福島市議会 > 1991-03-13 >
平成 3年 3月定例会−03月13日-05号

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  1. 福島市議会 1991-03-13
    平成 3年 3月定例会−03月13日-05号


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    最終取得日: 2021-07-22
    平成 3年 3月定例会−03月13日-05号平成 3年 3月定例会     平成三年三月十三日(第五日) ───────────────────────────────────────────── 出席議員(三十五名)   一  番      誉田義郎君     二  番      丹治仁志君   三  番      塩谷憲一君     四  番      佐藤真五君   五  番      半沢常治君     六  番      二階堂匡一朗君   七  番      小林義明君     八  番      斎藤 茂君   九  番      阿部保衛君     十  番      加藤雅美君   十一 番      本間義一君     十二 番      菅野泰典君   十三 番      阿部知平君     十四 番      加藤彦太郎君   十六 番      桜田栄一君     十七 番      甚野源次郎君   十八 番      佐藤智子君     十九 番      木村六朗君   二十 番      宮本シツイ君    二十一番      斎藤庄治君   二十二番      大宮 勇君     二十三番      阿部儀平君   二十四番      渡辺藤三君     二十五番      本田新松君   二十六番      黒沢源一君     二十七番      二階堂幸治君   二十九番      遠藤 一君     三十 番      渡辺清隆君   三十二番      八巻一夫君     三十三番      後藤正八
      三十四番      中村富治君     三十五番      斎藤 清君   三十六番      島貫義衛君     三十七番      斎藤昭二君   三十九番      伴場忠彦君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(一名)   十五 番      後藤栄一君 ───────────────────────────────────────────── 地方自治法第百二十一条による出席者   市長        吉田修一君     助役        佐藤謙内君   収入役       岡 和二君     総務部長      渡辺忠男君   企画財政部長    片平春夫君     商工部長      藤根敬武君   農政部長      鈴木長之助君    市民部長      須田和男君   福祉部長      三河 正君     建設部長      藤野和雄君   都市開発部長    斎藤 廣君     下水道部長     佐藤利紀君   企画財政部次長   菊地 久君     秘書課長      油井久雄君   財政課長      羽田靖信君     水道事業管理者   阿部邦行君   水道局長      安倍重男君     教育委員      山本敬二郎君   教育長       箭内洪一郎君    教育次長      荒木 香君   代表監査委員    八島昭三郎君    消防長       佐藤博幸君   選挙管理委員会委員長長沢菊三郎君 ───────────────────────────────────────────── 議会事務局出席者   局長        渡辺七郎君     次長兼総務課長   熊坂比佐男君   議事調査課長    生方義紹君 ───────────────────────────────────────────── 議事日程   一 総括質向   二 議案第一号ないし第三十一号の所管常任委員会付託   三 請願・陳情の所管委員会付託 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   一 報告第一号   二 報告第二号 ─────────────────────────────────────────────             午前十時十五分   開  議 ○議長(桜田栄一君) 定足数に達しておりますので、これより本会議を開きます。  本日の議事日程はさきに決定のとおりであります。  日程に従い総括質問を行います。  順序に従いまして発言を許します。三十二番、八巻一夫君。 ◆三十二番(八巻一夫君) 三十二番。 ○議長(桜田栄一君) 三十二番。     【三十二番(八巻一夫君)登壇】 ◆三十二番(八巻一夫君) 私は、市政諸問題について若干質問をいたしてまいります。  まず、市民のみならず、県北の住民の食生活に非常に関係の深い福島市中央卸売市場に関係する不祥事件につきましてお尋ねをし、市長の所信を伺ってまいります。  それは既に新聞あるいは業界紙に発表されておりますのでご承知だと思うのでありますけれども、去年おととしの十二月からいろいろと問題になっておったものがございます。それは中央卸売市場の海産物の仲卸業者の倒産でございます。これは十二月ごろからいろいろとうわさがあったわけでありますけれども、一見かつてあった魚転がしのような感じも持たれておったわけでありますが、これは一仲卸業者冷凍エビをある特定人に一社集中的に販売をしておったわけであります。それが繰り返されておりまして、ついに去年の八月に至りまして決済することができずに、ついに破産をしたと、こういう極めて簡単な経過ではございます。  しかしながら、私は、市長にお尋ねしたいというのは、少なくとも中央卸売市場は市長の監督下にあるわけであります。中央卸売市場業務規程の第七十条に、「市長は、市場の業務を適正かつ健全な運営を確保するため必要があると認めるときは、卸売業者仲卸業者または関連業者に対し、その業務もしくは財産に関し報告もしくは資料の提出を求め」云々とありまして、さらに「その業務もしくは財産の状況もしくは帳簿処理その他の物件を検査させることができる」と、こういうぐあいに明記をされておるのであります。ところが、だれしもが感ずるだろうと思いますけれど、通常一〇〇の商売をしておるものが、ある日突然として七〇〇になり、あるいは八〇〇になる、つまり七倍、八倍の取引が突然として起きたということがわかった場合においては、これは異常な取引であるとこういうような観点に立つのが普通ではなかろうかと思うのであります。もちろん、毎日の売上日報というものはそれぞれの手順を経て市場に報告をされておるわけでありまして、もちろん関係する職員はこれを認識をしておかなければならないし、当然その義務があるわけであります。それは市長の監督下にあると申しても差し支えないわけであります。この業者の倒産は、それぞれの経済行為によるところのものでありますから、この内容等についてはいろいろ問題があろうかと思いますので、お尋ねすることは控えますけれども、この倒産によりまして、まずお聞きしたいのは、一つは中央卸売市場の使用料、これについて不納がなかったのかどうか、あるいは精算会社に対するところのいわゆる欠損はないのか、あるいはこの一仲卸業者の倒産によりまして一番被害を受けた者はだれとだれなのかということが、これは鮮明にされておりません。したがいまして、少なくとも市関係においてはこの倒産によって失ったものは何か、これを明瞭にしていただきたいと思うのであります。  そのほかに、いわゆる監督者である福島市長が、先ほど申し上げました第七十条によるところの職権にあるにもかかわらず、これは何ら処置をしていなかった、こういう点については市長の責任また大なるものがあると思うのであります。ここについて、市長はこれらの一連の事件につきましていかなる処置をされたのか、この際明確な答弁をいただきたいと思うのであります。  伺いますと、一時は、いわゆる業者機能として卸業者二店があるわけでありますが、一店の存亡すら危ぶまれたと、こういうこともあるわけでありまして、これが一卸業者に偏った場合においては、これは流通の経路において、さらにまた生産者から問屋を経て卸業者を経て流通されるこの鮮魚の関係、これが非常に福島市長は信用を失墜し、そして出回るものも出回らない、このようになれば、我々福島市民、さらに県北住民食生活には大きな影響が起こるのであります。単に業者の倒産で済まされる問題ではないのであります。  幸いにして、その寸前において対処なされた傾向があり、我々の食の魚の流通についてはこれは問題がなかったようであります。非常に幸いなことでありますけれども、しかし、このような案件は経済界においては間々あることでありますが、特に中央卸売市場という公機関の中に施設の中においてこのような事態が発生され、しかも監督者として市長が何らなすところがなかったということであるならば、極めて遺憾とするところであります。その点について、経済に通じる、しかもよく万事掌握をしておる市長の見解を承りたいと思うのであります。  また、こういうような矛盾があるわけであります。仲卸業者のいろいろのうわさが既に出ておりまして、この業者に卸業者が売るということについては、これは極めて危ない、危険があるという立場にありながらも、それがいわゆる破産宣告その他、そのような法的措置がない限り競り販売に参加させざるを得ない、つまり危険を承知しても売らざるを得ない、こういうようなことがあるわけでありますが、この防止策はないものかどうか。この辺については市場法そのものにも問題がありますけれども、市場開設者として市長はどのようにお考えなのか、これについてもご見解を承りたいと思うのであります。  この事件の真相等については、極めて重要でありますので、監督者としての市長の答弁をお願いをしたい、このように思うわけであります。  次いで、飯坂の財産区の問題について触れてまいりたいと思います。  私は、せんだって飯坂を訪問する人がありまして湯野地区にまいりました。ところが、車でまいりましたら、今、下水道工事が行われまして、にっちもさっちもいかないという、回り回った迂回路を行けば、またそこも工事中であると。こういうような状態を見まして、はたと感じましたのは、あれは今、湯野でありますけれども、あれが飯坂地内にだんだんと、これは広域下水は予定どおり進行してまいるわけであります。そうした場合に、あの飯坂の狭い道路が掘削をされて、ほかから来るところの観光バスその他についての運行が極めて困難であり、しかも交通渋滞というよりは交通がいわゆる不能になる可能性がある、このように感ぜざるを得なかったわけであります。飯坂がそういうような交通事情が麻痺するということであれば、常でも余り評判のよくない飯坂でございます。したがいまして、飯坂に対するところの地方からの入込客は非常に大きく減少するのではなかろうか、このように推測ができます。  ちなみに、きのうも議員の質問等にもございましたが、飯坂の入込客を統計的に見てまいりますと、平成元年で百四十万三千、これは六十三年が最低でございました百二十六万八千でありますが、六十一年、六十二年、このころは百五十万を突破しておったのであります。私どもが議会に議席を得させていただいて約三十五年を経過しますけれども、当時は、九州の別府、関東の熱海、東北の飯坂、これが三大温泉境と言われ、我々は非常に飯坂があることを誇りにしておったのであります。  しかしながら、その後飯坂が福島に合併はされましたが、当時私は合併時、市長もご承知だと思うのでありますが、飯坂という、いわゆる当時でいうならば既成観光地を合併したわけでありまして、既成観光地行政指導はなかなか困難であるよと、どうするのだと、こういうような質問を議会で何回もした例がございます。その後、土湯の合併等がございまして、土湯はまだ未開発の観光地でございましたが、福島はいわゆる既成観光地と未開発観光地二つを持つことになり非常に一律的な観光行政は難しいと、このように申し上げたことが思い出されますが、飯坂がじり貧になっておるというのは、統計だけではなくて、いわゆる実感として我々もそう感ぜざるを得ないのであります。というのは、飯坂に来ても何らの、いわゆる得るところがない、見せ場がないということは、みんな耳にするところではなかろうかと思うのであります。もっとも、今の観光は点の観光ではなくて、いわゆる線の観光となりつつありますから、米沢を見て福島に泊まるとか、福島に泊ってさらに松島に行くとか、そういうようなルート観光に変わりつつありますので、飯坂自体の落ち込みはあっても、いわゆるルートの観光地においては支障がないかもしれませんが、しかし、少なくとも飯坂は福島の大きなやはり観光資源でございます。  そこで、私は考えますと、この飯坂の観光、いわゆる飯坂の活性化、これらを図るには、財産区、合併当時に後生大事に持った財産区、これを解消する必要があるのではないだろうか。このことにつきましては、私のみならず、数多くの議員から議会において、財産区を解消すべきである、そのような努力をすべきだと、こういうような質問が再三行われたのであります。きのう、実は二番議員もその問題に触れられておりますけれども、財産区が年間大体一億二千万程度の予算しかないわけでありまして、これで持っておる鯖湖湯の改修、さらにまた共同浴場の改修などは到底でき得ないのでありますから、この際思い切ってこの財産区の関係者とひざ詰め談判をしながら、福島のためにも、飯坂のためにも、ぜひとも財産区の解消、これを図っていくべきだと思うのでありますが、市長の所見を承りたいと思うのであります。  もう一つ、飯坂の繁栄のために、これは既にコンサルタントに頼んで再三報告をいただいておるわけでありますが、温泉の集中管理、これはいろいろ承りますと、五十五年頃関係者のいわゆる九九%の同意を得たという話もあったわけでありますけれども、この集中管理がどのように進んでおるのか。飯坂はこのままではお湯がなくなるよと、こういうことは既にいわゆるコンサルタントの報告で出ておるわけでありまして、まさに飯坂温泉は黄色い信号が点滅をしておるわけであります。やがて赤になるであろうと思われますが、この点についてもどのような状態にあるのか、これもひとつご答弁をいただきたいと思うのであります。  次いで、市長の言う二十四時間都市構想でございますが、これはこの前の市政だよりにおいても明細に出、きのう、また質問においても我々にわかりやすく説明をされたわけでありますが、私はこの前、三回ほど会合に出まして、「二十四時間都市構想知っておるか」と言ったら、知らない人が八〇%おりました。まだまだこの何たるかを承知していない者が多いわけであります。この点について、今後どのように市長はお考えになるのか。  さらにまた、市内に乱立しつつある高層マンションは、いわゆる都市集中、人口を都市中心部に集中させるという点については二十四時間構想の一環として考えていいのかどうか、この点についても市長の所見を承りたいと思うのであります。  次は、市長は口を開くと常に「一党一派に偏しない公平で誠実な政治を行っていく」と、こういうことであります。一党一派に偏しないのはともかくとして、公平な政治を行う、「公平な政治」というのは各般にわたって公平だと思うのでありますけれども、市長の言う「公平」は何を指すのか、その辺お聞かせいただきたいと思うのでありますが、まず一つは人事面でお聞きしたいと思うのです。新聞等で四月一日に人事異動関係について報告をされております。この人事等についても公平なる市長の基本方針があるはずでありますので、これについてもお聞かせをいただきたいと思うのであります。  最後に、吾妻のスキー場についてお尋ねをいたします。これは前に六番議員からも質問があったかと思うのでありますが、高山のスキー場、今度は高山開発を何かハイカラな名前で言っておるようでありますけれども、高山の開発は市長の計画では、あるいは着想ではありましょうが、ここ十年、二十年ではとてもなかなか完成するものではないと我々は予想するのであります。しかるに、福島には今唯一のスキー場として吾妻のスキー場があるだけであります。この吾妻スキー場はいずれも老朽であり、片や民間、片っ方は市が経営をしておるのです。大体同じリフトで乗りかえするスキー場なんていうのは世にも珍しいスキー場であります。こういう点については、とても二十年間はもつものではありません。ここについて、市長はこの際、やはりいろいろ感情問題等もあるようでありますけれども、市全体の観光を考えた場合に、冬の観光、つまり市長の言う三百六十五日の観光を考えた場合に、三百六十日にならないようにするためにも、このスキー場問題に真剣に取り組んで、第三セクターでやるとか、あるいは既に既存業者にこれを払い下げをするとか、そして一本化した中でこれを運営すべきではなかろうかと思うのであります。市長の所見を伺いまして、質問を終わります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(桜田栄一君) 市長。 ◎市長(吉田修一君) 三十二番八巻議員のご質問にお答えを申し上げます。  まず、中央卸売市場水産物部仲卸業者の廃業にかかわるご質問でございますが、中央卸売市場水産物部仲卸業者冷凍エビの取引きで販売先の倒産の影響を受けて代金の回収ができなくなり、平成二年の十月二十日に仲卸業務を廃止し、同年の十一月十六日付福島地方裁判所から破産の決定されたところでございます。この仲卸業者の倒産によって、中央卸売市場水産物部卸売業者二社には相当額の不良債権が発生し、現在破産管財人を通じて債権の確保に当たっているところでございます。  ご質問にもございました仲卸業者市場使用料につきましては、預託されていた保証金の中から充当し、また電気・水道料等全額納入済みとなっております。なお、取引は卸業者から仲卸業者へ、仲卸業者加工業者に販売しており、冷凍物は契約によって延べ取引が行われ、支払期間が長いというのが今度の被害につながった大きな原因であると、このように考えております。  いずれにいたしましても、市場開設の責任者といたしまして、刻々と変動する、特に急変的に増加したこれらの水産物関係の取引の真の実態ということを正確に把握するのに時間がかかったと、したがってこれらの仲卸業者の倒産を未然に防ぐことができなかったという点につきましては甚だ遺憾でありまして、十分今後これらの事態が発生しないようにこの指導監督に意を尽くしてまいりたいと思います。  次に、飯坂町の財産区についてのご質問でございますが、財産区の運営にはいろいろ制約があり、運営上困難な面もございますが、昭和三十九年飯坂町合併の際に合併の条件として、温泉供給事業公衆浴場運営及び山林事業を行ってきた長年の歴史的な積み重ねがございますので、抜本的な見直しにつきましてはなお慎重に対応すべきものと考えております。市といたしましては、現在財産区の運営と強い関連があります温泉の集中管理について関係者と早期実現に向け協議いたしておりますが、今後とも財産区関係者初め地元住民の方々のご意見を十分お聞きし、かつ尊重しながら、財産区運営全体について検討を重ねてまいる所存でございます。  次に、飯坂温泉集中管理についてのご質問でございますが、温泉資源の保護と有効活用を図る上から、温泉の集中管理は緊急の課題となってきておりますことはご指摘のとおりでございます。市といたしましては、集中管理を進める上で、まず源泉所有者の理解を得ることが肝要でございますので、源泉所有者を中心に集中管理早期実現に向けた協議を現在しておるところでございます。  なお、ご質問の下水道工事と同事施工につきましては、温泉の送湯管の施工方法、さらに温泉受給者の分湯槽からの受給管施工時期等の問題もございますので、今後関係部と十分協議してまいりたいと存じます。  次に、二十四時間都市構想についてのご質問でございますが、ご承知のとおり、本市の二十四時間都市構想は県都福島市の二十一世紀に向けたあるべき姿を構想として示したものであり、構想に対する市民からのさまざまなご意見や論議をいただくことにより一歩ずつまちづくりを進めていこうとする、いわばたたき台としての役割を果たすものでございます。特にご質問にございました駅南地区の早稲町、五月町並びに荒町、中町は、本市にとって昔から長い歴史を持つ商家も多く、来る二十一世紀に向け、商業地としての基盤整備や、昔からのたたずまいを残しながら、しかも高度利用が強く求められている地域でございます。したがいまして、駅南地区の整備の方向や整備方法等について、ヨーロッパ等で参考になるまちづくりがあれば、地区関係者等とも十分調査研究の上、活力あるまちづくりを進めていく考えでございます。  次に、現在の大手業者による大型マンションの二十四時間都市構想の位置づけについてのご質問でございますが、本市都市部居住人口の回復には新しいニーズに対応した居住施設の整備と土地の高度利用が不可決であると考えており、民間マンションの役割も否定できないものがございます。しかし、現在のマンション建設近隣居住者とのさまざまな問題を発生させておることから、今後二十四時間都市構想で打ち出しました中高層住宅ゾーンと中低層住宅ゾーンについて、マンション等の建築形態や付近住民との調整等について、平成三年度に調査予定都心居住促進調査の中で十分調査検討してまいりたいと考えております。  次に、市長の政治姿勢にかかわる問題についてのご質問にお答え申し上げます。私は一党一派に偏らない公平な政治姿勢のもとに各事業の採択に当たってまいりました。その地域の特性、地域性、本市域の均衡ある発展を図る観点からその整備に努めてまいったところでございますが、施策、事業の実施に当たりましては、各地区の発展、動向、事業の緊急度、優先度、効果性、公平妥当性等、ご指摘の点踏まえまして、十分今後公平性の確保に意を用いてまいる所存でございます。  なお、人事異動についてのご質問でございますが、定期の人事異動に向けた作業を現在進めているところでございます。基本的な考え方といたしましては、まず退職する部長職及び新設する国体準備局長部長職格付に伴う充当等、主要ポストの補充に伴う人事異動であります。また、行政需要に対応した組織の見直しを行いましたので、これら部門への増員等を含めた異動でございます。異動に当たりましては、常々申し上げているところでございますが、まず何よりも適材適所主義を基本にしながら職員の同一職場における勤務年数、健康状態、業務の内容等を十分勘案し、人心の刷新と職場の活性化並びに事務能率の向上が図られるよう人事異動を進める考えでございます。  最後に、吾妻スキー場についてのご質問でございますが、吾妻スキー場は昭和三十七年の開設以来、市民の冬のスポーツ・レクリエーションの場として広く利用されているところでございますが、施設面の老朽化やサービス面の改善が強く望まれている現状にございます。市といたしましては、従前から本スキー場のあり方について検討を重ねているところでございますが、その中でリフト券の共通化につきましては機械化による対応等も検討してきたところでありますが、経営主体を異にしているためリフト料金の統一化、共通化ができない現状にございます。今後とも、ご質問にもありました経営方式等も含め、地元や関係者と協議、検討を重ねながら、利用者サイドに立った快適なスキー場の運営に努力する考えでございますので、ご了承いただきたいと思います。 ◆三十二番(八巻一夫君) 三十二番、再質問。 ○議長(桜田栄一君) 三十二番。 ◆三十二番(八巻一夫君) 飯坂の財産区の解消の問題であります。  これは先ほど本質問でも申し上げましたが、今つらつら考えると、財産区を残しておく方が飯坂方部のプラスになるのか、あるいはマイナスになるのかという、そういう面から見れば、決して私は、いわゆるプラスになるという点はだんだんと薄らいできているのではないかと思うのであります。飯坂の財産区特別会計の決算を見ましても、大体一億二千万程度の大部分が、これは温泉収入であります。そこで、今まで議会で何回も答弁を求めてまいりました。そうしますと、ただいま市長が答弁に立ったように、関係者とよく打ち合わせをし前向きにやるという、いわゆる官庁言葉だけが返ってきておる。現実に財産区関係者とひざ詰めした話し合いというのは一回もなされていないのではないか。そういう点では、その場限りの、何というか、答弁にしかすぎなかったわけであります。これは非常に残念に思うわけであります。担当部長経験者もたくさんおりますけれども、しかし、内容を聞いてみると、これは本当の話し合いがなかったというのは事実です。というのは、市当局からすれば、一億二千万という収入があるわけでありますから、これは解散してもその金は市の収入にはなるわけでありますが、しかし、支出面においてこれを超えるものがあるので、財産区に触れないでそっとしておった方が財政面において市の方はいいと、こういうようないわゆる非常に小さな意味において、こそく的な手段というか、話し合いを進めなかった点もあるのではないかと思うのであります。しかしながら、現実に三年度の予算では鯖湖湯周辺の調査、これもやられるということがはっきりしておるわけであります。当然、あの鯖湖湯を、あの道後温泉の湯、「坊ちゃん」のあの有名な浴場ですか、ああいうようなものに直すにしても、財産区ではでき得ないわけであります。財産区の持っている共同浴場一つ一つを見ても、それこそ古い、昔の銭湯の状態であります。これは当然事情をよく認識してもらって、そして財産区を一日も早く解消する、これがやはり飯坂活性の一環をなすものではなかろうかと思うのでありますが、その辺は、観光関係に携わった市長として特に認識が深いと思うのでありますけれども、確固たる答弁をいただきたいと思うのであります。  もう一点は、吾妻スキー場であります。これは、あえて名前を申し上げますが、安達屋さんが市の土地を借りてリフトがあり、市の方では安達屋さんの土地を借りてリフトをつくっておる。しかも、リフトの下は有名なヒメサユリの郡生地である。非常に観光地としては夏冬、残された資源として大きいものがあるわけであります。なぜ一本にならないのであろう。これはやはりそれぞれ観光協会あるいは安達屋さん、市、この三者のいろいろの話し合いがどうもスムーズにいかない。しかし、福島にあることは間違いないのです、あの吾妻スキー場。だから、あれがなくなると、やはりスキー客というのは、福島市民が身近に行くスキー場はない。これは栗子とか何かに流れてしまうわけであります。したがいまして、やはり高山がまだまだ目鼻つくまではあの吾妻スキー場に本腰を入れてやはり開発をしておくべきである。特にあれは風致地域から除外されてある地域であります。そういう絶好のいわゆる環境を利用して、吾妻スキー場の一本化、これについて市長の努力を期待するものでありますが、それについて市長のお考えを承りたいと思うのであります。  さらにもう一点は、二十四時間都市構想でありますけれども、市長がおっしゃるように、柳町、中町、荒町、これは旧四号を挾んで東西の行き来ができません。交通が激しいのであります。したがいまして、あそこにありました商店は閉鎖をして、そして駐車場となりつつあります。大きく穴があいておるわけでありまして、これがやはり地元と密接な連絡をとれば、市長の言う二十四時間都市構想、つまりいわゆるげたばき住宅、下が店舗、上がこれは公営住宅、県営住宅なり市営住宅を上げれば、交通渋滞もないし、さらにまた昼間人口、夜間人口ともにあそこに集中するわけであります。何も蓬莱やあるいは北沢又までやる必要はなくなるわけであります。あれが一番僕は早いのではないかと思うのでありますけれども、その点について市長のご見解をいただきたい。  なお、参考に申し上げますが、第一小あるいは清明小ともに人が少なくなって、子供が少なくなって、非常に複式学級の危険すらあるわけであります。この点を考えれば、やはりモデル地区として指定して行政の積極的な関与が必要と、このように思うわけでありますが、これについても市長のお考えをお聞きしたいと思うのであります。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(桜田栄一君) 市長。     【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 三十二番八巻議員の再質問にお答えを申し上げます。  飯坂財産区の解消にかかわるご質問でございますが、先ほどもご答弁申し上げましたように、三十九年飯坂町との合併条件後、引き続き温泉供給事業、さらに公衆浴場の運営、さらに山林事業と、それぞれの三分野について財産区の中で運営を図ってきたところでございます。ご質問にございました点につきましては、さらに基本的には飯坂の活性化につながる大きな問題でございますので、何よりも財産区の関係者の方々、さらに地元飯坂の市民の方々と十分協議しながら、この解消すべきかどうかということの手順について、十分時間をかけて話し合っていきたい、このように考えております。  第二点の吾妻スキー場でございますが、基本的には、ご質問の趣旨については全く私も基本的には賛成でございます。リフト券が下のリフト券と上部のリフト券が別だというようなリフトは、恐らく全国どこを見ても高湯だけではないだろうかと。しかし、一方においては市営、一方においては私立と、こういうことでございますから、何らかの形で市営に一本化するのか、あるいはさらに大きな事業所が福島に誘致されて、あるいは進出をして、これを一元的に運営したいというような機運が熟成されるのか。いずれにしても、一本化に向けてのやはり体制づくりが吾妻スキー場の快適なスキー場の運営にとって欠くことのできない課題でございますので、さらに今後関係者と十分協議してまいりたいと、このように考えております。  第三点の二十四時間都市構想は、先ほど来各議員の皆さんのご質問にお答え申し上げてきましたとおり、二十四時間都市構想という、いわば旧市内のへそづくりの一番大事な理念づくりでございますから、これらの二十四時間都市の理念づくりの中で、ご指摘にもございました中町、荒町、柳町等を含む中心部のまちづくりが、民間資本の導入も相まって、熟度が高まるような、熟成化を図るような方向でさらに努力してまいりたいと思っています。 ◆一番(誉田義郎君) 議長、関連質問、一番。 ○議長(桜田栄一君) 一番。     【一番(誉田義郎君)登壇】 ◆一番(誉田義郎君) 人事行政について、市長にお尋ねしたいと思います。  地方自治の本旨は民主的にして能率的な行政の運営を標傍しているなと私は考えております。人事行政については、本来これは市長の権限に属することでありますが、一言私のご質問を申し上げたいのですが、市長が、五年半前に吉田市長が誕生された際に、全職員を中庭にお集めになりまして、ごあいさつされたわけであります。「私を中心にして二千四百名の職員が、福島市民の生活の安定と県都にふさわしい都市づくりのために火の玉になって頑張ろうではないか」。当時私は、行政にタッチした職員としまして、心引き締まる思いでそのあいさつを聞いたわけであります。  現在、平成七年度の国体のために大変大きな事業を施行されよう、またしなくてはならないという重要な吉田市政の二期目に入っていると私は思うのであります。私は、やる者をやはり引き上げていくという競争の原理を人事行政の中で生かしていくというものは非常に大事なことではないかと。市長はすばらしい能力と識見を持っておられますが、スーパーマンではないはずであります。そのために助役以下二千四百名の職員が存在しているというふうに私は考えているわけでございます。やはりそういう競争の原理も十分考えながら、今後の人事行政、特に来年以降は数名の部長職の方もご引退をされるという重要な時期であります。これは例えば私も、市長は部長になられた際には四十歳七ヵ月、私はそう記憶しております。課長になられたのが三十六歳。その後ろにおられます総務部長は三十八歳で課長になられた。私も佐藤実市長時代に四十一歳で農林課長に任命されました。先輩諸公がたくさんおりました。しかし、感激にむせんで、一生懸命仕事をやったつもりであります。  二十年前、今、阿武隈大橋が、議長のいられる瀬上が合併したときの合併条件でございますが、ようやく昨年からその橋梁にかかった。鎌田大橋、あれは本来は建設省でかける道路であります。それを農免道路として二十年前に三億五千万で三百七十五メーターの橋梁をかけました。その経済的なメリットというのは大変なものが私はあるのではないかと。吉田市政が本当に二期目の花が咲くかどうかというのは、ここ二、三年が大事な私は時期ではないかと。そして、やがて来るであろう平成七年の国体のために本当に吉田市政が実を結ぶかどうかというものは、この二、三年が大事な私は時期ではないかというふうに思う次第でございます。ひとつそういうのも十分考えながら人事行政の反映をさせていただきたいなということをお願いかたがた、市長の基本的な方針を承りたいというふうに思います。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(桜田栄一君) 市長。     【市長(吉田修一君)登壇】 ◎市長(吉田修一君) 一番誉田議員のご質問にお答えを申し上げます。
     人事行政にかかわるご質問でございますが、常々私は、何よりも二千四百名の職員が市民サービスの向上のために全力を傾注し、自分の持てる労働意欲と能動能力を開花させるような人事を行うことが人事の根底であろうと思いますので、ご指摘の点十分踏えながら今後の人事作業に当たっていきたいと、このように考えております。 ◆三十二番(八巻一夫君) 三十二番、再々質問。 ○議長(桜田栄一君) 三十二番。 ◆三十二番(八巻一夫君) これは卸売市場法でですね、なんともしようないかもしれませんが、今度のいわゆる仲卸業者の倒産、倒産寸前ですね、非常に不安があったわけです。業界新聞では既にこの報道は一月、二月にかけて活発に書かれておったわけですよ。だから、普通のいわゆる商取引の場合には、不安定なものには物は売りませんと、あるいは現金持ってこなければ売らないというのが常識であるわけですが、この中央卸売市場においては、残念ながらそういううわさだけでは、これは毎日の競り売りをせざるを得ないわけですよ。私も調査した中でその辺が非常に腑に落ちないものがございました。というのは、買いどめをされなければその競り参加を中止するわけにいかない。したがいまして、卸業者の、これはあえて名前を申し上げます、新聞に出ておりますので名前を申し上げますが、福島丸公においてもですね……、今のように不安定な要素が、競り参加を拒否するわけにはいかない、こういうことで約二千百万の欠損金が、未回収が出るわけです。これは今の市場法を改正しなければ、水産部においても、あるいは野菜市場においても、こういう事態というのは出てくるわけなのですよ。いわゆるうわさだけではだめだし、あるいはもうそれが実態に近くなっておっても、買いどめというそういう処置がなければ、これは競り参加を拒否するわけにいかない。この辺について、いわゆる市場開設者として市長は何とか善処する方法はないのかどうか。つまり、市の規則の中でそういうものの拒否権ができるものならば、これをいい機会に考えておくべきではないかと思うのであります。  それからもう一点は、直接この被害には関係ないのですが、私この際ちょっと申し上げておきたいのは、いろいろ市場に調査に入りますと、どこから入っていいのかわからないのだ、あの市場というのは。非常階段が玄関だと、こういうことなのですよ。これはお客様を迎えた場合に極めて失礼なことではないかと思うのですが。そういう点で市場の、片っ方はこういう倒産もありましたけれども、倒産した仲卸の事務所もやはり二階にあるのですよ。ところが、入り口が非常階段しかない。この辺のいわゆる市場全体の、いわゆる施設の整備というものもあわせて感じてまいりました。  この辺について、二点について、ひとつ市長の見解をいただきたいと、こう思うのです。 ◎市長(吉田修一君) 議長、市長。 ○議長(桜田栄一君) 市長。 ◎市長(吉田修一君) 三十二番八巻議員の再々質問にお答えを申し上げます。  卸売業務の、要するに円滑な運営の点についてでございますが、ご指摘にもございましたように、単なる風聞で競りに参加させることを拒否するということは、市場管理者としてはこれは到底できないことでございますが、しかし、それぞれの業界の経営を指導するという面について、事前にこれらの風聞を信用するわけではございませんが、経営の問題について立ち入って相談にあずかると、あるいは指導していくということは十分できるわけでございますので、先ほど来ご質問にもございましたような事故発生のつながらない形の中で、業界と市場との連携をさらに密にしていきたいと、このように考えております。  第二点の市場の施設の問題でございますが、ご指摘にもございましたように、かなり施設そのものが老朽化し、また建築当初から玄関が非常階段であるというご指摘あるわけでございまして、十分これらについても今後の課題として考慮させていただきたいと、このように考えております。 ○議長(桜田栄一君) 以上で本定例会の総括質問は全部終了いたしました。  議案第一号ないし第三十一号を各所管の常任委員会の審査に付することにいたします。  各常任委員会開会の日時を議長手元まで報告願います。  議長報告第一号外一件を提出いたします。  議長報告第一号、第二号の請願・陳情文書表中の各請願・陳情を文書表記載の各常任委員会の審査に付することにいたします。  以上で本日の会議の日程は全部終了いたしました。  この後は各常任委員会、明十四日、十五日はそれぞれ各常任委員会。十六日、十七日は土曜日、日曜日のためそれぞれ休会とし、十八日は各常任委員会、十九日は各常任委員会、本会議等の日程になっておりますのでご了承願います。  本日はこれをもって散会をいたします。             午前十一時六分   散  会...