平田村議会 2017-12-06
12月06日-01号
平成29年 12月 定例会(第4回) 平成29年平田村議会第4回
定例会会議録(第1日目)◯議事日程(第1号) 平成29年12月6日(水)午前10時開会 開会宣告日程第1
会議録署名議員の指名日程第2 会期の決定日程第3 諸般の報告日程第4 村長の
行政報告日程第5
常任委員会行政視察研修報告日程第6 一般質問並びに答弁日程第7 議案第51号 平田村
個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について日程第8 議案第52号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第9 議案第53号 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第10 議案第54号 平田村
税特別措置条例の一部を改正する条例の制定について日程第11 議案第55号 平田村道の駅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第12 議案第56号 平成29年度平田村
一般会計補正予算(第5号)日程第13 議案第57号 平成29年度平田村
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)日程第14 議案第58号 平成29年度平田村
簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)日程第15 議案第59号 平成29年度平田村
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)日程第16 議案第60号 平成29年度平田村
介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
---------------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
---------------------------------------◯出席議員(12名) 1番 根本定雄君 2番 太田清実君 3番 永瀬成元君 4番
上遠野健之助君 5番 三本松和美君 6番 阿部 清君 7番 佐藤孝雄君 8番 高橋七重君 9番 佐藤一一君 10番 久保木 源君 11番 吉田好之君 12番 瀬谷一男君◯欠席議員(なし
)---------------------------------------◯説明のため出席した者 村長 澤村和明君 副村長 蓬田榮男君 教育長 吾妻幹廣君 総務課長 上遠野今朝光君 税務課長 木村 伸君 住民課長 眞弓裕人君
健康福祉課長 吉田政吉君 産業課長兼
農業委員会事務局長 渡邉敏男君
地域整備課長 三本松利政君 教育課長 遠藤繁視君
---------------------------------------◯事務局職員出席者 議会事務局長 鈴木邦彦 書記 太田ひろみ
△開会 午前10時00分
△開会及び開議の宣告
○議長(
上遠野健之助君) ただいまの出席議員は、事務局長から報告のとおり12人全員であります。 定足数に達していますので、平成29年第4回平田村議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。
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△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(
上遠野健之助君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第126条の規定により、議長から指名いたします。 1番 根本定雄議員 2番
太田清実議員 を指名いたします。
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△日程第2 会期の決定
○議長(
上遠野健之助君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から12日までの7日間にしたいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 全員異議ないものと認めます。 したがいまして、会期は本日から12日までの7日間に決定いたしました。 会期の日程についてお諮りいたします。本日の会議は、諸般の報告、村長の行政報告、
常任委員会行政視察研修報告、一般質問並びに答弁、さらに各議案を議題とし、提案理由の説明までを行いたいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 全員異議ないものと認めます。 会期中の7日、8日、11日を各
委員会等開催日程とし、本会議を12日に再開したいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 全員異議ないものと認めます。 したがいまして、ただいま申し上げました会期日程に決定いたしました。
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△日程第3 諸般の報告
○議長(
上遠野健之助君) 日程第3、諸般の報告を行います。 平成29年第3
回議会定例会以降の諸般の報告をいたします。 本定例会には、審議案件として、村長から議案10件が提出されております。それぞれの案件については、お手元の議事日程に記載されているとおりでありますので、報告いたします。 次に、監査、検査の報告であります。 9月14日、10月12日、11月16日に実施されました例月出納検査の結果は、お手元の資料1ページに記載されているとおりであります。 次に、一部事務組合等の報告であります。 10月11日に
公立小野地方綜合病院企業団議会第3回定例会、10月19日に
須賀川地方広域消防組合議会10月定例会が開催されております。その概要については、お手元の資料1ページに記載されているとおりであります。 次に、
系統議長会関係の報告であります。 10月18日に
石川地方町村議会議長会議、11月13日に平成29年度
石川地方町村議会議員研修会、11月22日に第61回
町村議会議長全国大会がそれぞれ開催されました。会議の内容については、資料2ページに記載されております。 次に、その他の会議、研修の報告であります。 9月12日、10月16日に議会懇談会全体会議を開催、9月12日、10月24日、11月17日に
議会議員勉強会を開催、9月27日から29日まで
常任委員会行政視察研修を実施、10月5日、6日の2日間、議会懇談会を開催、10月16日に
常任委員会行政視察研修に係る検証及び報告会を開催、10月30日、11月7日に
広報特別委員会を開催、11月8日に
総務経済常任委員会による米全量全
袋検査状況調査及び子牛の取引状況調査を実施。各会議、調査、研修等の内容については、2ページから3ページに記載されております。 なお、本定例会に説明員として出席いたしました者の職氏名は、お手元の資料4ページに記載されているとおりでありますので、ご了承願います。 以上で諸般の報告を終わります。
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△日程第4 村長の行政報告
○議長(
上遠野健之助君) 日程第4、村長の行政報告を行います。 村長、登壇。 〔村長 澤村和明君登壇〕
◎村長(澤村和明君) 平成29年第4
回議会定例会を招集しましたところ、議員の皆様には公私ともに何かとご多用のところ、ご出席を賜りまことにありがとうございます。 開会に当たり、第3
回議会定例会以降の行政の執行状況をご報告いたします。 初めに、総務関係について申し上げます。 今年度の平田村
自治功労者表彰式は、特別功労者4名、功労者1名が表彰対象となり、11月3日に表彰式を開催いたしました。 表彰を受けられた皆様に改めてお祝いを申し上げます。 次に、村長を囲む懇談会でありますが、地区住民の皆様と直接懇談し、村政に対するご意見、ご要望、ご提言などを行政運営に反映させ、住民の皆様と行政が協働の村づくりを行うために、ことしも10月3日から27日までの13日間開催し、274人の皆様方に出席いただき、活発な意見交換を行うことができました。いただいたご意見、ご要望等につきましては、今後の村政運営に生かしてまいります。 次に、消防関係について申し上げます。 10月1日、
女性消防クラブを対象に事故現場における応急手当等を習得し、自主救護能力を向上させることを目的に、
普通救命講習会を行いました。 また、11月12日には、消防団の秋季訓練が開催され、消防ポンプの取り扱いや
操作中継送水訓練を行いました。 次に、
国民健康保険事業関係についてであります。 11月8日には、
国保保健事業の一環として、第14回
カローリング大会を実施しました。この事業は、健康維持を図りながら、明るく健康な長寿を目指すことを目的に開催され、村内から33チーム、121人の参加をいただきました。今後も健康維持に努められ、元気にお過ごしいただきたいと思います。 次に、福祉対策・
健康づくり関係について申し上げます。 9月10日に開催しました敬老会には、村内から多くの方にご出席をいただき、盛大に開催することができました。婦人会の皆様を初め、ご協力いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。 児童手当の支給では、児童を養育している方に、家庭における生活の安定や児童の健全育成を図るため、今年度の2回目分として10月6日に受給者381人に3,055万円を支給したところであります。
介護保険事業では、要介護・要支援認定者が10月末現在で371人となっており、増加傾向にあることから、高齢者の介護予防と健康寿命を延ばす事業として、地域での交流と住民の運動の場となる各行政区を対象としたサロンづくりを進めて、9月までに全行政区で活動を開始しております。 また、地域での見守りや運動指導を行っていただくための
傾聴ボランティア、
運動ボランティア養成講座を開催し、ボランティアの養成を行っております。今後、修了者の皆様には、各地域等において活動をいただき、地域の活性化につながっていくことを期待しているところです。 ニコニコ
元気アップ教室では、フィットネスクラブを利用した週2回の
筋力トレーニング等により、教室生から健康増進に効果があるとの評価もあり、参加人数も増加していることから、今後も継続的に取り組んでまいります。 介護職員の確保及び定着を図るため、昨年度から開催している
介護職員初任者研修については、11月21日から6人が受講されております。 次に、
健康づくり関係では、
総合健康診査の結果を踏まえた
生活習慣病予防のための保健指導や生活習慣の改善が必要な方を対象に、9月から健康管理を継続的にできるよう訪問指導を行っております。 また、がん検診による精密検査の未受診者に対しましては、個別通知や電話、訪問等で医療機関での受診勧奨を呼びかけているところであります。
歯科保健事業では、1歳6か月、2歳、3歳児のフッ素塗布のほか、昨年度からこども園で行っているフッ素洗口を11月から小学校でも開始しまして、虫歯予防への取組を行っております。 次に、農政関係について申し上げます。 水稲についてでありますが、平成29年産水稲の中通り地方における作況指数は101となりましたが、長雨と台風による稲の倒伏と収穫遅れによる品質低下を懸念しているところです。 ことしで6年目を迎えた全量全袋検査については、平田村地域恵みの
安全対策協議会が事業主体となり、8月31日からから平田村検査場で検査を開始しました。 11月6日現在で、平田村産の米は3万3,921袋、うち、平田村検査場での実績は3万318袋となり、平田村の米からは51ベクレル以上の放射性物質は検出されておらず、安全性が確認されているところです。なお、現在も検査をしており、安全・安心のために検査を受けるよう引き続き推進してまいります。 次に、畜産関係ですが、9月に宮城県で開催された第11回
全国和牛能力共進会において、本村から第7区の肉牛群に上蓬田の吉田一幸氏の和牛が福島県代表として出場し、優等賞の成績を収められました。この共進会は、5年に一度開催される和牛飼育の技術を競う全国大会であり、このたびの受賞を契機に平田村の名が全国に知れ渡るよう、今後とも技術向上に邁進していただきたいと思います。 本宮市の福島県家畜市場における子牛競りは、11月までの平均価格が全体で78万1,000円となっており、高値の取引が続いております。 次に、原子力災害に伴う農畜産物等の放射性物質の測定は11月末で1万2,100検体を超えました。今後も放射性物質の不安解消に努めてまいりたいと考えております。 また、今年度で8回目を迎えた産業まつりを、庁舎前駐車場において10月29日に開催しました。実行委員会を中心に農産物の販売促進やイベントを企画していただき、平田村産の牛肉や新そば、もちなどが提供されました。当日は雨にもかかわらず大勢の方々が来場され、盛況のうちに終了することができました。ご協力いただきました各種団体等の皆様に感謝を申し上げます。 次に、
地域整備関係について申し上げます。 土砂災害から住民の生命を守るため、
土砂災害防止法に基づき、土砂災害のおそれのある区域について、10月に5地区で開催しました
区域指定説明会に参加いただきましてありがとうございました。今後、福島県による指定の後、
ハザードマップ等への掲載を行い、危険の周知、警戒避難体制の整備を行うこととなりますので、ご協力をお願い申し上げます。 さて、11月5日、村内一斉に秋の道路愛護作業を実施しました。各地域から総勢1,636名の皆さんの参加により、落ち葉の除去や法面の草刈りにご協力をいただきました。ご協力いただきました皆様に深く感謝を申し上げます。 次に、9月以降の工事等の発注状況でありますが、
社会資本整備総合交付金事業として村道草場・
乙空釜線号線道路改良舗装工事を発注しております。
辺地対策事業として村道1301号線(
中倉字大川内地内)
道路改良舗装工事、
過疎対策事業債を活用した道水路の整備では、農道8号線(永田字広町地内)の
道路改良舗装工事を発注し道路整備を図っているほか、水路の整備として下蓬田字石ノ川地区、
北方字羽貫田地区及び楢坂地区の
排水路整備工事を発注しております。 さらに、舗装等の修繕工事として、
村道鴇子後川線舗装修繕工事、村道1287号線(
駒形字山家草地内)
舗装修繕工事及び村道大柿打違内線道路側溝敷設替工事を発注しております。
簡易水道事業では、
生活基盤近代化事業として、永田字柳橋地内の配水管布設替工事1、2工区で、石綿管から耐震用配水管への布設替工事を発注しております。 また、公営住宅では、切山第2団地1棟及び隣接する教員住宅3棟の解体工事を一括発注し、
公営住宅周辺住環境の整備に努めております。 また、9月、10月の長雨や台風21号、22号の襲来による災害復旧として道水路6か所の
応急復旧対策を実施しました。年度内には本復旧工事を完了したいと考えております。 各種工事の期間中はご不便をおかけしますが、地区住民の皆様のご協力をお願いいたします。 次に、教育関係について申し上げます。 学校関係では、体育や文化活動で多くの児童・生徒が活躍しております。
石川地区小体連陸上大会や
中体連石川地区新人総合大会では、優勝を含め数々の入賞を果たしました。県大会には、ひらた
清風中学校陸上男子及び
ソフトテニス男子が出場し、健闘しました。 文化活動では、ひらた
清風中学校合唱部が
TBCこども音楽コンクール東北大会に県代表として出場し、優秀賞を受賞しました。ほかにも、中学生の税についての作文で、
東北地区納税貯蓄組合連合会会長賞を受賞、さらには
石川地区中学校弁論大会で最優秀賞を獲得するなど、学校全体が盛り上がり、生徒たちの自信や意欲へつながっていくものと思われます。 10月から11月にかけて、村内のこども園、小学校、中学校、それぞれに生活発表会、学習発表会、学校祭等が開催され、いずれの発表も日ごろの学習の成果を存分に発揮したすばらしい内容で、多くの参観者の心を打ちました。中でも、ひらた清風中学校の学校祭は、新校舎に移って初めての学校祭ということもあり、生徒や教職員、保護者が一体となって協力し合い、これまでにない多数の一般来校者を迎え、心に残るすばらしい学校祭となりました。 読書活動の推進では、今年度で8回目となる芝桜の
里読書感想文コンクールの表彰式と最優秀作品の発表会を行い、児童・生徒が多くの聴衆の前で堂々の発表を行いました。 日ごろから、運動や文化面で子供たちの指導をしていただいた各学校の先生方に、改めて敬意を表したいと思います。 ひらた清風中学校の工事関係でありますが、外構工事については11月半ばに完了し、生徒たちは広々とした新しい校舎で体育の授業を初め、野球や
ソフトボール等の部活動においても生き生きと練習に励んでおります。 また、
プール建築工事については、11月13日に工事請負契約の議決をいただき、来年夏の完成に向け工事に着手をしたところです。 次に、
社会教育事業について申し上げます。 10月27日から3日間開催されました平田村文化祭では、村民の作品展示や発表が行われ、大勢の来場者のもと盛大に開催することができました。 最終日の文化講演会では、プロフィギュアスケーターの鈴木明子氏を迎え、夢を持ってこつこつと努力することで夢がかなうと自分の体験を交えながら語られ、すばらしい内容の講演会でした。 11月19日に開催されました第29回
市町村対抗福島県
縦断駅伝競走大会では、2年連続村の部優勝を目標に掲げ、春先から練習を積み重ねてきました。 本村チームは、総合で25位、村の部4位と各選手が健闘してくれました。改めて、監督を初め、コーチ、スタッフの皆さん、そして応援していただきました村民の皆様に感謝を申し上げます。 以上、第3
回議会定例会以降の主な行政の執行状況をご報告いたします。 なお、今定例会には、条例の制定や平成29年度各
会計補正予算など10の議案を提出いたしますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げまして、行政報告といたします。
○議長(
上遠野健之助君) 以上で村長の行政報告を終わります。
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△日程第5
常任委員会行政視察研修報告
○議長(
上遠野健之助君) 日程第5、
常任委員会行政視察研修報告を行います。
瀬谷総務経済常任委員長、登壇。 〔
総務経済常任委員長 瀬谷一男君登壇〕
◆
総務経済常任委員長(瀬谷一男君) それでは、平成29年度平田村
議会常任委員会行政視察研修報告をいたします。 今回、課題の共有の目的に、
総務経済常任委員会、
文教厚生常任委員会合同で実施をいたしました。 視察先といたしまして、長野県南牧村、介護予防の取組と農業について。長野県北相木村、山村留学と移住の村について。長野県長野市、
認定こども園朝陽学園を視察してまいりしまた。 平成29年9月27日から9月29日まで、
介護予防事業、レタスの生産、山村留学と移住及び
認定こども園の運営並びに今後の議会活動に資することを目的に、長野県南牧村、北相木村、長野市、
認定こども園朝陽学園への視察研修を行いました。 初日の研修先である南牧村は、
介護予防事業として65歳以上の高齢者のいきいき健診(ご長寿ドック、ヘルス・スクリーニング、ドック)を実施し、健診の結果、二次
予防事業対象者(
介護予防事業の対象となる人)となった人を対象に、理学療法士及び運動指導士のもと、運動機能向上及び閉じこもりの
防止対策教室が開催されていました。また、一次
予防対策事業として体操教室を開催するなど、積極的に
介護予防事業への取組をしていました。 次に、南牧村の農業ですが、標高1,000メートルから1,400メートルであり、夏季の冷涼な気候を生かした高原野菜の生産が盛んで、レタスや白菜などの葉物野菜が栽培されていました。 販売農家数は平成12年から比較すると2割ほど減少しているが、専業農家がここ数年増加の傾向にあり、会社を退職した方が兼業農家から専業農家となっているのが原因ではないかと説明を受けました。経営耕地面積は3ヘクタールから10ヘクタールが180戸と全体の半数を占め、外国から農業実習生を受け入れるなど、村内至るところで野菜の栽培が盛んに行われておりました。
介護予防事業及び農業については本村でも生かせる部分は多く、今後の村づくりに生かせるよう議論していきたいと思っています。 2日目の研修先である北相木村では、山村留学と移住の取組について学んでまいりました。 山村留学では、昭和62年から児童数確保のために始めた事業であり、全校児童数は66名、山村留学生は6名でありましたが、平成22年度の全校児童数は27名まで減少してしまいました。隣町との小学校統合等の話を皮切りに民間学習塾との連携を図り、
山村留学事業に本気で取り組んだ結果、平成26年に山村留学と北相木小学校の魅力について説明会を開催したところ、1泊2日の体験会に45組もの参加があり、新規留学生12名の募集に対して約2倍の23名もの願書が提出されたそうです。 平成28年度、29年度に全校児童数は60名で、山村留学生は30名と、地元児童と同数になったと説明がありました。民間学習塾との連携により、学力が高く、魅力ある
小学校づくりに成功した結果であると担当者から説明がありました。児童数が減少している本村にとっても大変有意義な視察となりました。 最終日の研修である
認定こども園朝陽学園では、定員365人(幼児255人、幼児以下110人)、職員80名で、乳幼児期の教育、保育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであるとの認識に立ち、保育に当たっていました。中庭には砂場や遊具、園舎裏には広々とした園庭があり、園児たちは伸び伸びと活動していました。また、雨や雪などで園庭や中庭が使えないときのために、倉庫を改修した遊びの広場もありました。とても充実した施設であると感じました。また、園舎の廊下は端から端が見渡せる構造で、教室はパーティションにより間仕切りし、何かあれば一つの大きな空間として使えるようなつくりとなっており、ロッカーも移動できるように工夫されていました。また、限られた空間を最大限に利用する工夫が随所に見受けられました。平田村の
こども園建設等に取り入れるべきことなどが学べ、今後の
こども園建設に大きく寄与する研修となりました。 以上、常任委員会の行政報告とさせていただきます。
○議長(
上遠野健之助君) 以上で
総務経済常任委員長からの報告を終わります。
総務経済委員長の報告に対し、質疑を許します。 質疑ございませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 質疑を終わります。
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△日程第6 一般質問並びに答弁
○議長(
上遠野健之助君) 日程第6、一般質問並びに答弁に入ります。 一般質問については、通告書の受け付け順に行います。
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△吉田好之君
○議長(
上遠野健之助君) 初めに、11番、
吉田好之議員の一般質問を許します。 11番、
吉田好之議員、登壇。 〔11番 吉田好之君登壇〕
◆11番(吉田好之君) おはようございます。 久々の壇上に上がりまして血圧が上がっておりますので、おしとやかにひとつご理解いただきたいというふうに思います。 まずもっては、平成29年第4回になります今定例会において一般質問をさせていただきますが、本日も行政運営に感謝をいただいております傍聴人の方々だと思います。 早速でありますが、さきに通告のとおり、小型無人機、いわゆるドローンの活用について一般質問をさせていただきます。 未曽有の大震災が発生し6年9か月が過ぎ、徐々に復旧復興の兆しが加速され、本村でも明るさが戻りつつであり、今後は一日でも早い復興を望んでいるところであります。 さて、県内外の自治体でも大震災後、小型無人機ドローンの導入を活用しております。本村でも小型無人機ドローンを導入し、若い職員に技能、知識を習得させ、災害等が発生した場合、早急に河川、住宅、被害状況の確認、さらには人命救助に、地域に合った活用をすべきと考えますが、お伺いしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) こちらの質問につきましては、担当課長のほうから答弁させます。
○議長(
上遠野健之助君) 住民課長。
◎住民課長(眞弓裕人君) ただいまの質問にお答えします。 ドローンとは無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機のことです。商用のものから個人向けのラジコン飛行機に類するものまで多種多様なものがあります。特に、小型のドローンは人が容易に立ち入れない場所にも飛んでいけるため、災害関連だけではなく観光や荷物の配送、調査業務などにも利用されております。10月に石川町で行われた県中地方総合防災訓練では、人命救助や火災の現場での活用法なども紹介されておりました。 さまざまな活用事例がある中、その利用に関してはプライバシーの侵害やテロ行為、電波障害など社会的な問題も多く発生しているのが現状であります。しかしながら、その活用方法は無限の可能性を秘めており、利活用ができるよう今後とも情報収集に努めたいと考えております。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 11番。
◆11番(吉田好之君) 内容のある答弁、本当に理解しております。 最近の自治体で、小型無人機ドローンを災害現場などで活用する自治体が、新聞報道などで数多く記載されている自治体がございます。例えば、ドローンの活用について企業と協定を結びまして、河川や空き家の住宅の周辺の確認とか、あるいは最近は多く見られるイノシシの生態系とか、さらには橋、または農業分野に関する農地等の実態調査を初めまして、介護施設事例など将来の産業と医療福祉とものづくり等、さまざまな活用が考えられています。 例えば、本村にも春、夏に多くの方々が、蓬田岳山頂を目指した登山客が多数いらっしゃいます。そして、その中であってはならないような避難、災難がもし発生した場合は、速やかに上空から確認できるような体制をしたらいかがでしょうかということで、今回、ドローンの質問をさせていただきましたが、今後は、先ほどお話ししました質問にございましたとおり、若い世代の方々で技能、知識を習得させまして円滑に、そして安全に暮らせるような行政をつくっていただきたいというふうに思っております。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁はいかがしますか。
◆11番(吉田好之君) 答弁は結構です。
○議長(
上遠野健之助君) これで11番、
吉田好之議員の一般質問を終わります。
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△久保木源君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、10番、久保木源議員の一般質問を許します。 10番、久保木源議員、登壇。 〔10番 久保木 源君登壇〕
◆10番(久保木源君) 私は、通告どおり2項目について質問をさせていただきます。 質問事項1、投票所は土足化にすべき。 この件につきましては、以前に一般質問で考えを聞きまして、前向きに検討したいとの答弁でありました。その後、選挙があっても同じ状況であります。単に投票率を上げるだけのことではなく、身体的に不自由な方もおられます。気軽に投票所に足を運んでもらうような環境整備をすべきと考えます。 また、今回の衆議院議員選挙では、18歳の投票率が72.58%に対し、19歳が38.46%で約半分の投票率になっております。政治に関心を持ってもらうためにも、今後の対応策を伺います。 質問事項2、福島県家畜市場での素牛導入した場合の助成をすべき。 本村では、農業全般にわたり助成事業があり、畜産関係でもそれぞれに助成があります。本年度も県外導入事業を実施していますが、計画頭数に満たない状況でありました。 市場価格の推移を見れば、県外、県内に格段の差はないように思います。経営の安定を図るためには常に親牛の更新は欠かせません。本宮市にある家畜市場も立派な素牛が出場し、高値で導入し更新を図っている農家もいます。ぜひ、村として助成を考えるべきと思いますが、考えを伺います。よろしくお願いします。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁は、1項目ごとに行います。 まず、第1項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) こちらも担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) お答えいたします。 本村の投票所は6か所あり、1か所は保健センターを利用し、他の5か所は集会施設を利用して投票を行っております。議員おただしのとおり、いずれの投票所においても土足のまま入場し投票できるような設定をしていないことから、現状は靴を脱いでの入場となっております。 投票所の床などにビニール等を敷き詰めて行う方法もあるかと思いますが、雨の日などは滑って転倒するおそれもありますし、保健センターにつきましては、乳幼児が利用するため、床にビニール等を敷いたとしても衛生管理上、土足での入場は難しいものと思っております。 また、集会施設につきましても、各行政区との協議が必要でありますので、今後、行政区長さんや選挙管理委員会に意見をお聞きしまして検討してまいりたいと考えております。 なお、平成15年度に制度化された期日前投票を利用する方が増えておりまして、今回の衆議院議員選挙においては、約3割の方が期日前投票をされました。特に身障者の皆さんの利用が多かったように見受けられました。 この期日前投票は役場庁舎で行っており、土足や車椅子での投票ができますので、身障者やご高齢の方にぜひご利用していただきたいと思っております。選挙管理委員会でも啓発活動に努めてまいりたいと考えております。 次に、19歳の投票率の低さに対する対応策でありますが、18歳に対しては各学校での教育等により高い投票率となっておりますが、19歳は大学生や専門学校の生徒が多く、住民票は本村にありますが実際は他市町村や県外に住んでおられることから、投票率が低いのではないかと推察しております。 また、若者の投票率が低いのは日本だけでなく世界の先進国でも同じでございます。若者が選挙に行かない理由としましては、いつの時代も共通だそうで、面倒くさい、投票しても意味がない、誰が当選しても同じという2つの理由が最も多いとされています。 しかしながら、選挙は自分たちの代表者を選び、その代表者によって政治が行われることから、国民や住民の皆さんが政治に参加し、主権者としての意思を政治に反映させることのできる最も重要な機会でありますので、今後も選挙啓発に取り組むとともに、学校や教育機関と連携を図り、投票率の向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 10番。
◆10番(久保木源君) この件につきましては、実施に当たってはいろいろとやっぱり問題があろうという今の答弁でした。どうか前向きに検討していただいて、実施していただくよう要望して、この質問を終わりたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁は要らないですね。
◆10番(久保木源君) 要りません。
○議長(
上遠野健之助君) 1項目めを終わります。 続いて、2項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) この2項目めの答弁につきまして、担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) お答えいたします。 平田村で生産する肉用牛が全国に通用するためには、優良種雄牛による家畜改良が必要であるということから、平田村独自で平成5年に鹿児島県から素牛を導入したのが始まりで、これまで24年間419頭を県外から素牛を導入し、現在、平田村の子牛は全国各地の購買者から引き合いがあり、種雄牛交配においては全国に引けをとらない子牛競り名簿となっております。 しかしながら、口蹄疫と原発事故の影響により国内の牛肉不足が蔓延し、子牛の取引価格は上昇し続け、県外導入牛事業においてもその影響を受け、昨年から諸経費を含めて1頭当たり平均100万円を超え、ことしの県外導入牛事業は畜産農家の手控え感があり、9頭の導入実績でありました。 これまで、村では畜産農家の生産意欲向上のために、村の貸付金限度額の引き上げや県外導入牛の雌子牛を素牛として保留する場合の条件を緩和したほかに、一般牛については、自家保留及び子牛競りの購入に対し、生後30月齢までに母牛登録審査を受けたのを条件に平成27年度から保留牛助成を開始し、昨年度は64頭、うち自家産の保留牛は47頭の実績があり、素牛の改良が確実に進んでおり、農協からは他の自治体よりも多いと評価されているところです。 さらに、村では農協貸付牛の返済に発生する利子の助成を行っており、県外導入牛事業も含めて、全農や農協の補助を組み入れた幅の広い畜産振興策を講じているところであります。 議員おただしの件につきましては、参考にさせていただき、今後、肉用牛貸付審査委員会や農業委員会などから意見をいただいて、本村の畜産振興策を講じたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
上遠野健之助君) 10番。
◆10番(久保木源君) 本宮市場での導入のメリットというのは、自分が欲しい牛を十分に観察できる、また生産者と相対して話し合い、納得した上で購入できるということが考えられます。 本村の一大産業である畜産業は、市場価格が高いため売上高は増加しているものの、生産農家の減少に伴い出荷頭数は減少の傾向にあります。こんな状況の中でも県外、県内、自己保留を進めている農家は意欲的であり、継続性が期待されます。本宮市場でも良質な子牛が出荷され、JAでも指定保留牛を選抜し、導入を推進しております。 そこで提案ですけれども、県外導入で予定した牛が減った場合、そのお金に対して本宮市場に振り向けることは可能なのか、これは基金との関連もありますが、ちょっと考えを伺いたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) お答えいたします。 いわゆる県外導入牛の基金に対して、導入頭数に満たない場合の運用方法ということでございますけれども、こちらの運用方法につきましては、肉用牛貸付審査委員会からの意見をいただいて運営しているところでありますので、これらも含めて、肉用牛貸付審査委員会の委員の方々から意見をいただいて畜産振興策を講じたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆10番(久保木源君) 終わります。
○議長(
上遠野健之助君) これで10番、久保木源議員の一般質問を終わります。
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△佐藤一一君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、9番、佐藤一一議員の一般質問を許します。 9番、佐藤一一議員、登壇。 〔9番 佐藤一一君登壇〕
◆9番(佐藤一一君) 今回の定例議会において、2項目について一般質問を行いたいと思います。 まず1項目め、農業活性化基金の利活用と再生基盤整備のあり方について。 農業活性化基金は、タイムリーで使いやすい村独自の農業振興基金として平成元年に創設され、農業の近代化と役割を担ってきたところでありますが、農業情勢も大きく変化し、規模拡大や後継者不足から、本来の役割は達成されたものと思われます。資金の需要も減少していることを鑑み、新たな農業政策の資金として活用すべきと考えます。 ТPPの発動や減反政策の廃止から、農業基盤の構造改革は喫緊の問題であります。また、本村における農業後継者は減少の一途をたどり、30歳以下の後継者がゼロの集落もある状況であります。農業基盤の整備、後継者づくりは将来の農業農村の維持には欠かせないものであります。行政は一定の土地領域に定住者が暮らすことから成り立っているとすれば、土地利用は行政が維持される最大の問題であります。生産性の高い農地をいかに維持していくかということは、先人の苦労を振り返れば歴然と理解できるものであります。 私は、現在利用率の低い農業活性化基金を新たな基盤整備の資金として、村の再生基盤整備の構想を作成すべきと思いますが、村長の見解を伺います。 2項目め、箱物行政計画の見直しについて。 今回、第2回臨時会終了後、議会勉強会で総務課よりこども園関連の事業の今後の取組が示されました。こども園の開設、旧庁舎、保健センターの取り壊し、公民館の改修工事、保健センターの移設、新庁舎車庫の新築、取りつけ道路等、仮定のイメージという趣旨での説明ではありましたが、総事業費16億円も超える事業計画がなぜこの時期に性急に示されたのか。 今年、ひらた清風中学校が開校し、まだ施設の完成は来年度になりますが、45億円近い事業費の支出はどう見ても村財政に多くの無理があったようであります。 今後の事業は、こども園開設に限った箱物づくりにすべきと考えています。それ以外の事業は年度を追って懐ぐあいを見ながら慎重に進めるべきと思います。 現在、蓬田、小平中学校、西山小学校の利活用、ジュピアランドひらた、道の駅ひらたの駐車場等未解決な問題を解決することが先決でありますし、新たな社会資本整備として、村道逆水論田線、村道清水糯田線の改良等、多くの財政出動が予想されます。労働人口が減少し、税収の減少することは誰でも予想される中で、さらなる大規模な箱物行政は慎重に検討されるべきでありますし、現在ある施設の利活用や維持管理のあり方も真剣に、そしてスピード感を持って対応する必要があります。 学校の統廃合は時代の要請を受け推進されてきましたが、残された施設をどのようにするのか、次の世代に問題を先送りすることなく速やかに対策を講じ、案を示すべきであります。統合されるこども園についてもしかりであります。新たな箱物は、それらの施設の利活用や取り壊しなど、問題解決をしてから検討すべきと考えますが、村長の見解を伺います。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 村長。
◎村長(澤村和明君) 1項目めの質問につきまして、担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) 質問事項1点目につきましてお答えいたします。 さきの第1
回議会定例会で答弁しましたように、村としては農地中間管理機構と基盤整備事業が一体となっての事業を推進したい考えでおり、そのためには担い手の集約と農地の集約を両輪のごとく展開するための「人・農地プラン」の策定は必要でありまして、地域や集落における「人・農地プラン」作成については村として強力に支援をしてまいりたいと考えており、農家が集まる会議のたびに「人・農地プラン」について説明しているところです。 農業生産の作業効率を上げるためには、圃場の整備は必要な施策の一つであると認識しており、九生滝地区を参考に2つの地区に基盤整備事業について説明会を開催したところ、農地所有者から理解をいただけなかった経緯があります。 また、国の補助事業で暗渠排水や区画拡大の事業については、農家自ら施工できる事業として好評をいただいているところです。 議員おただしの農業活性化基金を原資とした基盤整備への活用資金については、国、県の補助事業の条件と補助財源の割合を勘案しながら、土地改良事業施策の参考にさせていただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(
上遠野健之助君) 9番。
◆9番(佐藤一一君) やはり2地区が提案したんですが、それができなかったということは重々承知していますが、農業の再生、それはやっぱり村にとって喫緊の問題であります。どこの農家に行っても将来に展望を語る農家は極めて少ない状況にあります。 やはり全体の基盤整備のプランニングをつくって、一筋の将来の希望を農家に提示し、もう少し頑張れる高齢者を見守る、そういうことが必要ではないかと思います。 資本投資をやめた産業はいずれも衰退の一途をたどることを考えれば、全体的な基盤整備のプランを熟慮して取り組んでほしいと思います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁要らないですか。
◆9番(佐藤一一君) はい。
○議長(
上遠野健之助君) それでは、1項目めを終わります。 次に、第2項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) 2項目めにつきまして、総務課のほうから、担当課のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) お答えいたします。 初めに、こども園関連事業をなぜこの時期に性急に示されたのか、
こども園建設に限定し、公民館改修、保健センターの移設、車庫等の新築は年度を追って慎重に進めるべきというご質問でありますが、
こども園建設につきましては、平成27年、第1
回議会定例会の文教厚生常任委員会報告で、両こども園とも昭和45年と46年に建築されたもので、老朽化が進んでおり、入所児の安全・安心のため、早急な施設整備の要望がございました。 また、昨年9月の第3
回議会定例会の文教厚生常任委員会報告で、平田村の将来を担う子供たちが家庭を離れての集団生活をするこども園は、子供たちが生涯にわたる人間形成の基礎となる原体験を積む大切な場所にもかかわらず、小平こども園については老朽化や耐震安全性の問題が心配される、そのような中で、子供たちの安全と成長を保障する場として早急に整備されるよう要請されたところであります。 こうしたご要望に応えるべく、村でも検討委員会を設置し、委員会からことしの8月に
こども園建設に関する答申書をいただいたところであります。 答申の内容は、役場庁舎跡地を活用して新たなこども園を1園で新築することが最善であるという答申でございました。さらには、役場庁舎跡地には旧庁舎や保健センターなどの建物が存在していることから、解体の必要があり、特に保健センターは現在も利用していることから、十分に対応策を検討した上で、村民の利用に支障を来さないよう努めるようにとの意見もいただいております。 こうしたことから、関係各課による内部調整会議を開催し、保健センターの移設等について協議、検討を重ね、最少の経費で最大の効果を得るためには、老朽化している中央公民館を増改築し、保健センター機能をあわせ持った複合施設として利活用するのが最善であるということでまとまりましたので、各課の係長以上による全体会議を開催し、
こども園建設や旧役場庁舎の解体、保健センターや車庫等の移設についての計画や財源の確保等を協議、調整してきたところであります。 佐藤議員からも、平成28年第3
回議会定例会の一般質問で旧庁舎の取り扱いと新庁舎周辺の整備計画についてのご質問があり、ご質問の中で、新庁舎への行政機能は移転したものの、周辺環境は未整備の状態が続いている中で、歩道の確保された進入路、重要書類の保管庫、公用車車庫、職員駐車場等未整備の状態を早急に解消し、庁舎としての機能体制を整えることは最も重要な行政課題である、新しい庁舎が住民にとって便利になり、村の中核施設として誇りの持てる施設にすることは、住民に対する最大の責任と思うというご意見をいただいたところであります。その際の答弁でも、庁舎周辺の環境整備は老朽化が激しいこども園の建設を最優先し、その後、財政状況を見きわめながら実施してまいりますと答弁させていただいたと記憶しております。 また、箱物行政とは、道路や建物ありきの公共事業で、自治体の持てる規模以上の施設等を建設し、維持管理に多くの費用がかかる割には利用する方は少ないといったような施設を建設してきたことをいうのだと認識しております。 今回、計画しております中央公民館と保健センターの複合施設の増改築事業につきましては、新たに建設する箱物ではなく、
こども園建設や特別養護老人ホーム建設用地の確保等に伴いまして、既存の保健センターを解体し移設するための計画であります。この移設に伴い、新たに別の場所に新築するよりも、公民館も大分老朽化しておりますし、段差の解消など弱者対策がなされていない施設であることから、公民館を増改築し、公民館機能と保健センター機能をあわせ持った複合施設として利活用するのが最善と判断したところであります。 また、佐藤議員の、新しい庁舎が住民にとって便利になり、村の中核施設として誇りの持てる施設にすることは住民に対する最大の責任と思うということからすれば、保健センターや公民館についても、村民の健康づくりやコミュニティー育成の拠点としての機能体制を整えることは最も重要な行政課題ではないかと考えております。この複合施設が住民にとって便利になり、村の中核施設として誇りの持てる施設にすることは住民に対する最大の責任であると思います。 次に、廃校校舎の利活用やジュピアランド駐車場拡張事業、道の駅の駐車場拡張事業が先決ではないかというご質問でありますが、いずれの事業も多額の財源が必要でありますので、まずは
こども園建設を優先し、
こども園建設完了後に財源を確保し年次計画を立て、一つ一つ課題を解決してまいりたいと考えておりますので、ご理解願いたいと存じます。 なお、廃校校舎の利活用につきましては、議会でも答弁させていただいておりますとおり、平成29年度には方向性を立て、平成30年度には利活用計画を作成したいと考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 再質問はありませんか。 9番。
◆9番(佐藤一一君) こども園については承知していましたが、保健センター、それから公民館の改築、これについては、現在各学校が未使用のままの状態、そしてまたその中に新たな箱物を造る、確かに造って便利になる、それはいいと思います。しかし、順序がやっぱり逆じゃないかと。やはりきちんと精査を、精算してから新しいものを造るべきではないかと思います。こども園もしかりです。こども園を造ればそれぞれの、現在2つあるこども園が無駄になります。そういうことも含めて、前に進むのには結構なんですが、過去に残されたもの、それは次の世代に引き継がないで、精算をしながらスクラップ・アンド・ビルドをやるべきだと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁求めますか。 村長。
◎村長(澤村和明君) 今度のこども園に関しましても、当初から私どもは、中学校が終わらないとできないという、いわゆる金を出していただける国のほうからの指導がございましたので、じゃ、できるまで待とうということで待っていて、ようやく終わったので、議会の皆さんからもこども園が優先だろうというようなお話でございました。当然、検討委員会の皆さんがお話をまとめさせていただいて、あそこに1か所あればいいだろうと、皆さんご存じのとおりの答申が出てきたと。 あそこへ造りましょうとなったときに、まず造るには古いものがある、その古いものは取り壊すか何かするしかないということはご理解いただけると思うんです。そうしますと、それを取り壊すときに保健センターがある、保健センターは今も生きている、活用している。そうすると、活用しているものを、やはりその機能はどこかに移さないと取り壊すわけにはいかないということでございます。じゃ、保健センターを、例えば中学校が両方空いたからどっちかに寄せるとか、そういうことはできないことではないと思いますが、先般から議員さんもたびたびおっしゃっている利用の仕方の便利さですとか、そういうふうなものを考えたときに、やはり今の、現在の役場庁舎の周辺を整備して、誇れるような施設にしていくべきだというようなお話も大いに参考にさせていただきますと、当然、公民館が古いからあそこに併合させたらどうだというようなお話にもなってきた。それは、いわゆる全く新しいものを造るよりはずっと安く済むであろうという考え方に基づいて、そのような計画にしてきたということでございます。 ですから、全く新しいものを、ないものを造りましょうということではなくて、造らなくてはいけないというもの、現在も機能している保健センターは、どこかにはその機能を移さなくちゃいけないということから、とにかくこども園をあそこに造るのが最優先ではあるんですが、こども園を造るためのそこの場所の建てられる状況を整備しなくちゃ造れないということは、ぜひご理解していただきたいと思っております。 そういうことですので、いろいろな施設の利活用、取り壊し、そっちをしてからだというようなお話でございますが、私は、まずこども園を最初に造るということがすごい喫緊の課題だと思うんです。そのこども園を造るにはあそこを、近辺を取り壊さなくちゃいけないということのご理解はぜひいただかなくちゃいけないと。 それとあと一つ、やはり私たち検討委員会をつくっていろいろ検討していただく場合、これが私ども執行者にとりまして、検討委員会の皆様20人くらいの方をお願いするときに、まず検討委員会の皆さん方の検討した結果、それを最大限尊重するという姿勢がないと、協働の村づくりはできません。ですから、今回検討委員会から上がってまいりました答申を最大限尊重し、なおかつ投資をしたもの以上の効果を出すためには、できるだけ安い投資で効果を出すためにはどうだということを、庁内のプロジェクトチームでももちろん必死になって検討させていただいた結果、あそこにこども園を造るとすればこういうふうな移転をする必要があるので、十数億円ぐらいかかるでしょうというようなお話を申し上げたわけで、急々にぽっと出た話ではなくて、こども園を造るには、あそこに造るにはこういうふうな整備もまず先に必要になりますというお話を申し上げているということを、ぜひご理解を賜りたいと思っております。 私も議員さん、先般から28年の一般質問であるとか、このときも質問順番5番でやっていただきました、旧庁舎の取り扱いと新庁舎周辺の整備計画、こちらも早くやれということをおっしゃっていただいていまして、実は、あのお話は本当に私たちにとってありがたいお話だなと。普通は役場庁舎近辺の整備は後回しでほかのことやりなさいという声が多いんですけれども、そういうことを言っていただいてありがたい話だなと思っています。 そしてまた、質問順番4番目に庁舎等駐車場の舗装化についてということで、こちらのほうも出していただいていますね。こういうふうなことも、大いに皆さん方の議論していたことを参考にさせていただきながら、今回もやらせていただいているということでございますので、ひとつ今度のこども園に関しての私どもからのご提案につきましては、ほとんどが議会議員の皆様方の意を大いに酌みたいという思いで計画を発表させていただいたということをぜひご理解いただきたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 9番議員、よろしいですか。 これで9番、佐藤一一議員の一般質問を終わります。 これより10分間、休憩いたします。
△休憩 午前11時07分
△再開 午前11時17分
○議長(
上遠野健之助君) 再開いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△太田清実君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、2番、
太田清実議員の一般質問を許します。 2番、
太田清実議員、登壇。 〔2番 太田清実君登壇〕
◆2番(太田清実君) 今定例会において、2項目の質問をしたいと思います。 1項目め、ろうあ者の緊急時の対応方法は。 村内在住でろうあ者のみの生活を営んでいる方はどのぐらいおりますか。緊急時の対応の状況はどのようになっているか、次の点について伺います。夜間の救急車の取り次ぎについて。2、夜間の電話対応について。また、新たな課題が出て対応している状況がありましたら伺います。 質問事項2、空き家対策の進行状況と課題は。 空き家対策の現在の進行状況を伺います。また、村の人口世帯に対しどのぐらいの比率でしょうか。さらに、どのような課題が見えているかも伺いたいと思います。 以上、2項目、よろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁は1項目ごとに行います。 第1項目めの答弁です。 村長。
◎村長(澤村和明君) 1項目めの答弁を担当課長のほうからさせます。
○議長(
上遠野健之助君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) お答えいたします。 ろうあ者のみで生活を営んでいる世帯については、1世帯と把握しております。急病等の緊急時における救急車の依頼については、消防署に電話番号の登録を依頼しており、119番に電話もしくはファクスをした時点で場所が特定でき、ろうあ者からの救急車依頼と判断して出動できる態勢としております。 通常の病気等の通院については、健康福祉課へのメールにより、通院希望時に聴覚障害者協会から手話通訳者を病院に派遣しまして受診できる体制にしております。緊急時には、聴覚障害者協会に直接メールすることにより対応することも可能としております。 また、通常の困りごと等についても健康福祉課へのメールにより対応しております。健康福祉課では弱者への対応のために専用の携帯電話を備えており、夜間でも職員が対応できる体制としていることから、この携帯電話へのメールでも対応できるものと考えております。 今後も、生活する上で支障なく暮らしていける体制づくりに努めますので、ご理解をお願いします。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 2番。
◆2番(太田清実君) 1世帯ということで、わかりました。 それで、その1世帯の方が以前に、これまでに救急車を利用したことはありますかということをまずお伺いしたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) 近いところで申しますと、平成27年に救急車をファクスで依頼したことがあります。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 2番、最後になります。
◆2番(太田清実君) そのときの状況は、ファクスと今おっしゃいましたけれども、私が聞いた中ではファクスという話をちょっと伺っていなかったんですけれども、隣の方、近所の方に夜中にどん、どん、どんというふうな形で応援を求められたというふうな話がありました。 そういうことで、例えば夫婦で片方が急にぐあい悪くなった、そんなときのとっさの判断で、そういった方に登録はされている、ファクスを送れば大丈夫だというふうにはよく理解はできるんですけれども、とっさの判断でやはり隣に駆け込んだりとするのが、これが人間の行動なのかなというふうに思いましたので、その辺も含めて今後の対策をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁求めますか。
◆2番(太田清実君) お願いします。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁、では、
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) ろうあ者世帯の方々とも話をしながらその辺の検討をさせていただきたいと思います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 次に、第2項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) 2項目めの答弁につきましては、担当課のほうから答弁させます。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) お答えいたします。 住基世帯数2,202世帯に対し、142棟の空き家が確認され、比率は6.45%であります。 現在の進行状況でありますが、本年9月に空き家実態調査事業の委託契約を締結し、3月30日までの履行期限となっております。この調査は、空き家の現地調査及び意向調査を行い、総合的かつ計画的な空き家対策のための資料を整備し、あわせてデータベース化し、効率的に管理運用をするためのデータの整備を行うことを目的としております。調査終了後は、空き家情報管理システムが構築されますので、人、所有者、家、台帳、写真、土地、地図でありますが、この情報が地図上で可視化することが可能となり、効率的な管理運営が図られることになります。 この情報管理システムを活用し、賃貸可能な物件につきましては、空き家バンクとしてホームページなどにより賃貸情報を発信してまいりたいと考えております。 さらには、定住支援策として空き家貸付助成制度の充実を図るとともに、空き家に付随する耕作放棄地等の賃貸も含め、有効活用できるような施策も展開したいと考えております。 空き家対策の課題としましては、そのまま放置すれば倒壊や保安上危険となる物件を、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている物件を、いかに所有者の方の理解を得て解体していただくか、また、時々帰ることがあるので貸せない、荷物を置いているので貸せない、どんな人が入ってくるかわからない、入ってくる方が地域に迷惑をかけるのではないか、そういった心配される方もおりまして、移住や定住用として提供できる物件は10件程度ではないかと推察しております。 こうしたことから、空き家の賃貸につきましては、所有者だけでなく地域の方々も含めた協力体制、受け入れ体制の構築も必要ではないかと考えております。さらには、空き家の賃貸契約等につきましても、宅地建物取引業協会や不動産協会等と協定を締結し、契約の手続から入居に至るまでの支援をいただかなければならないと思っております。 これらの課題解決のためには、防災、衛生、景観等の多岐にわたる政策課題に横断的に応える必要がありますので、庁内の関係各課による連携体制の構築、庁内協議会等を設置し、所有者及び周辺住民の皆様からのさまざまな相談や苦情に対応してまいりたいと考えております。 また、空き家等の発生または増加を抑制する施策や、空き家の利活用や解体等に対する補助金等の支援策も今後検討していかなければならないと考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 2番。
◆2番(太田清実君) 今、貸せる物件が大体10件ぐらいというふうにお伺いしました。 貸せるということは建物に入れる状況だということだと思うんですけれども、これ、今後こういった物件が増えて貸せる状況ではない場合は、村としてはその辺はどういう方向に行くかというのがまず1点。 あと、現状としましては、借りたいという企業さんがあります。役場さんも当然周知、知っていることだと思います。私たちもそういった情報はいただいています。なので、意外と必要とされている時期なのかなと。ですけれども、空き家は貸せる空き家が少ないというのも、要するにアパートみたいにすぐ貸せるという状況にしておくのもまた一つの方策なのかなというふうに思いますので、その辺の対応を今後ひとつ、どのような方向になっていくのかよろしくお願いしたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) 先ほどもお答えしましたように、貸せない物件等につきましては、危険な物件であるというような場合については取り壊し等を依頼するしかないのかなというふうに思いますし、実際は貸せる物件でも貸したくないというような方もいらっしゃいますので、そういった方には丁寧な説明をしまして、貸していただくような施策をとってまいりたいというふうに考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 2番、最後になります。
◆2番(太田清実君) 現実に、最近私たちの横のつながりから空き家といいますか、借りたいということで、企業さんから言われて1件まとまったという話は伺いました。要するに、私たちを経由で伝わっていって決まったという形です。 企業さんとしては今、人出が足りなくて、県外から日本人の方がという場合と海外から来るパターンがあって、要するに海外から来る人たちを泊めていただきたいというところを探しているパターンが多いらしいです。全てではなくても、私、聞いた中ではそんな話がありました。その中で、やはり海外の人に貸すのはちょっと嫌だというのが、今このアパートだったりマンションだったりというんですか、そういった業者さんは意外と外国人には貸したくないような話の状況だそうですので、マナーさえ守っていただければ、こういったものの需要と供給が成り立つのではないかなというふうに思いましたので、そういった方向をお示しいただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) アパート等につきましても、やはり外国人の皆さんには貸し渋り等のこともあると思います。それは同じでありまして、地域にも、見ず知らずの外国人の方が空き家があるからといって入っていただくのは、地域の人のご理解が得られない限りはなかなか難しいのではないかというふうに考えております。まずは、地域の皆様方のご理解をいただくためにはどのようにすればよいかというようなことを、今後検討してまいりたいというふうに思っております。
○議長(
上遠野健之助君) これで2番、
太田清実議員の一般質問を終わります。
---------------------------------------
△高橋七重君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、8番、高橋七重議員の一般質問を許します。 8番、高橋七重議員、登壇。 〔8番 高橋七重君登壇〕
◆8番(高橋七重君) 平成29年第4
回議会定例会において2項目について質問したいと思います。 放課後児童クラブの運営と児童館の設置について。 平成27年12月議会で放課後児童クラブの受け入れを6年生まですべきではないかと一般質問で取り上げました。そのときの健康福祉課、教育課の両課長答弁や村長答弁は、定員を超えて預かることは質が維持できない、小学校の空き教室が利用できるのは33年か34年ごろになる、器そのものが足りないということなので、新たな場所をつくることができるかどうかは財政側と検討しなければならないという内容でした。また、実際に農業構造改善センターに移動してからの運営は、公的な事業があるたびに小学校のホールに変わったり、土曜日などは小平小学校に親が送迎したり、時間を短縮したりして運営していると聞いています。 この事業を実施するに当たっては、児童福祉法や児童の権利の関する条約の理念に基づき、子供の最善の利益を考慮して育成支援を推進することに努めなければならないとされています。したがって、この法令に照らせば、ワンフロアーのみの間借り状態の現在のクラブ運営や、6年生までの預かりを希望する子供たちやその保護者にとって、自治体が責任を果たしているとは言えません。 子供たちを取り巻く社会環境は極めて複雑で、事件に巻き込まれる状況にあることに変わりはありません。保護者の一人で留守番をさせておくのは不安という思いを解決するためにも、6年生までの預かりは実施すべきです。 また、児童福祉法は、平成27年から事業対象年齢を、おおむね10歳未満から小学校に就学している子供と改正しています。受け入れ体制が整わないので数年間は現状のまま我慢をしてほしいというのは理由にならないのではないでしょうか。村は、優先順位の高い課題と位置づけ、実現できるよう努力すべきではないでしょうか。 前回の質問から2年がたちますが、検討はしたのでしょうか。同時に、放課後児童クラブの運営も可能な子供の居場所づくりとしての児童館についても必要な時期ではないかと思いますが、どのように考えますか。村長の答弁を求めます。 2、生活習慣病を悪化させないために。 生活習慣病が引き起こす病気で代表的なものが糖尿病です。そして、糖尿病が原因で死亡率の高い病気が脳梗塞と言われています。残念なことですが、福島県はワースト3に入っています。 本村は、総合健診で生活習慣病の前兆を見逃さずに対応しようということで、健診時の血液検査もほかの町村ではやっていない検査項目を実施しています。検査後、異常が認められた人へのフォローも年々充実させているように思います。 しかし、異常が認められたにもかかわらず放置すれば、生活習慣病が進み、自覚症状のない糖尿病になり、悪化し、人工透析をしなければなりません。本村は透析患者が微増傾向にあります。総合健診の結果、本村の生活習慣病の疑いのある人の割合はどのぐらいでしょうか。 この割合の、疑いのある人たちが、この先糖尿病にならないためには、もちろん本人の自覚と病気に対する正しい知識を持ってもらうことが大切です。 それと別に、そこで一役買ってもらいたいのが60数名いる保健推進員です。以前にも言いましたが、2年に1度、ほぼ総入れかえで村内の主に女性が保健推進員になります。この2年間の間に身につけた知識を地域で、または各家庭で存分に発揮させることができたら、こんなに心強いことはないのではないでしょうか。正しい知識を持ってもらうために、勉強会への参加や担当地区の啓発のために協力を要請してはどうでしょうか。同時に、健康福祉課だけではなく、保険料にも大きく関係してきますので、住民課が、そして運動療法などに関しては公民館事業等も連携しながら対策をとることはできないでしょうか。答弁を求めます。 以上。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁は、1項目ごとに行います。 まず、第1項目めの答弁を村長。
◎村長(澤村和明君) まず1項目め、担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) お答えいたします。 放課後児童クラブについては、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を参酌する基準として、設備では児童1人につき1.65平方メートル以上、児童集団の規模はおおむね40人以下などと定めています。 現在、小学3年生までを対象として、おだいら児童クラブは小平小学校内の地域リビング70平米に22人、よもぎた児童クラブは農業構造改善センター大会議室の原則半分のスペース、約90平方メートルで35人の児童が利用しています。 以前より、対象者を小学6年生まで引き上げの要望があることから施設等の検討をしておりましたが、小学6年生までの預かりができる適切な施設が確保できない状況にありました。今回、村内2か所のこども園を1か所にして、新たな場所にこども園の新築が予定されていることから、現在のこども園を活用した児童クラブを検討しており、指導員の確保にも努めていきます。現在は、児童館までの整備ではなく児童クラブの整備を優先に考えておりますので、ご理解をお願いします。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 8番。
◆8番(高橋七重君)
認定こども園が新たにできた時点でこども園を活用するということで検討をしたということですよね。だとすれば、計画のとおりでいくと、こども園ができ上がるのが31年の予定になりますので、あと2年は待たなければならないということになってしまうんですが、やっぱりその間、子供を、3年生過ぎて4年生、5年生、6年生になった子供たちを、どういうふうにして見守ればいいのかなという疑問が出てくるんですが、そこは各家庭に任せるしかないということになってしまうんでしょうか。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁、
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) その件につきましては、以前より場所等を、確保できる場所がないということで、子供たちの、よもぎた児童クラブでいいますと、子供たちを危険な思いをさせて国道を横断することのないようなことを検討しながら、施設の確保等を検討しておりました。そういった検討の中でも、その適切な施設がないというふうなことで、今現在もそのままの状況となっております。 先ほども答弁しましたとおり、こども園の開園後につきましては、現在のこども園を検討しながらそちらのほうに向けて検討してきていますので、その間につきましては現在のまま進めていくこととなると思います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 8番、最後になります。
◆8番(高橋七重君) 蓬田こども園を利用するということになると、かなりのスペースが活用できると思うんですね。とりあえず、放課後児童クラブの運営を考えたいということで、児童館に関してはまだ具体的にはというような答弁だったんですが、ぜひ、その際には、今どこの自治体に行っても児童館というのはあるんですね。ぜひ平田村も造っていただきたいなということを要望しておきたいと思います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁は求めますか。
◆8番(高橋七重君) はい、答弁は結構です。
○議長(
上遠野健之助君) では、1項目めを終わります。 続いて、第2項目めの答弁に入ります。 2項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) 担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) お答えいたします。 本村の
総合健康診査受診者のうち、生活習慣病の疑いがある割合は約30%と考えております。毎年実施しております
総合健康診査は、自分の健康維持、病気の早期発見のためにも大変重要なものと考えております。
総合健康診査結果により病院受診が必要な方については、早期に受診することにより生活習慣病対策に有効なものと考えます。 保健推進員の皆様には、各地域住民の
総合健康診査、各種がん検診等の意向調査と受診勧奨のほか、住民の健康増進に向けた各種事業に取り組んでいただき、住民と村とのパイプ役として重要な仕事をしていただいております。 ただ、保健推進員の皆様は、ほとんどの方が会社等に勤務している状況の中、活動内容も多く負担をおかけしていることから、平成26年からは任期を3年から2年に短縮した経過があります。保健推進員の皆様には各種研修も受講していただいていることから、任期満了後も住民の相談役として活動いただけるようお願いしている状況にあります。 また、国民健康保険事業との連携により、健康診査の受診率向上への取組のほか、公民館施設を活用した運動促進事業へも取り組んでいるところであり、今後も住民の健康増進のための事業に取り組んでまいります。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 続いて、住民課長。
◎住民課長(眞弓裕人君) ただいまの質問に国保担当課としてお答えいたします。 村では保健事業実施指針に基づき、平成28年度に保健事業実施計画、データヘルス計画を作成し、生活習慣病対策を初めとする被保険者の健康増進、糖尿病等の発症や重症化予防等の保健事業の実施及び評価を行っております。過去の特定健診の結果やレセプトデータを最大限活用し、健康福祉課や中央公民館と連携し、要指導対象者にフィットネスの利用券の配付や啓発活動を実施しております。 現在、平成35年度を目標とした次期計画を策定中で、引き続き事業の促進や啓発活動を実施していく考えであります。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 8番。
◆8番(高橋七重君) 住民課、それから中央公民館等とは連携がとれているということなので安心しているんですが、糖尿病の病状があらわれるというのは、糖尿病を放置して悪化して、例えば救急で運ばれるという患者が非常に福島県は多いというふうに先日の新聞に出ていたんですが、福島に赴任して1年目の先生が、前にいた県との比較をして話をしていたんですが、前任地と違い、糖尿病を放置して失明寸前で救急に運ばれる患者は少なくないと感じていると。糖尿病というのは「こがに」という言葉で言いあらわしていたんですが、「こ」は梗塞、「が」はがん、「に」は認知症につながるという言葉は福島県民は知っているだろうか。運動療法も食事療法も自己流はいけないと。受診による改善効果が自分の一生を決めるということを知ってほしいということをこの専門医は言っているんですが。 今、生活習慣病でとまっているけれども、それがきちっとした対応ができなかった場合には、病状としてあらわれるのが30年後だそうです。ですから、今やっていることが実を結ぶのはもっと先になってくるのかと思うんですが、ただ、最初の質問のときの生活習慣病の疑いのある人が30%って非常に高い率なので、この人たちがやっぱり自分で、もちろん自覚をすることが大事なんですが、その人たちが糖尿病の怖さを知らないとか、それから糖尿病になってしまったときの食事療法のつらさを知らないとか、そういったこともあると思うので、そういった糖尿病に関する知識、生活習慣病に関する知識等を保健推進員の皆さんに持ってもらって、そしてそれを啓発活動に役立ててもらうというのも、私は、最初の質問のときに言いましたが、大きな力になってくれるのかなと思います。 ですから、2年に1回総入れかえと言ったのは、そこを利用する、そこも大きなところだと思うんですね。何年もやらなくてよい、2年に1度総入れかえで毎年毎年、糖尿病に対しての知識、それから生活習慣病に対しての知識をその人たちが得て、地域にいるわけですから、その人たちが職場なり、地域なり、家庭でそういったことを役立ててくれれば、少しずつ生活習慣病に対する考え方が住民も変わってくるのかなと思うんですが、そういう意味で保健推進員を活用したらどうだということを聞いたんですが、もう一度、その辺はどうでしょうか。 確かに皆さん、仕事を持ってやっていらっしゃるので大変だと思います。でも、それは自分のためにもなるんだと思うんですね。そこら辺を勉強会等々で詳しく納得してもらうという方法はとれないでしょうか。
○議長(
上遠野健之助君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) ただいまの質問にお答えします。 現在も保健推進員の方々については、各種講演会、あと勉強会等に参加をいただきながら、先ほども申し上げましたように、任期満了後には各住民に対しての指導に当たってもらうということで要請もしております。今後も各種講演会を数多く開いていきながら、知識向上のために努めていきますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) よろしいですか。
◆8番(高橋七重君) はい。
○議長(
上遠野健之助君) これで8番、高橋七重議員の一般質問を終わります。
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△三本松和美君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、5番、三本松和美議員の一般質問を許します。 5番、三本松和美議員、登壇。 〔5番 三本松和美君登壇〕
◆5番(三本松和美君) では、今回の定例議会におきまして、4項目について一般質問を行います。 まず最初に、こども園の建設場所と村民の定住化について。
こども園建設及び公共施設等跡地利用活用検討委員会の答申は、旧役場の跡地を最善と答申しました。私も、こども園が必要であることは変わりありません。 そこで、①旧役場敷地は、土砂災害特別警戒区域(平成24年12月28日告示 急斜地の崩壊)1平米当たり95.7キロニュートンのため、庁舎を旧永田小学校に移した経過があります。しかし、旧永田小学校付近も土砂災害警戒区域(平成23年6月28日告示 土石流)1平米2.4キロニュートンに指定されていましたので、問題があると議論になりましたが、現在の役場に比べ40倍のエネルギーになります。子供の生命と安全を守る観点からどう考えますか。 ②施設の床面積を決める場合、子供の数の推移が重要です。村としてはどう見ていますか。 ③旧役場の山側は北須川が流れています。最近の気象は猛烈な豪雨が各地で発生しています。子供たちの生命と安全を守る観点からどう考えますか。 ④答申の中には、将来的には小学校が統合になる可能性があり、2園建設してしまうと後々支障の出る可能性があると指摘しています。旧役場の敷地面積が、将来の統合小学校を考えた場合、1万平米程度の敷地確保でよいのか伺います。 ⑤旧役場周辺は、将来的に多くの住宅地を確保できる条件がありますか。住む人が条件にしているのは、近くに幼児施設、小中学校、学習塾、介護施設、病院、公園などの憩いの場や働く場が村民の定住化の条件になります。どう考えますか。 ⑥答申では、空き校舎を利用する意見の中に、新築するよりも費用が抑えられ、財政上プラスになるとしている点はどう考えますか。 2項目めです。本村の平均寿命ランキングについてであります。 平均寿命について、都道府県市町村ランキング日本地域番付サイトを開くと、男性は福島県が最下位から4番目です。平田村は59市町村の59番の最下位です。また、福島民報(平成29年11月18日付)の健康寿命を数値化と題して記事が記載されていました。平田村の男性は65歳時の平均寿命は最下位でした。このことをどのように考えますか。 3点目です。平田村の財政収支シミュレーションについてであります。 平田村の財政収支試算は、平成26年に学校建設などの大型事業を推進しても過疎債の限度額が106億円まで使え、実質公債費率も18%以内に納まる内容を議会に提示した資料でした。その後3年が過ぎ、現時点ではどのような状況になっているのか確認したく、資料を請求しました。その内容は、過疎債の限度額が57億円になり大幅な修正がされていました。しかも、どちらも平成32年以降の事業費を入れない計算であることもわかりました。これで計算した実質公債費率は18%以内におさまるようになっています。そのことは大型事業を推進するためのまやかしではなかったかと思うくらいです。 そこで、①過疎債の限度額を大幅に修正した理由。②平田村の財政収支シミュレーションは何のために試算するのか。③平成27年度9月の平田村の財政収支試算の過疎債借り入れ予想は、平成30年が7億円、平成31年が11億8,000万円、平成32年が10億円になっています。今回の
こども園建設と中央公民館に保健センター併せての改修工事での説明は、実際過疎債が借りられるのが年間3億から4億程度になる話です。別な起債や財政調整基金を取り崩して進める話もしています。4か月の間に平田村の財政収支シミュレーションと大きく変わっています。当初から当てにならないシミュレーションだったと言われても仕方がないと思いますが、考えを伺います。 最後に、ひらた清風中学校体育館についてであります。 ことし8月下旬からひらた清風中学校校舎による事業が行われるようになりました。しかし、体育館で大きな大会を実施する場合、ギャラリーが整備されていないため応援者などが入れないことがわかり、大変残念な思いです。 なぜ、建築基本設計の図面ではギャラリーが含まれていたのに、実際はギャラリーなしになったのか、その経過について伺います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) ここで、午後1時まで休憩といたします。
△休憩 午前11時55分
△再開 午後零時58分
○議長(
上遠野健之助君) 再開いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。 5番、三本松和美議員の質問に対する答弁に入ります。 答弁は各1項目ごとに行います。 まず、第1項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) まず1項目め、担当課長から答弁させます。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) それでは、お答えいたします。 1項目めの、土砂災害特別警戒区域に指定されており、子供の生命と安全を守る観点からどう考えるかというご質問にお答えいたします。 子供たちを災害から守れるよう、安全対策を講じてまいりたいと思います。 2項目めの、床面積を決める場合、子供の数の推移が重要だが、村としてはどう見ているかというご質問にお答えいたします。 村といたしましても、子供の数の推移が重要だと思っております。 3項目めの、北須川が氾濫した場合はどう考えるのかというご質問にお答えいたします。 気象情報を注意深く見守り、氾濫等、災害発生のおそれがあると判断した場合は、今まで同様休園にする考えであります。また、子供たちが園内にいて、急な豪雨等により氾濫のおそれがあると判断した場合は、早めに役場公用車等を利用し、ひらた清風中学校、または中央公民館へ避難させたいと考えております。 仮に北須川が氾濫したと仮定した場合、こども園より低位置に建設されており、高齢者で寝たきりの方等が多く入所されているよもぎ荘のほうがむしろ心配だと思っているところでございます。 4項目めの、統合小学校を併設すると考えた場合、
こども園建設予定地の面積は1万平米でよいのかというご質問にお答えいたします。 こども園に小学校を併設する考えはございませんので、1万平米程度あればよいと考えております。 5項目めの、旧役場周辺は、将来的に住宅地を確保できる条件がありますか、住む人が条件にしているのは、近くに幼児施設、小中学校、学習塾、介護施設、病院、公園等の憩いの場や働く場が、村民の定住の条件になります、どう考えますかというご質問でありますが、旧役場周辺を住宅地とするということを申し上げたことはないと思っておりますが、もし住宅地として確保がなされるのであれば、民有地を造成して確保する以外ないと思います。 また、さまざまな施設や働く場があることが村民の定住の条件になりますという三本松議員のお考えに対し、村がその考えに対しどうこう言う立場ではないと思っておりますが、そうしたお考えもあるということを参考にさせていただき、今後の村政運営に努めてまいりたいと考えております。 6項目めの、答申書の意見の中に、空き校舎を利用すれば新築するよりも費用が抑えられ、財政上プラスになるという意見もあったがどう考えるかというご質問でありますが、お見込みのとおり、財政上はプラスになると思います。しかしながら、検討委員会の答申書では、全会一致でこども園の建設に関しては、役場庁舎跡地を活用して新たなこども園を1園新築で建設することが最善であるということを答申されたわけでありますので、この答申を尊重し、事業を進めてまいりたいと考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 5番、よろしいですか。 5番。
◆5番(三本松和美君) 明確に答えていただいたと感じております。 再度質問をしていきたい部分があるんですけれども、①の旧役場の土砂災害特別区域という観点で、おわかりのように以前、旧永田小学校に庁舎を移した際、見ている議員の方もおりますけれども、大変これは危ないというふうな部分を含めて移転を進めていった経緯があります。しかも今回の場合、両こども園は、この旧役場の近くの土砂災害よりも、指定はされていてもエネルギー的にも規模的にも小さいようですね。でありながら、こども園を移転させるための、老朽化も含めてですけれども、理由にしているということを考えますと、やはり子供の安全、生命の安全ですね、そういったものがやはり大切だということは考えてはいるんだなというふうには思ってはいたんですけれども、やはりこの部分で、十分に対策をとっていくという表現で済まされていくのかということが、私はやはり心配をしているんです。 おわかりのように、表側から、道路沿いからそれだけのエネルギーの土砂災害が起きそうであると予想され、そして裏側、山沿い側は河川が走っていると。やはり今日の気象条件ですと、全国的に見ても、予想以上の豪雨でやはりやられてしまっているところもありますから、そういった面を考えたときに、そうでない、対策もとらなきゃいけないというふうな部分ではなくて、安心のできる場所を、まだ遅くはないので、考えていくべきではないかということを言いたいんであります。 この辺がそういったことであって、私は、今の場所に執着するのではなくて、安全性、災害にとっても悪い問題が起きないような場所、そういったものをやはり大事に考えながら、子供の命、安全を守っていくような方向を考えていただきたいと思っています。 それと、2番目の床面積の関係というのは、まさに子供の将来の数ですよね。どれだけ増えるかということの問題がキーポイントになります。しかし、流れを見てみますと、やはり残念ながら減っていくという見通しだと思います。 このある程度の時期に、それぞれの隣接町村並みの施設を建てたとしても、減っていくということになると、立派なものであっても、そこを利用する子供にとっての空き家といいますか、そういうことも残念ながら予想されてしまう、そういうことも考えていかなければならないわけで、やはりそういう現象が予想される場合は、既存の施設を活用しながら、減っていっても対応できる、増えればそれにこしたことはないが、やはりそれで対応ができるというような、ある程度柔軟に使える、そういった跡地の場所の選定というものも考えながら進めるのも、むしろいいのではないかと。 どんなに立派なものを造っても、要するに、その時点では150人くらいの子供さんがいたとしても、減っていくという見通しですから。そうすると、がら空きになってきて、だんだん何のために造ったかなと、それよりは今あるものをちょっと工夫してやれば、柔軟に対応して乗り切ったと。その間にやはり子供対策をしっかりとって、子供が増えるようにしていけば、何の問題もないというふうな考え方はあると思うので、そういった幅広く考えながら、ぜひともこういった部門も考えていただきたいというのがあります。 また、河川の関係は先ほども言ったようにこれは同時だと思いますので、その辺の意識の問題だと思います。 あと、統合の問題も含めての話は考えていないと。答申側は全然そういうことも考えないで進めたんだとは思います。ただ、あくまでも答申しているほうでも、2園にしてしまうと後々これ困るということは、やはりきちんと理解をしていたようです。ですから、問題はこども園だけの問題ではなくて、その地域が、やはりどのようにしたら若い方たちも含めて集まってくれられるというか、住んでもらえるのかなということを考えたとき、どうでしょう、どう思ってもわかるんですけれども、条件のいいところですよね。やはり住むとなったら。小学校があり、中学校があり、こども園があったり、そのほかにいろんな商業施設や働く場もあったら、これはまさにそこの周辺に住んで、そして行こうじゃないかというふうになるわけですから、その点では私今回の場所は、そこまで持っていけれる、残念ながら持っていける場所ではないなと見ているんです。 その辺もぜひ村長、将来性を見て、その辺を若い人は集まれる条件というものもいろいろと知っているはずですから、その辺を考えた場合に、この場所ではないと思うんです。どうでしょう、その辺もう一度伺いたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) それでは、1項目めからお答えしたいと思います。 どのような安全対策をとるのかというご質問でありますが、ご指摘の土砂災害特別警戒区域、種類としましては、急傾斜地の崩壊区域でございますが、こちらには住宅や事務所が多く立ち並んでいることから、福島県が崩落防止のための工事を施しているところであります。 さらに、防災行動計画や避難計画の策定、さらにはこども園の建物の配置など、ソフト面、ハード面の両方から、専門家のご意見等を伺いながら、安全対策を実施してまいりたいと考えております。 なお、仮に急傾斜地が崩落したとしても、こども園の敷地内に土砂が押し寄せる範囲は五、六メートル程度と推測されております。というようなことで、道路から六、七メートル離れて建設すれば安全は確保されるものと思っております。 2項目めの床面積の決定方法等でございますが、旧蓬田中学校の空き校舎は、床面積からしてこども園として利活用できるのではというご質問ですが、面積からすれば、当然こども園としても利活用は可能であると思っております。しかしながら、村から
こども園建設に関して検討委員会に諮問させていただいたのは、廃校校舎の利活用が可能か可能でないかではなくて、地域性や利便性、それから財政事情等も考慮しながら、2か所がいいのか1か所がいいのか、場所はどこに建設するのがいいのかを検討していただくために諮問し、答申をいただいたところであります。今回の検討委員会には、子育て中の方や保育士の方が多く選任されておりますので、検討委員会としては、こうした子育てに関連する委員の皆さんのご意見を尊重されたように見受けられます。 議員お一人お一人のご意見、ご要望はおありのことと思いますので、参考にさせていただきたいと存じますが、検討委員会の意見を十分尊重して事業を執行してまいりたいと考えておりますので、ご理解願いたいと存じます。 それから、3項目めの北須川氾濫時の対応はというようなことでございますが、行政としましては、子供たちに川が氾濫するまで園舎にとどまるようなことはいたしません。教育課や園長が気象情報に最新の注意を払い、早めに休園、それから避難の措置をいたしますので、ご理解願いたいと存じます。 また、川の氾濫に備え堤防を築くとか、土砂災害のために擁壁を造るとかの対策もあると思いますが、自然災害につきましては、想像を絶する場合もございまして、人間が築いたものを一瞬にしてのみ込んでしまうような現状を、東日本大震災で目の当たりにしてきたところでありますので、子供たちの生命の安全を確保するには、休園にするとか、災害発生の前のできるだけ早期に避難させることが一番大切なことだと認識しておりますので、ご理解願いたいと存じます。 それから、4項目めの敷地面積、1万平米でよいのかということでございますが、ここで言われております検討委員会のご意見は、小中一貫校構想があるので、2園建設してしまうと小中学校から離れてしまうので、小中学校の近くに建設したほうがよいのではないかというご意見でありまして、こども園と小学校を併設して造ったほうがよいという意見ではないと認識しております。 村としましても、小中一貫校を目指すという構想はありますが、こども園と小学校の一貫教育構想は考えておりませんので、敷地面積は1万平米で足りると考えております。 それから、5項目めの村民の定住条件をどう考えるのかということでございますが、村の中央に全て集約しまして、コンパクトにすることはよいことだと思いますが、中央から離れている行政区や集落は衰退するばかりだと考えます。 このお考えは、定住というよりは、中央から離れた集落に住んでおられる方は中央の便利なところに移住しなさいということにもなりかねないと思います。幾ら行政効率や費用対効果が求められているからといって、地域の暮らしを効率論で押し切ってはならないと考えております。自宅近くにさまざまな施設や企業があることは定住条件であるという三本松議員のお考えもありましょうが、行政としましては、それらが村民の定住条件の全てではないと考えております。 それから、6項目めの空き校舎利用による建築費用の抑制でございますが、答申書の中の空き校舎利用のメリットだけの意見を切り取って、その意見に対してどう考えるかと言われておりますので、財政上はプラスになると言う以外ございません。 答申書の内容を確認していただくとおわかりのように、検討委員会からはさまざまなメリット、デメリット等のご意見をいただいております。このメリット、デメリット等を検討委員会で十分協議検討し、最終的に委員会の結論として、全会一致で、旧役場庁舎跡地に1か所新築で建設することが最善であると答申をいただいたところであります。 検討委員の皆様からは、さまざまなご意見を出していただき協議してまいりましたが、最終結論として答申をまとめる際には、委員お一人お一人から、2園がよいのか、1園がよいのか、場所がどこが最善なのかをお話しいただきましたが、全員が旧役場庁舎跡地を活用して新たに1園建設するのが最善であろうという意見でありました。 この答申書は検討委員会からの答申であり、諮問した村が、委員会の協議中に出されたさまざまなご意見に対しよしあしを申し上げたら、検討委員の皆様に大変失礼ではないかと思いますので、村としてお答えできることは、先ほど申し上げましたとおり、財政上はプラスになりますという以外ございませんので、ご理解願いたいと存じます。 村といたしましては、いただきました答申を尊重し、今後の事業を進めてまいりたいと考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 5番、よろしいですか。
◆5番(三本松和美君) 最後に。
○議長(
上遠野健之助君) 3回目になります。 5番。
◆5番(三本松和美君) 第1点目と3点目にかかわることは、これは災害の関係で話をして、そちらのいろんな話を聞くことができました。でも現在、今はどこにしようかという大事な時期であります。それで、わざわざそのような心配のするところを選ぶことはないわけです。おのずと安全性のある、子供たちにとって安全な場所、それは命を守るということですから。何かあったときに急遽動員をかけてみんなを安全なところに運ぶというのは、当然そういうことが起きれば当たり前なんですけれども、そこを起きないところに場所を選ぶということ、しかもそれは現実に利用できる場所があるということを考えるべきだというふうに思っています。そうすれば、安全対策に対してもさほどの努力をせずしても、お金のかけ方をしなくても対応ができるんではないかというふうに思います。 あと、そのほかにいろいろな話はありますけれども、財政の問題では、言うとおり、やはり安くできるんじゃないかと思います。実際計画をしている方向でいったほうが、新築ですし、かなりの金額にはなるということ。でも、それを再利用していけば、その財政的負担は減るわけです。そうすると安全面でもよし、次には財政的負担でも少なくて済んでくる、これで2つよしですよね。そこに、今後の小中の統合の問題があって、途中から本当にこの方向が崩れてしまっていますけれども、やはりできるだけは、場所の選定の仕方によっては将来そういうことにはなってほしくはないんですけれども、両方の小学校が統合していかなきゃいけないということがあった場合を予想していますし、あった場合は、やはりその近くに造れるようにしていくという場所、しかも周辺が団地、あるいはそういった何かしら村民にとって役に立つ施設などがあるという、そういう可能性のある場所は、私は旧蓬田中学校、あの周辺近辺だというふうに見ています。 そのようにして、安全面、財政面、将来の平田の方向、それは小平地区からすれば偏りだって言われますが、今、そういう時代ではないはずです。ひらた清風中で1つになって、いろんな方向で変わってきているんです、もう。大事なことは、それぞれがそれぞれの場所で重点を置いて事業を展開するのであって、今回は特に、若者を重点にさせていくため、子供のためということであれば、蓬田地区を重点にしてその対策をとったって何もいいわけです。そういうことを言いたいと思います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 村長。
◎村長(澤村和明君) 三本松議員のご高説は、そういう考えがあってもいいと思います。 ただ、私たち執行者にとりまして、検討委員会を組むというその重さ、これは検討委員会の皆様方の意見を尊重しなければ、私たちが常に言っております、議員の皆さんも言っております住民の声を反映させるということがですよ、今るるおっしゃっていた、財政的にも旧蓬田中学校とかそういうところを使ったほうが安いだろうとかそういう議論も当然できますね。それを踏まえた上で議論を交わして、その一人一人の皆さんが、全ての方が今の答申した場所がいいとおっしゃっている以上ですね、そこにしないということをもし私が判断したら、トップダウンだ、一人でやるんだったら全て一人でやれということにつながります。私はそういう村政はとりたくありません。住民の皆さん方が、私は、今回の検討委員の皆さん方が、20人からの皆さん方が、全員一致で決めたというところは、村民の総意だというふうに私は理解をしております。 そういうことで、そういうふうな考え方があるという成年の主張はそれでいいと思いますけれども、事ここまで答申として出てきた以上、それを覆して主張されているような形にするということは、とても私の政治姿勢としては考えられませんので、まず、住民の皆さん方が集まって検討した、それを最優先させていただきます。 そして、これから人口が減っていくとか、そういうことは日本全国どこの自治体も同じことで、それをいかに住民総意で、いろんな形で頑張っていきましょうというような形に持っていくかということでございますので、人口減っていくから新築は無駄だというふうにも私は思っておりませんし、それとるる、ずっといろいろあったような話、それも村民の中にはそういうお話もあるということの受けとめ方だけにさせていただきます。
○議長(
上遠野健之助君) 1項目めを終わります。 次に、2項目めの答弁。 村長。
◎村長(澤村和明君) 2項目め、担当課のほうから答弁させていただきます。
○議長(
上遠野健之助君)
健康福祉課長。
◎
健康福祉課長(吉田政吉君) お答えいたします。 発表された健康寿命の65歳時の平均余命については、人口1万2,000人未満の町村は、年ごとの死亡数の影響が大きいことから参考値とされていますが、平田村の男性が短かったことは、大変残念に思っております。 村としましては、健康寿命を延ばす取組として、
総合健康診査や各種がん検診の受診率を向上させるために、保健推進員の皆様による受診勧奨のほか、未受診者への訪問等を行い、受診率向上に努めております。 また、健康診査の結果、要精検等の結果になられた方については、医療機関への精密検査受診により、循環器病、糖尿病、メタボリックシンドロームの早期発見、早期治療へつなげていくことが重症化予防となり、健康寿命を延ばすこととなると考えます。 介護認定にならないための取組では、各行政区で開催しているサロンの中で運動や交流の場をつくり、楽しみながら健康づくりのできる機会を増やしております。また、フィットネスクラブを利用したニコニコ
元気アップ教室や、社会福祉協議会が行っている元気クラブにより、高齢者の外出の機会を増やすことにより、元気で過ごせる村づくりに努めております。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 5番、よろしいですか。 5番。
◆5番(三本松和美君) 私も新聞や、これインターネットでも見ることができて、見たんですけれども、やはりああ残念だなというようなショックを受けています。特に男子で、自分自身もそうですから、一番寿命が短いというのは情けないなというふうに思ったんですけれども、そして同時につい最近は、その福島民報などにも出ました。やはり、だからといって、このデータというのは、実際にはずっと平成25年くらいのころのデータをもとにして今あらわしているらしいですから、これでとんでもないことになっちゃったからどうすんだというふうな考えで質問しようとしているわけではないんです。それから4年くらい過ぎていますし、しかも今、課長が言われましたように、いろんな角度で村で健康のための事業を進めているということですので、大分改善してきているのではないかというふうに、私は個人的には思っております。 ですから、今後は、男性でも一番下ではないはずだとは思いますんで、ぜひ今努力されていること、大変大事なことなので、今度は福島県の県下1番になるような、そういう思いで私たち男性の寿命を延ばしてやっていただきたいなとそういう思いをしていますので、いろいろな分析をしていただいて、頑張っていただければと思います。それだけです。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁いらないですね。
◆5番(三本松和美君) 答弁いいです。
○議長(
上遠野健之助君) では、2項目めを終わります。 次に、3項目めを答弁。 村長。
◎村長(澤村和明君) 3項目めを担当課長から答弁させます。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) お答えいたします。 まず初めに、過疎地域自立促進特別措置法は時限立法でありますので、現在の法期限は平成32年度までとなっております。期限が32年度まででありますので、平成32年度以降の過疎債借り入れに伴う事業費を入れても余り意味がないものと思い、入れておりませんのでご理解願いたいと存じます。 それでは1項目めの、過疎債の限度額を大幅に修正した理由はというご質問にお答えいたします。 平成26年6月に作成した平田村財政収支試算においての過疎債起債可能限度額は、106億円であります。このとき作成した試算は、平成26年4月に過疎地域に指定されたことに伴い、過疎法の起源となる平成26年度から平成32年度までに、実質公債費率を18%と想定した場合、過疎債の借り入れ上限は幾らぐらいなのかを試算したものでありまして、7年間で106億円を借りるために試算したものではございません。 また、平成29年の試算は、平成26年度から28年度までの借り入れ実績額と平成29年度の申請額を計上し、さらには検討委員会から
こども園建設の答申をいただきましたので、財政としましては当然借り入れ等の試算をし、実質公債費率18%以下に抑制しながら、事業実施が可能か試算したものでございます。 26年に作成しましたどれだけ借り入れが可能なのかを試算した数値と、現在作成しております借り入れ実績額と借り入れ見込み額の合計数値、過疎債借り入れ見込み額を比較され、限度額を修正した理由はと言われましても、26年の作成数値は限度額であり、29年の数値は借り入れ見込み額でありますので、比較すべき性質のものでないと思います。 また、あくまでも試算でありますので、毎年度の借り入れ実績や当初予算、補正予算、今後の事業計画、過疎債や辺地債、緊急防災事業債など、どの地方債を借りるかなどによって毎年と言わず、場合によっては毎月試算しまして、財政の健全化に努めておりますので、随時数値は変わりますので、ご承知いただきたいと存じます。 2項目めの、財政シミュレーションは何のために試算するのかというご質問にお答えいたします。 議会にお示ししておりますこの財政収支試算につきましては、何年度に何の事業を実施するというものではなく、健全化判断比率の実質公債費比率を18%以下に抑制するとともに、借り入れに伴う元利償還金の支払い額は幾らくらいになるのかを試算し、健全財政を維持していくために村独自に作成しているものでございます。 3項目めの数値が毎年変わっており、当てにならない試算であるとのご質問でありますが、1項目め、2項目めで答弁したとおりでございますが、本村の財政担当係が、財政の健全化のために、そして監査資料として独自に作成しているものであり、議員の皆様が当てにならない資料であると言われる場合につきましては、議員の皆様にお配りさせていただいても全く意味のない資料であると思いますので、今後は財政係の内部資料と位置づけ公開しないようにしたいと思います。 なお、平成29年1月に実施された東北財務局福島財務事務所による財政融資資金等の実地監査の際も、独自に財政収支試算を作成し、財政の健全化に努めているのは平田村だけというお褒めの言葉をいただいたところでありますので、申し上げたいと思います。 以上であります。
○議長(
上遠野健之助君) 5番。
◆5番(三本松和美君) 財政においては、なかなか難しいですよね。もう本当、この言葉の解釈というか、見方の角度によって全然違う答えが出てしまうんですけれども、でも確かなことは、やはりいろんな事業をやって、それがどれくらいかかるか、それが借金として実質公債費率がどれくらいになるかとか、借金がどれくらい増えていっているか、そういうことだけは数字として出るんですよね、このシミュレーションは。 ですから、私は重視しているのはやはり、実施したい事業がある場合は当然、前にも村長が3年前に出したように、106億までやれるんだということで私らを安心させていく使い方をしましたもんね。それならできるということから、このように中学校も大事業として進めるなどしているし、今も今後も、ジュピアランドひらたの駐車場のこともあるだろうし、もろもろ、今回のことでも出ているわけです。 しかし今度、時が変わってくるとまた見方が変わってしまっているということですから。このシミュレーションの仕方というのは、そのときの目的によってやはりいろいろと使い道があるということだったんですね、やっぱりね。そうですか。 じゃ、私らからすればやはり、こういったものは私ら議員には要らないということは、私の表現が悪いんでしょうけれども、こういった資料はもう要らないみたいな形で言っていただいたんですけれども、基本的な数字が入っている大切なものですから、これは絶えず情報としていただいておきたいというのが本音です。そういう中で、しっかり見る角度を変えながら、やはり村財政のことを今後考えていきたいと思っていますので、今後ともそういった面のときには、その資料はよろしくお願いしたいと思っております。 あとはあのシミュレーションは、私は考え方が執行部側と違うのかもしれませんけれども、やはり何をやりたいというときに、本当にその事業が、概算で見て、いろんな公債費率の問題や借金の増え方とか、そういうものを含めながら大丈夫かどうかということで見るものだと思いました。それによって、ああこの事業はやってもいいし、この事業はちょっと凍結にしておこうか、あるいはこの事業は本当にやめようという判断材料でもあると大変思っているんですけれども、そういうこともできるということでよろしいですか。再度伺います。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) ご理解いただきましてありがとうございます。 先ほど公開しないと申し上げましたが、当然、議員個人からの資料請求というのは認めておりませんが、全員協議会、それから常任委員会等で必要となれば、当然公開したいと思いますので、ぜひご利用していただきたいと思います。 以上であります。
○議長(
上遠野健之助君) 村長。
◎村長(澤村和明君) あのシミュレーション、一番初めにやりました106億円という数字です、出しました。それ皆さんお聞きいただきたいんですけれども、いわゆる18%が健全財政の線だというような認識、大体しております。そうしますと、さあ過疎指定になった、じゃ平田村が過疎指定になって過疎債を使えるのは、18%だったら幾らぐらいまで借りられるかということを聞きました、財政側に。そしたら106億まで借りても18%を超すことはありませんという返事が出ました。 ですから、シミュレーションというのは、例えばじゃ、そのときに、17%ならどうだ、20%ならどうだというような、シミュレーションというのはいろいろなケースを想定してできるものであります。 そしてなおかつ、この事業をやりたいんだけれども、この事業をやったときに、借り入れをこうこうこういうもので起こすことができて、借りられるんだったらどれぐらいの比率が上がっていくんだというようなシミュレーションは、当然今もやっております。そういうことで出しています。いわゆるそういうふうなことをしていかないと、健全財政の確立なんてできっこないわけです。 ですから、総務課長のほうから細かい説明があったんで、私のほうからはくどくど申す必要はありませんが、例えば、これから村の皆さん方がぜひ絶対にこれが必要だということになったようなものをやるということがあったときに、18%を超えるという可能性は大いにあるんですね。過去も、私が村長になったときは19.9%だったんです。それは、いろいろな事業をした結果それだったということです。ですから、18%を少しでも超えたら大変だとかということじゃないんです。 ですからそういうふうな意味で、当然、私は18%を超えない程度で健全な財政を確立しながら事業をやっていきたいという姿勢は変えたくありませんが、これから、私たちの後年の時代になっても、これは絶対にやらなくちゃというようなものがあったときには、18%を超えようがやっていくという姿勢は、後輩の皆さん方が持ってもいいと思うんです。それは住民の皆さんの総意でやるべきだという事業を見つけたようなときにはです。 ですから、そういうふうな意味合いを持ちますと、シミュレーションどうのこうのということは、シミュレーションをして大丈夫かどうかを探るという物すごく大事なものですが、シミュレーションはそういうふうな意味で、19%までだったらどうだというと、当然上がるわけですよね。ですからそういうような設定で、何段階も設定してやりながらも、細々とやっていくことが必要。 そしてあと一つは、例えば、こども園にしても中学校にしても、ここのところに造りなさい、造るべきだということになったときに、そこに造るとすれば、じゃ、どういうふうなお金がかかるということで、相対的にこれぐらいかかるとなったら、それを、有利な財源を探すのが職員の仕事なんです。職員が、じゃ、中学校造るためにはこれぐらいかかる、じゃ、それをどの財源を使ったら一番有利か、借金を増やさないで済むか、そういうふうなことを一生懸命いろんなお金を探すのが職員の仕事なんです。 ですから、常に職員はそういうふうな意味でお金を探しています。平田村の自主財源で入ってくる分は6億何がししかありません。そのほか何十億というお金は、職員がいろんなところからお金を探してきて村の運営をやっているということなんです。 ですからまず、事業をやりたい、ここにすべきだと言われましたら、そこで事業すべき財源を探すという役目が職員でございますので、ひとつぜひ、そういうふうなことを今までずっと立派にやってきた平田村の職員でございますから、私も今後も本当に健全財政を確立しながら、住民の皆さんが要望するもの、これをできるだけ返還することのないような補助金であるとか、あるいは交付税措置のあるような有利な起債、そういうふうなものを一生懸命該当させながら、住民の要望しているものをできるだけ達成していきたいというふうに考えておりますので、この財政としての考え方そのものもしっかりとわかっていただきたいなと思います。
○議長(
上遠野健之助君) よろしいですね。 では、3項目めを終わります。 続いて、第4項目めの答弁を、村長。
◎村長(澤村和明君) こちらは担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 教育課長。
◎教育課長(遠藤繁視君) それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。 ひらた清風中学校体育館のギャラリーをなくした経過についてでございますが、実施設計を進めていく中で、体育館東側に隣接する柔剣道場のスペースをもう少し広目に確保すべきという考えが生じました。検討の結果、1年に数度あるかないかの大会、あるいは練習試合などの際の参観者のスペースの確保よりも、毎日の授業や部活動で使用いたしますスペースの確保を優先させようということになりまして、ギャラリーをなくしました。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 5番。
◆5番(三本松和美君) 私どもは当然、体育館の脇の柔剣道場をつくっていただいたことは、剣道関係からしても大変ありがたく思っていましたし、当時最初からその位置づけをしていただいていたという経過があって、大変評価をしていたわけなんです。 ただ、同時に、もう中央公民館の勤労者体育館にしても、あるいは旧蓬田中学校の体育館にしても、これは新しく、大分今後も使えるんですけれども、特に中央公民館の勤労者体育館はかなり年数もたっています。それで、剣道でもおかげさまでだんだんチーム数が増えまして、全くコート6会場つくるんですけれども、全然空きがないっていうのが異例なんです。でもそれでさばかなきゃならない。本当に子供たち等々がけがをしないようにだけということで、しっかりそれを守っていただいて、いい結果を出させてはもらっているんですが、もう少しちょっとスペースがあって、間があって、ちょっと真ん中にも入って休めるというか、見ていられるような、そういうものと同時に後ろにギャラリーがあって、いろいろと着がえたり、来てくれる方が見てもらえるスペース、これが、確かに1年に二、三回あるかないかのような状況であっても、ぜひやはり確保してほしかったなというのがあるんです。 やはり勤労者体育館は古くなっているし、今後を考えても、やはり、かなり、またいずれは大改修などもしなきゃいけないでしょう。だけど、今回造った中学校は確かに学生を中心にした考え方ですから、それはそれで言われれば当たり前なんですけれども、でも、今後長い目で考えたときに、大変なお金をかけたわけですから、せめてそれくらいのスペースはあったってよかったんじゃないかと。せっかく基本設計の中に入っていたのにもったいなかったなという残念な意味で今日はやらせていただきました。答弁は要りません。終わり。
○議長(
上遠野健之助君) 終わりですね。 これで5番、三本松和美議員の一般質問を終わります。
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△永瀬成元君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、3番、永瀬成元議員の一般質問を許します。 3番、永瀬成元議員、登壇。 〔3番 永瀬成元君登壇〕
◆3番(永瀬成元君) 本定例会において、通告のとおり1項目の質問を行います。 小学校の統合について。 今日までいろいろな少子化、子育て支援がなされてきましたが、少子化の進行に歯どめがかからないため、子供の数の減少が続いています。将来的には、適正な学級児童数の維持が困難になることが想定されます。 中学校は統合され、ひらた清風中学校になり、新校舎で勉学にスポーツに活動されています。こども園も現在、こども園及び公共施設等跡地利活用検討委員会で検討され、旧役場庁舎跡地に1園として新設が最善との答申が出されましたが、小学校の統合についてはどうなっているのでしょうか。1学年で20人未満のクラスもあります。第5次平田総合計画の中には小中一貫教育を軸とするとありますが、2つの小学校と1つの中学校でいくのか、それとも小中一貫校として設立するのか、もし小中一貫校を考えているのならいつごろか、お尋ねします。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) 担当課長から答弁させます。
○議長(
上遠野健之助君) 教育課長。
◎教育課長(遠藤繁視君) ただいまのご質問にお答えいたします。 本件に関しましては、以前、別の議員の方からも同じような趣旨のご質問にお答えいたしましたとおり、蓬田、小平両小学校とも校舎の状態は良好で、当分は十分に使用できるものと思っております。したがって、小学校の統合につきましては、小中一貫校の実現を含めまして将来に向けての構想とし、次世代に引き継いでまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 3番。
◆3番(永瀬成元君) ただいまの答弁の中で、小学校は蓬田も小平もまだ新しいということはよく理解しています。ただ、児童数が減ってきた場合に、1学年で例えば10人を切るとか、5人とか6人になるとか、そうなった場合には、統合していれば当然学級の中の児童数も増えますので、いいと思いますけれども、2つの小学校の場合に、そういうふうにして減少した場合、やっぱり不合理性が出てくると思うんですね、蓬田小学校、小平小学校では。やっぱり平田村として、その辺はこれからも検討していかなきゃならないし、今すぐ結論は無理かもわかりませんけれども、その辺の方向性を聞きたいです。
○議長(
上遠野健之助君) 教育長。
◎教育長(吾妻幹廣君) ただいまの課長からの答弁と同じことの繰り返しになると思うんですが、両小学校とも校舎がまだまだ使えますので、小学校の統合は、その校舎の傷みぐあいといいますか、耐用年数などを確認しながら考えていくべきだと思います。 もう一つは、今議員がおっしゃったように、建物のことではなくて、子供の数の問題が当然出てくると思いますけれども、これは、子供の数はどなたが個人的にシミュレーションしても、増えていくという想定はなかなかできない、減っていく傾向にあるということは村民皆が感じていることだと思うんですけれども、極端に減るということは当分ないと思いますので、今日あしたというような問題ではなくて、将来に向けてということでいいんじゃないかなと思っています。 いずれにしましても、一番そういうのの判断を現実的に受けとめるとすれば、どちらかの小学校が複式学級になりそうだということが想定されそうになったときには、やはり本格的に小学校の統合をどうするかということを具体的に検討する時期に入ると思いますが、当分は、今のところ、今私の手元にあるのは、現在の小学校1年生から6年生までしかありませんけれども、生まれた子供を全部含めて、複式学級というのはそう簡単にはならないはずですので、まだ余裕があると思いますので、課長からの答弁ありますように、小中一貫校の実現も含めて次世代に引き継いでいきたいと。その場合に、今言ったようなことは十分内部で検討しながら引き継いでいきたいと思っておりますので、よろしくご支援とご協力をお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 3番議員、よろしいですか。
◆3番(永瀬成元君) はい、わかりました。
○議長(
上遠野健之助君) これで、3番、永瀬成元議員の一般質問を終わります。
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△佐藤孝雄君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、7番、佐藤孝雄議員の一般質問を許します。 7番、佐藤孝雄議員、登壇。 〔7番 佐藤孝雄君登壇〕
◆7番(佐藤孝雄君) 本定例会において、2項目の質問をさせていただきます。 1項目めが、本村の農林業系汚染廃棄物の処分についてでございます。 6月定例会において、放射能汚染牧草の対応はと質疑があり、東京電力いわきの減容化焼却施設で処理される予定ですと答弁をされております。 最近、搬送車両が目を引くほどあぶくま高原道路を通過しておりますが、本村の廃棄はどのようになっているのかお伺いいたします。 2項目めが、農業施策についてでございます。 次年度から減反政策も見直される中、後継者不足、担い手不足で本村の農地は荒廃地が広がり、小規模自治体では一定の財源補助では解消されず、頭を痛めているところだと考えております。農地整備のされている地区においては、稲の生育管理を人工衛星を利用し進めている農家もあります。本村では農地整備、水利施設の整備の強化が必要と考えます。 そこで、次の点をお伺いいたします。 執行者として国、県へ農地整備事業の財政措置拡充の要望をどのように考えているのか。初年度予算確保に向けて、農地水利施設の整備強化をどのように進めていくのかをお伺いいたします。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁は、1項目ごとに行います。 第1項目めの答弁を、村長。
◎村長(澤村和明君) 担当課長のほうから答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) お答えいたします。 原発事故の放射性物質飛散により営農に使用できない、いわゆる農林業系廃棄物につきましては、環境省直轄の事業により収集、運搬し、東京電力南いわき開閉所の敷地において、仮設焼却施設で焼却処理し減容化を行うために県内24の自治体の農林業系廃棄物を処理するものでありますが、作業全体が大幅に遅れており、平田村における収集、運搬については来年1月には示される予定との報告を受けたところであります。しかしながら、原発事故発生から6年余りが経過し、特に牧草ロールの劣化が甚だしく、営農に支障があることから、村では、早急に事業着手するよう国に働きかけをしているところであります。 以上でございます。
○議長(
上遠野健之助君) 7番。
◆7番(佐藤孝雄君) 来年1月に遅れているということで、できるという話ですが、宮城県の話なんですが、年内開始する計画が、一部の住民の風評、健康の懸念から理解が得られず、焼却灰への最終処分場も、周辺の住民から不安も寄せられたと。そういう見通しが立ってないと聞いております。東京電力いわきにおいては、そのような住民の声はあったのかなかったのか、ちょっとお伺いします。 また、日程が決まり搬送されるとなると、農家の方々の手をかりずに搬送していただけるのか。また、農家の手をかりるとなれば、私が一番言いたいのはここなんです、農家の方からの労力に対して損害賠償で保障されるのか、お伺いいたします。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) お答えいたします。 原発事故発生当時から、平田村においては、放射性物質に対しては正しく理解し正しく恐れるということで、情報収集に努め、そして機会あるごとに農家の皆さんに、細かく放射性物質の性能について説明しておりました。 おかげさまで、平田村の牧草地においては、190ヘクタールのうち163ヘクタールもの牧草地の除染作業を、農家の施工によって2年がかりで完成して、自給粗飼料が県内で初めて早目に給与できたということとあわせて、牛ふん堆肥についても、あわせて牧草地除染の際に施肥をして、十分なカリウムが入っている牛ふん堆肥を使用してくださいということで、滞留している堆肥はございません。 したがいまして、今回につきましては牧草ロール、汚染稲わら、そして汚染されたほだ木、原木ですか、これについては今数字が少なくなって905トンになりますけれども、その実施するに当たっては、農家の皆さんにまたお知らせして、不安を与えないような形で説明をしたいと思います。 なお、この環境省直轄の事業につきましては、業者発注により、平田村の各農家にある農林業系廃棄物の収集運搬につきましては、全て業者が行うということになっておりますので、農林業系廃棄物を保管されている農家の皆様の労力をいただくということはありませんので、それも踏まえて、来年1月に国から示される平田村における収集運搬の予定についてがわかり次第、また説明をしたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。
○議長(
上遠野健之助君) 7番。最後になります。
◆7番(佐藤孝雄君) 労力に対しては、運搬業者が全てやるということで、農家の方々には迷惑をかけないということで、わかりました。 それともう一つ、お伺いしたいのは、ラップされたものがあった農家の方にちょこっと聞いたんです、あれなくなっちゃったんだけどどうしたんだって言いましたら、自然に返したと。要は、埋めてしまったということなんですね。そういうやはり農家もおりますので、そのようになったときの対応はどのように考えているのか最後にお伺いします。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) お答えいたします。 廃棄物につきましては、指定廃棄物と一般廃棄物という2種類がございまして、平田村における汚染牧草等の廃棄物につきましては、燃やせるごみとしての分類の一般廃棄物という存在となっております。 しかしながら、燃やせるごみといえば、石川町にある施設でございますけれども、その施設の老朽化と能力不足により、受け入れが非常に難しいということから、とすれば、環境省の事業のこの減容化施設のほうに運搬するという事業が優先であろうということで話を進めてきたところでございます。 中には、牧草ロールの劣化により穴があいて、そして腐葉土化してしまったような場合もございます。それも含めて、かき集めて運搬できるような体制ということでは、国では考えているところでございます。それらも含めて、だんだん堆積物が目減りしている状況にあって、現在905トンという数字であります。 埋設した分につきましては、一般的な自然界にある放射性物質の量と何ら変わりないものと考えております。それらを含めて、農家の方においては、営農に支障ないようなところに埋設したものかなというふうに思いますので、その埋設したところがわかれば、私どものほうでも伺って、どこの場所に埋設したのかということでお聞きしたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(
上遠野健之助君) 1項目めを終わります。 次に、第2項目めの答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) こちらも担当課長のほうから答弁させます。
○議長(
上遠野健之助君) 産業課長。
◎産業課長兼
農業委員会事務局長(渡邉敏男君) お答えいたします。 1点目につきまして、国においては11月に東北農政局長との意見交換会が開催され、農業後継者不足、遊休農地の増加、担い手不足などの問題と機械や施設の老朽化に伴う補助支援、有害鳥獣駆除支援、暗渠排水事業の条件緩和要望、畦畔野草の家畜給与制限解除要望をしております。 さらに、国の全国画一条件としている補助事業については、中山間の地域性を考慮して補助条件を緩和してほしい旨の要望をしております。 また、県においては、県中農林事務所長と意見交換を行い、地域の実情に合った支援策を講じていただくよう要望しているところです。 2点目につきましては、国では、平成18年度よりストックマネジメントにかかる基本的な考え方と実施方針を打ち出しております。これは、農業水利施設を初め、橋梁などの既存の建築物、いわゆるストックの適切な保全管理を行うことで、施設の長寿命化を図る狙いがあります。 平田村においては、18の集落組織において、多面的機能支払交付金事業により、施設の保全管理作業の共同活動を展開していただいております。さらに、新たに側溝敷設作業を行っているところですが、交付金に制限があり、全体として整備が進まない状況にあります。 また、新たな水利施設の整備については、国や県の補助メニューが乏しい状態にありますが、地理的状況を勘案しながら少しずつ整備を進めたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
上遠野健之助君) 7番。
◆7番(佐藤孝雄君) 執行者として国、県へということで、私は以前、準過疎指定されているときに、準過疎自治体にも経済的財政補助を求め、衆参議員会館を陳情要望した記憶があります。また、議会とともに、県知事訪問によりまして、村道逆水論田線の県の過疎代行事業をお願いし内諾をいただいたように、行動を持って実現されたところがあると思われます。 執行者が先頭に、農地整備事業、基盤整備、暗渠整備、転作地の交付金の必要額、予算化等の要望活動をしていただきたいと考えております。 昨年、競争性加速化交付金による道の駅測量設計委託料を採択されながら、議会の総意により否決したマイナスイメージはあると思いますが、ぜひ、目的が明確な農業施策については予算化しやすいと聞いておりますので、要望活動をしていただきたいと考えております。 また、農地水利については、本村はまだまだ土側溝で、水利整備確保には苦労しているのが現状でございます。基盤整備された地区においても、40年以上もたつと水路の役目もされていない箇所もあります。 本村の第1級村道整備もある程度のめどはついたと考えます。次は水利整備に向けてと考えておりますが、新年度に今課長が言われたとおり、その方向でという点ですが、再度お伺いいたします。
○議長(
上遠野健之助君) 村長。
◎村長(澤村和明君) 国、県に対して要望活動を積極的にやってくれというお話でございますが、まさにそのとおりで、一生懸命声を上げて真摯な姿でお願いしていくということが、実は上の皆さん方の心証として、ああ、これやってやらなくちゃと思っていただけるような、やっぱり要望の活動の仕方も私は必要だというふうに思っておりますので、今後やはり、いろいろな部分でやっていかなくちゃいけないという覚悟をしておりますが、実は、今までコンクリート生コン支給事業で、平田村は約30キロぐらい距離やってくれたんですね、住民の皆さん方が。実はそのことが今、指導をいろいろ連携で受けている日本大学の岩城先生が、この平田村の最先端を行く国づくりの事業をやっているということを、いろんな地区に、遠くは山口県のほうまで行きながら、一生懸命講演会やってくれて歩いています。その中で、実は国土交通省では、インフラの長寿命化、これを打ち出してきました。それで、そのインフラの長寿命化に努力している自治体には交付税措置をするということをはっきり言われております。 私、県の国道、道路関係の推進協議会の財務委員やっております関係で、国土交通省の役人さんと年に二、三回懇談会やらしていただく機会があるんですが、そのときにはっきりと、実は言われました。これは、国土交通省に限らず、おそらく農水省もこのインフラに関することを随分ありますので、そちらにも当然私は波及してくると思っています。ですから、全くそういうふうな努力をしないで、橋が壊れたから新しいの造りたいようなことばっかりやっているところは、当然規制入れますということを、我々の前で堂々と言葉に出して言っているんですね。ですから、これから先々は大いにそういう傾向になってくると思っています。 私は住民の皆さんのおかげで、道路そのものの整備が相当進んでいますので、次はやっぱり水路関係だろうというふうに思っています。今課長が答弁したように、水路関係についての補助が割合少な目なんです。ですから私は、道路の次はもう水路というふうに私も思っていますので、そちらのほうの要望に少し力を入れる必要も当然出てくるだろう、あるだろうというふうに私も考えております。 村内も、やはり道路は随分整備できましたが、水路がやはり相当遅れているということを考えておりますので、新年度以降、できるだけ水路で困っているという状況を打破していきたいなというふうに考えておりますが、いずれにしても予算確保、これは皆さんの願いを聞き入れられる、実行できるかできないかというのはもう予算を確保できるかどうか、これにかかっていますので、そちらのほうは、ぜひ私も一生懸命頑張ってまいりたいと思いますし、さあ、ひとつここでパフォーマンスを見せなくちゃというようなときには、議員の皆さんにお出まし願うような機会があると思いますので、ひとつよろしくお願いしたいなと思います。
○議長(
上遠野健之助君) 7番。最後になります。
◆7番(佐藤孝雄君) 道路の次は水路という答弁をいただきまして安心しております。 農地水利については、私が区長のときに、十数年前なんですが、各行政区にU字溝の現物支給をしてはと、今の生コン支給のような感じでありますね、それで水利組合の方々で敷設をしていただくと、議論されたことがありました。 例えば今、生コン支給事業で100メーター敷設すると、基準的に35万くらいはかかると思うんですよね。するとU字溝の場合は300の2000ですか、のU字溝は1本3,500円くらいだと思うんです、今。そうすると行政区に50本支給しても1行政区17万円ですね。そして18行政区で300万円くらいですか。そうすると、各行政区で100メーター水利整備がなされて、村全体で1.8キロが整備できるんです。そのように、そういう事業化も必要じゃないのかというふうに私は考えております。 また、先ほど課長が言われたように、確かに多面的機能支払交付金、村も3分の1助成しておりますが、なかなか進まないのが現状だと思われます。ですから、このような事業の取り組み方も考えていただきたいと思います。どうですか。
○議長(
上遠野健之助君) 村長。
◎村長(澤村和明君) 今、U字溝を支給してというようなお話いただきました。 実は、執行する側としましては、実はU字溝の設置は一般の皆さん方で簡単にできるかなという、実は懸念を持っている部分があるんですね。道路の部分とそのU字溝の設置というのはこうなってもよくないんで、そういうふうなところの懸念が実はありました。ところが、道路関係も本当プロはだしの、プロの方にお願いしてでき上がったような道路を完成、皆さんさせていただいているんです。ひょっとしたら、これはU字溝関係も自分たちで入れられる可能性あるかなというような気もしないではありません。 できるだけ、少しの経費でも多くできるというような形の方向づけも、今のお話なども参考にしながら、検討してまいりたいなというふうに思いますので、まず、そういうふうな時期がきたときにはまたご支援いただきたいなと思います。
○議長(
上遠野健之助君) これで、7番、佐藤孝雄議員の一般質問を終わります。 ここで、10分間休憩に入ります。
△休憩 午後2時12分
△再開 午後2時22分
○議長(
上遠野健之助君) これより再開いたします。
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△根本定雄君
○議長(
上遠野健之助君) 次に、1番、根本定雄議員の一般質問を許します。 1番、根本定雄議員、登壇。 〔1番 根本定雄君登壇〕
◆1番(根本定雄君) 第4回定例会において、通告どおり1項目について質問させていただきます。 携帯電話の難聴地域に対する改善についてということで、現代社会において、携帯電話は必需品であり、生活する上でなくてはならないものになっております。しかしながら、平田村の地域は山間のために起伏が激しく、電波の受信が困難な地域がいまだにあるということでございます。 若い人たち等が住みやすい環境の一つとして、難聴地域の改善は急務と考えます。そこで、村長の考えをお伺いしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(
上遠野健之助君) 答弁に入ります。 答弁、村長。
◎村長(澤村和明君) 何度も登場していて気の毒なんですが、担当課長から答弁をさせます。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) お答えいたします。 平成28年1月に、県の情報政策課から携帯電話のサービスエリア外地域の現状調査があり、乙空釜地域等の一部が不通話エリアであり、不通話エリア解消事業を希望したい旨回答したところ、県から、平田村のほぼ全域をソフトバンクがカバーしておりまして、不通話地域の解消は図られているという説明があり、事業の申請を見送ったところであります。しかしながら、NTTドコモやKDDIの携帯2社については、年次計画によりまして増設はされておりますが、全域をカバーするには至っておりませんので、基地局の増設について要望してまいりたいと考えております。
○議長(
上遠野健之助君) 1番。
◆1番(根本定雄君) 今答弁をいただきまして、一つは少し安心をしました。 私も大変、この話を、実は聞いたりあるいはその地域に行ったときに通じないということがあって、大変私、びっくりいたしました。自分の近くでは本当に通じているんですけれども、村外から来られた人たちが、やっぱり平田通じないという話を聞いたときに、大変申しわけないなという気持ちをいたしました。しかしながら、今の答弁を聞きまして、来年度からその調整が始まるということでございまして、安心いたしました。 そこで1つだけ。当局において、どのくらいの地域が、大体どの辺の地域がぽつぽつと難聴になっているか、ご存じでしたらばお聞かせいただきたいと思っております。
○議長(
上遠野健之助君) 総務課長。
◎総務課長(上遠野今朝光君) ソフトバンクにつきましては、乙空釜地域の国有地近辺の一部は不通話状態なのかなというふうに思います。ただ、KDDIとドコモにつきましては、まだ難聴地域はそれよりも相当数あるのかなというふうに考えております。 携帯会社3社ほどありますが、個人でも好きな携帯会社とか好きな機種等がありまして、村でも1社ソフトバンクだけに切りかえなさいというふうなことはなかなかPRできなかったところでございまして、本日の議会の根本議員さんのほうから質疑がありまして、私どもが答弁させていただきましたので、これにつきましては議会だより、それから議会の録画配信システム等で公開されると思いますので、ぜひそういった場合には、相談等があった場合には、こちらで相談等に応じたいというふうに考えております。 以上であります。 〔「最後に」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 1番。
◆1番(根本定雄君) ぜひとも村長さんのほうから、前から言われておりますように、やっぱり住みよい環境をつくるということでございますので、こういうことも一つ、これから平田村に住んでいく上で大変重要なことだと思いますので、行政として強く上のほうにお願いをしていただきたいなとこう思いますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(
上遠野健之助君) 村長。
◎村長(澤村和明君) 役場移転が決まって、実は最初、村長室で私の携帯ではつながらなかったんですね。あれ、これは困ったな、機種変更しなくちゃいけないなというふうに思っていたんですけれども、つながるようになっているんですよ。ですから、ひょっとしたらこれからも、人が生活している圏内なんかの場合にはわかりやすいんですけれども、そうじゃないようなところであるかもわかりませんし。やっぱりこれは一番は住民の皆さん方からの情報ですね。これが一番わかりやすいのかなと。例えば役場なら役場でこうやってはかって歩くといったってこれは限界がありますので、住民の皆さんの情報が大きく役立つのかなというふうに考えておりますので、そちらのほうも区長さんたちにもまた改めてお願いしながら、そういうところが各区ごとにないかというような調査的な部分をお願いしながら、できるだけ早急にそういうところが解消できるような努力はさせていただきたいと思います。
○議長(
上遠野健之助君) これで、1番、根本定雄議員の一般質問を終わります。
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△日程第7 議案第51号~日程第16 議案第60号の一括上程、説明
○議長(
上遠野健之助君) お諮りいたします。日程第7、議案第51号 平田村
個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定についてから、日程第16、議案第60号 平成29年度平田村
介護保険事業特別会計補正予算(第2号)までの10議案を一括議題にしたいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 全員異議ないものと認めます。 したがいまして、議案第51号から議案第60号までの10議案を一括議題といたします。 事務局長に議案の朗読をさせます。 なお、議案の朗読は議案番号、表題のみとし、他は省略しますので、ご了解願います。
議会事務局長件名朗読(別紙)
○議長(
上遠野健之助君) 議案の朗読を終わります。 続いて、提案理由の説明を求めます。 村長。
◎村長(澤村和明君) 提案理由を申し上げる前に、実は先ほどの根本議員の質問に対して私の答弁で、時間をちょっといただきたいです。
○議長(
上遠野健之助君) では、若干それを認めます。
◎村長(澤村和明君) 実はこの村長室、当時電波とれなかったというようなお話申し上げました。そして実は、私の当時使っていた機種が古いものですから、今は弱い電波もキャッチできる機種になっているんだそうです。それで、それに取りかえれば大丈夫なんじゃないのと息子に言われて、持って行ってこういうわけだと話しましたら、今の機種は弱い電波でもキャッチしてくれる機種に変わっているそうです。ですから、同じ村長室でも昔の機種だと電波を拾えない、ところが新しい機種にしたらしっかりと捉えるというようなこともありますので、ひょっとして、中にもしも古い機種を使っていて通らない通らないと言う方がいたら、そういうこともあるそうだよというようなアドバイスもひとついただければなというふうに、実は思いました。 私の村長室が電波とれなかったというのは、機種が古かったということだったということがよくわかりましたので、一つ追加させてください。
○議長(
上遠野健之助君) それでは提案理由の説明をお願いします。
◎村長(澤村和明君) それでは、提案理由を申し上げます。 議案第51号 平田村
個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を申し上げます。 「個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」及び「行政機関等の保有する個人情報の適正かつ効果的な活用による新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するための関係法律の整備に関する法律」の改正に伴い、個人情報の定義の明確化など所要の改正を行うものであります。 議案第52号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を申し上げます。 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の改正に伴い、非常勤職員の育児休業の期間を最長2歳まで取得できるよう改正するものであります。 議案第53号 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を申し上げます。 福島県人事委員会の勧告に準じて、職員の給料月額を若年層に重点を置いて引き上げ、また、勤勉手当の年間支給割合を0.1月分引き上げ、「100分の170」から「100分の180」に改正するものであります。 議案第54号 平田村
税特別措置条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を申し上げます。 「農村地域工業等導入促進法」及び「企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律」の改正に伴い、所要の改正を行うものであります。 議案第55号 平田村道の駅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由を申し上げます。 「平田村
個人情報保護条例」の改正に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。 議案第56号 平成29年度平田村
一般会計補正予算(第5号)について、提案理由を申し上げます。 本案については、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2,651万1,000円を追加し、予算の総額を歳入歳出それぞれ42億1,631万6,000円とするものであります。 主な内容として、歳出では、役場庁舎案内板設置工事費140万4,000円、こども園新築基本設計委託料1,669万9,000円、福祉センターエアコン設置工事240万円、ひらた清風中学校案内看板設置工事費332万7,000円、災害復旧事業費506万円を増額補正しております。 歳入では、普通交付税6,815万8,000円、臨時財政対策債223万2,000円を増額補正しております。 議案第57号 平成29年度平田村
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について、提案理由を申し上げます。 前期高齢者交付金等の増額により、歳入歳出それぞれ3,413万3,000円を追加し、予算の総額を歳入歳出それぞれ13億568万9,000円とするものであります。 議案第58号 平成29年度平田村
簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)について、提案理由を申し上げます。 配水管布設替工事等の増額により、歳入歳出それぞれ370万円を追加し、予算の総額を歳入歳出それぞれ2億9,954万円とするものであります。 議案第59号 平成29年度平田村
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)について、提案理由を申し上げます。 保険基盤安定繰入金等の減額により、歳入歳出それぞれ101万8,000円を減額し、予算の総額を歳入歳出それぞれ4,664万2,000円とするものであります。 議案第60号 平成29年度平田村
介護保険事業特別会計補正予算(第2号)について、提案理由を申し上げます。 介護保険法改正に伴うシステム改修委託料等の増額により、歳入歳出それぞれ354万9,000円を追加し、予算の総額を歳入歳出それぞれ6億482万6,000円とするものであります。 以上、議案10件を提出いたしますので、よろしくご審議くださいますようお願い申し上げ、提案理由といたします。
○議長(
上遠野健之助君) 提案理由の説明を終わります。 お諮りいたします。ただいま一括議題となりました10議案の内容説明は、各常任委員会の席上で各課長等から説明を受けることにしたいと思いますが、異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
上遠野健之助君) 全員異議ないものと認めます。 それでは、議案第51号から議案第60号までは、各常任委員会において各課長等から説明を受けることにいたします。
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△散会の宣告
○議長(
上遠野健之助君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれで散会といたします。
△散会 午後2時36分...