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  1. 青森県議会 2012-10-04
    平成24年文教公安委員会 本文 開催日: 2012-10-04


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ○開 会  午前11時 ◯山谷委員長  おはようございます。  ただいまから文教公安委員会を開きます。  慣例により会議の記録署名委員を指名いたします。山田委員齊藤委員にお願いいたします。  本日の審査案件は、本会議から付託されました議案2件及び所管事項であります。  なお、審査の順序は、教育委員会関係警察本部関係の順に行いますので、御了承願います。  教育委員会関係の議案及び所管事項について審査を行います。  審査の順序は、初めに議案について、その後、所管事項について行います。  提出議案について、執行部の説明を求めます。──橋本教育長。 2 ◯橋本教育長  県議会第271回定例会に提出されました議案のうち、教育委員会に係るものについて御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。  まず、議案第1号「平成24年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」について申し上げます。  今回の補正予算歳出予算額は、7,474万3,000円の減額となっております。これを既決予算額と合計いたしますと、補正後の歳出予算額は1,374億9,119万8,000円となっております。  以下、計上した歳出予算の主なものについて御説明申し上げます。  まず、財産管理費において、学校施設の非構造部材耐震対策に要する経費等として2,249万6,000円を計上いたしております。  また、高等学校管理費及び特別支援学校費において、緊急時等における生徒、保護者等への連絡・通信の複線化を図るため、携帯電話メール通信機能を活用した連絡体制の構築に要する経費として232万6,000円を計上いたしております。  さらに、文化財保護費において、遺跡発掘調査の終了等により、1,857万9,000円を減額いたしております。
     次に、議案第10号「工事の請負契約の件」は、青森県立弘前中央高等学校校舎第一体育館改築工事について請負契約を締結するためのものであります。  以上をもちまして教育委員会関係提出議案についてその概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしくお願い申し上げます。 3 ◯山谷委員長  ただいま説明のありました議案に対して質疑を行います。  質疑は議題外にわたらないように願います。  なお、答弁者は、挙手の上「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。  質疑はありませんか。──清水委員。 4 ◯清水委員  それでは、弘前中央高校の校舎等に係る議案第10号「工事の請負契約の件」についてお伺いいたします。  先般この委員会県内視察で、平成18年に竣工しました青森高校を訪問いたしましたが、新しい校舎の中で生徒が生き生きと学習している姿を拝見して、生徒が一日の大半を過ごす学校施設整備充実が改めて重要であると感じました。  そこで質問いたします。まず、弘前中央高校の校舎及び第一体育館を改築することとした経緯についてお伺いします。 5 ◯西谷学校施設課長  弘前中央高校は、校舎本館校舎新館、第一体育館、第二体育館及び講堂の5棟の施設を有しております。  このうち、校舎本館及び第一体育館については、それぞれ昭和35年、昭和38年に建築され、いずれも建築後50年程度経過しており、雨漏りなど、経年劣化により全体的に老朽化が進んでいることから、改築することとしたものです。  なお、新校舎の建築に当たっては、同校の敷地が狭く、駐車場が不足しているなどの状況を踏まえ、校舎本館及び第一体育館を新たに複合施設として整備する計画としております。 6 ◯清水委員  次に、弘前中央高校の敷地が狭いことから校舎と体育館を一体的に整備するとのことでありますが、この改築工事年次計画及び新築する施設の概要についてお伺いいたします。 7 ◯西谷学校施設課長  改築工事の全体計画としては、まず、既存の第一体育館を解体し、その跡地に新校舎を建築し、その後に既存の校舎本館を解体することとしております。  具体的な年次計画については、平成24年、本年4月から7月にかけて既存の第一体育館解体工事を実施したところであり、今後は、この跡地において、本年11月から平成25年12月までに新校舎の建築工事を実施し、平成26年度に、既存の校舎本館を解体するとともに、その跡地を駐車場などとして整備する予定となっております。  次に、新校舎の概要についてですが、本県の県立学校では初めてとなる校舎と体育館複合施設であり、延べ床面積約5,323平方メートル、地上4階建てで、構造は主に鉄筋コンクリート造となっております。  新校舎内部配置状況としましては、1階に校長室、職員室などの管理諸室を、2階と3階に普通教室及び調理室などの特別教室を、4階に第一体育館及び柔剣道場を配備することとしております。  県教育委員会といたしましては、工事期間が3年間と長期にわたることから、弘前中央高校と緊密に連携しながら、生徒の教育活動に支障が生じないよう配慮するなど適切に取り組んでまいりたいと考えております。 8 ◯清水委員  弘前中央高校は市の中心部にあり、敷地が狭いとのことですので、改築工事の実施に当たっては、生徒の安全対策についても十分配慮されるようお願いをしたいと思います。  さらに、ちょっと余談になりますけれども、先般のオリンピックで金メダルをとった小原日登美伊調馨選手が凱旋した際に皆様方から大変歓迎をいただきまして、心から厚くお礼を申し上げたいと思います。  さらにもう1人、前にもお話ししたと思うんですが、吉田沙保里という選手がおりまして、これがまた先般カナダで行われた世界選手権で何と13連覇、13連勝したそうでございまして、これは非常に縁がありまして、お父さんが八戸の湊出身だということで、三重県に国体選手として行って、そのまま三重県に落ちついて、生まれた子供が吉田選手と記憶しております。彼女は、今まで12連勝した世界で一番強い男、ロシアのカレリンという選手、最後にオリンピックで銀メダルとなり、引退されたんですが、彼の記録を破りまして13連勝した。ですから、今何で青森県の選手が、特に女子が何でこんなに強いのかと皆さんも研究しているみたいでありますが、やはりこれはひとえに魚を食べているからなのかな、さらにはまた、いい指導者がいるんではないかな、そういうことが今言われております。ぜひこれから、伊調馨選手、そしてまた吉田沙保里選手も、まだ年齢が28歳ですか、まだ30前後でありますから、次のオリンピックもぜひ出られるんではなかろうかなと思いました。  最近八戸の女性は強い強いと言われているんですが、橋本教育長八戸出身でありますから、ぜひオリンピック選手にあやかって頑張っていただきたいなと思っていました。特に最近は、ずだっと構えるという、南部弁でありますが、ずだっと構えてこの難局を、いろんな不祥事が続いておりますけれども、ぜひ乗り切っていただきたいと思っております。  以上であります。 9 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。  これより、議案の採決をいたします。  議案第1号中所管分及び議案第10号、以上2件の原案に賛成の方は御起立を願います。  [賛成者起立]  起立総員であります。  よって、原案は可決されました。  次に、執行部から報告事項があります。──中平教育次長。 10 ◯中平教育次長  それでは、委員長のお許しを得まして、お手元に配付しております平成24年度青森県教育委員会の事務の点検及び評価に関する報告書について御報告をいたします。  報告書の1ページをお開きいただきたいと思います。そちらに概要等をまとめてございますが、1の趣旨にも記載してありますように、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定によりまして、教育委員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果につきましては、報告書を作成して議会に提出することとなってございます。また、あわせて公表することとされてございます。  この規定に基づきまして、今後の効果的な教育行政の推進及び県民への説明責任を果たすことを目的といたしまして教育委員会の事務の点検及び評価を行い、その結果につきまして本報告書を作成いたしまして、先般、県議会に提出したところでございます。  この報告書の概要でございますが、平成23年度の教育に関する事務が適切に実施されているかどうかを点検するとともに、その成果、そして課題等についての評価を行ってございます。  具体的には、「青森県基本計画未来への挑戦」の中の「教育、人づくり分野」のうち、教育委員会が所管しております11の施策、そして39の取り組み項目並びにこれらの施策・取り組み項目を推進するための主な事業、64事業を対象といたしまして、学識経験者等によります点検・評価アドバイザーからの知見をいただきながら点検・評価を行い、その結果を取りまとめております。  県教育委員会といたしましては、この点検・評価を通して課題や今後の方向性を明らかにし、より効果的・効率的な教育行政の一層の推進を図っていきたいと考えてございます。どうぞよろしくお願いいたします。 11 ◯山谷委員長  ただいまの報告事項及び所管事項について質疑を行います。  質疑は所管外にわたらないように願います。  質疑はありませんか。──山田委員。 12 ◯山田委員  教育委員活動状況を伺います。  今般の議会でも教育委員の選任の件が提案され、先般、可決をしたところでございますが、山積する課題、教育行政にしっかりと反映をさせていく上で、教育委員の活動もしっかりとまた注目をしていきたいと思いますが、そこで、教育委員教育現場の状況を把握するためにどのような活動を行っているか伺います。 13 ◯佐藤参事教育政策課長)  お答えをいたします。  教育委員は、それぞれの多様な知識や経験を生かし、教育委員会会議において県教育行政重要事項基本方針について審議し、決定するという極めて重要な役害を担っておりまして、教育現場の状況を把握しておくことは教育委員にとって大変重要なことでございます。  そのため、教育委員は日ごろから地域のさまざまな学校行事に出席したり、学校訪問を行うなどして、直接関係者の話を伺いながら学校等の実情の把握に努めているところでございます。  また、教育現場が抱えますさまざまな課題につきまして、毎年度、PTA、学校評議員学校支援ボランティアなどの外部有識者意見交換を行い、理解を深めているところでございます。  以上です。 14 ◯山田委員  今、さまざまな活動をしているということでありましたが、例えば日常的な学校訪問というのは、どれぐらいの頻度でやっていらっしゃるんですか。 15 ◯佐藤参事教育政策課長)  各地区から教育委員に出ていただいておりますが、学校訪問も含めまして地域のいろんな形での訪問といいますか、出席につきましては、お1人平均いたしますと20回から20回ちょっと出るぐらいという形で今まで活動していただいております。 16 ◯山田委員  いろいろとお仕事を抱える中で教育委員もされていると思いますし、それぞれ各地区から選任された中で、委員全員として、全体として一緒になってさまざまな活動をしていくというのはなかなか難しい面もあろうかと思いますけれども、さまざまな学校訪問あるいは学校行事の出席、そしてまたテーマを設定したような勉強会とか、そういったことをしながら、より資質、能力を高めていきながら、今の教育現場が抱える課題をしっかりと解決していくためにいろいろと教育委員会でもさまざま活動されていると思いますし、ホームページでも、教育委員会会議の審議録などを見ますと、さまざまな委員の方々も活発に意見交換とか議論されているのを私も見ているところであります。  ただ、県の重要案件、例えば今の入試制度改革とか、あるいは高校教育改革などの特に重要案件に関しては、その他という事項で意見交換されておりますけれども、なかなか、表面的なやりとりという感じがどうしてもするところでありまして、もう少し突っ込んだ議論を、最後決定していく機関でありますから、やっていただきたいと思いますし、それを裏づけていくための活動を、一緒になって各地区のいろんな課題を捉えていくための活動を積極的に行っていただきたいなと思います。それをやっていくことがより資質、能力を高めて、そして、決定していく場で本来の役割を果たしていくことにつながっていくと思いますので、どうか教育委員会の日ごろのいろいろと現場の声を捉えていく、また各関係団体意見交換をしていく、こういった活動を強化していただくことがより県民の声を反映させた教育行政、決定をしていくことになると思いますので、ぜひその点をこれから前に進めて活動していただけるように事務局としてセッティングをして進めてほしいと思います。  また、もう一つ、教育委員教育行政重要案件を決定する機関で、大変大事な役割ですけれども、私どもも県民から選ばれて、そしてこの教育に関しては所管をして、いろいろと行政に関して議論したり審議をする機関でございますので、ぜひ教育委員文教公安委員という形で、年に一度二度でも意見交換をやることが県民の、また教育の抱える課題を解決していく、前に進めていく上で大事かなと思っておりますので、その点につきましては、委員長にぜひそういった場を機会を見て設定をしていただければと思いますので、お願いを申し上げて終わります。 17 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。──阿部委員。 18 ◯阿部委員  今の山田委員とちょっと質問が重なるかもしれませんが。前から何度も議論してまいりました。教育行政の決定をしていくのは教育委員会でありまして、また、事務方の最高責任者ということで教育長がそこを補完していく。  そういう中で、今も山田委員からもお話がありましたけれども、教育委員会そのものの日常の活動、先ほど教育政策課長は年に20件ぐらいと言っていましたけれども、入学式と卒業式へ行くのは日常の活動とは思わない。やはりこういう問題が生じたときにこそ地域といろんな話し合いもしていかなければならないし、ましてや高校改革地域説明会をやっても、どなたも説明会にお出になっていない。やはり、民意をすくっていくというところに教育委員会の務めがあるだろうと思っています。  ですから、今新しい教育委員メンバー2人決まりました。本議会でのいろいろな質疑の中でもありました。今高校改革の中途でありながら教育委員がかわっていくという中で、前にやっておったことをきちっと示しながら説明していく、そしてまた、その中に、新しい教育委員の個人的な考え方が入ってきて当然だと思いますし、そのためには、現場を知らなければ、地域の人たちがどういうことを考えているのかということを教育委員が知らなければ、皆さん方から上がっていった報告書は、皆さん事務方の意向が入っていくんです。  そういう中で、今の教育改革グランドデザインのことも、いろいろ教育長と議論いたしました。あのグランドデザインの中でも、確かに統廃合、規模を決めながら、こういう都市部であれば何校とか何学級などと、そういうのが標準でいいだろうということを決めながら統廃合を進めていくべきだと前段に書いてあるけれども、あのグランドデザインの中でも最後の部分では、地域にあっては、小規模校でも残していかなければならない、小規模校もありますということをしっかりうたっている。そういう中で、地域に密着した議論を大いにしていただきたいと思っています。  私の質問は、今の新しい教育委員メンバーに、今抱えている大変大きい問題、3次の後期の説明をされていると思いますけれども、どこに一番の主眼を置きながら説明されているか、ちょっとお聞きしておきたいと思います。 19 ◯佐藤参事教育政策課長)  今阿部委員からお話がございました。最初の段階、最初の部分におきましては、やはり、委員からも何度にもわたってお話がありましたけれども、教育委員の制度が形骸化しているんではないか、事務局案を追認するだけになっているんではないか、地域の意見を反映していないという御批判があるということは何度も御指摘をいただいたところでございます。  そこの部分も踏まえまして、事務局としてもいろんな機会をセットしようとしてきているわけでございますが、先ほど卒業式や入学式のお話もございましたが、私ども、こういうものも大いに活用しながら、式典に行きますとさまざまな学校関係者とお会いする機会がございます。その中でさまざまなお話をする機会を有効に活用し、また、学校の教育の環境だとか生徒さん方の雰囲気だとかそういうものも感じていただきまして教育現場の実情を把握していただきたいと考えております。  また、9月に行いました訪問のお話もございました。その部分につきましては、7月12日に発表いたしました計画案の説明におけるさまざまな反響、それから御要望の趣旨、ポイントが明らかになった時点でもう一度踏み込んだ形で学校を訪問してみようという委員からの発案で実施したものでございます。したがいまして、訪問の際には関係者から聞き取ったわけでございますが、主に皆様からいただいたいろんな御意見や御要望の趣旨、これを確認するというような形での意見交換を行ったと私も聞いております。  それから、新たに委員になった方と先日お話をさせていただきました。10月1日に辞令を受け取りいただきまして、本会議場でも御挨拶をいただきましたが、その後少しお話をさせていただいたときに、非常に身の引き締まる思いでいると、さまざまな課題、それから県民の皆様方からの注目を浴びる中で、今までにない緊張感を持って対応しなければならないというような趣旨の御発言をいただきました。私どもといたしましても、新しい委員の皆様の御期待に沿えるようにしっかりと準備をし、また、山田委員、それから阿部委員からも御指摘のありました、しっかりと現場の状況を把握できるようなセットもしていきたいと考えております。  10月1日は朝からずっと、5時近くまでいろんな形で御説明をしたり御質問を受けたりいたしておりました。また、現在の予定でございますが、いろいろと注目されております学校の訪問も今、10月の中旬前に行っていただこうということで計画をしているところでございます。  以上です。
    20 ◯阿部委員  ちょっとかみ合わないところがありましたけれども、これは、全国で一番発行部数の多い全国紙の社説です。「教育委員会、動ける組織につくり直せ」という副題がついてございますけれども、制度が形骸化していることは否めない。そういう中で、議論を尽くして、きちんと機能する組織に仕立て直すべきだということをうたっています。本当に、なるほどなということ。  そして、教育委員会教育委員事務局から成る。先ほどから言っていました。住民の代表たる教育委員が合議で方針を決め、職員ら事務局が実務を行う。これはまさに法律ですから、そういうことです。きちっとここにうたっている。教育委員は住民の代表であるとうたっています。もちろん教育長もそのメンバーの一人でありますから、住民の代表なんだと。そういう中でこんな教育行政の仕掛けを今探っている。  そして、肝心なのはきちんと機能する委員会に改めることなんだということを書いてありまして、住民が委員会に期待するのは3つあると、こう言っています。その1つは、保護者や子供たちの意見やSOSを聞く、住民目線事務局の仕事を点検し、おかしければ物を申す。当たり前のことなんですが、とかく事務局から上がってきたものを追認する、先ほどからも言っていますけれども。そうではなく、おかしければ物を申す。そしてあくまでも住民目線でということを言っています。それから、学校選択制を取り入れるかどうかといった意見の分かれる大きなテーマを議論していただきたいということを言っています。住民目線事務局の仕事を点検する、これが1つ、それから、おかしければ物を申すというのが2つ目、そして、意見が分かれる大きなテーマを議論してもらう、これが住民が委員会に対して期待する3つのものだと書いてあります。  最後のまとめのところは、教育委員会は誰のために働いているのかということをきちっと認識すべきだと。委員会は学校ではなく住民の代弁者だ、こううたっている。その教育委員会が決定する教育行政というのは、これは重いものがあり、それを皆さん方が実践していく。ですから、十分な議論を尽くした決定をしてもらいたいと思います。  それから、議論がちょっと変わりますけれども、教育長。6万有余の署名。あの要望者は幾つも問題を指摘していません。この学校を残していただきたいというただ1点についての要望書のはずです。1点について。教育長はいつも、あの要望書については大変重く感じているというけれども、その重さとはどのような重さと感じているのか、伝わってこない。住民の目線でと先ほどから私何度も言っていました。それから、住民の代弁者であると。その住民から上がってきた要望書ですよ。  地方自治法の第74条に直接請求権とあります。もちろん解職とかそういうものもあります。リコールですけれども。その直接請求権の中に、条例の制定及び改廃、そういうものにも住民の直接請求権という権利がある。決してそれをどうのこうのということではない。あの6万の重みとは何なのかということをお話しするために今この直接請求権のお話をさせてもらっているけれども、直接請求権が条例の制定や改廃を行うことができる数字は、その地域の有権者の50分の1。その人数が集まれば請求できると書いています。しからばあの6万という数は何なのかということです。  青森県の直近の選挙権を有している方々、110万人。50分の1です。2万2,000です。2万2,000あれば条例の制定や改廃の議論をテーブルに乗せることができる。5万8千幾らという数はそれだけ重いものです。  本会議で教育長から修正もかけながらという答弁を再三頂戴していますので、これ以上は申し上げませんけども、どうか住民の目線で、住民の代弁者としての教育委員会のあり方をしていっていただきたいと思います。教育長に何かありましたらいただきたいと思います。 21 ◯橋本教育長  阿部委員から藤崎校舎の署名6万ということについてのお話がありました。私ども、教育委員皆、藤崎校舎の存続をしてほしいというその思いはしっかりと受けとめなければならないと考えております。しかしながら、この署名には、さまざまなもっと深い思いがありまして、例えばリンゴの自営者の育成ということ、りんご科という、農業教育の中でも専門的にやるという学校がなくなるということはどうなのだろうかという御心配などもありますし、今後の農業教育のあり方ということでの御心配もあるかと思います。さまざまな思いがあっての6万と考えているところであります。  また、新しい教育委員も今までは一県民ということでいらした方々ですから、そういうところでの率直な感じ方、また、内部に入りまして、私が所管しております事務局の説明の仕方にもまた不十分なところもあるということも率直にいろいろ伺いながらきちんと議論をしてまいりたいと思います。  先ほど、機能する教育委員会というお話、これは確かにそういうことで、教育委員もそのようなものにならなければいけないということで、定例会後には時間をつくって、さまざまな細やかなことについてもミーティングということで、事務局に資料を請求し、いろいろ勉強というか学習会などもしてまいっているところであります。  余りに範疇が広いので、細かいところまではということで本職に事務委任をしているわけでございますけれども、それでも重要な、基本的な方針、あるいはこの学科再編のような学校の廃止というような重要な事項については、これは教育委員が合議で結論を出さなければならない重要な事項でございますので、そういうところには事務局にもさまざまな角度から資料を出させ、また、具体的に住民の方々の思いを聞きながら、また住民の方々にどう説明するかということについても十分にやっていかなければならないと思います。  確かに地域の皆様方の声をしっかりと受けとめるということは大事なことですが、県教育委員会ということからすると、広く青森県の子供たち全体を捉えて、子供たちの将来を考えた場合どのような環境がいいのかということを重視していこうと、この辺のところをしっかりと持っていこうと県教育委員会教育委員たちは話し合っております。  以上でございます。 22 ◯阿部委員  動ける組織につくり直せ、機能できるというような、口幅ったいことを申し上げましたけれども、しっかりやっておられるんだと思います。決してそういうことをやゆしたわけではないのですけれども、しかし、より子供たちのために、あるいは地域のためにという思いの中でどうぞやっていただきたいということを切に希望と御期待を申し上げて、質問を終わります。 23 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。──清水委員。 24 ◯清水委員  今山田委員阿部委員から、ぜひ教育委員の皆さんとの懇談会をという提案がありましたが、私も、これは理想的には年2回ぐらいできればいいんですが、年1回でも、タイミングを見てぜひお願いをしたいと思いました。よろしくお願いします。 25 ◯山谷委員長  本職からも御検討をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  ほかに質疑はありませんか。──齊藤委員。 26 ◯齊藤委員  今の阿部委員の質疑に関連しますが、今、署名の重さということもありましたし、教育委員は地域の、県の教育について、子供たちの未来について考えながら運営しているというお話もありました。そのことも踏まえた上で、一方で我々議会もそれぞれの選挙区があり、教育のことも十分考えております。そしてまた、教育以外も、地域事情であったり経済であったり、伝統であったり文化であったり、そういったものを我々県議会議員も一人一人が当然考えているわけです。  そういった中で見ていきますと、今回の一般質問でも、8名でしたか、3次改革についての質問がありました。その前もありました。議会の一般質問では、方向性としては、まだ議論が不十分ではないか、地域の意見を聞くべきではないかというのが大半だったと思います。そういったことを踏まえて、議会の意見、その重みについて教育委員会側ではどういうふうに考えているのかお伺いしたいと思います。 27 ◯佐藤参事教育政策課長)  大変たくさんの意見をいただいておりますので、この辺につきましては、教育長も、議場で伺っているのはもちろんでございますが、委員の方にもその旨お伝えをいたしまして御判断をいただきたいと、事務局としてはそういうふうに考えております。 28 ◯齊藤委員  一般質問を聞いていますと、個々の答弁はほぼ同じ答弁をしている。ところが、長く見ていますと、議員のそういう思いは1人ではないわけです。取り上げている方たちは過半数と言ってもいいかもしれません。これは非常に重く、我々地域の代表として、県議会議員として選出されている皆さんの思いということも、これは十分委員会側で加味していくべきではないかと思いますし、ましてやそれをないがしろにするようなことがあってはならないと思いますので、これから成案に向けていろいろ協議になると思いますが、一般質問をされた内容、意見、そういったものを十分加味していただきたいと思います。 29 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。──工藤副委員長。 30 ◯工藤委員  まるっきり違う質問をしたいと思います。私の地元、七戸、旧天間地区ですけれども、八甲田高校が校舎化されて、閉校ということになりました。今まで私どもの地域の子供たちは、結構その八甲田高校へ通っていたんです。ところが今現在は、通うとすれば、三沢、十和田、野辺地方面なんです。最寄りの駅は乙供駅です。実は以前、役場のほうと話をしましたけれども、通学路の指定ができないかと。なぜかといいますと、集落と集落、町村をまたぐと歩道がないんです。これは県道でもそうです。駅まで通学する路線というのは、乙供(停)中野線という県道があるんですけれども、集落と集落の間に歩道がありません。しかも道路は狭いです。周りは木が伸びてきています。しかも道路は上り坂、下り坂、カーブも多いです。路側帯の線は、ほぼガードレールと同じような位置なんです。その中を子供たちは自転車で通っているんです。  実は先日、県土整備部に歩道の整備ができないかというお話をしましたら、通学路の設定があれば検討できるんだけれどもというお話でした。現在、高校で生徒達が学校に通う手段をどのように調査しているのか、お知らせ願います。 31 ◯中村教育次長  まず年度初めに、交通手段、例えば鉄道であるとか、自転車、保護者の送迎とか、考えられるものを全部選択肢に入れまして生徒に調査をして、この学校では、その年度何%の生徒がこういう通学をしているということを踏まえて、そして安全とかそういうことを公表して、また、保護者にもいろいろ御説明を申し上げております。毎年度、通学方法、手段については調査をして、またそれをホームページで公表しているところでございます。 32 ◯工藤委員  鉄道はわかるんです。では、家から最寄りの駅までの確認とか、自転車で通学する途中の安全の確認はどのようにやられていますか。 33 ◯中村教育次長  これは生徒指導という分野にもなりますけれども、例えば駅などに実際に先生方が行って、自転車でそこまで来ているとかそういうことについては一人一人話を聞いたりして、どういうふうに来ているかということを確認しております。自宅から拠点となるところまで全て、実際にどういうところかということを確認しているわけではないのですが、家庭訪問がありますので、ふだんから聞いていることを踏まえて、確認をしていると思っております。 34 ◯工藤委員  やはり地元に学校があると、例えば親が出勤する途中で送り迎えということも可能です。ところが、基本的に電車などで通うとなったときは難しいところがあると思う。ましてや歩道の設置、整備に関しては、地元の市町村の通学路の設定がないとなかなか計画として上がってこないという現状がある。子供たちの安全を考えるのであれば、そこもきちんと踏まえた上での計画を提案していただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 35 ◯中村教育次長  今私が話しましたのは主に県立高校が中心ですけれども、市町村の場合ですと、実際その通学路を点検しているということもございます。遠方から通学をするというのは県立高校には結構あるわけでございますので、そういったことも含めて学校には、一人一人どういう形になっているかということについて配慮した調査なり、指導なり、それからまた帰る時間帯が遅い子もいますので、時間帯はどうなっているかなど、そういうことも含めて指導していきたいと思っております。 36 ◯工藤委員  これで最後にしたいんですけれども、町村をまたぐ場合、集落と集落の間の歩道がないんです。そこの整備は、通学路として整備する以外に方法がなかなかないんです。地域間コミュニティーの観点からいくとなかなか整備が難しいというのが答えなんです。ただ、子供たちが通学する通学路の設定を誰がやるかということなんです。小中学校は学区がありますからそこの市町村でやります。高校は誰がやるんですか。子供たちが通いたい学校に行くための安全を確保するのも教育委員会の仕事ではないかと思うんです。それでこういう質問をさせていただきました。  最後に、高校の子供たちが通うための通学路の設定は誰が責任を持っているんでしょうか。おわかりでしたら教えていただきたいです。 37 ◯中村教育次長  一人一人の子供について市町村をまたいで通学するということは当然たくさんございます。通学については学校が当然責任を持っているわけですので、市町村をまたいで来る中に危険な箇所がないかとか、そういうことについてももちろん確認をしていかなければならないと思っております。生徒数が多く、また、いろんな地域から網目のように来るわけでございますので、ホームルームの先生は面談のときに通学についてもいろいろ聞いたりもするでしょうし。  そういうことで、今後とも学校には、通学も含めて、安全ということをしっかりと頭に入れた対応をするようにということで対応してまいりたいと思っております。 38 ◯橋本教育長  確かに子供たちの安全を確保するということは重要なことであります。工藤副委員長のお話は、八甲田校舎がなくなったから通学路に安全ではないところがあるというニュアンスもちょっとあるのかなと受けとめましたけれども、この少子化の中で、切磋琢磨をし、多様な学校行事や部活動等ができる教育環境を整備するということで、一定の規模の学校にしていこうという流れの中でやむを得ないことではありました。  ですから、その上で、今後、県下一円が学区となっていますが、地域の保護者の方、後援会の方等と学校が協力をして安全な通学路の確保に、それぞれ状況が違いますので、さまざまあるとは思いますけれども、努めていかなければならないものだと考えております。 39 ◯工藤委員  最後に要望を述べさせていただきます。  先ほど、教育長から八甲田校舎がなくなったからというお話をいただいたのですが、八甲田校舎がなくなったからではないです。従前からの問題です。私どもの地域で、商業の勉強をしようと思えば三沢商業です。三沢商業に通う子たちは乙供駅から電車で行きます。今までもそういう危険性については、ずっと地域の声はあった。でも、今現在に至っても整備されていない。ですからあえて発言させていただきました。  そういったものを一度に整備するというのはどだい無理な話です。ただ、今までそういうルートを通ってきた子供たちがいるという現状を踏まえた上で、今後考えていかなければならないのではないかと思います。ぜひ検討課題として1つ追加していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 40 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。──吉田委員。 41 ◯吉田委員  今の工藤委員のお話に関連して、地元の百石高校は町内だけではなくよそから来ている子が多いのですけれども、土手を通って下田駅へ行っている子供たちがいて、暗くて危ないので、保護者や高校から町へ話があり、街灯を設置してもらった。高校は県の管理ですけれども、県と市町村の間でそういう問題があるという連絡がうまくできていれば、県のほうから支援できる部分もあるし、町や高校へお願いできることもあるので、そういう問題には、みんなの力が必要だと思います。工藤委員も言っておられますが、県でも、そういう心配りとか気遣いとかができればいいのではないかと思います。  終わります。 42 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって教育委員会関係の審査を終わります。  午さんのため、暫時休憩いたします。  再開は午後1時といたします。 ○休 憩  午前11時54分 ○再 開  午後1時3分 43 ◯山谷委員長
     それでは、休憩前に引き続き委員会を開きます。  警察本部関係の議案及び所管事項について審査を行います。  なお、審査の順序は、初めに議案について、その後所管事項について行います。  提出議案について執行部の説明を求めます。──山本警察本部長。 44 ◯山本警察本部長  今定例会に提出されました諸議案のうち、警察本部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げます。  議案第1号「平成24年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」に計上されました警察費の歳出予算額は、468万4,000円の減額となっております。  主なものといたしましては、警察管理費において、所要額の精査により、庁舎等維持管理費を969万1,000円減額しております。  また、警察活動費においては、取り調べ録音・録画装置整備に係る経費として778万9,000円を計上しております。  以上、警察本部所管に係る提出議案について、その概要を説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議いただくようお願い申し上げます。 45 ◯山谷委員長  ただいま説明がありました議案に対して質疑を行います。  質疑は議題外にわたらないように願います。  なお、答弁者は、挙手の上「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。  質疑はありませんか。──山田委員。 46 ◯山田委員  1点伺います。議案第1号「平成24年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」警察活動費について伺います。  まずは、今回の補正予算で取り調べの録音・録画装置を整備することとした理由について改めてお尋ねします。 47 ◯嶋山刑事部長  委員の御質問であります取り調べ録音・録画装置を整備することとした理由についてお答えをいたします。  平成21年4月から取り調べの録音・録画の試行が開始されたことに伴いまして、本県警察では5台の録音・録画装置を整備しているところであります。  本年4月からは録音・録画の試行指針が拡充されたところ、本県警察におきましても、本年4月以降、録音・録画実施件数が著しく増加をしているところであります。  また、録音・録画装置が整備されていない警察署で録音・録画を実施する場合、警察本部から録音・録画装置を搬送することとしておりますけれども、録音・録画の実施が複数の署で重複する場合があること、逮捕直後の弁解録取のときや捜査上または立証上必要なときに実施できない等の状況が見られましたことから、録音・録画装置を未整備の警察署等に新たに整備することとしたものでございます。  以上でございます。 48 ◯山田委員  これまでの報道によりますと、警察で行われております取り調べの録音・録画は、これまでは、裁判員裁判の対象になっている事件のうち、自白にかかわるものに限って行われておりましたけれども、ことしの5月からは、自白したものにかかわらず、また否認している事件とか、あるいは知的障害者の容疑者に対する取り調べにも拡大したとなっております。そこで、本年5月から、知的障害がある容疑者に対する取り調べも録音・録画の対象になったと伺っておりますが、その理由について伺います。次に、本年5月以降、知的障害がある容疑者に対する取り調べの録音・録画は何件行われているのか伺います。 49 ◯嶋山刑事部長  平成22年2月に、国家公安委員会委員長が主催をいたします捜査手法、取り調べの高度化を図るための研究会が発足をし、同研究会において、約2年間の期間をかけまして取り調べの可視化等について議論が行われ、本年2月に同研究会から最終報告がなされたところでございます。  この最終報告におきまして、警察における取り調べの録音・録画の試行を拡充すべきとの提言を受け、警察庁において新たな試行指針を策定し、本年4月から、その試行対象が、裁判員裁判対象事件について、自白事件に限らず、否認事件も対象となり、さらに本年5月からは、新たに、知的障害を有する被疑者に係る事件について、罪種を問わず、可能な限り広く実施することとされたところでございます。  知的障害を有する被疑者に対する取り調べが録音・録画の対象となった理由につきましては、知的障害によって、言語によるコミュニケーション能力に問題があり、または取調官に対する迎合性や被暗示性が高い被疑者について、その供述の任意性、信用性等を客観的に判断するため、いかなる方法が有効であるかを検討するためでございます。  県警察といたしましては、今後の録音・録画のあり方検討に有益な素材を得るために、試行指針に基づき実施してまいりたいと考えております。  次に、本年5月以降の知的障害にかかわる件数でございますが、本年5月以降、9月末現在では、9件で10回の取り調べにおいて録音・録画を実施しているところでございます。  以上でございます。 50 ◯山田委員  取調官に対する迎合性の問題、あるいはコミュニケーション能力の問題とありますから、私もそれを高度化、また透明性を高めるという意味においては、このような可視化というのは非常に効果的じゃないかなと思います。  今後、可視化の対象範囲の拡大などによって、装置のより一層の充実も求められますけれども、そこで、今回の補正予算が成立をしますと、県内の18の警察署のうち、どこまで録音・録画装置がこれから整備をされていくのか、配置をされていくのか。  また、今回配置されない警察署に対する今後の措置についてはどのように考えているのか伺います。 51 ◯嶋山刑事部長  お答えをいたします。  現在、録音・録画装置につきましては、警察本部のほか、青森、八戸、弘前及びむつ警察署の4警察署にそれぞれ1台の合計5台が配備されているところでございます。  今回の整備によりまして、録音・録画装置がいまだ配備されていない五所川原、黒石、十和田、三沢、野辺地の5警察署に配備することとしているほか、警察本部にさらに予備用としての1台、合計6台を整備する計画でございます。  これによりまして、警察本部のほか、9の警察署に配備する計画となってございます。  次の御質問でございますけれども、取り調べの録音・録画につきましては、試行の対象とする事件が拡充されるとともに、対象とする取り調べの場面につきましても、弁解録取時等の捜査の初期段階、それから、捜査上または立証上相当と認められる場面を適切に選択をして実施することとなったところでございます。  それで、録音・録画装置の配備されていない警察署におきましても録音・録画を実施する場合には、警察本部または近隣の警察署から装置を搬入して実施することとしておりますけれども、複数の警察署で録音・録画を同時期に実施するなど、必要な場面で録音・録画を実施できない状況が懸念されるところでもあります。  また、精密機械でもありますことから、録音・録画装置を近隣警察署から搬入して使用する場合には、搬入時の振動ですとか落下、水漏れ等による故障も想定されるところであり、録音・録画装置が故障した場合、捜査上多大な支障が生じることから、警察署にそれぞれ独自に配備することが必要と考えております。  このことからも、今回配備されない警察署に対しましても録音・録画の装置の整備を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 52 ◯山田委員  裁判のわかりやすさという上でこの可視化の流れがこれから加速していくものと思います。注目をしていきたいと思います。  以上です。 53 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。  これより、議案の採決をいたします。  議案第1号中所管分の原案に賛成の方は御起立を願います。  [賛成者起立]  起立総員であります。  よって、原案は可決いたしました。  次に、所管事項について質疑を行います。  質疑は所管外にわたらないように願います。  質疑はありませんか。──齊藤委員。 54 ◯齊藤委員  私からは横断歩道についての質疑をさせていただきたいと思います。  県内では9月に入ったとたんに交通死亡事故が相次ぎ、昨年を上回るペースで推移していると伺っております。例えば高齢者がよく利用するような病院と薬局が向かい合って設置されているような付近には、横断歩道や信号機も設置されていないような場所もあるやに聞いております。このような場所では、診察を終えた高齢者が左右の安全確認をすることなく道路を横断して薬局へ向かうことから、この場所を通行するドライバーや付近住民から、重大な事故が起きる前にせめて横断歩道だけでも早く設置してほしいという切実な声が上がっているようです。県の予算にも限りがある以上、全ての要望に対応するということはなかなか不可能なことではあると思いますけれども、悲惨な死亡事故等が起きてしまってからでは遅いと思いますので、危険性がある場所には早急に横断歩道などの交通施設を設置していただきたいという趣旨から質問いたします。  1つ目は、県警察に対する横断歩道の設置要望件数についてお伺いいたします。  さらに、その要望に対して、設置するしないは、どのような判断で決めているのかをお伺いいたします。 55 ◯小林交通部長  県警察に対する横断歩道の設置要望数についてお答えいたします。  平成24年度における横断歩道設置要望数は、本年9月末現在で49カ所となっております。このほか、市町村教育委員会等と通学路の緊急合同点検の結果、23カ所の要望があったところであります。  次に、横断歩道の判断基準についてでありますけれども、横断歩道の設置に当たっては、学校、病院など公共施設の有無などの沿道環境や車両、歩行者の交通実態等を調査の上、必要性を総合的に検討して設置の有無を判断しております。  なお、主な設置基準につきましては、まず、信号機が設置されていない交差点においては、原則として車道幅員が3.5メートル以上で、交通量及び横断歩行者が多く、歩行者の安全を確保する必要がある場所、沿道に多数の人が利用する商店、公共施設等がある場所、駅、学校等に通じる場所、バス停留所付近など特に必要な場所となっております。  また、単路においては、原則として、車道幅員が5.5メートル以上で、横断歩行者が多く、歩行者の安全を確保する必要がある場所となっております。  以上でございます。 56 ◯齊藤委員  そうしますと、一般的に横断歩道を設置するための費用がどれくらいかかるのかお伺いしますとともに、本年度の設置予定、その2点をお伺いいたします。 57 ◯小林交通部長  横断歩道を設置する場合の費用についてお答えします。  標準的な道路幅員7メートルの道路に横断歩道を新設する場合は、道路標示及び横断歩道標識を合わせて、概算で約11万円の費用を要します。  なお、道路状況によっては、道路管理者による歩道縁石の解消、歩行者のたまり場の設置などが必要になる場合があります。  次に、本年度の横断歩道の設置箇所数についてお答えします。  本年度の横断歩道の新設は34カ所を予定しており、そのうち25カ所は既に設置済みであります。  以上でございます。 58 ◯齊藤委員  冒頭申し上げたとおり、当然御存じとは思いますけれども、高齢化社会ということで、高齢者の行動パターンといいますか、生活様式といいますか、そういったことに配慮した交通安全対策というのがこれからどんどん求められていくような気がいたします。そういったことに配慮しながら交通安全に対して特段のお力を払っていただきたいということを要望して終わります。
    59 ◯山谷委員長  質疑はありませんか。──吉田委員。 60 ◯吉田委員  うちの孫も1年生になって、毎朝送り出すときに、車に気をつけて行きなさいと言うんですけれども、今まででしたら集団登校みたいにして行ったのが、だんだんなれてきたのか、子供たちが兄弟でも別々に通うようになっています。  4月に京都で、子供たちの列に自動車が突っ込んで、お母さんが後ろからついていったのに亡くなったという事故があって、子供たちが言われたことを守って道路を歩き、保護者もついているにかかわらずこんな事故があり、すごく悲しくなったことを思い出しました。そして、9月に、4月の事故をもとに、文部科学省と国土交通省と警察庁が合同で、全国の小学校の通学路を対象として緊急点検を行ったという報道が目に入りまして、それが全国で約6万件もあったということでした。  子供たちも、地元の警察署の方も、保護者も学校も一緒になって、交通事故に遭わないようにということでいろいろ頑張っているんですけれども、肝心の通学路に危険が潜んでいるとなると、なかなか事故というのはなくならないのではないかと思います。  そこで、まず1点目として、緊急点検で安全対策が必要とされた場所が6万件あったということですが、このうち県内で対策が必要とされたのは何カ所あったのかについて伺います。 61 ◯小林交通部長  通学路の緊急点検の結果、安全対策が必要とされた場所が、本県では539カ所中356カ所となっております。これは、本年6月4日から8月31日まで、各市町村教育委員会が主体となりまして、学校関係者、道路管理者、地域住民、警察等が一体となって実施したところであります。  なお、356カ所中、警察の交通規制の見直しや横断歩道の新設など安全対策が必要な箇所は126カ所であります。  以上でございます。 62 ◯吉田委員  それでは、2点目として、安全対策が必要とされた場所に対して県警察としてはどのように対応していく方針なのか伺います。 63 ◯小林交通部長  県警察では、今回の緊急点検を受け、横断歩道の標示、信号の秒数変更など、可能なものから順次対策を講じていくこととしております。  今後も、子供たちの安全を確保するために、学校、道路管理者、地域住民の方を初め、自動車運転者などの道路利用者の意見等も踏まえながら通学路の安全確保を進めていきたいと考えております。  なお、警察対応が必要な場所126カ所のうち、早急な対策が必要な39カ所に対して、横断歩道の標示更新、停止線の位置変更など通学路の変更、信号機の秒数変更、信号機の新設を本年度内に実施する予定であります。  以上でございます。 64 ◯吉田委員  学校、地域、警察と、いろんな連携を組んで、お金のかかるところばかりではなく、お金をかけなくてもできるような安全対策、通学路の変更とかもあると思いますので、ぜひ早くそういうことに取り組んで子供たちの安全を守っていただきたいと思います。  これで終わります。 65 ◯山谷委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって警察本部関係の審査を終わります。  次に、お諮りいたします。  当委員会に付託されております特定付託案件について、さらに継続審査とすることに御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり]  御異議なしと認め、継続審査と決定いたしました。  なお、委員長報告の作成については本職に御一任願います。  以上をもって文教公安委員会を終わります。 ○閉 会  午後1時21分 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...