26
◯越前委員
まさに、県営住宅あんしん見守り体制推進
事業、23年度、24年度の2カ年
事業ということで、ただいま答弁があったように研究会の開催やら、ただいま配布されております緊急安心カードの配布等々、この
事業に取り組んでおられるということであります。大変すばらしいことだと考えております。
そこで、一般社会におきましては、ただいま答弁の中にもありましたけれども、孤立死、孤独死ということが大きな社会問題になっているわけでありまして、この
事業は、県営住宅におけるあんしん見守り体制推進
事業ということで、私はそれを充実、発展させていくべきだと考えるわけであります。そこでお伺いしたいと思いますが、この県営住宅に入居されておられる
高齢者の中で見守りが必要な方がどのぐらいおられるのか、調査しておられれば、そのことについてお伺いしたいと思います。
27
◯原田建築住宅課長
平成24年3月31日現在で県営住宅の入居者、1万3,891人おられるんですけれども、そのうち65歳以上の
高齢者につきましては1,676人となっております。また、入居世帯数、全体で5,148世帯となっておりますが、そのうち、ひとり暮らしの
高齢者世帯は494世帯、世帯主が65歳以上の夫婦のみの世帯が467世帯というような形になっております。このうち、疾病ですとか障害がある方が見守りの
必要性の高い方になろうかと思いますけれども、その実数については把握はしていない状況でございます。現在、入居者の疾病等の状況につきまして、まさにあんしん見守りカードにより把握をしているようなところでございます。
なお、見守りにつきましては、
高齢者のみならず、
高齢者以外の単身者、あるいは子供さんにつきましても必要ではないかという意見も昨年の検討会の中では出てきているところでございます。
28
◯越前委員
高齢者のみならず、ただいま答弁があったように、やはり障害を持った方々もいらっしゃるわけでありまして、そういう方々も含めまして、当然、孤独死、または孤立死という形で、わからないまま亡くなられる残念な方もいらっしゃるわけでありますので、そういう面におきましては、見守り
事業は大変重要な
事業だと私は考えるわけであります。
そこで、この見守り
事業は、今、申しましたように大変ありがたい
事業でありますが、見守り体制とその具体的な
取り組みは、私は大変重要な課題だと思っておりますが、それだけまた見守り体制の充実といいますと、また、難題、課題も多いのではないかと考えるわけであります。そういう中におきまして、この具体的な
取り組みは、今後どのように実施される計画なのか、この点についてお伺いをいたします。
29
◯原田建築住宅課長
地域における見守りにつきましては、通常は民生委員ですとか児童委員、あるいは、ほのぼの交流協力員などにより行われているところでございます。ただ、こういった方々の訪問回数というのは、マンパワーの問題もありまして、必ずしも多くないというのが現状でございます。このため、民生
委員などの見守りを補完するものとして、地域住民、県営住宅であれば県営住宅の入居者の方による見守りが重要であると考えておりまして、この
事業はそのきっかけづくりをするものでございます。また、地域住民、県営住宅の入居者の方々による見守りとなりますと、見守る側が負担を感じるようでは長続きをしないということもございます。できることから進めていくということが重要であり、そういった形で進めていきたいと考えてございます。
30
◯越前委員
県営住宅に入居している方々による見守り、また、
市町村、町内会、また、民生
委員等の見守りというものも大変重要だと思うわけであります。いずれにいたしましても、見守り
事業につきましては、大変時宜を得た
事業だと私は考えておりまして、高齢化社会の中で、まさに見守り
事業こそ、しっかりと充実させた
事業にしていかなければならないと考えるわけであります。見守り体制づくりは、今後の重要な課題であります。ただいま答弁があったように、
市町村、町内会、民生
委員等、関係機関との協力が不可欠であるというふうに私も考えております。
そこで、具体的には今後、どのような連携をとりつつ、取り組んでいくのか、今後の
取り組み方についてお伺いをいたします。
31
◯原田建築住宅課長
昨年度から行っております、あんしん見守り体制の推進研究会でございますけれども、この研究会には民生委員、児童
委員ですとか、市の福祉部局、地域包括支援センター、社会福祉協議会、ほのぼの交流協力員など、広く福祉の方々にも御参加をいただいて議論いただいているところでございます。その中で、団地の方と福祉関係の方のネットワークが構築をされているところでございます。具体的に各団地で見守り体制を敷いていく中でも、そういった形で福祉関係の方とのネットワークを築きながら取り組まれていくことが期待されると考えております。
32
◯越前委員
最後の質問になりますが、孤独死を防止するためには、ひとり暮らしの方が異常を訴えるための通報システムの
整備が必要であると考えるところであります。先ほどの緊急安心カード等はある程度、自分で動ける方ですね。動ける方は、安心カードを見て、救急車、消防車、警察に連絡などできるわけですけれども、体の不自由な方は、この緊急時において、緊急な連絡をとりたくてもとれない状況下に置かれている方もおるわけでありますので、そういう意味におきましては、ひとり暮らしの方が異常を訴えるための通報システムの
整備が私は大変重要であり、また、必要であると考えるわけであります。あんしん見守り体制推進
事業推進のためには、通報装置を設置すべきと私は考えるわけでありますが、県の考え方をお伺いをいたします。
33
◯原田建築住宅課長
委員御指摘の緊急通報システムでございますけれども、確かに見守りのツールとして有効であるというふうに思います。ただ、なかなかハード的な
整備を各団地、各住戸にするということになりますと、通報を受ける者の体制と維持運営の面でもまだまだ課題が多いということがございます。なかなか現在、導入ができていないような状況でございます。ただ、昨年の見守り体制推進研究会の中でも、防犯ブザーを町会が購入して、希望する入居者等に貸与するということができないかということも提案をされているところでございますし、また、既に運営がなされております福祉安心電話、固定電話ですとか携帯電話のほうから緊急連絡ができるようなシステムもございますので、こういったものも各団地の見守り体制を検討していく中で、入居者への
情報提供を行ってまいりたいと考えてございます。
34
◯越前委員
この通報システムの
整備は重要だと私は先ほども申しましたが、やはり予算がかかる問題でありますから、一朝一夕には行かないものと考えているわけでありますが、
県土整備部管轄だけでやろうとすると、ある程度、縦割り行政の弊害ではありませんが、限られた
事業ということになってしまうわけですから、やはり
高齢者対策となりますと、健康福祉部等関係部局との連携が大変重要な課題になってくると思います。そういう意味では、この県政の課題としてとらえた横断的な対応が今後の大きな重要な課題になっていくだろうし、そういう立場でのとらえ方をしながら、
県土整備部としての
取り組み事業をいかに充実発展させていくかということで、今後、一層取り組んでいくことが私は大変重要であると考えておりますので、どうぞこの点については今後の課題として、関係部局とも十分連携をとりつつ、取り組んでいただきたい。強く御要望申し上げて、私からの質問を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
35
◯熊谷委員長
ほかに質疑はありませんか。──
相馬委員。
36 ◯
相馬委員
実は、空港のことですけれども、確かガスがかかってても、おりられるようなカテゴリー3を促進したはずでありました。多額の金をかけて。ところが、私、5月に大阪から
青森空港へ来たわけですけれども、おりられないと。ということは、それを設置した機械設備が作動してないのではないかと。いろいろ聞こえる話では、飛行機が小さ過ぎると、どうも装置が作動しないという話がありますけれども、そういうことがあるのかどうか、ひとつ、お知らせいただきたいと思います。
37
◯奈良港湾空港課長
今、御指摘のいわゆる
青森空港のCATIIIと我々呼んでいますけれども、計器着陸装置の精度を高めて、以前はCATIという段階だったものをCATIIIという段階まで高めました。地上の空港では、主に国が直轄で管理をしている電波を出す施設、それと県が管理をしている航空灯火──明かりですね、いろんな色のついたそれぞれの目的を持った照明が空港の中には設置されております。こういったところをお互いが
整備をして、霧など視界が悪いときでも飛行機が自動操縦で安全に着陸できるような体制として整えました。
しかしながら、飛んでくる飛行機の側にも、先ほど申しました空港から発信する電波を受信をして、そして操縦を自動的に行うような装置がついていないと、装置の効果が出ないということでございます。
青森空港の場合は、CATIIIの
整備をしている段階では、主に東京便等の飛行機も中型のわりと大きな飛行機でございまして、このCATIIIに対応した飛行機が飛んできておったわけですけれども、近年になってJALの経営再建等のこともありまして、飛行機が小型化されました。これによりまして、装置に対応できていない飛行機がやはりふえてございます。
そういったことで、CATIIIが稼働を始めたときには、それまで年間で濃霧でおりられなかったのが、まず、年間100回ぐらいあったものがほとんどゼロで経過したのですけれども、残念ながら、昨年度の実績を見ますと、44便ほどにふえてございます。やはりこれは飛行機の側が対応できていないがためのことでありまして、県としても、できるだけ対応した機材にしていただきたいということで、交通政策課も通じながら、航空会社に働きかけはしておりますけれども、なかなかそう簡単には復活できない部分があるようでございます。ただ、地上の設備等につきましては、体制も含めて整っておりますので、今後、航空会社に期待を寄せたいと考えてございます。
38 ◯
相馬委員
なるほど、うわさは本当なんだな。機体が小さければ、中に装置つけてなくて、おりられないと。
私も初めて大阪から
青森へ帰ったんですよ。
青森空港の状況がよくないので、おりられないかもしれない、おりられなければまた帰りますと。前だったら近くの空港へおりたんですが、今、そんなことないんですよね。出発した空港にまた帰ってくると。やっぱり大阪便というのは小さいんだね。余り乗客が乗れないような、人がいても乗せられないということは、あまり機械装置を載せると、また乗る人数が少なくなるから、採算とれないから、おりられなくても仕方がないというふうになっているのかもしれません。
一番困るのは、大分遅くなってから帰るわけで、そうすると泊まる先がなかなかない。野宿するわけにもいかないしね。日本航空のほうでいろいろホテルに連絡をとってくれました。そしたら、素泊まりで1泊3万5,000円。それは、さすがに向こうの職員も、これじゃあ高くてだめだと。どうなるのかと思いましてね、この空港、何時で閉まるんだと言ったら、10時で閉まるということで。この中で寝ているわけにいかないのかと言ったら、それはだめですと。一生懸命探してくれて、空港の向かい側に東横インがある。そこがとれました。これは6,000円弱で、朝食はただということだったんですけれども、腹ごしらえできればいいんですからね。時間帯が、大阪から東京、羽田に行っても、そこから
青森に帰る便はないという状態だったんですよ。東京まで出た人は大分多かったようですけれども、宿泊する場所を探すのに大変だったのではないかなと。私は東横インで泊まって、そして翌日帰ってきましたけれども。
これで金をたくさんかけて、装置を取りつけても、飛行機がおりないと大変だなと思っていたら、機体が小さいところはやっぱり装置がついてないんだな。機体が全体で、最近またちょっと大きくしたようですけれども、ずっとみな小型機にしちゃって──まあ、わかりました。でも、何とかできるだけ、帰られると、次の日乗ってくることは、それはもう一回、料金を払うということはしなくていいんですけれども、宿泊料金を払わなきゃならない。そんなこともあるので、航空会社に余りまたこっちから注文つけると、いろいろまた、それじゃあ余り飛ばさないかと。飛ばしても、着陸しないと困るわけだから、その点、少しでも、せっかく来たのは帰っていかないで着陸すると、できるだけそういう対応していただきたいと要望して終わります。
39
◯熊谷委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
ないようでありますから、これをもって審査を終わります。
次に、お諮りいたします。
当
委員会に付託されております特定付託案件について、さらに継続審査とすることに御異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
以上をもって
建設委員会を終わります。
○閉 会 午前11時48分
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