上尾市議会 2019-12-16
12月16日-一般質問-02号
令和 元年 12月 定例会 令和元年12月定例会 第6日令和元年12月16日(月曜日)第2日 議 事 日 程 1 開 議 2 市政に対する一般質問 8番 星 野 良 行 議員 12番 前 島 る り 議員 11番 戸野部 直 乃 議員 22番 道 下 文 男 議員 1番 尾 花 瑛 仁 議員 3 次会日程の報告 4 散 会午前9時29分開議 出席議員(26名) 1番 尾 花 瑛 仁 議員 2番 新 道 龍 一 議員 3番 田 中 一 崇 議員 4番 海 老 原 直 矢 議員 5番 新 藤 孝 子 議員 6番 平 田 通 子 議員 7番 斎 藤 哲 雄 議員 8番 星 野 良 行 議員 9番 大 室 尚 議員 11番 戸 野 部 直 乃 議員 12番 前 島 る り 議員 13番 浦 和 三 郎 議員 14番 井 上 茂 議員 15番 戸 口 佐 一 議員 17番 野 本 順 一 議員 18番 渡 辺 綱 一 議員 19番 嶋 田 一 孝 議員 20番 深 山 孝 議員 21番 長 沢 純 議員 22番 道 下 文 男 議員 23番 橋 北 富 雄 議員 24番 池 野 耕 司 議員 25番 池 田 達 生 議員 26番 糟 谷 珠 紀 議員 27番 小 川 明 仁 議員 29番 小 林 守 利 議員 欠席議員(1名) 28番 新 井 金 作 議員 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人 市 長 畠 山 稔 副 市 長 松 澤 純 一 教 育 長 池 野 和 己 市 長 政策室長 石 川 孝 之 行 政 経営部長 粟 野 昭 夫 総 務 部 長 須 田 博 和 子ども未来部長 柳 真 司 健 康 福祉部長 本 橋 宜 臣 市 民 生活部長 山 本 由 起 子 環 境 経済部長 柳 下 貴 之 都 市 整備部長 宮 口 達 也 上 下 水道部長 黒 木 政 彦 消 防 長 田 島 孝 一 教 育 総務部長 小 林 克 哉 学 校 教育部長 伊 藤 潔 本会議に出席した事務局職員 事 務 局 長 石 井 孝 浩 次長兼議事調査 塚 越 俊 久 課 長 議 会 総務課長 加 藤 俊 市 議事調査課主幹 谷 川 義 哉 議 会 総 務 課 中 川 真 里 副 主 幹 議会総務課主査 吉 川 抄 織 議事調査課主査 岡 野 隆 史
議事調査課主任 川 村 明 日 香 議会総務課主任 遠 藤 和 秀
議事調査課主任 星 井 智 也
△開議の宣告
○議長(深山孝議員) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。
△市政に対する一般質問
○議長(深山孝議員) これより日程に従い、市政に対する一般質問を行います。 この際、傍聴者の皆様へ申し上げます。休憩中も含め、傍聴席での拍手はご遠慮ください。ご理解とご協力をお願い申し上げます。 8番、星野良行議員。 〔8番
星野良行議員登壇〕
◆8番(星野良行議員) 皆さん、おはようございます。議席番号8番、星野良行でございます。議長のお許しをいただきましたので、私自身通算32回目の市政に対する一般質問を3項目、一問一答形式にて行わせていただきます。執行部の皆様には、今までと同様に誠意あるご答弁をどうぞよろしくお願いいたします。 まず、大きな項目1点目、防災についてであります。昨年12月の議会の私の一般質問でも申し上げましたが、平成30年、
日本漢字検定協会が主催したことしの漢字、昨年ですが、2018年、1位は災害の「災」、災いでありました。ちなみにことしの漢字は令和の「令」と発表されたようであります。昨年を振り返りますと、さまざまな自然災害がありました。2月の福井や北陸での平成30年豪雪、6月には大阪北部での地震、7月、西日本豪雨災害、また46年ぶりの猛暑と、最高気温を達したというようなことも昨年でありました。9月には、
北海道胆振東部地震という大きな災害もありました。本年、2019年も昨年に劣らず自然災害が大変多い年となりました。特にことしは台風の被害が大きく、全国的にも、また関東地方、そして埼玉県、上尾市においても大きな被害をもたらしました。被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。 さて、12月定例会開会の市長の議案説明でも、市内の被害状況について触れられておりましたが、ここで改めて本年発生した大型台風15号、19号、21号の上尾市内における被害状況についてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員の一般質問に対する当局の答弁を求めます。 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 台風15号では、道路冠水9件、その他倒木の被害、台風19号では床上、床下浸水が58件、風害27件、道路冠水43件、その他倒木、車両水没等の被害、台風21号では道路冠水6件等の被害がございました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございました。ご答弁にもありましたように、特に台風19号の被害が大きかったということであります。 台風19号の際の市の応急対応、対策についてお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 10月12日の午前8時から待機体制をとり、正午に警戒体制1号、午後3時より非常体制1号を配備し、災害対策本部を設置して職員369人で対応に当たりました。また、
荒川上流河川事務所や熊谷地方気象台、
株式会社ウェザーニュース等と連携し情報収集を行い、午後1時に警戒レベル3、これは避難準備、
高齢者等避難開始、午後4時20分には警戒レベル4、これは避難勧告を発令するとともに、併せて避難所を計30カ所開設し、999人の避難者を受け入れました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございます。午後1時に警戒レベル3、避難準備、
高齢者等避難開始、午後4時20分に警戒レベル4、避難勧告を発令するということで、30カ所の避難所を開設し、999人の避難者を受け入れたということで、対応に当たった職員の皆様には本当に感謝を申し上げたいというふうに思います。 それでは、次に台風19号の際のその後の被災者支援についてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 被災翌日に
危機管理防災課で避難者が集まっていた平方の上宿公民館に足を運び、特に被害が大きかった平方上宿区、南区のニーズ把握を行うとともに、民間企業と連携し、物資提供を行いました。また、被災者支援策について周知するため、庁内関係部署と連携し、10月15日、23日の2度にわたり住民説明会を実施するとともに、
危機管理防災課で被災者支援策の一覧を作成し、被災者に配布してございます。その後は、市で実施する支援策について担当部署を定め、被災者からの個別相談等に応じてございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございました。 台風19号では、協定を締結している本宮市や上田市においても大きな被害がありましたが、協定自治体への支援は実施されたか、お伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 災害時相互応援協定を締結している本宮市、上田市、藤岡市、片品村、練馬区に対し支援の必要性について複数回確認を行いました。その上で、本宮市より物資の支援要請がございましたことから、
上尾ライオンズクラブの協力のもと、10月16日に毛布700枚を届けました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございます。本宮市に
上尾ライオンズクラブが毛布を700枚運んだということであります。私も
上尾ライオンズクラブのメンバーとして、須田部長も一緒に積み込みをさせていただきました。お役に立ててよかったと思います。 それでは、次に台風19号の被害を受けて顕在化した課題について質問をしてまいります。市民への情報伝達における課題は何か、お伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 風雨の中で防災行政無線や広報車の音声が聞こえにくかったとのお声をいただいてございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) それでは、市から情報伝達を受けて、住民がとる避難行動について課題は何か、お伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 避難準備、
高齢者等避難開始や避難勧告を発令した際に、避難について自己判断できず、逃げた方がよいのか、どうしたらよいのかという問い合わせが市役所に殺到したことが挙げられます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 次に、住民が避難した先である避難所においての課題についてお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和)
ペット連れ避難者への対応や避難者名簿の作成に関して、避難所において差異があったことが挙げられます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 今までご答弁をお伺いした課題を踏まえて、今後の改善策について聞いてまいりたいと思います。市民への情報伝達における課題について、今後の改善策をお伺いします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 防災行政無線が聞こえにくいという課題への改善策といたしまして、昨年から3カ年で実施しておりますデジタル化工事により音質が改善されることが期待されます。また、防災行政無線を補完するため
電話応答サービスや上尾市メールマガジン、
ヤフー防災速報アプリ、NHKやテレビ埼玉のデータ放送、ライン等の代替手段の周知を図るとともに、多様な情報伝達手段の導入につきまして今後も検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございます。 次に、住民の避難行動における課題について、今後の改善策をお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 住民一人一人が居住地や家族構成など置かれた状況に合わせて適切な避難行動がとれるように、上尾市防災士協議会と連携し、個人がとるべき避難行動を自分で考え、時系列にまとめたマイタイムラインの啓発に取り組むことを検討してございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 個人がとるべき避難行動を自分で考え、時系列にまとめたタイムラインの啓発に取り組むということであります。 それでは、避難所における課題について、今後の改善策を伺います。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) ペットの取り扱いの統一や避難所名簿の作成の徹底など、今回の反省を踏まえて避難所開設に関する分かりやすい手順書の作成に努めてまいりたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございました。 要望させていただきます。今回の大型台風は、全市に避難勧告が出されるといった、かつてない規模の台風でありました。ご答弁いただきましたように、さまざまな課題が浮き彫りになりました。情報伝達にいたしましても、暴風雨では防災無線はデジタル化をしたとしても、窓を閉めていたら聞こえません。報道によると、加須市では防災ラジオ対応に5億円を投じて、4万7,000全世帯に無償配布をするということであります。聴覚に障害を持つ市民もいることから、防災ラジオが最善かどうかは分かりませんが、ご答弁にもありましたSNSやAIを使った
スマートスピーカーなど、4G、5Gの
デジタルデバイスなどを含め、情報伝達が漏れなく行えるよう調査、研究していただくことを要望させていただきます。 また、問い合わせの電話が殺到したとのことでもありますが、市のホームページや河川監視カメラもアクセスが殺到して、なかなか見ることができませんでした。故障ということも伺いましたが、この点も改善をいただくよう要望いたします。また、避難所が小学校の体育館で、階段を上がった2階にあるという避難所もあります。高齢者や足の不自由な方、車椅子の方々にも安心して避難できるような避難所にしていただけるよう、要望させていただきます。引き続き災害に強いまちを目指した取り組みを行っていただくようお願い申し上げます。 それでは、次に大きな項目2点目に移ります。令和2年度予算編成について質問をさせていただきます。本年9月に令和2年度行財政3か年実施計画及び予算編成方針が発表されました。毎年のことではありますが、毎年少しずつ予算編成方針が変化をしておりますので、令和2年度の予算編成方針について質問をしてまいります。この予算編成方針の1枚目に書いてありますので、少し読ませていただきます。「令和という新たな時代を迎え、今後、さらなる飛躍を遂げるべく歩みを進めていた最中、
小敷谷地内フェンスブロック擁壁撤去・新設工事に関わる不適切な対応が明らかになり、本市に対する信用・信頼は著しく失墜してしまった。そのような状況の中、予算編成に臨むことになるが、改めて、公務員は「全体の奉仕者」であること、また、予算要求にあたっては、常に「最少の経費で最大の効果」を挙げることを念頭に置き、職員一丸となって取り組むことにより、市民の信用・信頼の回復に努める必要がある。その上で、将来的な人口減少や、老朽化した公共施設への対応など、直面する課題に的確に対応しつつ、未来を見据えた時代を先取りする事業など、市民が夢を持てるような取組みを重点的に実施していかなければならない。以上を踏まえ、令和2年度の行財政3か年実施計画及び予算編成方針には、3つの基本方針と予算編成に当たっての基本的事項を定めたところである。各部局は、本方針に基づき、全力で予算編成に取り組むこととする」というふうに書かれてあります。 ここでお伺いをいたします。令和2年度の予算編成方針で特徴的な点はあるか、伺います。お願いします。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 特徴的な点といたしましては、大きく2点ございます。1点目は、将来の課題を踏まえた事業構築でございます。人口減少や少子高齢化の進展といった本市の抱える課題を踏まえた上で、将来にわたる望ましい未来像を描き、そこから現在を振り返って今何をすべきかを考え、そして実行していくという考え方に立って、施策や事業を構築していくことでございます。 2点目は、
政策企画提案制度の実施でございます。市民が夢を持てるような政策を引き続き積極的に推進していくため、今年度につきましても
政策企画提案制度を実施することといたしました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 今何をすべきかを分析して実行するという考えに基づいて、事業構築を図るということであります。 また、市民が夢を持てるよう、昨年に引き続き
政策企画提案制度を実施するとのことであります。それでは、この
政策企画提案制度、昨年と違う点についてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 庁内に対して、昨年度よりも1カ月早い7月に優先課題推進枠の対象となる事業を提示した点でございます。これは、各部各課が政策を企画立案するのに必要な期間を十二分に確保することができるようにしたものでございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございます。優先課題推進枠の事業対象を7月に提示する点が昨年と違うということが分かりました。 それでは、
政策企画提案制度では、昨年同様に未来を見据えた時代を先取りする事業など、市民が夢を持てるような政策を積極的に推進するとありますが、現在予算編成のさなかであると思いますが、今年度予算編成に政策企画提案より予算計上されている事業のうち、市民が夢を持てるような政策とはどのような事業か、お伺いをいたします。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 市民が夢を持てるような政策として2つほど挙げさせていただきます。 1つは、グローバル社会の中で臆することなく外国人と接することができる人材を育成していく政策でございます。児童生徒の英語力の向上を図るため、聞く、話す、読む、書くの4技能を伸ばす新たな英語力4技能測定を中学2年生で実施するとともに、ALTを増員し、小学1年生から外国語活動を実施するようにいたしました。 もう一つは、子育て世代を応援する政策でございます。妊娠から出産、子育てに至るまでの間、切れ目のない支援を行うため、昨年度から実施している上尾版ネウボラを一層充実させたものでございます。これにより、産前から産後期の家事、育児の負担を軽減するヘルパーの派遣や、産後不安なく育児を行うことのできる支援策として、産後ケア及び産後カフェを実施するようにいたしました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございました。 それでは、次に市長のマニフェストの進ちょくの質問をさせていただきます。畠山市長は、平成29年12月の選挙において公正な政治、公平な行政で上尾市政を立て直し、市民が夢を持っていただける町、みんなが輝くまち上尾の実現を目指しますと公約に掲げられ、当選をされました。以来、市長になられて丸2年が経過をいたしました。私は、畠山市長に上尾市を元気にしてくれるということで大いに期待をしておりました。 そこで、これまでを振り返り、市長が公約として掲げた公平な政治5項目について、現在までの取り組み、進ちょく状況について質問をさせていただきます。まず初めに、
第三者調査委員会の設置については、既に報告書もいただいており、完了済みですが、改めてその経過について伺います。
○議長(深山孝議員)
石川市長政策室長。
◎市長政策室長(石川孝之) まず、1つ目の第三者による調査委員会の設置につきましては、平成30年5月に
西貝塚環境センターの入札に関する
第三者調査委員会を設置し、平成31年3月には同委員会より調査報告書を受領いたしました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 次に、談合防止条例の制定について伺います。 問題が二度と起こらないように、談合を防ぐための
コンプライアンス規定や職員の責務を定めた条例の制定をしますとうたわれております。こちらについてはいかがでしょうか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 職員倫理条例に関しまして、令和元年6月定例会に条例案を提出いたしました。こちら、閉会中の継続審査を経て、同年9月定例会において否決の議決となってございます。現在は、総務常任委員会の審議の中でご指摘いただいた不当要求行為の報告窓口の外部化や報告フローの取り扱いにつきまして、他の自治体の制度と比較しながら改めて検討を進めているところでございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 次に、公契約条例の制定について、取り組みと進ちょく状況についてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 現在先進自治体の事例をもとに、上尾市で行う場合の課題を整理しているところでございまして、適用する契約範囲や労働賃金基準額、事業者の理解、設計額への影響などの課題がございます。引き続き検討してまいります。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) それでは、次に市財政の立て直しについて伺います。 また、畠山市長は、市財政の立て直しとして箱物行政からの転換を公約に掲げておりました。上平地区の
複合施設検討委員会の状況についても併せてお伺いいたします。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 本年7月に8名の委員から成る
上平地区複合施設検討委員会を立ち上げました。今年度は、これから
市民ワークショップを開催し、その場でいただきました意見につきましては今後の検討委員会における審議の参考といたします。
上平地区複合施設は、図書館分館機能を有する施設とする予定でございます。したがいまして、現在教育委員会において検討を進めている本市の図書館の今後のあり方や、上尾市
図書館サービス計画の改定後の内容も踏まえながら、複合施設に入る施設や機能に関し丁寧に議論を進めてまいりたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 次に、自治基本条例の制定について、進ちょくをお伺いいたします。
○議長(深山孝議員)
石川市長政策室長。
◎市長政策室長(石川孝之) 自治基本条例の制定につきましては、引き続き調査研究をしております。本年度は、他市の状況につきまして視察を行っております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 他市の状況について調査研究をしているということであります。 それでは、次に畠山市長の公約の公平な行政の中から、何点か絞って取り組みと進ちょくについて伺ってまいります。スポーツで市民が元気になるまちとして、スポーツ政策の推進を挙げられております。その取り組みと進ちょく状況についてお伺いします。
○議長(深山孝議員)
小林教育総務部長。
◎教育総務部長(小林克哉)
オーストラリア柔道チームとの
事前キャンプ覚書締結及び
ホストタウン登録を行い、チームの受け入れ態勢を整えました。ことし8月に開催された
世界柔道選手権東京大会での事前キャンプの際には、県立武道館において市内の小・中学生との交流も深めたところでございます。来年開催される東京2020オリンピック・パラリンピックの成功に向け、引き続き機運醸成事業にも取り組んでまいります。 また、上尾市平塚サッカー場につきましては、雨天時や夜間でも利用が可能となる人工芝化及び夜間照明設備を整備する改修工事を進めており、来年4月に
リニューアルオープンの予定でございます。これにより、さらに多くの市民の方々がサッカーをはじめさまざまなスポーツ活動に取り組んでいただけることと思います。今後もスポーツで市民が元気になるまちの実現に努めてまいります。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございます。私も以前の一般質問で取り上げをさせていただきましたが、東京2020オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ地として
オーストラリア柔道チームの
ホストタウン登録を行ったとのことであります。また、市内の小・中学校との交流も深めた。また、平塚サッカー場についても来年4月オープンに向け、現在整備が進められているということであります。 それでは、次に文化と芸術があふれるまち、そして文化、芸術施策の推進を挙げられておりますが、こちらもその取り組みと進ちょくについてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員)
小林教育総務部長。
◎教育総務部長(小林克哉) 文化、芸術は人の心を豊かにし、潤いをもたらすものであり、市民がより広く親しめるように支援をしております。 ことし9月には、市指定無形民俗文化財の畔吉ささら獅子舞をラグビーワールドカップ熊谷会場のおもてなしエリアにて上演し、好評を得ました。これからも市内外に向けてより多く上尾市伝統文化の情報を発信していけるよう取り組んでまいります。引き続きさまざまな文化、芸術活動の奨励と充実のための事業を積極的に展開し、文化と芸術があふれるまちの実現に努めてまいります。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ことし大変盛り上がりましたラグビーワールドカップ、こちらの熊谷会場の一部で畔吉のささら獅子舞を披露して好評を得たということであります。 それでは、次に地元の企業を応援するまち、産業振興と雇用の確保について、取り組みと進ちょくをお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 現在産業関係者や支援機関と連携し、中小企業をサポートする体制の構築やあげおキッズダンスフェス、あげおお土産・観光センターのオープンなど、まちの活性化につながる新しい取り組みなどを商工会議所と連携しながら着実に進めております。また、2市1町で組織します雇用対策協議会では、高校生や大学生を対象としたインターンシップや就職面接会を実施し、若者の就労を支援することで地元企業の雇用の安定につながる取り組みを進めております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 中小企業をサポートする体制の構築、あるいはまちの活性化につながる新しい取り組みを商工会議所と連携しながら進めているということであります。あげおお土産・観光センターの開設やあげおキッズダンスフェスinイルミネーション等の開催で市内を盛り上げているということであります。 それでは、この項目最後に、畠山市長ご本人にお伺いをさせていただきます。市長になられて丸2年がたちましたが、ご自身の感想と申しますか、ご所見を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(深山孝議員) 畠山市長。
◎市長(畠山稔) 星野議員の一般質問にお答えいたします。 私は、この2年間、あげお版ネウボラの設置や小学校ALTの大幅な増員、全小学校へのタブレットパソコンの導入とWi―Fi環境の整備、全ての小学校音楽室にエアコンを設置するなど、子育て環境、子育て教育環境の充実を図りました。また、コンビニへのAEDの設置や防災訓練を実践的な訓練へ見直すなど、安全、安心で持続可能な市政運営を着実に進めるための施策を展開してまいりました。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございました。 それでは、要望させていただきます。現在令和2年度の予算編成の真っ最中であると思います。限られた予算をどう効果的に配分するかが問われております。上尾市は、人口22万8,000人を超える大きな市であります。しかしながら、特徴がないとも言われております。話題と言えば、行政や議会の中での不祥事やごたごた。私たち議員は、この12月議会で任期が終わります。畠山市長の任期はちょうど中間点、平成31年度の予算編成を見させていただきましても、少しずつではありますが、新しい施策を取り入れてはきております。しかしながら、なかなか市民に伝わりにくいのも確かであると思います。現在進められている
政策企画提案制度の積極的展開やRPAやAIなどを積極的に取り入れ、よりダイナミックな施策を行う予算編成を行っていただくようにお願いいたします。よろしくお願いさせていただき、次の質問に移ります。 大きな項目3点目、商工会館についてであります。商工会館については、私はこれで何回目になるでしょうか。多分5回目くらいの質問になると思います。昨年は、1月と12月にも質問をしています。いつもこれが最後と思って質問をしているのですが、なかなかそうならないので、ここで改めて伺ってまいります。まず、今までの経緯と工事の概要についてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 商工会館は、昭和52年に建設され、昭和60年に建物南側に増築を行い、現在に至っております。今回行っている商工会館の耐震補強工事は、昭和56年の建築基準法の耐震基準の改正以前に建築された建築物で、耐震補強が必要な建物に対して行うものでございます。 概要といたしましては、補強工事として鉄骨枠つきブレース設置3カ所、補強壁の増設3カ所、コンクリートブロック壁の転倒防止措置などとなっております。本工事が終了した後、商工会議所において改修工事を行う予定です。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) ありがとうございます。市の当初の計画では、北上尾のPAPAに仮事務所を置き、工事を行うというものでありましたが、その案が頓挫した後、現在の上下水道庁舎に仮事務所を本年10月から移転をし、業務を行っています。移転後、直ちに工事に入らなかったようでありますが、工期がどのようになったのか、お伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 耐震補強工事につきましては、令和元年11月15日から令和2年3月27日としております。その後、商工会議所が実施する改修工事が予定されております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 11月15日から工事が始まったということであります。また、工事は令和2年の3月27日までというふうにお伺いをいたしました。その後、商工会議所が別途設備や内装の工事を行うということで、おおむね6月末ぐらいまでかかるというふうに理解をいたしました。 ことしの6月の議会において、商工会議所が行う改修工事も含めて今年度内に終了すると伺っておりましたが、工期が遅れた理由についてお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 耐震補強工事につきましては、9月に行った2度の入札において応札者がなく不調となり、11月の3回目の入札において工事業者が決定したところです。耐震補強工事の開始が遅れたことに伴い、商工会議所が行う改修工事の予定が遅れたものでございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 2回の入札に応札者がなく、いわゆる不調になり、11月に行った3回目の入札でやっと工事業者が決定したということであります。これにより約3カ月の時間をロスしたということになります。 それでは、何でこのように応札者がなかったか。その理由を市としてはどのように捉えているか、お伺いします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 2度の入札において、いずれも登録業者が現場代理人を用意することができないとの理由により不調となっていることから、建設業界においても人材不足が進んでおり、特に若い世代の人材不足は深刻な状況であると捉えております。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 現場代理人が用意することができないという理由であります。深刻な人材不足、人手不足が深刻な状況であるということであります。このことは、事前にある程度分かっていたのではないでしょうか。今後もさまざまな公共工事において、このようなことがないよう十分配慮をしていただくように要望させていただきます。 それでは、次に今後のスケジュールについて、また年度をまたぐ工期になったことに伴う予算措置についてお伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 年度内に耐震補強工事が終了し、その後商工会議所が実施する改修工事を行う予定となっております。工事が終わり次第、現在の上下水道部庁舎より引っ越しを行う予定です。商工会議所実施の改修工事は三、四カ月かかると伺っておりますので、仮移転先の上下水道部と商工会議所との3者で綿密に打ち合わせを行っているところでございます。予算措置につきましては、現在関係部署と調整中でございます。
○議長(深山孝議員) 8番、星野良行議員。
◆8番(星野良行議員) 先ほどの市長マニフェストの質問の答弁でも、まちの活性につながる新しい取り組みなどを商工会議所と連携しながら進めていくというご答弁がありました。言うまでもなく、上尾商工会議所は商工業の発展やまちづくりにも大きな役割を果たしています。12月議会前に市長宛て、また市議会議長宛てに要望書が提出されております。畠山市長におかれましては、商工会議所と市は車の両輪ともおっしゃっておりました。ぜひ来年度予算編成においても、商工会議所への手厚い支援をお願いする次第であります。 さて、2期8年、私は32回開催された定例会全てにおいて市政に対する一般質問をしてまいりました。特にこの12月の議会は選挙直後であり、また100条の調査特別委員会等もあり、大変限られた時間にもかかわらず丁寧な答弁調整をしていただき、執行部の皆様には大変感謝を申し上げる次第であります。引き続き来年以降も市民の皆様の声を集約し、上尾市の発展と市民福祉のため、議会の中で発言をしていく所存であります。今後ともよろしくお願いを申し上げ、私の今任期最後の市政に対する一般質問を終わります。皆さん、大変ありがとうございました。
○議長(深山孝議員) 以上で8番、星野良行議員の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。 休憩 午前10時08分 再開 午前10時44分
○議長(深山孝議員) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行いたします。 この際、傍聴者の皆様へ申し上げます。休憩中も含め、傍聴席での拍手はご遠慮ください。ご理解とご協力をお願い申し上げます。 12番、前島るり議員。 〔12番 前島るり議員登壇〕
◆12番(前島るり議員) 皆様、おはようございます。議席番号12番、前島るりです。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問を行わせていただきます。 初めに、大きな項目の1、上尾駅前の「駐輪場」対策について質問と提案をさせていただきます。もともと駅前が自転車放置禁止区域であることは承知しておりましたが、このたび非常に厳しい形で駐輪が禁止されました。その経緯や背景についてお聞かせください。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員の一般質問に対する当局の答弁を求めます。 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 本市では、公共の場所における自転車の放置による市民の生活環境の障害を防止するため、昭和58年に上尾市自転車放置防止条例を制定し、上尾駅、北上尾駅周辺を放置自転車禁止区域として指定しております。 しかしながら、これまで放置禁止区域内に自転車を放置しないよう周知する看板の設置や自転車の撤去などを行ってまいりましたが、特に上尾駅周辺においては抜本的な解決には至っていない状況でございました。このことから、上尾駅周辺禁止区域内の慢性的な放置自転車の解消及び条例の趣旨に基づく良好な生活環境の保持を図るため、11月8日から15日の土、日を含めた8日間、上尾警察署の協力のもと、強化対策の実施に至ったものでございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 市民の方からは、突然の厳しい取り締まりに大変驚いたというお声を多数いただいています。しかも、12月に入っても引き続き行われているわけですが、市民への周知はどのようにされたのでしょうか。
○議長(深山孝議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 実施日の一月以上前の10月初めから、上尾駅自由通路上へのポスター掲示をはじめ、ぐるっとくん車内広告、テレビ埼玉データ放送、メッセージボード搭載自動販売機、市ホームページ、上尾駅自由通路の情報発信モニターへの掲載や、放置が顕著に見られる箇所への張り紙設置を順次行いました。その後、「広報あげお」及び商工会議所情報紙「あぴお」11月号への掲載や安心安全メールを使用した周知を行っております。そのほか上尾市、桶川市、伊奈町内の高等学校に対して生徒への周知を依頼いたしました。また、上尾駅周辺の店舗に対しましても強化対策実施の周知と、併せて駐輪場設置の協力依頼も行ったところでございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) かなり前からさまざまな媒体を使って周知されていたということでありました。 しかしながら、市民の方、特に比較的ご高齢の方から、知らなかったというご不満が出ているのは、今伺った周知方法の中で高齢者が目にする機会があるのは、主に「広報あげお」と「あぴお」ぐらいでしょうか。今さらではありますが、今後広く周知が必要な場合は、地域の町内の回覧板などを活用することを提案いたします。 それでは、上尾駅東口及び西口の放置されていた自転車の台数と駐輪場の空き台数についてお伺いします。
○議長(深山孝議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 平成29年度に市が実施いたしました上尾駅周辺における放置自転車の調査では、最も多い時間帯は休日午後3時30分で、東口が719台、西口が623台という結果でございました。また、同時刻における周辺駐輪場の一時利用スペースの空き状況は、東口が1,081台、西口が1,039台でございました。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 確かに数で見れば、東西とも300台ぐらいあいていますよということかもしれません。けれども、人間の心理として、わざわざ遠いところにとめる人は少ないわけですし、皆さんがとめやすいところに自転車が集中するというのは誰でも推測できることです。 議長の許可をいただき、事前に配布いたしました資料をご覧ください。あまりきれいな写真になりませんでしたが、写真が8枚ある方を見ていただいて、トイレではない方です。済みません。写真が8枚ありまして、ご覧のとおり、これが表になりますが、左側が東口の撤去前、上が撤去前、下が撤去後、それから右が西口になります。いずれも担当部署が保管されていた写真を使わせていただきました。ありがとうございます。裏面を見ていただいて、左の2枚の写真は、現在の丸広の駐輪場の様子です。がちがちに自転車が駐輪されているのが分かります。私は、あるご婦人から、どこがあいているのか分からず、3回もその駐輪場をぐるぐる回って、やっととめることができたと伺いました。 そこで、駐車場と同じように、今ここがあいていますよというような空き状況の見える化ができないのか、お伺いをいたします。
○議長(深山孝議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 個々の駐輪場における空き状況等をお知らせする表示に関しましては、管理運営者が個別に対応していただくものと考えております。周辺駐輪場の空き状況等が一元的に分かるような仕組みにつきましては現状ございません。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 駅前に駐輪できなくなったことで、A―GEO・タウン1階のヤオヒロさんですか、あそこの前が自転車でいっぱいになっています。ご存じでしょうか。先ほども申し上げましたように、何時間も自転車をとめる方はきちんと有料駐車場にとめるべきです。しかしながら、10円でも100円でも安いところで買おうと工夫されている主婦の方々のためにも、買い物などのために無料で一時利用も可能な駐輪場の設置が必要かと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(深山孝議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 買い物をするための駐輪場につきましては、自動車の駐車場と同様に、まずはその店舗等に設置をしていただくことが原則であると考えております。このことから、駅周辺の店舗等には引き続き駐輪場設置の働きかけを行ってまいりたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 今おっしゃるとおり、それは非常に大切なことだと私も同感でございます。 先ほどの資料をご覧ください。表側の西口の撤去後の写真、下の段の右から2段目あたりです。三菱UFJ銀行さんの前には、撤去後もまだお客様のものでしょうか、数台の自転車がとめられています。このすぐ近くにはみずほ銀行さんもあります。いずれも駐輪場は用意されていません。日本を代表するメガバンクさんです。駐輪場の設置をお願いすることは当然であると考えます。また、この近辺には、全国展開する飲食店さんも多数あります。企業、特に大手の企業の皆さんには社会的責任を果たしていただきますよう、継続した働きかけをお願い申し上げます。 次に、資料表の左下の2枚の写真、東口の撤去後の写真です。丸広の前の様子ですが、この丸広前の歩道は比較的広くとってあります。例えばここにサイクルラックを設置し、買い物の間のせめて1時間、2時間だけでも無料でとめられる駐輪場の設置を提案いたしますが、市のお考えはいかがでしょうか。
○議長(深山孝議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 市民の声や駅周辺の状況等を注視しながら、民間駐輪場、事業者等との連携した駐輪場対策への取り組みなど、引き続き調査、研究を行ってまいりたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) ぜひとも早急に具体的なご検討をお願いいたします。 さて、今回市民の皆様に駐輪のマナーを促したお取り組みですが、私ママチャリ族としていつも気になっているのが、市役所駐輪場の混みぐあいです。職員の皆様は、始業時間の8時30分までに駐輪されるわけですが、その後に行く市民は駐輪場が非常に混み合って、苦労しながらとめている状況で、結局多くの方が正面のピロティーに駐輪されています。 そこで、本庁舎に通勤する職員のうち、自転車またはバイクで通勤する方がどのくらいいらっしゃるのか、お伺いします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 自転車またはバイクで通勤している職員の数は、現在のところ把握してございません。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) では、既存の自転車置き場の収容台数は把握しておられますか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 既存の駐輪場は4カ所ございまして、余裕を持って駐輪できる自転車の台数は約240台でございますが、詰めて駐輪した場合の駐輪台数は約350台となってございます。なお、バイクの駐輪台数につきましては約25台となっております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 先ほどの資料、写真の裏のページ右上が市役所の駐輪場の様子でございます。詰めて駐輪するということもおっしゃっておられましたが、皆さんお買い物などで駐輪したことのご経験があるのでしょうか。がちがちにとまっているところにとめるのも大変ですし、そこから自転車を出すのも、特に高齢者の方には非常に苦痛が伴うものです。それでよろしいかどうか、判断が分かりませんが、そこで市役所でも駐輪場の整備が必要ではないかと私は思いますが、ご予定はありますでしょうか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 本庁舎出勤者の通勤方法の調査及び来庁者等の利用状況を確認し、来庁者にご不便をおかけしないよう検討してまいります。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 私は、市の職員の方が来庁者に遠慮して駐輪してほしいとは全く考えておりません。職員の方々の通勤は毎日のことですから、職員に駐輪場をきちんと用意するのは市として当たり前のことだと考えます。今まで自転車やバイクで通勤している職員の数を把握していらっしゃらなかったというのも大変不思議な話でございます。通勤手当の関係とか、途中で事故が起こった関連などで、どのように通勤しているか、きちんと掌握されていらっしゃるのではないかと思いますけれども、この際、しっかりと調査していただき、職員も市民も安心して自転車がとめられるような駐輪場の整備を要望いたします。 駐車場1台分で何台の自転車が駐輪できますでしょうか。たしか上尾は自転車のまちあげおであったはずです。もう少し自転車に優しくしていただきたいと、自転車の声が聞こえてくるようです。よろしくお願い申し上げます。 では、次もちょっと自転車つながりになってしまうのですけれども、大きな項目の2番目、小敷谷保育所をはじめとする保育所駐輪場の屋根の設置について伺います。小敷谷保育所にお子さんを預けて働かれている若いお母さんから、駐輪場に屋根がないため、雨の日は子どもにかっぱを着せていても、自転車からおろして、荷物を持って園の玄関に入るまでにぬれてしまい、いつも大変な思いをしていると伺いました。 そこで、市内公立保育所の駐輪場の現状についてお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 公立保育所の駐輪場ですが、屋根つきの駐輪場がある保育所は9園、屋根つきの駐輪場がない保育所は6園でございました。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) そのことについて、保護者から要望などが出ているのでしょうか。
○議長(深山孝議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 保護者会から、屋根つきの駐輪場の要望が出されている保育所は小敷谷保育所及びあたご保育所の2園でございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 要望も出されているということでありました。その上で、駐輪場への屋根の設置に対する市のお考えをお聞かせください。
○議長(深山孝議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 現在保護者用の自転車を置いてある場所に屋根つきの駐輪場を設置することは、広さが狭く設置できないことや、門扉から園内に緊急車両が入れなくなるなどの問題が生じてしまいます。このため園庭や駐車場などの用地を一部減らして設置場所を確保しなければなりませんが、園庭や駐車場が狭まってしまうことで不便を来すなど、新たな問題が生じてしまうおそれがあります。 また、費用面で見ますと、屋根つき駐輪場の設置工事費用に加え、門扉や塀の撤去及び新設や舗装工事など相当な費用がかかることにもなります。この点について、現在の公立保育所は老朽化が進んでいるため、安全面や衛生面に関する改修費用が大半を占めておりますことから、ご要望の工事に充てる費用の捻出が難しい点もございます。以上のことを踏まえますと、要望されている公立保育所をはじめとして、屋根つきの駐輪場を設置することは現状では難しい状況ではございますが、今後とも現場の所長とも協議しながら研究するとともに、引き続き児童の安全、安心のための改修工事を進めてまいります。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 実は、私は今ある保育所の駐輪場に屋根を設置することなどは簡単にできることなのかなと考えておりましたが、現実は大変厳しいということで、正直驚きました。市内の公立保育所は老朽化が進んでいて、そこに充てる改修費用が大半を占めているということであります。しかしながら、雨の日の出勤は、自分だけでも憂鬱なものです。まして小さなお子さんにかっぱを着せて、屋根のない駐輪場でおろして、園の入り口、特に小敷谷保育所などは結構園の玄関まで離れているのです。そこまでぬれながら連れていってと、普通に想像しても保護者の大変さが目に見えるようです。 私は、さきの議会においても、例えば上平保育所や上平学童保育所などの安全対策について要望してまいりました。その安全対策もなかなか進まない現状があります。老朽化対策に追われているだけの予算のあり方でよいのか否か。これは、担当部署の方々のみならず、上尾市全体の課題、子育て支援の推進という捉え方で、今後さらに計画的な予算配分をしていただくことを強く要望いたします。 次に、大きな項目の3番目、駅前プラザ館や駅周辺のトイレの洋式化について伺います。本年7月に行われたあげお祭りのとき、このようなことがあったそうです。地域の重鎮の方がトイレに行ってくると言って、上尾駅東口にあるプラザ館に行かれたのですが、なかなか帰ってこない。そこで、心配して見に行くと、何とトイレにしゃがんだまま立ち上がれなくなっておられたそうです。このことをきっかけに、プラザ館に洋式トイレが一つもないのは、一つもないのですね、いかがなものかとのご指摘をいただきました。 そこで、お伺いします。プラザ館公衆トイレの洋式化への改修が必要と考えますが、その予定についてお答えください。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 事前に配布させていただいておりますカラーの資料をご覧ください。こちらは、プラザ館などの公衆トイレの現況写真でございます。資料の左側のプラザ館トイレの写真をご覧ください。プラザ館は、昭和58年に建設され、既に建設から35年が経過していることから、建物及び設備の老朽化が進んでおります。このため平成29年度には外壁改修工事を行い、本年度は電気及び給排水の設備の改修工事を実施しております。1階の公衆トイレにつきましても、設備の老朽化に関し意見が複数寄せられており、和式の便器の洋式化だけにとどまらず、プラザ館1階の公衆トイレ全体のリニューアルの必要性につきましても認識しているところでございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) ありがとうございます。このトイレの資料などにつきましては、傍聴の皆様には配布されていないと思います。一般質問終了後に事務局にお申し出いただければ、必要な方には配布されるということでございますので、一言申し添えさせていただきました。 次の質問ですが、公衆トイレの安全対策についてお伺いします。高齢化が進み、多くの高齢者が駅周辺の公衆トイレを利用されています。先ほど申し上げた事例のように、公衆トイレ利用時にぐあいが悪くなってしまった人がいた場合の安全対策などはどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 上尾駅周辺の公衆トイレのうち多機能トイレなどの一部には、緊急時に外部に通報することのできる緊急ボタンを設置しております。配布いたしました資料の真ん中にございます安全装置の写真をご覧ください。トイレの壁に設置された赤い丸で囲われた部分が緊急呼び出しボタンでございます。このボタンを押すと、外部のランプが点灯したり、ブザーが鳴り響くなどして、外部の人にトイレ内に救助を要する方のいることを知らせるようになっております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 多機能トイレのみならず、高齢化社会を見据え、緊急ボタンの設置は今後非常に大切になってくるかと考えます。ご検討いただきますようお願い申し上げます。 さて、プラザ館3階にはふるさとハローワークもありますが、こちらにも来客用のトイレがなく、やはり1階のトイレを利用されているようです。あげお祭りや花火大会、シティーマラソンなど、上尾にも市外から多くの方が見える行事があります。その際、皆様にお使いいただくトイレです。洋式化はもちろんのこと、駅前の顔にふさわしい明るく安全性に配慮されたトイレに早急にリニューアルされることを強く要望いたします。 次に、上尾駅周辺の公衆トイレのうち、宏栄橋下の東口公衆トイレ、これはここにトイレがあることを知らない方もいるのではないかと思うほど、少し奥まった見通しの悪いところにあり、実は担当課の方に伺うまで正直私もまさかこのようなところに女性用のトイレも設置されているとは思いも寄りませんでした。 そこで、宏栄橋下の東口公衆トイレの改修予定についてお伺いします。
○議長(深山孝議員)
粟野行政経営部長。
◎行政経営部長(粟野昭夫) 資料の右側の宏栄橋下の東口トイレの周囲には、アリコベールホテル館やサロン館にもトイレがございます。このため東口公衆トイレにつきましては利用者が少ない状況にございます。今後は、トイレの利用状況や使いやすさなどの課題を整理した上で、存続の必要性も含めて検討してまいりたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 確かに利用者が少ないのは推測されるところです。しかしながら、ここには障がい者用トイレが設置されています。トイレの存続につきましては、障がい者団体の方々のご意見も十分伺いながら、検討していただきますようお願い申し上げます。 さて、友人に「今度の議会で私、トイレの洋式化について一般質問するのよ」と話したところ、「そういえば、この前お葬式で斎場のつつじ苑に行ったとき、つつじ苑のトイレも意外に和式が多かったわよ」と言われました。 そこで、上尾伊奈斎場つつじ苑の洋式トイレの設置状況についてお伺いしたいと思います。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 利用者用のトイレとしまして、火葬炉側と式場側に分けてご説明させていただきます。 まず、火葬炉側ですが、男性用トイレが2つ、女性用トイレが3つあり、全て洋式となっております。建設時は和式便器もありましたが、高齢化社会を踏まえて、今年度よりトイレの洋式化を実施しております。次に、式場側ですが、男性用トイレについては3つあるうち洋式が1つ、和式が2つとなっております。女性用トイレにつきましては5つあるうち洋式が2つ、和式が3つとなっております。なお、男性用トイレにはそれぞれ小便器が5つ設置してございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 火葬炉側は改修されたようですが、通常お葬式に参列される方は圧倒的に式場側のトイレを利用されるわけです。つきましては、利用者数が多い状況と高齢化社会を踏まえ、式場側のトイレに関してもさらに洋式化を進める必要があると思いますが、ご予定についてお伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 残る和式トイレにつきましても、利用者のニーズを踏まえつつ、整備の必要性を検討していきたいと考えております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) よろしくお願いをいたします。 最後の項目になります。大きな項目の4番目、「あっせん利得」や「口きき」の防止について伺います。このことにつきましては、さきの市議会選挙の際にも多くの市民の方々からご質問やお叱りを受けたことでございます。 そこで、質問させていただきます。市で受注実績がない業者さんは、一般競争入札や指名競争入札に参加しにくいと伺っています。そういったことが議員のいわゆる口ききの原因の一つになっているのではないかと考えますが、実績がない業者さんがそれらの入札に参加するまでの流れがどのようになっているのか、お伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 競争入札に参加することができる者は、競争入札参加資格者名簿に登載された者となります。発注する課において、この名簿から登録内容を確認し、業者選定を行うため、入札に参加を希望する事業者は競争入札参加資格審査申請が必要となります。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 競争入札参加資格者名簿に登録されるためには、どのような条件があるのでしょうか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 入札に係る契約を締結する能力を有しない者や、破産者で復権を得ない者、法人税、消費税及び地方消費税を完納していない者などは、競争入札参加資格審査の申請をすることができません。また、建設工事の登録については、申請する業種について建設業の許可を受けていることや建設業法第27条の23第1項の規定による経営事項審査の総合評定値の通知を受けていること、また健康保険、厚生年金保険、雇用保険に加入していなければなりません。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) それでは、その資格者名簿に登録された建設工事の市内業者の数はどれくらいあるのか、教えていただきたいと思います。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 事前に議長の許可を得て配布させていただきました資料をご覧いただきたいと存じます。 建設工事の登録できる業種は29ございまして、令和元年12月1日現在、主な工事業別の市内登録者数は土木工事業が59社、建築工事業が17社、とび土工工事業が41社、電気工事業が22社、管工事業が47社、舗装工事業が42社となっております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) かなり多くの業者さんが登録されていることが分かりました。 では、その名簿から指名や見積もり依頼をする相手としての選定方法はどのようになっているのでしょうか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 発注する課に確認したところ、入札参加資格者名簿に登録されたもののうち工事の種別、地域性、施工実績、過去の工事成績、手持ち工事量から見た施工能力等により選定しております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) なるほど、今のお話を伺いますと、この業者選定の際に、ともすると発注する担当課の意向に偏りが生じたり、事業者間で仕事を受ける件数に差が生じてしまうようなこと、また個人的な思惑が介入することが心配されるわけですが、そのようなことにならないような方策をとられているのでしょうか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 設計金額が130万円を超える工事請負の起工起案につきましては、従来から発注担当部長の決裁に加え、総務部の合議が必要となってございます。また、工事請負で設計金額が130万円以下の少額随意契約の起工起案につきましては、発注担当課内での決裁のみとなっておりましたが、令和元年10月からは契約検査課長の合議を経ることとしてございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) ご答弁の繰り返しになりますが、130万円以上の工事はもともと担当部長の決裁と総務部の合議が必要である。また、130万円以下の少額随意契約は、この10月から新たに契約検査課長の合議を経ることになったということでありました。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 今後は、工事請負に限らず、全ての発注に関してその担当部署だけでなく、複数の部署でチェックをすることを提案申し上げます。職員にとっては面倒な作業が増えるかもしれませんがこのようなことが、むしろ自らを守ることになると考えます。例えば今後ないと思いますが、議員や市長などから「今度の工事にここの業者を使ってもらえないか」などという申し出があった場合にも、職員の方は「いや、申しわけないのですが、二重三重にチェックされてしまうので、そういうことはもうできないのです」とはっきり断りやすくなると思うのです。いかがでしょうか。しかしながら、私たち議員は、市民の皆様に選んでいただいた代表として、市民要望について、例えばこういった一般質問の席や、また個別に市にお届けする責務も負っております。そういった市民からの生活に即した要望に関しましては、今後もともに考え、汗を流していただければと思います。よろしくお願い申し上げます。 次に、職員の方が、人事が有利になるように議員に忖度することがあるというまことしやかなうわさを聞いたことがあります。そこで、職員の異動や昇格の決定までのプロセスがどのようになっているのか、お伺いいたします。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 職員の人事異動の実施に当たっては、職員から提出される自己申告書や各部局長からの人事異動意見書などを参考としながら、担当の総務部で異動案を作成し、最終的には市長の決裁により実施しております。また、職員の昇任につきましては、職員昇任選考委員会において人事評価結果を参考に昇任者の選考を行い、その結果を踏まえ、決裁権者の市長が最終的に判断しております。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 職員昇任選考委員会において人事評価結果を参考に昇任者の選考をしているので、議員は関与できる立場にないということでありました。よろしいでしょうか。職員の皆さん、もう出世のために忖度など必要ないことが分かりました。よかったと思います。その上で、市長には最終決裁権という大きな責任があるわけですから、公平公正な判断が求められるものです。ぜひとも緊張感を持って今後も臨んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、たとえに出して大変申しわけないのですが、技術職などある程度限定された職場で職務に当たる職員は、業者と顔なじみになり、なれ合いの関係が生まれるおそれもあると心配されるところですが、これらについてはどのように対応されているのでしょうか。
○議長(深山孝議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 職員に対しまして、機会あるごとに綱紀粛正の注意喚起を行うとともに、研修により倫理観の涵養を図ってございます。また、職員の人事異動は比較的短いスパンで適宜実施してございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) 今までもそうであったわけですが、なかなかうまくいかなかったということもあるのではないでしょうか。 それでは、最後の質問になります。あっせん利得や口ききを防止することは、当然のことながら市全体で考えていかなければならない課題です。今後の対策をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(深山孝議員) 松澤副市長。
◎副市長(松澤純一) 不当な働きかけを受けました際には、しっかりと記録を残すなどの統一したルールに基づきまして、組織的な対応をしていくべきでございます。今後その仕組みを構築すること及び職員のコンプライアンス意識を徹底させていくことが必要であると考えてございます。
○議長(深山孝議員) 12番、前島るり議員。
◆12番(前島るり議員) ご答弁ありがとうございます。当たり前のことが長い年月の中で守れなくなるのが人間でもあるかもしれません。そのためのルールづくりは非常に重要です。職員倫理条例の制定も検討されておられますが、私どもはそれを職員の方々にのみ押し付けるつもりはありません。私たち議員も自らを律する倫理条例の制定が必要であると考えます。今後は、ともに一丸となって正しいルールにのっとった市政運営を行ってまいりたいと思います。 本日、私が質問した内容は、駐輪場のことや保育園の屋根つき駐輪場を何とかならないか、トイレを洋式化してほしいなど、どれもささやかな市民のお願いです。もちろん市民サービスの向上にはお金がかかります。議員も職員もともに財源の確保、そして市民の皆様のご要望に少しでもお応えできるよう、力を合わせ、議論を闘わせ、前進してまいりたいと考えます。このことを心からお願い申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(深山孝議員) 以上で12番、前島るり議員の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。 休憩 午前11時24分 再開 午後 零時59分
○副議長(長沢純議員) 議長所用のため交代いたします。 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 この際、傍聴者の皆様へ申し上げます。休憩中も含め、傍聴席での拍手はご遠慮ください。ご理解とご協力をお願いいたします。 11番、戸野部直乃議員。 〔11番 戸野部直乃議員登壇〕
◆11番(戸野部直乃議員) 議席番号11番、戸野部直乃でございます。議長の許可をいただきましたので、市政に対する一般質問を行います。 大項目1、台風19号から見えてきた課題解決に向けて。10月12日、台風19号は、この上尾にも荒川流域、江川流域を中心に大きな被害をもたらしました。夜が明けて明るくなってきた5時過ぎに平方に住む知人から連絡をいただき、浸水の激しい地域に向かいました。目の前には、1階部分が完全に浸水してしまった家屋が広がり、報道でよく見る被災地の様相がそこにはありました。それから、連日避難所に向かい、避難されている方にお話を伺うと、荒川の無堤防の対策の要望から、水が引いた後の清掃や消毒について、今後の住まいのことなどなど、日々変化していく多くの課題が浮き彫りとなりました。市内でも荒川から少し離れると、まるで何事もなかったような日常の風景で、近所の方と顔を合わせると、「台風、大きな被害がなくてよかったね」という言葉が挨拶がわりになっていました。その都度、上尾でも大きな被害があったことをお伝えすると、皆さん知らなかったというお返事でした。自然の驚異を前に無力さを感じ、何事もなかったような日常と、被災された地域との落差に、心のバランスが追いつかない数日を過ごしました。その中でも、今私にできることをするのだと日々自分に言い聞かせ、平方方面に車を走らせました。清掃ボランティアにも参加させていただきました。かつてない規模の台風の対応に追われた職員の皆様は、私の比ではなかったのではないかと、心身ともに大変ではなかったかと想像いたします。皮肉にも台風19号は、年々勢いを増している気候変動による自然災害に備えるためにとるべき課題を浮き彫りにし、教えてくれたようにも思います。被害地域も含め、市内の方から寄せられたご意見、ご要望は多岐にわたりました。今回は、寄せられた中から、課題解決に向けて幾つか質問させていただきます。 1点目は、行政無線放送の課題についてです。行政無線が全く聞こえないというご意見は行く先々で頂戴し、最も多いものでした。今回は、多くの地域で高齢者等の避難に時間を要する方へ避難を促す警戒レベル3が発令、一部の地域で全員避難を促すレベル4が発令されました。命を守るべき放送が聞こえないというのはあってはならないことです。台風19号のあった10月12日から13日において、防災行政無線に関する問い合わせはどのようなものがありましたでしょうか。また、平成30年度より防災行政無線の
電話応答サービスが導入されましたが、利用件数は何件でしたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員の一般質問に対する当局の答弁を求めます。 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 風雨により防災行政無線の放送が聞き取りづらい状況にあったため、放送内容を確認する問い合わせが多数ありました。また、
電話応答サービスの利用は268件ございました。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員)
電話応答サービスの周知がどれだけされているか分かりませんが、随分多くのご利用だったと驚きます。防災行政無線の放送内容を確認できる手段はほかにもありますが、どのようなものか、お聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 先ほどの答弁にありました
電話応答サービスのほか、メールマガジン、ホームページ、ヤフー防災アプリ、ツイッター、ラインなどで同様の内容を確認することができます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 私は、この全てを登録しております。それを知ってか知らずか、行政無線が放送されているそばから、複数の知人からメールや電話で、今放送は何と言っているのかとの問い合わせがありました。今回ヤフー防災アプリの情報が一番早かったので、その都度アプリのダウンロードをお勧めし続けました。アプリを導入できない方には、防災無線内容をメールで送ったり、SNSにアップするなどして、できる限り情報発信をいたしました。 また、避難を促すレベル4の放送がされた際には、該当地域の方から行政無線が聞こえないから広報車を走らせてほしいとのご連絡もありました。台風19号の際には、広報車はどのタイミングで出動したのでしょうか。また、出動要件、出動回数、放送内容はどういったものでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 大雨により河川の水位が危険な水位まで上昇することが見込まれたときなど5回出動し、河川へ近づかないように注意喚起する放送を流しました。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 今回ご連絡くださった方に後日お聞きしたところ、その方は残念ながら広報車の放送は聞こえなかったとのことでした。行政無線と同様に、雨音にかき消されてしまったのかもしれません。今後広報車の安全確保をした上で、避難が必要な地域には避難を促す内容を放送していくことを考えていく必要性も検討していただきたいと思います。 防災情報発信における外国人への対応についてお伺いいたします。報道で栃木の外国人被災者の様子が取り上げられておりました。携帯にエリアメールが届くも意味が分からず、どの程度の危険が迫っているか理解できなかったというものでした。上尾市では、外国人の方々への防災情報の対応はどのようにいたしましたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 防災情報につきましては、現在多言語対応ができておりませんが、その必要性は認識しているところでございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 市民協働推進課にも確認しましたところ、同様のお答えでした。他の自治体はどのように対応したか調べたところ、台風19号の上陸後、長野県が外国人住民向けの相談窓口を平仮名で案内するツイートをしたところ、4万2,000回以上リツイートされたそうです。コメント欄で多言語に翻訳する人もおり、災害情報が届きにくい外国人への情報伝達に期待が集まったとの報道がありました。こちらも今後の課題としてお取り組み、お願いいたします。 いずれにしましても、行政無線による放送はメルマガ登録やラインによる発信等々、行政として情報発信にご尽力されている姿勢は伝わりますが、多くの市民に届いていなかったというのが現状でした。ことしの3月議会一般質問において、ジェイコムとの協定を結んでの各ご家庭で個別受信機の配備について要望いたしましたが、改めて個別受信機の配備について市としてどのようにお考えになりますでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 情報を受け取る手段といたしまして、携帯電話、スマートフォンを所持していない世帯の個別受信機の配備は有用なものと考えてございます。市では、現在小・中学校ほか公共施設84カ所に個別受信機を配備しておりますが、個人宅の配備につきましては今後他自治体の動向等を研究してまいりたいと考えてございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 消防庁によると、個別受信機の配備に取り組んでいる市町村は、3月末時点で全体の74%、ただ各世帯に十分行き渡っていないケースもあるため、国費を投入し、積極的な設置を働きかけることにしたとの報道を目にいたしました。市では、公共施設に個別受信機を配備しているとのことですので、補助の対象にはならないようですが、多くの市民からの声があるということを踏まえ、せめて情報を取得しにくい単身高齢者宅などから早急に対応を進めていっていただけますよう、重ねて要望いたします。 続いて、指定避難所での非常用電源についてお伺いいたします。国は、災害対策基本法に基づく防災基本計画の中で、防災中枢機能を果たす自治体庁舎や指定避難場所、災害拠点病院などの施設などについて、代替エネルギーシステムの活用を含め、自家発電設備等の整備を図り、十分な期間の発電が可能となるような準備を各自治体に呼びかけております。今回は、市民に直接影響のある指定避難所での非常用電源についてお伺いいたします。避難所においては、照明の確保はさることながら、安否確認や情報収集のためのスマホや携帯電話の充電に対する住民ニーズが高まっているのも近年の特徴です。国が一般市民を対象に避難所環境ニーズをアンケート調査したところ、飲料水、食料、トイレといった生命維持や衛生環境にかかわる項目に次いで、冷暖房やスマホなどの充電といった非常用電源にかかわる項目についての関心が上位に入っていたということです。指定避難所で停電に備え、非常用電源を設置しているのは何カ所ありますでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 全ての指定避難所において小型の発電機を設置してございますが、それ以外に長時間使用することができる非常用電源を設置しているのは6カ所でございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) では、学校にお伺いいたします。学校には、非常用電源は設置されていますでしょうか。
○副議長(長沢純議員)
小林教育総務部長。
◎教育総務部長(小林克哉) 平成23年度以降に大規模改築した富士見小学校、中央小学校、上尾中学校の校長室や職員室には非常用電源が設置されておりますが、それ以外の教室やその他の市内小・中学校には非常用電源は設置されておりません。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 総務省消防庁は、地方公共団体の業務継続性確保のための非常用電源の整備について、各都道府県に防災・減災、国土強靱化のための緊急対策を3年集中で講じることとしており、この緊急対策の中に非常用電源の整備について各地方公共団体の取り組みを強く促していくと通知しています。県への要請ではありますが、市単位でも考える必要性を感じます。避難所への非常用電源の設置を求めますが、見解お聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 夜間に停電が発生したときなど、電気を今ある発電機で賄い切れないとき、非常用電源を確保することは、避難者の安全、安心の観点から重要なことと考えてございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 市民の方にすると、避難所と言えば学校体育館と考えている方がほとんどであります。学校の設備については、
危機管理防災課だけではなく、教育総務部の協力なくしてはなし得ません。9月定例会で前島議員も要望しておりました、災害に備えた学校体育館へのエアコン設置と併せて、非常用電源の設置も教育総務部に真剣に考えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、避難所解除後の対応についてお伺いいたします。今回指定避難所は30カ所開設され、391世帯、およそ1,000人の方が避難したとお伺いいたしました。13日の朝には、開設していた避難所が順次閉鎖されていきましたが、どのような経緯で避難所を解除したのでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 風水害の危険がなく、避難者の帰宅した指定避難所から順次閉鎖し、最終的に発令していた防災情報の解除により、全ての指定避難所を閉鎖いたしました。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 被害の大きかった平方上宿地域は、避難所が閉鎖された8時半ごろは水がまだ引いておらず、とても自宅に帰宅できる状況にはありませんでした。そういった方々は、前日から自主避難所として開いていた上宿公民館や、南区の集落センターへと移っていきました。自主避難所に対し、市としての支援はどのようなことを行ったのでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 指定避難所解除後も、避難者が集まっていた平方上宿公民館及び平方南集落センターにおいて、
危機管理防災課の職員が出向き、要望の把握、支援物資の搬送などを行いました。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 避難所に被災者が集まった際、区長さんをはじめ多くの方が対応に追われ、受け付けの段階から分からないことだらけで苦労したと話してくださいました。指定避難所閉鎖後の状況によっては、自主避難所への負担が大きくのしかかっていくことが課題として見えてきました。市としてさらなるフォローが必要と考えますが、今後どのように行っていくか、お考えをお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 今回のように要望の把握、支援物資の搬送をするほか、自主避難所への職員の派遣など、さらなる支援体制の構築を検討してまいりたいと考えてございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) ぜひお願いいたします。 続いて、災害ごみの対応についてです。これは、全国的にも課題となり、あまりの量の多さに搬出が追いつかない自治体もあったようでした。各家庭から出た泥まみれの電化製品や家具等が道路に広がり、そのために車が通れないなど、上尾でもいっときテレビで見るような光景が広がっておりました。一般家庭からの災害ごみはどのような対応がなされましたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 主な水害を受けた平方地区におきましては、地元区長さんと協議し、10月15日に2カ所の仮置き場を設置し、各家庭から出た災害ごみはそちらに搬入していただくようにお願いいたしました。10月30日には、災害にかかわらない便乗ごみが投棄されたり、悪臭による影響等、近隣居住者の環境衛生上好ましくないことなどを総合的に判断しまして、仮置き場を閉鎖いたしました。それ以降に各ご家庭で出た災害ごみや平方地区以外で被災された家屋の災害ごみにつきましては、個別にご連絡をいただいて環境センターの職員が収集に伺うか、ご本人や関係者が直接環境センターに災害ごみをお持ちいただく場合には、罹災証明の提示で手数料を無料とするといった対応をしております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 平方ではない地域の方が床下浸水の被害を受けたようなのですが、災害ごみ置き場まで運ぶことができず、通常の回収日に少しずつ出し、いつまでもごみが片づかなかったとお話ししてくださったので、確認いたしました。ご答弁の内容をしっかりとその方にお伝えしてまいります。 続きまして、企業から出た災害ごみの対応はどうしましたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 通常であれば、企業から出た廃棄物の多くは事業活動により発生した産業廃棄物となり、
西貝塚環境センターでは受け入れておりませんが、自然災害により使用できなくなった廃棄物は一般廃棄物に該当するため、環境センターに持ち込んでいただければ災害廃棄物として受け入れを行っております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 今回企業も大きな被害を受けたところがあり、私も清掃作業を行っているところにお邪魔いたしましたが、工場の中のものが全て出され、その間をすり抜けるような状態で作業しておられました。その時点では、ごみ処理にどのぐらいの費用かかるのか見当がつかないととても不安そうな状況だったので、災害廃棄物とみなしていただき、安心されたことと思います。そのほか通常では出ることがないであろうごみも発生したと思いますが、どのような対応がなされましたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 民地や田畑等に流れ着いた漂流物も災害廃棄物として環境センターで受け入れを行っております。また、罹災証明により全壊または半壊と判定された家屋で解体、撤去を行う場合には、災害廃棄物として市で処理することになります。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 被害が大きかった他の自治体の災害ごみは、処理するのに数年かかると言われております。上尾は量の違いがあるにしても、まずはごみの処理が進まないと次の段階へ進めないという市民の状況を酌んでくださり、適切な対応をしてくださったのではないかと実感しております。 いざというときにあの大雨の中、どこへ避難すればいいか分からなかった。そういったお声も多数ありました。私は、台風後、しばらくかばんにハザードマップを入れて出歩いておりました。そういったご意見を聞くたびにハザードマップを開いて、どこへ避難すべきかを一緒に考えてみたりもいたしました。 そこで、水害時の自身の行動計画、マイタイムライン作成の普及や啓発の必要性を改めて実感いたしました。こちらも3月議会で要望いたしました。命を守るには、事前の備えが必要だということ。それは、食料や備蓄だけにとどまらず、行動についても事前の備えが必要なのでございます。このことにつきましては、本日の星野議員の答弁にも前向きなものがありました。大変心強く思います。そのほか上尾市内の被害状況を市民で共有していくことの必要性や、避難時の足の確保についてなどなど、課題についてまだまだたくさんありますが、切りがありませんので、今回はこの辺で終わりにしまして、次の機会にまた質問、要望させていただきます。最後に、今回災害対策に追われたあらゆる部署の職員の皆様のご苦労ははかり知れなかったことと存じます。全ての職員の皆様に敬意を表しまして、次の質問に移らせていただきます。 大項目2、バリアフリーの再点検で優しいまちづくりを。まず、日本でバリアフリーの考えが広まり始めた歴史をひもといてみました。バリアフリーな生活というホームページを参考にいたしますと、日本で取り組みが進み出したのは、1990年にアメリカでADA、障害を持つアメリカ人法が成立したのがきっかけだったようです。そこから日本でも車椅子の方の移動がスムーズに行くよう、階段にスロープが設置されるようになりました。家の中には手すりの設置や段差の解消など、一気にバリアフリー化が進んでいきました。取り組みが進んで30年がたち、バリアフリーという言葉も当たり前の言葉になってきたものの、整備されないでいる箇所が市内の至る所にたくさんあるのが現実でございます。ご要望は、当事者だから気づくことでありますので、大切な声をしっかりと受け止めていきたいと思っております。 今回は、その中から幾つかを一般質問でご要望させていただきます。1点目は、点字ブロックの設置についてです。市外より訪れた方からご指摘をいただきました。議長の許可をいただきましてお配りしております資料1をご覧ください。これは、駅から文化センターまでの道です。もう少しで目的地にたどり着くというところで点字ブロックが切れています。公共施設までの道のりです。文化センター入り口まで点字ブロックの設置を求めますが、いかがでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 上尾駅から文化センターまでの点字ブロック設置状況でございますが、上尾市役所第三別館前及び芝川にかかる道三橋については、片側の歩道にしか点字ブロックの設置がされていない状況でございます。また、県道上尾蓮田線から文化センター建物までの上尾市道におきましても、点字ブロックが設置されていない状況でございます。上尾蓮田線及び道三橋につきましては埼玉県が管理しておりますので、県へ設置を要望してまいりたいと考えております。また、県道から文化センター建物までの間につきましては、一般的な歩道形態でないことから、設置箇所について研究していきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 橋を曲がった川沿いの歩道はブロック状の歩道で趣はありますが、点字ブロックの設置には工夫が必要なようです。また、上の写真右側にありますように、ガードレールに囲われた歩道も設置は簡単にはいきそうにありませんが、文化センターは言うまでもなく市内外問わず多くの方が訪れる施設です。これまでも点字ブロックが必要としている方も訪れてきたことと思います。今までご意見がなかったのは奇跡的なことだったと思います。早急なご対応をお願いいたします。 2つ目の要望は、市役所トイレに大人用ベッドの設置を求めるものです。この大人用ベッドとは、ユニバーサルシートとも呼ばれているようです。資料2をご覧ください。こちらは文化センターに設置されていた大人用ベッドになります。トイレ等に設置され、子どものおむつがえだけではなく、高齢者、障がい者等を含むより多くの人が供用でき、多目的に利用できるものです。市内公共施設にこの大人用ベッドが設置されているところはありますでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 市内公共施設への設置状況につきましては、まず県の施設でございます埼玉県総合リハビリテーションセンターのほか、市の施設では瓦葺ふれあい広場、文化センター、東保健センター、西保健センター、上尾駅西口公衆トイレなどに設置されてございます。その他コミュニティセンターについても今後設置する予定となってございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) ご要望をお寄せくださった方は、重度の肢体不自由の方のご家族からでした。出かける際は、外出先にこのユニバーサルシートが設置されているかどうか、確認してから家を出るそうです。設置されているのが分かるだけで、外出の意欲が湧き、安心感が違うとおっしゃっていました。しかし、残念ながらさまざまな福祉手続をするために数多く訪れる必要のある市役所トイレには設置されていないとのご訴えでした。設置を要望いたしますが、ご見解をお願いいたします。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 市役所本庁舎への大人用ベッドの設置につきましては、既存の多目的トイレ及び男女トイレ内のスペースが限られてございます。有効に活用するためのスペースがない状況でございます。設備の必要性につきましては十分認識してございますので、今後検討してまいります。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) この大人用ベッド、ユニバーサルシートの設置施設は県のホームページに掲載してありました。近隣市、町の中で市役所庁舎内に設置されていないのは、何と上尾市のみでした。設備の必要性を十分認識しているとのご答弁でございましたが、設置箇所が厳しいのも私も認識しておりますが、ぜひとも切実な思いを受け止めていただき、早急な設置に向け対応していただけますようお願い申し上げます。 3つ目の要望、ベンチの設置についてです。1つ目は、戸崎公園パークゴルフ場での設置についてでございます。パークゴルフ場では、夏場コースを回る順番待ちの際、ちょっとした木陰があったらいいのにというご意見がありました。また、子ども広場では、ベンチはあるものの、お子さんを見守る親御さんなどが利用しており、散歩で訪れた高齢者の方などは休憩できる場所がないというのです。健康遊具で少し運動した後に、少し体を休めることができるよう設置を求めますが、ご見解をお伺いいたします。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 初めに、コース内へ木陰を創設するための高木の植栽についてでございますが、コース配置や将来的な値上がりによるプレーの支障が想定されますことから、現在植樹を行う予定はございません。 次に、健康遊具付近へのベンチ設置についてでございますが、公園内の施設の利用状況を踏まえて、その必要性について指定管理者と協議していきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) ただいまのご答弁にはありませんでしたが、早速暫定的ではありますが、健康遊具の付近にベンチを置いてくださったとのご報告をいただきました。今回は、仮の設置ということでしたが、ご要望にいち早くご対応いただき、利用者をはじめご意見寄せてくださった方は大変に喜んでくださっていることと思います。今後多くの世代から喜んでいただけるよう、仮ではない設置に向け、ご検討願います。 続いて、バスの停留所へのベンチの要望もいただいております。バスの待ち合いのために小さな折りたたみの椅子を持って歩く、そういった方がいらっしゃる。そういったご意見を頂戴いたしました。ぐるっとくんバス停へのベンチの設置についてのご見解をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) ぐるっとくんバス停へのベンチ設置に関しましては、市内循環バスの特性上、十分な場所の確保が難しい路線が多くございます。ベンチを設置することにより、歩行者及び自転車や車などの通行への支障や接触事故等を誘発するおそれがあるなど、維持管理も含め設置には慎重に対応する必要があるものと考えております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 民間バス会社は、バス停のベンチは設置しない方向性だとお話を伺いました。なかなか設置の実現は厳しいのでしょうか。 街角へのベンチ設置についてお伺いします。市内で時折散歩途中の小休止なのか、花壇の角に腰かけている方や、歩道の縁石の上に腰をかけている方をお見かけいたします。町の可能な箇所にベンチが設置されていれば、休み休み目的地まで行くことができて、外へ出る機会が増えるとお話ししてくださった方もいらっしゃいました。バス停のベンチの設置も簡単ではないご答弁でございましたが、歩道へのベンチの設置についてどのような要件がありますでしょうか。また、設置を希望するところですが、ご見解をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 道路構造令上、歩道の幅員は歩行者の交通の状況を考慮して、車椅子2台がすれ違いできる2メートル以上を確保することとなっております。歩道上にベンチを設ける場合におきましても、2メートル以上の有効幅員を確保した上でベンチを設置し、人が座っている状態に加え、防護柵等の安全施設の設置幅が確保されなければならないため、少なくとも歩道の幅員が3.5メートル以上必要となります。以上のことから、歩道のベンチ設置につきましては、当設置要件を満たす道路の調査、設置箇所の必要性や安全性の確保、ベンチの仕様を含め、周辺住民や自治会との調整などが必要となると認識しております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) お配りさせていただきました資料の裏面、資料3をご覧ください。 これは、三鷹市のホームページからしたものなので、ちょっと字は読みにくいと思いますが、三鷹市ではベンチのある道づくり事業として、1口5万円の寄附金制度を採用して取り組んでおります。三鷹市のホームページによると、事業のきっかけはバリアフリーのまちづくりとして、歩道の段差や勾配の解消などに取り組んでいるが、疲れたときに休める場所がないと、せっかくバリアフリー化されても外出しにくいという声が高齢者の方などから出ていました。このような市民の声を受けて、この取り組みは始まりましたとありました。まさに私がいただいたご意見と一致いたします。 さらに今後の高齢社会を展望し、全ての人が生き生きと暮らせ、安全で快適に移動でき、歩行による健康づくりができるまちを目指し、段差や勾配の解消にとどまらず、さらなるバリアフリー化の充実という観点から、歩道や歩道に接する民地、河川空間や遊歩道にベンチを設置する目的としてこの事業は開始されております。また、千葉市では、ことしの4月から千葉市歩行空間のベンチ設置計画なるものが開始されました。計画書によると、誰もが自由に行動し、快適に楽しめるまちの実現を目指すユニバーサルデザインの考えのもと、あらゆる人の利用を念頭に置いた安全、安心で快適な道路環境づくりを目指している。現在は、歩道上のバリア、障がいを取り除く安心、安全に重点を置いたバリアフリー整備を優先して行っていますが、今後は道路を利用する人の快適性、利便性の向上や超高齢社会への対応の一つとして、憩い、集い、語らいの場の提供のためベンチの設置に取り組んでいくとして、三鷹市と同様にこれまでとは違う視点での取り組みに変えていくものでした。 この質問の大項目に、私はバリアフリーの再点検といたしましたが、さまざまな他市の事例を見ていくと、今やバリアフリーからユニバーサルデザインの取り組みにシフトしていることが分かりました。違いは、バリアフリーは高齢者や障がい者が対象であるのに対し、ユニバーサルデザインの考え方は全ての人が対象となっております。先日お話しした方の中で車椅子利用者の方から、駅周辺を車椅子の歩行者天国にする日を設けてもらいたい、そういったご要望をいただきました。これもある意味、視点を変えた発想で、普通では思い浮かばないような発想だなというふうにお聞きいたしました。上尾市もぜひ視点を変えて、全ての人が快適に暮らせる優しいまちづくりにご尽力いただきますようお願い申し上げまして、次の質問に移ります。 3点目、ロタウイルス定期接種についてです。これまで私ども公明党市議団として、橋北議員を中心に、ロタウイルスワクチン接種の公費助成について数回にわたり粘り強く要望してまいりました。乳幼児の重い胃腸炎を引き起こすロタウイルス感染症を予防するワクチンが、早ければ2020年度にも費用が公費負担となる定期接種の対象に加わる見通しとなりました。ロタウイルスは感染力が強く、ほぼ全ての子どもが5歳までに感染いたします。国内では入院を要した5歳未満の急性胃腸炎のうち、4から5割程度がロタウイルスが原因とされています。主な症状は、下痢や嘔吐、発熱、腹痛など、乳幼児は激しい症状が出ることが多く、特に初めての感染は症状が強いということです。発症した場合、抗ウイルス剤はなく、水分や栄養の補給が治療の中心となり、ひたすらよくなるのを待つしかありません。通常は1週間から2週間で自然に治りますが、脱水症状がひどければ点滴や入院が必要になります。合併症としてけいれんや脳症などが起こることがあり、先進国ではまれですが、死に至るケースもあるということです。感染したお子さんもつらいでしょうが、介抱する親御さんも大変です。 現在ロタウイルスワクチンは、2万円から3万円と高額な費用を自己負担する任意接種であることから、地域の経済格差によって接種率に差が出ている可能性が懸念されておりました。定期接種の見通しが立ち、小さなお子さんを抱える多くのご家庭にとって大変うれしい報告となったことを確信いたします。 ここで、この定期接種化の概要についてお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 本橋健康福祉部長。
◎健康福祉部長(本橋宜臣) ロタウイルスワクチンの定期接種化につきましては、令和2年10月から開始され、令和2年8月以降生まれの乳児が対象となる予定でございます。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 8月以降生まれからが対象とのこと。厚労省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会によると、ロタウイルスワクチンは生後6週から32週、もしくは生後6週から24週と接種時期が限定されており、定期接種が10月開始とすると、その時期に接種できるのが8月生まれ以降だからということで設定されているようです。10月からの制度開始なので、同じ学年でありながら接種時期に間に合わない4月から7月生まれは対象外となり、接種を希望する方は2万円から3万円を自己負担することになります。どの制度でも必ず制度のはざまとなってしまう方はいますが、今回8月という通常あまり区切らない時期で区切られてしまうので、同じ学年である保護者の皆様の納得感は得られにくいだろうと考えます。 4月から7月生まれへの助成事業だと単年で実施する事業ですし、出生数の3分の1が対象となり、予算もコンパクトであります。さらに、ロタウイルスは自分が感染して重症化しなくても、他人に移って重い症状が出る場合もあるので、接種率を上げる必要性があります。同年度に生まれた乳児に対し不公平感がないよう対応願いますが、ご見解をお願いいたします。
○副議長(長沢純議員) 本橋健康福祉部長。
◎健康福祉部長(本橋宜臣) 国の指針はまだ出ておりませんが、市といたしましては定期接種化が円滑にスタートできるよう、適切に対応してまいりたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 11番、戸野部直乃議員。
◆11番(戸野部直乃議員) 今のご答弁は、やんわりとお断りのご答弁であるのかなと受け止めました。 これまで鴻巣保健所管内で上尾市のみがロタウイルスワクチンの公費助成制度を設けておりませんでした。定期接種対象者と同年度に生まれた乳幼児に助成することは、ご答弁にありましたように、定期接種化が円滑にスタートできるために適切な対応であると考えますので、ご検討をお願い申し上げまして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(長沢純議員) 以上で11番、戸野部直乃議員の一般質問を終わります。 暫時休憩します。 休憩 午後 1時41分 再開 午後 2時14分
○副議長(長沢純議員) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行いたします。 この際、傍聴者の皆様へ申し上げます。休憩中も含め、傍聴席での拍手はご遠慮ください。ご理解とご協力をお願いいたします。 22番、
道下文男議員。 〔22番
道下文男議員登壇〕
◆22番(
道下文男議員) 22番、道下文男でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、市政に対する一般質問を始めさせていただきます。 今回は、3項目で行いますけれども、私も64回の議会を経験させていただきました。そして、きょうで59回目になりますけれども、この一回一回がやはり市民の皆様の声、それをこの市政に届けてまいりました。また、私たち市議会議員は、特にさまざまなご要望、そしてご相談事をいただいておりますけれども、やはりこの場でやるということは、市政に関して大きな課題ということでございます。今回も多くの市民の皆さんからさまざま声をいただいて、そして今回4期目最後になりますけれども、やらせていただくということも、もうその意味をしっかりと踏まえていただいて、市長をはじめ皆さんの答弁を期待したいと思います。 ただ、やはり私たち大事なことというのは、さまざまな政策提言もしてまいりますけれども、やはり財源ということも必要になってきます。重要なことは、市もそうですし、私たちも経営感覚をしっかり持っていく。そして、政策提言をする中で、しっかりとその政策提言をした内容を道筋をつけて実現していくということも、私たち議員がやらなければならないことだと思っております。今回の質問の中でも、その財源の問題、そこが多くありますが、高齢者の方、また子育ての方、障がい者の方、さまざまありますが、やはり大事なことはどうやったらできるか、そのことをしっかりと考えていく。そのお互いに考えながら先に進めるということが重要だと思っておりますので、どうかよろしくお願いをいたします。 それでは、最初に幸齢化社会に向けてでございます。この幸齢化社会に向けても、この幸せの年齢の社会という、これをテーマでずっとやってまいりました。やはり団塊の世代の大量退職時代に入りまして、市の税金、かなり市民税が減ると、こういうことが見えているその時期に、大事なことは市民の活動、そういう先輩たちの、地域に戻ってこられた方たちの活力、ここをしっかり支えて、元気にする環境をつくって、そして地域に還元していただく。そういう中で、今はやっていますグラウンドゴルフだとか、またカラオケ、そういったことも含めて、介護予防という視点も重要ですが、皆さんが喜んで活動し、そして地域の課題解決に力を注いでいただく。この環境整備が重要ということで、この幸齢化社会に向けてというのは高い年齢ということではなくて、幸せを感じていただく中、地域のため、社会のためという、そういう先輩たちの力をかりていく。そういう意味合いでのテーマでございます。 今回やらせていただきますが、まず先ほど言いましたグラウンドゴルフ、私も地元の会に入っておりますが、これは鳥取県で生まれた高齢者向けのスポーツということであります。高齢者向けとはいっても、今若い世代も年齢を問わずにやっております。私の地元の大石北小祭りでは、グラウンドゴルフのことで地域の小学生に大先輩たちが教えていただいたり、そのような形で交流もしております。また、大会もあちらこちらで開催されているほど人気がございます。その名のとおり、ゴルフをベースにしたスポーツであり、そしてこれは細かいルールが、制限があまりなく、1回やれば理解できる、そういう内容であります。また、ホールポストを置くだけですぐに準備ができて、また通常30分ぐらいで8ホールが全部できるという、そういうようなスポーツでございますので、これが身体的にハードな動きはありませんけれども、誰でもすぐに参加できる。高度な技術もなくて、車椅子のおばあちゃんが若々しいスポーツマンに勝つことだって十分あり得るという、こういう競技であります。夏の暑い日、寒い日も、皆さんが本当に必死になって真剣に取り組んでいる姿をよく見させていただきます。 グラウンドゴルフは足腰に負担が少ない。また、一見軽い運動ですが、健康への効果はそれほどなさそうに見えますけれども、グラウンドゴルフには驚くべき健康効果があると実証されているということです。プレーの前後で血液成分の変化を調べると、最高血圧、コレステロール値、中性脂肪や血糖値まで多くの値が改善したという調査結果もあるということでございます。運動不足解消のためにもプレーする方が多いのですけれども、生活習慣病予防にも効果的だということであります。また、先ほどカラオケの話をさせていただきましたが、これもストレス発散、コミュニケーションという、そういうツールとして多く活用されていると。介護予防や健康増進にも効果がある。当然声を出すという、そういったこともあります。 これにつきまして、大手通信カラオケ業者と大学による要介護者や健康な高齢者を対象とした共同研究で明らかになったことがあります。カラオケボックスでおなじみのカラオケ通信システムに、音楽プログラムや体操プログラムを取り入れた専用機器を使ってグループワークを行ったところ、健康状態やクオリティー・オブ・ライフ、生活の質ということで、脳の機能活動の向上などが見られたということであります。カラオケには、自分の好きな歌を歌う前の緊張感と、歌い終わった後の安堵感や開放感を感じることで自律神経のバランスが調整されたり、楽しい、おもしろいという体験を周囲の人々と共有することが元気な心と体、明るい笑顔を取り戻す効果があるということであります。 この効果としては、ストレスを発散できるという、歌を歌うことでストレス発散ができる。ストレスが発散されることで自律神経、血圧、睡眠障害や高血圧が原因で起こる脳血管性認知症のリスクを軽減することができるということであります。また、誤嚥防止にもなる。歌を歌うときに人は自然と口を大きく動かします。唇や舌など口周りの筋肉を鍛えることで、食べ物を喉に送り込む力が強化され、誤嚥防止につながるということでございます。また、音程やリズム、歌詞を読むなど脳を活性化する。歌を歌うときには音程やリズムを正しくとろうとします。また、歌詞を読んだり、歌詞を思い出したりすることも大事であります。音程やリズムをとったり、歌詞を読んだり、思い出したりすることで脳が活性化し、認知症予防や記憶力向上につながると。また、さらに口腔環境が整うということです。これは、口を動かすことで唾液の分泌が促されて、口腔内の洗浄抗菌保護の役割がある。分泌量が多ければ多いほど口腔内の環境が整うというところであります。また、さらに歌を歌うときのポイントということで、友達と一緒にカラオケに行くと。一人で行かないということです。これが、老人性鬱などの予防になると。また、歌詞の内容がイメージしやすい曲を歌う。これも重要なことであるということで言われております。 今回介護予防という視点だけではなくて、外出支援をさらにしていく意味でも、カラオケとかグラウンドゴルフだとか、あと病院というだけでなくて、買い物支援ということだけではなくて、どんどん健康のために外に出る環境、そういう意味での外出支援ということで質問をさせていただきたいと思います。 まず、1点目に、市ではどのような外出支援をしているのか、お聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員の一般質問に対する当局の答弁を求めます。 本橋健康福祉部長。
◎健康福祉部長(本橋宜臣) 通所型介護予防事業として、身体能力に応じた運動機能の維持や改善を行う元気アップ教室では、送迎希望者の参加者がいた場合、事業者の車両を使用しながら送迎を行うなどの支援をしております。また、介護予防日常生活支援総合事業のうち訪問型サービスDでは、要支援者などが通院や生活必需品の買い物をする場合における送迎前後の付き添いを開始する予定で準備を進めております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) この外出をしていく支援というのは非常にやはり重要でありますが、あるカラオケのところでちょっと認知の入ったような方を迎えに行っていただいて、自分で経営しているということで、結構お金も私財をなげうってやりながら、高齢者の集う場をつくり、カラオケを通して、そのようないわゆるデイサービスのようなことを、もうそこの民間のところでやっているというのを現状でお聞きいたしました。 そういう意味では、外出支援等も含めて、これから介護予防の視点で考えたときに、先ほど言いましたカラオケとかグラウンドゴルフ、こういう今地域の中である資源、これをしっかりと活用した状況が必要になってくると思います。 それで、まず他市の状況とか、そういう意味での支援を何かしていないのか、お聞きいたします。
○副議長(長沢純議員) 本橋健康福祉部長。
◎健康福祉部長(本橋宜臣) カラオケにつきましては、音楽療法として脳の活性化とともに、認知症予防の観点からも有効と思われます。本市におきましても、介護予防教室の中でカラオケ講座を開講したこともございましたが、一部のリピーターに偏り、効果が実証できなかったことから閉講した経緯がございます。他市におきましては、介護予防教室の中でカラオケ講座を開催している自治体がございます。グラウンドゴルフにつきましては、例年いきいきクラブにおいて大会を開催し、地域の仲間と交流を行いながら介護予防や健康増進を図っているところでございます。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) まず、その外出支援の視点で、まず今グラウンドゴルフ、カラオケということでお話ししましたけれども、できればカラオケチケットを配布する、そういう要望がありました。それは、例えば500円で行く中で、なかなかやはり今年金の生活の中で500円出すということは難しいです。その中で100円になるのか150円になるのか、そういうチケットができないのかなという話がありました。これは聞きません。要望として、これから何かやはりそういうことをサポートできる今のようなことも含めて、先ほど言いましたように、やっぱり財源というものが必要になってきます。これはやはり民間を活用してやっていくということも十分大事だと思っておりますので、こういうカラオケ、またグラウンドゴルフ、今ある資源を活用して、そしてその資源を効果的に動かすためには補助という視点が、助成ということが必要になると思いますが、それもお金もしっかりと民間活用しながらやっていくことを要望させていただきたいと思います。 続きまして、これも皆さんから要望し続けられていることでありますが、運転免許の自主返納について。この運転免許の自主返納というのはどういうことかといえば、有効期限がまだ残っている運転免許を返納するという、こういうことでありますけれども、1988年4月から高齢ドライバーの事故の多発を受けて導入された内容でございます。2002年には、免許証を返納すると身分証明書が手元になくなるという意見を反映して、返納後でも身分証明書として使える運転経歴証明書を導入いたしました。さらに、2012年に運転経歴証明書の有効期間を無期限に延ばすことで、さらなる運転免許自主返納を促しております。安全ということも含めて、この推進をしていく必要があるかなと。この手続というのは、基本的には管轄地域の警察、運転免許センター等でできますので。また、交番でできる場所も地域によってはあるということでございます。 この推進をしていくという中で、やはり市民の足ということも含めて、その特典ということが重要になってまいります。例えば東京では、有名なホテル、また高級百貨店、日常使えるグルメカードなど多岐にわたって、65歳以上の人を対象に特典が受けられるようになっているとか、ここでは帝国ホテル東京直営レストランラウンジ、そういったところで10%引きとか、こういうような内容のものがあります。やはり大事なことというのは、自治体で行っていることがあれば、当然先ほどの話と同じように民間で行っている。お金をかけずにやれることもあると思います。それをしっかり今言った内容でサポートできることを今後さらに推進していくという必要があると思いますけれども、これについて所見をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 高齢者の運転免許証自主返納施策につきましては、全国的にも各自治体等においてさまざまな取り組みを始めているところでございます。自主返納施策は、高齢運転者による交通事故を防止する手段の一つであり、本市といたしましても高齢運転者の交通事故防止対策として何が効果的なのか、先進事例等の調査研究を行うとともに、有効な施策を検討しているところでございます。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) これは、早急にやっていく必要があると思います。先進的事例の調査研究というお話がありましたけれども、今ネットで見ればいっぱいありますので、すぐにもう来年度から何らかの形ができるのかなと期待しておりますので、市民生活部長さん。これはできるかなと思うので、あえてこれ以上は言いませんので、よろしくお願いいたします。 そして、先ほど外出支援の中でずっと話をさせていただきましたけれども、上尾市がぐるっとくんを運行しているという中で、もうぐるっとくんの件に関しても私も平成24年6月の議会から始めて、もう何回もやらせていただいております。それは、地元にあるバスが並行して走っておりましたが、そこがなくなって、結構本数があったと。地域の皆さんから声をいただき、ずっと何回もやらせていただいて、前市長のときにも署名というか、アンケートをとって、市長にアンケートもお渡ししながら議会質問もさせていただき、また売り上げという視点での提案、そして市民の皆さんがまた乗り続けていただくために、市の運営ということ以上に、市民の皆様にも経営に携わってもらう。そういう提言もさせていただきました。ぐるっとくんも約600カ所の停留所があるように、そこに広告の宣伝だとか、またバスのラッピングで広告宣伝だとか、さまざま提案させていただいております。これも非常に重要な視点で、今この件も多分市長も県会議員のころからそういうお話も伺っていたと思います。私が北上尾駅に立っていたときにやはりその話があって、県会議員のころに畠山市長にも話しましたがと言っておりましたが、それはもう本当に重々分かっていることだと思います。そういう意味で市民の声、また今どういう検討をしているのか。今の課題というものをまず聞かせていただきたいと思います。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 市に寄せられるぐるっとくんに関する市民の声といたしましては、運行本数の増加を求めるものが多くございます。このことは、今年度実施した公共交通に関する市民アンケートにおいても同様の結果となっております。 これまでの答弁の中でもお伝えしてまいりましたけれども、現状のルートを維持しながら増便するには、増車が必須条件となることから、上尾市地域公共交通活性化協議会での協議や各バス事業者にその対応について意見聴取を行ってまいりました。その結果、各バス事業者からは、いずれも運転手不足により自社路線においても拡充できない状況であり、ぐるっとくんの増便への対応は困難であるとの回答を受けております。そのため運行本数の増加を求める市民の声に対応するには、現在運行している車両10台での検討を含め、効率的な路線等の見直しを図ることが課題となります。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 運転手が不足しているという、この現状も厳しい状況だと思います。 あと、バスを運行している事業者が、やはり経営という視点でやっておりますので、その事業者をしっかりと活性化しながら対応していかなければ、なかなかできないということが今の答弁の中で感じるところでございます。そういう意味では、この事業者と連携をとると同時に、市民の足としてやはりそのルート、また1周に関しても1時間以上かかっていたところも精査しながら、改正で若干縮小してきましたけれども、もっともっと抜本的に、私もこれ何度も言わせていただいて、抜本的にそういう検討会、大石だったら大石循環、さまざまなそれぞれの循環の中で皆さんの要望等を含めながら事業者と連携をとって、まず抜本的な改正というのが必要だということを訴えさせていただいております。 さまざま私たち議員というのは、直接市民の皆様から声を聞きます。そして、市長もいろんなところに出ていただいて、市長としても直接聞いているところもあると思います。今私たちは、私自身訴えてきたのは、やはり1時間に1本はなければならない。本当に使いやすいぐるっとくんということを訴えてきましたけれども、今の部長の答弁がありましたけれども、その答弁を踏まえて、市長の見解を聞かせてください。
○副議長(長沢純議員) 畠山市長。
◎市長(畠山稔) 道下議員の質問にお答えいたします。 今後も進展する超高齢社会を踏まえますと、公共交通の需要の高まりとともに、高齢者の移動手段の確保は重要な課題であると認識しております。これらの課題解決に向けて、これまでに寄せられた市民の声を踏まえて、令和3年度から次期上尾市地域公共交通網形成計画を策定していく中で、引き続き公共交通の一翼を担う、地域に密着したぐるっとくんを目指してまいります。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 今市長のご決意を伺わせていただきました。これは、大事なことは、先ほど言いましたように、多くの市民の皆さんから我々は受けるけれども、市長の思いをしっかりと伝えていただくということも、今回私がこの場で質問させていただいたことでございます。 幸齢化社会に向けてということで、今度は道路整備についてちょっとお聞かせいただきたいと思います。今中妻も浅間台を含めて周辺でも区画整理が終わって、それでも結構ふたのない、側溝のふたのないところが結構あります。やはりもう側溝自体を変えていかなければ、車が通ったときに耐久性がないという状況を今まで聞いていました。それは仕方がないかなというような思いもありましたが、やはりこれをいつまでも続けていると、本当に大きな事故につながっていく。全部を一遍にやるということは難しいにしても、やはりまずこの側溝のふた、これは国レベルで研究してもらいたいというのは、薄くてもそこにはまる、そこのところで耐久性のあるものをしっかり開発してもらいたいなというのを個人的に思いますけれども、そういうことも含めて、今その危険箇所という視点をしっかりと持っていかなければならないと思っておりますが、まず側溝ふたの整備についてのご見解をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 側溝ふたの整備につきましては、ふたつき側溝への布設替えや既存U字側溝のふたかけを行っております。今後も引き続き緊急性や交通状況、道路形態を踏まえて整備を行い、安全対策を推進していきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 引き続きやり続けていくという。緊急性とか、そういうところでどういう状態で緊急性を判断していくのかとか、それを今の答弁の中でちょっと質問したいところですけれども、今回は、毎回またこれからもやらせていただきますので。今そこが危険ということだけは認識をしていただきたいということで、今回入れさせていただきました。 そして、もう一つ、縁石です。皆さんご存じのとおり。結構狭いところで、夜になると見えないのです。そこの上に危ないところはつけていただいているのですけれども、やはり乗り上げてしまうこともそうですし、結構狭くて。私、ちょっとそこの表面に蛍光の塗料を、黄色でも何でもぬってもらえればいいかなと思っているのですけれども、それも何か景観の問題だとか、いろんな話がありましたけれども、当局の方で。景観も大事なのですけれども、そうであれば例えばあの色に沿ったような蛍光塗料があるのか分かりませんけれども、そういうのをやっていただいて、夜は見えると。実は、身近な人が自転車で縁石でひっかかって、かなり重症を負って、まだ入院しているという方がいらっしゃいます。私も運転していて非常に危険なときも感じますし、あまり自転車は乗らないのですけれども、自転車に乗るとさらに感じます。やはり幸齢化社会に向けてという今テーマの中で、この縁石対応ということも重要だと思いますけれども、まずその認識をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 縁石につきましては、頻繁に自動車が乗り上げる箇所には、反射板やラバーポールを設置するなどの対応をしておりますが、さらに有効な対策につきましても他の自治体などの事例を研究していきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 今頻繁に自動車が乗り上げるところ、反射板、ラバーポール。それは、ライトが向かっていったときに分かるのです。結構こう回るときはライトが向かないのですよ、そこに。そこに道路照明灯があれば光るのですけれども、暗いところは結構多くて。今他の自治体ということで調べは調べたのですけれども、多分今やられていないということは、あまりやっていないということだと思うので、ぜひさっき言った程度のことからでもやっていただければ。その景観が、黄色があちこちついたのが景観に悪いということであれば、その縁石の色に合わせたような蛍光のものがあるのかどうか。そういったところを具体的に目安でやっていかなければ、幾ら研究しても先に進みませんし、今ある課題という認識を、今先ほどふたの件も聞かせていただきましたけれども、大事なことは今危険と感じたときにスピーディーに何ができるのかという、これがやはり行政運営と違って、行政経営という視点で重要だと思いますので、ぜひ部長、よろしくお願いをいたします。それでは、1項目めの幸齢化社会に向けては以上でございます。 今高齢社会ということで、今度は子育て。実は私も初孫ができて、孫育て支援ということも今後、同じことであるとは思うのですけれども、重要かなと思っております。やはりこれも今回このお話しするのも、私たちに強い思いが、子育ての方たちからある。この18歳までの医療費無償化、これについてちょっとお聞かせをしていただきたいなと思っています。 まず、こども医療費の助成について、18歳まで引き上げている市町村が増えている状況ですけれども、他市の状況をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 埼玉県内63市町村のうち、22の市町村が18歳までを対象としており、4市町村が一部18歳までを対象としています。上尾市、さいたま市、川越市などの37の市町村は、15歳までの子どもを対象としています。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 22市町村、結構今広がっていると。本当に財源づくりは大変なことだと思います。 それでは、今現在ゼロ歳から15歳までのこれに対しての現状、医療費支給の制度の現状をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 上尾市では、ゼロ歳から15歳までの子ども約2万5,000人を対象として医療費助成を行っており、昨年度の決算額は約7億3,000万円となっております。この制度に対する埼玉県の補助金は、未就学児分の2分の1ということになっておりますが、実際の補助額は上尾市の未就学児分約3億円に対し8,000万円、実質補助率は3分の1未満となっております。未就学児分の残り3分の2と、さらに小・中学生分の医療費、合計6億5,000万円を上尾市が単独で負担しているのが現状でございます。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 6億5,000万円が今常時年間出ていくという中でございますけれども、これを18歳まで拡大した場合の対象人数と金額をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 平成31年4月1日現在の上尾市年齢別人口調査によると、15歳以上18歳未満の人数は6,472人です。金額は、1年間で約1億3,000万円程度かかると考えております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) ありがとうございます。 それでは、今後の方向性としてはどういうことを考えているのか、お聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 埼玉県の補助対象を大きく上回る助成を行っており、現行制度ではその負担の財源の問題も生じることから、現時点では対象者の範囲を拡大することについては予定しておりません。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 今予定をしていないという現状ですけれども、去年うちの戸野部議員がこの件で質問させていただいております。これ引き続き他市町村の動向について注視していくつもりでございますと。このときの答弁と今の答弁の違いというのはどういう意味なのか、ちょっとお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 柳子ども未来部長。
◎子ども未来部長(柳真司) 今のところ予定はないということでございます。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 言葉尻で申しわけないのですけれども、予定がないということはやる気がないのかなというのがちょっとあって、やはりよく分かるのです、今も6億5,000万円、そこに1億3,000万円が入ってくる。これは何とかどこかで財源づくりをしなければいけないというのは、私は非常に感じております。 先ほど戸野部議員のあったロタウイルスの件でもやはり財源が、これは健康福祉部の方ですけれども、必要だと。この財源づくり、先ほど最初に話しましたように、私たちもそのことも考えながらしっかり訴えると同時に、やはり一番強く子育て支援のところで私たちに強く来ているのが、今この18歳までの医療費無償化ということなのですけれども、これさっきぐるっとくんの件でも聞かせていただきましたけれども、多分市長のところにも大きな声があると思います。今その現状で市長のお考えをお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 畠山市長。
◎市長(畠山稔) 子育て支援策については、あげお版ネウボラなどさまざまな施策を推進しております。現時点では、こども医療費の対象年齢引き上げについては考えておりません。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 本当にしっかりと言い切っていただきましたけれども。ただ、やはりこれは別に私は市長に何でということではなくて、今あえてここで聞かせていただいた金額、18歳まで1億3,000万円、これは大きいか小さいか分からないけれども、そうでもなくて何でできないのだではなくて、今現状でも6億5,000万円かかっている。そうしたら、どこからその財源を見出していくのか。これは、県も国もしっかりと認識を深めていってもらわなければいけない。ぜひ市長、県、国にも要望していただきながら、しっかりとやっていきたいと思います。 今のご答弁を聞いても、市長が別にやりたくないわけではなくて、多分それはできないと。私もそれは分かっています。ただ、それをどうやったらできるのかもともにやはり考えていかなければいけないのかなと思いますので、ぜひ同じ方向性に向けて進んでいければと思いますので、よろしくお願いをいたします。 それでは、最後の北上尾駅西口駐輪場についてでございます。午前中は上尾駅について前島議員がやりましたけれども、私は北上尾駅の西口駐輪場ということで、実は今回いろんな地元中妻、井戸木、浅間台、この周辺の方々から駐輪場が少なくて困っているというお話がありました。やはりこれをしっかりと声を受けて、何がどうやったらできるのかということをまた考えたいという思いで、ここで出させていただいております。 まず、北上尾駅の乗降客数についてお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) JR東日本の公表によりますと、北上尾駅における平成30年中の乗車数は1万5,784人で、乗降客数といたしますとその倍の3万1,568人となります。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) これは北上尾なので、東と西がありますので、その数字が押さえ切れないところはあると思いますので。ただ、やはりタイトであるというのは、私も地元の駅近隣の自転車駐輪場の経営者の方から、個人でやっている経営者の方から聞きました。実は、4月から高校生の方が通うのにも3人断っていますというお話があって、その方とお話ししたときに、私がこういう話をしますと言ったら、もう何とかしてあげてほしいと。それは1台でも2台でも何とか入れたいところだけれども、それができない状況で心苦しかった。まだまだ周辺も多く民間のところがあります。 もう一件、やはり私もよく知っている方がやっているところですけれども、以前奥様がずっと駐輪場をやっているころはかなり台数があったのですけれども、奥さんが亡くなって、ご主人がといったときに、なかなかご主人がそこまでできないということで、かなり半分近くですか、減らさざるを得ないという、そういう現状もあるというのを聞いております。これを何とかするのに、市にやれ、やれということは私はいつも言うつもりはなく、大事なことは民間を活用してどうしていくのかということも含めてどうしようかなというので、今回やらせていただいておりますので、まずこの現状について、市の認識をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 平成30年度の放置自転車撤去台数は、上尾駅周辺の915台に対しまして、北上尾駅周辺は58台であり、内訳としましては東口が38台、西口が20台となっております。上尾駅と比較いたしますと、撤去台数には大きな差がございますが、ことしに入り北上尾駅西口ロータリーに面した民間駐輪場が閉鎖され、店舗が建設されたことなど、今後の駐輪場の需要と供給など状況を注視していく必要があるものと考えております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 駐輪場が周辺にある大体台数とかもちょっとお聞きしましたけれども、そこもまだまだ根拠が難しいということで、今撤去台数という表現で来ておりますが、ここの店舗、まさに駐車場と駐輪場が本当に駅前にあったところが、今度はファミリーマートかな、民間のところができるということで、そこもなくなっているのです。現在今なくなりました。そういう点では、何とか今の中、しっかりと調査をして、声を聞いて、市民の皆さんからどのぐらい足りないのかということも調査する必要があるのかなと。これは、今言った大体地域のところから通っているので、そこら辺に回覧でも何らかの形で区長さんとも連携をとっていただくなりして、必要があるのかなというのを現状を見たときに感じます。 と同時に、私9月議会で取り上げさせてもらいました小泉区画整理事務所の跡地、そこが3年後に公園になる。しかし、公園になるまですぐに伸びる危険箇所になりながら、草刈りをするだけという予定のところ、今9月議会を通して小泉の地域の地元の方が活用する方向に動き出しております。そのときに道路のことだとか、用地管財担当課だとかいろいろなところへ聞きました。これは部長のところもそうかな。いろんなところの持っている土地が、上尾市のある土地が、かなり遊んでいる土地があるというお話をさせていただきました。その中で、実は上尾駅に車で行きますと、駅の手前に右側に大きい土地がずっとあって、ここ本当にずっと遊んでいるなと思っていたのです。この土地はもったいないなということで思っていまして、これ駐輪場にできるなと。といったら、何か上尾市の土地だということで。実は、あそこはもう30年近く前から拡幅する計画だけは残っているのですけれども、では今喫緊にやるのかと。まず、予算があるわけでもありませんし、当然広げるのには立ち退きをしてもらうぐらいの広さになりますから、その土地がまだいつ活用されるか分からないような土地があいています。ここについて、駐輪場への活用ができないかということで、ちょっと担当の部局の方でお聞きしたいのですけれども。お願いします。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) ご質問の市有地は、都市計画道路北上尾西口線の事業用地で、平成2年に上尾市土地開発公社が買収し、平成25年に上尾市が買い戻した土地でございます。 この土地を駐輪場として貸し出すことは可能でございますが、貸し出し先の選定基準や都市計画道路北上尾西口線が事業化された場合の明け渡しを含めた契約条件などについて、研究が必要であると認識しております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) どうしても研究という言葉が出てきますけれども、そんなに研究している時間がありません。来年の4月に使いたい人がいると。ですから、今の答弁からしますと、平成2年からで、平成25年から買い戻して、もうずっとあいているということなのです。ですから、駐輪場も含めてそうですけれども、市内にあるそういう場所をしっかりと調査して、調査というか、ちゃんと載っているわけですから、活用していくということをぜひ、誰に言えばいいのか分かりませんけれども、市長の方に活用していただきたいなと思います。 今回その貸し出し方だとか契約条件とかありますけれども、今駅前の自転車の撤去というか、ああいう形でシルバーの皆さんがやっていただいておりますが、シルバーの皆さんのところと提携して、これを運営しているのは交通防犯課になりますので、しっかり交通防犯課が流れをつくっていく必要があるのかなと思いますけれども、ちょっとそこの見解をお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) 市民ニーズや北上尾駅周辺の状況を注視しながら、民間事業者等による駐輪場の設置、管理運営なども視野に入れた調査研究を行ってまいりたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 22番、
道下文男議員。
◆22番(
道下文男議員) 調査研究というまたお言葉が出ましたけれども、もう調査はすぐにできると思います。ですから、どうやったら今道路整備のいわゆる都市整備は貸してもいいよと、貸し方がと言っているわけですから、しっかりこれは早急に駐輪場の貸与か、また活用も含めて考えていく必要があると思います。 あそこを全部整備するとなるとお金がかかるかもしれないので、あそこかなり草というか、生えていない状況ですから、その上をちょっとローラーか何かで押して、もう使えるようにまずはしてほしいぐらいです。これは私が勝手に言っていることですけれども。何らかスピーディーにやっていく必要があるかなと。せっかくかなり広い土地では、100台ぐらいは置けると思います。やはり民間のところが、そこが民間の経営しているところが圧迫にならないように、まず早急に調査していただいて、どのぐらい足りないのか。それに当然プラスアルファ。あと一時置き場と月極がそういうことだと思うので、一時置き場もあると思います、必要性だとか。ですから、そういうことも考えながら、地元の方としっかり連携をとって、まず調査をぜひしていただいて、どのくらいタイトになっているのか。それをぜひやっていただき、これはもう1月、2月もかけずに声をまず上げてもらう程度でもできると思いますので、よろしくお願いします。 やはり先ほど言いましたように、私は上尾に営業本部をつくるようにと議会で以前からずっと言い続けさせていただきました。これからの時代は、行政運営といういわゆる市税を皆さんからお預かりして、それを分配するというところではなく、市民の皆さんの課題、思い、さまざまなものをどうやったら形にしていけるのか。このことをやっていくことが、私は経営だと思っております。いわゆる行政経営という視点、これは先ほども言いました。私たち議員も同じです。もうやってほしい、言いたいこといっぱいあります。それを行政に全部押し付けてもできるわけではありません。ですから、どうやったらできるかという、この視点もやはり重要になってまいります。私は、そういう視点ではセットで考えていかなければいけないと思っておりますので、今のこども医療費の問題もそうです。そして、駐輪場の件もしっかりと私も地元の皆さんにもうちょっと声を聞きながら進めていきたいと。その声を聞いて、ちょっと時間がありませんでしたので、雑駁な質問になってしまいましたけれども、ぜひ私たちも含めて市民の皆さんのために何ができるのか、どうやったら課題解決ができるのか、そのことを踏まえて、行政経営をお互いにやっていければと思いますので、どうかよろしくお願いをいたします。 以上で私の一般質問を終了とさせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(長沢純議員) 以上で22番、
道下文男議員の一般質問を終わります。 暫時休憩します。 休憩 午後 3時02分 再開 午後 3時29分
○副議長(長沢純議員) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行いたします。 この際、傍聴者の皆様へ申し上げます。休憩中も含め、傍聴席での拍手はご遠慮ください。ご理解とご協力をお願いいたします。 1番、尾花瑛仁議員。 〔1番 尾花瑛仁議員登壇〕
◆1番(尾花瑛仁議員) 皆さん、こんにちは。議席番号1番、尾花瑛仁でございます。通告に従いまして、順次質問いたします。 大項目の1、災害対策についてお伺いをいたします。災害対策は、いかに想定外を少なくするか、平常時の想像力が大切であるとともに、それでも起き得る想定外を検証し、同じ轍を踏まないようフィードバックが重要であります。まず、台風19号の被害に関して、市民からの問い合わせ、相談内容についてお伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員の一般質問に対する当局の答弁を求めます。 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 市民からは、避難所が遠いというご意見や、避難勧告が発令されているが、どうすればよいのかという問い合わせ、防災行政無線の内容確認の問い合わせが多くございました。また、発災翌日以降には浸水被害のあった世帯より、廃棄物や汚泥の処理、消毒、住まいの確保等、事後処理や支援に関するご相談も多くございました。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 今回の台風で市内広範囲にわたり浸水が発生したことはご案内のとおりであります。平方エリアでは、新築を含む大規模浸水からの復旧に当たり、スーパー堤防建設計画の現在の状況に関する問い合わせが多数ございました。現状について確認をさせてください。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 事業主体である
荒川上流河川事務所に確認したところ、開平橋上流部の整備につきましては堤防整備の計画を立てる上で必要な地質調査を実施しており、今後その調査結果をもとに整備内容、工事着手時期等の検討を進めていくとのことでございます。市といたしましても、早期に堤防整備の計画が具体化するよう、国に協力してまいります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 用地取得に伴う立ち退き、買収等がまだ白紙段階ということは、現在ここから新築に取りかかっても問題はないということでよろしいでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 各個人の建築行為に関して法令等の制限はありませんが、計画が具体化された後、用地取得が必要となった場合は調整を図るとのことでございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 現状では用地は決定されていないと理解をいたしました。情報共有徹底のため、現地での説明を実施いただきますよう要望させていただきます。 続きまして、浸水した家具等の生活ごみに関してお伺いをいたします。台風翌日以降、緊急的に環境センターへ輸送の必要が生じ、上尾清掃事業協同組合に協力依頼をかけたとお聞きをしました。各企業さんも通常業務のある中で対応いただき、車両人員を捻出し、輸送を実施したとのことですが、後日この精算に関して市から説明があったとお聞きをしています。支払い額の算定方法をお示しください。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 災害廃棄物の仮置き場から
西貝塚環境センターへの搬送につきましては、既に通常のごみ収集運搬業務を委託している上尾清掃事業協同組合との契約の中で、荒天、風雪等の災害及び年末年始、その他臨時的な事由により市から収集、運搬、搬入等に係る特別な指示がある場合はこれに従うことと規定していることもあり、緊急な対応が必要であったことから、既存の契約に基づいて対応をお願いしたところでございます。国の災害等廃棄物処理事業補助金の計算としましては、合理的な金額の算定方法に基づくものとされているところから、既存契約の際の計算方法を根拠として算定し、金額を提示させていただいているところです。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 今後協定の締結も必要と説明があったそうですが、いずれにしましても今回は市内企業の協力により実施をされた状況であります。組合との協議状況についてお伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 今後は、防災協定で臨時、緊急時の対応方法をあらかじめ明示しておきたい旨のお願いをし、現段階では市より既存の契約の変更契約として考え方及び金額も含めて組合に提示し、組合からの正式な回答を待っているところでございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 算定は、組合側からの人件費等の試算を受けて調整すべきと思いますので、回答を受けてからの丁寧な協議を要望させていただきます。 続きまして、避難所についてです。開設タイミングと周知方法を振り返って、課題についてお伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 避難所は、随時関係機関と連携しながら情報を収集し、風雨の強まりや荒川の水位上昇、避難に関する情報の発令状況を鑑みて、10月12日の午前10時、午前11時、正午、午後5時の4回に分け、計30カ所の避難所を開設いたしました。周知方法といたしましては、防災行政無線のほか、
ヤフー防災速報アプリ、上尾防災ホットライン、ツイッター、NHKデータ放送、緊急速報エリアメール、ライン、上尾市ホームページ、上尾市メールマガジンを活用してございます。なお、防災行政無線が聞き取りづらかったとのお声をいただいております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 避難所の開設は、誰が主体、中心となって実施をされたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 指定避難所は、
危機管理防災課の指示のもと、市の避難所担当職員が中心となって開設いたしました。開設後は、対策本部と各避難所で連携をとり、ニーズの把握や不足する物資の配給などを行いました。また、公設の指定避難所とは異なり、自主防災会が中心となって地元の集会所や公民館を地域独自の一時滞在施設として開設した事例もございました。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 本年の3月定例会にて避難所開設キットを紹介し、導入を提案させていただきました。開設訓練を未実施の方でも、手順を追えば実働できるためのツールであります。進ちょくがございましたらお聞かせください。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 避難所開設キットにつきましては、先進事例である新宿区や文京区の手順書を参考として、避難所開設に関する分かりやすい手順書の作成について研究を進めているところでございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ありがとうございます。引き続きの研究、よろしくお願いいたします。 台風の翌日以降、防災無線が聞こえなかったとの声を非常に多くいただきましたが、聞き逃し対策について検討されているか、お伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 防災行政無線の聞き逃し対策といたしまして、防災行政無線で放送した内容を電話で確認できる
電話応答サービスを本年2月より導入しております。また、上尾市メールマガジン、
ヤフー防災速報アプリ、NHKやテレビ埼玉のデータ放送、ライン等を使用して、避難に関する情報など重要な防災情報を重層的に発信しております。今後ともこれら防災行政無線の代替手段の周知に努めてまいるほか、多様な情報伝達手段の導入について今後も検討を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 聞き逃し対策のテレホンサービスにつきましては、その電話番号と併せて、私も折に触れて周知するようにしておりますが、現在本市ではこの通話料が有料であり、この無料化要望の声というのをいただきました。本市も検討してはと思いますが、見解についてお伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和)
電話応答サービスの無料化につきましては、対象者や年間の利用件数、ご要望を踏まえ、研究してまいりたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 流山市、茂原市や牛久市等では通話を無料としております。情報収集と検討についてよろしくお願いをいたします。 台風19号の上陸時には、市の公式ホームページが混雑によりアクセスしにくくなっておりましたが、アクセス件数の分析とどのような対策を考えているか、お示しください。
○副議長(長沢純議員)
石川市長政策室長。
◎市長政策室長(石川孝之) 10月12日の市ホームページには、2万5,516件のアクセスがございました。本年10月中の土曜日におけるアクセス数の平均が606件でございますので、約42倍となります。このようなアクセス集中時の負荷軽減策としまして、通常表示されるトップページを災害発生時専用のトップページへ切り替えるという対策を実施いたしました。これは、画面展開を遅くする原因となる画像データを表示させないことで、スムーズな画面展開を行うものでございます。また、昨年度にヤフー株式会社と締結しました災害に係る情報発信等に関する協定に基づきまして、市ホームページのコピーページを設置し、そちらにつなぐことで、市のサーバーへアクセスが集中することによる接続障害が発生しないよう、対応いたしました。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ホームページの負担増加時に有効と言われているSNSの活用の際に、SNSからのリンク先が結局開けないという自治体が多く発生したようですが、本市の発信は情報を直接掲載していたため有効に機能していました。車両の退避場所の情報等も喜ばれておりましたので、各媒体の活用も含め、平常時からの周知をよろしくお願いいたします。 気象の変化により、大型台風は来年以降も発生し得ると言われています。サイトを災害版に切り替える工夫をはじめ、今回の経験を踏まえたマニュアル化を要望させていただきます。 国土強靱化計画におきましては、非常用電源設備等による事業継続性の確保が求められております。被災現場の総指揮をとり、国や関係機関との調整を行う市町村庁舎の非常用電源の整備について、外部から供給なしでの連続稼働の際に政府が望んでいる72時間以上を確保している自治体は、平成30年の調査では39.3%であります。平成30年の3月定例会において、本庁舎非常用電源を実際に動かす負荷試験の必要性を指摘しましたところ、平成30年度以降実施する旨の回答をいただきましたが、その後の状況はいかがでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 本庁舎非常用発電機の実負荷試験につきましては、平成30年12月24日に実施いたし、発電に関する異常等はございませんでした。なお、実負荷試験は毎年度実施することとしており、今年度につきましては令和2年1月26日を予定してございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 対応いただきまして、ありがとうございます。 台風は、数少ない予測可能な自然災害とも言われますが、今回は特に市の防災訓練後であったこともあり、さまざまなフィードバックがあったのではないかと推察しています。訓練の際には、我々議会も参加し、意見を述べさせていただきました。アンケートにて1度対策本部の動きに対して外部のアドバイザーを入れて、専門家の目で最適化を図るべきではと指摘をしましたが、その後検討などされているか、お伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) より実践的な災害対策本部を検討するため、来年2月に新たに災害対策本部設置運営訓練を実施いたします。訓練は、他自治体で実績のある防災コンサル業者に業務委託し、実践的な対策本部の組織体制や情報共有、意思決定のあり方について、訓練を通し第三者の立場で評価、検証を行っていただく予定でございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 反映いただきまして、ありがとうございます。特に昨今は大規模災害ごとに新たなノウハウが蓄積されておりますので、客観的な目線と上尾の特性に合わせた2つの視点で引き続きの対策強化をよろしくお願いいたします。 続きまして、大項目2番目に移ります。環境センターの後継施設について質問させていただきます。新施設整備のロードマップに関して、情報共有の観点からも詳細にお伺いしたいと思います。現施設の炉のオーバーホールと新施設に関しての補助にも必要となる循環型社会形成推進地域計画の策定も含め、時期についてのイメージをお伺いいたします。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 現施設、新施設とも国の循環型社会形成推進交付金を活用して整備を進める予定でございます。
西貝塚環境センターにつきましては、延命化を図るため今年度に上尾市と伊奈町を対象地域とする循環型社会形成推進地域計画を策定し、国の交付金を受けながら基幹改良を進めてまいります。 次に、新施設についてですが、令和15年度稼働とした場合、用地につきましては令和2年度に候補地を決定し、令和3年度にかけて地権者、地元住民の同意を得て、令和8年度には都市計画決定することを想定しております。 次に、伊奈町との広域化については、令和2年度から令和3年度にかけて、ごみ処理広域化基本構想、基本計画を策定し、現在上尾市、伊奈町とで処理方法の異なるプラスチックの取り扱いや分別方法、有料化の可否などについて方針を定めます。その内容に応じて、令和4年度に現行の循環型社会形成推進地域計画に反映させ、対象となる交付金が受けられるようにしてまいります。 また、施設整備については、令和5年度から令和7年度にかけて施設整備、基本構想、基本計画、基本設計を策定し、施設の内容、運営方法や民間資金の活用方法などを定め、令和10年度に実施設計と造成工事の着手、令和11年度から本体工事に入り、令和14年度中の完成を予定してございます。その間は、両市町とも現施設を使用できるよう措置を講じてまいります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ありがとうございます。 平成30年の9月に循環型社会形成推進交付金の交付率について質問した際、高効率ごみ発電施設等の一部先進的な施設には経費の2分の1が交付、満たない場合は3分の1と、計画次第で交付率が変動すると認識をしていたが、今回は3分の1に限定されるのかと質問したところ、2分の1の交付対象は平成30年度中に処理施設長寿命化総合計画の策定について交付決定を受ける条件があるため、本市は該当しないと答弁がありました。その後、制度で2分の1枠の復活等の変化はあるでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 循環型社会形成推進交付金のうち、高効率エネルギー回収に必要な設備及びそれを備えた施設に必要な災害対策設備について、補助率を2分の1とする制度につきましては、その後継続することとなり、昨年と状況は変化してございます。整備を行う際には、費用と交付額とを比較しまして、活用を検討してまいります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 一般的に使用開始から約15年間を経過すると、施設更新や延命化の判断が必要と言われますが、データを見ると高度経済成長期からのごみ増加によって、この手の施設は90年代後半から全国的に建設が集中しているため、この更新工事の発注についてもピークを迎えることが予測可能です。補助制度の変化については、引き続き情報収集をよろしくお願いしたいと思います。 社会情勢の変化を踏まえますと、高齢化により在宅医療廃棄物と介護用おむつの排出総量の増加が起きると思いますが、他自治体で家庭ごみの紙おむつを分別回収して再パルプ化し、ごみの排出総量を抑制しているという例があります。検討してはいかがかと考えますが、見解をお伺いいたします。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 紙おむつのリサイクルや紙おむつをトイレにそのまま流せる仕組みが検討されており、国や産業界の動向を注視しつつ、施設整備の計画策定時に検討してまいります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 新たな施設については、何年間使用するよう検討されているでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 現時点では、新施設の使用年数は検討しておりません。炉の寿命は20年から25年が一般的であり、延命化を行えばさらに15年から20年の使用が可能と考えられます。事業手法、運営主体の検討と併せて、今後伊奈町とともに協議してまいります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 現在の施設のようなストーカ式焼却方法の場合、負荷率が70%を下回ると助燃が必要と言われています。人口推移から考えれば、建設後の長期運転に当たって低負荷状態で運転するのは効率的とは言えませんので、将来のごみの規模算定には慎重な検討が必要かと思います。用地を探す際に市が示した6ヘクタールという面積の算定根拠として、今後の人口と排出総量の試算はどのようになっているでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 平成31年4月に策定した上尾・伊奈広域ごみ処理施設候補地選定基準では、供用開始予定の令和15年度の人口を上尾市は21万6,762人、伊奈町は4万8,208人としました。これは、両市町でそれぞれ策定しました総合戦略に基づいて算出いたしました。両市町の人口に基づいた計画年間処理対象ごみ量は、令和15年度を上回ることはないと見込んで、廃棄物処理に必要な面積を算出したところです。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 現在の施設がございます西貝塚のエリアでは、施設延命についての合意はとれているでしょうか。協議をして、何か地元から条件等はありましたでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 西貝塚地区からは、合意の条件としまして、後継施設の候補地を決定し、公表すること、また現施設の使用期間が予定より延長されることに伴う一層の地元環境対策を講ずるよう求められており、現在具体的対応策について意見交換をしているところでございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 重ね重ねでございますが、長年にわたりまして協力いただいております地元の地域に対しては、延命が必要になった背景を踏まえて要望を受け止め、丁寧な対応を引き続きよろしくお願いいたします。 新施設につきましては、ごみ処理施設単体でつくるという発想だけではなく、例えば工業団地の造成と併せるといった柔軟な発想も必要かと思います。本市の工業地帯エリアでは、河川氾濫の問題をはじめ、工業全般への施策強化の要望というのも非常に強く、造成と併せてグラウンドをはじめ各種施設をつくるといった面整備で実施する手法も考えられるのではないでしょうか。持続可能な循環をつくるSDGsの観点からも、焼却施設は効率的なエネルギー回収をすべきですし、海外ではむしろごみを燃料として発電する施設と考えるようで、本来は誘致施設となるような潜在力を持っていると思います。この件については、現施設延命化も、補助制度に関しても、着手のタイミングもあり、後手になりがちですが、長期使用する基幹施設のため、この段階では柔軟な発想が必要と思います。見解をお伺いいたします。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) ごみ処理施設は、地域の活性化の核となる施設と捉えており、還元ではなく、まちづくりという視点に立ち、地域振興策として候補地周辺の住民の意見を伺いながら、ともに考えてまいります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 現施設の基幹的整備改良による長寿命化についてでございますが、この分野に関しては独自技術が集積されている性質から、関連企業以外が詳細を把握しにくく、競争原理を働かせることが困難と言われます。費用の算定についても適正性の判断が、工事歩掛かりや市場単価がない場合に、1社の見積もりベースでの評価が非常に難しいと思います。よその事例を広範囲かつ詳細に調べて適正な額を確定した上で、複数の会社による入札あるいは総合評価を行うべきではないかと考えますが、見解をお伺いいたします。
○副議長(長沢純議員) 柳下環境経済部長。
◎環境経済部長(柳下貴之) 来年度には、基幹的設備改良工事を行う前提となる廃棄物処理施設長寿命化総合計画を策定する予定としており、当該計画において基幹的設備改良工事の内容の詳細を精査した上で、それをもとに類似他施設の基幹改良額等を参考にしながら、適正な額や発注方法について検討してまいりたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ありがとうございました。 続きまして、大項目の3番目、市施設を活用した市民サービスについてお伺いをいたします。文化センターやコミセンの施設予約時期について、より長目に設定して市民活動のサポートを行うべきとの観点から、他市と同じく1年前から予約に変更すべきと9月議会で質問しましたところ、利用者からも要望いただいており、利便性や周辺の類似施設の状況も踏まえ、今後検討する旨答弁いただきましたが、進ちょくについてお伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 山本市民生活部長。
◎市民生活部長(山本由起子) ホールの予約開始時期につきましては、他市の類似施設の状況を確認したところ、1年前から予約を開始しているところが多く、これを踏まえて検討しているところでございます。予約期間の延長及びその実施時期につきましては、利用者からの理解が得られ、混乱を招かないよう慎重に進めていく必要があると考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 続きまして、上尾丸山公園かい掘り後についてお伺いをいたします。 池の水を抜いて水質改善を図る事業が今月実施され、私も参加する予定でございますが、かい掘り後の池等の使用方法についてどう考えており、今までとは何が変化するのか、お伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) かい掘り後の大池の管理方針といたしましては、釣り行為と外来種の放流は禁止とさせていただきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 釣りと放流の禁止の意向とのことですが、上尾の釣り人口については掌握されているでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 市では、上尾の釣り人口は把握しておりません。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) それでは、県の全体では、ほかはどういう流れになっているでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 県内の釣りができる公園といたしましては、県営の久喜菖蒲公園、桶川市の城山公園、北本市の北本総合公園、蓮田市の西城沼公園、川越市の伊佐沼公園、さいたま市の別所沼公園などがございます。一方、釣りを禁止している公園は、県営の大宮公園や彩の森入間公園でございます。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 丸山公園の池を使った過去の大会はどのようなものがありましたでしょうか。また、市や県の後援はなかったか、お伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) 埼玉県釣りインストラクター連絡機構主催の釣り教室や自然学習館の水中微生物の観察教室などが行われております。また、1990年代には釣り大会が行われたと聞いております。なお、これらイベントへの県及び市の後援につきましては現在把握しておりません。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ご答弁で、イベントへの市及び県の後援があったかは把握していないとのことでしたが、調べましたところ、市が後援をしております。 本市においては、周辺他市に先駆けて家族釣り大会を市の公園で長く実施しており、また一般社団法人全日本釣り団体協議会の埼玉県釣りインストラクター連絡機構が毎年6月ごろに丸山公園で一般の方を対象に開催しているクチボソ釣り教室では、市に公園利用許可をとって実施し、釣りの楽しさとマナーも教える事業として、本年も7月に実施をされております。さかのぼりますと、2003年には丸山公園で行われた第16回県民総合体育大会、放流家族釣りの祭典開催の際には、上尾市と上尾市教育委員会が後援し、当日は来賓として当時の市長が挨拶をしている実績がございます。非常に丸山公園と釣りにいそしむ人との関連には深い積み重ねがあるようですが、市としてはこういった後援の認識を持っておられないのでしょうか。 そこで、お伺いいたしますが、かい掘り後の釣り禁止の意向について、釣りにいそしむ人のコンセンサスはとっていらっしゃるでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 宮口都市整備部長。
◎都市整備部長(宮口達也) かい掘り後の大池の管理方針については、自然環境や公園計画利用に関する専門家の方よりご意見をいただき、かい掘り事業において目指す大池の将来像と釣り行為と外来種の密放流などの関連性を精査して決定したものでございます。なお、この方針は、令和元年10月に日本釣振興会埼玉県支部の皆様へ説明させていただいておりますが、今後市民の皆様にもご意見などを聞く機会や方法について検討していきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) こちら、最終的には市長の決定になるかと思いますが、どのようにお考えになっていらっしゃるか、お伺いをいたします。
○副議長(長沢純議員) 畠山市長。
◎市長(畠山稔) 尾花議員さんの一般質問にお答えいたします。 このたびのかい掘り事業は、長年の懸案であった大池の水質改善と在来種の生態系の再生を目的としており、多くの来園者がかつてこの地域にあった自然に親しめる公園となることを期待して実施いたします。かい掘り後の大池の管理方針でございますが、外来種などの密放流の禁止や釣り行為につきましても禁止とさせていただくよう考えております。また、併せて大池で釣りを楽しまれていた市民の方々には、かい掘り事業の目的や丸山公園の将来ビジョンなどについても丁寧に説明をしていきたいと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 先ほどの部長答弁の中にもございましたが、令和元年10月に日本釣振興会埼玉県支部に説明されたときに、このようなやりとりがあったと聞いております。日本釣振興会埼玉県支部さんから署名と捺印入りで文書をいただいております。こちら、後ほど議員の皆さんにはお配りをさせていただきます。ただいまからちょっとこの中身読み上げますが、部長さんも後ほど担当に事実確認を行っていただきたいと思います。 11月29日火曜日にみどり公園課の、ここではA職員と名前は伏せます。A職員より話をしておきたいことがあるので、都合のよい日を教えてほしいという電話があり、できれば来所いただければありがたいということでしたので、10月31日木曜日に私一人で上尾市役所6階のみどり公園課に伺いました。電話のときには用件は話されませんでした。そのときにお会いした方は2名で、1人はA職員、もう一人は名刺をいただきましたが、NPO法人の方でした。早速資料を渡されて、一通り釣り禁止について説明がありました。何か質問がありますかと聞かれたので、内容については特に質問はないと言いました。しかし、これは上尾市が決定したことで、決定なのですねと1度ならず確認しました。すると、決定ですと言われました。どうですかと言われたので、同意はしないで、私の立場でこのことについてよいも悪いも申し上げられないので、話を伺ったというだけで持ち帰って、日本釣振興会の関係者に話をしますと言いました。それを受けてA職員は、分かりました。日本釣振興会の関係者に話をするのは結構です。しかし、一般利用者への周知は来年の1月から2月にしますので、一般利用者には話をしないでください。市会議員にもまだ話をしておりません。市会議員の話をするのは、12月1日に市会議員選挙があるので、選挙後の12月中旬くらいになると思います。このときは選挙後といっても、まだ前の議員の任期が残っているので、前の任期の議員になりますと言われました。 その後、11月18日だったかと思いますが、これからかい掘りをするのに、上尾丸山公園の大池にかい掘りをするため水位を下げますという看板が立っていないので、A職員に電話してその旨を伝えました。電話を切ろうとしたら、この前説明した話はどうなりましたかと聞かれたので、私たちはことし2月11日に何人もの釣りをする人が上尾丸山公園のかい掘りシンポジウムに参加させていただいたが、その後シンポジウム参加者にも何の話もなく、このような決定を市が一方的に行ったのはひどいということで非難をしました。また、シンポジウム後にかい掘りのボランティアリーダーを育成するための研修の案内がボランティアを希望する者にあったら、5回全部受講できない方はだめということを言われたが、関心があっても勤めていると、土曜日に5回全部することはできないので、特定の人になってしまう。特定の人だけでもよいと思っているのかと私の考えを述べました。A職員は、そういうこともありますねと言って聞いていました。そして、電話を切りました。会ったのは1回、電話はこちらから電話したついでの1回でした。 私たち公益財団法人日本釣振興会が10月31日に呼ばれたのは、今まで上尾市が許可して当会が行ってきた釣り大会、釣り教室、魚の放流が、かい掘り後にできなくなるとの説明をするためであり、日本釣振興会へのこのときの説明をもって釣り利用者への説明が済んだとするのはあり得ないことであり、無理があります。また、一般利用者には令和2年1月から2月に市から説明するので、一般利用者には伝えないでほしいと口どめまでされていれば、なおさら説明したことにはならないと思います。といった文書であります。 非常に隠蔽体質ではないかというような疑念を持たれかねない話ではないかと思います。そして、先ほど述べましたように、私も今回かい掘りに参加することもあり、釣りはふだんやりませんが、興味を持ち、これからやろうかと思っていろいろ調べましたところ、よく考えるとこれは条例違反をずっとやっていたのがまずいので、変えようとしているのではないかと思い至りました。上尾市の公園条例を見ると、第5条、都市公園においては、次の各号に掲げる行為をしてはならないのうち、(4)、鳥獣魚類を捕獲し、又は殺傷することとありますが、つまり釣りは禁止だったのではないでしょうか。しかし、市は大会への後援をしてきたわけであります。これは、市としての判断ミスだったので、今後は釣りを禁止するというなら分かりますが、それを一切出さないで釣り行為を禁止にするというのは、隠蔽体質という疑念を持たれかねないと私は思います。池の利用方法自体は市民に判断を仰ぐべきと思いますが、少なくとも現状で条例に触れる行為を上尾市が行っていたのを、釣り人をはじめ市民に分からないうちに変えてしまうのでは、まさに隠蔽ととられないでしょうか。 2月のかい掘りシンポジウムでも釣り禁止の話はなかったとのことですし、いきなり呼ばれて禁止にするという通達のような話に聞こえてなりません。かい掘り自体は、水質改善につながりますことから全く問題はありません。自然環境に関してはいろいろな意見をお持ちの方がいらっしゃるでしょうし、当然今までどおりに釣りができると思っていた人も大勢いると思います。かい掘りの参加者の中には、当然釣りの愛好者もいるでしょうし、その人たちは釣りが禁止になるということはゆめにも思っていないのではないでしょうか。条例を変えるべきなのか、条例にのっとった形で禁止するのかは、どちらもとり得る選択肢でしょうし、これから慎重に検討していただきたく思います。ただし、条例や法令というのは、決まったから未来永劫変わらないというものではございませんので、皆さんからヒアリングしながら、もう一度どういう形で取り組むか、ここで考えるべきではないかと私は思います。在来種だけの釣りも可能でしょうし、丸山公園の中で池がたくさんあるのですから、その中でゾーニングすることも可能と思います。この場で答弁求めませんが、慎重な検討をよろしくお願い申し上げまして、次の大項目に移ります。 最後の大項目、市議会議員選挙後に従来の議員で行っている12月定例会についてお伺いをいたします。本市では、市議会議員選挙が行われ、新議員が確定した後に、このように改選前の議会構成で12月定例会を実施しています。議会の任期満了による一般選挙の期日は、公選法上、任期満了の前30日以内に実施するとされているため、選挙後に従来の議員が任期を残すこととなり、そこで定例会を実施するとこの状況が発生しますが、一部新聞記事にも書かれていましたが、他市と比較しても不自然なように思います。 かつての本市の記録をたどりますと、昭和42年のときには定例会を12月ではなく、選挙前の11月中旬に実施をしております。それが自然ではないかと思いますが、改選年度については定例会の方を早く開会して対応すべきではないでしょうか。選挙時期以前に、招集権者である首長は、議会と協議しながら定例会を早く招集すべきと思いますが、見解をお伺いいたします。
○副議長(長沢純議員) 畠山市長。
◎市長(畠山稔) 定例会の招集時期に関してでございますが、上尾市定例会規則において上尾市議会の定例会は毎年3月、6月、9月、12月に招集するが、都合により繰り上げまたは繰り下げることができる旨定めてあります。4年後の12月の定例会の招集時期につきましては、議会全体のお考えを事前にしっかりとお伺いすべきと考えております。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ありがとうございます。 実際に現在のこの運用に問題がないかというところでございますが、例えば極端な例として、市長への不信任案がこの定例会で提出されたとします。通常の場合、4分の3以上の賛成をもって不信任決議が成立した場合、市長は10日以内に議会を解散するか、でなければ失職します。議会を解散すると議員選挙が行われ、結果招集された新たな議会が再び不信任案を提出した場合は、1回目と異なり、可決に必要な数が4分の3から2分の1で可決に変化し、このいわば再度の不信任に対しては解散もすることができず、市長が失職するという仕組みになっています。しかし、ここでこの上尾市の運用では、既に選挙が行われた後の旧議会構成での定例会であります。不信任決議に対し、この議会を解散した場合はどういうことが起きるでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 上尾市のケースで議会を解散した場合は、12月1日に行われた選挙により当選された議員の任期が繰り上がり、1月1日ではなく、解散を行った翌日から任期が始まることとなります。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ありがとうございます。 解散の効果というのは、あくまでも従来の議会に対してということであります。実は、公選法では選挙期日後の解散については明文で規定されていませんが、昭和35年の徳島での裁判記録によると、選挙後の任期満了日までに解散があった場合には、既に実施した選挙の効力には影響を与えず、さらに解散による選挙は行わないとされています。したがって、1月1日ではなく、解散を行った翌日に新議会が即構成されることになるようです。 それでは、上尾で仮にこれが起きた場合、招集された新議会が再び長に対する不信任案を提出した場合は、可決要件はいわゆる再度の不信任扱いとして2分の1で可決となるのでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 不信任案の可決要件に関してでございますが、招集された新議会が任期満了による選挙において選挙された新議員が構成する議会であります場合には、解散前の議会における不信案の可決の効力が継続せず、新たに提出された不信任案として、その可決要件は改めて4分の3以上となると考えられています。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) 12月定例会での不信任決議を受けての解散は、あくまでも旧議会に対する効果であり、選挙が実施済みである以上は、12月1日に行われた選挙結果で解散翌日に即新議会が構成され、かつ解散権は不信任への対抗措置であっても、直近の選挙は解散への選挙民の真意を問う選挙ではなかったということならば、仮に今定例会で不信任決議がなされても、長が失職を選ばない限りは実質的にはいわゆる1回目の不信任決議としての効力に制限がかかってしまうという理解でよろしいでしょうか。
○副議長(長沢純議員) 須田総務部長。
◎総務部長(須田博和) 尾花議員さんのご指摘のとおりでございます。新議会における不信任案可決の要件は4分の3以上であるため、要件が4分の3から2分の1となることはございません。
○副議長(長沢純議員) 1番、尾花瑛仁議員。
◆1番(尾花瑛仁議員) ありがとうございました。非常にまれなケースではございますけれども、これは選挙後にこのように従来の構成で定例会を実施していることにより発生している状況でございます。上尾においては、この間は一時的に二元代表制の機能が一部損なわれている状態が発生していると言えます。先ほど市長答弁いただきましたが、運用を見直し、次期改選期においては我々議会と協議し、11月開催としてやっていくべきと思いますので、よろしくお願いいたします。 今任期最初の一般質問と同じく、議会と行政のバランスに関して質問をさせていただきました。二元代表制について問われる4年間の任期であったと振り返って私自身思っています。議会というのは議決だけではなく、議事機関と言われます。選出されるだけでは完結せず、討議することで初めて民意を反映する機関です。議会内の対立が加速する中でも、会派問わず良識ある議員さんと議論し、機能回復に向けて努めてまいりました。引き続き執行部の皆さんとは適切な緊張を保ち、二元代表制を重視しながら、畠山市政と両輪のごとくよいことはどんどん賛成し、是正すべきところはしっかりと是正して、よいまちづくりをしていきたいと思っております。 大変多くの学びを得た4年間、この任期を与えていただいた市民の皆様に心から感謝を申し上げまして、議席番号1番、尾花瑛仁、今任期中最後の一般質問といたします。皆様、ありがとうございました。
○副議長(長沢純議員) 以上で1番、尾花瑛仁議員の一般質問を終わります。
△次会日程の報告
○副議長(長沢純議員) 以上で本日の日程は終了しました。 明17日は、午前9時30分から本会議を開き、市政に対する一般質問を続行します。
△散会の宣告
○副議長(長沢純議員) 本日はこれにて散会いたします。 散会 午後 4時15分...