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  1. 仙台市議会 1999-11-19
    民生衛生協議会 本文 1999-11-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                             開会 午後1時15分                             閉会 午後2時47分 2: ◯委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  まず、健康福祉局より報告願います。 3: ◯健康福祉局長  私どもの方からは、8件につきまして御報告申し上げます。  まず、資料3のウェルフェア’99の開催についてでございますが、障害者関係施設・団体の方々で組織いたしております実行委員会との共催という形で、12月4日と5日に福祉プラザを会場に開催いたすものでございまして、障害者の保健・福祉にかかわりのあるさまざまな企画を予定いたしておるところでございます。  次に、資料4のもりのみやこのふれあいコンサートでございますが、これにつきましては、仙台フィルによる社会貢献の一環といたしまして、障害者方々を対象とした本格的なクラシックコンサートを、昨年に引き続きことしも12月1日に開催いたすというものでございます。  次に、資料5の’99世界エイズデーせんだいについてでございますが、WHOが12月1日を世界エイズデーといたしまして、エイズ患者感染者への差別や偏見の解消を目的に各地でさまざまな活動を行っておりまして、仙台市におきましてもNPOや大学関係者、それから学生ボランティアなどで構成いたしております実行委員会が主体となりまして事業を行っておるところでございまして、ことしも今月の24日から12月7日までの2週間にわたりキャンペーンを行うことといたしておりますが、事業の詳細につきましてはお配りいたしましたリーフレットを後ほど御高覧いただければと存じます。なお、お手元にお配りいたしましたレッドリボンのバッジについてでございますが、国連エイズ合同計画のシンボルマークでございまして、エイズに対して先ほど申し上げた差別や偏見を持たないというメッセージが込められているというものでございます。  次に、資料6のダイオキシンと環境ホルモンに関する講演会の開催についてでございますが、11月25日にエル・パーク仙台におきましてそれぞれの専門家を講師に招聘いたしまして開催いたすというものでございます。  次に、資料7の腸管出血性大腸菌感染症の発生についてでございますが、前回の御報告以降に3件の発生がございましたが、いずれの患者さんも現在は回復しておられるという状況でございます。  次に、資料8の食中毒の発生についてでございますが、11月7日に泉区内回転寿司店腸炎ビブリオによります食中毒が発生いたしております。泉保健所におきましては、同施設に対しまして3日間の営業停止処分をいたしたところでございます。なお、発症されました2名の方につきましては、現在回復を見ておるということでございます。  次に、資料はございませんが児童館児童センター運営業務委託についてでございます。これにつきましては、市民サービスの向上及び仙台市行財政改革推進計画に基づきまして行財政運営効率化を図るために、平成12年度から財団法人仙台市ひと・まち交流財団へ業務の委託を行いまして対応してまいりますので、御報告をさせていただきます。  最後になりますが、資料9のホームレス実態調査の実施結果についてでございますが、全国的にホームレスの増加が社会問題となっておりまして、また仙台市におきましてもその傾向がございますことから、実態を把握することを目的といたしまして実施いたしたものでございます。調査の結果につきましては、社会課長より御報告を申し上げたいと思います。  以上でございます。 4: ◯社会課長  お手元の資料9をごらんいただきたいと思います。  まず初めに、調査実施日と方法についてでございますが、今回の調査は2段階方式調査をさせていただきました。まず、10月6日に目で各施設を点検いたしまして、ホームレスの所在している場所の確認、それから人数の把握を行っております。その後10月26日になりまして、前回の調査に基づきましてそれぞれの箇所でホームレス方々と直接接触をいたしまして、状況の聞き取りを行いました。調査の結果、目視調査の段階におきましては市内に111名のホームレス方々を確認いたしております。続きます聞き取り調査においては89名のホームレスの方を確認いたしました。  資料の(1)に書いてありますとおり、89名のうち68人の方からは状況をお聞きすることができたわけでございます。調査不能の21というのは、別な人に聞いている間に立ち去ってしまったり、それから眠っていらっしゃったり、あるいはちょっとお酒を召し上がっていたりということで、ちょっと調査をするのが難しかったという方が21名ございます。  それから2番目の所在場所でございますが、JR仙台駅の構内が51人、かなりの高い率で集中をしているということでございます。それから榴岡公園とその周辺が9人、その他の場所を申し上げますと西公園が7人、それから市役所前の市民広場で4名、錦町公園で3人、市内では全体では15カ所でホームレスの所在を確認いたしております。  性別でございますが、男性の方が82名、女性の方が4名ということで、大半は男性の方でございました。
     年齢層でございますが、最高の方は80歳、最も若い方で25歳ぐらいだろうというふうに思われます。平均は55.5歳ということになるわけでございますが、75%程度の方が50歳以上の方ではないかというふうに把握をいたしております。  それから、今の場所にどのぐらいいらっしゃったのかということにつきましては、半数の以上の37人が今の場所に来てまだ1年たっていないという結果でございました。  調査地の場所に来る前はどちらにいらっしゃったのかという質問を差し上げたわけですが、その際には市内29、それから市外33人という結果でございました。市外というふうにお答えになった方で最も多かったのは関東地区から来たという方が14名で最も多うございました。その次が東北地区から来たという方が7名ございます。  それから帰る身寄りがありますかという御質問に対しましては、3分の1の22名の方があるという御回答でございました。その身寄りでございますが、親兄弟というふうにお答えになった方が14名、妻・子供というふうにお答えになった方が4名いらっしゃいました。  8番のホームレスとなった契機でございますが、これは複数回答をお願いいたしましたので数値上ちょっと調査数より多くなります。で、日雇い労働等仕事の減少を挙げられた方が23人、リストラを原因に挙げられた方が13名、仕事がないのでという方が5名ほどいらっしゃいました。そのほかに御家族との関係があってという御回答の方が3名ほどいらっしゃいました。  次にホームレス歴、(9)でございますが、1年未満とお答えになった方が3分の1弱を占めます。しかし、その一方で3年以上とお答えになった方も15人ほどおりまして、さらに10年以上ホームレスをやっているとお答えになった方が5名いらっしゃいました。  10番目の稼働の状況、実際仕事をしているのかという御質問に対しましては、7名の方が稼働していてほとんどの方は稼働していないという状況にございます。稼働している方の仕事の内容でございますが、時々日雇いをしているという方が5名、それからこれもやはり時々なんですが皿洗いとかビラ配りのアルバイトをしているという方が2名いらっしゃいました。それから未稼働だという方の中で、年金を受給していて収入があるという方がお1人、それから雇用保険を現在もらっているとお答えになった方が3名ほどいらっしゃいました。  それから、今当面必要なことは何がございますかとお伺いしたわけですが、その結果では、結果表にありますように、仕事、住居が欲しいとお答えになった方が合わせますと半数以上を占めております。ここの項目では思ったよりも日々の食事が欲しいという方が少なくて、日々の食事が欲しいとお答えになった方は8名にとどまっております。それから、このままホームレスを続けたいというふうにお答えになった方も5名ほどいらっしゃいました。  それから12番で最後になりますが、今後不安に感じていることはどんなことでございますかという御質問をいたしましたが、その結果、一生ホームレスのままでいるのではと不安であるという方が10名、それから仕事がないのが不安なんだという方が10名、それから病気になってしまうのではないかと考えられている方が9名、それから今はいいんだけれども老後になると不安だというふうにお答えになった方が8人ほどいらっしゃいました。  以上、結果の御報告を終わらせていただきます。 5: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。 6: ◯岡部恒司委員  エイズデーの企画を出されておりますが、大イベントであられるかと思います。その規模をお伺いいたしたいと思います。例えば街頭キャンペーンはどのくらいの人が出てグッズの配布をしたりチラシを配布するのか。それとまた(4)記念イベントはどのくらいの方々をお見込みになられているイベントなのか。そして主体が実行委員会の方であると思いますが、その他一般の方々がどの程度御参加なさるか。予測がつけばでありますが、お聞かせをいただきたいと思いますし、それから戻りまして(3)抗体検査事業、どのくらいの方々が検査を受けられると予測つきますか。例えばこの資料を見させていただきますと、感染者が年々増加を続けているにもかかわらず検査を受ける方々はほぼ半減していると書いてありますので、余り御期待できないような気もいたしますが、この辺をお伺いいたしたいと思います。  また、今ホームレス調査をお聞かせいただきましたが、調べてあと、これからどうするんですか。何か対応をなさるかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。 7: ◯健康福祉局長  エイズデー関係の御質問につきましては地域保健課長よりお答え申し上げます。  それからホームレス関係の対応につきましては、私の先ほどの説明の中にもちょっと触れさせていただきましたけれども、これまで国の方からも人数等の照会がたまにあったりしたわけですが、私どもとして実際何人おられるかもわからないで、例えば駅関係の方、あるいはその他そういった関係ボランティアの方と、いろいろお話を伺って、推計というか推定として何人という形で報告申し上げたんですが、実際に最近の状況を見ますと景気の状況等もありまして、どうもふえておられるんじゃないのかなということもありまして、やはり一度調査してみようというふうにいたしたわけでございます。  それで、対応につきましてですが、この問題につきましては、国の方でもことしの2月ですか、関係連絡会議を起こしまして現在検討されているという状況もございます。主に大都市圏の都市あるいは国、その他関係の省庁が入りましての会議がやられているわけですが、ただ、その中でも実際になかなか対応というのは難しいこともあるということで、方向性がまだ見えてきていない状況もございます。そういった中で私どもといたしましては、今差し当たってという部分につきましてはこれまでもやってきておりますが、例えば体を壊してあれだという場合には福祉事務所の方にお話しいただいて医療扶助の対象にいたしたいという形でお手伝いはさせていただいておるわけでございますが、今後はそういった差し迫っている部分に努力いたす中で、この恒久的な部分につきましては広く情報を得ながら検討してまいりたいという状況でございます。 8: ◯地域保健課長  世界エイズデーの規模でございますが、一番町のフォーラス前での街頭キャンペーンにつきましては、参加するボランティア等については約20名前後となっております。配布する資料は2,000部また3,000部程度というふうなことで考えております。街頭キャンペーンは今度12月1日のJRの仙台駅構内でも行いますが、ここも同様の予定でございます。  それから抗体検査事業について、年々減少しているというふうに書いてあるということなんですが、一応毎週5区の保健所のどこかでは受けられる体制をとっているわけです。今回は、従来は電話相談だけだったんですが、抗体検査も呼び込みをしてやろうかということで、これは街頭キャンペーンとか市政だより、あとはその他の啓発で相談とともに受けていただこうということで、ちょっと何名というふうなのは予想がつかないんですけれども、従来ですと日常的に行っている夜間の抗体検査の場合ですと大体10名前後いらしておりますので、それ以上を見込みたいと思っております。  それから記念イベントでございますが、12月4日にネ!ットU目的ホールで行います。これは一応300名から500名を予定しておりまして、映画がございますけれども2回上映するということで、それの倍というふうなことを考えております。どうぞ啓発のことでお気づきの点とか、あとお知り合いの方に啓発していただければありがたいと存じます。 9: ◯花木則彰委員  口頭で、児童館児童センター運営業務委託について、12年度から行うということでの報告だったんですが、もう少し詳しく御報告願えますか。 10: ◯児童保健福祉課長  児童館委託に関しまして、今年度るる検討してまいりました結果、今説明させてもらいましたようにひと・まち交流財団委託の方向で我々としましては検討させていただきまして、市民サービス向上等、また行政改革効率化を図っていきたいと考えております。詳しくは、市民サービスの中身としましては、開館日の統一や開館時間の延長、また職員に関しましても常勤化できるような形を考えてまいりたいと思っております。 11: ◯花木則彰委員  児童館等につきましては、私自身もいろいろ質問等をさせていただいておりますが、そもそも今の児童館の運営について、やはりいろいろ問題があると。特に、職員の人数の配置の問題や、あるいは児童クラブ放課後児童対策をどう進めていくのかということでの不十分な点などを指摘してきているんですけれども、運営の委託に当たってそういう問題というのは検討されたのかどうか、少しお伺いしたいと思います。 12: ◯児童保健福祉課長  現在の児童館の運営に関しましては、人数の問題とか職員の配置が不統一な部分もございますものですから、検討させていただきまして、我々としては十分なことができるような形のものを案として考えているところでございます。 13: ◯花木則彰委員  その案は示していただけますか。 14: ◯児童保健福祉課長  この案に関しましては、今から組合との話し合いがあるかと思いますので、細かい部分に関しましては今後の協議過程の中で決まってくるものと思っております。 15: ◯花木則彰委員  十分なものを案としてということでのお答えなんですが、十分かどうかはちょっと見てみないとよくわからないということがありますので、組合とのいろいろの協議はあるかと思いますが、ぜひ差し支えない部分では早く委員会の方にも出していただいて、検討できるようにしていただきたいというふうに思います。  また同時に、ひと・まち財団ということで検討して決めたということなんですが、ほかにも何か検討対象があって、幾つかの中でここを選んだということなんでしょうか。 16: ◯児童保健福祉課長  ひと・まち交流財団の選定に当たりましては、現在の児童館の業務の中で地域の子供たち活動拠点とはなっておりますが、今後の少子化対策の中で地域の子育て支援の拠点となるという役割のことも考えまして、地域コミュニティーを今後活発にしていかなければならないという拠点の課題を考えますと、地域コミュニティーづくりとして市民センターも運営しておりますひと・まち交流財団が適切なものと思って、こういう考え方を示しております。 17: ◯花木則彰委員  大枠ですが、今児童館職員というのは、一つは正職員、それからあとは嘱託の職員ということで構成されていると思うんですが、職員自体は基本的にはひと・まち交流財団に移籍をするという形になるとに考えていいんでしょうか。 18: ◯児童保健福祉課長  基本的には委託状況の中で、職員に関しましてはそのまま財団の職員として移行を考えております。 19: ◯花木則彰委員  嘱託職員についてですか。正職員についても同様の考え方なんですか。 20: ◯児童保健福祉課長  正規職員に関しましては、先ほど若干お答えさせてもらったんですが、児童館の配置の中で、全員ではないですけれども常勤化という形を考えておりますので、その中で勤務時間は同じ形をとる形になっておりまして、行政効果の中で正規職員を基本的には移行にしないで、移行側職員としての、委託先職員としての採用という形になるかと思いますので、正規職員に関しましては減る方向になるかと思っております。 21: ◯花木則彰委員  組合等との議論の中でもう少し細かく議論されていると思うんですが、基本的にはやはり人数が足りないと、今の現状のもとでは思っています。一つは児童館児童クラブをやるということであれば、やはり専任の職員がそこに配置をされるべきだと思います。少なくともその分はプラスをしていただきたいと思いますし、また現状の児童館の中でも自由来館児童数がふえたところについて人数がふえないと。少数の職員がてんてこ舞いをするという事態が起こっているわけですから、そういった事態がなくなるような移行について、ぜひ考えていただきたいと思いますし、職員の方の身分保障についてはぜひ後退することがないといった基本的な立場で行っていただきたいというふうに思います。 22: ◯岩崎武宏委員  ホームレス実態調査について報告がありましたけれども、これについて二、三ちょっと確認をさせていただきます。  このホームレスのことにつきましては、私たちも市民の中からいろいろ、公園でホームレスがいるとかあるいは今この調査にもありましたように駅の近くにいるとか、情報が寄せられておりまして、その都度行政の方にどういう対応ができるのかというようなことを聞いてまいったのですが、そういうときに、やはり先ほど局長がお述べになっておりましたように、本市においてこれまで実態がつかめていなかったということがありました。早急に実態調査すべきではないかということも提言をさせていただいたんですが、今回このような形でこれが一応まとまって御報告をいただけたということは、これからの施策を考える意味でも一歩前進であったと。このように思います。  そこで伺うんですけれども、このホームレスの方は、今ここに調査で明らかになっておりますように、いろいろな事情というか理由があってホームレスというような形になっているんだと思うんですが、まずお聞きしたいのは、ホームレスということに対する自己責任行政責任との関係市当局がどういうふうにまず理解していらっしゃるのか、その基本的な認識といいますか、それをまず伺っておきたいと思うんです。 23: ◯社会課長  今お話がありましたように、ホームレスをなさっている方は、さまざまな原因がございます。基本的には、そういう意味ではホームレスをなさっている方々というのは御自分の意思、それから環境上やむを得ずなさっているという状況だと思います。行政と個人の責任というのは非常に難しい問題であろうと思いますが、ただ、現実に現在の社会の中における一つのゆがみの形でこういう方々がいらっしゃるわけでございますので、この方々が自立をいたしまして、答えは余り適切ではないかもしれませんが、普通の社会生活に復帰していただけるようなさまざまな努力をすることが行政の側の責任だろうというふうには考えております。 24: ◯岩崎武宏委員  冒頭のお尋ねは、なかなか御答弁も難しい部分もあるかと思いましたが、やはりこの両面があると思いますし、そのことを考えて対応していかなくてはいけないんではないかというふうに思います。そこで、この調査の中に、ちょっと明らかではないんですけれども、長引く不況とかいろいろな影響を受けまして、仕事をしたいのだけれどもどんなに探しても仕事がないということで、やむなくこういうような形になっているという方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは、今必要なことという中に仕事が欲しいという方が41人もいらっしゃるわけですね。こういう方々は現実に職を求める何らかの活動をしていらっしゃるのでしょうか。例えば職安等に対してですね。そのあたりについては調査が漏れているのではないかと思うんですが、そのあたりはつかんでおられますか。 25: ◯社会課長  今回の調査では、いわゆるアンケート用紙みたいなものをお配りして回答していただくという方法ではなくて、私どもの職員がいろいろなお話をする中で項目に調査員の判断で丸をするというような形をとらせていただきました。確かに仕事が欲しいという方が41名いらっしゃって、今委員御指摘のとおり、ではあなたは実際に就職活動をなさっているんですかというところまで踏みこんだ設問をつくればよかったと思いますが、今回の調査の段階では今一番困ってらっしゃること、必要なことは何ですかというところにとまってしまいましたので、実際にハローワーク等に行って求職活動をしているかどうかまでは、残念ながら把握はいたしませんでした。 26: ◯岩崎武宏委員  自己責任が最近強調されるような社会的な風潮といいますか流れもあると思います。それはそれでそういうことが強調されるだけの理由もまたあるというふうに私は認識しておりますが、しかし自己責任もおのずから限界というものがあって、一生懸命努力をしていても今の社会の中で個人の努力ではいかんともしがたいというような部分もありますよね。そういう面では社会的な立場から、あるいは行政の責任、出動ということも当然必要になってくるかというふうに私は思います。  そういう点でいうと、ホームレス実態がどうなっているのかということを把握するのは、今岡部委員先ほど質問の中で御指摘なさいましたけれども、実態調査したことが目的ではなくて、その根本的なホームレス対策というのは、さっき局長も国の施策をまつ面もあるというふうにおっしゃいましたけれども、国はもとより自治体としての立場でもやっぱり対策をいろいろ考えていかなくてはならない。そのためのまず出発としての実態調査だったというふうに思うんですね。  それで、とにかく私は先ほど二つの責任というか二つの側面からこれを考えていくことが必要だという基本的な認識を述べましたけれども、もし当局がやはり同じような考え方を持っていらっしゃるのであれば、当然この実態調査の中で、仕事が欲しい、あればこういう生活は脱却できるんだけれども、現実にそういう仕事を求める何らかのアクションといいますか、そういうことをやっているのかどうかということまで踏み込んだ調査が、せっかく時間かけてやった調査なんですから、必要だったんではないかというふうに私は思います。  別の面からお聞きしますけれども、要するに日々の食事が欲しいという方は意外に少なかったということですけれども、ホームレスをしているという状態ですから生活は極端に苦しい状態ではないかと思うんですけれども、生活保護という制度がありますよね。あの生活保護の制度における住所の要件と求職の要件というのはどういうふうになっているんでしょうか。 27: ◯社会課長  生活保護の場合は、住民票等を定めるということではなくて、居所を設定していただくということであれば、ホームレスの方でも生活保護の適用はできるわけでございます。現実に福祉事務所の方に御相談をいただきまして、居所を設定していただきまして生活保護の支給に至った例もございます。  それから求職の関係でございますが、求職しているかどうかが生活保護を適用するかどうかの一番最初の基準になるわけではございません。ただ、生活保護を適用ということになれば、やはり自立支援をするための生活保護でございますので、保護をしながら仕事を探していただいて自立をしていただく指導をするという形になります。 28: ◯岩崎武宏委員  ちょっと大切なところなので確認しますが、今の課長の御答弁ですと、例えば生活保護を適用する前提条件として──これは病気その他で働きたくても働ける状態にない、稼働能力がないという方は、論外というか今の場合と別の議論ですけれども、十分に働くことができるんだけれども働かないという人に対して、生活保護の適用をするときに最初にそういう指導はなさいませんか。最初に保護の適用ありきで、後は仕事を探して働いてくれというような運用の仕方を現実にやっておりますか。 29: ◯社会課長  基本的には、私は今働いていないんで無収入ですから生活保護をしてくださいという問いかけがあっても、それははいそうですかといういうわけにはなかなかまいりませんので、どのような事情で今現在お仕事ができないのか、それから現実にどの程度金銭的、経済的にお困りなのか、そういった調査と申しますか状況を十分把握した上で、生活保護を適用するかどうかという判断をいたしております。 30: ◯岩崎武宏委員  ですから、現実の生活保護行政の運用を私たちも日々窓口に行っていろいろお聞きしているわけですけれども、やっぱり働く能力があるんであれば、現実に一生懸命仕事口を探してもこういう時世だからなかなか仕事が見つからないということはあるかと思うんですが、少なくとも仕事を、どんな仕事でもいいから自分の糊口をしのぐくらいは頑張って体を動かして働くんだというような、そういう努力をまず行政側が現実に求めているはずですし、またそういうことをしにすべて──緊急の場合は別ですよ、緊急の場合、今ここでとにかくまず保護の手を差し伸べなければというような事態のときには別でしょうけれども──一般的にはそういうことになっておりませんですか。  ですから私は、そういうこともあって、さっき局長が医療扶助の話にも触れましたけれども、これは生活保護の中の医療扶助ですよね。だから、私は好きでホームレスをやっている人は多分いないと思います。さっきの報告の中にずっとやっていきたいという人も若干いるというような話はありましたけれども、多くの方はやむを得ずというか、あるいはそのうちに習慣になってしまったのかわかりませんけれども、決してそれをよしとしているのではないのではないかと思うんですけれどもね。  ですから、何とかそういう状態から脱却したいというときに、行政はそういうホームレスの方に対してどのようなアクションというか姿勢で臨んでいくんでしょうか。 31: ◯社会課長  岩崎委員のおっしゃる、要するに行政と個人の責任という関係にまた話は戻っているのではないかと思いますが、確かにこのホームレス方々が111名と、そして現実に相当程度困っていらっしゃる。ではすぐ直ちに生活保護を適用するのかということになりますと、やはりそれでは個人の責任よりも全部行政の側の責任という形になってしまいますし、やはりホームレス方々にもう一度普通の社会生活に戻っていただくように誘導する施策が必要なのではないかと。単純に生活保護を適用して解決するという問題でもないと思いますので、その具体的な対策がなかなか出てこないところにこのホームレス問題の解決の難しさがあるのではないかというふうに考えております。なかなか委員の御質問にきちんとストレートに答えられないところがもどかしいんでございますが、そのようなことでございます。 32: ◯岩崎武宏委員  なかなか名案といいますか効果的な施策が考え及ばないというようなお話もありましたが、先ほど御質問なさった岡部委員も多分そういう角度からのお尋ねをされたのだろうと私は隣でお聞きしていたんですが、国の施策──国は国としての立場でいろいろあれするでしょうけれども、やっぱり現実にこういう調査の中で出ているように仙台市内のあちこちに、最近の感じとしてはかなりホームレスは急激にふえてきているのではないかというふうな感じを持っています。住民の方々もそういうような感じを持っているようですし、また、そのホームレスの方が本当にとことん困ってしまった、そういうところまで行ってしまう前に何らかの施策をやっぱり行政としても考えないと、これは本市にとっても大きな社会問題といいますかそういうような問題になっていかないという保証はないわけですので、今課長がおっしゃった誘導策といいますか、そういうようなことについては、本市の立場でもぜひ今回のこの実態調査をもとにして、早急にひとつ御検討いただき、何らかの施策を打ち出ししていただけるように望みたいと、こんなふうに思います。 33: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  それでは、次に市立病院より報告願います。 35: ◯病院事業管理者  市立病院から、感染症新法施行に伴う病床の再編と、コンピュータ西暦2000年問題の対応につきまして、総務課長より御報告申し上げます。 36: ◯市立病院総務課長  それでは、御報告をいたします。  まず最初に、感染症新法施行に伴う病床の再編につきまして御報告いたします。お手元の資料10をごらんください。  1にありますように、法改正に伴いまして感染症患者用の病床が50床から8床に変わります。それに伴いまして、市立病院全体の病床の再編が、2でお示しのとおり行われまして、この病床再編につきましては県が所管しておりますので、県と協議の結果、伝染病床──旧伝染病床でございますが、うち救急後方支援ベッドとして法的な許可を受けまして転用しておりました18床を一般病床として認めていただいたと。このような再編につきまして御報告する次第でございます。  以上の経緯につきまして若干補足説明させていただきます。仙台市立病院の病床は、地域医療計画に基づきまして、一般病床それから老人性痴呆疾患診断用の精神病床──老人性痴呆疾患センターでございます。それから伝染病床から構成されておりましたけれども、感染症新法、正式名称はかなり長いもので感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律という長いものでございますが、感染症新法と略称させていただきますが──の施行によりまして伝染病予防法が廃止されたことに伴いまして、伝染病床50床が廃止になります。それにつきまして、感染症新法に基づきまして第2種の指定医療期間として第2類の感染症病床8床が認定されました。2類の内容につきましては(注)の方にお示ししております。このような経緯の中で、本院では従前から救急関係の後方支援ベッド等として伝染病床のうちの18床を法令に基づく目的外使用許可を受けまして転用してまいったところでございますけれども、患者さんへのサービスをこれまでどおり維持していくために、これらの転用ベッドを一般病床として再編したく、地域医療計画を所管する県と協議を重ねてまいりました。このたび、11月1日付で県より正式に許可を受けましたので、御報告する次第でございます。  なお、今後の取り組みといたしましては、感染症関係を含めまして現在組織改正を検討中でございまして、これらと合わせまして議会に御報告し、お諮りするつもりでおります。  次に、コンピューター西暦2000年問題への対応についてでございます。資料11に基づき御報告いたします。コンピューター西暦2000年問題への対応につきましては、市長部局と4企業、それに消防でそれぞれ対応するように統一されておりまして、1に書いておりますように、本年の6月に病院内に病院長を委員長といたしますコンピューター西暦2000年問題市立病院対策委員会を設置いたしまして、必要な検討をしておりまして、続けてまいりました。また、厚生省の方からも医療機関における策定指針が出されまして、万が一障害が発生した場合の対応を含めた危機管理計画を策定するようにという御指導も行いまして、このたび仙台市立病院危機管理計画を策定したところでございます。  このような中で、まずライフラインの代替手段等の確保でございますけれども、停電時については自家発電及び無停電電源装置が作動するようになっております。また、主に発電用の燃料の備蓄は2日分用意しております。また、水については貯水槽に約1日分、患者用の食料は3日分、薬品及び診療材料につきましては2週間分の備蓄がございます。  次に、重要システム・医療機器の対応状況でございます。3でございますが、中央監視システムなどの設備につきましては、これまでに対応や模擬テストを完了し、医事システムにつきましては、本日から3日間、土日にかけてシミュレーションを実施する予定にしております。また、医療機器につきましても、問題があると指摘されて整理して調査したものが300弱ほどございまして、これらにつきましては11月中に──9割以上は既に点検済みでございまして、今月中にすべてチェックを完了するという体制になっております。  4番の、問題の年末年始の対応でございますが、これは対策本部を設置し、31日、大みそかの10時から午前2時までを待機時間と設定いたしまして、通常60名の体制を3倍近い160名に増員して、機器のチェックや障害が発生した場合に患者さんに影響が及ぼさないように万全の措置をとるというふうに考えまして、その態勢を強化するところでございます。特に生命に影響のある機器でございますけれども、使用して越年する患者さんにつきましては事前にリストを作成し万全を期すと。これは12月28日までにリストを作成します。そして最終の12月31日最終的に把握いたしまして、万全を期すというふうな態勢で臨んでおるところでございます。  以上でございます。 37: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。 38: ◯花木則彰委員  各部署とも今2000年問題ということで取り組みをされていると思うんですが、一番人命にかかわる部分ですので、ぜひしっかりと行っていただきたいと思うんですが、燃料について、主に発電用ということだったんですけれども、暖房用も大体このぐらいは確保されているんでしょうか。  もう一つは、300弱のシステムのチェックをほぼ今終わっているということなんですが、チェックの中でいわゆるふぐあいが出てきているのが幾つかあるとすれば、大体どういう傾向のふぐあいで現れているのか、傾向だけでもお知らせください。 39: ◯市立病院経理課長  初めに燃料でございますが、これは本院はまだ重油でボイラー対応してございます。したがいまして、ボイラーの燃料と合わせまして2日分というふうに考えております。  それから医療機器でございますけれども、これは病院の医療機器につきましては、対応がほぼ完了という形になります。御質問のどういう傾向の問題かといいますと、これはほとんどが誤表示ということで、実際の作業にはほとんど影響はないというふうな内容のものでございます。なお、若干始動の際に一度電源を切ってから再立ち上げをする必要があると言われている機械もございます。 40: ◯岡本章子委員  私からも2点お伺いさせていただきます。  1点が、最後に事前にリストを作成し万全を期すという言葉があるんですけれども、具体的にリストを挙げた患者さんに対してはどのような態勢でどういうふうに万全の形をとるのかということが1点。  あと、万が一が起きた場合、患者が発生した場合の対応ということも態勢をとられる予定なんですけれども、その発生した場合のシミュレーションといいますか、そういうケースとしてどのような計画──例えばどこか別なところに搬送するとか、そういう連携をとられる計画があるのかどうか、お伺いいたしたいと思います。 41: ◯市立病院長  28日と31日に在院患者状況報告書というものをまとめます。それには厚生省で重要機器が指定されておりますので、その機器を装着している患者を一応想定いたします。しかも問題になるのは人工呼吸器をつけている患者だと思いますが、これはマンパワーに頼る以外ございませんので、一応オンコールの態勢を万全にして、それに対応したいと考えております。それから患者監視装置と輸液ポンプ、これはやはりそういうものがなかった時代に戻って一応やるしかないと思いますので、これも人手が要することだと考えております。それからいわゆる病院の内部に関しては、一応そういうようなことで万全を期したいと考えておりますが、外部等の患者の受け入れとかそういうことに関しては、県の医師会とかそういうところとももう少し詰める必要があると考えております。 42: ◯岡本章子委員  ただ、病院内の方では対応できると思うんですけれども、もしかしたら、例えば個人病院ですとか、対応が間に合わないところもあるかもしれないので、万が一ほかのところで起きた場合に協力依頼というのが多分こういう大きな病院というのはあるのかなという気がしますので、ぜひそこも含めて対応を整えていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。 43: ◯岩崎武宏委員  今岡本委員からもちょっと御質問がありましたが、万全を期すということの中身を1点だけ伺いますが、今人工呼吸器の話を院長お触れになりましたが、まさに人工呼吸器を装着している患者さんというのは大変なわけですが、人工呼吸器はいろんな種類というかメーカーがあると思うんですけれども、このあたりは、まずメーカー側が2000年問題に対する対策をクリアできているというふうになっているのかなっていないとかは、市立病院の方では確認をされているでしょうか。 44: ◯市立病院経理課長  人工呼吸器そしてペースメーカーは、これは厚生省が3,000ほどの業者を全部調べまして、回答としては重篤な障害が出る危険はないというふうになっております。なお、私どもでも人工呼吸器それからペースメーカーにつきましては、市立病院に納入している業者にすべて文書をもって問題ないという確認をいただいております。その機械については2000年問題について重篤な障害が起きるようなケースはないというふうな調査結果になっております。 45: ◯岩崎武宏委員  重篤な障害が起きる可能性はないというような表現をされると、何にかやっぱりそこそこの障害が起こり得るというような不安がちょっと出てくるんですよ。  これは今市立病院にお伺いをしているんですが、実は市内の大きな病院なんかについて、この人工呼吸器を装着している患者さんに対する年末年始の対応をどうするのかということを聞いてみますと、ある病院では、今課長がおっしゃったようにメーカーの方からはほぼ問題ないというか大丈夫ですよとは言われているけれども、それを信用しないということではないんだけれども、医療機関としてはやっぱりその上にもさらに万全を期さねばならないというような立場から、例えば病院に今入っていて人工呼吸器を装着している患者さんについては、平素認めている外泊──特に年末年始なんかは人工呼吸器装着したまま自宅に帰って家族と一緒にお正月を過ごすというような方が少なくないと思うんですけれども、それもできないような患者さんの場合はちょっと別ですけれども──そういう場合に、その病院なんかではそれはやはり大みそかを越えるまでは我慢をしてもらうと。市立病院も平素の何倍もの職員態勢で万全を期す体制をとっておりますけれども、そういうことで、病院の中にいればそういう対応ができるからということで、今回だけは辛抱してもらうというような方針をとったところもあるようです。  それから、実際に外泊ということではなくて、平素市立病院の方で診ていらっしゃる在宅の患者さんの中に、人工呼吸器をつけて療養生活を送っている方が、これまた人数はそんなに多くはないかと思うんですがいらっしゃると思うんですが、そういう患者さんに対しては、その患者さんを年末年始の間だけでもぜひ本人に入院をしていただきたいという形で対策を講ずるのか、どうするのか。そこのところのあたりはどんなふうに市立病院は対応されるおつもりなんでしょうか。 46: ◯市立病院長  最終的には患者さんと主治医とのお話し合いになると思うんですけれども、もし患者さんの方からそういう要望があって、やはり主治医がそう判断した場合には、そういうふうな処置を講ずる必要があると考えております。 47: ◯岩崎武宏委員  わかりました。  それからもう1点だけ、感染症のことなんですけれども、本院は感染症対策に万全を期しているということはかねてからお聞きしているわけですけれども、この間たまたまある雑誌の冒頭の巻頭言というか、そこのところに、虎ノ門の病院長さんの投稿が載っておりまして、私もそれを読んでぎょっとしたんですけれども、欧米と違って日本のほとんどの病院は、大病院と言われるようなところであっても、例えば患者さんがいよいよ市立病院に入院をするというときに、身の回りの物等の私物の病室内への持ち込みを現実にお認めになっているんじゃないかと思うんですけれども、そういうことは欧米の方では考えられないことだ、なんてことを書いてあるんですね。絶対に外からの感染源を病院の中に持ち込ませないということでもって、例えば歯ブラシにしてもその他何にしても、すべてそういうものは病院の方から滅菌されたものを提供するようなシステムになっているなんて書いてあったんですね。そういうことをやっているのかなと思ったり。  あと、例えば患者さんが使ったベッドを退院して新たな患者さんが入ってくるんですけれども、私の間違いならすぐ指摘してほしいんですが、シーツとかリネン関係のそういうものの交換はするんでしょうけれども、ベッドそのものを殺菌するというか滅菌するというか、消毒をして対応するというようなことを市立病院がやっておられるのかとか、そのあたりのことなんかもその院長は指摘をされていたんですね。  それからもう一つは、これは多分病院に関する法規を本院はきちんとお守りになっているからその点は問題ないと思いますけれども、3点目にそこで指摘されていたことは、やっぱり感染を防止する、あるいは拡大を防止するというためには、例えば病院経営上だったら一定の空間──一つの病室の中に一台でも多くベッドがあった方がいいと思うんですけれども、やっぱりベッドとベッドとの間の空間というのにゆとりを持った形でベッドを配置するというようなことは、本気になって感染症対策をやろうというのであれば、まずそのあたりから改善をしなければならないのが日本の医療の現状ではないかというような、警鐘ともいえるような発言を巻頭の言葉に載せていたんですけれども、私はそれを聞いてそういうような以上の3点のようなことが、例えば市立病院ではどんなふうに行われているのかなと思ったんですが、ちょっと教えていただきたいと思います。 48: ◯市立病院長  まず、ベッドの消毒でございますけれども、これは従来の伝染病──新しく感染症新法になりましたけれども、要するにそういうふうな疾患に関しては退院後消毒いたしますけれども、一般の、例えば肺炎で入った、そういうような格好のときにはベッドの消毒とかそういうことはいたしておりません。ただ、最初の問題ですが、要するに私物の持ち込みを禁止するということでございますが、感染症の性格を考えますと、実はそういうふうな状況の場合には面会もしていただきたくないということになってしまって、そのところの線引きが大変難しゅうございます。そういうことで、例えば免疫力の非常に落ちた患者さんとか救急の場合には、ある程度面会の制限をいたしますけれども、一般病床に関しては、現在のところ面会の制限とかそういうことはいたしておりませんし、私物の持ち込みを禁止するというところまではいっておりません。以上が、病院の現状でございます。  それから、ベッドの要するに占有面積でありますが、現実的には今の病院の床面積は医療法に決められた基準をはるかに満たしているわけですけれども、やはり将来のことを考えれば、今岩崎委員がおっしゃったようなことも考慮しながら医療を行っていくのが望ましい姿と私自身は考えております。 49: ◯委員長  そのほかございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 50: ◯委員長  以上で、報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言がありましたら、お願いいたします。 51: ◯岡部恒司委員  来週から、先ほど御質問させていただきましたエイズデー、大イベントがございますし、恐らく大変大きな効果が上がるだろうと期待をしながら、また、御当局からレッドリボンをちょうだいいたしましたものですから、敬意を表しながら、引き続きエイズの問題を若干御質問させていただきたいと思います。  前回もお尋ねをさせていただきましたが、再度お尋ねをいたします。この仙台市にはエイズの患者さん及びHIV感染者がどのくらいおられるか。特に知りたいのは、10代、20代の若い人たちの最近の変化をお伺いいたしたいと思います。そしてもう一つ、今までその方々が何人ぐらい御逝去なされているのか、お伺いさせていただきます。と同時に、今後どのようになっていくかの予想をお伺いさせていただきます。よろしくお願いいたします。 52: ◯地域保健課長  1点目の、仙台市内で感染者と患者数がどのくらいかということでございますが、昨日現在で20名となっております。それから年齢別ということなんですが、一応20代が7名、30代5名、40代3名、50代2名、60代以上が3名ということでございます。それで、若い層の変化はどうかというお尋ねですけれども、仙台市内では特に若いとか高齢者  高齢には至ってないですけれども中高年の方のそういう特徴的な変化はございませんが、全体的には異性間の性的接触等が原因となっております。それで、全国的に見ますとやはり20代、30代の方は感染者の数がかなり多くなっておりまして、患者さんとして発病なさるのはその後の40、50代の方が多くなっております。  それから亡くなった方という御質問ですが、20人の中に含まれている場合と含まれていない場合とが届け出の中にございまして、それから市内の医療機関からの報告ということで、市民の方なのかどうかの特定はちょっとできませんが、7名ほどいらっしゃいます。  それから20名の方々が今後どうなるかということなんですが、これは今国の方でも治療とかあと感染者の方の場合ですと発病を予防するための薬剤の研究だとか、そういったものが進んでおりますので、どこまでというふうなところは今現在のところはちょっと予想がつきません。 53: ◯岡部恒司委員  その20名というのは、患者さん、感染者さん同じと伺っておりますが、これは不思議なことだと思うんですね。国内全般で見ますと、ちょうだいした資料を見させていただきますと、トータルで患者さんが1,900超、感染者方々が4,400超、違うのは当たり前ですね。感染者方々が多いというのが当たり前なんです。にもかかわらず20名、同じだという御報告であります。  それを含めていろんな症状があると思うんですが、その宮城県の半分を擁するこの仙台の行政の、そしてその現場の責任者として、このエイズ対策についてどういった問題点があるのか、こういったことがあるんだ、こういうのがあるからいろんなことができないんだというような問題点がございましたら、御披露いただきたいと思います。 54: ◯地域保健課長  先ほどは失礼いたしました。20名の中には感染者と患者さんが含まれているということです。
     それから問題点につきましては、やはり一般的には自分の問題ではないというふうに受けとめていらっしゃる方々が多いということで、関心が低いというところが一番問題だと思っております。それを予防するためにどうするかというところでは、今のところですとやはり若い方の感染が多いというところで、そういう教育課程の中でどういうふうにしていくかというふうな一つの問題がございます。それからやはり、先ほどレッドリボンをお配りいたしましたけれども、偏見とか差別があるがゆえに、自分がこういう治療をしているとか、そういうことを人前で言えないような状況があるんじゃいないかと。薬をかなり多い量を飲まなければいけない。そうすると当然飲む方たちはトイレとかそういったところで隠れながら飲んでいるような状況だというふうなところで、やはりそれを受け入れる社会というところが大事なんじゃないかと思っております。あとは、やはり会社とかそういったところでも受け入れられるように──治療費がかなり高くなるということがありますので、差別がなければきちんとした治療ができるというところだと思いますので、継続的に勤務をすることができるような体制が大事だと思っております。 55: ◯岡部恒司委員  よく、こういった問題、この病気はかかったらもうアウトなわけですから。感染しても早目にわかれば発病しない程度、また患者として治療しても研究が進んでおられるようで若干の延命策がある程度でありまして、将来完治をする治療法がないわけであります。そしてまた行政、地方自治体が厚生省からの指導のもとにやらざるを得ないという、いろんな問題があると思うんです。しかしながら、地方自治体でもできることは、先ほど課長がおっしゃったとおり予防策に徹してやることが一番であろうかと思うんです。  恐らく、ここにいる皆さんでも、このエイズ問題を半分は忘れておったと思うんです。私たちでさえそうですから、10代、20代、若い方々はわからないといっても過言ではないと思うんです。現場のナースの皆さんたちがこんな悲痛なことを言っておりました。女子中学生、高校生、いかにも風邪にかかったように、真剣な顔さえもしないで気軽に性病にかかって治療に来る子たちが非常に多いんだと。その子たちはたまたま普通の──普通ではないと思うんですけれども、性病であったからいいけれども、完治する可能性が高い病気であるけれども、これがHIV感染だったら大変なことになるんだと。そしてもう一つ、2カ月になると思います、飲む避妊薬が解禁になりました。売れ行きも大変好調であると伺っております。2週間ぐらい前の某新聞の片隅にこんな記事が出ておりました。小さく小さく出ておりました。厚生省で国立大の学生6,000人に調査をしたようであります。その学生たちの40%が、この避妊薬がエイズ感染の予防に効果がないということを知らなかったという、こういう数字も上がっておるようであります。大変目を疑ってしまったような、信じられない報告でありますけれども、これが実態であるかと思います。  しっかりと、予算のかからない、いわば啓発、啓蒙活動というのは自治体でもできるわけでありますので、しっかりとこの問題、今世紀人類最大の危機的問題であると以前は言われておったわけでありまして、きちんと予防策を徹底して、やれる範囲の中でできることはしっかりとやっていただきたいとお願いを申し上げさせていただきますが、その一環としてこのエイズデーだと思うんですね。これ以外に何か予防策といいますかお考えがありますか。それともこれで終わりですか。いかがでしょう。 56: ◯地域保健課長  年間通しては、電話相談とか抗体検査を行っておりますけれども、それから各区の保健福祉センターの方で学校とか地域における啓発ということでは、健康教育だとかそういったものを行っております。また、学校──大学とか専門学校等、そういったところへも働きかけながら、学校祭だとかそういったところで取り上げていただくような働きかけも行っております。 57: ◯岡部恒司委員  多分やられることを期待しながらお伺いしますけれども、このエイズデーのときに、例えば課長さんが今御報告いたしました感染者とか患者さんの数とかをこういったときに公表なされるんですか。公表するおつもりでありますか。このエイズデーのときに、仙台市における患者さんの数とか感染者さんの数とか、今後どうなるだろうという推測とかといったとき、そういったことをこのときに公表なさいますか。 58: ◯地域保健課長  今のところは予定はしていなかったんですけれども、これだけの数というのは届け出が出た数ですから、この何倍、何十倍の方が感染しているかどうかわからないというふうな実態がございますので、あいさつとかそういった中で公表していきたいと思っております。 59: ◯岡部恒司委員  もう以前とは現状が違うわけでありまして、先ほど以来いろいろと教えていただきましたけれども、今は性行為による感染がふえているのが圧倒的、しかも若い人たちであると。  それでちょっと話をずらしていただきますけれども、言葉じりをつかまえるようで大変恐縮なんですけれども、あえて御批判を覚悟しながらこれを取り上げさせていただきたいんですが、平成9年第2回定例会の際に、先輩議員の結核集団感染の公表についてという質問がございまして、当時の健康福祉局長の答弁の中で、前後のやりとりもあるんですが、ここだけをちょっと気になるので申し上げますけれども、「本市といたしましては、今回の問題に限らず、保健所に届け出のなされるエイズその他ハイリスク感染症なども含めた疾病に関する情報につきましては、プライバシー情報の典型的なものであり、軽々に公表できるものではないと認識をいたしておる」この言葉があるんです。名前とかだれを公表するわけではないんですね。本当に身近なものにこういった大変な問題があるよと、やっぱりどんどんオープンに公表していかなければいけないと思うんです。全国的なことばかり、世界的なことばかり言ってもやっぱりはっと気づかないのがこれは人間の心理であるわけでありまして、やっぱり余り自分の地元でとか、仙台にもこういう方がいるんだなと気づいてはっとするのかもしれないと思うんです。  どうでございましょう。先ほど課長さんはその都度公表すると言っておられましたけれども、このプライバシー云々あるんですけれども、公表できるものはないと認識をなさっておるということは、今の、結果の問題なんですけれども、エイズの問題にはこの言葉は当てはまりませんよね。いかがでしょう。 60: ◯地域保健課長  当時は、その都度患者さんとか感染者の方が発生したところを公表──今回出ました、届け出ありましたというふうなのはできないというふうなことだろうと思うんですけれども、今回委員おっしゃるのは、トータルの20名というふうな数のところでございますので、私は公表できると思っております。また、ことしの4月からの先ほど市立病院の方から御報告いたしました感染症新法の中では、エイズは別の──後天性免疫不全症候群というんですけれども、そちらの法律がありましたが、今回感染症新法の方に加わった形になっております。ですから、感染症新法の中で情報の公開というふうなところで、4類の感染症に当たりますので、そういった数的な情報公開はできるものと考えております。 61: ◯岡部恒司委員  先ほど申し上げましたが、宮城県の半分の人口の中の行政、その現場の総責任者であります課長さんの今後の御活躍に期待しながら、質問させていただき、ぜひぜひその仙台市独自の徹底した予防策、特に若い方たちに絶えず予防策等々、啓発活動等々、しっかりとお願いさせていただきまして、終わらせていただきます。 62: ◯山口津世子委員  私から、臍帯血バンク設立について御質問させていただきたいと思いますけれども、この6月の議会で一般質問をさせていただきました臍帯血バンク設立についてですけれども、全国的にもこの臍帯血移植のためのバンク設立は大変必要であると認められているところであります。先般9月30日に、東海村のJCOの核燃料施設において作業員が大量の放射線を被曝するという大変な事故が発生いたしました。その3人の被曝作業員のうちの2人の方が臍帯血移植の治療を受けたというニュースも、これは耳に新しい出来事でありますけれども、百万都市仙台として、この臍帯血バンク設立について、その必要性をどう考えておられるかということを1点お伺いしたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。 63: ◯健康福祉局長  臍帯血バンクにつきましての必要性ということでございますが、例えば白血病その他こういった悪性の腫瘍等につきまして臍帯血を活用してという意味合いで、大変大事な部分でございまして、それを管理いたしますバンクが身近にあるということは大変大事なことだと思っております。ただ、反面この部分と申しますのは、ある程度広域的な対応というのがなされるべきものかというふうな状況もまずあるわけでございます。  そういうことでございますが、私どもとしてはこの必要性については持っておりまして、そして現在の状況をちょっと申し上げますと、宮城県が主体になって検討委員会を立ち上げまして検討いたしておりますが、私どもの方といたしましてもこの検討委員会の下に作業部会を設けております。そちらの方に職員がオブザーバーという形でかかわる中で、私どもとしても必要な部分についてはかかわっていきたいという形で対応いたしておるということでございます。なお、今後検討が進みまして方向が見えますれば、県の対応を見ながら私どもとしても必要な検討をしていく必要があるというふうに思っているところでございます。 64: ◯山口津世子委員  最後まで答えていただきましてありがとうございました。それで、臍帯血移植については国として保険適用というのがことしの春に認められまして、そこで一気に全国的にも公的臍帯血バンクの事業が始まったわけなんですが、全国でも8地域で──北海道、東京、神奈川、名古屋、兵庫、徳島、福岡とか、8地域で公的バンクが設立されているんですが、6月の質問のときに、今局長がおっしゃってくださいましたが、市長の方からは県との情報交換を始めているところだと、これから連携をとりながら対応していくという御答弁をいただいたんですけれども、その後、今、市の方からもそういう体制をとっているというお話を伺いました。そして検討会が持たれているということを今確認させていただいたんですけれども、またその設立について、県の事業であるというお話ですが、その設立の見通しについては立っているのかどうか、もしお答えできるんであれば見通しは出るのか出ないのか、その辺を教えていただければと思うんですけれども、よろしくお願いします。 65: ◯健康福祉局長  県を初め関係方々が精力的に現在検討を進めておるところでございまして、私どもが伺っている状況といたしましては、宮城県におけるバンクの関係につきましては、東北大の医学部が中心となりまして関係者の方々でNPOという形でバンクを設立して事業運営を行っていきたいということで、努力されておるというふうに考えておりまして、私どもも実現が図られるのかというふうに思っておるところでございます。 66: ◯山口津世子委員  ぜひ、仙台市としても強力に後押しをしていただきながら設立していただきたい。というのは、私も地域の中を歩いていて、複数の方から、急性白血病だとかが家族の中に出て、何とか骨髄バンクに登録をしてもなかなか骨髄バンクの登録では治療が進まないということで、臍帯血移植ができないんでしょうかと。全国的なニュースを聞いてそういうことを複数の方から御相談されたこともありました。東北大の方にも電話をしていろいろアドバイスを受けながらお返事をしましたけれども、地域の中からそういう声もあるということで、何とか早い時期に臍帯血のバンクの設立を達成していただきたい。そのことを最後にお願いしまして終わらせていただきます。 67: ◯花木則彰委員  先ほど審議事項の中で、この間の介護保険それから高齢者保健福祉計画についての中間案に対する意見についてお聞きしたんですけれども、私はここでは、この間、認定が実際に始まっていまして、そして認定結果が通知をされていますね。その中で、特に認定外になった方ですね。前は自立と言われていたんですが非該当というふうに通知をされているようですが、この方々に対してのお知らせの中で、今回の非該当と認定された方についての対応を今検討しているので改めてお知らせいたしますということでのお知らせが一緒に届けられているということなんですが、実際に検討中ということなんですけれども、国の方の今の新たな対応というのもあって、対応の検討がこのままずるずるおくれていくと、やはり認定から外された方々の不安というのはどんどん大きくなると思うんですよね。介護保険の本体についての検討とあわせて、やはり介護保険以外でやることになっている高齢者保健福祉計画でやることになっている検討を相当急いで今やらなきゃいけない時期だと思うんですが、その検討状況については、今のところ報告していただくことはないでしょうか。 68: ◯健康福祉局高齢保健福祉課長  自立になった方に対する対応でございますが、現在検討中でございます。先ほど報告がございましたけれども、分科会の方に市民の皆様の意見を審議の中に反映させて検討していただきながら、その結果を踏まえてさらに検討していきたいということでございます。委員御指摘のように、ずるずると引き伸ばすということは現在の利用者の方にとっても御迷惑をおかけするということもございますので、その辺の結論についてはできるだけ早く出していきたいというふうに考えてございます。 69: ◯花木則彰委員  大体の検討のテンポなんですが、年内ぐらいというふうに受けとめていいんですか。 70: ◯健康福祉局長  この部分につきましては、スケジュール的な御質問でございますけれでも、まず一つ国の対応の部分が早目に知りたいなという部分ですね。それから私どもの方といたしましても基本的に一般福祉の方でどういう対応が可能かということで検討いたしているという部分がございますので、ある程度予算的なトータルのかかわりというものも出てまいります。そういう状況の中でございますけれども、できるだけ急いでまいりたいということでございますので、御理解いただきたいと思います。 71: ◯花木則彰委員  そういう面があるということは当然承知しているわけですが、特に国側の対応待ちになるとずるずるといってしまうのではないかというふうに危惧しているわけで、やはり仙台市として、上乗せ、横出しについての基本的な考え方についての整理をされて、中間案を受けてその方向で進んでいると思うんですが、そうすると、それ以外のサービスについてどうするのかというのは、市としての考え方として相当打ち出して、実際にそれにどのぐらいの予算が必要なのかということでも、もう12月になれば来年度予算の大枠を決めなければいけないわけですし、また、予算の面では国の施策の問題というのは大分かかわりますが、やるかやらないか、続けるのか続けないのかということについては、それより前に結論を出せるんだと思うんです。  実際に利用されている方についてはそれにかかる費用を市が出すのか国が出すのかということは、関心がないとは言いませんけれども、しかし一番の関心事は、そのサービスが継続されるのかどうなのか、また、その上での利用者負担というのはどうなるのかということだと思いますので、今の局長の御答弁だといつになるのかわからないというふうにしか受けとめられなかったものですから、ぜひもう少し急いだ、大体の時期、めどというのをお示しいただければと思います。 72: ◯健康福祉局長  御質問の趣旨も踏まえまして、努力してまいりたいと思います。 73: ◯委員長  ほかにありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 74: ◯委員長  ほかになければ、これをもって、協議会を閉会いたします。...