福島市議会 > 1994-12-21 >
平成 6年12月定例会−12月21日-05号

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  1. 福島市議会 1994-12-21
    平成 6年12月定例会−12月21日-05号


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    最終取得日: 2021-07-22
    平成 6年12月定例会−12月21日-05号平成 6年12月定例会   平成六年十二月二十一日(第五日) ─────────────────────────────────────── 出席議員(三十九名)   一番  佐藤一好君      二番  山岸 清君   三番  鈴木好広君      四番  鈴木英次君   五番  誉田眞里子君     六番  高橋信一君   七番  加藤勝一君      八番  高橋英夫君   九番  伊東忠三君      十番  佐藤保彦君  十一番  塩谷憲一君     十二番  誉田義郎君  十三番  丹治仁志君     十四番  佐藤真五君  十五番  半沢常治君     十六番  斎藤 茂君  十七番  甚野源次郎君    十八番  小林義明君  十九番  阿部保衛君     二十番  加藤雅美君 二十一番  菅野泰典君    二十二番  加藤彦太郎君 二十四番  横山俊邦君    二十五番  阿部知平君 二十六番  二階堂匡一朗君  二十七番  二階堂幸治君 二十八番  木村六朗君    二十九番  佐藤智子君  三十番  宮本シツイ君   三十一番  桜田栄一
    三十二番  黒沢源一君    三十三番  阿部儀平君 三十四番  中村冨治君    三十五番  渡辺藤三君 三十六番  本田新松君    三十七番  八巻一夫君 三十八番  斎藤 清君    三十九番  遠藤 一君  四十番  渡辺清隆君 ─────────────────────────────────────── 欠席議員(一名) 二十三番  大宮 勇君 ─────────────────────────────────────── 地方自治法第百二十一条による出席者 市長    吉田修一君    助役    箭内洪一郎君 収入役   渡辺忠男君    総務部長  荒木 香君 企画財政       石川 清君    商工部長  武田金助君 部長                市民生活 農政部長  斎藤康二君          羽多野英一君                部長 健康福祉       佐藤 満君    建設部長  菊田 悟君 部長 都市開発           下水道       清和良晴君          神野利栄君 部長             部長 国体事務           企画財政       高野行雄君          丹野弘史君 局長             部次長 秘書課長  梅津 裕君    財政課長  片平憲市水道事業       須田和男君    水道局長  丹治和夫君 管理者 教育       尾越龍太郎君   教育長   戸田満夫君 委員長                代表監査 教育部長  岡  實君          矢崎俊平君                委員 消防長   熊坂比佐男君 ─────────────────────────────────────── 議会事務局出席者                  次長兼 局長    斎藤 廣君          生方義紹君                  総務課長 議事調査       佐藤堅二郎君 課長 ─────────────────────────────────────── 議事日程   一 議案第百十号ないし第百三十八号及び請願・陳情の委員会における審査の経過並びに結果の報告   二 委員長報告に対する質疑、討論、採決   三 議案第百四十号の提出、審議   四 議案第百四十一号ないし議案第百四十五号の提出、審議   五 福島地方広域行政事務組合議会議員の選挙 ─────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   一 議案第百四十号  人権擁護委員候補者推薦の件   二 議案第百四十一号 保育制度の堅持・充実を求める意見書   三 議案第百四十二号 農業再建に関する意見書   四 議案第百四十三号 農業農村整備事業促進に関する意見書   五 議案第百四十四号 「いじめ」の根絶に関する決議   六 議案第百四十五号 東北本線「松川駅」の終日有人化を求める陳情   七 福島地方広域行政事務組合議会議員の選挙 ───────────────────────────────────────   午後二時十五分 開議 ○議長(二階堂幸治君) 定足数に達しておりますので、これより本会議を開きます。  本日の議事日程はさきに決定のとおりであります。  さきに開会の決算特別委員会におきまして、正副委員長互選の結果、委員長に二十八番木村六朗君、副委員長に三番鈴木好広君が選任された旨、議長手元まで報告がありました。  日程に従い、議案第百十号ないし第百三十八号及び請願・陳情の委員会における審査の経過並びに結果の報告を求めます。  総務常任委員長、十七番。 ◎十七番(甚野源次郎君) 議長、十七番。 ○議長(二階堂幸治君) 十七番。   【十七番(甚野源次郎君)登壇】 ◎十七番(甚野源次郎君) 去る十六日の本会議におきまして、当総務常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきましてご報告申し上げます。  当委員会は、十六日、十九日、及び本日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第百十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百十四号福島市長の資産等の公開に関する条例制定の件、議案第百十五号福島市部設置条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百十六号福島市職員団体の登録に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百十七号福島市火災予防条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百十八号字の区域の変更の件、議案第百二十号工事請負契約の件(四季の里(仮称)農園レストラン建築本体工事)、議案第百二十一号工事請負契約の件(第一種・第二種公営住宅建築本体工事南沢又団地一号棟))、議案第百二十二号工事請負契約の件(下梁汚水中継ポンプ場機械設備工事)、議案第百二十三号工事請負契約の件(下梁汚水中継ポンプ場電気設備工事)、議案第百二十四号工事請負契約の一部変更の件、議案第百二十七号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百三十四号議会議員の報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百三十五号市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百三十六号教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百三十七号福島市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第百三十八号福島市税条例の一部を改正する条例制定の件、以上につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  議案第百二十六号専決処分承認の件、すなわち、専決第二十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分につきましては、専決のとおり承認すべきものと決定いたしました。  次に、継続審査中の請願並びに今議会において当委員会に付託になりました請願・陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。  「消費税の税率引き上げ反対と消費税の食料品非課税を求める意見書提出方について」の請願につきましては、不採択すべきものと決定いたしました。「東北本線「松川駅」の終日有人化を求める意見書提出方について」の請願につきましては、採択すべきものと決定いたしました。なお、この決定に伴い当委員会所属議員による関係議案の提出を用意しておりますことを申し添えます。「核兵器全面禁止廃絶国際条約の締結の促進を求める意見書提出方について」の請願、「法務局の職員増に関する意見書提出方について」の陳情、「東京電力第一原子力発電所増設反対等に関する意見書提出方について」の陳情、「サッカーくじ法案化に反対する意見書提出方について」の陳情、以上につきましては、いずれも閉会中においても、なお継続して審査すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂幸治君) 文教福祉常任委員長、二十番。 ◎二十番(加藤雅美君) 議長、二十番。 ○議長(二階堂幸治君) 二十番。   【二十番(加藤雅美君)登壇】 ◎二十番(加藤雅美君) 去る十六日の本会議におきまして、当文教福祉常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果にづきましてご報告申し上げます。  当委員会は、十六日、十九日及び本日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第百十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百二十七号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、以上につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、継続審査中の請願並びに今議会において当委員会に付託になりました請願・陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。「措置制度公的福祉保育制度の充実を求める意見書提出方等について」の陳情、「直接入所方式の導入に反対し、保育所措置制度の堅持・拡充を求める意見書提出方について」の陳情につきましては、いずれも採択すべきものと決定いたしました。  なお、これらの決定に伴い、当委員会所属議員による関係意見書に関する議案の提出を用意しておりますことを申し添えます。「入院給食費自己負担分の助成について」の請願、「乳幼児医療費助成制度の拡充について」の陳情につきましては、いずれも賛成者少数により不採択すべきものと決定いたしました。「学校五日制拡大に伴い、学習指導要領早期見直し・改訂を求める意見書提出方について」の請願、「地域保育所事業及び在園児への助成について」の請願、「喘息児の布団の丸洗いに対する助成について」の陳情につきましては、閉会中においても、なお継続して審査すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂幸治君) 経済民生常任委員長、二十五番。 ◎二十五番(阿部知平君) 議長、二十五番。 ○議長(二階堂幸治君) 二十五番。   【十五番(阿部知平君) 登壇】 ◎二十五番(阿部知平君) 去る十六日の本会議におきまして、当経済民生常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきまして、ご報告申し上げます。  当委員会は、十六日、十九日、及び本日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取するとともに、現地視察をもあわせ行い、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第百十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百十二号平成六年度福島市飯坂町財産区特別会計補正予算、議案第百二十五号財産取得の件、議案第百二十六号専決処分承認の件、すなわち専決第二十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、専決第二十一号損害賠償の額の決定並びに和解の件、議案第百二十七号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百二十九号平成六年度福島市国民健康保険事業費特別会計補正予算、議案第百三十一号平成六年度福島市飯坂町財産区特別会計補正予算、議案第百三十二号平成六年度福島市中央卸売市場事業費特別会計補正予算、以上につきましては、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認すべきものと決定いたしました。  次に、継続審査中の陳情並びに今議会において当委員会に付託になりました請願・陳情につきまして、審査の結果をご報告申し上げます。「農業再建に関する意見書提出方について」の請願、「農業農村整備事業に関する意見書提出方について」の陳情につきましては、いずれも採択すべきものと決定いたしました。なお、この決定に伴い当委員会所属議員による関係意見書に関する議案の提出を用意しておりますことを申し添えます。「荒井・茂田川のゲンジボタルの保護について」の陳情「ホタルの里づくりについて」の陳情、以上につきましては、いずれも閉会中においても、なお継続して審査すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂幸治君) 建設水道常任委員長、二十四番。 ◎二十四番(横山俊邦君) 議長、二十四番。 ○議長(二階堂幸治君) 二十四番。   【二十四番(横山俊邦君)登壇】 ◎二十四番(横山俊邦君) 去る十六日の本会議におきまして、当建設水道常任委員会に付託になりました、各議案に対する委員会の審査の経過並びに結果につきまして、ご報告申し上げます。
     当委員会は、十六日、十九日及び本日の三日間にわたり開会、市当局の出席を求め、詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました。  以下ご報告申し上げます。議案第百十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百十一号平成六年度福島市下水道事業費特別会計補正予算、議案第百十九号市道路線の認定及び廃止の件、議案第百二十六号専決処分承認の件、すなわち専決第二十号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百二十七号平成六年度福島市一般会計補正予算中当委員会所管分、議案第百二十八号平成六年度福島市水道事業会計補正予算、議案第百三十号平成六年度福島市下水道事業費特別会計補正予算、議案第百三十三号平成六年度福島市土地区画整理事業費特別会計補正予算、以上につきましては、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂幸治君) 決算特別委員長、二十八番。 ◎二十八番(木村六朗君) 議長、二十八番。 ○議長(二階堂幸治君) 二十八番。   【二十八番(木村六朗君)登壇】 ◎二十八番(木村六朗君) 去る十六日の本会議におきまして、当決算特別委員会に付託になりました議案第百十三号平成五年度福島市各会計歳入歳出決算認定の件につきましては、本会議散会後、特別委員会を開き審査いたしましたところ内容が多く、慎重審査するには限られた本会期中に審査完了の見通しが立ちませんので、閉会中においてもなお継続して審査すべきものと決定いたしました。以上ご報告申し上げます。 ○議長(二階堂幸治君) ただいまの委員長報告に対し、ご質疑のある方はお述べください。  −ご質疑がなければ、討論に移ります。  討論の通告があります。三十番、宮本シツイ君。 ◆三十番(宮本シツイ君) 議長、三十番。 ○議長(二階堂幸治君) 三十番。   【三十番(宮本シツイ君)登壇】 ◆三十番(宮本シツイ君) 私は日本共産党市議団を代表して、採決に先立ち意見を申し上げます。  まず、議案第百十号一般会計補正予算案ですが、補正額の半分以上を占めるのが(仮称)株式会社福島アルカディアプラザへの出資金であります。地方拠点都市関連事業の一環として、研究都市公園アルカディアプラザを建設するための出資であります。この問題については、この間当初予算の審議でも、またこのたびの議会審議でも同僚議員がその見直しを求めてまいりました。国が進めてきた新産業都市構想テクノポリス構想テレトピア構想など、幾つかの地域指定事業全国各地で破綻を来し、地方財政に甚大な影響を及ぼしていることは周知のとおりであります。東京一極集中是正を口実に、十年前から進められてきた業務核都市づくり企業誘致が進まず、自治体は膨大な赤字を抱え、住民にその付けが回ってきていると、お荷物プロジェクトになっているとの報告も新聞報道されておりました。  福島のこの地に首都圏の業務機能を誘致しようとするオフィスアルカディア構想も、その破綻の危険が極めて高い事業と判断せざるを得ません。財政逼迫の中で投資効果が明らかでないこのような事業に今着手することは、市財政運営上も極めて問題があると考えます。しかも新会社、新しい会社の定款も示されずに出資金の支出だけを求めるというのは、議会審議を求めるやり方としても問題があります。この会社が今後どのような事業を行うのかもわからないままに、出資を認めることはできません。よって、この趣旨を主たる内容とする今回の補正予算には反対を表明するものであります。  次に、議案第百三十四号議会議員の報酬等に関する条例の一部改正の件ですが、私どもは市民生活を取り巻く状況を勘案すれば、特別職の報酬引き上げ市民感情としても納得の得られるものではないとの立場から、この問題をとらえてまいりました。特別職の中でも私たち議員は市民の代表として、いつも市民サイドから行政をチェックする役割を担っており、その役割に相応して報酬が支払われているわけですが、今日の景気状況のもとで、市民の実質所得はむしろ低下している現況の中では、議員の報酬引き上げ市民生活の実態から見ても行うべきではないと考えます。議員報酬とは別枠で調査研究費が支給されておりまして、議員活動費としては不足だとは言えず、報酬引き上げがどうしても必要だという客観的理由はないと考えます。よって、本議案には反対を表明するものであります。  次に、請願第四号消費税税率引き上げ反対と消費税の食料品非課税を求める意見書提出方についての請願は、採択すべきだという立場で意見を述べます。そもそも消費税率引き上げという問題は、どこの政党も国民には約束しなかったことであり、税制改革関連法案が通った現在においても、なお七割の国民が反対をしているものであります。この国民世論市民世論を考慮するなら、当然この請願は採択されるべきものであります。ましてその実施が二年五ヵ月後ということ、またその間に見直しも行われるということですので、その間に税率の引き下げ、食料品への非課税、あるいは消費税廃止への方向での見直しをさせていくことも十分可能なわけです。国民の九割近くが増税になるというこのたびの税制改革、その内容が浸透するにつれて国民の怒りも高まっており、世論調査の結果にもはっきりと示されてきています。公約違反消費税増税は、議会制民主主義の原点に立っても許されるものではなく、市民の主権者としての怒りを議会はしっかりと受けとめ、その代表にふさわしい行動をとるべきだと考えます。よって本請願は採択すべきであると考えます。  次に、請願第九号入院給食費自己負担分の助成を求める請願について、これも採択すべきだという立場で意見を述べます。この請願はさきの九月定例会に出されたものですが、十月一日から実施の入院給食費保険除外、一部有料化に対して公費助成を行っている制度の自己負担分は、引き続き公費で助成するよう求めるものです。これは公費助成制度の趣旨から見ても、当然の要求でありました。しかるに議会は、九月議会ではこれを継続とし、当局がこの実施を決定すると、今議会では処理済みにつき不採択という結論を出そうとしています。ここには議会としての独自の判断は出てこないのであります。当局が実施を決める前に当然その判断が求められておりましたし、また実施が決まった段階でも議会も不採択とするのではなく、市民の声を正しく受けとめ、その要求にこたえるべき議会としての立場を明確にすべきだと考えます。よって、本請願は採択すべきであると考えるものであります。  次に、陳情第二十七号農業農村整備事業に関する意見書提出方についての陳情について、これは反対の立場で意見を述べます。今議会では農業問題が大きな焦点の一つとなりました。WTO協定国会批准という事態を受けて、二つの意見書案議員提案で提出をされております。本陳情書を読む限りでは、国に上げるべき要求が何なのか明記されておりませんが、添付された要望書の内容がその要望事項と判断した上で検討させていただくならば、まず第一に国の新農政プランを基本目標としてその推進を求めている点で、私たちは賛同しかねるわけであります。新農政プラン国内農家の九割を切り捨て、大規模農家を育成するというものであり、家族経営で成り立ってきた日本農業に、壊滅的打撃を与えることは避けられません。日本の農業を守る立場からは、到底容認できるものではありません。  さらに、具体的要望事項の二項では、ウルグアイ・ラウンド農業合意関連対策の確実な実施がうたわれております。ウルグアイ・ラウンド合意、つまりWTO協定受け入れが前提となって、その完全実施を求めているわけです。しかし、WTO協定農業分野に及ぼす影響は、米の自由化だけにとどまらず、自由競争経済の原則に立ち農業補助金は認めない、当然その結果各種価格保障も認めないという内容を含む点で重大であります。WTO協定を認めるということは、農業補助金も要らないということと同じなのです。ですから、WTO協定を認め農業補助の充実を求めるというのは、論理的に矛盾するわけであります。私たちは農業補助日本農業の育成にとっては不可欠と考えるものであり、その点でもWTO協定の改定なしには、農業振興はあり得ないと考えるものであります。自由競争の名のもとに、アメリカ等の百ヘクタール規模の農家との競争にさらされるわけで、十ヘクタール規模の農家を育成するといっても、とても太刀打ちできるものではなく、日本農業が全滅しかねない危機をはらむものであります。  しかも関連対策完全実施といっても、政府が考えている六兆百億円のうちその半分は建設事業であり、直接的に農家救済にはつながらないのであります。私たちはWTO協定第十条の改正条項に基づき、日本の主権と農業を守る立場から、日本政府がWTOに改正を求めていくことこそ、日本農業の真の再建の道であることを、そしてそれ以外に日本農業を守る道はないということを主張するものであります。よって、本陳情には反対を表明するとともに、この陳情採択に基づいて提出される予定の意見書案についても、反対を表明するものであります。  最後に、陳情第三十号乳幼児医療費助成制度の拡充を求める陳情について申し上げます。この陳情は、この制度の対象年齢引き上げ現物給付の実施を求めるものであります。現在の本制度の対象年齢は三歳未満児、つまり二歳児までとなっており、県内他市町村の実施状況と比較しても、その対象年齢は低い部類に属しており、疾病罹患率の高い就学前までの年齢引き上げは、当然の要求であります。また、現物給付については、現在国保のゼロ歳児のみの実施でありますが、これを当面国保で全面実施を、また社会保険についても検討を求めるものであります。今議会では当局は国保について、実施について検討中との答弁を行っていたにもかかわらず、議会がこれを不採択とすることは、当局の手を縛り、市民の要求にも背を向けるものであり、厳しく糾弾されなければならないと思います。  以上の理由から、本陳情は採択すべきであることを申し上げまして、私の討論を終わります。 ○議長(二階堂幸治君) 以上で討論は終結いたしました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第百十号平成六年度福島市一般会計補正予算、議案第百三十四号議会議員の報酬等に関する条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、いずれも原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。   【賛成者起立】 ○議長(二階堂幸治君) 起立多数。よって、議案第百十号、議案第百三十四号につきましては、いずれも原案のとおり可決されました。  続いてお諮りいたします。  議案第百十一号、議案第百十二号、議案第百十四号ないし第百三十三号、議案第百三十五号ないし第百三十八号につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認することにご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、議案第百十一号、議案第百十二号、議案第百十四号ないし第百三十三号、議案百三十五号ないし第百三十八号につきましては、いずれも原案または専決のとおり可決あるいは承認されました。  続いてお諮りいたします。  議案第百十三号決算認定の件につきましては、ただいまの委員長報告のとおり、すなわち閉会中においてもなお継続して審査することにご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、議案第百十三号につきましては、閉会中においてもなお継続して審査することに決しました。  続いてお諮りいたします。  農業農村整備事業に関する意見書提出方についての陳情は、ただいまの委員長報告のとおり、すなわち採択することに賛成の方の起立を求めます。   【賛成者起立】 ○議長(二階堂幸治君) 起立多数。よって、当該陳情は採択と決定いたしました。  続いてお諮りいたします。  消費税の税率引き上げ反対と消費税の食料品非課税を求める意見書提出方についての請願、入院給食費自己負担分の助成についての請願、乳幼児医療費助成制度の拡充についての陳情は、いずれもただいまの委員長報告のとおり、すなわち不採択することに賛成の方の起立を求めます。   【賛成者起立】 ○議長(二階堂幸治君) 起立多数。よって、当該請願及び陳情は、いずれも不採択と決定いたしました。  続いてお諮りいたします。  ただいま決定した請願及び陳情を除く議長報告第十四号、第十五号及び前会より継続審査中の各請願・陳情は、ただいまの委員長報告のとおり決することにご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、ただいま決定した請願・陳情を除く議長報告第十四号、第十五号及び前会より継続審査中の各請願・陳情は、委員長報告のとおり決しました。  ただいま市長から追加議案の提出がありました。議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  日程に従い議案第百四十号を議題といたします。  市長の提案理由の説明を求めます。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(二階堂幸治君) 市長。   【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 追加議案について申し上げます。議案第百四十号人権擁護委員候補者推薦の件は、本市の区域における委員のうち、今井吉之委員、丹治マサ委員、西坂金助委員及び佐藤紀恵委員が平成七年三月十五日任期満了になりますので、後任委員候補者として今井吉之氏、丹治マサ氏、佐藤紀恵氏及び星寛治氏を適任と認め、法務大臣に推薦を行うものであります。  よろしくご審議の上、ご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(二階堂幸治君) 議案第百四十号につきましては、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第百四十号人権擁護委員候補者推薦の件につきましては、原案のとおり同意することにご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、議案第百四十号につきましては、原案のとおり同意することに決しました。  ただいま議員から追加議案の提出がありました。議案はさきにお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  追加議案第百四十一号ないし第百四十五号を日程に追加し、一括して直ちに議題とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、追加議案を日程に追加し一括して直ちに議題とすることに決しました。  議案第百四十一号ないし第百四十五号を一括して議題といたします。  議案第百四十一号ないし第百四十五号につきましては議員提出でありますので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、説明、質疑、委員会付託、討論をそれぞれ省略し、直ちに採決することに決しました。  これより採決を行います。  お諮りいたします。議案第百四十三号農業農村整備事業促進に関する意見書につきましては、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。   【賛成者起立】 ○議長(二階堂幸治君) 起立多数。よって、議案第百四十三号は原案のとおり可決されました。 ───────────────────────────────────────   議案第百四十三号   農業農村整備事業促進に関する意見書  農業農村整備事業は、生産性向上のための生産基盤整備、快適で住みよいまちづくりのための農村整備、農業用施設の保全整備等を行うとともに、併せて農村社会の振興と国土及び自然環境の保全に多大な役割を果してきた。  現在の農業農村の諸情勢は、高齢化の進行、担い手不足等多くの問題を抱え、極めて厳しい状況にあり、この現状を切り開き、活力ある農村社会を築くためには、農業農村地域の果たすべき重要な役割について、国民的理解と支援を得ることと、次の世代を担う若者達が希望をもって営農に取り組み、他産業並みの所得水準の確保と労働時間を実現することは、緊急かつ最も重要な課題である。  したがって、二十一世紀に向けて国が定めた「新しい食料・農業・農村政策の方向」を基本目標として農業農村整備事業を計画的、積極的により一層推進することと、ガット・ウルグアイ・ラウンド農業合意に対する関連支援対策費の確保を市民の切なる要望として、左記について強く要請する。   記 一、 農業農村整備事業平成七年度予算の満額確保と加速的推進 二、ウルグアイ・ラウンド農業合意関連対策の確実な実施 三、土地改良区対策の充実及び土地改良施設の管理体制の再編強化  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    平成 年 月 日      福島市議会議長 二階堂幸治 内閣総理大臣 大蔵大臣        あて 農林水産大臣 自治大臣  右、提案する。    平成六年十二月二十一日 ─────────────────────────────────────── ○議長(二階堂幸治君) 続いてお諮りいたします。  議案第百四十一号保育制度の堅持・充実を求める意見書、議案第百四十二号農業再建に関する意見書、議案第百四十四号「いじめ」の根絶に関する決議、議案第百四十五号東北本線「松川駅」の終日有人化を求める陳情につきましては、いずれも原案のとおり可決することにご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】
    ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、議案第百四十一号、議案第百四十二号、議案第百四十四号、議案第百四十五号はいずれも原案のとおり可決されました。 ───────────────────────────────────────   議案第百四十一号   保育制度の堅持・充実を求める意見書  社会経済環境の変化に伴い、核家族化や女性の社会進出が進む中、児童福祉施設として保育所が果たしてきた役割は大きなものがある。  しかし、政府は、児童福祉法の見直しと国庫負担制度の縮小を検討していると仄聞している。これは、地方への負担転嫁にとどまちず、児童福祉の低下につながるものと憂慮される。  よって、政府は、児童福祉法に基づく保育制度を堅持されるとともに、福祉人材の確保・充実を進め、措置費国庫負担制度のより一層の充実を図られるよう強く要望する。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    平成 年 月 日      福島市議会議長 二階堂幸治 内閣総理大臣 大蔵大臣        あて 厚生大臣 自治大臣  右、提案する。    平成六年十二月二十一日 ───────────────────────────────────────   議案第百四十二号   農業再建に関する意見書  昨年十二月、政府はガットのウルグアイ・ラウンド交渉の農業合意を受け入れ、コメの部分開放、その他の農畜産物の関税化などを決定したが、この最終合意案の受け入れに当たって政府は、「国内対策に万全を期す」ことを言明している。  本県は、我が国の主要な食糧・林業基地であり、最終合意の受け入れによって、農林業家の営農や経済に甚大な影響を及ぼし、地域経済・社会に深刻な影響を与えることは許されない。  よって政府は、農林業再建のための政策を充実強化するよう左記の項目について要請する。   記 一、ガット国内対策の充実、とりわけ従来の農林水産省予算と別枠での予算処置、またこれとは別に、地方自治体への特別交付金を交付すること。 二、食糧の安定・安全体制の確立、とりわけ国内外産を問わず国の責任を明確にすること。 三、条件不利地域の農林業振興、定住化対策を確立すること。とりわけ中山間地域など条件不利地域の総合的な活性化対策支援のため、市町村へ一定の交付金を交付すること。 四、農林業生産基盤の整備と担い手対策を確立すること。とりわけ生産基盤事業では、農業者の負担軽減を図るため、基幹事業は全額国庫負担とすること。また、担い手育成のために総合的助成制度の確立を図ること。 五、森林・林業・林産業の振興対策を確立すること。  右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    平成 年 月 日      福島市議会議長 二階堂幸治 内閣総理 大臣大蔵大臣        あて 農林水産大臣 自治大臣  右、提案する。    平成六年十二月二十一日 ───────────────────────────────────────   議案第百四十四号   「いじめ」の根絶に関する決議  「いじめ」問題は、全国的に大きな衝撃と波紋を呼んでいる。  いま社会に求められている最大の課題は、「生命の尊厳の重要性」を全市民が一致して深く認識することであり、「児童の人権の尊重」を改めて確認することである。  いじめは、学校・家庭・社会が総合的に取り組む問題であり、教師・子供・父母間相互の信頼関係を基本に、地域社会との連携のもと、いじめのない伸び伸びした環境づくりを目指し、それぞれが、不断の努力をしていかなければならない。  わが市は、認識も新たに、いじめの根絶を期し、その実現に向け取り組むことを宣言する。  右、決議する。    平成六年十二月二十一日      福島市議会  右、提案する。    平成六年十二月二十一日 ─────────────────────────────────────── 議案第百四十五号 東北本線「松川駅」の終日有人化を求める陳情  貴社においては、平成六年十二月三日以降、東北本線松川駅を午後七時十分から翌日の午前七時十分まで無人化されました。  松川駅は、本市松川地区や飯野町、川俣町への玄関口として通勤、通学はもとより、日常生活に切り離すことのできない駅となっており、駅の荒廃や利用者の安全確保、さらには、青少年非行防止等のことから松川駅の終日有人化が望まれます。  よって、早急に松川駅の営業形態を改善され、終日有人化を図られますよう要望いたします。    平成 年 月 旧      福島市議会議長 二階堂幸治 東日本旅客鉄道株式会社 東北地域本社長 高松良晴 あて  右、提案する。    平成六年十二月二十一日 ─────────────────────────────────────── ○議長(二階堂幸治君) 日程に従い、これより福島地方広域行政事務組合議会議員の選挙を行います。  これより当該事務組合規約第六条の規定により、四名を選挙するものであります。これが選挙の方法は指名推選によることとし、その指名は議長に一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。   【「異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、選挙の方法は指名推選によることとし、その指名は議長一任と決しました。  直ちに指名いたします。福島地方広域行政事務組合議会議員に十一番塩谷憲一君、二十六番二階堂匡一朗君、二十八番木村六朗君、三十六番本田新松君を指名いたします。  ただいま指名いたしました四君を当選人と決定してご異議ございませんか。   【異議なし」と呼ぶ者あり】 ○議長(二階堂幸治君) ご異議がございませんので、ただいま指名いたしました四君が福島地方広域行政事務組合議会議員に当選されました。  会議規則第三十二条第二項の規定により、四君に当選の告知をいたします。  以上で本定例会の日程は全部終了いたしました。本定例会はこれをもって閉会いたします。   午後二時五十一分 閉会          決算特別委員会委員一覧                             ●委員長 ◯副委員長  二十八番 ●木村六朗    三番 ◯鈴木好広    二番 山岸清      六番 高橋信一    九番 伊東忠三    十二番 誉田義郎    十六番 斎藤茂    二十二番 加藤彦太郎  二十四番 横山俊邦   二十五番 阿部知平   三十九番 遠藤一     四十番 渡辺清隆          請願審議結果 1 請願      消費税率引き上げ反対と消費税の食料品非課税を求める意見書提出方について 請願者     福島市渡利字中江町六六 悪政反撃諸要求実現総行動 福島地区実行委員会 代表 渡辺衛 紹介議員    宮本シツイ 受理年月日   6・3・9 付託委員会   総務 結果      不採択 2 請願      入院給食費自己負担分の助成について 請願者     福島市渡利字中江町六六 福島医療生活協同組合 理事長 佐藤正 紹介議員    宮本シツイ 受理年月日   6・9・12 付託委員会   文教福祉
    結果      不採択 3 請願      農業再建に関する意見書提出方について 請願者     福島市浜田町一−九 食と緑・水を守る福島県労農市民会議 議長 遠藤義裕 紹介議員    遠藤一 受理年月日   6・12・8 付託委員会   経済民生 結果      採択 4 請願      東北本線「松川駅」の終日有人化を求める意見書提出方について 請願者     福島市松川町字本町三三 松川町町会長区長連合会 松川地区代表 阿部 佐 紹介議員    高橋信一 受理年月日   6・12・8 付託委員会   総務 結果      採択          陳情審議結果 1 陳情      措置制度公的福祉保育制度の充実を求める意見書提出方等について 陳情者     福島市仁井田字龍神前二−一 全国福祉保育労働組合福島支部 執行委員長 石塚いづみ 受理年月日   6・11・29 付託委員会   文教福祉 結果      採択 2 陳情      直接入所方式の導入に反対し、保育所措置制度の堅持・拡充を求める意見書提出方について 陳情者     福島市五月町一−一二 福島県保育連絡会福島ブロック 代表 大内和子 受理年月日   6・12・6 付託委員会   文教福祉 結果      採択 3 陳情      農業農村整備事業に関する意見書提出方について 陳情者     福島市南中央三丁目三六 福島県土地改良事業団体連合会 会長職務代理者 副会長 橋本丑恵 受理年月日   6・12・8 付託委員会   経済民生 結果      採択 4 陳情      乳幼児医療費助成制度の拡充について 陳情者     福島市舟場町三−二六 新日本婦人の会福島支部 支部長 五十嵐安子 受理年月日   6・12・12 付託委員会   文教福祉 結果      不採択  右会議の次第を記載し、その相違ないことを証明するためここに署名する。      福島市議会議長 二階堂幸治          副議長 大宮 勇           議員 甚野源次郎           議員 阿部知平...