宮代町議会 > 2002-12-04 >
12月04日-03号

ツイート シェア
  1. 宮代町議会 2002-12-04
    12月04日-03号


    取得元: 宮代町議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成14年 12月 定例会(第6回)         平成14年第6回宮代町議会定例会第6日議事日程(第3号)                平成14年12月4日(水)午前10時00分開議     開議     議事日程の報告日程第1 会議録署名議員の指名について日程第2 一般質問      11番  神田政夫君       2番  加納好子君       5番  角野由紀子君      13番  丸藤栄一君     閉議出席議員(21名)   1番   唐沢捷一君       2番   加納好子君   3番   林 恭護君       4番   高柳幸子君   5番   角野由紀子君      6番   小山 覚君   7番   木村竹男君       8番   榎本和男君   9番   大高誠治君      10番   野口正男君  11番   神田政夫君      12番   加藤幸雄君  13番   丸藤栄一君      14番   柴山恒夫君  15番   赤塚綾夫君      16番   高岡大純君  17番   木村晟一君      18番   野口秀雄君  19番   野口秀夫君      21番   山下明二郎君  22番   横手康雄欠席議員(1名)  20番   小林新一君地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人  町長       榊原一雄君   助役       柴崎勝巳君  収入役      島村孝一君   教育長      岡野義男君  参事兼合弁調査室長        技監       横田英男君           山野 均君  総務課長     折原正英君   総合政策課長   篠原敏雄君  税務課長     井上恵美君   町民サービス課長 斉藤文雄君  福祉課長     岩崎克己君   生活環境課長   中村 修君  健康課長     森田宗助君   介護保険課長   並木一美君  農政商工課長   田沼繁雄君   建設課長     鈴木 博君  都市計画課長   織原 弘君   会計室長     金子良一君  水道課長     福田政義君   教育次長     春山清一君  社会教育課長   青木秀雄君   総合運動公園所長 谷津国男君本会議に出席した事務局職員  事務局長     吉岡勇一郎   書記       熊倉 豊  書記       元井真知子 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(横手康雄君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は21名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(横手康雄君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(横手康雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により、議長において14番、柴山恒夫議員、15番、赤塚綾夫議員を指名いたします。---------------------------------------一般質問 ○議長(横手康雄君) 日程第2、昨日に引き続きまして一般質問を行います。 質問の通告がありますので、順次発言を許します。---------------------------------------神田政夫君 ○議長(横手康雄君) 通告第11号、神田政夫議員。     〔11番 神田政夫君登壇〕 ◆11番(神田政夫君) おはようございます。 11番の神田でございます。 私の質問は通告書に書いてありますとおり、市町の合併問題について何点かお尋ねするわけでございます。よろしくお願い申し上げます。 その前に申し上げますが、前回の昭和30年代の市町村合併のときの記録がほとんど見当たらない、そんな状況にあるわけでございます。私が教育長に就任させていただいたときに、この町の町史について今のうちに何とか掘り起こして町史を編さんする必要があるということを痛感いたしました。それでいろいろ関係職員とも相談をしまして、町史編さん委員会というものを大変な苦労しながら、立ち上げたわけでございます。そして今のうちに散逸してしまってはいけないようなそういう資料等もありますので、それらをしっかりと検証して、きちっと記録に残そうというようなことで、今の社会教育課長、青木さんなどを中心にしまして、予算もとっていただきまして始めたわけですが、もちろん十分な予算はとれなかったわけでございますけれども、それでも関係職員の努力の結果、また各方面の協力をいただきまして、ようやく町史編さんを立ち上げて、そしてこの町の歴史についていろいろと調べていただいて、記録に残そうと、こういう仕事を始めさせていただいたわけでございます。 幸いにして、立派な委員等の努力によりまして逐次その仕事が進んできたわけでございまして、私がやめた後もその仕事はしっかりと継続していただきまして、今は立派な町史がきちっと記録されて何冊もつくられてきております。大変私としては喜んでおるわけでございます。そして関係職員関係者議員各位に対して、心から敬意と感謝をしているわけでございますが、残念なことに前回の合併のときの町史が掘り起こせないといいますか、資料がほとんどないんですよね。見当たらない。あのような重大な町の合併劇が行われた、それがちゃんとだから調べられないといいますか、残念ながらそういう点があったわけでございます。これは、もうまことに残念。 あのころ1町6カ村とかという県のプランもあったわけでございます。それらがなぜ消えていってしまったか、そして宮代と百間と須賀の合併、そして川の向こうは杉戸を中心にした幾つかの村の合併というふうになってしまったかというふうなことなども定かでない。なぜそうなったかということも定かでない。正確に調べることができない。またそのころの村長がどのような考えを持っていたか、なぜ今のような須賀、百間が一つになってこういう細長い町になってしまったのかというそういうことさえもよくわからないわけでございます。町長の考えなども記録に残っているのがあるのかどうかわかりませんけれども、私どもの努力ではそれが見当たらない。非常に残念なわけでございます。 今回重大な合併の問題がそこに持ち上がってきたわけでございます。したがいまして、今回こそ前回のようなことでは後の世の人たちに申しわけない。私はこう思うんです。 それで、私の質問は、もう大体私は町長からも聞いておりますし、また全員協議会のときに説明もあったししますので、大体私としてはある程度情報としては知っていることも多いんでございますけれども、あえてこの本会議の席で私が質問することによって町長がそれに答える、それが議会の会議録として残るわけでございます。そうしておくと、後の世の方がああ、当時の町長はこういう考えであったのか、またこういういきさつがあったのかというようなことがはっきりと記録に残りまして、後の方々のために生きてくるであろうと、参考になるであろうと、こういう意味も含めて私の質問は言うなれば、そういう正しく歴史を伝える、そういうメモリー的な考えもありまして、私は大体知っておったとしても、これは私が知っているだけであってそれだけではだめ。また、全員協議会で町長が説明されても、これは議員だけが知っていても記録には残らない。それではいけないので、ちゃんとした記録として残しておく、こういう意味であえてこの質問をするわけでございます。またこの質問は上にも書いてありますように、11月18日の全員協議会の前にこの質問を出したわけでございます。そのことをまず申し上げたい。 本論の質問に入りたいわけでございますが、今までのこの町の合併に対する取り組み、これは私は評価できると思うんです。つまり、まず10回も懇談会というか説明会というか、この町村合併のことについて町当局は、10回も場所や日を変えてやっているわけです。そしてまた、その後、2,000人を対象にしてアンケート調査をしている。それでその結果、7割の方が合併を望んでいるというようなこともわかった。そうしてその後、さらに15回もの説明会をやっている。そして妥当な資料を用意してそれで誠心誠意中正公正に説明をしているわけです。あの資料なども大変的を射た資料であります。私はこれをつくられた職員、大変な思いをしたであろうと思いますけれども、本当に立派な仕事をしてくれたと思って、これは評価しているわけでございます。 そうして今度は20歳以上の町民、外国人も含め学生も含め、そして大々的な調査をやっておる。もう今までのそしてその結果、我々にこういう資料も配られているわけでございまして、現在までのところ、合併に対する町の取り組みは私は評価できると、大変何ていいますか、民主的であるし、真摯に町民の声を聞こうとする態度が読みとれるわけであって、大変結構だと思っております。ほかの町ではそうでないようなところも多いようでございますが、この町の場合はしっかりとそういう手順を踏んで進んできているのではないかと、私はこのように高く評価したいと思っております。 しかし、これからが問題です。今までのところはそういうことで評価できるわけでございますが、いよいよこれから合併に向けていくわけですが、これからもぜひ誤りなく進んでいっていただきたい。そういう意味からあえてこのような質問するわけでございます。 まず、市町合併についてということで、まず(1)番、住民意向調査の集計結果に対する町長の総括的な見解、これをお尋ねするわけでございます。 それから、(2)番といたしまして、合併の枠組みについてです。ご存じのように、このアンケートの結果によりますと、2万7,902人の対象者、それで回答が1万5,639人、この回答者を分析しますというと、春日部市の合併の枠組みがよいというように答えたのが50.1%、それで久喜市が30.3%、その他が4.5%、またその必要がないというのが15.1%と、こういう結果が出ているわけでございます。このように、住民は意思を明らかにしたわけです。この住民の意向がこのように明らかになったわけでございます。これに対する町長の見解、それから今後の方向性、これについてお尋ねをしたいわけでございます。 それから、(3)番といたしまして、合併問題に関し議会及び町民に対し、町長の考えをはっきり示す時期及びこれまでのプロセス、方法等を問うと、こういう質問を出したわけでございますが、これについては私どもには11月29日の全員協議会のときに示してくれました。したがいまして、私としてはわかっておりますけれども、あえて質問をするわけでございます。先ほど申し上げましたように、記録に残すという意味でこのプロセスだとか方法等をどういうふうに考えているかということをお尋ねするわけでございます。 それから4番目、今後いずれかの合併協議会に入ることになると思うが、その場合、宮代町の町長としてどんな意見や主張を持ってこの協議会に臨むお考えか、これをお尋ねするわけでございます。 以上、申し上げまして、町長のお答えを待つわけでございますが、私の質問の趣旨は先ほど申し上げましたような趣旨もありますので、どうぞ町長にはゆっくりとで結構でございますから、また前に全員協議会で話されたことのほかに、つけ加えること等がありましたら、それも入れて結構でございますから、しっかりとお答えをいただきたいと、こういうことをまずお願いをいたしまして、最初の質問にいたします。 以上です。 ○議長(横手康雄君) 神田議員の質問に答弁願います。 合併につきまして、町長。     〔町長 榊原一雄君登壇〕 ◎町長(榊原一雄君) それでは、神田議員市町村合併についてのご質問にお答え申し上げたいと思います。 まず、(1)の住民意識調査の集計結果に対する総括的な見解というお尋ねでございますが、今回の意識調査は外国人を含む20歳以上のすべての町民の方を対象といたしまして、実施させていただいたものであります。ご案内のとおり、回答率は56%に達し、この種の意向調査としては極めて高い数値となっております。私といたしましては、町民の皆様の合併問題に対する関心の高さを改めて実感するとともに、この結果を町民の皆様の意見の集約として重く受けとめているところでございます。 次に、(2)の住民の意向に対する見解と方向性及び(3)の議会及び住民に考えを示す時期につきましては関連がございますので、一括してお答えをいたしたいと思います。 私は市町村合併の検討は、地方分権の推進に対応した新しいまちづくりを進め、住民サービスを維持向上するために、避けて通れない重要な課題であるということとともに、地域自治の確立を通して、住民自治を成熟させる絶好の機会であるとそのように認識しておりまして、そういうことから今日までいわば町民総ぐるみ合併検討を進めてまいりました。 神田議員のご指摘のとおり、6月以降の住民説明会では、2,000人を超える町民の方にお集まりをいただき、合併に関する意見やご要望を直接伺いました。また住民意識調査も2回実施いたしました。特に10月に行った調査では先ほどご答弁申し上げましたとおり、外国人を含む20歳以上のすべての町民の皆様を対象に、合併の枠組みの方向性を伺い、その結果を11月7日の全員協議会でご報告をさせていただいたところでございます。 私は調査結果の発表の後、議員の皆様からご意見を伺う機会などを設けまして、合併は国民の判断について熟慮に熟慮を重ねてまいりました。私にとりましては、まさに苦渋の決断ではございましたが、住民意向調査の結果を重く受けとめまして、また将来のまちづくりの可能性、とりわけ新市における宮代地域の発展、可能性などを考え合わせまして、去る11月29日の全員協議会の場で春日部市、杉戸町及び庄和町との合併の枠組みをご提案申し上げたところでございます。 合併の枠組みにつきまして、今後議員の皆さんや町民の皆さんに十分にご説明をいたしましてご理解を得ることが必要であると考えております。議員の皆様とは引き続き合併問題について十分に議論を尽くしてまいりたいと存じております。 また、町民の皆様にも12月14日と15日の両日、3回にわたりまして合併の枠組みの説明会を開催する予定でございます。 次に、(4)合併協議に当たっての意見や主張についてのお尋ねでございますが、10月の地域別説明会でもご説明しておりますが、宮代町では市民参加を基本として今日までまちづくりを進めてまいりました。新市においてもぜひこの考えを引き継いていただくよう努力をしてまいりたいと存じております。 また、市町村合併は単なる区域の変更ではなく、住民自治の変更でもあります。自治体の規模が大きくなればなるほど内なる自治、内なる分権、いわゆる住民自治の充実が重要となってまいるものと思いますので、例えば小学校区などを一つの自治体として、いわば自然村の再生ともいうべき自治組織の確立、地域のこと地域で決められるような自立性の高い自治組織の構築が必要ではなかろうかと考えております。さらに「農」のあるまちづくりの理念の継承や生ごみ堆肥化などを初めとする環境と共生するまちづくりや、自由学区制小中一貫教育などを初めとする人を育むまちづくりなど、宮代町が今日まで培ってまいりました理念や取り組みを真摯に積み上げていくことが私たちの責務であると、そのように認識をいたしておるところでもあります。 私はこうした宮代町のまちづくりの理念の継承に加えまして、合併による行財政の効率化などの効果を可能な限り住民サービスの向上、住民負担の軽減に生かしていかなければならないものとも考えております。またいわゆる周辺部を乱さないバランスのとれたまちづくりがぜひとも必要であるとそのように考えております。 私といたしましては、以上申し上げました諸点に十分配慮して合併協議を進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞご理解をいただきますようお願いを申し上げます。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 神田議員、再質問はありませんか。 神田議員。 ◆11番(神田政夫君) 再質問をさせていただきます。 ただいまの町長の答弁で理解を深めたわけでございますが、再質問といたしまして二つほどお願いをいたします。 一つは、私の通告書の(4)番でございますが、いずれかの合併協議会に入ることになると思うが、その場合、宮代町長としてどんな主張や意見を望むかということで、その点についていま少しお尋ねをしたいと思うんです。 春日部かあるいはどこかこれからどこの協議会に入るにしましても、ぜひともこの町の町長として合併してしまえば町長か何かそれはわかりませんけれども、合併協議会の中でぜひ主張してほしいというようなことがあると思うんですね、町民として。それは現在いろいろな各種の積立金があるわけです。この積立金について合併後はこれがどのようになるのか、どのように使われるのか、私どもの希望としてはぜひこの宮代のためにせっかく積み立てた積立金ですから、これが宮代のためになるような、宮代のために生きるようなそういうふうな使い方をしてほしいわけでございますが、これが合併後はどうなるか、その点を大いに主張していただきたい。 それから、あと主張していただきたい2番目として、幾つもありますけれども、幾つか挙げますが、例えば道路の問題です。車の通る道路。また生活の道路、こういう道路をこの町の場合、まだまだ整備していただきたいところがたくさんあるわけです。そういうものをぜひ合併協議会においては、強く主張していただきたいと思うがどうか。 それから、あとこの宮代地区が例えば30万都市というふうな大きな枠組みに入った場合に、この辺が宮代が周辺地区というか、へんぴ地区というか、そういうふうにならないように、格段の配慮をしてもらうように僻地化しないように、僻地というとこはちょっとオーバーな言い方になりますけれども、そういうふうにならないようにぜひ町長として主張していただきたい。 それから、4番目、5番目と番号をつけるのもおかしいんですけれども、水道料金だとかあるいはいろいろな公共料金がありますが、合併することによって公共料金が余り上がってしまうというようなことにならないように、ものによっては多少上がるのもやむを得ないと思いますけれども、この辺ひとつしっかりと主張していただきたい。そんなことをお願いしたいんですが、この点町長として、これはもちろん合併協議会に入ってからのことですから、今町長として答えられるのは限界があるだろうし、私も余り強くこれを質問を強要して答えを強く要求するのもどうかと思って自分もいるんですけれども、現在答えられる範囲で結構ですから、町長のお考えを願いたいわけでございます。それが再質問の1点目。 それから再質問の2点目として、これは大いに関係がありますからお尋ねするんですが、ごみ問題です。今ご存じのとおり、久喜と共同してごみ問題、ごみの処理をやっているわけですが、これを今後もずっと続けていくと、久喜と共同してずっと今後も続けていきますというふうなことは、私は余り約束みたいな誤解を受けるような言い方は町長としては慎重にされたらどうかなと、そう思うんです。 これから例えば1市3町などと言って30万都市なんかになった場合に、いろいろな方法があると思うんです。いろいろな選択肢があると思うんです。そういう選択の余地をやはり残しておく必要があると思う。生ごみの堆肥化だけが唯一の方法ではないと私は思います。合併というのはこれかたら先のことを20年、30年、50年、100年、これから先のことを考えて当然いくべきであろうし、いろいろな方法がそれまでには改良、改善されていくであろうとこう思うんです。30万都市ともなれば、もっともっといろいろな方法、例えば大きくまとまって、ドイツみたいに大きな範囲で大きな方法でもっと効率的ないい方法も考えられると思う。 私は20年ほど前なんですが、ドイツにほかのことでもって行ったことがあるんですけれども、非常にすばらしい方法でごみ処理をしていました。 ○議長(横手康雄君) 神田議員。 ◆11番(神田政夫君) それらも選択肢の中に30万都市ともなれば……。 ○議長(横手康雄君) 質問を絞ってください。
    ◆11番(神田政夫君) 今のうちに今後も久喜市と一緒にやっていくということは余り誤解されるような強い約束みたいなことも、誤解ならいいんですけれども、そうされないようなふうにして、後の世のことをこれは後の人が町民が判断してすべきなんであって、現在の町長が余り立ち入ったことを将来もやりますとはいうようなことは私は慎重にされた方がいいと思います。 これは後の世の人の判断に任せると、そういう余地を残しておくことを言うまでもないことかもしれませんが、この点町長にひとつ確認をしたいとこう思うんです。 以上、再質問二つほど申し上げました。以上です。お願いします。 ○議長(横手康雄君) 神田議員の再質問に答弁願います。 町長。 ◎町長(榊原一雄君) 再質問にお答えをいたしたいと思います。 第1点目の合併協議に当たっての宮代町としての主張のあり方とういふうなお尋ねでございますが、当然合併協議会、複数のそれぞれの主張が出てきてそれぞれが主張するわけでございます。そういう中で、やはりできるだけの主張をしながらも相手の立場も考えていくというそういうことが合併協議会です。大きな意味で利害を乗り越えて新しい市を夢のある市をつくっていこうという同士が集まるわけでございますが、そういう点は十分配慮して主張すべきことは主張していきたいと、そのように考えております。 総体的には、地域9市町村の個性、あるいはまた自治の実績は今後ともさらに伸ばしていくことが大事であろうと考えております。複数の自治体の統合が多様性を失うようでは、合併の本来の目的を失うわけでございます。しかしこれは昭和の大合併のことを考えますと、よほどの手当をしっかりと組み立てていかないと、いわゆるご質問にありましたように、周辺部が割を食うようなことがあったわけで、しかしこの平成の合併はそれを乗り越えて、何よりも地域自治住民自治を充実させて、先ほど申し上げましたように利害を超えて将来に夢を託すような、そういう協議会にしていきたい。そういう態度で臨んでいきたいと思っております。 当然、先日もご答弁申し上げましたように、それを一切住民に公開して、もちろん議会の皆さんにはそうですけれども、市民、町民に公開してその判断を仰ぎながら主張すべきことはしっかりと主張していきたい。そのように考えております。 第3番目の衛生組合の問題でございますが、この久喜、宮代町で取り組んでいる生ごみの分別を初め、堆肥化等々、全国的にもすばらしい取り組み、先進大国的な取り組みでございます。前々からご答弁いたしておりますように、これはぜひともどういう枠組みになっても続けさせていただきたいと今でもその考えは変わりません。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 神田議員、再々質問ありませんか。 神田議員。 ◆11番(神田政夫君) 現段階における町長の考えはわかりました。これから合併問題、いよいよ本番にかかっていくわけでございますが、町長として今後苦しい判断やいろいろな場面に立たされる場合が多いかと思いますが、私どもはこの町民の幸せに結びつくそういう方向であるならば、大いに協力し応援をしていきたいと、このように考えておるわけでございます。どうぞひとつ自信を持って頑張っていただきたいと思うんですが、最後のひとつごみ処理の問題なんですが、すばらしい方法というようなことを言っておりましたが、今はすばらしい方法かもしれません。しかし、これからもっといいすばらしい方法が、もっと効率的な方法も出てくるかもしれない。そういうことも考えて町長が任期中のことは私は約束できると思うんですけれども、その後、将来、20年、30年たった暁にはどういうことになるかわかりませんので、その点も頭の中に入れておいていただきたいということを申し上げたいと思うんです。 最後に、ある女流作家の詩を紹介いたしまして、私の質問を終わらしたいと思うんですが、こういう詩があります。 「何も知らぬ我が子のほおに、母よ絶望の涙を落とすな云々」とあるんですが、ぜひともこの合併が町民に悲しみの涙を落とさせるようなそういう合併になることだけは何としても避けていただきたい、十分私どもも町長を信頼いたしておりますので、精いっぱい頑張っていただきたいし、自信を持って頑張っていただきたい、そのことに対して私どもも心からしっかりと応援して、本当に町長だけでなくて、議員も一緒にこの町の将来をいい町にしていくように、いい地域にしていくように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上申し上げまして私の一般質問を終わります。 ○議長(横手康雄君) 以上で神田政夫議員一般質問を終わります。---------------------------------------加納好子君 ○議長(横手康雄君) 続きまして、通告第12号、加納好子議員。     〔2番 加納好子君登壇〕 ◆2番(加納好子君) 2番、加納です。 通告に従いまして質問してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 質問が長くなって恐縮しておりますが、11月29日の町長の発表から質問の必要がなくなったものもあります。それらは省略します。お答えの方もプロローグを省き簡潔で明確な答弁にしていただきたいと思います。ダブるところは省略していただいて結構です。 では始めさせていただきます。 1、合併に関する意向調査についてお答えください。 (1)9月定例議会でこの意向調査は住民投票とは性質を異にすると聞きましたが、このたびの町長の発表において判断のなかではどこにポイントをおいて盛り込まれたのでしょうか。 (2)回収率、年代別意向などは重要と思いますが、これをどのように分析したのですか。 (3)合併枠を論じる場合、どうしてもこっちでなければというどうしても派と、何となく派がいるということも特徴でしょうが、これを町長判断の中でどのように整理しましたか。 2、関連してですが、地域別説明会について伺います。この説明会は10月5日から始まり、9月末の意向調査のはがき発送後のスタートということになりました。手順はあれでよかったでしょうか。 (2)女性の意見をとお願いしてまいりましたが、特別対策を講じたとは思えなかったです。例え少数ではあっても女性の意見には現実に即した客観的な視点、感情や打算でない素朴な願い、多分こうなるだろうなといった近未来へのヒントが見え隠れしていたと思います。こういった女性の出席、発言がもう少し欲しかったとは思いませんか。ご見解はいかがでしょうか。 (3)説明会では前列に町長以下特別職、担当幹部職員らがずらっと並んでいました。この方々の役割については全員協議会で伺いました。心労の多い町長を補佐するとのお答えだったと思いますが、あえて再度その役割、いらっしゃった目的を伺います。果たしてきたもの、さらに町長の評価はどうでしたでしょうか。 (4)昭和の合併は上からの押しつけであり、住民の意思がなかったと言われていますが、今回の合併は住民の声を重視した形になってはいます。しかし、今結果として町が分断されてもやむなしの声が次第に大きくなってきています。つまり、分断よりもつらいものがあるという地域があるのです。今後住民の喪失感や挫折感が大きく残りそうですが、町の一体感をこれからどのように立て直していくのですか。 3、久喜宮代衛生組合について伺います。 衛生組合については、別格の関心事であり、ほかの一部事務組合とは事情が違うということは、当町も重々承知のことと思います。地域説明会でも毎回のように質問が出ていました。継続は法的に可能とのお答えでしたが、多くの疑問が残ります。そこで質問します。 (1)これは環境と健康を重視した本町の構想、施策と密接なつながり、関係がある事業であり、宮代が久喜をリードしてきた事業であります。本町のまちづくりの本筋ではないのでしょうか。 (2)全国に誇れる事業であるから、継続させたいと町長は答えましたが、久喜との合併なしでは継続は難しいとなった場合、どうするのが適切と考えていますか。また、町長が発表した春日部枠の春日部市長は、久喜宮代衛生組合を継続させるため努力をすると言いましたが、長い間苦しみその上に立った住民の努力の結集を軽く見た発言と言えませんか。 (3)現在まで衛生組合議会は、久喜からの議員10名、宮代からの議員10名と人口に関係なく選出された議員により、お互いを尊重する形で運営されてきました。春日部枠の新しい市でどれほどの議員が出るかわかりませんが、仮に40名ほどになるとすると、宮代からは3、4名しか出られません。このような状況の中で、新しい市の議会が久喜宮代一部事務組合は望ましくないとなった場合、議会で否決されないための策、考えはおありでしょうか。 (4)ことし3月の衛生組合議会で榊原町長は執行の最高責任者の1人として、ごみ処理基本計画を議会に上程し可決されました。この計画は予算に上げられながらも、繰り越されたりと検討に検討を重ね、時間をかけた計画だったと思います。そういった経過を経て100%の合意をもって今後15年間のごみ処理計画を上程したわけですが、100%の実現見通しを持った緻密な計画と認識しております。これについてご見解を伺いたいと思います。 4、近隣からの呼びかけに関して伺います。 ここの項目は29日の町長発表により多少変化しております。 (1)春日部市や庄和町は当町とは過去に行政的なつながりがありませんでした。議員の接点も公には余りないと思います。そのような中で、春日部は宮代町の何を一番に評価してラブコールを送ったととらえていますか。久喜は宮代町の何を一番に評価してラブコールを送ったと思われますか。杉戸はどうですか。 (2)次に住民意向調査についてですが、有効回答の50%が春日部を選びましたが、宮代町民は春日部の何を評価して合併相手に選んだのでしょうか。久喜を選んだ人は何を評価して選んだのでしょうか。分析はいかがですか。 (3)は省略します。 5、宮代らしさについて伺います。 (1)どうしても合併しなければというのなら、宮代らしさを残せる合併をと多くの住民の希望がありました。町の構想も理念もビジョンも方向性も示さない中、大変な選択を迫られた住民の精いっぱいの表現ではなかったかと思われます。力作と申し上げますが、資料を読んでそこから先を読める住民が何人いたでしょう。そもそもその町らしさというのは、各自治体が長期計画や総合振興計画などに基本構想として盛り込んであるものです。この計画を大幅に修正せざるを得ない場合、協議会、合併後の地域審議会などで踏ん張れる状況にあると思われますか。前段の議員はぜひとも宮代町のために最大限の主張をしてきてくださいと言いましたが、これは構成する市町全部がそういった考えで臨むわけです。20万都市とも対等に協議できるという具体的な裏づけは示せますか。 (2)環境、福祉などの充実はどの自治体でもうたっています。しかし肝心なのはつくり上げてきた手法が違うということです。哲学も違うでしょう。人と人とのかかわりが重要なのだと思います。四つの市町のやり方を混ぜ合わせた最大公約数的なもになり、宮代らしさを失うことになりませんか。 (3)春日部枠で合併して宮代らしさを残すということは、結局新しい市においての自然面を受け持つことになりませんか。ハード面の投資は中心部に注がれ、宮代地区としての活性化と結びついてこないかもしれません。そういうことなら今の宮代町の方がコンパクトにまとまって顔が見えていいのではないですか。町長発表では周辺部を残さない枠組みということでご説明がありましたが。 (4)宮代らしさが残せる職員配分について約束されるのでしょうか。宮代を築いてきたパートナーとして職員の存在は大きいと思います。その職員が沈黙しているのはおかしいと思います。これは私を初め多くの住民の思い入れ、期待からきているのかもしれません。なぜなら、町長ご自身から職員のほとんどは春日部なんですよと伺い、そういうものかとしみじみ考えましたし、しかし三位一体で考えていきたいんです。 そこで伺います。町内では職員にも意向調査をやったと聞きました。それをすべて出してください。実施した規模、いつごろのことか、記名か無記名か、つまり、本人の名前とか所属課がわからない方法であったかどうか、そういうことも含めてお尋ねしています。 (5)道路には多くの希望が寄せられていました。春日部枠で合併した場合、久喜、白岡へのアクセス道路をどうつなげるのですか。すぐそこまで来ているのに1本につながらない道路にもどかしさを感じているのですが、具体的に詰めておかなければ実現が遠のく心配があると思うのですが、案をお聞かせください。 6、法定合併協議会について伺います。合併協議会に入らなければ合併の土俵に乗れないんですというご説明が、地域説明会で何度もありました。タイムリミットが迫っている以上、協議会に入りたい。そのためにこの四、五カ月意向調査アンケートなどに慌ただしく取り組んだのだと思いますが、協議会に入って協議を進めていくうちにどうしても同意できなければ、脱退の道があると説明会ではおっしゃっていました。ですが、脱退はかなり難しいのではないですか。春日部枠を構成するすべての市町、1市3町ですね。これが条例改正をするという迷惑を宮代町としてできますか。 (2)杉戸や庄和町、むろん春日部市もですが、宮代町が入っているからこの枠を早くから表明したのではないですか。 (3)こういった事態、つまり途中で抜けることも皆無ではないですよと、春日部市長などに事前に確認できますか。 (4)岩槻市は当初の2市3町構想に出おくれていました。これは断定はできませんが、岩槻は岩槻のやり方でやらざるを得ないから入れてもらわなくてもいいですよということかもしれません。だから、後から入るのでは吸収合併になりますよと、庄和町の町長が僣越なことを言っても意に介さないんではないのかなと思いました。しかしですよ、素朴な疑問として、後から協議会に入るのが吸収合併だとどこかに明文化されているのですか。暗黙のルールなんでしょうか。 (5)どういうことなら脱退もやむなしと考えているのでしょうか。想定されるものはないということだったら、こういったことを出す必要もないわけですが、具体的な例をお示しください。 7番、町長判断までのことを伺います。 (1)町長は合併について構想、方向性を全く住民に示さなかったです。11月29日にやっと春日部枠を提案しましたが、町長は春日部に関しては、これまでいいも悪いも何も言わなかったのです。選ぶにはアンケート結果が出てから考えたわけではないと思うのですが、町長の心の中で固まっていった時間的な経緯を振り返る形でお聞かせください。 (2)住民の中には東武鉄道との関係に期待して春日部を意識した人もいます。いろいろなうわさは町長もお聞き及びかと思いますが、しかしこれらのことも私などにはわかりませんが、実現を約束されたものではなかったと思うんです。東武動物公園までの高架線が合併によって早まりそうだとか、跡地に東武本社が来ればいいなどですが、春日部にくっつきさえすればできると本気で思った人がいたようです。しかもですよ。東武には今そんなに力はないんではないかとしつつもうわさはだから政治力なんですよと言うんです。県知事のこの地への強い執着を示唆し、杉戸、宮代が春日部にくっつけば大丈夫などと、まるで事情通のようにおっしゃる人もいました。町長の沈黙が長かったのか、回りの市町が連鎖的に枠組みを決めてきたからかわかりませんが、こんな無責任なうわさについても町長のご見解を伺いたいと思います。 (3)は省略します。 (4)町が分断しないためにも、時間をかけるべきだと言う住民の方がいます。町はほかの近隣のところもそうですが、特例措置を余りにも意識し過ぎ、一気にここまで来てしまいました。振り出しに戻って考える勇気はありませんか。ちょっとくらい出おくれても私を含めてとあえて申し上げますが、みんなが頭を冷しじっくり腰を落ち着かせる必要性を感じませんか。 8番、最後に本来の関心テーマであります環境問題についてお答えをお願いします。 (1)については先日伺いましたので、省略して結構です。 (2)12月1日から大気中ダイオキシン濃度などに関する規制が変わりましたが、町内における状況はいかがでしょうか。小型簡易焼却炉の管理、違反焼却の取り締まりは万全でしょうか。お伺いします。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(横手康雄君) ここで休憩します。 △休憩 午前10時56分 △再開 午前11時15分 ○議長(横手康雄君) 再開します。 休憩前に引き続きまして一般質問を行います。 加納議員の質問に答弁願います。 1点目から7点まで関連がございますので、一括として答弁を行うということでございますのでよろしくお願いします。 町長。     〔町長 榊原一雄君登壇〕 ◎町長(榊原一雄君) それではお答えを申し上げたいと思います。 できるだけ簡潔にということでございますが、できるだけ丁寧に回答したいという思いがございますので、多少長くなるかと思いますが、ご了承いただきたいと思います。 まず、大きな1番目、市町村合併についてというご質問でございますが、まず(1)のことについてお答え申し上げます。 今回実施させていただきました意識調査は、ご案内のように外国人を含む20歳以上のすべての町民を対象といたしましたものでございまして、埼玉県内では恐らく初の試みであったと思っております。これによりましてより多くの町民の皆様の意向を正確に把握することができたとそのように認識をいたしております。 また、今回の調査はいわゆる住民投票と法的な位置づけを異にすることは言うまでもありませんが、町民の意向を把握するという点において実質的に同様の効果があったものと認識をいたしております。したがいまして、私といたしましては、今回の意識調査の結果は、町民の皆様の意向の集約として、次の質問の回収よりあるいは年代別意向などに関連するわけでございますが、その結果のすべてを重く受けとめているところでございます。 次に、(2)でございますが、意識調査の回答率は今申し上げましたように、56%とこの種の調査といたしましては、近隣市町の結果と比較いたしましてもかなり高い数字となっておりまして、私といたしましては町民の皆さんの合併問題に対する関心の高さ、宮代町民の自治意識の高さを改めて実感をいたしたところでございます。 また、年代別の意向につきましては、既に11月7日の全員協議会でご説明をいたしておりますが、高齢者層に比べまして若年層の方から春日部市を含む枠組みをより多く選択する傾向にありました。特に20代、30代の年代層においては、春日部市を含む枠組みを選択した人が久喜市を含む枠組みを選択した人の2倍強でございましたことから、地域別の人口の割合を超えて春日部市を含む枠組みが広く支持されたものと分析をいたしております。 次に、(3)でございますが、今回の意向調査においては、議員ご質問のどうしても派、何となく派という選択肢の設定はもちろん行っておりません。また回答をお寄せになった町民の方にとりましても、そのような区分が行われますことは全く想定をしていないというふうにも思っています。そもそもそのような区分を可能にする明確な基準を見い出すことは極めて困難でもありますし、仮に私の判断の中でこのような区分をするとすれば、それは町民の皆様からいただきました貴重なご回答を、私の判断の中で恣意的に取り扱うことにもなりかねないと、そのようにも考えております。 したがいまして、私といたしましては議員ご指摘のどうしても派、何となく派のようなあいまいな区分はしておりません。 次に、大きな2、地域別説明会についてのお尋ねでございますが、まず(1)についてお答え申し上げます。地域別説明会の直前にアンケートを発送いたしましたのは、町民の方お一人お一人のお手元に直接はがきが届くという効果を最大限に活用いたしまして、地域別説明会の開催を広くお知らせをし、積極的な参加を呼びかけようと考えたためでございます。 また、回答をお願いするはがきが直接に届くことによって、いわば問題意識をもって地域別説明会においでいただくことができるのではないかという効果も同時に期待をいたしたところでもございます。結果といたしまして、今回の地域別説明会や出前講座には延べ1,110人の方にご参加をいただいたところでございますし、調査票の自由記入欄にも4人に1人の方がご記入をいただいたところでございますので、私といたしましては、はがきを発送してから地域別説明会を実施いたしましたのは、適切であったとそのようにも思っております。 次に(2)でございますが、6月に行った説明会では女性の出席割合が全体の約4分の1に過ぎなかったものが、10月の説明会では女性の方が3分の1を超えておりました。また説明会では町民の皆様から貴重なご意見、ご提言をいただいたところでございます。議員ご指摘の女性の方からは特に客観的な視点、未来へのヒント、せっかくこれまで町民ぐるみで培った宮代町、その宮代町を合併によってなくすのは忍びないと、そのような私といたしましてもこの宮代町を愛することを再確認した言葉をいただきまして、胸が熱くなる思いもしたことを今思い出しております。しかし女性の方はもとより、男性の方からはたくさんのご意見、ご要望をいただいたことに対しましても、感謝をいたしているところでございます。 次に、(3)でございますが、私は常々職員に対して町民の皆様と向き合い、その声に深く耳を傾けて職員に指導するよう指示しているところでございます。とりわけ市町村合併の検討に当たりましては、町民の皆様の生の声を直接伺い、意見を集約していかなければならないと考えておりまして、今回の説明会はそのための貴重な機会であったわけでございます。 そこで、私は助役、収入役など私を補佐する役割を担う町の幹部職員にも、町民の皆さんの生の声に直接触れる機会を与えるため、この説明会に出席をさせたところでございます。私といたしましてはこの貴重な機会に私ともども町民の皆様の率直なご意見、ご要望をお伺いすることができましたので、これらの職員を出席させた意義はあったものと評価をいたしておるところでございます。 次に(4)でございますが、さきにもご答弁申し上げましたが、このたびの平成の市町村合併地域自治の確立を通しまして、住民自治を成熟させる絶好の機会であると認識をいたしておるわけでございまして、宮代町は一体として輝けるような方向性を見い出すための議論を、いわば町民総ぐるみで行ってきたところでございます。 合併問題はいわば町の存続にかかわる最重要課題でございますので、私ども町執行部はもちろん、議員の皆さん、そして町民の皆さんがいわば一体となって取り組んでいかなければこの難局を乗り越えられない、そのように思っております。 合併論議はものの勝ち負けではないと思います。私といたしましては議論の結果を挫折感とかあるいは喪失感という観点から評価するかとは適当であるとは考えておりません。大切なことは自分たちの孫や子供たちのために、町民が一丸となって新たなまちづくりというものにチャレンジするということが大切であると考えております。 議員ご質問の宮代町の一体化を構築する上で、まずもって大切なことは、何よりも議員の皆さんのご理解とご協力をいただかなければと、そのようにも思っているところでございます。どうか町民の皆さんを代表する議員の皆様におかれましても、意向調査に示された宮代町民の思いを真摯に受けとめていただきまして、宮代町が一体となって輝けるようなまちづくりを、その実現に向けてやることを一層のご協力のほどを心からお願いを申し上げるところでもございます。 次に大きな3、市町村合併、衛生組合についてでございますが、まず加納議員のお尋ねにお答え申し上げますが、私は保健福祉の充実と自然環境の保全、創造を町政運営の大きな柱といたしまして、今日までまいりました。とりわけ環境の分野では、現在、久喜宮代衛生組合で取り組んでおりますごみの細かな分別や、生ごみの堆肥化などは、環境共生型社会を構築するモデルケースであると高く評価をいたしておるところでございます。これもひとえに久喜と宮代の両市町の市民、町民の皆さんが共に手を携えて努力を重ねてこられた成果でありまして、私といたしましてもまちづくりの重要な取り組みの一つであると認識をいたしておる次第でございます。 次に(2)でございますが、久喜宮代衛生組合の利用につきましては、繰り返し申し上げておりますように、とりわけ環境の世紀と言われる21世紀にふさわしい取り組みでありまして、まさに時代をリードする事業であると認識をいたしております。 したがいまして、私といたしましては久喜宮代衛生組合はぜひとも存続をさせていただきたいと考えているところでございまして、このような考え方はごみ行政のあり方に関して価値観を共有した久喜市長、久喜市議会議員の皆様そして久喜市民の皆様にも必ずやご理解をいただき、ご協力を得られるものと信じておるところでございます。 また久喜衛生組合に関する春日部市長の回答についてでございますが、これは先般、衛生組合の職員労働組合から春日部市長あてに提出された質問状に対しまして、春日部市長がその存続に向けて最大限の努力する旨回答されたものでございます。これによりますと、春日部市長には久喜宮代衛生組合の果たしてきた役割や、意義に深いご理解をいただき、その存続に向けてご努力をいただけるということですので、私といたしましてはこの回答はごみ処理を軽く見た発言であるというふうには思っておりませんでして、むしろごみ処理行政の重要性を深く認識して久喜宮代衛生組合の先進性や重要性をよくご理解の上でのご回答であったとそのように認識をいたしております。 衛生組合の取り扱いは合併の枠組み問題を超えて重要であるという私の立場からいたしますと、むしろ合併問題、とりわけ枠組み問題と衛生組合の存続問題を密接に絡ませる論議は、これはいかがなものかと、そのように認識をいたしております。 加納議員を初めといたしまして、議員の皆様には久喜衛生組合の存続のため、ぜひともご協力を賜りますようお願いを申し上げるところでもございます。 次に(3)でございますが、一部事務組合の取り扱いについては、新しい市の合併公約ともいうべき新市建設計画に明記されます旧市町ごとに設置される地域審議会が新市建設計画に沿って市政運営が行われるかどうか、しっかりとチェックすることになっております。 したがいまして、新たな市は合併公約に記述された事項については、それを果たすべき責務があるわけでございますので、議員ご懸念のような新しい市の議会における否定的な決定は私といたしましては想定をいたしてないところでございます。もちろん一部事務組合といえども、未来永劫普遍的に存続する制度ではございません。今後とも環境との共生という基本的な観点に立脚しながら、廃棄物行政のより効果的かつ高率的なあり方を模索して、絶えず改革をとらえていかなければならないことは当然でございます。その際、どのような処理体制で臨むかは、市民参加のもとで新しい市の議会で十分にご議論をいただけるものとそのように思っております。 次に、(4)でございますが、ごみ処理基本計画におきましては、本年3月に策定された久喜衛生組合におけるごみ行政の長期的な計画でございまして、いわば市町村でいう総合計画に相当する組合運営の骨幹をなす計画であると認識しておるわけでございます。私といたしましては、全国に誇れる久喜宮代衛生組合の取り組みが、合併によって後退したり停止してしまうことのないよう、この計画の確実な実現を図ってまいりたい、そのようにも考えております。 次に、大きな4、近隣からの呼びかけについてのご質問でございますが、まず(1)でございますが、ご承知のとおり、宮代町に対しましては春日部市及び久喜市から法定合併協議会の参加の呼びかけがございました。また、お隣の杉戸町からも合併に当たっては、足並みをそろえて進めていきたいという旨のお話もいただきました。春日部市や久喜市、杉戸町が宮代町の何を一番に評価してこのような呼びかけを行ったかにつきましては、それぞれの市長、町長にお伺いしなければわかりませんが、私といたしましては、行政上の関連や日常生活の密接さ、あるいは地理的、地勢的な条件、道路、鉄道など交通網の状況等などを考慮された上で、宮代町が新たなまちづくりのパートナーとして欠かせない、そういう自治体であると判断されたためではないかと推察をしております。また、宮代町がこれまで取り組んできた住民参加や環境共生などのまちづくりについても、積極的な評価をいただいたものとも考えております。 次に、(2)でございますが、今回の住民意識調査は春日部市を含む枠組みと、久喜市を含む枠組みでの選択でございまして、春日部市か久喜市かという単純な選択ではございません。したがいまして、町民の方は単に両市を比較したのではなく、町が全戸配布いたしました資料の東部中央圏域と田園都市圏域の都市図を参考にされまして、また今後のまちづくりの可能性を近隣市町の合併動向などを合わせてご判断されて、みずからの意思によってご回答いただいたものと、そのように考えております。 次に大きな5、市町村合併、宮代らしさについてのご質問でございますが、まず(1)についてお答え申し上げたいと思います。 私は今後の合併協議に臨むに当たりまして、対等、公開、参加の三つを基本的な精神といたしまして、協議を進めてまいりたいと考えておりまして、今後20万都市の春日部市とも1対1の自治体として文字どおり対等に協議をしていかなければならないものと考えております。合併問題を協議いたします法定合併協議会は、各市町が対等の立場で話し合う場でございますので、私はこの場において議員の代表の方々や住民代表の皆様とともに、他の市町と対等に議論を交わし、新しい市の建設に向けて合意を形成する努力を尽くしてまいりたいと決意をいたしております。 次に、(2)でございますが、私は新しい市に生かされていきたいと宮代のよさを大切にするとともに、新しく合併する市や町のよさもまた十分に取り入れて新しい市の個性や特徴を育てていくことが何よりも重要であると考えております。新しい市においては、既存の手法や人と人とのつながりに固守することなく、さらにその輪を広げより大きな視野で新しい都市を建設してまいりたい、そのように強く感じておるところでございます。 次に(3)でございますが、これまで繰り返し申し述べてまいりましたように、新たな市の建設に当たっては、市の中心部だけに都市機能が一極集中しないように、副次的な核となる地域の形成や、周辺部をつくり出さない道路網の整備などが必須の課題であると考えております。 また、ハード面の投資は中心部に注がれるのが当然であるとの議員のご指摘でございますが、私は合併に当たっては、新しい市の中心なる部分は少し足踏みをしてもらって、むしろ周辺になる地域が中心と同程度の活力を持てるよう、必要な投資を行うことが重要であり、合併特例債もそうした施策に活用することが必要であり、活用すべきであるとそのように考えております。 次に、(4)でございますが、職員からの意見聴取につきましては、20歳以上の全住民意向調査と同様に、アンケートを10月4日に実施いたしました。職員研修会も行い、あわせて実施いたしましたところでございますが、回答者数は157人でございまして、春日部市を含む枠組みを選んだ者は48.4%、久喜市を含む枠組み選んだ者は33.1%、その他の枠組みを選んだ者は6.4%、合併協議の必要はないを選んだ者は12.1%となりまして、全住民に対する意向調査の結果とほぼ同様な結果となっております。ご承知のとおり、地方公務員である宮代町職員は、全体の奉仕者として誠実かつ公平に職務を遂行する義務がございます。したがって、たとえ職員個人の意思と今回の枠組み判断が相反する場合であっても、宮代町民全体の利益を最優先に考えて最大限の努力をしていくことが、役場職員の責務でもあるわけでございます。 私といたしましては、今後とも職員と心を一つにして宮代町の最大の課題である合併問題に取り組んでまいる所存でございますので、職員に対しましても合併検討の経緯や私の合併に対する考え方を来る12月13日の職員研修でしっかりと説明をいたしたいと、そのように考えております。 次に、(5)でございますが、白岡町は久喜市へのアクセス道路についてのお尋ねでございますが、久喜駅や新白岡、白岡駅等のJR線を利用している通勤通学されている方々のために、ぜひともこの整備を進めたいと思っておりますので、今後とも宮代町が既に作成しております都市マスタープランに基づきまして、着実な整備を進めてまいりたい、そのように思っております。 次に大きな6でございますが、まず(1)についてお答え申し上げますか、議員ご指摘のとおり、法定合併協議会を途中で離脱するということは、関係市町に多大なご迷惑をかけるばかりでなく、宮代町にとりましても自力で生きる道を選択することになるわけでございまして、行政サービスの思い切った絞り込みや、公共事業の大幅削減などいわばつめに火をともすようなまちづくりが迫られることになろうかと危惧するところでございます。 私といたしましては、そのような事態を町民の皆さんの多くが望むところではないと考えております。合併によって宮代のよさが失われたり町民の皆様が不幸になることがあっては、合併の意味はありませんので、もしそのような事態に立ち至れば、議員の皆様や町民の皆様にもう一度ご相談をさせていただいて、合併協議会を離脱する決断をいたすことも、そういうことも決断をする場がないとも限らない、このようにも考えております。 次に、(2)でございますが、杉戸町と庄和町につきましては、それぞれ住民説明会アンケート調査を実施して既に合併の枠組みを発表されております。両町ともそのアンケート結果等に示された住民の意向や、まちづくりの将来像などを総合的に考慮され、各町の独自の判断による枠組を決めたものとそのように考えております。 次に、(3)でございますが、現在合併の意向を示した市や町で集まり、ともに法定合併協議会を設置して、具体的な議論を始めようとしているところでございますので、現在のところ離脱を前提とした事態を春日部市長や杉戸町長などにお話しするようなことはいたしておりません。 次に(4)でございますが、これで加入すると吸収合併になるとの法令上の条文や慣習的な取り扱いはないというわけでございます。 次に、(5)でございますが、合併協議の開始以前に具体的な例を挙げることは、これから共に新しい市の建設に向けて協調していかなければならない関係市町に対して、抜本的的に条件づけをするだけではなく、協議会を離脱することが町民の意向を要することの重要案件であることを考えれば、軽々にこれを明示するすることは極めて不適当ではないかと考えるところでございます。今後合併協議会において具体的な協議が進められて問題点や懸念事項が絞り込まれた段階で、議員の皆さんや町民の皆様にご相談をしながら、判断をしてまいりたいとそのように考えております。 最後の大きな7でございますが、町長判断までの道のりというご質問でございますが、まず(1)でございますが、私は合併問題は町民の皆さんお一人お一人が自分自身の問題として考えていただき、ご家庭や地域で十分議論をいただくことが最も大切であると訴えてまいりました。町民の皆さんのご意見を十分にお伺いする前に、私自身の考えを披瀝することは町民の皆様の自由な議論に予断を与え、ともすると町の世論を誘導しかねないおそれがございまして、そこで私は従来から訴えております政策決定段階からの町民参画、町民が主役のまちづくりの理念からもあえて私自身の意見の表明は避けてきたところでございます。 また特に宮代町におきましては、ご案内のように春日部市を含む枠組みと久喜市を含む枠組みの二つの選択肢となっておりまして、時としてそれぞれの枠組みを主張する方のご意見がするどく対立する局面もあったわけでございまして、私自身町長として重責を負っていることにかんがみまして、町内を混乱に陥れる危険を回避するためにも、軽々に合併枠組みを口にすることは慎むべきであると思い、そのようにさせていただいたところでございます。 11月29日の全員協議会では私の目指します将来都市像につきまして、合併枠組みの考え方とともに明らかにさせていただいたところでございますが、これは6月以降繰り返し実施させていただきました住民説明会意識調査などで寄せられましたご意見、ご要望を踏まえまして、21世紀のまちづくりはどうあるべきかという視点から、宮代の将来像を私自身で模索してまいった結果でございます。私は今後この構想をたたき台に、議員の皆様や町民の方々と議論を深めてまいりたいと考えております。 以上申し上げました経緯から、私といたしましては、首長としての責任を町民に転嫁したつもりは毛頭ございませんし、むしろこうした一見遠回りに見える手続をしっかりと踏んだことによりまして、町民本位の合併検討ができたものと考えております。 次に、(2)でございますが、議員ご指摘の東武鉄道との関係など実現不可能なうわさが何を意味するか、私は承知しておりません。私といたしましては、特に東武鉄道と合併問題に関係するような話し合いを持ったことはございませんし、うわさによるようなお話もしたことはございませんので、詳細についてはわかりかねるところでございます。いずれにいたしましても、先ほど申し上げましたとおり、東武鉄道を中心にまちづくりを進めることが必要であるという認識をしておりますので、総合計画においてお示しをした今後のまちづくりの構想を基本といたしながら、新しい市の副次的な核として重点整備していく必要があると、そのように考えているところでございます。 次に、(4)でございますが、議員ご指摘のように、特例債を意識して合併の決断を急ぎ過ぎたのではないか、少し頭を冷やして振り出しに戻してじっくり考える必要があるのではないかというふうなご意見でございますが、いつも申し上げているところでございますが、この合併問題はしないで済むものならしない方がいいと、そういう類のものだと私はかねがね言っているところでございます。しかし我が身を守るために合併をするかしないか、決断しなければならない時期に来ているということでございます。するのも見識、しないのも見識、しかし決断をしないことは町民に対して責任を果たしていない、そのような考えから先日も申し上げましたように、合併の是非や合併の方向性について万事に心を尽くしながら、慎重に段階を踏んで幅広くそしてきめ細かく町民の皆さんのお声を伺いながら、合併の枠組みを決断をいたしたところでございます。 以上でございます。ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(横手康雄君) ご苦労さまでした。 続きまして、8点目、ISO取得につきまして答弁願います。 生活環境課長。 ◎生活環境課長(中村修君) それでは8番、環境問題の(2)の12月1日法改正で町内小型焼却炉の管理、把握、取り締まりや万全化についてお答え申し上げます。 平成11年7月16日に公布されましたダイオキシン類対策特別措置法が、平成12年1月15日から施行されております。この法律はダイオキシン類が人の生命及び健康に重大な影響を与える物質でありますことから、ダイオキシン類によります環境の汚染の防止及びその除去等をするため、ダイオキシン類に関する施策の基本とすべき基準を定めるとともに、必要な規制措置等を定めることによりまして、国民の健康の保護を図ることを目的に制定されたものでございます。 町内の廃棄物焼却炉の既設施設の排出基準につきましては、本年11月30日までは1時間当たりの処理量2トン未満のものを含めまして、すべての焼却炉におきまして87ナノグラム、12月1日からは当分の間2トン未満のものにつきましては、17ナノグラム、2トン以上4トン未満は5ナノグラム、4トン以上は1ナノグラムの排出基準となっているところでございます。 町内の法対象焼却炉の設置数は7基でございまして、そのうち廃止されたもの2基、休止中のもの2基、基準を満たしており継続使用のもの3基となっております。 また、法対象外の小型焼却炉につきましては、県条例により本年4月から規制が強化されたことに伴いまして、そのほとんどが廃止されたところでございます。この条例によります管理指導等につきましては、埼玉県東部環境管理事務所が所管しておりますが、町も環境管理事務所と常に連絡を取り合い、通報等がある場合など、一体となり対応している状況でございます。 なお、法や県条例では事業用を規制対象としているところではありますが、生活環境課では月2回定期的に公害パトロールを実施しておりまして、その際、家庭用小型焼却炉に対する廃止指導を従前にも増して強化していく方針でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 加納議員、再質問ありませんか。 加納議員。 ◆2番(加納好子君) 長くなりますけれども始めてしまっていいですか。 ○議長(横手康雄君) 大分長くなりますか。 ◆2番(加納好子君) 最初の予想ではそうでもなかったんですが、町長のご答弁をお聞きしましてちょっと長くなりそうです。 ○議長(横手康雄君) では簡潔にお願いします。 どうぞ。 ◆2番(加納好子君) では、再質問をさせていただきます。 順番に申し上げていきたいと思います。意向調査についてではありますが、町長は住民の合併に対する高い意識を感じたというふうにおっしゃいましたが、しかし後半になって回収率が悪いので念押しのはがきを出したではないですか。これでどのぐらいの数が集まってきたかわかりませんが、後半になって伸びてきたということもありますし、最初からこの合併に関して強い意識を持って住民が考えていれば、最初から集まってきたんではないかと思いますが、ここら辺も見解の相違がありそうです。 そして、この中でかなりの部分で自由欄の記入があったということですが、自由欄のすべての公開はいつか我々にしてくださるんでしょうか。読みたいところですが、これについてはいかがでしょうか。 それから、説明会に参加していて町長と前列にずらっと並んでおられた職員の方々、特別職の方々ですが、こういった方に住民の生の声に直接触れる機会を設けたいということで並んでもらったということで、大変意義があったということなんですが、こういった方々のご意見はどういったものがあったでしょうか。私も15回のうち14回参加させていただいて、その場の雰囲気とか回を重ねるごとに加わっていく住民の声とかは十分参考になりましたが、あそこに並んでいた方々もこういった生の声を十分吸収していらしたと思いますが、その生の声をもう少し詳しくお伺いしたいと思います。 (4)についてですが、今後住民の喪失感や挫折感が大きく残りそうだという私の質問に対して、こういった表現は適当でないというふうにおっしっゃいましたが、適当であってもなくてもやはりこういったものがずっしりと広がっていくということは予想できますし、現実に確かなものであります。これを適当でないという言葉で片づけてしまっていいのでしょうか。合併というものが住民にとってどれだけ重くそしてずっと今後を支配するものかということを十分に考えていただけたら、適当でないというような言葉は適当でないと思いますが、いかがでしょうか。 それから、住民意向調査のことを町長判断の最も重要なものになったと先日の全員協議会では言いました。そして年齢別の若い人の意向を重要視したときに、より春日部が多かったと言いました。しかし、1万5,004人の有効回答のうち、若い人の回答は少なかったと思います。これを返してくる全体人口に占める割合は低く、参考になる数字ではないと私は思いました。もっと疑問に思うのは、これら若い人が地域説明会に来なかったということです。最初のあのアンケートのはがきでは、地域説明会に参加してそして回答を寄せてくださいと明記してありました。しかし、若い方々の姿は少なかったです。説明会にいらしたのは、50歳代以上の人がほとんどでした。そして返してくるはがきも年配の方の方が多かった。ということになりますと、町長はどちらかと言えば、合併に関心の薄い年代を大切にしたということになりますか。これについてもう一度ご答弁をお願いいたします。 それから、町長が11月29日の全協で説明したところによると、近隣の動向を大切にした、その中でも杉戸の動向は極めて大事だったとおっしゃいました。1回も白岡の名前が出てこなかったんですが、白岡についてはどうとらえていますか。合併後の地形についても町長は触れましたが、合併後の地形が出っ張ったりとかそういったことで敬遠したのですか。1回も出てこなかったことについて町長はどのようにお考えなのか、ここでお示しください。 それから、11月29日、町長は単なる都市格の向上を目指すものではないが、これからのまちづくりの要望に十分対応できる能力を有するものだと判断したと言いました。また、住民が比較的大きな規模をとの声が多かったからだと言いました。では、久喜枠だと今後もこれらの能力に欠けると思われますか。それはどうしてですか。これについてもお伺いいたします。 それから、同じく11月29日の町長声明ですが、我が町は久喜市と春日部に挟まれ、両市とも極めて密接だったと言いました。生活圏の行き来は密接とは言わないと思いますので、行政上のことと思いますが、だれがどのように密接だったのですか。これについて具体的にお答えください。 久喜宮代衛生組合についてですが、全国に誇れる事業であるから継続させたいと本当に町長はいつもおっしゃっています。そしてそのさせたい、させたいという願望でありますが、これを価値観を共有した久喜市長であるからわかっていただけると信じているというふうにおっしゃいました。信じているということは、こちら側の意思表明であって、これを先方が受けるかどうかについては、今まで確約をとっていません。こういったことが住民の素朴な疑問に答えるご答弁になっているかどうかということになると、甚だ疑問でありますが、これについてお願いいたします。それから、ことし3月の衛生組合議会で町長は執行の最高責任者としてごみ処理基本計画を上程し可決されたんですが、100%の実現、見通しを持った計画であるから上程したわけですが、今後合併する市町の中で榊原町長が副管理者でいるという確約はないわけです。ほかのだれかが副管理者になるということもあり得るわけです。そうすると、これらについては先行き不透明になる可能性もあるとは思いませんでしょうか。これについてはどうですか。今から副管理者としてもしこれを持続させることになれば、自分が副管理者としていくんだというような意思とか確約とかおありでしょうか。 それから、このごみ処理基本計画は、町長もご存じのように、新設炉建設検討委員会で200時間にも及ぶ検討をしたその内容と、そして負荷をこうむっていた宮代台自治会の合意書をもとにしたごみ処理基本計画だというようなことが、あのごみ処理基本計画の中に明記してあります。ということは我が町の宮代台自治会が提案したことがそっくり書いてあるわけですね。合併しようと何しようと我が町の一部であるそこが提言したものを100%この中に取り入れたということでありますから、これが実現の見通しが100%でなくなってくるということに対しては、町長は責任をもって答えなければならないと思いますが、これについてご見解をもう一度お伺いいたします。 それから、近隣からの呼びかけについて伺いますが、住民の意向調査で住民は春日部の何を評価して合併相手に選んだのでしょうという質問に対して、春日部だけを特定して選んだのではないということで、東部中央圏域ということで選んできたんだと言いましたが、そうでしょうか。東部中央圏域は住民の意識の中でもどこを特定していいかわからなかったはずです。最初に県はこれほど行政上のつながりがある久喜を外した幾つかのパターンを示してきて全部その中には春日部が入っています。これが核となるというふうに住民としては見ていますし、これを核としなければ、その後3市4町だとか2市3町だとか1市3町だとかというように、その範囲が狭められて外堀を埋められてきても、ここを選んだということは確実に春日部を意識して選んだというふうに考えていいと思うんですが、町長はそこら辺をアバウトで圏域として住民が選んだとお考えでしょうか。ここら辺に認識の差があるようですが、もう一度これについてお答えをいただきたいと思います。 それから宮代らしさについて伺います。 20万都市とも対等に協議できるという具体的な裏づけは示せますかということですが、町長は今後も対等、公開、参加を3原則として頑張っていきたいということですが、これは私はと言いました。私はということは町長がということですね。でも町長のほかにも協議会には参加する人たちがいるわけです。町長1人が踏ん張れたとしても、そのほかのこちらから出ている人たちが本当に20万都市から出て来た人たちを相手に圧倒されないで、しかもそのほかのところもそれぞれの主張があるわけですが、こういう中踏ん張っていけるかどうか、こういうことを聞いているわけでありまして、町長お1人が踏ん張れるかどうかということではなくて、他の人はどうなんですか、ほかの人たちはどうなんですかということを含めてお聞きしました。これについてもう一度お願いいたします。 それから、手法についてですが、最大公約数的なものになり、宮代らしさを失うことになりませんかということなんですが、それぞれのよさがあるということとか、既存の手法もあるだろうが新しい手法もある、それから新しい視野に立って考えていかなければならないということは、宮代らしさは失われるということを暗にやむを得ないというふうに考えていらっしゃることでしょうか。確認のためにここをお尋ねいたします。 宮代らしさの中で職員の調査について伺います。 町長のお答えの中から、職員は公僕であって住民の方たちが決めたことには従うということでありますが、しかし、この町内にあっては町長を社長とすれば従業員なわけですね。こういった関係も片やあるわけですが、こうしたときに12月13日に説明をするというようなこともありましたが、繰り返し町長が説明してきたことに対して、職員はやはり執行の中においてのそういった主従関係の中で、やはり上からの仕事には忠実に従うというような役目も持っているわけですが、こういうことを考えると、つまり本人の名前とか所属課とかそういったことはわからない、徹底的な職員の意識調査ということが必要なんではないかと思います。これをどうして必要かということは、住民として行政のプロの職員の専門分野においての分析とか、それから近隣市町の比較とか、そういったものに期待しているものがあるんですが、こういうものが明確に出てきてそういった材料をそろえてからの本当は合併相手の選択であるべきだったと思います。 それから、法定合併協議会についてでありますが、杉戸や庄和は宮代が入っているから表明したのではないですかというような質問ですが、それぞれのところが関係しているので、宮代等の関係の中でこういったものを早くから表明したということでありますが、でも庄和町に関しては、そんなに行政的なつながりもありませんし、庄和の意向調査で宮代が高い地位を占めたというわけではありませんし、こういうことを考えると、庄和が1市3町の中で宮代をご指名してくるのはおかしなものだと思いませんか。この中に30万都市を意識してその中に人数として宮代が入っていなければならないというような考えで、1市3町を表明したところもあり得るとは思いませんか。そうすると最初から30万都市のために町長も先日の11月29日の発表では、30万都市、中核都市を形成できる条件としてこの枠を選んだ、これ以外のほかにない枠組みと考えているというような表現でおっしゃいましたけれども、そういうことで我が町が1市3町の中に入れられていいんでしょうか。おかしいと思いますがいかがでしょうか。 それから、協議会でどういうことなら脱退もやむなしと考えているのですかということには、軽々にイメージすることはできないということですが、イメージすることはできないのに、説明会では軽々に脱退の道もあると繰り返し言いました。私は15回中、14回出ていましたが、何度も聞きました。これは住民説明会の段階ではそれを口にして、そしてこういったことはイメージもできないぐらいかなり難しいことだというふうに今おっしっていることではないでしょうか。 それから町長判断のことで伺います。町長は早くに町長の考えを表明することは町民の自由を奪い、誘導しかねないということをおっいしゃいました。しかし、町長はほかのところで首長が独断的に枠組みを表明してそれに対してイエスかノーかというような手法をとったほかの市町と一緒になろうということなんですよ。町長が宮代町はそういったことを避けよう、住民参加で住民の意識をまず優先して誘導を避けようということであっても、町長が表明した1市3町のほかの3自治体は、首長が独断的に表明したところに賛成か反対かというような手法で住民の調査をした、そこと一緒になろうということは、一緒くたになってしまうことになりませんか、町長が大切にしている住民参加が。ここまで考えが及んだ結果の町長の表明だったのでしょうか。心配でなりませんので、そこのところを町長、伺いたいと思います。 それから、6月以降の中で町長のお心の中が決まってきたとおっしゃいましたか、6月以降、町長の回りに並んでいた職員の方たちの生の声を吸収したその方たちの声、意見、提言、進言を聞いて決めてきたということでしょうか。それについて確認の意味でもう一度伺いたいと思います。 それから長くなりました。もう一つだけお願いします。まちづくりの可能性を考えるとき、東武鉄道抜きでは考えられないとし、春日部を選ぶ理由になさいました。1問目で申し上げましたが、ちまたにあるいわゆる政治力などのうわさが一人歩きし、宮代町がこのごろ何となくダーティーなイメージになっていくことを、町長はどう感じますか。これについても町長の感触、感じられたことをお聞かせいただきたいと思います。 再質問は以上です。 ○議長(横手康雄君) ここで昼食の休憩といたします。 △休憩 午後零時16分 △再開 午後1時15分 ○議長(横手康雄君) 再開します。 午前中に引き続きまして一般質問を行います。 加納議員の再質問に答弁願います。 町長、合併問題。 ◎町長(榊原一雄君) 再質問にお答えいたします。 何せ数えましたら、21項目ありました。昼休みもそこそこにしまして精いっぱいお答えをいたしたいと思います。 まず、今回の住民意識調査の回答は、町の公文書でございますので、当然のことながら町の情報公開条例にのっとりまして、公開させていただきたいとそのように思っています。 それから2点目の説明会参加者のご意見につきましては、主なものは広報紙の中で紹介をさせていただいております。主なものといたしましては、合併の目的は何ですか、住民負担やサービスはどうなるのか、あるいはまた住民意識調査の結果はどのように扱うのですか、それから久喜宮代衛生組合はどうなるのですか、といった心配のご質問。また今の宮代町を残してほしいと、判断材料が不足している、メリット、デメリットをもっと詳しく示してほしいというようなご意見、ご要望が主なものでございました。 それから、適当でないという言葉は適当でないというようなご指摘をいただいたのですが、合併問題は町が一丸となって前向きに新しいまちづくりを進めていかなければならないという趣旨で、申し上げたところでございます。 それから、若年層の回収率につきましては、20代が47.7%、30代が50.5%でございまして、国政選挙や町議会議員選挙などと同様の傾向でございます。若い人の回収率が低いために参考になる数字ではないとのご指摘ですが、私といたしましては、この47.7%とか50.5%の数値は参考にならないほど低い数字であるとは考えておりません。宮代町の将来を担う方のご意見は尊重してまいりたいとそのように考えております。 それから白岡町につきましては、アンケート調査の結果では蓮田市との合併を希望する方が多くいらっしゃいまして、現在蓮田市の動向が不明確であることもあって、方向性を見い出しかねているのではないかと、そのように推察をいたしております。 また久喜市は大きく合併できないのかとのご質問でございますが、田園都市づくり協議会におきましても、11月末までに構成市町で合併の枠組みを示すということを約束しますことになっておりますが、現時点では鷲宮町さんだけが合併の意向を示されたように伺っております。 それから春日部、久喜市の問題ですか、私が申し上げました密接な関係という中には、当然のことながら行政上はもちろんでございますが、住民の目線で見た一体感としての日常生活圏が密接さも含んでおります。 それから衛生組合の存続の問題でございますが、議員ご指摘のとおり、確約とするものではございませんでして、今後最善の努力をして関係市町のご理解を求めていきたいという考えであります。 それから副管理者の職の問題につきましては、私榊原個人の問題ではなく、公の職の問題でございますので、ご理解賜りたいと思います。 それからごみ処理基本計画は、もちろん久喜宮代衛生組合の運営の根本方針でございますので、その実現に向けて全身全霊で履行してまいりたい、このように考えております。 それから春日部市、久喜市ともに法定合併協議会の設置を呼びかけてきた自治体でしたので、アンケート調査では春日部を含む枠組み、久喜を含む枠組みを選択したところでございます。町民の皆様は杉戸町は白岡町のどの現実の合併動向を含めてそういう中で判断をしたものと推察をするところでございます。合併協議会では私以外の委員も春日部市と対等に話し合えるかとのお尋ねでございますが、もちろん宮代町民の皆様に公平に選挙された町民の皆様を代表する議員の皆様でございますので、私とともに正々堂々協議会に参加し、主張し、協議をなされるものと確信をいたしておるところでございます。 宮代らしさの問題でございますが、私はご答弁申し上げましたように、宮代らしさを失うことなく、新たに合併する市や町のよさも取り入れながら、よりよい新たな都市の建設を目指してまいりたいと考えております。 それから、職員の意識調査でございますが、名前と部局の権威を求めてしまいますと、まことにご指摘もありましたが、自由な意思での回答は困難となりますので、無記名とさせていただきました。 それから庄和町は数合わせのために宮代を入れたのではないかとのご質問でございますが、そういうことでなく、1市3町協力して新しい市をつくっていこうということではないかと思います。また合併協議はあくまでも合併に向けた協議を行う場ですので、当然に離脱の問題ですけれども、当然に協議して多くなる場合も、当然といいますか、そういう不調になる場合も考えられるわけでございます。宮代のよさが失われたり、宮代町民の皆様が不幸になるような合併は避けるという意味で、離脱についても触れさせていただいたところでございます。 また宮代以外では、首長の独断で合併の方向性を決めているとのご質問でございますが、私はそうであるとは考えておりませんでして、各市町とも説明会、意識調査を実施してそれを踏まえてそれぞれの町の事情に応じて、合併枠の枠組みを判断されたのではないかと思っております。また6月以降、助役等の進言を受けてきたのかというお尋ねですが、もちろん私の補佐役として意見を受け参考にしましたが、最終的には私の責任において枠組みを判断いたしたところでございます。 それから、政治力などのうわさは私はよく承知てしていないところでございますし、また春日部の開発についてのそういうことは聞いておりませんし、またダーティーなイメージにつきましても、私としては承知しておりません。そのようなイメージは一切持っておりませんので、これからもそれぞれのよりよい町のよいところを伸ばして、せっかく合併するんですから合併するとすれば、新市によってすばらしい地域づくりになるようなそういう方向で努力をしていきたいと、そのように思っております。 以上です。 ○議長(横手康雄君) 加納議員、再々質問はありませんか。 加納議員。 ◆2番(加納好子君) 再々質問をさせていただきます。 まずダーティーなイメージについてでありますが、町長はダーティーなイメージを持っていませんというふうにお答えになりましたが、ダーティーなイメージ、これは受け身です。ほかの回りがダーティーでイメージを持ってきているということについて、少なからず悲しいということで私は申し上げたんで、町長が持っているかということではなくて、回りがダーティーなイメージを持ち始めるんではないかというようなことで、質問したんです。いいです、これはお答えは要りません。 それでは、質問します。町長は近隣の動向を強く意識し過ぎるんではないかと思うんです。先ほど白岡について1回も出てこなかったというような質問に対しては、白岡は蓮田を志向している、そういうふうに住民アンケートが出ている。これは白岡の事情でありまして、白岡の住民が単にアンケートでそういうふうに答えたわけでありまして、それからほかの自治体がそれぞれの事情を踏まえて調査を実施したんですが、そのとおりにやっていればいいけれども、我が町がどうしたいのか、こういったことなんですね。今までは町長は誘導を避けるために言わなかったかもしれません。しかしかくなる上は白岡は蓮田を向いていようが何しようが、白岡が我が町にとって必要とあらばやはりこのアクションを起こすべきでありましたし、今後そこら辺についてはわかりませんけれども、そういうふうな視点で近隣の動向を見ていただきたいと思います。強く主張していってほしいと思います。この主張するということは何も猛スピードで決められる合併に加速度をつけるということではない。じっくりと踏みとどまってもう少し考えてみるということも含めてですが、これについてはいかがでしょうか。 それから、合併協議会においての可能性について伺いますが、合併協議会を仮にスタートさせた場合、どうしても合意するに至らず脱退するのと、熟慮に熟慮を重ね一緒にスタートできなくて途中で参加する、これはもちろん対等合併ということでありますが、ということでそれを比較するとどちらが困難と思われますか。 それから、今までもなかったと思いますが、県は合併について勧告権を有しています。勧告権は解釈の仕方でありますが、早くこのような合併パターンを示すからとか、もう少し推進に対しては積極的になるべきだとか、そういったことも含まれるかもしれませんが、合併に関する説明会で確かに聞きましたが、県は勧告権を有するということでありますが、県などからの干渉は絶対ないでしょうか。心配です。町長の予想はどうですか。今後です。これについてお伺いします。 それから、衛生組合地域のことでもう少し申し上げたいと思います。そしてお答えをいただきたいと思います。 久喜宮代衛生組合の問題をあっさりと取り扱い過ぎたと今思います。今までのこと、現在事業が進んでいるもの、完成したときの姿などを時間をかけ十分意識した上でその上で未来のまちづくりを住民が選択することが町民の踏むべき段階だったと思うのです。 今、まちづくりの本筋とおっしゃいましたが、これを最初から本筋と位置づけるべき事柄だったんではないでしょうか。 町長はまず衛生組合周辺のことを十分説明すべきでした。町全体を見渡せる立場にいる町長がです。最初から北と南、五分と五分にする問題ではない性質のものでした。そうしなかったからあろうことかある場所では久喜に手切れ金でも払って早く手を切れとか、どなる人もいたわけです。あきれてものが言えません。町長の回りに並んだ方々はこういったことも斟酌し、進言してもよかったと思います。こういう声が確かにあちらこちらの地域でありました。小さい声も、大きい声も。周辺地域の人には日々の生活の中でも頭から離れないうつうつとした思いでありました。しかし今まで感情だけを行政にぶつけるものでもなかったと思います。これ以上被害が広がらないように研究し、努力を重ねた歴史だったと思うのです。こういう事実は単なる地域のエゴとして片づける問題にしてはいけないと思いますが、いかがでしょうか。 久喜と言うと春日部派が騒ぎ、春日部と言うと久喜派が騒ぐ、どうにも仕方ないから最終的には住民の選択に任せるのが公平、こういうのとはおのずと性質が違っていました。やはりこれを町長の責任において説明すべきでしたし、町長の説明をいずれわかってくれる住民であったと思うのです。そういった信頼関係がありましたし、住民は町長を信頼しています。それを五分と五分の問題にしてしまったことに混迷のもとがあります。こうして北と南の単なる利害闘争にした結果、衛生組合周辺の方々のことを理解する必要もなくなってしまいました。衛生組合の問題は焼却炉最終処分地のことで、10年以上も苦しみながらも常に前向きに新しい試みをし、全国的に評価される成果を生み出しました。こういった全国的な評価は残したい、継続させたい、でも周辺住民の問題は合併と切り話して考えるべきとしてしまったこと、ここに無理、無責任があったと思うのですが、違うでしょうか。 敵対思想になりながらも官民が一体となって頑張った歴史でもある反面、因果関係はわからないもののがんなどに苦しんだ人が多くいたことも住民自治の中で考えるチャンスとはこういうことです。住民自治の中で考えてその中から答えを出していくチャンスだったです。それが合併特例措置を意識し過ぎ、効率性ばかり語っているうちに住民をしてすっかり忘れせしめたのです。これは行政として間違いです。住民主体の前に町の姿勢が示されるべきでした。そして町長が重視する若い世代が50年後にも語り継がれる誇り高き歴史として残すべきと考えますが、町長はどう思われますか。 これに関連して住民をして超スピードの論議の列車に乗せたことをここで少し時間を設けるということに対して、さらに町長のご答弁をお願いいたします。 以上です。 ○議長(横手康雄君) 加納議員の再々質問に答弁願います。 町長。 ◎町長(榊原一雄君) 再々質問にお答えいたします。 白岡町との関係でございますが、さらりとお答えしておりますけれども、この合併問題、いつも申し上げるんですけれども、ぶち開けて話しますと、大変失礼なことに触れることになります。ですから何となく答えていますのであいまいなように聞こえますけれども、これはもうそういう問題ですよね。白岡町はもちろん働きかけました。1年も前から。でもやはり白岡は白岡で事情があるんですよね。幸か不幸かこれも何回もご説明申し上げますけれども、田園都市づくり協議会とか、合併と関係ないですけれども、ありました。それで東部中央都市連絡でもこれ合併と関係なくあったんですよね。それで何となく研究しようというのが両方から始まりまして、研究団体になったんです。これはですから最初は県の眼目でも何でもないんです。田園はむしろこれ合併に関係ないんですけれども、まとまるようにと、ここらになかったから。ここだけなかったんです。要するに自治省で言う広域行政の組み合わせがなかったのをまとめ広域になった。実態ないような団体、実際には斎場組合ができましたけれども、あそこだけないからつくりなさいと、遅くなってつくった田園都市つくり協議会、それから東部中央都市連絡会協議会は16号バイパスをどうにかしようというんでできた協議会です。それがあったので検討が始まりました。 ですからこの合併は打算、これがなかったら我が町と思い、これは幸、不幸わかりません。合併問題協議ではすまなかった。なかなか申し込めないですね。結婚もそうですけれども、結婚とちょっと違いますけれども、やはり申し込むというのがなかなかないんですよね。ですからもうその二つで始まってしまって、不幸にも久喜か春日部になってしまったんです。だから杉戸さえ話が進まなかった、杉戸宮代というのは。もう40年前のあれも進まない。白岡もそういうような進まない。大体両方で研究し合いましたからね。だけれども、内々では私ら首長同士ですから、私は幸いにも自慢するわけではないですけれども、いい関係にありましたから、何となくざっくばらんに話はできたんですけれども、何と言いましても繰り返すようですけれども、久喜、春日部の組み合わせ、白岡は白岡と蓮田と宮代と杉戸両方入ってしまったんですからね。結果的には白岡も蓮田も春日部へは行かないといううちに春日部が言ってしまったのか、いや、そうとも限らないですね、これ。春日部も接触したんですけれども、どういう関係か2市3町になってしまいました。それで当然に白岡、蓮田は春日部グループに入りにくいというか入らないとか、あいまいなんですけれども、そういう状況なんです。ですからもちろん白岡単独ではありませんけれども、この間に挟まって苦しむのは杉戸と宮代と白岡、そういう仲間同士ですから何とかしようというんで、いろいろ話し合いました。でもなかなかやはり方向性が出ないんです。一番その中で苦しむのは宮代なんです。そういうこと。白岡はそんなに苦しまない。杉戸だってそんなには苦しまない。杉戸は宮代の次に苦しみますね。これもあまり言ってはまずいですけれども。宮代はですから最初に絞り切れないから、二つでアンケートをとったわけです。人気投票と言われてもしょうがないですけれども、それしかなかった。そこで決断をできなかったわけです。久喜と言っても白岡と私が言ってやってもいろいろ町長も自分で決めてそれで責任をとった方がいいですからね。町民の声を聞いた方がいいんではないかという声も大変多かったですけれども、いや待てよ、私の方針は違うと、一遍は皆さんの意見を聞いてそこでそのほかの条件もありますから決断をしようということでこういうことになりまして、これは住民アンケートをとる予算のときも説明しましてプロセスを説明して、こういうやり方をとったわけです。今は私は決断してこれは独断と偏見の決断かもしれませんけれども、決断してここで議会の提案ではないんです。これは私の方針を示したと、あとは議会の議決が、ですからもっと遅くてもいいんですけれども、いろいろありますので、1月中旬とか1カ月半を議員さんはもちろんですけれども、町民の皆さんもまた十分に議論してもらいたい、その議決が勝負。この議決だって勝負、これは理屈上ですけれども、合併の是非を含めて協議会春日部へ入りますよという議決で、最後は平成16年にはもう一度今度は合併合意文書、いろいろな先ほど出ていますけれども、合併もいろいろな宮代も言ってそれが新市契約になります。それで合併してもいいかどうかとまた議会に聞くわけです。またというか、それが勝負です。そのときに議員の皆様だけで決めるのか、あるいは住民投票にするか、これは私からは言えませんけれども、そういうことも考えられるわけです。ですから、これは大変な迷惑はかけますけれども、みんなそれでなくては特に宮代はそれでなくてはならないと、それでは一つの町でも頑張るということを議員の皆様、町民の皆様、格好よく見れば言いましたように、合併しないのがすばらしいこれは見識なんですよ。ただ清貧を守ることだね。交付税がどんなに減っても初代の斉藤町長に教育されました。来るだけのあるいはいただけるだけの税収交付あるいは補助金でそこでみんなで知恵を出して自治を守るのが自治体だよと言われました。それもすばらしい見識です。時代が変わっても同じだと思います。ですからそういう覚悟で協議会に臨めば決して飲み込まれることはないと思います。それから宮代はうるさいと言われるのは確かです。でもうるさくても筋の通っているうるさいんならいいと思います。ぜひ議員さんにも頑張っていただきたいと思うわけです。何か答弁とちょっとあっちこっち斉藤町長がそうだったんですけれども、これで2時間も3時間もやってごまかしてしまったんですけれども、私はその能力がないからごまかされる。そういう思いです。 それからもう一つは、合併協議会での離脱する場合と、入るのを遅くする場合、どっちが困難かというんですけれども、これは難しい問題です。かけですけれども。かけてはいけないんですけれどもかけです。何でも合併しなくても一つでもいこうという覚悟があればどっちも同じです。ただ少なくとも平成17年3月までに合併をするということになると、入った方がいいんです。これはもういいか悪いかは別として、そこが判断です。先ほど言いましたように、合併しないのもするのもすばらしい見識、しかしここで首長として判断を先送りする、日本の政治は先送りばっかりしていますけれども、先送りすることは非常に町民の皆様方に、首長としての責任が果たせない。そのように感じて一応の方向性を出した。最後に、平成16年の合併協議会新市計画で判断をしていただきたい、それしか言えないということです。平成17年に合併するとすればです。でもそこで判断すれば合併しなくてもいいわけですからね。これはだめだと思いますね。 最後は県側からは一切ありません。ただ時代の流れに国が県にハッパをかけているんです。すごい、そうでしょう。エリアではないけれども銭をかけるとか、国の命令ですから、県に対する。ですからどこの県もほとんどやってしまってわけです。あれが一つのきっかけですから、合併が進んだのは。それから国は国で600兆円とも700兆円ともある借金、どうにもならない。交付税も破綻、20兆円が今19兆円に減ってしまったんですけれども、実際には12兆円しか収入がないから8兆円近く借金でやっていますから破綻なんです。そういう将来が見通せないと、これではしょうがないからというんで、合併に突き進んでいるのが実態です。これいいも悪いもそれが実態。私が言うまでもないですけれども。 ですからとりあえず合併するところと合併してしまえば補助金をもらえるというふうに思って合併を進めているところも多いと伺っております。しかしこれは。合併問題はいつも申し上げますけれども、よりよいまちづくり、よりよい町民の生活にするための合併ですから、その地域の持っている価値観を形にするというのが、合併なんです。合併も一つの政策ですから、形にするということをしっかりと肝に銘じて合併を進めれば、間違いないと私は、合併するとしても間違いないと。これは具体的にはなかなかあれですけれども、持っていますけれども、いろいろな議員とともにその辺を先ほど言いましたように、中途半端な格好とか手法では承認すると同じようになる、何も悪いというんでなくて悪い面が多かったんですが、そうでないのように皆さんともに知恵を働かせていきたいと思っています。ですから、県からは一切ありません。国もないんですけれども、ないと言ったってありますよね。あるんです。具体的には言えませんけれど県はないんです。少なくとも今のところはありません。 それから最後は衛生組合。これは一番つらいんですよ。さらにとってさらりと言ってもさらりではないです。もうさらりと決断すれば私はとっくに決断してしまいました。さらりとできない。ましてや私きょう宮代台の人がいっぱいいますから、非常に宮代台も特に周辺ね、宮代台と沖ノ山とか、ならぬ勘弁という勘弁してもらってやっと方向性が出て、着手をしているわけでございまして、それを無にしてまで合併というわけには、本当に考えていますよ。これ言葉合わせではないですから。でも理屈を言わせてもらえば、衛生組合というのは一つの自治体なんです、法律上は。自治体なんです。久喜市と宮代町が組んでいる自治体なんです。それはどういう枠組みをしてもその自治体は残そうというのはこっちはへ理屈ではないと思います。それは相手がいることですから、これそのままでやっては久喜に悪いですから言いませんけれども、自治体なんです、これは一つの。衛生行政をする自治体、宮代町と久喜市を超えて組んだ自治体なんです。だからこれはどこと合併しようが、くっつこうとこれはもういいと思えば全然支障なしにやっていけるわけです。あとはもうイメージというか取り組む実際には市町ですから、人間的にありますけれども、理屈上は別なんですから。別の思いがあれば続けられると私は思っているんです。続けなくてはいけない。これ中途半端でやめたらとんでもないことです。 しかし、それだけというんではないです。それは重要ですけれども、そのための条件がありますよ。もちろん町民の皆様の意向もありますし、将来のまちづくりを考えて、やはりでは衛生組合が大事だからそこと久喜と合併してということになると、またこれ私の指導力といいますけれども、それがどの辺だかでずっと悩んでいる。1人で悩みました。悩んでこれは本当に回りの人の苦しみというより、皆様方の熱い思い、私はずっと宮代台に行っていますから、堆肥化の問題からずっと市民参加の提案もした宮代町の町長ですから、皆さんとともにね。ですからそれはもう絶対に屈したくないというのがある。だからそれで壊れてしまってというんだったら、合併しなくてもいいって思いもあります、そこだけで。そうすると久喜と合併するんですね。その決断がなかなかね。ではいいかどうか、これはこれから合併、議員の皆様からの判断を仰ぐわけですから、そこでそれでだめだったらだめでしょうね。というのはそこなんです。たかが衛生組合などと全然思っていません。現実問題、大変なあれですから。しかしではそれで一切合切久喜合併か、あるいは合併しないか、そこで苦しんだわけですよね。これは理屈以上のものがあるし、理屈でこうこうというだけではないです。だからこうその重さになかなか決断というか自分の意思は特に言えなかったです。 回答になっているかどうかわかりませんけれども、十分これからもそういう思いでぜひとも衛生組合、これ一番の問題です。合併に際してです。支障になるとかそういう問題ではなくて、そこを何とか久喜宮代衛生組合、一つの団体として残していく。それが宮代らしさを残す、そういうことを言うと春日部に怒られてしまいますよ。残しておくことが宮代らしさなんですよ。吸収されないこと。これはもうしたたかな計算でやられてしまうとおしまいだから言えません。私はそういう性格ではないから。でもこれは本当に吸収されない大きな力にもなると私は思っております。余り言うと春日部に怒られますけれどもそういうことです。 以上です。 ○議長(横手康雄君) 加納議員。 ◆2番(加納好子君) 質問はありません。もちろん。町長のお答えの中で衛生組合問題だけに限定してお答えになっていらっしゃったようですが、衛生組合周辺地域の方々のことということで…… ◎町長(榊原一雄君) もちろんそういうことです。衛生組合、周辺のことです。 ◆2番(加納好子君) そうですね。わかりました。いろいろとご答弁ありがとうございました。これで終わります。 ○議長(横手康雄君) 以上で加納好子議員の一般質問を終わります。 休憩します。 △休憩 午後1時54分 △再開 午後2時10分 ○議長(横手康雄君) 再開します。 休憩前に引き続きまして、一般質問を行います。---------------------------------------角野由紀子君 ○議長(横手康雄君) 通告第13号、角野由紀子議員。     〔5番 角野由紀子君登壇〕 ◆5番(角野由紀子君) 議席番号5番の角野でございます。 通告に従い一般質問を行います。 住民サービスの向上について第3次宮代町行政改革計画から質問いたします。 第3次行政改革計画の中で、住民サービスの向上の一つとして、ワンストップサービスの導入があります。どのように検討されてきたのか、お伺いいたします。 2点目、顧客満足度の把握による対面サービスの向上について、合併を視野に入れると改革課程、推進体制の前倒し実施の必要性が出てこないか、お伺いいたします。 2点目、グリーン購入についてお伺いします。 環境に配慮した製品を選んで買うグリーン購入は、循環型社会を築く大切な環境を守るために必要な行動の一つです。循環型社会づくりを促進する個別の法としてグリーン購入法が2000年5月に制定され、2001年4月から全面施行され、各省庁や国会、裁判所、独立行政法人など、国の機関は環境への負荷の少ない物品の購入、いわゆるグリーン購入が義務づけられています。 一方、自治体に対しては、同法はグリーン購入をするよう努力義務を課しています。環境省がことし全国の地方自治体を対象にグリーン購入の取り組み状況を調べ、結果を公表しました。グリーン購入に取り組むことについては、非常に意義があり、積極的に推進すべきとの回答が82.2%で、取り組みの進展状況については全町的な取り組みにまで発展したなど、55.5%と過半数を占めました。 また、環境物品の価格の割高感がグリーン購入推進のネックの一つと見られてきましたが、10%、20%、30%以上高くても購入するを合わせると、4割から6割にも上っています。 価格については需要が増加すれば生産コストが下がり、価格低下につながる可能性があり、国や自治体が牽引力となってグリーン購入進展させることが期待されます。 当町はグリーン購入の取り組みを促進するためのGPNグリーン購入ネットワークの会員でもあり、グリーン購入に積極的な取り組みをしていることは、評価されるところです。 そこで今年度のグリーン購入の品目はどのようなものがあるのか、購入に当たっては取り組みの基準、目標を定めて行っているのかどうか、お伺いします。 また第3次行政改革計画の中のコストの縮減との関連はどのように判断していくのか、お伺いします。 3点目、ユニバーサルデザインの推進についてお伺いします。 埼玉県では平成13年度からユニバーサルデザインの推進に取り組んでいます。今年度はユニバーサルデザイン推進基本方針を策定しました。その主要目標は4項目あります。ユニバーサルデザイン推進マインド機運の醸成、毎日の暮らしやすさを点から線に、町施設、物、環境サービスづくりへの参加を個人を尊重し心地よい埼玉づくりとなっております。 そしてその実現のためにという項目の中に、市町村に期待する役割というものがあります。 宮代町に期待する役割と置きかえて以下通告に従い質問させていただきます。 一つ、バリアフリーとユニバーサルデザインはどう違うのでしょうか。ユニバーサルデザインの事例として多機能多目的トイレが紹介されていますが、町内の多目的多機能トイレはどのような状況でしょうか。 3点目、公共施設からオストメイト対応のトイレの設置を提案いたします。オストメイトとは大腸がん、膀胱がんなどの治療のため腹部に手術で人工的に排出口、人工肛門、人工膀胱装着の方々を言います。オストメイトの全国組織日本オストミニ協議会によると、オストメイトの人の数は現在全国で30万人近いそうです。年間4万人ほどふえているといいます。人工肛門、人工膀胱をつくる手術の後は、それ以前とほとんど変わらない生活ができ、それまでどおり社会の第一線で活躍している人が多いそうですが、大きな悩みの一つは、外出先での排泄物の処理です。外見からは判断しにくい障害であるため、一般に理解されにくいこともあり、押し並べてオストメイトのための福祉設備はおくれています。 平成12年11月に交通バリアフリー法が制定され、その具体的な実施の中でガイドラインの見直しが行われました。従来オストメイトは身体障害者でありながら、ガイドラインの対象外でしたが、新ガイドラインの対象者になりました。これに伴いJRでは全国2,000カ所を目標に、オストメイト対応トイレの設置を決め着手しています。 また、自治体においても独自に設置するところがふえ始めています。 先日、栗橋町を視察してまいりました。栗橋町では役場のトイレと生涯学習センター、JR栗橋駅のトイレがオストメイト対応のトイレです。オストメイト対応のトイレとして、一つ、トイレのドアにオストメイトの使用に配慮した多機能トイレであることの表示がしてあります。 二つ、パーチなどを洗浄できる水洗装置の設置、腹部を拭う場合を考慮し、温水の出る設備、衣類をかけるフックや手荷物をおける棚、手元が見える鏡の設置などがされていました。栗橋町ではオストメイト対応トイレの整備に当たっては、三つの目的を掲げています。 一つ、町内に住んでいるオストメイトの社会参加を可能にするバリアフリーのまちづくりを進める。 二つ、他市町から栗橋町を訪れるオストメイトの方々をもてなしの心、ホスピタル精神で迎える。 三、県内に整備例が少ないため、先進的取り組みとして情報を発信し、周辺市町村等への普及を図るというものです。オストメイト対応トイレは現在全国で300カ所だそうですが、公共施設におけるオストメイト対応のトイレ設置は不可欠であります。当町でも積極的な取り組みをしていただきたいと思います。いががでしょうか。 4点目、教育資金。長引く不況が家計に影響し、県内私立高校の学費滞納、退学などが過去最高との新聞報道がありました。その中で学費を払えない状況を具体的に聞いたところ、父親のリストラや自営業の倒産等が多く、借金苦で家族が離散し登校していない生徒や、父親の借金から逃れるため形式的に離婚し、母親の収入だけでは生活できなくて退学し働き始めた生徒もいたとあります。 デフレの進む中で教育費だけは変わらず、家計の中で今まで以上に大きな比重となっております。 長引く不況が不可抗力的に子供たちの就学を危機的状況に追い詰めています。国では来年度少子化対策プラスワンの中で、教育に伴う経済的負担の軽減として、若者が自立して学べるようにするための奨学金制度の充実を取り組の中に入れています。 宮代町奨学金貸付条例、入学準備金補助金交付要綱があります。当町の奨学資金の利用状況、希望状況、問い合わせ状況はどのようになっていますか。入学準備補助金の利用状況、希望状況、問い合わせ状況はどのようになっていますか。 時代状況が変わる中で柔軟な対応が求められますが、どのように検討されていますか。 以上、よろしくお願いします。 ○議長(横手康雄君) 角野議員の質問に答弁願います。 1点目、住民サービスの向上(1)、町民サービス課長。 ◎町民サービス課長(斉藤文雄君) 1点目の(1)のワンストップサービスの検討についてお答え申し上げます。 ワンストップサービス導入の検討についてでございますが、現在町民サービス課において先進地等の情報収集をしておりまして、平成15年2月ごろまでにどのような申請や証明書などを町民サービス課の窓口で取り扱いができるのか、主な窓口担当課との協議、調整をしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) (2)、総務課長。 ◎総務課長(折原正英君) (2)の顧客満足度の把握による対面サービスの向上についてお答え申し上げます。 ご質問の顧客満足度の把握による対面サービスの向上でございますが、第3次行政改革計画上の実施時期ですか、設定におきまして、ワンストップサービス等の実施を踏まえて一斉に見直しを図ろうという意図からこの時期を設定したものでございます。 したがいまして、合併等の状況を考慮に入れず、単に現状の満足度の把握から改善する意図であれば、前倒しを可能でありますし、またできるだけ早くにと考えられるものでございます。しかし、既にご案内のとおり、合併をめぐる状況等を勘案いたしますと、現段階ではどうしても予定よりも前倒しして今実施しなければならないといった状況ではないと判断せざるを得ないと考えます。 そのような趣旨を考慮いたしますと、当初予定どおりに段階的に手順を踏んだ方がより効果的と考えるものでございます。 また顧客満足度につながる窓口業務の改善につきましては、制服、名札、接客等を初めとした町民アンケートを2年前に実施いたしまして、その結果を受け、改善をさせていただいたところでもございます。 さらに、町職員の対応等につきましては、町長の手紙を初め、町民の方より直接ご意見をいただいておるところでございまして、町民の皆様の声をもとに必要に応じて改善を進めているところでございます。 また、現在進めている目標管理制度の中でも窓口の改善等の目標が多く設定されているところでございますので、ご理解をいただければと存じます。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 2点目、グリーン購入。 生活環境課長。 ◎生活環境課長(中村修君) グリーン購入につきましてお答え申し上げます。 町のグリーン購入の取り組みにつきましては、平成9年6月に宮代町グリーン購入基本指針を定めまして、環境に配慮した製品の優先的購入に努めているところでございます。 また、本年度は、ISO14001規格の環境マネジメントシステムによりまして定めた環境方針に環境にやさしい物品の購入を盛り込んだところでございます。 ご質問の本年度のグリーン購入の品目と購入目標でございますが、一言でグリーン購入と言いましても、文具製品からOA機器、自動車までさまざまな分野の製品にわたっております。その中から環境マネジメントシステムに具体的に購入する特定調達品を定めるとともに、それらの品目につきましては、100%購入することを達成目標と設定いたしました。 なお、具体的な特定調達品目といたしましたものが、1、紙類、2、事務用品、3、日用消耗品、4、OA機器、5、照明器具、6、被服でございます。 次に、第3次行政改革の中のコストの縮減との関連でございますが、行政改革計画には庁内備品の管理効率化が掲げられ、適正な購入によりますコストの削減を改革指標としております。グリーン購入商品につきましては、価格的に高くなるというイメージがありますが、現在ではさまざまな商品が出ていることから、従来品と同等の価格のものも多くなっております。 また、購入価格だけではなく、電気代や廃棄コストといったことをトータルで考えますと、結果的に安上がりになるという商品もあるようでございます。 したがいまして、コストの縮減とグリーン購入とは全く相反するということでありませんので、双方を考慮しながら取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 3点目、ユニバーサルデザイン。 福祉課長。 ◎福祉課長(岩崎克己君) ユニバーサルデザインの推進に関するご質問につきましてお答え申し上げます。 まず、1点目のバリアフリーとユニバーサルデザインの違いはというご質問でございますが、バリアフリーは生活をしていく上でのさまざまな障壁を取り除いていこうとする考え方でございまして、ユニバーサルデザインにつきましては、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、さまざまな人に配慮して初めからすべての人が利用しやすい町、施設、物、環境、サービスなどをつくろうとする考え方でございます。ただし、バリアフリーもユニバーサルデザインもすべての人が暮らしやすい社会をつくろうとしている点で目指している目標は同じでございますことから、関係各課との調整を図りながら、既存施設につきましてバリアフリーの観点から随時見直しを行いますとともに、新しく建設いたします施設につきましては、ユニバーサルデザインの観点を十分に取り入れながら進めてまいりたいと考えております。 次に、2点目の町内での多目的多機能トイレについてのご質問でございますが、町内には進修館や図書館を初めといたします公共施設が26施設ございます。そのうち障害者用トイレにつきましては、延べ40カ所ございます。また赤ちゃんと一緒に安心してトイレをご利用できますベビーチェアにつきましては、延べ14カ所設置されております。また、赤ちゃんのおむつ交換などのときに利用いたしますベビーベッドにつきましては、延べ12カ所設置されている状況でございます。多目的多機能トイレにつきましても、町民の皆様の声を十分に取り入れながら、効果的な設置に努めているところでございます。 次に、3点目のオストメイト対応トイレの設置についてのご質問でございますが、議員ご承知のとおり、オストメイトとは直腸、膀胱などの疾患のため、人工肛門、人工膀胱により手術によって腹壁につくられた排泄口ストマを増設された方の排泄処理を容易にするトイレ設備でございます。 本町では人工肛門の方が14人、人工膀胱の方がお2人、合計16人の方がストマ用装備を利用されている状況でございます。また、近年全国的にも直腸、膀胱がんが増加傾向にあります。そうしたことからオストメイト対応トイレの必要性が急激に高くなっておりまして、公共施設、交通機関の施設、そしてデパートなどでもオストメイト対応トイレを見かけるようになってまいりました。ストマ用装具を利用されている方が一番心配されていることは、外出時のアクシデントに見舞われたとき、対処できる設備が普及されていないことでございます。 本町ではこのようなことが少しでも防げるよう、来年秋にオープン予定の(仮称)福祉医療センターに近隣に先駆けオストメイト対応トイレを設置する予定で現在進めているところでございます。 いずれにいたしましても、バリアフリーやユニバーサルデザインの観点から、オストメイト対応トイレを設置することは、ストマ用装具を利用される方の社会参加につながるものでございますことから、町といたしましても重要と考えておりますので、今後とも関係各課との調整を図りながら、普及啓発に努めてまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 次に、4点目、教育資金。 教育次長。 ◎教育次長(春山清一君) 教育資金についてお答え申し上げます。 学びたいという意欲のある方がその方の能力に応じた教育を受けられるようにすることは、教育行政の大事な仕事でもございます。お尋ねの1点目、奨学資金の利用状況、希望状況、問い合わせ状況につきましてお答え申し上げます。 奨学資金は高等学校、高等専門学校等に進学しようとする方で、経済的理由により就学が困難な方に対しまして、町内に引き続き1年以上居住し、就学意欲が旺盛であることや、連帯保証人がおられることなど、一定の条件に当てはまる方に対しまして、教育を受けるための資金を貸し付けているところでございます。 この奨学資金を利用された方々の数は、昭和60年度から運用を開始して以来、ことし11月1日現在までで総計26名でございます。 また貸付総額は1,720万円で、26名中17名の方が返還を完了し、現在返還中の方が7名、次年度から返還予定の方が1名、現在利用されている方が1名、それぞれおられます。 利用者を年度別に申し上げますと、昭和60年度2名、61年度4名、62年度6名、63年度5名、平成元年度4名、平成2年、3年度ともに各1名ずつ。それから平成4年度から10年度までの利用者はございませんでした。平成11年、それに12年度が各1名ずつ。13年度はなしでございます。そして本年度1名の総計26名でございます。 各年度とも奨学資金の利用を希望する方々お一人お一人につきまして、奨学生選考委員会で検討し決定させていただいておりますが、本人の取り下げ等により貸付を見送らせていただきました方が昭和60年度、61年度、それに63年度に各1名ずつおるところでございます。 募集の方法につきましては、毎年度当初に「広報みやしろ」あるいはインターネットのホームページにおきまして、奨学資金の制度の紹介を含めまして募集を行っているところでございます。 問い合わせ状況につきましては、本年度は電話によります問い合わせが2件ほどございました。ご質問の第2点目、入学準備金補助金につきましては、高等学校や大学等への進学にかかわって、必要な入学準備金の調達が困難なため、金融機関から融資を受けられた方で、町民税の所得割課税の額が20万円以下の方に対しまして、借入金にかかる金融機関への返済利子分を5年を限度に年額最高で3万円を補助しているところでございます。 募集の方法につきましては、毎年度6月の「広報みやしろ」とインターネットのホームページで補助金制度の紹介と12月下旬を締め切りとしました募集を行っているところでございます。 この制度は平成9年度から運用を開始いたしましたが、本年度11月1日現在までの利用者数は、総計で22名となっているところでございます。 年度別に申し上げますと、平成9年、10年度がそれぞれ1名ずつ、11年度3名、12年度11名、13年度4名、14年度2名でございます。 この入学準備金についての問い合わせ状況につきましては、今年度は電話等によります10件ほどの数となっているところであります。 最後のお尋ねであります柔軟な対応の検討についてでございますが、奨学資金、入学準備金補助金の目的としましては、冒頭でも申し上げましたところではございますが、資金調達の面で支援し、経済的負担の軽減を図ることを目的としております。 そこで、公金であります資金の返済も行っていただきますことから、今後も町の広報紙やインターネットを利用しながら、制度の内容を広く町民の方々にお知らせしていくことの充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 角野議員、再質問ありませんか。 角野議員。 ◆5番(角野由紀子君) 再質問させていただきます。 1点目の1点だけお願いします。役場の入り口のところに総合窓口相談て大きく掲げてありますが、この総合窓口相談というものの機能というのはどのようなものなのか、お伺いします。 それから、それに関連しまして「埼玉新聞」の12月2日の新聞なんですが、鶴ヶ島市が来庁者を課長級職員が窓口に案内するというフロアマネジャー制度を導入するというのが載っていました。この目的というのは、職員の意識改革を図るのが目的であって、市役所業務はサービス業という意識を徹底させたいということだそうです。隣の県の牛久市では、フロアマネジャーが笑顔で迎え入れてくれ、サービスのよい銀行のような印象だそうなんです。私のところに届いている町民からの対応というのは、褒める対応ばかりで宮代町は対応してくださるとすごくいいっていうふうに感心されます。あとホームページでも申請用紙をとれるような形で、接するとすごく対応はいいと思うんですけれども、役場に入ったときのああここは銀行かなっていうふうなサービス業という意識を改革するというところが、今一番求められているんではないかと思うんです。 転入転出の手続の多い3月、4月、5月などうちは自治体規模は小さいんですけれども、試行的にそのような形をとってみたらいかがかなと思うんで、お伺いたします。 ○議長(横手康雄君) 以上ですか。角野議員の再質問に答弁願います。 休憩します。 △休憩 午後2時42分 △再開 午後2時45分 ○議長(横手康雄君) 再開します。 1点目につきまして答弁願います。 総務課長。 ◎総務課長(折原正英君) 再質問に対しましてお答えを申し上げさせていただきます。 まず1点目でございますが、総合窓口の機能ということでございます。この総合窓口につきましては、町民の皆様方の各種問い合わせ、あるいは苦情処理等、さまざまな問い合わせ等があるわけでございますが、その専門の窓口ということで1階のフロアの奥でございますが、設置をさせていただいたというところでございます。 2点目の課長級におけるフロアマネジャー制度ということでございます。ご案内のとおり、行政と申しますのはやはり最大のサービスということでございまして、やはり職員の意識改革という意味では、非常に有効な機能というふうに考えておるところでございますが、今後その手法等につきまして、さらなる研究をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 角野議員、再々質問はありませんか。 ◆5番(角野由紀子君) ありません。以上で終わります。 ○議長(横手康雄君) 以上で角野由紀子議員の一般質問を終わります。--------------------------------------- △丸藤栄一君 ○議長(横手康雄君) 続きまして、通告第14号、丸藤栄一議員。     〔13番 丸藤栄一君登壇〕 ◆13番(丸藤栄一君) 議席13番議員の丸藤でございます。 通告順に従いまして質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 まず初めに、男女共同参画社会の推進についてであります。1975年の国際婦人年をスタートとして、世界的に男女平等と地位向上を求める動きが起こりました。79年に女子差別撤廃条約が国連で採択され、85年に日本も批准しました。さまざまな取り組みや運動が展開され、99年6月に男女共同参画社会基本法が制定されました。 さらに同法に基づいて2000年12月に男女共同参画基本計画が策定されました。この男女共同参画社会基本法は、男女平等を進めていく基本的な法律をという女性たちの切実な声の高まりの中でつくられました。 しかし、実際にできた基本法は男女が社会のあらゆる分野の活動に参画する機会を与えることを主眼とするもので、男女平等基本法をという女性たちの願いからすれば、部分的なものにとどまっております。 国では日本共産党は法案が女性たちの要求に一歩でも近づくよう、男女差別の禁止を明確にすることや、企業の責任の明記、苦情処理、救済機関の法的整備、母性保護の明記などを求める修正案を提出しました。修正案は否決されましたが、政府案も政策、意思決定過程への女性の参画の拡大、家庭責任と他の活動の両立の明記など、女性の要求や運動を部分的には反映したものなので、賛成しております。 基本法は都道府県に対しては、国の基本計画を勘案して、都道府県男女共同参画計画を定めることを義務づけ、市町村に対しては、努力義務を課しております。こうした国の基本法を受けて数字は若干変わっているかと思いますが、ことしの4月1日現在、これは内閣府の男女共同参画局把握分によりますと、35都道府県、56市区町村で男女共同参画に関する条例が制定されてきたわけであります。 また、それ以前に制定した行動計画を見直して、基本法に基づいて自治体の新たな基本計画、行動計画がつくられてきております。条例、計画を制定する検討を進めているところもあるわけであります。自治体の条例、計画に住民、女性たちの要求や声を反映させ、男女平等と女性の地位向上に役立つものにすることが重要課題になっているわけであります。 そこで、伺います。第1は、これまでの宮代町の男女共同参画推進の取り組みはどのようになっておりますか。これまでの経過も踏まえお答えください。 第2は、宮代町における男女共同参画の現状と課題はどのようなことが挙げられますか、お答えください。 第3は、宮代町の男女共同参画推進を図るためにも、条例の制定に着手すべきと考えますが、それらの計画はどのようになっておりますか、お答えください。 次に、市町村合併問題についてであります。 そもそも市町村合併とは、2つ以上の市町村で新しい市町村をつくる新設合併、または一つ以上の市町村が他の市町村に編入される編入合併のことを言います。この市町村合併について、私どもは合併だから反対とか、合併には賛成など、合併そのものについて固定的な態度は持っておりません。 しかし、地方分権をかけ声に市町村合併の押しつけが本格的に進められようとしていることに、警告を発しその多くは大型開発を効率的に進める体制をつくること、住民サービスを合併を機会に切り下げることなどにねらいがあると批判してまいりました。 その上に立って、日本共産党の基本的立場として、我が党は自治体の逆立ち政治を一層ひどくする市町村合併の押しつけに反対し、合併問題はあくまでも住民の意思を尊重して決めるべきであるという立場で、この問題に臨んでまいりました。 私どもが今の国による市町村合併の推進を批判しているのは、二つの理由からであります。 一つは、市町村合併によって自治体リストラを進め、中長期的には国の地方への財政支出の大幅な削減を図りつつ、一方、大型開発をより効率的に進められる体制づくりをねらっていること。二つには、自主的な市町村合併と言いながら、その実、国による押しつけ、強力な誘導施策であり、地方自治の精神に反するものだからであります。私どもは国による市町村合併の押しつけに反対し、地方への財源保障制度を崩す企てを許さない戦いは地方政治をめぐる焦眉の重大課題であると考えております。 榊原町長は、先月29日、市町村合併について春日部市、杉戸町、庄和町、それに宮代町を含めた1市3町で法定協議会を設置し、合併協議を進めていく考えを全員協議会の中で表明しました。これは宮代町の合併の方向性についての榊原町長の考えを説明したものでありまして、九つの柱からなっておりました。 第1に合併の検討に当たってこれまでの取り組みについて、第2に合併の検討に当たっての姿勢について、第3に合併の枠組みに関する判断について、第4に合併の是非の考え方について、第5に目指すべき都市像について、第6に合併の枠組みの考え方について、第7に久喜宮代衛生組合に対する考え方について、第8に今後の取り組みについて、最後に合併に関する基本的な考え方について等々、説明されました。 しかし、これらの説明でも納得できない内容が多々ありますので、明らかにしていただきたいと思います。 そこで伺います。第1は10月に将来の財政予測や都市像を示した資料を全戸に配布し、地域別説明会を15回実施され、さらに20歳以上の町民に意向調査を実施したわけであります。市町村合併問題で町民が意思を示すという場合、町民に市町村合併をめぐっての是非を判断するに必要な公平、公正で的確な情報、資料が十分に提供されなければならなりません。それは本来行政としての最小限の責任であります。 しかし、今回の資料は公平、公正な推計資料とは言えないと思います。具体的には例えば1点目として資料全体に言えることですが、町民の暮らしがどのようになるかということより、あらゆる点で合併ありきの方が先行しているというように思えてならないわけでありますが、見解をお示しください。 2点目は、仮に1市3町で合併した場合の財政予測でありますが、合併後、11年目から20年目までの10年間で、地方交付税はどのように減額されるのか、お示しください。 3点目は、合併によって増えるのは、合併特例債であります。新たな借金としてどのようになるのか、またこれらによる住民負担はどのようになるのか、お示しください。 この点では当初の3市5町ではなく、1市3町で示していただければと思います。 4点目は、町の職員数や議員数はどのようになるのでしょうか。お示しください。 これらが資料として出ておりません。 次に、大きな第2は、町は10月に行われた地域別説明会住民意向調査の結果をどのように評価し、今後どのように進めていくのか、お答えください。 第3は、2回目の住民意向調査の結果を見る限り、これで法定合併協議会の設置という結論を出すには至らないと考えますが、11月29日に榊原町長は1市3町の法定合併協議会設置案を来年1月の臨時議会に提案することを表明しました。その理由をお示しください。 第4は市町村合併をめぐって全国町村会や全国町村議会議長会が、繰り返し市町村合併の強制に反対を表明しているのはなぜだと思いますか。見解をお示しください。 第5は、市町村合併は、市町村そのものがなくなるという重要な決定でありますから、当然住民投票によって決められるべきだと思いますが、どのようにお考えでしょうか。お答えいただきたいと思います。 以上であります。よろしくお願いいたします。 ○議長(横手康雄君) ここで休憩します。 △休憩 午後3時00分 △再開 午後3時20分 ○議長(横手康雄君) 再開します。 休憩前に引き続きまして一般質問を行います。 丸藤議員の質問に答弁願います。 1点目、男女共同参画。 総合政策課長。 ◎総合政策課長(篠原敏雄君) 男女共同参画社会の推進につきましてお答えを申し上げます。 男女平等の社会をつくることは、だれもが疑うことのない重要な課題でございます。日本国憲法はもとより、男女雇用機会均等法などの法律におきましても、男女平等はうたわれておりますし、さまざまな領域で男女共同参画に向けた取り組みがなされてきております。 しかしながら、一方で国や県の調査に見られますとおり、男女間の不平等感は必ずしも払拭されたとは言い切れず、職場や学校、家庭、地域などの個々の場面においてさまざまな課題が未解決の状態となっております。これからの社会は女性も男性もみずからの生き方を主体的に選択し、その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現が求められているところでございます。 そこで、まず第1点目のこれまでの取り組みについてでございますが、当町におきましては女性と男性が共につくる社会の実現を図ることを目的として、平成6年3月に宮代女性計画を策定し、各種の施策を推進してまいりました。特に当町の女性政策の協力団体でありますときめきスタッフとの連携のもと、フォーラムの開催や啓発紙の発行、女性セミナーの開催、さらには他の市町との情報交換会など、住民の皆様の参画のもとにさまざまな活動に取り組んできたところでございます。 その間、国におきましては、平成11年9月に男女共同参画社会基本法が制定され、さらに県におきましては、平成12年4月に埼玉県男女共同参画推進条例が施行されております。また平成13年10月には配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律が施行されるなど、男女共同参画社会の推進に向けた法律や制度が整備されてきているところでございます。 こうした現状を踏まえまして、当町におきましては、現在宮代町第3次総合計画の部門別構想に男女共同参画社会の実現に向けてた施策を位置づけ、ときめきスタッフとの協力に加え、本年4月埼玉新都心にオープンいたしましたウイズユー埼玉埼玉県男女共同参画推進センターとの連携を図りながら、引き続き各種施策を推進しているところでございます。 さらに役場を一つの事業所ととらえまして、職場内における男女共同参画の推進を図るために、平成9年度から他の自治体に先駆け、結婚に際した旧姓使用制度を導入し、現在10名の職員がこの制度を活用しているところでございます。 また、平成11年11月に宮代町女性政策連絡会議を設置し、組織に温存する課題の抽出と解決策の調査研究を行い、その方針に基づいて改善を進めているところでございます。 一方、少子化や核家族化が進んでいる中で、男女が働きながら育児や介護に専念できる職場づくりを一層推進するために、地方公務員の育児休業関する法律や、育児介護休業法が昨年11月に改正されたところでございます。 そこで、行政が率先して職場環境を改善し、ときには民間事業所のリード役となることも必要なことから、育児介護休業における代替職員の確保や各セクションへの男女配置の見直しなどを行い、男性職員も女性職員もともに制度の活用が図られるような環境づくりに努めてきたところでございます。 次に、2点目の男女共同参画社会に向けた現状と課題でございますが、政治や司法への参画を初めとした社会参画への意識、女性の労働力人口や、賃金問題などの労働部門、夫婦間の役割分担などの家庭生活、男女混合名簿の導入などの教育部門、妻や恋人に対するドメスティックバイオレンスなど、その課題は多岐にわたっているのが現状でございます。 このように、あらゆる分野に課題が点在しておりますことから、これらの課題に対しましては、国、県、市町村のそれぞれが役割分担を明確にし、相互の連携の基に解決していくべきものと認識しております。 例えば、当町が解決すべき課題の一つといたしましては、各種審議会における女性の委員数の割合があります。本年4月現在、審議会の委員総数は158名であり、そのうち女性の委員は33名で、全体の約20.9%にとどまっております。埼玉県平均が19.6%でございますので、ほぼ平均並みでございますが、男女共同参画という理念からは決して十分とは言いがたい状況でございます。 そこで、宮代町付属機関等の管理に関する要綱を定め、女性委員の積極的な登用を行い、委員の男女構成を均衡のとれたものとなるように努めているところでございます。 また、近年深刻な社会問題としてクローアップされておりますドメスティックバイオレンスにおきましては、町への相談件数も増加傾向にございますことから、引き続き身近な相談窓口として県の関係機関やシェルターなどと連携を強化しながら、適切に対処してまいりたいと存じます。 なお、本年3月にはドメスティックバイオレンスをテーマとした女性セミナーを開催し、DVへの正しい理解と啓発活動に取り組んだところでございます。 最後に、3点目の条例の制定についてでございますが、先ほど申し上げました第3次総合計画におきましては、男女共同参画社会の実現に向けた各種施策の実効性を担保するために、条例化を視野に入れた制度の検討を進めるという方針を位置づけておりますことから、この方針に基づきまして、引き続き調査、研究に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 続きまして、2点目、合併問題。 町長。     〔町長 榊原一雄君登壇〕 ◎町長(榊原一雄君) 合併問題についてのご質問に対しまして、順次お答えをいたしたいと思います。 まず(1)でございますが、議員ご指摘のとおり町民の皆様にお配りする資料につきましては、何よりも公正でかつ的確な内容でなければならないものと思っております。偏った情報の提供は町民の皆様のご判断を誤らせる結果となりかねませんので、私といたしましては公正で的確な情報の提供を常に心がけてきたところでございます。 また議員ご指摘の合併の検討資料でございますが、これは7月に行った2,000人住民意識調査で多くの町民の皆様から将来の財政予測や、合併後のまちづくりのビジョンが必要であるというご意見をいただきましたので、こうした点に重点を置いて資料を作成いたしまして、10月の住民説明会に合わせて町民の皆様に配布させていただいたものでございます。 したがいまして、この資料は合併の枠組みを考える上での参考となる材料を町民の皆様にご提供する趣旨で作成いたしましたことから、当然のことと言いますか、合併に向けて一歩踏み込んだ内容となっております。 私といたしましては、6月以降、慎重に段階を踏んで合併検討を行ってまいりましたが、検討の段階やその熟度を考えますと、10月時点でお示しをした資料としては時期にかなった内容であると考えております。 また、質問の中にあります地方交付税あるいは借金あるいは住民負担等の財政予測、あるいはまた職員数等につきましては、今のところそれぞれの市町が方向生を示したという段階でございまして、連絡会議を持っておりません。1市3町でのそれの数字につきましては、1市3町の枠組みの合意を得たものに、市町レベルで合意を得た後に、早急に1市3町の数字を試算してまいりたいと考えております。 次に、(2)でございますが、これまたご案内のとおり10月に合併問題についての住民説明会を実施いたしまして、1,000人を超える町民の方からご意見、ご要望を直接お伺いいたしました。またこの説明会と合わせまして、住民意識調査を実施いたしまして、外国人を含む20歳以上のすべての町民の方お一人お一人から合併の方向性についてご意見を伺ったところでございます。調査の結果、またご案内のように対象者の56%に当たる多くの町民の皆さんのご回答をいただきまして、春日部市を含む枠組みが過半数の50.1%、久喜市を含む枠組みが30.3%、その他の枠組みが4.5%、合併の必要がないが15.1%という結果を得たところでございます。 私はかねてこれらの意向調査の結果を町民の皆様の意見の集約として重く受けとめると発言してまいりましたが、今般、合併の是非やその枠組みに対する考え方を表明するに当たりまして、この調査結果を最も重要な判断材料とさせていただいたところでございます。 次に、今後の進め方でございますが、前段での議員さんのご質問にご答弁いたしているところでございますが、私の提案させていただきました合併の枠組みにつきまして、今後議員の皆様と十分協議をしてまいりたいと考えております。また町民の皆様に対しましても、12月14日、15日に両日に説明会を開催いたしまして、私の枠組みに対する考え方や理由を十分にご説明してまいりたいと存じております。 さらに「広報みやしろ」などの広報媒体を利用いたしまして、町民の方に広くお知らせをしてまいる予定でございます。 以上のように合併枠組みに関するご説明を十分尽くしました後に、私といたしましては春日部市、杉戸町、庄和町及び宮代町の四つの自治体による法定合併協議会の設置について、来年1月に臨時の町議会を招集させていただきまして、ご審議を賜りたいと考えております。 なお、議会でご議決をいただければ、4月早々には法定合併協議会を発足させまして、関係市町との具体的な合併協議に入ってまいりたいと、そのように考えております。 次に、(3)でございますが、合併の是非につきましては、6月に行った住民意識調査と10月に行った住民意向調査のいずれの調査におきましてもお伺いしたところでございますが、6月の調査時点では約20%の方が合併に否定的なご意見でしたが、10月時点では合併協議の必要がないとされた方は15.1%でございました。この結果からみますと町民の方の多くは合併について肯定的なお考えをお持ちであり、また町の置かれた状況や合併に対するご理解が進むにつれて、その考え方は広く浸透していったものと理解しております。 このように、町民の皆様の多くが具体的な合併協議を進めるべきであることを、少なくとも協議のテーブルに着くことを望んでいらっしゃることは間違いないと考えているところでもございます。 もちろん、法定合併協議会の設置によって合併が決まるわけではございませんが、近隣市町とともに合併の是非を含めまして、将来都市像を協議することにつきましては、多くの町民の方のご意向にかなうことであると認識をいたしておるところでございます。 私といたしましては、今後こうした町民の皆様のご意向を重く受けとめまして、法定合併協議会の設置に向けて努力をしてまいりたいと考えております。 次に、(4)でございますが、全国町村会や全国町村議長会が繰り返し市町村合併の強制に反対していることは、私もよく承知をいたしているところでございまして、去る11月27日も全国町村長大会において、市町村合併を強制しないよう緊急重点決議が行われたと伺っております。 議員ご質問の全国町村会などが反対を表明している理由でございますが、私といたしましては、その決議文に記載されておりますとおり、合併は地方自治体の根幹にかかわり、将来にわたる地域のあり方や住民生活に大きな影響を及ぼす事項であり、あくまでも関係市町の自主的な判断を尊重することは何よりの理由によるものであると理解しております。 次に、(5)住民投票についてのお尋ねでございますが、合併問題は市町村の存続そのものにかかわる極めて重要な判断でありますので、最終的な合併の決定は町民の意思に委ねられるべきものと考えております。私といたしましては、今後法定合併協議会において具体的な議論が進み、新市建設計画が策定されるなど、新しい市のまちづくりの青写真が描かれた段階で、町民の皆様に対しまして最終的な合併の是非を問う機会を設ける必要があろうかとも考えております。いずれにいたしましても、今後住民投票などの実施の是非やその時期などにつきましては、議会の皆様と十分協議をして慎重に対処してまいりたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 丸藤議員、再質問はありませんか。 丸藤議員。 ◆13番(丸藤栄一君) 議席13番議員の丸藤でございます。 それでは再質問をさせていただきたいと思います。 まず、第1点目の男女共同参画社会の推進についてであります。先ほど課長からも答弁いただきました。これまでの町の取り組み、それから町における現状と課題について答弁ございましたが、私この件で非常に気になるところがありまして、これは埼玉県のまとめたものでございます。この資料によりますと、県内の市町村の男女共同参画社会に向けての行動計画、それから条例の制定の動向などについて書かれたものでございますが、残念ながら宮代町はこの行動計画策定時期、計画期間、それから条例の制定等々について、何ら記載がされていないんです。この点どのようになっているのか。 ちなみに埼葛8町村で記載がないのは宮代町だけでございます。先ほど課長から言われた講演会や講座等については宮代町女性セミナー等々、また先ほど答弁にありました情報交換なども行っている。こういった点につきましては、記載がされておりますが、何せ行動計画策定時期、計画期間など全く空白になっております。これで宮代町は本当に男女共同参画社会の推進について考えているのかなと疑うところでございますが、それらについてなぜこういうふうな状況になっているのか、再度伺いたいと思います。 それから、先ほど課長から町の各種審議会等における女性委員の比率158名中33名ということで、20.9%。これは県よりもややいいような数字が出ております。それに関係なくやはり女性登用率のアップをしなければいけない、そういうふうに思いますが、先ほど要綱を定めていくとかおっしゃっておりました。やはりこれにつきましても女性の登用促進要綱に基づいて行っていただきたいと思いますが、さらに女性の人材情報を収集した女性人材リストを作成したり、全町に配布しているところもあるように聞いております。そういった点での登用率アップの具体策としてどのようなことが挙げられるか、もう少し詳しくお答え願いたいと思います。 それから、町の行政の担い手であります役場職員は、役職つき職員のうち女性の管理者数、これはどのようになっているのか。ここにも課長級の職員がおりますが、一目瞭然であります。その点、どのような状況になっておりますか、伺いたいと思います。 続きまして、2点目の市町村合併問題について伺いたいと思います。 町長からるるお答えいただきました。この点でまず今回の資料は公正な推進資料とは言えない、そういうふうに先ほど私冒頭言いました。しかし町長は公正で的確な情報を常に心がけてきた、それから6月以降、慎重に段階を踏んで実施をしてきたという答弁でございました。今強引に進められようとしている地方自治体への押しつけ合併は、地方交付税を大幅に削減することを最大の目的の一つとしたものであります。住民にとっては、合併による交付税の大幅削減こそ、合併の最大のデメリット、こういうふうに思います。 ですから、町長は住民にこの最大のデメリットが悟られないように、むしろ合併しなかったら交付税が減ると錯覚するように、地域別説明会でもおっしゃっておりました。言葉が悪いですが、やはりこれは相当世論の形勢を変えてしまう、そういうふうな状況だとそういうふうにも私は感じるわけでございます。 宮代町では将来町民、人口の伸び悩み、高齢化が進んだら小さな宮代町ではやっていけなくなる、あるいは国は財政危機だから交付税が減るのは避けられない。交付税を減らされたらやっていけなくなる。こういったたぐいの説明が行われました。 こういったことから、町長は合併は避けて通れない、こういった論調でこの間説明会等でも展開されてきました。この町長の論拠の誤りをやはり論破することが、宮代町での押しつけ合併を打ち破る上で不可欠となっていると思うわけあります。 榊原町長は、地域別説明会で、国は将来交付税を減らすと言っている。そうなったら宮代町にとって死活問題と説明して回りました。この話は宮代の住民に相当浸透し、合併やむなしのムードが広がってきました。この交付税が減るのは避けられないの発言を受けた素朴な宮代の人たち、町長がうそを言うはずがないと思い込んでいるわけであります。私はこれを否定させることが、肝心であると思います。 そこで、ことしの8月、同じようなことが岐阜県の飛騨地区でも問題発言がございます。この地域でもある町長は、交付税は将来3分の1になるというこういった発言を言っております。私この件につきまして今回の町の資料を見てみました。5ぺージにありますけれども、ここで合併しない場合の財政予測の中で、歳入の内訳の地方交付税、これが恐らく平成11年約30億円近い数字になっております。これが平成35年あたりになりますと10億円程度に、やはり3分の1になっております。 この件につきつして、どうしてこのような数字が出ているのか、あとの方でもるる説明しておりますが、これは大変な問題だと思います。どうしてこのような数字になったのか、まずこの点お答え願いたいと思います。合併しなかったら交付税が減らされる、こういった町の誤った説明の根拠となっているのが一つあるわけでございます。 次に、町民に配布された資料の内容について伺いたいと思います。 ぺージ4ぺージ、合併しないとどうして平成24年度以降は財政調整基金が底をつき、歳出が歳入を上回るのか、この点についても説明をお願いしたいと思います。 また、6ぺージ、7ぺージでありますが、東部中央都市の3市4町でも、また田園都市の3市5町でも合併して11年たつと、どうして地方税収が年率3%でアップしていくのでしょうか。その根拠を示していただきたいと思います。 仮に1市3町で合併した場合、新市の市役所は春日部市内に置かれるのではないでしょうか。都市計画税や事業所税が新たに徴収されることになるのではないでしょうか。周辺部となる旧宮代町民の声は市政に届きにくくなるのではないでしょうか。サービスは高い方に住民負担は低い方に合わせられると約束できるでしょうか。この点、見解を伺いたいと思います。 強制合併に反対する全国町村会、それから全国町村議会議長会、ここでも先ほど言いましたように、繰り返し強制合併に反対する、そういった趣旨の決議が挙げられております。先ほど町長も答弁したとおりでございます。 ここで、やはり見ておかなければいけないのは、これは昨年の11月、ちょうど1年前でありますけれども、将来の地方公共団体のあり方を含めた市町村合併の理念と目的を明確にすること、それから、市町村合併の理念や目的を明確にすることなく数値目標を設定しないこと、いかなる形であれ合併を強制しないこと、市町村合併の強制を意図した地方交付税算定の見直しは絶対行わないこと、こういった全国町村会の決議文がございます。 また、先ほど町長が言いました先月の27日に行われたここで採択された緊急重点決議でも、市町村合併は自主的に行うべきものであり強制しないこと、2点目が人口が一定規模に満たない市町村を小規模市町村と位置づけ、その権限を制限縮小することは絶対に行わないこと、3、税源移譲等により町村税財源の充実確保を図ること、国庫補助負担金の廃止、縮減を先行実施するなど、単なる地方への負担転嫁は絶対に行わないこと、4、地方交付税の持つ財政調整機能、財源補償機能を全体堅持するとともに必要な総額を確保すること、これらは私たちがかねてから主張してきた方向そのものであり、大変歓迎したいと思いますが、こういった的を射た決議が上がっております。これはしごく当然のことだと思いますが、町長はこの点どのようにお考えか、再度お聞きしたいと思います。 それから、住民投票にかかわる問題でございます。先ほど町長は最終的に町民の意思に委ねられるものと考えている、こういうふうにおっしゃっておりますが、しかし一方で1市3町の関係では大丈夫なのかどうか、その点お聞きをしたいと思いますが、実は昨日、杉戸町の小川町長が、やはり春日部、庄和、宮代との1市3町で来年4月に発足させる予定の法定合併協議会で、合併の是非を検討することから始める、町民の意向を配慮しながら、議論を進めていく考えを示しております。これは合併協議会とは合併の是非も含めて検討する場、このように従来から説明しているけれども、その保証はあるのか、こういった質問に対しての答弁でありました。これも大事なことなんですが、先ほど住民投票の関係で、やはりこの点私はあえて住民投票で町民の意思を把握すべきだ、こういうに思います。それはなぜかと言いますと、この住民意向調査の結果をどのように見るかということであります。 今回の調査結果の主な特徴点でありますけれども、回答率は56%、これは対象者数2万7,902人中、1万5,639人が回答、1万2,263人は回答なし、有効回答数1万5,570人であります。この1万2,263人、この回答なしをどのように見たらよいのか。 それから枠組みの選択についてでありますが、1位が先ほど町長が言いましたように、春日部市が50.1%、2位が久喜市パーセントは省きます。3位が必要なし、4位その他の枠組み、春日部市を選んだ人は回答者の50.1%であります。しかし対象者数で見ると、全体の27.9%、約半数の半数ですから4分の1であります。また春日部市以外の選択をした人の合計は49.9%と若干その他の枠組み4.5%の中にも多少は入っておりますけれども、春日部市の選択者数とほぼ拮抗している、つまり5対5というふうに私は思います。それから、年齢別の回答内訳、20歳から40歳代に春日部市を志向する傾向が確かに高くなっております。年代が高くなるほど春日部市と久喜市は拮抗していっております。 以上の調査結果から言えること、受けとめるべき点は何かということがあるわけでございます。私はこういった結果から、もう一つ気になる点がございます。それは岩槻市のこれは約15万人意向は、来年1月26日の住民投票の結果を見てから、それから春日部市約20万人の意向が余り見えておりません。このことについてどのように考えるのか、また杉戸町長、庄和町長は1市3町を目指すと早くから少なくとも宮代町以前に発言しております。 以上の点から、20万人、15万人の意向をわきに置いて、隣接する小さな町だけが先行して意向調査をしている、こういう実態があるわけでございます。私は岩槻市、これは当然自分たちの町、市がなくなるわけでございます重要な問題でありますから、当然住民投票の結果を見るというのは当然かと思います。それをどういうふうに見るかというと、やはり首長での話し合いが11月末だ、恐らくそういうことを聞くとそういう答えが出て来るかと思いますが、こういった点については何ら首長の間では出なかったのかどうか、その点お聞きをしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) ここで休憩します。 △休憩 午後4時02分 △再開 午後4時15分 ○議長(横手康雄君) 再開します。 休憩前に続きまして、一般質問を行います。 丸藤議員の再質問に答弁願います。 1点目、男女共同参画。 総合政策課長。 ◎総合政策課長(篠原敏雄君) それでは、再質問にお答え申し上げます。 まず1点目の行動計画等の条例についてのお尋ねでございますけれども、宮代町の男女共同参画社会に向けたいわゆる行動計画につきましては、先ほど申し上げましたけれども、平成5年度に策定をしたものでございまして、計画期間が平成6年度から平成12年度までを計画期間として策定をしたものでございます。 これは当時の総合計画が使用する期間が平成12年度ということで、それに合わせて策定をしたものでございます。計画期間の終了後に、新たな計画を策定することも検討したわけでございますけれども、大切なことは要は計画書をつくるということではなく、実際の取り組み、これは大切であろうと、こうした考え方から新たな総合計画の方にきちんと課題として位置づけることといたしまして、いわゆる行動計画の方につきましては、策定を見送らせていただいたという経過がございます。しかし従前の計画に掲げられております課題でありますとか、解決への取り組み、こうしたことにつきましては、今日におきましても引き継がれているとこのように考えてございます。 したがいまして、今後におきましても法律ですとかあるいは県の条例ですとか、町の総合計画、そして従前の計画の趣旨に沿いまして、男女共同参画社会の実現に向けまして鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 次に2点目の審議会等への女性の登用を進める新たな施策というお尋ねでございました。このことにつきましては、先ほどお答えの中で申し上げましたように、要綱を定めまして女性の委員の積極的な登用を図るとしております。またこのほか公募委員の登録制度というものを制度化をいたしまして、女性委員を含めまして人材の掘り起こしを進めておるところでございます。 しかしながら、ご指摘にございますように、まだまだ少ないわけでございますので、さらに有効な方法等につきまして、調査研究をしてまいりたいと考えております。 3点目の当町におきます女性の管理職の状況でございますけれども、主査以上の職員の状況で申し上げますと、77名中6名が女性の主査以上の職員ということで、率にいたしますと7.8%でございます。これの県の平均が19%ということでございますので、こちらと比べますとかなり低いというのが実態でございます。 なお、男女共同参画の計画でございますけれども、こちらにつきましては、県内で現在66の市町村が策定をしておるようでございます。また条例の方につきましては、現在までに四つの市で策定をされておるようでございます。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 2点目、合併問題。 町長。     〔町長 榊原一雄君登壇〕 ◎町長(榊原一雄君) 合併問題についての幾つかの再質問でございますが、私から答弁をさせていただきまして、足らない部分といいますか、補足の部分は参事の方からお答えを申し上げたいと思います。 まず、地方税、地方交付税の関係でございますが、先ほども申し上げましたけれども、ご案内のように、国等地方を合わせまして700兆円を超える長期負債があると言われております。近年の景気対策で最後の大盤振る舞いをやりました。景気対策ということで国がですよ、大盤振る舞いをやりまして、地方交付税の特別会計、とんでもない額の借金が積み上げられていることなどを考えますと、これから国からの財政支援がもはや望まれないのではないかと、お互い交流市町村長の間ではそういう直感をしているわけでございまして、それが合併への後押しといいますか、きっかけになったということは確かであるわけでございます。これまた先ほど申し上げましたように、そんなことですから、合併をしなくて済むならしない方がいいと私は思っています。しかし、それがどうなのかということでございます。現実には市町村合併にあくまでも反対、独立でいくという町村も出てきているわけでございますが、もし首長が合併しないで財政的に苦しくなっても、限られた財源の中で行政サービスを提供すればよいのであって、住民の自治を守るという観点からは合併に応じないということが見識だと私は思っております。 しかし、それはもう首長ではなくて、議員の皆様を初め、町民の皆様方がいわば清貧に耐えて自治を守るという腹をくくっていただければ、面倒くさい、合併なんかしない方がいいと、私は今でも思っています。 しかし、この清貧の思想を掲げて貫く、自治を守り抜けるかどうかということに危惧するわけでございます。町民の皆様方の高まる行政への期待、少しでもこたえていくということが行政の責務であるわけてございまして、財政的に苦しい状況になることが予想されるから、合併もいたし方ないかと、そのように考えている向きがありまして、残念ながら私もそういう責任を考えますと、合併やむなしということで決断をいたしたところでございます。 それから、全国町村会あるいは議長会の要望につきましては、私も全く同感であります。宮代町における合併の検討に当たりましても、市町村合併は地域の将来やアイデンティティー、さらには住民生活に大きな影響を及ぼすことでありますので、宮代町の実情や町民生活のことを考えまして、町民の皆様お一人お一人が主体的に議論を尽くすことが最も大切であるということで、町民の皆様方に資料等を配布いたしまして答えてきました。合併協議に当たりましては、万事に心を尽くして慎重に段階を踏んで幅広くそしてきめ細やかに町民の皆様のお声を伺いながら、また町民の皆様におかれましても、この合併問題を正面から受けとめて、ともに真剣に自己意思で自己決定をしていただくように、事を進めていきたいと思っております。 それから、大きな春日部市あるいは岩槻市が意思を表明しないのに、小さな町が何で早く意思表明をしたのかというお尋ねでございますが、これは再三申し上げましたように、東部中央都市協議会におきましても、あるいは田園都市協議会におきましても、11月にお互いに方向性を決めようと、そういう約束したわけです。これは本当はぶち開けた話は9月に決めようというふうに両方とも言っていました。大きな市がです。私は断固反対しました。もしうちの方はもう市民参加、住民参加の方法でこれも決めていく政策だから到底9月は決められないと、もしだめだったら抜けてもいいって私言いましたら、ある首長はすぐ賛成してくれまして、本当は9月であったわけなんです。事務当局そういうふうに強力にきました。私はそのときにあなたたち、小役人が決めるんではないと、おれら政治家が決めるんだと、厳しいことを言いました。これは事実でございます。そういうわけで11月になったわけでございますが、なぜかむしろ11月に決められないいろいろな事情がありまして、久喜田園都市づくりの方では、それは一応解消でありませんけれども、仕切り直しになってしまったわけでございます。春日部はこれもいいか悪いか知りませんけれども、春日部は言い出しっぺですからこれは別といたしましても、杉戸も庄和もああいう形で決めてこられました。宮代におきましては何をぐずぐずしてんいるんだと、外部からではなくて内部で私は優柔不断の町長と言われたことも大変ありましたけれども、これはもう決して約束でやっているんですから、クリーンなのではないかと言う人もいましたけれども、決して約束事で11月末までに決めると、方向性をこれは決めるんではなくて私の方向性を出すということでございますので、合併って不利とか有利とかそういうことはないわけでございまして、ぎりぎり実直に約束を守って11月下旬、本当は決めたくなかったですけれども、もう決めざるを得ない。17年の3月の合併を目指すならば、決めざるを得なかった。岩槻の場合はいろいろな事情でああいうことになったんでしょうけれども、また岩槻は岩槻で決めてもまたこれは一波乱も二波乱もあるんではないかと思っているわけです。 そういうときに当たりまして、やはり新しい市をつくっていくんだとそういう思いでいろいろその配慮を考えてそういう場合にもまたそれぞれの市町が判断をいたしまして、合併協議会をつくっていくのではないかと思っております。いろいろまわりぐどいことを言いましたけれども、決して小さな町が先行したわけではないということをご理解をいただきたいと思います。 あと足りない部分につきましては、参事の方からご答弁いたしたいと思いますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(横手康雄君) ほかの質問について答弁願います。 参事。 ◎参事兼合併調査室長(山野均君) 補足してご説明をさせていただきます。 まず、資料の関係でございますが、財政予測につきましては、東部中央都市連絡協議会、田園都市づくり協議会で行ってまいりました共同研究の成果に基づきまして作成をしたものでございます。 前提条件の設定やシミュレーションの方法などにつきましては、コンサルタントの協力を得まして構成し、町の合意のもと進めてまいりました。将来予測という性格上、一定の条件を設定せざるを得ませんでしたし、またシミュレーションの方法にご異論もあろうかと思いますが、いずれにしても将来という非常に不明確な部分を予測するものでございますので、現時点といたしましては、可能な限りの将来像をご提示できたのではないかというふうに考えておるところでございます。 そこでご質問の地方交付税の件でございますが、交付税に関して先ほど町長の方からご答弁申し上げましたように、交付税会計が巨額の赤字を抱えているということは既にご案内のとおりでございますか、近年の交付税対策の動向を見ましても、今後交付税額の減少傾向がとまるということは否定できない状況にあろうかというふうに思っております。 そこで、予測する場合におきましても、近年の動向、特に全国ベースで見ますと交付税の大きな額が12年度には4.9%、13年度には4%という減少傾向がございます。また宮代町単独で見ましても、平成13年度は9.2%の減少でございました。またこれを臨時財政対策債というものも合わせまして考えましても、約3%の減少でございました。 共産党さん、ご承知のご主張のとり臨時財政対策債は交付税の先食いいう性格もございますので、3%であるからといってこれを3%の見込みということで伸ばすことは適切ではないいうふうに判断をしたところでございます。 したがいまして、交付税額につきましては、年率16年度までは横ばい、17年度以降は最近の傾向が継続するという前提に立ちまして、年率5%の割合で減少して行くという一つの条件を設定をさせていただいたと、こういうことでございます。 また、ご質問の財政調整基金の取り崩し等でございますが、このシミュレーションは交付税額の減少あるいは地方税収の減少等、一定の条件のもとに見込みまして、なお収支が逆転するような状況に立ち至った場合に、財政調整基金を取り崩すということで、シミュレーションをしております。そして、このシミュレーションでは18年度に財政調整基金取り崩しを始めましても、24年度には調整基金そのものがなくなってしまうのではないかという一つの仮説を立てておるところでございます。 また、ご質問にございました合併した場合の税収の3%の伸びということでございますが、これも当然のことながら将来予測でございますので、明確な根拠というものを積算してご提示することが極めて困難であるということでございますが、仮にここでは3市4町でございますけれども、3市4町すべてが合併した場合にはそれと類似するような都市、その都市と比べまして3市4町は工業集積の面で著しく劣るということでございますので、逆にその劣る部分を今後伸ばしていかなければならないいうふうに考えておるわけでございます。そしてその劣る部分を伸ばしていく、そういう潜在能力、ポテンシャルがあるその程度がおおむね税収で言いますと、3%程度の伸びというふうに見られるのではないのかというふうに考えたところでございます。 地方税につきましては、そうは言いましても、合併をしたからといって直ちにその効果が出るということは考えませんで、合併後5年間はやはり現在の減少傾向が推移するだろうという前提に立っております。そして6年目から10年目もこれも増加に転じることはないだろうという厳しい前提に立っております。そしてこの10年間で合併特例債などを活用することによりまして、地域的な基盤を整備をし、活力のあるまちづくりを10年間でその基礎をつくるという前提で、その後の11年目からは合併の効果が出るのではないのかというこういう前提に立っておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。 それから、住民投票の件につきましては、先ほど町長がご答弁申し上げたとおりでございます。今後合併協議会におきまして、具体的な議論が進み、新市建設計画の策定がされるなど、将来の青写真が具体的な形で住民の皆様の前にお示しできる、こういう段階になって初めて、ではこの合併をした方がよいでしょうか、しない方がよいでしょうかという判断を求められるのではないのかというふうに考えております。 もちろん、この住民投票の実施につきましては、関係市町と協議も必要でございましょうし、何よりも議会の皆様方とのご相談も十分必要になるというふうに考えておるところでございます。 それから、回答率の件でございますが、春日部を含む枠組みを選択された方は最終的には全町民、全対象者の27.9%ということでございました。しかしながら、これは私ども回答する意思のない方にまで回答を求めるということでは決してなく、みずからの意思を表明された方の集計をさせていただいたことでございまして、これは選挙における投票とは全く同様の考え方かなというふうに思っております。そしてこの56%のご回答を得られれば、大方住民の方々の対象がこの考え方に基づくのではないのかと、回答されなかった方もこの割合で考えることもまた予測できるのではないのかというふうに考えております。 一つの方向性ということで56%の回答率、その結果50.1%の春日部市を含む枠組みという方向性はとらえることができるというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 丸藤議員、再々質問はありませんか。 ◆13番(丸藤栄一君) その前に全国町村議長会の件とそれから仮に1市3町で合併した場合、新市の市役所は春日部市内に置かれるのではないでしょうか。 あと事業所税が新たに徴収されるとか、宮代町の声は市政に周辺部となるので届きにくくなるのではないかとか、サービスは高い方に、住民負担は低い方に合わせられると約束できるかどうか、こういった点、不確定な部分が多いと思います。その点どのように考えているか、その点抜けておりますので。 ○議長(横手康雄君) 答弁漏れですか。 参事。 ◎参事兼合併調査室長(山野均君) 答弁漏れがございました。大変失礼いたしました。 まず決議文の件につきましては、先ほど町長の方から答弁させていただいたというふうに考えております。 それから、住民負担の点につきましてでございますが、住民サービスは高い水準に、負担は低い水準にということにつきましては、地域別説明会の中でも多々ご質問をいただいているところでございます。基本的な考え方といたしましては、合併によりまして、得られました効果はこういった住民負担の軽減とか住民サービスの向上に向けられるべきであるという考え方を原則としております。 ただ、今後具体的にどの水準に合わせるかという具体的な議論になりますと、そのサービスが果たして必要なのか、そのサービスを提供する場合に適切な負担をしていただいているのかどうなのか、その辺の政策的な議論もまた必要になってこようかと思います。 基本的にはサービスは高い水準に負担は低い水準にを基本としながらも、その政策そのもののあり方を再度検証いたしまして、最終的な負担割合、サービスの程度というものが決まってくるのではないかというふうに考えております。 それから、周辺地域への目配り等では、春日部市役所に新しい市の市役所を置かれるかどうか、まずこの辺の春日部市の市役所に市役所が置かれるかどうか、この辺も全く今の現在では白紙の状態でございますので、なかなかご回答申し上げられないところでございますが、原則といたしまして、周辺地域の目配り等につきましてはもっとも重要な問題であるということで、町長の方からもご答弁申し上げているとおりでございます。 また、旧市町ごとに設けられます地域別審議会、こういったものがそれぞれ市町の利益を守る役割を担いますので、こういった機関も通じてバランスのある市の建設、これに向けて牽制作用と申しますか、そういった機能を発揮できるものだというふうに考えております。 ○議長(横手康雄君) 丸藤議員、再々質問ありませんか。 丸藤議員。 ◆13番(丸藤栄一君) 議席13番議員の丸藤でございます。 再々質問をお願いしたいと思います。 合併問題についてお聞きしたいと思います。先ほどから一番問題である合併しない自治体は交付税を減らす、あるいは交付税は将来3分の1を示している。こういった内容の資料が出ております。答えを聞くと一つの条件を設定したということを言って答弁しているわけでございますが、この件につきましては、やはりほかの先ほど事例を挙げました岐阜県の担当者は、こういった発言が事実なら訂正しなければならないと答えているんです。つまり、こういった発言が誤りであることを事実上認めているわけでございます。 それから、また10月9日に対政府予算要望の席上で、この問題を取り上げたところ、総務省の担当者はそんな数値がどうして出るのか理解に苦しむ、総務省がそんなことを言うことはあり得ないと回答しているんです。 こういった問題がありながら、先ほども町長ももう国からの支援は望めないから、もう無理なんだ、大変な思いしているので交付税を減らされる、そういった認識で、しかもそれがあたかも本当のように住民に説明しているわけです。 それから、この3分の1に至る数値にしましても、一つの条件を設定した。これでは私はむしろこういった資料を出さない方がいいのではないかな、そういうふうに思います。 また、財政調整基金が底をつく、これも平成24年度以降、収支が赤字となる、これも一つの仮説で明確な根拠を示すのは難しい。こういうことであたかも事実のように、私はこれは逆に今の答弁は怒りを感じております。これは即刻改めるべきではないかなとそういうふうに思います。 町長はこれから12月14、15日、町民に説明するわけですよね。私はむしろ町民は合併によってどういった生活がされるのか、非常に気になるわけです。どういった負担になるのか、そういった中で、こういった一つの条件を設定したり、不確定な根拠を示すのは難しいと言いながら、一つの仮説を挙げた、余りにも無責任ではないでしょうか。 それから東部中央都市の3市4町あるいは田園都市の3市5町でも合併して11年たつと、どうして地方税収が年率3%でアップしていくのか、これについてもむしろ中核都市あるいは政令都市、規模が大きい市ほど深刻な財政危機があるわけでございます。市町村の規模が小さいことが原因ではありません。 ですから、こういった問題でもやはり不確定な余りにも無責任な数字ではないかな、そういうふうに思います。これは即刻訂正すべきだと思いますが、その点いかがでしょうか。 それからもう一つつけ加えますと、この地方交付税のあり方、今のままでいきますと、過疎の町村では暮らせないということになってしまいます。これは地方自治というのは憲法にも保障されております。そういったことはあり得ないわけでございます。その点もつけ加えておきたいと思います。 それから、榊原町長は市町村合併について、1市3町で法定協議会を設置していきたい、こういうふうに表明されました。町は7月に2,000人の住民意識調査を実施し、その中で合併のメリットとして上がったのが、大きな事業が行える、行政サービスが充実する、このように答えております。このため国の財政支援として、新たな借金、これは合併特例債ができるわけでございますが、先ほど冒頭お聞きしましたが、1市3町の数字は出てないということでありますけれども、何か杉戸では586億円前後の数字が出たということであります。この借金、合併特例債は合併後10年間の公共事業を対象にするもので、むだな公共事業に使われる危険性があるわけであります。元利償還金の一部は後で地方交付税に処置されると言われておりますけれども、新市の借金であることに変わりないわけでございます。結局合併10年後には莫大な借金と施設の維持管理費だけが残って、財政危機に陥り、増税や使用料等の値上げ、福祉など行政サービスの切り下げにつながるおそれがあると思います。 合併特例債借金を上限いっぱいの586億円、これを使った場合、住民1人当たり新たな借金増は約18万3,000円に上ると思います。2000年度の宮代町町民1人当たりの地方債残高、これは一般会計でありますけれども8万6,000円、したがって、合併に伴う新たな借金、合併特例債によって、住民1人当たりの地方債残高は2.12倍に急増することになるわけです。これでは借金返済のために住民への負担増は真になるのではないでしょうか。 私はこういう点からも1市3町が合併すれば借金はだんだん膨らんでいく、そういうふうになるだけ、そういうふうに言わざるを得ないわけであります。 この点、いかがでしょうか。 それから、町長にお尋ねしたいと思います。 私、11月29日の町長の全員協議会での私どもへの説明会で、合併は現在の閉塞感を打破し、まちづくりの夢に挑戦するチャンスを与えてくれます、そういうふうに聞こえたんですが、私はこれは町長はちょっと言い過ぎではないのかなと町長がこれまで町長だけではありませんが、歴代の町長、あるいは歴代の職員、現在の職員、それからさまざまな町民の力で築き上げてきた宮代町、それをいかに合併が必要だということにしても、少し現在の閉塞感を打破したいということは、天につばを飛ばすような感じではないかな、そういうふうに思います。 町長も1年数カ月前、去年の9月には町長選をやったわけでございます。皆さんの町民の信頼で3期目の町長としての責務を果たす、そういった状況になったと思います。そのとき町長は町民の夢と声を大切にする、思いやり町政を目指しますと、そういうふうに言っておりました。また、まちづくりの目標も五つの柱で政策を述べておりました。そういった中に合併問題は一言もありませんでした。これは町長の責任ではないとはいえ、私はやはり前段の議員の中でも国は国の命令はあるとかというふうには言っていましたが、県は全くないというふうに町長はおっしゃっておりました。町長は土屋知事とも太いパイプで政策をこれまで実現してまいりましたし、そういった立場で一生懸命頑張ってきたと思いますが、私は国の命令、私は国の押しつけだと思っていますけれども、県が全くないというのは考えられないんですが、その点本当に全くないのか、私は今回の庁舎建設問題にしても、やはり町民が決めること、ところがやはりそこに町民がまたそれではむだだというようなそういう声もあったかもしれませんが、こういうこと一つをとっても、やはり国や県の介入もあるんではないかな、そうういふうに思いますが、合併問題が全く県とのそういったかかわり合いは全然ないのかどうか、その点最後ですので確認をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(横手康雄君) 丸藤議員の再々質問に答弁願います。合併問題。 参事。 ◆13番(丸藤栄一君) 議長、延長してくれませんか。 ○議長(横手康雄君) 会議の進行上、本日の会議時間をあらかじめ延長します。 答弁願います。 ◎参事兼合併調査室長(山野均君) お答えをいたします。 まず資料の件でございますが、こちらは仮に何の前提条件も提示せずに結果だけお示ししたということであれば、これは無責任のそしりを免れないかとは存じますが、ある程度こういう前提条件でやらせていただきましたということを、資料の中に明記させていただきましたので、必ずしも無責任ということにはならないかと思います。またこれは町側から一方的に出したという資料ではなく、むしろ7月の地域別説明会あるいは住民意向調査の中で、大体シミュレーションを示してほしいと、こういう町民の声にこたえる形で出したものでございますので、ご理解をいただきたいというふうに考えております。 また過疎の市町村の地方交付税の件でございますが、現在地方交付税につきましては、かなり厳しい改革が予定をされておるようでございます。小規模町村におきましては例えば一つの自治体として見るのではなく、窓口機能だけを任せる、あとのことは任せない、こういった議論も一部にはあるやに聞いております。国の動向は極めて厳しいというのが私ども町の立場でございます。国が見捨てるわけがないということだけでは、なかなか済まされないのではないかというふうに考えております。 それから、合併特例債でまたむだと申しますか、借金がふえるということでございますが、まず第1に合併特例債をすべて活用するかどうか、これはまだ決まってないわけでございます。今後合併協議会の中でそれを決めていくということでございます。 また、使い方につきましても、いわゆる赤字地方債のようなすぐ消えていってしまうようなものに使うのではなくて、むしろ新市建設のために将来的に残るもの、道路でありますとか、そういった公共施設に建設事業に使っていくということを考えますれば、後世代にわたって負担をするという意味では、地方債という形での償還の仕方というものがある意味では理想的なものというふうな考え方もできるわけでございます。 いずれにいたしましても、合併特例債の使途につきましては、今後合併協議会の中で協議をされていくものだというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(横手康雄君) 町長。     〔町長 榊原一雄君登壇〕 ◎町長(榊原一雄君) 私の基本方針、どこの町長もそうでしょうけれども、自分の地域をよりよくしたい、町民の暮らしを少しでもよくしたいと、同じ思いであるわけでございます。そういう中で一つの政策の判断として、市町村合併をするのは私は政策だと思っていますから、それが政策の判断でそちらがいいではないかということで、私が判断をしたところでございます。 合併問題についての国から直接に首長に指導も何もないんですけれども、交付税のあり方等、あるいは国の補助金等のあり方から、そのように判断するわけでございます。実際に年2億円減ってきました。宮代町は3カ年計画実施計画を毎年ローリングで見ておりますけれども、その中でとんでもないことが出てきているんです。これは精査を命令しているんですけれども、国保で1年で1億5,000万円、それでたとえ合併するのはあと2年で4億円か5億円国保税を値上げしないとすれば、あれだって大したものではないです。4,000万円ぐらいですね。4億、5億円、一般会計からつぎ込まなければならないというんです。もうショックです。国保だけですよ。それで税収と交付税合わせて7億円、差引12億円、財源不足といいますか、これは庁舎の問題も出ましたけれども、1年も入れない庁舎を合併するとすると、このまま続けるかどうかによって皆さんちょっとこれは非公式ですけれども、やめるんではないですけれども、これはもうそういう大枠の中で考えなくてはならない、そのように直感的に私が考えたのではない。引っ越ししようとか莫大な引っ越し費を、また改造費を1年10カ月か6カ月の間でそれをやるんです。こんなばからしいことどうするというふうに町民からきっと批判を受けます。私個人が批判を受けるんならいいですけれども、大変な無理をして短期間にやるということはこれはいかがなものかという感じをしたわけでございます。やめるんではありませんけれどもね、じっくりともう少し見きわめてつくった方がいいんではないかと思っておるわけで、中止をするわけではありません。 そんなわけで現実問題、財政は非常に宮代は豊かだと言われていまして、豊かな宮代町がこうなるんですから、これはおどかしではなくて大変な時代だなと思っているわけでございます。 姫宮橋上駅を始めたときもまた山崎山も始めたときもましてや福祉医療センターを始めたときも、これはこの役場内部の財政、これは非常に財源の厳しさ、つぶれると、そのたびにつぶれると、やめろと言われてきました。私もそういう中を決断したんですけれども、昔は仕事をやれば財政がついてきたという時代ですけれども今はそんなことはない。でも幸い皆さん方のお力を得て、町民の皆様方は我慢することは我慢していただきまして、そのために財政が逼迫したわけではありません。違う原因でこの財政が逼迫してきているわけでございます。社会保障の問題、これも私が言うまでもなく医療の問題、年金問題、これは高度成長あるいはまた少子高齢化、高度成長の鈍化、終焉、あるいは少子高齢化を予想しないでつくった枠組みです。これはもつわけない。しかし、だれも責任とらないから、国も理屈言っては困りますけれども、私も総理大臣だったらそうなるでしょうけれども、先送り、先送りできているから、先ほども申し上げましたように、まだ100兆円を超える借金になったわけでございます。町といたしましてもその辺をしっかりと見きわめてこれが町民の皆様の利益であり、町民の声を生かしたい、やさしさのある行政だと思っております。もちろんリーダーが独断でやるわけではございませんが、リーダーとしての責任を感じるわけでございます。何だかわからないような答弁でありましたけれども、要するに財政は脅かしではなくて、確実に今のままではやり方を変えるのは別ですね。合併しても今のままでのやり方、行政の仕方、市民の態度、先ほど議長会とか言っていますがすばらしい文書を書いてあります。ここに載っていますけれども。合併よりももっと大事なことは市民自体がサービスの受け手ではなくてサービスの供給側に回る。そういう意識の転換をしなければ国も自治体もやっていけないと、それ合併ではないんだと、合併で財政問題は小さい問題だと、その意識の転換ができれば、私も言っています。自分の町は自分で動かすと、自分に責任を持つと、そういうことが自治の原点であるわけでございますが、現実はそういうことで一応時代の流れといいますか、日本の流れは残念ながら合併で一時乗り切るわけですね、一時。ですから10年後どうなるかはわかりませんけれども、そこを先ほど参事が説明いたしましたように、その中でみんなで違う手法を編み出せばまだ夢があると、そういう意味で私はこの機会はいいチャンスだと、自治を考えるチャンスだと思っているわけでございまして、ご理解をいただきたいと思います。 ◆13番(丸藤栄一君) ありがとうございました。 先ほど質問の中で岩槻市の人口を約15万人と言いましたが、10万9,000人だそうです。皆さんのお許しを得て訂正していただきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(横手康雄君) わかりました。 以上で丸藤栄一議員の一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会について ○議長(横手康雄君) ここでお諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(横手康雄君) 異議なしと認めます。 よって、本日はこれで延会することに決しました。---------------------------------------
    △延会の宣告 ○議長(横手康雄君) 本日はこれで延会いたします。 ご苦労さまでございました。 △延会 午後5時02分...