石岡市議会 2009-12-09
平成21年第4回定例会(第4日目) 本文 開催日:2009-12-09
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 平成21年12月9日(水曜日)
午前11時01分開議
◯議長(前島守雅君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員数は26名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。
これより議事日程に入ります。
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日程第1 一般質問
2 ◯議長(前島守雅君) 日程第1、一般質問。これより前回に引き続き、市政一般に関する質問を行います。
11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
3 ◯11番(前島孝元君) 11番・前島孝元でございます。それでは、通告に従いまして、5項目について質問をいたします。
その前に、新市長におかれましては、10月の市長選挙におきまして、見事当選を果たされましたことにお祝いを申し上げたいと思います。また、今後4年間の任期中、公約の実現に向かって大いに手腕を振るっていただきたいと、このようにも思っておりますので、頑張っていただきたいと思います。
それでは質問に入ります。
1項目目の
市長選挙公約「元気いしおか
プロジェクト」の具体的実践についてお伺いをいたします。
この「元気いしおか
プロジェクト」の中身につきましては、きのう、あるいはおとといの一般質問でも、多数の先輩議員、同僚議員の方が質問をされております。そういったことで、関連するものは省きますけれども、7点について市長のほうにお尋ねをしたいと思います。
1点目は、公約の中で、新たな工業団地の設置をしていくと、このようなお考えがあるわけでございます。私の質問は、この新たな工業団地をつくる場合には、その規模、面積、石岡市の場所、それから、工業団地をつくった後の各会社の誘致でございますけれども、一口に工業団地と言いましても、その工業団地の種類といいますか、主に製造業を持ってくるとか、あるいは研究機関だけを持ってくるとか、そのほか研修施設みたいなものを持ってくるとか、あるいは
化学工業関係を持ってくるとか、それによっては工業団地をつくる場所とか、面積も当然でございますが、交通の利便性、あるいはライフラインの中の水とか電気とか、いろんなかかわりが出てくるかと、このようにも思うわけでございます。ぜひ、市長の頭の中に描いておられる工業団地の規模、場所、種類等についてお聞かせを願いたいと思います。
初日にも質問が出て、市長の答弁では、どうも
都市計画マスタープランの中での新しい工業団地の位置付けの答弁の中で、交通事情ばかりを市長は答弁なされておりましたので、私のほうからは、交通ももちろん大事でございますけれども、特に石岡市においては水の問題が非常に難しい。料金が高いということもございまして、現在の
柏原工業団地につきましても、進出したい企業が、水が高過ぎてちゅうちょしてしまうと。こういった事象も過去にあったわけでございますので、その辺をどのように市長はお考えなのかも、お聞かせを願いたいと思います。
それから、2つ目は、企業や工場・研究機関の誘致をしたいと、このように申し述べておりますけれども、この企業や工場・研究機関の誘致については、私は2つあると思うんです。現在の
柏原工業団地、すなわち今、
柏原工業団地には2社ですか、マテリアルともう1社が撤退をしたということで、その2つの跡地について言っているのか、あるいは今度つくる新しい工業団地への企業や工場・研究機関の誘致を言っているのか、これは2つあると思いますので、市長のお考えをお示ししていただきたいなと、このように思っております。
既存の
柏原工業団地については、エーアンドエーマテリアル、これは20年9月に廃止届が出されたと。これは約4万2,000坪。それから長谷萬というんですかね、これが21年6月に廃止届をされまして、約5,600坪ぐらいあるんでしょうかね。この2社が現在、
柏原工業団地の空き地になっているわけでございます。
柏原工業団地のほうの誘致については今後どのように考えておられるのか、お願いをしたいと思います。
それから、3つ目は、進出企業への優遇策をしますよというようなことで述べておられるんですが、具体的にどのような優遇策をお考えになっているのか。現在は、
固定資産税の期限付きの減免とかをやられておられますが、これも同じく新しく工業団地をつくったところへの進出企業の優遇策なのか、現在の
柏原工業団地の空いている敷地に取り込むための優遇策なのか。公約のほうではそこまではっきり書いてありませんので、お聞かせを願いたいと思います。
それから、4つ目、
工業用水道料金の
引き下げ等も考えておられるようでございますので、これも先ほど申し上げましたように、新しい工業団地なのか、既存の
柏原工業団地なのかもわからないわけですので、その両方についての考え方をお聞かせ願いたいなと。
水道料金については、現在の
柏原工業団地は、工業用水というのは引いていないわけでございます。したがいまして、
湖北水道企業団のほうから一般の上水道として引いているわけですので、一般的に工業団地というのは、1トン当たり30円から50円ぐらいが使っている料金だそうでございますが、当石岡市の
柏原工業団地は、そういった関係で工業用水が引かれておりませんので、上水道を引いておりますので、1トン当たり260円から270円の単価を支払っているわけです。ですから、進出してくる企業は、どうしてもそこに行きますとちゅうちょしてしまうと、こういった背景があるかと思います。そういった中での水道料金の引き下げということでございますので、これは、県西あるいは
県南広域水道のほうから本管を引っ張ってこないと解消ができないかなと、このようにも思うわけでございます。具体的に
引き下げ等についての案がございましたら、お話をお願いしたいと思います。
それから、5点目、
駅周辺整備と駅西の再開発について。これは、同僚議員、先輩議員が過日の質問でもしておられましたので、内容的には大体わかりました。私のほうからは、ここで言っているマニフェストの
駅周辺整備事業と石岡駅西の再開発についてということでございますけれども、これは別々な施策として考えられているのかどうかをお尋ねしたいと思います。このほかに
駅東周辺整備基本計画というものも、現在、建設部のほうでつくられているようでございますので、そうしますと、
駅前周辺開発は3つの施策があるように思うんですが、この辺についての市長のお考えを示していただければと思っております。
それから、6点目の、経済部の移転等を含め、八郷支所の機能充実を公約しているんですが、これについても、きのうとおとといと各議員が質問をいたしまして、大体わかったんですが、経済部の移転、きのうも出ていましたが、これについては、これから検討して、全部行くのか半分行くのかわかりませんが、検討中だということでわかりました。それで、八郷支所の機能充実と、この点について市長はどのようにお考えになっているのか、お聞かせを願いたいと思います。
それから、7点目、国民宿舎「つくばね」の存続について。この中では、市長の答弁、あるいは各部長の答弁で、大体の考え方については、市長の考え方もわかったんですが、そこで、この「つくばね」を、今後耐震調査をやって、その結果を見て判断をされていくということでしょうが、いつごろに結果がでるのか、結果というのは耐震調査の結果が出るのか、お尋ねをしたいと思います。
以上7点、市長選挙の「元気いしおか
プロジェクト」の公約の中から、市長にご質問をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
1回目の質問を終わります。
4 ◯議長(前島守雅君) 経済部長・市村君。
〔経済部長・市村章二君登壇〕
5
◯経済部長(市村章二君) 私のほうからは、工業団地、企業や工場・研究機関の誘致、新規企業への優遇策、国民宿舎「つくばね」の存続ということで、2項目目、3項目目、7項目目につきましてご答弁申し上げます。
企業や工場・研究機関の誘致につきましては、先日もお答えをいたしておりますが、
固定資産税の特例措置に関する条例など企業に対する優遇策が整いましたので、企業誘致の促進につながるということで考えております。
また、
柏原工業団地内の企業誘致を進める中では、主要用水に関しまして、
団地運営協議会より地下水の採取要望が出されておりますので、負担軽減を図るために実施に向けた協議を行ってまいります。今後も、県や
柏原工業団地運営協議会と連絡を密にしながら、企業誘致に取り組んでまいりたいと考えております。
また、進出企業の優遇策でございますが、現在、石岡市の
企業優遇策としましては、石岡市
工場施設誘致促進要綱があります。市内で製造業に必要な工場を新設した場合で、
投下固定資産額が1億円以上で、新規雇用の
常用従業員数が5人以上の施設に該当した場合、納入した
固定資産税額の70%が立地奨励金として3年間交付されるものです。また、石岡市
同意企業立地重点促進区域における
緑地面積率等を定める条例により、同意地区であります
柏原工業団地と荒金地区につきましては、緑地率が20%から10%に、
環境施設率が25%から15%に緩和されております。さらに、石岡市産業活動の活性化及び雇用機会の創出のための
固定資産税の特例措置に関する条例により、製造業等の事務所、事業所を新設または増設した場合で、市内在住の人を5人以上──中小企業の場合には3人以上になります──増加させた企業に対しまして、3年間
固定資産税を課税しないというふうな優遇措置がございます。
「つくばね」の存続に関しましては、初日の一般質問でもお答えしておりますが、存続に向けた検討を行っております。耐震の結果でございますが、3月には出るということで、現在、進めております。
6 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
7 ◯市長(
久保田健一郎君) ご質問にお答えいたします。
まず、1番目の、新たな工業団地の設置についてというようなお尋ねでございますが、昨日、関口議員にもご答弁申し上げたとおりでございます。
それから、企業や工場・研究機関の誘致策等についても、村上議員にご答弁申し上げたとおりでございます。
また、進出企業への優遇策について、ただいま経済部長のほうから答弁がございましたので、私としてはそのような方向性で考えてまいりたいと思っております。
また、
工業用水道料金の
引き下げ等についてのお尋ねでございますが、過般、
団地協議会のほうからの、いわゆる水道料金の負担を何とか軽減してほしいというような要望もございましたし、またその辺、前々から懸案事項であったわけでございます。
私としては、水道料金の部分で何か対応策はないかというようなことで、
元気プロジェクトですか、私の公約の中に、水道料金の値下げというようなことでうたっておったわけですけれども、地下水をくみ上げること、これは今まで石岡市と協議会のほうでの協定がございまして、地下水はくみ上げないというようなことになっておったわけでございまして、この地下水をくみ上げないということについては、地下水が下がるというような懸念があるというようなことで、今まで、どのような口径であっても地下水はくみ上げてはならないと。また、
柏原工業団地の設立経緯というものが、いわゆる無公害型の内陸型の工業団地だというようなことで、当初、そういった概念の中に設立されておりますので、今まではなかなかそういったことが話として進まなかったわけですけれども、今までの経緯を見て、データ等を確認しますと、いわゆる地下水の低下は見られないようだということで、それならば、いわゆる50ミリ以上の管をもって地下水をくみ上げることはだめだと。前島議員も
湖北水道企業団の議員さんですから、地下水のくみ上げについて規制があるということはおわかりかと思うんですが、100ミリというような大きな口径の地下水のくみ上げというものは規制を受けております。
ただ、今までは、県のほうの審議会等を通して許可を得なければ、そういった口径のものは許可にならなかったわけですが、今まで許可になった事例というのは、石岡でいいますと、ある企業が持っておった既存の深井戸を、別なところに同じようなもので許可をしてもらいたいというようなことは、前例としてあったわけですけれども、新たに地下水を掘るということは難しい。ただ、50ミリ以下であればそういった制約を受けないというようなことが確認できましたので、工業団地の工業系の水が石岡市は1滴もございませんので、そういったことで緩和の方向で考えてもいいのかなということで、今、そういった方向性を検討しておるところでございます。ですから、そういったことで、総体として水道料金は下がるものと推測するわけでございます。
それから、
駅周辺整備と駅西の再開発についてのお尋ねでございますが、私としては、前段、いろいろ開発計画があることは承知しておりますけれども、これはやはり一体のものということで、ただ、そのスケジュールというものはありますので、その進め方というものについては、今後、内部でもって協議をし、またJR等の協力というようなこともございますので、また県・国の考え方もあろうと思いますので、中活法の中で
駅周辺整備ということも入っておりますから、その辺のところで一体という考え方で、私はこの整備を進めてまいりたいと考えております。
次に、経済部の移転等を含め、八郷支所の機能充実についてということでございますが、過般、岡野議員にもお話を申し上げましたとおりでございます。
それから、国民宿舎「つくばね」の存続についても、同僚議員、岡野議員にもご説明を申し上げておるところでございますので、私の考え方というものはお示ししたつもりでおりますので、ご理解を賜りたいと思います。
以上でございます。
8 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
9 ◯11番(前島孝元君) ありがとうございました。きのうとおとといと各議員の質問があり、市長の公約についての答弁を伺いましたけれども、その中で、1つ目の、新たな工業団地の設置でございますが、どういった職種の企業の誘致を目標にするか、市長のほうはお答えをしなかったんですけれども、これは、これから工業団地をつくるところの場所、あるいは面積等によって、水の問題とか、電気もそうだろうと思いますけれども、いろいろな附帯設備の問題がありますから、それによっては、水をあまり使わない業種に絞った、工業団地というのか研究機関というのかわかりませんが、それはおのずと変わっていくわけでございますが、私が市長にお聞きしたいのは、「元気いしおか
プロジェクト」ということで市民の皆さんに公約をしたわけでございますから、せめて従来型の物をつくる工場誘致じゃなくて、研究機関とか企業の研修所とか、そういったものを持ってくるような……、そういう企業を誘致するのかどうかと、そういうことも市長にお聞きしたかったわけでございます。現在は市長の頭の中はそこまでは考えておられないようですので、また機会がありましたら質問をしていきたいなと、このように思っております。
それから、2点目の企業や工場・研究機関の誘致でございますけれども、これは、市長は積極的に市長自らの
トップセールスを実行していきますと、このように述べておりますけれども、従来の市長がどういうことをやっていたかは細かくはわかりませんが、新市長の
トップセールスに今後は期待をするわけでございますが、従来からの前市長との違い、全然やっていなかったのかどうかわかりませんが、新市長の
トップセールスに思いを寄せる意気込みといいますか、そういったものをちょっとお伺いをしたいなと。
トップセールスというのは、自ら率先して市長が動くわけでございますので、どういった活動を今後なされていくのか、ぜひ市長のほうからお話をいただきたいなと、このように思います。
それから、
新規進出企業への優遇策。先ほど経済部長のほうからもお話がございましたけれども、これは、私、11月25日の茨城新聞に載った記事を、今、見ているんですが、私は
工業団地反対で言っている……、市長、いいですか、
工業団地反対じゃありませんから、私。石岡市のために工業団地はつくっていただけば、税収面でもいいわけですから、雇用の問題もいいし、これはぜひ
公約どおり実現に向けてやってもらいたいと思います。
それで、11月25日の茨城新聞に、茨城県の工業団地の記事が載っていました。これ、見られた方もいるかと思うんですが、これは、現在、県で工業団地を分譲しているんですが、県保有の5つの工業団地の分譲価格を大幅に引き下げるという内容でございます。内容は、1つは、宮の郷というのが常陸大宮市にあります。これが、土地の代金を18%値下げしますよ。それから、那珂西部、これは那珂市にあります。ここの分譲は20%、2割安くします。それから、
茨城中央工業団地、これは茨城町にあります。これが18%。4つ目が
筑波北部工業団地、これはつくば市にあります。この単価が20%引き。5つ目が、つくばハイテクパークいわい、これは現在の坂東市にあるわけでございますが、これが13%。値下げをして、そのほか県のほうで補助金を出しますよと。土地を買ってくれて工業団地に進出してくれる企業に対しては、土地の代金も2割下げて、さらに用地取得の金額の10%から30%を補助金として支給します。これは時限立法です。22年、来年の2月から2か年ですよ、2年間ですよ。こういった、あの手この手を使って、工業団地に進出してくる企業が少ないものですから、県は市と協議をしながら、こういった手法をもとに企業誘致を行っているようでございます。
したがいまして、石岡市におかれましても、既存の
柏原工業団地の2か所、あるいはこれから新しくつくろうとしている工業団地、こういったものについては、こういったことも念頭にぜひ置いていただいて、やはり費用対効果を考えて、安い土地で交通が便利でなんて、なかなかそういうところはないかと思いますが、こういう社会情勢の非常に厳しい中でございますので、簡単には行かないかもしれませんが、いろんな知恵を出し合って、ぜひ工業団地をつくってもらいたいなと、このように思うわけでございます。この件に関しましては答弁は要りませんので、私の要望としておきます。
それから、4点目の、
工業用水道料金の引き下げでございますが、市長におかれましては、過去に
湖北水道企業団の議員もやられておりましたし、議長もやられておりましたので、水に関しては私よりも熟知をされていると思ってお話をしておりますが、石岡の過去の歴史を見ますと、工業用水というのを断っちゃったらしいですね、昔は。ですから、現在は残念ながら工業用水は引いていないわけでございます。先ほども申し上げましたように、
湖北水道企業団からの上水を使っているわけです。ですから、そこのところは今後の課題になるかと思いますけれども、私も
湖北水道企業団の議員といたしまして、日ごろから職員と仲間とともに、いろいろ勉強会を開催したり、いろんなところに視察に行ったり、料金体系の問題とか、そういったもので日ごろ勉強をしているわけでございますが、なかなか、本管を引いてくるにしても非常に膨大な費用がかかってしまうということで、非常につらい立場で
湖北水道企業団での議論をしておる最中でもございます。
できれば県南水道のほうから本管を
柏原工業団地に引けば、これで一発で解消するんですが、それにはお金がかかってしまう、非常にお金がかかる。これが1つのネックになってしまっているというのが、現状でございます。引いてくれば、1トン当たり30円、50円に落ちますから、進出してくる企業は、水の問題は解決になるというようなことになるのではないかなと、このように思うわけです。ですから、現在は合併して、石岡市には
湖北水道企業団、市の、もとの
八郷町営水道、それから三村地区の簡易水道と、この3つが現在存在しているわけですけれども、これらもかみ合わせながら、今後、ぜひ工業用水について引けるようにお願いをしたいなと、このようにも思うわけでございます。この辺については、私の意見に対しまして、市長のお考えを伺いたいと思います。工業用水を単独で引くべきだと私は思うんですが、それについての市長のお考えがあれば、お聞かせ願いたいと思います。
それから、5点目、
駅周辺整備と駅西の再開発についてですが、それから駅東の開発、これは市長の答弁で、一体のものと考えて今後は進めていきたいと、このようなお考えを持っておりますので、その件に関しては了解をいたしました。
それから、6つ目、経済部の移転については同僚議員の質問・答弁でわかったんですが、八郷支所の機能充実について、これは先般も答弁で総務部長ですか、企画部長ですか、答弁なさいまして、ここの市庁舎の建物が、建物で4億7,000万、設備関係で6億2,000万、その他屋上防水、駐車場、外構で5億4,000万、合計で16億3,000万弱の費用がかかると、こういう答弁がございました。
私は以前から、合併してから、八郷庁舎の有効活用ということで、議会でも委員会でもいろんな議論がなされまして、一部、
農業委員会、あるいは
教育委員会を旧八郷庁舎のほうへ移転したわけでございますが、ここの建物も耐震調査をやった結果、Is値0.29ですよね。そういうことで、有明中よりはずっといいんですけれども、一般的なIs値で見ると、国で言う0.6ですか、これを大幅に下回っているのは明らかでございまして、築後30数年が経っているわけですから、いずれこの建物は、改築か、耐震補強か、壊して新築をするか、いずれ来ます。
この16億、今、耐震化工事をやると16億数千万かかるという答弁でございましたが、私は以前から、とりあえず10年ぐらいは、こちらに16億もかけないで、今の八郷庁舎のほうに全部引っ越しちゃったらどうだと。そうすると、狭いですから、あそこの正面玄関の左側の2階に食堂がありますけれども、あれをずっと駐車場のほうに増築して、4階建てに建てて、下を駐車場にして、それで、職員600数十名全部が入れるように増築をして、それで10年間は市民の皆さんに、いろいろ遠くなったり近くなったりする方はいますけれども、我慢をしていただいて、その10年の間に基金を積んで、それで、どこへ新築をするか検討を進めていったらどうなのかなと、このように合併時からずっと思っておりました。議会で私の考えを述べるのは初めてでございますが、16億かけないでも増築はできるでしょう、多分。
あとは、総務部長か企画部長が答弁なさっていましたサーバー、コンピューターの機械室の問題があります。これは非常に大変で、費用がかかる工事でございますので、かなり長い期間をかけて検討を重ねていかないと、踏ん切りがつかないかと思います。ですが、いずれこの建物は16億かけて補強をしたとしても、コンクリートですから、築後50年の耐用年数の中で、16億数千万をかけて補強工事をやったとしても、残り20年も30年も使用可能であるということはちょっと考えられませんので、ぜひ今後は、私の要望といいますか、意見について、執行部のほうではそういう構想は全然持っていないのか持っているのかわかりませんが、その辺をお聞かせ願いたいと思います。
これは市長に聞きたいんです。市長のマニフェストで、八郷支所の機能充実ということで掲げておりますので、私は、今度経済部を持っていくというようなことで、有効活用的には大変結構なことでございます。そう思っています。あるいは、先日の市長選においては、久保田市長は、総務部も八郷庁舎に持っていくと、街頭演説でこういうお話をされたと、このようなこともちょっと伺ったんですが、これはちょっと信憑性がないので、ちょっと本人、どうなのかわかりませんが、市長がそういうことを考えるとすれば、今の私の案に対してどのようなお考えをお持ちなのか、機能充実というところで、ぜひ市長のお考えをお聞かせ願いたいと思っております。やるかやらないかは別にしても、市長の考え方をぜひ聞かせていただきたいなと、このように思っております。
以上で2回目の質問を終わりますが、どうも、きのう、おとといと市長の答弁を聞いていますが、「元気いしおか」というキャッチフレーズを掲げているわけですから、市長、もう少し元気よく発言なさってください。どうも、市長、言葉を選びながら答弁なさっているようなので、もう少し元気を出して「元気いしおか」をリードしていっていただきたいなと、このように思う次第でございます。よろしくご答弁のほうをお願いいたします。
2回目、終わります。
10 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
11 ◯市長(
久保田健一郎君) 前島議員のご質問にお答えをいたします。
企業や工場・研究機関の誘致等についての中で、
トップセールスとはどういったものを考えておられるのかというようなご質問でございました。過般、村上議員にもお話を申し上げましたように、あらゆる機会をとらえ、私自身がそういった情報のもとに動くということだということで、村上議員にはご説明を申し上げたところでございまして、そのようにお考えをいただきたいと思っております。
それから、工業系の本管を引いてはどうかというようなご質問がございました。これは、私もこの関係で、県のほうにも、企業局のほうにも確認をとりました。岩間までは工業系の水が来ております。岩間工業団地から石岡へということになりますと約300……、これは概算ですよ。企業局の方のお話ですと約300億円ぐらいかかるだろうというようなことで、基本的には原因者負担だということでございまして、私どもの手に余るかなといったような感じを持ったものですから、冒頭申し上げましたように、それにかわるもの、本当の次善の次善策かもしれませんが、工業団地の中に、いわゆる50ミリ以下の地下水をくみ上げることを協定の中で禁じており……、禁じるということじゃなくて、そういう協定が結ばれておりましたので、そういったものを緩和することによって幾分かでも水道料金の負担を下げる、そういう方向で考えていきましょうということになったわけでございます。
前島議員がおっしゃられるように、今、
柏原工業団地の水というのは飲料系の水ですから、270円ぐらいは工業団地のほうで負担をしておると思うんですね。これは、まだ私の試案ですけれども、
湖北水道企業団の水道料金を値下げするということは、近隣組合構成団体の了解をもらわなければどだい無理な話ですから、当然、料金を下げるということになれば、一般財源からの支出によって補助というような形になるんだろうと思うんですね。ですから、これはちょっと、私としては、なかなか市民の皆さんの了解は得られないのかなという思いで、そういった中から、先ほど申し上げましたような50ミリ以下というようなことで進めようかという考えでおるわけでございます。
次に、経済部の移転、総合支所の機能充実を図るべきだと。その中において、本庁を将来的に総合支所に移すべきじゃないかというようなご提言があったわけですが、ご提言はご提言として、貴重なご意見であると思いますので、この辺はまだまだ、本庁そのものをどのような方向で持っていくかということも決まっていない段階ですので、ご提言として伺っておきます。
以上でございます。
12 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
13 ◯11番(前島孝元君) 市長、ありがとうございました。今日で一般質問が3日目ですので、11人の方が既に質問されていますので、市長の公約といいますか、
元気プロジェクトの私の質問する7項目につきましては、市長のお考えが薄らと……、私の髪の毛ではありませんが、薄らとわかってきました。ぜひ市長には頑張っていただきまして、市民のために今後手腕を振るってもらいたいなと、このように思っております。
部分的にはもっと提言するところがあるんですが、時間の関係もありますので、一応、
元気プロジェクトの1項目目の質問を以上で終わり……。ごめんなさい、終わろうとしたんですが……。
14 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
ちょっと待ってください。市長、何か訂正……。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
15 ◯市長(
久保田健一郎君) 発言に誤りがありましたので、訂正させていただきたいと思います。
先ほど、地下水のくみ上げのパイプの口径で50ミリとお話申し上げましたが、50平方ということで、いわゆる直径ではなく面積50ミリ平方、いわゆる面積ですね、50ミリの面積ということでご理解をいただきたいと思います。訂正しておわび申し上げます。
16 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君、続けてください。
〔11番・前島孝元君登壇〕
17 ◯11番(前島孝元君) 工業用水の今の訂正ですが、私は、50ミリ管、直径で50ミリ管以下って聞いていたんですが、そうですか。50ミリ平米以下というと、かなり細いですね。50ミリ以下、5センチ以下、直径で。
〔「専門的なことはやめよう」と呼ぶ者あり〕
18 ◯議長(前島守雅君) 暫時休憩いたします。
午前11時53分休憩
───────────────────────
午前11時54分再開
19 ◯議長(前島守雅君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
20 ◯市長(
久保田健一郎君) 大変申し訳ございません。冒頭、私がご答弁申し上げました50ミリで、訂正をしました50ミリ平方は間違いでございまして、冒頭申し上げましたように50ミリ管で、もう一度訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。
21 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
22 ◯11番(前島孝元君) それに間違いないと思います。私もそのように聞いておりますので。50ミリ管ですから、直径5センチですから、これを工業団地に井戸を掘って仮に出しても、そんな水量はないのかなと。水量は一般家庭並みかなと、このように思います。
時間がなくなってしまいますので、一応1項目目は以上で終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。
それでは、2項目目に移らせていただきます。
2項目目、石岡
駅周辺整備事業(石岡駅東周辺基本構想)等について伺いたいと思います。これは、ちょっと執行部を批判するような話になるかと思うんですが、言われてもしようがないことをやっていますから、あえて質問をいたします。
この石岡駅東周辺基本構想というのは、先ほどの市長の答弁ですと、
駅周辺整備事業と駅西周辺整備事業と、それからこの駅東周辺基本構想とは、多分1つのものとして今後進めていかれるような答弁がございましたので、私はそれでいいかなと思っております。
この中で、駅東周辺基本構想につきましては、平成20年度に計画がされました。基本構想をつくりますよと。それで、20年度の予算ですから、9月に決算委員会がございました。この決算委員会におきましては、石岡駅東周辺基本構想策定委託料として649万9,500円で承認が既にされております。
ですが、いまだにその基本構想計画が、議会、それから都市建設委員会に成果物が出されておりません。出されていないというか、説明がありません。私も今年の6月までは都市建設委員会に所属をしておりましたが、全然この件に関しては提示がされませんでしたので、これを言うとあまりにも仕事の怠慢といいますか、それと同時に、委員会なり議会をかなり無視していると。650万のお金を使っちゃって、基本構想がまだ上がってこない。この基本構想というのは、企画部なんですか、建設部なんですか。どちらでもいいですけれども、どうなっているんですか、これ。
普通ならば、20年度予算であれば、3月、4月にでき上がって、6月の議会に、当然、委員会なり議会に説明が……。これ、駅東の周辺基本構想ですから非常に……。きのうも、きのうの朝ですか、新聞に前日載りまして、茨城県では最初のこういった立派な、中心市街地活性化基本計画というのが国のほうで認められて、これから5年間でやっていくんだというような経済情勢の中で、私が言っている駅東周辺基本構想というのは、多分この一画を担っていると思うんですよ。それが、お金は使っちゃった。基本構想は上がってこない。何やっているんですか、皆さん。遊んでいるわけじゃないよね。
基本構想ができたならば、それを、こういうことがあるから……、修正をして出してくるのかどうかわかりませんが、現在検討中なのかわかりません。しかも市長は、駅西、駅東、駅周辺、1本の構想で考えているというようなことも……。市長の考えはそうなんですけれども、今、市長を交えて修正をしているのかどうかわかりませんが、修正は修正で結構ですけれども、この650万を使った基本構想計画が議会に提示されないというのは、おかしいのではないでしょうか。いつ議会に提示されるんでしょうか。担当部長にお答えを願いたいと思います。
1回目、終わります。
23 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
24 ◯都市建設部長(藤枝利明君) お答えいたします。
昨年度実施いたしました石岡駅東周辺基本構想策定業務委託では、鹿島鉄道駅構内跡地や、隣接する市営駐車場を活用した石岡駅周辺エリアの役割、あわせて必要とされる土地機能等のあり方の検討を行うとともに、その再整備のあり方や、新たな民間誘導を基盤とした事業の可能性について調査検討したものです。構想業務報告書は平成20年度内に完了しておりますが、本年度実施しております石岡
駅周辺整備基本計画策定に当たっての判断材料、基礎資料の位置付けとなっておりますので、公表はしておりません。
25 ◯議長(前島守雅君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。
午後 0時02分休憩
───────────────────────
午後 1時31分再開
26 ◯議長(前島守雅君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
27 ◯11番(前島孝元君) それでは、引き続き2項目目の質問をいたします。
私の質問は、予算は消化したけれども、いまだに基本構想が議会側に提示されていないということで、今、建設部長の答弁をいただいたんですが、建設部長の答弁で行きますと、その間にBRTとか、あるいは駅西開発周辺整備事業、これらの事業が、一部ではあると思うんですがラップしてきたと、このような答弁で、現在も引き続いて、基本構想はできているんだけれども、それらと整合を図りつつ、現在も「ing」、現在進行形で構想策定をしていると、このような答弁だったと思うんですが、私は、それはそれとして、それならば変更になった部分もプラスにして、それで所管する委員会なり、そういったところで議論は進めているのかどうかわかりませんが、私が6月まで都市建設委員会に所属をしていた時点では、そういったお話は執行部のほうからは示されなかったわけです。
ですから、建設部長、これから、3つが全部建設部長で今、進めているのか、あるいはそのうちの1つが企画部でやられているのかわかりませんが、もう少し進捗状況についてと、それから今後の方向性についてのご答弁をお願いしたいと思います。
2回目、終わります。
28 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
29 ◯都市建設部長(藤枝利明君) 先ほどの業務関係でございますが、本業務につきましては、駅周辺基本構想の検討業務であり、今年度、基本計画策定に当たっての検討材料の策定となっております。昨年度末の段階では、地元をはじめ鹿島鉄道……。
〔「部長、もう少しはっきり、大きな声でお願いします」と呼ぶ者あり〕
30 ◯都市建設部長(藤枝利明君) はい。昨年度末の段階では、地元をはじめ鹿島鉄道、JR東日本、茨城県などの関係機関との調整に至っておらず、昨年度の段階では、現在行っている相手方との意思の形成に支障を及ぼすことが予想されるため、公表は行っておりません。したがいまして、今年度、調査結果をもとに関係機関との調整をしながら、基本計画の策定を行っておりますので、計画がまとまり次第ご説明をさせていただきたいと思います。
それから、石岡
駅周辺整備構想、また石岡駅東整備構想、あるいは西口の再開発事業とありますが、それらにつきましては、先日ですか、認可といいますか、中心市街地活性化基本計画が国のほうから認可がおりたそうですので、そういう総合的なものに関しては企画部のほうでやっておりますが、実施に至るハード的なものにつきましては、都市建設部のほうでやることになると思います。
以上です。
31 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
32 ◯11番(前島孝元君) それでは、最後の質問を、3回目の質問をさせていただきます。
今、都市建設部長のほうからお話がありまして、その作業の流れについては理解をいたします。しかし、この3つの計画というのは、都市建設部長、いつまでにつくる予定なんでしょうか。
それと、20年度で基本構想を委託した委託費650万。そうすると、後で出てくるものが、3月、半年後に計画ができ上がって議会に提示されたときは、この基本構想の分の650万がどの部分に使われたかというのはわかりませんよ。ミックスされてごじゃごじゃに、サンドイッチのようになっちゃうわけですから。私が言っているのは、もう一つの意味では、きちっと、その650万の使途についてはこういうものをつくりましたと、そういう成果物があって当然であるのではないかと、このように思っていますからこういった質問をしております。部長、それは理解していただけますか、私の考え。全然違うと言うのかもしれませんが。
そこで、3点目に聞きますけれども、藤枝部長が言うように、3つなり2つなりの計画はいつごろまとまる予定なのか、もしわかっていれば、想定できるのであれば、お答えを願いたいと思います。仮に、それがこれからは難しいと、BRTとか駅前の整備、駅西の整備になっていろいろあるので難しいとなれば、基本構想だけは提示したほうがいいんじゃないかなと私は思っているんですが、部長の答弁だと、それはちょっと公表できないんだというような話ですので、常任委員会ぐらいには、資料は差し戻ししても結構だと思うんですけれども、説明はするべきではないかと、このように思うんですが、いかがでしょうか。
3回目、終わります。
33 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
34 ◯都市建設部長(藤枝利明君) ご答弁いたします。
昨年度実施いたしました石岡駅東周辺基本構想策定業務委託の成果品は、先ほどもご答弁させていただきましたが、20年度内に完成しておりまして、成果品として上がっております。
なお、駅周辺の整備をどのように進めるかということのご質問かと思いますが、かなりの財政規模と期間がかかることから、整備のスケジュールを立てまして、財政状況を見きわめながら整備に取り組んでいきたいと思います。
35 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
36 ◯11番(前島孝元君) それでは、3項目目の質問に移ります。
これも、今2項目目の開発整備事業とかかわりがあるわけでございますが、BRT整備事業につきましては、全国初ということで、公設民営化を旗印に、現在粛々と、委員会なり立ち上げる、それから企画部、総務企画委員会のほうで計画が進められているわけです。あしたの議案質疑でもお金のほうはやりますけれども、いよいよ工事着工の運びとなってきたわけでございますが、このBRT事業計画につきましては、企画部でやってきて、仕事のほうは都市建設部の所管になると思うんですが、先ほどの2項目目とも関連します。私も都市建設委員会にいたときは、このBRT事業については、最終的な計画案というものが示されませんでした。したがって議論がされておりません。当初の計画のときには説明があったんですが、その後、社会情勢、あるいは小美玉市の都合とかいろんな交渉の中で、最終的には玉里駅、四箇村駅というんですかね、あそこまでの2.7キロとかということで変更をした経緯まではわかっているんですが、その後、都市建設委員会のほうにも計画が示されませんでしたので、その中で今回の補正予算を計上しているわけですよね。
この事業は、もともと21年度予算で2億5,100万の予算を当初つけて、今回、補正では3,800万出してきたわけです。お金のことはあしたやりますけれども、そういった中で、計画に対してどのような変更があって、現在進めようとしているBRT事業というのは石岡駅からどこまでをやるのか。それから、当初計画変更した小美玉市とのその後の調整。石岡市がそこまでやったら、その先は小美玉市がやるようになるかと思うんですが、その小美玉市との調整はどのような形になっているのか、お聞かせを願いたいと思います。
1回目、終わります。
37 ◯議長(前島守雅君) 企画部長・田口君。
〔企画部長・田口賢寿君登壇〕
38 ◯企画部長(田口賢寿君) BRT事業の進捗状況についてご答弁申し上げます。
このBRT事業につきましては、旧かしてつ跡地を使ってバス専用道路として整備し、定時性、速達性を確保しようという計画でございまして、当初、石岡駅から旧常陸小川駅までの全線を整備しようという計画で始まったものでございます。そのうち、旧四箇村駅から常陸小川駅までの区間につきましては人家がないところを走るというようなこともございまして、この区間は整備を2期工事ということで先送りし、当面は、四箇村駅から現道の355号線に出た上で、常陸小川駅まで結ぶという方針に転換したものでございます。
これにつきましての小美玉市の状況でございますが、市内部でも協議をし、市民との意見交換も行い、理解をいただいたということで、この方針に基づいて実施するということが決定されたということで、現在、枕木、レール等の撤去作業を完了し、道路の整備工事に11月中に発注に至ったというふうに聞いてございます。以上が小美玉市の関係でございます。
内容につきましてご説明をさせていただきたいと存じます。この計画につきまして、現状でございますが、まず、現在の355号線を運行しております代替バスと比較いたしまして、運行本数を増やすということがまず第1点でございます。それから、運行事業者は、引き続き関鉄グリーンバスが行うということになってございます。
その、運行本数を増やしサービスを上げるということの内容でございますが、まず、道路整備が完了した後に、まず実証運行を始めたいという考え方でございます。この実証運行の内容でございますが、まず、運行本数を増やしながら、時刻につきましてはJR線との接続も考慮すること、さらに運行間隔は、朝のピーク時は10分間隔、それ以外は概ね15分から20分間隔で運行すること、運行車両は既存車両と中型ノンステップバスの新型車両3台で運用すること、運賃の設定は現行の代替バスの運賃を上回らないように配慮すること、バス停・駐輪場は最大で16か所、約300メートルの間隔で設置すること、バス停の名称については、地元名称を用いるなど市民にわかりやすい名称とすること、BRTは交通手段としての目的に限らず、行政情報など地域の情報を発信する付加価値をつけること、携帯電話で走行位置が確認できるバスロケーションシステムを導入することなどでございます。
現在、これらの運行方針がまとまりつつございますが、利用者の拡大のため方策を立てる必要がございますので、利用促進計画、あるいは市民参加計画、こういうものを早急に立てまして、市民への周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
今後の見通しでございますが、これの事業計画全体がまとまる時期でございますが、22年早々と見込んでおりまして、まとまり次第、議会をはじめ市民の皆様方にご説明をし、ご意見をいただきたいと考えております。その結果を踏まえまして、年度末までに最終計画を取りまとめまして、運行の準備作業に入り、実質的には22年度の早い時期ということで実証運行開始を見込んでいるところでございます。
以上でございます。
39 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
40 ◯11番(前島孝元君) 企画部長、ありがとうございました。今の答弁の中で、かなり煮詰まった……、決定ではないけれどもかなり煮詰まっているわけですよ。予算も3億数千万取って、今回も補正で出しているわけですから、もう仕事に入っているわけですから。ですから、きのうみたく、もうはっきりしているわけですから、そういったものは早く議会にも説明をしていただきたいなと、このように思うわけです。全部決まっちゃって、現場ができ上がってから議会に説明するんじゃなくて、当該委員会にはもちろん計画案にも参加していただいて、今度、運用は都市建設部になるわけですから、その辺は企画部と都市建設部、連絡を密にしていただいて、どのタイミングで議会に提案するかというのはよくわかっているとは思うんですけれども、ぜひそれを早くお願いしたいなと、このように思っています。
ある一部で、我々が知らない間に、西友跡地が壊されるんだなんて言っている方がいっぱいいるんですから。我々は知らないですよ、議会の人は。そういうことになっては、やはり私たち議員も肩透かしで、「何、前島さんも議員なのに知らないの」なんて、そういうふうに今なっているんですよ。市民のほうが知っているんですよ。どこから漏れるかわかりませんけど。ですから、早目早目に議会にもぜひ説明を今後していただきたいなと、このように思っています。
それから、先ほど来、
駅周辺整備事業と関連があるんですけれども、石岡駅から発着するわけですよね。これも都市建設部のほうの基本構想とラップはしてくる部分があるかと思いますが、片方ではもう予算をとって発注をかけていて、片方では計画をつくっているわけですよ。ですから、その辺もちょっと進め方が……。BRTのほうが急ぎかもしれませんが、よくすり合わせをしないと、2度の経費が……。またBRTでつくったところを壊して、
駅周辺整備事業でまたあそこを壊してつくり直すと、こういうことがないように、十分に事前に協議を進めていただきたいなと、このように要望を出しまして、この件については以上で終わります。
続きまして、4項目目、有明中学校を含めた統合問題と各学校の耐震化について質問をいたします。
この問題は、9月の定例会でも私が質問をいたしまして、
教育委員会から答弁をいただいております。その中では、9月の時点では、まだ有明中については、八郷高校へバスで引っ越すか、有明中の生徒をどうするかというのは、9月の議会ではまだ検討中で決まっておりませんでした。その後、市長選が終わった後ですかね、10月の、聞き及ぶところによりますと、市長選の終わった28日に、父兄のほうから要望書か何かが出されて、どういう内容か私は見ていませんが、その後、
教育委員会のほうでは検討をされて、それで、今回の補正に上げてきていますように、仮校舎を建てて対応をしていくと、このような結論が出たわけでございます。
私は、9月の質問の時点では、とにかく早く結論を出すことが先決であると、このようにお願いをしました。その成果かどうかわかりませんが、
教育委員会さんにはその後すぐに、1か月、2か月の間に仮校舎を建てて対応するんだと。これは1つの結論……、いいか悪いかは別にしても、結論を出していただきましたことに対しましては、私はどうもありがとうと、こういうふうにお礼を言いたいと思います。中身は別です。
私が前から言っているように、SRF工法ですか、免震工法、父兄の方もそれで望んでいるんだから、それでやったほうがお金もかからないでいいだろうと、そういう意見も出してきたんですが、そのときに
教育委員会のほうでは、「このSRF工法につきまして、有明中学校の耐震診断を出されました判定会議や専門家等の意見をさらに聞いて、可能かどうか参考にしてまいりたいと思います」。当然、仮設プレハブを建てるについては、私の質問の答弁の中で、
教育委員会が判定会議や専門家の意見を聞いてくださったんじゃないかなと思っております。その結果についてご答弁をお願いしたいと思います。
また、「私どもの耐震診断の判定をいただきました判定会議というのがございます」、県にあるんだそうですね、判定会議。「この工法が有効なものかどうかの意見を聞きながら対応していきます」。これ、どういう意見が出たのかお答えを願います。
また、有明中の父兄がやった東京の調査所、こちらのほうもよく確認をして、執行部のほうで確認をしますと、こういうふうな答弁を、これは教育次長が答弁をしておりますが、そのことについての答弁を、どういうふうな答えが来て、それで最終的に有明中をプレハブ校舎と言ったほうがいいのかどうか知りませんけど、仮設の校舎を建てるという結論に至ったんだと思うんですが、よろしくお願いいたします。
それから、私は前にも申し上げましたが、関連する柿中が、24年度に改築予定になるのは既成の事実でございまして、22年、23年、24年の3年間でやるよと。ですから、こちらのほうもできるだけ前倒しをして、3年かけるところを2年ででき上がれば、有明中の仮の校舎も、費用が1年分安く上がるかと思うんですね、財政面で。その辺も
教育委員会のほうでは検討されているのかどうか。私は可能だと思って質問しているんですが、何も決まったとおりに3年かけて、基本計画1年目、2年目実施計画、3年目工事とやらないで、一発で実施設計を起こして、それで、次の年に工事をやると、そういう手順が私は可能でないかと思っているんです。そうすれば、有明中の生徒さんたちも、統合問題はまだ了解をもらっていないかもしれませんが、当然、仮設校舎よりは柿中へ統合したほうが、条件的には生徒たちはいいと思うんですけれども、代替バスとか何かの問題はあるにしても、私はそう思っているんですけれども、
教育委員会でその辺まで検討をされているんだろうと思うんですが、その点についてもご答弁をお願いしたいと思います。
1回目、終わります。
41 ◯議長(前島守雅君) 教育次長・土師君。
〔教育次長・土師照夫君登壇〕
42 ◯教育次長(土師照夫君) 有明中学校の耐震関係につきましてのご説明をさせていただきます。
9月の議会におきまして、前島議員に答弁いたしました「判定会議を参考」という点、また、県にこの判定会議の組織がございますので、そういうものの意見を聞いた上で、SRF工法の有効性について対応してまいりたいというご答弁を差し上げたかと思います。その後、私どもで確認しましたところ、この工法については、判定会議の中で「耐震の工法が見当たらない」という判定結果でございますので、そういう形で答弁の訂正をさせていただいたところでございますので、ご了解賜りたいと思います。
また、柿岡中学校の改築の問題でございますが、今、24年度からとご質問の中にもございましたように、今議会に柿岡中学校の耐力度調査の補正予算を提案させていただいております。このことを踏まえまして、今の計画では、できる限り早く柿岡中学校の改築には取り組んでまいりたいということでございますので、今議会に耐力度調査を実施しませんと国の補助が得られませんので、今年度中に耐力度調査を上げたいということで、できる限り早く柿岡中学校の改築については取り組んでまいりたいと、このように考えております。
それまでの間、さらに今回、補正予算でお願いしてありますように、先ほど言いましたように、有明中学校の校舎につきましては「耐震の工法が見当たらない」という判定会議でございますので、プレハブ校舎という形のもので、PTA関係者、さらには保護者の方々、地域の方々にご説明し、今回そのような形で対応してまいりたいということでご提案させていただいている次第でございます。
以上でございます。
43 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
44 ◯11番(前島孝元君) ありがとうございました。あとは時間がないので、あと1点残っているので、議案審議のほうで若干、予算のほうで質問をいたします。
それでは、最後に5項目目、政治倫理について市長にお伺いをいたします。あらかじめ通告をしておりますので、さらっと行きたいと思います。
平成21年10月29日の訴状を受けての市長の説明と考えについて、市長にお伺いをいたします。この質問をするに当たりましては、私は先ほど市長に「だれから聞いたんだ」なんて聞かれたんですが、原告の本人から私に直接、ここにありますが、いただきました。本人からは話は聞いておりませんが、この写しをいただきまして、この問題はあくまでも民事上の問題であると、それは承知しておりますので、まだ白とも黒とも出ているわけじゃありませんので、そう細かい話はプライバシーの問題になるかと思いますので差し控えますが、いずれにおきましても、今後、石岡簡易裁判所において審査がされていくであろうと思います。この件に関しての市長の説明と、あるいはかかわりについて答弁をお願いいたしたいなと、このように思います。
今、市内ではいろいろこの件に関してうわさが流れているかもしれませんが、市長におかれましては清廉潔白であるのか、あるのであれば、市民に対しまして、我々議会に対しましても、そういった説明があってもいいのかなと、このように思いまして質問をしたわけでございます。私も議員でありますし、市長もかつては議員であった。しかも、今は新市長と当選したわけです。ですから、私は、日ごろはやはり市長三役、あるいは議員はバッチを外しても、市民の目から見れば議員であり、あるいは市長であり、副市長であるわけですから、石岡市の倫理条例の中にもあるように、常に私たち議員、執行部におかれましては、やはり市民から訴訟を起こされるとか告発をされるとか、いろんな事象に関しては日ごろから私もそういうことがあってはならないと、こういうふうに私は常々自分に言い聞かせながら、襟を正して、誤解を受けないように、誠心誠意議員として議員活動をしているわけでございますので、市長におかれましてはその辺も、私の言わんとするところはおわかりだと思うので、ひとつこの件に関しての市長の説明をお願いしたいなと、このように思います。
1回目、終わります。
45 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
46 ◯市長(
久保田健一郎君) 質問にお答えいたします。
今、前島議員のほうから告訴というようなお話があったわけでございまして、その件に関しては、一切かかわりのない、身に覚えのない訴状であるということでございます。つけ加えるならば、いわゆる日本の民主主義のいい点といいますか、どういったことでも裁判所に提訴すればそれを取り上げてくれる、そういう裁判制度だということだけはご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
47 ◯議長(前島守雅君) 11番・前島孝元君。
〔11番・前島孝元君登壇〕
48 ◯11番(前島孝元君) 私が思っていたとおりの……、市長を信頼しているという意味ですよ。という答弁で、非常に市民の方も安堵しているのではないかと、このように思います。先ほども申し上げましたように、私たち議員も、常にそういった倫理観を心に秘めながら、ここに26人の議員がおりますけれども、そういうことで、今後、市政を一致団結して活動していってもらいたいなと、このようにも個人的には思うわけでございます。提訴された方はわかりませんが、出せば何でも受け付けてくれるんだと、こういう感覚でやったのかどうかわかりませんが、いずれにしても、今後はそういうことで、市長におかれましてもぜひ市民のために清廉潔白で頑張っていただきたいなと、このように思います。
私の質問を以上で終わります。ありがとうございました。
49 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
50 ◯24番(高野 要君) 24番・高野 要でございます。通告に従いまして、5点ほど質問させていただきます。
第1点目、市長のこれからのまちづくりの理念についてお伺いいたします。
石岡市も、合併後あっという間に4年が過ぎ、今回、久保田新市長が誕生し、本当の意味での新しいまちづくりが始まるものと感じております。
市長は、先の臨時会において4つの政策方針を示しました。この4つの政策は、石岡市の現状を見たとき、本当に取り組まなければならない重要な課題であって、私も共感できるものでありました。特に地域の元気、これは私も今回の選挙におきまして、多くの市民から石岡市の活性化・活力を求める声をいただき、最優先で実行しなければならないと感じた次第でございます。
市長は、企業や研究機関の誘致、地場産業の育成をうたっております。また、自ら
トップセールスを行うとも聞いております。しかしながら社会情勢は、デフレといった非常に厳しい現実があるわけです。
柏原工業団地にも大きな遊休地ができ、以前の工業団地の様相は全くないのが現状でございます。また、ライフスタイルが変化し、多くは郊外のショッピングセンターへ車で行き、その結果、中心市街地には人通りさえないわけでございます。買い物したくても、店がないといった現実があるわけです。そして、交通弱者と言われるお年寄りには自分で行ける範囲に店がなく、完全に買い物に行けないといった、非常に悲しい当市の現状があるわけでございます。さらに、少子化の進展、人口減少の到来、税収の落ち込みなどによる自主財源の減少、そして大型
プロジェクトによる借入金の増大といったように、非常に厳しい状況にあるのが現実であるかと思います。
このような厳しい現実がある中で、石岡市を元気にするため、市長はどのような姿勢で取り組まれるのか、市長のお考えをお伺いいたします。
51 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
52 ◯市長(
久保田健一郎君) 高野議員の質問にお答え申し上げます。
各議員さんからるる、石岡を元気にするためにはどうするんだ、私の掲げた公約はどうなんだというようなことで、一昨日から私に対し質問があったわけでございまして、私としては、ご質問を受けた内容に対してご答弁を申し上げておるわけでございまして、元気にするためには、そういったものもろもろをいかに速やかに実行していくかということが、元気な石岡・活力のある石岡につながるものと、そう考えております。
以上でございます。
53 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
54 ◯24番(高野 要君) 飲み込めたような飲み込めないようなお話でございます。しかしながら、市長も大分答弁されておりますので、1回言ったことは2度言うのは嫌なのかなというふうにも察するところでございますが、私としては非常に残念な答弁でございました。しかしながら、市長の顔を見ていますと、私はやる気が非常にうかがえておりますので、今の答弁で満足せざるを得ないというふうに思うところでございます。
そういった中で、2回目の質問をさせていただきます。
私は、市長が非常にやる気のある事業の中で、私も農業をしておるものですから、農業者・商業者の収益を確保するための「道の駅」的直売所というようなことをうたっております。そこで、せんだって同僚議員の質問がありまして、そういった中で久保田市長は、農家の方々が少しずつ作物をつくり、直売所で販売していただくんだと。非常にぬくもりのある、優しい答弁を農家の方々に投げかけたわけでございます。しかしながら、私が思うのには、市長がうたっておるマニフェスト、あの中にある「道の駅」的直売所は、おじいちゃん、おばあちゃんが野菜をつくって売る的なものではないんじゃないかというふうに思うところでございます。
そういった中で、文言の中に収益性を高めると、商業者・農業者の収益性を高めるという文言がございます。やはりここで収益性を高めるということになりますと、私は、農家にしてもこの「道の駅」的直売所にしても、大きな事業になるのではないか。なぜか久保田市長が隠しているような気がするんですね。おれはこんな事業をやりたいんだけれども、今言うとだめにされちゃうからなんてね。私は、こういうマニフェストの中にうたっていることでございますので、心の中に、皆に言えないのかもしれませんけれども、おれはこんなことをやるんだというようなお考えがあれば、やはりここで市長に答弁していただくことによりまして、農家には大きな光が差すものと考えるところでございます。構想をお持ちであれば、お答えをお伺いいたします。
もう1点、地場産業の育成についてでございます。全体的な地場産業となりますと、大変大きな課題でございます。私がここで質問いたしますのは、一部の地場産業の問題であります。これはすぐに取りかかれる事業でございます。それは、物品、行政において、また工事等の入札でございます。ここ、物品、工事等の入札は、だれもが透明さだけを訴え、また透明さだけが叫ばれ、地元の事業者が置き去りにされているのが現状でございます。現在では、小さな物品の発注、また土木工事、建設工事においても、一般競争が当たり前のように叫ばれ、だれもが身の潔白さだけを大切に考えていると思うところでございます。そのところ皆さんご案内のとおり、地元の業者は非常に受注が減少し、厳しい立場に立たされているのが現状であるかと思われます。経済状況も日を増すごとに悪化し、すべての業者が明かりの見えない日々を送っているのが現状であると思います。
私は、この不況対策として、地場産業の初心に返り、一般競争であくまでも広さだけを求めるのでなく、地元商業者、また建設業者等々を、優先すると言うと語弊があるかもしれませんが、そのような事業に対し指名競争にいたし、地元業者の受注を増大し、私は、今こそが地元に還元するときではないかと思います。ご見解をお伺いいたします。
55 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
56 ◯市長(
久保田健一郎君) お答えいたします。
まず、第1点目の、私が選挙の際に公約として掲げました「道の駅」的農産物の直売所、それと農業者・商業者の収益を上げるというところの関連はどうなんだというようなお尋ねかと思うんですが、私も、先般も申し上げましたけれども、農家の方々、大きな方々は、いわゆる単一品目のロットといいますか、単位が大きいですから、これは市場に乗せやすいという部分があります。ただ、残念ながら中小の農家といいますか、そういった方々は、生産の量というのは、単一品目の量というものはどうしても少ない関係上、大きな市場にその農産物を乗せづらいと、市場に乗せづらいという部分があるわけです。私は、地場産業の1つの中に、基幹産業としても、農業というものはやはり大きな位置を占めておる、そう考えております。残念ながら石岡の農家の大半は、中小と言っていいかと思います。そういう方々の収入を上げるためには、やはり自分で値段のつけられる、そういった直売所的なものが必要なんだろうという思いで、過日の質問にはお答えしたつもりでありまして、高野議員が申されますように、「道の駅」的直売所というのは、高野議員が頭の中に構想されておるものと同じではないかなと思っております。
次に、地場産業の育成という中で、物品購入も含め、工事関係の入札方法といったものを、一般競争入札から指名入札というような方向転換があっても、この不況の中でいいのではないかというようなご提言かとは思います。しかしながら、やはり市民の皆様からお預かりしております税金を使うわけですから、透明性というものは、今、一番行政に対して求められておると私は考えております。そういった中で、一般競争入札であっても条件付きということで、例えばいわゆる土木関係の工事については、当市に本社のある会社というのが条件についておりまして、そういった意味では、市内に存在する業者に対しての優位性といいますか、そういったものはある程度保たれておるのではないかなと、そんな感じを持っております。
いずれにしましても、地場産業の育成については大変重要なことでありますから、今後とも私は地場産業を大切にしてまいりたいと考えておりますが、ただ、石岡市の税金を使う以上は、やはり透明性の確保というものについては重要な部分ではないかなと思っておりますので、ひとつご理解のほどをお願いしたいと思います。
以上でございます。
57 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
58 ◯24番(高野 要君) すばらしい答弁をいただきました。「道の駅」的直売所は私の考えていることと同じだろうということでございまして、今、私も非常に喜んでいるところでございます。皆さん、わからないと思うんですけれどもね。やはり道の駅、先ほど石岡の農家の方は小規模農家であると。そういった中で、その人たちがというようなご答弁が前段でありましたけれども、何とかしてやりたいという、そういった気持ちのあらわれかと思います。
私も区長を15年やっていまして、そういった中で何度も道の駅の視察に行っております。しかしながら、道の駅も、今やほとんどのところが物産館みたいになっていまして、人が来ないから電気を薄暗くして、なるべく電気を使わないように。それで、女の人1人ぐらいで対応しているんですけれども、今、私の考えている直売所は市長と同じでございますので、そういうものではないというふうに思っております。地元の人たち……、私も、区長会等々で区長さんたちが、ぜひとも、石岡をPRする意味においてもそういったものが欲しいということはいつも言われておりますので、私の考えと市長の考えは必ず合致するとは思っておりませんけれども、ひとつ皆さんが喜ぶような、そして、またそこに収益というものがつながるような事業を、展開していっていただければいいなというふうに思っております。
また、地場産業の育成。私は、今、非常に仕事の減少によりまして、目の当たりに事業者の方々が困っているさまを見ております。今、市長のほうから透明性というお言葉がありましたが、私は、どのような形であっても、一般競争であっても何でも、入札方法が変わっても、透明性というのは変わりはないというふうに思っているところでございます。やはり入札というのは、透明性を持ってやることが当たり前でございますので、これは執行部、そして業者の方々が、きちっとそうすることによって自分たちの身も守られるんだよということになれば、談合とかそういったこともなくなりまして、整然とした入札ができるのではないかと私は思います。
今、本当にああいった方々を救うのは、やはり行政から発信していかないと、私はなかなか難しいものと考えております。完全にそれはだめだよというような答弁ではございませんので、ひとつそういった業者さんの方々にも、行政から温かい発信をしていただければと思います。ひとつ要望しますので、ご検討の上、よろしくお願いいたします。
これで1点目、終わります。
2点目、駅前・東ノ辻線整備事業についてお伺いいたします。
駅東口から村上・六軒線に来る予定の都市計画道路についてでございます。この都市計画道路は長年の懸案事項であり、駅東区画整理事業や駅東口の整備と関連付けられ、今まで多くの議論が交わされてきました。新市長も状況は十分認識されていると思います。車がやっと1台通るほどの幅員で、雨水排水も悪く、住宅は道路事情には全く関係なく建ち並び、駅に近く、非常に便利な地域でありながら、都市計画が全くなされていない場所となっているわけでございます。そして、道路が狭いことは、防災の面から見ても非常に危険な地域でもございます。
今回、鹿島鉄道の廃線を利用してバスを走らせる、交通の利便性を確保するということでございます。全くこの事業も立派な事業であるかとは思いますが、この都市計画道路は、ずっと以前から計画されているわけでございます。そして、早期着工を願いながら、この地域の住民はきちっと都市計画税を納めているわけでございます。私は、事業の優先順位を考えた場合、非常に疑問を持っております。降ってわいたような事業に即取り組み、市民要望の長年の懸案事業は、一向に着手の気配はないわけでございます。
私は、この質問を平成5年の第1回定例会で質問しております。当時の答弁は、「駅東の区域から村上・六軒線に至ります都市計画道路の問題でございますけれども、議員ご指摘のとおり、駅東区画整理事業とこの街路との関係は非常に密接な関係がございます。現在、駅東事業の早期完成を目指して私ども精一杯努力を傾注しているところでございます。この事業の早期決着の時期、その目鼻と申しますか、そういうものがある程度見通しがついた段階でこの事業の展開に取り組んでまいりたい」と答弁をいただいておりますが、どうなっておるのか。確かに財源的な問題、担当職員や組織の充実といった問題があるとは思いますが、駅舎を整備し、それから延びる道路が300メートルで切れていたのでは、まちの懐が非常に狭く、発展の可能性は低くなると考える次第です。
聞くところによれば、合併特例債で計画しているということでございますが、いつ着手して、いつごろまでに完成させるのか。この地域の住民は、もう待って待って、待ち望んでいるんです。しかしながら、駅東口の事業の遅れというような説明の中だけで、現在に至っているところでございます。
第1点目、いつごろまでに着手して、いつごろに完成させるのか。また、この整備に伴う組織、駅周辺とあわせて行う必要があると思うが、それらについてはどう考えているのか、1点目、お伺いいたします。
59 ◯議長(前島守雅君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午後 2時31分休憩
───────────────────────
午後 2時46分再開
60 ◯議長(前島守雅君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
61 ◯都市建設部長(藤枝利明君) 駅前・東ノ辻線整備事業についてご答弁いたします。
石岡駅東土地区画整理事業は、平成20年3月、すべての事業が完成し、その中で都市計画道路駅前・東ノ辻線、全体延長1,500メートルのうち300メートルの整備が完了しております。残り1,200メートルのうち市役所通り前から村上・六軒線に向かう200メートルの区間につきましては、平成20年度から平成24年度までの5年計画で整備を進めており、道整備交付金及び合併特例債を活用して進めております。その先の1,000メートルにつきましては、順次整備を進めていく予定でございます。
なお、合併特例債事業は、都市整備課で事業を進めているところでございます。
以上です。
62 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
63 ◯24番(高野 要君) 2回目の質問をいたします。
私も、この事業は前々から気になっておりまして、地元でもありますので、何度か質問してきたところでございます。今までの答弁の中では、平成5年ですけれども、その当時も何の進展もないまま進んできたところでございますけれども、今回、今、藤枝部長より、24年まで5年計画で1,200メートルのうち200メートルが進むというようなご答弁をいただきまして、ようやく着手してくれたかなというような気持ちでおります。
この地域の実情は、本当に駅前にあり、駅東にありまして、本来であれば、整備されていれば、もう石岡のベッドタウンと言ってもいいんじゃないかというふうに思っております。今度バスが走るようでございますけれども、私は、この道路をつくることによって、バスどころではない、非常な市としての財源になるのではないかと、税収等々においても経済効果は大なのではないかなというふうに思っているところでございます。しかしながら、残りの1,000メートルについては順次整備していくと。
その中で、私が1つ日差しを感じておりますのは、合併特例債を使用していくという話がございまして、この合併特例債というのは平成27年度が期限というふうに、私の記憶では思っております。そうなると、平成20年度に完成しちゃうのかなというような考えもあるわけでございますけれども、そういったことはあり得ないと思っております。今の感じで行きますと、平成50年ごろに完成になるんですかね。私はいなくなっちゃいますね。年号も変わっちゃうんじゃないかと思うんですけれども、こういった都市計画道路というものは、やはり20年から30年の計で進んでいくんだというふうに、一般常識のように語られておりますので、これもいたし方ないのかなというふうに思っております。とにかく、やらなければ進みません。100メートル、200メートル、一歩一歩進むことによりまして、ゴール、終点はあるわけでございますので、努力していただきたいと、かように思うところでございます。
そこで、合併特例債と道整備交付金で行っていくということでございますけれども、合併特例債が期限後使えなくなったとき、その場合は道整備交付金のみで行けるのかどうか、お伺いいたします。
また、この地域でございますが、今も何度も述べておりますけれども、非常に狭隘、排水路の整備がなされていないと言っていいような地域でございます。この地域に対し、今、私、平成50年と申しましたが、この間この地域に対して、駅前・東ノ辻線は別として、こういった狭隘道路の整備、また雨水排水等の整備を別の角度で進めていく用意があるかどうか、お伺いいたします。
また、参考になりますが、この駅前・東ノ辻線の路線上に住宅が何棟ぐらい建っておるのか、また、この200メートルの区間でございますけれども、用地の買収はどのように進んでいるのか、お伺いいたします。
64 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
65 ◯都市建設部長(藤枝利明君) お答えいたします。
合併特例債事業の期限は平成27年度となっております。それが過ぎた場合は何で整備するのかというようなことかと思いますが、新たな補助事業等を取り入れまして、整備を進めていきたいと考えております。
それから、家屋がどのくらい張り付いているのかということのご質問かと思いますが、私どものほうで調べたところによりますと、約40戸の家屋等が計画道路上内にあります。
それから、用地買収についてでございますが、今年度、用地の測量等をしておりますので、来年度から、用地買収や家屋補償というような形で入っていけるかと思っております。
それから、狭隘道路等の整備のご質問でございますが、狭隘道路の整備につきましてはたくさんの要望が出ておるわけですが、現地を確認しまして、緊急性や重要度の高いところから計画的に整備を進めているところでございます。
以上です。
66 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
67 ◯24番(高野 要君) 3回目の質問をいたします。
要望でございますけれども、この地域の人たちが本当に熱望している事業でございまして、今、200メートル区間でも、皆さん、非常に光が見えたような気がいたします。しかしながら、ゴールは平成50年というような長丁場でございますけれども、やはりここで出発したということに関しましては、地域の住民は喜んでくれることと思います。一番私の懸念しているところは、今までが未整備のままに置かれてきた地域でございますので、今後については、特段の計らい持って整備を進めていただきたいというふうに思います。
以上で2点目、終わります。
3点目、一部事務組合の整理統合、複合化についてお伺いいたします。
今、当市には、一部事務組合が幾つかございます。その中でも迷惑施設と言われる湖北環境衛生組合、石岡地方斎場組合、霞台厚生施設組合、この3つの組合は極めて統合しやすいといいますか、整理統合ができる可能性があるわけでございます。と申しますのは、同じ局長が3つの組合を管理されており、石岡市より出向している課長もそうでございます。
そういう中、行財政改革の実施計画の中で、18年度から21年度の4か年計画で進めるとうたってあります。18年度、19年度であり方の検討をしたわけでございます。20年度、21年度で実施計画ということになるのですが、一番の問題は、ここでこの計画が実施されなかった場合、湖北環境衛生組合においては、職員の問題でございますけれども、21年度で3名の職員が退職いたします。また、石岡地方斎場組合では1名の職員が退職されます。ですから、行財政改革の中で、これがそのとおり行かなくなると、新たに職員の採用をするということになってきますので、この一部事務組合の整理統合、複合化の状況について、現在で結構でございますけれども、状況についてご答弁をお願いいたします。
68 ◯議長(前島守雅君) 生活環境部長・大図君。
〔生活環境部長・大図哲雄君登壇〕
69 ◯生活環境部長(大図哲雄君) お答えいたします。
一部事務組合の整理統合、複合化についてのお尋ねでございますが、一部事務組合の複合化に、霞台厚生施設組合、湖北環境衛生組合、石岡地方斎場組合、3組合の複合化がございます。この複合化計画につきましては、平成18年3月に策定しました石岡市行財政改革実施計画集中プランの中に、一部事務組合の複合化の推進が位置付けられております。平成19年6月に、それぞれの事務組合を構成します石岡市、小美玉市、土浦市、かすみがうら市及び3組合の担当者で、一部事務組合再編複合化検討委員会を組織し、現状と課題、先進事例などの調査などを行い、平成21年3月に検討結果報告が提出されております。
本年度につきましては、6月25日及び11月27日に検討会を開催しております。検討しました事項につきましては、複合化する理由と課題、検討委員会のスケジュール、組織機構案などについてでございます。正副管理者の了承を得ること、さらに、各市の議会の承認が条件となりますが、検討会といたしましては、平成22年度中に茨城県知事への申請スケジュールを考えております。
複合化を図った場合、経営メリットの1つとして職員を削減できることが挙げられますが、本年度の一部事務組合の職員の状況につきましては、湖北環境衛生組合の採用職員は5名、うち3名が本年度退職です。石岡地方斎場組合につきましては、組合採用職員は2名、うち1名が本年度退職となり、霞台厚生施設組合につきましては、組合採用職員13名、本年度の退職予定者はございません。したがいまして、3つの一部事務組合全体では、本年度4名の退職者となります。なお、湖北環境衛生組合につきましては、本年度2名の新規採用職員を募集しております。これは、職員構成平均年齢が50歳を超えていること、さらに、将来の事務組合複合化を考慮した内容であると伺っております。
以上でございます。
70 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
71 ◯24番(高野 要君) 2回目の質問をいたします。
私がここでこの質問をしておりますのは、この複合化について全然動いていないと判断したところでございます。そういった中で今ご質問させていただいたところでございますが、この一部事務組合の複合化については、平成22年度に複合化を図るべく進めているということでございますが、平成18年度の同僚議員の質問によりますと、21年ということになっておるかと思います。1年の遅れということでございます。いたし方ないというふうには思うところでございますが、私は、この事業が21年ということで進んでいれば、今、退職者4名、そういった中で2名とか3名の職員の採用を行うというようなことを言っておりますけれども、この職員の採用は行わなくても対処できるものと考えていたところでございます。
湖北環境衛生組合は私の地元ということで、平常の業務内容については認識しているつもりでございます。今現在、新しくなった石岡クリーンセンターは、従前の処理センターとは違い、完全自動化により処理業務全般を民間に委託している中で、現在の組合職員が3名退職する。今の実情を見た場合に、事務処理、1日に処理するし尿は210トンでございます。その他もろもろの事務関係等々はあると思いますが、私はこのように多くの職員が必要はないのかなと。ですから、近所の農業をしている方は、あの人は門を閉める担当だとかね。担当が決まっていまして、いつもやっておるんでしょう。そのような話も出ているところです。職員の人に対しては大変迷惑な話だと思いますが、こういった行財政改革という中で事業を進めるということは、やはり事業と相反しないような人員採用というのも、私は必要でないかと思います。
そこで、2点お伺いいたします。この人員採用は、行財政改革のための複合化に相反する採用ではないかと私は思いますが、いかがでしょうか。
また、知事への申請というのが22年度ということでございますが、これは申請のみでよいのか。その後、審査等があり受理されるのか。その辺によりまして、また期限的なものも変わってくると思いますので、その2点だけお伺いいたします。
72 ◯議長(前島守雅君) 生活環境部長・大図君。
〔生活環境部長・大図哲雄君登壇〕
73 ◯生活環境部長(大図哲雄君) お答え申し上げます。
1点目の、職員の採用の件でございますが、こちらの職員採用につきましては、一部事務組合の問題でございますので、そちらのほうで審査、決定されたものと考えております。
また、知事への申請でございますが、知事への申請を行いまして、認可を得ることになると考えております。
74 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
75 ◯24番(高野 要君) 組合の問題ということでございますけれども、この行財政改革の云々ということが進んでいれば、私は、人員採用についても違った形のものができてきたのではないかなというふうに思います。それにいたしましても、22年度に何とか複合化ができるというふうに私は察しました。この事業、私は大変大切な事業と。考え方によっては何だということかもしれませんけれども、この改革の中では大変な事業と思われますので、ひとつ真剣に取り組んでいただきたいと思います。こういった事業は忘れられてしまうんですよね。忘れないで、ひとつお進めください。よろしくお願いいたします。
じゃあ、4点目、道路行政についてお伺いいたします。
道路行政について、第1点目、道路の箇所付けについてお伺いいたします。私が以前にも質問したかと思いますが、石岡地区にもまだまだ未整備の道路、また排水等が悪く、大雨のときなどは人も車も通行できない、また病人が出て救急車を呼んでも、車が入ることもできない、100メートルも200メートルも、病人が出たときは、救急車が行かないため、担架を押して行くしかない、現実にこのような道路がまだまだあるわけでございます。私も、今回の選挙にて市内を歩かせていただき、住民の方々といろいろお話をしてまいりましたが、道路行政については口をそろえて、「お願いしてから10年にもなりますが、やりますの声だけでいまだに何もなされていない」と言う方々が多くございました。例になりますが、危険なのでと話したところ、ポールを立ててくれたとのことです。土手の崩れ防止に何の役に立つのかと、あきれておられました。時の担当者は、「早急に」とか「来年の予算で」とか申しておったそうでございますが、いまだに倒れかかったポールのままでございます。私も見てまいりました。
私も職員は信じておりますが、担当の職員は、市民、住民の前では、「はい、わかりました。やります」と言うわけでございますが、庁舎に戻ってまいりますと、なぜかやる気がなくなるわけでございます。なぜなのか、私も不思議な現象でございます。私は、行政というものは、できなければできない、「こういうわけでできません」と、できるところは「わかりました。すぐにやります」、これが基本とするものであると思います。当市の財政にも限りがあり、すべての要望に応えることは大変と思うわけです。約束は守り、できることは即実行すべきと私は思うんです。行政の基本は何か。自分本位じゃないんです。市民本位なんです。そこで私は、この5年10年捨て置かれたというような方にお話を聞いておりますけれども、そういったところについても、なぜできないのかきちっと、そこに説明責任があるわけでございます。
そこで、お伺いいたします。このようなたくさんの要望、陳情に対し、箇所付けはだれがどのようにしているのか、私はいつも疑問に感じるんです。なぜならば、「わかりました。やります」、次のとき来ると、「済みません、あの予算はなくなりました」。その予算をだれが持っていくの。そんないいあんばいな問題じゃないだろうと。ちゃんと来た順番を決めれば、予算の横取りはないでしょう。好きな人から先にやっちゃだめなんです。危険なところとか危ないところをやるんです。第1点、どのようにして決定なされているのか。
2点目、この箇所付けの協議に、市長は決裁以外に参加しているのかどうか。これ、市長が全部言いますと、みんなそのとおりになっていっちゃいますので、見きわめという意味では市長さんにやっていただくことが一番かと思うんですが、今後、忙しいと思いますので、そんなにはやっていられないと思います。この2点、お伺いいたします。
それと、もう一つ、4メートル以下の舗装工事について。私も選挙で八郷地区を歩かせていただきました。八郷地区においては、行政が材料を支給し、地元の人たちが施工に当たると伺いまして、八郷地区の方々の努力と技術の高さに驚いております。しかしながら石岡地区においては、市道と名のついたものは、大小にかかわらず、行政の設計・施工で行われているのが現状でございます。八郷地区においては、かなり以前よりこのような工事が地元民の力で行われているようでありますが、石岡市と八郷町は合併して4年にもなるわけでございます。なぜなんだと聞くと、予算が足りないんです。予算を補うためにお願いしているんだと。私もそんなに予算が云々なのかと思いまして調べてみましたが、昨年度の原材料の支給は1,000万程度であると伺っております。この1,000万程度の材料、これに手間が幾らかかるのか。このようなことは、私は材工でも行政でできるのではないかと思うところです。
また、私が一番懸念していることは、もしこのような工事で人身事故等が発生した場合には、市に対する管理指導責任も追求されるんじゃないかと私は思います。おまえらの勝手だというわけにはいかないのではないかと思います。また、施工上の問題で、道路の破損等から起こり得る事故等も私はあるのではないかと思います。私はこの現状を聞き、また目の当たりに見たとき、この問題は即解決すべきだと感じました。やはり、私は選挙でたくさん歩かせていただきましたけれども、市長も同じだと思いますが、格差というものに対してはたくさんお話をいただきました。「おらげのほうは何だっぺ。石岡は違うべ」、「いや、同じですよ」と私は帰ってきましたけど、事実は違いました。私は、早急にこの格差を取り除き、今後については平等なる制度にいたすべきと考えますが、執行部のお考えをお伺いいたします。
2点、お伺いいたします。
76 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
77 ◯都市建設部長(藤枝利明君) 箇所付けをどのようにして決定しているのかとのご質問でございますが、市内各地から要望や陳情が出された箇所については、現地の確認、調査を行い、地域のバランス等を考慮しながら、緊急性や必要性の高い箇所から優先的に整備できるよう計画を立て、市長の決裁を受けて決定しております。
次に、4メートル以下の道路整備についてのご質問ですが、基本的には、道路の幅員を基準として整備を行っているものではありませんが、旧八郷町では、4メートル以下の道路整備には、原材料支給によるコンクリート舗装を実施しており、アスファルト舗装ができない地区の市道を対象に整備している状況にあります。この制度の背景には、旧八郷町の予算不足を補うために、原材料を支給し地元に普請してもらうという、経費節減の考え方があったものと思われます。今後につきましては、今までの経緯や地元の意向を踏まえた中で、バランスのとれた整備が図れないか、見直しを含め、検討してまいりたいと考えております。
78 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
79 ◯24番(高野 要君) 今、箇所付けについて答弁いただきました。この箇所付けについては、住民の方々も、先ほど申しましたように、何でうちのをやってもらうところが飛んでいっちゃったんだろうとか、何であんな必要のないようなところへ道路をつくって、うちのところはやってくれないんだろうかと、非常に不可思議に思っている部分でございますので、これからひとつ……。事務局にも私は大きな責任があると思います。やはり、先ほど申していますけど、きちっとした説明がなされていない。隣でできていてもうちはだめだとか、そういったことを、やっぱり説明責任を果たす。説明によって住民に納得してもらうというようなことが必要であるかと思いますので、担当部局はきちっと、わからない人に説明するんですから、親切に説明してやっていただければと思います。
もう1点、4メートル以下の、いわゆる八郷地区の道路でございますけれども、私は、先ほど申しましたように、合併後もう4年も経過しております。そして、一番私が懸念して……、見ていて、じゃあ、あの市道は……。一般の業者がやりますと、そこを検査したり、載荷試験だ何だといって大変なんですけれども、何もないんですね。ここに技術者もないわけです。そういった中で、いわゆる市道です、あれは。私道だったら構わないですけど、市道をつくらせるということは、昔、砕石というか、石を敷いたり、道普請というのがありましたけれども、その程度であれば私はよろしいかと思うんですが、そこにU字溝を入れたり何かして、大きな機械を使ってやっているんですよね。何だと。今どこにこんな行政がありますか。
いち早く……、私は八郷の人の機嫌を取っているわけではないんですけれども、やはり同じにする。材料費とかこういうので5,000万も1億もかかるんなら別ですけれども、そんなかかっていないでしょう。材料代で1,000万ですから、あと工事費だけでしょう。そんなものはどんどん捻出すればできるわけでしょう。市長が言っている「ムリ・ムダ」、その部分の無駄をなくすんですよ。無駄をなくせばできますから。それで無駄な道路はつくらない。皆さんが必要と思っているものをつくる。そうしていけば、八郷地区の住民の方々は道路工事から逃れられると思います。早く解放してあげてください。
以上です。答弁は要りません。
5点目になります。石岡市のごみ袋についてでございます。小さな問題でございます。
私は、数年前よりごみ袋の入札方法、また入札後の差益といいますか、役所で得る手数料の大きさに不満と疑問を持ってまいりました。現在は入札業者も幅広く参加させ、整然とした入札ができているようでございますが、聞くところによると、以前は、入札業者はいつも同じメンバーで、金額は随意契約の範囲を超え、1,000万以上でも見積もり合わせ、すなわち随意契約違反であったと伺っております。だれの指導でやってきたのかはわかりませんが、あきれた話でございます。
もっと驚くことは、石岡の市民に対して、昔はレジ袋でやっていたものですから、それを無理やり指定し、押し付け、年間多額の利益を上げていることでございます。私も区長をしておりますので、何度か市のほうにかけ合いに参りました。しかしながら、理屈ばかりで取り合う用意はありませんでした。ようやく市会議員になれましたので、今ここで質問しているところでございます。
内容については、私の調べた範囲ですが、1枚6円で仕入れ、市民に販売しているのは1枚15円でございます。販売店の手数料は1枚3円であります。1枚ということで考えますと、6円なんです。しかしながら、これは、事務局に伺っていただくとわかりますが、1年になると2,000万というような膨大な額でございます。そのようにもうかっているということで、私が以前、こんなに利益があるのなら、学校関係や福祉のお世話になっている弱者の方に無料で配布しろと言ったんですが、懇談会の中で言いましたが、いまだに何の進展もございません。
そこで、私はこの金額に対して、下世話ですが、非常に疑問を持っておりますので、この手数料は一般的に、商取引の中で一般常識から考えると妥当な金額なのか。
また、2点目、私はこのような……、50万、30万だったらわかります。しかしながら、このような利益である以上は、有料ときちっと明記するべきではないか。水戸市は40円とかしているそうでございますけれども、40円……。
〔「水戸市は80円」と呼ぶ者あり〕
80 ◯24番(高野 要君) 80円。ごめんなさい。だから、そういうふうに金額が多くなくても、私は有料ではないかというふうに思っておりますので、有料と考えるべきかどうか、お伺いいたします。
それと、生活弱者と言っては失礼かもしれませんけれども、福祉等々にお世話になっている方々、また教育施設等に対しては、私はこのようにお金が余ってしまうのであれば、ただ負担金にだけ当てるのではなくて、そういったところには無償で配布すべきであると考えますが、どうでしょうか。
あと、4点目になりますけれども、以前に、今の部長じゃございませんけれども、先行き八郷地区もごみ袋指定にするんだと。どんどん欲が出てきまして、このようなお話をしていましたけれども、今どのような状況になっているか、お伺いいたします。
以上4点、お伺いいたします。
81 ◯議長(前島守雅君) 生活環境部長・大図君。
〔生活環境部長・大図哲雄君登壇〕
82 ◯生活環境部長(大図哲雄君) お答えいたします。
議員ご指摘の市指定ごみ袋につきましては、製造価格と販売価格に差益がございます。この差益につきましては、ごみ袋の製作費に充当しますとともに、ごみ収集の委託費用へ充当してございます。また、集団回収の補助金や生ごみ処理機の購入補助金として、市民の方に還元させていただいているところでございますので、ご理解を賜りたいと思います。
まず、1点目の、ごみ袋の料金の件でございますが、ごみの有料化、つまり一般家庭から出されますごみの処理費用を負担していただくことでございますが、ごみの有料化につきましては当市ではまだ導入しておりませんので、ごみの有料化を導入していない他市と比較しますと、適当なものと考えております。
2点目の、ごみの有料化につきましては、県内で既に水戸市や日立市などで導入しており、当市でも今後の検討課題であると考えております。
3点目の、生活弱者等に無償で配布する旨の検討につきましては、関係部署と協議を進めてまいりたいと考えております。
また、4点目の、八郷地区への指定ゴミ袋導入の件でございますが、八郷地区につきましては新治地方広域事務組合のほうへごみを出してございますので、広域事務組合の中のほうで協議をしてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
83 ◯議長(前島守雅君) 24番・高野 要君。
〔24番・高野 要君登壇〕
84 ◯24番(高野 要君) 何回目だっけ。2回目ですか、お伺いいたします。
1点、ごみ袋の製作費に充てるということでございますが、これは何か製作費にとっておくというような感じに受けたんですが、こういったものは、当初予算の中できちっとされていると思うので、ちょっとおかしくないですかね。売り上げでもうけたものを残しておいて、それでまたお金を払うんだ的なね。ぐるぐる回っていれば一緒なんでしょうけれども。その点は結構です。
今、妥当だというようなお話を伺ったんですが、ごみ袋をつくるときから私、そのころはここに在籍していまして、最初は、ごみ袋は15円で売ると。しかしながら業者の仕入れが10円ぐらいだったんですね。ですから、2円が手数料というような形の中で進み始めたところでございます。しかしながら、だんだんに入札をでたらめやっていたのが、今度は本気に入札をやるようになりまして、そういった中で幅広く行うことによりまして、だんだん安くなってきたんですね。
石岡で10円で仕入れていたころでも、笠間とかそういったところはずっと6円から7円の中で仕入れてきていたということでございます。当時の担当者の答弁に、私、何でこんなに袋がよそより高いんだというようなことをお話ししましたら、これは炭酸カルシウムが入っているからだと。それで、石岡でも、東京でやっていた経緯もございまして、炭酸カルシウムをやると、火力を上げて炉を助けるんだと。それが、だんだん、炭酸カルシウムがあると炉がだめになってしまうんだと、東京でやめまして、そうしたら石岡でもやめたんですが、それで、後で業者に聞きましたら、袋を安くするのには炭酸カルシウムを入れると安くなるんだと。炭酸カルシウムというのは固体なので、それを入れてやると、厚みが増して安くなる。今考えるとおかしな話なんですが、当時の担当者は真に受けてやっていたようでございます。
ですから、2円で最初スタートしていましたので、それに4円プラスされているということは、私はあまり妥当だとは思いません。この大きな差益は、ごみ袋が有料と考えるべきと思うかということでございますけれども、私は、なぜここでこのようなことを述べているかといいますと、どうせ先行き、いろんな負担金等々、このような財政事情でございますので、私は、必要になってくるんじゃないか。ごみの減量化とか、そういったことを考えた場合に、私は有料化にすべきであると。私、しなさいとは言えないですから、こういった実情の中で、もう始めてもいいんじゃないかということを言っているわけです。
また、生活弱者等々にどうかということでございますけれども、扶助しておきながら一方で巻き上げるというのは、何かちょっと矛盾があるんじゃないかと私は思うんですね。生活弱者、そういった方々にね。ですから、この辺のところもご検討ください。
あと、八郷地区の問題でございますけれども、これは新治広域事務組合でございますので、その中で、今も現状、レジ袋等々で組合が運営されているわけでございますので、石岡市が今、石岡地区がごみ袋でこれだけもうかったから八郷にも売ったらまたもうかるんじゃないかと、そのようなことでなくて、私は、先行き統合とか、そういったことになれば別でございますけれども、やはり現状の中では負担をかけるべきではないと。ですから、ここで部長が協議していきたいというような言葉を先ほどいただいたわけでございますが、私は協議する必要性はないと判断するところでございます。
細かいことをご質問申し上げたところでございますが、私は一つ一つ大事なことだと思っておりますので、市民本位、真剣に考えられまして、ご検討を賜りたいと思います。
これで質問を終わります。
85 ◯議長(前島守雅君) 5番・関 昭君。
〔5番・関 昭君登壇〕
86 ◯5番(関 昭君) 5番の関です。3項目ほど通告書に従って質問をさせていただきます。
まず、質問項目第1でありますが、いつものとおり、川又地区における不法残土埋め立てについて質問をいたします。先輩議員からも、この件に関する質問がありましたが、重複しないようにいたしたいと思います。
先日4日に、この埋め立てを実施した会社社長に対する地裁の判決が出ております。懲役7年ということでありますが、あの残土を取り除き、もとに戻せという判決が出なかったのは、大変残念に思います。判決が出ても、残土は残っております、現場に目を向けますと、残土は放置されたまま、ようやく仮排水路の設置が決められただけであります。破壊されたバイパス道路側の排水設備、そして道路、この道路は公道及び私道両方ありますけれども、ともにその上には残土が復旧されずに、また立木の立ち枯れも今なお進行している状況であります。
まず1点目の質問ですが、市及び
農業委員会の責任の明確化についてであります。この不法残土を許した責任についてでありますけれども、これまで何回か私も質問をいたしてきましたが、その中で、事務局長の虚偽の回答及び事務局職員の文書改ざんについては責任を認めておりますけれども、この不法残土そのものに対する責任については、いつも状況の説明に終わって、責任を明確にしておりません。市及び
農業委員会それぞれに責任があるや否や。状況説明は結構です。イエスかノーでお答えをいただきたいというふうに思います。それが第1点目であります。
2点目、市の
損害補償請求でございますけれども、市の
損害補償請求について、前回の定例会では協議中という回答がありました。もし請求が提出されているならば、請求相手、請求内容、あるいは期限等についてお伺いをいたしたいと思います。
3点目であります。周辺地権者の損害補償についてでありますが、被害を受けた、また受け続けている周辺地権者の損害補償についてでありますけれども、以前、
農業委員会事務局長から、市の請求に合わせて提出してはどうかというようなサジェストを受けたこともあります。埋め立ての会社を除けば、加害者、被害者とも同じ集落に住んでおるわけでありまして、この損害請求は出すに出せない状況であるというのが、偽らざる事実であろうと思います。市及び
農業委員会は、責任を持って、被害者の意向を踏まえて対処してほしいというふうに思います。
次に、4点目であります。周辺環境の保全を含めた実行可能性のある解決策についてということで、この中で3つほど申し上げますが、1つは、最初に申し上げた、破壊された排水設備、そして道路の復旧についてお伺いをいたします。
2つ目は、仮排水路の設置でありますけれども、これについては、上(うえ)、要するに上(かみ)のほうにあります住宅及び道路の排水路を含めて、本格的な排水路を設置してはいかがかということであります。その理由は、現在の残土は将来とも取り除かれるという可能性はありません。この機会に、住宅の下を通っている排水路の不具合等を是正するとともに、残土の下に暗渠の排水路を設置して、残土の排水をスムーズにするという効果も期待できるということから、仮排水路ということではなくて、本格的な排水路をこの際に建設されてはいかがかという質問であります。
3つ目は、将来に向けた解決策でありますけれども、先日の先輩議員の質問に、市長は、住民が安心できる解決策が重要だというご回答がありました。前回の定例会で、統計学上の必要な土壌検査を実施し、安全宣言をしてほしいと申し上げました。また、それに基づく会社の見積もりは、5億円という膨大な経費がかかる見積もりがありました。この見積もりにつきましては、現場を見ていないで、非常にずさんな、あるいは一般的な見積もりであったということから、再検証する必要があろうと思われます。あまりにも、この5億円というのはいい加減な見積もりであったというふうに私は思うんです。
いずれにしても、統計学上の必要な土壌検査には、それ相当の経費がかかる。安全宣言もまた現実的ではないこと等から、これまでの3回の土壌検査を踏まえ、住民の意向を取り入れて、あと何か所かの土壌検査により、地元住民も納得できる検査をしていただきたいというふうに思うんです。必ずしもこの前見積もりに上がってきたような統計上必要な土壌検査でなくても、住民がそれでいいよと言うような、納得できる土壌検査であればいいのではないかというふうに思うんです。
その上で、残土を含めた谷間……、あそこは谷間になっておりますけれども、この谷間の開発計画を早期に明確にする必要があるというふうに思うんです。それは、被害を受けた周辺を含めて、土地を市が買収し、市の責任で埋め立てを実施し、住民の望む埋立地の活用を考慮すべきだというふうに思うのであります。経費の関係からも、すぐに実施するというのは大変難しかろうと思いますが、早急に計画を明確にすることにより、住民の理解は得られるのではないかというふうに思います。
1回目の質問を終わります。
87 ◯議長(前島守雅君)
農業委員会事務局長・荻沼君。
〔
農業委員会事務局長・荻沼雅光君登壇〕
88 ◯
農業委員会事務局長(荻沼雅光君)
農業委員会からお答え申し上げます。
状況説明は不要ということのご質問でございましたが、今回につきましては、現職の農業委員が逮捕され、その後、有罪判決が確定するに至っておりまして、さらに事務局職員による不適切な事務処理、これにかかわったということで処分を受けてきたわけでございます。このような状況を受けまして、
農業委員会として、道義的な監督責任は感じているという、会長自らの陳謝を申し上げたところでございますので、この件に関しましては、ただいま申し上げた会長の意をお酌み取りいただきまして、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
それから、補償についてのご質問でございますが、これまでの答弁と重複しますが、被害を受けた方々、それと加害者側との補償交渉が第1番目の入り口だろうと、私どもは考えているところです。ただ、これまでも被害を受けた方々とはお話をさまざまにお伺いしてまいりましたので、今後とも継続してご意見やお考えなどを拝聴してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
89 ◯議長(前島守雅君) 生活環境部長・大図君。
〔生活環境部長・大図哲雄君登壇〕
90 ◯生活環境部長(大図哲雄君) お答えいたします。
まず、1点目の責任の問題でございますが、川又地区に搬入されました土砂につきましては、施工事業者、事業者と行為をともにしました地権者等に多くの責任があると考えております。市といたしましては、土砂の搬入開始当時から、関係部署や県と協議・連携をとりながら、事案の対応を図ってきたところでございます。また、全庁的な取り組みとしまして、石岡市不法盛土対策本部を設置し、解決策を模索してきました。しかしながら、不法な土砂が搬入され、地域住民に不安を与える結果となりましたことから、これまで水質や土壌検査を実施し、地域住民に対する不安の解消、また安全性の確保に努めてまいりました。なお、水質検査につきましては、今後も継続して実施していきたいと考えております。現在、埋没した水路の確保といたしまして、都市建設部のほうにおいて、仮排水路の設置に向けた作業を進めているところでございます。
次に、4点目の、周辺環境の保全を含めた実行性のある解決策についてでございますが、現在まで継続しております水質検査につきましては今後も継続して実施し、有害物質の監視に当たってまいります。今年度につきましては2回実施しており、次回は、来年1月に第3回目の水質検査を予定しております。先の岡野議員の質問にもご答弁申し上げましたが、水質検査の結果報告につきましては、これまで地元の区長さんに対して行っておりましたが、今後は区長さん以外の関係者の方にも報告する機会とし、あわせまして地元の方の意見を聞く場にしたいと考えております。そうした話し合いの中で、今後の対応策について検討をしてまいりたいと考えております。
91 ◯議長(前島守雅君) 総務部長・大野君。
〔総務部長・大野静夫君登壇〕
92 ◯総務部長(大野静夫君) 私からは、2点目の、市の損害賠償請求について答弁をさせていただきます。
川又地区における不法に埋め立てられました土砂の撤去及び原状に回復するための費用につきましては、平成21年10月23日付で顧問弁護士と協議の上、株式会社ショウエイ代表植村氏に対し、2週間の期限を切って損害賠償を請求したところであります。損害賠償内容は、1、排水路等設計積算業務委託費270万円、2、排水路整備工事費1,050万円、3、土壌・水質分析関連費410万250円、以上合計1,730万250円を請求しております。この請求金額については、損害額が具体的に判明している分についてのものであり、今後、その他の損害額が判明、あるいは確定した場合は、さらに損害の賠償を請求する見込みであるとした内容で請求を行いました。
なお、請求に当たり、株式会社ショウエイ代表植村氏におきましては、土浦警察署に拘留中であったことから、土浦警察署の住所、土浦市立田町1番20号土浦警察署気付植村慎之介殿として、郵便物配達証明により平成21年10月23日に送付をし、翌日配達されたことを証する郵便物等配達証明書で確認をしているところでございます。また、同事件で収賄の罪に問われております川又氏への損害賠償については、裁判の刑事記録を入手・確認してから損害賠償を検討する考えでいるものでございます。さらに、地権者への損害賠償請求についても、裁判結果の刑事記録を見た上で、地権者の責任の有無を判断して、損害賠償を行っていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
93 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
94 ◯都市建設部長(藤枝利明君) 4点目の解決策についての、道路復旧についてお答えいたします。
不法盛土埋め立てにより埋没している道路等がありますが、この復旧につきましては、大量に盛られた土砂等を撤去しなければならないため、今後の対応については、石岡市不法盛土対策本部会議の中で検討していくことになると思います。
次に、本格的な水路の整備ができないのかというご質問でございますが、もとの水路の位置は現在埋め立てられている場所の地中深くにあることから、本格的な整備を行うには、土圧の影響等を考慮して設計・施工をしなければならないため、多額の建設費用がかかることになります。今回の仮排水路は、費用的にも安価であるコルゲートパイプ等を使用し、暫定的に整備するものです。当面は、今の水たまりを解消していきたいと考えておりますので、水路の本格的整備につきましては、埋め立てられた箇所の将来的な土地利用を含め、今後の改善計画に合わせて整備していくことになると考えております。
95 ◯議長(前島守雅君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午後 3時55分休憩
───────────────────────
午後 4時12分再開
96 ◯議長(前島守雅君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
5番・関 昭君。
〔5番・関 昭君登壇〕
97 ◯5番(関 昭君) 一応、回答をいただいたんですが、最初の責任の問題、これは決議書の中にも「責任を明確にし」ということが柱になっておるわけなんですけれども、私は、尚且つ先ほどは、状況説明等は結構だからイエスかノーかで答えてほしいと言ったんですが、結局、そのイエス・ノーもなしに状況の説明をした。最初からまた責任問題を云々いたしますのは、私も、今回の質問も3回しかできませんので、時間というか、回数がないので、それはそれとして、次に質問を進めていきたいと思うんですけれども、一応は、市及び
農業委員会についてはそれぞれの責任があったというふうに私は解釈をして、次の質問をいたしたいというふうに思うのであります。
イエスという答えだというふうに理解をして質問をさせていただきますと、これまで不安を与えている半田の住民及び被害をこうむった周辺地権者に対する、市長及び
農業委員会会長の謝罪を実施すべきではないかというふうに思うんです。それは、この件に関するこれまでのけじめではないかと。やはりけじめをしっかりつけなきゃいけないのではないか。そうしなければ、住民の市及び
農業委員会に対する不信感というのは払拭できないというふうに思うからであります。ぜひ市長及び
農業委員会の会長の謝罪をお願いいたしたいというふうに思います。
それから、2番目の、市の
損害補償請求については了解いたしました。今後とも損害補償については、さらにいろいろ出てくることかと思いますけど、継続してよろしくお願いをいたしたいというふうに思います。
それから、3番の、周辺地権者の損害補償についてでありますけれども、
農業委員会事務局長のご説明で、今後とも被害者との話し合いをし、理解を得て進めたいということですので、どうかその姿勢で、被害を受けた方々の救済というか、そういうことをしっかりやってほしいなというふうに思うのであります。
その次に、4番目に行きます。これは、その中に3つの質問がありましたけれども、18年12月に、一番最初にバイパス側から埋め立てが始まったわけでありますけれども、そのときの残骸と申しますか、バイパス側から入れられた残土が、結局は県の管轄であります排水設備であるとか、あるいは道路が破壊されているという状況にあるわけですけれども、それほど大量に土砂が捨てられているわけじゃありませんので、これについては、市から県に復旧をさせるということについて、そんなに難しい話ではないのかなというふうに思うんですが、その点についてもう一度都市建設部長のご説明をいただきたいというふうに思います。
それから、2番目の仮排水路の設置、これを本格的にするには土砂を排除しなきゃいけないというふうな説明をされておるんですけれども、これは、土砂は排除できないんですよ、今後ともども。だから、一番下に暗渠で入れるのか、あるいは今のむき出しで仮排水的なところに本格的水路をつくるかは別にしまして、いずれにしても、土砂の排除なんていうのは可能性としてはほとんどないわけですから、そういうことでもう一度ご検討いただけないかなというふうに思うのであります。
3つ目でありますが、水質検査の後、地元住民と話し合いながら今後のあり方について検討するというふうに説明があったんですが、それが、いつになったらこれを解決できるのという非常に曖昧な話なんですよね。私は、あそこを埋め立てて、市が買収をして新たな開発をするということについては、1つは、先ほど申しました周辺の被害を受けた人たちの救済にもなるだろうし、もう一つは、やはり住民の希望というか安心というか、そういうものが、早急に計画を立てることによって得られるのではないかと。これについては市長からの……、市長、よろしいですか。市長からの指示によって計画をつくれという指示を出されれば、優秀な石岡市役所の職員の方々ですので、私は直ちにできるんだろうと思うんですよ。今年、来年という話ではないにしても、今後どうするのかということの計画を立てなさいということが市長から指示を出していただければ、一番それが住民の安心にもつながるのではないかということで、ここに市長のお考えをお伺いいたしたいというふうに思います。
2回目の質問を終わります。
98 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
99 ◯市長(
久保田健一郎君) 関議員にご答弁申し上げます。
ご質問の中で、市に責任ありやなしやというような中で、市に責任ありということで質問を続けるというお話でございましたが、私としては、市の法的責任はないと、責任は施工業者並びに業者と行為をともにした地権者等にあるものと考えております。したがいまして、私としては謝罪という考えは持っておりません。
ただ、今後につきましては、近隣住民の不安等への対応、この辺につきましては、地元の方々と協議を持つ場を設けるなど、誠意を持って対応してまいりたいと考えております。過日もご説明申し上げましたが、実際に地域の方が困っておられるという中で、行政としてできることは限界がありますが、仮排水でもって、実際に地域の方がお困りなっているという中で、仮排水路を整備し、その不安といったものを取り除く道義的責任はあるだろうということで、今般、補正予算の中で仮排水路の整備というようなことでご提案を申し上げておるところでございまして、市としては、道義的責任は感じておりますが、法的責任はないものと私は考えております。よろしくお願い申し上げます。
100 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
101 ◯都市建設部長(藤枝利明君) お答えいたします。
バイパス側からの残土による排水等の破損についてですが、県道とはいえ、今回の不法残土が原因ですので、この部分だけの復旧とは行かないものと思っております。これらの解決には、一体としての対応になってくるのかと考えております。
102 ◯議長(前島守雅君) 5番・関 昭君。
〔5番・関 昭君登壇〕
103 ◯5番(関 昭君) 3回目の質問をさせていただきます。
今、市長のほうから、市には責任がないんだと、したがって謝罪する必要はないんだというご回答をいただいておるわけですけれども、これは、この前の定例会における決議書、議会における決議書については、市は責任を明確にしなさいということも書いてあるわけでありますが、それは、市に責任があるよという前提で書かれているというふうに私は認識をしておるんですけれども、市長との認識が違うと言えば、それはそれまでの話かもしれません。
しかし、私は前回の質問を繰り返すつもりはないんですけれども、少なくとも6月8日に行われた調整会議で、搬入路の土砂の埋め立てというのは何の根拠もないんですよね。要するに、あのときの2名の山林地権者の賃貸契約書だけによる埋め立てなんです。それは、農地改良の話とは全く別個なんですよね。実際に農地改良の変更届が出ているのは6月22日以降なんです。そうすると、5月から始まった土砂埋め立てが何ら根拠のない土砂埋め立てであって、その時点で──これは6月8日でも構わないんですけれども、その時点で市は排除できる。改正前の残土条例でも、適用して、これは排除できたはずなんですよ。
そのときに私、質問したけれども、前回、非常に曖昧な、これも状況の説明で終わってしまったんですが、私はそこで石岡市の責任があるのではないかと申し上げたんですよ。それも曖昧な答えしかしないんですけれども、本来12月に出されている農地改良届というのは、バイパス側から入れるという話であって、それがそのまま市道のほうから、旧県道から入れたということについての根拠というのは、単に、今申し上げたとおり山林の所有者との契約書だけによる埋め立て、それを進入路と称しているんですが、進入路だろうが何であろうが埋め立てなんです。これは、農地改良とは何ら関係ないんです。そこでストップできたはずなんです。それをやらなかった市は、私は、責任があるんだというふうにこの前も申したのでありますけれども、非常に曖昧な回答しかない。
私はその意味で、市は残土の埋め立てを要するに黙認して、結局今のような状況になってしまった、だから市に責任があると、この前はそういうふうに申し上げたんですけれども、どうもその辺のところがよくわかっていないのか、これは3回目の質問ですので、これだけの質問になっちゃうんですけれども、その辺は厳密に考えてほしいと思うんですよ。なぜ私が責任あると言うかといえば、残土を持ち込ませない、19年の5月から始まった残土の持ち込みについて、市は十分にそれを阻止できたはずにもかかわらず、阻止しなかったというところに市の責任があるというふうに申しております。これについてもう一度お答えいただきたいと思います。
104 ◯議長(前島守雅君) 生活環境部長・大図君。
〔生活環境部長・大図哲雄君登壇〕
105 ◯生活環境部長(大図哲雄君) お答え申し上げます。
6月8日の件のお話でございますが、6月8日の打ち合わせは、県の廃棄物対策課と市の環境対策課、また
農業委員会の三者で、川又盛土に対する案件について話し合いを行いまして、その後の対応について協議を行い、その段階で、
農業委員会のほうで指導するということで、協議の上決定されたものでございます。その時点では、市の残土条例は、農地の搬入道路等につきましては除外となっておりましたので、その後、市の残土条例のほうを改正して……。
〔「農地改良じゃないじゃないかと言っているんだよ」と呼ぶ者あり〕
106 ◯生活環境部長(大図哲雄君) 一応その時点では、農地改良ということで取り扱うということで、協議がなされてございます。
107 ◯議長(前島守雅君) 5番・関 昭君。
〔5番・関 昭君登壇〕
108 ◯5番(関 昭君) 3回の質問が終わりましたので、その件についてはまた次の議会で議論させていただきます。
次に、質問項目第2に行きます。新型インフルエンザの影響についてであります。
新型インフルエンザについては、全国的に猛威を振るっているというのが現状でありますけれども、石岡市の状況についてお伺いをしたいというふうに思います。
1番目が、小学校の学級閉鎖等の状況及び補習授業でありますが、対策本部長から個々の学級閉鎖等の情報はファクスで届いておりますけれども、石岡市の小中学校全体でどのようになっているかねというのは非常に把握しにくいんですけれども、その点についてご説明をいただきたい。
それから、これだけファクスも非常にたくさんいただいたんですけれども、学級閉鎖等による補習授業というのはどうなっているのかということについてあまり情報がないんですけれども、保護者の皆さんのみならず、市民としても大変関心のあるところでございます。それでなくても、小中学生における基礎学力というか、これが現在低下しているということで問題になっておりますけれども、しっかりと計画をして実施してほしいというふうに思います。それが1番目の質問であります。
2番目の質問の、一般市民の罹患率及び対策。これは、対策については、昨日の先輩議員の質問でよくわかりましたので、省略させていただきますが、罹患率という用語を使っておるのでありますけれども、この意味は、保健所あるいは石岡市内の病院等との情報のやりとりがあるんだろうと思うんですが、そういうことから、石岡市の一般住民の現状についてどういうふうに把握されているのか、その辺についてお答えいただければというふうに思います。
以上で1回目の質問を終わります。
109 ◯議長(前島守雅君) 教育長・石橋君。
〔教育長・石橋 凱君登壇〕
110 ◯教育長(石橋 凱君) お答えいたします。
質問にありましたように、本市でも新型インフルエンザによる小中学校の患者、あるいは学級閉鎖については大変多うございます。学級閉鎖の状況と補習授業についてお答え申し上げます。
まず、12月1日現在までの市内小中学校新型インフルエンザの状況としましては、患者数は、延べになりますが、小学校1,526人、中学校775人、合計しますと2,301人。市内全体が6,785人おりますので、罹患率、患者の率ですが、約34%になっております。
また、学級閉鎖ですが、小学校113学級、中学校50学級が学級閉鎖をしているところでございます。合計になりますが、163学級。全体では243学級ありますが、大体67%がかかわっている状況になります。
患者数、学級閉鎖の学級ともですが、10月25日から31日の週がピークを迎えました。患者数は431人、学級数は43学級で、12月5日までの先週を見ますとかなり減りまして、幼・小・中合わせて患者数226人、学級閉鎖学級は小学校だけですが、6学級。10校にまたがるわけですが、そういう状況になっております。
それに伴いまして、補習授業に関してですが、校長会等の協力も得まして、本年12月24日及び1月8日に給食を考えてもらいまして、1日6時間の授業を2日間増やしました。また、それはどういうことになりますかというと、例年、12月24日で終業式をやって休みに入りますね。それから、1月8日から始業式が始まりますが、前後2日間増やして、授業時数を確保したということでございます。
また、これだけでも足りない状況が考えられる学校、各学校の状況が違いますので、月曜の6時間目、中学校なんかはよく校務会がありまして、子供は早目に帰した状況がございますが、6時間目。それから金曜日の6時間目。そういった、週ごとに2日間授業日を設けまして、その対応を考えているところでございます。また、年間の行事、文化祭とかいろんな行事がありますが、その見直しなんかも図って、授業時数を確保している状況にございます。また、朝のドリルや、あるいは帰りの時間なども工夫して、基礎学力の定着を図っているところでございます。
いずれにしても、各学校ごとに具体的な対応を、
教育委員会と連絡をとりながら、授業確保に努めているところでございます。
以上です。
111 ◯議長(前島守雅君) 保健福祉部長・金子君。
〔保健福祉部長・金子重夫君登壇〕
112 ◯保健福祉部長(金子重夫君) お答えいたします。
2点目の、一般市民の罹患率につきましては、インフルエンザの発生状況につきまして、7月24日で全数調査は行わないことになりました。このようなことで、茨城県が、1週間単位で定点医療機関から報告される患者数を取りまとめ、インフルエンザ流行情報を発表しております。定点医療機関とは、茨城県が県内の120の医療機関を指定しまして、その医療機関ごとにインフルエンザ患者の発生数が報告されます。また、インフルエンザ定点において1週間の間にインフルエンザと診断した患者数を、定点数で割った数がインフルエンザ流行指数となります。
その基準値は、10以上で注意報、30以上で警報が、保健所の区域ごとに発令されます。注意報とは、流行の発生前であれば、今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があること、流行発生後であれば、その流行がまだ終わっていない可能性があることを示しております。最新の指数では、11月23日から11月29日までの48週の指数で、石岡市の管轄であります土浦保健所管内では19.85、茨城県は32.83、全国では39.63となっており、警報レベル30より、土浦保健所管内では低い指数となっております。
それから、7月24日以前の発生状況でございますが、石岡市内では2名が発生してございます。その後調査はされておりませんが、先ほど教育長のほうから、小中学校の発生状況をお答えさせていただきましたが、私ども保健福祉部におきましては、保育所の状況を把握してございます。12月7日まででございますが、公立保育所9か所では106名の発生をしてございます。それから、民間の保育所におきましては10保育園、326名、それから無認可保育所、それから託児所がございます。これが8施設ございますが、11名、合わせまして443名が発生しているという状況でございます。
以上でございます。
113 ◯議長(前島守雅君) 5番・関 昭君。
〔5番・関 昭君登壇〕
114 ◯5番(関 昭君) 小中学校のほうも大変だろうとは思うんですけれども、学力低下を来たさないように、各学校とも補習をしっかりやってほしいなというふうに思います。
それから、一般市民の新型インフルエンザについては、保健所、あるいは市内の病院等との連携というのをしっかりとって、現状がわからなければ対策はできないと思うんですけれども、現状把握をしっかりした上で、情報公開、あるいは対策を講じてほしいというふうに思います。
2項目目の質問は以上で終わります。
3項目目に参りたいと思うんですが、3項目目は、暴走族による騒音公害ということで質問をさせていただきます。
八郷地区の住民は、前々から夜間の騒音に大変悩まされ続けてまいりました。
まず1番目の、朝日峠のフルーツラインでありますけれども、これについては、新工法による工事によりまして騒音が激減をいたしました。これで、これまで長い間悩まされ続けました周辺住民は、大変喜んでおるところであります。
この劇的な改善は、職員の創造的発想に基づいた工法によるものというふうに聞いております。石岡市は、立派な表彰条例、あるいは表彰等による昇給というのが定めてある規則もございます。信賞必罰というのは、組織運営上のかなめであります。これまで、私も議員になってから、罰の件、飲酒運転だ文書偽造だと、いろいろなことで罰の件についてはよく耳にするのでありますけれども、職員が表彰されたという話はあまり聞いていないんですよね。職員のやる気を喚起するには、やはりいいことをしたら褒めてあげると、すばらしいことをしたら、次の年に特別に昇給させてあげるというようなことで、職員のやる気を出させるという必要があるのではないかということで、この1番目の朝日峠のフルーツラインの新工法による工事の成果、それからこの褒賞についてということで質問をさせていただきました。
朝日峠のフルーツラインも、先ほど劇的に少なくなったと申したんですけれども、下のほう、ふもとの地区だけなんですよね。今まだやはり上のほうで、時々ごろごろと音がしておりますので、できたら上までやってほしいなというふうに思いますし、2番目の、その他の市道への適用ということについても、十分ご検討いただきたいなというふうに思います。
それから、3番目ですが、県道筑波公園永井線、これは通称表筑波スカイライン。前は有料道路だったんですが、現在は開放されてだれでも通れるようになっているわけでありますけれども、これによる騒音被害というのが、だんだん、今度は、朝日峠のフルーツラインが締め出されると、当然そっちへも行くわけでありますけれども、これまでに増してそちらの騒音が激しくなっているという現状がございます。これは、県道ということで、現在は、風返峠という上のほうから先は、県のほうで夜間通行止めになっておるようでありますけれども、これは、住民の基本的な生活権と申しますか、そういうことから考えますと、やはり市が取り上げていただかないといけないのではないかなという感じがいたしております。
ただ、表筑波スカイラインというのは、土浦市、あるいはつくば市との境界にかかっているところもございますので、石岡市だけが県へ物申していくということも難しかろうとは思うんですけれども、せめて、この3市で協議をしていただいて、夜間通行止めというのは、非常にいろんな問題があって難しいということでもありますので、せめて交通監視カメラの設置というようなことで、この騒音公害について何らかの防止策を講じてほしいというお願いでありますが、よろしくお願いいたします。
1回目の質問を終わります。
115 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
116 ◯都市建設部長(藤枝利明君) 暴走族による騒音公害についてご答弁いたします。
1点目の、新工法の成果及び褒賞についてですが、工法的には通常の横ハンプ施工を道路中央部──縦方向です──に施し、チャッターバーを設置したものでございます。この一定間隔に設置された丸みが、ドリフト・ローリング走行時の障害となるため、暴走行為による騒音がなくなったとの報告を受けております。非常に高い効果が得られたものと思っております。
また、職員の褒賞については、今回のアイデアは、担当する係員の協議の中から生まれてきたもので、その成果は非常にすぐれているものであると思いますので、石岡市表彰条例に基づき、事績調書を市長に提出したいと考えております。
2点目、その他の市道への適用についてでありますが、今回の朝日峠におけるドリフト・ローリング族対策工事が功を奏し、高い効果を得られたことが実証できたため、風返峠から湯袋峠間についても、年度内に同じ工法による対策工事を実施する考えでおります。
3点目の、県道筑波公園永井線の騒音公害防止対策について、11月13日付で仏生寺の区長より関係者の同意を沿えて市長に請願書が提出されております。内容は、風返峠から朝日峠までの間で暴走行為が加速化しており、騒音公害が拡大してしまうため、対策を講じてほしいというものです。この県道は、つくば市、石岡市、土浦市の3市にまたがっているので、各市との連絡・協議を行い、3市の連盟により、県に対し、夜間の通行止めや交通監視カメラの設置などについて要望する予定でございます。
以上です。
117 ◯議長(前島守雅君) 5番・関 昭君。
〔5番・関 昭君登壇〕
118 ◯5番(関 昭君) わかりました。今後とも職員の善行に対する褒賞、それから騒音防止についても、今後とも引き続きよろしくお願いをいたしまして、私の質問を終わります。
119 ◯議長(前島守雅君) 7番・池田正文君。
〔7番・池田正文君登壇〕
120 ◯7番(池田正文君) 7番・池田正文でございます。平成21年第4回定例会に当たり、既に通告してございますように、1項目7点につきまして、順次質問させていただきたいと思います。
質問も3日目になりまして、最終最後のしんがりでの質問でございますので、大変お疲れのところではございますが、端的かつ簡潔に質問してまいりますので、しばしおつき合いをいただければと思います。
さて、質問に入ります前に、一言申し上げさせていただきたいと思います。まずは、
久保田健一郎市長におかれましては、先の市長選挙におきまして、まれに見る激しい選挙戦を勝ち抜かれ、新生石岡市の第2代目の市長に見事ご当選されました。まことにおめでとうございます。5期18年の議員活動の経験を十分に生かされ、強いリーダーシップと卓越した政治手腕のもと、8万市民の幸福の実現と元気あふれる石岡市建設のためにご尽力いただきますよう、心からご期待をいたすものでございます。また、一昨日、また昨日と先輩・同僚議員の質問においても、慎重に言葉を選ばれながらも、ご自身の思いやお考えを率直に述べられているお姿に、感銘を受けたのは私だけではないと思います。ぜひ、同様に前向きなご答弁をお願いいたしまして、質問に入らせていただきます。
さて、市長は、今回の選挙に当たり、有権者に対して政治の基本政策、基本理念を明らかにするとともに、当選後にそれらを実行するためのマニフェスト「元気いしおか
プロジェクト」を選挙中、発表されたわけでございます。また、ご自身のオフィシャルサイトにおいても、ホームページでございますけれども、市政について「充実のお約束7項目」として、43点にわたり、詳細な選挙公約集が掲載されております。私も、議員という以前に一市民として、ぜひ実現、実施していただきたいものを7点につきまして抜粋いたしましたので、それらについてお伺いをしていくものでございます。
さて、本来マニュフェストとは、従来の選挙公約とは大きく異なり、何をいつまでにどれくらいやるかといった具体的な施策、実施期限を数値目標等とともに明示することによって、事後検証を可能にしていくことが求められているわけでございます。つまり、いつ、どのような予算で何をしていくかといったことが必須になってくるわけでありますが、「元気いしおか
プロジェクト」においては、実施時期、目標設定については明確になってございませんので、その実行可能性について、できるだけ具体的な実施区分を明らかにしていただきたいと思います。
それでは、7項目にわたり質問させていただきます。
まず初めに、1点目の「活き活きとしたまちへ 活力の充実」の中から、「経済部の移転等を含め、八郷支所の機能充実」についてお伺いいたします。これにつきましては、多くの先輩議員・同僚議員の質問によって、来年の4月を目途に経済部を移転させることが明らかになりましたので、できるだけ重複することがないよう、角度を変えてお伺いいたします。
まず、八郷総合支所でありますが、平成6年に移転改築し、旧八郷町役場として使用してきたものの、平成17年10月の合併に伴い、行政機能が本庁に集中することになり、支所機能や行政サービスが低下しておりました関係上、経済部の移転は、支所の有効活用という観点からも大きく前進したと思っております。また、経済部の移転の形態によっては、部長答弁でございましたように、分散配置を余儀なくされている職員の集約化や組織のスリム化、業務の効率化などの効果が見込めなくなるおそれがあるわけでございますので、今後の協議において慎重に議論されるよう要望しておきたいと思います。
また、今日の事務量の増大等に伴いまして、本庁が非常に手狭になっているという状況がございます。また、一部には執務に支障を来たすようなことが考えられますので、現在の経済部が使っております庁舎の、移転後の有効な利活用策について、お考えの一端をお伺いしておきたいと思います。
次に、2点目、「子どもが健やかに育つまちへ 子育て充実」の中から「少子化対策として現在、中学生までの医療費が無料でございますが今後は石岡市の単独事業として、中学生の通院費まで無料化をします。若い世代の経済的支援の充実」についてお伺いいたします。
「少子高齢化社会のなかで、次代を担う子供は『宝』です。久保田けん一郎は、子育て支援を最優先に行います」と、7項目の中で唯一、問題認識とともに力強い豊富が述べられております。これにつきましては私も全く同感でございまして、時は既に変化の段階は過ぎ、少子高齢社会から、2005年度より継続的な人口減少社会を迎え、人口が減少し始めた社会で、以前より、栄えた国はこの歴史上存在しないと言われるような怖い時代になってまいりました。いわば待ったなしの喫緊の問題でございます。
本市では、少子化対策の一環として、中学生まで入院費が無料化されており、平成21年度の当初予算にも、医療福祉市単独事業といたしまして、支給費拡大分152万3,000円が計上されております。入院に係る医療費のうち、保険診療の一部自己負担相当額を助成する事業として、平成19年10月診療分から実施されているとのことでございますが、事業の概要についてお伺いをしてまいります。
さらに、中学生までの通院費まで同様に無料化をした場合、対象者数、小学生2,900人、中学生1,373人、合計いたしまして4,273人とした場合、どのぐらいの見積もりになるのか、費用の算出根拠につきましてお伺いをしてまいります。市単独事業でございますので、すべて一般財源による算入になりますので、相当な財政出動も予想されると思います。その点を含めまして、よろしくお願いいたします。
次に、3点目、「安全に暮らせるまちへ 安全の充実」の中から、「交通安全対策として、事故の多発する通学路・スクールゾーン・危険箇所の整備」についてお伺いをいたします。
交通安全の推進については、第1次総合計画の中においても重点的な取り組みが求められており、活動の推進と環境の整備が大切になってまいります。仮に事故の多発する通学路・スクールゾーン、それらの危険箇所が市内に存在するとするならば、それこそ即刻整備・改修する必要があることは自明でございます。そこで、危険箇所についてどのような認識と見解をお持ちなのか、交通安全活動の推進とともにお伺いいたします。
また、整備に関しては、住民からさまざまな要望が出されていると思いますが、限りある予算の中でどのように整備をしていくのか、優先順位を含めまして、お伺いをいたします。
次に、4点目、「安心が実感できるまちへ 安心の充実」についての中から、「ひとり暮らしの高齢者が安心して生活できる地域サポート組織を構築します。共働き世帯で昼間だけ一人になってしまう高齢者の『緊急通報システム』の導入」についてお伺いいたします。
本市において、65歳以上の高齢者人口は、平成17年4月1日現在の数字になりますが、1万7,999人、実に高齢化率は21.74%となっており、増加の一途をたどっていることでございます。また、ひとり暮らしの高齢者や高齢者夫婦のみの世帯が増加し、これらの世帯の多くが、身体的にも経済的にも不安を抱えながらの生活を送っている現実がございます。これらのことから、本市においては、対象となる高齢者に対し調理した昼食を宅配することによる、健康の保持と安否確認を行う配食サービス事業、週2回乳飲料の配達を行い、安否確認を図る愛の定期便事業、さらに緊急通報システム事業等の現状について明らかにしていただきたいと思います。
5点目、「人材が育つまちへ 教育の充実」についての中の、「いじめや不登校に対する教育相談や対策のため、子どもや保護者に臨床心理士や相談員を配置・派遣」についてお伺いをいたします。
児童生徒の不登校未然防止と学校復帰を図るために適応指導教室を設置し、教育カウンセラーや派遣指導主事等により相談支援事業の実施、また、社会や学校における環境の変化に伴う暴力行為、いじめ、不登校などが深刻化している中、心の教室相談員による相談活動を行っているとのことでございますが、市内27小中学校でのいじめや不登校の現状や教育相談件数など、具体的な計数を明らかにしていただきたいと思います。
次に、6点目、「快適に暮らせるまちへ 日々の充実」についての中から、「ごみリサイクル推進を積極的に行い、環境対策の強化」についてお伺いいたします。
循環型社会の構築が叫ばれ、ごみの減量化や再資源化の取り組みがなされております。今さら私から申し上げるまでもございませんが、廃棄物の発生を抑制──リデュースし、資源や製品を再利用──リユースし、再生利用──リサイクルするといった、廃棄物処理とリサイクルにおける優先順位を表す言葉の頭文字をとった3R、さらに、不要なものをもらわない、買わないリフューズ、修理して使うリペアを入れて、4R、5Rと呼ばれることが多くなっているとのことでございます。これらについては、各主体においてさまざまな取り組みがある中、本市においてリサイクルの推進についてどのような状況にあるのか、具体的な量や全体の量に占めるリサイクル率についてもお伺いをいたします。
次に、最後になりますが、7点目、「生きがいをもってくらせるまちへ 心の充実」について、「人材育成のため、さまざまなジャンルで年間を通して学習する『石岡市民大学』を開講」についてお伺いいたします。
生涯学習、生涯スポーツの推進により、市民がいつでもどこでも身近に学習できるよう、芸術・文化振興事業、さらに体育振興活動事業、スポーツイベント事業等の各種事業を一元化し、総合的に再構築することによって、市民の学習意欲やニーズに合ったメニューの作成が可能になり、市長の言っておられる「石岡市民総合大学」の開講も可能ではないかと期待をいたしております。本市における生涯学習活動の現状と、この市民大学の開講に向けた取り組みや今後の見通しについてお伺いをいたしまして、1回目の質問を終わります。
121 ◯議長(前島守雅君) 企画部長・田口君。
〔企画部長・田口賢寿君登壇〕
122 ◯企画部長(田口賢寿君) 1点目の、経済部の移転と八郷支所の機能充実にかかわりましての経済部の今の事務室の取り扱いについてでございますが、経済部の移転につきましては、今後、具体的に詰めていくということで考えておりまして、その結果を踏まえまして、分庁舎の取り扱いにつきましては、本庁の事務執行上、手狭なところもございますので、これらの解消に資するよう、有効活用について検討してまいりたいというふうに考えております。
123 ◯議長(前島守雅君) 保健福祉部長・金子君。
〔保健福祉部長・金子重夫君登壇〕
124 ◯保健福祉部長(金子重夫君) 私からは、2点目と4点目につきましてお答えをさせていただきます。
最初に2点目でございますが、医療福祉事業につきましては、平成19年10月より、少子化対策の充実のために市単独事業の対象を中学生まで拡大し、入院時の医療費の一部負担を助成するもので、自己負担1日300円、月額3,000円以外を支給対象といたしまして、子育て家庭への経済的支援を実施しております。さらに、入院費のほかに通院費の支給拡大をした場合ですが、平成21年4月から7月までの受診実績から算出しますと、該当者数は約4,200人、1人当たりの受診回数は年5.5回、1件当たりの負担額が1,660円となります。年間で約3,800万円の費用が見込まれるところでございます。
また、県におきまして、医療福祉費支給制度の見直しを検討しておりまして、対象年齢を小学生の低学年まで拡大し、入院・通院の助成を来年10月ごろ実施予定で検討中とのことでございます。このように、県の医療福祉費支給制度の改正によりまして、対象者の拡大と充実が図られるものと考えてございます。
それから、4点目につきましてお答えさせていただきます。高齢者が安心して生活できるサポート体制ですが、市では、緊急通報システム、愛の定期便、給食サービスなどの事業を実施しているほか、地域包括支援センターや市内6か所の在宅介護支援センター及び社会福祉協議会、民生委員の連携による見守りや相談などの支援を行っております。
また、緊急通報システムは、1人暮らし高齢者と病弱な高齢者のみの世帯を対象としております。平成21年12月1日現在、355台ほど設置しております。緊急通報システムの設置費用は、設置費込みで1台6万1,960円で、維持費として2年に一度の定期点検と電池などの交換で約1万1,1500円ほどかかります。日中1人になる世帯の高齢者の数は、これまでの統計や調査では把握ができておりません。平成17年度の国勢調査によりますと、石岡市の65歳以上の高齢者がいる世帯は1万1,608世帯でございます。このようなことで、昼間1人になってしまう高齢者への緊急通報システムの導入については、対象世帯の把握、それから選定、設置等の費用、通報の受信体制などをあわせまして、検討してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
125 ◯議長(前島守雅君) 生活環境部長・大図君。
〔生活環境部長・大図哲雄君登壇〕
126 ◯生活環境部長(大図哲雄君) 私からは、6点目の、ごみリサイクルの推進関係に伴います環境対策の強化についてお答え申し上げます。
本市では、ごみの分別といたしまして、雑誌、新聞、チラシ、ダンボール、ペットボトル、無色の瓶、茶瓶、その他の瓶、牛乳パック、金属等の9品目の分別を行っております。平成20年度のリサイクル状況を見ますと、市全体のごみ収集量が2万7,670トンに対しまして、それぞれの年間収集量は、雑誌が307トン、新聞115トン、ダンボール171トン、ペットボトル137トン、無色瓶284トン、茶瓶341トン、その他の瓶134トン、牛乳パック1トン、缶類が781トン、合計しますと2,271トンのリサイクル量となります。
そのほか、リサイクル推進といたしまして、1つは、子ども会や自治会で行っていただいております廃品回収により、554トンがリサイクルの業者に搬入されております。この廃品回収につきましては、市で補助金を出すなどの推進を行っております。2つ目といたしまして、コンポストでの堆肥化や電動生ごみ処理機を使用した堆肥化の生ごみリサイクルを推進し、器具を購入された方に補助金を出すなどの制度を設けております。さらに、家庭から出るてんぷら油などの廃油で固形石けんや粉石けんをつくることにより、リサイクルを行っているところでございますが、今後も啓発などを行うことにより、リサイクルの推進を図ってまいりたいと考えております。
それから、粗大ごみの家具等のリサイクルでございますが、現施設ではリサイクルをすることができないため、施設の更新時期が来まして、新しい施設を建設する際には、リサイクル施設を設置することなどを検討しなければならないと考えております。
ごみをリサイクルすることは、燃えるごみの焼却が減ることになり、環境対策の1つと考えております。また、不法投棄対策も、環境対策の1つと考えておりますので、現在お願いしております不法投棄監視員の活用を進めるとともに、県や関係機関との連携を密にしながら、速やかな対応に心がけてまいりたいと考えております。
127 ◯議長(前島守雅君) 都市建設部長・藤枝君。
〔都市建設部長・藤枝利明君登壇〕
128 ◯都市建設部長(藤枝利明君) 3点目の、危険箇所の整備についてご答弁いたします。
事故の多発箇所などについては、石岡警察署から整備の要望があります。また、各地区からも通学路の整備についての要望がございます。これらにつきましては、現場を十分に確認、調査の上、歩道の整備や区画線の表示、ガードレール・転落防止冊の設置や道路交差部の隅切りなど、道路整備の予算も年々減少しておりますが、優先的に行い、交通の安全確保に努めております。
以上です。
129 ◯議長(前島守雅君) 教育次長・土師君。
〔教育次長・土師照夫君登壇〕
130 ◯教育次長(土師照夫君) 私からは、7番目の「生きがいをもって暮らせるまちへ 心の充実」についての中で、「石岡市民大学」の開講についてお答え申し上げます。
豊かで実り多い人生を過ごすために、近年では生涯にわたる学習が重要視されております。現在、生涯学習活動といたしましては、さまざまな分野で活躍している市民に講師登録をお願いし、必要としている団体等に紹介している市民講師制度がございます。大正琴、エアロビクス、絵手紙などさまざまでございます。
次に、市民が主催する学習会等に市職員が出向き説明を行う、まちづくり出前講座がございます。主に健康づくりに関する内容が多いところでございます。
それから、各地区公民館で実施されている各種講座などがございます。土浦石岡地方社会教育センターが解散されることに伴いまして、今後、これまで以上の専門的な講座やレベルアップした内容の講座など、年間を通して実施する市民大学の開講に向けて、方策や計画、また実施している他自治体の状況などを調査してまいりたいと考えております。
以上でございます。
131 ◯議長(前島守雅君) 教育長・石橋君。
〔教育長・石橋 凱君登壇〕
132 ◯教育長(石橋 凱君) 私のほうからは、5番目の「人材が育つまちへ 教育の充実」に関して答弁申し上げます。
まず初めに、市内小中学校のいじめや不登校等の現状についてお答え申し上げます。いじめにつきましては、本年10月末日現在で14件発生しております。冷やかしや仲間外れ、物隠しが主なものでございます。次に、30日以上の不登校児童生徒は、同じく10月末日現在で59人でございます。不安などの情緒的混乱型や、幾つかの原因が関連する複合型が主なものでございます。これらの問題に対しましては、県から派遣されているスクールカウンセラーや市独自の心の教室相談員、さらには適応指導教室あすなろに所属しております教育カウンセラーや学校適応指導員が、学校と連携を図りながら教育相談等を通して対応しております。
教育相談件数ですが、配置されている4人のスクールカウンセラーと1人の心の教育相談員で対応した昨年度の総計は、2,000件を超えております。また、適応指導教室での面談による相談や電話相談は、150件を超えております。相談内容は、不登校、友人関係、家族、家庭の問題、あるいは学習・進路に関することなど、多岐にわたっているところでございます。
このような状況にありますので、専門的な相談員を活用しまして、今後とも教育相談体制の充実を図ってまいりたいと考えております。
〔「答弁漏れが1点。大図部長から危険箇所についてどのような認
識と見解をお持ちなのか……、市長からですか」と呼ぶ者あり〕
133 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
134 ◯市長(
久保田健一郎君) お答えいたします。
「安全に暮らせるまちへ 安全の充実」についてということで、交通安全対策として、「事故の多発する通学路・スクールゾーン」という、この表現でございますが、ちょっと誤った表記かなと認識しております。ただ、過去において事故が起こったところ、また、いわゆるひやっとするというか、事故にはつながらなかったけれども非常に危なかったというような場所について、こういった表現をしたものでございまして、何といいますか、現在はそういった場所は、先ほど都市建設部長のほうから説明がありましたように、解消はされている場所であるという認識でございますが、ただ、スクールゾーン、それから通学路、危険箇所、まだまだございますので、スクールゾーン等については、狭隘な道路を、歩道もないところを子供たちが朝晩通うというような現状もあるわけでございまして、そういった状況を私としてはこういった表現にしたということで、ご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
135 ◯議長(前島守雅君) 教育長・石橋君。
〔教育長・石橋 凱君登壇〕
136 ◯教育長(石橋 凱君) 先ほどの答弁で、数字で訂正がございますので、おわびして訂正させていただきます。教育相談件数の箇所で、1人の心の教育相談員と申し上げましたけど、4人の心の教育相談員でございます。
また、それにかかわる適応指導教室での相談件数ですが、150件と申しましたけれども450件、いずれも4を1と読み間違えてしまいました。おわびして訂正させていただきます。
137 ◯議長(前島守雅君) 7番・池田正文君。
〔7番・池田正文君登壇〕
138 ◯7番(池田正文君) ただいま、それぞれ本市における状況等がつぶさに明らかになったわけでございます。
確認の意味を込めまして、2点ほど再質問をさせていただきたいと思います。再質問でございますが、4点目の「安心が実感できるまちへ 安心の充実」について再度お伺いをいたします。
この中で、共働き世帯で昼間だけ1人になってしまう高齢者はもとより、ひとり暮らし、または高齢者のみの世帯も増加している状況の中、緊急時の不安から、緊急通報システムの希望者への端末設置が既に事業化をされているということは理解いたしました。家族関係や地域コミュニティ等が脆弱化する中、人間関係も希薄となり、近隣の協力員の確保も困難なケースも中には見受けられるのではないでしょうか。ひとり暮らしの高齢者が安心して生活できるようになるために、地域サポート組織の構築とございますが、これにつきまして、どのようなものが必要で、どのような組織が想定をされるのか、この部分のお考えについて再質問をさせていただきたいと思います。
次に、「人材が育つまちへ 教育の充実」について質問をいたします。先般ご配付をいただきました平成21年度事務事業分析シートの中に、心の教室相談員配置事業についての事業の概要の説明がなされております。これによりますと、平成20年度までに8校に心の教室相談員が配置をされており、うち3校に、県より臨床心理士の資格を持つスクールカウンセラーが配置されていたとのことでございます。
臨床心理士とは、心の問題や悩みを解決するために臨床的な技法を用いる専門家のことでございまして、文部科学省認定の財団法人日本臨床心理士資格認定協会によって発効されております認定資格者であるわけでございます。資格の取得のための基本条件は、4年生大学、あるいは大学院修士課程で心理学を専攻、終了後、学部卒業者には5年、医師免許取得者には2年、大学院取得者には1年の心理臨床経験を持つことなど、専門的な筆記試験と面接試験によって資格が与えられるなど、高度な専門性を有する方々でございます。
そこで、ここに出ておりますように、従来から子供に対する相談は学校等で行われ、あるいは先生とともに行われていたことは理解できるわけでございますけれども、ここで臨床心理士を配置、さらに子供に限らず保護者に対しても、教育相談や対策のために配置・派遣するということがうたわれておりますけれども、これにつきましてお考えをお伺いいたしまして、2回目の質問を終わります。
139 ◯議長(前島守雅君) 保健福祉部長・金子君。
〔保健福祉部長・金子重夫君登壇〕
140 ◯保健福祉部長(金子重夫君) 4点目の「安心が実感できるまち 安心の充実」についてということで、この中で言われております地域サポート組織につきましてお答えさせていただきます。
地域サポート組織につきましては、現在、取り組みはいたしてございませんが、今後、地域福祉計画を作成いたしまして、地域ぐるみで高齢者の方を支えていくと、そういうようなことで、今後、取り組んでいかなくちゃならないというふうに考えてございまして、地域サポートというような中で、市民ぐるみの中での支え合いというようなことでございますので、今後十分、地域福祉計画づくりに進めていくための準備をやっていきたいというふうに考えてございます。
141 ◯議長(前島守雅君) 教育長・石橋君。
〔教育長・石橋 凱君登壇〕
142 ◯教育長(石橋 凱君) お答えいたします。
確かに心の教育相談員というスタンスの中では、臨床心理士のかかわる場面は非常に大きいことでございます。本市の場合の状況ですが、保護者からの相談があった場合には、県から派遣されているスクールカウンセラー、あるいは心の教室相談員、さらには適応指導教室あすなろの教育カウンセラーが対応しているところでございます。県のカウンセラーの場合は、予約を入れながらの対応となりますが、昨年度は4人で、保護者との相談回数が137件ございました。また、適応指導教室あすなろの教育カウンセラーにおきましては、主に電話相談で、小・中・高校生まで含めて、小・中・高校生以外の保護者を含めた一般の方からの相談件数が本年11月末で226件ございました。また、心の教育相談員の場合は、生徒対象の相談が主なものになりますが、希望によっては保護者の相談にも応じているところでございます。
冒頭、質問にありました臨床心理士の配置につきましては、近隣の44市町村の状況を見ると、まだ配置されていないところがほとんどでございます。今後、状況を見ながら対応してまいりたいと思っております。
〔「お答えできる範囲で結構ですので」と呼ぶ者あり〕
143 ◯議長(前島守雅君) 市長・久保田君。
〔市長・
久保田健一郎君登壇〕
144 ◯市長(
久保田健一郎君) お答えいたします。
地域サポートの件でございますが、社会福祉協議会等とよく相談をいたしまして、組織化を図ってまいりたいと考えておりまして、地域には元気な高齢者もおられます。そういった中で、元気な高齢者が、仲間の1人としてそういったひとり暮らしのサポートをするということも、私は可能だろうと思っておりますので、そういったことを社会福祉協議会の中で可能かどうか、組み入れることができるかどうか、その辺を考えてまいりたいと思っております。
臨床心理士の件でございますが、財源の関係もあろうかと思いますが、私としては、臨床心理士を配置する方向で努力してまいりたいと考えております。
以上でございます。
145 ◯議長(前島守雅君) 7番・池田正文君。
〔7番・池田正文君登壇〕
146 ◯7番(池田正文君) ただいま市長からご答弁いただきましたが、本市の財政状況も、長引く不況の中、限られた財源でやっているわけでございまして、市長のパンフレットにもございますように、「やり過ぎれば債務超過におちいり、やらなければ明日の石岡に希望と活力は失われる」、まさに痛しかゆしの状況の中で、厳しい行政運営を強いられているわけでございます。マニフェストにつきまして、実施期限、数値目標を事後検証の明示ということで申し上げましたけれども、このパンフレットにも、「優先順位の高い事業を市民に明示し、財源の選択と集中を図り、スピードをもって事業に取り組むことが必要」と言われております。まさに私もそのとおりだと思います。
「次の世代に誇りを持って引き継げる石岡市の創造をめざし」、久保田市長におかれましては、英知と勇気と情熱を持って、明るい豊かな石岡市実現のためにご尽力いただきますようお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
147 ◯議長(前島守雅君) 以上で、通告による質問は終了いたしましたので、これをもって一般質問を終結いたします。
本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。
次回は、明12月10日定刻午前10時から会議を開き、各議案に対する質疑を行います。
長時間ご苦労さまでした。
午後 5時34分散会
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