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06月05日-04号

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  1. 矢板市議会 2024-06-05
    06月05日-04号


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    令和 6年  6月 第396回定例会議◯議事日程                  (6月5日〔水〕午前10時開議)第1 一般質問第2 議案第1号から議案第4号までについて質疑、委員会付託第3 陳情委員会付託---------------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------◯出席議員(14名)     1番  渡邉英子         2番  榊 真衣子     4番  齋藤典子         5番  神谷 靖     6番  石塚政行         7番  掛下法示     8番  宮本莊山         9番  櫻井惠二    10番  高瀬由子        11番  関 由紀夫    12番  小林勇治        13番  伊藤幹夫    14番  佐貫 薫        15番  石井侑男---------------------------------------◯欠席議員(なし)---------------------------------------◯説明のための出席者(13名)          市長          森島武芳          総合政策部長総合政策課長                      和田理男          秘書広報課長      宮本典子          総務部長総務課長   高橋弘一          健康福祉部長社会福祉課長                      沼野晋一          子ども課長       斎藤敦子          市民生活部長生活環境課長                      山口 武          経済部長農林課長農業委員会事務局長                      村上治良          建設部長建設課長   柳田 豊          都市整備課長      沼野英美          教育部長教育総務課長 佐藤裕司          教育監         小原智江          上下水道事務所長水道課長                      柳田恭子---------------------------------------◯事務局職員出席者(3名)          事務局長        星 哲也          副主幹         粕谷嘉彦          副主幹         佐藤晶昭              午前10時00分 開議 ○議長(佐貫薫) ただいまの出席議員は14名で、定足数に達していますので、会議は成立をしております。 直ちに本日の会議を開きます。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(佐貫薫) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。---------------------------------------一般質問 ○議長(佐貫薫) これより日程第1、一般質問を行います。 会議規則第62条第2項の規定により、通告のあった者について順に許可をいたします。 2番、榊真衣子議員。          〔2番榊 真衣子議員登壇〕 ◆2番(榊真衣子) 皆様おはようございます。 傍聴にお越しいただいた皆様ありがとうございます。 議長より発言の許可を得ましたので、通告順に従って質問いたします。 出生数の増加につながる子育て支援について。 人口減少少子化対策として、昨年度から自然動態への働きかけにより一層注力するという考えのもと、子育て支援に関しても様々な新規事業が立ち上げられておりますが、その進捗と今後の方針について伺います。 (1)ママパパリフレッシュ支援事業について。 令和6年度の新規事業として、ママパパリフレッシュ支援事業が予算計上されておりますが、その具体的な計画や実施状況、また今後の予定についてお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。          〔森島武芳市長登壇〕 ◎市長(森島武芳) 榊真衣子議員ママパパリフレッシュ支援事業についての御質問にお答えをいたします。 ママパパリフレッシュ支援事業とは、子育て支援の一環として一時預かりを実施している市内保育施設を活用して、保育所等に通っていない子供を持つ保護者の心身のリフレッシュを図っていく事業でございます。 本事業の実施につきましては、保育所等に通っていない子供を持つ保護者を対象としまして利用券を交付し、利用者本人が一時預かりを実施している保育施設と調整していただいた上、御利用いただく内容となる予定でございます。現在、実施に向け、受入れ施設とともに準備を進めているところでございます。 この事業においては、保護者のリフレッシュが図られることはもとより、市内保育施設が実施する一時預かり事業の利用、これを促進することによって、在宅育児で引きこもりがちな保護者への支援につながることが期待できると考えております。 それとともに、就労時に保育施設へ子供を預ける環境を体験していただくということによって、保育施設へ子供を預けることに不安を覚える保護者に対して、保育施設への理解、促進を期待もしているところでございます。 本事業の対象とならない共働き等保育施設を利用している保護者につきましては、一時的な子どもの預かりなど、会員間で支え合う矢板市ファミリーサポートセンターの事業を御利用いただくことで、リフレッシュする機会が得られるように周知しているところでございます。 本市としましては、新規事業のみならず既存事業の周知、利用促進に努めるとともに、様々な立場にある保護者の皆様の声を伺いながら、今後も事業の企画立案、こちらに努めていきながら子育て環境の充実に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 何点か再質問させていただきたいんですけれども、元々就労していない、保育所等に入所していない御家庭が対象ということは、事前にもお伺いしていたので、既にお答えいただいたのですけれども、対象とならない方への支援はどうするのかなということが聞きたかったのです。 それとはまた別で、人口減少少子化対策として自然動態への働きかけにより一層注力するというふうに、この通告書にあえて書かせていただいたのですけれども、一昨日からの質問の答弁において、社会動態の改善に集中的に取り組むというふうなお話が答弁の中であったかと思います。 社会動態への改善に集中的に取り組むという前提でこの事業をするときに、この事業の目標、目的が一時預かりの利用を促進することですとか、保育所等の利用のハードルを下げるようなことを目的としていらっしゃるかと思うのですけれども、今回は補助券を配るというふうに伺っていますけれども、金銭的な補助以外に何か利用ハードルを下げるような必要性について、どのようにお考えかということについて伺いたいのです。 ちょっと補足をさせていただくと、特に乳幼児期の子育て中というのは、睡眠不足でもう思考停止してしまっていて、少し手を伸ばして努力すれば休めるということが分かっていても、その少し手を伸ばすというところがかなりハードルが高かったりします。子供とお出かけするにしても、オムツやミルクを用意して、着替えを用意してということを考えただけでも疲れてしまって、それだったら今日1日家にいようかなというふうになってしまうところがあるかと思うのです。 家庭で子育てをしているママ、パパが、まず一歩外に出るきっかけということでこの事業を行われるということですけれども、確かにこれで金銭的なハードルが下がることと、まず1回やってみようということにはなるかと思うのですけれども、その先の実務的な利用ハードルを下げる必要もあると私は思っております。 矢板市では、矢板版ネウボラということで、一つの家庭に一人の保健師がついて、妊娠から子供の就学前までを切れ目なく支援するということになっています。例えば、担当の保健師に連絡すれば必要な手続が分かるとか、先ほどの御答弁では、券を渡して実施している保育事業所との調整は保護者が行うということでしたけれども、そこの部分がちょっと厳しいというところもあるかと思いますので、担当の保健師さんに連絡すればワンストップで手続できるようなことなど、これは例えばということですけれども、そういった利用ハードルを下げる必要性についてどのようにお考えか、教えてください。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(森島武芳) 再質問にお答えをしたいと思います。 冒頭、この事業の背景となるような部分から、この事業のハードルというところを、この事業だけではない部分も含むと思うのですけれども、ハードルを下げていくということについてどのように考えているかというところを一連でお話しさせていただきたいというふうに思っております。 昨日含む答弁の中で、社会動態へ注力をしていくというような話をさせていただいておりますが、社会動態というものの減少というのが、これからの矢板市の都市機能というか、そういったものをしっかりと構築していく上では、そこに対して取り組んでいくことというのはとても意味があるという部分において答弁をさせていただいている次第でありまして、自然動態に対してのアプローチというものを一切しないですというような話はしているわけではございません。 先日の小林議員の答弁の中でも申し上げましたが、自然動態というところにおいて、我々が人的な資源、そして資金的な限界みたいなことも含む中で言えば、県や国としっかり連携を図っていくこともめちゃくちゃ重要であるというようなことを前提としながらも、では我々の自治体として、この自然動態働きかけの中において、どの部分に光を当てながら取り組んでいくことが一番効果的なのかということを考えていこうとしたときの調査、そして研究と分析みたいなところが、一段と必要であるというふうに判断しているところですということも含めて、答弁を昨日も含めてさせていただいておりましたので、そこの自然動態社会動態、より社会動態を頑張っていくというような位置づけにはしておりますが、自然動態においてアプローチをしない、努力しないということを申し上げていることではないというようなことは前段で御理解いただいた上で、この事業に関連する部分だと思うので、そこを補足させていただいた上で、この事業におけるハードルをどう下げていくかというところについてのお話に入っていきます。 このハードルを下げていくというところでいきますと、私自身この新規事業について、まずはやってみて、どういう利用実態があるのか、そしてその中でどのようなお声があるものなのか。これをやっていただいたことによって、よかった部分が絶対出てくると思います。 同時に、議員御指摘のよくない部分、課題となり得る部分というものも恐らく見えてくるはずだというふうに思っておりまして、これを利用するということに当たっての心理的なハードルというのは、恐らくよくない部分の一因であろうかというふうに思うので、それ以外の要因も含めて把握をするということをまずはやってみた事業ですので、始めてみる過程で、そこまでまだ利用もたくさんある状態ではないというのが実情でございます。 まずは、それを知ってもらって、使っていただいて、その声を把握して、そこから見えてくる課題というものを解消していくというような方向感のもとで、前段申し上げた調査研究というところとも合わせながら、今後予算としてどのような配分をしていくべきなのか、そういったことも含めてしっかり検討していきたいというような、後続としての検討のスケジュール感というか、内容、粒感というようなことについて補足させていただきました。 以上です。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) まずはやってみるということで理解いたしました。 社会動態に注力するというお話の中で、先日の宮本莊山議員の質問に対する市長の答弁の中でも、安心して子供を産み育てることができる子育て環境の整備向上などによる女性の働くについても、重点的に取り組むということを御答弁されたと思うのですけれども、就労していない方に向けて、まずはこの事業をやってみる。そして保育施設に預けるという経験をしてみて、就労のイメージをするみたいなことかなとは思うのですけれども、女性の働くということについて、どのようにお考えかというようなことをお伺いしたいと思っているのです。 私はこのような活動もさせていただいていて、かつ幼児保育についても質問させていただいたりとかしているので、何が何でも子供を預けて就労したいというふうに見られるかもしれないのですけれども、決してそういうことはなくて、子育て、今の社会の中で会社が求める働き方をしながら、かつ社会が求める母親であり続けるというのはかなり困難であると感じていて、これから社会動態を増やしていくという、自然動態もですけれども、お母さんが保育所に子供を預けて就労してみたいなことをイメージされた中でいろいろな事業が進んでいるとは思うのですけれども、必ずしもそうではないというか、女性の働くというのが必ずしも小さい頃から保育所に預けて、また同じ職場に復帰して働き続けるということだけではなくて、1回キャリアをストップして、それでもまた同じ給与水準だったりとか、同じやりがいのある仕事に就けるというようなところも女性の働くということの支援につながって、働きながら子供を安心して産み育てるというところにつながるかと思うのです。 市として考えている女性の働くということについては、どのようにお考えか教えてください。 ○議長(佐貫薫) 暫時休憩をいたします。              午前10時14分 休憩---------------------------------------              午前10時17分 再開 ○議長(佐貫薫) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。---------------------------------------一般質問続行 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 失礼いたしました。 論点をできるだけ明確に質問させていただきたいと思うのです。 先ほど御答弁の中で、まだ保育所に入所していない方が保育施設に預けて、そして就労するようなイメージが持てるようにという意味合いもあるというふうに伺ったかと思いますけれども、必ずしも保育所に預けて全ての女性が働きたいと考えているわけではない。働かざるを得ないという経済状況もあるかと思いますし、日本としても働き手が必要という状況もあるかとは思いますけれども、女性の働くということについて、具体的にどういうふうにお考えなのか、お伺いしたいです。
    ○議長(佐貫薫) 女性の働くことについて、具体的に…… 暫時休憩します。              午前10時19分 休憩---------------------------------------              午前10時20分 再開 ○議長(佐貫薫) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。---------------------------------------一般質問続行 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) この事業を通して、先ほどの御答弁で保育所等に預けるイメージを持っていただいて就労するというような流れというお話があったかと思いますけれども、そういったことで、主に母親が子供を預けて就労しなければならないというようなメッセージを受け取ってしまうのです。 女性の働くというのは、もうちょっと多様な働き方というか、必ずしも働き続けるだけではない働き方があるかと私は思っているのですけれども、市長のお考えの女性の働くということについて教えてください。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(森島武芳) 再質問にお答えしたいと思います。 このママパパリフレッシュ支援事業の目的というところを改めて補足させていただきながら、女性の働くというところのお話に入っていければと思うのですけれども、このママパパリフレッシュ支援事業というところでいけば、在宅育児というところで引きこもりがちな保護者の皆様のリフレッシュというのを図っていくということを目的の一つとさせていただいて、加えてその保護者、今、保育園、保育所に預けていない保護者の中で、就労を今後していきたいと希望されていらっしゃる方でいけば、保育園、保育所を利用していくということが将来的に控えているといったときに、その心理的な不安、ハードル、そういったものを少しでも緩和できるという意味合いも、お試しでこの一時預かりみたいな形の事業の派生といいますか、そういったところ、利用促進するような今回のこの支援事業というところの利用が、そういったようなハードルを下げるということにもつながるということを目的として考えておりますというようなことなので、必ずしも皆さんに働いてくださいというようなメッセージになるとは考えてはいないかなというふうに思っています。 そこの就労というところにひもづくような女性の働くというような内容についてでございますけれども、大前提なんですが、女性の働くということも含めて、今回の結婚から始まって、結婚、そして妊娠、出産、子育て、そして就労というようなライフステージの変化というものが幾度となくあると思うのですけれども、大前提として、自治体としてこうあるべきというものを考えるべきではないというふうに思っていまして、希望をかなえていく、それが大前提かなというふうに思っています。 働きたくない、働かずにしっかりと子育てをしていきたいというママがいらっしゃった場合、その方にも何としてでも働いてくださいという意思を持つ組織体が自治体であるべきではないというふうに思っておりまして、きちんと希望するものがかなえられるというようなことが大前提になるかなというふうに思っていますので、その中で言えば、世の中的に言えば、時間的な制約であったりとか、勤務地であったりとか、はたまた所得の制限みたいなことであったりとか、そういったものが様々課題になる根底として、もう少し働きたいのだけれどもなかなか諸条件がそろわずに、全ての希望がかなわない就労状況にあるというママの存在というのも、社会的に顕在化している課題だとも捉えておりますので、そういった方々に向けては元々もちろん働いていたところに戻るということを希望される方もいらっしゃいますし、ライフステージが変化したことによって、就労の機会というものも少し色味を変えていきたいという希望される方もいらっしゃいます。 様々な機会が必要になってくるかと思うのですけれども、答弁申し上げている女性の働くというのは、ある意味短い単語で抽象的な意味合いだったりはしますが、そういったようなある意味女性の働くということのある意味画一的な、これまでの画一的な眼鏡で物事を見ていくことだけではなくて、様々な希望、そういったものに応えられるような、そういったような多様性をしっかりと含んでいく、そういったようなことを目指していきながら様々な自治体としての政策立案というところに入っていきたいなというふうに思っていることを、端的に申し上げているのが、そのような女性の働くであったりとか、そういったような言葉遣いの中で御説明しているところの補足ございました。 なので、今回の事業のところに、最初の話に戻りますけれども、今回のママパパリフレッシュ支援事業というところにおいては、就労されない方もそうですし、される方もそうですし、そういった方、いろいろな方の希望が含んでいる領域に対しての御支援を、まず新規事業として立ち上げていくというところとして捉えているので、これを進めていった上で見えてくる課題であったりとか、メリットも含めてしっかりと捉えて、今後の政策だったりとか、事業に反映していきたいというふうに考えているところです。 以上です。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 市長のお考えが大変よく分かりました。ありがとうございます。 具体的なことについて再質問をさせていただきたいのですけれども、事業の具体的な内容について。 ママパパリフレッシュ支援事業、利用券を配るということで、私の確認したところだと1枚8,000円のクーポンを配るようなことをお伺いしたのですけれども、それは具体的にはどのように配るというか、郵送なのかとか、そういったところはどのようになっているか教えてください。 ○議長(佐貫薫) 子ども課長。 ◎子ども課長斎藤敦子) 再質問にお答えいたします。 金額は8,000円なのですが、1,000円の券を8枚御用意する予定となっております。 交付の仕方なんですけれども、現在、利用できる園と調整中ですので、制度設計については今のところちょっとお話しできないのですけれども、きちんと制度がなった暁には、また皆様にはお知らせしていきたいと考えております。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) その券の配布の方法については、決まっておりますでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 子ども課長。 ◎子ども課長斎藤敦子) 配布の方法についても、現在検討中となっております。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 配布の方法について検討中ということでしたが、すぐには難しいとは思うのですけれども、将来的に紙の券ではなくて、アプリなどを活用していただければなと思っております。 この事業と別ですけれども、アプリ導入支援で70万円の予算がついていたかと思うのですけれども、70万円の予算の中では、今回の補助金を電子化するということはとても難しいと思いますけれども、将来的にこういうものも電子化するということも念頭に置きながら、アプリの事業についても進めていただければなと思っております。 和田部長が昨日御答弁でおっしゃっていた、今何ができるか、そして将来的にどこまでやるかということを考えるということが、いろいろと決して大きくはない予算の事業が幾つかある中で、その中で今何ができるかということを考えるのが大変重要だと思いますので、今回につきましては紙のクーポンになるかとは推察しますけれども、今後これが本当にずっと紙であり続けるべきなのかということはちょっと考えていただきたいと思います。 別の件で再質問をさせていただきたいんですけれども、8,000円ということで、かつ、これはあくまでも就労していなくて保育所に入所していない方が対象で、就労している方に関してはファミリーサポートのほうを利用してリフレッシュしてほしいということだったかと思いますけれども、ファミリーサポートの質問、この後に質問としてはいたしますけれども、ファミリーサポートセンターお試し券は1,200円だったかと思うのです。一人につき1,200円ではなかったですか。失礼しました。すみません。 少なくとも8,000円よりかなり低かったと記憶しているのですけれども、正確な数字は後で教えていただきたいのですけれども、8,000円よりかなり低かったと思っていて、就労している家庭というのが休む暇がないというか、仕事をしていない時間は子供を見るべきであり、子供を見ていないんだったら仕事をするべきであるというような、あくまでも就労を理由として保育を利用している以上、そういう制度になっているとは思うんです。 そういった中で仕事、本当に朝急いで支度をして、子供を急いで保育所等に預けて、もうギリギリでタイムカードを切って、仕事が終わったらまた急いで迎えに行って、急いで帰ってきて、後、怒涛の御飯を食べさせたり、お風呂に入れたり、寝かしつけたりという生活をイメージしていただくと、この中で、両親ともに就労していて保育所等に預けている御家庭が第2子、第3子というのを考えるのはかなり難しいということがお分かりいただけるかと思うのです。 既に就労して保育所等には入所しているけれども、そういう御家庭にもリフレッシュの機会が必要だということを私は思うのですけれども、もう少し就労していない御家庭については8,000円の補助があるけれども、ファミリーサポートセンターを利用するとなると、リフレッシュするのにかなりお金がかかってしまうような状況になるかと思います。 この辺り、もう少し就労している家庭に対してもリフレッシュが必要であるというメッセージというか、補助みたいなものを考えていただきたいと思うのですけれども、その辺りについてはどうお考えでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(森島武芳) 再質問にお答えしたいと思います。 就労されていて、保育園、保育所にお子さんを預けている保護者に対してのリフレッシュの必要性というようなところの議員の御意見、御要望というところとして承った上で、そこについての考えというところに対して答弁したいというふうに思っているのですが、議員の質問の表題といいますか、タイトルのところでいくと、出生数というところをどういうふうに上げていくのかということにひもづいた流れの中で、そこのある意味目的に照らしたときに、こういったような事業の一つ一つがそういったとこにつながっていけばという願いのもとで御提言いただいていることだと、大前提としては理解させていただいた上での答弁として申し上げます。 そうなった際に、昨日、おとといの答弁とも少し重なる部分もあるのですが、そういったようなある意味目的を見据えたときに、その目的を説明していくときのある意味従属変数というか、そういったものがいろいろある中で、今回の例えば御指摘いただいている、就労されていて保育園に預けていて、その保護者の皆様のリフレッシュというところの位置づけ、これが課題として非常に高いというような状況の調査分析の結果になってくるというところがあれば、もちろんしっかりとそこは対応していきたいというふうに思っているのですが、現状でいくとそこの課題感というものが、優先順位的にでは何番目ですみたいなことが、自信を持って何番目ですとそこまできれいに言えないかもしれませんが、位置づけ的に、重みづけ的には、これぐらいの位置にある課題だと捉えていますというような粒感での、要は検討の内容というのがお答えできるような状況にないというところが現状なのです。 そういったことも見据えてしっかりと調査研究していきながら、その中で課題感として残るのであれば、しっかりと対策をとっていきたいというふうに思っているところだったりしております。 なので、その上で御指摘いただいている課題感に対しての解決策の増強策みたいなところについては、そういったような検討だったりとかを踏まえた上で、考えさせていただきたいなというふうに思っているというのが、現状の検討の状況でございます。 以上です。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) まずは、何にせよ調査分析をして、どこが課題なのかということを明確にするということで理解いたしました。 今度、子ども未来プランを新しく策定するに当たって、アンケートなども取られると思うのですけれども、そういうところでもしっかりと課題が抽出できるようなアンケートを実施して、こういった新規事業にも生かしていただければと思いますし、またこういった新規事業を受けて、利用者の方からフィードバックを受けるなどして、そういった課題の抽出にもつなげていただければと思います。 それでは、次の質問に移ります。 ファミリーサポートセンターお試し券についてお伺いいたします。 ママパパリフレッシュ支援事業に同じくファミリーサポートセンターお試し券の事業の具体的な計画や実施状況、また今後の予定について教えてください。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。          〔斎藤敦子子ども課長登壇〕 ◎子ども課長斎藤敦子) 矢板市ファミリーサポートセンターお試し券配布事業についての御質問にお答えいたします。 ファミリーサポートセンターとは、子育てに係る支援を依頼する依頼会員と支援を行う提供会員が相互に支え合う事業でございます。子育て支援の一例としましては、保育施設や習い事への送迎、一時的な子供の預かりなどが行われており、支援を依頼する場合には一定の料金を支払うこととなります。 議員御質問の矢板市ファミリーサポートセンターお試し券配布事業につきましては、子供一人当たり1時間分を無料とするお試し券を2枚配布するものでございます。配布対象者は、令和6年度の新規会員や、登録から現在まで利用実績のない依頼会員となっております。また、配布場所は、矢板市子ども未来館のファミリーサポートセンター事務局となっております。 実施状況につきましては、今年度4月から事業を開始しており、5月中旬までに新規会員2名、2件の利用があったところです。その周知活動は、ホームページや広報紙へ掲載するほか、学校や保育施設、企業等へポスターやチラシを配布するとともに、矢板市子ども未来館の窓口で案内しているところでございます。 このお試し券利用による無料体験を通して、新たな利用者の確保に努めながら、継続的な利用につながるよう取り組んでまいります。 また、ファミリーサポートセンター事業が利用しやすい、よりたくさんの子育て世帯の需要に合致する事業となるよう、新規会員や利用者の方の声をアンケートなどの手段を通して収集し、その声を踏まえ、ファミリーサポートセンター事業における子育て環境の充実を図ってまいります。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 再質問をさせていただきます。 最新のファミリーサポートの会員の状況について確認してまいりましたけれども、この数字について多いと捉えているのか、今後増やしたいと捉えているのかについて質問をまずさせていただきたいのです。 最新のファミリーサポートの依頼会員、サポートをしてほしいですよという会員さんが104名ということで、提供会員さんが70名、提供会員というのはサポートをしてくれる会員さんです。子供を預かったりしてくれる会員さんが70名、依頼会員104名に対して70名。両方どちらもやってくれるという会員さんが10名というのが、令和6年4月30日現在の数字と伺っています。 また、令和5年度の利用実績として、合計で155件の利用があった。依頼内容として多いのは、習い事への送迎、次いで保育施設等までの送迎、その次が学童保育への迎えと、そこから習い事への送りということでした。また、令和5年4月から開始した矢板市子ども未来館でのファミリーサポートの預かりについては、実績は令和5年度では3件というふうに伺っております。 これらの数字に対して、今後どのように増やしていきたいかというか、この数字をどう捉えていって、今後どうしていきたいか教えてください。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 ◎子ども課長斎藤敦子) 再質問にお答えいたします。 まず、先ほど依頼会員、提供会員、両方会員の数値、人数のお話があったかと思うのですが、その中で、令和5年10月にアンケートを今ご利用されている中で取ったところ、提供会員が高齢などの理由によりサポートできないということで、かなり減少したというアンケートの結果で、退会されたことが多いという現状を踏まえまして、現在は提供会員が必要であるという課題がありますが、その中で提供会員を増やすような形の今募集をかけているところです。 また、そのアンケートの中では、実際に活用はしてはいないが、活用したいなどの意見もありましたので、そういったニーズはあるものと思いますので、今後は提供会員、依頼会員限らず、全体的にこういったサポートセンターの事業を周知して、そういった利用を促進していけるように取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 再質問をさせていただきます。 今、提供会員は少ないというふうに捉えていらっしゃるということだと思います。 先ほど、会員を募集するのに当たって、学校や企業にPRするということもおっしゃっていましたのと、あと令和5年12月定例会議で、小林勇治議員もファミリーサポートのPRに関する質問をなさっていて、その際にも、市内企業や商業施設等への周知、学童保育館利用者、また未来館に常駐するアドバイザーが、直接支援を受けに来た独り親の方とかへ直接的に周知を行っているということだったのですけれども、今申し上げたPRというのは、どちらかというと提供会員に対するPRが重点的になるような場所に対してPRしているように思うのですけれども、提供会員ではないです、失礼しました。 依頼会員、サポートを受けたい会員さんに届くようなところにたくさんPRしているように見えるのですが、今後、提供会員を募集するという手段として、どのようなところにPRしていこうとお考えでしょうか。 例えば今、ここに傍聴にお越しの方々に、ぜひ提供会員になっていただきたいということも一つのPRになると思っていまして質問をさせていただいていますけれども、実際に提供会員になってくださる方というのは、今日こちらにいらしている方だったりとか、子育てを終えた高齢の方が多いと思いますので、そういう方へのPRはどのようにされるでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 ◎子ども課長斎藤敦子) 再質問にお答えいたします。 提供会員を増やすのには、依頼会員と提供会員の間のマッチングなどを行いまして、ここで1時間当たりの料金等が発生して、その料金を支払うような仕組みになっているのですが、提供会員について、これは半分ボランティアというような形で支援される方を募りたいとは思いますので、まずは、そういったボランティアに興味があるような、興味というか、そういったことができるような、具体的に申し上げますと、民生委員さんなどにもお声がけをしながら、ちょっと掘り起こしというか、そういった方向で進めていきたいと考えております。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) もう一つ再質問をさせていただきたいと思います。 先ほどの御答弁の民生委員さんなどに周知というのは大変よいと思うので、ぜひやっていただきたいと思うのです。 先ほどの御答弁で課長がおっしゃっていた令和5年10月のニーズ調査というのは、社会福祉協議会がやられた令和5年9月のアンケートのことで合っておりますでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 子ども課長。 ◎子ども課長斎藤敦子) 議員おっしゃるとおりです。 ○議長(佐貫薫) 2番、榊真衣子議員。 ◆2番(榊真衣子) 分かりました。よかったです。 そうしましたら、あと提案をさせていただきたいのです。 加入者を増やす、利用会員、提供会員を増やすに当たって、例えば出生届時に全員加入するようにしてしまうとか、出生届時に、これはあくまで令和6年度の事業ではあると思いますけども、お試し券も同時に配布するとかということによって加入者を増やすというのはどうかなということと、あともう一つ、やはり使っている方でも、日頃から関わり合いがないとなかなか最初の1回の面談だけでは急に預けづらいというお声も聞くので、例えば乳幼児健診など、母子が、保護者が必ず集まるような場所で、その後のときにファミリーサポートの提供会員さんと交流できたりするとか、何か日頃から顔を見知っているような環境が作れるというようなことについても、今後考えていただければと思っております。 また、加入者を増やすという、会員を増やすということ以外に、金銭的なハードルを下げるということで、先ほど子供一人につき1時間600円の2時間分で1,200円ということなので、課長がおっしゃっていた1,200円ではないっていうのは、二人の場合は2,400円になるということかと思うのですけども、それでも気楽には使えないというか、1時間当たりどんどん600円消費していって、消費というか、1時間あたり600円加算されてしまうと思うと、リフレッシュしつつも、何かチャリンチャリンと聞こえてくるようなところがあると思いますので、金銭的なハードルを下げるというところで、補助みたいな取組が大変ありがたいのですけれども、例えば現役の子育てママでも両方会員になれるような仕組みというか、費用を金銭ではなくて、サポートとサポートで交換できるような仕組みがあったらいいんじゃないかなと思います。 また、現役の子育てママが子育ての提供会員ではなくて、子育てママは高齢者の支援、何かサポートをして、お買い物のときに車を出すとか、そういったことで高齢者は子供を見てくれるみたいな、そういった何ていうのですかね、サポートとサポートで交換し合えるような仕組みについても今後ぜひ、私もこういう事例がないかとか研究していたところなのですけども、市としても考えていっていただければと思っております。 最後に、この二つの事業について質問させていただいたのですけども、この二つは既に子供がいる家庭に向けた支援と実質的にはなると思いますけれども、この事業を取り組むことによって、第2子、第3子が出産しやすくなるということによって、矢板は子育てしやすいという雰囲気が作られ、社会動態の改善にもつながると思います。ぜひそこまで見据えた取組にしていっていただければと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(佐貫薫) 暫時休憩します。 再開は午前11時といたします。              午前10時49分 休憩---------------------------------------              午前11時00分 再開 ○議長(佐貫薫) 会議を再開いたします。---------------------------------------一般質問続行 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。          〔13番伊藤幹夫議員登壇〕 ◆13番(伊藤幹夫) 改めまして、おはようございます。 第396回定例会議におきまして、議長より発言の許可をいただきましたので、通告順に従いまして一般質問を行います。 今回の質問は、矢板市の森林環境譲与税を活用した取組と産業への発展について、矢板北スマートインターチェンジと国道4号大田原バイパスの接続について、矢板市管理の水道管の耐震化について、金属窃盗被害への対応について、高齢化社会に対応したまちづくりについて、以上5項目を質問いたします。 まず初めに、矢板市の森林環境譲与税を活用した取組と産業への発展について、質問いたします。 日本には豊かな森林資源があり、防災、水源涵養、生物多様性保全、CO2吸収源、気候緩和などの多目的機能を発揮しております。これらの実現のためには、積極的な国産木材の活用や森林資源の循環利用を継続して、切って、使って、植えて、育てる、森林の健全なライフサイクルによる適切な森林管理が求められる一方、担い手不足や放置林など様々な問題を抱えております。 矢板市におきましては、森林面積が9,731ヘクタール、市の面積の57.1%と県内屈指の林業先進地になっております。令和元年度より、国の森林環境譲与税を活用して森林整備に必要な人材の育成、担い手の確保に力を入れているほか、森林経営管理制度に基づく森林整備や、森林資源の循環利用に向けた取組など、多様な取組を展開しております。 そこで(1)森林環境譲与税を活用した取組について。 森林環境譲与税を活用した事業成果と今後の取組について質問をいたします。 以上で壇上での質問を終了いたします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 農林課長。          〔村上治良農林課長登壇〕 ◎農林課長(村上治良) 伊藤幹夫議員の森林環境譲与税を活用した取組についての御質問にお答えいたします。 森林環境譲与税は、国土の保全、水源の涵養等の森林が有する公益的機能の維持増進を目的として実施する森林整備等の事業に充てるための財源として、令和元年度から譲与が開始されました。 本市では、制度開始当初から積極的に活用し、森林整備、人材育成、担い手確保、木材利用、普及啓発に取り組んでおります。 令和5年度までの5年間において、森林環境譲与税の譲与総額1億3,712万円に対し、支出総額1億2,113万1,000円、累計の活用率は88%となっており、県内市町の平均65%、これは見込みですけれども、と比べまして大幅に上回っております。 令和6年度につきましても、本市の森林環境譲与税事業の核であり、先進的かつ先駆的取組として、全国的な優良事例との評価を受けております。地域林政アドバイザーの指導による森林経営管理の継続実施など、森林整備を推進していくことに加え、森林整備を担う林業従事者の人材育成及び確保、建築物の木質化等の木材利用の推進、森林の有する公益的機能に関する普及啓発等、各種施策を実施いたしまして、本市の豊かな森林の保全及び創造に努めるとともに、次世代への継承を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 御答弁ありがとうございます。 矢板市が森林環境譲与税、これが88%使っている。県の平均が約65%。実際に4月15日ですか、林野庁の職員さんはじめ、自民党の林政委員会が矢板市にお邪魔をしまして、矢板市の事業に対する取り組み方、これが先ほど御答弁の中でありました優良な取組だと。実際に日本でも本当に1位、2位を争うぐらいの、そういった事業ではないかという言葉をお預かりしております。 そんな中で、豊かな資源の保全、また次世代への継承ということがこれからの課題なのかと思いますが、先ほどの中で人材確保、また木材利用というお話がありましたが、具体的にどういった利用をされていますか。 山口部長が先日、木材の利用に関して、これはCO2削減並びにSDGsの観点から、そういったお話が出ていたと思うのですが、矢板市としてはどういった具体的な取組を今されているのか、お答えをお願いします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 農林課長。 ◎農林課長(村上治良) 再質問にお答えいたします。 具体的な取組という御質問だと思いますので、森林整備に関する具体的な内容ということで譲与税を活用したものということで、まず答弁にもありましたような地域林政アドバイザーを雇用して、森林経営管理制度に取り組んでおります。 アドバイザーは県職員のOBの方、林務関係の方をスペシャリスト的に活用、雇用させていただいて、森林整備計画に森林組合等で頼んでいないようなところの民有林も管理していきましょうということで、アドバイザーをフルに活用させていただいて、森林の循環ですね、伐採して、また皆伐して再造林するというような森林の循環作用を促していくということで、荒廃した森林を防ぐというような活動を日夜現場に毎日出向いていただいて行っているものが、大きな森林経営管理制度を進めているところでございます。 また、それに伴う森林所有者の意向調査であったり、また実質は面的には路網の整備、林道であったり、森林の活動団体への支援であったり、また林地の残材というのですか、木を切った残材などを活用した木質チップを活用している木の駅プロジェクトなんていうものも支援しているというようなものに活用させていただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 矢板市の取組、林野庁などの広報紙にもこういった非常に優良な取組だということで紹介されています。 その中で昨日ですか、あるテレビ番組で森林環境譲与税、これをほとんどの方が知らない。6月、今月から国民一人一人に課税がされるということであります。 例えば、先ほど御答弁にありました1億3,712万円、これが譲与税として入っておりまして、実際使った1億2,113万1,000円ですか、この残額というのはどういったことに使われるのでしょうか。 昨日の報道などによりますと、例えば、鹿沼市の場合は交付額のうち約3,300万円を66億円かかった新庁舎の中の一部に使ったと。これは国内産の木質を使うということで、これは有意義なことだと思います。 それに、私はこんなこともあるのかなと思ったのが、渋谷区あたりでも、本当に森林がないところで9,900万円の交付税に対しまして、900万円を公共施設の何ていいますか、老朽化に対する修繕とか、それが900万円。残った9,000万円は何に使うかというと、新庁舎の建替えに対しての国内産の木材を使うと、こういった取組もされているようでございます。 矢板市におきましても、88%、これは立派な数字、国が認める本当にすごい数字だということで、残った12%はどのように今後お使いになるのか、御答弁をお願いします。 ○議長(佐貫薫) 農林課長。 ◎農林課長(村上治良) 再質問にお答えいたします。 まず冒頭、林野庁の取組等で矢板市の取組、議員のほうから紹介いただきましてありがとうございました。林野庁のほうからは、林業白書等に矢板市の取組が紹介されていますので、全国的に先進地であるということで御紹介いただいたものと捉えております。ありがとうございます。 譲与税の残りの12%分をどうしているかというようなことだと思います。ちなみに、幾つかの事例、庁舎の事例などを述べていただいたかと思うのですが、基本的な12%は矢板市未来の森づくり基金を設置しているところに積み立てております。それは今後必要に応じて基金を取り崩して事業に充てていくものなので、例えば、矢板市としても子ども未来館であったり、文化スポーツ複合施設であったりというところに、木質化を図る上のPR、普及も含めて活用させていただいているというようなことでございます。基金へ積み立てるということで理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) では、次の質問に入らせていただきます。 (2)の産業への発展について。 矢板市における森林を活用した産業発展の可能性について質問いたします。これに関しましては、先ほど御紹介いたしました林政委員会のほうで、これは本当に産業の核になるのではないかという言葉もいただいておりますし、何とかこれを矢板市としても産業の核にしてほしいという思いから質問いたします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 農林課長。          〔村上治良農林課長登壇〕 ◎農林課長(村上治良) 産業への発展についての御質問にお答えいたします。 本市は、森林資源が豊富なことから、林業・木材産業の意欲と能力のある事業体が市内に多数存在しております。 平成30年度に国の林業成長産業化地域創出モデル事業に採択され、市とこれらの事業体が官民一体となって、林業・木材産業の成長産業化に取り組んでまいりました。令和4年度のモデル事業終了後も、森林環境譲与税を活用し木材の生産量の増加、生産性の向上、低コスト化、安定供給等に努めているところです。 このようにいわゆる川上、川に例えておりますけれども、川上である林業と、川中の木材産業においては、産業基盤が確立されていると言えます。 一方で、川下の消費側においては、これまでも森林環境譲与税を活用し、文化スポーツ複合施設等の公共施設の木質化や、一般住宅木質化補助制度の創設等、木材の積極的な利活用促進し市内消費の拡大に努めてまいりましたが、本市の市場規模は小さいものと認識しております。 今後、川下の消費側の中でも、特に市外、県外の大消費地に向けた出口戦略を強化するとともに、主たる販売先である住宅・建築分野以外にも販路を拡大していくことによって、市内の林業・木材産業のさらなる発展につながるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 今の御答弁の中で、川上、要は供給側ですね。川下、需要側。非常に供給は満ちているが、需要が少ないというお話でございます。 例えば、私2011年度、総務省が主催した緑の分権改革という、ちょうど2011年東日本大震災の後なのですけれども、そこに研修に行ってまいりました。そのときにお話を伺い、また現場を見させていただいて、非常に驚きとともに、こんなことができるのかなと思ったのが、北海道札幌市にある北海道の資本投下によります北海道熱供給公社という、まさにチップを使って、北海道の広大な地下街とか、公共施設、チップを燃焼させた熱を利用して、脱炭素、しかもそのエネルギーに係る費用が約30%削減されると、そういう現場も見させていただきました。 先ほど来、熱利用の話もありますが、そんな中で、例えば矢板市が新たな新庁舎を造るに当たっても、そういったものも使えるのではないか。また、熱利用を使った、実際に今、矢板市がやっている熱利用というのはまだわずかな数値なのかなと思いますので、そういった公共施設や、それを例えば市外、県外に商品として出す可能性もあるのではないかと思いますが、その可能性について質問いたします。 ○議長(佐貫薫) 農林課長。 ◎農林課長(村上治良) 再質問にお答えいたします。 今の中で、公共施設などに供給先の可能性というのですか、できる可能性があるのかなというようなお話、事前に北海道札幌市の事例なども挙げていただきました。 その中で、まず担当が部局ではないんですが、まだ新庁舎については整備検討委員会を行っている段階で、まだ構想も出来上がっておりません。具体的にこの庁舎にどうのという話は、次の次のステップぐらいのときの内容だと御理解していただければと思います。 また、公共施設等にも木材利用の関係とか、そのようなものはこちらの啓発は所管ですので進めていく、PRに努めていきます。 また、産業としての発展の御質問ですので、どうしても答弁にもありましたように、県外であったり、どういうパイプを使って矢板市の木というか、材木等をPRして使ってもらうかというようなことの販路とか、その拡大に努めていきますので、最初の答弁に戻りますけれども、そちらを重点的に皆さんと共に回していって、矢板市は林業としては先進地でございますので、全国にもその名が知れ渡るような取組を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) まさに市外、県外、要は需要の拡大、それが矢板市の新しい産業のモデルパターンになるのかなという考えでおります。ぜひともそれを進める上でも、いろんな全国の情報を得ながら、例えば先ほどの北海道の熱供給公社ですか、そういうところで職員さんによる視察などかもあってもいいのかなと、ぜひそれを進めていただきたいなと思います。 では、次の質問に入ります。 続いて二つ目、矢板スマートインターチェンジと国道4号矢板大田原バイパスの接続について。 国道4号矢板大田原バイパス工事完成に伴い、矢板北スマートインターチェンジと国道4号を接続し道路の整備をすることにより、市北部と国道が直結され、観光や産業の活性化につながると考えますが、今後の整備について質問いたします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。          〔森島武芳市長登壇〕 ◎市長(森島武芳) 矢板北スマートインターチェンジと国道4号矢板大田原バイパスの接続についての御質問にお答えいたします。 矢板北スマートインターチェンジと国道4号矢板大田原バイパスとの接続路線につきましては、矢板北スマートインターインターチェンジの開通に伴い、広域幹線道路網としてのネットワーク機能の向上が見込まれることから、関係機関に整備を要望してまいりました。 加えて、この路線につきましては、市と県が共同して創設した矢板市における道路網研究会、こちらにおきまして、市内の道路網の現況や課題を整理して、それに対する様々な調査検討を進めているところでございます。 事業実施に至るまでは、それらの調査検討に相当の時間を要するため、早期の事業化というところにおいては、難しい高い壁があるというふうには感じているところでございます。しかしながら、この路線については市民生活の利便性向上はもとより、議員御提言のとおり、観光や産業の活性に寄与するということも捉えておりまして、市内の経済の発展につながるものであるというふうに考えています。 今後は県や国としっかり連携しながら、調査検討に取り組むとともに事業化に向けて関係機関にあらゆる機会を通じて、整備を要望してまいりたいと考えております。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 今、県と市が道路網研究会、これは矢板市における道路網研究会、多分ほかの自治体でもやっているのかと思いますが、おっしゃるとおり、非常にこれは早期に実施するということは難しい。ですが、これに関しましては、やはり懲りずに諦めずにずっと進めていくしかない、進めるべきだと思います。 この道路ができることにより、例えば、大田原・那須地区の観光地、それと矢板の観光地、ひいては日光地区につながる可能性も膨らんできます。観光というもの自体が点で捉えるよりも線、線から面に結びつくことによって、非常に大きな可能性、ポシビリティが生まれてくると思います。 また、産業におきましても、企業誘致に関しましても、企業はやはり何を求めるか、誘致先をどこに求めるか、高速道路のインターの近く、幹線道路の近く、それにより交通の利便性が整い、経済も回っていくと思います。ぜひこれは、庁内というか、矢板市総力で対応していただきたい、そのように思います。 市長の道路に対する思いというものは非常に強いものがあると、市長の七つの政策の中でも道路網の整備ということがありますが、実際市長はこの道路網に対してどういった希望をお持ちですか。再質問でお願いします。 ○議長(佐貫薫) 暫時休憩します。              午前11時27分 休憩---------------------------------------              午前11時28分 再開 ○議長(佐貫薫) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。---------------------------------------一般質問続行 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(森島武芳) 再質問にお答えしたいというふうに思います。 矢板北スマートインターチェンジ、そして国道4号線の矢板大田原バイパス、こちらが接続していくということに対して、先ほど御答弁も申し上げましたが、市民の方の生活の利便性の向上ということに加えて、観光、そして産業という議員御指摘のとおりのメリットというところは、非常に強く感じているところでございますので、今後もしっかりと要望していきながら進めていきたいというふうに考えております。 またこれに加えて、考えというところを問うていただいておりますので、矢板市のそもそもの位置づけみたいなところも含めたときに、何か災害があったときに、しっかりと広域的なハブとなり得るような、拠点としてきちんと機能していくということも、非常に広域的に捉えたときの地域における役割としては大きいエリアだなというふうに思っておりまして、そういった観点からも、災害があったときにいかにそれを最小化していくか、それを矢板市内だけではなくて、広域的に連携しながら近隣とも連携しながら、時には東北と東京をつなぐみたいな、そんな観点も含めたときに、役割を果たしていくべき地域であるというふうにも考えております。 加えて、道路網というところの課題感というところにおいては、縦のライン、こちらについては南北をつなぐような道路網の部分においては、非常に充実しているというふうに捉えておりますが、そこに対して横のライン、東西のラインというところをしっかりと増強していくということが実現できるというのが、今後の都市の機能を高めていくということとも捉えておりますので、そういった意味でも議員御指摘のこの路線については、そういったような役割の一つになっていくようなところでもあるというふうに捉えていますので、そういった意味でもこの道路というところ、そして市内では結構渋滞が、たくさん目づまりが起こっている箇所もございます。 そういったところも含めると、こういったような横のラインというところをしっかり改善していくということは、子供たちの安心・安全の通学ということであったりとか、高齢者の徒歩移動というところにおいても貢献する部分であるというふうに捉えていますので、しっかりとここは全庁挙げてというような御助言もいただきましたが、そのつもりで頑張っていきたいというふうに思っているところです。 以上です。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) ありがとうございました。 道路1本で全てが変わる可能性も秘めています。ぜひともその辺はよろしくお願いしたいと思います。 では、次の質問に入りたいと思います。 3番目の質問です。矢板市管理の水道管の耐震化について。 栃木県は、県国土強靱化地域計画で県内の基幹管路の耐震適合率を2025年までに43%引き上げる目標を掲げるという報道がありました。 矢板市におきましては、矢板市水道事業基本計画(新水道ビジョンと経営戦略2019年度~2028年度)におきまして、管路の更新・耐震化、浄水施設・配水施設の耐震化を掲げておりますが、今後予想される大規模地震に備える意味でも耐震化が急務と考えます。 水道管の耐震化について進捗状況と今後の進め方について質問いたします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 水道課長。          〔柳田恭子水道課長登壇〕 ◎水道課長(柳田恭子) 矢板市管理の水道管の耐震化についての御質問にお答えいたします。 令和4年度末時点で本市の基幹管路の耐震適合率は25.3%であり、延長約34.4キロメートルのうち約8.7キロメートルが耐震適合管となっております。県の目標値である43%まで引き上げるには、さらに約6.1キロメートル整備する必要があり、整備費用や期間を考えますと、県が掲げる目標年度までの達成は難しい状況でございます。 本市におきましては、東日本大震災以降、市街地を中心に耐震化を必要とする基幹管路以外の脆弱な配水施設を優先に改修を行いました。現在は、第2次矢板市水道事業基本計画に基づき、大規模災害リスクを軽減するため、水源の2系統化による断水対策や取水・配水施設の統廃合と合わせた耐震化に向け、新たな配水池の建設を実施しているところでございます。 今後も基幹管路、それ以外の配水管、浄水・配水施設の耐震化につきまして、優先順位を勘案しながらバランスよく予算を配分するとともに、補助や交付金制度の活用が図れるよう、本市の整備計画の見直しや国や県に採択要件の緩和等を積極的に要望し、着実に耐震化を進めてまいります。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 今の御答弁の中で、43%は非常に厳しい。矢板市が今25.3%ですか。実際にこの策定ビジョンができたのが2019年ですか、こちらは。その時点において耐震率は何%だったのですか。それとともに、2011年、例の震災以降の耐震率は何%だったのか、お分かりできる範囲で結構ですのでお願いします。 ○議長(佐貫薫) 水道課長。 ◎水道課長(柳田恭子) 再質問にお答えいたします。 2011年と2019年の基幹管路の耐震適合率の御質問とお伺いいたしましたが、東日本大震災の発生日が2011年3月11日でございますので、2010年度末と2019年度末時点の耐震率でお答えさせていただきます。 それでは、2010年度末、本市の基幹管路の耐震適合率は23.6%でした。2019年度末は25.3%でございます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 8年間で1.7%の耐震率、1.7%というと距離にすると本当に数キロいくかいかないか。 先日ある報道によりますと、国の耐震化率の目標、2018年度末ですから2019年の3月までと思うのですけれども、60%という数字を掲げておりますが、財政的にも厳しいとか、いろんな事情があるのかと思いますが、耐震化するに当たって、まず保全するために点検があると思うのですけども、今点検をどのように、例えば点検の方法とか、それと人員の配分があると思うのですけれども、点検の方法は質ですよね。人員の配備ということは量ですね。質と量がどのような関係を持っているのか、お分かりできる範囲で結構ですので、質問いたします。 ○議長(佐貫薫) 水道課長。 ◎水道課長(柳田恭子) 再質問にお答えいたします。 点検ということですが、耐震化の点検でございますか。          〔「耐震化ですね」と言う者あり〕 ◎水道課長(柳田恭子) 耐震化の点検というよりも、老朽管とか漏水関係の点検はしておりますが、耐震については今のところ実施しておりません。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 質問の趣旨が私のほうで、耐震化という、耐震化は必ずしなくてはいけないことなので、漏水、実際に漏水している配管もあると思うのですけれども、それの点検の方法と、人員の配置をどのようにしているのか、議長、これを質問に代えます。 ○議長(佐貫薫) 水道課長。 ◎水道課長(柳田恭子) 漏水の点検ということで再質問にお答えいたします。 現在、管路音圧監視システムといたしまして、区間を区切りましてセンサーを取りつけて、その中で漏水管の最小音圧値を計って漏水箇所を特定しましたり、また今年度も夜間漏水調査のほうを職員を配置いたしまして実施する予定でございます。 その実施にいたしましては、まだ計画中ですので何人までとは正確にはやっておりませんが、課内で対応してまいります。 以上です。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) センサーを使ってチェックすると、これはセンサーですから音とか、人が見てできるものではないですから、これは漏水のチェックなのですか。メーターを通してのチェックなのか、どういうチェックの仕方なんでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 水道課長。 ◎水道課長(柳田恭子) どういった調査かということでお答えいたします。 音の調査です。漏水音がするかしないかということの調査でございます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 効率的に、各自治体などでは今はAIを使ってチェックをしながら、それで極力間違いのない整備をしていくという方法を取っているところもありますが、矢板市としては、こういった取組を今後研究するとか、検討するとか、そういった考えはないでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 水道課長。 ◎水道課長(柳田恭子) 伊藤議員御指摘のとおり、AIを活用いたしました漏水調査は、ほかの自治体でも有効であると感じておりますので、本市といたしましても調査研究してまいりたいと思います。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) ありがとうございました。 非常に水道、私どもも東日本大震災の後はもう数か月にわたり水が使えなかったということ、皆さんも記憶に新しいかと思います。ぜひ、水は本当に命に関わることですので、整備、耐震化を、確かに予算厳しいですが、少ない投資でなるべく多くの利益を得るようにぜひともお願いしたいと思います。 次の質問に入ります。 四つ目、金属窃盗被害への対応について。 矢板市は、脱炭素社会を目指しゼロカーボンシティを宣言しております。また、市内にも太陽光発電所が増えており、脱炭素に向けた対応が進められております。 そうした中、近年太陽光発電所からの銅線窃盗をはじめ、各地で金属窃盗が急増し、警察庁によりますと、昨年1年間の全国の金属窃盗の認知件数は1万6,276件、前年比5,908件増で、統計のある2020年以降最多で、北関東を中心に被害が広がっております。 都心圏におきましては、令和2年度の376件に対し、令和5年度は1,464件と急増し、特に令和4年度の714件から、ここ1年で750件増と倍増しております。 矢板市におきましても被害があるかと思いますが、被害に遭わないための対策と今後の対策について質問いたします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 生活環境課長。          〔山口 武生活環境課長登壇〕 ◎生活環境課長(山口武) 金属窃盗被害への対応についての御質問にお答えいたします。 令和6年の栃木県内での金属盗の認知件数は、統計が発表されている4月末時点で760件にのぼり、昨年比408件の増となっております。 栃木県警察本部では、被害の増加を鑑み、本年から金属盗を重点抑止犯罪に指定し、県警ホームページなどで注意喚起に取り組んでいるところでございます。本市においては、昨年比1件減の6件であり、県内市町においては、被害が2番目に少ない状況にあり、一定の抑止効果が働いているものと思われます。 窃盗の被害に遭いにくくするための対策としては、犯人に対して防犯意識の高い地域であると思わせることが有効であると考えますので、防犯カメラ等の設置、死角を減らす環境の整備、定期的な見回りの実施等が挙げられます。また、窃盗犯は犯行を実行する前に下見を行うことが多いことから、不審者や不審車両を発見した際は、警察署に通報することも有効でございます。 このことを踏まえ、今後も関係機関と連携した防犯意識の啓発と併せて太陽光発電事業者への注意喚起を行い、犯罪の起きにくい地域を目指してまいります。
    ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 非常にこの4か月間で、ただいまの御答弁で4月末で760件という件数、2022年から23年ですか、それの被害の件数よりもさらに多くの件数が割合的に増えているということです。 その中で、例えば防犯意識の啓発ですか、そういったことに対して具体的にどのように考えておりますか。例えば、矢板警察署とともに矢板市が講演会開くとか、様々な意識の啓発につながるかと思いますが、御答弁お願いいたします。 ○議長(佐貫薫) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(山口武) 伊藤議員の再質問にお答えをいたします。 現在、太陽光に限られますけれども、現在の要望に対する具体的な対応といいますか、取組といたしましては、栃木県警察本部と日本損害保険協会、この間で協定を結びまして、太陽光事業者が保険を契約する際に県警本部が作りました予防チラシ、こういったものを配布し、防犯カメラの設置などの対応を呼びかけております。 矢板市といたしましても、矢板市太陽光発電設備の設置及び管理に関する指導要綱、こちらのホームページと、指導の際に、こちらにおいて先ほど申し上げました県警本部のチラシ、これを基に注意喚起を行っております。講習会等の実施ということになりますと、これにつきましては矢板警察署と今後協議をしてまいりたいと考えます。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) ただいまの太陽光発電の銅線の窃盗に関してのそういったお話がありましたが、先日の報道によりますと、ある公民館で使用中のエアコンの室外機を盗まれたと、これ栃木県内ではありませんが、そういった事例も全国には増えております。 本当に何があるか分からない、特にある外国人の方のメッセージの中に、宝物がそこらじゅうに落ちていると、そんな話もしているそうです。 啓発も大事です。先ほど部長がおっしゃった防犯意識の向上、あと防犯カメラの設置なども有効だと思います。とにかく私どもは実は、矢板市ではありませんが、那須塩原市の地域内でそういった被害も遭っていますし、ただ、そのときお会いした警察署の方は、犯人を見ても絶対に追いかけない、逆に自分の命さえ危なくなるからと、そういったことも含めながら、防犯をきちんとするように進めていきたいと思います。 次の質問、議長いいですか、次の質問に入って。 ○議長(佐貫薫) どうぞ。 ◆13番(伊藤幹夫) 最後の質問になります。 高齢化社会に対応したまちづくりについて。 国土交通省の「2050年の国土に係る状況変化」の資料によりますと、日本の総人口は1970年の約1億370万人から2050年には約1億192万人とまで減少すると予想されておりますが、1970年と2050年度では、年齢構成が大きく違っております。 65歳以上の人口につきましては、1970年は733万人、約7.1%であることに対し、2050年は3,841万人、約37.7%と約5倍以上に増え、高齢化率が高まると予測されております。 今後のさらなる高齢化社会に対応するため、市街地と市全体を公共交通で結ぶコンパクト・プラス・ネットワークを中心とする諦めない持続可能なまちを目指すべきと考えますが、矢板市の考えをお伺いします。 ○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 都市整備課長。          〔沼野英美都市整備課長登壇〕 ◎都市整備課長(沼野英美) 高齢化社会に対応したまちづくりについての御質問にお答えいたします。 本市のまちづくりにつきましては、令和5年3月に策定いたしました矢板市立地適正化計画において、公共交通により市全域から都市機能が集約された区域等にアクセスできるコンパクト・プラス・ネットワークの都市構造に向けた取組を明確化しております。 この計画ではまちづくり方針の一つに、幅広い年齢層が暮らしやすいまちを掲げ、まちづくりストーリーに公共交通環境の充実や、良好な交通ネットワークの活用を掲げるなど、市全体において誰もが暮らしやすいまちの実現を目指すこととしております。 加えて、本年3月には、この立地適正化計画に関連した矢板市地域公共交通計画を策定し、基本理念に便利で分かりやすく利用しやすい公共交通体系の構築を掲げ、公共交通の一層の充実を図ることとしております。 さらなる人口減少、高齢社会に対応したまちづくりへの取組につきましては、喫緊の課題と捉えておりますことから、議員御質問のとおり、公共交通施策との連携により、高齢者をはじめ、住民全体の利便性の向上を図りながら、持続可能なまちづくりを進めてまいります。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 御答弁ありがとうございます。 公共交通に関しましては、何年かに1回のチェックも必要になってくるのかと思います。国交省としてもチェックをきちんとするという前提でこの事業を進めております。 矢板市におきましては、チェックに関しては、例えば何年先になるとか、その際にいろんな課題、また要望が出てくると思いますが、それはどのように捉えておりますか。 ○議長(佐貫薫) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(山口武) 伊藤議員の再質問にお答えをいたします。 矢板市のほうでの交通施策のチェックということでございますが、矢板市の場合は、先ほど答弁にもございましたが、矢板市地域公共交通計画、これに基づいて事業を実施しております。今回改定になりました公共交通計画につきましては、令和6年度から令和10年度までの5か年間ということになります。 ただし進捗管理、これにおいては毎年行ってまいりますので、この実施状況、あとは公共交通ですので利用者状況ですね、こういったものを算定いたしまして、これを矢板市地域公共交通会議というところに諮りまして、そこで検証を進めるという形になっております。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 公共交通に関しまして、私も昔、学生時代少し研究したことがありまして、その中でやはり市場調査、それに基づくマーケティング戦略が必要ではないかと思っております。その市場の調査というのは、毎年1年に1度やるという体制でいいのかと思うのですけれども、今後積極的な戦略、つまりどこが必要で、どこが需要があまりないということも考えられてくると思いますが、市場調査に基づいたマーケティング戦略はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(山口武) 公共交通の考え方でございますが、まず基本といたしましては、民間事業者が資本投下して、それを回収する料金、これによる独立採算が基本の話でございます。そこで採算に合わない部分について、公共が主体的に取り組んで運行するというのは、特別の許可、特例許可になってくるわけでございますので、なかなかマーケットというものになじまないというものがまずはございます。 ですので、我々としては極力、交通の空白地帯を生まないということで、前回までの施策展開で74.6%、公共交通でカバーできているというところで、今回の新たな計画に基づく施策、これによりまして98.8%まで、この空白地帯を埋めることができたということになっております。 あとは、そういった施策展開がいかに市民の皆さんの利便性に通じているかどうか、こういったところをアンケート調査とか、利用者との聞き取り、こういったところで埋めていければというふうに考えております。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 公共交通に関しましては、補完する一つのアイテムとしてデマンド交通などもあるかと思いますが、例えば、今年4月にライドシェアということが、一部規制はありますが、そういったものを実証実験でやっている自治体もあります。法的にもこれが認められるようになり、特に中山間地とか、そういうところでは有効な手段なのかと思いますが、そういったところの研究というのは今後されるでしょうか。 ○議長(佐貫薫) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(山口武) ライドシェアの取組についての御質問でございますけれども、ライドシェアにつきましては、議員は御承知のことと思いますけれども、現在二つの取組といいますか、条件つきでの許可ということになろうかと思います。 まず一つは、タクシー会社が運営主体となりまして、タクシーが不足する地域ですとか、時期、あとは時間帯ですね。こういったものに地域の自家用車ですとか、一般ドライバーによって有償で運行サービスを提供する制度、これを自家用車活用事業と言っております。いわゆる日本型ライドシェアというものでございます。 もう一つが、過疎化ですとか高齢化によって一般旅客自動車運送事業者、いわゆる路線バスとかタクシー事業者、こういったものが事業撤退した地域ですね。地域住民の移動が困難になってしまった、先ほど申し上げたような交通空白地、こういったところの対策、この2本立てということになりますが、現状においては本市への導入、これはちょっと難しいものがあるかなというふうに考えてございます。 ただ、先ほど議員がおっしゃったように、自治体ライドシェアの規制緩和、これが幾つか図られておりますので、市町村においては実情に応じた新たな取組、こういったものも進められております。こういったところを注視しながら、今後も研究を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員。 ◆13番(伊藤幹夫) 高齢者がこれから増えると、その中で供給側のドライバーがどんどん高齢化していく、非常に需要と供給のバランスが崩れる可能性も出てくるので、そういった新しい取組を研究しながら、今後、公共交通のさらなる充実を図っていただきたいと思います。 以上で質問を終了いたします。--------------------------------------- △(議案第1号)から(議案第4号)までについて質疑、委員会付託 ○議長(佐貫薫) 次に、日程第2、議案第1号から議案第4号までについて、質疑、委員会付託を議題といたします。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑はありませんか。          〔「質疑終結」「賛成」と言う者あり〕 ○議長(佐貫薫) 13番、伊藤幹夫議員より質疑終結の動議を提出され、必要とする賛成者がありますので、動議は成立をしております。 この動議を議題といたします。 動議のとおり決定することに御異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 質疑を終結されたいとの動議は可決されました。 質疑を終わります。 次に、議案の審査を所管の常任委員会に付託したいと思います。 この際、お諮りをいたします。 ただいま議題となっております議案第1号から議案第4号までについては、お手元の議案付託表のとおり、所管常任委員会に審査を付託したいと思いますが、御異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 したがって、議案付託表のとおり、所管の常任委員会に審査を付託することに決定をいたしました。--------------------------------------- △陳情委員会付託 ○議長(佐貫薫) 次に、日程第3、陳情委員会付託を議題といたします。 本定例会議において受理した陳情は、お手元に配付の陳情文書表のとおりであります。 陳情文書表のとおり所管常任委員会に審査を付託いたします。--------------------------------------- △休会について ○議長(佐貫薫) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 この際、お諮りをいたします。 6月6日から6月12日までは、各常任委員会、議事整理、土曜日及び日曜日のため休会としたいと思いますが、御異議ありませんか。          〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(佐貫薫) 御異議なしと認めます。 したがって、6月6日から6月12日までは休会とすることに決定をいたしました。 なお、6月13日午前10時から本会議を開きますので、御参集をお願いいたします。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(佐貫薫) 本日はこれにて散会をいたします。 お疲れさまでした。              午後零時03分 散会...