矢板市議会 2023-09-04
09月04日-02号
令和 5年 9月 第390回
定例会議◯議事日程 (9月4日〔月〕午前10時開議)第1
一般質問---------------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
---------------------------------------◯出席議員(15名) 1番 渡邉英子 2番 榊 真衣子 3番 森島武芳 4番 齋藤典子 5番 神谷 靖 6番 石塚政行 7番 掛下法示 8番 宮本莊山 9番 櫻井惠二 10番 高瀬由子 11番 関 由紀夫 12番 小林勇治 13番 伊藤幹夫 14番 佐貫 薫 15番
石井侑男---------------------------------------◯欠席議員(なし
)---------------------------------------◯説明のための出席者(17名) 市長 齋藤淳一郎 副市長 三堂地陽一 教育長 塚原延欣 総合政策部長兼総合政策課長 和田理男 秘書広報課長 宮本典子 総務部長兼総務課長 高橋弘一 健康福祉部長兼社会福祉課長 沼野晋一 高齢対策課長 加藤清美 子ども課長 高橋理子 健康増進課長 日賀野 真 市民生活部長兼生活環境課長 山口 武 農林課長兼
農業委員会事務局長 村上治良 都市整備課長 沼野英美 教育部長兼教育総務課長 細川智弘 教育監 小原智江 生涯学習課長 佐藤賢一 上下水道事務所長兼水道課長
斎藤正樹---------------------------------------◯事務局職員出席者(3名) 事務局長 星 哲也 副主幹 粕谷嘉彦 副主幹 佐藤晶昭 午前10時00分 開議
○議長(佐貫薫) ただいまの出席議員は15名で、定足数に達していますので、会議は成立をしております。 直ちに本日の会議を開きます。
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△議事日程の報告
○議長(佐貫薫) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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△一般質問
○議長(佐貫薫) これより日程第1、一般質問を行います。 会議規則第62条第2項の規定により、通告のあった者について順に許可いたします。 5番、神谷靖議員。 〔5番神谷 靖議員登壇〕
◆5番(神谷靖) 皆様、おはようございます。 それでは、第390回
矢板市議会定例会議におきまして、議長より発言の許可を得ましたので、通告に従って質問してまいります。 今回は、
マイナンバーカードの健康保険証、以下、マイナ保険証といいますが、その利用について、新婚生活支援について、
帯状疱疹ワクチン接種費用助成について、そしてAEDについての4項目について質問をしてまいります。 最初に、
マイナ保険証利用について質問いたします。
マイナンバーカードをめぐる一連のトラブルにおいて、特に健康保険証と一体化したマイナ保険証の運用が大きな課題となり、本年秋までにデータやシステムの総点検を実施して再発防止の仕組みをつくる方針で、現在作業が進められております。
マイナンバーカードは、安全確実な本人確認ができるデジタル社会の基盤となるツールであり、社会全体のデジタル化を進めるための最も重要なインフラです。矢板市デジタル戦略においても、行政のDXを実行する上で
マイナンバーカードの活用が前提となっております。今回の一連のトラブルでは、マイナンバー制度への信頼問題にもなっており、
マイナンバーカードを返却する人も出てきております。先月末にマイナンバー総点検の中間報告が取りまとめられ発表されましたが、今後問題が発生した原因分析を基にした再発防止策が徹底され、私たちの不安払拭が行われることを期待して、以下マイナ保険証について質問してまいります。 まず、マイナ保険証の周知について質問をいたします。 マイナ保険証という新たな制度を導入するに当たっては、丁寧な情報提供及びその周知が重要となります。多くの自治体では、ホームページにおいてマイナ保険証の情報提供を行っております。取り扱っている主な情報といたしましては、
マイナ保険証オンライン資格認証の説明やマイナ保険証のメリット、マイナ保険証に関するQ&A・よくある質問、マイナ保険証を利用するための準備、マイナ保険証の使い方、マイナ保険証が利用可能な病院・薬局の情報、マイナポータルを活用した情報確認の方法などの状況が提供されております。特にメリットについては、手続なしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除されることなどを記載している実態が多くあります。また、マイナンバー総点検の中間報告において、自身の情報が誤っていないかを確認するためマイナポータルを活用した確認を推進するとしています。 マイナ保険証に関する情報を
市ホームページ等で丁寧に市民に周知することについて、当局の見解を伺います。 以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 健康増進課長。 〔日賀野 真
健康増進課長登壇〕
◎健康増進課長(日賀野真) おはようございます。 神谷靖議員のマイナ保険証の周知についてのご質問にお答えいたします。 マイナ保険証とは、健康保険証として利用できるようマイナポータルというインターネットのサイトで登録を済ませた
マイナンバーカードを指すものでございます。このマイナ保険証については、令和3年10月20日から本格的な運用が始まりまして、対応する医療機関も順次増加しているところであります。 本市におけるマイナ保険証に関する周知の取組については、本年8月の国民健康保険被保険者証の一斉更新の際に、
マイナ保険証利用のメリットや利用方法、利用するに当たり不安に感じるであろうことへの回答などを記載したリーフレットを作成しまして、国民健康保険に加入している全ての世帯に配布をさせていただいたところでございます。
マイナンバーカードにつきましては、その機能が拡大していく一方、議員ご指摘のとおり、トラブル等の報道もありますことから、国や関係機関の対処状況を見極めつつ、今後はさらなる取組として
市ホームページ等においてマイナ保険証の周知についての記載を充実させてまいります。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) ホームページのほうに情報提供して周知を図っていただけるという答弁でございました。 ホームページは、市の一番の情報源となりますので、タイムリーな情報を正確に発信していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 続きまして、
重度心身障害者医療費助成について質問をしてまいります。
重度心身障害者医療費助成の給付方法を調べたところ、窓口支払いのない現物給付と、窓口で支払って、後に申請して給付を受ける償還払い、及び窓口で支払った後、申請なしで給付を受けることのできる自動償還払いの3つの方法があるということでございました。今回行われているマイナンバー総点検において、マイナンバーとひもづいている29の情報について点検が行われていますが、この情報のうち医療費通知情報と
障害保健福祉情報を利用して自動償還払いを行うようなシステムをつくることはできないものでしょうか。 政府は、マイナンバー総点検中間報告において、国民の信頼回復に向けた対応としてマイナ保険証のデジタル環境の整備をするとしていて、その一つに医療費助成制度を2023年度、今年度中にデジタル庁で自治体と医療機関を連携するプラットフォームを整備し、希望する自治体での実現を目指すとし、その上で早期の全国展開を図るとしています。 現物給付の実施が難しいのであれば、申請の要らない自動償還払いによる給付で利用者の利便性向上を図ることについて、当局の見解を伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 社会福祉課長。 〔
沼野晋一社会福祉課長登壇〕
◎社会福祉課長(沼野晋一)
重度心身障害者医療費助成についてのご質問にお答えいたします。
マイナンバーカードを活用した
公費負担医療制度の受給資格のオンライン化については、現在は運用されていないため、
重度心身障害者医療費助成制度は利用できないものとなっております。なお、国では、
公費負担医療制度のオンライン化について取組が進められているようでありますので、制度が運用される際には県の
医療費助成制度等も勘案し、対応について検討してまいりたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) 国の制度を見ながらというご答弁でございました。 今、矢板市では行政のDXということでデジタル化を推進しているかと思いますけれども、この推進の中でこの
重度心身障害者医療費助成というのは、具体的に何か事業としてメニューに入っていますでしょうか。
○議長(佐貫薫) 社会福祉課長。
◎社会福祉課長(沼野晋一) 神谷議員の再質問にお答えいたします。 矢板市のDXの計画の推進の中に、
重度心身障害者医療費助成制度についての項目が入っているかというご質問であるかと思うんですけれども、こちらのほうについては、現在のところ、そのDXの計画の中には入っていないというところでございます。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) たしかDXの計画では、行かない申請とか書かない申請ということが推進されていた、書かれていたかと思いますけれども、この
重度心身障害者医療費助成制度の申請手続というのは、非常に当事者にとって申請するのに負担になっているということを、この手続の簡素化をぜひこのデジタルの技術を使って図っていただきたいと切にお願いするものでございます。 政府では、今年度中にシステムを構築して、それを目指す自治体については後押しをするということでございますけれども、そのシステムを率先して取り組んでいこうという市の取組というのはございますでしょうか。
○議長(佐貫薫) 社会福祉課長。
◎社会福祉課長(沼野晋一) 神谷靖議員の再質問にお答えいたします。 市のほうで、国の制度を利用した制度を使いまして、医療費助成について検討していく姿勢があるかどうかということでございますけれども、国のほうで今回実証事業ということで公募をしておりまして、それにつきましては医療費助成に関わらず、医療費助成、子ども、妊産婦、そして
重度心身障害者等いろいろございますけれども、それにプラス予防接種とか母子保健に係る情報連携ということで、かなり大きなメニューの中で希望を取っているというような状況でございます。また、こちらのほうの公募につきましては現在はもう終了しておりまして、国のほうで募集をかけて、手を挙げた自治体のほうで今現在打合せ等をしており、スケジュール等を見ますと、現在そちらのほうを先行しているような状況で、打合せ等も始まっているんではないかと、スケジュールを見ますとというような状況でございますので、現在は矢板市としては、こちらのほうに手を挙げるというところは考えていないというところでございます。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) その先行している自治体の状況をしっかり見て、そのメリットを十分調査した上で、すぐに次の機会があるのであれば、すぐに取りかかれるように対応をお願いしたいと思います。 では、次の項目、新婚生活支援について質問をしてまいります。 少子化対策として、これから夫婦として新生活をスタートさせようとする世帯を対象に、結婚に伴う新生活のスタートアップに係る家賃や引っ越しなどに要する費用を補助する結婚新生活支援事業という国の事業がございます。公明党が昨年11月に発表した
子育て応援トータルプランにおいて、結婚支援の拡充として結婚新生活支援事業の対象を拡大し、多くの自治体で利用できるよう取り組むと同事業の拡充を盛り込みました。そして、今年度から同事業の対象世帯の所得要件が所得世帯400万円未満から500万円未満へ緩和され、対象の拡大が行われております。当事業実施の状況は、今年度4月1日時点で741市区町村となっており、昨年度より107の自治体が加わっております。栃木県内では7市4町が実施をしております。 本市においても、この事業を取り入れて結婚支援を図るべきと考えますが、当局の見解をお聞かせください。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 〔
高橋理子子ども課長登壇〕
◎子ども課長(高橋理子) 新婚生活支援についてのご質問にお答えいたします。 議員ご提案の結婚新生活支援事業は、2016年から国の交付金事業として実施されており、結婚に伴う経済的負担を軽減するため、住宅取得費用やリフォーム費用、家賃や引っ越し費用を補助するものです。 本市におきましては、事業の要件に合う世帯が限られていることや、この補助金を目的とした定住や婚姻の増加が見込めず、事業を中止した自治体もあったことから実施を見送ってきた経緯がございます。しかしながら、近年の少子化対策において、結婚から妊娠、出産、子育てまで切れ目のない支援を行うことは大変重要であると認識をしております。結婚新生活支援事業におきましても、段階的に事業内容が見直され、要件が緩和されてきたところでございます。 このようなことから、本市におきましても、本事業の活用を含めた
結婚子育て支援施策について関係各課と協議検討を行い、支援の充実を図ってまいります。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) この事業について検討して指針について前向きに検討していただけるということでよろしいですか。 この事業の利用者のアンケートがあるんですけれども、制度を利用した約9割の方が、結婚に当たって経済的な不安があったと回答しておりまして、さらに申請した方の97%が、この制度について経済的不安の軽減に役立った。また53%の方が、結婚のきっかけの一つになったと回答され、また80%の方が、この制度が結婚が地域に応援されていると感じたと回答されていますので、ぜひすばらしいこの事業をこの市でも活用していただけるようにお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきたいと思います。 続いて、
帯状疱疹ワクチン接種費用助成について質問をしてまいります。
帯状疱疹ワクチン接種費用の助成については、昨年6月定例会議の一般質問で一度取り上げておりますが、1年以上経過して
帯状疱疹ワクチン接種をめぐる状況に変化が見られましたので、改めて今回質問をさせていただきます。 最近、帯状疱疹を予防するワクチンを50歳以上になったら打ちましょうというようなテレビCMがよく放映されておりますが、帯状疱疹は80歳までに約3分の1の人が発症する病気で、50歳あたりから増え出して70歳代が発症のピークと言われています。高齢者が増えるとともに、帯状疱疹にかかる人も増えています。また、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、罹患者が増えているとの情報もございます。私も、昨年9月に帯状疱疹になりました。
帯状疱疹ワクチン接種の費用助成を行う自治体は、1年前は10余りの自治体でありましたが、本年8月1日時点で272市区町村まで増えております。県内においても本年度から7市町が接種費用の一部助成を実施しており、4市町が実施に向けて検討中ということでございます。
帯状疱疹ワクチンを定期接種とする検討は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で止まっていますが、新型コロナが感染症法上の5類感染症となったことで、今後、促進が期待をされております。高額な費用で接種をちゅうちょしている人を後押しして、発症予防により健康でよりよい生活を続けられるようにするために、
帯状疱疹ワクチン接種費用の助成を求めます。 当局の見解をお聞かせください。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 〔
齋藤淳一郎市長登壇〕
◎市長(齋藤淳一郎)
帯状疱疹ワクチン接種費用助成についてのご質問にお答えをいたします。 このことにつきましては、先ほど神谷議員からもございましたように、昨年6月の第377回定例会議でもお尋ねをいただいております。その際には、国における定期接種化の是非についての検討状況を注視しつつ、本市としての対応を慎重に検討する旨、答弁をさせていただきました。 その後、国においては引き続き期待される効果や導入年齢に関して検討がされている一方で、本年6月には、これまで50歳以上のみが対象とされていたワクチンについて、新たに帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者に接種年齢が拡大をされました。また、先ほど議員からもご指摘をいただきましたけれども、これは全国的のみならず、栃木県内におきましても接種費用の助成を行う自治体が増えているほか、本年度、泉地区で開催をいたしましたやいた未来づくり座談会においても助成のご要望をいただきました。 こうした国や近隣市町における状況の推移等を踏まえ、本市といたしましては、市民の皆様の経済的負担の軽減及び接種機会拡大の観点から、令和6年4月からの助成開始を目途に今後準備を進めてまいります。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) 来年の4月からの実施、よろしくお願いいたします。 では、最後に、AED(
自動体外式除細動器)について質問をしてまいります。 突然死の原因の一つである病院外での心停止は、年間2万から3万件程度と推計されています。突然心停止の主な原因は、心筋がけいれんを起こして血液を送り出すことができなくなってしまう心室細動によるものでございます。心停止後、約3分で死亡率50%に達すると言われていますが、119番通報から救急車が現場に到着するまでには平均9分程度かかるとされています。このため、患者の近くにいる人が一刻も早く胸骨圧迫による心肺蘇生やAEDによる電気ショックを与えて心室細動を取り除くことが救命のために重要となります。AEDは、専門知識がなくても、音声ガイダンスにより操作方法を案内してくれるようになったため、一般市民でも使用できるようになりました。心停止状態の傷病者に対して自動的に心電図の測定、解析を行い、心室細動と判断された場合に電気ショックを与える医療機器でございます。 以下、AEDについて質問します。 まず、設置情報について質問してまいります。 令和3年の全国における心停止後のAED使用率は4.1%で、1,096人にとどまっているということです。いざというとき、AEDがどこにあるか分からないといった事情をなくしていくため、スマートフォンのアプリの利用が注目をされております。日本のAED設置数は、全国で推計約65万台とされ、世界有数のAED大国となっています。しかし、設置場所情報を正確に示す地図情報は少なく、AEDの活用につながらないケースが多くございます。 このようなことから、AEDを活用した救命の促進に取り組む
公益財団法人日本AED財団は、昨年9月に
スマホ用無料アプリを発表いたしました。このアプリはスマホ端末の位置情報GPSをオンにして使うと、最寄りのAEDに誘導してくれる機能が特徴となっております。また、AEDの位置情報を登録するには、AED実機が実際にそこにあるということを確認しないとできない仕様となっていますので、正確なものとなっています。 このようなスマホ端末による
救命サポートアプリの利用促進について、当局の見解を伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 健康増進課長。 〔日賀野 真
健康増進課長登壇〕
◎健康増進課長(日賀野真) AEDについてのうち、設置情報についてのご質問にお答えいたします。 AEDにつきましては法的な設置義務はありませんが、厚生労働省が公表しているAEDの適正配置に関するガイドライン、これに従いまして市所管のスポーツ関連施設、市役所、学校等にAEDを計34台設置しており、設置状況一覧を市のホームページに掲載しております。あわせまして、そのページ上に
一般財団法人日本救急医療財団のサイトへのリンクを掲載し、そのサイトにおいて地図上の設置場所、使用可能日、使用可能時間などを把握することができるようになっております。厚生労働省では、AEDの設置者に対しAEDを設置した場合にはこの
一般社団法人日本救急医療財団に登録することをお願いし、民間施設のAEDも含め全国のAEDの設置情報を分かりやすく公開することで、AEDの積極的な活用を促しているところであります。 複数のスマートフォンアプリにおいてAED関連の情報が公開されていることは承知しておりますが、本市では、この財団を通じAED設置情報の有効活用を図っているところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) ホームページにリンクが張ってあるということでございましたけれども、私も日本医療何とか財団というところが運営している地図情報を見ましたところ、まず反応がすごく、通信状況によるかと思いますけれども、私の環境ではなかなか表示するまでに時間がかかっていました。はっきり言って、使いづらいものでございました。ですので、ほかのツールをいろいろ試して、本当に最適なものかどうかというのを評価していただいて、いろいろあるというのは分かっていますけれども、こういうものもありますよということを周知していただければと思います。 では、最後に、三角巾の配備について質問してまいります。 AEDを使用するには胸をはだけて電極パッドを肌に直接貼る必要があるため、傷病者が女性の場合、使用をためらう人も少なくないことが課題となっています。茨城県取手市では、マラソン大会で参加者が倒れた方が女性という理由で、AEDが使われなかったことを問題として、AEDの収納箱の中に三角巾のほかプライバシーに配慮した使い方のパンフレットも入れるようにしております。AED使用時の女性のプライバシー保護のために使用する三角巾をAEDケースに配備する自治体が全国でも増えている状況でございます。また、三角巾は、止血やけがをしたときの患部を固定するのにも活用することができ、救急処置の一助にもなるものでございます。 AEDへの三角巾配備について当局の見解をお聞かせください。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 健康増進課長。 〔日賀野 真
健康増進課長登壇〕
◎健康増進課長(日賀野真) 三角巾の配備についてのご質問にお答えいたします。 AEDは、心停止を起こした人を救命するための医療機器であり、平成16年に救命の現場に居合わせた一般の市民による取扱いが示されてから、国内において広く普及しております。一方、AEDを使用する際は、胸の部分に直接パッドを貼り付ける必要があるため、傷病者が女性である場合に使用をためらう人も多いことが課題となっていることから、議員ご指摘のとおり、AEDを収納するケースに三角巾を配備する自治体が増えております。 三角巾は、プライバシー保護のほか、ただいま議員からもご説明ありましたが、患部の保護や固定にも使えるなど有用性が高いことから、本市においても市所管の施設に設置しているAEDに順次三角巾を配備してまいります。その際、三角巾の使用方法が分からず、一刻一秒を争う救命行為に支障が生じることのないよう、三角巾の説明書を添付するとともに、市ホームページなどで周知を行ってまいります。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) 配備をしていただけるというご答弁でございました。ありがとうございます。 確認ですけれども、先ほど市で用意している34のAEDについてということでよろしかったでしょうか。
○議長(佐貫薫) 健康増進課長。
◎健康増進課長(日賀野真) 神谷議員の再質問にお答えいたします。 三角巾の配備につきましては、議員ご指摘のとおり、市の所管のAEDに順次配備していきたいと考えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 5番、神谷靖議員。
◆5番(神谷靖) 市内、民間のものとかいろいろございますので、そういう情報を連絡して、全てのAEDにこういう対応ができればいいのかなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 では、以上で私の質問を終わらせていただきます。
○議長(佐貫薫) 暫時休憩します。 再開は午前10時45分といたします。 午前10時38分 休憩
--------------------------------------- 午前10時45分 再開
○議長(佐貫薫) 会議を再開いたします。
---------------------------------------
△一般質問続行
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。 〔4番齋藤典子議員登壇〕
◆4番(齋藤典子) 皆さん、おはようございます。4番、齋藤典子と申します。 第390回定例会議、議長より発言の許可をいただきましたので、通告順に従い質問させていただきます。今回は、地産地消の取組、飲料水、独り暮らしの高齢者の3点について質問いたします。 最初に、地産地消の取組について質問いたします。 現在、全国的にどこの市町村でも農産物の地産地消を進めております。やはり矢板市においても、地元で取れた米や野菜を地元でなるべく消費して、見える農産物で安心して食べられるよう推進していくべきではないかと考えます。 そこで、現在、矢板市ではどのくらい地産地消が進められて、また、今後どのように考えているのかを質問いたします。 まず、現状について。 現在、市内の学校給食において、お米を含め農産物が取り入れられていると伺いますが、どのくらいの頻度で地産地消を取り入れているのでしょうか伺います。 ここで壇上での質問は終わらせていただきます。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 〔
齋藤淳一郎市長登壇〕
◎市長(齋藤淳一郎) 齋藤典子議員の地産地消の取組についてのうち、現状についてのご質問にお答えをいたします。 学校給食は、文部科学省が定めた学校給食実施基準の摂取基準に基づき、児童・生徒の健全な発育に必要な栄養素を考慮し、あわせて農林水産省の第4次食育推進基本計画を反映して地場産物の活用を盛り込み、学校栄養職員が献立を作成して提供をしております。 本市の学校給食における地産地消の現状といたしましては、本市産の米を100%使用して米飯を提供しております。また、副食材を含めた令和4年度の県産物活用割合は、金額ベースで申し上げますと前年度比6.76%増の75.35%となっており、県平均の68.97%を上回っております。さらに、令和2年度から4年度にかけて国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用いたしまして、道の駅やいたから計27回、1,260万円分の本市産の安心・安全で新鮮な野菜や豚肉、牛肉などの食材を学校給食に供給することができ、地産地消の推進につなげることができたところでございます。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 大変ありがたいことです。これからもよろしくお願いいたします。 再質問させていただきます。 地産地消を増やすと給食費がやや高くなるということを伺ったのですが、これは本当でしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの齋藤議員のご質問にお答えをいたします。 学校給食の食材につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたように、安心・安全で新鮮な食材を提供するとともに、食材費につきましては学校給食費ということで保護者の方から徴収をさせていただいているわけでございますけれども、そういったコスト面にも十分配慮をしなくてはいけないというふうに考えているところでございます。 そういった中で、これは地産地消を推進するためというわけでは決してございませんけれども、随時学校給食費の見直しをさせていただいているところでございます。直近では、令和4年度から、今年度からでしたっけ、今年度から小・中学校それぞれ学校給食費を月々500円引上げをさせていただいたところでございますが、ただ、その一方で、本市学校給食費の一部無償化を推進をしております。そういったことなどでカバーをさせていただいております。 非常に地産地消を考える上で、実は矢板市、農産物の地産地消だけではなくて、平成29年に矢板市版の中小企業・小規模企業の振興に関する条例、こういった条例をつくらせていただいて、その中で例えば物品の調達ですとか役務の調達については、できるだけ地元のものを活用するというようなことを打ち出しをさせていただいておりますが、ただ、その条例の中でも予算の適正な執行に留意してというようなただし書といいますか、そういったものがございます。今後ともそういったことについては、バランスを取りながら地産地消については推進をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。 農家の方は少しでも高く売りたい、給食を作る側は少しでも安く仕入れたいのが実際現状かと思われますが、双方の値段の交渉で少しでも子どもたちに見える米や野菜を地場産で取れた農産物であるということを指導しながら食べてもらいたいと思います。 次に、注文においては、農協と道の駅にお伺いしたんですね、それで農協では、学校から注文が入り農家に依頼するとおっしゃっていました。道の駅では、市から依頼されるとおっしゃっていましたが、どういう形で注文するのでしょうか伺いたいと思います。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの齋藤議員のご質問にお答えをいたします。 食材の通常の調達につきましては、学校といいますか、矢板市学校給食の調理につきましては共同調理場方式というものを取っておりまして、それぞれの共同調理場単位で注文を出させていただいているのかなというふうに思っているところでございます。そして、その中で、道の駅についてもということがあるかと思います。ただ、新型コロナ臨時交付金を活用した食材供給につきましては、これは国のほうに地元矢板市産材を使ってというようなことで交付金の方を頂いております。そういった中で、矢板市内の生産者の支援というようなこともこの事業の目的の一つに位置づけておりますことから、主に矢板市産材を取り扱っております道の駅のほうに主に発注が行ったのかなと、このような整理でご理解をいただければなというふうに思います。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。これからもよろしくお願いいたします。 献立は学校の栄養士の方が立てると思いますが、収穫できそうな時期の野菜のリストを農協や道の駅などから提出してもらい、参考にして献立を立ててもらえると、地場産の野菜を含んだものがたくさん使ってもらえるのではないでしょうかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次に、給食のお米においては、全量矢板産ということで、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 そこで、ご飯の日は週何回ぐらいでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 齋藤議員、今のは再質問ですか。
◆4番(齋藤典子) すみません、改めて再質問です。ご飯の日は週何回、じゃ、これは次の質問でします。じゃ、ご飯のほうもぜひよろしくお願いします。 現在多くの地域で、それぞれ学校給食で完全米飯給食を実施していますが、高知県南国市にある小学校は、平成15年には週5回、市内全てで地産地消の取組をして、地元の米飯給食を実施しています。これは電話で確認済みです。 次に、今後の取組について質問いたします。 今後の取組として、地産地消を道の駅のイベントや学校給食など、また、高齢者等給食なども含め、さらに増やす予定はありますか伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 〔
齋藤淳一郎市長登壇〕
◎市長(齋藤淳一郎) 今後の取組についてのご質問にお答えをいたします。 本市では、本年度新たに1歳から3歳までの未就学児がいる子育て世帯を対象に、地産地消を含む食育教室を開催し、その際に2,000円相当の子育て応援新米クーポン券を配付することで、食育と併せ地産地消の推進に取り組んでおります。なお、この新米クーポンの引換えは、令和5年産米が収穫をされる今月20日からとなっております。 また、本市における地産地消の拠点である道の駅やいたにおきましては、今月24日に新米フェアを開催し、市長自らが店頭に立ち、本市産のおいしいお米のPRをすることといたしております。そして、学校給食におきましては米飯給食を一層推進することとし、現在、週3回の給食を週4回に増やすことについて検討を開始いたします。また、副食に利用する野菜等につきましても、塩野谷農業協同組合や道の駅やいたと連携し、本市産食材のさらなる利用促進について取り組んでまいります。 地産地消は、地域活性化のほか食育を推進していくためにも重要な取組であると捉えておりますので、引き続き関係機関と共に最優先で取り組んでまいります。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 学校給食のお米を増やしていただけるということで、ありがとうございます。ぜひ米飯給食をお願いしたいところです。 学校給食においては、矢板市で取れた農産物を提供できることで、子どもたちの農業に対する思いを育てることが地産地消であり、食育教育につながると思いますので、今後も続けて増やしていただきたいと願います。また、消費者には安心・安全な地元の農産物を買っていただくことで、生産者と消費者の信頼関係もできると思います。 先ほど答弁の中に新米祭りについてお話がありました。今年もやっていただけるということで、ありがとうございます。それについて質問いたします。 9月24日に開催する予定ということで、やいた広報紙にも載っていました。1回だけでなく、日曜日じゃなくて平日しか行けない人のためにも、次の月、来月とか別の日とかも開催していただけるとありがたいのですが、伺います。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの齋藤議員の再質問に対してお答えをいたします。 先ほどご答弁を申し上げましたとおり、本年度の新米フェアにつきましては9月24日、これは日曜日になるかと思いますけれども、開催をさせていただく予定でございます。昨年度につきましては、2回開催をさせていただきました。10月23日日曜日と12月11日日曜日、この2日間でございました。新米ということで今年は収穫のタイミングも早いのではないかというようなこともございまして、9月24日に本年度開催をさせていただくことになりまして、その後の出荷者の方のご協力の状況等も踏まえて、第2回目については検討をさせていただきたいというふうに思っております。この12月11日、昨年開催をさせていただきましたのは、実は昨年度第1回目の10月23日の段階では、まだいわゆるモチ米、おくての品種のモチ米の収穫がまだだったということで、モチ米をお売りすることができませんでした。そういった中で、12月に入って餅つきのシーズンに入ってきたということもございまして、12月11日については、売上げは10月に及ばなかったわけですけれども、モチ米も店頭に並べさせていただいたというような状況もございます。 そういった消費者の方のニーズも改めて少し調査をさせていただいて、この新米フェア、道の駅やいたと連携をして、昨年以上に盛大に実施をさせていただきたいというふうに考えておりますので、まずはご理解いただきたいと思います。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) よろしくお願いいたします。今のところ日曜日だけの予定だと思うんですけれども、金曜とか土曜とか、平日に至ってはどんな状況でしょうか。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) 開催曜日につきましても、先ほど答弁漏れでございましたけれども、道の駅やいたとよく協議をしながらというふうに考えております。ただ、この新米フェアを開催して思ったのは、昨年度、店頭売りをさせていただいて、私、終日2日間張りつきましたけれども、お米はこれ重いものですから、わざわざ道の駅までチラシ広告を見てお越しいただいた方、大変ありがたいということで、お米を私ですとか市の職員が車まで、トランクまでお運びをさせていただいたことも何回もございましたけれども、これフェアは店頭だけではなくて、事前に例えば電話等でお申込みをいただいて、マンパワーの問題はありますけれども、例えばご自宅にお届けをするような、そういった取組についても検討に値するのではないかなというふうに思っております。そのようなことも含めて、株式会社やいた未来、道の駅やいたとよく協議をさせていただきたいということで、まずはご理解いただければというふうに思います。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) ぜひよろしくお願いいたします。矢板市のお米を市内外の方に食べていただけるとありがたいです。矢板のお米はとてもおいしいです。我が家は残念ながらお米は作っておりませんが、年間を通じて矢板のお米を買って食べています。とにかくおいしいですので、皆さん食べていただき、矢板のお米のよさを知っていただきたいと思います。 さらに、食育応援事業として矢板市産の新米お米クーポン券を発行していただいて、ありがとうございます。さらに、先月、認定農業者会主催で矢板のお米「とちぎの星」を使って作った矢板市にあります二つの酒造店のお骨折りにより試飲会が開催され、8月21日の新聞にも掲載されました。とても喉越しのよいお酒と評判でした。これは、まさしく矢板市の地産地消の推進としてすばらしいことです。ぜひ皆さん、晩酌の際は矢板のお酒を飲んでみてください。これからもぜひイベントを増やし、地産地消の取組を多くの消費者に伝わるよう、さらに地元の商店街、飲食店と生産者もつながれるよう、市の広報を通じてネットワークをつないでいただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。 飲料水について。 水は、私たちにとって一番大切なものではないでしょうか。人間の体の3分の2は水分とも言われています。水分によって体中の栄養素を行き渡らせ、体温調節などを行っており、生命維持には不可欠なものです。その飲料水ですが、上水道が通っていない区域においては井戸水を掘って飲まなければなりません。しかし、井戸水も安全性はあるのかと思うと心配なところです。 そこで、矢板市においても上水道が通っていない区域があると思われますが、そういう区域に対しての市の対応について質問させていただきます。 最初に、上水道が通っていない区域について。 現在、矢板市において上水道の通っていない区域があると思われますが、およそどのくらいあるのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 水道課長。 〔斎藤正樹水道課長登壇〕
◎水道課長(斎藤正樹) 上水道の通っていない区域についてのご質問にお答えいたします。 本市の飲料水は、公営企業である市の水道事業のほかに、企業や公共施設の一部で独自に設置した専用水道施設や区域で組織された利用組合が設置した小規模水道施設により供給されております。また、その他各戸の井戸により飲用水を賄っているご家庭もございます。 議員ご質問の本市における上水道の通っていない区域につきましては、高原地区の全戸と下伊佐野、平野、高塩、乙畑及び大槻の各一部に存在する状況でございます。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。あまりないかと思いましたが、結構あるのですね。 再質問させていただきます。 その方たちは、最初から近くに上水道の配管が通っていないため、市水を使えないのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 水道課長。
◎水道課長(斎藤正樹) その方々は、水道が最初から通っていないのかというご質問ということでよろしいでしょうか。 また、次の質問、3番目の質問ともちょっとかぶるところがあるんですが、矢板市の水道、昭和37年に事業計画がなされまして、それで随時拡張しているところでございますが、その拡張、計画時には住居者がいない、または少ない、また水源からの距離が遠い、また自然勾配では水が届かないというような理由のため、事業計画がなされなかったということで捉えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。引き込むためにも相当の自己負担がかかると思われますので、なかなか通せないのかなという思いも、現状かと思います。 次に、水質検査について伺います。 井戸水の水質検査について市に問い合わせたところ、県が窓口なので対応できないとお聞きしましたが、矢板市としても、井戸水利用者に対して安心のために検査方法などを広報紙などでお知らせすることはできないのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 生活環境課長。 〔山口 武生活環境課長登壇〕
◎生活環境課長(山口武) 水質検査についてのご質問にお答えいたします。 飲用井戸の衛生管理は、本市においては栃木県県北健康福祉センターが所管しており、利用開始前に水道法に準じた検査を行い、基準に適合しているかを確認すること、利用開始後は1年以内ごとに1回、定期的に検査を行うことなどが県のホームページで周知をされております。 本市としては、飲用井戸の衛生管理について、広報やいた及び市ホームページなどで利用者への周知に取り組んでまいります。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。よろしくお願いいたします。 再質問させていただきます。 なかなか事業をしていない個人の家では、水質検査はできないと思われますが、そういう家庭に対して、安心して水が飲めるように水質検査などを進めていただくことは可能でしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 生活環境課長。
◎生活環境課長(山口武) 齋藤議員の再質問にお答えをいたします。 水質検査につきましては、市が直接実施をしているという事例は私どもも聞いておりませんが、一部の市町において補助金等で支援をしているという事例はございます。ただ、内容につきましては、各自治体ごとに地理的・地形的要因ですとか、あとは政策的な観点、こういったもので目的が異なっておりますので、そういった市町の制度、こういったものを参考に補助の有無につきましても含め検討を進めていきたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 井戸水しか頼れない区域の人のために、安心を考えて指導を進めていっていただけるとありがたいです。 次に、検査をした際、飲料水として適さなかったとき、しかも上水道が近くにない場合の対処法についてどう考えますか伺います。
○議長(佐貫薫) 齋藤議員、今のは再質問ですか。
◆4番(齋藤典子) すみません、再質問です。
○議長(佐貫薫) 齋藤議員、今の質問だと(3)に、今後の対応についてに入りそうですが、そこは大丈夫ですか。
◆4番(齋藤典子) それでは、今後の対応について改めて質問させていただきます。
○議長(佐貫薫) (3)に入るという認識でよろしいですか。
◆4番(齋藤典子) 微妙なところなんですけれども、微妙なところだと思うんですけれども、飲料水として適さなかったときの市の対応ですか、水質検査として検査をして適さなかったときの対応についてということなんで、水質検査のところで質問させていただきました。
○議長(佐貫薫) 暫時休憩します。 午前11時16分 休憩
--------------------------------------- 午前11時17分 再開
○議長(佐貫薫) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
---------------------------------------
△一般質問続行
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) それでは、今後の対応について質問いたします。 今後、上水道の通っていない区域に対してお金のかかる問題なので大変かと思いますが、上水道を増やすための整備する計画はありますか。また、ないのであれば、水質検査などの支援は考えているのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 水道課長。 〔斎藤正樹水道課長登壇〕
◎水道課長(斎藤正樹) 今後の対応についてのご質問にお答えいたします。 本市の水道事業計画につきましては、昭和37年3月に県の認可を受け開始し、給水区域を拡張するため昭和62年2月までに8回の認可を受け、平成6年に事業を完了しております。その後、本市の水道事業を取り巻く状況は、給水人口の減少、節水意識の高まりなどにより水道使用量が減少傾向にある中で、拡張から維持管理への時代へと大きく変化いたしました。現在は、平成31年3月作成の矢板市水道事業基本計画に基づき、老朽化した管路の布設替えと耐震化及び水道施設の効率化を図るため、施設の統廃合を推進しているところでございます。したがいまして、新たに管路を延伸する整備計画につきましては検討しておりません。 また、上水道の通っていない区域における飲料水の水質検査などの支援策につきましては、他市町の例などを参考に検討してまいります。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。これからもよろしくお願いいたします。 それでは、先ほどの再質問いたします。 検査をした飲料水が適さなかったとき、しかも上水道が近くにない場合の対処法についてどう考えますか伺います。
○議長(佐貫薫) 生活環境課長。
◎生活環境課長(山口武) この場合、条件が井戸を掘る前と掘った後によって異なってくるのかなと思います。まず、井戸を掘る前といいますか、井戸を使用する前ですね、掘る前といいますか、使用する前、その場合であれば、例えば検査に適合しない、そういった部分については県の指導を受けながら、その除去方法等、これを検討していかなければならないということになろうかと思います。使用後に水質が悪化したというような場合につきましては、その原因がこれは考えられるわけでございますが、まずはこの原因、これの原因者ですね、これに改善の負担をお願いするということが原則になろうかと思います。ただ、なかなか地下水の場合は、原因とか原因者、これが判明しないこともございますけれども、現在、矢板市内においてはそのような事案、これは確認はされておりませんので、今後そういった上での支援といいますか、他の市町村、これも事例を研究してまいりたいというふうに考えております。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。もし飲むことがふさわしくない飲料水で、もし器具を入れて飲める状態になったとき、器具に対しての補助金などは今後検討していただけますかお聞きいたします。
○議長(佐貫薫) 水道課長。
◎水道課長(斎藤正樹) 施設に対しての補助ということで……
○議長(佐貫薫) 水道課長、マイクをお使いください。
◎水道課長(斎藤正樹) 水道施設に対しての補助ということでよろしいでしょうか。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 個人の家で水質検査をした際、飲料水としてもし適さなかったときに、業者に頼んで器具を入れた場合、そういうときの支援は今後検討していただけますかということなんです。
○議長(佐貫薫) 生活環境課長。
◎生活環境課長(山口武) 先ほどもご答弁させていただきましたが、まだ市内においてそういった飲用水における事例は、私どもちょっと確認はしておりませんが、今後、先ほど申し上げたとおり、ほかの市町村ですね、こういった事案、こういったものを調査して研究を進めてまいりたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) この水質検査等はやはり県のほうの事業ということで分かっている方もいて、県のほうで検査をして、直接飲めない状態ということが分かって器具を入れるということになるので、市のほうには連絡行っていないものと思います。もし、そのときの、なったときの検討もお願いします。 改めて再質問いたします。 1軒でも多くの家庭に上水道を増やしていただくため、新築する場合、上水道が近くまで来ているので、上水道を引き込みたい家庭に対しての補助金などは、今後検討していただけるでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 水道課長。
◎水道課長(斎藤正樹) 再質問に対してお答えいたします。 現在、水道管がある場合におきましては、各新築であれば、新築の方が自費で取り出すというようなことで、そういう制度になってございます。ただ、水道管が遠いとか、そういうところの場合についての補助等につきましては、今後、他市町の状況を参考に調査研究してまいりたいと考えます。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) ぜひ今後検討していただけるようよろしくお願いいたします。皆さん、生活しているので、そうなったら、多分皆さん大丈夫だと思いますが、今後それぞれの支援をお願いしたいと思います。 最後に、新聞で井戸水利用者支援について、物価高騰対策として栃木市で県内初5,000世帯に一律5,000円の資金を出していました。それは、上水道を使っている世帯に対しては5か月免除するため、井戸水利用者世帯に支援するというものでした。矢板市では、今年、水道料金が1、2月免除になりました。大変ありがたいことでした。ぜひ上水道の通っていない区域においても目を向けていただき、市水を引きたくても引けない世帯に、水質検査を進めて検査をしたい家庭に対して初期検査だけでも一部を支援されることを望みます。そして、安心して生活できるような環境にしていただきたいと思います。また、今本当に電気料が高騰しています。飲料水として上水道の通っている世帯に対しても、上水道分だけでも改めて支援の検討を願いたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、次に移ります。 独り暮らしの高齢者について。 現在の日本においては独り暮らしの世帯がかなり増えています。65歳の高齢者のみの世帯のうち、約半分は独り暮らしだそうです。栃木県においては65歳以上の独り暮らし世帯が、令和2年国勢調査によると約8万5,000世帯もあるそうです。高齢者の独り暮らしの世帯は、年々増えているのが現状ではないでしょうか。子どもたちが育って家を離れ、戻ってこない。戻っても別世帯で親とは一緒に暮らさない。そのためどちらかが亡くなると一人になってしまいます。これはどこの家庭でもあり得てくると思われます。一人になっても安心して暮らせて、一生過ごせるまちになっていただきたいという思いで質問に移らせていただきます。 現状について。 現在、矢板市においては65歳以上の高齢者独り暮らしの世帯は多いと思われますが、どのくらいあるのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 高齢対策課長。 〔加藤清美高齢対策課長登壇〕
◎高齢対策課長(加藤清美) 現状についてのご質問にお答えいたします。 令和2年10月1日現在の国勢調査に基づく本市の人口は3万1,165人、そのうち65歳以上の高齢者は1万386人で高齢化率は33.3%となっており、超高齢社会を迎えております。そのうち独り暮らしの高齢者は1,493人であり、少子高齢化及び核家族化の進展により、その数は増加傾向でございます。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。今は親子で暮らさない家庭が多くなっていますので、これからますます増えてくると思います。 次に、見守りについて質問いたします。 独り暮らしが増加している昨今、地域全体で高齢者を支えていく仕組みづくりの重要性は増していきます。高齢者が安心して暮らせる環境をつくることは、将来誰もが高齢者なる中で大切なことです。矢板市においても独り暮らしの高齢者がかなりいる中で、元気な高齢者は問題ないと思われますが、いつ何が起きるか分かりません。そのためにも定期的な見守りが必要かと思われます。民生委員をはじめ、愛の訪問事業や、また高齢者等給食などに見守りをお願いしていると伺いましたが、本当にありがたいと痛感いたします。 そのほかどのような方法で行っているのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 高齢対策課長。 〔加藤清美高齢対策課長登壇〕
◎高齢対策課長(加藤清美) 見守りについてのご質問にお答えいたします。 本市では、高齢者の独居世帯や高齢者のみの世帯を中心に、民生委員による地域見守りや地域包括支援センター職員による実態把握調査のための世帯訪問や、希望者には緊急通報装置の貸与のほか、訪問指導看護師による定期巡回などによる見守りを行っております。また、矢板市社会福祉協議会においては、毎週1回ボランティアによる高齢者等給食サービスや、80歳以上の独居世帯へ毎週2回乳酸菌飲料を届けながら安否確認する愛の訪問事業なども実施しております。さらに、独り暮らし世帯に限らない見守り制度として、昨年11月から買物支援を兼ねたすーぱーつぼみん号の運行のほか、一部の地域では独自の取組として高齢者世帯の見守りマップを作成し、定期的な訪問、声かけによる見守りを行っているところもございます。 今後も、地域や各関係機関などと連携を図りながら、全ての高齢者が安心して暮らせるための取組を推進してまいります。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 見守りについてかなり気を配っていらっしゃるようで安心です。 再質問いたします。 緊急通報システムというものがありますが、これについて詳しく説明していただけるとありがたいのですが、お願いします。
○議長(佐貫薫) 高齢対策課長。
◎高齢対策課長(加藤清美) 齋藤議員の再質問にお答えいたします。 緊急通報装置貸与事業につきましては、独り暮らし高齢者等に対し、病気やけが等により緊急事態になった場合に、速やかな対応を行えるよう緊急連絡用装置一式、緊急通報端末、ペンダント型送信機、見守りセンサーを貸与する事業で、現在の利用者は59名いらっしゃいます。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) この緊急通報システムですが、連絡先というのは一人いれば大丈夫でしょうか。それとも二人いないと申し込めないのですか伺います。
○議長(佐貫薫) 高齢対策課長。
◎高齢対策課長(加藤清美) 齋藤議員の再質問にお答えいたします。 緊急通報装置を設置するための要件としまして、独り暮らしであること以外に、緊急通報装置が接続できる固定電話、携帯電話があること。そのほかに緊急連絡先、協力者として近隣にお住まいの方で、緊急時にご本人の安否確認ができる方を3名程度、それと医療機関などに搬送されたときに連絡がつくよう、ご親戚の方を3名程度確保していただくことが要件となっております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 今、連絡先3名程度とおっしゃっていましたが、一人しかどうしてもいない場合とか、そういうときに平日であれば連絡先を矢板市とか包括とか、そういう方に検討していただけるとありがたいのですが、どうですか。
○議長(佐貫薫) 高齢対策課長。
◎高齢対策課長(加藤清美) 齋藤議員の再質問にお答えいたします。 身寄りがない方など連絡先が一人しか確保できない場合につきましてどのように対応するかにつきましてなんですが、緊急時に駆けつけていただく方は、できるだけ多くの方、お一人だけだと、緊急時に連絡がつかない場合に確認できないこともあるので、できるだけ3名に近い形でお申込みいただいております。ただ、親戚の方につきましては、独り暮らしの方、なかなかご兄弟とかがいらっしゃらなかったりして、登録ができない方がいらっしゃると思うんですが、可能な限り登録をしていただいて、もし連絡がつかない場合には、業務委託先から市役所や包括支援センターのほうに連絡が行くようになっておりますので、そのような形で対応しております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) これからもよろしくお願いいたします。 高齢者等給食を作っているボランティアの方は現在69名いらっしゃいます。週2回お弁当を届けるため当番制で作っており、独り暮らしの高齢者を見守る意味ではすばらしい取組と、ボランティアの方には頭の下がる思いです。 それでは、もう一つ再質問させていただきます。 見守りの中で認知や体調のすぐれない独り暮らしの高齢者に対しては、どのように対応しているのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 高齢対策課長。
◎高齢対策課長(加藤清美) 齋藤議員の再質問にお答えいたします。 認知症など、あとは体調がすぐれない方ということで、どのように見守りを行っているかということなんですが、そちらにつきましては、市のほうにご連絡が、ご相談などがあった場合には、訪問指導看護師だったり、地域包括支援センターの職員が定期的に見守りなどを行っております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) ぜひ安心して暮らせるために、認知の疑われる方や体調のすぐれない方の支援を包括の方やケアマネジャーの方に全部任せるのではなく、市の職員の方も何か困り事があったときなど、連携して取り組んでいただきたいと思います。 次に、身寄りのない独り暮らしの高齢者について質問いたします。 若いときに他県から矢板に移住して家族がいなくなって一人になってしまった方や、地元に住んでいても身寄りが亡くなってしまった、そんな身寄りのない独り暮らしの高齢者が高齢者施設を利用したいときや病院に入院する際、保証人がいないと入れないと聞きましたが、身寄りのない独り暮らしの方はどうしたらいいですか、市の対応について伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 高齢対策課長。 〔加藤清美高齢対策課長登壇〕
◎高齢対策課長(加藤清美) 身寄りのない独り暮らしの高齢者についてのご質問にお答えいたします。 本市においても少子高齢化が進展する中、高齢者単身世帯や頼れる親族がいない方の増加が見られております。頼れる身寄りがない、もしくは疎遠になっている方は、入退院や施設入所の必要性が生じて、初めて身元保証人等を引き受けてくる人の不在が顕在化することがございます。そのような場合の対応として、医師法や各種介護保険サービスの運営基準省令には、正当な事由なく医療や介護の提供を拒んではならないと規定されており、身寄りがないことのみをもって正当な事由には該当しないとされております。 本市においては、身寄りのない高齢者が円滑に入院や入所ができるよう、医療機関、介護施設、地域包括支援センター、社会福祉協議会等による会議を開催するなど、関係機関が連携しながら支援を行うとともに、認知症や判断能力が不十分な場合には成年後見制度活用の支援を行っております。 今後も、身寄りのない高齢者が最良な支援が受けられるよう、関係機関と連携し取り組んでまいります。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。よかったです。安心できました。 再質問させていただきます。 身寄りのないお年寄りが病院で亡くなり、市に連絡が入った場合、市はどのようにしますか伺います。
○議長(佐貫薫) 高齢対策課長。
◎高齢対策課長(加藤清美) 齋藤議員の再質問にお答えいたします。 身寄りのない高齢者が病院でなくなった場合に市がどのように対応するかということですが、まずは病院や関係機関で協力を得られるような親族の方がいらっしゃるか確認をしていただいて、いない場合には、こちらで市のほうに連絡があった場合には親族調査を行いまして、親族がいた場合には葬祭等をお願いいたします。葬祭を行う者がいない場合には、墓地埋葬等に関する法律に基づき、死亡地、亡くなった場所での市町村長が火葬を行うこととなっております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。そういう場合の検討もよろしくお願いいたします。 実際、身寄りのない高齢者が亡くなったときは、本人の財産がない場合は自治体で負担するとあります。ぜひよろしくお願いいたします。 そうなる前に、ぜひ独り暮らしで身寄りのない方に対して、安心して最期が迎えるよう、全世帯の高齢者独り暮らしの方を見守るため、身元引受人を調べることはできないのでしょうか伺います。
○議長(佐貫薫) 高齢対策課長。
◎高齢対策課長(加藤清美) 再質問にお答えいたします。 先ほどお答えしましたように、医療機関等から親族の確認等を受けた場合には親族調査を行っております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 4番、齋藤典子議員。
◆4番(齋藤典子) 分かりました。 私も民生委員をやらせていただきましたが、緊急連絡先などは書いてありましたが、その方が最期まで見守ってくれるかは不透明でした。ぜひ独り暮らしの方が元気なときに身元引受人を調べていただいてお願いしてはどうかと考えます。 やいた創生未来プラン政策の中に、全ての市民が地域で安心して暮らせるまちづくりを目指しますと書いてありますので、高齢対策課、福祉課、社会福祉協議会が縦割りのような気がするという声もあり、どちらも福祉に関することなんで、連携して身寄りのないお年寄りまでもが安心して最期まで暮らせるよう努めていただきたいと願います。 終わります。ありがとうございました。
○議長(佐貫薫) 暫時休憩します。 再開は午後1時といたします。 午前11時42分 休憩
--------------------------------------- 午後1時00分 再開
○議長(佐貫薫) 会議を再開いたします。
---------------------------------------
△一般質問続行
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。 〔1番渡邉英子議員登壇〕
◆1番(渡邉英子) 皆さん、こんにちは、1番、渡邉英子です。 傍聴席の皆様におかれましたは、お忙しいところおいでいただきまして、ありがとうございます。
矢板市議会定例会議におきまして議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従って質問をさせていただきます。今回は、一つ目は旧川崎小学校の利用について、二つ目は川崎城跡公園の整備について、三つ目は長峰公園の整備について、最後に市役所駐車場のトイレの改修工事について質問させていただきます。 初めに、旧川崎小学校の利用について質問させていただきます。 全国的に廃校を利用したまちの活性化や居場所づくりが増えています。矢板市においても泉中学校、豊田小学校、長井小学校と新たな活用が決定しています。川崎小学校も既に廃校になっており、今回は教育施設として利用していくということですが、旧川崎小学校はほぼまちの中心部にあり、子どもが自転車で行くにしても大人たちが集まる場所としても、大変便利な立地状況にあります。例えばボランティアセンターを設置し、会議室としてボランティア団体や市民が利用したり、ボランティア活動の紹介や各種イベントなどの情報発信の場としての活用はどうでしょうか。また、子育てママたちの悩み相談やおしゃべりスペースの設置、夏休みや冬休みは子どもたちが集まって宿題をやったり自主学習したりできる場所としての教室を開放するなど、旧川崎小学校の利用については様々な有効活用ができます。 ぜひとも市民が求めているもの、子どもたちが必要としているもの、子育て中のパパ・ママ世代や高齢者にも必要とされるような施設利用を進めていただきたいと思います。そのためには、市民を巻き込んだプロジェクトチーム(検討組織)をつくり、市民の声を反映させるべきではないでしょうか。 市民の声を反映した施設利用について、市としてのお考えをお伺いいたします。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 教育総務課長。 〔細川智弘教育総務課長登壇〕
◎教育総務課長(細川智弘) 渡邉英子議員の市民の声を反映した施設利用についてのご質問にお答えいたします。 これまでに閉校となった小・中学校につきましては、閉校後の利活用の検討に際し、まず地元の行政区に意向を伺うことなど行ってまいりました。その上で、利用希望がなかった小学校につきましては、地元行政区と調整の上、公募型プロポーザルにより事業者を選定し、新たな利活用を行っているところでございます。 旧川崎小学校につきましては、令和4年11月に旧川崎小学校区内の行政区を対象に、閉校後の施設としての利用希望調査を実施いたしましたが、行政区としての利用希望はありませんでした。そのため、市では現在、矢板市公共施設等
総合管理計画等を踏まえ、旧川崎小学校の地理的優位性を生かした施設の利活用を検討しております。 議員ご提案のプロジェクトチームの設置は有用な手法の一つであると思いますが、旧川崎小学校の利活用が地域の活性化に生かせるよう、まずは市の内部で検討してまいります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 再質問させていただきます。 地元行政区と様々な利用調査をしているとか、公募の意見のプロポーザルをやっているということで、今いろいろと川崎小学校の利用についてお話をお答えいただきましたが、やっぱり地域の意見とか市民の意見というのはかなり大切だと思いますので、プロジェクトチームだけではなくて、やはり子どもや学生、あとは若者ですね、子育て世代のパパ・ママ、働き盛りの中高年、高齢者まで様々な年代からのアンケートなどを取りまして、多くの市民の意見や要望を私は聞いていただきたいと思うんですけれども、その辺についてお答えください。
○議長(佐貫薫) 教育総務課長。
◎教育総務課長(細川智弘) 再質問にお答えいたします。 先ほどの答弁で申しましたとおり、まずは市内部で検討しているため、現在のところアンケートの実施は考えておりませんので、ご理解願いたいと思います。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 市内部でいろいろと検討してからということですので、ぜひ市民の声も私は大切だと思いますので、地域活性化のためにも市民の声というのは重要と思いますので、先々これから、今後、ぜひアンケート、あとはプロジェクトチームに関しては前向きに検討をお願いしたいと思います。 では、再質問なんですけれども、運動公園のプールが市内から遠くて、子どもだけで行くのはかなり難しく送り迎えもなかなかできないので、子どもたちが行きたくても行けないという声がお母さん、お父さんたちから出ていました。以前ですと、夏休み中はその子どもたちの通っている各学校でプールの開放というものをしていたと思うんですが、今はやっていないので、遠くて行けないと思うんです、現在のプールは。しかし、旧川崎小学校のプールであれば、市内の子どもたちも行きやすい場所にありますし、子どもたちの夏休み中の運動不足と、あとは体力づくりということもかなり重要であると思います。それで、来年の夏からはぜひ旧川崎小学校のプールを子どもたちが利用するようにはできないでしょうか、質問させていただきます。
○議長(佐貫薫) 教育総務課長。
◎教育総務課長(細川智弘) 再質問にお答えいたします。 旧川崎小学校のプールは学校施設として整備しておりまして、水深が小学生の低学年用と高学年用に分かれた構造となっております。そのため、議員ご提案の利用方法となりますと、矢板運動公園の幼児用プールと比較しますと、小学生未満のお子様を持つご家庭の利用に対する安全上の対応に課題がございます。また、小学生だけが利用する場合を考えても、運動公園のプールがあるのに、新たな人員配置と維持管理費用が発生することも課題であります。したがいまして、現時点では難しいと考えています。 以上です。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) とにかくこの夏休みは異常気象でほとんど雨も降らずに、毎日が猛暑続きでした。子どもたちにとって夏休みのプールは、楽しみの一つだと思うんです。ですから、確かに運動公園のプール、立派なプールだと思いますけれども、せっかくあるプールが使いづらいというか、行きやすさがなくては子どもたちも本当に家に籠もっていたりとかなってしまうと思うので、こっちは私の要望という形ですけれども、例えば市の循環バスをプール、子どもたちのためにプールのほうまで回すとか、何かそんなことも今後、市民の声なんかを聞きながら、その辺も検討していっていただければと思います。よろしくお願いいたします。 では、次の質問に移ります。 旧川崎小学校のグラウンドの再利用について質問させていただきます。 コロナも落ち着き、様々なお祭りやイベントが再開されています。かなりの広さのグラウンドは駐車スペースも含め、イベントの場所としても最適です。具体的な準備が整うまではグラウンドゴルフや野球の練習場、秋祭りなどのイベント会場として今から開放することはできないでしょうか。市としてのお考えをお伺いいたします。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 教育総務課長。 〔細川智弘教育総務課長登壇〕
◎教育総務課長(細川智弘) グラウンドの利用についてのご質問にお答えいたします。 旧川崎小学校が閉校するまでは、校庭が学校開放施設として学童野球で利用されていました。その小学校の閉校に伴い学校開放施設ではなくなったことから、これまで利用していた団体はほかの市内体育施設等を利用している状況でございます。また、仮に利用希望があったとしても、利用に応じた維持管理ができないため貸し出せる状況ではなく、利用時の管理責任への対応について課題がございます。 ただし、矢板花火大会などイベントでの一時的な利用につきましては、個別に対応してまいります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 私も川崎小学校のところを通りまして、草が生えていたりとか確かに維持管理とか大変だなというのは分かりますけれども、できればいろいろな意味で希望者とかいたらば、いい形で利用ができるというものをお願いできればなと思うんですけれども、建物というのは不思議なもので、人が住んでいなかったりとか使っていなかったりすると、クモの巣が張ったり虫やネズミが侵入したり、または草が生えたりしてどんどん寂れて老朽化が早まると思います。旧川崎小学校の再利用については、様々な課題や整理していかなければならない問題がたくさんあるのは私も分かりますが、一日も早く着実にスピーディーな対応をしていっていただきたいと思います。みんながよかったと言える旧川崎小学校の有効利用を進めていっていただくことをお願いしまして、次の質問に移ります。 2番の川崎城跡公園の整備について質問させていただきます。 矢板市には、川崎城跡をはじめとして矢板武記念館や木幡神社、山縣有朋記念館などたくさんの文化財があります。その中の川崎城跡公園は、草木が茂り、荒れ果てているところがあり、せっかくの観光資源が活用しづらい状況にあります。すぐ近くの城の湯温泉センターは、温泉だけでなくキャンプ場としても人気の場所となっており、たくさんの家族連れやソロキャンパーなどが訪れています。今後、宿泊施設が完成すれば、利用者はもっと増えていきます。また、スポーツツーリズムとしての宿泊利用が始まれば、城の湯温泉センターから川崎城跡公園まではスポーツ選手にとっては最適なジョギングコースにもなります。また、城の湯温泉センターにあるレンタルサイクルを使えば、自然を感じられるとても気持ちのよいサイクリングコースでもあります。しかし、場所によっては草木が生い茂り、道が塞がれていたり、枯れ枝が落ちていたりもしています。また、あずまやのある展望台は、木の枝が伸びてしまい眺めも悪くなっています。 矢板市の大切な文化財や観光資源を生かしたにぎわいづくりを進めていくためにも、展望が悪くなってしまった場所の木の枝の撤去やともなり橋の修繕、定期的な草刈り、看板の修理や設置など、川崎城跡公園の環境整備について市としての考えをお伺いいたします。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 〔
齋藤淳一郎市長登壇〕
◎市長(齋藤淳一郎) 川崎城跡公園の整備についてのご質問にお答えをいたします。 川崎城跡には、本丸や二の丸など当時の遺構が随所に残っており、歴史的・文化的価値が高いことから市指定の文化財となっております。また、川崎城跡公園は、休息、鑑賞、散歩など総合的な利用を目的とした都市公園法上の総合公園に位置づけており、併せて長峰公園や矢板運動公園とともに、やいた創生未来プランにおけるスポーツレクリエーション拠点にも位置づけております。市では、都市公園維持管理事業の中で矢板市施設管理公社に通年委託し、年3回の草刈り作業、倒木や老木の伐採などを実施しております。ほかにも平成19年に市内の郷土史研究者、たかはらさくら青年会議所、市民ボランティア等で設立された川崎城跡公園再生市民会議が主体となり、年4回にわたり草刈り作業、ともなり橋の防腐剤塗布、花壇の花植え、梅の枯れ枝剪定にご協力いただいております。本年6月には、私もその参加者の一人といたしまして、ボランティアの矢板高校の生徒の皆さんと共に草刈りや花壇の花植えを行う中で、改めて貴重な史跡であると再認識したところでございます。 今後の公園整備につきましては、川崎城跡公園を含めた市内22か所の都市公園のほとんどで施設・設備の老朽化が進んでおり、公園全体の在り方検討が必要な時期となっております。議員ご提案の川崎城跡公園につきましても、公園全体の修繕計画等を整理しながら、観光資源また歴史的資源として有効活用を図ってまいります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) たくさんの方々のボランティアの皆さんの力によって草刈りや枯れ枝の撤去など、本当に環境整備されてくださる方がいるということは、本当にありがたいことだと思います。また、市内22か所の都市公園含めて、前向きに全体の修繕ということを計画していくということですので、ぜひよろしくお願いいたします。 そこで、すみません、再質問させていただきます。 かなり前だと思いますが、川崎城跡公園の山の上に大きな看板が立っていたと思いますが、いつの間にかなくなっていました。今後は、そのような大きな看板の設置についてのお考えはどうでしょうか。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの渡邉議員の再質問にお答えをいたします。 実は、議員からこのことについて質問通告を受けまして、そういえば以前、JR線だったり県道の矢板那須線から見える、いわゆる城山のところに川崎城跡だったか川崎城址だったか、大きな看板が四つあった、あれどうなったのかということを実は庁内でいろいろ調べてみましたけれども、木が茂って見えなくなったんじゃないかなんてことを私当初申し上げたんですが、実は13年か14年前に、その看板の土台の腐食が激しくて倒壊の危険性があったということで、市のほうで撤去をしたということでございます。現在のところ、再設置の予定というものもございません。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 山の中に大きな看板を立てるというのは、費用面を考えましてもなかなか難しいとは思いますが、目立つ大きな看板は私はかなりのPR効果があると思います。看板設置については、今後検討していっていただくことをお願いしまして、再質問いたします。 現在ある公園の看板の中には、支柱が傷んでいたり汚れて見づらくなっているものもあります。早めの補修をお願いするのと、高速道路手前に公園の入り口の案内看板があるんですが、それが小さくて、私も、これだとちょっと見えずに通り過ぎてしまうなということでしたので、あそこの入り口から一番入りやすいので、その看板を文字を大きくするなどして、見やすい看板にするということをお願いしたいんですけれども、お考えはどうでしょうか。
○議長(佐貫薫) 生涯学習課長。
◎生涯学習課長(佐藤賢一) ただいまの再質問にお答えをいたします。 県道矢板那須線、高速道路の手前にあります案内看板だと思うんですけれども、それにつきましては平成25年に木製の、それまで木製の支柱だったものがちょっと腐敗、やっぱり腐食が激しいということで、アルミポールのほうに更新をしております。案内板の見やすさにつきましては、今後、案内板の更新をする際に考慮してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、生涯学習課といたしまして、令和4年7月から川崎城跡、令和5年3月からなんですけれども、御前原城跡の御城印の販売を行っております。その収益につきまして、本市の文化財の保護に今充当しておりますので、案内板の補修等に係る費用の一部として今後役立てていきたいと思います。 以上となります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) せっかく設置してある看板なので、早めに補修するなどして見やすくしていただくことをお願いするのと、あと、公園内にはベンチが数か所設置されているんですが、すみません、再質問です。草やカビが生えていたり、一部が腐っていたりして、私もちょっとこの質問を考える前にずっと歩いたんですけれども、ちょっと歩いて疲れて座りたくても座れる状態でないのがあったんです。そういうものに対しては、早めに補修をするか、あと危険な状態にもなると思いますので、早めに撤去するべきじゃないのかなと私は感じました。それについて質問させていただきます。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの渡邉議員の再質問にお答えをいたします。 冒頭、私のほうからもご答弁申し上げましたとおり、川崎城跡公園を含む市内22か所の都市公園のほとんどが施設の設備の老朽化が進んでいるところでございます。そういった中で、限られた予算の状況ということでございまして、多少実態を申し上げると、先ほどもご答弁申し上げましたけれども、矢板市施設管理公社のほうに委託料と交付金を合わせて年間2,000万円ほど支出をしております。委託の内容といたしますと、先ほど来申し上げております矢板市内にございます都市公園22か所の草刈りであったり、ごみ収集、これ以外に市内59か所ございます開発公園のごみ収集やトイレ清掃、そして矢板南産業団地の中にございます公園の草刈り、これらを含めて年間2,000万円ほどで、限られた予算の中で環境美化に当たってもらっているところでございます。この予算を今後の厳しい状況等を考えますと、大幅に増額するということはなかなか難しい状況にあるかと思います。 そういった中で、矢板市内にございます例えば都市公園22か所、その在り方検討、いわゆる箱物施設につきましては、本日も先ほど川崎小学校のくだりで教育総務課長が触れましたけれども、矢板市公共施設総合管理計画であったり再配置計画、そういったものを策定をして計画的に整備または廃止等も含めた在り方検討を着実に推進をしているところでございますけれども、同じような都市公園22か所の在り方検討も必要だというふうに思っております。 ただ、都市公園というのは法令上の規制がございまして、廃止をするというのは極めて難しいという中で、数を減らさない中でどうやって効率的・効果的に維持管理をしていくのかということがポイントになってくるかと思います。そういった中で、渡邉議員の今の問いかけに多分お答えが多少できるんではないかなと思いますけれども、やはり川崎城跡公園一つ取ってみても、選択と集中といったものが必要だと思っております。川崎城跡公園、都市公園としても指定されている面積は10.8ヘクタールもございます。この10.8ヘクタールの全区域をしっかりと維持管理をしていくというのは、正直言って難しい状況だというふうに思っております。 例えば、そういった中で観光面または歴史的価値がより高い区域、こちらについては、人を呼び込むためにも例えばベンチ等であったりの整備というものは力を入れていかなくてはいけない。ただ、その周辺地域等につきましては、例えば安全性等には配慮をしながら、一定の管理を抑制していくといいますか、そういった考え方がないとなかなか市内全22都市公園の維持管理が、私はよりよいものにならないのではないかというふうに考えております。 そういったことも含めて、これは都市公園といたしましては都市整備課、本日、主に答弁書のほうを作成いたしました都市整備課の所管でございます。また、史跡といたしましては、先ほど生涯学習課長がご答弁申し上げましたけれども、生涯学習課の所管でございます。また、ともなり橋については、栃木県フィルムコミッションの一つのポイントということで商工観光課も関係をしております。そういった庁内各課、庁内横断的に川崎城跡公園だけではございませんけれども、市内の都市公園の在り方についても検討をさせていただきたい。 余計なことを申し上げますけれども、今回の9月定例会議に矢板末広町地内の尾形クリニック東側のあじさい公園、これも都市公園の一つでございますけれども、そちらの設計委託の予算も計上させていただいているかと思います。隣接、近接しておりますとちぎフットボールセンターとの連携ということで、地元の末広町行政区のほうからもご提案をいただいて、より使いやすく、さらに申し上げると、その後の管理コストが少しでも抑制できるような形で一部改修を行っていきたい、そういったことを各地の都市公園、または開発公園、さらにはご地元の土屋にございます農村公園、そういったこともトータルで考えていかせていただきたいということで、これについてはしばらくお時間を頂戴できればというふうに思います。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 管理費、市内の59か所ですか、トイレ掃除等を含めて2,000万円の管理費ということと、あとは矢板市の財政が厳しい中でどういうふうにやっていくかということを今お聞きしまして、ちょっと次の再質問しづらいんですが、再質問をさせていただきます。 散歩中に一休みするのにも、公園内の梅の花や桜を眺めるのにも、ベンチがあるというのは大変うれしいものです。また、ベンチについてはできるだけの対応をお願いして、次の質問をいたします。 城跡公園の南東側の宮川沿いにある、先ほど市長がおっしゃられましたともなり橋ですが、そこも、私、この前ずっと周りを見てきたんですが、腐ってしまって壊れている部分があったりとか、あとはまた手すりの一部が落ちてしまって、ロープをちょっと張り巡らせて一時的に、危険な状態のところをちょっと一時的にも補修というか、そうやっている状況だったんです。このまま放置しておけば、ともなり橋は完全に腐ってしまって渡れなくなってしまうと思います。テレビのコマーシャルにも使われた橋であり、周りの景色にも溶け込み、インスタ映えのする最高の撮影スポットでもありますし、また、池に架かる橋もそこも最初の渡り口のところが壊れて危ない状態だったんです。本当に今、資金面でお話聞いて、ちょっとお願いしづらいことなんですけれども、やはり矢板市の大切な観光資源の一つとして、これからも守って生かしていくためにも、ともなり橋と観察池に架かる橋の応急処置は、危険性、安全性という部分を考えてすべきではないかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。再質問でお願いします。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの渡邉議員の再質問にお答えをいたします。 ともなり橋につきましては、先ほど私も川崎城跡再生市民会議の皆さんで、私がボランティアとして参加させていただいた会ではないんですけれども、川崎城跡公園再生市民会議の皆さんで本年度も防腐剤の塗布のほうを実施をしていただいているところでございます。こういった防腐剤塗布等の保全活動を当面継続をしながら、改めてになってしまいますが、今後その在り方について検討をさせていただきたいというふうに考えております。 川崎城跡公園の整備についてという通告をお受けして、これまでるるご答弁をさせていただいてまいりましたけれども、実は議員、ともなり橋があるところは、まず川崎城跡公園の区域外でございまして、区域外ということと、あと人道橋、人しか渡ることができない橋ということで、例えば補助事業の導入等が非常に受けることが困難な、例えば長峰公園で申し上げますと、令和3年度から都市再生整備計画事業などという事業を入れさせていただいて、例えば修景地、池だったり手すりを設置させていただいたり、そんなことをさせていただいておりますが、なかなか補助事業の導入も難しい、そういった構造物でございます。ちなみに、老朽化が著しいということは承知をしておりますけれども、改修を、じゃ、業者に委託するとどのくらいかということで見積りを取りましたら、約3,000万円ということです。ちなみに、じゃ、平成10年度に整備をされたんですけれども、その際どのぐらいかかったかといいますと約1億円かかったと、当時ですね、かかったという記録が残っております。 そういった中で、何らかの補助事業の導入をしない限り、大幅な改修というのは、大規模改修というのは難しいというふうに認識をしております。また、大手携帯電話会社のコマーシャルにも使われたということは承知をしておりまして、先ほど私も申し上げましたけれども、栃木県フィルムコミッションの中での一つのポイントとしても指定をされているということでございますが、平成18年に栃木県フィルムコミッションの撮影ポイントとして選定をされてから、実はまだ4回しか使われていないということでございます。フィルムコミッションが目指す、その経済効果等を考えると非常に限定的なのかなと、そういったところに例えば事業ベースで3,000万円、1億円という予算を投入することが果たして妥当なのか、もし生かしていくのであれば、以前、伊藤議員からも盛んにご質問いただいたところありますけれども、フィルムコミッション、よほどしっかり矢板市として取り組んでいく体制をつくらなくてはいけない。そうでなければ、例えば景観構造物といたしまして、その橋を渡る通行は制限をしながら、例えば景観、見る分にはいいというような形で最低限の補修をしていく、そういった選択を迫られていくのかなと、私自身そのように考えておりますけれども、それらも含めて庁内横断的な検討をさせていただいた上で、改めて議会のほうにも報告をさせていただくような、そういった機会をつくらせていただければというふうに思っておりますので、ぜひ、ひとまずはご理解をいただければというふうに思っております。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 私もあの橋を見まして、相当お金がかかっているんだなというのは分かりましたし、補修に関してはかなりお金がかかるんじゃないかなというのも感じました。ただ、1億円もかけた橋ですので、できれば本当に大切に補修するとかして、大事にやってほしいということで、私も渡れなくても見るだけでも、あそこの全体の景観にすごくすばらしい橋だと思いますので、そこは今、市長にご答弁いただきましたが、ぜひ前向きに検討を進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 実は、数日前の新聞に日曜論壇で、そこに社会全体で文化財保護をという記事が出ていたんですけれども、その中の一部で災害が多発する我が国にあって、多様な文化財は所有者の義務や負担、行政の支援や保護、ボランティアの奮闘だけで守れるものではない。社会全体で文化財を守るために、それぞれが文化財に対して自分にできることを考え、していかなければならないという記事が出ていまして、たまたま私の地元、確かに本当に草刈りしていただいたりとか、除草剤ですか散布していただいたりとか、本当に皆さんの力があって、できることをできる皆さん方が協力して文化財保護をしていくというのは、もう資金面の部分でも本当に大切なことだなと、私はこの新聞を読んで思いました。周辺の環境整備を行うことで、矢板市の大切な文化財や歴史遺産を生かしたにぎわいづくりにつながるということを期待しまして、矢板市においてもボランティアや市民の力を借りながら協力し合って文化財保護が進められていくことを期待しまして、次の質問に移ります。 長峰公園の整備について質問させていただきます。 ウォーキングコースの整備について質問いたします。 長峰公園は、朝早くから散歩をしている人やジョギングをしている人など、健康管理のためにたくさんの人が利用しています。涼しい季節になると、日中や夕方も散歩をする人たちでにぎわいます。 そこで、長峰公園のウォーキングコースに腕立て伏せや足腰の曲げ伸ばしなどの簡単な運動ができる健康器具を設置して、市民の健康づくりと長峰公園の利用者の増加につなげてはどうでしょうか。市の考えをお伺いします。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 都市整備課長。 〔沼野英美都市整備課長登壇〕
◎都市整備課長(沼野英美) ウォーキングコースの整備についてのご質問にお答えいたします。 長峰公園につきましても、先ほどの川崎城跡公園同様、総合公園及びスポーツレクリエーション拠点に位置づけており、市民のみならず市外の方にも余暇活動やスポーツ活動による憩いの場として利用されております。令和3年10月実施の都市公園利用実態調査では、平日は約750名、休日には約1,100名と多くの方に来園いただいている結果となり、コロナ禍による新しい生活様式を受け入れる中で、ウォーキングの価値が見直されたことに加え、散歩、ジョギングなど、健康づくりで利用される方も増加していると捉えております。一方、報道等でご承知のとおり、近年は公園遊具での重大事故が多く発生し、健康器具につきましても、国が子どもが利用する可能性のある健康器具についてのガイドラインの中で、管理者が配慮すべき事項を示しております。 議員ご提案のとおり、住民の健康づくりに寄与し、利用者の増加が見込めますことから、このガイドラインに沿って安全確保を最優先に考慮し、健康器具設置に向けて検討してまいります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) ありがとうございます。前向きに検討していただけるということで、本当にありがとうございます。平日750名、平日は毎日750名の方が利用しているということで、休日は1,100名の方の利用ということで、本当にウォーキング、運動不足は、肥満や高血圧、体力低下による足腰の痛みなど、体に悪影響を及ぼします。また、美しい景色やきれいな花を見ながら公園を散歩したりジョギングしたりすることは、ストレス解消にもなります。運動不足を解消し健康な体をつくり、医療費削減につなげるためにもウォーキングコースの整備を今後とも進めていっていただくことをよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 では、次の質問に移ります。 ツツジのオーナー制度について質問いたします。 長峰公園というと、市外の方からは桜やツツジがすごくきれいな公園だよねと言われます。平成元年には日本の都市公園百選にも選ばれており、有名な旅行雑誌にも長峰公園の桜やツツジが取り上げられています。満開の桜の長峰公園も本当にきれいですが、山を真っ赤に染めるツツジの花は本当に美しく見事です。そんな長峰公園は、矢板市民だけでなく市外の人にとっても憩いの場所でもあります。しかし、ツツジの中には枝にカビのようなものが生えていたり、花のつきがあまりよくなかったりなど、寿命を迎えている株も見受けられます。 矢板市は、つつじの郷やいたとうたっており、美しいツツジの名所としての長峰公園を守るためにも、ツツジのオーナー制度を取り入れて、古い株を植え替えていってはどうでしょうか。例えば、子どもの成長の記念植樹を募集し、名前やメッセージ入りの札を立てるなどしてはどうでしょうか。美しい景色だけでなく、広い芝生や遊具設備など外での遊び場としても安全に駆け回れるまちの中心地にある長峰公園は、子どもたちにとってもとても楽しい場所です。これからも長峰公園の美しい景色と子どもたちの思い出の場所を守るためにも、ツツジのオーナー制度をつくり、古い株を植え替えて、美しい長峰公園を維持していくべきではないでしょうか、市の考えをお伺いいたします。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 都市整備課長。 〔沼野英美都市整備課長登壇〕
◎都市整備課長(沼野英美) ツツジのオーナー制度についてのご質問にお答えいたします。 長峰公園は、総合公園、スポーツレクリエーション拠点に加え、先ほど議員ご承知のとおり、平成元年には日本の都市公園百選に選ばれ、つつじの郷やいたの象徴的な場所であり、北関東有数のツツジの名所として市民はもとより、多くの来園者を魅了しているところでございます。議員ご指摘のとおり、一部のツツジは老木化や風通しの悪さが原因とされている白いコケの付着が見受けられ、伐採や剪定等の対策はしているものの、十分な成果が得られていない状況にありました。 このような中、本市では先ほど市長の説明にもありましたとおり、令和3年度から5か年計画で国の都市再生整備計画事業を活用した再整備事業を実施しており、3か年目に当たる本年度につきましては、育成不良箇所のツツジの植栽や植え替え等を予定しております。オーナー制度につきましては、維持管理費用の削減や住民の意識向上に効果的な制度ではありますが、当面は樹勢の回復に注力し、必要に応じて調査研究するとともに、美しい公園を守りたいという思いは同じでございますので、引き続き来園者が楽しめ、地域に愛される公園づくりに取り組んでまいります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 再質問させていただきます。 一昨年から、国の交付金事業を活用した5か年計画で長峰公園の再生に取り組んでいるということで、植栽についても様々な取組をしているということですが、やはり資金面とかの部分に関しても本当に大変な部分があると思いますので、ほかの市町村でもオーナー制度ということで桜だったりとかいろいろなお花に対して何か記念の札をつけたりとか、そういう形でやって成功している自治体はかなりありますので、その部分に関してもぜひ調査研究をしていただきまして、前向きにオーナー制度は取り組んでいただきたいと思います。私も、何か自分の記念に何かそんな木を植えて、友達とか孫たちに、これはばあちゃんのこんな記念に植えた木なんだよなんて言えたらすごくうれしいなと思いますので、ぜひオーナー制度については前向きに検討していただくことをお願いいたします。 そこで再質問なんですが、将来はアジサイなども植えますと、4月は桜の花、5月はツツジの花、6月はアジサイの花となっていきますと、長峰公園が花で長い期間人を呼べるんではないかなと思いますけれども、将来、花についてアジサイ、ほかの花でもいいんですけれども、その辺何か具体的な、考えているというような何かそういう対策というか、それがありましたらお聞かせください。
○議長(佐貫薫) 都市整備課長。
◎都市整備課長(沼野英美) 渡邉議員の再質問にお答えいたします。 長峰公園には、ツツジのほかに約150本の桜の木や芝生広場、のり面のシバザクラ、また修景池や遊具広場の周囲にはアジサイの植栽がありまして、こちらについても大変ご好評をいただいております。 議員ご提案の新たな植栽につきましては、その植栽の場所の選定や確保、また土壌の整備改良など多大な整備が必要でありますことから、当面は維持管理を重点的に実施し、来場者の増につなげてまいりますのでご理解ください。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 植栽というのは生き物ですので、かなり維持管理の手入れとかは大変だと思いますけれども、ぜひ美しい長峰公園を守るためにも前向きな今後とも対策等をお願いいたします。私も、この夏、何度か長峰公園に行きまして、ジョギングはちょっときついのでウォーキングをしたんですけれども、公園内に水が流れる人工池が夏休み中、水が流れていたんですけれども、その人工池の川の周りで子どもたちが本当にキャーキャーワーワー元気にはしゃぎ回っていたんです。その傍らでは、もう写真を撮るパパやママの姿があったり、おじいちゃん、おばあちゃんたちが一緒に写真を撮ったりしていて、本当に子どもたちにとっては楽しい思い出づくりができたんじゃないかなと私は感じました。見ていて本当にほほ笑ましくなりました。ツツジの保護とウォーキングコースの充実も含め、今後は子どもたちの体力づくりにもなるような楽しい遊具の設置も進めていっていただきたいと思います。 また、コロナも落ち着き、あちらこちらでイベントが開催されています。矢板市では、県内初の取組として市内在住の個人または市内の団体の都市公園イベント開催時の補助金交付を利用した民間活力の活発化というものをやっていると思いますが、この補助金交付を利用した皆さんの利用者が増えることとともに、地域に愛される公園づくりに期待をしまして、次の質問に移ります。 最後に、市役所駐車場のトイレの改修工事について質問いたします。 市役所駐車場の公衆トイレが使いづらいとの声が多く聞かれます。土日に市役所の駐車場を利用する人や散歩中の人、また営業や外回りで働いている人なども、市役所駐車場の公衆トイレを利用します。また、通学途中の子どもたちが急にトイレに行きたくなり利用することもあります。市役所駐車場の公衆トイレは、たくさんの人が利用しています。車椅子の方にとっても、駐車場脇のトイレはすぐ横に車を止められ、移動しやすく便利です。 しかし、衛生面から見ても決して使いやすいトイレとは言えません。建物全体の改修工事はかなりの予算がかかるため、すぐには難しいと思いますが、清潔なおむつ交換台の取付けと、洗浄便座機能付きの洋式トイレの改修だけでも早急に行う必要があります。市の考えをお聞かせください。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 総務課長。 〔高橋弘一総務課長登壇〕
◎総務課長(高橋弘一) 市役所駐車場のトイレの改修工事についてのご質問にお答えいたします。 公共施設等の老朽化対策は、本市に限らず全国的に大きな課題となっております。そこで本市では、公共施設等を総合的かつ計画的に管理するため、矢板市公共施設等総合管理計画や矢板市公共施設再配置計画、さらには矢板市公共施設個別施設計画を策定し、公共施設の更新や統廃合、長寿命化などを計画的に進めております。 市役所駐車場トイレにつきましては、昭和38年に供用を開始し、既に60年が経過した老朽化施設でございます。そのため先ほど申し上げました矢板市公共施設個別施設計画におきまして令和8年度に取り壊す計画となっておりますので、おむつ交換台の設置やトイレの洋式化の工事を行うことは考えておりません。 今後も清掃などの維持管理を徹底し、清潔に利用できるよう努めてまいります。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 今、市役所駐車場のトイレですが、令和8年に解体されるということが決まっているということですが、その後、新たに市役所駐車場内にはトイレは建設する予定はあるのでしょうか。
○議長(佐貫薫) 総務課長。
◎総務課長(高橋弘一) それでは、再質問のほうにお答えさせていただきます。 先ほど個別施設計画で令和8年度に取り壊す計画となっておりますと申し上げました。このことにつきましては、個別施設計画の上位計画であります再配置計画がございます。この再配置計画でございますけれども、こちらは公共施設の再配置を具体的に進めていくための基本方針を定めた計画でございまして、その再配置計画におきまして、廃止して取壊しという解体の方向性が示されております。これを受けました個別施設計画、こちらにおきましても各施設の整備手法、こちらの方向性を示しております。耐用年数を超えて建物を長く使う長寿命化をするのかとか、耐用年数で建て替える改築、こういったものをするのか、取壊しなどの廃止といった各施設の整備手法の方向性、こちらが個別施設計画のほうで示されております。この施設につきましては、建て替えを行う改築ではなく、取壊しによる廃止というふうな方向性が出ておりますので、新たに建設する計画はございませんので、ご理解をお願いしたいと思います。
○議長(佐貫薫) 1番、渡邉英子議員。
◆1番(渡邉英子) 新たに造る予定はないということで、ちょっと残念だなというか、市内には域内にきれいな公衆トイレというのは本当にないと思うんです。車椅子の方とか小さなお子さんを連れた方には、庁舎の建物の中に用事があって来ても、正直言って庁舎内のトイレは利用しづらくて不便じゃないかなと思うんです。やはり散歩する市民や通学中の子どもたち、あと市役所を訪れる市民にとっても、今の場所にある、市役所駐車場のトイレの必要性は私はかなり高いと感じています。これは市民の意見とかもぜひ聞いていただいて、市役所駐車場のトイレについては、前向きにもう一度検討していただきたいと思います。 矢板に住んでいてよかったと言える、安心して暮らせるまちづくりを、市民の声に耳を傾けながら今後も進めていっていただくことをお願いして、私の質問を終わりとさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(佐貫薫) 暫時休憩します。 再開は14時10分とさせていただきます。 午後1時57分 休憩
--------------------------------------- 午後2時10分 再開
○議長(佐貫薫) 会議を再開いたします。
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△一般質問続行
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。 〔10番高瀬由子議員登壇〕
◆10番(高瀬由子) 皆様、こんにちは。 本日は、お足元の悪い中傍聴にお越しいただき、深く感謝申し上げます。 今年4月にこども家庭庁が創設され、その発足会で岸田首相が、子どもたちにとって何が最もよいことなのかを常に考える、こどもまんなか社会、それの実現が使命だと強調し、子ども・子育てに優しい社会づくりをリードしていくことを期待すると語りました。 矢板市でも、6月、県内最初に「こどもまんなか」応援サポーター宣言を行いました。その中で矢板市長は、子どもを真ん中に据えること、そしてどんな子どものことも考えていくことが重要、子どもや若者の意見を尊重し、一人ひとりの子どもに寄り添うということの重みを考えて、Yaitaこどもまんなかプロジェクトを前に進めていきたいと話したと広報やいたに掲載されています。まちづくりは人づくり、未来を担う矢板の宝である子どもたちのために、こどもまんなかの施策について伺います。 まず最初に、「Yaitaこどもまんなかプロジェクト」施策について-子供一人一人に寄り添い応援するために-。 「Yaitaこどもまんなかプロジェクト」について伺います。 子どもの健全な成長のためには、自己肯定感の醸成が必要であり、自己肯定感を得るためには様々な体験活動が有効です。矢板市は、令和3年度から7年度を計画期間としたやいた創生未来プランを策定しています。健幸なまちづくりの重点項目として、矢板市子ども未来館の有効活用を掲げ、「ボランティアサマースクール」「未来館まつり:やいたのまんなかにこども集合!」など、こどもまんなかの取組を行い、「#こどもまんなかやってみた」をつけて発信すると発表しています。 また、矢板市の当面の取組をYaitaこどもまんなかプロジェクトとして整理するとありますが、具体的にどのようなプロジェクトなのか当局の意向を伺います。 以上で壇上での質問を終わります。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 市長。 〔
齋藤淳一郎市長登壇〕
◎市長(齋藤淳一郎) 高瀬由子議員の「Yaitaこどもまんなかプロジェクト」についてのご質問にお答えをいたします。 Yaitaこどもまんなかプロジェクトは、先ほども高瀬議員にお触れいただいたとおり、本市が本年6月に県内自治体で初めてこどもまんなか応援サポーターを宣言した、その機会を捉えて、婚姻から産前産後、育児、就学までの4つのライフステージに合わせた自助(共助)、互助、公助の子育て支援の当面の取組を整理したものでございます。 こちらにそれをまとめたものを掲示をさせていただきました。議員各位におかれましては、お手元のタブレットでもご確認をいただければというふうに思います。横軸には先ほど申し上げました婚姻、産前産後、育児、就学、この4つのライフステージを取りました。縦軸には自助(共助)、互助、そして公助、この3つの子育て支援の当面の在り方を整理をさせていただいたところでございます。 まず、自助(共助)といたしましては、このことにつきましては家族、世帯として考えた場合は自助、パートナー同士、一人ひとり、パートナー一人ひとりというふうに考えた場合は、共助というふうにそれぞれご理解をいただきたいと思っておりますが、この自助(共助)といたしましては、各家庭での家事、育児分担宣言の促進を図ってまいります。 また、互助、助け合いといたしましては、ファミリーサポートセンターの充実・強化のほか、コミュニティスクール、放課後子ども教室、学校支援ボランティアの参加などにより、相互援助活動を推進してまいります。 そして、公助といたしましては、市保健師が矢板版ネウボラというべき伴走型支援により、継続的に子育て家庭に寄り添い、母子保健施策と子育て支援施策との一体的かつ包括的な支援を行ってまいります。 さらに、昨日、高瀬議員が主催する団体にもご協力をいただきましたけれども、未来館まつりの開催や10月に発行予定のこどもまんなか応援ブックに加え、学校給食費の一部無償化、中学生放課後学習塾の実施といった事業を庁内横断的に推進をしてまいります。 今後とも、この縦軸にございますように、自助、互助、公助のベストミックスで子ども・子育て支援施策の拡充を図ってまいります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 ただいま自助、公助、公助のベストミックスという力強いお言葉を頂戴いたしましたけれども、その互助の中でファミリーサポートセンターというものが出てまいりましたが、活用について具体的な取組、今決定していることについて伺えればと思います。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの高瀬議員の再質問に対してお答えをいたします。 矢板市ファミリーサポートセンターでございますけれども、乳幼児や小学生等の児童の預かり等の援助を受けることを希望する依頼会員と、当該援助を行うことを希望する提供会員との相互援助活動を行う事業でございまして、本市は、社会福祉法人矢板市社会福祉協議会のほうに委託をして実施をしてもらっている事業でございます。 そうした中で、充実強化の取組といたしましては、やはりまず依頼会員、提供会員それぞれを増加させていくことで、全体の活動件数を増加させていくための周知、これに取り組ませていただきたいというふうに思っております。また、このほど、これまではお子さんをお預かりするのは、提供会員の自宅だけだった、ほぼそういう状況でございましたけれども、矢板市子ども未来館、そこを新たに預かり場所というふうに指定をさせていただきまして、預ける、預かるというような垣根を低くさせていただいたところでございます。こうした具体的な取組を通じまして、繰り返しになりますが、提供会員、依頼会員双方を増加させることで、またひいては活動件数の増加にもつなげていきたい、このように考えているところでございます。 以上でございます。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 今の発言をお聞きになった子育て世帯の方は非常に心強く感じたと思います。周知を工夫するというふうな答弁もございましたが、具体的にはどのように周知する予定でしょうか。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの高瀬議員の再質問にお答えをいたします。 市内の公的施設またはご協力をいただける企業等にポスターやチラシを配付させていただくとともに、先ほど子ども未来館を新たな預かり場所として追加をしたというようなご答弁をいたしましたけれども、子ども未来館にいろいろな目的でお越しになる、その保護者の方にお声がけをする、こういったことにも力を入れさせていただきたいと思います。また、児童扶養手当の現況届の提出時に、市役所の窓口でそういったことをお知らせをする。また、地区の民生児童委員の皆様にも、この事業自体についてはよく承知をしていただいておりますけれども、そういった方へのさらなるお声がけ、そちらのほうもちょっと力を入れさせていただければなというふうに思っているところでございます。 以上でございます。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 互助については非常によく分かりました。先ほどのベストミックスのうち公助、ネウボラの包括的支援についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの高瀬議員の再質問にお答えをいたします。 このネウボラでございますけれども、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんけれども、フィンランド語が語源になっておりまして、フィンランド語で相談の場という意味でございます。妊娠期から出産、さらには子どもの就学前までの間、母子とその家族を支援する取組でございまして、矢板市におきましては1人の保健師が子どもやその家族と対話を重ねながら、継続的に担当すること、このことが県内市町と比較をいたしましても、保健師職員の数が多いということで可能になっているというようなことは前回の定例会議で申し上げたかと思います。 そういった中で、妊娠期から担当の保健師が関わることで身近に相談しやすい関係が構築される、そういったことをぜひ推進をしていきたい。矢板市ならではの取組ということで、この保健師が関わることで、お手元のこちらの表はちょっとかざすのは多分できないんだと思うんですが、例えば議員各位、お手元のタブレットの中のオレンジで少し着色をさせていただいた各種事業、こういったものをより踏み込んで推進をさせていただきたいというふうに考えております。例えばこの中で赤ちゃん訪問だったでしょうか、新生児訪問等については、矢板市におきましては、これ以前から赤ちゃん訪問の実施者は全て矢板市の職員、行政保健師がやっております。こういった取組は矢板市独自のものだというふうに言われております。また、乳幼児健診、これは例えば3か月、4か月、10か月、1歳6か月、2歳6か月、3歳6か月、6回ほど実施をされております乳幼児健診、例えば各地域の医療機関へ委託する市町が多い中で、矢板市では全て集団での健診を行っております。そこの中では、先ほど来申し上げております行政保健師が大きな役割も果たしております。こういった特徴をしっかり生かしていきたいと思いますし、移住・定住施策推進のためにも大いにPRしていければなというふうにも考えているところでございます。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 昨日のイベント、非常に効果的なイベントであって、子どもたちが本当に笑顔で過ごしていく様子を私も大変ありがたく感じました。 それで、やはりそういうイベントに連れてきてくださる保護者の方、おじいちゃま、おばあちゃま、そういう方たちに育てられた子どもさん、お孫さんというのは幸せだと思うんですけれども、そうでなくて、そういったイベントに来られない、そういったご家庭についての指導というか助言なども、その赤ちゃん訪問時のときにしていただけたらありがたいと思いますけれども、そういった取組については、身体的な健康面だけではなくて、今後の子育ての方法に対する助言などについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(佐貫薫) 市長。
◎市長(齋藤淳一郎) ただいまの高瀬議員の再質問にお答えをいたします。 議員のご指摘はごもっともだというふうに思います。ただ、私も子どもがおりまして、例えば先ほどお尋ねいただきましたファミリーサポートセンターも我が家は依頼会員ということでございましょうか、ご協力をいただいております。そういった中で、もちろん行政保健師からの働きかけ、これも重要ではございますが、これも互助の話に戻ってしまうかもしれないんですけれども、ぜひ昨日の未来館まつりなどに参加をしていただいた保護者の方であったり、または当事者のお子さんであったりが、どんどんお友達に、子ども未来館まつり楽しかったよと、来年やるときはぜひ一緒に行こうよというふうに声かけをしていただけるような、こどもまんなかやってみた!のハッシュタグをつけてSNSで発信するというような取組、これはこども家庭庁もそれを推奨しているわけでございますけれども、これをもうちょっと小さい単位、矢板市の単位で広げていくこと、これが意識を持っていただく一番のきっかけなのかなというふうにも考えているところでございます。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) よく親ガチャと言われますけれども、矢板市のそのような様々な取組で矢板市には親ガチャという言葉が死語になるような、そういったことを矢板市ならではの施策を今後も目指していただきたいと思います。 次の質問に移ります。 「矢板市こどもまんなか応援ブック」について。 昨年視察した北海道留寿都郡留寿都村独自の留寿都村子育て応援ガイドブックには、ご覧のように、資料があちらにあると思うんですが、見にくいんですけれども、最初のページに対象となる18歳までを時系列で項目別一覧表にして掲載するなど、大変分かりやすく工夫されており、村が子どもたちを真ん中に据えて大切に応援していることが伝わってきます。 やいた創生未来プランの健幸なまちづくりの重点項目の政策として、安心して子どもを産み育てることができるまちを目指すことになっています。矢板市こどもまんなか応援ブックを本年10月発行予定ですが、前回発行の子育て応援ブックとの相違点、改善点は何か伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 〔
高橋理子子ども課長登壇〕
◎子ども課長(高橋理子) 矢板市こどもまんなか応援ブックについてのご質問にお答えいたします。 矢板市こどもまんなか応援ブックは、平成19年度から発行してまいりました矢板市子育て応援ブックの改訂版として本年10月に発行いたします。これは、こどもまんなか応援サポーター宣言を契機とし、掲載内容を充実させるとともに、名称を変更するものでございます。従来の子育て応援ブックとの相違点等は、Yaitaこどもまんなかプロジェクトの各種事業のほか、子ども未来館や長峰公園等の遊び場の情報、予防接種のスケジュール表等を新規で追加した点でございます。 さらに、若い世代の出産、子育てへの不安軽減となるよう、先輩パパ・ママの子育てエピソードやこれから出産する人への応援メッセージ等を掲載し、婚姻届出時に希望者へ直接配付いたします。また、子育て応援カレンダーとして婚姻から就学までの各ライフステージに応じた支援や手続を横断的に取りまとめ、充実させてまいります。この矢板市こどもまんなか応援ブックは、電子書籍としてもご活用いただけるよう作成する予定です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 若い世代に先輩パパ・ママなどのいろいろな経験も知らせるとか、あとカレンダーを取りまとめたり、電子書籍にもするということで、非常にありがたい施策になっていると思います。このようなすばらしい子育て応援ブックですけれども、子育て応援ブックの紙ベースのものの配布場所とか、あとそういったものを作ったということを周知していくこともさらに必要だと思いますけれども、そういった子育て応援ブックの有効活用についてどのような考えでいらっしゃるのかお聞かせ願いたいと思います。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 発行部数4,000部を作成する予定でございます。市内保育所や認定こども園等を通じて、未就学児のいる世帯のほか、婚姻、妊娠、出産届出時の際や各種健診などで対象者に配付を行ってまいる予定でございます。また、公共施設や医療機関等にも設置をお願いする予定でございます。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 紙ベースのものの配置場所についてはよく分かりました。ほかにSNSでの発信とか、そういったことは考えていらっしゃるんでしょうか。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 電子書籍といたしまして、今回ですが、市のホームページで掲載を予定していることと、今回は電子書籍として随時更新が可能ということになっておりますので、ホームページ等で最新の情報をご覧いただけるということになっております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) せっかくすばらしい内容のものですので、ぜひぜひいろいろな周知方法を取っていただいて、市内の方だけじゃなくて市外の方もご覧になれるような体制をつくっていただいて、定住促進などに結びつけていただければと思います。 それでは、次の質問に移ります。 こどもまんなか施策について-「夢や希望を持てるまち矢板」へ-。 まず、アンケート実施内容について質問いたします。 こどもまんなか応援サポーター宣言の中には、子どもを中心とした施策の実現に向けたアンケートを実施するとあります。市民が希望する施策を行うためにアンケートは必須です。また、市民の幅広い意見や多くの情報を得るためには、クローズドクエスチョンのみでなくオープンクエスチョンも必要です。どのようなアンケートを実施する予定か当局の意向を伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 〔
高橋理子子ども課長登壇〕
◎子ども課長(高橋理子) アンケート実施内容についてのご質問にお答えいたします。 本市では、現在、第2期矢板市子ども・子育て支援事業計画に基づき、各種子育て支援施策に取り組んでいるところでございます。この計画は、令和6年度末で計画期間が終了となることから、次期計画策定の基礎資料とするため、市民の子育て支援等に関する生活実態や保育利用の状況、子育て支援に関するニーズ等について調査を行う予定でございます。その他、新たに子どもの家庭環境や生活状況等の調査を行うとともに、子ども自身の声について聞き取りを行うことを予定しております。また、7月に庁内各課を対象として、子どもや子育て当事者に対する施策を実施しているか等について調査し、現状を把握したところでございます。 今後、予定をしているアンケート調査や子どもの意見聴取の具体的な内容につきましては、年末に国から発出されるこども大綱やガイドラインを勘案し、次期計画に効果的に反映できるよう検討を行ってまいりたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 子育て支援のニーズや家庭環境についてのアンケートを行っていただけるということで、大変ありがたいと思います。そのアンケート内容を決定するに当たって、有識者などのご意見をいただくという計画はあるのでしょうか。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 計画をつくる際には、検討委員会や子ども・子育て会議等の会議に諮って計画を策定してまいります。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) ぜひいろいろな場面で子どもに接する機会のある方たちのご意見を重視していただいて、よりよいアンケートが作成できるようにお願いしたいと思います。 次の質問にいきます。 アンケート対象者について。 新聞発表では、矢板市のアンケート対象者を庁内と市民(児童、生徒とその保護者等)としていますが、教員、児童館職員、学童保育職員、教育分野の専門家などにもアンケートを行ったほうが、費用対効果の高い施策実現につながるのではないでしょうか。当局の意向を伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 〔
高橋理子子ども課長登壇〕
◎子ども課長(高橋理子) アンケート対象者についてのご質問にお答えいたします。 現時点におきましては、未就学児と小学生の保護者に加え、小・中学生を対象にアンケート調査を実施する予定でございます。さらに、高校生には、若い世代が抱える課題や関心を持っていることなどについて、市長が直接意見交換を行うこどもまんなかミーティングの実施を検討しております。 高瀬議員ご質問の保育や教育分野の専門の方へは、アンケートという形ではなく、それぞれのアンケート調査結果や子どもの意見を踏まえた子ども・子育てに関する各種施策の検討の際に、会議の委員として専門的なご意見をいただきたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 ただいまアンケートは学生さんだけということで、高校生のほうには市長がこどもまんなかミーティングを行うということで、幅広い意見が、しかもオープンクエスチョンと同じだけの効果のある意見をいただくことができると思います。施策の検討委員会を開いて、先生方もしくはその教育関係者には会議に入っていただくということでしたが、現在その会議はどのような方に具体的に入っていただくように考えていらっしゃるんでしょうか。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 検討会の委員の方ということですが、学童保育の指導員、児童館の指導員の方、それと教育関係ということで小・中学校の校長会、子ども会連合会、あとは大学のほうの有識者ということで先生の方にもご意見を賜れればと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) ただいま学童保育とか小・中学校関係の先生方にも入っていただくということで、それがとても非常に有効であると思います。学童保育については、私もいろいろなご意見を頂戴することがあるんですが、やはり先生の資格はない、でも、家庭の密接さはない、中途半端な立場で指導する方々が非常に指導に困っているということも聞きますので、細かなご意見をいただいて、子どもたちが、家庭でも学校でもそういった公共の場でも、子どもたち真ん中に据えて指導を行えるようにしていっていただきたいと思います。 次に、(3)「Yaitaこどもまんなか」推進委員会設立について質問いたします。 アンケート集計後は、「Yaitaこどもまんなか」推進委員会などを立ち上げ、体制を強化し、アンケート結果を基にして早急な支援に努めるべきだと思います。どのような体制で子どもを中心とした施策に取り組むのか、当局の意向を伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 子ども課長。 〔
高橋理子子ども課長登壇〕
◎子ども課長(高橋理子) 「Yaitaこどもまんなか」推進委員会設立についてのご質問にお答えいたします。 こどもまんなか社会の実現を目指すため、庁内の横断的な組織として8月に矢板市こどもまんなかプロジェクト検討会を設置いたしました。本検討会は、本市の少子化を取り巻く現状と課題を踏まえ、子どもに関する施策や一体的に講ずべき施策等について横断的に検討し、より効果的な施策の実施を目指すものでございます。この検討会で出された新たな施策や今後実施するアンケート調査結果、子どもから聴取した意見等を踏まえ、子ども・子育て支援事業計画検討委員会や子ども・子育て会議に諮り、次期計画を策定してまいります。その推進体制といたしましては、引き続き庁内検討会において施策の効果検証を行うとともに、子ども・子育て会議においてPDCAサイクルを活用し、実効性のある取組の推進を図ります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 庁内で横断的にこどもまんなかプロジェクト検討委員会が既に発足しているということで、これからどんどんこどもまんなか施策が進んでいくという期待感が持てるわけですが、庁内以外の有識者をそこに加えていくという意向はあるんでしょうか。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 先ほどの答弁のとおりですが、庁内で出されました新たな施策やアンケートの調査結果、子どもから今後聴取する意見などを踏まえまして、子ども・子育て支援事業計画の検討委員会、こちらとあと子ども・子育て会議に諮ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 先ほど質問した中で、子ども・子育て会議の有識者の具体的なメンバーは、どのようになっていらっしゃるんでしょうか。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 子ども・子育て会議のメンバーということですが、今後、新たに委嘱する予定にはなりますが、前回の計画策定時には大学の教授の先生や、あと医療機関、小児科のドクター、あとは民生児童委員、女性団体連絡協議会、子ども会連合会、小・中学校校長会、私立幼稚園・保育所、あとPTA連絡協議会、公募委員等の皆様にお願いしています。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 例えば子ども・子育て会議のほうに当事者である子どもたち、中学生、高校生なども入れることで、子どもたちにとっては、自分たちのことをよく知っていただくそういった機会になるでしょうし、逆に有識者の方、専門家であるがゆえに分からないような子どもたちの本音とか、そういったことも聞くことができるようになると思いますが、そういった子どもたちの参画についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(佐貫薫) 子ども課長。
◎子ども課長(高橋理子) 再質問にお答えいたします。 子どもたちの参画という部分につきましては、アンケート調査や、あと先ほどご答弁申し上げました、こどもまんなかミーティング等において聞き取りを行いまして、そちらの声を反映させていきたいと思っております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 子どもたちや大学生などに参画していただくことによって、矢板市の教育について非常に興味を持っていただく、また将来の教育者の育成にもなると思うので、ぜひそこは検討していただいて、子どもたちの意見を尊重するこどもまんなかである会議を実現していっていただきたいと思います。 次の質問に移ります。 3、中学生放課後学習塾について-誰一人取り残さず子供たちの可能性を高めるために-。 (1)中学生放課後学習塾の増員について。 やいた創生未来プランの重点項目、未来社会を切り拓くひとづくりの政策において、未来を担う子どもたちへ多様な教育機会を提供するまちを目指すとあり、小・中学校教育の充実と教育の充実のための環境づくりに努めるとしています。矢板市では、本年度、中学生の学力向上及び進路実現の支援を目的として、学習環境の提供と習熟度別指導を行う中学生放課後学習塾が開設されました。この応募開始直後に定員に達し、大勢の希望者が貴重な機会を逃すことになりました。平等な学習の権利を尊重し、こどもまんなかを推進するために増員などの計画はあるのでしょうか。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 教育監。 〔小原智江教育監登壇〕
◎教育監(小原智江) 中学生放課後学習塾の増員についてのご質問にお答えいたします。 本市では、生徒の学力向上と進路の実現のために、中学生放課後学習塾を中学3年生を対象に本年6月からスタートいたしました。募集開始から3日で定員に達し、生徒のみならず保護者からのニーズも高いことが分かりました。 議員ご質問の受講生の増員につきましては、増員したい思いはありますが、学習環境や講師の確保ができるか等の課題が考えられます。10月に予定している受講生へのアンケートを踏まえながら検討してまいります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 増員については、10月の受講者へのアンケートではなく、受講できなかった方へのアンケートのほうが必要だと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(佐貫薫) 教育監。
◎教育監(小原智江) 議員のご質問にお答えいたします。 まずは、受講されている中学生にアンケートを取りたいと思います。受講していない方については、連絡を取るのが難しいですので、まずは受けている子どもたちの気持ちや実際に受けていてどう考えているかというところを把握してから、次に進みたいと考えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 それでは、今現在受講している子どもたち、私も授業を拝見させていただいたんですが、そのときはたまたま夏休みの最後の日だったので、宿題をやるお子さんがほとんどで、塾の難しい問題を解いている子が2人だけいました。ほとんどの子は、学校のワークを解いていたんですけれども、そういった状態であれば、受講者が増えても問題ないんではないかなと感じたんですが、先ほどの答弁によると、受講生にそのようなもうちょっと人数が増えても学習に支障がないというようなアンケートが出てくれば、増員の可能性が高くなるという理解でよろしいでしょうか。
○議長(佐貫薫) 教育監。
◎教育監(小原智江) 再質問にお答えします。 アンケートのほうでそのような希望が多ければ、この後、検討をしてまいりたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問をさせていただきます。 今、子どもたちは、先ほど申し上げたように、親ガチャと教育格差の世界で生きているわけなんですけれども、塾に通えない子どもたちのために平等な学習の機会を創出していただければと思います。それで、非課税世帯や母子・父子家庭などを優先的に増員するような考えはおありでしょうか。
○議長(佐貫薫) 教育監。
◎教育監(小原智江) 今回の事業のアンケートや今年度の結果等を踏まえまして、あくまでも希望のほうで、今回考えてまいりたいと思っています。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) アンケートの結果を重視するということで、もちろん初めに選ばれた子たちの意向も大切だと思いますけれども、そうでない方たちの意向もだんだんアンケートとして反映していただければと思います。 負の連鎖というものがありまして、なかなかそこからはい上がれないというか、そういった実態もありますし、やはり小・中学校、中学校3年は進路を決定する大切な時期でもありますので、そこら辺も検討していただければと思います。 次の質問に移ります。 中学生放課後学習塾の在り方について。 授業を拝見させていただき、真面目に黙々と勉強する子どもたちの姿に明るい未来を感じました。現在は、英語と数学の日を決め自学自習による塾運営となっています。成績上位者はそれでよい結果が出るかもしれませんが、成績上位でない生徒の学力向上と進路実現のためには、まず学び方を学ぶことが重要です。2クラス設置されているようですので、自学自習クラスと丁寧に重要事項を説明するクラスに分けるなど、塾の在り方を改善していくことについて当局の考えを伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 教育監。 〔小原智江教育監登壇〕
◎教育監(小原智江) 中学生放課後学習塾の在り方についてのご質問にお答えします。 現在の塾の運営につきましては、矢板中学校が20人ずつ2クラス、片岡中学校が20人ずつの1クラスで行っております。いずれも20人のクラスに必ず2人の講師がおりますので、生徒10人に対し1人の講師という少人数の中で、生徒は学び方や効果的な学習方法について指導を受けております。6月のスタートから夏休みまでの約1か月は、自由に質問できる自主学習方式で行ってまいりました。これからは、高校受験に向けて習熟度別の自主学習を取り入れたいと考えております。また、コースの一つとして英検の2次試験対策も含めた英検コースも設置する予定です。英検筆記試験の学習をしながら、矢板市内小・中学校に勤務するALTと英語の面接ができるため、合格を目指す生徒からは希望が多いコースです。 今後も受講生のアンケートを活用しながら、個別化を図ってまいります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 今後、習熟度別クラスになるということで、さらに指導が行き届くようなことが期待できると思います。それで、英検コースもつくっていただくということですが、英検コースというのは、実際にお一人の先生が英検協会のほうの先生であるということで、かなりレベルの高い勉強ができるかと思いますけれども、今のところ、どのような感じでその英検コースを行うというふうに予定されているんでしょうか。
○議長(佐貫薫) 教育監。
◎教育監(小原智江) 再質問にお答えいたします。 現在行われている、例えば数学だとします。数学の発展的コース、それから基礎を学びたい生徒のコースがありますけれども、英語も同じように発展コース、基礎コース、そしてもう1コース、英検コースということで同時進行的にやりたいと考えています。英語については、面接の指導になりますので、1人ずつ呼び出してのやり取りの練習をすることになります。それが何人希望するかはちょっと分からないですけれども、希望者一人ひとりに対して行っていって、1周できるか、2周できるか、何回か子どもたちがチャレンジできるようにしたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 子どもたちには非常にありがたいコースができるということで、ぜひぜひ先ほどの増員も含めて検討していただいて、そういうすばらしい授業がもっとたくさんの方ができるような形を取っていただければありがたいです。 そこで、次の質問、学生や退職者による支援について伺います。 矢板中学校では、長期休業中の自主学習会で学生のボランティア支援員が指導することがあるそうです。放課後学習塾は、現在1クラス2名の塾講師が指導しているようですが、学生や退職者などボランティア支援員を募集し、人員を増やすことでサポート体制を充実することができると思います。当局の考えを伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 教育監。 〔小原智江教育監登壇〕
◎教育監(小原智江) 学生や退職者による支援についてのご質問にお答えいたします。 今回の中学生放課後学習塾は、学校の教室を利用して行っております。講師の採用においては、委託業者が講師に対して教育委員会の方針や運営について重ねて説明、指導を行った後に、学校へ派遣しております。また、OJTとして度々教育委員会担当者が参観し、生徒との関わり方や指導方法を確認しながら運営をしてまいりました。このように、教育委員会、委託業者、講師が連携して指導に当たっておりますので、受講生には個別指導を受けつつ、中学3年生にふさわしい自ら学ぶ学び方も習得してほしいと思います。そのため、現在の体制が最適であると考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 専門家の皆さんからすれば、現在の体制が最適であるとお考えでしょうが、私も実際にいろいろな子どもたちの意見を聞いていく上で、現在のやり方だと、やはり成績上位者は非常に質問もしやすい状態にあるけれども、そうでない場合は、何を質問していいか分からないというところもあると思います。それで、やはり人数が少ないとどうしても積極的でないお子さんは手を挙げづらいというか、講師の先生もそれを配慮して、講師の先生自らお声がけしてくださっているようなことはお聞きしていますし、それもすばらしい指導の一環だと思うんですが、こどもまんなかで子どもたちの目線で考えた場合、やはり行き届かないところも出てきてしまうと思います。それで、最初の段階でもうプロが当たるということを明記して募集しているので、なかなか支援員の方を増員するということは難しいかもしれませんけれども、その場合においては、もしもできるならば放課後学習塾の別バージョンとしてそういった教室も開いていただければありがたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(佐貫薫) 教育監。
◎教育監(小原智江) 再質問にお答えいたします。 議員が見学していただいたように、講師の方、非常に丁寧で自ら関わろうとして子どもたちに声をかけていただいたり、またはこちらの事務局のほうで塾のほうを訪問させていただいたときには、子どもとその講師の方を結びつけるような役割をこちらが担ったりということをしながら、これまで運営してまいりました。 議員ご質問の別の教室ということなんですが、本市では、中学生放課後学習塾のほかに漢検、数検、自主学習講座、こちらはボランティアの方にお願いをしております。それから、ともなり学習教室などが用意されていますので、そちらのほうでボランティアの方や一般の方のお力を借りておりますので、そちらのほうもご利用していただければありがたいなと思います。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 学習においては、人に教えるということが定着率を上げる最善の方法だという研究結果があります。それで、今おっしゃっていただいたようなすばらしい講習会があるということをどんどん周知していただいて、そういったところに人員が、指導人員が少ない場合には、学生さんとかあるいは中学生の中でも帰国子女の方とか、それから英語を日常的に話しているような方もいますので、どんどんボランティア要員として使っていただいて、お互いにウインウインになるような教えることも勉強の一つで、教わったことはやはり先生方に教わることも大切なんですけれども、お友達が教えてくれる、一緒に楽しく学べるということを考えた場合には、そういった中学生や高校生、大学生などの年齢の近い先輩方から教わるということも非常に大切だと思いますので、検討していただきたいと思います。 次の質問に移ります。 オンライン公設塾について。 本年8月に視察した北海道鹿追町では、中学3年生から高校生のライフキャリア形成支援として、町民ホール内に公設塾生専用の学習スペースを設置し、オンライン公設塾に取り組んでいます。個々に合わせた学習指導「ティーチング」は、北海道大学生と大学院生が、定期的な面談によるキャリア支援、「コーチング」は、慶応大学生、大学院生が行っています。バーチャル空間で子どもたちが自主的にアクセスすることができ、クリックするとビデオ通話も可能で、子どもたちは個人的に進路や生活上での悩みやライフキャリアの相談ができます。学力向上には、精神的な安定も欠かせませんし、進路など目的を明確化することで学習効果が大きくなるはずです。 誰一人取り残さない、一人ひとりの可能性を高めるために、こどもまんなかのオンライン公設塾を開設することについて当局の意向を伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 教育監。 〔小原智江教育監登壇〕
◎教育監(小原智江) オンライン公設塾についてのご質問にお答えいたします。 オンライン公設塾につきましては、実施されている鹿追町の担当者に伺ったところ、公設塾の開設時にはコロナ禍であったこともあり、オンライン上の仮想空間を利用した公設塾となっておりますが、仮想空間内でやり取りすることに抵抗を感じる生徒もおりますとのことでした。また、費用面におきましても、開設時間中は必ず数名の講師が待機している状況となるため、本市立中学校の規模で比較し算出した場合、中学生放課後学習塾の費用と同額かそれ以上になると思われます。 このようなことから、本市においてはオンライン公設塾ではなく、対面でコミュニケーションが図れる中学生放課後学習塾を推進してまいりたいと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 学校に行けて、心身ともに元気なお子さんにとってはそれでいいかと思います。それで例えばオンライン化することで、学校に行けない、家から出られない、そういった子どもたちにも貴重な機会を創出することができると思いますけれども、その点についてはどうお考えでしょうか。
○議長(佐貫薫) 教育監。
◎教育監(小原智江) 再質問にお答えいたします。 不登校のお子さんということですよね。そちらのほうについては、学校のほうで担任とやり取りが実際に電話などによって行われておりますし、オンラインの授業についても参加、一部ですけれども、参加することができるお子さんについては行っているような状況もございます。ですので、そちらのほうを利用できるお子さんについては、利用していただけたらと考えております。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 今、不登校の皆さんにとっては、オンラインの授業も考えて実際にやっていらっしゃるということで、非常にありがたいと思います。私も中学校の教員であったとき、不登校の生徒がクラスに何人かいました。いろいろな専門家、もちろん私も含めて一生懸命取り組んでいたんですが、最終的に救ってくれたのは同級生の子どもたちでした。一緒にいろいろやってくれることによって、結局学校に少しずつ行けるようになり、高校もちゃんと入学することができました。ですから、オンライン、今、多分おっしゃっているオンラインの授業というのは、先生とお子さんだけのものになるかと思いますけれども、だんだんそういった子どもたち同士も一緒に入れるような、そういった空間も考えていただいて、そしてこどもまんなかで、それとデジタルバリアフリー宣言、矢板市やっておりますので、教育についてもICT教育でいろいろな企業からも教育最前線として矢板市は取り上げられている状況があります。ですから、矢板スタイルということで、そういったものをどんどん検討していっていただければと思います。 次の質問に移ります。 自殺予防への取組について-次世代を担う子供たちのために-。 矢板市における取組について。 9月10日は世界自殺予防デーで、10日から16日は自殺予防週間です。矢板市では、毎年広報やいた9月号に自殺予防記事を掲載しています。昨年日本の自殺者数が2万1,881人となったことが警察庁の自殺統計に基づく厚生労働省のまとめで分かりました。前年に比べ874人、42%の増加です。新型コロナウイルスの国内流行前は10年連続で減り、2019年に約2万人となりましたが、コロナ禍で1,000人ほど増えたまま高止まりの状況が続いています。コロナ禍で増加が目立つ小・中・高生の自殺者数は、前年比41人増の514人となり、内訳は小学生17人、中学生143人でした。高校生は354人で、過去最多となりました。 年代別の死因順位、資料のほうをご覧ください。15歳から39歳の各年代の死因の第1位は自殺となっています。先進国G7の自殺状況の資料もございます。世界保健機関によれば、自殺死亡率の総数では日本は15.7と、7か国の中で最も高い数値でした。男女別に見ると、男性はアメリカの23.4が最も高く、日本の22.7はそれに次いで2番目に高く、女性は日本が9.1で最も高くなっています。 次の資料、若年層の死因順位から見ますと、10から19歳及び20から29歳の死因順位の第1位が自殺となっているのは、G7の中では日本のみです。学校の長期休暇明けに10代の子どもたちの自殺リスクが高まるとされていることから、生きづらさを感じている子ども、特に小・中・高生世代へ向けたメッセージ「じどうかんもあるよ」をウェブサイトやSNS、カードやポスターなどで発信している児童館もあります。 やいた創生未来プランの重点項目、健幸なまちづくり、保健予防の推進の中で心の健康づくり、自殺予防対策として精神保健事業の推進などによる予防の事業の充実をうたい、矢板市自殺対策連絡会での協議検討による矢板市自殺対策計画の推進を掲げています。未来を担う子どもたちの自殺予防への取組について伺います。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 健康増進課長。 〔日賀野 真
健康増進課長登壇〕
◎健康増進課長(日賀野真) 自殺予防への取組についてのうち、矢板市における取組についてのご質問にお答えいたします。 我が国の自殺者数は、平成10年に3万人を超えて以降、高い水準で推移しております。そこで国では、平成18年に自殺対策基本法を制定、平成19年には自殺総合対策大綱を閣議決定し、自殺対策を推進しております。 本市においては、総合計画に自殺予防対策事業の推進を掲げた上で、矢板市健康増進計画、すこやかやいた21及び矢板市自殺対策計画に基づき子どもたちへの取組として市内の中学校などにおいて心の健康教室、ゲートキーパー養成研修会などの自殺予防対策事業を実施してまいりました。そのほか、パンフレットや啓発物を作成し、市内中学校や授業等で配布することで、悩みを抱えた方への対応方法などの周知に努めております。 議員からご説明がありましたとおり、折しも今月10日から16日までは自殺対策基本法に規定されている自殺予防週間であり、今月の広報やいたにおいて自殺予防の啓発をさせていただきました。自殺対策は、生きることの包括的な支援であり、子どもたちの自殺予防の取組は特に重要な課題であると認識しております。今後とも、社会的な取組として自殺対策を推進してまいります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 中学生向けの心の健康教室について詳細をお知らせください。
○議長(佐貫薫) 健康増進課長。
◎健康増進課長(日賀野真) 高瀬議員の再質問にお答えいたします。 心の健康教室でございますが、昨年度、令和4年度の実施内容についてご説明をさせていただきます。この心の健康教室は、命の大切さですとか尊さを認識するとともに、不安や悩み、ストレスが生じた場合のSOSの出し方をはじめとした対処方法を知ってもらうなど、心の健康に関する気づきを生徒たちが得るとともに、周りの生徒が不安や悩みを抱えている場合に、手助けをできる存在になってもらえるよう、専門の先生をお招きし、昨年度は矢板中学校、片岡中学校及び矢板東高校附属中学校のそれぞれ3年生を対象としまして、各中学校で1回ずつ開催したものであり、計277人にご参加をいただきました。受講した生徒の皆様からは、自分との向き合い方が分かったですとか、あるいは悩んだとき、あるいはいらいらしたときの対処法を知ることができたといった内容の声をいただいております。 今後とも、こうした取組を着実に進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 受験生に対して非常にありがたい取組で、本当にすばらしいと思います。 ゲートキーパー養成研修会についても詳細を教えていただけますでしょうか。
○議長(佐貫薫) 健康増進課長。
◎健康増進課長(日賀野真) 高瀬議員のゲートキーパー養成研修会についてのご質問にお答えいたします。 このゲートキーパー養成研修会とは、周りの人の心の異変を示すサインに気づいて、声をかけて話を聞いたり、見守りを行ったり、また状況に応じては専門家につなぐなどの役割を担う存在であるゲートキーパーを養成するための研修会となっております。国においては、国民の約3人に1人以上がゲートキーパーについて聞いたことがあるようにすることを目指しまして、先ほど答弁しました大綱においては、若者を含め国民一人ひとりが周りの人の異変に気づいた場合には、身近なゲートキーパーとして適切に行動することができるよう、必要な基礎的知識の普及を図る、そのため全国的にゲートキーパー養成の取組を促進すべく、行政機関や各地域におけるゲートキーパー研修の受講の取組を促進するというふうに規定されております。 したがいまして、本日ご参会の皆様にも、ぜひこのゲートキーパーについての知見を深めて周囲に広げていただければなと思うところでございますが、昨年度、本市におきましては専門の先生をお招きしまして、矢板東高校附属中学校3年生の保護者の皆様を対象に、思春期の子どもに親としてできることをテーマとして、また一般市民の方、さらには市職員を対象に命を守るゲートキーパーの具体的な心得をテーマとして各1回、計3回の研修会を開催いたしまして、合わせて58人の皆様にご参加をいただきました。このようにもし自分が悩みや不安を抱いた場合でも、落ち着いて自分と向き合い、必要に応じて適切に相談を受けて解決につなぐことができるようになること、そしてそうした悩みを抱える方の心のSOSのサインに気づいて、適切な支援ができる方、いわゆるゲートキーパーを1人でも増やすことを目指して、こうした取組を今後も着実に推進してまいりたいと考えております。 以上になります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) ちょっとした知識で守れる命があるということがよく分かりました。ありがたい、いい施策をこれからも進めるだけでなく、どんどん周知していっていただきたいと思います。 次に、国、県、市の相談窓口の周知について伺います。 警察庁自殺統計原票データ(令和4年の暫定値、令和5年2月3日現在)により作成されたいのち支える自殺対策推進センターの児童生徒の自殺資料をご覧ください。 女子高生(定時制・通信制)の26%は、自殺で亡くなる1か月以内に自殺未遂をしており、自殺未遂歴ありの割合が半数を占めました。女子小・中学生の21%は、自殺で亡くなる1か月以内に自傷行為をしていました。この1か月間が命をつなげるのに特に重要な期間となるため、本人以外の人間が積極的に関わって、悩み相談等をしていくことで自殺を防ぐ可能性が高まります。 国では、子どもが相談できる全国共通電話相談窓口としてチャイルドライン、24時間子供SOSダイヤル、こどもの人権110番、#いのちSOS、児童相談所虐待対応ダイヤルなどを設置しています。栃木県では、児童に関する総合相談としてテレフォン児童相談、家庭教育課子供の悩みに関する相談としてホットほっと電話相談、心の悩みや不安に関する相談としてこころのダイヤルなどを行っています。矢板市でも対面、電話による相談を行い、ホームページや広報やいたで周知するなどしていますが、悩み苦しんでいる子どもたちに届いているかは不安です。 国や県、市の取組全てを1つにまとめてカードを作成したり、タブレットに相談窓口の案内を加えて周知し、子どもたちの相談支援を行いやすくしたりするなど、貴重な命を守る取組を強化してはいかがでしょうか。
○議長(佐貫薫) 答弁を求めます。 健康増進課長。 〔日賀野 真
健康増進課長登壇〕
◎健康増進課長(日賀野真) 国、県、市の相談窓口の周知についてのご質問にお答えいたします。 相談業務については、子どもたちをはじめ市民の皆様の悩みや困り事に対して関係各機関が分野別に相談窓口を設置し、対応しているところでございます。児童・生徒やそのご家族等を対象とした主な相談窓口は、ただいま議員にご説明いただいたとおりでございますが、本市では、これらの相談窓口について、あなたの生活の不安や困り事、一人で悩まずご相談くださいと題しまして、分野ごとに相談窓口を一覧化した案内を令和4年3月に作成し、市ホームページに公開したほか、児童・生徒の保護者、特に母親世代の皆様に受け取っていただけますよう、市内の大規模小売店に配布をさせていただきました。人が命を絶たざるを得ない状況に至ることを抑止する取組として、相談窓口の果たす役割は非常に大きなものでありますので、先ほど答弁いたしましたゲートキーパー養成研修会をはじめとした様々な機会を捉え、相談窓口の周知を進めるなど、自殺対策の取組を強化してまいります。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) 再質問させていただきます。 すばらしい取組を続けてくださっているのはありがたいです。あなたの生活の不安や困り事ご相談の冊子の内容については、子どもたちの目に触れる場所に置くとか、そういったことについては考えていらっしゃるんでしょうか。
○議長(佐貫薫) 健康増進課長。
◎健康増進課長(日賀野真) あなたの生活の不安や困り事、一人で悩まずご相談くださいというのはこちらの冊子になるんですが、先ほど答弁いたしましたように、保護者の皆様には届くようにと、保護者の皆様にまず届くようにということで、市内の大規模小売店に配布させていただきました。現在のところは、ホームページ等で公表している形であります。また、このほかにも、その相談窓口の周知については、様々な媒体そして機会がありますので、今後、各方面から検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) トイレなどにもカードがあって、悩み相談とかそういったものを置いてあるのは非常に有効であると思いますので、そういったことも活用していただきたいと思います。それで、相談のためには日頃からコミュニケーションを続けていくということが大切だと思いますので、そういったことについても周知するのはいかがでしょうか。
○議長(佐貫薫) 健康増進課長。
◎健康増進課長(日賀野真) 答弁させていただきます。 確かにこの相談業務というのは、自殺対策基本法にもうたうとおり、社会的な取組、包摂的な取組ということになっていますので、できることについてはいろいろ今後検討して、実践をしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(佐貫薫) 10番、高瀬由子議員。
◆10番(高瀬由子) たった一つしかない貴重な命ですので、ぜひぜひいろいろな取組をしていっていただきたいと思います。まちづくりは人づくり、子どもたちは自助・共助・互助、全てベストミックスで、将来を担う大切な矢板の宝であるこどもまんなかで、チルドレンセンターで、みんなで今日から一生懸命取り組んでいきましょう。矢板の大切な宝をみんなで守っていきましょう。よろしくお願いいたします。
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△延会の宣告
○議長(佐貫薫) この際、お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(佐貫薫) ご異議ありませんので、延会することに決定をいたしました。 明日は引き続き会議を開きますので、午前10時までにご参集をお願いいたします。 お疲れさまでした。 午後3時26分 延会...