• "財政再建等調査特別委員会"(/)
ツイート シェア
  1. 茨城県議会 2015-09-18
    平成27年土木企業常任委員会  本文 開催日: 2015-09-18


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午後0時59分開議 ◯加藤副委員長 ただいまから土木企業委員会を開会いたします。  本日は,委員長が所用のため出席できませんので,かわりに私が委員長の職務を務めさせていただきますので,よろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 2 ◯加藤副委員長 初めに,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  菊池委員と横山委員にお願いいたします。        ─────────────────────────── 3 ◯加藤副委員長 次に,このたびの台風18号に伴う大雨被害による被災対応について,執行部の皆様の御尽力に対しまして深く感謝を申し上げます。  ここで,委員会開催時の服装等について申し上げます。  災害対応関係者の防災服の着用,また災害対応用務のための途中退席など,緊急の対応につきまして,これを許可しますので,どうぞよろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 4 ◯加藤副委員長 次に,今定例会中の委員会の審査日程について申し上げます。  審査は,企業局,土木部の順に進めてまいります。なお,審査は,執行部からの説明聴取を一括して行った後,質疑,採決を行うことといたしますので,よろしくお願いいたします。        ─────────────────────────── 5 ◯加藤副委員長 それでは,これより議事に入り,企業局関係の審査を行います。  本会議に付託されております案件のうち,企業局関係は,第116号議案及び第117号議案であります。  これらの案件を一括して議題といたします。  これより執行部の説明を求めます。  初めに,中島企業局長。 6 ◯中島企業局長 議案などの説明に入ります前に,このたびの災害により亡くなられた方々の御冥福を謹んでお祈り申し上げますとともに,被害を受けられた皆様方に心からお見舞いを申し上げます。
     それでは,早速でございますけれども,私のほうからは,今回の災害の被害と対応状況を含めた3点ほど報告をさせていただきたいと存じます。  資料No.1と書いてあります委員会資料をごらんいただきたいと思います。  まず,1ページ,台風18号等による大雨災害への対応状況についてでございます。  今回の災害については,流域の市町に甚大な被害をもたらしました。企業局の水道施設につきましては,1に記載いたしましたけれども,一部に被災がありましたものの,11浄水場の送水に影響は出ておりません。常総市への送水は順次再開しておりますが,市側の浄水施設の復旧には時間がかかることが予想されることから,当面の応急給水を含め対応してまいります。  次に,2ページ,那珂川浄水場運転管理業務への民間活力導入についてでございます。  企業局では,安全で安心な水の安定供給を維持していくため,企業局,それから公益財団法人企業公社,民間企業のそれぞれの特徴を生かした持続可能な浄水場の管理運営体制の構築に向け,取り組んでいるところでございます。  その中で,先行的に,平成28年度から那珂川浄水場において,新たな役割分担,業務委託契約の一体化等を取り入れた管理運営を行うものでございます。  次に,3ページでございます。つくば明野北部(田宿地区)土地造成事業でございます。  企業の進出ニーズを踏まえ,早期分譲を図るため,筑西市の田宿,松原,猫島地内において新たな工業団地の整備を実施するものでございます。  報告については以上の3点でございます。  次に,議案でございますけれども,1)の116号議案,8ページでございますが,それから9ページの117号議案が私どもの企業局の関係でございます。先ほど御報告いたしました3点,また,この議案の詳細などにつきましては,担当課長から御説明をさせていただきます。  私からの説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 7 ◯加藤副委員長 次に,茅根施設課長。 8 ◯茅根企業局施設課長 台風18号等による大雨災害の対応状況について御報告させていただきます。  委員会資料No.1の1ページをごらん願います。  最初に,企業局水道施設の被災状況でございます。  運営する11浄水場につきましては被災はなく,平常運転を続けており,市町村への送水に影響はございません。  なお,河川を原水とする利根川,水海道,水戸,那珂川の4浄水場につきましては,河川水位の上昇に伴い急激な濁度の上昇がありましたが,適切な薬品注入など運転管理を工夫することで対応いたしました。  被災箇所でございますが,県西地区の関城浄水場と水海道浄水場をつなぐ緊急連絡管用の増圧ポンプ場及び東部配水場,相野谷配水場内の流量計室が水没いたしました。  続きまして,常総市への送水状況でございます。  平常時におきましては,東部,相野谷,坂手の3つの配水場に送水しておりますが,今回の被災により,東部配水場と相野谷配水場が水没し,鬼怒川東部全域が断水いたしました。  東部配水場は,復旧作業により12日午前10時30分から送水を再開いたしました。現在の送水量は,通常,時間当たり140立方メートルのところ,ほぼ送水能力上限の260立方メートルでございます。  水没していました相野谷浄水場につきましては,15日にようやく水が引いたため,当局の施設である流量計室の清掃,整備を行い,同日中に送水再開の準備を整えてございます。  常総市におきましても,施設清掃,点検整備など全力で施設の復旧作業を行ってございまして,復旧次第送水を再開いたします。  坂手配水場は被災はなく,通常は時間当たり150トンの送水を行ってございますが,増量して320立方メートルの送水を行っております。また,本日最新のデータでございますけれども,本日11時から送水能力上限の400立方メートルに増量してございます。  常総市では,自己水源の地下水と企業局からの水を合わせて市民へ供給してございますが,鬼怒川東部地区において地下水を採取する井戸が使用不可能の状態にあるため,水量が不足してございます。このことから,当局といたしましては,できる限りの水量を東部,坂手の両配水場に増水して送水しているところでございます。  続きまして,常総市への支援状況でございます。  11日にペットボトル6,000本を提供いたしました。また,同日から給水タンク車2台を水海道一高など避難所,給水所へ派遣しております。さらに,13日には,常総市災害対策本部へ当局の技術職員を派遣し,水道の復旧等について意見交換を行い,市側の要望にできる限り応えられるよう対応しているところでございます。  最後になりますが,東京都及び日本水道協会による支援状況でございます。  東京都と日本水道協会による調査班が15日,16日の両日,常総市の配水場に入り,被災状況の調査を行いました。具体的な復旧活動については,常総市と調整の上対応する予定と聞いてございます。  私からの報告は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 9 ◯加藤副委員長 次に,鈴木参事兼総務課長。 10 ◯鈴木企業局参事兼総務課長 それでは,私のほうからは,平成27年度補正予算につきまして,こちらの平成27年第3回茨城県議会定例会議案1)の資料で御説明させていただきます。  恐れ入ります。8ページをごらん願います。  第116号議案平成27年度茨城県工業用水道事業会計補正予算(第1号)でございます。  先ほど局長から御報告しました那珂川浄水場運転管理業務への民間活力導入を,平成28年度から円滑に実施するための債務負担行為の補正でございます。  第2条で,那珂川及び県央広域工業用水道事業運転管理業務委託契約につきまして,平成28年度から平成30年度までの期間で限度額をおのおの2億1,641万7,000円,1億5,812万4,000円と定めようとするものでございます。  続きまして,9ページをごらん願います。  第117号議案平成27年度茨城県地域振興事業会計補正予算(第1号)でございます。  こちらは,つくば明野北部田宿地区の土地造成事業の実施による補正でございます。  まず,第2条の予定量につきましては,当該土地造成事業の予定地区,予定面積,土地造成費の予定額を追加しようとするものでございます。  次に,第3条の資本的収入及び支出でございます。収入では,第1款土地造成事業資本的収入,第1項企業債を,右から2番目の補正額24億3,600万円と定めようとするものでございます。これは,次に御説明する資本的支出額,土地造成費の財源となるものでございます。  続きまして,支出では,第2款土地造成事業資本的支出,第1項土地造成費を24億3,600万円増額しようとするものでございます。この主なものは,用地取得や測量,設計等に要する委託料でございます。  次の第4条は,一時借入金でございます。これは,借入限度額を先ほどの資本的支出額分増額補正しようとするものでございます。  次に,第5条でございますが,これは,現計の予算第7条の次に予算第8条ないし予算第10条としまして,債務負担行為,企業債の借入限度額等,それから重要な資産の取得を追加しようとするものでございます。  まず,第8条の債務負担行為でございますが,つくば明野北部(田宿地区)土地造成事業造成関連業務委託契約につきまして,平成28年度から平成29年度までの期間で限度額を32億円と定めようとするものでございます。  次の第9条は,起債の目的,限度額,償還方法などを定めようとするものでございまして,限度額24億3,600万円は先ほどの資本的収入額分と同額でございます。  10ページをお開き願います。  第10条は,重要な資産の取得でございます。本年度取得する資産でございますが,工業団地用地として31万1,000平方メートルを予定しております。  補正予算の説明については以上でございます。  続きまして,那珂川浄水場運転管理業務への民間活力の導入について御説明させていただきます。  お手元の資料のNo.1の2ページ,これは先ほど局長から報告ありましたとおり,来年度から,新たな役割分担のもと,契約を一本化するなどしまして管理運営を行っていこうとするものでございます。  1の委託契約の概要でございますが,2の管理運営体制の見直しの図に示してありますとおり,これまで民間企業では行っておりませんでした中ほどの運転管理業務につきまして,維持管理の効率化や運転管理分野における企業育成などを目的といたしまして,保全業務と一体的に複数年の契約により委託する予定でございます。  1の(2)委託期間及び(3)の予算額でございますが,平成28年度から30年度までの3年間,3億7,454万1,000円を上限としてございます。  (4)の業者選定方式及び(5)のスケジュールでございますが,公募型プロポーザル方式によりまして来月10月から応募者の募集を開始し,12月を目途に技術提案書の特定,業者選定などを行いまして,業務の引き継ぎ期間を確保した上で,来年4月から業務委託をスタートさせる予定でございます。  また,その他浄水場の運転管理業務への民間活力導入についてでございますが,3の導入の考え方にありますとおり,今御説明申し上げました那珂川浄水場などにおきまして,局管理のもと,公社と民間企業の役割を段階的に拡大していく予定でございます。  一方,企業局といたしましても,局内における水道技術の継承や危機管理力を維持していく必要がございますことから,霞ヶ浦や鹿島,水海道など基幹的な浄水場におきましては,従来の管理運営体制を維持していく予定でございます。  企業局には,将来にわたり安全で安心な水を送るという供給責任があることを踏まえた上で,これまで蓄積された企業公社のノウハウ,技術力と民間活力の双方を活用しながら,官民一体となって引き続き県民サービスの向上に努めてまいりたいと存じます。  那珂川浄水場運転管理業務への民間活力については以上でございます。  最後に,公益財団法人茨城県企業公社の事業実績及び事業計画についてでございます。  資料No.2をごらんください。  本報告は,地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき,県が出資している法人の経営状況を説明するものでございます。  資料の1ページをごらんいただきたいと思います。  1,出資法人の概要でございますが,茨城県企業公社は,平成2年6月に水道の普及促進や浄水場の運転管理等を行うことを目的に財団法人として設立され,その後平成24年4月に公益財団法人に移行しております。  次に,組織でございますが,4)の代表者名と8)の組織の欄にありますように,役員は,企業局長が務めます理事長以下5名の理事と2名の監事の計7名でございます。その他評議員が5名となってございます。職員は236名で,事務局及び県南事業所ほか11事業所に所属してございます。  次に,2ページをごらんいただきたいと思います。  9)の出資状況でございますが,企業局の出資が3,000万円,企業公社の自己資金が1,000万円の計4,000万円でございます。  続きまして,10)の資産状況でございますが,流動資産といたしまして現金預金等が1億3,830万8,000円,固定資産といたしまして有価証券や退職給付引当資産等が3億2,645万4,000円,合わせまして資産合計が4億6,476万2,000円となっております。  また,流動負債といたしましては,未払金が1億2,658万円,固定負債といたしましては退職給付引当金が2億1,328万9,000円,合わせまして負債合計が3億3,986万9,000円でございます。資産合計との差し引き1億2,489万3,000円が正味財産となっております。  続きまして,3ページをごらん願います。  平成26年度の事業実績でございます。企業公社におきましては,企業局と一体になりまして,企業局が設置しております11の浄水場の運転管理及び保守点検業務,水質検査の業務,そしてヘリポート及び格納庫の管理業務などを実施してまいりました。  さらに,ページの中ほどから下でございますが,水道の普及率の低い地域での普及促進や水源の水質浄化の啓発につきまして,市町村のイベントなどさまざまな機会を捉えて行いました。  次に,4ページをごらん願います。  平成26年度の収支状況でございます。1)の経常収益,そして2)の経常費用の計,いずれも13億円の規模となっており,3)の当期経常増減額といたしましては121万2,000円の増となっております。  なお,事業収益につきましては,ページ下の(3)補助金等の受入状況にありますとおり,県からの委託料でございます。  続きまして,5ページをごらん願います。  平成27年度の事業でございますが,今年度も,浄水場の運転管理及び保守点検業務を初めといたしまして,平成26年度と同様の事業を実施しております。  なお,昨年度まで実施してまいりましたヘリポート及び格納庫の管理業務につきましては,御承知のとおりヘリポートの指定管理者制度が導入され,民間の企業が指定管理者となっているところでございます。  最後に,6ページをごらん願います。  平成27年度の収支計画でございますが,事業収益といたしまして県からの委託料14億6,000万円余,2)の経常費用につきましても同程度の額となってございます。  以上でございますが,企業局といたしましては,企業公社の設立目的に沿った事業の推進と,引き続き一層の経営の効率化,技術力の向上が図られますよう指導監督に努めてまいりたいと考えております。  私からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 11 ◯加藤副委員長 最後に,蓼沼企画経営室長。 12 ◯蓼沼企業局総務課企画経営室長 お手元の資料のNo.1の3ページをお開き願います。  私のほうからは,補正予算にも上げておりますつくば明野北部(田宿地区)土地造成事業の概要につきまして御説明させていただきます。  企業局では,企業の進出ニーズを踏まえまして,早期分譲を図るため,筑西市田宿,松原,猫島において新たな工業団地の整備を実施することによりまして,企業の立地を通して雇用の創出と地域経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。  1の県西地域の工業団地の状況でございますが,表にございますとおり,県西地域は首都圏にも近く,近年,圏央道や新4号国道などインフラ整備の進展に加えまして,日野自動車の立地により,つくば関城,つくば下妻第二,結城第一矢畑地区の既存の工業団地が相次いで完売となっており,現在分譲中の工業団地は坂東市にある岩井幸田のみであり,残面積も2.4ヘクタールとなっております。  2の事業概要でございますが,計画面積は31.1ヘクタールございまして,内訳は工場用地が22.2ヘクタール,調整池2.9ヘクタールなどとなっております。  実施期間は平成27年度から29年度としており,全体事業費は58億2,000万円でございます。このうち,今回の補正額としまして24億3,600万円を計上しております。  3の現況でございますが,計画地の現況は山林が約16ヘクタール,畑が約12ヘクタールなどでございます。主要道までのアクセスとしましては,圏央道の常総インターチェンジまで35分,北関東道の桜川筑西インターチェンジまで25分などとなっております。  4の事業スケジュールでございますが,平成27年度につきましては主に用地取得,測量,設計等を行いまして,28年度から29年度の2年間で造成工事を行う予定でございます。  また,4ページには位置図を記載しておりますので,ごらんおき願います。  私からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 13 ◯加藤副委員長 ただいまの説明の中で説明漏れはありませんか。  ないようですので,以上で説明聴取を終了いたします。        ─────────────────────────── 14 ◯加藤副委員長 これより質疑を行います。  質疑は,付託案件及びその他所管業務に関する質疑を一括して行います。  質疑のある方は挙手をお願いいたします。  佐藤委員。
    15 ◯佐藤委員 本日は,今回の台風18号の関係での現地視察を午前中,委員会として私も行ってまいりました。亡くなられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに,多くの方が被災され,お見舞いを申し上げたいと思っております。  私どもも,民主党の関係で,12日,13日現地の状況を確認させていただいて,14日の月曜日に知事に対して17項目の緊急要望をさせていただいたところでございます。  また,企業局の皆様方につきましては,鋭意努力をされ,復旧のために御尽力いただいていることに敬意を申し上げたいと思っております。  そういった中で,先ほど御説明をいただきました企業局の関係で,これまで断水されている世帯数につきましては御報告いただいたのですが,一番直近の断水状況について,まず報告いただきたいと思います。 16 ◯茅根企業局施設課長 現在,常総市において,断水戸数については当初発表の7,400戸から減少してはございません。しかしながら,7,400戸の中の一部地域については,東部配水場及び坂手配水場からの通水により復旧しているという情報はありますが,市としてまだ把握してない状況でございまして,正確な戸数については県としても把握してない状況でございます。 17 ◯佐藤委員 今回,配水場の関係で早く復旧されたところの送水量をこれまでにない最大の送水を行いながら,少しでも,1件でも多く配水されるという状況を御報告いただいているところでございます。  そういった中で,先ほど説明いただいた資料の1ページでも,増圧ポンプ場が水没したという御報告をいただきました。同時に,常総市の相野谷配水場の浄水設備が水没をして,それの清掃に時間がかかるという状況でありますけれども,それと同時に,そこには県の配水管が接続されているということから考えますと,素人で考えると,浄水場の浄水設備を使わずに県の配水管を各世帯に送るところに接続がえをすれば送れるのかなというふうにも思ったりするわけですけれども,その辺の状況についてお伺いします。 18 ◯茅根企業局施設課長 現在,相野谷配水場については,相野谷配水場の配水池から各家庭に送る送水ポンプが故障した状態で,復旧してございません。相野谷配水場につきましては非常に低地でございまして,自然流下での配水はほとんど不可能でございまして,ポンプの復旧を今待っている状態でございます。 19 ◯佐藤委員 全力で復旧作業をしていただいているということで,先ほど当面というような形で,どのぐらいかかるかというところはまだ不明確というような御報告をいただきましたけれども,状況的に,そのポンプの機械を据えつけがえをすれば送水できるのかなと思っております。今月いっぱいぐらいかかるという報道もありますけれども,その辺の努力をされて,今いつだという質問をするのもあれなんですけれども,少しでも住民の方が精神的にも安心されるという意味において,これからの状況について,わかるところまでで結構ですので,お伺いします。 20 ◯茅根企業局施設課長 現在の状況としましては,昨日,相野谷配水場の送水ポンプを現場から外して,メーカーの工場のほうに持っていってオーバーホールを進めているという情報がございます。それが何日で戻ってくるかということについては,残念ながらうちの情報不足ですが,はっきりはしてございません。メーカーのほうも最大の努力をしていると思いますので,早い時期に戻ってくることを現在期待しているところでございます。 21 ◯佐藤委員 ぜひ早い状況で,そのメーカーさんにも現在の状況等々についてしっかり伝えて対応していただければと思います。  そういったことで,今回,決壊をしたという水害の中でそういう状況が起こったということからすると,そういう大切な設備,河川の近くにあるような場所については,これまでもそういう状況というのは何回かあったのかなと思っておりますが,かさ上げをするとか,水が入らないようにするということも検討していくべきだなと思っております。  やはり生活に一番密着したライフラインということで,電気もそうですし,水道,下水道というところが早く復旧すれば,その分避難された方も掃除を含めてしっかりできるのかなと思っておりますけれども,そういうことについて御見解を伺います。 22 ◯茅根企業局施設課長 まさに委員のおっしゃるとおりと思ってございます。今回水没した東部配水場と相野谷配水場につきましては,常総市のハザードマップの中でも浸水想定の区域の中に入って,浸水想定がされているところでございます。当然ながら,それを守る努力はすべきかなと考えてございます。 23 ◯佐藤委員 災害というのは,私どもが想像する以上に,あるいは最近の気象状況等々考えると,今までの状況ではなかなか難しいのかなということがございますので,ぜひそういったことも含めて,県の施設もそうですけれども,市町村の施設についてもこういう状況だということからすれば,市町村との連携も含めてしっかりやっていただくことをお願いしまして,質問を終わります。 24 ◯加藤副委員長 ほかにございますか。 25 ◯中島企業局長 今の件につきまして,県の施設は,例の大震災の後,鰐川のほうは,ハザードマップより高い,輪中堤ですか,周りを高くしまして,出入りは通常できるようにしておいて,水が来たときは施設を閉めるというような対応をしております。我々,技術的な指導として,市町村はユーザーでありますので,市町村に対して今のような技術的な助言をしていきたいと思います。  あと生活衛生課というのがありまして,行政指導についてはそちらが所管でございますので,今のようなお話があったということは,きちっと知事部局の保健福祉部のほうにも伝えていきたいと思います。 26 ◯佐藤委員 よろしくお願いします。 27 ◯加藤副委員長 石塚委員。 28 ◯石塚委員 私のほうから1つお聞きしたいのですが,県西地域の工業団地の状況ということで,近年完売の事例,その下に,分譲中の県の工業団地,残面積2.4ヘクタールということですが,残面積2.4ヘクタールになったということは,それだけ進んできてよかったと思っているんですが,こんな質問はちょっと自分ではあれなんですが,太陽光発電を入れましたよね,幸田工業団地の。太陽の光を受けて,それで電気を起こす,そしてそれを東京電力でも何でも売るわけでしょうが,今どこでもここでも山を開き,野を開き太陽光発電をやっている。この工業団地も,もちろん県がつくったわけですが,協力したのは坂東市,いろいろな協力していってでき上がったわけですが,そこの区画の一角が単なる太陽光でバーッとできて,最初私もそれ見たとき,ここに太陽光ができたのかと思ったんですが,それだけの地面というか,面積をしっかりとした企業誘致をしてやれば,働く人も雇用も,そして地方の活性化,そういう経済の活性化にもつながる。それを何で太陽光のそういうのに,簡単にというか,簡単ではなかったかもしれないけれども,どうしてそういう方向になってしまったのでありましょうか。 29 ◯蓼沼企業局総務課企画経営室長 工業団地に関しましては,通常,我々,工業団地阿見とか持っておりますけれども,通常,製造業ということで主に誘致はしているわけなんですけれども,近年,特に坂東市,詳しいことはわかりませんけれども,売れないような団地に関しましては太陽光もしかりということで進めておりますが,通常の工業団地の場合,特に売れるようなところはなるべく製造業優先で誘致しているのが現況でございます。 30 ◯石塚委員 もう決まったことだから,でも私は市長としてお世話になり,ずっとそのことも職員とともに協力してやってきた立場で,今度はしばらくして県議会議員にしてもらったわけですが,ここ通って,そういうのが出て,何でこんなにすばらしい大地を大変なお金をやってそういう太陽光発電にしてしまったのか,それは買った企業がしたことでありましょうが,そういうところの指導というのも,今となれば,私ども圏央道も走る,そしてインターチェンジも私のところから500メートルぐらい北のところにできるんですが,すぐ近くの幸田の工業団地,そこから1キロぐらい,1.5キロぐらいしか離れてないところにすばらしいそういうのがある,圏央道が走るというのも読めているわけでございますから,なぜそれを簡単に許可というか,それは企業の一存で何でもできるというものならそうですが,そういう指導はなされなかったのかと。これからも企業誘致をやっていくわけですが,人に働いてもらって,雇用の創出と地域経済の活性化ということを考えたら,しっかりと指導をしていただかなければならないと思いますが,どうでありましょうか。 31 ◯中島企業局長 県の基本的スタンスは,今,石塚委員おっしゃったとおり,太陽光発電のようなところに例えば県の工業団地の予定というときは,工業団地として売るのがなかなか難しいような地域,それだけに限定しようと。基本的には工業団地として売りましょうというのが,企業誘致を一体的に進める立地推進室の基本的考え方です。  ところが,例でいいますと,北浦の工業団地のように,第1期地区があって,第2期地区があって,1期地区もまだ土地が残っている。第2地区はさらに虫食い状況で,そこまで企業誘致を進めていくには非常に土地柄も悪い,造成すると金がかかるみたいなところについては,ここのところはしようがないということで,そういう土地を処分するときには,財政の特別委員会を県議会で立てていただきまして,そういう中で,県の保留地とか土地の処分をしたりする場合は,総務部門も財務部門,企画部門も入れた本部で全部決めなさいということになっておりまして,その中でそういうぎりぎりのものについてはしようがないだろうということで決めたものでございまして,あとは,今,どこがという具体的なところまでよくわかっていないところがあるんですけれども,売ってしまった工業団地で,当面そこの会社の工場の増設の計画がないので,そこを会社のほうとして30年なら30年やらせていただきたいというようなことについては,今申し上げましたように取得している会社の経営計画もございますので,そういうものについては認めております。  そういうふうな流れで,基本的には,電気事業のためにいい土地を提供するというのはよしましょうというのが県としての大きな方針でやっております。 32 ◯石塚委員 大体それでわかったんですが,自分も市議会議員時代,なぜ工業団地をつくらないんだ,何でやらないんだと。やっと当時の市長が腰を上げて,そして皆さんの御協力でできて,できる直前に私がなったんですが,そういう工業団地を,昔の1960年から70年のころ,全国でそういうのが開発されるころ,そのころ岩井もあちこちでどこでもいいから開発して,そういう企業も一時はよかったが,ほとんどつぶれていってしまった。今度は,県が開発してそれを一生懸命やって,そしてやっとできた。すばらしい画地が残っていた。気がついて通ってみたら太陽光の,何のために,これだけの面積があったらどれだけの工場が建ち,そして従業員の皆さん働いていたか。私はそれをいつも思うんですが,どうしてこんなことになったのか。企業が買って,どうしてもそこまでのやつは今,使う能力がないというようになったのか。また,別なそういう形でその企業から買い受けるとか,またその話を別なところに持っていくとか,私は素人でそういうところはよくわかりませんが,そういうこともしっかりとやってもらわないと,いいかげんにつくった,いいかげんに企業誘致をした,残ったやつはどうでもいい,何でもいいから,太陽光発電もいいものではありますが,貴重な面積と貴重なインフラの整備をやったのも,ただそこに太陽光の電気を起こすパネルだけをやっているというのは,私はいつあそこを通ってもまことに残念だと思うんですよね。  そういうところで,これから私ども圏央道も通りますし,またいろいろな工業団地をやろうとしておりますから,しっかりと今後指導をしていただきようお願い申し上げます。 33 ◯中島企業局長 先ほどちょっと言葉が出なくて申しわけありませんでした。財政再建等調査特別委員会で,県有地等処分・管理対策本部というのをつくってきちっとやるというような御提言を受けてやっております。  それから,今の石塚委員のご意見については,少なくとも企業局の工業団地については,絶対そういうことがないように現在も進めておりますし,今回のものにつきましても,当然のことながら企業を誘致するという形でやらせていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。 34 ◯加藤副委員長 ほかにございませんか。  田山委員。 35 ◯田山委員 佐藤委員の先ほどの提言というか,要するに今回の豪雨災害でも3.11の経験が生かされなかったと,いわゆる想定外ですよね。異常気象の中でこういうことはしょっちゅう起こるだろうと。例えば企業局の,特に電源施設ですね。さっきあらゆる施設の総点検と。例えば常総市役所は,きのうも行ってきたけど,随分立派な市役所だけど,あれ電源喪失していると。専門家がかかわって立派な庁舎つくったけれども,水没するような施設がまだまだ残されているのだろうと。  実は,私,石油業で,震災以来,ガソリンの供給ができなかったということで,国の補助金をもらって緊急電源を配置したり,タンクを大きく設置したりした。1つのまちに,消防署から1キロ以内に中核給油所というのを指定したんですね。常総市では,これまた水没して電源使えないと。改めて再チェックする必要があるかなと,総点検ぜひお願いしたい。企業局は水の専門家なので,配水場も含めて,市町村も含めてそういう再チェックを督励したらどうかなと。  きのうは政調会で行ったんですけれども,私の勘では,常総市からあの決壊場所まではどのぐらいありますか,10キロぐらい上流ですかね。随分時間がかかったんですね。途中何ともないんですね,その西側は。いわゆる東側の10キロ先で決壊したものが市役所まで来て,しかも市役所に駐車していた車が全部,いわゆるじわり,じわりと来て車が全部だめになったと。我々の神達議員の車もだめになったということなので,そういう想定外をある程度想定して,そういう装備についての保全というか,特に水害についてやる必要があるなと思いましたので,ぜひ一つお願いしたい。  もう1つは,給水車,これは企業局で給水車を持っているということですか。2台を水海道に派遣しているんですが,県では,何キロの給水車を何台どこに配置してありますか。 36 ◯茅根企業局施設課長 企業局では,給水車というか,給水のタンクを,今,派遣している2トンと1.5トンと1つずつ持っておりまして,それをレンタルのトラックに載せて派遣してございます。  それと,給水車については県内の各市町村があちこちで持っていまして,現在,日本水道協会の茨城県支部,日立市が支部長ですけれども,そこのまとめ役となっているんですが,全部で今,23台県内から企業局の車を含めて派遣をしてございます。 37 ◯田山委員 常総市に派遣しているんですか。 38 ◯茅根企業局施設課長 はい。 39 ◯田山委員 ちょっとテレビのニュースを見ていたら,早い時期に小山市に三重県かなんかの給水車,私の見る限りは1トンか2トン,2キロあるかどうか,ドラム缶10本あるかどうかぐらいの小さなタンク車,夜9時までどこどこの場所で給水していますということで,今さらながら他県から給水車を派遣してもらわなきゃならないほど,例えば栃木県の小山市でさえ設置がおくれているのかどうか。この辺も,せっかくなので,水の専門家として市町村に,あらゆる災害に備えて,しっかりと給水車の手持ち,点検方お願いできればと思います。  企業局は土地を売るのが上手なのでいいなと思っていたら,今度この土地を購入して造成するわけですね。企業局がこの造成にかかわる背景とか,何か特別ありますか。 40 ◯蓼沼企業局総務課企画経営室長 まず,企業局法では,地域振興事業という事業を起こしていまして,ここは地域振興ということで,そういうことで土地造成事業を行うということと,あと起債なんですけれども,地域開発事業債ということで,全面起債で行うんですけれども,こちらは企業局のほうで借りられるということですけれども,知事部局でやる場合には特別会計とかを設けないとなかなかできないということで,先ほどの県有地処分・管理の会議でも,そういうことで企業局がやりなさいということで受けてございます。 41 ◯田山委員 これは利用見通しは立っている土地ですか。 42 ◯蓼沼企業局総務課企画経営室長 先ほども説明しましたけれども,県西地域かなり売れ行きがいいということで,これから造成して,企業のほうは誘致するという形になります。 43 ◯田山委員 そこまでしか聞きませんけれども,中央工業団地が県の事業推進課で頑張っているけど売れない。全く売れないというか,この辺との関連は,企業局はどういう形かでかかわれないものですか。特段ノウハウがどうこうということではなくて,実績として,阿見,雪印メグミルクを呼んできたりいろいろな実績がある。そういう関連の中で,中央工業団地あたりも少しかかわれる可能性があるのかないのか。 44 ◯蓼沼企業局総務課企画経営室長 私どもの団地も,確かに委員おっしゃるように,今,阿見と江戸崎というのを持っていまして,誘致しておりますけれども,買いに来た企業さんでもなかなか条件が合わないという場合には,我々としても茨城中央工業団地を紹介いたしまして,現実に,江戸崎工業団地に来た企業さんで,結果的には茨城中央工業団地に立地した企業さんもございまして,その理由というのは,補助金の関係で,補助率が高いかということで向こうに立地したと聞いていますので,必ずしも茨城中央工業団地がだめということではなくて,企業さんの考え方で随分変わってきているのかなとは感じております。 45 ◯田山委員 財務体質もいいし,要するに茨城中央工業団地は地価が高いと,基本的に。この辺の問題をクリアしないとなかなか売れないのかなと。別に企業局の金投入しろということではないですけれども,財務体質がしっかりしている企業局であればこその長期的なプランの中で,いろいろな売却も含め,リースも含め,土地利用が図れるのであればぜひ,開発公社も絡んでいる,事業推進課も絡んでいる,東京事務所,一生懸命頑張っている,現実に売れない。やっぱり地価の問題があるということで,何か知恵があれば,この際,せっかく新しくまた,県の西部というよりは,県央の県の財産をぜひかかわれるように頑張ってもらえればと,お願いします。 46 ◯加藤副委員長 ほかに。 47 ◯茅根企業局施設課長 先ほどの田山委員のご提言にお答えしたいと思います。  施設の総点検でございますけれども,企業局の浄水場,基本的に市町村のハザードマップで浸水しないことを確認しているはずですけれども,もう一度全て点検して,浸水のおそれがないことを確認させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 48 ◯加藤副委員長 ほかにございませんか。 49 ◯茅根企業局施設課長 企業局の手持ちの給水タンク3台でございまして,そのうちの2台を現在派遣しているところでございます。 50 ◯加藤副委員長 ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 51 ◯加藤副委員長 ないようですので,以上で質疑を終了いたします。        ─────────────────────────── 52 ◯加藤副委員長 これより付託案件の採決を行います。  採決は一括して行います。  第116号議案及び第117号議案につきまして,原案のとおり可決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 53 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,原案のとおり可決することに決しました。  以上で,企業局関係の審査を終了いたします。  ここで暫時休憩いたします。  再開は午後2時10分とさせていただきます。よろしくお願いします。                 午後1時49分休憩         ────────────────────────                 午後2時8分開議 54 ◯加藤副委員長 休憩前に引き続き,委員会を再開いたします。  これより土木部関係の審査を行います。  本委員会に付託されました案件中,土木部関係は,第114号議案中土木部関係,第118号議案,第121号議案,第129号議案ないし第132号議案であります。  これらを一括して議題といたします。  なお,県出資団体の事業実績等につきましても,説明を求めますので,よろしくお願いいたします。  なお,本日,渡辺土木部長から,新山土木部次長が公務のため欠席する旨の届け出があり,これを受理しましたので,御了承願います。  これより執行部の説明を求めます。  初めに,渡辺土木部長。 55 ◯渡辺土木部長 議案等の説明に入ります前に,台風18号等による被害及び対応状況につきまして御報告申し上げます。  今回の災害は,台風18号等の影響で記録的な大雨となったことにより,本県では鬼怒川や西仁連川などの河川において堤防の決壊や越水などが起こり,流域に甚大な被害が発生したものでございます。  浸水範囲は,面積約40平方キロメートル,東西約4キロメートル,南北約18キロメートルに及び,住宅被害は17日16時現在で床上浸水が4,830件,床下浸水が7,258件となるなど,極めて大きな被害が生じております。  県では,9月10日の午前10時には災害対策本部を立ち上げ,土木部といたしましても,被災箇所の調査や応急復旧対策の実施,被害の大きかった常総市への職員派遣などに迅速に取り組んできたところでございます。  お配りしております資料1の2ページをごらんください。別添1というところでございます。  土木部関係の被害及び対応状況についてでございます。  まず,河川につきましては,17日16時時点で判明しているものとして,国管理の鬼怒川で決壊1カ所,漏水7カ所,のり崩れほかが13カ所でございます。それから,表の下ですけれども,県管理の西仁連川,宮戸川,飯沼川など38河川で決壊8カ所,漏水5カ所,のり崩れ104カ所などが発生しております。県管理河川の決壊箇所等につきましては,応急復旧工事等を鋭意進めており,現在は応急復旧中が42カ所となってございます。  次に,道路につきましては,高速道路の北関東自動車道桜川筑西から栃木都賀までが一時通行どめになったほか,常磐道や東水戸道路で80キロ規制がありましたが,現在は通行どめ及び規制は全て解除されております。  また,県管理道路の冠水等による全面通行どめは,ピーク時で29路線約92キロメートルでございましたが,現在は5路線約43キロメートルとなってございます。  次に,3ページ,下水道施設につきましては,常総市を排水区域とする下水処理場4カ所は,全て正常に稼働してございます。また,浸水区域の下水道管渠の被害状況等につきましては,現在調査中でございます。さらに,流域下水道の2施設が浸水いたしましたが,応急復旧済みとなってございます。  それから,4番,土木部の職員等派遣の状況についてでございますが,まず,災害ボランティアセンターや常総市へ職員を派遣しておりまして,管内に被災地域を持つ常総工事事務所,境工事事務所へも職員等を派遣しているところでございます。  9月16日までに現地へ職員等の派遣は延べ124名となっており,9月17日以降は現地対策本部に土木部技術職員が常駐するなど,職員等の派遣を拡充しております。  次に,5番,災害廃棄物の受入場所の提供につきましては,大量に出る災害廃棄物の一時保管場所としまして,下妻市にあります土木部所管の鬼怒小貝流域下水道「きぬアクアステーション」を提供してございます。  土木部といたしましては,被災した県管理施設の一刻も早い復旧に努めるとともに,土木部が一体となって被災地域の復旧・復興のために全力を尽くしてまいる所存でございます。  それでは引き続き,土木部の主な動きなどについて3点御報告いたします。  同じく資料1の1ページをごらんください。一番最初の紙です。  まず,1点目は,今回の補正予算の概要についてでございます。  東日本大震災で被災した県有土木施設の復旧は,昨年度末に全て完了し,現在,震災を教訓とした災害に強い県土づくりを推進しているところでございます。  特に本年度は,集中復興期間の最終年度となるため,県では,国の復興予算を最大限に活用しながら,全力で復興事業に取り組んでいるところでございます。また,生活道路や河川,公園,下水道などの日常生活に密着したインフラ整備もあわせて進めております。  こうした中,今回の補正予算は,引き続き震災からの復興に向け必要な事業費を計上するとともに,本県の発展基盤を支えるインフラ整備を促進するために必要な事業費を計上することといたしました。  県全体の補正予算案は,一般会計,企業会計,合わせて約95億3,100万円となっており,うち土木部関係につきましては約37億4,800万円となってございます。復興関連事業や直轄事業負担金のほか,防災・減災対策事業や通学路安全対策事業などの増額を予定しております。  2点目は,平成28年度国土交通省関係予算概算要求の概要についてでございます。  全体方針といたしましては,東日本大震災からの復興加速,国民の安全・安心の確保,豊かで利便性の高い地域社会の実現及び日本経済の再生に重点化した予算要求となってございます。  公共事業関係費につきましては,対前年度比1.16倍の約6兆93億円,さらに東日本大震災からの復興対策に係る公共事業関係費として約7,370億円が別途要求されているところでございます。
     3点目は,土木部事業の主な動きについてでございます。  初めに,(1)の台風18号等による被害及び対応状況についてでございますが,これは冒頭に説明させていただいたとおりでございます。  続きまして,(2)国道354号岩井バイパスについてでございます。国道354号岩井バイパスにつきましては,坂東市岩井地内から馬立地内までの1.4キロ区間が去る8月12日に供用開始し,バイパス区間の全線が開通いたしました。この開通によりまして,円滑な交通の確保はもとより,工業団地等への物流の効率化が図られ,地域の活性化や産業の振興に寄与するものと期待されております。  次に,(3)の茨城港常陸那珂港区次期石炭灰処分場建設着手についてでございます。茨城港常陸那珂港区において,東京電力常陸那珂火力発電所から排出される石炭灰を受け入れている現在の処分場が,あと数年で満杯になる見込みであるため,隣接する箇所に新たに次期処分場を建設いたします。整備費用約900億円のうち,県発注工事は約400億円で,8月から護岸本体工事に着手しております。また,国発注工事は約440億円で,11月から整備に着手する予定となってございます。  次に,(4)建設フェスタ2015の開催についてでございます。県民の暮らしや経済活動に不可欠な社会資本整備の重要性と建設産業の魅力について県民に広く伝えることを目的に,11月8日日曜日午前9時から笠松運動公園において建設フェスタ2015を開催いたします。  建設機械の体験搭乗や丸太切り競争など,親子で参加できるさまざまな体験イベントを通じまして,主に次世代を担う子どもたちやその親を対象に,建設産業や社会資本整備に果たしている役割などを広くアピールしてまいります。  なお,詳しい内容につきましては,ごらんいただいております資料2の2ページ以降に別添として添付させていただいておりますので,後ほどごらんいただければと存じます。  それでは,本委員会に付託されました議案等の概要につきまして御説明申し上げます。  今回,本委員会に付託されました案件は,議案7件でございます。議案等の概要につきまして,簡単に御説明させていただきます。  お持ちいただいております平成27年第3回茨城県議会定例会議案1)をごらんいただければと思います。  まず,1ページの第114号議案平成27年度茨城県一般会計補正予算のうち,土木部所管分の補正額及び11ページの第118号議案平成27年度茨城県鹿島臨海都市計画下水道事業会計補正予算についてでございます。  土木部所管分の概要を,お配りしておりますお手元の資料のうち,右肩に資料2と書かれております議案等説明資料に記載しております。そちらの1ページをあわせてごらんいただければと思います。  一般会計につきましては,最初の表の最下段,ページの中ほどになりますけれども,一般会計計の今回補正額Bの欄,36億2,700万円余の増額補正をお願いするものでございます。補正後の予算額は,補正後予算額Cの欄,1,366億9,000万円余となり,これは現計予算比102.7%となります。  なお,表の今回補正額Bの内数として,その右側に記載しております震災関連事業欄につきましては,国の復興庁に予算計上されております復興に関連する直轄事業や国補公共事業などを合わせた額となってございます。今回の補正額のうち,14億円余が震災関連事業費でございます。  また,鹿島臨海都市計画下水道事業会計につきましては,同じページの下ほどの企業会計の表をごらんください。表の1番目の鹿島臨海都市計画下水道事業の今回補正額Bの欄,1億1,900万円余の増額補正をお願いしようとするものでございます。  なお,特別会計につきましては,このたびの補正はございません。  これらの結果,一般会計及び企業会計を合わせまして今回補正をしようとする額は,ページ最下段の土木部計の今回補正額Bの欄,37億4,700万円余の増額補正となり,補正後の額は,補正後予算額Cの欄,2,157億円余となり,現計予算比の101.8%となります。  続く2ページから3ページにかけて,公共事業につきまして,会計,課ごとに掲載してございます。  次に,定例会議案の冊子の1)にお戻りいただきまして,16ページをごらんください。  第121号議案茨城県県営住宅条例の一部を改正する条例についてでございます。  これは,福島復興再生特別措置法の一部改正に伴い,当該条例で引用する条項にずれが生じたため一部改正を行うものです。  次に,同じ資料の28ページをごらんください。  第129号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額についてでございます。  これは,平成27年度において県が行う河川事業等に対する市町村の負担について,地方財政法等の規定に基づき,その額を定めようとするものでございます。  続きまして,30ページから32ページをごらんいただきたいと思います。  30ページの第130号議案,31ページの第131号議案,次のページの132号議案,これは工事請負契約の締結についてでございます。これは,土木部の主な動きでも御報告させていただきましたが,茨城港常陸那珂港区において石炭灰次期処分場を建設するに当たり,工事の請負契約を締結するものでございます。  付託案件の概要説明は以上でございますが,議案の詳細につきましては,後ほど担当課長から御説明させていただきます。  また,その他説明事項といたしまして,通学路の安全対策につきましては,後ほど担当課長等から御説明させていただきます。さらに,県出資法人に係る事業実施及び事業計画につきましても,今回提出させていただいております株式会社茨城ポートオーソリティと鹿島埠頭株式会社につきまして,後ほど担当室長から御説明させていただきます。  私からの説明は以上でございますが,お手元の議案書等により御審議の上,適切なる議決を賜りますようお願い申し上げます。 56 ◯加藤副委員長 次に,藤島監理課長。 57 ◯藤島監理課長 監理課からは2点御説明させていただきます。  恐れ入りますが,右上に資料2と書かれております平成27年第3回定例会土木企業委員会議案等説明資料を御用意願います。  4ページをお開き願いたいと思います。  まず,第1点目は,第114号議案に係る地方債補正についてでございます。  今回の補正予算に伴い,財源であります地方債の限度額を補正しようとするものであり,ごらんいただいております表は,土木部分だけを整理したものでございます。  表の左から3列目の補正額の欄をごらんいただきたいと思います。  河川事業における7億170万円の増額以下,今回補正をお願いします5事業を合計いたしまして,一番下の計の欄に記載のとおり,15億2,580万円の増額をお願いするものでございます。  続きまして,7ページをお開き願いたいと思います。  2点目は,第129号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額についてでございます。  こちらにつきましては,1の負担額から3の根拠法令までに記載してございますが,平成27年度に県が実施いたします河川事業,港湾事業,下水道事業に対する市町村の負担について,地方財政法第27条及び下水道法第31条の2の規定に基づきまして,その額を定めようとするものでございまして,3事業合わせた負担金総額は7億2,382万7,000円でございます。  4の議案の概要についてでございます。  (1)河川事業につきましては,急傾斜地崩壊対策事業でございまして,日立市ほか14市町の負担額の合計は4,057万円でございます。  (2)港湾事業につきましては,港湾建設事業でございまして,日立市ほか3市町村の合計2億3,555万円でございます。  (3)下水道事業につきましては,流域下水道建設事業でございまして,水戸市ほか29市町村の合計4億4,770万7,000円でございます。  なお,市町村別の負担額につきましては,8ページから9ページに記載しております。恐れ入ります。後ほどごらんおき願いたいと思います。  また,5の参考事項に記載のとおり,負担額につきましては,該当する市町村から同意する旨の回答を事前にいただいております。  監理課分の説明につきましては以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 58 ◯加藤副委員長 次に,古平技監兼道路建設課長。 59 ◯古平技監兼道路建設課長 道路建設課所管の一般会計補正予算の概要につきまして御説明申し上げます。  議案概要説明書3)の27ページをお開き願います。  道路橋梁改築費につきまして,計11億1,127万8,000円の増額補正をお願いするものでございます。  その内訳でございますが,地方道路整備費につきましては9億7,827万8,000円の増額補正で,当初予算額と国内示額との差について補正をお願いするものでございます。特定財源及び一般財源の額は記載のとおりでございます。事業の内容は,復興に関する道路事業でございます。  次の県単道路改良費につきましては,1億3,300万円の増額補正をお願いするもので,通学路の整備をさらに進めるための工事を行うものでございます。  当課の補正予算につきましては以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 60 ◯加藤副委員長 次に,勝山技監兼道路維持課長。 61 ◯勝山技監兼道路維持課長 続きまして,道路維持課より一般会計補正予算の概要及びその他報告事項について御説明申し上げます。  同じく議案書3),概要説明書の27ページをごらん願います。  道路橋梁維持費でございます。  道路橋梁維持費につきましては,計12億3,106万5,000円の増額補正をお願いするものでございます。  その内訳でございます。28ページをお願いいたします。地方道路整備費及び道路補修費につきましては,ひび割れやわだち掘れなどの舗装面の損傷が著しい箇所の修繕に重点的に活用してございまして,それぞれ8億1,206万5,000円,3億2,700万円の増額補正をお願いするものでございます。  次に,交通安全施設費についてでございます。  通学路に指定されている路線において,一部歩道で未整備の箇所がありますことから,通学路の安全確保が課題となってございます。早急に対策を実施する必要があるため,9,200万円の増額補正をお願いするものでございます。通学路における歩道を整備し,通学児童の安全を確保してまいります。  続きまして,道路橋梁改築費についてでございます。  道路橋梁改築費につきましては,排水整備費となってございます。老朽化により損傷した既設側溝を修繕することにより,道路利用者の安心・安全を確保するため,3,500万円の増額補正をお願いするものでございます。  続きまして,通学路の安全対策について御説明申し上げます。  資料2,議案等説明資料の14ページをごらん願います。  これまで実施してまいりました緊急合同点検に基づく対策実施箇所につきましては,平成27年6月末現在の状況を報告させていただきます。  全対策必要箇所につきましては,1)の表をごらん願います。全体といたしましては,学校,道路管理者,警察における対策すべき箇所として1,890カ所が選定されまして,そのうち1,747カ所で通学路の変更や信号機設置,交通安全施設設置などの対策を完了し,その対策率は92.4%で,3月末から1ポイントの増になったところでございます。  次に,土木部の対策必要箇所の状況につきましては,2),下の表になりますけれども,ごらん願います。全対策必要箇所のうち,県管理道路につきましては324カ所が対象となってございます。そのうち304カ所で,歩道整備のほか路肩のカラー舗装やラバーポールの設置,路面標示などの即効性のある対策を中心に対策が完了し,対策率は93.8%で,3月末から0.6ポイントの増になってございます。  残る土木部対策予定の20カ所につきましても,引き続き進行管理を十分に行い,今年度末までに全て完了するよう鋭意進めてまいります。  また,全県的な進行管理や情報の共有につきましても,関係部局が横断的に対策を検討しております。通学路における交通安全の確保に関する連絡会議において行ってまいります。  道路維持課の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 62 ◯加藤副委員長 次に,大江技監兼河川課長。 63 ◯大江技監兼河川課長 続きまして,河川課の一般会計補正予算について御説明申し上げます。  議案書3),概要説明書29ページの河川課の欄をごらん願います。  初めに,河川維持費でございます。8,400万円の増額補正をお願いするものでございます。  内訳でございますが,河川補修費といたしまして,樹木等の繁茂に伴う流下阻害による洪水被害を未然に防ぐため,筑西市の観音川などで竹や木の伐採を実施するための予算措置でございます。  次に,河川防災費でございますが,茨城町の涸沼川で洪水対策として河道の堆積土砂を掘削するなど,防災・減災のための増額補正でございます。  続きまして,砂防費でございます。県単砂防費といたしまして,1,000万円の増額補正をお願いするものでございます。これは,桜川市の後川で,土砂災害の発生リスク軽減のため護岸整備を行う防災・減災のための補正でございます。  続きまして,治水直轄事業負担金でございます。直轄事業の県負担金といたしまして,6億2,988万3,000円の増額補正をお願いするものでございます。これは,利根川や久慈川などの直轄河川における堤防整備や河道掘削などの河川改修事業,八ッ場ダムの建設事業,霞ヶ浦の環境整備事業などを行うための予算措置でございます。  次に,30ページをごらん願います。  河川課計でございますが,7億2,388万3,000円の増額補正をお願いするものでございます。  以上で,河川課の説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 64 ◯加藤副委員長 次に,小杉港湾課長。 65 ◯小杉港湾課長 港湾課の補正予算について御説明させていただきます。  同じく議案概要説明書の3)の30ページをお開き願います。  一番左側の欄の港湾課と書いてございます下の欄でございます。港湾建設費につきましては,左から2番目の欄にございますとおり,5億900万円の増額補正をお願いするものでございます。  内訳といたしまして,まず国補港湾建設費は,常陸那珂港区中央ふ頭地区で整備を進めております水深12メートル岸壁の供用に必要な保安施設の整備を行うもので,国の内示差による増額でございます。  次の港湾整備費は,鹿島港におきまして,北海浜地区の第二船溜の安全対策として,埋没土砂のしゅんせつを行うものでございまして,危険箇所の対策としての増額でございます。  次の港湾直轄事業負担金は,国が行う港湾直轄事業の負担金でございまして,常陸那珂港区中央ふ頭地区の水深12メートル岸壁の2バース目の調査設計を行うものでございまして,国の内示差による1,350万円の増額補正をお願いするものでございます。  以上が港湾課の補正予算でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。  続きまして,工事請負契約に係る議案について御説明させていただきます。  お手持ちの資料2,議案等説明資料の10ページをお開きください。また,工事予定箇所の位置図を13ページに載せてございますので,あわせてごらん願います。  第130号議案でございますが,茨城港常陸那珂港区の次期処分場護岸築造工事(既設その2)につきまして,東洋・株木・秋山特定建設工事共同企業体と43億6,320万円をもって請負契約を締結しようとするものでございます。  茨城港常陸那珂港区におきましては,2の現況・課題にございますとおり,東京電力常陸那珂火力発電所から排出される石炭灰を受け入れる現在の石炭灰処分場が,あと数年の後に満杯になる見込みであります。このため,東京電力からの要請に基づきまして,県処分場に隣接する箇所に,同社からの負担金によりまして新たな石炭灰処分場を整備するものでございます。  なお,石炭灰処分場としての事業完了後は,県の埠頭用地や港湾関連用地として活用する予定でございます。  工事の概要といたしましては,遮水シートを2層敷設しながら,砕石を導入いたしまして,延長300メートルの護岸を築造するものでございます。履行期間は平成27年10月から平成31年3月15日までとなります。  続きまして,次の11ページをお願いいたします。  第131号議案でございますけれども,次期処分場ケーソン製作工事(その1)でございまして,こちらはJFEエンジニアリング・菅原建設特定建設工事共同企業体と10億94万4,000円をもって請負契約を締結しようとするものであります。  2の現況・課題及び3の必要性・ねらいにつきましては,先ほど御説明させていただいたとおりでございます。
     工事の概要といたしましては,ハイブリッドケーソンを4函製作するものでございます。履行期間は,平成27年10月から平成28年の8月までとなっております。  続きまして,次の12ページをお開きください。  第132号議案でございますけれども,次期処分場ケーソン製作(その2)でございます。三井・鈴縫特定建設工事共同企業体と9億3,420万円をもって請負契約を締結しようとするものであります。  現況・課題,必要性・ねらいにつきましては,先ほどと同様でございます。  工事の概要といたしましては,ハイブリッドケーソンを3函と,RCケーソンを2函,計5函のケーソンを製作するものでございます。履行期間は,平成27年10月から平成28年8月までとなっております。  港湾課からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 66 ◯加藤副委員長 次に,藤田公園街路課長。 67 ◯藤田公園街路課長 公園街路課の一般会計補正予算につきまして御説明申し上げます。  議案概要説明書3)の31ページをお開き願います。  公園事業費でございますが,公園施設費について400万円の増額補正をお願いするものでございます。  この増額につきましては,大洗公園及び千波公園の危険箇所対策事業として駐車場及び園路の路面陥没箇所の修繕を行い,公園利用者が安全かつ快適に利用できるよう,適正な維持管理を図ろうとするものでございます。  当課の補正予算につきましては以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 68 ◯加藤副委員長 次に,井坂下水道課長。 69 ◯井坂下水道課長 下水道課の補正予算につきまして御説明申し上げます。  同じく議案書3),概要説明書の39ページをお開き願います。  平成27年度鹿島臨海都市計画下水道事業会計補正予算概要でございます。  支出予定額として1億1,950万円の増額をお願いするものでございます。これは,右側の備考欄に記載のとおり,建設改良費の工事費を増額するものでございます。工事内容としましては,本年4月に神栖地内で発生しました管渠の老朽化による道路陥没箇所につきまして,管渠の改築工事及び道路の本復旧工事を行うものでございます。  以上が下水道課の補正予算でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 70 ◯加藤副委員長 次に,中村技監兼住宅課長。 71 ◯中村技監兼住宅課長 第121号議案茨城県県営住宅条例の一部を改正する条例について御説明させていただきます。  恐れ入りますが,資料2の5ページをごらんください。  1,改正の理由・根拠でございます。福島復興再生特別措置法の一部改正に伴い,条例の一部を改正するものでございます。  次に,2,改正の目的と,3,背景・必要性でございますが,同法の一部改正に伴い,条例において定めている県営住宅入居者資格の特例に係る条項にずれが生じたため,所要の改正を行うものでございます。  次に,4の内容でございます。条例第7条第3項における同法の引用条項において,「第30条」とあるところを「第40条」とするものでございます。なお,法の条文の内容については改正後も変更はございません。  また,入居者資格の特例の対象となる者は,現在の避難指示区域にある住宅に震災当時に居住していた者で,現在も住宅に困窮し,かつ暴力団員でないものということでございます。  6の施行日につきましては,公布の日としております。  なお,次のページに条例の新旧対照表を添付してございますので,後ほど御確認願います。  住宅課からの説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 72 ◯加藤副委員長 最後に,宗像港湾課港湾経営室長。 73 ◯宗像港湾課港湾経営室長 港湾課が所管いたします株式会社茨城ポートオーソリティ及び鹿島埠頭株式会社の事業実績等につきまして御説明いたします。  同じく資料2の15ページをお開き願います。  茨城ポートオーソリティでございます。  まず,7)の設立目的・経緯でございますが,常陸那珂港区,日立港区,大洗港区を一体とした効率的な港湾の管理運営及び港湾振興を推進するとともに,ひたちなか地区の都市づくりを担い,地域社会の発展と振興を図ることを目的に,平成19年4月1日に合併発足いたしました。代表取締役社長は楠田幹人,資本金は29億4,000万円余でございます。  9)の出資状況は,県の出資額15億6,000万円余,出資割合は53%となっております。  10)の資産状況は,資産合計64億8,000万円余,負債合計20億8,000万円余,純資産合計44億円余となっております。  16ページをごらん願います。  平成26年度事業実績でございますが,港湾施設の管理運営等を行う港湾管理事業のほか,船舶代理店サービスを行う港湾業務事業,荷役機械等の賃貸を行う港湾施設賃貸等事業,ひたちなか地区の都市づくり推進事業等を円滑に実施いたしました。  17ページをごらん願います。  収支状況でございますが,1)の経常収益26億円余から2)の経常費用23億7,000万円余を差し引き,3)の経常利益は2億2,000万円余となっております。税引き後の8)の当期純利益は1億2,000万円で,9)の前期繰越損益9億8,000万円余を加えました10)の当期末未処分損益累計は,別途積立金に8億8,000万円を組み替えたため,これを差し引きまして2億2,000万円余となっております。  また,補助金等の受入状況でございますが,県からの委託金は茨城港の公共埠頭管理等に係る業務委託費3億4,000万円余となっております。  18ページをごらん願います。  平成27年度事業計画でございますが,26年度に引き続き記載のとおり事業実施し,茨城港のさらなる発展に貢献してまいります。  19ページをごらん願います。  収支計画でございますが,1)の経常収益を25億8,000万円余,2)の経常費用を23億7,000万円余,8)の当期純利益を1億2,000万円余見込んでおります。  また,補助金等の受入予定でございますが,県からの委託金は3億6,000万円余と見込んでおります。  以上が茨城ポートオーソリティの概要でございます。  続きまして,20ページをごらん願います。  鹿島埠頭でございます。  まず,7)の設立目的・経緯でございますか,鹿島臨海工業地帯の中核をなす鹿島港において,公共埠頭の効率的な管理運営と曳船等のサービス事業を一貫して行うため,県や地元市,民間企業の共同出資により昭和43年7月1日に設立されました。代表取締役社長は加藤木高夫,資本金は3億円でございます。  9)の出資状況は,県の出資額1億5,000万円,出資割合は50%となっております。  10)の資産状況は,資産合計33億6,000万円余,負債合計15億7,000万円余,純資産合計17億9,000万円余となっております。  21ページをごらん願います。  平成26年度事業実績でございますが,タグボートにより大型船舶の入出港のサポートを行う主力の曳船事業のほか,通船事業,倉庫事業,船舶代理店業,貨物運送取扱事業,県からの受託事業として港湾施設の管理運営等を円滑に実施いたしました。  22ページをごらん願います。  収支状況でございますが,1)の経常収益23億9,000万円余から2)の経常費用21億1,000万円余を差し引き,3)の経常利益は2億8,000万円余となっております。税引き後の8)の当期純利益は2億円余で,9)の前期繰越損益7億7,000万円余を加えました10)の当期末未処分損益累計は,船舶特別積立金から2億円を取り崩したため,これも加え11億8,000万円余となっております。  また,補助金等の受入状況でございますが,県からの委託金は,鹿島港の公共埠頭管理等に係る業務委託費1億円余となっております。  23ページをごらん願います。  27年度事業計画でございますが,26年度に引き続き,主力の曳船事業を中心に記載のとおり事業を実施し,港湾利用者のニーズを的確に捉えたサービスの提供に努めてまいります。  24ページをごらん願います。  収支計画でございますが,1)の経常収益を23億5,000万円余,2)の経常費用を20億8,000万円余,8)の当期純利益を1億7,000万円余見込んでおります。  また,補助金等の受入予定でございますが,県からの委託金は1億1,000万円余を見込んでおります。  以上が鹿島埠頭の概要でございます。  以上で,港湾課の説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いします。 74 ◯加藤副委員長 ただいまの説明の中で説明漏れはございませんか。  ないようでので,以上で説明聴取を終了いたします。        ─────────────────────────── 75 ◯加藤副委員長 これより質疑を行います。  質疑は,付託案件及びその他所管事業に関する項目を一括して行います。  質疑のある方はお願いいたします。  岡田委員。 76 ◯岡田委員 本日午前中には,土木企業委員会のほうで被災地常総市のほうに行ってまいったわけです。改めまして,今回の大雨の被害で被災を受けられました皆様方に,心よりお見舞い申し上げます。  あわせて,復旧には非常に迅速な対応が必要かと思います。ここでは,土木部の皆さんにこれからの被災地の復旧のために御尽力いただきますこと,あわせてお願いしたいと思います。  そんなわけで,被災地についての道路復旧についてお伺いします。  国道の復旧にも随分時間かかっているように,私も何度か被災地を訪れて思っているわけですが,先ほど現地で勝山道路維持課長の説明等もありました。説明では,特に国道の294号などで,通行どめや規制がかかっているところに,復旧のための緊急車両等のために一般車両の乗り入れをあえて規制しているというお話がありました。実際に水没した車が放置車両があったり,道路が水没して時間がかかっているということでのおくれなのか,お話のとおりに当初から計算されて規制があったことなのか,ちょっと教えていただきたいと思います。 77 ◯勝山技監兼道路維持課長 道路に放置された車両のレッカー移動につきましては,最初,浸水が広範囲にありましたのでなかなか早急な対応ができなかったのですが,浸水が引き次第レッカー移動にかかったところでございます。レッカー移動につきましては,13日から16日に,阻害になっている車につきましては,国交省と茨城県合わせて33台をレッカー移動して,全て終わったところでございます。  先ほど一般車両の進入をブロックしたという話がありましたけれども,啓開の考え方としまして,まずは東西の道路の通行の解除をしようということで,土浦坂東線,土浦境線,そういったところを供用開始したところでございます。現道の354号もそうですけれども,東西のラインをまずはやりましょうと。南北ラインにつきましては,谷和原筑西線が,ちょうど被災者が多くて,復旧のための緊急車両が通行するとき邪魔にならないように,今もそうですけれども,一般車両の進入はとりあえずは規制しているところでございます。  294号につきましては,下妻から来る車と,谷和原のほうからの車の大動脈になってございますので,もしこれをあけてしまうと,全部つながっていればいいんですけれども,途中で切れていましたので,中で入ってきて渋滞が生じてしまうということがございまして,北と南でブロックしました。復旧が済みましたので,このシルバーウイークの早い時期に354号のバイパスも,294号もあわせて解除していきたいと考えてございます。 78 ◯岡田委員 大動脈がなかなか通れないという印象があって,それがかえって渋滞になっているのではないかという声もあったので,ちょっとお伺いしました。今,課長のほうからありましたので,納得する部分はあるんですが,ここでちょっと先ほどの車のレッカーのことで,災対法が昨年改正されて,道路の管理者の県がこういったときに車を動かせる。ことし土木のほうでもその訓練をやられていたと思います。  実際,33台ということだったのですが,これは手続上今回ちょっと時間がかかったとか,例えば1回は動かしてくださいといった告知が必要であったのか,その辺もちょっとお聞かせいただきたいと思います。 79 ◯勝山技監兼道路維持課長 車両移動は,災対法に基づく移動でございますので,まず区域指定が必要でございます。これは12日の4時に常総市のほうでやりまして,それとちょっと前後したんですけれども,県のほうでも11時半にこの区域指定をやってございます。その後,先ほども説明申し上げましたように,浸水区域の水が引くに合わせて撤去を行ったというところでございます。  レッカー移動につきましては,既に移動先が決めてございましたので,そこに遅滞なく動かしたということでございます。  ただ,当初,邪魔になった車は48台ございました。我々が移動したのは33台でございますので,15台はみずから動かされたということでございます。 80 ◯岡田委員 48台のうち33台,なかなか大変だったと思いますが,13日から16日,3,4日かかってということなので,私がイメージしていたものよりは結構時間がかかってしまうのかなと。イメージで,例えば五,六台が緊急車両通れないためにすっと動くというぐらいの延長で30台ということだったので,1日もしくは2日ぐらいでできるのかなと思ったのですが,時間がかかったようだと。  ちなみに,今回,災対法を施行されて県のほうでレッカーしたのは初めてのケースなのでしょうか。 81 ◯勝山技監兼道路維持課長 茨城県としては初めてでございます。当然,県として初めて区域指定を実施いたしました。 82 ◯岡田委員 初めてということで混乱もあったのかもしれないですが,これも1つのモデルケースかと思いますので,さまざま想定の中で今後に生かしていただければと思います。  ちなみに,道路の路面を清掃する路面清掃車というのでしょうか,これも土木の道路維持課としてやられることなのでしょうか。 83 ◯勝山技監兼道路維持課長 これにつきましては,市と国が協力しながら実施いたしました。ネクスコのほうで協力いただきまして,354号と294号の路面清掃を実施しております。 84 ◯岡田委員 路面清掃車を出動させるというのは,国道,県道,市道,順番はあるかもしれませんが,依頼ができる道路というのは,ある程度決まりがあるでしょうか。 85 ◯勝山技監兼道路維持課長 災害関係の協定を結んでございまして,それに基づいて今回協力いただいたということでございます。当然,県のほうも一緒に合わせて路面清掃を実施いたしました。14日から17日までやっていただきまして,非常に助かったところでございます。 86 ◯岡田委員 ぜひそういったハード面の支援がこれからも非常に必要かと思いますので,迅速に,そして柔軟に対応いただければと思います。私の質問は以上になります。 87 ◯加藤副委員長 ほかにございませんか。  磯崎委員。 88 ◯磯崎委員 土木部の執行部の皆様,昼夜を問わず復旧・復興,本当にありがとうございます。私のほうから,現実あった話というか,ちょっと質問させていただければと思います。  災害時における交通規制情報についてですが,私のところに,ボランティアに行きたいとか災害支援に行きたいということで,実際どういった通行どめとか交通規制になっているのかというのが携帯のほうに何件も問い合わせがありました。それで,土木部の道路維持課のほうのホームページを見てアドバイスをした次第なんですけれども,また折り返しかかってきまして,一生懸命つくっていただいたのは大変ありがたいのですが,ちょっと活字が多いんじゃないかと。よくよく見れば,ちゃんと地図もありますが,人間かなり焦って早く見ていきたい中では,土木部の道路維持課のところまでたどり着くまでが,私が言った人はすぐわかったでしょうけれども,初めての人はなかなか,災害対策情報というところを開けばパッと開くような,そんなわかりやすい表示とか,そんなところがあればもっとわかりやすいのかなというのがございます。  あとは,その辺の更新のペースが,例えば数時間置きにやっているかとか,そういったところなんかも,きっとやっているんでしょうけれども,そういうのも県民の皆様が随時行くタイミングも違いますし,そういったところでちょっと感じた点ですので,この辺についてお答え下さい。よろしくお願いします。 89 ◯勝山技監兼道路維持課長 18号に伴う通行規制情報につきましては,一番最初は,実は県のトップページではなくて土木部の道路維持課のページに表示してございました。直接トップページからできないという状況でございました。また,県管理道路の規制路線につきましては,これまで文字による通行規制の一覧のみをホームページに掲載しているところでございました。  その後,今回,県のホームページの台風18号の災害関係の情報表示に切りかわりましたので,9月10日16時から,通常版から災害版に切りかわって,トップページから入れるようになったところでございます。  済みません。先ほど11時と申しましたが,11時半でございます。  それから,常総市において,鬼怒川の堤防の決壊によりまして,通行規制の拒否が懸念されたところでございます。そういうわけで,交通混雑の緩和の観点と県民の利便性を考慮しまして,11日から常総工事事務所管内の通行規制箇所の掲載を始めました。図面として表示したところでございます。
     今後は,委員おっしゃるように,通行箇所図がホームページに容易に表示できるように改善するなど,県民が必要とする情報をよりわかりやすく提供していきたいと考えてございます。 90 ◯磯崎委員 今後,そういったところでわかりやすくやっていただければ大変ありがたいと思います。  最後に1点ですけれども,私もちょっと見てみたんですが,これは当然といえば当然なんですけれども,道路の名前とかそういうのも正式名称で,これは県の部分ですから当然だと思うんですけれども,地元の方とか通称で呼んでいたり,この言葉のほうがわかりやすいとか,そういったところもちらほら話をいただきまして,その辺なんかも少し配慮がもしできれば,今後わかりやすいかなと感じた次第でございます。よろしくお願いいたします。私からは以上でございます。 91 ◯加藤副委員長 石塚委員。 92 ◯石塚委員 私からは,災害の現場で皆さん非常に一生懸命頑張ってこられて,そういう中でボランティアで片づけてくれるたくさんの人がいるんですね。頑張っているところだと思ったら,一日の実動の何分の1ぐらいしかできなかった,時間が来てしまった,そういう人がたくさんいると思うんですね。現地でも一度お話をしたんですが,再確認の意味で,そういうボランティア精神で一生懸命やってきた人が何時間も何時間も待たされて,2時間半から3時間ぐらいしかやらないで,遠くからやってきて,物足りないというか,自分でも残念だなと思って帰られる人がたくさんいると思うんですね。それは本当に基本的なことでありますが,しっかりと速やかに,送迎バスの配車もピシッとやって,すぐその場所に駆けつけられて十分な時間を,少なくとも5時間,6時間ぐらい働けるところ3時間ぐらいで,待っているだけでかえって疲れちゃうと,やる気をなくしてしまうたくさんのボランティアの人もいますので,そこらもどうしっかりやっていくのか,再確認の意味でお聞きいたします。 93 ◯藤島監理課長 石塚委員のただいまの御質問,第一義的には常総市,そして県庁でいいますと保健福祉部の福祉指導課が所管でございますが,私,現地災害対策本部のボランティアセンターのほうに12日から入っております。それの関係でお答えをさせていただきます。  ただいまありましたように,ボランティアの方の募集につきましても,どの業務をやってもらうかという需要をどれだけまず固められるか,それに伴ってボランティアの方々がどれだけ必要かというそのマッチングがまず第一義的です。  ただいま委員の御指摘は,そのマッチングが不十分ではなかったかという御指摘だと思います。これは私も,このシルバーウイークにも現地に赴きまして対応します。よく現課のほうにお伝えしまして,私も一緒に今の御指摘を踏まえて仕事に取り組んでまいりたいと思います。 94 ◯石塚委員 再度ということで聞きましたが,本当にみんな疲れ切っているところ,新しい人が会社休んで行ってきなさいと言われて出てくる。一生懸命頑張ってやろうと思ったら,そこへ行くときには時間が3分の1,あるいは半分ぐらい食っちゃったなどというのでは,例えばコンピューターとかなんか動かしてチームで,さまざまなことがあるでしょうが,片づけでも何でもいっぱいあるわけでございますから,早急に,起きたらすぐ出せるような,一日フルに活動できるような,何で今日来たんだっぺと,ただ疲れと,自分のそういう目的を自分なりに立てていたのができなかった,残念だなということでは,皆さんの一生懸命のやる気をなくさせちゃうので,そういうところでよろしくお願いします。 95 ◯加藤副委員長 佐藤委員。 96 ◯佐藤委員 午前中は現地見させていただきまして,皆様方の現地での御苦労,そして復旧のための御尽力,敬意を表したいと思っております。  私ども,知事に対して月曜日14日に17項目の緊急要望をさせていただきました。インフラの復旧,あるいは決壊等々の早期復旧等々について要求をさせていただきました。  先ほど資料1,土木委員会の資料の2ページで河川の状況について御報告をいただきました。鬼怒川の決壊をしたところを,きょう見させていただいて,これまでの高さまで堤防の水位がなかったということで見させていただきましたけれども,先ほどの報告の中で,応急復旧済みということと,応急復旧中というところがあろうかと思っていますけれども,この応急復旧中というところについて,皆さん御苦労されているのは十分承知なんですけれども,わかる範囲でどのぐらいで復旧が,全体,時期的なものでも結構ですので,御報告いただければ。 97 ◯加藤副委員長 大江河川課長。 98 ◯大江技監兼河川課長 鬼怒川につきましては,漏水箇所と決壊箇所がございました。国のほうで一生懸命頑張りまして,2カ所とも応急復旧は完了したと聞いております。  それから,うちの河川で常総市内を流れる八間堀がございまして,そういうので3カ所ほど決壊したところでございますが,これにつきましては,自衛隊の方に協力いただきまして,一応,仮復旧というか,応急措置は終わっているところでございます。それから,古河市を流れる宮戸川も決壊しましたが,地元の建設業者さんの御協力のもとに,矢板締切をもちまして無事応急復旧が完了したという状況にございます。 99 ◯佐藤委員 この報告書の応急復旧中というところについては,仮応急なのか,仮なのかというところはありますけれども,大方というか全部終わっているというふうに理解してよろしいのでしょうか。 100 ◯大江技監兼河川課長 この中で,漏水箇所の調査中1カ所というのが現在継続中ということで,まだここだけ完了していません。済みません。 101 ◯佐藤委員 ぜひ,これからの天候の状況等々あろうかと思いますので,早急な調査あるいは復旧ということに全力を挙げていただきたいと思っています。  それから,けさの新聞だったかと思いますが,全壊した,あるいは家に戻れない方が避難所にいる,あるいは避難所にいながらもこれから長期化する方もいるということで,県営アパート,住宅等含めた300近いところの仮入居地を確保したという報道もあったかと思いますけれども,もうちょっと具体的に,あるいは県がかかわっているところでどうなのかという部分について御報告いただければ。 102 ◯中村技監兼住宅課長 けさ,さまざまな新聞に載ったところでございますが,住宅で被災した方々について,現在避難所のほうに入っておられますけれども,まだそうした被災した住宅の総数についてはっきりしない状況でございますけれども,なかなか時間もたっておりますので,県のほうで公的な住宅,例えば県営住宅とか,国家公務員宿舎とか,あるいはもうちょっとお願いしてURの住宅とか,そういう被災地周辺である程度動員可能な公的な住宅の確保に努めまして,ある程度一つのまとまりとしての数が大体見えてきましたので,それを提供していこうという発表をきのうさせていただきました。  ただ,まだ具体的なやり方とか手段,これまで県というのはどちらかというと後方支援的な役割が多かったんですけれども,今回の場合多少最前線に立つ部分も出ますので,その辺の避難所での意向把握とか,そういうもののやり方を最終的に検討しておりまして,本当に住宅に困窮している方,被害の多い方を優先的にきちんと住宅の提供を受けられるような形で,不公平がないような形で提供することを進めているところでございます。  きちんと意向把握をやりまして,その上で,ちょっとくどいようですけれども,公平に優先順位をきちっと間違えずに提供できるように進めていきたいと考えております。 103 ◯佐藤委員 ぜひ被災者の方に寄り添った形で対応をお願いしたいと思います。  それから,本日現地見させていただいて,まだ断水されているところがありますけれども,それ以外の復旧されているところについて水道が出るということでありますので,県道の側溝ということでいえば少ないのかもしれないですけれども,市町村道の側溝に合併浄化槽含めて流さなきゃいけないということで,大変側溝の泥かきが大変だという状況のお話を聞いたところでございます。これは人海戦術で撤去しなければいけないのかなと思いますし,先ほどの報告の中でも,下水道の管渠の被害状況についてはまだ不明だという報告がありましたが,これは県の話ばかりではないので一概に言えませんけれども,それらの対応状況についてわかる範囲で御報告いただければ。 104 ◯井坂下水道課長 下水道関係について述べさせていただきます。  こちらのほうで下水道の管渠不明ということで書かせていただきましたけれども,状況としては,今のところ小さなポンプ施設も復旧しておりますので,ある程度流れているという状況では聞いております。実際には,道路の下に管が埋まっているものですからちょっと調査はできない。ただ,マンホールのふたなどをあければ,ある程度流れているようだということで,全体的には大方大丈夫なんだけれども詳細には不明だということで書かせていただきました。  今後は,もし実際に使っている中で詰まるような箇所とかあれば,そういうところは優先して清掃して直していくということで,市のほうで考えているそうでございますので,状況に応じて対応していきたいと思っております。 105 ◯佐藤委員 先ほどの下水道の話はぜひよろしくお願いします。先ほどの側溝の話は,県道の側溝ということよりも,市町村道の側溝という形が多いのかと思いますので,そういう状況にあるということでお伝えをさせていただきたいと思います。その対応について,しっかりお願いしておきたいと思っております。  最後に,高速道路の関係で,所管がここでいいのかどうかというのはあるんですが,高速道路の物資の輸送等々については今月いっぱいまで無料だという報告は受けているんですけれども,延長するかどうかについてはこれから検討されるのかもしれませんが,それらについて,もし所管が違ったら申しわけないですが,お答えができるのであれば。 106 ◯渡辺高速道路対策室長 ただいまの佐藤委員のお話は,所管が違うので我々土木のほうでははっきりしたことは申せません。ただ,高速道路の会社との調整なり下打ち合わせのほうには若干絡ませていただきましたので,その範囲内でお答えさせていただきたいと思いますが,最初に,範囲とか期間というものをとりあえず決めまして,それで会社のほうと,ネクスコのほうと協議をして,現在のような無料化の措置になっていると。ですから,今後の状況を見て,対策本部のほう等で,必要であれば必要な措置をとっていくだろうと考えます。 107 ◯佐藤委員 所管外の質問で申しわけございませんでした。ここまでは避難者のところへの物資の配付ということで,これから1件1件が水没された家財道具を廃棄され,これから生活再建のためにどうするかということで進んでいくだろうと思っておりますし,そこまでしっかりやっていかなきゃいけないと思っております。  土木部関係のところのいろいろな問題,課題等々が山積しているかと思っておりますけれども,しっかり対応することをお願い申し上げまして,質問を終わります。 108 ◯加藤副委員長 ほかに質問ございませんか。  菊池委員。 109 ◯菊池委員 部長初め,各担当課長の皆さんには,午前中御苦労さまでございました。先ほど部長からの説明で,国土交通省関係予算概算要求の概要が御説明ありまして,公共事業の関係費が約6兆93億円,前年比1.16倍,大震災からくる予算が7,370億円で前年比1.13倍という説明を受けたわけでありますが,概算要求の概要ということで,これは実現度合いはどのぐらい考えているでしょうか。 110 ◯渡辺土木部長 概算要求基準に基づいて各省が要求するということで,前年度比の1割減をベースにして,さらに重要なものは上積みして要求できるという基準がありまして,それを計算すると1.16ということで,満額国土交通省要求しております。見込みというのは当然わからないですけれども,これから12月までの政府予算案を決めるまでに,閣議決定するまでに財務省とやるわけで,そこの上積み部分について,その重要度を査定,特に査定されて高さが決まっていくということになりますので,ここの重要部分というのは,安全ですとか,経済効果のあるものについて,安全というのが特に国土交通省では重要な部分だということで積んでおりますので,財務省との特にそこの部分が重点的に査定の対象になるということですので,結果はどうなるかは当然私もわからないですけれども,そういう点について,県としても,そういう分野が効果的だよとか,そういう後方支援みたいなものはあり得るかと思っております。 111 ◯菊池委員 今回,鬼怒川の問題もありますし,なるだけ満額とっていただけるように努力をしていただけないかと思っております。  道路とかバイパス等々の仕事がずっと入っているわけですが,なかなか進捗率が悪いという状況もあるわけでありまして,この維持管理に関する建設に関する予算が十分であるのかどうかということが,まず大きな問題だろうと思っております。国及び県の公共事業予算の推移はこの後どのようになっていくのか,ちょっと教えてください。 112 ◯藤島監理課長 国及び県の公共事業予算の推移についてお答えいたします。  まず,国土交通省の公共事業の当初予算の推移についてお答えいたします。平成12年度までは建設省,運輸省と分かれておりましたものですから,国土交通省となって初めての平成13年度当初予算につきましては7兆3,000億円でございます。平成27年度当初予算は5兆2,000億円ということで,約7割まで減少しているという状況でございます。  なお,国土交通省を含めます国全体の公共事業の当初予算につきましては,平成9年度の9兆7,000億円がピークでございます。それを境に減少傾向にございまして,平成27年度当初予算は約6兆円でございまして,そのピーク時でございます平成9年度と比較しますと,約6割まで減少しているということでございます。  一方,県の関係でございます私どもの土木部における公共事業,これは特別会計,企業会計全て含んでおるものでございますが,当初予算の推移につきましては,平成8年度の2,049億円がピークでございました。これを境に年々減少しておりまして,本年度平成27年度の当初予算は復興分を含めまして約1,225億円でございまして,国と同じように,ピーク時の平成8年度と比較しますと約4割まで減少している状況でございます。 113 ◯菊池委員 4割まで減少しているということでありますので,計画的な道路の整備,適切な維持管理はできているのか,現状どのようになっているのか教えてください。 114 ◯藤島監理課長 先ほど県の土木部予算のほうで,平成8年度と平成27年度を比較しますと4割減で,6割まで減っているということで,大変失礼いたしました。訂正させていただきます。 115 ◯古平技監兼道路建設課長 道路建設課の予算で御説明申し上げます。  道路建設課の予算,ピークだったのは平成8年でございます。国補事業で約387億円,今年度でございますが,復興予算を含めまして278億円,これはピーク時の平成8年の約7割でございます。復興予算を除きますと約123億円でございまして,これは平成8年の予算の約3割ということで,簡単にいいますと,平成8年時には1年でできた事業が3年以上かかるという状況になっております。  また,県単事業でございますけれども,平成8年度時には約182億円あったものが,今年度は14億円となっておりまして,県単事業につきましては,現在は国補事業になじまないものが主力となっております。  以上のような状況から申しますと,バイパス,あるいはトンネル,橋梁等の多額の予算を要する事業については,なかなか着手していくことが困難な状況にあるというのが現状でございます。さらなる予算の確保は当然のごとく必要と私のほうでは認識しております。 116 ◯勝山技監兼道路維持課長 維持補修の路面再生も,今,非常に厳しい状況でございまして,これにつきましては年々予算減少するということがございます。その一方で,道路利用者,沿線住民からも舗装修繕の要望が増加しているという状況でございます。また,管理瑕疵の事故は,平成24年が17件,25年が18件,26年が48件とだんだんふえつつある中で,舗装のひび割れとか,わだち掘れを重点的に補修しているところでございますけれども,なかなかその補修が間に合わない状況でございまして,今年度も昨年度を上回る管理瑕疵の発生が懸念されてございまして,既に8月末で34件発生してございます。こういうことから,さらなる予算の確保が必要と考えているところでございます。  それから,除草につきましても,かつて道路除草は1メートル幅で実施してございまして,年2回刈れたところでございます。しかしながら,労務費単価とか,諸経費率が上昇いたしまして,十分な予算の確保が困難となったところでございます。今では,刈り幅を狭めている状況が続きまして,現在は50センチ,しかも場所によっては年1回という状況でございまして,視距の確保とか,それから歩行空間がなかなか十分ではないという状況でございます。道路利用者の安全のためにも,十分な予算の確保は必要と思っているところでございます。 117 ◯菊池委員 2年ぐらい前ですか,つくば市にちょっと調査行ったときに,コンクリート,生コンで道路つくったところがあったんですけれども,試験的に。コスト的にどのぐらい違うんですが,合材と。  後で教えてください。多分そのときにはかなりコストもかかると言われて,ぜひやったほうがいいだろうということも言ったんですけれども,なかなか今の予算がない中では無理なのかなという話でした。  河川についてはどう思っていますか。 118 ◯大江技監兼河川課長 河川でございますが,改修費計でいいますと,国補事業予算つきましては,平成9年度200億円をピークに減少しまして,現在,今年度約58億円とピークの3割程度になっております。その中での改修事業でございますけれども,県内に県が管理する河川が216河川ありまして,そのうち改修が必要な延長が約1,450キロほどございまして,これまでの整備状況につきましては,改修済みの延長が約57%,そのうち計画断面でできている延長が約34%となって,かなり低い数字で,残り区間には無堤堤防がある区間も多いことから,早期の改修が必要と考えております。  河川の維持管理費につきまして,県単で対応しているところでございますけれども,県単事業の予算につきましては,平成8年度の79億円をピークにしまして,本年度は22億円とピークの3割程度で,この5年間はほぼ横ばい状態となっています。この中で,河川除草につきましては,過去2回実施していたところでございますが,現在は1回ぐらいとなっているのが現状でございます。  それから,危険箇所の対応の維持補修でございますけれども,出水期前に4月から6月にかけまして毎年点検を実施しまして,その危険箇所を調べているところでございますが,全て対応できないので,その中で限られた予算を有効に活用するために,過去に浸水あったところとか,近々に危険なところから優先してやっているのが現状でございます。 119 ◯菊池委員 除草もあるんですよね。私は日立なんですが,二級河川で茂宮川というのがあるんですが,そこは途中まで太田工事事務所,下流のほうが高萩工事事務所となっていまして,ここ二,三年は順調にやっていただいておりますけれども,以前は太田までは草刈りも除草もできている,高萩の下流のほうは,私が住んでいるほうはできていないというような苦情が,同じ川で何でここでとまっちゃって,こっちはやらないんだという苦情がありましたので,多分茨城県内でもそういうことがあるだろうと思っておりますけれども,しっかりとチェックして対応していただければありがたいのかなと思います。  公共事業がどうのこうのと悪者に位置づけされておりますけれども,今,大分よくなってきて,皆さんもある意味喜んでいる方もいらっしゃると思うんですね。先ほど岡田委員が,高萩のほうの防潮堤ですか,以前は物すごい反対を受けたと。しかし,この前の津波で全然波をかぶらなかったと。そうしたら今度は二つ返事で判こ押してくれているというような方もいるようでありますので,しっかりと公共事業を見直して頑張っていただきたいと思っております。委員会でも頑張ってやりますので,どうぞよろしくお願いします。 120 ◯加藤副委員長 ほかに。  田山委員。 121 ◯田山委員 きのうきょう,政調会とか委員会で現地を視察をしてきたと。要するに,県挙げて現場対応しているというか,そんな感を強くします。地元の自治体,なかなか対応し切れない。ただ,残念なのは,土木部長,国からおいでになっていて,一級河川で,かつてなかったとは言いながら,これだけ異常気象で安心・安全な茨城にもちょっと来たかと,そんな感じの今回の災害だと思うんですね。  河川管理それぞれ,今も予算の話がありましたけれども,これから解明されるにしても,あれだけの大きい災害が起きた決壊に至る間の国の河川管理の状況というのはどういうチェック体制になっていて,何がおおむねどういうことによってああいう決壊が起きたのかと。結果として,その決壊情報がきちっと伝わらなかったと。この辺まではやはり国土交通省の河川担当の国交省の所管なのかなと。この辺について説明できる範囲で聞かせていただけると,我々もありがたいかなと思います。 122 ◯渡辺土木部長 委員御指摘のように,直轄の河川が破堤したというのも30年ぶりぐらいでして,私も長年建設省にいまして,河川管理現場でもやってまいりましたけれども,結構災害私も河川の経験現場でしていますけれども,今までせいぜい内水被害とか,あと支川の決壊だとかは経験してきましたけれども,直轄の本川に近いような,鬼怒川は利根川の支川ではありますけれども,規模からすれば普通の一級河川の本川に当たるぐらいの大きい河川でして,その本川のような河川の堤防が越水して破堤するというのは,昔なら,50年以上前だったらあったでしょうけれども,最近は河川改修が相当進んできている中で,こういうことが起きたというのは,非常にたぶん国土交通省も含めてセンセーショナルなのだと思います。  いろいろ報道されておりますけれども,当然,分析はこれから国土交通省のほうでするので,私が軽々にここでは申し上げられないんですけれども,1つだけ,よく報道で弱いところがわかっていたんじゃないかというのがありますけれども,河川改修というのは一日でできるわけではないので,今でも暫定堤防といって,高さはある程度あるけれども幅がそこまで強くないという暫定的な堤防の箇所というのは,鬼怒川でも相当数まだ残っていて,それが本当は最終形まで一夜でできればいいんですけれども,そこはいろいろな順番,順番で,用地の問題であるとか工法の問題であるとか,どうしても順番になっていて,その暫定堤防になっているところのどこが切れるかというのはたぶん誰もわからない世界なので,その暫定堤防が切れたところだけ見て,わかっていたんじゃないかという今,議論になっているのは,ちょっと違うんじゃないかなと思います。  国土交通省としても,あの日相当水位が上がってきて,私もずっと水位を見ていたんですけれども,そこはずっと分析をしていて,災害対応としては国土交通省はやっていたと思います。実際にもう1つ,情報が市町村にちゃんと渡らなかったのではないかということがあるのですが,そこは私は詳しいところは聞いてはいないんですが,少なくとも水位の情報と首長さんへの最低限の情報提供はしていると私あの日も聞いていたので,ただ,どういう情報,避難勧告とか避難指示を首長さんが判断すべき情報としてちゃんと伝わっていたかどうかというところは,よく国土交通省のほうで検証されるべき話だと思います。最低限の情報等,危ないとか,そういう情報は行っていたというふうに私は聞いてございます。 123 ◯田山委員 細かいやりとりではなくて,大局的な予算委員会もあるのでちょっとお聞きをしたいと思います。言いたいのは,500年,1000年の津波対策が今,始まったと。こういう河川災害というのは,50年,100年に1回はややもすると置いてきぼりにされてきたということの大きい反省に立つ,そういう今回の1つの試練だと,そんな捉えで,予算のほうの話はまた後でさせていただきます。  せっかく渡辺土木部長おいでになっていて,副知事が本部長で,現地に出向いて,こういう相まって少なくとも復旧は早いのだと思う。ただ,地元の農業の被災程度がまだわからない。市長がつかめない。全壊の戸数がつかめないという現状を見ると,常総だけの問題ではないと。これだけの災害が起きてしまうと,全国どこに起こるかわからないという反省点に立って,ぜひ早目に解明して,今後の災害予知というか,また河川の保全,治水というか,そういうことで大いに糧にしていただきたいなと思います。終わります。 124 ◯加藤副委員長 ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 125 ◯加藤副委員長 ないようでので,以上で質疑を終了いたします。        ─────────────────────────── 126 ◯加藤副委員長 これより付託案件の採決を行います。  採決は一括して行います。  第114号議案中土木部関係,第118号議案,第121号議案,第129号議案ないし第132号議案について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 127 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,原案のとおり可決することに決しました。  ここで暫時休憩をいたします。  再開は午後3時45分といたします。                 午後3時40分休憩         ────────────────────────                 午後3時44分開議 128 ◯加藤副委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  次に,請願を議題といたします。  本委員会に付託されております請願は,新規1件であります。  お手元に請願調査表を配布してありますので御参照願います。  なお,審査の参考上,必要あるものにつきましては,執行部の説明を聞きたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 129 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  それでは,27年第14号中通川拡幅工事早期完了に関する請願について審査願います。  本件について,執行部の説明を求めます。  大江技監兼河川課長。 130 ◯大江技監兼河川課長 中通川拡幅工事早期完了に関する請願について説明させていただきます。  受理番号27年第14号,件名及び要旨の欄に請願の趣旨を明記しております。  要約いたします。  中通川は,台風等の降雨の際,冠水,浸水が発生し,小貝川合流部の排水ポンプをフル稼働させ,水をくみ上げても水位が下がらない。近年,台風やゲリラ豪雨等による大災害が各地で発生しており,その恐怖と危機感が年々増しているのが現状である。  本河川の拡幅工事は,平成2年度に始められたものの,平成26年度末でまだ55.8%の進捗状況である。  このことから,できるだけ早期に拡幅工事を完了させ,速やかな排水を実現するとともに,冠水,浸水被害の恐怖を取り除き,安心して生活できるよう改善することを請願するという内容でございます。  提出者及び紹介議員につきましては,記載のとおりでございます。  右の欄の調査結果の欄でございます。
     1の現況として,一級河川に指定されている11.2キロメートルのうち,10.2キロメートルについて平成2年度に国補事業として河道拡幅や築堤等の整備に着手しており,これまでに小貝川合流点から約5キロメートル区間の整備がおおむね完了している。残る区間についても整備を進めているところであります。  2の対応方針として,事業に必要な予算確保に努めますとともに,整備が完了している5キロメートル区間の上流につきましても,引き続き事業進捗を図ってまいります。  私からは以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 131 ◯加藤副委員長 本件につきましては,いかが取り扱いますか。  田山委員。 132 ◯田山委員 これは我が会派の紹介議員1人の請願というのはなかなか珍しいんですけれども,ちょっと現場がわからない。ただ,今,御丁寧に河川課長が請願趣旨読んでいただいたけれども,住民無視のあり得ない進捗状況なんですか。  我が会派の紹介議員で申しわけないんだけれども,残る区間についても整備を進めていると,平成2年に事業着手したから長いっちゃ長いかもしれませんけれども,この請願を受けて,河川課では,いいですか,採択して。どういう見通しなんですか。  住民無視のあり得ない進捗状況であるという表現は,申しわけないなと思っているんですけれども,私どもは我々内部の内規があって,きちんと整理して出しているものなんですけれども,ちょっと目が入ってなかったので,どういう状況なんですか。状況わからなくて不採択も採択もないものなので,見通しは。 133 ◯大江技監兼河川課長 この川につきましては,つくばエクスプレス関連の開発事業に合わせまして河道の拡幅工事を行っているところでございます。さらに,河川予算少ないということで,住宅市街地基盤整備事業というのを導入しまして整備しております。事業費のうち約7割が住宅市街地基盤整備事業を入れて,ほかの河川に比べまして結構進んでいる河川という状況にございます。 134 ◯田山委員 他の比較はわかりませんけれども,他の工事に比べて進んでいるものを,住民無視のあり得ない進捗状況であるという請願を受けて,採択して,議会の請願の採択は重みのあるもので,進むんですね。 135 ◯大江技監兼河川課長 予算確保して進めてまいりたいと考えています。 136 ◯田山委員 我々の姿勢として,安直に請願というか,例えば皆さん全部地元の案件あるわけで,これ全部請願出したら,ほかにも10本出ちゃうわけですよ。だから,我々の側であるけれども,長年の歴史を踏まえて,請願はそれだけ重みのあるものなので,請願者に対して,議会もそうだけれども,少なくとも表現はあんまりよくないと思う。これは申しわけないと思いますけれども,ただ,受ける以上はしっかり結果が出るようにお願いしたい。  たまたま我々は土木企業委員会だけれども,やっぱり執行部とこういう関係にあって,話し合えばできることについて,請願乱発したら切りがないので,これは副委員長,特例というか,そういう整理がないと,これからの委員会運営が混乱すると思うので,生意気ながら。私は議会の事務局長じゃないんだけれども,そういうコンセンサスでこの請願には対処すべきだと思います。私は採択でいいと思います。今後の悪しき例にならないように,生意気ながら。 137 ◯加藤副委員長 田山委員から御意見がございました。  本件につきましての取り扱い,この御意見を踏まえまして,いかが取り扱いますか。               〔「採択」と呼ぶ者あり〕 138 ◯加藤副委員長 採択の御意見がございましたので,本件につきましては採択ということに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 139 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  続きましてお諮りいたします。  ただいま採択と決しました請願27年第14号は,執行機関に送付し,その処理の経過及び結果の報告を求めたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 140 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  以上で,土木部関係の審査を終了いたします。        ─────────────────────────── 141 ◯加藤副委員長 ここで,田山委員から発言を求められておりますので,これを許します。  田山委員。 142 ◯田山委員 先ほど来,菊池委員から,この事業に係る予算の経緯について,監理課長からもピーク時に比べて6割だと,さもありなんですよね。マイナスシーリングで10数年続いている。こういう中で,我々,東京で何年か前に,予算獲得に向けて決起大会を開いた経緯もあります。されどやはりマイナス,マイナスという中で,この際,道路とか橋梁とかいろいろ更新時期を迎えていて,長寿命化といいますか,いろいろ維持費が計上される,増大している中で,この委員会としては,災害に強い県土づくりということを標榜して今日まで頑張ってきています。この際,その社会資本の計画的な整備,そして適切な維持管理ということを大義に,しっかり本県の持続可能な発展のために,財政状況が厳しい中で,国県ともにその予算確保に向けての我々の動きといいますか,そういうことを議会としてぜひ示すべきだと思います。  私が考えるのは,公共事業予算の増額を求めると。マイナスシーリング,あるいはまた福祉関係の予算が注目される,あるいはまた公共事業の不要論とか,そういう長い流れの中で今日の災害もあるのではないかと。我々の党というより,県議会として,県民の代表として,しっかりしたこういうインフラ整備に係る維持予算を特段確保するための執行部への提言と,国への公共事業予算の増額を求める意見書を発議をしたらどうかと。あわせて,執行部についてもこういう公共事業予算の増額を努力するような提言を,ぜひこの際,県への提言,そして国への委員会としての意見書の発議を,副委員長,ぜひお諮りいただきたい。 143 ◯加藤副委員長 ただいま田山委員から,公共事業予算の増額を求める意見書を関係機関へ提出することについて,また,公共事業予算の増額についての提言を執行部へ行うべきとの御意見がございました。公共事業予算の増額を求める意見書及び公共事業予算の増額についての提言についてお諮りいたします。  ただいまの発言の趣旨を踏まえ,本委員会による意見書の発議及び提言書の提出をしたいと思いますが,御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 144 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  意見書及び提言書の案文については,いかがいたしましょうか。             〔「副委員長一任」と呼ぶ者あり〕 145 ◯加藤副委員長 一任のお声をいただきました。それでは,副委員長が作成をすることに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 146 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  ここで暫時休憩をいたします。                 午後3時55分休憩         ────────────────────────                 午後3時56分開議 147 ◯加藤副委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  先ほど作成することとなりました意見書及び提言書の案文につきまして,お手元に配付をいたしました。  ここで,書記から読み上げをさせます。 148 ◯畑澤書記 公共事業予算の増額を求める意見書。先般の国土交通省の平成28年度予算の概算要求における公共事業関係費は約6兆円と,平成27年度当初予算である約5.2兆円の1.16倍の要求がされたところであるが,当初予算におけるピークであった平成9年度予算額9.7兆円の約6割にまで減少している。  一方,道路や橋梁などの社会資本は,高度経済成長期に集中的に整備されたことから,今後,一斉に老朽化が進み,修繕や更新に係る費用が増大し地方財政をより厳しいものとすることが予想される。  さらに,増大する維持管理費は,新たな社会資本整備に要する予算を圧迫し,国の補助金・交付金の減少や制度改正なども相まって,自然災害等を防止し被害を軽減する国土強靱化や地方創生などのために必要な社会資本の整備までも難しいものとしている。  本県では,公共施設等総合管理計画に基づき,計画的な施設の維持,更新などによる財政負担の平準化等に向けた取り組みを進めているが,公共事業関係予算の削減が続き,必要な事業費の確保が大きな課題となっている。よって,国会並びに政府においては,公共施設の計画的な維持管理や更新に対する地方への積極的な財政支援措置を講じるとともに,国土強靱化,地方創生に資する社会資本整備のために必要な公共事業予算を十分に確保するよう,強く求める。  以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。平成27年○月○日,茨城県議会議長細谷典幸,提出先,衆議院議長,参議院議長,内閣総理大臣,財務大臣,国土交通大臣。  次に,提言書について読み上げさせていただきます。  公共事業予算の増額についての提言書,土木企業委員会,平成27年9月○日,企業局長中島敏之殿,土木部長渡辺学殿,土木企業委員会委員長神達岳志,副委員長加藤明良,委員田山東湖,同菊池敏行,同横山忠市,同佐藤光雄,同石塚仁太郎,同飯田智男,同岡田拓也,同磯崎達也。  公共事業予算の増額について。道路や橋梁などの社会資本の計画的な整備と適切な維持管理は,本県の持続可能な発展や県民の安全・安心の確保,地域振興などのために必要不可欠であることから,下記に留意のうえ,公共事業に係る予算の増額に努められたい。  記,1,国土強靱化や地方創生に資する社会資本について,計画的で確実な整備に努めること。2,社会資本の現状の把握に努め,その安全で円滑な利用に支障が生じることのないよう維持管理に関する措置を計画的に講じること。以上。 149 ◯加藤副委員長 ただいま書記のほうから読み上げをいたしました案文につきましてお諮りいたします。  意見書及び提言書について,お手元の案文のとおりにすることに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 150 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,本案文により意見書を発議,提言書を提出することに決しました。  ここで,提言書につきましては,企業局長,土木部長の順にお渡ししたいと存じます。  まず,中島企業局長,前のほうへお進みください。           〔加藤副委員長から企業局長に提言書を手交〕  続きまして,渡辺土木部長,お願いいたします。           〔加藤副委員長から土木部長に提言書を手交〕 151 ◯加藤副委員長 執行部の皆様におかれましては,本提言の趣旨を十分参酌され,迅速かつ的確に対応いただきますよう,よろしくお願い申し上げます。        ─────────────────────────── 152 ◯加藤副委員長 ここで,中島企業局長から発言を求められておりますので,これを許します。  中島企業局長。 153 ◯中島企業局長 1つ御報告をさせていただきたいと思います。  常総市への水道施設復旧支援のための東京都水道局からの職員の派遣について御報告をさせていただきます。  常総市の水道施設の復旧支援につきまして,このたび常総市から,茨城県企業局が災害時の中継水道事業体の覚書を締結しております東京都水道局に対して職員派遣の依頼があり,職員が派遣されることになりました。これは,昨年9月16日企業局と東京都水道局の覚書締結が一つのきっかけになっております。  支援体制としましては,東京都水道局の職員9名,期間としましては9月18日本日の夕方にこちらに入る予定でございます。24日までを予定しております。  なお,現地の被災状況及び復旧状況を踏まえて,2次派遣が行われる場合もあり得るということでございます。  部隊は,相野谷浄水場の2階を拠点にして,監視制御設備などの応急復旧作業,それから本格復旧に向けた調査などを行うこととしております。  私からの報告は以上でございます。  なお,この内容につきましては,県の災害対策本部のほうから報道機関に対して公表することにしております。よろしくお願いします。        ─────────────────────────── 154 ◯加藤副委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。  本件につきましては,次第と一緒にお手元にお配りいたしました一覧表のとおりとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 155 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。        ─────────────────────────── 156 ◯加藤副委員長 以上で,本委員会に付託されました案件の審査は全て終了いたしました。  なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 157 ◯加藤副委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。        ─────────────────────────── 158 ◯加藤副委員長 以上で,本日の委員会を閉会いたします。                 午後4時6分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...