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  1. 福島市議会 2009-03-02
    平成21年 3月定例会-03月02日-01号


    取得元: 福島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-22
    平成21年 3月定例会-03月02日-01号平成21年 3月定例会                 平成21年3月2日(月曜日) ───────────────────────────────────────────── 出 席 議 員(38名)   1番  黒沢 仁            2番  小松良行   3番  半沢正典            4番  村山国子   5番  羽田房男            6番  丹治 誠   7番  尾形 武            8番  真田広志   9番  宍戸一照            10番  大平洋人   11番  早川哲郎            12番  西方正雄   13番  梅津政則            15番  佐藤真知子   16番  髙柳 勇            17番  後藤善次   18番  中野哲郎            19番  渡辺敏彦   20番  大越明夫            21番  丹治智幸   22番  小熊与太郎           23番  佐久間行夫   24番  高木克尚            25番  粟野啓二   26番  土田 聡            27番  杉原二雄   28番  小野京子            29番  小島 衛   30番  誉田真里子           31番  佐藤真五
      32番  佐藤一好            33番  丹治仁志   34番  阿部儀平            35番  粕谷悦功   36番  山岸 清            37番  斎藤朝興   38番  木村六朗            39番  須貝昌弘 ───────────────────────────────────────────── 地方自治法第121条による出席者   市長        瀬戸孝則     副市長       片平憲市   収入役       梅津 裕     総務部長      青木髙昭   財務部長      渡辺隆一     商工観光部長    柴田俊彰   農政部長      阿蘇一男     市民部長      金谷正人   環境部長      渡辺淳一     健康福祉部長    冨田哲夫   建設部長      東海林仁     都市政策部長    氏家主計   下水道部長     清野和一     総務部次長     高木信雄   参事兼総務課長   菊池 稔     参事兼財政課長   渡辺雄二   秘書課長      斎藤房一     水道事業管理者   落合 省   水道局長      遠藤加吉     教育委員会委員   大野順道   教育長       佐藤俊市郎    教育部長      八巻 明   代表監査委員    紺野 浩     消防長       菅原 強   農業委員会会長   立花正清 ───────────────────────────────────────────── 議会事務局出席者   局長        大内 恒     参与兼次長兼総務課長紺野啓三   議事調査課長    佐藤芳男 ───────────────────────────────────────────── 議 事 日 程   1 会議録署名議員の指名   2 会期の決定   3 陳情の取り下げ   4 議案第1号ないし第36号、報告第1号の提出、審議 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 会期の決定   2 陳情の取り下げ   3 議案第1号 平成21年度福島市一般会計予算   4 議案第2号 平成21年度福島市水道事業会計予算   5 議案第3号 平成21年度福島市国民健康保険事業費特別会計予算   6 議案第4号 平成21年度福島市老人保健医療事業費特別会計予算   7 議案第5号 平成21年度福島市下水道事業費特別会計予算   8 議案第6号 平成21年度福島市飯坂町財産区特別会計予算   9 議案第7号 平成21年度福島市中央卸売市場事業費特別会計予算   10 議案第8号 平成21年度福島市土地区画整理事業費特別会計予算   11 議案第9号 平成21年度福島市茂庭地区簡易水道事業費特別会計予算   12 議案第10号 平成21年度福島市農業集落排水事業費特別会計予算   13 議案第11号 平成21年度福島市介護保険事業費特別会計予算   14 議案第12号 平成21年度福島市庁舎整備基金運用特別会計予算   15 議案第13号 平成21年度福島市後期高齢者医療事業費特別会計予算   16 議案第14号 平成21年度福島市青木財産特別会計予算   17 議案第15号 福島市個人情報保護条例の一部を改正する条例制定の件   18 議案第16号 特別職の職員で非常勤のものの報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件   19 議案第17号 福島市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件   20 議案第18号 福島市企業立地促進条例制定の件   21 議案第19号 企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例制定の件   22 議案第20号 福島市障がい者の利用に係る公の施設の使用料等の免除に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例制定の件   23 議案第21号 福島市ひとり親家庭医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例制定の件   24 議案第22号 福島市在宅介護支援センター条例を廃止する条例制定の件   25 議案第23号 福島市介護保険条例の一部を改正する条例制定の件   26 議案第24号 都市計画法に基づく開発許可の基準等に関する条例の一部を改正する条例制定の件   27 議案第25号 福島市下水道条例の一部を改正する条例制定の件   28 議案第26号 福島市茂庭広瀬公園条例制定の件   29 議案第27号 福島市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定の件   30 議案第28号 市道路線の認定及び廃止の件   31 議案第29号 平成20年度福島市一般会計補正予算   32 議案第30号 平成20年度福島市水道事業会計補正予算   33 議案第31号 平成20年度福島市国民健康保険事業費特別会計補正予算   34 議案第32号 平成20年度福島市下水道事業費特別会計補正予算   35 議案第33号 平成20年度福島市土地区画整理事業費特別会計補正予算   36 議案第34号 平成20年度福島市庁舎整備基金運用特別会計補正予算   37 議案第35号 平成20年度福島市後期高齢者医療事業費特別会計補正予算   38 議案第36号 専決処分承認の件   39 報告第1号 専決処分報告の件                午前10時01分    開  会 ○議長(山岸清) 定足数に達しておりますので、これより3月定例会を開会いたします。  会議録署名議員の指名をいたします。  15番佐藤真知子議員、24番高木克尚議員を指名いたします。  会期の決定をいたします。  会期は、議会運営委員会の決定のとおり、すなわち本3月2日から26日までの25日間といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(山岸清) ご異議ございませんので、会期は本3月2日から26日までの25日間と決定いたしました。  なお、本会議の議事日程質問通告等の締め切りはお手元に配付の印刷物のとおりでありますので、ご了承願います。  議案等の説明を求めるため、会期中、市長以下必要と認める執行機関の職員の出席を求めることにいたします。  諸般の報告をいたします。  報告の内容はお手元に配付の印刷物のとおりでありますので、ご了承願います。  日程に従い、陳情の取り下げについてお諮りいたします。  平成20年11月14日受理の陳情第16号「渡利浄水場跡地利用に関することについて」につきましては、提出者から都合により取り下げたい旨の申し出がありました。当該陳情取り下げを承認することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(山岸清) ご異議ございませんので、当該陳情取り下げを承認することに決しました。  ただいま市長から議案及び報告の提出がありました。  議案及び報告はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  日程に従い、議案第1号ないし第36号、報告第1号を一括して議題といたします。  市長の提案理由の説明を求めます。 ◎市長(瀬戸孝則) 議長、市長。 ○議長(山岸清) 市長。      【市長(瀬戸孝則)登壇】 ◎市長(瀬戸孝則) 皆様、おはようございます。  本日ここに、3月市議会定例会を開催するにあたりまして、ご参集を賜りましたことに厚くお礼を申し上げます。  本定例会に提出いたしました案件についてでありますが、平成21年度福島市一般会計予算等の議案36件及び報告1件でございます。これらの提案理由を申し上げるのに先立ちまして、市政運営に関する所信を申し上げて、ご理解とご協力を賜りたいと存じます。  私は、市長に就任以来、市民の皆様の信頼と期待にこたえるため、市政執行にあたりましては、公平・公正、公開・参画、簡素・効率、分権・自立を基本姿勢といたしまして、市議会の皆様との連携のもとに、市民との対話を重ねながら、市民福祉の向上を目指し、全力を傾注して市政執行に努めてまいりました。この間、市議会をはじめ市民各位のご理解とご協力により、市政全般にわたる分野での成果が確実に進展しておりますことにつきまして、衷心より感謝申し上げる次第でございます。
     今後も、市政執行にあたりましては、市民との協働による、1つ目は個性のあるまち、2つ目は安全で安心なまち、3つ目はにぎわいのあるまち、4つ目は活力のあるまち、5つ目は人が輝くまち、6つ目は美しいまち、これら6項目の重点施策を中心として、市民福祉のさらなる向上を図るため、各種施策、事業に取り組んでまいる所存であります。  まず、1つ目の個性のあるまちについて申し上げます。  市民との協働により地域の主体的なまちづくりを推進するため、支所機能の充実や住民と行政とが情報の共有化を図る地区だよりの紙面充実に努めますとともに、地域の皆さんがみずから提案し、実践するまちづくり活動を引き続き支援してまいります。  また、住民一人一人が地域への愛着や誇りの持てる、地域活力のある元気な福島をつくっていくため、福島わいわい夢会議の開催を通して市民の夢を施策に反映するほか、地方分権が進展する中、社会経済情勢の変化や多様化する市民意識を踏まえ、次期総合計画の策定作業を進めてまいります。  さらに、新庁舎東棟建設工事につきましては、安全確保を第一に円滑な執行に努めてまいります。  次に、2つ目の安全で安心なまちについて申し上げます。  まず、多様な子育て支援施策を展開し、安心して子どもを産み育てられるまちをつくってまいります。  そのため、乳幼児及び小学6年生までの医療費の窓口無料化や、安心して出産を迎えるために必要な15回分の妊婦健診費用の助成を引き続き行うほか、保育施設の新増設や地域子育て支援施設の増設など、子育て環境充実強化に努めてまいります。  また、生後4カ月までの乳児を養育している家庭を訪問するこんにちは赤ちゃん応援隊を各小学校区に立ち上げ、子育てに関する不安解消情報提供を行い、地域の子育て支援体制を強化してまいります。  さらに、ひとり暮らし高齢者などの世帯を対象に、ごみ収集の際に安否の確認もあわせて行うふれあい訪問収集については、収集体制を充実し、引き続き実施するほか、災害時における高齢者や障害者などへの情報伝達避難支援体制の整備を図るため、個々人ごと避難場所避難経路避難方法等を定めた避難支援プランの策定や介護サービス利用者負担軽減対策など、高齢者や障害者が安心して暮らせるまちづくりを進めてまいります。  また、地域の実態に即応し、住民が主体となって取り組む安全安心なまちづくり事業につきましても、住民からの提案に基づき、広く犯罪や交通事故に抑止効果のある生活環境の改善、住民自治意識のさらなる醸成に努めてまいります。  また、次代を担う子どもたちを災害から守るとともに、地域住民避難場所としても重要な役割を果たす学校施設のほか、橋梁、水道施設などの耐震化を計画的に進め、災害時における市民の安全確保に努めてまいります。  消防、救急におきましては、119番受信から指令、出動までの流れを迅速かつ的確に行うため、発信地表示システムを導入した高機能消防指令システムを2カ年で整備し、市民の生命と財産を守る体制の強化に努めてまいります。  次に、3つ目のにぎわいのあるまちについて申し上げます。  まず、中心市街地活性化につきましては、県都であり、県北の母都市である本市の顔としてのまちづくり、またコンパクトなまちづくりを推進するため、新たな中心市街地活性化基本計画の認定申請を行うのをはじめ、民間事業者が計画を進めている仲見世周辺地区の再開発事業を支援するほか、旧さくら野百貨店の利活用に向けた経営可能性調査を実施するとともに、公共施設等の入居についても検討を進め、街なかのにぎわい創出に努めてまいります。  また、栄町─置賜町線、太平寺─岡部線の改良事業を進めるほか、北沢又─丸子線(第3工区)の整備に着手するなど、福島駅周辺の回遊性の確保と交通混雑解消に向けた道路整備を引き続き進めてまいります。  そして、本年は本市の名誉市民であります古関裕而氏の生誕100年の年でありますことから、これを記念して、福島駅東口に古関メロディーが流れるモニュメントを設置するほか、例年11月に開催しておりました古関裕而記念音楽祭を8月に開催いたします。音楽祭には、交流のある川崎市、長崎市の合唱団にも出演していただく予定であり、関係団体との連携を図りながら、古関メロディーが結ぶ新しい文化のきずなを深めてまいります。  次に、4つ目の活力のあるまちについて申し上げます。  まず、世界的な金融危機を背景とした厳しい経済情勢に対する緊急経済雇用対策を講じてまいります。  雇用対策といたしましては、地域における雇用、就業機会の創出に努めるほか、高校生や未就職者に対する就職活動を積極的に支援してまいります。  金融対策といたしましては、中小企業振興預託金及び貸付金を大幅に拡大するとともに、信用保証料全額補助を継続するほか、商工会議所等が行う小規模事業者経営改善資金の利子補給に対し、新たな補助制度を設けるなど、中小企業経営安定化策を講じてまいります。  今後も、社会経済情勢を見きわめ、迅速かつ的確に対応し、市民生活地域経済の安定に全力で取り組んでまいります。  次に、産業の振興についてでありますが、農業と観光、商工業の連携や産学連携取り組みなどにより付加価値のある産業を醸成してまいります。  まず、農業の振興については、新規就農の支援をする農のマスターズ大学を引き続き実施するのをはじめ、安定した農作物の生産のほか、農地流動化の支援や福島産農産物の知名度アップ販路拡大、地産地消の拡大に向けた各種施策を進めてまいります。  また、庭塚地区に、駐車場、トイレ、情報提供の機能と農産物直売所をあわせ持つ多目的な休憩施設を新ふくしま農業協同組合と共同で整備し、農業と観光の連携による四季折々の福島産農産物の販売拡大の拠点としてまいります。  観光の振興につきましては、昨年、国の認定を受けましたやさしさと自然の温もりふくしま観光圏事業において、相馬市、二本松市、伊達市との連携を図りながら、圏域の具体的な取り組みを行う観光圏協議会の活動を支援してまいります。  また、飯坂地区都市再生整備計画を推進し、旧堀切邸や新波来湯を整備するのをはじめ、各温泉地がみずから計画する温泉地の活性化のための事業を引き続き支援するとともに、年度内に策定いたします観光振興計画に基づき、花もみもある福島市を統一的なテーマとした多様な施策の展開により観光県都福島のイメージアップに取り組み、誘客促進に努めてまいります。  さらに、観光ニーズに柔軟に対応するため、福島市観光物産協会組織強化を図り、民間主導の組織とするため、4月から社団法人として発足させてまいります。  商工業の振興についてでありますが、本市の企業にとって有効な情報提供の場とするため、また深刻な経済情勢を踏まえてタイムリーな雇用情報も発信できるよう、産業交流プラザ機能充実に努めるとともに、工業団地用地取得助成金など、引き続き企業立地促進条例に基づく優遇措置を講じ、積極的に地場企業の振興や企業誘致に努めてまいります。  また、産業振興基金を活用した産学連携を推進するとともに、空き店舗を活用した新規創業者等の出店を支援する取り組みのほか、商業まちづくり基本構想の具現化に努めてまいります。  次に、5つ目の人が輝くまちについて申し上げます。  いわゆる団塊の世代の大量退職を迎え、生涯学習ニーズの増大に対応して、各学習センターにおいて生涯学習の契機となる魅力ある講座をさらに充実させていくのをはじめ、ふくしまマスターズ大学市民文化祭を開催するなど、学習機会の拡充に努めてまいります。  また、新しい時代を切り開いていく子どもたちの健やかな成長を願い、引き続き地域に学ぶ中学生体験活動事業や小学生ふれあい・夢づくり事業などを通じ、創造性豊かな子どもたちの育成に努めるとともに、小・中学校連接推進事業により、小中学校の連続した9年間の期間を基本とした子どもが安心して学べる環境づくりを進めてまいります。  さらに、いじめや不登校の問題にきめ細かく対応するため、引き続きすべての小中学校スクールカウンセラーや相談員を配置するほか、老朽化している福島第三中学校の増改築工事湯野小学校耐震補強工事など、教育環境の整備に努めてまいります。  文化の振興については、古関裕而生誕100年記念事業等を実施するのをはじめ、音楽堂や古関裕而記念館を活用した事業を引き続き行うほか、国指定史跡であります宮畑遺跡の整備を進めてまいります。  また、古関裕而記念館写真美術館、民家園の入館料を本年4月から無料とし、より多くの方々に芸術、文化に触れる機会を広げてまいりたいと考えております。  次に、6つ目の美しいまちについて申し上げます。  安全で健康、そして快適な生活環境を創出するため、環境基本計画の見直しをするとともに、本計画に基づく温暖化対策実行計画の策定に着手いたします。  また、自主的に公共スペースの清掃などを行うふくしまきれいにし隊の市民活動を支援し、ポイ捨てのない美しいまちづくりを推進してまいります。  さらに、公共下水道の整備や浄化槽設置への助成を行いながら、公共用水域保全対策に努めてまいります。  下水道使用料につきましては、温泉地の環境保全、観光の振興を図るため、新たに温泉汚水料金を設定し、負担軽減に努め、温泉地における下水道接続率の向上に努めてまいります。  また、分別収集などによるごみの減量化、資源化に引き続き努め、環境への負荷の少ない、自然と調和した循環型社会の実現に努めてまいります。  次に、市政の近況及び重点施策への取り組みについて申し上げます。  初めに、緊急経済雇用対策についてであります。  世界的な金融危機に端を発した厳しい経済雇用情勢を受けて、本市は昨年12月、経済・雇用対策推進本部を設置し、全庁体制で実効ある総合的、体系的な対策に意を用いてまいりました。  この間、12月中旬には、厳しい経営環境を強いられている事業者の資金繰りを支援するため、中小企業一般融資制度について借り入れ限度額の拡大や信用保証料補助の充実を図るとともに、商工団体等に対して適正な融資と雇用の維持についての要望を行ったほか、国の緊急保証制度の認定及び緊急生活相談のため、年末年始に相談窓口の開設などを実施してまいりました。  雇用対策としては、市の臨時職員として、離職者に対しては2月から53名の最大雇用枠を確保したほか、本年4月からは新規高卒者53名を含む218名の雇用を創出してまいります。  また、就職できなかった新規高卒者を対象とした就職塾を開催し、市の臨時職員として働きながらスキルアップしていただくとともに、一般求職者を対象に技能取得講座を開催、さらには企業説明会を開催するなど、就職支援も積極的に行ってまいりたいと考えております。  今後におきましても、情報の収集に努めるとともに、社会経済情勢を見きわめながら迅速かつ的確に対応してまいりたいと考えております。  次に、新庁舎建設事業について申し上げます。  昨年11月に着工いたしました新庁舎東棟建設工事につきましては、安全確保のための仮囲い設置を完了し、現在建物の基礎部分の工事を進めているところであり、本年8月ごろには建物の骨組みとなる躯体工事に取りかかる予定であります。  工事の進行管理にあたりましては、去る2月18日に第三者機関として設置した有識者から成る福島市新庁舎建設工事監理等検討委員会から工程や工事監理などについて意見をいただきながら、工事の効率的な執行を図るとともに、安全性及び品質確保に努めてまいる考えであります。  また、2月17日には、市民に新庁舎に対する理解を深めていただくため、第1回ふくしまももりん債の募集を開始いたしましたが、受け付けの初日で発行額の5億円全額の申し込みがありました。ここに、市民のご理解とご支援に対しまして衷心より感謝申し上げる次第であります。  次に、行政改革取り組みについて申し上げます。  厳しい財政環境にありましても、市民の期待にこたえる良質な行政サービスの提供は重要な課題であると認識しております。  このため、より一層の効率的な事務事業の実施に向け、新年度から資源物収集業務全面委託水道料金等徴収業務外部委託等を行うとともに、平成18年度から導入した指定管理者制度の検証を踏まえ、これをさらに拡大するなどのほか、一層の事務事業の見直しなど、経費の節減等により生み出された財源を市民福祉市民サービスの向上などに充ててまいりたいと考えております。  また、これら事務事業の見直しにより、組織機構につきましても簡素で効率的なものとする必要がありますので、新庁舎建設室等において組織の一部改正を行うこととしております。  今後におきましても、行政改革を推進し、一層の効率的な行政運営に努めてまいります。  次に、市民との協働のまちづくりについて申し上げます。  本市では、協働をまちづくり基本理念に掲げ、その行動指針としての役割を担う市協働のまちづくり推進指針に基づき、積極的に市民との協働のまちづくりを進めているところであります。  本指針につきましては、近年の社会状況の変化に伴い、これまでの成果や課題を踏まえ、新たな指針への改定を行うこととし、昨年5月よりふくしま協働まちづくり市民会議において検討を行ってまいりましたが、去る12月に市民会議より一部指針の構成見直しなどを内容とする提言を受けたところであります。  今後は、本提言を踏まえ、新たな指針を策定し、市民との協働によるまちづくりを一層推進してまいります。  次に、県住宅供給公社保有資産の譲り受けについて申し上げます。  同公社が本年3月末で解散することに伴い、蓬莱地区中心施設内において同公社が保有していた土地、建物を無償で譲り受けいたしました。この施設には、住民の日常生活に必要なサービス機能が集中しておりますことから、今後は施設の適正な管理を行うことにより、良好な生活環境の維持と利便性の確保に努めてまいります。  次に、ポイ捨てのない美しいまちづくりについて申し上げます。  市民との協働により、ごみのない美しい環境づくりを総合的に推進するため、平成16年にポイ捨てのない美しいまちづくり条例を制定し、ポイ捨てによるごみの散乱等防止の取り組みを先導的かつ重点的に実施するため、推進モデル地区の指定を行っております。去る2月1日には、従来からの3地区に加え、杉妻等の4地区に新たなモデル地区を追加したところであります。  今後におきましても、推進モデル地区の活動を通じて、地域の快適な環境づくりを目指した環境美化活動を推進し、美しい快適なまちづくりを進めてまいります。  次に、福島交通株式会社の更生計画について申し上げます。  同社は、昨年12月19日に更生計画案を東京地方裁判所へ提出し、本市をはじめとした債権者の同意により、去る1月31日に計画案が認可されましたので、今後は会社再建に向け、進捗が図られるものと考えております。  今後におきましては、公共交通機関としての役割や雇用面などにおいて市民生活に密着した企業でありますことから、極力市民生活への影響が生じないように、県及び関係機関と十分な連携を図りながら対応してまいる考えであります。  次に、都市計画道路小倉寺─大森線について申し上げます。  本路線につきましては、大森地内の国道13号福島西道路と国道4号を結ぶ重要幹線でありますことから、県と市で施工区間を分担して改良事業を実施してまいりましたが、市施工区間である国道4号から旧国道4号までの区間、延長660メートルにつきましては、関係各位のご理解とご協力により、一部の工事を残し、3月下旬に供用開始することとなりました。  また、県施工区間につきましても、来年度末には全線開通する予定と聞いておりますので、長年の懸案でありました福島西道路と国道4号との接続が確保されることにより、渋滞解消と円滑な道路交通が図られ、市民生活の利便性の向上に資するものと考えております。  次に、平成21年度当初予算について申し上げます。  平成21年度の本市の財政は、歳入面において、世界的な金融危機を背景に、個人消費、生産活動が減少、雇用情勢も厳しさを増す状況の中、市税収入は大幅な減収を見込んでおり、地方交付税は地域雇用創出推進費が特別枠として創設されるものの、大幅な回復は見込めず、引き続き厳しい状況にあると見込んでおります。  一方、歳出面では、まずは現下の厳しい社会経済情勢に対応した緊急経済雇用対策、さらに市民福祉のさらなる向上を目指すため、少子化対策、子育て支援、安全で安心な地域づくりの推進、中心市街地の活性化、団塊の世代に対応した生涯学習社会の形成の優先的な課題に的確に対応しながら、市債残高の抑制に十分意を用いるなど、将来にわたる財政の健全性の確保に努めるとともに、業務の民間委託などによる事務事業の見直しや緊急度、優先度による事業の厳選により、財源の重点的かつ効率的な配分に努めたところであります。  そういたしまして、平成21年度当初予算は、一般会計におきましては、850億2,000万円、平成20年度当初予算額と比較し6.2%の増となります。  また、水道事業会計におきましては、120億2,936万5,000円、8.2%の減、12の特別会計におきましては、合わせて603億1,142万4,000円、3.9%の減、総計におきましては、1,573億6,078万9,000円、0.9%の増となった次第であります。  初めに、一般会計予算の概要についてご説明申し上げます。  総務部におきましては、新庁舎東棟建設事業を推進するのをはじめ、自治意識を醸成するため、地域内の情報を発信する地区だよりの紙面の充実を図るほか、次期総合計画の基本構想を策定するとともに、地域を担う中心的な人材育成をするためなどの所要の額を計上したところであります。  財務部におきましては、未給水地域解消のための施設整備費補助などを計上するとともに、税収を確保するため、引き続き収納率の向上に努めるものであります。  商工観光部におきましては、緊急経済雇用対策を講じるほか、地場産業の振興を図るため、産業交流プラザ常設展示室の改修や積極的な企業誘致に取り組むとともに、街なかのにぎわいを創出するため、まちなかコンサートや新規創業者の出店を支援するための所要額を計上いたしました。  また、観光の振興といたしましては、観光圏整備事業を推進するため、観光圏協議会に対する負担金を計上するのをはじめ、4月から法人化する観光物産協会の運営補助のほか、花見山公園周辺環境整備事業を引き続き実施するとともに、飯坂地区都市再生整備、街なか周遊バス運行に係る事業費などを計上いたしました。  農政部におきましては、活力ある農業の確立に向け、認定農業者をはじめとする担い手の育成に努めるのをはじめ、くだものの里としての産地の知名度アップや地産地消を図るなど、農産物の消費拡大を進める事業費を計上するとともに、庭塚地区での多目的休憩施設整備費、有害鳥獣被害防止対策費のほか、農業生産基盤の整備、経営安定化対策の充実、生産対策の強化等、総合的な農業施策を推進するための所要額を計上したところであります。  市民部におきましては、防災体制の充実を図るため、総合防災訓練を引き続き実施するほか、消費者の生活を守るための消費生活相談事業や高齢者の交通安全対策を引き続き進めるとともに、地域における自主的な活動や市民活動サポートセンターでの事業など、住民自治組織、NPOやボランティア団体などが実施する多様な市民活動を支援していくための所要額を計上いたしました。  環境部におきましては、環境基本条例等に基づき、次期環境基本計画及び温暖化対策実行計画の策定を進めるとともに、集団資源回収の推進など、引き続きごみの減量化、資源化の取り組みを進めるための事業費を計上いたしました。  また、ふれあい訪問収集の体制強化を図るのをはじめ、環境基金を活用した事業を引き続き実施するほか、ポイ捨てのない美しいまちづくりを進めるための所要額を計上いたしました。  健康福祉部におきましては、こんにちは赤ちゃん事業をはじめ、私立保育所の新増設、放課後児童クラブの増設など、子育て環境の整備充実を図るほか、災害時要援護者避難支援プランの作成、障害者に対する介護、訓練や地域生活を支援する事業など障害者福祉施策を推進するとともに、温泉利用介護予防事業や介護保険サービス利用料の軽減、高齢者福祉施設整備に対する補助、さらには高齢者が生き生きと暮らせる環境づくりを進めるための所要額を計上したところであります。  また、保健医療対策といたしましては、妊婦健診のほか、予防接種、がん検診などの保健事業を引き続き実施するとともに、救急医療体制の充実強化を図るための所要額を計上いたしました。  建設部におきましては、橋梁の耐震化改修、道路の新設改良、交通安全施設の整備、河川の改良などを計画的に進めてまいります。  また、借上市営住宅による中心市街地への良質な住宅の供給を引き続き行うとともに、東北中央自動車道建設促進に係る所要額を計上したところであります。  都市政策部におきましては、街路事業、公園事業を計画的に進めるのをはじめ、引き続き飯坂地区都市再生整備事業や飯坂町湯沢周辺区域での街なみ環境整備事業を進めるほか、民間事業者が行う市街地再開発事業を支援してまいります。  また、阿武隈急行線など鉄道交通の安全確保対策、生活路線バスの運行維持対策など、公共交通の確保を図る事業費を計上いたしました。  下水道部におきましては、公共用水域の水質汚濁防止に努めるため、引き続き浄化槽設置への助成を行うとともに、公共下水道事業の推進を図るため、所要の繰出金を計上したところであります。  消防本部におきましては、市民の生命と財産を守るため、高機能消防指令システムの整備を進めるほか、引き続き公共施設への自動体外式除細動器を配置するとともに、防火水槽や消火栓の整備など、消防救急体制の強化を図る所要額を計上いたしました。  教育委員会におきましては、教育環境の整備を図るため、福島第三中学校増改築工事及び湯野小学校耐震補強工事などを進めるのをはじめ、児童生徒の心の教育にも十分意を用いた取り組みを進めるための事業費を計上いたしました。  また、生涯学習の一層の充実や文化振興とともにスポーツの振興を図るため、体育施設の整備費などの所要額も計上いたしました。  次に、水道事業会計予算について申し上げます。  摺上川ダム水一元化による供給体系の確立とさらなる安定供給を図るため、継続事業の最終年度を迎える第8次拡張事業を推進するほか、市民皆水道に向けた未給水地域解消事業に取り組んでまいります。  また、安全で安心な水道水の安定供給のため、緊急時給水拠点確保等事業などを実施するのをはじめ、新たに給水管布設工事に対する助成制度を創設するほか、効率的な事業運営を図るため、水道料金等徴収業務の外部委託を実施するための所要額を計上いたしました。
     次に、特別会計予算について申し上げます。  国民健康保険事業費、老人保健医療事業費、介護保険事業費につきましては、それぞれの保険給付を行う経費などを計上いたしました。  また、下水道事業費、土地区画整理事業費などにつきましては、各事業を計画的に実施するための所要額を計上いたしました。  さらに、後期高齢者医療事業費につきましては、後期高齢者広域連合に対して納付する保険料等の所要額を計上したところであります。  以上が平成21年度各会計予算の概要でありますが、このほか条例改正等の議案の提案理由につきましては、それぞれ末尾に記載したとおりでありますので、ご了承願います。  次に、平成20年度各会計補正予算等の主なものについて申し上げます。  議案第29号平成20年度福島市一般会計補正予算につきましては、公共施設建設基金などへの積み立てを行うのをはじめ、中小企業信用保証料補助金等を追加するものであり、以上の補正による歳出予算の追加額は2億9,791万1,000円であります。  また、議案第30号平成20年度福島市水道事業会計補正予算ないし議案第36号専決処分承認の件につきましては、それぞれ補正予算説明書または末尾に記載した提案理由のとおりでありますので、ご了承願います。  次に、報告について申し上げます。  報告第1号専決処分報告の件は、専決処分いたしました損害賠償額の決定並びに和解の件等について報告をするものであります。  以上が提出議案の概要でありますが、詳細につきましてはご質疑または委員会等において申し上げたいと存じますので、よろしくご審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げます。  なお、会期中に人事案件を追加提案いたしたいと存じますので、ご了承をお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(山岸清) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  この際、お諮りいたします。明3日ないし5日は議案調査のためそれぞれ休会といたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。      【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(山岸清) ご異議ございませんので、明3日ないし5日は議案調査のためそれぞれ休会とすることに決しました。  なお、6日は午前10時から本会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                午前10時50分    散  会...