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  1. 茨城県議会 1998-09-03
    平成10年第3回定例会(第1号) 本文 開催日: 1998-09-03


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 平成10年9月3日(木曜日)午後1時10分開会      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◯議長横田修平君) ただいまから,平成10年第3回茨城県議会定例会を開会いたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 那珂川水害被災者に対する見舞い救援等に対する議長横田修平君の謝辞 2 ◯議長横田修平君) 会議に入るに先立ち,那珂川の沿岸を中心として発生いたしました災害により,被害を受けられました県民の皆様方に対しまして,県議会を代表いたしまして,心からお見舞いを申し上げますとともに,一日も早くもとの生活に戻れますようお祈り申し上げる次第であります。  また,救援及び復旧の作業に当たられました県民の皆様初め,関係団体及び関係各位に対しまして,感謝の言葉を申し上げます。  御存じのとおり,このたびの災害は,福島・栃木両県における記録的な大雨による河川のはんらんなどにより,住宅,公共土木施設農作物,農地などに大きな被害を受けたものであります。  県議会といたしましては,災害発生後直ちに本職及び副議長並びに環境商工農林水産,土木の関係常任委員会において,現地をつぶさに調査いたしまして,その被害の大きさを深く認識した次第であり,関係各位の御努力をもって,早期復旧が成りますよう心から願うものであります。  また,災害発生以来,各界各位から寄せられました力強いお見舞い,激励のお言葉や御厚情に対しまして,県議会を代表いたしまして,深く感謝申し上げる次第であります。  今後,再びこのような災害が起こらぬよう心から念願いたしまして,感謝の言葉といたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 新任出席説明者の紹介 3 ◯議長横田修平君) 次に,新任の出席説明者を紹介いたします。  まず,人事委員会委員大津武昭君を紹介いたします。           〔人事委員会委員大津武昭君登壇〕 4 ◯人事委員会委員大津武昭君) 去る7月16日付をもちまして,人事委員会委員に選任されました大津武昭であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 (拍手) 5 ◯議長横田修平君) 次に,警察本部長堀貞行君を紹介いたします。            〔警察本部長堀貞行君登壇〕
    6 ◯警察本部長堀貞行君) 去る8月27日付をもちまして,当県の警察本部長を命ぜられました堀貞行でございます。よろしくお願いいたします。(拍手)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 平成10年9月3日(木曜日)午後1時15分開議      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7 ◯議長横田修平君) これより本日の会議を開きます。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 会議録署名議員の指名 8 ◯議長横田修平君) まず,会議録署名議員を定めます。  茨城県議会会議規則第118条の規定により,長谷川大紋君,池田有宏君,武藤均君,井手義弘君を指名いたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 諸般の報告 9 ◯議長横田修平君) 諸般の報告をいたします。  久野恒一君には,去る6月25日,参議院茨城選出議員選挙に立候補の届け出をいたしましたので,公職選挙法第90条の規定によりまして,議員の職を辞したものとみなされ,退職いたしましたので,報告をいたします。  次に,閉会中における委員会の開催並びに各委員会所管事務事業に係る調査等については,お手元に配付いたしました委員会活動状況一覧表のとおりであります。ごらんおき願います。  次に,請願処理経過及び結果表をお手元に配付してあります。ごらんおき願います。  次に,8月24日までに受理いたしました請願は,お手元に配付の請願文書表第1綴のとおりでありまして,所管常任委員会に付託いたしましたので,報告いたします。  次に,監査委員から,平成10年5月分ないし7月分の出納長及び企業管理者所管に係る現金出納検査の結果について報告がありました。その写しをお手元に配付してあります。  また,同じく監査委員から,茨城那珂警察署外93機関の定期監査結果及び株式会社いばらき森林サービス外13団体に係る財政的援助団体監査結果について報告がありました。それが登載されている県報を別途各位に送付してあります。  次に,知事から,本日付をもって,地方自治法第243条の3第2項の規定により,株式会社ひたちなか都市開発外3団体の平成9年度事業報告書及び平成10年度事業計画書が提出されましたので,お手元に配付してあります。  次に,知事などから通知のありました地方自治法第121条の規定に基づく出席要求による出席者につきましては,お手元に配付の印刷物により御了承を願います。  次に,知事から議案が提出されましたので,報告させます。議事課長。              〔高土議事課長報告〕                           財  第328号                           平成10年9月3日   茨城県議会議長 横 田 修 平 殿                      茨城県知事 橋 本   昌           議 案 の 送 付 に つ い て  平成10年第3回茨城県議会定例会に下記の議案を提出するため,説明書を添えて別添のとおり送付します。                   記  第 110号議案 平成10年度茨城一般会計補正予算(第2号)         =ないし=  第 139号議案 工事請負契約の変更について  認定第 1号 平成9年度茨城公営企業会計決算の認定について  報告第 8号 地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第1 会期の件 10 ◯議長横田修平君) これより議事日程に入ります。  日程第1,会期の件を議題といたします。  お諮りいたします。このたびの定例会の会期は,本日から9月21日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 11 ◯議長横田修平君) 御異議なしと認め,会期は,9月21日までの19日間と決定いたしました。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第2 第110号議案=ないし=第139号議案,認定第1号,報告第8号 12 ◯議長横田修平君) 日程第2,第110号議案ないし第139号議案,認定第1号及び報告第8号を一括して議題といたします。      ──────────────────────────  第 110号議案 平成10年度茨城一般会計補正予算(第2号)  第 111号議案 平成10年度茨城競輪事業特別会計補正予算(第1号)  第 112号議案 平成10年度茨城鹿島臨海工業地帯造成事業特別会計補正予算         (第1号)  第 113号議案 平成10年度茨城中小企業近代化資金特別会計補正予算(第1         号)  第 114号議案 平成10年度茨城林業改善資金特別会計補正予算(第1号)  第 115号議案 平成10年度茨城公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第         1号)  第 116号議案 平成10年度茨城港湾事業特別会計補正予算(第1号)  第 117号議案 平成10年度茨城都市計画事業土地区画整理事業特別会計補正         予算(第1号)  第 118号議案 平成10年度茨城流域下水道事業特別会計補正予算(第1号)  第 119号議案 平成10年度茨城水道事業会計補正予算(第1号)  第 120号議案 平成10年度茨城工業用水道事業会計補正予算(第1号)  第 121号議案 平成10年度茨城鹿島臨海都市計画下水道事業会計補正予算         (第1号)  第 122号議案 茨城行政組織条例の一部を改正する条例  第 123号議案 茨城資金積立基金条例の一部を改正する条例  第 124号議案 茨城県税条例の一部を改正する条例  第 125号議案 茨城県特定非営利活動促進法施行条例  第 126号議案 生活福祉資金貸付事業の補助に関する条例の一部を改正する条         例  第 127号議案 茨城保健婦,助産婦,看護婦及び准看護婦修学資金貸与条例         の一部を改正する条例  第 128号議案 茨城看護専門学院及び看護専門学校の設置及び管理に関する         条例の一部を改正する条例  第 129号議案 茨城県立学校設置条例の一部を改正する条例  第 130号議案 八千代町と石下町の境界変更について  第 131号議案 県有財産の取得について  第 132号議案 県が行う建設事業等に対する市町村負担額について  第 133号議案 県が行う建設事業等に対する市町村負担額について  第 134号議案 国及び県等が行う土地改良事業に対する市町村負担額につい         て  第 135号議案 工事請負契約の締結について  第 136号議案 工事請負契約の締結について  第 137号議案 工事請負契約の締結について  第 138号議案 工事請負契約の締結について  第 139号議案 工事請負契約の変更について  認定第 1号 平成9年度茨城公営企業会計決算の認定について  報告第 8号 地方自治法第179条第1項の規定に基づく専決処分について      ────────────────────────── 13 ◯議長横田修平君) この際,知事から提出議案の説明を求めます。  知事橋本昌君。              〔知事橋本昌君登壇〕 14 ◯知事橋本昌君) 平成10年第3回県議会定例会の開会に当たり,提出いたしました議案等の説明と報告を申し上げます。  まず,このたびの記録的な大雨は,東日本各地被害をもたらし,特に県内では,上流地域集中豪雨の影響により,水戸市,ひたちなか市など那珂川流域市町村に多大の被害が発生いたしました。  今回の災害では,負傷された方が5人,家屋の浸水が延べ1,046棟に上ったほか,農作物被害面積は,水稲,ネギ,ゴボウなどを中心に,約1,334ヘクタールに及んでおります。また,多くの方々が避難を強いられましたほか,道路や鉄道の不通,停電などにより,日常生活にも大きな影響が生じました。こうした被害は,今後の調査の進展によって,さらに拡大することが予想されるところであります。  ここに,被害に遭われました県民の皆様に対し,衷心よりお見舞い申し上げますとともに,救援活動に当たられました消防,水防,自衛隊,警察,日本赤十字社,災害ボランティア皆様などに対して,深く感謝の意を表する次第でございます。  県では,この災害に対処するため,直ちに災害対策本部を設置し,被害状況の把握や道路,河川の応急措置などの対策に当たったほか,陸上自衛隊災害派遣要請を行いますとともに,特に被害の大きい水戸市に,災害救助法を適用したところであります。  今回の災害による土木や農業用施設など,公共施設災害復旧につきましては,既に計上してあります災害復旧費等で対応してまいりますとともに,農作物被害に対しましては,農林漁業災害対策特別措置条例を適用し,農業施設復旧資金などへの利子補給病害虫防除用農薬の購入に対する助成などの各種対策を実施してまいります。  また,被災中小企業皆様を支援するため,中小企業緊急対策融資に係る金利の引き下げなど融資条件の緩和を図りますとともに,中小企業特別相談窓口を県内10カ所に設置いたしましたほか,住宅に被害を受けた方に対しましては,住宅金融公庫資金を併用した民間金融機関の融資に対する利子補給県営住宅への緊急優先入居の制度を適用してまいることといたしております。  さらに,災害救助法に基づき,水戸市が実施いたしました被災者に対する避難所の設置や生活必需品の供給など,災害救助に要した費用を負担することといたしております。  一方,国に対しましては,公共施設災害復旧市町村への普通交付税の繰り上げ交付及び特別交付税の増額,災害廃棄物処理等について要望いたしますとともに,天災融資法早期発動について要請してまいる考えであります。  今後は,早期に所要の予算措置を講じ,一日も早い災害復旧と被災された方々の生活の不安の解消に全力で取り組んでまいります。
     次に,経済対策についてであります。  最近の我が国経済は,経済企画庁が発表いたしました8月の地域経済動向調査において,日本列島総不況と指摘されているように,全体として,非常に厳しい状況となっております。また,こうした動きは,県内経済におきましても同様であり,生産,消費などの各種指標が前年を下回る水準となるなど,長期的に景気の低迷状態が続いております。  こうした経済状況のもと,本県におきましても,厳しい財政事情のもとではございますが,国の総合経済対策と連携しつつ,県内経済を一日も早く回復軌道に乗せるため,今回の補正予算におきまして,社会資本整備中小企業対策などを中心に,特別会計企業会計を含め総額703億円と,1回の補正としては過去最大規模経済対策を講じることといたしました。  その概要を申し上げますと,まず,社会資本整備につきましては,物流効率化,環境,福祉・医療・教育,中心市街地活性化など,幅広い分野にわたって積極的に推進することとし,合わせて660億円を措置いたしたところでございます。  このうち国補事業につきましては,国の経済対策に伴う公共事業を512億円,公共事業以外の投資的経費を43億円追加計上いたしております。  また,いわゆる地方単独事業につきましては,県単公共事業を48億円追加補正いたしますほか,公共事業以外の投資的経費につきましても,経済対策に係る国の財源措置などを勘案し,既に実施設計を終了している新大洗水族館建設事業などを前倒し実施するなど,57億円を追加することとし,合わせて100億円を超える増額措置を講じたところであります。  次に,中小企業対策といたしましては,倒産の増加など,中小企業を取り巻く現下の厳しい経営環境にかんがみ,倒産関連企業不況業種と認定された企業が安定的に必要な資金を確保できるよう,新たに融資金利2.0%の連鎖倒産防止等緊急融資制度を創設し,50億円の融資枠を設けますとともに,今後も高い資金需要が見込まれます中小企業パワーアップ融資につきましても,融資枠を当初の100億円から150億円に拡大したところであります。  また,金融機関貸し出し姿勢に依然慎重さが見られることから,中小企業信用補完制度を充実し,金融の円滑化を図るため,信用保証協会基本財産出えん金を大幅に増額いたしました。  さらに,県内の厳しい雇用情勢に対応するため,緊急雇用対策といたしまして,緊急求人開拓推進員を増員し,全職業安定所に配置するとともに,事業主求職者合同面接会開催回数をふやし,県内5ブロックで実施できるようにしたほか,企業に対する求人要請を行うこととするなど,きめ細かな対策を講じたところであります。  今後とも,景気の動向や国の対応に十分留意しつつ,本県経済の回復に向けて最善の努力をしてまいりたいと存じます。  次に,県庁跡地の利用についてであります。  さきの第2回定例会において申し上げましたように,財政状況の急激な悪化に伴い,県庁移転後,直ちに本格的な跡地利用のための施設整備を行うことは,極めて困難な状況となりましたので,当面の暫定的な利用方法について,専門家による懇談会から御提言をいただくとともに,関係各方面の御意見も伺いながら,県庁跡地の歴史的な重要性,周辺への影響,今後の財政見通し暫定利用に係る費用対効果などさまざまな角度から,総合的かつ慎重に検討してまいりました。  その結果,当面の暫定利用のあり方といたしまして,県議会議事堂図書館に転用いたしますとともに,本庁舎につきましては,多数の利用者が見込まれる事務所的な活用を基本として検討をしていくことといたしました。  現在の図書館は,建築後40年が経過し,老朽化狭隘化が著しく,その整備は緊急の課題となっておりますことから,議事堂の活用を図ることとし,今回の補正予算において,議事堂改修に向けた基本設計費を計上いたしたところであります。  また,議事堂本庁舎を除く残り5棟につきましては,機能性の面から,再活用は極めて難しいものがあり,移転後の庁舎管理上の問題もあることから,速やかに取り壊すこととし,今回の補正予算において,解体に係る設計費を計上いたしました。県庁跡地につきましては,今後の経済情勢財政状況などにもよりますが,できるだけ早い時期に本格的整備を図っていけるよう努力してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。  なお,新県庁舎への移転につきましては,来年3月下旬から4月上旬の2週間程度の期間で作業を実施する予定であり,今後,鋭意その準備を進めてまいります。  次に,ダイオキシン対策についてであります。  去る6月4日,日本環境化学会討論会において,竜ヶ崎地方塵芥処理組合城取清掃工場周辺住民の血液中から,高濃度のダイオキシン類が検出されたとの調査結果が発表されました。  県といたしましては,この調査結果を受け,実態を把握することが急務であると考え,国や地元とも連携しながら,土壌,大気,水質などの環境調査を進めてきたところでありますが,今般,さらに血液中におけるダイオキシン類濃度検査などの健康調査を実施することとし,今回の補正予算において調査費を措置いたしたところであります。  今回の健康調査の実施に当たっては,調査信頼性を高め,調査プロセス透明性を確保する観点から,公衆衛生や医学,環境分析などの専門家及び住民代表等から構成されます検討委員会を設置し,調査対象具体的手法などを十分検討しつつ進めることといたしております。また,調査結果につきましては,今年度中にデータの評価・分析を行い,できるだけ早い時期にその概要を公表いたしたいと考えております。  次に,竜ヶ崎地域における中核病院整備についてであります。  現在,第3次茨城保健医療計画の策定に向け,保健医療圏見直し作業を進めているところでありますが,人口急増に伴う医療需要の増大に対応するため,従来の取手サブ保健医療圏を独立の医療圏として位置づけることとし,あわせて,特に病床が不足している竜ヶ崎地域において,地域の中核となる総合病院整備促進を図ることとしております。  竜ヶ崎地域中核病院整備は,地元における長年の悲願であり,済生会病院を誘致するため,これまで県の仲介のもと,竜ヶ崎市と事業主体である社会福祉法人恩賜財団済生会との間で協議・調整を進めてまいりましたが,このほど総合病院整備について,基本的な合意に至った次第であります。  県といたしましても,市と十分連携を図りながら,中核病院整備促進について,積極的に支援してまいりたいと考えております。  次に,来月の17日から2日間にわたって開催される「ゆうあいピック茨城大会」につきましては,4月に大会実施本部を設置し,準備を進めてまいりましたが,大会運営に携わるボランティアの募集には,実に7,000名を超える方々から御応募をいただくなど,県民の皆様の関心も高まりを見せております。  また,去る6月28日に,開催100日前を記念する「ゆうあいフェアいばらき」を開催し,大会のPRと機運の醸成を図ったところでありますが,先月初めには,本県選手団500名の構成も決定し,いよいよ本番に向けたムードも盛り上がってきているところであります。  開催まで残すところ44日となりましたが,全国から来県する約4,200名の選手団を温かく迎え,知的障害者のスポーツの祭典として感動あふれる大会となりますよう,準備に万全を期してまいります。  次に,首都機能誘致についてでありますが,移転候補地が,茨城中北部地域へと拡大されたことに伴い,去る7月16日に,地元誘致組織が24市町村から,県北部を含む47市町村による構成へと拡大改組されたところであります。  また,7月29日には,本県を初めとする北東地域の5県による北東地域首都機能移転県知事会議が開催され,北東地域への移転実現に向け,協力して積極的に取り組んでいくことを決議いたしました。  こうした中で,いよいよ今月29日には,国会等移転審議会により,本県について現地調査が行われることとなっており,この機会に本県候補地優位性を最大限にアピールするとともに,来年秋ごろに予定される最終的な移転候補地選定に向けて,県議会地元誘致組織とも連携しつつ,より一層積極的な誘致,PR活動や県民の合意形成に努めてまいります。  次に,産業廃棄物不法投棄対策についてであります。  この4月から,不法投棄の一掃を目的とした「WASTE・クリーンアップ茨城大作戦」を展開しておりますが,去る7月25日,茎崎町において,自治体代表者やボランティアU・D監視員など約1,000名が参加し,不法投棄防止県民大会を開催いたしました。大会では,300万県民が一丸となって,不法投棄のない環境づくりに努力する旨の宣言を採択するなど,不法投棄防止に向けた取り組みへの意欲を新たにしたところであります。  また,これまでに県民から寄せられた通報件数や不法投棄現場での監視件数,警察による摘発・検挙件数が,昨年度を大幅に上回るなど,大作戦の成果は顕著にあらわれてきており,今後とも県民総ぐるみで監視の目を光らせ,不法投棄の一掃に努めてまいります。  次に,昨年3月に発生しました動燃東海事業所における火災・爆発事故を契機に,原子力防災対策等の見直しを行うため,同年8月に原子力防災対策検討委員会を設置し,検討を進めてまいりましたが,このほど,委員会の最終報告書がまとまり,8月20日に提出されたところであります。  報告書では,住民避難計画策定の基本的な考え方などについてさまざまな御提言がなされており,県といたしましては,本報告書を踏まえ,今年度末をめどに原子力防災計画の改定を行い,より一層実効性のある原子力防災対策を確立してまいります。  次に,地域高規格道路の追加指定についてでありますが,6月16日付で,新たに2路線が指定され,1路線が格上げされたところであります。すなわち,水戸外環状道路から国道118号に至る茨城北部幹線道路が候補路線として,また,百里飛行場と常磐自動車道及び東関東自動車道水戸線を結ぶ百里飛行場連絡道路が計画路線として,それぞれ新たに指定されるとともに,谷和原村の常磐自動車道から栃木県に延びる常総・宇都宮東部連絡道路が,候補路線から計画路線に格上げになりました。  今回の指定を受け,各路線ごとに所要の調査を行うなど,早期整備に向けた準備を進めてまいります。  次に,日本一の園芸県を目指し,生産者みずからが生産量や品質などについて10%アップすることを目標に掲げて実践する園芸日本一「10アップ運動」の推進大会が,8月25日,つくば市において盛大に開催されました。大会では,この運動に取り組む66市町村の365生産集団を初め,農協,市場関係者など約1,000名が一堂に会し,力強い運動の展開を誓い合ったところであります。  県といたしましても,生産振興を図るための施設化や機械化に対する助成など,「10アップ運動」の成功に向けて積極的に支援してまいります。  次に,さきに開催されたワールドカップフランス大会は,地元フランスの優勝で幕を閉じたところでありますが,私も日本対クロアチア戦を中心に大会運営,警備,交通輸送状況など現場の状況について視察をしてまいりました。セキュリティー面での対応や交通規制など大いに学ぶべき点があり,今後の本県の対応に十分に生かしていきたいと考えております。  いよいよ本県が開催地となる2002年の大会まで,あと4年となりましたが,今後は,会場となりますカシマサッカースタジアムの改修に着手いたしますとともに,交通輸送対策や警備対策ボランティア対策などの検討を進める一方,ワールドカップ開催に向けた機運の醸成を図ってまいります。  次に,県立施設等の整備についてでありますが,去る7月5日,大子広域公園内に多目的温泉プール,フォレスパ大子がオープンいたしました。この温泉プールは,近年の余暇の拡大や健康への関心の高まりに対応するため,大子町の豊富な温泉資源を活用し,幅広い年齢層の方々に,一年じゅう利用していただける施設として整備いたしたものであります。  オープンから約2カ月間の8月末までに,県内外から延べ7万5,000人の方が訪れており,新しい時代のスポーツ・レクリエーション拠点として大いに活用され,あわせて,県北地域の活性化にも寄与するものと期待いたしております。  次に,提出議案等について御説明を申し上げます。  今回の提出議案は,予算の補正に関するもの12件,条例その他18件,公営企業会計決算の認定1件,専決処分報告1件であります。  まず,一般会計の補正予算についてであります。  今回の補正予算は,さきに申し上げましたように,経済対策に関連する経費を計上するほか,国庫補助事業など額の確定したもの及び当初予算編成後の情勢の変化に対応するため緊急に必要となったものにつきまして,予算措置を講ずることといたしました。  今回の補正予算の財源といたしましては,国庫支出金や県債を活用しますとともに,所要の一般財源50億200万円は,経済対策分として増額された地方交付税43億5,500万円及び平成9年度からの繰越金の一部,6億4,700万円を充当することといたしました。  次に,公共事業以外の歳出の主なものについて申し上げます。  まず,経済対策に関連するものといたしまして,新大洗水族館の整備事業費36億1,200万円,ダイオキシン類分析測定機器の導入経費1億8,200万円,メディアパークシティ構想に係る第三セクター設立出資金等5億8,600万円,老人ホーム等社会福祉施設の整備に対する助成18億3,300万円,連鎖倒産防止等緊急融資制度の創設,融資枠50億円,中小企業パワーアップ融資融資枠の拡大,融資枠50億円,信用保証協会基本財産出えん金の増額2億5,700万円,緊急雇用対策に係る経費1,400万円,畜産試験場の整備事業費5億2,000万円,中学校における心の教室相談員配置に要する経費8,900万円などを計上いたしました。  経済対策以外の主なものといたしましては,県議会議事堂図書館に転用するための基本設計費2,500万円,ダイオキシン類に係る健康調査の実施に要する経費6,800万円,中小企業年末融資の融資枠の拡大,融資枠261億円,棚田地域の保全を目的とした基金の造成1億8,000万円,生徒数の確定に伴う私立高等学校等経常費補助の増額3億8,600万円などであります。  これらによる今回の補正予算の総額は,751億6,900万円となり,この結果,補正後の一般会計の予算総額は,1兆1,980億9,700万円となります。  また,債務負担行為としては,新大洗水族館建設工事請負契約など新規8件,変更1件であります。  次に,特別会計及び企業会計補正予算についてであります。  特別会計は,経済対策関連の流域下水道事業の補正など8会計の補正が,総額318億1,200万円,債務負担行為が新規2件,変更3件となっております。また,企業会計は,経済対策に係る水道事業の補正など3会計の補正で,総額2億5,600万円であります。  次に,条例その他の概要について御説明申し上げます。  条例は,新たに制定するもの1件,改正するもの7件であります。新たに制定する条例は,特定非営利活動促進法,いわゆるNPO法の施行に伴い必要な手続を定めようとする茨城県特定非営利活動促進法施行条例であり,一部を改正する条例は,保健所の再編整備に係る茨城行政組織条例の一部を改正する条例などであります。  条例以外の議案といたしましては10件で,八千代町と石下町の境界変更についてなどであります。  次に,認定は,平成9年度茨城公営企業会計決算の認定であり,報告は,専決処分報告であります。  以上で,提出議案等の説明を終わりますが,なお,詳細につきましては,お手元の議案書等により御審議の上,適切な御議決を賜りますようお願い申し上げます。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日程第3 休会の件 15 ◯議長横田修平君) 日程第3,休会の件を議題といたします。  お諮りいたします。9月4日及び7日は,議案調査のため休会とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 16 ◯議長横田修平君) 御異議なしと認め,さよう決しました。  なお,休会中は,緊急事案の調査等不測の事態に対処できるよう,招集地において議案調査をお願いいたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 17 ◯議長横田修平君) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  次回は,9月8日午後1時から本会議を開き,一般質問,質疑を行います。  本日は,これにて散会いたします。               午後1時45分散会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...