23
◯吉田委員
大津市立中学校2年生の
男子生徒の自殺の問題から、毎日のように新聞、
テレビで
いじめの問題が報道されています。一昨晩の12時過ぎあたりの
テレビでも、
いじめゼロの教室を目指して男性の
先生の
取り組みと
子供たちの様子が放映されておりました。その
先生は、褒めるというか、いいところを見つけてやることを実践しながら、いろいろな場面で一人一人のいいところを引き出して、それを
子供たちみんなで認めて共有する。そういうことをやっているうちに、
子供と
先生、それから、
生徒と
生徒の間にすごく
信頼感ができて、わかってもらっているとか、認められているというのがあるせいか、今までは
いじめがあったけれども、それがなくなったということです。その
先生のところに1週間に1回、近所の
先生方が来て
勉強会をしたり、他の
学校でもその
先生を講師として呼んで
勉強会をしているということでありました。
私がちょっと疑問に思うことは、今、
教育ですごく一人一人を大事にする、一人一人の命を大事にすると一生懸命言っていますが、何でまた
いじめというのが出てきて、そして、先日の
新聞報道でもあったようにふえているのかということであります。これは本当に
教育において、それが県の
教育委員会に直接
関係ないにしても、もっと考えていかなくてはということを非常に感じています。
それと、先日、大間中
学校へ視察で伺いました。そこで私は非常にここの
学校はすばらしいなと思ったのが、
教育方針の中に、まず1番最初に書かれているのが「
子どもありき」と書いてあったんです。次に「教師ありき」と書いてあったんですね。その
校長先生もすばらしい人であり、やはりメインは
子供だと言っていました。
だんだん学年が高くなると、大人の間で違う方向ばかりへ
教育のことを考えているのではないのかな。そういうひずみというか、そういうので、今、
子供たちが
いじめとかで悩んだりしているのかな。そしてまた、大津では、
警察が来て面接しているそうですけれども、その面接された
子供たちのケアをしなければ、
子供たちもちょうど気持ちがナイーブになる時期なので、その対応もしていかないと、すごく泣いて大変な
子供さんもいるとのことなので、ぜひ、
いじめは、なくさなくてはならない。
いつも問題が起きると、
教育委員会だ、
学校だ、親だって、なすり合いになってしまいますが、そうではなくて、おのおのの立場で、
子供を中心に考えていくという姿勢を本当に真剣に考えてほしいなと思って、きょうは質問をさせていただきます。
1点目としては、本県の公立小・中・高等
学校、それから、特別支援
学校での
いじめの状況を伺いたいと思います。
24 ◯成田
学校教育課長
平成23年度の文部科学省の問題行動調査によりますと、本県の公立小・中・高等
学校及び特別支援
学校での
いじめの認知件数は、すべての校種の合計で762件となっており、前年度と比較し23件の減少となっております。
いじめの形態としましては、最も多いのは、冷やかしやからかい、悪口などを言われる、次いで、軽くぶつかられたり、たたかれたりする、仲間外れにされるなどでした。
このことについて、
県教育委員会では、庁内に
いじめ問題対策チームを組織して、
いじめ問題に幅広く対応しております。具体的には、
市町村教育委員会や
学校等からの要請に対し、助言や支援を行うとともに、
いじめ相談専用電話を設置し、24時間体制で相談に応じております。なお、連絡先を記したカードを児童・
生徒に配付し周知しているほか、
関係機関と連携しながらポスターや
テレビコマーシャルなどで
いじめ防止の啓発を行っております。
また、各
学校の
教職員や
関係機関が情報交換や協議を行う会議や研修会を開催しております。
さらに、インターネット上の
いじめ等を通報してもらう窓口を設けたほか、今年度から
いじめのない
学校づくり推進事業を立ち上げたところです。
県教育委員会としましては、今後とも、
教員の
指導力の向上や
教育相談体制の充実を図るとともに、
関係機関等と連絡を図りながら、
いじめの
未然防止、早期発見、早期対応に努めてまいります。
25
◯吉田委員
今お話を伺ったところでは、いろいろな対応をしているということなので、ちょっと安心しておりますが、今まで
いじめがあって、自殺したことで、
学校の対応が非常に問題になっていて、その
学校ばかりでなく、いずれもなんですけれども、この間も、わかっていたのに親にも教えてくれなかったということもあって、何でこんなに
学校の対応が、はっきり言えない事情があるのかどうかわからないのですが、そういうことがあり過ぎるなと思います。
この間、八戸西高等
学校でも、親御さんからの相談があって、そのことに対して
学校ですぐ対応し、
子供たちからも聞き取りで調査した結果、事実がありました。それで、事実がありましたということをきちんと
皆さんにお知らせをして、秋の野球大会は辞退しますということを、本当にスピーディーに行い、よかったなと思いました。やはり大人がそういう
いじめがあったときには、こうやるよというのがないと、その
いじめを受けている
子供も、家族も、不信感ばかりで、自分たちの気持ちの行き場がなくなる。八戸西高等
学校の対応は非常によかった。みんなこのように正直に言えないものかなと思います。いろんな考え方があって、そういうことを発表することによって、ほかの
子供たちが動揺するから言葉を控えたとか理由はあるにせよですね、やはり、そこに
学校の
先生方と親御さんと
地域の
方々が、みんな信頼しながら
子供のことを考えてやっていくという体制を強く持ってほしいなと思います。
そして、せっかく命をいただいて、命を大事にしましょうと、県でもいろいろなことをいろいろな場所でやっており、今聞いた中では、
いじめの件数は減っているということで、少しほっとしていますけれども、
教育の根本を本当に考えてほしいし、また、自分たちも考えていかなくてはならないと思っておりますので、この
いじめの問題については心して取り組んでいただきたいと思います。
26
◯山谷委員長
ほかに
質疑はありませんか。──齊藤
委員。
27 ◯齊藤
委員
何点か質問させていただきます。
今の
吉田委員の
いじめの問題に関連しますが、私から、パソコンや携帯、そういったいわゆるネットを使った
いじめについては、今ふえていると思いますので、若干お伺いいたしたいと思います。
まず、現状、さまざまな
いじめがありますけれども、ネットに特化した場合、どういった内容の
いじめ等々があるのか、
県教委で把握していることを教えていただきたいと思います。
28 ◯成田
学校教育課長
平成23年度の文部科学省の問題行動調査によりますと、本県の公立小・中・高等
学校及び特別支援
学校でのパソコンや携帯電話等を使った
いじめの認知件数は、すべての校種の合計で31件となっておりますが、今後このような
いじめが増加したり潜在化したりすることを懸念しているところでございます。
29 ◯齊藤
委員
一昔前であれば全く考えられなかったネットを使った
いじめですが、ある程度、事例等々把握していらっしゃると思いますので、これらに対して今後どういった防止策、また早期発見策、そういったところをどうお考えかお伺いいたします。
30 ◯成田
学校教育課長
県教育委員会では、
子供たちのインターネット上の
いじめ等を通報してもらう窓口をホームページ上で開設するとともに、
いじめの早期発見のため、庁内でインターネット上の書き込みの監視を行っております。
また、今年度からは2カ年にわたって、インターネットを監視する仕組みの普及や、変化の激しい情報ネットワーク環境に対応できる児童・
生徒の育成を目指して、
いじめのない
学校づくり推進事業を実施しております。具体的には、
学校と家庭、
地域が連携してインターネット上の
いじめの監視体制を整備するために、
教員や
保護者を対象とした講習会等を開催しております。また、インターネット上の
いじめや
犯罪に巻き込まれないように、
子供たちや
保護者の情報モラルを向上させる
指導者を育成するために、
教員や
保護者を対象とした講習会を開催しております。さらに、
いじめに関する
指導の手引きを作成して、
市町村教育委員会や
学校に配付することとしております。
県教育委員会としましては、今後とも
関係機関と連携を図りながら、インターネット上の
いじめの
未然防止や早期発見、早期対応に努めてまいります。
31 ◯齊藤
委員
ネットの普及によって、ネットを使った
いじめもそうですが、今お話があった
犯罪にも使われている状況がどんどんふえていくと思いますので、適宜、スピーディーに対応していただきたいなと思います。
続きまして、3次後期計画です。毎回、
委員会で議論をしてきたのですが、特に岩木高校でお話しさせていただくと、なかなか御理解いただけないのかなというところもあるようです。ただし、佐藤参事は御存じでしょうが、岩木地区で長く続いているお山参詣があります。それに対しても、岩木高校の
生徒さんたち七、八十名に毎年参加していただきまして、さらに自分たちの高校の旗を持って6キロの炎天下を歩くという、そういった
地域の文化にも非常に貢献してくださっています。
そういったこともあわせながらお伺いしますが、この岩木高校の廃校に関しては、先般、偏差値など、いろいろな切り口で質問させていただきました。今回は、廃止の理由の中に、地元
生徒の志願入学状況が少ないからということで、岩木地区ということなのでしょうが、この中身を、もうちょっと詳しく教えていただきたいなと思います。
32
◯奈良教職員課長
地元
生徒の志願入学状況が少ない理由でございますが、3市の
学校の募集停止、要するに、
青森、弘前、八戸市の
学校の募集停止を検討するに当たっては、前期計画においても、
青森戸山高校や八戸南高校の募集停止を検討した際、近い場所にある
学校に進学する傾向があることから、
青森市及び八戸市を3地区に区分して、3地区の今後の中
学校卒業予定者数の推移等を考慮して募集停止としたものでございます。
弘前市内には、普通高校の配置状況から、
青森市や八戸市のように区分することができないため、旧行政区域である岩木地区の中
学校卒業予定者数の推移、志願入学状況等を考慮して、岩木高校を募集停止としたということでございます。
33 ◯齊藤
委員
今のおっしゃり方ですと、
青森、八戸と違って、弘前の場合は、分けづらいというんですかね、旧岩木ということで言ったのでしょうけれども。地元という定義がまた難しいと思うんですね。岩木高校は御存じのとおり、旧岩木、弘前で言いますと、弘前市と旧岩木町の境界から数百メートルのところにあります。岩木町でいうと限りなく弘前市寄りにあるわけです。地元の中
学校と言いますと、旧岩木町の津軽中
学校よりも近い弘前市内の中
学校もあるわけです。そうすると、これも、合併している以上、旧岩木だけ行政区域を別にして統廃合を考える理由にはちょっとならないのではないかなと思います。
そこで、岩木高校、1学年70人ですが、確かに
県教委がおっしゃられる地元からは、平成24年ですと17名の入学者です。その地元と言われる津軽中
学校よりも近い弘前市立第二中
学校からの12名をあわせると70名のうち29名。さらにそのまた近いところですと、相馬中
学校3名、そして船沢中
学校5名と、地元の津軽中
学校とほぼ同等の距離から考えますと、半分以上が岩木高校に入学しているという現実があります。距離的に地元の中
学校よりも近いところから半分以上が入っているわけです。そういったことを考えると、旧岩木だけを過去の行政区域に絞って、地元の入学生が少ないから募集停止にしますという理屈にはならないと思うのですが、いかがでしょうか。
34
◯奈良教職員課長
ただいま御意見がありましたけれども、必ずしも地元の
生徒が少ないからというだけの理由ではございません。まず、弘前市内には普通高校が4校あり、それから、職業学科の高校も2校あり、多くの
学校が市の中心部に所在して、交通の
利便性もよく、市内各地からも通学が可能となっている状況にございます。
また、岩木高校を除く5校は1学年あたり6学級以上の規模があり、充実した
教育内容を提供できる環境となっているということでございます。このような状況の中で、弘前市内の中
学校卒業者数の減少に対応した学級減を考えた場合、旧岩木地区においても卒業者数も減っていく状況にございます。そういう状況の中で、可能な限り6学級以上の
教育環境を維持し、よりよい環境で学ぶことができるのが望ましいとまず考え、さらに地元からの入学状況と、他校への通学状況もあわせて考えて検討した結果、募集停止という案としたものでございます。
35 ◯齊藤
委員
後付けの理由のところの部分は、
地域の実情から勘案すると理由になっていないような気がするんですよね。そうすると、1番の理由は、旧3市は6学級が望ましいという部分だけが岩木高校をなくす理由にしか思えてこない。地元の
生徒の志願状況であったり、今言ったとおりの入学状況であったり、非常に高いものがあるわけです。倍率だってそうですね。ただ、何度も言いますけれども、
地域でも、総論では減ることにはやむを得ないというところは理解していらっしゃいます。そこで反対が起きてくるというのは、この各論の部分に対して
地域の意見を聞いていないということで、この署名といいますか、そういうことではないかなと思うのです。
ですから、成案はまだですけれども、これに余りこだわることなく、毎回言っていますが、柔軟な対応をしていただきたいと、今はそこまでいっていないようですけどね。
そこで、もう一点私お伺いしますが、岩木高校の場合、グランドデザインに基づいて前期・後期やっていますね。前期で3クラスから1クラスを減らしています。後期ではなくすと。そうすると、前期では1クラスを減らすだけでよかったという判断をされていたはずです。それが後期になってなくすということになっているのですが、そこに何の違いがあったのでしょうか。例えば、
子供たちの人数の推計なんかはそんな大きく変わるわけはないと思いますし、前期で1クラスを減らして、かつ後期でなくすという、そこはどういった考え方の違いが出ているのか、お伺いしたいと思います。
36
◯奈良教職員課長
中南地区におきましては、前期で約260名の減少に応じて、5学級の減を行う必要があると計画では考えたところでございます。そのような中で、前期の配置状況を見ますと、まずは望ましい
学校計画、基本的な考え方に基づき、望ましい
学校規模を設計できるかどうかという考え方で、例えば弘前工業高校等を学級減といたしました。あとは、前期の
学校配置の状況等から見て、学級減で対応できると見て、学級減を行ったと考えています。
後期は、これまでも申し上げてきたように、6学級減という中で、どのような形でできるかというところで、普通科と職業学科の割合等を考えながら、今回このような形でお示ししたところでございます。
37 ◯齊藤
委員
普通科と職業学科、先般も言いましたけれども、割合でいくと全然おかしいのです。普通科を減らすというのは、3市で比べると、普通科の割合が中南は低いんですから、そこはグランドデザインにもあるとおり、普通高校を志願する傾向が強いということですから、それはちょっと理由にならないと思います。
地域の事情を勘案という、またわけのわからない、それを理由にしていくんでしょうけれども。
今の話ですけれども、前期で1クラスを減らして、地元の方たちは、私も含め、統廃合や減るのはやむを得ないけれども、岩木高校はこれで残るんだろうなという思いだったんですね。それでまた後期の段階になって今度はなくすということで、事情はあるにせよ、地元の
子供たちもそうですし、翻弄されているといいますかね、
地域住民もそうですけれども。そういったこともくんでいただきたいと思います。
最後になりますけれども、直接、
県教委にお聞きすべきかどうかですが、
教育委員の改選がありますよね。まだ任命云々ではないんですが、仮にそういう場合、今こういうグランドデザイン等々からきた3次後期、その
委員が変わることによって、整合性といいますか、
委員同士の理解といいますか、共通の認識というのは薄れていくのではないのかという気がいたします。当然その辺のレクチャーがあってのことなのでしょうが、
委員が変わることによって影響はないものか、その辺をお答えいただきたいなと思います。
38
◯橋本教育長
教育委員のうち2名が、9月30日をもって任期満了となることは認識をしております。今後、県議会でということになるかと思いますけれども、新しい
教育委員が任命されますと、
教育委員会としては、まず、これまでの経緯などもきちんと説明をし、状況を把握していただいた上で、
教育委員会としてどういうふうにしていくかについては、十分検討をしてまいりたいと考えております。
39
◯山谷委員長
午さんため暫時休憩いたします。
再開は1時といたします。
○休 憩 午前11時54分
○再 開 午後 1時 3分
40
◯山谷委員長
休憩前に引き続き、
委員会を開きます。
質疑を続行いたします。
質疑はありませんか。──
阿部委員。
41 ◯
阿部委員
教育長、まず、報告事案のことですが、いつもあって大変だなと思っていました。御労苦はわかります。この前、過去5年分の
不祥事を調べてもらいましたが、必ずあるんだと思いました。ただし、今回の場合は、
校長の職にある、より責任ある立場ということを思うと、
教育長がいつもこの
委員会で陳謝しながら、そして、こういうことがないようにと何度も言ってきた。しかし、またぞろ、これもまた責任者がということの中で、本当にどうしたらいいかなという我々も感じるところもありますけれども、きちんとした対応をしていただきたいなと思います。その
学校の
子供たちが非常に肩身の狭い思いをしているだろうと思うんです。ですから、
教育行政の中で、いつも言っていることの中で、一番きついということになれば、何がきついのか。個人には一番きつい処罰をということになるのですが、組織的にはしからば何が一番きついのか。綱紀粛正という中で、どういうことをお考えなのかなと思って、まず、今回の
事件についてですね、
教育長の考え方をもう一度お聞きしたい。
42
◯橋本教育長
今、
阿部委員からお話がありましたように、今回の事案は、
管理職員によるものという点でも、極めて遺憾ということでございます。
教職員の服務につきましては、
校長等の
管理職員がその所属の
学校の
教職員の服務監督に当たるとともに、当該市町村が設置しています小・中
学校の県費負担
教職員については、法に基づきまして、その市町村の
教育委員会が服務監督を行うということでございます。
県教育委員会は、
県立学校を管理する事務の1つとして、
県立学校教職員の身分の取り扱いや服務監督の管理、また、市町村の
教育委員会によります県費負担
教職員に対しましても、その服務監督等にかかわって必要な
指導助言をしたり、さまざまな基準を定めるような援助を行っているところであります。
例えば具体的に今回の事案で言いますと、つがる
市教育委員会が一義的に服務監督をする立場にございます。しかしながら、県費負担
教職員でありますので、当然、
県教育委員会といたしましては、いわゆる人事をやっているという立場から、任命権者としての責任があるわけでありまして、そういう意味で
市町村教育委員会との連携を図りながらやっていかなければならないと考えています。今回の事案でも、つがる
市教育委員会では、
県教育委員会の6地区の
教育事務所ごとに、市町村長の
教育長を招集した会議をやった後、つがる
市教育委員会としての研修会を数日前というか、10日ほど前に行ったと。それにもかかわらず、こういうことがあったということで、その徹底ができなかったことについては、私もまた責めを負うといいましょうか、徹底していかなければならないと思っているところでございます。毎回この場で申し上げなければならないことは大変心苦しく思いますけれども、もう一度チャンスを与えていただきまして、徹底を図ってまいりたいと考えております。
43 ◯
阿部委員
徹底方をよろしくお願いしたいと思います。
さて、県立高等
学校の第3次実施計画後期ということで、ずっと質問してまいりました。午前中の齊藤
委員の質問におきましても、いろいろ議論をしてきた中で、これは大変語弊があるかもしれませんが、後付けの理由ということで指摘されていた。そうだろうなと私も感じざるを得ない。私は主に藤崎の校舎、そのことについていろいろ言及してまいったものでありますが、
教育委員会が統廃合する理由を3つ述べられ、それについて1つずつ議論してまいりました。課長からいろいろな答弁をいただきましたけれども、やはり
皆さん方がつくった案でありますから、当然、
皆さん方の議論展開というのは当然だろうなと思うので、そこがいつもかみ合わない、どうしてもかみ合わない。そういうことの中で、私は
教育行政の一番の主役は
子供たちだろうと思うのです。その
子供たちのために、ハード面、あるいはソフト面などを
教育行政の中で手当てをしていく。また、前進した考え方の中で改革をして、進めていかなければならないというのは、私も承知していますし、
子供たちが減ってきているという現実、これも承知しています。しかし、出発のところがね、やはり統廃合というグランドデザイン会議の答申の一番の書き出しで、そういうふうに進めていかなければならないということは確かに示されています。しかし、それだけでなく、統廃合していかなければならないというところの中ですら、グランドデザインでも、小規模校といえども、こういう事情の部分については残していかなければならないということも、また示しているのです。そういうことをいろいろ指摘いたしました。
しかし、計画案をつくった
皆さん方と我々は、やはりかみ合わない部分があります。大変残念だなと思いながら、これも
教育行政とはいうものの、地方自治法の中での行政の持っていき方でありますけれども、
地域のいろいろな声を吸い上げながら、
地域の方と同じ目線と言うと、大変また語弊がありますけれども、そういうところの中で進めていっていただきたいと思うのです。
齊藤
委員も言っていましたけれども、私も藤崎校舎が、3年前でしたか、前期で示された校舎化となったときに、県のリンゴ農家の育成という大事な宿命を背負った、そういう
学校がゆえに、校舎化という形で残してくれたんだろうなと、ありがたいなと思ったのも事実でありました。しかし、後期の段階になって、それをばっさりというところが、いかにも数字のみが先行した、そういう中でのことなのかなと今さら感じております。要望して終わります。
地域の声、
教育とはなんぞやということ、その
子供たちをまた
地域に返していくのです。そういうことの中で、
地域とのかかわりを大事にしていただきたい。そういうところに立脚した第3次の後期計画をやってほしい、そう要望いたします。何がしら所感がありましたら、お伺いしたいと思います。