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  1. 仙台市議会 2017-12-20
    経済環境委員会 本文 2017-12-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから経済環境委員会を開会いたします。  審査に入ります前に、文化観光局長より発言の申し出がございますので、お聞き取り願います。 2: ◯文化観光局長  経済環境委員会における審議に先立ちまして、一昨日発生いたしました仙台市スポーツ振興事業団職員による飲酒運転事故の件につきまして御報告をいたします。  12月18日月曜日の午後10時6分ごろ、仙台市青葉区宮町一丁目の市道におきまして、仙台市若林体育館の館長を務めております仙台市スポーツ振興事業団の職員が飲酒の上、普通乗用車を運転し、歩道上の道路標識に衝突する事故を起こしました。御利用いただいております多くの市民の皆様の期待を裏切り、御心配をおかけいたしましたことにつきまして、この場をおかりし、心よりおわび申し上げます。  当該団体を初め、当局が所管しております本市スポーツ施設指定管理者に対しましては、これまでも指導を行ってきたところではございますが、改めてさらなる綱紀の粛正及び服務規律の確保を強く求めてまいりたいと存じます。 3: ◯委員長   それでは、審査に入ります。  本委員会において審査を行います議案は3件であります。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。  審査の順序は、お手元に配付の審査順序表のとおり順次質疑を行い、質疑終了後、決定に入ることにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 4: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めてまいることといたします。  なお、議案審査終了後、所管事務について質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《付託議案の質疑について》 5: ◯委員長  それでは、これより付託議案審査に入ります。  まず、第125号議案仙台農業委員会委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例について、質疑願います。 6: ◯嵯峨サダ子委員  第125号議案は、農業委員会等に関する法律の改正に伴い条例改正を行うものです。法律改正は2015年に農協改革関連法の一環として行われました。代表質疑改正法問題点を指摘し、地域農業農地を守る取り組みが前にも増して重要であること、そしてそのための具体的な提案をいたしました。この委員会に議案が付託されておりますので、加えて私から数点質問をしたいと思います。  まず、農業委員会所掌事務から、農業及び農民に関する事項についての意見の公表、他の行政長への建議等を削除したことについてです。意見の公表、建議は多くの市町村で自治体への農業振興策の提案、政府へのTPP反対意見書の提出などで農業委員会が重要な役割を果たしてきました。こうしたことから、法文からの削除はこの役割を実質的に否定するものです。しかしながら、政府は法案審議の中で、建議することは可能と説明しており、自主的にこの取り組みを強め、実質的に農民の声の代弁者としての役割を発揮していくことが求められております。  市として、こうした役割を維持し、後退させないようにすべきと思いますけれども、いかがでしょうか、伺います。
    7: ◯農政企画課長  今般の法改正によりまして、農業委員会が必要に応じ、農地等利用最適化推進施策の改善について具体的な意見を提出することとなり、提出を受けた関係行政機関はこれを考慮しなければならないとされたところでございます。これまで農業委員会では3年ごとに担い手の育成や西部地域農業振興対策など、その時々の本市農業施策に関して建議をいただき、対応してきたところでございます。新しい農業委員会から提出されます意見につきましても、これまで同様に適切に対応してまいりたいと考えております。 8: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひそうしていただきたいと思うんですけれども、ただ、冒頭、課長から御紹介のあった農地利用最適化に関しての施策の改善について意見を提出しなければならないというふうな文言は、新たな法改正の中に盛り込まれたわけですね、38条で。そうすると、その農地利用最適化だけに特化するようなことにならないように、従来のような農業農地全般にわたる意見だとか、そういったことがきちんと関係行政課に反映できるようなものにすべきだというふうに、これは確認しておきたいと思いますが、いかがでしょうか。 9: ◯農政企画課長  既に新しい制度に移行されております農業委員会での取り扱い等を見ますと、今、委員の御質問にございましたように、農地利用最適化に関連をいたしまして担い手対策でございますとか有害鳥獣対策でございますとか、そういった観点での御意見も頂戴をしていると伺っているところでございますので、今後そういったところも参考にさせていただきながら、具体的な意見の取り扱いについては農業委員会事務局とも協議の上進めてまいりたいと考えております。 10: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひ現場の意見が適切に反映できるように御努力をいただきたいと思います。  次なんですが、新しい体制になりますと、農業委員が半減して、かわりに最適化推進委員がふえるという関係性があるんですけれども、今年度の農業委員人件費及び新体制になる2019年度の人件費についてどうなるのか、伺います。 11: ◯農業委員会事務課長  今年度の農業委員人件費につきましては、2844万円となっております。また、新体制移行後の2019年度の農業委員及び農地利用最適化推進委員人件費につきましては3096万円を見込んでおります。 12: ◯嵯峨サダ子委員  若干、人件費が上回るということになりますけれども、その中でこれまで農業委員の方々が研修ですとか視察等を行ってきたんですけれども、その研修費について、視察等の予算が不足して、バスの手当てができなかったという声も私のところに届いております。必要な研修をきちんと保証する予算の確保を求めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 13: ◯農業委員会事務課長  農業委員及び農地利用最適化推進委員の研修につきましては、その職務の目的や使命についての理解を深める研修はもとより、委員自身知識向上を図るための農地法等法令研修先進地事例調査等、必要な研修を実施してまいりたいと考えております。 14: ◯嵯峨サダ子委員  そのための保証が予算となるわけですから、そこのところはしっかりと確保を求めたいと思います。  農地利用最適化推進委員について、次は伺います。推進委員農業委員会農地利用最適化を推進する担当地域を定めて委嘱するものでありまして、業務としては担い手への農地利用の集積、集約化耕作放棄地発生防止解消等現場活動を行うとされております。人数は34名で、担当区域は市のほうではJA単位と考えておられるようですが、区域の数と推進委員の定数の考え方について伺います。 15: ◯農業委員会事務課長  農地利用最適化推進委員担当区域につきましては、農業委員定数等に関する条例が可決された後、農業委員会において担当区域の設定とその担当人数を決定していく予定でございます。  推進委員地域に精通していることが必要であることから、14区域に分ける案としております。また、区域ごと担当人数につきましては、定数34名を区域の農地面積おおむね200ヘクタール当たりに1名の割合としてまいりたいと考えております。 16: ◯嵯峨サダ子委員  市内全体を見渡しますと、区によって耕作の多い区とそうでない区が当然ありまして、そうすると何かイメージ、私なんかがしやすいように、例えば区ごとに置きかえるとすると、この推進委員の定数はどんなふうになるのかというのがもしあれば御紹介ください。 17: ◯農業委員会事務課長  農地利用最適化推進委員の担当区ごとの定数を区ごとに置きかえますと、青葉区4名、宮城野区6名、若林区9名、太白区7名、泉区8名となります。 18: ◯嵯峨サダ子委員  ありがとうございます。大体イメージが湧きました。  次ですが、推進委員の応募についてです。1人の方が農業委員推進委員と両方に応募できることに法律上はなっておりますけれども、その理由について伺います。 19: ◯農業委員会事務課長  農業委員及び推進委員の両方に応募できる理由といたしましては、適切な人材を可能な限り確保できるように、同時期に募集をする方法としてまいりたいと考えているところでございます。 20: ◯嵯峨サダ子委員  現在の農業委員が半分になるわけですよね。ですから、仮に半分だから、今の方が全員農業委員になれるわけではないので、そうなると、なれなかった方が推進委員にそのままスライドするみたいな、そういうこともあるのかなというふうには感じているところです。  いずれにしても、農業委員もそうですが、推進委員の方もやはり地域の実情を農地や何かに精通した人が望まれるわけですから、そういう観点でぜひ選定法も考慮していただきたいと思います。  農業委員会農地移動の許可や利用調整に一定の権限を持っております。農地流動化利用の改善などを本格的に推進するには、現場農地の出し手と受け手を掘り起こし、それをつなぐ人と組織が不可欠であります。地域農地や人の事情に精通し、農家から信任されている農業委員こそがそれにふさわしい存在だと思いますけれども、いかがでしょうか、伺います。 21: ◯農業委員会事務課長  今般の農業委員会法の改正では、担い手への農地利用の集積、集約化といった業務が農業委員会の重要な業務の一つとして位置づけられました。そのため、今まで農業委員が行ってまいりました現場での活動を新たに設けられた地域に精通している農地利用最適化推進委員がそれぞれの担当区域において農業者からの相談、対応を受け、農業委員推進委員とが連携し、貸し借りを進めるなど、適切に農地移動の許可や利用調整を図ってまいりたいと考えております。 22: ◯嵯峨サダ子委員  農業委員が半減されたことで、なかなか従来のように現場に赴くということがかなり制限されてくると思うんですね。そういう意味では、代表質疑でも言いましたけれども、推進委員といかにちゃんと連携をとっていくのかという、そういうことが本当に新しい体制のもとで一層必要になってくると考えております。  それから、推進委員の、先ほど言った担当業務に加えて、新規参入促進等がございます。仮の話でありますけれども、地域外の企業などに農地を貸し出す場合には、集落や地域全体の農地利用の秩序を乱さないよう、農地管理共同作業に参加させるなどの規制と監視が必要だと思いますけれども、いかがでしょうか、お考えを伺います。 23: ◯農業委員会事務課長  新規で就農する方や企業については、これまでも委員会におきまして聞き取り調査等を実施し、地域農業者との適切な役割分担のもと、継続的、安定的な農業経営を見込まれる旨の確認を行った上で、農地法上等賃貸借等の許可をしているところでございます。  今後、地域全体の秩序ある農業環境の維持、向上を図るため、農業委員及び推進委員が連携し、現地調査等を行うなど、適切な指導に努めてまいりたいと考えております。 24: ◯嵯峨サダ子委員  この法改正に伴って、先行実施している他県では、大手の企業の農業法人といいますか、そういうところがやはり企業のもうけを追求するような行為も行っているというふうにもちょっと聞いておりますので、そういった点が危惧されるわけです。ですから、仙台において決してそのようなことのないように、あらかじめ何らかの規制なり取り決めが必要ではないかという思いで質問させていただきました。  地域農業農地を守るために、関係者が協働して自主的に考え、発信し、実践する取り組みが大事です。この立場から農業委員会を位置づけ、農業者の代表としての実態を強められるよう努力し、農政の下請機関化を狙う政府の思惑を許さない活動が求められていることを指摘しておきます。  鳥獣害防止対策農業委員会の役割の一つです。関連して、イノシシ被害対策について伺います。  獣害は生産者の意欲を根こそぎ奪います。近年、宮城県内に生息するイノシシが著しく増加し、生息地の範囲が拡大しています。そのため、宮城県の農業被害額で見ると、2014年度には1億円を超えました。仙台市の被害状況被害額について伺います。 25: ◯農業振興課長  水稲やソバなど、農作物への被害状況につきましては、平成29年9月末時点での被害件数が190件、被害面積が155アールとなっておりますほか、被害額につきましては約210万円となってございます。 26: ◯嵯峨サダ子委員  被害額だけ見ると210万円ということですが、恐らくこれには直接被害を受けた農家の方が共済を通じて出しているものとはまた別途ほかにあるというふうにちょっと理解をしているんですけれども、いずれにしても被害が実際には起きていると。私もよくイノシシの生態には詳しくないんですけれども、農業振興課の係長が、非常に生態に詳しい方がおられまして大変感心しているんですが、お米、水稲を一番好むらしくて、それの被害がやっぱり大きいんですね。  仙台市はイノシシ被害を軽減させるために、2015年度から2017年度までのイノシシ管理事業実施計画を策定しています。計画の目標と実績について伺います。 27: ◯農業振興課長  平成27年度に策定いたしました管理事業につきましては、平成29年度までの3年間を計画期間としてございます。イノシシによる農作物への被害軽減目標を平成29年度に設けまして、被害面積としては660アール、被害額を742万円としたところでございます。最終年次であります平成29年度末におきましては、被害面積を462アール、被害額を519万円まで軽減させるという3カ年末の目標になってございます。  これに対する実績といたしましては、先ほど御回答申し上げました9月末時点でございますけれども、被害面積が155アール、被害額は210万円ということでございます。 28: ◯嵯峨サダ子委員  先日、秋保地域の方から実際被害に遭われている方からお話を伺いました。いろんなお話を伺ったんですけれども、くくりわなは大きいイノシシを捕獲するのに効果があるのでぜひ促進してほしい、防護柵の外に箱わなを置くのはいいけれども大きいイノシシはかからないと。それから、メッシュ柵は間に道路だとか川があると、そこにすき間ができるので効果が少ないと。それからメッシュ網これが破れたらば自力で負担しなければならないので、ぜひ補修のための補助をしてほしいなどの御意見が出されました。  こうした声を市としてどのように受けとめていらっしゃるのか、伺います。 29: ◯農業振興課長  まず、くくりわなにつきましては、箱わなにかからなくなった大きな個体には効果がございます。これは大きな成獣というのが学習効果を持っていまして、箱わなについての学習能力によってかかりにくくなるという状況でございます。ただ、一方で、止め刺しの際にくくりわなですとイノシシが激しく暴れるということもございます。その危険性が伴うものと認識してございます。  捕獲につきましては、何にも増して安全性の確保が重要でございます。こういった点も踏まえまして、猟友会の皆様の御意見を聞きながら効果的な捕獲を実施してまいりたいと存じます。  また、ワイヤーメッシュにつきましては、御指摘のとおり、間に道路、川などがございますと物理的に設置することが困難でございます。そういった場合には、逆に農地のほうに電気柵等農地を守るという対策が必要になってまいります。このように、一つの対策で防護するというのは難しゅうございますので、複数の方策を重ねてまいりたいと存じます。  なお、ワイヤーメッシュにつきましては、当初設置しておりましたメッシュの口径が細いという地元の方からの御指摘もいただきまして、それを太目にして破損しにくいものに変えて現在は設置しているところでございます。  今後はその維持、補修が課題となってまいりますけれども、一定の補助が必要とは認識してございます。そういったものの可能性につきましても検討してまいりたいと存じます。 30: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひ、いろんな防護柵だとかいろんな費用面では国が補助制度を持っているんですけれども、壊れた場合のメッシュ柵、網の補修には何ら補助がございませんので、ぜひ市単独補助をつくっていただきたいということを求めておきます。  それから、いろんな国の補助制度を活用して、県なり市なりがいろんな被害防止対策を行っているんですけれども、なかなかこれといった決め手がないというのが現状です。日々イノシシと格闘している地域の方々から要望が届いておりまして、イノシシを捕獲した人に対し、国が1頭当たり5,000円の報奨金を支払っておりますけれども、今、課長がおっしゃったようになかなか大変で、危険も伴いますので、こういう重労働の割には金額が低いのではないかというお声です。ぜひ、その国の補助に加えて、市単独で独自で補助をして金額を上乗せすべきではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 31: ◯農業振興課長  捕獲報奨金につきましては、委員御指摘の国の補助につきましては成獣、大きなものにつきましては1頭当たり8,000円、小さなウリ坊と言われる幼獣につきましては1,000円が国の交付でございます。これに加えまして、仙台市の農作物有害鳥獣対策協議会、市のほうから交付しているものですけれども、こちらでさらに5,000円、したがいまして成獣につきましては1万3000円、幼獣につきましては6,000円というのが現在の交付内容でございます。  捕獲につきましては、先ほども申し上げました相応の時間と手間を要してございます。また、地域の皆様から、先ほど委員御指摘のような御要望も頂戴してございます。そういった声を受けまして、今後、捕獲の方法とか、そういったものも含めまして検討してまいりたいと存じます。 32: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひ、もっと金額を補助を引き上げることを御検討して実施をしていただきたいと思います。  それから、イノシシを狩猟する狩猟者、いわばハンターですけれども、この方々の確保も今課題になっております。宮城県内狩猟免許所持者数は、2012年度2,379人まで減少して、ピーク時の4分の1以下になりました。また、高齢化も進んでおりまして、60歳以上の狩猟免許所持者が2011年度には7割に達しております。狩猟免許取得のためのいろんなさまざまな補助だとか支援しているんですけれども、こういったものを増額するなどして支援を強めてハンターをふやすべきではないでしょうか、伺います。 33: ◯農業振興課長  御指摘のハンター資格取得、現在は一般社団法人宮城猟友会が主宰いたします3種類の講習会わな猟免許取得講習会猟銃免許取得講習会、さらには猟銃等初心者講習会、こちらを受講する際の受講料全額につきまして仙台市が補助しているところでございます。  こういった補助を継続しながら、御指摘の猟友会高齢化等による慢性的な人員不足に対しまして、新たにハンターの資格を取られるという方たちを支援してまいりたいと考えてございます。 34: ◯嵯峨サダ子委員  これは仙台市だけでできるものではありませんで、県と一緒に協力しながら進めていかなければならない課題でございます。  それから、捕獲したイノシシをどうするのかという関係性ですけれども、お聞きするところ、ハンターの方が止め刺しをして、その場で解体をして、焼却施設に運んでいるということでありますけれども、その現場現場がどういう現場なのかということもありまして、現場解体できないような状況もあるかと思うんですね。そういったことも、どういった解体場所が適切なのかとか必要なのかとか、そういったところも現場の声として上がっていますので、ぜひ現場解体場所の確保も、よく現場の声もお聞きしながら進めていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 35: ◯農業振興課長  捕獲したイノシシの処理につきましては、御指摘の解体現場への埋設、埋渠というのもございますけれども、委員御指摘のとおり、森林の中、イノシシの体を完全に埋めるまでの穴を掘るという、こちらも大変な業務でございます。そういった関係から現在解体を行っております。解体の条件としては、持ち込んで焼却をする焼却施設についても丸々1頭のままでは焼却できないという制限もございまして、やむを得ず解体をしているという状況でございます。  さらに、仙台の生息域がかなり広域でございますので、仮に固定の解体場所ということになりますと、設置場所の選定、運営、そういった管理の状況等もかなり困難を来すところでございます。  そういった中で、一定程度御負担を軽減するという意味で、従来ですと解体場所まで捕獲場所から猟友会あるいは地域の方に運搬をいただいていたところですけれども、市内3カ所にことし8月から一時保管として冷蔵庫を設置し、猟友会の皆様にはこちらまで運搬をいただき、そこから先は焼却施設側が回収をするという形で一部負担軽減を図っているところでございます。  なお、今後、捕獲実数が多い宮城県南の自治体等、そういったところの事例も情報収集をしながら、どういった対策が有効なのか、検討してまいりたいと存じます。 36: ◯嵯峨サダ子委員  お聞きするところによると、自治体によってはイノシシ解体する現場まで、現場近くまで持っていく解体車、そこで解体できるという、何かそういうものも活用しているというふうにも聞いております。これも情報収集していただいて、これも仙台市だけではなかなか難しいと思いますので、県と共同して解体車を活用するような検討をしてはいかがかと思うんですが、いかがでしょうか。 37: ◯農業振興課長  御紹介いただきました解体車でございます。国の補助により購入も助成できるということでございますが、前提といたしまして、こちらは捕獲したイノシシ野生鳥獣ジビエ、食用として利用するという目的の車両でございます。現場で直ちに解体、冷凍して、新鮮なまま商品として運ぶという目的の車両でございます。ただ、現在、宮城県内野生鳥獣につきましては、残念ながら流通制限ということでジビエ利用がかなわないという状況でございます。  それから、先ほどの解体施設と同様、車両を購入しても、現地が森林地帯、山間部ということで、解体車両はそれなりの大きさの車両でございます。そういった運行の安全確保といったところもございまして、なかなか直ちに導入できる状況かどうか、そういったところは委員御指摘のとおり情報収集してまいりたいと存じます。 38: ◯嵯峨サダ子委員  それから、地域の皆さんにもいろんな点で御協力いただいているわけでありますけれども、何せ高齢化人手不足等地域ぐるみ捕獲対策ですとか、イノシシを寄せつけないための除草だとか、それから耕作放棄地の対策だとか、いろんな面で大変な労力が要るわけでありますね。今はそういったものに対しては何ら補助がないわけですね。ですから、これについても何らかの市の補助が必要ではないかというお声もいただいているんですが、いかがでしょうか。 39: ◯農業振興課長  御指摘の除草など、ワイヤーメッシュ維持管理、これが地域の方の御負担になっているということは認識しているところでございます。ただ、現在でも多面的機能維持管理というところで農地周辺地域ぐるみでの管理につきましては、一部燃料費とか、そういった草刈りの機械の補助とか、そういったものに適用できるというところもございますが、御指摘の点も踏まえまして、国、県に引き続き要望してまいりたいと存じます。 40: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひ、この面も御検討をお願いしたいと思います。  今、イノシシが宮城県なら宮城県の中でとどまっているのではなくて、福島から来る、山形から来る、逆に宮城から行くという、そういう移動しているというか、生息範囲が広くなっているという面がありますので、したがって広域的な取り組みが必要になっていると思います。  市として宮城県に対して、こうした広域的な取り組みの観点での働きかけなどを行うべきだと思いますけれども、現状どうなっているのか、その辺はいかがでしょうか。 41: ◯農業振興課長  イノシシ、ニホンジカなど、野生動物につきましては、種類によって程度の差はございますけれども、基本的には餌を求めて移動し続けるということでございます。そういったことから、生息域が拡大される習性というのがございます。  御指摘のとおり、我々仙台市単独の対策では限りがございますので、広域的な取り組みが必要であるということは認識してございます。こういったことを踏まえまして、県主催の担当者会議、あるいは狩猟関係、そういったものの研修会、そのような機会を捉えまして、そういった広域化の取り組みについて県に要望してまいりたいと存じます。 42: ◯嵯峨サダ子委員  イノシシだけではなくて、今ニホンジカもふえているんだそうですね。ほかには、これまでもいろいろ言われている猿の被害とか熊の被害とかもございます。なぜこういうふうになってきているのかというところの問題が根底にはあると思います。山が荒れ放題で、植林も放置されて餌がなくなり、人が山に入れなくなった分、けものが人里に攻めてきているということなんだと思います。お互いが自然の形成者として折り合いをつけて共存できる方策を見出すことが求められております。  京都では、京都も本当に中心部で学校にイノシシが出てきたというのもテレビで見ましたけれども、それから神戸では横断歩道を堂々と渡っているイノシシがあったとか、信号をちゃんと待ってですね、何かそんなこともありましたけれども、京都では京都府なんですけれども、農家、研究者、猟友会、行政など、関係者が一堂に会し、鳥獣害対策を進める京都府有害鳥獣問題研究会が設立されました。京都府の英知を集めて鳥獣害対策を進めようというものです。宮城県においてもこのような取り組みが求められていると思いますけれども、いかがでしょうか。御所見を伺います。 43: ◯農業振興課長  宮城県におきましても、先ほど御紹介いたしました県などが主宰いたします研究者、猟友会、私ども行政の担当者等を集めた研修会等が年に数回開催されてございます。仙台市といたしましても、このような研修会に参加しまして、効果的な捕獲方法、あるいは最新の生息状況、そういったものについて情報収集並びに意見交換等を行っているところでございます。  今後もこういった機会を通じまして、関係者の皆様の英知を結集させまして、より効果的な鳥獣対策ができるよう、鋭意努力してまいりたいと存じます。 44: ◯委員長  ほかに質問はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 45: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第129号議案仙台市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例について、質疑願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 46: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第137号議案指定管理者の指定に関する件について、質疑願います。 47: ◯橋本啓一委員  この第137号議案、仙台市若林体育館指定管理者の指定について、質問をしたいと思っております。  先ほど文化観光局長より謝罪の言葉がありましたけれども、皆さん御存じのように12月18日、若林体育館の館長が青葉区宮町一丁目の市道上において飲酒運転で事故を起こし、逮捕されたということがありました。この逮捕された館長、公益財団法人仙台市スポーツ振興事業団の職員であるわけでありますけれども、このスポーツ振興事業団は100%本市が出資している団体で、かつ今回の指定管理者としての指定がなされている団体でもあります。  そこで質問いたしますけれども、まず、今回この若林体育館、六つの団体からの応募があったわけですけれども、結果としてスポーツ振興事業団が選定されています。その選定理由をお伺いしたいと思います。 48: ◯スポーツ振興課長  このたびの選定理由でございますけれども、実質的には10月の選定委員会におきまして面接審査等を行ったところでございますが、その選定理由といたしましては、これまでの施設の管理運営実績、それと地域との連携に向けた新たな取り組み、今後の利用者数の拡大に向けた取り組みなどが評価されたところでございます。  ちなみに、今、委員からは6団体の応募というお話がありましたが、最終的な申請者は1団体、このスポーツ振興事業団のみでございました。 49: ◯橋本啓一委員  申請は1団体だったというお話は今初めて聞いたんですけれども、地域との連携はもちろんでありますけれども、これまでの実績だったというお話であります。これまでの実績、具体的にどういうふうに評価しているのか、改めて確認します。 50: ◯スポーツ振興課長  言うまでもなく、予約されている方々のスポーツ利用の活動をしっかりとサポートさせていただくこと、それから自分たちが行う自主事業で地域の方々の健康増進ですとかスポーツをやっていただくきっかけづくりなど、そういったものに積極的に取り組んでいただいたものと評価しております。 51: ◯橋本啓一委員  市民の方々のスポーツを通しての健康の向上であったり、サービスの提供であったり、そういったことをしっかりなされてきたということは私も理解するところであります。  次に、今回この事案について確認をしておきたいんですけれども、飲酒運転で逮捕されたこの館長さんでありますが、どこで誰と飲食をされていたんですか。 52: ◯スポーツ振興課長  まず、場所でございますが、駅近くの飲食店でございます。メンバーでございますけれども、若林体育館の職員延べ8名で飲食をしておりました。 53: ◯橋本啓一委員  言うまでもありませんけれども、飲食のときには車で来たとしても代行で帰るということで、絶対みずからハンドルを握らない、これはもちろん言うまでもないことでありますが、車で来ていたこと、ほかの職員の方々は知っていたんですか。もし知っていたとすれば大変なことでありますけれども、誰も注意されなかったのか。もしくは館長という立場から、ほかの職員の方々がそれを知っていたとしても、だめですよということさえ言えなかったのか、そういったことについてどう把握していますか。 54: ◯スポーツ振興課長  この今回事件を起こした職員ですけれども、日ごろから車通勤でございます。職場でのそういった会合がある際には必ず代行を使って帰宅するということをしておりました。このたびの案件に際しましても、代行を呼んで代行に乗るところまではほかの職員複数名が確認しているところでありますので、ほかの職員からの話によりますと、いつもどおりといいますか、手段としては代行で帰ったものと、そこまでは確認していたということを伺っております。 55: ◯橋本啓一委員  先ほどの報告では、駅前で忘年会をされて飲酒されたと。そしてまた、事故を起こされたのは宮町と、距離は大してないわけでありますけれども、運転代行で帰ったということまで確認していると今報告がありました。なぜ、それではみずからがハンドルを握って飲酒で事故を起こしたということになるんでしょうか。 56: ◯スポーツ振興課長  実は本人に確認をとったところ、記憶がないということでございました。したがいまして、代行をした業者に確認をいたしました。そうしましたところ、その業者のお話では、乗った後に本人とその乗務員とのほうで何らかのクレームの言い合いとかトラブルのようなものがございまして、途中で運転代行業者の方としておりてくださいと、キャンセルということが途中で起きて、その後自分で結局車の運転をしてしまったということがその情報からは推測されます。 57: ◯橋本啓一委員  御本人に確認したところ、記憶がないと、そんな状況だったのかというのも改めて私確認してびっくりしましたし、運転代行の方とそういったトラブルがあるというふうなところですと相当酔っていたのではないかと思う次第であります。万が一、今回は自損事故なんでしょうか、人でもひいておったらということを考えるとちょっと許せないような感覚もあるわけであります。  よく飲酒運転する多くの方々が、飲酒運転自体がもう常習化している方が多いとよく警察関係の方々にも聞くとお話を聞くわけでありますけれども、当人もこういった飲酒運転、ましてや記憶がない状況でハンドルを握ったということで常習化していた、そういったことがもしかしたらあったんじゃないですか。 58: ◯スポーツ振興課長  ふだんから代行を使うという習慣を持っていたということでございますので、現時点で飲酒運転の常習化をしていたかどうかということは確認できません。 59: ◯橋本啓一委員  今、事実関係を伺っておりますけれども、今回のこの事件、事案について、今後、館長の処分をどういうふうに監督している当局としてはお考えですか。 60: ◯スポーツ振興課長  スポーツ振興事業団といたしましては、当然のことながら厳正な処分ということを検討している状況でございます。今後、警察、刑事判断等も踏まえつつ、そして本市の同様事案の場合の取り扱い等も総合的に勘案いたしまして、厳正な処分をすべきと思っておりますし、事業団のほうもそういう認識だということになっております。 61: ◯橋本啓一委員  言うまでもないことだと思っております。と同時に、やはり指定管理されている機関はしっかりと施設の管理を通しながら市民の皆さんにしっかりとサービスを提供していかなければなりません。この館長が不在の間、そういった対応についてはどう考えていますか。 62: ◯スポーツ振興課長  やはり館長ということで基本的には施設をマネジメントしなければいけない立場でございますので、その分の代がえ職員、その人員配置の工夫について今スポーツ振興事業団で早急に検討しておりまして、近々その対応について整理し、対応してまいると伺っております。 63: ◯橋本啓一委員  続いて、このスポーツ振興事業団、やっぱり組織もしっかり確認しておかなければならないと思っております。このスポーツ振興事業団が所管している施設の業務、そしてまた今回まさに先ほども申し上げました若林体育館、引き続き指定管理として指定するという内容になっておりますけれども、業務内容を確認したいと思います。 64: ◯スポーツ振興課長  スポーツ振興事業団の主な業務内容でございますが、今回のような施設の指定管理業務を請け負っております。  それから、自主事業といたしまして、リレーマラソンですとかトレイルランといった自主事業を行っております。
     また、大きなところでは、先日、閉会中継続審査事項でもお話しいたしましたが、スポーツコミッションとして、大規模スポーツイベント誘致ですとか運営といったものを行っておりまして、あとは指定管理は、スポーツ振興事業団だけじゃないんですけども、ほかの団体も含めまして、指定管理業務の総括と、こちらからいろいろ通知出すときに、まずは一旦スポーツ振興事業団に通知いたしまして、それを各指定管理者の皆さんに流していただいているとか、そういった指定管理者の総括業務なども委託しているところでございます。 65: ◯橋本啓一委員  再度申し上げますが、スポーツ振興事業団の職員でもありますし、館長でもあると。社会通念上、こういったことが個人の責任というだけでは決して済まされないのではないかと考えるものであります。  現時点において、指定管理者として、こういった事案を受けてどのように責任をとられるのか伺います。 66: ◯スポーツ振興課長  まずは言うまでもなく、本人の処分を厳正に行うこと、そして、この重大な事案を受けまして、スポーツ振興事業団といたしましても、今後、決してこのような事案を起こさないように、また、飲酒に限らず、ある意味、準公務員的な立場としてしっかりとした倫理を持つように、今後の綱紀粛正に向けました具体的な取り組みを早急に検討して、対応していってまいります。 67: ◯橋本啓一委員  指定管理者としてのこのスポーツ振興事業団、話前後になりますけれども、このスポーツ振興事業団から当局側には何かしっかりとした判断並びに考え方、こういった連絡はありましたか。 68: ◯スポーツ振興課長  きのう、この事案が発生した翌日、スポーツ振興事業団トップの理事長が参りまして、まずは謝罪ということでありました。また、文書といたしましては、その謝罪とともに、今後の綱紀粛正に向けた対応策について早急に検討すると。具体に何をするというところまでのものはありませんけれども、まずはそういう意思表示を文書でいただいたところでございます。 69: ◯橋本啓一委員  この不祥事の発生において、このスポーツ振興事業団、当局が管理している監督責任として、これまでどういった人事の管理、取り組み、そしてまたこういった事案が発生しないように対策をとってこられたのか、そして、今後どういうふうにしていくか、対策をとっていくのか、その辺についてはお話はありましたか。 70: ◯スポーツ振興課長  これまでスポーツ振興課側からのスポーツ振興事業団へのコンプライアンス強化への取り組みへの対応でございますが、まずは、平成27年に、仙台市全体のコンプライアンス行動規範集を作成いたしました。それを送付いたしまして、活用していただくように促したところでございます。  また、職員研修所で行っております公務員倫理・コンプライアンス研修というのがありますけれども、こちらはかなり小まめに行っておりまして、新規採用時ですとか2年目、3年目、5年目、7年目、主任昇任時、主任になって7年目、係長職昇任時、ポスト係長、いっぱいいますけれども、課長職昇任、ポスト課長就任時及び再任用の方、それぞれの研修に必ずこういった公務員倫理コンプライアンス研修が含まれているわけなんですけれども、それについて該当する外郭団体にも必ず案内が来て、その際に参加するように促されております。そして、参加させているところでございます。  こういった参加を求めまして、本市としてはコンプライアンスの推進を求めておりまして、施設側でも、施設長会議におけるコンプライアンス研修の実施を年複数回実施しております。そして、施設長会議でありますので、各施設長が職場に戻ったときに伝達研修を行うというようなことも、繰り返し毎年度は行っておりまして、そういった関与を行ってまいりました。  今後に向けてでありますけれども、例えば、我々が行っているもので一番大きいものが、毎年8月と12月に公務員倫理服務チェックシートというものが全職員配付されまして、あらゆる公務員倫理に関するチェック項目をチェックして、自分のみずからの行動を振り返ったり、あるいは改めて公務員としての認識を改めて認識するというような取り組みを行っているわけなんですけれども、そういったものはスポーツ振興事業団では現在行っていないという状況もありますので、まずは本市で行っているそういった取り組みをきちんとお知らせして、まずは市に準じる形のような対応が必要かと思います。そして、事業団みずからのオリジナルの対策も考えていただきたいと考えております。 71: ◯橋本啓一委員  これまでスポーツ振興事業団についての取り組み状況についてお伺いしましたが、所管局についても確認しておきます。  この振興事業団を所管している文化観光局、監督責任がないとは決して言えないと思います。このことについてどう考えているんでしょうか。 72: ◯文化観光局長  今回、この事故が発生したことによりまして、大きく二つやはり我々監督責任として、今後の改善点というようなことで認識をしております。  一つは、やはり外郭団体に対するコンプライアンスの徹底といったようなことであります。  それからもう一つは、指定管理者の選定におきまして、これまで指定管理者の選定におきましては、この制度の趣旨を踏まえまして、よりよいサービスを、そして、より効率的に提供していくと、こういった観点でその選定をしてきたわけなんですけれども、これに加えまして、このコンプライアンスといったような観点も加えて選定をしていくですとか、こういったようなことを今後、今の2点につきまして具体策を検討していくといったようなことで、我々、責任を果たしていくということが必要ではないかと認識をしております。 73: ◯橋本啓一委員  局長としての、今、今後の考え方についてお示しがされましたけど、局長、仙台市がこの飲酒運転に取り組むためにキャッチフレーズとして取り組んでいるキャッチフレーズ、言えますか。県警と仙台市が、飲酒運転根絶に向けては、飲酒運転しない、させない、そして許さないという、このキャッチフレーズのもとに仙台市は取り組んでいるんですよ。しない、させないだけではなくて、決してみんなで許さないと、そういうようなキャッチフレーズでしっかり頭に置きながら取り組んでいかないと、ただ、言葉だけ、そしてまた、そういった講習、取り組みだけでは、決して根絶には至らないというふうにやっぱり思うところであります。  文化観光局所管、いろいろ団体あるわけでありますけれども、仙台観光国際協会もしくは仙台市市民文化事業団、こういった団体もいろいろあるわけですが、こういった団体には同様の事案、これまではなかったんですか。  そして、今回の事案を受けて、そういった所管する団体へしっかりと同様に対応していかないと、そこばっかり向いていても仕方ないんですね。それについてお示しください。 74: ◯文化観光局長  これまでというところでいいますと、同様の事案、所管の外郭団体についてはなかったというふうに認識はしておりますが、しかし、スポーツ振興事業団に限らず、これは我々の所管団体あるいは、今総務局ともいろいろと御相談させていただいているところでありますけれども、やはり全市的に再度そのコンプライアンスの徹底といったようなところについて取り組みを進めていく必要があるものと認識をしております。 75: ◯橋本啓一委員  人事の管理、そしてその人事の管理の徹底、まだまだなされていない。ですから、こういうふうな不祥事が起きたと思います。  現役の館長が起こした今回の不祥事でありますから、このコンプライアンス等に問題があると言わざるを得ないのは当然だと思っております。  そういったこの団体を、このまま指定管理者として指定することについて、文化観光局、どのような認識なのか、問題はあるんじゃないかと考えますが、いかがですか。 76: ◯文化観光局長  このたびこのような事件が起きたわけでありますので、問題があるのではないかという御指摘はごもっともではないかというふうに考えております。  しかしながら、先ほど2点、今回のその教訓と申しますか、今後、その改善を図るべきものがあるということを申し上げたところでございますけれども、この二つ、このスポーツ振興事業団のコンプライアンスの徹底、再発防止策も含めまして徹底していく。それから、今後につきましては、指定管理者を選定していくのに当たりまして、もう少しその選定の基準自体も考え直していくと、こういった作業を進めることでもって、どうにか市民の皆様に体育館の運営を通じてサービスを提供していく、これが途切れるようなことがあってはいけないという思いもございますので、どうにか責任を果たしていきたいと我々としては考えているところでございます。 77: ◯橋本啓一委員  最後になりますけれども、もしこの指定がされないということが起きた場合、もちろんその前提には市民利用施設としての混乱であるとか、市民サービス、そういった影響を最小限に食いとめなければならないという前提でありますけれども、もし指定されない場合、3月いっぱいまでですから、4月以降のこの若林体育館の運営はどう想定されるのか、最後にお聞きしたいと思います。 78: ◯文化観光局長  市民の皆様に本当に御迷惑をおかけしないということをまず最優先事項として、今後仮に指定されなかった場合ということでありますけれども、善後策についてちょっと考えていく必要があろうかと考えております。現在のところで何か具体的な解決策と申しますか、方策といいますか、そういったものについて持ち合わせているものではございません。 79: ◯小山勇朗委員  今回のこの、スポーツ振興事業団の職員が飲酒運転による自損事故、ということについては社会的に許されるものではないと、まず思います。ただ、違反行為についての処罰については警察のほうでこれはきちんと処罰が出るだろうと。そしてまた、職員としての処分等についてはスポーツ振興事業団の服務規程の中できちんとそれはただされるだろうと思っております。そういう意味では、先ほど来からいろいろ意見のやりとりがありましたけれども、事業団として職員教育の徹底というものをやって、二度とこういった状況が出ないということを徹底していかなければならないだろうと思っております。  今回の指定管理者の指定については、事業団に対して、これまでの実績に基づいて指定をしたというふうな形でありますから、そういう意味ではそういうことを考えれば、個人に対する指定でなくて、事業団の今までの数年の長年の実績に基づいて指定をしたのであれば、それはやっぱりよしとしていかざるを得ないだろうと私としては思いますけれども、この事業団に対する教育の徹底なり、あるいは今私が述べたことに対する考え方についてお答えをいただきたいと思います。 80: ◯スポーツ振興課長  今、委員にお話しいただきましたように、まずこの事件は絶対に許されないことでありますし、厳正な処分は必要でございます。一方で、この選定過程におきましては、若林体育館というよりもスポーツ振興事業団がこの施設を運営するに当たって適切かどうかということを団体として判断しているものでございます。このたびのようなことで服務に関する部分で足らない部分があったかと思いますけれども、そこを早急にきちんと対応することで今後もこれまでと同様、あるいはさらなる新規策等も打ち出されておりますので、そういったことで引き続き選定をいただいて、これまでの地域とのつながりもございますことから、引き続き運営していただきたいとは考えてございます。 81: ◯赤間次彦委員  今の部分は物すごく大事な部分だと思うんですよ。個人なのか、その団体なのか、そして今、同僚の橋本委員が言いましたけれども、この団は100%仙台市出資なんですよね。いろんな指定管理があると思いますけれども。その中でどういう判断をするのか。たまたま6団体云々で1団体と言いましたけれども。100%でない団体もいろいろ見ている。そういう中でどういう判断をするのか、これは大きな問題なんです。  私、ぽっと見ていましたら、この団体に行かれた市のOBの方もいらっしゃいます。ぱっと見ていましたら、東京事務所OBの方がたくさんいるんですね。そのときによく聞いたら、東京で何を気をつけますかといったら、東京はよく冤罪の話が出るんです。東京で酒を飲まれたときには、電車に乗るなというくらいの訓示が出るんです。なるべくタクシーで帰れと。そして、乗ったときには両手を挙げろと。そういういろいろ気をつけているんですね。特に飲酒運転は一発ですよ。これは酒の席でいろいろ口論が深まることはあります。しかし暴力はだめです。飲酒運転一発で。今、個人の部分があると。片方の、今まで活動してきたことはわかりますよ。そこに職員の問題でもある。よく指定管理の問題では、話題になるのは、3年くらいで変わっちゃうと、そこで働いている人どうするんだという問題もこれ現実ありますよ。だけど、一般のあれ見たら、企業でいくとどういう処分を受けていますかと。大変ですよ、この飲酒運転。そして、よくある事例というのは、事実関係を確認してから厳正に対処しますという。この部分でいくと、これは厳正にもう出ているわけですよ。本人認めないけれども、こうやって事故起こしているという部分。私は、今の部分で、引き続きというのがありましたけれども、これはやっぱりちょっとね、いろいろ考えるべきじゃないかなと、意見だけ述べさせていただきます。 82: ◯委員長  ほかに質疑はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 83: ◯委員長  以上で全議案に対する質疑を終了いたしました。             《付託議案の決定の審査について》 84: ◯委員長  それでは、これより付託議案の決定を行います。  決定の審査は、審査順序表のとおり、順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 85: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、付託議案の決定が全て終了した後に一括して確認をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、第125号議案仙台農業委員会委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 86: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第125号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 87: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第129号議案仙台市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 88: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第129号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 89: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第137号議案指定管理者の指定に関する件について討論はありませんか。 90: ◯橋本啓一委員  先ほどいろいろるるお聞きしましたけれども、今回の不祥事の事案については、当該施設を管理する職員であり、スポーツ振興事業団の職員でもあります。何より市民の方々が利用する施設の責任者が起こした事件であります。  先ほどお伺いしましたけれども、こういったことを踏まえると、今後の当該団体のみずからの再発防止に対しての取り組みがまだまだ明らかになってない、不明であること。そして、本市の徹底した指導が不十分であるということを踏まえると、この議案については継続にするべきであると考えますので、お諮りをいただきたいと思います。 91: ◯委員長  ただいま継続審査についての御討議がございましたので、まず、継続審査についてお諮りいたします。第137号議案を継続審査とすることに御異議はありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 92: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は、委員長より議長に対して、閉会中の継続審査を申し出ることに決定いたしました。  以上で全議案に対する決定を終了いたしました。  この際、議案に対する要望事項がございましたらお願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 93: ◯委員長  ほかになければ、以上で付託議案審査を終了いたします。                《所管事務について》 94: ◯委員長  次に、所管事務についてであります。  当局からの報告は特にないとのことでありますが、この際、皆様から何か発言等がありましたらお願いいたします。 95: ◯西澤啓文委員  昨日の一般質問でもうちの渡辺議員からありましたけれども、仙台の夕べについて私からもちょっとお尋ねしたいことがあるので、二、三お伺いさせていただきたいと思います。  今年度も11月24日、私も仙台の夕べに行かせていただきました。ことしもなかなか盛会だなという思いをした一方、課題も幾つかあるかなと思いましたので、その辺についてお伺いしたいと思います。  まず一つは、実はこれはいいほうなのですけれども、私はほぼ毎回お邪魔している一人なのですけれども、昨年お邪魔しまして、すばらしいなと思ったのですが、残念なことが、自分が気づいたので一つありました。それは、すばらしいメンバーが集まっておられて、すばらしい企画でやっていたのですけれども、宴会場の真ん中で奥山市長がPRをするという形での仙台市のPRビデオ、ビデオとか映像が流されたのですけれども、実は会場の両側から3分の1ずつの位置に大きな七夕飾りがぶら下がっていることによって、会場内においでの方の半分以上の方が、そのPR映像が見えなかったという、全く誰も見えなかったというようなことが現実にありました。とても残念だなと思って、ほかの御一緒の方にもお聞きしたら、見えませんでしたとおっしゃるので、そのことを早速担当局にお伝えしましたところ、ことしは、そのときも申し上げたのですが、会場の壁際のところにバトンバーがずっとついていましたので、そちらにつければ、会場の中のにぎやかしにもちゃんとなるし、仙台を体感していただけることは可能なのでというお話を申し上げたら、そのように今回は装飾をいただいて、皆さん全員がPRというものを見ることができたと思いますし、非常にいい雰囲気の中で進められたなということは、本当に早速に御対応いただいてありがたかったなと思っているところであります。  そんなことに関連しまして、私はたまたまその1点は気がついたのですが、昨年度やってみて、ほかに、これ以外に、例えばこうしておけばよかったななんていうことで、今年度変更されたようなもの、あるいは今年度新たに提案されて、そういったことで対応されたことというのがあるかどうかを、まずお伺いしたいと思います。 96: ◯観光課長  仙台の夕べの改善点につきましてお答え申し上げます。  まず、議員の皆様へ事前にお渡ししております名簿がございますが、ことしはそちらに招待者をご案内するエリアを追加で記載させていただきましたとともに、そのほかに交流会におきましては、できる限り交流の時間をふやすため、アトラクション、仙フィルの演奏であるとか、武将隊の演舞であるとか、そういったものを前倒しして行っております。  また、招待者の方の名札なのですけれども、そちらの名札自体の大きさも大きくしておりまして、かつ文字のサイズも大きくして見やすくしております。また、より多くの招待者の方々が市長とお話しいただけますように、市長周りで対応する職員をふやしておりまして、そういったさまざまに招待者の方とより有意義な交流ができますように、改善に取り組んだところでございます。 97: ◯西澤啓文委員  ことしは市長がかわられたということもあって、非常に多くの方が市長のところに列をなしておられたという感じがしておりました。そういう意味では、今の名札のお話とかありましたけれども、ただきのう同僚議員からも、もうちょっとわかりやすい方法がないかという、さらなる改善の要請があったと思いますが、私もその辺は感じたところでしたので、もうちょっとまた今回のを踏まえていただいて、より来年はすばらしいものになるように。この仙台の夕べというのは本当にすばらしい企画だと思います。仙台市は、どちらかというとなかなか対外的にPRするのは、私はうまいほうではないと思っております。そんな中にあって、こういう機会を設けて継続してやっていること、これをさらに生かすために、ここはもうちょっと皆さんともどもに取り組んでいく、議員側も手伝えることもあるのではないかという思いもあるし、そういったことで取り組んでいっていただきたいなと思っております。  今、文化観光局が担当局になっていると思うのですけれども、そこだけでも、文化観光分野だけの方をお招きする会合ではないのに、なぜなのかなという思いが実は個人的に。これは後で聞きますけれども。  そんな中で、では今回を例にとって、御案内をどのぐらいの数出されたのか、そのうち来たのはどのぐらいなのか把握しておられたら、お示しいただけますか。 98: ◯観光課長  今回、御案内状の発送は1,128通発送いたしまして、そのうち御出席いただいた方は693名でございます。 99: ◯西澤啓文委員  今の1,128通のうち693名の御出席ということなのですが、ここのところがちょっとまたお尋ねしたいところなのです。というのは、1,000通お出しになっておられて600社来たわけではない、まずここがあります。  ただ、この御案内の中で、分けてありますけれども、この中で、外国機関に関しては間違いなくここ何年かの間にどんどんふえてきている、範囲を広げるための御努力をされているなということは、本当にこれを見ただけで一目瞭然わかるなと思っています。  ただ、おいでになる方々を見てみますと、どうも今仙台市とかかわっている企業であったり、団体であったり、どうしてもそうならざるを得ないのでしょうけれども、主流であって、以前主流として来られていたようなところで、このごろお見かけしないなというところも実は相当数あります。その方々が、もうこれから仙台と縁なしでいいのかというとそうではなくて、逆に仙台市にとってはこれからもっともっとその方々とのえにしを深めることの必要性が多い企業であったり、団体であったりというのがあると思います。そういったものが多分、その都度、その都度、まず担当局が窓口となってさまざまなお声がけをしていく。そのときに、全庁的にもお聞きになっているのでしょうけれども、どういった形で文化観光局が中心となられて他局との交渉をしたり、照会依頼をしたり、そういうことをして、この会を進めようとしておられてきたのかお示しください。 100: ◯観光課長  仙台の夕べの招待者につきましては、庁内の関係部局はもとより、仙台商工会議所であるとか、仙台観光国際協会であるとか、そういったところからも御推薦をいただいて、その中から招待者の方を選定しております。その中でも担当部局によりましては、招待者の肩書、立場が変わっても、本市にとりましてはキーパーソンとなるような方がいらっしゃれば、その方も継続してお声がけしているという例もございます。 101: ◯西澤啓文委員  今、課長が最後におっしゃったことは、とても大事なところだと思います。もともとの開催主旨、最初のころはたしか仙台の支店であったり、支社であったり、各団体の仙台においでになった経験のある方に、これから後も仙台に御支援をいただくということも、大きな開催主旨の一つだった記憶があります。その観点からいくと、僕は今申し上げたように、ちょっとそこのところ手薄になっているんじゃないのという感じがしています。もうちょっと、過去の開催のときにおいでいただいた方のリストをもう1回チェックするとかということもあって、ご紹介いただいた局があれば、そこにもう一度再確認をするというようなことをして、その上で、その方が退職されたとかわかれば、それはそれで御案内しなくてもいいと思うのですが、もう一度、これまで続けてこられたという歴史、財産があるわけですので、それを再活用しようというか、より効果的にしようという取り組みを、ぜひこの機会にしていただきたいということを申し上げたいわけです。  というのは、この中に693人、おいでになったと言っていましたけれども、同じ会社で、しかも仙台支店関係の方だけが数名来ているとか、そういう企業もあります。仙台支店の方は当然本社の方を御案内したりすることもあるでしょうから、おいでいただくことは問題ないと思います。しかし、その方だけで来ているというのであれば、本来のこの会合の開催主旨とは、残念ながら合致しないお話になってしまうと思うのです。やはり東京本社の方であったり、自分の本社、親会社の方であったり、そういう方を連れてきていただくことによって、より仙台を応援いただける方々をふやすということにつながると思いますので、そういったところをぜひ再度精査していただいて、取り組んでいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 102: ◯文化観光局長  委員御指摘のとおり、仙台の夕べの目的といいますのは、交流人口の拡大であったり、投資の促進といったところにございます。したがって、首都圏のゆかりのある方々、キーパーソンと接触をするという機会を設けているわけでございますので、もちろん仙台支社の方が、その会社の中で東京の方と一緒に参加されるとか、そういうような方は私も、ことしも去年も拝見しておりますけれども、ただ仙台支社の方ももちろんいらっしゃるのですけれども、本来の目的というものをもう一度再確認しまして、過去に呼んだ方の中に、そしてまた現在呼んでいない方の中に、もう一度お呼びするべき方がいらっしゃるのではないかですとか、そういったことも全庁的に確認をさせていただきまして、改善を図ってまいりたいと思います。 103: ◯西澤啓文委員  おいでいただいた方々にお話を伺いますと、いろんな都市のこういう会がありますと。仙台に来ると、とてもうれしいし楽しいんですというお話を伺うことがあります。それは、本当においしいものを出していただいている。仙台のすばらしい特産品、ここに来ればいただけるということで、ここに来るのが楽しみだと。それだけでも、その一事をとっても、ここに対しての興味をそそるものを武器として持って、そこで提供しているわけですから、もっともっとその武器を生かしていただくように、御努力をお願いしたいと思います。 104: ◯委員長  ほかに皆様から発言等はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 105: ◯委員長  次に、閉会中継続審査についてお諮りいたします。  「お客さまサービスの向上に向けた安全・安心の取り組みについて」を、閉会中も継続して審査することにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 106: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、先ほど決定いたしました第137号議案指定管理者の指定に関する件とあわせて、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  以上で所管事務を終了いたします。  これをもって委員会を閉会いたします。...