茨城県議会 2012-03-12
平成24年農林水産常任委員会 本文 開催日: 2012-03-12
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時30分開議
◯本澤委員長 ただいまから,
農林水産委員会を開会いたします。
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2 ◯本澤委員長 初めに,本日の
委員会記録署名委員を指名いたします。
白田委員と梶岡委員にお願いいたします。
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3 ◯本澤委員長 それでは,これより議事に入ります。
本委員会に付託されております案件は,平成24年度
予算関係議案など12件であります。
これより質疑を行います。
質疑は一括して行います。
質問のある方は,挙手をお願いします。
先崎委員。
4 ◯先崎委員 それでは,初めてですので,いろいろ御迷惑になる,あるいはわからないところの質問もありますけれども,よろしくお願いします。
2点,まずお伺いします。
1点は,この開会に先立ちましてバッジをいただいたのですけれども,「茨城を食べよう」というバッジでしたけれども,担当の方,皆さん御苦労されてつくっているんだと思うのですが,非常に訴求力が弱いというか,何のバッジかなと思ったのですね。
そうしたら,イチゴとかヒラメとか書いてあるので,いわゆる茨城を代表するものを,食材をPRしようというバッジだと思うのですけれども,実は一般質問の中で舘議員もおっしゃっていましたけれども,「地産地消の日」もそうでしたね。うまいもんどころ推進協議会の中の一環として地産地消を推進しようということでPRしていると,しかしその認知度は非常に低いというお話がありました。
うまいもんどころのマークというのは割と店頭で見かけたり,私ども県議会なども一生懸命
風評被害払拭の
キャンペーンなどに参加しましたので,いろいろなところで見ています。ですけれども,この「茨城を食べよう」のバッジとか,あるいは地産地消の
キャッチフレーズとかスローガンとか,いろいろなものが各課,各課でやられて,それぞれの思いはあるのだろうと思うのですが,全体的な,茨城と言えばこれみたいな訴求力を出していないというか,残念ながら各課の皆さんの努力は大変なものだと思うのですけれども,それが1つにまとまるようなことがないのかなと。
例えばハッスル黄門は,これまた別セクションでやられているのでしょうけれども,茨城といえばこのマーク,このマークといえば茨城県が何かPRしているんだなみたいなことをやっていかないと,それぞれの部課で一生懸命予算を使ってやっているわりには訴求効果が上がらないということがやはり現実としてあると思うのです。
これは農林水産部が音頭をとるのか,あるいは政策審議室がやるのか,先の問題になりますけれども,ただ我々県民としては,いろいろなものを出されてもその思いが伝わってこない,そういうことがあると思うのです。ですから仕組み的にどういうふうにすればいいのかわからなのですけれども,うまいもんどころのあのマークに統一して,あれにサブで何か入れ込むようなことにしようとか,何かしらそういう統一的なものをつくっていかないと,せっかくの試みが企画倒れになってしまうのではないかという,舘議員の質問を聞いてもそうでしたし,いろいろなことを見させていただいてもそういう感じがしました。ですから,ぜひこのことは検討していただきたいなと思っているのが1点。
それと,私,東海地区の
放射線監視委員会というところの委員をやっていまして,先日もその会議がありました。その中でいろいろな問題があるんです。除染地域,特に海洋汚染等,茨城は水産資源を持っていますから海洋汚染をどうするんだとか,県民に安心を提供するためにどういうポイントの数値をつかんでいくんだとかあるんですけれども,もう1つ大事なのは森林の除染,これは現実的には,例えば福島などの場合大変なことになるということで,果たして現実の課題かどうかというのがありましたけれども,茨城でも山を心配している方がいます。この森林の除染を県がどういうふうに先鞭をつけていくのか,これも大変な費用がかかるし,具体的にどういうノウハウを使っていくのかが私もわからないのですけれども,ただ心配をしている方はたくさんいるのですね。
今でも現実に山の中に入って仕事をするほかないのですよ。そうすると,そういう方々はやむを得ず被曝している,そういう現状を考えると,例えば県として森林の除染などについてもどう取り組むのか,どういう処方せんをつくっていくのか,これ大事なことだと思うので,その2点についてお伺いしたいのですけれども,よろしくお願いします。
5
◯小林販売流通課長 それでは,最初に御質問のありましたうまいもんどころ関係の質問についてお答えさせていただきます。
うまいもんどころにつきましては,平成8年度に農林水産物の
統一キャッチフレーズとして,一般から公募いたしまして,その中で採用されて既に15年間継続して使っている
キャッチフレーズとロゴでございます。これは,本県の農林水産物が将来にわたって他産地との競合に打ち勝って,その優位性を確保していくということで,茨城県全体でうまいもんどころというロゴを使いましていろいろな農産物を,主に市場に出します段ボールの箱につけていただくとか,あるいはその中の小袋というのですか,包装袋にもつけていただくなりして,特にピーマンなどではそういうのをやっていただいたりしておりまして,うまいもんどころそのものについてはかなり広がってきたかなということは感じております。
認知度については,平成20年度で44%ぐらいの認知度になっておりまして,これは
県政世論調査の結果ですけれども,こういったものを,また5年に一遍ということだったのですが,今回ちょっといろいろありましたので,少し認知度,昨年いろいろ先生方にも
キャンペーン等参加いただきましたので認知度も上がっているかと思います。そういうものも含めてちょっと調査をしてみたいなと考えているところでございます。
それと,もう1つ,お配りさせていただきましたバッジの関係ですけれども,これは「茨城を食べよう
キャンペーン」ということで,風評被害がひどいという状況がございましたので,補正予算等をいただきまして,他県,北海道とか大阪,そういうところで
キャンペーンを繰り広げましょうということでやってまいりました。
ただ,その中で県内でもやはり県民の皆さんに広く茨城の野菜なり県産品を食べていただこうと,そして応援していただこうということで,県内向けに何かいい
キャンペーンはできないかということで内部で議論しまして,この「茨城を食べよう
キャンペーン」という形で2月10日から3月までやらせていただくことにしたものでございます。
今回の茨城を食べようについては,それぞれの量販店等にポスターを掲示していただいております。3,500カ所,銀行とかそういう企業にも協力いただきまして9,000部のポスターを配布させていただいております。また,ホームページの方で
応援メッセージを募集して,そのメッセージをいただいた方にプレゼントを提供するということで,第1回目,2月10日から27日までやりまして,
応援メッセージが4,000件を超える温かいメッセージをいただいております。
そういう中でこのバッジを最初からつくる計画ではなかったのですが,いろいろ量販店とか料理店も
キャンペーンをやっていただけるということで,協力のお話がありましたので,ぜひそういう店舗の方々がいろいろなサービスをするときに目立つように,「茨城を食べよう」のバッジと,あと,のぼりをつくって,そのお店に出してはいかがかということで考えて行っているものでございます。
これらの統一感がないという御意見がございましたけれども,うまいもんどころに関して言えば,県全体の
農林水産物等を他県も含めてアピールしていくということで,まさに基本的に底上げしていく
キャッチフレーズ,あるいはロゴと位置づけておりまして,ただ15年もたっておりますので,それが完全に定着したかというと,そこは少ない部分はあると思いますが,それをベースにしながら,その上にいろいろな場合,場合で新しいイメージのものを打ち出していくことによって,全体的には茨城のものというものが広がるように進めたいと思っております。
広報戦略会議とか,ほかにもいろいろ今回
復興プロジェクトチームのようなものをつくるというお話もありますので,そういう中でもいろいろ検討させていただきたいと思っております。
6 ◯栗田次長兼林政課長 森林の除染の関係でございますけれども,やはり新聞報道等で最近大分出てまいりました。現に福島県の一部では森林の作業に入れないという状況もございます。ただ,茨城県の方はまだそういう状況ではないと認識しております。
そういう中で,現在,市町村の方で除染の実施計画というのを作成してございます。一部でき上がった市町村もございますけれども,そういう中でどうしても森林の除染につきましては後回しにされがちであるということもございますので,森林の除染については,住宅周辺であるとか,農地の周辺であるとか,そういうところをメーンにやっていきましょうということになっていますけれども,どうしても公共施設であるとか住宅とか,そういうところが優先されて,森林の方が置いていかれる,そういう状況もございますので,県の方といたしましては,市町村に実施計画に入れていただくということで強力にお願いしているところでございますし,今後もそういうことをやっていく必要があると考えております。
7 ◯先崎委員 ありがとうございます。
うまいもんどころについては,おっしゃることもわかるのですけれども,例えば今回のこの食べよう
キャンペーンも,県内の方々向けにということですけれども,結局,舘議員も言っていましたけれども,県内の人が食べておいしくて県外の方にPRすることもあるわけです。そうすると,県内,県外を分ける必要は,私はないと思うのです。どこに行ってもあのマークは茨城だと,茨城の農産物はあれだと,そういうものをやっていかないと,せっかくの予算もむだになってしまう。
だから,50万円,100万円かけるものをまとめて1,000万円,5,000万円にしてメディアに流すとか,そういうことの方が絶対訴求効果がありますよ。大変申しわけないのですけれども,現場の皆さんは一生懸命いろいろ知恵を絞ってやられていると思うのです。だけれども,もしこの
風評被害対策の予算がうまいもんどころのロゴとかマークを使ってはだめですよというならだめですよ。でもそういう縛りがなければ,やはり定着してきたものを使うというのが前提だと思うのです。
そうでないと,目先がころころころころ変わって,何の
キャンペーンなのかなということ,だから,あのマークが出れば茨城が県を挙げてやっている
キャンペーンなんだとわかるような,それに小さいサブタイトルをつけるようなことが可能なような,そんなことを部長,次長に考えてもらって,ぜひこれはほかの部署にも提案してもらって,みんなで,全体で茨城をPRしよう,そういう動きをつくっていかないと風評被害など払拭できませんよ。
ですから,それをぜひやってください。検討してください。
それから……。
8 ◯本澤委員長 先崎委員,それを整理してから次に進みますか。まずは部長にお答えをもらいますか。
9 ◯先崎委員 お願いします。
10
◯宮浦農林水産部長 今お話がございましたとおり,
農林水産物関係は,やはりうまいもんどころのロゴが中心になってまいります。今の委員の指摘をしっかり受けとめまして,今後そういった形で進められますよう十分検討を進めてまいります。
11 ◯先崎委員 済みません,ありがとうございます。本当に申しわけないです。
多分県民もそう思いますので,なるべくあのマークは茨城だというようなことを,ぜひ英知を結集していただいてできるようにお願いします。
それから,除染の問題については,今,栗田次長の方からも,各市町村でも,特にこれ山を抱えているところは,やはり住宅地とか居住地が中心ですけれども,林業にかかわっている方々は心配だと思うのです。ですから,そういったことをぜひ市町村にも働きかけてもらって,できれば,例えば県でもモデル計画をつくってみるとか,モデル地域をつくってみるとか,そんなところまで踏み込んでもられえばありがたいなと考えます。
その辺について,もう少しお考えがあるかどうかだけお伺いしたいのです。
12 ◯栗田次長兼林政課長 モデル地区,確かに先ほどちょっと答弁を忘れましたけれども,県の方でも線量を測定しておりまして,北茨城市,高萩市,常陸太田市,大子町の北部,県境の方が特に高いようなところがございますので,そういうところでどういう形で除染をやっていけばいいのかということにつきましても,委員の方から話ございましたモデル地区の選定も含めまして検討してまいりたいと考えております。
13 ◯先崎委員 ありがとうございました。よろしくお願いします。
14 ◯本澤委員長 鈴木将委員。
15 ◯鈴木委員 1点,まず質問させていただきたいと思います。
新規就農総合支援事業,これ新規の計上でありますが,議案書3)の148ページに計上されておりますが,これについて,まず青年の就農者を喚起するということを目的に,おおむね45歳原則としてということになっておりますが,まずこの基準を設けた1つ理由ということをお聞かせいただければと思います。
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◯新山農業経営課長 45歳と国が決めた理由でございますけれども,離職者のこれまでの統計を見ると大体40歳半ばとか,その辺だということなので,それを境にしましょうかということでございます。今までの青年とかの就農者をやるときには,40歳という区切りで大体やっておりまして,それが今回の制度をつくるに当たって,再度いろいろ調査した結果,離職者の年代というのが45歳前後だということが多いということで,そういうふうになったと聞いてございます。
17 ◯鈴木委員 ありがとうございます。
まず,これ金銭的に就農される方に補助をしていくということ,これ非常に重要なことだと考えておりますが,それと同時に品目やその後の営農についての指導というものも,これはもちろん普及所等々でやっておられるということだと思いますが,その青年と同時に,これから年金が65歳もしくは70歳となる中にあって,現役70代ということになると,45歳という区切りではなかなかその後20年,あるいは25年という生計を立てていく上でちょっと若いような気がいたします。それはそれとして,今後,いわゆる高齢者と言っていいかどうかはちょっと疑問ですが,高齢の方々に対する何か営農,就農に関しての支援というものは,ほかに何かございますか。
18
◯新山農業経営課長 定年帰農者とかUターンでちょっと年齢がいった方についての支援につきましては,まず1つお金の問題がございますので,それについては,若い方については3,700万円の
就農支援資金というのがございますが,1,000万円,ちょっと小さくなりますけれども,2,700万円の融資限度額を持ったものを,無利子ですけれども,これを用意してございます。
予算ベースでいきますと,平成24年度は両方合わせてですけれども,45歳前の方もあわせて1億5,000万円の予算枠で無利子融資をするという制度が,お金の面で1つございます。
それから,技術の面でいきますと,まず,
いばらき営農塾というのが行われていまして,大体40人のコースを2コース設けてございます。これについても中高年向けということで,農業大学校の方で支援していると。それは基礎的な技術的な問題を教えるという形で対応すると。
それから,今度,実際に就農した後でございますが,これにつきましては各市町村とかJAが
新規就農者向けで講座を行ったりしていますので,その際に普及センターの方が一緒に行っていろいろ教えているという形でやってございます。
大きく分けるとそのような,3つぐらいの形での支援を行っていると御理解いただきたいと思います。
19 ◯鈴木委員 ありがとうございます。
先ほど資金的な支援ということもありましたが,まさにその後の営農に関しての指導,特に高齢者の方になりますので,余り高額な投資にならないもので,あと体力的にも,品目によってはなかなか難しいものもあると思います。
今,徳島県の方で第三セクターでやっておられるいろどりというビジネスですか,
葉っぱビジネスと呼ばれるもの,こういったものも含めて,この間の説明の中に小菊の説明も茨城の取り組みとしてありましたが,そういった葉物ですとか,要するに出荷に対して軽いものであったり,体力的にも余りかからないようなものを含めて,そういったものをぜひ御指導いただいて,これから私の周りにもたくさん40歳,50歳,あるいは60歳になって,これまで兼業農家で水稲栽培などをされておられる方が多いですので,基本的なノウハウを持った方が多いと思いますので,そういった方々に品目も含めて営農に関する知識ですとか,その後の技術であったり,あるいは販路の拡大であったり,そういったことも含めてぜひ一体的に取り組んでいただければと思います。
まず,1つ目の質問を終わります。これは要望として申し上げておきます。
もう1点質問いたします。
これ私の地元のことになってしまうのですが,風評被害,大きな枠の中での1つになると思うのですが,私のつくば地域を中心に日本一の芝の生産地であるわけでありますが,震災発災後,知事の方にも地元の生産者等,あるいは販売団体の方々と東電への賠償請求等,また今後の県の取り組みについて要望させていただいております。今の状況と,また今後の取り組みについて何かありましたら,ぜひ御説明をいただければと思います。
20
◯宮本産地振興課長 芝に関しまして,今の状況と今後の取り組みということでお答えさせていただきます。
芝につきましては,本県全国の6割ぐらいを占める,また,つくばがそのうちの8割を占めるという,大変重要な地域の特産となってございます。
これが事故以来,実際には
ホームセンター等で堆肥の問題が出た後ですか,芝からも若干放射能が検出されたということで扱いが滞っているというお話ですとか,それから,一部公園等でどうなんだというお話があったように聞いてございます。
それで,これにつきましては,芝については食べるものではございませんので,基準としては特に食品の基準が適用されるわけではございませんが,外部から受ける外部被曝,1ミリシーベルトというと1時間当たり0.23マイクロシーベルトでございますけれども,そういうのを1つの基準といたしまして,つくば市の芝の協同組合の方で実際そういうのを測定しまして,その結果を取引先に提示しながら取り組んでいると聞いてございます。一部,損害につきましても,実際そういうことで返品等あったものについては損害賠償をしていると聞いてございます。
それから,今後の取り組みといたしましては,そういう結果をちゃんとお伝えしまして理解をいただいていくということが大変重要かなと思いますので,そういうところについても地元の組合とも相談しながら支援してまいりたいと考えてございます。
21 ◯鈴木委員 ありがとうございます。
非常に県の方で取り組んでいただいて,そしてまた指導もいただいているということで,地元の方も心強く思っているところでありますが,実際に,先ほどおっしゃられたように,ある特定の地域の公共事業であったり,またある特定の販売元,要するに
ホームセンター等であったり非常に厳しい対応をされているのも事実でありまして,今,茨城県産のものをやめて鳥取県のものにしようという動きもあります。そしてまた人工芝にしようというところもございます。
これならまだいいんです。例えば収束したときに地元の自助努力でまた茨城県産のものを売っていこうということにもつながると思うのですが,一番怖いのは緑化に対して,芝以外のものに変わっていくということになると,非常に地元では生産農家であったり,販売業者,また,機械を扱う,この芝にかかわる方々が非常に多くいらっしゃいます。そして,またそういった方も高齢にもなってきているのもありますし,これが耕作放棄地となっていくということも今徐々に起こっております。
今のところ,八千代町の白菜業者の方々が,そこをかわりに白菜をつくっていただいているという状況もありますが,これもなかなか一気に高齢化プラス販路が狭まってくるとなると,非常にこれは地元としては憂慮している事態でありますので,ぜひとも継続的に,特定の地域に対しましての風評被害に対します払拭の御理解をいただくということを,県を主導に行っていただければと思っております。ぜひよろしくお願いします。
22
◯宮本産地振興課長 これは引き続き検査等をしまして,それを提示していくということ,それから,調査したところをお伺いしますと,1回収穫した後については,本当に後から出てくるものについては検出されないような状況になっているということをお伺いしておりますので,今後ともそういうところを地道にきちっとお伝えしていくということが必要かなと考えております。
それから,県としましても,芝の組合の方にいろいろPR等の活動等について支援をさせていただいておりまして,先般も花フェスタの中でも地元の芝をPRしていただくですとか,それから,学校の校庭の芝とかに活用するだとか,そういうものについて,今後とも取り組みを一緒に進めてまいりたいと考えてございます。
23 ◯鈴木委員 よろしくお願いします。
24 ◯本澤委員長 ほかにありませんか。
梶岡委員。
25 ◯梶岡委員 みんなの党の梶岡博樹でございます。
先ほど来,先崎委員や鈴木委員からすばらしい提案があったなと思っております。特に先崎委員がおっしゃったバッジですね,私も委員と同意見で,ちょっと遠慮がちなのかな,茨城っぽさが薄いのかなと,何か「茨城を食べよう」でなくて,「茨城を食べっぺ」とか,「まるかじり茨城」とかいろいろあったのかなと思って,今度はつくる前に一声かけてもらえるとありがたいなと思います。
3点質問をさせていただきたいと思います。
まず1点は,4月からお茶の新基準値ができるわけですけれども,これまでお茶の基準値,検査方法,そういったものが移り変わってきておりますけれども,その経過を御説明いただければと思います。
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◯宮本産地振興課長 お茶の基準というか,検査方法がどのように変わってきているかということをお答えいたします。
まず,お茶につきましては,昨年神奈川県の方で最初にあったわけでございますが,特にどういう基準を当てるのかということがはっきりしませんで,生茶葉,ほ場から収穫したお茶で測定されました。当初これで500ベクレルという,通常の食品のその他の部分で超えているということで規制がかけられました。本県においても生茶葉で検査したもので出荷制限がかかっております。
その後,お茶につきましては,加工すると水分がなくなるものですからセシウムは飛ばずに高くなるのではないかということで,荒茶とか製茶について,同じ500ベクレルという基準が適用されるようになりました。それで,現在はそういう基準になってございます。
今度の4月からにつきましては,やっはりお茶につきましては,全体の基準が下がって安心の方にということがございますが,そういう中で実際に食べる形に近いところではかるべきではないかということで,今度は飲用茶で水と同等のものであるということで10ベクレルという基準値が適用される見込みとなってございます。
27 ◯梶岡委員 今回3回目基準が変わると,方法が変わるということですが,生茶から荒茶にいく際には水分を飛ばしてセシウムが残るので,お茶の基準値が厳しくなったという印象を受けますけれども,今回実際飲むお茶で10ベクレルということになるのですけれども,4月からの新基準値は実際今の基準よりも厳しくなるのか,緩くなるのか,また同等程度なのか,その辺,説明いただければと思います。
28
◯宮本産地振興課長 これにつきましては,先般,半村委員からの代表質問の中でもお答えさせていただきましたが,まだ基準というか,検査方法がはっきりしておりませんので明確にはございませんが,国の農林水産省の試験研究機関でやったみたところ,約50分の1程度になるのではないかということで,500掛ける50分の1でいくと10ということで,そのままですと同等かなと考えておりますが,ただお茶につきましては,濃いお茶と薄いお茶とありますように,お茶の葉っぱと水の関係ですとか,それから,入れる温度,それから,その時間等によっても変わってまいりますので,どういう条件で調べたもので適用するかというところがまだ明らかになってございませんので,そこら辺は正確に比較するということは,ちょっと今できかねるということでございます。
29 ◯梶岡委員 わかりました。
コーヒーでいうところのエスプレッソとかアメリカンとかいろいろあるのでしょうから,どういった飲み方でも県民が安心されるような基準値ができるように,県としても国の方に働きかけていただければと思います。
さて,現在解除になっていない地域については,解除される見込みなのか,改めてお伺いいたします。
30
◯宮本産地振興課長 現在,本県ではさしま茶の5市町を除くところに出荷制限がかけられてございます。それ以外のところにつきましては,いろいろ試験研究のデータ等を踏まえて,お茶の木の外側の部分にセシウムが残っているという結果がございました。根からは余り吸収していないというデータがございまして,深刈りそれから,通常の刈り取ったところの内側をとるとか,それから,中切り,大切りと言いまして,下の方の株もとで切るような技術を使いまして,全体の植物体が持っているセシウムを下げるような努力をしてございます。
この結果,生茶での比較ですけれども,大分セシウム濃度は下がってきているということが,実際出ております。
この後また,春一番茶に向けては,春整枝ということで,また外側の枝を切ってやるということも,今,徹底していこうとしてございまして,そういうことを通じながら何とか,ことしは解除できるように努めているということで,今ここで確実に大丈夫かどうかというのはちょっと,申しわけございませんが,努力しているということでございます。
31 ◯梶岡委員 わかりました。
県のアドバイスのもと,国などと連携して深刈りや中切りなどでセシウムが出ないように鋭意努力されているということですけれども,そういった深刈りとか中切りをやると,翌の収穫のときに多少収穫量に影響が出てしまうとも言われておりますが,そういったことが影響あるのか,また,そういったことを東電に賠償するような,またアドバイスもしていくのか,そういったこともお伺いいたします。
32
◯宮本産地振興課長 低減化技術をやった場合の収量への影響等でございますが,深刈りといってやわらかめに刈った分については,これは国の試験場のデータでございますが,ほぼ一番茶は平年並みにいくのではないかということを言っておりますが,中切りということで中の枝のところで切った分については7割から8割程度,大切りについては次の年もちょっと収穫は,一番茶はできないというように伺っております。
その減収については,実際にことしの収量を見てみないとわかりませんので,そういう点については産地の方とまた一緒に調査させていただきまして,検討していきたいと思います。収量だけでなくて単価の部分もございますので,これらについては今後の動向を見ながら,またその状況に応じて検討していくということになろうかと思います。
33 ◯梶岡委員 わかりました。
収穫量に影響が出てしまうと,収入だけでなくてその収穫量にも影響が出てしまうというのは,お茶農家の方々は非常に困ってしまうので,ぜひとも県としてもさまざまなアドバイスや東電に求める助言など,いろいろ働きかけていただければと思っております。
この茨城のお茶というのは,どちらかというと首都圏や広いところにPRしていくというよりも,やはり地元の身近な根強いファンがいるのかなと思っております。ですから,ほかの野菜のように山手線の吊り革広告でPRするような手法ではなくて,私は検査した結果をホームページで公表なさるのでしょうけれども,こういった紙ベースで検査結果を出して,安全ですとか,検査しましたというのを販売促進としてお茶農家に手渡して,それと一緒に販売をするというのも
キャンペーンの一環かなと思っております。
ただでさえお茶農家はお茶を販売することだけで手いっぱいでしょうから,そういった補助を県としても支えていただけると大変助かるのではないかと思いますので,そういった提言についてはいかがでしょうか。
34
◯宮本産地振興課長 本県のお茶の今後の
風評被害対策というか,販売の促進ということだと思いますが,確かに本県のお茶の場合に,県内が5割から6割という,奥久慈茶なりさしま茶でございますが,店頭で販売したり,それから,直売所等が中心になってございます。あとは宅配等で特定のお客様に買っていただくという分もございます。
そういうことで,産地によって,また取り扱ってくれる方々によって売り方はいろいろございますが,これについてもいろいろな機会にPRするのとあわせて,今,委員御指摘のありましたように,検査済みのものだとか,それから,その結果だとかにつきましては,お茶の組合もございますので,そういうところとも相談しながら,何か手立てを考えて効率的に消費者の方々に御理解いただけるように努めてまいりたいと考えてございます。
35
◯小林販売流通課長 半村委員の質問の中にも入っておりましたが,昨年,「お茶は茨城 食も茨城」ということで,ティーエキスパート協会が,水戸芸術館広場で10月下旬にそういう
キャンペーンを開いております。その際には,
風評被害払拭キャンペーン支援事業費が来年度も,今回予算でお願いしておりますけれども,そういうことで補助を出しておりますので,そういったところにもちょっとお声がけをいたしまして,さらに
キャンペーンの方も,私どもの方も積極的に取り組まさせていただきたいと思います。
36 ◯梶岡委員 ぜひよろしくお願い申し上げまして,2点目の質問に移らせていただきます。
2点目は,今,恐らく県民の方々はよほどの詳しい方でない限り,この問題は市に言っていいのか,県に言っていいのか,国に言っていいのかわからないことも多いかと思います。ですから,県に対してもさまざまな県民の声というのが,お電話や投書などで届くのかなと思っております。
例えば今回の放射能汚染に関しては,保健福祉部や生活環境部に対しては,保護者の方々からもっと基準を厳しくしてくれとか,子どもたちの安全を守るために健康調査をやってくれとか,そういった要望が行くと思うのですけれども,逆に生産者の声も届くこの農林水産部というのは,また違った県民の声というのが届いているのかなと思っております。
例えば,余り騒ぎ立てると風評被害起こるから,そういうのはなるべくやめてほしいなとか,そういった特徴的な県民の声があったら御紹介いただければと思います。
37 ◯大森産地振興課エコ農業推進室長 特徴的なというような声というのは,そんなにたくさんございませんが,一般的に農業者の方からの声といたしましては,やはり基準が厳しくなりますので,それに伴って検査をしっかりして安全な農産物を届けられるようにしてほしいという意見が基本だと思います。
その中でも,ただ栽培している品目で野菜であったり,今のお茶のような栽培している品目によっては,それぞれ農家の方も考えが違いますので,例えば野菜農家の場合などは,昨年の6月から検出されておりませんので,下がったとしても大丈夫だろうと思っている農家が多いと思います。
その中で野菜農家の方などは,特に販売店の方からも検査をしてほしいということで,その辺もしっかり定期的にやっている,そういう自信に裏づけられていると思います。
そうでなくて,今のお茶農家とか原木シイタケ農家とか,あとは今出てくるだろうと思われるような牛肉関係など,ちょっと100を超えているような状況でありますので,そういったところは今後検査を徹底して,そういうものが出ないようにやってほしいという意見があります。
38 ◯梶岡委員 わかりました。
実は私の地元の守谷市では,先日,NHKの「クローズアップ現代」という番組で,この都市化した守谷市のアスファルトのセシウムが人工河川というのですか,守谷市のプロムナードを伝っていくと,都市濃縮と言って非常に高い放射線量が検出されるという報道がなされました。これによって保護者の方々は,この問題を国も県も市も共有して,みんなでこの解決に向けて子どもたちの安全に向けて取り組んでいけるなと,保護者の方々は歓迎されているようですけれども,片一方で,実は都市濃縮された人工河川が流れ着く先が守谷沼というところがあるのですけれども,それを利用して守谷土地改良区の方々は,その水を反復利用といって何回も使うので,そういった都市濃縮のものが使われて,これ大丈夫なのかいという農家の声もあるようでございます。
やはりそういった農家の方々が不安にならないように,しっかりと検査をすべきかなと思うのですけれども,その辺,御意見をお伺いしたいと思います。
39 ◯小野田農村計画課長 ただいま梶岡委員からの御質問でございますが,今の現状では環境省におきまして,県内の公共用水池128カ所で,昨年の8月から10月にかけましてモニタリングを行いまして公表しておりまして,これでは安全地点で不検出という状況になっております。
現場の農業者というか,土地改良区の方からは,特にこういった結果もありまして,特に我々の方にそういった声が上がっているということは,今のところございませんし,全県的に見ましても,まだ土地改良区の方から水が心配だという話は来ておりせん。ただ,今委員おっしゃたように,一部で高い空間線量等が出ている部分もありますので,今の時点で,委員がおっしゃった農業用ため池については放射線の検査というのは,特に水質の検査とかやっておりません。ただ,農水省の方におきまして,環境省の方にそういったことも必要なのではないかということで申し入れがされております。
さらに,余り高いところというとため池だとかなり除染というのは厳しいと思うのですが,もしどうしても高くてやるという場合につきましては,市町村が除染計画の中で位置づけまして実施していくということになるかと思います。
40 ◯梶岡委員 ぜひそういったため池,本県圏域のテレビ放送がない中で,そういったすべてに流れた「クローズアップ現代」という番組の影響力も大きいですから,ぜひそういった特段の事情ですので,守谷沼に関しては,県としても市や土地改良区と連携して,声が上がってきていないというのではなくて,自分から,県みずから県民の不安解消のために,または農家の販売に影響が出ないように鋭意努力をしていただければと思っております。
安心・安全なものを食べたいという消費者の要望と,そして安心・安全なものを自信を持って生産したいという生産者の要望をぜひとも聞いていただいて,本県のさらなる農業の発展をサポートしていただくように要望申し上げまして,次の3点目の最後の質問に移りたいと思っております。
3点目は,資料1というので,一番大切だから1にされているのかわかりませんけれども,入札談合等関与行為に関する調査報告書というものをいただきました。今回こういった報告がなされているわけでございますけれども,私,
農林水産委員会は初めての委員会で,前回,部長初め皆さんが申しわけありませんでしたと謝罪をしたのが印象的だったのですけれども,今回は新しいものが出てこないから,そういった謝罪がないようなあれなのでしょうか,まずお伺いいたします。
41 ◯柴田農林水産部次長 申しわけありません。謝罪の言葉という形で前回,一番最初にそういう形で表に出た段階でしたので,我々としては常に謝罪の気持ちは持っているのですが,今回も部長の挨拶の中で触れさせていただいたのみといたしましたのは,まこに申しわけありません。謝罪の気持ちは常に持っております。
42 ◯梶岡委員 わかりました。
常に持っておられるということ,ただ,印象的に皆さんが頭を下げたというのは余り見たことがないので,それがすごく私の印象に残っていたので,今回は特段新しいのがないからなのかなと思って今質問したわけでございます。
農林水産委員会ですから,今回の談合問題,業者ももちろん悪いのでしょうけれども,私は農林水産の委員として,職員の方々に特化して質問をしたいと思います。
今回,わかりやすい資料をいただきました。県西地区の土地改良などの談合問題,こういった問題について,もしこの職員が悪さをしなかったら,こういった問題というのは起きる可能性はなかったのでしょうか。その辺,仕組みについてお伺いいたします。
43 ◯柴田農林水産部次長 お答えいたします。
今回,職員の視点で考えたらということですが,今回,弁護士を含めた調査委員会の報告書及び県の報告書がここに上がっておりますけれども,その中では業者側においても談合に至る背景があって,そういう中で県職員側でもその背景としては,地元,境の建設業協会の支部ですが,支部の会社の会員及び非会員の間で入札をめぐるトラブル等があった,背景があったという話があって,それを職員の事務所の方へ持ち込まれて大声で威嚇されるようなこともあったという,職員側にとってみれば,それでストレスがたまるような背景があって,なおかつ境支部の方から見れば,そのようなトラブルが地元で起こるということもできれば避けたいということもあって,それぞれの観点でこういうようなことが起こってしまったやの調査報告が出ておりますので,職員だけの問題ではないとは思っております。
44 ◯梶岡委員 今,私が聞いたのは,職員が悪さをしなければこの談合問題は起きなかったのかということでありまして,そういった次期部長と呼び声が高い次長から,職員をかばうような発言を聞くのは,まことに残念のきわみであります。
職員が悪さをしなければ,今回の事件は起きなかったのかどうか,端的にもう一度伺います。
45 ◯柴田農林水産部次長 まことに弁解がましい言い方になって失礼いたしました。
官製談合防止法に基づけば,職員が関与したことに伴いまして,このような認定を受けております。
46 ◯梶岡委員 この官製談合というのは,一般的には3者登場人物がいるのでしょうけれども,その第1者は落札した業者,第2者というのはその談合に当て馬として名前を連ねて高い金額を入れる業者,3番目に,今次長からもありましたとおり,天の声というか,神の声というか,話してはいけない内容を業者の方に伝えてしまう,そういった職員,この3者がいて初めて成り立つのかなと思っております。
ですから,そういったことに関して職員をかばって,業者ばかりをいじめるような今の次長の発言というのは,私は非常に遺憾に感じるところであります。真摯に受けとめていただければと思うところでございます。
次に移らせていただきますと,このいただいた資料で,さっき私が申し上げた落差業者,あと談合に協力した業者,県の職員,この3者にそれぞれ賠償金が,資料1の5ページで示されております。職員に関しても人数6人で6,900万円ということで請求されております。これ,平たく割っても非常に高い,1,000万円前後なのかなと思うのですけれども,3月6日に請求をしているということは,3月7日には職員の自宅に届いているのかなと思っております。しかしながら納付期限が3月26日ということで,19日ぐらいしかないのかなと思っております。
19日ぐらいしかない中で,この県庁の職員が1,000万円前後の金額を払えるのか。この3月6日から今12日ですから,6日ほどたっておりますけれども,そういった中でもう既にこういった損害賠償請求に対して県庁の職員が支払い始めているのか,それとも次長や部長,職員に対して,ちょっとこの金額払えないのでもうちょっと待っていただけないでしょうか,そういった声が届いているのか,もしくはそれに対して県の幹部といたしましては,これ損害賠償だからきちんと支払うようにと声かけをしているのか,その2点についてお伺いをいたします。
47
◯宮浦農林水産部長 まず,1点目の職員からの照会ですが,そういう照会自体は今現時点では一切ございません。
また,賠償金につきましては,まずこの落札者が利益を得ているということから,落札者の賠償というのがまず一義的には重要になってまいります。ここでこの実損相当額が支払われた場合には,他の入札参加者あるいは職員のその責任分というのは免責されるということでございますので,まずは落札者の賠償の状況をよくチェックした上で,職員などのお支払いについての細部を詰めていくことになろうかと考えております。
48 ◯梶岡委員 ただいま部長からやっと御答弁をいただけましたけれども,部長から一義的落札者が払うべきという趣旨の発言をいただきました。しかしながら,先ほど私が申し上げたとおり,やはりこの談合には3人,3者が必要だと言っております。県の職員が関与しなければこの談合は起きなかった。利益を得ている業者がもちろん支払うべきだという部長のお考えもわかるのですけれども,実損害の分に関しては,これは3者で応分に責任をとるべきだと思っております。
今の部長の御答弁によりますと,落札した業者が払ってしまえば,談合に名前を連ねた他の業者は支払いを免除される。職員も免除されるということであれば,要はここに6,900万円重いなと,多分ここにいる皆さん感じているところだと思うのです。職員が6,900万円大変だろうなと。だけど今の部長のお話を聞くと,落札した業者が払うのを待っていれば,見守っていれば,職員は払うのはゼロになりますよと言っているようなものじゃありませんか。
職員がいなければ,この事件は起きなかったんです。連帯債務でありますから,この3者に同じような請求が行くと。だれかが払うのを待っていれば職員は払う必要はありませんよ,そういったことを部長の口から出てくるというのは,非常によくないと思いますし,恐らくこれ業者の方も,総額で11億4,800万円ですか,こういった金額を一気には,今,建設業界は不景気ですから払えないと思うのです。だけれども,地方自治法によりまして払えないと,分割納付をするよといった時点で,支払ったと同じような位置づけになって,払わなくても分割納付の覚書を書けば,恐らくこの職員は支払いはゼロになると。
先ほど次長から,職員がいなければこの事件は起きなかったと言っているわりには,この業者を悪くするような,業者にすべて責任をなすりつけるような,一義的に納めさせるといった態度には,本当にあきれて物も言えないわけでございます。
そしてこういった資料,御丁寧に出していただきましたけれども,これを見る限り,一言も職員は払わなくていい可能性があるよとは書いていないわけでございます。こういった情報の隠匿体制,こういった茨城県庁の古い体質,本当にふざけていると,まことに遺憾の限りであります。
本来であれば,部長の方,次長の方から,これは業者も悪いけれども,3で割って実損害分の1.8%を3者で割るような,全部業者任せにしないように,県の職員も払う必要があると部長からやはり言うのが当然だと思うわけでございます。改めて,この一義的なAですか,落札した業者だけに払わせるのか,県の職員には何も言わないのか,部長の口から答弁を求めるわけでございます。
49
◯宮浦農林水産部長 委員の御質問の趣旨について,若干取り違えた点があったことかと思います。
今お話ございましたとおり,あくまでもこれは共同行為でございますので,落札者が払えば職員が払わなくて済むということで,私としては申し上げたわけではございませんで,3者において支払いが行われた際には,その一因は免責されるという趣旨でございます。職員に限って,ほかの人にだけ寄せて,職員の部分を何とかしようという趣旨ではございません。その点についてはちょっと説明が舌足らずでございました。大変失礼いたしました。
50 ◯梶岡委員 答弁漏れがございますので,改めてお伺いいたします。
職員が,本来職員がやらなければこういった事件は起きないと,先ほど次長はおっしゃられました。しかしながら,県としては連帯債務だから,だれかが払ってしまえば,職員は例えばゼロになるよということが客観的に見ても,みんなわかってしまったわけでございます。そういった中で改めて職員に,こういった連帯債務をきちんと払うようにと,払う努力をするようにという働きかけをするのか,しないのか,ニ択で部長にお伺いいたします。
51
◯宮浦農林水産部長 職員だけに特化して特別な対応をするということではありませんで,共同行為でございますので,落札者,それから,他の入札参加業者,職員,いずれも等しく私どもとしては同様の対応をとってまいりたいと考えております。
52 ◯梶岡委員 しゃくし定規に3者同様の対応をとるというのは,結果として身内に甘くなる結果になるわけでございます。恐らく6月の次の
農林水産委員会では,この結果に対してだれが払ったというような,この3月26日が期限ですけれども,職員の納付額がゼロとなったときにはどういう気持ちになられるのか,全くこの県の職員はこういった損害賠償に対して支払っていないということであれば,宮浦農林水産部長のそういった身内をかばう,職員をかばう,そういった姿勢が露呈してしまうのではないかと思っております。
3者にやるということは,ではこの委員会が終わってすぐにでも職員に対してもちゃんと払うようにと改めて言うおつもりはありますか。
53
◯宮浦農林水産部長 重ねてで恐縮でございますが,これは法的に3者の共同の不法行為でございますので,特定の者に対して特別な働きかけてをするということではなく,やはり3者共通に私どもとしては対処してまいりたいと考えております。
54 ◯梶岡委員 改めて言えますかということです。共通に扱いますかという質問です。
55
◯宮浦農林水産部長 改めて職員に特定して特段の対応をするという考えはございません。
56 ◯梶岡委員 改めて職員でなくて,改めて3者に働きかける意思はありますか。職員の方々にきちんと,職員の方々も含めて,特化せずにでもいいですから,きちんと払うようにと,そういった働きかけを3者に改めて再度やるようにしていただかないと,この6月の多分委員会で県の職員は損害賠償ゼロでしたという結果になりかねません。改めて伺いますけれども,3者共通でも構わないので,部長の方から,ただいまの私の質問に明確に答えていただきたいと思います。
57
◯宮浦農林水産部長 この賠償金の請求につきましては,既に3月6日に3者に同様に行われてございますので,今後特段にその請求先の方から御照会などで相談事項などがございません限りにおいては,私どもとしましては既に手続を終えていると,請求しているという考えでおりますので,改めて何がしかのアクションをするという考えは現時点では持っていないところでございます。
58 ◯梶岡委員 最後に質問ではなく要望を言って,この質問を終わりたいと思います。
今,部長の方からお言葉を,答弁をちょうだいしたわけでございますけれども,結果としてこの職員がゼロになっても問題がないだろうというような態度にしか,私には映ってこないわけでございます。
改めて申し上げますと,職員1人欠けてもこの談合事件というのは起きなかったわけです。業者が悪い,業者が悪いと次長,部長おっしゃいますけれども,職員がいなければ今回の談合事件は起きなかったわけです。その職員がいなければ起きない実損害について,1.8%の分について支払うように促すのが管理者の立場じゃないですか。こういったことを本当に再発防止させるのでしたら,こういった実損害の分についても負わせるから厳しい県の措置だというような印象になるわけでございます。
資料をいただいた限りでは,6,900万円県職員にも請求していて厳しいなと思いますけれども,実際そちらに座っている皆さんは,県の職員でなくて落とした業者が払ってくれるから,実はこれちょろいんだよというような印象を腹の中で持っているのかもしれません。そういった公務員の既得権益,そういった身内に甘い態度,そういったものを一日でも早く改めて,そして6月には,業者だけではなくて職員も,100万円でも200万円でも連帯債務のうち払ったという説明がなされるようにきつく御進言申し上げまして,私の質問とさせていただきます。
59 ◯本澤委員長 半村委員。
60 ◯半村委員 今,談合の問題がございました。私,地元ということで境の工事事務所,土地改良事務所,私の地元で起きたということで,きょうおります委員の皆さんはもちろんでありますが,県の職員等についても大変信用等を失墜させたり,申しわけなかったと思っておりますが,ただ,請求をしたわけでありますから,この請求が日にちまでに支払わなかったという場合について,また協議をすると書いてありますから,二度とこのようなことが起きないように,地元の議員としても県の方にもお願いしながら,ただ,これをやると職員が今度4月に異動などするときに,境の工事事務所と土地改良事務所,おれは行かないと,こんなことになったら困るので,二度とこういうことが起きないよという1つの考えを持ってやっていただきたいなと思うのです。
これは梶岡委員に反対とか,反論しているとか,そういうのではないのです。私は地元の議員としてそういうお願いをしたい。
それから,もう1つは,お茶の問題も出ましたけれども,今,古内茶と大子茶とさしま茶ということで,さしま茶だけが解除されてやっておりますけれども,お茶については全部土台を切って廃棄をしました。そういう中で補償の方も,県の方あるいはまた茶業組合の方からいろいろお世話になって,大体請求の8割以上もらいましたのでよかったなと思っております。
また,原乳についても,地元の皆さんが廃棄する姿を見ますと,回って歩きましたけれども,非常に悲しいということがありますが,原乳については,ほぼ満額,東電の方から請求した分について補償されたということでよかったなと思っております。
そういう中で先ほどの談合の問題についても,事件は事件として起きたわけでありますけれども,二度と起きないようにという,そういうことをお願いしながら,ひとつ期限までにどういう状況になるか県の方も注視をしながら見ていただいて,そして,最終的にこれ補助事業などありますと,支払ってもらった金額を国に返したり,あるいはまた町村に土地改良あります。今回のに載っていますけれども,そうした補助事業の事業については,支払ってもらったおかげで町村や国へ返すんだということだと思うので,その辺も速やかにお願いするというのも1つであります。
しかし,最終的には二度とこういうことがないようにして,職員もそれから業者も,ひとつそういうことがないようにすることが一番大切だと思っておりますので,ひとつその辺を部長,感想というか,今後ということお願いしたいと思います。
61
◯宮浦農林水産部長 この入札の官製談合につきましては,これまでの調査においてさまざまな原因などの指摘がございましたが,歴史的に時代的にいろいろと背景はあろうかと存じますが,この機会でなければ断ち切ることが難しいという強い決意で,職員に関しても現場に行ったときにいろいろな場面ございますでしょうけれども,そういったものを通報できて報告できるような形に改善するなど,4月が大きな分岐点になってまいりますので,そういった点に特に注意して,私どもも出先機関ではありますが,よく目が行き届きますように十分に注意をして,今後こういったことがないように対処してまいりたいと思います。
62 ◯半村委員 談合が起きた後,筑西の工事事務所と筑西の土木事務所と常総の事務所で約8億円,境の工事事務所の仕事をしたのですよ。要するに境の管内の業者が指名停止を食ったものだから,筑西と常総が来てやったということがあります。同じ茨城県の業者ですから,それはいいわけでありますけれども,しかし今回解除になったということで,きのう請求になったということで,速やかに業者の皆さんにもひとつ考えていただいてお支払いしていただく。
そして一日も早く地元の業者,これを指名に入れていただいて,そして仕事をすることが地元の業者の育成につながるだろうと,私このように思いますので,筑西でやっても常総でやってもいいのですけれども,私が境町など歩いたりに,ここから行くときに筑西の業者がやったり,常総の業者がやっていますから,そうでなくて,やはり境は境となっていましたけれども,今度は厳しくするんだということで,ほかの業者も入れて一般競争入札をやるんだということでありますけれども,そういう方向で進めてほしいなと思っていますので,地元の業者育成というのは大切でありますので,そういう方向でひとつ頑張ってほしいと思います。
63 ◯本澤委員長 ほかに質問ございませんか。
西野委員。
64 ◯西野委員 それでは,農業,林業,そして出資法人について3点といいますか,3カ所について聞かせていただきます。
まずは,私ずっとやっております鳥獣被害防止対策の方ですけれども,イノシシの対策の問題で,私,足利市,それから,武雄市の方にも行ってまいりました。このときに箱わなで約年間2,000頭,そして武雄市の方では年間4,000頭の捕獲があったと。それでやっと鳥獣被害が若干おさまっているという状況で聞いております。
そして,本県の方ではどうかと言うと,まだ箱わなはそれほど使われていないという状況なのですけれども,その中でわなの方はソフト事業ということで鳥獣被害防止総合対策事業の中の一環でやられると思いますけれども,昨年度1,346万4,000円,これが減額補正になっているということで,もう少し使い方がなかったのかなと思うのですけれども,この点についてお伺いいたします。
65 ◯大森産地振興課エコ農業推進室長 委員の方からお話がありました1,300万円余の減額補正ということですけれども,当初2,600万円ほど予算化してございましたが,その中で最終的には8つの市町村の8つの協議会がソフト事業を実施しました。あと,ハードについても4市町の方が当初は希望しておりましたが,最終的には2市町になってしまったという状況でございます。
計画が若干甘かったという点を反省しておりまして,その辺を今後しっかり,確保したものは確実に現場でできるようにしていきたいと考えております。
66 ◯西野委員 このイノシシ対策についても,先々月ですか,1月に県の担当者も一緒になりまして足利市の方にまず行ってまいりました。これは政調費を使わせていただきましてありがとうございます。
本当にその対策において先進のところのやり方を,やはりこの県に持ってくるということは大切なのではないかと思っております。あそこは箱わなを300数十カ所を使っているということでやっていますけれども,それで2,000頭,やはりくくりわなと箱わなの違いは何かと言ったら,安全にとれるというところが大きいと思います。ただし,くくりわなのように安くはない。1つ10万円からしますから,逆に言うと,これだけの予算があればうまくいくという部分もありますので,ぜひともその辺の使い方を考えていただきたい。
それともう1つは,その後,この間,自民党の議員団の方で玄海原発の方に行きましたときに,私最後のときに離れまして武雄市の方へ行ってまいりました。そこでは4,000頭,本当にすごい数字ですけれども,これは私,以後やりたいと思っているのですけれども,要するに食肉処理までして,そのお肉の方をどちらかというと土産物にまでできたらいいなという部分があるのですけれども,ただ,それに至っては箱わなではうまくいかないので,最近はくくりわなにも移っていますという話もありました。ただ,その使っているソフト事業のお金が,どういうわけかわからないのですけれども,1,000万円,2,000万円単位なんです。
1市町で使えるお金ではないのですけれども,公費でやったりいろいろな使い方をするとできるというのが見えてまいりました。ぜひその辺は調査していただきたいのですけれども,これを残すということ自体は,要するに使い方がまだ各市町村でわかっていないのではないか。この使い方を,栃木県であったり,それから,佐賀県であったり,そういう先進のところの使い方をうまく使っていただいて,ぜひともまずは箱わなから始まって,そしてそういう関連の施設にしていただきたいと思うのですけれども,まず,いかがでょうか。
67 ◯大森産地振興課エコ農業推進室長 先進地に学ぶということで,私どもの方も足利市とか参加させていただいて,箱わなの実演なども勉強させていただきました。
そういったことについては関係市町村,関係団体についても情報を提供して,もっと行っていただいて学んでいただけるようにしてまいりたいと考えております。
箱わなについては,ことしの事業でも数市町村では初めて導入してモデル的にやってみたいということを言っておりまして,導入もしてございますので,その辺のデータも蓄積してまいりたいと思います。
やはり西日本のように事業をしっかりできるように,実はその下の事業で鳥獣被害防止推進員事業ということで,ことし新規に事業を立てさせていただきました。それは,今のこういった事業をとってきても,なかなかそれを現場に普及する,支援するような人材が茨城県の場合は不足しているだろうということで,そういう人材を育成して積極的に導入できるようにしていきたいと考えております。
68 ◯西野委員 ぜひその先進地については,そのわなだけでなくて,それを守るための電気さく等もかなりの金額を使っているのが数字で読み取れます。その辺の数字がどこからどういうふうにしたら,普通は200万円というところが,これだけ使えるということは使い方なのだろうと思いますので,ぜひともその辺は精査して次へつなげていただきたいと思います。
時間もありますので,関連しまして耕作放棄地,これ飯岡議員の方から一般質問でございましたけれども,耕作放棄地が面積で2万1,120ヘクタール,これは大変な数字で,全国で第2位,しかしこれは資産とすればまた違う見方が出るのではないかということで,飯岡議員の方から話がありました。私もそのように思っております。
今回,被災地域農地対策で集積協力金がありますけれども,そちらの方で白紙委任の使い方をするといろいろなやり方ができると。別に耕作放棄地であっても,なくてもこれ使えるのでしょうか,この辺は説明はどちらの方でしょうか。
69
◯新山農業経営課長 耕作放棄地につきましては,耕作放棄地でなくして白紙委任をしていただかないとだめということでございますので,耕作放棄地のままではだめということでございます。協力金とか支援金の対象にはならないということでございます。
70 ◯西野委員 ありがとうございます。
ということは,逆に言えば耕作放棄地対策をすればいいという考え方もあると思いますので,耕作放棄地対策のまた別の補助金もありますので,それが終わった後でならばいいという形でよろしいのでしょうか。
71
◯新山農業経営課長 もうちょっと丁寧に申しますと,済みません,耕作放棄地が1年以内に協力金なり何なりもらった後に,きちんと耕作放棄地でなくなるという計画を市町村の方で認めていただければ,それでも対象にはなると。ただ,通常考えていくペースでいけば,まず耕作放棄地を解消してもらってからでないと,なかなか受け手の方がいらっしゃいませんので,そういった意味で実務的にはそちらが先行すべきだろうということで,先ほどのお答えになってしまいましたが,丁寧に言いますと,さっき言いましたように,なる前でも制度上は可能ということになってございます。
72 ◯西野委員 ぜひその辺も先ほどのことと同じで,要するに使い方をきちんと説明していないとうまくいかないと思いますので,ぜひその辺を,両方わかるようにぜひよろしくお願いします。
次に,6次産業の形のお話を聞きたいと思っています。
今度アグリビジネスという形で説明をして,そのアグリビジネスをやった場合に,その後にいろいろと補助金がいただけると。どういう形でどういう話をすればよろしいのでしょうか。
73 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 今回の予算で提案させていただいておりますのは,6次産業化に取り組んでいる方がひとつアグリビジネス講座ということで,マーケティングであるとか事業計画,経営計画,そういったものを学んでいただいて,あわせて今後の事業計画をまとめていただくと,そういった事業計画の中でモデル的な事案ということで県の方で認めたものに対して,予算的には450万円ということですが,機械とか施設を整備する場合に支援をさせていただくと。そういう流れでございます。
74 ◯西野委員 6次産業化に関しましては,そのソフトの部分が一番のかなめになると思いますので,今回は雇用対策関係から出ているということですけれども,やはりそういう一時的な人もいいのですけれども,できればそれをきちんと継続的に教えられるような人をつくっていただきたいという部分もあるのですけれども,その辺はいかがでしょうか。
75 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 6次産業化に取り組むに当たっては,加工とか販売とかある程度専門的な知識が必要になってまいりますということで,1つは今農林振興公社の方に6次産業化サポートセンターというのを設けてございまして,そこに専門家であります6次産業化プランナーというものを配置しまして,御要望等に応じて個別に農家に対する助言,指導をさせていただいているということでございます。
委員おっしゃったように,恒久的にそういった人材をということでございますけれども,今申し上げました農業法人とかモデル的な経営をされている方などは,自分の経営の中で後継者も育つような雇用というのですか,そういった新たな雇用なども含めた経営をされている農業法人などもございますので,そういった経営者がみずから後継者に新たな事業展開を助言していくとか,そういった展開なども期待できるのかなと考えてございます。
76 ◯西野委員 ぜひそういう専門の方をそろえていただきたい。なぜならば,この6次産業化が出てきたのは何かと言うと,県北の方は特にそうなんですけれども,農業をやる場合に,いい仕事,私などの仕事ですと塗装ですけれども,いい仕事をしたらお客さんはいつでもついてくるんだと同じで,同じようにいいお米,それから,いい農産物をつくったら,いい価格でいいお客さんはついてくるんだいう,そういう思いが今までどうしても職人かたぎという部分があって,その部分は変わっていない。じゃあうまくいっているところは何かと言ったら,経営的に,そして営業的にうまくいっているところがほとんどではないかと思われます。
もちろんいい仕事でそれをいただいている人もいるのですけれども,それをあまねく広げるためには,どうしても経営感覚が必要なのです。その第一歩がこの6次産業だろうと思うのです。その部分を,人をつくっていかなくては,農業がいかに入ってきても,一生懸命やるんだけれどもお金にならないという形になると思いますので,ぜひその辺の部分をどういうふうに持っていくのか,もう一度だけお願いします。
77 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 確かに委員おっしゃったように,いいものを,うちのものはいいものなんだけど,あるいはおいしいものなんだけど何で売れないのだろうかというような相談を,我々も受けてございます。
そういったこともございまして,何と言っても消費者なり,あるいはその前の流通の関係者,そういった方の志向する,求めるもの,そういうものをつくっていくというような意識に改革をしていく必要があるのかなと思ってございます。
そういった部分を含めて,来年度予定してございますアグリビジネス講座,そういったものを活用しまして,人材の育成支援という面で対応させていただきたいと考えてございます。
78 ◯西野委員 ぜひ経営できる農業者,ここをつくるのを観点として6次産業化に取り組んでいただければと思います。
次に,林業関係のお話に移らせていただきます。
林業関係も,私,これも職員の方も伴って行かせていただきました。私,昨年の9月に一般質問させていただいたときに,日吉営林組合,ここの先進的な取り組みをここへ持って来れないものなのかというお話をさせていただきました。そのときに,一番問題なのは先ほど言いました人のわけです。その人をどうにかしたいということで,日吉営林組合の方に私も,この委員会で行けたらなと思いますが,まずその前に県の方で探していただいて,群馬県の藤岡市の多野東部森林組合というところに行かせていただきました。
その多野東部森林組合に行ったときに,やはり日吉森林組合の方へかなり勉強会に行かせていただきましたと。そのときに,赤字の組合をどうしたら黒字の組合にできるかということで,前組合長からプロパーの女性の組合長になられて,人を変えようということでやったと聞いております。そのときに日吉の森林組合に行きまして,徹底的に学んだ上,今は実を言うとそのリーダーはそこの講師して招かれているという話も聞いています。
何を言いたいかというと,人が変わるとそこが変わる,要するに日吉の森林組合よりさらに小さな売り上げでありながら,日吉の森林組合へ行きましたら多額の利益を上げていると。つまり,まねをした方がうまくいく場合もあるという見本ではないかと思って見てまいりました。
そのときに何が変わったのですかと言ったら,人が変わったんですという話でした。その人の中で何が変わったかというと,当たり前の話なのですけれども,工事台帳もきちんと人が見えるようにしたというところがありました。ぜひ人を変えて,そして,じゃあ群馬県ではどうしているんですかというお話をさせていただきましたら,群馬県ではその多野東部森林組合が学ぶことによって,そこがモデル組合になると。それを近くの森林組合が学んで周りが黒字になっていけばいいという形で,随分支援していただいていますという話が出ました。
私のところで,そのときに一緒に,常陸太田の森林組合の組合長と担当の者が1人一緒に行かせていただきました。
ぜひそういう形で,モデルの森林組合をつくって人を育てるというやり方があるかどうか,その辺をちょっとお聞かせ願いたいと思います。
79 ◯栗田次長兼林政課長 森林湖沼環境税が平成20年に導入されまして,それで間伐の量が相当拡充されたということでございます。それ以降,森林組合が多くを担っているわけですけれども,相当収支の改善も図られているという状況でございますけれども,県内の森林組合,概して申し上げますと,与えられたことを素直にやるという状況でございまして,みずから率先してやっていこうと,なかなかそういうものが見られないような状況もございます。
ということで,委員の方からもありましたとおり,役員の意識の改革,それから,職員の業務に向き合う意識の問題,こういうものは改革していく必要があるだろうと考えておりますし,これからの間伐につきましては搬出を目的にした間伐ということで,面的にまとめた形で間伐をやっていくと,そうなってくると,それをプランニングする人も必要になってきますので,そういう方を森林組合の職員の中で研修をして位置づけをしていく必要があると考えております。
いずれにしましても,今までは待ちの経営,待っていて来たものだけ仕事をやるということでございましたけれども,これからは攻めの経営といいますか,みずから営業活動を展開して仕事をとってくるということが大切ではないかと考えております。
80 ◯西野委員 待ちの経営から攻めの経営へ,これはどの経営でも同じだろうと思うのですけれども,その場合に,やはり先ほどから出ています人の意識の改革,そこが一番の問題になるのだろうと思います。そのときに必要なのは先進地からの指導ではないかと思います。そういう指導者を呼ぶとかというのも,何カ所も呼ぶというのは難しいと思いますので,ぜひまずモデルのところでどういうふうに意識改革ができるか。できたところを見てまたほかが変わっていくということで,ですからモデルのところがつくれないかなと,今ちょっと聞かせていただきたいのですけれども。
81 ◯栗田次長兼林政課長 委員の方から,モデルができないかということでございますけれども,県北の方にある程度の規模で経営をしている森林組合,幾つかございますので,その中から森林組合の長といいますか,組合長などと相談しながらモデルができれば,そこを中心にして茨城県のほかの森林組合を引っ張っていくような森林組合ということでやってまいりたいと考えております。
82 ◯西野委員 いろいろ周りへの配慮もあるのでしょうか。ただ,一緒に行って学ぼうという姿勢があると,常陸太田森林組合を考えていただければなと思います。
それと,その林業の人材の育成に対して,国の方でもプランナーからフォレスターまでつくろうという話が出ていると聞いておりますけれども,フォレスターの養成については,県の方ではどの程度考えていらっしゃるのでしょうか。
83 ◯栗田次長兼林政課長 フォレスターにつきましては,今年度から県職員ですね,林業改良指導員という方が地域にございますけれども,そういう中から何名かずつ准フォレスターという形で国の研修に参加をして,全体をコーディネートするような職員を育成しているという状況でございます。
84 ◯本澤委員長 質疑の途中ではありますけれども,ここで暫時休憩いたします。
再開は午後1時といたします。
午後零時休憩
───────────────────────────────
午後1時開議
85 ◯本澤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開し,質疑を続行します。
質問がありましたら,お願いします。
西野委員。
86 ◯西野委員 先ほどに引き続きまして質問をさせていただきます。
フォレスターの話をさせていただきましたけれども,この下に,上下はあるかどうかわかりませんが,プランナーという,現地の方で現業でやる人たちがいますけれども,そのプランナーの今の養成状況はどの程度になっておりますでしょうか。
87 ◯栗田次長兼林政課長 森林施業プランナーでございますけれども,森林施業の集約を図っていく上では非常に大切な部分だと考えております。
現在ですけれども,昨年までで県内で6つの森林組合で,トータルで9名の方がプランナーとしての基礎研修を済ませてございます。
88 ◯西野委員 そのプランナー,先ほど言いました多野東部森林組合の方でも,きちんと帳簿をつくるための森林施業プランナーが一番のキーマンだと聞いております。そのプランナーが1つ1つ帳簿等をつくっていく場合,どういうふうに名称で呼んでいるのかはちょっと私存じ上げませんけれども,そのときに一番必要なのは,現業の人たちがそれをどのように報告してきちっと毎日の管理をしていくか,その部分が大切だと思いますけれども,その辺のところはプランナーでやっていらっしゃるのでしょうか。
89 ◯栗田次長兼林政課長 先ほど申し上げましたとおり,まだ基礎研修を受けている程度ということでございますので,これからさらに上の研修を積みまして,委員おっしゃるような施業の集約化というか,プランを提供できるような,そういう職員を育成していく必要があると考えております。
90 ◯西野委員 ぜひ,すべては人にかかっていると思いますので,その辺の教育をお願いしたいと思います。
それともう1つは,プランナーがいくらやろうとしても,その下の人たちが,そのことについて,意識改革が先ほど言われていましたけれども,なされていないと,その辺がどうしても反発するというか,そうした中央管理,そしてそれ以外の作業等に響いてくると思います。その辺のところの人の関係はどのようになされていくのか。
91 ◯栗田次長兼林政課長 県内9つの活動している森林組合ございますけれども,最低でもそこに1名以上のプランナーを配置をして,その人が森林施業を引っ張っていくような,そして他の職員をリードしていけるような体制にしてまいりたいと考えております。
92 ◯西野委員 ぜひ森林組合が1つ1つの組合をきちっと自立して黒字の経営で,その林業経営のやっている人たちに指導できる,そういう立場に育てていただければと思っています。
森林関係についてはそこまでにさせていただきます。
続きまして,出資団体について質問をさせていただきます。
出資団体いろいろありますけれども,一番最初の園芸いばらき振興協会等が書いてあるところに,2ページ目のところに,茨城県農林振興公社,それから,茨城県穀物改良協会との組織統合等が考えられると考えられておりますけれども,これはどこへ統合してどのようにするつもりなのか,きちっと決まっているのであれば教えていただきたい。
93
◯宮本産地振興課長 これにつきましては,農林振興公社,穀物改良協会,園芸いばらき振興協会,この3団体を統合するということで,平成25年度中ということで進めてございます。
場所等については,存続団体が農林振興公社ということで,そちらの方に統合するようになります。名称が残る,こちらが残るということで進めております。
94 ◯西野委員 農林振興公社の方に集約されるというのですけれども,農林振興公社の方が,3ページの方に書いてありますけれども,職員が前年比6名減少しているけれども,依然として県の人的関与が高いということで書いてありますけれども,合併した場合,ある程度の比率はどうしても上がってしまうように思うのですけれども,その辺まで考えているのでしょうか。それとも今のままで,それを合併してやっていけると考えているのでしょうか。
95
◯新山農業経営課長 公社の合併後の姿,人の配置ということでございますと,とりあえず24年度には公社の方は1名さらに減をさせます。その後は退職者不補充みたいな形で,3公社ともそのまま,人も事業も持ち寄るというのが平成25年度の合併の最初の形になってございます。その後,数年たってから,多分事業部ごとのいろいろな見直しとかを含めて,職員の再配置とかを考えていくというような考え方で,今進めてございます。
96 ◯西野委員 そうすると,農林振興公社の方は先ほど出ましたアグリビジネスの方も,たしかこちらの方で請け負っていると思うのですけれども,それだけいろいろなものをやるときの人的資源,そこまで減らして大丈夫なのでしょうか。
97
◯新山農業経営課長 6次産業化の部分については,同じ体制で行きますので,減らしたというのは,その以前のことしの平成23年度の当初のときに6名を減らしただけでございまして,6次産業化のところは手つかずでございますので,大丈夫だと思ってございます。
98 ◯西野委員 どうしてもこういう経営評価が出ますと,人員の減員という形だけが取り上げられますけれども,やはりこの公社自体が必要だとするならば,その公社がどのようにして成り立っていって,どういうサービスをしているのか,その部分をよく考えていただいて減員も考えていただきたいなと。
先ほどからお話出ていますとおり,すべては農業に関しては自立した農業人,そして林業の方も同じだと思いますけれども,そういう人をつくることが大切だと思いますので,それを教育できるという人がそう簡単につくれるのかなという部分もありますので,ぜひ今一生懸命にやっているものが,それがただ形をつくるというために減員だけ考えるといかがなものかということもありますので,その辺,統合するのであれば,専門者がこれとこれとこれの柱をやっていくためにはどうしても必要だというところがあるのでしたら,その辺まで勘案していただきたいと思いますが,いかがですか。
99
◯新山農業経営課長 特に委員の関心のある6次産業化を中心にしているかと思うのですけれども,それについて公社の中での人材だけで対応できるわけではありませんので,プランナーとか,そういったものを外部の人の方の知恵をかりながら進めていくという考え方で,あとは効率的な人の配置とか,あと重点的に何を進めていくとか,そういうものを考えながら今後進めていきたいと思います。単なる数合わせという形ではなくて,事業に重きを置いて考えていきたいとは思ってございます。
100 ◯西野委員 ぜひその事業に応じて人員の配置を考えていただければと思います。
どうしてもこういうものをやっていくと,減員の方だけに目が行きがちになりますので,どういうサービスをどのようにやっていくかという部分も,ぜひその配慮の中に入れていただければと考えます。
次に,いばらき森林サービスの経営評価があります。この中で森林サービスのところを見ますと,前期,当期とも順調に利益は計上しております。そこで公表されているホームページ等の資料によりますと,県のOBが常勤役員でついているということでありますけれども,具体的にはどのような方がどういう役所につかれているのか,その辺をお伺いしたいと思います。
101 ◯栗田次長兼林政課長 役員につきましては,常勤の役員が1名,これは県のOBでございます。それから,非常勤の役員が1名,これは農林水産部長でございます。
常勤の役員のOBにつきましては,平成20年から代表取締役社長ということで就任してございます。
102 ◯西野委員 いばらき森林サービスについては,前にもちょっとお聞きしたことがあったのですけれども,林業に造詣の深い県のOBがついているということで,かなり業績を上げると聞いております。
しかし,森林整備の担い手としては,先ほど出ました森林組合という組織がございます。茨城県内では現在11組織,そして,うち8つが常陸太田,常陸大宮,大子,北茨城,高萩,城北,笠間,西茨城,つくばねの8つの組合がありますけれども,地域の森林組合の担い手として間伐,下草刈りなどの森林事業を実施しています。
まず,ほとんど県内全域でこのいばらき森林サービスとの競合が発生すると思います。その際,現在,森林湖沼環境税がありますので,この辺,間伐も積極的に行われていますけれども,パイが大きいのでやっていけますけれども,この辺の競合という部分を考えた場合に,共倒れという可能性はないのか,その辺についてちょっとお伺いしたいと思います。
103 ◯栗田次長兼林政課長 森林組合につきましては,市町村単位といいますか,エリアが固定されておりますけれども,いばらき森林サービスにつきましては全県を対象といたしまして,特に森林組合のない市町村が多いわけでございますので,そういうところを中心に事業展開しているところでございます。
それとあわせまして,先ほど委員の方からありましたとおり,森林湖沼環境税が導入されまして事業量が拡大してございますので,森林組合では間に合わないという部分の補完的な役割も担っているところでございます。
また,森林湖沼環境税で一度間伐を公的な資金でやりますと,この後,10年先,15年先に間伐がまた出てくるわけですけれども,その場合ですと,収入を見込める間伐になってくるということで,自発的な間伐といいますか,そういうものが相当数出てくるのではないかと期待しているところでございます。
104 ◯西野委員 森林整備の事業量が急激に落ち込むことはないという御回答でございましたけれども,国の方で林業を早急に再生していくために,平成21年12月森林林業再生プランを作成しています。森林施業の集約化,それから,10年後の木材自給率50%以上を目指すということで,平成23年から間伐の補助対象を,間伐材を搬出する場合に限定するなど,具体的な取り組みを始めています。
しかし,一言で森林施業の集約化と言っても,その実現には困難がつきまとうのではないかと思います。集約化を進めるに,地域の森林の担い手である森林組合に役割,このことが一番になるのですけれども,残念ながら今の森林組合にそのノウハウがまだできていないのではないかと。その育成について先ほどもお話を聞きましたけれども,方針について県の方の考え方をお聞かせください。
105 ◯栗田次長兼林政課長 委員の方からございました集約化施業でございますけれども,これはなかなか森林所有者の意向の問題とかございまして,1つの山を大きなエリアでくくっていくのはなかなか難しい面があるということでございますので,現在,先ほど申し上げましたとおり,准フォレスターであるとか森林プランナーの育成を進めておるわけですけれども,まだまだ人的にも技術的にも足りない部分があるので,そういうところにつきまして早急にレベルアップしていく必要があると考えております。
106 ◯西野委員 本当に森林組合の育成は喫緊の課題であると思っています。何度も何度も言わせていただきますけれども,より効果的に森林組合を育成するためには,先ほども言いました,他県でも京都の日吉町の森林組合,それから,過日視察してまいりました多野東部森林組合のようなモデルをきちんと精査して,それによって森林組合を育成していくということが必要になると思います。
特に,多野東部を見に行きましたときには,団地をきちんとプランナーがまとめ上げて,国の施業のための,先ほど言いました森林林業再生プランの方の活用を図って,要するに間伐だけではなくて林道,作業道の取りまとめをきちんとやっております。
やはりそこまでできる人材をつくり上げないと,ほかの民間のところとやっていくことは難しいと思いますので,この辺はまだ先ほど聞きますとやっている途中だというので,要望にさせていただきますけれども,その辺のところをきちっと育て上げるというところまでやっていただければ,森林組合も今の森林湖沼環境税等がもう一度延長できるのでありましたら,その辺が育っていくのではないかと思いますので,その辺をきちんとやっていただきたいということで私の質問を要望にかえて終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
107 ◯本澤委員長 半村委員。
108 ◯半村委員 さっきは関連質問でしたので,今度は。
このナンバー6,宮本課長にちょっとお聞きしますが,359ページの野菜対策費,そのうちの野菜生産流通対策費2億2,227万8,000円と予算が組んであって,60万8,000円しか使っていなかったということで2億2,167万円が繰り越しだということでありますが,農協とかいろいろ話が金曜日に出ていましたけれども,どういう状況だかちょっと。
109
◯宮本産地振興課長 これにつきましては,交付決定の時期等が遅かった分もございまして,その後,一部工事をするものの,基本的には日照の問題,そういうことで地元と話をしてこれから着工ということになる状況になってございます。
110 ◯半村委員 決定がおくれた,それから,日照の問題でできないということだけれども,どことどことどこと,これが実際変更になりましたか。
111
◯宮本産地振興課長 これにつきましては,JA北つくばの野菜集出荷施設と,それから,JA竜ケ崎市の集出荷施設,それから,もう1つはJA常総ひかりの集出荷施設になります。
112 ◯半村委員 これ決定がおくれたというんだけれども,いつごろ決定をされて,日照の影響とかでできなかったということがあるけれども,本来はその場で工事を着手したりするのが本当だけれども,3つの農協,しっかりまとめてですが,それが3つともおくれてしまうというのは,その辺はどうなんですか。
113
◯宮本産地振興課長 これについてはそれぞれ状況は違いまして,JA北つくばとJA竜ケ崎市,これは国の4次補正ということで決まったのが1月過ぎの,おくれてからということで,実際的には大変準備の期間が短い中で対応したということでございます。
それから,JA常総ひかりにつきましては,これは昨年のうち交付決定はしていたのですが,場所の問題なり,それから,一部文化財の問題などもあわせてありまして,そういうことでちょっと調査等に時間がかかったということでございます。
114 ◯半村委員 それでは,繰り越したものを3つの農協,ことしは問題なく平成24年度できるのですか。
115
◯宮本産地振興課長 これは問題なく,平成24年度にはできるということで進めてございます。
116 ◯半村委員 わかりました。
それでもう1つは,出資法人のもので茨城県中央食肉公社についてちょっとお聞きをしたいと思います。
今,食肉公社では茨城県からいろいろ屠殺が集まってくるのですけれども,今,1日平均,豚と,それから牛,これ1日大体どのくらい集まるのですか。
117 ◯田中畜産課長 1日当たりの数字ではございませんけれども,年間の数字になってしまうのですけれども,平成22年度でございまして,屠畜実績として36万2,000頭になります。
118 ◯半村委員 この36万2,000頭,これは多いときと比較するとどのくらい減っていますか。
119 ◯田中畜産課長 これまでの実績の中で多かった年が平成19年度でございまして,37万1,000頭でございます。
120 ◯半村委員 そうすると,大体1万1,000頭ぐらい,今は多いときからすると少なくなっているという状況ですね。
実はえさは余り下がらなくて,豚,余り値段がよくないのです。農家の人は困っているという状況を聞きますが,今,1頭食肉公社で屠殺をするのに,昔はごみ皮と言ったんだけれども,その場合に,食肉公社では今1頭幾ら取っているのですか。
121 ◯田中畜産課長 屠畜の使用料とか解体料ということでよろしいでしょうか。
牛で使用料と解体料を含めまして1頭6,500円,豚で1,700円となっております。
122 ◯半村委員 そうすると,今,内蔵が出ますね,内蔵。私が経済連にいるころは,ごみ皮,ごみ皮と言って,使用料が,その内蔵でツーペイだったのですけれども,今1,700円ということは,やはり農家の人は持ち出しをするのですか。
例えば内蔵は今幾らしていて,生産者が持ち出しをするのかどうか。
123 ◯田中畜産課長 豚の内蔵の販売価格はキロ当たり8円という数字になっております。
124 ◯半村委員 私がちょっと聞いたのは,実は9,300万円ほどこれ黒字になっているということがありますね,ここに書いてありますね。それで,加工部門が経常的に赤字だということなので,そっちをまず聞いて,それから聞こうと思ったのですけれども,そちらについての経常部門については,要するにみんなが持ってくる,その手数料を取ったり何かして9,300万円黒字だよということですね。しかし,加工部門,これはずっと経常的に赤字だということでございますけれども,この加工部門というのはカットものという判断をしていいのか,それとも何か加工しているのかどうか,それを聞きたい。
125 ◯田中畜産課長 加工部門というのは,委員おっしゃいましたカット部門と同じ意味合いでございまして,部分肉から脱骨をしたり,余計な脂肪をとったり,そして精肉する部門でございます。
126 ◯半村委員 そうすると,今度はこの右の方の対応ということで,加工販売部門における副産物価格の見直し等を図りと,こう書いてありますね。そして収益を図った方がいいよと,努力した方がいいよと,こう書いてありますけれども,その辺は副産物の価格,これはどういう意味なんですか。加工部門の副産物。
127 ◯田中畜産課長 加工部門の副産物というのは,いわゆる「がら」と言いまして脱骨した骨の部分と,あとはそぎとりました背脂肪等の脂肪のことでございます。
128 ◯半村委員 そうすると,そのがらとか脂肪とか,それから,ごみ皮といって皮などありますね。これが専門的にみんな豚の皮なんか持っていくでしょうよ。持っていくでしょう,専門の方が。そういう中で,がらとかカシラのとった頭を加工部門で,できればもっと頑張った方がいいと言うのですけれども,それは頑張れるものか。対応の仕方だけれども,その辺どうなんですか。
129 ◯田中畜産課長 加工部門での副産物の方は内蔵等は入りませんので,皮も入りませんで,あくまでも骨のがらと,それから背脂肪等の脂肪でございます。
そういったものについて商品化と言いますか,パッケージ等売り手が少しでも高く買ってもらえるような付加価値を高めるといいますか,そういう努力を,買いやすいような形ですると,単価を上げるといいますか,そういうことだということで聞いておりますが。
130 ◯半村委員 わかりました。
ひとつその副産物の価格を見直してというんだけれども,売り手と買い手ですから,その辺を収益を上げるように頑張ってほしいなと思っています。
そこで,和牛の子牛,これが高騰していて,今,農家の人が悲鳴を上げているのですね。肥育をするのに,ころの方が高くなって困るということなのですが,今,茨城県では大体平均どのくらいになっていますか。
131 ◯田中畜産課長 手もとの資料を整理させていただきます。
失礼しました。直近の市場の価格でお答えさせていただきます。
全農いばらき市場の2月の価格でございます。雌で38万1,690円,去勢で48万6,016円,平均で43万8,475円,平均で43万円でございます。
132 ◯半村委員 今,課長から雌の方が38万円とか48万円,平均43万円ということでありますが,これは普通の農家の人がこの和牛の子牛を導入してやっていく場合に,非常に厳しいと思っていますか,その辺どうなんですか。
133 ◯田中畜産課長 肥育牛,肉を売る経営の方にとっては,一番大きなコストの部分が子牛導入の部分でございますので,こちらは当然安ければ安いほどいいのですけれども,特にこの2月については,将来的に出荷するのが年末に出荷できるようになるため高値で取り引きがされていることは確かなのですけれども,肥育経営にとってみれば安い方がコストは下がって好ましいことだと,また一方,繁殖,子牛をとる農家にとってみれば喜ばしいことでもあるかとは思いますが。
134 ◯半村委員 今,課長が言ったのは,販売するのにはなかなか厳しいかもしれないけれども,繁殖する場合にはちょうどいい値段だということですね。
それで,今,和牛が茨城県でも常陸牛とか,また豚のローズポークとかいろいろやっていますね。そういう中で五霞の道の駅,これ茨城県で道の駅が9つあるのかな。そのうちに五霞では年間10億円突破したのです。ローズポークがどうしても売れるんだということで,埼玉県とか,そういうところの業者まで来て買っていくということで10億円を突破したのです。茨城県で一番になったのです。
前にも話したかもしれませんけれども,今度道の駅が古河にできるのですね。古河に。そういう中で古河も国道4号,五霞はその先にあるんですけれども,今度は栃木にもできたし,埼玉県の庄和町にもできているということで,道の駅がずっと並んでいるんです。
しかし,私はこのローズポークにおいても,常陸牛においても,成果を上げて収益を上げていくのには,個人個人はもちろんであるけれども,いろいろ研究してやっていくことによって,例えば茨城県の全農屠場は下妻市と土浦市にあります。それから,こちらには食肉なら食肉公社もあります。筑西市にも屠場があります。そういう中で1頭でも多く搬入をしてもらって,それでうちの場合は競りになっていますね。そういう中で1円でも高く売ってやるような,そういう配慮というか,その辺もやっていただくのも必要かなと,私このように思うのですが,その辺はどうですか。
135 ◯田中畜産課長 やはりローズポークは,名前もあれなのですけれども,そのもの自体の品質のよさをさらに増さなければいけないと思っていまして,そういった意味で,そのもとになる種豚の導入等についての助成をする事業を展開するなどしておりまして,実際食べても本当においしいという部分をこれからもっとアピールできればと思っております。
136 ◯半村委員 課長,私が言いたいのは,9,300万円も黒字になっていて,加工ものでマイナスになっているというと,これうまくないので,できればそっちも黒字だが,こっちもいいんですよ,10円でも20円でも黒字になっていればいいのです。赤字になっていたのでは,そっちから差し引くとマイナスになってしまうでしょうと,こういう考えを持っていますので,何とか加工部門においてもプラスになるようにひとつ頑張ってほしいなということを課長にお願いしたいのですが,その辺はどうですか。
137 ◯田中畜産課長 やはりそのためにはカット部門へのお客さんを集める,その集荷が一番大事かと思っておりまして,そういった観点から公社の方にも指導していきたいと思っております。
138 ◯半村委員 ぜひともカットした販売ルートというか,そういうのがふえてくるように,ぜひともお願いしたいなと思っております。
それから,きのうの茨城新聞だと思うのですけれども,道の駅でしみせんべいを売っている。しみせんべいを道の駅だけで売るんだと,道の駅と書いてあったせんべいなのですね。これは米菓協会というのか何だかわかりませんけれども,その辺,ちょっと教えてください。
139 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 道の駅につきましては9つあるのですけれども,これのそれぞれの代表者で協議会組織を設けていまして,政策審議室の方が今窓口になっておりますけれども,県内で特色ある品物が売れないかということを検討してきた結果,そのしみせんべいというものが開発されまして,これは9つの道の駅で今回売り出したと聞いてございます。
140 ◯半村委員 全然わからなかったものですから,きのう新聞を見ていたら,道の駅でしか売っていないような限定してしみせんべいをということで,道の駅と書いてあるのですね。9つの道の駅が載っていたものだから,あれと思ったので今お話を聞いたのですけれども,このしみせんべいなどについても,組合は米菓組合とか何とかと,それはどこなんですか。
県は関係していないの。
141 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 済みません,詳細は,今調べてお答えさせてもらいたいと思います。
142 ◯加藤技監兼農業政策課長 先ほど現物を私も政策審議室の方からいただいたのを見まして,製造しているところは,委員の地元の境町の方で製造元は書いてありましたので,現物はこちらで試食させていただいております。
143 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 このせんべいは,茨城産のコシヒカリと,それから,古河市にあるしょうゆ店ですか,大橋醤油店というところですけれども,あそこのおしょうゆを使って製造していると聞いてございます。
144 ◯半村委員 今,見本を見たら,コシヒカリを使って,そして三和のしょうゆ屋さん,大橋醤油店のしょうゆを使ってしみせんべいをつくったと思いますけれども,境町のどこの業者だか後で聞きますけれども,要するにこういう地元のコシヒカリを使ったり,しょうゆを使って地元の特産品をつくって道の駅で売るということも大切でありますので,ぜひともこれ少しでも収益が上がるように,道の駅の方にもお願いするし,県の方でも力を入れていると思いますので,その辺,よろしくひとつお願いしたいと思います。
145 ◯本澤委員長 ほかに質問ありませんか。
白田委員。
146 ◯白田委員 きょうは朝からお疲れさまです。梶岡委員や半村委員からも質問がきょうありましたけれども,入札について,これから改めて気を取り直してきっちりとやっていくということで,大変厳しい中ではありますけれども,ぜひ頑張っていただきたいと思うのですが,その中で気がついたことを1つ考えていただければありがたいなと思ったのは,実は両委員からもお話が出ておりましたけれども,やはり我々県会議員は地元優先でやってくれということで,今までもお話をしてまいりました。
それは,地元の人は,やはり何かあったときにはすぐ来てくれる,道路もわかるし,こういう現場だとわかる,そうすると,今回,この災害がありましたように,遠くの人が来てもどこでどうなっているか全然わからない。ましてや職員も何年か一遍に異動いたします。そういう中にあって,地元業者というのはこういうことで非常に大事であると。
それとともに災害時には,地元業者はいろいろと協会の人は協定を結んでおります。例えば雪が降った日は,たとえ正月であろうとも,大晦日であろうとも待機をしていなければいけない。あるいは今は震度4以上になると,業界が全部契約してあるところは一斉に見回らなければいけない,そういったことがあります。
私は,地元ということはそういう点で非常に大事だと思いますので,ぜひこういったことも忘れないで,これからの対策をきっちりとしていただきたいと思っております。
それと,これから一番危惧するのは,職員の皆さんが萎縮してしまう。先ほど梶岡委員が言うように,いろいろときついお言葉もありましたけれども,私はそういう中で別に反論するわけでも何でもないのですが,今回のこの事件によりまして職員の方も停職あるいは減給ということで非常に大きなダメージをこうむっております。そういう中でこれから先,仕事をやっていく上において,萎縮してしまって一切会わないとか,あるいは事務所に入れないとか,そういったことをやりがちになってしまいます。そういったことをきっちりと指導して,地元の人を入れなければ先ほど言ったように,いろいろなことがわからない。例えばいろいろなことを土地改良でやるのには,連合会にすぐ発注してしまって,どこがどうなっているかわからないとかいろいろなことがあります。
そういったことも踏まえて,そういったことをうまく今まで以上に,職員も,それから,業者も気をつけながら,ぜひこれからの仕事,地元に対応してやっていただきたいと思うのですが,職員を萎縮させないように,これをぜひうまくケアをして,そして業界に対しても,そういうふうに狭めないで営業活動をきっちりとできるように,営業活動ができれば職員の仕事も少なくなる。これは当たり前ですから,ぜひそういったことも踏まえてきっちりと指導していただきたいのですが,部長にその点についてお考えをお聞きいたします。
147
◯宮浦農林水産部長 今,白田委員からもお話がございましたとおり,本件についてはきっちりと身はただしながら,一方でぶれ過ぎてもいけないというところで,きちんと職員の職務環境,それから,業者とのつき合い方に関しても透明性だとか公正性だとか,そういったところをきちんと確保しながら,よいところは生かして,今後ともさまざまな業務を進めていきたいと思っております。
そういった点では,出先機関の職員も含めて,よく組織の中でも風通しがよくなって,きょうはこういうことがあったんだ,ああいうことがあったんだという話が本庁にもよく伝わるように,よく十分注意して,私どももこの4月以降,見直しを進めていきたいと思います。
148 ◯白田委員 ぜひそういったところのケアを,部長の方から応援をしていただきまして,それをすることによってこういったことがなくなるし,そうすると地元の人も農業者も,ひいては県のためにもなると確信をしておりますので,ぜひ頑張って,つらいですけれども,やっていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。
あと2つばかりあります。
1つは,今,川の釣りの解禁が八溝系の1つの川しかないということで,釣りをしている人も非常に心配をしていると。それは,もうすぐアユの解禁が近づきます。県の予定はどのようになっておりますか,できる範囲で,わかる範囲で結構ですのでお願いします。
149 ◯小斉次長兼漁政課長 各河川の釣りにつきましては,釣りの解禁の前に県の方で対象魚種の検査をやりまして,その上で安全性を確認した上で各組合の方に解禁の判断をしていただきたいと,そんなふうに思っております。
それで,アユにつきましては6月1日解禁ですので,これから海の方からアユの子どもが川の方に遡上してくる時期で,4月,5月と,まだ解禁になっていない時期にサンプリングをしまして安全性を確認してまいりたいと,そんなふうに考えております。
150 ◯白田委員 中身はわかりましたけれども,現況はどのように,何で解禁になっていないか。
アユでなくて,アイソでも何でも雑物釣りがあるでしょう。そうすると,八溝系1カ所だけが解禁になっていて,ほかは現実的に解禁になっていない。そうですよね,違いますか。
151 ◯小斉次長兼漁政課長 雑魚につきましては,特に規制はないと考えております。
152 ◯白田委員 わかりました。
では,雑魚に対してはないと。そうするとアユに対してだけですね。
153 ◯小斉次長兼漁政課長 ヤマメも4月1日から解禁になります。
154 ◯白田委員 わかりました。
それは,今,各組合にその解禁をお任せをして,今,釣りができる川は,大っぴらにできる川は八溝系の何川だっけ,1つしかないと,そういうことを聞いているのですが,ほかに対してはそういうことはないですか。どういう規定で行っているのか。
155 ◯小斉次長兼漁政課長 ヤマメにつきましては4月1日から解禁になりますので,各漁協に,まず解禁の前に検査をしなければいけないということでサンプリングをお願いしておりまして,それで今のところ久慈川の八溝川の方でサンプリングしたものと,あと花園川でサンプリングした事例がございます。
八溝川の方は100ベクレルを下回るような数値が出ておりますが,花園川では100ベクレルを超えるような検査値が出てまいりましたので,それについては組合の方と相談しまして,どうするかを検討してまいりたいと考えております。
156 ◯白田委員 わかりました。
これからヤマメとアユについてもみんな期待をしていますので,といって悪いものを解禁するわけにはいきませんので,情報をきっちりと流しながら,みんな待っておりますので,いい結果が出るように祈っておりますけれども,ぜひ県としても調査をきっちりとしてやっていただきたいと思います。
最後の質問でありますけれども,4月から新しい基準値が設定されるということで,大変茨城県も苦慮していると,日本じゅうどこもそうだと思うのですが,苦慮していると思います。特に茨城は今までいろいろな,こういった災害に対して乗り越えてまいりました。BSEに対しても,鳥インフルエンザに対しても,コイヘルペスに対しても,今回もぜひ乗り切っていただきたいのですが,農林部として,これから先,基準値に対する対応を持っていると思うのですけれども,どのような対策で目標を持って掲げてやっていくのか,この点についてお伺いをいたします。
157
◯宮浦農林水産部長 新基準値につきましては,本会議でも申し述べましたとおり,水産物で若干の新基準値を超えるような事例が出てございます。このほか,本日も出てまいりましたシイタケとお茶について若干の懸念があるところでございます。
こういったところに関しましては,風評被害などが生じないような形で早急に,超えるようなものが出荷しないような体制を講じるようにして,安全性と信頼を確保したいと考えております。
そのほか,農産物関係におきましては,現時点におきましてはこの100ベクレルを超えるような事例はございませんので,こういった点をしっかりとPRして,この復興を後押ししていきたいと考えているところでございます。
158 ◯白田委員 わかりました。ぜひ安心させるためには,もし万が一出たものは絶対に出さない,これが最低の基準でありますので,茨城の農業のこれから先は,この基準値を守ってきっちりと情報を開示して安心だということを見せつけなければ,先はないわけでありますので,ひいては日本のためにも茨城はこういったことをきちっと守って頑張っていただくことが大事だと思いますので,皆さんの両肩にかかっている力は大変大きなものがありますので,ぜひきっちりとした体制を組んで,この新しい基準に対して頑張っていただくようにお願いをいたしまして終わります。
159 ◯本澤委員長 先崎委員。
160 ◯先崎委員 今,白田委員の方から水産物の,要するに漁業資源ですね,それの安全確保に万全を尽くしてほしいということがありました。
議案概要説明書の165ページに,水産物安全確認モニタリング調査事業というのがありますけれども,これの概要について少し教えていただきたいと思います。
161 ◯小斉次長兼漁政課長 これにつきましては,放射能の検査をするために,水産試験場の調査船「いばらき丸」「ときわ」「あさなぎ」の3隻を活用しまして,海の魚介類のサンプリングを行う予算でございます。
162 ◯先崎委員 わかりました。川のものも海のものも大事なんですけれども,実は先日,
放射線監視委員会の中でちょっと質問させてもらったのですけれども,サンプリングの位置決めをするときに,緯度と経度が交差するところにポイントが落ちているんですね。果たしてそれでいいんですかという話をしたのですけれども,国の方の指導などもそうなっているということだったのですが,現状を聞くと,例えば陸地と同じですよね。先ほど委員がおっしゃったように,集まってくれば排水路とか,そういうところは濃くなるだろうと,海も恐らくヨブとか低いところ,高いところありますよね。そういうところもきちんと測定しないと,消費者の方は本当に安心なのかなと思うと思うのです。
ですから,単に図面上でますを切って,等間隔にポイントを落とすというやり方もあるのかもしれないですけれども,地形に応じた調査というか,地上だってそうなのですから,私は海の中だって必要なのかなと思っているのですが,その辺については,お考えはあるでょうか。
163 ◯小斉次長兼漁政課長 海の方のサンプリングですが,まず,先ほど申しました県の調査船を使って毎週1回から2週に1回ぐらいの割合で,県北部,中部,南部と3区域に分けて調査をやっております。
そのほかにサンプリング等を補足するような部分につきましては,あるいは各漁業協同組合の要望等もありまして,魚市場に漁業で捕らえて水揚げされた魚についても適宜サンプリングをとって,そこからサンプリングをとりまして検査をしているところです。
ですから,ある特定のところを決めて検査をするのではなくて,満遍なく検査をやっているという,そういう状況になっていると思っております。
164 ◯先崎委員 わかりました。
魚についてもそうなんですけれども,あと1つ懸念があるのは海底土,いわゆる泥ですね。そこに恐らく最終的には堆積するだろうと。そこの調査もきちんとしないと安全性がある程度担保できないのではないかという懸念があるのですけれども,その点についてはいかがでしょうか。
165
◯宮浦農林水産部長 海底土の安全については,生活環境部長から本会議の際にも御答弁申し上げたとおりですが,これは生活環境部の所管になってまいりますが,海底土の調査のポイントを徹底して行うように国に今後とも働きかけを行って,そういった懸念に極力こたえていきたいということで対処したいと思います。
166 ◯先崎委員 わかりました。
白田委員おっしゃったように,安全性を確保して,それにはきちんと調査をするということですので,ぜひともよろしくお願いします。
167 ◯本澤委員長 西野委員。
168 ◯西野委員 先ほど白田委員の方からアユの話が出ていましたけれども,茨城県栽培漁業協会の方でもアワビ等の種苗の規模ということで風評被害にあっているということ,さらに,今聞くと100ベクレルを超えたところがあるというお話ですけれども,内水面の栽培業者はさらに弱小の人たちがやっているので,その辺の
風評被害対策と,それから,保護の方はどのように考えておられるのか,その辺だけお願いします。
169 ◯小斉次長兼漁政課長 各河川の釣りにつきましては,まず,各漁業協同組合にサンプリングをやっていただきまして,それを県で検査をして公表するという形をとっております。ですから,どの河川であっても,まずは基本的には解禁前に必ず検査をやる,先ほど言いましたように,検査をやって安全性を確認するというのが一番ポイントかなと思っております。
その上で,あと解禁になった場合に,また順次継続して検査をしていって,それを各釣り人の方に公表するような形で安全をアピールしていくのが,一番その河川の遊漁者に対する情報提供,情報提供が一番かなと,そんなふうに思っております。
170 ◯西野委員 そのやり方でよろしくお願いします。
要するに,その伝え方によっては危険であるということだけが伝えられると,どうしてもその辺の風評被害が広がりますので,順序,それから,どこにどのようにやるかという部分は慎重にやっていただきたい。
それともう1つは,100ベクレルを超えたということがあるということでしたら,やはりそういう栽培しているところの業者のところの管理も,少ししていただければなと要望させていただきます。よろしくお願いします。
171 ◯小斉次長兼漁政課長 わかりました。
それで,ちょっと1つだけなのですが,100ベクレルを超えたと言いますのは,養殖ではなくて,花園川の天然のヤマメで100ベクレルを超えた事例が見つかったということでございます。
172 ◯本澤委員長 海野委員。
173 ◯海野委員 小斉次長兼漁政課長,後半出番が多くなってきました。私の方も二,三,質問をしたいと存じます。
まず,県の漁獲資源,有限なわけでございますけれども,去年と例年との全体の漁獲高の差というのはどれぐらいの漁獲量はありましたか。まずは漁獲量。
174 ◯小斉次長兼漁政課長 それは漁業の方でよろしいでしょうか。
175 ◯海野委員 漁業の方,海の方で結構です。
176 ◯小斉次長兼漁政課長 去年,震災事故と放射能の問題がありまして,休漁とかいろいろあったわけですが,底引き網については,できるだけ随分早目のうちから出漁いたしておりました。そういう中で底引き網の漁獲を見て見ますと,本来ですと福島県の底引き網船ですとか,あるいは宮城県の底引き網船とかが茨城県の沖合に来まして,一緒になって操業していたのですけれども,昨年はいろいろ放射能の影響とか震災の影響がありまして,宮城県船と福島県船は全くと言っていいくらい来なかったという実態がございます。
そういう面では,底引き網船の漁獲量も,ほかの船,そういう県外船にとられる分がなかったということもありまして,結構豊漁が続いたと考えております。
177 ◯海野委員 量,去年と前の例年との比較,どれぐらい去年は,つまり放射能の影響や震災の影響で多かったのか,少なかったのか,端的にお答え願いたいと思います。
178 ◯小斉次長兼漁政課長 茨城県全体の海面の漁獲量でございますが,平成22年度が17万5,000トンでございます。それが平成23年度は震災等ございまして12万9,000トンに落ちてございます。
179 ◯海野委員 わかりました。
そこで,各漁港,これ石田委員の兄貴も石田丸って大きいのをやっているわけですけれども,大津から波崎までで,その差,つまり大津の方が放射能の影響で出漁しなかったということもあろうと思うのですけれども,その漁港の水揚げの差というのはわかりますか。
では,後から資料をください。今細かいことわからないと思いますので。
それと,先ほど,県の漁業の調査船に「いばらき丸」,そして「ときわ」,あともう一そう。
180 ◯小斉次長兼漁政課長 「あさなぎ」。
181 ◯海野委員 「あさなぎ」,3つあると言いましたね。まずは,それぞれの船の調査の目的をお聞かせ願いたい。
182 ◯小斉次長兼漁政課長 まず,「いばらき丸」でございます。これが一番大きな船で179トンございまして,これは沖合の漁場資源調査をメーンにしておりまして,まき網の対象魚種であるイワシ,サバであるとか,あと底引き網の対象魚種である底魚関係の調査をやっております。そのほか海洋観測等の調査もあわせてやっております。
次に,「ときわ」でございますが,これは59トンの船でございまして,これは沿岸寄りといいますか,そちらの調査をやっておりまして,シラスであるとかイカナゴであるとか,そうしたものの調査をメーンにやっておりまして,また,海洋観測もあわせてやってございます。
それと,「あさなぎ」につきましては,これは4.9トンの小型船でございまして,これは本当の浅海域の浅いところのハマグリの調査であるとか,あといそ根のアワビの調査であるとか,また,シラスなども浅いところに漁場ができますので,シラスの調査であるとか,あとヒラメの小さいもの,稚魚の調査であるとか,そういうものをやってございます。
183 ◯海野委員 それで,「いばらき丸」の乗組員,あるいは「ときわ」の乗組員,そして「あさなぎ」の乗組員,それぞれの人数と,年間の出航日数,調査する日数,去年は多分多かったと思いますけれども,例年平均するとどれぐらいなのか,それぞれお知らせを願いたいと思います。
184 ◯小斉次長兼漁政課長 まず,「いばらき丸」でございますが,乗組員は15名でございます。調査日数は平均110日ほどでございます。
それと,「ときわ」につきましては,乗組員は6名でございまして,調査日数はちょっとこれ少ないのですが,50から60日ぐらいでございます。
それと,「あさなぎ」でございますが,乗組員は2名でございまして,調査日数は100日ほどでございます。
185 ◯海野委員 そして,それぞれのこの船の年間のランニングコスト,維持費ってどのぐらいかかっていますか。
186 ◯小斉次長兼漁政課長 申しわけございません,今,資料手持ちございませんので,後でお知らせしたいと思います。済みません。
187 ◯海野委員 それで,この船のそれぞれの調査,今説明を受けたような調査目的で船は動いているんだと思いますけれども,その結果としての,いわゆるさっき言った水揚高にちゃんと結びついているのかどうかが私自身が見えないのですよ。ですからそういう意味で,私は身近なところでは那珂湊や磯崎の漁港しか見えないのですけれども,どうも両方ともなかなか漁獲がうまく目的どおり揚がらない,目標どおり揚がらない,そういうことで非常に苦労している。
では,こういう調査船はそういった漁協に対してどういう情報を提供しているのかちょっと見えないものですから,その辺のところ,もしこういう情報を,さっきヒラメだの何だのと聞きましたけれども,その100日の出航日数で,あるいは五,六十日の出航日数で,そういう情報が的確にやれるのかどうかについてもお聞かせ願いたい。
188 ◯小斉次長兼漁政課長 まず,漁業者の方々に対しましては,毎週漁海況速報というのを出しておりまして,それは海の海況図であるとか,最新のそういう情報を提供してございます。
それとあわせまして,まき網の漁場の形成状況であるとか情報を提供しておりまして,また,まき網につきましては,漁場探索の調査とか行っておりますので,どういうところで漁場ができているとか,そういう情報を提供しておりますし,底引き網については資源量を調査しておりますので,その資源の状態がどんなふうになっているか,それで,ことしはヒラメの稚魚の発生がよいとか悪いとか,ですから,来年はもっととれるよとか,そんなふうな情報提供をしているところでございます。
189 ◯海野委員 そういう意味で,私はこういう調査船が本当にこれだけ必要なのだろうかと,あるいはこの漁船員がうまく乗る船を,「いばらき丸」や「ときわ」「あさなぎ」を交換しながら,いわゆるこれだけの数の人が必要なのだろうかと私なりにはちょっと,さっき言った全体の漁獲が少ないがために見えないというものですから,じゃあどういう形の中でこの件についての合理化,あるいは今後効率化を図っていこうとしているのか,考えをお聞かせ願いたい。
190 ◯小斉次長兼漁政課長 やはり予算状況も大変厳しい中で,船を1隻出すというのは大変な経費がかかりますので,そういう面では,今,調査日数が減っているというのは事実でございます。
そういう中で私どもとしても,このままの体制の維持というのが本当にできるかどうかというのを検討しておりまして,もっと効率化して調査ができるのではないかということで,それを1つの大きな課題として検討をしているところでございます。
今すぐというお答えはできませんけれども,そういう検討結果を踏まえまして,試験場の調査船のスリム化とか,そういうものを図っていきたいと思っております。
191 ◯海野委員 わかりました。
とにかく時間を決めて,いわゆる改革工程表ではありませんけれども,時間を決めて今の効率化,合理化について,ぜひやるべきではないのかなということを申し上げたいと思います。
続いて,きのう改めて3・11の1周忌といいますか,1周年といいますか,全国各地で,もちろんこの県庁でも行われたわけでございますけれども,各地で行われたその状況,私はたまたまきのうこちらに出て来れませんでしたけれども,その後の状況についてテレビ等で見るわけでございます。
特に茨城県の被災は,港湾に大きな被害が,被災があるわけでございまして,北の大津漁港,きのうも大きく載っておりましたけれども,護岸がそのままと,私の地元の那珂湊港もやっぱり護岸がそのままの状況であるわけでございますけれども,改めて今言った,そういった魚を県民にできるだけ安全な魚を新鮮なうちにということで,漁業者の方々には期待するわけでございますけれども,片一方では護岸があのような被災の状況のままでは,これ水揚げもままならないということであります。
その漁港のそれぞれの港湾のいわゆる修復,復旧,復興のスケジュール,多分今まても発表しているのでしょうけれども,もう一度私の方にお聞かせ願えればと思います。
192 ◯大川水産振興課長 県内漁港の復旧の工程といいますか,目標でございます。
県内の漁港につきましては,震災と津波のダブルの被害を受けまして非常に大きな被害を受けたところでございます。
昨年,とりあえず応急的な復旧,漁港につきましては中に漁船が常に所属しておりまして,その出入りと,それから,早く漁業活動を再開したいということがございましたので,応急的に港内の流出した漁具とか瓦れきとか,落ちたものをとりあえず引き上げまして,船の出入りができるようにしたと。
それと,漁業活動も再開をなるべく早くしたいということがございまして,漁港の中でも比較的被害の軽度なところを利用して,どこかで水揚げできないかということで,被害の軽度な岸壁のところを利用して水揚げができるような対策をとりまして,大体6月ぐらいには,県内すべての漁港で,すべてではありませんけれども,どこか暫定的に使えるところを用意しまして,そこで水揚げ活動をしていただいているという状況にございます。
その後,国の方の災害査定もいただきまして,これから災害査定後に実際の工事発注に移っているところでございます。
全体の復旧の予定としましては,被害の大きかったこともございまして,大体平成26年度ぐらいにはすべての機能が復旧できるだろうと。
ただ,一番北にございます大津漁港につきましては,被害が非常に甚大であったということがございまして,27年度末を目指して復旧の方に努めているところでございます。
193 ◯海野委員 あと,大川水産振興課長,私の地元の那珂川の河口,旧小川の岸壁のところ,あれずたずたになってそのまま,今,土のうでとりあえず積んであるわけでございますけれども,特に那珂川の護岸の,前に積んでもらったものが崩れてしまって,今は土のうを暫定で置いておくわけなんですけれども,やはりいつ何どき,こういう時代でございますし,またどんな低気圧が来てあの那珂川が増水するかもしれない。あれ早急に護岸の復旧,復興を図らなければならないと思うのですけれども,那珂川のあそこのところはどういう状況にありますか。
194 ◯大川水産振興課長 那珂川の旧小川岸壁の部分でございますけれども,あれにつきましては,通常事業の中で護岸を直していく予定でございます。
24年度事業からかかる予定でございます。
195 ◯海野委員 そうしますと,平成24年度中に終わるの,それとも平成25年,26年に各年にわたっての護岸のかさ上げの工事になるのですか。
196 ◯大川水産振興課長 先ほど言い忘れましたけれども,小川の堤防の部分につきましては,国交省が間もなく復旧工事にかかる予定でございます。岸壁の工事につきましては,その後になりますので,平成24年から着手いたしまして,大体平成26年度ぐらいになるかと考えております。
197 ◯海野委員 わかりました。
小斉次長兼漁政課長,もう1回,さきの震災で茨城県の船は全く調査船は何も被災はなかったのでしたっけ。
198 ◯小斉次長兼漁政課長 ときわですが,ときわは小名浜のドックでちょうど修繕と検査途中でして,そのドックの方で被災に遭っております。
また,調査船でなくて,漁政課の取締船の「とうかい」につきましても,同じく小名浜の方の造船所でドックに入っている最中に被災を受けてございます。
199 ◯海野委員 わかりました。その点はいいです。
ところで,このチャンスに漁協の合併,これ県が主導を握って,こういう状況の中にどんどん進めることが肝要ではないかと思うのですけれども,漁協の合併なかなかうまくいっていない,予定では,本当ならば二十五,六年には13漁協が統合されるはずだったということを聞いていますけれども,その後,一,二進んだだけで全くとまっている。この際だから,積極的にかかるべきではないかと思うのですけれども,どういう考え方でございますか。
200 ◯小斉次長兼漁政課長 震災前につきましては,財務格差が各漁協それぞれありますことから,まず,財務内容の余りよくない漁協について,先に指導しながら財務内容を安定させて,それで合併を進めていこうということで進めてまいりましたが,中央漁協の合併がとりあえず凍結したということもございまして,合併ができるところから取り組んでいこうということで,那珂湊漁協と,あと大洗町漁協と隣同士で水揚げなども交互に交流しているようなこともございますので,そういうところを,まず水揚げの交流等,あるいは仲買の交流等,そういうことから始まって合併に持っていこうというような考えで進めておりましたけれども,震災がありまして,それぞれの組合で冷蔵庫なり市場なりいろいろ共同利用施設の方で被災を受けまして非常にまだ財務内容が,経営的には以前よりも厳しくなっているものですから,ちょっとその辺の落ち着きを待ってから合併の方を進めていこうかなと考えております。
201 ◯海野委員 逆だよ,逆。落ち着きを待って,それぞれが立ち直ってからまた合併と言ったって,これまた同じ,あっちの方向向いてしまうのだから,それぞれ今苦しい状況の中だから合併しろと指導することが,私は県の役割だと思う。
それに,那珂湊と大洗が合併する以前に,旧ひたちなかの磯崎と那珂湊を合併させることの方が,同じまち内の方が優先でしょうよ。その辺のところもきっちり指導してほしいよ。那珂湊と大洗,行政体が違うのに,それは全体が一本になるときにはそれでもいいけれども,例えばJAなどそうですよね。まず,その前に同じ行政体の中を一本にさせることが,私は県の仕事だと思うのですけれども。
202 ◯小斉次長兼漁政課長 やはり同じ市内の中で合併できるのが一番だと思います。
特に日立市などは,河原子漁協と会瀬漁協と,あと久慈町漁協が昨年合併しまして,1つの久慈町漁協になっておりますので,ひたちなか市につきましても,那珂湊漁協と磯崎漁協と一緒に合併できれば一番いいかなと思っていますが,これまでの経緯もございましてなかなか難しいところもありますけれども,その辺は一生懸命我々も合併に向けて後押しをしてまいりたいと思います。
203 ◯海野委員 とにかく県が逃げてはだめ。県が率先垂範,指導力を発揮していかないと何十年たったってよくならない。要は後継者がいなくなるまで待つんだと,皆さんがみんな県庁が終わってからでないと,後継者いなくなって組合が存立できなくなるのは,それからでしょうよ。そんな先送りで物事は前進しないよ。小斉次長の双肩にかかっているから頑張ってください。
あと,今度は全く漁業は関係ない,田んぼ。
田んぼは,ところで茨城県内,去年かなり液状化で田植えできなかったという話を聞いているわけですけれども,ことしの作付に向けてどれぐらいの田んぼが修復できるの。
204 ◯小野田農村計画課長 昨年の震災で,県内田植えが不能になった面積というのが約1,040ヘクタールほどございました。
主に多かったのは稲敷市とか東海村だったのですが,まず,稲敷市につきましては,液状化した水田ですとか,機場が壊れたりいたしまして作付ができなかった場所がございましたが,現在その復旧を進めておりまして,実は稲敷市につきましては,かなり損傷がひどいということもございまして,ことしの作付に間に合わせるように,まずは田植えに必要な用水の確保,あと液状化した農地の復旧を優先して進めております。
そういったこともございまして,今の見込みでは田植え自体は5月中には何とか復旧して,一部ちょっとおくれる場所が出るかもしれませんが,田植えができるという状況に復旧できる見込みでございます。ただ,いわゆる排水路とか一部が来年度の工事に残るという可能性はございます。
それから,もう1つ,東海村でございます。東海村につきましては,これは機場のパイプライン,あそこはパイプラインが壊れまして水が行かなかったということで田植えができなかったのですが,こちらにつきましても破損状況を確認しながら,漏水箇所の今補修を行っておりまして,3月中には工事が完了する予定となっております。本年の田植えには影響がないと考えております。
205 ◯海野委員 わかりました。
過剰な予算計上で減額があったようでございますけれども,とにかく一生懸命農家の方々,生産に励めるように,これからもしっかり指導をお願いしたいと思いますし,大変御苦労さまでございました。
私の方からは以上です。
206 ◯坂井販売流通課アグリビジネス推進室長 先ほど半村委員から御質問のございました道の駅のしみせんべいの製造元ですけれども,境町の風見製菓販売の方で製造していただいているということでございます。
よろしくお願いします。
207 ◯半村委員 わかりました。
208 ◯本澤委員長 ほかにありませんか。
ないようですので,以上で付託案件並びに所管事務に関する一括質疑を終了いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午後2時18分休憩
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午後2時18分開議
209 ◯本澤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
───────────────────────────────
210 ◯本澤委員長 これより付託案件の採決を行います。
採決は一括して行います。
第1号議案中本委員会所管事項,第10号議案ないし第13号議案,第43号議案,第52号議案中本委員会所管事項,第61号議案ないし第63号議案,第76号議案及び第77号議案について,原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
211 ◯本澤委員長 御異議なし認め,原案のとおり決しました。
───────────────────────────────
212 ◯本澤委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。
本件につきましては,次第と一緒にお手元にお配りしました一覧表のとおりとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
213 ◯本澤委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。
───────────────────────────────
214 ◯本澤委員長 以上で,本委員会に付託されました案件の審査はすべて終了いたしました。よって,13日火曜日の委員会は開催しないことといたしますので,御了知願います。
なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと思いますが,御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
215 ◯本澤委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。
───────────────────────────────
216 ◯本澤委員長 以上で委員会を閉会いたします。
午後2時20分閉会
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