3点目に、
提案理由の中でも本市の
財政状況が大変厳しくなったと述べられております。これまでの
財政状況、全国的にもいろいろ自治体が非常にこういった傾向にあるのはわかりますが、これまでと大きな違いは何なのかお尋ねいたします。また、
財政状況が大変厳しくなったと言われる大きな理由を、これまでも議場の中で議論してきましたが、再度お尋ねいたします。
4点目に、私たちに資料として先日配付されました中で、今回の
手数料、そして
使用料等の
見直しによって
効果見込み額を2,305万5,000円として提示されておりましたが、この金額は
積み上げで出てきたものか、それともこのくらいの
歳入増額が
予算編成上の中で必要だということで出てきたものなのかお尋ねいたします。
5点目に、
受益者負担の原則に基づく適正な負担となる基準をどこに置かれての
見直しだったのかお尋ねいたします。
6点目に、この
手数料、
使用料等の
見直しに当たって、市民からの意見をどのように聴取なされたのかお尋ねいたします。
7点目になります。
第82
号議案・
水道給水条例の方では、
水需要の減少は大きな
企業等の撤退によるものも大きく含まれているとは思いますが、
工業団地造成中で、2年後には
工業団地を何としても持ってくるという判断で市長は動いております。2年後にはこの
工業団地造成で
水需要が大きく上がるのではないか、そうだとしたら、その2年後に
工業団地に工場を誘致するということをどのように考えての提案であるかお尋ねいたします。
第84
号議案・
農業集落排水事業条例の中では、
水洗化率の伸びをどのように考えておられるのか。先日の資料の中では大きな伸びとは言いかねるような伸びでした。パーセンテージでいくと、ある程度の伸びだといっても、分母が大きく減っていく中で、分子が多少伸びているからパーセントが上がっているように私は見受けられました。今後の
農業集落排水の
水洗化率の伸びをどのように判断なされて、今回、
整合性というだけでこの提案をなされているのかお尋ねいたします。
第85
号議案では、
アニメ制作会社旭プロダクションの誘致をするということでの
情報センター条例の一部改正をする案でございますが、この
雇用創出、どのくらい
雇用創出を見込んでいるのか。また、この
旭プロダクションが入ったことによって
情報センターの
利用者に対する影響はないのか。また、
地域活性化への寄与をどのように見込んでおられるのかお尋ねいたします。
第96
号議案・
指定管理者の指定について、
スポーツセンターの
指定管理者を白石市
体育協会に再度
指定期間を継続する案でございますが、白石市
体育協会のこれまでの
運営状況はどのようになっているのかお尋ねいたします。以上です。
5
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
6
◯風間康静市長 おはようございます。
お答えを申し上げます。数があるので、もしも抜けましたら、またお知らせいただきたいと思っております。
まずは1点大まかにお話をさせていただきたいのが、今回の
使用料の改定というのは、現在、
行財政改革の中で各施設において何を置いてもむだの削減を議員がおっしゃるとおりやってまいりました。その中で、一つはむだの削減だけでは徐々に限度があるだろうと。そこで、まず
受益者負担、使用している方、使用してない方、市民の
公平性を図って
受益者負担の原則を行おうというので、ご協力方、また
お願いをするものであります。これはすべてにおいて今回の提案の大きな柱でございます。
その中で、例えば
放課後児童クラブの件が出ましたが、
子育て支援、これはしていかなければならない。これを持続させるための部分というのもあるだろうと。そこには当然のごとくすべてにおいて賄っているわけではなくて、税金というものを投入して行っていると。そこにおける部分で、それを利用される
受益者の方々への負担を求めることによって、また持続を可能にするのではないかと。それが大きな
子育て支援の一つの施策になると私は思っているところであります。
財政的にどうですかという問いですが、現在、
行財政改革を進めながらも健全な経営をしていると思っています。ただ、
リーマンショック以来の税収の落ち込みというのが予想だにしていなかった、大きなものであるというのが事実であります。その中で、今後を見据えた上では当然今までとは違う部分での削減や、収入の増というのをやはり考えていかなければならないかなと。現在こういうふうに提案したわけであります。
その総額の件ですが、これは
積み上げでございます。
市民からの意見という中では、各
条例部分では審議会を設けるところもありますし、そういう意見を聞きながら、また市長へのメールの中にも出てきている部分がありましたので、意見を聞きながらというふうに今回させていただいたところでございます。
また、
工業団地の関係でございますが、これは2年後の
工業団地の件とは関係ございません。今、
工場自体が水以外すべて排出しないリサイクルに取り組んでいる工場が多く見受けられる、そういう点もあるんじゃないかなと。今後、
水需要については節水の部分が多く浸透している、これはある面から見ればとてもすばらしいこと、節水をし、資源を大切に使うということ、ただ、企業から見れば、これはとても苦しいこと、盾と矛の状況になっているというのが現状であります。その中で、やはり
人口減少とか多く見られた部分で今回改定を行わせていただきたいと思っております。
農集排の伸びですが、これは徐々に伸びてはおります。やはりそれぞれの家庭のご事情いろんなものがあって、つくりましたらすぐに100%というのは、これはちょっとあり得ないのかなと。現時点で市内でも
水洗化率80何%ということですから、
農集排に関しましても徐々に確実に工事が進んで、
水洗化率が進んでいるというふうに私は理解をしております。
次のアテネの件でございますが、雇用の創出、この間の
旭プロダクションとの話の中では、まず初年度は8名、最終的には30名を予定しているという発表でありました。3階の部分ですから、今3階で使っている部分を1階に持ってきて、
利用者には不便をかけないようにしていく方向で行おうとしておるところであります。
最後の
指定管理者の
体育協会の
運営状況でありますが、私は良好に運営を行って施設を利活用していると認識をしております。以上でございます。
7
◯佐藤英雄議長 4番
吉田貞子議員。
8 ◯4番(
吉田貞子議員) 1点目に、先ほど「使用している方、使用していない方の
公平性を考慮した」というような答弁がございました。少なくとも生涯
学習等は使用している方と使用していない方の
公平性を保つには、低料金にして、使用している方を多くしていくことが
公平性の
考え方ではないかと思います。使用している方と使用していない方が、使用している方々から多く取っていったのではかえって利用しづらくて、使用していない方とのかえって
公平性が阻まれると私は考えますが、生涯学習に対する
考え方、そして先ほどの答弁の中ではその点についてはなかったんですが、生涯学習、
福祉関係の
見直し、
社会的弱者への
見直しが多く出てきたということで、
手数料、
使用料等は現在取っているのが何項目あって、そのうち
見直しをかけたのが何項目で、その点においては何を方針として出したのか、それも含めてお尋ねいたします。
放課後児童クラブについては、持続させていく面で考えたということでしたが、この
放課後児童クラブを持続させていくために、
放課後児童クラブの料金というのは今まで無料だったのが、この経過なんですが、無料であったのが、おやつを出しているものを個人で出していたので、それはきちんと
公会計のもとでやるべきだということで、その分を含めて料金としてしっかり
公会計の中でやっていこうというような話があったわけで、
放課後児童クラブを継続させていくために市民からの負担を多くする
考え方ではなく、
放課後児童クラブ自体の継続は白石市が財政の中で支援していくのが本筋ではないかと思いますが、その点についてお尋ねいたします。
9
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
10
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
まず1点目、
使用者をふやすというのは本当に議員がおっしゃるとおりだと思います。ただ、その中で、現在使用している方、使用していらっしゃらない方の中での
受益者負担を求めるというのも一つの私は方法論だと。その中でやはりふやしていくという方法をとっていかなければならない。これがすべてでやっているわけではなく、ごく一部であるということ、一つの事業の中の一部をちょうだいしていると。ほかは税金で補てんをしている部分でありますので、そのお金をいただいた中ですべてを賄っているのではないということをご理解いただきたいと思っております。
また、弱者につきましては
減免等の措置をとっている部分もありますので、それもご理解いただきたい。
最後の
放課後児童クラブ、これも先ほど言ったように、
児童館は無料だったんです。
放課後児童クラブは最初からお金をちょうだいしてやっていることでございます。その中の上乗せという、それもやはり一部をちょうだいしている中で、みんなで使うもの、例えば備品の購入などにも充てられるだろうということで、今回
お願いをするところであります。以上でございます。
〔4番
吉田貞子議員「項目……」と呼ぶ〕
11
◯風間康静市長 (続)項目は、今、市でやっているすべての事業を洗い出しました。以上でございます。
〔4番
吉田貞子議員「
項目数……」と呼ぶ〕
12
◯佐藤英雄議長 暫時休憩します。
午前10時20分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時21分開議
13
◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
14
◯風間康静市長 (続)
事業数はちょっとわかりかねます。すべての事業を
見直しました。その中で、当然近隣の
市町村との兼ね合いも考えて今回この
手数料の
見直しというのを上げた部分でございます。以上でございます。
15
◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。2番
管野恭子議員。
16 ◯2番(
管野恭子議員) 46ページ、第93
号議案です、白石市
放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例。
ただいま
吉田議員からも質疑ございましたが、関連いたしまして、今回の
アップ率が50%ということでございますが、これを利用している方、所得の緩和というのはあるんでしょうか。こういう不景気の中で賃金が下がっている家庭もかなり多いと思うんです。両親で働いている共働きのところはある程度対処できるのかと思いますが、
ひとり親で働いているところは、物価もデフレとは言いながら
公共料金が上がる等々これから見えてくるものがございますので、そして1人だけじゃなくして2人とか預けていると、これは毎月の生活の中で圧迫を感じるようになってくると思うんです。来年
あたりは
子ども手当が1万3,000円考えられるとはいえ、そういうこともありますが、これは財源もどこまでするかわからないという非常に不安な状態もございますし、もうちょっとこれは、
所得緩和がもしなければそういったものを設けていく必要もあるのではなかろうかと考えますが、いかがでございましょうか。
17
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
18
◯風間康静市長 お答え申し上げます。
所得緩和は考えておりません。やはり
利用者の
公平性、
平等性を尊重したいと思っております。以上でございます。
19
◯佐藤英雄議長 2番
管野恭子議員。
20 ◯2番(
管野恭子議員)
受益者負担という視点から見ていらっしゃると思うんですが、
子供たちを育てるということは、
受益者負担という視点よりも、どちらかというと将来を見据えた市民全体への投資でもあると思うんです。言うなれば国民全体への投資でもあると思うんです。ですから、これはもうちょっと視点を変えて考えなければならないのではなかろうかと思います。
所得緩和がなければ、本当に母親1人だと子供さんたちを2人とか3人とか、現在は
離婚率も高いです。1人で一生懸命育てているお母さんもおられます。私の知っている人もやはりこのぐらいの年齢の方を3人ぐらい育てている方もいるんです。そういう中で、お給料はというと本当に15万円に満たない中でさまざまなものを払っているわけです。そうなるとこの金額の50%アップというのは、やはり
共働き世帯と同じにしてはいけないと考えるんです。
所得緩和を設けるべきだと考えますし、でなければ、もう少し、新しい政権の
子ども手当2万6,000円が出るようになるかどうかわかりませんけれども、もう少し検討して時を待つとか、そういった考えもあるのではなかろうかと思いますが、隣接の
市町村はどうなっているのか、その
あたりもお聞かせください。
21
◯佐藤英雄議長 平間子ども家庭課長。
〔
平間宣夫子ども家庭課長登壇〕
22
◯平間宣夫子ども家庭課長 ただいまの
放課後児童クラブの
減免関係につきまして、事務的なお話でございますので担当の方からご説明申し上げたいと思います。
この
利用料につきましては、
生活保護の世帯でありますとか、そういった家庭に対しましては
減免措置を、市長が特別認める場合ということで
減免措置を講じております。先ほど市長がお話し申し上げたのは、今回の値上げの額についてその辺を考慮する、しない、そういうことを申し上げたのであろうと思っております。以上でございます。
23
◯佐藤英雄議長 2番
管野恭子議員。
24 ◯2番(
管野恭子議員) ただいまの回答ありがとうございました。
生活保護世帯のみならず、
生活保護世帯の方はもちろんそうだと思いますが、そうじゃなくてもそれに近い生活をしている方もおられますので、ぜひ所得の
緩和施策を、もしこれをやるのであれば、やろうと思っているわけですから
所得緩和が絶対に必要かと思いますので、その
あたり、市長いかがでしょうか。
25
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
26
◯風間康静市長 お答え申し上げます。
現在のところ、
所得緩和は考えておりません。以上でございます。
27
◯佐藤英雄議長 3番
水落孝子議員。
28 ◯3番(
水落孝子議員) 質疑の時間が、付託される委員会でないものについては立ち入ったことも質疑させていただきたいんですが、それでお許しをいただきたいと思います。
まず第77
号議案、公の施設を使用申請した者が
暴力団か否かということをどのようにチェックされるのだろうか。どなたも施設を借りに行くんだと思います。そういうところに申し込んだ代表が全部そういうことにさらされるとなると、みんな借りに行くのを気おくれしてしまうような状況が出ないのかということも市民の中から出ますので、これについて1点お尋ねいたします。
次に、第78
号議案、
市民バス利用料の件についてですが、
利用者の内訳は、70歳以上と70歳未満、高校生と中学生以下について、実績がどのようになっているのかお知らせいただければと思います。それがないとしたら、この
使用料、これから値上げした
見込み額をどのように算定されたのかということにもかかわってくるので、多分この資料はお持ちなんじゃないかというところでお尋ねさせていただきます。
次に、第82
号議案、
水道料金についてです。
条例改定説明資料5ページ、6ページによりますと、
行政区域内人口、
給水区域内人口、
給水人口とも年々
減少傾向にありますし、しかも有収水量の営業用、
工場用とも減少すると見込まれています。このことは、4万人
都市復活の気概を持って
市政運営をされていても、現実の予測は減少に歯どめをかけられない、こういう見通しを立てなければならない状況なのか。このことについては市民からもこの予測でいいのかという疑問が出されておりますので、この点についてまずお尋ねいたします。
それから、同じく第82
号議案ですが、平成23年度完成予定の
工業団地への企業誘致は、先ほどの
吉田議員の質疑の中で「見込まれていない」ということでございましたが、これから企業誘致を図っていく中で、ぜひ市の上水道、下水道とも使っていただくつもりで当たられるのかどうかについて一応確認させていただきたいと思います。
次に、水道の3点目として、平成20年度決算審査意見書に指摘されているとおり、「有収率向上のための効果的な施策の検討が必要と思われる」とありますが、その後どのように検討されたのか、この点についてお尋ねいたします。
さらに、水道の4点目に、収益的収支の予測見込みの資料が出されておりますが、それによりますと、今後必要な老朽管の布設がえや建設改良工事、この計画と起債というか、企業債、これで十分やっていける見通しでこの資料が出されてきたのかどうかについてお尋ねいたします。
その次、第83
号議案と第84
号議案、下水道と
農集排についてお尋ねいたします。
説明資料の6ページ、収益的収支の中で、現行の
使用料でも公共下水道と
農集排を合わせたもので経常利益は平成23年度より黒字に転じる、このように私は読みました。それであるならば、
水洗化率を上げることで、このまま据え置きでもいいのではないかと私は考えますが、この点についてまずお尋ねいたします。
次に、
農集排は特に供用開始からまだ間もない地域が多いわけで、
水洗化率の計画では、先ほども「徐々にふえている」ということで、この先5年間で大きくなる予定が示されておりますが、これがマックスなのか、もう少しいろいろな方法を使って
水洗化率を大きくする努力の方が先なのではないかと思いますが、この点についてお尋ねいたします。
下水道の最後に、この近隣地域の自治体の下水道
使用料の比較、予測が平均的なところで出されておりますが、あわせて、わかるならば
水洗化率はどのようになっているのか、この点についてお示しいただきたいと思います。以上です。
29
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
30
◯風間康静市長 お答えを申し上げますが、まず私の部分から言いますと、
工業団地に新たな工場を誘致する場合には、その企業には当然のごとく白石市の上下水道を使っていただくという働きかけは十分してまいりたいと思っております。
次の
農集排の接続に関しましては、現在も努力をしており、チラシや戸別訪問などをしながら
水洗化率を上げているところでございます。
そのほかにつきましては担当課長より答弁いたさせます。
31
◯佐藤英雄議長 大庭企画情報課長。
〔大庭力也企画情報課長登壇〕
32 ◯大庭力也企画情報課長 市民バス関係について
お答えを申し上げます。
料金算出に係る実績、階層別といいますか、年齢別といいますか、値上げに係る根拠となる実績についてというご質疑がございましたが、
お答え申し上げたいと思います。
それぞれ20年度の実績をもとに一応とらえております。全体で13万61人が20年度に利用していただきました。その中で、8路線運行しておりますけれども、それぞれ5台の車で運行している関係上、その5車ごとにそれぞれの乗車人数をとらえまして、それに200円の分と減免の100円の分という2段階で乗車人数を勘案しながら、ある程度の100円になる部分と200円になる部分というのをとらえながら、決定の一つの資料としてとらえておったところでございます。
実際に、例えば高齢70歳以上の方が何人乗ったとか障害者が何人乗ったという振り分けはしておりませんので、全体で5車に何人乗ったという形で実はとられておりまして、したがって……。
〔「無料と有料の割合」と呼ぶ者あり〕
33 ◯大庭力也企画情報課長 (続)とらえているのは、その5車ごとの乗車人数、これについてはとらえているんですけれども、有料・無料については、もう一度その辺の資料について確認させていただきたいと思います。
34
◯佐藤英雄議長 議事整理のため暫時休憩します。
午前10時38分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時39分開議
35
◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいまの件に関しては後ほど答えさせるようにしますので、進めてまいりたいと思います。
遠藤財政課長。
〔遠藤智財政課長登壇〕
36 ◯遠藤智財政課長 私の方から
暴力団の関係で、
利用者が
暴力団かどうか、どんな判断になるのかということでございます。
実際に窓口にいらっしゃった
利用者に記載していただいたり、その風貌とか言動から本当に明らかな場合を除きますと、窓口の担当者あるいは
指定管理者が申し込みのときにその事実を確認していくというのはなかなか実務上は非常に困難であろうなと思ってございます。実際には警察の方から
暴力団の捜査の過程においてそういう公の施設が利用されるといったような情報が把握されて、警察の方から市の方に情報の提供をいただくということが多いのではないかなと思われます。
それから、実際当日になっていろんな方が入ってきて、これは
暴力団ではないかということがそのときに初めてわかるというような状況も考えられるということでございます。使用許可した後とか、そういうものについては警察からの情報を踏まえまして許可の取り消しあるいは使用の停止という判断を行うことになります。そのために、この条例が制定されましたら所轄の警察署と協定書を結びまして、意見の聴取とか個人情報の保護とか、あるいは協力の要請とか、そういった具体的な手続につきまして協定書を結ぶ予定になっております。そういう協定書に基づきまして、例えば不許可の処分を伝達するといったような場合には暴力的な行為が発生するおそれもございますので、そういう部分については警察官に同行いただいて、そういう保護のもとにといいますか、そのもとに不許可の伝達をする、あるいは会場から出ていっていただくといったような措置を講ずるということになります。以上でございます。
37
◯佐藤英雄議長 高橋上下水道事業所長。
〔高橋順次上下水道事業所長登壇〕
38 ◯高橋順次上下水道事業所長 まず初めに、第82
号議案の水道関係について、第1点目といたしまして行政区域内の人口推計の件でございますけれども、この推計につきましては、まず推計の仕方といたしまして、住民基本台帳に基づいた平均増加数法、平均増加率法、修正指数曲線、ロジスティック曲線というような四つの推計をする手法がございます。これを住民基本台帳に基づくものと国勢調査に基づくものもこういった同じ推計をします。それから、国立社会保障・人口問題研究所推計値というものがございます。これに基づきまして将来の人口の推計を行っております。というのは、現在、阿武隈川下流流域下水道の全体計画の
見直し作業が進められております。そういったことで、私どもの白石市を初めすべての5市6町でこの方法に基づいた将来人口の推計を出し、それに基づいて水道、下水道の行政人口をまず出しまして、それに基づいて、現在までの条件であります、いろんなものを考えまして、水洗化人口等の算出を行ったところでございます。
続きまして、有収率向上でどういうことを考えているかということでございますが、
水道給水条例改定案説明資料の19ページの中で、平成22年度から毎年5,000万円ほどをかけて配水管の布設がえ、耐震化を図っていくというような今回の5年間での算定になっております。本来ですと、調査によると10億3,000万円ほど市内21キロの老朽管対策に必要でございますが、今回の
使用料の改定では必要最小限度、市民の方々にご負担いただける範囲内での試算を行っておりますので、5,000万円をかけてそういった老朽管対策を行いながら漏水の防止を図っていくということで
水洗化率の向上も図りたいということでございます。
それから、収益の見込みについても、そういった老朽管対策で最小限度に行うということです。
それから、第83号、第84
号議案の下水道、
農集排の関係でございますが、6ページの収益的収支の中で、現行でも黒字になるのではないかというご指摘でございますが、その収益的収入の営業外収益の補助金の中に、他会計補助金、いわゆる一般会計からの繰入金も見て試算をしております。この試算については、平成20年度、21年度の見込みをもとに試算をしたわけでございますが、こういったように一般会計からの繰り入れをいただいて運営をしておると。
改定の12ページをお開きいただきたいと思います。この中に他会計補助金がございますけれども、これに基づき現行と改定を比較いたしますと、5年間で1億1,000万円ほど一般会計からの繰り入れが少なくなるという試算でもって、これについては12ページの一番下に累積欠損金の平成26年度が1,000万円ちょっと黒字になるということで、最小限度の料金改定ということを考えております。
それから、
農業集落排水事業の水洗化でございますけれども、これにつきましても先ほどの人口推計等を行いながら将来の人口予測をしたわけでございますが、やはり減っていくだろうということでございますが、
水洗化率につきましては市長も答弁しておりますように伸びていくと。これについては公共下水道の最初の3年間の伸びも大体この程度で伸びてきておりましたので、そういったものに基づきながら将来の
水洗化率の見込みを立てたわけでございます。
ちなみに、本年度でございますが、3月末で越河地区においては28.6%の
水洗化率でございました。これが11月末には35.5%ということで、
水洗化率が6.9ポイント上がったわけでございます。今後についても我々といたしましては普及活動に努めたいと考えております。
それから、自治体の比較でございますけれども、宮城県の普及率を出す場合に、仙台市は100万都市でございますので、下水道の場合は仙台市を除いてこういったデータを宮城県の方で発表しております。それに基づきますと宮城県全体の仙台市を除く平均の
水洗化率は83.8%、これは21年3月31日現在でございますが、83.8%でございました。白石市は83.4%ということで、大体県平均の
水洗化率になっております。以上です。
39
◯佐藤英雄議長 大庭企画情報課長。
〔大庭力也企画情報課長登壇〕
40 ◯大庭力也企画情報課長 平成20年度の乗車実績は13万61人でございました。そのうち有料の方が3万8,597人でございます。無料の方が9万1,464人ということでございます。有料の方が29.7%、無料の方が70.3%、以上でございます。
41
◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。3番
水落孝子議員。
42 ◯3番(
水落孝子議員) 第82
号議案、
水道料金についてですが、老朽管の布設がえ、耐震化を5,000万円ずつでやっていくと、最低限の値上げでやっていくということなんですが、お聞きしたのは、これで必要な改良工事、耐震化が十分、5,000万円ずつ毎年やっていくので賄えるのかどうかということをお聞きしたんです、十分なのか。もっといっぱいあるんだけれども、最低限の値上げにするので、少し抑えて、また数年後に値上げしなければならないような状況が出るのかどうかということにも関係するので、そのことをお尋ねしたわけで、そこが漏れていたと思いますので、ご説明いただきたいと思います。
次に、下水道ですが、ここでも最低限度の値上げだから、他会計補助があるので、現行料金で、その補助があるから黒字に転換していくことになっているというところまでのご説明でした。要は、一般会計、他会計からの補助金をなくしたいという方向で値上げを考えているのかどうか、このことについてもう一度ご説明いただきたいと思います。
それから、全体としての比較は、市役所に入ってきますと真っ正面にいつも
水洗化率が出ていまして、来るたびに見ております。こういうことじゃなくて、
農集排等も含めて、
農集排の方の
水洗化率、計画、ここに出ておりますけれども、これ以上は無理だという判断でこの計画を出されているのか、それとももう少し頑張ってつないでほしいという働きかけをこれからやっていく、気概を持ってやっていくという、そのことを表明していただけるのかどうか。来年の
施政方針をまとめていく段階、時期でもありますし、そこの所見をお尋ねいたします。
43
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
44
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
当然、
農集排に限らず
水洗化率につきましては今後も精いっぱい市民の皆さん方に働きかけてまいりますので、皆様方もご協力を
お願い申し上げたいと思っております。あとは担当課より説明いたさせます。
45
◯佐藤英雄議長 高橋上下水道事業所長。
〔高橋順次上下水道事業所長登壇〕
46 ◯高橋順次上下水道事業所長 まず第1点目、老朽管、耐震化対策は十分かということでございますが、先ほどご説明申し上げましたように、本来すべてを直すとなると10億3,000万円ほどの金額になります。そういったことで、すぐに直さなくてもいい場所を除いて、早急にしなければならないというところについて今回5年間で直していきたいと考えておるわけでございます。
それから、他会計の補助金をなくしたいのかということでございますが、今回の試算は、あくまで現在の国が示しております、毎年総務省の方から来ます繰り出し基準、地方財政計画に基づいた繰り出し基準がございます。そういった繰り出し基準の計算をして、それについては繰り出していただいて、交付税で算定されるということになっております。しかし、だからといってすべてを一般会計から繰り出していただくのではなくて、あくまで経営努力によってそういったものを少なくするというのが地方公営企業でございますので、そういったことで補助金をすべてなくすというのはなかなか難しいのかなということでございます。
47
◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。1番沼倉昭仁議員。
48 ◯1番(沼倉昭仁議員) 私も一連の料金改定について、大きく二つに分けて質疑させていただきます。
まず一つ目、第82号、第83
号議案、上下水道の料金改定について、私は今回の料金改定はある意味では
風間市長らしくないご決断ではないかと感じております。先月の「広報しろいし」11月号に掲載されておりましたように、
風間市長は着実に
行財政改革を遂行され、また政策効果が明確に認められないものには投資をしない、将来世代にツケを残さないとの理念のもとに、市の借金、市民の負担を少なくすることに堅実に努めておられます。今、白石市では有効求人倍率も宮城県の平均を大きく下回り、完全失業率も大幅に悪化している状況の中で、またデフレ傾向がますます進んでいる今のこの時期に、上水道では約13%、下水道でも平均で約9%の料金の値上げが家計に与える影響をどのように判断されているのでしょうか。
風間市長の先ほどの基本理念と矛盾するような、タイミング的には最悪の時期に値上げを決断されているように思われますが、いかがでございましょうか。
また、大きな二つ目でございますけれども、第86
号議案から第95
号議案までの料金改定について、これは先ほどの
吉田議員と一部重なる部分がございますが、関連として質疑させていただきます。
ことしの
施政方針演説でも示されましたように、
風間市長の基本理念でもあります市民総参画によるまちづくり、私はこれはぜひとも実現していただきたい。その中で今回の料金改定がどのように位置づけられるのか。つまり市長の基本理念、施設の利用率が高まった、市民の皆様がより参加していただける施設になった上での料金改定なら理解することができますが、それでは実際に今後市民の皆様がより参加していただける施設にするためにどのような取り組みが必要とお考えなのか、その点についてお聞かせください。
49
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
50
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
先ほど来からお話をさせていただいておりますとおり、当然のごとく
利用者が施設を利用する場合の対価として負担をしていただいている。
使用料というのは維持管理すべてを賄っているのではない。ただ、ここには当然のごとく市の税金、お預かりしている税金で負担をしているのが実情であります。つまり施設を本当に利用している人、利用していない方からのお金でもあるということ。ですから、この施設を利用している人、していない人への負担の
公平性を考慮して今回の提案をさせていただいているところであります。
受益者の負担という部分をしっかりとご理解いただけるとありがたいと思っております。
2点目でございますが、当然のごとく施設の利用というのはとても大切なことです。先ほど
吉田議員にもお話しさせていただきましたが、やはり我々ひとつ考えると、まだやはりPRが足りないのかなと、使い方がうまく浸透してないのかなという反省点はあります。今後も当然のごとく施設を利用しやすい情報をもっとアピールをしていかなければならない。それは広報もしかり、ホームページもしかりですが、ただ、今度利便性だけを見てしまうと一部の人のみしか使えなくなるということがないように考慮しながらPRに努めていきたい。市民が使いやすい施設利用を求めていきたいと思っているところでございます。以上です。
51
◯佐藤英雄議長 1番沼倉昭仁議員。
52 ◯1番(沼倉昭仁議員) まず一つ目の質疑についてでございますが、いただきました説明資料、例えば上水道について見ましても、白石市においては20立方メートル当たりでは宮城県でも安い
水道料金というご説明がございましたが、それと白石市の有効求人倍率、また完全失業率の推移は比例しているのかということだと思います。例えば宮城県全体で白石市と仙台市やほかの地域と失業率、生活の水準というものが同じなのかということだと思うんです。白石市は宮城県でも状況が悪化しているのではないでしょうか。そのため、市民の皆様の生活が落ちつくまで、せめて留保すべきなのではないでしょうか。それが政治判断というものではないでしょうか。いかがでしょうか。
また、大きな二つ目でございますけれども、私も
受益者負担という
考え方は大変重要であると考えております。その上で、例えばどのように市民と連携するかというところだと思うんですが、料金改定も含めて、今行われております市の総合計画の
見直し、デザイン会議のような取り組み、必ずしも審議会とはまた別の形で、料金設定もしくは市民の皆様により参加していただける、利用していただける施設にするための原案づくり、そのようなことも今後必要なのではないかと考えておりますけれども、いかがでしょうか。
53
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
54
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
まず1点目ですが、これは本当にいろんな市民の方々のご意見を聞きながら政治判断をさせていただいたものでございます。
2点目においては、各施設において運営会議等を現在も行っておりますし、今後もそれで続けていきたいと考えております。以上でございます。
55
◯佐藤英雄議長 ほかにありませんか。5番沼倉啓介議員。
56 ◯5番(沼倉啓介議員) 大まかに行政改革推進計画の全般的な中で、まずお尋ねしたいのは、市長は「共汗・共学・共生」というキャッチフレーズのもとに
市政運営をなされておりまして、市民との共創、いわゆるともに手を携えてという基本姿勢でやっていらっしゃると思います。
この料金改定等の
見直しの中で一つお尋ねしたいのは、
受益者負担と政治的な配慮、政策的な配慮、これらの二つ選択肢を持った場合、市長は施策の運営に当たってはまずどちらを優先にして物事を考えていらっしゃるのか、それを一つ。
それから二つ目に、これらの行政改革推進計画の中で、市長が主導的にこれはだめだと、上げちゃいけないと、上げ幅をこれ以上、上げてはだめなんだというような指導的な立場をおとりになった項目というものがこの中に存在するのかどうか、それをまず第1点目としてお聞かせいただきたい。
それから、先ほど来から議題になっております第82
号議案から第84
号議案、
水道給水条例改正から
農業集落排水条例の改正に至る中で、所管の委員会に所属していないものですから、細かいことまで含めてお尋ねしたいと思います。
まず上水道の有収率が計画では年々減少している。これはなぜこんなに減少するんだろうかという疑問がまず一つわきます。それから、上水道プラス簡易水道の収益的収支、これは資料の8ページ、そもそも企業会計というものは、持ち出しが来るのは先ほど所長が答弁したように総務省の繰り出し基準に基づいて繰り出しするという形の中で進めるのが企業会計でございまして、ただ、もう一つ問題なのは、減価償却費という内部留保を損益として、経費として計上する余り収支がマイナスになる、それで赤字になるから料金改定が必要なんだよというような側面もとらえていると。一つ、平成22年度の収益的収支、上水道と簡易道を見ますと減価償却費が1億4,494万1,000円あるわけです。それで経常利益が5,686万5,000円の赤字、これはキャッシュフローの
考え方からいくと単年度黒字になっているんです。
もう一つ、法適用企業会計、これは既におわかりのことと思いますが、これを例えば上水道に限って平成20年度ベースで調べてみると、企業会計で言う不良債務という
考え方は、流動資産から流動負債を引くという形で考えています。そうすると上水道に至っては6億6,200万円、下水道に至っては4,400万円の黒字になっているんです。今おっしゃった、例えば5,000万円、5年間の老朽管布設がえをしたとしても、これらの見込みの平成26年度までの計画を見て、どこにここで料金改定が必要なんだろうかという、そこら辺が一つ大きな疑問として残ります。
つまり内部留保金が毎年1億4,400万円ずつあるんです。例えば現行、改定前で累積欠損金が収益的収支、上水道、簡易水道を見ると3億7,199万4,000円の赤字となっています。先ほどの流動資産、流動負債の差し引き純財産を見ても、これを平成22年度から上げなくちゃいけないという理由は数字的にはどこにも見られない。それのまず説得ある説明を
お願いしたい。
それからもう一つ、下水道ですが、
提案理由の説明の中で、下水道
使用料収益が伸びていないことから、下水道財政の基盤強化を図ると。要するに、これは金銭的な内部留保を多くするという形のものなんでしょうが、下水道、何回も繰り返しているように、そもそも
農業集落排水事業というのは地域的な一つの
考え方ですよね。これは前の議会で市長から「越河も白石市民の中でこれは考えなくちゃいけない」という答弁をいただきました。これはもっともなお考えだと思います。ただ、それには会計手法がやはり伴ってくるのではないかなと。要するに
水洗化率が33.1%、100%とすれば6割強のリスクを負っているわけです。これらを減価償却費としての内部留保を上げて、数字を上げて、収支不足であるからこれまた料金改定が必要だと。これはちょっと説得ある説明には私はならないのかなと思います。税金で賄っているなら有効的にそれらを使って、範囲の中で賄うというのは、これは賄いですから、その辺が例えば本市の財政が今厳しくなっている、だから基盤を強化するために料金を上げるんだと。これは余りにも短絡過ぎるのかなと。数字はうそをつきません。そのまま出ています。改定前でも十二分にできると。例えば平成22年に改定しなくても、あと2年ぐらいの猶予を見ながら改定してもいいのではないかというのが数字にあらわれております。そこら辺を詳しく説得ある説明を
お願いしたい。
57
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
58
◯風間康静市長 まず私から
お答え申し上げます。
1点目でございますが、
受益者負担の部分と政治的判断、これは一概に私は言えないと思います。そのときそのときにおいて臨機応変に考えなければならないと私自身は考えております。
2番目の件についてもそうなんですけれども、これはやはり当然白石市だけでなく近隣市町を見据えて総合的に判断して現在も行っておるところであります。
3点目、急激な
水需要の落ち込みというのは何なんだというご質疑だと思うんですけれども、先ほど来からお話ししていますとおり、まず市民の節水が浸透してきているというのもあろうと思います。また、節水型家電の普及という部分も大きく影響していると思います。あと、これは残念なことなんですけれども、企業の撤退というのも、大口需要者がなくなったというのも大きいだろうと。それと、悔しいんですけれども、
人口減少というのも大きな一つの要因であろうと見ておるところであります。
その他につきましては担当課より説明をいたさせます。
59
◯佐藤英雄議長 高橋上下水道事業所長。
〔高橋順次上下水道事業所長登壇〕
60 ◯高橋順次上下水道事業所長 料金改定をしなくても大丈夫ではないかというご指摘でございますが、まず補てん財源を見ますと、補てん使用可能額というのが、まず利益譲与金、損益勘定留保資金でもって補てん財源としているわけでございます。そうしますと、水道会計の現行料金でいきますと、
提案理由の中にもありましたように、平成18年度から当年度の純損益が発生してきております。今回の料金改定の説明資料の中にもございますように、このまま今の料金でいきますと純損益がずっと発生していきまして、損益勘定留保資金、いわゆる減価償却費でございますが、そちらの方は7,000万円から26年で5,600万円という数字がございます。そうしますと、20年度の見込みでございますが、資金残額が、繰越利益剰余金の残額が1億7,300万円ほどに減ります。それから、21年度ですと繰越利益剰余金は57万1,000円、22年度以降は繰越利益剰余金がなくなります。そういった関係で、今現在、減債積立金、建設改良積立金2億300万円ほどありますが、これらを補てん財源として使用せざるを得ないとなりますと平成24年には改良積立金も3,000万円ほどと試算され、25年度以降は資金が全然なくなるという現行料金での試算になります。ということから、今回改定案での試算をしてみますと、資金残額、先ほど言いました補てん使用可能額の利益剰余金、損益勘定留保資金の残額でございますが、3億円ほどの残額が出てくるということで、料金改定をしないと経営自体ができなくなるという状況になります。
それから、
農業集落排水事業につきましては、先ほど市長が答弁いたしましたように、改正しなくてもできるんじゃないかということでございますが、やはりあくまで本来は議員がおっしゃるように
使用者の
使用料でもってすべての費用を賄うというのが建前でございます。ただし、そういった
使用料全部でも経営が成り立たないということでございますので、一般会計からの繰り入れをしていただいて経営をしておるということで、先ほど水落議員にご説明申し上げましたように、幾らでも一般会計からの繰入金を少なくして健全な運営を図っていくということでございますので、よろしく
お願いしたいと思います。
61
◯佐藤英雄議長 5番沼倉啓介議員。
62 ◯5番(沼倉啓介議員) 有収率を上げる部分で市長の答弁をいただきましたが、その中で一つだけ確認をさせていただきたい。あるいは、市長の決断というものを
お願いするところがあるのかなと。要するに、前の議会の答弁の中で、大口事業者の井戸水への切りかえがあるという情報がありました。これは公立刈田総合病院、かなりの水道水を使う企業であると思います。ただ、ここは数年前に井戸を掘って自家水を使っているという状況があります、あるいはキューブの一部。そもそも市から負担金、補助金を出している団体が、いかなる理由があれ市の上水道を使わないというのは、私はこれはうそだなと。そこら辺の政策的な指導というものが私は強く必要なのではないかと。今後そういうところが出てくれば、やはりそれは原則的には市の簡易水道なり上水道を利用するという形のものを前提にしていただかないと、何のために補助金、負担金を出しているかわからないという場面が出てくるのではないでしょうか。本丸が金を出して、本丸の事業を使わない、これは普通の民間企業ではあり得ないことです。この辺のお考えをまずお示しいただきたい。
それから、現行の上水道、下水道、
農集排、
考え方はわかりました。ただ、企業会計というものはそもそも繰り出し基準に基づいて繰り出しをすると。これは所長が答弁したとおりです。ただ、私が申し上げているのは、企業会計というのは繰り出すのは当然のことであって、一般会計から繰り出すのがゼロなんていうことはあり得ないと思います。ただ、その中で、なかなか
水洗化率が見込めないようなところは、やはり減価償却というような概算経費率を出して収支不足になるというようなものは、私は改善すべきじゃないかなと。要するに、
農業集落排水事業、特に越河の
農集排は私は企業会計から外して特会にすべきだと。そういう形で考えているんですが、この辺をさきの議会でも市長と論議を尽くさせていただきましたが、これはどこまで行っても納得がいかない。そもそも3割ぐらいしか
水洗化率、あるいは望んでも4割行かないと私は思いますが、そういうところは特会で、やはりサービスの
公平性を図るべきだと思います。これは答弁を
お願いします。
63
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
64
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
まず1点目でございますが、それは議員のおっしゃるとおりだと思っています。今後もしっかりとその件に関しましても働きかけることを忘れることなく、しっかりと市の上下水道を使っていただくように
お願いをしてまいりたいと思っております。以上でございます。
65
◯佐藤英雄議長 暫時休憩します。
午前11時20分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時20分開議
66
◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
67
◯風間康静市長 (続)
お答えを申し上げます。
2点目でございますが、現時点では特別会計という考えはございません。まだスタートして2年目、越河地区の方々も努力しながらつないでおるところでございます。それをしっかりと見据えていきたいと思っております。以上でございます。
68
◯佐藤英雄議長 5番沼倉啓介議員。
69 ◯5番(沼倉啓介議員) 今の市長の答弁は理解できました。ただ、これは前例のないことではないんです。企業会計にこれはそぐわない、市民サービスの低下につながるということで企業会計から離脱した、しかも1年ぐらいで離脱したところがあるんです、実際。多賀城市です。ですから、当初企業会計にした、要するに資本費平準化債を用いるとか、そういう手法を用いるために企業会計にしたというのは理解できます。これは理解できます。ただ、それがそぐわなければ、私は1年であるとか2年であるとか3年であるとか、そういう期間設定を設けず臨機応変に現場処理すべきだと思います。この辺は脳裏の中に考えが一つでもあればお示しをいただきたい。
70
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
71
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
先ほどお話ししましたとおり、それは今後の推移を見ながら、また周りのいろんな状況を勘案しながらやってまいりたいと思っております。以上でございます。
72
◯佐藤英雄議長 ほかに質疑ありませんか。7番山田裕一議員。
73 ◯7番(山田裕一議員) 集中
改革プランの改訂版についてなんですけれども、まず効果額、約2,000万円の効果額が出ると試算されているというご説明がございました。平成22年度、23年度の歳入歳出、一般会計の収支を見ますと、繰入金がどちらも20億円、21億円という金額が繰り入れられないと組めないという状況が見てとれます。こういったときに、集中
改革プランの改定をしていきながら、この財源不足というのをどのように考えておられるのか、その辺のご説明を
お願いいたします。
74
◯佐藤英雄議長 山田議員に申し上げます。今やっておりますのは条例改正についてのことでございますので、財源不足は別な機会に質問していただければと思います。
〔7番山田裕一議員「わかりました」と呼ぶ〕
75
◯佐藤英雄議長 4番
吉田貞子議員。
76 ◯4番(
吉田貞子議員) 先ほどの前提に戻ります。先ほど、健全な財政運営ではあるけれども、
リーマンショックの後で歳入が減ったと、白石市の財政の厳しいのはそういうふうに答弁がありましたが、実は、これは状況としてはあるんですけれども、今まで決算で出てきたのは、刈田病院、国保などへの昨年は補助金、繰出金がふえたということが大きなことであって、6億円、7億円と、そういう形で今までにない、考えていなかった歳出が出たからということで私は受けとめておりましたが、大きく今のでいくと
リーマンショック後の歳入が減ったから、歳入を上げるから
手数料を皆さんに、公平、
受益者負担の観点で今回の
手数料、
使用料の改定になったと受けとめてしまうんですけれども、それではなかったのではないかと。この財政が大きく変わったのは、ある意味では、そういった意味では歳出がふえたからではないのですか。先ほどの答弁ですと歳入が減ったから歳入をふやさなきゃないということで、かじ取りが変わったと受けとめるのですが、どうしても私は9月議会での答弁とは
整合性を感じませんので、その点についてまず1点お尋ねいたします。財政が厳しくなったことに対する
考え方をもう一度、再度お尋ねいたします。
それから、2,000万円ばかりという問題ではなくて、先ほど沼倉(啓)議員もおっしゃいましたが、本当にかじ取りが変わったくらいの
手数料、金額ではなくて、市民からの負担がふえるというのは大きな市長のかじ取りの変更だと、集中
改革プランの
考え方の変更だと私は受けとめております。その点について、市長が市民からの負担をふやせと、ふやしてもいいんじゃないか、
手数料のあり方を見直そうという決断を何でなさったのかが私は今までの議論の中で何としてもわかりませんので、その点についてもお尋ねいたします。
それから、その点において
公平性、使用している人、使用していない人の
公平性というのは、先ほども出ましたが、「一部の人だけに」という言葉がありましたが、それを言ったら86.7%出している刈田病院の市民の利用はこの前の国保では何%だったのか。それを考えたら「一部の人」という
考え方は、私は
受益者負担の
公平性の
考え方としては違うのではないかと思います。これは政治的に生涯学習を進めるからこの金額でやる、
子育て支援をやるからこの金額で、ほかの各
市町村が高くなろうとも、市長が
子育て支援をするから
放課後児童クラブは安くして、たくさん利用してもらうんだ、そういう市長の政治的な判断ではないんでしょうか。それがどうしても今回の指針の中では見受けられません。その点について、市長の
考え方、集中
改革プランなり
手数料の値上げにどのような考えをもって臨んだのか、かじ取りを大きく変えたのか、その点についてお尋ねいたします。
下水道の関係では、
農業集落排水の先ほどの特会の議論の中で、スタートして2年目だから、まだ考えられない、それはそのときそのとき考えるという話でしたが、それでしたら
農業集落排水を開設して2年目にして料金を上げられる市民に対する説明を市長はどのようにするのか、開設してみたけれども、この金額ではやっていけないんですと言えるのか、その点について、今なぜこの値上げになったのか、市長の政治的な
考え方としての説明を求めたいと思います。
77
◯佐藤英雄議長 風間市長。
〔
風間康静市長登壇〕
78
◯風間康静市長 お答えを申し上げます。
まず1点目でございますが、歳入は本当に減っておるというのが現実であります。そして歳出がふえている。それを総合的に見ての判断だというふうにご理解いただきたいと思っております。
2点目の集中
改革プラン、これはことし始まったのではなく、去年からずっと
見直し、
見直しをかけながらやっておる中で、やはりこの
手数料の改定というのは必要だという部門が出てきたと。それに対して、これは
子育て支援もそうなんですが、現時点の市民へのサービスの充実を図るとともに、それをしていかなければならない、あくまでも
受益者負担、
公平性というのを尊重して今回こういう提案をさせていただいたということでございます。以上でございます。
79
◯佐藤英雄議長 ほかに質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
80
◯佐藤英雄議長 質疑なしと認めます。よって、第77
号議案から第96
号議案までの計20議案の質疑を終わります。
委員会付託を行います。ただいま議題となっております第77
号議案から第96
号議案までの計20議案については、お手元にお配りいたしました議案付託表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。
ただいま付託いたしました議案については、今期休会中に委員会審査を
お願いします。
第384回 白石市議会定例会議案付託表
┌──────┬─────┬──────────────────────────────────┐
│付託委員会 │
議案番号 │ 件 名 │
├──────┼─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第77号 │
暴力団の利益となる公の施設の使用の制限に関する条例 │
│ 総務財政 ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第78号 │
白石市民バス条例の一部を改正する条例 │
├──────┼─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第79号 │白石市駐車場条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第80号 │白石市公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第81号 │白石市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例 │
│ 建設産業 ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第82号 │白石市
水道給水条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第83号 │白石市下水道条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第84号 │白石市
農業集落排水事業条例の一部を改正する条例 │
├──────┼─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第85号 │白石市
情報センター条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第86号 │白石市公民館条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第87号 │白石市古典芸能伝承の館設置条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第88号 │白石市
スポーツセンター条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第89号 │白石市立学校施設の開放に関する条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第90号 │白石市
手数料条例の一部を改正する条例 │
│ 教育民生 ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第91号 │白石市いきいきプラザ条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第92号 │白石市ふれあいプラザ条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第93号 │白石市
放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第94号 │あしたば白石条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第95号 │白石市介護予防センター条例の一部を改正する条例 │
│ ├─────┼──────────────────────────────────┤
│ │第96号 │
指定管理者の指定について(白石市
スポーツセンター) │
└──────┴─────┴──────────────────────────────────┘
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第3 第97
号議案及び第98
号議案
81
◯佐藤英雄議長 日程第3、第97
号議案・平成21年度白石市一般会計補正予算(第8号)及び第98
号議案・平成21年度白石市介護保険特別会計補正予算(第4号)の計2議案を
一括議題といたします。
これらの議案については既に
提案理由の説明は終えておりますので、これより質疑に入ります。
なお、質疑される場合は、整理して
議案番号及び
ページ数と項目を示して、簡潔に大きな声で質疑されるよう
お願いいたします。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
82
◯佐藤英雄議長 質疑なしと認めます。よって、第97
号議案及び第98
号議案の質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第97
号議案及び第98
号議案の計2議案については、議長を除く議員全員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今期休会中に審査することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
83
◯佐藤英雄議長 ご異議なしと認めます。よって、ただいま議題となっております第97
号議案及び第98
号議案の計2議案については、予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今期休会中に審査することに決定いたしました。
直ちに特別委員会を開催し、正副委員長の互選を
お願いします。
その間、暫時休憩いたします。
午前11時33分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時44分開議
84
◯佐藤英雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
正副委員長互選の結果報告
85
◯佐藤英雄議長 予算審査特別委員会が開催され、正副委員長互選の結果、委員長に四
竈英夫議員、副委員長に
佐久間儀郎議員が選任された旨の報告がありました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
86
◯佐藤英雄議長 本日の日程はこれで終了いたしました。
なお、あす11日から15日までを休会とし、16日に本会議を開き、市政に対する一般質問を行う予定であります。
本日はこれにて散会いたします。
ご苦労さまでした。
午前11時45分散会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する
白石市議会 議 長 佐 藤 英 雄
議 員 佐久間 儀 郎
議 員 四 竈 英 夫
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