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  1. 仙台市議会 2005-01-21
    公営企業委員会 本文 2005-01-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、公営企業委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  なお、この際、来月の常任委員会についてお断りを申し上げます。第1回定例会招集日は、例年どおりですと2月中旬以降と予想されますが、閉会中の常任委員会通常開催日であります21日以前に第1回定例会が招集される場合には、私といたしましては、2月の閉会中の常任委員会を、日程を繰り上げてまで開催するということは考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。  審査に入ります前に、異動に伴う人事の紹介について、ガス局より申し出がありますので、御紹介を願います。 2: ◯ガス事業管理者              〔出席者名簿に基づき紹介〕              《閉会継続審査について》 3: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  「家庭用温水暖房システム普及促進について」であります。  当局より説明を願います。 4: ◯ガス事業管理者  御案内のように、ガス事業を取り巻く環境でございますけれども規制緩和の前進、あるいはエネルギー事業者間の競争の激化、さらにはオール電化攻勢ということで、なかなか環境が厳しい状況にございます。私どもガス局営業施策といたしまして、家庭用の柱となります家庭用温水暖房システム普及促進につきまして、リビング営業課長より御説明を申し上げますので、よろしくお願いを申し上げたいと存じます。 5: ◯リビング営業課長  家庭用温水暖房システム普及促進につきまして、御説明させていただきます。  お手元の資料1をごらんいただきたいと思います。  初めに、家庭用市場の現況と取り組みについてでございますが、最近のガス事業を取り巻く状況は、激化するエネルギー事業者間の競争の中にありまして、非常に厳しいものとなっております。また、世帯構成人数減少ライフスタイル変化、さらにはオール電化攻勢などによりまして、家庭用1件当たりの販売量、さらには新規住宅獲得率とも低下しております。このような状況の中で、全体販売量の約65%を占める家庭用販売重要性をかんがみまして、これまで熱量変更事業に当ててまいりました経営資源をこの分野にシフトし、電化攻勢への対抗策と未普及器具などの利用をさらに促進していく所存であります。また、家庭用営業方針一つとしましては、家庭用温水給湯暖房システム普及促進を掲げております。環境保全性、あるいは調達持続性にすぐれました天然ガス利用しまして、先進性多様性などを訴求しながら家庭用販売量拡大を目指してまいりたいと思っております。  次に、温水暖房システム概要についてでございますが、従来は、給湯器から台所、浴室洗面所などに給湯を行います。暖房につきましては、室内にそれぞれ熱源機──いわゆるストーブなどを置きまして、それを燃焼させて暖房するのが一般的でございました。今回御説明いたします温水給湯暖房システムは、1台の熱源機給湯暖房をまかなう事ができる画期的なシステムでございまして、屋外に設置しました熱源機からクリーンで優しい温水を各部屋に循環させる特徴がございます。システムイメージ図は、図のとおりでございます。各部屋に設置されました浴室暖房乾燥機あるいは床暖房などの端末機器からやわらかな暖かさをお届けする快適で安全な暖房でございまして、ライフスタイルに合わせまして自由にコーディネート可能となっております。  2ページをごらんいただきたいと思います。次に、熱源機についてでございます。  初めに、エコウィル──家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムについて御説明をさせていただきます。エコウィルは、一般家庭におきまして天然ガス燃料ガスエンジンで1キロワットの発電を行います。さらに、発電時の排熱を回収いたしまして、給湯あるいは床暖房などに使うことができます。総合熱効率85%という高い数字を達成しておりますシステムでございます。2ページ上のシステムイメージ図をごらんいただきたいと思います。ガスエンジン発電しました電力は、家庭内の電力として御使用していただき、さらに発電時の排熱は、そのまま捨てないで家庭用暖房に御利用していただきます。そういった自然環境に非常に優しいシステムとなっております。家庭用分野需要拡大を図るための主力商品として、昨年10月から販売を開始いたしました。
     次に、エコジョーズ──潜熱回収型風呂給湯器について御説明させていただきます。2ページ下のシステムイメージ図をごらんいただきたいと思います。従来の給湯器では、約80%という熱効率が限界でございました。この熱効率排気熱潜熱を回収しまして、約95%という高い熱効率を実現させたシステムでございます。これによりまして、省エネルギーCO2排出量の抑制が可能となっております。  3ページをごらんいただきたいと思います。次に、端末機について御説明させていただきます。一つ目は、温水式床暖房でございます。中段の図にありますとおり、足元から暖める頭寒足熱の理想的な暖房となっております。床仕上げ材も畳、フローリングあるいはカーペットなどの選択が可能となっております。また、温水式床暖房の効能といたしましては、ハウスダスト減少、あるいは冷え性、腰痛の緩和などがございます。  次に、温水式浴室暖房換気乾燥機でございます。入浴前に暖房運転することで、冬場のふろ場を暖かくすることによりまして、室温と浴槽の急激な温度変化による血圧の大きな変動での事故減少させることが期待できます。2001年の3月時点での、東京救急協会の調査結果ですが、これによりますと入浴時の事故発生率が約12分の1に低下するという報告がなされております。  次に、温水ルームヒーターでございますが、非常にコンパクトです。狭いスペースにも設置することができまして、ファンの力で心地よく足元から部屋全体を暖めることができる端末機でございます。  続きまして、4ページをごらんください。端末機には、このほかに入浴方式の新提案でありますミストサウナ、それから手洗いのわずか6分の1の水で済みまして、さらに高温で洗って乾燥させることができる衛生的な食器洗い乾燥機などがございます。  このような機器をお使いいただいているお客様に対しましては、お得な料金メニュー設定をさせていただいております。下の表に示させていただいたとおりエコウィルを御利用いただいているお客様には、家庭用熱電併給契約ファミリーエコプラン」、さらに温水給湯暖房システムを御利用いただいているお客様には、家庭用温水暖房契約温水暖房まるごとプラン」の料金メニューを選択していただくと、例えば、月200立方メートル御使用される御家庭におきましては、ファミリーエコプランを御利用いただきますと、一般料金を御利用お客様より月約1万円ほどお得なガス料金となってございます。  5ページをごらんいただきたいと思います。最後に、これからの展望についてでございますが、今後の営業展開に当たりまして、エコウィルエコジョーズなどの温水給湯暖房システムをメーンに据えながら、都市ガス優位性を広くPRしてまいりたいと思っております。さらに、これからのシステムである先進性、あるいは環境性を追求した家庭用燃料電池にも着手し、早期の販売設置に向けての取り組みを強化してまいりたいと思います。また、温水給湯暖房システム普及促進に合わせまして、炎のぬくもり、炎の力強さ、炎の文化をお伝えできるキッチン回りシステムも忘れることなくしっかりと発信してまいります。エネルギーベストミックス生活提案を積極的に行いまして、家庭用販売量拡大を図ってまいる所存でございます。 6: ◯委員長  ただいまの説明に対して、質問等はございませんか。 7: ◯辻隆一委員  二、三点お伺いしておきたいんですが、エコウィルについては、昨年10月から販売を開始したんですが、その販売状況についてどのような分析をされているのか、その辺をちょっとお聞かせください。  それから、もう一つは、エコウィルにしてもエコジョーズにしてもあるいはさまざまある端末機でも、大体新築家庭に対応したものが主力になっているような気がしているんですけれども既存の家の場合どのようなアピールの仕方をしているのか、その辺をお聞かせください。 8: ◯リビング営業課長  昨年10月からの販売開始で6台ほど一般家庭に御提供させていただいております。さらに、来年度につきましては、50台ほどの数を見込んでおります。努力してまいりたいと思います。  それから、新築物件既築物件でどのような温水暖房システムなのかという御質問でございますが、できましたら新築物件につきましてはエコウィル──いわゆる熱電併給システム、こちらの方が非常にお得で快適なシステムだと思っております。既築物件につきましては、大幅な改造であれば、当然エコウィルの方が非常にすぐれたシステムとして御提供させていただきたいと思っておりますが、例えばマンションなどの集合物件などにつきましては、エコジョーズ──現在ついております給湯器、10年あるいは11年でお買いかえの時期が来ると思います。そのときにエコジョーズの方をおつけいただければ、そのままの設置スペース温水暖房システムを御利用していただけるというふうに思っております。したがいまして、既築の方についてはエコジョーズとこのように考えてございます。 9: ◯辻隆一委員  このエコジョーズだけじゃなくて、例えば、その床暖房ですとかあるいは温水ルームヒーターとか、そういったものは、マンションではこのエコジョーズで対応できると思うんですけれども既存の戸建ての家だとなかなか新しいシステムとして普及するのは難しいという気がするんですが、その辺はどのような考えで拡大の方向に持っていこうとしているのか、その辺の経営戦略も含めてお教えください。 10: ◯リビング営業課長  一般家庭におきましても、給湯器買いかえ時期、この時にこういうシステムをお買いかえいただければ費用が非常に安くて済みます。ただ、今現在、給湯器をお使いいただいて、まだまだ給湯器の寿命があるという場合には、9万円ほどの端末機、特別な熱源機がございまして、非常に安いシステムで構築していただけます。ただ、温水配管、こういったものを引いていただく関係もございますが、熱源機そのものは非常に安くなっております。積極的に給湯器買いかえ時期──三十六、七万件のお客様買いかえ時期を見据えまして、タイムリーな御提案をしてまいりたいと思っています。 11: ◯渡辺芳雄委員  熱変にかかってきた費用家庭用温水暖房給湯器に振り向けて、一層普及していくよう期待しております。また、いろいろとこういった意味では、ここにもあるようにエネルギー競争だと。最近、電気関係も相当な勢いで同じようなことについてのアピールをしていて、ただ違うのはガス電気ということだけ。相当な勢いで郵便に頼まずポストにチラシが投げこまれていると。ここに書かれておるとおりだなと理解はするんですけれども、特に料金関係について、あと安全性関係について、この2点に絞られるような気がするわけなんです。あらゆる面で、これまでの交通もそうだし水道もそうだし、企業関係はみんなそうですけれども、今までの料金の出し方というのは、コストプラス適正価格イコール利潤というようなシステム料金設定されてきた。これはごく当然のような気がするんですけれども、この点についてですね、どういうふうにここでは設定したのか、コストがこのくらいかかるからだという考え方でいくのは当然だけれども電気との競争の中にあって、しっかりとした競争に耐え得る料金設定をまず考えたのかどうか。  もう1点は、高齢化社会で、うちの女房もそうですけれども、女性の人たちと話をすると、電気は安全だという意識が非常に大きいようなんですね。そういう点からすると、しっかりとした安全なシステムが組まれて、市民ガスだというような形にとれるようなことであれば利用しやすいのかな、普及しやすいのではないかなということで、この2点についてお尋ねいたします。 12: ◯営業部長  今、御質問ガス料金設定というところでございますけれども、今回、私どもは、エコウィル料金──熱電併給というところで、家庭用のコージェネレーションというところを見据えて、設定させていただいてお話をさせていただいております。そのねらいというところなんですけれども、いずれ電気の分もガスエンジン発電しますので、当然ガス使用量が多くなるわけでございます。その使用量がふえる分くらいを、従来のシステムとまるごとプランと同じくらいのベースでガスを使っていただいてというくらいで料金設定をさせていただいております。さらに、発電して1キロワット電気を起こすわけですから、その分電気料金がお得になるということですね。ですから、その分で全体的な光熱費ということのメリットが出るように我々シュミレーションもいたしましてお客様に応対して、より一層の普及を図ろうというふうに考えて、今課長の方からも説明をさせていただいております。  安全性についてでございますが、これにつきましても、いずれエコウィル──ガスエンジンということで、新規性で御家庭にお届けしておりまして、モニター等で実際に動かしてみて2シーズン目に入っておるわけです。トラブル等もなく順調に稼動しておりまして、東北電力さんとの系統連携というところもありまして、電力さんともその辺を心配しながら協議調整もさせていただいて、順調に展開しておりまして、ガス器具等安全性ガスエンジン発電機という点での安全性は、十分にお客様に胸を張ってお勧めできるようなものと思っております。また、エコジョーズ──潜熱回収型の給湯器というところで、かなり高効率給湯器なんですけれども、これにつきましても、従来の給湯器燃焼部分の上に、排ガスのところに熱交換器を取りつけたという構造でございまして、この安全性については、特に従来機器と変わらない、担保された器具と私ども思っておりまして、これも積極的にお客様にお勧めしていこうと思っております。 13: ◯渡辺芳雄委員  いろいろとお話を伺いましたけれど、いずれにしても、今、電気ガスばかりじゃなくて、他の企業、特にタクシーなんかの関係を見ると、どんどんとコストの問題、適正利潤というものを乗り越えた形で、異常な勢いで各企業が動いているんだということもぜひ認識の上で進めていくべきじゃないかなと思います。電気は、住宅が建てば必ず電力さんとつながりますけれどもガスとのつながりというのがどうなっているのかわかりませんけれども、建築、建設屋との関係連絡提携情報というのはどうやって得られてガス普及について図られているのか、そこを聞いて終わります。 14: ◯ガス事業管理者  やはり、市民生活、快適に過ごしていただくためにエネルギーは欠かせないわけでございますけれども、このエネルギーというものを御提供する際に、どういったエネルギーの使い方が一番お客様にとって便利であるのか。そして、この地球環境にとっても負荷が少なくて済むのか、そういった観点で考えますときに、電気だけがいいとかガスだけがいいとかいったことでは済まないだろうと私どもは考えておりまして、当然いろいろなエネルギーベストミックスをしていただいて、そういったものを実現するということですべて提案をしていこうと、そういう提案をしていこうといたしております。それから、最後にございました、施主との関係を構築する際に、設計事務所あるいは実際に請け負う事業者、こういった方々とどういうことをしてやっていこうとしているのかというお尋ねにつきましては、私どもはこういったグループの人たち住宅メーカー人たちも含めまして、サブユーザーエンドユーザーは実際にお使いいただく人たちですので、そのサブユーザー対策というものに大変力を入れてございます。こういった方々営業セクションが日々足を運んでさまざまな物件情報を得たり、こういうことをいたしながらサブユーザーからの情報、あるいは直接エンドユーザーからのお問い合わせに対応してまいる、これに一層力を入れていくということで考えてございますので、よろしくお願いいたします。 15: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 16: ◯委員長  ほかになければ、これをもって委員会閉会いたします。...