1: ※会議の概要
◯委員長 ただいまから
子育て環境調査特別委員会を開会いたします。
欠席委員についてですが、本日は欠席の届け出がございませんので、
全員出席となっております。
視察についてです。
まず初めに、1月の22日、23日と他
都市視察をさせていただきました。委員の皆様、御一緒いたしました当局の皆様の御協力によりまして、無事に帰ってくることができました。改めて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
本日の進め方でございますけれども、本日の日程はお手元に配付の日程に記載のとおりでございますが、先日行いました他
都市視察を踏まえまして
委員相互の
意見交換を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
なお、当局の御出席ですが、本日は
説明員として
子供未来局及び
教育局より
関係職員の方々に御出席をいただいております。よろしくお願いいたします。
それでは、
意見交換に入ってまいります。
本
委員会では、
先ほども申しましたとおり、1月22日から23日にかけて杉並区、横浜市、千葉市における
取り組みを調査してまいりました。
まず、杉並区におきましては、学校、家庭、
地域の連携による
教育力の向上の施策及び
学校支援地域本部事業の
取り組みなどについて調査を行ってまいりました。また、
幼保小の連携において担当の
専任組織を設置し事業を推進している横浜市と、
実態調査、
アプローチカリキュラムの作成、
普及等を行っている千葉市の先進的な
取り組みについての調査も行ってまいりました。
本日は、皆様より視察を踏まえて御意見、御感想をお伺いしたいと思っております。順次、お伺いをしてまいりますので、よろしくお願いいたします。
2:
◯鎌田城行委員 今週、天気も少し荒れながらも、
委員長、副
委員長の御配慮で非常に順調な視察をさせていただいたことをまずもって感謝申し上げます。
それで、3
地域それぞれに趣のある
視察内容でございました。特に、やはり最初の杉並区においては、
学校支援地域本部のこ動というのが、私
ども仙台市でも取り組んでいるところではありましたけれども、
先進事例にふさわしい充実した内容で取り組まれているところに目を見張るものがありました。一方で、仙台市が既に行っている事業とのすり合わせという点では、十分、今後、慌てず、
一つ一つのことを少し解剖をするような思いで、取り入れられるところをうまく生かしていく、そういったことでは非常に有意義な視察となったというふうに思っております。
また、横浜、そして千葉においては、
幼保小連携ということ、これについては、今、
社会環境が本当に日進月歩の変わりようをしている中にあって、見落としてはいけない
問題等も
意見交換の中で踏まえさせていただきましたので、この点もしっかりと本市において生かせるところを生かし、また、誤りのないように進めていきたい。
何よりも子供を中心に、しっかり子供の成長、生育に反映されるような施策となるように手を加えていきたいというふうに思っておりますので、また、それぞれ皆様の御意見、各委員の御
意見等も拝聴しながら、仙台市にとって生かせる対応を望みたいと思っております。
3:
◯小田島久美子委員 まず一つ、杉並区さんと、それから横浜市さんの部分で、幼児と児童の交流、それから教師と
保育士の交流という視点で申し上げれば、よりどちらも
保護者が安心して
小学校に通わせることができるという、その声があったというところは非常に重いお話だったのではないかと思っております。あと、年長の時期から
小学校の入学前までの
学びという部分、幼小の部分だと思うんですけれども、その
学びという部分については、連続した
取り組み、意識をして
取り組みができるのではないかというお話もお伺いすることができて、非常に参考になったと思っております。
それから、その中でちょっと課題として思われたところは、確かに連続して学びの部分の意識づけはできるんだと思うんですけれども、やはり連携したという部分においては、指導の内容とか、また指導の方法を工夫する必要もあるのだろうなという、共通したものを持つということにおいては、研修とか、またセミナーとかという支援をする側のお話がありましたけれども、そういったところは一層充実していかなければいけない課題ではないかと思っておりました。
あと、千葉市さんの教育の人材を育てているという専門的な部分においての大学との連携というところからいけば、
小学校の教育に対しての円滑な接続するための過程の工夫の中において、そういった
人材育成を、早いうちからかかわっていただくことによって、例えば
カリキュラムを
お互いに
幼保小で連携するといった場合に、最初から同じ目線で活動に参加するという部分については、その
人材育成という意味で大学に入っていただくのも効果的だと思っていました。ただ、その専門的な部分において、いろんな御提案をするという意識については、やはり今、現場の
子供たちの発達における特性の部分においても日に日に状況が変わっているというところなので、ぜひ
専門性を投入するという意味よりも現場のお声を聞きながらそういった
人材育成の部分、
教職員の育成の部分でそういった情報を活用するという、そちらの方向も重要ではないかと思っておりました。
4: ◯すげの
直子委員 大変視察お疲れさまでございました。
まず、杉並の
学校支援本部のお話を聞いて感じたことは、もちろん
地域の
皆さんの協力というのも非常に意識が高いといいますか、やはり歴史もあるということもあって、
ボランティア、サポーターの登録なども非常に多いというお話などもありまして、それはそれですばらしい御努力をされているなというのを感じたんですけれども、そういう
地域をつくっていく、
支援本部を充実していくという点においても、やはり
区教育委員会の方々も
それなりの努力をされていらっしゃるんだなというのを、お聞きして感じたところです。例えば
支援本部の部屋を
区教育委員会できちんと各学校に設置をして拠点をつくっていく御努力ですとか、あとは
区教育委員会独自で
区費教員を配置されていらっしゃるお話ですとか、
ボランティア登録をされて実際にそういう御協力をいただいた方には謝金といいますか、そういう予算もしっかり組んでいるということも一つとしてはこういうのの発展にはやはり欠かせないと思いますので、その辺のお話が聞けたのがすごくよかったかなと思っています。
仙台でも
支援本部、非常に充実して頑張っていらっしゃるところもありますし、悩みながらなかなか、何とかうまくやっていきたいと思いながらも、どうしたらいいんだろうというふうに悩んでいる学校さんとでこぼこ、杉並もそうなのかもしれませんが、そういうところもあるので、そういう点ではやはり行政だったりこういうほかの先進の事例なども参考にしながら、仙台での充実をどう図っていくかという点で少しヒントをいただく話を聞くことができたかなというふうに思っています。
それから、
幼保小連携のところなんですけれども、まず、千葉市がその
実態調査を行うというところは非常に大事なことだなと思ってお聞きいたしました。担当の方が、どの子供も
小学校には行くと。そこへの連携、接続というのは
幼稚園にしても
保育所にしても共通の課題であるということを
皆さんの
共通認識にしていくことが大事だというお話をされていたのが非常に印象に残りました。
ただ、もう一つ、
地域の中にある
小学校と幼保が連携をしていくとしても、千葉市の方が言っていて、はたと私も気がついたんですけれども、今はその
地域の中にある
幼稚園、
保育所から真っすぐその
地域の
小学校に行くわけではなくて、本当に一つの
小学校にたくさんの
地域にある
幼稚園、
保育所から
お子さんが来るという状況なんだというお話をお聞きすると、例えば跡部副
委員長が質問なさっていたんですが、発達に課題があったり配慮が必要な
お子さんのそういう子への配慮であるとかそういう情報とか、そういう連携というのはまたちょっと違う努力が必要になってきちゃうのかなということを少し感じて、その辺はどのようにしていけばいいのかというのを少し課題として感じてきたところでございました。
でも、まだまだ横浜も千葉もこれからというところなんだろうと思うので、仙台でもどのようにしていくのがいいのかというのは今後も
皆さんと一緒に議論もしたり学んだりしていきたいというふうに思っています。
5:
◯平井みどり委員 視察、実際に取り組まれているところへ伺って実際にいろいろお伺いするということは大変貴重なことだなと思いました。
それで、杉並のあまぬま
ワンダラーズですが、やはりこの
取り組みというのは大事なことで、それで、私は前、和田中のことについてすごく興味があったので、なお一層そう思ってお伺いをいたしておりました。御説明いただいた
マイスターの井上さんという方も御自分でどんどんなさっているので、そして、いろいろなことも経験なさっているので、
大変重みのあるお話だったと思いますが、でも、仙台市と直ちに同じにはならないなというのは当然のことで、この天沼のところは、お伺いをしましたところ、たしか平成22年に杉並第五
小学校とそれから
若杉小学校というところが合併というか一緒になってできた新しいところだと。ちょうどその機会にこのあまぬま
ワンダラーズというのを立ち上げたので案外うまくいったというような、既存のものじゃなくて今から始めるというところから入っていったのでこのような結果が出たんじゃないかなというふうに思いました。ただ、
大変参考にはなりました。
そしてまた、杉並じゃなくて……(「横浜」の声あり)そう、横浜の
取り組みですが、横浜の
取り組みは
大変説明がわかりやすくて、私もすごく納得したところがあります。それで
千葉大学教育学部と連携してやっているということだったので……、ごめんなさい、千葉です、千葉。済みません、間違いました。一番最後の千葉ですね。
千葉大学と連携してやっているというところがなるほどなと。そういう
取り組みもやはり必要であるということです。
あと、一番最後に、あの方は鈴木さんという方だったと思いますが、おっしゃったのは、質問として今
発達障害の
お子さんたちをどういうふうにこの中に取り組んでいくのかという質問があったときに、それはそれで考えますと、これはこれで考えますと。分けて考えるんだという発言があったんですね。私は結構それは衝撃がありまして、ああ、なるほど、そういうふうに考えていくことも必要だなと。結局、どうしてもそういう
発達障害の方、それから考えていかなきゃいけない
お子さんたちということを一緒にしたいと、一緒に考えていくべきだというふうに思っていたところが、いや、それじゃなくて、やっぱり分けて考えたほうがうまく進んでいくこともあるんじゃないかというふうに、ちょっと気がついたところでした。
6:
◯小山勇朗委員 まず、杉並区の関係でいえば、いろいろ具体的な内容を聞いていく中で感じたのは、やっぱり
学校運営協議会というのが毎月開催されているというのが仙台ではちょっと考えられない部分かなというふうに思いますけれども、それと、この
協議会と
支援本部の関係なんですが、確かに
幼保小の関係も含めていろいろ取り組まれている部分もあると思いますけれども、あくまでも学校が主体なんだね。
学校運営協議会として学校が判断していく部分、あとは
学校支援本部に対しては
学校側から要請して、そのことで
支援本部でやることに対して学校が承認したものをやるというふうな部分からすれば、あくまでも
学校主体でやっているのかなという印象を強く持ったわけであります。
その後に横浜なり
千葉なりへ行って話を聞いたときに、あくまでも
学校主体ではなくて、やっぱり
幼保小、完全に具体的に
取り組みを
連携推進地区事業とか、
あと横浜では
幼保小教育交流事業とか、こういったものを具体的にやっていますし、あと、
研修会も年に7回もやっているんですね。そういう意味では
本気度がちょっと違うのかなというふうに思ってきましたけれども、やっぱり横浜の部分で考えたときに、なぜこの当初の数からすれば随分少ない数になっていると私も質問したんですけれども、そこでいくと、全体的にやれる状況にないと。やっぱり学校の
先生方も大変忙しくて、この
幼保小連携に集中した
取り組みには行きかねるというふうなものもやっぱり、私もそのとおりだろうなと思ったんですね。
千葉での話を聞いていると、まだ千葉は千葉市でいろいろ
交流活動なり、あるいは
こども未来局と
教育委員会との
連係プレーも全くうまくいっていますし、そういう意味で考えていくと、千葉で出してきている部分からいえば、子供を中心とした
交流活動で見ると、確かに
小学校を活動の場とする交流のニーズが非常に高いということは、やっぱり
幼稚園なり
保育所にしてもその園庭でやれるわけでなくて、
小学校の校庭で伸び伸びとした形で交流できると。しかし、
小学校の場を中心的にやられれば、そこの
小学校の
先生方のほうがかえって大変になっていくというふうな話もございましたし、あとは、この活動の成果などについて見ると、子供を中心とした
交流活動の成果としては、
幼稚園なり
保育所のほうでは、
小学校での生活、学習に対する
教職員の理解が深まったというのが52.8%で、
幼児教育と
小学校教育のつながりに対する
教職員の理解が深まったというのが53.1%と、50%を超えているのはこの二つなんですね。一方、
小学校でいえば、60%を超えているのが児童の
年長者としての自覚や意識が高まったということが60%を超えている。あとは大体50%ぐらいというふうな状況でありますけれども、具体的に突っ込んだ
幼保小連携の
取り組みをやることによって、
お互いに
教職員同士の理解や
子供たちの理解というものが非常に深まっているなというふうに感じたところであります。そういう意味では、この
幼保小連携というのは非常に重要なポイントを占めていくのかなというふうに強く感じてきましたので、仙台市としてもやっぱり
千葉なり横浜の部分なども含めて取り組んでいく必要があるだろうと、このように強く感じております。
7:
◯佐々木心委員 では、私からは、
学校支援地域本部について、杉並区の視察を受けて
最初印象を受けたのは、やはり井上さんのお話を聞いてしまうと、やっぱり学校によってちょっと格差が出てきているのかな、要は人によって学区内での格差が出てしまっているんだなということを認識しました。トップダウンでできるところはそれはそれで先行してやっていただいて、その
先行事例をいかにおくれているところにどう情報を伝えなきゃいけないのかなというのを感じた次第でございました。
本市においても
スーパーバイザー制をとっていたり、さきの
委員会でもありましたが、資料の中で課題の中に、やはり立ち上げたばかりのところもあると、先行しているところもあるというところでの、要は、平等までは言わないですけれども、そのおくれてきたところの
追従策というのはやはりしっかり考えなきゃいけないのかなというふうに思っておりました。
あと、この本部、ここにかかわる
ボランティアマインドのお話、井上さんからあったと思いますけれども、意外と声をかけると手伝ってくれるんですよという言葉、実は私もあの言葉、非常に重くというか、同感だなというふうに思っておりまして、本市での資料でも、過去5年の
ボランティアの
延べ人数を見ると、昨年でいうと9万7000人以上にもなっているところもありますので、いかに
声がけをして学校にかかわっていただく、
地域にかかわっていただくということをもっともっと発信していく必要があるのかなというふうに思っておりました。
あと、おやじの会の話をさせていただきましたが、
活動内容としては
環境整備が主に、我々の
地域、近隣の
地域でいうと側溝の清掃だったりですかね、そういったところも要は男性だからこそできるというところも含め、やっていただくといいのかなというふうに思いました。
あそこの資料の中で
教育局が出している資料の中に、
地域によってある団体、ない団体がある中に、ああいうふうにぱっと書いちゃうんだなという、その強気の姿勢もすごいなというふうな感じを受けました。
幼保小連携については、ちょっと視察は残念ながらだったんですけれども、私自身の思いとしては、
報告書の用紙も統一していただいて、昨年度からは
モデル事業でやっていただいている中身について、どうしても
地域の選定が郊外になってしまっているというところは、果たしてこの
モデル事業として本当に正しいのかなというのは指摘はさせていただきましたので、やはりこの
幼保小連携の中身での連携のさらなる
取り組みとしては、
都心部で人の出入りが多いところでやっていただかないと本当の意味での効果というのははかれないのかなというふうに思っておりますので、ぜひ当
委員会でそういったところも含めしっかり対応していただきたいなというふうな思いでございます。あと、ことしから始まった事業でございますので、年度末を迎える中で、どういった
報告書が上がってくるのかも含め、楽しみにしたいなというふうに思っておりました。
8: ◯
斎藤範夫委員 この
委員会で視察が最初の参加ということで、大変興味深く参加させていただきました。
まず、杉並区の
学校支援地域本部の
取り組みですね、それから横浜、千葉ということで、これはまず御説明いただいた担当の課長さんなり係長さんなりの方々が、自信を持って御説明なさっているなと。やはり
それなりにこの
取り組みに
充実感があるんだろうなというふうに思いました。こういうところを選定いただいた
小野寺委員長の識見に感謝したいと思います。
学校支援地域本部については、本市もこれは
小学校については数だけは伸ばしておりますけれども、やはり本市に当てはめて言えば、量から質というか数から質、それぞれの
学校支援地域本部の
取り組みの充実ということが求められているんだなというふうに思います。
もう一つ、今回はこの杉並の
部活支援でしたか、これはちょっと時間がなくて聞けませんでしたけれども、これも大変興味ある
取り組みだなというふうに聞いてまいりました。特に
中学校における
学校支援地域本部のあり方というのはなかなか難しいと。これはやはり本市においても同じだと思うんですが、その中で、部活の
部活支援ということがありましたので、ぜひこれ、改めてちょっと研究したいなというふうに思った次第でございます。
それから、
幼保小連携ですか、横浜市の、本当に自信を持って答えていましたね、説明していただきました。これはそういう組織があるから充実しているのか、あるいは充実しているから組織があるのか、よくわかりませんけれども、組織をつくらないことには充実した
取り組みというのはなかなかできないんだろうなという感がいたしましたね。
それから、千葉市については、横浜市ほどはまだ進んではいないわけですけれども、千葉市の置かれた状況を十分に認識して、千葉市として何を取り組むべきかということをしっかり、課長さんでしたでしょうか、説明いただいたのね、しっかり御認識なさった上でのお話だったのかなというふうに思います。
それで、横浜にしろ千葉にしろ、あるいは杉並区の
取り組みにしろ、やはり実際の
取り組みがあって全国に情報発信しているんだろうなと思います。それに比べて、きのうの
郡市長さんの発表した何とかの骨子が、骨子で何か
子供たちへの支援を充実するとかって言っているけれども、何かどうも言葉だけが先走って中身があるのかなと、そんな印象を改めて抱いたところでございます。
9:
◯野田譲委員 まず杉並区、
PTAの会長さんをなさった井上さんですかね、ああいう方が
マイスターという形で学校のまさに教員のところに机を置いてやっているとか、そういうお話を聞かせてもらいましたが、私なども、それぞれに
子育てをして、
小学校であれ
中学校であれ、
PTAの役職を務めてきたんでありますけれども、やっぱり
小学校というのは、まさに親御さんがやっぱりかかわる、そういう中で、学校と
PTAと
地域と、ここが一体となって、この仙台市においてもやってきていると思います。
そういう中で、杉並のほうに至って、あえて
PTAのほうから、学校にもうああやって入っていってやっている説明を受けましたが、さっき
平井委員が言っていたとおり、二つの学校が統合されてスタートのきっかけでああいうふうにできたのではないのかなというのは、私もそれは実感をしておりますけれども、やっぱり自治体によって、教員の世界に父兄が入るというのはなかなか難しいような仙台でいえば現状でもありますし、そういう中で、やっぱり一番気になったのは、中学生の
外部指導者、それに対して360日の2,200円ですか、あれ。そういうものをきっちり予算化されていたということが、今後この仙台市でもそういう部分はちょっと考えていけるようなことではないのかなという思いをいたしました。
横浜に至っては、やはり大都市、そして
外国人が半分くらいいるというお話も聞かせてもらいながら、あの方々、説明してくれた方が学校の先生ですね。それで
市長部局でああやって、もう一人の方は学校と
市長部局と両方兼ね備えて進めてきている中で、やはり
発達障害とか障害を持った方とか、そういう部分の
取り組みについてもなかなか難しい現状だと思いますし、やっぱり仙台市においてそういう部分を進めていくならば、
教育委員会と
子供未来局、
健康福祉局、もう
縦割りじゃなくてやっぱりきちんと横での連携を、きちんとそういう部分ではなされていかなければ、実現はもちろん難しいのではないのかなという思いであります。
千葉に至っては、
先ほどの話じゃないですけれども、説明はわかりやすい部分でもありましたし、
千葉大学とか、そういう部分で連携をしながら、やっぱり学校の先生と
保育所の
先生方との
情報提供、ここはやっぱり今の学校の先生というのは本当に非常に忙しい状況であるのでちょっと難しいのかなと。ですから、仙台でいろいろな部分をとり行う場合は、やっぱり仙台独自の立ち上げ方を考えていかなければいけないのではないのかなと。もちろん外の部分でいいものはまさに取り入れるべきであり、そしてまた、新たに仙台では
仙台方式みたいな部分でやっていって、全国の見本になるような形を進めていければいいんではないのかなという感じで帰ってまいりました。
10:
◯委員長 ありがとうございます。
申し上げますが、
傍聴席からの御発言はそちらからはできないことになっておりますので、御発言をなさらないようにお願いしたいと思います。
11: ◯副
委員長 それでは、私からもせっかくなのでお話をさせていただきます。委員の方々がお話しになったのと重複しますので大変恐縮ですが、改めて私の言葉でも少し述べさせていただければと思います。
まず、
幼保小連携という
テーマで横浜と千葉市ということの視察でございます。
この
幼保小、
幼稚園と
保育所、そして学校との連携、未
就学児から
義務教育に対する接続という
テーマかと思います。
それで、
小学校、御存じのとおり
教育委員会があって、
義務教育ということで
教育体制を組んでいる、その中で、例えば
保育所の管轄は本市においては
子供未来局でありますが、どちらかというと福祉的な施設としてこれまで戦後あったわけで、それの
皆さんが
小学校に進むときの教育的な接続がうまくいくように、また、
幼稚園については、宮城県からの
私学助成をもとに各
幼稚園、
地域において、それぞれの教育の理念とか、ばらばらな、例えばいろいろと目指す像がある、そういう中での学校に進むということで、
先ほどもお話がありましたが、学校に進むことが非常にいろいろと問題があるのではないかという、今、指摘が多いわけであります。そのときの教育的な
アプローチについては、横浜市さんも千葉市さんも非常に練られて考えて取り組んでおられるなと。やはり先生を経験された方が未
就学児の
学びということについて、
先ほどのお話、説明もありましたが、セミナーとか
研修会とかも開いてきめ細かく学びについて行っていると。本市においては、実はここの部分について積極的にやろうという動きがここ数年出ていまして、この3月で取りまとめられる
幼児教育の指針が4月からスタートするということになっておりますので、その意味では、いただいた資料も含めて非常に参考になる両市であった、
取り組みであったというふうに感じました。
一方で、もう一つの配慮が必要な子に対する
アプローチがここ近年大変大きな問題になっておりまして、これにつきましては、やはり各市、手探りであったり、これからの
取り組みというのも非常に多いのかなという印象でありました。
先ほどの指摘があったように、全くこれからは別だとかいう表現もありますが、そんな御説明もあったわけですが、今後、ここの部分、実際
保護者は、配慮が必要か
発達障害かという悩みが大体未
就学児から顕在化してくるというのが現状でありまして、大変
保護者からのニーズも多い部分については本市も取り組んでいかなければならない大きな
テーマです。
一方で、本市の
取り組みでは、大学の専門家が
幼稚園を今度巡回するという事業が今年度行っていただいていたり、来年はそれをふやしていくということもございます。
保育所については、アーチルも含めて、接続についていろいろと配慮もしてきている経緯もありますので、そこについては他都市のことも見ながら、本市も進んでいる面もあるのかなというふうに、お話としては聞かせていただきました。
次に、
学校支援地域本部の話であります。私、実は一つ質問があって、それをあの場でしそびれて、最後、帰りがけに井上さんに立ち話で聞いた内容がありまして、井上さん、仙台のほうには教育のアドバイザーに来られていろいろと研修もしているんですということで、仙台の事情もよく御存じだということだったので、私、率直に、杉並のあまぬま
ワンダラーズを初めとする
学校支援地域本部の
取り組みと仙台のとどう違いますかというのを聞きましたら、大変短い時間で一言で言ったのが、仙台は
PTAがすごいですねという話でした。私、一番初め、仙台で
学校支援地域本部を取り組むときに、今の委員の方々のお話があった、我々も
PTA等で学校にかかわっていた経験がある者としては、屋上屋を重ねるような
取り組みではいけないんじゃないかと。要するに
PTAが積極的に活発に活動している
地域もありますので、そこにまた
学校支援地域本部をつくって
PTAと摩擦があったり、あるいはいろいろ活動がダブるようでは、やっている側もなかなか難しいんじゃないかなという懸念がありました。その背景には、仙台の
PTAは非常に積極的に活動しているなという印象がもともと私もあったのですが、井上さんもそのことをあのときお話しになっていたのが非常に印象的でした。ということは、私が思いますには、
中学校区、今、85の
学校支援地域本部がつくられております。そして、また代がわりもしているという指摘もありましたが、いろいろと各
地域で
取り組みが行われている、その割には、やはりどうかかわっていいのか、どういうことをしていくかという部分についてなかなか悩みもあるのかなと。
先ほど和田
中学校の話がありました。杉並の和田中の
取り組みというのは、もともとの一つの活動には、塾とか放課後の予備校に行けない
子供たちを
ボランティアで土曜日とか平日夜に、土曜日スペシャルとか夜スペシャルとか名前をつけて、学習援助をしたいということも一つの柱だったんですね。ところが、仙台においては、学習補助をやっていないとは言わないんですが、それよりも、やはり
小学校のさまざまな学校教育プログラムに
地域の人とか
PTAのOBの人とかに手伝ってもらう、
ボランティアをしてもらうということが今のところやはり理解がしやすいし、それが多いのかなというふうに思います。それ自体は悪いことではないと思いますが、やはり町、都市によって、御指摘、お話が出ていましたが、自治体の
取り組みによって、やはり
学校支援地域本部一つとりましても特徴もありますし、役割も変わってくるという部分もございますので、せっかくここまでつくられたものでありますので、学びの連携推進室を初めとして
皆さん一生懸命
学校支援地域本部、応援をされ、そして激励されて活動の支援をしておられますので、引き続きこの
地域の方に御理解をいただいて、レールに乗るようにしていただければと。
その一つには、校長先生の
地域に対する理解とかリーダーシップも必要かなというふうに思います。本市は、このところ校長先生の任期も3年、4年というケースも多くなってまいりました。やはりその
地域の事情をよくわかって
学校支援地域本部事業なども軌道に乗せていくためには、やはり
地域との理解とか、あるいは信頼関係というのが大切だと思いますので、やっぱり
学校側もそのような関係を築いて、そして
小学校、
中学校と、本市も今、さまざまな課題があるわけであります。そういう部分においても、
学校支援地域本部の
取り組みがプラスにといいますか、前向きな部分で協力、連携が強められるような
取り組みとして行うべきではないかなというふうに思いました。
12:
◯委員長 跡部副
委員長から熱のこもったお話をいただきました。
御当局からも御同行いただいておりますので、ここで御発言いただければなと思います。
13: ◯
子供未来局次長兼
幼稚園・保育部長 今回、大変有意義な視察に同行させていただきまして、まことにありがとうございました。本当に
大変参考になったというか、参考になったというよりもっと上のレベルで、非常にいろいろ感銘を受けたお話もお聞きできて、大変よかったと思っております。今、委員の皆様方がお話しになられましたことを、改めまして私も、ああ、そうだったなと今感じながら、お話をお伺いさせていただきました。
私としても、大きく2点ほど、今回思ったところでございまして、一つが、仙台市、我々のほうも、私どもの所管に関係します
幼保小連携のほうの話でございますが、スタート
カリキュラムが
教育委員会のほうで仙台市も数年前から用意して、今まさに
取り組み始めて動かしているところでございますが、
アプローチカリキュラム、
幼稚園、
保育所側の分について、実は我々としてまだ手つかずの状態でございまして、視察に行く前からもどのように進めていくかをまだ暗中模索しているような思いでおりました。既に30年ほどの歴史のある横浜市さんのお話と、それから、まさに今、その
アプローチカリキュラムを含め、
幼保小の接続を今、ちょうどマグマが行っているような状態の千葉市さんと、両方拝見させていただいて、それぞれの状態、本当に多角的な面で見させていただいて、本当に参考になったというふうに思っております。まだちょっと消化し切れておりませんけれども、引き続き、両市の状況をまた引き続きお聞かせいただきながら、検討してまいりたいと思っております。
それから、もう1点、人材の点でございまして、井上さんの話をお聞きして、
PTA会長さんからああいうふうにNPOになられて、区の
取り組みにかなりあのように参加されている方の様子を目の当たりにしまして、また、一方で、千葉市さんが
千葉大学との協定ということで、やはり
幼保小連携の
取り組みも専門職の方の人材の確保というのが重要だなというふうに思っておりまして、このような具体の、ちょっと分野は違いますが、井上さんのような例を拝見させていただいて、千葉市の
取り組みもお聞かせいただいて、そこについてもちょっと考えていきたいなというふうに思ったところでございます。
14: ◯副教育長 大変ありがとうございました。私ども当局ではなかなか引き出せない話を視察ではお聞かせいただけるというのは、
大変参考になった部分が多かったと思います。
私からも2点お話をさせていただきたいと思います。
まず、
学校支援地域本部、コミュニティ・スクールと言われる部分についてでございますけれども、委員の皆様の御議論も伺いながらでございましたが、まず、天沼の
取り組みというのは非常に先進的な
取り組みで、学校に
地域の方があれだけ入ってきて学校を支援している、また、学校、いわゆる経営の部分にもかなりアドバイスをいただいているという部分については、我々、学ぶべき部分が多いかと思っております。一方で、私ども、小
中学校をたくさん抱えている中で、全ての学校であれが果たしてできるんだろうかという思いもございましたことは事実でございます。先般のこの
委員会における御議論の中でも、私どもがやっております
学校支援地域本部、歴史の浅いところ、また歴史があるところが8年間の中で混在しておりまして、その中で活動にもいろいろ差が出てきている、また、歴史の長いところでは人材の供給の部分でもかなり難儀な部分が出てきているというようなお話も出ておりまして、こういったことを全市的に一気に同じレベルに引き上げることの難しさというのは杉並以上の部分があるんだろうなという部分を自分のところに引き比べて感じてきたところでございます。
それから、もう1点、
幼保小連携のほうで申しますと、私ども教育の立場からいえば、スタート
カリキュラムという部分をやって、一定の
取り組みをしてきているところでございますが、これは横浜のほうでの話、委員の皆様の話にもございましたけれども、1対1で
幼保小連携ができるわけではない、横浜30というお話、極端な話、横浜、千葉ではございましたけれども、私どもも1対1というところはまずない。相手になるといいますか、
小学校が相手、パートナーとするべき
保育所、
幼稚園が、私どもも恐らく10以上というところがどんどん出てくるものと思っております。そういう中でどういった連携をとり得るのかなというところを自分のところにやはり引き比べて思いながら、今回、視察の中で考えさせていただいた部分でございます。そういった部分、我々のほうとしても学校の立場でいろいろ考えながら、これから施策に当たっていかなければならないというふうに思ってきたところでございます。
15:
◯委員長 委員の皆様方から、そして当局の
皆さんから御発言をいただきました。
重ねて御発言がおありになりましたらばお願いしたいと思いますけれども、何かございますでしょうか。
16:
◯鎌田城行委員 今、加藤副教育長からもお話がありましたところの
地域本部の
取り組み方なんですが、仙台の8年間の中でも、特に当初は
モデル事業を開始して、それをもって一気に展開ではなく、その学校の
地域としての特性をしっかりとよくもみながら、必要性を考えて、必要なところから順に立ち上げていくんだというふうに、当初は私なんかも
取り組み開始前に伺ったところであったんですが、その理想に従って、結果的に仙台の場合、今の現状の展開がなされているというふうに見れば、これはそのとおりですばらしいとは思うんですが、ちょっと急ぎ過ぎたところも中にあるんじゃないのかなというのは、正直、実感としてあります。そういう点では、今回、杉並のお話を伺ったときに、やはりパイロット事業的な展開の部分がかなりあったのかもしれませんけれども、先駆的に取り組んでいるということを伺う点では非常に興味深い内容があの中には凝縮されていましたので、そこのところは、それをもってこれまでの8年間の本市の
取り組みも含めて補うべきところでうまく活用できる点は情報としてしっかり把握をし、活用していけばいいのかなというふうに思いました。
特に、私たちの中では、どうしても学校、校長が中心となって、その
地域の学校をもとに集った
保護者や
地域の方々等がうまく学校を支えていきましょうという、その生い立ちから見たときに、どうしても運営
協議会という頭の部分が杉並の場合は、あそこの説明に校長が一人で頑張っていてもやっぱりキャパがなかなか膨らまない。そこにみんなで話し合いをしながら、仮に校長先生がチェンジされても、そこでこの学校ではこういうことをやっていくんだということを
協議会の中でしっかりとしたものを保たれているから、引き継がれた先生も最初の1年目はその引き継がれたことを十分確知しながら、校長先生の理想とするところをもしも力を発揮しようとするときには2年目以降でという、そういう話もありましたので、そのあたりはやっぱり
地域にある学校ということをすごく大事にするという点では、これは物すごく有益な情報を得たなというふうな感じをして帰ってきました。そこは特に伝えておきたいと思いました。
17:
◯小田島久美子委員 先ほど野田委員から、仙台でこれぞという先進的なものをという重要な御発言があったんですけれども、3行政を視察してきて、改めて重要な視点として捉えなければいけないなと思ったのは、跡部副
委員長も何度も申し上げていた、その
幼保小連携の中での連携で大切にしていかなければいけない視点としては、横浜の
保護者に配っているパンフレットの中にもあったんですけれども、育ちと学びをつなぐという部分において、その学びをつなぐというのは、ある程度役割が明確になってきているし、国のほうでも示しているので、それのガイドラインにのっとって示していかれると思うんですけれども、この育ちの部分については、3行政を視察してきてこれからなんだろうなという状況で、
先ほど各委員の皆様からもあったところで、実は仙台市
教育局では、特別支援に対する発達に特性を持った、
発達障害を持ったという、今後の計画的なものを全国に先駆けて、今、中間報告としてまとめているものがある中で、キャッチするほうはできているけれども、それをつなぐ
幼稚園、
保育所の中での発達の特性、また
発達障害と言われるものの基準となる物差しのようなものがまだまだできていなく、接続するための
情報提供という部分においては、まだまだ今後課題があるところだと思っています。その部分については、やはり
幼保小のその意味、それから意義、それから何をつながなければいけない、何を連携しなければいけないとなったときに、ぜひ仙台市のほうでも
子供未来局のほうでも、より早い段階で
子供たちの特性、また育ちの部分をどう連携していくのかというところをしっかりとここは研究していかなきゃいけないなというのは、今回視察をさせていただいて改めて感じました。
18:
◯委員長 ありがとうございます。
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
19:
◯委員長 なければ、以上で
意見交換を終了させていただきます。
次回の
委員会でございます。本日いただきました御意見、それから視察等のことを踏まえまして次回の
委員会を開催したいと思っておりますが、年間の開催計画では、来年度になりますが5月の開催を予定しております。具体的な日程につきましては、今、1月でございますので、後日、皆様方と日程を調整させていただきまして、決まり次第お知らせをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で予定しておりました日程は終了でございますけれども、皆様から何か御発言ほかにございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
20:
◯委員長 ありがとうございます。
それでは、以上で
子育て環境調査特別委員会を閉会いたします。...