○議長(
椛沢敬之助君) 次にお諮りいたします。
宮城県議会常任委員会委員が全員辞任されました。よつて本日の日程を追加いたしまして、その委員の選任並びに各
常任委員会の
委員長、および副
委員長選任の日答を本日議題といたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議がないと認めまして右選挙を本日の日程といたします。ただいまより
常任委員の選挙を行います。
◆四十四番(
荒井律二君)
常任委員の選挙につきましては選挙の煩を省ぶき議長より指名推薦せられんことの動議を提出いたします。満堂の御賛成をお願いします。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 四十四番の動議は議題と相なりました。
右動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議ないと認めまして指名いたします。
総務常任委員会委員として 森 健次郎君
加藤武雄君
粟野豊助君
斎藤荘次郎君
菅原運治郎君
亘理正彦君
清野源助君 千石正
乃夫君 平野 博君 以上九君を指名いたします。 次に
民生教育衛生常任委員会委員として
千葉松三郎君
今野貞亮君
三春重雄君 全
先清水君
只木和六君
若林豊平君
丹野亀一郎君
佐々木源左エ門君
松尾啓三君 以上九君を指名いたします。 次に
経済農地常任委員会委員として
大平良治君 師 義三君
小野寺勝一郎君
佐藤民三郎君
那須豊治君
加藤正義君 狩野 伝君
千葉隆三郎君
荒井律二君
佐々木省三君 以上十君を指名いたします。 次に
土木常任委員会委員として 遠藤 要君
石塚英馬君
安倍春雄君
高橋友衛君
松尾力治君
屋代文太郎君
小野寺誠毅君 阿部来太郎君
高橋大蔵君 星 勇之助君 以上十君を指名いたします。 次に
商工水産労働常任委員会委員として
木田豊吉君
阿部権治郎君
石垣義雄君
清水源太郎君
高泉勝次君
須田欣衛君 浅野豊次郎君
百井英一君
門間正寿君 佐藤新助君 以上十君を指名いたします。 次に
議会運営常任委員会委員として
大平良治君 遠藤 要君
安倍春雄君
石垣義雄君
清水源太郎君
只木和六君
小野寺誠毅君
松尾啓三君 平野 博君 星 勇之助君 以上十君を指名いたします。 以上であります。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議ないと認めまして、それぞれ以上の通り決定いたします。
暫時休憩をいたします。 午後四時五十四分休憩 午後五時二十五分
開議 ------------------------------
△正副
常任委員長選挙
○議長(
椛沢敬之助君) 再開いたします。ただいまより各
常任委員長及び副
委員長の選挙を行います。
◆四十四番(
荒井律二君)
常任委員長、及び副
委員長の選挙につきましては選挙の煩を省き、
議長指名とされんことの動議を提出いたします。御賛成を願います。
○議長(
椛沢敬之助君) 四十四番の動議は議題となりました。
右動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議なしと認めまして御指名いたします。
総務常任委員会、
委員長に千石正
乃夫君民生教育衛生常任委員会、
委員長に
佐々木源左エ門君。
経済農地常任委員会、
委員長に
師義三君。
土木常任委員会、
委員長に
高橋大蔵君。
商工水産労働常任委員会、
委員長に
浅野豊次郎君。
議会運営委員会、
委員長に
松尾啓三君。 次に
総務常任委員会、副
委員長に
菅原運治郎君。
民生教育衛生常任委員会、副
委員長に
若林豊平君。
経済農地常任委員会、副
委員長に
佐々木省三君。
土木常任委員会、副
委員長に
高橋友衛君。
商工水産労働常任委員会、副
委員長に
百井英一君。
議会運営常任委員会、副
委員長に遠藤要君。以上であります。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議なしと認めまして、それぞれ以上の通り決定いたします。(
拍手) ------------------------------
△議第二十四
号議案乃至第四十四
号議案上程
○議長(
椛沢敬之助君) 次にお諮りいたします。本日の日程を追加いたしまして、知事の提案にかかる、議第二十五
号議案、議第四十四
号議案に至る二十議案を本日の日程といたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議なしと認めまして議第二十五
号議案ないし、議第四十四
号議案を本日の日程といたします。 次に当局に対して、ただいま提案になりました各
号議案の
提案理由の説明を求めます。 〔
番外佐々木知事登壇〕 ------------------------------
△
知事提案理由説明
◎番外[知事](
佐々木家寿治君) ただいま上程に相なりました昭和二十四年度
一般会計、並びに
特別会計予算案、及び付隨する他の議案の上程に当りまして、提案の理由を申し上げ、同時に所懐の一端を申し上げたいと存じます。 私は民選第二代目の本県知事として、この機会において自分の
県政施行に対する方針を明らかにいたしたいと存じておつたのでございますが、現下の諸々の情勢、特に
経済復興九原則の発表等によりまして、財政、行政、各般にわたりまして大転換をも予想せられ、
従つて昭和二十四年度の
国庫予算などもいまだ成立はもちろん、編成さへにもならないような状態に相なつておりますので、国政との関連において考察せらるべき県の政策といたしましては、今後
国庫予算の成立をまちまして、十分考究し、直ちに実施に移すべく財政の方針を立てまして、次の機会において発表を申し上げたく存じておりますので、何とぞその点よろしく御了解をお願いいたしたいと思います。 なお財政の現情と予算の編成につきまして、その所見を申し上げたいと存じます。 現下の経済界の情勢を願みてみますとインフレーシヨンは依然として継続いたしております。
物価騰貴による財政の需要の増嵩、
租税滞納の漸増、
起債市場の不振等、
財政運営におきまする障害は何らの好転をも見せておりません。むしろ次第にその深刻性を加えまして、国庫及び
地方財政の前途がまことに憂慮にたえないものがあるのであります。昨年末
マツカーサー元帥から
吉田首相に書簡を送られまして、わが国の財政、通貨、価格、及び賃金の安定を実現し、
輸出用生産を最大限に引上げることを目標とする、いわゆる
経済復興九原則を明らかにいたしました。国民全部の奮起を要望されたのでございます。財政もまたこの新しい時代のもとにいかに発足すべきか。ことさらにこの九原則はその冒頭におきまして急速に予算の均衡をはかることを要求しております。その構想をいかに実現し、財政の
新規建直しをいかにすべきものであろうか。まさに終戦以来の経済の大転換期に立ちまして、その重要さと困難さは容易ならぬものがあると存ずるものであります。しかしこれが施策を強力に推進し、賃金、物価の安定の度合を強めまして、生産を増加し、輸出の見通しが立つてこそはじめて外資の援助も強化され、前途に明るい希望を持ち得るものと信ずるものであります。政府におきましては目下この新経済安定計画に基きまして、昭和二十四年度予算を編成中でありまして、いまだ国会にも提出されておらないのでありますが、この予算成立によつて、はじめて具体的な実施計画が樹立せられることと存ずるものであります。従いましてこの間に処して編成いたしました本県の昭和二十四年度予算は勢いいわゆる骨核予算の性格を帯びたものとならざるを得なかつた次第であります。 昨年実施されました地方税財政制度の改革も経済界の急激な変動に応ずる弾力性も自由性もなく、今なお
国庫予算に一層依存せざるを得ない状態にあるのであります。 目下
地方財政委員会におきましては、
地方財政の現情に鑑みまして、さらに第二次財政制度の改革につき立案中でありますので、積極的施策に要する経費につきましては、後日
国庫予算及び経済九原則に基く具体的実施目標等とも睨み合せ、成案を得次第、追加予算として提出する見込みであります。今回の予算案は原則として第一に植林に要する経費、第二に法令に基く義務的経費、第三に連合軍の命令、または要請により実施を要する経費、第四、災害復旧費第五、継続的性質を有する公共事業費にとどめることにいたしました。災害復旧費、及び継続的性質を有する公共事業費は、
国庫予算の編成方針に大変革を加える様子でもあり、国庫補助金問題の見通しもつきませんので、おおむね第一四半期における所要見込額を計上いたしたのであります。なおこれらの経費といえども経費の真に必要とする範囲にとどめ、また職員の給與につきましては六千三百七円ベースに切り替え、一応昭和二十三年度予算定員を基礎として所要額を計上することといたした次第であります。 以上の方針によりまして編成いたしました予算案中、おもなるものについて御説明申し上げたいと存じます。 災害復旧事業につきましては、昭和二十三年度において十九億九千四萬円を計上し、融雪期までこれが実施を期すべく政府に強く要望し、復旧の努力を続けて参つたのでございますが、現在までの政府認承額は七億七千余萬円程度にすぎません。さらに政府に対しまして実状を訴え、事業費の増額、または融資につき懇請するとともに、県内において一億円の公債を公募するなど、資金の許す範囲において事業の促進を期しておる次第であります。昭和二十四年度分につきましては、政府の予算も右決定に即します全体計画を樹立し得ない状態にありますので、とりあえず年度当初において必要とする復旧費四億余萬円を計上いたした次第であります。災害復旧事業の完成は、本県として最も重大であり、かつ焦眉の急務でありますので、今後とも関係方面とも折衝をいたし、強力に推進し、必要経費を予算に計上し、萬遺憾なきを期する覚悟であります。 次に教育委員から提出の予算に関しましては、日本再建の基礎は教育の振興にありと存じますので、特に慎重なる検討を加えまして計上をいたした次第でございます。すなわち第一に新学制施行以来、特に小学校につきましては、逐次教員及び設備の充実をはかり、新教育の徹底を期しておるところでありますが、今回学級数、及び一学級当りの教員数を相当数増加し、また新制中学校につきましては、昭和二十四年度から全学年が義務制となりましたので、これに伴う教員の増員を行い、新制度の充度を期することにいたしました。 第二に新制高等学校につきましては、本春新制中学校を卒業する者に対し、教育の機会を得せしめるためにおおむね各学校とも一学級を増加いたしましたほか、涌谷、若柳高等学校に男子部、加美、亘理、津谷、伊具、各農林、農産高等学校に普通科を新設するとともに、校舎補修に要する経費を相当額計上いたしました。また定時制高等学校につきましては、分校十五校を新設し、教育の普及充実とをはかることにいたしたのであります。 第三に盲聾唖教育の徹底をはかるため、特に聾唖学校の敷地、建物の購入費を計上するのほか、教育委員会に補導資材を配給し、急速に新教育の一般普及を期することにいたした次第であります。 以上のほか、民生安定上必要な生活保護費、昨年一月から実施された児童福祉法の施行に要する経費、保健衛生に要する経費及び県債償選に要する経費等がその主なるものでありまするが、いずれも義務的経費でありまして、このほか県の産業の振興上必要なる経費、県民の福利増進に必要なる経費等、いずれも本県として重要施策を行うための必要な経費が山積しております。しかし前述のごとき財政状態にありますため、歳入面における制約もあり、これをすべて予算化することはなかなか容易なことではなく、これらの経費につきましては、差当り、年度当初において、必要と認める僅少なる額に限定せざるを得なかつたことは、私の最も遺憾に存ずる次第でございます。幸い各位の御協力によりまして
地方財政制度の理想的改革が実現し、多少なりとも余力ができますれば、本県として施行を要する重要施策を逐次解決するよう振向けたいと念願しておるものであります。かくして編成いたしました
歳出予算総額は二十六億七千余萬円に達したのでありますが、これが財源といたしましては国庫支出金十一億八千四百余萬円現在一億円、使用料、手数料その他の
特定財源として、一億八千四百余萬円を見込みました。残る十二億二百余萬円は県税、相続税を充当することといたしたのであります。この県税、相続税は
地方財政制度改革も未決定になつておりますので、二十三年度の実績を基礎といたし、経済施策に応じた自然増収を見込んでおりまして、計上いたしたのでありますが、徴税技術の向上を図り、適正なる課税を行うとともに、脱税の防止に全力を傾注し、もつてこの収入を確保したいと存ずる次第であります。 なお使用した手数料中、女子専門学校、及び高等学校の授業料、寄宿料は、物価水準の上昇とも考え合せ、現行の六割程度増徴することといたしましたほか種畜場の種つけ手数料も値上げすることとし、これらの
改正條例を同時に提案して、おります。その他使用料、手数料については政令に基く徴収限度もありますので、県税同様現行料額により自然増収を見込み計上いたしました。 以上は
一般会計の
歳入歳出予算の概要でございます。 議第二十六号から議第三十七
号議案までは、
各種特別会計に属する予算案でありますが、
一般会計同様の方針に則りまして、最小限度の経費を計上いたした次第であります。 議第三十三
号議案以下は予算案に附隨する必要なる案件でありますが、県議会議員その他特別職の現在の報酬額等は、現下の物価事情からいたしまして実情にそぐわないものがあると認めましたので、それぞれそれを引上げたいと存じまして提案いたした次第であります。 以上
一般会計及び
特別会計予算案、並びに附属議案の概要について御説明をいたしました。何とぞ慎重御審議の上、御議決あらんことをお願いする次第であります。(拍手)
○議長(
椛沢敬之助君) 御聞き及びの通りの
提案理由説明がありました。従いまして上程中の各
号議案はそれぞれの所管に属する各
常任委員会にその審査を付託いたします。
------------------------------
△
請願陳情等報告
○議長(
椛沢敬之助君) この際御報告いたします。請願陳情等二箇件が追加提出されております。書記をしてその件名を朗読いたさせます。 石巻女川間鉄道電化に関する請願 鰹鮪漁業乗組員に対する主食増配に関する陳情
○議長(
椛沢敬之助君) 以上の通りであります。ただいま追加提出いたしました請願陳情等は、それぞれの所管に属する各
常任委員会にその審査を付託いたします。
------------------------------
△
散会動議
◆四十四番(
荒井律二君) ただいま上程中の議第二十五
号議案、並びに議第四十四
号議案につきましては、明十九日は議案審査のために本会議を休会とし、二十日、二十一日は日曜、祭日のために当然休会とし、来る二十二日に継続上程することとし、本日はこれをもつて散会されんことの動議を提出いたします。何とぞ御賛成を願います。
○議長(
椛沢敬之助君) 四十四番の動議は議題と相なりました。
右動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
------------------------------
△散会
○議長(
椛沢敬之助君) 御異議なしと認めまして右の動議の通り決定いたします。 では本日上程中の各
号議案につきましては、明十九日は議案審査のため本会議を休会とし、二十日、二十一日は日曜、祭日でありますので当然本会議を休会とし、来る二十二日に継続上程することといたします。なお二十二日の
会議日程は、上程中の議第二十五
号議案、並びに議第四十四
号議案の
継続議であります。 本日はこれをもつて散会いたします。 午後五時四十九分散会...