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  1. 福島市議会 2011-05-13
    平成23年 5月臨時会-05月13日-01号


    取得元: 福島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-22
    平成23年 5月臨時会-05月13日-01号平成23年 5月臨時会                 平成23年5月13日(金曜日) ───────────────────────────────────────────── 出 席 議 員(37名)   1番  黒沢 仁            2番  小松良行   3番  半沢正典            4番  村山国子   5番  羽田房男            6番  丹治 誠   7番  尾形 武            8番  真田広志   9番  宍戸一照            11番  大平洋人   12番  早川哲郎            13番  西方正雄   14番  梅津政則            15番  佐藤真知子   16番  髙柳 勇            17番  後藤善次   18番  中野哲郎            19番  渡辺敏彦   20番  大越明夫            22番  小熊与太郎   23番  佐久間行夫           24番  高木克尚   25番  粟野啓二            26番  土田 聡   27番  杉原二雄            28番  小野京子   29番  小島 衛            30番  誉田真里子   31番  佐藤真五            32番  佐藤一好
      33番  丹治仁志            34番  阿部儀平   35番  粕谷悦功            36番  山岸 清   37番  斎藤朝興            38番  木村六朗   39番  須貝昌弘 ───────────────────────────────────────────── 地方自治法第121条による出席者   市長        瀬戸孝則       副市長       片平憲市   総務部長      斎藤信行       政策推進部長危機管理監                                  冨田 光   財務部長      鈴木智久       商工観光部長    佐藤幸英   農政部参与兼次長  高橋通夫       市民部長      髙村一彦   環境部長      菊池 稔       健康福祉部長    小林克弘   建設部長      清野和一       都市政策部長    佐藤祐一   下水道部長     大槻和正       会計管理者会計課長安倍誠一   総務部次長     八島洋一       参事兼総務課長   羽田昭夫   参事兼財政課長   遊佐吉典       秘書課長      高橋信夫   水道事業管理者   冨田哲夫       水道局長      高木良明   教育委員会委員   村島勤子       教育長       佐藤俊市郎   教育部長      渡部富夫       代表監査委員    金谷正人   消防長       高木信雄 ───────────────────────────────────────────── 議会事務局出席者   局長        半澤 隆       次長兼総務課長   佐藤芳男   議事調査課長    半澤義憲 ───────────────────────────────────────────── 議 事 日 程   1 会議録署名議員の指名   2 会期の決定   3 議案第40号の提出、審議   4 請願・陳情を各所管常任委員会に付託   5 委員会における審査の結果の報告   6 委員長報告に対する質疑、討論、採決   7 議案第41号の提出、審議   8 追加議案第42号の提出、審議   9 追加議案第43号の提出、審議   10 追加議案第44号の提出、審議   11 所管事務調査の件の審議 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 会期の決定   2 議案第40号 福島市議会委員会条例の一部を改正する条例制定の件   3 報告第4号 請願文書表   4 報告第5号 陳情文書表   5 議案第41号 議会議員議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件   6 議案第42号 放射線に係る教育関係施設等の改善及び健康被害に関する意見書   7 議案第43号 放射線の影響を受ける住民の被ばくモニタリング継続的実施を求める意見書   8 議案第44号 福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書                午前10時31分    開  会 ○議長(大越明夫) 定足数に達しておりますので、これより5月臨時会を開会いたします。  会議録署名議員の指名をいたします。  9番宍戸一照議員、29番小島衛議員を指名いたします。  会期の決定をいたします。  会期は、議会運営委員会の決定のとおり、すなわち本5月13日の1日間といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、会期は本5月13日の1日間と決定いたしました。  なお、本会議の議事日程は、お手元に配付の印刷物のとおりでありますので、ご了承願います。  議会の審議のため、会期中、市長以下必要と認める執行機関の職員の出席を求めることといたします。  この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 ◎市長(瀬戸孝則) 議長、市長。 ○議長(大越明夫) 市長。      【市長(瀬戸孝則)登壇】 ◎市長(瀬戸孝則) 皆さん、おはようございます。本日ここに、5月市議会臨時会の開会にあたりご参集を賜り、厚くお礼を申し上げます。  本臨時会につきましては、市議会から請求事件をいただき、議会議員議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件等について、ご審議をいただくため招集したものであります。  また、本臨時会に引き続き、東日本大震災災害対策の経過をご説明するため、全員協議会を開催いただきますこと、重ねてお礼を申し上げる次第でございます。  さて初めに、震災後の近況について申し上げます。東日本大震災は、未曾有の災害をもたらし、本市でも住宅の損壊とともに、断水や停電などにより多くの市民の方々が避難生活を余儀なくされましたが、震災から2カ月間、市民の皆様の安全確保生活支援のため、組織一丸となって取り組んできたところであります。この間、市議会の皆様には、多大なるご理解とご協力を賜りましたことに厚くお礼を申し上げます。  しかしながら、法面が崩落し、家屋が倒壊したあさひ台団地におきましては、現在も避難指示の状況となっているほか、飯坂町と茂庭地区を結ぶ唯一の生活幹線道路である国道399号が通行どめとなっているなど、いまだ不便な市民生活を強いられている状況であります。  また、津波による被災に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響を受け、浜通りの市町村から本市に多くの皆様が避難されております。さらに、今後計画避難区域である飯舘村の皆様も本市へ避難されてくると聞き及んでおります。これらの皆様には、1次避難、2次避難、さらには仮設住宅建設へ全力で支援してまいる考えであります。  次に、本市の現状と今後の対策について申し上げます。本市においては、原発事故の状況により、学校、幼稚園の校庭、園庭や都市公園などから国の基準を上回る環境放射線量が検出されました。このため、各支所を中心とした地点で定期的に測定を実施し、その測定結果を市民の皆様に情報提供してまいりました。今後は、この結果をもとに、方部ごとに説明会を開催してまいりたいと考えております。  また、校庭等の表土処理につきましては、国の基準により適切に処理し、将来を担う子どもたちの健康と安全を確保するため、国に対し処理の方法等の基準を早急に示すことについて重ねて強く要望してきたところであります。このことにつきましては、今般国からの表土の改善方法について、安全面に配慮した一定の方法、基準が示されたことから、放射線の高い学校等について、保護者や近隣の皆様のご理解を得た上で、5月中の実施を目途に表土の安全対策を実施してまいります。  また、この原発事故の影響により、農業、観光、商工業などの産業が大きな打撃を受け、今後も風評被害が懸念されるところであります。地域経済を支え、市民生活を安定させる産業の維持は重要でありますので、本市の産業維持に対する支援、風評被害防止対策、補償、賠償の十分な対応について、今後も国、県、東京電力へ強く求めてまいります。  今後におきましては、4月28日に市議会からいただいた提言を踏まえ、被災された皆様の生活安定のための支援や道路、上下水道、学校などの早急な復旧を進めるとともに、原発事故に対して安心できる市民生活を取り戻すための施策を講じ、本市復興のために全力を傾注してまいる考えでありますので、市議会の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げる次第でございます。  なお、4月11日以降の詳細な取り組み等につきましては、臨時会後の全員協議会におきまして担当部長より報告いたさせますので、よろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(大越明夫) ただいま議会運営委員会から議案の提出がありました。  議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  日程に従い、議案第40号を議題といたします。  この際、お諮りいたします。議案第40号につきましては、委員会提出でありますので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第40号福島市議会委員会条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、議案第40号につきましては原案のとおり可決されました。  日程に従い、議長報告第4号ほか1件を提出いたします。  議長報告第4号、第5号の請願・陳情文書表中の各請願・陳情を文書表記載の各常任委員会の審査に付することにいたします。  常任委員会開会のため、暫時休憩いたします。                午前10時40分    休  憩 ─────────────────────────────────────────────                午後3時40分    再  開 ○議長(大越明夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程に従い、請願・陳情の委員会における審査の結果の報告を求めます。  総務常任委員長、35番。 ◎35番(粕谷悦功) 議長、35番。 ○議長(大越明夫) 35番。      【35番(粕谷悦功)登壇】 ◎35番(粕谷悦功) 今臨時会において当委員会に付託になりました陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。  「新庁舎の敷地内への喫煙所設置に関することについて」の陳情につきましては、賛成多数により採択すべきものと決定いたしました。
     「JRA第2駐車場利用に関することについて」の陳情につきましては、不採択とすべきものと決定いたしました。  以上、ご報告申し上げます。 ○議長(大越明夫) 文教福祉常任委員長、27番。 ◎27番(杉原二雄) 議長、27番。 ○議長(大越明夫) 27番。      【27番(杉原二雄)登壇】 ◎27番(杉原二雄) 今臨時会において当委員会に付託になりました陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。  「夜間中学相談窓口の一本化に関することについて」の陳情につきましては、賛成多数により採択すべきものと決定いたしました。  「保育制度改革に関する意見書提出方について」の陳情につきましては、賛成少数により不採択とすべきものと決定いたしました。  「アスペルガー症候群に特化した就労支援、並びに就労につながるスキルを学べる療育・訓練等の場の設置に関することについて」の陳情につきましては、採択すべきものと決定いたしました。  以上、ご報告申し上げます。 ○議長(大越明夫) 経済民生常任委員長、26番。 ◎26番(土田聡) 議長、26番。 ○議長(大越明夫) 26番。      【26番(土田 聡)登壇】 ◎26番(土田聡) 今臨時会において当委員会に付託になりました請願・陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。  「福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書提出方について」の請願につきましては、採択すべきものと決定いたしました。  なお、この決定に伴い、当委員会所属議員による関係意見書に関する議案の提出を用意しておりますことを申し添えます。  「母子家庭・障害者・高齢者の独り暮らし等を対象とした、浄化槽清掃業収集運搬)の許可に関することについて」の陳情につきましては、不採択とすべきものと決定いたしました。  以上、ご報告申し上げます。 ○議長(大越明夫) ただいまの委員長報告に対し、ご質疑のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご質疑がなければ、討論に移ります。  4番村山国子議員、37番斎藤朝興議員より討論の通告があります。  順序に従い、発言を許します。4番村山国子議員。 ◆4番(村山国子) 議長、4番。 ○議長(大越明夫) 4番。      【4番(村山国子)登壇】 ◆4番(村山国子) 私は、採決に先立ち、日本共産党市議団を代表して、陳情第4号「保育制度改革に関する意見書提出方について」賛成の立場で意見を述べます。  この陳情の趣旨は、子ども・子育て新システムに基づく保育制度改革を撤回し、現行保育制度の拡充を求めるものです。現在の保育は児童福祉法のもとで、国と自治体が責任を持って、保育に欠ける子どもには保育を保障しなければならないとされています。しかし、政府が新たに考えている子ども・子育て新システムは、介護保険制度障害者自立支援制度と同様、単なる企業参入ではなく、保育に市場原理を持ち込み、保育を公的責任の福祉から直接契約制度の導入により、公的責任の大幅後退の中で、保育を営利と競争のサービス産業に投げ込んでしまおうというものです。ある有識者は、子ども・子育て新システム検討会議が打ち出そうとしている保育ビジョンがもしそのまま実現すれば、それは戦後保育制度の崩壊を意味することになるだろう。その中身は、保育制度の転換とか変更とかいうよりは、これまでの保育制度を解体するものにほかならないと指摘しています。国民の願い、保護者の願いはよりよい保育の実現であり、そのためには子どもが健やかに成長する権利を保障する現行の保育制度を守り、これを拡充することです。よって、保育制度改革に関する意見書を福島市議会として提出すべきものであり、本陳情は採択すべきであります。  以上です。 ○議長(大越明夫) 以上で村山国子議員の討論を終わります。  37番、斎藤朝興議員。 ◆37番(斎藤朝興) 議長、37番。 ○議長(大越明夫) 37番。      【37番(斎藤朝興)登壇】 ◆37番(斎藤朝興) 私は、陳情第5号「新庁舎の敷地内への喫煙所設置に関することについて」、反対をする立場で意見を述べたいと思います。  この陳情は、喫煙する市民にとって、喫煙室や喫煙する場所がないのは不便だ。周辺の公道や空き地において喫煙する姿は好ましい状況とは思えないし、周辺の美化にも問題がある。吸う人と吸わない人は、公平、平等に扱っていただきたい。そのために敷地内の喫煙所設置を望むという趣旨であります。  しかし、健康増進法というのが平成14年につくられました。その中で、受動喫煙ということが非常に大きな問題になっております。たばこを吸わない人が喫煙者のたばこを吸うことによって健康に与える被害、これが大きな問題になってきていたわけです。当時は分煙をすればそこは影響ないだろうというふうに言われておりましたが、その後の世界的な研究や検証の結果、平成21年3月の受動喫煙防止のあり方に関する検討報告書では、受動喫煙による健康の悪影響については科学的に明らかになっているのだ。さらには、全面禁煙受動喫煙対策として極めて有効である。多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙であるべきである、こういう、これは平成22年の厚生労働省の局長の通知であります。ですから、たばこをのむ人の都合ではなくて、受動喫煙によって引き起こされる健康の被害、特にさまざまな人が出入りする公共施設においては禁煙をすることが望ましいというのが全国的な流れであります。市役所新庁舎はさまざまな方が出入りする場所ですから、ここに喫煙所を新たにつくるということはあり得ないことだ、そういう流れでこれまでも来ているわけであります。ですから、本陳情は不採択とすべきだと思います。 ○議長(大越明夫) 以上で、斎藤朝興議員の討論を終わります。  以上で、討論は終結いたしました。  これより採決を行います。「新庁舎の敷地内への喫煙所設置に関することについて」の陳情の採決は記名投票で行います。  議場の閉鎖を命じます。      【議場閉鎖】 ○議長(大越明夫) ただいまの出席議員は35名であります。  投票用紙を配付させます。      【投票用紙配付】 ○議長(大越明夫) 投票用紙配付漏れはございませんか。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) 配付漏れなしと認めます。  投票箱の点検をさせます。      【投票箱点検】 ○議長(大越明夫) 異状なしと認めます。  念のため申し上げますが、ただいまの委員長報告のとおり、本陳情を採択することに賛成の方は白票を、反対の方は青票を投票願います。  1番議員より順次投票願います。      【投  票】 ○議長(大越明夫) 投票漏れはございませんか。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。      【議場開鎖】 ○議長(大越明夫) これより開票を行います。  会議規則第31条第2項の規定により、開票立会人に11番大平洋人議員、28番小野京子議員を指名いたします。  立会人の開票立ち会いを求めます。      【開  票】 ○議長(大越明夫) 投票の結果を報告いたします。  投票総数35票、これは先ほどの出席議員数に符合しております。  投票中、賛成17票、反対18票。  以上のとおり賛成が少数であります。よって、本陳情は不採択となりました。  お手元に残りました投票用紙を回収いたします。      【投票用紙回収】 ○議長(大越明夫) 続いて、お諮りをいたします。  「夜間中学相談窓口の一本化に関することについて」の陳情につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわち採択することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(大越明夫) 起立多数。よって、本陳情は採択されました。  続いて、お諮りいたします。「保育制度改革に関する意見書提出方について」の陳情につきましては、委員長報告は不採択でありますので、本陳情を採択することについて採決いたします。  本陳情を採択することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(大越明夫) 起立少数。よって、本陳情は不採択となりました。  「母子家庭・障害者・高齢者の独り暮らし等を対象とした、浄化槽清掃業収集運搬)の許可に関することについて」の陳情につきましては、委員長報告は不採択でありますので、本陳情を採択することについて採決いたします。  本陳情を採択することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(大越明夫) 起立少数。よって、本陳情は不採択となりました。  続いて、お諮りいたします。「福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書提出方について」の請願、「アスペルガー症候群に特化した就労支援、並びに就労につながるスキルを学べる療育・訓練等の場の設置に関することについて」の陳情につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわちいずれも採択することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、当請願・陳情はいずれも採択されました。  続いて、お諮りいたします。「JRA第2駐車場利用に関することについて」の陳情につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわち不採択とすることにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、本陳情は不採択となりました。  ただいま議員から議案の提出がありました。  議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  日程に従い、議案第41号を議題といたします。  提出者の説明を求めます。19番渡辺敏彦議員。 ◎19番(渡辺敏彦) 議長、19番。 ○議長(大越明夫) 19番。      【19番(渡辺敏彦)登壇】 ◎19番(渡辺敏彦) 今臨時会に提案いたしました議会議員議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件についての提案理由の説明を申し上げます。  今般の東北地方太平洋沖地震によって、本市でも家屋の倒壊、一部破損など市民の方々に多大なる被害が発生いたしました。また、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の飛散に伴う健康被害に対する心配や農畜産物の出荷、摂取制限、そして農商工、観光業に対する風評被害自粛被害等、本市の経済、市民生活は未曾有の窮地に立たされております。このような状況をかんがみ、福島市の復興支援の一助としていただきたく、議会議員の報酬について、臨時特例に関する法律に規定する特例選挙期日の前日までに限り10%減額することを提案するものであります。  皆様方のご賛同を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
    ○議長(大越明夫) この際、お諮りいたします。  議案第41号につきましては、議員提出でありますので、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第41号議会議員議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、議案第41号につきましては、原案のとおり可決されました。  ただいま議員から追加議案の提出がありました。  議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  議案第42号放射線に係る教育関係施設等の改善及び健康被害に関する意見書につきましては、その緊急性にかんがみ、これを日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、議案第42号を日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。  議案第42号を議題といたします。  提出者の説明を求めます。8番真田広志議員。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。      【8番(真田広志)登壇】 ◎8番(真田広志) それでは、提案理由の説明をいたします。  文科省は、4月19日、福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方についてを公表いたしました。これにより、幼稚園、保育園と小中学校の校舎、校庭等を通常利用する際の限界放射線量を1時間当たり3.8マイクロシーベルト以上に設定し、屋外活動を1時間程度に制限するとの方針が示されたところであります。今回の基準である年間20ミリシーベルトという値は、ICRP及びIAEAの緊急時被曝状況における放射線防護の基準値を考慮したものであり、いわゆる川俣町や飯舘村のような計画的避難区域設定の基準値とされたものであります。今回の調査において、1時間当たり4.3マイクロシーベルトとの非常に高い数値が計測されている学校も見られ、その年間積算値は22.6ミリシーベルトと計画的避難区域設定基準値を大きく超えるものであります。本市においては、市立福島第三小学校、御山小学校をはじめとし、小学校3校、中学校4校、幼稚園、保育所3園の計10校が制限の対象となり、その後の調査で幾つかの学校は対象から外れたものの、いまだ線量の高い状態にあり、このような状況において子どもたちを通学させることに対し、市民の間に大きな不安が広がっております。そのような状況を受け、国は線量の高い表土を下層の土と入れかえるいわゆる上下置換と袋に詰め穴に埋める袋詰めの2つの手法を示しました。しかしながら、その対応の遅さ、さらには処理方法に具体的基準を設けず、その判断を地方自治体にゆだねるなど、政府の対応にさらなる不安と不信が生じておるところでございます。よって、政府においては一日も早く本市の教育環境を改善し、次代を担う子どもたちを放射線による健康被害から守るべく、本市内すべての学校関連施設等及び公園等市民利用施設の土壌について、国が主体性を持ち、明確な処理方針、処理基準を示し、早急に除去を行うなど線量の低下に努めるとともに、表土等汚染物質の処理方法に関し、処分場の確保を含め、早急に方針を示すこと。  教育関係施設等及びその周辺地域においては、統一的な測定マニュアルを示すとともに、専門的機関によるきめ細かいモニタリング調査を行い、結果の開示を速やかかつ適正に行うこと。  子どもを放射線の健康被害から守るため、子どもたちの具体的行動をとらえ、科学的根拠に基づき、内部被曝までも考慮に入れた基準を設けるとともに、全児童生徒において継続的にスクリーニング検査、甲状腺検査等を含めた健康診断を実施すること。  放射線量の高い現状において窓の開閉等も困難であることから、教育環境の整備を図るべく、エアコン等空調設備設置に対して支援措置を講ずること。  プール等を使用した水泳指導を行う上での適切な基準を示すこと。  以上、5点におきまして、国の費用負担のもと、速やかに対応するよう強く求めるものであります。  議員各位におかれましては、ご賛同を賜りますようお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(大越明夫) これより議案第42号に対する質疑を行います。  ご質疑のある方はお述べください。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) ただいまの第42号議案について幾つか質問をしたいと思います。  この趣旨としましては、本市の子どもたちを放射線による健康被害から守るという趣旨でありますので、それ自体に異を唱えるものではないのですけれども、1番目から5番目まであるそれぞれの要望の項目について、多少理解が進まない点といいますか、わからない点がありますので、その点を確認させていただければなと思いました。  まず、1番目の要望についてでありますけれども、これについては明確な処理方針、処理基準を示すこと。その後で、汚染物質の処理方法に関し、処分場の確保を含め早急に方針を示すこと。この2つについては方針を示してほしいということを言っていると思います。この間に挟まれて、除去を行う等放射線の低下に努めると。これは国において除去を求めているというふうに私としてはとらえるのですけれども、1番目としてはやはり国に対して、国の費用負担のもとに除去をしてほしいという趣旨でとらえていいのかどうかまずお聞きしたいと思います。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) そのとおりであります。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) それでは、2番目なのですが、2番目に、教育関係施設の周辺地域においては、統一的な測定マニュアルを示してほしいということが述べられております。統一的な測定マニュアルというのは、どういうものを想定して、どういう必要性があるかについてちょっとお聞きしたいと思います。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) 例えば今学校等において線量をはかる場合において、例えば高さ、中学校においては1メートル、小学校においては50センチとかそういった基準あるのですけれども、今後公的な機関ではなくていろいろ、渡された線量計によって計測を独自に行っていく場合が想定されます。そういったときに、例えば校庭の中央部だけでいいのか、例えば校庭何カ所の平均を割り出すのか、そういったこともばらばらになってきたのでは、やっぱりその辺の基準を明確にしておかないと混乱を来すと思いましたので、その辺の要望を入れておきました。  以上です。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) その次の部分では、専門的機関できめ細かいモニタリング調査を行って開示をしてほしいと。専門的な機関によるモニタリング以外にもほかの人がすると。ほかの人もそういった線量を見る、測定をするということを想定しているということでよろしいのでしょうか。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) そのとおりです。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) では、3番目なのですが、3番目では、まず1点目としては全児童生徒において継続的な云々ということで、子どもたちという言い方と全児童生徒においてという2つの言い方があるのですが、子どもたちというと広くとらえ、学校就学前の幼児もとらえられると思うのですけれども、要望としては全児童生徒というふうに言い直されているのですが、その趣旨についてお伺いしたいと思ったのですが。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) 当面は全児童生徒において行うべきという趣旨で載せさせていただきました。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) その次に、継続的にスクリーニング検査と健康診断。スクリーニング検査というのは健康診断と別物なので、別のものとしてとらえているのですが、スクリーニング検査を継続的に行うことの意義というのはどういうふうにとらえられているのかお聞きしたいのですけれども。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) スクリーニング検査も含めて甲状腺の検査を同時並行的に健康診断のときに行っていくということも必要かという意味合いにおいてこのような記載にさせていただきました。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) その必要性というのは、どういった必要性なのかちょっとお聞きできればと思うのですが。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) スクリーニング検査においては、今後どの程度継続的に行っていく必要性があるかということもあるかと思いますけれども、今後、例えば今現在原子炉施設が完全に落ちついているという状況にはないと思っております。そういったことも考慮に入れた上での継続的という表現にさせていただきました。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) これ私のほうでこの後議案として審議していただく、被曝量検査にもかかわる部分なので、ちょっと考え方としてお聞きしておきたいなと思ったのですが、スクリーニング検査は表面についた汚染物質の検査をするということですので、継続的に行ってもそれぞれに衣服は日常着がえたり、例えば肌であればふろに入ったり洗顔をしたりという状況の中でスクリーニング検査を行うということにどういった意義があるのかなという部分をちょっとお聞きしたいなと思ったのですが、もしお答えできればお願いしたいなと思いますが。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) 先ほどから現状において施設が落ちついているわけではないのです。例えば今後想定外のことも考えられますので、そういったときのことも想定してスクリーニング検査というものを行うべきではないかなと、そういうふうな趣旨でこちらのほうに記載をさせていただきました。  以上です。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) では、4番目のことについて。4番目については、エアコンの設置について支援措置を講ずることということで支援を求めてられるので、これは主体としては例えば市がやるとか県がやるとかということを想定して、国には支援を求めているというスタンスでよろしいのかどうかお聞きしたいと思います。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) おっしゃるとおりでございます。 ◆12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。 ◆12番(早川哲郎) 5番なのですが、プールを使用した際の指導を行う上での適切な基準ということでありますけれども、基準というのはどういう趣旨の基準なのかを最後にお聞きしたいと思います。 ◎8番(真田広志) 議長、8番。 ○議長(大越明夫) 8番。 ◎8番(真田広志) 使用基準を含めた安全基準、そういったものでございます。記載のとおりでございます。 ○議長(大越明夫) そのほかございませんか。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) 以上で質疑を終結いたします。  この際、お諮りいたします。議案第42号につきましては、議員提出でありますので、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、委員会付託を省略することに決しました。  討論に移ります。  ご意見のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご意見がなければ、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第42号放射線に係る教育関係施設等の改善及び健康被害に関する意見書につきましては、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立
    ○議長(大越明夫) 起立多数。よって、議案第42号につきましては原案のとおり可決されました。  ただいま議員から追加議案の提出がありました。  議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  議案第43号放射線の影響を受ける住民の被ばくモニタリング継続的実施を求める意見書につきましては、その緊急性にかんがみ、これを日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、議案第43号放射線の影響を受ける住民の被ばくモニタリング継続的実施を求める意見書を日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。  議案第43号を議題といたします。  提出者の説明を求めます。12番早川哲郎議員。 ◎12番(早川哲郎) 議長、12番。 ○議長(大越明夫) 12番。      【12番(早川哲郎)登壇】 ◎12番(早川哲郎) 議案第43号放射線の影響を受ける住民の被ばくモニタリング継続的実施を求める意見書について、提出理由を申し上げます。  福島市民は、東京電力福島第一原子力発電所事故による原子力災害の被災者であり、その健康被害をできる限り予防し、住民が安心して生活できる対策を講ずることは、行政が果たすべき最大の責務であります。原子力発電は、国のエネルギー政策として推進され、その安全確保は国の責任において監視、指導されてきたものであります。かかる対策において国が果たすべき責務は極めて大きいものであります。よって、住民の安全と安心を守るため、この意見書を提出することを提案するものであります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(大越明夫) これより議案第43号に対する質疑を行います。  ご質疑のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご質疑がなければ、質疑を終結いたします。  この際、お諮りいたします。議案第43号につきましては、議員提出でありますので、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、委員会付託を省略することに決しました。  討論に移ります。  ご意見のある方はお述べください。      【「なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご意見がなければ、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第43号放射線の影響を受ける住民の被ばくモニタリング継続的実施を求める意見書につきましては、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。      【賛成者起立】 ○議長(大越明夫) 起立多数。よって、議案第43号につきましては原案のとおり可決されました。  ただいま議員から追加議案の提出がありました。  議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  議案第44号福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書につきましては、その緊急性にかんがみ、これを日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、議案第44号福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書を日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。  議案第44号を議題といたします。  この際、お諮りいたします。議案第44号につきましては、議員提出でありますので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第44号福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書につきまして、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、議案第44号につきましては、原案のとおり可決されました。  ただいま総務常任委員長文教福祉常任委員長経済民生常任委員長、建設水道常任委員長から、お手元に配付いたしました所管事務継続調査表のとおり調査を行いたいとの申し出がありました。  所管事務調査の件につきましては、その緊急性にかんがみ、これを日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、所管事務調査の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。  所管事務調査の件を議題といたします。  お諮りいたします。本件は、各常任委員長の申し出のとおり決することにご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(大越明夫) ご異議ございませんので、本件は各常任委員長の申し出のとおり決しました。  以上で、本臨時会の日程は全部終了いたしました。  本臨時会はこれをもって閉会いたします。                午後4時25分    閉  会                  記名投票表決態度一覧 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 陳情第5号       新庁舎の敷地内への喫煙所設置に関することについて  陳情に賛成した者(白票) 17名   1番 黒沢  仁  2番 小松 良行  3番 半沢 正典  5番 羽田 房男   7番 尾形  武  8番 真田 広志  9番 宍戸 一照  14番 梅津 政則   16番 髙柳  勇  18番 中野 哲郎  19番 渡辺 敏彦  24番 高木 克尚   25番 粟野 啓二  29番 小島  衛  35番 粕谷 悦功  36番 山岸  清   38番 木村 六朗  陳情に反対した者(青票) 18名   4番 村山 国子  6番 丹治  誠  11番 大平 洋人  12番 早川 哲郎   13番 西方 正雄  15番 佐藤真知子  17番 後藤 善次  23番 佐久間行夫   26番 土田  聡  27番 杉原 二雄  28番 小野 京子  30番 誉田真里子   31番 佐藤 真五  32番 佐藤 一好  33番 丹治 仁志  34番 阿部 儀平   37番 斎藤 朝興  39番 須貝 昌弘                    意  見  書 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 議案第42号       放射線に係る教育関係施設等の改善及び健康被害に関する意見書  文科省は4月19日「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を公表した。これによると「児童生徒等が学校等に通える地域においては、非常事態収束後の参考レベルの年間1~20ミリシーベルトを学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安とする」とされており、従前の一般公衆の被ばく基準量(年間1ミリシーベルト)を最大20倍まで許容するというものである。これを受け幼稚園・保育園と小中学校の校舎・校庭等を通常利用する際の限界放射線量を、1時間あたり3.8マイクロシーベルト以上に設定し、屋外活動を1時間程度に制限するとの方針が示された。  今回の基準である年間20ミリシーベルトという値はICRP及びIAEAの緊急時被ばく状況における放射線防護の基準値を考慮したものであり、いわゆる川俣町や飯舘村のような計画的避難区域設定の基準値となされたものである。今回の調査において、1時間あたり4.3マイクロシーベルトとの非常に高い数値が計測されている学校もみられ、その年間積算値は22.6ミリシーベルトと計画的避難区域設定基準値をも大きく超えるものである。  本市においては、市立福島第三小学校・御山小学校を始めとし、小学校3校、中学校4校、幼稚園・保育所3園の計10校が制限の対象となり、その後の調査でいくつかの学校は対象から外れたものの、いまだ線量の高い状態にあり、このような状況において子どもたちを通学させることに対し、市民の間に大きな不安が広がっている。  そのような状況を受け、国は線量の高い表土を下層の土と入れ替える「上下置換」と、袋に詰め穴に埋める「袋詰め」の2つの手法を示した。しかしながらその対応の遅さ、さらには処理方法に具体的基準を設けず、その判断を地方自治体に委ねるなど、政府の対応にさらなる不安と不信が生じている。  よって、政府においては、一日も早く本市の教育環境を改善し、次代を担う子どもたちを放射線による健康被害から守るべく、国の費用負担のもと次の点について速やかに対応するよう強く求めるものである。 1 本市内全ての学校関連施設等及び公園等市民利用施設の土壌について、国が主体性をもち、明確な処理方針・処理基準を示し、早急に除去を行う等線量の低下に努めるとともに、表土等、汚染物質の処理方法に関し、処分場の確保を含め早急に方針を示すこと 2 教育関係施設等及びその周辺地域においては、統一的な測定マニュアルを示すとともに、専門的機関によるきめ細かいモニタリング調査を行い、結果の開示を速やかかつ適正に行うこと 3 子どもを放射線の健康被害から守るため、子どもたちの具体的行動を捉え、科学的根拠に基づき、内部被ばくまでも考慮に入れた基準を設けるとともに、全児童生徒において継続的にスクリーニング検査・甲状腺検査等を含めた健康診断を実施すること 4 放射線量の高い現状において、窓の開放等も困難であることから、教育環境の整備を図るべくエアコン等空調設備設置に対して支援措置を講ずること 5 プール等を使用した水泳指導を行う上での適切な基準を示すこと  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     平成  年  月  日                         福島市議会議長  大 越 明 夫   内閣総理大臣   文部科学大臣   厚生労働大臣  あて   経済産業大臣   国土交通大臣    以上、提案する。      平成23年5月13日 ───────────────────────────────────────────── 議案第43号    放射線の影響を受ける住民の被ばくモニタリング継続的実施を求める意見書
     放射性物質による被ばくについて、文部科学省は「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を示し、その中で児童生徒等が受ける放射線量が年間20ミリシーベルトを超えないことを目安としたうえで生活パターンを想定し、校庭等において1時間あたり3.8マイクロシーベルト以上を示した場合の利用制限を設けたところである。  その数値設定は推定、想定を基にしたものであるが、原発事故以降の児童生徒等の被ばくの実態は分かっておらず、加えて環境放射線量は地域によって差があるため、個々の被ばく量にも差があることが考えられ、児童生徒等の保護者は大きな不安を感じている。  文部科学省においてはポケット線量計の配布を行うなど、外部被ばくについての被ばく量の把握に一定の対策がとられるところであるが、内部被ばくについては検査方法の特殊性もあり、その実態を知ることができない状況にある。内部被ばくは放射性物質の除去が外部汚染よりはるかに困難なうえ、外部汚染と比較して長期間被ばくすることが懸念されている。  今後長期にわたることも想定される放射性物質による汚染に対応するためには、住民が被ばくの実態を知ることによって、自ら受ける放射線量をできるだけ低く抑えるための対策を講じ、また、不要な不安を感じることなく生活することが不可欠である。特に、児童生徒等放射線による影響が大きいとされる住民への対応は早期に行う必要がある。  よって、政府においては、次の事項について必要な措置を講ずるよう要望する。 1 放射線により影響を受ける住民に対して内部被ばくを含む被ばくモニタリングを継続的に実施し、被ばくの実態を住民に明らかにすること 2 児童生徒等、被ばくの影響が大きい住民に対しては、可能な限り早期に1の事項の実施を開始すること 3 希望者が無償で内部被ばく検査を受けられる態勢を整備すること  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     平成  年  月  日                         福島市議会議長  大 越 明 夫   内 閣 総 理 大 臣   文 部 科 学 大 臣   厚 生 労 働 大 臣  あ て   経 済 産 業 大 臣   内閣府特命担当大臣(防災)    以上、提案する。      平成23年5月13日 ───────────────────────────────────────────── 議案第44号       福島県最低賃金引き上げ早期発効を求める意見書  最低賃金制度は、非正規労働者を含むすべての労働者賃金の最低額を法律により保証するものであり、毎年、中央最低賃金審議会が作成する「目安額」を参考に各都道府県最低賃金審議会の審議を経て、地域別最低賃金を決定することとされている。  この最低賃金引き上げについては、昨年六月、政労使の代表からなる「雇用戦略対話」において、2020年までの目標として「できるだけ早い時期に全国最低800円(時間額)を確保し、景気状況に配慮しつつ、全国平均1,000円を目指す」ことで合意された。  しかし、現在の福島県最低賃金は、時間額で657円となっており、この金額は政労使が合意し、目標として掲げた最低額と大きく乖離しているとともに、その水準は全国順位で31位と低位にあり、県内勤労者の賃金水準や経済状況などと比較しても極めて低いものとなっている。  このような最低賃金の水準では、県内の中小・零細企業で働く人たちや非正規労働者などの生活改善は望めないばかりか、最低限の生活を営む事さえも難しい状況であり、このことは、本県の貴重な労働力を他県に流出させることにもなる。  よって、政府及び福島県においては、次の事項を実現されるよう強く要望する。 1 福島県の最低賃金を「雇用戦略対話」における政労使合意内容に沿った引き上げを図ること 2 一般労働者の賃金引き上げが4月であることから、福島県最低賃金の改定諮問を早期に行い、発効日を早めること  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     平成  年  月  日                         福島市議会議長  大 越 明 夫   内閣総理大臣   厚生労働大臣  あ て   福島労働局長    以上、提案する。      平成23年5月13日                  請 願 審 議 結 果 ┌─┬───────────┬───────────┬─────┬────┬────┬───┐ │番│  請 願 要 旨  │ 請 願 者 住 所 氏 名 │ 紹介議員 │受  理│付  託│結 果│ │号│           │           │     │年 月 日│委 員 会│   │ ├─┼───────────┼───────────┼─────┼────┼────┼───┤ │ │福島県最低賃金の引き上│福島市松木町2-20  │粕谷 悦功│    │    │   │ │ │げと早期発効を求める意│日本労働組合総連合会福│渡辺 敏彦│    │    │   │ │1│見書提出方について  │島県連合会      │杉原 二雄│23.3.1│経済民生│採 択│ │ │           │福島地区連合会    │小野 京子│    │    │   │ │ │           │議長 紺野 孝幸   │斎藤 朝興│    │    │   │ │ │           │           │佐久間行夫│    │    │   │ └─┴───────────┴───────────┴─────┴────┴────┴───┘                  陳 情 審 議 結 果 ┌─┬──────────────┬──────────────┬────┬────┬───┐ │番│    陳 情 要 旨    │  陳 情 者 住 所 氏 名  │受  理│付  託│結 果│ │号│              │              │年 月 日│委 員 会│   │ ├─┼──────────────┼──────────────┼────┼────┼───┤ │ │アスペルガー症候群に特化した│福島市方木田字水戸内8-10 │    │    │   │ │ │就労支援、並びに就労につなが│特定非営利活動法人スローエク│22.12.10│文教福祉│採 択│ │1│るスキルを学べる療育・訓練等│スプレス          │    │    │   │ │ │の場の設置に関することについ│理事長 渡邉 典子 外1名 │    │    │   │ │ │て             │              │    │    │   │ ├─┼──────────────┼──────────────┼────┼────┼───┤ │2│JRA第2駐車場利用に関する│福島市八島町11-30     │23.1.24│総  務│不採択│ │ │ことについて        │尾形 和男         │    │    │   │ ├─┼──────────────┼──────────────┼────┼────┼───┤ │ │夜間中学相談窓口の一本化に│福島市八島田字桃木町3-4 │    │    │   │ │3│関することについて     │福島に公立夜間中学を作る会 │23.1.31│文教福祉│採 択│ │ │              │大谷 一代         │    │    │   │ ├─┼──────────────┼──────────────┼────┼────┼───┤ │ │保育制度改革に関する意見書提│福島市渡利字大豆塚7    │    │    │   │ │4│出方について        │福島県保育連絡会      │23.2.22│文教福祉│不採択│ │ │              │世話人代表者 大宮 勇雄  │    │    │   │ ├─┼──────────────┼──────────────┼────┼────┼───┤ │ │新庁舎の敷地内への喫煙所設置│福島市中荒子49-15     │    │    │   │ │5│に関することについて    │周辺住民有志代表      │23.2.23│総  務│不採択│ │ │              │鈴木 実 外7名      │    │    │   │ ├─┼──────────────┼──────────────┼────┼────┼───┤ │ │母子家庭・障害者・高齢者の独│福島市岡部字内川原46-1  │    │    │   │ │6│り暮らし等を対象とした、浄化│特定非営利法人 ふくしま60│23.3.1│経済民生│不採択│ │ │槽清掃業(収集運搬)の許可に│理事長 斉藤 健      │    │    │   │ │ │関することについて     │              │    │    │   │ └─┴──────────────┴──────────────┴────┴────┴───┘  以上のとおり会議の次第を記載し、その相違ないことを証明するためここに署名する。      福 島 市 議 会 副議長                 議 員
                   議 員                議長については、会議録調製前に逝去されたため署名なし。...