翌
年度繰越額は、五百三十五億八千九百三十二万余円で、前年度と比較すると、六十八億四千四万余円、率にして一四・六三%増加しております。翌
年度繰越額に係る
事業数は、
継続費逓次繰越額一
事業、
繰越明許費繰越額百三十六
事業及び
事故繰り越し繰越額三
事業であります。
以上が
一般会計の
歳入歳出決算の
概要であります。
次に、
特別会計の
決算について申し上げます。
特別会計は、
青森県
公債費特別会計を初めとする十三
特別会計の
合計額について申し上げます。
特別会計の
決算額は、
歳入歳出予算現額千九百五十五億五千二百二十九万余円に対し、
歳入決算額は千九百八十一億九千四百二万余円、
歳出決算額は千九百二十五億八千百六十六万余円となり、
歳入歳出差し引き五十六億千二百三十五万余円の
歳計剰余金が生じました。
この
歳計剰余金は、各
特別会計ごとに
平成二十四年度の
歳入に組み入れられました。
以上の
決算額を前年度と比較すると、
歳入においては、百三十九億六千七百六十四万余円、率にして六・五八%減少し、
歳出においても、百五十億三千三百十七万余円、率にして七・二四%減少しております。
歳出の増減の主なものとして、
青森県
小規模企業者等設備導入資金特別会計が四十八億七百万余円の増加、
青森県
鉄道施設事業特別会計が九十六億二千五百九十万余円の減少、
青森県
公債費特別会計が八十一億二千七百八万余円の減少となっております。
不納欠損額は、千三百六十二万余円で、前年度と比較すると、千三百十八万余円増加しております。
不納欠損額の主なものとしては、
青森県林業・
木材産業改善資金特別会計の千二百六十三万余円が挙げられます。
収入未済額は、四億四千五百三万余円で、前年度と比較すると、二億二千五百七十一万余円、率にして三三・六五%減少しております。
収入未済額の主なものとしては、
青森県
母子寡婦福祉資金特別会計の二億四千八百三十二万余円が挙げられます。
翌
年度繰越額は、十六億九千六百五十七万余円となっております。翌
年度繰越額に係る
事業数は、四
特別会計の九
事業であります。
以上、
平成二十三年度の
一般会計及び
特別会計の
歳入歳出決算の
概要について御
説明申し上げました。
──────────────────────
◎
青森県工業用水道
事業会計
決算の
説明
──────────────────────
13
◯議長(
西谷 洌) 次に、
青森県工業用水道
事業会計
決算について県土整備部長の
説明を求めます。──県土整備部長。
14 ◯県土整備部長(成田昌規)
平成二十三年度
青森県工業用水道
事業会計の
決算について、その
概要を御
説明申し上げます。
初めに、工業用水道の給水実績について申し上げます。
八戸工業用水道の料金対象使用水量は、
予算目標一億百三十万七千五百八十六立方メートルに対し給水実績は一億三十六万九百六立方メートルとなり、その達成率は九九・一%となっております。
六ヶ所工業用水道の料金対象使用水量は、
予算目標四十六万二千七百七十三立方メートルに対し給水実績は四十六万二千七百七十三立方メートルとなり、その達成率は一〇〇%となっております。
次に、損益計算書における収益的収入及び支出について御
説明申し上げます。
収益的収入七億七千六十一万余円に対し、収益的支出は六億九千九百六十二万余円となっております。
収益的収入の内訳は給水料金収入七億六千二百三十八万余円が主なるものであり、収益的支出の内訳は、営業費用六億四千七万余円、営業外費用五千九百五十五万余円となっております。
以上の結果、差し引き七千九十八万余円の純利益を生じました。この純利益は、地方公営企業法第三十二条第二項の規定に基づき、建設改良積立金七千九十八万余円に積み立てすることとしております。
以上、
平成二十三年度
青森県工業用水道
事業会計の
決算の
概要について御
説明申し上げました。
──────────────────────
◎
青森県病院
事業会計
決算の
説明
──────────────────────
15
◯議長(
西谷 洌) 次に、
青森県病院
事業会計
決算について病院
事業管理者の
説明を求めます。──病院
事業管理者。
16 ◯病院
事業管理者(吉田茂昭)
平成二十三年度
青森県病院
事業会計の
決算について、その
概要を御
説明申し上げます。
初めに、診療実績による延べ患者数等について申し上げます。
一、中央病院においては、延べ患者数は、入院二十一万七千六百十二人、外来三十一万六千四百九十一人、合計五十三万四千百三人となり、前年度の実績と比較しますと、入院は千百三十四人、率にして〇・五%増加し、外来は七千五百四十八人、率にして二・四%増加しました。
二、つくしが丘病院においては、延べ患者数は、入院六万五千五百六十五人、外来二万五千九百十一人、合計九万一千四百七十六人となり、前年度の実績と比較しますと、入院は四千六百十人、率にして六・六%減少し、外来は九百三十一人、率にして三・七%増加しました。
次に、損益計算書における収益的収入及び支出について申し上げます。
一、中央病院においては、病院
事業収益百九十六億六千百九万余円(後刻「百九十六億六百十九万余円」に訂正)に対し、病院
事業費用は百九十五億千五百十四万余円となり、収益費用差し引き九千百五万余円の純利益を生じ、当年度末における累積損益は九千百五万余円の黒字となりました。
収益の主なものは、入院収益百二十六億六千七百九十万余円、外来収益四十五億四千九百五十七万余円となっております。
費用の主なものは、給与費八十五億七千五百十八万余円、材料費六十三億六千二百六十五万余円となっております。
二、つくしが丘病院においては、病院
事業収益十九億三千四百六万余円に対し、病院
事業費用は十八億五千八百七十四万余円となり、収益費用差し引き七千五百三十一万余円の純利益を生じ、当年度末における累積損益は四億三千八百万余円の赤字となりました。
収益の主なものは、入院収益十億四千万余円、外来収益三億三千三百九十八万余円となっております。
費用の主なものは、給与費十二億三千八百三十一万余円、
経費二億九千三百七十万余円となっております。
三、中央病院及びつくしが丘病院の収益的収入及び支出の状況について申し上げましたが、両病院を合わせた病院
事業会計としては、病院
事業収益二百十五億四千二十六万余円に対し、病院
事業費用は二百十三億七千三百八十九万余円となり、収益費用差し引き一億六千六百三十六万余円の純利益を生じ、当年度末における累積損益は三億四千六百九十五万余円の赤字となりました。
以上、
平成二十三年度の病院
事業会計の
決算の
概要について御
説明申し上げました。
ただいまの
説明に間違いがございました。中央病院の病院
事業収益百九十六億六千百九万余円と申し上げましたけれども、正しくは百九十六億六百十九万余円でございました。訂正させていただきます。
──────────────────────
◎
決算及び基金の審査結果・意見の
報告
──────────────────────
17
◯議長(
西谷 洌) 次に、
決算及び基金の審査結果及び意見について、監査
委員の
報告を求めます。──監査
委員。
18 ◯監査
委員(泉山哲章)
平成二十三年度
青森県
歳入歳出決算及び基金運用状況の審査の結果及び意見並びに
平成二十三年度
青森県公営企業会計
決算の審査の結果及び意見について、その
概要を御
報告いたします。
審査の詳細につきましてはお手元に配付されている各審査意見書のとおりでありますが、
平成二十三年度
青森県
歳入歳出決算の審査に当たりましては、計数の正確性、会計処理の適法性、
予算執行の計画性及び効率性、財産の管理運用の適法性及び効率性などに重点を置き実施いたしました。
審査の結果、
平成二十三年度
一般会計及び
平成二十三年度
特別会計の
歳入歳出決算の計数は、証書類及び
青森県指定金融機関の公金出納計算書と符合しており、正確であることを確認いたしました。
また、会計処理、
予算の計画的かつ効率的な執行、財産の管理運用等につきましては、一部に留意改善を要する事項が見受けられたものの、おおむね適正に行われていると認められました。
以下、審査意見書の主な内容について御
報告いたします。
まず、
歳入歳出決算及び財政運営の状況についてであります。
本県財政は、過去数年にわたる
地方交付税総額の削減や社会保障関係
経費の増加等により極めて厳しい財政状況に陥っている中で、
平成二十三年度においては、当初
予算で実質的に収支均衡を達成するなど、財政構造改革を着実に前進させてきましたが、東日本大震災の影響等により、
県税収入等の
歳入環境が厳しさを増す一方で、震災対応に万全を期す必要があることなどから、依然として厳しい財政運営を余儀なくされております。
青森県行財政改革大綱では、財政力に見合った財政構造の構築など、持続可能な財政基盤の確立を目指して財政
健全化の努力を継続していくこととしておりますが、将来にわたり健全な財政運営を確かなものにするためには、
地方公共団体の財政の
健全化に関する法律に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率について、
早期健全化基準及び
経営健全化基準を上回らない財政運営を堅持するとともに、より安定した地方財源の確保について、引き続き国に対して強力に要請していく必要があります。
今後とも、行財政運営に当たっては、県民の理解と協力を得ながら、中長期的な視点に立ち、県財政の
健全化に向けたさらなる取り組みを強力に推進するとともに、施策の選択と集中をこれまで以上に徹底するなど、限られた財源の効率的な活用を図りながら、震災からの早期復旧・復興と本県産業のさらなる振興並びに県民福祉の増進に努められるよう要望するものです。
次に、留意改善を要する事項について申し上げます。
第一は、
歳入についてであります。
一般会計の
収入未済額は三百五十四億三千五百九十四万余円、
特別会計の
収入未済額は四億四千五百三万余円となっております。
収入未済額については、その解消に向けて、法的措置を含め各種の努力がなされ、県境における不法投棄産業廃棄物処理の
行政代執行分を除いた
収入未済額は、前年度より一億五千四百三十四万余円減少しております。
財政環境が一段と厳しさを増している中、公正公平な負担と財源確保の観点から、債権管理の重要性をしっかりと認識した上で、収入未済案件の実態を把握し、引き続きその解消と新たな発生防止を図る必要があります。
第二は、
歳出についてであります。
歳出については、支払い手続が遅延しているものなどが依然として見受けられましたので、引き続き適切な事務処理に向けた対策を講じる必要があります。
第三は、契約についてであります。
契約については、契約書に記載すべき事項の不備や、入札保証金・契約保証金の免除等に関する事務手続が妥当でないものなどが見受けられましたので、財務規則等の諸規定を遵守し、適正な入札・契約手続の執行に努める必要があります。
第四は、財産についてであります。
普通財産のうち未利用財産については、従来にも増して管理及び処分に鋭意努力されているところでありますが、引き続き実態を十分把握し、有効活用を図るとともに、利用の見込みのない財産については、財源確保を図る観点からも売却処分をするなど、その解消を一層進めていただくよう要望します。
第五は、財務事務の適正執行についてであります。
平成二十三年度の監査結果において、財務事務の執行等に係る指摘事項等の総数は百八十一件で、前年度から比較して二件の減少にとどまっているものの、このうちの指摘事項については七十二件と前年度と比較して二十一件減少しており、改善努力が認めらます。
しかし、依然として事務手続の遅延、契約書記載事項の不備など財務事務の基本的事項の誤りが多数見受けられました。これらの多くは、一部職員の財務事務に対する理解が不足していたことや、管理監督者等の確認事務が不十分なためチェック機能が十分働いていなかったことなどに起因していると考えられます。したがって、管理監督者を初めとした財務事務に携わる職員は、日ごろから公務員としての倫理や公金取り扱いの重要性を意識して職務を遂行するとともに、研修等を通じて法令等のルールについて一層理解を深め、遵守するほか、自己検査等内部チェック体制の一層の充実強化を図るなど、引き続き適正かつ正確な財務事務の執行に向けて組織的に取り組む必要があります。
最後に、本県財政が依然として厳しい状況にあることを踏まえ、財政
健全化へのさらなる取り組みを着実に進める一方で、管理監督者を初め職員一人一人がコスト意識を強く持って、より効率的な
予算の執行に努めるとともに、透明性を確保し、県民に対して十分な
説明責任を果たすよう留意していただきたい。
以上が
平成二十三年度
青森県
歳入歳出決算審査意見書の主な内容であります。
次に、
平成二十三年度の
青森県市町村振興基金、
青森県土地開発基金及び
青森県発電用
施設等所在市町村等企業導入促進基金の運用状況の審査の結果でありますが、各基金とも計数は正確であり、設置目的に照らし、適正に運用されていると認められました。
次に、
平成二十三年度の公営企業会計
決算の審査についてであります。
平成二十三年度
青森県工業用水道
事業会計の
決算及び
平成二十三年度
青森県病院
事業会計の
決算の審査に当たりましては、会計処理の適法性及び正確性、
事業運営の経済性、公共の福祉の増進などに重点を置き実施いたしました。
審査の結果、
決算書類及び
決算附属書類は関係法令等に基づいて作成され、
平成二十三年度の経営成績及び
平成二十四年三月三十一日現在の財政状況を適正に表示していることを確認いたしました。
青森県工業用水道
事業会計の
事業収支は、総収益七億七千六十一万余円、総費用六億九千九百六十二万余円で、差し引き七千九十八万余円の純利益となっております。
八戸工業用水道
事業の運営につきましては、東日本大震災の影響により給水収益が減少したものの、前年度に引き続き純利益を計上しており、おおむね順調に推移しています。しかしながら、今後、
施設設備の更新等建設改良
事業に多額の
経費が見込まれることから、長期的な収支計画を策定し、効率的な経営に努める必要があります。
六ヶ所工業用水道
事業の運営につきましては、当年度の純損失が二千百八十一万余円となり、
平成十四年四月の
事業開始から連続して純損失が生じており、累積欠損金が一億千二百九十万余円と厳しい状況であります。したがいまして、速やかに関係機関と連携を図り、経営
健全化のための効果的かつ適切な措置を講じる必要があります。
青森県病院
事業の運営につきましては、改善の傾向が見受けられるものの、今後も経営を取り巻く環境は厳しくなることが予想されることから、引き続き経営の効率化及び
健全化に努める必要があります。
青森県立中央病院の
事業収支は、総収益百九十六億六百十九万余円、総費用百九十五億千五百十四万余円で、差し引き九千百五万余円の純利益を計上しております。純損益は純損失を生じた前年度に比較すると、二億九千三百六十九万余円改善しております。
なお、過年度医業未収金は二億七千七百九十二万余円となっており、前年度と比較し、千八十八万余円増加しております。当年度も一部の滞納者に対する支払い督促を簡易裁判所に申し立てる等、未収金の回収に向けて対策を講じていますが、依然として多額なものとなっております。今後も未収金の実態を把握し、引き続きその縮減と新たな発生防止に努める必要があります。
青森県立中央病院は、県内唯一の県立の総合病院として、がん診療、循環器、脳神経、糖尿病のセンター化を初め医療機能の集約を図り、さらに、医療連携、情報発信、地域医療支援等を積極的に展開しながら、開かれた県立病院へと進化させ、医療機能の充実強化により、県民の安全・安心を支えていくという大きな役割を担っております。県民の期待する医療を提供するためには、経営の安定が不可欠であることから、一層の経営の効率化を図る必要があります。
青森県立つくしが丘病院の
事業収支は、総収益十九億三千四百六万余円、総費用十八億五千八百七十四万余円で、差し引き七千五百三十一万余円の純利益を計上しており、当年度未処理欠損金は四億三千八百万余円となっております。純利益は前年度と比較し、六百六十万余円増加しております。
当年度は、前年度を上回る純利益を計上し、収支状況の改善傾向が引き続き見受けられるものの、累積欠損金はなお多額となっております。
今後も県内唯一の県立精神科病院として処遇困難領域に対する精神科医療の実施等、県立病院が担うべき医療機能に対応できる体制づくりを進め、病床利用率の向上及び外来診療部門の一層の充実強化等により収益の確保に努めるとともに、費用の節減を図り、一層計画的な経営改善に取り組む必要があります。
以上、審査の結果及び意見について御
報告といたします。
──────────────────────
◎ 臨時の協議又は調整を行うための場の設置
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19
◯議長(
西谷 洌) 次に、臨時の協議又は調整を行うための場の設置の件を議題といたします。
会議規則第百二十二条第二項に基づく臨時の協議又は調整を行うための場について、お手元に配付のとおり設置することに賛成の方は御起立を願います。
〔賛成者起立〕
20
◯議長(
西谷 洌) 起立総員であります。よって、さよう決定いたしました。
なお、ただいま設置されました議員
説明会は、九月二十五日午後一時より西棟八階大会議室において開催いたしますので、この席上より口頭をもって招集いたします。
──────────────────────
◎ 議 会 報 告
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21
◯議長(
西谷 洌) 議会
報告として、第一号「監査の結果について」、第二号「例月出納検査の結果について」、第三号「意見書の処理の結果について」、第四号「
平成二十三年度
青森県中小企業振興基本条例に基づく年次
報告について」、第五号「
平成二十四年度
青森県教育
委員会の事務の点検及び評価に関する
報告書について」、第六号「
平成二十一年九月第二百五十九回
定例会議案第二十二号「権利の放棄の件」に対する附帯決議に基づく
報告について」、第七号「議員派遣の結果について」をお手元に配付してあります。
──────────────────────