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  1. 青森県議会 2013-05-21
    平成25年農林水産委員会 本文 開催日: 2013-05-21


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ○開 会  午前11時1分 ◯工藤委員長  おはようございます。  ただいまから、農林水産委員会を開きます。  慣例により、会議の記録署名委員を指名いたします。成田委員、相馬委員にお願いいたします。  本日の審査案件は、特定付託案件であります。  それでは、審査を行います。  初めに、執行部より報告事項があります。── 一戸農林水産部長。 2 ◯一戸農林水産部長  それでは、報告事項5件について御説明をいたします。  まず初めは、今冬の豪雪によるリンゴ樹の被害に関する調査結果についてです。  この調査結果につきましては、既に委員の皆様にファクスでお送りしておりますけども、改めてここで御報告をさせていただきたいと存じます。  調査結果です。調査は、4月15日から23日まで行いました。調査園地数は、普通台樹229園地、わい性台樹206園地、17市町村で実施いたしました。  結果の概要です。表1の右端をごらんいただければと存じます。収量に及ぼす被害程度「中」以上の割合は、平成24年より普通台樹で高く、わい性台樹で低い状況になりました。  次の表2をごらんいただきたいと思います。減収被害、被害程度「中」以上は面積で2,089ヘクタール、収穫量で1万2,008トン、金額は19億4,500万円と見込まれています。また、これと樹体損傷、被害程度「少」以上を合わせた被害総額は、表右端のように、107億5,300万円と平成24年の調査時の被害総額を上回りました。注2をごらんいただきたいのですが、減収被害、樹体損傷被害とも野ネズミの被害を含むものであります。  今後の対応についてです。平成25年5月1日に開催した青森県りんご等果樹雪害対策連絡会議において、関係機関、団体が連携し、以下のとおり対応いたしていくことと確認いたしました。  被害樹の修復、今後の被害回避に向けた技術指導。2つ目として、適正な栽培管理の徹底と営農指導の強化。3つ目として、国の改植事業の活用。これは果樹経営支援対策事業と果樹未収益期間支援事業でございます。4番目として、集落ごとの農道除排雪の推進など、雪害防止に向けた体制の強化等でございます。  次のページをお願いします。次に県基幹種雄牛「優福栄」の死亡についてであります。
     まず、経緯でございます。平成24年3月に本県7頭目の県基幹種雄牛に指定した「優福栄」については、つがる市の畜産研究所和牛改良技術部で飼育されておりましたが、今月9日から食欲不振などの症状が見られたことから、獣医師による治療を行っておりました。  しかし、症状は改善されず、5月15日の朝に死亡が確認され、青森家畜保健衛生所で解剖を行った結果、死因は脂肪壊死症であることが確認されました。この脂肪壊死症とは、おなかの中の脂肪組織が壊死をして、腸管が圧迫されることで腸閉塞や脱水、肝機能の低下を引き起こして衰弱、死亡する疾病で、肉質が良い系統の牛に発生しやすい病気でございます。  「優福栄」の概要ですが、生まれたのは平成18年12月17日、ちょうど、6歳5カ月でございました。人間にすると30歳ということでございます。  生まれたのは田子町、当時、畜産試験場和牛改良資源部がございました。そこの生まれでございます。系統は霜降り肉の生産能力が高い、兵庫系の種雄牛でございます。検定成果は、肉質等級が4又は5の上物率91%、これは歴代1位ということで、特に「第1花国」を父に持つ繁殖雌牛との交配により、生産された肥育牛の上物率は100%と、非常に高いものでございました。精液生産販売状況ですが、5月20日現在で、生産本数は14,833本、このうち販売されたのが6,772本、在庫は8,061本ございます。  子牛生産頭数ですけれども、登記頭数として現在95頭ございます。今後の種雄牛づくりでございますけれども、本県では毎年4頭の若い雄牛について、発育や肉質など、種雄牛として必要な能力を調査し、成績が優れた牛の選抜を継続的に実施してございます。  平成25年度から27年度の3年間で、「優福栄」と同じ系統である兵庫系の種雄牛候補9頭について、検定成績が判明するので、このうち成績が優秀な場合は、県種雄牛に指定することとしております。  検定の状況は表のとおりでございます。なお、注にあるとおり、平成25年度に検定が終了する「安平勝2」、これについては、昨年の10月に長崎県で開催された共進会の第8区に、その肥育牛3頭を出品し、上位入賞となる「優等賞」と特別賞の「歩留賞」を受賞しております。  次は農作物の生育と農作業の進捗状況についてであります。  まず、これまでの気象経過と今後の見通しでございます。気象経過、平均気温は、4月は平年と比べて0.8度、5月前半は2.1度下回りました。日照時間は、4月は平年と比べて93%、5月前半は59%となっています。降水量は、平年と比べ4月は188%と上回り、5月前半は62%と下回っております。  主な農業用ダムのため池の貯水状況は、5月17日現在で平年よりやや多くなっており、今後も用水は安定して確保される見込みであります。  今後の見通しです。気温は平年並か高く、降水量は並、日照時間は並か少ないと予想されています。  裏のページをお願いします。農作物の生育、作業進捗状況と今後の対応についてです。  まず水稲でございます。農作業の状況は、5月20日現在の田植え進捗率は21%で、平年より34%低くなっております。田植え始めである5%到達日は5月18日で、平年よりも4日遅れでございました。  今後の対策です。田植えは、5月25日ごろまでをめどに行う。田植え後は、天候に応じた水管理を徹底し、苗の活着と生育の促進を図るようにいたします。  次が畑作、野菜、花きです。生育と農作業の状況は、小麦は茎数が平年並みで、幼穂形成期は六戸で4日遅れました。ニンニクは、草丈、葉数が平年を下回り、りん片分化期は六戸で4日遅れています。それからメロンの定植作業は、平年並の5月10日ごろで終了しております。  今後の対策でございます。小麦やニンニクについては、それぞれの病気の防除を徹底してまいります。それから、メロンなどのトンネル栽培は、温度管理を徹底していくことといたします。  次がリンゴ等果樹です。まず生育の状況ですが、「ふじ」の開花日は、黒石で平年より12日遅れの5月20日となりました。桜桃の「佐藤錦」の満開日は、五戸で平年より8日遅れの5月13日、黒石で11日遅れの5月15日となりました。桃の満開日は、五戸の「あかつき」で平年より10日遅れの5月17日、黒石の「川中島白桃」で11日遅れの5月19日となっています。  今後の対策です。まず、雪害を受けた園地では、樹体回復や結実確保に万全を期します。気象情報等に十分注意をしながら、危険と考えられる場合は、霜害防止対策を必ず行うようにいたします。開花が遅れておりますので、開花期間中の天候が不順な場合や、マメコバチの数が不足している園地では、人手授粉を確実に行うことといたします。高品質果実生産と翌年の花芽形成のため、摘花、摘果剤を活用するなど、早期に適正な着果量を確保することといたします。また、生育状況に合わせた適期防除を行ってまいります。  次が飼料作物です。生育と農作業の状況でございます。牧草の草丈は、5月10日現在で平年比96%となりました。サイレージ用トウモロコシの播種作業は、平年並となる見込みでございます。  今後の対策です。1番牧草は、刈取適期の出穂期から遅くとも開花始期までに収穫をする。サイレージ用トウモロコシは、適期播種に努めるということでございます。  次が県産農産物の販売動向についてであります。  まず野菜でございます。ナガイモの価格は、市場全体の入荷量が多いことから、高値だった前年と比べると81%、過去5カ年平均比では100%となりました。  ニンニクの価格は、本県産の入荷量が前年よりやや少なかったこともあり、前年と比べると114%、過去5カ年平均比では81%となりました。  ゴボウの価格は、本県産の入荷量が前年よりやや少なかったものの、前年と比べると65%、過去5カ年平均でも64%と落ち込んでおります。  次がリンゴです。リンゴの価格は、入荷量が多いことから、近年にない高値だった前年に比べると63%、過去5カ年平均比では85%ということであります。  次が子牛です。黒毛和種の子牛価格は、全国的な子牛不足の中で肥育素牛の需要が増加したことにより、前月を上回り前年と比べると113%、過去5カ年平均値では114%となっております。  最後、最近の漁模様についてであります。4月の主要魚種の動向であります。ヤリイカは日本海で好調、津軽海峡と陸奥湾で低調に推移しました。  サクラマスは日本海でやや低調、津軽海峡と太平洋で好調に推移しました。  アブラツノザメは日本海で好調、津軽海峡で低調に推移しております。  特記すべきはマイワシであります。表をごらんください。日本海、津軽海峡及び陸奥湾で著しく増加しております。25年と24年を比較していただくと歴然としておりますが、近年にない漁獲があるということでございます。  次が沿岸水温です。5月11日から15日までの半旬平均水温は、8から11度台でございます。日本海では甚だ低目、陸奥湾ではかなり低目、津軽海峡及び太平洋ではやや低目となっており、全地点での平均差は、マイナス1.1度でやや低目となってございます。  最後はその他でございます。最近の主要漁獲物の状況ですが、5月中旬の主要漁獲物は、日本海ではマダイ、アブラツノザメ、ウスメバル、津軽海峡ではアブラツノザメ、ヤリイカ、サクラマス、太平洋ではヤリイカ、サクラマスとなってございます。  陸奥湾のホタテガイ養殖についてです。5月11日から14日に行った第7回湾内一斉ラーバ調査では、全湾で付着直前のラーバが順調に増加し、付着盛期となっており、今後さらに付着が進む見込みであります。昨年は下痢性貝毒による出荷自主規制はありませんでしたが、今年は既に4月18日から東湾で、5月10日から西湾で規制値を超えたため、出荷自主規制を講じております。  八戸港の水揚げです。4月の水揚げは、1,033トンで前年同月より25%減少、金額は3億7,135万円で1%増加してございます。主な要因としては、数量はアメリカオオアカイカが減少したこと、金額はキチジなどの単価の高い魚が水揚げされたことがあげられております。  以上、終わります。 3 ◯工藤委員長  ただいまの報告事項及び特定付託案件について質疑を行います。  質疑は議題外にわたらないように願います。  なお、答弁者は挙手のうえ、「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。  質疑はありませんか。──渋谷委員。 4 ◯渋谷委員  報告事項について、まずお伺いいたします。  1つ目、今冬の豪雪によるリンゴ樹の被害に関する調査結果について。被害があるわけですけども、この被害のうち、共済の加入率の状況、そしてどの程度補償されるのか。そして、通常こういった場合、どのような支援があるのか。  以上3点お伺いします。 5 ◯成田農林水産部次長  まず、共済についてです。  果樹共済では、今回のような豪雪による枝折れ、それから土砂崩れなどに伴う減収の被害は、広く自然災害全般を対象とした総合一般方式で対象となります。  被害の3割が超えますと、この共済の対象となります。  以上です。 6 ◯渋谷委員  30%を超えると対象になる。30%を超えないと、一切補償とか支援はないということですか。 7 ◯成田農林水産部次長  共済の場合はそういうことになります。 8 ◯渋谷委員  それでは、共済の場合がそうだということであれば、それ以外でどういったことが今後考えられるのか、お伺いします。 9 ◯船木りんご果樹課長  共済に関しては、今、次長が申し上げましたように、3割を超えないと支援がないということでございます。  共済以外の支援ということについては、この間、5月1日に開催されました、りんご果樹雪害対策会議の中で、市町村、関係団体一緒になって連携して取り組んでいくということで、個々の市町村、あるいは農協が独自の支援を行っているところでございます。  県としては、現在、技術面での支援、そういったものに力を入れていくこととしています。 10 ◯渋谷委員  分かればで結構なんですが、その個々の市町村と農協の支援ということですけれども、大体、これまでの通例から、どの程度の支援があるのか、全くないのか、お伺いします。 11 ◯船木りんご果樹課長  市町村の支援でございますが、弘前市、青森市、黒石市など主要市町村において、補植用苗木に対する助成とか、あるいは期間中、融雪促進剤に対する助成、あるいは支柱やかすがいなどの樹木の修復に係る経費に対する助成、そういったものも実施しております。 12 ◯渋谷委員  ということは、直接的な補助はこういった雪害等に関して、ないという認識でよろしいのかどうか、確認いたします。 13 ◯船木りんご果樹課長  雪害による生産者の所得の落ち込み、これに対する支援はないのかという趣旨だと思いますが、今回のような、自然災害により所得が落ち込んだ場合、これについては先ほどの果樹共済による支援がメインとなります。  そのほか、経営の維持、安定、これが必要な生産者に対しては、当面必要な運転資金、これを支援するための農林漁業セーフティネット資金、こういったものを活用していただく。  あるいは、罹災を契機に、施設や土地基盤の改良、こういったものに対しては、農業経営基盤強化資金など、そういった制度資金を活用していただくということになります。 14 ◯渋谷委員  はい、分かりました。  次に、県基幹種雄牛「優福栄」の死亡について。  これは原因は脂肪壊死症ということでございましたけども、これを引き起こす原因、そして予見はできなかったのかどうか、お伺いします。 15 ◯高橋畜産課長  この脂肪壊死症という病気は、肉質の良い、サシが入る系統の牛に多く出るということでありますけども、残念ながら、病気が発症するかしないかというのは、非常に難しい判断になります。  今回の和牛改良技術部でも、牛の食欲が無くなったということで異常に気が付いて、その場合、腹の辺りを触診するんですけども、その時点では、外部的な異変というのは認められない状況にありました。  それで、今後、治療を続けるか、続けないかというやさきに、ぱたっと死んでしまって、解剖した結果、おなかの中にかなり大きい脂肪の塊があったということでございます。  ですから、ちょっと予見することが非常に難しい状況にあります。  原因は、牛の脂肪を取り込んで肉の中にあるサシが入るような、そういう能力が高いものは、どうしても自分の体に脂肪をためこむという能力が高いものですから、それが原因になっていると考えられます。 16 ◯渋谷委員  基幹牛ですので、例えば、──ちょっと素人で申しわけないですけども──食生活を改善するということをすれば、こういうことは防げるということはあるんでしょうか。 17 ◯高橋畜産課長  「優福栄」が、兵庫系のそういう脂肪をため込む能力が高いという牛であったので、実をいうと小さいころから、十分その辺に気を付けて、例えば、牛の場合は粗飼料で牧草、プラスして濃厚飼料を若干与えるんですけども、この「優福栄」については、その濃厚飼料も抑えてずっと飼っていました。でもこういう結果になりましたので、どうしてもそっちの能力のほうが高すぎたということになると思います。 18 ◯渋谷委員
     了解しました。  次、県農産物の販売動向について。  野菜ですけども、ニンニクとゴボウの価格が5カ年平均で81%、64%と落ち込んでおりますけれども、この原因についてお伺いします。 19 ◯成田農産園芸課長  まず、ゴボウの価格についてでございますけれども、23年産の価格が高かったこともありまして、24年の作付が増えたということが1点ございます。  その中で24年の秋口に収穫できなかったゴボウ、それが春掘りのほうに回った経緯がございまして、全体としまして、全農県本部の東京出荷の数量で見ますと、昨年度から今年の4月までで138%という数量が出荷されているということで、基本的には出荷数量の増と考えております。  ニンニクにつきましては、前年は比較的高かった年でもあるということで、相対的には平年並かと捉えております。 20 ◯渋谷委員  でもこのニンニクに関しては、過去5カ年平均比では81%と、2割低くなっているわけですけれども、これが大体平均と見てよろしいんですか。 21 ◯成田農産園芸課長  ニンニクの5月上旬につきましては、昨年度からの出荷総数量で見ますと、それほどでもなかったということなんですが、5月上旬の5カ年の平均価格が高かったということで理解していただければなと思います。 22 ◯渋谷委員  それでは、最後にリンゴの価格の傾向、ここに過去5カ年平均で80%となっていますけれども、この近年のリンゴの価格の傾向についてお知らせください。 23 ◯船木りんご果樹課長  近年のリンゴの価格の傾向でございますが、リンゴについては、青森県の場合通年出荷しておりますので、通常、5月から有袋の「ふじ」等に切りかわりまして、年々高くなっていくというのが通常でございます。  したがって、この表にございます過去5カ年間の平均の304円というのは、上がり始めているときとの平均と捉えていただければと思います。  今年度については、257円ということで、実は、通常であれば既に有袋に切りかわっている時期なんですが、今年の場合、無袋の「ふじ」の量が多くて、まだ無袋の「ふじ」が出回っているという状況にございます。  今の時期を境に有袋に切りかわるものですが、やはり品質の高い有袋のほうは、価格が高いということで、去年も85%ほど例年に比べて低いという状況になったものと考えております。 24 ◯渋谷委員  それでは、海外ではかなり高級なリンゴとかが売れているわけですけども、全般的に国内でリンゴの価格といいますか、例えば、価格を維持しているとか、少しずつ高くなっているとか、そういう傾向があるのかどうか、お知らせください。 25 ◯船木りんご果樹課長  海外産の、例えば、アメリカ、あるいはニュージーランド、そういったものとの比較では、本県産を含めて日本産のものはまだかなり高いという状況にございます。  近年の傾向とすれば、平成23年産、この年は非常に収穫量がなく、かなり高いということでございましたが、そのほかについては、20年については、ひょう霜害等によりまして安値でありましたし、22年産については平年並、24年産についても、ほぼ平年並で推移しているということです。 26 ◯渋谷委員  報告に対しては以上にして、このまま質問してもよろしいでしょうか。 27 ◯工藤委員長  はい、どうぞ。 28 ◯渋谷委員  それでは、環境に優しい農業の推進についてお伺いします。  やはり、近年、食に関しては、消費者の意識も高くなって、県でも様々な取り組み、環境に優しい農業を推進しております。その中で、特別栽培農産物やエコファーマー、この取り組みの現状と課題についてまずお伺いします。 29 ◯相馬食の安全・安心推進課長  お答えいたします。  平成24年度の特別栽培農産物の申請件数は272件で、取り組み面積は486ヘクタール。エコファーマーの認定者数は4,583人で、取り組み面積は5,200ヘクタールとなっており、近年は伸び悩んでいる状況にあります。  この主な原因として、生産面では、一般の栽培方法に比べ労力がかかることや、収量、品質低下などへの負担から、新たに取り組もうとする生産者が少ないことがあげられます。  また、販売面では、エコ農産物は化学物質や環境問題に敏感な一部の消費者の関心は高いものの、一般の消費者にはその付加価値が十分浸透しておらず、認知していても消費者心理から割高な農産物は選択されにくい状況にあり、生産者の労力に見合う価格での販売が課題となっております。 30 ◯渋谷委員  もちろん、余分な労力がかかって収量低下とか様々な問題があって、その割に消費者は、それに見合った消費行動になっていないという、今の御説明だったかと思います。  栽培面積なども増えていないという現状で、これから青森県が6次産業化、攻めの農林水産業をやって、この農業に関しては非常に力を入れてやっている現状ですが、やはり将来を含めて他県との差別化ということが非常に大事なテーマとなっていくんじゃないかと思います。  その中で環境に優しい農業というのは、一つのキーワードじゃないかということで、県で進めているわけですけども、それではこの面積、農家戸数、これらを広めていくため、施策といいますか、これらの課題を踏まえ、今後どのように進めていくのかお伺いします。 31 ◯相馬食の安全・安心推進課長  お答えいたします。  県では、日本一健康な土づくり運動を展開する中で、環境に優しい農業を施策の柱の一つに掲げ、普及拡大を図ることとしており、生産面では、健康な土づくりを基本とし、先進的に取り組んでいく生産者と連携した技術研修会を開催しているほか、新たな技術や総合的病害虫、雑草管理指導──IPMといいますけども──、この普及啓発などにより、生産者の労力の軽減や収量、品質低下の負担を解消していくこととしております。  また、販売面では、消費者のエコ農産物に対する理解を深め、購買行動につなげていくことが重要であることから、消費者を対象とした産地見学会や県内48カ所にあるエコ農産物販売協力店でのフェアの開催、県ホームページでの情報発信など、切れ目なくケアしていきます。  また、生産者自らの販売力向上のため、既にエコ農産物としての販路を確保し、こだわりの価格で販売している生産者がございますけれども、これらの方々との情報交換会や多様な販売方法の研修会の開催、対面販売の場の提供などを継続して支援していくこととしております。  さらに新たな取り組みを取り入れることにより、国の環境保全型直接支払対策交付金の対象となりますので、積極的に活用するよう指導していくこととしております。 32 ◯渋谷委員  様々な取り組み、是非、続けていただきたいと思います。  ただ、現状では広がっていないという現状がございますので、やはりそこはきちっと踏まえて、今言った取り組みを続けてもらいたいと。  それで今、ちょっと聞いておりまして、最近はネットでの消費というのが首都圏中心に増えているわけですので、ネットであれば、別に空間とか、そういうハンデがなくなりますので、是非とも、皆さんの部署でも、インターネットの活用、これを検討して指導していただければなと思っております。それがまず1つ。  それともう1つは、やはりこれだけ手間暇かけてやっている特別栽培、エコファーマーですので、是非とも青森県内でのブランド化を推し進めていただいて、環境に配慮した農作物であるというところを是非進めていくべきじゃないかと。時間はかかるんだと思いますけれども。是非、皆さんのところでやっていただくとともに、総合販売戦略課というところでも、個別の農産物はやっているみたいでございますので、是非、協力して少しでもこういった農家を増やしていく取り組みを続けていただきたいということを要望して終わります。 33 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──西谷委員。 34 ◯西谷委員  先ほどの今冬の豪雪によるリンゴ樹の被害に関する調査報告の結果も踏まえまして、その対応について何点かお伺いしたいと思います。  私も弘前で農家の人の話を聞くと、昨年も過去においても、いろんな雪の被害を受けたけれども、今年の冬ぐらいひどいのはなかったというような声を聞くんですけども、今年の豪雪によるリンゴ樹の被害の特徴、例えば、先ほど報告にあった、普通台とわい性台でちょっと状況が違うんですけど、そういうようなところも踏まえて、昨年の冬の被害と今年の違いの特徴をお伺いしたいんですけども。 35 ◯船木りんご果樹課長  被害の特徴と昨冬との違いについてなんですが、今冬のリンゴ樹への被害を昨冬と比較しますと、先ほど、部長から報告しましたように、普通台で被害が高く、わい性台で低いということが特徴としてあげられます。  これは、普通台の場合、今年の場合は12月から一気に雪が積もったこと。12月下旬から1月中旬にかけて気温が低かったこと。このため雪が落ちなかったことが被害を大きくしたと考えております。  一方で、わい性台の場合は、昨冬の豪雪よりも被害が少なくなりました。これは昨冬の豪雪によって、既に下枝を失っていまして、新たな被害としては、現われにくかったためと考えております。  なお、昨冬の雪害を教訓としまして、生産者に対し、いち早く融雪剤を散布し、雪に埋もれた枝を掘り起こすといった対策に取り組んだことが、特にわい性台では、下枝を割られる被害が多いものですから、被害の拡大防止につながったのではないかと考えています。 36 ◯西谷委員  私も去年見に行ったときに、枝が雪に乗ってそれで下のほうが折れたと聞きました。今年はさらに大きな木の枝が被害にあったということなんですか。  きのう実は、岩木山の麓の弥生に、リンゴの状況を見に行ったんじゃなくて、弘前第一養護学校に行ったんですが、ずっと見ていったら、大抵は毎年今のころだと花盛りなんです。全然、花も何も咲いていないという、何か木の勢いもないような感じがして見てきたんです。  こういうような被害を受けたことに対して、県はこれからどのように被災リンゴ園の復旧を進めていこうとしているのかお伺いします。 37 ◯船木りんご果樹課長  被災リンゴ園の復旧に当たっては、被災樹の修復、活用を最優先で進めることが、生産者の経済的負担も少なく、最も有効な復旧対策であると考えております。  このため、回復可能な木はできるだけ立て直して利用するということとしまして、傷口を密着させて、かすがいやボルトで補強するなど、修復に向けた技術指導に努めています。  また、低温によってかなり開花が遅れたということもございまして、特に被害を受けた山間部の園地、そこでは人工授粉による結実の確保、これに加えまして、先ほど部長からの報告にもありましたが、摘花、摘果剤を使用した早期摘果の指導に万全を期していきたいと考えております。  なお、被害が大きくまとまった面積の植え直しが必要な場合、これについては、改植に対して補助する国の果樹経営支援対策事業、あるいは果樹未収期間支援事業、こういったものがございますので、その活用を誘導して取り組みにつなげていきたいと考えております。 38 ◯西谷委員  ということは、結局、わい化の木での今年の生産の見込みがあまりよくない。あるいは、そのわい化を改植して植え直しても、結実して実になるまでは何年もかかるということからいくと、被害にあった木を治療して直してあげるということで、ボルトで補強すれば、強くなるものなのか分かりませんけども。そういう木の場合の収穫の見込みというのはどうなんですか。今までどおりの収穫ができるようなものがなるんですか。最終的に収量が減るということも含めて、その辺はどうなんですか。 39 ◯船木りんご果樹課長  一般に被害を受けた木については、樹皮の3分の2以上が裂けて倒壊した場合、これについては、収穫が見込めないので伐除をするということになっておりますが、皮がくっついて2分の1程度であれば、先ほど申し上げましたように、ボルトあるいは支柱を立てての立て直し等で修復を図るほうが経営的には有利です。  多少、収穫量については減りますが、今年のリンゴをとってから木を剪定して立て直していくということもできますので、修復に努めていただきたいと考えております。 40 ◯西谷委員  さっきの死んだ牛でないけれども、糖尿病が進んで死んだような感じがするんですけど、木の場合だって、何年木というか、古い木の場合は裂けたりすると、回復力って弱いものなんでないんですか。  この写真を見れば、幹の部分が破け切れてしまったりしてるのを、何かボルトで補強しているのを見たことがあるんですけども、ああいう状況でもまだ実がなるという。  弘前の桜の木は、若い木が中から出てきて新しくなるけれども、そういう回復みたいなものは十分可能なんですか。
    41 ◯船木りんご果樹課長  委員の御指摘のとおり、今年被害を受けて倒木したものは、例えば、腐乱病に既にやられているとか、老木に被害が多いということも言えます。  ただ、被害を受けた木であっても、先ほど申し上げましたように、立て直して、ジャッキ等で上げて、元どおり枝を修復して、リンゴを治癒するということで、収穫は見込めると考えております。 42 ◯西谷委員  そういういろんなことが手立てとしてはできるんでしょうけども、実際、リンゴ園の復旧のために国の改植事業の活用とか、推進するということでありますけども、その内容についてお願いします。 43 ◯船木りんご果樹課長  国の改植事業である、果樹経営支援対策事業及び果樹未収益期間支援事業は、各地域の果樹産地構造改革計画に位置づけられた担い手農家を対象に、わい化時の改植に10アール当たり32万円、普通樹の改植には16万円の定額補助が行われます。  そのほか、小規模な園地整備や暴風網の設置に事業費の2分の1以内で補助する内容となっておりまして、改植については、要件としまして2アール以上、これは普通樹の木の本数にいたしますと4本程度でございますが、この規模で実施が可能となっております。  さらに、5アール以上の改植を行った場合、改植後、リンゴがなり始めるまでの4年間、これを未収益期間と定めまして、10アール当たり1年5万円、4年間ですので10アール当たり20万円が定額補助されることになっております。  この事業についての25年度の承認申請は、既に終了しておりますが、国では今冬の豪雪により被害を受けた生産者に対して、追加申請を認めるということとしておりまして、県としては、被害の大きな生産者に対しては、この改植事業の活用を促していきたいと思います。  また、国に対して追加申請が優先的に採択されるように働きかけていきたいと考えています。 44 ◯西谷委員  働きかけていくということは、これから行くということですか。もうやっていて、ある程度めどがついているということでいいんですか。 45 ◯船木りんご果樹課長  雪害を受けた木、リンゴ園地につきましては、これから募集をしまして、採択が8月ぐらいになる見込みでございます。したがいまして、これから国に働きかけて、全園地が採択になるようにしていきたいと考えています。 46 ◯西谷委員  議会でも一緒にお願いに行きたいと思いますので、行く時は声をかけてください。  最後に、今日、この委員会が始まる前に、弘前市議会の方から、県にこの被害に遭ったリンゴ園に対する助成のお願いがありました。  その最後に、雑談の中で腐乱病の話がちょっと出まして、やっぱり被害に遭った木というのは弱っていて、腐乱病とか黒星病にかかりやすくなっていると。前に、平成18年ころにそういう状況になった時に、県が単独で、「ベフラン」という腐乱病に対して効果のある農薬をまくのに助成したことがある。それによって、その被害を防いだことによって収穫を確保した。そういうこともあったので、その辺はどうなんですか。県が単独で今回、そういう助成ということは考えていないんですか。 47 ◯一戸農林水産部長  県としては、腐乱病防止というのは、当然、剪定作業を行う上で必ず農家の方々にはやってほしいということで、農家の方々は、ほとんど準備をしておられます。  今回については、5月1日の会議でも打ち合わせしたように、できれば改植については有利ですので国の事業を積極的に活用し、県としては、指導の面で復旧作業に全力を挙げていくと。そういうことで対処していきたいと考えてございます。御理解いただければと思います。 48 ◯西谷委員  市議会の委員会でも、市長さんに支柱や、いろんな後始末など、今後のことのための要請をしているようですけれども、是非県も一緒になってという要望がありましたので、そういうことも含めて是非御支援のほど、よろしくお願いしたいと思います。  要望して終わります。 49 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──長尾委員。 50 ◯長尾委員  リンゴの話が出ましたので、当事者として関連して。  国の果樹支援対策についてでありますが、2アール以上が補助対象となるということであります。今、船木課長が言われましたように、2アール以上だと大体正木で4本ぐらい。今回の被害も同じなんですが、同じ地域で被害を受けているわけじゃなく、園地によって離れて被害を受けているので、その場合は、これは2アールの対象になる形で捉えていいのかどうか。  前は確か支援対策の事業は面積が固まっていないとならないような気がしていたんですが、そうですと、これは対象にすることができなくなる可能性もあるので、その辺のところはどうなんでしょうか。 51 ◯船木りんご果樹課長  委員御指摘のとおり、この事業の採択の要件は2アールのまとまった一団の団地での果樹ということになります。したがいまして、1つの園地の中でぽつりぽつりという形での補植については、残念ながら現在の制度では、対象にならないということです。  ただ、5月1日の連絡会議の中でも、生産者団体の方からそういった補植についても認めてほしいという声が上がりまして、国では、持ち帰って検討したいということでございました。  県としましても国に、災害の場合、そういったまとまってない補植のような形でも、事業が実施できるように、先ほどの優先採択の要望と合わせて要請していきたいと思います。 52 ◯長尾委員  そこなんですよ。  それが非常に大事なことなので、やはり支援事業があるといっても、採択できなければ支援にならないわけですから。特に、現実問題を見ていくと、そんな1カ所にまとまって被害を受けた木があるわけではなくて、例えば、1町歩の園地の中であってでも、ぽつぽつと被害を受けた、特に、先ほど部長が言われましたが、腐乱病とか弱っている木は被害を受けやすいわけですから、そういうのが点在しているわけで、それが補助事業の対象にならないと支援にはならないわけですから、これは国に強く求めていかなければならないのかなと思っています。  私は、後で委員長にお願いして、これは委員会としても国に、いわゆる通常の改植事業による経営支援対策事業、これはもちろん必要ですけれど、今回、今冬と昨冬のこの2回にわたった豪雪被害に対する支援に対しても、この対応ができるように国に求め、採択の要件の中にそういう特別な災害のときの支援を入れていただくように、お願いしていかなければならないなと思っています。  あともう1点、去年、大体減収量9,193トン、減収額14億8,000万円というようなことでありましたが、これは樹体だけを見ての被害額ですよね。  これは、リンゴ生産者が枝とかが折れてとられると、特にわい性台なんかは、下枝がなくなると上枝のほうに多くならせるとか、様々な対応をとるわけですけれど、実質的な昨年度の──まだ販売がすべて終わっていないので結果が出ないかもしれませんが──、昨年の冬の被害を受けたことによっての実質的な農家の減収というのは、どのぐらいになるかというのは、まだ把握できないですよね。もしお答えできれば。 53 ◯船木りんご果樹課長  今回の調査、あるいは昨冬の調査は、雪害被害の結果、木枝があったものがなくなったということで、なくなった分についての減収も図ったということでございます。  したがいまして、最終的な被災を受けた方の収量というのは把握していないんですが、県全体で見ますと、この間、統計のほうで発表になった約44万トンという平年作の状況を考えれば、枝がないものですから、ほかの枝にならしたり、いろんな工夫によって減収をカバーされているのかなと考えております。 54 ◯長尾委員  あまりそのところを言っても、ちょっと問題があるかと思いますので。  もう1点だけ。今後の対応について、集落ごとの農道除排雪の推進などということであります。非常にこれは大事なことで、私も雪の最中、行ってみました。今年の雪害というのは、特に私どもの平賀地区より、弘前のほうが雪が深くて被害が多かったように思います。  農道の除雪を、今まではその地域の農道組合などでやっていたのを、今回はいわゆる市とか町の除雪機も入って除雪をしたという経緯もありまして、非常に一歩前進かなとは思いましたが、一方で、農道が狭いので、除雪をしても雪の置場がない。逆に除雪をすることによって、道路の脇にあるリンゴの木に雪がかかって、逆に枝折れを起こす可能性もあるということで、そういう場所のない農道が非常に多いんです。  その対応を考えていかないと、去年、今年と起きたこの雪害が、これからどの程度続くか、これは気象の問題で予測がつかないわけでありますが、抜本的なことを考えていくと、農道の整備などもこれからきちんとしていかなければならないと思うんですが、そのことについて考え方をお伺いいたします。 55 ◯船木りんご果樹課長  昨冬のリンゴの被害を踏まえまして、今冬については、各市町村とも幹線道路の除雪について、いち早く取り組まれて、幹線については、2月の上旬から各市町村とも早目早目の対応をしたと聞いております。  ただ、委員御指摘のとおり、支線については、まだ十分な対応ではなく、弘前市では、リンゴ樹雪害対策農道除雪モデル事業と称しまして、相馬地区、笹舘地区におきまして、その支線を含めた農道除雪を、集落ぐるみで実施しているというのもございますし、平川市におきましては、中山間事業を活用して、集落ぐるみの除雪を特に実施している。こういった事例もございます。  そういった事例を参考にしながら、来年度の雪害防止に向け、支線の除雪等の推進も進めていきたいと考えております。 56 ◯長尾委員  是非とも積極的に進めていただきたいと思います。中山間を活用したのは私の集落でありまして、若い人たちが出て交互に除雪機を使用しながら、細かい農道の除雪もやっておりますが、ただ、そういう地域だけではないんです。 うちの地域は、若い人たちがいるので、除雪を任せて機械を預けることができるんですが、そうではない集落も結構あるので、やっぱりこういうときの除雪というのは、それぞれ市町村の責任もありますが、県としての素早い指導とある一定の支援というものが必要かと思います。  それから人件費、油代、また機械の購入代等もあるので、そういうのを中山間で機械を買った経緯もありますけれど、その辺の、うまくやっている所の事例というのはどんどん広めていって、同じようにやっていただくように進めていく必要があるかと思いますので、よろしくお願いいたしまして終わります。 57 ◯工藤委員長  ほかにありませんか。──相馬委員。 58 ◯相馬委員  最初に被害の報告に対する質問でありますが、今回の豪雪による被害が大きかったのには、秋にリンゴの葉っぱが落ちなかったことが、大きな原因ではないかと思うんですよ。これは長尾さんが言っている除雪の問題。リンゴ園へ行ってリンゴの木の雪を落としたくても、入って行けないというんですよ、あまり雪が多くて。これが今回、被害を大きくしているのではないかと思いますが、課長、いかがですか。 59 ◯船木りんご果樹課長  先ほどの答弁で12月に一度に雪が降ったこと、それから1月の低温だということを申し上げましたが、りんご研究所のほうでは、昨年のリンゴ樹の落葉が非常に遅かったと。これは秋の高温が葉っぱの二層形成を阻害して落ちにくかったんだろうという見解を出していますが、葉っぱがあるせいで雪がその葉っぱの所にたまって、うまく落とせなかったのではないかという話もしておりました。確定的な実験、実証をしておりませんので、そういったことも考えられるとのことです。 60 ◯相馬委員  葉っぱがついているものですから、雪が降ってきてもそこで皆止まっちゃって、だんだんリンゴの木の上に重なっていくわけです。これは、農家の人たちも「なんだんだべな」と言っていました。葉っぱが落ちないために雪が積み重なっているということで。  それから、除雪をなかなか、実際やっているところは、なんぼもないのですよ。それに対する農家の苦情というのは、いっぱい聞いております。畑に行ってリンゴの木の雪を落としたいんだが、そこまで行けないと。雪が多くて。そういうことですから、これは県もそうだし市町村にも、その話もしながら、やっぱり県も多少支援をしないと、口だけしゃべるけれども、金の面で何も支援しないということになると、市町村もなかなか動かない、財政どこでも楽ではありませんから。  ですから、その辺は少しこれから、よく考えてみる必要があると。で、気象がどんどん変わっていますから、去年の秋は高温で葉っぱが落ちなかったけども、今年だってどうだか分からないですよね。また葉っぱが落ちないと、雪が降れば、木の上に雪が重なってまた被害が出ると、こういうこともありますので、その点について、ちょっと何か課長、考えていることがあったらひとつ。 61 ◯一戸農林水産部長  先ほどから、除雪の話をいただいておりました。  我々としても、様々──先ほど課長からも話しましたけども──、いろんな良い事例が出てきておりますので、限られておりますけれども、それらを少しシステム化できないか検討していきたいと思っております。  あともう1点、栽培上の問題でございますけれども、確かに昨今、夏場の気象が高温でなかなか葉っぱが落ちないと。あともう1点は、ここ10年ほど非常に雪が少ないという状況の中で、もう少し雪にも耐えうる樹形の改造も、技術指導としてしっかりしていかなければいけないなと。  そこは反省点として、生産者の皆さんとともに、どうしても最近、多くならせようと下枝が多いんです。そうすると雪にも引っ張られやすいし、なおかつ葉っぱも落ちないと。それで、雪が落ちにくいということもあります。  生産者の方々と話をさせていただいたときも、やっぱり雪に弱い木になってきたなという話をしておりましたので、再度、これは雪に強い樹形づくりをまずしっかりとやると、これが大事かなと思います。基本にもう一度立ち返るということで、先ほどの、除雪の面も含めてよろしくお願いします。 62 ◯相馬委員  雪の下を走って歩くネズミの被害は出ていますが、上のほうに出ている、特に山間部のウサギの被害はどうなんですか、ないんですか。 63 ◯船木りんご果樹課長  今回の4月に行った調査では、野ネズミの被害と一緒に野ウサギの被害についても含めております。
    64 ◯相馬委員  野ネズミのところに一緒にまとめているわけだ。なるほど。あったんだな、そうすると。  山間部はウサギの被害が、リンゴの木の上に出ている所はウサギが食べるし、下の方はネズミが食うということで、もうリンゴの木も大変な苦しい状態に追い込まれているわけです。ひとつ、いろいろ県も口も出しながら、金もちょっと出してやれば、市町村も動くと思いますので、この点は要望しておきたいと思います。  それから、地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所で育成した品種についてお尋ねをしたいわけですが、これまで育成してきた品種はどのぐらいあるのか。主なものはどういう品種なのか、ひとつお答えをいただきたいと思います。 65 ◯船木りんご果樹課長  これまで育成した品種がどのぐらいあるかでございますが、りんご研究所が青森県苹果試験場として創設された昭和6年以降、平成23年まで40品種ほどが育成されてございます。  これら、育成品種の中で代表的な品種としては、昭和24年、当時の農産種苗法名称登録第1号となった「陸奥」、それから今でも早生品種の中核を担っている「つがる」、こういったものがございます。 66 ◯相馬委員  そうすると、いろいろ育成された品種が県内のリンゴ農家で栽培されていると思うんですけども、その栽培状況についてはどうなっているのか、お答えいただきたいと思います。 67 ◯船木りんご果樹課長  これらの品種の県内での栽培状況でございますが、りんご研究所が育成し、現在本県で栽培されている品種は23年産の調査で12品種ほどございます。  栽培面積を合計すると約3,700ヘクタールということで、県全体に占める割合が約15%です。これは、国が育成して現在主力を占めている「ふじ」を除いた中での割合では、35%になっております。  ちなみに近年デビューして面積が伸びている品種には、「恋空」「千雪」「星の金貨」などがございます。 68 ◯相馬委員  その割にリンゴ農家から、そういう品種の話がなかなか出てこないんですよ。「シナノゴールド」とか、そういうような話が出てきて、せっかく、この県で育成した品種の名前が出てこないということは、県内のリンゴ農家はそんなに栽培していないのかな、というように思われるわけですよ。「星の金貨」も、今、しゃべる人はいないですよ。  おいしいかもしれないけど、生産量がおそらくなかなかないんだろうと思うんですが。やっぱり、もう少し県内のリンゴ農家が力を入れてやれるというようなものを──実際は、作っているんだろうけど、リンゴ農家がそれに取り組まないだけかもしれません──、やはりもう少し県でやったものを、県内のリンゴ農家が栽培していくという、そういうような方向性は出していかないとだめだと思うんですよ。  そうすると、市場での評価はどうなんですか。生産者も消費者も、市場の評価はどういうような状況にあるのか、ひとつお知らせください。 69 ◯船木りんご果樹課長  お答えします。  平成23年産のリンゴで、県及びりんご研究所が育成した主な品種は、栽培面積の多い順からいいますと「つがる」「北斗」「陸奥」ということで、ちょっと昔の品種でございます。近年開発された品種でございますが、デビューしてからの期間が短いということなどから、まだ本格的な面積の拡大には至っていないという状況です。その中で極早生種の「恋空」、これはこれまでの極早生種に比べまして着色、食味とも優れており、栽培する農家が増えております。  それから、中生種の「千雪」。これは果肉が褐変しないという特性がございまして、加工リンゴなど、新たな需要を目指して普及してきましたけれども、最近では非常に甘くておいしいという食味の良さから、生食用としての評価も高まっているわけですが、しかし、一方で委員御指摘のとおり、晩生種については、「ふじ」「王林」の評価が非常に高いということから、県が育成しました品種の評価は、総じて低い状況にございます。  黄色品種の「星の金貨」は、果皮が薄くて収穫時や輸送時に押し傷が付きやすいということ、それから、無袋栽培で有袋と同等の貯蔵性があるということで注目を集めた「春明21」は、「やけ病」などの貯蔵障害が発生するということが指摘をされておりまして、現在、プロジェクトチームを結成して対応を検討しているところでございます。  それから、最近開発されました「あおり24」、「あおり25」というのがありますが、これは優れた調理、加工適性がございまして、多様な消費者ニーズに応える個性豊かな品種ということで期待されているところでございます。  以上でございます。 70 ◯相馬委員  今、北斗は栽培する人がなくなってしまったが、非常においしいリンゴで。  私よく言ったんですよ。「このリンゴは褐変が出るんだと。だからいつごろまでに食べるようにと、賞味期限をつければいいじゃないか」と、こういうことを言ったことがあるんですが。この北斗はそういうことでもしない限りは、1月、2月になって食べたら、もう全然だめだということになっちゃうものですからね。今、栽培している人では、私の所にも「北斗」を持って来る人は誰もいないな。  それから、褐変が出ない品種というのはいいよね。「ふじ」でも褐変出るんですから。私、最初「ふじ」は褐変出ないのかなと思ったら、何と「ふじ」も褐変が出るわけです。あれは生産者、農協あるいはりんご輸出業者にとって、消費者から褐変だということで文句がつくものですから、この褐変というのは、大変なことだと思うんですよ。外見は立派なリンゴでも、割れば中に褐変が入っているということで。  ですから、褐変のない品種、これは大いに、どの程度の市場評価があるのか分かりませんけれども、相当力を入れて、販売するのに気を使わなくてもいい。褐変などのことに気を使わなくもいい品種というのは、私は、広げていく必要があるんじゃないかなと、こういうように思います。  いずれにいたしましても、リンゴの主産地でありますから、これからも青森県の経済というものを考えても、リンゴに対する力の入れ方というのは非常に大事だろうと。ただ、気候が変わってきて、ある人いわく──大連でちょっと商売をやっている方ですが──、もう10年もすれば中国と韓国にやられてしまう、青森県のリンゴはもうだめになってしまいますよと。こういうことを言っている人もあるわけですよ。それだけに、そういうことがないように。10年で青森県のリンゴ産業がなくてもやっていける農業というのは、ちょっと考えられないわけですからね。  そういうようなことで、何とか生産者もそれからリンゴに関連する業者も、農協も、安心して販売ができるように、後から消費者から、褐変があるということで文句が出ないような、そういう品種を進めていっていただきたいと、要望して終わります。 71 ◯船木りんご果樹課長  先ほどの中生種の「千雪」の形質に関してでございますが、果肉が褐変しない、変色しない特性を生かしてということは、決して、長期貯蔵した後に出荷して内部褐変をしないということでは、残念ながらないです。まだそこまでは、いっていないということでございますので、申し添えておきます。 72 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。──沼尾副委員長。 73 ◯沼尾委員  端的に質問したいと思いますので、答弁も簡潔にお願いしたいと思います。  まず、私からは、青森県養豚、養鶏振興プランについてお伺いします。  まず第1点目。昨年3月ですけれども、青森県養豚、養鶏振興プランが策定されました。その目的と概要についてお伺いします。 74 ◯高橋畜産課長  初めに、策定した目的でございますけれども、県ではこれまで酪農や肉用牛については、法律に基づき10年間を計画期間とする振興計画を策定していますが、養豚、養鶏については、具体的な計画がなかったことや、近年の国内での口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザの発生、さらには配合飼料価格の高騰などの厳しい状況の中で、この分野を一層振興していくための指針として策定しました。  本プランの概要は、飼育頭数などの目標年度を平成33年度と定め、今後、取り組む5つの方策として、生産体制の整備、強化や県産畜産物の消費拡大、飼料の利活用の推進、家畜衛生の向上、家畜排せつ物の適正管理と有効利用の促進を示すとともに、地域の特色ある取り組み事例を紹介し、県産畜産物の認知度を向上させることとしています。 75 ◯沼尾委員  今の答弁だと、今までは計画もなかった強い所を伸ばしていくということから取り組んでいるということなんですが、その取り組みの中で今、説明があったように、生産基盤の強化で、大規模化というのは大きな柱だという形になっているということですけども、実は、この大規模化のプランの部分について、去る14日に県に対して、その地区の計画に対する地域住民の反対陳情もあったわけです。  したがって、今後、この振興プランを推進していくためには、必ずついて回る問題なんではないのかなと。私は、環境厚生委員会でも、水質改善を小川原湖を含めて取り組んできた部分がありまして、これから青森県で、畜産振興をしていくことになれば、この水環境というものは、一体的な問題として取り組んでいく必要があるんだろうと思います。  こっちは振興の担当、こちらは水環境の担当という、どうなっているんだと聞かれた時に、そっちはそっち、こっちはこっちということではなくて、畜産振興のためには、こういう部分があるんだという全体的なものがあってしかるべきなんだろうと思うわけです。  特に、質問でも特段取り上げなかったんですが、青森県ふるさとの森と川と海の保全と創造に関する条例も平成13年に作って、それでもって保全地区を定めているということになってくれば、これからの推進の仕方は、やはりきちんと連携を取っていくべきじゃないのかという思いがあって、2点目、上北地域の養豚場建設計画は地域住民に理解されていないようだけれども、こういう状況を踏まえて県はどう対応していくのかという点についてお伺いします。 76 ◯高橋畜産課長  十和田市の養豚事業者が計画している母豚2,000頭規模の養豚場の建設については、事業者が住民への説明を行ってはきたものの、水質の汚染が懸念されるとのことから、今月14日、地域住民の代表者が上北地域県民局に対して排水を最寄の河川へ放流することに反対し、かつ建設中止を求めることを内容とする陳情書を提出しております。  県では、直ちに排水基準を所管する環境生活部と情報を共有するとともに、養豚事業者に対し陳情内容を伝え、養豚場の建設に当たっては、地域住民の理解を得ることが必要であることから、排水対策も含めて、計画内容を精査した上で、その内容を地域住民に再度丁寧に説明し、同意を得た上で建設するよう指導したところです。  さらに、養豚事業者に対し、養豚場の排水を河川等に放流せず、農場内でリサイクルする方式の導入についても情報提供したところであり、今後とも、十和田市と連携しながら適正に対応していくこととしています。 77 ◯沼尾委員  正にそういう対応が必要だろうし、県は、許可しないという権限の状況にあっては、どうすれば理解してもらえるのかということを踏まえて、計画を進めていくのかということが、大事なことだと思うんです。  今、大規模の部分だけについて聞きましたけれども、小さい所だって、そういう部分では地域住民ではどうなっているんだろうという思いがあると思うんですよ。だから、施設の大小にかかわらず、やはり確認をする必要があるなということで、本県における養豚場からの排水はどのように処理されているのか。また、その排水については、条例等で定める基準を満たしているのかどうか、このことについて伺います。 78 ◯高橋畜産課長  ただ今、委員からお話があったように、大規模な養豚場については、水量がかなり多いということで、基本的には活性汚泥法とか、そういう方法に基づいて放水するのが基本でございます。  一方、小規模な養豚場については、自分の農場内に曝気槽を設けてにおいをある程度軽減させたうえで、液肥として使うという形で盛り込んでいる状況にございます。  規模の大きい養豚場については、水質汚濁法に基づく届出が必要であることから、環境生活部のほうでは、排水基準が適用となる施設については、毎年1回以上、届出された施設の立入検査を行い、処理水が排水基準を満たしているかどうかを確認しています。  なお、平成24年度の立入検査の結果では、基準を満たしていなかった畜産経営体が2件ありましたが、県の改善指導などにより、現在は改善されています。  県としては、今後とも関係部局で水質検査の結果などの情報を的確に共有しながら、養豚場の排水処理が適切に行われるよう、指導や助言をしていきます。 79 ◯沼尾委員  先ほど申し上げましたけれども、せっかくこういう養豚、養鶏振興プランというものを作って、青森県の農業を強くしようという形でスタートするわけですから、地域住民がこういう形で青森県というのは頑張っているのか。そして、そういうところまで環境保全というのを考えて、農業振興というものを図っていくんだということが、もっと見えるような形でやっていくためには、畜産部門の振興をする側と、環境保全という形で青森県全体の水環境を守るということをきっちりと伝えていく必要があると思うんです。  ですから、ちょっと聞き取りしている部分は、そっちは環境ですとか、こっちは振興関係のほうですという話が聞こえてくるので、こういう対応であれば、県というのは一体、どういう方向性を持っているのか、振興が先なのか、水保全が先なのかという、そういう疑問を持つわけですから、環境のほうとも連携をとりながら、今後、こう進めていきますというのを、はっきり明記するべきだろうという思いから、質問させていただきましたので、是非、連携を取った形が見えるように進めていただきたいということを、要望して終わりたいと思います。 80 ◯工藤委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり。]  ないようでありますから、これをもって審査を終わります。  以上をもって農林水産委員会を終わります。  お疲れ様でした。 ○閉 会  午後0時29分 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...