青森県議会 2012-10-04
平成24年文教公安委員会 本文 開催日: 2012-10-04
↓ 最初の
ヒットへ(全 0
ヒット) 1 ○開 会 午前11時
◯山谷委員長
おはようございます。
ただいまから
文教公安委員会を開きます。
慣例により会議の
記録署名委員を指名いたします。
山田委員、
齊藤委員に
お願いいたします。
本日の
審査案件は、本会議から付託されました
議案2件及び
所管事項であります。
なお、審査の順序は、
教育委員会関係、
警察本部関係の順に行いますので、御了承願います。
教育委員会関係の
議案及び
所管事項について審査を行います。
審査の順序は、初めに
議案について、その後、
所管事項について行います。
提出議案について、
執行部の
説明を求めます。──
橋本教育長。
2
◯橋本教育長
県議会第271回
定例会に提出されました
議案のうち、
教育委員会に係るものについて御
説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
まず、
議案第1号「平成24年度青森県
一般会計補正予算(第1号)案」について申し上げます。
今回の
補正予算の
歳出予算額は、7,474万3,000円の減額となっております。これを
既決予算額と合計いたしますと、補正後の
歳出予算額は1,374億9,119万8,000円となっております。
以下、計上した
歳出予算の主なものについて御
説明申し上げます。
まず、
財産管理費において、
学校施設の非
構造部材の
耐震対策に要する
経費等として2,249万6,000円を計上いたしております。
また、
高等学校管理費及び
特別支援学校費において、緊急時等における生徒、
保護者等への連絡・通信の
複線化を図るため、
携帯電話の
メール通信機能を活用した
連絡体制の構築に要する経費として232万6,000円を計上いたしております。
さらに、
文化財保護費において、
遺跡発掘調査の
終了等により、1,857万9,000円を減額いたしております。
次に、
議案第10号「工事の
請負契約の件」は、
青森県立弘前中央高等学校校舎第一
体育館改築工事について
請負契約を締結するためのものであります。
以上をもちまして
教育委員会関係の
提出議案についてその概要を御
説明申し上げましたが、何とぞよろしく
お願い申し上げます。
3
◯山谷委員長
ただいま
説明のありました
議案に対して
質疑を行います。
質疑は
議題外にわたらないように願います。
なお、
答弁者は、挙手の上「
委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。
質疑はありませんか。──
清水委員。
4
◯清水委員
それでは、
弘前中央高校の
校舎等に係る
議案第10号「工事の
請負契約の件」についてお伺いいたします。
先般この
委員会の
県内視察で、平成18年に竣工しました
青森高校を訪問いたしましたが、新しい
校舎の中で生徒が生き生きと学習している姿を拝見して、生徒が一日の大半を過ごす
学校施設の
整備充実が改めて重要であると感じました。
そこで質問いたします。まず、
弘前中央高校の
校舎及び第一
体育館を改築することとした経緯についてお伺いします。
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◯西谷学校施設課長
弘前中央高校は、
校舎本館、
校舎新館、第一
体育館、第二
体育館及び講堂の5棟の
施設を有しております。
このうち、
校舎本館及び第一
体育館については、それぞれ昭和35年、昭和38年に建築され、いずれも建築後50年程度経過しており、雨漏りなど、
経年劣化により全体的に
老朽化が進んでいることから、改築することとしたものです。
なお、新
校舎の建築に当たっては、同校の敷地が狭く、
駐車場が不足しているなどの状況を踏まえ、
校舎本館及び第一
体育館を新たに
複合施設として整備する
計画としております。
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◯清水委員
次に、
弘前中央高校の敷地が狭いことから
校舎と
体育館を一体的に整備するとのことでありますが、この
改築工事の
年次計画及び新築する
施設の概要についてお伺いいたします。
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◯西谷学校施設課長
改築工事の全体
計画としては、まず、既存の第一
体育館を解体し、その跡地に新
校舎を建築し、その後に既存の
校舎本館を解体することとしております。
具体的な
年次計画については、平成24年、本年4月から7月にかけて既存の第一
体育館の
解体工事を実施したところであり、今後は、この跡地において、本年11月から平成25年12月までに新
校舎の
建築工事を実施し、平成26年度に、既存の
校舎本館を解体するとともに、その跡地を
駐車場などとして整備する予定となっております。
次に、新
校舎の概要についてですが、本県の
県立学校では初めてとなる
校舎と
体育館の
複合施設であり、
延べ床面積約5,323平方メートル、地上4階建てで、構造は主に
鉄筋コンクリート造となっております。
新
校舎内部の
配置状況としましては、1階に
校長室、
職員室などの管理諸室を、2階と3階に
普通教室及び
調理室などの
特別教室を、4階に第一
体育館及び
柔剣道場を配備することとしております。
県教育委員会といたしましては、
工事期間が3年間と長期にわたることから、
弘前中央高校と緊密に連携しながら、生徒の
教育活動に支障が生じないよう配慮するなど適切に取り組んでまいりたいと考えております。
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◯清水委員
弘前中央高校は市の
中心部にあり、敷地が狭いとのことですので、
改築工事の実施に当たっては、生徒の
安全対策についても十分配慮されるよう
お願いをしたいと思います。
さらに、ちょっと余談になりますけれども、先般の
オリンピックで金メダルをとった
小原日登美、
伊調馨選手が凱旋した際に
皆様方から
大変歓迎をいただきまして、心から厚くお礼を申し上げたいと思います。
さらにもう1人、前にもお話ししたと思うんですが、
吉田沙保里という選手がおりまして、これがまた先般カナダで行われた
世界選手権で何と13連覇、13連勝したそうでございまして、これは非常に縁がありまして、お父さんが八戸の
湊出身だということで、三重県に
国体選手として行って、そのまま三重県に落ちついて、生まれた子供が
吉田選手と記憶しております。彼女は、今まで12連勝した世界で一番強い男、ロシアのカレリンという選手、最後に
オリンピックで銀メダルとなり、引退されたんですが、彼の記録を破りまして13連勝した。ですから、今何で青森県の選手が、特に女子が何でこんなに強いのかと
皆さんも研究しているみたいでありますが、やはりこれはひとえに魚を食べているからなのかな、さらにはまた、いい
指導者がいるんではないかな、そういうことが今言われております。ぜひこれから、
伊調馨選手、そしてまた
吉田沙保里選手も、まだ年齢が28歳ですか、まだ30前後でありますから、次の
オリンピックもぜひ出られるんではなかろうかなと思いました。
最近八戸の女性は強い強いと言われているんですが、
橋本教育長も
八戸出身でありますから、ぜひ
オリンピック選手にあやかって頑張っていただきたいなと思っていました。特に最近は、ずだっと構えるという、
南部弁でありますが、ずだっと構えてこの難局を、いろんな不祥事が続いておりますけれども、ぜひ乗り切っていただきたいと思っております。
以上であります。
9
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
質疑を終わります。
これより、
議案の採決をいたします。
議案第1号中
所管分及び
議案第10号、以上2件の原案に賛成の方は御起立を願います。
[
賛成者起立]
起立総員であります。
よって、原案は可決されました。
次に、
執行部から
報告事項があります。──
中平教育次長。
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◯中平教育次長
それでは、
委員長のお許しを得まして、お手元に配付しております平成24年度青森
県教育委員会の
事務の点検及び評価に関する
報告書について御報告をいたします。
報告書の1ページをお開きいただきたいと思います。そちらに
概要等をまとめてございますが、1の趣旨にも記載してありますように、
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定によりまして、
教育委員会は、毎年、その権限に属する
事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果につきましては、
報告書を作成して議会に提出することとなってございます。また、あわせて公表することとされてございます。
この規定に基づきまして、今後の効果的な
教育行政の推進及び県民への
説明責任を果たすことを目的といたしまして
教育委員会の
事務の点検及び評価を行い、その結果につきまして本
報告書を作成いたしまして、先般、
県議会に提出したところでございます。
この
報告書の概要でございますが、平成23年度の
教育に関する
事務が適切に実施されているかどうかを点検するとともに、その成果、そして
課題等についての評価を行ってございます。
具体的には、「青森県
基本計画未来への挑戦」の中の「
教育、
人づくり分野」のうち、
教育委員会が所管しております11の施策、そして39の
取り組み項目並びにこれらの施策・
取り組み項目を推進するための主な事業、64事業を対象といたしまして、
学識経験者等によります点検・
評価アドバイザーからの知見をいただきながら点検・評価を行い、その結果を取りまとめております。
県教育委員会といたしましては、この点検・評価を通して
課題や今後の
方向性を明らかにし、より効果的・効率的な
教育行政の一層の推進を図っていきたいと考えてございます。どうぞよろしく
お願いいたします。
11
◯山谷委員長
ただいまの
報告事項及び
所管事項について
質疑を行います。
質疑は
所管外にわたらないように願います。
質疑はありませんか。──
山田委員。
12
◯山田委員
教育委員の
活動状況を伺います。
今般の議会でも
教育委員の選任の件が提案され、先般、可決をしたところでございますが、山積する
課題、
教育行政にしっかりと反映をさせていく上で、
教育委員の
活動もしっかりとまた注目をしていきたいと思いますが、そこで、
教育委員は
教育現場の状況を把握するためにどのような
活動を行っているか伺います。
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◯佐藤参事(
教育政策課長)
お答えをいたします。
教育委員は、それぞれの多様な知識や経験を生かし、
教育委員会会議において
県教育行政の
重要事項や
基本方針について審議し、決定するという極めて重要な役害を担っておりまして、
教育現場の状況を把握しておくことは
教育委員にとって大変重要なことでございます。
そのため、
教育委員は日ごろから
地域のさまざまな
学校行事に出席したり、
学校訪問を行うなどして、直接
関係者の話を伺いながら
学校等の実情の把握に努めているところでございます。
また、
教育現場が抱えますさまざまな
課題につきまして、毎年度、PTA、
学校評議員、
学校支援ボランティアなどの
外部有識者と
意見交換を行い、理解を深めているところでございます。
以上です。
14
◯山田委員
今、さまざまな
活動をしているということでありましたが、例えば日常的な
学校訪問というのは、どれぐらいの頻度でやっていらっしゃるんですか。
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◯佐藤参事(
教育政策課長)
各地区から
教育委員に出ていただいておりますが、
学校訪問も含めまして
地域のいろんな形での訪問といいますか、出席につきましては、お1人平均いたしますと20回から20回ちょっと出るぐらいという形で今まで
活動していただいております。
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◯山田委員
いろいろとお仕事を抱える中で
教育委員もされていると思いますし、それぞれ各地区から選任された中で、
委員全員として、全体として一緒になってさまざまな
活動をしていくというのはなかなか難しい面もあろうかと思いますけれども、さまざまな
学校訪問あるいは
学校行事の出席、そしてまた
テーマを設定したような
勉強会とか、そういったことをしながら、より資質、能力を高めていきながら、今の
教育現場が抱える
課題をしっかりと解決していくためにいろいろと
教育委員会でもさまざま
活動されていると思いますし、ホームページでも、
教育委員会会議の
審議録などを見ますと、さまざまな
委員の方々も活発に
意見交換とか議論されているのを私も見ているところであります。
ただ、県の
重要案件、例えば今の
入試制度改革とか、あるいは
高校教育改革などの特に
重要案件に関しては、その他という事項で
意見交換されておりますけれども、なかなか、表面的なやりとりという感じがどうしてもするところでありまして、もう少し突っ込んだ議論を、最後決定していく機関でありますから、やっていただきたいと思いますし、それを裏づけていくための
活動を、一緒になって各地区のいろんな
課題を捉えていくための
活動を積極的に行っていただきたいなと思います。それをやっていくことがより資質、能力を高めて、そして、決定していく場で本来の役割を果たしていくことにつながっていくと思いますので、どうか
教育委員会の日ごろのいろいろと現場の声を捉えていく、また各
関係団体と
意見交換をしていく、こういった
活動を強化していただくことがより県民の声を反映させた
教育行政、決定をしていくことになると思いますので、ぜひその点をこれから前に進めて
活動していただけるように
事務局としてセッティングをして進めてほしいと思います。
また、もう一つ、
教育委員は
教育行政の
重要案件を決定する機関で、大変大事な役割ですけれども、私どもも県民から選ばれて、そしてこの
教育に関しては所管をして、いろいろと行政に関して議論したり審議をする機関でございますので、ぜひ
教育委員と
文教公安委員という形で、年に一度二度でも
意見交換をやることが県民の、また
教育の抱える
課題を解決していく、前に進めていく上で大事かなと思っておりますので、その点につきましては、
委員長にぜひそういった場を機会を見て設定をしていただければと思いますので、
お願いを申し上げて終わります。
17
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。──
阿部委員。
18
◯阿部委員
今の
山田委員とちょっと質問が重なるかもしれませんが。前から何度も議論してまいりました。
教育行政の決定をしていくのは
教育委員会でありまして、また、
事務方の
最高責任者ということで
教育長がそこを補完していく。
そういう中で、今も
山田委員からもお話がありましたけれども、
教育委員会そのものの日常の
活動、
先ほど教育政策課長は年に20件ぐらいと言っていましたけれども、
入学式と
卒業式へ行くのは日常の
活動とは思わない。やはりこういう問題が生じたときにこそ
地域といろんな話し合いもしていかなければならないし、ましてや
高校改革の
地域説明会をやっても、どなたも
説明会にお出になっていない。やはり、民意をすくっていくというところに
教育委員会の務めがあるだろうと思っています。
ですから、今新しい
教育委員の
メンバー2人決まりました。本議会でのいろいろな
質疑の中でもありました。今
高校改革の中途でありながら
教育委員がかわっていくという中で、前にやっておったことをきちっと示しながら
説明していく、そしてまた、その中に、新しい
教育委員の個人的な考え方が入ってきて当然だと思いますし、そのためには、現場を知らなければ、
地域の
人たちがどういうことを考えているのかということを
教育委員が知らなければ、
皆さん方から上がっていった
報告書は、
皆さん事務方の意向が入っていくんです。
そういう中で、今の
教育改革の
グランドデザインのことも、いろいろ
教育長と議論いたしました。あの
グランドデザインの中でも、確かに
統廃合、規模を決めながら、こういう
都市部であれば何校とか何学級などと、そういうのが標準でいいだろうということを決めながら
統廃合を進めていくべきだと前段に書いてあるけれども、あの
グランドデザインの中でも最後の部分では、
地域にあっては、
小規模校でも残していかなければならない、
小規模校もありますということをしっかりうたっている。そういう中で、
地域に密着した議論を大いにしていただきたいと思っています。
私の質問は、今の新しい
教育委員の
メンバーに、今抱えている大変大きい問題、3次の後期の
説明をされていると思いますけれども、どこに一番の主眼を置きながら
説明されているか、ちょっとお聞きしておきたいと思います。
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◯佐藤参事(
教育政策課長)
今
阿部委員からお話がございました。最初の段階、最初の部分におきましては、やはり、
委員からも何度にもわたってお話がありましたけれども、
教育委員の制度が形骸化しているんではないか、
事務局案を追認するだけになっているんではないか、
地域の
意見を反映していないという御批判があるということは何度も御指摘をいただいたところでございます。
そこの部分も踏まえまして、
事務局としてもいろんな機会をセットしようとしてきているわけでございますが、
先ほど卒業式や
入学式のお話もございましたが、私ども、こういうものも大いに活用しながら、式典に行きますとさまざまな
学校関係者とお会いする機会がございます。その中でさまざまなお話をする機会を有効に活用し、また、
学校の
教育の環境だとか生徒さん方の雰囲気だとかそういうものも感じていただきまして
教育現場の実情を把握していただきたいと考えております。
また、9月に行いました訪問のお話もございました。その部分につきましては、7月12日に発表いたしました
計画案の
説明におけるさまざまな反響、それから御要望の趣旨、ポイントが明らかになった時点でもう一度踏み込んだ形で
学校を訪問してみようという
委員からの発案で実施したものでございます。したがいまして、訪問の際には
関係者から聞き取ったわけでございますが、主に皆様からいただいたいろんな御
意見や御要望の趣旨、これを確認するというような形での
意見交換を行ったと私も聞いております。
それから、新たに
委員になった方と先日お話をさせていただきました。10月1日に辞令を受け取りいただきまして、本
会議場でも御挨拶をいただきましたが、その後少しお話をさせていただいたときに、非常に身の引き締まる思いでいると、さまざまな
課題、それから県民の
皆様方からの注目を浴びる中で、今までにない
緊張感を持って対応しなければならないというような趣旨の御発言をいただきました。私どもといたしましても、新しい
委員の皆様の御期待に沿えるようにしっかりと準備をし、また、
山田委員、それから
阿部委員からも御指摘のありました、しっかりと現場の状況を把握できるようなセットもしていきたいと考えております。
10月1日は朝からずっと、5時近くまでいろんな形で御
説明をしたり御質問を受けたりいたしておりました。また、現在の予定でございますが、いろいろと注目されております
学校の訪問も今、10月の中旬前に行っていただこうということで
計画をしているところでございます。
以上です。
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◯阿部委員
ちょっとかみ合わないところがありましたけれども、これは、全国で一番
発行部数の多い
全国紙の社説です。「
教育委員会、動ける組織につくり直せ」という副題がついてございますけれども、制度が形骸化していることは否めない。そういう中で、議論を尽くして、きちんと機能する組織に仕立て直すべきだということをうたっています。本当に、なるほどなということ。
そして、
教育委員会は
教育委員と
事務局から成る。
先ほどから言っていました。住民の代表たる
教育委員が合議で方針を決め、
職員ら事務局が実務を行う。これはまさに法律ですから、そういうことです。きちっとここにうたっている。
教育委員は住民の代表であるとうたっています。もちろん
教育長もその
メンバーの一人でありますから、住民の代表なんだと。そういう中でこんな
教育行政の仕掛けを今探っている。
そして、肝心なのはきちんと機能する
委員会に改めることなんだということを書いてありまして、住民が
委員会に期待するのは3つあると、こう言っています。その1つは、
保護者や
子供たちの
意見やSOSを聞く、
住民目線で
事務局の仕事を点検し、おかしければ物を申す。当たり前のことなんですが、とかく
事務局から上がってきたものを追認する、
先ほどからも言っていますけれども。そうではなく、おかしければ物を申す。そしてあくまでも
住民目線でということを言っています。それから、
学校選択制を取り入れるかどうかといった
意見の分かれる大きな
テーマを議論していただきたいということを言っています。
住民目線で
事務局の仕事を点検する、これが1つ、それから、おかしければ物を申すというのが2つ目、そして、
意見が分かれる大きな
テーマを議論してもらう、これが住民が
委員会に対して期待する3つのものだと書いてあります。
最後のまとめのところは、
教育委員会は誰のために働いているのかということをきちっと認識すべきだと。
委員会は
学校ではなく住民の代弁者だ、こううたっている。その
教育委員会が決定する
教育行政というのは、これは重いものがあり、それを
皆さん方が実践していく。ですから、十分な議論を尽くした決定をしてもらいたいと思います。
それから、議論がちょっと変わりますけれども、
教育長。6万有余の署名。あの要望者は幾つも問題を指摘していません。この
学校を残していただきたいというただ1点についての要望書のはずです。1点について。
教育長はいつも、あの要望書については大変重く感じているというけれども、その重さとはどのような重さと感じているのか、伝わってこない。住民の目線でと
先ほどから私何度も言っていました。それから、住民の代弁者であると。その住民から上がってきた要望書ですよ。
地方自治法の第74条に直接請求権とあります。もちろん解職とかそういうものもあります。リコールですけれども。その直接請求権の中に、条例の制定及び改廃、そういうものにも住民の直接請求権という権利がある。決してそれをどうのこうのということではない。あの6万の重みとは何なのかということをお話しするために今この直接請求権のお話をさせてもらっているけれども、直接請求権が条例の制定や改廃を行うことができる数字は、その
地域の有権者の50分の1。その人数が集まれば請求できると書いています。しからばあの6万という数は何なのかということです。
青森県の直近の選挙権を有している方々、110万人。50分の1です。2万2,000です。2万2,000あれば条例の制定や改廃の議論をテーブルに乗せることができる。5万8千幾らという数はそれだけ重いものです。
本会議で
教育長から修正もかけながらという答弁を再三頂戴していますので、これ以上は申し上げませんけども、どうか住民の目線で、住民の代弁者としての
教育委員会のあり方をしていっていただきたいと思います。
教育長に何かありましたらいただきたいと思います。
21
◯橋本教育長
阿部委員から藤崎
校舎の署名6万ということについてのお話がありました。私ども、
教育委員皆、藤崎
校舎の存続をしてほしいというその思いはしっかりと受けとめなければならないと考えております。しかしながら、この署名には、さまざまなもっと深い思いがありまして、例えばリンゴの自営者の育成ということ、りんご科という、農業
教育の中でも専門的にやるという
学校がなくなるということはどうなのだろうかという御心配などもありますし、今後の農業
教育のあり方ということでの御心配もあるかと思います。さまざまな思いがあっての6万と考えているところであります。
また、新しい
教育委員も今までは一県民ということでいらした方々ですから、そういうところでの率直な感じ方、また、内部に入りまして、私が所管しております
事務局の
説明の仕方にもまた不十分なところもあるということも率直にいろいろ伺いながらきちんと議論をしてまいりたいと思います。
先ほど、機能する
教育委員会というお話、これは確かにそういうことで、
教育委員もそのようなものにならなければいけないということで、
定例会後には時間をつくって、さまざまな細やかなことについてもミーティングということで、
事務局に資料を請求し、いろいろ勉強というか学習会などもしてまいっているところであります。
余りに範疇が広いので、細かいところまではということで本職に
事務委任をしているわけでございますけれども、それでも重要な、基本的な方針、あるいはこの学科再編のような
学校の廃止というような重要な事項については、これは
教育委員が合議で結論を出さなければならない重要な事項でございますので、そういうところには
事務局にもさまざまな角度から資料を出させ、また、具体的に住民の方々の思いを聞きながら、また住民の方々にどう
説明するかということについても十分にやっていかなければならないと思います。
確かに
地域の
皆様方の声をしっかりと受けとめるということは大事なことですが、
県教育委員会ということからすると、広く青森県の
子供たち全体を捉えて、
子供たちの将来を考えた場合どのような環境がいいのかということを重視していこうと、この辺のところをしっかりと持っていこうと
県教育委員会の
教育委員たちは話し合っております。
以上でございます。
22
◯阿部委員
動ける組織につくり直せ、機能できるというような、口幅ったいことを申し上げましたけれども、しっかりやっておられるんだと思います。決してそういうことをやゆしたわけではないのですけれども、しかし、より
子供たちのために、あるいは
地域のためにという思いの中でどうぞやっていただきたいということを切に希望と御期待を申し上げて、質問を終わります。
23
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。──
清水委員。
24
◯清水委員
今
山田委員、
阿部委員から、ぜひ
教育委員の
皆さんとの懇談会をという提案がありましたが、私も、これは理想的には年2回ぐらいできればいいんですが、年1回でも、タイミングを見てぜひ
お願いをしたいと思いました。よろしく
お願いします。
25
◯山谷委員長
本職からも御検討を
お願いしたいと思います。よろしく
お願いします。
ほかに
質疑はありませんか。──
齊藤委員。
26 ◯
齊藤委員
今の
阿部委員の
質疑に関連しますが、今、署名の重さということもありましたし、
教育委員は
地域の、県の
教育について、
子供たちの未来について考えながら運営しているというお話もありました。そのことも踏まえた上で、一方で我々議会もそれぞれの選挙区があり、
教育のことも十分考えております。そしてまた、
教育以外も、
地域事情であったり経済であったり、伝統であったり文化であったり、そういったものを我々
県議会議員も一人一人が当然考えているわけです。
そういった中で見ていきますと、今回の一般質問でも、8名でしたか、3次改革についての質問がありました。その前もありました。議会の一般質問では、
方向性としては、まだ議論が不十分ではないか、
地域の
意見を聞くべきではないかというのが大半だったと思います。そういったことを踏まえて、議会の
意見、その重みについて
教育委員会側ではどういうふうに考えているのかお伺いしたいと思います。
27
◯佐藤参事(
教育政策課長)
大変たくさんの
意見をいただいておりますので、この辺につきましては、
教育長も、議場で伺っているのはもちろんでございますが、
委員の方にもその旨お伝えをいたしまして御判断をいただきたいと、
事務局としてはそういうふうに考えております。
28 ◯
齊藤委員
一般質問を聞いていますと、個々の答弁はほぼ同じ答弁をしている。ところが、長く見ていますと、議員のそういう思いは1人ではないわけです。取り上げている方たちは過半数と言ってもいいかもしれません。これは非常に重く、我々
地域の代表として、
県議会議員として選出されている
皆さんの思いということも、これは十分
委員会側で加味していくべきではないかと思いますし、ましてやそれをないがしろにするようなことがあってはならないと思いますので、これから成案に向けていろいろ協議になると思いますが、一般質問をされた内容、
意見、そういったものを十分加味していただきたいと思います。
29
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。──工藤副
委員長。
30 ◯工藤
委員
まるっきり違う質問をしたいと思います。私の地元、七戸、旧天間地区ですけれども、八甲田高校が
校舎化されて、閉校ということになりました。今まで私どもの
地域の
子供たちは、結構その八甲田高校へ通っていたんです。ところが今現在は、通うとすれば、三沢、十和田、野辺地方面なんです。最寄りの駅は乙供駅です。実は以前、役場のほうと話をしましたけれども、通学路の指定ができないかと。なぜかといいますと、集落と集落、町村をまたぐと歩道がないんです。これは県道でもそうです。駅まで通学する路線というのは、乙供(停)中野線という県道があるんですけれども、集落と集落の間に歩道がありません。しかも道路は狭いです。周りは木が伸びてきています。しかも道路は上り坂、下り坂、カーブも多いです。路側帯の線は、ほぼガードレールと同じような位置なんです。その中を
子供たちは自転車で通っているんです。
実は先日、県土整備部に歩道の整備ができないかというお話をしましたら、通学路の設定があれば検討できるんだけれどもというお話でした。現在、高校で生徒達が
学校に通う手段をどのように調査しているのか、お知らせ願います。
31 ◯中村
教育次長
まず年度初めに、交通手段、例えば鉄道であるとか、自転車、
保護者の送迎とか、考えられるものを全部選択肢に入れまして生徒に調査をして、この
学校では、その年度何%の生徒がこういう通学をしているということを踏まえて、そして安全とかそういうことを公表して、また、
保護者にもいろいろ御
説明を申し上げております。毎年度、通学方法、手段については調査をして、またそれをホームページで公表しているところでございます。
32 ◯工藤
委員
鉄道はわかるんです。では、家から最寄りの駅までの確認とか、自転車で通学する途中の安全の確認はどのようにやられていますか。
33 ◯中村
教育次長
これは生徒指導という分野にもなりますけれども、例えば駅などに実際に先生方が行って、自転車でそこまで来ているとかそういうことについては一人一人話を聞いたりして、どういうふうに来ているかということを確認しております。自宅から拠点となるところまで全て、実際にどういうところかということを確認しているわけではないのですが、家庭訪問がありますので、ふだんから聞いていることを踏まえて、確認をしていると思っております。
34 ◯工藤
委員
やはり地元に
学校があると、例えば親が出勤する途中で送り迎えということも可能です。ところが、基本的に電車などで通うとなったときは難しいところがあると思う。ましてや歩道の設置、整備に関しては、地元の市町村の通学路の設定がないとなかなか
計画として上がってこないという現状がある。
子供たちの安全を考えるのであれば、そこもきちんと踏まえた上での
計画を提案していただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。
35 ◯中村
教育次長
今私が話しましたのは主に県立高校が中心ですけれども、市町村の場合ですと、実際その通学路を点検しているということもございます。遠方から通学をするというのは県立高校には結構あるわけでございますので、そういったことも含めて
学校には、一人一人どういう形になっているかということについて配慮した調査なり、指導なり、それからまた帰る時間帯が遅い子もいますので、時間帯はどうなっているかなど、そういうことも含めて指導していきたいと思っております。
36 ◯工藤
委員
これで最後にしたいんですけれども、町村をまたぐ場合、集落と集落の間の歩道がないんです。そこの整備は、通学路として整備する以外に方法がなかなかないんです。
地域間コミュニティーの観点からいくとなかなか整備が難しいというのが答えなんです。ただ、
子供たちが通学する通学路の設定を誰がやるかということなんです。小中
学校は学区がありますからそこの市町村でやります。高校は誰がやるんですか。
子供たちが通いたい
学校に行くための安全を確保するのも
教育委員会の仕事ではないかと思うんです。それでこういう質問をさせていただきました。
最後に、高校の
子供たちが通うための通学路の設定は誰が責任を持っているんでしょうか。おわかりでしたら教えていただきたいです。
37 ◯中村
教育次長
一人一人の子供について市町村をまたいで通学するということは当然たくさんございます。通学については
学校が当然責任を持っているわけですので、市町村をまたいで来る中に危険な箇所がないかとか、そういうことについてももちろん確認をしていかなければならないと思っております。生徒数が多く、また、いろんな
地域から網目のように来るわけでございますので、ホームルームの先生は面談のときに通学についてもいろいろ聞いたりもするでしょうし。
そういうことで、今後とも
学校には、通学も含めて、安全ということをしっかりと頭に入れた対応をするようにということで対応してまいりたいと思っております。
38
◯橋本教育長
確かに
子供たちの安全を確保するということは重要なことであります。工藤副
委員長のお話は、八甲田
校舎がなくなったから通学路に安全ではないところがあるというニュアンスもちょっとあるのかなと受けとめましたけれども、この少子化の中で、切磋琢磨をし、多様な
学校行事や部
活動等ができる
教育環境を整備するということで、一定の規模の
学校にしていこうという流れの中でやむを得ないことではありました。
ですから、その上で、今後、県下一円が学区となっていますが、
地域の
保護者の方、後援会の方等と
学校が協力をして安全な通学路の確保に、それぞれ状況が違いますので、さまざまあるとは思いますけれども、努めていかなければならないものだと考えております。
39 ◯工藤
委員
最後に要望を述べさせていただきます。
先ほど、
教育長から八甲田
校舎がなくなったからというお話をいただいたのですが、八甲田
校舎がなくなったからではないです。従前からの問題です。私どもの
地域で、商業の勉強をしようと思えば三沢商業です。三沢商業に通う子たちは乙供駅から電車で行きます。今までもそういう危険性については、ずっと
地域の声はあった。でも、今現在に至っても整備されていない。ですからあえて発言させていただきました。
そういったものを一度に整備するというのはどだい無理な話です。ただ、今までそういうルートを通ってきた
子供たちがいるという現状を踏まえた上で、今後考えていかなければならないのではないかと思います。ぜひ検討
課題として1つ追加していただければと思いますので、よろしく
お願いいたします。
以上です。
40
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。──吉田
委員。
41 ◯吉田
委員
今の工藤
委員のお話に関連して、地元の百石高校は町内だけではなくよそから来ている子が多いのですけれども、土手を通って下田駅へ行っている
子供たちがいて、暗くて危ないので、
保護者や高校から町へ話があり、街灯を設置してもらった。高校は県の管理ですけれども、県と市町村の間でそういう問題があるという連絡がうまくできていれば、県のほうから支援できる部分もあるし、町や高校へ
お願いできることもあるので、そういう問題には、みんなの力が必要だと思います。工藤
委員も言っておられますが、県でも、そういう心配りとか気遣いとかができればいいのではないかと思います。
終わります。
42
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
教育委員会関係の審査を終わります。
午さんのため、暫時休憩いたします。
再開は午後1時といたします。
○休 憩 午前11時54分
○再 開 午後1時3分
43
◯山谷委員長
それでは、休憩前に引き続き
委員会を開きます。
警察本部関係の
議案及び
所管事項について審査を行います。
なお、審査の順序は、初めに
議案について、その後
所管事項について行います。
提出議案について
執行部の
説明を求めます。──山本警察本部長。
44 ◯山本警察本部長
今
定例会に提出されました諸
議案のうち、警察本部所管に係るものについて、その概要を御
説明申し上げます。
議案第1号「平成24年度青森県
一般会計補正予算(第1号)案」に計上されました警察費の
歳出予算額は、468万4,000円の減額となっております。
主なものといたしましては、警察管理費において、所要額の精査により、庁舎等維持管理費を969万1,000円減額しております。
また、警察
活動費においては、取り調べ録音・録画装置整備に係る経費として778万9,000円を計上しております。
以上、警察本部所管に係る
提出議案について、その概要を
説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議いただくよう
お願い申し上げます。
45
◯山谷委員長
ただいま
説明がありました
議案に対して
質疑を行います。
質疑は
議題外にわたらないように願います。
なお、
答弁者は、挙手の上「
委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。
質疑はありませんか。──
山田委員。
46
◯山田委員
1点伺います。
議案第1号「平成24年度青森県
一般会計補正予算(第1号)案」警察
活動費について伺います。
まずは、今回の
補正予算で取り調べの録音・録画装置を整備することとした理由について改めてお尋ねします。
47 ◯嶋山刑事部長
委員の御質問であります取り調べ録音・録画装置を整備することとした理由についてお答えをいたします。
平成21年4月から取り調べの録音・録画の試行が開始されたことに伴いまして、本県警察では5台の録音・録画装置を整備しているところであります。
本年4月からは録音・録画の試行指針が拡充されたところ、本県警察におきましても、本年4月以降、録音・録画実施件数が著しく増加をしているところであります。
また、録音・録画装置が整備されていない警察署で録音・録画を実施する場合、警察本部から録音・録画装置を搬送することとしておりますけれども、録音・録画の実施が複数の署で重複する場合があること、逮捕直後の弁解録取のときや捜査上または立証上必要なときに実施できない等の状況が見られましたことから、録音・録画装置を未整備の警察署等に新たに整備することとしたものでございます。
以上でございます。
48
◯山田委員
これまでの報道によりますと、警察で行われております取り調べの録音・録画は、これまでは、裁判員裁判の対象になっている事件のうち、自白にかかわるものに限って行われておりましたけれども、ことしの5月からは、自白したものにかかわらず、また否認している事件とか、あるいは知的障害者の容疑者に対する取り調べにも拡大したとなっております。そこで、本年5月から、知的障害がある容疑者に対する取り調べも録音・録画の対象になったと伺っておりますが、その理由について伺います。次に、本年5月以降、知的障害がある容疑者に対する取り調べの録音・録画は何件行われているのか伺います。
49 ◯嶋山刑事部長
平成22年2月に、国家公安
委員会委員長が主催をいたします捜査手法、取り調べの高度化を図るための研究会が発足をし、同研究会において、約2年間の期間をかけまして取り調べの可視化等について議論が行われ、本年2月に同研究会から最終報告がなされたところでございます。
この最終報告におきまして、警察における取り調べの録音・録画の試行を拡充すべきとの提言を受け、警察庁において新たな試行指針を策定し、本年4月から、その試行対象が、裁判員裁判対象事件について、自白事件に限らず、否認事件も対象となり、さらに本年5月からは、新たに、知的障害を有する被疑者に係る事件について、罪種を問わず、可能な限り広く実施することとされたところでございます。
知的障害を有する被疑者に対する取り調べが録音・録画の対象となった理由につきましては、知的障害によって、言語によるコミュニケーション能力に問題があり、または取調官に対する迎合性や被暗示性が高い被疑者について、その供述の任意性、信用性等を客観的に判断するため、いかなる方法が有効であるかを検討するためでございます。
県警察といたしましては、今後の録音・録画のあり方検討に有益な素材を得るために、試行指針に基づき実施してまいりたいと考えております。
次に、本年5月以降の知的障害にかかわる件数でございますが、本年5月以降、9月末現在では、9件で10回の取り調べにおいて録音・録画を実施しているところでございます。
以上でございます。
50
◯山田委員
取調官に対する迎合性の問題、あるいはコミュニケーション能力の問題とありますから、私もそれを高度化、また透明性を高めるという意味においては、このような可視化というのは非常に効果的じゃないかなと思います。
今後、可視化の対象範囲の拡大などによって、装置のより一層の充実も求められますけれども、そこで、今回の
補正予算が成立をしますと、県内の18の警察署のうち、どこまで録音・録画装置がこれから整備をされていくのか、配置をされていくのか。
また、今回配置されない警察署に対する今後の措置についてはどのように考えているのか伺います。
51 ◯嶋山刑事部長
お答えをいたします。
現在、録音・録画装置につきましては、警察本部のほか、青森、八戸、弘前及びむつ警察署の4警察署にそれぞれ1台の合計5台が配備されているところでございます。
今回の整備によりまして、録音・録画装置がいまだ配備されていない五所川原、黒石、十和田、三沢、野辺地の5警察署に配備することとしているほか、警察本部にさらに予備用としての1台、合計6台を整備する
計画でございます。
これによりまして、警察本部のほか、9の警察署に配備する
計画となってございます。
次の御質問でございますけれども、取り調べの録音・録画につきましては、試行の対象とする事件が拡充されるとともに、対象とする取り調べの場面につきましても、弁解録取時等の捜査の初期段階、それから、捜査上または立証上相当と認められる場面を適切に選択をして実施することとなったところでございます。
それで、録音・録画装置の配備されていない警察署におきましても録音・録画を実施する場合には、警察本部または近隣の警察署から装置を搬入して実施することとしておりますけれども、複数の警察署で録音・録画を同時期に実施するなど、必要な場面で録音・録画を実施できない状況が懸念されるところでもあります。
また、精密機械でもありますことから、録音・録画装置を近隣警察署から搬入して使用する場合には、搬入時の振動ですとか落下、水漏れ等による故障も想定されるところであり、録音・録画装置が故障した場合、捜査上多大な支障が生じることから、警察署にそれぞれ独自に配備することが必要と考えております。
このことからも、今回配備されない警察署に対しましても録音・録画の装置の整備を進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
52
◯山田委員
裁判のわかりやすさという上でこの可視化の流れがこれから加速していくものと思います。注目をしていきたいと思います。
以上です。
53
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
質疑を終わります。
これより、
議案の採決をいたします。
議案第1号中
所管分の原案に賛成の方は御起立を願います。
[
賛成者起立]
起立総員であります。
よって、原案は可決いたしました。
次に、
所管事項について
質疑を行います。
質疑は
所管外にわたらないように願います。
質疑はありませんか。──
齊藤委員。
54 ◯
齊藤委員
私からは横断歩道についての
質疑をさせていただきたいと思います。
県内では9月に入ったとたんに交通死亡事故が相次ぎ、昨年を上回るペースで推移していると伺っております。例えば高齢者がよく利用するような病院と薬局が向かい合って設置されているような付近には、横断歩道や信号機も設置されていないような場所もあるやに聞いております。このような場所では、診察を終えた高齢者が左右の安全確認をすることなく道路を横断して薬局へ向かうことから、この場所を通行するドライバーや付近住民から、重大な事故が起きる前にせめて横断歩道だけでも早く設置してほしいという切実な声が上がっているようです。県の予算にも限りがある以上、全ての要望に対応するということはなかなか不可能なことではあると思いますけれども、悲惨な死亡事故等が起きてしまってからでは遅いと思いますので、危険性がある場所には早急に横断歩道などの交通
施設を設置していただきたいという趣旨から質問いたします。
1つ目は、県警察に対する横断歩道の設置要望件数についてお伺いいたします。
さらに、その要望に対して、設置するしないは、どのような判断で決めているのかをお伺いいたします。
55 ◯小林交通部長
県警察に対する横断歩道の設置要望数についてお答えいたします。
平成24年度における横断歩道設置要望数は、本年9月末現在で49カ所となっております。このほか、市町村
教育委員会等と通学路の緊急合同点検の結果、23カ所の要望があったところであります。
次に、横断歩道の判断基準についてでありますけれども、横断歩道の設置に当たっては、
学校、病院など公共施設の有無などの沿道環境や車両、歩行者の交通実態等を調査の上、必要性を総合的に検討して設置の有無を判断しております。
なお、主な設置基準につきましては、まず、信号機が設置されていない交差点においては、原則として車道幅員が3.5メートル以上で、交通量及び横断歩行者が多く、歩行者の安全を確保する必要がある場所、沿道に多数の人が利用する商店、公共
施設等がある場所、駅、
学校等に通じる場所、バス停留所付近など特に必要な場所となっております。
また、単路においては、原則として、車道幅員が5.5メートル以上で、横断歩行者が多く、歩行者の安全を確保する必要がある場所となっております。
以上でございます。
56 ◯
齊藤委員
そうしますと、一般的に横断歩道を設置するための費用がどれくらいかかるのかお伺いしますとともに、本年度の設置予定、その2点をお伺いいたします。
57 ◯小林交通部長
横断歩道を設置する場合の費用についてお答えします。
標準的な道路幅員7メートルの道路に横断歩道を新設する場合は、道路標示及び横断歩道標識を合わせて、概算で約11万円の費用を要します。
なお、道路状況によっては、道路管理者による歩道縁石の解消、歩行者のたまり場の設置などが必要になる場合があります。
次に、本年度の横断歩道の設置箇所数についてお答えします。
本年度の横断歩道の新設は34カ所を予定しており、そのうち25カ所は既に設置済みであります。
以上でございます。
58 ◯
齊藤委員
冒頭申し上げたとおり、当然御存じとは思いますけれども、高齢化社会ということで、高齢者の行動パターンといいますか、生活様式といいますか、そういったことに配慮した交通
安全対策というのがこれからどんどん求められていくような気がいたします。そういったことに配慮しながら交通安全に対して特段のお力を払っていただきたいということを要望して終わります。
59
◯山谷委員長
質疑はありませんか。──吉田
委員。
60 ◯吉田
委員
うちの孫も1年生になって、毎朝送り出すときに、車に気をつけて行きなさいと言うんですけれども、今まででしたら集団登校みたいにして行ったのが、だんだんなれてきたのか、
子供たちが兄弟でも別々に通うようになっています。
4月に京都で、
子供たちの列に自動車が突っ込んで、お母さんが後ろからついていったのに亡くなったという事故があって、
子供たちが言われたことを守って道路を歩き、
保護者もついているにかかわらずこんな事故があり、すごく悲しくなったことを思い出しました。そして、9月に、4月の事故をもとに、文部科学省と国土交通省と警察庁が合同で、全国の小
学校の通学路を対象として緊急点検を行ったという報道が目に入りまして、それが全国で約6万件もあったということでした。
子供たちも、地元の警察署の方も、
保護者も
学校も一緒になって、交通事故に遭わないようにということでいろいろ頑張っているんですけれども、肝心の通学路に危険が潜んでいるとなると、なかなか事故というのはなくならないのではないかと思います。
そこで、まず1点目として、緊急点検で
安全対策が必要とされた場所が6万件あったということですが、このうち県内で対策が必要とされたのは何カ所あったのかについて伺います。
61 ◯小林交通部長
通学路の緊急点検の結果、
安全対策が必要とされた場所が、本県では539カ所中356カ所となっております。これは、本年6月4日から8月31日まで、各市町村
教育委員会が主体となりまして、
学校関係者、道路管理者、
地域住民、警察等が一体となって実施したところであります。
なお、356カ所中、警察の交通規制の見直しや横断歩道の新設など
安全対策が必要な箇所は126カ所であります。
以上でございます。
62 ◯吉田
委員
それでは、2点目として、
安全対策が必要とされた場所に対して県警察としてはどのように対応していく方針なのか伺います。
63 ◯小林交通部長
県警察では、今回の緊急点検を受け、横断歩道の標示、信号の秒数変更など、可能なものから順次対策を講じていくこととしております。
今後も、
子供たちの安全を確保するために、
学校、道路管理者、
地域住民の方を初め、自動車運転者などの道路利用者の
意見等も踏まえながら通学路の安全確保を進めていきたいと考えております。
なお、警察対応が必要な場所126カ所のうち、早急な対策が必要な39カ所に対して、横断歩道の標示更新、停止線の位置変更など通学路の変更、信号機の秒数変更、信号機の新設を本年度内に実施する予定であります。
以上でございます。
64 ◯吉田
委員
学校、
地域、警察と、いろんな連携を組んで、お金のかかるところばかりではなく、お金をかけなくてもできるような
安全対策、通学路の変更とかもあると思いますので、ぜひ早くそういうことに取り組んで
子供たちの安全を守っていただきたいと思います。
これで終わります。
65
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
警察本部関係の審査を終わります。
次に、お諮りいたします。
当
委員会に付託されております特定付託案件について、さらに継続審査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、継続審査と決定いたしました。
なお、
委員長報告の作成については本職に御一任願います。
以上をもって
文教公安委員会を終わります。
○閉 会 午後1時21分
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