3
◯佐々木道路課長
今冬、青森県におきましては、
津軽地方において多くの
降雪量を観測し、特に弘前市、黒石市などにおいては、
豪雪であった昨年度を上回る
降雪量となっており、
除排雪に多額の経費を要しているところでございます。2月15日現在の
除排雪の
執行状況につきましては、25億1,000万円ということで、過去5年間の平均約19億4,000万円を上回っておりましたが、
豪雪であった昨年度の29億5,000万円に次ぐ
状況となっています。
県民局毎についてですが、2月15日現在で、
東青地域県民局が、平年の5億5,000万円に対しまして、今年度は6億8,000万円、
中南地域県民局につきましては、平年の3億4,000万円に対しまして5億7,000万円、三八
地域県民局につきましては、平年の1億5,000万円に対しまして1億6,000万円、
西北地域県民局につきましては、平年の4億2,000万円に対しまして5億6,000万円、
上北地域県民局につきましては、平年の3億円に対しまして3億4,000万円、
下北地域県民局につきましては、平年の1億8,000万円に対しまして、今年度は今のところ2億円の
執行状況となってございます。
4
◯越前委員
ただいま
答弁を伺ってもわかりますとおり、一昨年以前に比べますと、はるかにオーバーしている。昨年は
豪風雪でありましたので、
特別予算がかかったわけですけれども、平年と比較して、はるかにことしは
除雪費が増加しているという現状にあるわけでございます。
県初め各
地方自治体におきましては、
一般財源からの
繰り出しということもありまして、
地方財政を圧迫している原因の1つでもございます。
地方自治体においては、
予算を工面しながら、市民、
県民、住民の足を守る、生活を守るという
観点からの
除排雪を、
大変誠意を持ってやっていただいていることに対しまして、心から敬意を表するところでございます。
そしてまた、私も一昨日の19日、
佐井方面と
鰺ヶ沢方面の
除排雪の
状況を見に行ってまいりました。
大変雪が多い割にはきちんと
排雪が行われておりました。去年の
豪雪に対する
状況を踏まえて、ことしの
除排雪体制は非常に整っているなと、また
大変意を用いた
除排雪が実施されているなということを、目の当りに見させていただいてきたところでございます。
そういうことを踏まえまして、大事なことは、やはりことしも、昨年よりは少ないというものの、平年に比べると、
除排雪経費が大変上回っているということですので、それらが今年度における大きな
課題となるだろうと思っております。
そこで第2点でございますが、平年と比較した今冬期の
除排雪経費の
最終見込みについては、どういう
見込みになるのか、見通しについてお
伺いをいたします。
5
◯佐々木道路課長
今後とも厳しい
降雪状況が続くことが考えられますことから、今年度の最終的な
除排雪経費につきましては、過去5年間の平均約25億円を上回り、
豪雪であった昨年度の38億円に次ぐ約32億円を見込んでございます。
6
◯越前委員
平年の25億円を上回り38億円になるであろうということでございまして、そういう……。
7
◯佐々木道路課長
豪雪であった昨年度の38億円に次ぐ、今年度は32億円の
見込みをしてございます。
8
◯越前委員
はい、了解いたしました。
除排雪経費は増加をたどっており、大変な
県負担にもなっておりますし、各
自治体の負担にもなっているという
状況にあるわけであります。
第3点の
質問に入ってまいりますが、そういう
状況下で、今申しましたように、
除排雪経費は
一般財源からの
繰り出しということで、
地方財政にとって大変な負担を強いられているわけでありますので、国に対する
除排雪予算の獲得に向けて取り組んでいくことが大変重要であると考えるわけですが、その中で、国に対する
除排雪予算の獲得に向けた
取り組みについては、どのような
状況になっているのか、お
伺いをいたします。
9
◯佐々木道路課長
今冬につきましては、昨年度に迫る
豪雪状況が続いてございまして、多額の
除排雪経費を必要とする
見込みでありますことから、これまでに国に対しましては、
豪雪状況を訴え、
除雪経費に対する支援を求めてきているところです。
委員、御
案内のとおり、今年度は1月19日の
自由民主党平成24年度
豪雪災害対策本部の青森県視察時における
県土整備部長による
要望、1月29日には
日本海側7県、これは青森県、秋田県、山形県、新潟県、富山県、石川県、福井県の7県による
共同要望を行ってございます。さらに、2月7日には、知事が
国土交通大臣政務官、
総務省総務審議官に対して
要望を行ってきたところでございます。
先般、2月5日には、国費で8億800万円の
社会資本整備総合交付金の
追加配分がなされたところでございますけれども、まだまだ足りないということで、今後もさらなる支援を求め、引き続き機会を捉えまして、
要望をしてまいりたいと考えてございます。
10
◯越前委員
今、
答弁にあったように、多額の
除雪経費が見込まれるという中での、国に対する
除排雪予算の獲得に向けた
取り組みというようなことで、今、
質問したわけでありますが、いろいろ取り組んでいることについては十分承知していますが、まだまだ今冬期も真っ最中でございまして、これからどのぐらい雪が降るのかということについても、去年の経験からいいますと、これからまだ先、今まで以上に雪が降ってくるのではないかなと想像されるわけでありますので、
地域住民の生活の安全、安心を守るために、まずは
除排雪は大変重要な
課題でございますので、今後ともひとつ、春までは、しっかりと
除排雪については意を用いた
取り組みを行っていただきたいし、また各
県民局ごとの
取り組みについても、県としても
十分把握をしながら、
協議をしながら、またいろんな点で御指導いただきながら、ひとつ取り組んでいただきますように強く御
要望申し上げておきたいと思います。
続きまして、
防災の
観点から、
避難道路の
位置づけでの
道路整備についての
質問でございます。この点については私の思いがありまして、たびたびこれまでも、強く、機会あるごとに
質問いたしてきたところでございます。
去る2月12日、県において、
東日本大震災を踏まえ、マグニチュード9の地震で県内を大津波が襲い、
東北電力東通発電所1号機が全
交流電源と
原子炉冷却機能を失ったとの想定で
図上訓練が行われたことが、報道されたところでございます。
御
案内のとおり、私が住む
下北半島は、
上北地域を含め、
原子力立地地域でありますので、私は一貫して、
防災の
観点からの
避難道路としての
位置づけ、そしてまた、避難のあり方はどうあるべきかということに関して、
一般質問や当
建設委員会において、これまで強く訴えてきたところでございます。そこで、
防災の
観点からの
下北地域の
道路整備について、次の4点についてお
伺いいたします。
第1点は、
下北半島縦貫道路の
整備状況、そしてまた今後、どのように取り組んでいくのかお
伺いをいたします。
11
◯佐々木道路課長
下北半島縦貫道路計画実
延長約67キロメートルのうち、これまで
有戸バイパス、
野辺地バイパス、
有戸北バイパスの19.5キロメートルが供用されています。
有戸北バイパスに続く
吹越バイパス、
延長5.8キロメートルにつきましては、平成21年3月に事業着手し、
用地取得をおおむね完了しておりますことから、
改良工事の促進を図ることとしてございます。
むつ南バイパス9.2キロメートルにつきましては、平成15年度に新規着手して、これまで
用地取得を重点的に実施してまいりました。この結果、約9割の
用地取得が完了しておりますが、残る1割の
用地取得が難航している
状況にございます。このため、
地権者の皆様と
任意交渉を進めるとともに、
事業認定に向けた調整を行っているところでございます。引き続き
用地交渉を進めるとともに、既に用地が確保された箇所につきましては、工事の進捗を図っていきたいと考えてございます。
また、未
着手区間であります
むつ市から横浜町の
区間につきましては、
全線バイパスによる
計画案を策定したところでありまして、
防災や
安全安心の
観点から、
下北半島縦貫道路の
早期全線完成に向けまして、国の積極的な対応を引き続き強く働きかけてまいることを考えております。
12
◯越前委員
ただいま
答弁されましたように、県の御尽力、並びに
関係機関、
関係者の御尽力によって、着々と進められておるところにつきましては、心から敬意を表したいと思います。
昨年の
有戸北バイパスの開通、そしてまた
吹越バイパスの着手ということで、大変進んでおるわけでありますが、今まで長い年月から考えますと、進んでいるとはいえども、まだまだ
進捗率からすれば、かなりおくれているのではないかと思っているところでございます。
しかしながら、今、御
答弁があったように、
有戸北バイパスの開通、
むつ南バイパスの
用地取得に向けた
取り組み、そしてまた未
着工区間である
むつ市から横浜間の
区間における
取り組み等々についても、着々と進められていることは
理解をするわけでありますが、
用地取得については、相手のあることでありますから、確かに時間がかかるのは承知してございます。
しかしながら、我が
地域は
原子力半島と呼ばれている
原子力立地地域でありますので、いろんな事情があるにしても、万が一の
防災の
観点からの
避難道路としての
位置づけから考えますと、やはり
幹線道路である高
規格道路の
早期完成が重要な
課題になってまいりますし、このことがしっかりと取り組まれていかないと、
原子力立地地域である住民からの
理解と
協力は得られないと考えるわけでありますので、行政と議会の立場として、やはりそれらの
環境整備をしっかりと整えた上で、
県民の
理解と
協力を求める。
事業者には
事業者として
自主努力を行って、
安全対策を講じていただくということを、強く求めてきたところでありますので、
県土整備部におかれましては、
道路関係においては、やはり
防災の
観点からの
避難道路としての
位置づけ、これだけはしっかりと確認していただいて、さらに意を用いた
取り組みをしていただきたい。
また、今まで
一般質問でも取り上げてまいりましたけれども、私の
質問に対して知事も、
防災の
観点からの
避難道路としての
位置づけで、
道路整備を図ってまいりたいと力強く御
答弁をされてございます。そういう意味におきまして、
県執行部として、
県土整備部も含めまして、一体となった
取り組みを今後とも行っていただきたいということを、強く御
要望申し上げておきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
そこで、第2点でありますが、
国道279号の
国直轄管理区間への
編入に関することでございますが、本日、
大間原発三
ヶ町村協議会が、青山副知事の同行のもと、
国土交通省に対する
要望活動を行うこととなっているところであります。そこで
質問でございますが、県における
国道279号の
国直轄管理区間への
編入に向けた
取り組みについて、どのような
状況になっているのか、進捗しているのかということについて、お
伺いをいたします。
13
◯佐々木道路課長
国道279号は、
原子力関連施設が多数立地いたします
下北半島地域を通過し、
国道4号と一体となって本州を縦断する大動脈として重要な役割を担うとともに、
地域資源を最大限に生かし、
地域の
自立的発展や
防災対策推進を図る上でも重要な路線でございます。
このことから、県の
重点施策といたしまして、本路線の
国直轄管理指定区間への
編入について、これまでも
要望してきたところでございます。また昨年11月12日には、本
委員会により国に
要望活動をいただいたところであり、さらに御
案内のとおり、本日、
大間原発三
ヶ町村協議会が青山副知事の同席のもと、
国土交通省へも
要望しているという
状況でございます。
県といたしましては、今後とも
国道279号の
重要性を訴えて、
国直轄管理指定区間への
編入について、
県議会、
関係市町村と一体となって
要望していきたいと考えてございます。
14
◯越前委員
ただいま
答弁にもありましたが、
下北半島縦貫道路を初めとする
国道、県道、まさに
原子力立地地域の
防災の
観点からの
避難道路としての
位置づけから考えますと、大変重要な
道路であります。したがって、
道路整備は最も、
生活面からしても、
地域住民の重要な
課題として、
早期完成を目指して取り組んでいただかなければならない
重要課題であるという認識のもと、各
自治体一丸となって、従来から今日まで取り組んでいるところであります。そういう中においてのきょうの陳情であると、私は
理解をいたしているところでございます。
今までは、
一般国道という
予算づけの中で
道路整備を行っておりますので、なかなか進捗が図れない。もちろん、
用地取得もなかなか進まないことが、この前段に大きな問題として立ちはだかっているのは
理解しておりますが、なかなか
予算がつかないということも、進捗が図れないことにつながっているわけでありますので、やはり
予算をきちんとつけて、そして
早期完成を目指した
取り組みをしていただくということが、
原子力立地地域における
地域住民の
理解と
協力を得るための
最大条件であると、私は今までずっと
皆さんの意見を聞いて考えつつ、また
自治体の
皆さんともいろいろと
協議をした中で、そういう
要望を受けながら、そして県に対して
県議会議員としての立場で、
要望を申し上げながら、ともに国に対しても
要望活動を一丸のもとに行ってきたという経緯でございます。
したがって、
国直轄管理区間への
編入は、やはり
早期に
編入をしていただくための運動を展開していただいて、そして、この
下北半島縦貫道路については、何年先ということではなくて、
早期に完成を目指すということで取り組んでいただきたいと考えております。
これから
参議院議員選挙もございますが、
県選出の
国会議員の方々には、政権も変わったことでありますので、期待を持って取り組んでいただきたいと思っておりますが、やはり県からの
要望が大事だと思っておりますので、そういう意味からいたしましても、やはり県からの強い
要望、国からの御
理解と御
協力をいただきながら、
早期に
国直轄管理区間への
編入が実現できるように、そしてまた
道路整備の進捗が図られるように取り組んでいただきたいと強く御
要望申し上げておきたいと思います。
第3点は、
国道338
号大湊工区、
白糠II期工区の
整備状況と今後の
取り組みについてお
伺いをいたします。
15
◯佐々木道路課長
国道338
号大湊工区の
むつ市桜木町から
大湊浜町
間延長約4.9キロメートルのうち、
大湊II期バイパス延長約3.7キロメートルにつきましては、現在、
用地取得を進めているところで、1月末現在で17.3%の
取得率となってございます。引き続き、
埋蔵文化財発掘調査でありますとか、
工事着手ができるよう、今後とも地元の皆様の御
協力を得ながら、
用地取得に全力を尽くしてまいりたいと思っております。
また、
白糠バイパスにつきましては、
I期工区
延長約3.8キロメートルを昨年12月に暫定供用化しまして、本年7月をめどにその部分を完成する予定でございます。
残りII期工区
延長約2.9キロメートルにつきましては、これまでに
道路詳細設計や
用地測量を完了してございまして、
用地買収に着手しております。1月末現在では25.8%の
用地取得率となってございます。ちなみに11月末現在では18.6%でございましたので、
取得率も大分上がってきたものと考えてございます。今後とも、
工事着手ができるよう、地元の皆様の御
協力を得ながら、
用地取得に努めてまいりたいと考えております。
16
◯越前委員
ただいま御
答弁いただきまして、
答弁内容は
理解しているところですが、
国道338号の
大湊工区、まさに
水源地公園前の1.2キロメートルについては、おかげさまで県の御尽力、
関係機関の御尽力によって完成していることは御
案内のとおりでございまして、地元を代表して心から感謝申し上げたいと思います。
今、
質問しました
大湊工区につきましては、
大湊工区の
水源地公園区間を挟んで、
脇野沢方面、
桜木町区間1.1キロメートル、そして
大湊浜町側については2.6キロメートル、この
区間について今、
II期工区については
用地買収が、さきの
質問でも、約36%が今取り組まれていると、それから
I期工区については、移転など
用地補償についても
説明会が実施されているということで、今、進んでいる
状況については、
答弁をいただいているところでございます。
御
案内のとおり、
運動公園の前はもう既に完成しておるわけでありますが、この
道路は、前にも言ったことがございますが、
原子力船むつが日本で初めて就航されるに当たって
避難道路として着手されたのが、この
国道338
号大湊工区、
宇曽利工区
バイパスでございます。
運動公園の前については、即座に
避難道路として着工され、そして完成を見ました。そしてその間、
原子力船むつが事故を起こしまして、入港できないということで大変な
反対運動が起こり、そしてまた
市議会──当時、私も
市議会議員でございましたが、入港に対する賛成、反対の議論が白熱いたしまして、最終的には、当時の、今は亡き
河野市長が、どうしても
むつ市内に置きたいと。その置く条件として、
陸奥湾に入港を認めないのであれば、同じ
むつ市内の
関根浜に持っていこうということで、これは当時の市長が
反対派に対して条件を出して、
陸奥湾でなければいい、外であったらいいということで、その条件も加味し、もちろん
賛成派である我々も、当然
むつ市内に置くべきだという
観点から、
関根浜に移したという経緯がございます。
そういうことによって、本来は、今、提起している
大湊工区、
宇曽利工区についても、これは
運動公園の前の
道路が完成した次には、第2番目にこの工事が行われることになっていたわけです。それが、
原子力船むつの
放射線漏れ事故が起きて、
関根浜に移ったことによって、
II期工区と
III期工区が──田名部川の
栗山トンネル方面が
III期工区でしたが──
II期と
III期が交換になったわけです。したがって、
栗山トンネルのほうが先に
整備をされて、先にやるべき
大湊地区の
避難道路と称した
道路が、今になってもまだ
整備をされていない、完成していない、こういう
状況であります。
原子力船むつは既に廃船になって、「みらい」に変わっております。「みらい」に変わったこの時代にあっても、その当時の
避難道路として着手した
道路がまだできていないという現実に対して、私はもう一度思い起こし、御
理解を深めていただきたい。
私は
市会議員時代からかかわってまいりましたので、この経緯については、百も承知でございます。当時は
避難道路として着手してきたにもかかわらず、工区が変更になった時点から、
一般国道の
整備に変更になりました。その時点から、この
整備が非常におそくなりました。このことが、今の時代になってもまだ完成を見ないという、まさにこの
状況の中にあるわけでございます。
そういうことで、その後、
原子力立地地域として着々と原子力発電所が着工されてまいりましたので、
下北地域は、また従来とは違った形で、万が一のための
防災の
観点からの
避難道路としての
位置づけの
道路整備の促進ということが、最
重要課題になっているわけでありますので、その点について十二分に御
理解をいただいた上で、そしてまた、
早期完成を目指して取り組んでいただきたいと、強く御
要望申し上げておきたいと思うわけであります。
それでは、第4点でありますが、こういう経緯を踏まえ、広域的な避難路確保に向けた県の
取り組み状況と今後の見通しについて、お
伺いをいたします。
17
◯佐々木道路課長
下北地域における広域的な避難路確保に向けた県の
取り組みでございます。県といたしましては、現在、県道薬研佐井線の避難路
整備に必要な調査設計、県道川内佐井線の通年通行に向けた防雪施設の調査設計や、災害防除工事を実施してございます。
また、
下北地域広域避難路基本調査におきましては、複合災害時における広域的な避難路の検討を行ってまいったところでございます。具体的には、既存または計画中の農道・林道・
道路を連絡・補完しまして、集落間を結ぶ短期的な避難路の計画でありますとか、さらに中期・長期を見据えた計画についても検討を行いまして、昨年12月に
大間原発三
ヶ町村協議会にその概要を説明したところでございます。
これを受けまして、来年度、平成25年度につきましては、短期の避難路
整備に向けて具体の調査設計を進めていきたいと考えております。
18
◯越前委員
避難路の確保、まさに重要な
課題であります。孤立集落をつくらない、また万が一のときは、
地域住民が安全に安心に、いかに速く安全な場所に避難をするかということについては、
防災公共の立場からいっても、大変重要な
課題であるわけでありますので、この点につきましても、重要な
課題として取り組んでいただいていることは十分承知してございますが、積極果断に今後とも取り組んでいただきたいと強く
要望しておきたいと思います。
それでは次も、
防災に関連した
防災公共の
取り組みについての
質問でございます。
防災公共の
取り組みにつきましては、昨年5月に行われました当
建設委員会におきまして、孤立集落に関して取り上げ、そして、昨年12月の当
委員会において、津波対策に関して取り上げました。さらに、本年1月の当
委員会において、避難経路、避難場所に関して、この問題について取り上げて、質疑を行ってきたところであります。
これまで県が大変積極果断に取り組んでおられますことについては、心から敬意を表するところであります。私はやはり、
防災公共をより具体的に、より確実なものにしていくためには、その
地域ごとの実情に応じたより具体的な対策が必要であると考えております。避難経路、避難場所の設定はできているのかということ、食料や資材等の確保は万全なのかということなど、より具体的に
地域住民にわかりやすく、避難のしやすい体制づくりに取り組むことが、今後の県政の重要な
課題でもあると私は考えております。
また今年度、
防災公共推進計画に着手した12
市町村において、1日も早く計画が策定されるように取り組む必要があると考えているところであります。
そこでお
伺いいたしますが、
防災公共の
取り組みについて、今年度の進捗
状況と今後、具体的にはどのように取り組んでいくのか、お
伺いをいたします。
19 ◯井上
整備企画課長
人命を守ることを最優先に、「逃げる」という発想を重視した
防災対策を推進するために、全
市町村を対象に
防災公共推進計画を策定することとしております。今年度は、去る7月26日から8月3日にかけまして、全
市町村に対しまして、
防災公共の理念と
防災公共推進計画の策定方針について、
説明会を開催したところでございます。
そのうち、
東青地域県民局管内の平内町、蓬田村、
中南地域県民局管内の黒石市、西目屋村、三八
地域県民局管内の八戸市、階上町、
西北地域県民局管内の中泊町、鶴田町、
上北地域県民局管内の三沢市、おいらせ町、
下北地域県民局管内の大間町、風間浦村の12
市町村におきまして、県・
市町村で構成される
県民局ワーキングを実施しております。さらに、
取り組みを加速させるために、十和田市、六戸町、七戸町についても、
県民局ワーキングを実施しております。
現在の進捗
状況でございますが、ワーキングを実施している15
市町村のうち7
市町村は、最適な避難経路、避難場所の設定を行っている段階であり、8
市町村は、最適な避難経路、避難場所の設定を終えまして、対策が必要な箇所等の設定を行っている段階でございます。
今後、3月にも
県民局ワーキングを実施いたしまして、年度内に15
市町村で計画を策定するように努めて参ります。また、25年度も引き続き5月から
県民局ワーキングを実施し、全
市町村の
防災公共推進計画の策定を、25年度、完成させる予定でございます。
20
◯越前委員
避難経路、避難場所の設定、やはり
防災公共は本当に重要だとつくづく感じてございます。そういう意味において、
防災公共推進計画に着手をされて、12
市町村において取り組んでこられた。ただいま
答弁を聞いていまして、12
市町村で当初、取り組んだことが、今、15
市町村に拡大されているということで
理解をいたしましたが、県において大変積極的に取り組んでいることが、今、拡大されているんだろうと
理解したところでございます。敬意を表したいと思います。
今年度中に今の15
市町村については、
防災公共推進計画をまとめられるということでありますが、それがまとめられて、他の未実施
市町村については新年度、取り組まれ、25年度中にそれもまとめられるということで、取り組まれるということでございました。
いずれにしましても、
防災公共につきましては、いついかなるときにどういう災害が発生するかわからないわけでありますから、一昨年の福島の原子力発電所震災発生以来、やはり万が一のために常日ごろから備えあれば憂いなし、やはりしっかりとした
防災公共体制を確立しておくということが大変重要であると申し上げます。
ただその中で、経路にしても場所にしても、まだまだ私も
自治体でいろんなことを聞いて歩いておりますが、経路、
道路はあるけれど、どこをどういうふうに回って逃げたらいいのか、決まっていないところはたくさんございます。その先どこの場所に逃げればいいのか、場所も決まっていないというところもたくさんございます。決まっているところもございます。
しかしながら、場所はあるけれども、例えば学校などは閉鎖しておりますので、ふだんは使っていませんから、いざというときに逃げても、玄関は鍵をかけますから入れません。そのときに誰があけるのか。入れたとしても、電気は全部とめています。水道はとまっています。そうすると、電気は使えません。冬だったら、暖房はもちろん使えません。水道がとまっていると、トイレも使えません。
そういう環境
状況で、万が一の災害が発生して避難しなければならないという
状況が発生した場合に、どういう形で
地域住民を安全に避難をさせるのか。今、逃げることの
重要性を
答弁されましたが、私も逃げることについてはそのとおりだと思いますが、逃げるための避難経路、避難場所について確保することが大前提であり、その上で、それに伴う資材なり食料、燃料等の保管についても、これは
県土整備部の所管から外れますが、
防災公共という全体の考え方の中では、県政一丸となって横断的に取り組んでいかなければならない問題だと思いますので、
県土整備部からも関連する問題として提起していただきたいと思いますし、その点に十二分に留意された
取り組みをしていただきたいということを、強く
要望しておきたいと思います。
続きまして、
道路インフラの老朽対策についてお
伺いをいたします。去る2月8日、天井が崩落して車3台が下敷きになり、9人が死亡した中央自動車道笹子トンネルが、2カ月ぶりに前面復旧したことが報道されたところでございます。
国土交通省によりますと、事故後の調査では、トンネル最上部の詳細な点検は平成12年以降行っておらず、天井板の撤去計画もあったのに、通行どめの影響を懸念して見送っていたなど、中日本
高速道路の保守管理のずさんさが浮かび上がっており、また事故の被害者の遺族から告訴される事態となっているところであります。まさに、
道路インフラの保守管理や老朽化対策における
課題が提起されたものと私は
理解をいたしているところでございます。
そこで、本県における
道路インフラの老朽対策について、次の3点についてお
伺いしたいと思います。
第1点は、県内の老朽橋の数と割合についてお
伺いをいたします。
21
◯佐々木道路課長
県が管理しております橋長15メートル以上の橋梁のうち、建設されてから50年を経過した、いわゆる老朽橋の数につきましては、平成24年4月1日現在で69橋ございまして、全795橋のうち約9%を占めてございます。
22
◯越前委員
15メートル以上で50年経過の橋が69橋あるということで御
答弁をいただきました。やはり早急に老朽橋の
整備についても検討課題として当然取り組んでいかなかればならないと、私は思っております。それぞれについてはもう既に把握をされておるわけでありますから、今後の
課題としては、いかにそれに具体的に取り組むべきかということが、これからの
課題となっていると思います。
25年度
予算については
質問できませんから、今後の
取り組みについて、その点を留意した
取り組みが必要だと思いますが、その点についてはどのように考えているか、お
伺いいたします。
23
◯佐々木道路課長
本県におきましては、全国に先駆けまして、平成17年度から橋梁アセットマネジメントシステムを構築いたしまして、平成18年度から予防保全型の補修工事を実施し、橋梁の長寿命化を図ってきております。さらに今年度からは、平成24年度を初年度として、10カ年の橋梁長寿命化修繕計画に基づきまして、平成33年度までに795橋のうち548橋の補修と27橋の更新を計画的に実施するということにしてございます。
今後とも、定期点検により橋梁の
状況を定量的に把握しながら、適切な予防保全のための補修工事、または必要に応じては更新を行うことによりまして、中・長期的にも橋梁の健全度を確保し、安全・安心に努めたいと考えてございます。
24
◯越前委員
大変具体的な
答弁をいただきまして、ありがとうございました。やはり現状は、結構な数に上っていることを把握いたしましたし、これから取り組んでいく計画も、今、お示しをいただきました。
やはり
予算のかかる問題でありますので、県
予算、また国の
予算等も必要になるかと思いますが、
予算の確保に向けて、具体的には、老朽橋の補修、またかけかえ等々を必要な部分については、積極果断に取り組んでいただきたい。そしてまた、通行する方々が安全に通行できるような橋にしていただきたいということ。そのためにより一層積極的に取り組んでいただきますように、この点については
要望しておきたいと思います。
そこで第2点でありますが、県内の老朽橋の点検
状況と今後の
取り組みについて、どのような
状況の中で取り組んでいこうとしているのか、その点についてお
伺いいたします。
25
◯佐々木道路課長
老朽橋対策につきましては、今、
答弁をしたとおりで、アセットマネジメントシステムを構築しながら、順次、長期的な視点に立って補修工事等を行いまして、健全度を確保して安全に努めていくということにしてございます。
委員のほうからの内容につきましては、トンネルのほうの話なのかどうか、確認したいと思います。
26
◯越前委員
ただいま私のほうからは、県内の老朽橋の点検
状況と今後の
取り組みということでお
伺いしたいと思います。
大事なことは、これから一生懸命取り組んでくださいと。(「そうそう、わかってるじゃない」と呼ぶ者あり)倒れると困るから、これでやめておきます。とにかく一生懸命取り組んでください。この辺にしておきます。
第3点に入ります。県管理の、今お話しがあったトンネルにおける点検
状況と今後については、どのように取り組んでいくのかお
伺いいたします。
27
◯佐々木道路課長
県が管理します
道路トンネルにつきましては、現時点で31カ所、延べ9,553メートルとなってございます。点検につきましては、これまで目視による
道路パトロールを週1回行っており、変状が確認された場合、さらに
防災点検コンサルタント会社によりまして、写真記録、ハンマーによる壁面打音調査などを詳細に行いまして、必要に応じて補修工事を実施してきておりました。
また、笹子トンネル事故を受けたトンネル附属物に対する緊急点検により、ジェットファンなどの重量構造物を有するトンネルの点検につきましては12月中に終えて、安全を確認したところであります。その他の照明灯などにつきましては、3月末をめどに実施するということにしてございます。今後につきましては、国の点検要領に沿って、附属物、あるいは壁面打音調査などの定期的な点検を行っていくということにしてございます。
28
◯越前委員
トンネル事故については、笹子トンネルのあの
状況を見ましても、本当に悲惨だなと思います。やっぱり事故というのは、いつ起きるかわからない、災害もいつやってくるかわからない。わからないことに対して、事前に老朽化しているかどうかということに対する定期点検、補修、そして必要に応じては改修、そして新規改築といいましょうか、そういうことが必要なんだろうと思うわけでありますが、その点については、今後、笹子トンネルの事故の教訓を生かしながら、県内においては少なくとも事故が起きないように、ひとつ積極的に点検を行って、安全管理に向けて取り組んでいただきたいということを強く申し上げておきたいと思います。
そこで最後になります。県内の主要交通渋滞箇所についての
質問でございます。先ほども申し上げましたが、2月12日に、マグニチュード9の地震で県内を大津波が襲い、東北電力東通原子力発電所1号機が全
交流電源と
原子炉冷却機能を失ったとの想定で、
図上訓練が実施されており、避難路となる
国道の交通渋滞の
状況も情報収集されていると報道されたところでございます。
有事の際に交通渋滞が発生することは、容易に想像できることであるとともに、重要な
課題であると私は考えておりますが、交通渋滞が人命救助等に支障を来たすのは有事に限ったことではございません。日常のあらゆる場面において遭遇する可能性があることでもあり、渋滞の解消及び緩和のために対策を講ずる必要があるものと考えるところでございます。
また、去る1月24日、青森県渋滞対策推進
協議会において、平成24年6月から12月まで検討した青森県内の渋滞箇所について、最新の交通データをもとに、渋滞が多発している箇所や特定時に混雑している箇所を抽出し、一般の皆様や民間
事業者及び
道路管理者から意見を伺った上で、青森県の主要渋滞箇所を特定したと報道されたところでございます。
そこで、県内の主要交通渋滞箇所について、次の2点をお
伺いをいたします。
第1点は、主要交通渋滞箇所数は県内では何カ所あるのかお
伺いをいたします。
29
◯佐々木道路課長
主要渋滞箇所につきましては、
道路交通情報センターや公安
委員会などにおいて指標としております時速20キロ以下となる交差点や
区間を選定しております。ただし、年間を通してそのような
状況となっている箇所だけではなくて、朝夕のピーク時、あるいは特定の日、例えば休日ですとか、観光の時期ですとか、冬期なども含めて、そういったときに混雑している箇所についても、
国土交通省東北地方
整備局、県、県警察本部、県内3市、県トラック協会などの
関係機関で構成する渋滞対策推進
協議会で選定してございます。
具体の数字でございますけれども、青森市周辺におきましては54カ所、弘前市周辺では35カ所、十和田市・七戸町・東北町周辺につきましては8カ所、八戸市・おいらせ町・階上町周辺につきましては32カ所、
むつ市周辺につきましては8カ所、五所川原市・つがる市周辺では11カ所、その他10カ所ということで、全体で158カ所が存在してございます。
なお、この内容につきましては、インターネット等で場所を見ることができるようになってございます。
30
◯越前委員
県内全体では158カ所、各市ごとに御
答弁いただきました。私の住む
むつ市は8カ所というようなことでございます。県内全体に触れますと時間が足りませんので、私の地元に絞ってちょっとお
伺いしたいと思いますが、まさに今御
答弁があったように、インターネットで確認させてもらいましたけれども、
むつ市は8カ所。これを見ましても、やはり私の調査している実態と全く同じだなと思いました。
こちらから行くと、下北町交差点、中央町交差点、中央町交差点から自衛隊大湊病院前交差点、西通り地区、そして
バイパスに入って中央二丁目交差点、それから279号に入って槌川目交差点、先ほど1つ落としましたが
国道338号では
大湊浜町から大湊病院
区間の交差点と8カ所でございます。
私も
県議会開会のときは早く出るんですが、朝夕は本当に、ちょうどラッシュ時間帯は、この中央交差点を通過するのに30分以上はかかるんです。大変です。迂回路がございませんので、我慢して通ってこなければいけません。したがって、その分だけ早く出るようにしていますが、なぜかすいているときもありますけれども、早く出ても混んでいるときは混んでいます。
ふだんでもそういう
状況ですから、県内158カ所との御
答弁ございましたが、平常時であってもこういう
状況ですので、これがもしも万が一の事故が発生、災害が発生した場合に、果たして
皆さんは容易に避難ができるのかということを考えたときに、避難ができる
状況にありません。
今、
質問で言ったように、
図上訓練の中でもこれだけ指摘されておりますし、まさにそのとおりだと思います。しからば、そういう交通渋滞箇所が認知され、はっきりしたわけでありますので、
防災公共の
観点からも、しっかりとした交通渋滞解消に向けた
取り組みということが大変重要になってくると思います。
第2点目でありますが、主要交通箇所数については、どのように今後の対応策を考えて取り組んでいくのか、その点についてお
伺いをいたします。
31
◯佐々木道路課長
今後の対応についてですけれども、公共
交通機関の活用、あるいは時差出勤など、
地域と連携したトラフィックマネジメント等によるソフト対策、あるいは交差点の改良などのハード対策というものが想定されるわけでございますが、今後、地元の具体な対応につきましては、渋滞対策推進
協議会において、その基本的な方向性の議論を深めていくということで考えてございます。
32
◯越前委員
いずれにしましても、交通渋滞対策というのは、今の
道路はもう渋滞しているわけですから、これにかわる
道路をまずつくることによって、これは解消できるんです。何ていうこともありません。そういう計画をやっぱり立てていかなければならないのではないでしょうか。
それから、今ある
道路といっても、
国道338号の西通りについては、昔の県道が
国道に昇格したということでまさに狭い。狭隘なんです。歩道も規格外です。今で言ったら規格外の歩道なんですよ。ただ、歩道として使われていると。それから幅員も、本来は6メートルあってしかるべきですが、やはり場所によっては5メートル80しかないところがあります。路肩も軟弱です。路肩もしっかりしていれば、まだ幅が広く、車道を利用することができる、また歩道を利用することができるということでありますが、以前からの
道路が格上げされた
道路を
国道として使っているという
地域もありますので、やはり1本
道路であれば、この交通渋滞を免れることはできないわけでありますので、交通渋滞解消のためには、やはり別な
道路、新たな
道路をつくるということが、それは
国道338号の
大湊工区を早く完成させるということも1つの解消策であると考えております。
ということで、他の路線についても、そのような考え方の中で、積極果断に取り組んでいただきたいということを、強く
要望しておきたいと思います。
このようにきょうも吹雪いてまいりました。交通事故が多発しているというニュースも、テレビで出ております。新聞にも載っております。きょうもまた事故が起きるかもわかりません。
除排雪対策については、意を用いて事故の発生しないように、また融雪剤の散布についても、ひとつ積極的に危険
地域については散布を行っていただくように強く御
要望を申し上げて、私からの
質問を終わらせていただきます。
答弁したがっているようですが、終わります。(「いいの、終わりですか」と呼ぶ者あり)どうぞ。じゃあ、お願いします。
33
◯佐々木道路課長
今の
越前委員に関連するお答えではないんですけれども、実は、前回の1月21日の常任
委員会における
答弁の内容の訂正をここでお願いしたいと思います。
1月21日の常任
委員会におきまして、本日、出席されておりませんが、相馬
委員のほうから、
中南地域県民局の合同庁舎の前の
道路は県道かという
質問がございました。それに対しまして市道というふうなお答えをしてしまいましたが、当該路線につきましては、主要地方道弘前鰺ヶ沢線ということでしたので、
県管理道路として訂正させていただきたいと思います。
34
◯熊谷委員長
ほかに質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって審査を終わります。
以上をもって
建設委員会を終わります。
○閉 会 午後 0時02分
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