量の範囲というのを認めておくべきだと思うんですけれども、特に先ほどもありましたけれども、65歳以上の者というのは、基本的には
担税能力がないというふうに考えていいと思うわけです。実際に非常に大きな所得をお持ちの方もいらっしゃいますけれども、それは応能負担の中で、金額で今回も125万というのはいじっておりませんので、それで押さえるべきであって、それ以下の者まで
非課税対象から外していく、そういうことは非常に問題があるんではないかと思うんですが。 そこで、ちょっと質問を2点いたしますけれども、1つはこういう税の基本を定めるケースの場合に、どこまで自治体が
裁量範囲を今現在持っているのか。全くないのか、あるいは一部何かで認められているのかというのを1つお聞きしたい。 もう一つは、もし当町条例において、年齢65歳以上の者というものを削除しないで、つまり
条例改正をしなかったとしたら、どういう
ペナルティーが予想されるのか。これは何回もやりますけれども、非常に問題があるケースの場合に、ある意味では
ペナルティーを覚悟しなくてはいけないと思うんで、予想される
ペナルティーがどういうものであるかお聞きいたします。 以上です。
○議長(小山覚君)
西村議員の質疑に答弁願います。
町民生活課長。
◎
町民生活課長(
篠原敏雄君) それでは、お答え申し上げます。 まず、この税の関係について、いわゆる自治体の裁量権がどの程度あるのかというご質問でございますけれども、いわゆる地方税につきましては
地方税法というものがございまして、その枠の中でやるというお話でございますので、正直申し上げて、自治体の裁量権というのはほとんどないというふうに認識をしてございます。 それから、2点目の仮に
条例改正をしなかったらどうなるのかというお話ですけれども、これは
地方税法の改正に伴う
条例改正ということでございますので、仮にやらなかったとしたら、恐らく国・県等からの強い指導は多分あるんだろうと思います。 それから、それでも改正をしないと、そこまでいった場合の話、仮定の話ですけれども、恐らく交付税の方で
減額措置がとられてくるというふうに予想はされます。 以上でございます。
◆3番(
西村茂久君) 終わります。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。
加藤議員。
◆9番(
加藤幸雄君) 9番の加藤ですが、大分わかってきましたけれども、
提案説明の中で言われたことで、
社会保障関係が整備をされてきたと。そういう中にあって、全体として高齢者が豊かになったということが言われておりましたけれども、この
合計所得金額125万円以下というのは、
公的年金の収入だけで暮らしていると見た場合に、収入額で245万円以下になるそうです。この年間245万円年金をいただくということは、月額でいうと20万円そこそこなんです。20万円をもらえれば高い方だと思うんです。実際には、それ以下の
年金収入で暮らしている人の方が圧倒的に多いと思うんですけれども、そういう人たちが本当に豊かなんてしょうか。その点、私、素朴な疑問があります。豊かであるのかどうか、示していただきたいと思うんですが。 それから、今も言われていましたけれども、
激変緩和措置として、ことしの1月1日までに65歳になっていた人については3年の、3分の1、3分の2という
経過措置がとられるわけですけれども、この
激変緩和のための措置をとるということ自体に、大きな
ショックが新たに
課税対象になる人にかかるので、そういう措置をするということですので、この
増税自体が極めて
ショックの大きい、無理が大きい措置だと思うんですが、その点についてはいがかなんでしょうか、見解をお願いしたいと思います。 この2点お願いします。
○議長(小山覚君)
加藤議員の質疑に答弁願います。
町民生活課長。
◎
町民生活課長(
篠原敏雄君) それでは、お答え申し上げます。 まず、125万円以下ということで、
公的年金で見た場合には245万円以下の方、確かにそのとおりでございます。それ以下の
年金収入の方も確かにいらっしゃいます。ただし、やはりいわゆる
課税最低限という考え方は制度として残っておりますので、例えば年間の収入が148万円以下であれば、これは非課税ということになってまいります。155万円以下の方は、その148万から155万の間ですけれども、その方が均等割のみ新たに課税になってくると。155万を超える方については均等割と所得割がかかってくるということでございます。 そうしたことで、実際に本当に豊かなのかどうかというお尋ねでございますけれども、この豊かさの見方としては、現実にどうなのかということと、あとは相対的にどうなのかという、そういう見方があるのかなというふうに思っております。国の方あるいは
税制調査会等の見解としては、相対的に豊かになってきていると、そういう判断をされているということだろうと思っております。 それから、
激変緩和措置の関係で、
増税自体が無理なのではないかというお尋ねでございますけれども、この
非課税措置の見直しにつきましての背景につきましては、
補足説明の中で申し上げましたとおりでございまして、そうした
社会経済情勢の変化等を受けまして、
租税体系全体の中でこうした見直しが図られてきているというふうに認識をしているところでございます。 以上でございます。
○議長(小山覚君) 再質疑、
加藤議員。
◆9番(
加藤幸雄君) 相対的に豊かだという漠然としたお答えなんですけれども、日本の国の中の65歳以上の人たちのことなんですよね。相対的というと、外国と比べているんでしょうか。これよその国と比べても仕方のないことなんです。 前段の議員も言っていましたけれども、今までこの65歳以上の125万以下非課税というのは、そもそも担税力が弱い、そういう人たちに税負担を求めることが政策上適当でないから非課税にしてきたわけで、それをころんと変えるわけですよね。だから、そこで財政難ということが背景にはあるんでしょうけれども、65歳、125万というその枠が外れたわけではないわけなんです。だから、段階的な措置もあるということなんですけれども、それでは豊かであるという証明にならないんです。 これはもう一度聞いても同じだと思うんですけれども、私はそこがすごく疑問があります。そのことだけ言っておきます。
○議長(小山覚君) 質問じゃないのか。
◆9番(
加藤幸雄君) じゃいいです。多分答えは同じでしょうから。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) 議席10番議員の丸藤でございます。 議案第41号 宮代町税条例の一部を改正する条例について、私は
日本共産党議員団を代表して、反対の立場から討論を行います。 今回の税条例の改正につきましては、
人的非課税の範囲を見直すとして、現行の65歳以上の者のうち前年の
合計所得金額が125万円以下の者に対する
個人住民税の
非課税措置が段階的に廃止されるわけでございます。 第1の問題は、高齢者に増税が集中しているということであります。現在65歳以上の高齢者は、所得が125万円までは住民税が非課税で、一円も納めていませんでしたが、今回の
条例改正で、これを2006年度に廃止します。高齢者は2006年6月に
公的年金等控除の縮小、
老年者控除の廃止、
定率減税の半減、
非課税限度額の廃止という4つの改悪が同時に行われることになるわけであります。ただし、2年間の
経過措置があるため、全額を納めるのは2008年度からであります。 この65歳以上の
非課税限度額廃止で、宮代町では480人に影響が出ます。負担増は初年度1人当たり1万1,300円の負担で、総額約560万円にも上るわけであります。
定率減税の半減と合わせると、実に約8,560万円の大増税となるわけでございます。 さらに重大なことは、住民税が非課税から課税に変わることで、負担増が
雪だるま式にふえるということであります。
介護保険料や各種の
料金負担に影響が波及します。これが第2の問題であります。 現在、
介護保険料は第2段階が
非課税世帯、第3段階が
本人非課税であります。これが第4段階の
住民課税に移行することになるわけであります。先ほどの質疑の答弁でも、宮代町では
介護保険料だけでも約2割は出るのではないか。こういった高齢者を直撃するわけであります。 また、医療費の
負担限度額も住民税が非課税か課税かで違ってくるわけであります。質疑の答弁からも、
高額療養費の
自己限度額が変わり、
個人負担がふえることになるわけであります。今まで以上に高齢者に対しては特段の配慮をしていかなければならないことは言うまでもありません。 ところが、租税力がないこうした住民にその税負担を求めることは
租税政策上適当でないことから、これまで非課税とされてきたものであり、現役世代との税負担の公平を確保するとして、
非課税措置を廃止するのは適当ではないと思います。 以上の理由から、本議案に反対をするものでございます。 以上です。
○議長(小山覚君) 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 ほかに討論ありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) これをもって討論を終了いたします。 これより議案第41号 宮代町税条例の一部を改正する条例についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔挙手多数〕
○議長(小山覚君) 挙手多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
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△議案第42号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第4、議案第42号 宮代町
青少年問題協議会設置条例の一部を改正する条例についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第42号 宮代町
青少年問題協議会設置条例の一部を改正する条例についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
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△議案第43号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第5、議案第43号 宮代町
ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第43号 宮代町
ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
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△議案第44号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第6、議案第44号 彩の
国さいたま人づくり広域連合を組織する
地方公共団体の数の減少についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第44号 彩の
国さいたま人づくり広域連合を組織する
地方公共団体の数の減少についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
---------------------------------------
△議案第45号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第7、議案第45号 平成17年度宮代町
一般会計補正予算(第1号)についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) 8ページ、歳出につきまして、総務費の財産管理費の方で委託料として工事設計委託料が100万円上がっております。工事請負費として1,748万6,000円上がっています。これらの内容について伺いたいと思います。
○議長(小山覚君) 以上ですか。
◆19番(
榎本和男君) 以上です。
○議長(小山覚君) 榎本議員の質疑に答弁願います。
総務政策課長。
◎
総務政策課長(西村朗君) お答え申し上げます。 対象となります諸物件につきましては、ネットフェンスそれから屋外トイレのほか、ヒバなどの樹木となっております。これらの諸物件については除去していくわけでございますけれども、今回の予算計上に当たりましては、補償費相当額のうち100万円を設計委託料といたしまして、残額の1,748万6,000円を除去の工事費といたしまして計上させていただいたところでございます。 以上でございます。
○議長(小山覚君) 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) 再質問いたします。 当該物件は約185メーターのネットフェンスあるいはそれに付随する樹木とあとトイレですが、それを今度仮に移設するとしても100メーター、約半分ぐらいに当たるわけです。補償費をすべて充てたといいますが、設計料が100万円かかるのか、また除去工事費用がその差額かかるのか。それほどこの工事はかからないと思いますので、その差額分は積立金として公共施設整備基金の方へ積み立てるのはどうかと思いますが、その点について伺います。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。
総務政策課長。
◎
総務政策課長(西村朗君) お答え申し上げます。 今回の諸物件の除去につきましては、この沖ノ山グラウンドにおきまして、この圏央道のほかに平成17年度の県事業といたしまして県道春日部久喜線の用地の買収が予定をされております。したがいまして、その際にも同グラウンドの諸物件の補償というのがございます。ですから、その除去工事の発注につきましては、その際にあわせて行うということで、今回の予算計上は1,748万6,000円、これを除去工事費として見込んでいるということでございますけれども、その県道の春日部久喜線の買収というのが実際に決まった際に、その工事費というのが確定をしてくるということでございますので、当面この金額を予算計上させていただいているということでございます。 以上でございます。
○議長(小山覚君) 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) 歳入の方では不動産売払収入として、普通財産売払収入として一括で上がっているわけです。確かに用地費と移転補償費とありますが、あくまで歳入については一括で上がっているわけでして、ある程度かかる工事費用を積算の上で、その差額は積立金として積み立てるべきではないのかなと思うわけです。 以上です。
○議長(小山覚君) 再々質疑に答弁願います。
総務政策課長。
◎
総務政策課長(西村朗君) お答え申し上げます。 県の方の県道の春日部久喜線の移転補償料、こちらの方が確定をして、それに基づいて実際に諸物件の除去工事の方の費用が全体として幾らになるかというのが確定した段階で、差額については考えるという対応をしてまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。 野口議員。
◆17番(野口秀雄君) 17番の野口でございます。 今の町の不動産売払収入のことで関連なんですが、その現場の先に数軒の民家があります。これも多分一緒に話が進められていることと思うんですが、例えば立ち木だとかフェンスだとか、そういうものの移転料の確認というんでしょうか、それは町はどんなふうに関与しているのか。あくまでも個人にお任せしてあるのか、ちょっとその辺を確認させてください。
○議長(小山覚君) 野口議員の質疑に答弁願います。
産業建設課長。
◎
産業建設課長(田沼繁雄君) お答えを申し上げます。 圏央道関係の買収用地補償につきましては、国にかかわる圏央道にかかわる部分につきましては国で実施しておりまして、それに並行して備中岐橋通り線の買収に関しては町で実施しております。 以上でございます。
○議長(小山覚君) 野口議員。
◆17番(野口秀雄君) 確かにそのとおりなんですが、ただ買収によってトラブルというか、うちらもこの辺でもっと上げてもらいたいとか何かというトラブルがあった場合に、そのときに町はどんなふうに関与していけるのかということなんですが。 これは民間の個人住宅ですから、個人の方にお任せしてあるんだといえばそれまでなんですが、妥当性とかそういうものは町ではある程度関与しているのかということをお聞かせください。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。
産業建設課長。
◎
産業建設課長(田沼繁雄君) お答え申し上げます。 圏央道の買収で、国のその補償の関係で、個人とのトラブルに町が関与しているのかどうかということでございますけれども…… 〔「トラブルがあった場合には関与するのかという」と言う人あり〕
◎
産業建設課長(田沼繁雄君) 現状ではそのようなことは今のところ聞いていないところではありますけれども、あった場合どうかということでございますが、基本的には国で対応していただくようになりますが、あそこの場合につきましては備中岐橋通り線もございますし、その内容によって町の方でもお話を伺いながら、少し研究をさせていただきたいというふうには思います。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第45号 平成17年度宮代町
一般会計補正予算(第1号)についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
---------------------------------------
△議案第46号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第8、議案第46号 平成17年度宮代町
公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第46号 平成17年度宮代町
公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
---------------------------------------
△議案第47号の質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第9、議案第47号 平成17年度宮代町
水道事業会計補正予算(第1号)についての件を議題といたします。 本案は、既に上程、
説明済みであります。 直ちに質疑に入ります。 質疑はありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
反対討論なしと認めます。 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君)
賛成討論なしと認めます。 これをもって討論を終了いたします。 これより議案第47号 平成17年度宮代町
水道事業会計補正予算(第1号)についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔
挙手全員〕
○議長(小山覚君)
挙手全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 ここで休憩します。
△休憩 午前10時52分
△再開 午前11時10分
○議長(小山覚君) 再開いたします。
---------------------------------------
△
議員議案第4号の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(小山覚君) 日程第10、
議員議案第4号
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例についての件を議題といたします。 職員をして議案を朗読いたさせます。
事務局長。 〔
事務局長朗読〕
○議長(小山覚君) 提出者から
提案理由の説明を求めます。
榎本和男議員。
◆19番(
榎本和男君) 19番、榎本です。
議員議案第4号
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。 賛成者は、高岡大純議員、
高柳幸子議員、
小河原正議員、
木村竹男議員、横手康雄議員、
角野由紀子議員です。 本案は、宮代町議会議員の一般選挙の議員定数を改正させていただくもので、厳しい経済情勢や行財政改革の視点から、みずからの議会改革として議会組織・運営のスリム化を図るため、議員定数を削減したいので、本案を提出するものです。 補足いたしますが、ご案内のように昨年7月11日に行われました合併の是非を問う住民投票におきまして、1市3町のうち当宮代町で反対が賛成を上回ったため、その結果を尊重して合併協議会が解散されました。しかし、その後において宮代町の将来を心配して、新たな動きとして住民発議が展開されるなど、さまざまな動きがあったところですが、現在一応の決着を見るに至っております。 それらを踏まえ、今後町として自主自立の身の丈に合った行財政の推進が求められ、コスト削減は必須であり、行政はもとより町民にも痛みを伴う改革をせざるを得ないことは、議員各位におかれましても十分ご承知のことと思います。 議員の活動は、行政の監視にとどまらず、積極的な政策提言や
地方分権への対応など、議員と議会の果たす役割と権限が従来にも増して重要かつ拡大してきている状況にあり、それらに対応するため、議員自身の資質の向上はもとより、十分に民意の反映が図れるよう努力を重ね、議会に対する住民の期待にこたえ、信頼される議会となるように努めなければならないと思っています。 行財政改革を推進し、町民の理解を得るためにも、みずから痛みを伴う議会改革として、既に経費削減等に取り組んではおりますが、さらに議員定数の削減を断行することは、
社会経済情勢や行財政改革、民意等の反映を総合的に判断すれば当然のことではないでしょうか。 そこで、次の一般選挙から議員定数を14人とする
条例改正案を今回提案させていただくものであります。 何とぞ提案の趣旨をご理解の上、賛同のほどよろしくお願いいたしまして、
提案理由の説明とさせていただきます。 以上です。
○議長(小山覚君) これをもって
提案理由の説明を終わります。 これより質疑に入ります。 質疑はありますか。
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) 議席10番議員の丸藤でございます。 今、議員定数条例の一部を改正する条例につきまして、提出者であります榎本議員の方に幾つかご質問をしたいと思います。 まず1点目でありますけれども、宮代町議会の議員定数は現行では20人であります。これを6つも削減して、今回14とするということでご提案されているわけなんですけれども、この定数を6つも減らしてしまうことにした理由をもう少し具体的に明らかにしていただきたいと思いますが。14とした根拠について明らかにしていただきたいということであります。 榎本議員もご承知かとは思うのですが、
地方自治法の第91条では、市町村の議会の議員の定数は次の各号に掲げる市町村の区分に応じ、当該各号に定める数を超えない範囲内で定めなければならない、このように規定されておりまして、人口が5万未満の市及び人口2万以上の町村、これは26人でございます。それから、人口5,000人以上、1万未満の町村は18人、それから今回提案になっている人口2,000以上、5,000未満の町村が14人であります。それぞれいずれにしましても超えない範囲内で定めるということになっているわけなのですが、この定数を6つも減らして14にする、こういう提案なのですけれども、こうした自治法上の規定をも一応は考慮して判断されたのかどうか。もし考慮されたのでしたら、その検討内容についても明らかにしていただきたいのであります。それが第2点目でございます。 それと、定数を6つ減らして14とした場合に、議会の役割であります町政へのチェック機能、政策提案ですね、これがどのようになるかということについては果たしてどれだけ検討されたのでしょうか。問題だと思います。その内容について明らかにしていただきたいと思います。これが質問でございます。 次に、
提案理由にも述べられていましたように、行政改革の一環であると。議員みずから範を示すのだという趣旨の説明がございました。実際上、この提案の内容にも示されていますけれども、今議会でこの定数の削減を
条例改正ということで実現させても、実際には次の一般選挙からということでありましたから、約2年8カ月先の話になるわけでございます。議員の定数というのは今期限りで引退されてしまう議員は全く関係ないわけでありますけれども、範を示すといっても、2年8カ月先の話になるわけで、やはり行財政改革の一環ということであれば、町の財政事情を考えてみていただければ、当然委員会を4つから3つに減らすとか、先ほどもいろいろ改革はしてきたといいますが、まだまだ必要な経費削減を図る意味でも、やることがいっぱいあると思います。そうしたことについては、提出者であります榎本議員さんの方ではどのように考えられていますでしょうか。その点をまずお聞きしたいと思います。 以上です。
○議長(小山覚君)
丸藤議員の質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 まず、1点目、減らした理由、14人の根拠ということでお答えいたします。 理想的なまちづくりに必要な議員の定数については定義もなく、議員数の多少とは必ずしも関連があるとも言い切れません。明確な基準というものはなく、近隣や同程度の人口、財政力を持つ自治体との比較における客観性というものも、ある意味基準の一つと言えるのではないでしょうか。
丸藤議員おっしゃるように、
地方自治法第91条による議員定数、人口2万人以上の町村は26人を超えない範囲で定めるの位置づけにおいて、地方自治体としての町の中で、既に栗橋町では20名を16人に、鷲宮では20人を12人に、杉戸町では23人を18人に、白岡町では24人を18人にするなど、近隣の動向として形となって表明されております。 そこで、平成16年4月1日現在として、14人となった場合の宮代町の議員1人当たりの人口ですが、2,428人で、鷲宮町の2,861人、杉戸町の2,626人、白岡町の2,707人よりも少ない数字であります。 議員定数の削減を断行することは、行財政、民意の反映などを総合的に判断した結果であり、多くの議員の一致した考えであると思います。近隣の町の動向を見ましても、おおむね妥当な数字と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 2点目の減らした場合の議員の使命といいますか、チェック機能とか、そういった役割だと思いますが、議会の使命は、1つには
地方公共団体の具体的施策を最終的に決定すること、もう一つは、議会が決定した政策を中心に行う執行機関の行財政の運営や事務処理、事業の実施が適正、適法に公平、効率的に民主的になされているかどうか判断、監視することであります。議員の責務として、具体的施策の最終決定と行財政運営の批判と監視を完全に達成できるよう、議会の一員として努力することであります。したがいまして、議員数の多い少ないで議会の使命と議員の責務が大きく変わるものではなく、議員としてみずからの資質の向上に努め、その役割を果たすことが住民の望むことだと思います。 3点目、行政改革に沿って議員みずから改革することについて、それと2年8カ月先になる、それから委員会はどうするのかということが3問目だと思いますが、この議案は議員の定数の削減についてでありまして、確かに2年8カ月後の適用となるわけですが、定数削減に当たっては、議会初頭に報告されました宮代町議会等改革調査特別委員会の委員長報告で述べられたように、1、議員定数について、2、議員報酬について、3、費用弁償について、4、政務調査について、5、行政視察について、6、議長交際費について、7、議長公用車についての7つの検討項目が上げられ、慎重審議された経緯があります。それらを踏まえ、今回議員定数の提案をしたわけであります。 また、委員会につきましては、これまでの議論があった経緯や今後の環境、条件の変化を考えなくてはならないと思います。この点については、現行の4委員会制における問題もありますことから、当然今後の課題として見直しは必要になるものと認識しております。議員各位のご理解、ご協力によりまして、委員会の役割も含めた委員会の再編については、今後検討協議することが必要と考えております。 以上です。
○議長(小山覚君)
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) 議席10番議員の丸藤でございます。再質問をお願いしたいと思います。 まず、1点目の問題なんですけれども、私がお尋ねしたのは、この間の議員定数を20から14とした根拠であります。それをお聞きしたものでございます。 先ほど近隣の状況とかもおっしゃられました。それから、議員1人当たり2,428人という答えもおっしゃっておりましたが、私はこれにつきましても、議員が多いほど。先ほど来、民意の反映とかというお話も、説明もございましたが、そういうものからすれば多い方がよりいいわけで、そういうふうに思いますが、いずれにしても私がわざわざ
地方自治法をここで一部読み上げてお話ししたのは、こうした自治法上の規定も一応考慮して判断されたのか、こういうことでお尋ねしましたが、それについてのお答えがありませんので、もう一度伺っておきたいと思います。 宮代町の人口は3万4,000人であります。自治法は一応上限規制という形ですけれども、とりあえず人口に応じて議員定数を定めているというのは、やはり町民から与えられた負託にこたえると、使命を果たすという意味から、一応人口に応じた設定がされている、そういうふうに思うわけです。行政改革ということで、少なければ少ないほどよいという議論には、議会議員の定数の場合、簡単にはいかないのではないかと思いますが、そういう立場から、法ですから、
地方自治法のこうした規定も一応は考慮されたのかどうか。もし考慮されたのであったのなら、その検討内容についてもお聞きをしたいと、明らかにしていただきたいと。再度お答えいただきたいと思います。 それから、先ほど来、
提案理由の中に、十分民意が反映されるようにとか一部活性化を図る観点からみたいな、そういった趣旨の説明もございました。議会というのは、国会もそうですが、国民の民意を国会議員がパイプ役として国会に行って、国政上の執行部に対する質疑それから監視、それからみずから提案をしてやるわけですね。それは全くこういった地方議会でも同じなんです。町民の声をできるだけ反映させていく、議員の役割というのはそういうパイプ役ですね。そういう点からしても、やはり民意を反映した活発な議論が展開されるには、そのパイプが細ければ細いほどいいという、そういう話にはならないでしょう。榎本議員、その点いかがですか。 それから、もう1点申し上げますが、議員定数の削減という町民の民意があるということについてでありますけれども、先ほど来、合併の問題も話されました。これから自立の道を歩んでいかなければいけないと。単独での町政運営は避けられないわけですけれども、そうした意味でも、議会が担うべき役割というのは、これまで以上に一層強いものがあるというふうに思います。そういった点で、民意を反映するという意味では、先ほども言いましたように、理想的には多い方がいいんです。それはもう明らかなんです。 ところが、今こうした中で、合併の論議でもきちっと議会で判断すればいいんですが、やはりこういう問題は町民の、住民の意思を反映させるために住民投票も行ったところであります。ですから、こういうふうにできるだけ多くの町民の意思を正確に反映するには、こういった方法もやらなければいけない。 そういう中で、自立の宮代町町政運営ということなんですが、今回の公共改革市民検討委員会も、本来ならば議会だけでいいということであれば、こういうものも設置しなくてもいいわけなんですが、やはり住民の民意を、確かなものをより多く受け入れるためにも、こういう方法もやっているわけです。ですから、住民の意思を反映させるためには、多ければ多いほどいいんです。そういう点では、榎本議員、この定数削減というのは、それに逆行した形ではないですか。その点、はっきりとお答えいただきたいと思います。
○議長(小山覚君) 以上ですか。
◆10番(
丸藤栄一君) ちょっとすみません、もう1点。 今、周りから財政的な問題があるというふうにおっしゃっていました。これは恐らく経費節減になろうかと思いますけれども、宮代町、新年度予算では、一般会計予算では総額議会費の占める比率は1.5%です。平成16年度は1.2%なんです。これは埼玉県内で、一般会計の比率からいっても一番最低の方なんです。榎本議員、それはご存じだと思いますけれども。 宮代は議会費は節約しているんです。なおかつ今回の議会等改革調査特別委員会では、議長交際費を実質かかった分を予算計上する、そういうことからも新年度では39.8%削減しました。議長公用車の返上もしました。費用弁償を2,600円から1,500円にもしました。議員政務調査費については、1人当たり年間6万円、これも廃止を決めました。ですから、こういう意味でも努力はしているんです。 じゃ行政改革の柱というのは、議員定数の削減が柱なんですか。そういった矛盾も抱えることになろうかと思いますが、そういった観点からもお答えいただきたいと思います。 以上です。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) 大きく3点あったと思います。まずは削減についてのことそれから民意の反映、それと経費節減についてだと思います。 1つ目の削減の根拠ということですが、
提案理由の中でも申し上げましたとおり、非常に厳しい財政状況の中、町は行財政改革を推進しております。それは町民にも痛みを伴う改革になることと思います。議会としても、みずから痛みを伴う改革を実行すべく、本提案に至ったものであります。 現在、町民が議会に求めているものに、議会の本質的な役割が、機能があることは承知していながらも、議会の人数の肥大化ではなく、経費削減を目的とした人数の削減、スリム化が必要であるという声を確認しており、それにこたえることが大事だと思います。 また、削減後、少数精鋭の議員として、不断の努力により、資質の向上を含めた議員個々の志により住民の声を反映させることは、宮代町議員各位十分可能であると信じております。それを町民の方々は望んでいるものと考えております。 なお、先ほども言いましたように、定数を14人とした理由につきましては、議会等改革調査特別委員会の委員長の報告のように、議論となりました経緯もありますが、法定数である26名以内の議員数として、多くの議員の意見や近隣の動向を見ても、おおむね妥当な数字として14人を提案するものです。 次に、民意の反映ということですが、議員が減ることにより住民の民意が反映されなくなると。このことについては、今も言ったとおり議員個々の資質は十分対応できるものと思っております。住民に対して不利益になるのではないかという意見もあることは重々承知しておるところでありますが、逆に議員数が多ければ十分な民意の反映ができるかといえば、決してそれだけではないと思います。宮代町の議員各位は、今まで以上の努力をする必要があると思いますが、14名となっても十分民意を反映できる力量を備えていると考えております。 むしろ議員定数の削減を図ることにより、
社会経済情勢や行財政改革さらには民意の反映などを総合的に判断した結果であり、住民はそうした不断の努力を期待しているのではないかと考えます。議員定数そのものを削減することが民意の反映でもあり、住民との信頼関係の強化につながるものと考えております。 あと経費節減においてですが、確かに議会費の占める割合は少なくありません。しかし、町民に痛みを伴う改革を今後せざるを得ない中、議会みずから痛みを伴うということを見せる姿勢、これが町民に理解されるものと考えております。 以上です。
○議長(小山覚君)
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) 議席10番議員の丸藤でございます。 どうも私の質問にきちっと答えていないと思いますが。 まず、町民に痛みを伴う改革をしようとしているのだからと先ほど来おっしゃいましたね。それは私どもと全然違うんです。いかに町民に痛みを伴わないようにするか、やはり町長を先頭に、職員、議員、住民の知恵を出して、そのようにならないようにしなければいけないと思うんです。まず前提が町民に痛みを伴う改革をしようとしているんだから議会の議員の定数削減だというのは、全然本末転倒です。それについてもう一度伺いたいと思います。 これはもう見解の相違というふうに言われればそうかもしれませんが、その点はそのために我々が知恵を出していかなければいけない。住民の民意というものもそういうところにないんです。町民に痛みを伴うようにしてほしいという、そういう町民はいないと思います。その点、もう一度確認をさせていただきたいと思います。 それから、議員定数を削減すれば経費節減ということでありますけれども、順不同で申しわけないんですが、今、議会費は宮代町は少ないんですよと先ほど言ったんです。榎本議員は、議会費は確かに少なくはないと言いましたけれども、逆です。 〔「それは間違い。少ないです」と言う人あり〕
◆10番(
丸藤栄一君) 埼玉県内の比率でも低い方でありますから、ちょっと誤解のないようにお願いしたいと思いますが。 そういった点で、経費節減ということでありますけれども、もともと議員定数を減らせば経費が浮くといった議論、先ほどからスリム化といった議論もありますけれども、こういった経費が浮くといった議論と、選挙により選任され、住民意思を行政に反映する決定機関を構成する議員の定数と同列に論ずることはできないんじゃないんですか。もともと無理があると思うんです。 先ほど来からも言っているように、民意の反映というのは、3万4,000いるわけですから、できるだけそれに近い方がいいんです。でも、それはかなわないので、代表制で町民から選ばれた議員が出てやっているわけですよね。ですから、これは多い方がいいんです。そういった点でも、私は同列には考えることは無理だという考えを持っていますけれども、なおかつ民意を反映する意味でも、定数を削減というのは経費節減とは別個の話というふうに思いますが、その点もう一度確認をさせていただきたいと思います。 それから、議員を減らして監視の目を少なくした結果、議会のチェック機能がかえってなくなってしまう、低下してしまう、私はそういうふうに思うんですが、先ほど榎本議員の答弁では、確かに不利益になることは重々承知している、そういうふうにおっしゃっていましたが、そうだとすれば議員の定数は削減すべきではない、そういうふうに思いますが。 私はもうこれが最後ですんで、榎本議員以下、賛成議員にも申し上げたいと思いますが、冷静、理性的な対応を強く求めたいと思うんですが、最後ですので、明確にお答えいただきたいと思います。 以上です。
○議長(小山覚君) 再々質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 まず、1点目の町民に痛みを伴うかということですが、合併についての町の資料にもありましたように、財政赤字はかなりの額にわたっております。そのために、今住民を含めて改革会議等でいろいろな点で改革をしているわけです。その中には当然痛みも伴うであろうということは、議員各位、十分承知のことと思います。丸藤さんはそれを承知していないというふうに思っていますが。 ただ、それはもちろん少ない、痛みを伴わなければ伴わない方がいいことは事実であります。しかし、その財政状況を思った場合、少なくすることは必要ですが、痛みを伴うことは当然だと思います。そのときに議会は何をしたか。みずからも痛みを伴う改革をすることを示すことによって、町民が痛みを負担することも十分理解していただけるものと思って提案しているわけでございます。 〔「理解できない、それは」「答弁になっていないよ。まともに答えてくれ」と言う人あり〕
◆19番(
榎本和男君) あと、少ない議員で民意が反映できるかというお尋ねですが、先ほども申しましたように、宮代町議会の議員は、多少今まで以上の努力の必要性は感じますが、十分民意を反映できる力があると思っております。 〔「根拠を示せ」と言う人あり〕
◆19番(
榎本和男君) 以上です。
○議長(小山覚君)
丸藤議員の質疑は終了しました。 〔「議長、答弁漏れ。議員定数を減らせば経費が浮くといった議論と……」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 休憩します。
△休憩 午前11時50分
△再開 午前11時51分
○議長(小山覚君) 再開します。 榎本議員。 〔「ほかの議員には聞いていない。黙っていろ」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 静粛に願います。答弁中です。
◆19番(
榎本和男君) 経費と議員の使命を同列に扱うことはできないということは、それは別な議論であって、今回は議会議員を減らすということで提案しておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(小山覚君) ここで休憩します。
△休憩 午前11時52分
△再開 午後1時00分
○議長(小山覚君) 再開いたします。 ほかに質疑ありますか。 柴山議員。
◆11番(
柴山恒夫君) 議席11番議員の柴山です。 前段の議員の質問を踏まえて、多岐にわたって質問するので、よろしくお願いします。議員定数問題は非常に大切な問題なので、じっくりお聞きしたいと思います。 最初に、
提案理由で述べています厳しい経済状況や行財政改革の視点からこういうふうに最初にうたっているわけであります。 私は、議員の使命というのは、この議員の必携にも出ているとおり、ちょっと読ませていただきますと、議員の使命ということで、執行機関の行財政の運営や事務処理ないし事業の実態がすべて適法、適正にしかも公平、効率的にそして民主的になされているかどうか、これを批判し監視することにある。議会の役割というのは、言うまでもなく榎本議員はかなり長いわけですから、わかっているはずなんですけれども、やはりこの議会の運営がきちんとされているか、それを町民の目線でチェックするのが議会の役割ですよね。それを先ほどの説明ですと、身の丈に合ったことですとかコスト削減、あるいは町民に痛みを押しつけるのに議会も受けなければならない。もう一つは、他市町村の動向もそうであると、こういうことを何点かについて述べられていますけれども、僕はその基本がちょっと間違っているんではないかというふうに思うわけです。 そこでお伺いしますけれども、この議員削減をやった場合、どんなメリットがあるのか。それは経済状況と言っていますけれども、僕はどういうふうに幾らぐらいの経費予算でどのくらいになるのか、数字的に示していただきたいと思う。 それから、デメリットについてはどのようにご理解されているのか。幾つかは挙げていると思うんですけれども、もう一度確認して、私はそれに対して一つ一つまたお聞きしたいと思うので、お伺いします。 2点目として、定数14の根拠です。これも議員としては、僕はこの法に定められている91条の観点から比べるべきだと思うんです。他市町がやっているから、そこで比較してどうのというんじゃなくて、やはりこの
地方自治法との関連で見るべきで。 この14というのは、先ほど丸藤さんも言ったように、人口2,000以上、5,000未満の町村ですね、こういうレベルなんです。ですから、僕はこの14の根拠についてもう一回きちんとお聞きしたい。 私は、議会人であればこういう地方自治の観点から、いかに町政がきちんと町民の目でチェックできるか、そこが基本だと思うんですけれども、いかがでしょうか。もう一回根拠についてお伺いします。 3点目は、なぜ今やるのかというものです。宮代町は去年の2月に選挙があったばかりで、2年8カ月先の話ですよね。もっとじっくり町民の声を聞き、議会とも論議して。今出さなくても別にいいんであって、なぜこの時期に出すのか、そこのところをもう一回、その根拠についてお聞きしたいと思います。 それから、4点目は先ほどとも関連がありますけれども、財政状況、要するに他市町と比べ……。先ほど丸藤さんが総予算に対する比率が1.5%というふうに言っていましたけれども、提案者はどんな資料に基づいてこの提案をされたのか、その根拠についてお示し願いたいと思います。 とりあえずそんなところでお願いします。
○議長(小山覚君) 柴山議員の質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) 答弁いたします。 経費削減の金額のことだと思いますが、それについては定数を14人、6人減を現在の議員報酬で試算しますと、年間約2,300万円、4年間の任期中においては約9,100万円の削減になると思われます。 それと、デメリットですが、デメリットにつきましては質問者もおっしゃるように民意の反映ということについてどの程度かということが問われるかと思いますが、今の宮代町の議員の資質からして、努力をいたしますれば十分デメリットを覆い尽くせるものと思っております。 それから、14人の根拠ですが、他市町がやっているからというような質問がありましたが、そういうわけでなくて、他市町の人数も踏まえ、それから経済状況それから行財政改革、それら総合的に判断した上で、先ほど答弁したように14人としたということでございます。 それから、なぜ今やるべきかということですが、先ほども
提案理由で示したように、今身の丈に合った町政ということで行財政の推進が求められ、コスト削減、これは必須であります。そういう中で、先ほど申したように行政はもとより町民にも痛みを伴う改革をせざるを得ないと。そういう中で、議員として姿勢を示すという意味でも今やっておくべきだということでございます。 それから、4番目はちょっとわかりかねますが、15%云々ということですが、経費そのもの、金額については総予算に占める割合はわずかだと思いますが、議会として町民に姿勢を示すということが大きなことかと思います。 以上です。
○議長(小山覚君) 柴山議員。
◆11番(
柴山恒夫君) 11番議員、柴山です。再質問させていただきます。 議会費の割合ですね、私ここに町村議会だよりというのを持っていますけれども、これは決算は出ていませんからあれですけれども、宮代町は16年度予算、1.2%ですよね。この近隣市町村でそれを以下というところは、同じところはありますけれども、全部ない。それとあと、例えば議員報酬の面で比べても、宮代町の議員及び議長手当を見ても、例えば騎西町、大利根町、北川辺、いずれも人口が宮代町よりも少ない町ですけれども、宮代町は議長手当で29万5,000円、ほかは押しなべて30万を超えていると。こういうふうに宮代町は職員の数でも議員の手当そのほかでも、非常に努力して議会に占める経費は節約していると思うわけです。それで、総予算から見ても、この資料では1.2%ですから、たとえ議員を6名減らしたところで、全体予算から比べればほとんど効果は0.数%にしかならないということですね。 それに押しなべて、じゃ議会の役割はどうなのか。例えば今、運営委員会、常任委員会が4つありますよね。これいずれ3つになるということも今言われていますけれども、14人じゃ3つの委員会になったとしても、これは5人、5人、4人ですよね。これじゃ本当の審議にならないです。例えばじゃ常任委員会を2つに分けたところで、これは論議する案件がふえるわけですよね。ですから、当然やはり議員の負担、本当に親身になった論議ができるか。これは町政をチェックする機能として極めて問題だと。だから、この効果に比べてデメリットは非常に大きいと思うわけです。 私はもう一つ申し上げたいのは、さきに2月に選挙がありまして、9月議会で決算審議がありましたよね。これは委員会別じゃないですから、本会議でフリーに議員が各討論に参加できるわけですけれども、この議会で発言した議員は何人いると思いますか。9人です。榎本さんも発言されていませんよね、9月議会。 9月議会となぜ私が言うかというと、議員に選ばれて最初の、要するに全員で討議できる決算議会ですよね。それに対して論議も参加しない。提案者は質のある議会をつくるということで提案していますけれども、そういうのが実態なんです。 しかもそれは提案は2年8カ月後です。議員の資質を高めるのは今でもすぐできるわけであって、それ自体はこの議員削減は何ら関係ない、もう当たり前のことなんです。それをあえてそこに述べているということは、もう提案の理由になっていないんじゃないですか。いかがですか。 それから、先ほど言ったこの14の根拠についても、じゃ例えば16だったらどうなのかと。そういう14の根拠としては数字が全然示されていないんです。ただ、財政状況とか他市町と言っていますけれども、なぜ……。 要するに、私が今言ったように、委員会だって次回の議会に選ばれる議員というのは非常に大変です。議会だよりだって、今7名でやっていますけれども、非常に議員に対する負担がふえるわけですよね。しかも行政の規模というのは、今、提案者も言っていますように、これからますます大変な事態を迎えるわけです。だから、いかに町としてむだを省き、町民のために健全な行政を運営するか、これが議会の役割だと思うんです。そういう力を弱めておいて、やはり感情的に、要するに痛みを町民に押しつけておいて、議員は率先して受けるべきだと。率先するといったって、2年8カ月後です。僕はそういうふうな意味では理由になっていないと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 1点目の議会費の割合ですが、確かに宮代議会は今までも経費削減に努めていると思います。報酬も上げていません。また、議員の控室もなく、議場もこのような議場で行って、他市町に比べ削減の効果は既にやっていると思います。 しかし、この際さらにこの定数減ということをやったということは、経費削減だけにとどまらず、これから行財政改革を町民とともにやっていく、その態度を示す意味で提案したものでございます。 2点目の委員会の件ですが、これも先ほどお答えしたように、今後その4委員会をどのようにするか、それはこれからまた議題だと思います。今の4委員会もその前までは3委員会でしたので、そういった意味で、3委員会とか、そういったことがこれから考えられるのかと思います。 それから、議員の資質を高めるということですが、私は今の議員も既に資質はかなりあると。減数しても、それにたえるだけの資質は備えていると思いますが、さらに努力をすることによって十分対応が可能だと思っております。資質を高めるために削減するわけではありません。 それから、14人の根拠ということですが、これも先ほど言いましたように、委員長報告にもありましたように、改革特別委員会においてもさまざまな議論があったということを踏まえた上で、そしてこの近隣の他市町で、先ほども言いましたように、議員1人当たりの住民数においても、鷲宮、杉戸町、白岡町よりも少ない数字でありまして、十分14人でやっていけるというふうに判断したわけでございます。 以上です。
○議長(小山覚君) 柴山議員。
◆11番(
柴山恒夫君) 委員会の問題ですけれども、先ほど言ったように、14になると3つの委員会で4人という委員会ができるんですよね。これは委員長を除けば3人で審議すると。これはほかの自治体にありますか、現実に。僕はこれは本当の議会の役割を形骸化するものではないかと思うわけです。 それとあと、やはり人口比の問題を言っていますけれども、僕は一番先に言った、議員というのは
地方自治法に基づいて、宮代町でいえば26人なんです。そこから見るべきではないですか。それを人口比で他市町と比較して14が適当だというのは、私は根拠になってもいないし、議会の役割からして、これは極めて問題だというふうに思います。 やはり提案議員の趣旨説明がまさに経費削減ありきを言っているんですけれども、現実的には2年8カ月後。私は本当に提案者が町の財政を思うなら、まず議員が率先して議員を辞職したらどうですか。そうすれば、町民もああ本気だなというふうに思うんですけれども、提案者は町民に痛みを押しつけると今言っていますけれども、それだけは事実だとすれば、議員は2年8カ月ないんです。そうでしょう。態度で示すんだったら、まずそこを示すべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(小山覚君) 再々質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 委員会の件に関しては、ここはあくまで議員定数の削減ということで考えております。委員会については後ほど皆さんで、14人の中でどういう形がいいかということで議論していただきたいと思います。 あと、議員定数は26人ということですが、26人を超えないということで自治法に定められているところでございまして、既に近隣においても減数を引いているものと思われます。 それから、提案者がみずから率先してやめるべきだというようなご提案ですが、あくまで定数削減について提案しているものであります。 以上です。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。
西村議員。
◆3番(
西村茂久君) 3番の西村でございます。 本案の大幅減につきましては、前段の2人とはちょっと立場が違いますけれども、重大な疑義があるということで、提出者の榎本議員には大変申しわけないですけれども、心を鬼にして質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 この定数削減に関して、提出者からいろいろ
提案理由として説明がありましたけれども、ポイントは4つあると思います。 1つは、議会は痛みも伴うんだと、そういう改革をする必要があるというのが1つですよね。もう一つは、これは経費削減になるんだと。 まだ書かなくて大丈夫です、質問じゃないですから。ポイントだけ申し上げています。 それから、3つ目は、議会組織・運営のスリム化ということで、直接的には少数精鋭という表現は使っておりませんけれども、この議会組織・運営のスリム化によって活性化が図れるというように理解をしているんですが。それが3つ目のポイントです。そして、最後のポイントというのは、何よりも町民が削減を期待しているんだと、これが4つ目のポイントだと思います。そうしたポイントに沿って今回提案をされていると思いますので、逐一説明をしたいと思います。 その前に、議員として、議会としてやらなければならないということ、あるいは常に頭の中に描いておかなければならないということは、この議員必携にちゃんと書いてあるんです。これはやはりこの定数削減をする前に、まず我々がどうなのかということを十分認識した上で僕はやるべきだと思っています。私も十分にできているとは思いません。私の会報でも、この1年猶予については何点だということになれば、60点だという評価しかしておりません。しかし、この中から拾い上げたことは大変重要なことだと思いますので、これからちょっと紹介をさせていただきます。 まず、議会は住民全体の代表として機能を十分に果たしているか、これが1つです。一部の地域や住民の利害にのみ目が奪われ、全体の視点に立てているのか。次、議会の実態を十分住民に周知し、理解を求める努力をしているのか。次、議会が形式化、セレモニー化していないか。次に、住民のための政策を議会みずから立案する機能が果たされているか。次に、町の意思決定機関として、税を執行する機関の監視が十分に行われているか。次、住民の意思を吸い上げ、議会に反映させる努力が議員として、議会として不断になされているか。こういったことが議員必携に書かれてあります。大変耳の痛いところであります。私は、そういうところを十分に検討し、それを踏まえた上で問題提起をすべきであるということを常々申し上げております。 具体的にこれから質問に入ります。 まず、議会も痛みを伴う改革をする、これは行政がいろいろな行財政改革の策を出している中で、議会は蚊帳の外にいるということは許されない、これは当然だと思います。そのために議会は改革特別委員会を設けて、いろいろな改革を進めてきたということは、もう周知のとおりです。 今回、はっきり言って数を頼んでの見切り発車という形で定数削減が提案の運びとなっておりますが、できれば全員が納得できる形での解決が望ましいと私は考えます。 1つ、昨年の選挙から定数を2減し、今回6減をするということによって、合わせて8減することになります。今回6減の14人とした理由はるる述べられておりましたが、その中での最大の理由は何ですか、これをお答えください。簡潔で結構です。それに対して再質問でまた改めてやらせていただきます。 (2)定数14というこれはもう前段から何回も出ていますから、重複になるかと思いますが、私は納得していないので、定数14とした場合の議会運営のイメージ、どうも聞いていると、それを想定していないように思います。これは削減が先にきていると。そこから生じた問題ではないかと思います。 確かにその時点になれば、委員会制度をどういう形でどうするということは、それはそのときになればやります。しかし、定数という重要なものを決めるときに、議会運営のイメージが全くなくて、数だけ出てきているというのはおかしいと思いますが、その点について改めて聞きます。 次、経費削減の問題です。 6減したことによって、経費削減額が4年間で9,100万円になるというご説明をいただきました。それでは、これまでに議会改革特別委員会がいろいろな見直しを行いました。それによる削減効果というのは大体どれぐらいになるのかなと。つかめないのは承知の上ですが、宮代町議会はさまざまな自前の施設を持っていません。設備を。じゃ、それによる経済効果というのが年間どれぐらいであるのか、計算をされたことがありますか。なければないで結構です。ひとつお伺いします。相当大きな金額だと思います。宮代町議会は現在20名でやっておりますが、経費節減ということではかなり配慮した議会であるというふうに理解をしております。お答え願います。 4つ目として、今回の定数14は次回の選挙から、つまり2年半ちょっとありますけれども、その後から適用するおつもりのようですが、削減効果を早く引き出すためにも、これからその2年半猶予を待つことなく解散をし、削減定数で選挙すべき、これが町民の期待にこたえると。町民受けがいいなんて言ったら失礼ですけれども、町民受けのいいことになると思いますが、いかがでしょうか。提出者が言う町民の声によりこたえるということにつながっていくと思うんですが、その点お伺いをいたします。 次、5番目です。これはさっきの前段の答弁で聞かれていますので、結論だけ申し上げます。現在20人いる議員は資質はあるという認識を表明されましたので、それ以上は突っ込みません。したがって、質問をいたしません。 ただし、議会組織・運営のスリム化によって、本当に議会の活性化が図れるというふうにお考えでしょうか。もしお考えであれば、その根拠をお示しいただきたいと思います。 今のが5番目です。 次、6番目になりますが、私は議会の活性化は人数でなく、個々人の意識、意欲と研さんにあると思いますけれども、その点についていかがでしょうか。そのとおりだと、そのとおりとお答えください。 さて、問題は次、7番目になりますけれども、町民の期待、声というのは本当に議員を減らせというところにあるとお考えなんですか。残念ながら、私の周辺においては、議員を減らすということじゃなくて、今の議員の資質を高める、そして議会を有効に働かしめるといいますか、本来の原点に帰った、そういう形で議員は働いてほしいというのが本当のところだと思います。それで、私の周りはそうです。したがって、今回の大幅減については理解をしていただいているつもりです。 先ほどから
地方自治法というのが出ております。その中に議員のいろいろな役割、任務というのは書いてあります。簡単に言いますと、議員というのは住民の直接選挙によって選ばれて、住民全体の代表者として議会を構成し、その議会活動を通して住民の個別意思を総合して町の意思として形成する、そういう働き、任務があるわけです。 議員定数の決め方についても、昔の
地方自治法というのは、昔といったって、最近までやっていたんですが、上限値じゃなくて、法定定数であったわけですよね。つまり選出母体である住民の数を考慮して、どの辺が適正規模であるかということで、人口規模に応じた法定定数というのが定められていたんです。ところが、昨今の改正で、自治体にもっと裁量を与えるという意味で、上限値という表現で、人口段階に応じて定数を引き下げるとともに、現在の数を決めております。宮代町の場合は26人です。 そこでお伺いをいたします。議員の定数は議会の根幹に触れる重要事項であって、その改正については慎重の上に慎重を期すべきであって、議会制民主主義と民意をどれだけ反映させることができるか、この視点を忘れてはならないと考えます。前段の答弁の中で、栗橋その他近隣の市町における定数削減の動向について紹介をされました。それは事実としてそうあるかもしれない。しかし、宮代町が議会にかけてきた費用それから議会としてやってきていること、それらを踏まえた形で、宮代町議会として独自の判断でこの問題を解決しなければならないと私は思っていますが、そこの見解をお伺いいたします。 以上、とりあえず7点、ご解答願います。
○議長(小山覚君)
西村議員の質疑に答弁願います。 〔「7つです」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 まず、1点目、議会改革ということで、昨年マイナス2、今回6ということで合計8、14人に削減した最大の理由ということがお尋ねだと思います。14人とする定数については、先ほど述べましたが、これは宮代町議会等改革調査特別委員会におけるお話ですが、そこにおいて7項目のうちに議員の定数についてという審議がありまして、そこで慎重審議され、そこでは定数削減の方向で大筋で減数の合意が図られ、その後、具体的定数の数の議論が行われ、慎重な審議を行った上で、最終的に14人とする意見が多数を占めたという経緯があります。そのような状況を踏まえ、また昨今の経済情勢や行財政改革、そういった視点から、それと近隣の動向を踏まえても、14人という数字が妥当な数字と考えまして提案したわけでございます。 2点目の…。 〔「イメージ」と言う人あり〕
◆19番(
榎本和男君) 委員会についてのお尋ねだと思いますが、委員会としまして、これは議会等改革委員会においては討論の議題に上がっていなかったわけですが、ただ削減の数が決まらないことには、委員会をまたどのように組み立てるかということも、卵が先か中身が先かということで、そういったことで。 それで、まず14人ということをここで提議した上で、その上で改めて慎重に検討すべきだと考えております。 あと、委員会の削減効果ということですが、それについては議員定数ということで提案していますので、今ここでお答えできかねます。 次の選挙からはどうかということですが、これも議会等改革委員会の検討議案に上がっていなかったわけでありまして、仮に解散となれば、そこの選挙から14人ということが適用されるわけで、まず人数について今回提案させていただいております。もし解散が必要と思われるようでしたら、解散を検討項目とする特別委員会を設置して、審議等を踏まえ議案提案されたらいかがかと思います。先ほどの最後の方に、議員の規模については慎重にやるべきだということがありましたが、この解散についても慎重審議、意見を踏まえた上で提案なされたらいかがかと考えております。 スリム化により活性化が図れるのか、その根拠はということですが、スリム化によって活性化が図れるというわけでもないと思います。ただ、今の議員の資質からして、定数を削減しても十分議会として機能ができる、そういう議員さんがそろっていると考えまして、定数の削減を提案いたしました。 6番目に、それと関連するかと思いますが、人数でなく個人の研さんということで、全くそのとおりだと思っております。 町民の期待という声ですが、そういう議員の削減という声も上がっていると思いますし、その声にこたえるという意味もありますが、それよりもまず町民の痛みを伴うを改革をするに当たって、議会としてもみずから痛みを伴う改革をして、議会議員としての姿勢を示すということで提案したものでございます。 8番目については、人数の規模に応じて26人ということで、改正に当たっては慎重にということですが、こちらも先ほど述べたように、議員の削減については大勢の皆様の合意が図られ、その中から慎重に14人とするような委員が多数を占めたという、そういった視点を踏まえ、それと近隣の動向、経済状況それから町民の痛みを伴う改革をするであろうと、そういうことで宮代独自で判断したものでございます。 以上です。
○議長(小山覚君)
西村議員。
◆3番(
西村茂久君) ありがとうございました。 ただし、私の質問の趣旨といいますか、その予想する答えからかなりポイントがずれていますので、再質問という形で改めてお伺いをいたします。 まず、1つ目の問題で、いろいろな理由はあるんでしょうけれども、私は最大の理由は何ですかということでご質問しています。今のお答えは、プロセスをお話しいただいただけだと思います。経費削減を最大の理由とするのか、あるいは町民の期待にこたえるということを最大の理由にするのか、いろいろ理由はあると思うんですが、その中で最も大きい理由。それによって私は質問の仕方を変えなくてはいけないんで、そこのところを明確にしていただきたいと思います。 それから、2つ目のところでは、今、議会運営のイメージ、14にしたときにどうなるかということで質問をしていますが、その答えとして、やはり削減が先にありきでありますね。したがって、まず数を決めなければ、その後はということなんですが、これは論理の逆転です。やはり議会運営のイメージを持ちつつ、全体の周辺のいろいろな状況を勘案して、それで決めるべきであって、数がまず最初に出て、その後やりましょうというのは、ちょっといかがなものでしょうか。改めてお聞きします。 それから、3番目、4番目、5番目につきましては、大丈夫だという提出者のお考えであり、少数になったって、今の資質の人であれば……。少数になったからといったって、別に精鋭になるわけでも何でもないし、現状の資質からすれば少なくなってもいいんですよと、こういうお答えだったと思います。それはそれで質問にお答えいただいたわけでいいんですが、議会の活性化というのは、人数が少なくなり過ぎますと、逆に阻害されるという要因が発生するんです。そこのところをお考えなんでしょうか。何でも少なくなれば、それで少数になったんだから、みんな元気づくよと、そういうことにはやはりつながらないというふうに思いますが、いかがでしょうか。 それから、7番目のところで、どうも答えていただけていないので、ポイントだけ申しますけれども、議員の定数を決める場合に、議会制民主主義と民意をどれだけ反映させるか、そういう視点を忘れてはいけませんよと。そういう視点についてどうなんですかという見解をお伺いしたんです。それには答えていただけませんでしたので、改めてお伺いをいたします。 ちょっとあれになりますけれども、さっき近隣のいろいろな話をされておりますので、それと関連して、私はちょっと気になることを申し上げます。 これは町民の議員を減らせという、そういう期待の根底というか、もとになっている議会に対する感情的不信感、これがあると思います。はっきり言って、議員を減らせというのは、こうこうこういうことだからという合理的根拠に基づいたものとは必ずしも考えておりません。しかし、そういう声が一方に強くあるということは認識をしておりますし、肌に感じております。 いろいろなところにビラまきに行っても、住民とぶつかったときには、必ずそういうお話を伺います。もう議員に対する不信です。いや信頼していますなんていう声は余り聞きません。それは私も含めて、非常に反省しなくてはいけないというところでありますが、私はちょっとマスコミが、国とか県とかという議員の不祥事あるいは世論の興味を引くセンセーショナルな視点での議会の実態の一部のみ、映像を含めてメディアは紹介しております。一部真実なんですけれども、議会というところは、あるいは議員というものについた、そういうことに基づく誤ったイメージを全体的に植えつけているということも否定できないと思いますが。ましてや昨今の市町村議会議員についての報道というのは、議員定数削減とか経費削減とか、そういう数字のみの記事がはんらんしていまして、そうしなければならない根本的な問題の投げかけというものが報道の記事の中には見られていないというのは、極めて残念であります。そういうことについて、提出者の榎本議員はどのように認識をされているのか、お答えをいただきたいと思います。お願いいたします。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 定数削減の最大の理由というお尋ねですが、総合的に判断して提案したものでございます。一つだけで最大視と。これが1つということなく、先ほど
提案理由で述べましたように、あらゆることを総合的に判断して提案いたしました。 それから、定数の人数の件ですが、鶏が先か卵が先かということですが、とりあえず検討委員会におきましても、まず議員定数が検討項目に上げられましたように、まず定数を先に決めて、その後にその定数に基づいて委員会はどうあるべきかということで今後議論になると思います。ですから、これについてはそれ以上の答えはいたしかねます。 それから、議員の多ければよい意見がというようなご質問だと思いましたが、議員が多ければ多いほどいい、それから少なくては民意が反映されないということでもないわけでして、あくまで議員定数、人口2万以上の町村は26人を超えない範囲でということで、その町、自治体において独自に決めるものであります。ただ、その判断の基準という明確なものがないわけでありまして、近隣や同程度の人口、財政力を持つ自治体との比較というのも、ある意味一つの基準かなと思いますが、ただこれだけで決めたわけでありません。また、経費削減だけで決めたというわけでなく、総合的に判断した結果であります。 それから、定数を決める場合に、議員不信、数字のみということで、その件については認識ということですが、そういったことにとらわれず、今ここで宮代町議会として町民に示す態度として今回の提案をしたものでございます。 以上です。
○議長(小山覚君)
西村議員。
◆3番(
西村茂久君) 最大の理由というのは総合的であるということで、この総合的という言葉が一番怪しいんです。最大の理由は、経費削減でもなくスリム化でもなく、一番最後に言いますけれども、要するに住民受けじゃないんですか。 私は、もしそうであるとするならば、今回この定数を14にして6削減して、宮代町は今後やっていけますということであるならば、さっき提出者の榎本議員がおっしゃったように、直ちに解散をするために特別委員会でも何でも設置して、市民にこういう形でこの時期までにこうしますということを明快にした上でこの提案をすべきだと思います。そうでなければ、前段の答弁でもありましたけれども、2年半後、もうおりる人がはっきりしているわけです。具体的に表明していませんから、おりないかもわかりませんけれども。ただし、そういうこともやはり想定されているんです。 だったら、その定数14でできるだけ早い時期に自主解散をして……。これは解散特例法がありますから、自主解散できるんです。自主解散をして、直ちに削減効果を図ると同時に、議会も痛みをこんなに伴って、もう今年度から改革をするんだと。少数でスリム化して頑張っていくんだ。皆さんのご期待に沿うんだと、そういうことを明らかにして、初めて意味のあることだと思います。 当町は、議員の数については近隣市町に振り回されることなく決定されるべきであって、むしろ問われている議会の中身を徹底して改善する努力を行い、市民の不信にこたえることが最も大切であるということを最後に申し上げて、質問も含めて、これで終わりにしたいと思います。 質問に答えてください。
○議長(小山覚君) 再々質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 本議案提案に当たっては、さまざまなことを総合的に判断して提案したと先ほど答弁いたしましたが、その中で宮代町議会等改革調査特別委員会、そこにおいて7つの検討項目に上げられたのが議員定数でございます。そして、今、
西村議員おっしゃるように解散ということがありますが、それについては調査特別委員会の検討項目に上げられておりませんでした。そういった経緯を踏まえ、数は別ですが、削減についてはウエーブさんの代表も賛成なされた、合意なされたのかなと思います。ただ、数については合意に至らなかったということを踏まえ……。 ですから、削減するなら、まず解散というような質問がありましたが、そういうことでなく、議会としてきちんとした改革に持っていきたいということで、議会等改革調査特別委員会で十分審議をし、それらを踏まえた上で私が提案したものでございます。 以上です。
○議長(小山覚君) ほかに質疑はありますか。
加藤議員。
◆9番(
加藤幸雄君) 9番議員の加藤です。 前段3人の方の質疑の中で、大分わかってきたようにも思うんですけれども、そのわかってきたというのは、
西村議員もおっしゃっていたように、この14にする理由は何かということで、その理由は総合的に判断ということで、あいまいもことした、ぼやっとした、そういうことでしかないように受け取りました。 検討委員会の中で十分に慎重審議を尽くしたというふうにおっしゃいましたけれども、最後には減数の数が合わなくて、多数決によって方向性を出したと聞いております。 その中で、榎本議員さんは初め特別委員会の中で定数は10から12ということですか、そう主張していたと聞いておりますけれども、なぜこの提案にある14に変わったのか、その点お聞きをしたいと思います。 それから、やはり前段の議員さんがおっしゃったことで、余り定数を減らしますと、これは活性化どころか意見がなかなか出なくなる、不活発になって空洞化する、こういうことも言われておりますし、そういうこともあると思うんです。ところが、今の議員の資質では14に減らしても大丈夫だと、やっていけるということでしたけれども、その根拠がわからないんです。ただ私たちの議員の資質が大丈夫だということでは、そういうふうに理解されているということはありがたいことですけれども、そこの一歩踏み込んだ、こうだから大丈夫だというところがはっきりしない。その点明確にしていただきたい。 それから、やはり前段の議員さんが、初めに削減ありきで、大体こういうふうな形になるんだとか、したいんだとか、その削減した後のそういう、何というんですか、絵というか構想というか、そういうものなしに、ただ削減すればいいというものでは私はないと思うんです。きっちりとこうしてこうしてこうなっていく、こういう道筋が明らかでない限り、安易に削減はするべきでないと思います。 それは検討委員会の中で慎重審議を尽くしたといいますけれども、そうした道筋について審議されてこなかったじゃないですか。ただ削減するだけが先回りというか、歩き出しただけじゃないでしょうか。だから、そういうこともきちんと考えた上で提案されるなら結構だけれども、その点私は納得いかない。その点で見解をお示しをいただきたいと思います。
○議長(小山覚君)
加藤議員の質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 私の提案は、初めは10人ということを提案した経緯はあります。それが14人になったかということですが、それには検討委員会におきましてさまざまなデータ、参考資料、数字的シミュレーション、いろいろなさまざまな視点から分析検討し、またほかの議員さんの18それから現状という意見もあり、そういったものを総合的に判断した上で14名にしたものであります。ただ単純に14名じゃなくて、ほかの議員さんの議論、そのもっともな意見も取り入れた結果、12から14になったものでございます。 それから、議員の資質の点で、こうだから大丈夫というのを具体的にということですが、これは具体的にこれだから大丈夫とかと、そういうものでなく、皆さん日々の議会の活動の中、それ以外の活動の中で、宮代議会として十分やっていけるというように判断したわけでございます。 それと、委員会をどうするか、何委員会かということですが、これも多分検討委員会の中でも議論になった経緯もあると思いますが、そこにおいては正式に委員会について決定したわけではなく、とりあえず定数を決めたということを踏まえた上で、私が今回議員削減について提案したものでございます。 以上です。
○議長(小山覚君)
加藤議員。
◆9番(
加藤幸雄君) 14にしたというところで、検討委員会の中でいろいろな資料を見たと、研究したとおっしゃいましたけれども、それでも検討委員会の中で、結局最終的には合意に至らないで、決をとって14が多かったということですよね。それで、今ご説明の中で、14でない人たちのもっともなご意見も取り入れた形でとおっしゃいましたけれども、そのもっともな意見というものはどういうことだったんでしょうか。 もっともな意見だったら、そちらに従うのが当然ではないかと思うんですけれども、ただ数が14が多かったということで14というわけにいかないと思うんです。ごもっともと思ったら、それを取り入れるのが筋ではないでしょうか。そう思いますが、いかがでしょうか。 それから、ただ委員会の数を幾つにするということじゃなくて、委員会もそうですけれども、審議のやり方、そういった議会運営をどうしていこうと、そういう話が先にあって、じゃそれに合わせていくには議員数が幾つだというのが本筋だと思うんです。前段者が言ったように、逆立ちしている、本末転倒だと思うんです。そういう改革していくという合意があって、初めてその定数を幾つにするという合意が図れると思うんです。その点では、もう先ほどからずっと聞いているように、具体的な話がなくて、総合的な判断、総合的な判断という。これは一番あいまいです。そう思います。 もうこれ以上聞いても、あなたは用意した答弁書の中での答えしか言わないから、もう質問している意味もないかなと思うんですけれども、そういうふうに思います。その点で、お答えになることがあればお聞きをしたい。その点お願いします。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) まず、1点目のもっともな意見に従ったらということですが、民主主義というものは、お互いの議論を闘わせた中で、ある程度合意に達したということで決めるものでありまして、そういった議論の中で14名としたものでございます。だれだれの意見ということを具体的に言うことではございません。 それと、議会運営について、それが先で、そこから定数が出てくるものではないかというご意見ですが、定数削減について削減するという大まかな合意がまずありまして、その後に定数について、数について議論が進んだわけでございまして、そういったものを踏まえた上で今回提案したことでございます。 以上です。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。 唐沢議員。
◆1番(
唐沢捷一君) 1番の唐沢でございますけれども、簡単な質問をまず1点と確認をさせていただきたいと思います。 このたびの議会改革調査特別委員会、大変ご苦労さんでございました。本当に7回、延べ15時間にわたって慎重審議、バランスのよい案が出てきたというふうにどなたか言ったような記憶もがあるんですけれども、本当に報告書、委員会の中で十分検討した案になっていると思いますけれども、1から7番まで出されました。その中で、きょう今議論になっているのが定数削減の関係だと思うんですけれども。 この報告書につきまして、委員会の中で確認をして出されてきているものか。当然委員会の中で確認した事項をこの報告書にまとめていると思いますけれども、その関係。本当に委員さんには1回から7回まで参加しているわけですから、この委員さんの意見を十分踏まえて出した報告書であるのかということをまずお聞かせを願いたい。 そして、この議員の削減の関係の中では、最終的には全員の意見一致は見られなかったものの、採決の結果、議員定数を14名とする意見が多数を占めたということでございます。まさに委員会の中で多数決で結論を出したと思うんですけれども、この中身をちょっとお聞かせ願いたいと思います。例えば何名賛成、反対でどういう形でこれを確認をしたのか、ひとつお聞かせいただきたいと思います。 それから、もう1点でございますけれども、先ほど前段で
西村議員さんの質問の中で、榎本提案者はちょうど時間にして13時34分でしたか、解散の関係につきましては特別委員会の設置を考えて、別途に審議したらどうなのか、協議したらいいのかというふうな、そんな答弁を榎本提案議員さんは言っていたと思うんですけれども、このような考えは榎本さんは個人の考えで出たのかどうかわかりませんけれども、そういう考えも含んで答弁したのかどうか、ひとつ確認をさせていただきたいと思います。 よろしくお願いいたします。
○議長(小山覚君) 唐沢議員の質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 報告書は委員会の中で確認されたかということですが、今回はあくまで14名の、削減ということで提案しておりまして、委員会の中のことについては報告いたしかねますので、よろしくお願いします。 2問目も14人の多数を占めたという中身についてのお尋ねですが、これは委員会のことについてですので、私がとやかく言う必要がありませんので、お許し願いたいと思います。 それから、解散についてということですが、解散を必要と思われるのでしたら、その思われる議員さんが検討項目を特別委員会などを設置することを諮り、その中で十分に審議をした上で議員提案されたらいかがかということを申し上げたことでありまして、今ここで解散が必要か必要でないかについてはお答えいたしかねます。
○議長(小山覚君) 唐沢議員。
◆1番(
唐沢捷一君) 本当に榎本さん、ご苦労さんでございます。いろいろと長時間にわたって質問を受け、その場で的確に答えたかどうかわかりませんけれども、とりあえず提案した中身につきましては、いろいろ議論があったわけでございますけれども。 そこで、報告書の中身ですけれども、これは6月3日に、委員長さん、どなたでしたか。委員長さんが何か報告した経緯があって、少なくともやはりこの中身につきましては、責任ある報告書なんですから、議員の減数だけではなくして、全体的なものをやはり委員会の中で確認をして出すのが本来の報告書のあり方なのかなというふうな感じもしますので、榎本さんも副委員長さんでしたか、何かやっていたようですから、そこら辺の考えはなかったのかどうか、ひとつお聞かせ願いたいと思いますし。 また、今回のこの議員の減数につきましては、先ほど前段者からいろいろと質問がありましたけれども、町民はやはり即効性を期待しているわけです。2年8カ月先のことをここでどうのこうのというふうなことになると、やはり若干問題であろうと思いますので、そんなことも含めて、即効性を町民は期待しているわけでございますので、その点、もう一回ちょっとくどいようですけれども、確認をさせていただきたいと思います。 以上です。
○議長(小山覚君) 再質疑に答弁願います。 榎本議員。
◆19番(
榎本和男君) お答えいたします。 委員長報告の中身についてのご質問ですが、ここの場でお答えする問題ではございませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 即効性についてですが、確かに即効性という点においては、今ここで解散というわけではないので、その点は否めないかと思いますが、あくまで14人を、削減するということを一つ打ち出して、町民に議会もそれなりに対応しているという姿勢を示す上で提案させていただいたものでございます。 よろしくお願いいたします。
○議長(小山覚君) ほかに質疑ありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) これをもって質疑を終了いたします。 これより討論に入ります。 まず、本案に対する
反対討論の発言を許します。
丸藤議員。
◆10番(
丸藤栄一君) 議席10番議員の丸藤でございます。
議員議案第4号
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例について、私は
日本共産党議員団を代表し、反対の立場から討論を行います。 本案は、宮代町議会の定数を現行の20名から6名削減し14名にするという内容です。今の地方財政を考慮した場合、住民の福祉を守り暮らしを支える行政の推進を図るためには、議員定数の削減について、一概に否定するものではありません。しかしながら、議員の定数を削減するという問題については、あくまでも議会制民主主義における議会の役割と権能を十分に考えた上で対応するべきであります。 町民が選挙で議員を選出し、町民の代表たる議会議員を通じて宮代町の政治を動かし、宮代町の進むべき方向を決めていくことが議会制民主主義の根幹です。議会制民主主義のもとで議会が果たすべき役割や権能とは、町長が行う行政をチェックして、それが町民の利益にかなっているのかどうか、議会での審議を通じて町政の方向性を決めることにほかなりません。行政に誤りはないのか、町民から選挙で選出された議会議員が同じく町民から選出された町長の行う行政をチェックするという二元性は、地方自治の基本原則であります。 したがって、町長が予算や条例を議会に提出しても、それだけでは何の効力も発揮されることはないのです。議会で審議した上で議決して、このときから初めて、町長を含めて3万4,000人の町民を拘束する効力が発揮されるのです。それだけに、我々議員は常に極めて重い責任を有しているということを片時も忘れてはならないのであります。万が一、議会の機能が十分に発揮されなければ、時として町長の独断専行という事態を招くことにもなりかねないのです。
地方自治法では、市町村の人口に応じて議会議員の定数に上限を設けています。人口に応じた設定としているのは、議員の定数というのは住民の数を考慮して決めるべきであるとの考えに立脚しているからです。宮代町議会の定数を14名にするということは、この
地方自治法の規定からすれば、人口が2,000人以上、5,000人未満の町村議会において適用される定数の上限と同じにするということです。もちろん議員定数にかかわる自治法上の規定は上限に関する規制であって、下限を規制したものではないのですが、人口3万4,000人を有する我が宮代町の議員定数が、人口2,000人以上、5,000人未満の町村議会の上限定数と同じだというのでは、3万4,000人の町民に責任を負っている議会としての役割は十分に果たせないのではないでしょうか。定数を削減すれば必ず議会が少数精鋭化するというものでもありません。議会の定数をどうするかという問題と議員の質とは、本来別次元のものなのであります。 財政難なのだから、経費節減のためにはやむを得ない、行政改革の一環であるという主張もありますが、コストの削減という視点だけで定数削減に臨めば、議員の数は少なければ少ないほどよいということになってしまいます。議員の数さえむだの対象となり、議会の存在意義そのものさえ否定することにつながりかねないのであります。 そもそも議員定数を減らせば経費が浮くといった議論と選挙により選任され、住民意思を行政に反映する決定機関を構成する議員の定数とを同列に論ずること自体無理があります。 しかも宮代町政の全体の中で議会費の占める割合は極めて微々たるものです。2005年度一般会計予算総額は80億2,000万円ですが、この中の議会費は1億2,214万円、構成比はわずか1.5%にしかすぎません。議員は宮代町政全体をチェックしなければなりません。宮代町には5つの特別会計と1つの企業会計があります。このすべての会計の合計は164億6,993万円です。この中に占める議会費の割合は0.7%にしかすぎないのであります。仮に議会をすべてなくしたとしても、わずか1億2,214万円にしかすぎないのです。しかし、これをなくしたなら、議会制民主主義のもとで税金で運営される町政をチェックするという、人類が生み出したかけがえのない英知という結晶を宮代町民はすべて失うことになるわけであります。 この間の議論の中では、議員定数については削減数が多ければ勇ましいという風潮が流れていました。実際、半分にしてしまえ、つまり最小で10人という乱暴な案も出されていましたが、定数を削減した結果、議会の役割であるチェック機能がどうなるのか、そこまで考えていたのかどうか、甚だ疑問だと言わざるを得ません。 財政難の折に、議会としても行政改革に取り組むことは当然に必要なことであります。しかしながら、それは議会としての権能や存在意義を極端に低めるものであってはならないのです。コストを削減するためには議員定数も削減なんだという前に、まずは議会費や議員の活動についてのチェックを行い、むだな経費や節減可能な経費を洗い出してみて、抜本的な見直しを図っていくことがさらに求められているのであります。 今議会で定数の削減条例を強行しても、このことによって実際上コストの削減につながるのは2年8カ月先の話ではないですか。2008年2月の町議選以降でないと議員の定数は減らないのであります。目の前の町財政が困難をきわめているというのに、定数を今削減しても、2年8カ月の間は全くコストの削減にはつながらないわけであります。今私たち議会人に問われているのは、目の前の町財政をどうするのか、どうやって町民のための財源を確保し、町民の暮らしを守っていくのかということであって、定数をいたずらに削減して、将来における議会の権能を狭めてしまうことではないのであります。 合併もできなかったし財政難でもあるからという状況を一つの背景として、町民には我慢と痛みを強いる予算も押しつけられています。町長の提案することにただ漫然と賛成することが議会の役割なのではありません。宮代町議会に今求められていることは、町民との信頼関係を一層深めて、現在の難局に立ち向かい、議会本来の役割を発揮し、町民本位の提案も積極的に行って、町民の暮らしを守るために全力を尽くすことではないでしょうか。理念なき定数削減の行き着く先は、地方自治の解体でしかありません。地域経済や町民の暮らしが破壊され、憲法に定められた地方自治権までないがしろにされたとき、そこには一体どんな自治があるというのでしょうか。 議員の定数を減らすことは、町政への住民の意思の反映を確実に少なくし、町政に対する議会の批判、監視機能を弱めることにもなるので、地方自治に反する反民主主義的な企てであると言わざるを得ません。同時に、行政改革の名による議員の定数削減は、町政と住民のパイプを細くするもので、とても認めるわけにはいきません。 私ども
日本共産党議員団は、住民こそ主人公を確固たる政治信条に、町民の利益が第一という立場にしっかりと立って、これからも全力を尽くすことを表明し、本案に対する
反対討論といたします。
○議長(小山覚君) 次に、本案に対する
賛成討論の発言を許します。 高岡議員。
◆12番(高岡大純君) 12番、高岡です。
議員議案第4号の
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例(案)につきまして、賛成の立場から討論させていただきます。 国の財政立て直し、
地方分権一括法の執行により市町村の自立が求められ、町は町民の意向調査を行ったところ、約7割の町民が賛成をされました。これを受けて1市3町の合併が推進されましたが、昨年7月11日の住民投票により合併が破綻し、17年度一般会計予算は16年度予算より約20億円の減額予算となったところでございます。よって、経費の削減、事業の見直しによる住民への負担増等を余儀なくされて、また住民による改革検討委員会を立ち上げ検討を始めるなど、町の将来に少なからず不安を与えています。 さらに、発展のかなめである道路網の整備が財源不足などで大幅におくれる中、できないところも出てくると思われます。また、人口の減少は、町内の不動産など資産価格の将来暴落を招くおそれがあるなど、個人の財産の損失ははかり知れないものが今後あると推測をされます。我々議会人は、現実を重く受けとめなければならないと思います。 また、さきに行った合併が破綻いたしましたが、合併が成立した場合、議員定数は宮代町の場合、多分五、六名になると推測をされます。カバーするために住民自治を立ち上げるべく条例が制定され、今後町発展のために大きな成果を発揮すると思われます。 ただいま反対の討論がありましたが、議員定数の削減は町内のあらゆる方向に極めて大きな影響を与えるとともに活性化につながるものと、避けて通れない極めて重要な事項と考えております。議員定数を削減し少数になっても、議員一人一人がみずからの資質の向上を図り、十分な民意の反映ができるよう努力し、結果として従来にも増して議員並びに議会に対する住民の期待が高まり、信頼される議会になるよう努めなければならないことは当然のことであります。 みずから痛みを伴う改革として、
社会経済情勢や行財政改革さらに民意の反映、住民自治導入等を総合的に判断し、多くの議員が賛同し議案の提出に至った経緯を踏まえ、本案に賛成をするものであります。
○議長(小山覚君) 次に、
反対討論の発言を許します。 加納議員。
◆4番(
加納好子君) 4番、加納です。 ウエーブを代表いたしまして、
議員議案第4号
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例案に反対の立場で討論いたします。 まず、議会は執行に対して物言わぬサポーターであってはならないと思います。議会は町民の声を拾い分析し、そしてそれを政策立案に生かしていくのは基本中の基本でありまして、また十分な情報収集により、執行の業務内容、方向性をチェックする機能また支える機能もあわせ持つ必要も町民すべて承知するところでありましょう。議員は住民から与えられた使命をいま一度かみしめ、数を頼むのではなく、個人として原点に立ち返るべきであります。 昨今広がる市民力によるノウハウ、専門性、時間などの提供はますます大きく深くなり、行政力を底上げするサポートがあらゆる角度から得られるようになってきました。また、単純に予算、決算の承認、審議、業務内容進行度のチェックなら、民間にその道のプロが幾らでもいます。このような現状、背景をかんがみますと、執行に近い位置にいる議会は、刻一刻と変わる政治的転換状況に的確かつ精力的に当たるために、存在価値がますます大きくなったと言えるのです。いや、存在価値を大きくしなければならないと言いかえます。だから、住民から見れば高い報酬を支払われているのです。目前の審議、判断、意思決定が議員個人の資質の上に立った緊張感を持ってなされなければなりません。 このように考えますと、なぜ14名まで削減するのか、なぜ2年8カ月後の議員定数を今決めておくのか、疑問が生じます。 行財政改革を進めるに当たり、町民に範を示したいという削減の必要性は認めます。しかし、削減数が多ければ多いほどいいとは思えません。考えようによっては、責務を放棄して住民にこびたと見られかねません。提案者自身も既に宮代町議会は削減努力をやっていると先ほど答えています。さらに住民に向けた範を示すということは、削減に関する考え方として、努力、削減を示す必要があるでしょうか。 削減数に関する考え方として、我が町と人口、選挙年度が似ている鷲宮町が打ち出した定数12がよく引き合いに出されます。しかし、議員定数12にしても、都市計画税の導入にしても、住民にとって最も重要なことが数時間のうちに審議、可決されてしまうことの問題性を指摘されているところです。他の自治体の動向からは参考にすべきものはないし、歩調を合わせることにどんな意味があるのでしょうか。 また、茨城県境町は、2年後実施される選挙から適用される議員定数12を議会で可決した後、住民から議会解散請求が提出され、可決に至りました。すると、今すぐの解散は想定外と、さきに決めた削減条例を改廃して、もとの定数に戻す議員提案が出されたと聞きます。これなどは2年後だったら削減案賛成、今だったら反対という、まことに根拠のない削減に対する考え方の代表例です。 住民の目線は厳しく、仕事をしていない議会と映ったら、何人に削減しても厳しい目が向けられ続けるでしょう。町民の町政へのひたむきな願い、期待にこたえるべく、機能する議会及び議員を有する町が地域間競争に打ち勝つ町だと肝に銘じることが町民の思いにこたえることだと思いませんか。 榊原町長は、合併問題で2つに割れた民意を修復して町の展望を示すことが、12年間町政を預かった私の責任のとり方と表明しましたが、しかし2つに分かれて修復不可能になっているのは、一番に議会ではないのですか。議会は原点に立ち戻り、本来の役割を遂行すべきです。 私は攻めの姿勢を失った議会を今すぐ解散し、出直して新しい議会で審議をすべきだと思います。2年8カ月後の選挙から削減などという使命感も危機感もない削減案には、全く同意できません。稲は収穫がふえたなら種もみを残して、幾ら食べてもよいでしょう。しかし、種もみを食べてしまったら、もはや収穫は望めないのです。 以上の理由を申し上げ、納得できる根拠もない
議員議案第4号に反対の立場の討論といたします。
○議長(小山覚君) 次に、
賛成討論の発言を許します。 角野議員。
◆7番(
角野由紀子君) 7番の角野でございます。
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例について、賛成の立場で討論いたします。 合併という最大の行財政改革のチャンスを失い、これから少子・高齢化が進み、歳入増が見込めない宮代町では、徹底して行政改革を進めなければなりません。むだな経費の削減はもちろんですが、人件費の抑制が必要です。議会も聖域ではなく、痛みを分かち、行政運営推進の意思表示をすべきです。最少の経費で最大の効果を生む行政運営を行うため、市民から負託を受けた議員は先頭に立ってその責任を果たし、進んでいく使命があります。 合併をしない宣言をした福島県の矢祭町は、合併しないで町政運営を行うために、議員定数を18名から10名に削減し、生き残りを図っています。当町でも住民投票で合併が白紙になった直後の定例会で、合併に反対した議員から、行政と議会はまずもって血と汗を流そうではないか、議員定数の大幅削減やむなしとの発言は、まだ記憶に新しいものがあります。その考えが今でも変わっていないことを信じております。 もとより議員定数は少なければ少ないほどよいものでもなく、多ければ多いほどよいものでもなく、的確な根拠もあるわけではありません。その意味で、一人会派も含めた各派代表からなる議会等改革調査特別委員会において5回にわたり実質審議され、審議経過の中で定数14人と具体的に方向性が見出され、今定例会にこのように議案提出が可能になったことに、改めて委員会の皆様に敬意を表します。 町民からの定数削減への期待は大きいものがあります。要は、3万5,000の町民の皆様の立場に立って英断すべきではないかと思います。守るべきは町民であります。議員の立場や名誉ではなく、みずから町民の代弁者として、町民が厳しい時代のときに、議員が町民の最大の味方になるべきです。 反対意見として、2年8カ月後の選挙からでは即効性がないと言っております。町民の負託を得て、その思いを政策に反映させるのが議員の使命であります。町民は、即、議会を解散し、お金をかけて選挙をすることを望んでいるのでしょうか。そうは思いません。行政には中長期的計画をつくるよう言っている議員もいるではありませんか。 今、町民の立場で公共改革を進めようと、市民による公共改革検討委員会が真剣に行われています。行政、議会、住民がそれぞれの立場でそれぞれを信頼し合って、持続可能なあすの宮代のために改革に邁進していく姿こそが今必要なんだと思います。 以上をもって、
賛成討論といたします。
○議長(小山覚君) ほかに討論ありますか。 大高議員。
◆6番(
大高誠治君) 6番の
大高誠治でございます。
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例について、
賛成討論をさせていただきます。 宮代町議会議員の定数削減については、現行の20人体制から6人削減して14人体制にすることに対し、賛成の立場からの
賛成討論をいたします。 今、全国的に合併が進められているときに、合併したところ、しないところも大幅な削減数が避けられない状況が見込まれております。当町も昨年の7月11日の合併に対した住民投票の結果を住民の願いとして重く受けとめさせていただき、その結果を踏まえて、清風会としてはしばらくの間合併なし、町の今後の成り行きを見たときに、税収の減、公共事業の削減それから凍結、福祉費、教育費などの削減、人件費の削減等々、直面している町の現状と課題を考えて財政難に向かって削減している状況から、議員定数として見たときに、清風会としては公正、公平的な観点を踏まえ、率先して8人削減の12人体制がよいとの結論を考えておりましたが、宮代町議会等改革調査特別委員会で検討した協議の結果が報告されましたので、その結果を尊重して、現状の20人から6人削減の14人体制で議会を運営していく方針の理解をして、なお近隣の市町村の調査の状況も踏まえた上で、6人削減の14人定数については、ほんの少し小幅な気持ちがいたしますが、賛成の立場から、自信を持って心よりの本案に対する
賛成討論といたします。 ありがとうございました。
○議長(小山覚君) ほかに討論ありますか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) これをもって討論を終了いたします。 これより
議員議案第4号
宮代町議会議員定数条例の一部を改正する条例についての件を挙手により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔挙手多数〕
○議長(小山覚君) 挙手多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 ここで休憩します。
△休憩 午後2時35分
△再開 午後4時02分
○議長(小山覚君) 再開いたします。
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△日程の追加
○議長(小山覚君) お諮りいたします。ただいま
唐沢捷一議員ほか3名から決議案第1号 宮代町議会の解散についての件が提出されました。これを日程に追加することにご異議ありませんか。 〔「異議あり」「異議なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 異議がありますので、これより挙手により採決いたします。 決議案第1号 宮代町議会の解散についての件を日程に追加し、直ちに議題とすることに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔挙手少数〕
○議長(小山覚君) 挙手少数です。 よって、決議案第1号 宮代町議会の解散についての件を日程に追加し議題とすることは否決されました。
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△議会だより
編集特別委員会の閉会中の
継続調査の件について
○議長(小山覚君) 日程第11、議会だより
編集特別委員会の閉会中の
継続調査の件についてを議題といたします。 議会だより編集特別委員長から、
会議規則第75条の規定により、お手元に配りました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。 お諮りします。議会だより編集特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(小山覚君) 異議なしと認めます。 よって、議会だより編集特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定しました。 以上をもって、本定例会に付議された案件の審議は全部終了いたしました。
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△
町長あいさつ
○議長(小山覚君) ここで
町長あいさつをお願いします。 町長。 〔町長 榊原一雄君登壇〕
◎町長(榊原一雄君) 平成17年第2回
宮代町議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。 今期定例会は、去る6月3日に開会以来、本日まで8日間にわたりまして、
一般会計補正予算を初め条例の改正などの諸議案につきまして慎重なるご審議を賜りました。いずれも原案どおりご議決あるいはご承認をいただきましたことを心から厚く感謝とお礼を申し上げます。 また、会期中、議員の皆様方から賜りましたご意見、ご提言等につきましては、十分心して町政の運営に努めてまいる所存でございます。 間もなく梅雨に入り、うっとうしい日が続くものと思います。どうか議員の皆様方におかれましては健康に十分ご留意をいただきまして、町政運営のためにさらに一層のお力添えを賜りますよう心からお願い申し上げまして、極めて言葉足りませんが、お礼を兼ねての閉会のごあいさつとさせていただきます。大変ありがとうございました。
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△閉議の宣告
○議長(小山覚君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 会議を閉じます。
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△閉会の宣告
○議長(小山覚君) これにて平成17年第2回
宮代町議会定例会を閉会いたします。 長期間にわたり大変にありがとうございました。
△閉会 午後4時06分
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。 平成17年 月 日 議長 小山 覚 署名議員 小河原 正 署名議員
榎本和男...