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12月12日-03号

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  1. 安中市議会 2018-12-12
    12月12日-03号


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    最終取得日: 2021-04-26
    平成30年 12月 定例会(第4回)             平成30年第4回安中市議会定例会議 事 日 程(第3号)                          平成30年12月12日(水曜日)午前9時開議第 1 一般質問    櫻 井 ひろ江 議員    櫻 井 喜久江 議員    佐 藤 貴 雄 議員    金 井 久 男 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(21名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(1名)     7番   太  田  進  一  議員                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   粟  野  好  映  総 務 部長   阿  部  哲  也      財 務 部長   大  塚  清  隆  市 民 部長   吉  田     隆      保 健 福祉   真  下     明                          部   長  産 業 政策   萩  原     稔      建 設 部長   白  石  久  男  部   長  上 下 水道   内  田  直  幸      松 井 田   水  澤  祝  彦  部   長                   支 所 長  公   立   竹  田  清  孝      秘 書 課長   小  黒  勝  明  碓 氷 病院  事 務 部長  収 納 課長   内  田  満  二      市 民 生活   大  谷  雄  一                          課   長  健康づくり   須  藤  一  久      観 光 課長   萩  原     弘  課   長  下 水 道   中 曽 根  久  人      監 査 委員   桑  原  孝  宇  課   長                   事 務 局長  農業委員会   町  田  和  義      会計管理者   池  澤  智  野  事 務 局長                   (会計課長)  教 育 長   竹  内     徹      教育委員会   田  中  秀  雄                          教 育 部長  教育委員会   大  竹  将  夫      公   立   藤  巻  正  勝  文化財保護                   碓 氷 病院  課   長                   総 務 企画                          課   長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   須  藤  和  俊      事務局次長   清  水  裕  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   中  島  香 代 子      議事係主査   佐  藤  光  治  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(齊藤盛久議員) ただいまの出席議員は21名であります。よって、会議は成立いたしました。  なお、太田進一議員から欠席する旨の届け出がありました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時02分) △一般質問 ○議長(齊藤盛久議員) 日程第1、一般質問を行います。                                                         ◇ 櫻 井 ひろ江 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 2番、櫻井ひろ江議員の登壇を願います。  櫻井ひろ江議員。               〔2番 櫻井ひろ江議員登壇〕 ◆2番(櫻井ひろ江議員) おはようございます。2番、日本共産党市議団の櫻井ひろ江です。私は、通告しました大きく3つ、8項目、15点について質問いたします。  まず、病院事業についてですが、平成27年3月31日、総務省自治財政局からの通知による新公立病院改革ガイドラインで新改革プランや、また地域医療体制構築を目指す中、病院の経営改善に今取り組んでいるところです。その中で公立碓氷病院の地域医療に果たす役割としては、2025年に向けて高崎・安中圏域で不足している回復期(2015年比で2.8倍必要)への対応が必要で、また地域包括ケアシステムの構築を念頭に、原市圏域での在宅医療後方支援病院の役割を果たすとともに、高崎・安中圏域で不足する訪問介護サービスの拡充及び訪問診療なども求められております。公立碓氷病院新改革プランは、29年度から32年度までの期間を策定し、取り組んでいますが、29年度の取り組み状況では患者数も減っており、このままでは経営の改善は難しいのではないかと懸念するところです。新改革プラン、2年の状況などを伺いながら質問したいと思います。  次に、下水道事業についてですが、安中市の下水道事業は平成7年に供用開始して23年になります。かなりの年月がかかっています。現在のところ汚水処理人口普及率、29年度、36.01%になっていますが、下水道整備はまだ相当の年月がかかりそうです。また、平成32年度からは企業会計に移行することから、人口減少が進む中、相当の費用をかけてもつなぎ込みができない家も出てくるという予想や、個人負担増の心配などもあり、計画の見直しや中止が必要ではないかという市民の意見があります。見通しなどを伺っていきたいと思います。  また、会計年度任用職員制度についてですが、2016年に実施しました総務省調査によりますと、自治体で働く臨時・非常勤職員は全国で64万人とされ、今や自治体職員の3分の1が臨時・非常勤職員ということです。その多くが恒常的業務についており、地方行政の重要な担い手となっています。こうした状況を受けて、2017年5月11日に地方公務員法及び地方自治法などの一部改正が行われ、新たに会計年度任用職員制度が導入されるなど、非常勤職員を法的に位置づけるとともに、職務給の原則に基づき常勤職員との均等待遇が求められています。この法律は、2020年4月施行のようですが、任用実態の調査、把握のほか、関係条例、規則の改正や新たな予算の確保などが必要となっていると聞いています。行政サービスの質と量の維持や臨時非常勤職員の待遇改善、任用の安定の観点から、何点か質問いたします。  なお、具体的な質問につきましては、質問席から一問一答で行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、まず病院の関係ですが、プランの進捗状況の概要について伺いたいと思います。  29年度、30年度前期の実施状況、実績の概要はどうであったか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  平成29年度の実績といたしましては、地域包括ケア病棟を設置し、人工透析の2クール化、通所リハビリテーションの土曜日も実施、健康講座を開催いたしました。平成30年度では、これらの事業を継続しながら透析患者の無料送迎を開始し、地域包括ケア病棟入院料の増収につながる類上げやその他の加算が取得できるよう取り組んでいます。また、医療廃棄物の分別収集を徹底し、処理費用を削減するなど、経費の削減にも取り組んでおります。今後も新病院改革プランに基づき、経営の効率化や在宅医療の推進、地域連携の強化、在宅復帰支援を充実させていきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ただいま地域包括ケア病棟入院料の類上げという言葉がありましたが、この類上げと加算等について具体的に伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 現在、地域包括ケア病棟入院料2で2,558点を算定しています。これを1に類上げすると2,738点算定できますので、180点ふえることになります。条件は、在宅患者訪問診療を3カ月で20回以上行うことですので、この基準を満たすよう取り組んでいます。新たな加算につきましては、救急医療管理加算2と医薬品の一般名処方加算を算定できるようになり、認知症ケア加算の取得に取り組んでいるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 訪問診療を行っていくということでございます。私も前からそういった要望をしておりましたので、ぜひお願いしたいと思います。  それから、2番目の患者数についてですが、29年度の患者数は入院が3万5,886人、前年比でマイナス2,929人、外来が4万9,488人で前年比で6,717人のマイナスと減り続けています。原因や分析はどのように見ているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 患者数は10月までの実績で入院患者は1万9,451人で、前年と比べ1,891人減、外来患者は2万8,582人で、638人減となっています。入院患者では、療養病棟の減少が1,046人と多く、特に4月下旬から7月中旬にかけて退院する患者がふえたことにより、減少しています。  診療科別では、平成29年度から常勤医師1人体制の外科が10月までで588人と、561人減少しています。外来患者は、常勤医師がふえた泌尿器科と非常勤医師がふえた耳鼻咽喉科及び需要が多い整形外科はふえていますが、内科や外来透析患者は減少しており、新規患者の獲得が課題となっています。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員
    ◆2番(櫻井ひろ江議員) 患者の減少というのは大変大きな問題だというふうに思います。  29年度実績では、患者1人当たりの入院、外来とも単価がふえておりますが、その内容はどのようなものだかお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 1人当たりの診療単価ですが、入院につきましては地域包括ケア病棟が一般病棟より入院基本料が高いため、1人当たりの診療単価はふえました。外来につきましては、高額な薬品を使用する患者が昨年より減りましたので、1人当たりの診療単価は下がっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 患者増の今後の取り組みは、どのような対策を考えているのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 患者をふやす取り組みといたしましては、地域連携室を中心に地域の診療所からの紹介や医療圏域の中核病院から回復期の患者を紹介してもらえるよう、今後もさらに取り組みを強化してまいります。健康講座や出前講座、病院だよりやホームページを通じて病院をPRし、患者に対する接遇など職員教育をさらに強化するなど、サービスの向上に努めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) こういった対策も必要だというふうに思いますが、とてもすぐふえるといった状況ではないように思います。職員が碓氷病院のことを自慢できるといったような形にならなければいけないというふうに思うのですが、診療所や病院などの患者紹介や市民が病院との接点を多く持つ、こういったことは必要です。患者や市民への対応は、誠意を持って行動できるようにお願いいたします。  次に、リハビリテーション部門に移りますが、リハビリテーション部門の患者数の推移についてはどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) リハビリテーション部門の実績ですが、入院と外来の患者数は、平成30年度11月までの延べ人数で6,834人でございます。平成29年度11月までで6,205人でございましたので、比較いたしますと629人ふえております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) できるだけ患者さんを受け入れることが必要だと思いますが、1人当たりのスタッフの受け入れ状況はどうなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) スタッフは病棟担当制で、3階病棟3人、4階病棟と外来を2人、療養病棟1人が担当しております。病棟により入院患者のリハビリの必要性が異なり、実施単位数に差はありますが、忙しいときには担当間でお互いに協力し合って実施しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) リハビリは需要もあるはずではないかというふうに考えます。収益を伸ばすこともできるのだというふうに思いますので、ここで訪問リハビリというようなものを行ってみてはどうかというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) リハビリのスタッフでございますが、理学療法士4人、作業療法士が1人、入院及び外来患者のリハビリを実施しています。スタッフの不足のため、通所リハビリテーションそよかぜの作業療法士が応援し、6人で実施しております。このようなことから、現状では訪問リハビリテーションを実施することは難しく、人員の確保を含め検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 収益につながりますので、ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、4つ目の地域包括ケア病棟についてに移ります。地域包括ケア病棟の増床は、増収に直結するのではないかというふうに思いますが、稼働率が重要ではないかと思います。病棟の稼働率はどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 地域包括ケア病棟は49床稼働してございます。稼働率につきましては、10月までの実績で50.4%でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 半分ぐらいということで、これはすぐ改善しなければいけないのではないかというふうに思いますが、ケアマネや介護施設、また医院や病院等との関係構築もしていくというふうに言っておるわけですけれども、状況はどうなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 地域の医療関係機関とは、地域連携室を中心に連携を進めています。特に原市圏域では、月に1回地域連携会議を碓氷病院で開催し、紹介患者の状況報告や症例の勉強会などを実施し、連携を強化しています。また、市内の医院や近隣の病院には、新任医師の紹介とあわせて患者の紹介をお願いしているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 稼働率を上げなくてはならないのですが、今後の見通しとしてはどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 地域包括ケア病棟は、在宅復帰を目指す患者を受け入れる病棟でございますので、院内のベッドコントロールと地域の医療機関との連携を強化し、稼働率を上げたいと考えています。また、高崎総合医療センターなどの地域の中核病院で、急性期の治療を終えた患者も地域連携室を活用し、当院の地域包括ケア病床に紹介してもらっており、他の病院との連携をより強化し、稼働率を上げてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 碓氷病院の地域包括ケア病棟は本当に親切だとか、家に帰っても安心できるようにとても心配してくれるといった、こういう声が市民の間にも聞こえてくる、そんなようになることが大事だというふうに思いますので、ぜひこのように取り組んでほしいと思います。  5つ目の病院職員全員の努力についてに移りますが、病院の改革を進めるには、やる気のあるリーダーが必要とよく言われます。当然、病院という特殊な職場の専門的な分野であり、専門知識もあって職員のやる気を引き出せる、こういった幹部が必要だというふうには思いますが、今現在どのようなことを職員に働きかけをしているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 院内で月1回開催している代表者会議において、毎月の収支状況を周知し、病院の状況を説明し、課題を共有しています。その上で、各職場において、収支改善に向けた患者獲得や経費節減のための意識改善を進めています。今後、さらに徹底していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 職員一人一人にやるべきこと、こういったことができるのではないかとか、そういった提案をしているのか、またそれぞれに考えてもらっているのか、この点ではどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 先ほど申し上げましたように、代表者会議の内容を職員一人一人に伝え、患者獲得や経費節減のための意識改革を進めています。また、各職場や職種を横断した委員会を設置して、地域や技能の向上を図る研修などを実施し、患者サービスの向上に努めています。職員の意識改善や人材育成は重要であると考えており、さらに取り組んでまいります。また、職員から改善策を提案しやすい環境を整えてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 今、医師の確保が非常に難しい課題としてあるわけですが、群大ばかりでなく、他の病院にも声をかけて努力しているとは思いますが、思い切った動きが必要ではないかと思います。事務方だけでなく、医師にも努力、協力していただく、こういったことが必要ではないかと思いますが、どのようにお考えなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 医師招聘につきまして、群大を中心に活動していますが、ほかに群馬県ドクターバンク全国自治体病院協議会医師求人支援センター、民間の医師紹介会社にも求人しています。また、医師から医局を離れた医師の情報をいただき、直接交渉も行っております。医師からの紹介の場合には、同行していただき、一緒に招聘活動することをお願いしております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 医師の情報に一番近いのが医師同士ではないかというふうに思うのですが、常勤医師には他の診療科も含めて医師確保に気にかけていただく、このことも必要ではないかと思いますが、ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、次の赤字補填についてに移ります。1つ目の累積繰越欠損金についてですが、27年度から一般会計からの基準外繰り入れを行ってきています。年度の変わり目で現金が必要だということから、補填しているわけですけれども、市からの補填によって経常収支は見せかけとも言えるような状態になっています。29年度の収支を見れば、当年度純利益が約728万円となっているわけですが、累積赤字は前年度より少なく、約13億3,288万円となっているのですが、4億4,199万円の基準外繰り入れがない場合はどういうふうになるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 平成29年度決算では、当年度純利益が728万円で、未処理欠損金は13億3,228万円でした。基準外繰入金が4億4,199万円でしたので、これを除くと当年度純損失が4億3,471万円、未処理欠損金は17億7,487万円となります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 今後の欠損金の見通しについてはどうなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 未処理欠損金につきましては、合併当初の平成18年度は9,700万円ほどでありましたが、以降毎年ふえ続け、25年度末には16億4,000万円ほどとなりました。毎年現金預金を取り崩しながら対応してまいりましたが、26年度まででその対応ができなくなり、27年度より基準外繰り入れをお願いしているところでございます。近年、基準外繰り入れをお願いしつつ、改革プランに取り組んだ結果、未処理欠損金は13億3,000万円ほどに減少してまいりましたが、引き続き厳しい状況でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) その次の基準外繰り入れに移るわけですが、基準外繰り入れは27年度から30年度まで4年間やっております。27年度から29年度までで14億871万円が基準外で繰り入れられているわけですが、29年度決算では13億3,288万円の未処理欠損金というふうになっているわけですが、この3年間の基準外の繰り入れをしなければ、累積の欠損金は27億4,160万円になります。30年度に約4億円が基準外繰り入れの予算で組まれておりますが、今年度が黒字になるかどうかわかりませんけれども、とんとんだとすれば、もう31億円を超える繰越欠損金になるわけです。このような状態で基準外繰り入れをいつまで行う予定なのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 病院への繰入金につきましては、総務省から公営企業に対する繰り出し基準が示され、これに基づき一般会計から繰り入れていただいております。また、平成27年度から財源補填分として基準外の繰り入れをお願いしています。公立碓氷病院新改革プランでは、医師の確保やそのほかの経営改善をすることにより、平成32年度までに基準外繰入金を2億1,000万円まで減らす計画となっています。しかしながら、当面厳しい状況であり、引き続き基準外繰り入れが必要な状況でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 新改革プランでは、32年度までに2億1,000万円の基準外繰り入れまで減らすと、こういった計画ですが、減らすためには収益増あるいは経費削減を図らなければならないわけですが、こういった努力はどのようにするのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) これまでも一般外来の診療を午後にまで拡充しながら、医療、介護施設を訪問するとともに、原市圏域地域連携会議を定期的に開催し、地域の関係機関と密着した病院づくりに取り組んでまいりました。市民の皆様には、病院だよりの発行や出前講座、健康講座を開催し、市内企業には健診事業を紹介するなど病院をPRしてまいりました。昨年度は地域包括ケア病棟を設置し、一般病棟2病棟化の病棟再編を行い、地域包括ケア病棟入院基本料2が取れるようになり、人工透析の2クール化や通所リハビリテーションを土曜日にも実施してまいりました。今年度は訪問診療を実施し、地域包括ケア病棟入院料1に類上げができるよう基準の達成に取り組み、新たに救急医療加算などを取得し、認知症ケア加算の取得にも取り組んでおります。  経費削減では、医療廃棄物排出量を減らし、経費を削減しています。サービスの向上では、透析患者の無料送迎サービスを今年度中に実施いたします。引き続き病院が一丸となって経営改善に向け努力してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 目標値は32年度ということですが、改革プランの最終年度で基準外繰り入れを終わりにするには、32年度は2億1,000万円ではなく、もっと減らさなければできないのではないかというふうに思います。市民の中では基準外繰り入れはやめるべきだという意見が出ています。33年度からは基準外繰り入れをやめ、さらに未処理欠損金を減らしていくことが求められています。プランの見直しをお願いいたします。  次に、今後の経営改善についてに移ります。経営形態の見直しですが、毎年4億も5億も基準外繰り入れで累積欠損金を減ったように見せていますけれども、既に破綻の状態です。法人化しなければだめだという意見も出ています。経営形態の見直しの考えはどうなのか、ご見解を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 先月、第10回ありかた検討委員会を開催し、平成30年度上半期での経営状況と新規事業の取り組み状況を報告し、新改革プランの見直しや今後のあり方検討委員会での協議事項についても検討していただきました。その中で再編ネットワーク化や経営形態の見直しも検討に加えることとなりましたので、これに基づき進めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 法人化して能力給にしなければ、改革できないというような厳しいことを言う方もおられますが、新ガイドラインが示している経営形態の見直しには、地方公営企業法の全部適用、地方独立行政法人化、指定管理者、民間譲渡の4つが示されております。法人化となると、準備に相当時間もかかったりいたしますので、現在公営企業法の財務適用している中では、公営企業法の全部適用にするのであれば比較的やりやすいのではないかと考えますが、どうでしょうか。管理者を別にすることによって、病院全体の改革の起爆剤になるのではないかと考えられます。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 次回のあり方検討委員会では、再編ネットワーク化や地方公営企業法の全部適用を含めた経営形態の見直しについて、メリットやデメリットなど一般的な事項を説明し、協議することとなっています。今後、あり方検討委員会で協議していただき、あわせて院内でも検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 地方公営企業法全部適用にして独立採算制を今以上に強めて、改革への取り組みを全職員に努力していただくべきではないかというふうに思いますので、よろしくご検討お願いいたします。  次の空き室、機器の活用についてですが、現在あいている部屋や機器の活用なども考えていくべきではないでしょうか。機器については、検査などで病院を利用してもらっているとは思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 現在、2階病棟を休床としておりますが、稼働病床数につきましては、以前と同数の病床数を確保してございます。2階病棟の看護師等につきましては、他に配置し、患者に手厚い看護を実施しています。  また、厚生局への稼働病床数の届け出は149床でございますが、群馬県への許可病床数を199床で届け出ているため、他に貸し出すことは難しいものと考えております。2階病棟につきましては、医師招聘を図り、再稼働させることを最優先としつつ、その利用について有効な利用方法を検討してまいりたいと思っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 3つ目の土日診療についてですが、診療所においては、市内ではありませんけれども、やっているところがあります。こういった努力をやらなければ、改善は進まないのではないかというふうに思いますが、可能性としてどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 日曜、祝日の診療につきましては、安中市では医師会のご協力をいただき、医師を含めた医療スタッフの勤務負担を軽減するため、休日当番輪番制を実施し、当番医療機関を決めて診療に当たっています。当院につきましても、今年度は年間15日割り当てられ、休日診療に当たっております。単独での土曜、日曜の診療につきましては、診療スタッフや経費等も含めて検討してまいりたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 輪番制で休日やっている内科、外科等については難しいにしても、診療科によっては可能性もあるのではないかというふうに思いますが、要はそれくらいの努力をするくらい病院全体で考えてほしいとお願いしたいのです。ぜひよろしくお願いいたします。  次に、2つ目の下水道事業に移ります。事業の公営企業会計の移行についてですが、平成32年度から公営企業会計への移行の準備をしているところですが、その準備の状況について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  公営企業会計への移行につきましては、平成27年12月開催の全員協議会において報告させていただきましたように、平成32年度からの適用に向けて準備を進めているところでございます。進捗状況ですが、外部との調整については、現在金融機関と手続面での調整を行っているところであり、また条例改正が必要なことから、作業を進めているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、次に下水道事業の見通しですが、公営企業会計適用後の見通しについてはどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 下水道事業の公営企業会計適用は、経営状況や資産を詳細に把握するためのものでございます。公営企業会計適用後につきましては、経営成績と財政状況がより明確化されることとなります。今後も本市の下水道事業が健全に経営されるように進めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 現在ある債務はどのようになるのかお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 現在ある債務につきましては、公営企業会計適用後に作成される貸借対照表により明示されますので、適正な繰入金と使用料収入等により、今までと同様に返済してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) このまま事業を進めていくと、今後維持管理にも大きな負担が出てくるということも考えられますが、負担が重くなってくるのではないかというふうに心配するわけですが、見通しはどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 公営企業会計適用後の維持管理等の負担についてですが、下水道事業の現状を把握し、管渠の点検をより詳細に行うなど適切に維持管理を実施し、負担増にならないよう努めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 現在の下水道事業の整備見通しはどのようになっているでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 現在の整備地区は、国道18号線、磯部温泉入り口周辺の郷原地区でございます。現在の計画では、平成39年度までに郷原地区の約59ヘクタール、累計で約602ヘクタールの整備を予定しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 計画は郷原までが決まっているということですが、39年度というと9年かかる予定のようですが、そうなると碓氷川南の幹線はその後ということで、待ち切れないお宅も多々あるのではないかというふうに思われます。群馬県の汚水処理計画の中期計画が39年度というふうに聞いていますけれども、今まで30年以上かかったわけですが、県の長期計画整備完了は平成52年度で、40年度から12年間、その後碓氷川南ということになるわけですが、この12年間でできるのか大変不安があります。下水道計画を見直していくことが必要なのではないかというふうに思いますが、ご検討されるよう要望いたします。  次の合併浄化槽への切りかえについてに移りますが、まず合併浄化槽の汚水処理能力について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 合併処理浄化槽の処理能力は、生物化学的酸素要求量BODの除去率が90%以上です。単独処理浄化槽はし尿しか処理しないため、生活雑排水も含めると、合併処理浄化槽は単独処理浄化槽の約8倍の処理能力を有しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員
    ◆2番(櫻井ひろ江議員) 現在は単独槽から雑排水も含めた合併浄化槽に転換を進めているところですが、状況はどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(内田直幸) 合併処理浄化槽への転換状況でございますが、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換する場合の補助制度があり、補助額の2分の1を国、県と市がそれぞれ4分の1ずつ負担し、合併処理浄化槽への転換を推進しております。また、平成23年度からは群馬県がエコ補助金を加算したことにより、導入後の転換件数は導入前と比べ約2倍に増加し、昨年度は60件となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 合併浄化槽への転換も進んではきているようですが、安中市の平成27年度の汚水処理人口普及率は56.9%です。これは下水道、そして合併浄化槽の済んでいるうちというようなことになっているわけですが、新しい家では合併浄化槽になってきているのですが、古い家は特に下水道計画のところは、合併浄化槽への転換もどうしようかというふうに考えてしまうのではないかというふうに思います。  市長にお聞きしますが、今後の下水道事業を浄化槽に切りかえていくお考えはあるのかお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員の質問にお答え申し上げます。  この下水道事業につきましては、今部長が答弁を申し上げましたが、今後国はおおむね10年程度で施設整備の見通しをつける方針というのを、概成10年という言い方をして出しております。こういったこと。それから、下水道事業の公営企業適用化に向けまして、そういった面での損益分岐点等、さまざまな点を総合的に判断してやっていきたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 企業会計になる中で財政状況がより明確になり、維持管理費などもふえてくる、こういったことも予想されており、一般会計からの繰り入れがふえれば、市民からの不満の声も出てきます。個人負担も今は水道料と同じになっていますけれども、今後は大きくふやすようになっては困りますし、合併浄化槽への切りかえをぜひ検討いただくようお願いいたします。  次に、会計年度任用職員制度について伺います。2020年度から施行となるようですけれども、まず制度の概要をお知らせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 地方公務員法及び地方自治法の一部が改正され、会計年度任用職員制度が平成32年4月1日から施行されます。今回の改正は、従来からの特別職非常勤職員及び臨時的任用職員の任用要件を厳格化し、特別職、一般職の身分を明確にすることで、臨時職員及び非常勤職員の任用、勤務条件などについて適切な運用を確保するものであります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 適用となる臨時職員、非常勤職員の身分、処遇はどうなるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 身分でございますが、地方公務員法適用の一般職とされます。これに伴い、同法の服務規定等の適用を受け、任用や服務上の義務について、現状よりさらに厳格化されることとなります。処遇につきましては、給付の支給対象や報酬額などについて詳細な部分が明らかになっておりませんが、従来の報酬のほかに通勤に係る費用弁償及び期末手当などが新たに支給され、また年次有給休暇のほかに特別休暇や職務専念義務の免除などが与えられることとなっています。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 時間が押してきていますので、もう一点、フルタイムの場合、正規への移行はどうなるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 正規職員としての任用は、競争試験、選考試験に合格し、採用されたものとなりますので、本市が実施する試験を受け合格していただくことが条件となり、身分が移行することはございません。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 臨時・非常勤職員の通勤費や期末手当、有給休暇など、待遇改善につながるものもあるようです。住民の安全安心を守り、公務、公共サービスの拡充、向上と自治体の臨時・非常勤職員の身分安定、地位の向上につながる制度になるよう、執行部としての対応も期待いたします。  2つ目の当市での影響についてですが、給付内容がどう変わるのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 給付につきましては、先ほども申し上げましたが、従来の報酬のほかに、通勤に係る費用弁償及び期末手当などが新たに支給されることとなります。なお、対象者や支給要件、支給内容につきましては、これから制度の設計、整備を行っていくところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 国からの費用の補填は今のところないというふうに聞いておりますが、財源の確保についてどう考えているのか、見解をお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 行政改革や定員管理の適正化を推進することにより、財源の確保に努めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 国が法整備したのですから、地方財政計画に反映させるなど、国の責任において確保させるべきです。奈良県議会やほかの市町村なども、30以上の市町村が意見書をことしになって上げているところですが、法案成立前の総務省調査でも、地方財源措置を求める意見が多かったと聞いています。市としても国に意見を上げていくべきではないかとご要望いたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井議員の一般質問の途中でありますが、持ち時間が終了いたしましたので、櫻井ひろ江議員の一般質問を終了いたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井ひろ江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 議席番号8番、無所属、櫻井喜久江です。通告に基づき2点質問いたします。  1点目は、公立碓氷病院について、市民の医療のよりどころの一つであります公立病院ですが、市民がより安心して医療を受けることができる病院体制づくりや、機能や内容の充実を図るために質問します。  2点目は、ことし3月にも質問しました映画「サムライマラソン」についてです。公開が来年2月と迫ってきました。市がこの機会を利用してどのような施策を展開していくのか、市民の関心も高まってきております。当市をPRする絶好のチャンスです。市の対応についてお聞きいたします。  なお、質問は質問席にて、一問一答にて行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、碓氷病院ですが、現在の状況についてお聞きします。  人工透析ですが、患者数について伺います。当市に住んでおられる人工透析治療を必要としている患者数は何人ほどいるのか、わかりましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  人工透析患者は、腎臓機能障害1級所持者となります。1級所持者の中には腎臓移植をされた方等もおられますので、全ての方が人工透析患者ではございませんが、ことし4月1日現在で市内の腎臓機能障害1級所持者は186人でございます。したがいまして、市内の人工透析患者についても、ほぼ同数の患者がいると推測されます。当院では、人工透析治療を受けている患者数は、10月末現在で入院患者11人、外来患者29人、合計40人でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 約21%の方が公立碓氷病院を利用していることになるかと思います。市外で透析治療を受けている患者は、人数146人ということになりますので、これらの方を取り入れる努力をお願いいたします。  送迎車についてですが、透析患者を送迎するための車を稼働させると聞きましたが、現在の送迎車の状況について、どのようになっているのか教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 透析患者の無料送迎につきましては、車両の購入入札を実施し、1月に納車になる予定でございます。納車になり次第、市民の皆様にお知らせし、運行を開始してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 送迎を心待ちにしている患者さんも少なくないと聞きます。一日も早い運行をお願いいたします。  透析室の稼働率についてですが、透析室では19台稼働可能と聞いていますが、稼働率について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 現在、透析室では19床が稼働しております。日曜日を除く1週間を月、水、金曜日と火、木、土曜日の2グループに分け、それぞれの午前と午後の2クール、合計4クール実施しています。ことし10月の実績では、延べ患者数は551人でございましたので、1日の平均患者数は20.4人となり、稼働率は53.7%となります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 稼働率53%ということで約半分ということになりますので、もっと上げる努力をしていただきたいと要望いたします。  夜間の透析治療についてですが、透析治療が充実していると評判の病院は、午前、午後に加えて夜間の透析治療を行っています。碓氷病院も週2日または3日程度取り入れる点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 透析治療につきましては、1日置きで週3回実施することが必要でございます。夜間透析についてですが、透析を実施するには、医師を初めとしたスタッフが必要となります。体制の整備や必要性も含めて実施について検討してまいりたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 設備を十分に生かし、可能な限り稼働させ、患者にとってより利用しやすく、安心して治療を受けることができる医療の一環として、夜間の治療も進めていっていただきたいと考えます。夜間治療は、働いている方々にとって大変ありがたい施策であると考えます。その他、稼働率を上げていく対策等について検討していることはありますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 本年度泌尿器科の常勤医師を1人確保できましたことから、今後も手術の実施等透析患者が必要とする医療を実施できる体制を整えていきたいと考えています。また、透析患者の無料送迎を開始して利便性を向上し、患者増につなげてまいりたいと考えています。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひ患者増を図っていただきたいと思います。患者は、できれば自宅の近くで治療を受けたいのです。送迎があるからと遠くまで通う患者さんもたくさんいますので、よろしくお願いいたします。  次、ベッド数の稼働についてですが、現在のベッド数を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 現在の稼働ベッド数でございますが、3階の地域包括ケア病棟が49床、4階の一般病棟が50床、療養病棟が50床で、合計149床でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、稼働率についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 平成30年度につきまして10月までの実績でございますが、4階病棟は延べ患者数が6,465人でございますので、60.4%、3階病棟は5,286人で50.4%、療養病棟は7,700人で72%でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 療養病棟が70%超えというのは評価したいと思います。  稼働率を上げる対策について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 病床稼働率を上げるため、群馬県の地域医療構想に基づき、地域の他の医療機関との連携を今まで以上に強化し、紹介患者の増加を図ってまいりたいと思います。さらに、高崎総合医療センターを初めとする地域の中核病院において、急性期の治療を終えた患者につきましても、地域連携室を積極的に活用し、当院の地域包括ケア病床での治療を行ってもらえるよう取り組んでまいりたい考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それらの事柄をよろしくお願いいたします。  医師不足についてですが、適正な医師の人数について、各診療科で適正な医師の人数は何人くらいと考えているのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 医師につきましては、各診療科に常勤医師がいることが望ましいことではありますが、常勤医師を確保できない診療科につきましては、非常勤医師にお願いし、診療を行っているところでございます。現在の常勤医師数は、内科が7人、外科が1人、泌尿器科が1人、歯科が1人の10人で、その他の診療科につきましては、非常勤医師による診療でございます。当院としては、外科を1人、整形外科を3人、小児科を1人、それぞれ常勤医師をふやしたいと考えておりますが、大変厳しい状況ではございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、常勤医師確保の具体的な取り組みについて教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 群馬大学医学部への派遣依頼を中心に行っておりますが、医局を離れた医師との直接交渉を初め、群馬県ドクターバンク全国自治体病院協議会医師求人支援センター、民間の医師紹介会社にも求人し、確保に努めております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) それでは、市長に質問いたします。  以前視察に行きました病院では、医師の確保のために医学生に奨学金や助成金を援助し、医師免許取得の後には最低3年から5年、市長が指定する病院に勤務するという制度で医師をふやしていった病院がありました。このような対策も医師確保の手だてとして取り入れる点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員のご質問に答弁を申し上げます。  医師確保対策として奨学金制度を取り上げる制度もございます。市長が指定する病院にその後勤務するということでございますが、安中市内には幾つかの病院もございますし、一つの手だてではございますので、総合的な観点から検討したいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) よろしくお願いいたします。  それでは、人材育成について質問いたします。職員等の意識改革や人材育成についてですが、よりよい医療機関として市民から今以上の信頼を得るためには、ドクターを含めた職員の意識改革も必要ですし、医療の世界に限らず、人材育成の必要性について最近よく耳にいたします。意識改革と人材育成は、今後ますます必要かつ重要であると思いますが、その点についての考えを教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 職員の意識改革や人材育成は重要であると考えています。月1回実施している院内の代表者会議において、毎月の収支状況を周知し、病院の状況を説明しておりますが、各職場において収支改善に向けた患者獲得や経費節減のための意識改革を進めております。  また、人材育成として、各職場において知識や技能の向上のための研修や職員全員参加による接遇研修や、医療安全対策や感染対策等の研修を実施しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 赤字経営の建て直しを図り、わずか数年で黒字化に成功した病院があります。その病院では、毎週1回、例えば月曜の朝10分から15分程度職員のミーティングを行っていると聞きました。頻繁にミーティングを行うことによって、経営面のみならず、医療全般に向き合う姿勢や意識等も向上していくのではないでしょうか。毎週1回実施するということは、熱意も必要です。黒字化や技術の向上、そして人間としての成長などに、この熱意が大いに寄与すると私は思いますが、月1回以上のミーティング開催についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 日常業務を実施する上での必要事項に関しましては、毎日ミーティングを実施しております。また、月1回、毎月の収支や病院の状況などを周知し、各職場で収支改善に向けた患者獲得や経費節減のための意識改善を進めています。  定期的なミーティングの実施につきましては、各種研修会や勉強会等の兼ね合いを考慮しながら検討してまいりたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ミーティング等で職員同士がお互いに切磋琢磨し、技術や人間性を高めていき、医療に向き合っていただきたいと思います。  それでは、他の病院との差別化について伺います。土曜、日曜の普通診療についてですが、他の病院や診療所でも行っている医院、病院はあると聞きますが、土曜も日曜も平日と同じように診療を行う体制ということも検討してはどうかという意見がありますが、この点についての考えはいかがでしょう。碓氷病院オリジナルといいますか、他の病院との差別化が必要ではないかとの意見がありますので、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 先ほども答弁いたしましたが、日曜、祝日の診療につきましては、安中市では医師会のご協力をいただき、休日当番輪番制を実施し、当番医療機関を決め、診療に当たっています。当院につきましても、今年度は年間15日割り当てられ、休日診療をやっています。当院単独での土曜、日曜の診療につきましては、医療スタッフや経費等も含め検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 差別化のもう一つの提案は、碓氷病院ならではの強みをつくり、広範囲に発信する。他市町村のみならず、他県からも評判を聞いて患者が訪れるという独自性も必要と思いますが、この点についていかがでしょう。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 当院の特徴といたしましては、血液内科の医師が多いことであり、近隣地域から血液疾患の患者を受け入れていることにあります。市内に血液内科を標榜している病院はございませんので、さらに充実した医療が提供できるよう努めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 血液内科の医師が多く、信頼があることが、碓氷病院の強みということだと思います。このことを今以上に市内外、県内外にPRしていっていただきたいと思います。  それでは、市民に親しんでいただく対策についてですが、他の病院では月1回程度ナイトスクールなどの名称で、診療が終了した午後6時や7時から四、五十分程度簡単な講座を開き、市民から好評を得ています。また、ある病院では、ロビーなど広いスペースを利用して定期的に体操教室等を行っています。市民に気軽に病院を利用していただくための、このような講座やイベントなどの企画についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 当院では、平成28年9月から出前講座を、平成29年度から健康講座を実施しております。出前講座は、医療の診療スタッフが各地区の集会所等に出向き、薬の管理、生活習慣病、転倒予防のための食事と運動などの希望される講座を実施しています。実績といたしましては、平成28年度は5回開催し、85人が参加、29年度は13回開催し、231人が参加、30年度は9回開催し、198人が参加し、今後2回の予約が入っております。健康講座は医師による講座で、当院の会議室で開催し、平成29年度は乳がんについてをテーマに65人が参加、30年度は頻尿についてをテーマに68人が参加と、2回とも定員を超える人数の方に参加していただき、好評でした。  また、病院だより「うすい」を28年度から発行しており、ことし10月発行の第11号から市内回覧に変更し、市民の皆様に当院の情報をお伝えしています。こうした事業につきましては、今後も積極的に実施していきたいと考えています。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 私も地元のサロンで出前講座を受けましたが、とてもよい内容でした。サロンの出前講座は、やはり限定されてしまいますので、病院内でもプチ講座のような形で時々の開催を希望します。市民サービスの向上を望みます。  次、経営についてですが、基準額と固定額についてお聞きします。平成26年度までは基準内の補填金額で経営していると聞いています。平成27年度から一般会計から赤字補填をするようになったということです。27年度から29年度までの基準額と赤字補填額を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長
    公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 繰入金につきましては、総務省から公営企業に対する繰り出し基準を示され、これに基づき市から繰り入れていただいております。平成29年度の基準内繰入額は3億5,300万3,000円、基準外繰入額は4億4,199万7,000円で、繰入金の合計が7億9,500万円でございます。28年度の基準内繰入額は2億9,853万6,000円、基準外繰入額は5億7,586万7,000円で、繰入金合計8億7,440万3,000円です。27年度は基準内繰入額は2億8,644万3,000円、基準外繰入額は3億8,605万9,000円で、繰入金の合計は6億7,250万2,000円でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 繰り入れ金額が7億、8億、6億と大変大きな数字が並んでいる状況です。黒字化を目指すと同時に、安定した継続的な経営が理想です。収益を上げ、経費を抑える努力はなされていると考えます。改善の計画も提出されています。医療機関としてさらに充実させていき、安心できる医療機関として市民に定着していく努力の具体的な取り組みについてお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 平成28年度に安中市公立碓氷病院新改革プランを作成し、平成29年度から事業に取り組んでおり、平成29年度につきましては、その実績により点検評価を行い、公表しております。  平成30年度の取り組みにつきましては、地域包括ケア病棟入院料2から1への類上げを目指し、その基準の達成に取り組んでいます。加算につきましては、救急医療加算などを取得し、認知症ケア加算も取得できるよう取り組んでいます。経費節減では、医療ごみを適切に分別廃棄することにより、医療廃棄物の処理費用の削減を行いました。改善に向け取り組んでいますが、厳しい状況が続いてございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 引き続きの努力をお願いいたします。  今後も安定した経営が困難で赤字が続くようなら、法人化または民間委託あるいは科ごとの独立化を図ること等も、今後視野に入れていく必要もあると考えます。一般財団法人または社団法人等に変更し、民営化を図る考えについてお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 当院の現在の経営形態は、全国の多くの自治体病院が採用している地方公営企業法の一部適用団体です。新ガイドラインでは、経営形態見直しにつきまして、地方公営企業法の全部適用、地方独立行政法人化、指定管理者、民間譲渡の4つの形態が示されています。現在の一部適用を含め、どの経営形態が最適かにつきましては、病院の規模や諸条件により異なってまいります。新ガイドラインで示された4形態や再編ネットワーク化について、あり方検討委員会等で検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 今後の検討ということですが、内容について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 今後の検討内容につきましては、あり方検討委員会で再編ネットワーク化や経営形態について、メリット、デメリットなど一般的な事項を詳しく説明し、検討することとなっています。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 市の広報に病院事業会計が13億4,307万1,000円の企業債現在高と掲載されていました。市民は、碓氷病院の経営が改善され、市の財政が正常な状態になること。そして、安心して暮らせるための医療機関としての病院の存在を願っています。当市ばかりではないですが、人口減少の傾向はすぐには歯どめがかからず、今後は高齢者が増加していきます。市の予算の歳出も、医療費や介護に係る経費の増額が見込まれる状況です。今現在、既に碓氷病院は分岐点に立っていると言う方もいらっしゃいます。一刻も早く今後の方向性を示し、結論を出していただきたいとお願いいたします。  続きまして、映画「サムライマラソン」についてですが、原作者の講演会等についてお聞きします。作家の土橋章宏さんは、安中市の遠足マラソンを実際に見て小説を書きました。遠足マラソンを見てから小説ができるまでの過程や心境を語っていただきたいとの要望がありますが、作家の講演会は可能でしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 櫻井議員のご質問に答弁申し上げます。  映画「サムライマラソン」は、安政遠足を題材に書かれた土橋章宏氏原作の「幕末まらそん侍」を映画化したもので、平成31年2月22日の全国ロードショーの開始が決まりました。原作者による講演会等の開催につきましては、映画に関する宣伝事業の一環として、制作者側への企画提案等含め検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 検討とのことですが、来年2月の劇場公開ですから、その上映のころに合わせるとなった場合には、既にポスターやチラシ等の原案はでき上がっていてもよいころかと思います。ぜひ講演会を開催し、市民の関心を高めるとともに、土橋さんにもマラソン発祥の地安中市に愛着を持っていただければと考えますので、早目の結論をお願いいたします。  市内の各学校へのポスター掲示と原作本を展示する点について伺います。これを機会に映画の原作本も多くの市民に読み親しんでいただき、映画との相乗効果を出していくのもよいと考えます。活字や読書離れが懸念されていますが、抑止につながるよい機会でもあります。市内2カ所の図書館はもちろん、小中学校、市内の高校にも映画のポスターと書籍の展示を希望しますが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 映画の公式ポスターの掲示につきましては、制作者側から本市へ配布される部数に応じて、より有効な掲示場所等を検討してまいります。  また、学校等への書籍の配置につきましても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 司書の先生方にも模造紙等に手書きで結構ですので、大きく書籍を紹介する手づくりポスターなどあってもよいと考えますので、進めていただきたいと思います。  読書感想文コンクールについてですが、3月議会の質問と重なる部分もありますけれども、読書感想文のコンクール開催についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 原作本の読書感想文コンクールの実施につきましては、学校等への書籍配置とあわせて検討してまいりたいと考えております。この機会により多くの方々に、安政遠足を題材とした作品が映画となることを広くPRしてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 例えば高校生以上などと限定しても、読書感想文コンクールはすべきと考えます。小説を読み進める楽しさ、それについて感想を書く。人に書くことで感想を伝えるという経験を得るよい機会です。市を挙げて読書感想文コンクールを開催していただきたいと思います。  応援委員会の設立と内容について伺います。3月議会では、地域団体や企業等に協力していただきながら応援委員会を設立し、日本マラソン発祥の地として、本市のPRを幅広く行うと回答いただきました。また、映画情報解禁後すぐに設立できる準備を整えるとの回答でしたが、現在の状況を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 応援委員会につきましては、公式ポスターやチラシ、ゆかりの地マップ、のぼり旗等の配布できる時期が1月末ごろとなりますので、それに合わせて早目に動けるよう設立準備をしていきたいと考えております。応援委員会では、これらのPR素材の効果的な場所への設置や配布、関連グッズ、お土産品の作成や販売、関連イベントの開催などについて連携協力して活動していただきたいと考えており、現在参加依頼団体等を検討しているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) お願いいたします。  その他のイベントですが、山形県鶴岡市との交流についてお聞きします。本市からも数人のエキストラが出演している作品とのことで、撮影場所となりました鶴岡市との交流を持つ予定とお聞きしましたが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 映画撮影時に本市からも数名のエキストラが参加していることや、鶴岡市も絹と歴史のまちであることから、お互いの共通した特色を生かした交流につなげていければと考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 鶴岡市でもこの映画のロケ地ということで、侍やその他の仮装してマラソンを開催する可能性もなくはないと思います。ぜひ交流を持って、互いに相乗効果が生まれるような展開をお願いいたします。  勝新太郎主演の60年以上前の作品の上映についてですが、今から約60年以上前の勝新太郎主演の映画「まらそん侍」の上映会をこの機会に開催してはどうかと提案いたしましたが、その点についていかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 1956年に制作された勝新太郎主演の映画「まらそん侍」の上映会の開催が可能かどうか、映画の権利者と予算面や上映方法等を含め、今後検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひ見てみたいとの声もありますので、お願いいたします。  その他、市としての広報やPRについて企画等がありましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 映画「サムライマラソン」の情報解禁に合わせ、市や観光機構のホームページ、フェイスブック等で情報発信いたしました。今後も継続的にSNS等による情報提供を行っていくとともに、ゆかりの地マップやのぼり旗を作成し、この映画が安政遠足を史実としていることや、本市の観光地を市内外や海外に広く情報発信してまいります。  ゆかりの地マップは、映画の宣伝を委任されている大手旅行会社の各店舗や外国人案内窓口と関連映画館、市内公共施設、県内の道の駅等効果的な場所への配布や、各種イベント、観光展での配布を考えております。のぼり旗につきましては、中山道沿線やゆかりの地、その周辺等への設置を考えております。  なお、市の若手職員による自主研究グループも立ち上がり、若者の視点から本映画のPRや安中市を知ってもらうための効果的な方策等について検討、提案いただく予定となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 市の若手職員の自主研究グループが立ち上がるとのことは、とても喜ばしいと感じます。グループの今後の企画や活動に期待いたします。  安政遠足の石碑が市文化センター駐車場付近に設置されていますが、これを活用した宣伝等計画がありましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 安政遠足の石碑につきましては、安中城址ヒストリートのコースになっておりますので、観光ボランティアガイドの方にガイドしていただく際には、映画とのかかわりについても説明していただく予定となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 小説や映画の関連商品やグッズ等の開発についてはいかがでしょう。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 小説や映画の関連商品やグッズ等の開発につきましては、設立する応援委員会の中で検討していくとともに、各事業者の商品開発の仲介や相談支援等についても検討したいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 新島襄・城ヒストリートと各店舗の遠足マラソンにちなんだお菓子を組み合わせたスタンプラリーについて伺います。  当市には、評判のよい菓子店が多く存在します。マラソンにちなんだ菓子を工夫していただき、襄・城ヒストリートを散策し、菓子店に寄ってマラソンにちなんだ菓子を購入するスタンプラリーなどで盛り上げるのも一考かと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 襄・城ヒストリートのコース内やその周辺のお店等で既に販売されています遠足マラソンにちなんだお菓子や、今後開発、商品化されますお菓子やグッズを活用してのスタンプラリーなどのイベント開催につきましても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 上毛新聞等に出演俳優のカラーの顔写真が並んだ記事が掲載になり、市民の間では大きな話題になっております。この機会を利用して、市はどんな企画を出してくるのだろうと期待する声を多く耳にします。当市はマラソン発祥の地です。そして、今でも当時をしのび、当時をほうふつとさせる安政遠足マラソンを毎年開催しています。これは、市の大きな誇りです。これらの史実、事実を世に発信していく絶好の機会です。ぜひ後悔のないPRをお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時18分) ○議長(齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時35分)                                                         ◇ 佐 藤 貴 雄 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。  佐藤貴雄議員。               〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕 ◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は、通告に基づきまして、以下の項目について順次質問してまいります。   最初の項目は、本市の受動喫煙防止対策について。本年7月に健康増進法の一部が改正され、2年後の4月に全面施行されるに当たって、行政が行うべき取り組みと子供たちの健康を守る取り組みについて伺ってまいります。受動喫煙とは、本人がたばこを吸っていなくても、喫煙者が吸っている煙だけではなく、たばこから立ち上る煙や喫煙者が吐き出す煙を吸わされることを言います。受動喫煙が及ぼす健康への影響については後ほどご見解を伺いますが、一方で喫煙者も一定数おり、喫煙が法律で許されている以上、20歳未満の子供や病気を抱えている人が主に利用する施設や、屋外においては受動喫煙対策をより徹底して行わなければなりません。また、改正健康増進法では、国及び地方公共団体の責務として、来年の夏ごろをめどとした一部施行も定めています。本市ではどのような受動喫煙防止対策を行っていくのか、公共施設の状況や禁煙支援施策等について、具体的な取り組みを伺ってまいります。  2項目めは、市政の情報公開について質問いたします。「市民総働のまちあんなか」、これは第2次安中市総合計画や市のホームページ、市役所の正面玄関にも掲げてあるいわば本市のまちづくりにおけるキーワードです。一般にはまだ聞きなれないワードですが、イメージとしては市民を含む多様な主体が地域の課題を自分たちのこととしてともに考え、協力し、よりよい解決策を目指すまちづくりを進めていくことでしょうか。一昔前、高度経済成長やバブル期のような時代であれば、富の分配として潤沢な財政で資金や資源を分け合うことができました。時代は変わり、現代は非成長な成熟社会であり、今行政が求めるべきは、市民を含む多様な主体への負担の分担あるいは負担の共有であると私は考えます。  そして、その負担を求めるために必要なものは、丁寧な説明と市民の意見に耳を傾ける傾聴であり、その2つを合わせた市民との対話です。さらに、対話の大前提にあるもの、それは行政情報の公開であり、情報共有です。市民総働として市民に負担を求めるなら、メリットやインセンティブを提示し、情報共有していかなければならないことをお示しし、この項目では市民総働に必要不可欠な会議の公開や情報共有の必要性について伺ってまいります。以上、2項目、8点についてご答弁をよろしくお願いいたします。  なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目であります受動喫煙防止対策について伺ってまいりますが、その前段として受動喫煙が市民の健康にどのような影響を及ぼすのか、執行部はこのことについてどのようなご見解をお持ちなのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 佐藤議員のご質問に答弁申し上げます。  厚生労働省によりますと、受動喫煙の被害を受けている方は、心筋梗塞や脳卒中、肺がんのリスクが高まることや子供のぜんそくなどの発症リスクが高まることがわかっております。平成28年度に国立がんセンターの発表によりますと、受動喫煙の被害を受けている方が罹患するリスクは、受けていない方と比べ、肺がんや脳卒中で1.3倍、その他多くの病気でリスクが高くなっており、年間約1万5,000人が受動喫煙が罹患の一因となる病気で死亡しているとされております。これらのことから、受動喫煙が市民の健康に及ぼす影響は少なからずあるものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) そういった影響があるからこそ、国も法律を改正して、望まない受動喫煙の防止を図っていく決意をしたのだと思います。  では、行政が行うべき取り組みについて、健康増進法の一部を改正する法律の改正の趣旨はどういったことでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 今回の法改正の趣旨といたしましては、望まない受動喫煙の防止、受動喫煙による健康影響が大きい子供や患者等への配慮、施設の類型や場所ごとに対策を実施するなど、3点が主な内容でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、改正の概要はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 健康増進法は、国民の健康増進を図るための措置を講じ、国民保健の向上を図ることを目的としています。今回の改正概要につきましては、国及び地方公共団体の責務の明確化、多数の者が利用する施設等における喫煙の禁止、施設等の管理権原者等の責務などが細かく定められております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまご答弁にあった地方公共団体の責務として、法25条には受動喫煙を防止するための総合的かつ効果的な措置とあります。これは具体的にどのような施策でしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 地方公共団体の責務といたしましては、厚生労働省によりますと、制度の周知啓発、喫煙専用室等の設置に係る予算や税制上の措置、屋外における分煙施設整備に対する財政措置などでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 先ほど管理権原者という言葉が出ておりましたが、本市において行政が管理権原者となり、改正健康増進法に対応するべき公共施設にはどのようなものがありますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 佐藤議員のご質問に答弁申し上げます。  管理権原者とは、管理に関する権利が発生する原因となる所有権や賃貸権を有する者として、施設等の所有者などを指します。行政が管理権原者となる公共施設には、庁舎のほか文化センター、文化会館、小中学校、公民館、公立保育園、スポーツセンター、公立碓氷病院、恵みの湯などが該当いたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、次にただいまいただいた公共施設の取り組みについて、まずは本市の行政庁舎において受動喫煙防止対策は、現状ではどのような対策をしていらっしゃいますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 本庁舎におきましては1階と2階、谷津庁舎においては庁舎とは別棟に独立した喫煙室を設けております。松井田庁舎には独立した喫煙室は設けておらず、地下の通路、通用口入り口付近と基幹集落センター1階の出入り口付近に灰皿を設置し、屋外に喫煙場所を設けております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) その現状について、改正された法律が施行されるまでに、法の趣旨にのっとってどのような対策をすべきなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 健康増進法の一部を改正する法律の施行に伴いまして、行政機関の施設は原則敷地内禁煙となります。しかしながら、例外といたしまして人通りの多い方面に対して、たばこの煙が漏れ出さないようなつくりの分煙施設を屋外に設置することにより、その分煙施設内で喫煙することができます。現状のままでは法律に抵触してしまうため、このような運営施設の設置を含めて、その対応策を検討しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、公共施設のうち社会教育施設である公民館や生涯学習センター、学習施設である図書館や学習の森、体育施設であるスポーツセンター等において、現状の受動喫煙防止対策と改正健康増進法の趣旨にのっとった対策をお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 佐藤議員のご質問にご答弁申し上げます。  これらの施設における現状の対策につきましては、屋内を全て禁煙としておりますが、スポーツセンターだけは屋内に喫煙専用室が設置され、分煙化を図っております。しかし、施設の屋外には1カ所程度喫煙所を設けております。また、スポーツ広場などの屋外の体育施設は、喫煙所を特に設けておりません。このように各施設とも、屋内においては受動喫煙の状況にならないための対応をしておりますが、施設屋外敷地内での受動喫煙防止対策はとられていない状況でございます。  今後は望まない受動喫煙が生じないよう、受動喫煙を防止するための措置を総合的かつ効果的に推進するため、必要な措置を講じた喫煙場所を設置するあるいは敷地内全てを禁煙にするなどの対応について、他の行政施設所管部署と連携、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 一例ですけれども、スポーツセンターの屋外喫煙所は正面入り口のすぐ脇です。大きなイベント時にも、あの場所は喫煙スペースになるようですが、現状において実際に受動喫煙を避けようとしたら、子供たちもあの屋根下にはいられません。ご担当にはそのようなことをよくお含みいただき、公立碓氷病院の現状と対策をお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 佐藤議員のご質問にご答弁申し上げます。  公立碓氷病院の現状につきましては、病院の建物内禁煙で敷地内に喫煙場所がございます。職員には、法の改正と敷地内禁煙となることを9月に周知しており、実施方法は敷地内に喫煙場所を設置しないことも含め院内で検討し、法の施行に合わせて実施することとなっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 次に、他の公共施設について、恵みの湯などの直営施設について、受動喫煙防止対策は現状ではどのような対策をしていらっしゃいますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 恵みの湯につきましては、健康増進法の規定に基づき、正面出入り口の右側に渡り廊下を経由して別棟の喫煙室を設置しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。
    ◆13番(佐藤貴雄議員) その状況について、改正された法律が施行されるまでに、法の趣旨にのっとってどのような対策をすべきなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 現状の喫煙室につきましては、今後新基準が示された場合には、その基準に適合するように対策を講じる必要があると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、道路や公園等の現状の受動喫煙防止対策と改正健康増進法の趣旨にのっとった対策をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(白石久男) 佐藤議員のご質問に答弁申し上げます。  本市では、現在のところ、屋外である道路や公園等における受動喫煙防止対策は行っておりません。今後につきましては、改正法の目的である望まない受動喫煙の防止といった観点から、本市における現状と課題を整理し、必要な措置について検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 屋外であっても子供が利用するような通学路や公園、そういったところに配慮した取り組みを行っている自治体もあります。ぜひ前向きなご検討をよろしくお願いいたします。  また、こういった具体的な受動喫煙対策をしていく時期、また必要な財政措置はどのようにしていけるのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 具体的な対策につきましては、その必要性、方法、時期を協議して今後決定してまいります。屋外分煙施設を整備する場合につきましては、今年度においては特別控除措置が講じられる予定です。このほか民間補助で活用できるものがあれば、あわせて検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 市民の健康を守るため、受動喫煙防止対策として市独自の条例をつくることについてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 本市では、改正健康増進法にのっとった対策を考えております。条例制定につきましても、必要性や有効性を考えて検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 受動喫煙防止対策について、一部公共施設の取り組みについて伺ってまいりました。改正法施行後に建物だけではなく、敷地内全面禁煙にするもの、分煙施設を検討しているものと対応はさまざまですが、今後の対応について重要と思われる見解を一つだけ申し上げるならば、公共施設を利用する市民は、たばこを吸うために公共施設を利用するのではないということです。何のための分煙施設なのか、税金を使って必要な措置を講じた喫煙場所を設置する義務とは何なのか、よくよくお考えいただけたらと思います。  次に、禁煙支援等の施策について。受動喫煙を誘発する原因物質は、目に見えないものや、たとえ少量であっても非喫煙者が知らないうちに吸入、摂取してしまう特性もあります。受動喫煙防止対策について、何よりコストパフォーマンスが高いものは、喫煙率を下げること。つまり喫煙者を減らし、禁煙者をふやすことです。禁煙による健康づくりのため、本市では喫煙されている市民への禁煙支援について、具体的な施策を行っておりましたでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 市民に対しては、「広報あんなか」の安中市健康増進計画いきいき安中健康21からのお知らせを通じて、喫煙によるリスク等を周知しております。全国的には保健師による禁煙相談や、一部の自治体では、禁煙外来治療を受けている方に対して補助制度を設けているというところもあるようでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 「広報あんなか」の安中市健康増進計画、いきいき安中健康21からのお知らせ、直近ではことしの1月1日号に禁煙特集がありました。「うごきだそう禁煙への第一歩」として、たばこの健康への影響や禁煙後のメリット、COPDと呼ばれる慢性閉塞性肺疾患の危険性などが周知されておりました。こういった広報も大切なことかと思いますが、残念ながら市民への禁煙支援というのはもっと具体的な取り組みであります。  先ほど部長からもありましたけれども、お隣の埼玉県は、行田市の例ですが、禁煙チャレンジ応援プラン助成金制度という禁煙支援施策があります。これは、初めて医療機関において禁煙外来治療を受ける市民を対象に、そのかかった費用を一部助成する制度で、一部制約もありますが、上限1万円の範囲内で市民の健康づくりを推進しています。こういった取り組みも大いに研究すべき制度であると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 禁煙支援につきましては、議員のご指摘も含めさまざまな取り組みがありますので、これらを参考に検討していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ぜひ積極的な取り組みをお願いいたします。  また、禁煙支援を違った側面から見ていきますと、市や教育委員会が主催、共催あるいは後援する事業において、受動喫煙防止対策を徹底させていくことも有効な方策であると考えられます。余り費用もかかりませんし、前向きにご検討してみてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 改正健康増進法の施行に伴い、自治体におきましては、受動喫煙を防止するための措置を効果的に推進することとなります。市や教育委員会が主催、共催、後援する事業におきましては、市有施設以外でも多数の方が参加するイベント等がございますので、受動喫煙防止を推進するための方策を進めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 次に、受動喫煙防止対策について、子供たちの健康を守る取り組みについてとして、学校教育施設において、現状ではどのような対策を行っておりますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本市の小中学校につきましては、学校敷地内禁煙を実施しており、学校だよりや校内掲示物により、保護者や地域の方々にも協力をお願いしております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 現状について、改正された法律が施行されるに当たって、法の趣旨にのっとって、さらに実効的な対策を施していくといったお考えはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本年7月に公布された改正健康増進法では、望まない受動喫煙対策の一層の徹底が求められています。学校におきましては、学校敷地内禁煙の実施を継続するとともに、学習指導要領の趣旨や内容を踏まえ、引き続き喫煙防止教育の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 喫煙防止教育の充実ということですが、学校教育において、そのような教育はどのように行われていますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 小学校高学年の保健の授業では、喫煙を禁止したり制限したりする場所が多くなっているのはなぜかを考えさせながら、喫煙や受動喫煙による健康への影響や、未成年者の喫煙は法律で禁止されていることなどを学習します。さらに、中学校の保健の学習では、喫煙だけでなく、未成年者の飲酒や違法な薬物使用について具体的な事例をもとに学習し、自分の命や健康を守るための意識の醸成を行っております。  また、本市では、毎年全ての小中学校が群馬県や保健福祉事務所が実施する喫煙防止に関する講習会に参加し、受動喫煙についての学習も行っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいまご答弁があった学校の授業だけではなく、市内の団体である碓氷安中ライオンズクラブでも、県内、市内の小中学校において薬物乱用防止教室を開催し、喫煙防止や受動喫煙の危険性についての活動を積極的に行っています。  そんな中、現実問題として、喫煙を理由とした非行等の状況はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 各学校からの問題行動月例報告では、平成27年度から29年度までの3年間で中学生の喫煙による報告が2件ありました。本年度4月以降の報告はありません。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 3年間で2件という数字はかなり低い数字かと思いますが、受動喫煙防止対策としての敷地内禁煙や喫煙防止の教育効果が、喫煙を理由とした非行を減少させているあるいは何かしらの因果関係があるとの分析については、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本市小中学校の児童生徒は、全体的に落ちついた学校生活を送っており、学校における喫煙行為による問題行動は少ない状況にあると認識しております。こうした背景には、学校敷地内禁煙の実施による受動喫煙防止対策や喫煙防止教育が効果を上げているとも考えられます。未成年の喫煙行為は、やがて薬物乱用にも発展する危険性も懸念されることから、今後も児童生徒に対する健康教育をしっかりと推進してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 受動喫煙防止対策は、市民の命を守る取り組みであるとともに、ただいまのご答弁にあったように本市の児童生徒の健全育成と未来にかかわる大切な課題です。何より守られるべきは、非喫煙者の権利と子供たちの未来であることを申し添えて、次に禁煙継続支援ネットワークについてお伺いいたします。  耳なれないこの言葉、最近新聞報道にありましたが、この概要についてお知らせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 禁煙継続支援ネットワークにつきましては、妊娠を機に禁煙を開始した女性の多くが出産後に喫煙を再開するというデータに基づき、出産後の禁煙の継続を支援する目的で、群馬大学大学院保健学研究科が中心となり、今月中に立ち上げる産・学・官・民が連携した団体であると聞いております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) この禁煙継続支援ネットワークについて、本市でも参加していく予定はありますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(真下明) 禁煙継続支援ネットワークへの参加につきましては、現在のところ呼びかけはございませんが、その動きには注視してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 本市においては、前段にありました市民に対しての禁煙支援施策も余りなされていない状況でもあります。本ネットワークへの参加につきましては、本市でもぜひ積極的にご検討いただきますようお願いいたしまして、次の項目の質問に移ります。  2項目めは、本市の情報公開について。まずは、本市の取り組みとして、傍聴も含めて一般に公開している会議はどのようなものがあるでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 会議の傍聴につきましては、法規に定められており、例として市議会本会議、総合計画審議会、行政改革審議会や教育委員会会議等などがございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、議事録も含めて、開催後に議案内容等を公表している会議はどのようなものがあるでしょうか。また、それはどのような形で公表しておりますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 議事録の公表でございますが、市議会本会議、農業委員会総会、行政改革審議会、子ども・子育て支援会議等につきましては、市ホームページに議事録を掲載しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 次に、開催後に内容を公開していないという意味合いも含めて、非公開の会議についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 非公開の会議でございますが、情報公開・個人情報保護審査会、行政不服審査会、一般競争入札及び指名競争入札執行委員会等につきましては、会議の内容にプライバシーの保護等に配慮すべき内容がございますので、非公開としております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) この会議の公開、非公開の違いについて、何か基準のようなものがあるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 先ほど申し上げましたが、会議の内容にプライバシーの保護に配慮すべき事項があるなど、公にすることが適切でないと認められるものにつきましては、条例、規則ほか法規の規定により審議内容、調査手続等を非公開とすることが定められております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ただいま会議の公開と非公開について伺ってまいりました。行政が行っている会議は言わずもがなではありますが、税金を使って開催している会議です。個人情報やプライバシーの保護は当然ですが、基本的には公開していくべきものと考えます。  では、会議などの行政情報を市民が共有していくことの必要性については、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 本市が第2次安中市総合計画で掲げました市民総働は、市民の皆さんとの共通認識のもとに得意分野を生かしてオール安中で自主的、自立的に市政に参加してもらえるまちづくりをイメージしています。このイメージを現実のものとし、市民の皆様に市政に参加していただくためには、その判断材料となる情報が正確に、かつ適切に市から提供される必要があることから、情報共有は大変重要であると認識しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 現状において、本市の取り組みとして、十分に情報共有されているかどうかのご認識はいかがでしょうか。もし、されていないとしたら、どういった部分に問題があるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 市民の皆様と情報を共有するため、積極的な情報の発信に努めておりますが、徹底されていない部分も見受けられますので、職員意識の高揚をさせるとともに工夫を積み重ね、適切な情報の発信が遂行されますようチェック機能を強化してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 情報共有の必要性について、特に重要と思われる2つの会議についてお伺いいたします。  市では、行財政の幅広い課題について調査、審議、答申を行う行政改革審議会を設置していますが、27年10月5日に行われた第25回以降の会議について、28年9月の第26回と29年1月の第27回については、いまだに会議録が公開されておりません。2年前の第26回会議は、その前年の第25回会議とあわせて市有財産の有効活用についてを協議しており、26回会議の後の28年11月には、市長に対してこの協議内容を答申しております。さらに、この答申の4カ月後の29年2月に策定された安中市公共施設等総合管理計画にある計画の位置づけには、安中市行政改革審議会において安中市市有財産利活用基本方針が定められ、今後取り組むべき市有財産のさらなる有効活用が示されることから、これらと連携を図るとともになどの記述もあります。  現在、本市では、本庁舎建てかえに係る新庁舎建設等が政策課題になりつつあることは周知の事実です。このような状況下、行政改革審議会について、会議開催から2年たっても会議録がアップされない理由は何でしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 行政改革審議会につきましては、安中市行政改革審議会の会議録公開に関する規定により、会議及び会議録ともに原則公開することとなっております。この規定に基づき会議録を市ホームページ上において公開しておりますが、議員ご指摘の会議録につきましては、会議の議長及び他の委員1人の確認など、公表に必要な手続が未了となっていたため、公表できておりませんでした。早急に確認していただき、公開したいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 当該会議において公開に関する規定があり、会議及び会議録ともに原則公開することになっているにもかかわらず、2年もの間公表に必要な手続を行わないのは、普通の感覚ではあり得ません。それも行政改革審議会においてです。会議の公開において、一部委員の都合によりその手続が未了になっているというのは、明らかに職務執行上のミスです。  次に、本市の教育委員会について、定例会の開催予定は日時と場所が公開され、傍聴も内容によっては可能とのことですが、残念ながら議事録はもとより、協議内容さえも一般には公開されておりません。傍聴の状況と議事録も含めて、開催後に協議内容等を公表しない理由をお伺いし、あわせて県内他市の例も踏まえ公表すべきだと思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 教育委員会の定例会の開催予定や傍聴のご案内は、現在市のホームページにおいて掲載しております。直近の1年間において、傍聴の実績はありません。  傍聴状況や会議録を含めた議案内容等の公表につきましては、現在申し出により窓口での閲覧となりますが、非公開案件を除き、原則公開しているところでございます。議員ご指摘のとおり、今後は教育委員会定例会等の会議録を市のホームページで公表するなど、より市民に開かれた教育行政を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 情報共有の必要性について、今回私は登壇した折、市民総働に必要不可欠なことは市民を含む多様な主体への負担の分担あるいは負担の共有であり、市民との対話と行政情報の共有は、そのための大前提であると申し上げました。また、先ほど情報共有の必要性について伺ったところ、市民総働のイメージを現実のものとし、市民の皆様に市政に参加していただくためには、その判断材料となる情報が正確にかつ適切に市から提供される必要があることから、情報共有は大変重要であると認識しておりますとはっきりご答弁していただきました。これから本市において、どのような情報共有していくのか、市民との対話を行っていけるのか。そして、鳴り物入りの市民総働という概念を本物にしていけるのか、期待を込めて注視していきます。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 金 井 久 男 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、1番、金井久男議員の登壇を願います。  金井久男議員。               〔1番 金井久男議員登壇〕 ◆1番(金井久男議員) 1番、日本共産党安中市議団、金井久男でございます。通告に従いまして、大きく分けて3項目質問します。  1項目めは、総合的な歴史遺産の保存と活用計画について、松井田城、碓氷関所、鉄道文化遺産などを面的に整備していく計画について伺います。小田原市との交流事業などについても質問してまいります。  2項目めは、国際交流活動の中で市主導の国際交流協会の設立と外国人への対応策について伺います。  3項目めは、碓氷峠の森公園に計画されているふれあい広場の整備について伺います。  なお、質問は質問席から一問一答で行います。お願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 最初に、総合的な歴史遺産の保存と活用ということで、歴史と文化遺産を生かす市政対策、順次お尋ねしていきますが、まず最初に松井田城址について、昨年度から松井田城址に関しては住民運動が立ち上がりまして、市民の認知度も高まったというふうに思いますが、どのように認識されておられるでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 金井議員のご質問にご答弁申し上げます。  平成29年6月に松井田城址保存会が発足し、昨年11月と本年11月に歴史講演会が計2回、本年3月に現地説明会が1回開催され、いずれも盛況であったことから、市民の関心が高まったのではないかと認識しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 市民の中には、この松井田城址を早く国の史跡に指定するためには、まず市や県の史跡として認定してもらうことが必要ではないかという声がたくさん寄せられております。市文化財指定に向けてはどうすればよいか。例えば部分的な重要な遺構等について、認定申請が先行指定が可能かどうか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 松井田城の部分的な史跡の市指定化の手続につきましては、城の範囲の地権者全員の同意を得てから、城全体の範囲確認調査、測量及び発掘調査を行います。さらに、城全体における歴史上の意義とその価値を裏づける根拠を積み重ねた上で、安中市文化財調査委員会に諮問し、答申を得、さらに安中市教育委員会の議決を得ることが必要となります。
    ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) お聞きしますと、大変時間がかかりそうな話ですけれども、今後松井田城址の重要部分から地権者を確認して、それから史跡指定の手続に進むだろうと思うのですが、その手順について伺いたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) さきにもご答弁申し上げましたように、指定化に向けては当該地の地権者全員の同意が必要となりますので、手続としましては登記簿の閲覧により、当該土地の全ての地権者を確認することになります。その際には、相続人の確認作業も必要になってまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、次に碓氷関所について伺います。  今年度から歴史の道事業を取り入れまして、保存活動に足を踏み出しましたが、堂峰番所、この調査の進捗状況について伺いたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 平成30年度より歴史の道整備事業に着手し、6月に第1回安中市中山道碓氷峠越整備検討委員会を開催しました。平成31年度末までに堂峰番所も含めた整備基本計画の作成、文献調査及び現地調査などを実施してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、今後の具体的な計画についてはいかがでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 中山道碓氷峠越えに係る全体計画は、さきに述べました整備検討委員会におきまして、整備基本計画、基本設計、実施設計や整備工事等について、国や県のご意見もいただきながら検討を進めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) お聞きしますと、非常に時間がかかりそうなお話ですが、碓氷関所の保存というところから少し遠い場所からの調査整備計画のようです。  それでは、史料館について伺いたいのですが、これまでありました関所史料館から、今年度元麻苧茶屋の一部にこの史料館が移転されましたが、移転された史料館への訪問者の状況について伺いたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本年4月1日の開館以来11月末までの来館者数は6,232人で、月平均では779人となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 関所保存会がこれまで独自に訪問者をチェックして説明等をしてこられましたが、その資料を見させていただきますと、平成24年度では1万人近い人が訪れているわけです。それから比べると、やはり門がある場所から離れた資料館ということで、見学者の数が減っているように感じます。新しい資料館の整備計画の展望について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 歴史の道整備事業における計画では、堂峰番所、そして本体の碓氷関所跡の調査を順次進めていく予定であり、調査の結果を踏まえ、整備検討委員会のご意見をいただきながら他の便益施設を含め検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、次に碓氷峠鉄道遺産群について伺います。  先日の日曜日、旧碓氷峠鉄道施設国重要文化財追加指定記念のシンポジウムが開かれました。教育委員会主催で、私が見たところ百数十名の参加で開かれたかと思います。そこで、その講演の中で改めてお聞きした中で私が感動したのは、全国の赤れんがの構造物の中で、碓氷峠の鉄道遺産群の赤れんが構造物が有識者の意見交換の中の番付表、相撲に見立てて番付表で、東日本の中で最高だ。横綱の位置に位置づけられたということをお聞きしました。これは極めて大きな当市にとっては勲章とも言えるものであり、これを全国に発信していくということは、またとない材料だと思いますが、これを強調していくことは非常に大事だと思いますが、お答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 12月2日に開催された旧碓氷峠鉄道施設国重要文化財追加指定記念シンポジウムにおいて、パネリストの方から発言がありました旧碓氷峠鉄道施設のれんが構造物が、日本赤煉瓦ネットワークの日本赤煉瓦土木番付において東の横綱であるということにつきましては、安中市をPRする際のよきキャッチフレーズになるのではないかと認識しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) これからのその他の施設等の整備計画については、どのようにお考えなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 旧碓氷峠鉄道施設の保存管理及び整備活用につきましては、今後委員会等を設置し検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、総合的な整備計画ということについて伺います。  松井田城址、戦国時代の末期から市内に残る文化財など順次質問してまいりましたけれども、ご承知のとおり碓氷峠周辺、もっと古くは入山峠というところも、古代神話の時代から日本の歴史の中では非常に重要な位置を占め、故事に残る地域です。これは、この地域一帯を歴史の発掘という面からも、総合的な捉え方で順次調査、整備していくことが大事だと思います。それが後世に残すべき遺産になるのは間違いありませんし、市の財産としてあらゆる発展に必ず寄与するものだと確信しておりますが、碓氷峠、横川関所、松井田城址と面的な捉え方で整備計画を立てるという、こういった考え方について見解はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 碓氷峠、横川、松井田城は歴史的な価値が大いにあるものと認識しております。議員ご指摘の広いエリアでの面的、総合的な整備につきましては、今後研究検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) ここは市の顔、個性といいますか、そういうふうな重要な資産だということで、しっかり認識して対応すべきだと思います。  そこで、これらの資産群の整備について、具体的な事業の展開をどう考慮していくべきかということで見解を伺いたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 地域の歴史、文化の保存、地域振興や観光振興的な見地から、総合的に考えていくべきものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次に、それではこれを歴史的風致維持向上対策事業について、市長にお尋ねしたいわけです。  実は、この事業について、私は質問するのが3回目になります。1回目が平成24年、2回目が27年にお尋ねしています。国の史跡や重要文化財がある地域しか、この事業が取り組めない。市内には、ともすれば非常に課題が多いのだというふうに嘆く方もいると聞きますけれども、逆にこういった重要な歴史遺産があるということだけ、私は非常に幸運な市であるというふうに思います。これからの時代、市の人口をふやしていく、交流人口をふやしていく、こういった際にはまたとない文化遺産を、国の事業で市の財産にしていくものであり、県内では平成22年に甘楽町、楽山園などの整備がされています。それから、30年、ことしですけれども、新たに桐生市が認定されて、全国で今66市町が認定され、事業を続けております。こういった事業をしっかり取り組んで、総合的にこの安中市を名実ともに文化のまちにしていく、そういったことをぜひ進めていただきたいと思うのですが、市長の見解を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 金井議員のご質問に答弁を申し上げます。  歴史的風致維持向上事業等、国に指定されている貴重な歴史的な遺産がある地域が、そういったものを活用しながら維持保存して、またそれを地域の活性化、交流人口の増加につなげていくといった取り組みでございまして、こういった事業も含めて日本遺産の指定等さまざまな取り組みがあるというふうに考えております。  私も、先ほど部長答弁しましたが、この安中市、碓氷峠周辺の地域、さまざまな有効なものがあるというふうに考えておりますので、歴史の道事業に着手したのも、そういったことを始めていきたいということでございますし、また市民の方々が松井田城等取り組みを始めました。行政と市民とまさに力を合わせて、市民全体でこういった機運を盛り上げながら安中市の魅力づくりを進めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 幸いそれぞれの文化財等について、市民の熱烈な住民運動が起きているわけです。ここはしっかり依拠していただいて、市の本気の事業の取り組みにしていただきたいというふうにお願いしておきます。  次に、(2)の小田原市との交流について伺ってまいります。まず第一に、北条五代の顕彰事業についてということです。戦国時代の末期、上野国は小田原北条氏に支配されておりました。その西北の守りが松井田城でした。今、小田原市とは梅サミットなどで交流がありますけれども、もっと深い強いえにしがあるというふうに私は思っております。小田原との交流を強化すべきと思いますが、この北條五代祭り、以前参加があったと聞きますが、具体的にお答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 金井議員のご質問に答弁申し上げます。  北條五代祭りには、平成2年の記念大会に招待されて参加したことがございますが、それ以降は参加しておりません。小田原市とは、全国梅サミット協議会にともに参加しており、梅サミット時にも北条つながりで交流の誘いを受けたことがございますので、今後観光交流なども検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 平成2年、なぜこの時期かわかりますか。小田原城が開城、いわゆる北条氏が滅亡してから400年祭なのです、この年。1590年ですから。400年祭で、当時は松井田町でした。私も何度か小田原市を訪ねていますけれども、小田原城を中心にまちおこし、観光振興に非常に力を入れております。その手段として目指しているものが、今NHKの大河ドラマへ北条五代を採用してもらおうと、こういう運動が続けられております。これに加わって松井田城址の所在地、この安中市にも光が当たるのだというふうに思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 小田原市では、北条氏にゆかりのある全国12市2町で構成する北条五代観光推進協議会でNHKの大河ドラマ化を目指しております。北条氏にとって、松井田城が守りのかなめの城であったことや、城主大道寺政繁が重臣であったことなどから、北条氏との歴史的なつながりや大河ドラマ化により、本市が紹介されることも期待できますので、北条五代の大河ドラマ化につきましては応援してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 応援ということだけでなくて、ぜひこの仲間に、協議会に加入することをぜひお勧めします。なぜかといいますと、それによって、今ご答弁ありましたように大道寺政繁、松井田城の再評価につながっていくと思います。  実は、最近小田原市の民間の人たちとの交流が始まりまして、そこで聞いたことは、小田原の一般市民の中に松井田城と大道寺氏への認識が悲観的な方が多いのだということを伺ったのです。それはなぜかというと、松井田城が落城した後、大道寺駿河守が生かされて、川越だとか鉢形だとか、こういう北条氏の城の落城に道を開いたのだと、こういうふうな印象が残っているのだそうです。これは余り私たちとすると好ましくないので、ぜひ今度は友好的な交流を深めながら、小田原市の皆さんにもきちんと歴史を認識していただいて、安中市にもいっぱい来ていただくと、こういうふうにしていただきたいと思うのですが、その点についていかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 北条五代の大河ドラマ化等により、松井田城や大道寺政繁が取り上げられることが期待できますので、これらの史実がより多くの人たちに知っていただけるよい機会になるとともに、松井田城や地域の再評価につながるのではないかと考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次に、風外慧薫禅師について伺います。  この風外さんについては、まだまだ市民の中にも知られていないので強調したいのですが、市の偉人の中に松井田町土塩出身の風外禅師の認識と位置づけがどのようにされているでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 風外慧薫禅師につきましては、ことしで生誕450年を迎えた偉大な功績を残した禅者と認識しております。このことから、ふるさと学習館では、本年4月28日から7月6日までの間、特別企画展を開催いたしました。あわせて全63ページにわたる図録を1,000部作成し、販売いたしました。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 私も見させていただきましたが、この風外禅師の検証と、それから市民への周知、広報はどのように行われたでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 検証の意味も含め、企画展を開催いたしました。風外慧薫は永禄11年、上州碓氷郡土塩村の原田家で生まれ、赤ん坊のときに乾窓寺に出家させられたと言われております。渋川市の雙林寺で修行した後、相模国や遠江国で活躍し、だるまや布袋などを描いておりました。晩年は小田原の洞窟で生活し、絵を描き、里人に与え、みずから食べる分だけの米、野菜をいただき、生活していたと言われております。  市民等への広報は、企画展開催前から終了まで、チラシ、ポスター、安中市ホームページ、ツイッターなどの広報媒体を利用し、実施いたしました。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 実は、この10月の末に風外禅師の作品展が、ちょうど学習の森でやったのと同じような作品展が小田原市で開かれたのです。私たちも参加して見てきました。そして、風外さんが晩年過ごしたと言われた要するに洞窟、縄文、弥生時代につくられた横穴式の古墳というか、お墓だったそうですけれども、そこをからになったところを住まいにしていたというところも見てきました。そして、地元の人たちがそれを大事に整備して、いろんな人に説明されているというところも見てまいりました。これから風外さんの作品とともに徐々に評判といいますか、広がって、知名度が上がってくるのではないかというふうに思います。そういった意味で、松井田城址、風外、それからういろうについても小田原との深いえにしがあるまちなので、ぜひこれから交流を深めていくことが、市にとって非常にメリットがあるというふうに思うのですが、その点について確認させてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本市と小田原市の交流につきましては、松井田城、風外慧薫禅師やういろうなどで縁があるため、可能性はあるものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次に、③の市内存在の古文書について質問を進めてまいります。  現在、市が保有する古文書の実態、数、保管状況についてお尋ねします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 本市では、現在古文書は約3,000冊を保管しております。なお、保管場所は、冊数が多いため、ふるさと学習館の収蔵庫、旧松井田西中学校及び秋間資料館に分け保管しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 古文書関係の文化財に興味のある方にお聞きしますと、きちんと耐火式の収蔵庫を早くつくっていただいて、そこでちゃんと保管してくださいというのが長年の要望のようですが、まだ実現しておりません。  それでは、市の職員の中で古文書が解読できる職員はどの程度おられるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 文化財保護課には、学芸員を含め古文書を解読できる職員が4名おります。なお、必要に応じて文化財調査委員の方々にご指導、ご協力いただいております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、現在まで市が認めている旧家などの古文書の存在等あるいは把握、そういったものはどのようにしているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 寄贈あるいは寄託等の申し出があった場合や、資料調査に協力していただいている旧家についての古文書は把握しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 先日開かれた歴史講演会の講師とのお話の中で、地方都市でもまだまだ旧家などに眠っている古文書等が十分調査、解析されていないというふうに言われていました。今後、行政の力でそれらの解析をしていくこと自体、日本の歴史を正しく認識するために大変重要だと話されました。市では、収集した文書の保管のために、先ほど言いましたが、まだ耐火式の収蔵庫ができておりませんが、これから古文書の解析と調査の計画、対策、それはどうなっているでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 古文書の解析の計画や対策につきましては、これまでも市史編さんや企画展などで古文書の解析や図録の作成などを行っておりますが、貴重な古文書もありますので、今後研究、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、次の大きい項目に移りますが、国際交流の関係ですが、まず最初に市内在住外国人とのかかわりについて、現在外国人をどのように把握されているかお答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 金井議員のご質問に答弁申し上げます。  市内在住の外国人の把握についてでございますが、安中市に住民登録されている外国人につきましては、平成30年11月末現在543人で、国籍別、在留資格別、地区別などの市民課のデータにより把握しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 外国人の数はずっと増加傾向にあるというふうに思います。市が出している資料によれば、それぞれの出身地も30カ国以上から来ているようですし、もちろん日本語は理解できない外国人の方がたくさんおられるのですけれども、語学への対応についてはどうされているでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 日本語が理解できない外国人への対応といたしましては、市民生活課に外国人相談窓口を設けて、英語、フィリピン語に対応できる嘱託職員を配置し、生活情報の提供や市役所での手続などの相談に応じるほか、希望する方には安中市国際交流協会が実施している日本語教室をご案内しております。  また、英語、スペイン語、中国語、易しい日本語で作成した外国人生活ガイドを、外国人が転入した際に市民課等で配布するほか、市ホームページに掲載するなどの対応を行っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) これから国際社会に向かっていくというのは、誰もが認めていることなのですけれども、それでは外国語が話せる職員は何名くらいおられるでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 英語、中国語、韓国語で一定程度の会話ができる職員は数名把握しており、必要に応じて外国人への対応を職員に依頼する場合もございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、共生社会への展望という観点から、この間の国会での出入国管理法の法律改正等によって、ますます外国人の方たちが市内に来られるということは、誰が見ても否定できないわけですけれども、こういう外国人の皆さんに対応する計画というのは具体的にあるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 今後も外国人住民の方は増加していくと考えられる中で、言語、文化、宗教、生活習慣などが異なる人たちと地域住民とが、その多様性を認め、尊敬し合いながらともに暮らしていく多文化共生社会の実現に向けた施策を進めるため、安中市人権教育・啓発に関する基本計画で、外国籍の人たちに対する施策の基本方針を定めております。  また、今年度中に策定予定である安中市第3次男女共同参画計画におきましても、多文化共生を推進するとともに、外国人が地域で安心して暮らせる環境づくり等の施策を盛り込むことで進めております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 共生という点では、やはり市がただ単に形だけの計画でなくて、本当に信頼される体制を整えることが大事だというふうに思います。  これは私ごとになりますけれども、5年ほど前、ALTの一人が深刻な体の異常を訴えてあちこち相談したらしいのですけれども、私に最後回ってきまして、教育委員会に相談できなかったのだと思うのですけれども、病院へ1カ月ほど検査に付き添って何回か検査したのですが、無事に原因がわかって回復したことがございます。単に国会でも言われていましたけれども、労働者、仕事関係だけでない信頼関係というものが市との間であったから、私に相談に来たのだと思うのですが、市内でも労働現場でたくさんの方が働いているわけですが、労働現場以外の生活面でトラブルを解決するためのこういった対応策や計画というものはあるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 労働現場以外のトラブルとしては、交通事情が異なるためのトラブルを未然に防止するため、今年度は本市も加盟している安中市国際交流連絡協議会と安中市国際交流協会の共催により、在住外国人を対象とした交通安全教室を開催し、自転車運転マナーや交通事故に遭ったときの対応などについて研修いたしました。  今後は、災害時における外国人の避難訓練及び災害時の通訳ボランティアの養成等についても、県との連携を図りながら検討してまいります。その他、日常生活における困り事やトラブルなどで行政が支援できるものにつきましては、市民生活課外国人相談窓口において、関係団体等の協力も得ながら対応してまいりたいと考えております。
    ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) そういったいろんな面から行政が信頼される体制を整える必要があるということから、私はやはり市が主導した協会というものをしっかり設置していくことが大事だということでお尋ねしますが、現在国際交流協会、これは民間ですが、主催している日本語教室に出身国が6カ国、20人ほどがほぼ毎日、日曜を除いて毎日、ボランティアの6名程度で庁舎の北側の裏にある狭い事務所で勉強されています。母国語も違う、日本語のレベルも違う、そういう人たちが夜に勤めを終えて自転車で通う、そういった実態なのです。これからはもっとふえると思います。先ほどもありましたが、国際交流協会等に頼るのでなくて、市が独自で日本語学校を開設していくべきではないかと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 現在、市では直接日本語教室を設置しておりませんが、先ほど議員からご紹介いただきました安中市国際交流におきましては、年間を通じて日本語教室を開催しているところでございます。それに対しまして、教室の充実のために、市としては補助金を増額して支援に取り組んでいるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 幸い、今紹介があったように、市内には国際比較文化研究所、それから国際交流協会、そしてユネスコ協会、こういった協力団体が活動しているわけです。こういった皆さんの協力を得て、安中市国際交流協会というものを立ち上げていくべきだというふうに思います。既に12市でほとんどが設置されているわけですが、その点についてはどうなのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 安中碓氷ユネスコ協会、国際比較文化研究所、安中市国際交流協会は、それぞれの目的を果たすための活動を熱心に取り組まれ、成果を上げられております。市といたしましては、それぞれの団体の体制や活動内容により、市では手が届かない部分を各団体に担っていただき、協働しながら国際理解や共生社会の実現に向けて連携、支援していきたいと考えております。  また、各団体は現在も相互の協力も得ながら活動を進めていると聞いておりますが、その組織化につきましては、各団体のご意見を伺いながら、その必要性を検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) この点については、市長にお聞きしておきます。  市長は、まだ市議時代からも国際交流協会にはご理解を持たれておりまして、いろいろ参加されてきたことを私も承知しております。ぜひこの時期にしっかり市としての交流協会を立ち上げていただきたいというふうに思うのですが、お考えをお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 金井議員のご質問に答弁を申し上げます。  内容としましては、先ほど部長が申し上げたとおりでございますが、市内の各国際交流関係の団体が本当に熱心に活動されて、また成果を上げられ、それぞれの特徴、特技を生かしてきめ細かくいろんな支援や、またイベント等を開催しております。こういった方々とさらに連携を深めていきたいと思っておりますし、先ほど議員がおっしゃったように必要性も高まってまいります。そういった中で、市として協会を立ち上げることがいいのかどうか、また各皆さんにお話を伺いながら、一緒に協働して進める中で検討していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) いいのかどうかではなくて、市民のそういった活動されている方は、やっぱり市がきちんと責任持って進めてくださいという要望を持っていると私は認識しておりますので、ぜひその点で進めていただきたいと思います。  最後になりますが、碓氷峠の森公園の整備について何点か伺います。ふれあい広場の整備等が今年度予算化されております。この広場を整備する目的と狙いについて伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) ふれあい広場は、子供からお年寄りまで楽しめ、遊び、憩いながら峠の湯やくつろぎの郷、またアプトの道と連動して、周辺の観光スポットにも寄っていただくなど、碓氷峠の森公園全体の利用者数の増加と地域の活性化を目的として整備するものでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 当然、交流人口や入り込み客をふやそうという狙いがあると思いますが、目標をどう見ているのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 碓氷峠の森公園周辺には、年間50万人を超える観光客が訪れております。入り込み客数の目標としましては、地域再生計画における入り込み観光客数の指標であるKPIが前年比2%増でございますので、同様に2%増を目標にしたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 私の考えとすると、大きな狙いの一つに、峠の湯がお客が減少していると。これをカバーして入り込みをふやすことにあるのだと思うのですが、いろんな他地域の情勢判断を含めると、峠の湯の入館料を値上げしたことが響いているのではないかと思うのですが、この入館料の利用料金の検討はされるのかどうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 峠の湯の利用料金引き下げにつきましては、碓氷峠交流記念財団と協議しているところでございます。引き続き協議を進めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 最後の質問になりますが、交通手段の確保です。坂本地域には、ご承知のとおり多くの観光拠点が散在しているわけですけれども、昨年の花と緑のフェスティバルのように市民が気軽に参加できないというのは最大のネックです。せっかくいいものをつくっても、閑古鳥が鳴くことになってしまうのではないかと危惧しております。交通対策について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 坂本地域への交通対策につきましては、群馬デスティネーションキャンペーンにあわせまして、横川駅から峠の湯、めがね橋を経由して熊ノ平駐車場までバスの運行を検討したいと考えております。また、今後大学等との連携による低速電動バスの導入の可能性についても研究していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 先ほども繰り返すようですけれども、せっかくいい施設ができても、市民が…… ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員の一般質問の途中でありますが、持ち時間が終了いたしましたので、金井久男議員の一般質問を終了いたします。  金井久男議員の一般質問が終わりました。  以上をもって、一般質問は全部終了いたしました。 △休会について ○議長(齊藤盛久議員) お諮りいたします。  議事整理等のため、明13日は休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(齊藤盛久議員) ご異議なしと認めます。  よって、12月13日は休会することに決しました。  来る12月14日午前9時、本会議を開きますから、ご参集願います。 △散会の宣告 ○議長(齊藤盛久議員) 本日はこれにて散会いたします。                                      (午前11時50分)...