○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第10「
市民福祉常任委員長報告」を求めます。
市民福祉常任委員長。
◆
市民福祉常任委員長(
佐藤文信) (
市民福祉常任委員長 佐藤 文信君登壇) おはようございます。 それでは、
市民福祉常任委員会に付託されました事件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 本
常任委員会に付託されました事件は、条例案1件、予算案6件の計7件であります。 これらの事件につきまして、去る6月23日に審査をした結果、次のとおり決定いたしましたので、
会議規則第110条の規定によりご報告申し上げます。 初めに、条例案についてご報告いたします。 「議案第53号、北秋田市
消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」につきましては、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 続きまして、予算案について報告いたします。 「議案第54号、令和3年度北秋田市
一般会計補正予算(第3号)
≪所管分≫」につきましては、
健康福祉部関係で、敬老式について、安心して参加を呼びかける環境を整えることが困難なことから、昨年に引き続き今年度も式典は中止としたが、米寿、白寿、新敬老者及び令和2年度の新敬老者にお祝い品を贈呈するとの説明があり、委員から、今までは敬老式の出席者にのみ記念品を贈っていたが、今年は
対象者全員に贈るということだが、来年以降はどうするのかとの質疑がありました。 当局からは、今年度、昨年度とコロナの関係で中止という判断をしたが、コロナの終息後には通常どおり開催できればと考えています。ただ、昨年度の新敬老者と今年度の対象者の方には多大なご迷惑、ご心配をおかけしています。せっかくの敬老をお祝いする祝意を表すものであるので今回のような提案となりましたとの答弁がありました。 また、
新型コロナウイルスワクチン接種事業について、委員から、
集団予防接種委託について、現在の医師数と看護師の数について何名に委託しているのか、また1会場にいる医師と看護師の数はとの質疑がありました。 当局からは、
接種センターに登録している医師は47名で市民病院の医師も含まれています。看護師については病院と委託契約をしているため詳細の人数までは把握していないが、医師1人に看護師2人という感じでお願いをしています。また、1会場の医師と看護師の数について、その日の定員によって人数を変更しているので750人で実施するときは7ブースを用意しており、1ブースにつき医師1名、看護師2名、ワクチンの充填、補充で看護師と薬剤師をお願いしていますとの答弁がありました。
消防本部関係では、
女性消防吏員活躍推進モデル事業について、当局から
女性消防吏員の採用に向けてポスターや
看板製作等を予定しているとの説明がありました。 委員から、女性の活躍ということで、
女性消防吏員の募集する人数とどこに配置してどのような内容で
女性消防吏員が活躍するのかとの質疑がありました。 当局からは、採用に当たっては女性枠というのは設けていない、男性と一緒の募集となる。勤務のほうも当然泊まりも出てくることになるため、それに向けて
消防本部も整備している。来年建設予定の統合分署には、女性が寝泊まりできる部屋や更衣室など、女性も対応できるように予定をしているとの答弁がありました。 以上のような審査を踏まえ、
全会一致で原案のとおり可決することに決しました。 次に、「議案第55号、令和3年度北秋田市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」、「議案第56号、令和3年度北秋田市
国民健康保険合川診療所特別会計補正予算(第1号)」、「議案第57号、令和3年度北秋田市
介護保険特別会計補正予算(第1号)」、「議案第58号、令和3年度
北秋田市立阿仁診療所特別会計補正予算(第1号)」、「議案第59号、令和3年度
北秋田市立米内沢診療所特別会計補正予算(第1号)」、以上の5件につきましては、いずれも
全会一致で原案のとおり可決することに決定いたしました。 以上が
市民福祉常任委員会に付託されました事件についての報告であります。よろしくお願い申し上げます。
○議長(
黒澤芳彦) これより
市民福祉常任委員長報告に対する質疑を行います。 なお、質疑される場合、
議案番号を特定されるよう願いいたします。 質疑ございませんか。 (「なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 以上で
市民福祉常任委員長報告を終わります。
○議長(
黒澤芳彦) これより付託されました事件について採決を行います。 最初に、日程第11「議案第53号、北秋田市
消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。 委員長の報告は
全会一致による
原案可決であります。 採決の方法は
簡易採決としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ご異議なしと認め、採決の方法は
簡易採決と決定いたします。 お諮りいたします。
委員長報告のとおり決するにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ご異議なしと認めます。 よって、議案第53号は原案のとおり可決することに決定いたしました。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第12「議案第55号、令和3年度北秋田市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」、日程第13「議案第56号、令和3年度北秋田市
国民健康保険合川診療所特別会計補正予算(第1号)」、日程第14「議案第57号、令和3年度北秋田市
介護保険特別会計補正予算(第1号)」、日程第15「議案第58号、令和3年度
北秋田市立阿仁診療所特別会計補正予算(第1号)」、日程第16「議案第59号、令和3年度
北秋田市立米内沢診療所特別会計補正予算(第1号)」の5件を一括して採決いたします。 委員長の報告はいずれも
全会一致による
原案可決であります。 採決の方法は
簡易採決としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ご異議なしと認め、採決の方法は
簡易採決と決定いたします。 お諮りいたします。
委員長報告のとおり決するにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ご異議なしと認めます。 よって、議案第55号から議案第59号までの5件は原案のとおり可決することに決定いたしました。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第17「
産業建設常任委員長報告」を求めます。
産業建設常任委員長。
◆
産業建設常任委員長(堀部壽) (
産業建設常任委員長 堀部 壽君登壇) おはようございます。
産業建設常任委員会に付託されました事件について、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。 本委員会に付託されました事件は、予算案3件であります。 これらの事件について、去る6月23日に審査した結果、次のとおり決定いたしましたので、
会議規則第110条の規定によりご報告いたします。 「議案第61号、令和3年度北秋田市
水道事業会計補正予算(第1号)」、「議案第62号、令和2年度北秋田市
下水道事業会計補正予算(第1号)」、以上2件については、
全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。 続いて、「議案第54号、令和3年度北秋田市
一般会計補正予算(第3号)
≪所管分≫」の主な審査内容について、
商工観光課の道の駅たかのす関連予算については、委員から、5月31日の
全員協議会で議員からも様々な意見が出されたが、その後、
検討委員会も開催されていない、議員の意見は全く反映されない形になってしまうのではないかとの質疑があり、当局からは、
検討委員会からの意見を反映したものが
全員協議会でお出しした基本構想であり、議員の皆さんからいただいたご意見については、この後の基本計画に盛り込む形で検討しているとの答弁がありました。 また、委員からは、何十万人も集客する道の駅にはそれなりの理由がある、視察を行い分析や勉強をして計画に反映させるべきと考えるがとの質疑に対し、当局からは、視察や研修は必要だと思っている。一度研修会を企画したが、
新型コロナウイルスの関係で受入れ側との調整がうまくいかず断念した経緯もある。時期を見極めて実施したいと答弁がありました。 また、別の委員からは、基本設計の完成予定時期と委託先の業種はとの質疑があり、当局からは、8月頃に発注し完成は1月頃になる。委託先は入札によって決まるので
入札審査会で業者を選定することになるが、都市計画関連のコンサルになると思うとの答弁があり、それに対し、委員からは、コンサル任せになることなく、
検討委員会や各議員からの意見も反映されるよう委託業者と情報を密にして進めてもらいたいとの意見が添えられました。 また、宿泊者用食事提供委託については、委員から、食事提供を委託しなければならない理由をもう少し詳しく教えてもらいたいとの質疑に対し、当局からは、今のままでは、県のあきた県民割キャンペーンに該当するのが市の直営部分である宿泊業務だけである。食事提供を委託することで、市が宿泊と食事を提供することになるので、どちらも県の補助に該当することになる。この食事の委託分については、歳入が増えることになるので市の持ち出しが増えるものではないとの答弁がありました。 以上のような審査をした結果、一部で意見の一致を見ることができず、討論では、反対の立場から、道の駅たかのすの予算について、整備そのものを反対するものではなく、もう少し議論をする時間が必要と考える。当局からの説明では集客数は現状維持を目指すとのことだが、それに14億をかけてよいのか。また一方では、交通量がなくても目的地として70万人を集客している道の駅を参考に取り組んでいくという答弁もあり、そうなると14億円ではできるものではない。当局の方向性がしっかりしていないように感じるので、せっかく造るのであれば禍根を残さぬよう、数か月から1年という議論する時間をつくるためにもこの補正予算には反対するとの討論がありました。 また、賛成の立場から、道の駅たかのすは近隣と比べても老朽化が顕著である。経済活動を潤滑にするため、また観光の拠点、情報発信の場としての必要性が計画には挙げられている。世界遺産になる伊勢堂岱遺跡の情報発信等、今後のことを考えても早急に取り組む必要があるとの討論がありました。 採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 なお、委員会では議案第54号に附帯意見として、秋田県第1号の道の駅たかのすの整備について、早急に事業に取り組む必要については理解するものの、財源の根拠、想定客人数等事業内容を精査し、目指すべき未来像を明確にして事業を進められたいと文書で付しております。 以上が
産業建設常任委員会に付託されました3事件についての報告であります。よろしくお願い申し上げます。
○議長(
黒澤芳彦) 委員長から訂正の申出があります。
産業建設常任委員長。
◆
産業建設常任委員長(堀部壽) すみません、ただいま議案第62号について、令和2年度北秋田市
下水道事業会計補正予算(第1号)と申し上げましたが、令和2年度を令和3年度に訂正をお願いいたします。申し訳ありませんでした。
○議長(
黒澤芳彦) これより
産業建設常任委員長報告に対する質疑を行います。 なお、質疑される場合、
議案番号等を特定されるようお願いいたします。 質疑ございませんか。 (「なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 以上をもって
産業建設常任委員長報告を終わります。
○議長(
黒澤芳彦) これより付託されました事件について採決を行います。 日程第18「議案第61号、令和3年度北秋田市
水道事業会計補正予算(第1号)」、日程第19「議案第62号、令和3年度北秋田市
下水道事業会計補正予算(第1号)」の2件を一括して採決いたします。 委員長の報告はいずれも
全会一致による
原案可決であります。 採決の方法は
簡易採決としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ご異議なしと認め、採決の方法は
簡易採決と決定いたします。 お諮りいたします。 委員長の報告のとおり決するにご異議ございませんか。 (「異議なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ご異議なしと認めます。 よって、議案第61号、議案第62号は原案のとおり可決することに決定いたしました。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第20「議案第54号、令和3年度北秋田市
一般会計補正予算(第3号)」を採決いたします。
総務文教常任委員長、
市民福祉常任委員長の報告はいずれも
全会一致による
原案可決、
産業建設常任委員長の報告は賛成多数による
原案可決であります。 これより本件に対する討論を行います。
委員長報告に反対の討論から行います。 討論ございませんか。 14番 板垣 淳議員。
◆14番(板垣淳) (14番 板垣 淳君登壇) ただいま議題になっております補正予算案には、道の駅たかのす整備に関する債務負担約2,300万円、業務委託費約2,200万円が計上されております。私は整備そのものに反対ではありませんが、今の計画のまま進めるのでは決してよいものにならない、中途半端な規模に終わってしまうという心配を
常任委員会の審査を経て強く持ちましたし、予算に賛成した委員からも心配の声はたくさん上がったところです。 したがって、今私たちが行うべきは、懸念を抱いたまま進めさせるのではなくて、よりよいものにするために、まずは議論を重ねることだと思います。 以下、その内容について2つに絞って述べます。 1つは、施設の規模についてです。 一般質問で当局は「一日中滞在できる魅力ある施設にしたい」とか、「県南では60万人、70万人来ているところもある」などと答弁されました。それを目指すのは一つの考え方なので否定はしませんが、肝心の当市の計画はそうなってはいません。それは、金額一つ取ってみても分かります。14億円ぐらいでそんな立派な施設にならないのは、それこそ県南の道の駅を見れば明らかです。実現しないのに、あたかもそうなるかような幻想や雰囲気だけで物事を進めてはいけません。 では、実際はどのぐらいの規模になるのか。基本構想には、今後利用者は減少すると書いています。委員会でこのことを聞いたら、担当部局は少なくても現状維持にはしたいと答えました。どっちにしろ、今より人がたくさん来るわけではないのです。そのことにまた借金をして14億円もかける、これでいいのでしょうか。せっかく整備するのだから、禍根を残さないようにしなければならないと思います。 2つ目は、老朽化しているから急ぐという言い分についてです。 何が老朽化しているか。計画は、大太鼓の館を増築して、そこに物産販売やレストラン、子供の遊び場などを入れるというものです。つまり、大太鼓の館をはじめ既存の市の施設は使い続けます。一方、解体するのはぶっさん館です。これは民間の持ち物ですから、老朽化の対応も民間でやるべきです。ケアタウンなど福祉政策のときは、民間でできるものは民間でと言った市が、今回は、民間でできるのに公でやるというのではつじつまが合いません。 しかも、問題なのは利益を受けるぶっさん館の人が今回の検討委員になって、副委員長として今回の計画に携わってきたということです。今の時代はコンプライアンス、倫理法令遵守がなっていないと批判、糾弾される事案だと思います。 なお、老朽化は今年突然なったものではありません。1年前、2年前に準備せず、今になって老朽化だから急がなければいけないという言い分は成り立つものではありません。 終わりになりますが、先ほど
委員長報告にもありました5月の
全員協議会で出された意見は、今のところどこにも反映されていません。そういうこともありますので、私は委員会では半年から1年ぐらい議論したいと述べましたが、そこまで時間をかけなくても、せめて次の機会、9月議会あたりまで議論したらどうでしょうか。3か月延びても大勢に影響は全くありません。 くしくも、議員間討議をしようという声もある昨今、こんな大事な問題をスルーしたら、議員間討議も何もあったものではありません。よりよいものにするために議論する、その時間を保障するために、今回の提案は一旦否決することを議員の皆さんにお願いするものです。 以上、よろしくお願いいたします。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、
委員長報告に賛成の討論を行います。 討論ございませんか。 4番 虻川 敬議員。
◆4番(虻川敬) (4番 虻川 敬君登壇) 4番、新創会、虻川 敬でございます。 議案第54号、令和3年度北秋田市
一般会計補正予算(第3号)について、賛成の立場から賛成討論させていただきます。 市長はよく、当市の交通網体系は、空路、鉄路、陸路が充実しており恵まれているとお話しされます。道の駅たかのすは陸路の交通に関してのまさに市の玄関口、顔であります。また、日本一の綴子の大太鼓の展示もあり、観光拠点としても強い一面があります。 県内第1号で建設された道の駅たかのすは、県内で一番の歴史があるということであります。これは、言い換えれば一番古いということでございます。近年、県内道の駅は至るところでリニューアルがなされております。これは、近年利用者のニーズ、動向、道の駅の利用の目的の変化があり、それに対応するために、また立ち寄ってくださる方をおもてなしするため、その地域、その土地に好印象を持っていただくためにリニューアルしているものと考えられます。 現在まで道の駅たかのすは、時代背景に伴い、施設や機能はその都度肉づけされ進化されてきましたが、その結果、現在は駐車場効率も悪く、建物施設も老朽化で、近隣道の駅と比較しますと見劣りする状況であります。リニューアルの必要性を強く感じるものであります。 今議案を審査するに当たり、このたび道の駅たかのすリニューアルに関する関連予算について、当局の進め方に関してはいささか強引な印象を受けております。多種多様な整備の必要性や目的の明確化、リニューアル後の想定集客人数、それを実現するための事業、取組、そしてその根拠、そして何よりも財源の根拠をお示ししていただき、計画内容を明確にした上で進めるべきではなかったかなと考えているところであります。 中途半端な計画、中途半端な進め方では、リニューアルはしたけれども、効果は発揮できず、後で振り返ったときに、今後道の駅の運営に携わる当該者、また周辺地域住民に対しての負担、さらには財政負担しか残らないという結果になりかねません。 したがいまして、これから基本計画を策定するまでに十分な検討を重ねまして、間違いのない持続可能な運営形態が示されるよう、また、全ての市民の理解を得られるような計画にしていただきたいと考えます。 とはいえ、北秋田市は、北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産を登録されようとしている今だからこそ、観光発信の拠点整備は急がねばならない時期と考えます。高速道路秋田道が全線開通した後は、北秋田市はただの通過点になってしまうことが懸念されます。だからこそ、多くの方が北秋田市に立ち寄っていただく拠点として道の駅たかのすは必要であります。県内外の方に消費をしていただく拠点として、道の駅たかのすは必要な施設であると考えます。 以上のことから、早期にリニューアルの実施に当たっていただきたく、賛成の意見といたします。議員各位の賛同を求め、討論を終わります。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、
委員長報告に反対の討論を行います。 討論ございませんか。 7番 福岡 由巳議員。
◆7番(福岡由巳) (7番 福岡 由巳君登壇) 議案第54号、令和3年度北秋田市
一般会計補正予算案に反対討論をいたします。 道の駅たかのすに関わる業務委託料に関し、認められないために一般会計に反対いたします。
全員協議会でも慎重に取り扱うべきと発言してまいりましたが、今回の検証が十分でないままの提案は性急過ぎると考えます。提案は、道の駅たかのすリニューアルのための基本計画策定等の業務委託費として計上されています。観光レクリエーションの振興として急がなければならない施策は数多く考えられます。しかし、平成22年度から平成27年度までの期間として策定された北秋田市観光振興計画のその後の計画がないままに単発的に施策を行ってきたように見受けられます。 今、緊急になすべきことは、アフターコロナ、日沿道の北秋田市の全面開通のめどが立ってきたこと、伊勢堂岱遺跡の世界遺産実現がほぼ確実になってきたことなどを含めた戦略の見直しのための観光振興計画の策定が先決であると考えます。そして、その上で県内第1号の道の駅たかのすを位置づけるべきと考えます。現在、森吉山の観光振興が主要な施策となっていますが、伊勢堂岱遺跡を含めた鷹巣・合川地区の観光振興の施策も重要な柱になってきています。それらを勘案しながら、財政計画を含めて十分議論を重ねて煮詰めていく必要があると考えます。 以上から、時期尚早と考え、業務委託費を削除することを求め反対討論といたします。皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、
委員長報告に賛成の討論を行います。 討論ございませんか。 ほかに討論ございませんか。 (「なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 討論なしと認め、討論を終結いたします。 これより採決を行います。 採決の方法は、起立採決といたします。 委員長の報告は、賛成多数による
原案可決であります。 お諮りいたします。
委員長報告のとおり決するに賛成の議員の起立を求めます。 (起立多数)
○議長(
黒澤芳彦) ご着席ください。 起立多数であります。 よって、議案第54号は原案のとおり可決することに決定いたしました。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第21「
総務文教常任委員会の閉会中の
所管事務調査報告」について、委員長から報告を求めます。
総務文教常任委員長。
◆
総務文教常任委員長(大森光信) (
総務文教常任委員長 大森 光信君登壇)
総務文教常任委員会の閉会中の
所管事務調査は、清鷹小学校について、北秋田市放課後児童クラブについて、宮前町庁舎についてとし、5月7日に行いました。 清鷹小学校の通学について、当局から、南小地区の児童は全てスクールバス、中央小地区は通学距離により徒歩とスクールバスに分かれている。スクールバスは4台を運行し、安全面や乗車マナーの指導に生かすため中学生も一緒に乗車している。また、家庭や児童の負担を考慮し、極端に朝早くしない、長時間乗車しないなど基準を設け、徒歩通学の児童が家を出る時間と比較し、7時以降の乗車時間としている。 徒歩通学については、月に1度各班長が集まり登校の様子を確認し合っている。また、清鷹小学校のスクールガード協力委員に32名の登録があり、毎朝20名以上の方に中央小地区で5か所、南小地区で3か所ある危険箇所の見守りを行っている。 学校の敷地内では、登下校時に児童とスクールバスと接触しないように赤いコーンを設置し、歩行する場所とスクールバスの通る場所を区別し安全に配慮している。 下校時は見届けも重要と考え、学級担任、学校生活サポーターの先生方で必ず見届けするようにしている。 4月に発生した事故を受け、4月21日に運転手会を開催し、緊急時の通報手順について改めて確認し、トラブル発生時は直ちに運転を停止、児童生徒の安否確認、その後消防、警察への通報、そして教育委員会への報告という手順を教育員会担当者と一緒に確認をしているとの説明がありました。 説明に対し委員からは、登下校の責任というのは基本的に保護者にあるのか、教育委員会側、学校側にあるのかとの質疑があり、スクールバスに乗ってからは教育委員会の責任と考えている。徒歩部分については微妙なところがあると思うが、学校は交通ルールや急な飛び出しに対する指導をしないといけないと認識しているとの答弁がありました。 また、スクールバスの運転手さんの体調不良などで急遽対応できなくなった場合の対応はどのようにするのかとの質疑があり、鷹巣地区は7路線に運転手8人で、1人が予備の運転手になっている。運転手が体調不良や年次休暇を使う場合は、この予備の運転手を入れて対応する。また、森吉、合川地区で運転手が休んだ場合は、鷹巣地区から1人補充し対応しているとの答弁がありました。 次に、北秋田市放課後児童クラブについては、当局から、清鷹小児童クラブは中央小と南小の統合により4月1日にオープンした。木造平家建てで、建築面積317.99平方メートル、延べ床面積298.12平方メートル、敷地面積2,105.61平方メートルとなっている。定員は90名で今年度は81名の登録があり、スタッフ8名で運営している。なお、市全体の児童クラブ登録者数は563名となっているとの説明がございました。 委員からは、児童クラブは雨により室内で遊ぶことがあるが、圧迫感なく遊べる広さか。また、どのような計算で設計したのかとの質疑があり、1人当たり1.65平方メートルを確保しなければならない基準があり、クリアしている。2つの教室のほかに廊下もあり、こちらでは軽い運動もできるよう想定して造っている。現地を確認したときは十分遊べてあったと見てきているとの答弁がありました。 その後、清鷹小学校と清鷹小児童クラブを現地視察いたしました。 次に、宮前町庁舎については、当局から、宮前町庁舎の改築概要の説明に続き、機能改善等について、税務課を1階に移転し、本庁舎と同様のローカウンターヘ変更など、これまで以上に来庁者の利便性向上につながったものと考えている。 また、職員の動線がコンパクトになり、作業効率が向上していると考えている。あわせて、水道課を2階に移転し、1階に水道お客様センターを開設するなど、組織の体制化も含み市民が利用しやすい構造となっていると考えていると説明がありました。 委員からは、保護司会の更生保護サポートセンターは改築工事のとき森吉庁舎に移転し、またこちらに戻ると聞いていたがどのようになったかと質疑があり、改修後、森吉庁舎から宮前町庁舎の2階に移転しているとの答弁がありました。 その後、宮前町庁舎を現地視察し、今回の
所管事務調査を終了しました。 以上が、
総務文教常任委員会の閉会中の
所管事務調査報告であります。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第22「
市民福祉常任委員会の閉会中の
所管事務調査報告」について、委員長から報告を求めます。
市民福祉常任委員長。
◆
市民福祉常任委員長(
佐藤文信) (
市民福祉常任委員長 佐藤 文信君登壇) それでは、
市民福祉常任委員会閉会中の
所管事務調査報告を申し上げます。
市民福祉常任委員会の閉会中の
所管事務調査は、去る4月19日、北秋田市いのち支える自殺対策計画についてと子育てサポートハウスについてをテーマとして、本庁舎委員会室において実施いたしましたので、その主な内容についてご報告申し上げます。 初めに、北秋田市いのち支える自殺対策計画についての調査を行いました。 概要説明では、この計画は、「気づき、つなぎ、支えあう北秋田 誰も自殺に追い込まれることのないまちづくり」を基本理念に掲げ、平成31年3月に策定されました。地域におけるネットワークの強化、自殺対策を支える人材の育成、市民への啓発と周知、生きることの促進要因への支援、児童・生徒のSOSの出し方に関する教育という国が示す5つの重要施策のほか、北秋田市の現状における重点課題として、勤務・経営対策、生活困窮者対策、高齢者対策という3つの重点施策に取り組むことになっております。 北秋田市の自殺者数は、平成10年には22人であったが令和元年度には7人となっています。男女の割合では、以前は圧倒的に男性が多かったが、最近ではほぼ同数となっており、年齢別では、高齢者が多いが、女性では60代から70代の方が多くなっています。 自殺の原因・動機について、統計では健康問題が多くなっているが、1つに限られるものではなく複合的に要因が重なって、自殺しか手段がないところまで追い込まれる状況が考えられます。この計画策定に当たり、北秋田市では全庁挙げて自殺対策、生きる支援に取り組むことで申合せをしました。保健分野に限らず、教育委員会、建設部など全ての部・課が連携して市民の命を守ることに取り組んでいます。 また、北秋田市では、児童生徒のSOSの出し方に関する教育についても進めており、令和2年度は森吉中学校と鷹巣中学校で実施をしました。この事業は、市の保健師が学校を訪問し、生活の中で悩んでいることがあっても身近な人に相談できないときや、悩みがあるが誰に相談したらよいか分からないというときに、具体的にどのようにSOSを出したらよいかを指導するもので、そのときには、迷ったときには保健センターに電話をしてほしい、どんなことでもいいですよ、名前は名のらなくても悩みを話してくれるだけでいいですよということも伝えおります。 高齢者に対しては、昨年のコロナ禍での緊急事態宣言等により、家の外に出て運動したりおしゃべりしたりするという機会が減ってしまった。サロンに関しては、開催できない期間もあったが、昨年の7月頃から再開し、独り暮らしの高齢者の傾聴などを密にしている。今後の状況を見ながら啓発活動にも力を入れていきたいと考えているとの説明がありました。 質疑・応答では、委員から、自殺対策を支える人材の育成ということで、ゲートキーパーの養成講座があり、市では全職員の50%の受講を目標にしていますが、今までにどの程度受講しているのか。また、サロンについて、コロナ禍でやめたりしたところがある、今後、どのようにやっていくのかとの質疑について、当局からは、平成30年度に41人、令和元年度に30人が受講しました。令和2年度は開催できなかったが、今後は、職員が1度は受講できる体制の確保に努めたい。サロンについて、今まで各自治会の会館を利用して行っており、例えば、お昼ご飯でおにぎりを持ってきてもらって皆さんで過ごすという形態が取られていましたが、令和2年度に関しては会食をできるだけ控えていただき、入場の際の検温やマスクの着用を徹底してもらいながら実施しました。自治会でも、やり方に迷っているのであれば保健師に相談していただき進めていきたいとの答弁がありました。 また、委員から、北秋田市の自殺について、決して少ないわけではないと思う。説明の中で、いろんな相談窓口や委員会の話があったが、それだけでは対策が十分とは思えない。北秋田市では何が一番ポイントとして考えているのかとの質疑に対して、当局からは、悩んでいる人のサインを受け取り、つなぐということが大切だと思う。地域に住んでいる方々が地域の方を見守り、ふだんと変わった様子があったときには手を差し伸べて、話を聞いて、自分たちではできない場合は相談できるところにつないでいく。実際の悩みをダイレクトに受け取ったときに、戸惑ってしまってどのように声をかけるべきか分からない部分もあるかもしれないが、一歩踏み出して誰かに相談してみよう、一緒に行くから話をしてみようというつなぎが大事だと思うので、啓発活動に力を入れていきたいとの答弁がありました。 続いて、子育てサポートハウスについての調査を行いました。 概要説明では、この施設は、平成14年12月に愛称をわんぱぁくとして開設し、育児や子育ての悩みに関する各種相談事業のほか、就学前のお子さんを連れて気軽に集える広場の提供、様々な事情によりお子さんを一時的に預かる施設としてスタートしました。その後、病後児保育事業が追加となり、年中無休で運営する地域子育て支援拠点施設となっています。管理運営は社会福祉協議会に委託し、専門スタッフは保育士4名と看護師1名、そのほか保育サポーターとの連携体制を取っているとの説明がありました。 質疑・応答では、委員から、今のわんぱぁくの施設が別に移ることについての説明をお願いいたしますとの質疑に対し、当局からは、道の駅たかのすのリニューアル整備
検討委員会が2月に立ち上がっており、国において今後期待される道の駅の地域連携機能として子育て応援施設の併設も取り上げられていることから、子育てサポートハウスの機能を持たせることについて現在検討している状況であるとの答弁がありました。 また、委員から、利用者のことを考えれば市街地にあるのがいいと思うが、道の駅まで行くとなると不便になると思う。利用者の意見も聞いているのか。また、利用者の意見を聞いた上で計画変更はあり得るのかとの質疑に対し、当局からは、道の駅の
検討委員会については、計画策定までのスケジュールが出され、作業部会を立ち上げて、その中で十分議論することになっており、作業部会には子育て関係者や利用者の意見を反映させていきたいと考えています。また、市民のニーズに合わないとか不便性があるなどの声が大きければ計画変更はあり得るが、道の駅には子育て支援施設をつけたいと考えています。 計画変更とは、わんぱぁくの機能をそのままそっくり行くのかというと、そうでないかもしれないということでの計画変更ということなので、もし、例えばわんぱぁくの機能をそのまま残すということで道の駅につけられないということであれば、現在のわんぱぁくについては、また検討していくということになろうかと思うとの答弁がありました。 さらに、委員から、病後児保育事業とか一時預かり事業も含めて、道の駅のように人が多く出入りするところではふさわしくないと感じる。病後児保育や一時預かりの事業を外してわんぱぁくが運営されるとすれば、別の形で可能だと思うが、全て一緒に機能しながら移転するとなれば当初の趣旨から外れているし、十分審議しながら進めてほしいとの意見があり、当局からは、作業部会、利用者の声を聞きながら検討していきたいとの答弁がありました。 質疑・応答の後、子育てサポートハウスわんぱぁくに移動して現地視察を行い、
所管事務調査を終えました。 以上が
市民福祉常任委員会の閉会中の
所管事務調査の内容であります。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第23「
産業建設常任委員会の閉会中の
所管事務調査報告」について、委員長から報告を求めます。
産業建設常任委員長。
◆
産業建設常任委員長(堀部壽) (
産業建設常任委員長 堀部 壽君登壇)
産業建設常任委員会の閉会中の
所管事務調査は、家畜振興についてとし、5月12日に行い、市内の家畜総数の推移、市の畜産振興関連事業、死亡獣畜保冷施設について当局から説明を受けました。 市内の家畜総数の推移については、直近5年分の数値が資料として提示され、当局からは、牛、豚、鶏ともに、特殊な事情により家畜数が増減した年があるものの、翌年には回復し、どれもほぼ横ばいに推移しているとの説明がありました。 市の畜産関連支援事業については、比内地鶏の素雛の購入補助や乳用牛・繁殖牛の導入に対する助成、酪農ヘルパー関係、牧場の運営費補助、七日市門ヶ沢地内で造成工事中のポークランドグループの新農場整備に伴う補助金など、令和3年度に実施する10事業、予算額15億7,263万3,000円について説明がありました。 死亡獣畜保冷施設については、当局から、県北の8つの市町の死亡獣畜を受け入れ、県北地域の家畜防疫体制の強化や環境保全の向上に効果を発揮しており、さらに令和元年度からBSE検査の基準が変わり、これまで県の施設で受け入れていた一部の死亡獣畜を当施設で受け入れており、受入れ規模も増加するなど、地域の畜産振興を進める上で必要不可欠なものになっているなどと説明がありました。 また、受入れした死亡獣畜の処分方法については、月に3回、青森県の化製業者に運搬及び処分を依頼している。化製場では、獣畜の肉や皮、骨、臓器等を原料として皮製品や油、にかわ、肥料や飼料などに製造され、いわゆるリサイクルというイメージの処分になっているなどと説明がありました。 市の畜産関連支援事業について、委員から、市でも畜産振興として補助金等手厚い支援を行っているが、畜産農家の増加がないように感じる。その辺の市の認識はとの質間に対し、当局からは、農家をしながら畜産を行う複合経営というスタイルもあるので、今後、農家の方のお話も伺いながら、高収益になり得るものかを含め検証し、PRをしながら増加を図っていきたいとの答弁がありました。 また、死亡獣畜保冷施設について、委員から、県内に化製業者がなく青森県に運び処分してもらっているとのことだが、県内の死亡獣畜を取り扱うだけでは商売が間に合わないということかとの質疑があり、当局からは、そのとおりで、青森県と岩手県は家畜、畜産の規模が大きいので必然的に業者も存在するものと認識しているとの答弁がありました。 また、ほかの委員からは、牛の処分の利用者負担は、構成する8市町であれば2万4,750円となっているが、これは運搬費も含まれているのかとの質間があり、当局からは、保管費、運搬費、処分費の費用の一部になっているとの答弁がありました。 その後、死亡獣畜保冷施設を現場視察し、今回の
所管事務調査を終えました。 以上が、
産業建設常任委員会の閉会中の
所管事務調査報告であります。ありがとうございました。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第24「議会改革特別委員会
委員長報告」を求めます。 議会改革特別委員長。
◆議会改革特別委員長(
佐藤文信) (議会改革特別委員長 佐藤 文信君登壇) それでは、議会改革特別委員会最終報告を申し上げます。 本委員会で検討した事項について、
会議規則第110条の規定により、下記のとおり報告いたします。 設置目的、審査方針、審査日程の第1回から第10回までと、主な検討事項の(1)から(7)その他までについて、検討結果(1)から(7)その他までについては、既に3月定例議会で中間報告を申し上げておりますので、割愛させていただきます。 今回は、審査日程の第11回から第15回まで5回開催いたしました。主な検討事項(8)通年議会の開催についてから(14)
常任委員会の審査順、
議案番号順に実施することについての検討結果を申し上げます。 報告書の3ページをご覧いただきたいと思います。 (8)通年議会の開催については、まだ十分に理解が進んでいないので、今後さらに検討を重ねることとしました。 (9)広報特別委員会の在り方について、依頼により議員から提出された原稿に校正等が生じる場合は、提出者との協議はするが、最終的には広報の委員に委ねることとする。 (10)
常任委員会における結審前の総括質疑については、まだ具体的内容が周知されておらないということで、今回は課題があるので見送りとし、今後の検討とする。 (11)決算委員会及び予算審査の在り方について、決算委員会は特別委員会を設置し、各
常任委員会を分科会とし、予算と同じ所管分の審査範囲をそれぞれの分科会で審査をして、各分科会の審査内容を特別委員会に持ち寄り、報告、結審という流れにする。予算審査については、従前どおり実施します。 (12)議会の合意形成委員会間討議について、定例会における
常任委員会の審査初日の午前中、委員間討議を実施し、午後から当局との質疑に対応するための協議を行う。また、当局要請の議会
全員協議会終了後、必要に応じて、
常任委員会単位で委員間討議をして論点の整理をした上で対応を考えることとしました。 (13)
常任委員長と広報委員長の手当の支給について、公費ということでは考えにくいので実施をしない。 (14)
常任委員会の審査順、
議案番号順に実施することについて、それぞれの委員会で審査日程等々を協議して進めているので、必ずしも
議案番号順の審査ということではなくて、それぞれの当局との協議の中で、スムーズな進行ができるような形であれば、
議案番号順にこだわらないで委員会審査を行う。 以上が、検討結果であります。 最後になりますが、今回の議会改革として、
北秋田市議会の課題について審査方針に基づく協議検討を重ねてきました。調査におきましては、議員各位及び関係機関に大変ご協力を賜りありがとうございました。 これをもちまして、議会改革特別委員会の最終報告といたします。 なお、令和2年10月8日に設置しました議会改革特別委員会は、この報告をもって調査終了といたします。よろしくお願いいたします。
○議長(
黒澤芳彦) これをもって、議会改革特別委員会の調査を終了いたします。 ご苦労さまでございました。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、日程第25「発議案第5号、
北秋田市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 提案者、5番 杉渕 一弘議員。
◆5番(杉渕一弘) (5番 杉渕 一弘君登壇) それでは、ご提案を申し上げます。 発議案第5号。 令和3年6月29日。
北秋田市議会議長 黒澤 芳彦様。 提出者、
北秋田市議会議員 杉渕 一弘。賛成者、
北秋田市議会議員 佐藤 光子、同、中嶋 洋子、同、堀部 壽、同じく、関口 正則、同じく、長崎 克彦、同じく、山田 博康、同じく、虻川 敬。
北秋田市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について。 上記の議案を別紙のとおり
地方自治法第112条第2項及び
北秋田市議会会議規則第14条第1項の規定により提出する。 提出の理由。 地方分権が進む中で、議員定数を削減することは、住民意見が十分反映されなくなるおそれがあるという意見もあるが、本市が置かれている厳しい行財政事情、県内類似自治体の状況を見たとき、優先して取り組むべき課題の一つと考える。また、定数減少のデメリットは、議員自らが研修・研さんを重ね、議員活動を活発にすることで解消でき、多くの市民の付託に応えることができる。よって、議員定数を2名減ずるものであります。 先ほど、議会改革特別委員長からの最終報告の中にもありましたとおり、この議員定数削減については、その委員会の中でも2名減という結論に達しております。しかしながら、賛成多数ということで、全員の一致を得られなかったというようなことで、今回、私が提案するものでございます。 提出の理由の中に、県内類似自治体とあります。それは、県内13市ある中で、既に6市が現在18名の定員でございます。さらに、この3月には、男鹿市、仙北市では、18名から16名ということで、2名減じております。その理由は、やはり急激な人口減少と、それにコロナ禍という中で、県内の経済の衰退、それが主な理由であり、2名を減じております。 この状況は、全国各市同様、同じことを抱えておるというようなことで、この改革の中に議員定数削減というのが現在、各市、県ではもちろんでありますけれども、非常に各地でも注目されてきている事項であります。 また、定数減少の中に、デメリットという部分があります。それは、当市がやはり県内で2番目の広大な広さを抱えているというのが一つのデメリットかなと思っております。 しかしながら、県内で一番広い由利本荘市でさえ、今回この10月の改選期を迎えて、4名の議員定数削減をしております。このデメリットを解決していくためには、昨年4月から政務活動費が使えるようになりました。それを議員個々が、やはり研修・研さんを重ねていくことによって、解消できていくのかなとこう考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 続いて2ページには、
北秋田市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例ということで、
北秋田市議会議員の定数を定める条例の一部を次のように改正する。 本則中、20人を18人と定める。 附則として、この条例は、次の一般選挙から施行するということでありますし、次の3枚目には、その新旧対照表ということで、現行の20人の部分を18人とするということでございます。 ひとつ、議員各位の皆様方の賛同をお願いして、説明に代えたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
黒澤芳彦) これより質疑を行います。 質疑ございませんか。 7番 福岡 由巳議員。
◆7番(福岡由巳) 今、提案されました提案の理由でありますけれども、地方分権が進む中で議員定数を削減することは、住民の意思が十分反映されなくなるとする意見もあるが、これ、あるわけであります。特に、提案するに当たっては、本市が置かれている厳しい行財政事情、今、県内で類似団体については、ご説明がありましたが、この厳しい行財政事情というのは、具体的にどういう点で分析されているのか教えていただきたいと思います。 2点目は、またから始まる定数減少のデメリットは、議員自らが研修・研さんを重ね、議員活動を活発にすることということで解消できると。これは、今に始まったことではありません。これは、議会活動の中これまでもいろいろ言われていきたことでありまして、市民の皆さん方は、これで議会の姿が見えない、こういうような意見が多数あるわけであります。 この点について、なぜここにこういうのを記載したのか、その理由を教えていただきたいと思います。 以上、2点。
○議長(
黒澤芳彦) 提案者の答弁を求めます。
◆5番(杉渕一弘) 初めに、行財政事情でありますけれども、本年の当初予算は、217億円でありました。 毎年、その予算が削減をされて窮屈になってきております。いわゆる、人口の減少によって国から来る財政資金が減少していきているということでありまして、我が議会費から見ると、1億8,000万円弱ということで全体の予算から0.8%くらいでありますけれども、微々たる金額でありますけれども、その金額を切り開いてみると住民からは、やはり1億8,000万円の額は相当高いという部分もあって、そういう意味では、やはり予算が年々削られてくるということ、あるいは人口減が、それがこれからの予算が減じてくるというようなことで、大変厳しくなっていく財政事情があるという意味で、ここに載せていきました。 それと、デメリットは、今に始まったことではないよというようなことでありますけれども、ご存じのとおり、この議員定数削減については昨年の10月に議会改革特別委員会を設置していただいて、15回ほどの議論を重ねながら検討してきた結果、その中で賛成多数ということで、2名減というふうに決まったというようなことを受けまして、やはり先ほど申したとおり、各市の状況も踏まえて、当議会の中でも2名削減することが妥当であるよというような意見でありました。 そういうことで、デメリットもそういう意味では、これまでもいろいろ出てきたでありましょうけれども、それをやはり我々、個々議員が研さんを重ねていって解消していくべきかなと、こう思っております。 以上であります。
○議長(
黒澤芳彦) 7番 福岡 由巳議員。
◆7番(福岡由巳) ちょっと答弁になっていないところがありますけれども、行財政事情でいいますと、最近の当初予算を見ますと、人件費が5億円に一挙に上がったり、いわゆる予算そのものからいうと、人件費等には余裕があるような提起になっているわけです。 ですから、議会のほうで協力しなければならないというような予算の内容、中身にはないっていない。そういうので、再度お聞きしますけれども、この行財政事情をもう少し具体的なところで、どういう点で我々優先して取り組まなければならないかというところ、もう一度、具体的に示していただきたいと思います。 それから、私たち、政務活動費も議員の中で、今度ついています、私は頂いていませんが。この点からすると、私は今に始まったことではないんですが、ただ、他の自治体を見ながら、皆さん少なくしたから、少なくしなければならないという、そういう理由だけに見えますけれども、いわゆるここのところに書いている議員活動の中身について、今後どうしようとしているのですか。
○議長(
黒澤芳彦) 提案者の答弁を求めます。
◆5番(杉渕一弘) 先ほど、行財政事情をもっと詳しくというようなことでありました。 市議も分かるとおり、先ほど217億円の当初予算だというようなことで、地方交付税がそのうちの94億円しか入ってきておりません。これも前年に比べると2億円減になったりしておりまして、この地方交付税も年々下がっていくという状況であります。あるいは、コロナ禍によって市税も減少していくというようなことで、計画では28億円の市税が盛り込まれておりますけれども、それも減少していくというようなことで、予算が年々減っていかざるを得なくなってくるというようなこと、片や一番大きな民生費ですけれども、これは年々、膨らんでいくことが予想されます。2025年に団塊の世代ということで、非常にその問題が今、出てくるというようなこともあって、民生費等が現在59億円ありますけれども、それも膨らんでくる予想がされると。収入が減って、支出が増えるというようなことで、なかなかそのバランスを取っていくのが窮屈になってくるというようなことであります。 その中で、我々も議員活動をしていかなければならないと。やはり、議員定数が減っていくと行政へのチェック機能が劣っていくのではないかという想定もされますけれども、それは、我々がやはりその分、先ほど言った政務活動費なりを使って、それは個々の能力を高めていくというふうなことしかないと思っております。よろしくお願いします。
○議長(
黒澤芳彦) ほかに質疑ございませんか。 14番 板垣 淳議員。
◆14番(板垣淳) 提案者に質問しますが、その前に、今、7番議員との質疑で、厳しい財政ということで毎年予算が減っていっているという提案者の説明がありました。 昨年度、2020年度は、史上初めて300億円を超えるという市の予算でありました。多分、これ、後にも先にも、あとはないでしょうが、昨年度は一番多かったんです。なので、提案者、間違ったことは言わないでください、いいですね。 質問します。 定数を減らせば、市民にとっては何がよくなるのでしょうか、お答えください。 それから、提案理由にあります厳しい行財政と述べられましたが、2減で改善できる額というのは、幾らになるんでしょうか。そして、それは、市の一般会計の何%に当たるのでしょうか。また、市民1人当たりで計算してみると、幾ら削減できるのでしょうか、お答え下さい。 それから、同じくこの提出理由で、県内類似自治体云々とありました。ほかも減らしていたから、おらほも減らすべしということですが、2011年、上限定数が撤廃されました。つまり、議員の定数は、1桁でもいいし、100人でもいいし、独自性を持って自分たちで決めなさいというのが法律の主旨なわけです。何でほかのまねをしないといけないのでしょうか。 それから、定数減のデメリットについてですが、7番議員も質問しましたが、議員活動を頑張れば、ここには活発にすることで解消できると、つまり、頑張ればいいんだということなんですが、みんな頑張っていると思いますよ。これ以上頑張れという、そういう意味なのでしょうか。これって、別に物差しがないし、もっと頑張ればいいんだという意味の、そうなる保証はあるものでしょうか。それは何で担保されるものでしょうか、お答えください。
○議長(
黒澤芳彦) 提案者の答弁を求めます。
◆5番(杉渕一弘) たくさん質問をいただきましてありがとうございます。 市民にとって何がよくなるかというようなことでありますけれども、もちろん、我々自ら身を削って削減するということは、本来好ましくないことではあると、多分、議員もそう思っていることと思います。 それで、今の定数のままでいいかということの議論からすれば、やはり、他自治体も考えると、コロナ禍の事情でもあるし、経済事情もこういう事情であるし、というようなことから考えると、やはり、我が議会の中でもこの定数削減については、慎重に考えていかなければならない事項であろうということで、市民も多分、おおよそ削減しなければならないよというようなことは、これまでも言われてきたことだろうと思っております。それが、何がよくなるかというようなことをおっしゃれば、我々、2名減少しても、やることは同じですので、それを市民にこれから、また訴えていくということであろうかなと思っております。 それから、2名減で何%影響があるかということでありますけれども、約1,000万円程度が議会費の中で削減できていくのではないかと思っております。それが何%というのは、ちょっと持ち合わせておりません。 それから、上限の定数が解除になったよと、前は人口割5万人で26名というようなことでありますけれども、それは改正になって、今は撤廃されております。それで、先ほど言ったとおり、1名でもいいよというようなこと、極端なことでありますけれども、それはやはり、議会そのものがなかなか議論も活発にならないだろうし、市長が1名、議員が1名というのはあり得ないことでありますし、やはり両輪でもって行政をチェックしながら、議員のその提案をやはり当局に受け入れてもらわなければいけないということでありますけれども、その定数、ほかの自治体とまねではないかというようなことでありますけれども、ほかの自治体もいわゆる鹿角市辺りも予算が大体同じ規模だということで、18名で運営しているというようなことなので、類似自治体もやはり参考にしながらやっていかなければいけないんではないかと。限られた予算の中でやっていかなければいけないんではないかと、こう思っております。 最後のその頑張っていること、どうのこうのという点については、やはり議員自ら、個々に議員になった以上は、市民のために、市民の暮らしと生活をよくするために、やはり我々、当局側に意見を申し述べて、それを一つでも実行に結びつけていくという役割があろうかと思っております。 以上であります。
○議長(
黒澤芳彦) ほかに質疑ございませんか。 14番 板垣 淳議員。
◆14番(板垣淳) 1つ目の市民にとって何がよくなるかということについては、長々としゃべっても結論はないということなのだね、これ。 それで、お金、1,000万円節約できると。そのほかの数字については述べられませんでしたが、1,000万円というと、ざっと計算すると、市民1人当たり330円です。330円節約するために、定数を2人減らすということがどうなのかという、ここは考え方になると思いますが。1,000万円という金額をちょっと別の角度で考えてみると、140年間そのお金を貯金すれば、ようやく道の駅たかのすの整備費が出てくるという程度の額なんですよ、これは。 それで、提案者にお聞きしたいのは、議会費はよく民主主義のコストというふうに言われます。さっき7番議員の質問のときに答えていましたが、北秋田市の議会費は、一般会計に占める割合は0.8%だと、そのとおりです。全国の一般市はおおむね1%程度というふうに言われておりますので、北秋田市の場合は、それを下回っているわけです。お金をかけていない分野をさらにお金を減らす、これは妥当な考え方でしょうか。私はおかしいと思うのですが、提案者はこの民主主義のコストをどう考えて提案したのか、ご答弁ください。 それから、私、類似自治体ということで聞いたのは、何でまねしなければならないのというふうに聞きました。そうしたら、さっきの答弁では、鹿角がどうのこうのとまたほかの物まねを言いましたが、私の質問は、何でまねをしないといけないのかということですので、もう一回お願いします。 それに関連してですが、定数を減らすということは、議会制民主主義が軽くなるということですよ。これは、誰も否定できないと思います。その損失をどう考えて提案されたのか。 それから、二元代表制の一方を弱めるということにも、これはなるんです。その損失は、提案者はどう考えたか。 以上、答弁をお願いします。
○議長(
黒澤芳彦) 提案者の答弁を求めます。
◆5番(杉渕一弘) 今、4件ほど質問を受けましたけれども、要は改革ですので、議員自らがやる気があるかないかということの一点に尽きると思います。 以上です。 (「駄目、ちゃんと答えて。議長、ちゃんと答えさせて」「静かにしてください」「駄目だそれだば。提案したからには、ちゃんと答えるのがあなたの義務だよ。何だ、今の答弁は。答えれないんだったら答えれないと言うべきだし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 今の質問に対しては、総括的に答えていると、細かいことに対しては、あれだけれども…… (「いやいやいや、議長駄目だよ、それじゃ」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 総括的にこういう意欲だということを持って、改革を進めるべきだということで、提案者は提案したという…… (「議会改革というのは市民が見ていてこれよく分かるようにするのが議会改革の大きいことなのに何でこれだと分からない」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 提案者、付け足すことがあれば。
◆5番(杉渕一弘) 数字的にあれこれ言っても、これまで、先ほど言ったとおり、議会改革委員会の中でいろいろ検討してきた結果であります。その結果については…… (「あなたが提案しているんだよ、今。議会改革特別委員会が提案しているんじゃないんだよ。勘違いしないでください」の声)
◆5番(杉渕一弘) 分かります。
○議長(
黒澤芳彦) ちゃんと、答弁してから。
◆5番(杉渕一弘) 私が、提案者となっていますけれども、本来であれば、
全会一致であれば、議会改革特別委員会のほうで、これは議案提出するべきものと考えていました。 (「余計なこと言わないで、私が質問したことに答えなさい」の声)
◆5番(杉渕一弘) 具体的な数字は、先ほど言ったとおり包括の中で入っていると思いますので、そういうことで終わりたいと思います。
○議長(
黒澤芳彦) 最後の質問。 板垣 淳議員。
◆14番(板垣淳) 駄目だ、答えられないんだったら、恥ずかしいよ、あんた、提案しておいて、もう一回同じ質問しますよ、いいですか。 議会費は、民主主義のコストというふうによく言われますが、あなたは、民主主義のコストという観点で見ると、どういうふうに思ってこれを提案したのかと聞きました。 それから、定数を減らすということは、議会制民主主義が軽くなるということです。さっきも言いましたが、これは否定できないと思います。提案者はそのことを、その損失をどう考えていますか。 そして、最後、定数を減らすということは、二元代表制の一方を弱めるということなんですよ。これも誰も否定できないと思います。その損失をあなたは、どう考えたのですか。 さっき、数字はいろいろなんて、私が今しゃべった3つ何も数字を聞いていないですよ。一番大事なこと、理念を聞いているのです。ほかのいろんな要らないことをごたごたしゃべらないで、この3つに的確に答えてください。
○議長(
黒澤芳彦) 提案者の答弁を求めます。
◆5番(杉渕一弘) 民主主義のコストという観点からすると、全国では1%くらいだというようなことであります。 当市は0.8%、それを下回っているということで、やはり一般市民から見ると、平均で1%ですけれどもそれを下回っているということについては、当市の全体の予算の中では、それはよしとすると。しかしながら、金額から見ると1億7,000万円、8,000万円弱ということでありますから、市民から見ると膨大な金額だろうなと思っておりますし、定数削減することによっての損失ということでありますけれども、先ほど、2人削減すれば、1,000万円ほど費用が減少になるということであれば、むしろ全体の予算の中では、その分については、ほかの部門に回せる、例えば、土木費とか民生費とか、そういう部分に…… (「それをしゃべれば、駄目だよ、あなた。駄目、それ、しゃべれば。あなた、当局でないんだから」の声)
◆5番(杉渕一弘) 回せるというようなこともありますので、全体の予算から見れば、そういうふうな使い道も出てくるだろうと思っております。 以上であります。 (「何も答えてないでしょう、2つ目、3つ目。駄目だよ。議長、答えさせて」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 改革に意欲を持ってやるべきだというふうに私は捉えていますが…… (「提案者が言うのはそれは自由だけど、普通にちゃんと答えさせねば駄目よ」の声)
○議長(
黒澤芳彦) じゃ、答えますか、それ二元代表制についてどう思っているかという話。 (発言の声)
○議長(
黒澤芳彦) 第2点、第3点ということで、もう一回ということですか、今の質問について。 (「発言しないというのは」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 山田議員、質問者ではないので。 じゃ、もう一回答弁について、14番 板垣議員から答えていない分の2つについて。
◆14番(板垣淳) 俺が質問したのをちゃんと聞いておかねばねべ。何でもう一回しゃべらせるの。 (「すみません、もう一つ、どういう質問で」の声)
◆14番(板垣淳) ちゃんと聞いておかねば駄目だべとしゃべっているべ。 (「すみませんけれども、もう一度お願いします」の声)
○議長(
黒澤芳彦) ちょっと休憩します。 (休憩) (11時59分)
○議長(
黒澤芳彦) それでは、再開いたします。 (再開) (12時01分)
○議長(
黒澤芳彦) 提案者、答弁を求めます。
◆5番(杉渕一弘) 先ほどの二元代表制の関係ですけれども、市長と議員という立場でありますけれども、やはり、削減することによって、なかなかチェック機能が働かないと、これは先ほどから言っている事項でありまして、その部分については、何回も言っているとおり、やはり個々の技量を高めていかなきゃいけないだろうということであります。
○議長(
黒澤芳彦) もう一つ、類似団体。
◆5番(杉渕一弘) それと、類似自治体についても、何でまねしなければいけないかという点についても、他市でやっていることを当市でできないわけがないというような意味でもありますし、やはり同じ予算の中で他市もやりくりしていると。当市も、同じ人口、あるいは類似の面積ありますけれども、そういう面からすると、我々個々の議員がやはり切磋琢磨しながらやっていけば、その他市で議員を減らしていっていると…… (「いい、あといい」の声)
◆5番(杉渕一弘) いう部分についても、十分やっていけるのではないか……
○議長(
黒澤芳彦) まず、最後まで聞いて。 (「何ぼ言ったってもう答えになっていないもの。いい、あと」の声)
◆5番(杉渕一弘) 以上であります。
○議長(
黒澤芳彦) ほかに質疑、なければ。 これをもって質疑を終わりたいと思うんですが、よろしいでしょうか。 (「なし」の声)
○議長(
黒澤芳彦) 質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 これより本件に対する討論を行います。 本件に反対の討論から行います。 討論ございませんか。 8番
久留嶋範子議員。
◆8番(
久留嶋範子) (8番
久留嶋範子君登壇) 反対討論を行います。 地方議会の役割について、
北秋田市議会基本条例では、二元代表制の趣旨を踏まえ、首長と相互の抑制と均衡を図りながら自治体の自立に対応できる議会へと改革し、市民の信託に的確に応えることを目的としております。 つまり、市議会が果たす第一義的な役割は、行政を監視、チェックすることであります。その上で、市議会と議員がその役割を果たすために、議員定数は少なければよいのではなく、適切なかつ十分な人数が存在することが必要であります。 当市は合併時から議員定数71名から26名へ、さらに20名へと、この間の人口減少よりも上回る比率で削減してきました。数を減らすということは、市への住民の声を減らすということであります。市に市民の願いが届きにくくなります。議員を削減して、経費の節減になったとしても、市政のチェック役が少なくなり、市政の大きな無駄遣いが野放しになっては、市民サービスの向上にはなりません。 議会改革とは、議会をよりよく改めることであり、この視点で考えるならば、議員定数の削減は行うべきではありません。議員各位の賛同を求め、反対討論といたします。
○議長(
黒澤芳彦) 次に、本件に賛成の討論を行います。 討論ございませんか。
○議長(
黒澤芳彦) 1番 山田 博康議員。
◆1番(山田博康) (1番 山田 博康君登壇) 本発議に賛成の立場から討論させていただきます。 今、発議などで申し上げましたように、県内13市の中においても、人口に対する議員の数というのは、非常に減少傾向にありますし、13市の中で、今20名の定数は能代市と当市だけです。先ほど発議者が申し上げましたように、今18名の定数の中から、次回の選挙からはさらに2名減していくと。今、反対討論の中で、定数削減されることが、その二元代表制を弱くするという発議もあったことは、事実否めないと思いますけれども、まさに今、市民が求めているのは、我々議員がいかにして市民に信頼され得るような活動をするかということにかかっていると思います。 我々が今いる前回の選挙、20名の定員に、僅か1名の増加での選挙でありました。僕は、よく県内各地の選挙があると、名前が分からないのですけれども、一番最初に注目するのは、年齢であります。やはり、活力のある市議会というのは、若い世代の人が多数議席を占めております。 今回、補欠選挙がありまして、議員の平均年齢を若干下げました。年齢が高いから悪いということではなくして、やはり、若い世代が市政に関心を持って、やっぱり、もっと激しくというか、厳しく競争していく意味でも、私は今の現状を考えたとき、定数2の減は、当然必要なことであって、それにより選任された議員各位が、やはり市民の付託に応えるべく一生懸命頑張っていく、そういう所存で次なる選挙に戦っていっていただければいいのだと思うし、やはりまず、私としては、競争原理が働かなければ、やっぱり市民の議会に対する関心というものは薄れてくる。それを避ける意味でも、今回の提案に対しては、ぜひ、皆さんの賛同を得た形の中で決議していただきたいということをもって、賛成立場の討論とさせていただきます。
○議長(
黒澤芳彦) ほかに討論ございませんか。 7番 福岡 由巳議員。 反対討論ですね。 反対討論、福岡 由巳議員。
◆7番(福岡由巳) (7番 福岡 由巳君登壇) ただいまの議員定数削減に関する議案に反対討論をさせていただきます。 今回の議員定数削減案に対して、市民の皆さんからも意見を聴くことができます。 その市民の皆さん方の意見の一つには、議員は、今、何をしているか分からない。議員の顔を見ることがほとんどない、市民の意見をどのように受け止めているのかなどという意見があります。そして、それに続く言葉は、議員の顔が見えない議会であれば、議員定数を減らしたほうがよいというような意見であります。私も、この意見を聴きながら、厳しく受け止めています。しかし、この意見は、議員並びに議会活動に対する批判であり、かつもっと頑張ってほしいという願いでもあると私は受け止めています。 市民の命と暮らしを守る課題は、山積しています。少子高齢化、人口減少に相まって、子育てを含めて若い世代の暮らしが大変であったり、買物の困難者が増えたり、農業後継者が減少し続けるなど、市民の要望は増えているとき、議員が市民に寄り添って活動を進めるためには、現在の議員数でも足りないぐらいだと私は考えております。 現在、議会では、議会報告会が年1回開催しているのと、年4回の市議会だよりの発行でありますが、これでは市民の要望に応え切っているとは言えません。この点の改善こそが市民の期待に応えることになり、定数の問題にも関わっていくものと考えます。 議会改革特別委員会には、私も傍聴する機会がありましたが、「議員定数を削減しても北秋田市の広さは大丈夫」、「定数削減して議員報酬引上げ」などの声もありました。傍聴して私は理解できない、そういう発言も見られたということでは、残念に思っているところであります。 政務調査費も予算化されていますので……
○議長(
黒澤芳彦) 福岡議員に申し上げますが、これは今の発議案に対しての賛成、反対の討論ですので……
◆7番(福岡由巳) それでいいと分かっているんですけれども。
○議長(
黒澤芳彦) いや、別の方向に話がなってきているので、本案に戻して討論してください。
◆7番(福岡由巳) 一応続けます。 政務調査費も予算化されていますので、住民が主役のもりのまちを前進させるには、議会としても市民と接する機会を多くする必要があり、定数は現時点では削減すべきではないことを申し上げ反対討論とさせていただきます。皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(
黒澤芳彦) ほかに討論ございませんか。 4番 虻川 敬議員。 賛成討論。
◆4番(虻川敬) 賛成です。
○議長(
黒澤芳彦) 4番 虻川議員。
◆4番(虻川敬) (4番 虻川 敬君登壇) それでは、発議案第5号について、賛成の立場から賛成討論させていただきます。 この議員定数削減に関しての実際に検討がなされたのは、昨年の令和2年10月の議会改革特別委員会発足からであります。 私もこの議会改革特別委員会に指名していただきました。検討・研究をさせていただく機会をいただき感謝しております。 幾度にもおける委員会審査で、あらゆる角度から議員定数の適正人員を検証してまいりました。議員定数を減らすべきではないという意見の中には、「多彩な人事が輩出できなくなる懸念がある」、「北秋田市は面積が広く、市民の声を拾い上げるには、定数削減すべきではない」、「人口規模で県内他市と比較しても議員数が多いというわけではない」という意見がありましたが、現在の市の状況を踏まえますと、これから人口減少がさらに進んでいく状況、今後は国からの交付税等の縮小に伴い、市の財政が年々厳しくなっていくという状況、また、県内の他市と比較する際、人口5万人以下の市は全てが議員定数が18人であるということから、北秋田市も例外なく、現在定数から2名減の18名にすべきと考えます。 また、市民が議員に対しての評価として、また議員の活動に関しての意見として、「議員は何の活動をしているか分からない」、「議会のときしか仕事がないのに報酬をもらっている」、「議会でも発言もない議員が多いのではないか」、「そのような議員は定数を削減すべきである」というような厳しい声も聞こえてきているのも現状であります。 本来、議員は、議会招集時だけではなく、日常を通して市民の声を広く拾い上げ、今後の行政の健全化に向けて見識を深め、当局に対し意見をしたり、要望をしたりしておりますし、また、議案の審査を通して行政のチェック機能を果たしております。多くの議員がいれば、より多くの市民のお声を拾い上げることができると考えますが、市民の方から、議員の人数が多いという声があるのは事実であります。市民感情に応えることが
議会運営、さらには市政に対しての安心感、信頼感、そして期待値につながるものと考えます。 他市でも18名で機能的な議会を運営しております。今後の北秋田市も少数精鋭で市民の声を拾い上げ、機能的な
議会運営ができるものと考えるものであります。 賛否を判断するのに難しい案件ではありますが、反対の立場の議員の方にも、ぜひともご理解いただきまして、賛同していただけますようお願い申し上げまして、賛成の討論とさせていただきます。
○議長(
黒澤芳彦) ほかに討論ございませんか。 (「なし」の声)