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令和2年文教警察常任委員会 名簿 開催日: 2020-03-12
令和2年文教警察常任委員会  本文 開催日: 2020-03-12

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  1. 茨城県議会 2020-03-12
    令和2年文教警察常任委員会  本文 開催日: 2020-03-12


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時29分開議 ◯岡田委員長 皆さん,おはようございます。ただいまから,文教警察委員会を開会いたします。  委員会が始まる前に,一言御挨拶申し上げます。  鈴木定幸前委員長の議員辞職に伴いまして,今定例会開会日に委員長に指名をいただきました岡田拓也でございます。委員長選任後初めての委員会でありますので,初めに一言御挨拶を申し上げたいと思います。  皆さん御存じのように,本委員会が所管する警察部門及び教育部門は,県民生活に直結する非常に重要な部門でありまして,委員長としてその重責の重さを実感しているころであります。  また,効率的かつ円滑な委員会運営に努めてまいりたいと思いますので,委員各位並びに執行部の皆さまの御協力をお願い申し上げまして,簡単ではありますが挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 2 ◯岡田委員長 次に,委員の席について申し上げます。  委員席につきましては,2月4日の閉会中委員会の際に決定いたしましたが,今定例会より,ただいま御着席のとおりと変更いたしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 3 ◯岡田委員長 次に,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  高崎委員と齋藤委員にお願いいたします。        ─────────────────────────── 4 ◯岡田委員長 次に,今定例会中の委員会の審査日程について申し上げます。  審査は,初めに警察本部関係,次に教育庁及び国体・障害者スポーツ大会局関係の順に進めてまいりたいと思います。  また,審査日は本日とあす及び16日の3日間となっておりますが,終了予定につきましては,審査の状況に応じて適宜判断いたしますので,よろしくお願いいたします。  なお,委員会における発言に際しましては,コロナウイルス感染防止対策として,本会議に準じてマスクを着用しての発言を認めることといたします。マスクを着用して発言する場合は,どうか聞き取りやすいように,皆さま御配慮いただきたいと思います。        ─────────────────────────── 5 ◯岡田委員長 次に,新任の出席説明者の紹介をお願いいたします。  初めに,河合警察本部長
    6 ◯河合警察本部長 2月17日付で警察本部長を命ぜられました河合でございます。委員の皆さまの御指導,御支援を賜りながら責務を果たしてまいりたいと考えていますので,よろしくお願いいたします。  続きまして,人事異動に伴い変更となりました新たな警察本部の出席説明者を紹介いたします。  櫻井警務部参事官兼総務課長です。  青柳警務部参事官兼警務課長です。  以上でございます。 7 ◯岡田委員長 ありがとうございました。        ─────────────────────────── 8 ◯岡田委員長 それでは,これより議事に入り,警察本部関係の審査を行います。  本委員会に付託されました警察本部関係の案件は,第1号議案中警察本部関係,第45号議案,第46号議案,第52号議案中警察本部関係及び報告第1号別記1並びに別記2であります。これらを一括して議題といたします。  これより執行部の説明を求めます。  なお,あわせて令和元年度県出資法人等経営評価の結果についても報告を求めます。  初めに,河合警察本部長。 9 ◯河合警察本部長 県議会文教警察委員会の皆さまには,平素から警察行政各般にわたりまして格別の御高配を賜っておりますことを,この場をお借りいたしまして深く御礼申し上げます。  まず,本定例会におきましては,警察本部が提出している議案5案の概要につきまして,私から御説明申し上げます。  議案の第1は,令和2年度警察費当初予算案の概要であります。  令和2年第1回茨城県議会定例会議案1)の7ページをごらんください。  10警察費の欄のとおり,当初予算額は639億4,772万8,000円であります。令和2年度の予算編成に当たりましては,自動車盗対策を初め,この夏開催される2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会に向けた警備対策等に重点を置いて取り組んだところであります。  次に,債務負担行為につきまして,12ページをごらんください。  警察関係は下から2行目で,1点目は,警察本部庁舎空調自動制御設備更新工事請負契約に係るものです。警察本部庁舎空調自動制御設備について,令和2年度からの2年間契約で更新工事請負契約を締結しようとするものであります。  2点目は,警察職員宿舎整備運営事業損失補償であります。職員宿舎の老朽廃止に伴いまして,民間資金活用による建て替えを行うもので,令和2年度は桜川市内に1棟10戸の整備を計画しており,整備後は県が設定した事業者が管理運営を行い,入居率が90%に満たないことにより損失が生じたときは,県がその損失を補償する旨の協定を締結しようとするものであります。  次に,地方債につきまして,14ページをごらんください。  上から4行目の交通安全施設整備事業として7億8,760万円を,次の行の警察施設整備事業として15億370万円をそれぞれ計上しています。  議案の第2は,令和元年度警察費補正予算案の概要についてであります。  令和2年第1回茨城県議会定例会議案4)の7ページをごらんください。  上段の10警察費の欄の右側から2列目が補正額であり,事業費の過不足額の補正として,合計で4億1,316万円を減額補正するものです。  次に,繰越明許費について,16ページをごらんください。  中段の10警察費の欄の捜査活動強化費及び交通指導取締強化費につきましては,台風第19号の浸水被害により,機器の納入がおくれたことや関係機関との協議に時間を要したことで,年度内に工事が完了しないことから,工事費等9,507万5,000円を令和2年度に繰り越すものであります。  次に,地方債につきまして,22ページをごらんください。  上から1行目の交通安全施設整備事業として3億540万円を,次の行の警察施設整備事業として7億7,400万円を,それぞれ減額補正するものであります。  以上が予算関係であります。  議案の第3は,茨城県警察関係手数料徴収条例の一部を改正する条例(案)についてであります。  資料1文教警察委員会資料の1ページ,条例(案)の概要をごらんください。  古物営業法の一部を改正する法律の施行に伴い,地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部が改正されることから,必要な項目等の整理を行うものです。  改正の内容は,4,内容のとおり,古物商等の許可証の書き換えが規定されている古物営業法第7条第4項が第7条第5項に改められることに伴いまして,当該規定に係る項ずれを改めるものであります。  条例の施行日は政令の施行日に合わせ,令和2年4月1日としております。  議案の第4は,茨城県ヤードにおける自動車の適正な取り扱いの確保に関する条例の一部を改正する条例(案)についてであります。  資料1の3ページ,条例(案)の概要をごらんください。  道路運送車両法の一部を改正する法律の施行に伴いまして,地方運輸局長の認証が必要となる事業として行う自動車の分解整備の範囲が拡大されまして,自動車分解整備事業者の名称が改められることから,必要な用語等の整理を行うものであります。  改正の内容は,4,内容に示しておりますとおり,第8条第1項適用除外の規定中,自動車分解整備事業者自動車特定整備事業者に改める等の改正をするものです。  条例の施行日は政令の施行日に合わせ,令和2年4月1日としております。  議案の第5は,地方自治法第179条第1項に基づく専決処分についてでありますが,職員が関係した交通事故の和解が2件ございます。これにつきましては,後ほど担当部長からその概要について御説明いたします。  以上が付託案件関係であります。  次に,令和元年度県出資法人等経営評価結果報告につきまして,資料の2,令和元年度県出資法人等経営評価結果報告についての1ページをごらんください。  横の表になっておりますが,この経営評価結果は,平成15年4月1日に施行されました県の出資法人等への関わり方に関する基本的事項を定める条例第8条の規定に基づいて議会に報告するものであります。  警察本部につきましては,2ページにありますとおり,2法人につきまして経営評価が実施され,どちらも「概ね良好」でありました。個別の出資法人等の評価結果と,これに係る対応につきましては,各担当部長から申し上げます。  次に,治安上の重要課題に向けた県警察の取り組みにつきまして,4点御説明申し上げます。  1点目は,県内の犯罪情勢についてであります。  資料1の文教警察委員会資料の5ページをごらんください。  1の刑法犯認知件数の年次推移であります。令和元年における県内の刑法犯認知件数は2万312件でありまして,平成14年をピークに17年連続で減少し,ピーク時に比べまして約30%の水準となるなど,指標の上では犯罪情勢に一定の改善が見られております。  次に,同じページ2の重点犯罪の認知状況をごらんください。  県警察では,凶悪犯に発展する恐れが高い空き巣や忍び込み等の住宅侵入窃盗,さらに被害者の経済的損失が大きい自動車盗,それから高齢者等が多額の被害に遭っているニセ電話詐欺,それから登下校時の子供の安全を守るため,通学路における子供が被害者となる犯罪,こうした犯罪を重点犯罪として県独自に位置づけまして,組織を挙げてそれらの犯罪の抑止対策に取り組んでおります。  令和元年中に住宅侵入窃盗の認知された件数は1,458件でありまして,前年に比べ526件の減少,人口10万人当たりの認知件数を示す犯罪率は,残念なことに6年連続で全国ワーストであります。自動車盗の認知件数は1,482件で,前年に比べ9件の減少,これも残念なことに,犯罪率は13年連続で全国ワーストとなっております。ニセ電話詐欺の認知件数は376件で,前年に比べ12件の増加,被害額は約6億3,200万円で,前年に比べ約1億700万円の増加でありました。通学路における子供が被害者となる犯罪のうち,生命・身体に重大な危害が加えられるような犯罪の発生はございませんでした。  県警察としては,今後ともこれら重点犯罪を中心に,抑止に向けた各種対策を推進してまいります。  2点目は,重要犯罪の迅速・的確な対処についてであります。  資料1の6ページをごらんください。  先ほど,重点犯罪というものを御説明いたしましたが,今度はこの重要犯罪,これにつきましては全国共通の呼び方でございまして,殺人,強盗,強制性交等,さらに強制わいせつ,放火,略取誘拐及び人身売買のことを重要犯罪と呼んでおります。  これら重要犯罪は,一たび発生すれば県民の安全・安心に重大な脅威となりますので,県警察といたしましては,犯人の迅速な検挙と連続発生の抑止,これを強力に推進しております。  まず,1の重要犯罪の認知・検挙状況の推移のグラフをごらんください。  過去10年間における重要犯罪の推移を見ますと,認知件数は10年で約120件減少しておりまして,検挙率も上昇傾向となっております。  次に,2の重要犯罪の認知・検挙状況の表をごらんください。  平成30年と令和元年を比較しますと,令和元年の認知件数は200件で,前年に比べ35件の減少,検挙件数は164件で,前年に比べ24件の減少,検挙率は過去10年間で最も高い82.0%となりました。  しかし,いまだに犯人検挙に至っていない事件もあることから,これまで以上に地道な捜査を推進し,検挙に努めてまいります。  また,可能な範囲で,警察の捜査その他の活動について広報し,県民の不安感の解消に努めてまいります。  3点目は,交通安全対策の推進についてであります。  資料1の7ページ,1の令和元年中の交通事故発生状況をごらんください。  令和元年の県内における交通事故発生状況につきましては,人身交通事故発生件数,死亡事故件数,死者数,負傷者数のいずれも前年と比べ減少いたしました。資料に記載のとおり,発生件数,死者数,負傷者数ともに減少傾向で推移しているところではありますが,交通事故による死者数については107人でありまして,全国ワースト9位ということで,依然として全国ワースト上位に位置しております。  県警察では,交通事故分析に基づき,子供と高齢者の安全確保,飲酒運転の根絶,危険運転者・暴走族等に対する厳正な取り締まり等の総合的な交通安全対策を推進してまいります。  次に,2の歩行者の年齢別死傷者数の状況をごらんください。  過去10年間累計の県内における歩行者の年齢別死傷者数を示しております。  死傷者数とは,死者数と負傷者数の合計をいいますが,歩行中の死傷者数に占める死者数の割合は4.8%でありまして,死傷者の多くは負傷者ということになります。  年齢別では,7歳が230人で突出しておりまして,ついで76歳の176人であり,子供の年齢層と高齢者の年齢層に2つのピークが存在することから,これらを分析し,対策を講じる必要があります。  後ほど,交通部長から子供の安全確保に関して説明がありますが,県警察では,これらの交通事故の分析に基づき,関係機関・団体との連携のもと,広報啓発活動,交通安全教育交通指導取り締まり等を強化し,子供と高齢者の歩行中の交通事故防止対策を推進してまいります。  4点目は,2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会の開催に向けた警備諸対策についてであります。  資料1の8ページをごらんください。  本県では,カシマサッカースタジアムサッカー競技11試合の開催が予定されておりますが,オリンピックは世界中から多数の要人,選手団,観客を集める国際的な注目度の極めて高い行事であり,テロ等を企図する者にとっては絶好のアピールの機会であると言えます。実際に,過去の大会では,爆弾テロやサイバー攻撃により大会の運営に支障が出ており,今回の大会では万全の警備対策が求められております。また,近年におけるテロの手法は多様化しており,小型無人機の飛行や車両の突入等についても,新たな脅威として対応が求められているところであります。  さらに,大会の開催に先立ち行われる聖火リレー対策,大会関係者や観客等の安全かつ円滑な輸送を確保するための交通対策,新型コロナウイルスのような感染症対策,地震や台風等の災害対策についても十分な備え,対応が必要であり,課題は山積していると言えます。  県警察といたしましては,大会の開催に向けて,失敗は絶対に許されないという強い決意のもと,引き続き県民の皆さまの理解と協力を得ながら,組織一丸となって諸対策を推進し,警備に万全を期してまいる所存であります。  私からは以上,議案の概要と治安上の重要課題について御説明申し上げました。  このほか,当面の重要課題等につきましては,各担当部長から説明をさせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 10 ◯岡田委員長 次に,田中警務部長。 11 ◯田中警務部長 それでは,警務部関係につきまして,4項目説明をさせていただきます。  資料1の文教警察委員会資料の9ページをごらんください。  第1は,令和2年度警察費当初予算案の概要についてでございます。1予算額ですが,警察費当初予算の総額は639億4,772万8,000円でありまして,前年度と比較しますと18億1,445万7,000円,2.9%の増となっております。その主な要因は,職員給与費,退職手当の増などによるものでございます。  内訳につきましては,職員給与費等の人件費が78.4%を占め,次いで一般行政費の14.6%,投資的経費の7%となっています。  10ページをごらんください。2主な事業でございます。  県の総合計画に掲げております治安対策の強化及び交通安全対策の推進の2つの項目に関するものを御説明いたします。  まず,1治安対策の強化に関するものでございます。  ア,自動車盗対策事業費については,自動車盗を初めとする重要窃盗犯や重要犯罪の捜査に有効な緊急配備支援システムの更新整備等に要する経費でございます。このシステムにつきましては,令和元年度までに200基を整備しておりますが,今後これを計画的に更新しようとするもので,令和2年度は30基の更新に要する経費を計上しております。  イ,安全安心まちづくり推進事業費については,県民に犯罪の発生情報等をお知らせするひばりくん防犯メール等,犯罪情報ネットワークの維持管理費及びニセ電話詐欺等の検挙活動強化のための資機材の整備等に要する経費です。  ウ,2020東京五輪競技大会警備対策費については,この夏開催されます2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会の警備のため,レンタカーや海上周辺に設置するライブ中継用カメラの借り上げ等に要する経費であります。  エ,災害対策費については,水害を初めとする大規模災害における救難救助用資機材の整備に要する経費で,ゴムボート10艇や救命胴衣144着等の整備に要する経費のほか,災害対策用レスキュー車1台の更新に要する経費を計上しております。  11ページをごらんください。  オ,交番・駐在所等建設整備費については,交番・駐在所の計画的な建て替えに要する経費であります。令和2年度は交番4所,駐在所5所の建て替えに要する経費を計上しております。  カ,警察車両整備については,パトカー等四輪車41台と白バイ等二輪車2台,原動機付自転車10台の更新に要する経費を計上しております。  キ,通信指令システム運営費については,110番通報や重要事案に迅速・的確に対応するための通信指令システムの運営費であり,システム機器のリース料や通信回線料等の経費及び無線機492台の更新に要する経費でございます。  ク,警察情報化推進費については,警察業務の効率化・迅速化のために構築しております警察情報システムの運営費等でありまして,運転免許関係等47の業務を行うためのシステムの運用等に要する経費のほか,サイバー犯罪へ対応するための解析用資機材の整備や解析能力向上のための技術講習の受講に要する経費,各種警察活動に係る資料の作成にRPAシステムを導入する経費,ICT基盤の整備に要する経費を計上しております。  12ページをごらんください。次に,交通安全対策の推進に関するものでございます。  ア,交通安全施設整備については,交通事故を防止するとともに,交通事故死者数を減少させるための交通安全施設の整備に要する経費で,信号機25基の新設や信号制御機の350基の更新のほか,道路標識,道路標示の更新経費等を計上しております。  イ,交通指導取締費については,飲酒運転を初めとする悪質・危険な違反に重点を置いた交通指導取り締まりのための取り締まり資機材の計画的な整備等に要する経費で,飲酒検知器やスピードメーターの整備費及び交通指導取り締まりに要する機器の点検修繕料等を計上しております。  ウ,自動車運転免許講習費については,交通情勢や安全運転の知識等を習得させる講習及び悪質な運転者等の危険性を改善させるための講習に要する経費で,更新時講習や高齢者講習等各種講習の委託料等を計上しております。
     なお,警察費予算案の詳細につきましては,令和2年度第1回茨城県議会定例会議案概要説明書3)の243ページから247ページに記載をされております。  13ページをごらんください。  第2は,令和元年度警察費補正予算案の概要についてでございます。  1,補正予算額ですが,4億1,316万円を減額補正するものであり,警察費の最終予算額は619億1,826万円となっております。補正の内訳でございますけれども,国体警備対策費運転免許講習委託料等の執行残額等でございます。  14ページをごらんください。  第3は,令和2年度茨城県警察組織改編についてでございます。  1,組織の新設についてですが,国際組織犯罪に適切に対処するため,組織犯罪対策課国際捜査室を発展的に改組し,本部刑事部に国際捜査課を新設いたします。また,去る3月2日に,つくば市に所在するつくば中央警察署つくば北警察署を統合し,新たにつくば警察署を新設して,行政区域と警察署管轄区域の一体化を図ったところでございます。  2,社会の変化に適応する茨城県警察の構築に向けた組織の強化についてでありますが,5項目説明をさせていただきます。  (1)のとおり,本年開催されます2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会サッカー競技が,本県において開催されることに伴いまして,その警備に万全を期するため,警備部警備課のオリンピック・パラリンピック等規模警備対策室の体制を強化いたします。  (2)のとおり,国際テロ等緊急事態への対処能力を向上させるとともに,今後発生し得る大規模災害に備えるため,警備部門の体制を強化いたします。  (3)のとおり,ストーカー事案,配偶者からの暴力事案,児童虐待事案等に係る事件捜査や行政命令等の業務に適切に対応するため,生活安心部人身安全対策課に,事案対処係を新設いたします。  (4)のとおり,自動車盗の犯罪率が13年連続全国ワーストとなっていることを踏まえ,刑事部捜査第三課の自動車盗捜査係の体制を強化いたします。  (5)のとおり,依然として厳しい状況にあるニセ電話詐欺の検挙活動を推進するため,刑事部捜査第二課ニセ電話詐欺対策室の体制を強化します。  次に,令和2年第1回茨城県議会定例会議案4)の81ページをごらんください。  第4は,地方自治法第179条第1項に基づく専決処分についてでございます。  続きまして,82ページをごらんください。報告第1号,別記1の和解についてでございます。これは平成30年9月14日に発生いたしました,土浦警察署所属の職員が運転しておりました県有車による交通事故に係るものでございます。  83ページをごらんください。この別記2の和解につきましては,平成29年10月4日に発生した,つくば中央警察署所属の職員が運転しておりました県有車による交通事故に係るものでございます。  警務部からは以上でございます。 12 ◯岡田委員長 次に,原田生活安全部長。 13 ◯原田生活安全部長 生活安全部関係につきまして,2点御説明を申し上げます。  第1は,令和元年度県出資法人等経営評価結果についてであります。  資料2をごらんいただきたいと思います。令和元年度県出資法人等経営評価結果についてです。  2ページをごらんいただきたいと思います。  生活安全部の所管法人は,番号1の公益財団法人茨城県防犯協会であります。同協会に対する県の出資状況,平成30年度決算の収支状況等は表に記載のとおりであります。  経営評価の評価区分は「概ね良好」,総合的所見等につきましては,「刑法犯認知件数は16年連続で減少したが,自動車盗や住宅侵入窃盗の犯罪率が全国ワーストとなっており,法人の果たすべき役割の重要性は依然として高い。犯罪の起きにくい社会づくりを推進するため,関係機関等と連携して,犯罪被害が発生する原因や課題を分析し,効果的な啓発活動を行うなど,引き続き防犯思想の普及・高揚に取り組まれたい」等となっております。  この評価の理由ですが,犯罪の認知件数は減少しているものの,自動車盗,住宅侵入窃盗などが依然として高水準で発生しており,県民の不安を解消するには至っていないためと理解しております。  これに係る対応いたしまして,記載のとおり,県民の防犯思想の普及・高揚,ニセ電話詐欺等の県民の身近な犯罪の被害防止,地域住民,関係機関・団体との連携強化による犯罪の起きにくい社会づくりを推進するとともに,財源確保に向けた活動,効率的かつ効果的な事業活動を行うよう指導してまいりたいと考えております。  続きまして,第2,犯罪抑止対策の推進についてであります。資料1の文教警察委員会資料にお戻りいただきたいと思います。  資料1の文教警察委員会資料15ページをお開きいただきたいと思います。  まず1,住宅侵入窃盗対策についてであります。  資料の円グラフ及び右側の棒グラフのとおり,住宅侵入窃盗被害の約半数が無施錠だったという現状を踏まえまして,県警察では,抑止対策といたしまして,警察官によるパトロールの強化はもとより,県警ホームページや防犯メール,住民に直接接して行う住宅防犯診断等を活用いたしまして,県民に,かぎかけや声かけの励行について情報発信を行っております。また,関係機関・団体等と連携し,防犯性能の高い建物錠,防犯ガラス,センサーライト等の普及啓発に努めております。  次に,2,自動車盗対策についてであります。  県内で発生している自動車盗は,資料の棒グラフのとおり,被害の約9割以上がエンジンキーを抜いてドアロックをしていても盗難被害に遭っております。発生地域別では,5割強が県南地域での発生でありました。また,車種別では,乗用車の比率が高くなっております。  県警察では抑止対策として,発生分析等に基づくパトロールの強化のほか,自動車関連事業者等と連携して,バー式ハンドルロック等の盗難防止機器の普及啓発に努めております。  右の写真は,カー用品店にお願いいたしまして,店舗の目立つ場所に自動車盗難防止機器のブースを設置してもらいました。そこで,自動車盗の現状や盗難防止機器の有効性,必要性を呼びかけているものであります。  また,効果的な防犯対策や車種ごとの被害状況について情報提供しているほか,古物営業法や茨城県ヤード条例に基づく警察官による立ち入りを強化して,違法ヤードの摘発を進めております。  最後に,3,ニセ電話詐欺対策についてであります。  ニセ電話詐欺の被害者は,資料のグラフにありますとおり,65歳以上の女性が全体の3分の2を占めるなど,依然として高齢女性が主な被害対象となっております。このような情勢を踏まえ,県警察では抑止対策として,日常的に家族間で連絡をとり合うことを促すため,子供や孫世代を含めた幅広い世代への効果的な広報啓発を行うことや,家電業界等と連携いたしまして,録音や警告機能のついた迷惑電話防止機能付き電話機の普及啓発に努めているところであります。  また,近年,少年が受け子として検挙されるケースがふえておりますので,学校等と連携して非行防止教室を開催し,生徒に対し,安易にニセ電話詐欺に加担することのないよう指導に努めているほか,受け子の募集がSNS等で行われている現状を鑑み,サイバーパトロールを通じて発見した受け子募集の書き込みに対して,右の写真のとおり,県警察から注意喚起メッセージを発信し,受け子の供給源を遮断するなど,少年をニセ電話詐欺に加担させない取り組みを推進しております。  県警察といたしましては,今後とも関係機関と連携を図り,犯罪抑止に向けた各種対策を進めてまいります。  生活安全部からは以上でございます。 14 ◯岡田委員長 次に,櫻井地域部長。 15 ◯櫻井地域部長 地域部からは,県民が期待するパトロール活動等の推進について御説明いたします。  資料1文教警察委員会資料の16ページをごらんください。  令和元年度県政世論調査結果にありますとおり,県警察に特に力を入れて取り組んでほしいことがありますか,との問いに対して,地域のパトロールの強化を挙げた県民は59.7%であり,前回からの調査よりも2.1ポイント減少したものの,地域におけるパトロールの強化が最も多い要望でありました。  このような県民の期待に応えるため,県警察ではパトロール活動の強化に努めており,パトカーや交番・駐在所等で勤務する地域警察官が,住民の身近で起きている犯罪や交通事故の状況を把握・分析した上で,パトカーやオートバイ等により犯罪が多発する時間帯,地域に重点を置いたパトロールを行っております。  パトロールに当たっては,職務質問による各種犯罪の予防・検挙に努めているほか,危険箇所の把握や防犯指導等を行っており,特に通学路における児童の安全を確保するための立哨活動や,駅,繁華街等の人が多く集まる場所における駐留警戒,交通事故多発時間帯等におけるパトカーの赤色灯を点灯したレッド走行などを行い,警察官の姿をより多く見せることによって住民の方に安心感を持っていただく,「見せる」パトロール活動に力を注いでいるところであります。  また,地域警察官はパトロールや巡回連絡を通じて,管内の家庭,事業所等を訪問して,県民が安全で平穏な生活を確保するために必要な防犯や交通安全に関する指導,連絡を行っております。  特に昼間の不在世帯や深夜時間帯の一般家庭や事業者等に対して,パトロールカードを配布し,地域住民の方々に警察がパトロールしていることを知らせることによって安心感を醸成する,「知らせる」パトロール活動を積極的に推進しております。  このパトロールカードは,パトロール中に気づいた防犯上の注意事項を伝えたり,空き巣などの被害者に,パトロールを行っていることを知らせて安心してもらうことなどを目的として配布するもので,パトロールを行った日時や警察官名などを記載しているほか,犯罪情報や防犯,交通事故防止についてのアドバイスなどを記載しております。  現在は,資料の下の段にありますとおり,ニセ電話詐欺に遭わないための注意点,横断歩道における交通ルール,自動車盗難防止対策などについて記載しており,パトロールカードの配布を通じて,これらの情報を周知し,犯罪被害や交通事故に遭わないよう注意喚起に努めております。  パトロールカードを受け取った県民の方からは,「空き巣の被害に遭い不安でしたが,その後,深夜にもかかわらずパトロールしていただき,本当に心強く感じます」や「朝,ポストに入ったパトロールカードを見て,私たちが寝ている間にパトロールしてもらっているんだと思うと安心します」などの声をいただいております。  県警察では今後も県民の要望に応えるべく,犯罪や事故の防止のためパトロール活動を強化し,安全・安心を実感できる「いばらき」の確立を目指してまいります。  地域部からは以上です。 16 ◯岡田委員長 次に,高柳刑事部長。 17 ◯高柳刑事部長 刑事部関係について,2項目御説明いたします。  第1は,公益財団法人茨城県暴力追放推進センターの経営評価結果についてであります。  資料2をごらんください。令和元年度県出資法人等経営評価結果についての2ページをお願いいたします。  同法人に対する県の出資状況,平成30年度決算の収支状況等は表に記載のとおりであります。  経営評価の評価区分は「概ね良好」であり,総合的所見等としましては,「相談件数は減少したが,暴力団に関する県民からの相談への対応,不当要求防止責任者講習等を通じて,暴力追放活動を行っており,法人の果たす役割は大きい。引き続き相談事業などの広報に努め,幅広い暴力追放活動を実施されたい」とされ,さらに「安定して事業を実施するためにも,賛助会員の募集に力を入れるとともに,寄附金等の募集,助成金の獲得等に努め,財政基盤の充実を図られたい」と評価されております。  これに係る対応としては,法人業務のうち責任者講習については,受講対象となる選任事業所の拡大を図るとともに,具体的事例を交えた実践的な講習を実施するよう指導してまいります。  また,暴力団排除活動への積極的な支援や効果的な広報活動を展開するとともに,安定した事業を実施するためにも,財政基盤の充実を図るよう指導してまいります。  第2は,自動車盗対策についてであります。資料1をお願いいたします。  文教警察委員会資料の17ページをごらんください。  自動車盗の発生状況につきましては,1の自動車盗認知・検挙状況の推移のグラフにありますように,認知件数は平成28年以降約1,500件前後で推移しており,昨年中は1,482件で,4年連続全国ワーストとなるなど,依然として多発状況が続いております。  自動車盗は,覚せい剤常習者,暴力団関係者,不良外国人らが自動車の窃取,運搬,処分等といった一連の犯行を分業的に行うなど,組織化・広域化しており,職業的・常習的に自動車盗を繰り返す者も多くなっております。  また,2の自動車盗の現状の犯行用具にあるような工具類のほか,エンジンキーの登録情報を読み取る機器を使用したり,スマートキーから発信されている電波を悪用するリレーアタック等,犯行手口の高度化・巧妙化が見られる状況にあります。  県警察としましては,このような現状に対応するため,平成28年度から刑事部捜査第三課に自動車盗捜査係を設置して専従的な捜査体制を構築しており,令和2年度の組織改編では,捜査第三課員を4名増員しております。  また,各種捜査支援システムを活用した事件分析や他県警察との緊密な連携による戦略的な合同捜査を実施することにより,捜査力の強化を図っております。  さらに,職業的に自動車盗を繰り返す常習者に対しては,各種捜査を通じて得られたさまざまな情報を集約するとともに,組織の実態を解明するための突き上げ捜査を徹底しており,違法ヤードに対しては,生活安全部などと連携して,ヤード条例や各種法令に基づく摘発を推進しております。  各種盗難防止対策とあわせ,これらの検挙対策を中心とした各種捜査を推進した結果,令和元年中では高級自動車や貨物自動車,農耕作業用自動車を組織的に窃取していた,それぞれの犯行グループを検挙し,検挙件数は全国最多の706件でありました。  県警察としましては,自動車盗を取り巻く厳しい情勢を踏まえ,認知件数の減少と自動車盗組織の検挙を図るため,今後とも県警察が一体となった各種対策を推進してまいります。  刑事部からは以上です。 18 ◯岡田委員長 次に,田中交通部長。 19 ◯田中交通部長 交通部からは,子供の安全確保について御説明いたします。資料1文教警察委員会資料の18ページをごらんください。  まずは1,子供の歩行中の交通事故防止についてであります。  先ほど警察本部長の説明にもありましたとおり,歩行中の年齢層別死傷者数に子供と高齢者の年齢層にピークが2つ存在しており,このうち,特に7歳の年齢をピークとした歩行中の小学生が関係する交通事故について御説明いたします。  資料の青枠内の図表1,歩行中の小学生が関係する交通事故の月別死傷者数の状況をごらんください。  棒グラフの下の赤色の部分が通学中,上の水色の部分が通学中以外の死傷者数を示しています。なお,この区分は資料の下側の図表2も同様となります。  過去10年間における歩行中の小学生が関係する交通事故について,死傷者数を月別に見ますと,4月から6月にかけて死傷者数が増加しており,4月に比べて6月の死傷者数は約1.5倍となっております。また,11月以外の月は,通学中の死傷者数よりも通学中以外の死傷者数が多いという状況がわかります。  歩行中の交通事故防止対策といたしましては,4月から6月にかけて歩行中の小学生の死傷者が増加する傾向があることから,新年度の早い時期に小学生に対し,心身の発達段階に応じた段階的かつ体系的な交通安全教育を推進してまいります。  また,通学中以外にも小学生の死傷者が多いことから,通学中以外においても交通事故防止が図れるよう,歩行者として必要な技能・知識を習得させ,通学路を含め全ての道路において危険を予測し,これを回避して安全に通行する意識及び能力を高める交通安全教育を推進してまいります。  さらに,4月6日から実施が予定されている春の全国交通安全運動期間等において,関係機関・団体と連携した街頭における歩行者に対する交通安全指導や保護・誘導活動を推進し,歩行中の小学生の保護に努めてまいります。  次に,資料の2,子供の自転車利用中の交通事故防止について御説明いたします。  青枠内の図表2,自転車利用中の交通事故の学年別死傷者数の状況をごらんください。  過去10年間における自転車利用中の交通事故について,死傷者数を学年別に見ますと,一般的に行動範囲が広がる小学校から中学校,中学校から高校へと学年が上がる際に自転車利用中の死傷者数が増加しております。小学6年生に比べて中学1年生は約3.7倍,中学3年生に比べて高校1年生は約2.5倍に死傷者数が増加しております。また,中学生,高校生ともに学年が上がるにつれて,通学中か通学中以外かにかかわらず,自転車利用中の死傷者は減少しております。  このように,新たに子供が中学生,高校生となる学年において,自転車利用中の交通事故による死傷者が多いことから,学年の変わる新入学期を中心として,次の自転車利用中の交通事故防止対策を推進してまいります。  1つ目として,地方公共団体,学校,自転車関係事業者等と連携し,「自転車は車道が原則,歩道は例外」などが掲げられた自転車安全利用五則を活用するなどして,子供に対して自転車通行ルール等を周知徹底してまいります。  2つ目として,関係機関・団体と連携して,自転車シミュレーター等を活用した参加・体験・実践型の自転車安全教育を推進してまいります。  3つ目として,歩行者,自転車及び自動車のいずれも安全かつ適切に通行できるよう,道路管理者と連携して,道路交通環境の整備に努めてまいります。  今後とも,これらの諸対策を推進し,子供の歩行中,自転車利用中の交通事故防止に努めてまいります。  交通部からは以上です。 20 ◯岡田委員長 最後に,遠藤警備部長。 21 ◯遠藤警備部長 警備部からは,2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会の開催に向けた警備諸対策の推進について御説明いたします。  資料につきましては,資料1の8ページをごらんください。  県警察では,東京オリンピックパラリンピック競技大会でのサッカー競技の成功に向け,テロの防止等警備諸対策を推進しているところであります。  対策のその1つは,警備体制の構築についてであります。  昨年4月に警備課内に設置したオリンピック・パラリンピック等規模警備対策室の体制を,このたびの組織改編で強化するほか,一昨年に警察本部内に設置した警察本部長を長とする大規模警備対策委員会で警備方針を決定し,部門横断的に情報を共有するなど,警備諸対策を推進するための体制を構築したところであります。  その2つは,警戒警備の強化についてであります。  あらゆる警察活動を通じてテロ関連情報を収集・分析し,原子力関連施設等の重要施設や不特定多数の人が集まる各種イベント・施設等に対する警戒警備を強化しております。
     また,多様化するテロの1つの形態であります小型無人機,いわゆるドローン対策につきましては,小型無人機等飛行禁止法等の関係法令を適切に運用するとともに,競技会場及び周辺における上空監視を徹底して,不審なドローンの早期発見・排除に努めるほか,販売事業者に対しては,顧客に保管管理の徹底や盗難・紛失時の警察への早期通報を教示するよう要請しているところであります。  さらに,聖火リレー警備に関しましては,実施ルートの実査等沿道対策を徹底し,雑踏事故や妨害事案の未然防止対策を進めております。  その3つは,関係機関・団体との連携についてであります。  茨城空港や鹿島港等の国際海空港において,出入国在留管理庁,税関,航空会社等と緊密に連携し,不審情報の共有や密入国事案を想定した合同訓練を実施するなど,水際対策を強化しております。  サイバー攻撃対策につきましては,大会関係事業者や大会運営に影響を与える可能性がある重要インフラ事業者等に対して,具体的な対処方法について積極的に情報提供を行うほか,セキュリティ指導や共同対処訓練を実施し,大会の妨害等を目的としたサイバー攻撃の未然防止及び被害拡大の防止に努めております。  また,テロ対策茨城パートナーシップ推進会議等の官民連携の枠組みを活用して,重要インフラ事業者や公共交通機関等とのテロに関する情報共有や訓練も実施しております。  さらに,最近の新型コロナウイルスの感染拡大の情勢を受けまして,県保健福祉部や検疫所等の関係機関と速やかな情報共有を図るなど,連携を強めております。  その4つは,総合的な交通対策の推進についてであります。  大会の開催に当たっては,多数の観客等の来訪が見込まれており,特に選手,大会関係者等の安全かつ円滑な輸送が求められております。  そのため,関係機関や自治体等と連携し,聖火リレールート及び競技会場への交通総量の抑制を図るとともに,市民生活への影響に配慮した効果的な交通規制の実施に努めてまいります。  その5つは,緊急事態対処能力の向上についてであります。  近年,昨年の台風第19号のように,大規模な水害を伴う災害が発生しております。当然,オリンピックでも時期的に同様な災害の発生が予想されることから,大会期間中における大規模災害等緊急事態の発生に備え,非常招集,初動対応訓練及び救出救助訓練を行うとともに,ゴム舟艇等災害対策用資機材の計画的な整備を図り,緊急時の迅速な態勢の構築と対処能力の向上に努めております。  間もなく福島から聖火リレーが始まり,大会開催まであと約4カ月となりましたが,県警察としましても,大会成功の一翼を担うサッカー競技開催県として,これらの諸対策を確実に推進し,警備に万全を期してまいります。  警備部からは以上であります。 22 ◯岡田委員長 以上で説明聴取を終了いたしますが,ただいまの説明の中で説明漏れはありませんか。  それでは,ないようですので,以上で説明聴取を終了いたします。        ─────────────────────────── 23 ◯岡田委員長 これより質疑に入ります。  質疑は付託案件に関する質疑及びその他所管事務に関する質疑を一括して行います。  質疑がありましたらお願いいたします。  山野井委員。 24 ◯山野井委員 御説明ありがとうございました。  私のほうで2問ほど質問ございまして,まず,災害についての警察の対応ということで御説明求めたいと思うんですが,昨年,令和元年において台風第15号,第19号,本県において多大な被害をもたらしたわけでございますが,警察においての対応ということで,全国的に平成30年1つの一例挙げて申し上げますが,西日本で発生しました平成30年7月豪雨,また,北海道で発生しました北海道胆振東部地震では甚大な被害が発生しているわけでございますが,本県,茨城県警において,発生後直ちに警察官を派遣して迅速な対応をしたということをお話聞いておりますが,他方で起きまして,本県において平成27年に発生しました平成27年関東・東北豪雨では,鬼怒川,私の家の近くでございますが,鬼怒川が決壊し,常総市のほとんどが水没したというのは記憶に新しいところでございますが,そういう中で警察の今後の対応,そして,これからの装備関係について包括的にお伺いするわけでございますが,まず最初に,他県に警察職員が派遣される際の,その手続といったところからお伺いしていきたいんですが,お願いいたします。 25 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 お答えします。  警察では大規模な災害が発生した場合などにおいては,警察法第60条に基づきまして,警察庁の調整のもと,他の都道府県公安委員会から本県公安委員会へ援助の要求がなされまして,警察職員を警察用航空機,いわゆるヘリコプターとか警察車両などの装備とともに派遣することとなっております。 26 ◯山野井委員 ありがとうございます。  今の御答弁の中で,ヘリコプターとかそういったものはあるんですが,その災害が発生した段階で本県の警察本部のほうから派遣される部隊というのは,その災害の状況によって決まっているのか。ケース1,ケース2,ケース3とか,いろいろあろうかと思うんですが,その稼働内容とか,そういったところをちょっと御説明いただきたい。 27 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 お答えいたします。  大規模災害発生した直後には,被災者の救出・救助等を目的として編成されました広域緊急援助隊が被災地に派遣されるとともに,交通部隊による緊急交通路の確保や刑事部隊による検視,身元確認などが実施されます。その後になりますけれども,発災後から一定期間を経た後には,被災地の要望を踏まえた行方不明者の捜索や警戒警ら,交通整理・規制,相談対応等の長期にわたって行う一般部隊などが派遣されることとなっております。 28 ◯山野井委員 まさに,派遣された部隊の活動範囲というのは,かなり広範囲で活動されている。本当に大変なことだと思います。最近の災害においての本県からの派遣に関しての事例ですかね,そういった近々の派遣状況をちょっと御説明いただければと思います。 29 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 平成30年7月豪雨では,発災当初から1カ月間にわたりまして広域緊急援助隊等を約20名を派遣したところであります。また,平成30年北海道胆振東部地震では,5日間にわたり広域緊急援助隊等18人を派遣し,それぞれ行方不明者の捜索等を行ったものであります。 30 ◯山野井委員 茨城県でも同様な災害が発生した場合,当然のことだと思うんですが,他県から,そのような応援部隊は受けられるんでしょうか。 31 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 はい。派遣は受けられますし,実際受けております。 32 ◯山野井委員 平成27年,先ほど特化してお聞きしておりますが,関東・東北豪雨,また,昨年の台風第19号における他の都道府県の県警からの応援,そういったところのちょっと詳細的なものを教えていただければと思います。 33 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 平成27年9月関東・東北豪雨では1都9県から延べ34機の警察用ヘリコプター及び1都12県から延べ2,997人の警察職員の派遣を受けたところであります。また,昨年の令和元年東日本台風,いわゆる台風第19号でございますが,石川県警察から警察官とパトカーの特別派遣を受けたところであります。  活動の内容につきましては,航空機ヘリコプターや舟艇,ゴムボートでありますけれども,それを活用した救出・救助活動や被災地域の重点パトロール活動,避難所における相談への対応の支援を受けたところであります。 34 ◯山野井委員 今の御報告の中で,それは,それらの経験を通じて今後の課題,新たなテーマというのがいろいろ解析され,あぶりだされていると思うんですが,それについてお気づきの点,御説明いただければと思います。 35 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 これまでの経験を踏まえた課題でありますが,装備資機材の整備充実や職員一人一人の災害対処能力のさらなる向上などが挙げられてございます。 36 ◯山野井委員 装備の充実ということでございますが,課題である装備資機材の充実,今後の方向性というか,どういったものに関して必要なのかといったところを,今の段階でわかっている範囲でちょっとお答えいただきたいと思います。 37 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 装備資機材の充実につきましては,ゴム舟艇一式29セット及び関連装備を平成31年度から3カ年計画で各警察署や機動隊などに配付しているところでございます。 38 ◯山野井委員 装備がある程度充実されている。そして,装備に伴って職員がその災害地へ派遣されるわけですが,職員の災害対応能力の向上,当然のことながら突出したエキスパート,いろいろ人命救助も関連してくるわけなんですが,そういう中で,今後の県警の取り組みという方向性があれば,テーマですね,お答えいただきたいと思います。 39 ◯桑原警備部参事官兼警備課長 職員の対処能力の向上についてですけれども,地震や台風などの自然災害においては,いかなる大災害にも的確に対応できるよう,あらゆる事態を想定した教養訓練の実施や防災関係機関との合同訓練,さらには,関東管区警察局主体の広域緊急援助隊による合同訓練等さまざまな枠組みにおける教養訓練などを反復,継続実施し,災害対処能力の向上に努めてまいりたいと思います。 40 ◯山野井委員 ありがとうございます。  災害対応というのは,先ほど来の御説明によりますとかなり広範囲,そして,装備に関してもかなり重要なキーワードだと思うんですね。機材,あとマンパワー,そういう中で,今後の県警のほうの取り組みというのを期待するところですが,年々この気象環境に伴いましてこの警察,また消防もそうなんですが,災害対応というのは県警,そして警察,消防,両方の重責というんでしょうか,責務は大変重いと思うんですね。そういった特命的なものもあるんですが,引き続き災害対応の引き締め,また,災害が起きなければいいんですが,それに備えるということが一番大事だと私思いますので,新たな期待値を含めて御質問させていただきました。ありがとうございます。もう1問よろしいでしょうか。 41 ◯岡田委員長 はい,どうぞ。 42 ◯山野井委員 ありがとうございます。  先般,新聞で公表されました,3日前でございますが,千葉県警のほうで茨城県の警察官が淫行の疑いで逮捕されたということがございました。その事実の概要についてこの席でお伺いしたいんですが。 43 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 まず初めに,本県警察職員が逮捕されたことはまことに遺憾でございます。  本件の概要につきましては,当該職員が昨年11月16日,千葉県内のホテルにおきまして,当時14歳の中学3年生の女子生徒が18歳未満と知りながら,みだらな行為をした,千葉県青少年健全育成条例違反容疑で逮捕されたと承知しております。  この事案につきましては,千葉県警において現在捜査中の事件でありますので,詳細については差し控えさせていただきたいと思います。また,本件につきまして,千葉県警の捜査結果等を踏まえまして厳正に対処をしていきたいと思っています。 44 ◯山野井委員 本事案に対する逮捕が事実であれば,茨城県警の歴史的な汚点でもあると,私自身思っております。  逮捕された警察官に関してですが,お聞きしますが,県警の職にあって,経歴,主な,当然公務に従事していたわけですから,褒章とか,表彰とか,そういった過去の栄光もあろうかと思います。また,職務態度,酒癖,女癖,同僚からの評価,そういったものはどうだったのか,そういったところをお伺いいたします。 45 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 まず,当該職員の経歴につきまして,平成17年10月に本県警察官を拝命いたしました。主に刑事部門での勤務をしておりまして,平成29年4月から刑事部捜査第二課で勤務しております。  次に,勤務態度でございますが,詳細については調査中であります。現在のところ,特に問題はなかったということで承知しております。  次に,飲酒,女性関係の問題などにつきましても,現時点において特異な状況があったということは承知しておりません。  なお,当該職員の表彰,褒章関係でございますが,これは本人のプライバシーに関することでありますので,回答は差し控えさせていただきたいと思います。御理解いただきたいと思います。 46 ◯山野井委員 先月,2月にも県警の職員,警察官が酒気帯び運転で検挙されて,2月,3月とそういうふうな不祥事続きなんですが,茨城県警全署員の面談,そしてモラル,モラルですから倫理になりますが,その研修など,今まで警察官の質の向上とか,いろいろな,さっき防災関係でも聞きましたが,モラル向上,そういったものに対しての面談とか,そういったものは県警として取り組んできたのか。そういったところをお伺いしたいんですが。 47 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 まず,職員との面談という事でございますけれども,茨城県警察職員身上指導実施要綱というのがありまして,これに基づきまして,各所属長を責任者として毎年5月,11月に定期的な面談を実施しております。  また,個別に悩みを抱えている職員などに対しましては,その都度面接を実施するなどして,身上把握・指導を行っているところでございます。  次に,モラル,倫理研修ということでございますけれども,あらゆる機会を通じまして,署長等の幹部による警察官としての職責の自覚を初めとする職務倫理の教養を行っております。また,警察学校で行います全ての研修におきましては,監察官等が同じような同教養を行っているという状況でございます。 48 ◯山野井委員 ありがとうございます。  いろいろな不祥事というか,一言で言えば不祥事になっちゃうんですが,私のほうの総括としてこの席で申し上げるのは,県民から,一般市民から見た警察官というのは,社会秩序,生活安全,社会的倫理の模範ということが私は言えると思います。  そして,そういったことのやはり備えがあって,警察官として立派な職務にも遂行できるんだと私自身は思っているわけなんですが,今回の事案には,茨城県警が平素いかに職務を全うしていても,1人の違反者が,皆さん一生懸命公務に当たられていても,そういった不届者と言って適正かどうかわからないけれども,そういった離反者がいた場合,一生懸命やってることがやはり,その信頼というのが失墜という2文字に結びついてしまう。大変な恐ろしいことだと私自身は思っております。  そういったことで,改めて茨城県警の皆さんにおかれまして,緊張感を持った職務遂行ということを御祈念申し上げながら私の質問を閉じたいと思います。ありがとうございました。 49 ◯岡田委員長 その他に質疑は。  高崎委員。 50 ◯高崎委員 ちょっと何点か質問させていただきます。  まず,新型コロナウイルスの感染についてのこの警察における対応ということで,まず,お聞きさせていただきます。  運転免許センターですけれども,ここは試験,それから免許の更新で県内各地から多くの方が来られる状況でございますけれども,この新型コロナウイルスの感染予防対策というのはどのように行われているのか,まずお伺いいたします。 51 ◯小松崎交通部参事官兼運転免許センター長 現在,運転免許センターにおける新型コロナウイルス感染症の感染予防対策としましては,施設出入口におけるアルコール消毒液の設置,待合室及び各種講習における換気の励行,清掃の徹底などの対策を行っているほか,来所者に対しては,窓口等にマスクの着用,手洗い及び手指の消毒に対する依頼文を掲示し,予防対策を呼びかけております。  また,多数の来訪者と接触する業務に従事する窓口職員に対しましては,マスクの着用,せっけんによる手洗い,アルコール消毒液による手指消毒,職員の体調管理を指示することにより感染予防に努めております。 52 ◯高崎委員 ありがとうございます。  私も免許更新は当然していて,状況はわかりますけれども,これはかなり地域っていうんでしょうかね,多分3月は高校生も卒業して免許を取る,試験を受ける方とか多いのかなというのは思っておりまして,心配をしているところなんですけれども。結局,1階の待合室というのが余りなく,広場,ロビーの中にちょっと椅子が置いてあってとかですけれども,大方の方は何か混雑した中でいるというような状況もあります。  また,免許の更新の際には並ぶというようなこともあります。そこは多分,間隔をあけていっても,人数によってはなかなか厳しい状況もあると思うんですが,工夫をしながらしていただきたいというのと,また,窓口では職員の方がかなり接する機会もありますでしょうし,当然マスク,あと消毒ってなるんでしょうけれども,一番大事なのは,やっぱり体調管理っていう中ではやっぱり検温っていうんでしょうかね,そこはやっぱりしっかりやっていただいて,無理なく業務ができるようにしていただきたいなというのが,ひとつこれは要望です。  あと,もう1つ心配するところは,そういう声もあるんですけれども,例えばこの新型コロナウイルスの感染,県内でもまだありませんが,感染したり,また恐れのある方,それらのこの免許の更新を,したくても仮にできない状況のあった場合,そうなった場合というのは,どのように対応されるのか,どのようになるのか,その辺わかる範囲で教えていただければと思います。 53 ◯小松崎交通部参事官兼運転免許センター長 現在,新型コロナウイルス感染防止の観点から,運転免許の有効期間の末日が令和2年3月13日から3月31日の間にある方については,運転免許センターや警察署等において所定の手続きをしていただければ,運転免許の有効期間を末日から3カ月間延長することを可能とする旨の警察庁通達が一昨日来ましたので,明日13日から実施するということで,対応をする予定でございます。  また一方,コロナウイルスの感染の関係で講習ができなかった方,既に失効してしまった方につきましては,この方については今回の対応ができませんので,運転免許が一旦失効することになります。失効後の再取得手続を行っていただく必要がありますけれども,しかし,今回の失効につきましては,道路交通法施行令第33条の6の2第6号に規定されております「免許の更新を受けることのできなかったやむを得ない理由」のうち,公安委員会がやむを得ないと認める事情があったことに該当することになりまして,適性試験に合格すれば,更新時講習を受講すれば学科試験,技能試験が免除されると,こういうことになっております。  以上です。 54 ◯高崎委員 今,御答弁いただいてほっといたしました。期間もそんなにないでしょうけれども,できる範囲でこういうふうな対応をするよということを周知していただければと思いますので,よろしくお願いします。  また,自動車学校等が主にだと思うんですけれども,高齢者講習というのを実施して,この高齢者講習者もなかなか,この何ていうんですかね,人数も多くて,会場にとどまっているということで,何カ月待ちというのもあったというふうに承知をしておるんですけれども,こんなふうにやはり何ていうんですかね,同じようにこの新型コロナウイルスのいわゆる感染予防といいますか,各高齢者講習の会場で今,どのような対応をされているのかお伺いいたします。 55 ◯小松崎交通部参事官兼運転免許センター長 高齢者講習につきましては,県内の自動車教習所36校において実施しておりますけれども,新型コロナウイルス感染予防対策として,運転免許センター同様の対策を講じるように指示しております。当センターの指示を受け,教習所からは,教習前あるいは教習後の消毒,換気の実施,教室の教習前あるいは教習後の消毒,換気の実施,受付カウンターの受付終了後の消毒の実施,玄関入り口,受付カウンター,事務室,トイレ,教室への消毒スプレーの設置等の対策を講じているという報告がそれぞれ来ております。 56 ◯高崎委員 ありがとうございます。  例えばですけれども,こういう新型コロナウイルス関連で,例えば受講ができなかった場合,やっぱり期間内にやらなきゃいけないと思うんです。今度,受講できなかった場合というのは,これはどのような対応になっていますでしょうか。 57 ◯小松崎交通部参事官兼運転免許センター長 高齢者講習等については,認知機能検査等も含めて県内66カ所で実施しておりますけれども,そのうち25カ所が公民館等で実施しております。現在,警察関係,自動車教習所が閉鎖することなくやっておりますけれども,現時点,25カ所のうち2カ所の施設が閉鎖になっております。  閉鎖された施設での受講予定者に対しては,こちらから連絡をとり,近隣の施設もしくは運転免許センターで対応していただくように御協力を求めたところでございます。 58 ◯高崎委員 ぜひとも,今2カ所閉鎖って言っていましたけれども,そういう方たちにも別な場所でということですけれども,仮に講習が,さまざまなこういう今の状況の中で,例えばできなかったことも多々,そういう方にも柔軟に対応していただきたいということをお願い申し上げます。  次に,来年度の予算の中で1つだけちょっと質問させていただきます。予算書の245ページにありますヘリコプターの運航管理費について伺います。  来年度のヘリコプターの運航管理費というのは1億4,700万円ちょっとということですけれども,この中身ちょっと教えていただけますでしょうか。 59 ◯鈴木警務部会計課長 ヘリコプター運航管理費については,当初予算で1億4,710万1,000円を計上しております。その主な経費といたしては,法定点検費用6,300時間の点検等に係るものして6,157万6,000円,点検期間中の代替機レンタル料などで3,960万円を計上しているところでございます。 60 ◯高崎委員 今の県警のヘリ,ひばりのことでよろしいですね,法定点検というのはね。今年度ですけれども,今年度のヘリコプターの運航管理費というのは1億2,200万円ということですけれども,来年度と比較すると2,400万円ちょっと予算額多くなっていわけですけれども,その中身というのはどういうことでしょう。 61 ◯鈴木警務部会計課長 約2,000万円の増加につきましては,ヘリコプター令和3年度更新予定に伴う訓練費で約1,000万円,6,300時間点検の代替機リース料として本年度よりプラス1,000万円の増額,合わせて2,000万円が増額の理由となっております。 62 ◯高崎委員 わかりました。今のひばりですけれども,これはいつ更新されたのでしょうか。 63 ◯櫻井地域部長 現在のひばりにつきまして,平成12年3月に更新しております。 64 ◯高崎委員 なぜ,細かい数字聞いたのかといいますと,一般的に警察で運用しているこのヘリコプターというもの,いわゆる公になっていますけれども,製造後おおむね15年から20年というように目安と伺っていますし,今まで2011年,2013年,県警のヘリに関しての質問を何回かしているわけです。  今までは,震災から9年,ことし迎えましたけれども,ちょうど震災時期はたしか県警ヘリは2機あったはずですね,紫峰とひばりということで,もう,かなり耐用年数がたったので紫峰は今は,ひばりだけということで,1機体制ということになっているわけです。今,櫻井部長から答弁あったように,平成12年にひばりが更新になったということであると,もう貸与年数というのは,これもう過ぎている状況じゃないかなということで,ですから先ほど細かい数字聞いたというのは,そのメンテナンスの費用というのがかなりかかっているんじゃないかなという,もうそろそろ更新の時期に来ているんではないかなということでお聞きさせていただいたわけなんです。  やはり昨年の台風第19号のときも,やっぱり水戸市内,飯富,それから岩根,藤井と,そこが水没したときに,県警のヘリ,そして自衛隊的ヘリ,防災ヘリ,3機がもう人命救助していたというのは,本当に僕もよく目の当たりにして,見ましたしね。  また,県警も反省していただかないといけないなと思うのは,いわゆる東日本大震災のときには,あのときには2機体制だったけれども,2機ともメンテナンス中で飛べなかったことが教訓としてあるんじゃないですか。やはり人命救助,また,この自動車の窃盗ということに関しても,やっぱり県警のヘリというのはやっぱり大事じゃないですか。そういうときに,例えばもう15年から20年というもう期間が過ぎている中で,このままでいいのかなという,要は救助に対して,捜査に対して思うわけですけれども,その更新に関してはどのようなお考えでしょう。 65 ◯木村地域部参事官兼地域課長 委員のとおり,大体20年を,大体貸与年数というふうに見ております。本県としても,本庁のほうに対して新しい機種を今検討中ということでございます。で,委員おっしゃるように2機があったときがありますけれども,そのときには,県費で紫峰というのを購入いただいたということでございまして,この県費の紫峰についても,約20年の貸与年数が過ぎて,その後,県費で購入していただけなかったということで,今,国費のひばり1機ということでございます。  また,先ほど会計課長からもありましたけれども,予算の増額の部分については,やはりヘリコプターは毎年対空検査,車でいう車検と同じでございます,これがかかりまして,期間的にも,現在ひばりは今,代替機で運用しているところでございますけれども,とにかくそういう対空検査の期間中間隙を生じないように,代替機をリースして,それで運用しているというところでございます。 66 ◯高崎委員 ぜひとも,今御答弁いただいたので,それ以上質問といいますか,お聞きしませんけれども,非常にやっぱり県警ヘリの重要性というのは,私だけじゃなく,先ほど言いましたように昨年の台風第19号においては,やはり被災された方たちも非常にやっぱり感謝しているものでありますから,そういう面では,しっかりとした県警ヘリということで,更新も今要望しているってことですけれども,実際に新しいものを更新できるようにしていただきたいなとの思いはありますのでよろしくお願いします。
     最後は,地元の水戸のことでちょっとすみませんが,お願いといいますか,要望といいますか,今,県庁ここに所在していますが,この県庁南大通りを東に向かうとさくら通りというのにぶつかって,ずっと千波湖のほうに向かっているさくら通りですけれども,この元吉田という地域に大型商業施設ができて,できる前からも,渋滞だというところのやっぱり心配する声であったり,それから,あと,やはりそれに伴う交通量が多くなって事故というところも非常に心配される地域住民もあって,案の定,今フルオープンではないですけれども,部分的にオープンしている中で,やはり渋滞が結構大変な争点になっているという現実なんですね。  そういう中では,例えば水戸インターチェンジから国道50号でずっとこちら向かってきますと,水戸工業高校の手前のところの,いわゆるさくら通りの立体のところなんですけれども,あそこには右折の信号機がないんですね。こちらから行けば右折はあるんですけれども,国道50号から来た場合,両サイドから来る,東西方面から来る場合にはちょっと右折の矢印の信号がない。私もよく使うんですけれども,非常に,大型商業施設ができる前からも,渋滞もあれば曲がれないという状況もあって,事故もあるというようなところなんですね。地元住民からも,やはり右折の信号機を設置してくれという要望,特に大型商業施設ができてから,なおさらそういう要望があります。それが1カ所と,それと,その施設の前のところの,あそこフライングガーデンとか,王将とかいうお店があるところに交差点があるんですが,あそこもやはり茨城町からこちらへ向かってきて,商業施設へ入る右折のラインはあるんですけれども,矢印がない。で,曲がれない。渋滞しているというところ,現状があるんです。なんとかそこを改善したい,していただきたい。これは住民の強い要望でございまして,何とかお願いしたいなと思いますけれども,いかがでしょうか。 67 ◯小森交通部交通規制課長 お答えいたします。  委員御指摘の箇所における渋滞状況につきましては,警察といたしましても懸念を共有しているところでございまして,これまでも,その状況を踏まえた信号調整等の改善策を逐次行ってきているところでございます。そういった中で,ただいま委員のお話の中にもございましたとおり,その通りに面して大規模商業施設が開業し,周辺の道路や交差点にも影響いたしまして,渋滞に拍車がかかっているという状況にございます。  その解決策といたしまして,今,委員のほうからございました信号機の改良につきましては,そういうお考えは十分に重く受けとめたいと考えているところでございますけれども,その信号機の改良を新たに右折矢印を設置するということなりますと,その隣の直進車線,その青時間が短くなってしまうということがございます。そうなりますと,その直進方向の渋滞が伸びてしまうというデメリットもございます。  現在,このさくら通りにつきましては,千波小学校付近の区間において拡張工事が進行しているところで承知しております。これが完成すれば,同さくら通り及び付近の関連交差点の渋滞も相当程度緩和されるというふうに考えておりまして,それまでの間は,渋滞及びそれに起因する交通事故を抑止するため,大規模商業施設における交通誘導員を配置しまして,スムーズな出と入りを確保すること,道路工事の早期完成を道路管理者に依頼すること,また,警察としましては,信号調整を含めた交通規制等,事業者,道路管理者,警察が一体となり,連携いたしまして最善策を図ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 68 ◯高崎委員 ぜひともよろしくお願いいたします。  きょう水戸市内は,中学校の卒業式が行われておりまして,来週には小学校の卒業式と,通常よりもどっちかというと縮小した形にはなっています。ただ,もうこれが4月になりますと入学式ということで,新しい気持ちで登校する,希望を持って登校していくという状況の中で,警察の,先ほども交通部長からもありましたように,見せるパトロール活動ってありましたけれども,やはり一番頼りになるのは,警察の方たちがやっぱり立哨であるとか,パトロールしているということが,間違いなく市民,私たちにとってはありがたいことだというふうに思っています。  河合警察本部長のもとで新しい体制でスタートしましたけれども,来年度もしっかりと県民の安全・安心,これを守るためにしっかり働いていただきたいということをお願い申し上げまして,質問ありがとうございました。 69 ◯岡田委員長 高崎委員からも先ほどありましたが,免許センターのほうです。コロナ対策のほう,何かさらにこの中でもまた感染者が出る。また,そうなると,また次のやっぱりステップになりますので,ぜひそういった対策もきちんと,事前に,きちんと定めていただいて,要望もありましたので対策を練っていただければと思います。  質疑の途中でありますが,ここで暫時休憩といたします。  なお,再開は午後1時といたします。よろしくお願いします。                 午後0時1分休憩        ───────────────────────────                 午後0時59分開議 70 ◯岡田委員長 それでは,休憩前に引き続きまして委員会を再開し,質疑を続行いたします。  質疑がありましたら,お願いいたします。  齋藤委員。 71 ◯齋藤委員 御説明ありがとうございました。  私からは1点についてお聞きしたいというふうに思います。先ほども資料の中でありましたように,歩行者の交通安全ということで,子供の年齢層と高齢者の年齢層の2つにピークがあるというふうなことでありますけれども,やはりこれから高齢化が進むに当たっては,やはり高齢歩行者の講習,事故防止対策というのが大変大きな課題なのかなというふうに思っています。  事実,昨年の交通死者数においても,やはり65歳以上の高齢者の割合が非常に高くなっているというふうなことをお聞きしております。先ほど申し上げたように,これから多分,本県も今から10年後になりますと,高齢者化も38%を超えるというふうなことも予想されている中,やはり高齢者をしっかり守っていくこと,そういったことが非常に大切かなというふうに思っています。  その中でも,先ほどお話があったんですけれども,特に高齢者の,高齢の歩行,その際の交通事故が多発しているということでありまして,やはりいろいろな検証の中で見えてくるものがあるというふうに思っています。  まずは,高齢者に関係する死亡事故でどういった発生状況,現在の発生状況があるのか。それと,どのような特徴があるのか,その辺ちょっとお聞きしたいというふうに思います。よろしくお願いします。 72 ◯関根交通部参事官兼交通総務課長 お答えいたします。  昨年中の交通事故死者数は107人で,前年から15人減少し,昭和32年以降最少でした。そのうち高齢者の死者数は65人で,全体の約6割を占めています。本年2月末現在の死者数は18人で,うち高齢者の死者数は全体の約8割を占める14人となっています。  特徴としましては,昨年中の高齢者の交通事故死者数65人中,状態別で歩行者と四輪車が各26人で最も多く,このうち歩行者の約7割にあたる18人が道路を横断中でございました。道路横断中の死者18人のうち,車から見て右から左へ横断,これが12人,そして,左から右へ横断中が6人という結果でございました。  以上でございます。 73 ◯齋藤委員 107人中の65人が高齢者の事故という認識で,いずれにしても2月末現在では18人の中で14人,8割が高齢者の歩行中の事故だと,死亡事故だという認識でよろしいんですね。  高齢者の交通事故を減らすための取り組みというものがさまざまになされているというふうに思っています。ただ,私が思うには,やはり高齢者の交通事故をやはり防止するためには,やはり安全教育というのが,交通事故の安全教育というのが非常に重要だというふうになります。これまでも警察の中でそういった取り組みはなされているというふうに思っております。  例えば運転免許の更新時期に,そういった講習の中で安全教育をやるとか,そういった指導をなされているとは思うんですが,どういったことをやられて,安全教育をやられているのか。それと,警察だけではなくて,関係機関であるとか,別の団体さんとか,そういったところの連携というのも私は非常に大事だというふうに考えています。そういう点で,どういった交通事故の安全教育をなされているのか,それと関係団体,あるいは関係機関とどういった連携をとりながら取り組まれているのかというのをお伺いしたいと思います。 74 ◯関根交通部参事官兼交通総務課長 お答えします。  まず,どのような交通安全教育を行っているかについてでございます。  高齢歩行者を対象としました交通安全教育といたしましては,公民館や集会所,グラウンドゴルフ場など,高齢者の方が多く集まる場所に直接警察官が出向いて行います出前型の交通安全教育を行っております。このほかに,警察官が高齢者宅を直接訪問いたしまして,交通事故の発生実態を説明し,交通事故に遭わないように反射材の着用や横断時の危険性をお伝えするなど,具体的な指導を行っています。  また,手法といたしまして,一方的にお話をするのではなくて,パノラマ状に設置しました3画面のモニターに映し出された映像を見ながら足踏みや腕振りをすることで,モニター上の映像が動き出しまして,歩行者が道路を横断する際,走行車両と接触する危険性を模擬的に体験することができる歩行環境シミュレーターを使って,参加体験実践型を含めるなど,工夫を凝らした交通安全教育を行っております。  続きまして,関係機関・団体との連携した取り組みについてでございますが,県警察と県,それと交通関係団体,老人クラブ連合会やシルバー人材センター連合会など,高齢者の方と数多く接する機会を持つ団体等で構成されましたいばらきシルバー交通安全情報ネットワーク協議会におきまして,毎月発行する回覧板を活用しまして,各団体が高齢者の交通事故発生状況等に関する情報を共有し,各団体のそれぞれの活動の中で接する高齢者の方に対して,交通事故に遭わないよう事故防止に関する情報提供やアドバイスなどを行っております。  以上でございます。 75 ◯齋藤委員 ありがとうございました。やはり先ほどお話ししたように,免許の更新,免許を持っている方はそういう機会があるということですから,引き続きそういった交通安全教育は必要でありますし,先ほどお話したように,やっぱりそういう機会が本当に少ない方,高齢者の方,そういう高齢者の方に対しては,やはりそういう機会をもっともっとつくっていただいて,より強力に推進していただきたいなというふうに思っています。  それと,先ほどお話あった歩行環境シミュレーターですか,これについても,やはり体験実践型だというふうなお話なので,そういったすばらしいツールがありますので,そういったのもしっかりと活用されて,高齢歩行者の交通安全というのを守っていっていただきたいなと思っています。  例えば,これだけやっぱり二極化しているという中で,やはりこれまでの特効薬的なものは,私はそうやっぱりないのかなと思っているんですね。ですから,今までの取り組みをしっかりと継続していただいて,地道な活動と言ったら失礼ですけれども,そういった活動もやっぱり必要なのかなと思っています。ぜひ,子供さんもそうですし,高齢者の方の歩行時の安全についても,いろいろと学校とも協力していただいて,ぜひ強化を図っていっていただきたいというふうに思っています。  先ほどお話したように,やはり高齢化がどんどん,どんどん進む中にあっては,先ほどもお話した令和22年にはもう38%を超えるというふうな高齢化率ですから,これまで以上にやってきたことをしっかり継続してやっていく。そして,その時代に合ったような取り組みがあるのであれば,そういったところの視点でも,取り組みをぜひ知恵を出し合って,我々もそうですけれども,一緒になって取り組んでいければと思っていますので,ぜひよろしくお願いいたします。  私から1点,以上です。ありがとうございました。 76 ◯岡田委員長 ほかに。  伊沢委員。 77 ◯伊沢委員 久しぶりに文教警察委員会でございます。1年間お世話になりますが,どうぞよろしくお願いしたいと思います。  私のほうからは,昨年,一昨年と,全国で発生した拳銃奪取事案等への対応ということについてお伺いをしたいと思います。  まず,交番・駐在所のあり方,活動ということから聞いてまいりたいと思っております。一昨年でございますけれども,私の地元の土浦市の荒川沖交番が建て替えられて,新築されました。その折,私も御出席させていただきましたが,地域の皆さま方も多数出席をされておりまして,大いに喜んでおりました。そういう意味でも,交番の果たす役割,安心・安全に果たす役割というものは,地域住民の期待というのが大きいものがあるということで感じたところでございます。  特に荒川沖地域,もう10年ぐらい前になりますかね,土浦署長が石井さんで,ちょうど刑事部長でこちらのほうに赴任をされる直前というようなときに荒川沖地域で殺傷事件がございました。そういう意味でも荒川沖の地域の皆さま方,交番機能が強化されたということで大いに喜んでいたところでございます。  交番・駐在所というのは,私が申し上げるまでもなく,地域住民にとって身近な警察施設であると同時に,地域の治安を守る拠点であるということで考えておりますが,改めて,交番や駐在所がどのような活動を取り組んでいるのかお伺いをさせていただきます。 78 ◯木村地域部参事官兼地域課長 お答えいたします。  県警察では,県内に91カ所の交番と123カ所の駐在所を設置し,それぞれの管轄する地域で発生するさまざまな事件や事故に即応する活動を行い,地域の安全と安心を確保することを任務としております。特に交番や駐在所の警察官は,地域の犯罪や事故の発生状況に応じて,パトカーやオートバイ等によるパトロール活動に従事したり,家庭や事業所を訪問する巡回連絡や地域住民を交えて治安の問題を協議する連絡協議会などの活動を通じて,安全と安心のよりどころとなり,県民の身近な不安を解消する取り組みに努めているところであります。  以上です。 79 ◯伊沢委員 ありがとうございます。  交番,駐在所の果たす役割というものは極めて大きいものがあると思います。地域の皆さんの安心・安全のよりどころとして期待しておるところでございますが,ところが,先ほど冒頭申し上げましたように,近年,全国的にその交番や駐在所の警察官が襲撃され,拳銃を奪われる事件が連続的に発生をしております。  昨年は大阪府,そして富山県,宮城県,一昨年が宮城県,富山県で交番・駐在所が襲撃されております。一たび交番や駐在所が襲撃されるという事件が発生すれば,本来守るべき地域に大きな不安をもたらすことは言うまでもございません。ましてや警察官の拳銃が奪われて,その銃口が県民に向けられるということがあってはいけないと思っております。警察官が拳銃を所持していることは誰も承知しております。いつ茨城県で拳銃を奪おうとする凶悪犯があらわれないとも限りません。こうした事件を防止するため,どのような取り組みを行っているのかお伺いしたいと思います。 80 ◯木村地域部参事官兼地域課長 お答えいたします。  近年,交番等において勤務中の警察官が,刃物等により襲撃される事件が発生しておりますが,こうした事態を深刻に受けとめまして,県警察では交番や駐在所における安全確保を強化するため,次の3点に重点を置いて対策に取り組んでいるところでございます。  第1は,実践的な訓練の実施であります。  交番等の勤務中や街頭活動中の現場で,刃物を持った犯人が警察官に襲いかかる場面などを想定した実践的な訓練を繰り返し実施し,警察官の警戒意識と対処能力の向上に努めているところでございます。  なお,訓練につきましては,交番に配置される女性警察官も実施しているところでございます。警察官として職務を執行するに当たっては,心身ともに盛況さが必要でございまして,男女を問わず,柔剣道や逮捕術を反復訓練し,気力・体力の向上を図っているところですが,とりわけ術科担当者の指導のもと,力の弱い女性警察官でも屈強な相手に有効な逮捕術の習得に取り組んでいるところでございます。  第2は,交番等における装備,施設の改善であります。  交番等への防護盾やさすまたなどの装備資機材を配備しているほか,防犯カメラの整備,各施設の構造に応じたカウンターや扉を設置し,室内への侵入抑止を図っているところでございます。  第3は,組織的な現場対応でございます。  県内すべての交番で複数人員を配置しているほか,夜間は複数名での現場対応を徹底させているところです。また,危険を伴う事案発生時には,至急の無線通報により,隣接する警察施設やパトカー係が応援に駆けつけられる体制の確保に取り組んでいるところでございます。  以上です。 81 ◯伊沢委員 ありがとうございます。  ぜひ深刻に受けとめていただいて,備えあれば憂いなしという言葉がございますけれども,警察官の皆さま方にはぜひ備えていただいて,地域の安心・安全のよりどころとして活動していただきたいと思います。  今,交番のお話をお伺いしましたけれども,御答弁でもありましたように交番であれば複数の警察官が勤務しております。複数いるということは,突然の襲撃にも対応できるのではないかと思っておりますけれども,通常1人で勤務している駐在所はどのようになっているのか。先ほどの御答弁でもありました県内の駐在所の施設数は123カ所ということでございましたが,単独している駐在所において,拳銃等を奪おうとした犯人に襲撃された場合の対応は,どのようになっているのかお伺いしたいと思います。  また,悪意のあるものから警察官の拳銃を奪われないための今後の方針とか,意気込みというのをあわせてお伺いさせていただければと思います。 82 ◯木村地域部参事官兼地域課長 お答え申し上げます。  駐在所における安全対策でございます。  まず駐在所の警察官を,先ほどお答えしました実践的な訓練の実施により,対処能力の向上に努めているところでございます。また,駐在所の施設につきましても,事務室内にカウンターや扉の設置を推進するなど,襲撃者に容易に侵入されないような構造に改善を図っているところでございます。  さらに,防護盾や警杖などの資機材を配備していますので,それらを活用して犯人の制圧を図るとともに,常に身につけている無線機により応援を要請するなど,複数面での対応を図っているところでございます。至急の応援要請に際しては,隣接する警察施設や機動力のあるパトカー係との応援体制を確保するなど,組織的な対応に努めているところでございます。県警察といたしましては,今後も実践的な訓練,装備・施設の改善,組織的な対応等の諸対策を引き続き推進し,拳銃奪取事案の絶無に努めてまいります。  以上です。 83 ◯伊沢委員 ありがとうございます。  繰り返しになりますけれども,やはり備えあれば憂いなしということだろうと思います。警察官の皆さんの訓練,また,装備・施設の改善も積極的に進めていただいて,茨城県でこういった事件が起こらないように,ぜひ気をつけて取り組んでいただきたいと思います。  また,警察官の皆さんも,自分の身の安全を守るということも非常に大切なことですから,やはりそういう意味では,日ごろの訓練というものも大事になってくるかと思います。引き続いてこういった事件が発生しないように努めていただき,発生した場合には速やかな対応ができるように進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  以上です。 84 ◯岡田委員長 ほかに,ありませんか。  半村委員。 85 ◯半村委員 それでは,質問させていただきますが,その前に,この令和2年第1回定例会の報告というのがございます。その報告の中でいろいろな事案がありますけれども,和解についての中で,実はここに35件いろいろな和解をした件が載っております。その中で35件のうちに20件が警察署関係というのが,先ほど見ておりましたらわかりました。そのうち,損害を与えたということは,恐らく運転するほうに問題があって事件が起きた,事故が起きたというふうに考えますけれども,これについて,35件のうちに20件あって,そのうちに12件が損害を与えてしまったということは,警察官のほうの,私は問題があったんだろうと考えますけれども,それについてちょっと交通部長,この辺どういう,警察官にパトカーに乗ったりするときに指導したりしていたのか,ちょっと教えてください。 86 ◯田中交通部長 一線の現場で活動しております警察官につきましては,通常,白黒パトカーに乗務しております。そのパトカー勤務につきましては,地域の警察官のパトカー係,それから交通警察官の事故処理係,多く2つの白黒の地域勤務乗員,その他の刑事は,私服の勤務員は白黒ではなくて,覆面とか,通常の車両の運転をしております。ただ,各警察官につきましては現場に出るまでに,各署において交通担当さらには地域担当を運転指導員がおりますので,そこで必ず運転前に指導をしまして,ある程度の技量を持った上で現場に出るという取り組みをしております。  ただ,なかなかその12件の損害を与えたという事実がございますので,さらにそういう事故を防ぐため,指導の強化,それから本人の力量を自覚させるという取り組みも今後進めまして,こういう事故の減少に努めてまいりたいと考えております。 87 ◯半村委員 今の,部長の方から説明ありました。ありがとうございました。  警察官は事故を取り締まるということが大事でありますので,自ら事故を起こしていると示しがつかないということになりますので,ぜひとも交通事故を起こさないように,警察の署員の皆さんに,運転する方にはお願いをしたいと思っています。  先ほど,山野井委員から質問ありました千葉県の事件,そういうのもありました。新聞を見ますといろいろなジャンルありますけれども,1月には愛知県警の巡査長がコンビニの中に拳銃を,コンビニのトイレに拳銃を忘れてきた。それから2月には,長野県警の警部補がやっぱり忘れてきたと,こういうのが新聞に載っておりました。殺傷能力を持つ拳銃というのは,それを忘れると,そういう刑事は,私は文字どおり危ない刑事だなと,これ思っています。そういう中で,茨城県にはそういうことはありませんけれども,そういうことがないようにぜひともお願いを申し上げたいというふうに,質問する前にお願いをしたいと思います。  そこで,実は先日新聞にも載りましたけれども,国体対策課の男性警察官が飲酒運転と当て逃げいうことで新聞で報道されました。そして,懲戒免職になりました。新聞も,新聞にも取り上げましたけれども,改めて事案の概要を説明いただきたいと思っています。 88 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 まずは,本県警察職員によります飲酒運転及び事故不申告事案につきましては,被害者,当委員会の皆さまを初め,県民の皆さまには深くおわびを申し上げます。申しわけございません。  議員御質問のとおり,事案の概要につきましてですが,当時,警備部国体対策課28歳の男性巡査長が令和元年12月30日茨城県水戸市内において,酒気を帯びた状態で私用車を運転いたしまして,午後11時27分頃水戸市内のコンビニエンスストア駐車場におきまして,駐車中の普通乗用車に衝突する交通事故を起こした上,法律に定める事故の報告を怠ったという事案でございます。 89 ◯半村委員 そこで,今回のこの事件で発覚した経緯,また,この職員は問題がある職員だったのかどうか,その辺ちょっと聞かせてください。 90 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 事故が発生した直後に,駐車車両内にいました被害者が110番通報いたしました。被疑車両を捜査した結果,所有者として当該職員が浮上したため,当該職員を捜索して,翌31日午前8時20分ごろ水戸市内で同人を発見し,事情聴取した。同人が事故不申告と飲酒運転を認めたというものでございます。  当該職員についての問題があったかということについては,承知しておりません。 91 ◯半村委員 この当該職員は,なぜ飲酒運転をしたのか。また,車に乗って朝来たということは,初めから飲酒運転をするつもりだったのか。また,これまでに飲酒運転をしたことがあったのかどうか,わかったら教えてください。 92 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 運転代行の代金を支払うのがもったいない。事故を起こさなければ大丈夫だろうと思っていたというふうなことを話しております。  また,過去の飲酒運転につきましては,数回飲酒運転をしたことがあるというふうなことも話しているところでございます。 93 ◯半村委員 この相手の車両と衝突した認識はあったのか。また,わからなければ逃げても大丈夫なのかと思ったのか。あったとしたら,なぜ逃げちゃって,その後被害者のほうから通報されて,逮捕されたということでありますけれども,その辺もお聞かせください。 94 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 事故は認識しておりました。逃げた理由につきまして本人は,飲酒運転が発覚してしまうと思ったということで供述しております。 95 ◯半村委員 これまでの説明を聞くと,当該職員は,警察職員としての倫理が著しく欠けているように私は感じます。警察職員一人一人の倫理教養指導が不十分だったのではないかなと,このように思いますが,その辺の指導はどうしたのか。 96 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 繰り返しになってしまうのでございますが,あらゆる機会を通じまして,署長など幹部によります警察官としての職責の自覚を促す職務倫理教養などを実施しておりますほか,警察学校で行う全ての研修におきまして,監察官等が同教養を継続しているということで御理解いただきたいと思います。 97 ◯半村委員 今の,警察学校でもいろいろ指導したりしていると。それは入学をして,今度改めて現地に採用されるというときにもいろいろ指導はあったと思います。そういう中でもこういう事件が発生したということは,非常に遺憾なことでありますので,そういうことのないようにひとつお願いできればと思います。
     そこで,茨城県警では警察官による飲酒運転が続いております。昨年から何件あったのか。また,どのような対策をしたのかということは,今警察学校の話にもありましたけれども,その辺はどのようになっているのかちょっと聞かせください。 98 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 お答えいたします。  飲酒運転による令和元年中の懲戒処分の事案は2件,2名であります。今回の事案を含めて3人目ということになります。  その対策ということですが,まず飲酒に絡む非違事案防止に関しまして,本部長の通達などを発出しているほか,各所属においても朝礼や招集日における教養のあらゆる機会を通じまして,各職員に飲酒に絡む非違事案防止についての指導,それから,視聴覚教材などを使った教養なども行っております。  また,幹部による職員への声かけ,個々面接などによって身上把握指導も行っているところであります。また,二日酔いの防止対策といたしましては,アルコールチェッカーを使いまして,出勤時及び就業時の呼気検査などを繰り返して実施をしているところでございます。 99 ◯半村委員 今,お話聞きましたけれども,結果としては事案が発生している以上,取り組みを効果がなかったのかなと,こういうふうに思います。身上把握や生活指導,いろいろ行っていますが,結局,今回の職員の問題についても,事前に何の把握もできていないというふうに私は思います。  先ほど話した3件の飲酒運転事案のほかにも,昨年から茨城県警では不祥事が続いているようであります。県警全体に緩みがあるように私は思いますけれども,その辺はどうでしょうか。 100 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 委員御指摘の点につきましては,真摯に受けとめさせていただきます。職員による飲酒運転事案を初め,これまで発生したさまざまな非違事案の原因等を踏まえつつ,警察官としての職責の自覚を促すような職務倫理教養,さらに身上把握指導をさらに繰り返し進め,非違事案防止に努めてまいりたいと思います。 101 ◯半村委員 飲酒運転については,これまでの取り組み以外にも,実効性のある新たな取り組みを行っていただきたいと思います。また,抜本的な改善策を講じる必要があるのではないかと思いますが,その辺はどうでしょうか。 102 ◯浅野警務部参事官兼監察室長 新たな飲酒運転防止対策といたしましては,飲酒場所への私用車の乗り入れを原則禁止として,人と車両を物理的に隔離して未然防止を図るということにいたしました。  また,今回の事案は,当該職員が28歳の若手職員ということでありますので,若手職員と一番接点の多い巡査部長級の初級幹部に部下の身上把握指導を一層推進させまして,部下の悩み,問題行動等を早期把握することによって,非違事案の未然防止を図ることにいたしました。 103 ◯半村委員 監察室長から,新しく2つの取り組みについての各所属に指示したという点について理解しました。警察官は交通違反を取り締まる立場でもあり,その警察官が飲酒運転をしては,県民の負託に応えることはできないと私は思います。今後は各種取り組みを徹底して,同様の事案を発生されないようにしていただきたい。監察の責任者である上席の監察官の所感をひとつお伺いしたいと思います。 104 ◯和地首席監察官 改めまして,本県警察職員がこのような事案を起こしたことにつきましては,まことに遺憾でありまして,被害者,当委員会の委員の皆さまを初め,県民の皆さまに改めて深くおわび申し上げる次第でございます。  今回の事案を県警察としましては重く受けとめまして,より一層の身上把握・指導,加えて,警察職員としての職責の自覚,これを初めとする職員に教養を徹底してまいりますとともに,先ほど監察室長から説明させていただいたとおり,新たに指示いたしました飲酒場所への私用車両の乗り入れの原則禁止,巡査部長級の初級幹部による積極的な身上把握と指導教養,これらを実践し,組織を挙げて再発防止に努めてまいる所存でございます。 105 ◯半村委員 今の首席監察官から話ございましたけれども,このようなことがないようにひとつ,ぜひとも指導徹底してお願い申し上げたいというように思います。  最後になりますけれども,河合警察本部長にお伺いします。  河合警察本部長は,茨城県に生まれて,小中高と茨城県に育ち,警察庁に入庁後は関東管区警察局広域調査部長,香川県警察本部長を経て,先月,私の記憶では,初めて茨城県出身者として県警本部長に就任されました。  県民は安全・安心な住みよい社会の中で生活したいと思っています。その県民の思いに応えていただくなど,河合警察本部長には,県警の先頭に立って,県民が安全・安心を実感できる茨城の実現に向けて取り組んでいただきたいと考えております。  そこで,生まれ育った地元出身者の警察本部長として,警察行政をどのように進めていくのか,警察本部長に所感をお伺いしたいと思います。 106 ◯河合警察本部長 委員の御質問にありましたとおり,私は茨城で生まれまして,高校卒業まで茨城で育ちました茨城出身者でございます。  ただ,言うまでもないことではありますが,警察本部長の任につく者は,出身県であるかどうかに関係なく,任地である県の安全・安心の確立に向けて全身全霊で取り組んでおります。その点は,私の代々の前任の本部長も私も全く変わることはございません。  その点を申し上げました上で,個人的な思いを申し上げさせていただきますと,私自身が生まれ育ちました茨城県におきまして,県民の皆さまの安全・安心を守る仕事に汗をかいていこうということは,私にとって本当に夢のような幸運であると感じております。また,同時にやりがいや責任の重大さというものを考えますと,気持ちが引き締まる思いであります。  警察行政の進め方について申し上げますと,まずは,何といいましても県内の治安情勢,県内の治安の実態というものをしっかりと把握する。そして,県警の組織運営,これの実態もよく踏まえつつ,社会変化に適応しながら限られた警察力で最大限に効果を上げることができるよう,職員の配置や運用を不断に見直すなど,県民の皆さまにとって最もよい方向に警察活動をバランスよく調整し,推進していくことが重要であります。  特に,私はここ茨城県で生まれ育ちましたので,本県に対する深い愛着というものはもとより,本県の農業,工業,科学技術,文化,福祉等,県のさまざまな個性要素,歴史的背景等についても理解しているつもりでございます。  こうした見地に基づきまして,目先,目の前にある課題のみに注目するのではなく,それ以外にも,長い目で見て,真に県民の皆さまの安全・安心の確保につながる,そういうふうな警察運営を心がけていくことが大切だというふうに考えております。  今後とも委員の皆さまの御指導と御支援を賜りつつ,どのような,いかなる事案や危機にも対応できる能力を備えた,県民の皆さまにとって真に頼りになる警察を目指して全力を尽くしてまいりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。 107 ◯半村委員 今の警察本部長から,決意をお伺いしました。ここにいる委員の皆さんは,みんな警察署を応援しようということで委員になっておりますから,ひとつ心配ないようにして,事件・事故がないように,そして一番大切なことは,県民の方々が安心・安全な中で生活したいというふうに思っています。そのためには,いろいろな事件がないように,ぜひともお願いするのは我々の役目であります。その中で,我々が警察のほうに応援をしながらやっていくということがありますので,27警察署ありますけれども,その先頭に立ってひとつ頑張ってほしいなと思っています。  私が聞いたのは,茨城県に生まれて,地元へ来たからひとつ柔らかいんじゃなくて,ひとつ厳しくやっていただかなくてはね,ひとつ先頭に立って頑張ってほしいということを警察本部長にお願いをして,そして,幹部の皆さんにもぜひとも事件・事故がないように,そして,適材適所で皆さんが頑張っていただけるように心からお願い申し上げまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 108 ◯岡田委員長 ほかに質問のある方。  山岡委員。 109 ◯山岡委員 初めに,警察職員の皆さまには,安全・安心が茨城県をつくるために,日夜を分かたず治安維持に邁進されていることに心から感謝を申し上げます。  昨年は,天皇陛下御即位記念国民体育大会の警備,諸対策を推進し,無事に完成していただいたほか,常磐自動車道で発生したあおり運転についても全国初の強要罪を適用して対応するなど,組織が一丸となって犯罪抑止対策や交通事故防止対策等に取り組んでいただき,多くの成果を挙げていただきました。  その一方で,本日,本部長や各部長からの御説明にもありましたとおり,治安対策,交通安全対策など,各部門においてさまざまな重要課題があり,皆さまには県民のためにその課題を解決しなければならない使命と責任があるという厳しさがあることも事実であると思います。  警察は,県民にとって安全・安心のよりどころであります。困り,苦しむ人にとって最後に頼るところは警察であるというふうに思っております。厳しい反面,県民に頼られる警察という組織の中で,この春勇退される方が,本日の出席者説明者の中に6人いると伺っております。勇退される方は警察官としてのその人生の中で,いろいろな思いがあったことと思います。  そこで,文教警察委員会からの感謝と激励ということから,その6名の皆さまを私のほうから紹介をさせていただきたいと思います。  1人目は,高柳節夫刑事部長さんです。  高柳刑事部長は,昭和53年に警察官になられ,警視になられた後は警察庁への出向,つくば北警察署長,捜査第一課長,人身安全対策統括官等を歴任,警視正になられた後は警察大学校の教授,水戸警察署長,そして,現在刑事部長として御活躍されております。これまで,重要犯罪の予防,検挙,ストーカー,DV事案への対応等に御尽力いただきました。  2人目は,田中忠義交通部長です。  田中交通部長は,昭和55年に警察官になられ,警視になられた後は警察庁への出向,高速道路交通警察隊長,古河警察署長,組織犯罪対策統括官等を歴任,警視正になられた後は交通部長として御活躍されております。これまで,ニセ電話詐欺の予防,検挙,交通事故防止,それから飲酒運転の根絶などの交通安全対策等に御尽力されました。  3人目は,黒澤勝則人身安全対策統括官です。  黒澤統括官は,昭和57年に警察官になられ,警視になられた後は県民安心センター長,竜ケ崎警察署長,生活安全総務課長等を歴任,現在は人身安全対策統括官として活躍されております。これまで,重要犯罪等の予防,被害の拡大防止,子供や女性を犯罪から守るための対策,ストーカー,DV事案への対応等に御尽力されました。  4人目は岡崎孝平生活安全部参事官兼生活安全総務課長です。  岡崎生活安全総務課長は,昭和58年に警察官になられ,警視になられた後はひたちなか東警察署長,薬物銃器対策課長等を歴任,現在は生活安全総務課長として活躍されております。これまで,サイバー犯罪捜査,薬物銃器対策重要犯罪等の予防,被害の拡大防止等に御尽力されました。  5人目は関根義倫交通部参事官兼交通総務課長です。  関根交通総務課長は,昭和57年に警察官になられ,警視になられた後は高萩警察署長,運転免許センター長等を歴任,現在は交通総務課長として御活躍されております。これまで,交通事故の抑止,飲酒運転の根絶などの交通安全対策に御尽力されました。  6人目は,小松崎邦二交通部参事官兼運転免許センター長です。  小松崎運転免許センター長は,昭和57年に警察官になられ,警視になられた後は関東管区警察局への出向,取手警察署長等を歴任,現在は運転免許センター長として,きょうも御答弁いただきましたが,コロナ対策等に御尽力されていただいております。これまで,知能犯捜査,警察情報通信の円滑な運営,運転者等教育に御尽力いただきました。  以上,勇退される6人の皆さまを紹介させていただきました。本来であれば,勇退される皆さま全員に警察官としての人生を振り返り,今まで培ってきた経験も踏まえ,県民のため,後輩警察官のためにも勇退に向けての思いを述べていただきたいところでございますが,時間の関係上,代表して高柳刑事部長と田中交通部長にお願いしたいと思います。  まず,高柳刑事部長からお願いいたします。 110 ◯高柳節夫刑事部長 ただいま御紹介いただきました高柳でございます。本委員会に出席させていただくのも今回が最後となりました。まずは,これまで,その時代時代の中で,その時代の委員の皆さま方に啓発活動全般にわたり,深い御理解と力強い御支援,また,貴重な御意見をいただいてまいりましたことに,この場を借りて深く御礼申し上げます。  私は,平成3年に本部捜査一課に警部補として勤務して以来,主に刑事部門で上司,先輩の適切な御指導,また,同僚や後輩の協力を得て何とか今日を迎えることができました。特に記憶に残る事件は,捜査一課の補佐として13カ月間の捜査に従事した平成11年9月30日発生の東海村における臨界事故捜査,捜査一課管理官として15カ月間の捜査に従事した平成19年12月21日発生の神栖市内の三菱化学のプラントで発生した4名の死者を伴う火災爆発事故などがあります。当時はいろいろと苦労したことも思い出されますが,今では,思い出に残る事件となりました。  さて,現在,刑事部門で引き続き取り組むべき課題として,重要凶悪事件の検挙,住宅侵入窃盗事件の検挙,自動車盗事件の検挙,ニセ電話詐欺事件の検挙などなど数えるものがありますが,県警察としましては,各部横断的に,そして一丸となって取り組んでいくこととなるかと思いますので,引き続き委員の皆さま方の御理解,御支援,御協力のほどよろしくお願いいたします。  最後に,本日御列席の皆さま方のますますの御活躍と御健勝を御祈念申し上げるとともに,茨城県議会,茨城県警察の御発展を心よりお祈り申し上げ,御挨拶させていただきます。長い間本当にお世話になりました。 111 ◯田中交通部長 ただいま御紹介いただきました田中でございます。交通部長として,本文教警察委員会に出席させていただくのも今回が最後となりました。まずは,これまで委員の皆さま方には,交通警察活動の各般にわたりまして格別の御理解と御支援を賜りましたことに,また,貴重な御意見をいただきましたことに,改めまして心より御礼を申し上げます。  また,拝命以来40年間私を育て,導いてくれた茨城県警察にも感謝を申し上げたいと思います。  私は2年前の着任以来,交通事故抑止に向けて,事故分析に基づき,各種交通安全対策に取り組んできたところでありますが,この間,交通死亡事故の減少傾向を維持することができたことは幸甚に存じております。しかしながら,本県は交通死者数については,いまだ全国ワースト上位にあり,飲酒運転による重大事故やあおり運転等の悪質,危険な運転が発生するなど,交通情勢は依然として大変厳しいものがあると考えております。  今月末には後任者に引き継ぐこととなりますが,県民が安全・安心を実感できる交通環境の確立に向けて,今後も県警一丸となって総合的な交通安全対策を推進していく必要がありますので,委員の皆さま方には引き続き御高配を賜りますようお願い申し上げます。  終わりに,本日御列席の皆さまのますますの御健勝と御活躍,そして茨城県議会,茨城県警察のさらなる発展を心よりお祈り申し上げまして,私の御挨拶といたします。  長い間本当にありがとうございました。 112 ◯山岡委員 どうもありがとうございました。御勇退される皆さま,今まで県民のために御尽力をいただき,本当にお疲れさまでした。御健勝をお祈りいたします。  そして,茨城県警の皆さま,これからもさまざまな事象があり,それら全てに対処しなければならないという重責がありますが,茨城県民のため,今後とも御活躍されることを期待しております。ありがとうございました。 113 ◯岡田委員長 ほかに質疑のある方,いませんか。  それでは,ないようですので,以上で質疑を終了いたします。        ─────────────────────────── 114 ◯岡田委員長 これより,付託案件の採決を行います。  採決は一括して行います。  第1号議案中警察本部関係,第45号議案,第46号議案,第52号議案中警察本部関係及び報告第1号別記1並びに別記2について,原案のとおり可決及び承認することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 115 ◯岡田委員長 御異議なしと認め,原案のとおり可決及び承認いたしました。  以上で,本委員会に付託されました警察本部関係の審査は終了いたしました。  ここで暫時休憩といたします。  なお,会議再開は午後2時5分といたします。お疲れさまでした。                 午後1時50分休憩        ───────────────────────────                 午後2時4分開議 116 ◯岡田委員長 それでは休憩前に引き続きまして,委員会を再開し,これより教育庁及び国体・障害者スポーツ大会局関係の審査を行います。  初めに,鈴木定幸前委員長の議員辞職に伴いまして,今定例会初日に委員長に指名されました岡田拓也でございます。委員長選任後初めての委員会でございますので,一言御挨拶を申し上げさせていただきます。  本委員会が所管する教育部門及び警察部門は,県民生活に直結する非常に重要な部門でありまして,委員長としてその職責の重さを実感しているところであります。高橋副委員長を初め,委員の皆さま方に御尽力いただきまして,効率的かつ円滑な委員会運営に努めてまいりたいと思いますので,執行部の皆さんにおかれましても御協力をお願いしたいと思います。簡単でありますが,委員長としての御挨拶とかえさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  次に,審査の順番について申し上げます。  審査は,初めに教育庁関係の審査を行い,続いて国体・障害者スポーツ大会局関係の審査を行います。  なお,委員会における発言に際しましては,コロナウイルス感染防止対策として,本会議に準じてマスクを着用しての発言を認めることといたします。マスクを着用して発言する場合は,聞き取りやすいように御配慮いただきたいと思います。  それでは,これより議事に入ります。  本委員会に付託されました案件中教育庁及び国体・障害者スポーツ大会局関係は,第1号議案中教育庁関係,第44号議案及び第52号議案中教育庁及び国体・障害者スポーツ大会局関係であります。  これらを一括して議題といたします。  まず初めに,令和元年度関係議案について執行部の説明を求めます。  なお,あわせて令和元年度県出資法人等経営評価の結果についても報告を求めます。  初めに,柴原教育長。 117 ◯柴原教育長 岡田委員長,高橋副委員長を初め,委員の皆様方には日ごろから本県教育行政の推進のために特段の御尽力を賜りまして,厚く御礼申し上げます。  さて,それではお手元の資料,教育資料1に基づきまして説明させていただきます。右上に教育資料1と書かれているものをお開き願います。  まず,1ページでございます。教育委員会における新型コロナウイルス感染症の対応についてでございます。  まず,1の政府による全校臨時休業要請に伴う学校の対応でございますが,今回の新型コロナウイルス感染症への対応といたしまして,県教育委員会では,政府による臨時休業の要請以前から,各県立学校や市町村教育委員会に対しまして,時差登校への柔軟な対応,あるいは卒業式など式典の開催方法についての通知を発出したのを初め,感染拡大防止に向け取り組みを進めてまいりました。  こうした中,先月末,政府から小学校,中学校,高等学校,特別支援学校の一斉臨時休業に関する要請があったことから,県として改めて検討いたしまして方針を決定いたしました。  (1)の基本方針でございますけれども,まず県立学校につきましては,原則3月2日から臨時休業とすること,ただし,特別支援学校におきましては,福祉サービスの利用が難しい場合など,児童生徒の受け入れ先が確保できないような場合には登校させる等の特段の配慮を行うことといたしました。  イの市町村立学校でございますけれども,県立学校に準する対応をするよう市町村に要請をいたしました。3月5日までを準備期間といたしまして,3月6日以降臨時休業とする。なお,準備期間中でありましても,準備が整い次第速やかに臨時休業を開始するよう要請いたしました。  (2)の県立学校の主なスケジュールでございますけれども,卒業式は必要最小限の人数,時間で実施をすること。そして,入学試験は予定どおり実施いたしました。あす,合格者の発表を予定しております。部活動,課外授業は実施をしないということでございます。  そして,2の臨時休業に伴う保護者,児童生徒への対応でございますが,まず(1)保護者の方に対しまして,仕事のために休みが取りにくい保護者の方への対応といたしまして,市町村に対して,放課後児童クラブの開所,あるいは,やむを得ず子供の預け先が確保できない場合の対応といたしまして,学校で預かることについて検討することを依頼いたしました。  また,(2)にありますように子供たちの生活面,学習面での対応の例といたしまして,まず,生活面の対応例といたしましては,子供の居場所を確保するために,小中学校の各施設を積極的に活用するよう市町村に依頼したほか,定期的に学校から各家庭へ連絡いたしまして,健康状態あるいは生徒の状況を確認するようにしている例がございます。  また,学習面での対応の例でございますけれども,小中学校で週に1回教員が家庭訪問し,子供たちの様子を確認しながら学習用のプリントを配布する例もございます。  また,高校では,自宅学習進め方の提示,あるいは学習課題を学校のホームページに掲載などをしている例もございます。さらに特別支援学校では,子供の障害の状態に応じまして,家庭でできる課題等を用意するなどとしております。  3のその他でございますが,学校以外の県の教育施設,具体的には図書館,美術館等でございますが,3月中の行事は中止または延期といたしまして,4月以降については今後の状況次第で開催の可否を決定することとしております。
     続いて,2ページをお開き願います。  障害者活躍推進計画の策定についてでございます。  まず,1のところ,趣旨でございますけれども,障害のある職員がその有する能力を有効に発揮して,職業生活において活躍することなどを推進するため,障害者の雇用の促進等に関する法律が改正されまして,国や地方公共団体の任命権者に障害者活躍推進計画を策定することが義務づけられております。  なお,この法律の施行日でございますが,ことし4月1日施行でございます。  なお,計画期間でございますが,令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間を計画期間としております。  計画の主な内容でございます。  まず,(1)目標といたしまして,目標を設定した項目は実雇用率,そして定着率,満足度でございます。実雇用率につきましては,法定雇用率を着実に達成すること,定着率につきましては,不本意な離職者を極力生じさせないようにすること,それから満足度につきましては,面談等によりまして改善事項を把握し,早急に対応することで満足度の向上を図る。そして,毎年度,計画の進捗管理や見直しを行うこととしております。  (2)の目標達成に向けた主な取り組みの内容でございます。  目標達成に向けましては,主に組織体制の整備や募集・採用の面で取り組みを進めていく所存でございます。例えば組織体制の整備に関しましては,障害のある職員もメンバーとした障害者雇用推進チームを設置いたしまして,当該計画の進捗管理等に取り組んでまいります。  また,募集・採用に関しましては,インターンシップでの障害者の学生の積極的な受け入れや特別支援学校の生徒の職場実習の積極的な受け入れを行ってまいります。その他,職員の障害の理解促進に向けた研修も実施してまいります。  続いて,3ページをお開き願います。いばらきっ子郷土検定の実施状況でございます。  まず,1の県大会の結果でございますが,去る2月1日ザ・ヒロサワ・シティ会館において,中学2年生を対象に,楽しみながら本県の伝統や文化等を学ぶことができる「いばらきっ子郷土検定」を実施し,ことしで7回目でございます。皆さま方にも御出席を本当にありがとうございます。  (2)出場校は市町村代表校44校,それに加えまして国立と県立,私立の代表校1校,合計45校でございました。(4)にございますとおり,優勝は美浦村立美浦中学校,準優勝は大子町立大子中学校,3位は下妻市立下妻中学校という結果になっております。  なお,県大会の代表校につきましては,(5)に一覧として掲載をさせていただきました。  次の4ページをお開き願います。  県大会に至ります各市町村大会の結果についてでございますけれども,(1)にありますように,市町村大会は,いばらき教育月間である11月に実施いたしました。2の参加状況でございますが,計236校,2万2,550人が参加しております。  (3)に正答率,50問の平均正答率が,昨年度と比較しまして2.5ポイントマイナスの54.9%,(4)に認定証の授与人数について,受検者の21.3%にあたります4,797人の生徒に1級から3級までの認定証を授与いたしました。  3の郷土検定ウエブサイトへのアクセス数でございますけれども,中学2年生だけではなく,一般県民の皆さま方にも郷土検定に取り組めるよう,県教育委員会のホームページに郷土検定ウエブサイトを開設しております。そこにございます表は,開設した平成26年3月1日から年度ごとの累計アクセス数でございます。令和元年度は6万9,481人となっております。  引き続き,郷土検定の取り組みをとおしまして,子供たちの郷土への愛着心や誇りに思う心を育むとともに,ウエブサイト等の活用促進を図って県の魅力を発信してまいります。  続いて,5ページをお開き願います。県立中学校5校と県立坂東清風高校の開校についてでございます。  まず,1番が県立中学校5校でございますが,平成31年2月に策定いたしました県立高等学校改革プランの実施プラン1期(第1部)に基づきまして,県立高等学校5校を併設型中高一貫教育校に改編をし,県立中学校5校をことし4月1日に開校いたします。  併設型中学校は各校とも1学級,併設型高等学校は太田一校が5学級で,それ以外は6学級となります。  ねらいといたしましては,地域の中の学校として,6年間の計画的・継続的な教育活動を柱に,探究活動や国際教育,科学教育等に重点を置いた教育を展開することによりまして,豊かな人間性と起業家精神を兼ね備えた地域のリーダーや世界に飛び立つ人財を育んでまいります。  それから2つ目,坂東清風高等学校でございますが,平成27年12月に策定いたしました第2次県立高等学校再編整備の後期実施計画に基づきまして,県立岩井高等学校と県立坂東総合高等学校を統合いたしまして,県立坂東清風高等学校をことし4月1日に開校いたします。  坂東清風高等学校では,総合学科が4学級,農業に関する学科は2学級の募集となります。総合学科では人文,自然,情報ビジネス,ライフデザイン系列を設けまして,農業に関する学科では園芸技術科,農業工学科を設置してまいります。生徒の進路希望等に応じた学科,系列,コースに応じまして,進学から就職まで生徒の多様な進路希望に対応する教育を展開してまいります。  続いて,6ページをお開き願います。高校生の就職についてでございます。  まず,1,就職の現状でございますが,これはこの春,新規卒業予定者に対する数字でございますが,まず,(1)11月末現在の就職内定率の状況でございますが,88.6%でございまして,前年同月比で2.0ポイントを下回っていますが,依然として高い水準に至るというのは間違いございません。  (2)求人倍数の状況でございますが,11月末現在の求人倍率は,就職希望者4,989人に対しまして求人数は1万1,196人で,求人倍率は2.24倍となっております。求人数は,前年同月と比べまして5人減少し,求人倍率も0.05ポイント下がっております。  なお,未内定者は前年同月に比べまして110人増加して,570人でございますが,これは就職希望者自体が108名ふえていることによるものでございまして,今後も,その下の2の(1)から(6)に示しますようなさまざまな取り組みとしまして,1人も未内定者が出ないように,今後,引き続き努力をしてまいります。  続いて,7ページをお開きください。  令和2年度開校併設型中高一貫教育における校長の公募選考の結果についてございます。  まず,応募状況でございますが,民間人等及び学校の教員を合わせまして63名の応募がございました。募集期間は昨年の11月11日から29日まででございました。  2の選考結果でございますが,(1)最終合格者が3名,民間人等が2名,公立学校教員が1名でございます。採用予定数は5名でございましたが,今回は適任者として3名を選んだところでございます。  この3名につきましては,この4月に開校する併設型中高一貫教育校5校のいずれかに配置していきます。  なお,いわゆる民間人の2名につきましては,来年度1年間副校長として勤務し,生徒や保護者,職員とのかかわりを深めていただきます。  選考の経過につきましては,(2)にありますように書類選考,そして2回の面接試験により選考を行いました。募集の概要は,3のとおりでございますけれども,今回の選考に当たりまして,新たに開校する中高一貫教育校の校長としてふさわしい方を採用することができたと考えております。  なお,今回の公募では,本県の校長,教頭などからの応募も多数ございました。今回の取り組みが教員の意識に大きな変化をもたらしまして,結果として,県立高校全体の活性化につながることを期待しています。  県としましては,今回の校長公募を含めまして,社会の大きな変化に的確に対応できる新しい時代にあった学校経営を進めることによって,本県の将来を担うたくましい子供たちの育成に努めてまいります。  次に,8ページをお開き願います。  令和2年度茨城県立中学校及び茨城県立中等教育学校の入学者選抜結果でございます。1にありますように,合格者につきましては令和2年1月22日に発表をいたしております。午前9時にインターネットを使った発表,そして郵送で選抜結果の通知をいたしました。  2の受検状況等でございますが,右端の列は,欠員補充後の入学予定者数でございます。太田一附属中を除きまして,募集定員どおりとなります。既存の日立一附属中,並木中等教育学校,古河中等教育学校につきましては,ほぼ例年並みの倍率でございました。  新設の5校については,竜ヶ崎第一高等学校附属中学校で4.9倍となっているほか,資料に記載のとおりでございます。  続いて,9ページをお開き願います。県立特別支援学校教育環境整備計画についてでございます。  1の現状・課題に示してありますように,県立特別支援学校の児童生徒数の増加に伴いまして,普通教室が不足する状況が生じております。これまで,平成22年度からの整備計画及び平成27年度からの第2期整備計画に基づきまして,計画的に不足教室の解消に取り組み,不足教室も減少してきておりますが,さらなる対応を必要とする学校がございます。  2の整備計画の概要でございますけれども,策定の趣旨といたしまして,不足教室の解消に係る今後の具体的な取り組みを明確にし,円滑な施設整備を推進するとともに,学校施設整備等による教育環境の充実について公に公表することで,児童生徒及び保護者の不安を解消し,また,学校を幅広く選択できるようにすることを目的にしております。  対象校でございますが,令和元年度茨城県特別支援教育推進会議における提言を踏まえまして,5年後の令和6年度においても慢性的な教室不足が見込まれること,そして,教室不足が教室利用の工夫,教室の改修等によっても解決できないことに当てはまる学校を対象といたしました。  (3)の表でございますが,水戸飯富特別支援学校は,慢性的な教室不足のため,通学区域の一部を内原へ変更する予定でございます。続いて,内原特別支援学校につきましては,水戸飯富特別支援学校から異動者の受け入のための校舎を増築し,また,現在高等部がないために,あわせて高等部の設置を予定しております。  つくば特別支援学校は,慢性的な教室不足であるため,校舎を増築し,対応をしてまいります。あわせて近隣の民有地の取得も検討しております。  鹿島特別支援学校は,現在利用している仮設校舎のリース契約が令和3年度末に満了するため,それにあわせて校舎を増築いたします。  その他,今後教室不足への対応が必要となる可能性がある学校については,教室利用の見直しや既存校舎の改修を,必要に応じて行ってまいります。  続いて,10ページをお開き願います。令和元年度の全国体力・運動能力,運動習慣等調査の結果についてでございます。  2の結果の概要でございますが,小学校5年生の体力合計点の順位では,男子が全国5位,女子が2位となりました。中学校2年生では,男子が1位,女子が3位でございます。全測定種目のうち,小学校5年生男子のソフトボール投げを除いた種目において全国平均を上回っております。3に,各測定種目ごとの全国との比較を載せてあります。  続いて,次のページをお開き願います。測定種目の昨年度との比較でございますが,小学校5年生の女子において,上体起こしの記録が上回りましたが,あと,さらに中学校2年生では男子,女子ともに長座体前屈の記録が上回っております。  全国調査が始まりました平成20年度以降,本県の体力合計点の順位は各校種において5位以内を維持しており,全国的に見ても体力が高い水準を維持していると考えています。  小学校男子のソフトボール投げにつきましては,昨年に引き続き記録が低く,投げる力が課題となっています。それを踏まえまして,今後は投力,投げる力向上の対策として,各学校が実施している投力アップチャレンジプランにおいて実施方法や実施時間等について再検討し,児童の興味,関心を高めるよう周知してまいります。  また,昨年と比較しまして,著しく成果の上がった学校の取り組み事例を紹介して,各学校の取り組み改善を啓発してまいります。  また,小学校の教員に対しまして,投げる力を伸ばす指導方法の習得を目指した講習会を実施するなど,引き続き,投力の向上を図ってまいります。今後,さらに子どもの体力向上支援事業を活用しまして,学校の教育活動全体で体力向上に係る取り組みを推進してまいります。  続いて12ページをお開き願います。教職員の懲戒処分についてでございます。  毎回毎回,委員の皆さま方には,教員の懲戒処分についてお話し申し上げて,本当に申しわけないと思っております。今,さまざま取り組みを続けておりますが,ゼロには至らないという事実がございますので,今後もコンプライアンスの徹底について力を入れて取り組んでまいります。  まず,12ページでございますが,対象職員は,常陸太田市立里見中学校の教諭,関根美穂27歳でございます。処分が懲戒免職でございます。  事件の概要でございますが,令和元年11月24日常陸太田剣道大会終了後,同市内の飲食店で開催された反省会に出席いたしまして,午後6時からビールをコップ2杯程度,日本酒をコップ2杯程度飲んだ。その後,反省会が終了後,直ちに自家用車を乗り出して帰宅する途中,常陸太田市亀作町地内の用水路に自家用車を転落,横転させる自損事故を起こしました。事故を発見した付近の住民の方が警察と消防に通報してくださり,午後9時ごろ事故現場に到着した警察官が呼気検査をしたところ,1リットル当たり0.15ミリグラム以上の基準値を超えたアルコールが確認され,酒気帯び運転で検挙されたものでございます。  処分日は,令和元年12月25日でございます。  続いて,13ページをお開き願います。  まず,上のほうが体罰に準じる行為でございまして,県立学校の教諭41歳,処分停職ひと月,同じく講師,減給処分ふた月でございます。  概要でございますが,令和元年12月9日放課後,その学校体育館におきまして,1の教諭が正顧問を務めるハンドボール部の指導中,体育館シューズを忘れてはだしで縄跳びをしていた被害生徒を,コート中央のサークルで縄跳びをするよう指示をいたしました。  さらに,他の部員6人及び2の副顧問に対して,コートの両側から当該生徒に向けボールを投げ,縄跳びの邪魔をするよう指示し,さらに自分自身も投球に加わっております。ボールの妨害で縄跳びが止まるのを1セットといたしまして合計10セット,約15分行われました。  山なりや転がしたボールがほとんどでございましたが,後半,部員から強く投げられたボール2球が被害生徒に当たり,途中,活動の危険性に気づきながらも中止することなく続けさせました。被害生徒は頬や太腿の打撲,足の裏の皮がはがれる傷を負ったものでございます。処分日は令和元年12月25日でございます。  3番目は古河中等教育学校でございます。処分を受けているのは校長,教頭,そして該当の教諭合計4人でございます。  この概要でございますが,ことしの1月12日,前日に実施されました入学者選抜適性検査の採点作業を行い,午後3時ごろ採点作業が終了し,パソコンへの入力作業をしていたところ,解答用紙のうち1枚がないことに気づきました。採点作業を終えた教員で,会議室,応接室,校長室,さらにはごみ置き場を探しましたが,そのときは発見できませんでした。その後,シュレッダーの中を探したところ,解答用紙の紙片と思われるものを発見し,会議室で全職員により紙片を集め復元を試みましたが,採点可能なレベルまでの復元はできなかったものでございます。翌1月13日保護者へ状況説明と謝罪を行い,今回の事故により不利益を受けた児童に対しましては,棄損部分について受検者中の最高点と同じ得点とした上で,他の受検者と同じ基準により合否を判定いたしました。  処分日につきましては,ことしの2月20日でございます。内容につきましては,そこにあるとおり,減給から戒告まででございます。  続いて,14ページをお開き願います。県立特別支援学校の教諭51歳男性でございます。処分は懲戒免職でございます。  概要でございますが,昨年11月30日,水戸市内の居酒屋において行われた私的な懇親会に参加いたしました。午後9時30分ごろ終了した際に,知人の女性が店内トイレから出ようとしたところに押し入って中に入り,かぎを閉め,レインコートの上から被害女性を抱きしめ,首のあたりや唇にキスをしたり,服の上から下半身を触ったりするなどのわいせつ行為をしたものでございます。目撃者はおりませんでしたが,被害女性が後日,知人にそのことを相談したことで事故が発覚し,当該教諭は事実を認めたものでございます。1月24日付で懲戒免職といたしました。本当に子供たちからは信頼される存在でなくてはならない教員がこんなことを起こしたことに申しわけないと思いますが,今後も事故の根絶に向けて,できることは全てやってまいります。  さて,次に,資料の15ページをお開き願います。  学校以外の教育機関の設置,管理及び職員に関する条例の一部を改正する条例でございますが,こちらにつきましては,あすの審議のときに議案書をもとに御説明を申し上げます。  続いて,17ページでございます。  令和2年度の主要施策の概要でございますが,こちらの資料は,今回議案として提出された令和2年度予算のうち,新規事業や主要事業をまとめてございます。これにつきましても,あす令和2年度当初予算説明時に各課長から御説明申し上げます。  では,引き続き教育資料の2,A4横の資料を御準備願います。令和元年度県出資法人等経営評価結果報告でございます。  教育委員会が抱えます出資法人は2つございます。公益財団法人茨城県教育財団,同じく公益財団法人茨城県体育協会でございます。  1ページをお開きください。県の出資法人等への関わり方に関する基本的事項を定める条例に基づきまして,令和元年度における県出資法人等の経営評価結果について議会報告をするものでございます。  2ページをお開き願います。  県全体の経営評価の結果概要は,後ほどごらんいただきたいと思います。  3ページをお開きください。  教育委員会の所管に係る2法人につきまして,公益財団法人茨城県教育財団は「改善の余地あり」,同じく公益財団法人茨城県体育協会は「概ね良好」という評価でございます。それぞれの評価結果とその対応につきましては,この後,担当課長から御説明を申し上げます。  続きまして,お手元の議案書4)を御準備願います。  まず,目次をお開きくださいまして,教育委員会,教育庁関係の議案といたしましては,まず,1行目の第52号議案令和元年度茨城県一般会計補正予算(第5号)の1件でございます。  1ページをお開きください。  第52号議案令和元年度茨城県一般会計補正予算(第5号)のうち,歳入につきましては,2ページから歳入の表がございますが,歳入の表のうち,教育庁所管の主なものは3ページでございます。3ページ中ほどにございます8款使用料及び手数料の補正額4億6,308万8,000円の減,このうち教育庁分としましては,2億3,027万8,000円の減でございます。  そして,その1つ下,9款でございます。国庫支出金の補正額68億9,837万1,000円の増のうち,教育庁分といたしましては,11億9,344万1,000円の増でございます。  続いて歳出でございます。  5ページから歳出の表が始まりますが,教育庁所管分といたしましては7ページをお開き願います。  7ページの11款教育費の補正額,総務部及び保健福祉部所管の私立学校等関係予算2億8,949万3,000円の減。国体・障害者スポーツ大会局所管の国体関係予算5億5,762万8,000円の減を含めました13億5,710万1,000円の減。このうち教育庁分といたしましては,5億1,004万円の減でございます。  さらに,12款災害復旧費の補正額28億5,444万9,000円の減のうち,教育庁分といたしましては1億6,486万8,000円の減でございます。  次に,9ページをお開き願います。9ページから繰越明許費が始まります。教育庁分といたしましては,16ページへお進みください。  16ページの下にございます11款教育費,第1項の教育総務費,県立学校先端技術活用教育推進事業費から17ページへ移りまして,7項の保健体育費,県営体育施設設備整備費及び12款災害復旧費,18ページへ移りまして,3項公共施設等災害復旧費の下から2段目にございます県立学校施設等災害復旧費と県営体育施設災害復旧費の計15事業,33億1,367万6,000円でございます。  なお,詳細につきましては,後ほど担当課長から御説明申し上げます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 118 ◯岡田委員長 次に,入野参事兼総務課長。 119 ◯入野参事兼総務課長 それでは,総務課関係の令和元年度補正予算につきまして御説明申し上げます。  お手元の議案概要説明書6)でございます。277ページをお開き願います。  上から3段目,事務局職員費3,221万1,000円の増でございますが,これは給与改定に伴います教育委員会事務局職員等に係る人件費の実績増によるものでございます。  その下,総務調査費140万2,000円の減のうち主なものを御説明いたします。ページの一番下にありますが,総務諸費についてですが,右側の備考欄,秘書諸費から次のページ上から7番目になりますが,県立学校先端技術活用教育推進事業費までが総務諸費でございます。
     国の補正予算GIGAスクール構想の実現に向けました,児童生徒1人1台端末の整備事業を活用しました中高一貫教育校,中等教育学校の生徒用端末整備事業の前倒しによりまして,予算額が増となっております。ごらんのとおり,特定財源につきましても,国庫支出金2,262万4,000円を増額計上しております。  左の下になりますが,人権教育費から279ページに移りまして,広報普及費まではいずれも印刷製本費などの節約,入札差金などによる減額でございます。  その下,退職手当費につきましては,今年度末の公立小中県立学校教職員等の退職手当支給額の見込みによりまして,9億4,974万8,000円を減額するものでございます。  以上,総務課計といたしまして,予算額9億1,894万9,000円の減,特定財源3,195万6,000円の増,一般財源9億5,090万5,000円の減でございます。  続きまして,令和元年度一般会計予算繰越明許費の概要について御説明いたします。  同じ資料6)でございます。367ページをお開き願います。  367ページ中段になりますが,総務企画部総務課,総務調査費の中の総務諸費4,989万6,000円でございますが,先ほど御説明いたしました国の補正予算の事業を活用しまして,中高一貫教育校・中等教育学校の生徒用端末整備をするものでございまして,事業費全額を翌年度に繰り越すものでございます。  補正予算関係については以上でございます。  続きまして,令和元年度県出資法人等経営評価結果につきまして御説明いたします。  お手元の教育資料2の令和元年度県出資法人等経営評価結果報告の3ページをごらんいただきたいと思います。  総務課が所管しております法人は,番号1の公益財団法人茨城県教育財団でございます。教育財団に対する県の出資状況として,平成30年度決算状況等につきましては,表に記載のとおりでございます。経営評価の評価区分につきましては,「改善の余地あり」となっております。表の中ほどの総合的所見等でございますが,「事業の計画的,効率的な執行に取り組むとともに,社会教育施設や文化施設の指定管理者として,利用者ニーズを的確にとらえ,利便性・サービス向上を図り,利用者数の増加に努められたい」との所見と括弧書きでありますけれども,「県所管課は法人に対する県の人的関与について,引き続き見直しを図られたい」との所見でございます。  今回の評価結果でございますが,法人の経営状況自体には特に問題はないものの,県からの派遣職員が非常に多いということから,「改善の余地あり」となっているものと理解しております。  今後の対応につきましては,右側の対応の欄に記載してございますが,引き続き事業の計画的・効率的な執行に取り組むとともに,施設の特色,地域の特性を生かした独自性のある事業の充実などにより,利便性・サービス向上に努めるほか,歴史館の管理運営及び埋蔵文化財発掘調査事業など,本県の歴史・文化関係の分野の振興・発展に寄与するため,適切な運営に努めるよう指導してまいります。  また,県派遣職員の削減につきましては,これまで同様,経営の質に影響を及ぼさないように,専門性の高いプロパー職員の採用とあわせて,一体的に進めてまいりたいと,このように考えております。  総務課関係は以上でございます。御審議のほど,よろしくお願いいたします。 120 ◯岡田委員長 次に,今川財務課長。 121 ◯今川財務課長 財務課関係の令和元年度補正予算につきまして御説明申し上げます。  議案概要説明書6)の279ページをごらんいただきたいと思います。  当課関係は279ページの下から2段目となります。補正予算の主なものを御説明申し上げます。  280ページをお開きいただきたいと思います。  一番上,小学校費6億4,368万8,000円の増,その下,中学校費4億8,094万1,000円の減,さらに,その下の高等学校総務費2億2,486万7,000円の増でございますけれども,それぞれの学校の教職員に係る人件費につきまして,給与改定による増額ですとか,共済費,旅費の決算見込みによるものでございます。  次に,281ページに移っていただきます。  全日制高等学校管理費1億3,526万4,000円の減,その下,定時制高等学校管理費2,781万8,000円の減でございますけれども,いずれも高等学校運営費等の決算見込みによるものでございます。  次に,その下,教育振興費11億6,400万7,000円の増でございます。  主なものでございますが,282ページをお開きいただきまして,2つ目,教育設備費の一番右の備考欄の2つ目,情報教育等推進整備費のうちの国補分15億7,070万9,000円の増でございますが,これは,国の補正予算GIGAスクール構想の実現に向けまして,校内ネットワーク環境整備事業を活用いたしまして,全ての県立学校に1人1台端末に対応できる校内LAN環境を整備しようとするものでございます。  次に,左の欄,教育設備費の下,公立高等学校奨学給付金事業費1億1,794万4,000円の減,公立高等学校就学支援金事業費2億860万1,000円の減でございますけれども,これらは受給対象者の確定によるものでございます。  次に,このページの一番下,高等学校建設費2億5,420万円の減でございます。  283ページに移っていただきまして,一番上の校舎等整備費2億2,753万4,000円の減でございますが,各学校の施設の整備等に係る契約額の確定などによるものでございます。  284ページをお開きいただきまして,一番下,特別支援学校整備費1億498万6,000円の減でございます。右の備考欄1つ目,施設整備費でございますが,各特別支援学校の施設整備に係る契約額の確定などによるものでございます。  285ページに移りまして,一番上,災害文教施設復旧費の令和元年教育施設災害復旧費1億5,657万7,000円の減でございます。台風第19号により被災いたしました県立学校の災害復旧に当たり,11月議会におきまして,事業費の予算化をいただいたところでございますけれども,その事業費の確定によるものでございます。  その下,総務企画部財務課計といたしましては,予算額8億3,778万8,000円の増額,特定財源計11億5,985万9,000円の増額,一般財源3億2,207万1,000円の減額のそれぞれの補正のお願いしようとするものでございます。  続きまして,繰越明許費につきまして御説明申し上げます。  恐れ入ります。同じ資料の367ページをお開きいただきたいと思います。  一番下の段,教育振興費の教育設備費15億7,070万9,000円でございますが,368ページにかけまして,先ほど御説明申し上げましたGIGAスクール構想実現に向けた校内LAN環境の設備に係るものでございまして,事業費全額の繰り越しを行うものでございます。  次の高等学校建設費11億8,226万8,000円のうち,1つ飛びまして,校舎等整備費10億9,239万2,000円でございますけれども,右の備考欄,校舎等整備費につきましては,つくば工科高校ほか11校の大規模改修工事に係るものでございます。  備考欄,その下の県立高等学校改革プラン推進事業費につきましては,中高一貫校の施設整備工事に係るものでございます。  369ページに移りまして,備考欄一番上のみんなに優しい学校施設づくり推進事業費につきましては,9月定例会におきまして予算化いただきました県立高校23校のトイレ様式化等の改修工事に係るものでございます。  1段飛びまして,県立高等学校再編整備費につきましては,坂東総合高校の農業実習棟の改修工事に係るものでございます。  次にその下の段,特別支援学校整備費3億2,388万4,000円のうち,右の備考欄,施設整備費でございますが,鹿島特別支援学校ほか4校の大規模改修工事に係るものでございます。  370ページに移っていただきまして,中ほど災害文教施設復旧費7,026万1,000円でございますが,台風第19号で被災いたしました県立高校の災害復旧工事に係るものでございます。  繰越の理由といたしましては,いずれも設計及び関係機関との調整に伴うスケジュール遅延や入札不調に伴う工事遅延などによるものでございます。  以上,総務企画部財務課計としまして,31億4,712万2,000円でございます。  続きまして,恐れ入ります,議案4)の21ページをお開き願います。  地方債の補正につきまして御説明申し上げます。  財務課所管分は下から7つ目,現年補助災害復旧事業の補正額の欄10億7,540万円減のうちの5,000万円の減。  22ページをお開きいただきまして,上から4つ目,高校整備事業の補正額3億830万円の増のうちの3億2,540万円の増。2つ飛びまして,特別支援学校整備事業1億7,020万円の減の全額でございます。高校整備事業におきまして,一部GIGAスクール構想における校内LAN環境の整備による増額がございますけれども,そのほか,いずれも事業費の額の確定などによるものでございます。  財務課関係は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。 122 ◯岡田委員長 次に,田口参事兼生涯学習課長。 123 ◯田口参事兼生涯学習課長 生涯学習課関係につきまして御説明いたします。  恐れ入ります。議案概要説明書6)をお願いいたします。285ページでございます。  初めに,総務調査費でございますが,主なものとしまして,いばらき教育の日推進費の58万8,000円の減は,いばらき教育の日,教育月間シンポジウムの講師やパネラーの謝金の確定等によるものでございます。  次に,286ページの教育指導費の82万2,000円の減は,幼稚園教育振興費の研修会資料等の印刷製本費の節約等によるものでございます。  次の社会教育指導費でございますが,生涯学習推進費2,097万2,000円の減の主なものは,右側備考欄の2つ目,地域の教育支援体制等構築事業費1,212万3,000円の減でございますが,市町村が実施する児童生徒への平日放課後の学習支援や土曜日等の学習活動・体験活動に対して,国と県が支援する国補事業でございまして,市町村における実施日数の減など,決算見込みに伴う減額でございます。  次に,287ページをごらん願います。  中ほどの社会教育施設費2,584万8,000円の減の主なものとしましては,右側の備考欄の1つ目,図書館費2,451万4,000円の減ですが,県立図書館の魅力向上を図るため,当初,図書館の一角にカフェスペースを設けるという計画であったものをロビー全体を大幅に改修し,図書館のイメージを一新できるように見直したため,今年度はデザイン及び設計まで行い,工事を令和2年度に先送りしたことに伴う工事費等の減でございます。  288ページをごらん願います。  以上,生涯学習課の合計は予算額4,998万3,000円の減,特定財源計4,886万円の減,一般財源112万3,000円の減でございます。  続きまして,地方債の補正につきまして御説明いたします。  恐れ入ります,議案4)をお願いいたします。22ページでございます。  当課関連は上から6つ目の社会教育施設整備事業4,680万円の減,さらに下から2つ目の地域活性化事業9,700万円の減のうち,当課所管分は690万円の増でございます。これらの県債は社会教育施設費への充当額を補正しようとするものでございます。  生涯学習関係は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 124 ◯岡田委員長 次に,田口福利厚生課長。 125 ◯田口福利厚生課長 福利厚生課関係につきまして御説明申し上げます。  議案概要説明書6)の288ページをごらん願います。  下から2段目の教職員住宅費でございますが,990万3,000円の減でございます。  これは,主に教職員住宅敷地測量等業務委託料に契約差金が生じたことに伴う減でございます。  次に,厚生諸費の538万1,000円の減でございます。これはメンタルヘルス対策として,専門機関へ委託して設置している教職員相談窓口への相談件数の減少に伴う減でございます。  次の289ページにお移りいただきまして,恩給及び退職年金費でございますが,1,234万円の減でございます。  これは,恩給や退職年金などの受給者数の減少に伴う減でございます。  以上,福利厚生課計といたしまして,予算額2,762万4,000円の減,特定財源107万9,000円の減,一般財源2,654万5,000円の減でございます。  福利厚生課関係につきましては以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 126 ◯岡田委員長 次に,市村文化課長。 127 ◯市村文化課長 それでは,文化課関係につきまして御説明申し上げます。  議案概要説明書6)の289ページ,総務企画部文化課をごらん願います。  まず,文化振興費227万7,000円の減でございます。内訳につきましては,その下の芸術文化振興費105万1,000円の減,文化財保護費122万6,000円の減でございます。いずれも事業費の確定などによる減でございます。  次に,290ページに移りまして,文化施設費2,706万8,000円の減でございます。その下の近代美術館から次の291ページの下段,文化施設整備費までの県立美術館4館,博物館2館に係る展示事業費や館の運営経費,施設整備に係る経費でございます。いずれも事業費の確定などによる減でございます。  続きまして,292ページ一番上,災害文教施設復旧費116万8,000円の減でございます。こちらは,台風第19号により被災した天心記念五浦美術館の屋外通路屋根のふきかえ工事費の確定による減でございます。  以上をもちまして,その下にあります文化課計といたしましては,予算額3,051万3,000円の減,特定財源5,083万6,000円の減,一般財源としましては2,032万3,000円の増でございます。  続きまして,令和元年度一般会計予算の繰越明許費の概要につきまして御説明申し上げます。  恐れ入ります,同じ資料の370ページをお開き願います。  370ページの下のほうに記載がございます総務企画部文化課の欄,文化施設整備費1,498万2,000円でございます。これは,天心記念五浦美術館空調設備改修工事の基本・実施設計委託につきまして,入札不調や現地調査におきまして不測の日数を要したことにより,業務が遅延したことに伴うものでございます。  続きまして,地方債につきまして御説明申し上げます。  恐れ入ります,冊子変わりまして議案4)の22ページをお開き願います。  文化課所管分は,上から5つ目の文化施設整備事業7,990万円の減でございます。  また,下から2つ目の地域活性化事業のうち,全体としましては9,700万円の減でございますが,このうち4,150万円の増が本課の所管分でございます。  これらの県債は事業費の確定に伴いまして,県債の充当額を補正しようとするものでございます。  文化課関係は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 128 ◯岡田委員長 次に,柳橋高校教育改革・中高一貫校開設チームリーダー。 129 ◯柳橋高校教育改革・中高一貫校開設チームリーダー 高校教育改革・中高一貫校開設チーム関係につきまして御説明いたします。  議案概要説明書6)の292ページをごらんいただければと思います。  ページ中ほど,高校教育改革・中高一貫校開設チームの高校管理諸費のうち,企画調査費でございます。こちらは予算額に変更はございませんが,決算見込みにより,旅費,通信運搬費などの事業費の内容補正を行うものでございます。  高校教育改革・中高一貫校開設チーム関係は以上でございます。御審議のほど,どうぞよろしくお願いいたします。 130 ◯岡田委員長 次に,岩田参事兼義務教育課長。 131 ◯岩田参事兼義務教育課長 義務教育課関係につきまして御説明申し上げます。  議案概要説明書6)の冊子の292ページをお開き願います。  まず,下段の小中管理諸費1億3,789万4,000円の減でございます。  主なものといたしましては,293ページに移っていただきまして,表の一番右側の備考欄の上から3番目,少人数教育充実プラン推進費におきまして,小学校及び中学校の全学年で実施する,本県独自の少人数教育に係る非常勤講師の配置人数の確定等による報酬や旅費,共済費等の減でございます。  次に,同じページの下段,指導助言費1,034万2,000円の減でございます。  主なものとしましては,備考欄一番下の学習指導改善充実費でございますが,学びの広場サポートプラン事業におきまして,教員とともに児童生徒一人一人に応じたきめ細かな支援を行う学びの広場サポーターの派遣人数や教材の印刷費等の確定による減でございます。  続きまして,294ページに移っていただきまして,中段の現職教育費8,869万3,000円の減でございます。
     主なものといたしましては,備考欄の2番目の生徒指導総合推進費におきまして,スクールカウンセラー等の配置人数や確定等による報酬や旅費等の減でございます。  295ページへお移りいただきいただきまして,中段の義務教育課計といたしましては,予算額は2億3,966万5,000円の減,特定財源は1億2,538万1,000円の減,一般財源は1億1,428万4,000円の減でございます。  義務教育課関係は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 132 ◯岡田委員長 次に,秋本高校教育課長。 133 ◯秋本高校教育課長 続きまして,高校教育課関係について御説明申し上げます。  同じ資料でございます。議案概要説明書の6)をごらん願います。ページにつきましては,295ページでございます。  まず,一番下の高校管理諸費5,645万5,000円の減でございます。  主なものといたしましては,次のページに移っていただきまして,296ページをお願いいたします。  管理諸費の備考欄2つ目でございます。運営費となっておりますが,これは県立学校の非常勤嘱託員の配置人数の確定などによる報酬等の減となっております。  続きまして,上から2つ目の奨学資金貸付費でございますが,4,783万9,000円の減でございます。主なものといたしましては,貸与者数の減による貸付費等の減となっております。  続きまして,3段目の教育指導費でございます。  2,178万2,000円の減でございます。主なものでございますが,一番下の学力向上対策費の備考欄1つ目,外国語指導助手招致費でございます。これは,外国人指導助手の赴任旅費ですとか,帰国旅費,拠点校からグループ校へ移る際の派遣に係る旅費等の実績が減ったものによるものでございます。  また,次,297ページにお移り願います。  備考欄の上から2つ目です。国際社会で活躍できる人材育成事業費でございます。  これは,国委託事業,地域との協働による高等学校教育改革推進事業費が不採択であったため,500万円の減となっております。また,国補助事業,高校生国際交流推進事業費の実績による負担金の減となっております。  続きまして,2段目教育研修センター費ですが,717万8,000円の減でございます。  主なものといたしましては,備考欄一番下です。  施設整備費でございます。県教育研修センターの屋上防水工事の入札差金による減となっております。  以上,高校教育課計といたしましては,このページの一番下の段になりますが,予算額1億3,325万4,000円の減,特定財源計5万円の減,一般財源といたしまして1億3,320万4,000円の減でございます。  次に,地方債の補正についてお話し申し上げます。  恐れ入りますが,定例会議案の4)をごらんいただきたいと思います。4)の資料の21ページでございます。  高校教育課の所管分は,この第4表中22ページに移らせていただきまして,次のページです。22ページの上から4つ目,高校整備事業,この補正額のうち1,710万円の減となっております。これは,教育研修センターの改修工事を県債ではなく,一般財源に補正しようとするものでございます。  高校教育課関係は以上でございます。御審議のほど,どうぞよろしくお願いします。 134 ◯岡田委員長 次に,内桶特別支援教育課長。 135 ◯内桶特別支援教育課長 続きまして,特別支援教育課関係につきまして御説明申し上げます。  同じ資料でございます。議案概要説明書6)の298ページをごらんいただきます。  補正予算の主なものにつきまして御説明させていただきます。  初めに,特別支援教育対策費4,481万6,000円の増でございます。  主なものといたしましては,右側の備考欄上から3つ目でございます。重度・重複障害教育推進費でございますが,これは,児童生徒の医療的ケアを行うために配置しております非常勤嘱託看護職員の勤務実績に伴います報酬等の減でございます。  同じく備考欄の5つ目になります。特別支援教育支援体制整備事業費でございます。  この事業は特別支援教育の充実,並びに就労支援体制の充実を図るための事業でございますが,大学教授などの専門家並びに就労支援コーディネーターの派遣実績に伴います報酬等の減でございます。  299ページにお移りいただきまして,備考欄の特別支援学校教育情報化推進事業費でございますが,子供たち用に段階的に整備を進めておりますタブレット端末の整備に係ります事業費の確定によります減と,新たに示されました国の補正予算GIGAスクール構想の実現を活用し,タブレット端末を整備するための費用の増を合わせたものとなっております。  続きまして,特別支援学校管理諸費の管理諸費234万5,000円の減でございますが,主なものといたしましては,備考欄2番目の時間講師報酬でございます。これは妊娠した女性教諭の負担軽減のために配置しております体育代替非常勤講師などの配置人数の確定に伴います報酬等の減でございます。  続きまして,特別支援学校費7,678万4,000円の減でございますが,児童生徒が通学時に利用しておりますスクールバスの運行業務委託費の事業の確定によるものでございます。  以上,特別支援教育課計といたしまして,予算額3,431万3,000円の減,特定財源1,889万5,000円の増,一般財源5,320万8,000円の減でございます。  続きまして,一般会計予算繰越明許費の概要につきまして御説明させていただきます。  恐れ入りますが,同じ資料の371ページをお開きたいと思います。  中段の教育指導費の特別支援教育対策費6,892万4,000円ございます。先ほど御説明申し上げましたとおり,国の補正予算GIGAスクール構想の実現を活用しまして,児童生徒へタブレット端末を整備する費用につきまして,事業費を繰り越すものでございます。  特別支援教育課関係は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 136 ◯岡田委員長 最後に,益子保健体育課長。 137 ◯益子保健体育課長 保健体育課関係につきまして,御説明申し上げます。  議案概要説明書6)の299ページの一番下になります。  補正の主なものを御説明申し上げます。  300ページをごらん願います。  体育振興費2,654万6,000円の減のうち,学校体育費の減でございますが,主なものとしましては,備考欄2つ目の団体等育成費の減でございます。これは近畿ブロックで開催されました全国中学校体育大会や南九州ブロックで開催されました全国高等学校総体での派遣選手人数が,当初見込みより少なくなったことなどによるものでございます。  続きまして,301ページをごらん願います。  体育施設費1,685万9,000円の減でございますが,備考欄1つ目の県営体育施設設備整備費の減でございます。主なものとしましては,笠松運動公園補助陸上競技場改修工事の契約差金による減でございます。  次に,その下の保健給食振興費2,786万7,000円の減のうち,学校保健費の減でございますが,主なものとしましては,302ページ中段になります県立学校教職員保健管理強化費の減でございます。これは,労働安全衛生法に基づくストレスチェックに係る委託料の減などでございます。  303ページに移りまして,中段の災害文教施設復旧費712万3,000円の減でございますが,これは台風第19号の被害を受けた県営体育施設の復旧工事費の減でございます。  以上,保健体育課計といたしまして,予算額7,839万5,000円の減,特定財源の計4,967万7,000円の減,一般財源2,871万8,000円の減でございます。  続きまして,令和元年度一般会計予算繰越明許費の保健体育課関係につきまして御説明申し上げます。  恐れ入りますが,同じ資料の371ページをごらん願います。  中段に保健体育課がございます。保健体育課の繰越額は体育施設費が2,555万2,000円,災害文教施設復旧費が720万円,次のページに移りまして,課計3,275万2,000円でございます。  主なものとしましては,体育施設費につきましては,笠松運動公園の消防設備改修工事等,災害文教施設復旧費につきましては,ライフル射撃場の復旧工事において,施工方法の検討に時間を要する等の理由により次年度へ繰り越すものでございます。  次に,地方債につきまして御説明申し上げます。  恐れ入りますが,議案4)の21ページをごらん願います。  第4表地方債補正でございますが,下から10番目の体育施設整備事業3,760万円の減でございまして,これは県営体育施設の工事の契約差金により事業費が減となることに伴い,減額補正するものでございます。  また,下から5番目の単独災害復旧事業の4億7,980万円の減のうち,県営体育施設災害復旧費が710万円の減となっております。  続きまして,令和元年度県出資法人等経営評価結果報告につきまして御説明申し上げます。  お手元の教育資料2,令和元年度県出資法人等経営評価結果報告の3ページをごらん願います。  保健体育課の所管法人は,番号2の公益財団法人茨城県体育協会でございます。当法人に対する県の出資状況,平成30年度決算の収支状況等は表に記載のとおりでございまして,経営評価の評価区分は「概ね良好」でございます。  総合的所見等につきましては,「堀原,笠松,両運動公園の利用者数は,茨城国体に向けた改修工事等の影響で通常期までは届いていない。県民のニーズを的確にとらえ,利用促進に努めるとともに,事業の効率的な執行や経費の削減に取り組み,スポーツの振興や環境整備を推進されたい」また,「茨城国体により高まった県民のスポーツへの関心を維持し,引き続き県や関係機関等と連携を図り,さらなる競技力向上に取り組まれたい」あわせて,「県所管課は法人に対する県の人的関与について,必要性を十分に精査し,計画的な見直しを図られたい」との意見をいただいております。  次に,その対応でございますが,一番右側の欄に記載しておりますが,関係機関等と連携して,茨城国体に向けて高い水準に押し上げられた本県の競技力を維持,向上させられるよう指導してまいります。また,法人に対する県の人的関与につきましては,引き続き見直しの検討をしてまいります。  保健体育課関係は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 138 ◯岡田委員長 ただいまの説明の中で説明漏れはありませんでしょうか。  ないようですので,以上で,令和元年度関係議案等についての説明聴取を終了いたします。        ─────────────────────────── 139 ◯岡田委員長 審査の途中ではありますが,本日はここで審査を終了したいと思います。  次回は,あす3月13日午前10時30分から委員会を開き,引き続き教育庁及び国体・障害者スポーツ大会局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれにて閉会いたします。お疲れさまでした。                 午後3時22分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...