• "庁内検討"(1/9)
ツイート シェア
  1. 那須塩原市議会 2024-06-10
    06月10日-02号


    取得元: 那須塩原市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-11
    令和 6年  6月 定例会議       令和6年6月那須塩原市議会定例会議議事日程(第2号)                令和6年6月10日(月曜日)午前9時25分開議日程第1 会派代表質問   22番 中村芳隆議員     1.健康長寿センター「長寿の湯」の在り方について   19番 鈴木伸彦議員     1.3市町合併後の公共施設建設費及び維持管理運営費市内地域バランスと西那須野地域の今後の計画について     2.那須高林産業団地について     3.市有施設における蛍光灯製造禁止後の対応について出席議員(25名)     1番    堤 正明議員     2番    三本木直人議員     3番    林 美幸議員     5番    室井孝幸議員     6番    田村正宏議員     7番    森本彰伸議員     8番    益子丈弘議員     9番    小島耕一議員    10番    山形紀弘議員    11番    星野健二議員    12番    中里康寛議員    13番    齊藤誠之議員    14番    佐藤一則議員    15番    星 宏子議員    16番    平山 武議員    17番    相馬 剛議員    18番    大野恭男議員    19番    鈴木伸彦議員    20番    松田寛人議員    21番    眞壁俊郎議員    22番    中村芳隆議員    23番    齋藤寿一議員    24番    山本はるひ議員   25番    玉野 宏議員    26番    金子哲也議員欠席議員(なし)説明のために出席した者の職氏名 市長        渡辺美知太郎  副市長       渡邉和明 副市長       藤田一彦    教育長       月井祐二 政策統括監     瀧口 晃    企画部長      磯  真 総務部長      後藤 修    総務課長      後藤明美 財政課長      福田正樹    市民生活部長    河合 浩 環境戦略部長    黄木伸一    保健福祉部長    板橋信行 子ども未来部長   粟野誠一    産業観光部長    織田智富 建設部長      松本仁一    上下水道部長    田野 実 教育部長      田代宰士    会計管理者     五十嵐岳夫 選管・監査・固定資産評価・     農業委員会事務局長 室井 勉 公平委員会事務局長 八木沢信憲本会議に出席した事務局職員 議会事務局長    高久 修    議事課長      岩波ひろみ 議事調査係長    長岡栄治    議事調査係     飯泉祐司 議事調査係     石田篤志    議事調査係     石渡大輝 △開議 午前9時25分 △開議の宣告 ○議長(山形紀弘議員) 皆さん、おはようございます。 散会前に引き続き、本日の会議を開きます。 ただいまの出席議員は25名であります。--------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(山形紀弘議員) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。---------------------------------会派代表質問 ○議長(山形紀弘議員) 日程第1、会派代表質問を行います。 質問通告者に対し、順次発言を許します。---------------------------------中村芳隆議員 ○議長(山形紀弘議員) まず初めに、サステイナブル21、22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 皆さん、おはようございます。議席番号22番、サステイナブル21、中村芳隆でございます。 先月、西那須野自治会長連絡協議会によります健康長寿センター、長寿の湯の市による管理運営の終了及び民間譲渡に対する反対署名活動が行われました。多くの市民が関心を持たれているのではないかと思い、長寿の湯の在り方、1点に絞り込みまして質問いたしますので、明快な答弁をお願いしたいと思います。 それでは、順次通告に従い、質問をいたします。 1、健康長寿センター「長寿の湯」の在り方について。 健康長寿センター内にある温泉入浴施設、長寿の湯は、平成10年4月に開業して以来、コロナ禍を除き、毎年継続的に10万人前後の方が利用しており、市内にある市営の温泉施設の中でも一番利用数が多く、長年愛され続けている温泉施設であります。 そのような施設であるにもかかわらず、施設の老朽化及びそれに伴う維持管理の高額化を理由に、令和6年度末で市の管理運営を終了するという方針が示されました。将来に向けて限られた財源で持続的、安定的な行政サービスを提供していくために行財政改革を迅速に取り組む必要があることについては理解をしておりますが、今後の長寿の湯の在り方の検討について真摯に取り組んでいるのか疑義が残ることから、以下のことについてお伺いをいたします。 (1)長寿の湯の設置目的について。 (2)現在に至るまでの収支状況について。 (3)これまで行った収支改善対策について。 (4)どのような検討の結果、本年度末で市の管理運営を終了することに至ったのか。 (5)他の市営温泉施設の在り方との整合性について。 (6)サウンディング型市場調査について。 ①サウンディング型市場調査とは。 ②実施の目的について。 ③調査結果の活用方法について。 (7)今後のスケジュールについて、お伺いをいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員の質問に対し、答弁を求めます。 市長。 ◎市長(渡辺美知太郎) 御質問にお答えしていきますけれども、長寿の湯のある長寿センター、その中に長寿の湯があるんですけれども、この設置目的、当初のですよ、これ平成10年なので私が決めたわけではなくて、昔からある目的で、これちょっと誤解されている方が多いので、この場をお借りして改めて述べたいんですけれども、長寿センター全体の目的は健康の増進、福祉の向上、世代間交流、これらが目的として設置をされているんですけれども、長寿の湯については世代間交流が目的でありまして、当初の設置目的は健康の増進とかそういうのは入っておりません。あくまでも世代間交流として長寿の湯は設けられたとされています。 (2)の現在に至るまでの収支の状況でありますが、平成10年から開業して平成4年度決算までの長寿の湯の管理運営に係る収支の累計になりますけれども、トータルで約4億6,000万円の赤字となっております。 さらに設備の修繕、結構修繕が高いんですよ。結構深くまで掘っているので、かなり土を深くまで掘っているので、合わせると5億7,000万円の赤字となります。 単年度はどうなのかというと、直近でいうと令和4年度では管理運営と修繕費がトータルで約6,200万円支出をしておりまして、それに対してどのぐらい収入があったのかというと、約1,600万円でありまして、単年度の収支としては毎年といいますか、4年度については4,600万円の赤字で、大体最近は毎年4,000万近い、4,000万前後ぐらいの赤字が出ております。 (3)のこれまで行った収支改善なんですけれども、使用料については開業以来変えておりません。ただ、平成24年度から長寿の湯を含めた長寿センター全体の管理運営については指定管理者制度を導入しまして、経費の縮減に努めてきました。 (4)のどのような検討の結果、本年度末で市の管理運営を終了するに至ったのかというと、管理運営を費用を賄うためにはこれ当然値上げをしなきゃいけないんですけれども、入場者が変わらないで計算した場合、それでもやっぱり使用料、料金値上げをしなきゃいけないんですけれども、結局料金が近隣にある民間の施設よりも高くなっちゃうんですよ。 近隣にある民間の施設よりも高くしなきゃいけないんですけれども、当然、民間の施設より高くなったら入場者数が減ってしまうので、結局、現状よりも利用者は減少してしまって、やっぱり赤字の解消は見込めないということがシミュレーションによって分かりましたし、平成10年度と今では、当時は確かになかなか温浴施設がないとかという問題がありますけれども、現在はたくさんあります。 西那須野地区にも幾つか民間施設ありますし、トータルで今は合併しておりますので、那須塩原市全体とすれば温浴施設がございますので、やはり毎年かかっている赤字で、大事なことはこれ別に長寿の湯だけを狙い打ちして、何か議会でもよく言われるように西那須野いじめをしているわけじゃないんです。 市内には市が持っている温浴施設幾つかありまして、トータルで今後質問いっぱいいただいているので、たしか1億円ぐらいの赤字なんですよ。ちょっと違ったら後で訂正しますけれども、1億円の赤字を毎年市全体の温浴施設が出しているので、別に西那須野いじめをしているわけじゃないんです。何度も言いますけれども。 塩原も板室もありまして、これみんな等しく俎上にのせていますから。塩原を残そうとか板室を残そうとかしていませんので、これみんな等しく同じように俎上にのせて、結局トータルで多大な赤字が出ているので、今回このように、ほかの施設も含め、こういったシミュレーションを行っておりますので、総合的に勘案して令和6年度末で市による管理運営を廃止するということにいたしました。 ○議長(山形紀弘議員) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) (5)ほかの市営温泉施設の在り方との整合性について。ほかの市営温泉施設につきましては、公共サービスの必要性を明確にした上で、施設ごとに在り方を検討することとしてございます。 (6)サウンディング型市場調査について。 ①サウンディング型市場調査とは。民間事業者と連携した公共施設の整備や運営方法を検討する際に、市場の動向や活用アイデアを把握し、民間の事業者が参入しやすい公募条件の整理を行うとともに、課題解決に向けた事業提案を受けることなどを目的とする調査でございます。 ②実施の目的について。施設の有効活用の可能性について民間事業者の自由な発想に基づく意見、提案を求めることを目的としてございます。 ③調査結果の活用方法について。民間事業者からの提案を庁内の関係部署で構成する庁内検討会議によりまして、提案内容の実効性等を検討し、市が民間活用の方向性を決定するために活用をいたします。 (7)今後のスケジュールについて。事業提案等について庁内検討会議で協議をし、長寿の湯の在り方についての方針の案を固め、議会及び市民に説明した上で方針の決定をする予定でございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) ただいま答弁をいただきました。 それでは、順次再質問をさせていただきたいと思います。 長寿センターを全体的に見ますと、私どもは社会福祉協議会も入っておりますし建物全てが福祉関連とか福祉の、全体的に見ましても福祉専門にやっていらっしゃるのが健康長寿センターではないかという認識を持っておりましたが、ただいまの説明をいただきまして、健康長寿センターは健康の増進と福祉の向上、また世代間交流という3種類のパターンに分かれていることを認識することができました。そういったものを考えまして、しっかりとした認識、世代間の交流というものを頭に入れながら、順次これから再質問をさせていただきたいと思っております。 それでは、長寿の湯の設置目的は世代間の交流ということでございますが、福祉の向上ではないのかをお伺いをいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 先ほど市長の答弁にもございましたけれども、複合施設であります健康長寿センター、こちらにつきましては健康の増進、福祉の向上、世代間の交流、そういった3つの目的がございます。 そして、それぞれの目的に応じた施設が設置をされておりまして、そのうち福祉の向上に位置づけられているもの、これは社会福祉協議会であったりボランティアセンターでございます。 長寿の湯については、世代を問わず交流の場と位置づけているところでございます。 なお、健康の増進、こちらにつきましては集団健診室、また母子保健学習室、そういったものがございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員
    ◆22番(中村芳隆議員) 了解するところでございます。説明を聞いて分かりました。 それでは、長寿の湯が世代間交流施設であることは、これ何で示されていたんでしょうか。詳しくお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらにつきましては何で示されているのかということでございますが、建設当時策定されております健康長寿センター建設に関する基本方針、こちらにおいて交流の拠点として入浴施設を位置づける、そういったことで示されているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 分かりました。合併前の西那須野町のことなので、私も全然分かりませんでございました。了解するところでございます。 次に、現在に至るまでの収支状況についてを質問させていただきます。近年の管理運営費用の内訳はどのようになっているかを、また重ねてお願いします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 内訳ということでございます。 指定管理費用のうち、長寿の湯相当分といたしましては約5,500万円ということでございまして、内訳といたしましては、人件費が約1,000万、それから電気、上下水道代、こちらが2,000万円、灯油代等、そういったものが2,000万円、そういったものが主なものでございます。 また、修繕にかかる費用、こちらにつきましては温泉ポンプ、こちらについては10年目安で大体更新をするということでございますが、こちらが約2,000万、それから数年ごとにオーバーホールをしなければいけないということで、これが約700万円ということが必要でございまして、やはり経年劣化を理由とした修繕、こちらも生じてまいりますので、より多くの経費、こういったものが必要となってくるところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) ただいまの説明によりますと、固定経費プラス経年劣化等を考えますと、修繕費が生じるなどより多くの経費が必要なことが分かりました。 それでは、収支改善対策について質問いたします。収支の状況がマイナス4億、そして5億円となるように、そういうふうな結果になる前に、何か対策を講じるべきではなかったかと思うのですが、そのような対策がなぜ今日までされなかったかを、ちょっと確認させてください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 支出面の対応といたしましては、1回目に答弁がございましたけれども、指定管理制度、こちらを導入した経費の縮減、こちらを図ったところでございます。これにより、およそでございますけれども年間約500万程度、こちらの縮減が図られているところでございます。 ただし、収入面、こちらにつきましては、使用料改定、こちらは行っていないところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 縮減のために指定管理制度を導入されまして、500万円ぐらいを減らすことに努力をされたということでございますが、このような大きな赤字となっているのに、使用料の改定をやらなかったということでございますが、なぜやらなかったのか理由をお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちら使用料の改定、こちらについては検討のほうはさせていただいておりました。しかしながら、東日本大震災の発生であったり、また消費税の増税、それから新型コロナウイルス、こちらの感染症がはやってしまった、そういった全国的に経済状況が不安定であった、そういった影響によって使用料の見直しというものを見送ってきた、そういった経過がございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 過去10年を振り返りますと、本当に大震災や国内はもとより世界的に悪い要因が重なりまして、見送られたのではないかということは了解をいたします。 それでは、どのような検討の結果、本年度末で市の管理運営を終了するに至ったかについても質問いたします。 そんな中で料金値上げのシミュレーション、先ほど行ったということでございますが、単年度収支をゼロにするためにシミュレーションなのか、それとも現在までの累積赤字をゼロにするためのシミュレーションなのかをちょっとお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 今回の料金の値上げのシミュレーション、こちらにつきましてはあくまでも単年度の収支、こちらをゼロとすることを基本に算出をしているところでございます。累積赤字分、これを補填する場合の料金設定というのは含まれていないということでございます。 現在の使用料の別利用者、こちらで算出した結果、料金の単価、こちらは2.75倍とする必要性があるということで、一般については1,375円、高齢者は550円相当と考えたところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) シミュレーション、現在の入浴客数の中で算定をされますと、本当に高い料金になりますね。一般で1,375円、高齢者や障害者でも550円を頂かないと、ゼロベースにはならないということで、大変な数字になってしまうのは確認ができました。 そんな中で、じゃ、利用者数がいっぱい増えるということを考えればどのような長寿の湯において人数が入れば採算ベースに合うのかを、ちょっとお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらは料金を変えずに収支を保つためということでございますので、単純計算でいきますと年間約27万5,000人の利用、こちらが必要になってくるところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 27万人強の方が利用されてようやくゼロベースになるということ、本当にすごい人数が来ていただかないと非常に厳しいということで、びっくりした数字でございまして、本当に難しいなあという感じはいたしました。 それでは、次に、アンケート調査を実施されたようでございますが、どのように行われたのかをお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらアンケート調査につきましては、昨年度、まず利用者を対象としたものと、あと市民を対象としたもの、こちらを実施をしているところでございます。 利用者のほうにつきましては、こちらは長寿の湯を利用している方、こちらを対象に20日間で269人からの回答を得ているところでございます。また、市民アンケートにつきましては、市のホームページ等を活用いたしまして、1か月間アンケートを行いまして、567件の回答を得ているところでございます。 いずれも1人1回の回答ということでやっていたアンケートということでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 利用者アンケートにおきまして269人、市民アンケートの中で569人ということでございますが、回答されましたアンケート数は、これ適切なのか確認させてください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) まず、利用者アンケートについてでございますが、実際にこれは長寿の湯を利用する方、こちらを対象に20日間、対面でアンケートを渡しまして実施をしているということでございまして、回収率も高いということもございまして、こちらについては適切であると考えてございます。 一方、市民アンケートのほうでございますが、市のホームページ、また、みるメール、そういったものを活用しまして実施をしていたところでございますが、取得数、こちらにつきましては統計学上も含めまして、こちらにつきましてやはり567件ということでございますので、適切と考えているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 市民11万人を有している那須塩原市でございますので、トータル的に七、八百人で、こういったアンケートの中が有効なのかということになりますと、ちょっと疑問に思っていたんですが、そんな中で統計数的にも非常に大丈夫だということが確認することができました。 振り返ってみますと、世論調査などでも1億2,000万の全国調査で2,000人ぐらいでNHK等々も回答数1,500人ぐらいでやっているのが多いような感じがしましたので、800人前後のアンケートがいただければ、これ有効なのかなという気はするところでございます。 アンケートの内容はどのようなものなのかをちょっとお伺いします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) アンケートの内容ということでございますが、まず利用者アンケート、こちらからの結果といたしまして、まず1つ目としまして、利用者の住まいということです。こちらにつきましては、西那須野地区が50%、次いで黒磯地区が27%という結果でございます。 また、2つ目、利用者の年代ということでございますが、60歳以上の方が89%を占めているということでなってございます。 3つ目、利用者の頻度ということでございます。こちらにつきましては週に1回利用する方、こちらが79%、月に1回以上利用する方、こちらにつきましては94%ということで、いわゆるリピーターの方が多い傾向がある、そういったことが分かったところでございます。 また、市民アンケートから、「今まで利用したことがない」「数年前に利用したことがある」、こちらを合わせますと、現在いわゆるほとんど利用をしていないという方、こちらつきましては61%の方が利用をしていないという結果が出てございます。 また、4つ目といたしまして、施設を利用する理由ということでございまして、こちらにつきましては利用者アンケートによりますと、「入浴料が安いから」ということが33%ということで、こちらがやはり一番最も多い回答となっているところでございます。 また、5つ目といたしまして、もし長寿の湯がなくなったらということにつきましては、利用者アンケートでは「困る」また「非常に困る」、こちらが85%ということの結果が出ているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 調査の結果、60代以上の方が89%、週に1回以上利用される方が79%ということで、本当に高い数字が示されておりますね。そんな中でアンケートの結果から、利用者の動態がどのようになっているかをお伺いをいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 利用者の動態ということでございます。 年間の延べ利用者数、こちらにつきましては約10万人ということでございまして、利用者アンケートの結果による利用頻度の割合から令和5年度の実利用者、こちらのほうを推計をさせていただきました。結果としましては、年間で635人の方が実利用者であるということになってございます。 やはり長寿の湯を利用することが多い、いわゆる限られた方が利用する傾向がある施設であるということが分かった次第でございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 動態調査の結果、限られた人が利用されているということが数字に表れているのではないかということを確認をすることができました。 それでは、長寿の湯がなくなることで日々の入浴ができなくなる人が出るのではないかと、本当に心配をされるところでございますが、その件についてお伺いをいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 先ほどの利用者アンケート、それから市民アンケートのところで推察いたしますと、まず、「長寿の湯が修理等で長期休みとなった場合、どんな場所で入浴しますか」という、こういったアンケートの項目につきまして、「自宅のお風呂」それから「その他の温泉施設」を利用する方、こちらが利用者アンケートで87%、市民アンケートで96%ということでありまして、代替の入浴の手法というのはあるということが分かったところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 了解いたしました。 次に、民間温泉施設との比較検討により、どのようなことが分かったかをお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 長寿の湯につきましては利用者アンケートの結果から、やはり料金が安い、低料金であるがために利用しているという傾向がございまして、また老朽化も進んでいるということでございます。 長寿の湯の料金を値上げをしていくということをした場合は、近隣の民間の温泉施設へ利用者が移行していく、そういったことが見込まれていくのかなということで、長寿の湯の利用者、こちらにつきましては料金の値上げをすることによっては減少する可能性は極めて高いということが分かった次第でございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 近隣の施設には、先ほど市長が言われましたように、乃木温泉ホテル、大鷹の湯、マロニエホテル、あかつきの湯などもございまして、それぞれ設備もしっかりとしておりますので、料金が高くなれば利用者が減るということは理解されるところでございます。 それでは、次の質問に入ります。 2月の全協では検討の一つに「限られた市民へ多額の財政負担を継続することは偏った行政サービスの提供となり適当ではない」とありますが、限られた市民とはどのような意味か、また施設の利用する者、しない者がいる以上、どのような施設でも限られた市民の利用となるのではないかと考えますが、お伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらにつきましても利用者アンケートの結果からは、まず令和5年度の延べ利用者数というのが10万1,901人ということでございまして、そのうち先ほども申し上げましたけれども、635人が実利用者というような推計値が出ているところでございます。そういったために、いわゆる大勢を占める利用者、施設を頻繁に御活用していただいている方、こちらにつきまして「限られた市民」、そういった表現をさせていただいたところでございます。 先ほど私のほうで言った「限られた市民」というのはそういった意味なのだと捉えていただければ幸いでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) データから数字を見ますと、一部のヘビーユーザーの方が利用されていることと理解をいたしました。 それでは、2月の全協にて発表以降、市民や利用者からの問合せはどのぐらいあったかをお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 2月の全協で方向性が出た後、市民、利用者からの問合せにつきましては、まず、指定管理者からの報告につきましては、1日二、三件程度の問合せがあるという報告を受けてございます。 また、健康増進課のほう、こちらにつきましては累計、今まで5件の問合せがあったということで報告を受けているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 突然廃止するなどというようなことでございまして、多くの市民がびっくりしまして、かなり電話の問合せがあったのではないかと懸念していたところでございますが、そんなに多いような感じもしませんでしたので、了解いたしました。 市の管理運営終了の方針が決まった時点で、なぜ早急に市民に知らせなかったのか、その点についてお伺いをいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) まず、市による管理運営のほう、こちらが終了をするということではございますけれども、終了するというのは今年度末をもって終了するということではございますが、民間事業者等による温泉運営を含めた利活用、そういった検討をしているということでございますので、今後の方針案、これが整った後に市民説明等、これをすべきということから、2月の全協直後に市民に知らせなかったということでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 了解しました。 それでは、令和6年度末を市による管理運営を廃止するとする時期でございます。時期をその時期にした理由はなぜか。また、令和7年度や令和8年度末にする方策もあったのではないかと思いますが、その理由をちょっとお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらにつきましては、1年ないし2年、市の管理運営の廃止時期を遅らせていった場合、今後、今でもそうですけれども物価、それから燃料の高騰、そういった経費の増というのが非常に見込まれるところでございます。収入額の変化がなくても、支出額は非常に多くなっていくことが見込まれるということでございますから、単年度の赤字がどんどん増加すること、これが想定できるということで、赤字の減少、これを少しでも解消するというがために今年度末で廃止するという判断をしたところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) さらなる赤字が増えていくために、6年度末での終了ということの結論をされたということは了解をいたしました。 それでは、赤字施設という理由で市が管理運営を終了するということではいかがなものかという市民の声も十分聞こえておりますので、それについては市の考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) まず、使用料のほうを値上げをして運営を継続をしていった場合、こちらにつきましては利用者が減少する可能性が極めて高いということがまずございます。そして、それがために赤字解消が非常に困難であること、これがまず1点目ということでございます。 それから、民間事業者による温泉施設がそもそも多数近隣に存在していること、これが2点目になります。 それから、利用者アンケートにより、長寿の湯がなくなった場合に、実際に自宅のお風呂ですとかほかの温泉施設等代替施設があるということ、日常生活に困るということがないということ、これが3点目でございます。 それから、施設の利用実態といたしまして、利用者が先ほども言いました、いわゆる限定的であるということでございますので、市が長寿の湯の運営を継続する必要性は低いと、そのように判断をさせていただいたところでございます。 以上のことから、市の行財政改革、こちらを進めていく、それがために今年度末をもって長寿の湯における市の管理運営、こちらを終了するべきと考えたところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 料金を上げれば赤字解消になるのではないかというような考えもあるかもしれませんが、実際に板室温泉グリーングリーンにおいても、令和元年度無料の料金を200円に値上げを行った結果、当時9万3,000人ぐらい来客されていたものが、令和5年度においては6万3,000人ぐらいに減ってしまうというような結果になりまして、ゼロから200円に上げてもかなり三十数%減るということで、長寿センターの場合には200円から400円から500円に上げた設定をされたとしても、それ以上の人数が減ってしまうというような予想、そういうデータからしますと予想されることは確かでございますので、そういう判断をされるのもやむを得ないのではないかと、こう思っております。 行財政改革を推進するために、市の管理運営を終了するとのことは理解をさせていただきました。 西那須野地区では長寿の湯継続に関する署名活動が行われていると聞いておりますが、そのことについて市の考えをお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) この署名活動、こういったものが行われていることにつきましては、行政として真摯に受け止めているところでございます。そして、令和7年度以降、市の管理運営が終了した後、それにつきましても市民に愛される施設、そういったものになるよう、在り方検討、これを十分にしてまいりたい、そのように考えている次第でございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 今までと同様に、市民に愛される施設であり続けられるように、在り方を検討していくということでございますので、次のサウンディング調査のときに再質問をさせていただきたいと思っております。 昨年、塩原温泉華の湯が廃止と決定されましたが、各施設で異なる時期に実施される理由をお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらにつきましては、各施設それぞれの設置目的というものがあるわけでございますが、それぞれ、それが異なっておりまして、それの在り方検討ということになってくるわけでございますので、施設を管理する各担当部署、そちらのほうで行うこととなっているため、時期等も異なってくるというところで考えているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 同じ温泉施設であっても設置目的が違っているということで、その在り方検討についてはいろいろ担当部署が違うんだということは理解をいたしました。 それでは、次の質問に入ります。 サウンディング型市場調査は、先ほどの答弁で理解をするところでございますが、サウンディング調査ではどのような意見を求めるのかをお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) まず、温泉の利用がある場合、それから温泉の利用がない場合、これにかかわらず、長寿の湯のスペース、これを利用する方法につきまして意見を求めているところでございます。 サウンディング項目といたしましては、原則として施設運営に係る費用は全て使用者の負担ということにしておりまして、利活用の可能性、利活用の内容、事業の概要、事業額、それから事業実施における課題、そのほか自由提案を求めているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 了解いたしました。 それでは、場合によっては温泉を利用しない提案が採用されることもあるということなのかをお伺いをさせてください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 今現在、民間事業者からの提案を受けている最中ということでもございますけれども、市の目的に沿った提案、そういったものがあった場合につきましては、温泉の利用がない提案を採用する可能性はあると考えてございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 広く民間事業者を公募されているということでございますが、今日まで何社ぐらい来ているのかをお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) サウンディング型市場調査を実施してございますが、まず現地見学会、こちらのほうを開催したところ、まずこれは4社の御参加というものがございました。うちサウンディングの実施について2社から応募がございまして、その提案内容につきまして、これを今月中に具体的な話合いということで進めている最中というところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 了解いたしました。 民間事業者に健康長寿センターを売却するということも考えていることはあるんですか。お伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 健康長寿センター自体を売却するということではございません。こちらにつきましては、あくまで長寿の湯スペース、こちらを民間事業者に運営していただく、そういったことを検討をしている、そういった考え方でございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 了解いたしました。 それでは、検討した結果、もし民間活用が困難という結果になった場合、入浴施設を廃止して部分閉鎖とすることもあるのかお伺いをいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらにつきまして民間の活用、これが困難となった場合、こちらにつきましては庁内検討会議での検討、こちらをまず踏まえまして、これは例えばの話でございますけれども、高齢者の健康増進に係るような事業であったり子育て部門に関する施設など、市民の皆様に有効に活用ができる、そういったものを今後、在り方検討をしていく考え方でございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 分かりました。 それでは、次の質問に入ります。 庁内検討会議とはどんな会議なのかをお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 長寿の湯につきまして、まず民間事業所による利活用など今後の在り方について庁内検討会議で検討をするため、関係する部署の課長、こちらを委員として組織する会議、これが庁内検討会議ということでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員
    ◆22番(中村芳隆議員) その庁内検討会議において検討するとのことでございますが、民間事業者からの提案は担当課が決定するわけではなく、広く庁内の代表が集まって検討して決めていくことなのかを確認させてください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) こちらにつきましては議員のおっしゃるとおりでございまして、民間事業者からの提案というものをさらに検討会議によって磨きをかけていって、よりよい利活用の方法、これを検討してまいりたいと、そのように考えているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 分かりました。 それでは、令和6年度末までのスケジュールについて説明をお願いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 今年度末までのスケジュールについての予定でございますが、まず6月、今月、こちらについてサウンディング調査を行っているというところでございます。 それから、4月から9月にかけまして、先ほど言いました庁内検討会議、これで在り方検討、これをしていくところでございます。 それから、10月から11月にかけまして全協の報告、また当然ながら利用者説明会、こちらのほうを実施させていただく、そういうことでございます。 その後、12月のところで市の運営管理の終了に対する条例の改正をしていくところの予定でございまして、3月によって市が管理運営を終了する、そういった大まかなスケジュールでございますが、こちらについて現時点のスケジュールということでございまして、状況ですとかによっては、内容と時期、こちらについては変更される可能性がございますので、その点は御了承をいただきたいと思ってございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 今後のスケジュールを聞かせていただきました。 そんな中で、私ども議会においても令和3年度の事務事業棚卸しにおいて、採算の取れない施設全てについての在り方について執行部に提言をするべく、一昨年、総務企画常任委員会にて大分県別府市の北浜温泉テルマス廃止についてを行政視察してまいりました。 本市の長寿の湯と同じ平成10年に、総事業費10億円をかけまして開業いたしました。コンクリート2階建てで、水着を着用しまして利用する露天風呂、そしてサウナ等が、要するに本当に多目的温泉施設でございますが、計画時の利用者目的数を15万人と設定しておりましたが、開業時には8万人という目標値を下げてスタートされましたが、開業当初から半数の4万人ぐらいの利用客となりまして、当初から赤字運営が継続され、近年には年間3,000万円以上の赤字運営となっておりました。 累積赤字も6億円を超える状況になりまして、20年以上経過した中で建物や機械設備等の更新時期を迎えまして、多額の費用が想定されることとなって、外部評価委員会にて今後の在り方について検討され、廃止するということになりまして、今後の施設運営をサウンディング型市場調査を実施するということでございました。 時代の変化とともに市民のニーズは大きく変わってまいります。民間の活力を取り入れまして市民から愛され、親しまれる施設として再スタートされるということで検討されているんだということでありまして、改めてサウンディング調査の役割は重要であるということを私どもも勉強してまいってきたことでございます。 それでは、最後の質問となりますが、今後市民向けの説明会を、どのような内容で実施するのかをお聞かせください。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(板橋信行) 市民向けの説明会ということでございますが、こちらにつきましては先ほど申しました庁内検討会議、こちらの結果を踏まえて、それから今後の施設の在り方等に関してこの説明会を行っていく、そういった考え方で行っていくということでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 22番、中村芳隆議員。 ◆22番(中村芳隆議員) 了解しました。 市民の皆様にしっかりと理解いただくように、よろしくお願いしたいと思っております。 最後になりますが、人口減少、少子高齢化社会の進行及びそれらを背景としました社会情勢の変化に伴う様々な課題に直面しております。限られた財源で質の高い行政サービスを持続的、安定的に提供していくためには、行財政改革が必要不可欠ではないでしょうか。 令和5年度から第3次那須塩原市行財政改革推進計画が実施され、全庁を挙げて取り組まれていることは高く評価するところでございます。議会においても執行部に対し、代表質問や一般質問、そして常任委員会を通しまして、事務事業棚卸しを積極的に取り組むよう要望しているところでございます。 ただ、改革を進めるには必ず痛みが伴います。長寿の湯の在り方については、市民の理解が得られるよう、丁寧な説明をお願い申し上げまして、私の質問といたします。 ○議長(山形紀弘議員) 以上で、サステイナブル21の会派代表質問は終了いたしました。 ここで休憩いたします。 会議の再開は10時50分です。 △休憩 午前10時22分 △再開 午前10時50分 ○議長(山形紀弘議員) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------鈴木伸彦議員 ○議長(山形紀弘議員) ここで、皆様に申し上げます。 19番、鈴木伸彦議員より、会派代表質問の際に資料を提示したい旨の申出がありましたので、許可いたしました。 志絆の会、19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 議席番号19番、志絆の会、鈴木伸彦でございます。 質問通告書に従いまして、質問をさせていただきたいと思います。質問に当たりましては、基本的には順番で行いますが、関連のあるところは多少前後するかもしれませんが、そのところはよろしくお願いいたします。 それでは、早速質問に入らせていただきます。 1、3市町合併後の公共施設建設費及び維持管理運営費市内地域バランスと西那須野地域の今後の計画について。 平成の大合併は、人口減少・少子高齢化等の社会経済情勢の変化や地方分権の担い手となる基礎自治体にふさわしい行財政基盤の確立を目的として、平成11年以来、政府主導で全国的に市町村合併が積極的に行われた。具体的な目的は、行財政基盤の強化や地域の持続可能性を高めることである。 本市は平成17年1月1日に3市町が合併し、県内でも2番目に広い面積の那須塩原市で発足し、20年がたとうとしています。その間、平成22年の11万7,812人をピークに人口は減少傾向であります。市内を地域ごとに見ると、人口が増加している地域と減少している地域があると思われますが、合併後の公共施設建設事業費及び経常的な維持管理費の使途が、合併の目的である行財政基盤の強化や本市の持続可能性を高めているか、行政の効率化が図られているか、市の考えをお伺いいたします。 (1)市内8地域(黒磯地区、東那須野地区、高林地区、鍋掛地区、西那須野地区、狩野地区、箒根地区、塩原地区)ごとの合併後の人口の推移を伺う。 (2)塩原地区、西那須野地区、黒磯地区の合併後の公共施設建設費の合計と経常的な維持管理運営費の合計について伺う。 (3)(1)の地域ごとの人口の推移と(2)の塩原地区、西那須野地区、黒磯地区の合併後の公共施設建設事業費の合計及び経常的な維持管理運営費は、行財政基盤の強化や地域の持続可能性を高めているか、行政の効率化が図られているか、市の考えを伺う。 (4)公共施設建設費及び維持管理運営費の市全体のバランスについて市の考えを伺う。 (5)住んでいる地域によって不公平感を感じているという声を聞くが、市には届いているのか。それに対する市の考えを伺う。 (6)新庁舎を那須塩原駅付近に建設するということは合併協議会で確認したものであるが、合併から20年以上かかってしまっている。その間、西那須野地域においては新たな施設整備の計画が示される様子はなく、西那須野地域の将来計画を急速に検討すべきと考えるが市の考えを伺う。 (7)以下について提案する。市の考えを伺う。 ①都市計画道路3・3・9号産業通りを産業交流地点とし、さらに用途地域を指定する考えについて。 ②都市計画道路3・3・9号産業通り周辺にさらなる産業団地を計画する考えについて。 ③工事中の国道4号西那須野道路周辺を烏ヶ森公園から三区町にわたり用途地域を指定する考えについて。 ④烏ヶ森公園周辺に道の駅をつくる考えについて。 ⑤烏ヶ森公園周辺に子供が雨の日も遊べる施設やお年寄りの憩いの施設をつくる考えについて。 ⑥西那須野駅前通りの4号線から那須野が原博物館までの通りを再整備する考えについて。 ⑦国道400号沿い太夫塚地域と下永田地域を用途地域とする考えについて。 ⑧新庁舎建設後の西那須野支所の活用計画の考えについて。 ⑨西那須野図書館の再整備をする考えについて。 ⑩南海トラフ地震に備えた首都機能移転候補地の誘致の再活動の考えについて。 (8)現在策定中の都市計画マスタープラン地域別構想の区域の見直しの考えについてお伺いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員の質問に対し、答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(河合浩) それでは、市民生活部からは、1の(1)の市内8地域の人口を平成17年と令和6年のそれぞれ1月1日時点の人数と推移についてお答えいたします。 初めに、黒磯地区、平成17年3万6,288人、令和6年3万6,150人、138人の減。東那須野地区、平成17年1万517人、令和6年1万2,288人、1,771人の増。高林地区、平成17年6,460人、令和6年5,688人、772人の減。鍋掛地区、平成17年7,116人、令和6年6,683人、433人の減。4地区合わせた黒磯地域全体では、平成17年6万381人、令和6年6万809人、428人の増。増減率プラス0.7%となっております。 次に、西那須野地区、平成17年1万7,621人、令和6年1万9,494人、1,873人の増。狩野地区、平成17年2万7,331人、令和6年2万9,310人、1,979人の増。2地区を合わせた西那須野地域全体では、平成17年4万4,952人、令和6年4万8,804人、3,852人の増、増減率プラス8.6%となっております。 最後に、箒根地区、平成17年5,666人、令和6年4,897人、769人の減。塩原地区、平成17年3,070人、令和6年1,623人、1,447人の減。2地区を合わせた塩原地域全体では、平成17年8,736人、令和6年6,520人、2,216人の減、増減率マイナス25.4%となっております。 (1)の説明は以上です。 ○議長(山形紀弘議員) 総務部長。 ◎総務部長(後藤修) それでは、(2)につきましては、私のほうで答弁をさせていただきます。 平成18年度から令和4年度における公共施設の建設事業費は、塩原地区が約104億円、西那須野地区が約318億円、黒磯地区が約471億円であり、最終処分場などの地区分けになじまないものや上下水道事業は含めておりません。 維持管理運営費につきましては、旧市町ごとには算出しておりません。 ○議長(山形紀弘議員) 企画部長。 ◎企画部長(磯真) (3)、(1)(2)を踏まえ、行財政基盤の強化や地域の持続可能性を高めているか、行政の効率化が図られているかについてお答えをいたします。 本市ではこれまで限られた財源を効率的、効果的に活用するとともに、行財政改革を推進してまいりました。今後とも持続可能な財政運営と効率的で適正な行政サービスを継続しながら市政を推進していく考えです。 (4)公共施設建設費及び維持管理運営費の市全体のバランスについてお答えをいたします。 本市では、市政全般にわたる様々な課題を踏まえ総合計画を策定し、これに基づき必要な事業を実施してきており、今後も同様に市政運営に当たっていく考えです。 (5)住んでいる地域によって不公平感を感じるという声を聞くが、市には届いているかについてお答えをいたします。 第2次総合計画策定時の市民アンケートにおいては、自分の住んでいる地域に目を向けてほしいとの意見もございました。本市としては、市全体で必要な施策を実施していると考えております。 (6)西那須野地域の将来計画を早急に検討すべきとの質問にお答えをいたします。 (4)でもお答えしましたとおり、本市ではこれまで市政全般にわたる様々な課題を踏まえ総合計画を策定し、これを基に各施策に取り組んでおり、地域別の将来計画を策定する予定はございません。 続きまして、(7)の⑧新庁舎建設後の西那須野支所の活用計画の考えについてお答えをいたします。 西那須野支所の活用につきましては、新庁舎建設後の行政サービスの在り方と並行して、令和5年度から検討に着手しており、今後も関係各課と連携しながら継続的に検討を進めることとしております。 ○議長(山形紀弘議員) 建設部長。 ◎建設部長(松本仁一) それでは、続きまして(7)の建設部所管部分及び(8)について答弁をさせていただきます。 まず、(7)の①都市計画道路3・3・9号産業通りを産業交流拠点とし、さらに用途地域を指定する考え及び②の同じく3・3・9号産業通り周辺に産業団地を計画する考え及び③国道4号西那須野道路周辺を用途地域に指定する考え及び⑦の国道400号沿線を用途地域とする考え、こちらについては関連がございますので一括で答弁させていただきます。 本市におきましては現在、新たな都市計画マスタープランの策定を進めておりまして、その中で現況の土地利用あるいは人口動態及び開発動向などを考慮した上で、将来にわたる市全体の都市構造や地域別の市街地像及び土地利用方針を示す予定となっております。 用途地域の指定区域の見直し及び産業通り周辺にさらなる産業団地を計画する考えにつきましては、本マスタープランにより長期的な視点に立ち、検討を進めていく考えでございます。 続きまして、④烏ヶ森公園周辺に道の駅をつくる考えについてでございますが、本市におきましては、黒磯地区に4月26日にリニューアルオープンしました道の駅明治の森・黒磯、塩原地区に道の駅湯の香しおばら、西那須野地区に道の駅那須野が原博物館の3つの道の駅があるところでございます。 烏ヶ森公園周辺ということでは、道の駅那須野が原博物館があるため、現時点では新たな道の駅の整備をする考えはないところでございます。 続きまして、⑤烏ヶ森公園周辺に雨の日でも遊べる施設やお年寄りの憩いの施設、こちらをつくる考えについてでございますが、烏ヶ森公園におきましては、現在、子供の遊べる遊具広場やお年寄りが休憩できるあずまやがあり憩いの場所となっているというところでございます。 雨の日も遊べる施設の整備は、必要という認識はしているところでございますが、現時点での計画はないところでございます。 続きまして、⑥西那須野駅前通りの国道4号から那須野が原博物館までの通りの再整備につきまして答弁させていただきます。 質問の箇所であります市道塩原街道線につきましては、都市計画道路としての位置づけがされているところでありますが、現時点では計画幅での整備の予定はないところでございます。なお、第2次那須塩原市道路整備基本計画におきまして、当該路線を舗装修繕の対象路線としてございます。 続きまして、(8)現在策定中の都市計画マスタープラン地域別構想の地区の見直しの考えについて答弁させていただきます。 策定中の都市計画マスタープランにおける地域別構想の区域の見直しについては、現在の計画、マスタープランが策定から20年経過していることや、立地適正化計画におきましては集約型都市構造の実現を目標としていることなどから、現在の都市構造や土地利用の状況等を踏まえた形での区域の設定といったところを検討しているところでございます。 以上です。 ○議長(山形紀弘議員) 教育部長。 ◎教育部長(田代宰士) 私からは(7)⑨西那須野図書館の再整備をする考えについてお答えいたします。 西那須野図書館は、令和元年度に策定した那須塩原市教育施設長寿命化計画に基づき、建て替えは行わず西那須野庁舎への移転を予定をしております。現在、新庁舎建設後の西那須野庁舎の利活用の在り方と併せて検討をしているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 市長。 ◎市長(渡辺美知太郎) 私からは国会移転誘致、南海トラフ地震に備えた、失礼、首都機能移転の誘致の再活動と、あとちょっとこれまでの答弁も踏まえて補足も含めて答弁をしたいと思います。 コロナ禍でリモートワーク、テレワークが普及をして、那須塩原は移住者が増えておりますけれども、やはりかつてありました首都機能移転の議論、これはとても大事な話だなと思っております。 もちろん、那須塩原としましても、やはり分散型社会の受皿づくりというものをこれまで行ってまいりまして、エネルギーの地域内循環であったりとか、環境共生社会づくりとか、SDGsとかやって、那須塩原にいれば生き延びられるまちづくりなどいうことをやっておりますけれども、やっぱりしっかりと地方分散社会の受皿づくりをしたいというふうに思っておりますし、実際、県内でのブロック別市町村長会議でも訴えました。 福田知事も関東知事会で分散型社会の機運の醸成を訴えてくれましたけれども、やっぱり肝腎なことは以前あった首都機能移転がなぜちょっとしぼんでしまったかというと、これはやっぱりちょっと誘致合戦になってしまったと。要は候補地に選ばれた地域はすごく盛り上がったんですけれども、やっぱりそうではない地域からすると、もう何か俺らは関係ないよねとなっちゃったんで、誘致合戦をちょっと強行にやり過ぎてしまったという反省があると思いまして、まずは首都機能を那須へという前に、やっぱりそれよりも先に地方分散型社会をつくらなきゃ駄目だよねという機運を醸成していく必要があるなというふうに思っておりまして。 その点、知事も関東知事会でおっしゃっていただきましたけれども、まず、もろに那須塩原に来てくださいというよりかは、やっぱりコロナで大変だった、それから南海トラフ、それと首都直下型地震があるから、やっぱり分散型社会の機運をつくっていかなきゃいけないよねというふうに醸成をしていく必要があるなというふうに思っております。 ただ、首都機能移転についてはやめているわけでも中止しているわけでもないので、うまく令和版にバージョンアップして、この首都機能移転の機運を高めていく、現在も栃木県とも連携はして進めているところでございますけれども、県と連携してやっぱり機運を高めていかなきゃいけない。コロナが5類になって、今は東京へまた回帰などという動きも出てきておりますので、やっぱりそうじゃなくて分散型社会をつくっていきたいなというふうに思っております。 ちょっと補足なんですけれども、部長たちから市内の地域バランスについて答弁がございました。西那須野などは本当にすごくて合併してから3,800人も人が増えているというのは、地方が今、過疎化していく中でやっぱりすごいことだなというふうに思っております。 答弁もありましたけれども、何かやっぱり黒磯、塩原、次は西那須野という考えはなく、那須塩原市全体でどのように付加価値を高めていくかという取組を進めていきたいんですけれども、整備事業費、ちょっと金額だけ言っても各地区によって面積も全然違うし、人口も違うので、調べてみました。各地区ごとに。 まず、人口割なんですけれども、1人当たり3地区人口で割った整備費は、黒磯が78万円、西那須野が65万円、塩原地区160万円になります。と聞くと、何だ、やっぱり西那須野少ないじゃないか、西那須野いじめだとなるかもしれないんですけれども、ちょっと待ってほしいんです。面積が違います。もう西那須野は60平方キロメートルしかないんですね。黒磯は343平方キロメートルもある。塩原も190平方キロメートルあって、実は西那須野が一番小さいんです。要は集約されている。 でも、山林まで面積を入れたらさすがにそれはいじわるなので、人が住んでいる、山林等を除いた面積で割ると、黒磯地区が1平方キロメートル当たり4億円なんです。西那須野は6億3,000万円、じゃ、塩原はというと、さっき160万円で圧倒的に取っているんだなと思われますけれども、実は塩原は2億3,000万円で、結構調べてみると割とバランスいいというか、人口割と面積割で、バランスが取れているかどうかは別としても、金額的に何か特定の地区だけが物すごく顕著に突出しているというわけでもないなと。 人口でいうと塩原は多いんですけれども、面積で割ると、面積もやっぱり人が住んでいるエリアが狭いので、そうするとやっぱり居住している区域で割ると圧倒的に塩原は少ないんですよ。 でも、これに山林を入れちゃうと西那須野はもっとだーんと上がっちゃいますから、一応居住している面積で割ったんですけれども、そういった整備費がございまして、とはいえ、これはしょせん数字遊びですから、この数字で、じゃ、いいんだろうというわけじゃないんですけれども、ただやっぱり特定の地区に整備費用は突出して多いわけでもないということが分かりまして。 今後もそういった数遊びじゃなくて、どのように那須塩原市全体の付加価値を高めていけるか、そういった取組に尽力をしていきたいと思っております。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 答弁ありがとうございます。 取りあえず、(1)から進めたいと思います。 とはいいながら、市長の地域ごとではなく全体を見ているというようなことで進めていきたいという答弁があったと思うんですね。別に私は3市町が合併して、地域間抗争を高めたいとは全く思っていません。もう20年たったので、新しく生まれた人はもうこの市に生まれた、一つのまちとして生まれたというふうに捉えてくるでしょうし、当然そうあるべきだとは思っております。 とはいっても、ちょっと市内の8地域というのは、これ昔のデータにあったんですけれども、物事を見るときに、顕微鏡とか遠くの物が見えるようになったり、科学技術が進んだりする、医学が発達するとか、そういう細かく調べる力ということが、科学の発展、医療の発展などにつながっていると思うんです。 ですが、ネットで見ると、やはり保育園の数とか、何か見ると旧西那須野エリアだと何件あります、塩原地区で何件というふうな書き方が今でもしてあります。これは市民が頼んでいるわけではなく、行政がそういう発信の仕方を今でもしていることは事実です。 なので、私は細かく8地区と言ったんですが、先ほど財政の積算はやはり細かく出してくれないかといったら、3地区でしか出ないというのが当初の回答でした。 やはり、私が今回この質問するに当たっては、人口がどこに増えているか、どういうところに人が移り住んでいるのか、どういうところが暮らしやすいのか、市はこれからどうしたら、今後発展するか。そういうところに合併してどういうふうにお金を使ってきたのか、これから使うのかということを、今日ちょっとお話をしたいと思って、この質問をさせていただいています。 とにかく大ざっぱに見てしまうということは、昔からある丼的な発想があるので、やはりその地区を細かく割って、そこがどういうふうなことでそういうふうに人口の増減があるのか。なぜそこに人が移り住むのかということをよく考えていただきたい。そういう感覚を執行部は持っていないのじゃないかと思ったんですけれども、きちんとそういう考え方をお持ちでしょうか。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 企画部長。 ◎企画部長(磯真) 旧8地区についての質問かと思いますけれども、先ほどの答弁にありましたように、当然市のほうとしては総合計画において市全体のバランスを取ってといいますか、それで施設の整備などをやっておりますけれども、それぞれの人口の推計などについては、500mメッシュで人口分析をした上で、総合計画のほうの参考にしておりますし、各種個別計画のほうでもそういった数字のほうを分析した上で計画のほうはつくっております。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) ただ、こちらの話の展開とそちらの筋が、これからどういう流れになるにしても、考え方はしっかり持っているんでしょうから。 1番での流れだったんですが、ちょっと1番の流れだったので、ちょっと総括して話を進めてしまったんですけれども、今人口が増えているのは、やはり西那須野エリアだったと思うんです。というデータがあると思います。 黒磯、西那須野、塩原で見ると、とにかく黒磯は0.7%、全体が減っているにもかかわらず0.7%増であったと。西那須野地区は8.6%増えていた。塩原については25.4%が減であったと。これはデータから来る事実だと思います。そういった中で、まず1番についてはそういうことですよね。 そこはちょっと確認して、次に2番にいきたいと思います。 塩原地区、西那須野地区、黒磯地区の合併後の公共施設建設費の合計と経常的な維持管理運営費の合計について伺うということで、事前にちょっと数字を出してくれないかということで、さっきいただいたのが、本当はもっと細かく出してほしかったんですが、3地区でということだったものですから、その中でやはり1人当たりで黒磯が最も多く、人口割合でいくとどうなのかと思ったんですが、次は西那須野、塩原地区はかなり高かった数字、数字でいうと黒磯が470億円、西那須野地区は317億円、塩原地区は104億円という数字が出てきていました。 経常経費に、合併の目的である財政基盤の強化、持続可能性という意味では、経常経費も重要だと思うんですよ。それを出してほしかったんですけれども、ここで出せない理由をひとつ答えていただけますか。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(後藤修) 先ほど最初の答弁で申し上げました維持管理運営費、こちらが算出していないという理由ということでございますが、過去の支出におきましては現在保存している資料からは小学校、それから市営住宅、それから公園、保育園等、各施設ごとの維持管理運営費としては算出していませんで、例えば小中学校でいいますと、市内に数十校あると思うんですが、この数十校を合わせた形での管理運営費の計上ということで、合併後20年間、こちらの地区別の算出はなかなか難しいというところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 例えば、管理運営費、その地域ごとに公共施設があれば人件費も光熱費、とにかく維持管理運営費はかかるわけですよ。そうすると、西那須野にどれだけ公共施設があるか、塩原地区にどれだけ公共施設があるか、黒磯に公共施設があって、合併後につくったものでなくても、合併寸前につくったものとか、それ以前からあるものは、今も存続しているものはたくさんあると思います。 それらを計上しないで、新しいもの、今あるものだけを見ているというのでは、本当にバランスが取れているかどうかは判断できないと私は思って言っているんですけれども、そういうことをやろうとしていない、そのように感じるので、これについてはやはり地域をよく見て、そこにあるものが本当にその地域にとって必要なものかどうかよく検討してもらいたいと。 ここにいる皆さんは、塩原地区にどういう施設があって、毎年何千万という赤字をずっと流しているにもかかわらず、何年も言っても最終的に廃止にもならないし、それどころか改修して、実は使えなくなってそのまま管理運営している場所がある。これだけ言って言わないとあれですから、箱の森とか、それから一部の利用者といえば堆肥センターなども本当に一部の利用者だと思うんですよ。 そういったところを、もう長いことやっているんだけれども、対策が取れていない。合併して、財政基盤をしっかりしよう、持続可能性を高めようというのであれば、やっていますというんですけれども逆に遅れているんじゃないかと、そんなふうに私は感じているので、よくもう一度皆さん、自分たちで共同で、執行部の皆さんで納得しないで、私が初めて指摘しているんだとすれば、このことをよく検討してほしい。20年たって、本当に今までの投資の仕方でよかったのかどうか。それを私は今日訴えたくてここに立っています。 (2)の関係でお話をしています。 続いて、(3)にいきたいと思います。 (3)、まあ、入っています。1の地域ごとの人口推計と塩原地区、西那須野地区の話、これが合併後の公共建設事業費の合計、経常的な維持管理、行政基盤の強化や地域の持続可能性を高めているか、効率的に図られているかは、これは(3)でしたね。 今までもよかった、これからもこうやって考えていくといっているんだけれども、投資というか、人がお金をかけたところなら人口が増えてもいい、お金をかけたところなら活性化して、そこから税収が上がるようになってもいいと思うんですけれども、そういうことをきちんと精査しているのかということを聞いているんだけれども、まあ、自分たちはよかった、これからも一生懸命やりますみたいな返答だったので、私としては納得がいかないんですが、少し考えてほしいなと思って、3までは終わりにいたします。 (4)公共施設建設費及び維持管理費の市全体のバランスについて、これも私が質問しても一括になっていますね。バランスについてはいいという市長の答弁ですけれども、これは間違っていますよ、市長。全然バランスよくないです。西那須野に合併後に何ができたか、どういうものをつくってきたか。 17年に合併するときに、西那須野町は40億の財政調整基金を持って合併して、黒磯市はなかった。塩原は多分不交付団体だったのかな、塩原に電源、東電からの年間8億と聞きました、当時。それが期限が来てなくなってしまうので、不交付団体から交付団体に変わっていくと、なかなか苦しい状況になっていくと、だから合併しないと大変だというような話だった。 当時、大田原との話もあったんですけれども、大田原は今ある日赤とか消防署のある辺りの工業団地をつくったばかりで、金はないけれども物はあるというような状態で、西那須野は合併を検討していた。それで、黒磯と合併できたわけですけれども、合併してその40億の使い道は当時から分かっていた、計画してあった西那須野公民館、あのエリアとそれから中央通りで、40億のうち二十六、七億使ったと。残りはどうしたのかというのは、これちょっと多分誰も分かっていないんじゃないかと思うんですよ。溶けて市全体で使われているんではないかと思います。 その後、じゃ、何をしていますか。駅前はきれいになったと言っていますが、あそこは県道です。市の規格ではないです。ですから、合併後に西那須野エリアで何か学校、震災の関係の修繕費等は別として、新しい事業を計画しているというのは何かありましたか。ここで一旦、合併後に何か新規のもので計画したものは何かお尋ねいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(後藤修) 西那須野地区のこれまでの主な事業ということですけれども、議員おっしゃっていましたまちづくり交付金事業ということで、西那須野地区に132.4億円、こちらをかけていまして、議員が申し上げました西那須野駅の西口広場、こちらを整備、それから中央通り、この道路改良工事、それから太夫塚の公園の整備、それから新南・下中野線ですか、こちらの道路改良と、それから永田保育園とかそちらの建設、それから学校等もございまして、現在やっている大山小の体育館の整備、そういうものが事業ということでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 合併の目的は財政基盤をしっかりするということ、一つがあると思うんですけれども、行財政改革をしっかりやってほしいというのは私はずっと議員になってから言っていますけれども、クラッシュアンドビルドというふうに言い方を変えるとよく言っていましたよね。 ですけれども、人口が増えているところ、減っているところ、人口が増えているならクラッシュアンドビルドではなくて、クラッシュアンドビルドビルドだと思っています。それなのに、新しいものはなくて、お荷物だと言ってすぐ壊す、それが西那須。壊してまるきり新しいものをつくった「みるる」、なかったけれどもつくった「くるる」、それからクラッシュしてちゃんと立派にした、最近つくった道の駅、青木の道の駅もすばらしいですよ、期待しています。それから黒磯駅前も立派になったなと思って、行くたびにここいいなと感じます。 それから、国体を契機にしてテニスコートが立派になっていますし、それ以前から野球場も立派ですし、何もなかったところにサッカー場ができて、すばらしいですよ。そういうものをどんどんつくっています。 それから、西那須、新南・下永田と言っていますけれども、東那須のアンダーパスや本郷通りなどはもう二十何億かけてもう既に2か所もつくったりしています。それは合併後にやったものですよね。市としてから予算を取ってやっているもの。 そうすると、西那須はやっていますかというとやっていない。これを市長はどう感じるかと思うんですけれども、あえて市長はまだ、もし市長が答弁したければしてくださってもいいですけれども、多分、そういうことを自覚されていないんじゃないかと思っています。 ○議長(山形紀弘議員) 市長、大丈夫ですか。 市長。 ◎市長(渡辺美知太郎) 議員のこれまでの御指摘を踏まえて答弁したいんですけれども、まず私も赤字物件はどんどん潰していこうと思っています。箱の森も例外なくもちろん俎上に上げていますし、今の那須塩原はそういった観光施設や温浴施設、1億円以上の毎年赤字が出ているわけです。毎年1億円ですよ、1億円以上です。1億円をはるかに超える金額で、5年で5億、10年で10億ですから、これは喫緊の課題でありまして、これは別にどの施設、どこの場所であろうとも、もう20年以上たっても黒字になる見込みがないものについては逐次潰していく予定であります。 人口が一番伸びている地域は、8地域でいいますと実は東那須野なんですね。西那須野よりもやっぱり那須塩原駅がまず一番伸びておりますので、議員のロジックをお借りするのだったら、まず何といっても那須塩原駅周辺を整備する必要があると、これは思っております。 ただ、これは別に私は東那須野のエリアをよくしたいためじゃなくて、那須塩原のためにやりたいと思っておりますし、正直、私が市長になる前のことの責任は私はちょっとどうやっても負いようがないので、なぜどういった経緯で例えばサッカー場ができたとか、みるる、くるるができたというのは私は事務的には分かりますけれども、どういう情勢があって、どういう機運でそのときの首長が判断したか、私はちょっと分からないんですけれども。 そもそも私が就任してから、何か新しいものを箱物をつくったというのは、要はゼロからですよ、ありません。青木の道の駅にせよ、図書館にせよ、まちなか交流センターにしても、これはもともと計画されていた、あるいはもともとあったもので、私が初めて行おうと、新庁舎も私が決めたわけじゃないので昔からある話で、私になって初めて進めるのは、那須塩原駅周辺整備でございますので、やはり何といっても駅前をしっかりとつくっていきたいというふうに思っています。 それから、西那須野、黒磯、塩原、いろいろありますけれども、やっぱり一番活気がある、県北で一番活気があるエリアは、これはやっぱり西那須野でありますから、もちろん西那須野を軽視しているわけでもなく、ただ一方で今、県道、国道、物すごく増えていますし、私も本当に黒磯に行くたびに、西那須野ばかり道路がきれいになって黒磯は置いていかれるとかいって、結構お叱りをいただいていますので、国税だろうとか県税だろうというのも、それも市民が税金を払っているわけですから、別に那須塩原市民の税金が黒磯や塩原ばかりに行って、西那須野に全く払われていないとは思わないですよ。 それはやっぱり西那須野に住む人だって消費税を払いますし県税だって払うわけですから。形を変えて戻ってきていると思いますし、別に私はそういうことを一切考えないです。あれは国道だから県道だから、じゃ、西那須がいっぱい税金入ってるから、そういうものをフォローしなきゃいけないなといって別に青木をやっているわけでもないですし。 正直、あとバランスも別にそんなに考えていないです。西那須野が少ないからとか、黒磯が足りないからとか、塩原がどうとか全く考えてなくて、要は那須塩原が付加価値を高めるためにはどうすればいいのかということで、まずはやっぱり今は新幹線駅である那須塩原の整備をきちんとする。 それで、新幹線駅の恩恵を受けているのは、まず東那須野ですけれども、次は西那須野だと思いますよ。黒磯よりも、やっぱり黒磯市内に住むよりもやっぱり西那須野に住む移住者が多いですから。 私もちょっと私的な話ですけれども、私のいとこが宇都宮で飲食やっていますけれども、みんな次は西那須野だと言っていますから。残念ながら、那須塩原じゃなくて、次は西那須野でやっぱり飲食をやったほうがいいと、ラストフロンティアみたいな感じで言われているので、何だかんだ、いろいろ表面上は出てきていないですけれども、ちゃんと私も頭の中に西那須野は入っていますし、いる職員たちも西那須野は一番人口が伸びているのは分かっていますので。 今ここで、西那須野で何かやりますというのだとちょっと騒ぎになりますからあれですけれども、もちろん当然西那須野を軽んじているわけではなく、やっぱり県北で一番牽引があるエリアだと思っておりますので、そういった気持ちで日々、市政に励んでおります。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 合併前、平成17年の頃を見ると、県で一番人口増加率が高かったのが西那須野町、次、壬生町、一位を争っていたんですけれども、そんな状況だった。 今、市長が国道と言ったんですけれども、西那須野ばかりと黒磯の人は思うかもしれないけれども、既に黒磯はもうバイパス、今はバイパスと言わないんでしょうけれども、鍋掛側に片側2車線の道路ができていますし、合併後に東那須野駅の東側にああいう道路ができていますよね。だから、西那須野ばかりという割にはちゃんと黒磯もやってもらっているはずなんですよ。 この話は市長はまだやっと4年が終わったところで、これから本当に地域のことはよく分かってきてくれるんじゃないかなと思うんですけれども、市長が替わってしまったことで、なかなか将来計画の展望がちょっと寸断されている。 庁舎についても本当だったらもう建っていてもいい頃なんですよ。そうしたら商業ビルも1つぐらい建っていて、阿久津市長だった時代はペデストリアンデッキまで25億ぐらいでもう予算を確保する予定はついているんだと言っていたから、コロナの前にもうほぼ終わっていたでしょう。それが市民が選んだ結果ですから、これについては致し方ないんですけれども、私は栗川市長の頃から議員をやらせていただいて、市長がころころ替わるというのは一貫性がなくてよくないなというふうに、私はちょっと認識しているところなんです。 今、それで、那須塩原駅前を県北中心としてこれから開こうということに対しては私は大賛成ですし、それだけ道路もよくなっている、これからもよくなるだろうということで人口が増えるのは、大体駅をつくること自体が、町の中にどばんとつくるよりは、人口の少ないところに基盤整理をするほうがしやすいですよね。権利者が少ないところに開発をかけるほうがやりやすいので、そういうこともあってあそこにつくったわけだから、当然人口は一番増えるのは当たり前です。 当たり前でいいですし、これからももう少し、もっともっと発展させていきたいというのは、それは全く同感であります。 それはやはり計画があって進めているからだと思うんですね。そこで、7につなげていきますが、ここでちょっと皆さんに資料としてお渡しした都市計画地図というのがあるんですけれども、それを見ていただきたいと思います。 かえって手書きのほうが分かりやすいと思ったんですけれども、手書きでナンバーが振ってありまして、それと7番目の質問事項、1、2、3、4、5がある程度連携しておりますので、ちょっとそれについて話していきたいと思います。 前提として、右下のほうにあるのが大田原市です。大田原市はこの色のついているところを用途地域といって、白地というのは無指定といいます。西那須野のところまで用途地域がついています。 西那須野エリアは、この下永田エリアが白地でこれには用途地域が指定してありません。これはどういうことか、ここは農地が多くてここに開発、住宅を建てようとか宅地化しようとする場合は手続が大変になって、ある程度抑制させる効果もあります。 そんなふうに色がついているところは市街地にどんどん宅地化、工業化、商業化できるところ、あといろんな建築制限があるところ。白地は何も制限がなくて、どちらかというともう農振地域といいまして農業を振興させるという意味合いです。 大田原は西那須まで来ています。話の前提として、西那須野の駅の東側に走っている道路が3・3・3、3・3・9という都市計画道路なんですけれども、大田原のエリアに関しては既に用途地域が指定されておりますが、大田原から西那須に入る白地のところ、それから線路を横断して高速道路のほうに行くところについては、全く特に指定していないところが多いです。 こんな状況であることを前提として、いかに計画をすることが大事かという観点から、私は7番以降、西那須野の将来を早急に検討すべきということについて、これは提案ということで、ほかにも幾つかあるんですけれども、この申請時に頭に浮かんだもの、ちょっと多過ぎるぐらいだったんですけれどもここに挙げました。 一つ一つ、ちょっと追いかけてみたいと思います。 ①都市計画道路の3・3・9、産業道路を交流地点としてさらに用途地域を指定する考え、始点としさらに用途地域を指定する考えについて。この3・3・3というのが、西那須野産業道路、インターチェンジの手前から野崎工業団地のほうにつながっている道路で、白地のところを通っている道路が分かりますか、3・3・9産業通りとなっています。これが今、県で今後、計画を進めようとしていると私は聞いています。 何が言いたいかというと、400号大田原はもう既に用途地域が指定してあるように、ここも整備されれば工業団地または企業を誘致するのに非常にすばらしい土地になると思います。4号線があって、400号があって、高速道路のインターがある、こんないいところを、しかもこんなに平らな場所というのはなかなかないと思います。 しかも、マザー工場があったらそこに周辺関連の会社が来るという意味では、これだけの広大な土地がありますから、野崎工業団地に連なって産業団地をつくるには非常にすばらしいところだと思っておりますので、都市計画マスタープランを今計画中ですが、これを踏まえた上で、旧西那須野町時代はこちらをやはり企業誘致エリアに、未指定でありながら考えていたことを私は記憶しております。 那須塩原市になってからその色が薄くなってしまったので、改めてこの事業が動き出すということで、もう一度市の考え、ここをどのようにマスタープランに追い込んでいくのかお伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 建設部長。 ◎建設部長(松本仁一) ただいま御質問いただきました都市計画道路3・3・9号線産業通り周辺の土地利用ということでございますが、ただいま議員のほうから御提示いただきました資料にもありますとおり、こちらの路線につきましては、大田原の都市計画道路3・3・3野崎跨線橋通り、それからこの図面ではちょっと欠けてしまっている東側のほう、本市でいいますと3・3・2黒磯那須北線、そしてさらに那須町のほうになりますが、那須の都市計画道路3・5・1黒磯那須北線を構成する一連の道路という形になっております。 こちらのほうについては、国道4号でありますとかあるいは国道400号、これを補完する道路ということで、市のほうとしても先ほど議員からお話しいただきましたとおり、早期整備に向けて要望活動などを行っているところでございます。 こちらの路線については、御案内のとおり周辺に工業団地、大田原市も含めて野崎の工業団地、あるいは四区町等の工業団地が立地しており、非常にポテンシャルの高い地域であるというふうに認識しております。 議員から御意見いただきましたとおり、この後進めてまいります都市計画マスタープランにおける産業通り周辺の土地利用、こういったことについてはいろいろ踏まえて十分に検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 市の財政状況をよくするため、または人口減少を食い止めるためには産業を発達させる、企業に来てもらうのが一番即効性があると私は考えています。この事業がもっと早かったらよかったなと思うぐらいでして、これが来ていたら大貫小学校が廃校になるどころか、周辺に分譲地ができたりして住む人が増えたのではないか、そんなふうに思います。 ですから、今は円安で日本の製品ががんがん、トヨタはすごく黒字化しているという、ほかの貿易関係も黒字化しているという中で、これから日本がもしこのように円安がこのような形で持続するのであれば、やはり日本ではものづくりがまた復活するのではないか、そういうことも含めて長期的にここを検討していただきたいと思っております。 あわせて、②も一緒ですけれども、そういうことで産業団地も併せて検討していただきたいなと思います。 ③については、まさに今、工事中でありますが、ここも同じで国道ですから、烏ヶ森の少し西側までは準工業地域といって工場関係が来やすい、誘致するような形になっておりますが、少なくとも縦道辺りまでは同じように企業誘致ができるような形で都市計画を、すぐにはできないでしょうけれども、これから市全体のパワーアップ、底上げ、付加価値を上げるためにも用途地域を検討されてはいかがと思います。 それから、④道の駅をつくる。恐らくここに道の駅をつくったならば、売上げがほかの2か所、塩原、それから青木と同じくらい、またはもっと売上げが出るようなポテンシャルがここにはあると思います。それは想像がつくと思います。隣にこれだけ立派な公園があって、交通量が多いわけですから。こういったことを考えるのが市の企画課、または市全体で市の将来を考えて、付加価値を上げていく、人口減少対策をどうするか、そういうことを考えることが重要だと私は思って、ここに提案をいたします。 それから、やはり人口が増えて小学校の子供の児童生徒数が多いところというのはこの地域ですから、やはりここに子供たちが遊べる、それからお年寄りも多いのでここに、雨の日は駐車場は普通それは空いてしまうんですけれども、雨の日も遊べるものにすれば駐車場も二毛作のように二度使えるような形ですよね。一粒で二度おいしい。だから、ここは効果的ではないかと思うので、これも検討してほしい、そのように思います。そういった考え方を市はしないのかなというのが不思議です。 ⑥西那須野駅前通りの国道4号から那須野が原博物館までの通りを再整備する。整備したいという考えがあるということで、あとは財政面だけなんでしょうけれども、何十年もの間、道路の歩道の幅が狭かったりしていますし、マウンドアップした道路なので、ここはまたきれいになったら本当にいいなと、馬車道通りといって、ここがメインストリートですから、400号に取って代わられる、あちらは産業道路のようなもので横断はできないんですけれども、ここは生活に密着した道路です。 ぜひ予算を確保することを検討して、壊すんだったら、やめるんだったら、その余った財源をこういうところに持っていく。そういうことを考えてから無駄なところをなくす。無駄なところをなくしたらこういうところに使いたい。そういう考え方でクラッシュアンドビルドをやってほしいなと思う一つです。 ⑦国道400号太夫塚地域と下永田地域を用途地域とする考えについて。色がついているかついていないかで宅地化がしやすいかしにくいか。色がつけてあるということは、どうぞ皆さん宅地化して活性化させてくださいということ。 大田原はちゃんと計画的にやっているのに、西那須野は私はこれ五、六年前にも言っているんですけれども、全然進まない。やる気があるのかないのか分かりませんけれども、やはり西那須野エリアは黒磯、東那須、もう西那須野は終わったなどと言っていたので、目を向けていなかったんだと思うので、庁舎が終わっていたらこういうところに目が行くだろうと思って待っていたんですけれども、先ほどのようにちょっと遅れたので、並行して、縦ではなくて、直列ではなくて並列で検討していただきたいと思います。 それから、8番、庁舎建設、新庁舎ができた後、新庁舎が立派ですから、確かにまだ先でもありますから聞いてみましたが、これから検討するということで、まあ、それは私もそうだろうなと思いましたので、ここでは特に言いません。どこかで建築デザイン賞を取った立派な建物でもありますので、有効に活用していただきたいなと思います。 それから9番、もう黒磯図書館を壊して駅前に造るとまでいったのは了解していましたけれども、黒磯図書館ができた途端に、那須塩原市図書館、それまで西那須野を中央図書館といっていたんですが、中央図書館となればいろんな企画ができますから、そうすると那須塩原駅前にあるなら、西那須野の人も利用できたんでしょうが、とても黒磯に行く人はいないんですよ、私聞いていると。たまに行く人はいるんでしょうけれども、多分西那須野を利用している人が黒磯に行ったらぶったまげますよ、立派過ぎて。 西那須野も欲しいと思うので、そういう、これが要するにバランスが悪いということの一番かな。だから、ここを西那須野もやっぱり黒磯の人が西那須野ばかりと思うような施設を造ってくださいよ。それが9番です。 10番については、ちょっとこの質問の仕方が悪かったかな。首都機能移転ということではなくて、やっぱり震災のときの対応する場所として国が今、検討しているような動きをちょっと聞いたので。ここに持ってこいとかではなくて、ここにいい場所があるんですよという、そういう柔らかい言い方で、市長がおっしゃるように競争になっていると悪いですから、こんないい場所があるんですよと。 皆さんは那須野が原公園がいいと思っているかもしれませんけれども、あそこには西那須野カントリー、ホウライカントリー、塩原カントリーがあるんです。もう何かあったらヘリコプターで資材を持ってきたり、飛んできたりするには最高の場所だと思います。だから、そういうところがあのエリアのいいところなので、そういうところをうまく利用して、もしよろしかったら来てくださいということで、引っ張りっこではなくて、こういうところがあるんですよという形で誘致活動をしていただきたいなと思いまして、ここに提案をさせていただきました。 (8)に移ります。現在策定中の都市計画マスタープラン地域別構想の区域の見直しの考えについてなんですが、今やっていると思うんです。私は実はこの検討委員の中に入っていて、提案された中に西那須を一くくりにした案があったんですよ。 だから、先ほど言った科学の進歩は技術の進歩であって、顕微鏡ができたり、コンピューターが先に進んだり、遠くのものが見えるようになったわけですから、木を見て森を見ずということは小さいことを気にするなということかもしれませんけれども、そうじゃなくて、ちゃんと一つ一つをきちんと見て、これがなぜそうなっているのかということをよく考えて、なぜ人口が増えているのか、なぜここに移住してくるのか。なぜ塩原市に住んで塩原市の職員が西那須に来て副市長をやっているのか。そういったことをなぜそうなるのかということをよく考えてみたら、どこにこれから先発展するんだったら、これから先、用途地域を先に用意しておこうかとか、先んじてマスタープランをつくってほしい。 そういう意味で過去を見て、個別によく調査をして、それをバックサイトして、フォアサイト、将来はどうあるべきか、それを丼のように見ては駄目ですよ。やっぱりきちんとその地域がどういうふうに成り立ちがあって、どういうふうに発展してきたのか、今どういう現状なのかというのをよく見てやってほしい。それを職員の皆さんに、職員の皆さんが一丸となって、ああ、これでいいよねと納得している。これ議員が言わなかったら、誰もそんなことを思わないんじゃないかと思ったので、あえて365度で物を見るときに一方方向から見ないで、議員というより私は市民の立場でこっちの見方もあるんですよと、皆さんで腕組んで、あ、これでいいんだと思うことはやめて、なるほど、そういう考え方もあるんだなということをここでお話ししたくて、この質問にさせていただきました。 決して、西那須、黒磯、塩原の引っ張りあいをしようとか思っているわけではなくて、みんなが住みたいところに住める、そこをじゃ、これから先どういうふうにしていくか。今、車社会なので、駅前ばかりがいいかというと、黒磯市内を見たら小学校一覧を見たら、児童数を見たら黒磯小がすごく減っちゃっていますよね。だけれども、厚崎かな、あの辺は増えていますよね。やはり、スーパーがあるところとか、スーパーはスーパーで儲けなきゃいけないから、ここがいいところだなというところにスーパーも出すから、相乗効果で、西那須野だと緑だったかな、あっちのほうに某スーパーができて人口も増えています。 だから、そういうところも市も一緒になって、そういうふうに考えなければ、税金だから潰れないじゃなくて、しっかりそういう考え方、なぜ人口がどういうふうに動いているか。そしてその先を行くのが行政なので、しっかりマスタープランをつくるときも、5年後、10年後先を考えたマスタープランをつくってほしいと思いまして、この1番の質問をいたしました。 特に私は西那須野は全体的にバランスが悪い。本当に施設がない。変わらない。40億持ってきてできたのは、27億程度か使って、その後どこに行ったか分からないまま、体育館1つ造っていますけれども塩原町は2つ学校を造り直しましたよね。修繕ではなくて。 それから、西那須野にあった公営住宅は全部壊して更地にして、黒磯にある公営住宅は修繕してリニューアルしています。じゃ、入居率どうですかというと、入居率が意外と上がっていない。そういったこともきちんと一つ一つを、先ほどの最初の代表質問のように、きちんと原因とか計画とか、そういうものを全部見極めて、本当にこれが財政基盤の立て直しになっているのかどうかというのをきちんとやってほしいと思います。 そんなことで1番を終わりにいたします。 あと10分になってしまいました。10分の中であと2問を進めたいと思います。 では、2番に進みます。 2、那須高林産業団地について。 市の那須高林産業団地の地中から1m大の砕石が次々と見つかった問題で、市は立地企業8社のうち5社に損害賠償金4億4,030万円を既に支払っている。市民は何の落ち度もないにもかかわらず市税から税金を支払うことになってしまった。市は現在どのような対応をしているか、お伺いします。 (1)400万4,000円の予算措置をした石の成分分析の状況について。 (2)市の現在の動きについて。 (3)市の今後の賠償金回収方針について、お伺いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 産業観光部長。 ◎産業観光部長(織田智富) それでは、2の那須高林産業団地について、順次お答えをいたします。 初めに、(1)400万4,000円予算措置した石の成分分析の状況についてお答えをいたします。 那須高林産業団地に運ばれた砕石の発生源を特定するために成分分析調査を実施しております。現在、専門業者に業務を委託し、検体の岩石表面から構成鉱物を確認する肉眼鑑定調査を進めております。その後、肉眼鑑定の結果をより確かなものとするため、岩石に含まれる微化石等をマイクロスコープにより調査する岩石鑑定を実施する予定です。 なお、委託期間は令和7年3月まででございます。 次に、(2)市の現在の動きについてお答えをいたします。 立地企業8社のうち3社につきましては、建設工事が未着手のため、砕石の有無が確認できていない状況であります。引き続き立地企業と連絡を密にし、情報の共有化を図ってまいりたいと考えております。 最後に、(3)賠償金の回収方法についてお答えをいたします。 現在は成分分析調査を実施しており、原因究明に努めているところでございます。原因者を特定し、原因者に対し損害賠償を求めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 8区画のうち5区画で4億、5社に対して4億4,030万円ももう払ったわけですよね。これ、すごい金額だと思うんですよ。この前、福祉教育部で訓戒かなんかあったときの金額が、出し忘れみたいな、ちょっと確認忘れで500億円で、議会から、これからもしかするとそういった訓戒、これちょっと早いかな、出ると思うんですけれども、4億出しておいてということを念頭に置いてお話しするんですけれども、今やっているのは成分分析でほぼ目視という、これから細かい検査に入ると。この話が来たのはたしか昨年の12月ぐらいで、これいつですか、発注したのは、業者に。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 産業観光部長。 ◎産業観光部長(織田智富) 議員おっしゃるとおり12月、そして債務負担行為を起こすということで2月にこの債務負担を起こしておりますけれども、発注については年度替わり4月からの発注として、今行っているところでございます。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 今は時系列がそうなっています。4月に発注して今6月ですけれども、今目視しか終わっていない。期限が3月、来年、1年間ぐらいありましたよね、来年の3月までです。こんなペースでいいのかということを私は言いたい。事件、物事には風化というのがあって、だんだん市民が忘れていくのをまるで執行部は待っているような感じがして仕方ないんです。これは私が思う以上にそういう声が聞こえたので、あ、確かに。なので、早くやってくれということです。 それから、2番のところの現在の動きなんですけれども、動いているのはまた出るかもしれないということではなくて、ここで私が言いたいのは、いかに、3番につながるんですけれども、お金を回収するかということが一番重要だと思うんですよ。この5億、もしかすると5億を超えますよね。 そのためには、もっと県にどれだけ動いたのか。場合によっては警察と協議したのか。弁護士は、顧問弁護士はどちらかというと御用弁護士という言い方があるので、そうじゃない違う弁護士、もっとスペシャリストを探してきて、その人の意見を聞くとか。例えばですよ。それからこれちょっとたまたま今回調べていたら、瑕疵担保責任は2年だけれども、知った時から1年ということがあるんですよね。 70cmぐらいのが出た時は、もしかするとそれは瑕疵担保というかこれぐらいならいいだろうと思ったかもしれない。そこは甘んじても、実際工事してみたらがらがら出てきたわけですから、4億円も超えるような金額の損害賠償が出てきたわけですから、それが本当の意味で知った時じゃないかと思うんですよ。その時にそういうことを弁護士に相談して、その時初めて知った。それで1年以内に瑕疵担保責任1年以内。そういった検討もあったのではないかと思うんですが、これは質問事項になかったので、答えられないでしょうし、私も確認したわけではないんだけれども、そういうこともあるんじゃないかと。 だから、そういうことを一つ一つ、2番、3番、本当にこのお金を回収する気持ちがあるのかどうかを、時間がないので最後に一言、お願いいたします。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 産業観光部長。 ◎産業観光部長(織田智富) この問題については、過去にも一般質問等でお答えをしてきております。我々としましても風化するとか、そういった考えは一切ありません。当然、担当者が汗水たらしてどんなふうに調査をしていけばいいかということで、今やっている、その中の一つに、成分のこの分析調査、これがまず今やれるところ、明らかにできる根拠となるものというふうに考えてございます。 当然、この調査の結果に基づいて原因者を特定をいたしまして、原因究明を図っていくと。当然、特定できた暁には原因者のほうに請求をしていくと、こういうふうな流れで考えております。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 必ず、この金額を回収できるよう、市民の声を背にお願いしますのでよろしくお願いします。 ということで、2番を終わりにいたします。 3番、市有施設における蛍光灯製造禁止後の対応について。 2023年11月3日に行われた水銀に関する水俣条約第5回締約会議にて、直管蛍光灯製造と輸出入を2027年末までに禁止することが決まった。蛍光灯に使われる水銀は水俣病と呼ばれる病気の原因となるといわれている。水俣病は工場などの排出に含まれるメチル水銀化合物を吸収した魚を人間が食べることによって起きた神経疾患である。水銀に関する水俣条約は現在では147の国と地域が加盟しており、今回蛍光灯の製造や輸出入が禁止になる。 2027年末を過ぎても既に生産している在庫の販売は可能なことだが、購入できなくなるのは時間の問題のようである。本市の市有施設についてはどのように対応するのか伺う。 ○議長(山形紀弘議員) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(後藤修) 3についてお答えいたします。 本市では、那須塩原市地球温暖化対策実行計画によりまして、市有施設によるLED照明の導入を進めているところでございます。 今後も各施設、各所管において財政状況を勘案しながら計画的に転換を図っていきたいと思っております。 ○議長(山形紀弘議員) 19番、鈴木伸彦議員。 ◆19番(鈴木伸彦議員) 聞いたところ、結構直管は、大分本庁などは取り替えているようで、それを目的にして取り替えたというよりは脱炭素のほうからということだったと聞きましたが、新庁舎もできる中で無駄な交換にはならないと信じていますので、それ以上に脱炭素というもっと大きな地球的な発想があるので、なくならないうちに取り付けられるように対応していただいていると思いますので、今後ともこの件に関しては、市民に知らせるのも大事かなと思うんですけれども、そういった意味で質問をさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。 今日は質問いろいろありがとうございました。 以上です。 ○議長(山形紀弘議員) 以上で、志絆の会の会派代表質問は終了いたしました。 会派代表質問の通告者の質問は全て終了いたしました。 会派代表質問を終わりたいと思いますが、異議ございませんか。   〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(山形紀弘議員) 異議なしと認めます。 会派代表質問を終わります。--------------------------------- △散会の宣告 ○議長(山形紀弘議員) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。 △散会 午後零時02分...