大林裕子 (出 席) 森 昌彦 (出 席)
八木田恭之 (出 席) 入内島道隆 (出 席)
矢野英司 (出 席) 高井俊一郎 (出 席)
相沢崇文 (出 席) 神田和生 (出 席)
金沢充隆 (出 席) 亀山貴史 (出 席)
秋山健太郎 (出 席) 牛木 義 (出 席)
追川徳信 (出 席) 鈴木敦子 (出 席)
説明のため出席した者の職氏名
知事 山本一太
副知事 津久井治男
知事戦略部長 田子昌之
生活こども部長 上原美奈子
農政部長 倉澤政則
産業経済部長 大久保 聡
財政課長 下山 正
職務のため出席した者の職氏名
局長 加藤隆志
総務課長 木暮和巳
議事課長 柴野敦雄
議事課次長 新井俊宏
議事課係長 笠原孝之
議事課主幹 広橋裕二
議事課主任 黒沢成康
令和4年6月6日(月)
議 事 日 程 第 5 号
第1 質 疑
・第98号議案について
知 事 提 出
午前10時開議
● 開 議
○星名建市 議長 おはようございます。これより本日の会議を開きます。
● 質 疑
○星名建市 議長
△日程第1、第98号議案を議題とし、これに対する質疑を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
──────────────────────────
本 日 の 発 言 通 告
┌───────┬──────────────────────────┬──────────┐
│氏名
│発言通告内容 │答弁を求める者の職名│
│(所属会派) │ │ │
├───────┼──────────────────────────┼──────────┤
│大和
勲 │1 令和4年度5月
補正予算案(追加提案分)について
│ │
│(自由民主党)│ (1) 補正予算の考え方について │知 事 │
│ 発言割当時間│ (2) 低所得の
ひとり親世帯に対する支援について
│生活こども部長 │
│ 29分│ (3) 産業分野における原油価格・
物価高騰対策について
│産業経済部長 │
│ │ (4) 農業分野における原油価格・
物価高騰対策について
│農政部長 │
│ │ (5) OECDの
社会情動的スキルに関する調査について│知 事 │
├───────┼──────────────────────────┼──────────┤
│後藤克己 │1 OECDの
社会情動的スキルに関する調査について
│知事戦略部長 │
│(リベラル群馬│ (1) 次年度の本調査も含めた全体事業費の見通しはどう
│ │
│ 発言割当時間│ か。
│ │
│ 8分│ (2) 今回の調査以降も、
始動人育成事業の成果の検証は
│ │
│ │ 継続して行うべきと考えるが、今後の取り組みの方
│ │
│ │ 向性はどうか。
│ │
├───────┼──────────────────────────┼──────────┤
│金子 渡 │1 OECDの
社会情動的スキルに関する調査について
│知事戦略部長 │
│(令 明)│ 県教育委員会との連携をどのように考えているか
│ │
│ 発言割当時間│2 新
ぐんまチャレンジ支援金について
│産業経済部長 │
│ 6分│ 要件については使いやすいようにして欲しいと考える
│ │
│ │ がどうか
│ │
├───────┼──────────────────────────┼──────────┤
│藥丸 潔 │1 新
ぐんまチャレンジ支援金について
│産業経済部長 │
│(公 明 党)│ (1) 法人と個人、それぞれ何件の申請を見込んでいるの
│ │
│ 発言割当時間│ か伺いたい。
│ │
│ 5分│ (2) 「前向きな投資」とは具体的にどのようなものか
伺│ │
│ │ いたい。
│ │
├───────┼──────────────────────────┼──────────┤
│伊藤祐司 │1 新
ぐんまチャレンジ支援金について
│産業経済部長 │
│(日本共産党)
│ 小規模事業者にとって「前向きの投資に係わる取組」
│ │
│ 発言割当時間│ とはどんなものか、イメージしにくい。例えば、
製造業│ │
│ 5分│ 者、建設業者のとりくみでは、どういう投資が考えられ
│ │
│ │ るか。
│ │
└───────┴──────────────────────────┴──────────┘
──────────────────────────
○星名建市 議長
大和勲議員御登壇願います。
(大和 勲議員 登壇 拍手)
◆大和勲 議員 皆さん、おはようございます。自由民主党、今年度、政調会長を務めます伊勢崎市選出の大和勲でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
追加補正予算について、党を代表して、順次質疑したいと思います。
まず、山本知事、お願いします。
○星名建市 議長 知事、答弁席へ。
(
山本一太知事 登壇)
◆大和勲 議員 〔資料①提示〕今回の県の
追加補正予算は、パネルに示したとおり、原油高・
物価高騰等総合緊急対策、国のこの対策を活用したものになっております。そして、大きな柱は4つほどありまして、先般、我が党の金井議員のほうからもありましたとおり、
原油価格高騰対策、エネルギー、原材料、
食料等安定供給対策、3つ目に新たな価格体系への適応の円滑化に向けた
中小企業対策等、そして、コロナ禍における
物価高騰等に直面する
生活困窮者等への支援であります。
そこで、まず知事には、今回追加提案された補正予算の考え方についてお伺いしたいと思います。
◎山本一太 知事 御質問ありがとうございます。
2年以上に及ぶコロナ禍に加えて、御存じのとおり、
ウクライナ情勢等を背景とした原油価格・物価高騰により、地域の経済は大きな打撃を受けているというふうに認識をしています。
そのため、今、政調会長からお話がありましたが、4月26日に国がコロナ禍における原油価格・
物価高騰等総合緊急対策というものを決定いたしました。この対策を群馬県として活用することとし、これまでに
各種団体等からの意見や要望をお聞きし、それらを踏まえた施策を検討してまいりました。
このたび県としての
緊急対策案がまとまったということで、今回、補正予算として追加提案させていただいたということです。
主な事業の内容ですが、まず、生活に困窮する方々への支援として、低所得の
ひとり親世帯に対し、児童1人当たり5万円の
特別給付金を支給いたします。
次に、原油価格・物価高騰の影響を受けている幅広い業種の
県内中小企業者等を対象に、新
ぐんまチャレンジ支援金を創設し、
ウィズコロナに向けた新規事業の展開や業態転換、
省エネ対策等の前向きな投資を支援することとしています。
加えて、県経済の持続的な
競争力強化に向けて、最先端の
テクノロジー、AI、
ロボット等を活用した、こうした
プロジェクトを実施するコンソーシアムに対して補助金を交付することで、県内産業の
デジタルイノベーションというものを加速してまいりたいと考えています。
さらには、農林業分野における対策としては、
配合飼料価格の高騰に対する畜産農家の負担軽減、群馬県産の小麦の生産拡大に向けた支援、さらに
木材加工業者による
省エネ機器導入に対する補助を実施いたします。
さらに、今回の補正予算では、OECDの
社会情動的スキルに関する調査の経費も計上させていただきました。この調査に参加するためには、今年の9月までに実地試験を行う必要があることから、今回のタイミングで、急遽、追加提案をさせていただいたものです。OECDが進める先進的な調査に群馬県が日本を代表して参加することで、始動人育成に向けた
教育イノベーションの施策の立案に活用してまいりたいと思います。
以上、今回の補正予算は、群馬県として、国の緊急対策を活用し、生活支援、産業支援などを実施することに加え、新しい群馬県を切り開くための将来の
イノベーション創出に向けた未来への投資も盛り込ませていただきました。直面する様々な困難を乗り越えて、群馬県の飛躍を目指すためのこうした政策にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
◆大和勲 議員 知事、ありがとうございます。
様々な支援策を検討いただいて、これから実行していただくということでございますので、これから細かい事業内容について確認したいと思いますので、知事、ありがとうございました。
次に、
生活こども部長、お願いします。
○星名建市 議長
生活こども部長、答弁席へ。
(
上原美奈子生活こども部長 登壇)
◆大和勲 議員
生活こども部長には、今回の
追加補正予算で
生活困窮者等への支援として、低所得の
ひとり親世帯向けの給付金が1億2,900万円計上されました。先日の
マスコミ報道では、油や小麦粉の急騰により、食品1万品目が年内に値上げ、もしくは値上げを予定しているというふうにありました。平均の値上げ幅は、13%に上がるようであります。家計に大きなダメージがあることが明らかになったわけであります。今回の給付金は、まさに生活に困っている方々への直接的な支援措置でありまして、大変ありがたいと思うわけであります。
そこで、この支援内容についてお伺いしたいと思います。
◎
上原美奈子 生活こども部長 お答えいたします。
お尋ねの
特別給付金でございますが、長期化するコロナ禍で失業や収入減に加え、食費等の物価高騰に直面する低所得の
ひとり親世帯に対し、全国一律に児童1人当たり5万円を支給するものでございます。
県では、町村部にお住まいの方を対象に支給し、市部にお住まいの方については各地で対応することとなります。このたびの
補正予算案に町村分の対象児童、約2,500人分を計上いたしました。対象となる低所得の
ひとり親世帯のうち、令和4年4月分の
児童扶養手当受給者の方には、申請がなくても6月下旬を目途に口座に直接振り込む予定でございます。このほか、遺族年金などの
公的年金等を受給しているため令和4年4月分の
児童扶養手当の支給を受けていない方、あるいはコロナ禍で家計が急変するなど、収入が
児童扶養手当受給者と同水準になっている方については、お住まいの町村役場への申請により随時支給できるよう準備を進めているところでございます。
◆大和勲 議員 ありがとうございます。
令和4年4月の
児童扶養手当を受給している方には、申請がなくても支給を6月下旬に始めていただけるということで、大変早い対応をいただいておりますことを、まずもって感謝申し上げる次第であります。
今、部長からお話がありました
公的年金受給者、それと激減してしまって低所得に陥ってしまった世帯、こちらの方は自動的ではなくて申請をしなくちゃいけないということで聞いておりますけれども、これらの方にしっかりと告知していくことが重要じゃないかなというふうに思っておりますけれども、県はその辺についてどのような対応を取っていくのか、お伺いできればありがたいと思います。
◎
上原美奈子 生活こども部長 お答えいたします。
周知広報についてのお尋ねでございます。この給付金を必要としている方々に確実に届けるために、まず、
県ホームページですとか群馬県
デジタル窓口など、こういった広報媒体を活用して周知を図ってまいります。
また、県の
保健福祉事務所や申請窓口となる町村役場、また、ひとり親支援施策を行っている県の
母子寡婦福祉協議会のほか、年金事務所、こういったところにリーフレットを備えるなど、様々な関係機関と連携を図りまして、支給対象となる全ての方に本給付金がしっかりと行き渡るよう積極的に周知広報を行ってまいりたい、こう考えております。
◆大和勲 議員 しっかりとそういう方々に告知をしていただくということで大変ありがたく思っておりますけれども、知らなくて申請ができなかったということが一番悲しい状況でありますので、しっかりと周知徹底をお願いしたいと思います。
それと、支給に伴いまして、この基準ですけれども、いろいろな話を聞きますと、やりながら、こういうケースもある、ああいうケースもあるということで、そういうこともあるかと思いますので、ぜひその辺は、本当に困っている住民の皆さん、県民の皆さんの声を聞いていただいて、幅広く対応いただければありがたいと思います。
生活こども部長、ありがとうございました。
続きまして、
産業経済部長、お願いします。
○星名建市 議長
産業経済部長、答弁席へ。
(大久保
聡産業経済部長 登壇)
◆大和勲 議員 次に、産業分野における原油価格・
物価高騰対策についてお伺いしたいと思います。
先日の一般質問では、我が党の橋爪議員が原油価格・物価高騰で経営的に苦労している中小企業の支援を取り上げました。また、川野辺県議からは本県経済への影響について質問があり、答弁では、全国調査の結果、5,700社を超える国内企業から回答があり、8割以上の企業が経営にマイナスの影響があるとのことでした。
そこで、今回示されました
経済支援対策の新
ぐんまチャレンジ支援金及び
デジタルイノベーション加速化についてお伺いしたいと思います。
なお、新
ぐんまチャレンジ支援金については、橋爪議員の質問であったように、農業を含めた全職種が対象になるか、併せて御答弁をお願いしたいと思います。
◎大久保聡
産業経済部長 お答えいたします。
新型コロナウイルスの戦いに加えまして、原油・物価高、こういった負の要因が加わりまして、県内経済のさらなる停滞が懸念されているところでございます。こうした先を見通せない中で、努力を重ねられている中小企業の皆様方、取組を後押しするとともに、未来に向けた投資を促進するため、新たな支援策を設けたところでございます。
ひとつは、厳しい業況にある
県内中小企業等を対象といたしました新
ぐんまチャレンジ支援金でございます。この支援金の特徴は、従来の営業時間短縮等の影響による売上げの減少だけに着目したものとは異なり、
ニューコロナ禍におけます新事業展開や
省エネ対策等の事業継続に向けた前向きな投資に対してサポートさせていただくものであります。対象となりますのは、中小企業、
個人事業者の方で、商工業者のみならず、
農林事業者など、業種を限定せず幅広く支援してまいりたいというふうに考えております。支給額の上限は法人40万円、個人20万円、取組に係る事業費の範囲内で柔軟に対応していきたいと考えております。
もうひとつの
デジタルイノベーション加速化事業は、県内経済の持続的な
競争力強化に向け、最先端の
テクノロジーやAI、
ロボット等を活用しました
スタートアップを含みます官民共創の
プロジェクトを支援するものです。
これによりまして、原油・
物価高騰対策に資する
ビジネスモデルを構築し、新しい群馬を切り開いていきたいというふうに考えております。
◆大和勲 議員 ありがとうございます。
まずは対象の職種問わずということで、農業も含めてという答弁がありました。大変ありがとうございます。
それと、この制度設計、主な事業内容ということで見させてもらいましたけれども、新
ぐんまチャレンジ支援金につきましては、前向きな投資に係る取組を行うことというのが要件になっておりまして、ここは少し分かりづらいなというふうに思っておりますので、これについて改めて御答弁いただければありがたいと思います。
◎大久保聡
産業経済部長 新
ぐんまチャレンジ支援金の対象となる前向きな投資というところでございます。
一例を挙げますと、LEDの導入、それからアプリを活用した資材管理など省エネやコスト削減につながる仕組みを導入したり、テイクアウト、それから
インターネット販売などの販売方法の転換や新たなサービスの提供、また、高機能の換気・
空調設備導入など、
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた取組も想定をしております。
いずれの取組も幅広い業種を対象としていますことから、今お話ししました取組だけでなく、各業種の課題に対応した様々な事例が考えられると思っております。より多くの事業者の方々に御利用いただけるよう、業界団体、県の
ホームページなどを通じまして活用を呼びかけていきたいというふうに考えております。
◆大和勲 議員 ありがとうございます。
この後、他党の会派等、また、このことについては質疑があるようでございまして、やっぱりそういうことからしても、少し、これだけだと分かりづらいと思いますので、ぜひこれから、その辺がしっかり分かるような告知もお願いしたいと思います。
産業経済部長、ありがとうございました。
続きまして、農政部長、お願いします。
○星名建市 議長 農政部長、答弁席へ。
(
倉澤政則農政部長 登壇)
◆大和勲 議員 まずは、先々週、先週と、ひょう被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げる次第であります。
今日、早速、県議団総会で危機管理課、それと
技術支援課長さんに来ていただきまして、現状の説明をいただいたこと、まずもって御礼を申し上げる次第であります。
しっかりとまた状況把握していただいて、また、自民党も部会等々を通じながら県民の皆さん、また、農家の皆さんの意見を吸い上げて、また要望等々で伝えていきたいと思いますので、よろしく御対応お願いしたいと思います。
それでは、質問に入っていきたいと思います。
農業分野における原油価格・
物価高騰対策についてお伺いします。
先日の一般質問では、複数の議員から、
ウクライナ情勢に係る農業分野への影響、農業政策などについて質問がありました。今回の
追加補正予算では、
配合飼料価格高騰対策支援と
国産小麦生産向上に対する支援などが計上されております。これらの支援内容についてお伺いをしたいと思います。
また、先日、
JAグループ群馬を中心とする10団体から、財政支援などが求められる要請書が山本知事及び県議会、
自民党県連宛てに提出をされております。今回の追加予算は飼料への補助となっておりますので、生産資材、また、肥料への支援についてどのように考えているか、こちらについてもお答えをいただければありがたいと思います。
◎倉澤政則 農政部長 お答えいたします。
小麦や
トウモロコシ等の穀物につきましては、世界規模での需要増加や各地で頻発する天候不順による不作、さらには、
穀物生産大国でありますウクライナ及びロシア産の
流通停滞等によりまして輸入価格が上昇し、価格高騰が続いております。家畜の配合飼料の原料となる
飼料用トウモロコシや飼料用麦は、多くを輸入に依存しております。国では、こうした
配合飼料価格の上昇が畜産経営に及ぼす影響を緩和するため、
配合飼料価格安定制度を措置しておりますが、本制度による補金を加えても、昨今の価格高騰はかつてないほど畜産経営を圧迫しております。
こうしたことから、
飼料価格高騰により、経営に大きな影響を受けている畜産農家を支援するため、5月補正予算に追加提案した
配合飼料価格高騰対策支援により、
配合飼料価格安定制度加入に係る
積立金拠出負担を軽減し、畜産経営の継続、安定化を図ってまいりたいと考えております。
また、同様にその多くを輸入に頼っている食用小麦につきましても、国際価格が高騰している状況を国では
国産小麦増産の転機と捉えまして、
国産小麦産地生産性向上事業を立ち上げたところであります。
そこで、二毛作による麦の生産の盛んな本県ではこの事業を活用し、作付の団地化や営農技術の高度化に係る支援のほか、高性能な農業機械の導入により
生産性向上を図るなど、農業経営の収益性を高めることにより、小麦の生産体制の強化を図ってまいりたいと考えております。
いずれにしても、穀物のみならず、肥料や燃油等の農業資材の国際価格の高騰は長期にわたるものと考えられることから、生産基盤の強化や
省エネ栽培技術の普及等を積極的に進め、輸入に過度に依存しない生産体制を整え、農業経営の安定と本県農業の維持、発展に努めてまいりたいと考えております。
◆大和勲 議員 答弁ありがとうございました。
私も先般、後援会の幹部の方のところにお邪魔しましたけれども、専業農家でやっていまして、いつも行ってもそういう嘆きはないんですけれども、今回は、大和さん、肥料は高くなっているので、この辺をぜひ県のほうにも伝えてもらいたいなんていう話も伺いました。そういった意味では、原油高、また資材の高騰、大変困っている農家さん、多いかと思いますので、財源に限りがありますけれども、ぜひ寄り添っていただければありがたいと思います。
農政部長、ありがとうございました。
最後に、山本知事、お願いします。
○星名建市 議長 知事、答弁席へ。
(
山本一太知事 登壇)
◆大和勲 議員 それでは、最後に5点目、経済協力開発機構(OECD)の
社会情動的スキルに関する調査についてお伺いしたいと思います。
〔資料②提示〕
社会情動的スキルとは、このパネルが示すとおりであります。OECDでは、広い視野、他者との交流、他者との協働、作業の能力、情動の抑制という5つの分野と、その分野に沿って、好奇心、創造力、社会性、情熱、ストレス耐性や楽観的な思考といった17の項目に整理しており、このような能力が
社会情動的スキルと呼ばれております。
そこで、このスキルが求められる背景、群馬県としての狙いや効果など、この調査に参加するに当たっての知事の思いをお伺いしたいと思います。
◎山本一太 知事 御質問ありがとうございます。
大和県議は、特に御自分も幼児教育に携わっておられるので分かっていただけると思うんですけれども、一人ひとりの子どもには無限の可能性があると思うんです。ただ、子どもの能力というのは千差万別であって、なかなか簡単に私は評価できないというふうに思っているんです。にもかかわらず、戦後、特に大量生産、大量消費の日本の社会においては、子どもの評価はどうなされてきたかというと、学力と偏差値ですよね。それも、いい大学に入って、いい会社に入るための学力と偏差値、そういうことに優れた人が、何か人生の成功モデルみたいに見られてきていると。
これは、私はもう以前から、ちょっと違うんじゃないかと、ずっと思ってまいりました。ましてや、今みたいに変化の激しい時代ですから、学力も大事なのかもしれませんけれども、より求められる能力というのは、答えがない時代なので、自ら考えて生き抜く力とか、あるいは人が目指さない領域で動き出す力なんだと思うんです。そういう力を持った人を始動人ということで、今回、県でコンセプトを練り上げさせていただいて、一人ひとりの子どもには、全部、この始動人のかけらがあると、こういうことを強調させていただきました。
でも、ずっと前から、この学力と偏差値以外に子どもたちを評価する指標とか数値はないものだろうかと。そういうものが数値化できれば、どこをどうやって応援してあげたらいいのかということが分かると、こうずっと思っていたところに、今回、OECDの話が舞い込んできたということです。
今、そこに書かれている
社会情動的スキルというと難しいんですが、大和県議も御存じだと思うんですけれども、少し前にIQとEQというのがはやりましたよね。IQというのは知能指数、EQのEはエモーションなので、心の知能指数、こういうふうに考えていただけるとすごく分かりやすいんじゃないかというふうに思っています。
もう一つ言うと、知事としての最大の野望といいますか、山本県政で目指してきたものは、地方から中央を変えるということなんです。群馬県が独自のモデルというものを発信して、それによって国の考え方を変えていくという点からいっても、今回の事業というものは、ものすごくそこに合致しているんじゃないかというふうに思っています。
大事なことは、何でOECDから声がかかったのか。国も、政府も参加していません。都道府県で参加しているところもありません。でも、ここは県議会の皆さんに認めていただいた予算で、ここ1、2年、本当に
教育イノベーションをいろいろやってきて、初めてのSTEAM教育も全県で展開するとか、グローバル人材を育成するとか、こういうことをやってきたことが注目されていると。群馬県、ここ1、2年どうしちゃったのと、えらい元気じゃないかということで打診してきたと。これは、私は群馬県にとっては千載一遇のチャンスだというふうに考えています。
国際機関が着手した調査、これは新しい基準をつくる調査なんです。ここに群馬県が日本を代表して参加し、貢献すると、そのことによって得られる情報、それから知見、それからノウハウ、こういうものを我々の教育政策に生かしていく、始動人の育成に生かしていく、これ以上意義のあることはないんじゃないかというふうに感じておりますし、今、政府は参加してないと言ったんですけれども、政府は決して後ろ向きじゃありません。ちゃんと文科省とも調整をしておりますし、もう既にアドバイスもいただいているということも申し上げたいと思います。
大和県議、本当は、本調査は来年の4月なんです。ところが、OECDの規定で、この調査に参加するためには、9月に実地試験みたいなことをやらなければいけないということがあるので、ここで出さないと、なかなか間に合わないということで、大変申し訳なかったんですが、かなり緊急的に補正予算に積ませていただいたということです。
いずれにせよ、2年半、3年近く知事をやってきて思うことは、どんな状況下にあろうと一番大事なのはやっぱり子どもたちの未来であり、教育だと思うんです。こういうことにこそ、やっぱり投資すべきだと私はもう信じているので、ぜひこの事業については、全ての会派の県議の皆さんに賛成していただきたいなと思いますし、特に最大会派、自民党の政調会長である大和県議にはぜひ応援していただきたいなと、これが知事の熱い思いでございます。
◆大和勲 議員 知事、いろいろな考え方、教えていただきまして、ありがとうございました。
今、知事の話がありました教育の投資、私もこれは一番大切なんだなというふうに思っていますし、何といっても人が全てに関わってくるわけでありますから、ぜひこの教育の投資、しっかりと私も応援をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
なお、少し時間が余っておりますので、ひとつほどお伺いしたいと思います。
この
社会情動的スキルというのは、生涯を通じて発達できるというふうに言われております。それと、この情動的スキルと認知的スキルはお互いに支え合っているということであります。そういった意味では、私、特に幼児教育に携わっておりますので、幼稚園、保育園、こども園、小学校、この連携というのが非常に重要じゃないかなと思っておりまして、小さいうちから始動人の育成のために、少し県のほうから私学のほうにも働きかけをしていただけると、知事が目指している始動人の育成、これにつながっていくんじゃないかなというふうに思いますけれども、その辺についてお答えいただければありがたいと思います。
◎山本一太 知事 ありがとうございます。
教育の問題にずっと携わってこられた大和政調会長からの御意見ですから、しっかり受け止めて参考にさせていただきたいというふうに思いますし、県としてできることはしっかり対応していきたいと、こう考えています。ありがとうございました。
◆大和勲 議員 以上で自民党を代表しての質疑を終了したいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○星名建市 議長 後藤克己議員御登壇願います。
(後藤克己議員 登壇 拍手)
◆後藤克己 議員 リベラル群馬の後藤でございます。
早速、
知事戦略部長、よろしくお願いします。
○星名建市 議長
知事戦略部長、答弁席へ。
(田子昌之
知事戦略部長 登壇)
◆後藤克己 議員 このOECDの調査参加の意義というのは、今、知事の前段の答弁でも十分過ぎるぐらい、私どもとしても理解はさせていただいたところでございますけれども、その上で2点ほど気になる部分を確認させていただきたい。
まずは、1点目として、今年度で8,700万ということで、決して小さくない金額を投資するということでございますし、また、来年度に本調査ということで、2か年ということの中で、全体の事業費というのが、なかなか不透明な状況がございますので、この辺の見通しについて部長の見解をまずお聞かせいただきたいというふうに思います。
◎田子昌之
知事戦略部長 お答えいたします。
本調査は、議員今おっしゃったとおり、今年9月に実地試験、来年4月に本調査を実施することになっておりまして、今年度から来年度にかけて行われる事業でございます。
今回の
補正予算案の8,700万円の内訳でございますが、700万円はOECDへの負担金として積算しております。OECDへの負担金は総額15万ユーロ、日本円にして約2,100万円で、そのうち今年度分として700万円の負担が必要と説明を受けております。
また、残りの予算額8,000万円は、調査実施経費として、調査の実務を外部機関に委託する費用でございます。
次年度の事業費は、OECDへの負担金残り約1,400万円と、調査実施経費については、最大でも今年度と同規模と見込んでおります。ただし、調査実施の委託先となる外部機関の選定についてはプロポーザル方式を採用しまして、経費削減の面でも優れた業者を選定するなど、できる限り経費の節減に努めてまいります。
また、来年度の予算につきましても、今年度の執行状況を踏まえまして、さらなる経費の節減に努めまして、全体事業費の縮減を図ってまいりたいと考えております。
◆後藤克己 議員 前例のない事業でございますので、いろいろ不測の経費がかかったなんていうことで、どんどん膨らんでくるような不安もあったんですけれども、今の部長の答弁では、そういうことはなさそうでありますし、引き続き経費の節減にも努めていただけるということで、取りあえずは安心をさせていただきましたし、引き続き見守らせていただきたいというふうに思います。
もう一点ですけれども、過日、執行部の皆さんから説明いただいたときに、あと知事の今の答弁にもございましたけれども、群馬県が力を入れている、いわゆる始動人の育成事業の成果指標として非常に有用ではないかというような説明もいただいておりまして、これは本当にそのとおりだというふうには思うんですが、今回の調査、これ1回ぽっきりではなかなか、やはり始動人の人材育成というのは中長期的に行っていく事業でございますので、継続的にそういう成果というのを見ていくということが大事だというふうに思いますけれども、これから以降の取組についての見通しをお聞かせいただきたいというふうに思います。
◎田子昌之
知事戦略部長 お答えいたします。
本調査は、来年度末で報告書が発表されて終了するというスケジュールになっております。議員も御存じかと思いますけれども、OECDは、この
社会情動的スキルとは別に学力の面でPISAという調査を実施しておりますが、こちらの調査については、3か年で一度というか、3か年で回しておりまして、ただ、今回参加するSSECについては、今後の実施予定は未定ということで聞いております。
今後、継続的に今回の調査が行われるようであれば、今回の実施結果とか状況等を踏まえて検討していくということになると思っております。
知事の答弁でもありましたけれども、OECDでは、今回の調査対象としている
社会情動的スキルは学力と併せ持つことが必要なものだと、そういった能力だということで見解を示しております。県としましても、新・総合計画で掲げた始動人の育成の観点から、重要な要素であると考えております。
今回、参加する調査が終了したから県としての取組が終了するということではなくて、始動人育成に向けて展開しておりますSTEAM教育など、
教育イノベーションの各種施策についても、この調査で得られた視点や結果を生かして取り組んでまいりたいと考えております。
◆後藤克己 議員 おおむね前向きなお話だったということで、ぜひそういった先を見た検討もしていただければということで、よろしくお願いいたします。
では、以上でございます。ありがとうございました。(拍手)
○星名建市 議長 金子渡議員御登壇願います。
(金子 渡議員 登壇 拍手)
◆金子渡 議員 令明の金子渡です。
知事戦略部長、お願いします。
○星名建市 議長
知事戦略部長、答弁席へ。
(田子昌之
知事戦略部長 登壇)
◆金子渡 議員 新・群馬県総合計画では、未来を生み出す力、未来を夢見る妄想力を持った人物を始動人と名づけ、これからの群馬県を牽引する人物像のひとつとしています。始動人とは、自分の頭で未来を考え、新しい領域で動き出し、生き抜く力を持った人としております。既に群馬県はICT教育、そしてSTEAM教育もフロンティアとして全国の中でも先駆けて進めているところであります。私は、この始動人の考え方、こういった人物を育成することが、これからの群馬、日本には必要だと思っておりますので、この育成の観点から、とても大事な取組である、このOECDのSSESについては、ぜひともしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
先ほどの大和議員への答弁にもありましたけれども、日本で唯一群馬県が参加するということで、このような国際的な調査を群馬県が主体的に対応するということ自体が、恐らく初めてのことではないかと思いますし、大変な事業ではないかと推察するところであります。
そこで、今回は知事戦略部で予算計上しておりますけれども、この調査を実施していくには、学校現場や校長先生、教員の方々の理解や協力を得ることが大事であるというふうに思っております。県教育委員会との連携がとても重要だと思いますけれども、どのような体制で実施していくのか質問いたします。
◎田子昌之
知事戦略部長 お答えいたします。
この調査に参加するのは、議員おっしゃったとおり、本県が日本で唯一でありまして、また、国際機関と連携して調査を主体的に実施するというのも、本県にとっても初めての経験でございます。スケジュール的にタイトな面もありますが、しっかり実施できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
今回、知事戦略部で補正予算を計上しておりますが、この調査の実施に当たっては教育委員会と共管で実施することとしております。この調査を円滑に実施するためには、校長先生をはじめとする学校現場の先生方の理解と協力が不可欠でございます。当面、教育委員会には調査する学校の選定や学校側への説明などを担当していただくことになりますが、この調査を確実に実施できるよう事務レベルでも関係者間の連絡を密に取って、教育委員会としっかり連携して取り組んでまいりたいと考えております。
◆金子渡 議員 答弁ありがとうございます。
しっかりと連携しながら取り組んでいっていただきたいと思います。
そして、私は、このOECDのSSESに群馬県が参加して、これからまた日本が今後参加していくということ、これが目標なのではなくて、やはりこの群馬県が進めている始動人という考え方を持って、日本全体がこのような人物を進めていくようになるということが私は目指すべき姿だと思っております。
そういった中では、群馬県が今回、唯一参加するということでありますけれども、あまり全国初ですとか、誘致ということを言い過ぎると、やはりうまくいかなくなるところもありますので、そこは胸に、フロンティアであり、トップランナーだということは秘めていただきながら、知事にはうまく国を動かしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
知事戦略部長、ありがとうございました。
産業経済部長、お願いいたします。
○星名建市 議長
産業経済部長、答弁席へ。
(大久保
聡産業経済部長 登壇)
◆金子渡 議員 新
ぐんまチャレンジ支援金についてお聞きいたします。
この後も質問がありますので、1点だけ確認をさせていただければと思います。今回、要件につきまして、以下のいずれの要件を満たすことということで、①、②、③ということがあります。①、②の中に、令和元年から3年比でというところがありますけれども、これは元年から3年の平均なのか、それとも10%以上増加したこと、10%以上減少したことを、一番申請しやすい月を対象とすればいいのかによって、やはり申請のハードルが変わってくると思います。この辺について、1点だけ質問いたします。
◎大久保聡
産業経済部長 お答えいたします。
要件の売上減少に関する質問でございます。売上減少については、これまで国や県の事業継続支援金、その減少率より大幅に緩和いたしました10%という形で設定をさせていただいております。
これは、今議員御質問ありましたとおり、過去3か年において、その該当する月、例えば前年あるいは前々年、より大きく売上げに影響しているほうを採用いただければということで、できるだけ幅広い対象にしていただくように考えております。
◆金子渡 議員 ありがとうございます。
ぜひとも、要件については使いやすいようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上で質問を終わります。(拍手)
○星名建市 議長 藥丸潔議員御登壇願います。
(藥丸 潔議員 登壇 拍手)
◆藥丸潔 議員 太田市選出、公明党の藥丸潔でございます。公明党を代表して、追加提出議案に対する質疑を行わせていただきます。
まず、
産業経済部長、お願いいたします。
○星名建市 議長
産業経済部長、答弁席へ。
(大久保
聡産業経済部長 登壇)
◆藥丸潔 議員
産業経済部長にお伺いするのは、新
ぐんまチャレンジ支援金についてであります。
まず初めに、法人と個人それぞれ何件の申請を見込んでいるのかお伺いしたいと思います。
◎大久保聡
産業経済部長 お答えいたします。
新
ぐんまチャレンジ支援金の申請の件数でございますけれども、経済センサスなど統計情報や中小企業白書、また、民間の調査会社が行いました原油高・物価高の影響調査などを参考といたしまして、約7,000件と見込んでおります。
なお、法人、個人の内訳についてでございますけれども、これまで実施いたしました県の支援金の実績から、法人を4割、個人を6割というふうに想定をさせていただいております。
◆藥丸潔 議員 ありがとうございます。
法人4割、個人を6割と。そうすると、2,800と4,200ぐらいというふうに見込んでいると。分かりました。
このチャレンジ支援金の要件として、先ほど金子渡議員からも要件について言及がありましたが、この3点目の要件として、前向きな投資ということがあります。先ほど大和議員からもありましたけれども、具体的にはどういうものを想定しているのかということを改めてお伺いしたいと思います。
◎大久保聡
産業経済部長 支給要件の1つであります前向きな投資、先ほども少し答弁させていただきました。例えば、原油高に対応いたしましたエネルギー消費の削減に寄与する機器、機材の購入でありますとか、配送や資材の高効率化に向けましたアプリの活用、また、その他デジタル技術を活用いたしました低コスト化への転換、さらには感染防止にも資するキャッシュレスシステムの導入なども挙げられると思います。
いずれにしましても、幅広い業種を対象としておりますため、様々な取組に活用いただけるというふうに考えております。
県といたしましては、この支援金をできるだけ多くの事業者に御利用いただきたいと思っております。今後、支援金を周知する際には、様々な取組事例を分かりやすく示しまして、積極的な活用を呼びかけていきたいというふうに考えております。
◆藥丸潔 議員 ありがとうございます。
私が、また水野議員もそうなんですが、様々な中小企業を回っていて、今の現状を伺うと、かなり状況的には厳しいというお声が非常に多いです。実際にこういうことを県としても考えているようだけれどもというようなお話もさせていただいたんですが、今、新しいこととかにチャレンジするだけの意欲が今湧かないなという御意見が多かったです。というのも、やはりもう御承知のとおり物価高・原油高で、これがいつまで続くのかが分からないと。先行きが見通せない中で、新たなものをやってくれと。しかも、法人40万、個人が20万ですので、この金額で新たなことを始めてくれというのはなかなか難しいよという御意見のほうが、少し多かったように思います。
なので、例えばコロナで困っている企業をしっかり助けようというのであれば、こうした前向きな要件というのは抜きにして、売上げの減少、また、経費の高騰というところだけを要件としたほうがよかったのかもしれませんし、新たな投資を促すというのであれば、売上げの減少とか物価の経費の高騰ということはなしにしてというふうにしたほうが、分かりやすかったかなというふうには思います。前向きな投資というんですけれども、大体、投資というのは前向きなものだと思うので、冷え込んだ投資マインドというものを温め直すには、金額としてもそんなに大きなものでもない。なので、前向きな投資という要件で柔軟に対応していただいて、より多くの企業が活用できるような、そういう運用をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で終わります。(拍手)
○星名建市 議長 伊藤祐司議員御登壇願います。
(伊藤祐司議員 登壇 拍手)
◆伊藤祐司 議員
産業経済部長、お願いします。
○星名建市 議長
産業経済部長、答弁席へ。
(大久保
聡産業経済部長 登壇)
◆伊藤祐司 議員 藥丸議員に引き続いて、前向きな投資というところの中身について伺いたいと思うんです。前向きな投資というふうに言われても、ある程度規模がある法人ならば、それなりにいろいろ知恵が出てくるんじゃないかと思うんですけれども、小規模事業者にとっては、かなり限られてきてしまうんじゃないのかなと思うんです。特に製造業や建設業なんかでは、どういったものが想定されていますか。
◎大久保聡
産業経済部長 お答えいたします。
新
ぐんまチャレンジ支援金では、長引くコロナ禍にあっても気概を持って頑張っていらっしゃる、特に小規模事業者、こういう方々を応援していきたいというふうに考えております。
この支援金を対象とする前向きな投資であります。今議員のほうから、例えば製造業、建設業というお話をいただきました。先ほどLEDの導入という話をさせていただきましたけれども、製造現場においても、省エネ対応機器の導入ですとか、あるいは、例えばこれまでホワイトボードとか紙で管理を行っていた生産管理、こういったものを汎用ソフト、こういうものも活用して省力化するということもできるかなというふうに思っています。
また、建設事業者におきましては、アプリを活用して資材や重機材の効率的管理、運用を進めていただいたり、工事管理ソフトの導入も業務改善に期待ができるというふうに考えております。
さらに、業種は限りませんけれども、経理事務のデジタル化、また、販路拡大に向けたスマホ対応の
ホームページ開設、こういうのもあるかというふうに思っております。
職場の環境等によりまして取り組める内容、これもいろいろだと思います。事業を継続していくに当たって、それぞれの事業者の方々の実情に沿って効果的な取組を積極的に支援してまいりたいというふうに考えております。
なお、募集の際には、専用のコールセンターを設けたいというふうに思っております。取組内容の相談をはじめ、不明なことがあれば丁寧に対応していきたいというふうに思っております。困っている多くの事業者の方に前向きに取り組んでいただけるよう、後押ししてまいりたいというふうに考えております。
◆伊藤祐司 議員 LED化とか、ソフト導入とか、そういうのもあると思うんですけれども、個人事業主みたいになってくると、かなり限られてきちゃうと思うんですよね。例えば、燃費が悪くなった営業車を燃費のいいものに買い換えるというときは使えるんですか。
◎大久保聡
産業経済部長 先ほど藥丸議員のお話にもありました、金額は限られたものがございます。限られた財源の中で、より多くの、特に小規模事業者の方にお使いいただきたいという形で、こういう金額設定をさせていただきました。燃費の改善、いろんな方法があると思います。車の買換え、それはどの程度、こちらのほうを活用いただけるか分かりませんけれども、例えば近場の配達等については電動アシスト自転車とか、そういった活用は金額的にも十分可能かなというふうに思っております。
◆伊藤祐司 議員 この制度が、こういうのができるみたいだよというのを業者に話すと、支援金というんだけれども、投資かという、そういう声が出てくるわけです。しっくりこないなと。そういう点では、そういう業者にも納得してもらえるように、前向きな投資という要件を緩やかに、例えば燃費がいいようにしたいんだというふうになったら、電気自動車でもいいし、そういう方向を広く認めていくということがとても大切かなと思うので、その辺、ぜひ検討してもらいたいと思うんですが、どうですか。
◎大久保聡
産業経済部長 今、議員お話しのとおりだと思います。様々な形に、柔軟に対応していきたいというふうに申しました。やっぱりいろんな事業規模の事業者さんがいらっしゃいます。この事業者さんなら、ここまではできるというところも、よくお話を聞きまして、できるだけ柔軟な対応を進めてまいりたいというふうに考えております。
◆伊藤祐司 議員 よろしくお願いします。
以上で質問を終わります。(拍手)
○星名建市 議長 以上をもって質疑を終結いたします。
● 議案の常任委員会付託
○星名建市 議長 次に、上程中の各議案及び承第2号につきましては、あらかじめお手元に配付の常任委員会所属議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託をいたします。
● 休会の議決
○星名建市 議長 お諮りいたします。
明7日から10日、13日及び14日の6日間は、委員会審査等のため本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○星名建市 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は15日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○星名建市 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前10時53分散会...