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宮城県議会 > 1965-12-13 >
昭和40年 12月 定例会(第121回)-12月13日−02号
昭和40年 12月 定例会(第121回)-12月13日−02号

宮城県議会 1965-12-13
昭和40年 12月 定例会(第121回)-12月13日−02号


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  1. 昭和40年 12月 定例会(第121回) − 12月13日−02号 昭和40年 12月 定例会(第121回) − 12月13日−02号 昭和40年 12月 定例会(第121回)     第百二十一回宮城県議会(定例会)議事速記録                       (第二号) 昭和四十年十二月十三日(月曜日)     午後二時二十分開議     午後四時五十九分散会 議長                     門伝勝太郎君 副議長                    亘理正彦君 出席議員(五十一名)      第一番               曽根冨二男君      第二番               桑折智夫君      第三番               山田弘次君      第五番               星 長治君      第六番               石塚 亨君      第七番               西村千代子君      第八番               斎藤善平君      第九番               阿部 蕃君      第十番               佐々木嘉一君     第十一番               三塚 博君     第十二番               佐藤常之助君     第十三番               坂下清賢君     第十四番               田畑忠雄君     第十五番               日野徳寿君     第十八番               門間正寿君     第十九番               門馬重義君     第二十番               高橋正男君    第二十一番               桜井亮英君    第二十二番               後藤勝雄君    第二十三番               佐々木照男君    第二十四番               菅原正之君    第二十五番               菅原栄悦君    第二十六番               武藤洋一君    第二十七番               木村喜代助君    第二十八番               渡辺健一郎君    第二十九番               小林仁司君     第三十番               菅原忠実君    第三十一番               芳賀勝郎君    第三十二番               奥山紀一君    第三十三番               三春重雄君    第三十四番               猪股春雄君    第三十五番               浦田冨男君    第三十六番               高橋富士男君    第三十九番               鮎貝盛益君     第四十番               亘理正彦君    第四十一番               荒井律二君    第四十二番               阿部権治郎君    第四十三番               村松哲治君    第四十四番               門伝勝太郎君    第四十五番               庄司 隆君    第四十六番               遠藤金一君    第四十七番               千葉松三郎君    第四十八番               遠藤 要君    第四十九番               木村幸四郎君     第五十番               佐藤民三郎君    第五十一番               屋代文太郎君    第五十二番               佐々木源左エ門君    第五十三番               高橋大蔵君    第五十四番               浅野喜代治君    第五十五番               只木和六君    第五十六番               小杉十郎君 欠席議員(四名)      第四番               吉田泰男君     第十七番               平野 博君    第三十七番               小野寺誠毅君    第三十八番               越路玄太君 欠員(一名)     第十六番     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  説明のため出席した者       知事               高橋進太郎君       副知事              山本壮一郎君       出納長              曽根敏夫君       総務部長       事務吏員  大槻七郎君       民生部長       事務吏員  大山謙介君       衛生部長       技術吏員  石戸利貞君       商工労働部長     事務吏員  石井 亨君       農業水産部長     事務吏員  大泉吉郎君       農地林務部長     技術吏員  大立目謙誼君       土木部長       技術吏員  平手久之助君       企画開発部長     事務吏員  渡辺鉱助君       総務部次長兼財政課長 事務吏員  羽田光雄君       秘書課長       事務吏員  千田敬司君     宮城県教育委員会       委員長              上西寛一君       教育長              二瓶 保君       教育次長             安倍辰夫君     宮城県選挙管理委員会       委員長              木村 強君       事務局長             麻生卓哉君     宮城県人事委員会       委員長              湯村辰二郎君       事務局長             成瀬庸男君     宮城県公安委員会       委員長              早坂冬男君       警察本部長            岡部秀一君       警務部長兼総務室長        星野直市君     宮城県地方労働委員会       事務局長             三浦栄次君
        宮城県監査委員       委員               山下 忠君       委員               神山勝平君       委員               小林仁司君       委員               浦田冨男君       事務局長             斎藤良次君     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     宮城県議会事務局       局長               鶴岡次雄君       総務課長             熊谷 務君       議事課長             飯塚登喜夫君       調査課長             長瀬満左太君       総務課長補佐           嶺崎憲房君       議事課長補佐           高橋秀夫君       調査課長補佐           三浦孝男君       記録係長             今野裕敏君       議事係長             山下忠之君       主事(記録)           藤田雄英君       主事(記録)           三浦 均君     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     議事日程     (第二号)          昭和四十年十二月十三日(月)午後一時開議 第一 会議録署名議員指名 第二 議第百四号議案ないし議第百二十五号議案 第三 一般質問 第四 請願     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     会議に付した事件 日程第一 会議録署名議員指名 日程第二 議第百四号議案ないし議第百二十五号議案 日程第三 一般質問〔桜井亮英君、高橋富士男君、石塚 亨君〕 日程第四 請願     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △開議(午後二時二十分) ○議長(門伝勝太郎君) これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配布のとおりでございます。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △会議録署名議員指名 ○議長(門伝勝太郎君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行ないます。会議録署名議員に、五十五番只木和六君、五十六番小杉十郎君を指名いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △表彰状伝達 ○議長(門伝勝太郎君) 先日、全国議長会から表彰されました方々がございますので、この機会に表彰状の伝達を行ないたいと思います。御了承を願います。  ただいまから表彰状並びに記念品の伝達を行ないます。 ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 日野徳寿殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     日野徳寿殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 木村幸四郎殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     木村幸四郎殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 木村喜代助殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     木村喜代助殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 渡辺健一郎殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     渡辺健一郎殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                  全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 菅原忠実殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     菅原忠実殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 浦田冨男殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     浦田冨男殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 小林仁司殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     小林仁司殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会  (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 猪股春雄殿。(拍手)
    議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     猪股春雄殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。   茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。    昭和四十年十一月十日                 全国都道府県議会議長会 (拍手) ◎議会事務局総務課長(熊谷務君) 芳賀勝郎殿。(拍手) ○議長(門伝勝太郎君) (朗読)     表彰状                     芳賀勝郎殿   貴下は宮城県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力せられた功績顕著である。  茲に記念品を贈呈しその功労を表彰する。   昭和四十年十一月十日                全国都道府県議会議長会  (拍手)  これをもちまして伝達を終わります。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △諸報告 ○議長(門伝勝太郎君) 御報告いたします。当局より先日提出の予算に関する説明書について、お手元に配布のとおり正誤がありました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △議第百四号議案ないし議第百二十五号議案 △一般質問議長(門伝勝太郎君) 日程第二、議第百四号議案ないし議第百二十五号議案を議題とし、これらについての質疑と、日程第三、一般質問とをあわせて行ないます。  質疑質問は順序に従いお許しをいたします。二十一番桜井亮英君。   〔二十一番 桜井亮英君登壇〕 ◆二十一番(桜井亮英君) 自由民主党代表いたしまして一般質問を申し上げたいと思います。高橋県政が登場して親切な行政が発足し、県民生活課が新設され、新生活運動、あるいは県民の体力づくり、あるいは交通安全対策等が推進されておりますが、たまたま時間厳守の罰金箱に知事さんも罰金を納めたというほほえましい話も報道されております。宮沢賢治の詩を愛唱する知事さんが、しあわせになりたいという県民の願望をはだで感じ、血の通つた県政を実行に移されていますが、この姿をまのあたりに見た県民はひとしく感動を覚え、毎日々々の生活に教えと励ましとを受けているのであります。私はここに政治があるんだという感激を覚えずにはいられないのでありまして、政治が官僚の事務処理でもつて終わつたとするものでないということは言うまでもありません。政治の根底に哲学がなければならない、これは私の持論でありますが、政治家は子供、おとな、老人、男女の区別なく共通して納得できる人生観を身につけていることが必要であると思います。この人生観は、高い知性と豊かな感情と、不退転の決意を内容とし、時間、空間の上にみがかれた人間のすべてを理解した英知によつて飾られる、いわゆる神に近い人生観であると思うのであります。高橋県政の基本はこのような感覚を県民に与えていますがゆえに信頼され、この業績が期待されるものとして県民から深い関心が寄せられておるのであります。元来、日本の政治は東洋文化の影響を受けておりまして、マルクス・レーニン主義から異端視され、デモクラシーよりも人間味のある徳治主義が本体であると教えられております。すなわち全体主義の専制をきらい、民主々義の責任転嫁を戒めた、いわゆる中庸の精神、和をもつてたつとしとする中道主義でありまして、この思想があらゆる外来文化を消化し、和洋折衷のけんらんたる日本独特の文化を形成したものであると思います。  たとえば、本年の米作でありますが、春の異常天候においては米作を心配する全県民あげての世論の上に、いち早く高橋知事さんは、冷害対策本部を設けて悪条件の克服に全力を傾注したのでありました。「人事を尽くして天命を待つ」というのは、このことではなかつたかと思うのでありますが、宇宙に心があるかのように、奇跡が起こつたと言つてもよいのでありまして、あの八月の天候をだれが予想したでありましようか。ついに史上空前の収穫をもたらし、その報告を聞く者は愁眉を開いて生色を収り戻したと言えると思います。しかもほとんどが上米というわけでありまして、不況の中における朗報であつたのでありまして、県民は思わず太陽に心の中でお礼を言つたかもしれません。「楽しむに天下を以てし、憂うるに天下を以つてする。然り而して王者たらざるは未だこれ有らざるなり」これは孟子巻之一、梁恵王章の中に説かれてある王者の道でありますが、高橋知事はまさにこれに該当するものであり、徳をもつて行なわんとする政治理念が奇跡をもたらしたと言つてもほめ過ぎではないと思うのであります。今日の世相を見ますというと、物質万能の風潮が風びしておりまして、その結果思想は左に傾いて反目嫉視が多く、生活そのものは右に傾いて暴力が横行しているというような状態で、心ある人々の憂いとなつておるのであります。  この際、高橋知事さんにお伺いいたしますが、高橋知事さんのモツトーとされる親切な行政をもう一歩進めて、不安のない行政を確立するというお考えを発展させてはいかがかと思うのでございますが、その具体的方策としては、県民生活課に不安解消係というようなものを置きまして、県内の権威のある諸先生に一日交代で勤務していただき、身の上相談をはじめ、悩みをすべて引き受ける、そして県民を安心させるといつたような方法はいかがでございましようか。  なまいき申し上げるようで恐縮に存じますが、仏教の教えの中に布施ということばがあるのであります。布施というと、すぐ坊さんにあげるお礼のことを私どもは想像するのでありますが、布施の中にはいろいろの種類があるそうであります。やさしいまなざしで人の心をやわらげる眼施、それから常に笑顔をもつて人に対するのは色施、やさしいことばの布施、いつも感謝しているという心の布施というようなものが、いろいろあるそうでありますが、その中でも無畏施と申しまして、人間というものはおそれがないということが一番の布施でもあると言われておりまして、老病死というものを人間はおそれるのでありますが、それを解決しました場合におきましては、ほんとうに不安のない生活になるわけでありますから、このような点からも、ひとつ県民生活課の拡充といつたようなものを、この際知事さんにお願いしたいと思うのでございますが、その点いかがでございましようか。これが人々の心の明るさを取り戻す根本でありまして、県民生活課の活動が県民に対し、不安のない宮城県をつくり上げるということになるであろうと思うのでありますが、この点いかがでございましようか。  それから次には、教育大学に関して御所見を伺いたいと思います。教育大学は本年四月開校され、小学校中学校、特殊教育の先生を志す学生が使命感に燃えて、三神峯の仮校舎で勉強しておると聞いております。四年たちますというと、昭和四十四年三月には第一回の卒業生が卒業しまして、資格を得たその学士さんたちは、それぞれ任地に勇躍赴任することになるのでありまして、宮城県義務教育、特殊教育に関する先生不足が解消され、先生方の質の向上、また児童の学力の向上、将来の少国民の教育が確保されるということに相なると思うのであります。したがつて教育大の設立には、全県あげて情熱をもつて運動したことは御承知のとおりであります。幸い本県出身の愛知揆一先生が文部大臣に在職しておつたので、先生にすがつて何としてでも貫徹しようと努力いたしました結果、その目的を達することができたのでありました。一方東北大学は終戦後二十世紀の呼びかけにこたえるという表現でありましようか、大学の整備を計画いたしまして、昭和十三年ごろと記憶いたしますが、校地の拡張計画を発表いたしまして、旧第二師団の用地であつた川内一帯と、青葉山とを手に入れてまいつたのであります。その根拠となつたのが統合移転計画でありました。当時、仙台市も公園及び住宅地として陸軍用地を入手したいと、東北大学と競合したこともありましたが、政府と折衝の結果、現在のごとく配分を受けるに至つたのでありまして、その陰には、将来の日本を背負うりつぱな後継者を育成するためやむを得ないという親心から一歩譲つたわけでありまして、そのような事情を知る者にとつては、東北大学が一日も早く整備され、すみやかに統合計画の実現を希望しておるわけであります。ところが教育大学を設立する際、その場所をどこにするかということがみんなで考えられたのでありますが、結論から言いますというと、農学部の場所が適当と言われたのであります。その理由は、長く師範学校の置かれた場所であり、現在も付属小学校があり、盲学校があり、実習に非常に便利であるという点でもあります。また教育大設立期成会の意向でもあつたわけであります。したがつて文部省でもこの意をくんで、大学側とも話し合いをしたと思うのでありますが、先刻申し上げましたように、市民の間には、東北大学が広大な土地占有しているということは羨望にたえないといつたような声もあつたのであります。しかし大学側に言わせれば、これでも足りないと言つておつたこともありまして、しかし大学側も県民の熱意を入れてくれた結果、農学部の移転を承諾し、教育大学開校の見通しがつき、喜んでおつたのであります。話は前後しますが、終戦後の学制改革のとき、宮城県師範学校東北大学に吸収され、教員養成もするということでありましたが、卒業生は本県にとどまるものが少なく、本県の教員の編成が正規の資格者が少ないというような事態でありまして、このことに気がついた人々が騒ぎ出して、教員養成の大学がなくてはならないということになつたのでありますが、その結果、教員養成のため教育関係団体、PTAが立ち上がり、議会の運動も激しくなつたのでありまして、こんなにまで県民が熱意を持つて盛り上がつたことはなかつたと思うのであります。ひとえに将来の子供に対する、子孫に対するわれわれ世代のなすべきことであつたでありましよう。ところが最近において、まだ教育大学の落ち着く先がはつきりしないということを聞いたのでございます。またこの問題を契機として学生が集団運動に持ち込み、学長辞任あるいは学生の暴行といつたような問題も起こつたのであります。それから最近、新聞雑誌等に農学部教授あるいは教官が、その言い分を発表しておるのでありますが、それによると、農学部用地を文部省や石津前学長、曽我事務局長、県教育大設立準備委員会の人々が農学部に何らの相談もなく取り上げようとしたということに尽きるようであります。またいわく「われわれは当初から大学の英知を結集し、大学の統合移転の理念を明らかにし、民主的な討議に基づいて移転計画を立てよう」と主張している。また他の教授は「最初から全体計画を明らかにし、その具体化の一環として、農学部の移転を論議したいという農学部の希望は無視された。しかし一方姿勢を正そうとする大方の努力が積み重ねられて、全体計画もやつと問題にされ始めたというのが十一月現在の姿である」というふうに述べております。これはおそらく、いわゆる大学の自治の正統派をもつて任じているようでありますが、これらの移転の発表からみますというと、私の受ける感じは非常に冷たいものがあるのであります。さらにいわく「久保田山を大学用地に獲得するために農学部の名前をかしてくれということであり、農学部教授会もそう了解している」という暴露的な発表もあるのであります。ところが県の方は大まじめで、青葉山開拓者の立ちのきでさんざん苦労し、久保田山問題では、副知事室で割腹騒ぎまであつたのであります。次代の国民に大学教育を受けさせ、また、この東北大学研究日本を興隆する原動力となり、わが国の知識技術が欧米の後塵を拝してばかりいないで、いつの日かかれらを追い抜いて、万丈の気炎を吐いてほしいという県民の期待とは相去るものが、隔たりがあるのであります。しかし、この苦労は報いられる苦労であると信じて、県は大学の言うとおり、唯々諾々として努力してまいりました県の姿は、まことにいじらしいものがあると私は思うのであります。わが国の国立大学は、国民の血税によつて運営されている大学であり、東北大学もその範疇の外にあるものではありません。したがつて国民の要請にこたえる義務と責任があり、国民に対する奉仕者でなければならないと思うのであります。大学の自治も、また国民社会との関連において考えられなければならないと思うのであります。大学は大学関係者だけの私有物ではないのであります。国民の要請に対し、謙虚にその声を聞き、その姿を正さなければならないと思います。大学の上にあぐらをかいて、県の真心を意に介せず、文部省の指導を冷笑し、学生を説得できずして集団暴行に追いやり、学内の失点を暴露しているところの姿は慨嘆にたえないものがあるのであります。  さて教育大学について考えますとき、前に申し上げたような状態では、農学部の移転問題はいつ解決するか予測し得ないものがあるのであります。東北大学も学長がかわり、教育大学は別に学長心得が発表されたのでありますが、ちようど生まれて間もない子供が、養つてくれる母親を失つたような姿ではないかと思うのであります。来年四月は第二回目の学生が入つてくるわけであります。校地もはつきりしない大学が、学生にとつてはまことに不安な状態であると言わねばなりませんので、このような状態に対し、今日まで知事さんはいかに対処し、いかにごらんになつてまいられたか、県民の期待にこたえられるため、今後どのように進められるのでありますか、お伺いを申し上げる次第であります。  その次は、不況対策について伺います。政府関係の話によりますというと「政府が四十年度予算編成の際に予想した国民総生産の実質上昇率七・五%を収入が下回ることになりそうである。かつ消費者の物価上昇率は逆に四・五%を大幅に上回ることが不可避と見られるだろう」というような発表があつたのであります。まあ、その不況の原因としましては、設備過剰と、倒産からくる心理的な不安感等により、経済の前途に対する自信、希望を失わせているというようなことであります。設備過剰の対策として、産業界は新規採用の中止、一時帰休制等の人減らしが進められるとともに、残業の禁止、労働時間の短縮、ボーナス支給率の低下というようなことが見られるようであります。倒産は連鎖反応を呼んで深刻化を増していくのでありまして、十一月の東北企業を調べた東京興信所の報告を見ますというと、十一月の倒産件数は東北において二十二件、負債額が十億九千八百余万円、十月の十三件、八億七千四百万円を上回つてきておると言われております。宮城においては十一月一億円以上の倒産が三件もあつたわけでありまして、他県に比べて不況の深刻さがあるようであります。また消費者物価につきましては、高騰を続けていることは、国民生活に大きな打撃を与えておるのでありまして、日本のこれまでの経験では、今回の不況は多少異質なものがあると言われております。すなわち、不景気になるというと、消費者物価が低下するのが普通でありますが、あるいは上昇のテンポが弱まるというようなことが普通でありますが、昨今では不況が進むにつれて、消費者物価が逆に上向いておるというようなことが報告されておるのであります。なかんずく中小企業者の場合は、収益の不均衡を値上げで解決しようと考えることもあるのであります。つまり生活を切り下げるということは、なかなかむずかしいので、その規模を維持するためには売り上げの減少を値上げでカバーするということもあるのであります。昨年までは賃金が物価を上回つて上昇していたが、最近は不況で賃金の伸びが減る一方、この物価の騰勢が強まつたために、賃金と物価が並行してのぼつていくというようなことにもなりかねないのでありまして、やがては物価上昇が賃金の上昇を上回るということになりますというと、当然家計は赤字におちいるおそれがあるというようなことが心配されております。不況の底がどこで落ちつくかということについては、現在のところはあまりはつきりしておらないようでありますが、あるいは大阪の万国博覧会という人もあるようでありますが、東北では何ごとも一年おくれでありますから、今後とも心して進まなければならない時期ではないかと思うのであります。この不況対策に対しまして、政府は金融、減税、財政面から、あるいは輸出の振興等の政策を進めておるようでありますが、そのほか需要喚起のためには、いろいろと今後とも手を打たれていくと思うのであります。本県も不況対策については座視しておるわけではないことは、承知しておりますが、金融の面では、私の調べましたところでは、知事さんのおはからいで年末、年度末、また来年のお盆資金までも考えながら、長期展望の上に立つて考えておられるようでありまして、たいへんありがたいと思います。また不景気でありますから、どうしても資金のころがしが多いと見てかかる必要があると思うのでありまして、したがつて長期化するのを覚悟の上で、金融面から不況対策を策するように一段とお願いしたいと思うのでございますが、その点はいかがでございましようか。なお、現在金利の圧迫もまた軽視できないのでありまして、朝鮮事変以後目まぐるしい産業界の近代化の波に押されて設備投資がなされ、その大部分が借り入れ金でまかなわれているところは御承知のとおりでありまして、したがつて利息払いが多くなつております関係上、不景気になるというと、ついには利息を借り入れ金で払うという結果にもなりかねないのでありまして、倒産の原因の一つでもあると言われておるのであります。したがいまして、この金利対策というような面につきましても十分御検討をしていただきたいと思うのでありまして、乗りかえ策というようなものをどうお考え下さいますかお伺いしたいと思います。  それから倒産の連鎖反応を防ぐ対策といたしましては、いわゆる企業間信用の強化という問題でありますが、これについては信用保証協会が手形割引の保証も現在やつておりまして、これは非常に有効であると思いますから、この政策というものをPRもし、また強化もされまして、こうした連鎖反応を、ここでもつて切つていただくように、強力な政策をおとりいただくようにお願いしたいと思うのであります。その次は高利貸し対策といつたようなものも、ひとつこれは年来の問題でありますが、これもできるような、保証協会に対しまして出捐金を増加するとか、あるいは預託金などを考慮されまして、こうした高利貸し対策というようなものも御検討いただきたいと思うのでありますが、いかがでございましようか。  また財政面からの対策でありますが、昭和四十年の六月十八日に、経済政策会議決定事項というのができたのでありますが、それを見ますと、公共事業の早期実施を促進するということもあるようでありまするが、この地方におきましても、この実施の状況はどうでありましようか。その様子を伺いたいと思うのであります。なお、今後各部において、その事業を発注するにあたりましては、常に不況下にある県民のことを思い浮かべまして、景気促進に有効な施策として、地元業者の育成とか、あるいは支払いを敏速にされまして、資金回転の効率を考えてやるというようにしていただきたいと思います  その次は、消費者物価対策でありますが、これにつきましては、知事さんのおかげで野菜出荷というような方面に対しましては、助成措置を講じられたようでありますが、今後消費のための物価対策といつたようなものは、やはりこれは強化されていかなければならないと思うのでありまして、生活必需物資というようなものを県民のために確保するというような、強力な対策をお考えいただきたいと思うのでありまして、この点をお願いしたいと思います。  また、この県の場合におきましては、貿易振興ということも、不況対策の一つの大きなテーマになるのではないかと思いますが、県内の貿易は現在六十億ぐらい出しておるようであります。しかし、その出荷する場合においては、やはり奨励して、各国の取り引きに応じることができるような用意をしておかなければならないと思うのでありますが、こうした貿易産業の育成というようなものを考えたならば、この不況対策にも、また将来においても、大きな本県の産業界にはプラスになるのではないかと、こう思うわけであります。具体的に言いますというと、国際市場にいろいろなものが出品されるわけでありますが、その場合の運賃とか、あるいは展示するところの品代といつたような負担は、従来県では行なわれておらないわけでありまして、ジエトロがやつているというように聞いておりますが、ジエトロの資金がなくてそうした方面の発展ができないというようなこともあるようでありまして、この輸出振興に対して検討の余地があると思うのでございますが、どうでございましようか。  私はこれらの不況をながめまして、かつてアメリカ合衆国が、いまから三十年前、第一次欧州大戦後直面した恐慌を思い出すのでありますが、当時アメリカは生産ががた落ちで、国民生活は戦前の二分の一に切り下げられた。失業者が千五百万もちまたにあふれて、職を求めてニユーヨークに殺到したと、軍隊が出るというような騒ぎもあつたそうでありますが、このときアメリカにおきましては、果敢にも自由主義経済に終止符を打ち、産業の国家統制こそ合衆国の福祉を建設するのだという立場において、行政が産業に対して千渉を決意したと伝えられております。これが修正資本主義と呼ばれ、近代社会発展の基盤となつたということでありまして、いわゆるニユーデイール政策として歴史に特筆大書されておるわけであります。国土総合開発のそのはしりといたしまして、テネシー渓谷の開発という計画も世界に名をはせているのであります。アメリカ合衆国の今日の富は、革命にもひとしいところのこの百八十度転換、ニユーデイール政策をなし遂げた結果であると言われておるのでありまして、はなはだ大げさなことでございますが、本県においても、長期経済計画あり、新産都市建設計画もその歩を進めておりますが、私はニユーデイールと同様な飛躍があつて、初めてこれらの施策がすべり出す機会を持つのではないかと思うのであります。今日の不況に対し、きめの細かい施策を御用意あると思いますが、その中でも、私が御提案申し上げたいのは、たとえば冷害対策本部というものをいち早く設けまして、大きな成果をあげておるわけでありますから、この不況に対しましても、不況対策本部というようなものを置きまして、中小企業、零細企業に勇気を与えるということによつて、この不況乗り切りの態勢ができるのではないかと思うのでございますが、そういうような御決断をいただけるかどうか、そういう点について御所見を伺いたいと思うのであります。  以上をもちまして、私の質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 桜井議員の御質問にお答えいたします。  県民生活課の運営につきましては、いろいろ御教示をいただきましたので、今後とも県民生活課を設置いたしました趣旨にのつとりまして、その運営に万全を期したいと考えておるような次第であります。  次に、教育大学の問題でございますが、これは御承知のとおり、ただいまのお話しにもありましたとおり、早期に東北大学の総合的な建設の一環として農学部が移転せられ、そのあとに教育大学が移るという方針のもとに進められてまいつたのであります。先般大学の学長がおかわりになつてごあいさつがございましたが、その際も、できるだけ既定の方針で今後とも進めていきたいと、こういうお話しでございますので、県といたしましても、われわれとして最初の既定方針どおりぜひ実施していただきますよう、前学長にもお願いいたしましたが、引き続き新しい学長にもこの点をお願いし、かつまた先般文部省にも参りましてその趣旨を申し上げた次第であります。いろいろの事情はあると思うのでありますが、ぜひわれわれといたしましては、幾多の経緯がありましたとおり、教育大学の設置、あるいは農学部、いな東北大学の総合的な建設計画、こういうものに県としても多大の協力をいたしてまいりましたので、われわれといたしましても、当初の方針どおり、一日も早くこれが実施に移りまして、そしてその線に沿うて、今後県といたしましても協力を申し上げ、また引き続きそれを実施していただくようお願いをする所存でございます。  次に、不況対策の問題でございますが、これは私から申し上げるまでもなく、国の施策と一貫した問題でございまして、県政の上においてこれが施策を左右するという、県政上の施策をとるということはなかなか困難であるのであります。ただ聞くところによれば、経済企画庁の調査でも、ようやく景気が底をつき、漸次上向きの形となり、かつまた、これに対しては、来年度予算が御承知のとおり大型予算を編成するという政府の方針も発表がございましたし、かつまた社会開発の面からも、それに関連した不況対策の一環としても、相当予算面で考えると、こういう話であり、一方、不況等も考え、所得税あるいは法人税等、企業減税あるいは各人の減税等大幅な減税をも打ち出しておるような状態であり、また、それらと関連して政府も公債発行に踏み切り、一方においては金利政策にも手をつけておるという状況でありますので、遠からずして、私は現在の不況の状況が立ち直るものと、こう確信をいたしておるのであります。と申しますのは、その裏打ちとなる輸出面を見ますると、われわれが想像したよりもはるかに輸出が非常に旺盛でございまして、反面また不況が反映して、輸入がわりあいに伸びておらぬと、こういうような関係で、国際間の収支は近年まれに見るような黒字を呈しておるというようなことが、日本経済に非常にいい影響も反面与えておるような状況であり、したがつて、それだけ日本経済の力というものが、国際的にも強さをあらわしておるように考えるのであります。そういつたような国の施策及び国の景況等を見まして、われわれといたしましては、御承知のとおり、信用保証協会を通じまして、資金の融資、あるいは保証料の引き下げ、あるいはまた、いま御指摘のような、特に年末を控えまして、われわれ官庁の支払いに対しましては、なるべくその出来高に対する検査を簡略にし、あるいは迅速にいたしまして、そしてこの支払いに遺憾なきを期すると同時に、その間必要がありますならば、金融等の措置をも講じて、なるべくわれわれの財政支出は順調に運びたいと、こう考えておるような次第であります。かつまた御指摘のように、一方においては消費者物価の対策の問題であるとか、その他不況に対するいろいろな問題がございますので、ただいま商工労働部中小企業の不況対策協議会を設けまして、企業の診断であるとか、あるいは金融の相談であるとか、そういつたような不況に当面するいろいろな諸問題等をも、この協議会を通じて、われわれ県としてもできるだけの措置をし、また、それの対策に乗り出しておるような次第でございます。そういうような事情でございますので、その点を十分御了察をお願いいたしたいと存ずるのであります。  なおまた、御指摘にございました一つの不況対策の一環としての貿易振興でございますが、これは御承知のとおり、国の貿易振興の一環として、無利息の近代化資金の貸し付けであるとか、その他輸出産業については、種々の税法上の恩典であるとか、あるいは金融上の措置がございますので、われわれといたしましても、国のそうした施策と相まつて、県においても万全の措置を講じてまいりたいと、こういうふうに考えておるような次第でございます。  以上申し上げましたように、不況に対しましては、今後ともひとつきめこまかく、県内のそういう倒産その他幾多の問題等について遺憾なきよう、われわれとしても施策を進めてまいる所存でございますので、御了承をお願いいたします。 ○議長(門伝勝太郎君) 三十六番高橋富士男君。   〔三十六番 高橋富士男君登壇〕 ◆三十六番(高橋富士男君) 私は社会党議員団を代表いたしまして、新産都市建設問題、県立高校授業料値上げ問題、私立高校助成金の問題、PTA負担の問題、県立学校図書館勤務者採用問題、鳴瀬川水系治水利水の対策促進について、知事の所見を承りたいと存じます。  まず第一に、新産都市問題についてお伺いいたします。本問題については、ここ数年来、議会開会ごとに論議が展開され、新産都市建設促進法、あるいは他の開発諸法案との関係、新産都市計画の問題点、特に公害問題、用地買収問題、農漁村の振興問題、財源の問題あるいは日本経済の動向等、あらゆる角度から検討されてまいつたのであります。したがつて新産都市計画の当初のバラ色の夢も破られ、その本質的矛盾、欠陥もおのずと明らかにされ、その実施にあたりましても、幾多の暗礁に乗り上げ、行き詰まりの状態さえ見受けられる点があるのであります。都市過大化の防止と地域格差の是正をねらいといたしました新産都市建設促進法は、結局、独占資本の工業開発重点施策であり、高度経済成長政策の申し子として、重化学工業中心の偏重政策にすぎないという点も論じられているのであります。全国的に見ましても、地域格差はますます広がり、特に農業部門への影響は大きく、工業と農業との協力関係は薄れておるのであります。両者の関係は、激しい対立といつてもいいくらい、考えられる点があるのであります。対立というよりも、農漁民が食い荒らされているという表現が当たつているかもしれないのであります。農地の工業用地化、低賃金の労働力としての農民の出かせぎ、都市と農村との格差は縮まるどころか拡大する一方であります。また新産都市づくりが地方自治体の財政をいかに脅かし、一般市民のための支出をどんなに圧迫しているか。近代装置のコンビナート工業は、地元住民を雇用することも少なく、地域住民一人当たりの工業出荷額や所得はふえたといたしましても、それは統計上のものにすぎません。住民一人々々のふところのぐあいはちつとも変わらないのであります。かえつて土地は値上がりし、住宅難は加わり、交通難や、亜硫酸ガスを含んだ汚濁した空気に悩まされるマイナスの面がたくさん出ているのであります。景気の動向に左右される企業は、経済のふけさめのために、地方自治体との話し合いで埋め立てが行なわれ、あるいはまた、農地を転用させて用地を獲得いたしたといたしましても、企業の資金難から工場建設が延び、ぺんぺん草が広い用地にはびこるということもしばしば見受けられるのであります。これらのことは、多かれ少なかれ宮城県内にも当てはまる点もあるのであります。地域開発の目標は国民福祉向上にならなければならないのでありますが、実際に行なわれている地域開発は、工業中心に置かれ、ややもすると地域住民の幸福が忘れられがちなのであります。新産都市計画に対するこうしたいろいろの角度からの批判と検討の上に立つて考えると、新産問題は転換期にきているのではないかと思われるのであります。したがつて知事は三浦県政の基本方針を踏襲してはいくが、日本の経済動向から見て、新産都市計画の手直しをし、具体的に年次計画を立て進めたいということを前議会でも答弁し、また記者諸君にも発表しているのであります。  そこで私は、まずお伺いいたしたいのは、新産都市手直しの内容であります。知事の新産都市手直しというのは、どの程度のものであるか、臨海型重化学工業から内陸型工業へと抜本的に切りかえようとするものであるか、当分内陸型工業開発で進み、漸次臨海型工業を取り入れる方針であるのか。あくまで臨海型工業開発を堅持し、単に年次を延長しようとするのか。それともそのワクを縮小しようとするのであるか。まずこの基本的な計画を明らかにしていただきたいと思います。また、その実施上の具体的な年次計画を示していただきたいのであります。  知事の具体的な手直しの計画を聞かなければわからないのでありますが、一体、仙台新港と周辺地帯の用地をどのぐらい必要とし、いつから開始しようとするのであるか、そしていつ完了の予定なのか。工場誘致の見通しはどうなのか、その財源はどうするのか。まことにあいまいでありまして、現在は机上プランにすぎないのでございます。したがつて仙台地区の用地面積約六百万坪と定め、地図の上に赤線を引かれた住民にとつては災難にひとしく、半ば運命とあきらめてはおります。しかし、いつ手放すかもわからない耕地なので、父祖伝来の農地にもかかわらず心が入らず、したがつて生産も低下し、移転するにも土地買い上げが決定しないうちはどうにもならない。インフレ的な物価の上昇のあふりもあつて、生活の不安と焦慮に脅かされている現状であります。また仙台新港予定地内にありますところの中野小学校が、移転予定の有力な候補地にすでに新築の住居が建て始まつたという事態まで起きているのであります。したがつて、知事は新産都市手直しの構想と年次計画を具体的に発表し、地元住民並びに市町村当局との渡りを十分つけて、そしてこれに対策をすることは緊急の問題だと思います。  そこで私は知事の新産手直し、年次計画の発表を求めると同時に、次の諸点についてあわせてお伺いしたいと思います。  一つは、石油コンビナート誘致問題に関連して、東北石油会社設立構想が新聞にしばしば発表になつているのであります。聞くところによりますれば、東北石油会社は大手の企業誘致が不可能と見て、地元資本を中心とし、東北電力とタイアツプして、東北電力の需給関係とにらみ合わせて、重油使用する火力発電所の設置との関連において実現の見込みだというのであります。しかし、その可能性は一体どうなのであるか、どういう進捗状態を示しているか、お示し願いたいと思います。また、東北石油の精製能力は五万バーレル程度のものだそうであります。石油コンビナートのできるがためには、最低十万バーレルと言われ、さらに今後のコンビナートには二十万バーレルを標準とすると聞いているのでありますが、東北石油会社にその発展の見通しがあるのかどうかもお伺いしたいと思います。  第二点は、石油精製及びコンビナート実現の場合、公害に対処する自信があるのかどうか、お伺いいたしたいと思います。四日市の公害は、いまさら申し上げるまでもありません。この四日市の公害に学んでつくられた岡山県水島の近代設備化された石油精製所においても、再び公害問題が起こつているのであります。石油精製所付近の亜硫酸ガスを含んだ硫黄の悪臭は、工場の前に立つただけでも鼻をつくのであります。岡山名産の畳表のイグサが枯れて問題になつております。工場の廃液は瀬戸内海の水を汚濁いたしまして、タイ、チサ、サワラ等、おびただしい魚の死骸を海面に浮かばせまして、地元民を驚かし、漁民の生活問題として新たに問題が提起されております。石油コンビナートであがる固定資産税ぐらいではつぐなわれない県民の健康管理の問題、農漁民に対する生活権の問題が起きているのであります。  このことは、四日市に学んだ近代設備の水島にも公害が起きたというところに、私重大なポイントを置くのであります。現在の科学では防ぎようがないとすれば、仙台地域にも当然こうした公害が起こる可能性があると思わねばなりません。さらに一たび公害が起こりますると、その対策は遅々として進まないのであります。四日市石油コンビナート公害は四日市ぜんそく、子供の窒息死、望楼において見張りをしておりました消防夫が亜硫酸ガスにまかれて転倒した事件、それらが代表されますように、有毒ガスに包まれた死の町、暗黒の町として社会の大問題になつてから、もうすでに久しいにもかかわらず、その対策は遅々として進みません。依然として暗黒の町の様相を呈しているのであります。一例をあげたいと思います。三菱油化、三菱化成、昭和石油などの石油コンビナートの林立する近代的工場の中に立つております塩浜小学校という学校があります。その学校の公害対策レポートというのがございます。その一節を御紹介したいと思います。  「四日市の公害は、感覚的に腐つた玉ねぎのような悪臭と、スモツグのように受けられていますが、実質的な公害は日に見えない亜硫酸ガスや、燃焼で空気中の窒素が分解するなど、悪臭の中に人体がむしばまれていくおそろしさにあるのであります。」また「子供たちの健康管理上朝は乾布まさつを行ない、昼は痛めたのどをうがいさせます。肝油を飲ませます。毎日二時限と三時限の間の二十分間を、公害に対しておかされにくい体力をつくるために、器械運動、ボール運動、リズム運動を取り上げています。教室には空気清浄機を取りつけていますが、二つの学級に一つしかありません。悪臭がただよい出すと二クラスの生徒を一部屋に入れるので、授業は中止しなければなりません。さらに夏は締め切つて汗だくです。こうしたこともどれほど効果があるのかわかりません。黄色のマスクを使用しています。中に活性炭の入つた袋が入れてあり、ガスが活性炭によつて吸収される仕組みになつています。公害のひどい市内四小学校の子供に配られています。しかし子供たちは使いたがらないし、先生はマスクをかげて授業はできません」といつたおそろしい報告です。「塩浜中学校の五十メートル先に円筒の大タンクがずらりと行儀よく並んでいます。タンクに近い教室は危険なので使つてはおりません。お粗末な校舎へ悪臭が容赦なく入つてきて、死のかすみで職員室から校舎の端の廊下が見えないこともたびたびあります」といつたような息詰まる報告であります。このレポートでもわかりますように、四日市の都市改造はなかなか進んでおりません。工場誘致はまことにけつこうです。しかし人間の生命はもつと大切なはずであります。地域開発産業の発展に重点を置くあまり、住民の福祉を忘れた人間不在、金もうけ重視の政策は排撃しなければなりません。このことはザル法に近い公害防止条例や、近代的設備の工場をつくるくらいの安易な企画では、この猛烈な公害に対処することはできないのではないかと思います。知事は観光地、松島や閖上、七ケ浜、塩釜等の漁場を控え、人口五十万の仙台市民をかかえて、重化学工業臨海型の新産都市づくりの企画構想の上に、絶対におそるべき公害は起こり得ないという施策があればお聞かせ願いたいと思います。  第三点は先行投資の問題ですが、年次計画を立てる場含、特に繊密な計画で対処しなければならないと思います。総工事費十億九千万円を要した仙塩工業用水は、十万トンの給水量を有しながら、二万五千トンを使用するだけで、その三倍にあたる七万五千トンは、いまだにいたずらに海に流出しております。年間約九千万円の赤字を出し、当局は頭を痛め、土木委員会でもしばしば問題になつているはずであります。企画の粗漏がもたらした先行投資の悪例の一つだと思います。全国的に新産都市を地域的に調べてみますと、先行投資で赤字に苦しんでいる県は二、三にとどまつておりません。したがつて先行投資には工場誘致、その他合理的な的確な見通しの上に立つて行なうべきだと思うのでありますが、知事はいかなる見通しをもつて、今度の具体的な年次計画なお立てになるか、その点をお伺いしておきたいと思います。  また、すでに論ぜられたことでありますけれども、新産実施の財源が地方自治体の大きな圧迫となつております。新産都市計画構想の段階では、国策として大幅な国費をもつて遂行する意欲を示したものでありますが、次第に県を主体とさせ、さらに市町村自治体にまで責任を転嫁しようとする動きが露骨になつている現状であります。したがつて産業基盤の整備は国の財政的負担において実施させ、地方自治体の負担は軽減すべきだと、知事は再三にわたつて述べておられるのでありますが、そのいかなる見通しと、今後この問題解決にいかに善処する方針であるかお伺いいたしたいと思います。  最後に、釜工業港問題について一言お伺いしておきたいと思います。釜工業港は明年四月開港の計画で、すでに四十年度八億の予算がついているのでありますが、工業用地買収問題で暗礁に乗り上げ、いまだに解決がついていない状態であります。工事は著しくおくれ、一時は工事入札の手控えまで行なわれ、十八億円の予算中わずか一億四千万を使つただけで、工事のストツプという最悪の事態まで起こつたことがあります。かくのごとき状態では、明年度以降の釜工業港建設に対する国の予算づけも渋くなり、また釜港のメドがついてから着工することにしている仙台工業地区の開発にも重大な影響をもたらすものと思うのであります。一体工業用地買収の問題は、どこに大きな暗礁があるのか、その原因をお伺いいたしたいと思います。用地の買収問題は、本来釜港建設工事着手以前に解決しておくべき問題であつたのであります。土地買収もきまらないうちに着工したところに問題が残されたので、県のずさんな執行態勢の責任だとも考えられます。釜工業港の工事着手により付近の土地価格が上昇し、土地を手放さねばならない農民の移転先の土地購入も至難になるのは当然のことであつて、買収価格を上げてもらいたいという要求の起こるのも当たりまえと思います。工場誘致のためには地価が安ければ安いほどこれにこしたことはないのですが、安住の土地を手放し、犠牲になる農漁民の立場も考えてやらなければならないと思います。インフレ的物価上昇のおりから買収交渉が長引けば長引くほど、解決はむずかしくなると思います。仲介に立つている人々、地元石巻市の御苦労のほども察せられますが、しかし問題は早急の解決を要するせとぎわにきていると思いますが、知事の今後の問題解決の見通しについてお伺いいたしたいと思います。  次に、高校授業料値上げ問題について、知事の御所見を承りたいと思います。たしか十月末のころだつたと思いますが、テレビのニユースで、宮城県の高校授業料値上げ案が放送されておりました。宮城県の授業料は全日制月六百円、定時制二百四十円で、東北六県中では一番安いのでございます。したがつて三浦知事時代にも値上げ案が執行部の一部から話されたと思いますが、新聞、テレビ、ラジオで問題化したこともありましたし、私も議会で反対論を打つたこともあります。その後、二カ年ぶりで再び値上げ論が出てまいつたのでありますが、その理由は、先ほど申し上げましたように、宮城県だけが安いというのであります。その他いろいろの問題があるようでありますが、そういう理由であります。しかし私はこの値上げ論は知事の本意であるかどうか理解に苦しむのであります。本年五月の臨時議会におきまして、知事の当初予算提案説明の際、所信の表明が行なわれたのでありますが、その際教育行政に対する知事の所見は、「国づくりの基本は人づくりにあるという信念から、次の世代をになう青少年に夢と希望を与えるため、苦しい予算の中から高等学校修改築費等、教育費を重点的に取り上げたことであります」云々と述べ、さらに山本有三の「米百俵」の話を取り上げたのであります。「幕末の賊軍の汚名を受けた越後の長岡藩が、敗戦による財政困窮のさ中に、親戚の美根山藩から米百俵を送られたとき『わが藩が敗戦になつたのは、先の見える者がいなかつたからだ。この百俵の米を分けても、二日や三日でなくなつてしまう。自分はこの米百俵をもとにして学校をつくり、有為な人材育成に当たりたい』と言つて、藩の学校の建設に充て、あとに世界的な科学者長岡半太郎博士や山本元師をはじめ、幾多の名士を世に出した、この故事にならい、私は現在の県財政が苦しければ苦しいほど、教育に予算を投じたい」と、格調の高い意見を述べられているのであります。私は知事の態度を深い敬意をもつて拝聴したのであります。その知事が、半年もたつかたたないうちに、県財政が苦しいから、あるいは他の県より安いからといつて、授業料値上げを打ち出すということは、まことに理解に苦しむものであります。したがつて、今度の値上げ論は、執行部内部での一部の意見であつて、知事の考え方ではないと思われる点もあるのであります。そこで私は、日ごろ考えております授業料問題に対する意見を二、三あげて、知事の御意見を承りたいと思います。  一つは、高校教育は、いまや準義務教育であります。中学卒業生の六〇%以上は高校進学を目ざし、仙台市のごときは八五%を上回つております。付中上中、五橋中、二中のごときはほとんどが進学希望であり、一千名をこえる卒業生中、就職する者は二十名そこそこであります。進学希望者は九八%をこえております。戦前尋常六年の義務教育課程を終え、中学校に進学しない生徒は高等科に進んだのでありますが、現在の高等学校は戦前の高等科に進んだのと同様の状態にまでなつてきているのであります。準義務教育として、高等科の生徒から授業料は取らないところが大部分でございました。同様に、今日、高校普通教育からも授業料は免除すべき段階にきているのではないかと思うのであります。高校教育は準義務教育として、全額無償の義務教育に準じて、漸次無償の線に進むべきものであり、授業料値上げは時代逆行の措置だつたとも考えられるのであります。  第二点は、教育の機会均等が叫ばれ、すべて国民はその能力に応じて教育を受ける権利があります。しかし家庭の経済的事情から教育を受ける権利を放棄しなければならない者もあります。また生活苦と戦い続けながら、せめて子供には高校教育を受けさせたいと、家計費を切り詰めて高校に出している家庭もたくさんあります。しかるに池田内閣高度経済成長政策のしわよせ以来、物価の上昇は天井知らずであり、特に明春よりは消費米価が一四・八%も上がる、国鉄運賃が上がり、私鉄運賃が上がり、郵便料金の値上げ等々、公共料金の値上げと、さらにまた公債発行による経済政策は物価上員に拍車をかけ、庶民の生活はますます苦しくなるばかりであります。しかも直接教育費として教科書、参考書代、通学費等々の費用がかさなる一方であります。こうした軒並み公共料金の値上げによる生活費、教育費の急騰は国民の生活を苦しめ、圧迫している現状でありますから、せめて授業料だけでも値上げせずに、世の親たちの夢を実現させるのは、県行政の責任者たる知事の当然の責務であると考えられるのであります。  第三点は、知事も国づくりの基本は人づくりにあると言つているように、子供は世の親の宝であると同時に、社会国家の財産であります。次の時代の経済、産業、文化を背負う大事な後継者であります。新産都市づくりのために、道路や、港湾や、鉄道を敷設する産業基盤の整備に多額の公費をつぎ込むと同様に、投資的経費として公費をもつて子供の教育に当たるのは当然だと思うのであります。子供の教育は各家庭の責任であると同時に、公共団体の責任であり、社会の責任だと思うのであります。一般国民が生活苦にあえいでいるとき、せめて授業料くらいは、当事者の責任においてストツプの処置をするのが当然のことではないだろうかと思います。また、授業料値上げによる収入を学校に還元して、需用費その他に充てて、PTAの負担を軽減するのだ、とよく言われますが、かつて授業料を値上げしたあと、PTAの負担が軽減したことがあるでありましようか、知事の再考をわずらわしたいのであります。要するに県財政が苦しければ苦しいほど、知事の信念とする「米百俵」の精神を生かして、教育宮城の名にかけて、教育費の大幅な増額と父兄負担の軽減をはかり、人材の育成に全力をあげるべきではないかと思うのであります。知事の授業料値上げに対する御所見を承りたいと存じます。  次に、これと関連をいたしますので、私立学校に対する補助金対策についてお伺いいたします。全国的なことは一応問題にしないでも、宮城県における私学の教育における貢献の比重がいかに大きいか、私はいまさらここに強調するまでもないことであります。しかるに私学に対する県財政の援助は、まことに微々たるものであります。したがつて校舎の建築設備、教材、教具の整備、教職員の人件費等は、物価の上昇とベースアツプで経営困難の状態にあります。授業料、設備充実費、寄付金等を値上げしなければならない立場に置かれ父兄の大幅な教育費負担は避けられない状態であります。現在においても、私学の父兄の負担は公立の父兄の負担の何倍かの過重な負担であります。しかるに父兄も生徒も同じ県民であり、国税、県税、地方税はもちろん、間接税も公私の生徒の区別なく同様に納めているのであります。しかるに県立高校生に対する一人当たりの支出は、たしか六万円をこえているはずであります。校舎の建築も、運動場の整備も、体育館も、県費でまかなうことを主体としているのであります。一方私立に対する援助はまことに微々たるものでありまして、三十七年、三十八年の十二月議会において、三浦知事当時生徒一人当たり一千円に相当する設備補助金である二千百万円と、高校急増対策利子補給金一千四百万円が、宮城県における目ぼしい補助金であります。私学の独自性と特徴を慕つて、経済的に恵まれた家庭の子弟だけが進む欧米の私学と違いまして、公立学校の絶対的不足から入学する生徒が多数を占めている県内の私学教育の実態から考えた場合、もつともつと大幅な財政的援助を行なうべきではないかと思うのであります。したがつて来年度予算編成に当たつて私は次の三点を御配慮に入れていただきたいと存じます。  一つは、三浦知事時代に芽をふいた私立高校設備補助金の大幅な増額であります。  第二点は、私学教職員のベースアツプ分の県補助金の支出ということであります。  三つは、私立学校に対する融資の利子を県負担で全額行なうべきではないか。  以上の三点でございます。もし私立高校がなかつたならば、当然県立高校の増設が必要であることを考えれば、県の支出はまことに微々たるものと考えるのであります。私学に入学させている父兄負担の軽減をはかり、私学教育の振興のために、知事の御意見をわずらわしたいのでございます。  ただいまの問題と関連いたしますが、PTA負担の問題についてお伺いいたします。本日の朝日新聞に、仙台市長選をめぐる市政対策が発表されておりました。その中に「中央と直結して発展を促進する」という見出しで、自民党の政策が発表されております。その中に、PTA負担の全廃という項があります。まことにけつこうだと思います。昭和四十年度における入学時において、仙南の高校は総じて一時寄付金を四千円取つております。仙北は平均して約二倍の八千円の寄付金が要請されているのが現在の姿であります。そのほか正規のPTA会費が集められ、学校の需用費その他に充てられている現状であります。体育館、プール等の学校設備建設費は、PTAの寄付でかろうじて促進されている現状であります。しかし、教育需用費をPTAの負担においてさせるということはあくまで変態であります。したがつて自民党仙台支部の政策であるところのPTAの負担を全廃するということに対しては大賛成でありますが、県におきましては、PTA全額負担を廃止するのかどうか、県知事の御意見を承りたいと思います。  次に、県立高校図書館勤務者選考問題についてお伺いいたします。去る十二月二日県立高校図書館に勤務する人々に県準職員、すなわち単純労務職の資格を与えるために、県庁で選考試験が行なわれることになつていたのでありますが、身分の定まらない試験に応ずることはできないということで、五十名全員試験をボイコツトするという事態が起きたことは、新聞の報道ですでに御承知のことと思うのであります。小中高各学校には、昭和二十八年八月定められました学校図書館法に基づいて、司書教諭を置かなければならないということになつております。学校図書館は、学校教育に欠くことのできない基礎設備として、図書、視聴覚教育の資料、その他学校教育に必要な資料を収集し、整理保存し、学校教育課程の展開に寄与し、生徒の健全な教養を育成することを目的として設けられたものであります。その運用は学校図書館の専門的職務である司書教諭に当たらせることになつているのであります。しかるにこの法律の付則に、司書教諭は特例として、当分学校には置かないことができると規定しているのであります。この特例をよいことにして、宮城県では学校司書を置かずに、学校の先生方に兼任させたり、PTAや生徒会の負担において雇い入れて、学校司書の役割りを果たさせていたのであります。勤務者の学歴は高卒、短大卒、大学卒であつて、今度の試験に応じた五十名のうち、司書の資格のある者五名、そのうち一名は司書教諭資格を持つております。司書補は三十二名おります。給与は、六、七千円から平均一万円程度の薄給で、しかもまちまちであり、PTAや生徒会費から支給されています。同一職種に対して給与が違い、支給がPTA会費や生徒会費から支出するということも変態であり、定まつた身分の保障がないということも適正ではありません。それで学校並びにPTAの切実な声として、学校司書設置の件が県当局並びに県議会に、ここ数年来、請願陳情がなされておつたのでありますが、去る九月議会において、学校図書館勤務者の人件費として二千七百万円が計上されるに至つたことは、まことに喜びにたえません。この予算化に基づいて、去る十二月二日選考試験を行なうことになつていたのでありますが、さきに述べましたように、全員ボイコツトという事件が起こつたのでございます。県教委は待遇改善の施策であり、図書館勤務者の実績を考慮し、特別の措置として一般公募も行なわず、校長の推薦で受験させたにもかかわらず、ボイコツトしたのは、高教組のさしがねであると言つておるのでございます。しかし私は、県当局みずからも、今度の問題では反省すべき点が多々あると思います。そこでまず第一にお伺いいたしたいのは、学校図書館勤務者は、教育委員会の採用試験で、教育特例法に基づく教育職として採用するのが当然であるのにかかわらず、炊夫、用務員、工夫並みの単純労務職として人事委員会に依頼して受験させたというのは、どういうことでありますか、単純労務職は県準職員として中学卒を基準としておるのであります。学校図書館勤務者は、先ほども申し上げましたように、高卒、短大卒、大学卒であり、専門職の司書、司書補の資格を持つている者もたくさんいるのでございます。また採用にあたつて、勤続年数の換算の問題でありますが、たとえ正規の採用ではないにせよ、学校図書館に、すでに長い間勤務している人々でございます。しかるに勤続年数の八割に三分の二を乗じて算出した数をもつて勤続年数としてみなすというような、きわめて不利な条件を提示していることも妥当ではないと思います。この算出法によれば、十年間つとめても五・三年の勤続年数にしかなりません。私は県の図書館司書採用方針に、何か義憤に似たおさまらないものを感じさせられたのでございます。具体的な例として一、二申し上げますと、一高のAという方は東北学院大卒でございます。三十五年の四月に初任給五千五百円、大学を出て五千五百円でつとめております。そして現在まですでに六カ年になつて司書教諭資格をも持つておるのでありますが、一万四千三百円しかもらつておりません。二女高のBという方は高卒でございますが、司書の資格をとつております。三十二年の四月初任給六千円、十年間つとめて現在たつた一万五千円でございます。三高のCという方は、本年高等学校を出てから文部省図書館職員養成所、これは修業年限二カ年でありますが、そこを卒業して本年四月から勤務をしたのですが、これも一万三千円の薄給でございます。こうした薄給で奉仕的に勤務してきた司書の労苦に対して、やつと日の目をみた県採用のこの機会に、法規の許す最大の条件で採用してやるのが、愛の県政の当然の任務だと思うのでございます。しかるに単純労務職として給料も安く、しかも勤続年数も、しいて不利な条件で採用しようとするのは、公正であるべき人事管理を欠く冷たい処遇であると断ぜざるを得ないのでございます。学校教育法に基づいて正規に司書教諭をすでに採用しているところは、現在東京でございます。図書館法によつて司書として採用している県に、京都、三重、神奈川、栃木等がございます。教育職三級実習助手として採用している県は、高知、兵庫、大阪、滋賀等がございます。私は当局に要求したいことは、資格ある者は当然その資格者として採用すべきだと思うのでございます。少なくとも教育職三級、すなわち実習助手なみの待遇をもつて採用するのが、当然の処置でないかと考えるのでございます。また勤続年数の換算は、今日までほとんど奉仕的に薄給で、不平も言わず働いてきているのでございますから、その実績から考えて、勤続年数そのままを認むべきものであると思います。しかしながら法規上それができないとするならば、最大の条件で勤務年数の換算を行なつてやるのが妥当ではないかと思うのでございます。この点に対する当局の御意見を承りたいと思います。  次に一言付言して申したいのでございますが、高教組のさしがねによつてボイコツトを起こしたのだという、高教組非難をしておるのでございますが、皆さんもそのとおりだという声も中にあるようでございます。教職員の生活権を守り、その地位の向上をはかることを目的として結成された法的団体が教員組合でございます。したがつて教職に関係ある学校図書館司書の給与の問題、身分の問題を教組が取り上げるのは、行き過ぎではなく当然のことなのでございます。むしろ私は、十一月三十日高教組が図書館勤務者の意見をまとめて交渉にやつてまいりましたときに、胸襟を開いて話し合うべき筋のものではなかつたかと思うのでございます。それを拒否し、女子職員だと甘くみましたところに、ボイコツト事件が発展したのでございます。県教委がもう少し真摯なあたたかい心で交渉に応じておれば、問題は円満に進んだのではないかと思います。当局の反省を促す次第でございます。  次に、鳴瀬川水系の治水、利水対策促進についてお伺いいたします。  鳴瀬川は源を奥羽山脈に発してもろもろの支流を合流し、太平洋に注ぎ、流路八十キロメートル流域面積一千百四十四キロ平方メートルと言われる本県屈指の河川でありながら、治水、利水対策ともに、いまだ不十分の状態に置かれているのでございます。わけても、さきに計画され、調査事務所の設置をみながらお流れとなつた内野ダム建設、改修計画そのものも総事業費四十七億二千八百万円に対し、昭和二十一年以来今日まで九億五千万円が投じられただけに過ぎないのでございまして、工事は遅々として進まず、全体計画から見た進捗率は、二〇%程度にしかいかない現状のようでございます。年間予算八千万から九千万円そこそこでは、もはや二十世紀内の完成に期待をかけることは無理かと思われるのでございます。幸いここしばらく洪水がなく、またひどい干ばつにも見舞われませんので、その面では比較的安定した農業経営が持続されて今日に至つたのでございますが、一たび出水するか、あるいは干天続きとなつた場合、農作物に大きな被害をもたらすことは明らかなのでございます。一例に昭和二十三年九月のアイオン台風の状況を申し上げますと、耕地四千五百九十ヘクタール、家屋千百五十五戸が水をかぶり、被害総額五億円に達した事実をもつても、洪水の脅威が容易にうかがえるのでございます。したがつて地域住民の不安は、決して取り除かれているわけではなく、ダムの完成を熱望している素朴な住民の声が絶えないのでございます。去る十一月二十六日開かれました大崎地区農業委員大会においても、鳴瀬川上流地点に洪水調節かんがい用水ダムを築造されたい旨の大会決議が行なわれたことからいたしましても、鳴瀬川水系の治水、利水対策を早急に実行に移し、すみやかにその実現をはかるべきだと痛感するものでございます。この事実については、知事就任以前から何度も陳情を受け、その実現方について努力することをお約束されております高橋知事でございますので、いまさら申し上げるまでもないのでございますが、内野ダム建設中止後における鳴瀬川水系の治水、利水対策の実施については、しばしば本議会で取り上げられながら、いまだ具体化されていないのでございます。一体県は積極的にこれをやる気があるのかどうか。あるとするならば、いついかなる方法で治水対策を実施するのか。また利水対策といたしましては、農業用水ダムをつくり、水不足の解決を具体的にどのようにするのか、明確に御答弁をお願いしたいと思います。  以上で私の質問を終わります。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 高橋富士男議員にお答えいたします。  お話しによりますと、何か新産都市の建設は独占大企業のためにつくるようなお話しでございますが、それは非常な誤解でありまして、これは全く県の産業の振興と、こういう観点からつくるのでありまして、しかもいまだ県内においてはそうした企業すらきてないというのが実情であるのでありますから、その点はひとつ誤解のないようにお願いをいたしたいと思うのであります。  なおまた、その際のお話しに、一体臨海型か内陸型かという、こういう二つの型に企業を割り切つて、そうしてどつちの方かと、こういうような御質問のようでございまするが、これはもともと新産都市というものは、先ほど申し上げましたとおり、県の産業振興の観点から取り上げられたものであり、しかもその後縦貫道路の、東北縦貫道路の設定というような問題があるわけでありますから、したがつて、これは臨海型と、あるいは内陸型の、その二つに分けてこれを決定するものではなく、むしろこうした新産都市の新しい観点から立つて、県内の産業振興のためには、どうしても新産都市を建設しなければならぬと、こう思うわけであります。かつまた、現在は統制経済ではございませんので、かりにこちらが臨海型であるとか、内陸型と分けましても、くる企業によりまして、それは臨海型のものもあれば、内陸型のものもあり、われわれはいずれにいたしましても、県内産業の振興という観点に立つて、これらの工場の誘致につとめたいと思うのであります。ただわれわれといたしましては、御承知のとおり県の指定当時の問題は、仙台新港をつくり、臨海型の、いわゆる臨海型の企業というものもその計画に入つているわけであり、かつまた宮城県の新産都市の建設と、こういう大きな観点から申しますると、どうしても東京、大阪、北海道間に、きわめて地盤のいい仙台新港を、今後これらの本県の産業発展のためには、どうしてもこれは、建設すべきものであると、こういう確信に立ちますので、したがつて今後とも仙台新港の建設には万全を期したいと考えておるような次第であります。ただ、この前申し上げましたとおり、その後新産都市の指定ありました時点と現在におきましては、国の経済状況、あるいはそれに伴う財政その他の問題、あるいはまた新産都市の国における取り扱い等から、指定当時とは若干異つたことは御承知のとおりでありまして、したがつて、われわれといたしましても、なるべく早く誘致すべき企業、またくる企業につきましても、これらの年次計画を立てまして、そうして十分御審議を仰ぎ、また県内に示し、特にまた長年にわたつて、いま御指摘のようにこれらに該当するところの土地所有者の不安というようなものに対しても、一日も早くその不安を払拭するためにそれを急いでおるような次第であります。したがつて、近く大体のめどをつけまして、そうしてそれらの年次計画を発表いたしたいと考え、それらの誘致すべき企業に、現在若干の根固めをしておるというのが現状でありますので、もう少し時間をかしていただきたいと存ずるのであります。  なお、お話しの石油コンビナートの問題でありますが、われわれとしても、できるならば石油の精製事業、特に簡易石油コンビナートというものを誘致したいという考えはございます。それらに関連して、お話しのとおり、東北電力の重油専焼の発電所の設置等の時期等も考えまして、それらに組み合わせるべき石油企業というものも考え、できるならばそれらのことにも、精製事業等も設置したい。こういうような考えで、先般来東北石油企業というものの設置についても懇話会を設けまして、これの促進にあたりたいと考えておるのであります。ただ通産省は、石油事業については四十五年度まで国内の需給関係から許可をしないと、こういうことに相なつておりますので、自然これらの誘致は四十五年度以降に相なるものと存ずるのでありますが、最近における近代企業の実情から見ますると、どうしてもその一環として石油企業というものを導入するということは、近代産業の一つのこれは柱として必要でなかろうかと考えるのであります。ただ、ただいま御指摘のように、この問題は公害等ともきわめて関連いたしますので、したがつて、われわれも、四日市等の無計画的な誘致方法によつて、いたずらに公害を発生するということは、これは絶対に避けべきであると考えておるような所存でございますので、いやしくも公害等の発生において、これらの企業が考えられるというようなことは絶対避ける所存であり、先般の知事会議におきましても、国においても公害防止の基本法を設定して、そうして公害については、国においても徹底的にこれが防止の対策をつくるべきであるということを要請し、県におきましても、先般いち早く公害防止条例を御決定、御審議いただきましたのも、そういう県の公害に対する姿勢をこの際はつきりさしたいと、こういうことで、その点を明確にいたしたのでございまするから、したがつて設置いたしましたとしても、その公害については、われわれは絶対にそれを防止するような措置において、これらの企業の誘致を考える所存でございます。  なお、その先行投資等にあたつて、いま県の工業の水道を例にとられまして、十分な見通しを立て、再び工業用水道のごとき赤字の発生するような先行投資はしないようにという御注意がございました。まことにごもつともな御指摘でございまして、われわれもそういう点をも十分考えまして、はなはだ慎重すぎるほどと言われておりますが、新産都市の新しい観点に立つての年次計画につきましては、そういうような点をも十分考慮に入れ、かつ、ただいまのお話しのように、公害であるとか、あるいはその他とかく企業についてのいろいろな問題等も十分検討の上、われわれとしては確信のいく年次計画、これなら県民自体もあげて賛意を表し得るような、ひとつほんとうの意味の新産都市の建設を百年の計として建設いたしたい、こういうので現在調査検討を急いでおるような次第でございますので、御了承を願いたいと存ずるのであります。なお、その際お話しございましたが、その新産都市建設について、はたして自治体の財政を圧迫しないかと、こういうお話しでございまして、われわれとしても、この前の県会等においてもしばしば申し上げましたとおり、新産都市の建設において地方自治体が、県の財政が圧迫され、そのために新産都市だけはやれるが、ほかの地域は何にもできないと、こういう形になつては非常に困るというような観点から、御承知のとおり新産都市に対する現在県の財政、あるいは補助のかさ上げ等の法律はございまするけれども、それだけでは不十分でありまして、いま中央とも連絡をとりまして、これら新産都市に要する先行投資の資金、あるいはその資金に対する利子補給の道、あるいは政府資金と、こういうような財政的な措置について、国と折衝しているような次第であり、いま自治省においては、あるいは地域開発基金というようなもの、あるいは通産省においては工業用地取得資金というような問題等を掲げまして、新年度の予算において折衝いたしておりますので、それらと見合つて、いまのお話しのように、新産都市建設のために県の財政が圧迫されないようにわれわれも注意たしたいと存ずるのであります。  なお、前から手がけておりました釜工業港の問題でございます。これはお話しのとおり、用地の買収の問題で地元土地所有者としばしば折衝を重ね、その間石巻市長を中心にいたしまして、地元の関係の方々と折衝いたしており、県としては最後の価格もお話しをいたしまして、いま地元において誠意折衝を重ねて、何とか妥結をはかりたいと、こういうので、いま御努力を願つておる最中でございます。われわれといたしましても、いま地元において誠意御心配をいただいておりますので、近くこれは解決の道が立つものと、こう確信をいたし、したがつて、できるだけ土地問題を片づけまして、そうしてできるなら来年度から第一船を入れたいと、こういうような所存でこの問題に対処するというような次第でありますので、御了承を願いたいと存じます。  次に、高等学校の授業料の値上げの問題でございまして、これは教育長の方から詳細お話しがあるかと思うのでございますが、私の聞いておりますのには、いま申し上げましたとおり、授業料の問題、ここ十年くらい値上げをせず、本県は全国的にも一、二の県とともに一番安い授業料に相なつておるようでございます。したがつて、最近における県財政のあり方、及びその後の高等学校のいろいろな費用等から見ますれば、最小限度の授業料の値上げはやむを得ないのじやないかという考えでおる次第でありまして、その際お話しのように、どうも私がかつて申し上げました「米百俵」の例を引いて、授業料の値上げは不適当じやないかと、こういう御指摘でございますが、あの「米百俵」についてみましても、その百俵の米をみんなで分けて腹一杯食べた後に学校建てたというのではなくて、やはりおのおの食べる分はひとつ出し合つて学校をつくろうと、こういうような趣旨でございますので、したがつてこれは、やはりみんなで、これは県民全体が教育というものに高い視点を置いて、そうして県も重点的にこの問題に取り組むし、また父兄の方々もまあ忍ばれ、その財政の許す範囲のものは御負担願うと、こういうような、県民と県政が一体になつて、やはり教育というものを進めていくというところに、私はむしろ「米百俵」の意義があるのではなかろうかと、こう考えていますので、この点も御了承を願いたいと思うのであります。  なお、お話しの点にあつた、すでに高等学校義務教育じやないかというお話し、これは私も、最近における高等学校の普及率から見まして、そう考えるのでございますが、しかしこれは、やはり国の制度として、高等学校の教育を義務教育にするということがきまらぬ限りにおいては、県の一存でこれを義務教育であるから授業料を免除しろとか、あるいはどうしろとかということにはならないのでありまして、やはり現在の高等学校制度を維持する限りにおいては、適正な授業料を御負担願うということは、これは当然でなかろうかと思うのであります。なおまた、私立学校に対して、あるいは設備に対して補助、あるいはベースアツプに対する補助、あるいはまた利子補給等、これは私立学校が、急増するところのいろいろな学校施設を保持いたしまする上において非常に役に立つ、また非常な貢献をしておられるということは了承はいたすのでございまするが、しかしながら、したがつて、われわれも私立学校そのものについて、もつと国との関係において、やはり助成を考えるべきであり、また、これらに対する振興施策を考えるべきであると、こう承知し、われわれも機会あるごとに、この点は知事会議等においても議題にいたしておるのでありますが、いずれにしても、この私立学校に対する助成の問題は相当な金額にのぼるものでありまして、県の現在の財政だけでどうするという、振り切るということはできない問題であります。したがつて、その御趣旨はけつこうでございますけれども、しからばそれを財政的にどう裏打ちするかと、こうなりますると、なかなか困難でございますので、これはもう高橋議員も御承知のとおり、県のさいふのすみずみまで御存じでありますので、おのずから県の財政には限度のあることも御了承を願いたいと存ずるのであります。  なおまた、PTAの負担の問題でございますが、われわれもこれは現在の学校制度、あるいは次の時代をになうところの子供さんの教育については、PTAが負担するということは、これはできるだけ避けたいというのは、われわれも同感でありまして、今後ともそれらのPTAの負担の軽減あるいはその全廃については、今後とも努力をいたしてみたいと考えるのであります。  なおまた、図書館の司書の問題でございますが、司書をどういう形において職員として級別にこれを格づけするかということは、これは私もよくわからぬのでありまして、これは教育長の方からお答えをすることに相なると思うのであります。ただ私として考えてみますると、いままで図書館の司書の方々は、いまの高橋議員のお話しにもあるとおり、PTAの会費であるとか、生徒会費であるとか、あるいはまた、学校の本代の一部を充当しておつたというような、ある意味から言うと、これはやみで設置してあるところの問題でありまして、われわれも財政が許すならば、こういう形のものは望ましくないというので、こういうので、実は九月の県会において正規の職員ということにいたして予算が通過いたしたのであります。したがつて、これはよくわかりませんが、われわれから考えますると、やはり職員である限りは、これは公募し、したがつて、それぞれにおいて正規の手続をもつて任命をすべきものと考えるのでありまして、むしろ教育委員会が、その間長年のそうした実績等を考えて、そうして優先的に採用試験をしようといたしたというのでありまするから、むしろこれは、私から申しますれば、恩情をもつて臨んだのではなかろうかと考える次第であります。その間幾多の誤解があると思いますが、これは十分それらの点が了解されるならば、この点は氷解するものと考える次第であります。  なお、鳴瀬川水系の治水、利水の問題であります。これはお話しのとおり、内野ダムがああいうふうな形で不適当であるというので、建設省から取り上げられなかつた。しかし実際問題としては、あの下流等から申しますれば、何とかして治水の問題も去ることながら、あわせて利水の対策として考えざるを得ない問題でありまして、われわれといたしましても、内野ダムがだめになつたからと、こういうので、あれを、鳴瀬川水系の問題を取り上げないのではなく、いま誠意調査をいたしまして、何とか内野ダムにかわるべき形において、当初の治水並びに利水の対策に資するような技術的な成案が出ないかどうかというので、われわれとしても、いま誠意調査研究をしておるような次第であります。したがつて、それらをなるべく急ぎまして、そして鳴瀬川水系の方々が安心して農業にいそしめるように、われわれとしても今後とも努力いたしたいと、こう考えておる次第でありますので、御了承をお願いいたしたいと思います。   〔教育長 二瓶 保君登壇〕 ◎教育長(二瓶保君) 授業料と図書館の司書の問題につきまして、高橋議員にお答え申し上げたいと思います。  ただいま知事からお答え申し上げましたとおり、本県の授業料につきましては、昭和三十一年度に五百五十円から六百円に増額したまま、すでに十年を経過しておるわけでございます。その間に学校運営に要するところの経常計費というものは、年々増高の一途をたどつておりますことは御承知のとおりでございます。また全国の状況を見ますと、すでに七百円から九百円までに上げた県が三十六県ほどございまして、ほとんどの県が本県より高い授業料になつているわけでございます。したがいまして教育委員会といたしまして、これらの事情を勘案いたしまして、今後授業料のことにつきましては値上げせざるを得ないと、かように考えておるわけでございますが、十分検討してまいりたいと思つております。  なお、高等学校の図書館の職員の問題でございますが、先ほどこの問題につきましても、知事さんからお答えあつたわけでございますが、現在PTAあるいはその他の団体の費用で雇われておるわけでございまして、したがいまして待遇も非常に低い、そして身分もはつきりしてない。こういう状態でございましたので、県といたしましてはPTAの負担の軽減、あるいはまた、現在おりますところの職員の待遇改善ということを考えまして、さしあたり准職員として採用することにいたしたわけでございます。  なお、図書館に勤務する職員司書教諭というお話しがございましたが、これは先ほどもお話しございましたように、図書館法には、当分司書教員を置かなくてもよろしいというような事情がございますが、われわれといたしましては、現在の職務内容から見まして、教職員身分としての給料表の適用ということは、非常に困難になつておりますので、将来一般事務職員としての定数化については努力してまいりたい、かように考えております。  なお、勤務年数の計算あるいは待遇の問題につきましては、規定の許す限りにおいて、できるだけ有利な方法で措置をしてまいりたい、かように考えておりますので、御了承願いたいと思います。 ◆三十六番(高橋富士男君) いまの私の質問に対する答弁について、二つだけ伺いたいと思います。  一つは、高校の授業料値上げ問題でございますが、義務教育でないものを、私は授業料を撤廃しろと、免除しろと言うのではなくて、だんだんこれは準義務教育として軽減すべき性質のものであつて、最後は高校普通教育義務教育という方向に進めるべきものではないか。そういう観点からするならば、いま現在の物価値上がりで困つている、そういう中から学校へ送つている方もたくさんあるのだから、せめて現在のままストツプをしてやるのが親心ではないか。そういうのが私の基本的な考え方でございますので、御了承願いたい。  それから図書館司書の待遇問題でございますが、いままで生徒会費あるいはPTA会費で雇つておつた、身分の保証もないんだ、それを今度は身分の保証をしてやるんだから用務員並みで働きなさい、それでも恩恵じやないか、こういつたような冷たい考え方は、私は妥当じやない………。(「一歩前進だ」と呼ぶ者あり)一歩前進かしりませんけれども、それは冷たい処遇ですよ。しかもそれが五千五百円かそこらで、十年たつて一万四千円か一万五千円そこそこで、しかも大学卒業で、そういうもので使つている。そういうことを考えたならば、こういう機会にこそ、教育職三級の実習助手並みの待遇にやるというような、そういう方策を持つてしかるべきじやないか。しかも、それが宮城県だけではなくて、ほかの県でもすでにやつている。それを大学を出て、しかもちやんと司書の資格などもとつている。司書教諭免許状までとつている。そういう人をPTAとか生徒会の本代から出している。それを用務員並みに取り上げてやつただけで、身分を保証してやるのだ、ありがたく思えとは、それは冷た過ぎる、冷酷過ぎる、こういうことでございます。その点を私は誤解のないようにお願いいたしたいと思います。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 私のことばが足りなかつたので、いまのお話しの授業料の、まあ高等学校義務教育にするから、一ぺんに授業料の免除、こういう御趣旨じやないということでございますので、それは私のことばが足りなかつたのであります。ただそういうものであるから、ひとつ授業料も漸次減らしてと、こういうお話しがございますけれども、先般、社会党の市長である仙台市でも、バスの料金を値上げしたり、あるいはまた水道の値上げがあつた。これは要するに公共料金というものを上げないということはたてまえですけれども、現在やはりそういう事業体になつておりますと、それにはそれぞれの理屈はあると思うんであります。したがつて、やはりわれわれといたしましても、御趣旨の点はわからないわけでもありませんが、やはり全国的にきわめて、十年間も放置してあると、こういうことでは、同時に先ほど申し上げましたとおり、いまの高等学校のたてまえから申しますれば、やはり父兄も御負担のできる限度においては、やはり御負担をいただきたいと、こういうことを申し上げましたので、この点は御了承願いたいと思います。  なお、司書の点については、これは教育長からお話しのとおりでございまして、今後ともこれは教育長と教育委員会と、それらの方と十分これは話し合い、そしてまた、いまの教育長の話しのとおり、十分考えられるだけは考えると、こういうことでございますので、御了承を願いたいと存じます。 ○議長(門伝勝太郎君) 六番石塚亨君。   〔六番 石塚 亨君登壇〕
    ◆六番(石塚亨君) 私はこれから一般質問をやりますが、その質問の第一点といたしましては、宮城県の農業パイロツトスクール、すなわち加美農業高等学校農業学科であります。農業自営者の養成の問題であります。多くの問題をかかえている日本農業の現状の中で、最近の最も大きな関心事は、農村の青少年日本経済の動向にゆり動かされて、農村から離れて都市へ流出していくことであります。農業県であるところの本県においても、農村から都市への流出はおびただしいもので、あと取りの残つている農家は、すでに半数以下と言われておるような実情でございます。農村に優秀な青少年がいないようでは、この危機を切り抜けようとする後継者対策以外のどんな施策に力を入れようとも、農村は滅びるばかりであり、農村の青少年が都市に流出するのは、結局農業が、他の産業と比較して魅力のない職業だと感じられるからだろうと思います。しかし日本の農業をこのままにしておいては決していけないのでありまして、農業は今後とも国民経済の発展と、国民生活の向上に大きな使命を持つているのでありますから、ここに農業後継者問題の重要性があるのであります。こうした日本農村のあらしの中にあつて「おれは農業をやるんだ」とみずから決意した若者に、日本農業の将来が託されているのであります。このために文部省は、昭和三十九年度から、全国の農業高等学校の中から五校を選び、近代的農業経営をになうにふさわしい者を、近代的農場運営の場において、実践を通して養成するというねらいから、農業パイロツトスクールを創設し、その指定を行なつたのであります。そして幸いにも本県においては、開校六十有余年の歴史を持つところの、そして昭和二十四年より七十五町歩の広大なる実習農場を持つ加美農業高等学校が、全国五校の中に指定を受け、徹底した農業自営者教育の万全を期すべく、教育計画の改善方策に取り組むとともに、国費、県費合わせて二億数千万をかけて、寮すなわち寄宿舎をはじめ、近代的な施設設備等の拡充整備ができあがつたのであります。来春四月から初めて開校になるのでありますが、そこでパイロツトスクール運営実施についての職員の増員に関しては、それぞれ配慮されるものと思うけれども、問題になるのは寄宿舎に入舎するということであります。その寄宿舎は総面積一千三百十坪、一室に四名ずつ入るようになつております。そして常時生徒は三百二十名で、その中には図書室もあり、休養室もある。生徒集会室、娯楽室などを設け、内容設備は申し分ない実にりつぱなものにできあがつておるのでございます。よつて質問の要旨の第一点としては、農業自営者の確保と育成を推進し、そしてあわせて全寮制による父兄負担経費の軽減をはかるための経費助成措置をとるべきではないかということであります。パイロツトスクールに入学した全生徒は、すべて全学年を通じて寄宿舎に入舎することになるのであります。これは従来の農業人の育成を目ざす教育方法としてなされるもので、農業後継者確保のためにとられた国策であり、文部省の補助金交付の条件としては、寄宿舎入舎中の食糧等については助成措置を講ずるように規定されておるのであります。文部省のパイロツトスクールに指定された本県を除いた他の四県には、それぞれすでに助成措置を講じておるのであります。宮崎鹿児島県においては、生徒一人につき月額三千円となつております。新潟、岩手におきましては、おのおの月額二千円と相なつているので、本県においてもこの措置を講ずるべきだと思うのであります。参考といたしまして、加美農校で聞いてみますと、生徒一人当たり月五千三百五十円かかるそうでございます。その内訳は主食代、これは米現物一斗二升ぐらいでございます。千八百五十円、副食費といたしまして三千円、寮運営費、寄宿運営費といたしまして五百円、計五千三百五十円ということに相なるのでございます。  次に、質問要旨第二点といたしまして、来年度パイロツトスクールに入学する加美農業高等学校の自営者養成学科の一学級増設についてであります。昨年四月、文部省の指定をうけた農業パイロツトスクールは、加美農校はもちろん大崎地方のパイロツトスクールではなく、宮城県のパイロツトスクールとして、県民注目のもとに重要な使命を負つているのであります。大崎地方の加美農業高校入学志願者中、特に農業自営者を希望する者が年々増加の一途をたどつていることは、まことに喜ばしい限りでありますが、来春全県より入学志願者が集まる関係上、いままで九八%を占めていたところの大崎地域の子弟が締め出されるのであります。昭和四十年−−昨年度の例を見れば、来年度入学志望者が、大崎地方以外の他の地方から四十名の入学者が出るとなりますと、大崎地域から百十名の不合格者を出すことに相なるのであります。農業後継者の確保の観点から見て、大崎地方としては重大なる社会問題にならざるを得ないのであります。学級増加は、大崎地方の中学校長または町村長、学校、PTAなどの強い要望で学級増加に臨んでおるのであります。よつて、加美農業高等学校の自営者養成学科に、一学級四十名の増設を必要とするのであります。さしあたり教室も間に合う、職員も間に合うと校長は言つておられるのでございます。以上申し上げましたとおり、パイロツトスクールの寄宿舎入舎生徒に対する経費一部助成の件と自営者養成学科一学級増設の件につき、知事の御意見を賜わりたいのであります。  次に、第二点といたしましては、さきに高橋議員さんが鳴瀬川の上流に治水、利水の対策と題しまして、私が鳴瀬川の上流に住まいしておりますけれども、仙台の高橋議員にこれをお話しいただいて、非常に私は好意を持つものでございます。この点はいま話されたとおりでございまして、知事の説明を聞く必要もございませんし、私はこの点は省略いたします。  次に、質問要旨の第二点として、これも鳴瀬川中新田地点にあるところの上河原堰の用水障害口対策事業としての改修促進についてであります。この上河原堰は、中新田の西方鳴瀬川と田川の合流点より分水いたしまして、中新田町をまつすぐに通り抜け、そしていまは中新田町に合併したもとの鳴瀬村であります。鳴瀬地区、古川市の高倉地区、三本木地区、鹿島台地区の耕地一千七百町歩、戸数が一千百戸に及ぶ用水堰であります。その重要さは、住民の生命線ともなつておるのであります。この上河原堰堤は、昭和二十三年以前は関係住民が水利組合をつくつて、高額な負担金をもつて土俵やその他によつて水を締め切つて、その用に供しておるのでございますが、二十三年より二十五年まで災害復旧で改修を続けてきたのであります。その後それでも非常なる不完全なものであるので、昭和二十七年に災害復旧事業で全面改修して現在に至つておるのでございます。延長七十メートル、幅四メール、高さ一メートル五十ぐらいと思います。最近、河川改修または下流において、砂利採取により河床が著しく低下いたしたために、三十八年ごろより堰堤が痛み始めまして、水漏りがいたし、最近においては数カ所破れ始めて、本年などは土俵なり、あるいはくいなどを用いて、かろうじてその用を足している状態なのであります。現在、早期改修の要に迫られているので、関係者はもちろん、県においても事の重大性にかんがみまして、用水障害対策事業といたしまして、国に陳情請願をし、県選出の国会議員をたのみ、数回にわたつてその運動を進めている次第であります。農林省におきましては、来年度の用水障害事業の申し込みが、全国から七カ所の要望があるそうでございますが、そのうち農林省では、どうしても三カ所だけとりたいというように私は承知しておるのでございます。この点、農林省からは八月には相当な権威を持つた技官が派遣されて、この実地調査をして帰られたのであります。そしてわれわれといたしましては、農林省の見通しなどは非常に明るく感じられているのであります。現在の段階では大蔵省が問題になつているのでございまして、これも国会の先生方にてこをかけていただきまして、来年度予算に盛られるのではないかと思い、関係者は最後の運動を続けておるのであります。県においても、なお一そうのこの事業の改修促進に努力されるよう配慮を望む次第であります。  以上二点というか、鳴瀬川の上流に対する治水、利水関係は別といたしまして、以上の二点につきまして、この問題も、高橋議員が言われたとおり、古川における大崎地区農業委員会大会におきましては、大きく取り上げ決議されておるものでございます。これは県にもその要望は出されておるはずでございます。これに対しましての知事の所信をお聞きいたしたいのでございます。  第三点といたしましては、県道の整備改良促進についてでございます。この問題は、県において年次計画のもとに着々と改良され、ここ二年ばかりの間に急速に改良の度が進んでまいつたことは、実に喜ぶべきことと思つております。しかし本県の場合は、他県に比べて決して進んでおるとは思えない実情でございます。主要県道は大体六〇%から七〇%まで改修あるいは改良が進んでおるようでございますけれども、一般県道にあつては旧態依然として、あるいは原始的な手の入らない道路があることを、われわれは知つておるのであります。大なり小なり、県道は地域町村を結ぶところの唯一の交通路であり、幹線路でもあります。産業、経済、文化の交流に最も大なる役割りを果たしているのであり、現在では都市、農村を問わず、車両が日を迫うて増加の一途をたどりつつあります。交通事故防止の上からも、これら路線の改修が緊急事であると思うのであります。一般県道の改良進捗度は二〇%あるいは三〇%程度と思つております。県においても重点事業が重なつていることは、万々われわれ承知しているけれども、道路整備は公共事業としては最も地域住民から要望され、満足されておるものであります。「親切な県政は道路から」ということを主標として、道路改良に要する県費の予算削減、あるいは減額などはやめてもらいたいと申したいのでございます。むしろ財政の苦しい中からも増額してほしいのであります。財政課長なり総務部長なり、副知事、知事に、とくとこの点留意されたいのであります。  次に、吉岡・岩出山線でございます。これは主要県道中の重要道でありまして、国道四号線から吉岡で分かれ、国道四七号、一〇八号線、岩出山でございます、この三角形の底辺を行く路線であり、そしてまた、石巻、古川または仙台より山形、新庄あるいは秋田の横手と、また観光地である鳴子、鬼首というように、最近著しく交通量が増加しておるので重要路線に取り上げ、現在は七〇%が改良されておるのではないかと、そのように存じておるのでございます。四十三年までに、この本路線整備改良の年次計画を切り詰めて、一応来年度中にも残り三〇%を実施完了するように要望いたすものであります。  次に、古川・尾花沢線であります。これも東北縦貫道路建設に伴つて、山形中部からの肋骨線と相なるのであります。幸いにも三十九年度ごろから大幅な改良を実施しておりますが、なお一そうこの路線の改良促進を望むものであります。これに対して知事の所見をお聞かせ願いたいのであります。  以上をもちまして私の質問を終わります。   〔知事 高橋進太郎君登壇〕 ◎知事(高橋進太郎君) 石塚議員の御質問にお答えいたしたいと思います。  まず農業パイロツトスクールの問題でございますが、われわれも本県の農業後継者、あるいはまた農業のあり方の上から、きわめて大切と考えております。したがつて父兄負担の軽減等につきましては、他の府県の例等も参酌いたしまして、できるだけその御希望に沿うように努力いたしたいと存じます。  なお、一学級増設の問題は、これは教育長からお答えすることにいたしたいと存じますが、次に上河原地区の問題、あるいはまた道路整備等の状況につきましては、それぞれ所管の部長からお話しをすることにいたしたいと存じますが、結論的に申しますと、お話しのように、道路につきましては、われわれも県政の主点としてぜひこれには力をいたしたいと、したがつて先般の知事打ち合わせ会の際にも、あるいは税制調査会におきましても、現在のように道路に対するガソリン税が、ほとんどその八割五分が国においてその財源を独占していると、こういう措置を改めて、国が今回国債に切りかえた際に、地方道にもつと少なくとも半分程度はガソリン税を還元して、われわれの国道の改良舗装に合うように、地方道においてもなし得るような措置をとつてもらいたいことを要望しておいたのでございますが、十分それらの財源を確保いたしまして、御期待に沿い得るよう今後とも努力するつもりでございます。   〔土木部長 平手久之助君登壇〕 ◎土木部長(平手久之助君) 石塚議員さんの質問にお答え申し上げます。  第一点の主要地方道岩出山・吉岡線の整備でございますが、この路線につきましては、従来から重点的に改良舗装を進めてまいつた次第でございます。現在改良率につきましては、約八〇%、舗装率につきましては約四〇%の進捗を示しております。他の県道に比較いたしますと、かなり整備が進んでおる路線でございますが、御案内のとおり交通量が最近非常に増加いたしております。また、鳴子を通じて県北をずつとまいる重要路線でもございますので、今後とも一そう改良舗装につとめてまいりたいと、少なくとも現行道路整備五カ年計画の終了いたします昭和四十三年末には一応完了する予定ではございますけれども、今後とも一年も早くこれが完了するようつとめてまいりたいと存じておる次第でございます。  それから次に、主要地方道の古川・尾花沢線の改良整備の問題でございますが、この路線につきましては、従来局部改良でぼつぼつと整備をやつておつたわけでございますが、この路線の重要性にかんがみまして、一昨年より本格的な改良に取り組んでおるわけでございますが、いずれにいたしましても、今後とも一そう改良促進につとめてまいりたいと、特に御承知のとおりでございますが、現行の道路整備五カ年計画は四十三年終了でありますが、全国的な交通量の飛躍的な増大、あるいは今後の縦貫道の整備促進、こういつた観点から、建設省におきましては、昭和四十年度に、ぜひこの五カ年計画を改定いたしまして、おおよそ規模といたしましては七兆円ないし八兆円という規模で、ひとつこの道路整備に本格的に取り組んでまいりたいと、かような考え方をいたしておるわけでございますので、今後道路整備につきましては、一段と整備が促進されるものと期待しておるわけでございます。県といたしましても、これに相呼応いたしまして、これに一そう努力を払つてまいりたいと、かように考えておる次第でございます。   〔農地林務部長 大立目謙誼君登壇〕 ◎農地林務部長(大立目謙誼君) 石塚議員さんにお答えいたします。上河原堰の用水障害事業といたしまして、これを改修する件でございますが、これは来年度の土地改良事業といたしまして、特に新規事業の重点事業といたしまして、農林省の方に予算の獲得について特につとめるつもりでございます。よろしくお願いいたします。   〔教育長 二瓶 保君登壇〕 ◎教育長(二瓶保君) 石塚議員にお答え申し上げたいと思います。パイロツトスクールに全県下から募集することになると、地元の生徒の入学は制限される、そこで一学級増加したらどうかというお尋ねでございましたが、御承知のとおり加美農業高等学校は、全寮制によるところの農業自営者養成というものを目的で設置されたわけでございますが、現在の農業高等学校の配置の状況あるいは学校と出身地の距離の関係あるいは父兄負担というような点から見まして、全県下から募集といいましても、おのずから希望するものの限度があるのじやないかと、かように思うわけでございますが、したがいまして、いま直ちにこの地方の生徒の入学が極端に制限されるということは考えられないわけでございます。  なお、このパイロツトスクールは、農業自営者の後継者対策ということで設置されたわけでございまして、この制度が一部の地域におきまして、子弟の締め出しというようなことにならないように、県下の農業高等学校全般について検討いたしまして、遺憾のないような措置をとつてまいりたいと、かように考えております。したがいまして、学級増加につきましては、今後中学校卒業生が減少すると、こういうことも予想されますので、先ほど申し上げましたとおり、現在の高等学校の配置、または学科状況等を十分総合的に検討いたしまして、遺憾のないような措置をいたしてまいりたいと、かように考えておりますので、御了承願いたいと思います。 ○議長(門伝勝太郎君) 残余の質疑質問は明日に継続することといたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △請願議長(門伝勝太郎君) 日程第四、お手元に配布の文書表のとおり請願が提出されております。所管の委員会に付託いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−     請願文書表 一連番号要旨請願者名紹介議員名受付年月日所管委員会一二一の二九児童福祉施設の児童の処遇改善について宮城県社会福祉協議会長      内ケ崎贇五郎外三名武藤、桜井、西村四〇、一二、一〇厚生文教三〇児童福祉施設職員の処遇改善について同同同同三一産業教育振興について宮城県産業教育振興協会長          宮脇参三菅原(正)、西村同同三二桑畑橋(県道横手・栗駒線)の永久橋架換について栗原郡栗駒町長  佐々木静菅原(忠)、日野、佐々木(嘉)四〇、一二、一〇土木三三県道(文字上・尾松線)改良工事施行について同同同同三四県道横手・栗駒線中、沼倉上田・落合間の供用開始について同同同同三五仙台警察署宮町巡査部長派出所改築について宮町巡査部長派出所改築促進期成会長      小笠原喜太郎後藤、武藤、浅野同総務警察三六治山砂防工事(北上町十三浜地内)施行について桃生郡北上町長       大内重治郎外一名木村(幸)同農地林務     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− △散会 ○議長(門伝勝太郎君) 明日の議事日程は追つて配布いたします。  本日はこれをもつて散会いたします。   午後四時五十九分散会