鹿沼市議会 2022-09-26
令和 4年第3回定例会(第6日 9月26日)
令和 4年第3回定例会(第6日 9月26日) 令和4年第3回
鹿沼市議会定例会会議録(第6日)
開 議 令和4年9月26日(月)午前10時45分
日程第 1 認定第1号から認定第9号まで、議案第59号から議案第83号まで、及
び議案第87号並びに陳情第2号及び陳情第6号について(
委員長報告、
質疑)
日程第 2 認定第2号から認定第9号まで、議案第59号から議案第71号まで、議
案第78号から議案第83号まで及び議案第87号について(採決)
日程第 3 認定第1号について(討論・
電子採決)
日程第 4 議案第72号について(討論・
電子採決)
日程第 5 議案第73号について(討論・
電子採決)
日程第 6 議案第74号について(討論・
電子採決)
日程第 7 議案第75号について(討論・
電子採決)
日程第 8 議案第76号について(討論・
電子採決)
日程第 9 議案第77号について(討論・
電子採決)
日程第10 陳情第2号について(討論・
電子採決)
日程第11 陳情第6号について(討論・
電子採決)
日程第12 議員案第6号について(採決)
議長からお許しを得ましたので、発言させていただきます。
去る9月21日に開催された
決算特別委員会における私の挨拶の中で、その根拠となる規則の部分で、不適切なところがありましたので、謝罪し、訂正させていただきたいと思います。
挨拶の中で、「
鹿沼市議会会議規則でも、あくまで原則は
発言通告書を提出しなければならないとなっており、通告を出さない者の発言は例外的に認められているにすぎません」と申し上げましたが、これは本会議のみ適用されるものであり、委員会については、規則第2章のほうで別に定められているということについて、十分承知せぬまま、発言してしまいました。
すなわち、本会議は、
原則発言通知制であり、通告なしは例外的に認められている、一方、委員会は、
原則通告なし、例外として通告制をとることができるというものであります。
鹿沼市議会会議規則第2章委員会では、第4節発言、第114条において、「委員は、議題について、自由に質疑し及び発言を述べることができる」とあり、
会議規則第1章会議とは逆に、「ただし、委員会において、別に発言の方法を決めたときはこの限りでない」と、例外的に
発言通告制が認められており、まさに真逆の位置づけとなっております。
そうした中、
決算特別委員会については、その性格上、性質上、長年にわたりまして、全国の
地方議会においても、
発言通告制がとられていることは、皆様、ご案内のとおりであります。
今回の件に関しましては、手続として、去る6月20日に開催された
委員予定者会議において、
発言通告書の提出についてが議題となり、「異議なし」で決定をされ、さらに8月24日の
決算特別委員会で、
発言通告書の提出について、再度協議、確認されたものと承知をいたしております。
私が申し上げたかったのは、自らも
発言通告書の提出について、二度にわたって「異議なし」で賛成に加わっておきながら、その事実と責任を無視し、放棄するかのごとき振る舞いが、一部議員により繰り返され、ますますエスカレートしていることについて、見るに見かねて、あえて苦言を呈させていただいたのが、今回の顛末であります。
本
会議終了後、議長あてにこれらの件に関しての要望書を提出させていただきますので、
議員各位の賢明なご判断をお願い申し上げます。
最後に、改めて、私の不注意をお詫びし、発言を訂正させていただきます。
○
大島久幸 議長 それでは、日程に入ります。
日程第1、認定第1号から認定第9号まで、議案第59号から議案第83号まで、及び議案第87号、並びに陳情第2号及び陳情第6号についてを議題といたします。
各委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長、
梶原隆議員。
○梶原 隆
総務常任委員長 ただいまから
総務常任委員会の審査結果について報告します。
今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案13件でありました。
これに対し、去る13日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第59号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を承認すべきものと決しました。
次に、議案第62号、議案第67号、議案第68号、議案第71号、議案第80号、議案第87号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
次に、議案第72号、議案第73号につきましては、
挙手採決により、原案を可とすべきものと決しました。
次に、議案第74号、議案第75号、議案第77号につきましては、1名が棄権したほか、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
次に、議案第76号につきましては、1名が除斥、3名が棄権したほか、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
以上で、
総務常任委員会の審査結果について、報告を終わります。
○
大島久幸 議長
教育福祉常任委員会委員長、
宇賀神敏議員。
○宇賀神 敏
教育福祉常任委員長 ただいまから
教育福祉常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案6件、陳情1件でありました。
これに対し、去る14日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第59号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を承認すべきものと決しました。
次に、議案第62号中
関係予算、議案第63号、議案第65号、議案第66号及び議案第82号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
陳情第6号については、委員からは、賛成意見として「執行部も性急にやれるわけではないと思うが、採択することによって進んでいけばよいと考えている」、「すぐにできるということではないが、まずは練習場の確保から前向きに検討していただきたい」という意見と、反対意見として、「
スケートボードパークの建設ではなく、公園の一部を練習場として開放したらどうか」、「もう少し機運が高まってから判断でいいのではないか」といった意見がありましたが、
挙手採決の結果、賛成多数で、採択すべきものと決しました。
以上で、
教育福祉常任委員会の審査結果について、報告を終わります。
○
大島久幸 議長
産業建設常任委員会委員長、
大貫桂一議員。
○
大貫桂一 産業建設常任委員長 ただいまから
産業建設常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、本委員会に付託された案件は議案11件でありました。
これに対し、去る15日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第59号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を承認するものと決しました。
次に、議案第60号から議案第62号中
関係予算、議案第64号、議案第69号、議案第70号、議案第78号、議案第79号、議案第71号及び議案第83号につきましては、
全会一致で可とするものと決しました。
以上で、
産業建設常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
大貫桂一委員長、議案第81号を71号と読んでしまいました。
○
大貫桂一 産業建設常任委員長 失礼しました。
議案第81号です、申し訳ありません。
○
大島久幸 議長
議会運営委員会委員長、
谷中恵子議員。
○谷中恵子
議会運営委員長 ただいまから、
議会運営委員会の審査結果について、報告いたします。
前議会におきまして、継続審査として、本委員会に付託されました案件は陳情1件でありました。
これに対し、去る7月19日、9月16日に委員会を開催し、陳情第2号
議員定数の削減について、慎重に審査を行い、
挙手採決の結果、賛成少数により不採択とすべきものと決しました。
不採択の意見としましては、「昨年の
議会改革特別委員会において、
議員定数削減について議論した結果、結論として、24名と出ており、24名で
議員活動を充実させ、目に見える形で示していくことが重要」、「
議会改革で24名と結論は出ているが、実際には23名で活動ができているので、1名ぐらい減らすことも必要」、「不採択としての協議の中で、人数を23人ぐらいにまとまればと考える」、「鹿沼には多くの沢があり、それぞれ地域性があるため、地域の意見を吸い上げるためにも議員を削減すべきではない」、「逆に議員を増やしてほしいとの意見もある」、「議員には多様性が必要であり、地域から集まった議員が議論して意見をまとめていくことが重要」、などといった意見が出ました。
採択の意見としましては、「もともと
議員定数は20名と考えているので、段階的に20名になっていければと考える」、「議員の生活の保障を構築するため、定数を減らして報酬や
政務活動費を増やし、若い人の成り手を支えることが必要」といった意見もありました。
また、「今後においても市民の意見の徴集が必要では」のことから、「
自治会連合会と話し合う機会が継続して必要では」というご意見や、「
議会報告会において参加者の方に
議員定数についてアンケートをお願いしたらどうか」との意見もありましたことを申し添えます。
以上で、
議会運営委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
決算特別委員会委員長、
市田登議員。
○市田 登
決算特別委員長 ただいまから、
決算特別委員会の審査経過並びに結果についてご報告申し上げます。
本委員会は、去る8月24日に第1回の委員会を開催し、正副委員長の互選、審査の実施方法、審査資料、発言の取り扱いなどについて協議いたしました。
これに基づきまして、9月20日及び21日の両日、審査を行いました。
一般会計の歳入では、市民税、
地方交付税、使用料、手数料、
財産運用収入、寄附金などについて、歳出では、
総務管理費、選挙費、
監査委員費、
社会福祉費、
児童福祉費、
生活保護費、
保健衛生費、清掃費、労働諸費、農業費、林業費、商工費、
道路橋りょう費、
都市計画費、住宅費、消防費、
教育総務費、
小学校費、
中学校費、
社会教育費、
保健体育費などについて、活発な
質疑応答が行われました。
また、
特別会計においては、
国民健康保険特別会計、
介護保険特別会計、
水道事業会計、
下水道事業会計の歳入並びに
歳出全般にわたり、活発な
質疑応答が行われました。
2日間にわたる審査でありますが、その詳細については省略させていただきますが、
一般会計及び
特別会計の歳入、
歳出全般にわたり
計上どおり確保、及び執行されたか、そして、期待した行政の効果がどの程度達成されたか、また、執行上の課題、今後の対応などについて、慎重な審査による検証を長時間にわたり行いました。
その結果、認定第1号につきましては、2名が棄権したほか、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
次に、認定第2号から第9号までについては、
全会一致でそれぞれ認定を可とすべきものと決しました。
また、今回の決算の審査に当たりましては、例年になく長時間にわたる委員会でございました。
次年度の
決算特別委員会では、効率よく審査が行われますよう、議員の質疑に当たりましては、自己の意見や感想、要望などは控え、
発言通告書を極力提出するよう努めるなど、そして、執行部におかれましては、質疑に対する答弁は簡潔明瞭、そして、的確な答弁をされるようご協力をお願いいたしまして、
決算特別委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長 各委員長の報告は終わりました。
各委員長の報告に対し、ご質疑はございませんか。
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員
総務常任委員会委員長にお尋ねいたします。
令和3年度の
決算審議に当たりまして、
契約検査課のほうから、平均の落札率、これは大まかでありましたけれども、94.5%であったというような報告をいただいております。
それで、今回は、鹿沼市の新庁舎整備の
備品購入第2期については、第74号、第75号、第76号、第77号について、提案されておりますが、その落札率はいかがであったのか、確認のために、ただしておきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
○
大島久幸 議長 委員長の答弁を求めます。
○梶原 隆
総務常任委員長 総務常任委員会委員長の梶原です。
鰕原議員の質疑にお答えをいたします。
議案第74号の落札率は98.8%、議案第75号の落札率は98.1%、議案第76号の落札率は99.9%、議案第77号の落札率は98.0%でした。
以上で答弁を終わります。
○
大島久幸 議長 再質疑はございますか。
鰕原議員。
○23番
鰕原一男 議員 確認できました。わかりました。
次に、質問続けてよろしいでしょうか。
○
大島久幸 議長 はい。
○23番
鰕原一男 議員 はい。
決算特別委員会委員長にお尋ねいたします。
私は、今回の
決算特別委員会、
市田委員長の整理については、高く評価しております、充実した審査ができたと思っております。
その中で、先ほど、
佐藤市長は、事前の通告について発言なされ、そして、その通告について、委員会での発言と議会での発言の違いを述べられ、謝罪いたしました。
大変わかっていただいて、ありがたいと思っております。
その上に、通告をもっと徹底するように述べられておりますが、114条で言われていることは、先ほど
佐藤市長が述べられたとおり、委員は議題について、自由に質疑し、及び意見を述べることができる、まさしく民主主義の根幹であります。
議員が通告し、答弁をいただいたことの中においても、見方によっては、違う意見を持って質疑を繰り返すべきであろうと思っております。
あまりにも
事前通告制にこだわることが、
鹿沼市議会の活性化にはつながらないと私は思いますが、委員長のご所見を伺っておきたいと思います。
○
大島久幸 議長 委員長の答弁を求めます。
市田議員。
○市田 登
決算特別委員長 ただいま鰕原議員のほうからお話がありましたように、今回のまず時間ですね、予備日をつけたほうがいいぐらいの感じでございましたが、どうしても、いろいろ当初の予定どおり終わらせるために、時間が少し過ぎたことに対しては、私の責任も感じているところでございます。
また、その中身については、本当に皆さん、活発なご意見をいただいて、本当に私は充実した委員会だと思っております。
今後も、また、こういう活発な意見を進めるためにも、ぜひ予備日なり、また、先ほど申し上げましたように、
発言通告書を極力出していただくことはもちろんでございますが、答弁する側も簡潔明瞭に、的確に応答、答えていただけることが、よりスムーズにいく委員会になるかなと思うわけでございます。
どうぞ、この程度でよろしいでしょうか、失礼します。
○
大島久幸 議長 再質疑、ございますか。
鰕原議員。
○23番
鰕原一男 議員 お答えいただきまして、ありがとうございました。
以上をもって終わりといたします。
○
大島久幸 議長 ほかに質疑のある方はいらっしゃいますか。
別段質疑もないようですので、以上で、各委員長に対する質疑を終結いたします。
続いて、日程第2、認定第2号 令和3年度鹿沼市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定についてから認定第9号 令和3年度鹿沼市
下水道事業会計決算の認定についてまで、及び議案第59号
専決処分事項の承認について(令和4年度鹿沼市
一般会計補正予算(第4号))から議案第71号
工事請負契約の締結についてまで並びに議案第78号
市道路線の廃止についてから議案第83号 鹿沼市
農林業地域生活改善施設条例の廃止についてまで及び議案第87号 鹿沼市職員の
退職手当に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
お諮りいたします。
認定第2号から認定第9号まで、議案第59号から議案第71号まで、議案第78号から議案第83号まで及び議案第87号については、討論を省略し、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。
各
付議案件については、原案どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、各
付議案件については、原案どおり決しました。
続いて、日程第3、認定第1号 令和3年度鹿沼市
一般会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
ございませんか。
次に、賛成討論をお願いいたします。
ございませんね。
それでは、これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
認定第1号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れはございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、認定第1号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第4、議案第72号
工事請負契約の締結についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
23番、
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 議案第72号
工事請負契約の締結について、
反対討論を行います。
鹿沼市立北中学校屋内運動場長寿命化改良工事について、北中学校屋内運動場は、昭和52年より約45年間使用されてきました。
平成22年には、1,300万円ほどの費用で耐震補強が行われています。
翌年、平成23年の東日本大震災で被害が発生し、災害復旧工事として、4,200万円ほどを費やし、改修しています。
今回は、構造躯体の経年劣化回復の改良工事であり、平成22年と、被害に遭った平成23年の改修工事を思い起こせば、不安を感じざるを得ません。
ちなみに、生徒数約350名余りの西中学校の講堂屋内運動場の面積が1,752平方メートル、生徒数約400名余りの北中学校の講堂屋内運動場の面積は845平方メートルであります。
西中学校より生徒数が多いのに、屋内運動場の面積が、半分にも満たない、この格差解消のためにも、北中学校のさらなる教育施設の充実を望むものであります。
改良工事でなく、屋内運動場の面積を拡張した2階建ての新築工事を提案いたします。
また、あわせて、北中学校の校庭拡張について、今後の課題であることも指摘しておきたいと思います。
今回の改良工事では、屋内運動場に冷房機能のついた空調機器を設置する計画になっていません。
宇都宮市では、市内25校の中学校体育館に空調設備があると報道されています。
これ以上、他の市より遅れてはなりません。
新しく、大きくなった北中学校の屋内運動場で生徒が思い切り体を動かし、体育の行われた時間に、空気清浄機の前で風を浴びながら「涼しい」と生徒たちの笑顔あふれる姿を、閉じた目の中に浮かべつつ、議案第72号
工事請負契約の締結、
鹿沼市立北中学校屋内運動場長寿命化改良工事について、
反対討論といたします。
○
大島久幸 議長 次に、賛成討論をお願いいたします。
10番、阿部秀実議員。
○10番 阿部秀実 議員 議席番号10番、日本共産党、阿部秀実です。
私は、議案第72号
工事請負契約の締結について、賛成の立場で討論をいたします。
この計画は、鹿沼市立北中学校屋内運動場改良工事のための建築工事の契約を締結するために、議会での議決をするものであり、この議案に対して賛成をするものです。
我々議員は、市民の負託を受け、議会に立っています。
議会での質問や意見は、市民の声を反映していると思っています。
各議員からの意見を批判するべきではありません、言論の府、大切な議論でもあります。
議員が様々な価値を体現して、それらを議会の場で出し合い、大いに議論して、市長とは違うもう一つの政策案を提案すること、言論の府に期待されているところではないでしょうか。
二元代表制による地方自治である市議会は、議員間での討議をして、議会全体として意見や対案を示していくのだと考えています。
しかしながら、脊髄反応的な意見の議論は、市民の立場や住民自治の実現から離れてしまったところでの議論ということになってしまうのではと考えています。
さて、今回の議案ですが、令和2年3月に公表された鹿沼市学校施設の長寿命化計画に基づくものであり、議員皆様にも配付されているものです。
また、この計画、建物の長寿命化を図ることによって、ライフサイクルコストの削減、財政負担の平準化をすることにより、これまでの対処療法的な維持管理から、予防保全的な維持管理への転換を図り、建物の使用年数を向上させる、そうしたことを目的として策定されたものであります。
令和3年当初予算で、この議案に対する実施設計にかかわる予算が計上されました。
また、令和4年の当初予算では、及び令和5年に向かっての継続費という形で、工事費に対する予算が盛り込まれました。
今議会での議案は、これらのプロセスの中で、設計及び工事の入札が行われ、正式に契約する
工事請負契約の締結に対する議案であり、今事業の可否を問うものではないはずです。
計画が進む中、令和3年(2021年)12月3日、日本工業経済新聞栃木版の記事によると、「鹿沼市は北中学校と西小学校の体育館の長寿命化改良工事を計画している。着工は2022年度以降を予定、学校施設の長寿命化に基づくもので、2つの学校が初の工事箇所となる。小学校24校、中学校10校、計34校を対象施設として設定をしている。」と掲載されました。
また、鹿沼市は令和4年4月20日付で、文部科学大臣に対して、「義務教育諸学校等の施設費の国庫負担金等に関する法律」第12条第4項に基づく施設整備計画を提出をしました。
この整備計画書では、老朽化対策を図る整備として、北中学校、西小学校の屋内運動場について、個別施設設計計画に基づいた長寿命化を図るとした内容であり、国の費用負担を鹿沼市の財源に充てる重要な計画書でもあります。
また、この計画書は、ホームページでも、教育委員会の部分で掲載され、こうした文書として、公表されています。
さらには、工事終了後に学校施設環境改善交付金交付要綱第8に基づいて、鹿沼市公立学校等施設整備計画の計画期間終了においての目標の達成状況にかかわる事後評価の結果を国に提出するものでもあります。
こうしたことを考えると、確実に事業計画を進めていかなくてはならないということだと思います。
今回の議案に反対を求めるのであれば、令和2年3月に公表された鹿沼市学校施設の長寿命化計画や令和3年当初予算においてのこの議案に対する実施設計にかかわる予算、令和4年の当初予算での工事に対する予算などのプロセスで意見をするべきだったのではないでしょうか。
また、鹿沼市学校施設の整備に盛り込まれた第8次鹿沼市総合計画の策定に向けての提案などで意見するべきだったと考えています。
3月の定例議会においては、第8次鹿沼市総合計画策定の議案では、賛成・反対と分かれました。
しかし、採決後に議員案第4号が提出され、第8次総合計画の策定議案に対し、附帯決議として、第8次鹿沼市総合計画が全ての市民にしっかり周知される方策をとることを望むとした議案でした。
ここでは、
全会一致で可決をしており、整合性を見ていくべきだと思っています。
こうしたところをかんがみれば、今反対することや、
工事請負契約の議案の否決が議会の信頼性を問われてしまうのではということを懸念しています。
何よりも、学校の体育館整備を楽しみにしている北中学校437名の生徒を初め、保護者、そして地域の皆さん、教職員の皆さんを思えば、できる限り速やかに計画を進めていくべきだと思っています。
その上で、鹿沼市の教育環境、子育て環境の充実をさせていくために、そして、鹿沼市の子供たちの健全育成のために、議会がさらに力を合わせ前進していかなくてはならないということではないでしょうか。
議員皆様の賛同をお願いいたしまして、賛成討論といたします。
よろしくお願いします。
○
大島久幸 議長 他に討論のある方はいらっしゃいますか。
佐藤誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 議席番号13番、佐藤誠です。
私は、今議案に関して、反対の立場で意見を申し上げたいと思います。
先ほど、鰕原議員からは、この北中学校を改築する議案に対して、反対をする理由が述べられました。
また、その後、日本共産党の阿部議員から賛成する立場で、我々反対する議員に対しての指摘というものもありました。
改めて、私は、自由民主党に所属をする議員の一人として、本議案に反対する意見を申し上げたいなと思っております。
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」、先ほどの
佐藤市長の決算委員会に関しての発言に対して、訂正と謝罪があったこと、私はこの論語の言葉に照らし合わせて、敬意を表したいと思っています、立派な態度だと思っています。
今、ウクライナとロシア、戦争をしています。
憲法9条で国が守れるかという議論だってあります。
共産党は、今憲法9条を変えるなとおっしゃっています。
ただ、この日本国憲法が当初アメリカとの戦争に負けて制定されたときに、共産党はこんな軍隊を持たない憲法で国が守れるかとおっしゃっていました。
当時、むしろ、あの日本国憲法に反対されたのは、共産党の方たちでした。
しかし、今状況が変わったということならば、今、共産党の皆さんが、憲法9条を守ろうとおっしゃっていること、それはそれで、一つの見識だろうと思っています。
状況に応じて意見が変わるということは、これは当たり前のことだろうと思っています。
我々がこの北中学校の議案に反対をするならば、もう少し前からいろいろ言うことができたのではないかというご指摘がありました。
もっともだと思います。
もう少し我々は、様々な執行部から示される情報に対して、アンテナを高くして、パイプを太くして、いろいろな情報を得ていくべきでした。
エアコンはつけないということを、もっと早く事実として確認をすべきだったということは反省をし、今後、私も自分の職責においては、もう少し様々なことを、対して調べていかなくてはいけないなと思っておりました。
ただし、やはり、今、この現状に照らし合わせて、改築をするのに、エアコンをつけないというのは、変わった時代のニーズには即していないという中では、反対をせざるを得ません。
車にたとえたら、これは最も一般の市民の皆様にもわかりやすいのではないでしょうか。
いいものを長く使うということは、大事なことだと思います。
ただし、その長く乗っている車、やっぱり当時買ったときと比べて、今の車と比べて手狭なのですよ、狭いなって。
それで、今の時代に考えると、必要な装備、なかなかないなということなのですよ。
ましてや、1回長く乗ろうということで、事故があったときにも安心なように、お金をかけて直したのですよ。
そうしたら、次の年に事故が起きて、安全ではなかったのですよ。
それで、また、お金をかけて直して、乗っていたのですけれども、今回、いよいよ、その車をどうするかというときに、普通だったら、「新しいの買い替えて、広い車にしましょう」、「ナビゲーションついている車がいいでしょう」って、「バックカメラがついている車がいいじゃないですか」って、「当然、エアコンついているほうがいいですよね」ってなります。
だけれども、レストア、難しい言葉使った、あの車の骨格だけは残して、1回そのボディに錆止めを施して、もう1回新しい側をつけて、きれいに塗装して、見た目は新車みたいになりますけれども、エアコンはついてないのですよ、「ええっ」ってなります。
「もうちょっと追加で出して、エアコンつきの新車にしちゃったほうがいいんじゃないですか」って、100万歩譲って、「長く乗っていきたいんだ」って、「狭いのも我慢するんだ」って、いいでしょう。
「じゃあ、もうちょっと追加でエアコン、つけたっていいんじゃないですか」って、後からやったら、絶対お金かかりますよ、北中学校。しかも、今北中学校、そうやって改築をしてしまったら、しばらく追加の工事とか後回しになってしまいますよね、しばらくエアコンがつかないということですよね。
「いやいや、そんなのわからないよ」って、来年やってやるかもしれないってなるかもしれない。
だったら、今やってしまったほうがいいという話です。
しかも、1回耐震補強して、その後、その耐震補強が不備だったということがわかってしまっているわけです。
そうしたときに、本当にお金がないので、少しでもお金を節約したいというのだったら、一般の方、「本当は新車、買い替えたいんだ」って、「でも、我慢して、何とか今の乗るんだ」って、「エアコンは、もしかしたら後でつけられるかもしれないんだ」っていうのもありでしょうけれども、私が見ている限りでは、
佐藤市長の健全な財政運営が14年続いていく中で、私の知識においては、それほど今エアコンの工事、追加をしたところで、場合によっては、新築をしたところで、鹿沼市の財政がどうにかなるということは、私は判断するものではありません。
いろいろ後からやったということで、結果、最初の投資を抑制したがゆえに、後から追加の費用がかえって高くついてしまったという事例は、私は、いろいろこの、今回の議案提出された、決算や予算等でも把握をしております。
長く、今新しいものを建てれば、50年、60年以上はゆうに使えるわけですし、「今きちんと直して長く使うんだ」って言ったって、それだって、では、この後、また、何か不具合が起きるかどうかはわからないわけです。
ならば思い切って、やはり広い校庭をつくるということが必要なのではないかということを申し上げまして、改めて北中学校、本当ならば新築すべきでありますが、それでも、リノベーションしていくということならば、せめて、時代に即したエアコンを設置すべきということを主張させていただきまして、本議案に反対する、自由民主党鹿沼支部政調会長、佐藤誠の発言とさせていただきました。
ご清聴ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 他に討論のある方はいらっしゃいますか。
石川さやか議員。
○8番 石川さやか 議員 議席番号8番、経世会の石川さやかです。
私は、賛成の立場で討論をさせていただきます。
実は、きちんとした原稿を用意しておりませんで、こんな鉛筆で書きなぐったようなものを一生懸命、ずっと考えておりました。
資料だけはしっかりと準備はしてまいりましたが、総務の
常任委員会の一委員として、ケーブルテレビ等でご覧になっている方が、この議論を見ていて、どのように感じているかな、伝わっているのかなというのが不安でして、わかりやすくなるべく申し上げたいと思っております。
まずはじめに、小中学校の屋内運動場、体育館と申し上げますが、体育館にエアコンを設置してほしいと思っていない市議会議員はどこにもいないと思います。
皆さん、設置したほうがいいと思っていると思います。
現に、私たちの会派の経世会の鈴木紹平議員は、今議会の一般質問で、ぜひ体育館のエアコン整備を進めてほしいという質問を行いました。
また、今議会では、議員案として、どの程度賛同が得られるかわかりませんけれども、恐らく皆さん賛成してくださると思いますが、
市内小中学校屋内運動場に冷暖房機能付き空調機器の設置を求める決議というものを、熱中症の予防など、教育環境の整備と災害時の避難所としての機能向上を図るために、冷暖房の設置を求めますというものを提出をしております。
このように、エアコン設置に対して、反対という議員がいないということをまずわかっていただきたいということ。
この夏も熱中症警戒アラートが12回、栃木県で発令されました。
昨年は8回だったと記憶しています。
それで、各学校で、鹿沼市熱中症対策ガイドラインというのがありまして、そのアラートが出るたびに、「この行事をどうしようか」という、悩ますような、子供たちの運動機能をしっかりと確保するという場を確保するという意味でも、やはり体育館のエアコン設置というものは、求められていると思っております。
それで、熱中症の指数ですね、何でしたっけ、指数を測る機械があるのですが、その熱中症アラームというものが、もう学校では鳴りっぱなしになってしまって、もうそれを切らなければいけないというぐらい、また、プールの授業は気温と湿度を足して65になってしまうときは、もう原則中止というぐらい、もう年々、この夏の環境というものは厳しくなっております。
それで、冒頭私がその「論点がずれている」と申し上げたのは、先ほど阿部議員のほうからもございましたけれども、まず令和2年の3月にこの鹿沼市学校施設の長寿命化計画が策定されました。
その後、令和3年の3月に当初予算で実施設計、令和4年の3月に当初予算、工事費用、そして、同じく教育ビジョンで、こちらは特別教室にエアコンを整備していきますという一文が書かれております。
このようにしっかりと鹿沼市は、普通教室へのエアコン設置を全て終わらせて、次は特別教室に、そして、一般質問の答弁では、鈴木紹平議員のほうに、先進事例を参考にしながら、整備計画を検討していきたいという回答をいただきました。
そのように、しっかり順序立てて考えている執行部、そして、我々は適切にしかるべきところで、賛成・反対として意思表示をしているわけなのですけれども、一つ注目していただきたいのが、宇都宮市の新春の記者会見で、市長がそのエアコン設備を全部の小中学校に設置しますというのがオープンになったのは、令和4年の1月なのですね、新春ですから。
その令和4年の1月に大々的に、「うわ、すごいな、宇都宮市、さすがだな」って思いました。
でも、そんな中、その後、同じ令和4年の当初予算で、このようなものが上がってきたときに、「じゃあ、鹿沼市の体育館はどうなんだ」っていう議論になるならまだわかります、教育福祉の委員会で。
しかし、私たちは総務の
常任委員会で、この議案の入札が適正であったか、金額がどうだったか、適正に行われたかということを審査する委員会だったと思っております。
そういう意味で、ここで、先ほど鰕原議員が述べたように、2階建てにしたほうがいいとか、広いところに移転しようとか、それを、この今の段階で言うのは、非常におかしなことであるというふうに思っております。
ちょっと長くなってしまって、見ている方にわかりやすく伝わっているか、不安なのですが、全国的にこの体育館のエアコン整備というものは、ちょっと少し前のデータですけれども、9%しか進んでいないという背景があります。
なぜかというと、体育館は窓が多くて、空間全体を冷やすことが困難ですね、それは皆さんもわかると思います。
そんな中、総務の委員会の中での質疑で、将来的なエアコンの設置を見据えて、断熱性能を高める工事を見込んでいるという答弁をいただきました。しっかりと準備をして、いつでもエアコン設置ができるように考えていただいているのだなというふうに思いました。
このように、流れとしては、このようになっておりますので、私は、1点の迷いもなく、この議案に賛成の意思を表明したいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 ほかに討論のある方はいらっしゃいますか。
別段討論もないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議案第72号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、議案第72号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第5、議案第73号
工事請負契約の締結についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
橋本修議員。
○2番 橋本 修 議員 議席番号2番、橋本修です。
議案第73号
工事請負契約の締結について、
反対討論を行います。
鹿沼市立西小学校屋内運動場長寿命化改良工事について。
西小学校屋内運動場は、昭和42年(1972年)より約50年間使用されてきました。
屋内運動場の面積は、約600平方メートルです。
屋内運動場長寿命化工事として、内外装材撤去・新設、構造躯体の経年劣化回復、トイレ等増改築工事として、既存トイレ等解体後、控室、男女トイレ、多目的トイレの新設、渡り廊下改築工事として、既存渡り廊下解体後、渡り廊下の新設が計画されています。
今回の改良工事では、屋内運動場に冷暖房のついた空調機器を設置する計画になっていません。
鹿沼市立西小学校屋内運動場長寿命化改良工事について、冷暖房機能のついた空調機器を設置する計画を追加し、熱中症の予防など、教育環境の整備と、災害時の避難所としての防災機能の向上を図るべきです。
宇都宮市では、市内69校の小学校の体育館に冷暖房機能のついた空調機器を2022年度内に設置すると報道されています。
これ以上、他の市に遅れることのないよう、未来を担う子供たちのために、教育環境の整備に努めていただきたいと思います。
議案第73号
工事請負契約の締結、鹿沼市立西小学校屋内運動場長寿命化改良工事について、
反対討論といたします。
○
大島久幸 議長 次に、賛成討論をお願いいたします。
10番、阿部秀実議員。
○10番 阿部秀実 議員 議席番号10番、日本共産党の阿部秀実です。
議案第73号
工事請負契約の締結について、賛成討論をいたします。
議案第73号は、72号と同じように、西小学校の屋内運動場長寿命化改良工事のための建築工事の契約を締結するためのものであります。
述べたいことは、先ほどの72号と同じことですので、重複することは述べませんが、今回のこの議案は、国の負担金を財源に充て、そして、そのもとで、これまで進めてきた実施設計に基づいて、工事の契約をするというものです。
そうしたことを考えれば、国の負担金、これが否決によることで、負担金を使わないこと、こうしたことに対して、今後の鹿沼市の交付金査定にも影響が出ることを懸念します。
また、請負の工事の業者に対しての損害賠償問題など、そうしたことも懸念されるのではないでしょうか。
何よりも、西小学校の児童、185名の児童の皆さんが心待ちにしている体育館の整備、ぜひとも進めていきたい、そういうことであります。
そうしたことを踏まえて、ぜひとも賛成のご賛同をお願いしまして、賛成討論といたします。
○
大島久幸 議長 そのほか、討論をなさる方はいらっしゃいますか。
(「ありません」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議案第73号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、議案第73号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第6、議案第74号
物品購入契約の締結についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
次に、賛成討論をお願いいたします。
反対・賛成、両方ともないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議案第74号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、議案第74号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第7、議案第75号
物品購入契約の締結についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
賛成討論をお願いいたします。
両討論ないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議案第75号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、議案第75号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第8、議案第76号
物品購入契約の締結を議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、12番、
市田登議員の退席を求めます。
(12番、
市田登議員 退席)
○
大島久幸 議長 これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
次に、賛成討論をお願いいたします。
どちらもないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議案第76号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、議案第76号については、原案どおり決しました。
12番、
市田登議員の出席を許します。
(12番、
市田登議員 出席)
○
大島久幸 議長 続いて、日程第9、議案第77号
物品購入契約の締結についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
次に、賛成討論をお願いいたします。
両討論ないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
議案第77号について、賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、議案第77号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第10、陳情第2号
議員定数の削減についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
次に、賛成討論をお願いいたします。
両討論ないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
陳情第2号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
採択することに賛成の議員は賛成のボタン、採択することに反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
採択することに賛成の議員が賛成、採択することに反対の議員は反対のボタンです。
暫時休憩いたします。
確認しています。
ボタンの押し忘れなしと認め、採決を。
なしと認め、確定いたします。
賛成少数であり、陳情第2号については、不採択と決しました。
続いて、日程第11、陳情第6号
スケートボード練習場の設置を求める陳情についてを議題といたします。
これより討論に入ります。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、
反対討論をお願いいたします。
ありませんか。
次に、賛成討論をお願いいたします。
ありませんか。
どちらもないようですので、以上で討論を終結いたします。
これより、
電子採決システムで採決をいたします。
お諮りいたします。
陳情第6号について、採択することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンを押してください。
(
電子採決)
○
大島久幸 議長 ボタンの押し忘れ、ございませんか。
なしと認め、採決を確定いたします。
賛成多数であります。
したがって、陳情第6号については、採択と決しました。
続いて、日程第12、議員案第6号
市内小中学校屋内運動場の
冷暖房機能付き空調機器設置についてを議題といたします。
議員案第6号については、提案理由の説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認め、直ちに採決したいと思います。
お諮りいたします。
議員案第6号について、原案どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、議員案第6号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第13、
常任委員会付託特別調査事件についてを議題といたします。
各委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長、
梶原隆議員。
○20番 増渕靖弘 議員 議長、動議。
○
大島久幸 議長 増渕議員。
○20番 増渕靖弘 議員 休憩の動議を出したいと思うのですけれども。
このまま続けてしまったら。
(「賛成」と言う者あり)
(「賛成」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 暫時休憩いたします。
○20番 増渕靖弘 議員 暫時休憩。
(「どのくらい再開」という者あり)
○20番 増渕靖弘 議員 開会1時。
○
大島久幸 議長 どのくらい時間とればいいですか。
○20番 増渕靖弘 議員 だから1時に。
ではないと、このままいってしまうと、多分、これからいくと1時間、45分ぐらいかかってしまうのではないですか。
かからない。
(何事か言う者あり)
○20番 増渕靖弘 議員 だって、これからあれもあるんだぞ、何だっけ、森林とか。
○
大島久幸 議長 では、再開は午後1時といたします。
(0時03分)
○
大島久幸 議長 休憩前に引き続き再開いたします。
(午後 1時00分)
○
大島久幸 議長 続いて、日程第13、
常任委員会付託特定調査事件についてを議題といたします。
各委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長、
梶原隆議員。
○梶原 隆
総務常任委員長 総務常任委員会委員長の梶原隆でございます。
総務常任委員会の継続調査について、報告をいたします。
本委員会は、継続調査のテーマとして、「縮小社会における地方都市の持続可能な地域づくり」を選定し、令和3年9月定例会後から令和4年9月定例会まで調査研究をしてまいりました。
1、研究テーマの経緯。
継続調査のテーマ「縮小社会における地方都市の持続可能な地域づくり」について、以下のとおり、9つ政策討論を行いました。
主なものとして、1、人口格差解消のため、行政区の改編。
2、自治会の活性化支援。
3、公共交通の再編成。
以下省略いたしますが、この中から、「縮小社会における地方都市の持続可能な地域づくり」を実現するための課題である、「コンパクトシティ・プラス・ネットワークの実現」「まちのにぎわいの創出や健康増進」「人の交流の活発化」、これらを解決していくためには、はじめに「地域住民の移動手段の確保」について取り組むべきと考え、研究テーマを「スマートシティにおける地域公共交通」として、調査することとしました。
2、先進地の視察。
先進地の視察として、以下を計画しましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により自粛をいたしました。
1、西条市、2、高松市、3、矢板市、4、那須町。
それぞれの視察地については、ホームページ等で情報収集し、また、高松市においては視察用の資料をご提供いただきましたので、資料での視察を行いました。
3、まとめと提言。
鹿沼市では、令和4年3月に「鹿沼市地域公共交通計画」を策定し、6カ年計画で地域公共交通の課題に取り組んでいます。
しかしながら、その計画は、ICTを活用したスマートシティの構想や、今後課題となる交通空白地に対する具体的な計画が策定されていません。
市民からの要望や実情、今後の社会動向の変化に対応していくため、次のとおり提言いたします。
(1)様々な公共交通間のスムーズな乗り換えの実現と障がい者のストレス軽減。
ICTを活用した公共交通の課題解決方法として「MaaS(マース)」があります。
しかしながら、MaaSの導入までには様々な課題があり、現状では鹿沼市に最適なMaaSを提案できません。
今後、MaaSを導入するためには、交通系ICTインフラの整備を進めることが第一ステップと考えます。
鹿沼市の公共交通は、鉄道(JRと東武)、路線バス、リーバス、予約バス、タクシーなどがあります。
利用を促進していくためには、移動の乗り継ぎがスムーズで快適(シームレス)に行えることが必要です。
キャッシュレスでシームレスな乗り継ぎを実現するためには、鹿沼市の全ての公共交通で「交通系ICカード(totra、Suica、PASMO)」が利用できることが必須となります。
交通系ICカードの対応状況として、下の図にありますが、リーバス、予約バス、タクシーについて、未対応なところがあります。
また、高校生との意見交換会では「Suica・PASMO等の電子マネーを導入し降車時の支払いをスムーズに」、また、「リーバスで電子マネーが利用できるようにしてほしい」など意見がありました。
さらに、障害をお持ちの市民からは、公共交通での障がい者割引制度等を利用するとき、確認のため障害者手帳を提示する必要がありますが、障害者手帳の提示を公衆の面前の中で行うのは大きなストレスとなっているとお聞きしました。
以上のことから、鹿沼市の公共交通での移動を「スムーズで快適に」そして「障がい者のストレスを軽減」できる環境を整備するため、具体的に以下のとおり提言します。
①交通系ICカードの「totra」「Suica」「PASMO」を、「リーバス」「予約バス」「タクシー」で利用できるよう、システムや機器の導入支援を行う。
②公共交通への関心を高め、利用するきっかけとなるよう、交通系の地域連携ICカード「totra(トトラ)」を中学1年生~高校3年生及び免許返納者を対象に無料配布する。
③障がい者割引制度等での障がい者確認が、障害者手帳の代わりにスマートフォンの画面提示でできるように、「障害者手帳アプリ」を導入する。
「障害者手帳アプリ」は、既に栃木県タクシー協会で取り扱いが実施されている障害者手帳アプリ「ミライロID」とする。
(2)持続可能な住民の移動手段の確保のため、「地域共助型生活交通」の導入。
中山間地域や郊外等では、人口減少や高齢化の進行により公共交通の利用者が減少し、路線バスの赤字路線廃止に伴い、市が運営するリーバスや予約バス等が導入されています。
しかし、リーバスや予約バス等の生活交通についても財政負担の増大といった課題を抱えており、持続可能な住民の移動手段の確保が求められています。
地域共助型生活交通とは、自家用有償旅客運送の「公共交通空白地有償運送」を活用して、中山間地域や郊外等において、地域の需要に見合った持続可能な生活交通手段を確保することを目的として、地域住民が主体となって自家用車等を活用し、有償で運送を行うことができる制度です。
栃木県では、自家用有償旅客運送の公共交通空白地有償運送を「地域共助型生活交通」と位置づけて、導入を推進しています。
県内では、初めて矢板市が、令和3年9月21日から地域共助型生活交通「コリンタ号」を運行を開始しました。
鹿沼市においては、「鹿沼市地域公共交通計画」の中で「3-1 地域主体の新たな移動手段の導入支援」が計画されていますが、「地域共助型生活交通」の導入をもっと積極的に推し進めていく必要があると考えることから、以下のとおり提案をします。
6つほど提案させていただいていますが、主に5番目、運営システム、交通系ICカードの読み取り機器の導入支援。
6つ目、車両リース代、燃料代、運転手謝礼など運営経費は、市が負担する。
最後に、(3)循環型公共交通の強化として、お買いものバスの「逆回り便」導入。
平成26年5月に改正「地域公共交通活性化・再生法」が公布され、「まちづくりと一体となった公共交通の再編」として、「拠点エリアにおける循環型の公共交通ネットワークの形成」に取り組むことが示されました。
現在、鹿沼市の循環型公共交通は、リーバス「まちなか線」を再編し、令和2年10月1日からリーバス「お買いものバス」として、一方向に1時間1便で1日12便を運行しています。
一方向の循環バスの課題として、移動時間の無駄があり、例えば行きは20分ですが、帰りは40分かかる場合があります。
また、循環の起点・終点バス停である「文化活動交流館前」では、乗り継ぎのため一旦降車しなければならず、しかも車外で15分程度待ち合わせをしなければならない状況で、真夏の炎天下や真冬の厳寒時などは、利用者の健康上のリスクになっています。
さらに、市が実施したお買いものバス「逆回り便」アンケートについても、以下のとおりなっておりまして、「回答なし」を除いて、「逆回り導入」と「現状維持」を比較すると、「逆回り導入」を希望している人が多数を占めています。
そういった市民の要望とあわせて、市民の「移動時間の無駄」「健康上のリスク」を解消するため、循環型公共交通の強化策として、お買いものバスの「逆回り便」導入を提言します。
最後に、新型コロナウイルス感染症拡大による活動制限があった中、本委員会の調査研究にご協力いただきました委員各位と市職員の方々には、心より感謝を申し上げます。
本提言が、鹿沼市において積極的に取り組まれることを切にお願い申し上げ、
総務常任委員会の継続調査報告といたします。
○
大島久幸 議長 次に、
教育福祉常任委員会委員長、
宇賀神敏議員。
○宇賀神敏
教育福祉常任委員長 ただいまから、
教育福祉常任委員会の継続調査についての報告をいたします。
本委員会は、継続調査の研究テーマとして「小中学校のタブレットの活用について」を選定し、調査研究してまいりました。
選定理由といたしましては、本市では、新学習指導要領に伴い、小学校では令和6年度からデジタル教科書の本格導入になることから、どのような対応をしていくべきかを研究調査することといたしました。
委員会の活動といたしまして、市内の小中学校におけるタブレットを活用した授業の視察と教育委員会によるICT教育の市内小中学校の状況について説明を受けました。
北小学校では、3年生の音楽の授業を視察しました。
音楽の演奏や録音を簡単に編集できるソフト「Garage Band(ガレージ バンド)」を使用し授業をしていました。
タブレットを使用するメリットとして演奏を楽しめるようになるまでには、音の配置や楽譜の読み方など、覚えることがいろいろありますが、「Garage Band(ガレージ バンド)」を利用することにより、音楽の経験がなくても、楽譜が読めなくても、誰でも最初から簡単に演奏が楽しめる授業であったと感じました。
北犬飼中学校では、1年生の美術の授業の様子を視察しました。
発表資料やノートの制作に役立つ授業支援ソフト「オクリンク」を使用し、授業をしていました。
生徒がインターネットで探したスケッチを先生に「オクリンク」で提出し、生徒の見方や感じ方を発表することにより、自分の考えを表現する力を鍛えている授業であったと感じました。
教育委員会からの説明では、学校内のICT環境の整備として大型モニター約300台を全ての普通教室に整備、
タブレット端末としてiPad約7,000台を児童生徒に1人1台と授業を担任する教員分に配備、さらに校舎内のWi-Fiの環境の整備を行ったとの説明がありました。
また、ICTを活用した指導方法についての助言や授業中の操作支援等などを行うICT支援員を3名程度配置しているとの説明がありました。
さらに、情報活用能力を言語能力と同様に学習の基盤となるように位置づけて児童生徒の育成に力を入れていく必要がありますが、タブレットを使用することが目的ではなく、適切な資質能力を育成することが目的であるとの説明もありました。
本市の現状・課題については、市内小中学校の教員は業務量が多く、ICTに関する勉強をする時間を取りにくいため、教員間でのスキルの格差が生じ、授業や準備にも時間がかかってしまうことが課題となっております。
また、児童生徒については、各学校の授業等での取り組み内容の差により、進学先での学力の格差や知識の欠如による個人情報の流出、有害サイトなどへのアクセスなど、セキュリティが課題とされています。
これらを踏まえ、以下の3点を提言させていただきます。
1、教員のICT研修会等の頻度を増やし、各学校で情報交換や発表会を行い、指導内容の統一化を図ること。
2、ICT支援員を6人程度に増員することにより、教員の負担軽減や授業に集中できる環境の整備を図ること。
3、校舎内だけでなく屋内施設等にもWi-Fi環境を整備することによって、様々な授業等にタブレットの活用ができるように整備を図ること。
結びになりますが、新学習指導要領では情報活用の育成と学校内のICT環境整備やICTを活用した学習活動が大きな柱となっています。
しかし、ハード部分の環境整備が進んでいる中、教員のICTについてのスキル不足が課題にあります。
鹿沼市内の未来を担う子供たちに、小中学校での授業の取り組み内容の差が学力の差にならないよう、鹿沼市としてしっかり取り組むことが未来の鹿沼市づくりにつながります。
最後になりましたが、委員会の調査研究にご協力をいただきました皆様に深く感謝を申し上げて、
教育福祉常任委員会の閉会中の継続調査の調査報告といたします。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 続いて、
産業建設常任委員会委員長、
大貫桂一議員。
○
大貫桂一 産業建設常任委員長 ただいまから、
産業建設常任委員会継続調査についての報告をいたします。
本委員会の継続調査の研究テーマとしまして、「コロナウイルス感染症収束後を意識した経済対策について」として、「産業団地造成の取り組みについて」と、鹿沼地場産業である木工業のさらなる発展のための「木材の利活用の取り組みについて」を選定し、令和3年9月から令和4年9月までの定例会まで課題解決のため調査研究をしてまいりました。
調査の目的と背景。
産業団地造成による取り組みについては、その効果が、雇用の創出、人口の減少の抑制及び財政基盤の強化など、地域の安定化を図ることができる。
木材の利活用については、アメリカの好景気やコロナ禍で海外からの輸入木材の価格が上昇し、木材の先物価格は1年で5倍に上昇しています。
国内木材生産能力は、長期にわたる木材価格の低迷により、木材の生産拠点の減少が相次ぎ、また、林業を取り巻く環境は、素材価格の長期低迷が引き金となり、担い手不足、海外では、好景気の中、住宅需要の増加やコロナによるロックダウンによる輸出制限が要因となり、昨年日本ではウッドショックが発生しましたが、この4月以降は落ち着きを見せています。
産業団地の取り組みについて、市内産業団地の状況。
現在、市内の既存工業団地は全て埋まっているため、県企業局とともに「鹿沼インター産業団地」の整備を鹿沼市深津地域で進めています。
現地では、伐採工事が行われており、今年9月より、本格的な造成工事に着手をする予定でございます。
今年度中に予約分譲を実施するとしています。
県内産業団地の状況。
現在、鹿沼市を含む6市7地区で整備が進められており、特に県南地域で活発な動きがあります。
そのうち、隣接する栃木市では、現在、千塚産業団地で工業用地の分譲が行われているほか、栃木インター西産業団地、平川産業団地を並行して整備を進めています。
また、その後の産業団地の予定地も栃木インター西産業団地の県道を挟んだ、向かい側で計画が進んでいます。
直近の工業統計調査結果によると、栃木市の製造品出荷額等は1兆円を超え、鹿沼市の倍以上の額であるが、積極的に産業団地の開発を継続しています。
産業団地の効果として、各自治体では、産業団地の整備を進める理由は、明確な経済効果が期待できることによるためであります。
今後の産業団地の整備。
早期での次期産業団地計画の必要性について。
産業団地の整備には、長期にわたる整備期間と多額の資金が必要となります。鹿沼インター産業団地を例に言えば、平成28年、基本計画を策定してから現在の、6年が経過しており、さらに工場の建設完了までに、3年から4年が必要となります。
また、整備費用については、総事業費約44億6,600万円(うち11億6,000万円を鹿沼市が負担予定)となっています。
また、これまでの引き合いの状況や今回の鹿沼インター産業団地のニーズ調査の中でも、3ヘクタールを超えるような、まとまった産業用地の需要は市内外からあります。
市内においてその需要に応えられるのは、既存工場等の撤退後の未利用地などの可能性もありますが、現実的には産業団地の整備での対応以外に、困難であると考えています。
用地がなければ、企業は、他自治体へ目を向けざるを得ません。
以上のことを踏まえ、次期産業団地の整備について、早期での整備検討が必要と言えます。
候補地の選定と事業手法。
今後の経済状況によるところはありますが、団地整備の計画については、売れ残りのリスクを少ない候補地を選定するほか、事業費と分譲収入の採算性の検討においては、民間活力を利用した民間代行方式など、市での費用負担を抑える手法について、積極的に調査検討を実施する必要性があると考えています。
民間代行方式は、自治体と企業で連携し、産業団地の整備を行うものですが、自治体側で産業団地開発に関する法的整理を行い、用地買収や造成工事、分譲を企業側が行うことで、自治体の持ち出しを抑えるような事業手法となっています。
こうしたケースのほか、市の負担を少しでも抑えるような事例を数多く調査し、短期間で整備に向けた作業に着手できるよう整理し、他自治体に遅れることのないよう、備える必要性があります。
次に、木材の利活用の取り組みについて。
素材価格の推移。
素材価格は、昭和56年をピークに長期の低迷に入りました。
昨年はウッドショックがあり、若干持ち直したものの、価値はピーク時の3分の1程度であります。
こうした状況下で収益を確保するには、集約化や機械化を進め、従事者1人当たりの生産効率を高める必要性があります。
また、品質や環境への配慮など、素材そのものの付加価値を高めることは、利活用を進めるためにも大切なことです。
木材の利活用の取り組みとして、実際に行われている様々な取り組みについて、経済部林政課、株式会社栃毛木材工業より説明を受けました。
切った木を、余すことなく使うこと。
木材価格の低迷により、処理・運搬費用を節減するため、折れ曲がりや、枝葉などの未
利用材の部分を搬出せず、山中に残されます。
令和元年東日本台風など豪雨の際は、こうした残材が河川などに流失したことから、切った木を使い切る取り組みを進めております。
具体的には、まず柱材・板材を取り、加工ができるものはチップ材に、樹皮などは乾燥した上で燃料とし、灰は土壌改良に、おがくずは家畜のふん尿の処理剤とするそうです。
森林認証制度の活用。
認証森林から産出される木材・木製品を分別し、表示管理することで、消費者の購入を通じ、持続可能な森林経営に支援を受けています。
このことにより、発電用のチップ材について、エネルギーの固定価格買取制度の対象となり、より高価に販売することが可能となります。
JAS検査認定工場の取得。
JAS(日本農林規格)の基準による品質・強度検査を実施し、木材・木製品の価値を高めています。
J―クレジットの認定と販売。
社有林における二酸化炭素の排出量を計算・数値化し、クレジットとして登録したものを、排出削減に取り組む企業に販売をしています。マッチングは、銀行が行っています。
まとめと提言になります。
まずまとめに、栃木市の現状を聞き、産業団地・工業団地は新たな企業誘致のためだけでなく、現在市内にある企業を失わないためにも必要であると、改めて感じました。
早期のあり方調査を進め、開発地域の決定と事業の推進方法を定め、第8次総合計画内での完成を目指すべきと考えました。
木材の利活用については、素材生産を担う担い手確保と製材拠点の整備拡充を図り、安定した生産量の確保と環境問題に取り組むために、二酸化炭素固定を推進し、無駄なく利用することが重要と考えます。
今回の視察先の株式会社栃毛木材工業の木材の利活用は全国でもトップレベルであり、質・量を兼ね備え、木工のまち鹿沼に相応しい、なくてはならない企業であります。
工場見学と意見交換を行わせていただきました。
こうした鹿沼市の事業者が活動しやすい環境整備の強化を、市が進めるべきと考えます。
経済対策を政府任せにしない循環型地域づくりで、地域経済の活性化、鹿沼市政の政策として積極的に取り組み、鹿沼市に住む、そのまちを元気にしていくべきであると考えます。
国内外における情勢の急激な変化に対応することができる、強い経済基盤を持った地域経済を構築していくことが、今、不確実な時代だからこそ、求められていると考えます。
ここからは提言となります。
第8次総合計画内に産業団地造成を完了するために、新たな造成計画の策定に向けた、基本調査の早期実施の取り組みを進めることをお願いします。
次に、地域経済主体が中心となって、地域づくりと地域活性化を進めていくため、『鹿沼市中小企業及び小規模企業の振興に関する条例』がその出発点となっている。
そうしたことの周知を広げ、条例の具体的な実現策に取り組むこと。
公助、共助、自助に加え、「商助」を加えた政策方針で、小中規模商工業、農業の経営を後押しする施策の取り組みを具体化すること。
本市の産業の発展のため、新たな産業団地の造成や、循環型地域経済の構築のために、中小企業及び小規模企業の果たす役割と、その重要性について認識を共有し、中小企業及び小規模企業の事業の持続的発展に向け、取り組んでいくことが必要であります。
最後になりますが、本委員会の調査研究にご協力をいただきました皆様に深く感謝を申し上げます。
市執行部におかれましては、本研究テーマに係る施策事業の推進と積極的な取り組みをお願いしまして、
産業建設常任委員会の継続調査報告といたします。
○
大島久幸 議長 各委員長の報告は終わりました。
各委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
別段質疑もないようですので、以上で各委員長に対する質疑を終結いたします。
続いて、日程第14、
常任委員会委員及び
議会運営委員会委員の選任についてを議題といたします。
常任委員会委員及び
議会運営委員会委員の選任については、
鹿沼市議会委員会条例第5条第1項の規定により、議長において指名いたします。
指名する方の氏名を、
事務局長に朗読させます。
○小杉哲男
事務局長 朗読いたします。
なお、敬称は省略させていただきます。
総務常任委員会委員
藤 田 義 昭
大 貫 桂 一
佐 藤 誠
舘 野 裕 昭
大 貫 毅
鈴 木 敏 雄
津久井 健 吉
横 尾 武 男
教育福祉常任委員会委員
鈴 木 紹 平
宇賀神 敏
石 川 さやか
阿 部 秀 実
加 藤 美智子
谷 中 恵 子
横 尾 武 男
鰕 原 一 男
産業建設常任委員会委員
橋 本 修
梶 原 隆
鈴 木 毅
市 田 登
小 島 実
増 渕 靖 弘
関 口 正 一
大 島 久 幸
議会運営委員会委員
藤 田 義 昭
大 貫 桂 一
石 川 さやか
加 藤 美智子
佐 藤 誠
舘 野 裕 昭
鈴 木 敏 雄
津久井 健 吉
増 渕 靖 弘
関 口 正 一
横 尾 武 男
鰕 原 一 男
以上でございます。
○
大島久幸 議長 お諮りいたします。