群馬県議会 2020-10-12
令和 2年 第3回 定例会-10月12日-06号
令和 2年 第3回 定例会-10月12日-06号令和 2年 第3回 定例会
群馬県議会会議録 第6号
令和2年10月12日 出席議員 49人 欠席議員 0人 欠員 1人
中沢丈一 (出 席)
久保田順一郎(出 席)
星野 寛 (出 席) 岩井 均 (出 席)
狩野浩志 (出 席) 福重隆浩 (出 席)
橋爪洋介 (出 席) 星名建市 (出 席)
伊藤祐司 (出 席) 角倉邦良 (出 席)
井田 泉 (出 席) 水野俊雄 (出 席)
後藤克己 (出 席) 中島 篤 (出 席)
萩原 渉 (出 席) あべともよ (出 席)
岸善一郎 (出 席) 臂 泰雄 (出 席)
井下泰伸 (出 席) 酒井宏明 (出 席)
金井康夫 (出 席) 金子 渡 (出 席)
安孫子哲 (出 席) 藥丸 潔 (出 席)
小川 晶 (出 席) 伊藤 清 (出 席)
大和 勲 (出 席) 川野辺達也 (出 席)
本郷高明 (出 席) 穂積昌信 (出 席)
井田泰彦 (出 席)
加賀谷富士子(出 席)
第124号議案 群馬県
新型コロナウイルス感染症対策関連制度融資基金条例
第128号議案 群馬県
交通安全条例の一部を改正する条例
第132号議案 請負契約の変更について
【以上、
全会一致可決】
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産経土木常任委員会請願審査報告書
┌──┬────────────────────────┬─────────┬─────────┐
│番号│件 名 │区 分
│意 見 │
│ │ ├──┬───┬──
┤ │
│ │ │採択│不
採択│継続│ │
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼─────────┤
│ 14│軽油引取税の
課税免除制度の継続もしくは恒久化を求│○ │ │ │願意妥当 │
│ │める意見書の提出についての請願 │ │ │ │ │
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼─────────┤
│ 15│利根川新橋の早期着工についての請願 (趣旨)│○ │ │ │願意妥当 │
│ │ │ │ │ │結果の報告を求める│
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼─────────┤
│ 16
│西毛地区開発に関する請願〈1項1号・2号・3号、│○ │ │ │ 〃 │
│ │4号、5号、6号、7号、8号、2項5号〉 │ │ │ │ 〃 │
│ │(1項5号「視認性の確保、冬季の路面凍結防止」・│ │ │ │ │
│ │6号「野生鳥獣と自動車の接触事故を減らすための看│ │ │ │ │
│ │板の設置」趣旨) (1項1号・8号趣旨)│ │ │ │ │
│ │ ├──┼───┼──┼─────────┤
│ │ (1項4号)│ │○ │ │実施困難 │
└──┴────────────────────────┴──┴───┴──┴─────────┘
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○萩原渉 議長 文教警察常任委員会大和勲委員長御登壇願います。
(文教警察常任委員会 大和 勲委員長 登壇 拍手)
◎文教警察常任委員会(大和勲委員長) 皆さん、おはようございます。文教警察常任委員会委員長の大和勲でございます。文教警察常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告申し上げます。
初めに、付託議案についてであります。第118号議案「令和2年度群馬県
一般会計補正予算」に関して、教育委員会では、全国高校総体に係る予算減額の主な内容などについて質疑されるとともに、修学旅行の中止に伴う支援に関して、支援対象及び中止や延期の状況について質されました。
次に、青少年会館の指定管理料に関して、利用者減の状況について質疑されるとともに、青少年の活動の場として、運営団体がコロナ禍においても窮屈な運営にならないよう配慮いただきたいとの要望がなされました。
次に、警察本部関係では、今年度中止になった「おまわりさんとのふれあいコンサート」に関して、来年度の対応等について質疑されるとともに、多くの地元の住民が楽しみにしていることから、今年度予定していた伊勢崎市での来年度開催が要望されました。
次に、第130号議案「請負契約の締結」及び第131号議案「請負契約の締結」に関して、高崎北警察署(仮称)の施設のコンセプトや非常用発電機の性能等について質されるとともに、入札の参加状況等について質疑されました。
以上の点を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
初めに、教育委員会関係については、
新型コロナウイルスに感染した場合の休校措置について、学校における働き方改革について、ICT教育推進研究校について、中高生の自転車事故件数全国ワーストからの脱却に向けた指導について、藤岡
特別支援学校高等部の新築工事について、県立
特別支援学校の勤務時間記録の改変事案について、県立図書館の老朽化対策等について、国の2次補正予算による教員、学習指導員、スクール・サポート・スタッフの追加配置の状況等について、教員のなり手を増やす方策について、家庭教育支援施策の実施状況について。
次に、警察本部関係については、予算減額の中での信号機の総数及び今後の設置の考え方について、コロナ禍における防犯協会等の活動について、警察官等で新型コロナ陽性疑いが発生した場合の対応について、来日外国人犯罪対策について、中高生の自転車事故防止について、自転車運転者講習について、通学路の交通安全対策について、農畜産物の連続窃盗事件について、高速道路の最高速度の引上げ予定について。
これらの事項についても活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして
委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
文教警察常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第118号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 12 款 警 察 費
第 13 款 教 育 費
(ただし、次の事項を除く
第8項大学費)
(事 件 議 案)
第130号議案 請負契約の締結について
第131号議案 請負契約の締結について
【以上、
全会一致可決】
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○萩原渉 議長 総務企画常任委員会川野辺達也委員長御登壇願います。
(総務企画常任委員会 川野辺達也委員長 登壇 拍手)
◎総務企画常任委員会(川野辺達也委員長) おはようございます。総務企画常任委員会委員長の川野辺達也でございます。総務企画常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告申し上げます。
初めに、付託議案についてでありますが、第118号議案「令和2年度群馬県
一般会計補正予算」に関して、災害対策本部実施室を県庁舎内に整備することとした経緯及び県庁舎内に整備するメリットとデメリットについて質疑が行われ、スピード感を持って整備を進めるよう要望されました。
また、現在、災害対策本部実施室を設置する時の状況についても質されました。
以上の点を踏まえ、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりでございます。
このほか、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、知事戦略部関係でありますが、群馬県インターネット上の誹謗中傷等の被害者支援等に関する条例(仮称)について、県民健康科学大学卒業生の県内就職率について、デジタルトランスフォーメーション課の取組事業について、公立大学法人化後の県立大学の運営について、押印の廃止等、行政手続電子化に向けた考え方について、県民幸福度アンケートと新・総合計画との関連について、県庁32階官民共創スペース、イノベーションハブの運営について、
新型コロナウイルス感染症対策業務におけるICT活用について、地上デジタル放送の受信障害の対応について、
新型コロナウイルス感染症対策に係る寄附の受入れについて。
次に、総務部関係では、指定管理者導入施設の管理運営状況について、庁舎等の管理に関する業務委託について、県庁舎喫煙所の環境改善について、証紙廃止を視野に入れた検討状況について、消防団員確保の取組について、事業評価の見直し後の評価方法について、人事委員会勧告の見通しについて、
新型コロナウイルス感染症対策などによる人員過不足への対応について、知事部局の障害者雇用率の状況について。
これらの事項につきましても活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして
委員長報告といたします。(拍手)
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総務企画常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第118号議案 本文
第118号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
1 歳 入
第 7 款 分担金及び負担金
第 8 款 使用料及び手数料
第 9 款 国庫支出金
第 11 款 寄 附 金
第 12 款 繰 入 金
第 13 款 繰 越 金
第 14 款 諸 収 入
第 15 款 県 債
2 歳 出 中
第 1 款 議 会 費
第 2 款 知事戦略費
第 3 款 総 務 費
第 13 款 教育費中の
第 8 項 大学費
第118号議案 第4表 県債補正
(事 件 議 案)
第125号議案 法人の県民税の特例に関する条例の一部を改正する条例
第126号議案 漁業法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例
(ただし、次の部分を除く
群馬県
漁業法関係手数料条例に関する部分)
【以上、
全会一致可決】
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総務企画常任委員会請願審査報告書
┌──┬────────────────────────┬─────────┬──────────┐
│番号│件 名 │区 分
│意 見 │
│ │ ├──┬───┬──┤ │
│ │ │採択│不採択│継続│ │
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼──────────┤
│ 3│日米地位協定の抜本的改定を求める意見書を国に提出│ │○ │ │実施困難 │
│ │することを求める請願 │ │ │ │(多数をもって決定)│
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼──────────┤
│ 14│地方財政の充実・強化を求める請願 (趣旨)│○ │ │ │願意妥当 │
│ │ │ │ │ │結果の報告を求める │
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼──────────┤
│ 15
│西毛地区開発に関する請願〈2項1号〉 │○ │ │ │ 〃 │
│ │ │ │ │ │ 〃 │
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼──────────┤
│ 16│マイナンバー制度廃止を求める請願 │ │○ │ │実施困難 │
├──┼────────────────────────┼──┼───┼──┼──────────┤
│ 17│「消費税率を5%に引き下げ、複数税率・インボイス│ │○ │ │実施困難 │
│ │制度廃止を求める意見書」提出を求める請願 │ │ │ │(多数をもって決定)│
└──┴────────────────────────┴──┴───┴──┴──────────┘
──────────────────────────
○萩原渉 議長 以上で
常任委員長報告は終了いたしました。
● 討 論
○萩原渉 議長 これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
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本 日 の 発 言 通 告
┌────────┬──────────────────────────────────────┐
│氏名 │発言通告内容 │
│(所属会派) │ │
├────────┼──────────────────────────────────────┤
│酒 井 宏 明 │総務企画 第3号、第16号、第17号の各請願の
委員長報告に対する反対討論 │
│(日本共産党) │ │
├────────┼──────────────────────────────────────┤
│金 井 康 夫 │各議案及び各請願の
委員長報告に対する賛成討論 │
│(自由民主党) │ │
├────────┼──────────────────────────────────────┤
│八木田 恭 之 │各議案、及び総務企画 第3号、第17号を除く各請願の
委員長報告に対する賛成討論│
│(リベラル群馬)│ │
└────────┴──────────────────────────────────────┘
──────────────────────────
○萩原渉 議長
委員長報告に対する反対討論者酒井宏明議員御登壇願います。
(酒井宏明議員 登壇 拍手)
◆酒井宏明 議員 日本共産党の酒井宏明です。会派を代表し、通告に従い討論を行います。
初めに、今もなお感染拡大が続く
新型コロナウイルスから県民の命と暮らしを守るために日夜御奮闘されている医療、福祉、介護、保育の従事者、教職員をはじめ全ての皆さんに心からの敬意と感謝を申し上げます。
医療・検査体制の整備や中小業者への支援など、コロナ対応の補正予算等については、もとより賛成です。しかし、今まさに生きるか死ぬかという切羽詰まった状態に置かれている県民が大勢います。PCR検査を抜本的に増やすとともに、中小業者やフリーター、非正規労働者に対する直接的な支援を強める必要があります。今こそ憲法25条、生存権保障の精神を発揮すべきときではないでしょうか。本当に必要としているところに支援がしっかり届くよう、さらなる施策の充実を求めるものであります。
反対なのは3つの請願についての
委員長報告に対してです。以下、その理由を述べます。
1つ目、総務企画3号、日米地位協定の抜本的改定の意見書提出を求める請願です。全国知事会が日米地位協定の見直しを求める提言を全会一致で採択してから2年余りがたちました。この提言以降、全国各地の自治体議会で意見書採択が広がり、現在、9道県と201市町村に達しております。群馬県内では渋川市と甘楽町に加え、この9月に沼田市と川場村が意見書を採択いたしました。
新型コロナウイルスは在日米軍基地でも集団感染が確認されております。しかし、感染経路や感染者の属性、行動履歴など、より詳細な情報の公開度には温度差があり、検査や隔離についても米軍任せであります。個別事例の詳細を公表しないとした米国防総省の統一指針が障害となっております。感染症対策こそ国内法を米軍にも適用すべきではないでしょうか。屈辱的な日米地位協定の見直しを求めることは国民、県民の当然の願いであり、不採択に反対し、採択を求めます。
2つ目、同16号、マイナンバー制度廃止を求める請願です。政府・与党は、個人情報の漏えいやカードの紛失、盗難といった国民の不安に応えないばかりか、国民がカードを使わざるを得ない状況をつくり出すため、健康保険法等改正、戸籍法改正、デジタル手続法など、矢継ぎ早に成立させました。2,000億円もの税金をつぎ込むマイナポイントなど、カード普及のために手当たり次第となっています。しかし、政府が莫大な税金を投入し躍起になっても、マイナンバーカードを取得した人は、2020年9月現在、全国平均で19%、群馬では15%にとどまっております。国民、県民が必要性を感じないマイナンバー制度に固執し、何が何でも押しつけるやり方は直ちにやめるべきであります。
最近でもドコモ口座などの電子決済サービスを通じて銀行預金が不正に引き出される事件が発生しました。サービス事業者や銀行の責任は重大です。マイナンバーはさらに多くの個人情報と結びつきます。銀行などが顧客のお金を守るという最低限の安全対策すらできていない下では不安が募るばかりです。マイナンバー制度は廃止すべきであります。よって、本請願の不採択に反対し、採択を主張いたします。
3つ目、同17号、消費税減税と複数税率インボイス制度の廃止を求める請願です。破綻したアベノミクスの下で、労働者の実質賃金は低下を続け、2度の消費税増税は暮らしと経済に重大なダメージを与えました。そこに新型コロナ危機が襲ったことで、家計、雇用、中小企業は深刻な危機に直面しております。4月から6月期のGDPは年率28.1%減という戦後最悪の落ち込みになり、その後も7月の家計消費が前年同月比7.6%減という大幅な減少となりました。
群馬県中小企業団体中央会の景況動向調査によると、4月から6月期は売上高、収益性とも過去に類を見ない落ち込みだといいます。もともと多くの中小企業は消費税の転嫁ができず、自腹を切って納税してきましたが、コロナ危機の中で、さらに困難になっております。消費税頼みの政治では暮らしも経済もますます破壊されてしまいます。
総務省の家計調査によると、8月の消費支出は前年同月比でマイナス6.9%、昨年10月以降、11か月連続の減少であります。消費税の減税は、新型コロナの犠牲を一番深刻な形で受けている所得の少ない人への効果的な支援になるとともに、中小企業の事業継続への重要な支援策となります。諸外国ではイギリスやドイツをはじめ、多くの国が消費税、付加価値税の減税に踏み切っております。日本でも消費税を5%に引き下げ、複数税率、インボイス制度を廃止するなど、消費税の負担軽減策が緊急に求められております。よって、本請願をたった1回の審議で不採択にしたことに強く抗議をし、採択を強く求めるものであります。
以上で私の反対討論を終わります。(拍手)
○萩原渉 議長
委員長報告に対する賛成討論者金井康夫議員御登壇願います。
(金井康夫議員 登壇 拍手)
◆金井康夫 議員 皆さん、おはようございます。自由民主党の金井康夫でございます。会派を代表いたしまして、上程中の議案並びに全ての
委員長報告に対しまして、賛成の立場で討論を行いたいと思います。
討論に先立ち、一言申し上げたいと思います。先般、高崎市で発生しました豚熱(CSF)の対応では、国、県、自衛隊員、JA、建設業及びバス事業者等の関係団体、それから他県からの応援団体など、およそ2,500名にも上る多くの関係される皆様方には、昼夜を問わず迅速な御指導と御協力によって、10月9日をもって防疫措置を完了したとの報告を受けました。改めまして、御尽力いただきました方々に対しまして深甚なる敬意と感謝を、会派を代表いたしまして申し上げたいと思っております。今後は、国と連携して感染原因の解明を進めるとともに、早急なる全養豚場の一斉点検、生産者の生活再建、風評被害の防止など、我々自由民主党といたしましても全力で関係者の皆様と協力してまいりたいと思います。豚熱で損害を受けた農場関係者の一日も早い経営再建と今後の発展を心よりお祈り申し上げ、討論に入りたいと思います。
まず、議案についてでございますけれども、先ほど反対討論の中で議案に対しましてないということでございますが、あえて我々自民党といたしましては、この議案につきまして賛成討論をしてまいりたいと思っております。
まず、第118号議案「令和2年度群馬県
一般会計補正予算(第7号)」についてですが、平成以降の9月補正といたしましては、平成7年度の補正予算に次ぐ過去2番目の規模となる大型予算であります。今回の補正予算の中心は、
新型コロナウイルスとの闘いが長期戦になることを想定し、検査・相談体制などの整備、医療提供体制の整備、福祉サービス提供体制の確保、産業支援と生活の不安への対応など、国の交付金等を最大限に活用して予算措置しているものであります。特に、今後予想される厳しい財政運営を見据え、既決予算の見直しも盛り込まれており、捻出した財源の一部は財政調整基金の復元に充てられており、今後の
新型コロナウイルス対策や災害などに備えた財政運営であると評価できます。
その他、防災・減災対策に係る公共事業の国からの内定に合わせた増額や、インターネット上の誹謗中傷に関する相談窓口の設置、国の財政支援を活用した歴史博物館の展示改修など、県民生活の向上につながる予算であり、賛成いたします。
次に、第124号議案「群馬県
新型コロナウイルス感染症対策関連制度融資基金条例」についてでありますが、群馬県では、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業の資金繰りを支援するため、制度融資として
新型コロナウイルス感染症対応資金及び経営サポート資金において、それぞれ手厚い利子補給や保証料補助を実施しているものであります。本議案は、後年度負担に備えるため、臨時交付金を財源として新たに基金を造成しようとするものであり、賛成いたします。
次に、第125号議案「法人の県民税の特例に関する条例の一部を改正する条例」についてですが、本議案は、法人の県民税に係る超過課税を5年間延長しようとするものであり、福祉、医療、教育、文化など本県独自の施策を推進するため、昭和51年から継続して行われているものであります。今後、
新型コロナウイルスなどの影響によって県税収の落ち込みが懸念される中、防災・減災対策や医療・福祉施策をはじめとして、県民の幸福度を高めるため、群馬県独自の施策を推進していくことには継続は必要であり、賛成いたします。
その他の議案につきましては、会派内で慎重に審議した結果、全て
委員長報告に賛成したいと思います。
最後に、請願の審査についてであります。総務企画第16号、マイナンバー制度廃止を求める請願についてですが、この制度は、国民の不安に応えるため、情報漏えい防止などの面で徹底した対策が講じられており、今後、
新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されており、行政手続のデジタル化の必要性がさらに増していくものであります。将来の災害に備えたスムーズな現金給付の円滑化にもつながるものと考え、本請願が不採択となることに賛成いたします。
その他の請願につきまして、会派内で慎重に審議した結果、全て
委員長報告に賛成いたします。
以上、申し上げまして私の賛成討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○萩原渉 議長 各議案並びに総務企画第3号及び第17号を除く各請願の
委員長報告に対する賛成討論者八木田恭之議員御登壇願います。
(八木田恭之議員 登壇 拍手)
◆八木田恭之 議員 それでは、リベラル群馬、太田市選出の八木田恭之でございます。会派を代表して、各議案及び総務企画第3号、第17号を除く各請願について、
委員長報告に賛成の立場で討論を行います。
初めに、第118号議案「令和2年度群馬県
一般会計補正予算(第7号)」、いわゆる9月補正予算についてであります。
新型コロナウイルス感染症との長期戦を想定し、これに耐え得る体制を整える新型コロナ第2波対応準備予算として編成されたとされています。総額は400億円を超える大型の補正予算でありますが、内容は
新型コロナウイルス対策に必要な検査・相談体制等の整備、医療提供体制の整備、福祉サービス提供体制の確保、産業支援と生活不安への対応など、いずれも県民生活のために不可欠なものであり、納得できるものであります。
特に、その財源の一部として既決予算の見直しを行い、9億円余りを減額補正している点は、先の定例会での決議に応えたものであり、評価すべきと考えます。この見直しにより生み出された一般財源ベースで約7億円を、補正予算の一般財源に3億円、財政調整基金の復元に4億円と活用されております。令和2年度は、昨年の台風被害に続き、豚熱や新型コロナへの緊急対応という不測の事態が続いておりますが、当初予算編成において財政健全化に取り組み、財政調整基金を昨年より大幅に確保したことにより、迅速な対応が可能であったと言えます。今後も、事業の見直しを継続し、財政規律の維持に取り組んでいただきたいと考えます。
一方、私どもの視点から指摘もさせていただきたいと思います。
まず、ありがとう!!
ぐんまメディカルスタッフ応援金についてであります。これは
新型コロナウイルス感染症の入院患者の治療に当たる医療従事者に1人当たり最大10万円を支給する事業で、今回、入院患者受入医療機関に対しても補助を出すことは評価できますが、医療従事者の対象範囲が拡大されなかったことは残念と考えます。入院患者の治療に当たる医療従事者は応援金の対象になりますが、それ以外のPCR等の検査技師、帰国者・接触者外来対応スタッフ等は対象にならず、同じ医療機関の中でも差ができてしまい、医療現場が分断されてしまう可能性もあります。応援金の対象範囲の再検討を要望いたします。
次に、学校における新型コロナの影響に対してであります。先の感染拡大防止として行われた臨時休校の授業や行事への影響、再開後の感染対策など、今取り組まれている学校の働き方改革に逆行するかのような状況が現場で生まれています。さらに、GIGAスクールの前倒し導入により教職員は新たな対応も必要となっています。
子どもたちの学校生活も、従来の修学旅行は中止となり、学習の遅れを取り戻す授業中心で、新学習指導要領の導入の影響もあり、ついていけない
子どもたちへの対応が心配されています。国は対策として教員の加配、学習指導員やスクール・サポート・スタッフの配置を打ち出していますが、現状は計画どおりの配置には至らないとされています。学校においては、新しい日常の下での
子どもたちの学習環境の充実と働き方改革の両立のため、教員やサポートするスタッフの増員に向けての取組、教員の養成や学校で働こうとする人を増やす施策を進めていただくよう要望させていただきます。
以上、申し上げまして、リベラル群馬を代表しての賛成討論とさせていただきます。(拍手)
○萩原渉 議長 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○萩原渉 議長 直ちに採決いたします。
まず、総務企画第16号の請願について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○萩原渉 議長 起立多数であります。よって、本請願は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、総務企画第3号の請願について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○萩原渉 議長 起立多数であります。よって、本請願は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、総務企画第17号の請願について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○萩原渉 議長 起立多数であります。よって、本請願は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、ただいま採決いたしました各案件を除く上程中の各議案及び各請願につきましては、いずれも
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○萩原渉 議長 起立全員であります。よって、各議案及び各請願は
委員長報告のとおり可決及び決定いたしました。
● 発議案の付議
○萩原渉 議長 日程第2、議第9号から議第12号の各発議案を議題といたします。
各発議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
──────────────────────────
議第9号議案 「
新型コロナウイルス感染症」感染者の
個人情報保護についての決議
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
令和2年10月5日
群馬県議会議長 萩 原 渉 様
提出者 厚生文化
常任委員長 穂 積 昌 信
議第9号議案
「
新型コロナウイルス感染症」感染者の
個人情報保護についての決議
新型コロナウイルス感染症は誰もが感染の可能性があり、県民及び事業者は感染拡大防止に努めながらも並行して社会経済活動を継続している。各々がそれぞれの立場や分野で相当の努力をしている中で、本来ならば互いに励まし合い、支えあうべきである。そうした中で一部、感染者(個人や事業者)やその家族、関係者に対する誹謗、中傷、偏見、差別などの報告が複数あることは非常に残念であると同時に憂慮すべき事態である。今後このような事態を一刻も早く解決すべく、県当局に対して、下記のとおり要望する。
記
1.感染者の特定につながる個人情報や行動歴については、クラスター発生などの感染拡大防止に必要な場合を除き、個人や事業者を問わず原則非公開とすること。
2.誹謗、中傷、偏見、差別等の被害者に対しての支援を行うこと。
3.
新型コロナウイルス感染症対策を更に充実させること。
以上、決議する。
令和2年10月12日
群 馬 県 議 会
──────────────────────────
議第10号議案 養豚場を豚熱(CSF)から守るための意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
令和2年10月5日
群馬県議会議長 萩 原 渉 様
環境農林
常任委員長 泉 沢 信 哉
議第10号議案
養豚場を豚熱(CSF)から守るための意見書
野生いのししにCSF感染が広がる中で、本県では、昨年10月から「豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針」に則り、県内全域の養豚場で
CSFワクチン接種を実施してきた。
しかし、9月26日に飼養豚でのCSF発生が確認されたことから、さらなる感染防止対策の徹底として、接種適期の把握や農場での接種頻度の確保等により、子豚に無抗体期間が生じない体制づくりが喫緊の課題となっている。
年間で120万頭以上の飼養豚に接種が必要となるため、家畜保健衛生所の獣医師のみならず、80名以上の民間獣医師にも家畜防疫員として対応を依頼している状況である。円滑に接種を進めていくためには、更に獣医師を増員して継続していく必要がある。
ついては、CSF対策に係る下記の事項について、強く要望する。
記
1
CSFワクチン接種に関して、家畜防疫員以外の者による接種を可能とするよう制度を改正するとともに、必要な経費について国が支援すること。
2 国が実施する野生いのししの
経口ワクチン散布について、効果検証の手法見直しと、より効果的なワクチンベルトの再構築を検討すること。
3 CSF対策として、野生いのししの効果的な捕獲手法等を早期に確立するとともに、捕獲に係る必要な経費について、国において十 分な予算を確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年10月12日
群馬県議会議長 萩 原 渉
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣 あて
財務大臣
農林水産大臣
環境大臣
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議第11号議案
国土強靱化に向けた防災・減災対策の推進を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
令和2年10月5日
群馬県議会議長 萩 原 渉 様
産経土木
常任委員長 多 田 善 洋
議第11号議案
国土強靱化に向けた防災・減災対策の推進を求める意見書
我が国は、その国土の地理的・地形的・気象的な特性ゆえに、毎年のように、地震や水害等により甚大な被害を度重なり受けてきた。本県においても、昨年の台風第19号の襲来により、下仁田町で県内観測史上最大となる609㎜の降雨量(24時間)を記録するなど、吾妻、西毛地域を中心に甚大な被害が生じ、県民の尊い命と財産が奪われた。
このように、気候変動の影響等により大規模な気象災害が頻発化・激甚化する中、我が国の気象災害は新たなステージへと移行しており、こうした新たな脅威に対応した、「平時からの備えと災害時にも機能する強靱な防災インフラの整備」は、本県においても喫緊の最重要課題となっている。
こうした中、本県では、国の「防災・減災、
国土強靱化のための3か年緊急対策」の予算を最大限に活用し、緊急性の高いものから防災・減災対策を実施しているが、本県の目指す「災害に強く、安定した経済活動が可能な群馬県」に向けては中長期的な視点が必要であることから、防災・減災、
国土強靱化に資する社会資本整備を、今後も計画的に推進していかなければならない。
よって、令和2年度までとされている「防災・減災、
国土強靱化のための3か年緊急対策」後においても、
国土強靱化に向けた防災・減災対策を推進するため、次の事項について特段の措置を講じられるよう強く要望する。
1 防災・減災、
国土強靱化に資する社会資本整備を計画的かつ着実に進めるため、十分な予算を安定的・持続的に確保すること。
2 「防災・減災、
国土強靱化のための3か年緊急対策」の延長、または地方への新たな財源措置を講じるなど、必要な予算・財源を安定的に別枠で確保し、これまで以上に地方が進める強靱な国土づくりを強力かつ継続的に支援すること。
3 防災・減災、
国土強靱化に資する対策を円滑に進められるよう、令和2年度末までの時限措置となっている「防災・減災・
国土強靱化緊急対策事業債」及び「緊急自然災害防止対策事業債」の恒久化や、起債制度の拡充を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
令和2年10月12日
群馬県議会議長 萩 原 渉
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣 あて
国土交通大臣
国土強靱化担当大臣
内閣府特命担当大臣(防災)
内閣官房長官
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議第12号議案 軽油引取税の
課税免除制度の継続もしくは恒久化を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
令和2年10月5日
群馬県議会議長 萩 原 渉 様
産経土木
常任委員長 多 田 善 洋
議第12号議案
軽油引取税の
課税免除制度の継続もしくは恒久化を求める意見書
免税軽油制度は、道路を走らない機械に使用する軽油について、軽油引取税(1リットル当たり32円10銭)を免税する制度で、永年にわたり船舶・鉄道・農林業用機械・製造業など幅広い産業の動力源の用途などに認められ、定着し今日に至っている。
砕石業界においては製品価格の低迷の中、製造に不可欠な諸機材が値上がりし、生産コストが大幅にアップしており、輸送力(運賃)の確保にも苦慮している。また、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、企業の景況感を急速に悪化させており、経済活動の停滞は日に日に深刻さを増している。
このような状況下において、免税軽油の存在価値は非常に大きく、当業界を始め、他分野の企業においても、安定経営に必要不可欠なものとなっている。よって、国におかれては、軽油引取税に係る課税免除の特例措置(
免税軽油制度)の適用が、令和3年3月末日をもって廃止される状況にあるので、令和3年4月以降も引き続き
当該課税免除制度の継続、もしくは、
当該課税免除制度の恒久化を強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
令和2年10月12日
群馬県議会議長 萩 原 渉
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣 あて
農林水産大臣
経済産業大臣
国土交通大臣
内閣官房長官
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● 提案説明の省略
○萩原渉 議長 お諮りいたします。
ただいま議題といたしました議第9号から議第12号の各発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○萩原渉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○萩原渉 議長 直ちに採決いたします。
議第9号から議第12号の各発議案について、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○萩原渉 議長 起立全員であります。よって、各発議案は原案のとおり可決いたしました。
● 条項、字句、数字、その他の整理
○萩原渉 議長 お諮りいたします。
ただいま可決されました議第9号から議第12号の各発議案について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○萩原渉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 追加議案の上程
○萩原渉 議長 日程第3、令和元年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定の件及び第140号から第142号までの各議案を議題といたします。
各議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
● 提 案 説 明
○萩原渉 議長 知事から提案理由の説明を求めます。
(山本一太知事 登壇)
◎山本一太 知事 本日、追加提出いたしました議案について御説明を申し上げます。
追加提出議案は、事件議案4件です。
まず、決算の認定については、令和元年度の一般会計、特別会計及び企業会計の合計19会計の決算について認定をお願いするものです。
次に、第140号議案から第142号議案は、電気事業、水道事業及び団地造成事業の各会計について、令和元年度決算に伴う剰余金の処分を行おうとするものです。
○萩原渉 議長 知事の提案説明は終わりました。
● 決算概要説明
○萩原渉 議長 次に、ただいま議題となっております令和元年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算の認定の件について、
会計管理者から決算概要の説明を求めます。
(福田芳美
会計管理者 登壇)
◎福田芳美
会計管理者 会計管理者の福田でございます。令和元年度一般会計並びに特別会計の決算の概要について御説明いたします。
お手元の資料、令和元年度歳入歳出決算の概要、A4判縦長、左とじの資料になりますが、その1ページをお開きください。初めに、一般会計について御説明いたします。
まず、1、総括の県内経済の状況ですが、令和元年度の本県経済は、雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかに回復しつつありましたが、令和元年度末には
新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動が抑制されるなど、厳しい状況となりました。
次に、予算の状況です。当初予算では、県総合計画に掲げた人づくり、安全・安心な暮らしづくり、産業活力の向上・社会基盤づくりの実現を目標に、未来への投資を着実に進め、群馬らしさを活かした豊かな社会の実現に向けたぐんまの未来実現予算を編成しました。また、補正予算では、県民の新たなプライドをつくっていくための拠点となる動画放送スタジオ整備や、県内養豚場でのCSFの発生を防止するためのワクチン接種、また、令和元年東日本台風、台風第19号により被災した施設の復旧事業や被災者の生活再建に向けた支援、被災中小企業の事業再建に向けた支援などについて予算措置を行いました。
このほか、
新型コロナウイルス感染症対策として、感染拡大防止策と医療体制の整備や雇用への対応など、総合的な対策を行うための予算措置を行いました。
続きまして、決算ですが、歳入総額は7,564億4,655万円、歳出総額は7,481億8,927万円となり、歳入、歳出ともに前年度に比べ増加となりました。実質収支は33億9,968万円の黒字となりました。
次に、3ページをお願いいたします。2、歳入の主な科目について御説明いたします。
県税収入は2,457億5,160万円で、前年度に比べて28億2,178万円、1.1%の減少となりました。これは、一部法人の業績が前年を下回ったことによる法人の県民税及び事業税の減、自動車税の税制改正の影響による減などによるものです。地方交付税は1,255億3,358万円で、前年度に比べて2億2,463万円、0.2%の減少となりました。これは、基準財政収入額が増加したため減少となったものです。国庫支出金は927億4,138万円で、前年度に比べて74億7,926万円、8.8%の増加となりました。これは、防災・減災対策など普通建設事業の増などによるものです。県債は1,217億340万円で、前年度に比べて128億9,570万円、11.9%の増となりました。これは、主に普通建設事業等の財源として活用した県債の増などによるものです。
続きまして、5ページをお願いいたします。3、歳出について御説明いたします。
まず、目的別では、構成比の高い科目は、教育費22.0%、
健康福祉費15.4%、
県土整備費14.8%となっております。次に、性質別ですが、義務的経費については、人件費が前年度に比べて0.2%の減、公債費は過去に発行した普通建設事業に係る公債費の減などにより、2.0%の減となりました。投資的経費では、普通建設事業費のうち補助事業費が、社会資本総合整備のほか、Gメッセ群馬の整備に係る事業の増加等により、前年度に比べて14.2%の増、単独事業費が八ッ場ダム基金事業のほか、Gメッセ群馬の整備に係る事業の増加等により、10.8%の増となりました。その他経費では、補助費等が市町村に対する地方消費税交付金の減少等により、前年度に比べて0.1%の減となっております。
最後に、7ページをお願いいたします。特別会計について御説明いたします。
県では12の特別会計を設置しておりますが、その決算額の合計は、歳入総額が3,171億6,635万円、歳出総額が3,079億4,235万円となり、実質収支は91億4,355万円の黒字となりました。歳入、歳出がそれぞれ前年度より減少しましたが、これは、主に中小企業振興資金特別会計の新規融資額の減少によるものです。
なお、会計ごとの歳入、歳出につきましては、8ページに記載のとおりです。
説明は以上です。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○萩原渉 議長 次に、令和元年度群馬県
公営企業会計決算の認定の件及び第140号から第142号までの各議案について、
企業管理者から
企業局関係事業会計に係る決算概要の説明を求めます。
(中島啓介
企業管理者 登壇)
◎中島啓介
企業管理者 企業管理者の中島でございます。令和元年度群馬県
公営企業会計決算及び決算に関する剰余金処分の追加議案につきまして説明させていただきます。
まず、企業局の決算概要についてですが、お手元の令和元年度群馬県公営企業決算参考資料、A4横長資料の1ページをお開きください。この表は、企業局5事業の決算総括表であり、単位は100万円で、括弧内には平成30年度の決算額を比較できるよう参考として記載しております。令和元年度の純損益は、表の左半分、収益的収支の差引欄の最下段の合計欄の記載のとおり、5事業全体で61億200万円の赤字となりました。これは、水道事業におきまして、新田山田及び東部地域水道事業を群馬東部水道企業団へ譲渡したことに伴い、約93億円の純損失を計上したことが要因です。
次に、損益の概要について説明いたしますので、資料の2ページをお開きください。この表は、事業別に令和元年度と平成30年度の損益の概要を比較して見られるよう一覧にまとめたものであり、3ページ以降に事業別損益の状況を整理してありますので、各事業ごとに説明いたします。資料の3ページを御覧ください。
まず、電気事業ですが、雨量が平年比で127%となり、供給電力量が増となったことにより、電力販売量、経常利益ともに前年度に比べ増となり、純利益も前年度に比べ1億2,100万円増の21億400万円となりました。
次の工業用水道事業ですが、受水企業の契約水量の減により、給水収益は前年度に比べ減となりましたが、契約水量の減に伴う受水企業からの負担など、特別利益を計上したことから、純利益は前年度に比べ8,100万円増の5億9,300万円となりました。
次の水道事業ですが、給水実績、給水収益は前年度並みでしたが、新田山田水道及び東部地域水道事業の譲渡に伴う特別損失159億6,300万円を計上したことにより、92億8,400万円の純損失となりました。なお、この純損失は、資本金と資本剰余金を充当して解消したため、実質的な損失は発生しておりません。
続いて、4ページの団地造成事業ですが、伊勢崎宮郷工業団地及び板倉ニュータウンなど、合わせて約27を分譲することができたことにより、分譲収益、経常収益ともに前年度に比べ増となり、純利益は8,600万円増の4億4,600万円となりました。
最後の施設管理事業ですが、県営ゴルフ場について、台風第19号による施設復旧費用と、被災により営業できなかった期間に対する指定管理者納付金を1億2,600万円減額したことにより、純利益は前年度に比べ1億4,200万円減の3,900万円となりました。
各事業別の損益状況につきましては、以上、説明したとおりであり、令和元年度は水道事業において事業譲渡に伴う純損失が発生いたしましたが、全体としてはおおむね順調な運営ができたと考えております。
続きまして、剰余金処分に関する3件の議案について説明いたします。追加議案書の1ページをお開きください。事業の利益処分に関しましては、群馬県公営企業の設置等に関する条例により、企業債等償還積立金などの積立てを義務化しており、それら以外の処分については議会の御議決をいただくことになっておりますので、議決を必要とする剰余金処分を行う3つの事業について議案を提出させていただいております。
まず、第140号議案の「令和元年度群馬県電気事業会計剰余金の処分について」ですが、八ッ場発電所の建設や、建設後50年以上を経過した発電所の再整備などに備えるため、建設改良積立金に9億9,900万円余りを積み立てるとともに、企業局として県民へのさらなる利益還元を行うため、一般会計に創設したぐんま未来創生基金への繰り出し財源として、別途積立金に10億円を積み立てようとするものです。
次に、2ページの第141号議案「令和元年度群馬県水道事業会計剰余金の処分について」ですが、老朽化も進んでいる浄水場設備等の今後の改修などに備えるため、建設改良積立金に6億8,400万円余りを積み立てようとするものです。
最後に、3ページの第142号議案「令和元年度群馬県団地造成事業会計剰余金の処分について」ですが、企業誘致の受け皿となる新規団地の造成を今後も積極的に進めるため、建設改良積立金に4億2,200万円余りを積み立てようとするものです。
以上が
企業局関係の追加議案3件の説明ですが、御審議のほどよろしくお願いいたします。
○萩原渉 議長 次に、令和元年度群馬県
公営企業会計決算の認定の件について、病院局長から病院事業会計に係る決算概要の説明を求めます。
(吉田 誠病院局長 登壇)
◎吉田誠 病院局長 病院局長の吉田でございます。令和元年度群馬県公営企業会計の病院事業決算の概要について御説明いたします。お手元の令和元年度群馬県病院事業決算参考資料の1ページをお開きください。A4判の縦の左とじの資料になります。
1ページは、令和元年度病院事業決算総括表でございますが、単位は100万円で、令和元年度と前年度、平成30年度の決算額が記載してあります。
表の左半分、収益的収支欄の差引の欄を御覧ください。こちらが純損益を表しております。各病院における令和元年度の純損益につきまして、前年度との比較を心臓血管センターから順に御説明いたします。
まず、心臓血管センターですが、9,300万円の純損失となりました。入院患者数や手術件数の増により入院収益が増加したことで純損益は改善をいたしました。
がんセンターは5億4,700万円の純損失となりました。入院患者数の減によりまして入院収益が減少したことで、前年度に比べ純損益は悪化いたしました。
精神医療センターは1億6,400万円の純利益となりました。延べ入院患者数の増によりまして入院収益は増加いたしましたが、給与費、経費の増等によりまして、前年度に比べ黒字幅は縮小しております。
小児医療センターは1億9,400万円の純損失となりました。入院患者数の減によりまして入院収益が減少したことで、前年度に比べ純損益が悪化をいたしました。
この結果、病院局総務課分を含めた病院事業全体では8億4,300万円の純損失となり、前年度決算に比べまして7億1,200万円の悪化となりました。
今年度は平成30年度からスタートいたしました第四次県立病院改革プランの最終年度となります。
新型コロナウイルス感染症の影響もありまして、県立病院を取り巻く環境は厳しい状況ではございますが、病院局といたしましては、計画期間中の経常収支黒字化を目指すとともに、今後とも、県民の命と健康を守るという県立病院の使命を果たせるよう、職員一丸となって取り組んでまいります。
以上、令和元年度病院事業会計の決算概要について御説明いたしました。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○萩原渉 議長 以上で決算概要の説明は終わりました。
● 監査委員審査概要説明
○萩原渉 議長 次に、ただいま議題となっております決算の認定の件について、
代表監査委員から審査概要の説明を求めます。
(丸山幸男
代表監査委員 登壇)
◎丸山幸男
代表監査委員 監査委員の丸山でございます。監査委員を代表いたしまして、歳入歳出及び公営企業会計の各決算審査の概要を御報告申し上げます。
先に知事から審査に付されました令和元年度における群馬県歳入歳出決算及び同附属書類並びに群馬県
公営企業会計決算、群馬県病院事業決算につきまして慎重に審査し、先般、その結果を審査意見として知事に提出いたしました。
それでは、お手元にお配りいたしました令和元年度群馬県歳入歳出決算審査及び同群馬県
公営企業会計決算審査によりまして御説明申し上げます。
最初に、歳入歳出決算審査の概要であります。まず、その審査結果でございますけれども、決算書の計数等につきましては正確であるものと認められました。また、予算の執行、収入支出に係る事務、財産管理等につきましても、おおむね適正に行われたものと認められました。
次に、審査意見でございますけれども、依然として厳しい財政状況にある中で、県民福祉の増進に努めるため、財政の健全化と適正な予算執行に一層努め、県債残高の抑制、積立基金残高の確保、さらに収入未済額の一層の圧縮と適正な債権管理について全庁的な取組を進めるよう要望いたしました。また、財産管理につきまして、公共施設等の機能集約や長寿命化、利活用促進等に引き続き取り組むことや、未利用地等の売却、貸付けなど、適切な利活用を進め、歳入確保を図るよう要望いたしました。
なお、定期監査等における留意または改善すべき事項につきましては、9ページに記載のとおりでございます。
続きまして、
公営企業会計決算審査の概要に移ります。まず、審査結果でございますけれども、決算書の計数は正確であり、決算諸表は経営成績、財政状態を適正に表示しているものと認められました。また、事業運営は経営の基本原則に則っておおむね適正に運営されたものと認められました。
次に、審査意見でございますけれども、企業局所管事業につきましては、当年度の経営状況を見ますと、経常損益ベースで3期ぶりに増収増益の決算となっております。これは、団地造成事業において分譲収益が増加したことなどによるものであります。今後の事業運営に当たりましては、各事業を将来にわたって安定的に継続していくため、効率的な運営に努めていくことを要望しておきました。
次に、病院局所管の病院事業についてでございますけれども、入院収益の減による医業収益の減少と、給与費、材料費、経費等の増による医業費用の増加などにより、前年度に比べて赤字が増えてございます。病院経営は厳しい状況が続くと予想されるため、第四次改革プランに定めた目標の達成に向けて、さらなる病院経営の効率化、経営改善に努めること、高度先進医療従事者の確保と資質の向上及び安全・安心な医療の提供に努めることを要望しておきました。
以上、令和元年度歳入歳出及び
公営企業会計決算の各決算審査の概要を御報告申し上げました。
なお、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく令和元年度決算についての健全化判断比率及び資金不足比率の審査につきましては、いずれも適正である旨の審査意見を知事に提出いたしましたところ、このことは既に報第6号として議会に提出されておりますので、このことも併せて御報告いたします。
以上でございます。ありがとうございました。(拍手)
○萩原渉 議長 監査委員による審査概要の説明は終わりました。
●
特別委員会の設置
○萩原渉 議長 日程第4、議第13号の発議案を議題といたします。
発議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
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議第13号議案
特別委員会の設置について
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
令和2年10月9日
群馬県議会議長 萩 原 渉 様
議会運営委員長 狩 野 浩 志
議第13号議案
特別委員会の設置について
1 委員会名称 決算
特別委員会
2 委 員 全議員(議長、副議長及び監査委員を除く)
3 設置目的 一般会計、特別会計、公営企業会計の令和元年度決算等について審査を行うため
4 付議事件 令和元年度の群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定に関すること
令和元年度群馬県電気事業会計剰余金の処分に関すること
令和元年度群馬県水道事業会計剰余金の処分に関すること
令和元年度群馬県団地造成事業会計剰余金の処分に関すること
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● 提案説明の省略
○萩原渉 議長 お諮りいたします。
ただいま議題となっております議第13号の発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○萩原渉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○萩原渉 議長 直ちに採決いたします。
議第13号の発議案について、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○萩原渉 議長 起立全員であります。よって、本発議案は原案のとおり可決いたしました。
● 特別委員の選任
○萩原渉 議長 日程第5、特別委員の選任を行います。
お諮りいたします。
ただいま設置されました決算
特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第5条第1項の規定により、あらかじめお手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○萩原渉 議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議員を決算特別委員に選任することに決定いたしました。
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特 別 委 員 名 簿
決算
特別委員会(45人)
中 沢 丈 一 久 保 田 順 一 郎 星 野 寛
岩 井 均 狩 野 浩 志 福 重 隆 浩
橋 爪 洋 介 星 名 建 市 伊 藤 祐 司
角 倉 邦 良 水 野 俊 雄 後 藤 克 己
中 島 篤 あ べ と も よ 井 下 泰 伸
酒 井 宏 明 金 井 康 夫 金 子 渡
安 孫 子 哲 藥 丸 潔 小 川 晶
伊 藤 清 大 和 勲 川 野 辺 達 也
本 郷 高 明 穂 積 昌 信 井 田 泰 彦
加 賀 谷 富 士 子 泉 沢 信 哉 多 田 善 洋
今 泉 健 司 松 本 基 志 斉 藤 優
大 林 裕 子 森 昌 彦 八 木 田 恭 之
入 内 島 道 隆 矢 野 英 司 高 井 俊 一 郎
相 沢 崇 文 神 田 和 生 金 沢 充 隆
亀 山 貴 史 秋 山 健 太 郎 牛 木 義
──────────────────────────
○萩原渉 議長 ただいま選任されました各委員は、御会合のうえ、正副委員長を互選して、議長のもとに報告願います。
● 休 憩
○萩原渉 議長 暫時休憩いたします。
午前11時19分休憩
午前11時33分開議
● 再 開
○萩原渉 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
● 諸般の報告
○萩原渉 議長 諸般の報告をいたします。
決算
特別委員会の正副委員長の互選結果につきましては、委員長に星野寛議員、副委員長に伊藤清議員が選任されましたので、御報告いたします。
● 議案の
特別委員会付託
○萩原渉 議長 日程第6、議案の
特別委員会付託の件を議題といたします。
お諮りいたします。
会議規則第38条第1項の規定により、ただいま上程中の決算関係の各議案につきましては、あらかじめお手元に配付の
特別委員会所属議案付託表のとおり、決算
特別委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○萩原渉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 休会の議決
○萩原渉 議長 お諮りいたします。
明13日から16日、19日から23日、26日から28日までの12日間は、委員会審査等のため本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○萩原渉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、29日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○萩原渉 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前11時34分散会...