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宮城県議会 > 1967-12-12 >
昭和42年 12月 定例会(第130回)-12月12日−02号

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  1. 宮城県議会 1967-12-12
    昭和42年 12月 定例会(第130回)-12月12日−02号


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    昭和42年 12月 定例会(第130回) − 12月12日−02号 昭和42年 12月 定例会(第130回) − 12月12日−02号 昭和42年 12月 定例会(第130回)      第百三十回宮城県議会(定例会)議事速記録                          (第二号) 昭和四十二年十二月十二日(火曜日)   午後一時三十六分開議   午後三時十二分散会 議長                     佐藤民三郎君 副議長                    浅野喜代治君 出席議員(五十四名)         第一番            石井万吉君         第二番            木村幸男君         第三番            庄司幸助君         第四番            和田鉄夫君         第五番            曽根 勲君         第六番            斎藤 惇君         第七番            斎藤栄夫君         第八番            石母田文彦君         第九番            阿部 蕃君
            第十番            西村千代子君        第十一番            斎藤善平君        第十二番            佐藤常之助君        第十三番            奥山紀一君        第十四番            曽根冨二男君        第十五番            田畑忠雄君        第十六番            桑折智夫君        第十七番            山田弘次君        第十八番            佐竹二郎君        第十九番            吉田泰男君        第二十番            大宮芳郎君       第二十一番            桜井亮英君       第二十二番            三塚 博君       第二十三番            武藤洋一君       第二十四番            星 長治君       第二十五番            佐々木照男君       第二十六番            木村喜代助君       第二十七番            菅原忠実君       第二十八番            高橋大蔵君       第二十九番            小林仁司君        第三十番            佐藤民三郎君       第三十二番            坂下清賢君       第三十三番            三春重雄君       第三十四番            猪股春雄君       第三十五番            高橋富士男君       第三十六番            小野寺誠毅君       第三十七番            日野徳寿君       第三十八番            鮎貝盛益君       第三十九番            門間正寿君        第四十番            越路玄太君       第四十一番            庄司 隆君       第四十二番            阿部権治郎君       第四十三番            村松哲治君       第四十四番            遠藤 要君       第四十五番            平野 博君       第四十六番            木村幸四郎君       第四十七番            後藤勝雄君       第四十八番            屋代文太郎君        第五十番            門伝勝太郎君       第五十一番            亘理正彦君       第五十二番            荒井律二君       第五十三番            佐々木源左エ門君       第五十四番            千葉松三郎君       第五十五番            只木和六君       第五十六番            浅野喜代治君 欠席議員(二名)       第三十一番            芳賀勝郎君       第四十九番            高橋正男君     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 説明のため出席した者       知事               高橋進太郎君       副知事              山本壮一郎君       出納長              大槻七郎君       企画部長       事務吏員  渡辺鉱助君       総務部長       事務吏員  石井 亨君       民生部長       事務吏員  鈴木新一郎君       衛生部長       技術吏員  野家美夫君       商工労働部長     事務吏員  羽田光雄君       農政部長       技術吏員  中野博視君       水産林業部長     事務吏員  餅 菊三郎君       土木部長       技術吏員  平手久之助君       企画開発部長     事務吏員  木村要蔵君       総務部次長兼財政課長 事務吏員  松本太一君       参事兼秘書課長    事務吏員  伊藤美政君       財政課長       事務吏員  麻生卓哉君     宮城県教育委員会       委員長              上西寛一君       教育長              安倍辰夫君       教育次長             宍戸拓也君     宮城県公安委員会       委員長              早坂冬男君       警察本部長            重光武徳君       警務部長兼総務室長        井伊靖二君     宮城県人事委員会       委員長              重村誠夫君       事務局長             柳沼一男君     宮城県選挙管理委員会       事務局長             津軽芳三郎君     宮城県監査委員       委員               山下 忠君       委員               神山勝平君       委員               桜井亮英君       委員               日野徳寿君       事務局長             鈴木一郎君       事務局長             三浦栄次君     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     宮城県議会事務局       局長               今泉徳衛君       総務課長             渡辺 博君       議事課長             飯塚登喜夫君       調査課長             松浦光郎君       総務課長補佐           佐々木敏郎君       議事課長補佐           高橋秀夫君       調査課長補佐           三浦孝男君       議事係長             山下忠之君       記録係長             今野裕敏君       主事(記録)           藤田雄英君       主事(記録)           三浦 均君     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     議事日程    第二号
              昭和四十二年十二月十二日(火)午後一時開議 第一 会議録署名議員指名 第二 議第百三十三号議案 昭和四十二年度宮城県一般会計補正予算 第三 議第百三十四号議案 特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例等の一部を改正する条例 第四 議第百三十五号議案 収用委員会委員の任命につき同意を求めることについて 第五 議第百十三号議案ないし議第百三十二号議案 第六 一般質問     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     会議に付した事件 議事日程のとおり     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △開議(午後一時三十六分) ○議長(佐藤民三郎君) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配布のとおりであります。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △会議録署名議員指名 ○議長(佐藤民三郎君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行ないます。会議録署名議員に、三十六番小野寺誠毅君、三十七番日野徳寿君を指名いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △諸報告 ○議長(佐藤民三郎君) 御報告いたします。先般開催されました第二十四回三陸沿岸国道並びに鉄道完遂促進協議会その他の会議結果については、お手元に配布の報告書のとおりであります。  選挙管理委員長木村強君は、公務出張のため本日及び明日欠席する旨の届出がありました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △議題百三十三号議案ないし議第百三十五号議案 ○議長(佐藤民三郎君) 日程第二、議第百三十三号議案ないし日程第四、議第百三十五号議案を一括して議題といたします。     ………………………………………………………………………………                          財第346号                          昭和42年12月12日  宮城県議会議長 佐藤民三郎殿                   宮城県知事 高橋進太郎      第130回県議会(12月定例会)の議案について(追加提出)  このことについて下記議案を別冊のとおり追加提出しますから,よろしくお取り計らい願います。                記  1 昭和42年度宮城県予算議案 1件    (議第133号議案)  1 昭和42年度予算外議案   2件    (議第134号議案から議第135号議案まで)  1 昭和42年度予算議案説明書(参考添付)     ……………………………………………………………………………… ○議長(佐藤民三郎君) 当局から提案理由の説明を求めます。  知事高橋進太郎君。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) ただいま追加上程になりました各号議案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  去る十二月五日特別職報酬等審議会の答申がありましたので、他県の状況等も勘案し、一般職の給与政一訂に準じまして、特別職の職員及び付属機関の構成員等の給与を改訂するため所要の措置を講じようとするもの、並びに収用委員会委員大須賀利清君は、来たる十二月二十四日任期満了になりますので、その後任として三沢房太郎君が適任と思われますので、議会の御同意を得ようとするものであります。  何とぞ十分御審議の上可決されますようお願い申し上げる次第であります。 ○議長(佐藤民三郎君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。−−質疑なしと認めます。  おはかりいたします。ただいま議題となつております各号議案中、収用委員任命についての議第百三十五号議案につきましては、委員会の審査を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤民三郎君) 御異議なしと認めます。よつて、議第百三十五号議案につきましては、委員会の審査を省略することに決定いたしました。  これより採決いたします。本案については、同意することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤民三郎君) 起立多数であります。よつて、同意することに決定いたしました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △議第百十三号議案ないし議第百三十二号議案 △一般質問 ○議長(佐藤民三郎君) 日程第五、議第百十三号議案ないし議第百三十二号議案を議題とし、これらについての質疑と、日程第六、一般質問とをあわせて行ないます。  この際御報告いたします。地方公務員法第五条第二項の規定に基づき関係議案について県人事委員会の意見を求めましたところ、お手元に配布の写しのとおり意見が提出されました。     ………………………………………………………………………………                          宮人委第407号                          昭和42年12月11日  宮城県議会議長 佐藤民三郎殿                 宮城県人事委員会                    委員長 重村誠夫           条例に対する意見の提出について  12月7日付け宮議第469号をもつて求められました議第121号議案「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」議第122号議案「職員等の旅費に関する条例等の一部を改正する条例」および議第129号議案「職員の公務災害補償に関する条例を廃止する条例」に対する意見を別紙のとおり提出します。 別紙  「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に対する意見  この条例は,職員の給料月額を改定し,初任給調整手当,宿日直手当および勤勉手当の増額を図るとともに,暫定手当の一定額を逐次給料に繰り入れるなど,国の措置に準じ改正しようとするもので,適当なものと認める。  「職員等の旅費に関する条例等の一部を改正する条例」に対する意見  この条例は,職員等が旅行した場合における旅費支給基準の一部増額について,国の措置に準じ改正しようとするもので適当なものと認める。  「職員の公務災害補償に関する条例を廃止する条例」に対する意見  この条例は地方公務員災害補償法(昭和42年法律第121号)の制定に伴い廃止されるもので適当なものと認める。     ……………………………………………………………………………… ○議長(佐藤民三郎君) 質疑、質問は順序に従いお許しいたします。二十二番三塚博君。   〔二十二番 三塚 博君登壇〕 ◆二十二番(三塚博君) お許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。  今般仙台、塩釜、白石の三市に発生をいたしました一連の汚職事件は、関係市民に大きなシヨツクを与えただけではございませんで、広く県民各層に、地方政治全般に対して強い不信の念を抱かせたことはまことに残念であり、県政上緊急かつ重大な問題であると言わねばならぬと思うのであります。もとより今回の不祥事件は、基本的には仙台宙をはじめとする三市の問題でございますから、直接県政のあずかり知らないところであると言えばそれまでではございますけれども、本県に住む住民は、市民であるとともに同時に県民でありまして、まして県庁は宮城県全円を統轄する広域自治体であり、同時に知事は百八十万県民の負託を受けての最高行政権者とし政治を行なつておるわけでございますから、この事態に対処をいたし、県民の信頼にこたえなければならないと思うこともまた当然であります。もちろん私ども議員も、当然本問題に対しましては、その責任と義務を果たさなければならないことも論をまちません。私はこのような観点から、現在地に落ちていると言われる政治の威信を挽回せんがために、特別職を含む地方公務員の綱紀の確立について、早急に抜本的な対策を立てることが知事の責任であると思うのでありますが、この点について所信をお聞かせいただきたいと思うのであります。  その第一は、この相次ぐ地方公務員の汚職事件の病根についてでございますが、従来汚職の原因は人事管理の面あるいは機構上の問題と事件を起こした個々の公務員の個性にあると言われておりましたから、その立て直し排除というものは、さしてこの原因の究明からいたしまして困難ではなかつたのであります。しかるに増高する最近の汚職の様相は全く一変をいたし、その手口は巧妙かつ悪質であり、かつ広域化をいたしております。その原因は人事や機構もさることながら、最大の原因は地方公務員の綱紀の弛緩であり、同時に公僕としてのモラルの低下にあると結論づけられてもやむを得ないのではないかと思います。  私はここに最近の汚職事件である、特に仙台市の汚職事件等に見られる特徴として、連続性と伝播性というものが顕著な特徴としてあらわれていることも、この点からうなずけるのではないかと思うのであります。特に検挙された者は、きわめて運が悪かつたのであるとかという点で同情せられる、あるいは不起訴、起訴猶予になりましたから、まるつきり自分は事件に関与しない、潔白であるというような風潮、また兄弟のやつたことは、その当事者が全く関知のしないことであるというようなことをぬけぬけと言えるような今日の社会的風潮というものは、まことに看過のできない点があるのではないかと思うのであります。昔は砂利を食い、コンクリートをかじり、あるいは造船疑獄であるとか、あるいは建設、そのような点に汚職の焦点がしぼられたのでありますが、汚職もここまで地に落ち、ふん尿、ごみにまで至るのに至つては、何をかいわんやであります。私はこの病根の深さに驚かざるを得ませんし、この際地方政治の威信の回復のためにも、断固たる決意をもつてこのことに臨まなければならぬと思うのであります。これは単に一部の不心得な地方公務員のなせるわざとして、またそのものを対象とした措置だけでは、この病根を断ち切ることができ得ないと思うのであります。もちろん汚職の社会的背景として、物質的中心主義と言おうか、あるいは功利主義的な現実主義と言おうか、そういう社会的風潮も見のがすことのできない一面ではございますが、これは間接的な誘因でありまして、直接的な誘因というものは、あくまでもその役所の責任者である当事者の考え方、その考え方というものが、役所全体のムードとしてあらわれるわけであり、またその人の考え方というものは、役所の空気を支配するものでございますから、そういう点において、やはり長としての責任もまことに重大であると思うのであります。かような点から、特に直接的指導監督の権限は知事はないのでありますけれども、先ほど申し上げました市民であると同時に県民である、また、県民の最高権限者である、行政権者である知事として、間接的な指導監督にあるということは論をまたないのでありますから、そういう点から、知事はこの事態に対して汚職絶滅のため、その基本である綱紀粛正の確立のため、今後いかなる赫策と方策を考えまして、県民に真にこたえられようといたしておるかをお伺いをいたしたいと思うのであります。  その第二は、県職員の綱紀についてでありますが、高橋県政になりましてからは、直接県職員にかかわる汚職事件というものは、先般の県警職員自動車運転試験場の不正免許交付事件等がありましたけれども、現在のところ平穏に保たれており、県政の進展のために県職員が非常な努力をされておりますことは同慶でありますけれども、東北六県の中心県たるわが宮城県、そして本県の諸般の取り巻く状況というものが、今後の開発事業の推進あるいは諸施策の展開、そのようなものを考えてみました場合に、県の機構はますます複雑多岐にわたることもうなずかれます。またあらゆる機関が多くなつてまいりますから、知事の直接目の届かない機構も出てまいろうかと思うし、外部との接触もさらに一そう深まつてくることも考えられるわけでございます。このような視点に立つて、私はさらに一そうこれら公務員の綱紀の問題について心してやらなければならないと思うのであります。治にいて乱を忘れずということばがございますが、かような意味でお伺いをするわけでございますが、このような点で、今日の機構の複雑化と同時に、いろいろな点の議事業が行なわれるという社会的な要件というものは、直接裏を返しますと汚職の誘因素地であると言つても過言ではなかろうと思います。このような点で、四十二年度発表されました犯罪白書にもありますように、昭和三十七、八年の一年間五、六百名でありました公務員の汚職が、三十九年、四十年、四十一年と、その倍々と激増する傾向にある今日、この傾向は全国的な傾向であるといたしますならば、同時にわが宮城県に対しましても、この傾向というものが忍び寄つているものと考えざるを得ないのであります。こういう点から、知事の県職員に対するさらに一そうの綱紀の確立の問題についてお考えがありますならば、この際お聞かせをいただきたいと思うのであります。  質問の第二点は、現在宮城県警察本部において行なわれております捜査についてでございます。もちろん冒頭に申し上げておきますが、捜査中のものであります点については、私は答弁を要求しようとはいたしません。ただ、今日の事件の重大性にかんがみまして、県警が行なわれている今日の汚職捜査というものに対して、県民は強い関心を持つて見守つているということは事実でございます。この際公務員の綱紀の粛正の見地から、徹底した捜査を遂げられると思うのでありますが、その真相を明らかにいたしていただきたいために、二点についてお伺いをいたしたいと思います。  すなわち、今回の県警の汚職捜査は、大方の県民、市民の重大な関心と期待をになつて行なわれておりまして、またかつてない世論のバツクアツプを受けているのではないかと思うのでございます。もちろんこの種事件は、その巧妙、悪質性から推しまして立証はまことに困難でありましよう。またわいろか政治資金かというような区別、さらには、職務権限の有無の問題に至りましては、全くむずかしいことは十分了察できるのでありますけれども、県民、市民はその困難な壁に負けず、正義を貫いてほしいと念願をいたしておることもまた当然であります。  そこでお伺いしたいでのありますが、今次の汚職捜査が一段落したとも伝えられ、あるいはピリオドを打たれたとも報道をされておりますけれども、それは事実なのかどうかということであります。特に、仙台市の状況を見てみますと、十二月四日河北新報一面全面に報道されましたように、まことに伏魔殿の感が強く、全くその報道のとおりであるといたしますならば、複雑怪奇と言うか、言うことばを知らないわけであります。特に私どもの耳に達する点では、まだまだ根が深いようでございまして、一例を申しあげますならば、仙台で最も歴史の古い清掃会社、これが代表取締役の関知しないうちに、知らないうちに新しい会社に名儀が書きかえられ、乗つ取られたという事件がございます。その創立者である社長は高齢でございますが、路頭に迷うような状況に立ち至つているわけでございます。まことにお気の毒でございます。これの背景は、市とある有力者が関係しておると言われておるのでございますが、私は真偽のほどは、いまださだかではございませんが、この点について、何かさような事実があるということをお開きかどうか、この点もお伺いをしたいと思います。また、市民の大多数は、今次の捜査において仙台市長が、警視庁よりこられましていろいろな点を聞かれた。わずか数分でその尋問が終わつたと報道されております。また、仙台市長の実兄である門屋某なる人は、数百万の大金を収受をいたしたとも言われております。それは政治献金であり、選挙の際に使つたとも言われております。一体この事件は私どもの報道で見る限りにおきましては、きわめてしり切れトンボの感が深いのでありまして、この宮城県に起きた事件、仙台市に関係する事件に、宮城県警が何らこの事件にタツチをしなかつたのかどうかという点であります。東京警視庁がこれを直接手入れをするということであれば、宮城県警はこれに手を出せないのかという点であります。これは宮城県の警察である以上、やはり宮城県に起きた事件については、県警がこの真相を究明してしかるべきであるという意見は、大方の県民の意見のようでもございます。その点についてこの問題については何らタツチしなかつたのかどうか。この辺の事実をお聞かせをいただきたいと思うのであります。また、警視庁の捜査の事件というものは、何ら県警に対して連絡がなく、警視庁は警視庁独自の捜査を行なわれているのかどうかという点もあわせて御答弁願えますならば幸いでございます。  以上申し上げましたが、あくまでもこの種事件の捜査というものは峻厳、厳正を期すことによつて初めてその真相が判明されるものであり、その真相の究明、真実の発見によつて、この種事件の連続的な発生、この種事件の今後における絶滅を期すことがまことに大であり、効果をもたらすと思うのであります。片や行政面においては綱紀の確立、片や警察面におきましては、これら不正事実に対し、あくことのないきびしい追及がなされて、はじめて法の前の平等、法の前の正義が確立されると私は確信をいたしております。どうぞ県警当局におかれましては、今日まで休みを返上されて、非常に捜査に努力をされているということも聞いてはおりますけれども、その御苦労に対し、まことに多とはいたすのでございますが、今後これらの不正事件に対しましては、断固として許さないという勇気と決断と努力をさらに持たれまして、一そう県民の信頼と期待にこたえられますように強く要望を申し上げ、私の質問を終わらしていただきます。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 三塚議員にお答えいたします。いま御指摘のありましたように、仙台、白石、塩釜等、これらの地方公務員に汚職の事件が起きたことは事実であります。まことに遺憾にたえないのでありますが、いずれその真相は、この事件がいま捜査中もしくは起訴中でございますので、裁判におきましてその全貌が判明いたしますれば、それらによりまして、われわれといたしましても、十分その経過等を見まして対処いたしたいと考えるのであります。いまお話しのように、終戦後昔の内務省のように、地方自治体はそれぞれの自主独立の立場にございまして、上級、下級あるいはまた監督者ということはございませんけれども、いまお話しのように、知事が広域的な行政をつかさどつているという見地その他から見まして、ただいま申し上げましたとおり、裁判の結果等を見、十分いろいろお互いに注意し、もしくはお互いに戒飭しなければならぬことにつきましては、ひとつそれらの経過を見まして、あるいは市長会あるいは町村会等を通じまして、十分懇談の上に、お互いにこういうようなことがないような、ひとつ施策に進めていくよう十分対処いたしたいと思うのであります。御承知のとおりこれらの事件というものは、ひつきようするに、あるいはいろいろな物品購入、あるいはまた入札、幾多地方これら公共団体のそれぞれの職分に応じていろいろなそういうような問題に取り組んでおるわけでありますから、いずれもそれらの仕事がガラス張りの中で行なわれるような仕組みをもつて、そうして、かつまた議会その他十分これが監査の届くような仕組みでこれらのことができるような形に、これが一番大切であろうと思いますので、十分そこいらを勘案いたしまして、ただいま申し上げました事件の推移等を見まして、ひとつ適当な措置をとりたいと考えておる次第であります。なお、県職員についてのお話しでございましたが、これにつきましても、ただいま申し上げたような観点から、一方においてはそういう事務がガラス張りの形において運営できるような、一方においてはそういうような誘惑に乗らぬ限りは、やはり待遇上におきましても、十分配慮する心要があると考えますので、そういう両面からわれわれとしては綱紀の粛正というものを維持しまして、真に県政が県民の信頼にこたえられるような形において運営いたしたい、こういうことを念願いたしておりますので、今後とも各位の御協力をお願いいたしたいと思うのであります。  その他のことにつきましては、これは主として県警本部長からお答えするのが適当だろうと思いますので、県警本部長からお答えすることにいたします。   〔警察本部長 重光武徳君登壇〕 ◎警察本部長(重光武徳君) 三塚議員の御質問の二点につきまして、付随的なことも含めてあわせてお答えいたします。  警察の捜査は申すまでもありませんが、刑事訴訟法に基づきまして事犯の真相を明らかにして、刑罰法令の適正な適用を目ざしておるのでございまして、今回の事件の捜査につきましても、全く同様な趣旨からやつております。ただいま御質問のありました仙台、塩釜、白石市職員関係の汚職事件の捜査状況でございますが、これで一応終わつたのかどうかという点でございますが、白石市職員による汚職事件及び仙台市のごみ焼却炉設置にかかる横領事件につきましては、いずれも御存じのように警視庁の方が千葉市の職員関係の汚職で捜査している際に発展して出たものでございます。今回の警視庁の捜査にあたりましては、もちろんその都度連絡もありますし、若干の点については、要請がおりましたので協力捜査もしてまいりました。ただ警視庁が管轄区域外である宮城県内の事件を捜査したことについてお尋ねがございましたが、これは警察法の規定によりまして、管内において捜査検挙した事件に関連ある場合には、管轄区域外つまり他県においても捜査をすることができることになつており、かつその場合には、同じく警察法と犯罪捜査機関によつて相互に協力援助する義務が規定されておりますから、この法と規定に基づきましてわれわれは援助したのでございまして、この点は宮城県の管内で起きたことに関連したのが他県に波及する場合も同様に他県の協力を得るわけであります。でありますから、これは別に不自然なことではなくして、当然の、普通のわれわれのやり方でございます。  それから仙台市清掃部及び塩釜市衛生課員によるじんかい収集車の納入をめぐる汚職事件につきましては、現在捜査継続中でございますが、塩釜市関係につきましては、御存じのように衛生課長補佐がじんかい収集車の購入にあたりわいろを収受したという事件で、職員一名を逮捕し、現在起訴ざれ公判審理中であります。仙台市職員によるものが、本年度予算において仙台市の清掃部が購入したじんかい収集車契約をめぐり、業者である森田特殊機工株式会社との贈収賄でございまして、現在これまた御存じのように、市の前民生局長、前清掃部長、清掃部職員二名、計四名を逮捕して、前清掃部長以下三名が起訴され、業者側は森田特殊機工の営業部長、直納課長、仙台出張所長五名を逮捕し、うち四名が起訴されて公判審理中であります。それに関連して仙台市議一人を版り調べ中でございますが、現在この事件はまだ捜査中でありますので、詳細については発表を差し控えたいと思いますが、いずれにいたしましても、それから清掃会社の乗つ取り事件についてどうかという点でございますが、これについては詳細な情報をいまの段階では入手しておりませんが、さような事実があれば今後捜査したいと思います。警察といたしましては、厳正な態度で今後さらに捜査を継続いたしまして、現在公務員の綱紀粛正について強く叫ばれているおりからでありますので、徹底的に捜査を進めて、もつてただいま指摘されました県民の期待にこたえるつもりでございます。これに関連して、直接御質問ありませんでしたけれども、ことばの中に関連せられて言及されておりました私どもの方の運転免許試験場の職員の合格証不正発行につきましてはまことに、かような綱紀粛正、かつまた汚職事件を捜査中である県警職員から、かような職員を一名といえども出したことについては、まことに申しわけないと思つておわびする次第であります。もつて免許事務処理体制を一そう合理化して、今後かような不正事犯が起こらないように努力したいと思つております。 ○議長(佐藤民三郎君) 二十五番佐々木照男。   〔二十五番 佐々木照男君登壇〕 ◆二十五番(佐々木照男君) 私は、まず第一点は庁舎管理についてでありますが、申すまでもなく庁舎の管理につきましては、庁舎管理規則の定めるところによりまして行なわれておりますことは当然でありますが、何々交渉とか、あるいは陳情とかの理由で、いろいろな腕章などをつけた人々が年間何回となく庁内にたむろして、われわれが迷惑をこうむるだけではなくして、庁内の庁員の通行にも支障を来たしているようなことが見られるのであります。特に去る九月議会の最終日におけるあの醜態は、何としても見のがし得ないものがあると思うのであります。まず議場外においては、議員応接室を完全に占領し、その集団以外の来客は一切入れないような状態にし、さらには最終の本会議の開始時には、議場の入口に立ちふさがり、われわれ議員の入場に際してはばり雑言を浴びせるだけではなく、はなはだしく入場妨害を行なつているのであります。しかも傍聴の受付などは全然無視して、傍聴席にはまさに乱入のような状態で入場をし、加えて議員個人の名前をあげてまで、まさに脅迫的な言辞を弄し、一方では何ら聞き取れないような歌らしきものを放歌高唱するなど、終始議事の妨害を行なつたことは、同僚諸君も御案内のとおりでありますが、このようなことが今後も繰り返されるようなことがあつては断じてならないと思うのであります。議場外においては庁舎管理規則の定めるところにより、手ぎわよくかような御来客を納得せしめて、庁員やあるいはわれわれの行動に支障を来たさないように、またこれがため県当局の事務の渋滞などを来たさないように、断固たる態度で臨むべきであると考えますが、庁舎管理の責任者である当局から、この際しつかりした御所信を伺つておきたいと思うのであります。また、議場内においてはもつぱら議長の責任であるとは存じますが、この前のあの数分間も惜しまれるどたんぱではいかんともなしがたく、むしろ寛容と忍耐の限りを尽くして、混乱の中にもかろうじて議事の進捗をはかつた議長のあり方につきましては、称賛されてしかるべきものであると思うのでありますが、最も神聖であるべき議場あるいは議事がこのことにより汚染され、かつ本議会始まつて以来の一大不祥事であつた事実は否定できないと思うのであります。今後これに味をしめ、再びこのような醜態を演じないとの保証は何人もなし得ないと思われますが、この点については議長として特に万全の策を講ぜられますよう切に要望する次第であります。  次に、先ほど同僚三塚君から、綱紀粛正についての質問がありお答えがあつたわけでありますが、過般某新聞が、土建業者の総会に県土木部関係幹部が数名出席したことを取り上げ、さもそのことが公務員として罪悪ででもあるかのどとき印象を県民に与えたことははなはだ遺憾であります。私はこのような場合にこそ進んで出席をし、多くの県民の声を聞き、それを県政の上に反映することこそが、民主主義下における最も理想的なあり方であると考えるものであり、多少の旅費が使われようと、それは全く有意義なものであると考えたいのであります。こんなことで県の幹部がたじろぐようなことがあつてはならない。またそのことが直ちに贈収賄につながるなどと流布したり、考えたりすることは、認識不足もはなはだしいと言わざるを得ないのであります。だからといつて、私はそのことを無理に推奨するものではもちろんありませんし、もし会議にも出席してはならない、一ぱいのお茶もともに飲んではいけないといつたような考え方で、ごく冷ややかな県政の進め方をしたとしたなら、それこそ全く県民不在の県政ができ上がつてしまうおそれも十分あるのであります。ほんとうの罪悪として司直の手をわずらわし、三面記事をにぎわす部類は全然別であると思うのであります。私はこれらの事柄は、職員一人一人の深い自覚と良識とが左右するものであると考えるものであります。もしこんなことを騒ぎ出すとしたなら、卑近な例で言うならば、県勢発展計画の達成などはおよそおぼつかないのではないかと思うのであります。理想的な県勢の発展は、真に官民一体となつてはじめて達成し得るものと確信しますが、この点についての知事さんのお考え方を重ねてお伺いしておきたいと思うのであります。  次に、職員給与の問題でありますが、今回人事委員会の勧告により、国家公務員に準じて給与改訂がなされようとしておりますことは、例年のことではあるにせよ、営々として県民に奉仕する職員諸君のためにまことに喜びにたえない次第であります。本県の職員の給与については、数年前までは東北六県の平均から見ても相当下回り、どうしても東北の指導県としてはふさわしからざる印象を強く受けた時代があつたのでありますが、これが漸次改善され、今日においてはどうやら東北六県平均以上の面も出てまいりましたことは、本県の行財政充実のあらわれとしてまことに御同慶にたえない次第であります。しかしながら教職員等一部は、いまだその域に達していない面もありますことは、今後の課題として大いに努力を要するものと考えられます。すべてが一挙に東北六県平均を凌駕するということは、はなはだ困難事であるとは存じますが、東北の指導県として自他ともに任じている本県としては、可及的すみやかに改善の方途を講じ、たとえ一部分たりとも他県にひけ目を感じさせないように配恵されんことを念願するものでありますが、この点についてのお考えを伺つておきたいと思うのであります。  次に、農政の問題でありますが、本年は例年になく米作は俵数においては豊作であり、供出なども予約の一二〇%以上に達するものと見込まれておりますが、長雨のため米質は例年になく悪く、現在のところ一等米が〇・一%、二等米が五・五%、三等米が三九・五%、四等米が三六・五%、五等米が一〇・二%等、等外米が八・二%という状況であり、仙南地方では長雨被害がことに多く、角田市等においては等外米が八〇・七八%という状況でありますいずれにしても、量においては豊作であつたことには相違ありません。しかしこの現象は一時的なものであり、恒久的なものと考えることはいまだ時期尚早と思われるのであります。ややともいたしますと、一時的な現象に酔い過ぎまして、農政関係の施策がよもやおろそかになることはなかろうとは存じますが、このときにこそさらに力をいたしていただき、このような成果が平年作と称されるようなことを全農民が心から期待しているのであります。  そこで第一には、土地基盤整備事業の国庫補助は現在五分の二ということになつておりますが、これは全額国庫補助が一番望ましいのではありますが、しかし一挙にそうもいきますまいので、県営、団体営かん排事業ともどもに北海道並みに引き上げてもらうよう、この上とも御尽力方を願いたい次第でありますが、お考えを伺いたいのであります。  さらに土地基盤整備事業の促進に伴い、土地改良法に基づく換地処分の整備未済が現在三十三土地改良区で約一万八千件の多きに及んでいるのであります。これらはもとよりその単位土地改良区が責めを負うべき性質のものではありますが、りようりようたる陣容や財源をもつてしては、もはや不可能の状態でありますことは、御承知のとおりであります。これがため所々方々に紛争も起きており、さらには処分未済の地点を東北自動車縦貫道なり、あるいは東北新幹線なりが貫通することにでもなりますと、さらに問題を大きくすることをおそれるものでありますが、この際国はもちろん、県においても大きくてこ入れをしてすみやかに処理せしめられたいと思いますが、御所信を伺つておく次第であります。  農政問題の第二には、東北地方は食糧基地を宣言し、各県においても、また政府においてもやる気十分と思量されてはおりますが、一番大きな問題であり、しかも東北地方農業振興の根幹となります東北農業開発特別措置法案のその後の進捗状況はいかがになつておりますか、この際お伺いしておきたいと思うのであります。  次に、教育問題についてでありますが、まず第一には、本年十月二十六日に行なわれようとしました学校教職員のストライキが、教育当局者の御尽力と、教職員諸君の深い自覚と良識とによつておおむね回避できましたことは、地方公務員法のたてまえから言つても、また教育正常化の上から言つても、まことに御同慶にたえないものであり、関係各位に対しては深く敬意と謝意とを表するものであります。しかしこれをもつてすべて事終われりというものでは決してなかろうと存じます。教職員の経済的地位の向上というきわめて純真な理由のためのものなら、誠意をもつてふだんから話し合いを続け、授業放棄などという愚を繰り返さないよう切望するものであります。もしそれ他に目的があり、行なわれんとするものであれば、また何をかいわんやであります。さて本県における将来の高等学校全般のビジヨンについて、いささか愚見を申し上げながら御構想を伺いたい次第でありますが、本県には百三十余の高等学校があり、そのうち三十校に近い分校があるわけであります。本年二月に県が出された基本調査によれば、頂点に達した高校生徒数と題して、統計的な数字が並べられてはおりますが、決して高校経営上悲観的なものではないと理解するものであります。なるほど従来の進学比率でいくとすればあるいは、経営難におちいり、学校の大幅な統廃合などという事態も考えられないわけではありませんが、今日中学校生徒を持つすべての父兄は、せめて高等学校へだけはやりたいものと念願をしているのであります。その父兄の切なる願いを達成させることを考えた場合は、決して過早にせつかくの学校を廃止したりなどはすべきものではないと考えるものであります。特にその対象になります学校は分校にあると思われますが、この分校のほとんどは、その存立する市町村の深い愛情と、多大の物質的犠牲とによつて維持されてまいつたことも事実でありましよう。さらに私はこの際、特に教育は百年の大計云々とよく申されますが、長い目で見た場合、わが国の人口いな本県の人口の推移を考えた場合においても、現在の百七十五万余名が、県勢発展計画によれば四十五年には百八十万余名、五十年には百九十万二千名と増加するのであります。多少横道にそれておそれ入りますが、私はかくあることが真に祖国日本のあり方でなければならないと思うのであります。民族の少ない国家は世界の中でどういう地位を占めているかを考えた場合、私などは少々おそきに失した感はありますが、やはり人口問題などにも真剣に取り組まねばならないことは申すまでもないところであろうと思うのであります。そこで本論の学校の問題でありますが、人口増加が目前に迫つておりますときに、高等学校配置状況云々などといつて長い時間を費やして御検討が加えられているようでありますが、一時的現象にとらわれ過ぎて、角をためようとして牛をころすような結果にならないように、いまのうちから将来を勘案しながらとくと御配慮され、悔いを後に及ぼすことのないよう切望する次第でありますが、この点についての当局のお考えを承りたいと思うのであります。
     なお、今日学級増であるとか、あるいは職業学科の設定とか、さらには独立希望とか、いろいろと学校所在の地域社会からの切なる要望が数多く出されておりますが、このような事柄をすべて野方図に認めてほしいというのでは決してありませんが、県民一般がすべての根本をなすものは、まず教育であるという深い理解の上に立つた教育熱の高揚のあらわれとしてむしろ歓迎すべきであり、大かたはこれを認めてしかるべきものと考えますが、当局のお考えを承りたい次第であります。  以上で私の質問を終わります。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 佐々木議員にお答えいたします。  庁舎管理の一態様といたしまして、先般の迷惑条例制定当時における状況、あるいは若干二、三の事例等をあげられましたが、私もまことに庁舎管理規則のある今日、こうした問題が起ころことは遺憾にたえません。ただ問題は、なかなかこれをすぐ警察権に訴えたり、あるいはまた強制的にやるというような仕組みだけでは解決しないのでありまして、十分これはこういうような管理規則の精神を県民一人一人が十分ひとつ理解していただいて、そうして県政運営その他について協力していただくと、こういう姿勢がない限り、なかなか一々これを実力なり、それらに訴えるということは、まことにむずかしい問題であります。しかしわれわれといたしましても、一方庁舎管理その他によつて、その準則をきめておりますので、その度をこえたものにつきましては、厳重にひとつその規則の精神にのつとつて取り締まりの万全を期したいと考えておる次第でございますので、さよう御了承を願いたいと思う次第であります。  なお、職員の給与につきましては、先般人事委員会からもお話しがございましたが、われわれの調べでは、他の県に比較してこの県が特に劣つているというふうには考えませんけれども、いま人事院のそういうような考え方、それらと一つ一つ具体的に当たりまして、そうして抽象的ではない、具体的にやはり待遇その他について不十分な点があり、あるいはまたそれが全体としてでなくとも、他の県なり何なりと比較いたしまして、本県におきましても是正するとどういう問題につきまして詰め合わせておりますので、これは事務的に成案を得次第、われわれとしてもこれらを是正してまいりまして、職員が本県奉職を誇りとすると同時に、安心して職務に従言事し得るような待遇規定にいたしたい、こう考えておる次第であります。  次に、農業問題でございますが、補助率の問題については、お話しのように、われわれも先般東北出身の国会議員全員集まつていただいて、どうしても東北における日本の食糧基地という観点ばかりではなく、東北の開発、特に農業開発の観点からは、少なくとも北海道並みの補助率というものに格上げしていく。御承知のとおりいま農林省自体は、現在の団体補助でございますれば五分の二程度の補助率をせめて二分の一補助、すなわち〇・五だけ引き上げて、それを全一国的な視野において補助率を引き上げたいと、こういうことを予算要求しておりますが、われわれとしては少なくとも三分の二、すなわち北海道並みにひとつ引き上げる、こういう運動を続けておる次第でありまして、この点も皆さんのひとつ御協力を得てぜひ実現をいたしたい、こう考えておる次第であります。  なお、お話しございました換地処分の未済事務については、その実情を取り調べまして速急にわれわれとしても対処いたしたいと、こう考えておる次第であります。  次に、農業食糧基地としての、農業関係者から出されている農業振興措置法、これはわれわれ知事会議としても、全くこの点については同意見でありますので、したがつてその実現方について、今後とも農業諸団体と相ともに提携いたしまして、その実現に邁進いたしたい、こう考えておる次第であります。  なお、先ほど綱紀粛正のことに関連いたしまして、先般土木建設業者、特に中小建設業者の会合において、地方の土木所長その他が出席いたしたのが新聞等におきまして、何かわれわれから見ますとゆがめられて報道をされたのでありますが、これは普通の建設業者の会合と違つて、特に中小の県内における建設業者の会合であり、しかもそれは単に自分たちの会合というよりは、土木関係について、あるいは建築関係について、あるいは舗道関係について、特に県であるとか、市であるとか、そういうような公共団体及び地建等を中心にした国の出席を求めまして、そうして、たとえば土木については、設計上こういうような誤差なり、あるいは労賃の見積もり等については、どうも実情はこういうぐあいになつているので沿わないとか、あるいは建築についての最近の資材の値上がり等からいつて、単に従来の計算だけではまかなえないとか、あるいは舗装について言うならば、どうも最近は大手メーカーだけに請け負わせておるようであるけれども、最近地元においては、舗装においての機械化、そういうようなものを十分協業その他によつて準備をしているから、ひとつわれわれも活用してもらいたい、こういうようなことがあり、かつまた大手業者は入らずに県内の中小企業者でございますので、県ではある一定のワクを設けまして、主として地元に関係あるものは地方の土木事務所等にその権限を委譲している関係で、われわれとしても連絡をいたしまして、そういう土木所長、もしくはその代理者に特に出席してもらつた。こういうことで、しかもその会合は、単なる飲み会いということではない、いま申し上げたような、全く事務上の、まあ業者と注文主と言いますか、こういう公共団体の実務者との間において十分話し合いをしたいと、そういう場をつくりたいと、こういうのでございますので、われわれの方も出席をしたような次第でございますので、これは新聞に若干そこいらの事情が十分映つておらぬようですが、実情はただいま申し上げたことであり、われわれも今後注文主として十分これは留意すべき問題であり、また、県内の土木の建設業者が今後幾多開発上協力していただく上においても、非常に参考になることであつたと考えるのであります。ただわれわれとしては、会合その他については十分なる戒心をもつて、いやしくもそういうような県民の疑惑のないような、ひとつ施策をいたしたいと考えておる次第であります。  最後に、教育問題でございますが、これは詳細は教育長からお答えいたしますが、私自身としても、教育は百年の計であり、特に最近の日本の民度の向上等から見まして、もはや高等学校というものは、早晩これは義務教育にまで移すべきものと考えておるのであります。したがつて高等学校の拡充こそはかれ、ただいまも二枚県立移管の問題を御審議中でございますが、われわれとしては整備拡充をいたしたいと考えておりますが、ただお話しのように、分校の問題につきましては、これは御承知のとおり総合的な教育施設というものが望まれている関係もあり、これはそれぞれの地域の実情及び地元民の感情等十分それはしんしやくして、その統廃合を考えるべきものと考えるのでございますが、これは詳細はひとつ教育委員会からお答えすることにいたしたいと思います。   〔教育長 安倍辰夫君登壇〕 ◎教育長(安倍辰夫君) 佐々木議員さんの御質問にお答えをいたしたいと思います。  高等学校のあり方に関してでございます。県の全体について見ますというと、中学校の卒業生は漸次減少してまいるというような傾向になつております。ただ、一方では高等学校に対する進学率、これは非常に父兄の熱意、また子供たちの向学心が上昇してまいつております。そうした傾向から全体といたしましては、高等学校の将来の生徒数というものは、バランスがとれると思つております。また、そうした生徒を収容することを計画的に考えていかなければならないというふうに思つております。ただ、一方その傾向といいますものが、地域によつて非常に違う。減少する度合いも異なつております。あるいは部分的には中学校の生徒数というものが、人口増に伴つて増加するというようなところも考えていかなければならないというような事情にあるわけであります。したがつて今後具体的なことといたしましては、ただいま知事さんも言われましたように、地域の実情に即して学校の配置あるいは学科の配置というものを適正になりますようにつとめてまいりたいという考えでございます。また分校の統廃合というようなことでございます。勤労青少年の教育をやつております定時制の分校というようなものにつきましては、実際にこの勤労青少年が入つております夜間の学校である、あるいは昼間の学校でありましても、産業の繁忙期に休んで、ひまな時に勉強するというような形でやつておるような勤労青少年のための分校というようなものは、これは積極的に育成をしていく必要があります。またそうでない学校については、事情によつては定時制に移管をしていきます。あるいは場合によつては統廃合を考えてまいります。いろいろなケースが考えられるかと思います。この場合に地域の人口の変化と、あるいは進学率の度合いとか、その他の諸条件を考えまして検討いたしたいというふうに思つております。また学校の増設でありますとか、あるいは職業学科の設置でありますとか、ないしは分校の独立でありますとか、あるいは全日制移管でありますとか、そうした事柄につきまして地元の要請が非常に強まつてきているというようなこと、これは高等学校教育に対する地域の関心の高まりというふうに私どもも受け取つております。地域の方々の熱意のあらわれについては非常に喜ばしいことと思つておるわけであります。そうした地元の要請等につきましても、十分参考にいたしまして、ただいま申し上げましたようなことを具体的に検討してまいりたいと思うわけであります。よろしく御了承願いたいと思います。 ○議長(佐藤民三郎君) 三十二番坂下清賢君。   〔三十二番 坂下清賢君登壇〕 ◆三十二番(坂下清賢君) 東北知事提言推進運動について知事にお尋ねいたします。  最近の東北開発促進の運動が、当然ながら知事提言実現という目標に向かつて展開いたしているようでありますが、知事提言については、私どもも幾つかの批判や心配される点については、付帯意見をつけて賛成し、その実現のため全力を傾注すべきであるとしたのであります。私どもが批判や心配した問題点は、知事提言が提起された当初において総合的、全体的に意見を申し上げてありますから、ここでは繰り返すことをせず、これから私がお話しするために参考とする部分だけを繰り返して申し上げるものであります。知事提言の中心である東北を日本の食糧基地にするという考えも、言うならば新産都市政策の行き詰まりからきた発想であるということ、特に石油や鉄鋼コンビナートに重点を置いたことなど、失敗であることを私どもは強く指摘し、批判いたしたのであります。また、かりに知事の言うように、世界の食糧事情や、日本の食糧政策の見通しと東北の立地条件から適合する政策だというなら、当然国の全体計画の中で、これらの位置づけがなされるべきなのに、東北知事会が提起せざるを得ないところに、私どもは大きな不安を抱いたのであります。つまり国の食糧需給政策の展望のもとに、国の必要上、東北を食糧基地としての位置づけをし、義務づけるかわりに、予算的な裏づけをきちんとするというかまえがないと、それでなくても、農業は必要であつても経済効率が悪いからと、積極性を欠いているのが、いまの政府であります。後進地域である東北が、割の悪い産業だけを請け負わされてはたまらぬと私どもは心配いたしたわけであります。  以上繰り返し申し上げましたが、石油、鉄鋼を重点とした新産都市構想の練り直しにしても、食糧基地にしても、ただ単なる格差解消などというものではなく、政策転換の提言としなければなりません。しかし、今日その運動を見ると、予算の季節にのみ中央運動を行なうためか、提言実現の運動があまりにも予算獲得の運動に埋没し過ぎ、提言本来の政策転換の運動となつてはいないように思うのであります。この点の考えをはつきりさせないと、東北開発の抜本的要求運動が、小手先の運動になつてしまうのであります。知事はこの運動をいかように認識しているかお聞きしたいのであります。ただこの政策転換運動にしても、これまでのように格差解消だけをスローガンにしてもだめだと思うのであります。この点は、宮沢経済企画庁長官と愛知さんとの河北新報の座談会でも指摘していましたが、東北が貧乏だという貧乏を売りものにするようでは実情にそぐわない。東北よりも南九州や四国などの方が低所得であるから、きき目がないのであります。もつと積極的に東北の潜在力を引き出すようなものでなければならない。そして、機能分担的な考えを貫く必要があることを指摘しているのであります。また日本の経済も、太平洋ベルト地帯の集積力が残つていても、経済性がなくなりつつあり、投資の効率を考えると、日本経済の舞台は、太平洋ベルト地帯から東北へ回りつつあることを宮沢長官も認めているのであります。知事提言は、いまのところ食糧基地のみがクローズアツプされている感がありますが、本来は、三本の柱を立てて推進を期しているのでありますから、これらの経済情勢を十分考慮した上に、官民一体の政治運動を進めるべきだと思うのであります。それにしても、今日の日本の政治経済の情勢は、経済の不況の予想、財政硬直化など、きわめてきびしいと言わねばなりません。去る八日に、東京で東北開発促進大会を開いて、東北開発基金創設や、東北社会経済圏開発整備法制定要求などを掲げて気勢をあげたようですが、これらの実現可能性についてお聞かせ願います。  次に、東北開発会社についてお尋ねいたします。このほど企画庁が開発会社の新運営方針なるものを発表いたしましたが、その内容を見ると、これからは直営事業は行なわないことにし、新規は準公共事業だけとしているのであります。準公共事業といつても、各県が二分の一以上出資する事業で、しかも、地方公共団体が損失補償する事業という二重の安全弁を持つた事業にだけ投融資するという手がたい方式をとつていることは、行管から死刑宣告を受けた会社として、企画庁の消極的な気持ちはわかるが、これでは、殺さず生かさずであり、居そうろう的存在であります。これでは地方公共団体に率先して、地方独自ではできない仕事、民間会社などではやれないが、東北開発のためにぜひ必要な事業をやるという、東北開発会社本来の任務が失われると思うが、この点知事はどう考えているのか。また行管がはたして了解しているのかどうか、それらの見通しについて、東北六県知事会長としての高橋知事の考え、対策等をお聞かせ願いたいと思うのであります。  次に、機構改革についてであります。先般機構改革の案を出しました。本庁だけの機構改革を行なつたのであります。出先機関については、その後いろいろと検討の上に行なうということでございました。その後どういう御検討がなされておるのか、そしていつごろこの機構改革案ができるのか、また、いま中央政府では、御承知のように一省一局削減を実施するということを佐藤首相が強く打ち出しておるのであります。この十二月一ぱいにそれらの方針をきめたいということも、新聞等で報ぜられておるのであります。県の機構等を見ますと、私どもの邪推かもしれませんけれども、住民奉仕よりも縦割りの便宜が非常に中心になつておるように考えるのであります。中央の一省一局削減で、地方出先機関の機構改革をやらないうちに、また本庁の機構改革をやらねばならないような状況になりはしないかと考えるのであります。その点の考えについてもお聞かせ願いたいと思います。  私の質問を終わります。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 坂下議員にお答えいたします。  御指摘のように、われわれ七県の知事が提言をいたしております新しい東北の日本における役割り、こういうことで会糧基地の問題、あるいはまた適正な工業配置の問題、あるいはまた国民の保養の場としての観光開発、この三つの柱を立てておるわけでございます。ただわれわれ各省とも折衝いたしたのでございますが、たとえば日本の食糧基地というわれわれの提言は、裏を返して言うならば、一体日本の米なら米というものの、一体自給自足するのかどうか、あるいはまた、いまのような国民の食生活の変化に伴つて蛋白資源、わけても畜産関係のこういう問題、それがいまのように、われわれとしては外国の飼料だけにおんぶしていると、こういう形で畜産というものを進めていいのか、むしろわれわれの関係から言えば、特に東北では三割近い国有林というものがあつて、これを草地造成なり何なりして自給飼料をはかり、そういう今後の国民の食生活の変化に伴う食糧の需給、特に蛋白資源の自給、あるいは水産の問題どういうような一つのこれらの問題に対する実は回答を要求しながら、われわれの問題をどう解決していくかということを提言しているわけであります。そこで経済企画庁の方は、すぐ回答せいと言われても、自分の方ではそれぞれの地域の、いま坂下議員の言われたとおり、各地域の潜在性、あるいは機能性というものをして、地域別のいま計画測定をしておるので、もう少し時間をかしてほしい。それから農林省の方はごもつともではあるけれども、その前提としては、たとえば農地法の改正の問題なり、あるいは農業基本法に対する再検討の問題があり、あるいはまた、いまの米価の問題に対するとりきめ方の問題があつて、直ちに東北七県の知事の言うように、東北だけを限つてそんなら日本の食糧基地というふうには考えられるかどうか、あるいはそれのみを目標にして、全額国庫に近いところの土地基盤の整備という問題が考えられるかどうかということに、もう少しわれわれとしても、国全体の施策の上からこれをきめたいというのが回答であります。したがつて今年度とりあえず、先ほど申し上げましたとおり、農林省はわれわれの提言をも一部入れて、若干の土地基盤整備の補助率の引き上げの要求をしておりますけれども、問題はそういう微温的な問題ではない。先ほども申し上げました、かりに食糧基地の問題にいたしましても、そういうような国の施策の決定というものと相まつて、これの実現というものが問題にされているわけであります。あるいはまた工業の適正配置にしても、われわれから言うと、一体東京、大阪、名古屋、こういつたようなところだけに人口を集めて、いわゆるメガボリスの観念で、東海地方にだけ日本の人口の大部分を集めると、こういうようないまの、ある意味から言うならば、そういう一つの自由放任的な工場政策でいいのかどうか、もう少し傾斜的に国の全体の配分計画を立て、しかも、そのためには若干の経済効率性というものがそこなわれても、そういう国の工場の適正な配置、しかも農業問題とひつからんでこういう問題を解決すべきだと、こういうので通産省その他と折衝しておるわけでございます。したがつて、これはわれわれ七県の知事提言ではありますが、同時にそれ自体の基本的な解決というものは、国のそういう施策との関係において解決されるべき問題でございますので、われわれとしても、やはりそれらとタイミングをあわせながらこの問題を進めてまいりたいと、こう考えておるわけでありまして、したがつて、いま坂下議員の言われるとおり、この提言運動が単に四十三年度の予算獲得運動なり、あるいはそういつたような目先の問題としてこれは処理されるべき問題でもなければ、いま御指摘のあつたように、単に東北が所得格差が低いとか、あるいは生産力の低いものをかかえておると、こういうような問題でない点を、われわれも十分これは了承し、またその点を十分これは県民各位、東北七県の皆さんにも御了解をいただいて、そうしてしんぼう強くこの問題に取り組んでいくと、そうしてそういう国の基本的な農業なり、工業政策なり、国民の保養なり、国民の生活なりに、われわれ自身も、やはり東北の七県の立場だけではない、国民としての立場から取り組むという姿勢でこの問題に対処いたしたいと考えておるのであります。したがつて、いま御指摘のように、新産都市の行き詰まりから、農業食糧基地に転換したものでもなければ、こういつたような最近における日本経済の成長と、また現段階における日本のこれからの日本経済あるいは国民の生活自体のあり方と、こういうような観点から、この問題に取り組んでおるわけであります。ただ新産都市なりなんなりが非常にさきにクローズアツプされましたのは、やはりその当時、言いかえるならば十年前の東北に置かれたその当時の経済あるいは日本経済のあり方、そういう時点においてのそれは問題であつて、今日において繰り返して申し上げるとおり、日本経済のこういう成長過程において、また東北における地域的な日本における役割りこういうものを正しく一つ認識していただくと、そうして同時にこれらの問題を通じて、国策のそういう線の中にはつきりと織り込むということがわれわれの願いでございますので、その点御了承をいただきたいと思うのであります。先般八日に東北開発振興大会において社会党の淡谷東北開発委員長も、全くわれわれはこの提言の趣旨に同感であつて、これは党派を越えてわれわれも推進したいと言つたのも、われわれとしてはやはり提言の趣旨というものを十分党派を越えて、やはり了解していただいた証左でなかろうかと考えるのでありまして、したがつてそういうような姿勢で今後ともこの問題に取り組みたいと思いますので、皆さんからも格段の御協力をいただきたいと思うのであります。そこで先般八日に東北開発振興大会を持ちましたが、そういうような姿勢の中で、少なくとも四十三年度の予算において、われわれとしてはぜひ食糧基地の問題としては基盤整備を北海道並みの補助率に引き上げてもらいたい、それから東北開発の開発基金制度の、いわゆる工業振興の問題としては、少なくとも現在の北海道東北開発公庫の現在のような金利制度なり、あるいはまた償還期間の短いような形ではもう時勢に合わない。少なくとも六分五厘程度の低利で、二十カ年以上の長期で、そういう開発上必要な資金については、そういうような企業資金というものを、この際確保しそういう制度をぜひ実現したい。同時に、現在自治省の持つておる公共事業の先行投資のワクも、この際地域開発という趣旨からこのワクを拡大して、そしていま、公共事業だけに限らずに、新産都市の建設なり、あるいはまた農村における工業の振興なり、あらゆるそういう問題についても起債のワクをこういう形において対象を拡大し、同時にワクの拡大を要望いたしたのであります。もちろん終局的には、われわれが東北開発の基金制度というものを創設するが、四十三年度の予算の要求の中には、この二点だけはぜひ盛り込んでほしいこういうような運動をして、問題の所在を東北選出の国会議員にはつきりとお話しをいたしまして、それを要望したというのが先般の振興大会における仕事であつたわけであります。同時に、われわれは政府としても東北開発に対する取り組み方の姿勢として、ぜひとも国務大臣を長官とする東北開発の整備法案というものを、現在の東化開発促進法を改正するなり、あるいは新たにさういう法案によつて、そしてもし政府が、これがもうやりきれぬ場合は、東北出身の国会議員を中心にして、議員立法でもいいから、ぜひこれは議会において、来たるべき通常国会において提案して、そうしてわれわれの提言しておる諸問題を議会の場において十分論議し、それらの中で政府の答弁を十分とつていただき、もし不十分であるならば、付帯決議その他において十分国の一つの施策の問題として、そういう場において、国会の場において、これは取り組むような形において政府の姿勢をただしてまいりたいと、こういうことを実は先般の開発振興大会においてお願いし、また議会側からも各党から御出席いただきまして、また経済連合会、農業団体あるいは市町村会等、各団体の代表の方も七県からそれぞれ出ていただきまして、お願いをいたしたのでありますが、今後ともこれは議会と言わず、そういう四団体、いな東北千二百万の住民が打つて一丸となつて、これが推進をお願いしたいと、こういうので、先般国会議員はじめ関係各省の大臣出席のもとにお願いをしたと、こういう実情でございますので、これは一知事あるいは一機関が実行できるものではない。そういう意味で、特に県会の皆さんは県民の代表でありますので、一緒になつて、先頭になつて、この推進に御協力をお願いしますことをこの壇上から切にお願いをする次第であります。  それから、いま東北開発会社の改組の問題でございまして、われわれは東北七県知事の提言の一つとして、現在の東北開発会社というものは十年前なり、あるいは二十年前に東北に煙突の一本も立たない、しかも生産力の低い農業だけに奉仕すると、そういう中に率先して工業振興をやるということが同時に東北開発の大きな旗印だという、そういう一つのシンボルなり目標で東北開発というものがつくられ、その前の東北開発振興会社というものがあつたと思うのであります。ところが現在におきましては、ある意味から言うと、日本経済の成長と相まつて、そういう役目というものはある程度民間にまかして、誘致条例なり、あるいは各県における誘致的な施策によつて、相当これは自主的に各企業者の誘致というものが可能になつて、そこでむしろ東北開発会社のそういつたいわゆる経済の流動なり、日本経済のそういうような動きに見合つて、むしろわれわれ県なり国なりが、長期的にやれない公共的な準公共的な仕事に手をかけてもらい、たとえば先ほど申しましたとおり、国有林の草地造成であるとか、あるいはまた有料道路であるとか、観光事業であるとか教えあげればそういうような各県各県がそれぞれの予算に区切られた形ではなかなかむずかしい問題、それは長期にわたつてこういう事業に手がけ、あるいはまた、たとえば塩釜から三陸沿岸の観光汽船のように、県境を越えた一つの広域的なそういうところの事業というものをひとつやつてもらいたいというようなことが、われわれ知事提言の開発会社に対する一つの提言であつたわけであります。そのためには、できるならば公社もしくは事業団というふうに改組して、そうして思い切つて政府資金を導入すると同時に、それぞれの地元においても、十分協力して、資金的にもその他においても協力して、そのかわり地元が要望するような地元に密着したそうした事業をやつてもらいたいというのがわれわれの提言であつたわけであります。今回経済企画庁がかねて政府に新しい東北開発会社の予算として要求しておる十六億近いところの金額の内容として、われわれ知事会の提言、あるいは経済団体の提言等も入れまして、大体これに近いところの線を出したわけであります。ただ形は、この際既定の事業もありますので、一挙に公社、事業団に改組するということは、現在いろいろな仕事があり、いわゆる一般的な企業形態の企業があるので、したがつて同時にそういうようなものに関連する一つの借金と申しますか、負債等もあるので、それはそれなりにして、特別勘定で整理するとして、新しい仕事については、ひとつ知事会の提言の線に沿うた、そういうやり方で、ひとつ東北開発会社というものを大いに活用しよう、こういうのが経済企画庁の案であり、われわれもそれには賛意を表し、そして何とかしてこの案で政府部内なり、あるいはまた、党の考え方も統一して、そうして新しい角度から東北開発会社というものを、真に知事会提言の一翼をになわせたい、こういうのが経済企画庁の案であつて、われわれといたしましても、この案に全面的な賛意を表して、ぜひひとつ四十三年度の予算についてはこれが成立を期したい、こういうので努力をいたしておるような次第でございますので、この点も御了承を願いたいと思う次第であります。  次に、機構改革でありますが、国におきましては一省一局削減ということで、われわれ見ましても国の行政が相当ふくそうしておりますので、これは一局、二局、十分そういうような一つのやり方において、やはり思い切つて、地方に行政事務というものを私は移譲して、行政の簡素化をはかるべきだと思うのであります。ただ地方におきましては、これはやはり行政が県民なり、あるいは住民なりにしやすいような形において運営するべきであつて、何もこれは国が減らしたから地方もだということではない、そういう形というものよりも、むしろ住民の直接行政にふれる、そういうような行政におきましては、住民がそれによつて、やはり仕事なり、住民の福祉が守れるかどうかが基準になるべきじやないかと考えます。したがつて私は、先般開発局も設けましたが、これまた必要であるので、ああいうような形であり、しかも本県におきましては、新産都市の建設その他幾多の問題をかかえているので、われわれは現在の機構については、これはもうこれで十分であり、またできるならばもつとわれわれとしてはもう少し、たとえば水産と林業部を分けるというようなぐあいにやりたいと思つておるわけでありますが、少なくとも現在の機構が最善であると考えておりますので、これはわれわれとしてはこの機構でひとつやつてまいりたい、こう考えておる次第であります。出先につきましても、先ほど申し上げましたとおり、出先であるだけに、これは住民の便、不便というものを中心にして考えるべきでありまして、ただ観念的に統合し、あるいは総合するということではまずいのでありまして、しかもまたそれぞれの地域においてその機構と結びつく長い歴史的な、沿革的な意味もありますので、十分ひとつ慎重にそれらを勘案いたしまして、出先機関の統合あるいは配置等についても十分配慮いたしたい、こう考えておりますので、もう少し時間をかしていただきたい、こういう考えでございますので、御了承願います。 ○議長(佐藤民三郎君) 残余の質疑、質問は明日に継続することにいたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △散会 ○議長(佐藤民三郎君) 明日の議事日程は追つて配布いたします。  本日はこれをもつて散会いたします。   午後三時十二分散会