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平成12年 3月定例会−03月13日-04号

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  1. 福島市議会 2000-03-13
    平成12年 3月定例会−03月13日-04号


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    最終取得日: 2021-07-22
    平成12年 3月定例会−03月13日-04号平成12年 3月定例会                平成12年3月13日(月曜日) ───────────────────────────────────────────── 出席議員(39名)    1番  西山尚利君       2番  目黒恵介君    3番  渡辺敏彦君       4番  大越明夫君    5番  小熊与太郎君      6番  高柳 勇君    7番  杉原二雄君       8番  粕谷悦功君    9番  須貝昌弘君      10番  藤川淑子君   11番  小島 衛君      12番  佐久間行夫君   13番  佐藤一好君      14番  鈴木好広君   16番  高橋英夫君      17番  山岸 清君   18番  菅野芳樹君      19番  石原信市郎君   20番  斎藤朝興君      21番  鈴木英次君   22番  誉田義郎君      23番  塩谷憲一君   24番  半沢常治君      25番  佐藤保彦君   26番  伊東忠三君      27番  小林義明君   28番  加藤勝一君      29番  佐藤真五君   30番  宮本シツイ君     31番  横山俊邦君
      32番  桜田栄一君      33番  大宮 勇君   34番  斎藤 清君      35番  木村六朗君   36番  遠藤 一君      37番  阿部保衛君   38番  二階堂匡一朗君    39番  中村冨治君   40番  丹治仁志君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(1名)   15番  押部栄哉君 ───────────────────────────────────────────── 地方自治法第121条による出席者   市長      吉田修一君     助役       石川 清君   収入役     菊田 悟君     総務部長     冨田晴夫君   企画調整部長  高野行雄君     税務部長     石幡征二君   商工観光部長  畑中英雄君     農政部長     半澤 宏君   市民生活部長  斉藤嘉紀君     環境部長     丹野弘史君   健康福祉部長  鈴木信也君     建設部長     菅野廣男君   都市開発部長  丹治勝俊君     下水道部長    寺島由雄君   総務部次長   片平憲市君     秘書課長     冨田哲夫君   財政課長    阿蘇一男君     水道事業管理者  斎藤 廣君   水道局長    誉田勝芳君     教育委員     渡部 康君   教育長     車田喜宏君     教育部長     斎藤昇久君   代表監査委員  品竹貞男君     消防長      田村 廣君 ───────────────────────────────────────────── 議会事務局出席者   局長      佐藤堅二郎君    次長兼総務課長  菅野昭義君   議事調査課長  赤井 隆君 ───────────────────────────────────────────── 議事日程   1 総括質問                午後1時00分    開  議 ○副議長(木村六朗君) 定足数に達しておりますので、これより本会議を開きます。  10日の本会議における17番山岸清君の議事執行に関する発言につきましては、議長手元で善処いたしましたので、ご了承願います。  本日の議事日程は、さきに決定のとおりであります。  順序に従いまして発言を許します。21番鈴木英次君。 ◆21番(鈴木英次君) 議長、21番。 ○副議長(木村六朗君) 21番。      【21番(鈴木英次君)登壇】 ◆21番(鈴木英次君) 3月定例会にあたり、私は創政会の一員として幾つかの質問をいたします。  今や、国、県、地方自治体では厳しい財政事情のもとで、社会資本の整備への期待が高まっているが、整備水準は欧米先進国の都市に比べ、まだまだ立ちおくれており、それに地方自治体の財政難が社会資本整備にブレーキをかけようとしており、そこで今新しい形の社会資本整備の手法がクローズアップされており、いよいよ公共サービスをより安く提供する手段としてプライベート・ファイナンス・イニシアチブ、略してPFIで公共施設等の設計、建設、維持、運営に民間の資本の活用とノウハウを活用し、効率的で質の高い公共サービスの提供を図る民促事業で、PIFでは民間の創意工夫が大きく生かされ、新規産業の創出により民間事業者に新たなビジネスの機会をもたらし、景気を拡大し、経済構造改革の推進等により活性化につながる等の理由から、国においては平成9年11月からPIF導入について所要の検討を重ね、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律、通称PFI法案が国会に提出され、昨年7月23日の参議院で可決成立したことから今後一気にPFI構想が動き出すものと予想されております。  PFIは、英国で生まれた新しい考え方と受け取られがちであるが、我が国でも江戸時代初期に大阪の豪商淀屋がかけたと言われる淀屋橋のように民間の資金やノウハウを活用して、公共施設を整備するという例は我が国においても古くからあったものであり、考え方自体は新しいものではないと言われております。  従来、公共施設等の設計、建設、維持管理、運営の各プロセスの一部を委託、請負等により民間事業者に行わせる場合でも、民間事業者創意工夫を発揮する余地は限られており、これに対し、PFI方式では既存の公共施設等の効率活用も含め、設計、建設、維持管理、運営の各プロセスについて民間の資金とノウハウを活用し、事業が民間主導で行われることで民間の創意工夫が発揮され、効率的かつ効果的な公共サービスの提供が可能となり、さらに各プロセスが一体的に行われる場合には事業全体を視野に入れた企画や提案を通じて事業の効率化が一層促進され、質の高い公共サービスの提供が可能になると言われております。  先進国のイギリスにおいては公共事業の17%がPFIにおいて実施されており、東京都においても災害時の給水を考慮して、平成11年に送水場の発電装置を253億円で20年間の契約で企業体に発注しており、県内では川俣町において町役場庁舎PFI事業検討委員会を発足させ、役場庁舎建設のメリットなどを今年度中に調査検討するとの新聞報道がなされております。  このような状況の中で、増大する行財政事業に対応し、市民へのサービスの充実を促す新しい事業方式であるPFIについて、市長の所見をお伺いいたします。  次に、福島地方土地開発公社についてお伺いいたします。  先般の新聞記事に、地方自治体にかわって土地の先行取得や造成を行う土地開発公社において、1998年度末現在で、事業にめどがつかない5年間以上保有している塩漬け土地が全体の面積の37%、取得金額に金利などを加えた簿価では約3兆8,500億円に上っていることが自治省のまとめで報道されました。土地開発公社は、申すまでもなく公有地の拡大の推進に関する法律にのっとり、公共用地、公用地等の取得、管理、処分等を行うことにより地域の秩序ある整備を住民の福祉の増進に寄与することを目的に事業を推進され、公共事業の円滑な実施に大きな役割を果たしてきたものと推察するものであります。しかし、昨今の情勢から見ると、土地利用のあり方をはじめ経営改善策など多くの課題が山積しており、それらの対策に真剣に取り組む時期を迎えていると思われます。  そこで、次の点についてお伺いいたします。  一つとして、福島地方土地開発公社のうち、福島市分についての総面積と帳簿価格について幾らになっているのか。  二つ目として、工業団地分譲状況はどうなっているのか、また企業誘致活動はどのようにして行っているのか。  三つ目として、現況の山積した課題に取り組むためには民間人も含め専門的なスタッフを登用するなど組織体制充実強化が必要と思われますが、見解をお伺いいたします。  次に、駅新設についてお伺いいたします。  3月11日、阿武隈急行福島学院前駅が営業開始をいたしましたが、この利用人員を1日に320名を見込んでおり、単純計算で年に換算しますと11万6,800名となり、平成10年度のJR東日本各駅の乗客数を見ますと、福島駅が634万8,000人、南福島駅が56万3,000人、金谷川駅が87万2,000人、松川駅が51万1,000人、東福島駅が37万1,000人となっており、阿武隈急行各駅の乗降客数が福島駅が172万7,000人、卸町駅が28万2,000人、瀬上駅が17万8,000人となっており、それに福島交通飯坂線の全線の利用者398万5,000名の方々が利用されており、以上の各駅の利用者の内訳を聞いてみますと、通勤と学生の通学のための利用が非常に多いとのことであります。  交通機関としては時間が正確であり、交通渋滞もなく、利用者にとっては大切な足であり、特にこれからは高齢者の利用等を考慮することはもちろんでありますが、中心市街地活性化等を進める上での投資も少なく、効果が期待できるものの一つに駅の新設があります。  一つには御山周辺への新設ですが、住宅が密集しており、以前にも要望等も出されておったところであります。  次に、福島駅と南福島駅の間への新設ですが、福島大学をはじめとする学術研究ゾーンとして都市マスタープランで位置づけられており、沿線には住宅、アパート建設が盛んであり、通勤、通学をはじめ高齢者等の利用推移を考慮した場合、新設が急務と思われますが、当局の見解をお伺いいたします。  次に、宮畑遺跡についてお伺いいたします。  福島工業団地の第6期造成工事に伴い、平成6年5月から行われた埋蔵文化財の発掘調査で発見された縄文時代の柱の跡は縄文中期、後期のもので、市内の今までの埋蔵文化財調査の中では宮畑遺跡が規模も大きく、文化財として高く評価されており、先人が残した福島の遺産として青少年をはじめ各方面から福島の古代史を理解する遺跡であろうと思いますが、現在市では調査検討委員会を設置され対応しておりますが、今後の保存方法についてお伺いいたします。  次に、福島未来博についてお伺いいたします。  緑の大地、うつくしまから輝く未来が発信される「美しい空間 美しい時間」をテーマに、2001年7月から須賀川市で開かれるうつくしま未来博推進費として1,552万7,000円が計上されておりますが、福島市にとってもいろいろな面において宣伝する絶好のチャンスであり、これが企画と費用についてお伺いいたします。  次に、オウム対策についてお伺いいたします。  オウム真理教に対する団体規制法観察処分適用で、公安調査庁が立入検査した施設の地元9市区町村のうち、栃木県大田原市を除く8自治体は、住民の不安が取り除かれていないとして住民票の不受理を継続しておるとの報道がなされましたが、これら隣県の栃木、茨城県関係自治体の問題としてのみではなく、いつ、どこで、どのような問題が発生するのか予断を許さない状況にあると思われます。  県内におきましても、オウム真理教信者の町内への進出防止を目指すオウム対策協議会を組織し、町職員が本部員を務める対策本部を設置し、オウム絶対拒否の姿勢を町民にも広げようと協議会を通じて行動計画を決めた自治体もあり、福島市においても他の自治体の問題としてとらえるのではなく、信者の動向をはじめ信者の進出未然防止のための措置を講じるべきと思いますが、当局の対応についてお伺いいたします。  次に、西道路についてお伺いいたします。  福島西道路は国道13号線から115号線までの4車線化工事が進められており、このたび一部開通がされましたことに対し、当局の努力に敬意を表するものであります。  今後は、国道115号より大森−小倉寺線までの事業の推進を強く望むものであり、さらに西道路の南伸、北伸により国道4号線へのタッチが福島の主要幹線道路として円滑な交通の流れを確保する緊急な課題であり、路線決定の今後の見通しについてお伺いいたします。  次に、河川等の浄化対策についてお伺いいたします。  阿武隈川は古くから政治、文化の歴史に深いかかわりを持ち、時の流れとともに流域の人々の生活に多くの恵みと時には水害等による災害を伴いながら今日を迎え、その間、吉田市長の提唱により11市町村に河川環境の保全を図り、発展的に阿武隈川サミット開催となり、第6回が経過し、その結果、阿武隈川平成の大改修へと発展されたことは流域の1人として敬意を表するものであります。  第1回阿武隈川サミット共同声明の三つ目に、「生きものたちのいのちが 喜び輝くあぶくま川の清流をとりもどそう。」とありますが、近年の科学技術の進歩や産業経済の発展、さらには急激な都市化に伴い自然環境と水質の保全が提唱されておりますが、最近の水質についてお伺いいたします。  また、市の公共用水域である12河川、23地点の水質についてもお伺いいたします。  次に、平成12年度のまちづくりの重点目標として7項目の目標を挙げられましたが、安全で安心して住めるまちづくりについてお伺いいたします。  子供の頃よく聞かされた言葉の中で、この世で一番恐ろしいものは地震、雷、火事、おやじと言われましたが、いずれも身近なところで起こればそのとおりと思っておりました。最近は一部変更するところがあるかもしれませんが、日本は地震国と言われ、世界中で発生する地震の約10%が日本で起きており、特に活断層による地震の発生は、日本列島のほぼ全域に分布しており、直下型地震はいつ起きてもおかしくない状態であり、またプレートの境界で起こる地震も活動期に入ったと言われております。  平成7年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生して5年を経過しましたが、日本中のどの地域にも同じような地震が発生する危険性が存在していると言われており、現在の人間の力では地震をコントロールすることなど到底不可能であり、地震の発生を完全に予知することも困難とされており、我々にできることは地震による被害を最小に抑えることであり、本年度予算においても総合防災対策費をはじめ消防関係へ配慮されたことを評価するものであります。  ただ、ここで大切なことは、個人における地震対策、とりわけ災害に直面した際にパニックに陥らず、周囲の人々と協力しながら2次災害を食い止める気構えが重要となり、各地域の自主防災組織の育成強化を図ることによって地域災害を最小限に食い止めることであり、阪神・淡路大震災がそのよい教訓ではないかと思います。  市においては、地域防災計画の一部を修正し、平成11年3月にいろいろな災害を想定したマニュアルを作成、配布され、それが計画の資料編を10月に配布を受けたところであります。災害は、いつ、どこで、どんな規模で起こるか予想はつきませんが、資料編についてお伺いいたします。  一つとして、地滑り防止区域地すべり等防止法第3条に基づく指定区域が8カ所、地滑り危険箇所、法指定なし23カ所となっており、この区域には人家戸数があるのか、あるとすれば何戸が該当するのかをお伺いいたします。  二つ目は、急傾斜地崩壊危険箇所自然傾斜が12カ所、人工斜面3カ所にも人家戸数があるのかをお伺いいたします。  三つとして、山地災害危険区域のうち山腹崩壊危険区域39カ所、人家戸数145戸、崩壊土砂流出危険区域114カ所、人家戸数が599戸となっており、これを単純に合計しますと199カ所で744戸が該当いたします。これらの地域、該当者に対して事前指導説明等はされているのかお伺いいたします。  四つとして、危険箇所も多く、災害防止上も早急な改修が望まれますが、今後の改修計画についてお伺いいたします。  五つとして、臨時ヘリポート7カ所、消防防災ヘリ緊急離着陸場10カ所となっておりますが、ヘリコプターの性能上、余り広場を取らなくても離着陸が可能で、指定地域以外はどうなっているのかをお伺いいたします。  次に、あらかわクリーンセンター焼却炉の更新についてお伺いいたします。  大量消費、大量廃棄の進行により我が国の産業は飛躍的に発展を遂げたが、一方資源、環境を取り巻く状況は地球規模の環境問題となる深刻な事態となり、さらにごみ焼却処理によるダイオキシンの発生など大きな社会問題となり、焼却における処理費用の増加する中で資源循環型の法整備が進み、リサイクルの推進により市の一般廃棄物の量も昨年対比で6%の減となってまいりましたが、あらかわクリーンセンター焼却炉は昭和52年5月より稼働し、23年を経過しようとしており、焼却炉補修工事費のみを見ますと、平成7年度が4,171万5,000円、平成8年度が5,150万円、平成9年度が5,407万5,000円、平成10年度が7,770万円、平成11年度が7,980万円と年々増加する。  老朽化が進んでおり、私が平成8年12月の議会において更新の質問に対して、答弁は第三次福島市総合計画後期計画の中で平成11年度に基礎調査、平成11年、12年には基本調査など、平成13年度以降に建て替えを実施することにしており、とのことでありましたが、これらを踏まえ今後の計画についてお伺いいたし、私の質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○副議長(木村六朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) お答えいたします。  民間の資金とノウハウを活用し、公共施設の整備や行政サービスの充実を図ることを目的としております、ご質問のPFIでございますが、行財政改革に取り組む本市といたしましても一つの手法として検討しなければならないと、このように考えております。  しかしながら、効率的で効果的な行政サービスの提供、民間の事業機会の創設などのメリットがある一方、民と官の相互の役割、責任、リスクの分担範囲の明確化と必要な公共サービスの水準の明確化をどのように図るかという問題点もございますので、今後、他の公共団体の取り組みを十分視野に入れて検討してまいりたいと、このように考えております。  次に、西道路の延伸でございますが、建設省においては既に都市計画決定されている国道115号から大森地内までの約1.3キロメートルについて平成9年度に事業に着手いたしております。また、あわせて道路ネットワークの形成を図るため、県、市においては大森地内から国道4号までの約2.2キロメートルの都市計画道路小倉寺−大森線の整備を早期に進めていく考えでございます。  市といたしましては、本市を取り巻く交通環境の現状から、南伸はもとよりのこと、北伸につきましても路線の確定など、早期に整備促進が図られるよう国、県へ引き続き強く要請してまいりたいと考えております。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長よりお答えをいたします。 ◎企画調整部長高野行雄君) 議長、企画調整部長。 ○副議長(木村六朗君) 企画調整部長。      【企画調整部長高野行雄君)登壇】 ◎企画調整部長高野行雄君) お答えいたします。  鉄道の新駅の設置についてでありますが、新駅を設置することは沿線の地域住民の交通手段を確保する視点から、さらには渋滞の緩和や環境への配慮から、また都心へのアクセス交通を確保し、市街地の活性化を図る上からも大変重要であると考えております。  阿武隈急行線の御山地区へ、及びJR福島駅と南福島駅の中間への新駅の設置についてでありますが、当該箇所はいずれもJR東北本線上に位置しているため、市が設置事業費を負担することについては地方財政再建促進特別措置法によって制限等の課題があるために、これらの課題の整備が前提となりますので引き続き関係機関と協議してまいりたいと存じます。  次に、うつくしま未来博につきましては、市民総参加の推進による未来博の成功を目的として、昨年10月、132の市民団体等で構成する福島市うつくしま未来博推進協議会を設立したところであり、この協議会を中心として未来博出展プログラムをはじめ関連事業への取り組みを行い、未来博開催を機に地域の活性化と福島市の魅力を全国に発信してまいりたいと考えております。
     未来博会場の90市町村プロジェクト館におきましては、本市の産業や文化、観光等を紹介する展示出展や伝統的な芸能や祭り等を紹介する催事出展とともにPRビデオによる映像出展やインターネットによる情報出展を通して福島市を広く内外にアピールしてまいりたいと存じます。  また、本市におきましては日頃から地域で親しまれているイベントを記念事業として位置づけ、未来博への関心を高めてまいりますとともに、未来博会場への来場者を本市に呼び込むため、開催期間中にタイアッププログラムによるイベントの実施を予定しているところであります。  なお、今後の予定につきましては、平成12年度中において90市町村プロジェクトの出展内容、記念事業タイアッププログラムの具体的な内容について協議会に諮って決定してまいりたいと存じます。  また、未来博関連の今年度予算につきましては、90市町村プロジェクトに係るうつくしま未来博主催者負担金が1,127万5,200円、福島市うつくしま未来博推進協議会補助金として398万7,500円等となっております。 ◎商工観光部長畑中英雄君) 議長、商工観光部長。 ○副議長(木村六朗君) 商工観光部長。      【商工観光部長畑中英雄君)登壇】 ◎商工観光部長畑中英雄君) お答えをいたします。  福島地方土地開発公社の所有総面積につきましては、帳簿価格において平成10年度末で189ヘクタールでありまして、金額にいたしまして約289億円となっております。  工業団地分譲状況につきましては、昨年11月現在、204ヘクタールのうち約170ヘクタールでありまして、83.3%が分譲済みとなってございます。また、企業誘致活動につきましては、首都圏での企業立地説明会や企業訪問などを実施し、工場立地促進条例を積極的に活用するなど優良企業の誘致に努めておるところでございます。  次に、組織体制充実強化につきましては、ご提言のように、民間人をも含めた幅広い分野から専門スタッフの登用や連携など十分検討してまいりたいと考えてございます。 ◎市民生活部長斉藤嘉紀君) 議長、市民生活部長。 ○副議長(木村六朗君) 市民生活部長。      【市民生活部長斉藤嘉紀君)登壇】 ◎市民生活部長斉藤嘉紀君) お答えいたします。  初めに、オウム真理教対策についてでありますが、本市への信者進出や関連施設が立地された場合、他の事例によりますと市民生活に大きな不安を抱かせることになると考えられますので、関係市町村の対応等の情報収集と関係法令に基づき関係機関と連携を密にしながら適切な対応に努めてまいる考えであります。  次に、地滑り防止区域及び地滑り危険箇所内の人家戸数についてでありますが、県の調査によりますと282戸となっております。  次に、急傾斜地崩壊危険箇所の自然斜面及び人工斜面箇所内の人家戸数につきましては、県の調査によりますと301戸となっております。  次に、山腹崩壊危険区域及び崩壊土砂流出危険区域の該当者に対する事前指導、説明等につきましては、区域設定時に土地所有者等を対象に実施されております。  次に、今後の改修計画につきましては、国、県等の関係機関との定期的なパトロール等の実施により現状把握を行い、緊急に改修を要する箇所から国及び県が年次計画等により順次改修しているところであります。  次に、指定地以外でのヘリコプターの離着陸につきましては、県の地域防災計画で定める離着陸に必要となる最小限度の面積や地表面の状態、救急車の出入りの利便性等の諸条件が満たされた際は航空法の規定により指定地以外でも着陸が可能であります。 ◎環境部長(丹野弘史君) 議長、環境部長。 ○副議長(木村六朗君) 環境部長。      【環境部長(丹野弘史君)登壇】 ◎環境部長(丹野弘史君) お答えいたします。  阿武隈川の水質につきましては、BOD、すなわち生物化学的酸素要求量で見ますと、昭和54年度2.5ppm、平成10年度2.0ppmとなっており、ほぼ横ばいで推移しております。  また、12河川23地点の水質につきましては、COD、すなわち生物化学的酸素要求量で見ますと、環境基準及び流入先河川の環境基準を準用した基準と比較いたしますと73%の達成率であり、ほぼ横ばいで推移しております。  あらかわクリーンセンターの焼却炉の更新につきましては、現総合計画では平成11年度から調査に入ることとしておりましたが、その後、県のごみ処理広域化計画が策定され、ブロック別推進計画を作成することになりましたので、それとの調整を図りながら次期総合計画の中で計画してまいりたいと考えております。 ◎教育長(車田喜宏君) 議長、教育長。 ○副議長(木村六朗君) 教育長。      【教育長(車田喜宏君)登壇】 ◎教育長(車田喜宏君) お答えいたします。  宮畑遺跡につきましては、専門家で組織しております調査指導委員会の指導、助言を受けながら、3カ年の予定で確認調査を行っているところであります。  現在、ご指摘の柱穴跡も含め、縄文時代中期から晩期までの集落の広がりや様相などについて引き続き調査中でありますことから、来年度の調査状況を踏まえ、市民の皆様方の意向を尊重しながら、保存方法も含め、遺跡の今後のあり方について検討してまいりたいと考えております。 ◆21番(鈴木英次君) 議長、21番。再質問。 ○副議長(木村六朗君) 21番。 ◆21番(鈴木英次君) 再質問したいと思います。  あらかわクリーンセンターの件なのですが、これは代表質問でも何名かの方が取り上げられておるわけでございます。ご承知のとおり、最近リサイクルによってごみの減量化が進んでおると言っておられるわけでございますが、これからのリサイクルで、あぶくまの焼却炉だけで間に合うと言えばこれまた別なのですが、あそこが必要だとした場合に、私は最初の頃は15年が償却期間であるというようなことを聞いておりましたので、平成8年に私はこの議会で質問したわけでございますが、そのときに平成13年度には全部改修したいというふうな返答があったわけでございます。  それはさておきまして、先ほど申し上げましたように年々この修理費が大きくかさんでおる状態でございます。それだけならいいのですが、これから計画して焼却炉をつくり、完成するまでには少なくても6年、幾ら早くても5年ぐらいかかるのではないかというようなお話も聞いておるわけでございますので、これから5年、6年間、その現在のあらかわの焼却炉がそういうことをしながら使用可能なのかどうか。仮に不可能で、あそこがもう使えないということになった場合には、あぶくまの焼却炉だけで対応できるのかどうか、その辺が心配なわけで私は質問をさせていただいたわけでございますが、その辺についてお聞きしたいと思います。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○副議長(木村六朗君) 市長。 ◎市長(吉田修一君) 再質問にお答えを申し上げます。  市民の皆さん方のご協力によって、かなりごみの総量は減っております。また、分別化も進んでおります。  しかし、ご質問にもございましたように、あらかわクリーンセンターは建設されてからかなり年月もたち、また修理費もかなりかかっている現況でございます。一方、240トンの処理能力を持つあぶくまクリーンセンターにつきましてもかなり維持補修については苦労している現状でございますが、この240トンとあらかわクリーンセンターの180トン、上手に地域も考えながら使用して、しかもご指摘にございましたような大きな問題発生に至らないうちに計画決定の中でこの問題に対応してまいりたいと、このように考えております。 ○副議長(木村六朗君) 以上で、鈴木英次君の質問を終わります。  3番渡辺敏彦君。 ◆3番(渡辺敏彦君) 議長、3番。 ○副議長(木村六朗君) 3番。      【3番(渡辺敏彦君)登壇】 ◆3番(渡辺敏彦君) 私は今3月定例会に際し、創政会の一員として市政各般にわたり、特に身近な部分についてのご質問を申し上げます。  まず一つ目として、有害鳥獣駆除についてお伺いをいたします。  平成11年度は、例年になくクマ、イノシシ、サルの出没が多かったような気がいたします。クマに至りましては我が松川地区美郷団地にも出没し、我が家の裏の庭を横断したとのことであり、45年の人生の中で初めてのことであり、仰天をいたしたところであります。イノシシにつきましても、渡利立子山の山間部に何年かぶりで出没をし、農産物に被害を与えたと聞き及んでおるところであります。これらクマ、イノシシの被害につきましては農業経営に対して大打撃を与えるようなことは少ないような気はいたしますが、人間に対する危害という面では心配をするところだろうというふうに思うわけであります。  さて、我が福島市で大きな問題となりますのは、何といっても敵はさる者、サルの被害ではないでしょうか。里におりればおいしいモモ、ナシ、リンゴが順序よく熟し、食うに困らない。中には適正着果のために行う花摘み作業の姿を見て、よけいな摘果、摘花をする人まねサル軍団もあって、果樹農家の方々が困惑をいたしております。  これらの駆除につきましては県の許可が必要であり、許可が出た頃は別な場所に移動しているということもしばしばであるようであります。人間は悪事を働けば現行犯逮捕、サルは悪事を働いても5日間の逃亡期間つきではおかしなものであります。地方分権での許認可の動向とこれら有害鳥獣への駆除についての当局の考え方と、その対応についてお伺いをいたします。  次に、新農基法施行に伴う中山間地直接支払い制度についてお伺いをいたします。  対象地域の中で、法対象指定地域では旧茂庭、中野、大笹生、庭坂、土湯、水原村の旧6村となっておりますが、県特認地域はどのようになるのでしょうか。5月頃までに県より通知が入るとの話は聞き及んでおるところでありますが、特認がなければ、吾妻連峰沿いの西高東低、冬型制度になりかねません。阿武隈山系沿いの大波、山口、渡利、立子山、下川崎の山間農地についても十分に条件が合うところもあるものと思われますが、いかがなものでしょうか。また、それ以外の地域で条件が整うところがあったとすれば、対象とすることが可能なのかどうかお伺いをいたします。  また、当局として知り得る現状把握の中でこの制度の枠をどの程度まで消化、達成できるものと考えておられるのかもお伺いをいたします。  次に、グリーン・ツーリズムの取り組みについてお伺いをいたします。  我が福島市は、果樹大国であります。初夏から晩秋まで果実が途切れることなく収穫できますし、味もいい、この産品を上手に観光や農業体験に活用できないものでしょうか。他市町村では、行政が中心となって加工所や加工館をつくって、基幹とした産品の振興や客寄せのための努力を行っているところもあります。また、我が市では養蚕の衰退に伴う遊休桑園の跡地利用もできます。新振興作物の選定普及努力により新たな取り組みも可能であります。それらの取り組みにより、市内全体の観光地、商業地にもプラスの影響、効果があるものと思われます。  当局のグリーン・ツーリズムへの取り組み方針、考え方、また今進めているのであれば、その進捗状況についてもお伺いをいたします。  次に、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律施行に伴う行政施策展開について、お伺いをいたします。  当法律は、昨年11月1日、家畜排せつ物の管理適正化を図り、周辺生活環境に悪影響が出ないようにということで施行され、牛10頭以上、豚100頭以上、鶏2,000羽以上の畜産農家がその対象となります。我が国の畜産農家は、外国からの畜産物の輸入等の影響により、その経営内容は非常に厳しいものであると思われます。そこに、当法律の基準に合わせた施設の新設や改良の負担は大きな重荷となるものと思われます。畜産農家への支援と環境浄化を考え、行政として堆肥センターの設置を農業団体と連携をして検討をし、実現を目指すべきではと考えますがいかがでしょうか。  また、堆肥製造に際しては家庭から排出される生ごみ等をミックスすれば一石二鳥、まさに循環型社会と言えるのではないでしょうか、当局のご所見をお伺いいたします。  次に、小学校PTA指定危険箇所の実態とその対応についてお伺いをいたします。  市内の各小学校PTAの生活指導部、健全育成部や地区の青少年健全育成推進会では、地域内の子供たちの危険防止、安全のため危険箇所の指定を行っており、市教育委員会、学校警察連絡協議会、福島地区防犯協会連名の「危険、このふきんはあぶないところですからあそばないようにしましょう」という立て看板をいただいて設置をいたしておるところでありますが、毎年、毎年その箇所がふえる一方で、一向に抜本的な改善、改修がなされていないような気がいたします。  安全で安心なまちづくりの観点から、当局としては現状をどのようにとらえておられるのか、また関係部署とどのような連携をとり、対処するおつもりなのかお伺いをいたします。  次に、生活道路整備改修についてお伺いをいたします。  自治振興協議会に対する要望事項の中で一番多いのが建設部に対するものでありますが、その中で何年要望してもだめというのが市道認定になっていない公衆用道路の整備改修ではないでしょうか。市に寄附されていないから、道幅が4メートル以上ないからどうしようもないという話になります。しかし、それら要望される道路は、自分の木戸道ではなく完全な公衆用道路であり、万人が車を走らせたり生活のために利用している道路でありますし、利用者は皆市民であります。よくあるのが、何軒かの宅地造成をしたが、片一方からは認定の広さで進入できるが抜け道が車は通れるが狭いので認定できない。また、道幅は十分だが造成業者が寄附をしない。これらの道路は、造成したばかりの頃は大きな問題にはなりませんが、何年、何10年もたつと路面やU字溝の傷みが出てきて、危険な状態になって初めて騒ぎになります。抜本的に整備することが望ましいわけでありますが、理に合わないとすれば、市民の危険防止という観点からそれらの実態をよく把握し、補修や状況によっては改善が必要かと思われます。  福島市に住まいする市民が公平なサービスを受けられるよう臨機応変な対応も必要かと思いますが、当局のご所見をお伺いいたします。  また、生活道路、小中学校通学路になっている官地、俗に赤道、里道の整備についても同様な状況にありますので、あわせて当局の対応についてお伺いをいたします。  次に、阿武隈川支流の整備の考え方についてお伺いをいたします。  阿武隈川は、現在平成の大改修ということで大々的な護岸工事等が行われておりますが、阿武隈川に注ぐ市内に何本かある支流についてはどのような整備を考えておられるのか。本流は広くて深いが、支流は狭くて浅い。水原小学校は水辺の楽校ということで子供たちが水原川に、そして自然に親しみ、健やかに成長をいたしております。我々が子供の頃は、夏休みともなれば山に川に遊びに行ったものです、今はどうでしょうか。川に入り、水に親しんだり水と戯れたり、何とも懐かしい気がいたします。支流だから、浅いからできる楽しみであります。  この支流の特性を生かした整備をし、大人も子供も自然に親しみ、人間性復活のきっかけとなればすばらしいことだと思います。21世紀の大改修というわけにはいかないと思いますが、何らかの対応が必要ではないでしょうか、当局のご所見をお伺いいたします。  次に、双葉郡達南地区から福島市南玄関松川へのアクセスとスカイライン観光についてお伺いをいたします。  達南地区の方が、きょうは天気がいいからスカイラインにでも行ってみっかということで車で家を出たとします。一番近いコースが松川土湯経由スカイラインであります。家を出て間もなく阿武隈川にかかる逢隈橋に差しかかります。橋は高いし橋幅は狭い、二重の恐怖感であります。少し走って、松川の狭いまち中を抜けると高速道路。そこで一考、ここにインターがあれば二本松まで行ってっこどねえのになぁと、そんなことを考えながら水原の外れまで行きますと、にわかに道路が狭くなり、対向車が来たらどうすっぺという状況になってパニック、そうこうしているうちに土湯街道115号に出てほっとする。登り始めて、どこから入るか不安を持ちながらどんどん登り、トンネルを抜けるとスカイラインの案内板、右に曲って少し走ってふっと思う、本当にこの道なのだろうかと。木はうっそうと道路にかぶり、道路も何10年も手がかかった様子がない。あれっ、と思っているうちに野地温泉に差しかかり大丈夫であることを確信、無事スカイライン入り口に到着と。  さて、そこでお伺いをいたします。  飯野町境の逢隈橋については大分歴史を感じますし、狭くて危険であります。市としての考え方についてお伺いをいたします。  また、松川インターチェンジの設置についてもいろいろな機会で話は出ますが、前に進まない状況にあります。パーキングがあり、すぐ近くに県道があり、接続する気になればすぐできそうであるし、自動カード発行機が上下2台と料金所も同様2名で対応すれば安価で設置管理できるものと思いますが、市の考え方あるいは検討中であれば進捗状況についてお教えてください。  続いて、水原から土湯までの県道の整備についてでありますが、県は生活道としての見方をしているようでありますが、観光地へのアクセスとして考えれば非常に大切な道路であると思います。市としての考え方と対応についてお伺いいたします。  また、115号線からスカイライン入り口までの観光道、旧115号線整備の考え方についてもお教えください。スカイラインは、福島市の観光のメインであります。県、市、連携をとりながらますます観光地として磨きがかかりますようご祈念をいたすところであります。  次に、市内の観光とイベントのPRの考え方についてお伺いをいたします。  市外、県外に出す福島市の観光パンフレットにはどのような基準で、どのような観光地が、そしてどんなイベントが載るのか、何か決まりがあるとすればお教えください。  続いて、市内向けのPRでありますが、松川のお祭りがいつあるか飯坂の人たちはわからない。逆に、飯坂のお祭りがいつあるか松川の人たちにはわからない。市内のどこで何があるかもっとしっかりわかれば、29万人の市民が行ったり、見たり、参加してみたいという気になり、それぞれの観光イベント、お祭りが今まで以上、観客がふえ、盛り上がるものと思いますし、行ってよかったなと思った人たちは市外、県外の親戚、知人、友人に口コミで宣伝をしてくれるものと思います。  市政だよりではなく、地区別、月別の保存版市内観光パンフレットを市民に配布してみてはいかがでしょうか。これからの観光PRについてのご所見をお伺いいたします。  次に、笹森山の市民憩いの場としての開発についてお伺いをいたします。  なぜ、笹森山にテレビ塔、電波塔が立っているか考えてみたことがあるでしょうか。答えは登ってみると出ると思いますが、市内あらゆるところから見える笹森山、下から見えるということは当然上からも下界が見えるということでありますから、それだけ眺めがいいわけであります。まさに、絶景です。ただ、残念なことに道路の整備がいまいち、頂上から下界を眺める場所の選定に苦慮するという難点があります。整備すれば、市内有数の憩いの場、気分転換の場になると思われます。アクセス道路の整備と展望施設の設置についての当局のご所見をお伺いいたします。  次に、ガーデニングコンクールの開催についてお伺いをいたします。  うつくしまふくしま、花いっぱい運動、きれいな街なみをつくろう、景観をよくしようとさまざまな取り組みがなされてきましたが、どこでどう変わったか明確でないような気がいたします。我が市は盆地で東西南北山に囲まれ、緑については不足しない自然条件にあります。ただ、色合い、色彩となると寂しいものがあります。  そこで、個人、企業、町内会、市施設などの対抗のガーデニングコンクールを開催し、美化推進の励みとすれば、市内全体の美化運動が盛り上がるのではないでしょうか、当局のご所見をお伺いいたします。  最後に、工業団地への工場誘致基準の見直し及び多目的活用についてお伺いをいたします。  景気低迷の中、市所有工業団地への工場誘致についてはいくら努力をしても報いられないのが現状ではないかとお察しいたします。本当にご苦労さまでございます。  そこでお伺いいたしますが、誘致基準の緩和を実施すれば状況は変わるのかどうか、また、どうにもならない場合の多目的活用についての考えはあるのかどうか、当局のご所見をお伺いいたします。  以上申し上げまして、私の質問とさせていただきます。適正で前向きなご答弁をお願い申し上げます。 ◎市長(吉田修一君) 議長。 ○副議長(木村六朗君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) お答えいたします。  阿武隈川に注ぐ1級河川は34河川あり、国、県が管理をいたしております。  河川整備事業は、人々の生命や財産を守るとともに本来川が持っている豊かな自然環境を保全するための重要な事業でございます。そうした中で、環境学習の場として阿武隈川本線に水辺の楽校やサンクチュアリが整備され、また憩いの場、さらに福島藩船着き場の復元に向けた整備が今進められているところでございます。  このような阿武隈川の本流とともに、荒川につきましてもまた重要な河川整備でございます。特に歴史遺産である水防林と霞堤の保全や桜づつみモデル事業に見られるような人間と河川とのふれ合いの場の整備が、今後の市政にとって極めて重要な環境あるいは文化、教育に配慮した幅広い行政になろうと思っております。また、荒川以外の1級河川松川や水原川の河川整備につきましても、うつくしまふくしまの川づくり事業において治水の安全を図りながら生態系や水と親しむ河川整備が進められてきたところでございます。
     特に、平成11年度からは、1級河川摺上川につきましては福島県において今後環境の整備を進め、上流部の摺上川ダムの整備促進と一体となった回遊性のある河川整備が重要でございます。  いずれにいたしましても、ご質問にございました阿武隈川の本流あるいは荒川、松川、摺上川、それらに注ぐこの中小河川の河川流域の生活圏というのが非常に盆地特性の福島にとっては大事な課題でございますので、鋭意取り組んでまいりたいと考えております。  次に、工業団地への工場誘致基準の見直し及び多目的な活用につきましては、昨年3月市議会定例会において物流施設の用地取得の助成の適用及び新規雇用者数の緩和措置について条例の一部を改正したところでございます。現在の経済情勢に即した対応についても今後検討してまいりたいと考えておりますが、工業団地の多目的活用につきましては工業振興計画との整合性や都市計画法の用途地域の規制もございます。然はさりながら、現下の市の一般会計の財政状況、さらに今後の土地開発公社等の資金の運用、また土地の在庫の適正な処分、これらを考えましたとき、ご質問の趣旨を十分体しながら本市の経済の活力に供するような企業誘致等についてもさらに努力してまいりたいと考えております。  ご質問中、市長答弁以外の点については、それぞれ担当部長よりお答えをいたします。 ◎企画調整部長高野行雄君) 議長、企画調整部長。 ○副議長(木村六朗君) 企画調整部長。      【企画調整部長高野行雄君)登壇】 ◎企画調整部長高野行雄君) お答えいたします。  松川インターチェンジにつきましては、これまで開発インターチェンジの設置手法等について研修会を開催するなど周辺自治体と連携を図りながら検討してまいったところでありますが、従来の整備手法に加え、サービスエリアやパーキングエリアと高速道路活用施設との連結による方法が可能となったところであり、さらに昨年、地域活性化インターチェンジという新しい手法が示されました。松川インターチェンジにつきましてはどのような手法が可能性として高いのか、引き続き周辺自治体と連携を図りながら調査研究を進めてまいります。  次に、ガーデニングコンクールの開催についてでありますが、市では平成7年に開催された福島国体で培われた花いっぱい運動等の市民運動を継続するため、平成8年度に住民自治組織地域活動促進補助事業を創設し、町内会等が行う地域活動に対して活動費の一部を補助しております。この補助事業の一つに花いっぱい運動があり、各地区においてきれいなまちづくりを推進しているところであります。  ご提案のありました、町内会等のガーデニングコンクールにつきましては美化運動推進の一つの手法でありますが、導入につきましては今後の検討課題とさせていただきます。 ◎商工観光部長畑中英雄君) 議長、商工観光部長。 ○副議長(木村六朗君) 商工観光部長。      【商工観光部長畑中英雄君)登壇】 ◎商工観光部長畑中英雄君) お答えをいたします。  観光パンフレットの作成にあたりましては、他市の状況等を参考にしながら市内の代表的な観光スポットやイベント、それから行事及び観光物産などを中心に企画・デザイン等にも創意工夫を凝らしながら作成しているところでございます。  また、地域の観光資源や各種観光イベント等のPRにつきましてはこれらパンフレットをはじめ広報紙、それからインターネットなど、さらには広報媒体を通しまして旅行代理店や観光客のみならず広く市民の方々にもお知らせをいたし、誘客に努めているところでございます。  ご提言のありました地区別、月別市内観光パンフレットにつきましては、既存のパンフレットにも部分的に掲載をしているところでございますけれども、今後さらに検討をしてまいりたいと、このように考えております。 ◎農政部長(半澤宏君) 議長、農政部長。 ○副議長(木村六朗君) 農政部長。      【農政部長(半澤 宏君)登壇】 ◎農政部長(半澤宏君) お答えいたします。  まず、鳥獣許認可の動向と駆除につきましては地方分権一括法の中で、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の中からクマ、シカを除いた鳥獣駆除のすべての許認可が事務委譲となりました。また、サルにつきましても県知事の権限として保留されましたが、いずれも駆除の許認可は速やかに行われるよう検討協議が整っておりますので早期の対応ができるものと考えてございます。  次に、中山間地等直接支払制度の県特認地域につきましては、国において中山間地等直接支払制度実施要綱を制定し、対象地域、対象農地の基準を公表しておりまして、それに基づき現在県において検討中でございますが、同一生産条件において地域格差が出ないように県に対し要望しております。  平成12年度に予算計上いたしました対象農地は745ヘクタールの70%、交付金4,869万円でございますが、全農家を対象にした制度の概要を記載した県のパンフレットの配布等を実施しておりまして、対象地域、対象農地が県で決定され次第地区説明会等を開催し、1人でも多くの農業者が申請できるように努力してまいります。  次に、グリーン・ツーリズムの取り組みについては、本市は既存温泉地、宿泊施設がありますので、こうした立地条件を生かした福島型グリーン・ツーリズムのあり方を農業委員会、農協と調査検討を進めておるところでございまして、円滑な推進が図られるよう努力してまいります。  次に、堆肥センターの設置につきましては、畜産農家と耕作農家、農業団体等の相互理解がなければ機能が十分発揮されない等の実情がございます。法施行の内容を十分説明しながら関係農家の対応について意見を求め、検討しているところでございます。 ◎建設部長(菅野廣男君) 議長、建設部長。 ○副議長(木村六朗君) 建設部長。      【建設部長(菅野廣男君)登壇】 ◎建設部長(菅野廣男君) お答えいたします。  生活道路整備改修につきましては、本市の市道は平成11年4月現在約6,300路線、延長約2,600キロメートルに及んでおります。その整備状況は、改良済み延長が約1,200キロメートルで改良率が約47%であります。また、舗装道延長は約1,770キロメートルで舗装率は約67%の状況であります。これらの整備につきましては、自治振興協議会の要望が毎年多く出されているため、緊急度、優先度等を勘案し、順位的に進めている状況であります。  ご指摘の、私道の整備につきましては補助金制度を設け、整備を図っております。今後は、私道の整備補助金制度を充実し、市民の皆様の要望にこたえてまいりたいと考えております。  また、国有財産である赤道、里道の整備につきましては個々の状況に応じて対応をしてまいりたいと考えております。  次に、逢隈橋についてでありますが、逢隈橋は阿武隈川にかかる主要地方道霊山−松川線の橋梁であり、市といたしましてもこの路線は松川町地区と川俣町、飯野町を結ぶ重要な路線であると認識をしております。  昭和47年に1市4町で設立した県道霊山−松川、松川−渋川線改良事業促進期成同盟会を通してかけ替えについて要望してまいったところであります。本年1月に実施をしました県要望の中で現在調査設計を進めており、平成13年度以降早い時期に事業化したいとの回答を得ております。  次に、主要地方道土湯−温泉線についてでありますが、観光道路としての位置づけは本市の観光にとって有意義なことであると考えておりますが、当面、県においては生活道路としての整備を優先させざるを得ない状況であります。狼ヶ森地区の調査を平成12年度に実施する予定と聞き及んでおります。  次に、主要地方道本宮−土湯温泉線につきましては、沿線の旅館が通年営業していることから、本市の観光振興のため道路整備はもとより冬期間の通行確保について、土湯温泉観光協会などとともに県に対し要望を行ってきたところであります。今後、なお一層要望してまいります。  次に、笹森山の道路、市道宮田−南沢線の道路整備につきましては、総延長約8,300メートルのうち平成9年度までに約4,500メートルの舗装工事等の整備を進めてまいりましたが、自治振等で数多くの整備要望のある中で、緊急性、優先順位について地元町会との協議を重ねた結果、平成10年度より整備を中断いたしておりますが、今後は交通に支障のないように日頃の維持管理の強化を図ってまいりたいと考えております。 ◎都市開発部長(丹治勝俊君) 議長、都市開発部長。 ○副議長(木村六朗君) 都市開発部長。      【都市開発部長(丹治勝俊君)登壇】 ◎都市開発部長(丹治勝俊君) お答えいたします。  憩いの場としての笹森山の整備につきましては、水原地区には公園が少ないことや笹森山からは市内を一望できる眺望のよい場所と認識しております。  本市では、21世紀に向けた緑のまちづくりの指針となる緑の基本計画を策定し、市民の皆様に公表しておりますが、この基本計画策定時、水原地区の懇談会の中で高齢者向けの憩いの広場等の整備要望もありましたので、これら笹森山の公園整備の見通しについて、検討してまいりたいと考えております。 ◎教育長(車田喜宏君) 議長、教育長。 ○副議長(木村六朗君) 教育長。      【教育長(車田喜宏君)登壇】 ◎教育長(車田喜宏君) お答えいたします。  危険箇所を示す標示板は、子供たちの校外生活での安全性を確保するねらいとともに子供たち一人一人が危険箇所を認識し、自らが自らの体を守るという意識を啓発するために設置してきているところであります。  各学校においてはPTAをはじめとする関係団体の協力を得ながら地区ごとの危険箇所を把握し、それらを子供や保護者に周知するとともに地域住民にも理解と協力を求め、事故の未然防止に役立ててきているところであります。  また、学校にあっては危険箇所マップ等を作成し、子供の発達段階に即して自らの危機管理意識を高める指導を進めるとともに、地域住民に対しても子供は地域が見守り、地域で育てることの大切さを理解していただき、協力を広めてきているところであります。  危険箇所の改修、改善につきましては、土地所有者との関係などから早期の解決を図ることは困難なところもあると考えられますが、危険度、緊急度を勘案しながら関係部局と連携を図り、対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(木村六朗君) 以上で、渡辺敏彦君の質問を終わります。  議長交代のため、暫時休憩します。                午後2時10分    休  憩 ─────────────────────────────────────────────                午後2時11分    再  開 ○議長(誉田義郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  33番大宮勇君。 ◆33番(大宮勇君) 議長、33番。 ○議長(誉田義郎君) 33番。      【33番(大宮 勇君)登壇】 ◆33番(大宮勇君) 新たな千年紀を迎え、新しいものが生まれる胎動の時期にあたり、市政のさまざまな進展を願い、若干の質問をいたします。  まず、飯坂地域の公共施設についてでございますが、私は何回かこの件について質問をしておりますが、まず飯坂支所は飯坂6地区2万5,000人余の住民のよりどころであり、産業の発展と住みよい生活環境整備のかなめとしての役割を担っております。飯坂支所は、昭和11年、飯坂町役場として建築され、昭和35年6地区の合併によってまちの議場として西側に増築した継ぎ足し建築のため段差が多く、また木造のため2階会議室は出席や人数を制限するほど構造にも問題があり、とにかく老朽しており、駐車場は14台でいっぱいであります。古く、また危険を伴い、狭い支所ですので地区住民に対し不利、不便をかけている状況ですので早期の改築を求め、当局の考えをお聞きするものであります。  次に、飯坂公民館についてでありますが、飯坂地区の公民館は社会教育法施行より早い昭和21年12月8日に県内初、中野に公民館が設置されたのであります。自来、飯坂地区公民館は社会教育の先導的役割を担って、企業に出向いての出前講座あるいは青少年健全育成を通年課題として取り組み、そしてまちづくりへの女性の力結集をメインテーマとする婦人大会を毎年開催するなど、社会教育の先駆的活動を行っております。  このように、公民館活動は非常に活発で立派でありますが、しかし建物がプレハブづくりのために規模、機能が大変不備であり、プレハブも古くなって、危険防止のため最近柱の補強工事がなされるほどでありますので早期の改築をすべきと考えますが、当局の見解を伺います。  次に、飯坂消防署については昭和42年建築され、敷地が1,097平方メートル、建物の延べ面積が342平方メートルでありまして、最近できた市の消防署に比べますと敷地が約5分の1、建物は4分の1とまことに狭い状態であり、救急隊員の個室もありません。全署員が会議をする場所もありません。ほかの消防署のような設備はなく、出動時の道路が狭く、はしご車の出動は難儀している状況でありますし、このような劣悪な環境にあって、広い区域、温泉街を持つ飯坂消防署は所長以下消防救急活動に全力を尽くしているので住民は安心して暮らしておりますが、この環境では士気の低下を懸念せざるを得ません。早急に改築すべきと思いますが、消防長の考えを伺うものであります。  次に、飯坂南部土地区画整理地内市有地の活用について。  この件についても前にも質問をしておりますが、この土地の活用については平成5年12月14日、飯坂地域婦人を網羅したところの飯坂地区婦人団体連絡協議会からの陳情、平成9年9月5日には有志による陳情、さらに平成9年12月11日、飯坂6地区それぞれに検討会を持って、その意見を集約しての飯坂6地区の自治振興協議会長、同じく6地区の町内会連合会長さんの連名をもって住民の意思を要望されているところであります。  平成10年9月議会において私は質問いたしまして、それに対して、企画調整部長は、要望内容を十分踏まえ、地域住民、各種団体代表で組織する施設整備検討懇談会の中で具体的な土地利用計画の策定に取り組むと答弁されました。それに基づいて、第1回が平成10年、第2回が11年、そして第3回が11年の7月5日、懇談会を開催して、それぞれ審議をされておりますが、今後の予定として第四次総合計画策定に合わせるため、11年内に第4回懇談会を開催する旨説明されたのでありますが、まだ開かれておりません。どうなっているのか、地元の関心は高く、住民の意向も固まってきておりますので早急に懇談会を開催すべきと思いますが、当局のお考え並びに今後のスケジュールについて伺うものであります。  次に、鬼越山東、平野地区の開発について。  この地区は、平成4年に工業専用地域に指定されて8年を経過しております。また、この地区はさきに東海大学誘致候補地として農振地域除外となっており、行政によって地区は翻弄されている状態であります。このような経過を考えれば、行政の責任において対処すべきものと考えますが、当局の考えを伺うものであります。  次に、観光産業の振興について伺います。  日本人の温泉旅行のスタイルが家族、グループ単位となり、ゆっくりその地の風情を楽しむ、あるいは温泉でのんびり、自然に親しんだり、名所旧跡、街なみを見て回ると言われます。温泉は、最近、若い女性の間でもてはやされるレジャー地になったと言われます。温泉成分による医学的効果、温度刺激効果など、温泉は単に気持ちがよいだけでなく、その効用は化学的根拠に基づいて温泉は体にいいと言われております。旅行誌による、行ってみたい温泉地アンケートにおいて、飯坂温泉の泉質は非常によいとランクされている状態でございます。  昨年、飯坂温泉の源湯調査をされましたので、飯坂温泉源湯全体の実態、温泉の成分、温度について見通しなどを含めてお示しをいただきたい。  飯坂温泉は豊かな自然、そして佐藤基治公800年の歴史、史跡名所、果物など全国に誇れる物産、そして住民の細やかな人情あり、恵まれた環境にあります。が、しかし飯坂温泉のシンボルは十綱橋からの摺上川の清流と両側に並んだ旅館街でありました。今、眼前に焼けた旅館の惨状、向かいの旅館からは不気味な残骸がまともに見え、鳥肌が立つと言われております。これは、飯坂温泉の印象を大きく損なっています。観光協会、旅館組合においても腐心しているところ、市当局においても種々苦慮、調査されていると思いますが、撤去の方途はないものか、お尋ねをいたしたい。  街なみといえば、今温泉駅から旧堀切邸間に湯沢街並み環境整備事業立ち上げについて、市当局、関係住民の皆さんによって取り組まれていますが、ぜひとも成功させなければならないことであろうと考えます。そのほかの、旧堀切邸の跡地については平成3年に市が取得して以来、8年間全く活用されていない状態であります。飯坂のど真ん中にあり、温泉発祥の地、鯖湖湯の真ん前にありまして、何とももったいない存在であります。石垣や塀は、下水道事業や湯沢街並み環境整備事業で取り組むことが可能であると考えますが、いかがでしょうか。また、敷地内の整備について、別途事業によって整備する考えはないか、伺いたいのであります。  次に、農政問題について。  国の方向がくるくる変わって、内外圧が脆弱な農業を襲っております。そういうことから、社会経済動向に応じた施策の取り組みの見通しさえ難しい状況下において、消費者の自然志向をとらえ、環境に応じた観光農業の振興を考えたいのであります。  年間100万余の入り込み客の飯坂をはじめ市内の各温泉地、もにわの湯を初めとする茂庭を訪れる人を対象にした、またもぎ取り果樹園のフルーツライン、大笹生インター周辺地などについて直売所設置条件の緩和を図るなど、本市産業の基幹である農林業について、元気なかけ声、今が大事であります。知恵を出し合って観光農業に積極的な取り組みを進めたい、当局の所信を伺うものであります。  次に、野猿に対する農作物被害防止についてでありますが、自分でつくりたいものもつくれない、安心して収穫の喜びを味わいたいというのが被害農家の切なる願いでございます。獣害研究所高木直樹先生は語っておりますが、雌ザルをつかまえて、それに発信機をつけて放す。雌ザルは生まれた群れを離れることがないので、この発信機を追えば、群れの個体数から性別、子供の構成、活動範囲、群れの性格まですべてわかると言われております。  本市では、電気牧柵を設けてサルの農地への進入を防いで効果を上げておりますが、サルの増加に施設が追いつかない現状であります。サル出没の情報を得て、生産者はサルぶくりに出動、モモ、リンゴの収穫期に毎日出動している状態で、収穫とサル対策で疲れ果てている現状態であります。ですから、このままの状態が続けば放任地となることが懸念されます。  発信機をつければ、サルの居どころが絶えずわかるので、サルが農地に出没する前に手を打てるので被害を最小限に食い止めることができると考えられますので、電牧整備を進めるのにあわせて獣害研究所調査を参考に科学的な根拠を持った猿害対策を講ずるべきと考えますが、当局の見解を伺います。  サルの被害は飯坂だけではなくて、大笹生、庭坂、佐倉へと広がっており、やがて平野部へと今後ますます拡大することが予測されますので、しっかりした対応を求めたいと思うのでございます。  次に、建設関係についてお尋ねをいたします。  道路によってまちはつくられる、または変わってもいくと言われておりますが、市北部地域の幹線道路であります国道399号、福島−南陽地間の整備について、飯坂−穴原間は地権者、関係者各位のご尽力によりまして3月の29日開通となります。しかし、穴原−軽井沢間が未整備であり、途中板橋地内岩盤崩落による災害復旧工事中ですが、迂回路のない一本道ですので、住民生活及びダム建設の上からも安全な道路整備を促進すべきと考えますが、市としての対応について伺います。  399号、飯坂東バイパス、すなわち南部区画整理地から湯野−東湯野間については昭和59年都市計画されましたが、路線がペーパーロケーション、いわゆる図上線引きされたものであります。沿線は市街地であり、早期に路線を示すべきと思料いたします。当局はどのようにお考えなのか伺いたいのであります。  次に、市道焼松−七ヶ宿線の整備について。この道は、昔から福島と宮城県との連絡道として、人と人との交流道路として続いてきている重要な路線であり、また摺上川ダム完成後は七ヶ宿ダムとの最短路線となり、人との交流道路として、また広域観光ルートとして文化、産業の発展上重要であり、399号の迂回路としてもなることゆえ、改良整備を進めるべきと思いますが、当局の考えを伺うものであります。  次に、摺上川ダム周辺整備について。  もにわの湯の入浴客は、昨日までで3万4,086人と予想をはるかに上回る多くの入浴客であります。地下1,000メートルの湯脈をキャッチできたのは周到な調査検討の成果であり、当局のご努力に敬意を表するものであります。茂庭の自然の中の温泉が魅力だと思うのでございます。このにぎわいを一過性でなく、永続させねばなりません。大自然、そして茂庭公800年の歴史、名所旧跡をめぐり、すがすがしい風と清流で育った物産を提供して活力を生むことであると思うのであります。  昨年、茂庭を訪れた人は、もにわの湯のほかに、茂庭出張所の調べによりますと、ダム展望台に5万人余、滑滝、蓮華滝などに約3万人であり、さらにふえると予測されます。人が多く訪れている今日の今の時期に茂庭の紹介、産物の振興策、一気に進めるべきと思います。  そこで、お尋ねいたしたい。もにわの湯周辺の年次整備計画を伺いたいのであります。  また、ダム周辺整備基本計画の年次繰上整備の考えはないか、伺いたい。  茂庭の農林産物の振興、観光について、その経済的波及効果を図る上から、建設、農政、商工観光等一体となって進めることを求め、当局の考えを伺いたいのであります。  次に、介護保険について伺います。  いよいよ、4月1日から介護保険制度が実施されますが、これまでの福祉制度の中心であった措置制度から、言うならば契約選択制度に大きく変わるものであります。新しい制度が定着するには今後も紆余曲折があるのではないかと心配されますが、本市の65歳以上の方は約5万人、うち介護保険の給付対象者は6,000人と言われております。ですから、65歳以上高齢者の90%は自立と判定され、介護保険の給付対象とならないのでありますが、自立と判定される元気な高齢者が多くなることは本人にとっても、また社会にとっても好ましいことであり、そのことから介護保険制度に力を入れる以上に元気高齢者が多くなる施策の実現に取り組むべきと考えますが、所見を伺うものであります。  また、これまでは地域福祉、在宅福祉の充実のため福祉施設の機能を地域に開放し、地域に在宅福祉制度の医療促進を進めてきた経過があります。現在、デイサービス、ショート・ステイ、ホームヘルパー等在宅福祉制度を利用し、機能訓練等の成果によって自立と判定された場合、これからは介護を必要としないための訓練等はどのようになるのか考えをお聞かせいただきたい。  介護保険制度の創設に伴い、市においては独自の方策を講じ、現在の福祉制度の水準を低下させないとおっしゃっておられますが、どのような施策をもって質及び量の水準を維持されるのか伺いたいのであります。  また、介護保険と他の福祉制度が重複する場合、優先順位はどうなるのか、さらに自己負担の有無によっての選択はできないのかについても伺いたい。
     介護保険制度の実施に伴い、相談や苦情に対する市の対応をもお示しいただきたいと思うのであります。  次に、少子化対策について。  その少子化の基本方向を示すエンゼルプランについて、国、県等は既に策定されておりますが、福島市においてはこのエンゼルプランをいつの時期に策定されるのか、その内容についても伺いたいと思うのであります。その内容については、子育てと仕事の両立支援策、家庭における子育ての支援策、ゆとりある住宅の整備、放課後児童クラブの充実、子育てコストの低減等であります。  次に、茂庭保育所の整備について。現在集落の集会所を使用しているが、安定した保育ができるような保育専用施設の確保を進めるべきであると考えますが、伺います。  次に、教育問題について。  総合的学習について。総合的学習は、平成14年から実施を目指して、平成12年から施行されますが、西根中学校をはじめとして学習の素材は地域社会に求めている事例が多いようでありますが、そうすれば、従来の教科学習の教育内容が減り、教科の基礎学力が低下しないか懸念されます。基礎学力の確実な定着が求められているとき、総合的学習の実施により教科の基礎学力が損なわれると思いますが、いかがでしょうか。  次に、総合的学習は教育課程における位置づけを那辺に考えていられるか伺います。  教科学習と総合的学習の相互関連はうまく図られるか否かも伺いたいと思います。  次に、インターネット事業についてお尋ねをいたします。  本市では、第四小学校、第一中学校をはじめ各校にコンピューターを配置して学習指導にあたっております。コンピューター事業の成果として湯野小学校を見てみますと、子供はみんなコンピューター操作が大好きと、目を輝かせてやっていると、大変楽しいと。コンピューター事業によってコンピューターに対するリテラシー、理解能力が身につく、調べる学習に有効であり、音楽もコンピューターで演奏ができ、学習指導だけでなく抵抗なくコンピューター操作ができるようになると。インターネットが接続され、学校間の交歓、交流もでき、必要なときにインターネットを利用できる人材の育成が一番可能であると。  そこでお尋ねしたいのは、コンピューターは生徒2人に1台の配置をすべきと思います。  2番目には、学習情報事業に直結したものを国、県等公的機関で公開されるよう要請すべきと思うがいかがでしょうか。  1カ月程度のコンピューター授業支援教員もふやしていくべきではないかと思います。  そこで、本市におけるインターネットを利用した学習活動がすべての小中学校で実施できるよう環境を整備すべきと思いますが、お考えを伺いたい。  コンピューターは21世紀を生きるために欠かせないものと考えられますが、コンピューター学習に一段と力を注がれるよう求め、所見を求めます。  次に、茂庭を描き続けた、故山川画伯のご遺族から遺作品の寄附の意向を伺い、来訪者の皆さんに見てもらえる機会があれば幸甚とのこと。山川画伯の絵画は、茂庭において展示されることが最良であります。当局の見解を伺いたい。  近年、国の最重要政策に教育が取り上げられていることは大変よいことであります。長岡藩の、救援米百俵を師弟の学校建設に充てたその例を挙げるまでもなく、国家百年の大計は教育にあります。福島市の未来は教育にかかっております。教育委員会のご活躍に期待をしまして、私の質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(誉田義郎君) 市長。      【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) お答えいたします。  飯坂支所、飯坂公民館、飯坂消防署につきましては老朽化が著しく、また狭隘であります。これらの施設の整備は急務であると認識をしております。そのため、これら公共施設の早期整備に向け、庁内に飯坂地区公共公益施設整備庁内検討委員会や地元の市民の皆さんと飯坂地区公共公益施設整備検討懇談会を設置し、協議を進めているところでございます。  今後におきましては何よりも飯坂の市民の皆さんの合意形成の中で、次の総合計画策定の中で建設に向けて検討してまいりたいと考えております。  次に、飯坂南部土地区画整理地内の市で持っている土地の活用についてでございますが、これもさきにお答えしました答弁と連動することであろうと思いますが、庁内に検討委員会を設置するとともに地元の市民の代表者で構成する懇談会を開催し、その整備のあり方や優先順位等について検討を進めているところでございます。  次に、さきに地元より、支所、公民館、消防署等の移転改築の要望がなされているところでございますが、また反面、移転後の飯坂中心部の空洞化がさまざまな観点からこれまた考慮されているのも実情でございます。市といたしましてはこの懇談会の意見の取りまとめを受け、整備方針を決定し、平成13年度からの次期の基本計画策定の中で優先度の高い事業から位置づけを検討してまいる考えでございます。  ご質問中、市長答弁以外の点につきましては、それぞれ担当部長よりお答えをいたします。 ◎商工観光部長畑中英雄君) 議長、商工観光部長。 ○議長(誉田義郎君) 商工観光部長。      【商工観光部長畑中英雄君)登壇】 ◎商工観光部長畑中英雄君) お答えをいたします。  福島研究公園平野地区の開発につきましては、今後の経済の情勢の動向を見きわめながら地元の皆様と協議し、慎重に検討してまいる所存でございます。  次に、飯坂温泉の源泉調査につきましては、昨年実施の調査結果によりますと、揚湯量といたしましておおよそ毎分3,000から3,400リッター程度と推測をされるところでございます。成分につきましては、調査したいずれの源泉につきましても単純温泉でありまして、泉温につきましてはこれも季節により若干の変動はあるわけでありますけれども、平均で60度から63度くらいでございます。また、個人源泉についての過去のデータがございませんので、今回は財産区源泉のみの調査でございますけれども、今回の調査データと過去10年間のデータを比較いたしますと、揚湯量に若干の減少が見られる程度ではございますけれども、泉温は1度から2度程度緩やかに低下をしているところでございます。一部の源泉につきましては著しい低下を示しているものもあるわけであります。  今後の見通しといたしましては、温泉資源の減少が危惧されることから、資源の保護と安定供給を図る必要がありますので、源泉所有者の皆様や温泉関係者の理解、協力を得ながら集中管理に向け鋭意努力をしてまいる所存でございます。  次に、飯坂温泉駅前旅館火災跡地につきましては、飯坂温泉のにぎわいの再生を阻害する1要因となっていることから、市といたしましても昨年4月に地元旅館協同組合の代表の方と市の担当者が上京いたしまして現在の同旅館所有者と直接面談をいたしまして、1日も早く建物の取り壊しを強く要請してきたところでございます。火災跡地の対策につきましては非常に苦慮しているところでありますけれども、経営者、所有者に求められております社会的責任との考えから今後におきましてもさらに強く撤去等について要請をしてまいる考えであります。  次に、旧堀切邸の石垣や塀につきましては歴史的、文化的にも貴重な観光資源と考えておりますので、去る3月6日に飯坂町湯沢周辺区域街なみ環境整備協議会が設立されたことから、今後協議会より整備方針の策定がされた中で公共事業としての有効な方法を検討してまいりたいと考えております。  また、敷地内の整備につきましては、飯坂地区の公共施設のあり方等を検討する飯坂地区公共公益施設整備検討懇談会において、観光振興のみならず幅広い視点から論議をいただいておるところでございます。今後、これらの懇談会からの提言などを十分踏まえますとともに、温泉街の振興と活性化事業の対象となる補助事業導入の可能性等につきまして調査検討しながら温泉情緒のある昔ながらのにぎわいと調和した整備について引き続き検討してまいる考えでございます。 ◎農政部長(半澤宏君) 議長、農政部長。 ○議長(誉田義郎君) 農政部長。      【農政部長(半澤 宏君)登壇】 ◎農政部長(半澤宏君) お答えいたします。  まず、観光農業に対する取り組みにつきましては、飯坂地区における果樹オーナー制度や通称フルーツライン沿いに展開する観光果樹園などさまざまな観光農業の形態が見られ、観光と農業それぞれにとって大きな波及効果があるものと考えております。  今後におきましても、摺上川ダムの完成とともに観光客の増加が予想される茂庭地区において農産物直売フェアを開催し、観光農業推進の契機とするなど、地区の立地条件に応じた観光農業の推進に努めてまいります。また、農産物直売所設置の条件緩和につきましては、主要幹線道路沿いでの直売所の設置が図られるよう今後関係部局と協議してまいります。  次に、野猿による農作物被害防止対策につきましては、現在のところ、農地の周辺を電気牧柵で囲み、野猿の侵入を防止しておりますが、効果が高いことから今後も電気牧柵の設置をさらに推進するとともに、野猿の行動圏調査の結果なども研究しながらより効果の高い対策が求められれば、あわせて検討してまいります。 ◎健康福祉部長(鈴木信也君) 議長、健康福祉部長。 ○議長(誉田義郎君) 健康福祉部長。      【健康福祉部長(鈴木信也君)登壇】 ◎健康福祉部長(鈴木信也君) お答えいたします。  介護保険で自立と認定された元気高齢者に対する施策につきましては、介護予防や自立した生活を確保するための支援体制の整備が重要であることから、生活支援事業として食事サービス、自立支援型ホームヘルプサービス、寝具乾燥等、また介護予防生きがい対策事業として生きがい型デイサービス、転倒予防、痴呆予防のための各種事業、その他の支援事業として緊急通報装置や老人福祉電話の貸与、電磁調理器や火災報知器等の日常生活用具貸与事業等の各種サービスを提供してまいります。また、デイサービスセンターなど福祉施設を利用し、機能訓練等によって自立と判定された方については、これらのサービスで支援してまいるほか、各種サービスを組み合わせ、総合的に提供することにより現行サービスの水準は維持できるものと考えております。  次に、介護保険制度と他の福祉制度が重複する場合の優先順位でありますが、障害者に対する福祉施策と同一のサービスは、基本的には介護保険が優先して適用されることになります。しかしながら、従来より障害者に対して行われていたサービスが介護保険の給付の対象とならないものについては、従前どおり障害者福祉施策として提供されることになります。したがいまして、自己負担の有無を根拠に選択するものではないと認識いたしております。  次に、相談や苦情に対する対応につきましては、介護認定についての不服は県に設置された介護保険審査会に申し立てを行うことができ、また介護サービスの提供に係る苦情は国民健康保険団体連合会が対応することになっております。しかしながら、被保険者からの不服の申し立てや苦情は通常直接県や国民健康保険団体連合会に提出する前にまず保険者である本市に寄せられるものではないかと考えております。市ではその内容を聴取し、不明な点について十分な説明を行い、ご理解いただけるよう介護保険課等の窓口に介護支援専門員の資格を有する相談員を配置するなどして適切に対応してまいります。  次に、エンゼルプランの策定につきましては保育所の充実や児童センターの整備、放課後対策など子育てと時代の両立支援、子育て家庭への経済的支援、ゆとりある教育の充実と健全育成事業を進め、教育、雇用、福祉、住宅などの面から子供が健やかに生まれ、育つことができる環境づくりを基本に児童福祉の理念を尊重し、国、県の数値目標を参酌しながら福島市の実情に合った計画を新・福島市総合計画の初年度である平成13年度を目途として構築するため、その準備を進めてまいります。  次に、保育所の開設は、児童福祉法及び児童福祉施設最低基準等に設置位置、定員、要入所児童数などの要件が定められており、要入所児童数などの要件を満たしていない現段階では茂庭地区への保育所の設置は困難であり、農繁期に季節保育所を開設いたしているところであります。  季節保育所の整備につきましては、既存施設の活用を含め、今後とも茂庭保育所に関する検討委員会と引き続き検討してまいります。 ◎建設部長(菅野廣男君) 議長、建設部長。 ○議長(誉田義郎君) 建設部長。      【建設部長(菅野廣男君)登壇】 ◎建設部長(菅野廣男君) お答えいたします。  国道399号の穴原−軽井沢間につきましては、平成10年度の岩盤崩落以降、早急な復旧工事と抜本的な安全対策について県に対し要望してまいったところであります。県においては岩盤崩落直後から災害復旧に着手し、被災箇所の工事は昨年の12月に完了したところであります。今後も危険防止のため、引き続き災害防除工事を進める予定と聞き及んでおります。また、抜本的な対策につきましては現在調査を進めているところでありますので、今後とも引き続き安全通行の確保に向け要望してまいります。  次に、東飯坂バイパスでありますが、飯坂温泉の活性化を図るためには国道4号とのアクセス強化が不可欠であり、また将来観光資源となる摺上川ダム周辺の活用を図るためにも極めて重要なルートであると思料されますので、今後飯坂バイパスに引き続き事業を着手していただくよう要望してまいります。  次に、本市と宮城県七ヶ宿町を結ぶ市道烏川−焼松林道線は将来の広域観光ルートとして期待されるところでありますが、一部地滑り防止区域に指定されているなど、地形的、地質的な要因から十分な調査検討が必要であるとなっておりますので、今後関係者と十分協議をしながら検討してまいります。  次に、摺上川ダム周辺整備についてでありますが、まず年次計画につきましては、昨年末にオープンいたしましたもにわの湯が予想をはるかに超える利用をいただいていることから、平成12年度は駐車場を中心にもにわの湯の周辺の整備を実施する計画であります。  平成13年度以降につきましては、基本計画で位置づけました、広瀬、梨平、名号、ダムサイト、下流部の各拠点の短期、中期、長期に整備する内容について関係機関と十分に調査を図りながら徹底をしてまいります。  次に、基本計画の年次繰上整備につきましては平成20年度を目途に周辺整備を完了する計画でありますが、今後の財政状況等を考慮する中で早期完成について検討をしてまいります。  次に、茂庭地区の農林業及び観光の振興についてでありますが、本市といたしましても周辺整備を契機にした地場産業である農林業の振興、摺上川ダムを中心とした観光地としての振興は重要な課題でありますので、ご指摘の趣旨を十分に踏まえ、関係機関と調整を図りながら今後も全庁的な取り組みとして対応してまいる考えであります。 ◎教育長(車田喜宏君) 議長、教育長。 ○議長(誉田義郎君) 教育長。      【教育長(車田喜宏君)登壇】 ◎教育長(車田喜宏君) お答えいたします。  初めに、総合的な学習の時間と学力とのかかわりについてでありますが、ご案内のように新しい教育課程の基本方向は、これまでの知識を一方的に押し込むことになりがちな教育から自ら学び、自ら考える教育へと基調の転換を図り、ゆとりの中で子供に生きる力を育てるところにあります。生きる力を育むためには、横断的、総合的な指導場面がふさわしいとして総合的な学習の時間が設けられたものであります。この時間では、現代社会の今日的な課題と子供が直接的に向き合い、取り組み、自分の生きている世の中を知り、自らの生き方、生きる力を培うことも期待されております。  このように総合的な学習の時間においては、子供たちが探求的、体験的な学習を展開することによって、次の学びに結びつく力、生きて働く力を身につけ、総合力としての学力の一層の高まりが期待されております。したがいまして、一時的には従来の学力観としての知識量の広がりは大きくならないという側面もあるかと思いますが、子供たちに発展性のある基礎的、基本的な内容に絞って、一人一人に確実な定着を図っていくことから次の新しい学習に結びつく力が高まっていくものと考えております。  次に、教育課程における位置づけについてでありますが、総合的な学習の時間は三領域のいずれの中にも位置づけられるものではなく、指導計画に時間として加えられ、編成されることとなります。また、この時間は教科の枠を超えた能動的、実践的な能力を育てる時間としてのねらいと意義を持つものであります。  次に、教科学習と総合的な学習の時間の関連についてでありますが、総合的な学習の時間では各教科等の学習で得た個々の知識を結びつけ、総合的に働かせることによって自らの課題解決に向けて情報を集め、計画を立て、調査を進め、まとめるといった学び方を身につけることをねらいとしております。したがいまして、この時間で身につけた学び方や調べ方は教科学習の中で発揮され、学習の広がりや深まりが期待できるものと考えております。また、これらの相乗効果等につきましては今後の実践の中で検証されていくものと考えております。  次に、コンピューターの整備計画についてでありますが、平成13年度までに小学校では4人に1台、中学校では2人に1台の割合で全校に配置する予定であります。平成14年度からは、情報機器を活用した教育課程へ対応するため、国の基準に向けて整備してまいる考えであります。  次に、学習指導に関する情報のデータベース化についてでありますが、子供が学習のねらいに応じて適切な資料を引き出し、活用できるようにするためには学習内容に即した情報が分類されていることは極めて大切なことであると受けとめております。指定校等の研究成果を踏まえ、国、県に要望してまいりたいと思います。  次に、コンピューター授業支援教員の配置についてでありますが、この事業は緊急雇用対策事業の一環として非常勤講師が配置されたものであります。次年度におきましても、この事業が継続されると聞いておりますので有効に活用できるよう研究してまいりたいと考えております。  次に、小中学校におけるインターネットの整備についてでありますが、本市では昨年、小中学校12校が先進的教育用ネットワークモデル地域事業の指定を受け、インターネットの接続が完了したところであります。研究指定を受けたこれらの学校の活用状況や先進的な取り組みの成果を広げながら全校にインターネットが接続できるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、コンピューター学習の推進についてでありますが、今日の情報化社会において子供があふれる情報の中から真に必要な情報を選び出し、それを活用するとともに情報を主体的に発信できる能力を身につけることは、これからの学校教育において極めて大切なものと考えております。  今後におきましては、新しい時代に即応した教育環境を整えるとともに先進的な研究成果を各校に広め、学校教育におけるコンピューターの活用について、より一層積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  なお、その他のご質問につきましては、教育部長よりお答え申し上げます。 ◎教育部長(斎藤昇久君) 議長、教育部長。 ○議長(誉田義郎君) 教育部長。      【教育部長(斎藤昇久君)登壇】 ◎教育部長(斎藤昇久君) お答えいたします。  故山川忠義画伯の絵画につきましては、ご遺族から寄贈の意向を伺い、協議を進めてきたところでありますが、寄贈にあたっては、ご遺族から、茂庭地区の施設に一括展示し、地区の活性化や情操教育に寄与したいとの強い希望を確認したところであります。  絵画の寄贈にあたりましては、ふるさとを愛し、茂庭を描き続けた山川先生のすぐれた作品でありますことから、今後における摺上川ダム周辺施設整備の中で絵画の展示方法についても十分検討してまいりたいと考えております。 ◆33番(大宮勇君) 議長、33番。再質問。 ○議長(誉田義郎君) 再質問、33番。 ◆33番(大宮勇君) まず、市長から答弁があったわけでありますが、特に市長が答弁の中で言っていたことは、この公共公益施設については十分懇談会でその意向を尊重したいという答弁をいただいたわけでありますが、ただ、その中で、飯坂町の中心街が活性化が損なわれるのではないかという懸念のお話もございましたが、公共公益懇談会の中では、飯坂地域、考え方が固まってきているということを申し上げておきたいと思います。  そして、また飯坂南部区画整理地内については、そもそも新しい飯坂のまちづくりの拠点づくりということで区画整理事業が始められたということについての認識も非常に広まってきているということをつけ加えて申し上げておきたいと思います。  そしてまた、この公共公益懇談会の中では、飯坂町の活性化、飯坂温泉の活性化については今後全町的にひとつ取り組んでいこうというような住民の考えも非常に強く出てきているということをつけ加えて申し上げておきたいと思います。  そこで再質問に入りますが、まず鬼越山東、平野地区の開発についてでありますが、福島研究公園の開発がどうも早期に困難だということであるとすれば、どうもいつまでもこの地権者を待たしておくということではなしに、やっぱりできるだけ早目に具体的な方向性を打ち出していくべきではないかとこういうふうに思いますので、再度お尋ねをいたしたいと思います。  それからもう一つは、堀切邸跡地については7億6,000万円という、その堀切邸跡地、これは目的があって取得されたはずでありますが、堀切邸の門は閉ざされたままでございまして、堀切さんのご親戚の方をはじめとして、みんなが門の開くのを心待ちしているという状態でございます。  堀切邸については、ご案内のようにあの歴史、風情からいって人々にゆとりと潤いを与えてくれる環境だと、こういうふうに思うのです。ところが、建物が古く、また人が住んでいないということから大変傷んでおります。方々、今、市の方でもその場その場の繕いをしておりますが、夏になると、昔馬小屋だったかなとこう言われておりますが、その長屋辺から羽アリが非常に飛んできて、近所でも大変困っております。そういうようなことから、あのままにしておくということは、やっぱりご親戚の方も何とも忍びないというお気持ちがあるのではないかと思いますし、堀切家の遺訓ということを考えれば、やっぱりあの風情を損なわないような形での早期な活用を図っていただきたいと、そういうふうに思うわけであります。  堀切邸の中には、どういうような施設をつくるかということについてはこれから十分ご検討をいただきたいわけでありますが、考え方として、一案として、堀切さんの風情を損なわないように、庭園の中に立礼席などを設けて、来訪者の方をもてなしてくれるような茶室の整備、これなどは考えていいのではないかと思うのです。そのお茶についてのもてなしについては、地域の婦人会、それから茶道の人たちがぜひボランティアでやっていきたいと、こういうようなお話もございますので、どうかひとつこの堀切邸、門が閉ざされたままでなくて、なるだけ早く門をあけていただきたい。これは堀切家としての考えも那辺にあるのではないかとこんなふうにも思いますので、再度市長からこの堀切邸のことについてはお答えをいただきたいと思います。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(誉田義郎君) 市長。 ◎市長(吉田修一君) 再質問にお答えを申し上げます。  支所、公民館、消防署、いずれも老朽化が甚しく、しかも非常に狭隘であると。したがって、早急な建て替えが必要である。これはもう、再質問に改めて市長からお答えを申し上げます。  問題はあの南部の土地区画整理事業、これがご質問としては当然視野に入っている用地であろうと思います。そこに、今後どういう年次計画で支所あるいは公民館、あるいは消防署、これを配置していくかという年次計画、もちろん必要でございます。それと同時に、先ほどもお答え申し上げましたように、現在ある支所あるいは特に消防署が新しい、この南部に移った後の跡地の利用計画、これをかなりしっかりしませんと、あらゆる事業が、反省としてそうでありますように、急ぎ過ぎた開発、急ぎ過ぎた整備、そして現在の跡地の利用計画がしっかりしないままに進んでいったマイナスのツケというものが、かなりやはり市政の足跡としては重要な課題になっております。  したがいまして、第2点のこの堀切邸の整備につきましても、この整備を急ぐあまりに、今の現在の支所の跡地との関連の問題、消防署の跡地との関連の問題は至近距離にございますので、一体として整備することが飯坂の活性化、特に湯沢地区の整備の核になる場所でございますので、茶室の問題につきましてはなかなか管理上、今すぐ開放すると、おそらくこの堀切邸は崩壊するのではないか、私は危惧するものでございます。したがいまして、整備と保存というものを調和をとって全体として飯坂の活性化に寄与していきたい。
     以上でございます。 ◎商工観光部長畑中英雄君) 議長、商工観光部長。 ○議長(誉田義郎君) 商工観光部長。 ◎商工観光部長畑中英雄君) お答えをいたします。  福島研究公園平野地区の開発についての再質問でございますけれども、今後におきましては地元の皆様をはじめ関係機関と十分協議をしながら慎重に検討してまいる考えでありますので、何とぞご了承をお願いいたします。 ○議長(誉田義郎君) 以上で、大宮勇君の質問を終わります。  これをもって、本日の総括質問は終了いたしました。  明14日は、午前10時から本会議を開きます。  本日は、これをもって散会いたします。                午後3時03分    散  会...