草加市議会 2023-06-19
令和 5年 6月 定例会-06月19日-07号
令和 5年 6月 定例会-06月19日-07号令和 5年 6月 定例会
令和5年草加市議会6月定例会
議事日程(第19日)
令和5年 6月19日(月曜日)
午前10時 開 議
1 開 議
2 議案の上程
3 各常任委員長報告
△
総務文教委員長報告
△
福祉子ども委員長報告
△
建設環境委員長報告
4 各常任委員長報告に対する質疑
5 討 論
6 採 決
7 閉会中の特定事件の委員会付託
8
市長追加提出議案の報告及び上程
9
市長追加提出議案の説明
10
市長追加提出議案に対する質疑
11 議案の常任委員会付託
12 議案の上程
13 常任委員長報告
△
福祉子ども委員長報告
14 常任委員長報告に対する質疑
15 討 論
16 採 決
17 議員提出議案の報告及び上程
18 議員提出議案の説明
19 議員提出議案に対する質疑
20 委員会付託省略
21 討 論
22 採 決
23 議員の派遣
24 市長あいさつ
25 閉 会
本日の会議に付した事件
議事日程16まで同じ
17 日程の追加
18
市長追加提出議案の報告及び上程(第50号議案)
19
市長追加提出議案の説明(第50号議案)
20
市長追加提出議案に対する質疑(第50号議案)
21 委員会付託省略(第50号議案)
22 討 論(第50号議案)
23 採 決(第50号議案)
24 議員提出議案の報告及び上程
25 議員提出議案の説明
26 議員提出議案に対する質疑
27 委員会付託省略
28 討 論
29 採 決
30 議員の派遣
31 市長あいさつ
32 閉 会
午前10時27分開議
◇出席議員 28名
1番 堀 込 彰 二 議 員 15番 田 中 宣 光 議 員
2番 森 覚 議 員 16番 田 川 浩 司 議 員
3番 藤 原 み ど り 議 員 17番 並 木 正 成 議 員
4番 中 島 綾 菜 議 員 18番 吉 岡 健 議 員
5番 菊 地 慶 太 議 員 19番 吉 沢 哲 夫 議 員
6番 河 合 悠 祐 議 員 20番 佐 藤 憲 和 議 員
7番 川 崎 久 範 議 員 21番 斉 藤 雄 二 議 員
8番 平 山 杏 香 議 員 22番 白 石 孝 雄 議 員
9番 木 村 忠 義 議 員 23番 芝 野 勝 利 議 員
10番 金 井 俊 治 議 員 24番 小 川 利 八 議 員
11番 広 田 丈 夫 議 員 25番 松 井 優 美 子 議 員
12番 石 川 祐 一 議 員 26番 佐 藤 利 器 議 員
13番 平 野 厚 子 議 員 27番 関 一 幸 議 員
14番 矢 部 正 平 議 員 28番 鈴 木 由 和 議 員
◇欠席議員 なし
◇地方自治法第121条第1項の規定により説明のため出席した者
山 川 百 合 子 市長 杉 浦 め ぐ み 子ども未来部長
高 橋 理 絵 副市長 菅 沼 茂 夫 市民生活部長
山 本 好 一 郎 教育長 鈴 木 博 幸 都市整備部長
津 曲 幸 雄 総合政策部長 小 宮 山 隆 建設部長
柳 川 勝 巳 総務部長 横 川 竜 也 上下水道部長
山 中 崇 之 自治文化部長 関 根 朗 病院事務部長
坂 田 幸 夫 健康福祉部長 福 島 博 行 教育総務部長
◇本会議に出席した議会事務局職員
武 田 一 夫 議会事務局長 浅 井 悠 太 総括担当主査
吉 田 英 俊 議会事務局次長 麻 生 拓 弥 書記
午前10時27分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 ただいまから本日の会議を開きます。
──────────◇──────────
△発言の一部取り消し
○小川利八 議長 6月13日の1番、堀込議員の市政に対する一般質問における発言については、会議規則第65条の規定により、発言の一部を取り消したい旨の申し出がありました。
会議録から削除いたしますので、御了承願います。
〔「異議なし」と言う人あり〕
──────────◇──────────
△議案の上程
○小川利八 議長 次に、本定例会に提出され、委員会審査が終了しました第36号議案から第42号議案及び第48号議案を一括議題といたします。
──────────◇──────────
△各常任委員長報告
○小川利八 議長 各常任委員長から審査の結果について報告がありました。
審査結果表をお手元に配付しておきましたので、御了承願います。
これより各常任委員長から審査の経過及び結果について順次報告を求めます。
◇
総務文教委員長報告
○小川利八 議長
斉藤総務文教委員長。
〔21番
斉藤雄二議員登壇〕
◎21番(斉藤雄二議員) 御報告申し上げます。
本定例会におきまして、当委員会での審査が終了しました案件は、議案4件であります。
以下、審査の経過及び結果について、その概要を御報告申し上げます。
初めに、第36号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第2号)中、当委員会付託部分について申し上げます。
歳出中、2款8項スポーツ振興費については、
市民温水プール建設予定地の土壌汚染は、当初予算積算時に把握できなかったのかという質疑については、これまで土壌汚染を発生させる工場や事業所はなく、法的な手続を終え、工事着手できると考えていた。しかし、近年の公共施設整備において、工事着手後に自然由来の土壌汚染が見つかる事例があったため、工事発注前の段階で任意で土壌調査を実施したところ、土壌汚染が見つかったとのことであります。
また、工期の遅れはないのかという質疑については、令和7年度の供用開始を目指しており、現時点では、工期の変更は予定していないとのことであります。
7款1項商工費については、エネルギー価格の高騰に対する補助とのことだが、補助対象についての基準はあるのかという質疑については、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の中には基準が示されていない。しかし、国が推奨するメニューの中に、中小企業等に対するエネルギー価格の高騰対策支援という項目があることから、今回、商店街の街路灯の電気料金の上昇分と、省エネ設備等へ入れ替える設備投資に対する支援を行うとのことであります。
次に、第37号議案 草加市税条例の一部を改正する条例の制定については、軽自動車税の種別割の税率の特例延長されたことに伴う影響はという質疑については、令和5年度当初賦課において対象となっている軽自動車は、おおむね75%軽減の電気自動車等であり、自家用乗用車33台、合計26万7,300円の減を見込んでいるとのことであります。
次に、第42号議案
市民温水プール解体工事請負契約の変更契約の締結については、建築した際の図面に石綿が使われていたことが書いてあったのではという質疑については、竣工図には記載があるが、最終的な石綿の数量を調べ、今回の仕様書に落とし込んだとのことであります。
次に、第48号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第3号)中、当委員会付託部分については、執行部の説明を受け、了とした次第であります。
以上で質疑を終了し、討論に入りましたところ、1名の委員から賛成の討論がありました。
討論終了後、直ちに採決を行いましたところ、お手元の委員会審査結果表のとおり決した次第であります。
終わりに、閉会中の特定事件について意見交換を行い、直ちに採決を行いましたところ、「メタバースを活用したにぎわい創出について」、「若者議会について」及び「図書館行政について」を調査研究してまいりたいと思いますので、当委員会に付託されますようお願い申し上げまして、御報告といたします。
◇
福祉子ども委員長報告
○小川利八 議長
矢部福祉子ども委員長。
〔14番
矢部正平議員登壇〕
◎14番(矢部正平議員) 御報告申し上げます。
本定例会におきまして、当委員会での審査が終了しました案件は、議案4件であります。
以下、審査の経過及び結果について、その概要を御報告申し上げます。
初めに、第36号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第2号)中、当委員会付託部分については、そうか
ウェルカム赤ちゃん!事業として子どもが生まれた世帯に対して市と県から子育て用品等のギフトセットを支給するとのことだが、ギフトセットが届くまでの流れはという質疑については、市民の方が出生届等の手続の際、市と県の分が一つになった申請書とギフトセットのメニューを手渡しするほか、郵送や市ホームページからのダウンロード等で配付し、その後、
ギフトセット希望者から提出していただいた申請書の内容を確認し、対象となる家庭に市と県のギフトセットそれぞれが配送される予定とのことであります。
また、単年度事業となっているが、来年度以降の予定はという質疑については、県が行う
子育てファミリー応援事業について、来年度以降は決まっていないが、県の担当者からは事業継続予定と伺っており、市については事業効果などを見極める中で、令和6年度当初予算編成時に、継続の要否を含めて総合的に検討していくとのことであります。
また、
松原児童青少年交流センター「ミラトン」内で第2児童クラブを運営するに当たり、運営者を変更するメリットはという質疑については、現状は草加市
シルバー人材センターへの委託により運営しているが、土曜日や長期休み中の第2児童クラブの開室時刻がミラトンの開館前であることなど、同一施設の中で二つの事業者が運営していることで、セキュリティや施設の維持管理の観点から不都合が生じており、ミラトンの指定管理者である
株式会社日本保育サービスが一括して管理を行うことで、これらの不都合が解消されるとのことであります。
また、運営者の移行はどのように行うのかという質疑については、現在の草加市
シルバー人材センターへの委託期間は本年の7月末までとなっていることから、
株式会社日本保育サービスには本年の7月当初に業務の引き継ぎを行っていただき、夏休みの開始をめどに運営者の移行を考えているとのことであります。
次に、第40号議案 にし
まち保育園耐震補強等工事請負契約の締結については、耐震補強工事の内容はという質疑については、門型フレームに方杖を計32か所入れるとのことであります。
また、保育園などから要望のあった点についても改修が行われるのかという質疑については、花壇を撤去し教室の中から園庭が見えるようにする、トイレを個室にする、床の段差を解消するなど、保育園から要望のあった点についても改修を行うとのことであります。
次に、第48号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第3号)中、当委員会付託部分については、瀬崎児童クラブの供用開始までのスケジュールと建設工事が遅れることによる児童への影響はという質疑については、建築工事等の契約締結後速やかに工事に着手し、令和6年5月中の完成、7月中の供用開始を見込んでおり、新設後に、旧施設の解体を行うことから、児童への影響はないとのことであります。
また、第38号議案 草加市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例及び草加市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については、執行部の説明を受け、質疑を行い、了とした次第であります。
以上で質疑を終了し、討論に入りましたところ、1名の委員から反対の討論がありました。
討論終了後、直ちに採決を行いましたところ、お手元の委員会審査結果表のとおり決した次第であります。
以上、御報告といたします。
◇
建設環境委員長報告
○小川利八 議長
石川建設環境委員長。
〔12番
石川祐一議員登壇〕
◎12番(石川祐一議員) 御報告申し上げます。
本定例会におきまして、当委員会での審査が終了しました案件は、議案3件であります。
以下、審査の経過及び結果について、その概要を御報告申し上げます。
初めに、第41号議案 草加駅東口駅前広場整備Ⅲ期工事請負契約の締結については、舗装について色合いが黒1色かカラフルなのかという質疑については、ベージュを基調にし、点字ブロックの周りはグレーにして、コントラストをはっきりとさせるとのことであります。
また、積算価格と最低制限価格の差異はという質疑については、差異は8.9%、金額にすると、税抜で2,200万2,580円とのことであります。
また、積算価格と予定価格はイコールかという質疑については、イコールとのことであります。
また、設計変更が出てきた場合の対応はという質疑については、現場を進める中で、精査して進めていくとのことであります。
また、第36号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第2号)中、当委員会付託部分及び第39号議案 草加市印鑑条例の一部を改正する条例の制定については、執行部の説明を受け、了とした次第であります。
以上で質疑を終了し、討論に入りましたところ、討論なく、直ちに採決を行いましたところ、お手元の委員会審査結果表のとおり決した次第であります。
以上、御報告といたします。
○小川利八 議長 以上で、各常任委員長報告を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午前10時39分休憩
午前10時40分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△各常任委員長報告に対する質疑
○小川利八 議長 各常任委員長報告に対する質疑でありますが、発言通告はありません。
よって、各常任委員長報告に対する質疑を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午前10時40分休憩
午前10時48分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△討論
○小川利八 議長 討論を行います。
発言通告により順次発言を許します。
13番、平野議員。
〔13番
平野厚子議員登壇〕
◆13番(平野厚子議員)
日本共産党平野厚子として討論を行います。
まず、第36号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第2号)について、ミラトンの児童館・
児童センター運営事業の契約見直し、
新型コロナウイルスワクチン接種事業の
増額補正等については、特に反対する理由はありません。
しかしながら、何点か問題がありますので、指摘させていただきたいと思います。
そうか
ウェルカム赤ちゃん!事業についてですが、これは実施については反対するものでありませんけれども、埼玉県主導の事業となっており、草加市が5,000円以上のギフトを出せば県は1万円、市4,000円では県が8,000円、市3,000円なら県6,000円と差をつけている不平等な制度となっています。
財政力に関係なく、少ないギフトしか出せない自治体には、県も少ないギフトしか提供しないというやり方、しかも埼玉県の場合は、
生活協同組合パルシステムに全ての事業がこの事業者に限定されて実施されます。早くやるなら、自治体もパルシステムを使えば便利だと説明も受けているということです。
本会議で説明された孤独な子育て、ワンオペ育児の悩みに寄り添うというこの目的も、パルシステムを事業者として選択した場合、異常があったら警察に届けるという、牛乳配達や新聞配達事業者と同様の一般的対応のみということでした。
物価高騰の折、一刻も早くギフトを届けたいという行政側の思いも分からなくはないですが、平等性、公平性が保たれた業者選定を求めるのと同時に、草加で生まれたお子さんに草加から
ファーストプレゼントをお渡しするのですから、ぜひ草加市でつくっている乳幼児用のおきあがりこぼしや、皮革やゆかた生地でつくった母子手帳カバーなど、草加の物産も選択できるよう工夫をお願いしたいと思います。この点はまだ間に合うということですので、改善を求めたいと思います。
問題なのは、
生活保護関係事業についてですが、令和5年10月から施行予定である生活保護費の改定に伴うシステム改修を行うとのことです。昨今の経済情勢を踏まえた経過措置として、今年10月から令和6年度末まで漏れなく1,000円の加算が実施されているにもかかわらず、生活保護費基準額の改定によって増額分が相殺されて、月10円しか増額にならない世帯が発生するということが分かりました。
高齢者は出歩かない、外食をしないからと厚生労働省は言っているということですが、とんでもありません。厚労省は高齢者が元気に外出し、フレイル予防に取り組めるよう支援すべきです。全ての世帯の引き上げを求めるものです。
加えて、
スポーツ施設整備事業並びに継続費についてですが、
市民温水プール建設等工事・監理業務委託料について、4年間で46億5,042万1,000円の事業費が56億4,939万1,000円に増額されます。
増額分約10億円のうち6億円は土壌汚染のためとの説明でした。この土地は北側道路よりも低く、むしろ土盛りが必要であることが分かりました。また、2から4mの土壌に汚染は見つかりませんでした。天地返しを行って土壌は搬出しないよう処理すべきです。
しかも掘り下げるとしても、中央北西寄りの大部分は建築基礎部分であり、土を掘るのは深さ3m程度とのこと。この土地から1万立方メートルもの土壌を搬出処理する理由が曖昧で、なおかつ示された汚染データは、27mも地下の建設工事とは直接影響がない部分が示されており、ここに最高濃度の鉛等が検出されたことをもって高濃度汚染土壌であったと説明するというのは、いかにも欺瞞的と言わざるを得ません。
よって、反対とします。
次に、第39号議案については、
マイナンバーカードの
利用者証明用電子証明書をキオスク端末機で発行する交付申請を拡大し、印鑑証明発行も可能とする条例改正です。
しかし、国会で大問題となっているように、何万件もの
マイナンバーカードへの他人の個人情報混入や他人の口座番号登録などが次々と発覚しています。
川崎市では、
マイナンバーカードを利用した
コンビニ交付サービスで、6月2日、別人の戸籍全部事項証明書が出力されるトラブルが発生し、市はサービスを一旦停止したそうです。印鑑証明は一生のうちにそう何回も使うものではなく、少なくとも誤発行などのトラブルの原因が解明されてから実施を検討すべきで、誤発行や他人情報のひもづけトラブルの事実が報道される中で、急いで実施すべきではありません。
よって、反対とします。
第40号議案 にし
まち保育園耐震補強工事請負契約の締結については、随意契約で2億7,500万円ちょうど、落札率98.9%ということです。この契約額は実に端数がなく、切りのいい金額で
株式会社彩光建設と請負契約を締結することに対し、議決を求めるものです。
予定価格は2億7,805万8,645円で、98.9%を掛け合わせるとちょうど2億7,500万円になります。1回目の札入れは2者で、応札率は104.4%と104.8%、2回目からは彩光建設のみが札入れを行い104.0%、3回目は103.6%の応札率、そして最後の札入れ金額を8%引き下げた額が予定価格内に入っていたことから、不落随契に移行し、98.9%の落札率で奇跡的な2億7,500万円ちょうどの落札額となっているというものです。
近年、不落随契は令和元年度で5.5%、令和2年度は4.6%、令和3年度は5.4%と高水準で推移しています。このことのみをもって談合、予定価格の漏えいを断言できるものではないことから、意見を付して賛成としますが、今まで以上の予定価格の漏えい防止に取り組まれるよう求めておきます。
次に、第42号議案
市民温水プール解体工事請負契約の変更契約の締結について討論します。
この議案も市民温水プールに関わる契約変更で、令和4年9月26日に彩光・はじめJVと締結した契約額を変更するものです。何と12mの鋼材を1mに切断し、フレコンバッグに詰めてアスベスト資材の運搬許可を取った事業者ではなく、
産業廃棄物収集運搬許可を受けた車両を使って埋め立て処理をするということです。
アスベスト鋼材をこのような形で処理する。しかも
アスベスト処理業者ではない業者が運搬、埋め立て処理を行うということは不当です。しかも内訳は建物リース料408万円、エアコン3台119万円、屋根材切断負圧設備費用187万6,000円に加えて、養生費及び消耗品費として1,640万円もの費用がかかるということです。
施工中の工事を分離して施工することが著しく困難であることから、分離発注は行わないと説明していますが、発がん物質であるアスベストを取り扱う現場労働者の安全を考えたときに、
アスベスト処理業者ではない受注者が、何本もある12mの鋼材を1mに切り刻んだ上、埋め立てるという処理は認められません。工事請負契約の変更を行った上で、
アスベスト専門処理業者に運搬、無毒化、再生処理を発注すべきです。
よって、反対とします。
○小川利八 議長 7番、川崎議員。
〔7番
川崎久範議員登壇〕
◆7番(川崎久範議員) 議長より許可をいただきましたので、第36号議案、2款8項1目に関わる市民プールの改修工事に伴う補正予算について、意見を付して賛成の立場から討論させていただきます。
本議案において、建築資材の高騰による部分の補正は、現在の経済状況を鑑み見直すべき余地はあるかと思いますが、土壌汚染の部分に関しましては、そもそも入札前段階でもっときちんと精査すべき点であったかと思います。これまで過去の様々な工事の過程から、土壌汚染の可能性は当然予測ができたことだと考えられるからです。
また、予算の補正が同一現場で幾つも重なるような実情では、この先草加市自体の入札基準の甘さを露呈してしまうことにもつながりかねず、見過ごすわけにはいかないと考えます。
ついては、このような増額に関しましては、市民からの理解は到底得られるものではないと思います。ただ、委員会時の質問において、処理方法については、安全かつコストダウンにつなげていく検討はされるということでしたので、その部分をしっかりとやっていただくことで、本議案に対して意見を付して賛成といたします。各議員の御賛同を心からお願い申し上げます。
○小川利八 議長 以上で、討論を終了いたします。
──────────◇──────────
△採決
○小川利八 議長 直ちに採決を行います。
◇第36号議案の可決
○小川利八 議長 第36号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第2号)は、総務文教、福祉子ども、
建設環境委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成多数〕
○小川利八 議長 賛成多数であります。
よって、第36号議案は原案のとおり可決されました。
◇第37号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第37号議案 草加市税条例の一部を改正する条例の制定については、
総務文教委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第37号議案は原案のとおり可決されました。
◇第38号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第38号議案 草加市地域型保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例及び草加市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については、
福祉子ども委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第38号議案は原案のとおり可決されました。
◇第39号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第39号議案 草加市印鑑条例の一部を改正する条例の制定については、
建設環境委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成多数〕
○小川利八 議長 賛成多数であります。
よって、第39号議案は原案のとおり可決されました。
◇第40号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第40号議案 にし
まち保育園耐震補強等工事請負契約の締結については、
福祉子ども委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第40号議案は原案のとおり可決されました。
◇第41号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第41号議案 草加駅東口駅前広場整備Ⅲ期工事請負契約の締結については、
建設環境委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の職員は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第41号議案は原案のとおり可決されました。
◇第42号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第42号議案
市民温水プール解体工事請負契約の変更契約の締結については、
総務文教委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成多数〕
○小川利八 議長 賛成多数であります。
よって、第42号議案は原案のとおり可決されました。
◇第43号議案の同意
○小川利八 議長 次に、第43号議案 不当要求行為等・公益通報委員会委員の委嘱につき同意を求めることについては、同意することに賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第43号議案は同意されました。
◇第44号議案の同意
○小川利八 議長 次に、第44号議案 不当要求行為等・公益通報委員会委員の委嘱につき同意を求めることについては、同意することに賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第44号議案は同意されました。
◇第45号議案の同意
○小川利八 議長 次に、第45号議案 不当要求行為等・公益通報委員会委員の委嘱につき同意を求めることについては、同意することに賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第45号議案は同意されました。
◇第46号議案の同意
○小川利八 議長 次に、第46号議案 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについては、同意することに賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第46号議案は同意されました。
◇第47号議案の同意
○小川利八 議長 次に、第47号議案 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについては、同意することに賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第47号議案は同意されました。
◇第48号議案の可決
○小川利八 議長 次に、第48号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第3号)は、総務文教、
福祉子ども委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第48号議案は原案のとおり可決されました。
──────────◇──────────
△閉会中の特定事件の委員会付託
○小川利八 議長 次に、閉会中の特定事件の委員会付託を議題といたします。
お諮りいたします。
先ほどの
総務文教委員長報告のとおり、総務文教委員会に「メタバースを活用したにぎわい創出について」、「若者議会について」、「図書館行政について」を閉会中の特定事件として付託の上、付託事項の調査が終了するまで、閉会中の継続調査とすることにいたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 御異議なしと認めます。
よって、
総務文教委員長報告のとおり、閉会中の特定事件として付託の上、付託事項の調査が終了するまで、閉会中の継続調査とすることに決しました。
──────────◇──────────
△
市長追加提出議案の報告及び上程
○小川利八 議長 次に、市長から議案の追加提出がありましたので、御報告いたします。
議案はお手元に配付しておきましたので、御了承願います。
第49号議案を議題といたします。
──────────◇──────────
△
市長追加提出議案の説明
○小川利八 議長 市長から提案理由の説明を求めます。
山川市長。
◎山川 市長 ただいま追加提出いたしました議案につきまして、その概要並びに提案理由の御説明を申し上げます。
第49号議案 草加市災害見舞金等支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
この議案は、災害救助法の適用を受けた災害のうち市長が特に必要があると認めたものについて、被災者の世帯に対する見舞金等の支給を可能とするものでございます。
以上でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
○小川利八 議長 以上で、提案理由の説明を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午前11時13分休憩
午後 4時49分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△会議時間の延長
○小川利八 議長 時間の延長をお認め願います。
〔「異議なし」と言う人あり〕
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 4時49分休憩
午後 4時54分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△
市長追加提出議案に対する質疑
○小川利八 議長
市長追加提出議案に対する質疑を行います。
発言通告により順次発言を許します。
15番、田中議員
◆15番(田中宣光議員) 議長より発言の許可をいただきましたので、自由市民議員団を代表して、第49号議案 草加市災害見舞金等支給に関する条例の一部を改正する条例について議案質疑を行ってまいります。
まず、この議案の提出理由とその必要性についてどのように考えているのか御答弁願います。
次に、草加は歴史的な水に悩まされてきたまちであることは御承知のとおりだと思います。そこで、過去の水害について、被害件数並びに災害救助法の適用の有無について御答弁願います。
次に、草加市災害見舞金等支給に関する条例に基づいて支給された見舞金または弔慰金の実績について御答弁願います。
次に、本議案について、本日の提出までに庁内でどのような議論があったのか、議案提出までのプロセスについて御答弁願います。
次に、第3条の条文中、市長が特に必要であると認めたものについてはとあるが、この特段の理由についてどのようなものを想定しているのか。また、被害件数等具体的な基準を設けているのか。さらに、基準が曖昧であると、市長の恣意性の介入が懸念されますが、どのようにこの懸念を排除するのか御答弁願います。
次に、第6条は発生の届出について規定されておりますが、届出の提出期限を30日以内から、市長は、特に必要があると認めたときは、届出期限を延長することができることとなります。非常に抽象的な表現となっています。具体的に何日間の延長を認めるのか、また、どのようなことを想定して期限の延長を認めるのかも含めて、期限の延長を認める理由について御答弁願います。
次に、施行期日について、なぜ施行期日を遡って6月2日以後に生じた災害による被災者に適用することとするのか。また、今回の災害から適用されることとした理由について御答弁願います。
最後に、議会の緊急質問の際に詳細な答弁をいただけませんでしたが、災害発生時の6月2日及び3日の市長、副市長の行動について、6月16日の東京新聞により報じられ、災害対策本部が設置された時間に市長、副市長が不在であったことが報道されました。その報道後にこの議案であります。
そこで、今回の豪雨による災害対応について、人災と言われかねない失政をこの議案で埋め合わせするのではないかと勘ぐってしまいます。多くの市民の方々も疑問に感じるところではないでしょうか。市長の見解を御答弁願います。
○小川利八 議長 坂田健康福祉部長。
◎坂田 健康福祉部長 第49号議案中、健康福祉部に関わる事柄について順次御答弁申し上げます。
初めに、草加市災害見舞金等支給に関する条例を改正する議案の提出理由についてでございますが、災害救助法が適用される災害は、国や県の支援制度が適用される大規模災害の想定の下、現行の条例では見舞金等の支給を行わないものとしておりましたが、このたびの令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害につきましては、国の被災者生活再建支援制度や埼玉県・市町村被災者安心支援制度が適用とならず、支援金等が支給とならないことから、災害救助法が適用された災害についても、国や県の支援制度の適用状況に応じて柔軟な対応が必要であると考えたものでございます。
次に、草加市災害見舞金等支給に関する条例に基づいて支給された見舞金または弔慰金の実績についてでございますが、詳細を把握できている平成26年度から令和4年度までに災害見舞金等を支給したのは68件でございまして、そのうち台風や集中豪雨による被害において支給したのは14件、金額といたしましては34万円を支給してございます。
14件の内訳といたしましては、平成27年度に床上浸水12件に対しまして各2万円の合計24万円、平成30年度に半壊2件に対しまして各5万円の合計10万円を支給してございます。また、68件のうち残りの54件は、火災による全焼や半焼などにより見舞金等を支給したものとなってございます。
次に、提出までに庁内でどのような議論があったのか、議案提出までのプロセス、起案等の詳細についてでございますが、このたびの大雨による災害が災害救助法の適用になりましたことから、現行の条例においては見舞金等の支給とならないため、被災された方からの見舞金等の支給に関する問い合わせに対しましては、見舞金等の支給がない旨の説明をさせていただいてきたところでございます。
しかしながら、被災者に対しましては、国・県の支援制度の適用もなく、また本市から見舞金等がないという状況につきましては、当初想定しておりました国や県の支援制度が適用される大規模災害の下、現行の条例では見舞金等の支給を行わないという想定と異なりましたことから、健康福祉部において、6月13日にこのたびの災害による被災者の方への見舞金等の支給についての市長、副市長相談を行いました。
その後、翌14日に条例改正の内容を受けて、庶務課において条文案の検討、審査、改正条文案を確定し、健康福祉部におきましても議案提出の起案を行い、翌15日に部長決裁をし、議案を庶務課へ提出したところでございます。
また、同日の午前に総務部が条例改正についての議案の市長・副市長説明、また午後には市長から追加議案の提出について議長、副議長、各団長宛て連絡をいたし、同じく午後に総務部長から無所属議員の皆様に追加提出議案の連絡をいたし、庶務課におきまして第49号議案の追加提出について市長決裁を起案し、翌16日に市長決裁完了をもって議会への議案の送付をさせていただいたところでございます。
次に、市長が特に必要と認めた場合とはどのような場合になるかについてでございますが、このたびの大雨による災害のように、本市において災害救助法の適用がされたものの、国や県による被災者への生活再建支援制度などが適用されない場合などを想定してございまして、国や県の支援制度の適応状況を注視し、必要性を判断していくものと考えてございます。
次に、届出期限の延長について、市長が特に必要と認めたときとはどのようなときかについてでございますが、災害見舞金等の届出は、災害の発生の日から30日以内に行わなければならないとしてございます。しかしながら、災害救助法が適用された場合においては、国や県の支援制度の適用状況について十分に見極める必要があり、災害見舞金等の支給対象と認めるまでに相当の期間を要することが想定されることから、災害規模や被害状況、被災者のやむを得ない事情等を勘案する必要がある場合を想定してございます。
最後に、施行期日がなぜ6月2日に遡って適用するのかについてでございますが、現行の条例では災害救助法が適用される災害として、国や県の支援制度が適用される大規模災害を想定し、見舞金等の支給を行うものとしておりましたが、このたびの大雨による災害につきましては、災害救助法が適用されたものの、国や県の支援制度が適用とならず、かつ現行の条例では見舞金等の支給が行われず、現行条例の想定と異なりますことから、6月2日に遡り、このたびの災害から適用するものでございます。
以上でございます。
○小川利八 議長 高橋副市長。
◎高橋 副市長 第49号議案中、市長室に関わる事柄について御答弁申し上げます。
過去の水害による被害件数についてでございますが、市に記録のあるもので申し上げますと、昭和41年6月28日の台風4号では床上浸水127世帯、昭和52年8月19日の豪雨では床上浸水4世帯、床下浸水133世帯、同年9月19日の台風11号では床下浸水82世帯、昭和54年10月19日の台風20号では床上浸水789世帯、床下浸水7,523世帯、昭和56年10月22日の台風24号では床上浸水462世帯、床下浸水5,920世帯、昭和57年9月12日の台風18号では床上浸水1,432世帯、床下浸水1万1,352世帯、昭和61年8月4日の台風10号では床上浸水2,132世帯、床下浸水1万531世帯、平成3年9月19日の台風18号では床上浸水1,683世帯、床下浸水1万1,168世帯、平成5年8月27日の台風11号では床上浸水652世帯、床下浸水2,910世帯、平成8年9月22日の台風17号では床上浸水46世帯、床下浸水913世帯、平成25年10月16日の台風26号では床上浸水19世帯、床下浸水138世帯、令和元年10月15日の台風19号では床下浸水2世帯でございます。
また、災害救助法につきましては、昭和57年の台風18号、昭和61年の台風10号及び平成3年の台風18号で適用を受けております。
以上でございます。
○小川利八 議長 山川市長。
◎山川 市長 田中議員の第49号議案についての御質疑に御答弁申し上げます。
このたびの令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害につきましては、災害救助法が適用されたものの、今回の災害の規模においては、国や県の支援金等が支給されないことから、一定の基準に基づき、被災された市民の方に対して災害見舞金等を支給できるよう、急遽条例改正をお願いするものでございます。
以上でございます。
○小川利八 議長 13番、平野議員。
◆13番(平野厚子議員) それでは、発言通告に従いまして議案質疑を行ってまいります。
田中議員と重なる部分もあるかもしれませんが、順次質疑をさせていただきます。
第49号議案 草加市災害見舞金等支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について質疑いたします。
1、条例改正の目的と内容をお示しください。適用時期についてもお示しいただきたいと思います。
2点目として、条例第3条第3項にただし書きを加え、災害救助法の適用を受けた災害についても、市長が特に認めたものについては支給することができるとされております。特に認めた場合とはどのような場合かお示しいただきたいと思います。
3点目は、届出期限の延長についても改正されるということですが、どの程度の延長を考えているのかお示しいただきたいと思います。
4点目は、申請手続窓口はどのように考えているのかお示しいただきたいと思います。
5点目は、この条例については、以前より床下浸水被害についても、金額の多少はあっても見舞金の対象としてほしいという声を市民からいただいておりましたが、対象としなかったのはなぜなのか御答弁をいただきたいと思います。
○小川利八 議長 坂田健康福祉部長。
◎坂田 健康福祉部長 第49号議案について順次御答弁申し上げます。
初めに、草加市災害見舞金等支給に関する条例を改正する目的についてでございますが、今回の改正では、災害救助法の適用を受けた災害のうち、市長が特に必要と認めたものについて、被災者の世帯に対する見舞金等の支給を可能とするものでございます。
内容につきましては、災害救助法が適用される災害は、国や県の支援制度が適用される大規模災害の想定の下、現行の条例では見舞金等の支給を行わないものとしておりましたが、このたびの令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害につきましては、災害救助法が適用されたものの、国の被災者生活再建支援制度や埼玉県・市町村被災者安心支援制度が適用とならないことから、災害救助法が適用された災害についても、国や県の支援制度の適用状況に応じて柔軟な対応が図れるよう見直すものでございます。
なお、適用時期につきましては、令和5年6月2日からの令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による被災者を対象とするため、令和5年6月2日以後に生じた災害による被災者に対する見舞金等の支給について適用するものでございます。
次に、市長が特に必要と認めた場合とはどのような場合かについてでございますが、このたびの大雨及び台風第2号による災害のように、本市において災害救助法の適用がされたものの、国や県による生活再建支援制度などが被災者に適用されない場合などを想定してございます。
次に、届出期限の延長についてどの程度考えているかについてでございますが、現行の制度において災害発生の日から30日以内と規定されておりますが、市長が特に必要と認め、見舞金等を支給する場合については、その災害規模や被害状況、被災者のやむを得ない事情等を勘案しながら、届出期限の延長を行い、柔軟な対応を図ってまいりたいと考えてございます。
次に、申請の手続についてでございますが、今回の災害における被災された方への手続につきましては、罹災証明書の交付を申請し、見舞金等の支給対象となる方につきましては、被災届及び草加市災害見舞金等支給申請書と支払口座振替払依頼書を郵送するなどし、返送していただいた後、指定口座等を確認の上、見舞金等の支給を行ってまいりたいと考えてございます。
なお、窓口につきましては、健康福祉部福祉政策課となります。
また、被災していながらも罹災証明書を申請していない場合も考えられますことから、広報「そうか」や市ホームページにおいて見舞金等の内容や手続方法などを周知してまいりたいと考えてございます。
最後に、床下浸水での支給対象についてでございますが、条例の規定では、災害による死亡や家屋の全壊、半壊などの被害を対象としておりますことから、床下浸水につきましては見舞金の対象とはしておりませんが、市といたしましては、被災された方が速やかに災害復旧し、被災前の生活に戻れるよう、家屋等の床下消毒や災害ごみの収集などを行い、支援しているところでございます。
以上でございます。
○小川利八 議長 以上で、
市長追加提出議案に対する質疑を終了いたします。
──────────◇──────────
△議案の常任委員会付託
○小川利八 議長 次に、議案の常任委員会付託を行います。
本定例会に提出されました第49号議案につきましては、お手元に配付しておきました委員会付託表のとおり、福祉子ども委員会に付託いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 5時15分休憩
午後 6時45分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△議案の上程
○小川利八 議長 本定例会に提出され、委員会審査が終了しました第49号議案を議題といたします。
──────────◇──────────
△常任委員長報告
○小川利八 議長 福祉子ども委員長から審査の結果について報告がありました。
審査結果表をお手元に配付しておきましたので、御了承願います。
これより福祉子ども委員長から審査の経過及び結果について報告を求めます。
◇
福祉子ども委員長報告
○小川利八 議長
矢部福祉子ども委員長。
〔14番
矢部正平議員登壇〕
◎14番(矢部正平議員) 御報告申し上げます。
当委員会での審査が終了しました案件は、議案1件であります。
以下、審査の経過及び結果について、その概要を御報告申し上げます。
第49号議案 草加市災害見舞金等支給に関する条例の一部を改正する条例の制定については、国の被災者生活再建支援制度及び県の埼玉県・市町村被災者安心支援制度が適用とならなかった理由はという質疑については、国の被災者生活再建支援制度は、例えば10世帯以上の住宅全壊が発生した市町村、埼玉県・市町村被災者安心支援制度は、例えば中規模半壊や大規模半壊以上の被害が発生した市町村が適用となり、今回、草加市においてはそれほどの被害が出ていないことから対象とならなかったとのことであります。
また、災害救助法の適用となった場合、国の被災者生活再建支援制度及び県の埼玉県・市町村被災者安心支援制度以外の様々な現物支給の支援が行われる場合には、見舞金等の支給の対象となるのかという質疑については、国の被災者生活再建支援制度及び県の埼玉県・市町村被災者安心支援制度の適用外となった場合には、本条例に基づく支給の対象となるとのことであります。
また、本条例に基づく見舞金等について、既に支給の対象外であると案内している市民に対して、改正内容の丁寧な案内が必要なのではという質疑については、支給対象者に対し、直接訪問や電話での連絡など、案内方法を検討し、丁寧な対応をしていくとのことであります。
以上で質疑を終了し、討論に入りましたところ、討論なく、直ちに採決を行いましたところ、お手元の委員会審査結果表のとおり決した次第であります。
以上、御報告といたします。
○小川利八 議長 以上で、常任委員長報告を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 6時49分休憩
午後 6時49分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△常任委員長報告に対する質疑
○小川利八 議長 常任委員長報告に対する質疑でありますが、発言通告はありません。
よって、常任委員長報告に対する質疑を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 6時49分休憩
午後 6時53分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△討論
○小川利八 議長 討論を行います。
発言通告により発言を許します。
15番、田中議員
〔15番 田中宣光議員登壇〕
◆15番(田中宣光議員) 議長より発言の許可をいただきましたので、自由市民議員団を代表いたしまして、第49号議案について、意見を付して賛成といたします。
まずもって、議案質疑について、発言通告を出してから会議が再開されるまで5時間を要することとなりました。過去の水害による被害件数や、草加市災害見舞金等支給に関する条例に基づいて支給された見舞金または弔慰金の実績について伺っておりましたので、多少の時間を費やすことは想定しておりましたが、それでも時間がかかり過ぎるのではないでしょうか
議案に対する質疑でありますので、何を質疑されても答弁ができるように、執行部におかれましてはしっかりと準備をして議会に臨むよう、強く指摘いたします。
さて、本題に入りますが、この第49号議案において、当初の条文において想定していなかった災害救助法の適用がされた場合であっても、国や県による被災者への生活再建支援制度などが適用されない場合における災害見舞金の支給が可能となります。少しでも被災された方々の生活再建の一助となればと願うばかりです。
しかしながら、被災された方々の心の傷はお金では癒えることはないかもしれません。私が被災地の松江三丁目を町会長と回った際、被災された方々がおっしゃっていたのは、大雨の予報が出ている際は、頻繁に市役所職員が回ってきてくれて対応してくれたのに、今回はなかった。これから例年台風は強大化して、その勢いを増している。ましてやこれからが台風シーズンとなるのに、草加市はしっかりと我々の生命、財産を守ってくれるのか不安だとの声であります。
この声を払拭するためにも、山川市長をはじめ執行部におかれましては、今回の令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害については、何が問題であったかをしっかりと検証をし、議会はもちろん市民の皆様へ包み隠さず報告をし、その責任の所在を明白にされることを強く要望いたします。
最後に、答弁におきまして、第3条、第6条の特段の理由とは、災害救助法が適用されたものの、国や県による被災者への生活再建支援制度が適用されない場合を想定しているとのことでありますが、そこには市長の判断によって支給、不支給が分かれる構造となっております。この判断を下す際は、事前に市民の代表であります議会へ必ず報告することを求め、討論を終わります。
○小川利八 議長 以上で、討論を終了いたします。
──────────◇──────────
△採決
○小川利八 議長 直ちに採決を行います。
◇第49号議案の可決
○小川利八 議長 第49号議案 草加市災害見舞金等支給に関する条例の一部を改正する条例の制定については、
福祉子ども委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第49号議案は原案のとおり可決されました。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 6時56分休憩
午後 7時30分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△日程の追加
○小川利八 議長 お諮りいたします。
ただいま市長から議案の追加提出がありました。
第50号議案を日程に追加し、議題といたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 御異議なしと認めます。
よって、第50号議案を日程に追加し、議題とすることに決しました。
──────────◇──────────
△
市長追加提出議案の報告及び上程(第50号議案)
○小川利八 議長 議案はお手元に配付しておきましたので、御了承願います。
第50号議案を議題といたします。
──────────◇──────────
△
市長追加提出議案の説明(第
50号議案)
○小川利八 議長 市長から提案理由の説明を求めます。
山川市長。
◎山川 市長 ただいま追加提出いたしました議案につきまして、その概要並びに提案理由の御説明を申し上げます。
第50号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第4号)について申し上げます。
この議案は、歳入歳出予算の補正を行うもので、既定の予算総額に160万円を追加し、予算の総額を906億6,319万1,000円とするものでございます。
歳入につきましては、繰入金の追加を行い、歳出につきましては、災害救助関係事業費の追加を行うものでございます。
以上でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
○小川利八 議長 以上で、提案理由の説明を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 7時32分休憩
午後 7時50分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△
市長追加提出議案に対する質疑(第50号議案)
○小川利八 議長
市長追加提出議案に対する質疑を行います。
発言通告により順次発言を許します。
15番、田中議員
◆15番(田中宣光議員) 議長より発言の許可をいただきましたので、第50号議案について議案質疑を始めさせていただきます。
まず1点目に、原資についてどのような検討がなされたのか御答弁いただきたいと思います。
2点目、被災者支援基金の内容と過去の支給実績について御答弁いただければと思います。
最後3点目、市長、副市長の給与の減額等の検討はなされたのか御答弁いただきたいと思います。
以上3点、よろしくお願い申し上げます。
○小川利八 議長 高橋副市長。
◎高橋 副市長 第50号議案中、市長室に関わる事柄について御答弁申し上げます。
初めに、今回の補正の財源となる原資についてどのような検討がなされたのかについてでございます。
今回の補正予算につきましては、梅雨前線による大雨及び台風第2号により被災した市民に対する災害見舞金となりますが、被災者支援基金は大規模な災害により災害を受けた者の支援に要する経費に充てるものであり、大規模な災害とは、草加市被災者支援基金条例施行規則の第2条において、災害救助法施行令第1条に規定する災害その他甚大な被害が生じた災害のうち市長が特に支援を行う必要を認めたものをいうとされているところでございます。
今回の大雨による被害においては、本市は災害救助法施行令第1条第1項第4号の適用を受けており、このたびの災害見舞金につきましては、市の単独費用による被災者の支援を目的とする事業に要する経費であることから、基金の趣旨や目的を鑑み、有効に活用させていただくこととしたものでございます。
被災者支援基金の内容でございますが、大規模災害が発生した場合に、被災者を支援するための財源を平常時から確保しておくこと、市民の皆様からの寄附金の受入先の受け皿の一つとしてあらかじめ用意をしておくこと、またその使途を明確にしておくものでございます。
また、被災者支援基金を取り崩して使用する用途といたしましては、被災市民及び避難者に対する救援物資の支給、被災市民及び避難者に対する住宅の提供、ボランティアの活動支援、災害時相互応援協定締結の市町村等へ支給する見舞金及び救援物資の提供などでございます。
支給実績でございますが、東日本大震災に係る被災地支援のため、草加市社会福祉協議会が実施したボランティアバスツアーへの補助金や、同じく東日本大震災で被災された方の生活支援のための一時金、住宅借上費用、転居費用などのほか、被災者相互の交流の場でございますふれあい会食の負担金や被災者つながりの会への補助金でございます。
以上でございます。
○小川利八 議長 山川市長。
◎山川 市長 田中議員の第50号議案についての御質疑に御答弁申し上げます。
このたびの令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害につきましては、災害救助法が適用されたものの、今回の災害の規模においては、国や県の支援金等が支給されないことから、一定の基準に基づき、被災された市民の方に対して災害見舞金等を支給できるようにするものであることから、財源としては被災者支援基金を活用することが適切と考え、市長、副市長の給与の減額等の検討は行っておりません。
以上でございます。
○小川利八 議長 13番、平野議員。
◆13番(平野厚子議員) それでは、発言通告に従いまして質疑を行ってまいります。
第50号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第4号)について質疑をさせていただきます。
歳出の3款4項1目災害救助費におきまして、160万円の増額補正ということで計上されております。この積算根拠をお示しいただきたいと思います。
○小川利八 議長 坂田健康福祉部長。
◎坂田 健康福祉部長 第50号議案について御答弁申し上げます。
3款4項1目災害救助費の災害救助関係事業の積算根拠についてでございますが、令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による本市の床上浸水の件数は6月14日現在で60件と把握してございます。しかしながら、今後、被災件数が増加することも想定されますことから、床上浸水の見舞金支給対象件数を80件と見込みまして、1件当たり2万円に80件を乗じて160万円と積算したものでございます。
以上でございます。
○小川利八 議長 以上で、発言通告者の
市長追加提出議案に対する質疑を終了いたします。
ほかに質疑はございますか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 ないようでございますので、
市長追加提出議案に対する質疑を終了いたします。
──────────◇──────────
△委員会付託省略(第50号議案)
○小川利八 議長 次に、委員会付託の省略を議題といたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております第50号議案につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 御異議なしと認めます。
よって、第50号議案につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 7時58分休憩
午後 7時58分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△討論(第50号議案)
○小川利八 議長 討論でありますが、発言通告はありません。
よって、討論を終了いたします。
──────────◇──────────
△採決(第50号議案)
○小川利八 議長 直ちに採決を行います。
◇第50号議案の可決
○小川利八 議長 第50号議案 令和5年度草加市
一般会計補正予算(第4号)は、原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、第50号議案は原案のとおり可決されました。
──────────◇──────────
△議員提出議案の報告及び上程
○小川利八 議長 次に、28番、鈴木議員、5番、菊地議員及び11番、広田議員から議案の提出がありましたので、御報告いたします。
議案はお手元に配付しておきましたので、御了承願います。
議第8号議案から議第12号議案を一括議題といたします。
──────────◇──────────
△議員提出議案の説明
○小川利八 議長 提案理由の説明を求めます。
28番、鈴木議員。
〔28番 鈴木由和議員登壇〕
◎28番(鈴木由和議員) それでは、議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議。
令和5年6月2日から6月3日にかけて日本の南海上を通過した台風2号の影響を受け梅雨前線が活発化し、草加市では記録的な大雨となった。気象庁でも事前に「関東甲信2日夜以降線状降水帯が発生の可能性」と発表し注意を呼び掛けていた。
草加市では新田西文化センターで総雨量299㎜、谷塚上町みなみ公園では時間雨量50㎜を観測し、令和元年の台風19号を上回る雨量を観測した。
このような中、草加市では3日午前1時に緊急水防配備、午前1時10分に3号配備とし、午前1時28分に柿木地区に避難指示を発令し柿木公民館を避難所として開設、午前3時に稲荷地区に避難指示を発令し中央公民館を避難所として開設したが、エリアメールや市ホームページによる市民への情報提供はなかった。
5日、6日に市議会本会議で行われた緊急質問では、3日午前1時10分に災害対策本部を設置したとの答弁があったが、災害対策本部の構成員である各対策部長に参集の連絡があったのは避難指示が出された後の3日午前4時頃であり、3号配備に伴う職員2分の1の動員もなく、地域防災計画に即した対応が行われていたのか甚だ疑問である。
何人もの議員から当日の市長・副市長の行動について時系列で示すよう緊急質問されたが市長・副市長の登庁時間すら明らかにされることはなかった。市長・副市長は、この時刻いったい何をしていたのか。
また、草加市災害対策本部要綱第14条には、災害救助法が適用されたときは災害対策本部に災害救助対策室を設置することが明記されているが、副市長は「災害救助法の適用を受けることが決定されて以降においては、災害対策本部を引き続き設置することが必要とはならない」との災害対策本部の基本対応を定めた要綱を無視する答弁を行った。
地方議会は市民から直接選挙された議員で構成されており、その議会に対し災害発生時の市長・副市長の行動が説明されず、はぐらかした答弁を繰り返すことは市民を冒涜するものであり到底認められるものではない。
後の調査では、市長及び副市長は2日午後11時10分頃に退庁しており、その後、市長は3日午前2時20分頃に登庁、副市長は3日午前6時頃に登庁していたことが明らかとなった。草加市内では市長及び副市長が退庁した2日午後11時には綾瀬川(谷古宇)の推移は避難判断水位である3.1mを超え水位上昇傾向にあったにもかかわらず2人揃って退庁したことは、行政の1番の役割と言っても過言ではない市民の安心・安全を守るという意識の欠如、さらには危機管理意識の欠如であると指摘しておく。
災害対応の基本は「後でやりすぎと非難されても良いから、市民の安心・安全を確保するための対応をとる」ことであると認識すべきである。
よって市長及び副市長においては、「市民の生命と財産を守る」ことが行政最大の使命であることを認識するとともに、一連の行動を反省し、市民や議会への迅速な情報発信と説明責任をしっかりと果たすよう強く求めるものである。
令和5年6月19日、草加市議会。
以上です。
○小川利八 議長 5番、菊地議員。
〔5番 菊地慶太議員登壇〕
◎5番(菊地慶太議員) 議第9号議案
シルバー人材センターを「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」の適用除外とすることを求める意見書。
シルバー人材センター(以下、「センター」という。)は、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設立された公的団体であり、地域の日常生活に密着した就業機会を提供することなどにより、高齢者の社会参加を促進し、高齢者の生きがいの充実、健康の保持増進、ひいては地域社会の活性化、医療費や介護用品の削減などに貢献している。
令和5年10月に消費税において「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」が導入される予定となっているが、同制度が導入されると、免税事業者であるセンターの会員はインボイスを発行することができないことから、センターは仕入税額控除ができなくなり、新たに預かり消費税分を納税する必要が生じることとなる。しかし、公益社団法人であるセンターの運営は収支相償が原則であり、新たな税負担の財源がない。
少額の収入しかないセンターの会員の手取り額がさらに減少することなく、センターにおいて、安定的な事業運営が可能となるよう適切な措置を講じられるよう強く要請する。
よって政府においては、
シルバー人材センターを適格請求書等保存方式(インボイス制度)の適用除外とするよう強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和5年6月19日、埼玉県草加市議会。
提出先は内閣総理大臣をはじめ関係大臣宛てに送付するものであります。
以上、議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。
○小川利八 議長 11番 広田議員。
〔11番 広田丈夫議員登壇〕
◎11番(広田丈夫議員) 議第10号議案 特別支援学校・学級等への教員等の適切な配置を求める意見書について御説明申し上げます。
文部科学省「学校基本調査」によると、特別支援教育を受ける児童・生徒は年々増加しており、10年間で、特別支援学校については学校数が約11%増加、児童・生徒数は約14.3%増加、特別支援学級は1.6倍に増え、児童・生徒数は2.1倍に増加している。また通級による指導を受けている児童・生徒数は約2.6倍に増え、教育現場では新たな特別支援教育体制の整備が必要になっている。
よって政府においては、医療的ケアを含めた特別支援教育が必要な子どもの増加や、様々な障がいのある児童・生徒に的確に対応した教育を実現するために、特別支援学校・学級等への教員等の適切な配置に向けて、次の事項について財政措置を含めた特段の措置を講じるよう求めるものである。
1、障がいのある児童・生徒に対し、食事、排せつ、教室移動の補助等学校における日常生活動作の介助を行ったり、発達障がいの児童・生徒に対し、学習活動上のサポート等を行う特別支援教育支援員の適切な配置への支援を行うこと。
2、保護者や関係機関に対する学校の窓口として、また、学校内の関係者や福祉・医療等の関係機関との連絡調整の役割を担い、子どもたちのニーズに合わせた支援をサポートする特別支援教育コーディネーターの適切な配置への支援を行うこと。
3、医療的ケアが必要な子どもや、障がいのある子どもへの支援を的確に実施するために、看護師、ST(言語聴覚士)、OT(作業療法士)、PT(理学療法士)等の専門家の必要に応じた適切な配置への支援を行うこと。
4、各学校でインクルーシブ教育を一体的に進めるために、担当の教員だけでなく学校長等に対する指導や研修等を実施し、校内全体での取組を促進するために、特別支援学校のセンター的機能強化への支援を行うこと。
5、GIGAスクール構想により整備された1人1台の端末を、特別支援学級や特別支援学校において、授業はもとより、個々の特性や教育的ニーズに応じた支援ツールとして有効に活用するための特別支援教育デジタル支援員(仮称)の配置への支援を行うこと。
6、特別支援学校教員の特別支援学校教諭免許状の取得率は87.2%となっており、特別支援学校における教育の質の向上の観点から、教職員への取得支援の強化や、大学等における特別支援教育に関する科目の修得促進等、教職員に対する特別支援学校教諭免許状の取得への支援を行うこと。あわせて、特別免許状についても強力に推進すること。
以上、地方自治法第99条の規定より意見書を提出する。
令和5年6月19日、埼玉県草加市議会。
提出先は内閣総理大臣、財務大臣、文部科学大臣に送付いたします。
議第11号議案 生物多様性の保全・ネイチャーポジティブの対策の強化を求める意見書。
地球上には無数の生態系が存在し、地球上の様々な環境を安定させる基盤となっており、我々の生活は生物多様性・自然資本なしには成り立たない。しかしながら、近年、人類史上これまでにない速度で生物多様性が失われているが、生物多様性の損失はイメージがしづらく、その危機意識が広く共有されているとは言えない。
よって政府においては、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、次の事項について地方自治体や地域のNPO等への支援の強化を強く求めるものである。
1、気候変動の影響と生物多様性の損失は密接に関連しており、その両方に対して投資を進めていくことが重要である。脱炭素関連の予算が増額される一方で、生物多様性関連の予算についても必要な額を確保し、生物多様性に対する社会全体の認識を高めていくこと。
2、2030年までに陸と海の30%を保全する「30by30」の実現に向けて、国立公園・国定公園等の保護地域の拡張や、OECM(事業者など民間が保有している生物多様性保全に貢献する区域)の認定を促進する等、地域との連携のもと取組を加速化すること。
3、すべての子どもたちが自然にふれあう機会を創出するため、環境教育や自然保護を推進する地域の人材育成を支援すること。また、NGO等とも連携し、学校や園庭の敷地内に設けられた生きものの暮らしを支える場所である「学校・園庭ビオトープ」の普及を促進すること。
4、廃棄物や汚染を削減し、製品と資源の循環利用を促すサーキュラーエコノミーは、脱炭素や生物多様性と並ぶ環境政策の三本柱のひとつであり、これらは互いに親和性が高いと認識している。そのため、地域におけるサーキュラーエコノミー分野におけるバイオマスの持続可能性、製品のライフサイクル全般での環境負荷低減等の取組を支援すること。
以上、地方自治法第99条の規定より意見書を提出する。
令和5年6月19日、埼玉県草加市議会。
提出先は内閣総理大臣をはじめ関係大臣に送付いたします。
議第12号議案 薬剤耐性菌感染症の蔓延防止への取組体制の強化を求める意見書。
抗生物質などの現行の抗菌薬が効かなくなる薬剤体制(AMR)を持つ細菌の発生により、医療機関において患者への適切な治療や手術時の感染予防などが困難となるサイレントパンデミック(薬剤耐性菌感染症)が世界的に発生している。
よって政府においては、地域社会の危機管理と安全保障の視点から、薬剤耐性対策を国家戦略として、その感染予防・管理、研究開発・創薬、国際協力等を着実に推進するなど薬剤耐性菌感染症の蔓延防止への取組体制を強化するよう求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定より意見書を提出する。
令和5年6月19日、埼玉県草加市議会。
提出先は内閣総理大臣、厚生労働大臣に送付いたします。
議員の皆様の賛同をよろしくお願い申し上げます。
○小川利八 議長 以上で、提案理由の説明を終了いたします。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 8時18分休憩
午後 8時18分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△議員提出議案に対する質疑
○小川利八 議長 議員提出議案に対する質疑でありますが、発言通告はありません。
よって、議員提出議案に対する質疑を終了いたします。
──────────◇──────────
△委員会付託省略
○小川利八 議長 次に、委員会付託の省略を議題といたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議第8号議案から議第12号議案につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 御異議なしと認めます。
よって、議第8号議案から議第12号議案につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
──────────◇──────────
△休憩の宣告
○小川利八 議長 暫時休憩いたします。
午後 8時19分休憩
午後 8時30分開議
△開議の宣告
○小川利八 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────◇──────────
△討論
○小川利八 議長 討論を行います。
発言通告により順次発言を許します。
21番、斉藤議員。
〔21番
斉藤雄二議員登壇〕
◆21番(斉藤雄二議員) 市民共同議員団を代表し、議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議に賛成の立場から討論を行います。
この決議の大本になった台風2号豪雨による草加市の被害状況は、6月15日までで床上浸水60件、床下浸水173件もの被害が確認されております。近年で最も甚大な被害を記録した2013年の台風26号を上回り、27年前の1996年に生じた台風17号に次ぐ被害規模であります。
草加市役所では、台風が近づいてきた6月2日の日中から建設部や都市整備部の職員らによる水防活動が行われてきましたが、その後の危機管理は過去の教訓が生かされたとは言えない、行き当たりばったりの対応でありました。
そもそも草加市内を流れる綾瀬川や伝右川は、東京湾の潮の満ち引きの影響を受ける河川であります。満潮時は東京湾の下流から上流に逆流し、水位も自然と上昇する特徴があります。草加市の水防を考える際に、干潮、満潮時間も必要な情報であり、非常に重要な情報であります。
今回の台風2号も2日の21時頃まで、綾瀬川の水位は一時低下しましたが、22時1分の干潮に向かっていた時間帯でありました。その後は午前3時まで水位が上昇し続けたわけであります。事前に天気予報でも警鐘を打ち鳴らされていたとおり、午前零時から2時頃にかけて降水量がピークを迎えた時間でありました。加えて、満潮、午前3時24分に向かっていた時間であります。
ところが、山川百合子市長と高橋理絵副市長とも6月2日は23時10分に2人そろって帰宅されております。これから降水ピークと満潮を迎えていく情報が出ていたにもかかわらずであります。災害時こそ自治体トップとしての決断とリーダーシップが問われます。市長も副市長も不在という失態を犯してしまいました。
状況に応じて、市長、副市長が交代して休息を取るなどし、全体の指揮を取るべきであります。こんなことは私たちが指摘するまでもない基本中の基本であります。
山川市長と高橋副市長が帰宅した後、中川や綾瀬川が氾濫危険水位を超え、柳島治水緑地、谷塚治水緑地は目いっぱいの水量を蓄え、辰井川の一部では川の越水が起きておりました。市内各地で冠水や浸水被害が拡大していきました。
災害対策本部長である山川市長も、副本部長である高橋副市長も不在の中、被害が拡大しているさなかの午前1時10分になって、ようやく災害対策本部を立ち上げました。中川と綾瀬川流域の近隣自治体は、どこも2日の19時から21時にかけて災害対策本部を設置し、災害対応を進めていました。
さらに、避難所の開設も遅れました。台風などによる浸水被害を未然に防ぐために、避難所の設置も先手先手で進めることが昨今の危機管理対応の流れであります。手後れになるくらいなら、空振りでもいいのです。草加でも過去の教訓から、早め早めの設置が基準となっていたはずでした。しかし、今回は雨がピークを迎えた深夜の暗く危険な時間帯に避難所を開設する後手後手の対応でありました。なぜこのような対応が生じたのでしょうか。
草加市の公式ツイッターでは、2日午後10時16分、市内の河川水位については、綾瀬川及び伝右川は水位が下がっています。また、中川の水位はほぼ横ばいです。排水ポンプは継続して運転しており、道路冠水も引いています。夜間の避難は大変危険です。心配な方は建物の2階等、高いところへ移動してください。引き続き気象情報等を注視してくださいの投稿が2日の日最後でありました。まるで山場を越えたかのようなお知らせを市民に発していたまま放置されたわけであります。
翌3日午前4時36分、市内の降雨は3時から4時の1時間で8.5㎜、市役所観測所となっております。現在も市内各所で道路冠水等が生じており、通行止めの箇所も発生しております。綾瀬川及び中川の水位も氾濫危険水位を超えた状態が続いております。引き続き市では排水ポンプの運転を継続するとともに、道路河川のパトロールを強化しています。夜間の避難は大変危険です。引き続き気象情報等を注視してくださいの投稿が次の投稿であり、雨が強くなり水位が上がっているときの情報は、一切市民向けに出されておりません。
当時、私も佐藤憲和議員も地域の見回り活動を行っておりました。私が議員になって17年もの間に経験したことがないほどの雨量でありました。この冠水状況などにも驚き、市内各地をパトロールしておりました。
時折草加市のツイッターなどを確認しても、何の情報もなく、道路冠水も引いたままの投稿で止まっている。草加市はもしかして災害対応していないのではないかと疑いながらもパトロールを続けておりました。この心配が現実のものであったと残念な気持ちでいっぱいであります。十分災害の発生が起こり得る予報が出ていながら、危機を察知できなかった草加市役所の危機管理能力のなさに危機感を感じます。
午前2時20分になって、山川市長は市役所に戻ってきましたが、その後の対応にも疑問が残ります。災害対策本部では、まず本部会議を開き、災害応急対策の総合的な基本方針を審議、決定することが基本であります。ところが、第1回本部会議は台風が去った後の3日午前11時頃に開かれました。しかも本部会議の議事録によると、草加八潮消防は誰も参加していませんでした。正確には本部会議に草加八潮消防は呼ばれていませんでした。現場で災害救助活動に当たり、水害現場を把握していた消防抜きに対策会議が、台風が去った後に行われました。
また、復興などの対応にも課題を残しました。埼玉県は3日に草加市、越谷市、松伏町に災害救助法を適用しました。災害救助法が適用されると、避難所設置や食料供給、土石などの障害物の除去費用など、被災者の救助にかかった費用は埼玉県が支払うことになります。しかし、草加市は災害対策本部に災害救助室を設置することも、もしくは災害対策本部から災害復興対策本部へ移行することもなく、3日14時25分に本部を廃止してしまいました。
本部廃止を決めた第2回本部会議では、水防のメンバーのみで対応可能などの意見が出され、災害救助法や罹災証明に関する議論などもほとんどなく終了してしまいました。その結果、翌4日は市役所は通常どおりの休日となり、翌5日の月曜日から罹災証明などの各種対応が始まりました。
本部機能があれば、日曜日も職員を参集させ、各種対応に当てるための根拠を持てたにもかかわらずであります。しかも4日は、山川市長はお祭りなどの市内イベントに参加したため、市役所への登庁は15時10分から1時間ほどでありました。高橋副市長に至っては登庁すら確認ができませんでした。
市職員が災害対応に当たられた御苦労には感謝しかありません。しかし、27年ぶりの甚大な被害下でも、役所だから日曜日はお休みという役所対応では困ります。ただし、危機管理課職員などは土日返上で対応に当たった点は触れておきます。
もちろん災害時の対応は常に緊急であり、全てが完璧にできるはずはありません。仮に災害対策本部を設置して、最大限の活動を行ったとしても、被害は防ぎ切れなかったかもしれません。また、今回のような判断ミスや課題も生じます。最も重要なことは、失敗や反省点があれば率直に認め、市議会と執行部が一緒になって改善策を考えていくことではないでしょうか。
しかしながら、山川市長と高橋副市長は、災害対応についての事実を市議会で隠すという最悪の対応をされました。各議員から、台風2号の対応について緊急質問が行われ、複数の議員が2日から3日にかけての市長と副市長の行動を時系列で説明するよう求めました。市長も副市長も何時にどこにいたのかをはぐらかし続けたまま答弁を終わらせました。
答弁に違和感を覚えたことから、私たち市民共同議員団は、後日議会事務局を通じて公式の資料請求を行いました。市長と副市長の登庁記録や公用車の運行記録、災害対策本部の議事録などを入手しました。すると、これまで述べたとおりの事実が判明しました。
本会議でも答弁しなかった市長、副市長の時系列は、資料請求では明らかにされたわけであります。これは議会軽視も甚だしいことであります。市長も副市長も就任僅か1年目で、住民から選ばれた議員の公式な議会質問に事実を隠す姿勢が非常にショックでありました。市長、副市長の対応は、民主主義の根源にある二元代表制の問題にもつながりかねない重大なことであります。
埼玉県職員だった高橋副市長に至っては、山川市長が大野元裕埼玉県知事に依頼して、4月から副市長に就任されました。就任後、初めての定例会でこのような姿勢を取られるようでは、高橋副市長の人事議案に賛成し、同意した私たち市議会との信頼関係を自ら壊そうとしているものであります。市民の代表である議会の声を真摯に受け止め、深く反省するよう求めるものです。
最後に、草加市の歴史は、水との闘いであります。歴代の市長や執行部、議会、市民が連携して河川改修や放水路の建設、排水ポンプ場の整備などの水害対策を進めてこられました。その結果、近年ではかつてのような被害が圧倒的に減少しました。当時、草加市では水を知って水を治める知水が進められました。治めるに水ではなく、知る水と書いて知水であります。
草加市の水害対策が進み、水害自体が減少したことで、結果として今回のように市役所が水を知る知水力が後退している現状を痛感いたしました。草加市はこれからも水と闘い、水と共存していくまちであります。改めて知水の重要性を認識いたしたものでございます。
今回の教訓を踏まえて、草加市役所全体が水を知る知水力を高めていくよう求めて、賛成討論といたします。
○小川利八 議長 22番、白石議員。
〔22番 白石孝雄議員登壇〕
◆22番(白石孝雄議員) 議長より発言の許可をいただきましたので、自由市民議員団を代表し、全議案に賛成し、決議については意見を付して賛成の討論を行います。
災害から市民の生命、財産を守るための対策は、市政を行っていく上で最も重要なことです。草加市内は河川が多いことから、大雨になればその河川から越水が懸念されるため、早めに避難所を開設して、明るいうちに安全に避難していただく等の対策が必要になります。また、起こり得る最悪の事態を想定し、最善の対策を取る必要もあります。
私たち自由市民議員団は、そのことを踏まえ、緊急質問させていただきました。市長と副市長の当時の行動を時系列で示していただきたいと2度も質問したが、うやむやな答弁しかなかったので、当日の市長と副市長の行動が分かる資料の提出を求めた結果、ようやく示されてきましたが、内容は時系列ではなく、都合のいい部分だけの返答でした。
しかし、東京新聞の取材には答えています。取材では答えられて、なぜ議会で答弁しなかったのか、できなかったのか、甚だ疑問です。このような議会軽視の在り方では、議員と市長の信頼関係を築いていく上で大きな問題であると厳しく指摘します。
次に、市長、副市長の草加市のリーダーとしての危機管理能力の低さを指摘いたします。気象庁では、6月2日から3日にかけて、関東地方に大雨の予想が出されており、特に未明にかけて非常に強くなるので、早めに避難するなどの注意を促していました。市内でも夕方から雨が非常に強くなり、河川の増水も確認されました。
しかし、市長の対応は、2日の23時過ぎ頃まで庁内で現状把握と職員への指示を行い、豪雨の予想、河川水位の低下傾向にあったことから帰宅し、電話等で連絡を取り合うと答弁されています。
耳を疑う内容でありました。市長が一時帰宅された2日23時頃から3日の夜中2時頃までは、豪雨量がピークで大雨でした。また、河川の状況について、2日未明から降り出した雨により、既に増水していることに加え、3日の3時過ぎに満潮を迎えることで、さらに水位が上昇し、河川の氾濫が予想され、市民の方々も一番不安な時間帯だったと思います。
しかし、職員に指示したから、電話で連絡を取り合っているからと言って市長が帰宅するなど、あり得ないことです。市長、副市長の危機管理意識の低さを厳しく非難いたします。
また、お2人の下で仕事をする職員の志気も下がるのではないでしょうか。職員は市長、副市長に逆らうことはできないと思います。先ほどの東京新聞によりますと、山川市長は8日、取材に応じ、市に入っていた気象情報では、3日の朝に一番大変なときが来るという予想で、少しでも体を休めたほうがいいと判断したが、庁舎に残る選択肢はあった。どちらかが残ってということはすべきだったかなと思うと答えています。
開いた口が塞がりません。災害はいつどのようになるか分からないのに、市内の状況を把握することなく、気象情報で判断し、なおかつ少し体を休めたほうがいいと判断したから帰宅したとは、市民は不安な夜を過ごしていたのですよ。職員は休んでいません。市民や職員の体は大事ではないのですか。職員は寝ずに働いているんですよ。
災害時に指示してあるからとか、電話連絡しているからとか、自分の体を休めるのだと言っているリーダーなんて聞いたことがありません。災害時にリーダーシップが取れないから、危機管理能力の高い職員に全ての指揮を任せたほうがいいのではないですか。
さらに、6月4日に市内では次々と被害が明らかになっている状況で、市長は公務、副市長は休みであることが要求した資料から判明いたしました。災害後の被害対応より優先されることがあるのですか。被害者への対応が一番優先すべきですよね。大野県知事も3日には越谷に被害状況を確認に来ています。市長は被害状況を見られましたか。市長は被災された方々とお話しされましたか。お2人は公務だの休みだのと一体何をしていたのですか。
近年、甚大な被害をもたらす災害が多い中、災害本部長である市長と副本部長である副市長2人そろって役所からいなくなるなんて、無責任にも程があります。今までにも災害対策が100%とは言えないが、災害発生中に市長と副市長が同時に一時期でも帰宅するなんてありませんでした。前代未聞です。
災害大国日本と言われる中で、草加市の行く末が心配です。こんなありさまで市民の生命と財産を守っていけるのか、市民の皆様も不安ではないでしょうか。市長や副市長の危機管理能力の低さを指摘されてもしようがないですよね。どのような志を持ち、草加市長、副市長になったのか、一度お伺いしたいです。
今後は市長、副市長がなぜこのような事態を招いたのか、徹底的な原因の究明と責任の所在を明らかにするとともに、議会への誠実な対応を強く求め、賛成といたします。
○小川利八 議長 13番、平野議員。
〔13番
平野厚子議員登壇〕
◆13番(平野厚子議員) 議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議について、賛成の立場から討論を行います。
6月2日から3日にかけて台風2号の影響を受け、梅雨前線が活発化し、埼玉県東部地域を中心に甚大な被害が発生しました。総雨量は2日午前零時から翌3日午前11時の34時間で299㎜にも達しています。
草加では6月14日時点で床上60件、床下173件もの被害となり、床上では平成5年以来30年ぶり、床下では平成8年以来27年ぶりの大災害となりました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
私は2日の夜から市内各所を回り、3日午前は自分自身の駐車場が冠水被害を受けたことから、まず熊手でグレーチング掃除をしながら、水位が下がるのを待ち、車で市内各所を回りました。
栄町や松江三丁目などで床上浸水の大きな被害が出ていました。議会事務局を通じて議員に示された床上4件、床下8件という数をはるかに超える被害が発生していました。被災された住民の方からお話を聞き、とにかくたくさん写真を撮ってください、補償が出るかもしれませんと伝えて回りました。
災害時の議員対応マニュアルに沿って、議会事務局にも市民の被災の状況や要望を伝えました。しかし、3日の午後2時39分に災害対策本部が廃止され、3号体制が解かれ、職員は休みに入ってしまったために、土日のうちに市役所から対応されることはありませんでした。
翌4日日曜日にも、私は県会議員と共に市内を回りましたが、職員は来ていませんでした。お隣の越谷市では、日曜日に県知事が視察し、市長が対応。松伏町でも土日に職員が被災状況を調査していました。後日、草加市の職員の参集状況を資料として提出していただきましたが、土曜日の3号体制解除以降は公務ではなくなったために、参集ゼロが並んでいました。
3日に災害救助法適用自治体となったわけですから、災害対策本部を継続させて、直ちに被災者支援を行うべきでした。ガス給湯器は壊れ、畳も家具も寝具も使えなくなった住民に食事を配給し、寝具を提供できたはずです。国・県の負担があろうとなかろうと、草加市はこれを直ちに行うべきでした。
緊急質問において、災害対策本部の設置のタイミングについて、市長、副市長は、これから改めて検証を進めてまいりますと答弁し、災害応急対策がおおむね終了したことが認められたため、災害対策本部を廃止したと答弁しました。これでは被災された市民に対して必要な救助、救援が行われなかったことに何の反省もないと言わざるを得ません。
また、決議案が指摘するとおり、草加市災害対策本部要綱第14条には、災害救助法が適用されたときは、災害対策本部に災害救助対策室を設置することが明記されていますが、この基本対応を無視する答弁を行ったことも重大です。
これらの市長、副市長の判断が、救われるべき市民に対する救助が行き届かなかったという結果を招いたということを真摯に受け止めてもらいたいと思います。
この決議をきっかけにして、二度とこうした対応が繰り返されることなく、万全な災害対策を取られるよう、改めて市長、副市長に求め、決議案に賛成といたします。
以上です。
○小川利八 議長 11番、広田議員。
〔11番 広田丈夫議員登壇〕
◆11番(広田丈夫議員) 議長より発言の許可をいただきましたので、公明党草加市議会議員団を代表いたしまして、議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議に賛成の立場から討論を行ってまいります。
まず最初に、被災されました市民の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
草加市では、台風2号や梅雨前線の影響により、6月2日10時52分に大雨注意報、15時56分に大雨警報、17時12分には洪水警報が発表され、2日の夜以降には線状降水帯が発生する可能性があると気象庁が注意を呼びかけられておりました。その中、埼玉県内では東部や西部を中心に、9市町が計22万5,352世帯に避難指示が出されるなどの大水害が発生いたしました。
このような状況に対する行政の対応としては、埼玉県が2日14時44分に情報連絡室を設置、各市町では2日23時15分松伏町、23時30分越谷市、3日零時川口市、1時2分吉川市、1時45分さいたま市、2時八潮市、2時10分三郷市がそれぞれ警戒レベル4の避難指示を出しました。
草加市の対応としては、2日11時に水防会議が開かれ、0号配備が決定され、最低限の職員体制で大雨に対応することが決定され、その後3日の1時10分に災害対策本部が設置されたとのことであります。漏れ聞いた話では、災害対策本部員である部局長に電話連絡があったのは4時頃であり、しかも電話連絡では災害対策本部が設置されたということは一切なく、来られる職員は来ておいてほしい程度のことであったとのことであります。
さらに驚くことに、その後は11時過ぎまで災害対策本部が1回も開かれていなかったということであります。災害対策本部は何なのか、市民の生活を守るためのものではないのか、疑問でなりません。
5日から6日にかけて、議会で行われた緊急質問では、答弁作成のため、5日23時まで議会を開くことができず、さぞかし明確な答弁がされるのであろうと期待しておりました。市長と副市長がどのような行動をしていたのか、時系列で示してほしいとの質問にも、市の対応を答弁で繰り返すばかりで、市長、副市長の行動は明らかにされませんでした。議会を空転させた時間は、質問に対してどのようにごまかそうと考えていた時間だったとしか思えないような答弁でありました。
市長、副市長にとって市議会とはどのような場所と考えておられるのでしょうか。我々議員は、市民から選挙で選ばれた市民の代弁者です。市長、副市長は市民に対してごまかすような説明をするのですか。今後、誠実な対応を求めます。
緊急質問で明らかにされませんでしたが、その後、明らかになった市長、副市長の行動は、洪水警報が出されている最中、市長、副市長共に仲良く2日23時10分には市長公用車で帰宅、副市長の自宅、さいたま市まで市長公用車で送ったと驚きの情報が入ってまいりました。
市長公用車の使用方法として正しいのかとの疑問も残りますが、市長、副市長が市役所を出た23時過ぎは、綾瀬川谷古宇の水位は避難判断水位を超え、東京湾が満潮となる3日3時26分に向け、水位が上昇を始めていた時間であります。この時間に水位が上昇することは安易に予想できたにもかかわらず、行政のナンバー1、ナンバー2が2人そろって帰宅する、草加市始まって以来の失態ではないでしょうか。
しかも災害対策本部長である山川市長、副本部長である高橋副市長、本部員である部局長がいない中で、災害対策本部が設置され、どのような意味があるのでしょうか。市民をばかにし過ぎているのではないでしょうか。
今回の市長、副市長の行動は、自治体にとって市民の生命と財産を守ることが最大の役割であるということを御存じでないとしか思えない行動であります。
さらに、10日の東京新聞を拝見し、唖然としました。市長のコメントとして、気象情報では3日朝に一番大変なときが来るという予想で、少しでも体を休めておいたほうがいいと判断したと掲載されておりました。市長が体を休めている時間、市民は大変不安な夜を過ごしていました。誰一人取り残さないを掲げている市長のコメントではないとあきれて言葉が出ませんでした。
今回、反省を求める決議となりましたが、我々は問責決議に値する市長、副市長の失態であると厳しく指摘しておきます。今後は議会に対して、ごまかし、はぐらかした答弁を行わないよう、誠実に対応し、言葉だけでなく心から市民と向き合った行政運営をしていただくよう強く要望し、山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議に賛成といたします。
○小川利八 議長 8番、平山議員。
〔8番 平山杏香議員登壇〕
◆8番(平山杏香議員) 発言通告に従い、議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議にSOKA新政議員団を代表し、賛成の立場で討論を行います。
初めに、このたびの水害で被災された市民の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、夜を徹して災害対応に当たっていただいた参集職員の皆様に感謝申し上げます。
平時の行政と違い、災害は一刻の猶予もありません。ましてや水防は水との闘いであるばかりか、時間との闘いです。今回の豪雨災害への市長、副市長の指揮対応は、25万1,000の草加市民の生命と財産を守るという自覚と責任感、危機感があまりにも欠如していると言わざるを得ません。
また、緊急質問での答弁では、自身の行動を時系列で示すよう問われても明らかにされず、これまで経験のない災害や検討、検証していくと、質問に対して的外れな、そして他人ごとのようなはぐらかした答弁が繰り返されました。
6月5日午前10時開会予定の議会が始まったのは深夜で、閉会は翌6月6日早朝の6時、議会を滞らせたのもお2人の行動を取り繕うためと勘繰られても致し方ありません。災害対応と併せ、不誠実な答弁は猛省すべきです。
台風2号と梅雨前線の影響により、6月1日木曜日の時点の天気予報では、翌6月2日金曜日は災害級の大雨のおそれ、線状降水帯発生の可能性も、避難の心構えを、関東でも警報級、記録的な大雨となるおそれとの発表が既にされておりました。
そのような状況下で、草加市では6月2日金曜日午前11時に水防会議を開催し、0号配備を決定しました。0号配備は、豪雨の影響がないとされる場合の体制です。草加市地域防災計画(風水害対策編)の災害時の本部活動及び配備体制では、線状降水帯などによる集中豪雨等の発生では、緊急水防本部体制となっており、水害が発生または発生のおそれで2号配備となり、この2号配備で自動的に災害警戒本部設置となっています。当日の天気は、まさしくこれに該当するものでした。元建設部職員や元消防職員の方々にお話を伺っても、あの雨で0号配備はあり得ないと皆さん口々におっしゃっておりました。
この間の気象庁の注意報及び警報は以下のとおりです。6月2日10時52分大雨注意報、15時56分大雨警報、昼過ぎより激しさを増した雨により、ついに17時12分、気象台より洪水警報の発表がありました。市内各所で冠水が始まるも、草加市の水防体制は0号配備のまま、そして最低限の人数での大雨対応となりました。
6月2日朝の気象庁発表の雨雲レーダーは、私の目から見ても危うさを感じるものでございました。気象情報を無視したかのような水防体制は甚だ疑問です。この水防体制の初動の遅れこそが、市長としての指揮監督の失態であり、25万1,000の市民の命を預かる行政のトップとしての資質が大いに疑われるところです。
尋常ではない雨量と冠水被害の拡大で、近隣市町では6月2日金曜日19時に越谷市と八潮市が災害対策本部を設置、以降19時30分吉川市、20時45分三郷市、21時松伏町と続きました。草加市において災害対策本部設置は、何と最初に設置した越谷市、八潮市に遅れること6時間以上の翌6月3日土曜日の1時10分であり、あまりの遅さに愕然としました。
この間、草加八潮消防組合では、6月2日金曜日16時37分を最初に、市民からの通報が相次ぎ、排水作業や水没車両の救助、管内冠水調査で出動をしております。草加市地域防災計画では、水防体制構成機関に草加八潮消防組合がしっかりと明記されているにもかかわらず、消防が招集されることは一度もありませんでした。
災害対応では、建設部と都市整備部と消防は中枢をなすものだと思いますが、水防体制を整える中で、最前線で活動をしている消防の声を酌み上げられなかったことに、災害対応と草加市の組織連携、市長のリーダーシップには疑問しかございません。
また、災害対策本部設置時に、何と市長、副市長不在ということが判明いたしました。6月2日23時頃まで庁舎にて指揮を取り、一旦帰宅をして、市長が翌6月3日午前2時20分、副市長午前6時に再登庁とのことでしたが、緊急質問の答弁では、市長自ら過去に経験のない災害とおっしゃっている災害です。陣頭指揮を取ってしかるべき降雨のピークの時間帯に帰宅ということが、市民を守る責任感と危機感欠如の最たる部分ではないでしょうか。職員には夜通しの職務を命じてトップは帰宅、職員の信頼も失墜したのではないかと危惧します。
さらにあきれたのが、第1回災害対策本部会議の開催は、既に雨はやみ、晴れ間も時折顔をのぞかせていた6月3日土曜日午前11時過ぎです。第2回目の災害対策本部会議は6月4日日曜日14時過ぎで、ここで災害対策本部が廃止されました。市内各所で冠水被害が広がり、自宅に止めた車両まで水没する災害の中、災害対策本部会議の開催は2回のみ、災害対策本部とは名ばかりで、ていをなしていなかったのは想像に難しくありません。
エリアメールや防災無線が鳴り響き、眠れない不安な夜を過ごした市民や、愛する我が家が冠水した市民が、お2人のこのようなていたらくを聞いたらどう思われるでしょうか。
次に、災害時の情報発信ですが、非常時の市長からの発信ほど市民を安心させるものはございません。コロナ禍においての感染状況や支援体制、ワクチンの接種状況などをこまめに発信をした市長のSNSを見れば明らかです。
検討だとか言っている余地はございません。ゆりッター、ゆりグラムなどのSNSを駆使して、市民を安心させるために、広報担当ではなく、自身の言葉で自身が投稿し、市民へタイムリーな情報を直接発信するべきです。
次に、現場視察についてです。
現場に行くと、市民にけがした足を心配させてしまうとのことでしたが、過去に経験したことがないという豪雨災害を市長自らが現場を見て、冠水状況、被災状況を知ることで、今後の治水行政を効果的に行えるのではないでしょうか。
折しも今議会開会日に水の市長と言われた故今井宏氏の公葬が執り行われ、水に苦しんだ草加市民を救った今井氏の業績をたたえたところです。山川市長も生まれたときから草加市民ですし、草加の水害や、いまだ雨が降ると冠水する箇所が多くあることは承知していたはずです。公用車で回るなど、思慮できなかったのか。
災害発生中及び翌日には、さしたる情報が発信されなかった市長のSNSを拝見しますと、6月4日日曜日は午前中より市内各種イベントにて精力的にごあいさつを行っている様子がアップされております。被災された方々が片づけなどで困っているときです。イベントを断り、市民の元へ駆けつけることを優先するべきではなかったのか。市長のスローガンでもあります飛び出す市長が市民のもとへ飛び出さなかったのは、誠に残念です。
緊急質問においても、危機感のなさが明らかになりました。以下答弁の文言の一部です。
洪水警報が出た時点で、計画上は2号配備等上位体制も可能だったが、0号配備で適正な水防活動を実施できたと考えている。氾濫には至らないという見通しの下、内水被害も想定されたが、垂直避難が最も適切と考えた。災害対策本部の早期設置を求める声は上がっていない。これまでに経験のない災害等が発生している。どの言葉も他人ごとで矛盾だらけです。
答弁の文言をつなげてみると、これまでに経験のない災害が発生したことは理解していた。内水被害も予想をして、2号配備より上位体制も取れたが、職員から災害対策本部設置の声も上がってこないので、0号配備で適正な水防活動が実施できた。このような意味合いのことを緊急質問の答弁で述べたのです。
冒頭述べましたように、このような災害対応と併せ、議会と市民を欺くような不誠実な答弁は猛省するべきです。災害対応といいかげんな議会答弁だけでも問題ですが、さらに一つ問題点を指摘させていただきます。
災害対策の失態について、議会答弁で要領を得ない、はぐらかしたような答弁を繰り返し、事実を隠そうとしたことです。議会と市長は是々非々の立場を取りつつも、大前提はお互いの信用です。今後、行政の瑕疵があった際や、市長、副市長の監督責任などミスがあった際に、再度隠蔽されるのではないかとの疑念が生じてしまったことは、誠に残念でございます。鋭意疑念を払拭する努力を続けていただきたいと思います。
答弁では、これまで経験のない災害という言葉が繰り返されておりましたが、経験のない災害という言葉で責任逃れをするのは行政の怠慢であり、言い訳に過ぎません。災害対応では、正常化バイアスに陥ることなく、万が一に備え、準備を行うのが行政の役割であり、市長の責任です。
とはいえ、その後の台風3号での取ってつけたような対応もあり得ません。しっかりと情報収集をして状況に応じた対応をすべきです。的確な判断をするためにも、行政の最前線で対応に当たる職員の声に耳を傾けるべきです。
最後に、東日本大震災の南三陸震災遺構の語り部さんの言葉を贈らせていただきます。想定外なんていうのはない。そんな言葉は想定できなかった学者や政治家の言い訳だ。
今後は真摯に議会と市民に向き合っていただき、誰一人取り残さない草加市を築いていただけることを期待して、山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議に対し、SOKA新政議員団を代表しての賛成討論を終わります。
○小川利八 議長 7番、川崎議員。
〔7番
川崎久範議員登壇〕
◆7番(川崎久範議員) 議長の許可をいただきましたので、議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議について、賛成の立場から討論させていただきます。
主たる論点といたしましては、決議書にありました責任者としての危機管理意識の欠如の点についてです。中でも責任者としての対応の在り方に深く反省を求めます。
前段といたしまして、現在は多くの自然災害が発生する中、その予報の在り方は進化を遂げ、事前のテレビのニュースでは、予想される災害の規模や注意を呼びかける警報がかなり精度が高く出されるようになってきております。
それらは局地的な情報ではないかもしれませんが、今回のこの災害の大雨、そして台風においては、通常とは違う規模の災害になるおそれがあったということは、多くの方が報道を見て知り得ていたことでございます。
私はずっと民間企業でサービス業、主に飲食店、ファミレスなんですけれども、で長く責任者として働いてきましたが、そのときにこのような状況下になれば、災害を想定して、片側ではシフトの調整をして無理な出勤をさせないなど、従業員を守る行動をしながら、片側ではお客様への安全、そして避難場所等の確保としての営業時間の確保も鑑みまして、社内でしっかりと連携を取り、企業として果たす社会的な責任に努めてまいりました。
また、深夜、早朝、そして年中無休で仕事がある業界でしたので、フルタイムでの対応スキルは、言ってみれば当たり前の中にいたわけですが、今回の市の初期対応は、同様な年間休みなく営業している店舗関係の方や、24時間体制の勤務体制を取っている企業で働く多くのサービス業の方からすれば、本当にぬるくてクェスチョンマークがつく対応だったと思わざるを得ません。
災害時には行政も24時間体制となることになると思いますが、この場合、市においては、市長と副市長が協力し、最低でもどちらかが必ず本部や現場にて指揮を取る必要があったのではないでしょうか。というのは、災害が予想される中、市の対応すべき人数は25万人近くという市民の方々ですよね。これは民間の比ではない重い責務です。共に帰ってしまったということは、責任放棄であったと言われても、これはやむなしのことだと思います。
さらには、もし最初適切な対処を取っていたとしても、問題というのは後から起こり得るものなんです。そうした場合には、とにかく何が起こったのか、何が起こっているのか、また何が原因なのかと、根掘り葉掘り調べて、様々なヒアリングを行い、問題の本質をつかむように努めることが、起きてしまったことへの初動だと思います。
そのことで抱えている業務が全てストップしてしまうかもしれませんが、責任者ゆえ、それらを最善の調整をして事に当たる。こうしたことは我々やってましたので、その点に関しましても、3日土曜日の指揮におきましては、被害の確認が甘く、いかがなものかなと思わざるを得ません。
ちょっと話はそれるんですけれども、コロナ禍においては、民間企業のほとんどは行政の発令する急な要請に対して、ある意味苦渋の思いでありましたけれども、従ってまいりました。言い換えると、民間は行政が発信する内容をしっかり受け止めて、行動の指針にします。それが企業の社会的使命の一つだと考えるからです。今回、その行動指針とする市からの情報が少なかったことに対して、多くの市民の皆様からお怒りの声をちょうだいしております。
まとめになりますが、私は半年ちょっと前に議員になりまして、仕事をさせていただく中で、民間と比べてこれはと思う事象がこれまで幾つもありましたが、今回はさすがにその乖離がひどかったので、この場で申し述べさせていただきました。
そして、大事なのはこれからです。近年の予期せぬ自然災害が頻発している中、また大きな災害が起こることが想定されます。今のままでの危機管理の状態では、とてもそれに対応できる状態ではないと考えます。現状では、市民の皆様からの理解は到底得られるものではないと考えます。
ですので、猛省の上、草加市の災害対応のアップデートを強く強く強く要望いたします。
以上の理由から、本議案に対して賛成とさせていただきます。
○小川利八 議長 6番、河合議員。
〔6番 河合悠祐議員登壇〕
◆6番(河合悠祐議員) 議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議について、賛成の立場から討論いたします。
6月2日金曜日から3日の土曜日にかけての台風2号の影響を受け、草加市では記録的な大雨が降りました。市民への被害も甚大で、私のもとにも日曜日以降、市民の方から何人も被害について直接御相談を受けました。
例えば、家の前の排水が追いついておらず、玄関のぎりぎりまで水が来たり、駐車場が冠水し、車の後輪タイヤまで浸水していたので、車が動かなくなってはいけませんから、やむを得なく向かいの家に止めさせてもらったとか、そういったものでした。
現在時点での報告によりますと、床上浸水が60件、床下浸水が173件となっておりますが、潜在的な被害者はこれどころではなかったかと思います。
これに対し、市の対応は、参集の指示があったのも3日土曜日午前4時頃で遅れぎみですし、災害対策本部も土曜日の午後すぐに解除されました。日曜日は、市長も副市長も登庁されていなかったかと思われますし、ある資料によりますと、職員の方も数人しか来庁されていなかったとのことです。今回の対応は、市民の安全を守る十分な対応とは言い難かったかと思われます。
また、情報提供も十分ではありませんでした。メール、ホームページ、SNS等でもタイムリーな情報はなく、土曜日に床上浸水4件、床下浸水8件という報告があるのみで、そこから火曜日の明け方になる議会の緊急質問のときの答弁まで何の進捗報告もありませんでした。これも対策本部解除後の土曜日の夕方から日曜日の対応がほぼなかったためだと考えられます。
緊急性の求められる緊急質問を議会で行っても、月曜日から実質的な調査を始めたと考えられるため、議会が12時間以上も遅れて始まり、市民への情報提供も遅れました。
私が一番言いたいのは、スピードって本当に大事だなということです。今日の第49号議案の田中議員の質疑に対する答弁作成も5時間以上かかって、田中議員からもスピード感がないという御指摘ありましたけれども、本当にそのとおりで、そのスピード感の仕事を災害時に持ってこられると、本当にとんでもないことになると思うんですね。
あと1分早く助けてあげたら助かった命だったのにな、そんなことも今後あり得るかと思います。今後もっと大きい災害が来たときに、そのスピード感でされると、本当にとんでもないことになるんじゃないかと心配になります。
市長や副市長というのは、非常に責任重大な立場です。特に市長は行政の全責任を負う立場です。災害の際は土日なんて関係ありません。体を休めるみたいなお話が東京新聞であったそうですけれども、民間の方でも仕事が忙しかったら10何連勤とかってしている方、幾らでもおられます。私の友達のテレビ局の友達は、年間でもう休みは10日以下しかないみたいな人もいます。
ましてや市民の生命、身体を守る立場にある市長が、土日しっかり休日を取られていては困ります。もうそれだけ働く覚悟がないのだったら、もう自治体の首長というのはやる資格はないと思います。
今回の災害で、草加市の防災についての問題がいろいろと露見されたかと思います。これから夏に向けて何度も台風が来ると思います。今回の教訓を踏まえて、次回から適切な対応を望みます。
以上、賛成の立場からの討論でした。
以上です。
○小川利八 議長 以上で、討論を終了いたします。
──────────◇──────────
△採決
○小川利八 議長 直ちに採決を行います。
◇議第8号議案の可決
○小川利八 議長 議第8号議案 山川市長及び高橋副市長の反省を求める決議は、原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、議第8号議案は原案のとおり可決されました。
◇議第9号議案の可決
○小川利八 議長 次に、議第9号議案
シルバー人材センターを「適格請求書等保存方式(インボイス制度)」の適用除外とすることを求める意見書は、原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、議第9号議案は原案のとおり可決されました。
◇議第10号議案の可決
○小川利八 議長 次に、議第10号議案 特別支援学校・学級等への教員等の適切な配置を求める意見書は、原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、議第10号議案は原案のとおり可決されました。
◇議第11号議案の可決
○小川利八 議長 次に、議第11号議案 生物多様性の保全・ネイチャーポジティブの対策の強化を求める意見書は、原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、議第11号議案は原案のとおり可決されました。
◇議第12号議案の可決
○小川利八 議長 次に、議第12号議案 薬剤耐性菌感染症の蔓延防止への取組体制の強化を求める意見書は、原案に賛成の諸君は賛成のボタンを、反対の諸君は反対のボタンを押してください。
〔各議員電子表決〕
○小川利八 議長 押し忘れはございませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 押し忘れなしと認め、採決を確定いたします。
〔賛成全員〕
○小川利八 議長 賛成全員であります。
よって、議第12号議案は原案のとおり可決されました。
──────────◇──────────
△議員の派遣
○小川利八 議長 次に、議員の派遣を議題といたします。
お諮りいたします。
お手元に配付いたしました議員の派遣に記載のとおり、地方自治法第100条第13項及び会議規則第166条の規定により、議員を派遣いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
○小川利八 議長 御異議なしと認めます。
よって、議員の派遣に記載のとおり、議員を派遣することに決しました。
以上で、本定例会の議事は全て終了いたしました。
──────────◇──────────
△市長あいさつ
○小川利八 議長 市長からあいさつのため発言を求められておりますので、これを許します。
山川市長。
◎山川 市長 令和5年草加市議会6月定例会閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
ごあいさつに先立ち、このたびの梅雨前線による大雨及び台風2号により被災された皆様にお見舞いとおわびを申し上げます。
25万人の生命と財産を災害から保護する責務を有する草加市役所のトップである市長として、今回の災害対応には様々な課題がありました。それらの課題の全ての責任はトップである私にございます。
心からおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
本会議の決議、そして討論においていただいた御指摘につきまして、真摯に受け止め、いただいた御指摘、そして被災された市民の皆様からお寄せいただく声とともに、今回の経験全てを教訓とし、適正な災害対応と信頼回復に向けて取り組んでまいります。
本定例会では、議員の皆様には市政全般にわたり御審議をいただき、提出いたしました全ての議案につきまして、原案どおり議決を賜り、深く感謝を申し上げます。本日、追加提出をさせていただきました草加市災害見舞金等支給に関する条例の一部を改正する条例の制定及び補正予算については、議決をいただきましたので、被害に遭われた方々に対し早期に支援を開始してまいります。
先々週から関東地方も梅雨入りし、台風が頻繁に発生する季節を迎えております。このたびの災害対応の教訓を生かし、平時からの備えや体制を整え、適切な対応を図れるよう取り組んでまいります。
結びに、これから暑い季節を迎えますが、議員の皆様には健康に御留意いただき、今後とも市政運営に対しまして御理解、御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、本定例会閉会のごあいさつとさせていただきます。
誠にありがとうございました。
──────────◇──────────
△閉会の宣告
○小川利八 議長 これにて、令和5年草加市議会6月定例会を閉会いたします。
午後 9時38分閉会
議 長 小 川 利 八
副 議 長 佐 藤 利 器
署 名 議 員 森 覚
署 名 議 員 川 﨑 久 範
署 名 議 員 斉 藤 雄 二
署 名 議 員 鈴 木 由 和...