土浦市議会 > 2017-06-13 >
06月13日-03号

  • "トレイルラン大会"(1/2)
ツイート シェア
  1. 土浦市議会 2017-06-13
    06月13日-03号


    取得元: 土浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-22
    平成29年 第2回 定例会平成29年第2回土浦市議会定例会会議録(第3号)========================平成29年6月13日(火曜日)議事日程(第3号) 平成29年第2回土浦市議会定例会 平成29年6月13日・午前10時第 1        一般質問  ――――――――――――――――――――――本日の会議に付した案件 日程第1  一般質問  ――――――――――――――――――――――出席議員(26名)   1番     平石勝司議員   2番     吉田千鶴子議員   3番     荒井 武議員   4番     福田一夫議員   5番     井上圭一議員   6番     久松 猛議員   7番     勝田達也議員   8番     塚原圭二議員   9番     島岡宏明議員  10番     今野貴子議員  11番     下村壽郎議員  12番     鈴木一彦議員  13番     小坂 博議員  14番     篠塚昌毅議員  15番     柴原伊一郎議員  16番     海老原一郎議員  17番     柳澤 明議員  19番     吉田博史議員  20番     寺内 充議員  22番     川原場明朗議員  23番     竹内 裕議員  24番     内田卓男議員  25番     矢口迪夫議員  26番     折本 明議員  27番     沼田義雄議員  28番     松本茂男議員  ――――――――――――――――――――――欠席議員(1名)  18番     矢口 清議員  ――――――――――――――――――――――説明のため出席した者  市長      中川 清君  副市長     五頭英明君  教育長     井坂 隆君  市長公室長   神立義貴君  総務部長    日高康雄君  市民生活部長  小松澤文雄君  保健福祉部長  川村正明君  都市産業部長  船沢一郎君  建設部長    柴沼正弘君  教育部長    服部正彦君  消防長     飯村 甚君  財政課長    佐藤 亨君  ――――――――――――――――――――――事務局職員出席者  局長      中村孝一君  次長      川上勇二君  次長補佐    宮崎清司君  主査      村瀬潤一君  主査      寺嶋克己君  主査      酒井秀玲君  ――――――――――――――――――――――   午前10時00分開議 ○副議長(小坂博議員) おはようございます。 本日は副議長が議事を進めますので,ご了承願います。 ただいま出席議員は26名で議会は成立いたしました。 よって,これより本日の会議を開きます。  ―――――――――――――――――――――― △欠席議員の報告 ○副議長(小坂博議員) 本日の欠席議員を申し上げます。  18番 矢 口   清 議員 以上1名の方が欠席でございます。  ―――――――――――――――――――――― ○副議長(小坂博議員) 本日の議事日程につきましては,お手元にお配りしてございます議事日程第3号のとおり議事を進めたいと存じますのでご了承願います。  ―――――――――――――――――――――― △日程第1.一般質問 ○副議長(小坂博議員) それでは,これより議事日程に入ります。 一般質問を続行いたします。 5番井上圭一議員。  〔5番 井上圭一議員登壇〕 ◆5番(井上圭一議員) おはようございます。日本共産党の井上圭一です。通告に従いまして質問させていただきます。執行部の方にはわかりやすい,簡潔な答弁をお願いいたします。 なお,本日の質問は,議員諸兄皆さんの地元地域の問題でもありますので,私,代表して頑張りたいと思います。 それでは,1つ目の質問,桜の名所を脅かす大敵「天狗巣病」についてです。 なお,本日は議長の許可をいただき,資料を配付させていただきました。ご精査のほど,よろしくお願いいたします。 日本の春と言えば桜。毎年この時期のニュースで開花予想が伝えられるほど,桜は日本人に馴染み深いものです。まず,皆さんが日頃見られているソメイヨシノについて紹介いたします。 ソメイヨシノができたのは,江戸時代後期と言われています。日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと考えられる日本産の園芸品種であり,そこからソメイヨシノのクローン栽培が始まりました。ソメイヨシノは,ほぼ全てクローンなんです。ソメイヨシノ同士の雄しべと雌しべの交配だとできません。苗木を1個1個つくっていくのです。ここ,重要なポイントです。1本のソメイヨシノから接ぎ木で増やしていったので,遺伝子が全て同じ。同じ体質なので,1本が病気にかかると全部になってしまうという特徴があります。 ソメイヨシノは,一,二年苗木として育てられると,約10年で根を張り,花を咲かせます。そこから30年ほど花を咲かせますが,40年経つとキノコが生えたり,カミキリムシにやられたり,蛾が卵を産んで,木が腐りやすくなります。放っておくと倒木などの危険性が高まります。 ソメイヨシノの寿命は約60年と言われています。もちろん日照や気候状況に左右されますが,ほかの品種に比べると明らかに寿命が短いんです。ちなみに,日本最古のソメイヨシノは,青森県弘前市の弘前公園にある樹齢135年,明治15年に植えられたものです。 そもそもソメイヨシノが全国に植えられたのは,今から72年前,1945年の太平洋戦争終結を機に,戦後日本の復興シンボルとして日本中の焼け野原に苗木が植えられたことが始まりです。近年,桜の名所地がなくなるなどという報道を耳にします。戦後間もなく植えられたものが寿命を迎え,衰弱して枯れてしまうというのがその根拠になっています。 さて,いよいよ本題となりますが,桜には恐ろしい病気があるのを皆さんご存じでしょうか。その名はずばり天狗巣病。聞き慣れないかもしれませんが,その病気を知ってから,まちに出てソメイヨシノを見ていただければ,その深刻な状況を必ず皆さんと共有できると思っています。何とかしなければということです。 天狗巣病は,タフリナ菌という菌によって引き起こされる桜類の病気です。この病気は,沖縄県を除く日本全国で発生していて,特にソメイヨシノが大きな被害を受けています。桜類の枝にタフリナ菌が感染すると,その部分から枝がほうき状に創生します。このような様相を日本では,天狗の巣に見立て,この病気の病名がつけられました。タフリナ菌が感染した枝では,花が咲かなくなります。そのため,この病気にかかった開花期のソメイヨシノでは,花よりも先に緑のかたまりが樹木を覆い,緑の間から細々と桜の花びらが顔を出すという,見るも無残な風情になってしまいます。タフリナ菌は100年以上前から知られている病原菌ですが,その生活環はほとんどわかっていません。ここ,重要なポイントです。 確実な予防方法は,今のところ確立されておりません。治療法も,樹冠注入,薬剤散布による防除法は確立されておらず,唯一とり得る手段は,病気に罹患した枝を切除することです。具体的には,冬から春にかけて,病気にかかっている枝を健全な枝がついている箇所で切断し,焼却します。なぜ焼却か。この病気は伝染するので,切り取った枝は完全に焼却処分することが望ましいのです。この時,切り口には腐朽菌や胴枯病菌の侵入を防ぐため,必ずペースト状の殺菌剤を塗る必要があります。 ここで皆さん,資料をごらんください。桜を天狗巣病から守るには,1度の病巣切断だけでは,見落としやその後の新たな感染による病巣があらわれますので,息の長い取り組みが必要です。息の長い取り組みです。また,そのまま放置してしまうと,病気のある枝には花が咲かない上に,四,五年から10年以内に枯れてしまう恐ろしい病気です。 この写真のとおり,桜がもう根元からこのようにほうき状に生えてしまう。枝には,天狗が巣を作ったような葉っぱが自生してしまい,先端は葉っぱがない。このような状況です。 花見と言えば,桜の花であり,昔から日本人に親しまれた伝統行事でもあります。市長,そう思いませんか。 ところが,多くの人は,花を楽しむだけ楽しんで,その後の桜の様子には無関心です。桜が病気で苦しんでいる時は治療するぐらいの気持ちを持っても良いのではないでしょうか。 私がこの天狗巣病に着目した要因は,乙戸沼公園にお花見に行った時に,ご家族連れで来られていた方から,「年々咲かない桜が増えている気がする」という声を聞いたのがきっかけでした。見回すと,確かに咲いていない桜が結構あったので,どのくらい咲いていない桜があるのか,沼を一周して調べてみると,何と150本以上確認できました。今年の4月のことです。 そして,原因を調べていくと,天狗巣病に辿りついたのです。この病気,知れば知るほど,土浦市の花,桜の前途が不安で心配になり,乙戸沼公園の桜について,取り組み状況など,公園街路課に問い合わせた次第です。 なお,乙戸沼公園の今年度現地調査の結果によると,平成29年度桜の総数が573本。内訳が,生育良好が162本,不良傾向が356本,回復不能,枯損が55本とのことでした。つまり3分の2以上の桜が危機を迎えている状況です。 土浦市公式ホームページで,「土浦の桜,フォトギャラリー」で検索すると,市内の代表的な桜の名所が13カ所出てきます。乙戸沼公園の紹介欄を見ると,桜が約900本あると出ていました。ちょっと古い情報なのかなと思いましたが,その当時900本あったものが,今では生育良好なものが162本になってしまったのかと,ますます事の重大なことに気づいたわけであります。 そこで,私は,ほかの場所の桜の状態が気になり,市内の名所と言われている桜の現地調査を行いました。結果から申し上げますが,ほぼ全箇所の桜が天狗巣病に侵されている状況です。手入れを十分にしてあるであろう真鍋小の天然記念物に指定されている樹齢110年を超える5本の巨木にも感染が見られ,さらには,敷地内の外柵に植えられている桜はほぼ手つかずの状況で,感染が著しい状態でした。桜の名所全箇所の調査結果の詳細につきましては,長くなりますので,割愛させていただきますが,各小中学校関係の桜も天狗巣病が蔓延している状況でした。市内はもとより,県内の桜も天狗巣病と木の寿命により,危機的状況に陥っていると言わざるをえません。 では,全国的に蔓延している天狗巣病,他県の取り組みはどうなっているのでしょうか。 長野県大町市では,事業費を計上して,平成20年度「地域発 元気づくり支援金」事業総括書の中で,天狗巣病対策を講じています。その目標と狙いは,明確に周知が図られており,この取り組みが多くの人々に潤いと安らぎを与えるような,美しく魅力的な景観を有する桜の里づくりを推進するため,桜が本来のきれいな花を咲かせることができるように,桜の木の防除対策を市民と行政の協働の力で継続的に進めていくというもので,官民問わず全市内で,桜の木を対象に対策を実施しています。 糸魚川市では,天狗巣病被害の拡大を防ぐため,平成22年度から,緑化推進団体とともに桜を保護する活動に取り組んでおり,広報紙では,市民向けに,天狗巣病の説明や防除対策の方法など,写真を取り混ぜて周知しています。 また,八王子市での取り組みが,平成20年9月6日付の朝日新聞に掲載されています。八王子市の調査で,天狗巣病の桜への感染が深刻な状況であることがわかり,10月から本格的な病害対策を始めることを決め,病気にかかった枝を切り,切り口に薬剤を塗る対策費として,7,400万円の補正予算を組んで対策を実施しています。 東京の目黒区では,目黒川一帯の桜がピンチを迎えており,桜まつりが開催の危機に見舞われ,地域では「サクラ基金」という募金活動を行い,傷んだ桜の診断や古木の伐採などを行っています。この取り組みは,今年3月放送の情報番組「グッディ」で紹介されました。 さて,この天狗巣病は,全国的にも蔓延しており,我が市といたしましても,喫緊の対応が必要ではないかと思われます。早急なる調査と立ち枯れの撤去,特に乙戸沼公園東南側ジョギングコースがひどいんです。私には,専決処分の温床にしか見えません。もし,木が倒れて,けが人が出たとしたら,大変なことです。このまま放置しておけば,次々と全体に伝播し,数年後にはソメイヨシノが全滅しかねません。ぜひとも土浦の桜を楽しみにしている市民のためにも,今冬から防除に取り組む計画を立ててはいただけないでしょうか。 以上,踏まえて,市としての見解,答弁を求めます。 次に,2つ目,通学路のグリーン帯,拡張について質問いたします。 まず,3月定例会の時点で設置が行われました土浦第二小学校前の210メートルに及ぶグリーン帯については,保護者,学校関係者の要望に応えられたことはもとより,通学する生徒さんたちの安心と安全がより一層高まったこと,大変喜ばしく思っております。 私も,この件につきましては,平成27年6月定例会,平成27年9月定例会で二小前にグリーン帯設置の要望を出してきた一人として,改めて御礼を申し上げるところであります。ありがとうございました。 また,グリーン帯設置後の聞き取りでも,「グリーン帯が設置されたことで,低学年の子どもたちへ登下校時の通行区分の指導がグリーン帯の視覚効果も相まって理解が容易になった」,「生徒たちも率先してグリーン帯の上を歩いてくれている」等々,良い効果が出ていると,保護者,学校関係者の方から聞いております。 グリーン帯が設置されたことは喜ばしいことなのですが,要望から設置まで約1年半かかっています。当時の部長さんが私の質問の答弁で,「歩行者と車両,それぞれ通行する場所が区分されていること,この区分されていることをドライバーに対しまして視覚的に強く訴えることにより,歩行者と車両の接触事故を未然に防ぎ,同時に歩行者に対しましても,路肩への通行を誘導することにより,車道内へのはみ出しを防止できるものと考えている」と,つまりグリーン帯設置の良さを認めている発言をされています。なのに,1年半です。私は,子どもたちの登下校はもとより,普段道路を利用されている全ての方たちが交通事故を未然に防げる手段の1つとして,市内各地域にグリーン帯の設置を拡大したいと願っています。 そこで,確認なのですが,このグリーン帯の要望から設置までの期間,経緯を教えてください。 また,今後の計画,予定があれば,あわせてご答弁願います。 関連いたしますが,生活道路に対する安全対策に「ゾーン30」があります。「ゾーン30」とは,生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的として,区域を定めて,最高速度30キロメートル毎時の速度規制を実施するとともに,その他の安全対策を必要に応じて組み合わせ,ゾーン内における速度抑制やゾーン内を抜け道として通行する行為の抑制等を図る生活道路対策です。 なぜ30キロ規制なのか。自動車の速度と歩行者の致死率の統計で,自動車と歩行者が衝突した場合,自動車の速度が時速30キロを超えると,歩行者の致死率が急激に上昇します。このため,生活道路を走行する自動車の速度を時速30キロ以下に抑制することとしたもので,既に市内でも「ゾーン30」が実施されています。 そこで,市内での「ゾーン30」の実施状況と,今後の予定地区,計画があれば教えてください。 また,ゾーン内にグリーン帯を一部設置している箇所がありますが,設置の選定基準等があれば,あわせてご答弁願います。 以上で1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○副議長(小坂博議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) おはようございます。井上議員から2点,ご質問を頂戴いたしました。順次お答え申し上げます。 まず,ご質問の1点目,桜の名所を脅かす大敵「天狗巣病」についてでございます。 本市におけます桜の植栽状況について申し上げますと,乙戸沼公園内の園路沿い1.4キロメートル区間に約600本,桜川沿いの延長4キロメートル区間に約500本,新川沿い2キロメートル区間に約200本,そして永井地区の竜ケ峰沿い,こちらに1.7キロメートル区間の間に約350本,このほか,亀城公園や霞ケ浦総合公園朝日峠展望公園,その他大小の公園を始め,小中学校,公共施設,市内各所で数多くの桜が植栽されております。開花時期には,桜の名所として,多くの皆様に親しまれているところでございます。 品種といたしましては,日本の桜としても有名なソメイヨシノが大半を占めております。このソメイヨシノの特徴につきまして,井上議員のご質問でのご説明と重複する部分がございますが,種子で繁殖することがほとんどできない,環境の変化に応じて進化できないこと,接ぎ木での繁殖が一般的であること,寿命と言われております50年から60年を経過しますと,継ぎ目に不具合が生じて樹勢――樹木の勢いですね――こちらを失ってしまうこと,また切断面から腐食に弱いことから,正しい切断面から切るとともに,薬剤を塗るなどの処置を講じないと腐食が進行してしまうこと,さらには,先ほどご紹介がありました病原菌の一種が原因で発生します伝染病の1つ,感染することで花が咲かなくなり,枝もやがて衰弱するとされております「天狗巣病」にかかりやすいなどの弱点があると言われております。 この「天狗巣病」でございますが,現在のところ確実な予防法もなく,治療法につきましても,樹木への薬剤注入や薬剤散布による防除法が確立されていないことから,唯一の手段といたしましては,先ほどご紹介がありました病気にかかった枝の切除,こちらを行いまして,直ちに焼却することとされております。 そのような中,本市の天狗巣病の対策でございますが,病気や障害,細菌による腐食等の有無,影響の程度を取りまとめた樹木診断カルテの作成とあわせまして,今後必要な措置等の処理計画作成を目的といたしました調査を行っております。平成20年度から22年度にかけまして,桜川と新川,また平成26年には,先ほどもご紹介のありました乙戸沼公園の桜を対象といたしまして実施しております。 調査の結果でございますが,樹勢の不良及び衰退している樹木が確認されておりまして,その約半数が天狗巣病にかかっているものと診断されました。このことから,天狗巣病にかかった枝の撤去や生育上,支障となる枝の剪定,枯れや空洞化により倒木の危険性がある樹木の伐採を現在年次計画で進めておりまして,桜川と新川につきましては終了したところでございます。 また,先ほど申し上げました「永井地区の竜ケ峰」や「市内の各公園」の桜におきましても,天狗巣病に伴う剪定,伐採や害虫駆除等を行っておりまして,樹勢衰退に歯止めをかけるべく,巡視による日常点検を実施のうえ,適正管理に努めているところでございます。 なお,診断を行っておりませんその他,桜の名所につきましては,これまでに樹木診断を行い,その結果に基づき延命措置を実施いたしました。桜川,新川,こちらの結果及び経過,検証等を踏まえまして,樹木診断の方法や実施につきまして検討したいと考えております。 次に,市民との協働の仕組みづくりでございますが,桜を植栽している公園は,市内各所にありますことから,天狗巣病対策を講じる上で,先ほど議員の方からもご紹介がございました見落とし,そして新たな感染,こういったものによる樹勢や枯れ枝等の状況を早い段階で把握することが課題となっております。こちらにつきましては,現在,市民団体等の方々によりまして,公園内の清掃や草刈り,低木剪定等の維持管理,また施設等の破損に伴う情報提供などの活動を行っていただいております「公園里親制度」がございます。当制度を活用して,地域の方々からのいち早い情報提供に基づく枝の切除等,迅速な対応が可能となる体制を確立してまいりたいと考えております。 当制度につきましては,平成24年度に制度を開始しましてから,現在までに6団体,276名の方々にご登録をいただいております。公園の維持管理に大きく寄与していただいておりますことから,今後につきましても,多くの皆様にご登録をいただきたいと考えているところでございますので,ぜひ井上議員からも市民の皆様に広くPRしていただきますようお願いいたします。 いずれにいたしましても,桜は市の花であるとともに,土浦市のシンボルとしての役割を担う貴重な観光資源でございます。後世に引き継いでいくために,今後におきましても,息の長い取り組みとなってしまいますが,樹木医等からの指導も仰ぎながら,樹木診断の結果に基づいた既存樹の樹勢回復や維持管理手法の改善等に努めるとともに,今後におけます新規植栽,植樹におきましては,品種の選定,そして植栽におきましては公益財団法人にて実施しております「宝くじ桜寄贈事業」等の活用も検討のうえ,桜の適正管理及び修景効果の向上を図ってまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 続きまして,ご質問の2点目,通学路のグリーン帯,拡張についてお答えいたします。 ご案内のとおり,グリーン帯,いわゆる路肩のカラー舗装化につきましては,通学路ではあるものの,道路幅員が狭く,歩道の設置が困難な場所におきまして,歩行者が通行する空間の確保を図るため,道路の路肩にカラー舗装を行っているものでございます。これにより,視認性を高め,車両の運転手には路肩を通行しないことや,速度の減速が図れるとともに,歩行者には路肩への通行を誘導すること,地域の方々には通学路であることの再認識を図り,安全で安心な通学環境を整えることが可能となっております。 先ほど議員よりご説明のありました土浦第二小学校の正門前の道路,市道富士崎二丁目1号線でございますが,土曜,日曜,休日を除きまして,小学校の通学時間帯である午前7時半から8時15分までの間におきましては,現在,自転車を除く車両の進入が禁止されております。それ以外の時間帯におきましては,幹線道路からの抜け道としまして通過車両の多い道路となっておりますことから,国道125号から都市計画道路大和上高津線までの延長約200メートルの区間につきまして,今年3月に幅60センチメートルでの路肩のカラー舗装化を完成したところでございます。 さて,ご質問の「要望から設置までの経緯」でございますが,設置にあたりましては,登下校時の現場状況を確認し,その後,整備方針を検討しながら,小学校や土浦警察署などの関係機関と協議を重ね,施工したものでございます。また,施工に際しましては,平成26年度から27年度にかけまして,土浦第二小学校の体育館の改築工事,その後も平成28年度には旧体育館の解体工事を行っておりましたことから,工程調整を行った結果,工事車両等が輻輳する中での実施を避けまして,解体工事完了後の春休みに路肩のカラー舗装化を行ったものでございます。 次に,今後の計画や予定につきましてお答えいたします。 現在,本市におきましては,通学路の安全確保に関する取り組みといたしまして,「土浦市通学路安全プログラム」を策定し,関係機関が連携し,児童生徒が安全に通学できるよう,通学路の安全確保を図っております。このプログラムの中で,平成27年度から30年までの期間内に,市内全ての小学校において通学路の点検を計画しているほか,学校,保護者,地域住民,自治会や一般ドライバーなどからの連絡を随時受け付けるなど,危険箇所の把握に努めているところでございます。 今後につきましても,地域の状況や特性,交通量などを総合的に検討し,危険度の高い通学路につきましては,関係機関と協議のうえ,順次,グリーン帯の設置等により歩行者の安全確保を図ってまいりたいと考えております。 続きまして,市内での「ゾーン30」の実施状況と今後の予定地区,計画について,また「ゾーン30」の区域内におけるグリーン帯の設置基準につきましてお答えいたします。 「ゾーン30」とは,幹線道路等に囲まれている生活道路が集まった市街地におきまして,抜け道として利用されている区域に最高速度30キロメートルの交通規制やカラー舗装等により走行速度の抑制及び通過交通そのものの抑制を目的に行うもので,交通実態を基に警察が道路管理者や地域住民と協議,調整して決定する場合,また地域住民からの要望を踏まえまして,整備の必要性を検討して決定する場合がございます。 土浦警察署に確認しましたところ,平成23年に警察庁から,平成28年度末までに「ゾーン30」を全国で3,000カ所設置する旨が全国警察に通達され,土浦市内におきましては5カ所の目標が示されたところでございます。土浦市内におきましては,平成24年度から現在まで4区域が「ゾーン30」に指定されております。まず最初に,24年度に文京町と田中町の一部,そして25年度に中央一丁目,大手町の一部,26年度には東真鍋の一部,そして真鍋新町の一部,29年度に千束町,生田町,田中三丁目の一部,こちらを指定される予定となっております。 また,中村南一丁目区域につきましては,「ゾーン30」に指定することで,土浦警察署と協議し,土浦警察署から公安委員会に交通規制の上申がなされたと伺っております。 次に,議員ご質問の「ゾーン30の区域内におけるグリーン帯の設置基準」についてでございますが,こちらにつきましては,現在のところ,明確に定められていない状況でございます。そのような状況の中,中村南一丁目周辺区域におきましては,土浦第三中学校の北側を東西に通っております市道中村南一丁目8号線,同校の正門がありまして,自転車や徒歩で登下校する生徒が集中すること,さらには中村小学校へ徒歩で登下校する児童たちが多く利用しているにも関わらず,市道の西側が国道6号と接続しており,抜け道として通行する車両が多いことから,これら登下校する小中学校の児童生徒の安全を確保するため,公安委員会による「ゾーン30」の指定がされる前に路肩のカラー舗装化を先行して実施したところでございます。 この後,正式に公安委員会の意思決定がされれば,同区域における市道の入り口には,「ゾーン30」の路面表示や速度規制の標識が警察により設置されることとなります。 なお,今後の「ゾーン30」の指定につきまして,土浦警察署に確認いたしましたところ,本年度で「ゾーン30」の指定箇所は目標達成の予定ではございますが,今後も地域の要望等を踏まえ,警察署ごとに個別に判断し,「ゾーン30」をしていくとのことでありますので,引き続き「ゾーン30」の指定に向け,関係機関と協議しながら進めてまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 5番井上圭一議員。  〔5番 井上圭一議員登壇〕 ◆5番(井上圭一議員) なかなか前向きな答弁,ありがとうございました。 まず,再質問なんですが,1点,ちょっと確認できなかったんですが,乙戸沼の危険な立ち枯れの撤去,これをどうするのかということと,天狗巣病対策については,市民団体とともに,樹木診断カルテ等に基づいて調査をしているということで,積極的に取り組んでいくという理解でよろしいですか,答弁を求めます。 それと,グリーン帯につきましては,危険度の高い通学路については,随時グリーン帯の設置に取り組んでいく,今後も「ゾーン30」の指定区域を積極的に増やしていく方向で検討しているという理解でよろしいですか。答弁をもう1度求めます。 ○副議長(小坂博議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) 井上議員の再質問にお答えいたします。 まず,乙戸沼の枯れている木でございますが,危険性の高い木から順次伐採していくことで計画しております。 それと,今後積極的に天狗巣病の対策,行っていくのかということでございますが,本当に日本中で蔓延しております病気でございますので,息の長い対策とはなりますが,積極的にいきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 2点目となりますグリーン帯,危険箇所につきましては,各学校ごとで通学路の安全点検等も行っておりまして,そちらの中で関係機関の皆様,会う機会もございます。そういった中で,グリーン帯の設置というものを検討して,危ない箇所には順次設置してまいりたいと考えておりますので,ご理解よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 5番井上圭一議員。  〔5番 井上圭一議員登壇〕 ◆5番(井上圭一議員) 天狗巣病については積極的に取り組んでいただけるということで,市民の皆様も少しは安心して花見に興じることができるのではないかと安心しました。 桜は市の花としても古くから市民に愛され,親しまれ,市と歴史的にも深い関わりを持っています。ホームページでは,このように土浦桜めぐりマップを出しているほどです。私は,桜の木の防除対策を市民と行政の協働の力で継続的に進めていく仕組みを構築してほしい,行政だけで何とかなる問題ではないと思っております。そう思っているんです。 さすれば,子孫の世代まできれいな花が咲き,楽しく花見ができる,ひいては地域の発展につながる,桜は市民全体の財産だと思っています。今冬からいよいよ防除の季節になりますが,積極的に取り組んでいきましょう。 最後に,市長に答弁を求めます。 市内での「ゾーン30」の件,グリーン帯の件,本当に「ゾーン30」内でのグリーン帯の効果もすごくいいものです。予算をつけていただきまして,なるべく視覚でわかるような安全対策を講じてもらうことをお願いいたしまして,また道路につきましては,安心・安全のまちづくりがこの質問の最大の目的であります。そこのところをよく理解いただきまして,執行部の方たちには鋭意努力していただきたい,このことを重ねてお願いいたしまして,質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○副議長(小坂博議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 井上議員の再質問にお答えしたいと思います。再質問というよりも決意というふうにとりましたけれども,お答えしたいと思います。 まず,桜の話が出ておりました。先ほど来出ていますけれども,桜は土浦市の花でございまして,指定をしておりまして,大変,先ほど部長の方から答弁もしたとおり,シンボルであり,本当に貴重な財産であると思っております。亀城公園,そして乙戸沼公園のお話も出ておりました。開花時期には,そのほか13カ所ございますけれども,「さくらまつり」が催しをされておりまして,新川,桜川沿いにつきましても,多くの皆様方に,市外,県外よりもお花見に来ていただいている,そんな状況でございます。 また,日本で一番古いソメイヨシノ,青森県の弘前というお話が出ていました。140年にはなりませんけれども,私の母校でもあります真鍋小学校は120年のソメイヨシノがまた元気に咲いておりまして,樹齢120年,大変長い,長寿だと思っております。これには真鍋の桜の保存会というのが先輩方,OBの方たちが入られまして,しっかりと守っているという状況でございます。桜の時期には,もうご存じのように,小学校の6年生が1年生をおんぶして桜の周りを回るという,そんなほほ笑ましい行事も行われているという状況でございますし,またライトアップをして,民放放送で大分PRをしていただいている,そんな真鍋の桜もございます。弘前にはかないませんけれども,日本第2位かなというようなこともちょっと思っているところでございます。 ぜひ土浦の市内の各所にある桜の名所,天狗巣病,大変な病気だと今お話聞いていても十分理解をいたしました。そういう天狗巣病等の影響を受けている樹木につきましては,引き続き感染の拡大回避というものに向けた対応というものをしっかりとしていきたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いをしたいと思います。 また,先ほど桜基金というお話も頂戴いたしました。いろいろなことを考えて,市民みんなで桜を守っていくということがこれから大事ではないかと思っておりますので,考えさせていただきたいと思います。 また,もう1つ,「ゾーン30」のお話が出ておりました。これも建設部長の方から答弁をさせていただきましたけれども,今のところ,順調にと言ってはおかしいですけれども,推移をして,「ゾーン30」が確立されているということでございます。しかし,まだやらなければならない所もございますので,子どもたち,将来を担う日本の子どもたちのために,安全な交通体系というものを作っていかなければいけないと思っていますので,いろいろなご意見を聞きながら,また警察,公安委員会とも相談をしながら,しっかりと少しでも早くやっていきたいと考えておりますので,よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○副議長(小坂博議員) 4番福田一夫議員。  〔4番 福田一夫議員登壇〕 ◆4番(福田一夫議員) 公明党の福田一夫でございます。通告による一般質問を行います。 1点目は,危機管理についてということでございますけれども,本年に入ってより,我が国を含めての東アジアの情勢の緊迫した状態が続いているということは,連日報道されているとおりでございます。その細かい経緯は報道のとおりでございますので,ここでは省くといたしまして,万が一,万々が一,武力攻撃があった場合,市民はどう保護されるのか。また,国会でも議論されておりますし,また全国的には,日本海側や中国地方などの10カ所の自治体でミサイル発射を想定しての避難訓練が行われているという現実の中で,市民の保護についてお伺いしたいと思います。 もとより武力攻撃などは絶対にあってはならないし,国,政府においては,外交当局を始めといたしまして,平和を保つための努力,最善の努力をすることは大前提でございます。 さて,国民保護ポータルサイトによりますと,「はじめに」,「我が国に対する外国からの武力攻撃に際し,我が国の平和と独立を守り国及び国民の安全を保つため必要な法制を整備することは国としての当然の責務であることから,平成15年に武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律(事態対処法)が成立いたしました。さらに,この法律を受けて,翌16年6月には,武力攻撃事態における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)が成立し,事態対処法と相まって,国全体として万全の態勢を整備し,国民の保護のための措置を的確かつ迅速に実施するための基本的な法制が整備されました」とあります。平成15年成立したのが事態対処法であり,平成16年成立したのが国民保護法でございます。 一方,平成16年12月には,「我が国の安全保障の目標として,我が国に直接脅威が及ぶことを防止・排除すること,国際的な安全保障環境を改善して,我が国に脅威が及ばないようにすることの2つを掲げ,この目標を達成するため,国際社会の平和と安全の維持に関する国際連合の活動を支持し,諸外国との良好な協調関係を確立するなどの外交努力を推進するとともに,同盟国との協力及び国際社会との協力を統合的に組み合わせること」としております。 「このうち我が国自身の努力としては,国として総力を挙げた取り組みにより,我が国に直接脅威が及ぶことを防止すべく,最大限に努めるとともに,我が国に脅威が及んだ場合には,政府が一体となって統合的に対応すること,このため,平素から国民の保護のための各種体制を整備するとともに,国と地方公共団体とが緊密に連携し,万全の態勢を整えること」の考え方が示されております。 そして,最後にこのような一文で締めくくっておりますけれども,「外部からの武力攻撃やテロなどが,万が一我が国で起こったらどうするかといっても,みなさんにとっては現実の問題として考えることは難しいかもしれません。しかし,このような事態への必要な備えは平和なときこそ十分に考えておくべきではないかと考えられます。「国民保護」はみなさん一人ひとりの命や財産に直接関係する大切なことです。政府としても関係機関と連携しつつ万全の態勢を整備すべく努力してまいりますので,みなさんの一層のご理解を賜りますようお願い申し上げます」と結んでおります。 では,国民保護法とは何なのか。国民保護法とは,正式には,武力攻撃等における国民の保護のための措置に関する法律と言い,武力攻撃事態等において,武力攻撃から国民の生命,身体及び財産を保護し,国民生活等に及ぼす影響を最少にするため,国,地方公共団体の責務,避難,救援,武力攻撃災害への対処法等の措置が規定されている法律でございます。 そのポイントは,武力攻撃事態等において,国民の生命,身体及び財産の保護を図ることを目的としている。武力攻撃等における国,地方公共団体,指定公共機関等の責務や役割分担を明確にし,国の方針の下で,国全体として万全の措置を講ずることができるようにしている。住民の避難に関する措置,避難住民等の救援に関する措置,武力攻撃災害への対処に関する措置について,その具体的な内容を示している。 また,緊急対処事態においても,武力攻撃事態等における国民保護措置に準じた措置を実施することとしている。国民保護のための措置を実施するにあたって,国民の基本的人権の尊重に十分な配慮がなされるということでございます。 これらの法律の下に,土浦市におきましても,2本の条例が制定,施行されております。1つは国民保護協議会条例と土浦市国民保護対策本部及び土浦市緊急対処事態対策本部条例の2本でございます。さらに,これらの施行規則といたしまして,土浦市国民保護対策本部及び土浦市緊急対処事態対策本部条例施行規則というのが設けられておりまして,これには土浦市長を本部長といたしまして,副本部長に副市長,教育長,本部員には各部長,公室長,そしてさらに,各部,課が班に分けられ,各構成課の所掌業務が細かく規定されております。例えば総務部では,本部班,職員班,調査班,管財班に分かれ,本部班は総務課,議会事務局,選挙管理委員会事務局,職員班は人事課,監査事務局,あるいは調査班は納税課,課税課等々が細かい所掌事務を遂行することになっております。 このように,国民保護法に基づく体制,いわゆる組織は整っているようでございますけれども,有事の際,国等の連携も含め,Jアラートと呼ばれる全国瞬時警戒システムによる情報伝達の手段等々,国民保護は市民にどう機能していくのか,お伺いいたします。 続きまして,圏央道と今後の土浦市についてお伺いいたします。 質問の趣旨は,圏央道の土浦市にもたらす可能性ということでございます。 圏央道とは,正式には,首都圏中央連絡自動車道と言い,都心から半径およそ40キロから60キロの位置に計画された延長約300キロメートルの高規格幹線道路でございます。本年2月,茨城県内の区間,境古河インターチェンジとつくば中央インターチェンジ,28.5キロが開通し,総延長300キロのうち約9割が開通いたしました。最終的には,横浜,厚木,八王子,川越,つくば,成田,木更津などの都市を連絡することになります。2月の開通により,東京から放射状に延びる東名,中央,関越,東北,常磐,東関東道の各6高速道路が圏央道で結ばれたことになります。この圏央道は,首都圏の道路交通の円滑化,環境改善,沿線都市間の連絡強化,地域づくり支援,災害時の代替道路としての機能など,多くの役割を担うとされておりますが,私も走りましたが,高架を走るため,ロケーションも大変よく,大変に気分の良い走行を楽しめる道路でございました。 圏央道は,直接土浦市内を走るものではありませんが,隣接地を走るため,土浦市にとってもメリットのあるものであると考えることができます。観光やあるいはまた物流等も含めて,土浦市にもたらす経済的なメリットはどのようなことが考えられるか。あるいはそれをどう利用できるのか,お伺いいたします。
    ○副議長(小坂博議員) 総務部長。  〔総務部長 日高康雄君登壇〕 ◎総務部長(日高康雄君) 福田議員ご質問の大きな1番,国民保護は市民にどう機能するのかについてお答えいたします。 国民保護につきましては,万一武力攻撃や大規模テロ等があった際に,国民の生命,身体及び財産を保護するため,また武力攻撃等が国民の生活及び経済に影響を及ぼす場合には,その影響が最小となるよう,国,地方公共団体,関係機関等が協力し,国民や住民を守るために避難救援措置を行うもので,その仕組みを定めた法律でございます。「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」,いわゆる国民保護法が平成16年9月に施行されております。 国民保護が適用される事態は,大きく分けて,武力攻撃事態と大規模テロ等の緊急対処事態の2種類が想定されており,国の指針に基づき,茨城県国民保護計画が策定され,本市におきましても,当該計画を踏まえて,土浦市国民保護計画を策定しております。 先ほど議員のご質問にもありましたとおり,近年,東アジア情勢は緊迫度を増しており,最近では我が国のEEZ,排他的経済水域内に弾道ミサイルが着弾する等,我が国を取り巻く環境や国際情勢の変化に国民の関心も高まっており,内閣官房がインターネット上に開設しております「国民保護ポータルサイト」へのアクセス数も急増しているとのことでございます。 こうした状況の中,議員からご質問がありました仮に弾道ミサイルが日本本土に落下する可能性がある場合の対応でございますが,最近テレビでもよく聞かれるようになりました「Jアラート」――議員からもございました――と呼ばれる全国瞬時警報システムを通して,各市町村の防災行政無線で警報を発し,同時に携帯電話会社が提供する電子メールが緊急警報とともに配信され,市民の皆様に対して,即時に避難行動に関する情報伝達を行うこととしております。 国においては,弾道ミサイル落下時の行動について,落ち着いて直ちに行動することを基本とし,屋外にいる場合にはできる限り頑丈な建物や地下街に避難すること,建物がない場合は物陰に身を隠すか,地面に伏せて頭部を守ること,屋内にいる場合は,窓から離れるか,窓のない部屋に移動するよう,国民保護ポータルサイトにおいても周知を行っているところでございます。 本年3月に秋田県男鹿市においては,内閣官房,消防庁,秋田県との共同により,弾道ミサイルが秋田県沖の日本海の領海内に落下したことを想定した武力攻撃事態に対する訓練を実施し,男鹿市北浦地区住民110名の参加による公民館及び小学校への屋内避難訓練を実施しております。 本市の国民保護における想定訓練の実施状況につきましては,武力攻撃ではなく,大規模テロ対策になりますが,内閣官房と茨城県主導の下,公共施設及び鉄道駅での爆破テロを想定として,土浦駅及び公共施設が爆破されるとともに,多数の死者が発生し,犯行グループは爆発物を所持したまま,市内の施設に立てこもった状況という設定で,緊急対処事態を想定したシミュレーション訓練を平成26年11月に実施しているところでございます。 国民保護の対象事態を想定した訓練は,大規模テロを想定したものがほとんどであり,武力攻撃を想定した訓練は,先ほど説明した秋田での訓練が初めてであり,国では今後,ミサイル攻撃を想定した訓練を自治体と協力して行っていくとのことであり,ここ最近では,議員さんからございました日本海沿岸の自治体で行われております。仮に武力攻撃が発生した場合,市国民保護計画において避難が必要と認められる事態が生じた場合には,通常の災害時同様に,情報伝達にあわせて避難指示や避難誘導等を発信することとなります。武力攻撃による災害は,いつ発生するか予測のつかない大規模な自然災害とも類似していることから,そうした意味では,大規模な自然災害等から市民の生命,身体及び財産を保護することを目的として策定しております本市地域防災計画上に位置付けのある災害時の対処法である防災体制,情報伝達手段,物資,資機材等も共通しているものが多く,相互に連携し,活用を図ることも可能と考えてございます。 いずれにいたしましても,大規模災害時においては,生命や財産の危険が迫っている事態となり,避難誘導や消火活動,さらには救援体制についても迅速な対応が求められることから,自治会や自主防災会が中心となって,地域で実施されております自主防災訓練や市の防災訓練等を通じて,地域防災能力の向上に努め,市民の安心・安全に努めてまいりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) それでは,福田議員ご質問の大きな2番目でございます圏央道開通と今後の土浦市につきまして,お答えの方をさせていただきます。 なお,答弁の中では,先ほど議員のご説明いただいた部分と一部重複する部分もあるかと存じますが,ご容赦の方をお願い申し上げます。 圏央道につきましては,都心から半径およそ40キロメートルから60キロメートルの位置に計画されました延長約300キロメートルの高規格道路でございます。横浜,厚木,八王子,川越,つくば,成田,木更津,こういった都市を連絡いたしまして,東京湾アクアライン,それから東京外郭環状道路などを一体といたしまして,首都圏の広域的な幹線道路網を形成する3環状道路の一番外側に位置する道路でございます。 また,先ほど議員からございましたとおり,本年2月26日,境古河インターチェンジとつくば中央インターチェンジ間,開通いたしまして,これによりまして,茨城県区間につきましては,全線が開通となりました。東名高速から東関東道,こういった6つの放射道路が接続されまして,都心を通らずに成田から湘南地域にまたがる5都県が結ばれたことで,飛躍的に移動の利便性が向上し,周辺地域のポテンシャルは一段と高まっているものと考えてございます。 このような中,まず議員より,どのようなメリットがあるのかというご質問の方,頂戴いたしました。 茨城県や沿線市町村で予想される,例えば具体的な経済効果というものにつきましては示されてはございませんが,国土交通省,それからネクスコ東日本でございます,こちらによりますと,開通1週間後の交通状況というものといたしまして,開通した区間の隣接区間,そこにおきましては,交通量の方が2割ほど増加しているというものがございます。それから,もう1つでございます。広域的な観光交流が徐々に拡大していることが報告されているものでございます。さらに,数値として出ているものも1つございまして,圏央道のつくばジャンクションから常磐道の桜土浦インター間,この1日の交通量につきましても,開通前の数値でございます6万3,400台というものでございました。開通後におきましては,6万6,900台ということでございまして,率に申し上げますと6%ほど増加している状況でございます。 このように,圏央道の利便性が一段と向上する中,本市におきましては,工業団地に立地する企業の輸配送の範囲がまず広がったことがございます。また,時間短縮という物流コストの削減につながっていることも考えられます。こういった面で,まず1つ,企業という立地の面につきましてメリットはあるかと存じます。 また,観光面でございますが,県内で開催されたイベントにおきまして,来場者が増加した要因の1つに圏央道の開通効果があったとの報告もございます。本市へも圏央道を利用いたしまして観光に訪れた方々もいると思われ,今後も花火大会ですとか,市で大きなイベントを予定してございます。その中でも利用というものが見込まれますことから,圏央道開通に伴う一定の経済効果はあると考えているところでございます。 次に,この圏央道開通,今度,どのように活かしていくのかというご質問の方も頂戴いたしました。 また,先ほどと同じように国土交通省,それからネクスコ東日本の方で,今後期待される経済効果というものを報道されているものがございます。それによりますと,沿線には大型の物流施設,約1,600件というものが立地されているということでございますが,これらの施設におきまして生産性向上が加速する可能性があること。それから,成田空港から関東各地の観光地へのアクセスが向上いたしまして,観光周遊の促進が期待されていることが報告されてございます。 本市といたしましても,今回の圏央道開通,チャンスと捉えまして,企業誘致につきましては,圏央道と北関東の中間地点という本市の交通アクセスの優位性,それとともに,固定資産税相当額を3年間交付してございます「企業立地促進奨励交付金制度」を積極的にPRさせていただくことで,時期を逃さず,製造,物流,研究開発など,多様な業種の立地の促進に向けまして,効果的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。 続きまして,観光客の誘致につきましても,霞ケ浦や筑波山麓を活かした広域的な観光を推進するため,昨年度認定をいただきました,まず筑波山地域ジオパークにおける協議会を中心に,6市3機関の共同で地域の活性化につなげる取り組みを進めるとともに,県及び沿線の14市町村が連携いたしまして,「つくば霞ケ浦りんりんロード」の環境整備,また広域的なレンタサイクル事業等にも取り組んでございます。こういった様々な取り組みをする中,観光周遊の促進を図ってまいりたいと考えてございます。 また,本市におきましては,サイクリングと遊覧船クルーズを融合させました「霞ケ浦サイクルーズ」,そういったものも実施してございます。また,民間の旅行業者と共同いたしまして,土浦城址周辺のまちなかとそれからりんりんロードのサイクリングと霞ケ浦遊覧を組み合わせましたバスツアーなども実施させていただいているところでございます。 そのほか本市は,水郷筑波国定公園の玄関口という立地条件を活かした水辺観光の魅力化と交流空間づくりも重要であると考えてございますので,瀬戸内海で水陸両用飛行機による遊覧飛行,チャーター便の運行を手がける事業者から霞ケ浦での遊覧飛行の事業化とパイロット養成事業の可能性を探る動きもございまして,霞ケ浦を活かした新たな観光コンテンツとして期待をしているところでございます。 さらに,茨城県と本市を含む沿線13の市町村及び大学研究機関,商工会等で組織いたします「茨城県圏央道沿線地域産業・交流活性化協議会」におきまして,これまでも共同して都内での出展会への出展や専用のホームページ,また広域でのパンフレット,そういったものを策定いたしまして,企業立地の促進等による地域における産業集積の形成,それと観光客の誘致に取り組んでおりますことから,今後とも協議会と連携を図りまして,圏央道開通の効果を積極的に活かしていきたいと考えてございます。 いずれにいたしましても,新たな交通インフラにつきましては,企業と観光客といいましたターゲットの拡大が図られまして,積極的に活用をすることで交流人口の増加により地域経済が活性化いたしまして,経済効果が得られますことから,今後とも本市の交通アクセスの優位性,それから自然環境,観光資源,そういうものを組み合わせることで,さらなる魅力化を図りまして,積極的に企業,観光客の誘致に取り組み,首都圏から生み出されるエネルギーを広く享受できる環境づくりを進めたいと考えておりますので,ご理解をお願い申し上げます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 4番福田一夫議員。  〔4番 福田一夫議員登壇〕 ◆4番(福田一夫議員) ご答弁ありがとうございました。1点目でございますけれども,土浦市は非核平和都市宣言をしております。非核平和都市宣言をしておりますけれども,万人が平和を望む中で,緊迫した緊張が続きましたり,またヨーロッパでは大規模テロが頻発いたしまして,多くの人が亡くなったり,また傷ついていると,大変残念なことでございます。 また,ある専門家は,例えば日本を含めても平和は保たれているように見えるけれども,サイバー空間の世界ではもう既に戦争状態なんだということをおっしゃる専門家もおりましたし,また世界から見れば,日本はテロ先進国である,かつての人質事件,あるいはサリン事件等々ございましたけれども,含めて,世界は日本はテロ先進国であるという認識だということでございます。 私たちは,平和を希求すると同時に,その平和を守っていかなければならない努力を続けなければならないと思いますけれども,その意味で,土浦市の平和施策,例えば中学生の広島派遣事業,あるいは戦争体験者,戦争経験者から聞き取り調査を行い,それを記録しようという事業が進められておりますけれども,ぜひこういった平和施策,平和行政を継続していただきたいと思います。この点に関しまして,市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 2点目でございますけれども,圏央道,種々部長よりお話がございました。物流,あるいは観光に関してある一定の効果,メリットをもたらしている。さらに,この土浦市の持つ優位性を活かして,さらに首都圏のエネルギーをというようなお話もございました。本年のゴールデンウイークにおきまして,つくばジャンクションで,圏央道の成田方面からの内回り,あるいはまた古河方面からの外回り,大渋滞をいたしておりました。これらの車は,常磐道に入って北へ向かっていったようでございますけれども,これらの人をいかに――土浦市に誘導できないかということを考えるところでございますけれども,つくばジャンクションに近いつくばイオンでは,他県からのナンバーを数多く見ることができます。こういったことも含めて考えますと,土浦市にはもっともっとそのメリットを活かすことができるのではないかというふうに思うわけでございます。 そこで,1つ質問でございますが,都市計画の分野で何か考えられないかということでございますけれども,かつて内田議員が常磐道のスマートインターというものを提案されておりましたけれども,これも1つのお考え方ではないかと思いますけれども,都市計画の部分でどう考えることができるか,お伺いしたいと思います。 ○副議長(小坂博議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) ただいま福田議員の方から再質問がございました。土浦市は,非核平和都市宣言をしている。そしてまた,広島のあの原爆の記念式典に中学生を派遣しているというようなことで,平和に対する考え方といいますか――の質問をいただきました。当然,テロ,そしてまた戦争がない,こんな世界が一番いいわけでございまして,これを望まない方はいらっしゃらないんだろうと思っております。これからも,そういう子どもたち,平和記念式典への参加等々を含めて,また戻ってきた皆さんにもいろいろ人権の問題でお話をしていただいている,そんな機会を作っておりますので,ぜひ小さい頃から,子どもたちの頃から,そういう平和に対する,そしてまたテロ等に対する考え方といいますか,なくすにはどうしたらいいか,そういうことをしっかりと――これは体験してはまずいわけですからね,教えていくとか,勉強する機会を作るということが大事なんだろうなと思っております。先ほどテロの先進国だと聞いて,私もちょっとよくわからなかったんですけれども。そういえば,昔,サリン事件があったなというようなことを思い出しながらいるところでございます。 いずれにしましても,戦争が起こらないようにするにはどうしたらいいか,テロが起きないようにするにはどうしたらいいか,大変難しい問題だと思いますけれども,真剣に普段から考えていく必要があるんだろうと思っておりますので,そういうこと,特に子どもたちからそういう機会を設けていくというのは大事なんだろうと思っておりますので,しっかりとやっていきたいと思っております。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) 議員の再質問,常磐自動車道にスマートインターチェンジを設置してはどうかというご質問の方,頂戴いたしました。 まず,スマートインターチェンジにつきましては,高速道路の本線,それからサービスエリア,パーキングエリア等から乗り降りができるように設置されましたインターチェンジでございまして,利用可能な車両につきまして,ETCを搭載した車両に限定しているものでございまして,既存の高速道路の有効活用,そして地域生活の充実,地域経済の活性化を推進することを目的としているものでございます。 次に,スマートインターチェンジを設置するための要件でございますが,国土交通省で定めてございます要綱によりますと,「原則といたしまして,整備後のスマートインターチェンジとその前後の既設のインターチェンジにおける出入り交通量の合計が,スマートインターチェンジ整備前の前後の既設のインターチェンジにおける出入り交通量の合計を上回る見通しであること」が必要であるとされております。まず,利用量の増加というものが強く求められているものでございます。さらに,「スマートインターチェンジ整備によりまして,機構の債務償還計画全体に支障を与えないこと」とされていることから,運営後の確実な収益が求められているところでございます。これらの要件を踏まえますと,議員からご質問がございました常磐道周辺におきまして,現時点では,大規模開発の計画がございませんことから,新たなスマートインターチェンジを設置いたしましても,国が求める基準の利用者の増,今すぐというのはちょっと難しいと考えてございます。 しかしながら,圏央道のアクセス道路となります国道6号,牛久土浦バイパスの整備によりまして,利用増に向けてさらなる波及効果があるものと考えております。つきましては,一日も早い牛久土浦バイパスの完成となりますよう,県及び沿線自治体と連携いたしまして,国に対しまして,引き続き整備促進の要望をしてまいりたいと考えてございます。今年度も牛久土浦バイパスにつきましては,国の方の予算,18億円ということでございまして,昨年度に比べまして約7.6倍ということで,非常に効果が出ているところでございます。 いずれにいたしましても,圏央道の開通,2月でございますので,まずはその効果が本市に今後どのようにあらわれてくるのか注視するとともに,スマートインターチェンジの設置につきまして,整備方法,また先進事例の検証を行うなど,調査研究をしてまいりたいと考えておりますので,ご理解をお願い申し上げます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 4番福田一夫議員。  〔4番 福田一夫議員登壇〕 ◆4番(福田一夫議員) ありがとうございました。今,部長からもお話ありましたけれども,スマートインターに関しては,種々クリアしなければならない壁もあるようでございますが,牛久土浦バイパスに関しましては,今お話,初めて聞きましたが,大幅に予算が増えたというようなお話ございました。私ども,南部地域に居住しておりますけれども,牛久土浦バイパスの完成でかなりのやはりまちづくりが可能になるのではないかと考えるところでございますが,もう既に説明会も済んでおります。ぜひ私どもも力を尽くしたいと思いますが,早期の完成をお願いいたしまして,質問を終了いたします。 以上でございます。ありがとうございました。 ○副議長(小坂博議員) 島岡宏明議員。  〔9番 島岡宏明議員登壇〕 ◆9番(島岡宏明議員) 創政会の島岡でございます。通告に従い質問させていただきます。 最初に,土浦市の小学校,中学校のトイレの現状について質問させていただきます。 全国的に見ますと,公立小中学校における洋便化率は,平成28年4月現在で43.3%ということでございます。ちなみに,平成28年4月1日現在での茨城県での多目的トイレを含めた洋便化率は49.2%となっておるということでございます。一方,一般住宅での洋便化率は,平成25年,90%を超えております。現在,トイレメーカーであるTOTOさんの出荷は,限りなく100%に近いということになっておるそうでございます。 また,ちなみに,一般世帯における温水洗浄便座の普及率は,内閣府の調査結果によりますと,2016年3月で81.2%になっておるということでございます。 先日,ある小学校の保護者の方から,子どもさんの学校のトイレの使用の件で相談を受けました。1年生になったばかりで,うまく和式トイレを使うことができない。また,暗くて怖いといった相談を受けました。思い起こしますと,私が小学校に入った頃,コンクリートのだだっ広い小便器で,とても怖かった思いがあります。後ろからだれかに押されるのではないかという,そういう不安感,また大便器は「ポッチャントイレ」と言われ,とても入ることはできませんでした。個人的にも2回以上のとても嫌な思い出があります。また,この質問をするにあたり,先輩議員に相談すると,その先輩議員も,とても嫌な思い出があると言っておりました。議員の皆さんの中にも,そういった嫌な思い出をいっぱい抱えている方がいらっしゃるのではないかとお見受けされます。小学校のそういった思い出はずっと後を引くものでございまして,できればそういう思い出を今の子どもたちにはさせたくないと思うのは,私ばかりではないと思います。 そして今,子どもたちの間に便秘の子どもが多いということが問題になっております。ある小児外科部長の論文に出ておりました。それは,学校に行く前に用を足せずに学校に行き,そしてまた朝ごはんを食べない,そこで我慢をしてしまい,親も気づかないうちに便秘になってしまう子どもが増えているということです。 3,500人の子どもを対象に横浜済生会病院で調査をした結果,実に7割の子どもたちがそういった問題を抱えているというデータがあります。全国的な傾向です。重症化すると,腹痛,集中力がない,いらいら,食欲がないなど,健康障害を起こします。これには,社会生活や食生活も影響していると思いますが,学校のトイレの劣悪な状況も大きく起因していると思います。最近はむしろ,からかい,いじめは減ってきているということでございますが,とにかく汚くてくさい和式便所が嫌だ,だからトイレを我慢するという子どもたちが増えているということです。和式便器自体がカルチャーショックということでございます。暗くて清潔感のないトイレに入りづらい。また,先ほど言ったように和式便器が使えない等の原因が,その便秘の原因だということでございます。 また,感染症の感染原因としての和式トイレの汚物により,低学年の子が清掃していてノロウイルスに感染しているという例もあるそうでございます。特に,和式便器の周りからは多くの大腸菌が検出され,それを靴で運んでしまい,そしてまた湿式の床からその菌がお部屋にも入ってしまうということでございます。感染管理の常識から行きますと,湿式の清掃は極めてリスクの高い,子どもたちに清掃させるべきではないという論文も出ております。 ちなみに,土浦市にあるロンシールという会社は,その感染を予防する床材を作っている会社でもあります。先日,都和小学校の竣工式にお邪魔させていただきました。大便器の全てが洋便器化されて,そしてまた乾式のトイレということで,とてもきれいに仕上がっておりました。これまでの新築の小学校には,和式トイレが設置されておりましたが,これまでにないことだったと思います。 改装の終わっていない小学校の現状はどうなっているのかも含め,土浦市での洋便化の現状をお尋ねいたします。 次に,今後のトイレの整備計画についてお尋ねいたします。 これまで学校の耐震化,また空調,ICT化の導入等々,中川市長さんの教育へのご理解,そしてまた教育長始め教育委員会の皆さんの教育への前向きな思いのおかげでたくさんの予算をとっていただき,他の市町村よりも早く対応をとっていただいたことと思い,心からお礼を申し上げます。 予算も厳しい折,なかなか言いづらいことではございますが,次はトイレの改修に着手をしていただければと思います。全ての学校で子どもたちがストレスのないトイレに入らせてあげたい。それは私も含め,皆さんも同じ気持ちではないかと思います。 少し,ここでトイレを改修した先生方の声を聞いてみましょう。「改修前と後の生徒の様子はどうでしたか」ということで,「排便を我慢することにより健康障害が見受けられる」,それが15から1,「感染症が蔓延しやすい」,これは15からゼロ,「トイレにまつわるいたずらやからかいが見受けられる」,29から1,「トイレの清掃をしてもきれいにならない」,36から4。 そして,子どもたちの声も聞いてみましょう。「トイレのにおいが気になる」,152から21,「トイレが汚れていることが多い」,134から51,「学校で大便をすることに抵抗がある」,83から21,「トイレに行くのを我慢してしまうことがある」,75から30,「トイレに行きにくい」,53から5。ということで,トイレを改修することで,いろんな面ですばらしい成果を上げている例が見受けられます。 文部科学省では,1年間に上限2億円で学校施設環境改善交付金事業を3分の1の割合で国から交付していると聞いております。直接電話して聞きましたので,間違いないとは思うんですけど。 ちなみに,トイレの改修には,暖房便座や温水洗浄便座の設置は各自治体にお任せするということで,つまり高機能の便座にするかどうかは,各地の自治体の独自に決めていいということでございます。土浦市では,今後,新治の小中一貫校の新設,土浦六中の大規模改装と,いろいろとお金のかかる工事もめじろ押しでございますが,トイレ単体の整備計画はどうなっているのか。これからの計画をお尋ねしたいと思います。 次に,洋式トイレの温水洗浄便座化も含めてでございます。先ほど申しました,山梨県の富士吉田市では,暗くて怖いトイレを採光を取り入れて明るく大変身させたということで,また大分県の中津市にある小学校では,子どもたちの快適性を求めてトイレの改修,洋式化,温水化することで,父兄の皆さん始め地域の皆さんにも大変好評を得ているということでございます。 文部科学省の交付金の話に戻りますが,予算内であれば暖房便座か温水洗浄便座かは問わないということでございます。81%を超える温水洗浄便座化からしますと,ほとんどの家庭で温水洗浄便座を使っているということになります。私個人的にも,温水洗浄便座のないトイレに入ることを躊躇してしまうこともあります。 多くの小児科の先生方より,子どもさんの肛門からの出血の報告が出ているということでございます。これは家庭で温水洗浄便座を使っていて,学校でたくさんの紙で拭いてしまう,そのことですれてしまって切れてしまうということでございます。先ほど述べました子どもたちの便秘の問題,これは先生方にも当てはまるということだと思います。ましてや,痔で悩んでいる方もいらっしゃいます。知り合いの議員さんに聞きましたら,「温水洗浄便座付きトイレなしでは生きていけない」と言っておりました。当然,便秘で悩んでいる方もいらっしゃいます。温水洗浄便座には便秘を改善する作用もあるということでございます。毎日一生懸命,子どもたちのために教鞭をとっていらっしゃる先生方により良い環境で力を出していただくことは,教育にとって重要なことだと私は思っております。財政厳しい折でございますが,温水洗浄便座のトイレの設置計画を含めた整備計画を立てていただき,清潔で明るいトイレを学校に設置していただきたいと思い,温水洗浄便座化についてもお尋ねしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○副議長(小坂博議員) 教育部長。  〔教育部長 服部正彦君登壇〕 ◎教育部長(服部正彦君) 島岡議員のご質問,小中学校のトイレについて,3点ほどご質問をいただいておりますので,順次お答えいたします。 最初に,1点目のトイレの現状についてでございますが,近年の生活様式の変化に対応するため,小中学校のトイレについては,本市では平成11年度より,主に校舎の耐震補強及び大規模改造工事時に併せてトイレの洋式化を図ってまいりました。平成29年4月1日現在のトイレの洋式化の状況を申し上げますと,市内27の市立の小中学校全てに洋式便器は配置されておりますが,27校の校舎棟の便器数で申し上げますと,洋式便器が763基,和式便器が448基,合わせて1,211基ございまして,洋式便器率は63.0%でございます。現在,整備を行っております新治学園義務教育学校と今年度大規模改造工事を予定しております第六中学校の整備が今年度末に完了いたしますと,洋式便器率はさらに上がりまして,71.8%となる予定でございます。 国内及び茨城県内の公立小中学校との比較のため,データのある平成28年4月1日現在の校舎棟の状況で申し上げますと,洋式便器率は本市では60.6%でありましたが,全国平均が44.6%,茨城県の平均が51.9%となっておりまして,本市の洋式便器の普及率は国や茨城県の平均をいずれも上回っております。 次に,2点目,今後のトイレの整備計画についてでございますが,昨年,民間企業が全国の小学生と母親約600組を対象に実施いたしましたインターネットによる調査では,和式トイレでの排便行為を我慢する傾向が強く,男子児童の約4割,女子児童の約2割が学校で大便をしないという調査結果も出ておりますことから,さらなる洋式便器への改修の必要性を感じているところでございまして,そうした背景もあったことと存じますが,学校側と協議してまいりました結果,平成25年度完了の土浦小学校の改築工事等以降のトイレの改修では,その全部を洋式化しております。 小中学校のトイレの整備につきましては,これまで新耐震基準が適用された昭和56年以降に建築された学校以外の学校につきましての校舎の耐震化工事を優先しまして,それに合わせてトイレの洋式化工事を行ってまいりました。しかしながら,新耐震基準で建設された学校でも,古いものでは築36年を経過しまして,施設全体の老朽化が著しい状況もございまして,今年度工事を実施いたします第六中学校のように,大規模改造が必要な学校も出始めておりますことから,トイレの改修にあたっては,これまでの耐震化工事等と同様に,校舎の大規模改造時に合わせて行っていきたいと考えております。 なお,校舎の大規模改造工事には多額の費用を要しますことから,国の補助金を活用して実施している状況でございますので,今後の改修にあたっても,これまで同様に財源確保に努めてまいりたいと考えております。 次に,3点目,温水洗浄便座付きトイレの設置計画についてでございますが,国の調査によりますと,一般家庭では,平成28年3月現在で81.2%という普及率でございます。本市の小中学校における温水洗浄便座付きトイレの設置状況についてでございますが,現在,児童・生徒用の普通のトイレへの設置はなく,多目的トイレや来客及び職員用トイレの一部に設置してございまして,全校舎棟内のトイレの割合で申しますと,5.2%という状況でございます。 議員からご紹介がありましたように,大分県中津市等の先進事例はございますが,県内自治体におきましては,公立の小中学校において児童・生徒用としての温水洗浄付き便座の設置の例はないと伺っておりまして,本市でも小中学校のトイレについては,洋式化の改修を優先しておりますことから,温水洗浄便座付きトイレに改修する計画は,現在のところございません。 ちなみに,トイレの整備費用について申し上げますと,和式便器から洋式便器にする場合の費用は,工事費を含め,1基あたり約20万円となりまして,さらに温水洗浄便座にいたしますと,別途約10万円の費用が必要となります。 仮に来年度以降に小中学校の校舎棟の全てのトイレを洋式化だけする場合は,概算で約6,500万円の費用が必要となりますが,このうち校舎棟の大規模改造に併せて改修する場合には,その3分の1が国の補助対象経費となりますことから,国の補助金は約1,300万円が見込まれるところでございます。 また,小中学校の校舎棟の全てのトイレを温水洗浄便座付き洋式便器に改修する場合には,やはり概算でございますが,約1億8,030万円の経費がかかりまして,このうち,国の補助金は約1,940万円でございまして,残りの約1億6,090万円を市単独で負担することになります。こうしたこともございまして,小中学校への温水洗浄便座付きトイレの設置について学校の先生方にヒアリングを行いましたが,現状では児童・生徒や保護者からの意見としては,温水洗浄便座付きトイレの要望は聞かれず,和式便器を洋式化してほしいという声はあるとのことでございました。 このようなことから,温水洗浄便座付きトイレを設置することにより,児童・生徒等の保健衛生面の効果に期待はできる面はあるとは存じますが,国や他の自治体の動向も踏まえながら,当面は和式便器の洋式化を優先してまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 島岡宏明議員。  〔9番 島岡宏明議員登壇〕 ◆9番(島岡宏明議員) 丁寧なご答弁,ありがとうございます。そしてまた,25年度には全てが洋式化されるような話も今聞きましたので,安心をしております――違いましたか。ちょっと間違えました。 この洋式化トイレのもう1つの側面が実はあることについ最近気がつきまして,それは災害対策でございました。災害避難所となった熊本地震及び東日本大震災の時の一番不便だったことは,トイレが67%,入浴・シャワーが63%――熊本地震ですね。そして,東日本大震災では,トイレが74.7%,あとは暖房設備,上下水――水の問題ですね――等々がございましたが,何といっても,一番,熊本地震の時に常設トイレにおいて困ったことは,36%が「和式便器が多い」ということでございました。私も学校の全てのトイレに行ったわけではございませんが,皆さんよりも私は結構学校のトイレに行っているのではないかなと思うんですね。それはご挨拶をする機会がありまして,必ずその時は二,三回は行っておりますので,きっと多いのではないかと思うんですけど。その時の体育館のトイレ,こちらのトイレは,やはり普通の教室のトイレより少し見劣りするなという感じがいたしておりました。こういった,「災害は忘れた頃にやってくる」,最近は違います。「災害はいつでもどこでもやってくる」,そういうことになっておりますので,そういった時のために,やはりそういった体育館のトイレの整備,そして洋式化,温水洗浄便座もすごく役に立ったということでございます。東日本大震災の時の4年前に実施された石巻市立湊小学校では,大変老朽化されたトイレを大震災の4年前に耐震化とトイレの洋式化,そして温水洗浄便座化をしたそうでございましたが,大震災時はプールの水を利用して,電気のない時は温水洗浄便座は使えませんが,とにかくお風呂になかなか入れない,そういう状況の中で,石巻市湊小学校に避難していらっしゃった皆さんは,1年以上の間,そのトイレにお世話になったと聞いております。 ぜひ要望でございますが,洋式化,そして,できますれば,私はそういった,先ほどの例にも言いましたけど,温水洗浄便座がないと生きていけないような方もいるというのを心にとめておいていただきまして,全部をやるというわけではなくてもいいと思うんですね。これは病気ですから,痔とかですね,その方に対応してあげるのは,これは必要ではないかと。先生方にもそういった方もいらっしゃるわけですから。その方々にぜひ愛の手を,救いの手を差し伸べてあげるのも必要かと思いまして,要望させていただきます。 ○副議長(小坂博議員) 暫時休憩いたします。   午前11時53分休憩  ――――――――――――――――――――――   午後 1時01分再開 ○副議長(小坂博議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 3番荒井武議員。  〔3番 荒井武議員登壇〕 ◆3番(荒井武議員) 3番,公明党の荒井武でございます。通告に従い質問をさせていただきます。 前回,ドローンを質問しましたけども,今回は利活用の方で質問をさせていただきます。防災訓練の時に2基ですかね,ドローンが披露されましたけども,私も今回,ドローンが初めてだったものですから楽しみにしていたんですけども,大きいのとそれからちょっと中くらいの,ところが1基が飛ばなくて,「あら,残念」と思ったんですけども。その中でも,利活用はこれ絶対必要だと言いながら,あれを見ていまして,また質問をしようということで――あの時,市長も脇にいたもんですから,市長の顔を見て,「質問するよ」と言ったんですけど,そういうつもりで本当に今後活躍がありますので,質問をしたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。 小型無人デバイスをスマホで操作することで撮影や物流に今までにない方法が可能となっております。これまでには不可能だと考えられていた様々なことが,ドローンの出現で実現される日も近いと思います。しかし,多くの人がドローンを作り出す未来が盛り上がると見せる一方で,フランスの原発のなぞの違法飛行,ドローンが相次いであらわれるなど,物騒なニュースもここ数カ月で耳にするようになりました。法規制やプライバシーなど,多くの課題も掲げられていますが,ドローンは今後も可能性を秘め,新しい世界を作っていくのだろうと思っております。 ドローンとは,ちょっと説明しますけども,一言で言うと,無人で飛行することが可能な飛行機のことでありまして,最近ではスマホやインターネットと連動することにより,その利用用途が広がっている注目のテクノロジーパーク,デバイスでもあります。大きさは,手のひらサイズのものから,軍事用に使われる本格的飛行機サイズのものまで,様々で,農業から軍用まで,広範囲にわたる分野での活躍が期待されております。 ドローンの活用法ということで,先ほど言いましたように,もともと軍事用に開発されていたドローンであるが,消費者向けに商業用に開発され,既に技術的な課題をクリアしていることから,実際にどのようにドローンが今後活用されていくのかたくさん事例があります。その中で,何点か紹介をしたいと思います。 まず,一番大事なことでありますけども,災害救助であります。山で事故などが起きた際に,救助隊が被害者の元まですぐに辿りつけないような光景をニュースなどで見た経験が皆さんあるのではないでしょうか。仮に幾ら道路環境が整っていたとしても,緊急時にその道路が使えるとは限りません。また,被害者が見つかっていない場合には,さらに事は深刻で,ヘリコプターで何日も探しても見つからないことさえあります。そんな緊急時の災害にドローンは役立つというふうに伝えておりますし,たしか長野県でしたかね,ヘリコプターが落ちて大変な事故になりました。過酷な自然環境は,時には救助者側にとってもリスクであります。しかし,ドローンは猛暑や放射線などの人間にとって過酷な環境にも負けない耐性があります。また,多くのがれき等によって,人がいるのか判断しづらい状況においても,広い視野を持ち,捜索を行うことができますということです。 それから,今後の使い道として,自然環境もそれでできると。ドローンの特徴的なポイントの1つは,操作方法の良さであります。さらにプロダクト自体が比較的小さいこともあり,人間では入り込めない狭い場所にいとも簡単に侵入ができる。野生動物を題材にしたドキュメンタリーの番組は,1つの動物に密着することから始まり,最終的には感動のシーンを撮影するものであるが,そのプロセスは時には多くの危険を及ぼします。しかし,ドローンを使えば,通常ではとれないような動画を安全に撮影することができるということであります。 それから,ジャーナリズムへの活用ということで,ミズーリ州のデザイン学校では,「J-bots」と呼ばれるドローンを利用して,情報収集を目的として,ドローンの操作法を教える授業が始まりました。特殊な天候や災害など,簡単に動画が撮れないような場所がドローンを用いた取材対象となります。従来では,報道ヘリやカメラマンが必要であったが,ドローンがあればもう必要がないということでありまして,その他に,またスポーツの撮影ということもあります。 それからあと,短時間での物の配達もできる。それから,次元の空間を自由に使った広告もできるというふうに,いろいろ使い道はあります。 以上のように,ドローンの多様な活用がありますが,今回は3点に絞って質問をさせていただきます。 まず,災害時の取り組みでありますけども,東日本大震災後も災害は多く,地震災害,豪雨災害,土砂災害,火災等発生しております。 事例でございます。ちょっと古いんですけども,焼津市は「ドローン活用,防災航空隊が発足」ということで,ちょっと読みたいと思いますが,「焼津市は,配備している小型無人機「ドローン」の運用体制充実のため,県内ではじめてドローンよる防災航空隊「ブルー・シーガルス」を発足した。大規模災害時の情報収集を始め,道路や港などの調査,山や農地の状況把握,広報用写真の撮影などに活用する」ということでございまして,航空隊が発足ということで,航空隊は危機管理部を中心として,各部局の職員15人で編成し,配備しているドローン3機を活用する。国交省が定める「飛行実績10時間以上」の規定を満たし,人口密集地などのドローンを操縦できるパイロットは現在1人。市は今後,隊員に向け,航空法など関係法令の研修や実機を使った飛行訓練を行い,知識と技能を備えたパイロットを養成すると報道がありまして,中野弘道市長は,「情報はあらゆる視点からの収集が必要。安全運用を第一に,多岐にわたって活用したい」と話しました。 これを受けまして,災害時,確認ができない時,それから現場確認が必要になると思います。市内を流れる桜川も,豪雨時は,毎回のようにテレビでテレビテロップが流れます。過去にも大きな災害があります。今年もその時期が参りました。監視が必要だと思います。毎回職員が現場確認をしておりますが,さらにドローンを利用して,さらなる対応をしてはいかがでしょうか,お伺いをしたいと思います。 次に,構造物の保守点検についてですが,これは普段の時ですけども,これちょっと古い資料なんですが,2015年7月28日にそういうディスカッションがありまして,イノベーション分野のスペシャリストを招き,朝日新聞の記者と参加者がともに社会的課題の解決へアイデアを出し合う「朝日新聞・未来メディア塾オープンカフェ」に千葉大の特別教授の野波氏と朝日新聞の東京本社経済部の篠さんの2人が登場と。それで,いろいろな保守点検について挙げましたけど,その中の1つがコンクリートダムの調査です。この調査の場所は埼玉県秩父市にある浦山ダム,高さが何と180メートルぐらいあるそうですけども,写真を110枚撮ります。それを1枚の画面にして――ただ,ドローンにつけているカメラは普通のデジタルカメラです。5万円ぐらいの普通のカメラで撮ったということで,本当に普通の調査ではできないことをドローンではできるということでありまして,すごいなと思っておりますし,そういう報道があります。 土浦市の場合,平時の場合,構造物,市が管理している建物,校舎とか公民館とか市民会館等,それから道路,橋梁,保守点検管理を必要時に,まず安全のために撮影が必要ではないかと思いますが,その辺はいかがなんでしょうか,お答え願いたいと思います。 次に3番目,イベント等の広報の取り組みについてですが,これは水戸市の例でございますが,昨年の11月30日に,水戸市はドローン1台を導入して,市の魅力を発信する目的で,様々な空撮映像を公開しております。私も水戸市のこれを見ましたけども,本当にいろんな角度で空撮が載っておりました。「ああ,こういう高さでこうなるのか」ということを本当にしみじみ思いまして,これもやっぱりいろんなものに使えるんだけども,土浦市でも観光に発信するのには必要ではないかなと思っております。空撮して,また別の観点から,視点から発信していくのはどうなんだろうかということでお伺いをしたいと思いますので,よろしくお願いします。 次に,大きな2番でありまして,地域防災倉庫について質問をさせていただきます。 防災倉庫とは,地域防災の備えとして,様々な物資や消耗品などの保管,備蓄されている倉庫で国や県,地方自治体や町内会等が管理しています。この倉庫には様々な物資が用意され,広域避難場所として利用されている施設,収容避難場所に使われる小中学校,町内会の公民館等に併設されているのが多いとなっております。また,通常の倉庫として兼用で用いられる場合も見られるということでございまして,いずれも火災や震災,洪水などが発生しても,その被害を受けにくい場所に設けられ,またはその被害を受けない構造をしており,これらの防災倉庫が災害発生時に被害者の生命や財産を守る物資を提供しております。特に日本では,古くより大規模火災や地震,水害により多くの人命が失われたこともあり,全国各地にこのような設備が存在しております。また,関東から東海にかけての地域など,東海地震,東南海地震といった大規模地震が予想される地域では,企業などでも独自に防災倉庫を設置する場所も多いということで報道がありました。 また,過日の報道で,防災倉庫の発電機が盗難に遭ったという報道がありました。土浦市で管理している防災倉庫にあるあれは大丈夫なんでしょうか。これは報道によりますと,「発電機を盗んだ疑いで建設作業員の男逮捕」と。「四街道の防災倉庫から盗んだ」という報道でありました。抜粋をしますと,「10市町村の小学校にある防災倉庫,計28カ所で,発電機や投光器などが盗まれる被害が発生した」と。そういうことがありますので,これは盗難についてはどうなっているのか,お聞きします。 それから,また発電機の維持,それからガソリンの管理はいかがでしょうか。それぞれの防災倉庫にはリストがあり,管理をしていると思いますが,誰が管理をしているんでしょうか。 以前聞くところによりますと,ある地域で,防災訓練時,発電機を起動しようとしたら起動できなかったという話を聞いております。発電機は新しかったということなんですが,起動しなかったということです。災害時の発電機の使用は,常に可能な状況にあるんでしょうか。 私も,過去に消防団をやっておりましたので,消防団というのは,常に消防車庫にある機器を常日頃から管理をしておりますので,そういうことはないと思います。しかし,防災倉庫に保管されている発電機は,日頃の管理は大丈夫なんでしょうか。その点をお伺いしたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 ○副議長(小坂博議員) 市長公室長。  〔市長公室長 神立義貴君登壇〕 ◎市長公室長(神立義貴君) 荒井議員の質問の大きな1番,ドローンの活用につきまして,その取り組みなども含めまして,一括してお答えいたします。 遠隔操作や自動操縦によって飛行することができる小型無線機,いわゆるドローンにつきましては,各地で発生いたしました墜落事故などの影響で,その危険性がクローズアップされ,法的な規制の枠組みが整備されてきた一方で,商業を始めとした各種産業,また防災目的など様々な分野での新たな活用が期待されるなど,これまで規制と活用の両面から,官民一体となり本格的な検討が進められてきたところでございます。議員からは,2年前,ドローンについてのご質問をいただきましたが,当時は首相官邸へのドローンの落下事件など,犯罪などに悪用される危険性やカメラを搭載しての盗撮などによる市民への危害が懸念されるなど,ドローンをいかに法により規制していくかということが大きな課題として取り上げられておりました。 このような中,国におきましては,平成27年12月に航空法の一部を改正し,ドローンやラジコン機などの無人航空機の飛行に関する基本的なルールを定め,ドローンが航空法による規制の対象となることを明確にし,空港などの周辺や高度150メートル以上の空域,人口集中地区の上空など,新たな飛行禁止区域を設定するとともに,夜間やイベント等での飛行禁止など,ドローンを対象とした法による本格的な規制を開始したところでございます。 また,昨年3月,国会議事堂や総理官邸など,国の重要施設の上空での飛行を禁止する小型無人機等飛行禁止法の施行,さらにドローンによる上空からの撮影により想定外の肖像権,プライバシー侵害を発生させるリスクがあることから,映像配信事業者に一定の配慮を求める総務省からのガイドラインの公表など,様々な規制が打ち出されてきたところでございます。 そのような中,本市の状況でございますが,全国の自治体でドローンへの規制の動きが広がる中,茨城県におきましては,平成27年5月に県営の都市公園でドローンの飛行を許可制としたところであり,本市におきましても,昨年1月に,都市公園内においてドローンなどを許可なく使用することを禁止としたところでございます。 また,本市最大の観光イベントでございます土浦全国花火競技大会におきましては,航空法でイベント等での飛行が禁止される以前となる平成27年の大会から,花火の打ち上げや観客の安全上の観点から,「ドローンの飛行禁止」の告知を事前に行い,安全性に配慮してきたところでございます。 このように,ドローンの飛行等の規制が整備される一方で,国では,その活用に向けまして,アベノミクスの「3本の矢」のうち,第3の矢でございます「民間投資を喚起する成長戦略」に向けた大きな柱となる「国家戦略特区」において,昨年1月に千葉市を東京圏国家戦略特別区域として指定いたしまして,航空法の規制を緩和した上で,東京湾に近接しており,周辺の臨海部には物流倉庫が点在し,電柱地中化の整備もされている幕張新都心の立地環境を活かし,都市部におけるドローンを活用した宅配サービスなど,2019年の実用化に向けて実証実験に取り組み,「空の産業革命」と言われておりますドローン産業を一大成長市場として国内外を代表するドローン産業の一大集積地を目指すとしております。 また,茨城県におきましては,これまで年に数回のヘリコプターによる上空監視や車両によるパトロールなどで対応してまいりました不法投棄現場の確認及び監視について,昨年5月から,全国に先駆けてドローンを導入し,産業廃棄物が保管されている現場や無許可の埋め立て箇所について,敷地内の移動や新たな廃棄物の持ち込み状況などを確認するために,ドローンを活用して空から監視した結果,一定の効果が得られたとされております。 また,災害発生時の情報収集力を強化することから,ドローンを活用して災害現場の映像などを撮影し,その映像を瞬時に県や市町村の災害対策本部などで共有させることを目的として,本年3月に民間保険事業者との「大規模災害に備えた防災力向上の相互協力に関する協定」の締結,さらに本年5月にはドローンを活用して県が管理する公共土木施設の被災状況について調査することを目的として,建設事業者と「災害発生時の小型無線機,ドローン運用に関する協定」を締結するなど,災害発生時の対応として,いずれも民間企業が保有するドローンなどの操作技術を最大限に活用し,正確に被災状況を把握した上で迅速な応急復旧活動につなげることとしております。そのような中で,議員からは本市でのドローンの活用について3つのご提案をいただきました。 まず,議員ご提案の1点目,災害時の取り組みについてでございます。災害現場でのドローンを活用しての情報収集及び被害状況の把握につきましては,無人航空機という特性を活かし,情報収集活動をスピーディに行え,またコスト面,さらに放射線や噴煙など,災害現場の過酷な状況において2次災害を避ける面からもいち早くドローンが導入された分野であり,これまで数多くの実績がございます。議員からは,焼津市の事例の紹介がございましたが,その他の事例といたしましては,東日本大震災における南三陸町の津波被害の観測に使用されたほか,平成26年に発生いたしました長野県及び広島県での土砂災害,平成27年に発生した関東・東北豪雨による浸水状況や昨年の熊本地震での被害情報の収集及び把握に国土地理院が利用した実績がございます。さらに,近年では,国ばかりでなく,市町村での導入事例が増えているほか,消防防災の面においては,消防庁において地域の防災力の向上を目指す目的といたしまして,消防団の装備,訓練充実強化の一環でドローンを各都道府県,消防学校へ無償で貸し付けており,茨城県消防学校におきましても,ドローンを活用した消防団の教育訓練課程が導入されている状況にございます。 このような状況を十分参考とし,本市におきましても,まずは安全面での配慮というものを第一に考えた上で,その効果を十分検証し,活用について検討してまいりたいと考えております。 2点目,構造物等保守点検の取り組みについてでございます。現在,道路の橋梁や特殊建築物等の保守点検にあたりましては,必要に応じて人手による打音点検等の調査を行っております。しかし,このような点検には足場の組み立てや交通規制などが必要となり,多額の費用と時間を要している状況にございます。このような中,国では,安倍首相のリーダーシップの下,総合的,基本的な科学技術,イノベーション政策の企画立案から総合調整を行うことを目的といたしまして,平成26年に設立されました「総合科学技術・イノベーション会議」において,インフラ維持管理,更新,マネジメント技術についても協議がなされており,具体的には,ドローンに「打音点検用センサー」と「目視点検用カメラ」を搭載しまして,ドローンが自律飛行で対象構築物に近接するとともに,自動でハンマーを打つことで得られる音響データ及び目視画像データから点検員が確認する仕組みにつきまして,2019年の実用化を目指し,現在検証を積み重ねているところであり,このような国の研究状況について,当面は注視してまいりたいと考えております。 また3点目,イベント等広報の取り組みでございます。イベント等でのドローンの飛行は,航空法により制限されておりますが,映像撮影などを中心とした取り組みになりますが,最近,鹿児島県では屋久島や奄美大島,与論島などの離島をドローンで空撮し,その観光PR動画がインターネット上で公開され,日本とは思えない迫力満点の絶景が大変美しいということで話題になっております。また,水戸市の事例のご紹介もございましたが,本市におきましても,霞ケ浦から筑波山麓に至る四季折々の豊かな自然などをドローンを活用し空撮することで,これまでにないダイナミックで動きのある映像を紹介することができるようになれば,本市の新たな魅力を発信する上で有効な手段になるものと考えております。 しかしながら,このようにドローンを活用した様々な取り組みにつきましては,防災,生活環境,観光など,あらゆる分野での活用の可能性がございますが,それには卓越した操縦技術,また撮影技術ばかりではなく,航空法の規制に基づいた運用,さらには電波法や道路交通法,プライバシー権や肖像権など,その他関連法令などにも精通した運用が求められるところでございます。そのようなことから,今後におきましても,ドローンを取り巻く急速な技術開発及び法規制などを注視しつつ,県や他市の情報を収集し,ドローンを保有する民間会社の持つノウハウなどの活用も含めて,ドローンの特性を活かした有効活用につきまして研究してまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどをよろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 総務部長。  〔総務部長 日高康雄君登壇〕 ◎総務部長(日高康雄君) 荒井議員ご質問の2点目,地域の防災倉庫,発電機やガソリン等の管理体制についてお答えいたします。 土浦市の防災倉庫につきましては,市の避難所に指定している各小中学校,それと新治地区公民館,沼知駐車場の計30カ所に設置をしてございます。防災倉庫の備蓄品につきましては,食料品や飲料水等のほか,重要な資機材として,非常時に電力を供給する発電機をガソリン式1機,カセットボンベを使用するガス式3機の計4機を配置してございます。また,ガソリンにつきましては,各倉庫に消防法に適合し,安全基準を満たした携行缶にて備蓄を行っております。 議員ご質問の防災倉庫の盗難対策につきましては,各防災倉庫は平常時は全て施錠し,鍵の管理につきましては総務課危機管理室,各避難所直行職員,各小中学校施設管理者において厳正に管理を行っておりますので,引き続き地域の小中学校と連携を図り対応してまいります。 次に,防災倉庫内の資機材の管理体制についてのご質問でございます。倉庫内備品につきましては,総務課危機管理職員による定期点検を実施しており,使用期限を超えた物品の交換,発電機等の資機材の不具合の有無を確認しております。また,市による定期点検のほか,各自治会で実施される防災訓練においても倉庫内の備品を使用していただくことで,重ねての確認がなされているところでございます。 なお,訓練時に発電機が作動しなかったというお話がございました。その後,防災担当職員が操作したところ,問題なく作動したことから,当時,訓練に参加した職員がその操作方法を熟知しておらず動かなかったものでございます。災害等の緊急時に防災資機材の円滑な操作を行うため,発電機を始めとする防災倉庫内の備品を管理するにあたり,点検による不具合の有無の確認はもとより,多くの職員が実際に操作し,その習熟度を増していくことが必要でありますので,引き続き災害時に避難所へ直行する職員等を対象とした発電機等の資機材の操作訓練や備蓄品の確認,取り扱い訓練を行ってまいります。これからも定期点検とあわせ,資機材の操作訓練を行いながら,防災倉庫備蓄品の適正な管理を行ってまいります。 なお,市では,各自治会で結成しております自主防災組織に対し,補助事業を行ってございまして,発電機等の資機材整備の際に購入費の一部を助成しておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 3番荒井武議員。  〔3番 荒井武議員登壇〕 ◆3番(荒井武議員) 神立公室長,それから日高部長,ご答弁ありがとうございました。 まず,2番の防災倉庫の件ですが,本当にこれはあってはならないことなので,職員さんもあれもやればこれもやると,大変ですけども,危機管理の方,本当にすぐ行ったら,すぐ作動できるというふうに,訓練のほどよろしくお願いしたいと思います。要望とさせていただきます。 1番のドローンについてですが,神立公室長,ありがとうございます。本当にこれ,これからのいろんなものに使えるということでありますけども,ただ,航空法とか,それから法規制が本当に厳しいので,市の職員にやってくれといってもなかなか厳しいのかなというふうには思っております。ただ,先ほどの答弁の中で,今後民間の会社も含めて,契約なりということでお話がありましたけども,これ,本当に必要な時にその会社なりなんなり提携をしておいて,それで災害時はこう,構造物点検はこうと,その都度,職員さんはちょっと大変だと思うんですけども,そういうこれを直接やっているメーカーさんなり,企業さんなり,提携をしておくことは,本当に――県も何か先ほどのお話ですとやっているということなんですけども,市としても,これは先ほど調査研究と言いましたけども,これはぜひとも取り組みをしておいたほうがいいのではないかと思います。先ほど言いましたように,本当に毎年毎年桜川のテロップが流れます。その都度に,本当にみんな心配――とにかくNHKでぽっと流れてしまうもんですからね,皆さん本当に心配をしております。また,そういう時期が来ましたので,これは大事なことかなと思います。 それで,ちょっと市長にお話を伺いたいんですが,1番,2番,3番含めて,今後の市長の,感想なりでもいいですけども,ちょっと一言お願いしたいと思います。それで質問を終わります。 ○副議長(小坂博議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 荒井議員の再質問といいますか,感想といいますか,ドローンの利活用ということでございまして,大変便利なものができたなとつくづく思っております。何でもよく使われればいいんですけど,悪いほうにも使われるというような反面があるものですから,その辺のところをどういうふうにしていくのか。国の方でも,今いろいろ規制とかやられていると思います。本当に宅配とか,これは福祉関係にもいいし,災害にもいいですし,災害予防にも今お話がありましたように,橋梁の点検とか,いろんな場面で使われるということでございまして,本当にいいほうに使えるようにしていきたいと思いますし,また我々としても,全てが我々できるわけではないんで,先ほど民間というお話もありましたけども,民間の人ともその辺のところもしっかり――これから国の方でこれはしっかりとやられるのではないかと思いますけれども。国のやることだけではなくて,我々としてもしっかりと勉強はしていく必要があるんだろうと思っております。ぜひいろんなものに有効に使うにはどうしたらいいか。荒井議員にもご意見をいただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) 皆さん,改めましてこんにちは。創政会の勝田でございます。よろしくお願いいたします。 本日は,3点質問をさせていただきます。その質問は全て土浦への来街者を増加させて,賑わいを創出して,市内の経済活動の拡大に寄与するものであると考えております。そういった意味では,先日非常に,私ども土浦の名前を全国に発信する非常におめでたいことがございました。皆様よくご承知のとおり,本市出身の高安関が大相撲大関にご昇進をされたこと,本当におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げたいと思います。また,高安関をこれまでお支えになられた関係者の皆様にも,市民の1人として厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。市長もありがとうございました。というわけで,質問をさせていただきたいと思います。 高安関が9日に市庁舎に来場された時,多くの市民の方がお待ちになっておりました。私も見に行きましたけども,いや,こんなにすごく人がいるのかと思うぐらい,多くの方々が熱狂的にお迎えをいただいて,きっと高安関も土浦に帰ってきて,市民の皆様の温かみに触れられたと思いますし,市民の皆様もきっと高安関を誇りに思ったし,そして土浦市を誇りに思われたのではないかなと思います。 それを今度取材に来るマスコミの方々が,テレビに撮って,それも放映するし,近くのお店を放映するしということで,全国に土浦市の名前が響き渡りました。最後には,高安関がNPO法人まちづくり活性化土浦さんがラッピングをされたキララちゃんバス,高安さんのイラストがあるバスにお乗りになって,市民の皆様の拍手に見送られて出発されたというすばらしい絵も全国に放送されました。 本日,大きな3点,質問をさせていただきたいと思います。 まず,1点目でございます。これは小町の館を拠点としたお話でございます。小町の館は,鈴木議員のお膝元でございますので,お許しをいただいて質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 今回は,スポーツを切り口とした小町の館を拠点とした集客に関して伺いたいと思います。小町の館にもハイキング,そしてトレイルランニング,サイクリングなどによるお客様がお見えになっていると思います。ハイキングにつきましては,周辺では,つくばの宝篋山ですとか,筑波山などでお子さんから大人まで,数多くの方が今楽しまれております。 トレイルランニングというのは,聞き慣れない言葉かもしれませんけども,陸上競技の中長距離走の一種でございまして,舗装路以外の山,野原を走り回るという競技でございます。イメージ的には,野山を走り回るというふうなイメージかもしれません。自然の中を走り回る爽快さや山道を走り切る達成感などで人気がございます。また上り坂での負荷を高めての練習がマラソンの後半戦の持久力アップにつながるということで,最近ではマラソンをされる方の人気も高まっていると伺っております。 実例として,周辺で大会がございます。ちなみに,2016年12月11日,つくばねオートキャンプ場をベースとして,「筑波山トレイルラン大会2016」が開催をされました。ロング30キロ,ミドル21キロ,ショート14キロ,そしてビギナーの部5キロということで,エントリー者で約1,000人,当日の参加者で800人が出場をされたそうでございます。2017年は4月29日に朝日里山学校で「石岡トレイルラン大会」を始め,今後は8月27日,石岡市役所八郷庁舎におきまして「筑波連山天空ロードアンドトレイルランin石岡大会」,10月9日,あたご天狗の森スカイロッジで「かさまトイレルラン大会」,11月5日,道の駅かつら前ふれあい公園で「御前山トイレルラン大会」などが予定をされてございます。 サイクリングに関しましては,ご存じのとおり,つくば霞ケ浦りんりんロードの整備に伴い,機運も非常に盛り上がっていると思います。小町の館にも,休日になりますと,つくば市方面とか,土浦のまちなか方面から多くのサイクリストの方が訪れているそうでございます。私自身も,自転車でそういったサイクリストの方を何度か小町の館までご案内をさせていただきました。小町の館周辺には,このようにスポーツを切り口にとっても非常に様々な魅力があふれていると思います。 そこで,まず1点目として,現在の小町の館の利用者数,ハイキングに訪れる人の人数,2点目として,現在の小町のハイキングコースの整備状況,案内表示看板の設置状況をお伺いしたいと思います。 続きまして,大きな2点目として,まちなかにある観光協会,まちかど蔵及びラクスマリーナを拠点としたサイクリングによる市内周遊の集客について伺いたいと思います。 皆様もご存じかと思いますけども,毎年市内の歩行者通行量を行ってございます。今は市内13カ所でやっておりまして,ちょっと前は11カ所でした。ちなみに人数を比較しますと,朝の9時から夕方5時までの人数なんですけども,26年の休日が1万9,895人,平日が2万8,177人,翌年27年が休日1万7,474人,平日は2万8,272人,休日に関しては,13ポイントほどダウンしていますけども,平日は若干ではございますけども,アップしております。また,28年の一番新しいものでやりますと,休日が実はこれ,前年比37ポイント上がりまして,2万3,989人,平日が4ポイント上がりまして,2万9,488人でしたが,いや,どうしてこんなに増えたんだろうということでちょっと解析をしますと,前年比で何と2,300%というところとか,290%という増え方をしているのがありまして,川口運動公園の入り口と桜川の第一橋梁下ということで,実はここにはポケモンがたくさんいたというところでございますので,喜ばしいことではございますけども,ちょっと根本的に増えているとはなかなか言い難いような状況なのかなとは感じてございます。 そういった意味で,今申し上げた拠点にレンタサイクルがございますけども,それに磨きをかけているということも来街者へのPRにつながるのではないかなと考えております。来街者の方がまちなかを周遊することが賑わいにつながりますし,そこでの周遊のツールとしてのレンタサイクルの整備状況をお伺いいたします。 レンタサイクル事業は,市独自の事業と,それから茨城県と7市が連携している事業があると思いますけども,今回は市独自のものについてお伺いをさせていただきます。 まずは,レンタサイクルの設置状況,利用実績,利用料金,その広報方法についてお伺いをいたします。 続きまして,大きな3点目でございます。つちうらシティプロモーションのその後に関してお伺いをいたします。 こちらの事業については,平成29年の第1回定例会において会派代表質問で海老原一郎会長の方がご質問をされたり,私もその回,一般質問をさせていただきましたし,他に数多くの議員の皆様方からもご質問が出てございます。情報や魅力の発信が十分ではないのではないか,ちょっと不得手なのかなと考える茨城,そしてこの土浦市が,市民にとっては,そういったこともありますので,逆にシティプロモーションを今回行っているということへの期待感は非常に大きなものがあると考えております。先日,議会報告会を行いましたけども,その中でいただいた声の中にも,土浦の魅力の発信の非常に関心が強かった,土浦のブランドアップですとか,魅力の発信という観点でお伺いをさせていただきたいと思います。 シティプロモーションにつきましては,まず行われてきた2年間の取り組みとその反響をお願いいたします。 以上,よろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) それでは,議員からご質問いただきました大きな1番目,小町の館を拠点といたしましたハイキング,トレイルラン,サイクリングなどによる集客について及び大きな2番,観光協会まちかど蔵及びラクスマリーナを拠点としましたサイクリングによる市内周遊の集客について,その2点について私の方からお答えさせていただきます。 まず,小町の館につきましては,特産物販売コーナー,小町ギャラリー,ふれあいホール,囲炉裏の間を備えました本館のほか,そば打ち体験,ジャムづくり教室など,調理体験ができる体験館,お休み処,そして地元の農家の方々による農産物直売所で構成しまして,筑波山麓の豊かな自然環境,そして歴史,文化といった多くの地域資源にも恵まれた環境を有していることから,土浦市観光基本計画におきまして,里山空間を活かした観光振興戦略の主要な拠点として位置付けまして,四季折々の体験事業に加え,レンタサイクル事業など,各種事業の展開を図っているところでございます。 さて,議員ご質問の大きな1番目,小町の館を拠点としましたハイキング,トイレルラン,サイクリングなどによる集客についての中では,2点ほどご質問がございました。 まず,1点目でございます小町の館の利用者数,それからハイキングに訪れる方の人数,2点目といたしまして,小町のハイキングコースの整備状況,そして案内表示板の設置状況,こういった質問がございましたので,順次お答えさせていただきます。 まず,1点目でございます。小町の館の利用者数でございます。平成28年度の利用者数につきましては,4万6,780人でございまして,前年度が4万5人でございました。6,775人増加している状況でございます。 次に,ハイキングに訪れる方の人数でございます。小野越峠ハイキングコースの年間利用者数でお答えさせていただきますと,平成28年度2,700人,前年度が2,000人,比べまして700人ほど増加していると推測をしているところでございます。 2点目といたしまして,小町のハイキングコースの整備状況,それから案内表示看板の設置状況のご質問がございました。 まず,小町の館のハイキングコースの整備状況でございます。小町の館から朝日展望公園を結ぶ小野越峠ハイキングコースを整備してございまして,平成25年度でございます。枝ですとか,石とかの伐採,撤去,あとはのり面崩壊箇所の補修,昨年度といたしましては,木橋の傷んだ床板や手すりの修繕を実施してございます。 また,案内表示看板の設置状況といたしましては,数は把握してございませんが,地元の方,それから本市,それぞれに設置した案内板がございます。なお,看板の一部につきましては,老朽化しているものが見受けられますことから,現在計画的に修繕を行っているものでございます。いずれにいたしましても,多くの皆様にとりまして利用しやすいハイキングコースを目指しまして,小町の館を拠点といたしました集客を図ってまいりたいと考えてございます。 次に,議員からご質問をいただきました大きな2番目でございます。観光協会,まちかど蔵及びラクスマリーナを拠点としたサイクリングによる市内周遊の集客についてお答えさせていただきます。 本市は,全長約180キロメートルに及ぶ日本一のサイクリングロード,つくば霞ケ浦りんりんロードの首都圏からの玄関口でございます。サイクリングコースにつきましては,比較的平坦で,子どもから大人まで,初心者から上級者まで幅広い層が楽しむことができまして,広大な霞ケ浦,そして美しい花を咲かせるハス田,筑波山の展望など,立地条件,自然条件,そういったものに非常に恵まれていることから,多くのサイクリストに訪れていただいている状況でございます。 なお,ご質問は,レンタサイクルに関する内容でございました。議員からもお話ありましたとおり,レンタサイクル,2種類ございまして,市内周遊を目的に土浦市が独自で行っているもの,それから広域的な利用を目的といたしまして,県,それから7市,それが連携して実施している2つの事業がございます。 なお,議員からのご質問につきましては,市独自で実施しているレンタサイクルにつきましての設置状況,利用実績,利用料金,そして広報についてでございましたので,これにつきましても,順次お答えの方をさせていただければと思います。 まず,設置状況でございます。まちかど蔵にはシティサイクルが17台,クロスバイクが8台,子ども用サイクルが5台,合計,蔵の方には30台用意してございます。 それから,まちなか交流ステーションほっとOneでございます。シティサイクル3台。それから,小町の館にはシティサイクル4台,クロスバイク2台,マウンテンバイク2台,電動アシスト自転車3台,ミニベロ4台。ミニベロと申しますのは,私もちょっと調べてわかったんですが,フランス語で自転車のことを「ベロ」と言うそうでございます。ミニベロでございますので,小型自転車を申すものでございます。小町の館につきましては,こういった合計15台となってございます。 利用実績につきましては,昨年度の施設ごとの延べ利用台数で申し上げます。 まちかど蔵につきましては,1,082台。まちなか交流ステーションほっとOneにつきましては,89台。小町の館,11台の利用となってございまして,特にまちかど蔵におきましては,今年の5月の利用実績が237台でございまして,昨年の同時期と比較しまして72台ほど増えてございます。特にゴールデンウイークの初日につきましては,蔵が所有してございます全てのレンタサイクル,それが貸し出しになっているような状況でございました。 続きまして,利用料金のご質問をちょうだいいたしました。利用料金につきましては,シティサイクル,子どもサイクル,保証金1,000円を含めまして1,500円。クロスバイクにつきましては,同じく保証金1,000円を含めまして2,000円となってございます。保証金につきましては,お戻しいただいた後にご利用者の方にお戻しするシステムでございます。 なお,利用時間につきましては,午前9時から午後5時半までの利用時間となってございます。 それから,広報につきましてご質問の方,頂戴いたしました。観光協会,それから市のホームページに掲載しておりますが,さらなる集客を図るため,随時見直しの方を実施しているところでございます。 また,様々な観光キャンペーン,実施してございます。その中でも,チラシ,パンフレットの配布によりまして積極的にPRの方を行っているところでございます。 今後でございますが,つくば霞ケ浦りんりんロードの首都圏からの玄関口といたしまして,拠点機能のさらなる強化を図るとともに,つくば霞ケ浦りんりんロードの利用促進と連携いたしまして,市内周遊観光を積極的にPRしていくことによるさらなる集客を図り,まちなかの賑わい創出にも寄与してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 市長公室長。  〔市長公室長 神立義貴君登壇〕 ◎市長公室長(神立義貴君) 私からは,議員ご質問の大きな3番,つちうらシティプロモーション事業のその後の展開についてお答えいたします。 人口減少などにより,地域の活力の低下が懸念される中,持続可能な都市を構築していくためには,本市の魅力を掘り起こし,磨き上げ,市民をはじめ全国の人に知ってもらい,「選ばれるまち」となることが重要でございます。また,交流人口の拡大や定住人口を増やすための地域間競争はますます激しくなっておりまして,まちの魅力を強化し,幅広く,かつ戦略的に発信していくことが求められております。 そのようなことから,本市では,昨年2月に策定した「つちうらシティプロモーション戦略プラン」に基づき,1人でも多くの人に土浦市を選び続けてもらい,持続可能な存在感のあるまちとして存続していくためにシティプロモーション事業に積極的に取り組んでいるところでございます。このような中で,これまでの2年間の取り組みとその反響というご質問をいただきました。 まず,これまでの取り組みでございますが,初年度の平成27年度におきましては,「戦略プラン」の策定を進めながら同時並行してシティプロモーション事業に取り組んだところでございます。 主な取り組みといたしましては,市民がレポーターとなって情報の発信ができる「意外と○○!つちうら」の専用サイトを立ち上げまして,市民目線で発掘された地域資源を市内外の皆様に発信する仕組みを作り,その情報発信を継続させております。 また,高等学校が多い本市の特徴を活かしまして,「学びのまち」を特集した第1弾のPRマガジンの発行,「都心から45分,意外と近いウォーターフロント」の中刷り広告の山手線内への掲出,常磐線の東京駅乗り入れに伴う品川駅や東京駅,秋葉原駅や銀座の茨城マルシェでのキャンペーンの実施,また市のPR動画を作成し,各種イベントなどで活用しているほか,ホームページやユーチューブに掲載するなど,本市の魅力を発信しております。 また,2年目となる昨年度におきましては,ジェイコムの全国ネット番組への市長の出演によるトップセールスの実施,「子育てのまち土浦」をテーマとした新たなPRマガジンの発行,全国発売の料理本にレンコンを始めとした本市の特産品を使った料理のレシピを掲載した特産品のPR,また連日100万人が往来する新宿東口のスタジオアルタ大型ビジョンで,3カ月にわたるプロモーション動画の放映,東京ミッドタウンでイルミネーションによる全国花火競技大会のPR,「浅草六区オープンカフェ」に出店し,PR活動を実施するとともに,東京神田の飲食店において,本市の特産品を使ったコース料理やアラカルトの創作料理を提供してのPR活動,また高速道路サービスエリアに特産品のポスターを掲示し,PR活動を行うなど,都心部における本市の認知度の向上を目指し,様々な角度からシティプロモーション活動を推進してまいりました。 また,「まち・ひと・しごと創生総合戦略事業」と一体的に,日本一のサイクリング環境を活かした「水郷筑波サイクリング環境整備事業」,全国花火競技大会のブランド化を目指す「花火大会プロモーティング事業」,土浦の農産物の付加価値を高める「土浦ブランドアッププロジェクト推進事業」,日本ジオパークとして認定された環境を活かし,ジオツアーの実施など,ジオパーク事業など,本市の持つ魅力に磨きをかけてまいりました。 次に,これらの取り組みの成果,反響でございます。シティプロモーションには,地域再生,観光振興,住民協働など様々な要素が含まれていることや,シティプロモーション活動は1つの施策,1つの分野で完結するものではなく,多岐にわたる取り組みを長期的かつ継続的に実施することで成果があらわれるものでございます。そのようなことから,短期でその成果をはかることは難しいところでございますが,シティプロモーション戦略プランで設定した主な成果指標の状況を見ますと,まず転入転出人口の差,純移動数につきましては,平成26年度の285人の転出超過状況を基準値として,平成31年度の目標を100人の転入超過としておりますが,平成28年の状況は93人の転出超過と,人口の社会減の状況は続いてございますが,一定の改善は見られるところでございます。 また,観光入り込み客数につきましては,平成26年度の140万人を基準値としておりまして,目標値を平成31年150万人としておりますが,平成28年度の状況は149万5,000人と既に目標値に近い状況にございます。 さらに,ブランド農産物認証件数につきましては,25件の認証を目標としており,現在まだ認証実績はございませんが,現在,ブランドアッププロジェクト推進事業も順調に進捗している状況にございます。 このように,成果指標からは一定の成果が見られますが,間もなく発表される平成28年度の地域ブランド調査の認知度や魅力度のランキングの状況にも注視してまいります。そして,シティプロモーション事業による直接的な効果やほかの事業からの間接的な影響なのかを分析し,平成31年度までの計画期間内の進行管理を適切に行いまして,着実かつ効果的なシティプロモーションの推進を図ってまいります。 また,本年度機構改革によりまして,シティプロモーション事業の司令塔となるシティプロモーション室を設置しまして,庁内組織をより強化いたしまして,市民をはじめ事業者,関係団体,行政など,全市一丸となった協働によりまして,シティプロモーション活動に取り組み,今後におきましても,まずは認知度の向上を目指しつつ,次の段階となる,つちうらに興味を持ってもらう,ニーズの喚起について検討を進めまして,土浦の魅力情報を発信する市民レポーターとの連携の強化を図りながら取り組んでまいります。 そして,市民の皆さんが県外,市外に向けまして,土浦に愛着や誇りをもって「わが町土浦」をPRしていただけるよう,本市の競争力を強化し,知名度の向上や魅力が広く認められ,交流人口,定住人口の増加の流れを作り,存在感のあるまちを目指してまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどをよろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) 船沢都市産業部長,そして神立市長公室長,ご丁寧なご答弁,誠にありがとうございました。 それでは,まず1番目の小町の館を拠点としたハイキング,トレイルランニング,サイクリングなどによる集客についてに関して,一問一答でお尋ねをしたいと思います。 トンネルが開通して,八郷,石岡と簡単に行き来ができるようになってございますけども,トンネルの向こうの石岡市には朝日里山学校がございますし,またお隣のつくば市には宝篋山がございます。 そこで,そこでのハイキングコースの概要とその実績に関してお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) ただいま議員より,朝日里山学校,それから宝篋山のサイクリングコースについて,2点ほどご質問の方がございました。 まず,朝日里山学校でございます。平成16年の3月でございますが,廃校となりました旧八郷町,現在の石岡市の小学校が改修されたものでございまして,そこで,田植えや稲刈りといった農業体験,またそば打ち,ピザづくりといった食の体験,間伐などの林業体験,また座禅・写経といった癒しの体験などのいろいろ,そういうメニューが用意されてございまして,年間1万6,000人以上が訪れる施設と伺ってございます。 ご質問の方,ハイキングの話もございまして,周辺にはイチゴ団地と呼ばれるイチゴ園がございまして,イチゴ狩りを楽しみながら1時間ほどのコースがあると伺ってございます。 続きまして,宝篋山でございます。土浦市とつくば市の境に位置してございまして,筑波山から南東に連なる筑波山連峰の枝峰の1つでございまして,つくば市側から6ルートのハイキングコースが整備されてございます。特に週末には多くの登山者が訪れてございます。 なお,つくば市におきましては,登山者数につきまして数は把握していないと伺ってございます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ありがとうございました。宝篋山の方のハイキングの数に関してはわからないということでございましたけども,休みの日に行くと,非常に駐車場が満車で止められないぐらいの状況でございます。ちなみに,先日,小田休憩所の駐車場に行って数を調べてきたんですが,大体60台ぐらい,それから近くにある市営小田駐車場が91台,休日には満車とのことでした。また,山口コースの方には,大池公園のつくば総合体育館に駐車場が整備されておりまして,かなり大きな駐車場でございますけども,こちらの方も休日は満車ということでございますので,そこから類推すると,かなりの数の方が宝篋山を楽しまれているのかなというふうに感じております。 そこで,小町の館でございますけども,より一層の集客を図るために,小町の里全体で新たなハイキングコースを増やせるかというお考え,またその整備に森林湖沼環境税などを活用できないか,お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) ただいま議員より2点ご質問を頂戴いたしました。新たなハイキングコース,それから整備におきまして県の森林湖沼環境税,そういったもので活用できないかという2つでございました。順次お答えさせていただきます。 まず,新たなハイキングコースにつきましては,平成25年度でございます。散策道調査を1度実施いたしまして,その中で,小町の館から東方にございます向上庵から小野越峠のハイキングコースに接続するコース,それから清滝寺の北部を周遊するコース,そういった2つのコースを検討させていただきました。検討結果でございますが,なかなか散策道の高低差が非常に激しいこと,また立木や倒木が多いことでございまして,現時点ではまだ開通に至っていない状況となってございます。しかしながら,観光基本計画におきまして,新たなハイキングコースを位置付けてございます。観光戦略推進会議の専門部会でございます自然部会におきまして,現在検討の方を続けているところでございます。 また,2点目のご質問の方で,森林湖沼環境税,それを活用しての整備というご質問の方,頂戴いたしました。県におきましては,森林環境保全のための適正な森林整備の推進といたしまして,地域が主体となりまして平地に里山林の整備,保全に対する支援制度である「身近なみどり整備推進事業」がございますが,次年度以降の事業予定はないと伺ってございます。 一方で,森林整備,また荒廃した広葉樹林の整備に対する支援の要望は多くございますので,国,県に対しまして新たな支援制度創設が求められているところでございます。今後につきましては,支援制度の情報収集に努めまして,新たな支援事業,制度化された際には広く広報の方を行ってまいりたい,そういうふうに考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ありがとうございました。それでは,ハイキングやトレイルラン,サイクリングを活用した小町の館への誘客について,土浦のいわゆるまちなかの方ですね,こちら側との周遊性を含めてどのようにお考えか,お伺いをしたいと思います。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) ご質問いただきましたハイキング,トレイルラン,サイクリングを活用した小町の館への誘客について,土浦のまちなかとの周遊性を含めてというご質問の方を頂戴いたしました。 ハイキング,トレイルラン,サイクリングを活用いたしました小町の館の誘客につきましては,小町の館周辺の豊かな自然の中でのハイキング,それから未舗装の登山道を登るトレイルラン,つくば霞ケ浦りんりんロードや周辺地域へサイクリングに向かう際の出発,到着地点,レンタサイクルの貸し出しを行うサイクリングでの活用など,様々な体験ができるスポーツレクリエーション拠点として機能の充実を図りまして,市内を周遊するサイクリングマップの作成,それからサイクリング情報の発信など,シティプロモーション活動を含めました積極的なPR活動を図ってまいりたいと考えてございます。 いずれにいたしましても,今後も多くの皆様に利用しやすい施設を目指しまして,「おもてなしによる受け入れ体制」の充実を図ることで,観光客の誘致,そして地域活性化につながるような取り組みを進めてまいりたいと考えてございますので,ご理解の方よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ありがとうございました。周遊というのが,非常に私は大きな意味を持ってくると思います。そういった意味では,マップ等の作成もお考えいただいているということで,非常に期待しておりますので,よろしくお願いいたします。 最後に,こちらの要望でございますけれども,小町の館に関しては,周辺の,先ほど申し上げたような山と比べて,施設はかなり充実したすばらしいものであると考えておりますし,またトイレ,いわゆる上部にあるトイレに関してもすばらしいものが設置されております。差別化を図るという意味において,例えば運動後のシャワールームとか,今後,そういった楽しみ方の多様化に対応して,いろいろとご検討をいただければありがたいと思いますので,ぜひよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 続きまして,2番目のまちかど蔵とラクスの集客に関して伺いたいと思います。 まちかど蔵の今後のサイクリング事業の集客方法と広報の予定についてお伺いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) まちかど蔵の今後のサイクリング事業の集客方法というご質問の方,頂戴いたしました。今年の3月でございますが,まちかど蔵のレンタサイクルに新しく子ども用のレンタサイクルというのを導入させていただきました。これまで需要はございましたが,用意がございませんでしたもの,小学生が使えるレンタサイクルでございます。そういったものを新たに導入させていただきまして,結果的にゴールデンウイークも含めまして,多くの方にご利用の方,いただいているところでございます。 また,広報活動につきましては,協会,それから市のホームページ,子ども用のサイクルを含めた形でPRの方をさせていただいているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ありがとうございました。それでは,まちかど蔵の今後のサイクリング事業展開,イベント等,あるいはそれを行うにあたっての旅行会社等との連携に関してお伺いしたいと思います。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) まちかど蔵の今後のサイクリング事業展開,それと旅行会社との連携というご質問の方,頂戴いたしました。前年度に実施させていただきました「土浦でサイクリングと老舗のランチを楽しみ,土浦港から遊覧船に乗船し霞ケ浦遊覧もでき,上野からバスで1時間半で着く,日帰りバスツアー」,そういったことをキャッチフレーズといたしまして,2日間,昨年度開催させていただきました。参加者の皆様の声でございます。「自由に市内を散策でき,ほかのツアーにない良さがあった」,また「歴史のあるまちを知れて,とてもよかった」などの好評を得られましたことから,今年度におきましても,新たな市内周遊のサイクリングツアーの実施に向けまして旅行会社と検討を進めているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ぜひ来街者,周遊者を増やしていただくために,旅行会社と組みながらご検討いただければと思います。 それで,もう1度お伺いしたいんですが,市全体の今年度のサイクリング事業を実施する際の補助金の活用に関してお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(小坂博議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 船沢一郎君登壇〕 ◎都市産業部長(船沢一郎君) サイクリング事業を実施する際の補助金の活用というご質問の方を頂戴いたしました。サイクリング事業につきましては,積極的に国からの交付金を活用いたしまして,ソフト,ハードの両面から環境整備を進めているところでございます。 まず,ハード面におきましては,地方創生拠点整備交付金を活用いたしまして,整備事業を市と県が半分ずつ負担しながら,JR東日本と連携いたしまして,JR土浦駅にサイクリング拠点施設の設置を進めているほか,土浦駅からのサイクリングコースへの円滑な誘導,市内サイクリングコースの市道部分における誘導のために,県が策定しました統一的なガイドライン,それに基づきまして,統一デザインによるコースラインや矢羽根表示などの路面表示を今年度実施させていただく予定でございます。 また,ソフト面でございます。国の地方創生推進交付金を活用いたしまして,先ほど申し上げましたサイクルーズ,それからサイクリング周遊観光ツアー,こういったものを実施して,旅行業者と連携の下,多くのサイクリストに訪れていただくような事業に取り組んでまいりたいかと考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ありがとうございました。ますますのそういった仕掛けというんですか,期待してございますので,ぜひよろしくお願いいたします。 それから,この項の要望として2点ほど申し上げたいと思います。 まず1点目は,充実をしてきましたレンタサイクルの貸し出しの時間に関してなんですけども,先ほど9時から夕方5時半までということで伺いました。市内のホテルの方に確認したところ,「ホテルにもサイクリングをされるお客様が宿泊をされるようになってきましたよ」ということでございます。多くの愛好家と言われる方は,ご自身の自転車を持ち込まれているんですけども,中には「レンタサイクルはないですか」というお声もあるそうです。ただ,9時からですと,それ以降の出発に当然なるわけでございますけども,6月4日に行われた霞ケ浦一周サイクリング大会というのに私も今年も参加をさせていただきました。ご存じのとおり,霞ケ浦周辺は,朝のうちは風の動きがあまりないわけでございますが,お昼近く,お昼過ぎてきますと,陸地と湖水面の気温の差から,もちろん風は動き始めるわけでございまして,後半戦,疲れてきて,大橋から沖宿,田村,手野に向かうところで,大体常に向かい風になりまして,結構強いんですよね。そういったことを考えると,やはりサイクリストの方,多分もうちょっと朝早く,6時とか,7時とか,そういった時間にご出発をされているそうです,ホテルの方に聞きますと。となると,せっかくのスポーツタイプのクロスバイクを蔵の方にも備えていただいても,そういった目的には使いづらいということになるかと思いますので,できれば,前日夕方お借りをして,翌日お返しするというようなことができるとありがたいと思いますので,こちらは今後ぜひご検討いただけるとありがたいと思います。 ホテルに関しましても,ご案内のとおり,平日のビジネスユースのお客様は土浦はかなりお泊まりになっていらっしゃるそうなんですけども,休日前とか休日の利用者は平日に比べると少ないそうでございますので,そういったことにも寄与できれば,土浦市内の経済活動の発展にもつながると思いますので,ぜひご検討いただければと思います。 もう1つの2点目の要望でございますけども,昨日,同僚の竹内市議の質問にもございましたけども,市内の自転車駐車スペース,特にスタンドがない自転車に対しては,自転車をつっておくバイクラックというのがあるんですけども,そういったものがお目当てのお店の前とか近くにあるということになりますと,見た目からしても,利用者からしても,自転車の利用者に配慮しているまちなんだなとPRできると思います。特に,食事は必ずどこかでするわけでございますので,飲食店の前にあるとありがたいなと思います。目の前が歩道なので,いろいろ法的に難しいところがあるのは重々承知してございますけども,しかしながら,愛好家と言われる人の自慢の自転車をちょっと離れた所に置くとか,電柱に立てかけるとか,建物に立てかけるというようなことは多分抵抗があるのだろうなと。そうなると,来店にも躊躇すると思いますので,目の前が難しければ,「ここにありますよ」,「お近くにありますよ」というのがわかるような形であればありがたいなと思いますし,またこういったことは,市だけが行うのではなくて,やはり協働の精神のまちづくりから考えれば,事業者の方や市民の方やそういった方が市の方針を理解しながら互いに話し合ってより良い策を練るということが必要かと思います。そういった意味で,協議会の設置を以前お願いして,検討をしていただいているということなので,検討結果をできるまでお待ちしていますので,ぜひお考えいただければと思います。 いずれにしましても,来街者や周遊者に魅力を発信できるようにぜひお願いしたいと思います。ありがとうございました。 続きまして,土浦シティプロモーションに関して,神立市長公室長にお伺いをさせていただきたいと思います。 人口の移動数は若干改善が見られると。少なくなっている中での改善ということでございますので,感覚的にはかなりプラスに近いのかなとは感じておりますけども,そういったもの,それから観光のお客様の150万人,目標にもう近いということ,そして今年から実際に始まっていく農産物のブランドアップも準備が整いつつあるということで,確実に進んでいるのかなという意味では少し安心をしてございますけども,冒頭にも申し上げましたが,高安関の大関昇進に伴って,この土浦の名前が全国のメディア報道でなされて,土浦市というのがかなり今注目をされているんだなと考えております。そういった意味で,これからの土浦市のシティプロモーションの今後に関してお伺いをさせていただきたいと思います。 ○副議長(小坂博議員) 市長公室長。  〔市長公室長 神立義貴君登壇〕 ◎市長公室長(神立義貴君) 勝田議員からの,これからのシティプロモーションということでございますが,まず,今年度の事業でございます。先日6月4日でございますが,銀座の「茨城マルシェ」で開催されました「高安関・大関昇進記念イベント」に参加いたしまして,「つちまる」が物販コーナーで買い物されたお客様に本市の名産品,またパンフレットなどを配布いたしまして,高安関の大関昇進のお祝いと大関出身地である土浦市につきましてPRをしてまいりました。 また,議員のご質問にもございましたが,この高安関の目覚ましい活躍と大関昇進というおめでたい話題は全国的な広がりを見せておりまして,地元の盛り上がりが連日,各メディアで取り上げられております。また,先日の市民の皆さんとの交流会におきましては,約1,000人と,多くの市民の皆様が集まっていただきまして,高安関の人気と多くの市民の皆さんが高安関へ期待しているというようなあらわれであると考えております。本市にとってもありがたいことでございますので,これを一過性のブームとしないように,「高安関のふるさと つちうら」という名が全国に知れ渡るよう,市民の皆さんとともになお一層応援していくとともに,高安関のエピソードなどを発信するなど,本市の知名度アップを目指しまして,効果的なプロモーション活動につなげてまいりたいと考えてございます。 また,今年11月には駅前に新図書館と市民ギャラリーが開館いたします。これを賑わい創出の好機として捉えまして,庁内一丸となりまして,駅周辺を盛り上げてまいりたいと計画してございます。 また,本年度,シティプロモーション室にフィルムコミッション事業が移管されました。今後におきましても,新たなロケ地につきまして発掘しながら,本市で撮影された映像を通しまして,一層土浦市をPRしてまいりたいと考えてございます。 また,さらにこれから「世界湖沼会議」,また「茨城国体」と,茨城及び土浦が注目される機会が続きますので,市民の皆さんとともに盛り上がり,市民の皆さんとともに「つちうら」を発信してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ご答弁ありがとうございました。それでは,再度質問をさせていただきたいと思います。 交流人口,来街者を増やすということになりますと,訪れる側からの立場に立てば,一体,その家庭のどなたがどこに行こうという決定権を持っているんだろうということが非常に大切になってくるのではないかなと考えております。家族で観光,保養,娯楽施設が行き先の場合,一体誰が行き先を決めるのかというデータがネット上に幾つかございまして,どのデータも大体似ているので概ねの傾向は正しいのかなと感じておりますけれども,その中の1つ,株式会社ハーストーリーさんというところが1,950名にアンケートをとったところ,68.1%は妻が場所を選んでいるということで,今,市長も微笑まれましたけども,きっと皆さん,胸のうちに感じていらっしゃるのかなと思います。ちなみに国内旅行宿泊先などは奥様が7割ぐらいだそうです。どのゲームソフトを買うんだというような,こんなことを夫婦で話すのかどうか,よくわかりませんけども,そういった面では夫の意見が強く,そしてスポーツ観戦,どこに行くというのは半々というようなことでございましたけども,ほかの会社のデータはもう大体このような分析でございました。 そこで,一体誰を対象にこの土浦の魅力を発信していくんだということに関して,私はターゲットを絞り込んだ発信というのも大事なのかなと感じるわけでございますけれども,そのあたりに関しましてご所見を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(小坂博議員) 市長公室長。  〔市長公室長 神立義貴君登壇〕 ◎市長公室長(神立義貴君) 議員からシティプロモーションにつきまして,ターゲットを絞った展開というようなご質問をいただきました。確かにシティプロモーション活動の効果を確実に上げていくためには,対象となる「誰に」というメインターゲットを明確にして,そのメインターゲットへ直接的に働きかける取り組みが求められていると考えてございます。その中で,ご提案にございましたターゲットを絞り込んだ取り組みにつきましては,効果的であると考えてございます。 このような中で,一般的にメインターゲットを絞り込みを行う際ですけど,例えば全世帯対象というよりも子育て世帯という絞り込み,またそれより3歳児未満を抱える世帯とか,小学校低学年の子どもを抱える世帯と,より対象を限定する必要があるものと考えております。 現在,本市におきまして,ターゲットを絞り込んだ取り組みといたしましては,「つちまるファンクラブ」の会員向けに定期配信しております「つちめーる」の登録状況が女性の割合が約60%,また年代別で30代と40代の方が多くなっているということから,子育て世代の利用が多いと想定いたしまして,小さなお子さんが喜びそうなイベント情報を意識して入れる工夫をしております。また,若者の利用が多いラインでは,若者をターゲットといたしまして,昨年の11月に若者受けを狙いまして「つちまるスタンプ」を発売したところ,大変好評でございました。第2弾につきましても,今年3月に販売したところでございます。 また,「意外と○○!つちうら」のサイト構成も,女性視点を大きく取り入れられるよう工夫するとともに,情報をいただいておりますレポーターも子育て世帯,世代の女性などを増やしていけるよう努めているところでございます。 しかしながら,本市で進めておりますシティプロモーションのターゲットでございますが,まずは土浦を知ってもらうというような取り組みが中心でございまして,都心部に住む方をターゲットとしているものが多い状況にございます。また,行政で行う政策や事業につきましては,対象が広範囲であるということから,十分な絞り込みを行っていない状況にございますが,シティプロモーション活動の中で,例えばシリーズ的にターゲットを絞り込んでいくということは効果的であると考えております。そのようなことから,今後におきましても,土浦に興味を持ってもらうという視点から,シティプロモーション活動を推進して,本市の魅力を発信してまいりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ○副議長(小坂博議員) 7番勝田達也議員。  〔7番 勝田達也議員登壇〕 ◆7番(勝田達也議員) ありがとうございました。それでは,最後になると思うんですけども,1つの事例を紹介させていただきたいと思います。 毎月の第3日曜日にパリの朝市「ニコマルシェ」というのが開催されてございます。土浦を活性化させたいという地元の方々が集まって,平成21年3月から始まったそうでございまして,今年の3月で通算で90回を迎えたそうでございます。昨今は,開催する時に400人から500人ぐらいの来場者があるそうでございます。6月14日放送のNHK,Eテレの「ハルさんの休日」でも放送されます。また,次回は6月18日の朝8時から開催をされます。霞ケ浦医療センターのキララちゃんバス停の前の店舗の駐車場でございますので,ぜひ1度お越しいただければと思いますけども。このイベントがおもしろいなと思うのは,女性から見て魅力的なイベントになっているのかなと感じてございます。土浦のみならず,つくば市や近隣からも多くの方が来場されてございます。これはターゲット層を絞って,市内外から集客に成功している事例かなと思いますので,紹介をさせていただきました。 いずれにいたしましても,魅力というものは,やはり自分が感じるだけでなく,よその人に感じてもらわないといけないわけでございますので,発信して,よその方から反響,そしてご批判をいただいて,また魅力を磨いて,足腰を強くしていって,発信を繰り返すというようなことが非常に大事かなと思っておりますので,今般,シティプロモーション室も組織改編でできたということでございますので,非常に期待をしてございます。 土浦市から元気をどうぞ,どんどん発信して,「意外と○○!つちうら」はきっかけですばらしいところでございますけども,「来てみたら,住んでみたら本当によかった土浦市」となるように,今後も一層のプロモーションをお願いしたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきたいと思います。お時間いっぱいありがとうございました。 ○副議長(小坂博議員) お諮りいたします。 明14日の日程も一般質問となっておりますので,本日の会議はこの程度にとどめたいと存じますが,ご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(小坂博議員) ご異議なしと認めます。  ―――――――――――――――――――――― △次回の日程報告 ○副議長(小坂博議員) それでは,次回の日程を申し上げます。 次回は6月14日(水曜日)午前10時から本会議を再開し,一般質問を続行いたします。 本日の会議はこれにて延会いたします。ご苦労さまでした。   午後 2時38分延会...