釜石市議会 > 1999-06-18 >
06月18日-04号

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  1. 釜石市議会 1999-06-18
    06月18日-04号


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    平成11年  6月 定例会(第2号)           平成11年釜石市議会6月定例会会議録---------------------------------------          平成11年6月18日金曜日--------------------------------------- 議事日程第4号  平成11年6月18日(金) 定例会        午後1時会議を開く第1 本日の会議録署名議員の指名第2 市政に関する一般質問(続)  7 (1) 市長の財政哲学財政運営について       18番 鈴木(正)議員    (2) 福祉政策に対する基本認識福祉産業起こしについて   〃    (3) 経済再生公共事業導入の考え方について        〃    (4) 市職員の意識改革と役所の効率的組織運営について    〃    (5) 岩手科学技術専門学校について             〃  8 (1) 市長の政治姿勢について            23番 平舘議員    (2) 鵜住居地区生活道路促進について            〃    (3) テレビ難視聴解消のための施設の設置について      〃  9   市長の所信表明について            21番 土橋議員                                     以上  ------------------------------------- 本日の会議に付した事件第1 本日の会議録署名議員の指名……………………………………………………… 110第2 市政に関する一般質問(続)  7 (1) 市長の財政哲学財政運営について   18番 鈴木(正)議員…… 110    (2) 福祉政策に対する基本認識福祉産業起こしについて                             〃  …………… 111    (3) 経済再生公共事業導入の考え方について    〃  …………… 111    (4) 市職員の意識改革と役所の効率的組織運営について                             〃  …………… 112    (5) 岩手科学技術専門学校について         〃  …………… 112  8 (1) 市長の政治姿勢について        23番 平舘議員…………… 124    (2) 鵜住居地区生活道路促進について        〃  …………… 124    (3) テレビ難視聴解消のための施設の設置について  〃  …………… 125  9   市長の所信表明について        21番 土橋議員…………… 137  ------------------------------------- 出席議員(26名)                 議長   佐野金吾君                 副議長  千葉勝男君                  1番  菊池 孝君                  2番  藤井修一君                  3番  山崎長栄君                  4番  藤原茂實君                  5番  岩間勘二君                  6番  両川敏之君                  8番  松坂喜史君                  9番  斎藤正子君                  10番  山崎清勝君                  12番  島林兼雄君                  13番  鈴木利明君                  14番  佐藤一夫君                  15番  東 隆人君                  16番  菊池正明君                  17番  秋元厚子君                  18番  鈴木正幸君                  19番  佐々木 真君                  20番  平松福一君                  21番  土橋幸三君                  22番  菊池こう一君                  23番  平舘幸雄君                  24番  小野寺英雄君                  25番  菊池久治君                  26番  小沢和夫  ------------------------------------- 説明のため出席した者              市長      小野信一君              収入役     正木 等君              総務企画部長  津田修一君              民生部長    古川鶴松君              経済部長    桑畑喜一君              建設部長    海野 伸君              総務課長    和泉重勝君              財政課長    小山 士君              企画課長    佐野善次君              港湾振興室長  野田喜一君              市民課長    前川正義君              福祉事務所長  水野昭利君              高規格幹線                      船越 毅君              道路対策課長              都市計画課長  伊藤昭男君              市民病院                      吉田貴一君              事務長              水道事業所長  鶴田正次君              教育長     菊池 葵君              教育次長    菊池永欣君              学校教育課長  樋口賢一君              社会教育課長  黒田博子君              体育振興課長  八幡義久君              学校給食                      千葉幸弘君              センター所長              図書館長    菊池菊司君              監査委員    大橋龍夫君              農業委員会                      佐々木邦夫君              事務局長  ------------------------------------- 事務局職員出席者              事務局長    藤原宏昭              事務局長補佐  佐々木裕一              議事係長    古川至言  -------------------------------------                午後1時会議を開く ○議長(佐野金吾君) 本日の出席議員は26名で定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから本日の会議を開きます。本日の議事は、お手元の議事日程第4号により進めます。  ------------------------------------- ○議長(佐野金吾君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員には、会議規則第81条の規定により議長において26番小沢和夫君及び1番菊池孝君を指名いたします。  ------------------------------------- ○議長(佐野金吾君) 日程第2、市政に関する一般質問を行います。順次質問を許します。18番鈴木正幸君、登壇を願います。(拍手) 〔18番鈴木正幸君登壇〕 ◆18番(鈴木正幸君) 小野市長におかれましては、このたびの厳しい選挙戦を制し、市民の負託を受けて第7代目の釜石市長に就任されましたことを、まずもってお祝いを申し上げます。 今、釜石市は人口減と経済の低迷する中で、雇用の場が少なく、若者の都会への流出、そしてまた25%の高齢化率を迎えるなど、さらに商店街の落ち込みとあわせ、深刻な状況下に置かれております。こうしたもとで行われました12年ぶりの市長選挙は、市民の関心も大きく、それだけ新市長に対する期待感も大きいものがあると思うのであります。長年の政治キャリアを持つ小野市長に寄せる安心感と、「4年で釜石を変えます」という市民への訴えが勝利の流れを引き寄せた一因であると思うとき、市民の期待は大きいものがあると思うわけであります。今後4年間の市政のかじ取りを、4万8000市民の先頭に立って釜石発展のため御奮闘されんことを御期待申し上げます。 さて、質問に入るわけでありますが、新市長誕生後最初の議会でもありますので、今回は何点か基本的なことについて伺っておきたいと思いますが、一般質問もきょうが3日目になりますことから重複する内容もあるわけでありますが、既に通告をいたしておりますので、通告に従って順次質問を行ってまいります。 まず最初に、市長の財政哲学財政運営についてであります。 釜石市の財政状況を見たとき、平成10年度の一般会計規模は約214億円、11年度当初予算における自主財源比率が43.3%、依存財源比率が56.7%。地方債が一般会計で11年度末見込額で約167億円強、市民1人当たり34万5799円。特別会計を合わせますと約235億6000万、市民1人当たりの借金が48万6479円となっているのであります。 野田前市長は、財政の基本運営につきましては、健全財政を維持し、後年度に過度の負担を残さない、こういう方針を貫いてまいりましたが、小野市長は当市のこの厳しい財政状況を考える中で、どのような財政哲学をもって財政の運営に当たられるのか、市長の所見を伺います。 次に、福祉政策に対する基本認識福祉産業起こしについてであります。 釜石市は高齢化比率が25%と、4人に1人が65歳以上の人で占めているわけであります。また、子供の数も年々減少し、いわゆる少子・高齢化の先端を走っているまちであるわけであります。このような状況の中で、福祉施策の充実は時代の趨勢と言っても過言ではないわけであります。一方、福祉の充実には相当の金がかかることも周知の事実であります。福祉の分野も広範囲に存在しておるわけであります。こうしたもとで釜石市における福祉政策をどのように考えていくかということについての基本認識について、市長の所見を伺います。 また、市長は、福祉こそ次の時代の経済を切り開く一大産業である、こういった認識を持っておられるようでありますが、その点につきましては私も全く理解をするところであります。したがいまして、釜石における福祉産業起こし、こうした点でどのような構想を持っておられるのか、市長の所見を伺います。 次に、経済再生公共事業導入の考え方であります。 日本経済の長期不況による企業のリストラで完全失業率が過去最大の4.8%となり、未曾有の危機的状況を呈しております。情報通信産業、環境産業、福祉産業など新たな産業による雇用機会の創出を図らなければ、失業者の救済は困難とも言われておるわけであります。また一方では、従来型の公共事業投資に対する中央政界での厳しい指摘があることも報じられておるわけであります。 しかしながら、岩手県、特にも沿岸の釜石地域におきましては、道路や港湾を初め基盤整備の立ちおくれがひどく、このことが地域の発展を阻害し、生活水準のおくれを来す要因になっていることもまた事実であります。こうした事業の促進につきましては、何としても国・県による公共事業の導入が不可欠なのであります。 また、建設や土木産業に働く人々にとっては、民間需要が落ち込んでいる中、公共事業がなければ生きていけないような状況下にもあり、釜石においてもこうした産業で働く勤労者の雇用維持のためにも、何としても公共事業の導入が必要であると思うのであります。この点に関する市長の見解を伺っておきます。 さらに、公共事業等予算確保に当たっては、国あるいは県への予算要望の陳情を行ってきておりますが、この点に関する今後の取り組みと、その考え方について伺っておきたいと思います。 次に、市職員の意識改革と役所の効率的な組織運営の問題についてであります。 民間企業で働く勤労者は、リストラに遭うと次の仕事を探すのが大変だと、こういう状況が続いておるわけでありますが、公務員にはそうした心配はなく、世の中が不況で厳しいときほど市職員に対する厳しい声が多く出されてまいります。それは、日常の市職員の市民に接する高飛車な態度や、あるいは勤務の状態、サービス精神の希薄さ等々からくる市民の不満の声のあらわれであると思うのであります。もちろんすべての職員がそうだとは私も思っていませんし、優秀な職員や一生懸命頑張っている職員もたくさんおるわけであります。しかしながら、全体として厳しい声が出されるのは、市職員の意識に民間と違った甘さがあるからだろうと思うのであります。よく言われる親方日の丸の意識であります。 私は、市の職員と市民の意識に大きな違いがある地域では発展は非常に難しい、こういうふうに思うのであります。市の職員には、すぐれた人材がたくさん集まっているはずであります。そうした人たちが真剣に釜石を思い、釜石を考えて、何をどう実践していくべきかを真剣に議論し、市民とともに努力する姿勢が出てきたとき、初めて信頼感が生まれてくるのではないでしょうか。小野市長市役所職員意識改革を積極的に行う考え方のようでありますので、その点につきましては大変結構でありますので、私の見解についての所見を承ると同時に、意識改革に向けた具体的な方策についての見解をお伺いをいたします。 また、市役所の効率的組織運営の問題でありますが、組織が変わり、人が変われば、新たな活力も出てくるものと期待をするわけでありますが、効率的な組織に改めるに当たっては縦割り行政という、この縦割り行政の欠陥を補完をすると、こういった方策についても検討すべきであると思うわけでありますが、現時点で具体構想があれば見解をお伺いをいたします。 次に、科学技術専門学校の問題についてであります。 さきの議会において、平成11年4月以降の岩手科学技術専門学校の運営について、最終的な方針が示された旨の当局答弁があったわけであります。それによりますと、コンピューター学科及び造船工学科の2学科を順次開設し、あわせて空き教室を利用したカルチャー学科衛星通信を活用した大学受験講座の複合的な運営を行う方針になっているとのことであります。また、約10にわたる専攻科目によるコンピューター学科、定員40名を平成11年4月から開設し、地域内の学生及び社会人を対象に募集をしていくが、当面は同グループ校から学生等を移してスタートしたいとの意向であったようであります。 こうした見解が示されたのは3月6日のようでありますから、既に3カ月以上も経過をいたしておるわけでありますが、グループ校から学生を移す、こうした問題を含めて、まだ時期も明確にされていないわけでありますが、その後の動きについて承っておきたいと思います。 平成12年4月から開校される造船工学科は、系列校の学生を含め全国的な範囲から学生募集を行う予定であるとのことですが、既に相当の準備が進んで募集体制ができていてしかるべきと考えるのでありますが、その点についても見解を伺っておきます。 科学技術専門学校の件に関しましては、これまでも約束をしたことが必ずしも守られてきたとは言えないわけでありますので、学校の目的外使用や学校の廃止となったときは、市との間で契約をしている用地の返還については約束を守ると、こういった点についても、抵当権が設定をされているということが事実とするならば、その辺も明確にした上で対処していくべきと思うわけでありますが、当局の見解を伺っておきます。 以上で壇上からの質問を終わり、時間があれば自席より再質問を行います。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(佐野金吾君) 市長。 〔市長小野信一君登壇〕 ◎市長(小野信一君) 鈴木議員にお答えをいたします。 当市の財政状況は、人口の減少と景気の低迷等により税収は伸び悩み、地方交付税国庫支出金も大幅な増加ができません。その一方で扶助費や公債費などの義務的経費の増加が見込まれるほか、地域経済の活性化に向けた施策の充実、少子・高齢社会に向けた総合的な地域社会福祉政策生活関連社会資本の整備など、今後取り組まなければならない新たな政策課題が控えており、大変厳しい状況にあります。また、地方債は借入額が過去最高額に達しており、今後の公債費の増加が見込まれるとともに、人件費や物件費などの経常的経費の割合がさらに増加し、財政の硬直化が進んでいる状況です。 さらに、経常収支比率公債費比率などの各種財政分析指標を用いて財政状況を分析しましても、各指標ともに危険区域に入っております。都市部が中心ではありますが、財政が破綻状況にある自治体も出てきており、当市においても財政の健全性の確保が緊急の課題と認識をいたしております。 私は財政運営に当たっては、まず時代の要請に的確にこたえるもの、市民のニーズに十分にこたえるもの、釜石の魅力を引き出すものを、優先度を十分検討して実施してまいります。 次に、これまでは事業予算の大小が重視されてきましたが、市民の満足度や政策の効果を重視するシステムにしてまいります。また、多くの懸案事項を抱えておりますが、事業の優先度の厳しい選択を行い、投資効果等を十分に検討した上で、緊急性のある事業に起債等の財源を重点的に、かつ計画的に配分し、起債依存からの脱却を目指し、財政構造の健全性の向上に配慮してまいります。そして、公債費や人件費の削減を進め義務的経費等の抑制を図り、財政構造の弾力性を確保してまいります。 私は地方財政運営の基本は、収支の均衡、財政構造の弾力性の確保、行政水準の確保と向上、財政運営の効率化、公正の確保、財政秩序の適正化、そして長期的財政安定の確保の原則にあると考えますので、その信念に基づいて健全財政の堅持を努めてまいります。 また、これまでは必ずしも十分行われてこなかったことですが、財政状況を市民にわかりやすく知らせ、市民の声を聞くとともに市民と市の役割分担を明確にし、市民にもできることは、みずからが進んで行うという意識を持っていただくことも必要と考えております。 いずれ財政状況は大変厳しいものがありますが、議員の皆さんを初め市民の英知を結集するとともに、市職員にも前例にとらわれず創意と工夫を出させ、市民に信頼されるよう適切な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 以上をもちまして私からの答弁は終わりますが、引き続き関係部長が答弁をいたします。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 〔総務企画部長津田修一君登壇〕 ◎総務企画部長津田修一君) 私からは経済再生公共事業導入、市職員の意識改革効率的組織運営及び科学技術専門学校についての御質問にお答えいたします。 まず、経済再生公共事業導入の考え方についてですが、国の新しい全国総合開発計画21世紀の国土のグランドデザインでは、活力ある地域産業の構築と雇用機会の確保を図るものとし、その施策の一つとして科学技術の振興と地域における産業創出の風土の醸成を掲げ、地域の研究開発ポテンシャルを結集し、地域の内部から自立的に新しい産業の展開を促すため、支援策の充実や産官学の連携、協力を推進するものとしております。 当市といたしましても、21世紀を展望した都市像の一つとして未来を拓く研究開発都市を掲げ、施策の展開を図ってまいりました。その結果、海洋バイオテクノロジー研究所や岩手県水産技術センターなど世界に開かれた研究拠点としての可能性を見せ始めておりますが、これらの研究機関での研究内容を活用して新たに産業化を図るという点については、いまだ不十分であると考えております。今後は産学官の連携などにより地場企業の開発力の強化を促進するとともに、研究開発関連企業の集積を図ることが必要と考えております。 公共事業の導入につきましては、当市におきましては国・県の協力を得ながら道路、港湾の基盤整備を盛んに進めているところでありますが、議員御指摘のとおり、公共事業の導入は雇用の確保に大きな役割を果たしており、地域経済に与える影響も非常に大きいものと認識いたしております。これまでにも公共事業予算確保につきましては、統一要望を初め、機会あるごとに個々の要望等を行ってまいりましたが、今後もこれまでと同様に県選出国会議員地元選出県議会議員各位に御協力をお願いするとともに、国政で培った人脈なども活用しながら要望活動を行ってまいりたいと考えております。 次に、市職員の意識改革に対する御質問にお答えいたします。 議員から、市職員について市民がどのように見ているかという御指摘、また地域の発展のために、市の職員は真剣に釜石のことを考え、真剣に議論して業務を行えば、市民から信頼が得られるのではないかとの御意見をいただきました。市長の就任に際して、市役所は最大のサービス機関であると認識し、市民が満足できる行政、市民に親しまれる市役所をつくりたいと訓示を受けたところであります。議員から御提言をいただきました地域のための職員間の真剣な議論と情報の共有化が必要であるとの考えに対し、共感するところですし、具体的な意識改革の方法は今後さらに意見を交換し、実行していきたいと考えております。 市役所に対しては、職員の対応等についてさまざまな苦情も寄せられていますが、職員の中には市民に対して親身に対応している職員、あるいは夜遅くまで仕事をしている職員もおりますこともありますので、御理解をいただきたいと存じます。 職員の接遇に対しては、新採用職員研修、広域圏で行う初級研修など各種研修でも実施しており、市民サービスの向上を目指していきますので、御了承賜りたいと思います。 次に、効率的な組織運営を行うための具体的な構想についての御質問にお答えいたします。 行政運営を効率的に行うためには、縦割り的な行政運営では限界があり、横断的な組織運営をしていくことが大切だと認識しております。そのためには、現在の部・課・係の枠組みだけではなく、その壁を取り払った組織運営も考えていかなければならないと考えております。これらを具体的に行う方法として、一つは、先進的な施策、国や県の最新施策の動向などの情報収集・分析、具体化の方向性の検討などを行う政策研究のための組織を発足させたいと考えております。 最後に、効率的な組織運営をするためには、常に社会情勢の変化、業務の流れを把握し、的確に対応するとともに、新しい観点に立った行政のあり方を定めるため、行政改革に関する検討を進めますので、御了承賜ります。 次に、岩手科学技術専門学校についての御質問にお答えいたします。 同専門学校の今後の学校運営につきましては、京都科学技術専門学校グループ最高責任者である山崎会長が本年3月6日、当市を訪問した際、その方針が示されたところでございます。その内容は、地域のニーズに沿った学科で再開することとし、科学技術分野でのコンピューター学科及び造船工学科の2学科を順次開設しながら、空き教室を利用した各種カルチャー学科衛星通信による大学受験講座の複合的な運営を行いたいとのことでありました。開校時期につきましては、コンピューター学科各種カルチャー学科は本年4月に、衛星通信を利用した大学受験講座等の学科は本年5月を目途に開校し、さらに造船工学科については平成12年4月の開校を目指したいとの意向でございました。 その後、去る4月16日、当市から京都に出向き、具体的なスケジュール等について確認したところ、開校に向けた作業は若干おくれているものの、4月を準備期間とし、5月の連休明けのコンピューター学科の開校を目指しており、学生については関連校からの移動を基本としながら、あわせて新規の学生募集を行うこととし、募集要綱を作成中であるとの回答でございました。また、指導に当たる講師については他校からの派遣や地元からの採用も検討しているとのことであり、4月25日付の新聞紙上において教員募集の求人広告を掲載したところであります。 市といたしましては、同校のこれまでの姿勢とは異なり、会長みずから開校に向けた取り組みを行っていることから、現在までその推移を見守ってきたところでありますが、当初示された開校時期から2カ月経過しているため、今後の開校に向けた学校運営の基本的な方針、あるいは具体的なスケジュール等について再度直接協議したい旨要請したところ、今月末に来釜し、説明したいとの連絡をいただいております。したがいまして、今後とも同校の施設が活用されていない実情を一日も早く解消する取り組みを進めるよう強く要請するとともに、現状における最善の解決策を協議してまいりたいと考えているところであります。 なお、無償譲渡した同校用地に抵当権が設定されているのかとの御質問でございますが、現在、当該用地には金融機関2社の根抵当権が設定されていることを確認しております。また、学校の目的外使用や学校廃止となった場合の対応についても、当然、市との間での契約条項が遵守されるものと認識しておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(佐野金吾君) 民生部長。 〔民生部長古川鶴松君登壇〕 ◎民生部長(古川鶴松君) 私からは福祉政策についての御質問にお答えを申し上げます。 市長の主要施策として、福祉の充実と福祉産業の構築による雇用の確保を掲げているところでございます。と申しますのも、福祉施策というものはお金がかかるだけで、何も生み出さないという考え方が今までの行政の中にあったのではないかと思われるわけでありますけれども、近年の当市の実例がそれを証明しているように、市内に特別養護老人ホーム及び老人保健施設が新設されたことによって多くの若者の雇用の場が確保されております。したがいまして、福祉の向上と若者の働く場所の確保というものは同時に解決しなければならない問題でもあり、なおかつ、それは可能であると考えるものであります。 まず、福祉行政にかかわる基本認識についてでありますけれども、市長の施政方針演述では市役所を市民への最高のサービス機関と位置づけ、市民の満足度の向上が図られる行政を目指しているところであります。そのためには、まずもって市民の健康づくりや福祉の向上なくして達成されるものではないと考えます。すなわち子供から高齢者まで、また障害の有無にかかわらず、市民のだれもが住みなれたこの釜石で、生涯を通じて健康で安心して暮らし続けていくことができ、いつでも必要なときに必要なサービスを選択し、利用できるまちづくりを進めることであります。 特にこの福祉のまちづくりビジョンを単に行政が考え、市民に与えるという発想ではなく、行政の現状というものを市民に広く開示し、市民の皆様の参画のもとで構築してまいりたいと考えております。その際、行政においては、地域において必要な福祉サービスの量と質の両面にわたって確保していくことはもちろんでございますけれども、市民の皆様には自分の人生をみずから生き生きとしたものにしていこうとする取り組みや、身近な地域社会の中で住民お互いの支え合いや見守り体制の構築を進めるといった取り組みをお願いしたいと存じます。このように行政と市民とが手を携えてまちづくりを進めることによって、笑顔で暮らせる生きがいのあるまちが達成されるものと信ずるものであります。 次に、福祉産業起こしについてでございますけれども、前段申し述べましたとおり、福祉施策と産業起こしは決して相反する課題ではないと考えております。特にも現在、国においては、これまで戦後50年間維持されてまいりました社会福祉の基礎構造の抜本的な改革を進めており、これまでの行政による限られた者の保護・救済を図るという措置制度から、広く国民全体を対象として、増大・多様化する福祉需要に対応できるようにするため、多様な事業主体の参入による各種サービスを利用者みずからが選択し、利用できる体制へと移行が進められております。その一つのあらわれが介護保険制度であります。当市においても訪問介護、デイサービス等の在宅福祉事業の拡充並びに新規事業者の導入や創出によって、産業としての福祉事業の拡大が期待されるところであります。 なお、これらの具体的な施策を盛り込んだ次期釜石市総合振興計画並びに老人保健福祉計画等につきましては、現在、策定作業を進めているところであり、今後、市民各位の御意見を賜りながら、より一層議論を深め、早急に取りまとめを図ってまいりたいと存じますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 以上をもちまして答弁を終わります。 ○議長(佐野金吾君) 鈴木正幸君。 ◆18番(鈴木正幸君) 財政問題について、市長からその考え方が述べられました。何点か再質問を行ってまいりたいと思います。 市長も述べましたように、釜石市の財政というものは非常に厳しく、しかも硬直化をしてきておると、こういう状況下にあると、このように考えておるわけであります。そうした厳しい財政運営の中で市長もいわゆる健全財政を堅持をしていくと、こういう基本的な考え方が明らかになったわけでありますが、いわゆる健全財政を堅持をしていくために、どのような施策、どのような考え方でもってこれを運営をしていくのかと。 先ほどもいろんな指標の話が出ましたけれども、一例で申し上げますならば、例えば前野田市政の際には、市債の借り入れに当たって償還金の枠以内にとどめると、こういった一つの考え方が出されましたが、小野市長に当たって、その健全財政の維持を前提とした場合にどういう運営を行っていこうとするのか。この点についての考え方があれば、お聞かせをいただきたいと思うわけであります。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長津田修一君) 現段階では具体的に、市債の借り入れをその範囲内に抑えるといったようなものは、今のところまだ考えておりません。 なおかつ、例えば市債の借り入れの件につきましても、ここ二、三年というんですかね、ここ二、三年、もうちょっとあるかと思いますが、については、必ずしもその枠の中には入ってきていなくて、少しずつ現状としてはふえてきた実情にあります。それも国の方の経済対策に対応してのことだというふうには考えられるんですが、そういう状況にあります。 ただ、先ほどから、具体的な方針はまだこれからということになろうかと思いますが、とにかく事務事業をいかに効率的にやっていくか。今、義務的経費を抑えるといっても、人件費もかなりぎちぎちに詰まってきている段階かなと私は考えております。したがいまして、そのほかどうやって抑えていくかといったところになろうかと思いますが、維持管理費とかという面をかなり抑え込む必要があるのかなということも考えております。 それから、あとは、いかに事業を効率的にやっていくかという観点でありますけれども、これにつきましては先ほど来というか、この何日間か同じような答えになるんですけれども、市民の満足度から見て、最大満足できるものに事業を重点的にやっていこうということになろうかと思います。そういう面で事業を評価して、その評価した結果をまた新しい政策に生かしていくといった仕組みをつくり上げていかない限り、なかなか予算を効率的にやっていけないという現状にあります。したがいまして、そういう制度をつくって、システムをつくっていくということが、最終的な予算を堅持していくということにはなろうと思います。そのほか、あとはこれまでと同じでございますけれども、できるだけ有利な交付税措置があるものといったところを導入していくということになろうと思います。 本来であれば、これは自分たちの持ち出しを少なく、市の持ち出しを少なくて最大の事業をやるということが、国全体から見て本当にいいのかどうかというのは多分あるんだと思います。というよりも、逆に補助金をもらわないで事業を、自分たちの自由の中でやった方が有効に使えるという事業もあるはずなので、本来はそういうスタイルがよろしいのかなという気もしないでもないんですが、その辺はやはり市の財政との兼ね合いになると思いますので、その点も含めて少し時間をいただいて検討させていただきたいなと考えております。 ○議長(佐野金吾君) 鈴木正幸君。 ◆18番(鈴木正幸君) 具体的な検討については、むしろ今後十分検討すると、こういうことでありますから、それはそれで理解をしておきます。 ただ、やっぱり財政状況が厳しい中で、一つはいかに収入をふやす方策を考えるかと、もう一つは支出をいかに効率的に図っていくかと、このせんじ詰めれば二つでしかないわけですね。これは先ほども申しました公共事業等のいわゆる国なり県からいかに金を引き出してくるか、こういうことが歳入の分では当然検討されなければならないわけであります。しかし、歳出の面で考えた場合に、いろいろ事業の効率、そして優先度、これもまさに当然なわけであります。 わかりやすいことでちょっと申し上げますと、新市長もいわゆる民間の発想をと、こういう表現も一部使っておったわけでありますが、民間でありますならば、いわゆる固定費が年々バンバンふえていくと。そして、その結果、財政が非常に硬直化をしてきておる。このことを黙って手をこまねいておった場合にどうなるのか。これはもう言わなくてもわかるわけであります。 ところが、行政の場合には、これこれの固定費がかかる。したがって、残った部分でいかに効率的に仕事をしていくかと、こういう発想がまず第一じゃないのかと。こういうふうに考えたときに、年々やれる事業の中身というのは縮小をせざるを得ない、どこかにしわ寄せが行く、これは当然なわけであります。したがって、いかにその固定費を削減をする方策を行政として真剣にやっぱり検討をすべきではないのかと、こう考えるわけであります。 職員の問題についてもしかりなわけでありますが、議会も今改選時には2名の定数削減を行ったわけであります。行政の職員も5年間で5%の削減と、こういう目標を立て、どうやらこれも達成をされそうだと、こういう状況を聞いております。しかし、にもかかわらずやっぱり硬直化をしておるわけでありますから、今後はどうするのかと、こういうことについても検討を加えていく必要があるんではないかと、このように考えるわけでありますが、その点についての見解があればお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長津田修一君) まさにそのとおりではないかなと考えております。したがいまして、今いろいろ数字を現在分析している最中ではあるんですが、例えば義務的経費の中で、人件費とか扶助費とか公債費とかいうのが三つぐらい義務的経費に入っているんでございますけれども、こういう見方でいきますと、要は歳出の方は多分、前年とどのくらい伸びているか。義務的経費がその中で前年と同じだけ伸びている分には、要は歳出が1%伸びて、義務的経費も1%伸びている分には、相対して前年より率が変わらず推移していくわけですけれども、そういう見方で見ていきますと、歳出の伸びよりもやはり公債費ですか、の伸びというのが、対前年度比が伸びるのが大きいということは、義務的経費の中に公債費の占めてくる割合がどんどんこれからやっぱりふえてきているということになります。 それで、人件費はさてどうなんだろうと見ていきますと、ここは平成7年度以降、比較的伸びが抑えられてきて、歳出の中の伸びの中でも小さい方になってきているということでございます。したがいまして、これは多分、今後もう少しよく見ていかなきゃいけないんですが、少しずつ成果があらわれてきているのかなというところかと思います。 したがいまして、今後はこの公債費をどう管理していくかというのが、やはり一番大事なところではないかなというふうには理解しています。ちょっと表現悪い。一番大事というのは、人件費はもういいんじゃないかということじゃなくて、これは一応ある程度、今の目標設定した中でおさまりつつありますし、今後もこれからまた、これを新たにしてやっていかなきゃいけないんですが、今後は少しでも公債費の方にも新たな視点を移して、これを管理していくような方向も考えていかなきゃいけないのかなと思っております。 ただ、これにつきましては、国の景気対策、あるいは地域の中での景気浮揚といったこととの極めて強い関係がございます。したがいまして、これをうまく管理できる水準の中に抑えていけるかどうかというのは、かなり厳しいのかなというのが、財政の方の担当を受け持っている者としての感覚かなというところでございます。 ○議長(佐野金吾君) 鈴木正幸君。
    ◆18番(鈴木正幸君) 人件費の面については平成7年くらいから大体その範囲内に入っていると、こういうことでありますが、それも先ほど言いましたように、5年間の計画の中で5%の削減計画、こういう努力の一つのあらわれであるだろうと、こういうふうに私は見ておるわけであります。したがいまして、それが終わった以後の問題をどうするのかということの検討が今後当然必要になってくるだろうと、こういうふうに思っているわけですね。 したがいまして、市長もいわゆる民間の発想といいますか、そういうものも発揮できる市長だろうと、こういうふうに考えておりますので、その点の民間の発想も取り入れた行政の改革、あるいは組織機構の見直し、こういうものに蛮勇をひとつ振るっていただきたいと、こういう点をひとつ申し上げておきたいと思います。 次に、福祉の問題について若干質問をしたいと思います。 福祉産業を起こしていくということについては、壇上でも申し上げましたとおり、非常に社会的ニーズに沿ったことであろうと。こういう点では私も全く同感であるわけであります。既に説明もあったように、特別養護老人ホーム、新たに設置をしたことにより相当数の雇用力が増大をしたと。これもまさにそのとおりであります。問題は、これからどういった内容の福祉産業が起こせるのか、あるいは起こしていこうとしているのか、このことによってどれくらいの雇用力が生み出せるのかと、こういうことがひとつ新たな取り組みの中でやっぱり重要になってくるだろうと、このように思うわけであります。 もう一つは、清風園の問題も出ております。これも非常に老朽化をしておりますので、早期に更新をしなきゃならないと、こういった時期がもう大分以前から言われておるわけでありますが、この点についても、更新とはいえ、幾らか雇用力も変わってくるのかなと、こういう期待もあるわけですが、そういう点も含めまして、二つ目は、この清風園老朽化の問題について、土地もまだ決まっておらないだろうというふうに私、認識しておるんですが、そういう点を含めた見通しは一体どうなっているのかと。こういう点をひとつ2点目に聞いておきたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 市長。 ◎市長(小野信一君) 先ほど鈴木議員から質問受けました財政に対する私の基本的な考え方、私の今考えていることを、まとまっているわけじゃありませんけれども、お答えいたします。 一つは、私どもが市会議員のころ、昭和30年、40年代は公債費の比率が10%以上を危険水域と考えまして、10%を超えると起債が認められないというようなことでございました。ところが、その後の経済状況、経済が発展してまいりますと、15%が危険地域だということになってまいりました。20%を超えると起債が認められないとか、自治省の干渉を受けるということになりました。したがって、この数字も今考えてみますと、余り根拠のないものではなかったんだろうか。10%から15%、今は20%まで上がっていると。しかし、危険水域に入ったことは釜石も間違いないんだろうと、こう思います。だからといって岩手県の中で最悪かというと、そうでもないようです。したがって、具体的にどのように我々はこれを考えればいいのか。確かに数字は悪くなっておることは間違いありませんので、それをどこで抑えていけるのかということを私はこれから具体的に検討を命じて、私自身も考えていきたい、こう思っておるところでございます。 現在の地方自治体の財政悪化の一つの大きな理由は、景気対策として国の方針として地方自治体に対して、自治体の単独事業の増加を強く要請されておるところでございます。したがって、政府の言うのには、その償還は交付税で見ましょうと。こういう政策が進められたものですから、地方自治体は大変単独事業を大幅に増加して、財政を悪化させておることも事実であります。しかし、国の財政がますます悪化しておるものですから、これを交付税として見るということがまだ約束、実現されておりません。したがって、地方六団体は団結して政府に対して、これらの景気対策のための地方自治体の単独事業の交付税化をしっかりと見きわめ、その実現を政府に求めていくことが必要だろうと思います。 それから、我々も事業を選択する場合に、緊急性ということもありますけれども、一つは交付税措置のあるもの、あるいは補助金の大きいもの、これを独自に事業を起こす場合に、一つの大きな基準として考えざるを得ないような立場に私は入っているのではないかと。 しかし、先ほど総務部長がおっしゃっておりましたように、国の方向ではなく、その地域の特性に合った単独事業を実行することがこれまた地方自治体の任務だろうと、こう考えるときに、この相反する矛盾をどう解決して政策を具体化していけばいいのか、それがこれから我々に課せられた任務ではないんだろうかと、こう考えておるところです。これらの三つの事柄を総合的に判断して具体的な財政運営を考えることが必要だろうと、こう思っております。 それから、福祉産業ですが、先ほど部長がおっしゃっておりましたけれども、100のベッドを増加させることによって200人の雇用をつくり上げました。現在、釜石市には福祉施設に入ることを待っておる人が70人おります。釜石市民で他の地方自治体の福祉施設に入っておる人が100人おります。したがって、釜石が今、福祉産業を完全なものとして、この170人のお年寄りの皆さんの収容施設をつくることができるとするならば、恐らく300人から400人の雇用を生み出す福祉産業をつくり出すことができるのではないだろうか。私はこれもひとつ釜石の長期計画の中にしっかりと取り組んでいかなければならない、こう考えておるところでございます。 しかし、同時に、他の市町村から釜石の福祉施設に入っておる人も、それだけの人数がございます。したがって、それらを交換した場合にどうなるのか、どれだけの福祉産業の雇用を確保できるのかということもこれからしっかりと調査して、その実現のために我々は努力していかなければならないと思います。 残りの質問は部長の方から答弁させます。 ○議長(佐野金吾君) 福祉事務所長。 ◎福祉事務所長(水野昭利君) 今後の福祉産業の件でございますが、現在計画しておりますのが、現在ケアハウスをつくるということにしておりますし、またグループホーム、これも建設するように、今、計画中でございます。 それから、介護保険制度になりますと、どうしましても、80%の方々を一応在宅で介護するということになりますと、約940人ほどの在宅の介護を必要とする方がいらっしゃいます。この方々に介護申し上げます人数といたしますと、1人のヘルパーさんが6人担当いたしますと、約150人ほどのヘルパーさんが必要じゃないかと。これは単純に1回だけということでございまして、この方が24時間看護等をやりますと150人では到底間に合いません。以上の形で、福祉産業に参入される方が多くなろうかと思います。 また、清風園の関係でございますが、これにつきましては昨日の市長の答弁でも申し上げてございますが、老朽化が激しいということでございます。これは昭和48年5月にこの清風園を設置いたしまして、それからはや30年程度になるわけでございますが、そのような形で老朽化が進んでおると。 もう1点につきましては、大部屋の解消を図ることができると。以前でありましたら、一部屋に6人から8人という方が今、清風園には入っておるわけでございますが、これが現在でありますと、最高でも4人及び2人、それから1人部屋というふうな形になってまいりまして、以前とは全然部屋の広さが違ってまいります。すなわち、1人当たりのスペースがずっと多くなってきているわけでございます。 そのような関係もございまして、市長が答弁いたしました早急に改築を進めていきたいということでございますが、これは大槌町と釜石と一緒にやっております釜石大槌行政組合なものでございますから、今後うちの方の老人保健福祉計画を策定する際に、また大槌町もそうでございますが、その際において十分に検討していきたいと、こう思っておりますので御了承願いたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 鈴木正幸君。 ◆18番(鈴木正幸君) ちょっと時間もなくなってきましたので、もう1点だけ質問をしたいと思います。 経済の振興と公共事業の関係、その必要性については前段も申し上げましたけれども、特に当市の経済振興にとっては、現在進めております道路、港湾、こういった点でも公共事業の導入により早期に完成をさせると。これはもう当然のことであるわけでありますが、そのほかにも、やっぱり新たな公共事業の導入という点についても、市長の国政で培ってきた人脈、こういったことも十分活用をしながら、今後の取り組みに期待を申し上げておきたいと、このように考えますが、もう一つ、身近な問題をちょっと申し上げておきたいと思うんですが、現在、鵜住居で進めております生活道路整備の問題があるわけであります。この事業も市の経済の振興と、こういう面ではやっぱり一翼を担う問題ではないのかと、こういうふうに考えるわけでありますし、同時に地域の住民にとりましては、長年の懸案でありました区画整理事業にかわる事業として早期にやっぱり完成をさせていかなきゃないと、こういう重要な事業でもあるわけであります。 今年度の当初予算には1億円予算がついておりますし、補正で2000万つきました。しかしながら、当初計画の10年間でこれを完成をさせようとするには、もっともっとやっぱり予算が必要だろうと、こういうふうに考えるわけでありますが、今後の補正等を含めたこの予算に対する考え方、ぜひ補正でもつけていかないと当初計画の達成は困難ではないのかと、こういうふうに考えるので、その点についての見解をひとつ建設部長の方からお願いをしたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 建設部長。 ◎建設部長(海野伸君) お答えします。 鵜住居地区生活道路整備事業につきましては、起債、地方特定道路整備事業、これと単独事業として始まったものでございます。したがいまして、先ほどから財源との関係でかなり厳しいお話ししているわけですけれども、現実にはやはり10年間で今のまま推移すれば難しいかなと思っております。できれば国庫補助の導入、これらの可能性について少し模索していきたいと思っておりますので、今作成しております総合振興計画、これの進行と合わせながら検討してまいりたいと思いますので、御理解願います。 ○議長(佐野金吾君) 18番鈴木正幸君の一般質問を終わります。 次に、23番平舘幸雄君、登壇を願います。(拍手) 〔23番平舘幸雄君登壇〕 ◆23番(平舘幸雄君) 今任期最後の議会であり、また一般質問も最終日であり、先ほど質問している議員の重複する点も多々あると思いますので、当局におかれましては御配慮を願いますとともに、私は簡潔に質問いたしますので、当局も簡潔に答弁をいただくことをお願い申し上げまして質問に入ります。 まず最初に、市長就任に対して心からお祝いを申し上げます。 私は、市長とは昭和46年に市議会議員として、同じ地区から一緒に選挙戦を戦い、ともに議席を与えていただきました。当時は市長は先輩議員として同じクラブで御指導賜り、これまた感謝申し上げているところであります。市長はその後におきまして、国政の場で衆議院議員として4期にわたり活躍され、このたび市長としてこの議場で44年目で再会できたことを喜びとするところであります。これまでの政治経験をフルに発揮され、市発展に向けて公約が果たせるよう努力していただきたいことを申し上げます。 質問に入りますけれども、市長の政治姿勢について、行政の継続性を、市長の見解を求めていきたいと思います。 これまでの歴代市長が努力してきた港湾、湾防建設事業など、港湾事業、三陸縦貫自動車道、横断自動車、特にも仙人道路の改良など、都市基盤の整備について早急に着工、完成させなければならないわけでありますけれども、こういうことにつきまして行政の継続性、新市長はどのように考えているのか、まずもって求めておきます。 次に、市の庁舎の問題について申し上げます。 新聞報道によりますと、市長は広く市民の声を聞きながら慎重に対応したいと。具体的には4年間は建設できないという方向であるように承っておりますけれども、そうだとすれば、現在まで積み立てしてまいりました約13億の基金、この積み立て、今後どのように考えているのか。また、ある厳しい財政状況の中で有効にこの運用する考えあるのかないのか、この点についても御所見を求めておきます。 次に、鵜住居地区生活道路の促進についてお聞きいたしますけれども、先ほど鈴木議員からも質問ありましたけれども、この種の問題は20年前に都市計画整備事業として、平田地区と検討、比較して、鵜住居地区に位置づけられました。の経過があり、この鵜住居地区の道路整備計画が18年経過した時点で鵜住居地区生活道路整備事業として名称を変更し、市の単独事業として予算化計上されました。当該事業は鵜住居地区の環境道路整備というだけではなく、大槌との合併の問題、いろいろな問題を加味して、国道45号線の渋滞緩和など、広域的な行政の推進という意味で大きな意義あるものと認識しております。 早い完成を望むものでありますけれども、先ほども答弁ありましたけれども、12メーター道路は着工いたしました。しかし、話に聞きますと、12メーター道路完成後に今の45号線の裏を通る8メーター道路、計画されているように聞いていますけれども、今の12メーター道路完成となりますと3年、4年かかるわけですから、いずれ8メーター道路は先ほど申し上げたとおり、45号線に匹敵する機能を持つ、地権者の会も協力的な体制にあるということを伺っております。予算確保と早急の工事の進捗を要求するものであります。その後の経過と今後の予定を求めておきます。 次に、テレビ難視聴地域の解消のための施設の設置について質問いたします。 釜石のテレビの難視聴地域は約30カ所あるというふうに聞いております。そのうち10カ所につきましては、釜石ケーブルテレビのエリアとして恩恵を受けることができる地域であります。その他の地区については地理的にも無理があり、それぞれ多大な負担の中で運営されている組合が多々あります。このような状況下の中で行政としても地域の実情を踏まえ、地域とともに難視聴地域の解消に向けて取り組むべきと考えておりますけれども、これまでの取り組みの経過と今後の取り組み方について具体的に御答弁を求めておきます。 昨年、難視聴区域から市長に対して陳情がなされた経過があります。その中で、前向きな取り組みを行うという意向の確認をしていた経過があります。3月の新年度予算の市長査定において、6月補正で3カ所の設置の方向性であるということを、その陳情した組合に答弁しているはずであります。3カ月後にこの2カ所の予定を措置されておりますけれども、その経過もまた具体的に御答弁いただきたいと思います。 以上で壇上からの質問は終わりますけれども、関連は自席から行いますので、まずもって時間の問題ありますので簡潔に答弁を願います。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(佐野金吾君) 市長。 〔市長小野信一君登壇〕 ◎市長(小野信一君) 平舘議員にお答えいたします。 まず、行政の継続性についてです。 行政の計画は将来の一定期間、個々の事業・施策の方向性を一定程度拘束いたします。議会に提案し、承認されたものや、住民のコンセンサスを得たものは、市長がかわっても当然引き継がれることが行政の姿であるはずです。選挙で市長がかわったからといって安易に政策を変更するものではありません。 しかし、社会経済環境は目まぐるしく変化し、行政に対するニーズも高度化、多様化、複雑化しており、これらに対する的確な対応も必要となっておりますことから、事務事業の不断の見直しをし、それが継続する必要のある事業なのかどうか、適切な評価と判断を加えていかなければならないものです。 なお、質問でありますが、港湾、道路の整備については、これまでの行政と議会が一体となってその整備促進に努めてきたものでありますし、私も公約として掲げたものでありますから、従前にも増して当然力を入れてやっていく必要があると存じます。 次に、庁舎建設基金についてです。 庁舎建設基金は、市庁舎建設事業の資金に充てるために設置しております。現在、約14億円ほど積み立てております。 市庁舎の建設には、財政状況や既存商店街との関係などのほか、市民から広く意見を聞くことなど、まだまだ検討しなければならない課題が多く、これらの検討に十分な時間をかける必要があることから、私は基本的にはこの4年間では建設しないと心に決めております。 しかし、現在の市庁舎での非効率性、住民サービスや経費の面からも、新しい庁舎の建設の必要性は認識しており、基金については毎年積み立てていくつもりであります。近い将来には必ず新しい庁舎は必要となりますので、財源問題、庁舎を建設することによるほかの事業や住民への影響などをしっかりと見きわめ、住民の合意を得ることが必要だと考えます。したがって、基金の取り崩しについては考えておりませんし、これからも可能な限り積み立てをしていくつもりであります。 以上をもちまして私からの答弁は終わりますが、引き続き関係部長に答弁させます。 ○議長(佐野金吾君) 民生部長。 〔民生部長古川鶴松君登壇〕 ◎民生部長(古川鶴松君) 私からは、テレビ難視聴地域解消のための施設設置についての御質問にお答えを申し上げます。 テレビ難視聴地域解消事業は、昭和46年に県単独事業として開始をされました。その後、昭和54年から国の補助制度も創設をされてまいりました。その後、一定の解消が図られたということで、昭和58年には補助制度は廃止をされております。しかし、岩手県は広大な面積の上に、多くの山間地や複雑に入り組んだリアス式海岸を有し、テレビ電波の届かない地域が数多く散在しておることから、昭和59年度から再び県単独補助事業として実施をされております。この事業は平成5年度からは新設のみを補助対象とする方針が打ち出されましたことから、当市では改修事業に対しましても補助対象とするよう、県に対する重点要望事項として強く働きかけをしてまいりました結果、平成8年度からは改修事業も補助対象となるなどの経過がありました。 当市のテレビ難視聴地域解消事業におけるテレビ共同受信施設組合の施設整備状況は、過去10年間を見てまいりますと、平成2年度には橋野地区、それから横内地区、3年度には室浜地区、4年度には小白浜地区、6年度には青ノ木地区、10年度には唐丹町片岸地区の合計6施設の整備を図ってきております。 また、この間、担当しております市民課の方では、2年ごとに各テレビ共同受信施設組合の代表者へのアンケート調査を実施しておりまして、各施設の維持管理状況、あるいはまた更新時期の把握や現況の調査などの実施に努めてまいったところでございます。 現在、市が把握しております既存のテレビ共同受信施設組合は28施設で、その設置年代を申し上げますと、昭和30年代に設置されたものが六つございます。40年代が九つ、50年代が11、60年代以降が2施設となっております。施設更新が必要と考えられる施設は、現在20施設もある状況でございます。 このような状況の中で、平成9年度から平成11年5月現在までに市長陳情などのあったテレビ共同受信施設組合は、施設を新設するところとしましては大洞地区、下荒川地区、それから施設を更新するところとしましては、外山地区、上小川地区、花露辺地区、本郷地区の6施設でございます。今回の補正予算では、総合振興計画に基づき大洞地区と外山地区を予定しているところでございます。 次に、今後の取り組みの方向についてでございますけれども、現状では県補助金の導入を前提として事業を進めざるを得ないものでございます。各施設の老朽化やテレビの受像品位などの状況把握を十分に行うため、引き続きアンケート調査と現況調査を実施し、テレビ難視聴地域との意見交換を重ねながら、年次計画をもって施設整備を図っていくことが必要と考えております。 また、花露辺地区テレビ難視聴解消事業については、この事業の必要性を十分に認識しております。現在、事業の窓口となっております釜石地方振興局に対しまして、補助金の内申について要望しております。県補助金の確定を待って本事業に取り組みたいと考えておりますので、何分の御理解をお願いをしたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 建設部長。 〔建設部長海野伸君登壇〕 ◎建設部長(海野伸君) 私からは、鵜住居地区生活道路整備事業に関する御質問にお答えいたします。 当該事業は、鵜住居地区内の日常交通を国道45号からの分散を図り、消防活動等の防災面を向上させ、高齢者への配慮として訪問入浴車の派遣実現、そのほか上下水道の布設空間確保などが可能となり、より住みよいまちづくりの推進と地域の活性化を目的として計画いたしたものであります。 これまでの取り組み経過につきましては、平成8年度に住民説明会の場で計画案を提案し、参加者の方々から大筋の賛意を得られましたことから、平成9年度には関係町内会ごとの説明会、先行する2路線の地権者からの意向調査を経まして、路線測量並びに主要交差点の交通量調査を実施いたしております。平成10年度には用地測量、不動産鑑定を実施した後、関係地権者を対象とした事業対象面積の説明会及び用地買収単価の説明会を行っており、さらに事業推進に向けての理解が得られたものと認識いたしております。 これを受け、平成11年度につきましては、バイパス的な機能を持ち、渋滞緩和の一助となるJR山田線東側の市道鵜住居46号線を拡幅改良を実施するため、今年度分の用地買収契約を関係地権者と早期に締結できるよう準備を進めており、道路改良工事につきましては秋口ごろの工事発注を目指し、作業を進めております。 今後の見通しにつきましては、早期の完成が期待されておりますことから、市道鵜住居46号線は今年度を含めまして3カ年程度での完了を目指し、引き続き国道45号の西側の幅員8メーター道路の築造を予定しております。当該事業の促進に向けて鋭意努力してまいりたいと存じますので、御理解を賜ります。 以上をもちまして答弁を終わります。 ○議長(佐野金吾君) 平舘幸雄君。 ◆23番(平舘幸雄君) ただいま答弁いただきましたけれども、まずもって市長の継続性の答弁、理解いたしました。ただ、市長に要望なりお願いございますけれども、特に今、市長が公約で掲げた港湾との問題、要するに御案内のとおり、今、公共埠頭は整備を急がなきゃならないということと、おかげさんであのCGC船、トレーラー専用です、それからローロー船、これはトヨタ系の車の積み込み、積みおろしの経過ですけれども、これは順調に両方とも4日に1回入港して、作業がとり行われております。しかし、順調に2船とも4日置きに入っているわけですけれども、荷の関係で特に市長に、そういう荷主なり、トヨタ系列を初めポートセールス、市長みずから行っていただきたいというふうにまずお願いか、また市長のその見解をまずお聞きしたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 市長。 ◎市長(小野信一君) 総務部の方に今お願いをいたしておるのは、トヨタの本社に直接ポートセール、あるいは現在の自動車輸入の継続をより確実なものにするために、訪問して市長就任のごあいさつ方々働きかけていきたいと、こう思っております。 それから、県内の誘致企業あるいは既存企業に対しては、北上を中心としたあの九つの工業団地の人たちに北上に集まっていただいて、釜石のポートセールスの実際の働きかけをしていきたい。今月の末にその計画をしておるところでございます。より釜石の港湾機能としての充実を企業の皆さんにもしっかりと約束していただくために、私自身、先頭になって頑張る決意でございます。 ○議長(佐野金吾君) 平舘幸雄君。 ◆23番(平舘幸雄君) ただいま前向きな建設的な答弁いただきましたけれども、いずれ企業としても、そういう点に最善努力しておりますので、市長を初め当局の絶大なる御協力と御指導を賜りたいというふうに考えます。 次に、答弁は難聴地域の方から答弁されましたので、それから申し上げますけれども、民生部長、民生部長の答弁を理解いたしますけれども、私が中身を聞いている答弁はなされていないんです。 3月に野田市長と川畑助役のもとで市長査定の中で、総務部長も入っているはずです。3カ所申請して、3カ所つけると。ところが、3月には2カ所しかついていないということで、その2カ所も6月に繰り越して、6月には必ず3カ所つけるという経過があったわけです。その中で部課長はどのように取り組んできたのか、現在まで3カ月の間。そういう経過は、あなたが答弁していないんですよね。どういうことでそういう、市長の命を受けて、市長査定の中で総務部長も入っていて、そういう指示を得て、指示がなされたはずです。その3カ月間、どういうように取り組んできたのか。 私はいつも強いことを言うわけですけれども、助役が今ないわけですから、総務部長、あなたが事務執行の最高責任者でしょう。市長は4年間、私たち議員も4年間。部課長は定年なりいろいろなものがありまして、1年か2年で交代する率が多いでしょう。部長、課長がかわるたび、市民が陳情しなきゃならないということはありますか。それは行政として私は、先ほどから職員の問題出ていますけれども、一般職員よりも管理職にもう少しはっきりした行動をとっていただきたい。 私はいつも申し上げております。かつて野田市長の時代も、腰かけでは困るよと。できる、できないは別にして、市長からそういう命を受けて、その後3カ月も何も取り組まないで、6月議会にまたそのまま提案してくるということはどういうわけですか。まず御答弁求めます。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長津田修一君) まず、ちょっとはっきりしておきたいんですが、私はその場に出席していなかったということで、この件に関して上からの指示もいただいておりませんということでございます。 なお、難視聴地域につきましては、これは要望箇所はいっぱいございます。したがいまして、当然新規にやる箇所が優先順位が一番高くなるんだと思いますが、その場所の優先順位を高めているということでございます。できればいっぱい箇所をやりたいわけでございますけれども、予算との関係もございます。これに関しましては毎年のローリング、3年間ごとに事業を検討するわけでございますが、その際に11年は2カ所ということを決めておりました。それは当然、市長、助役まで決裁が通っている話でございます。その後に陳情が多分あったんだと思うのでございますが、その点、うまく皆さんの方に情報が伝わっていなかったのかなという気はしておりますが、一応部内ではそういうことに検討されていたということをここで御説明しておきます。 ○議長(佐野金吾君) 平舘幸雄君。 ◆23番(平舘幸雄君) 総務部長、この種の問題、あなたと私が話し合いしたこともあったでしょう。それ3月議会に、今テレビ、市長も見ていますからね、野田市長も助役も。いずれ3月以降に市長査定した後に出てきたんじゃないんですよ。去年の12月前ですよ。 それで、3月に市長査定の中で3カ所と決めたのが2カ所しかついていないと。市長の方からこれは困るということで、3月に発表しないで6月に繰り越して、3カ所1回に発表しろということは市長、助役から指令受けているはずです。あなたが受けたか、課長が受けたかわかりませんけれども。 当時の課長は、今の経済部長でしょう。新しい課長は今、小山課長でしょう。特に財政と企画の問題です、これは。これはできる、できないは別にして、12月に申し込んで、3月の議会でついていないから、2カ所も6月に発表せいと。あと1カ所も即時県と交渉して、6月に3カ所1回に発表せいということは、問題はケーブルテレビに市も出資しているでしょう。補助金出しているでしょう。そうすると、やっぱりその難視聴地域は恩恵を受けていないわけですから、恩恵受けていないところを早目に平等に恩恵受けるように当局がやるべきで、20カ所あるとすれば、1カ所ずつやったらば20年もかかるでしょう。ですから、財政的なものもあるけれども、いずれこれから2カ所なり3カ所なりという昨年からの陳情のやりとりの経過があったわけですよ。 私はそういうことを構えて、いずれ市長室にでも陳情に行ったとき念を押しているわけです、市長に、いいかと。部長、あなたもいたはずですね、民生部長。あなたも返事したでしょう、大丈夫ですと。おれがテレビ見ているからなと。今見ているでしょう。そういう確認までして、その経過、できる、できないは別にして、何ら取り組んでいないということは、これ問題ですよ。市民を無視していますよ。 ですから、私が言いたいのは、つける、つけないは別にして、新市長は聞いていると思いますけれども、いずれそういう引き継ぎ、申し送りというのはしっかりやってもらわなきゃ困ると。先ほど言ったように、課長が部長がかわるたび、市民がいろいろな問題を陳情しなきゃならないのかと。これは情けないことですよ。それ以上あれですか、答弁できませんか。答弁してくださいよ。そういう経過が、指示あったか、なかったか。今、総務部長の話を聞くと指示が、総務部長が入っていないということを言っているけれども、市長査定には総務部長入らなかったんですか。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長津田修一君) 査定の段階では当然入っております。ただ、陳情のときに入ったというような話だったので、私は入っていませんと言っておりました。ただ、査定のときもやはり事務的には、あくまでもこれは2件でいくべしという話で上げております。そのときに特段、私は意見をもらった記憶もないですし、その後どういう経緯があったのかは、直接聞いておりませんので理解していないというところでございます。 何分これに関しては、先ほど申しましたように優先順位等をまず事務的に考えて決めて、事務的にですか、ローリングの作業をやっている際に決めております。その段階で当然、補助金がつくという確定がしているものについて決まっていくという経緯がございますので、その点、御理解願いたい。 特に花露辺地区につきましては、本来であれば12年の予定であったやつを、現在11年にできないかという話を県の方に、先ほど民生部長からありましたとおり、している段階でございます。したがって、優先順位も上がっております。そういう意味では、陳情の要望を受けてその点に配慮したということでございますので、その点、御了解いただきたいというところでございます。 ○議長(佐野金吾君) 平舘幸雄君。 ◆23番(平舘幸雄君) いや、総務部長の答弁もよくわかりますけれども、それ順位上げたって、最初から11年度やるということを約束して、そして3月に3カ所申請して、これまで言えば言わざるを得ないですけれども、市の方が取り下げたんでしょう。総務部長がよくわからなければ経済部長、小山課長、市の方が取り下げたんです。その取り下げた経過をもって旧市長と助役に相当おしかりを受けて、直ちに県の方に取り組んで、6月議会に間に合わせろという指示がなされたはずです。 ところが、地域の方は、そういう固い約束なり指示がありましたので、3月には落ちたけれども、少なくとも6月にはつくものと思っていたわけだ。そうしたら、3月と同じ経過の発表がなされているわけですよ。それ、はっきり言いますと、総務部長も地域の人じゃないですから、花露辺、そういう地域も勉強していると思いますけれども、はっきりわからない点もあると思いますけれども、いずれ私は財政の問題もあり、そういうものを理解できることもありますけれども、いずれ3カ所もつかんで、1カ所を今度は市が辞退すると。県がつけないんでない、市の方で辞退した経過があるわけですよ。それを市長、助役がわかりまして、それ逆におしかりを受けたはずです、あなたたちが。すぐ県に要請して、助役まで行ったはずです、県に。そして、3月から6月の間にそういう経過を取り組んで、6月に3カ所発表しろという経過で我々は説明を受けて、地域にもその説明してきたはずです。その間、3カ月間たって、現在に来たならば、3月の時点と同じなわけです。 それから、今、総務部長が言う12年度を11年度に繰り上げたというのは、それ間違いです。昨年中にその約束しているわけです。三つ指定したわけですから。いずれそれは今、経過はそういうふうになっていますけれども、市長よく聞いていると思いますけれども、いずれもう少し、そういう市民に誤解を招かれたり、それから市民をだます、ほらを語るような経過ということは、これどうもうまくないことで、私たちがやっぱり発言するのは私一人の発言じゃないわけですから。やっぱりある程度市民の代表ですからね。いずれ課長、部長がかわるたび陳情をやり直さなきゃないというようなことは、これ好ましくないことですよ。 いずれそうしますと、見通しはどうなんですか。御答弁願います。 ○議長(佐野金吾君) 民生部長。 ◎民生部長(古川鶴松君) お答えします。 いろいろ今あったわけですけれども、その前に、同席した、しないというのは多分私だと思います。ことしの4月9日でございます。あのときは本郷の難視聴地域の方々の陳情がございました。その際に、本郷の陳情がすべて終わりまして、じゃ花露辺の方はどうなるのかという多分話題になったったと思います。私らの方ではもう3件、予算要求をするという前提で考えておったものですから、わかりましたと。予算要求する前提では考えておりますということを申し上げました。 ただ、この事業は単独事業ではございません。これはもう平舘議員さんおわかりのとおりでございます。県の補助事業なものですから、もしもそこで私がもう一つ言葉を足して、要求はしますけれども、県の方の補助も前提となるということをその際に一言あるいは私の方から申し上げておれば、あるいはこんな誤解も与えなかったんじゃないかとは思うわけですけれども、私の方の舌足らずな面もあるいはあったかもしれません。その点はひとつおわびを申し上げたいと思います。 それから、今後の問題でございますけれども、今、何といいますか、県の方もいろいろ、6月補正は終わりましたけれども、今度は9月補正というものもございますので、そこを目指して我々も一生懸命やっております。できれば9月補正に間に合うように。向こうが間に合えば、私たちの方も計上してもらって、そうすれば11年度の同じ年度でもって事業がスタートできるんじゃないかなというふうに今考えておりますけれども、ただ、これはここではっきり大丈夫ですと申し上げるところまではまだいっておりませんので、ひとつ御了解を賜りたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 平舘幸雄君。 ◆23番(平舘幸雄君) いや、民生部長、民生部長はそう言いますけれども、それは確かに部長になったばっかりで、次々、本郷も陳情に来た際に、本郷、いや、それ無理だと、市長にね。いや、今年じゃないと。明年、ああ明年ならいいと、12年度ならということで市長答弁ありまして、いずれ三つつけている箇所は大丈夫でしょうねと言ったら、あなた今答弁するとおり大丈夫ですということだから、我々はその当時の引き継ぎなされて、その当時やっているものかと思っているわけだ。 しかし、県の補助がつかない、それはそのとおりです。しかし、県に3カ所出して、1カ所取り下げてくるということありますか。県の方がつかないということならわかるけれども、市の方が取り下げたんでしょう。それを市長と助役に指摘されたわけだから、あなたたちは。それが今回、物になる、ならないは別にして、行政としてやっぱりできる、できないは別にして、ちゃんと引き継ぎして取り組んで、県とも交渉して、交渉して結果だめだというんならわかるんです。何らやっていないでしょう、3カ月間。 はっきり言いますと、私も憤慨したんですよ。言いにくいことですけれども、唐丹から市長出ているでしょう。野田市長がつけたのを小野市長が落としたと言われている、例えばですよ。そういうことも私も相当頭にきたったんですよね。市長は関係していないわけですから。行政の取り組み方ですよ。いずれ今後、難聴地域ばりじゃなく、何の問題でも、できる、できないは別にして、やっぱりしっかり引き継ぎして対処していただきたい。 腰かけの部長、課長のいすでは困りますよ。私から言えば、そういうふうに感じるんです。いずれ定年になるまで、あと1年か2年だと。この場で余りガタガタしたりするよりも、いろいろ済ました方がいいというようなことで、腰かけやられたんでは困るんですよ。一般職よりも管理職にこの要望を強く申し上げたいんです。いずれそういう意味で最善の努力してくださいよ、約束ですから。 そして、厳しい財政とは言いながらも、何千万や何億でないでしょう。県の補助金400万でしょう。それを市長、助役のもとにそういう引き継ぎして、しっかりしたものを3カ月もやっぱなして、そして申し送りも引き継ぎもなかったということに私は不満を抱きます。 次に、鵜住居生活道路の問題ですけれども、部長、私はこれを今掲げたことじゃないんですね。あなたも御承知でしょうね。開発公社の理事会においても、新市長にも、それから旧市長にも再三申し上げておったわけですよ。というのは、私は何も唐丹にいでで鵜住居の道路に力を入れると。あれは鵜住居だけの道路じゃないと。問題はやっぱり先ほど言うとおり、確かにあの道路整備したから道路の渋滞が緩和するとは言いませんけれども、多少でも町内は緩和できるわけですから。 それで、もしも市の財政がそういうふうに厳しいんであれば、結果的に財政的に同じだと言いますけれども、今、新仙人道路の代替地ですか、これは市の開発公社が先行取得して事業をとり行っております。我々は開発公社で研修した際にも、釜石市よりも小規模な市町村であっても、今の開発公社よりも大きな事業を取り組んでいるわけです。ですから、市の方は何としても今の12メーター道路、3年後の完成でなければかかれないというんであれば、できれば開発公社で1本ぐらい、今の45号線裏通りの道路ぐらいどうだということで、これは開発公社の理事会で強く新市長にもお願いなり要望した経過があるわけです。 そういうことを構えて、問題は先ほど言うとおり20年経過しているでしょう。18年目に生活道路に切りかえている。鵜住居の地域の人たちは、家の建てかえなり移動したい人もたくさんあったわけですよ。しかし、それも都市計画どうなるこうなるでできなかった。今度は生活道路ということで位置づけられた。そうすると、道路の周辺に建築したいという人が多々あるわけですよ。ですから、今の地権者は、12メーター道路、8メーター道路の地権者が地権者組合をつくりまして、今、協力体制とっているわけですから、そういう中で3年も4年もまたやっぱなされたんでは、地権者の中にもいろいろ問題が出てくる可能性もあるわけですよ。今、地権者も一生懸命盛り上がっている地域ですから、いずれそういうものを踏まえて何とか早期に開発公社なり、それから市なりで対処できないものかということを私は申し上げているんです。御答弁願います。 ○議長(佐野金吾君) 建設部長。 ◎建設部長(海野伸君) 開発公社の利用ということでございますけれども、現在、整備につきましては地方特定道路整備事業、起債事業で進めております。いずれ公社で買った場合には、いずれ市の一般財源で買い戻すという形になります。多分、他市町村なりで開発公社を使っていろいろな整備をやっているというのは、住宅開発なり工業開発なり、そういうものをいずれ買い戻しがあって初めて利益を生むというふうな形のもので動いているんじゃないかなと思っています。 今回この鵜住居道路につきまして、やはり土地開発公社を利用するとすれば、土地の先行取得が工事を早めるというふうな、ある程度の効果が見えるような形でないと、なかなか使えないのかなというふうな感じを持っています。といいますのは、例えば100で用地を買って、用地を買ったところを100で買い戻して100で工事すると、200の金が必要になってくるというふうなことが出てくるわけです。そういうことで、先ほどちょっと鈴木議員にもお話ししましたけれども、やはり国庫補助導入、これの可能性が本当にないのか。そっちの方が、例えば2分の1の補助であれば、その2分の1の国庫の分で逆に公社を使って先行取得するとか、そういうことが考えられると思いますので、その辺を含みながら公社の活用については検討していきたいと思っていますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 平舘幸雄君。 ◆23番(平舘幸雄君) 部長、よくわかります。私も微力だけれども、公社の監事しております。いずれ例えば住宅、代替地、今の新仙人のああいうところであれば開発して、でき上がって売れば、すぐ金入ってくるというところと、それから道路の場合には、道路を先行取得してやっても、市が買い求めるわけだから、最後に市にはね返ってくることはよくわかります。 ただ、今言う、特に私は今後、広域圏の問題で、大槌とのやっぱりそういうものを緩和するためにも、何としてもその道路が完成しますと、道路の渋滞が100%緩和するとは言いませんけれども、多少でも鵜住居のまちの中は、あの45号線の裏側を通ると配慮されるわけですから、いずれ先ほどくどいようですけれども、12メーター終わってからとなると3年も4年もかかると。ですから、何かの機会にせめて、あとの全部完成するには10年、約40億ですか、そういう莫大な40億の金ですから、せめて12メーター道路と8メーター道路ばりも早い機会にそういう着工に持っていけないものかなということで、先ほど鈴木議員も申し上げましたが、いずれ12メーター道路は1億、3月で新年度つきまして、今回2000万、1億2000万ついているようですけれども、いずれあとの残されているのは問題の北側の道路ですね、45号線の裏側。これも大事なので、いずれ早急に、できれば3年も4年もということじゃない。地権者も首をそろえて待っているわけですから、地権者のそういう団結、力のあるうちに、もう一本の道路もせめて買収なり何かだけにこぎついていけないのかなということで、要望としては、できるものであれば本年なり来年早々でも、そういうふうに取り組んでほしいということをまず申し上げておきたい。 市長、そういうことで、できれば一本、道路を早目に、そういうものを取り組んでいただきたいということをまず申し上げたいと思います。 いずれいろいろな面を質問いたしますけれども、私は先ほどの難聴の問題は特に頭にカチンときたわけで、頭にカチンときたことと同時に、行政の部課長の取り組みということを今後、二度とこういうことのないように取り組んでいただきたいということで新市長に。新市長も今のやりとり十分聞いていると思いますので、いずれ市長は選挙公約に行政改革ということを掲げているわけですから、特にこういうところの改革をしてほしいということを市長に強く要望して、時間がありますけれども、私の質問終わります。 ○議長(佐野金吾君) 23番平舘幸雄君の一般質問を終わります。 暫時休憩をいたします。                午後2時46分休憩  -------------------------------------                午後3時31分再開 ○議長(佐野金吾君) 休憩を打ち切って会議を再開いたします。休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。21番土橋幸三君、登壇を願います。(拍手) 〔21番土橋幸三君登壇〕 ◆21番(土橋幸三君) 6月議会の一般質問も、私が最後となりました。そして、32年間の議員生活の最後の定例議会ということになり、しかも最後の一般質問ということになると、何か感傷的になって涙が出そうでございますけれども、その辺はぐっと我慢をして、元気を出してやります。 さて、小野市長は三つどもえの激しい選挙戦を戦い抜き、勝利をおさめることができました。御当選まことにおめでとうございます。 質問の本論に入る前に、少々時間をおかりをしたいと思うんです。私は昭和42年に市議会議員となり、昭和42年から栗沢市長、昭和50年から浜川市長、昭和62年から野田市長と、いずれも私の大先輩でございましたし、常日ごろ尊敬しておった方々でございます。偉大な為政者だったというふうに考えております。小野市長で4人目の市長となるわけでございます。 小野市長はかつて昭和34年から昭和50年まで、私の先輩議員としてこの議場で活躍しておりました。当時の印象としては大変有能で理論的で、ちょうど議席は秋元さんと正幸さんの中間ころにおったような記憶しております。鮮明に覚えております。本当に優秀な議員さんだなというふうに考えておりましたが、当時、ああ唐丹のこれは小野惣さんの御曹司だという考え方で見ておったんですが、そして市会議員をやめて国会議員になられて、そして釜石の活性化を図ろうとして今度は市長になられた。私は一介の市会議員でございまして、まさに月とスッポンというか、てんとうさまとばんとうさまの違いなんですね。 そこで、釜石のさらなる発展を私は常に祈念するものでございますけれども、今回の市長選は激しい選挙戦だけに、12年前の選挙戦のときは浜川さんと野田さん戦ったんです。そのときは私、浜川さんについたんですけれども、浜川さん敗れましたですね。というと、当時、野田さんは流れを変えようという、10万都市構想だというキャッチフレーズ。これはすばらしいキャッチフレーズでしたね。地方自治体の政策なんていうのは、そんなに異なるものじゃなかろうと思うんですが、この野田さんのキャッチフレーズが大きく市民にアピールしたんでないかと思うんです。 今回の選挙、小野さん、私の政治家の大先輩でございますので、公約をよく見ました。その中で一番私の印象に残ったのは、4年で変えようという短い表現ですけれども、これがぴんときましたね、私は。勝負決まったんじゃないかと思いましたね、これ見て。本当です。これはすばらしいキャッチフレーズですよ。やっぱり長年政治家しただけのことはあるなと。 私は小野さんには悪いですけれども、別な方を味方したものですから。どうも市長選は、栗沢さんのときは勝ったんですよね。浜川さんのときも勝って、浜川さんのとき、また野田さんには負けたんです。今度の場合は小野さんに負けました。本当に敬服いたします。どうも。 そのときの4年で変えますという基本理念といいましょうか、それが基礎となって市長の所信表明になったんだと思うんです。第1点目は、4年で変えるといったって、そう簡単に変えれないよと、こう思うんですけれども、これはいずれにしたって、よくしなきゃならないですよね。戦い終わったから、もう敵も味方もないです。一つにして釜石をよくしなきゃならない。そういうことで、ひとつ端的で結構ですから、どうして4年で釜石を変えるのか。変えるということは、一般論的にやっぱりよくなるという理解をいたします。よくさせなきゃならないしょう、やっぱりね。悪くなるということは為政者の務めじゃないですから、より以上に釜石をよくするということが目的ですからね。 そこで、お伺いをしたいと思うんです。釜石の社会経済環境は非常に厳しいと市長も所信表明で述べておりますが、4年で本当にこの厳しい情勢の中で変革できるのかどうかということなんです。私も9月から一市民でございますけれども、御期待したいなというふうに考えております。 第2点目は、市長は、市役所は市民への最高のサービス機関だということ、そのとおりだと思うんです。具体的な施策は何をやろうとしているのかお伺いしたいと思うんですが、現在の職員でも、公務員という自覚を持って一生懸命やっている職員がおりますね。私がかつて市会議員になったとき、残念ながら休憩時間にはそっちこっち行った職員もあるようなんですがね。何かやっておったんでしょう。それは具体的に言いません。 第3点目は、市長はこれまで重視しなかった市民の満足度や政策の効果の視点を重視した行政を実施するとしておりますが、これもまた大変なことだなというふうに考えておりますが、抽象的で結構です。 それから、歴代の市長も重点的にやってきたと思うんですが、第4点目は、市政に対する基本的な考え方7項目を挙げておりますが、7項目を挙げてもらったんでは時間がなくなるので、またこれも概論で結構でございます。 第5点目は、現在、釜石の総合振興計画というのがございますけれども、これもやっぱり市長がかわったから改定を余儀なくされると思うんですが、小野市長の何というのか、人間像というか、政治像というか、そういうものが出てくると思うんですが、どの辺に力点を置いているのかお伺いしておきたいと思うんです。 それから、第6点目は、やっぱり助役を置くという考え方だったようですが、なるべく早く置くようにして、そして小野市長の片腕として活用していただきたいということを強く要望しておきます。 最後に、質問ではございませんが、8月には議会議員の選挙があるわけでございます。これも近年にない多くの方々が立候補するようで、私、42年に立候補したときは36人の定員でしたが、36の定員に対して50人近い方が立候補したんです。そのときも小野市長は市会議員に立候補しまして、堂々上位で当選しておりますが、釜石の活性化の手法や意見が異なる議員もおりますけれども、やっぱり私にとっては大切な同僚議員なんです。そこで、再選を果たしてください、皆さん。そして、党派を超えて釜石をよくしようということで一生懸命努力してもらいたいということを、この演壇からお願いをしておきます。 以上で壇上からの質問を終わりますが、関連質問は時間がございましたら自席よりお伺いをいたします。 以上で質問を終わります。(拍手) ○議長(佐野金吾君) 市長。 〔市長小野信一君登壇〕 ◎市長(小野信一君) 土橋議員にお答えをいたします。 4年で釜石をどう変えるかについてです。 私は確かに市長選挙で、市民の皆さんに4年で釜石を変えると訴えてまいりました。私の考える釜石の最大の問題点は、今、市民が郷土釜石の未来に、その将来に大きな不安を抱き、その生活と生業に自信を失っていることであります。それが具体的には、活性化のための投資に非常に少なくなっております。このことが具体的にしっかりとあらわれております。 私は4年の任期中に、行政の実績と職員の協力によって、なるほどこれならば5年や8年でかつての人口や繁栄を取り戻すことはできなくても、10年、20年後には必ず我々の郷土の未来に確信が持てると、現在の市民の意識を変えて希望を持てるようにすることを、私は4年で釜石を変えると言ったわけであります。 4年間で物事を起こし、具体的に何かを完成し、あるいは経済を活気づかせ、人口を増加させることは容易なことでないことは、私自身しっかりと認識をいたしておるつもりであります。要するに私は、4年間で市民の皆様方が釜石の将来にしっかりと確信を持てるように変えていくことは必ずできるという信念を持っておるからであります。 今、10年先、20年先の釜石の将来を見通すと、水産業、製造業が活性化するのだろうか、高齢者福祉は大丈夫だろうか、教育は、若者定着等は。市民にとって大きな不安な面が多いと思います。そのために私は4年間の市政運営を通じて、市民の皆さんが持っている将来に対する不安を少しでも取り除き、10年、20年後には釜石が確かによくなるという確信を市民の皆さんに実感してもらうように努力してまいるつもりであります。 次に、市役所を最高のサービス機関としていくための具体的な施策についてです。 まず、第1に費用効果の面ですが、市の行政を市民の方々の税金で賄っている以上、最小の経費で最大の効果を発揮していかなければなりません。税金をむだに使わず、最も有効な使い方をしたいと考えます。この点については、後段の市民の満足度と政策効果に関する答弁の中で述べるつもりです。 第2に、職員の意識改革、行財政の改革を行っていくことです。サービスを提供するのは市民の職員ですので、職員の意識改革とともに職員の資質の向上にも努めてまいらなければなりません。 なお、行政改革への取り組みにつきましては、新たな視点に立って新たな行政改革大綱を作成していきます。 第3には、サービスの質の向上とコスト削減、行政の守備範囲との調整についてです。サービスを向上させるには当然経費がかかります。この経費を削減することはもちろんですが、限られた財政、職員の中での対応となりますと、市役所が行える範囲を明確にし、その部分は市役所が責任を持って行うこととし、それ以外の部分は市民の方々にも協力をお願いしていかなければなりません。 以上、基本的な方策について述べましたが、私は市役所を最高のサービス機関となるよう全力を傾注してまいるつもりです。 次に、市民の満足度と政策の効果についてです。 社会経済の目まぐるしい変化を受け、市民ニーズは一層多様化する一方、市の財政は依然として厳しい情勢に置かれております。しかも、今後も歳入が大幅に改善する見込みはない状況にあります。また、今後進展する地方分権の流れの中で、地方自治体は自己決定、自己責任を徹底していく必要があり、これまで以上に市民と直接向き合い、そのニーズを確実にとらえていくことが肝要となります。したがって、これからの市の行政においては、市民ニーズを確実に反映させつつ効率的な財政運用を進めるといった相反する命題に対処していかなければなりません。このため私は、客観的に行政サービスを評価する方策を取り入れなければ、この命題は解決できないと考えます。そして、市民の満足度を客観的な評価の軸とするのが最も適切と判断をいたしております。 具体的な手法については、今回提案しております補正予算を用いまして検討していくことになりますが、基本的には市の事務事業のすべての成果を市民の満足度の向上度合いで評価し、その評価結果をもとに次の施策内容を決定していくといった、政策形成から実施、評価までの一連のサイクルで組み立てられるものであります。このような手法は、市の行政サービスが市民にどのように受け入れられているかを知ることでもあり、職員一人一人の仕事に対する見方を大きく変える必要があると思います。この点では、職員の意識改革にも直結するものと期待しているところです。 次に、主要な施策として掲げた7項目についての御質問ですが、私は所信表明でも述べさせていただいたとおり、時代の要請に的確にこたえるもの、市民のニーズに十分にこたえるもの、釜石の魅力を引き出すものを政策の選択基準と考えております。この考え方に基づき、主要な施策の方向として所信表明演述の際に7項目を挙げたところであります。これらの項目につきましては、機会あるごとに市民の皆さんの意見を伺い、検討を加えながら、これから策定してまいります新しい総合振興計画の中に盛り込んでいくつもりです。 次に、助役についての質問にお答えをいたします。 私は助役の職務の重要性につきましては十分に認識しており、地方自治法でもその設置が規定されていることを承知しております。そこで、市長に就任する際に、助役の人選を行うため、市職員関係、民間人、国や県などからの派遣を受けての選任など、可能な限り考えられる方法を検討してみました。その結果、その時点では助役をお願いする人が見つかりませんでしたので、助役がいない場合の市政運営について、現在の部長制度を最大限に活用し、部長の役割を十分に果たしてもらい、横の連携の強化、情報の伝達の迅速化と共有化、政策決定や行政内部の意思決定の時間短縮と責任の明確化等、市役所内の機能充実に結びつくものと判断した結果、当面、助役は置かないで市政執行するものといたしました。 土橋議員から助役を置くべきとの意見をいただきましたが、私も適任者がいれば助役を置くこととしておりますが、当面は現在の体制を続けていきたいと考えております。 助役を選任する時期については、まだ定めているわけではございませんが、現在、人選について検討を行っており、まとまった段階で議会の同意を得たいと考えているところです。 以上をもちまして私からの答弁を終わりますが、引き続き関係部長に答弁をいたさせます。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 〔総務企画部長津田修一君登壇〕 ◎総務企画部長津田修一君) 私からは、総合振興計画の改定内容についての御質問にお答えいたします。 釜石市総合振興計画は平成元年3月に策定し、平成12年を目標年次として、これまで各種の施策を展開してきたところであります。新しい総合振興計画は、21世紀初頭において当市が進むべき方向と望ましい将来像を明らかにするとともに、これを実現するための施策を定め、市民が一丸となって計画的に推進することを目的に策定することとなります。 さて、改定内容でございますが、計画期間については平成12年度を初年次とし、平成22年度を目標年次とする11カ年計画で考えております。望ましい将来像につきましては、現時点ではいまだ明らかではありませんが、大きな点としては、やはり現在進められております道路、港湾の交通体系の整備効果を確実に受けとめることができる機能を集積し、地域における拠点性を高めていくことではないかと考えております。 一概にこのような拠点性のある機能と申し上げても、いろいろな切り口があると思います。例えば産業としてみますと、物流を基盤として成り立つ企業の集積が可能になると思われます。当然、流通業としての側面を持つ水産業も極めて優位な条件が生まれると考えられます。また、観光としては、今まで以上に広範な地域から誘客が可能となります。この点では商業にも同様なことが言え、いかに釜石の魅力を増すかが重要になります。 さらに、私たちの生活に目を向けますと、高齢社会の対応が挙げられます。高齢者福祉のみならず、高齢者が生き生きと暮らせる環境づくり、高齢者の深い知識・経験を社会へ還元できる仕組みなど福祉行政のみならず、建設、産業等のあらゆる行政を総動員して取り組む必要があると思います。その他、少子対策、教育、自然環境、情報化など、種々の面にも十分重きを置いた内容にしたいと考えております。 また、総合振興計画の表現方法といたしましては、これまでは実施するプロジェクトの羅列であったり、でき上がる施設のイメージとして表現されてきました。しかしながら、一般市民の皆様にとっては必ずしもわかりやすい内容にはなっておりませんでした。したがいまして、新しい総合振興計画では、計画する事業を実施することによって市民生活がどのように変わるのか、どのような恩恵があるのか、市民の視点に立った表現方法を取り入れていこうと考えております。すなわち、市民の皆様にわかりやすく、親しみのある振興計画としていきます。 このため、計画策定の具体的作業に当たりましては、総合振興審議会の場における議論のみならず、ワークショップの実施など、市民の多くの皆様が気軽に参加できる仕組みを用意していきたいと考えております。市民の総意による計画策定、すなわち釜石の将来像をつくり上げてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 以上をもちまして答弁を終了いたします。 ○議長(佐野金吾君) 土橋幸三君。 ◆21番(土橋幸三君) さきに鈴木議員平舘議員が生活道路に触れておりますので、私もひとつ一言触れるというよりも、当局に要望したいというふうに考えます。 たしか生活道路は12メーター道路で、大変幅の広い道路なんです。生活道路ということであれば、何も12メーター幅員なくても結構対応できると思うんですが、その背景にはやはりバイパスというねらいがあるわけなんですね。 そこで、これは本来ならば、バイパスであるならば、三陸国道だとか東北地建だとか、直轄事業じゃなきゃならない事業なんですが、まず決まったことですから、何とかこの12メーター道路の生活道路は完成してもらいたいと。お願いしたいことは、出口の方をやっぱり三陸国道の方で、東北地建なりで考えてもらいたいと。前市長も出口の方は三陸国道で考えているというようなことを非公式に私に言ったことがあるんですが、その取り組みをまずやってもらいたいと。その分だけ市の財源が、財政がかからないわけですから、その取り組みを強く訴えておきます。 それから、長年、区画整理を上平田より先に鵜住居やることになって20年を過ぎたんですけれども、家を建てたいと、区画整理だから区画整理のとき建てようと思っておったら、今度は生活道路だと。目の前に生活道路通るから、これはいいよと、賛成しましょうということで、そしてその生活道路ができたらば家を建てようと思っておった矢先に亡くなりました。そういう悲しいことも現実に起きているので、何とか生活道路につきましては、まず平舘議員の言うように、鵜住居地区の問題だけじゃなく、釜石の問題として総合振興計画の中に折り込んで積極的に、お金はかかるだろうけれども、そういう裏話もあるので、ひとつ小野市長の政治力に御期待をしておきたいと思うんです。 それから、大船渡から山田までの、織笠は高架でもって三陸縦貫道は、どうぞ車走ってくださいと言わんばかりにすばらしい姿を見せておりますが、ところが、織笠から釜石間は全然手つかずでいるんですね、これは。整備路線にもなっていない。それから、釜石から大船渡の間。大船渡の間は大変整備されておりますけれども、何か三陸町から釜石の線引きも余りなされていないというふうに。もちろんこういう地形ですから大変ですよね。 そこで、私は三陸縦貫道の促進大会というものを釜石市が提起したらどうだろうと思うんです。2市3町、釜石と大船渡と、それから三陸町ですか、大槌町、山田町とこの大会を開いて、建設省に強力に、政府に強力に訴えると。何といったって釜石がよくなるためには、道路交通網をやっぱり早く整備することですよ。仙人トンネルだって平成18年だというわけですから、とてもそれまで首を長くして待っているわけにはいかないんですが、この仙人トンネルを例えば公共事業等の発展のためにも遠野側から着工してもらったならば、少なくとも平成十四、五年には完成するんじゃないかと思うんですが、この運動もやはり政府に働きかけなきゃならないのじゃなかろうかと思うんですが、そのことを建設部長どのように考えていられるのか。まずこれを最初に聞いておきます。 ○議長(佐野金吾君) 建設部長。 ◎建設部長(海野伸君) まず、先ほどの鵜住居道路の生活道路の関係でございますけれども、議員お話しのとおり、現在進めております鵜住居46号、これについては幅員12メーターということで、現在、片岸箱崎線、これらと結ぶことによってある程度バイパス機能、これを持った道路というふうに考えております。そういう意味では今の交通渋滞、これの緩和を図るためにも重要な路線であろうというふうに考えています。 そういうことで、鵜住居地区の道路ができただけでは鵜住居・釜石間の交通渋滞というのはなかなか解消されないだろうということで、現在、建設省に対しまして、恋ノ峠から三陸縦貫道に早期着工を、暫定的に恋ノ峠へワンタッチということでお願いしておりますし、建設省の方でもその点について検討を始めているというふうに伺っております。 そういう点からしましても、今の生活道路、鵜住居46号は、市がそのぐらい頑張っているよということで、建設省も何とかやってくれというふうな形でお願いしておりますので、御理解いただきたいなと思っております。 それから、三陸縦貫自動車道の促進大会ということでございますけれども、ここにつきましては、整備促進につきましては、いずれ今、三陸・釜石・大槌・山田間三陸縦貫自動車道整備促進協議会、それから仙人峠道路建設促進及び三陸縦貫自動車道整備促進市民会議というふうな組織をもって、今まで建設省、岩手県等々に要望活動を積極的にやってきております。 今、いずれ地方のそういう積極的な取り組みというのは、結構建設省等も注目しているところでありまして、今、議員御提案の促進大会につきましても今後検討してまいりたいと思っておりますけれども、一応ことしの秋ごろ、港湾と道路という観点でシンポジウムのようなものを考えたいなというふうに思っております。そういうことで、いずれ促進大会については今後、検討課題とさせていただきたいと思います。 それから、仙人トンネルの遠野側からの掘削というお話でございますが、今、仙人トンネルは4500メーターということで、ちょうど半分の2300ぐらいですか、これが1期分ということで発注になっております。それがある程度進んでいきますと、その先の部分の発注が出るかとは思いますけれども、今、向こうから掘るというのは、そのトンネル一本を考えれば確かに早期完成という、トンネルの貫通というのはあるかと思いますけれども、そのためにはやはり向こう側にも設備が必要となるし、もう一つは、仙人峠道路そのものの全線が、中間にはやはり五葉山トンネルとかいろいろ、大規模な橋梁とかありまして、それらがまず一気に開通しない限りは、仙人峠道路そのものの供用開始というのが地形的に難しいという点があります。 そういうことからすると、トンネルで両方から掘る形での予算をつけるよりは、逆に仙人トンネルを進める一方、五葉山トンネルとか残り橋梁部分とか、そっちの方に金をつけてもらって促進を図って、18年までいかないうちに早期に完成してもらうような形で要望する方が望ましいのかなと思っております。したがいまして、いずれこういう要望活動等も含めて早期供用開始というのを要望してまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(佐野金吾君) 市長。 ◎市長(小野信一君) 私が衆議院にいたときに、10年かかるというものですから、両側から掘ることによって5年で完成しないのかと、こういう質問したことがございます。建設省が答えるには、あのトンネルは釜石から参りますと上り勾配になります。もし遠野側から掘ってまいって、破砕帯などあって水が出ますと、掘り進むことができなくなる。要するに、水が出ましても、後ろに水が流れるという形にならないと、危険で両側から掘ることができない。したがって、倍かかることがあっても釜石側からしか掘ることができないのですと、技術的にはそうなりますと、そういう答えをしておったことを記憶をいたしておりますので、答弁の中に加えていきたいと思います。 ○議長(佐野金吾君) 土橋幸三君。 ◆21番(土橋幸三君) 何事も思うようにいかないのが世の常でございますが、何とか平成18年と言わないで、せめて平成15年ぐらいまでにはやっぱり完成していただかなければ、釜石の促進というのはそれだけおくれることになるわけですが、それはひとつより以上に努力をしてください。 それから、企業をとにかく誘致することでございますが、釜鉄の遊休地ももう火力発電所等で空き地がなくなりましたが、市の庁舎建設基金の積立金が14億。先ほどの市長の答弁では積立金は取り崩さないよということのようですが、やっぱりお金は置くだけではなくして、活用する方がいいんでないかというのが私の持論なんですが、流用というのはできないそうですから、取り崩せたら若干取り崩して、釜石の発展のために何か工場用地でもつくっていくと。三陸縦貫道、横断道が完成しない前に、釜石の工場用地はここだよというのをやっぱりせめて用意しておくと、企業だって来やすいんじゃないかというような気がするんです。もちろん用地代はもらうと、その企業からは。ただであげるということでなくして。そういう手法も考えたらいいんじゃないかというのが私の考え方なんですが、私の考え方は余りにも素人じみて、だめなのかどうか、建設部長ひとつ。 それから、総務企画部長にお伺いいたしますけれども、湾口防波堤もやっぱり、あと四、五年すると完成するわけですね。国家予算、国の直轄事業で1300から1500かかるという大事業。これは単に市民の生命、財産、単にでなく、大事なことですけれども、市民の生命、財産を守るのみじゃなく、釜石の再生を図る、活性化を図るという重要な役目を担っているのが湾口防波堤じゃなかろうかと思うんですよ。 今の運輸省の段階では、なに、釜石港は避難港だという考え方もあるようなんですが、それではやっぱり釜石の再開発には心もとないんですよね。何かやっぱり完成しない前に、運輸省の考え方はこうだよ、通産省の考え方はこうだよというようなことを、今から強力な運動を展開してもらいたいと思うんですが、総務企画部長、このことについてひとつお伺いをしておきます。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長津田修一君) 私の方から先ほどの土地の件と、それから湾口防の関係、両方に答えさせていただきます。 まず、庁舎建設基金の14億を取り崩せ。例えばという話だと思うんですが、基本的には基金の方は取り崩すとなると基金を解消してということになる。今、庁舎の場合はそういう形になりますので、市長の考え方もございますので、基本的には現在の基金はそのまま積み立てていく方向にあります。 ただ、土地の件でございますが、これにつきましては、昨年の中ぐらいから庁内で有効に活用できる土地がないだろうかというのを内部で検討しておりました。そろそろ結果が出て、これは皆様の方にお知らせすることになろうと思いますが、一応検討いたしまして、何カ所か工業団地的な使い方ができそうなところを今、最後のまとめにかかっております。したがいまして、これにつきましては庁舎建設基金とはまた別の多分予算になると思うんですけれども、そういう中で何とか開発というんですか、整備ができないものかというのを考えていきたいなというふうに思っております。 それから、湾口防波堤で今後港湾がどうなっていくんだろうかという件でございますが、まず避難港で云々という話なんですけれども、少なくとも釜石港は重要港湾ですので、国の根幹にかかわる港ということに位置づけられております。したがいまして、それが避難港的な位置づけになるとはちょっと思えないということが、まず基本的にあると思います。 ただ、最近はちょっと変わってきているんですけれども、港、港湾機能に対する認識というのが一時、非常に下がりまして、もう港は要らないんじゃないだろうかという話が一時、国会の場でもかなり強く出された段階で、まだその後遺症が若干残っているというところもあります。したがいまして、今後の港湾整備に当たっては、かなり確実性をもってやっていかなきゃいけないというのが、まだ現段階のところではあろうかなというふうに考えております。 そういう現状がありますので、釜石の場合は湾口防波堤ができた後、水面の利用という、1000ヘクタールですか、という水面ができてきますけれども、1000ヘクタールというと大きいようで非常に狭い、非常にふくそうした水面になると思います。物流的な利用、あるいは水産的な利用、それから多分これからレクリエーションとかいうのも入ってくるでしょう。それから多分、環境を守るという意味では余り使わないというんですか、その空間というのも多分必要になってくるんじゃないのかなと。こういうのをいかに調整していくかというのが、まず我々一番最初に考えなきゃいけない問題。その中で物流的なものをどう考えていくのかというところ、これが多分、これも大きく考えなきゃいけない。 このものをやはり持って、地元としてこういう使い方をしたい、あるいは岩手県、あるいは北東北としての釜石港としてこういう使い方をしたいというのをひとつまとめた上で、その中で国にやってもらいたい内容、それから県にやっていただきたいもの、それから地元で頑張るところという色分けをして要望していかなきゃいけないのかなというふうに考えております。 その意味で、今回補正でまたお願いしておりますけれども、港湾の高度化利用という調査を一部出させていただいております。この中で、そういう大きな目で港湾の物流のあり方ですか、港湾を利用した物流体系のあり方を少し検討していきたいなと思っておりますので、ぜひこの辺でまた審議よろしくお願いしたいなと考えているところでございます。 ○議長(佐野金吾君) 土橋幸三君。 ◆21番(土橋幸三君) 公共埠頭の工事もなされているわけですけれども、前市長の努力と漁民の御理解のもとに運河はなくなりましたですね。それで、この完成度も相当長くかかると聞いているんです。しかも、仙人から公共埠頭につなぐアクセス道路だって、これもはっきりしてないですね。これ相当かかるんでないですか、これはね、アクセス道路だって。だから、釜石がよくなるための課題がたくさんあるんですよね。しかも、それが年月がかかるんで。1年ぐらいで、2年ぐらいで終わるというんだったらいいですけれども、5年も6年もかかるということになると、それだけ釜石の活性化というのはおくれるわけなんです。それひとつ小野市長は政府の方にも相当顔なじみもあったり、知り合いもあったりするだろうから、今後やっぱり政治力を発揮してもらいたいというふうに考えます。 それから、順不同になりますけれども、助役というのはやはり小野市長と一心同体という、政治生命を同じくするという方を設けて、それだけそうすると外に向かって小野市長が政治力を発揮することができるわけなんですよ。このことは一日も早く助役をまず任命してくれんことを、これは強く要望しておきます。 次に、課題がたくさんありますけれども、早くやめようと思っていますけれども、課題がたくさんありますから聞きますけれども、市長はかつてKCVの社長をやっておりましたが、KCVもなかなか財政は困難だというふうに。ただ、1カ月の収支というのが黒字になったと思いますが、市の方もそれなりの財源がないということで、全市に本当はKCVを普及して、この議会の中継も、やっぱりいろんなマルチメディア時代ですから見せたいですよね。これをひとつKCVの会社と市長がひとつ接触しまして、何かいい方法はないものかと。少なくとも全市にやっぱりケーブルテレビを設置してもらうというのが私の願いなんですが、当局はこのことについて、これは財源がある事業ですから大変だと思うんですが、どのように考えていられるんですか。 ○議長(佐野金吾君) 総務企画部長。 ◎総務企画部長津田修一君) お答えいたします。 ここですぐ、できるとかできないとかいう話ではないんだろうと思います。ケーブルテレビのKCVの方も、会社の方も当然民間の、市が一部株主というふうになっておりますが、基本的には民間の経営の会社になっております。例えばそこと、何というんですかね、市が一緒になってやるとなると、そもそも体制というんですか、自体を考えなきゃいけないのかなというふうに。今のままのスタイルで、そこに例えば補助金を出して云々というのは、なかなかこれからは厳しいんじゃないのかなというふうに考えております。 余りまだ市の内部でこの件について突っ込んだ議論はしていないところでありますが、例えば、ちょっと議会で個人的な話をするのはあれですけれども、感覚にはなるんですけれども、こういう放送、一般に公共放送、公共というんですか、放送している社員にとって、果たして市と一緒になってやっていくのが本当にいいのかどうか。というのは、やはりある程度、市から補助金、あるいは市、第三セクター的な取り扱いになってきますと、必ずしも自由な活動ができないのかなと、こういうことも考えられます。したがいまして、市の制約の中でいろんな番組をつくる、あるいはそういうものを放送していくといった方向性が本当にいいのかどうか。あるいは、そういうものを回避した中で何らかの形ができるのだろうか。 それから、市としては逆に、いろいろな行政情報をやはりこういう媒体を通じて出していきたいという気持ちはあります。それは今、広報という何枚かの紙を月に2回出しておりますが、それだけじゃなくて、いろんなメディアを通じて出していくというのもあろうかと思います。そういう意味では、今、ケーブルテレビの持っているケーブルというのは非常に魅力になってくる部分でございます。したがいまして、ケーブルテレビ会社のケーブルテレビの放送自体に我々が関与していくのが本当にいいのか。あるいは、それとは別で、そういう施設を利用させていただいて、違う使用の仕方で共同に、何というんですか、そういう基盤整備を共同にやっていくとか、いろんな多分検討の方法があろうかと思います。したがいまして、その辺につきましては、これはちょっとじっくり市の財政と、それこそにらめっこしながら検討しなきゃいけない話なんですけれども、今後必要な話かと思いますので、検討の課題にひとつのっけさせていただきたいなと思っております。 ○議長(佐野金吾君) 土橋幸三君。 ◆21番(土橋幸三君) 最後に、要望しておきます。 衛生処理場は、これは市民の生活に直結した事業なので、厳しい財政ではあるけれども、やらなきゃならない事業なんですね。庁舎を建てなきゃならないということも、私は賛意ですけれども、4年間建てないということは公約の一端になっていますから、それには私、賛成いたします。 そこで、持てるものを有効に使わなきゃならないということも考えなきゃならないんじゃないかと思うんですよ。例えば総務企画部長、相当有価証券が市にあるわけですよ。私は現に監査委員やったとき、手にとって計算した経緯がありますから。例えば、どこそれの株券は、額面50円のものが60倍ぐらいの時価額になっているんですよね。そういうのを有効にやっぱり今使う必要あるんでないかと思うんですよ。 それから、庁舎を建てて建てられないことはないと思いますが、やっぱり生活に直結したものを先にやってから考えた方がよろしいじゃなかろうかと。これは小野市長、そういう前提のもとに4年間建てないということなんでしょうが、どうか衛生処理場も市の対応のいかんによっては町内会は賛意を表すると思うんです。行政の考え方はこうなんだということを、町内会等でない設備、やっぱりこれがあれば両石湾もよくなるよというようなことを示せば、それはコンセンサスを得ることは容易じゃないかと思うんですが、ひとつそのことについてまず前向きに取り組んでもらいたいと。 それから、清風園ですけれども、老朽化しておりまして、これはひとつこのことについても一部事務組合等と協議をして促進してもらいたいと。 どうも私は、小野市長のところに理解をしなかった点が多々あったような気がいたしますね。小野市長が市長になってから、公用車は要らないよと。要らないって、帰りは自分の車で帰るよと、タクシーで帰るよと。そして、5時になれば職員を帰すよと。大変これ今まで見なかった、そういう面があったのかなというふうに小野市長、評価しておるんです。帰りにはその辺に行って本を読んだり何かやったりして市民に接触をしているということ、大変すばらしいことだと思うんですよ。 市長なんていうのは、やっぱり市民にとっては敷居が高いですよ。接触する機会が少ないです。それを、そういう機会をどんどんつくってもらいたいなと思うんですが、私、小野市長にニックネームを与えたいと思うんですが、水戸黄門ならぬ小野黄門になって、水戸黄門様でないです、小野黄門様になって釜石の現状をどんどん視察をして、そして釜石の市民が何を考えて、どういうことで悩んでいるかということ、どういうことをやったら皆さんのためになるかということを、やっぱり住民との対話を図るよう御希望して、小野黄門ならぬ小野市長に要望いたしまして私の質問を終わります。 以上です。 ○議長(佐野金吾君) 21番土橋幸三君の一般質問を終わります。  ------------------------------------- ○議長(佐野金吾君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。                午後4時20分散会                           釜石市議会議長 佐野金吾                           釜石市議会議員 小沢和夫                           釜石市議会議員 菊池 孝...