• "有料道路対策費"(1/1)
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  1. 茨城県議会 2004-09-14
    平成16年土木常任委員会  本文 開催日: 2004-09-14


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時30分開議 ◯小川委員長 ただいまから,土木委員会を開会いたします。      ─────────────────────────────── 2 ◯小川委員長 初めに,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  市原委員と臼井委員にお願いいたします。      ─────────────────────────────── 3 ◯小川委員長 次に,本委員会の審査日程について申し上げます。  審査は,執行部からの説明聴取の後,初めに付託案件について審査を行い,その後に,その他の所管事項について質疑を行うことといたします。  それでは,これより議事に入ります。  初めに,付託案件にについて審査を行います。  本委員会に付託されております案件は,第 108号議案中本委員会所管事項,第 110号議案,第 111号議案,第 119号議案ないし第 121号議案,第 131号議案,第 132号議案,第 137号議案ないし第 139号議案であります。  これらの案件を一括して議題といたします。  なお,県出資団体の事業実績等についても,あわせて説明を求めたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  これより,執行部の説明を求めます。  初めに,坂入土木部長。 4 ◯坂入土木部長 それでは,御審議をお願いしております議案等の説明に入ります前に,第2回定例会以降の土木部関係の主な動きについて,3点ほど御報告申し上げます。  お配りしております資料のうち,右肩に参考資料と書かれている資料でございます。2ページほどのものでございますが,平成16年第3回土木委員会資料(報告事項)をごらん願います。  まず1点目は,雇用・景気対策についてでございます。  現下の厳しい経済情勢を踏まえ,県においては,雇用・景気対策を柱とする補正予算を編成し,土木部関連では,生活に密着した道路等の生活関連基盤の整備など,県民のニーズに即応し,需要創出効果の高い社会資本の整備に重点的に取り組むこととし,道路整備など国補公共事業48億 6,000万円余を追加するとともに,県単独の公共事業を7億 5,700万円追加いたしました。  2点目は,国の概算要求についてでございます。
     国におきましては,去る8月末に来年度予算の概算要求がまとまりましたが,総額は,一般会計で約85兆円となり,前年度予算に比べて 4.2%の増となっております。また,国土交通省の公共投資関係費につきましては,要求額は,約7兆 2,142億円で,前年度に比べて17%の増となっております。これは,既に公共投資関係費につきましては,概算要求基準で前年度予算額からの3%削減が,また,地方向けの補助金は,5%の削減が決定されておりますが,要望については20%増で認められているためであり,年末の予算編成に向け,査定で絞り込みが行われることになっております。  国庫補助負担金の改革に関しましては,統合補助金化や交付金化等により,地方の自主性裁量性を高める取り組みや地域再生のための省庁横断的な補助金改革,具体的には公共下水道,集落排水,合併浄化槽の整備を効果的に行うため,おのおのの所管省庁が連携して一元的に補助を執行するといった取り組みが,新規事項として盛り込まれております。  なお,国庫補助負担金の廃止・削減,基幹税の税源移譲,地方交付税措置の3件を盛り込んだ,いわゆる三位一体改革につきましては,去る8月21日に地方6団体が決議し,これを遺漏なく適切に進めるよう国に提言しているところでございますが,特に補助金の廃止・削減について,今回の概算要求に盛り込まれたものはないと見ており,今後の国の動きを注視していきたいと考えております。  3点目は,土木部事業の主な動きについてでございます。  まず,国道 355号笠間バイパスにつきましては,去る8月3日に,笠間市石井地内の約 500メートル区間が開通いたしました。  次に,県道東山田岩瀬線バイパスにつきましては,去る7月26日に,真壁町細芝から下谷貝まで約 1,000メートルの区間が開通いたしました。  次に,サービスエリア等に設置するETC専用インターチェンジ,いわゆるスマートインターチェンジの社会実験につきましては,去る9月2日に,常磐自動車道友部サービスエリアが実施箇所として採択されました。  次に,この9月10日から12月9日までの3カ月間,常磐自動車道の日立南太田インターチェンジから北茨城インターチェンジ間において,日立ラクラク拡大実験と称し,昨年よりも期間も区間も延長した割引社会実験を開始したところでございます。お手元にパンフレットが入っておると思いますので,後ほど見ていただきたいと思います。  次に,筑波山の風返し峠から朝日峠に至る10キロメートルの有料道路,表筑波スカイラインが,来る9月30日をもって料金徴収満了を迎えますことから,翌10月1日より,無料開放となります。  次に,国営常陸海浜公園につきましては,来る10月6日に,海浜口約1ヘクタールが追加開園し,総開園面積が 117ヘクタールとなります。海浜口は,海岸沿いの県道水戸那珂湊線からの出入り口であり,ゲート施設,駐車場,サイクルセンターなどの施設から成っております。  次に,茨城県リサイクル建設資材評価認定制度につきましては,循環型社会の形成を推進するため,リサイクル建設資材を公共工事へ適用できるよう,評価基準と率先利用ルールを定め,適合する資材を認定して率先利用を図ろうとするものでございますが,この10月から,認定申請の受け付けを開始いたします。  次に,平成17年度完成を目標に進めております小山ダムにつきましては,本体工事,管理施設等が完了したため,10月から,ダムに水をためてダムの挙動や管理用機器の動作状況を確認する試験湛水を開始いたします。  それでは,本委員会に付託されました議案等の概要につきまして,御説明いたします。  今回,本委員会に付託されました案件は,議案11件でございます。  お手元の資料のうち,右肩に資料No.1と書かれております議案等説明資料の1ページをお開き願います。  平成16年度予算課別一覧(9月補正)でございますが,まず,一般会計の表をごらんください。  第 108号議案平成16年度茨城県一般会計補正予算(第1号)のうち,土木部所管分の補正額につきましては,表の一番下,一般会計計の今回補正額Bの欄ですが,62億 2,400万円余を今回増額補正しようとするものであります。補正後の額は,右隣の補正後予算額Cの欄ですが, 1,517億 4,600万円余となります。これは現計予算額と比較いたしますと, 4.3%の増となります。  次に,同じページの特別会計の表をごらんください。  第 110号議案平成16年度茨城県港湾事業特別会計補正予算(第1号)は,表の上から2つ目の港湾事業の欄,今回補正額Bですが, 3,900万円余を増額補正しようとするものであります。補正後の予算額は,右隣の補正後予算額Cですが, 148億 300万円余となり,現計予算と比較いたしますと, 0.3%の増となります。特別会計全体で,表の一番下,特別会計計の補正後予算額Cですが, 366億 200万円余となり,現計予算額と比較いたしますと, 0.1%の増となります。  なお,企業会計につきましては,今回補正はございません。  これらの結果,補正後の土木部予算額は,このページの一番下の土木部計の補正後予算額Cの欄ですが, 1,931億 5,100万円余となり,現計予算額と比較いたしますと, 3.4%の増となります。  次に,第 111号議案平成16年度茨城県流域下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては,那珂久慈流域下水道事業に係る新たな債務負担行為を設定しようとするものであります。  次に,2ページ及び3ページは,土木部公共事業一覧(9月補正)でございますが,2ページが一般会計で,3ページが特別会計となっております。  3ページをお開き願います。  一番下の土木部合計の計の今回補正額Bの欄ですが,56億 1,700万円余の増額補正をしようとするものであります。公共事業に係る補正後の予算額は,右隣の補正後予算額Cの欄ですが, 1,310億 2,800万円余となり,現計予算額と比較いたしますと, 4.5%の増となります。  次に,4ページをお開き願います。  その他の議案について,御説明申し上げます。  第 119号議案茨城県港湾施設管理条例の一部を改正する条例についてですが,これは,プレジャーボートによる港湾施設の使用について,所要の改正をしようとするものでございます。  第 120号議案茨城県港湾施設特別利用料徴収条例を廃止する条例についてですが,これは,日立港第5埠頭木材岸壁の木材貨物の取り扱い需要の減少等を踏まえまして,本条例を廃止しようとするものでございます。  第 121号議案茨城県景観形成条例の一部を改正する条例についてですが,これは都市緑地保全法の一部改正に伴い,所要の改正をしようとするものでございます。  次のページでございます。  第 131号議案茨城県道路公社の有料道路事業の変更についてですが,これは石岡有料道路の無料開放を行うため,道路整備特別措置法の規定に基づき,茨城県道路公社の行う有料道路事業の事業内容の一部変更について,同意しようとするものでございます。  第 132号議案茨城県道路公社の定款の変更につきましても,石岡有料道路の無料開放を行うため,地方道路公社法の規定に基づき,道路の整備に関する基本計画に係る茨城県道路公社の定款の変更について,認可申請をしようとするものでございます。  第 137号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額についてですが,これは,平成16年度に県が行う河川事業等に対する市町村の負担について,地方財政法等の規定に基づき,その額を定めようとするものでございます。  次のページでございます。  第 138号議案工事請負契約の締結についてですが,これは,一般国道 294号道路改良工事についての工事請負契約の締結について,議決を求めようとするものでございます。  第 139号議案工事委託契約の締結についてですが,これは,一般県道門井山方線道路整備工事について,JR東日本水戸支社と工事委託契約を締結するため,議決を求めようとするものでございます。  付託案件の概要説明は以上でございますが,詳細につきましては,後ほど担当課長から説明させていただきます。  また,県出資団体に係る事業報告及び事業計画につきましては,お手元に資料をお配りしておりますが,これにつきましても,後ほど担当課長から御説明させていただきます。  説明は以上でございますが,お手元の議案書等により御審議の上,適切なる議決を賜りますようお願いいたします。 5 ◯小川委員長 次に,菊池参事兼監理課長。 6 ◯菊池土木部参事兼監理課長 監理課からは,土木部内各課に共通する事項でございます地方債や市町村負担金について,御説明をさせていただきます。  恐れ入りますが,お手元の議案書1)の1ページをお開きいただきたいと存じます。  まず,第 108号議案平成16年度茨城県一般会計補正予算(第1号)の第3条地方債の補正に係るものでございます。  また,お手数ですが,8ページをお開きいただきたいと思います。  これは,先ほど部長が説明いたしました土木部関係補正予算の財源であります県債の補正でございます。  まず,上から9行目の港湾整備事業でございますが,これは国補日立港建設費で 4,400万円の増でございます。  その下,10行目の道路橋梁整備事業は,道路直轄事業負担金及び国補交通安全施設費でございまして,17億 8,900万円の増でございます。  さらにその下,11行目になりますが,街路事業は,街路改良費及び街路特殊改良舗装費で,3億 1,100万円の増でございます。  9ページをごらんいただきたいと思います。  上から6行目の地域活性化事業でございますが,これは道路直轄事業負担金で7億 8,300万円の増でございます。  次の行の合併特例事業は,街路改良費で1億円の増でございます。  ずっと9行飛びまして,17行目になりますが,自然災害防止事業でございますが,これは県単急傾斜地崩壊対策事業費で 5,400万円の増でございます。  次の行の臨時地方道整備事業は,緊急地方道路整備費,道路補修費,交通安全施設費等で,合わせまして,5億 2,600万円の増でございます。  合計といたしまして,県全体の県債の補正額は,36億 2,800万円の増となっておりますが,そのうち土木部の総額といたしましては,36億 700万円の増額でございます。  続きまして,77ページをお開きいただきたいと思います。  第 137号議案県が行う建設事業等に対する市町村の負担額についてでございます。  これは,今年度に土木部関係の建設事業を実施するに当たりまして,地方財政法第27条並びに下水道法第31条の2の規定に基づきまして,関係市町村に負担金をお願いするものでございます。  なお,当該負担金につきましては,関係市町村長の意見を聴取し同意を得てございます。  まず,河川事業でございますが,これは急傾斜地崩壊対策事業費でございまして,水戸市から真壁町までの17市町村に対する負担金の合計は, 3,290万 2,000円でございます。  次の港湾事業は,大洗港の防波堤工事等でございまして,大洗町から日立市までの4市町村に対する負担金の合計額は,3億 8,950万円でございます。  次の下水道事業でございますが,これは那珂久慈流域下水道の管渠工事等でございまして,水戸市から79ページの境町までの40市町村に対する負担金の合計は,19億 3,950万円でございます。  以上,3つの事業を合わせまして,総額23億 6,190万 2,000円の負担金をお願いするものでございます。  各課の共通事項につきましては,以上でございます。  よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 7 ◯小川委員長 次に,鈴木技監兼道路建設課長。 8 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 道路建設課所管の一般会計補正予算の概要について,御説明申し上げます。  議案概要説明書3)の27ページでございます。  まず,道路橋梁総務費でございますが,4億 8,000万円の増額補正をしようとするものであります。  内容は有料道路対策費で,これは茨城県道路公社が管理する石岡有料道路を,来年3月31日から無料開放するに当たっての,精算のための県の負担金でございます。  石岡有料道路の早期無料化につきましては,石岡市等地元5市町村から応分の負担をするので無料開放されたい旨の申し入れがございまして,平成16年度末の未償還金9億 6,000万円を県と地元が半々ずつ負担することで合意に達し,年度内の無料開放へ向けて手続を進める予定としております。したがいまして,この4億 8,000万円は,精算に要する県の負担額でございます。  なお,当該有料道路建設時に県が出資をしております2億 9,000万円は,精算に伴い道路公社から県に返還されますので,今回,県負担額の財源として充当することといたします。  次に,道路橋梁改築費でございますが,4億 7,500万円の増額補正をしようとするものであります。  その内訳でございますが,緊急地方道路整備費3億 7,600万円は,国当初内示差に伴う補正でございます。箇所といたしましては,主要地方道美浦栄線の竜ヶ崎市から利根町地内にかけて,及び主要地方道野田牛久線の守谷町から谷和原村地内にかけてでございます。  同じく,県単道路改良費 9,900万円は,生活に密着した道路で事業効果の早期発現が図れる常陸太田大子線等4路線で,幅員の拡幅や交差点の改良等を行おうとするものでございます。  続きまして,28ページをお開きをお願いいたします。  道路直轄事業負担金でございますが,24億 6,417万円は,国内示差による補正でありまして,圏央道の工事の進捗に伴うもの及び国道4号,6号,50号,51号での電線共同溝の整備に伴うものでございます。  以上,道路建設課計といたしまして,34億 1,917万円の増額補正をしようとするものであります。  次に,議案1)の61ページをお開きをお願いいたします。  第 131号議案茨城県道路公社の有料道路事業の変更についてでございます。  先ほど御説明しましたように,石岡有料道路を平成17年3月31日から無料開放とするために,現在,料金徴収期間が,平成23年3月31日までの30年間となっておりますものを,この期間を,平成17年3月30日までに改めるものでございます。  この料金徴収期間を変更するに当たりましては,道路整備特別措置法第7条18第1項の規定により,道路公社は県の同意を得た上で,国に変更許可申請をすることになりますけれども,県が同意するに際しましては,あらかじめ議会の議決をいただく必要がありますので,今回,議案として提出するものでございます。  次に,63ページをお開き願います。  第 132号議案茨城県道路公社の定款の変更についてでございます。  同じく,石岡有料道路の無料開放を行うに当たり,茨城県道路公社の定款第16条中の表から,石岡有料道路に該当する一般国道 355号を削除しようとするものでございます。  定款第16条で定めております道路の整備に関する基本計画を変更するには,地方道路公社法の規定に基づきまして,設立団体である県と道路公社が共同で,国土交通省に定款変更の認可申請をすることになりますが,その際には,あらかじめ議会の議決をいただく必要がありますことから,議案として提出するものでございます。  次に,81ページをお開き願います。  第 138号議案工事請負契約の締結についてであります。  一般国道 294号守谷市本町地内の道路改良工事──これは乙子立体交差点でございますが──これにつきましては2つに分割し,それぞれ条件付き一般競争入札に付しました結果,1つは,さいたま市中央区新都心11番地の2鹿島・三井住友・松丸特定建設工事共同企業体代表者鹿島建設株式会社代表取締役社長梅田貞夫代理人常務取締役関東支店長森光康夫と20億 8,845万円をもって,残る一方は,水戸市三の丸1丁目4番73号飛島・フジタ・太隆特定建設工事共同企業体代表者飛島建設株式会社代表取締役社長富松義晴代理人水戸営業所所長寺門征二と,12億 8,100万円をもって請負契約を締結しようとするものです。  工事の内容は,U字型擁壁工,橋梁下部工等でございます。工期は,平成20年9月末までを見込んでおります。  次に,83ページをお開き願います。  第 139号議案工事委託契約の締結についてでございます。  一般県道門井山方線の山方町野上地内の枇杷跨道橋新設工事につきまして,水戸市三の丸1丁目4番47号東日本旅客鉄道株式会社水戸支社長江川健太郎と,随意契約により6億 3,078万 5,000円をもって工事委託契約を締結しようとするものです。  工事の内容は,函きょ工延長20メートルで,工期は平成19年3月末までを予定してございます。  以上で,道路建設課の説明を終わります。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 9 ◯小川委員長 次に,住谷河川課長。 10 ◯住谷河川課長 続きまして,河川課所管分の一般会計補正予算につきまして,御説明いたします。  議案概要説明書3)の29ページをお開きいただきます。  下の方ですけれども,砂防費でございます。 6,000万円の増額補正をお願いするものでございます。
     内容につきましては,県単急傾斜地崩壊対策事業費におきまして, 6,000万円の増額補正をお願いするものでございます。これは平成16年7月15日に,北茨城市平潟町の井戸ノ入地内におきまして発生しましたがけ崩れ災害に対しまして,早急に斜面の上の方にあります不安定な岩塊──岩の塊でございますけれども──これを除去し,斜面全体にのり枠工による対策工事を実施しようとするものでございます。  以上,河川課といたしましては, 6,000万円の増額補正をお願いするものでございます。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 11 ◯小川委員長 次に,小島港湾課長。 12 ◯小島港湾課長 港湾課の議案につきまして,御説明申し上げます。  港湾課の予算は,一般会計予算と港湾事業特別会計予算で構成されております。  初めに,一般会計の補正予算について御説明いたします。  恐れ入りますが,議案概要説明書3)の30ページをお開き願います。  まず,港湾管理費でございますが,繰出金を 3,587万 2,000円増額補正するものでございます。これは,港湾事業特別会計の補正予算に計上しております港湾管理費に要する費用に充てるため,一般会計から港湾事業特別会計に繰り出すものでございます。  次に,港湾建設費でございますが,国補日立港建設費を1億 1,000万円増額補正するものでございます。これは,日立港の港内静穏度を向上する防波堤(東)の整備及び利用船舶の大型化に対応し,荷役効率を向上する泊地(マイナス12メートル)の整備を促進するものでございます。  以上,港湾課の一般会計の補正額は,1億 4,587万 2,000円の増額をお願いするものでございます。  続きまして,港湾事業特別会計の補正予算につきまして御説明いたします。  恐れ入りますが,議案書1)の12ページをお開き願います。  第 110号議案平成16年度茨城県港湾事業特別会計補正予算(第1号)でございます。  内容でございますが,歳入歳出予算額にそれぞれ 3,944万 6,000円を追加し,予算の総額を 148億 325万 2,000円とするものでございます。  特別会計補正予算の詳細につきまして御説明いたします。  議案概要説明書3)の39ページをお開き願います。  港湾事業特別会計の港湾管理費を 3,944万 6,000円増額するものでございます。  増額補正の内容といたしましては,放置艇対策として,鹿島港など5港においてプレジャーボートの使用許可制を導入することにより,航路への障害及び貨物船との衝突事故の発生を未然に防止し,水域の安全確保を図るものでございます。また,改正SOLAS条約への対応として,日立港,常陸那珂港及び鹿島港におきまして,制限区域内への立ち入り制限を行うためゲートに警備員を配置するなど,ゲート管理の強化を図るものでございます。  以上が,港湾課の補正予算でございます。  続きまして,条例の一部改正及び廃止につきまして御説明申し上げます。  恐れ入りますが,説明資料No.1,また,あわせまして配付資料No.3もごらんください。  議案書1)の35ページをお開き願います。  第 119号議案茨城県港湾施設管理条例の一部を改正する条例でございます。  今回の改正は,本県管理の港湾において,港湾法に基づき放置禁止区域及び放置禁止物件の指定を行うこととし,当該区域内にプレジャーボートを係留しようとする場合は,プレジャーボート用泊地を,知事の許可を得て使用料を徴収し,使用させることとするものでございます。  恐れ入りますが,議案書1)の39ページをお開き願います。  第 120号議案茨城県港湾施設特別利用料徴収条例を廃止する条例でございます。  今回の条例廃止につきましては,当該条例により,日立港の木材岸壁利用者から徴収している特別利用料を廃止し,今後,木材以外の貨物を積極的に取り扱うこととして,より一層日立港の振興を図ろうとするものでございます。  以上で,港湾課関係の議案の説明を終了させていただきます。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 13 ◯小川委員長 次に,伊久間道路維持課長。 14 ◯伊久間道路維持課長 それでは,道路維持課分について御説明申し上げます。  3)の議案概要説明書28ページをお開き願います。  中ほどの道路橋梁維持費でございますが,8億 900万円の増額補正をお願いしようとするものでございます。  内容といたしまして,まず,国補交通安全施設費ですが,これは国の内示額との差による増でございます。  次に,緊急地方道路整備費ですが,これにつきましても,国の内示額との差による増でございます。  続きまして,道路補修費でございますが,内訳は右側の備考欄に書いてございますけれども,まず,路面再生事業費ですが,これは,路面状態が悪く緊急に補修が必要な箇所について,重点的に舗装補修するものでございまして,主要地方道水戸神栖線(潮来市島須)に要する費用でございます。  橋梁補修費は,橋梁の部材等の補修に要する費用でございまして,整備箇所は,国道 245号の久慈大橋及び国道 349号の幸久橋側道橋でございます。  次に,交通安全施設費でございますが,これは交通安全を確保するため,早急に交差点の改良が必要となっている箇所を整備するために要する費用でございまして,整備箇所は,主要地方道土浦境線(つくば市西平塚)外3カ所でございます。  また,今年度の市町村合併に伴いまして必要となる道路案内標識の改修及び地点名標識の板交換等に要する費用がございます。整備する標識数は,国道 349号等 1,623基でございます。  以上,道路維持課といたしましては,8億 900万円の増額補正をお願いするものでございます。  補正後の道路維持課の予算総額は, 171億 8,196万 9,000円となります。  以上で,道路維持課の説明を終わらせていただきます。  よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 15 ◯小川委員長 次に,所営繕課長。 16 ◯所営繕課長 続きまして,営繕課の補正予算につきまして御説明申し上げます。  3)の議案概要説明書,31ページをごらんいただきたいと思います。  上段の営繕課の欄,営繕施行事務費でございます。  右側の備考欄にありますとおり,県有建物長寿命化推進事業で 4,019万 4,000円の増額をお願いするものでございます。  この県有建物長寿命化推進事業は,県が所有する建物を対象といたしまして,適切な維持管理システムを構築することにより建物の長寿命化を図り,建設から使用段階を経て取り壊すまでに要する費用,いわゆるライフサイクルコストの縮減と建設副産物の発生を抑制しようとするもので,平成13年度から実施しているものでございます。これまで建物情報のデータベース化や土木事務所,高等学校等のサンプル調査を実施してまいりました。  平成16年度は,引き続き県有施設の実態調査とデータベース化を進めておりますが,さらに,今回の補正によりまして,床面積 1,000平米以上の建物 159棟,延べ61万平米のうち,約3割の建物につきまして,増改築履歴や劣化度等を調査して,本事業の推進を図ろうとするものでございます。  なお,この財源は,緊急雇用創出基金を活用するものでございまして,事業実施に当たりましては,地域における雇用の創出に十分配慮してまいりたいと考えております。  営繕課の説明は,以上でございます。  御審議のほどよろしくお願いいたします。 17 ◯小川委員長 次に,小林都市計画課長。 18 ◯小林都市計画課長 都市計画課関係について御説明申し上げます。  議案書1)の41ページと,あわせまして議案等説明資料,資料No.1の4ページをお開き願いたいと思います。  第 121号議案茨城県景観形成条例の一部を改正する条例でございます。  改正の概要でございますが,本条例の第16条に引用している法律,都市緑地保全法の一部改正に伴いまして,所要の改正を行うものでございます。  茨城県景観形成条例では,良好な景観形成を図るため建築物の新築などの行為を行うときは,知事に届け出を義務づけ,必要な助言,指導を行っているところでございますが,他の法令等により同じように行為の制限が課されまして,本条例の目的が達せられる行為につきましては,条例で適用除外としております。この適用除外の条文に都市緑地保全法が引用されておりまして,この法律の改正に伴って本条例を改正するものでございます。  改正内容でございますが,2点ございます。  まず1点目は,法律の名称でございます。「都市緑地保全法」から「都市緑地法」に名称が変更になりました。  次に2点目,都市緑地法に基づく制限を受ける区域について,「緑地保全地区」が「特別緑地保全地区」に名称が変更され,新たに緑地保全地域と地区計画等緑地保全条例等により制限を受ける区域が追加,制度化されたというものでございます。  これらの条文の整理を行うとともに,新たに制度化されました2区域を条例に追加するものでございます。  なお,施行期日は,改正されました都市緑地法の施行日となっておりますので,これに合わせて別途規則で定めることとしております。  都市計画課の説明は,以上でございます。  御審議よろしくお願いしたいと思います。 19 ◯小川委員長 次に,箕輪技監兼都市整備課長。 20 ◯箕輪土木部技監兼都市整備課長 続きまして,都市整備課の議案につきまして御説明いたします。  一般会計の補正予算につきまして,御説明いたします。  恐れ入りますが,議案概要説明書3)の31ページをお開き願います。  中段の,組合等土地区画整理事業費を8億 4,575万円増額するものでございます。  これは,水戸市の水戸駅南口地区外9地区に対する国庫補助金の額の決定に伴うものでございます。  なお,補正後の都市整備課の一般会計予算額につきましては,資料No.1の議案等説明資料の1ページでございます。予算課別の一覧,都市整備課の補正後の予算額,59億 5,556万 9,000円となります。  以上が,都市整備課の補正予算でございます。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 21 ◯小川委員長 次に,滝公園街路課長。 22 ◯滝公園街路課長 公園街路課の補正予算につきまして,御説明申し上げます。  同じく3)の議案概要書の31ページをごらんいただきたいと思います。  街路事業でございますが,8億 5,400万円の増額でございます。  続きまして,32ページをごらんいただきたいと思います。  これは街路事業の増額の内訳でございますが,国の予算の内示に基づく街路改良費及び街路特殊改良舗装費の増額によるもの及び県単道路改良費の増額でございます。  街路改良費 5,000万円の増額の内容につきましては,守谷伊奈谷和原線外3路線について事業の進捗を図るものでございます。  街路特殊改良舗装費7億 8,000万円の増額の内容につきましては,守谷伊奈谷和原線外1路線について,事業の進捗を図るものでございます。  県単道路改良費 2,400万円の増額の内容につきましては,笠間停車場寺崎線について,事業の完了を図るものでございます。  次に,公園事業費でございますが, 4,725万円の増額でございます。  これは新規事業である都市公園環境整備事業費でございまして,財源は全額,緊急雇用創出基金を活用しております。内容につきましては,大子広域公園や洞峰公園等の都市公園における通常の維持管理では対応し切れない樹木の伐採,枝打ち等の実施でございます。  公園街路課の説明は,以上でございます。  御審議のほどよろしくお願いします。 23 ◯小川委員長 次に,増子下水道課長。 24 ◯増子下水道課長 それでは,下水道課の補正予算につきまして御説明申し上げます。  議案書1)の14ページをお開き願います。  第 111号議案平成16年度茨城県流域下水道事業特別会計補正予算(第1号)でございます。  第1条の債務負担行為の補正でございますが,15ページをお開き願います。  那珂久慈流域下水道の管渠整備を促進するため,14億 5,000万円を限度としまして,工事請負契約を締結するものでございます。  以上で,下水道課の説明を終わります。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 25 ◯小川委員長 次に,春田住宅課長。 26 ◯春田住宅課長 続きまして,住宅課の補正予算について御説明いたします。  3)の議案概要説明書の33ページをごらんいただきたいと思います。
     県単住宅費でございますが, 299万 5,000円の増額でございます。  これは,地域住宅計画策定費の増額というふうになっておりますが,緊急地域雇用創出特別基金を活用いたしまして,マンション管理適正化法の適切な指導を行うために,マンション管理の状況を把握するためのデータベースを作成するというようなものでございます。  補正予算については,以上です。  次に,出資団体について御説明をいたします。  委員会資料No.2の9ページをお開き願いたいと思います。  財団法人茨城住宅管理協会でございますが,事務所の所在地及び設立年月日につきましては,記載のとおりでございます。代表者は,理事長齋藤芳久でございます。基本財産は 5,000万円,民法第34条に基づく財団法人であります。設立の目的でございますが,記載のとおりでございます。県営住宅を初め,独立行政法人都市再生機構(旧都市基盤整備公団)の賃貸住宅,並びに国家公務員宿舎の管理を中心とした事業をしているところでございます。組織でございますが,役員として理事が9名,監事が2名おりまして,うち常勤の理事は2名でございます。常勤職員は41名でございまして,組織機構につきましては,(2)の組織機構に記載のとおりでございます。  次に,主な事業内容でございますが,先ほど申し上げましたとおり,国,県,独立行政法人都市再生機構の委託3機関が建設した集合住宅の管理を中心として,事業を実施しております。  出資状況につきましては,記載のとおりでございますが,茨城県の出資金額,出資割合ともに少ないものでありますが,県政運営上主要な事業を実施しております。  資産状況につきましては,記載のとおりでございます。  次に,10ページをお開き願いたいと思います。  平成15年度の事業実績でございます。  まず,(1)公営住宅等管理事業といたしまして,機構住宅,公務員宿舎及び県営住宅を含め,合計2万 7,829戸の管理を行っております。  次に,(2)関連事業といたしまして,駐車場などの管理のほか,住宅の入退去に伴う修繕事業等を行っているところであります。  収支状況でございますが,収支合計といたしまして,これは住宅管理の受託が中心ですけれども,39億 8,145万 1,000円,支出合計といたしまして39億 8,355万 3,000円,その他法人税等がございまして,収支差額は,マイナス 3,957万 2,000円でございます。そのため当期未処分損益累積は,2億 9,031万 6,000円となっております。  11ページをお開き願いたいと思います。  平成16年度の事業計画でございます。  (1)の公営住宅等管理事業といたしまして,公営住宅等2万 7,989戸の管理を実施するとともに,(2)の関連事業を実施する予定でございます。  収支計画については,記載のとおりでございます。  以上,簡単ではございますが,住宅課関連の団体について説明をいたしました。  よろしくお願いいたします。 27 ◯小川委員長 次に,須藤企画監。 28 ◯須藤土木部企画監 それでは,市町村合併に伴う土木事務所の管轄区域の変更について,御報告させていただきます。  お手元の資料のNo.4をごらんください。  今回,ここに書かれております3つの地域において,市町村合併に伴いまして土木事務所の管轄区域の変更等,必要な条例改正を一括して行おうとするものであります。  次のページの図を見ていただきたいと思います。  まず,黄緑色のところですが,大宮町,御前山村,山方町,美和村,緒川村が合併して常陸大宮市に,青色のところでございますが,日立市,十王町が合併して日立市に,ダイダイ色のところでございますが,常陸太田市,金砂郷町,水府村,里美村が合併して常陸太田市になるわけであります。  ページをもとに戻していただきまして,一部改正を行う条例の中には,土木部関連のものとして3つあります。  1つ目は,茨城県行政組織条例におきまして,これまで水戸土木事務所の管轄区域であった御前山村を大宮土木事務所に移管しようとするもののほか,常陸太田土木事務所,高萩土木事務所,那珂久慈流域下水道事務所の管轄区域内にある市町村名を変更しようとするものであります。  2つ目は,茨城県流域下水道条例におきまして,那珂久慈流域下水道の処理区域等の存する市町村名について,大宮町を常陸大宮市に変更しようとするものであります。  3つ目は,茨城県都市計画法の規定による開発行為の許可等の基準に関する条例におきまして,十王町が開発行為の許可権者である日立市に編入されることから,県が行う開発行為の許可区域から十王町を削除しようとするものであります。  なお,これらを改正しようとする条例は,一括して第 115号議案として,市町村合併に伴う新生活圏づくり調査特別委員会に付託されております。  以上で,御報告を終わります。 29 ◯小川委員長 最後に,小島港湾課長に,県出資団体の説明を求めます。 30 ◯小島港湾課長 続きまして,港湾課県出資団体関係について御説明いたします。  別途配付しております土木委員会資料No.2の県出資団体説明資料に基づき,御説明いたします。  県の出資が50%以上の出資団体のうち,港湾課が所管いたします茨城港湾株式会社及び鹿島埠頭株式会社につきまして,御説明申し上げます。  恐れ入りますが,資料の1ページをお開き願います。  初めに,茨城港湾株式会社の概要について御説明申し上げます。  昨年3月1日に,常陸那珂埠頭株式会社と大洗埠頭株式会社が合併し,茨城港湾株式会社としてスタートしてから1年半が経過しました。この間,順調に業績を伸ばし,平成15年度末には,2期連続で経常利益を上げております。代表取締役社長は角田芳夫副知事,資本金は4億円でございます。  当社の事業内容でございますが,県からの受託事業といたしまして,港湾施設の管理・運営,自主事業として,コンテナターミナルにおけるトラクターヘッドやシャーシなどの荷役機械を賃貸する業務,港を利用する荷主,船舶の利便に供するための代行業務などが,事業の中心になっております。  当社の大きな特色でございますが,日立港,常陸那珂港,そして大洗港の港湾施設を一元的に管理運営していることでございます。これにより,3つの港の施設の管理を効率的に行うことができます。各港の特色に応じた航路誘致や背後地の利活用事業を行うことにより,利用者の多様なニーズにこたえられるよう努力しているところでございます。  設立の目的及び組織につきましては,記載のとおりでございまして,合計55人体制で運営されております。  出資状況及び資産状況につきましても,記載のとおりでございます。  次に,2ページをお開き願います。  平成15年度の事業実績でございますが,1の事業内容は,記載のとおりでございます。  3ページ,2の収支状況でございますが,収益合計が18億 1,442万円,費用を差し引いた税引き後の収支は 7,903万 7,000円で,昨年度に続き黒字となっております。これにより,累積損失を解消することができました。  続きまして,4ページをお開き願います。  平成16年度の事業計画でございますが,引き続き記載の事業を実施し,3港及び地域の発展に寄与できるよう取り組んでまいります。  次に,5ページをお開き願います。  2の収支計画ですが,収益合計17億 6,930万 2,000円,費用を差し引いた収支は, 6,442万 3,000円の黒字を見込んでおります。  なお,大洗港におけるフェリー運航につきましては,東日本フェリー株式会社が,昨年6月に会社更生手続開始の申し立てを行い,本年8月に更生計画が作成される予定でございましたが,調整が難航し計画作成は延期になっております。引き続き,状況を注視してまいります。  以上が,茨城港湾株式会社の概要でございます。  続きまして,6ページをお開き願います。  鹿島埠頭株式会社でございます。  設立は昭和43年7月,代表取締役社長は角田芳夫副知事,資本金は3億円でございます。  設立の目的及び組織につきましては,記載のとおりでございます。  合計 125人体制で運営されております。  次に,事業内容でございますが,特にタグボートで大型船舶の入出港の誘導,補助を行う曳船事業が主要な事業でございます。  そのほか船舶代理店事業や県からの受託事業として,港湾施設の管理運営等を中心に業務を行っております。  出資状況及び資産状況につきましては,記載のとおりでございます。  次に,7ページをお開き願います。  平成15年度の事業実績でございますが,1の事業につきましては,記載のとおりでございます。  2の収支状況でございますが,収益合計は21億 2,834万 3,000円,費用につきましては20億 9,250万 9,000円,税引き後の収支は 3,530万 4,000円の黒字となり,2期連続の黒字となっております。  続きまして,8ページをお開き願います。  平成16年度の事業計画でございますが,引き続き曳船事業を中心に,コストの低減や営業の拡大などにより経営改善に努めてまいります。  2の収支計画でございますが, 7,701万 7,000円の黒字を見込んでおります。  以上が,鹿島埠頭株式会社の概要でございます。  以上で,港湾課の出資団体の説明を終わらせていただきます。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 31 ◯小川委員長 以上で説明聴取を終わりますが,説明漏れはありませんか。  滝公園街路課長。 32 ◯滝公園街路課長 読み上げ訂正をお願いしたいと思います。  3)の32ページ,県単街路改良を道路改良と読み上げてしまいました。失礼しました。 33 ◯小川委員長 そのほか,ありませんか。──。  ないようですので,以上で,執行部からの説明聴取を終了いたします。  これより,質疑に入ります。  初めに,付託案件に関する質疑を行います。  なお,県出資団体に関する質疑は,この後の,その他の所管事項の際にお願いいたします。  それでは質疑がありましたら,お願いいたします。  市原委員。 34 ◯市原委員 港湾施設管理条例の一部改正ということで今回出ているようですけれども,プレジャーボートの事故の発生を未然に防止するということだったんですが,今まではどういう取り締まりになっていたんですか。 35 ◯小島港湾課長 今までは,港湾の方にそういうプレジャーボート関係の,禁止するような条例関係はなく,言葉は悪いのでございますが,放置されたままに,なすがままにしておりました。 36 ◯市原委員 早く言えば,野放し状態ということだったんですか,今までは。 37 ◯小島港湾課長 はい,そうでございます。 38 ◯市原委員 現在の実態,今,どういう状態なんでしょうか。 39 ◯小島港湾課長 全国の港湾状況につきましては,国交省の調査によりますと,数字的にはちょっと大要でございますが,平成8年度に,約6万隻の,港湾におきまして放置艇があると。さらに,その6年後でございますが,平成14年度の調査によりますと7万隻と,約1万隻,伸び率にしますと 1.2倍くらいの伸び率になってございます。  また,茨城県の港湾の状況でございますが,同じく平成8年度に調査を行いまして,このときは 200隻弱,数字的には 196隻でございますが,平成14年度には,この数字が 360隻と,ふえてございます。昨年度,平成15年度に詳細の調査をしましたところ, 328隻と,若干減少はしておりますが,平成8年度と比較しますと,伸び率が約 1.7倍。これにつきましては,全国の伸び率を上回っている数字でございます。  以上です。 40 ◯市原委員 これ,今まで何もされなかったこと自体が,ちょっと不思議かなというような気もするんですけれども。これ,今後料金を取るわけですけれども,その料金と,これなかなか改善しない人も中にはいるでしょうから,そういう場合の罰則ですね。その辺をちょっとお伺いしたいと思うんです。 41 ◯小島港湾課長 今回の料金は,新たに,1つは港湾区域の中にプレジャーボート用の泊地の指定を行いまして,その中に係留させる船で泊地の使用許可関係を受けるわけでございますが,そちらの船に対しまして,料金としまして,水域の占用料とか施設の管理費,また,そういう禁止関係の看板の設置等を行いまして,そのような積算に係ります料金を設定しております。ちなみに,6メートルから7メートルの間でございますが,こちら関係の船の割合が結構多うございまして,こちらにつきましては,年間6万 5,520円と,このような新たな料金設定を考えてございます。 42 ◯市原委員 罰則は。 43 ◯小島港湾課長 罰則につきましては,1つは,使用許可を受けない,先ほど申しました無断係留になりますが,無断係留の船,また禁止行為を行った場合の過料につきましては,地方自治法の上限でございますが,5万円としてございます。また,港湾法で申しますと,水域の方に勝手にそういう船舶等を放置した場合は,港湾法の罰則はかなり重くなってございまして,1年以下の懲役または50万円以下の罰金となってございます。  以上です。 44 ◯市原委員 何か料金よりも罰則の方が,5万円以下ということで若干安いような感じがするんですけれども,なかなかこれ,守られるようになるには少し時間がかかるのかなという感じがするんですけど,監視体制というのはどうなっているんでしょうか。 45 ◯小島港湾課長 こちらにつきまして,1つは,今までにつきましては,各出先の事務所,港湾事務所,土木事務所関係で,港湾区域内にそういう放置艇が何隻あるか関係は管理してございましたが,一応この条例関係で改正になれば,こちら関係を11月1日から執行部お願いしようかと思っているものですから,それ以後は,現在そういう指定された泊地に係留された船の方から料金をいただきまして,その料金をもとに,週2回程度の泊地関係の係留状態の管理と,あとはそういう調査を行ってまいりたいと思います。  以上です。 46 ◯市原委員 こういう条例ができたわけですから,事故なども起こらないように,こういう条例をつくったんでしょうから,いま少し管理体制をしっかりしていただいて,きちんと守っていただくようにしていきたいと思います。  終わります。 47 ◯小川委員長 ほかに。──今委員。 48 ◯今委員 先ほど営繕課の方で,県有建物長寿命化推進事業,これが予算に載っているんですけれども,今,なぜ補正予算で出ているのかということを,まずお聞きしたいんです。
    49 ◯所営繕課長 先ほど私申し上げましたように,平成13年度からこの事業を立ち上げているんですが,こういう財政の折,県単でやっているもので,予算がなかなか思ったようにつかないということが一つにあります。それで,今回,年度当初 9,400万円ついておりますが,今回は緊急雇用創出基金があるということで,我々の方で,さらにそれを推進するために,その基金を使いまして,さらに全体のデータベース化をやるためにも,今回の基金を使って補正をお願いして,さらに進めたい,そういうことからこういう形になったんです。  以上でございます。 50 ◯今委員 ことしの最初から,緊急雇用創出基金があるというのはわかっていたような気がするんですけれども……。 51 ◯所営繕課長 我々,財政当局と調整しまして,さらに加速させるために,今回お願いしたということでございます。 52 ◯今委員 わかりました。  こういう県有の建物というのでは,どういう種類のやつがあるのか。学校まで含んでいるのか。いろんな種類があると思うんですけれども,ちょっとそれを教えてください。 53 ◯所営繕課長 大小取り混ぜてなんですが,確実な数字まではつかまえていないんですが,面積で 360万平米,棟数で 7,600棟というような膨大な数字でございます。それについて,すべてを洗い出しまして,それで長寿命化を進めていこうということが一つあります。  それと,この建物を年代別に3つに分けることができるかと思います。まず1つが,昭和46年以前の建物,それから,昭和46年から昭和56年までの建物,それから昭和56年以降ということで,3つの年代に分けることができるかと思います。御存じのように,昭和56年以降は,新しい耐震基準で構造設計をしております。阪神淡路大震災におきましても,壊れているものはほとんどないということがあるかと思います。そういうことから,昭和46年の──第1年代と呼んでおりますが,それから昭和46年から昭和56年までの間の第2年代,その建物を,劣化診断であるとか,そういう調査をしまして,長寿命化を進めていきたいということで考えております。 54 ◯今委員 どんな種類があるかという話なんです。学校とか,いろんなのがあると思うんですけれども。 55 ◯所営繕課長 県営住宅を除きまして,県有施設ですから,県の建物すべてでございます。  ですから,今言われました病院であるとか,学校ですね。美術館であるとか,文化センターであるとか,県庁舎も含めてですね,そういうことで考えております。 56 ◯今委員 長寿命化というと,診断をして,実際にどういうことをやるんですか。 57 ◯所営繕課長 一つの建物ができ上がります。そのときに,建物が最終的に壊れる,寿命を終わるということで言っていいかどうかちょっとわかりませんが,最終的にもう使用不能になるまでの,ある一定のライフサイクルがあるかと思うんですが,それを既存のそういった防水であるとか,外壁材であるとか,屋根とか,そういうものの耐用年限をある程度設定しまして,それを事前に,もう既にだめになってしまってから改修ということでは,全体の予算を新たに取って改修するという形になってしまうかと思うんですが,それを,例えば少しひびが入って雨漏りが入ったとかというのを事前にキャッチしまして,それで長持ちをさせたいということで考えております。ですから,すべての建物のデータ,例えば各材料が,その建物の防水であるとか,外壁材,床材であるとか,そういう情報が入ってないと,事前にキャッチすることができないということがあるかと思います。それをすべてデータベース化しまして,各管理者,土木事務所であるとか,病院であるとか,そういった管理する側と一体となってやっていければ,長持ちする建物になっていくのかなということでございます。 58 ◯今委員 簡単に言うと,ひびが入ったらそこを直していく。要するに,修理の時期を見ながらやっていくというデータを調べるということですね。そういうことでいいんですね,簡単に言うと。 59 ◯小川委員長 所営繕課長,端的に。 60 ◯所営繕課長 はい,そういうことでよろしいかと思います。  ただ,すべてをデータ持ってないと,どのぐらいの材料がすべて耐用年限があるのかとかということを調べ切っておりませんので,それを調べ切った上で,早い時期に直していくということです。 61 ◯今委員 学校の話が出たので,学校関係,耐震化しようということで,いろいろ地震関係とかあって体育館に集まるとかいうことがあって,耐震化していこうという話があると思うんですけれども,学校関係で今,耐震が必要と言われている建屋は,何分の幾らあって,そのうちの何件ぐらいあるんですか。 62 ◯所営繕課長 教育庁関係ですので,具体的に私,データはちょっと今持ち合わせていないんですが,今,学校は,普通高校で 111校,特殊学校で19校ということです。校舎,体育館合わせて, 690棟あるということなんです。昭和56年以前の,例の耐震構造計算の方法が変わった以前の建物で,約 400棟ぐらいあると言われております。この 400棟のうち,耐震診断をしているのが,約20%だということの情報は来ております。これはもう少し進めて,耐震診断をしながらやっていく必要があるということでございます。 63 ◯今委員 耐震診断したらそうでしょうけれども,そのうち,耐震構造にしなきゃだめだというのは,どのぐらいあるんですか。 64 ◯所営繕課長 それは,該当する建物が,昭和56年以前の建物で 400棟ぐらいあるということで,それが確実に全部やらなくちゃいけないのかどうかというのは,一棟一棟診断していかなければ,確実にそれが構造的に安全かどうかということはちょっとわからないことなんです。 65 ◯今委員 学校関係だから,データ自体は教育庁でないと持ってないということですか。それとも,どういうことなんでしょうか。 66 ◯所営繕課長 私が手元に持っているものが,今言った数字でございまして,これは必要な建物が 400棟あって,その耐震診断を実施しているのが20%だというデータでございます。 67 ◯今委員 わからないなら,後でもいいですが,所管は教育庁なんですけれども,物つくるのは土木部と思ったので質問したんですけれども。必要なものが何棟あって,学校関係でもいいです,そのためにどのぐらいかかるのかというのが知りたかったんです。そして,それを何年の間にやっていこうと思っているのかということです。 68 ◯所営繕課長 我々営繕課は,教育庁の方から依頼されて工事を進めております。基本的には,教育庁の方で全部整理して,データは持っているかと思いますが,その中から,依頼を受けたものを営繕課が工事をしていくということが,営繕課の業務内容でございます。 69 ◯今委員 わかりました。初めからそう言ってもらった方がわかりやすかったんですけれども。 400棟あるうちの20%しかまだ診断してないということで,全部診断してもらって,本当にどのぐらい必要なのかということを早く教育庁にも言っていただいて,これは本当に危ない,人身にかかわる話ですので,ぜひ早急に進めてもらいたいなというふうに思います。 70 ◯所営繕課長 つけ加えまして,県南西地域,南関東直下型地震対策指定地域が,御存じかと思いますけれども,県南西の部分,非常に軟弱地盤があるよというところの建物は,昭和56年以前で 130棟ぐらいあるんです。それのうち,64%は診断しているという情報が来ております。 71 ◯今委員 後から,もう少し詳しい数字をお願いします。 72 ◯小川委員長 ほかにございませんか。──長谷川(典)委員。 73 ◯長谷川(典)委員 きのうも,一般質問で質問させていただきましたけれども,景観形成条例の一部改正が今度出ております。茨城県は,平成6年からこの条例を進めているわけですね。その中で今度,法律が出てきてということで改正になったことと思いますけれども,こういうことは,茨城県が先にずっと進めてきている中で,後から国の方から出てきたことで,何か茨城県としては不都合ということはあるんでしょうか。 74 ◯小林都市計画課長 条例の内容につきましては,先ほども御説明申し上げましたが,景観形成条例に基づきまして,景観形成を図るために必要な規制を行っておりまして,その中で今回は,同じような法律というのがございます。その景観形成と同じように景観を守るという法律で,都市緑地保全法というのがございました。その法律で,同じような緑地を守る地区については,許可なり届け出をされているということなので,条例と法律がダブる部分につきましては,条例の方では,要は建物を建てる場合に,許可なり届け出をして指導助言をしたり,都市緑地保全法も同じような形でやる。条例も同じなので,そこにつきましては,条例の方では,法の方を優先させますので,適用を除外するというのが,変更の内容でございます。  特に支障があるかということになると,支障は特にございませんということでございます。 75 ◯長谷川(典)委員 この中で,制限を受ける区域を決定するというようなことで変更になる部分がありますが,それでは,今までの条例では,この制限を受けていて,こういうことをした区域というのはどのくらいあるんですか。 76 ◯小林都市計画課長 景観条例に基づきます区域指定というのは,景観条例の8条に,景観形成指定区域というのがございます。そういう指定区域をしているんですが,これにつきましては,残念ながら,地元市町村あるいは権利者等の理解が得られないということで,具体的には,指定はございませんでした。 77 ◯長谷川(典)委員 それでは,今度はそういう条例を改正して区域が指定されるということになりますが,実際にはどのように進めていくんでしょうか。 78 ◯小林都市計画課長 いずれにしろ,非常に権利の制限がかかりますので,保全したいということで地元と市町村なりで十分相談をしていただきまして,県も一体となって,具体的には指定していくということになろうと思います。 79 ◯長谷川(典)委員 きのうもお話ししましたように,緑は茨城県の財産でありますし,また,いい景観をつくるように,これは長期的な見通しを立ててやっていっていただきたいと思います。  以上で終わります。 80 ◯小川委員長 よろしいですか。 81 ◯長谷川(典)委員 はい。 82 ◯小川委員長 それでは,先ほど,今委員より資料の請求がございました。  お諮りいたします。資料の要求につきましては,本委員会として要求することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 83 ◯小川委員長 それでは,異議なしと認め,そのように決しました。  執行部においては,速やかに提出されるようお願いいたします。  ほかに質問ありますか。──綿引委員。 84 ◯綿引委員 1)の81ページの第 138号議案につきまして,工事請負契約の締結についてという議案でございます。この内容を見ますと,道路改良事業で,請負業者が鹿島・三井住友・松丸ということで,もう一つは飛島・フジタ・太隆。いずれも県外の大手業者が2社,県内業者が1社。このジョイントを組ませたねらいというのがよくわからないんですが,鹿島ですとかフジタ,飛島であれば,この程度の事業というのは,1社で十分できるんじゃないか。受注機会をふやすということで県内業者を入れたというのであれば,それはそれでわかるんですが,県外業者2社を入れる,県外の大手業者をですね。県内業者が1社しか入ってないということで,どう見ても県外業者優先の指名といいますか,入札条件になっているんではないかと思います。時間も,お昼まで余りありませんので,結論から言いますと,これから県内業者の優先指名ということをぜひ徹底していただきたいということで,道路建設課長の御意見を伺いたいと思います。 85 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 結論から申し上げますと,県内の業者育成について,また受注機会の確保については,我々も十分努めております。たまたま今回は,この現場は大変技術的な難度が高い現場ということで判断をいたしまして,3社JV,それから超大手,中堅クラス,地元というふうに決めたんですが,その中堅に地元が入ってないではないかという話でございます。これは,結果こうなりましたけれども,一般競争でやったんですが,募集をした際には,県内のSも入れることで募集をしておりまして,実際には県外とプラス県内のSとSという応募もございました。ただ,結果はこういう形になっております。 86 ◯綿引委員 結果はそうなんでしょうけれども,条件つき一般競争入札ということですが,この条件が,要するにもっと県内業者が入りやすい条件にしていただきたいということをお願いしているわけです。ぜひともこれから,この事業にかかわらず,県内の建設業者は,今どこも事業量が少なくて苦しんでおります。県内業者への受注機会を,県外業者よりも優遇した形での条件をつけた競争入札にしていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。  以上で終わります。      ─────────────────────────────── 87 ◯小川委員長 ここで暫時休憩をいたします。  なお,再開は午後1時といたします。                 午前11時58分休憩      ───────────────────────────────                  午後1時開議 88 ◯小川委員長 休憩前に引き続き,委員会を再開いたします。      ─────────────────────────────── 89 ◯小川委員長 初めに,委員会署名委員の指名を追加します。  福地委員にお願いします      ─────────────────────────────── 90 ◯小川委員長 それでは,付託案件に関する質疑を続行いたします。  質疑がありましたら,お願いいたします。  ないようですので,以上で,付託案件に関する質疑を終了いたします。  次に,その他の所管事項について質疑がありましたら,お願いいたします。  今委員。 91 ◯今委員 先ほど説明いただいた出資団体の説明資料の中で,住宅管理協会の10ページ目です。管理戸数が書いてあるんですが,賃貸住宅というのは,県営住宅ということでよろしいんでしょうか。 92 ◯春田住宅課長 賃貸住宅というのは,その左側に書いてありますように,機構住宅のうち,賃貸住宅という意味でございます。 93 ◯今委員 失礼しました。県営住宅は,ここの下の1万 2,759戸だと思うんですが,収支状況を見ますと,事業収入というのがありますね,今の同じ10ページです。これが,例えば県営住宅の賃貸料金も含まれているということでよろしいんですか。 94 ◯春田住宅課長 これには,賃貸住宅の料金は含まれておりません。これは,管理料として委託している分だけです。 95 ◯今委員 そうすると,県営住宅関係の賃貸料金というのは,どこに出てくるんでしょうか。 96 ◯春田住宅課長 これは,県営住宅の場合には,県の方の収入ですので,こちらには出てきません。こちらは,委託をして管理をしていただいているだけですので。家賃の収入は,全部県に入ります。 97 ◯今委員 家賃の収入は,今,どのぐらい滞納料金があるんでしょうか。 98 ◯春田住宅課長 滞納の料金につきましては,平成15年度末でございますけれども,3億 5,000万円余り,県営住宅の分でございます。 99 ◯今委員 3億 5,000万円というと,その賃貸料金の大体何%ぐらいに当たるんでしょうか。 100 ◯春田住宅課長 県営住宅の収入見込みが,約36億円でございます。調定額と言っていますけれども。ですから,それの約1割が滞納の金額になります。 101 ◯今委員 1割ということなんですけれども,いろいろ公営住宅というのは,大体こんなとこなんですか。 102 ◯春田住宅課長 茨城県の公営住宅の収納率, 90.36%ですから,これ全国で26位ということで,真ん中ぐらいよりちょっと下くらいですね。全国的にも,そのくらいのところが多いということです。 103 ◯今委員 そうすると,大体1割に当たるので,これの徴収効果を上げるためには,何か県の方で,それなりの動きはやっておられるんでしょうか。 104 ◯春田住宅課長 徴収員を7人ほど雇っておりまして,その方に徴収をしていただいております。それは随時行くものですけれども,そのほかになるべく初期滞納,3カ月を過ぎるような初期滞納の人たちには,頻繁に呼び出したり,来ていただいたりして,なるべく多くの滞納にならないように指導しているところでございます。 105 ◯今委員 その滞納される方は,支払い能力がなくて払えないのか,そこら辺はどうなんですか。 106 ◯春田住宅課長 入るときは,皆さん支払い能力があるということで入っております。ただ,入ってからリストラになったりとか,それから,離婚して片方の方が出ていってしまったりということで,支払い能力が非常に落ちるという場合がございますが,入るときには,基本的には支払い能力があるという形で入っていただいております。 107 ◯今委員 当初はそういうつもりで入っても,今の現状を見るとなかなか払えないというのが現状かと思うんですが,この傾向は前から変わらないんですか。それとも,今のこういう時代になって,変わってきたんでしょうか。 108 ◯春田住宅課長 一時,そういう経済的な状況で,非常に滞納がふえております。ただ,最近は,ここ2年ぐらい,いろいろ厳しくやっておりまして,滞納額は減少はしております。ただ,社会の趨勢から言うと,やはり急激に減るということに至るまではなかなか難しいという状況です。 109 ◯今委員 いろいろ事情はあると思いますけれども,完納というわけにはいかないかもしれないですけれども,この1割という割合を下げていただいて,今お話聞くと,かなり厳しくやっているという話でしょうけれども,大きなお金ですね,3億 5,000万円というと。ぜひここら辺の収入を,きちっといただけるような方策をぜひよろしくお願いしたいと思います。 110 ◯小川委員長 ほかにございませんか。──福地委員。 111 ◯福地委員 まず最初に,県北地域のこと。今,行われております高速道路の割引料金の社会実験について伺いたいんです。  昨年もこの実験をされました。我々は,効果があったという報告を受けました。また今度,北茨城まで延ばしてやっていただいておりますけれども,また効果があったという中では,県内の高速道路,渋滞しているところに対しての拡大ということがあるのかどうか,ひとつお伺いしたいと思います。 112 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 昨年,1カ月ほどでございましたが,実施をいたしました。昨年は日立南太田インターと日立北インターの間で実施をいたしまして,非常に高速道への転換が図れて,市内の一般道の混雑緩和に役に立ったという結果が出ております。ただし,日立北インターからさらに高萩,北茨城の方の一般道が,逆に若干渋滞した。なおかつ,高速道路の交通量も若干減ったという,相反する弊害といいますか,課題が見つかったわけでございますので,今般,北茨城インターまで範囲を拡大して実施しようというものでございます。 113 ◯福地委員 従来であれば,高速道路を使わないで,6号国道で普段の生活ができるというのが好ましいんだろうと思います。その中で,6号バイパスというのを日立でやっておりますが,その6号バイパスは,これからどうなるのか,途中でおしまいになっていますが。それから,その6号国道,北茨城から日立までの間,片側1車線でやっていますが,こういう一級国道の中で,こういう狭い国道というのは余りないんじゃないかと思います。これらの6号国道の北茨城から日立間は,どのような姿を描いたらいいんでしょうか。 114 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 現在,日立バイパスということで,田尻町から日立市の旭町の方に向けてバイパス整備が行われております。既に鶴首のところまでは完成して,一部供用を図っておりますが,その先線の鶴首から旭アクセスと言っておりますが,ちょうど 245号国道のところへぶつかってくる区間, 1.6キロメートルほど,まだ工事中でございます。これは海岸部で橋梁形式で整備が行われているもんですから,下部工の方についてはもう立ち上がって,目標といたしましては,平成19年に完成させるということで,国交省の方で鋭意事業を進めておる状況でございます。  それからもう一つの,日立の北側から北茨城方面に向けての,6号国道2車線はございますけれども,狭いではないかということでございます。本県内の6号国道の4車線化率で見てみますと,県内は直轄国道で言いますと,総平均は20%なんです。6号国道は25%になっております。それも 150キロメートルございますから,まだまだ残り75%が2車線のままということでございます。何で本県の道路が2車線のままで,4車線化がおくれているのかなという話もあったかと思いますが,これは本来,本県が農業県であって,どうしても物流だとか,それから工業がこれほど大きな進展をして流通用の車が走ったり,モータリゼーション化がここまで一気に進むということが当時予測できなくて,幹線国道でありながら,なかなか4車線化が進まなかったのが,背景にあるんだと思います。  以上でございます。 115 ◯福地委員 今後どうするかというのは,直轄事業ですからあれですけれども。土地はいっぱいあるんですよ。多分,私の近くの6号国道で,常磐線を横断する滑川地区の橋脚がひびが入って,国土交通省にも言っておりますけれども,ひびが入っているんですよ。重量が大き過ぎるということで。建設以来,もう四十数年たっています。そういう部分では,早くやらないと。あすこ工事やってとめちゃうと,あと迂回するところないんですよ。そういう部分を含めると,整備を急いでほしいとお願いしたいというふうに思っております。これは県でなくて,国の方へぜひよろしく。  次に,港湾整備について。常陸那珂港の整備ですけれども,私,質問させていただきました。その中で,私,本当に余りわからない部分もあったので,いかがかなと思ったんですけど,国土交通省の港湾局長にいろいろと教えていただいた。その中でまだわからないので,松原さんに聞こうかなと思っているんです。この港湾整備するに当たって,手法というのが,私,国直轄だということしか頭に思い浮かばなかったんですけれども,この整備についてはいろんな手法があるということですので,松原さんの知ってる,どうしたらば港湾の整備が進捗するのかという手法があるんだろうと思うので,ちょっと教えていただきたいと思います。 116 ◯松原土木部港湾振興監 港湾の整備の件につきましてですが,基本的な施設,防波堤とか航路,あるいは岸壁,こういったものは,基本的に公共事業でやれるような仕組みになっております。具体的には,国がやるもの,そして県が補助でやるものというふうに分かれますが,そういうことから,公共事業で基幹的なインフラ施設については,国及び自治体がやるというふうになっております。港の施設の中で特に岸壁につきましては,そこでいろいろと営利活動を行って収入も得ることができるということから,そこの部分に民間も参入して,管理運営を任せて収入をもって施設費にかえていくという手法がいろいろと出てきました。公社方式と言って,埠頭公社をつくってやる方式がございます。それから,最近ですと,PFIと言って,そういった民間の事業者の資金も活用する手法も出てきました。それから,昨年ですと,構造改革特区法に基づきまして,一部特定の地区を指定して,公共でつくった施設について,専用に民間会社に貸すということを特例的に認める制度も出てまいりました。そんなことから,時代の要請に応じまして,岸壁の整備あるいは運営というところについては,民間の整備手法も出てきております。いろいろな手法が今あるという状況でございます。 117 ◯福地委員 松原さんの考えるところによると,どういうふうな手法が常陸那珂港には……。私はスーパー中枢港湾という頭があったんですが,それでは間に合わない。もっと大きい港が必要だということで言われましたものですから,1万個のコンテナを積む船舶が寄っていただけるような港をつくるのには,どういう手法がいいのかということをちょっと,松原さんの私見でよろしいですから,教えていただけますか。 118 ◯松原土木部港湾振興監 常陸那珂港でこれから整備していく手法ということについてのお尋ねでありますけれど,現在,委員から御指摘がありましたように,世界を行き交う大型のコンテナ船というのは 6,000個, 8,000個のコンテナを積むということで,寄港地を選択,集中しまして,そこに多くの貨物を集めて,一挙にたくさん動かす。そこの間に小さな小舟も行き交って,その二次輸送をしていく,こういう交通体系に変わりつつあります。  それで,御指摘の,どういう手法がこの常陸那珂港でということでございますが,常陸那珂港につきましては,基本的にまずは港の静穏度,波から静けさを保つという意味で防波堤の整備,ここについては公共事業でしっかりとやるのが基本だと思っていますので,それとあわせて,また航路,それから岸壁についても,現在の状況においては,公共事業方式でしっかりとインフラ整備をしていくというのが重要なことだと思います。そのときに,国と県との負担の問題がございますが,できるだけ国の負担をしっかりとしてもらいながら,港の整備をしていくというのが,まずは重要だというふうに考えております。 119 ◯福地委員 そのように国に求めていくということもぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。この間,NHKのテレビを見ていましたらば,北欧でも,コンテナ船を実現するためにプロジェクトを組んででっかい港をつくっている,ノルウェーだったかな。あとは中国でも,またさらにでっかいのをつくっているという部分でありますので,日本の物流の拠点としての,古く言えば日本の出島と同じ,貿易専用,コンテナ専用の埠頭がぜひ常陸那珂港に整備されたいというふうに,私は強くお願いをしたいと思っています。
     次に,下水道課の件です。  先日,記者発表をしたというデータをいただきまして,その中の下水道維持管理業務委託という中で,一般競争入札を,今まで随契をしていたという部分でありますけれども,今回入札をし,結果はやはり随契をした人が取っている。何のための入札なのかなということが1つ。それから,大体1割ぐらい安くなっています。そうすると,同じ人がやって1割安くできたんなら,前のやつは返していただいていいんじゃないか。これでできるのであれば,前のやつはどうしたんだということになりますね。積算がいい加減だったのか,そういう部分も含めて,このやった結果について,ちょっと御説明をいただきたいと思います。 120 ◯増子下水道課長 今回,10%削減ということでございますけれども,これにつきまして,積算とかそういうものについて見直しをいたしました。その結果として落ちてきたという形でございますが,ただ,10%は少ないというお話もございますが,その内容につきましては,業者の方も,ほとんどが人件費でございます。そのために,これ以上を切ることがちょっとできなかったのかなというふうに思われます。  それから,今まで随契だったものが,一般競争入札やっても変わらないと。ただ,そうでありましても,公平性とか透明性というものは,一歩も二歩も進んだかと,我々は思っております。今後も,積算とかそういう中身を見ながら,順次,この次の維持管理につきまして,進めていきたいと思っております。 121 ◯福地委員 そうすると,積算が甘かったんだと,今までの随契で。そういうふうに聞こえたんですけど,違いますか。 122 ◯増子下水道課長 今までの積算は,もちろん正しかったわけでございますけれども,今まで,内容につきましても,人件費につきましても,結構人がかかっていたところが,統一的なものを使えるようにして,人を減らしていった。そういうことで積算の,そういう数を減らしてきた,そういう形で今までよりも安くなってきた。それと,今回下がりました。今まで1年間だったものを3カ年にいたしましたものですから,直接工事費,これが極端に言いますと,3倍になります。そうしますと,諸経費は,金額が小さいと率が高いんですが,金額が大きくなると,諸経費の率が下がりますので,それで全体的に下がってきたというわけでございます。 123 ◯福地委員 人件費を削減したということで,これは普通の手法ですよね。今まで管理をして,これで安全だということをうたってきて,委託をしていたわけですね。今回削減して,安全性を担保できるんですか。そこは心配ありませんか。 124 ◯増子下水道課長 もちろん,そういう安全性につきましては,もう十分大丈夫でございます。ただ,いろいろそういう落札率,それから内容につきましても,いろいろ課題というものは残っておりますので,その辺につきましては,今後の流域下水道の維持管理についても,参考にしていきたいと思います。 125 ◯福地委員 私の質問が悪いのかもしれませんが,この削減した人数で安全性が担保できるということについて。値段が下がった,今までそうしたらば,多くても安全性があった,今度少なくても安全性は大丈夫ですよというと,今まで管理していた部分は甘かったんでないかというふうに言われますね。私は,こういう委託の部分について,去年質問したことがあるんですが,大体つくったところ,維持管理,必ず取るところは決まっています。そうすると,ずっとそのまま継続して入札しないでやるというのが普通でして,今回,見直しという部分を多く行財政改革を標榜して,今,茨城県では一生懸命やっておるわけですから,逆に,積算がどうのこうの言って2割カットしてくれ,何とか頼むと言った方が,それに向かって努力するんですよ,企業というのは。そういう部分,民間企業というのは努力するんです。そういう部分では,積算根拠がこれでこういうふうになったからと公表して,これで入札かけると言ったって,入札基準の 99.何%ですよね,この落とした値段というのは。おかしいとは思いませんか。私はそう思うんです。公表した金額,これ入札するやつの部分で, 100%という金額で落としているところは,だれも今まで維持管理を随契でやっている人以外には手を出さないというのが普通ですよ,よほど困っている人でない限り。そういう部分では,もっと主導的に価格の設定なんかも,積算の根拠のルールに従ってやるんじゃなくて,これだけ必要だという部分を無理を言っても,営業努力でやってくれるというふうに思うんですが,そこら辺を要望して,おしまいにいたします。 126 ◯小川委員長 ほかにありますか。──市原委員。 127 ◯市原委員 つくばエクスプレスの沿線開発について,ちょっとお伺いしたいんです。  先日も本会議の一般質問の中で,都市計画道路の整備計画についてもお話がありましたが,私はさらに,幾つか駅があるわけですけれども,これからエクスプレスを利用するに当たって,どうも学園の中心部から都市計画道路は,割と整備を進めていっているような感じがするんですけれども,駅を利用する方というのは,学園都市の中だけではなくて,むしろ今まで交通機関がなかったような,つくば市でも北部であるとか,つくば市の西部であるとか,そういうところの方も,新線を利用する可能性は非常に高いと思うんです。当然,道路の整備がきちんとされてないと,歩いては行けませんので,その辺の整備状況を伺いたいんです。特に,つくば真岡線という道路があるんですけれども,そのつくば真岡線から新駅,特に万博記念公園駅だとか,みどりの駅,こういうところへのアクセス,その間のアクセス道路だろうと思うんです,駅に行くまでの。その辺の道路整備は,今後どうなるのかなというふうに思っているんですけれども,それをちょっとお伺いします。 128 ◯滝公園街路課長 委員御存じのように,ここはいろんな事業が入っておるんです。それと,駅もたくさんございまして,今,つくば真岡線と言いましたけれども,街路事業で申しますと,駅にアクセスする道路として,4路線ほど事業をやっております。それと,面整備の中は企画部の方でやっております。そのほかの地区外のところは,うちの所管の道路建設課の方で改良事業をやっております。そういうことでございますので,街路事業の方であれば,4路線ほどありますので,それについては私の方からお答えいたします。 129 ◯市原委員 1つ具体的に申しますと,いわゆるつくば真岡線のバイパスの方から,これは万博記念駅かな,この駅まで島名上河原崎線という線ができるんですね。この道路が,一部駅前の区画整理の中を通って行くわけですけれども,確かに事業は今言ったように,区画整理の中は当然企画部の方で,いわゆる減歩の中でやるんでしょうし,ただ,それ以外のところで,道路って御存じのように,ここからここまでは企画部でやりますよ,ここからここまでは公園街路課でやりますよ,ここは道路建設課でやりますよというふうに,事業は変わってても,使う方は関係ないんですよね。車で来るときは,ここまでは道路建設課,ここから公園街路課,ここから企画部だと,こういう使い方はしないんですよ。それが一体的に道路建設課でここまでやりましたよと。でも,ここから先は公園街路課だから,ここから先はちょっとできませんよと,じゃ駅まではしばらく使えませんよと,これでは僕,意味ないと思うんです。むしろ,そういうふうに担当課が分かれるのであれば,なおさらこれは,要するに新線を利用する人を少しでもふやそうという気持ちがあるのであれば,なおさら各課が調整をしながら,少しでも早く利用者の方が使いやすいようなアクセスの確保というのは,私は考えるべきだと思うんですけど,どうですか。 130 ◯滝公園街路課長 委員の御指摘のとおりでございます。そういうことで,新駅を中心としたまち開きに合わせて,公園街路課は事業を4路線ほどやっております。そういうことで,その4路線について,私の方から説明いたします。  今,委員言われました島名上河原崎線,これは万博記念公園駅にアクセスいたします。これは,上河原崎中西地区と島名福田坪地区を結ぶ区間,約 500メートルでございます。それについては,現在整備中でございます。これは,平成18年度完成を予定しております。  それと,学園中央通り線がございます。これは,国道 408号からつくば駅までの延長約 400メートルを整備中でございます。これは,あわせてつくば駅に接続する自由通路として,現在,整備中です。これにつきましては,開業時には供用します,完成しますということで,平成17年の秋,完成する予定でございます。  あともう一線,新都市中央通り線というのがございます。これは,万博記念公園駅にアクセスいたします。これは,先ほどお話ししたように……,話長くなっていいですか。 131 ◯小川委員長 手短に要領よく……。 132 ◯滝公園街路課長 これは,延長では13.6キロメートルございます。そのうち区画整理事業で 9.4キロメートル,それと地区外と申しますか,県事業では 4.2キロメートルを現在やっております。そのうちの,細かくなるんですけれども,図面……。 133 ◯市原委員 図面を出して……。あとはまた後で。 134 ◯小川委員長 いいですか。 135 ◯市原委員 結構です。細かい事業の進捗状況等あると思うんですけれども,一つ,考え方だけ要望させてもらいたいんです。  さっき言ったように,少しでも多くの利用者が,早くこの駅を使って都心への通勤だとか通学だとか,そういう利便性を確保してもらいたいと思うんです。そのためには,さっきお話ししましたように,各課が調整してもらって,できるだけ早く良好なアクセスを確保してもらえるような道路の整備をしていただきたいということと,特に,学園地区の方ももちろん非常に大事なんですけれども,今,交通手段が東京までなくて非常に困っているのは,つくば市でも北部だとか,それから,どちらかというと西側とか,そちらの方が非常に交通手段がなくて困っているので,そちらの道路のアクセスという方の整備を,できるだけ早く考えていただければいいなということで,要望させてもらいたいと思います。  それから次,今,区画整理やっているわけですけれども,道路整備と同じように,いわゆる区画整理の中の基盤整備の部分,上下水道を含めて,そういう基盤整備の進行状況というのは,どういうふうになっているんでしょうか。 136 ◯箕輪土木部技監兼都市整備課長 うちの方の所管分じゃないというのはちょっと言いにくいんですけれども,基本的には各地区におきまして,鉄道の開業するまでには,一応使用する場所,面積が決まってございます。そういう計画をしております。そのところについてのライフライン等につきましては,期日までには完成するということで,今,実施しているというふうに聞いております。 137 ◯市原委員 特にまち開きまでに,今考えている部分に関しては,特に問題はないということでよろしいんですね 138 ◯箕輪土木部技監兼都市整備課長 そういうふうに考えております。 139 ◯市原委員 わかりました。ぜひともそういうことで,予定どおり進めていただければ大変ありがたいと思っています。  それから,3点目は,今,学園都市というのがつくられてかなりの年数,もう30年ぐらいたっているのかな。今,学園都市の中に住んでいる人間の一人として感じることがあるんですよ。それは,1つは排水の問題なんです。あの町は,非常に排水が悪いんです。ちょっと大雨が降ると,大学の中であるとか,ちょっとくぼみのところは,物すごい水がたまっちゃう。これはもう時々車が立ち往生して動けくなるぐらいひどいところが何カ所もあるんですよ。これから,いわゆる区画整理の中でそういうまちをつくっていただくのですから,学園都市の建設に当たって,いろいろ問題があったところがあるわけですね。そういうものを反省として,私はぜひとも生かしていただきたいなというふうに思っているんです。学園都市がつくられたときの,いろいろ経緯があると思うんですけれども,そういうものは,どういうふうに生かしていると言うと,ちょっと語弊があると思いますけれども,その辺は,何か反省点みたいなもの,こういうところを生かしながら,今後まちをつくっていきたいとか,そういう考え方は何かありますか。どうですか。 140 ◯木村都市局長 恐らく,筑波研究学園都市を整備したときも,排水が悪いというところがあるんだと思いますけれども,計算をしまして,それに断面に見合う分の側溝整備,そういうことをやってきたんだと思います。あと,今も整備をしていく中では,調節池というのをやっておりますが,そういうこともやってきたと思います。  現在,つくば沿線の中で整備をしているものにつきましては,今回も質問が出まして,うちの部長の方から御説明を申し上げましたけれども,調節池を設置し,さらに,今の敷地内からオーバーフローが一気に出ないような,雨水浸透施設と言いますけれども,側溝の下に直接入ってきまして,それをある程度の空間のところに水を入れてためとくわけです,一回。それで,徐々にほかのところに流していく。あるいはグラウンドとか,まだ未利用地のところ,そういうところについては,そこに水をためておいて,それで順次排出をしていく。そういうことで,1回にそういう敷地のところがあふれることがないように,そういうことを,この沿線整備地区についてはやっていこうということで,実際に,新しい機構になりました昔の都市整備公団もそうですし,県でやっております今の上河原,伊奈・谷和原地区につきましても,そういうことでやっていこうということで,現在実施に移しているところでございます。 141 ◯市原委員 その学園都市をつくった後,生活している中でいろいろ問題点が結構あるんです。そういうものを一つの反省材料として,今後,沿線の整備に当たられるわけで,ぜひともそういう点をよく見ていただいて,まちづくりをしていただきたいというふうに思います。  今の排水と関係はないんですけれども,もう一つ,樹木の問題。  これも,この間,西大通りというところのユリノキの問題で,いろいろ景観に配慮しろというような話もあったと思うんですけれども,私は,逆の立場で思うんですが,道路の街路樹というのは,どちらかというと非常に景観を優先させられているように,この間の質問も聞いたんです,私は逆に,道路だから,安全性をまず第一に,樹木の選定であるとか,そういうことを考えてもらいたいと思うんですよ。正直に言って,今,ユリノキ,切りました。使っている人間にすれば,ほかの人はわかりません,非常にさっぱりしてせいせいした。今までは物すごく,周りは木だらけで,時々は道路標識も見えなくなったり,非常に使い勝手が悪かったんですよ。切っていただいて,おかげですごくさっぱりしました。また植えるなんて話がありますけれども,植えていただくのは結構なんですが,少なくとも安全なものを植えてもらいたいということと,それから,景観だけ優先させて,後の維持管理だとか安全性だとか,そういうことをまず考慮した上で,今後植えるとか,そういうことを考えてもらいたいんですけど,いかがでしょうか。 142 ◯伊久間道路維持課長 ユリノキの話でございますが,全部で 3,600本を植えまして,現在のところ, 1,800本ほど残っております。しかしながら,健全な樹木については 300本ほどでございまして,あとの 1,500本ほどにつきましては,もう注意木という木でございますので,今後も調査をしながら見守って,倒れそうになったら,もう切っていこうと考えております。  それから,そこの箇所をどうするのかということでございますけれども,そこについては木が根っこは残っておりますので,これを掘り起こすとなりますと相当な費用がかかりますから,枯れるまでちょっと様子を見守っていきたいなと。と申しますと,大体5年から10年は,そのままで置いておくしかないかなと思っております。 143 ◯市原委員 植えていただかなくても結構ですよ。植えろと言う人もいるかもしれませんけど,こういう財政難の中,何が何でも植えなきゃいけないというものでもないと,使っている者の一人として,そう思います。ただ,中には景観上,あると非常に景観がいいという場所もあるんです。ですから,一番は,道路を使う車だとか人の安全性というものを最優先にしていただきながら,景観保全として残していただきたい場所もあるので,その辺の考え方をきちんとしていただいて,ぜひとも地元の人であるとか,地域の声を代弁してもらいながら,とにかく安全に。だって20メートル近くもあるんですよ,これ,ユリノキというのは,物すごい大きいんですから。あんなもの倒れて車に当たったら,もう大変な問題になっちゃいますよ,本当に。今までそういう問題が起こらなかったこと自体が不思議なんですよ。この間の台風18号も,物すごい強風の中,いや本当に倒れなきゃいいなと思っていましたよ。幸いなことに1本も倒れなかったので,よかったと思いますけれども,その辺の考え方をきちんと早急に取りまとめていただいて,残すものと,安全という観点から早く処分していただくものと,きちんと分けてもらいたいと思います。  それから,最後にもう一点です。これは,直接県が発注した工事ではないわけですけれども,先日,新聞であるとか一部週刊誌などで報じられましたが,つくばエクスプレスの高架橋が一部崩落したということで,大々的に出ました。先日も私,質問の中で言いましたけれども,これは県発注の工事ではないと聞いていますけれども,しかし,こういうずさんな工事が,特に鉄道工事という,非常にたくさんの人が利用するようなこういう工事ですから,これの社会的に及ぼす影響というのは,非常に大きなものがあると思うんです。ですから,当然,これは常磐新線は,全く県に関係ないということではないので,県としても,この工事に携わった会社に対するきちんとした対応を,私はぜひとも表明してもらう必要があると思うんです。これは部長だと思うんですけれども,いかがでしょうか。 144 ◯坂入土木部長 先日の事件といいますか,事故といいますか,それが発覚した後,直ちに県としては,TXの会社の方には,十分な事後処理をするようにということで,十分な注意をしたところでございます。また,施工業者に対しましては,残念ながら,県としては直接処分等をすることができませんので,今後,その監督官庁であります国土交通省が処分をするということになります,建設会社に対しては。その処分のいかんによっては,県としても処分をしてまいりたいと考えております。 145 ◯市原委員 よくわかっておりますけれども,地域の鉄道をこれから利用する人たちにとっては,非常に大きな問題だと思うんです。県においても,この問題は,直接工事を発注はしてないにしても,県の携わっている事業でもあるわけですから,こういう事業に対する信頼性というものが,その根本的なところから大きく問題が出たわけですね。ですから,確かに規則は規則であるとは思いますけれども,厳重にこの問題に関しては,大きく取り上げていただいて,厳しい態度をできる限りしていただくように,強く強く要望させていただきます。  終わります。 146 ◯小川委員長 ほかにありませんか。── 綿引委員。 147 ◯綿引委員 竜神ダムの水質浄化対策について,お伺いをいたします。  この竜神ダムの水質につきましては,現在,チョコレート色といいますか,コーヒー色をしているわけでございます。これについての浄化対策を,昨年の土木委員会でお願いしたところ,今年度から間伐材を利用した炭による浄化対策を実施しているというお話がありますが,この試みといいますが,どのぐらいの期間を実施する予定なのか,お伺いします。 148 ◯鈴木河川課ダム砂防室長 現在,竜神ダムの水が褐色になっているということで,炭を使った浄化対策を実験的に行っております。9月12日から設置を始まりまして,一応来年の夏ごろまで,モニタリング調査して,いろいろ効果を確認したいと考えております。 149 ◯綿引委員 そうしますと,来年の夏まで,ほぼ1年間実験をしてみて,効果があるといった場合には,その後,本格的な対応をとる予定があるんでしょうか。 150 ◯鈴木河川課ダム砂防室長 効果の状況にもよりますけれども,引き続き,木炭の設置の量とか延長などをいろいろ実験をやりながら,やりたいと考えております。 151 ◯綿引委員 この竜神ダムは,御存じのように,奥久慈観光の大きな拠点になっているわけでございまして,奥久慈観光に来る方は,きれいな水,青いダムの水を期待して来ているんだと思うんですが,来てみたらば,まるっきりコーヒー色というか,真っ黒な水ということで,先日,新聞などでも出ておりましたけれども,非常に観光客の皆さんががっかりして帰っているような状況でございますので,一刻も早く本格的な対策を取っていただきたいと要望します。これにつきまして……。 152 ◯鈴木河川課ダム砂防室長 今回の実験でございますけれども,ダム湖全体の水をきれいにするという目的ではなく,あくまでも上流から流れてくる水が褐色なために,今,ダム湖が褐色になっていますので,上流から流入する水の色を取るという実験でございます。  ダム湖の水質改善につきましては,ダム湖の上流約 2.5キロメートルに,貯葉ダムといって落ち葉をためるダムがありますけれども,そういうものの改善とか何かをいろいろやりまして,ダム湖の水質改善に努めたいと考えております。 153 ◯綿引委員 そうしますと,現在汚れているのはきれいにならない。これから流れてくる水は,きれいになる可能性があると,そういう施設だということでよろしいんですか。 154 ◯鈴木河川課ダム砂防室長 はい,そのとおりです。 155 ◯綿引委員 そうなりますと,本格的にきれいに水がなるのは,いつぐらいになる予定なんでしょうか。 156 ◯鈴木河川課ダム砂防室長 現在,ダム湖にたまっている水につきましては,新しく水が入りまして,入る水がきれいになることによって,幾らかでも水質が改善されると考えております。 157 ◯綿引委員 先ほども言いましたように,竜神ダムにつきましては,地域の観光拠点として経済的にも大きな役割を果たしているわけですので,一刻も早い浄化対策をお願いしたいと思います。根本的には,しゅんせつをというような話もあるんですが,湖底にたまっている落ち葉のしゅんせつといいますか,その可能性というのはどうなんでしょうか。 158 ◯鈴木河川課ダム砂防室長 湖底にたまっている落ち葉とか泥のしゅんせつによってきれいになるんじゃないかという御指摘でございますけれども,それにつきましては,相当莫大なお金がかかるということとあわせまして,しゅんせつした土につきましては,産業廃棄物になりますので,その処理等で相当な時間がかかる,お金がかかるということで,過去にはいろいろ検討した経緯もありますけれども,ちょっと今のところは不可能じゃないかと考えております。 159 ◯綿引委員 何度も言うようなんですけれども,ダムの水質といいますのは,大きな観光資源でもありますので,ぜひとも何らかの方法での改善を,一刻も早くお願いをしたいと思います。  この炭を利用した浄化対策以外にも,可能性があるものにつきましては,あらゆる方法をとってやっていただきたいと思います。このことを要望いたします。  次に,同じ水府村なんですけれども,水府村の高倉地区の国道 461号,常陸太田大子線につきましては,非常に狭いところがありまして,乗用車同士でさえもすれ違えない,そういう区間が約3キロメートル以上あるわけでございます。この区間につきましては,5月の連休あるいは10月,11月の観光シーズンにおきまして,非常な渋滞が一時起きたということで,今,村ではガードマンを雇って交互通行にしているわけです。この交互通行に要するガードマンの経費といいますのが,毎年 2,000万円から 3,000万円かかっている。こういった状況が,久慈郡の過疎地域の国道であり,県道に残っているということでございます。それで,今,整備を進めていただいてはいるんですが,これが全部整備終わるまでには,聞くところによりますと,あと10年から20年はかかるのではないかと。それも地域の住民にとっては待っていられない。そこで,せめてものささやかなお願いなんですけれども,待避所をつくっていただけないか。現在も幾つかはありますけれども,待避所を現在の倍,あるいは3倍ぐらいふやせば,もう少し渋滞が緩和されるのかなと思いますので,これにつきまして,今後の整備についてどのような予定か,お伺いいたします。 160 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 まさに委員のお話のとおり,常陸太田大子線, 461号,現在,改良事業をやっておりますけど,本当に狭小区間が連続しているような状況で,土木委員会でも現地調査の視察先にもなったこともあって,我々も急いで整備の方をやっていこうというふうにはしております。  ただ,今の財政状況からは,簡単に数年先に整備ができるというような区間でもございませんから,お話のとおり,待避所で当面の現道の交通の支障を少しでも取り除ければというふうに思います。このために,まず国道 461号の方は,ことし路線の用地の測量なども入れていきたいと思いますので,地権者の了解を得れば,もう用買もやってしまおうというふうに考えております。  また,現道の常陸太田大子線の方は,これは先ほど縦割りでやっているというお話,これは道路維持課と協力いたしまして,道路建設課と道路維持課の予算を合わせまして,こちらも待避所等の設置を検討してまいりたいと思っています。 161 ◯綿引委員 待避所ということで,要望は非常にささやかなんですけれども,地域の住民にとりましては非常に重大な,毎日の生活がかかっておりますので,ぜひとも早急に整備をお願いしたいと思います。  次に,ガードレールへの間伐材の使用につきまして,お伺いをいたします。  現在,大子土木事業所管内と大宮土木事務所の管内におきまして,新しくつくった歩道のガードレールにつきまして,間伐材を一部使って試験的に整備していただいたところがあるんですけれども,これ地元の方には非常に景観にマッチしている,県が間伐材を積極的に利用しているという姿勢が見えるということで,非常に評判がいいわけでございます。これを今後,本格的に歩道のガードレールとして採用する計画があるのかどうか,お伺いいたします。 162 ◯大塚土木部技監兼検査指導課長 間伐材でございますけれども,非常に評判がいいということで,ありがとうございます。  この間伐材の工事でございますけれども,モデル工事といたしまして,平成14年度から,県産材利用推進モデル工事ということで実施しております。その間伐材の利用の実績でございますけれども,土どめぐい,立入防止さく工,木工沈床工,そういう使えるものについては,使っていこうということでやってございます。ちなみに平成14年度は26件,平成15年度に29件,今年度は44件ほどの計画でやってございます。今,間伐材,これは標準的に使うということは,まだ利用実績がないということや,一つにはモデル工事,こういう量を使って,こういう材料を使うということで森林組合の方と協議しながら,いわば注文生産といいますか,オーダーメイドといいますか,そういう形でやっておりますので,まだちょっと標準的にというのは,時間,もうちょっとかかるのかなというふうに思っております。 163 ◯綿引委員 大分,間伐材を使っていただいてありがたいんですけれども,ただ,今お話ししましたように,余り利用実績がない,注文生産だという話なんですが,これからどんどん間伐材の使用を定例化すれば,注文生産じゃなくて,供給がされるんではないかと思います。需要がなければ供給がありませんので,需要をぜひ県の方針として,積極的に活用していただくようにお願いをいたします。  最後に,鹿島埠頭への貸付金につきまして,ちょっとお伺いをします。  前にいただいた鹿島埠頭株式会社の財務諸表内訳明細書という資料,営業報告書,これを見ますと,鹿島埠頭の経営内容といいますのは,今年度 3,500万円ほどの純利益を上げていますし,また,来年は 7,700万円ほどの利益を上げようとしている。流動資産が9億円,流動負債が2億 4,600万円しかないということで,経営内容もバランスシートも非常に優良企業なのかなと思っているんです。  この鹿島埠頭に対しまして,県が10億円貸し付けをしていた。昨年度 5,000万円は返還してもらったわけですが,この11億円の長期借入金のうち,県からは9億 5,000万円の借り入れということで,約9割が県からの無利子の貸し付けということで,非常に優遇された経営をしているんではないかなと思っています。第三セクターに対して,しかも利益の出ている会社に対して,県が非常に財政的に厳しいと言っておきながら,9億 5,000万円もいつまでも貸している。このまま 5,000万円ずつ返すということになると,あと20年もこのまま貸しているということになるわけです。こういう親方日の丸的な経営をいつまでも続けていたんでは,何のために株式会社として独立させて,民間会社にしたのかという意味がなくなってしまうんではないか。そういう意味もありまして,長期借入金,県への返還というのをもっと優先的に返すべきではないかと思うんですが,いかがでしょうか。 164 ◯小川委員長 先ほどの間伐材の答弁はよろしいですか。 165 ◯綿引委員 間伐材の答弁,もらわないでしまいました。 166 ◯大塚土木部技監兼検査指導課長 積極的にやるのはやるんですが,標準的な実施ですけれども,一つには,間伐材も若干高いところがあったり,耐久性というんですか,今までの鉄製のパイプと比べると,もち方はそんなにもたないというようなこともあって,景観的には非常によくて喜ばれているということもありますので,地域的に県産品の活用でテーマ性を持つとか,大子で林業の振興に役立つところとか,そういうところに絞って積極的に使っていくような,これからもちょっとモデル的な事業で進めていきたいなと思っております。 167 ◯小川委員長 続いて,小島港湾課長。 168 ◯小島港湾課長 ただいまの鹿島埠頭株式会社に対します県からの,無利子で10億円の貸し付けでございます。こちらの貸付金は,平成9年度に,委員御存じだと思います,船舶の方の修繕ドックのため,当時の企画部事業調整課から,直接鹿島埠頭が貸し付けを受けたお金でございます。こちらにつきましては,返還の計画としましては平成15年度より 5,000万円ずつ,委員,先ほどお話しのように,20年間かかってしまいますが,こちらで返済する計画になってございます。  また,流動資産約9億円でございますが,数字的にはかなり大きい金額でございます。こちらにつきましては,内容的に言えば,営業の未収入金が約4億円と,それから現金の預金が約4億円,また受取手形ほか約1億円がございます。この中で,特に現金の預金でございますが,これにつきましては,早期に償還しなければならない短期の借入金を約 8,000万円含んでおりまして,年間の中でも多額な資金が必要な時期,当面6月ごろが一番必要だったわけでございますが,そちら関係もあり,その必要額は約2億円程度ございます。これから申しますと,残り約1億 2,000万円が自由に活用できる額でございます。しかしながら,鹿島埠頭はタグボート,曳船関係が主力になっている事業でございまして,こちらのタグボートの更新に,一隻当たり約 4,000万円強かかりますので,これらの資金では不十分でございますので,新たにまた金融機関からの借り入れが必要となります。それで,現在,長期の借入金につきましては,委員,先ほど御指摘になりました残りの無利子9億 5,000万円はございますが,8月末現在で,そのほか民間から,合わせまして約11億 2,700万円ほどの残高が残っておりまして,経営状況はかなり厳しい状況下にございます。 169 ◯綿引委員 そうじゃなくて,私が言いたいのは,県からいつまでも無利子資金を借りているんじゃなくて,株式会社なんですから,民間銀行から借りたらどうですかということなんです。資金が必要ならば,それは民間から借りればいいんで,例えば9億 5,000万円を3%で借りていれば,約 3,000万円の支出にはなります。でも,平成16年度事業計画でいけば 7,700万円の利益を予定しているわけですね。 3,000万円の金利を払ったとしても, 4,700万円の利益は出るわけです。そういう中で,なおかつ県の無利子の金をいつまでも借りていないで,株式会社らしく民間からお金を借りてやってはどうでしょうかということです。  それから,返還につきましても,昨年度の借入金明細書を見ますと,約2億 800万円返還しているんですね,昨年は借入金の返還を。そのうち,県には 5,000万円しか返さない。10億円借りているところに 5,000万円,ところが1億 3,000万円しか借りてないところに 7,200万円も返しているんです。経営者とすれば,もちろん無利子なところの金を借りといて,利子のつくところを返したいというのはそれは当然だとは思いますけれども,しかし,これは公金ですから,公金は先に返す。そういうことが必要なんではないかということを言っているんです。 170 ◯小島港湾課長 今,委員が最後に御指摘のとおり,大部分が県の公金の借金になってございますが,委員が今おっしゃいましたように,民間金融機関からの長期借入金額,この繰り延べにつきましては,非常に金融機関からの不良債権扱いをされますし,あと,委員からお話しございましたが,県の方は無利子,民間の方は有利子負債でありますので,この民間金融機関からの借入金については,返済を繰り延べするのではなく,約手どおり計画的に返済していくことが,鹿島埠頭の方の健全経営上必要不可欠なものと認識してございます。 171 ◯綿引委員 今,不良債権扱いにされるという意味は,どういうことなんでしょうか。 172 ◯小島港湾課長 こちらの民間の方も,返済の方は計画を立てて,毎年もしくは毎月戻しておりますので,そちら関係の約束を反故にするということでございます。 173 ◯綿引委員 それは当然のことだと思いますけれども,私が言っているのは,そうじゃなくて,県から借りている9億 5,000万円は,民間から借りかえてはどうでしょうかと,端的に言えば。そして,払うべき金利は払って,株式会社らしく,いつまでも親方日の丸,県におんぶに抱っこと,そういった経営じゃなくて,株式会社にしたわけですから,株式会社としての経営をすべきではないかと,こういうことなんです。 174 ◯小島港湾課長 一つは,企画部に対します返還の方は, 5,000万円,20年間の約束という認識をしておりますので,こちらを民間に返しているお金を振り替えて,県の方の返済に充てるというのは,会社の方は利子関係がつくお金を借りますので。ただ,県の方に戻す期間が,非常に短期間で戻す約束になっておれば,そのような考えも成り立つかと思いますが,返済の計画が 5,000万円,20年計画でございますので,その計画に沿って戻したいと,そういう認識でおります。 175 ◯綿引委員 その約束というのは,もう絶対変更不可能な約束なんでしょうか。 5,000万円ずつ毎年20年間で返すというのは,これから見直しができない約束なのかどうか。私が言ったような,そういう約束があるのであれば,それは当然見直しして,県に対する借入金を早急に返してはどうでしょうかと,こう言っているんですけれども。 176 ◯坂本土木部次長 確かに,委員のおっしゃるとおり,茨城県からは無利子で9億 5,000万円,民間の銀行からは,来年までに終わるとか再来年までに終わるというふうに書いてありますけれども,借りたときの利子の考え方とか,そういうことが年々変わってきて,歩合関係も低くなってきている。相当時代も変わっていますので,経営の安定化という形で,一番最初は鹿島埠頭に茨城県から無利子でという形で図って決められたんでしょうけれども,こういうものは経営がだんだん安定化しているということを見れば,こういうことを,委員おっしゃるとおりに,民間の借り入れ等も今後考えていきたいというふうに考えています。 177 ◯小川委員長 綿引委員,よろしいですか。 178 ◯綿引委員 はい。 179 ◯小川委員長 ほかにありませんか。──長谷川(典)委員。 180 ◯長谷川(典)委員 1つだけ質問させていただきたいんです。質問させていただくというより,教えていただきたいと思います。  考え方の問題なんですけれども,土木委員会で,県内調査ということで各土木事務所を回らせていただきました。今も続いておりますが,その中で各市町村長さんが道路の要望をしていくわけなんですけれども,その中で,今,非常に財源が厳しいというお話は,これは土木部長さんからのお話がございますけれども,その中で合併特例債を充てた道路建設をした方がいいだろうというようなお話をされます。そういうときに,市町村長さんは,いや,それはいいという方もありますし,いや,そんなのおかしいんじゃいかと,そんなの使えないというような,理解度に大変な差があるように私は感じているんですけれども,その辺のところをどういうふうにお考えになっているか,まずお聞きしたいと思います。 181 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 特例債の活用制度については,本年度の新規制度ということで,昨年からですが,いろいろ合併を予定しているような,または協議中のところに伺いまして,この制度の趣旨をお話しいたしましたり,理解を深めてきたつもりではございます。また,実際に合併協議が調って新市建設計画をつくる段になって初めて,今,委員のお話のような,これは本来県がやるべきではないかという意見もございますし,逆に,本当に県と市町村が一体になって,ともに汗を流して,この合併特例債を使ってやろうじゃないかという前向きの首長さん方もおられます。そういう意味では,理解度に差がある首長さんがおられることは確かでございます。 182 ◯長谷川(典)委員 そうしますと,今,合併を協議中あるいは合併を予定している中で,それぞれの建設計画がされているとは思いますけれども,その中でこの道路の建設についてどのくらい合併債を使ってやろうとしているのか,どのくらいの市町村が,どのくらいの道路をやろうとしているのかということは,おわかりになっていますでしょうか。 183 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 これは,合併協議会の事務局に対して,必ず道路建設課の職員,また地元の土木事務所の職員も一緒になって,新しいまちづくりのための幹線道路の必要性,それから市町村道,農道の整備のあり方等を協議することになっております。協議も現に受けておりまして,その中で,本当にその地域の将来の活力になるような道路については,特例債どうですかねとお勧めしています。そのお勧めするといっても,合併特例債の起債額に限度がございますので,そんなにむやみに何でもかんでもやってくれよという意味ではございません。我々としては,今,合併,21地域,58市町村ぐらいございましたか。この辺の市町村と打ち合わせをさせてもらって,起債限度額でいうと,大体 5,000億円ちょっと超えています。ただし,各合併単位は全部,起債上限比率のこともあるんだろうし,また,起債を起こすことそのものに慎重なところもございまして,おおむねその半分ぐらいしか,合併特例債の活用を考えてないところが多うございます。さらにその半分の,うちは2割ぐらいは特例債で幹線道路に充てていただいて,残りの8割を箱物というか,公民館だとか福祉施設だとか,もろもろの基盤施設に充てたらいかがですかというような勧め方はしております。 184 ◯長谷川(典)委員 その勧める中で,今どのくらい,本当に実現に向けてやっているのかというのは,おわかりになるでしょうか。 185 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 これは,完全に新市建設計画が固まって,これで総務省がいいよという段階になれば別なんですが,今の段階では,もちろん協議して,これはおおむねもう間違いないという路線も幾つも持っていますし,金額もある程度わかっておりますが,今ここで公表できるというところまでは,相手の信頼関係もありますので,ちょっときょうは答弁を控えさせていただきたいと思います。 186 ◯長谷川(典)委員 わかりました。私は,土木事務所を回ってみて,いろんな首長さん方のお話を聞いている中で,現実に本当にこれでできるんだろうかというような問題を抱いてきたわけです。その特例債を充てて道路建設をするという中で,意見として,特例債の性質上,返していくものであるというような考えを持っている首長さん,それから,やっぱり県の道路は県で担うんだというような考えを持っている首長さんとかが,私はいるような気がするんですね。  例えば,きのうちょっと出させていただきましたけれども,鬼怒川に沿って西側の道路なんですが,まだ計画の方が具体化されておりませんが,これも,鬼怒川ふれあい道路という道路なんです。この件に関しても,もう大分要望をさせていただいているわけですが,この要望をするたびに,合併特例債でやるほかないんだよというような意見をいただくわけです。例えばの話ですが,この鬼怒川ふれあい道路も,新設の道路で 400億円かかるという道路を,水海道市と3市町村でちょっとあれが違いますけど,合併すると 380億円ですか,そのくらいの合併特例債なんですね。そういう中で考えていくと,本当にこの合併債を使って実現できるものがあるんでしょうか。その計画する方で,本当に実現できるんだという感覚を持っているのかどうか,すごく私は疑問に感じているんですけれど,いかがでしょうか。 187 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 ちょっと質問の確認をさせていただきます。そのやる方というのは,市町村が,という意味でしょうか。
    188 ◯長谷川(典)委員 合併する市町村が……。 189 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 じゃ,たまたま具体的に鬼怒ふれあい道路の話が出ましたので,鬼怒ふれあい道路でお話しさせていただきますと,鬼怒ふれあい道路,確かに何度も過去要望していただいておりますし,また,県としても,やらなきゃいけない道路だというふうに認識しています。ただ,こういった大規模な 400億円,確かにそれぐらいかかると見込まれておりますけれども,これについては,今後,現道をとにかく利用しながら行くルートとか,全くのバイパスで新設区間を長くとって,ちょっとお金もかかるけど使いやすい道路にするかとか,いろんなルートの考え方があって,まだ確定ではございません。そのうち,できるだけ今の社会情勢を考えて,現道を利用できるものは極力利用し,市町村道も極力利用し,バイパスになるところについて,そのついたところが,たまたま合併市町村で取り組んでやるよと言っていただければ,県も,県道の改良なんかもやりますし,市町村道の方も,補助事業を入れたり,それから,特例債を新市に活用していただいて,早い時期に一つの路線として完成させていきたいなというふうには思っています。 190 ◯長谷川(典)委員 鬼怒ふれあい道路のことを出したので,そちらの話になっちゃったんですが,道路をこの合併債で充てるということは,私,これはもう必要かとは思っております,個人的には。そういう中で,合併債だけをそちらの方でという意味じゃなくて,もっと県が,今まで,本当は県道としてやってきたものを,もう少し財源的にも役割を持っていいんじゃないかなというふうに思っているんですが,その辺はいかがなんでしょうか。 191 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 委員のおっしゃるとおりで,我々もそういうふうには考えております。一つの路線すべてを合併特例債で押しつけるという気持ちはさらさらございませんし,本当に特例債を使ってもやりたいという申し出があったからこそ,じゃその区間は特例債でお願いしますと。その前後の,県が今までやってきて,既にもう県道になっているところなんかは,もちろん県がやって,一つの路線として立派な道路に仕上げていきましょうねということで,今,打ち合わせを進めておるところでございます。 192 ◯長谷川(典)委員 きのうの知事の答弁ではないんですけれども,ない袖は振れないと言うけれども,この土木関係でも大変そのようなことは,いろいろな答弁の中とか,皆さんのお話の中から非常に私もひしひしと感じております。しかし,その中で,余りこの合併特例債でというようなことが前に出たり,あるいは予算がないからできないんだというと,非常に消極的に感じるんですね。そういうのではなくて,それでも積極的にやっていくんだという,前に出した理解度を高めながら,合併特例債を使って,そして地域の道路をつくっていただきたいという要望をしながら,きょう考え方をお聞きいたしましたんですが,これで私は質問を終わります。 193 ◯小川委員長 ほかにありませんか。──今委員。 194 ◯今委員 先ほどの続きになるんですけれども,耐震化の資料をいただきましたので,ここでちょっと続けてお話をさせてもらいます。  県全体の,例えばこの高等学校の数値を見ますと,耐震化率が大体50%ぐらい。ということは,あと 200棟ぐらいが,まだ耐震化されてないということになるのかなと思うんですけれども,そういう解釈でいいんですか。 195 ◯所営繕課長 これは教育庁の財務課の方から,先ほど資料をいただいてきたものをお配りしたものです。県全体と南関東直下型と,2つに分かれておりますが,今やっているのは,南関東直下型の県南・県西地区の28市町村,これしか今やっておりません。上が 690棟,これが全体個数でして,そのうちの内数として,県南・県西地区が 243棟ありますよと。これをまず進めていくというような考え方のようです。この中で,今,耐震診断を実施しているのが64%ということでございます。教育庁の方では,これから進めていきたいということでございます。 196 ◯今委員 いずれにしましても,私,前にちょっと聞いたところによると,耐震化工事をすると,大体億の金がかかるんじゃないかという話を聞いているんです。そうすると,県南だけを見ましても,まだ60棟ぐらい残っているような気がするんです。そうすると,単純に1億円としても,60億円ぐらいの金がないと,工事が終わらないということだと思うんです。そうなると,特に南の方なんか,いつ大きな地震が来るかわからないというような状態にあると思うので,ここら辺,どこの県もそういう状況にあるのかもしれませんけれども,ぜひ国の方──これは多分,今,国の方に要望していると思うんですけれども,ぜひともそこら辺のお金を早くいただいて,子供たちの話,それから避難する場所にもなるところなので,ぜひともこの話を継続して,国の方に要望するということをお願いしたいと思うんですが,ひとつ……。 197 ◯所営繕課長 我々の方からも,教育庁の方にも,今,委員からありました趣旨を踏まえまして,要望していきたいと思います。 198 ◯今委員 そのほか,ちょっとお話ししたいと思います。  今回の話にも出ているんですけれども,石岡の有料道路の話がありまして,こういう関係の県の所有の有料道路というのは,何カ所ぐらい今あるんでしょうか。 199 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 現在,10路線ほど管理しております。 200 ◯今委員 その中で石岡有料道路が,来年から無料化ということで今話が出ているんですけれども,この無料化できる判断基準,県の方と国の方があるという話も聞いているんですが,まだ余り明確に話を聞いてなかったので,そこら辺を少し詳しくお話をお聞きしたいと思います。 201 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 有料道路といいますのは,これは特別措置法に基づいて,原則は無料で道路というのはあるべきだと思いますが,それがいろんな事情でできない。お金の事情だとかでできないから有料にするのであって,その制度でつくったものを,本来は安易に無料開放,繰り上げ開放をやるというのは,基本的な考え方はございませんでした。ただ,実際には,その路線ごとにいろんな事情があって,そういう路線も,もちろん全国的に見るとたくさんございますので,茨城県では今回初めてのケースになったということでございます。もちろん,これについては国にも相談し,国にも基準がございます。また,県には県なりの一つのラインを持っておりますので,それに基づいて今回の対応をしようというふうに思っております。 202 ◯今委員 具体的に,ある程度の基準があるんじゃないかと思うんです。もうつくってすぐ,30年償還なのに,次の年から無料化しろという話じゃ当然ないと思うので,そこら辺,全部じゃなくていいですけれども,ある程度,ありましたら……。 203 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 まず,この無料開放に当たりましての国の指導基準がございます。これにつきまして,何点かございますので,御説明したいと思います。  まず,基本的に無料開放できる路線の基準でございますが,1つは,未償還額が建設費を上回っており,その額が膨張する傾向路線であること。要するに,これは建設して,本来は収入で管理費を賄い,なおかつ計画どおり借金を返すということでスタートするんですけれども,借金を返すと管理費がなかなか出せなくて,さらに借金を重ねる,そういった路線。それは対象にしなさい,してもいいですよと。  それから,これに当てはまらない路線,それ以外の,いわゆる完全に黒字路線じゃない,ほどほどの赤字路線という路線と完全な黒字路線と,2種類あるんですが,それを対象にしたときには,料金徴収期間30年のうち,おおむね3分の2程度が経過していること。要するに,30年のうち20年ぐらいもう経過した路線ということが,まず1つ,それ以下ではだめですよということですね。  それから,国の無利子貸付資金だとか,民間からの有利子借入資金,これを使って建設資金に回したんですが,これの返済がおおむね完了する見通しであること。  それから,この有料道路を無料化にしたことによって,急にそこへ車が集まってきて,前後の取りつけ道路なんかに新たな交通障害を起こさせないこと。自分の道路だけ無料開放して車集めて,今度はほかの路線に影響させてはいけませんよと。  もう一つ,当時つくったとき,有料道路というのは,一番頭に浮かぶのは観光道路なんですけれども,そういった周辺,社会状況の変化によって,生活道路としての役割が大きくなってきていること。これらが国の基準になっております。 204 ◯今委員 そうすると,例えばこの石岡の場合は,建設費が14億円ぐらいですか,そして,供用年数が24年たっているということですね。しからば日立の有料道路,要するに常磐道から出てくる道路ですけれども,これは必ずそこを使わないと出てこれないもので,これは生活に必要な道路かなとは思うんです。今,ETCも設置されるみたいですし,今,ラクラク拡大実験もやっていますし,多分来年あたりには割引になるんじゃないかと思うんですが,こういうことを加味しながら,ざっとでいいんですけれども,例えばこの日立の有料道路は,あと何年ぐらいしたら無料化できるかなと,推定でいいですが……。 205 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 大変難しい御質問なんですけれども,日立の有料道路,平成16年度,今年度末の未償還金の残りが,約38億円ぐらい残るというふうに見込まれています。これが平成35年が満期なものですから,平成35年時点の未償還をちょっと計算してみますと,まだ28億円。この後,平成16年ですから,あと19年たっても,27億円ぐらい残るというふうな推定でございます。それで,今,委員の御質問のETCが入ったり,いろんな割引が実現したりしてもっと利用車が上がって,もっと償還が早まるんじゃないのかという御質問ですが,ちょっとこの場で計算することは控えさせてください。 206 ◯今委員 わかりました。私も,あそこを出るのに必ず使うのに,何で 100円払うんだという話をしつこく言われるもので,ちょっと質問させてもらったんですけれども,要するに今の見方だと,30年の償還期間フルじゃないと無理だろうという見方ですか。 207 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 はい。もう既に11年たっています。あと19年たっても,27億円ぐらいの借金が残るという計算ですから,今からよほどの施策を打たない限り,これがゼロに近くなるということはちょっと考えにくいものですから,まして繰り上げ償還をいつになるとか,無料化がいつごろになるかという質問に対しては,ちょっと難しいかなと。地元で御負担を相当いただくことになるかと思います。 208 ◯今委員 わかりました。そういう回答があったということを……。  それから,もう一件です。日立市内,先ほど話があったんですけど,6号線も1車線ということで,かなり苦しい通行なんです。私は通勤を見ていると,右折ラインがあると,かなり解消するところがたくさんあるんです。ですから,これは日立市内には,特に採用してほしいと思うんです。国道が多いんです。ですから,余り県を責めてもだめなところもあると思うんですけれども,今の安全快適なみち緊急整備事業,これもぜひ使っていただいて,特に 245号とか,たまるポイントがあるんです。それが必ず右折ラインなんです。ですから,ここら辺をどういうふうに解決していってもらえるか,ちょっとそこら辺……。 209 ◯伊久間道路維持課長 右折レーンの設置の件かと思いますが,交差点改良をしていく中で,右折レーンをつくっていける場所と,非常に人家連たん地区で家屋がいっぱいかかってしまう,そういう箇所もたくさんありますので,先ほど言いました安全快適なみち緊急整備事業,これは道路建設課が主体でございますが,うちの方も5億円ほど絡んでおりますけれども。それと,新しい交通安全施設事業の中で,そういう箇所をいろいろ寄せ集めて,積極的に整備をしていきたい。それと,用地を買わないまでもレーンだけ引けば,何とかみなしレーンを引いて右折ができれば,そういう箇所も相当あるんじゃないかなと思っておりますので,そういう箇所も,積極的にやっていきたいと思います。  人家連たん地区なんかは移るとこがないとか,地元の協力が非常に不可欠でございますので,委員の方の応援もよろしくお願いしたいと思うんです。 210 ◯今委員 わかりました。いろいろ個別に言うとポイントがあるので,後でその安心快適なみち緊急整備事業を適用させてもらえるかどうか,相談に行って,個別にちょっとお話をさせてもらいます。  それから,今,6号バイパスが盛んに進んでいって,大変ありがたいところなんですけれども,北口の6号線との接合部分があるんですが,前から田尻南という交差点があって,かなり込むところなんです。ここに今出ているもんで,出ちゃうとまた込むということで,大変信号の調整も難しいところなんです。将来に向けまして,今度旭町までつながると,かなりまた交通量がふえていくと思うんですよ。今は大型が通ってないのでまだいいんですけれども。ですから,あすこの交差点をどうしてもらえるか。それから,あの出たところ,6号線,本来は4車線にしてずっと行けるような,多分それを見込んで4車線のスペースを取ってあると思うんですけれども,ここら辺を,この混雑に対して,どう国の方は対処してもらえるのか,今わかりましたら,ちょっとお願いしたいんです,回答の方。 211 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 確かに田尻南交差点というのは,今,県内の主要渋滞ポイントが39カ所ほどございますが,それの一つということで,大変な混雑をしている交差点であることは間違いございません。これについては,国交省の出先,常陸国道事務所でも十分認識しておりまして,現地調査などもしております。また,これどうすればよくなるんだろうねと協議もさせてもらっています。まず,基本的には,お話がありましたように,平成19年度末に,旭町まで日立バイパスが開通すればずっと流れがよくなる。今,あすこの利用台数というのが,まだ1万台よりちょっと下なんですね。ですから,それがもうちょっといけば,現道の6号国道の方はかなりすくのかなと。それからもう一つは,今お話ししているのは,高萩市方面から市内に入る方向の話をまずさせていただきますと,どうも二またに分かれたところに歩道があるんです。歩道橋じゃなくて歩道なものですから,そこでかなり渋滞するのが1つ。それから,信号が密にこの前後にあるということが2つ。それからもう一つは,やっぱり絶対的に断面不足だから,4車線が必要であろうということになるんだと思います。既に,用地は4車線分買ってあるんですが,そこから先に向けて国土交通省,これからどう取り組んでいこうかというのが課題なのかなと。それが,先ほど御質問いただいた話になるわけです。  それから,夕方になると,逆に今度は下り方面がすごく込むという状況にございまして,これについては,今後とも信号の操作で若干でもよくなればいいので,県警だとか,地元の日立市とも,国土交通省とも,県もかかわって,とにかく当面対策,どういう方法でもいいから,渋滞をちょっとでもなくすようにやりましょうということで,働きかけていきたいと思っています。 212 ◯今委員 今でも込んで,必ずラジオなんかの情報には載るところなので,ぜひとも今言われた,もともとあすこは立体化しようという話だったと私は聞いているんです,あの交差点部分ですね。常に入れるような状態にするという計画を聞いていたんですけれども,どうもそうもなってないみたいで,今,課長が言われたんですが,旭町まで行くと,こっちが減るという話ですけれども,どうもそうじゃないような気がするんですけど,それは結果ですからまだわかりませんけれども,いずれにしましても,とにかくこの交差点,それからバイパス絡みの話,ぜひとも込まないような方向に,よろしくお願いしたいと思います。  ありがとうございました。 213 ◯小川委員長 ほかにありませんか。──小田木副委員長。 214 ◯小田木委員 何点かお伺いをさせていただきます。前にも,ほかの委員が御質問されたことにダブるかと思いますけれども,御了承いただいて,お答えをいただきたいと思います。  まず,県営住宅の滞納の件についてでございます。先ほど今委員の方からも御質問があって,3億 5,000万円の滞納があるということですけれども,具体的にどの程度長期の方がいらっしゃるのか。あるいは1人でどのぐらい,金額的に滞納していらっしゃる方がいるのかというのをお伺いをしたいと思います。 215 ◯春田住宅課長 滞納者というふうに言っているのは,3カ月以上の方を滞納者というふうに一応呼んで,区別しております。滞納している人が,平成16年7月時点で 666名おります。それで,一番多い滞納している方というのは,最高者が,47カ月滞納している方で,滞納額が 191万 2,000円というのが最高でございます。この方につきましては,現在,和解をして分納していただいております。 216 ◯小田木委員 私がいただいた資料によりますと, 100万円以上の方が24名,60万円未満まででいくと31名いるということなんですけれども,こういった方たちに対する徴収の仕方というのは,今,どういうふうにされておられますか。 217 ◯春田住宅課長 今,委員がおっしゃいましたように, 100万円以上の方,50万円以上のものを高額というふうに言っておりますけれども,現在 110名おります。今,お話がありましたように, 100万円以上の方が24名いらっしゃいます。  この方々にどういうふうにするかというふうなことなんですけれども,かなりの高額ということですので,平成15年と16年に,クリアランス事業ということで,集中的に滞納整理をやるというふうな体制をつくっております。それでどういうことをやるかといいますと,法的な措置に訴えております。それで, 110件全部法的な措置をやりました。その結果といたしまして,まず和解,和解というのは,当年度の分はお金を払っていただいて,あと残りについて,少しずつでもいいですから分納していただくというような和解が多いんですけど,それが平成15年で74件。それから,和解がうまくいかずに訴訟に持ち込まれた案件でございますけれども,平成15年度について13件,それから,和解をしても約束を守っていただかない方,そういう方がいらっしゃいます。また,訴訟をしてもなかなか出てこないとかいうふうな方がいますので,強制退去,強制執行をいたしたものが24件ということで,ほとんど法的な措置に一応持ち込んでございます。 218 ◯小田木委員 法的な措置を,平成15年,昨年からクリアランス事業として始められたということでよろしいですか。 219 ◯春田住宅課長 法的措置については,従来からもやっておりましたけれども,力を入れてやっておるのは,この2年間が多くて,非常に滞納が問題になっているということで,人事当局に申しまして,1名,訴訟担当をする方の人間をふやしていただきまして,2年間これについて取り組んだところでございます。 220 ◯小田木委員 それで,かなりの効果が上がったというふうに理解をしてよろしいんでしょうか。 221 ◯春田住宅課長 今,数字申しましたように,滞納そのものについての法的措置というふうな件では,効果が上がったと考えております。ただ,先ほどお答えいたしましたように,3億 5,000万円という大きな金額がまだ残っているということでは,まだまだ十分ではないというふうに考えております。 222 ◯小田木委員 これから先のことになりますけれども,その3億 5,000万円,結局,住宅から出ていっていただいた方が24件あったわけですよね。そうしますと,その出ていった方から,滞納していた分を取るということは,可能なんでしょうか。 223 ◯春田住宅課長 3億 5,000万円という数字のうちに,要するに強制執行とか,それで退去して借財を残していった方の金額が約1億 6,000万円ほどございます。これにつきましては,県といたしましては,当然,借財がありますので,粘り強く要求をしていくというようなことをやっております。しかし,お金がなくて出ていった人なもんですから,その方を訴追をするといっても,取るものが非常にない。それから,行方不明といいますか,住所をそこへ残したまま行ってしまうというような場合には,あて先を特定できない。それから,自己破産をしてしまうとか,そういういろんな方がいらっしゃいますので,そういうものにつきましては,なかなか今後簡単に取れない借財が,まだ残っているというような状況でございます。 224 ◯小田木委員 そうしますと,県でつくった公共の住宅に入っていて,それで残された借財ですから,簡単に処理をするということは非常に難しいとは思いますけれども,何らかの形で,その1億 6,000万円についても,一度整理をする必要があると思いますけれども,その辺についてはどのようにお考えですか。 225 ◯春田住宅課長 この問題は,各県既にいろいろ問題になっていまして,実は取り組んでございます。それで茨城県におきましても,一応,どうしても取れないというようなものにつきましては,不納欠損というような形で免除をいたすというような規定もございます。現在,茨城県の不納欠損の予定といたしましては,まず自己破産をしてしまうという場合ですね。それから,時効5年なんですけれども,消滅時効が成立するというような場合とか,債務者の死亡もしくは住所不定になってしまうというようなものについて,やってございます。あとは,しつこく追いかけるということになるんですけれども,なかなか取れないもんですから,東京都なんかの例を見ましたところ,やはり強制執行で出て行っていただいた方については,ある程度,東京都なんかも借財の整理ということを念頭に置いたことをやっているようですので,その辺も考えながら,今後検討していきたいというふうに思っております。 226 ◯小田木委員 ぜひ,そういうふうな方向で考えていっていただきたいと思います。  そうしますと,今までたまっている滞納分というのが減っていくと思うんですけれども,これから先,今度はふやさないということを考えていただかなければならないというふうに思いますが,聞くところによりますと,そのクリアランス事業というのは,昨年とことし,2年間の措置であるというふうに聞いておりますけれども,その事業を来年度からも,また継続していくということのお考えはいかがでしょうか。 227 ◯春田住宅課長 クリアランス事業は,ここ2年間で高額滞納者50万円以上の方,正確には 140名を対象にやりました。それで,大体それは先ほど申しましたように,ある程度和解なり何なりの形に持っていったということで,今度は高額にいかない,大体40万円,50万円とか,もうちょっと少ない,15万円ぐらいから上の方を対象に,これからふやさないようにしなければいけないというふうに思っていますので,引き続き,そういう中額と言っていいかわかりませんけれども,そういう方についても,クリアランス事業を続けてやらなければならないと考えております。ですから,来年度も,引き続きやりたいというふうな希望でございます。 228 ◯小田木委員 ぜひ,その件については,来年からも,引き続きやっていただくようにお願いをしたいと思います。  さらには,先ほど今委員の御質問の中で,どうして支払えなくなるのかというようなお話があって,もちろん入るときには支払い能力があるということで入っていますと。ただ,その後,リストラに遭ったり,いろいろ家庭の事情があって払えなくなってしまったという方もいらっしゃるでしょうし,あるいは,今現在聞いた,かなり高額の方なんていうのは知能犯的なところもあるのではないかというふうに思いますけれども,そういった入居するときに判断することは不可能なんでしょうか。 229 ◯春田住宅課長 現在の制度では,いわゆる総収入ではなくて,所得で判断することになります。一番下の階層の方は,所得で12万 3,000円未満の方で,ゼロからということになるんですが,ゼロでは入れないだろうというふうに一般的には考えられますけれども,所得ですので,いろんな控除を引いた後のものですので,本当にゼロではないんです。ですから,ある程度お支払いはしますよという形で入っております。ただ,それだけではなかなか判断がつかないということで,現在,国の方でも,いろいろそういうふうな問題がありますので,例えば,その方が持っている資産とか,そういうのまで調べて入居させるべきなのではないかというような動きもございます。 230 ◯小田木委員 知能犯的な方は多分わかると思うので,即刻出ていっていただくような対処をしていただいて,やはり公共の住宅というのは,所得が少ない方々に住宅を供給するというような目的でつくられているものですから,そういう方々に行き渡るようにしていただきたいと思います。  それから,今,所得がゼロというようなお話がありましたけれども,住宅費も払えないということになってくると,これは土木の,県営住宅の問題ではなくて,福祉の問題になってくるんだろうというふうに思うんですね。生活保護を受けていらっしゃる方なども,県営住宅には入れるはずなわけで,生活保護を受けている方は,市町村によっては,住宅費はもう生活保護の支給分から天引きをされて,それで残ったものがその生活者の方のところに行くというようなシステムになっているはずなんですが,これはどうでしょうか。 231 ◯春田住宅課長 生活保護世帯は,数字で言いますと,現在,県営住宅に 315名ほど入っております。それで,おおむねの方はちゃんとお支払いをいただいております。それで,幾つか滞納をしている方もいらっしゃいます。  今,委員がおっしゃいますように,生活保護の場合には,家賃をちゃんと生活保護費の方で補てんされているということなものですから,事前に天引きをするという制度もやっていただいている市町村もございます。数としては,5つほどあるんですけれども,そのほかのところにつきましては,申し入れをいたしております。それで,どういう問題があるかといいますと,生活保護法の方で,家賃としてきちんと払っているのだから,福祉部局の方から言えば,当然支払うと。支払うことの指導もいたしますというようなことでやっていただいております。生活保護の方の関係から言いますと,自立をするというのがどうも目的なようなんですね。ですから,自分できちんと払うという癖をつけるというのが目的なもんですから,いろんな通知なんかも見せていただいたところによりますと,なるべく自分で払うというのを基本にしていますよと。どうしても払えないという場合に,天引きしますというふうなことになっておりますので,今後も,払えない方がいる市町村もしくは福祉関係の部局につきましては,そういう申し入れをしていって,滞納をゼロにしていきたいというふうに考えております。 232 ◯小田木委員 残念ながら,公営住宅というのは,社会福祉のためにやっているわけではないので,県民の税金を使ってやっていることですから,きちんとそれなりの収入に合わせた料金設定でやっていることなので,できるだけ滞納者が出ないように,これから先も努力をしていっていただきたいと思います。  先ほど出資団体の説明の中で,県営住宅の管理をしているのが住宅管理協会であるということでしたけれども,料金収入の方は県がやっているということで,この特別徴収班のようなものは,県の職員の方がやっているやに聞いておりますけれども,そうしますと,その管理協会がある意味というのはどういうところにあるのか,教えていただきたいと思います。 233 ◯春田住宅課長 特別徴収の場合には,先ほど申しましたように,クリアランス事業というふうな大きな事業を抱えております。ですから,高額滞納の人を,どちらかと言えば,法的な措置に持っていくという仕事をやっております。当然,住宅管理協会の方にも,その仕事を手伝っていただいております。  それから,管理協会の方ではどのような仕事をしているかといいますと,特に滞納の面につきましては,先ほど申しましたように,徴収員を配置し,それから,まだ高額にならない小さい滞納のうちに呼び出したり,訪問したり,そういうことで小まめにやるという仕事をしております。ですから,ある意味では,重症なものについては県の方でやって,まだ重症にならないところについては,なるべく住宅管理協会の方で,今のところ,さばいていただいているというのが実情でございます。 234 ◯小田木委員 高額にならないものは管理協会でやっていただいていて,ずっとやっていただいていたんだと思うんです。それがうまくいかなくて,これほどの滞納, 100万円以上も払っていない方が,何十人もいるというような状況になってきてしまっているというのは,管理協会のあり方というか,それについてはどういうふうにお考えですか。 235 ◯春田住宅課長 委員御指摘のように,従来ここまでふえてしまったという罪が,ある程度あるのではないかというふうに考えられます。ただ,かなりの数の方が,先ほど言いましたように,おりますので,すべてを住宅課の方でやるということはなかなか難しいというのが実態でございました。それで,そのことに気がつき,ここ数年,そういうことに取り組んできたということなもんですから,現在は,住宅管理協会に関しては,住宅課の方で,当然,県の人間も行っていただいて指導をして,また,みずからも取っていただくというようなことでやってもらっておりますので,従来のようなことではなくて,十分に指導をしてまいりたいというふうに考えております。 236 ◯小田木委員 これは,ぜひそういうふうにしていただきたいと思いますが,先ほど建設業関係の方々,県内の建設業者を使ってくれというようないろんなお話がありました。自民党の政務調査会というのがありまして,そういうところで友好団体の方々からの意見聴取を,年に1度やるんですけれども,そういった中で,これは言いませんけれども,ある団体さんが,県営住宅の滞納が非常に多いでしょうと。ああいった県営住宅の管理を私たち民間に任せてくれれば,もっときちんと整理をするのに,というような御要望を言っていた方もいらっしゃいました。管理協会がいけないと言っているわけではないんですけれども,これからずっと先の展望の中に,少し頭の中にそういったことも入れておいていただきたいと,これは要望でお願いをしたいと思います。  それから,先ほど御地元の市原委員から,つくばエクスプレスの工事の関係のことも出ましたけれども,そのことについても,ちょっと何点かお伺いをしたいと思います。  特定JVですけれども,この特定JVは,全部,県内の業者は入っておりませんけれども,この下請に県内業者が入っているかどうか,わかれば教えていただきたいんですが。 237 ◯菊池土木部参事兼監理課長 現段階ではまだわかってございません。国において,この特定JVの親であります清水建設に対しまして,今週中に事情聴取をするというふうに,先週の火曜日に伺っております。その調査の中で,下請業者の点についても,はっきりしてくると思われますので,私どもはそれを参考に,今後の対応に役立てていきたいと考えております。 238 ◯小田木委員 恐らく国の方で,清水建設さんに対しては,何らかの行政処分がされるのであろうというふうに思います。それが出た後に,先ほどの御答弁を聞いていますと,県でも何らかのことを考えていきたいというふうなお話だったと思いますけれども,その下に県内業者があると,その指名停止なり何なりが,県内の業者さんまで及ぶんですか。 239 ◯菊池土木部参事兼監理課長 建設業法の監督処分も,それから指名停止要領に基づきます指名停止措置も,考え方としましては,元請に限らず,下請にも責任を問うということは可能でございます。 240 ◯小田木委員 可能じゃなくて,私は,今回のことは,工事をやったのは清水さんじゃないかもしれませんけれども,この特定JVの方々に責任があるんだと思うんですよ。その下請でやっていたところまで,県内業者が指名停止になってしまったのでは,これは困るだろうということで御質問をしているので,指名停止をしてくださいということではなくて,逆に県内業者の場合であれば,その責任の所在を考えた形での処置をしていただきたいということなんです。 241 ◯菊池土木部参事兼監理課長 多少,答弁にまずいところがございましたので,訂正をさせていただきます。  実際に工事をどこがやったかということは,調べてみませんとわかりません。その中で,コンクリート打設にかかわったその下請業者がいるのか,いないのか。清水建設が直接やったのか。それから,仮に下請業者が入ったとしても,その関与の度合いの程度というのが,これは仮定の話ですけれども,あり得るわけです。したがいまして,その状況が国の事情聴取のもとにはっきりしてくるだろうと思われますので,それを私どもは受けて,その後で対応を考えたいということです。 242 ◯小田木委員 できるだけ,先ほども言いましたように,県内業者にかかわり合いがないことを私は祈っています。今回,こういうことが新聞に出たり,フォーカスですか,ああいったものに出てしまう前に,こういった工事のときには中間的な監査というか,そういうものはないんでしょうか。 243 ◯大塚土木部技監兼検査指導課長 今回のは,鉄道運輸機構の工事でございますので,そちらの方の基準でと思いますけれども,通常はコンクリート等を打設する前には,鉄筋の検査とか,型枠の検査とか,そういうものを段階的にやっていく基準に,県の場合はそういうふうになってございます。 244 ◯小田木委員 そうすると,非常に確信的な犯行であったというふうにしか感じ取れないんですね。コンクリート打設後に空洞が見られて,それを報告するべきときに,報告する場所に報告をせずに勝手に補修を行ったと。2つの違反があるわけで,それが報道によってしかわからなかったということは,県内で行われている工事の中で,そういう状況というのはいかがなものかなというふうに思いますけれども,どうでしょうか。 245 ◯大塚土木部技監兼検査指導課長 今回の事例は,鉄道運輸機構の方で,今現在調査中ということでございますけれども,新聞報道,それから企画部の情報等ですと,実際にコンクリートを打つ前に雪が降って,相当寒い日だったということで,県の場合でも,そういう寒い日のコンクリート打設等には,適切な養生をしろというようなことで,そういう指針にもなってございますし,そういう措置を怠ったことも原因かなというふうには考えられますけれども,当然,私どもとしては信じられない工事かなというふうに……。県の工事では,こういうことは絶対あり得ないような監督体制でやっていきたいと思っております。 246 ◯小田木委員 国がやったことなので,多分,県の調査等々がなかなかできなくて,県も大変苦しい立場なんだと思いますけれども,茨城県の姿勢をきちんと見せる必要はあるんではないかというふうに思っています。多分,国の方の処分が出て,それから県としての処分を出すとしても,清水建設さんに対しては,1カ月程度の指名停止か何かというような,基準で決まっているんですね,そういうふうに。1カ月程度では,スーパーゼネコンですから,非常に甘いのではないかと私は思っていまして,それを延ばすような措置はできないんでしょうか。 247 ◯菊池土木部参事兼監理課長 現在,先ほど来申しておりますように,国が,清水建設から事情聴取をするわけでございます。その中で,その悪さといいますか,そういうところを十分国の方も聴取すると思います。国が,例えば,国は許可行政庁ですから,監督処分と言いまして,瑕疵の程度が重いという場合には,営業停止まで命ずることができます。私どもは営業停止はできませんけれども,国が営業停止をするぐらいであれば,私どもも,1から3カ月の指名停止期間を設定しておりますけれども,その中で考えていきたいというふうには考えております。 248 ◯小田木委員 それは,決まりですから,今すぐ変えろと言っても,恐らく変わることではないので,あれですけど,多分,営業停止も1週間か2週間ぐらいですよね,国から出るのは。それもちょっとまだわからないのかもしれませんが,何か1カ月から3カ月の指名停止処分,スーパーゼネコンさんに,余り茨城県に入ってきていただきたくないというような事情の中で,1カ月から3カ月の停止では短いなと。茨城県としては,もう1年間ぐらい清水さん御遠慮くださいよというような,そんなことをぜひ言うだけでも言っていただければ,そんな気持ちを示していただければありがたいなというふうに思っておりますので,そういう思いを持って,今後対処していっていただくようにお願いをしたいと思います。  もう一点だけ,ちょっと簡単に触れさせていただきます。  先ほどから話題になっている日立ラクラク拡大実験ですけれども,高萩市から北茨城市まで,改めて入れていただいたことに対しましては,お礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  ただ,私のように毎日水戸に通っている人間は,何のメリットもありません。この区間で乗りおりをしなければ,何のメリットもないわけですね。これは実験ですので,この実験が終了した後でもいいんですけれども,できれば,例えば北茨城で乗ったら,県内どこでおりても,割引率は低くてもいいから,少し割引になりますよとかという実験に,今後拡大をしていっていただけたらありがたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。 249 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 おっしゃるとおりで,やはり実験期間中は,その区間で乗りおりしていただかないと,本当に割引の恩恵が受けられないということもございます。これとは別に,国は道路公団に対して,今後,全国平均1割引の値下げをするよという方針,施策を打ち出したわけです。これの,まだ完全に案が固まったわけではないというふうに聞いていますが,通勤割引だとか,深夜・早朝割引だとか,あとは一般利用者向けのマイレージという,要するに距離を乗れば乗るほど割引のお金が上がっていくみたいな,そんな割引のことを考えているようなんです。ただ,我々が今やっている社会実験も,区間を区切ってその成果が出たら,その区間の成果を割引にも反映させてほしいということで,そういったことも,公団とか国に対して申し入れしながら,ぜひ全区間,いろんなやり方はあるんだろうと思いますけれども,現在の料金よりもさらに,ちょっとでも割り引ける案が早く実現するように。国はこの秋から,どこか一部でやって,来春4月からは一斉にそれに取り組むというような話も聞いておりますので,ちょっと期待しておるところでございます。 250 ◯小田木委員 ぜひ,よろしくお願いします。  それと,この実験が始まると,大型車,トラックが非常に多く走るようになります,この区間。通常走っているよりも,この割引区間になると,大型車が走るようになる。それは,もちろん6号国道の渋滞緩和のために割引をやっているんですから,6号を走っているトラックが,常磐道に入ってくるのは当たり前のことなんですが,このトラックがまた物すごいスピードで走ってきます。非常に危険を感じることが多くなりまして,特にいろんな高速道路で,トラック等々の事故も今非常に多く発生していますから,その辺については,何らかの形で注意喚起をしていただくようにお願いをしたいと思います。 251 ◯鈴木土木部技監兼道路建設課長 この社会実験は,実は,警察の方にも入っていただいておる協議会から成っているんですね。ですから,今のお話,必ずそういう関係者,地元の高萩署の署長さんとか,出られておりますので,申し伝えるようにいたします。 252 ◯小川委員長 ほかにありませんか。  ないようですので,以上で,質疑を終了いたします。      ──────────────────────────────── 253 ◯小川委員長 これより採決を行います。  採決は,一括して行います。  第 108号議案中本委員会所管事項,第 110号議案,第 111号議案,第 119号議案ないし第 121号議案,第 131号議案,第 132号議案,第 137号議案ないし第 139号議案について,原案のとおり可決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 254 ◯小川委員長 異議なしと認め,原案のとおり可決することに決しました。      ────────────────────────────────
    255 ◯小川委員長 次に,請願の審査を行います。  本委員会に付託されました請願は,継続1件であります。  お手元に請願調査表を配付してありますので,御参照願います。  それでは,15年第5号茨城の名称起源のゆかりの地県北東部地域(竪破山)周囲の歴史と観光開発振興に関する請願の審査を行います。 256 ◯小川委員長 本件については,いかが取り扱いますか。               〔「継続」と呼ぶ者あり〕 257 ◯小川委員長 ただいま,継続審査という意見がありましたが,本件については,継続審査することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 258 ◯小川委員長 異議なしと認め,本件については,継続審査とすることに決しました。  以上で,請願の審査は終了いたしました。      ──────────────────────────────── 259 ◯小川委員長 お諮りいたします。継続審査と決しました請願につきましては,閉会中の継続審査に付されたい旨,議長に申し出ることにしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 260 ◯小川委員長 異議なしと認め,そのように決しました。      ──────────────────────────────── 261 ◯小川委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。  本件につきましては,お手元に配付してあります一覧表のとおりとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 262 ◯小川委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。      ──────────────────────────────── 263 ◯小川委員長 以上で,本委員会に付託されました案件の審査は,すべて終了いたしました。  よって,あすの委員会は,開催しないことといたしますので,御了承願います。  なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと思いますが,これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 264 ◯小川委員長 異議なしと認め,そのように決しました。      ──────────────────────────────── 265 ◯小川委員長 以上で,委員会を閉会いたします。                 午後3時18分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...