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  1. 仙台市議会 1996-08-21
    経済環境協議会 本文 1996-08-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                              開会 午後1時15分                              閉会 午後1時45分 2: ◯委員長  引き続き協議会を開会いたします。  まず経済局より報告願います。 3: ◯経済局長  経済局より3件の御報告をさせていただきます。  まず、O-157関連についてでございますが、委員の皆様も御承知のとおり、病原性大腸菌O-157による食中毒が全国各地で発生し、特に堺市におきましては多数の感染者が発生しているところでございます。本市におきましても、市民の安全を守るという観点から健康福祉局においてO-157の検査を積極的に行ってきたところでございまして、その結果食肉市場の枝肉から菌が検出され、8月3日、7日及び9日に健康福祉局より発表を行ったところでございます。  このような検査結果等を踏まえまして、経済局といたしましても、中央卸売市場及び食肉市場内の対策会議を設置いたしまして、それとともに厚生省、農林水産省の通達に基づいて所要の対応をしてまいったところでございます。また、食品製造や肉の小売業者あるいは飲食店等にもO-157関連で影響が出ているところでございまして、このようなことをかんがみ、中小企業指導センター内にいわば経営、金融両面からの相談窓口を今月の15日から開設をいたしているところでございます。詳しい対応状況につきましては、後ほど食肉市場関係につきましては食肉市場長より、また小売業者等への対応関係につきましては中小企業指導センター所長より、それぞれ御報告申し上げたいと存じます。  次に、2点目の袋原公設小売市場の一時休業についてでございますが、出店業者より一時休業したい旨の要望が出されましたので、商工振興課長より経過、対応等につきまして御報告申し上げさせていただきたいと存じます。  3点目は、ことしの水稲の生育状況についてでございます。市内各地域及び降ひょう被害を受けました秋保長袋地区も含めまして、農政課長より詳しく御説明をさせていただきたいと思います。 4: ◯中央卸売市場食肉市場長  O-157関連について御説明申し上げます。  食肉市場におけるO-157の検査状況でございますが、お手元の資料で別紙1をごらんいただきたいと思います。本市の屠畜場で枝肉から検出いたしました病原性大腸菌O-157についてでございますが、この検査は健康福祉局食肉衛生検査所衛生研究所で検査を行ったものでございます。  その事例1は、平成8年7月22日に牛171頭のうち25頭の検査を行い、そのうちの2頭からO-157を検出いたしました。その2頭の牛から検出した菌を国立予防衛生研究所へ送って再検査をいたしました結果、病原性大腸菌O-157、H7、ベロ毒素と確認されました。この牛の出荷者は市内の業者でございまして、生産者は県外の畜産農家でありました。なお、この2頭は消費者に渡る前に流通をとめております。  事例2でございますが、平成8年8月2日と8月5日の検査分のそれぞれ1頭ずつからO-157が検出されました。この牛2頭の出荷者・生産者は、それぞれ県内の業者と畜産農家でありました。なお、この牛は適正消毒行い流通を認めております。  以上のような検査の結果、O-157が検出されましたので、経済局の対応といたしましては、別紙2をごらんいただきたいと思います。卸売市場にO-157の対策会議を設けております。その対策会議の内容といたしまして、平成8年7月26日付厚生省通達によります屠畜場の安全衛生の確保等について、早急に検討することといたしました。別紙3をごらんいただきたいと思います。これは、厚生省の7月26日付の屠畜場の衛生管理についての通達を表にまとめてございます。通達では、この表にありますような対策をとるようにとのことでありますが、以前から実施しているものは「○」、今回の通達で実施したものは「◎」で表の実施状況欄に示してあります。この中で、主なものを申し上げますと、「生体受入」の欄では3項目がございますが、屠畜場係留所において、牛の体表、特に腹、肛門周辺などを十分に洗浄できるよう、牛を固定するさく場を準備中であります。「解体作業放血」の欄では、1頭ごとに解体使用するナイフの洗浄を83度C以上の湯で消毒する。これについては、配管工事の準備をしているところでございます。それから、「内臓摘出」のところでは、胃腸の内容物により枝肉を汚染しないため、食道と直腸を結さつする作業を現在は手作業でやっておりますが、これを近々機械を導入いたしまして実施する予定であります。その他まだまだありますが、衛生管理の確認ということで、今回新たに食肉衛生管理者を設置いたしました。以上が衛生管理の対策でございます。  なお、今後の改善策でありますが、現施設の衛生水準の向上を図るため施設の改善を行う必要がありますので、食肉市場施設整備計画コンサルタント等専門家の意見を取り入れまして、見直しに入っております。それで早速、昨日東京からコンサルタントにおいでいただきまして、現場を見ていただいているというような状況であります。その主な項目は、枝肉解体処理ラインの自動化、冷蔵庫の拡充、枝肉殺菌装置などを検討することといたしております。 5: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、何か質問はございませんか。 6: ◯洞口邦子委員  別紙3の中で、準備中のものについては大体の見通しを示していただきましたが、時期としていつころまでにできる見通しなのか、その辺についてお伺いしたいと思います。 7: ◯経済局長  準備中の2項目につきましては、現在着手という形をとっており、できる限り早い形で実施したいと思っておりますので、年度内には間に合うのではなかろうかと考えております。 8: ◯委員長  ほかにございませんか。
                 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9: ◯委員長  次の報告をお願いいたします。 10: ◯中小企業指導センター所長  私の方から、相談窓口の開設につきまして御報告申し上げます。  経済局といたしまして、今回の病原性大腸菌O-157による食中毒の影響で売り上げが減少していると思われる生鮮品販売店や飲食店を対象にいたしまして、今月8日、9日の両日に、サンプルの聞き取りによります影響調査を行ったところでございますが、その結果、生鮮品関連小売業につきましては、ほぼその全業種で影響が見られているような状況でございました。7月中旬以降、とりわけ8月に入りましてからの影響が顕著であるというふうな状況でございました。業種別に見てまいりますと、精肉小売業では販売額が約30%以上の減少が見られています。また、鮮魚小売業でも一部に30%程度の減少が見られ、青果小売業あるいはスーパー等各種食料品小売業につきましては、精肉・鮮魚に比べますと影響が比較的小さいようでございました。  なお、市内の生鮮品関連小売業店舗数は、平成6年商業統計調査によりますと食肉173店、鮮魚264店、青果320店、スーパー等各種食料品小売店は338店となっておりまして、食肉、鮮魚、青果では、おのおのの8割以上が従業員数5人未満という零細店となっております。売り上げの減少がこのような形で続くようであれば、経営に大きな影響が与えられるのではないかと考えられております。  また、飲食店につきましては、すし、焼肉等かなり大きな影響が出ておりまして、調査した店では30%程度の販売額の減少があったと見られております。  なお、平成4年の商業統計調査の結果によりますと、市内のすし店は392店、焼肉店は160店となっておりまして、こちらの方におきましても5人未満の零細店はおのおの8割、7割を占めておりまして、小売業と同様に大きな影響があると考えられております。  また、食料品製造業におきましては、豆腐製造業におきまして30%程度減少したというような企業がございましたが、そのほかはそれほど大きな影響は出ていないような状況でありました。  以上のような現状把握のもとに、仙台市といたしましては、病原性大腸菌O-157の影響を受けて売り上げの減少等により経営に支障を来しているというふうな事業者の皆様方のために、8月15日木曜日から中小企業指導センターにおきまして、経営、金融に関する相談窓口を開設し、相談に応じるということにいたしました。このことの周知につきましては、市政記者クラブ等報道機関に御依頼してその御協力をいただき、周知を図ってまいったものでございます。  また、宮城県信用保証協会及び取扱金融機関に対しまして、本市の融資制度、特に緊急経済対策融資制度育成融資制度小口融資制度についてさらなる理解と協力を要請し、中小企業者資金需要に一層積極的にこたえていただけますようお願いを申し上げたところでございます。  なお、15日の開設から昨日20日までに、9件の相談がありました。 11: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、何か質問はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12: ◯委員長  次の報告をお願いいたします。 13: ◯商工振興課長     〔資料「仙台市袋原公設小売市場の一時休業について」に基づき説明〕 14: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、何か質問はございませんか。 15: ◯洞口邦子委員  当初11店舗で始めたのが現在4店舗に、さらに今月では3店舗になるというようなことですが、このようになった原因について御承知のことがあればお伺いいたします。 16: ◯商工振興課長  やはり売り上げの減少ということが一番大きい原因だと考えてございます。特に、昨年12月に近くに大型店ができた影響もございまして、昨年度の売り上げが前年度比で16%ほど落ちております。さらにまた、今年8月に大型店ができておりまして、そういう影響も大きいのかなと考えてございます。 17: ◯洞口邦子委員  規制緩和大型店がどんどん進出できるようになったというのが恐らく原因の大きな一つだろうというふうに思います。これは市独自の問題ではないのでここではあれこれ申しませんが、リニューアル等で活性化を検討されているということですけれども、ただ、時期についても未確定だとかということで、やはり市でこうした小売店を守るために本当に本腰を入れて取り組まないと、リニューアルしてもまた同じような結果になりかねないという心配もあります。大型店に押されて地元の小売店がなくなるということでは、地域の足のないお年寄りだとか、そういう人たちに対する何ていいますか、車で遠くの大型店に行ける人はいいですけれど、やはり弱者を守るためにも、こうした小売店を守るという行政としての取り組みをぜひ一層強化してほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。 18: ◯経済局長  当分の間休業するという一つの考え方は、実は否定的な意味合いではなしに、言ってみれば現在出店なさっている方々が大変積極的でございまして、それらの方々とさらに再度募集する必要もございます。そういう視点に立ちまして、この袋原の公設市場につきましては、より地域のための施設として今後ともできるだけオープンをいたしたいというような形で取り組んでいる状況でございますので、御理解をちょうだいいたしたいと思います。 19: ◯洞口邦子委員  ぜひそうしていただきたいと思いますが、ほかにも幾つか仙台市内公設小売市場があると思いますが、聞くところによりますと余り売り上げが伸びていないような状況だと聞いていますので、局長の前向きの御発言大変評価したいと思いますけれども、こうした小売市場あるいは中小小売店舗に対する一層の取り組みを、強めていただくよう改めて申し上げたいというふうに思います。終わります。 20: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21: ◯委員長  次の報告をお願いいたします。 22: ◯農政課長  それでは、「平成8年度水稲生育状況について」という資料を御参照いただきたいと思います。  前回に引き続きまして、その後の市内の水稲生育状況について御報告をさせていただきます。まず1の生育状況でございますが、これは市内7カ所に設けている調査ほの8月1日現在の生育状況でございます。ごらんのとおり、地帯別といたしまして平たん地西部丘陵地山間高冷地の3地帯に分けておりますが、平均的には草丈が平年並みに回復しており、茎数、葉数については、平年よりやや少ないようでございます。全体的には、平年より二、三日のおくれとなっているようでございますけれども、有効茎数はほぼ確保されたというふうに判断をいたしております。  次に2の出穂状況についてでございますけれど、これは8月上旬の低温、それから日照不足の影響によりまして、8月15日の調査による調査ほの出穂時期、これは穂が大体四、五十%出そろった状態を出穂期と呼んでいるわけでございますけれども、平均で平年よりも1週間程度おくれているという状況です。しかしながら、今後天候がこのまま順調に推移すれば、出穂期のおくれによる収穫への影響は少ないものと判断いたしております。なお、病害については、葉いもちの発生が見受けられましたけれども、予防防除の徹底により発生量は平年より少なくなっております。また、害虫については、カメムシ類の発生が平年より多いという予測情報もございますので、今後とも徹底防除の指導を図ってまいります。  次に3番目、これは7月3日の降ひょう被害によるその後の追跡調査の状況についてであります。当初の調査では、収穫の大幅な減収が心配されたところでございますけれど、幸い梅雨明け後の好天に恵まれまして、草丈が若干短いものの茎数はほぼ9割程度まで回復をいたしております。また、2)の出穂状況についてでございますが、8月15日に出穂始期、これは穂が5%程度出そろった状態を出穂始期と呼んでおりますけど、秋保地区の境野に設けております調査ほと比較いたしますと、約8日ほどのおくれとなっております。しかし、この場合も天候がこのまま順調に推移すれば、収穫への影響は少ないものと思われますけれども、いずれにいたしましても、最終的な収穫量は坪刈りによる調査で判明する見込みでございます。 23: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、何か質問はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 24: ◯委員長  次に、環境局より報告願います。 25: ◯環境局長  環境局から2点について、口頭により御報告をさせていただきます。  第1点は、路上放置自動車等の対応についてでございます。この件については、去る7月19日の常任委員会におきまして、渡辺委員より御質問をちょうだいいたしました。その件につきまして、後ほど可沼廃棄物事業部長から御答弁させていただきたいと存じます。  第2点でございますが、まち美化推進モデル地区の指定についてでございます。仙台市におきましては、町の環境美化を図るということを目的といたしまして、各区にまち美化推進モデル地区を指定する計画で取り組んできてございます。去る8月1日には、太白区の長町地区でその指定をさせていただいているところでございますが、来る8月24日土曜日に当たりますが、原町地区を宮城野区のモデル地区として指定を行う運びとなりました。なお、指定書の交付式は24日の午前6時半から原町コミュニティセンターで行う予定でございます。 26: ◯廃棄物事業部長  路上放置自動車等の対応につきまして御説明申し上げます。  一般的に不法投棄廃棄物等の状況につきましては、日ごろから環境局でのパトロールを初め、道路や河川等のそれぞれの所管の部署でパトロールを行いますとともに、市民から通報や苦情があった場合には、現地を調査確認し、廃棄物投棄者、車の放置者、所有者あるいは土地の管理者等を調べまして、原状回復に向けて指導や処理を行っているところでございます。  原状回復につきましては、まず第一義的には廃棄物投棄者あるいは車の放置者が、その廃棄物の処理や車の撤去等を行うことといたしておりますが、投棄者が判明できない場合には、土地の管理者や所有者が処理を行うこととなります。しかし、土地が適正に管理されているにもかかわらず多数の不法投棄がなされたため、管理者に処理費用を負担させることが問題である場合や、環境保全上あるいは美観上問題がある場合などにつきましては、市が廃棄物として処理する場合もあり、関係部局と協議しながら行っております。特に、放置自動車につきましては有価物でもあります。さらにその状況により事件に関係している場合もございます。その場合には、警察が処理することもございまして、廃棄物と認めるには十分な調査や関係機関との協議が必要になります。また、廃棄物処理法以外にも、道路法、道路交通法道路運送車両法等の行政法さらには民法、遺失物法等の民事法などいろいろな法律が関係することから、その処理につきましては、各種法令に照らし合わせまた警察等の関係機関と連絡を密に取り合いまして、慎重に対処しているところでございます。  なお、今後とも的確に現状を把握いたしますとともに、処理につきましても迅速に対応いたしまして、きれいなまちづくりに努めてまいりたいと考えているところでございます。 27: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 28: ◯委員長  以上で報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言がありましたらお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29: ◯委員長  これをもって協議会を閉会いたします。...