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  1. 青森県議会 2012-01-20
    平成24年建設委員会 本文 開催日: 2012-01-20


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ○開 会  午前11時02分 ◯清水委員長  ただいまから建設委員会を開きます。  慣例により、会議記録署名委員を指名いたします。森内委員古村委員にお願いいたします。  本日の審査案件は、特定付託案件であります。  初めに、執行部から報告事項があります。──大澤県土整備部長。 2 ◯大澤県土整備部長  おはようございます。それでは、委員長のお許しを得まして、昨年12月24日に閣議決定されました平成24年度政府予算案のうち、県土整備部所管事業決定状況につきまして、その概要をお手元に配付しております資料により御説明申し上げます。  まず、個別に事業費が決定されておりますのは、上の表の(1)銘柄事業国直轄津軽ダム建設事業でございます。事業費ベースで192億5,100万円、対前年度比20.9%の増となっており、平成28年度の完成に向けて、ダム本体工事の促進が図られるものと考えております。  また、この表に載っておりませんが、これまで県の重点課題として取り組んでまいりました国直轄事業上北横断道路天間林道路」の新規着手政府予算案に計上されており、今後着実に整備が進むものと期待しております。  次に、国土交通省関係全国枠についてですが、(2)全国枠の表の1段目の欄ですが、総額では国費ベースで4兆1,638億6,900万円、対前年度比2.7%の減となっております。  なお、地方が自由に使える一括交付金として、平成23年度に創設された「地域自主戦略交付金」が内閣府予算に計上されており、国土交通省関係予算の下から3段目の「社会資本整備総合交付金」の一部が「地域自主戦略交付金」に移行されております。「社会資本整備総合交付金」の全国枠は、下段の1兆5,857億6,000万円、対前年度比9.6%の減となっておりますが、移行分を含めますと上段括弧書きの1兆8,040億円、対前年度比2.9%の増となっております。  「地域自立戦略交付金」に移行した額は、上段括弧書き下段との差額で、2,182億4,000万円となっております。  この移行した交付金を含めた公共事業関係費総額では、全国枠の表1段目に戻りますが、上段括弧書き4兆3,821億900万円となり、対前年度比2.4%の増となっております。  今後、「社会資本整備総合交付金」及び「地域自主戦略交付金」が、社会資本整備がおくれております本県の実情を踏まえた配分となりますよう、国などに働きかけてまいりたいと考えておりますので、委員長を初め委員各位のさらなる御支援、御協力をお願い申し上げます。  続きまして、今冬の豪雪への対応について御報告いたします。  今年度は、例年に比べて1カ月程度早く、12月中旬から雪が降り続いたため、年末から排雪を開始するなど、早期に対応してきたところでございます。お手元に配付しました資料の「今冬の降雪状況」によると、1月15日現在で累計降雪量は422センチメートルとなっており、過去5カ年平均の210センチメートルと比較して2倍以上となっております。  このような状況から、1月13日に東北地方整備局長協議の結果、青森道路雪害対策本部を6年ぶりに設置し、国とともに幹線道路除排雪の徹底と連絡体制強化を図っております。
     また、除雪費執行状況は、当初予算における除雪費約19億円に対しまして、1月15日時点で約14億円を執行しております。そのため、県土整備部としまして、1月12日に国土交通省道路局及び東北地方整備局に対し、除雪事業費増額配分要望しております。  また、知事も1月17日に国土交通省道路局に対し、予算増額要望しております。今後も国に対し、積極的に要望活動を行ってまいりますので、委員長を初め、委員の皆様のお力添えをお願いいたします。  以上でございます。 3 ◯清水委員長  ただいまの報告事項及び特定付託案件について質疑を行います。  質疑議題外にわたらないようにお願いいたします。  なお、答弁者は、挙手の上、「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。  質疑はありませんか。──森内委員。 4 ◯森内委員  質問させていただきます。  ことしは12月中旬から相当な降雪がありまして、私の住む青森市内でも、県道除排雪が、例年に比べて相当早い段階から行われていたと思っております。この雪の降り方は、30億円以上の除雪費を要した平成16年度、17年度の豪雪時に近いものがあると感じております。そこで、今冬の豪雪に係る除排雪について、2点、お伺いをいたしたいと思います。  まず、1点目でありますが、今冬12月から1月にかけて降り続いている豪雪に対する除排雪状況について、お伺いをしたいと思います。 5 ◯倉谷道路課長  今冬は、12月16日に青森市内で1日に30センチの降雪がありまして、この時点から本格的な積雪となっております。12月26日朝には、積雪深が59センチに達しまして、年末年始交通に障害が発生しないよう、同日から県が管理する国道、県道排雪に着手したところでございます。  12月の排雪作業は──今、委員から御指摘のあったように、平成16年度の豪雪でも12月に排雪しておりましたけれども、このときは青森市内での排雪作業が1路線、1.6キロメートルでございました。これに対して、今冬については相当、雪の量も多くて、13路線、21カ所、37.2キロメートルを実施しております。これで年末年始交通確保を図ってきたところでございます。  また、1月3日から断続的に降り続いた雪に対しましては、除排雪体制情報収集強化を図るため、1月10日、東青管内地区警戒体制を敷いております。  その後、1月13日に西北、下北の2管内で地区警戒体制を敷きまして、同日午後4時40分には青森豪雪対策本部が設置され、県全体における豪雪体制が敷かれたところでございます。さらに、同日中に──今、部長のほうからも報告がございましたけれども東北地方整備局協議の上、豪雪災害時における道路交通確保のために、青森道路雪害対策本部を設置したところでありまして、国との連携を図って進めているところでございます。  1月18日現在の集計でございますけれども東青管内も含めまして、県が管理する道路につきましては、159カ所、252.6キロメートルの排雪を実施しております。冬期交通確保に万全を期しているという状況でございます。  以上でございます。 6 ◯森内委員  新聞等にも載っておりますけれども、今までにない豪雪だということで、朝刊を見ても、大体半分ぐらいは除雪のこととか、そういうことが載っております。昨年は1月までに──昨年も雪が多かったと記憶しておりますが、2月、3月は降らなかったので、その後は大変楽だなという記憶もあります。ただし、去年と同じことが、ことしもあるとは予測できないわけです。今後、冬本番を迎えることになりますけれども除雪予算の今後の見通しについてもお伺いしたいと思います。 7 ◯倉谷道路課長  今冬は、平成16年度の豪雪を上回るペースで雪が降り続いておりますけれども除雪予算は、今年度、19億円予算措置してございます。これに対しまして、1月15日現在までで約14億円──約74%でございますけれども除雪費が執行されている状況にございます。今後の降雪状況にもよりますけれども、ことしの除雪費につきましては、平成16年度の実績と同程度降雪が見込まれる可能性もございますので、もしそうなった場合には、約34億円ほどかかるのではないかと考えているところでございます。  一方、現時点除雪費交付金の内示は約4億8,000万円となってございます。このため、1月12日、県土整備部長豪雪状況の説明と除雪予算早期増額配分要望国土交通省道路局及び東北地方整備局に対して行ったものでございます。また、同月17日には、知事国土交通省道路局予算増額要望を行っているところでございます。  これから冬本番を迎えることになりますので、今後の降雪積雪状況を見極めながら、除雪予算増額について、引き続き国に強く働きかけてまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 8 ◯森内委員  知事道路局のほうに要請に行ったということでございますが、除雪費が厳しいということは、その年によって違いますけれども、予想はされるわけでございますので、その点をかんがみれば、やはり国からの支援がなければ、今後、県にとって相当厳しい状況になってくるということがはっきりしていると思います。6年前にも、多分、6年前だと思いますが、総務省に対しても要望活動を行ったという記憶がありますが、今回、この降雪に対して、委員会としても正式に予算増額要望に行くべきと考えておりますが、そこのところ、委員長のほうに要請をいたしたいと思います。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 9 ◯清水委員長  ほかに質疑はありませんか。──古村委員。 10 ◯古村委員  私も青森市選出ということで、一番の豪雪都市除排雪に関する県の考え方、あり方についてお尋ねしたいと思います。  それで、まず、青森市のほうには6千何百件とかの苦情が寄せられているということなんですが、県のほうではどの程度苦情件数があるものでしょうか。 11 ◯倉谷道路課長  除雪に関する苦情青森県が管理する国県道に関してでございますけれども、やはり雪の量がふえるにつれて苦情も多くなるという状況でございまして、ことしの除雪に関する苦情につきましては、12月31日時点集計でございますが、11月、12月で379件の苦情要望等が寄せられております。前年度同期、11月、12月までの──去年も豪雪でございましたけれども、94件でございました。したがって、285件ふえておりまして、率にすると約4倍の件数となってございます。  以上でございます。 12 ◯古村委員  随分古いんでないの。きょうは1月20日、それが12月31日時点。しかも、正月から、つい先日の17日あたりまでは、一番、雪でこたえたわけだ、県民は。だから何で、例えば1月15日とか20日で集計しないんですか。 13 ◯倉谷道路課長  苦情件数集計に関しては、各地域整備部で受け付けるもの、それから県庁にも寄せられるものがございます。県庁に寄せられたものについては、その内容を地域整備部報告して対応等をお願いしておりますけれども、その件数集計については、月末までのものを集計し、その結果を県庁のほうにも教えていただいているという状況でございます。次の集計は、1月末までのものを集計する予定としておりますので、私どもがとらえている最新の情報が12月31日ということで御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 14 ◯古村委員  おらは早い時分から苦情件数がどのくらいあるのかということを問い合わせしているわけだ。何で苦情件数をおらが聞くのかといえば、やっぱり県のほうでは苦情というものをうるさがっているのか、煩わしいのか、それとも県が管理する道路状況を把握するために大切な情報としてとらえているのか、どっちなのかという疑問があるの。それが今聞けば、やっぱり12月31日時点苦情件数なわけだ。何となく煩わしい、こういう感じで苦情というものを受けとっているのではないかと思いますが、課長、どうですか。 15 ◯倉谷道路課長  名前にすれば苦情という扱いで、非常にイメージは悪いんですけれども、県も当然、週に1回、パトロール等をやっておりますけれども、こういう降雪時期になれば、毎日様子が変わるわけですので、県道等状況が県の職員だけ、あるいはパトロールだけではなかなかつかめないことも一部はございます。したがいまして、私どもとしては、今、委員の御指摘のように、苦情は煩わしいものということでは決してとらえているわけではなくて、県民から寄せられた情報ということで対応しようと。私どもが全部が全部把握できていないところもございますので、そういった面で地域住民方々、あるいは道路を利用されている方々情報を提供していただいたと受けとめて、改めて職員が現場を確認するなり、あるいは除雪を委託している業者に確認させるなり、そういった対応をするように心がけているところでございます。  以上でございます。 16 ◯古村委員  課長には文句をつけながらも、実際はおらも苦情を聞けばうるさいと。まあ、機嫌がいいときは違うけれども。何となく、こういう苦情なり要望というものを、ありがたい存在だというぐあいに認識するのはなかなか大変だとは思いますけれども、やっぱり道路状況を把握する、そういう観点から、苦情要望を受けとめなければならないと、おらも反省をしているところであります。  それで、除雪予算については報告がありました。例えば県で使う除雪経費、国のお金、県単独のお金、これは前年度あたりはどういう金額で、比率はどうなっているものなのか。 17 ◯倉谷道路課長  済みません、ちょっと今、資料を探しておりますが、ここ平均5カ年の状況でございます。5カ年平均除雪に要した費用が19億8,000万円となっております。このうち、いわゆる補助対象となる部分の除雪費が約18億円ほどでございますので、約9割ほどが補助対象になるという状況にあります。しかしながら、満額補助をいただけるという状況にはなく、そのうち幾らかは──年によって違いますけれども、国からの補助が少ないという状況になっております。  以上でございます。 18 ◯古村委員  県の場合は、結構、国から来る金を当てにできると。しかし、市町村というのは、特別、国のほうで手だてを講じないうちには、自前でやらざるを得ないというところがあるんですけれども、たかだか20億円弱の除雪費を、おらから見れば、県はけちって、どうせ春になれば消える雪だと、貴重な税金はできるだけ雪に使わないで、運搬排雪は我慢してと、こういう気持ちがやっぱり道路課長あたりにあるんでないの。 19 ◯倉谷道路課長  雪は、確かに4月、5月になれば消えてなくなるものでございますけれども降雪によって交通障害が起きれば、県民の生活に多大な影響があるわけですので、やはりきちんとした形で除雪排雪を実施すべきだと考えているところです。しかしながら、それに要する費用が潤沢にあるわけではなく、やはりそういう意味でいけば、効率的な予算の執行という観点も当然求められるわけなので、我慢するところは我慢しなければならないだろうし、それから住民の方も、あるいは利用者も、ある意味では我慢すべきところは我慢すべきだと考えております。しかしながら、やはり利便性快適性もそれなりに求められるわけでございますので、そういった交通障害程度であるとか、我慢の限度であるとか、あるいは経費がどの程度かかるのかということは、やはり総合的に勘案しながら、排雪の時期であるとか除雪の頻度とか、さまざまな対策を講じていかなければならないと考えております。  以上でございます。 20 ◯古村委員  じゃあ、言葉を返すようですけれども、総合的に勘案して、今の除排雪は適切に行われたのかと。今、ちょうど中間になって、どう判断しているの、ことしの除排雪は。 21 ◯倉谷道路課長  ことしまだ半分も行ってないんですけれども相当数、適切に行われていると判断しております。ただ、一部で機械の故障があり、私どもが計画したとおりの期限といいますか、日程でできなかった事実もあるやに聞いておりますので、そういった点は、やはり反省しながら、次回に生かしていくべきものと考えております。  以上でございます。 22 ◯古村委員  特に新雪に対する除雪が来てなくて、運搬排雪をいつ実施するのか、どういう状況で県はそれを決断するのか、県民も一番これに関心を持っているわけだ。「ああ、そろそろ来るな」と思いながらも、なかなか来ない。我慢して我慢して、どっと苦情が来ると。「あんた、県会議員だべさ」と、「何もやらないのか」というおしかりを受けるわけだけれども、この運搬排雪の基準をどう総合的に適切に判断しているのか。 23 ◯倉谷道路課長  道路排雪に関しては、先ほどもお話ししましたけれども道路パトロールでありますとか、今言った苦情、あるいは住民からの情報による道路状況の把握、さらに今後の気象予報がどうなるのかということも大きな要素になっております。そういったさまざまな要素を勘案しながら、どこの部分をいつ排雪するかということを各地域整備部が総合的に判断して排雪を決めるという体制をとっているところでございます。  以上でございます。 24 ◯古村委員  県が判断するのと県民が待ち望んでいるのとは大きなギャップがあると。だから、いろいろうるさくなるんだけれども、そういう点では、運搬排雪をある程度、平年の積雪であったら、例えば正月前にやると。それから、3学期の始業式前にやると。年度2回はやると。そうすれば、業者の手配もダンプも、あるいは請負業者もある程度、胸算用というのか、計算もできるのではないかと思う。県なり自治体の胸三寸で我慢したりするから、業者もなかなか除雪協力体制ができなくなる、できにくくなると、おらはそう思うんだけれども、そういう点では、平常時の降雪量積雪量であっても、ちゃんと正月前と小中高校生の冬休みが明ける前に片づけておく、こういうやり方がやれないものかと思うんだけれども。 25 ◯倉谷道路課長  あらかじめ排雪の回数や時期を決めた形で見込めないのかというお話でございましたけれども、やはり降雪状況等につきましては毎年異なるわけで、例えば正月前とか学校が始まる前に、あらかじめ設定するということはなかなか難しいと考えております。というのは、雪の降る量が同じであっても、降り方で排雪が必要な年もあれば、必要のない年もあります。気温が高くて、降ったりやんだりということになると、雪が溶けて排雪をしなくてもいいということもありますし、温度が低くて連続して5センチ、10センチが毎日、何日も続くということになると、勢い、積雪もかさみますので、そういうことになると、やはり排雪も検討しなければならないという状況になりますので、一概にいついつ、あるいはいつの時点排雪するということは、なかなか難しいということで、やはり総合的に判断しながらやっていくべきものと考えているところでございます。  しかしながら、やはりセンター試験あたりでありますとか、あるいは正月は帰省する方々が多くて交通量もふえますので、そういったところは、その前に準備をするという視点でやっております。今回の12月も雪が多かったわけですけれども正月交通量がふえることを想定して、例年よりも早く降雪がありましたけれども、それにも増して早く排雪に着手──11月26日に着手しました。このときは学校が始まるあたり、あるいはセンター試験が始まるあたりまで、12月中に1回排雪しておけば、あとは除雪だけで間に合うんじゃないかという思いはあったんですが、1月3日からまた降り始めたので、2回、3回の排雪を1月に入っても実施して、センター試験への影響が出ないように頑張ってやってきたところです。そういった意味で、総合的に回数、ルールをきちんと決めるということよりも、そのときの降雪状況道路状況に応じた形で対策していくということが一番大事じゃないかと考えているところでございます。  以上です。 26 ◯古村委員  適切であったと課長は言いますけれども、おらは今考えれば、やっぱり12月末の時点で1回、運搬排雪をやっておくべきであったのではないかと、そう思っていますけれども、県のほうは金をけちったと言えばいいか、辛抱したということで、我慢をして、うちのほうであれば年明けから本格的に除雪を始めたということで、今回の除雪は不適切であったのではないかと、こう思っているところです。
     それで、警戒積雪深というのがありますけれども、これはどういう場合のために、青森市であれば1メートル、浪岡であれば1.2メートル、この警戒積雪深というのはどういう意味なのか、何のために使うのか教えていただきたい。 27 ◯倉谷道路課長  各地区での降雪積雪等の観測地点、気象庁でも観測している地点も含めまして、全部で70カ所で観測しております。警戒積雪深につきましては、観測地点ごとに数値を決めておりまして、過去の積雪状況を踏まえて、この数字を超えると交通に多大な影響が出る可能性があるという意味合いで、この積雪深に達したら除雪等を重点的に考えていかなければならない目安ということで設定しているものでございます。  以上でございます。 28 ◯古村委員  それで、おらは異常気象だということが数年来言われているので、やっぱり今降っている、この程度の雪は当たり前だということで対応する必要があるんじゃないかと思う。というのは、だんだん年寄りが多くなっているし、ひとりで生活している、それから1日24時間、夜勤、深夜労働というのが当たり前になってきているわけだ。昔だったら、病院とかごく一部であったけれども、今は一般の企業でも当たり前になっている中では、やっぱり除排雪により道路確保するというのは、格段に重要になっていると思うんです。ですから、そういう意味では、今現在の降雪状態であっても、きちんと金をかけて除雪をする、そうなれば、県のほうでは20億、30億という大きなお金が出ると思いますけれども、雪国の冬期間の暮らしとしては、やっぱり行政としての当たり前のサービスではないか、こう考えて、腹をくくらなければ、だめなのではないかと思っています。  それで、何で警戒積雪深をお尋ねするかといいますと、青森では100、それから青森の横内では125、今別では95、八戸では50とか、それぞれの地域で異なるんです。これはいいとしても、青森とか浪岡、100とか120、例えば青森だったら80というぐあいに下げて除雪に対する心構えをきちんと整えるべきではないかと。1メートルといっても、何々対策本部をつくったり、何だりという間に、またこうやって二、三日で雪が積もっていくわけだ。だから、これをもっと下げて、県民にとって好ましい除雪の状態をつくり出すためには、この警戒積雪深をもう少し下げるという考えはいかがなものでしょうか。 29 ◯倉谷道路課長  気象庁の観測をベースに、この警戒積雪深というのは──気象庁は5観測地点のほかに何点か、県では70カ所でやりますけれども、そういった形で観測地点の最大積雪深の平均値をもとに、気象庁が定めているので、県もそれに合わせた形で、過去10年間の平均値、これをもとに算出しておりますので、確かに御指摘のあるように、警戒積雪深を下げて早目に警戒するということは、ある程度考えられますけれども、警戒積雪深そのものを変えるということは、県独自として難しいと思っております。 30 ◯古村委員  おらはやっぱり除排雪の出動体制というのは、青森県、豪雪地帯ということで、独自の考え方で作業を進めるべきではないのかと思っていますし、もう一つは、これから道路改良、新設する際も、路肩に雪を堆積するとか、そういう青森仕様の設計というのか、こういうことがやっぱり必要ではないのかと思っていますので、それらについての雪道計画──「青森のみちの将来像」、平成15年につくった、あれなんかにもちょこっと触れられていますけれども、やはり進捗ははかばかしくないんでしょう。高規格道路とかは別にして、一般県道なんかの新設改良に当たって、雪対策も講じて設計なりをしていくというのは、そう進んでいないように見えますけれども、どんなものでしょうか。 31 ◯倉谷道路課長  いわゆる雪国仕様の道路計画ということで申せば、年度はいつからということはちょっと今、手元資料がないのであれなんですけれども、以前、道路構造令というのがございまして、それに基づいて道路の設計等をするわけですけれども、雪国の場合は、昔の道路構造令の路肩では当然、堆雪幅、雪を置くスペースが足りないということから、青森県で独自に調査したり、いろいろ考えて、1メートル50必要だということで、県として打ち出しまして、それが今、構造令等に反映されて、雪国であれば1メートル50で設計できるということになっております。現在はほとんどそういう形で──例えば市街地で用地の確保が難しいとか、そういったところを除けば、おおむね改良する場合はそのような基準で実施していますので、道路改良、道路をつくる際も、雪国に応じた形で設計を進めております。  以上でございます。 32 ◯古村委員  これで終わりますけれども、最後の1点は、やっぱり運搬排雪の時期がなかなか県民要望と事業者、県なり自治体の腹づもりとかけ離れていると。こういうことから言えば、流雪溝、融雪溝というのは非常に大切なんですけれども、集中してみんなが流雪溝なんかに投入するわけなんで、しかも幅が狭いとか、いろいろ問題があって機能していないと。こういう現実からいけば、特に青森の中心街、長島の駐車場とか柳町の駐車場なんか、駐車するのをやめて、あそこを融雪槽みたいにつくりかえて、そして、あそこで一たん、ごみなんかを取り除いて、青森港に排出すると。こういうことをしない限りは、この中心街の除排雪に関しての抜本的な対策にはならないと思うんだけれども……。今、土地も安くなっているから、わざわざ地下に車をとめなくてもいいんじゃないの。それは、むしろ融雪槽にすればいいのではないかなという思いがあるんですけれども、不可能なものでしょうか。 33 ◯倉谷道路課長  雪捨て場につきましては、今、青森港の岸壁等に捨てさせていただいていますけれども、そこだけじゃなくて陸上での場所も、やはり必要だということで、今、県としても箇所をふやすような形で進めておりますし、それから青森市でも陸上の雪捨て場ということで、さまざまな箇所に設けておりますので、それぞれ協力しながら、お互いに利用できる形も模索していかなければならないと考えております。ただ、御指摘のありました融雪槽については、どういう効果があるのか、私ども、ちょっとデータがございませんので、青森市内の市街地の排雪量と、それを溶かして青森港に捨てるという形のものがどれだけの規模になるのかということは、今のところ、何とも言えませんけれども、やはり費用的な面からすれば、青森港での雪捨て──ごみが湾内というか、あまり広がらないように対策をとった上で、青森港を活用させていただくとか、あるいは陸上で冬期使用してない用地を活用して雪を置くという形でやっていったほうが、費用の面では一番安いやり方ではないかと考えているところです。  以上でございます。 34 ◯古村委員  きょうは3日目の晴天で、朝、青空を見ながら、私は浪岡から県庁まで28分で、しかもアスファルトは乾いて、快適な気分で雪壁を見ながら県庁へ参りました。県の除雪の結果があらわれて、渋滞もなく来たことは、本当に除雪作業をしている方々にはお礼を申し上げて、同時にこれからの参考にするために嫌味な質問になりましたことはおわびを申し上げて終わります。 35 ◯清水委員長  そのほかに質疑はありますか。──北委員。 36 ◯北委員  今、古村委員の質問等々を聞いておりますと、雪との闘いというのは想像を絶するものがあるなと。私たち三八に住む者とすれば、ほうきで除雪、ほうきで掃いたなんて話を聞きますけれども、全く我々はそんなところですから、本当に御苦労なさっているんだなということはよくわかります。  それはさておき、私からは先般、国交省のほうに馬淵川の災害を受けての陳情をしてまいったわけですけれども、その中で、国が一括して管理する河川にならないかという要望項目があったわけでございますけれども、そのことに対しては、どんな見通しでしょうか、お知らせ願いたいと思います。 37 ◯西村河川砂防課長  12月13日、民主党党本部及び県選出国会議員並びに国土交通省に対し、馬淵川改修事業の緊急性と地元状況をアピールいただき、事業促進に御支援を賜りましたことにまず感謝申し上げます。  要望では3点項目がございました。質問のありました、その中の1点、国による中下流一体管理の推進でございますが、物流ネットワークが集中している馬淵川の重要性を関係者に御理解いただいたと考えてございます。一方で、今、進められております地方分権の流れの中では、これはやっぱり時間のかかる案件であるということで、今後も機会をとらえ、粘り強く国に働きかけてまいりたいと考えておりますので、委員の皆様の御支援、よろしくお願いしたいと思います。 38 ◯北委員  確かに、今、課長から御答弁いただいたとおり、地方分権ということがあるわけでございますので、我々としても、なかなか時流に、時勢といいますか、そういうものに反するような要望なのかなという印象もあったわけですけれども道路改良なんかですと、用地が決まって、狭隘な場所を徹底してやってもいいんだけれども、河川はやっぱり下流のほうからどんどん仕事をしてこなければどうにもならんという特性があるわけでございますので、工事等々も含めて、管理全般にわたっては一括管理というのが私も望ましいと考えておるわけでございます。これから粘り強い要望をしていかなければならんという回答ですけれども、そのようなことは必要だろうなと思っております。  それが1つあったわけですけれども、災害対策について──河口から上流部である三戸までの間の災害対策について陳情してまいったわけでございますけれども、何カ年の事業でどれぐらいの見通しがあるのか、その辺のところをお知らせ願いたいと思います。 39 ◯西村河川砂防課長  要望では、国による中下流一体管理のほかに「災害対策等緊急事業推進費」、こういうものも要望してございました。これは馬淵川の洪水時の水位を下げるための掘削に要する費用ということで、1億円が今年度予算として採択されました。ありがとうございました。工事は今年度中に着手することとしてございます。  それから、もう1点、現在実施しております「土地利用一体型水防災事業」から予算の重点配分が可能な「床上浸水対策特別緊急事業」への格上げということも要望してございました。これにつきましては、平成24年度予算ということでありますので、可否については年度末に判明することになりますが、先般、国の現地調査も入ったことで、新規採択については大いに期待しておるところでございます。これが採択になりますと、当初、平成29年度完了予定でございましたが、2年短縮されまして、平成27年度完了予定ということになるものでございます。 40 ◯北委員  そうすると幾らか、災害対策というものについて、抜本的な対策も含めて望みが出てきたわけですが、1億円が予算としてついたと。これは今年度、繰越工事になるわけですね。 41 ◯西村河川砂防課長  そうです。 42 ◯北委員  そういうことが具体的にあらわれてきているということはまことに喜ばしいことであります。この件については、1年でも2年でも早くなるというお話でございましたので、大いに期待して、これから我々もその実施を見守ってまいりたいと思います。  それから、あと1つ、津軽ダムの国直轄事業でございますけれども、これは来年度の予算が20.9%の増ということになっております。今、盛んにやっているわけですけれども、工事を進めていく間に汚染土壌、それが出てきたというお話を承っておるわけですけれども、その辺の処理等々についてはどうなっているんでしょうか。 43 ◯三橋高規格道路・津軽ダム対策課長  津軽ダム工事に関連する産業廃棄物の処理ということで、汚染土壌という話ですけれども、津軽ダム工事事務所によりますと、今、津軽ダムの事業で産業廃棄物の処理として行っているものは、周りに旧鉱山施設があったものですから、鉱滓の堆積場があったと、それの処理について、環境生活部の指導のもと、関係法令に基づいて、順次処理していくということで伺っております。 44 ◯北委員  国の直轄事業ですから、県は直接のかかわりはないということは重々、私も承知しておるわけですけれども、どれぐらいの量があって、どこにどう──これは環境問題にかかわるから、なじむ質問かどうかちょっとわかりませんが、私としては、津軽ダムに関連しているわけですから、それに基づいて質問しているわけですけれども、その量とか、いつごろまでにそれが完了するのか、そういう情報がありましたら、教えていただきたい。 45 ◯三橋高規格道路・津軽ダム対策課長  旧鉱山施設の鉱滓の量につきましては、今現在、約23万立米あるということで聞いております。そのうち、今の計画では10万立米に関しては、最終処分地として受け入れてもらった、むつ市のほうに運んでいるということで計画しているそうです。残りの13万立米につきましては、津軽ダムの事業区域内に最終処分場を整備して処理するという計画で、現在、県の環境生活部と協議して手続を進めているということで伺っております。 46 ◯北委員  ありがとうございました。産業廃棄物ということになると、県土整備部以外のものになると思いますけれども、どうぞひとつ安全に処分していただきたい、こういうふうに考えております。あとは馬淵川の対策、よろしくどうぞお願いして終わります。 47 ◯清水委員長  ほかに質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって審査を終わります。  以上をもって建設委員会を終わります。 ○閉 会  午前11時54分 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...