• "改正條例"(/)
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  1. 宮城県議会 1950-10-01
    11月12日-06号


    取得元: 宮城県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-18
    昭和25年 10月 定例会(第28回)第二十八回宮城県議会(定例会)議事速記録               (第六号) 昭和二十五年十一月十二日(日)  午前一時二十二分開議議長                      椛沢敬之助君副議長                     鮎貝盛益君出席議員(四十六名)    第一番                 星 勇之助君    第二番                 鮎貝盛益君    第三番                 松尾啓三君    第四番                 石塚英馬君    第五番                 森 健次郎君    第六番                 木田豊吉君    第七番                 椛沢敬之助君    第八番                 小野寺勝一郎君    第九番                 阿部来太郎君    第十番                 今野貞亮君   第十一番                 清野源助君   第十三番                 阿部権治郎君   第十四番                 佐藤新助君   第十五番                 門間正寿君   第十七番                 加藤武雄君   第十八番                 清水源太郎君   第十九番                 只木和六君   第二十番                 高橋友衛君  第二十一番                 佐藤民三郎君  第二十二番                 大平良治君  第二十三番                 加藤正義君  第二十四番                 高泉勝次君  第二十五番                 佐々木省三君  第二十六番                 斎藤国雄君  第二十七番                 千葉松三郎君  第二十八番                 粟野豊助君  第二十九番                 安倍春雄君   第三十番                 石垣義雄君  第三十一番                 亘理正彦君  第三十二番                 三春重雄君  第三十三番                 狩野 伝君  第三十四番                 平野 博君  第三十五番                 佐々木源左エ門君  第三十六番                 高橋大蔵君  第三十七番                 小野寺誠毅君  第三十九番                 千石正乃夫君   第四十番                 屋代文太郎君  第四十二番                 浅野豊次郎君  第四十三番                 丹野亀一郎君  第四十四番                 荒井律二君  第四十五番                 斎藤荘次郎君  第四十六番                 菅原運治郎君  第四十七番                 百井英一君  第四十八番                 全先清水君   第五十番                 千葉隆三郎君  第五十一番                 松尾力治君欠席議員(四名)   第十六番                 那須豊治君  第三十八番                 若林豊平君  第四十一番                 遠藤 要君  第四十九番                 須田欣衛君    ------------------------------執行機関よりの出席者 副知事                    崎田義雄君 企画審議室主査        (事務吏員)  直江丙午郎君 総務部長           (同)     塩谷末吉君 民生部長           (同)     荘司庄九郎君   次長           (同)     星 龍治君 経済部長           (同)     山尾三千雄君   次長           (同)     杉山倬文君 土木部長           (技術吏員)  照井隆三郎君   次長           (事務吏員)  嶺岸與四郎君 衛生部長           (技術吏員)  泉田 寔君 農地部長           (同)     安部義正君 商工部長           (事務吏員)  坂本 晃君 水産部長           (技術吏員)  小林世紀君 労働部長           (事務吏員)  西宗 直君   次長           (同)     長沼 進君 林務部長           (技術吏員)  三浦忠夫君   次長           (同)     吉田潤彌君渉外事務局長          (事務吏員)  河野達一君 出納局長   出納長                  岡信侠助君 出納次長   副出納長                 佐藤令一君 地方労働委員会事務局長    (事務吏員)  富田廣四君 陸運事務所長         (地方事務官) 山田季郎君 秘書課長           (事務吏員)  佐々木四一郎君 弘報課長           (同)     秋山徳郎君総務部 文書課長           (事務吏員)  村瀬和廣君 人事課長           (同)     新澤亀壽君 庶務課長           (同)     石川一郎君 税務課長           (同)     及川角壽君 地方第一課長         (同)     山下 稔君 地方第二課長         (同)     木村要蔵君 用度課長           (同)     阿部末吉君 調査課長           (技術吏員)  早川淳一君民生部 社会課長           (事務吏員)  高橋 授君 保護課長           (事務取扱)  星 龍治君 児童課長           (事務吏員)  西村千代子君 保険課長           (地方事務官) 藤島眞平君 世話課長           (事務吏員)  鈴木 忠君経済部 農政課長           (事務吏員)  大泉吉郎君 農務課長           (同)     伊達安雄君 特産課長           (同)(兼)  杉山倬文君 農業改良課長         (技術吏員)  志賀政敏君 畜産課長           (事務吏員)  嶺岸長五郎君 蚕糸課長           (技術吏員)  山本友之丞君 農林資材課長         (同)     山本左太雄君土木部 監理課長(兼)        (事務吏員)  嶺岸與四郎君 計画課長           (技術吏員)  内田 襄君 道路課長           (同)     北村正之君 河港課長           (同)     内藤録郎君 砂防課長           (同)     米村新之助君 住宅課長           (同)     伊藤一男君 建築課長           (事務吏員)  渡邊秀雄君衛生部 医務課長           (事務吏員)  石川慶三郎君 公衆衛生課長         (技術吏員)  伊吹皎三君 予防課長           (同)     藤田靜夫君 薬務課長           (同)     五十嵐吉久君農地部 農地課長           (事務吏員)  氏家時忠君 耕地課長           (技術吏員)  小野啓介君 開拓課長           (事務吏員)  山田 巖君商工部 企業課長           (事務吏員)  宍戸長藏君 商政課長           (同)     菊地 夙君 通商観光課長         (同)     津田藤雄君 商工資材課長         (同)     嘉規英治郎君水産部 漁政課長           (同)     二瓶 保君 水産課長           (技術吏員)  小貫道也君 施設課長           (同)     成澤淳一君労働部 労政課長(兼)        (事務吏員)  長沼 進君 職業安定課長         (地方事務官) 佐治秀松君 失業保険徴収課長       (同)     山田武夫君林務部 林政課長(兼)        (技術吏員)  吉田潤彌君 治山課長           (同)     齋藤良次君 施業課長           (同)     石川珉記君渉外事務局 第一課長           (事務吏員)  内海幸悦君 第二課長           (同)     早坂四郎君 庶務課長           (同)     小西 要君出納局 第一課長           (事務取扱)  佐藤令一君 第二課長           (事務吏員)  高橋彦治君 地方労働委員会事務局総務課長 (事務吏員)  渡邊文兵衛君 調整課長           (同)     大泉富太郎君 審査課長           (事務取扱)  富田廣四君陸運事務所 総務課長           (地方事務官) 江淵 衡君 輸送課長           (同)     中館英郎君 整備課長           (地方技官)  中鉢 忍君 燃料課長           (地方事務官) 針生幸太郎君 監査委員                   竹内健郎君 同                      和泉豊治君 監査書記長                  庄司 靜君宮城県教育委員会 委員長                    庄司ヒサヨ君 教育長                    三沢房太郎君 次長                     高山政雄君 秘書室長(兼)調査課長            菊地 清君 総務課長                   曽根敏夫君 学務課長                   宇野量介君 指導課長                   江渡丈夫君 社会教育課長                 安達新平君 保健体育課長                 常松 喬君宮城県公安委員会 委員長                    堀田 榮君 委員                     上西寛一君 同                      木村 誠君 宮城県警察隊長                沼田喜三雄君 総務部長                   片倉卯平君 警備部長                   渡邊正郎君 刑事部長                   門傳 孔君    ------------------------------    議事日程一、開議宣言一、会議録署名員選挙一、議第百二十七号議案ないし議第百四十七号議案及び議第百四十九号議案ないし議第百五十二号議案並びに建議第十九号及び建議第二十一号、建議第二十二号継続議一、電気再編成に関する決議案上程一、右常任委員会付託一、建議第二十四号議案上程一、右常任委員会付託一、議第百五十三号議案上程一、知事出席一、知事提案理由説明一、各常任委員長報告一、修正動議一、議案決定一、請願陳情決定一、発議第四号議案上程一、会期延長、散会動議一、散会    ------------------------------開議宣言 ○議長(椛沢敬之助君) ただいまより会議を開きます。    ------------------------------会議録署名員選挙 ○議長(椛沢敬之助君) 会議録署名員を指名いたします。五番、八番、九番の御三君に願います。    ------------------------------議事日程報告 ○議長(椛沢敬之助君) 本日の議事日程は上程中の議第百二十七号議案ないし議第百四十七号議案及び議第百四十九号議案ないし議第百五十二号議案並びに建議第十九号及び建議第二十一号、建議第二十二号の継続議であります。    ------------------------------緊急動議 ○議長(椛沢敬之助君) 緊急動議の発言通告がありますのでお許しをいたします。ちよつとお待ち下さい。私の一身上に関係することと思いますので、この際副議長と交替いたしたいと思います。  〔議長退席、副議長着席〕 ◆十七番(加藤武雄君) 議長椛沢敬之助君の不信任の動議を提出いたします。 ○副議長(鮎貝盛益君) だだいま議長の一身上に関する動議が提出されましたのでありますが、議長が議場に出席しておることに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして右の通り取計らいます。十七番、趣旨の説明を願います。  〔十七番加藤武雄君登壇〕 ◆十七番(加藤武雄君) 宮城県議会議長椛沢敬之助君を信任せず、よつて即時辞職せられんことの動議を提出いたします。満堂の皆さまの御賛成を願います。(「賛成」と呼ぶ者あり)その理由を簡単に申し上げます。 良禽は木を見て棲むという。宮城県百六十万県民の代表であるところの議長は良禽であらねばならぬ。良禽は少くとも木を見て棲む以上、議長は公明正大という木に棲む必要がある。その進退去就は実に明朗でなくてはならないと私は信じておる。しかるに過去二ケ年間の椛沢議長のその議事運営のあとを調べてみますると、われわれは宮城県県民とともにその不手際を憂え、どうしてもこれに辞職をさして、そうして県政革新の実をあげたいと思います。さきにその理由として三春議員が椛沢君に対して不信任を提出せられたことがある。当時まだその情勢が成立を許さざるものであつたけれども、その行動は十目の見るところ、十指の指さすところ不適任であることは確認されたようでありました。その後また同志クラブによつてこの議長不信任議長退陣の要求がありました。そのときも大多数によつて議長の退陣要求の決議がありましたが、当時ある関係か、議長が再任したけれども、当時誰もがその僥倖的、拾い物的であるということを考えておつたのであります。議長は一体多数議員の多数の議決によつて選ばれたものでありますから、多数の信任がなくなつた場合には当然みずからを知り、みずから省みるものがあるならばこれはその機を見て辞職をするのが当り前であつて、それを省みることなく、議長の職に戀々たるということ、卑怯千万な行いに対しては、私は断乎として不信任を出さなければならぬ最大の理由でなければならぬと信じております。(拍手)皆さん、法律をもつて辞職をしないでもいいという考えは、それははなはだ時代錯誤の考えであつて、アメリカにおいてリコールという法律がございますが、アメリカ開闢以来リコールという法律は二回しか使われていないということであります。今議長は選挙せられた当時の情勢と今日の情勢が偉大なる変化があるのにかかわらず、この偉大な変化を察知することなくして、おのれの職務に戀々することは男子のとるべき道であるかないかということをわれわれは考えてみて、それの反省なきものに対して、わが宮城県の県民を代表する議会運営の責任をとらしておくということは、わが百六十万県民のために申訳がないことと私は信じておるのであります。今度の議会開会当時議長は東京え行くという話である。なるほど北上川綜合計画のある種の会合であるという。しかし私をして言わしめれば、宮城県議会の威信と尊厳を維持することが県民に対する責任である以上、県議会が開かれておるのにかかわらず、その職務を放棄して法的根拠のないところの会合に出なければならぬというこの理由は断じて許すべからざるものであると私は考えておる。特に今日宮城県の財政窮乏その極に達し、水害対策においてわれらは一段の真剣と努力をしなければならぬ重大危局に直面しておるのにかかわらず、今日の議事運営の情勢、しかも議長のその進退よろしきを得ない、先ほどわれわれは議長に出席をしてくれ、そうして二十五分までは必ず出席してくれろと言つて合法的な方法をとつておるのにかかわらず、事を構えてその出席を阻み、そうして会議中に突然後から行つて議長席に着いてわれわれの議会に対するところの尊厳を冒涜したかのように、われわれの演説をいわゆる中止させるようなことを考えてみると真に宮城県議会の運営を考えれば、法律はどうあつても道義の存在によつてのみ宮城県民を納得せしめるのであつて、法律に触れさえしなければ、いかなることをしてもいいという、この巧言的な、実に破廉恥的な行動に対しては、われわれの議長として資格ないものであるということを考えてみて、この議長不信任の理由をもつて緊急動議を出した次第であります。満堂の皆さんわが宮城県政の将来を考え、かくのごときところの醜態を椛沢議長によつてなされたこのことを、宮城県政史上にないこの醜悪を眺めてみますとしきりに涙が出る。皆さんどうか宮城県政のために、また宮城県議会尊厳の威信のために皆さまの冷静なる聰明なる判断によつてこの不信任案成立のために、格段の御賛成を願つて私の理由の説明を終る次第であります。  〔「賛成」と呼ぶ者あり、拍手〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 七番に御照会をいたしますが、一身上の弁明がございますかいかがでございますか。  〔七番椛沢敬之助君登壇〕 ◆七番(椛沢敬之助君) ただいま十七番議員より、不徳のいたすところでありまして同僚各位のお気持に副い得ませんこと、まことに恐縮に存じておる次第でございまして、前段におきましては特に御親切のこもつたお言葉をちようだいいたして、かえつて恐縮に存じた次第でございます。ただ、ただいまの御演説のうち、四つの点で一身上の弁明を申し上げたいと存じますのでお許しを得たいと存じます。 第一は、公明正大であらねばならないというお言葉でございました。十七番議員のお言葉を拜借いたしますれば、過去二年と仰せになつたのでありますが、ことごとに公明正大を欠いて議長の職務を私心をもつてしてまいつたがごときお話でございます。私は常に公明正大であらねばならぬということはお示しのごとく十分心に銘じてその態度を堅持いたしてまいつたのでございまして、この公明正大であらねばならないというお言葉は、私をして言わしめれば抽象的でございまして、その内容に触れておりません点を、御真意のほどを私は拜察しかねた次第でございます。私は重ねて申し上げますが、公明正大、このことだけは今なお信念をもつて申し上げ得るという確信をもつております。たとえば議長に就任をいたしましてから、自分の個人に関するいまわしき行動、あるいはその肩書を利用いたして仕事をやつたこともございません従つて十九年八ケ月の議員生活をいたさしていただいておりましても、私の生活は御承知の通りの生活をいたしておるのでございます。また同僚諸君に対しましては、私はきわめて公明な態度をもつて、その一例を申し上げますならば、県の役員のポストの選び方等におきましても、私一己をもつて取計らつたためしはございません。(「ノーノー」と呼ぶ者あり)この点を何とぞ御諒承願いたいと思うのでございます。すなわち適材適所にお諮りをいたしてまいつたつもりでございます。 二は、二度の不信任というお言葉でございました。これは考え方の相違かもしれませんが、私はかつて社会党議員団より提出せられましたとき、そのとき各位の格別の御庇護によりまして、すなわち当時七対四十三と記憶いたしておるのでありますが、そこでこれによつて否決をしていただいた御同情は今なお夢寐にだも忘れていないのでございます。さらに先般の不信任におきましてもかるがごとき結果をみたのでありまして、これは皆さま方今日のお立場、情勢等において今のようなお言葉があると存じますが、私の乏しき考え方から率直に申し上げますると、二回あらためて信任を得たのではないか、かように、これは私の乏しき観念と前おきをして申し上げておつたのでございまして、さように考えております。 それからもう一つは、議長の職務に戀々といたしておるのはきわめて卑怯であるというお言葉でございます。私は、今日の私の心境をして言わしめれば決して卑怯でない、水害の復興を中心といたしまして、しかも打続く水魔に襲われておる本県といたしましては、いやしくも地方政治に志を有する者は御同様この水害を一日も速やかに克服して、すなわち県民安定の線にもつてゆかねばならないということは、申し上げるまでもない御同様な、これは信念であり、政治に志す者の最も尊ぶべきところではなかろうか、かように考えておりますので、しかも現内閣のもとに北上川綜合開発の線が浮び上つてまいりまして、そうして大体決定をみておりまするところの江合川上流に二億万円の線をもつてダムの建設がその緒につかんといたしておるのであります。これこそ、まさに廣川農相が描かれております廣川丸にわれわれ県民は乗らねばならない、たくみにこの舟に棹さしをいたしまして彼岸に到達をすることが、すなわちわれわれ地方政治に志す者のとるべき態度であろう、かように考えまして、水害問題、北上綜合開発問題を中心といたして、私はただいま終始一貫、いわゆる佐々木県政に協力をいたしておるのでございますので、この意味において私は決して卑怯な態度をもつて戀々といたしておるのでないことを御諒承願いたいと思うのでございます。北上川の綜合開発期成同盟会は御承知の通り、十七番議員のお膝元であります若柳町において岩手、宮城の両県が一丸となつて結成をいたして、そうしてこの期成同盟会がつくられたのであります。そこで岩手県の議長は副会長、宮城県の議長は副会長会長は小澤さんであります。「(「簡単簡単」と呼ぶ者あり)何とぞ御同情をもつて一身上の弁明を御静聴願いたいと思うのでございます。(「簡単に願います」と呼ぶ者あり)くどくこれ以上申し上げませんですから、何とぞ格別の思召しを賜わられんことを切望いたす次第であります。そこで岩手県の副会長の議長は、ただいま全国議長会よりアメリカに議長会を代表して参つておるのでありまして、先日緊急に綜合開発期成同盟会の総会を開きましたとき、これに代つて宮城が行かねばならない、こういうことに相なつたのであります。このことは十七番議員の、しかも上流でありまするいわゆる花山ダムを中心とするきわめて大事な問題であつたのであります。江合川の上流に二億万円はほぼ決定をみつつあるのでありますが、岩手は一億万円、宮城は二億万円でこの線が浮び上つたのでありますが、しかるに迫川を治めるにあらざれば栗原耕土及び登米耕土のあの沃土を治めることができないのでありますので、何とかして一億万円の追加を願い要求をいたし、さらにその他の問題に関して陳情することにいたしたのであります。しかも衆議院第一議員会館においてこの取扱を受くることになつておつたのであります。そこで私は参ろうといたしたのでありますが、ときあたかも議会開会中でございますので、今日のごとく延長に延長を重ねるとは思つておりません次第でありましたので、運営委員長にこの私の内意をお傳え申し上げ、これを運営委員会にお諮りを申し上げましたところ、行くな、議会の開会中であるから行かない方がよかろう、すなわちそのときの情勢は、ただいま十七番議員が御提案になりました議長不信任が出るであろうという気構えでございましたので、そのとき姿を議場に見せざるは卑怯である、このそしりを受けるのが私もいやでございましたので、そのことを申し上げましたところが、運営委員長も卑怯に思われるようなきらいないでもないからと言うので、お諮りを願つたのでございます。さような次第でございますので、私は上京しようと思つてお諮りをいたしましたが、総意が行くなというのでございましたので参りませんでした。この点は何とぞ御諒承を願いたいと思います。 その他二点ほどのお言葉は意見の相違と私は存じますので、あえて弁明を申し上げない、さように存じますので、以上の四点を申し上げて私の一身上の弁明といたし、しばらく今申し上げました信念のもとに議長を私は辞めない覚悟でございますので、この点申しそえまして、以上をもつて一身上の弁明をいたす次第でございます。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) ただいま十七番議員より議長不信任緊急動議が提出されております。右動議に御異議ありませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議がありますので採決をいたしたいと思います。採決の方法についてお諮りいたします。採決の方法は無記名投票といたしまして、動議に賛成の方は可と御記入願います。動議に反対の方は否と御記入願います。なお開票立会人を二名といたしまして議長において指名することにいたします。三十六番、十一番にお願いをいたします。投票用紙を配付いたさせます。  〔書記投票用紙配付〕 ○副議長(鮎貝盛益君) なお念のため申し上げます。動議に賛成の方は可、動議に反対の方は否と御記入願います。投票函を持ちまわらせます。  〔書記投票函持廻る〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 投票漏れはありませんか。投票漏れはないと認めます。これより開票いたします。開票立会人のお立会を願います。  〔開票、点検、得票数計算〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 投票人数と投票数が符合いたしております。開票の結果を報告いたします。投票人数四十人、有効投票四十票、無効なし、白票なし、可とするもの三十二票(拍手)否とするもの八票、よつて十七番の動議は可決されました。    ------------------------------
    △日程追加 ○副議長(鮎貝盛益君) 本日の日程を追加いたしまして、議員椛沢敬之助君ほか全員提出にかかる電気再編成に関する決議案を本日の日程とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして右決議案を本日の日程といたします。決議案文を書記をして朗読いたさせます。  〔書記朗読〕    決議案 電気事業再編成に関しては最大の関心を以つて今日に至つたのであるが、東北地方産業開発上十月三日閣議諒解になる電気事業再編成要綱中、特に第三項の原則の堅持第十項第十一項の貫徹を要請する。 右決議する。  昭和二十五年十一月十二日        宮城県議会 ○副議長(鮎貝盛益君) ただいま上程の決議案につきましては、その所管に属する常任委員会に審査を付託いたします。    ------------------------------ △日程追加 ○副議長(鮎貝盛益君) 次に本日の日程を追加いたしまして、議員松尾啓三君ほか一名提出にかかる建議第二十四号議案を本日の日程といたすことに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして、右建議第二十四号議案を本日の日程といたします。ただいま上程の建議第二十四号議案につきましてはその所管の常任委員会に審査を付託いたします。 建議第二十四号    建議 別紙事件につき意見書を提出したいので建議する。  昭和二十五年十一月十二日      提出議員 松尾啓三           清水源太郎 宮城県議会議長 椛沢敬之助殿    意見書一、飲食店(喫茶店外食券食堂を含む)に於ける飲食は、百円までを免税とするよう宮城県県税條例の一部を改正する案を第二十九回県議会に提出されたい。  理由 今日の社会状勢から観まして、この零細な金による飲食に対して現行二割の高率を課することは大きな矛盾であり、斯様な零細な消費までも遊興飲食なりとして課税することは、あまりにも大衆を無視するもので常に当局が顧慮する社会見地からも批判さるべき税法である。 よつて県は速やかに頭書の措置を講ずべきである。右地方自治法第九十九條により意見書を提出する。 昭和二十五年十一月十二日          議長名 知事あて    ------------------------------ △日程追加 ○副議長(鮎貝盛益君) 次に本日の日程を追加いたしまして知事提案にかかる議第百五十三号議案を本日の日程とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして右議案を本日の日程といたします。    ------------------------------ △知事出席 ○副議長(鮎貝盛益君) この際知事の出席を求めます。  〔知事以下各参與員出席〕    ------------------------------知事提案理由説明 ○副議長(鮎貝盛益君) 知事の提案にかかる議第百五十三号議案について提案理由の説明を求めます。  〔番外知事佐々木家寿治君登壇〕 ◎番外[知事](佐々木家寿治君) ただいま追加上程になりました議案についてその提案理由を簡単に御説明申し上げます。さきに議会の議決を経て議長及び副議長の費用弁償については、その執務日数に応じて合理的な支給方法の改正を行つたのでありますが、議員の報酬の支給についてもその趣旨に基き、その執務状況に応じてこれを合理的に規定する必要があるのでありまして、今回提出した改正條例案は、出席停止その他不可抗力による場合を除いて、議員が故なく招集に応じない場合において報酬の支給を合理的に規定したものであるということができるのであります。どうか十分御審議の上可決されるよう切望する次第であります。 ○副議長(鮎貝盛益君) ただいま上程いたされました議第百五十三号議案につきましては、その所管の常任委員会に審査を付託いたします。    ------------------------------ △各常任委員長報告 ○副議長(鮎貝盛益君) かねて審査付託中の各号議案並びに建議各号及び請願陳情等について各常任委員会において審査いたされました経過並びに結果について各常任委員長の報告を求めます。この際各常任委員長に対する質問等は各常任委員長報告終了後にお願いをいたします。 最初に民生教育常任委員長にお願いいたします。 ◆三十五番(佐々木源左エ門君) 議長より議場にお諮りを願いたいと思うのでございますが、それは委員長の報告をあらかじめプリントにいたしましてお手元に配付しておるのでございます。この報告書を読み上げる時間を節約いたしまして、いわゆるプリントにありまする通りという過去の方針を本日も踏襲したいと思うのでございますが、八月議会かにおきまして三十番議員からかお叱りを受けた覚えがありますのでお諮りを願いたいと思います。 ○副議長(鮎貝盛益君) ただいまお聞及びの通り三十五番から御意見がございますが右様にいたして差支えございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めましてその通り決します。 ◆三十五番(佐々木源左エ門君) お許しをちようだいいたしまして、簡単でございますので議席より発言をいたしたいと思います。 民生教育常任委員会の審査の経過並びに結果につきましては、お手元に配付をいたしておりまするプリントの通りでございます。何とぞ委員長報告通り満堂の御賛成を願いたいと思います。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に農地常任委員長にお願いいたします。 ◆三十五番(佐々木源左エ門君) 農地常任委員会におきまする審査の経過並びに結果につきましてはお手元に配付をいたしておりますプリントの通りでございます。何とぞ満堂の御賛成を願います。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に経済常任委員長にお願いいたします。 ◆二十一番(佐藤民三郎君) 経済常任委員会に議長より付託されました議案並びに陳情請願はプリントの通りであります。何とぞ委員長報告の通り御賛成を願います。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に林務常任委員長にお願いいたします。 ◆二十番(高橋友衛君) 議長より付託されました林務の議案に対しましては、すでに前の委員長さん方から御報告の通り、私の方もプリントせられておりますから、どうかこの通り御賛成を願います。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に土木常任委員長にお願いいたします。 ◆三十六番(高橋大蔵君) 土木常任委員会の経過はプリントの通りでございますが、ただ中でミスプリントがございますので御訂正を願いたいと思います。それは一ページの末尾の方、釜房ダム建設工事中止の請願、これは保留となつておりますが、これは間違いで、採擇でございます。なお次の二番目は請願者から取下げになつております。それから次のページで、末尾の方なのでございますが、北仙台、吉岡、中新田間の仙台鉄道株式会社買収の件ですが、これも請願人より取下げになつております。それからその方の四項でございますが、志賀澤川、川内澤川改修の請願、これは農地常任委員会の方に廻しておりまして、農地の方で採擇になつておりますから右様に御訂正をお願いいたします。以上。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に衛生常任委員長にお願いいたします。 ◆一番(星勇之助君) 衛生常任委員長並びに副委員長欠席のために代つて御報告申し上げます。プリントの通りでございます何とぞ御承認をお願いいたします。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に水産常任委員長にお願いいたします。 ◆三十番(石垣義雄君) 委員長、副委員長に代りまして、第二十八回県議会において議長より当委員会に付託された議案並びに請願陳情等についてその審査の経過並びに結果について御報告いたします。 当委員会は十一月七日、八日及び十一日の三日間にわたり開会し慎重審査の結果、議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中関係事項について審議いたしましたが、原案を可といたしたのであります。 但し希望意見として 今回計上された水産関係予算は、県財政上やむを得ないとはいえ、まことに貧弱なるものあり、本県産業の重要なる一面をになつておる水産業の振興のため、さらに一段の認識を深め、予算の増額をはかり、試験場の充実強化、県指導船の建造、水産加工、漁業協同組合の育成指導等、さらに最近の打続く漁況不振による水産業の困窮等幾多の諸問題が生じている現在、強力なる振興発展の措置を講ぜられ、水産宮城のため一段の努力をせられるよう希望いたします。 なお陳情請願等についてはプリントにあります通りに決定いたしました。以上御報告いたします。御賛成を願います。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に労働常任委員長にお願いいたします。 ◆十五番(門間正寿君) 第二十八回県議会において議長より当委員会に付託されました議案並びに請願陳情等についてその審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会は十一月六日及び八日の二日間にわたり開会し、慎重審査の結果、議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中関係事項については次の希望意見を付して原案を可といたしました。 その希望意見といたしまして一、現下生産市場の技術要求に真に応えるため、現在の補導所の施設は労働省設定基準にも達せず非常に貧弱であり、労働基準、労働安全の見地よりしても放置を許されない、また補導実施上多大の支障を来している現状よりしても、実習工場、敷地、宿舎の拡張に力をいたされたい。特に労働省より補助のある工業技術補導所、身体障害者補導所の宿舎については善処せられたい。二、国立身体障害者公共職業補導所の実収収入の予算額は、本補導所の特殊性と実情を参酌し低額に止めるよう要望する。三、県庁所属の車輛の修理等は工業技術公共職業補導所を活用し、設備を充実して同所に行なわしめるようにされたい。四、失業救済、公共事業等で長期日にわたる作業場には、労務者の厚生施設を充実し、労務者の健康保持と生活安定の方途を講ぜられたい。 なお請願陳情につきましてはプリントにあります通り決定いたしました。何とぞ御賛同願いたいと思います。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に商工常任委員長にお願いいたします。 ◆五番(森健次郎君) 商工常任委員長不在でありまして、私代つて御報告を申し上げます。 第二十八回県議会において商工常任委員会に付託されました案件につき本月七日、十一の両日にわたり慎重審査をいたしたのでありますが、その審査の経過並びに結果については、以下プリントで申し上げた通りであります。但しここに御注意をいただきますことは少数意見の留保がございます。以上何とぞ委員長報告通り御賛成あらんことをお願いいたします。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 次に総務常任委員長にお願いいたします。 ◆三十九番(千石正乃夫君) 第二十八回県議会において総務常任委員会に付託されました案件につきましては、十一月四日、六日七日、八日、九日、十一日の六日間にわたりまして慎重審査をいたしました経過並びに結果につきましてはプリントにある通りでございます。なお少数意見のある分も附加えてプリントにございますので御諒承願いたいと存じます。なお陳情請願につきましてもお手元に差上げてある通りでございます。何とぞ委員会決定通り御賛成あられんことをお願いいたします。(拍手) ○副議長(鮎貝盛益君) 以上で各常任委員長の報告を終ります。各常任委員長に対する御質問がありませんか。 ◆三十五番(佐々木源左エ門君) 常任委員長に対する質問ではございませんが、先ほど農地常任委員長より報告いたしましたもののうちプリントに間違いがございますので御訂正を願いたいと思います。それはプリントの第二ページの、今回付託分の採擇いたしました請願中の末尾に、従いまして七といたしまして、災害復旧費を全額国庫負担とせられたき請願、これを挿入をしていただきたいと思うのであります。従いまして今回付託分の採擇は七ケ件というふうに御訂正を願いたいと思います。 ○副議長(鮎貝盛益君) ただいまお聞及びの通りであります。御質問ございませんか。    ------------------------------ △修正動議 ◆三十四番(平野博君) 先ほど商工常任委員長の報告がございましたが、お手許にあるプリントに刷り込まれておる通り、商工部所管にかかる議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中歳出第八款二十七項七目販売斡旋費の追加更正予算、予算額百二十二万五千五百円とあるもののうちの三十二節負担金、補助及び交付金百万円、商況調査負担金に対し、私は原案に対し委員会において反対するとともに同じく委員会において私と同様反対された委員の若干名を代表いたしまして、私は少数意見を保留しておつたのでございます。その理由を申し上げます。 最近の経済的情勢並びに本県内の産業の現況よりいたしまして、この商況調査の必要は当然必至なものであるのでございますが、それは単に本県のみならず本県の指導督励のもとに組織されておるところの、宮城県の商工業者によつて組織されておるところの商工会議所等においても、当然この商況調査というものは必要なのでございます。単に県のみではなく、先ほど申し上げました通り商工会議所もやはり必要なのであるとするならば、商工会議所におきましてはかかる商況の実態を把握して、その指導育成に貢献せねばならぬことは、当然すぎる程の当然であるのであります。しかるにかかわらず今般この予算書を拜見いたしますると、県の負担百万円のみにおいてこの商況調査をなされるということを私知りまして、委員会において反対したのでございます。これに対して県当局としてはいろいろ説明等がございました。当時私どもが全額補助負担を行うということはその受くる受益の面から云いまして、県が五分であるならば商工会議所も五分である、かような主張のもとに鋭く質問申し上げ、いろいろ県当局と審議検討を重ねたのでございますが商工部長の方からは、われわれが納得するような御説明がなかつた、そこでわれわれとしては過去の県がとりきたつたところの実例からいたしまして、すなわち補助金あるいは負担金というものに対しては一応われわれは次のように考えておつたのでございます。負担金の場合においては一応ある一つの事業が計画された場合は、その事業の計画書なるものが正確に計画立案され、そうして県当局の方に提出され、県はその県の受ける受益の面から考え、また県の仕事を委任する事務の分量から考えて、県がもつところの負担の枠というものを、その総体の経費の中よりその率を定めてゆく、かようにわれわれは常識的に考えておつたのでございます。また補助金等におきましても一例を申し上げるならば、地方公署、地方事務所のごとき、いわゆる県有財産である地方事務所の建設に当りましても、きわめて逼迫しておるところの地方町村の実情も充分お知りの上で、県当局はなお且つ三分の一あるいは二分の一というような受益の負担をさせてまいつてきておるのでございます。かような例と比較いたしますとき、ひとり商工会議所の場合にのみ、この商況調査に対して全額を負担するというようなことは、どうしても納得するわけにはゆかないのでございます。かような意味合いから、われわれとしては事業計画書を商工会議所の方から呈示していただいて、少くとも県が百万円程度を出す場合には、商工会議所は五十万円程度の負担をなすべきであるというような修正意見を出したのでございます。これに対して商工部長は、県が百万円を出せば必らず三分の一程度の協力は得られるというような説明があつたのでございます。しかしながら私前に申し上げました通り、これのみがかかる寛大な措置がなぜとられたのであろうか、県有財産を、地方公署を建設するような場合においてすら三分の一、二分の一というような負担を貧弱な財政である町村はさせられておる、これのみが県が全額負担をされておる、しかも県が出したあと、おそらく商工会議所は三分の一程度の協力をするであろうというような、まつたくあいまいなお考えのもとにかかる予算を作成されるということははなはだもつて私は賛成できかねるのでございます。かような意味合いから、委員会においては少数意見を保留してまいつたのであります。今申し上げたのは少数意見でございますが、これと同時に私はあらためてこの本会議の議場におきまして、私が申し上げました少数意見の通りの修正をされるよう動議を提出したいと思うのでございます。どうぞ御賛成の程をお願い申し上げたいのであります。  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) ただいま三十四番より修正の動議が出ておりますが、右動議に御異議ありませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議があるようでございますので、賛成の方は御起立を願います。  〔賛成者起立〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 少数でございます否決されました。 ◆二十二番(大平良治君) ただいま、かねてより審査中の各号議案並びに建議各号につきましては各常任委員長より御報告があつたのでありまするが、しごく適当と認められますので委員長報告通り可決確定議とせられんことの動議を提出いたします。何とぞ御賛成を願います。  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 二十二番の動議に御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕    ------------------------------議案決定 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして議第百二十七号議案ないし議第百四十七号議案及び議第百四十九号議案ないし議第百五十二号議案並びに建議第十九号、建議第二十一号、建議第二十二号につきましては各常任委員長報告の通り可決確定議といたします。 ◆二十二番(大平良治君) ただいま、請願陳情等につきましては各常任委員長より委員会の審査の経過並びに結果について御報告があつたのでありますが、しごく適当と認められまするので委員長報告通り決定せられんことの動議を提出いたします。何とぞ御賛成を願います。  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕    ------------------------------ ○副議長(鮎貝盛益君) 二十二番の動議に御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 △請願陳情決定 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして請願陳情等につきましては委員長報告通り決定いたします。    ------------------------------ △日程追加 ○副議長(鮎貝盛益君) 次にお諮りいたします。本日の日程を追加して、議員石垣義雄君ほか二十九名提出にかかる発議第四号議案宮城県議会常任委員会及び特別委員会條例の一部を改正する條例を本日の日程とすることに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして右発議第四号議案を本日の日程といたします。    ------------------------------ 発議第四号議案  宮城県議会常任委員会及び特別委員会條例の一部を改正する條例 宮城県議会常任委員会及び特別委員会條例(昭和二十二年宮城県條例第十八号)の一部を次のように改正する。 第一條を次のように改める。第一條 本議会の常任委員会は、左のとおりとし、その部門に属する事務の調査を行い、議案、請願、陳情書等を審査する 一、総務常任委員会  総務部(教育に関する事項を除く)及び渉外事務局、出納局、企画審議室、弘報課、秘書課の分掌に属する事項並びに公安委員会に関する事項 二、林務常任委員会  林務部の分掌に属する事項 三、民生常任委員会  民生部の分掌に属する事項 四、労働常任委員会  労働部の分掌に属する事項 五、教育常任委員会  教育委員会の分掌に属する事項並びに教育委員会の所管に属せざる教育に関する事項 六、衛生常任委員会  衛生部の分掌に属する事項 七、経済常任委員会  経済部の分掌に属する事項 八、農地常任委員会  農地部の分掌に属する事項 九、商工常任委員会  商工部の分掌に属する事項 十、水産常任委員会  水産部の分掌に属する事項 十一、土木常任委員会  土木部及び陸運事務所分掌に属する事項 十二、議会運営常任委員会  議会運営及び議会事務局の分掌に関する事項 第三條を次のように改める。第三條 常任委員会の定数は左の通りとする。 一、総務常任委員会 八人 二、林務常任委員会 八人 三、民生常任委員会 八人 四、労働常任委員会 八人 五、教育常任委員会 八人 六、衛生常任委員会 八人 七、経済常任委員会 八人 八、農地常任委員会 八人 九、商工常任委員会 八人 十、水産常任委員会 八人 十一、土木常任委員会 八人 十二、議会運営常任委員会 十二人    附則この條例は公布の日から施行する。 昭和二十五年十一月十二日      提出議員 石垣義雄           外 二九名 ○副議長(鮎貝盛益君) 次にただいま追加上程されました発議第四号議案につきましては、提案者に提案理由の説明を求めます  〔三十番石垣義雄君登壇〕 ◆三十番(石垣義雄君) 諸般の情勢にかんがみまして宮城県議会常任委員会及び特別委員会條例について改正するの必要を認めますので、発議第四号議案として本日の日程に追加して、ただちに上程せられんことの動議を提出いたします。何とぞ御賛成を願いたいと思います。  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 発議第四号議案に御異議ございませんか。  〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ありですか御照会いたします。御異議ございませんか  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして発議第四号議案は可決されました。    ------------------------------ △会期延長 △散会動議 ◆二十二番(大平良治君) 本定例会の会期を明十三日まで一日間延長して、ただいま上程中の議案を継続審査することとし、本日はこれをもつて散会せられんことの動議を提出いたします。何とぞ御賛成を願います。  〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(鮎貝盛益君) 二十二番の動議に御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕    ------------------------------ △散会 ○副議長(鮎貝盛益君) 御異議ないと認めまして、上程中の各号議案につきましては明十三日に継続上程することといたしまして本日はこれをもつて散会いたします。  午前二時二十六分散会    ------------------------------   民生教育常任委員会委員長報告書第二十八回県議会定例会において議長より付託されました議案、請願、陳情等について当委員会は十一月六日、七日、八日、九日の四日間に亘り審査いたしたのでありますが、その経過並びに結果について御報告申し上げます。議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中民生部及び教育委員会関係については次の條件を附して原案を可と認めました。 一、第二十七回県議会においても文化財の保存保護については希望條件として強く指摘した所であるが、今回の予算においても何等措置されていないことは誠に遺憾である。当局の早急善処を望むものである。 一、六・三制実施に伴う教室の不足狹隘は学校教育の危機を招来している現在折角予算に計上されていても設計の遅延から建築工事の進捗していないことは承服し得ざるところであり、速かに設計をなし工事の完成を期すよう措置すべきである。 次に議第百三十七号議案宮城県引揚者収容施設使用條例及び建議第十九号国宝瑞巖寺維持修理費県費助成の件については原案を可と認めました。 尚請願陳情等については夫々次の通り決定いたしました。 一、前回より継続審査中の分  1瑞巖寺国宝修理費補助方の請願  2宮城県教育委員会刈田地方出張所庁舎建設に関する請願 右二ケ件は請願者より取下げの申請がありましたので返戻することにいたしました。  1国民健康保険制度について町村保険財政の樹直しに援助方の請願  2宮城県柴田高等学校農林部青根演習林用貨物自動車設備に関する請願  3国民健康保険直営診療施設創設費に対する県費補助の請願 右三ケ件は採擇といたしました。  1宮城の原保育所認可に関する請願 右について内容に不備の点がありますので返戻することとし、整備の上再提出されるよう請願者に通知することにいたしました。 一、今回付託分  1国宝松島瑞巖寺維持修繕費県費助成の請願  2宮城県加美郡農業高等学校増築に関する請願  3在外公館借入金の政府支払の促進方に関する陳情  4佐沼高等学校校舎増築に関する請願  5社団法人宮城県引揚者団体連合会の育成援助方の請願 以上五ケ件は採擇と決定いたしました。  1高等学校建築資金特別補助に関する請願 右については継続審査とし閉会中も審査することにいたしました。 以上お報告申し上げます。  昭和二十五年十一月十二日  民生教育常任委員会委員長若林豊平 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   農地常任委員会委員長報告書 本定例会県会において付託されました議案並びに請願陳情等につき十一月九日、十一日の二日間に亘り審査いたしました経過及び結果をお報告申し上げます。 議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中農地部関係及び建議第二十二号宮城県亘理地方国営土地改良事業実施促進について要望の件については原案を可と認めました。 次に第二十七回県議会において付託され継続審査中の議第百二十六号議案県営土地改良事業條例につきましては閉会中の去る九月二十五日地方自治法第二百十七條第三項の規定により公聴会を開催いたしその公述を参考として審査いたしました結果原案を可決することに決定いたしました。 尚公聴会における公述の詳細については先にお手許に配付してあります県営土地改良事業條例に関する公聴会速記録の通りでありますので御了承願います。 次に請願陳情等につきましては夫々次の通りであります。 一、前回より継続審査中の分  1長面入江湾存続に関する請願  2仙台市七郷農業協同組合管轄地内の土地改良事業援助方の陳情 右二ケ件については尚審査の要を認め閉会中も継続審査することに決定いたしました。 一、今回付託分  1排水機関場設置に関する請願  2長崎川上流に防災及び灌漑用水ダムの建設工事を急速に施工されたき請願  3耕作権を認可されたき陳情  4志賀澤川、川内澤川改修に関する請願  5真野川沿岸排水施設工事施行の県営事業に関する請願  6北海道入植者に対し援助方の請願  7災害復旧費を全額国庫負担とせられたき請願 以上七ケ件については採擇と決定いたしました。 尚右の中北海道入植者に対し援助方の請願書を採擇するに当り、種々県開拓政策の根本問題について論及されたのでありますが過般当常任委員会において約半月に亘り北海道開拓地を視察して参りました結果よりいたしまして、その将来性を確認し本県の基本方針を北海道に指向すべき旨が強調されたのであります。 猫額大の本県開拓地に同胞相喰むの愚を避け廣漠たる北冥の新天地に勇壯なる開拓計画を展開することは即ち本県の偉大なる伸張であり次、三男対策の強力なる一環でもあることに思いをいたし、この問題の積極的企画実施を要望いたす次第であります。 1一栗村地内の用排水工事を県費にて実施方の請願 2田尻川沿岸耕地排水改良工事促進その他についての請願 右二ケ件については実地調査を行い尚審査の要を認めましたので継続審査とし、閉会中も審査することにいたしました。 以上御報告申し上げます。 昭和二十五年十一月十二日  農地常任委員会委員長佐々木源左エ門 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------    経済常任委員会委員長報告書 第二十八回県議会において議長より附託されました議第百二十七号議案、昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算(経済関係)議第百三十二号議案、昭和二十五年度宮城県地方競馬費歳入歳出更正予算、議第百三十八号議案、齋藤報恩農業舘農用器具機械検定手数料條例を改正する條例並びに請願陳情等について十一月六日、七日、八日、十一日の四日間に亘り慎重審査をした結果、各号議案につきましては原案を可とすることとし請願陳情等につきましては夫々左記の通り決定致しました。 前回より継続審査中のもの 一、旧小田原陸軍造兵廠用地に綜合農業試験場設置の計画変更についての請願  既に解決済なので不採擇と決定 一、本吉郡中部酪農業協同組合工場建設について援助方の請願 採擇と決定今回附託のもの 一、川渡村酪農事業資金援助方の陳情 一、罹災農家に対し飯糧貸與方の請願 一、本吉郡中部製酪工場建設助成の請願 一、味噌醤油検査規則制定に関する陳情 一、水害地に於ける水稲種子の無償交付に関する請願 一、葉たばこ産業維持振興助成に関する請願 一、河川改修、耕地復旧、平衡交付金増額その他に関する請願(経済関係分)以上七ケ件は採擇と決定、尚水害地に於ける水稲種子の無償交付については特段の考慮を払はれたい。 右御報告致します。  昭和二十五年十一月十二日    経済常任委員長 佐藤民三郎 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   林務常任委員会委員長報告 第二十八回県議会において議長より附託されました議第百二十七号議案、昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算(林務関係)議第百三十号議案、昭和二十五年宮城県造林費歳入歳出追加更正予算議第百三十五号議案、松くい虫等その他の森林病害虫の驅除予防に関する分担金徴収條例、議第百三十六号議案、宮城県猟銃管理條例並びに請願陳情等について十一月七日、八日の二日間慎重審査をした結果議第百二十七号議案(林務関係)議第百三十号議案、議第百三十六号議案については原案を可とすることとし議第百三十五号議案、松くい虫等その他の森林病害虫の驅除予防に関する分担金徴収條例につきましては公聴会を開催しなければならないので継続審査することとし閉会中も審査することと致しました。右御了承願います。 次に請願陳情等につきましては夫々次の通り決定致しました。前回より継続審査中のもの 一、国有林払下げ請願に対する県会の援助方に関する請願 一、鳴子国立病院近接三條山一帯の植林実施の請願 以上二ケ件は尚継続審査と決定今回附託のもの 一、野生鳥獣の保護増殖並びに狩猟行政強化についての請願 一、伊具郡西根村地内の林道開設に関する請願 一、林道耕野線の早急実現方の請願 以上三ケ件は採擇と決定致しました右御報告致します。 昭和二十五年十一月十二日   林務常任委員長 高橋友衛 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------    土木常任委員長報告 土木常任委員会に附託されました議第百二十七号議案、並びに第百三十九号、第百四十号、第百四十一号、第百四十三号の各号議案につきまして十一月七日以降四日間に亘り慎重審議の結果、原案を可と認めました。請願陳情につきましては前回より継続審査中のものゝ内 1仙台市荒濱字北丁より新堀端間の堤塘構築方請願 2栗原郡下各町村の水害に対し救済方請願 3産業道路、野田道路、鹿島台小野線道路改修方請願 4県道廣淵鹿島台並びに風越坂改修の件 5釜房ダム建設工事中止の請願以上五ケ件採擇 1花山ダム位置変更の請願 2花山ダム建設に反対する陳情 3旧第一海軍火薬廠水道保全に関する請願 4長沼遊水池計画速急実現方陳情 5長沼遊水池設置案撤回請願 6長沼遊水池施設事業反対の請願 7矢本町村道を県道編入方請願 8桃生郡桃生村樫崎線県道編入請願以上八ケ件は継続審査の必要あるため保留 今回附託分の内 1鶴田川改良工事促進並びに大松澤村内に工事施行方請願 2江合川堤防補強に関する請願 3鹿島台地区県道改修方請願 4国立鳴子病院敷地西北に在る澤の砂防工事施行請願 5岩沼町栄橋改修請願 6吉田川の根本治水計画についての請願 7国鉄石巻線を雄勝まで延長促進請願 8鳴瀬川上流下野目前田土地区堤防延長の請願 9県道金山坂元停車場線の改修請願 10国鉄バスの角田仙台間直通運転を急速実施請願 11七北田川の改修並びに障碍物除去方請願 12県道(石巻塩釜街道仙台岩切等)改修の件 13国鉄バス船岡仙台間直通運転方請願以上十三ケ件採擇 1陸前古川自動車運転区間を仙台迄延長の件 2本吉郡新月村表新成線月立線の県道編入請願 3志津川町街路鋪裝に関する件 4栗原郡畑岡村新田線を県道編入方請願 5飯野川町河川改修請願 6吉岡、古川間自動車路線権復元に関する請願以上六ケ件は継続審査のため保留 1工事契約につき請負額の増額等考慮されたき陳情右一件は不採擇と決定致しました。 以上報告致します。  昭和二十五年十一月十二日      土木常任委員長 高橋大蔵 議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   衛生常任委員長報告 衛生常任委員会に附託されました議第百二十七号並びに議第百四十二号議案につきまして十一月六日以降、四日間に亘り審議を致しました結果、次の要望を條件として原案を可と認めました。 一、各保健所、衛生研究所、病院、診療所等いづれも内容貧弱なるため所期の実績を挙げ得ない事情にあることを指摘し、当委員会はその善処方を毎回要望して来たが未だ甚だ不満足であるのみならず、衛生行政全般の予算措置についても遺憾の点が多いので、県は県民の保健向上の大乗的見地よりこの点早急に格別の配慮を払われたい。 二、県の衛生行政が都市を偏重することなく県下農漁山村の保健、環境衛生について適切な対策を樹立されたい。 三、不良薬品の取締については県は関係方面と緊密な連絡の下に徹底的措置を講ぜられたい。 請願三ケ件の内 一、結核予防費の増額並びに上沼村外三ケ村の結核予防指導模範地区指定の件 一、元丸長旅舘を県診療所として運営の際、経営権を廣瀬村に附與せられたき件 以上二件を採擇 一、元丸長旅館を前経営者に縁故払下方請願右一件は不採擇と決定致しました。 以上報告致します。  昭和二十五年十一月十二日    衛生常任委員長 小野寺誠毅 議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   水産常任委員長報告 第二十八回県議会において議長より当委員会に附託された議案並びに請願陳情等について、その審査の経過並びに結果について御報告いたします。 当委員会は、十一月七日、八日及び十一日の三日間にわたり開会し慎重審査の結果議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中関係事項については原案を可といたしました。    希望意見 今回計上された水産関係予算は、県財政上止むを得ないとは云へ誠に貧弱なるものあり、本県産業の重要なる一面をになつている水産業の振興のため更に一段の認識を深め、予算の増額を図り、試験場の充実強化、県指導船の建造、水産加工、漁業協同組合の育成指導等更に最近の打続く漁況不振による水産業の困窮等幾多の諸問題が生じている現在、強力なる振興発展の措置を講ぜられ、水産宮城のため一段の努力をせられるよう希望いたします。 請願陳情については次のとおり決定いたしました。一、採擇したもの 一、種牡蠣漁業救済のため資金融資方の請願 一、定置漁業の再建復興に融資の措置を講ぜられたき請願 一、大谷村日門船溜工事を急速に実施せられたき請願 以上三ケ件、次ぎに実地調査又は尚研究の必要あるため閉会中も継続審査することとしたもの 一、雄勝港に漁港施設としての護岸構築実施方の請願 一、本吉郡鹿折村字大浦外四湾を第一種漁港として指定方の請願 一、女川港魚市場附近埋立工事についての陳情 一、唐桑村各漁港の施設の速急着手方の請願 一、水産製品検査に関する請願 一、乾海苔県営検査撤廃方の陳情(前回よりの分) 以上六ケ件、次ぎに前回より継続審査中の「アミ手繰綱漁業継続許可に関する請願」は紹介議員より取下げの申出がありましたので返戻することに致しました。 以上御報告いたします。 昭和二十五年十一月十二日      水産常任委員長 木田豊吉 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   労働常任委員長報告 第二十八回県議会において議長より当委員会に附託された議案並びに請願陳情等について、その審査の経過並びに結果について御報告いたします。 当委員会は十一月六日及び八日の二日間にわたり開会し、慎重審査の結果議第百二十七号議案、昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算中、関係事項については次の希望意見を附して原案を可といたしました。    希望意見 一、現下生産市場の技術要求に真に応えるため、現在の補導所の施設は労働省設定基準にも達せず非常に貧弱であり労働基準、労働安全の見地よりしても放置を許されない。又補導実施上多大の支障を来している現情よりしても実習工場、敷地、宿舎の拡張に力をいたされたい。 特に労働省より補助のある工業技術補導所、身体障害者補導所の宿舎については善処せられたい。 二、国立身体障害者公共職業補導所の実収収入の予算額は、本補導所の特殊性と実情を参酌し低額に止める様要望する。 三、県庁所属の車輛の修理等は工業技術公共職業補導所を活用し、設備を充実して、同所に行わしめるようにされたい。 四、失業救済、公共事業等で長期日に亘る作業場には労務者の厚生施設を充実し、労務者の健康保持と生活安定の方途を講ぜられたい。 次ぎに請願陳情については次のとおり決定いたしました。 一、大塩村の失業救済に関する請願 一、宮城野原作業場に労務者厚生施設設置方の請願 以上二ケ件はいずれも採擇と決定 宮城県工業技術職業補導所の設備拡充に関する請願は紹介議員より取下げの申出があつたので返戻することに致しました。以上御報告いたします。 昭和二十五年十一月十二日      労働常任委員長 門間正寿 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   商工常任委員長報告書 第二十八回県議会において商工常任委員会に附託の案件につき本月七日、十一日の両日に亘り慎重審査の経過並結果について御報告申し上げます。     記 議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算につきましては左記意見を附して原案を可といたしましたが歳出第八款産業経済費第二十七項商工業費第七目販売斡旋費、第三十二節負担金補助金及交付金について少数意見の保留がありました。  希望意見 一、商工行政上必要ある事項については県において施行することを原則とし、補助金、負担金、交付金を支出する場合は事業運営上の指導に万遺憾なきを期せられたい。尚商工行政の基本方針を樹立し重点的に予算計上を期せられたい。 二、本県商工部の予算を見るに甚だ貧弱に失する。県財政の将来は税源の涵養を急務とする故に商工業の振興のために今後予算を増額して、一は商工業の振興を図り、一は税源の涵養を図られるよう留意せられたい。    請願陳情について  今回付託分 一、三本木、大衡地区亜炭協同組合の援助方に関する請願    採擇 一、船岡地区工場誘致に援助方の請願  調査検討の必要を認め継続審査と決定  前回より継続審査分 一、大島村観光施設に対する援助方の請願  事務的処理を適当と認め当局に参考送付 二、競輪場建設促進についての請願 三、競輪場建設に関する請願 四、競輪場建設に関して請願 五、同 六、仙台競輪場建設工事促進についての請願右五ケ件は本県の実情と諸般の状勢とに鑑み不採擇と決定 七、電気事業再編成に関する請願 八、亜炭低温乾溜施設並研究費に対する助成金下附方請願右二ケ件は調査検討の必要を認め継続審査と決定 尚継続審査と決定したものについては閉会中も審議することを御承認願います。右報告いたします。 昭和二十五年十一月十二日     商工常任委員長 清水源太郎 宮城県議会議長椛沢敬之助殿    ------------------------------   総務常任委員長報告 第二十八回県議会において総務常任委員会に付託の案件について十一月四日、六日七日、八日、九日、十一日の六日間に亘つて慎重審査をいたしました経過並びに結果について報告申し上げます。     記 議第百二十七号議案昭和二十五年度宮城県歳入歳出追加更正予算については左記希望意見を附して多数を以て原案を可決といたしましたが、尚第一款県税第一項独立税第四目事業税において第二種特別所得税率を標準率に修正されると共に之に関連する歳出についても同様の少数意見の保留がありました。     記 一、例月検査による監査委員の監査報告を見るに毎回同一事項の指摘を見るは甚だ遺憾とするところであつて、事務担当者が旧態依然として居る如く見受けられる。当局は事務担当者の研修に一段の努力を望む。 二、歳入第五款第一項第一目授業料についてはさきに指摘したところであるが未だその改善を見ざるは甚だ遺憾とするところである。 爾今授業料の見積については実体を把握して計上するよう特段の配慮を望む 議第百二十八号議案昭和二十五年度宮城県電気事業費歳入歳出追加更正予算 議第百二十九号議案昭和二十五年度宮城県印刷所費歳入歳出追加更正予算 議第百三十一号議案昭和二十五年度宮城県地方貸付資金歳入歳出追加予算  右各案原案可決 議第百三十三号議案宮城県県税條例の一部を改正する條例。右は多数を以て原案可決 但し第百七條の修正について少数意見の保留がありました。 議第百三十四号議案宮城県職員定数條例の一部を改正する條例 議第百四十三号議案普通土木費等起債及び償還方法の一部改正について 議第百四十四号議案私立学校建築復旧資金起債及び償還方法 議第百四十五号議案町村の境界変更について右各案原案可決 議第百四十六号議案予算外義務負担について 議第百四十七号議案予算外義務負担について右二案については償還年限中災害等発生の場合において既定計画の通り償還せしむること並びに個人保証をすることの條件を附し原案可決 議第百四十九号議案知事の俸給等に関する條例の一部を改正する條例 議第百五十号議案繭検定及び鑑定手数料條例の一部を改正する條例 議第百五十一号議案県有財産の売却について 議第百五十二号議案工事請負の契約締結について右各案原案可決  請願陳情について1今回付託分 一、伊具地方事務所庁舎を県にて買上げられたい請願 右一ケ件は採擇 二、年末手当支給について請願 三、昭和二十六年度日本ヨツト選手権大会を主催されたき請願 右二ケ件は事務的処理可能と認め当局に参考送付に決定 四、温泉旅館に宿泊する自炊客に対し遊興飲食税を医師の証明書の有無にかかわらず免除されたい請願 五、遊興飲食税一部免除に関する請願 右二ケ件はなお検討の必要を認め継続審査と決定 六、第一種事業税率を標準率に引下げられたい請願 七、第二種特別所得税率引下げについて請願右二ケ件は平衡交付金等の関係を勘案し継続審査と決定 八、河川改修、耕地復旧、平衡交付金増額その他に関する請願  総務関係分については採擇と決定1前回より継続審査分 一、消防主管課独立の請願  右一ケ件は知事の権限において処理するを適当と認め当局に参考送付と決定 建議第二十一号 警察官にして特別高等警察事務に従事したものにも恩給を支給さるるよう措置されたい。 右は慎重審議の必要を認め継続審査と決定尚継続審査と決定した案件については閉会中審査することを御承認願いたい。 右報告いたします。  昭和二十五年十一月十二日     総務常任委員長 千石正乃夫 宮城県議会議長椛沢敬之助殿...