議会は
議会として、
知事は
知事として…とは言うが、あまりにちぐはぐな
議論をしても仕方ない。
企画部長が、
随時知事に対して
議会では
議論がこうなっている、というのを報告しておいていただかないと。よろしくお願いしたい。
◎
友松 企画部長
その辺はしっかりやっていきたい。
委員会の
議論を聞きながら
計画を
策定していきたいという話は、
一般質問での
答弁でもあったので。
計画は分かりやすいことが大切と考える。そう心がけて作ってまいりたい。
次期計画の
評価・
検証の際は、その辺も分かりやすいものにしてまいりたい。
◆
小川晶 委員
計画策定に係る
スケジュールについて確認したい。
年度内に基礎的なものを検討するとのことであるが、しっかり時間をかけると言っても時間が限られ、忙しいと思う。担当の方には
作業をどんどん進めていただくことになるが、第3回
後期定例会や第1回
定例会では、
特別委員会で
議論できるような
資料や情報は提供されるのか。
◎
友松 企画部長
計画の仕上がりの時期は10月とし、そのためには来年の第3回
定例会に案を提出と
知事が発言している。そのためには
パブリックコメントの手続きを行う必要もあり、7月くらいには最終の形にまとめていかなければと考えている。これまで
期間を4年で
策定してきたものとは全く異なる
作業であるため、進め方も手探りではあるが、
年度内にはある程度の
ところまで固めていかないと、と考えている。具体的にここまでとはお示しできない。
議会とのコミュニケーションはしっかり取らせていただき、その時点までの
検討状況については共有できるようにして、しっかり
議論できるよう進めてまいりたい。
◆
相沢崇文 委員
計画の
期間の
ビジョンを20年としたことについては、
令和の
時代は先が見通せない混沌の
時代と言われている。カオスの
時代ということで、柔軟に対応できるような
計画期間を見据えたということは
評価できると思っている。
外国人との
共生を進めていくことについても盛り込んでいきたいとのお話であったが、
外国人との
共生の
ポイントは
分断社会をいかに作らないかということである。分断が生まれると対立が生まれ、コミュニティが崩壊するというのが、これからの
外国人との
共生社会において一番の
ポイントである。先日、
知事が「
外国人から選ばれる
群馬県でありたい」と
答弁したが、まさにそのとおりである。逆に、
技能実習生や様々な
外国人が
地域に増え始めている中で発生している課題が、
外国人が
地域を選んでも
地域がそれを拒む、ということのないようにしなければならないということ。その辺は
計画に丁寧に盛り込んでいっていただきたい。
また
SDGsの視点についても
計画に盛り込んでいきたいとのお話であったが、
SDGsは本当に大切なことである。
地域の
課題解決、
地方創生にもつながっていく。
ポイントは「連鎖」と「全部を同時に」が非常に重要になる。何かアクションを起こすと、連鎖を生んで問題を一気に解決していく。この2つの
キーワードを検討の材料に入れていただきながら
議論していただきたい。
◎古仙
未来創生室長
SDGsについては
知事の
福重県議への
答弁にあったとおり、しっかり踏まえて作成していく。また、これまで取り組んでいるという
部分をしっかりPRする、認識するという
ところも重要と考えている。
SDGsの
世界での
潮流、企業における
SDGsの
重要性についてもしっかり認識しているつもりである。しっかりと踏まえて
策定作業を進めていきたい。
◎
友松 企画部長
外国人との
共生については非常に重要な
テーマであると認識している。
知事答弁でもあったが、
総合計画の3つの
コンセプトのひとつ、
外国人との
共生にしっかり取り組むというのもあるが、それと並行して、
補正予算で
共生の
群馬モデルを作っていく事業についても提案している。その中でも
有識者による
検討会議を立ち上げる。ここで、
外国人との
共生に関する
議論を進めてやっていく。この会議での
議論を
総合計画にも取り込んでいく。しっかりとやっていきたい。
◆
水野俊雄 委員
有識者会議について、
人選はどうするのか、その方針を伺いたい。また
スケジュール感、
ヒアリングの回数、取りまとめの
期間についても伺いたい。
有識者の人はどのくらいのペースで
意見交換をするのか。
有識者には何を聞くのか、それとも
有識者に
計画を書いてもらうのか、その辺を整理していただきたい。
◎古仙
未来創生室長
有識者については、
答弁の際にベストアンドブライティストで
県内外から選ぶという
知事発言があった。
人選については現在協議中であり、固まっていない。
◆
水野俊雄 委員
では、どうやって、何を基準に
人選するのか。
◎古仙
未来創生室長
人選の方法についても現在協議中である。20年先を見るという、これまでの4年間の
計画とは大きく異なり、
世界の
潮流を踏まえた
群馬の在り方を検討する必要もある。幅広い分野の方々からご
意見を伺うということで考えており、
人選については
現時点で申し上げることができない。また、
スケジュールについては、
人選が固まってから、その
人たちの
スケジュールを見てということとなる。
◆
水野俊雄 委員
人が誰かを聞いているのではなく、
人選を進める
スケジュールについて伺っている。
◎古仙
未来創生室長
人選を行う際の
選考方法についても、現在協議中である。
◆
水野俊雄 委員
では、決まったらまず教えていただきたい。
◆
橋爪洋介 委員
これまでは
総合計画は5か年
計画だったが、
現行の15次
計画は国の
総合戦略と
期間を合わせるために4年にしたと。その前の14次
計画からの
連続性があって、5か年
計画であるが、10年先を見据えた5か年
計画であると明記されていると思うが、認識が違うか。
◎古仙
未来創生室長
現行計画をしっかり踏まえて考えていく
ところであるが、
コンセプトと
計画期間が大きく異なっているので、
現行計画を踏まえながらも新しい視点を入れて作成していく、という
流れとなる。
総合戦略については今年度で期限が区切られる。
地方創生推進交付金を活用するための根拠となっているものであるので、
現行の
総合戦略は
総合計画と一体として
策定した
ところであるが、今年度については
総合計画の
策定が来年10月となり、
総合戦略の間をあけてしまうと
地方創生推進交付金の活用ができなくなることから、
総合計画とは切り離し、
期間があくことがないよう
策定作業を進めてまいりたいと考えている
ところである。
◆
橋爪洋介 委員
もっと単純な質問で、20年先を見据えて、というような話の中で、今までの
計画についても10年先を見ていたのではないかと、そういう話をしている。
◎古仙
未来創生室長
現行計画は10年先を確かに見据えた形ではあるが、
計画期間は
基本構想の
部分も4年となっている。10年先を見据えてはいるが
計画自体は4年という形になっている。
◆
橋爪洋介 委員
それは承知している。
◎古仙
未来創生室長
今回の
計画については、
ビジョンそのものが20年を見通すという
流れになるため、
現行の15次
計画ところを踏まえる形で今後…
◆
橋爪洋介 委員
今までも、
計画は4年だが
見通しは10年、
ビジョンは10年という
位置づけだったはずであるが。
◎
友松 企画部長
計画としては4年という
位置づけで、10年先を
見通しながら4年間の
計画で、という形であった。今回
策定する
計画は
基本計画の
期間を10年とし、5年ごとに見直すとしている。
◎古仙
未来創生室長
有識者については、複数回の
意見を伺うということで考えている。
計画を書いてもらうのではなく、あくまでも
意見を参考に聞かせていいただき、その
意見を基に
執行部で素案を考え、
アドバイザーの
意見も伺いながら、
委員会で審議いただくという方向で考えている。
◆
水野俊雄 委員
それでは、
有識者には何を聞くのか。何を聞かせてくれと頼んでいるのか。
◎古仙
未来創生室長
識者に
意見を聞く内容についても、各部局との
意見調整もしながら、
テーマを固めて伺っていくということで考えている。
◆
水野俊雄 委員
部局の方が課題を抽出して投げかけるということか。そうすると、確かに
世界の
潮流などが
キーワードになるのかもしれない。そもそも論になるが、なぜ2040年を見据えるのか。なぜ20年後なのか。
◎古仙
未来創生室長
先が見えない
時代だからこそ20年先を見据えて、という
知事答弁があった。
民間企業で
計画を立てる際の状況を何社かに聞いた
ところ、先が見えないという
時代であるため、3年でという
ところが多いようである。5年先は正直言ってわからないとのことで、3年で立てる
ところが多い。ただ、
民間企業は3年先を見通すのが限界であっても、その先に対しても非常に不安を感じているとのことである。その中で、国や県といった
セクターまで3年という短
期間での
計画を立てるとなると、
考え方としては2つに分かれると思うが、先が見えないから3年ごとで区切るという考えもあると思うが、公の
セクターとしては、先が見えないからこそ少し長めのものを示すことによって、そういった
見通しがあると
県民や企業が安心できるのではないか、という考えもある。先が見えない
時代だからこそ、20年
計画ということである。また、2040年については、国の方でも
地方制度調査会中間報告等で2040年を
見通した
ビジョンを示している。2040年は大きなターニング
ポイントであり、
人口減少で国全体の
人口が減っているが、
高齢者は割合とするとどんどん増えている。しかし2040年はその
高齢者の増加も頭打ちになる年といわれている。そういう意味で2040年が一つの
ポイントになるという考えもあり、国では2040年を
ポイントにしていると考えている。そのようなことで2040年という点には意味があると考えている。
◆
水野俊雄 委員
どこまで、各課・室で調べているのかはわからないが、要は「何もわからない」というのが今の
世界の
潮流である。先を
見通したら何もわかりませんよ、という状態であるからこそ先を見据えようというお話だと言われているが、そんな中で唯一わかっているのが
人口は減るということである。これについては
現時点で見えている
世界となる。その
世界を、
皆さんとしてはつかんでいるのかどうか。
地方制度調査会の話を引き合いに出されたが、正確には2042年といわれるが、そこまでは若者は減るが
高齢者は増加する。しかし2043年以降は、
高齢者人口も減少の局面に入る。その
時代より先は見ていない。つまり、2040年を見据えて10年間の
計画を立てるということは、2040年から先を含めてどう準備するか、この20年間何をやるのかということを書いていくということなのではないかと考えるが、そういうスタンスで
策定については考えているのか。
◎古仙
未来創生室長
冒頭で、
人口将来
展望についても
説明させていただいたが、
人口将来
展望は2060年を見通す形で考え、
ビジョンが20年の
期間という形となる。
委員御
指摘の点については非常に難しい問題であるが、これから
子どもを産む世代の大学生・高校生の
アンケート結果を見ても、
人口の減少がさらに進む
危険性・
可能性が読み取れる
ところである。
人口の
自然増・
社会増に対する取り組みは、今後もこれまでと変わらず、より一層しっかりと取り組んでいくが、併せて、全体の
潮流の中で
人口が減っていくというとことも踏まえた上で、どのような
社会になりどのような技術が必要になるかという点についても、しっかりと考えていく必要があると認識している。
◆
水野俊雄 委員
話は変わるが、
県民アンケートの結果について、「主な
ポイント」として「住みやすさ、
居住予定、結婚したいかという希望、
子どもの数、移住への
考え方」について解説していただいているが、今後の
総合計画で、
知事は
県民の
幸福度を上げていくと言っている。目指すものは多くあると思うが、少なからずこれらの
ポイントを引き上げていこう、もしくはどうしようと考えているのか。そこについては何か
方向性はあるのか。
◎古仙
未来創生室長
今回の
アンケート結果についても、
県民の
幸福度と関わるものであると考えている。
幸福度については非常に総合的な指標である。例えば、同じ
幸福度であっても、若者にとっての幸福は友達がいる、ということかもしれない。
社会人になっての
幸福度は家計がしっかり回せる・仕事があるとか、家族が無事に育つとかいうことかもしれない。
高齢者にとっての幸福は健康や子や孫が無事に大きくなるということかもしれない。非常に総合的な概念で難しいと認識している。
計画の中で捉える
幸福度の概念についてもこれから考えていく
ところであり、
県民アンケートの結果も参考にしながら、
有識者の話も聞きつつ、この
総合計画の中で考えていく
幸福度についても、しっかりと
議論をさせていただくということで考えている。
◆
水野俊雄 委員
幸福度についても
有識者に
意見を聞くのか。
◎古仙
未来創生室長
その点についても伺っていく。
◎
友松 企画部長
県民アンケートの結果は、非常に衝撃的な内容を含んでいると思う。特に、結婚をしなくてもよいのではないか、
子どもを持たなくてもよいのではと思っている若い人が増えてきたというのが非常に驚く話で、
社会をもっと
若者目線で変えていかなければならない
部分もあるのではと、個人的には思う
ところである。
現行の
計画は
人口減少の推計に基づき、
流れとしては仕方ないのだが、何とか
人口を減らさないように、このままで行くと140万人となってしまう
見込みを、何とか160万人に伸ばすためにはどうしたらよいのか、ということで出生率の
ところも引き上げるような、やや甘い推計であったかもしれないが、これに向かって頑張っていくぞ、ということで設定された
部分がある。やはりこれまでの
社会の
流れや
アンケートから読み取れるのは、少子化に対して頑張ってはいくが、数字が楽観的に劇的にV字回復するようなものではないのではない、ということを踏まえて、将来を考えていかないとならないと考えている。次の
計画では、その
部分はシビアな見方をしていかなければならないと考えている。
◆
水野俊雄 委員
結婚したくないと考える方々に対して、指標を上げていくということは、そういった方が結婚したくなるようにするためにはどう働きかけるか、ということかと、そんなことも考えさせられる。それは各部局の取り組みもあるだろうし、ここでは
議論が煮詰まらない話かなとも思う。
今回、2040年まで見据えるというが、2040年の
社会は
高齢者がさらに高齢化し、一人暮らしの
高齢者が莫大な数になっていくという
社会であり、どうやって
社会を維持していくのかが非常に難しい
時代となるという点までは見えている。そんな中で、世の中が激変していくということを
計画の中に盛り込むのだとすると、これまでの延長ではいられないということを書いていくということになる。世に出したら相当なインパクトのある
計画の
策定を頑張ろうとしている
ところであり、
議会も真摯に
議論に臨まなければと思っている。しかしながら、そういう大きなことをするにも関わらず
策定に当たって検討の
期間が短いと思っている。これから
議会として
意見を申し上げていくのに、どういう
タイミングで何を
議論し、どの程度まで話を煮詰めていけるのか、まったく
見通しが立たないということに、もやもやしたものを感じている。様々なことを勉強しないといけなかったり、
有識者の
人選をしないといけない。そのためには、この先1年くらいの
スケジュール感を早く示していただかないと、
議会としても追いつかないなと感じている。出された
計画を見て、ちょっと手直しをして鉛筆を入れて、というのが
議会の役割ではないはずなので、もう少し
議論の最初の
ところから
方向性を出していただかないと、歩調が合わないのではないかと感じている
ところである。考えをお聞かせいただきたい。
◎
友松 企画部長
これまでとおり、4年の
期間で
計画を作っていくということで
知事には相談したが、それではこれまでの
考え方を踏まえた
計画になりがち、ということはあると思う。これから先の世の中はわからないということであるが、大きく変わるということを想定していかなければならないと考えている。通信技術の発達や、超高齢化
社会が到来するというのもまさしくそのとおりで、これまでの延長線上のやり方ではいけないのではないか、という問題意識は持っていかなければならないと考えている。先までしっかり
見通して、シビアなこともしっかり提示しながら、今何をすべきか、これからはどうすべきかということをしっかり盛り込んでいきたいという個人的な思いはある。
委員御
指摘のとおり、具体的にいつまでにどういう風にという
ところまでは今の段階では申し上げられず、なるべく頑張るという心意気しか示せない。いろいろと
調査や情報収集を進めて、
有識者の
意見を聞きながら良い
計画を、
議会ともコミュニケーションを取りながら進めて参りたいと考えている。
◆
水野俊雄 委員
SDGsを盛り込むとは具体的にどいういうことなのか、もう少し伺いたかった。基本的に、これから20年先を見通すということを考えて、
有識者に検討を丸投げするわけではないという話をするのであれば、そもそも20年間を部として課としてどのように捉えているのかという
ところのベース、テキストを示してもらいたいとも思う。まずは
議論の
流れ、
スケジュール感は一刻も早く、これからどのような
スケジュールで積み上げていこうとしているのか、きちんと示していただきたいと、要望させていただく。
◆
萩原渉 委員
有識者の選定に当たっての
考え方であるが、どこかの教授とかいう人だけでなく、高校生や大学生、産業や環境といった各分野から、
群馬の将来や固有の問題について
議論できるような人を選んでいくという
考え方はどうか。
◎古仙
未来創生室長
その
部分は
委員御
指摘のとおりと考える。20年先ということ、
県民の
幸福度と
世界の
潮流を踏まえた
計画にするという課題がある。
有識者は
人選もできておらず、その選定方法も協議中ということで、明確な回答ができないが、これまでのような
有識者の会議の在り方や
コンセプトも変え、年齢層や立場、分野等もこれまでとは異なる新たな視点で考えていきたいと考える
ところである。
有識者の年齢についても、なるべく若い人の比率を増やそうと考えている。20年後の
計画を作るためには、20年後にその
社会で活躍している
人たちの
意見はぜひ取り入れたいということで、そのような年齢層の方の
人選も考慮するということで検討している
◎
友松 企画部長
人選については
議論が整理されておらずうまく
説明できていない
ところだが、
有識者から話を聞くという
ところは、
知事がこれまでの経験からいろいろな方とつながりがある中で、当代一流の方々、とても事務方からは頼めないような方々に心当たりがあるということである。副
知事も経済産業省から来ていただき、IT関係もやってこられた方なので、色々な知り合いの方がいる。20年後の将来、それぞれの分野で専門的な立場で知見を持っている方に来ていただき、
意見を聞いていこうと考えている。相手方の都合もあるので、どれだけ来ていただけるかはこれからの折衝となるが、なるべく多くの方に来てもらおうと
知事は思っているということであろうと思う。それとは別に、懇談会という形で、検討の場は設けていきたいと考えている。これまでも、
計画策定のための懇談会はあったが、非常に大きな懇談会であった。反省としては、30人以上で集まっても実質的な
議論というのは難しいということがあるので、そこまで大きいものではなく、若い人にも入っていただきながら、しっかり
議論のできる懇談会となるよう考えていきたい。また別に、各分野からの
意見も聞いていく必要があるため、各分野ごとに
ヒアリングをしっかりと行いながら、全体として
総合計画の中に
意見が反映できるようにしていきたいと考えている。
◆
萩原渉 委員
有識者会議と懇談会は別であるのか。
◎
友松 企画部長
有識者の
ヒアリングと懇談会は別である。
◆臂泰雄
委員
そもそも論となるが、今年度中に
総合計画を
策定するのかと思っていたが、
総合計画を持たない県もあると聞いた。また、
総合計画自体必ず必要でもないという。その中で、しっかり
議論したいから、今年度中ではなく長い
期間をかけて検討するということで、
特別委員会も第3回
定例会での設置になったのだと思うが、他県は
総合計画を含めてどのような対応をしているのか、わかる範囲で他県の状況を伺いたい。
◎古仙
未来創生室長
47都道府県中、45都道府県が
総合計画を
策定している。
策定していないのは奈良県と高知県である。
計画の全体構成についてであるが、当県では、
現行計画は
基本構想と
基本計画の二層構造となっている。
次期計画は
基本構想と
ビジョンの二層構造となる形である。これを、一体化して
策定しているのは29道府県、
基本構想(
ビジョン)と
基本計画を別々に
策定し、
期間についても別々に設定しているのが16都府県となっている。
計画期間であるが、20年が京都府と宮崎県、18年が大阪府、14年が宮城県と神奈川県、13年が山梨県、12年が滋賀県と島根県となっており、10年を超えるものを
策定しているのは8府県となっている。
計画期間が10年となっているのが18都道県であり、8年が福島県及び新潟県、7年は愛知県、5年が9県、4年が7県となっている。近県の状況であるが、茨城県が4年、栃木県が5年、埼玉県が5年、新潟県が8年、長野県が5年ということで、近県についてはいずれも
基本構想と
基本計画を一体として
策定している。
◆臂泰雄
委員
それぞれ特徴があり、都道府県の
考え方を持って作っているのだと思う。本県が特別変わっているのではなく、20年の
ビジョンと10年の
計画というのはそういうものだと思うのだが、作らなくても問題がなく、実際に作っていない県もある中で、それをあえて作ることについてはどんな思いや意味があるのか。そもそも作らなくてもよいものを、作ろうとする意味を聞かせていただきたい。
◎古仙
未来創生室長
知事と協議する中で感じたことではあるが、
総合計画は法定
計画ではなく、
策定していない奈良県と高知県に聞いてみた
ところ、
総合計画が無いのが当たり前のようになっているとのことであった。
総合計画がない代わりに、何らかの形での
ビジョンであるとか、会議での方針、戦略というものは出ているのではないかと想定している
ところである。
総合計画は法定
計画ではないが、色々な
計画の基本的な
方向性を示すもの、行政の
方向性を
県民や企業にわかりやすく示すツールという形で、
総合計画を重視していると認識している。
◆臂泰雄
委員
総合計画とは各分野の最上位
計画であると
説明をいただいた。
総合計画が
県民や事業所、県に関わる
人たちにとって大きな意味を持つものになる。
総合計画については、
県民に県政の
方向性を示し、各部局の最上位
計画等に反映されていく、重い意味を持つものと考えてよいか。というのも、先ほど
総合戦略について
説明されたが、
地方創生のお金をもらうために作らなくてはならない、その程度のものだという意味合いで作るのではなく、これからの20年後の
群馬のあるべき姿を、きちんと
委員会でも
議論しながら、真剣に作っていくべき重い物であると認識してよいのか。
◎古仙
未来創生室長
その点については非常に重く、重要なものであると考えている。
現行の
総合戦略は、
総合計画と同時に作れる
タイミングであったため同時に作ったが、重みについては
総合計画が非常に大きいと考えているが、
総合戦略が軽いというものではない。
総合戦略については必要があって切り離して作るが、
総合計画ができた後、
方向性・状況をみて
総合戦略の見直しということも当然あり得る。
総合戦略については交付金を活用する観点で作るが、
総合計画は県行政の根幹をなす重いものであるので、しっかりと時間をかけて作っていくということで考えている。
◆臂泰雄
委員
検証もしっかりしていかなければならないと思う。
現行計画の100超の指標を取り込んでいくようなことはないのかもしれないが、
進捗状況を含めて
検証するためには指標が必要になってくると思う。先程、橋爪
委員から指標のわかりにくさの
指摘もあった。4年前の、
現行の
総合計画を作る際の
特別委員会にも入らせていただいたが、
総合戦略と重複するような指標についてはよくないのではないかと話をさせていただいた。指標としてふさわしくないものが設定されている。そもそも
進捗状況の指標とすべきものなのか、というものが結構ある。本当の意味でのKPIではないのではないか。その辺を、本当に大事な
総合計画であれば、KPIはきちんと
検証できる、実効性のあるものにしていかなければならないと思う。そういう
議論を
議会もしていきたいと思うが、
議会に案が示されてからでは部局としても変えにくいと思う。今回、
知事に期待するのは、そういうやり方ではダメなのだときちんと言っていただきながら、それぞれの部局の担当者も、これからの
総合計画の在り方というのを、しっかりと理解して
総合計画に反映させる、また
総合計画を自分たちの上位・個別
計画に反映させるということを、きちんと行っていただきたいと思うが、どうか。
◎古仙
未来創生室長
KPIの設定方法・
考え方については、
次期計画ではしっかり見直していきたいと考えている。今回の
検証委員会のなかでも、
有識者からも
委員と同じような
意見をいただいた
ところである。KPIの数字を追うのが仕事のようになっているであるとか、仕事によっては数値ではなく、それをやり続けることが重要な業務もあり、定性的な
評価もあってよいのではという
意見もいただいている。
実際、平成30年の達成A及び前進Bの合計が89.3%で
令和元年が83.2%と、数字だけ見ると下がっている。この辺も、指標の設定が一部不適切なのではとの
意見をいただいている。KPIの設定については、しっかりと見直してまいりたい。
◆臂泰雄
委員
KPI等の中で参考となるのが
SDGsではないかと思う。17の
目標があって、169の指標があると。その指標の中には数字で表すべきもののほかに、こうした手段を取りなさい、というような決め方をされているものもある。数字ではなく、こういう手順でこういうことをやる、というものも、一つの指標として考えるので良いのではないかと思う。また、
総合計画は
群馬県全体の話であるが、山間部と平野部では状況が全く異なる。
人口が極端に減少する
ところと逆に増加している
ところも現実にあるわけで、20年後を捉えても大きな違いが生じている
可能性がある。懇談会を設けるとのことだが、これまでもそれぞれの市町村、ブロック別に
地域の声を聞いたかと思う。今回も同じように
地域の声聞くことは行うのか。
◎古仙
未来創生室長
まず、指標についてであるが、定量的
評価も重視するが、定性的
評価の
部分もしっかり取り入れ、
SDGsの
考え方も取り入れていきたい。
地域の
意見についてもしっかりと聞いていく。ただし、20年を見据えて
ビジョンを
策定する中で、現状のような11
地域に区切って作っていくのがよいのか、より大きなブロック別にしたほうがよいのか、
ビジョンの中に
地域の考えを盛り込む形がよいのか、それらの点も含めて
地域機関とも相談しながら、
有識者の
意見も聞きながら考えていきたい。また、市町村についても
意見を聞いていきたいと考えている。
◆臂泰雄
委員
市町村にもそれぞれ、色々な事情・
意見があると思う。
ビジョンについては、
有識者の方である程度こんな風に…と進めていくのでよいのかもしれないが、実際の
計画の
部分は、
地域に根差した人の声というのが必要と思う。そういったことを考えると、
策定まで1年あるといっても、非常にタイトな
スケジュールになると思う。ぜひ、県の
作業の進捗に合わせながら、
議会に対しても情報提供していただきたい。
◆
金井康夫 副
委員長
SDGsの
議論がされたが、第16次
総合計画については
SDGsと連動させるというような方向と思うが、第15次
総合計画の
評価の中で、
SDGsの17の
目標に当てはめた場合、ある程度見比べることは可能なのか。
◎古仙
未来創生室長
これまでの県の政策について一つ一つを見ると、かなり
SDGsと連動している、当てはまっている
部分はある。ただ、
SDGsに対する認識度が足りなかったと考えている。第15次
計画の
部分について、当てはめることは可能ではあるが、当てはめるよりも第16次
計画を作る
作業において、各部局と意思疎通を図って
SDGsの観点を取り入れていくという形で
作業を進めてまいりたいと考えている。第15次
計画の
評価検証について
SDGsを当てはめるという
作業については今の
ところ予定していない。
◆
金井康夫 副
委員長
SDGsの17の
目標といわれても、全部が全部言える人はいないと思う。15次
総合計画のなかで当てはめることがある程度可能なのであれば、○、×、△とい うようなざっくりとした
評価で構わないので、大体この17の
目標に対して15次
総合計画はこのような状況だったということがわかれば、次の
ビジョンについても考えやすいのではという気がしている。A、B、Cの
評価でも構わないのだけれども、そういった形でぜひとも出していただければありがたい。
◎古仙
未来創生室長
委員御
指摘の件はしっかり頭に入れておきたいと思う。15次
計画そのものを分析するというとニアリーイコールになればと思うが、昨日の
福重県議の質問に対する
知事答弁の中で、
SDGs未来都市へのエントリーという話があった。このエントリーについては
年度内が
作業の山場となるが、こちらについても
企画課未来創生室の方で
作業していくこととなる。この
作業の中で各部局の事業の整理や今後の事業の整理というのを行っていかなければならないが、この
作業の状況とうまく合わせるような形で、できるだけご要望にお応えするような形で考えていきたいと思っている。
◆
金井康夫 副
委員長
ぜひよろしくお願いしたい。
SDGsと連動させるという
方向性が示されたことから、各部局は浮足立っているような感じがする。各部局の最上位
計画の中に
SDGsを新たに取り入れていく上で、今後このような
方向性で進めるのだという点を分かりやすく、各部局と連携して進めていただきたい。
△その他
○
中沢丈一
委員長
次に、その他であります。
本
委員会の県外
調査の実施についてでありますが、本
委員会では、11月5日(火)から6日(水)の日程で実施したいと考えております。
なお、
調査内容等、詳細については、正副
委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議無し」の声あり)
さよう御了承願います。
なお、決定した内容党については、別途通知いたします。
△散会
○
中沢丈一
委員長
以上をもって、本
委員会で審議すべき案件は全て終了いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
(午後2:35終了)
委員会記録署名
委員
総合計画に関する
特別委員会
委員長 中沢 丈一...