また、
除雪費の
執行状況は、当初
予算における
除雪費約19億円に対しまして、1月15日
時点で約14億円を執行しております。そのため、
県土整備部としまして、1月12日に
国土交通省道路局及び
東北地方整備局に対し、
除雪事業費の
増額配分を
要望しております。
また、
知事も1月17日に
国土交通省道路局に対し、
予算の
増額を
要望しております。今後も国に対し、積極的に
要望活動を行ってまいりますので、
委員長を初め、
委員の皆様のお力添えをお願いいたします。
以上でございます。
3
◯清水委員長
ただいまの
報告事項及び
特定付託案件について
質疑を行います。
質疑は
議題外にわたらないようにお願いいたします。
なお、
答弁者は、挙手の上、「
委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。
質疑はありませんか。──
森内委員。
4
◯森内委員
質問させていただきます。
ことしは12月中旬から相当な
降雪がありまして、私の住む
青森市内でも、
県道の
除排雪が、
例年に比べて相当早い段階から行われていたと思っております。この雪の降り方は、30億円以上の
除雪費を要した
平成16年度、17年度の
豪雪時に近いものがあると感じております。そこで、今冬の
豪雪に係る
除排雪について、2点、お
伺いをいたしたいと思います。
まず、1点目でありますが、今冬12月から1月にかけて降り続いている
豪雪に対する
除排雪状況について、お
伺いをしたいと思います。
5
◯倉谷道路課長
今冬は、12月16日に
青森市内で1日に30センチの
降雪がありまして、この
時点から本格的な
積雪となっております。12月26日朝には、
積雪深が59センチに達しまして、
年末年始の
交通に障害が発生しないよう、同日から県が管理する国道、
県道の
排雪に着手したところでございます。
12月の
排雪作業は──今、
委員から御
指摘のあったように、
平成16年度の
豪雪でも12月に
排雪しておりましたけれ
ども、このときは
青森市内での
排雪作業が1
路線、1.6キロメートルでございました。これに対して、今冬については相当、雪の量も多くて、13
路線、21カ所、37.2キロメートルを実施しております。これで
年末年始の
交通の
確保を図ってきたところでございます。
また、1月3日から断続的に降り続いた雪に対しましては、
除排雪体制と
情報収集の
強化を図るため、1月10日、
東青管内で
地区警戒体制を敷いております。
その後、1月13日に西北、下北の2管内で
地区警戒体制を敷きまして、同日午後4時40分には
青森県
豪雪対策本部が設置され、県全体における
豪雪体制が敷かれたところでございます。さらに、同日中に──今、
部長のほうからも
報告がございましたけれ
ども、
東北地方整備局と
協議の上、
豪雪災害時における
道路交通の
確保のために、
青森県
道路雪害対策本部を設置したところでありまして、国との連携を図って進めているところでございます。
1月18日現在の
集計でございますけれ
ども、
東青管内も含めまして、県が管理する
道路につきましては、159カ所、252.6キロメートルの
排雪を実施しております。冬期
交通の
確保に万全を期しているという
状況でございます。
以上でございます。
6
◯森内委員
新聞等にも載っておりますけれ
ども、今までにない
豪雪だということで、朝刊を見ても、大体半分ぐらいは
除雪のこととか、そういうことが載っております。昨年は1月までに──昨年も雪が多かったと
記憶しておりますが、2月、3月は降らなかったので、その後は
大変楽だなという
記憶もあります。ただし、去年と同じことが、ことしもあるとは予測できないわけです。今後、
冬本番を迎えることになりますけれ
ども、
除雪予算の今後の見通しについてもお
伺いしたいと思います。
7
◯倉谷道路課長
今冬は、
平成16年度の
豪雪を上回るペースで雪が降り続いておりますけれ
ども、
除雪予算は、今年度、19億円
予算措置してございます。これに対しまして、1月15日現在までで約14億円──約74%でございますけれ
ども、
除雪費が執行されている
状況にございます。今後の
降雪状況にもよりますけれ
ども、ことしの
除雪費につきましては、
平成16年度の実績と同
程度の
降雪が見込まれる
可能性もございますので、もしそうなった場合には、約34億円ほどかかるのではないかと考えているところでございます。
一方、現
時点で
除雪費の
交付金の内示は約4億8,000万円となってございます。このため、1月12日、
県土整備部長が
豪雪状況の説明と
除雪予算の
早期増額配分の
要望を
国土交通省道路局及び
東北地方整備局に対して行ったものでございます。また、同月17日には、
知事が
国土交通省道路局に
予算増額の
要望を行っているところでございます。
これから
冬本番を迎えることになりますので、今後の
降雪、
積雪状況を見極めながら、
除雪予算の
増額について、引き続き国に強く働きかけてまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
8
◯森内委員
知事も
道路局のほうに
要請に行ったということでございますが、
除雪費が厳しいということは、その年によって違いますけれ
ども、予想はされるわけでございますので、その点をかんがみれば、やはり国からの
支援がなければ、今後、県にとって相当厳しい
状況になってくるということがはっきりしていると思います。6年前にも、多分、6年前だと思いますが、
総務省に対しても
要望活動を行ったという
記憶がありますが、今回、この
降雪に対して、
委員会としても正式に
予算の
増額要望に行くべきと考えておりますが、そこのところ、
委員長のほうに
要請をいたしたいと思います。
これで質問を終わります。ありがとうございました。
9
◯清水委員長
ほかに
質疑はありませんか。──
古村委員。
10
◯古村委員
私も
青森市選出ということで、一番の
豪雪都市の
除排雪に関する県の考え方、あり方についてお尋ねしたいと思います。
それで、まず、
青森市のほうには6千何百件とかの
苦情が寄せられているということなんですが、県のほうではどの
程度の
苦情件数があるものでしょうか。
11
◯倉谷道路課長
除雪に関する
苦情、
青森県が管理する
国県道に関してでございますけれ
ども、やはり雪の量がふえるにつれて
苦情も多くなるという
状況でございまして、ことしの
除雪に関する
苦情につきましては、12月31日
時点の
集計でございますが、11月、12月で379件の
苦情、
要望等が寄せられております。前年度同期、11月、12月までの──去年も
豪雪でございましたけれ
ども、94件でございました。したがって、285件ふえておりまして、率にすると約4倍の
件数となってございます。
以上でございます。
12
◯古村委員
随分古いんでないの。きょうは1月20日、それが12月31日
時点。しかも、
正月から、つい先日の17日
あたりまでは、一番、雪でこたえたわけだ、
県民は。だから何で、例えば1月15日とか20日で
集計しないんですか。
13
◯倉谷道路課長
苦情の
件数の
集計に関しては、各
地域整備部で受け付けるもの、それから
県庁にも寄せられるものがございます。
県庁に寄せられたものについては、その内容を
地域整備部に
報告して
対応等をお願いしておりますけれ
ども、その
件数の
集計については、月末までのものを
集計し、その結果を
県庁のほうにも教えていただいているという
状況でございます。次の
集計は、1月末までのものを
集計する予定としておりますので、私
どもがとらえている最新の
情報が12月31日ということで御理解いただきたいと思います。
以上でございます。
14
◯古村委員
おらは早い時分から
苦情件数がどのくらいあるのかということを問い合わせしているわけだ。何で
苦情件数をおらが聞くのかといえば、やっぱり県のほうでは
苦情というものをうるさがっているのか、煩わしいのか、それとも県が管理する
道路の
状況を把握するために大切な
情報としてとらえているのか、どっちなのかという疑問があるの。それが今聞けば、やっぱり12月31日
時点の
苦情件数なわけだ。何となく煩わしい、こういう感じで
苦情というものを受けとっているのではないかと思いますが、
課長、どうですか。
15
◯倉谷道路課長
名前にすれば
苦情という扱いで、非常にイメージは悪いんですけれ
ども、県も当然、週に1回、
パトロール等をやっておりますけれ
ども、こういう
降雪時期になれば、
毎日様子が変わるわけですので、
県道等の
状況が県の
職員だけ、あるいは
パトロールだけではなかなかつかめないことも一部はございます。したがいまして、私
どもとしては、今、
委員の御
指摘のように、
苦情は煩わしいものということでは決してとらえているわけではなくて、
県民から寄せられた
情報ということで
対応しようと。私
どもが全部が全部把握できていないところもございますので、そういった面で
地域の
住民の
方々、あるいは
道路を利用されている
方々が
情報を提供していただいたと受けとめて、改めて
職員が現場を確認するなり、あるいは
除雪を委託している
業者に確認させるなり、そういった
対応をするように心がけているところでございます。
以上でございます。
16
◯古村委員
課長には文句をつけながらも、実際はおらも
苦情を聞けばうるさいと。まあ、機嫌がいいときは違うけれ
ども。何となく、こういう
苦情なり
要望というものを、ありがたい存在だというぐあいに認識するのはなかなか大変だとは思いますけれ
ども、やっぱり
道路状況を把握する、そういう
観点から、
苦情、
要望を受けとめなければならないと、おらも反省をしているところであります。
それで、
除雪予算については
報告がありました。例えば県で使う
除雪経費、国のお金、
県単独のお金、これは前年度
あたりはどういう金額で、比率はどうなっているものなのか。
17
◯倉谷道路課長
済みません、ちょっと今、
資料を探しておりますが、ここ
平均5カ年の
状況でございます。5カ年
平均で
除雪に要した費用が19億8,000万円となっております。このうち、いわゆる
補助対象となる部分の
除雪費が約18億円ほどでございますので、約9割ほどが
補助対象になるという
状況にあります。しかしながら、
満額補助をいただけるという
状況にはなく、そのうち幾らかは──年によって違いますけれ
ども、国からの
補助が少ないという
状況になっております。
以上でございます。
18
◯古村委員
県の場合は、結構、国から来る金を当てにできると。しかし、市町村というのは、特別、国のほうで手だてを講じないうちには、自前でやらざるを得ないというところがあるんですけれ
ども、たかだか20億円弱の
除雪費を、おらから見れば、県はけちって、どうせ春になれば消える雪だと、貴重な税金はできるだけ雪に使わないで、
運搬排雪は我慢してと、こういう気持ちがやっぱり
道路課長あたりにあるんでないの。
19
◯倉谷道路課長
雪は、確かに4月、5月になれば消えてなくなるものでございますけれ
ども、
降雪によって
交通障害が起きれば、
県民の生活に多大な影響があるわけですので、やはりきちんとした形で
除雪、
排雪を実施すべきだと考えているところです。しかしながら、それに要する費用が潤沢にあるわけではなく、やはりそういう意味でいけば、効率的な
予算の執行という
観点も当然求められるわけなので、我慢するところは我慢しなければならないだろうし、それから
住民の方も、あるいは
利用者も、ある意味では我慢すべきところは我慢すべきだと考えております。しかしながら、やはり
利便性、
快適性もそれなりに求められるわけでございますので、そういった
交通障害の
程度であるとか、我慢の限度であるとか、あるいは経費がどの
程度かかるのかということは、やはり総合的に勘案しながら、
排雪の時期であるとか
除雪の頻度とか、さまざまな
対策を講じていかなければならないと考えております。
以上でございます。
20
◯古村委員
じゃあ、言葉を返すようですけれ
ども、総合的に勘案して、今の
除排雪は適切に行われたのかと。今、ちょうど中間になって、どう判断しているの、ことしの
除排雪は。
21
◯倉谷道路課長
ことしまだ半分も行ってないんですけれ
ども、
相当数、適切に行われていると判断しております。ただ、一部で機械の故障があり、私
どもが計画したとおりの期限といいますか、日程でできなかった事実もあるやに聞いておりますので、そういった点は、やはり反省しながら、次回に生かしていくべきものと考えております。
以上でございます。
22
◯古村委員
特に新雪に対する
除雪が来てなくて、
運搬排雪をいつ実施するのか、どういう
状況で県はそれを決断するのか、
県民も一番これに関心を持っているわけだ。「ああ、そろそろ来るな」と思いながらも、なかなか来ない。我慢して我慢して、どっと
苦情が来ると。「あんた、
県会議員だべさ」と、「何もやらないのか」というおしかりを受けるわけだけれ
ども、この
運搬排雪の基準をどう総合的に適切に判断しているのか。
23
◯倉谷道路課長
道路の
排雪に関しては、先ほ
どもお話ししましたけれ
ども、
道路パトロールでありますとか、今言った
苦情、あるいは
住民からの
情報による
道路状況の把握、さらに今後の
気象予報がどうなるのかということも大きな要素になっております。そういったさまざまな要素を勘案しながら、どこの部分をいつ
排雪するかということを各
地域整備部が総合的に判断して
排雪を決めるという
体制をとっているところでございます。
以上でございます。
24
◯古村委員
県が判断するのと
県民が待ち望んでいるのとは大きなギャップがあると。だから、いろいろうるさくなるんだけれ
ども、そういう点では、
運搬排雪をある
程度、平年の
積雪であったら、例えば
正月前にやると。それから、3学期の
始業式前にやると。年度2回はやると。そうすれば、
業者の手配もダンプも、あるいは
請負業者もある
程度、胸算用というのか、計算もできるのではないかと思う。県なり自治体の胸三寸で我慢したりするから、
業者もなかなか
除雪の
協力体制ができなくなる、できにくくなると、おらはそう思うんだけれ
ども、そういう点では、平常時の
降雪量、
積雪量であっても、ちゃんと
正月前と
小中高校生の冬休みが明ける前に片づけておく、こういうやり方がやれないものかと思うんだけれ
ども。
25
◯倉谷道路課長
あらかじめ
排雪の回数や時期を決めた形で見込めないのかというお話でございましたけれ
ども、やはり
降雪状況等につきましては毎年異なるわけで、例えば
正月前とか学校が始まる前に、あらかじめ設定するということはなかなか難しいと考えております。というのは、雪の降る量が同じであっても、降り方で
排雪が必要な年もあれば、必要のない年もあります。気温が高くて、降ったりやんだりということになると、雪が溶けて
排雪をしなくてもいいということもありますし、温度が低くて連続して5センチ、10センチが毎日、何日も続くということになると、勢い、
積雪もかさみますので、そういうことになると、やはり
排雪も検討しなければならないという
状況になりますので、一概にいついつ、あるいはいつの
時点で
排雪するということは、なかなか難しいということで、やはり総合的に判断しながらやっていくべきものと考えているところでございます。
しかしながら、やはり
センター試験の
あたりでありますとか、あるいは
正月は帰省する
方々が多くて
交通量もふえますので、そういったところは、その前に準備をするという視点でやっております。今回の12月も雪が多かったわけですけれ
ども、
正月の
交通量がふえることを想定して、
例年よりも早く
降雪がありましたけれ
ども、それにも増して早く
排雪に着手──11月26日に着手しました。このときは学校が始まる
あたり、あるいは
センター試験が始まる
あたりまで、12月中に1回
排雪しておけば、あとは
除雪だけで間に合うんじゃないかという思いはあったんですが、1月3日からまた降り始めたので、2回、3回の
排雪を1月に入っても実施して、
センター試験への影響が出ないように頑張ってやってきたところです。そういった意味で、総合的に回数、ルールをきちんと決めるということよりも、そのときの
降雪状況、
道路状況に応じた形で
対策していくということが一番大事じゃないかと考えているところでございます。
以上です。
26
◯古村委員
適切であったと
課長は言いますけれ
ども、おらは今考えれば、やっぱり12月末の
時点で1回、
運搬排雪をやっておくべきであったのではないかと、そう思っていますけれ
ども、県のほうは金をけちったと言えばいいか、辛抱したということで、我慢をして、うちのほうであれば年明けから本格的に
除雪を始めたということで、今回の
除雪は不適切であったのではないかと、こう思っているところです。
それで、警戒
積雪深というのがありますけれ
ども、これはどういう場合のために、
青森市であれば1メートル、浪岡であれば1.2メートル、この警戒
積雪深というのはどういう意味なのか、何のために使うのか教えていただきたい。
27
◯倉谷道路課長
各地区での
降雪、
積雪等の観測地点、気象庁でも観測している地点も含めまして、全部で70カ所で観測しております。警戒
積雪深につきましては、観測地点ごとに数値を決めておりまして、過去の
積雪状況を踏まえて、この数字を超えると
交通に多大な影響が出る
可能性があるという意味合いで、この
積雪深に達したら
除雪等を重点的に考えていかなければならない目安ということで設定しているものでございます。
以上でございます。
28
◯古村委員
それで、おらは異常気象だということが数年来言われているので、やっぱり今降っている、この
程度の雪は当たり前だということで
対応する必要があるんじゃないかと思う。というのは、だんだん年寄りが多くなっているし、ひとりで生活している、それから1日24時間、夜勤、深夜労働というのが当たり前になってきているわけだ。昔だったら、病院とかごく一部であったけれ
ども、今は一般の企業でも当たり前になっている中では、やっぱり
除排雪により
道路を
確保するというのは、格段に重要になっていると思うんです。ですから、そういう意味では、今現在の
降雪状態であっても、きちんと金をかけて
除雪をする、そうなれば、県のほうでは20億、30億という大きなお金が出ると思いますけれ
ども、雪国の冬期間の暮らしとしては、やっぱり行政としての当たり前のサービスではないか、こう考えて、腹をくくらなければ、だめなのではないかと思っています。
それで、何で警戒
積雪深をお尋ねするかといいますと、
青森では100、それから
青森の横内では125、今別では95、八戸では50とか、それぞれの
地域で異なるんです。これはいいとしても、
青森とか浪岡、100とか120、例えば
青森だったら80というぐあいに下げて
除雪に対する心構えをきちんと整えるべきではないかと。1メートルといっても、何々
対策本部をつくったり、何だりという間に、またこうやって二、三日で雪が積もっていくわけだ。だから、これをもっと下げて、
県民にとって好ましい
除雪の状態をつくり出すためには、この警戒
積雪深をもう少し下げるという考えはいかがなものでしょうか。
29
◯倉谷道路課長
気象庁の観測をベースに、この警戒
積雪深というのは──気象庁は5観測地点のほかに何点か、県では70カ所でやりますけれ
ども、そういった形で観測地点の最大
積雪深の
平均値をもとに、気象庁が定めているので、県もそれに合わせた形で、過去10年間の
平均値、これをもとに算出しておりますので、確かに御
指摘のあるように、警戒
積雪深を下げて早目に警戒するということは、ある
程度考えられますけれ
ども、警戒
積雪深そのものを変えるということは、県独自として難しいと思っております。
30
◯古村委員
おらはやっぱり
除排雪の出動
体制というのは、
青森県、
豪雪地帯ということで、独自の考え方で作業を進めるべきではないのかと思っていますし、もう一つは、これから
道路改良、新設する際も、路肩に雪を堆積するとか、そういう
青森仕様の設計というのか、こういうことがやっぱり必要ではないのかと思っていますので、それらについての雪道計画──「
青森のみちの将来像」、
平成15年につくった、あれなんかにもちょこっと触れられていますけれ
ども、やはり進捗ははかばかしくないんでしょう。高規格
道路とかは別にして、一般
県道なんかの新設改良に当たって、雪
対策も講じて設計なりをしていくというのは、そう進んでいないように見えますけれ
ども、どんなものでしょうか。
31
◯倉谷道路課長
いわゆる雪国仕様の
道路計画ということで申せば、年度はいつからということはちょっと今、
手元に
資料がないのであれなんですけれ
ども、以前、
道路構造令というのがございまして、それに基づいて
道路の設計等をするわけですけれ
ども、雪国の場合は、昔の
道路構造令の路肩では当然、堆雪幅、雪を置くスペースが足りないということから、
青森県で独自に調査したり、いろいろ考えて、1メートル50必要だということで、県として打ち出しまして、それが今、構造令等に反映されて、雪国であれば1メートル50で設計できるということになっております。現在はほとんどそういう形で──例えば市街地で用地の
確保が難しいとか、そういったところを除けば、おおむね改良する場合はそのような基準で実施していますので、
道路改良、
道路をつくる際も、雪国に応じた形で設計を進めております。
以上でございます。
32
◯古村委員
これで終わりますけれ
ども、最後の1点は、やっぱり
運搬排雪の時期がなかなか
県民の
要望と事
業者、県なり自治体の腹づもりとかけ離れていると。こういうことから言えば、流雪溝、融雪溝というのは非常に大切なんですけれ
ども、集中してみんなが流雪溝なんかに投入するわけなんで、しかも幅が狭いとか、いろいろ問題があって機能していないと。こういう現実からいけば、特に
青森の中心街、長島の駐車場とか柳町の駐車場なんか、駐車するのをやめて、あそこを融雪槽みたいにつくりかえて、そして、あそこで一たん、ごみなんかを取り除いて、
青森港に排出すると。こういうことをしない限りは、この中心街の
除排雪に関しての抜本的な
対策にはならないと思うんだけれ
ども……。今、土地も安くなっているから、わざわざ地下に車をとめなくてもいいんじゃないの。それは、むしろ融雪槽にすればいいのではないかなという思いがあるんですけれ
ども、不可能なものでしょうか。
33
◯倉谷道路課長
雪捨て場につきましては、今、
青森港の岸壁等に捨てさせていただいていますけれ
ども、そこだけじゃなくて陸上での場所も、やはり必要だということで、今、県としても箇所をふやすような形で進めておりますし、それから
青森市でも陸上の雪捨て場ということで、さまざまな箇所に設けておりますので、それぞれ協力しながら、お互いに利用できる形も模索していかなければならないと考えております。ただ、御
指摘のありました融雪槽については、どういう効果があるのか、私
ども、ちょっとデータがございませんので、
青森市内の市街地の
排雪量と、それを溶かして
青森港に捨てるという形のものがどれだけの規模になるのかということは、今のところ、何とも言えませんけれ
ども、やはり費用的な面からすれば、
青森港での雪捨て──ごみが湾内というか、あまり広がらないように
対策をとった上で、
青森港を活用させていただくとか、あるいは陸上で冬期使用してない用地を活用して雪を置くという形でやっていったほうが、費用の面では一番安いやり方ではないかと考えているところです。
以上でございます。
34
◯古村委員
きょうは3日目の晴天で、朝、青空を見ながら、私は浪岡から
県庁まで28分で、しかもアスファルトは乾いて、快適な気分で雪壁を見ながら
県庁へ参りました。県の
除雪の結果があらわれて、渋滞もなく来たことは、本当に
除雪作業をしている
方々にはお礼を申し上げて、同時にこれからの参考にするために嫌味な質問になりましたことはおわびを申し上げて終わります。
35
◯清水委員長
そのほかに
質疑はありますか。──北
委員。
36 ◯北
委員
今、
古村委員の質問等々を聞いておりますと、雪との闘いというのは想像を絶するものがあるなと。私たち三八に住む者とすれば、ほうきで
除雪、ほうきで掃いたなんて話を聞きますけれ
ども、全く我々はそんなところですから、本当に御苦労なさっているんだなということはよくわかります。
それはさておき、私からは先般、国交省のほうに馬淵川の災害を受けての陳情をしてまいったわけですけれ
ども、その中で、国が一括して管理する河川にならないかという
要望項目があったわけでございますけれ
ども、そのことに対しては、どんな見通しでしょうか、お知らせ願いたいと思います。
37 ◯西村河川砂防
課長
12月13日、民主党党本部及び県選出国
会議員並びに国土
交通省に対し、馬淵川改修事業の緊急性と地元
状況をアピールいただき、事業促進に御
支援を賜りましたことにまず感謝申し上げます。
要望では3点項目がございました。質問のありました、その中の1点、国による中下流一体管理の推進でございますが、物流ネットワークが集中している馬淵川の重要性を関係者に御理解いただいたと考えてございます。一方で、今、進められております
地方分権の流れの中では、これはやっぱり時間のかかる案件であるということで、今後も機会をとらえ、粘り強く国に働きかけてまいりたいと考えておりますので、
委員の皆様の御
支援、よろしくお願いしたいと思います。
38 ◯北
委員
確かに、今、
課長から御答弁いただいたとおり、
地方分権ということがあるわけでございますので、我々としても、なかなか時流に、時勢といいますか、そういうものに反するような
要望なのかなという印象もあったわけですけれ
ども、
道路改良なんかですと、用地が決まって、狭隘な場所を徹底してやってもいいんだけれ
ども、河川はやっぱり下流のほうからどんどん仕事をしてこなければどうにもならんという特性があるわけでございますので、工事等々も含めて、管理全般にわたっては一括管理というのが私も望ましいと考えておるわけでございます。これから粘り強い
要望をしていかなければならんという回答ですけれ
ども、そのようなことは必要だろうなと思っております。
それが1つあったわけですけれ
ども、災害
対策について──河口から上流部である三戸までの間の災害
対策について陳情してまいったわけでございますけれ
ども、何カ年の事業でどれぐらいの見通しがあるのか、その辺のところをお知らせ願いたいと思います。
39 ◯西村河川砂防
課長
要望では、国による中下流一体管理のほかに「災害
対策等緊急事業推進費」、こういうものも
要望してございました。これは馬淵川の洪水時の水位を下げるための掘削に要する費用ということで、1億円が今年度
予算として採択されました。ありがとうございました。工事は今年度中に着手することとしてございます。
それから、もう1点、現在実施しております「土地利用一体型水防災事業」から
予算の重点配分が可能な「床上浸水
対策特別緊急事業」への格上げということも
要望してございました。これにつきましては、
平成24年度
予算ということでありますので、可否については年度末に判明することになりますが、先般、国の現地調査も入ったことで、新規採択については大いに期待しておるところでございます。これが採択になりますと、当初、
平成29年度完了予定でございましたが、2年短縮されまして、
平成27年度完了予定ということになるものでございます。
40 ◯北
委員
そうすると幾らか、災害
対策というものについて、抜本的な
対策も含めて望みが出てきたわけですが、1億円が
予算としてついたと。これは今年度、繰越工事になるわけですね。
41 ◯西村河川砂防
課長
そうです。
42 ◯北
委員
そういうことが具体的にあらわれてきているということはまことに喜ばしいことであります。この件については、1年でも2年でも早くなるというお話でございましたので、大いに期待して、これから我々もその実施を見守ってまいりたいと思います。
それから、あと1つ、津軽ダムの
国直轄事業でございますけれ
ども、これは来年度の
予算が20.9%の増ということになっております。今、盛んにやっているわけですけれ
ども、工事を進めていく間に汚染土壌、それが出てきたというお話を承っておるわけですけれ
ども、その辺の処理等々についてはどうなっているんでしょうか。
43 ◯三橋高規格
道路・津軽ダム
対策課長
津軽ダム工事に関連する産業廃棄物の処理ということで、汚染土壌という話ですけれ
ども、津軽ダム工事事務所によりますと、今、津軽ダムの事業で産業廃棄物の処理として行っているものは、周りに旧鉱山施設があったものですから、鉱滓の堆積場があったと、それの処理について、環境生活部の指導のもと、関係法令に基づいて、順次処理していくということで伺っております。
44 ◯北
委員
国の直轄事業ですから、県は直接のかかわりはないということは重々、私も承知しておるわけですけれ
ども、どれぐらいの量があって、どこにどう──これは環境問題にかかわるから、なじむ質問かどうかちょっとわかりませんが、私としては、津軽ダムに関連しているわけですから、それに基づいて質問しているわけですけれ
ども、その量とか、いつごろまでにそれが完了するのか、そういう
情報がありましたら、教えていただきたい。
45 ◯三橋高規格
道路・津軽ダム
対策課長
旧鉱山施設の鉱滓の量につきましては、今現在、約23万立米あるということで聞いております。そのうち、今の計画では10万立米に関しては、最終処分地として受け入れてもらった、むつ市のほうに運んでいるということで計画しているそうです。残りの13万立米につきましては、津軽ダムの事業区域内に最終処分場を
整備して処理するという計画で、現在、県の環境生活部と
協議して手続を進めているということで伺っております。
46 ◯北
委員
ありがとうございました。産業廃棄物ということになると、
県土整備部以外のものになると思いますけれ
ども、どうぞひとつ安全に処分していただきたい、こういうふうに考えております。あとは馬淵川の
対策、よろしくどうぞお願いして終わります。
47
◯清水委員長
ほかに
質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって審査を終わります。
以上をもって
建設委員会を終わります。
○閉 会 午前11時54分
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