19
◯菊池委員
そこで、実際に受け入れる86,000トンという
数字でありますけれども、
本県も
被災地でありましたけれども、多くは
東北の2県、
岩手・
宮城の両県でございましたが、この
災害廃棄物の
処理状況について、この2県について改めてお尋ねさせていただきたいと思います。
20
◯鳥谷部環境政策課長
岩手・
宮城両県の
災害廃棄物の
処理状況についてでございます。
環境省の
資料によりますと、
岩手・
宮城両県で発生した
廃棄物は約1,437万トンでございまして、そのうち8月30日公表の7月末
時点で81パーセントに当たる約1,170万トンの
処理が終了しております。
両県で発生した
災害廃棄物のうち、
広域処理が必要な
災害廃棄物の量は約65万トンと見込まれておりまして、うち約45万トンの
処理が終了し、残り約20万トンについては今
年度内の
処理完了を目標として
処理が進められているところでございます。
なお、
広域処理につきましては、先ほど約65万トンと申し上げましたが、その全量が既に
受入自治体と
調整済みとのことでございます。
以上です。
21
◯菊池委員
そうしますと、81パーセントという認識でよろしいですね。
本当に、各
自治体に大変御協力をいただいた結果、こういった
数字になっているんだと思います。まだまだ処分が進んでいないところもあるわけでありまして、その辺、是非県の役割というものを認識をいただきながら進めていただきたいと思うわけでございますが。
これまで県としては、具体的にどのように関わってこられたのかお尋ねさせていただきたいと思います。
22
◯鳥谷部環境政策課長
県の具体的な関わりについてでございます。
県では、環境省の要請を受けまして、まず
平成24年4月に県内
自治体及び一部事務組合を
対象とした受入れに関する
説明会を
開催したところでございます。
その後、
岩手県や
宮城県からの受入れ要請を受けまして、県として両県の
災害廃棄物の仮置場を確認し、空間放射線量率の測定結果や放射線に関する
情報を、受入れを
検討している県内の
自治体に提供したり、
自治体間の受入れに係る調整、さらには受入れを
検討している県内の
自治体が実施する住民
説明会に環境省とともに出席するなど、安全に
処理が進むよう、受入れ
自治体とともに取り組んできたところでございます。
以上です。
23
◯菊池委員
この問題、先ほどの御答弁にあったんですけれども、国としても焼却の処分場を新たに建設することに対しての補助ということまで前政権では打ち出したという中にあって、多くは県内の
自治体、さらには
民間の
事業者にも受け入れていただいたということでございました。
私も実際に
自治体にお願いをさせていただいて、東通の処分場、
処理施設についても快く受け入れていただいたような経緯がございました。
そこでなんですけれども、この快く受け入れていただいた処分施設、
民間の
事業者ですが、その多くは、いわゆる県産鉱物資源を加工して生産をしているセメントメーカーが多くを占めているのではないかと認識しております。
答弁を求めるつもりはないんですが、是非とも今後の政策的な課題として提案をさせていただきたいのですが、何とかこの
事業者に対して、
廃棄物を受け入れていただいたインセンティブみたいなことを、是非とも部局横断的に実施をしていただきたいと思います。
県内においても二次産業については力としてはなかなか物足りないものがありますが、その中で非常に頑張っている分野のメーカーでありますし、県並びにその
自治体においても非常に税金も高く納めていただいているような
事業者でございましたから、例えばセメントですから、県土整備部の所管になるんでしょうけれども、それこそセメントを使用した舗装であったり、もしくは構造物はそのメーカーを指定するところまではいかなくても県産品のものをできるだけ使用するように促進していただくとか、そういったことを是非とも部局横断的に政策課題として取り上げていただきまして、その
事業者に何とか前向きにこの
事業を進めていけるように気持ちを持ってもらい、進めていただきますように
要望いたしまして終わりたいと思います。
24
◯工藤委員長
ほかに
質疑はありませんか。──清水委員。
25 ◯清水委員
先ほどの林部長の
報告事項、
八戸市
櫛引地区産業廃棄物に係る
生活環境への
影響調査及び
汚染源調査についてお伺いします。
1点目、新設する
観測井戸はいつごろ完成し、水質分析の結果はいつごろ判明するのか、お伺いします。
26
◯鳥谷部環境政策課長
新設する
観測井戸の完成、それから水質検査の結果判明時期についてでございます。
新たな
観測井戸につきましては、9月13日に掘削業務の入札を行い、17日に業者と契約をしたところでございます。
今回、新たに6本の
観測井戸を掘削することとしており、また
地質調査もあわせて実施することから、
観測井戸掘削工事の完成は11月下旬ころの見込みとなってございます。
また、
水質調査につきましては、同じ時期の水質を
把握する必要があることから、新たな
井戸すべての設置が完了してから、一斉に採水することとしており、その水質結果が判明する時期は来年1月ころになると見込んでおります。
以上です。
27 ◯清水委員
次に、
地質調査の目的は何かお伺いいたします。
28
◯鳥谷部環境政策課長
地質調査の目的についてでございます。
地質調査は、今回、
周辺の
生活環境への
影響調査及び
汚染源調査のために新設する
井戸の掘削時に、地層の
状況、それから
地下水が存在する帯水層や地層の水の通しやすさをあわせて
調査することとしております。総
水銀が検出された2)の地点の
状況と比較することにより、相互の地点の関連性を
把握し、
汚染源や
周辺の
生活環境への
影響を
検討する際の
参考とするため実施するものでございます。
以上です。
29 ◯清水委員
早急に
調査を実施する必要があるということであれば、
事業場下流側の
観測井戸で
有害物質が検出されていることから、
汚染源を確認するだけでいいと思いますが、その辺についてお伺いします。
30
◯鳥谷部環境政策課長
事業場下流側の2)の
観測井戸から総
水銀が
環境基準を超えて検出されておりますが、当該
井戸は
事業場から約5メートルの近接した地点にありまして、
周辺の
生活環境への
影響を的確に
把握するためには、もう少し離れた地点での観測データも必要となることから、新たな
観測井戸を掘削することとしたものでございます。
新たな
観測井戸は県内の学識経験者からの現地
調査等に基づく所見や公益財団法人
産業廃棄物処理事業振興財団の
専門家からの
意見聴取の結果を踏まえて、2)の
井戸の下流、約250メートル、これは3)の湧水の上流、約100メートルでもありますけれども、そこの地点5)に掘削することとしたところでございます。
以上でございます。
31 ◯清水委員
大変しつこいようでありますが、また本
会議場でお伺いしたいと思いますので、今日はこの辺にします。
以上です。
32
◯工藤委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
環境生活部関係の
審査を終わります。
以上をもって
環境厚生委員会を終わります。
○閉 会 午前11時40分
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